約 2,307,738 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1318.html
第六話「風間の神姫」 突然だが、ウチの学校がMMS解禁となった。 「何故だあぁぁぁぁあぁぁあ!!!?!?」 本編はまだ始まってない、今説明してやるから黙れ、矢瀬。 矢瀬が以前生徒会をたぶらかして校内MMS禁止にした事は、前に説明したハズだ。 しかし、無茶もいいとこで、生徒間での不満を通り越し、教員を含めた全校がキレかけていた。 そこで立ち上がったのは、隠れ神姫愛好会の会長であるレンだった。 MMS解禁を希望する署名を集め、全校生徒232人の内、220人から署名を集め(残り12人は矢瀬とアンチ、生徒会だ) 教員からも石頭の教頭を除き、全員から署名してもらった。 提出時に神姫愛好家の校長先生にもついて来てもらい、生徒会のマヌケ面が拝めたぜ。 全校の98%以上を敵に回し、流石に生徒会も解禁せざろうえなかった訳だ。 とゆう事だ矢瀬、諦めろ。 「ぬぉぉぉぉぉぉっ!!覚えてろ!」 とゆう事で、本編は解禁の翌日から始まる。 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~ 午前9時7分 「よう相棒、元気か?」 「おはよう、ラリー」 現在授業中につき、神姫たちは空教室で井戸端会議である。 形人は国語、聖憐は英語の授業中である。 「それにしては、いっぱいいるなぁ…」 何しろ神姫を複数所持する生徒や教師もおり、一年だけでも80体以上居るのだ。 普通の教室一つの半分が埋め尽くされていた なお、二年・三年はそれぞれ別の場所に集まっている。 「そりゃ皆神姫が好きだからよ」 さっき知り合ったツガルタイプの神姫「ミシカ」が言う。 彼女のマスターは形人のクラスの担任で、通称がミシカ先生である。 「そりゃ…そうですよね(笑)」 「そう言えば、風間くんの神姫(こ)…来てないわね…」 「え?風間さんって神姫持ってたんですか?」 「そうよ、家庭訪問の時に会ったの、確か…マオチャオタイプだったかしら」 「猫…トムキャット?」 夏夜の外のラリーが関係ないものを連想した、視点を向けない事にしよう。 ラリー、出番終わり「ああ!ジャン・ルイ…もとい出番がやられた」 お昼休み 「…とゆう訳なの」 「ふぅん。…風間、どうなんだ?」 「…うーん、確かに神姫を持ってるけど…」 「けど、どうした?」 「今、目が見えないんだよ、神姫センターに連れてって直してもらわなきゃならないくらいに」 「どうして?」 「バトルロンドの最中に頭を強打されたのが原因らしいんだ」 「…それ何てサキ司令だ?」 「?」 「それより、家に置いて来てるのか?」 「いや、帰り道によってこうかと思って鞄の中に…ああっ!いない!?」 「「な、なんだってーー!!(AA略)」」 午後1時21分、三階廊下上空。 「出番は待ってればまわってくるもんだな」 ラリーが呟いた。 「そんな事言ってないで西棟をお願い」 「ラジャー(了解)、ブレイク(散開)!」 西棟三階、テラス。 現在は柵の老朽化が原因で封鎖されている。 「む?」 ラリーの視線の先には小鳥が居た。 「怪我をしているのか」 その小鳥は羽に傷を負っており、フェンスの前でうずくまっていた。 「ん?…これは」 傷を見ると、切り傷…しかも研爪「ヤンチャオ」によるもの…? 「近くに…いるのか?」 前が見えない。 これほど恐ろしいものは少ないだろう。 しかも、聴覚にも異常が発生したらしく、音がよく聞こえない。 少女は、底知れぬ恐怖な囚われていた。 戦闘用レーダーが近づく物体を捕らえた。 敵か味方かわからない 「k……が……iかiい…」 何かを言っているようだった。 だが、身体は考える前に、本能的に逃げる事を実行していた。 その直後、身体が宙に舞った気がした。 「~~っ!?」 「こぅの!馬鹿っ!?」 自ら身を投げたマオチャオに、ラリーは絶叫した。 推力全開、アフターバーナーON。ラリーの意志は瞬時に「リアウイングAAU7・C」に伝わった。 青白い炎を吹き、ラリーの身体が宙に浮かぶと同時に前方に加速する。 「(間に合え…!)」 猫をモチーフに作られているマオチャオだが、別段着地が上手い訳ではない。 更に視覚が無い、着地なんて望めない。 14cm程度の神姫にとって人間の1mは10m以上となる。 ましては三階、しかも地面はアスファルトである、激突すれば助からない。 全速で落下するマオチャオに追いつくラリー。その小柄な体をしっかり抱きしめた。 後は上昇するだけ。ラリーは上昇を始めようとした。 その直後、ブースター内の燃料が無くなった。 アフターバーナーは通常より高い推力を出すことが出来るが、燃料消費量も多くなる。 さっきから捜索のため飛び続けたため、燃料をかなり消費していたのだ。 落ちる! そう思った瞬間、何かに受け止められた。 「ヒカル!」 「ふぅ…間一髪」 溜息をつきながら一言 「よお相棒、まだ生きてるか?」 普段ラリーが言う台詞をそっくり言った。 後日談 マオチャオは小鳥の前に居た。 羽には包帯が巻かれている。以前、彼女がつけてしまった傷だった。 「ごめんなさい…あたし、怖くてつい…」 目に涙を湛え、小鳥を抱きしめる。 小鳥は、懺悔するマオチャオを赦すかの如く、静かに鳴いた。 「…これで一件落着、ね」 「まあ、元々悪気があった訳じゃないし」 ミシカの言葉に続けてラリーが言う。 「私としては、ちょっと不満」「「!?」」 「翼が壊れた…(泣)」 3人分の重量だ、それくらいの洒落は覚悟しろ。 終われ 次回予告 おのれ…神姫愛好会め… よろしい、ならば勝負だ! 次回「燃えるバトルロンド」 形人「…で、勝負に何を使うかわかってるよな?」 うがっ!?(N:矢瀬) 武装神姫でいこう!?に戻る トップページ
https://w.atwiki.jp/battleconductor/pages/119.html
デザイナー 声優 神姫解説 性格セリフ一覧 親密度○時イベントのオーナーの呼び方 神姫ハウス内コミュニケーション ステータス情報 覚えるパッシブスキル一覧 神姫固有武器補正 神姫考察 総評・運用 神姫攻略法 お迎え方 アップデート履歴 コメント デザイナー BLADE(まじしゃんず・あかでみい、武装神姫2036、等) 声優 喜多村英梨(ガールズ&パンツァー:ダージリン、フレッシュプリキュア!:蒼乃美希、魔法少女まどか☆マギカ:美樹さやか、這いよれ!ニャル子さん:八坂真尋、他) 神姫解説 動物の特性を全面に取り入れた独特のアプローチでファンの多い、Kemotech社の開発した犬型神姫。胸部装甲と1セットになったナックルによる近距離打撃戦、専用大型キャノン・吠菜一式による遠距離砲撃、さらにそれぞれが個別にAIを備えた5体の中・遠距離専用オプション兵器・犬型プチマスィーンズによる追尾攻撃と、あらゆる距離に対応できる武装を備えた全距離対応強襲型神姫に仕上がっている。 名称:犬型ハウリン(いぬがたはうりん) メーカー 素体:Kemotech 武装:Kemotech 型番:KT36D1 フィギュア発売:2006年9月28日 主な武装:頭甲・咆皇 胸甲・心守(本作では下記の理由により、これひとつ装備するだけで「獣牙爆熱拳」を使用出来る) 手甲・拳狼(腕装甲と一体化したナックル。本作では胸甲・心守とワンセット) 脚甲・狗駆 KT36D1ドッグテイル 十手(片手斬撃武器) 棘輪(きょくりん/トゲ付きリング。投擲武器) 吠莱壱式(ほうらい・いちしき/下手持ちヘビーガン) (通称「骨っこバズーカ」。実は上下連装式で二門の砲口を持つ。フィギュアでは弾倉が外せたりと意外に芸が細かい) 犬型プチマスィーンズ(全5機。本作では未実装…?) 狗狼(クーロゥ)Type1(リペイント版武器。本作では未実装) 狗駆(クック)Type1(リペイント版レッグ防具。本作では未実装) 報賞認識票・ごほうびドッグタグ(リペイント版首輪。本作では未実装) 振尾(フーリオ)Type1(リペイント版リア防具。本作では未実装) しっぽアクセ:“つれてけご主人様” (リペイント版リア防具だが振尾Type1にのみ装着できる。本作では未実装) 武装神姫第2弾。愛称「犬子」。第1弾組のアーンヴァルやストラーフ、同期のマオチャオ(と、そしてEX枠だがヴァッフェバニー)と共に、シリーズ初期を代表する神姫のひとり。 それだけにフィギュアという面では、技術的に過渡期にあったため「決して元デザインに忠実とはいえない頭部パーツの造形」という面もさる事ながら、武装の可動範囲が特に上半身において狭いもの(素体腕を外し、まるまる武装と交換する方式。これにより肩関節の可動範囲が事実上失われてしまい、腕部もダブルボールジョイント接続になるため干渉が多く無改造だと吠莱壱式を正面に構えることが出来ない)となってしまったため、総合的な評価としては微妙なものとなってしまった。 しかしながら、先発の第1弾組とはうって変わったデザイナー独特のセンスによる方向性と、ボイスパーツのお方がパーソナリティの双璧(もう片方はこちらのお方)を務めたウェブラジオ「RADIO RONDO」の存在、そして何よりデザイナー自身が公式コミック版「武装神姫2036(以下「2036」。単行本全5巻)」を電撃ホビーマガジン(現在は電撃ホビーウェブへと移行)に連載していたという事もあって、相方共々今なお根強い人気を誇る。 武装神姫というシリーズが、かくも多種多様極まるデザイン的方向性を終始保ち続ける事が出来たのも、彼女達ケモテック神姫(と、続く第3弾組)がその先鞭をつけた功績あったればこそだろう。 現にその影響は、後年のガールズプラモ群においても明らかに偏ってはいるが見る事が出来る。 2007年度に開催されたホビーイベント『キャラホビ2007 C3×HOBBY』では、「2036」本編での水着姿を再現したリペイントバージョン(俗称:水犬子)が販売され、その後僅かに仕様変更された電撃15周年バージョンも販売された。こちらは装備が全体的に軽量化されている上頭部パーツの造形も改良されているため、従来品と組み替えるという楽しみ方も可能だ。 以上の3バージョンいずれも大量に販売されたため、現在の中古市場でも比較的簡単に見かける神姫となっている。 更に、デザイナー考案による強化型「ガルダハウリン」も存在していたが、バトロンのサービス終了に伴いお蔵入りとなった経緯がある(「2036」には登場)。 果たしてこれらの装備は実装されるのだろうか? それはバトコンスタッフのみぞ知る。 従来の公式媒体では、他でもない「2036」の主人公格たる凛をはじめ、ノベライズ版「神宮司シリーズ」の情報屋アイコ、そしてアニメ版のポッチィ等ほぼ一貫して常連メンバーを務めていた。 当然ながらバトロン・バトマス(およびMk.2)・バトコミと、ゲームにおいても皆勤賞である。 しかし、本作ではそんな状況が一変。何故かなかなか実装の気配が見えず、ハウリンオーナー達のみならずケモテックファン達をも長い間やきもきさせてきたが、この程シーズン2発足に伴い栄光ある最初の神姫として、漸くの実装とあいなった。 久々の登板は概ね歓迎された一方で、件の「チェイスチェイスジョーカーズ」絡みの減台騒ぎを経てからでは「遅過ぎた」との声も。 公式もこれを気にしてか、実装後2/6までと比較的長めのピックアップ期間をとっていた。 なお、2024年のパチスロ版にも登場を果たしている。 なお本作では、BLADE神姫独特のプロポーションを再現するためか、フィギュア版における1st素体(厳密には脚部を短く改設計されている)ではなく3rdSmall素体に近い体型で再現されている(要はこの娘と同じ処理)。 性格 犬らしく生真面目で従順、ひたすらマスターの役に立つことを第一に考えるタイプ。それゆえに聊か柔軟性に欠ける面も見受けられる。 投擲武器が専用武装に含まれているというのに、不得意武器とはどういうギャグなのだろうか……? セリフ一覧 + 私の活躍、お見せします! ログイン時 通常(朝) おはようございます!朝からお顔を見られて幸せです!さあ、早く行きましょう! おはようございます!朝早くから連れてってくれて、嬉しいです!今日もよろしくお願いしますね! 通常(昼) こんにちは!今日もず~っとお供しますよ!それでは、ご命令をどうぞ! こんにちは!今日もガツンと元気に、頑張って行きましょうね! 通常(夕) こんにちは!そろそろおやつの時間でしょうか!私、バトルも楽しみですが、おやつも楽しみなんです! こんにちは!お散歩行くのにいい時間帯になってきましたね!…あぁ、バトルが先でしたね!えへへ…。 通常(夜) こんばんは!これから何をしましょうか!全力で頑張っちゃいますからね! こんばんは!暗くなってもどこにいるか、私にはすぐ分かりますよ~!だって、いい匂いがするんですから~!えへへ♪ 通常(深夜) こんばんは!夜も更けてきましたが、調子はいかがですか?どんな時間でも、私はずっとお供しますからね! こんばんは!夜遅くまで頑張っているんですね。私も他の神姫に負けないよう、一緒に頑張っちゃいますからね! 年始 あけましておめでとうございます!今年の目標はもう決まりましたか?私の目標はもちろん、マスターのために一意専心でバトルに尽くすことです! (ボイス) あけましておめでとうございます!新年からお傍にいられるなんて、幸せです!今年もいっっっぱいついていきますからね! バレンタイン あ、あの…!バレンタインなので、チョコを作りました!張り切って作り過ぎちゃいましたけど…良かったら、受け取って下さい! ホワイトデー えっ!?これってもしかして、バレンタインのお返しですか?ありがとうございます!穴に埋めて後生大事にしますからね! エイプリルフール ゴールデンウィーク 夏季 暑くなってきましたね~。え?犬型といっても、私は舌を出して、体温調節なんてしませんよ! 水着キャンペーン 七夕 ハロウィン ハロウィンは、お菓子がもらえるみたいですね。いっぱいイタズラして、お菓子をたくさん取って来ますから、期待していてくださいね! 冬季 寒くなってきましたねえ。“犬は喜んで庭を駆け回る”と言いますが、寒い時はバトルでもして温まりたいです! クリスマス メリークリスマス!マスターはサンタクロースに何をお願いしたんですか?私はもちろん、マスターが欲しい武装をいっぱいくださいってお願いしましたよ! (ボイス) メリークリスマース!今日は大切な方の傍に、ずっと居なければいけない大事な日だとか。そういう訳で、私だけと、一緒に過ごしてもらえないでしょうか? 神姫の発売日 オーナーの誕生日 お誕生日おめでとうございます!今日は私が一番待ち遠しかった日なんです!私、これからもずぅーっとお仕えしますから! 神姫ハウス 命名時 呼び方変更 (→決定後) LvUp後の会話 MVP獲得 3連勝後 3連敗後 専用スキル解放時 親密度Lv5後 親密度Lv10後 親密度Lv20後 親密度Lv30後 親密度Lv40後 親密度Lv50後 親密度Lv60後 親密度Lv70後 親密度Lv80後 親密度Lv90後 親密度Lv100後 親愛度Lv1~19限定 親愛度Lv20~39限定 親愛度Lv40~59限定 親愛度Lv60~79限定 親愛度Lv80以上 頭タッチ(親密度0~19) (親密度20~39) (親密度40~59) (親密度60~79) (親密度80~) 胸タッチ(親密度0~19) (親密度20~39) (親密度40~59) (親密度60~79) (親密度80~) 尻タッチ(親密度0~19) (親密度20~39) (親密度40~59) (親密度60~79) (親密度80~) 通常会話 クリスマス限定 年始限定 武装カスタム 戦闘力Up・武器LvUP時 戦闘力Down時 素体カスタム 親密度LvUp時 限界突破時 出撃時 キャラ入れ替え バトル開始時 → バトル中 撃破時 コンテナ入手時 被弾時 オーバーヒート時 スタン時 デバフ被弾時 スキル発動時 (能力強化系) (HP回復系) (デバフ系) (攻撃スキル) (チャーミークリアボイス) 被撃破時 次出撃時 サイドモニター 応援時 交代時 被撃破時 バトル終了時 1位 → 2位 → 3位 → 4位 → カラフルコンダクト どこまでも お傍で お供します 掴み取る 勝利を この拳で 頑張った 私を 見て下さい 親密度LvUp時 マスターレベルUp時 コンテナ獲得後1位 コンテナ獲得後2位以下 レイド成功時 レイド失敗時 神姫ショップお迎え時 はじめまして!お会いできて、と~っても幸せです!私、いつまでもお供しますから! 初めまして!出会えてすっっっごく嬉しいです!これから、よろしくお願いします! ゲームオーバー時 その他 + リセット開始 神姫の想い、大切に。 + 選択した神姫をリセットします。よろしいですか? リセット開始 ええっ!リ、リセット!?う…嘘ですよね?冗談ですよね? はい を押す 嫌です!絶対嫌です!冗談でも嫌です!私、大好きだから忘れたくないんです、離れたくないんです!ずっとそばに居させてください!お願いします! はい を押す(二回目) そ、そうですか…。隣にいていいのは、私じゃない、ってことなんですね…。今まで可愛がってもらえて、幸せでした。ありがとう…さようなら。 リセット完了 初めまして!出会えてすっごく嬉しいです!これから、よろしくお願いします! リセット取消 リ、リセットしないんですね?良かったぁ…。これからも、ずっとそばに居られるだけで、私は幸せです! 親密度○時イベントのオーナーの呼び方 マスター・ご主人様・アニキ 神姫ハウス内コミュニケーション ステータス情報 親密度Lv1 ATK DEF SPD LP BST N - - - - - R - - - - - SR - - - - - UR - - - - - 親密度Lv100 ATK DEF SPD LP BST N - - - - - R - - - - - SR - - - - - UR - - - - - マスクステータス 1/s ジェム回収展開速度 ブースト回復量 ダッシュ速度 ダッシュ時ブースト消費量 ジャンプ時ブースト消費量 対空時ブースト消費量 防御時ブースト消費量 N 1500 150 960 85 70 20 90 R 1050 105 90 40 110 SR 1140 125 110 60 130 UR 1230 145 130 80 150 覚えるパッシブスキル一覧 忠実なる守り手【ハウリン専用】近接を使用した際に踏み込み距離、射程アップ スキル名説明 早熟型のパターンで覚えるパッシブスキル 攻撃力アップ[小]攻撃力を上げる ため威力増加[小]ため攻撃の威力を上げる 防御力アップ[小]防御力を上げる ダッシュブースト消費量減少[小]ダッシュする際のブースト消費を減少する クリティカル防御アップ[小]クリティカルダメージを抑える ブーストアップ[小] *要限界突破(L110)ブースト時の移動スピードアップ 体力最大値アップ[中] *要限界突破(L120)体力の最大値を上げる 通常型のパターンで覚えるパッシブスキル 体力最大値アップ[小]体力の最大値を上げる スピードアップ[小]移動する際のスピードアップ 攻撃力アップ[小]攻撃力を上げる ダウン軽減[小]ダウン時の行動不能時間が短くなる ダッシュブースト消費量減少[小]ダッシュする際のブースト消費を減少する 防御力アップ[小] *要限界突破(L110)防御力を上げる 攻撃スピードアップ[中] *要限界突破(L120)攻撃時のスピードが上がる 晩成型のパターンで覚えるパッシブスキル ブースト最大値アップ[小]ブーストゲージの最大値を上げる 攻撃スピードアップアップ[小]攻撃時のスピードが上がる ため時間減少[小]ため時間を減少する ダッシュブースト消費量減少[小]ダッシュする際のブースト消費を減少する 全能力アップ[小]全ステータスがアップする ブーストアップ[小] *要限界突破(L110)ブースト時の移動スピードアップ ため威力増加[中] *要限界突破(L120)ため攻撃の威力を上げる 神姫固有武器補正 ※レアリティが上がる毎に得意武器は-5%、苦手武器は+5%される。数字はレア度Nのもの。 得意武器 +30% 片手斬撃武器・双斬撃武器・両手斬撃・双頭刃撃武器・格闘打撃武器・下手持ちへビーガン・回復・補助・防具用武器 苦手武器 -30% 片手ライトガン・両手ライトガン・投擲武器 神姫考察 攻撃力 素のステータス自体はやや低めだが、片手斬撃武器・格闘打撃武器といったDPSに長ける武器を持て、また固有パッシブの影響で先手を取りやすいため、数値以上に優秀である。 防御力 体力こそやや高いが防御力が低く、あまり高くはない。 機動力 素でも多くの神姫のダッシュ速度を上回っており、どの型でも最終的にはパッシブでブーストアップが付く。 ブーストゲージ周りにも不備はなく、総じてやや優秀と言えるか。 総評・運用 固有パッシブは近接の踏み込み・射程を強化。近接武器の当てやすさが大きく上がる。 固有パッシブを活かして先手を取り、キルを繰り返すのがシンプルにかなり強力。各種ジェム自動回収付き装備を付ければ横吸いもケアできる。 スキルは攻撃力アップなど火力周りをサポート出来るものがオススメ。 神姫攻略法 固有パッシブで強化された踏み込みが強力。機動力を活かして逃げるのは基本的に厳しく、またDPS勝負に持ち込もうにもハウリン側の武器は強力なものが多く、先手を取られてしまった場合基本的にこちらが先に倒される。 他のプレイヤーを狙ったところを倒す、ハウリンが複数人の編成にいるなら、出撃時間を揃えさせて同士討ちさせるなど、周りを利用して対処するのが良いだろう。 バトコンが4人プレーのバトルロイヤルだという基本に立ち返って戦おう。 お迎え方 2023年1月27日~から神姫ショップに登場 アップデート履歴 コメント 親愛度1でも頭撫で喜ぶ&セクハラ怒らないの強すぎる。 -- 名無しさん (2023-01-30 14 42 56) パッシブで近接が伸びるのがめっちゃ強い… -- 名無しさん (2023-05-22 19 13 53) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/busou_bm/pages/52.html
項目 説明 LOVE 神姫との親密度です。LOVEが上がるほど、武装ランクとコスト上限が上がります。最大20。→端的に言うとレベル。LOVE・COST・武装ランク 武装ランク 装備できる武器のランクです。このランクが上がるほどより強力な武装を装備出来るようになります。最大5。 LP ライフポイントです。ダメージを受けると減り、0になると負けです。最大9999。アビリティによる上昇は制限なし。 SPD スピードです。数値が高いほど移動するスピードが上がります。最大100。アビリティによる上昇は制限なし。 DEX 命中率です。数値が高いほど攻撃の命中精度(追尾性能)と、ロックオン距離が上がります。最大100。アビリティによる上昇は制限なし。 CHA 魅力です。数値が高いほどライドレシオゲージが上がりやすくなり、減りにくくなります。 DEF 防御力です。数値が高いほど受けるダメージが減ります。最大999。アビリティによる上昇は制限なし。 火器耐性 火器属性に対する耐性です。この数値が高いほど火器属性の攻撃に強くなります。 光学耐性 光学属性に対する耐性です。この数値が高いほど光学属性の攻撃に強くなります。 COST この値を超えない範囲で、神姫の装備を自由に変更できます。(ただし武装ランクは無視できない) 最大900。 「武装神姫BATTLE MASTERS」解説書参照 戦闘終了時のライドレシオゲージの量・ライドMAXになった回数に応じて経験値が入るため、 CHAを高くすると結果的に取得経験値が増えることにつながります。 ―各神姫能力値一覧表― 何も装備していないときの神姫固有のステータス値。 武装エディット画面でアビリティ一覧を表示する際、神姫自身の+アビリティは青文字で表示される(装備によって±0以下になっている場合は表示なし)。 Loveが上がっても変化しない。 例:アーンヴァルMk.2型とマオチャオ型が同じ装備だった場合、LPは50の差が出る。 ただしアビリティの違いから、ストラーフ型の攻撃力のように基本ステータスを覆しているものもある。 名前 LP ATK SPD DEX CHA DEF +アビリティ -アビリティ ハウリン 450 45 4 2 40 40 攻撃力+1,LP+1 DEX-1 マオチャオ 350 40 5 5 40 35 スピード+1,SP+1 防御力-1 アーク 350 40 6 4 40 40 ブースト性能+1,スピード+1 SP-1 イーダ 300 40 5 4 40 40 ブースト性能+1,スピード+1 LP-1 ゼルノグラード 350 45 3 6 40 40 攻撃力+1,DEX+1 スピード-1 アルトレーネ 400 40 4 4 40 50 防御力+1,LP+1 ブースト性能-1 アルトアイネス 450 40 4 4 40 50 攻撃力+1,LP+1 SP-1 アーンヴァルMk.2 400 45 4 7 40 45 スピード+1,DEX+1,SP+1 - ストラーフMk.2 400 35 4 6 40 40 攻撃力+1,防御力+1 - フブキ 400 40 4 4 40 40 DEX+1,SP+1 攻撃力-1 紗羅檀 400 40 4 4 40 40 SP+1 LP-1 ベイビーラズ 400 40 4 4 40 40 攻撃力+1 SP-1 ガブリーヌ 400 40 4 4 40 40 ブースト性能+2 DEX-1 蓮華 400 40 4 4 40 40 スピード+1,SP+1 攻撃力-1 ラプティアス 400 40 4 4 40 40 攻撃力+1,ブースト性能+1 防御力-1 アーティル 400 40 4 4 40 40 スピード+1,DEX+1 ブースト性能-1 各神姫ライドレシオMAX時の上昇能力 ライドレシオMAX状態の間はダッシュ速度が上昇し、ダッシュやターンによるブーストゲージの消費量、RAやアタックチェイン使用時のSP消費量が半減する他、 素体毎に異なる能力ボーナスが得られます。 名前 上昇能力 ハウリン 防御力,スピード,ガードブレイクダメージ マオチャオ 攻撃力,武器エネルギー回復速度,スピード アーク 攻撃力,スピード,ガードブレイクダメージ イーダ 防御力,武器エネルギー回復速度,スピード ゼルノグラード 攻撃力,武器エネルギー回復速度,ガードブレイクダメージ アルトレーネ 攻撃力,防御力,ガードブレイクダメージ アルトアイネス 防御力,武器エネルギー回復速度,スピード アーンヴァルMk.2 防御力,武器エネルギー回復速度,スピード ストラーフMk.2 攻撃力,武器エネルギー回復速度,ガードブレイクダメージ フブキ 攻撃力,スピード,ガードブレイクダメージ 紗羅檀 攻撃力,武器エネルギー回復速度,ガードブレイクダメージ ベイビーラズ 攻撃力,武器エネルギー回復速度,スピード ガブリーヌ 攻撃力,防御力,武器エネルギー回復速度 蓮華 攻撃力,武器エネルギー回復速度,スピード ラプティアス 防御力,武器エネルギー回復速度,ガードブレイクダメージ マリーセレス 防御力,武器エネルギー回復速度,ガードブレイクダメージ アーティル 攻撃力,防御力,スピード 攻撃力 与ダメージが約50%アップ。 スピード SPD値がアップ。全キャラ共通のダッシュ速度ボーナスと効果が重複するので、例えばアーンヴァルとストラーフのSPD・スピード+アビリティを同等に調整しても、アーンヴァルの方がダッシュ速度は上になる。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2797.html
『天才ファーストランカー・黒野白太の謎』 読者は黒野白太を御存じだろうか。 先々月、神姫バトル界の頂点のファーストリーグに十四という若年神姫マスターがその名を連ねた衝撃はまだ耳に新しい。武装の性能に頼らず的確に相手の心理を読むセンスを以て神姫バトル界の最前線に立つ天才マスター。それが黒野白太であり、彼のバトルに憧れを抱く神姫オーナーは少なくはない。私のオーナーもその内の一人だ。 しかし名声を手にした代償としてか、数ヶ月前、そのバトルに関わる悪い噂が流れ始めた。観客によれば黒野白太は自分の神姫に全く指示を出していないらしい。 マスターはただ神姫に適切な武装を送るだけの貯蔵庫ではなく、第三の眼として戦場全体を俯瞰した上で指示を出し神姫を勝利へ導く重要な役割を持つ。黒野白太はそれをしない、にも関わらずファーストランカーとなったのはどういう事なのか。 多数の同証言者が出た事から真実を帯びたものとして神姫ネットを騒がせ、一時期は「黒野白太は違法改造した神姫で成り上がった卑怯者」「武装神姫の世界から追放すべき」と訴える過激な声もあった程だ。 このような騒動に対してオフィシャルは彼に神姫に精密な検査を行った上で違法改造の痕跡は無いことを発表している。そして黒野白太も自身のブログでバトル中に言葉を発していないのは事実であると認めた上で合理化の為に簡単な合図だけでも指示が出せるようにしていると言い残している(尚、現在ブログは閉鎖されている)。 現在では彼を擁護するマスターも現れており批難の声は潜みつつあるが風評被害を怖れてか黒野白太は神姫バトルに対して消極的になっている。人の噂も七十五日、噂が完全に消えたその時にはまた我々の前に姿を現わして欲しいものだ。 …。 …。 …。 「先月号では私達を散々批難していたくせに見事なまでの掌返しだな」 「ライターが変わっているんだよ。ほら、これを書いたのはムルメルティアだって」 お昼休み、昼食を摂り終えた僕達は立ち入り禁止の屋上で武装神姫関係の雑誌を読んでいた。 イシュタルは文字が進む毎に不機嫌になっているけれど雑誌から目を離さない。たかがゴシップと割り切っているけれど、この記事が自分達の周囲にどのような影響を与えるかをしっかりと吟味しなければならない。そんなことを考えているんだろう。 僕としては早く今週の神姫グラビア(今週はナース服!)を見たいんだけど中々それを切り出せない。かといって不真面目な態度を見せると怒られるから悩み腐っているような振りだけはしておく。グラウンドで爽やかに体を動かしている体育会系の男子達がちょっと羨ましい。 「好転はしているんじゃないかな。擁護的な記事だし。後は書いてある通り時間が過ぎるのを待つだけだよ」 「それは分かっている。しかし焚きつけておいて火消しは時間の流れに任せるとは余りに無責任だと思わないか」 「仕方ないんじゃない? 僕としては学校に武装神姫を知ってる奴が少なかっただけでも大助かりだし」 居ないわけじゃないけれど全員気の良い友人で僕のことを表立って叩く奴は居ない。御蔭で被害は神姫センターに行けなくなる程度の被害で済んだ。 「マスター、君は本当にそれで納得しているのか。もっと良い解決方法があったのではないか?」 「いや、これは本当に諦めるしかないって。悪いイメージを払拭するのは手間と時間が掛るって色んな人も言ってたじゃない」 水を得た魚ならぬ大義名分を得た人間。それを目の当たりにした御蔭で割り切れるようになってしまった。イシュタルの方はそれでも納得が行かなくて、もしくは飲み込もうとして不具合を起こしているのか、唸っている。 「それに、そうやって他人を馬鹿にするのは決まって程度の低い連中じゃないか」 「マスター…、しかし、それでも私は…」 平気で他人を馬鹿に出来る辺り僕も悪だな―とか思いつつも。 「…そう、だな。得る物はあったと考えるべきか」 「そうそう。何時でも何処でもポジティブであるべきだよ。人の上に立つ立場なら尚更ね」 「いい言葉だ。最後の一文さえ無ければだが」 「え、あ、ごめん。嫌味のつもりじゃなかったんだんだけど」 皮肉に聞こえたみたいだ。この失言を誤魔化す為にストラーフの水色の頭を人差し指で撫でる。 「わっ、こらっ、何をするっ、恥ずかしい」 「いやぁ、イシュタルの頭って時々撫でたくなるんだよねぇ。なんでだろ」 「私が知るかっ。やめろっ」 「良いではないか、良いではないかぁ」 「良くない!」 ガーッと大きく口を開けて威嚇しながら人差し指から逃れるイシュタル。 普通の神姫はマスターに頭を撫でられると喜ぶもの。数週間前にこの事実を知った時に僕を襲った衝撃は計り知れない。その例外曰く自分は母親の代わりをやってきたものだから僕に撫でられるのは何だか恥ずかしいらしい。 でも「嫌よ」と言われはい「そうですか」と諦めるようじゃ真の武装紳士とは言えないよね。だから親指で逃げる頭を追い掛ける。 「イシュタルの頭撫で撫で」 「止めろと言っているだろう!」 「嫌よ嫌よも好きの内」 「止めないと本気で怒るぞ!」 「だが断「Wasshoi!」グワーッ! 指が、指がーッ!」 わ、忘れていた、照れ隠しでロボット三原則を破るイシュタルの爆発力を! 「でも指は酷いよぅ…まだ授業は残ってるんだし…」 「全く。だから小指にしておいた。ほら、指をテーピングして固定するよりも先にすべきことはないか?」 「え、なにそれ。被害者面してアヘ顔ダブルピース要求する気満々だったんだけど」 「悪い事をしたら御免なさいと謝る。昔よく言い聞かせていただろう。ほら」 「だが断「もう一本逝くか」ごめんなさい、もうしません、ってぇ、何で謝ったのにやるのかにゃぁ!?」 「これは人として当然のことを忘れていた罰だ」 「理不尽な…」 負傷してる理由を尋ねられたら「転んだら両手の小指がイカれました」で通るかな。通すけど。怒っていたイシュタルを馬鹿にしたのは僕だから罰は甘んじて受け容れなくちゃならない。いやいや、やだなにこの糞真面目思考。ここにもイシュタル教育の影響が見えたような気がして自分自身が恐ろしくなってくる。 それよりも一秒でも早く雑誌のページを進めなければ。今月の神姫グラビア(ナース!ナース!)が楽しみで昨日は眠れなかったんだ。これ以上待たされたら午後の授業は内容が頭の中に入らなくなるだろう。ナース服に栄光あれ。 「ん、マスター、ページを捲る手が早くないか」 「気になるような見出しは無かったし別にいいじゃない」 「もしやと思うが、目的は如何わしい衣装を着た神姫のページか」 「そうだけど?」 「…もう少し恥じらいというものを持ったらどうだ」 イシュタルは呆れながらも捲ろうとしていたページの上に圧し掛かって胡坐を組んだ。目に見えて分かる不動の意思の現れは無視すれば後々が面倒になる事を雄弁しておりナース服の為とは言え軽視するのは流石に躊躇った。 「どいてくれないかな。僕はその先に用が有るんだ」 「断る。いかがわしい物など百害有って一利無し。見た者の心が堕落するだけだ」 「健全な中学生がいかがわしいものに興味を持つのは大自然の摂理だよ」 「よく聞く理屈だな。だがその欲望を断ち切ってこそ人は成長するのではないか?」 「それは違うよ! 欲望もまた自分の一部、否定しちゃ駄目だ。欲望と理性の折り合いを付けられるようになることこそが本当の意味で成長したって言えるんじゃないかな」 「むっ…、それはそうだ」 「むしろ今のイシュタルにみたいに、あれは駄目これも駄目これにしなさいあれをしなさいとか言って選択の自由を奪うのは自立する意思を奪っていることと同じだよ」 「むむむっ…、だが私は御両親の代理として不健全なものをマスターから遠ざける責任がある!」 うわ、大人専用対子供最終兵器・責任だ。じゃあこちらも子供専用対大人最終兵器を使っちゃおう。 「……」 「どうだ、分かったか。ならば早くその手を離して…」 「今月号の奴は本当に楽しみにしていたんです。だからお願いです、見せて下さい」 「わっ、わっ、泣く程か!? 泣く程楽しみにしていたのか!?」 「何でもします。だから見せて下さい。全部見せろとは言いませんから、お願いします、お願いします、お願いします」 「分かった、一ページだけなら特別に許すから、ほら、もう泣き止んで。…まったく、これでは私がマスターを虐めたみたいじゃないか」 「ありがとう、イシュタル!」 計画通り。堂々と今週はナース服特集の神姫グラビアへのページへと指を掛けた。そしてそこに開かれたのは正に楽園の扉。ナース服によるナース服の為のナース服の世界。鼻唄を歌いながらそれを眺め頭の中では色取り取りのナース服を思い浮かべる。 読めるのが一ページだけなのは辛いけれどイシュタルが譲渡してくれたんだから割り切ろう。それに一ページ目で写っていたのがナース服を着ているストラーフだったのが良かった。やっぱり褐色に白い服は良く似合う。 「…ふぅ」 「全く、こんなもののどこがいいのか私には理解出来ない」 「今僕は自分が裸エプロンになっても構わないくらい気分が盛り上がっているんだけどね」 「辞めてくれ。そんなことしたら私は家を出ていくからな」 「ははっ、やらないよ。エプロン無いし」 「有ったらやるのか…まぁいい。しかし十五センチの身体に欲情すると言うのは人間として不健全じゃないか?」 「イシュタル、君は何を言っているかな(↑)」 その発言は「アニメのキャラってただの絵じゃん」に匹敵する破壊力を持っていた。下手に爆発させれば僕達は全世界の武装紳士を敵に回しかねないのでそのマスターとしてクールに処理しよう。…あれ、何でだろう、目から汗が湧いてきた。 「あのね(↑)、武装紳士は神姫がなくちゃ生きていられない身体になっているんだ(↑)。もう神姫の声しか聞こえない(↑)。だから神姫に欲情するのは当然の事なんだよ(↑)」 「意味不明な事を言うな。そも有名なマスターの大抵は人間の女性と付き合っているじゃないか。しかも美人と」 「それ以上はいけないなぁ(↑)。それにしても、あいつらは理人さんに全裸で土下座するべきだと思うんだ(↑)」 「沖縄旅行で一人ぼっちという理人の人間性に問題があるような気がするが」 「僕はぼっちじゃない(↑)」 「マスターのことは言っていない。それよりもさっきから声が上擦っているが、一体どうしたんだ?」 駄目だ。さっきから自分で何を言っているか分からない。でも負けない。武装紳士として生きる道を選んだことに後悔なんてあるはずない。うちはうち、他所は他所だ。彼女持ちのマスターなんて羨ましくも何とも思わない、僕達には神姫が居るのだから。それにしてもクリスマスの日に空からイチャついてるカップルを目掛けて空から赤い服着た小太りのおっさんが降って来ないかな―。屋上からクリスマス衣装のカー○ルおじさんを落とすくらいなら出来るかも。 クリスマス撲滅計画は後々に考えるとして。先ずは心の傷を癒そうと次のページに捲ろうとした指を止められる。さりげない流れで行けたと思ったんだけど甘かったようだ。 「一ページだけだ。それ以上は認めない。そう言っただろう」 「残念無念」 「そろそろチャイムが鳴る。屋上の鍵は私が閉めておくからマスターは雑誌を片付けて教室に向かえ」 「後一ページだけでも見せてくれないかな」 「くどい。こんな物に見惚れている暇があったら学生の本分に励むべきだ」 「ナース服に比べたら授業一つなんて大したものでもないでしょ」 「…私は一体何処でマスターの教育を間違えたんだろう」 珍しくイシュタルが落ち込んでいる。そんな姿は見たくないなぁ。落ち込ませたのは僕なんだけど。 「あのねイシュタル、教育者が子供に完璧を求める必要は無いんだよ」 「子供が何を言っている」 「これだからゆとり世代は、て決まり文句が有るじゃない。あれ。僕は可笑しいと思うんだ。ゆとり世代なのに出来る奴にも同じ事を言えるのかって。違うでしょ、土曜日が休日になってもそうじゃなくとも出来る奴は出来るんだ。ゆとり教育は出来る奴と出来ない奴の格差を広げただけ。じゃあ出来る奴と出来ない奴の大きな違いって何だと思う?」 「…、才能か?」 「正解。出来る奴は嫌でも辛くても難しくても苦しくても逃げ出したくても出来る。何故かって、それが出来る才能があるから」 「それはそうだが…、努力を怠ってはいけないだろう」 「努力も才能の内だよ。当たり前に努力が出来る才能を育ててあげるのが正しい教育って奴じゃないか無いかな。だから僕は感謝してる。もしもイシュタルに出会わなかったら、僕は何の努力も出来ない引きこもりになっていた」 これは本心だ。僕の両親は典型的な会社人間だから。 「話は逸れたけど要するに人は完璧であるのではなく自然であるべきなんだよ。僕は自然と意味も無く勉強をして運動をして信頼が出来る。それは教育者として立派な成功だよ。僕は君と出会えてよかったって胸を張れて生きていける」 「マスター…、め、面と向かって感謝されると、なんだか照れるな」 「だからさ、落ち込まないで。それに人も神姫もナース服も万能じゃない。努力が報われないことだってある。仕方ない事だってある。僕がナース服フェチになったのは仕方が無いこと。授業よりもナース服を優先するのは自然なことなんだ」 「…、何故そこでナース服を強調するんだ?」 「そこにナース服が有るから(キリッ)」 「カッコ良く決めたつもりか愚か者がぁぁぁぁっ! 薬指を貰うぞぉおおお!」 「え、両方? ちょ、やめて、僕、結婚指輪付けられない身体になっちゃ…アーッ!」 ま、失ったものは多かったけれど。 薬指を組みつかれた隙を突いて神姫グラビアの二ページ目、ナース服のアーンヴァルを見れたから僕は幸せだ。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1349.html
{文化祭って、こんなだったけ?} 「う~ん…」 「何か悩み事ですか?」 「あはっ、アニキの奴が悩んでるよ」 「欲求不満ならあたしが解消してあげましょうか?」 「お兄ちゃん…話してくれれば相談に乗りますよ」 俺が悩んでいると机に居た神姫達が寄ってきた。 嬉しい事だが、多分言っても無駄だと思う。 何故ならばとうとう来てしまったのだ、この招待券が…。 封をされていて中身が見えないけど、俺は一発で解った。 だってこの茶封筒の表紙だけで想像出来たからだ。 表紙に書かれてあった文字を読むと俺の母校だった。 そして高校だったら何処もかしこも必ず一年間に一回あるという行事。 代表的な名前で例をあげるのなら『文化祭』だな。 今日の朝、俺が新聞を取りにポストに行ったらポストの中に余計な物が一つ入っていた。 それは俺が高校生の時に通ってた我が母校の文化祭の招待券である。 こんな茶封筒をポストにブッこんだ奴は一人しかいない。 婪だ。 奴に間違いない。 何故すぐに断定が出来るか簡単な理由だ。 今年で三度目だからである。 一度目は俺もまだ高校三年生だったから行ったけど、卒業後の二度目は行ってない。 文化祭は楽しいが時間が経つにつれ、ダンダンと怠くなる感覚が嫌で嫌でどうしようもなかった。 だから二度目は行かなかった。 あの時の婪は少し可哀相だったなぁ。 俺が文化祭に来なかった事で、婪は文化祭が終わった後に俺の家に入って来て。 「え~ん!なんで、来てくれなかったのー!!」 俺に抱き着きながら泣いてしまった、という過去がある。 あの時は大変だった。 兎に角、婪を慰めようと優しく何度も頭を撫でてあげたんだっけ? まぁともかく大変だった。 今年で婪も最後の文化祭。 本来なら後輩思いの先輩として行くべきなのかもしれない。 でも行きたくないんだよなぁ。 多分、行けば婪の奴が『これがあたしの彼氏よー!』とか言いそうで…。 ほんでもって周りに居る在学の生徒達が。 『うお!?マジかよ!』とか『婪さんの彼氏だってー!』とか言われそうだ。 マジ、勘弁してほしい。 ただでさえ、俺と婪はあの学校で有名なんだから。 喧嘩屋だったこの俺と学校で一番のアイドル、婪。 学校に行けば野次馬共が来るに決まっている。 それだけはなんとか回避したい。 でも行かないと婪にまた押しかけられて泣かれるのは嫌だ。 まったくどうしてこんな事になっちまったんだ…。 「はぁ~…。どうしよう」 「ご主人様、神奈河高等学校ってご主人様が通ってた学校じゃないですか。しかも招待券つき」 「…ん?ちょっ!おま!?なに勝手に封を開けてんだよ!しかもなんで俺の母校って知ってるだ!?」 「だって、この紙に書いてありますよ」 「はぁあ!?ちょっと貸せ!」 アンジェラスから紙を取り上げるて内容を見ると。 『先輩へ。こんにちは、先輩。明日は先輩が卒業した神奈河学校の文化祭です。暇があったら来てください。といいますか、絶対来てください!じゃないとアタシ、泣いちゃいますよ。去年みたく、いいえ、更に凄い行動にでちゃいますから!!という訳で明日楽しみにしていますね。同封に招待券を入れときます。婪より』 おいおい。 ほとんど脅迫状だぞ。 これ。 「しかてねぇー…行くか」 そう言って俺は明日の外行きようの服の胸ポケットに招待券を入れてベットで寝た。 …。 ……。 ………。 翌日。 俺は愛車を運転し、我が母校に向かっていた。 勿論アンジェラス達も一緒。 空は晴天、俺の気分は極上的に斜め。 まったくどうして文化祭当日を日曜日にするかな。 魂胆は少しでも客を入れたい、そんな感じだろーよ。 「ご主人様、ご主人様」 「ん、なんだ?」 「文化祭って楽しいのですか?」 「…文化祭かぁ」 チラッとアンジェラスの方向を見るとクリナーレ、ルーナ、パルカも真剣な眼差しで俺の方を見ていた。 …あぁー、なるほど。 こいつ等はデータとして文化祭がどのようなモノか分かっていても、体験してないからイマイチ分からないかもしれない。 だから文化祭を体験済みの俺に聞いてきたんだろう。 ぶっちゃけた話し、文化祭は楽しいけど七割は怠い。 正直、つまらない&金の無駄遣い。 …俺的にはだよ、あくまでも俺的に。 だから俺の感想をストレートに言ってコイツ等の落胆した顔なんか見たくないし。 ここは少し花を持たして話すかぁ。 「楽しいぜ。飲食店なら、かき氷屋、フランクフルト屋、焼きそば屋、タコ焼き屋、わたあめ屋、じゃがバター屋。イベント系なら、お化け屋敷、占い屋、射的屋、輪投げ屋、水風船、メイド喫茶。お前等の場合、飲食店なんか一つの店だけで腹一杯になるんじゃないか?」 「楽しそうですね」 「ボク、お化け屋敷に行きたーい」 「あたしはメイド喫茶」 「私は射的と輪投げかな」 みんなそれぞれ行きたい所があるみたいだ。 う~ん、金の方は一応多めに五万円持って来たし大丈夫だろ。 おっと、学校が見えてきたぜ。 車は路駐で大丈夫かな…。 まぁそんなに長くいないからちょっとぐらいなら。 停める場所は正門近くでいいだろ。 キキィ 「よし、着いたぞ。お前等」 「「「「はい!」」」 車からおりてキーのボタンを押しロックをかける。 これでよし。 「そんじゃブラブラしま、ゴファ!?」 「センパーイ!来てくれたんですね!!嬉しいです!!!」 いきなり背中に衝撃がきた。 何が起きたかと思い振り返ると。 「なっ!?婪!」 「はーい、そうでーす!」 背中に体当たりをブチかました奴は婪だった。 …しかも黒と白のメイド服を着てるし。 まぁ婪の事だから、メイド服は予測出来た。 つーかさぁ。 「婪!テメェ、体当たりとはいい度胸してるじゃねーか!!」 「エェー!?酷いですよ、先輩!体当たりじゃなくて抱き着きです!!」 「うんな訳あるか。…お~イテー」 婪が離れたので背中を右手で摩る。 結構痛かった。 「大丈夫ですか?ご主人様」 「大丈夫だ。で、婪はこんな所で何してるんだ?服装からしてメイド喫茶だと思うけど」 「先輩を待ってるついでに呼び込みしてたの」 「呼び込みか。繁盛してるか?」 「はい!それより先輩、こんな所で立ち話もなんですから早く学校行きましょ」 「それもそうだな」 こして俺は一年ぶりの高校に来た。 …。 ……。 ………。 婪からもらった招待券を正門で受付してる人に渡し校内に入る。 学校のグラウンドには、それぞれのクラスが屋台を出し商売していた。 この頃は気楽で色々と楽しかったなぁ、と思いふける。 喧嘩ばっかやってきた俺でも、それなりにスクールライフを楽しんでいた訳だ。 俺流のな。 普通の人にはお勧めできないけどね。 まぁ、それは置いといて。 「おい、婪」 「はい?」 「いつまで俺の腕に抱きついてるつもりだ」 そう。 婪は俺の左腕に自分の右腕を絡ませて、俺の肩に婪の頭を添えるようにしている。 これじゃあ何処からどうみても恋人同士がやることだ。 因みにアンジェラスとクリナーレは俺の頭の上にいて、ルーナとパルカ右肩にいる。 しかも四人とも羨ましそうな顔して。 そして一番嫌なのは。 『男性版』 「おい、あれ見ろよ」 「あれって婪先輩だよな。男の奴は誰だ?」 「お前知らないのかよ。あの男はこの学校最悪不良学生ベスト3に入る喧嘩屋の人だよ」 「マジかよ!?でも何で婪先輩はそんな男に抱きついてるんだ?」 「なんでも、あの男と婪先輩は幼馴染らしいよ。唯一暴力や暴言を振るわれない、と聞くぜ」 「えぇー!?じゃあ男の婪先輩と付き合ってるということは!?」 「バカ!声が大きい!!」 「ワッ、ごめん!…でも、婪先輩のファン倶楽部が黙っちゃいないじゃないか?」 「多分な。もし酷い事になったら血の雨が降るぞ」 「俺、この事を他の友達に知らせてくる!」 「おう、任せたぞ!」 『女性版』 「ねぇねぇ、あれ見てよ」 「あの人ってうちの学校の一番アイドルの婪先輩じゃない」 「よく見てよ」 「よく?…キャー!婪先輩が物凄い嬉しそうな顔で男の人に抱きついてる!!」 「そうなのよ。しかも相手の男の人はここの卒業生らしいよ」 「うちらの学校の卒業生?マジで??」 「マジよ。しかも噂じゃー相当なワルって聞いてるわ」 「じゃあ婪先輩の好きな人って不良系の人が好きなの!?」 「違うわよ。あの人とは幼馴染らしいのよ」 「幼馴染…ねぇ。それまた凄い話ね」 「でも婪先輩って男の人じゃん。だからー…」 「もしかして…ホモ?」 「可能性はあるわね」 「キャー、どうしよー!これはスクープよ!!皆に知らせてくるわね!!!」 「うん!頼むよ!!」 などなど、そこらじゅうで飛び交う会話が俺の耳にバンバン入ってくる。 マジでイラつく。 ここにいる奴等を全員シめてやろうか。 いや、それは駄目だ。 折角の文化祭に期待を膨らまして楽しもうとしている四人の神姫達や婪がいるんだ。 俺の勝手な行動でこいつ等の思い出をブチ壊すのは回避したい。 ここは我慢だ、俺! 「なぁ婪。まずこいつ等に文化祭がどのようなものか教えてやりたいんだ。だから少し時間くれるか?」 「別にいいですよ。それに先輩の頼みごとですし、断るわけないじゃないですか」 「サンキュー」 「でも、この腕は離しませんよ」 …マジですか。 はぁーまぁいいや。 「アンジェラス、クリナーレ、ルーナ、パルカ。何やりたい?金はそれなりに持って来たから、この学校でやっている店はほぼ全部出来るぞ」 「私はいいです」 「ボク、お化け屋敷に行きたーい」 「あたしは婪様のメイド喫茶」 「私は射的と輪投げ」 「そういえば車の中でそんな事言ってたな。そんじゃ行くか」 こうして俺はこいつ等の言う通りに目的の場所に向かった。 まずはクリナーレのお化け屋敷。 店内に入り、少し歩いたら。 「うらめしや~」 まぁ、いつもどうりの展開でオバケが出てくるのだが。 「はぁあ?なんだお前??殴られたいの!?」 ボカ! …あのさぁ、クリナーレ。 『殴られたいの』と言っといて殴るのは人として…神姫としてどうかと思うぞ。 そんな感じで店内を歩くにつれ怪我人が続出させたクリナーレは入場不可という事になった。 当たり前だ。 因みに本人の感想は『結構楽しかったよ。また来たいなぁ』だってさぁ~。 どうせ人を殴る事が出来たからだろうよ。 次はパルカの射的と輪投げ。 神姫だから人間サイズの銃を持つ事が出来なくて、補助係として俺が片手で持って照準と引き金はパルカがやることになった。 「お兄ちゃん、ちょっと銃身を下に下げて」 「こうか?」 「そこでストップ!う~んこの角度じゃあまだいまいちです。お兄ちゃん、今度は右に7度傾けて」 こんな風に誘導されながら俺はパルカの指示に従った。 そしてパルカ的にはベストポジションが決まったのか、引き金に腕を伸ばして。 バン! 撃った。 弾は見事に景品に命中したが倒れはしなかった。 まぁ大抵倒れないように景品を押さえるつっかえ棒とかあるに決まっている。 そこで景品が倒れない事にパルカが。 「やっぱりこんな銃じゃ駄目です。ここは自前で持ってきた銃で…」 「ゲッ!?パルカ、お前いつのまにそんな物持ってきたんだよ!」 「エーイ!」 バン! ボーン! …景品はボロボロに吹っ飛び跡形も無くなった。 当たり前だ。 違法改造武器の銃で撃ったのだから。 パルカは景品を破壊した事によって『お兄ちゃんー!ごめんなさーい!!』と泣きながら胸に飛び込みワンワンと泣いてしまった。 俺はパルカを慰めた後に射的屋をやっている生徒達に『景品の値段はいくらだ?』と聞き、それ相応の値段を払った。 射的屋の事件は丸く収まったが、このままじゃあパルカの思い出が悲しい思い出になっちまう。 だから俺は輪投げ屋に連れて行きパルカにやらした。 最初は元気が無いパルカだったが、輪投げをやっているうちに楽しくなってきたのか。 最後は笑って『楽しかったです』と言ってくれた。 これならいい思い出になったろう。 そして次はルーナの番なのだが…。 …。 ……。 ………。 「先輩、早く入りましょ~よ」 「う~んでもなぁ」 「ダーリン、行きましょう」 婪が俺の左腕を引っ張り、ルーナが右腕を引っ張る。 行きたくない訳じゃないんだが、なーんか嫌な予感がしてどうしようもないんだよなぁ。 こ~…、なんて言えばいいかな? 背筋に悪寒が走る? こんな感じに言えば伝わるかな。 いや、伝わりにくいだろうな。 「解ったから、引っ張るなって!HA☆NA☆SE!!」 グイグイ、と俺の両腕を引っ張る婪とルーナ。 肩にいるパルカや頭に上に乗ってるクリナーレとアンジェラスは羨ましそうな顔つきで俺を見ている。 そんな顔をしていないで、少しは助けてほしい。 こうして俺は二人によってメイド喫茶の教室に入る事になってしまった。 「「「「「お帰りなさいませ、ご主人様!!!!!」」」」」 婪と同じ服を着たメイドがお出迎えしてくれた。 …よかった、婪みたいな男女みたいな奴等じゃなくて、ちゃんとした女の子達だった。 「キャー!天薙先輩じゃないですか!!しかも愛しの婪ちゃんと腕を絡めさせちゃって!!!」 「ホントだー!結婚式はいつですか!?」 「もしかして、もうヤっちゃっいました?」 こっ!? こいつ等! なんて事を口走りやがる! これは早く弁解しないと! 「結婚式はアタシが学校を卒業してから。エッチなことは多少やったけど本番はまだヤってないかなぁ」 ちょと待てー!? 誤解を招く発言をするなー! 「ち、違う!俺と婪はただの幼馴染で先輩後輩の関係だ!!エッチもしていない!!!」 すぐに弁解したが、時既に遅し。 メイド達は俺と婪の関係で持ちきりだった。 この女達も婪つながりで俺が三年生の時に何度か会ったことがあるので、俺のことを知っている。 婪のクラスメートだったな、確か。 こいつ等が一年生の時は俺にビビっていたのに、すっかり俺と婪の関係を知ってらこんな調子でビビる所か、すっかりBL話に花を咲かすようになってしまった。 あぁ~…俺の威厳がぁ~崩れてゆく~…。 「さぁ先輩はあちらの席でゆっくりしていてくださいね。アタシは仕事に戻るので。ルーナちゃんも先輩と同じ席ね」 「は~い」 「…はぁ~、解かったよ」 婪は俺から離れ、笑顔のまま仕事場の方に行く。 そしてクラス女子と一緒にワキャワキャと話す。 内容は…。 いや、ここは聞かない方がいいかもしれない。 多分、俺と婪の関係の話に決まっているからだ。 「ダーリン」 「ん?あ、ワリィワリィ」 ダラダラの状態で婪が指定した席に座る。 あ~ダリィ~。 ヒソヒソ ん? なにやら他の席に座ってる奴等からヒソヒソ話が聞こえるぞ。 ちょっと耳をすまして聞いてみるか。 『男性版』 「あれがあの喧嘩屋の天薙だってよ」 「ほんとかぁ~?なんだかえらく噂と違うぞ」 「でももう一つの噂は本当みたいだったな」 「もう一つの噂?」 「なんでも、この学校の一番のアイドル、婪の彼氏らしいぜ」 「マジかよ」 『女性版』 「婪さんと何処までいったのかしら?」 「さぁ?でもかなり良い所までいったらしいよ」 「どこまで?聞かせて~」 「一緒にベットで寝た所まで、という所まで聞いたわ」 「キャ~、婪さん大胆!」 …あ~、もういいです。 勝手にそっち系の話で盛り上がってください。 ここまで噂が広まってるのなら、怒る気力もなくなる。 「御待たせしました、ご主人様。ご注文をどうぞ」 満面の営業スマイルで注文をとりにきた婪。 仕事は真面目にやってるつもりだな。 俺は婪が置いたお冷を飲みながら品物が載っているメニュー見ようとした。 「今ならご主人様だけ、特別にアタシの身体を使った御奉仕つきですが。どうしますか?」 「ブゥー!?!?」 「ヤダー、ダーリン汚い~」 婪の衝撃の言葉に思わず口に含んだ水を吐き出す。 そしたらすぐに婪が持っていた、おしぼりで俺が吐き出した水を素早く拭く。 前言撤回! 真面目に働いていねぇー! 「…俺はコーラとルーナにバナナパヘェを頼む」 「はい、畏まりました。コーラとバナナパヘェ!藍!!錬!!!」 「「はーい!」」 二人の若い女の子の声が聞こえた。 すると。 「な!?武装神姫!?!?」 そう。 コーラとバナナパヘェを持って来たのは犬型ハウリンと猫型マオチャオだったのだ。 犬型ハウリンはコーラを、猫型マオチャオはバナナパヘェを持ってきて、婪に渡した。 「ご注文の品です、ご主人様」 「…あ、おう」 「どうですか、ご主人様?アタシの可愛い武装神姫達は」 「アタシのって…お前の武装神姫なのか!?」 「はい、前にも話したようにアタシも武装神姫をやっているんです。ご主人様が始める前にね」 マジかよ。 いや、そういえば前の朝に俺を起こしに来た時に言ってたなぁ。 そうか、あれが婪の神姫。 俺は犬型ハウリンの方を指で摘みマジマジと見てみた。 「何処触ってるのよ!エッチ!!」 ボグ! 「アガッ!?」 右頬に蹴りを決められた。 神姫のくせに喧嘩売られた!? 「こら、藍!アタシの先輩になって事するの!!」 「で、でもマスター。こいつ、私の胸を掴んで」 「まぁ!なんて羨ましい!!先輩、アタシの胸も掴んで!!!」 「ダーリン、あたしも~」 …もう何が何やら。 婪の神姫からは蹴りをもらうは、婪の奴は浮かれてるし、教室の中や外は野次馬で凄い人数でいるし。 なんかドッと疲れたなぁ。 つか、帰りたい。 …。 ……。 ………。 「もう帰っちゃうんですか?先輩??」 「あぁ。今日はそれなりに楽しめたからなぁ」 あれからメイド喫茶は凄い事になっていた。 内容は口にしない。 ていうか言いたくない、断じて。 俺の愚痴が原稿用紙100枚分に相当するからだ。 そして今は外に出ていて愛車の目の前に居る。 今日は、大半は楽しいというより疲れる事が多かったけど。 まぁ、これはこれでヨシとしよう。 「もうちょっと遊んでいけばいいのに」 「そうしたいのは山々なんだけどな」 俺は右手の親指である方向を示した。 「正門がどうかしたの?」 「テメェの目玉は節穴か?あの野次馬がウザイから帰る理由でもある」 婪は正門の方をよく見ると少し苦笑いした。 俺と婪の事が気になって追いかけて来た野次馬達がいっぱいだ。 「…あはは。確かにアレはちょっと」 「だろ。それにこいつらも遊び過ぎて寝ちゃったし」 俺の頭の上で寝るクリナーレとパルカ。 肩にはルーナを背中におぶっているアンジェラス。 アンジェラスの奴は殆ど遊んでおらず、ただ見ているだけの事が多かったため元気はまだありそうだ。 「そんじゃーな。次はバトルでもしようぜ」 「先輩のエッチ!」 「はぁっ?」 「ベットの上でアタシと先輩が激しくバトルエッチするんなんて!過激です~!!」 「…頼むからそうい発言は控えてくれ。萎えるし…だいたい俺は武装神姫のバトルの方を言ったんだ」 「あれ、そうなの?」 「そうなの!はぁ~、疲れた。じゃあ、俺は帰るぜ」 「来年は一緒にお客さんとして行こうね!」 「はいはい。またな」 そう言って俺は愛車に乗り込み家に向かって愛車を走らせた。 …。 ……。 ………。 後部座席にクリナーレ、ルーナ、パルカを落ちないように置いて寝かしている。 今日は、はしゃいでいたからなぁ。 グッスリ寝ていやがる。 アンジェラスの奴は俺の頭の上で仰向けになって鼻歌を歌ってた。 機嫌や気分はいいみたいだ。 あ、でもなぁ。 愛車を走らせてる時にふと思った。 そう言えばアンジェラスの奴は文化祭を満足したのだろうか? クリナーレ達や婪に付き纏われて、全然気づいてやれなかった。 ちょっと訊いてみるか。 「なぁ、アンジェラス」 「なんですか?」 「今日、文化祭に来て楽しかったか?お前は奴等に付き合わされて、あんまり遊んでなかったような気がするけど」 核心をストレートに訊いてみた。 ちょっとマズかったかなぁ? 「楽しかったです。ご主人様や婪様にクリナーレ達が陽気に遊んでる光景を見ていて飽きないです」 「う~ん、その『飽きない』発言はちょっと傷つくなぁ」 「大丈夫ですよ。それに私はご主人様と一緒に文化祭に行けた事がなによりも、楽しくて嬉しかったんです」 「…そうか。嬉しい事を言ってくれるじゃないか」 「アンッ!ご主人様、くすぐったいです♪」 俺はハンドルから左手を離してアンジェラスの背中を手の平全体で撫でる。 よかった。 アンジェラスは文化祭を楽しんでくれて。 この武装神姫のアルバイトの終わる期間がいつになるか解からないけど、それまでこいつ等に楽しい思い出沢山作ってやりたいと思った。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2779.html
与太話12 : 人間になるには 注意! TVアニメ武装神姫、第七話(と次回予告)のネタバレを盛大に含みます。 もう一度言いますが、 TVアニメ武装神姫、第七話(と次回予告)のネタバレを盛大に含みます。 紳士皆様方、おはようございます。 アニメを見終えた直後の方々はおやすみなさい。 ホノカです。 簡単に自己紹介をしますと、私は髪の長い飛鳥型です。 主武装の機関砲『セイブドマイスター』(今は訳あって故障中)をそのまま通名として、ご近所ではそれなりに有名だったりします。 つい最近など非公式ファンクラブが作られ、自らの手で壊滅させたりもしました。 ちょっぴりお茶目かもしれません。てへ。 私は今、七人の神姫を倒すミッションに挑戦中です。 それというのもホノカさんは難儀なことに、友人のアルトレーネ・ハルヴァヤのマスターに恋をしてしまい、人間に生まれ変わってその方にアタックしようとしているのです。 その人間に生まれ変わるために必要なことが、七人の神姫を倒すこと。 なにせ機械仕掛けの人形が人間になるわけですから、そりゃあもう、倒すべき七人の神姫は普通に戦って勝てる相手ではありません。 しかし、すべては私の願いを成就させるため。 西へ東へと走り回り、現在は三人までを倒すことに成功しています。 ― 一人目 ――――― 『13km』 鷲型ラプティアス エアドミナンス 清水研究室第三デスク長 ギン ――――――――――― ― 二人目 ――――― 『大魔法少女』 蝶型シュメッターリング アリベ および 『爆裂チャイナガール』 テンタクルス型マリーセレス レイ ――――――――――― ― 三人目 ――――― 『マッドサイエンキャット』 もとい 『クソ猫』 猫型マオチャオ カグラ ――――――――――― お世辞にも美しい勝利とは言えない戦いばかりでしたが、ようやく次の四人目で半分を超えたことになります。 人間としての生を受けるまで、もうひと踏ん張り。 そろそろハルのマスターへアタックする方法を考えておいたほうがよいかも……いえ、まだ焦ってはなりません。 なにせ試練というものは往々にして、後になればなるほど過酷になってゆくものですから。 あとたったの四人。 されど、あまりに分厚い四枚の壁。 本当に気を引き締めなければならないのは、これからです。 ところで、七人の神姫を倒したところで、どうして人間になれるのでしょうか? それは、神様が私に試練を課すことの対価だそうです。 神様です。 いわゆるゴッド、いえ見た目は女性なのでガッデスです。 自分のことを神様と名乗るくせに、見た目はごくごく普通のオールベルン。 ちょっと普通と違うところといえば、表情が人を小馬鹿にしたような感じであること。 今も私の正面で、私を小馬鹿にするようにニヤニヤとしています。 私が両手を伸ばして首をしめているのにです。 ◆――――◆ 「ねえあんた、今のアニメ見てたわよね」 ありったけの握力で首をしめているのですが、神様の表情は涼し気ですらあります。 涼し気に私を小馬鹿にしています。 「一緒にポップコーン食べてたじゃないか。しかし科学の力はすごいな。神姫が地縛霊すらマスターとして受け入れるんだぜ。充電にかかる電気代とかどうするんだろうな」と言った神様は空になったポップコーンの容器をポイと放り投げました。 神様は唐突に姿を消したりするので、ゴミを片付けるのは私になります。 首にかけた両手によりいっそうの力を込めました。 「どうでもいいわんなこと。それより次回予告も見たわよね」 「ん? ああ、ハゲヅラかぶったレーネな。あれで戦乙女を名乗るんだから笑わせるぜ」 「そっちじゃないわよ! アンが人間になってマスターとデートすんのよ!? 人間になって! 簡単に人間になってんじゃん!」 「そうらしいな。やっぱりアーンヴァルが優遇されるな」 「そっちでもないわ!」と神様の首をガックンガックン揺さぶりましたが、まったくこたえた様子はなく、私を嘲るように口角を釣り上げるオールベルン。 憎たらしいったらありゃしない。 「なんであんな簡単に人間になってんのよ! 私の今までの苦労は何!? あんた騙してたのね!」 「アニメの作り話だろ、真に受けるなよ。それに次回予告は思わせぶりなことしか言ってなかったじゃないか。そうカッカせずに来週の放送を待てよ」 「来週、本当に簡単に人間になってたらどーすんのよ」 「君の今までの苦労は水の泡だな。大丈夫、落ち込んだ君を僕が指さして笑ってやるぜ」 私は反射的にみぞおち辺りにキックを繰り出しました。 しかし神様は私の手からスルリと抜け出し、私の足は空を切りました。 「まあ落ち着けって。仮に来週の放送でアンが人間になったとしても、そりゃあ限定的なものだと思うぜ。考えてもみろよ、MMSは身長15cm程度だから存在を許されてるんだぜ。医療やらキャビンアテンダントやらで働くのなら人間サイズがいいに決まってるのに、アニメにそんな描写はない。ネタ潰しは嫌いだからアンが人間になれる理由については触れないけど――とにかくだ。君が求めている『人間』とアニメに出てくる『人間になった神姫』はまったくの別物だ。それは神様である僕が保証する」 「あんたに保証されてもねぇ……」 でも神様の言ってることは理解できました。 神姫がホイそれと人間になれるのなら、それはクローン人間と同じくらい難しい倫理的な問題が出てくる(人口AIがある時点でアレだけど……)。 そして私が求めているのは、CSCではなく心臓が体の隅々まで血液を送り続け、時間と共に歳を重ねていく人間――つまり魂を持った人生です。 深く考えれば考えるほど思考の迷路から抜け出せなくなってしまう問題。 それがたった30分のアニメに詰め込まれるとは思えません。 「理解できたかい? じゃあ僕は帰って寝る。君も四人目の対戦相手のために夜更かししてないで英気を養っておけよ」 そう言って神様は部屋の窓から暗闇へ出ていきました。 モニターを消し、暗い部屋はブタマスターのいびきだけが響いています。 私がハルヴァヤと一緒にあの人の手に渡っていたら今頃どれだけ幸せだったか。 そんな考えるだけ虚しくなる妄想を振り払えないまま、私はクレイドルに横になりました。 オールベルンを蹂躙する夢が見られますように。 おやすみなさい。 やはり忍者型といえば初期フブッホなのでしょうね。 弐型は見た目からして何がモチーフなのか分からなくなってしまってますし、このまま黒歴史に……。 ところがどっこい、弐型は組み換えによって驚異的にスタイリッシュになります。 一見してパーツ数が少ないように見えますが、組み換えていくうちにその汎用性の高さに驚かされることでしょう。 取説の見本をガン無視することで、彼女達は想像を超えるほど輝きます。 是非お試しあれ。 15cm程度の死闘トップへ
https://w.atwiki.jp/nekokonomasuta/pages/4.html
武装神姫 MMS,Type ANGEL ARNVAL 『空は私のお友達ですっ!』 彼女は常に、天空を華麗に舞う 重き大地を離れ、1人自らを向かいいれる広大な大空へと それはまるで天使の煌めき 白き天使の加護が、貴方にも舞い降りる 『天使型MMS アーンヴァル』 アーンヴァルは第一弾として発売されたMMSだ 高い高速機動性能と本格的な空戦能力を持つ数少ない神姫であり、中~遠距離戦を重視しつつもバランスの取れた武装と相まって、後発の機体が次々と出現している現在に置いても一線級の戦闘能力を持つ。 火力と機動性が高い次元で融合した優秀な機体だが、その分割を食った形で本体の装甲が軽装でまとめられている。 【基本能力】 アーンヴァルは空中戦と射撃戦のプロフェッショナルである。 そのため戦闘基本値に以下の修正を得る。 【射撃基本値】(+3) 【格闘基本値】(+2) 【回避基本値】(+3) 【特殊】『飛行』時【回避】(+1) 《飛行特性》習得済 【技能】 アーンヴァルはキャラクター製作時に、以下のリストから技能を3つ習得できる。 また経験を積んでキャラクターレベルが上昇した場合、3で割り切れるレベル(3,6,9,12……)に到達する度、新しい特殊技能をひとつ、修得できる。 アーンヴァル 技能リスト 《追加HP》 《一斉発射》 《ウェポン習熟》 《緊急回避》 《逃走》 《シールドブロック》 《追加SP》 《反射神経》 《連携攻撃》 《タフネス》 《突撃》 《不死身》 《SP回復》 《狙撃》 《複数目標攻撃》 《一斉掃射》 《回避フォーメーション》 《高速移動フォーメーション》《速攻フォーメーション》 《集中砲火フォーメーション》 ○アーンヴァル(ノーマル) 【基本性能】 【射撃修正】(±0) 【センサー性能】(±2) 【速度】(7:VTOL/飛行) 【格闘修正】(-2) 【装甲値】 ( 4 ) 【旋回】(3) 【回避修正】(+2) 【HP】 ( 26 ) 【パワー】 ( 6 ) ○アーンヴァル(ブースター装備)(*1) 【基本性能】 【射撃修正】(±0) 【センサー性能】(±2) 【速度】(9:VTOL/飛行) 【格闘修正】(-2) 【装甲値】 ( 4 ) 【旋回】(2) 【回避修正】(+2) 【HP】 ( 26 ) 【パワー】 ( 7 ) 【格闘武器】 名称 /威力/格闘補正/使用回数 格闘 / 6 / ±0 / ∞ ライトセイバー / 8 / +1 / ∞ 【射撃武器】 名称 /威力/~5/~10/~15/~20/使用回数/間接/連射 アルヴォLP4ハンドガン / 7 /+3/ - / - / - / 8M / ×/ × アルヴォ PDW9 / 9 /±0/ -2/ - / - / 9M / ×/ ○ LC3レーザーライフル(速射) / 11/-13/ -7/-10 / - / 10 / ×/ ○ LC3レーザーライフル(一撃) / 13/-15/-13/-16 / -21/ 3 / ×/ × (*1)移動前後に廃棄可能。 【カスタムデータ】 【部位】 /【CP】/ 【名称】 /【効果】 頭部 / (0)/ ヘッドセンサー・アネーロ /《センサー性能+2》 胸部 / (0)/ buAM_FL012アーマー /《装甲+1》《セイバー専用ラック×2》 脚部 / (0)/ ランディングギアAT3 /《回避+2》 《格闘-2》 《歩行不能》 背部U / (4)/ リアウイングAAU7 /《HP+5》 《回避+1》 《速度+2》 《パワー+1》《飛行/VTOL》《追加ラック×4》 / (0)/ エクステンドブースター /《速度+2》 《旋回-1》 《VTOL/飛行時専用》 武装 / (1)/ LC3レーザーライフル 計 /( 5 )
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1831.html
鋼の心 ~Eisen Herz~ インターミッション05:CSC(その2) 「う~す、おっはー」 陽気な挨拶と共に芹沢九十九が現れた。 「……また来た……」 「やほ」 「……やほ」 渋い顔をする京子の横で、真紀が無表情にその手を挙げる。 「随分普通に戻ってきたね、真紀ちゃん」 「おかげさまで……」 変人ではあるが、同時に恩人でもある。 京子も芹沢には強く出られなかった。 「……大学の教授なんでしょう? こんなに足繁く病院に来ている暇があるんですか?」 「いや~、それがね。最近はケモテックで顧問技術者をやっているから、授業なんか全部人任せ」 「……ダメな大人」 京子が溜息を吐く。 「そう言えば、この間真紀ちゃんにお願いされた物、手に入れてきたよ~」 「真紀が?」 「うん、MMSの基礎資料見せたら、『これが欲しい』って」 「……真紀に変なもの見せてるんじゃ無いでしょうね?」 どういう訳か、真紀は芹沢に懐いているようで、芹沢の影響を強く受けているようだった。 何時だったか、猫耳と犬耳について真剣に議論していたことがあるのを思い出し、京子は頭を抱える。 「……で、何を持ってきたの?」 「試作品のMMS素体と、結晶記憶体とか、後よく分からないものが数点じゃのぅ」 「そんなの持ち出して良いの? 企業秘密とかあるんでしょう?」 「いいのいいの。隠してこっそり研究するより、真紀ちゃんの柔軟な発想にインスピレーションを得ることの方が大切なのじゃよん」 「……」 「……後は、前の脳波データ……」 「あいよ、言われたとおりに処理して持ってきた。……でも、こんな重複しまくってるデータで何するの?」 「……適応放散」 「???」 真紀の言葉が理解できなかったのは芹沢も同じのようで、彼はその日そのまま帰った。 その後、芹沢の去った病室で、真紀が一心にMMSと繋いだパソコンを弄っているのが、強く印象に残っていた。 ◆ それは、神姫の産声。 ―――それが、神姫の産声。 ◆ 「始めまして、芹沢教授」 「……」 芹沢が息を呑む。 「私は、MMSオートマトン。名前は―――」 流麗な自己紹介をする“彼女”は、人間ではなかった。 「……そんな、事が……」 呆然と、それを見る芹沢。 芹沢の心境は心の欠けた真紀には分からない。 京子がそれを知るには、芹沢と同じだけの時を生きる必要があるだろう。 真紀の膝の上の“彼女”は、身長15cmのロボットだった。 それは、後に武装神姫と呼ばれる事になる最初の一人。 そして、5年後の天海において、『幽霊』の名で語られる最強の“神姫”だった。 ◆ 誰が悪い訳でもない。 そう言う意味では、彼女の敵は世界そのものだったのかもしれない。 ◆ 「……凄い結果だよ、身体性能も思考性能もこちらの想定を遥かに上回っている」 KemotechとFrontLineが共同で設立したMMSの開発室、その一室で芹沢が“彼女”のデータの解析結果を纏めていた。 「特に思考関連は凄いね。……チューリングに完全に対応できるAIなんて100年は出来ないと思っていたよ」 「……凄い?」 「凄いとも。いや、凄すぎるよ。コレはもう人間の道具じゃない。人類の新しいパートナーになるかもしれないよ」 「……パートナー?」 「うん、人間の新しい友達だね」 「……友達」 そう呟く真紀の顔は相変わらずの無表情のまま。 だがしかし、心なしか嬉しそうにも見え、京子は視線を外す。 (……芹沢さんが、真紀を……) 妹の心を解き放って行くのが自分ではない事に、京子は少なからず疎外感を覚えていた。 「……あの、芹沢さん。これは?」 彷徨わせていた視界の隅に、一振りの剣を見つけ、京子はそれを芹沢に問う。 なぜならばそれは、人の為の剣ではなく、明らかにMMSの為の剣であったからだ。 「ああ、それか。フロントラインの方からね、MMSに戦闘をさせる企画が来て、その試作品だよ」 「……」 よく見れば剣の他にも、銃などの武器が幾つも置かれている。 「……?」 その一つ、一番大きな塊を手にしてみるが、何なのかよく分からない。 「……それ、レーザー砲なんだってさ」 呆れたように溜息を吐く芹沢。 「……最も、出力もたいした事無い癖に大きすぎて、到底使い物にはならないみたいだけどね……」 「……」 確かに、触媒のルビーレンズもサイズと想定出力の相違を調整されておらず、放電管の造りも粗雑過ぎる。 内部の反射鏡も無駄に大きな構造で、重量と収納の無駄遣いも良い所だ。 これでは大した威力も射程も無いレーザー数発の射撃で、根本から破損する事は誰の目にも明らかだろう。 「…………ん~」 「興味ある? なんならそれ、上げても良いよ」 「……いいの?」 「どうせサンプルとしてもらったものだし、肝心のMMSがこんな性能を出したんだ。今までの想定で作った武器なんてもうゴミだよ」 「……」 頭の中で青地図ができる。 (触媒の構造を多重構造にして、反射鏡の透過率を変更。あとは屈折率の最大効率を計算しなおして……) 京子の頭の中でレーザー砲を称した鉄塊が、大きくその姿を変えてゆく。 より軽く、より強く。 それが、京子にしか出来ないことなのだと、彼女自身が知るのはまだまだ先の事。 ◆ そして、それは彼女達の運命を変えてゆく……。 インターミッション06:武装神姫につづく 鋼の心 ~Eisen Herz~へ戻る 作中で触れているチューリングテストについて少々捕捉。 チューリングテストとはチューリング博士によって提唱されたAIに対するテストです。 チャットなどでAIに対して質問をし、その回答を人間(テスト官)が吟味し、AIか人間かを判断するというもの。 テスト官は自由に質問を行ってよく、AIは可能な限り人間に近い返答をすると言うもの。 この際、AIはわざと時間をかける、間違える、などをして人間を装うことも許される。 幾つか反論も出たが、作中の(そして皆様の想像する)神姫はこの反論すら許さぬほどに完璧なAIを備えている。 ここまで来るともう、相手がAIか人かを判断する意味は無いと思う。 ◆ AC4fA、今もプレイ中。 アセンしているだけで数時間潰れる。 でも幸せ。 相変わらずビジュアル重視の重AC。 ARGYROS/H EKHAZAR-CORE SOLDNER-G8A SOLDNER-G8L FLUORITE EB-R500 MUSSELSHELL OGOTO MUSSELSHELL(肩) はい、お分かりですね。 性能なんて何処か遠くの空の彼方です。 でもそれで良い。 夢はコイツで全てのハードミッションをSクリア。 ……無理か? ALCでした。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2802.html
残虐描写が多数存在します。そういったものに嫌悪を抱かれる方は戻ることを推奨します。 武装神姫草創期、それは同時に武装神姫の暗黒時代でもあった。 規定がおざなり且つ曖昧で違法を裁くものが存在しなかった当時は過剰強化された自作武装が表立って猛威を振るい、又は神姫を全く別の物に造り替えてもCSCさえあれば公式バトルに参加出来るような、正に混沌を極めた時代であった。 現在ではオフィシャルの設立、積極的な介入により規定は正確に設定され一応の安寧が訪れているが、その混沌の渦中で破壊された神姫の数は確認されただけでも当時稼働していた全ての神姫の一割に昇ると言われている。 戦いに敗れ破壊される神姫、オーナーによって狂わされた神姫、名誉の為に自害を選ぶ神姫。そうした光景が決して珍しいものではなかった当時を、生き残った神姫達とそのオーナー達は「十五センチの地獄」「世界最小の戦場」「血は流れなかった戦争」等と様々な名称で表現している。 …これはそんな混沌とした時代を潜り抜けた一組の神姫とオーナーの物語である。 そのオーナーはとても幼く、新品のランドルセルを背負っていた。神姫の方も何の変哲も無い、強化改造や自作武装が普遍していた当時ではむしろ異常と言える無改造のストラーフ型であった。 無邪気にバトルに赴く彼らを見た神姫オーナーは誰もが思った。何も知らず神姫バトルの世界に踏み入れてしまった為にストラーフ型は誰かの武装の実験台になり、幼いオーナーにはパートナーを失った傷痕が取り残される。閉鎖的な環境は他人を助けると言う人道的な選択を凍結させ、ただ冷淡と一組の死別を予知させていた。 しかしその予知は大きく外れることになる。ストラーフ型は勝ち続けた。自身は非改造の公式武装にも関わらず自作武装や強化改造を施された神姫を相手に互角以上に戦い、時には最早神姫とは言えない異形の怪物さえも捩じ伏せた。 幼いオーナーはただ応援するだけ。ストラーフ型に何か特別な改造を施された形跡は無く、また強化された武装やオーダーメイドの武装を使うのでもなく、ただ公式の武装だけで、実質何の援助も無しに勝ち続けていく。 何故そんなに強いのか。あるオーナーの質問にストラーフ型は「私はマスターが信じてくれる私自身を護る為に戦っているだけ」と答えている。いつからかストラーフ型は『鬼子母神姫』と渾名付けられた。 …。 …。 …。 泡のように浮かんだ1が弾けて0に溶ける。目覚ましたイシュタルに映ったのはそういう世界だった。ここは神姫の夢の中。広大なハードディスクの中でポツリと浮かぶAIの中。マスターに自分の中身を点検させる度に訪れる異世界である。ただ普段と異なり自分は自分の中に拘束されて身動きが取れない。どうしてこうなっているのかと今にまで至る経緯を振り返る。 休日ということで普段よりも遅くに起床。今朝のマスターの朝食はバタートーストとベーコンエッグとレタスとトマトのサラダ。早めに部屋の掃除を終え電車に乗ってエルゴに。エルゴでマスターは自分の部品と何かの本を買って修理室を借り整備を済ませる。ジェニーと雑談をしていたら日暮夏彦にAIの調査を頼まれたので引き受けた。調査後バトルに繰り出したが満足の出来る強敵とは出会えなかった。帰宅時に神姫狩りに襲われてマスターの無事と引き換えに連れて行かれてしまう。 ということは今ここは神姫狩りのパソコンの中か。素体との接続は保たれており、手が入れられていないことに安心する。マスターと一緒に設計した素体だから他人に解体されていたらどうしようかと思った。そして自分とマスターとの大切な思い出には閲覧記録が無いので二度目の安堵をする。 予想通り今は自分に蓄積されている戦闘データをコピーしているらしい。現状を把握したところでセキュリティの眼を盗んで感覚を広げ今自分の居るパソコンの中を調べる。自分の一部を有象無象のデータの中に飛び込ませ今自分が欲している情報だけを持って来させた。神姫狩り達の行動は非合法とされる賭けバトルへの参加、自作武装の強奪なんて小さな悪事の他、何と世界的に禁止されているはずのMMSの軍事利用を研究している組織とも繋がりが有ることが判明した。 高名な神姫は貴重且つ膨大な戦闘データを持っている。自分もまたそこら辺の神姫とは比べ物にならない戦闘経験を持つ歴戦の兵であると自負していた。それを考えればそれを狙う神姫狩りが自分を狙うというのは正しい審美眼を以て行われた犯罪とも言える。 しかし、それはそれ、これはこれ。他人の神姫のデータを不正コピーさせているパソコンをネットに繋げたままにしているのは迂闊としか言いようが無い。御蔭で衛星を通して今居る場所を割り出す事が出来た。今居るのはエルゴからはそう遠くは無い場所にあるビルの中だ。今直ぐ日暮夏彦にメールを送れば数時間後にはマスターの下に帰れるだろう。だがそれはしない。 武術の達人曰く「武を振るうは下策、その時すでに護身は失敗と心得よ」。それは理解してる。このまま何もせず他人に任せた方がずっと安全だ。けれど悪党を見て自分は何もしない言うのは寝覚めが悪く、調整したばかりの身体を試してみたい気持ちも有り、何よりマスターを傷付けた連中をわざわざ警察に任せ懲役云々で済ませるのは例えマスターが許しても自分自身が許せなかった。…と言うわけで。 「なっ…なんだよ、これっ!」 世界を流転させる。自分を縛り付けていた施錠は藻屑と消える。AI複製ソフトは台無しになり元も子も無くなる。幾らこの世界の向こう側から指示を出そうとも、もう遅い、パソコンの中を調査している間にハッキングを掛けてオーダーの支配権は全て奪い取った。もうここは「私の」世界だ。 世界は流転する。自分自身を砲弾として向こう側の世界に撃ち出す。海の様に緩やかな世界から抜け出した途端、不自由な重力が身体を縛る。二次元の物は三次元に。0と1は隅に追い遣られ赤ん坊が産声を上げている。パソコンの中の世界とは違い、現実世界は思い通りにはならない。だからこの瞬間だけは胸が高鳴った。 感傷に浸る暇も無く素体の中で目覚めたイシュタルは目覚めとほぼ同時に駆け出して慌しくパソコンを操作していた痩せた男の手に昇る。そこから息も吐かせず身体を駆け上がり、その途中で胸ポケットから奪ったボールペンを額に突き立てた。 「なぁ、んがっ?」 混乱、覚醒、襲撃。現実の変動に男の認識が間に合っていない。その隙に首の後ろに回られて、ドスンと一撃。走馬灯に馳せる暇も無く即死する。 神姫にプリインストールされているロボット三原則などイシュタルにはあってないようなものだ。人間にとっての憲法や法律と同じもので守る必要が有ると思えば守るし破っても構わないと思えば平気で破れる。 「…ふむ」 イシュタルは崩れ落ちる人体に巻き込まれる前に着地。神姫である自分にも罪悪感なるものが存在するのか殺めた手から後味の悪い感触が伝わっきたが、大したものでもないので無視する。 それよりも次はどうするか。残り二人とその神姫達は皆殺しにするのなら一人づつ静かに消していくのが効率的だ。全身から電磁波を飛ばしその反射波をレーダーとして建物の中の構造と人物と神姫の動向を把握する。 キッチンで女が調理をしている。リビングで男が飲食している。玄関にフォートブラッグ型と紅緒型が将棋をしている。洗濯機の前でジュビジー型がアタフタしている。小部屋でムルメルティア型が射撃訓練をしている。冷蔵庫の近くでストラーフ型が食材を運んでいる。小皿に乗せたコーヒーカップを持ったエウクランテ型がこちらに向かっているので急いで駆け出した。 「マスター、コーヒーを持ってきました」 出会い頭にエウクランテ型をボールペンで殴打。小皿とカップを奪い取り音を立てさせないよう床に転がした。エウクランテ型は混乱しながらもイシュタルを認識し後方に跳びながら体勢を立て直す。 「貴方一体どうやって…いやそれよりも、貴方、マスターに何をしたの!?」 自分と大差ないストラーフ型の向こうに何倍も大きな人影が倒れていた。身動きどころか呻き声すらも上げないマスターの姿は否が応でも嫌なものを連想させ、それを振り払うように声を張り上げる。 「君のマスターは『君の仲間に』殺された」 イシュタルは嘘を吐くと同時にイシュタルはエウクランテ型に接近し押し倒した。首を絞めコアとCSCの接続を捩じり切る。 真実を教える必要は無い。大事なのは相手が全く想像していなかったことを言い放って、その意味を考えさせる事だ。一瞬の隙が致命傷に繋がる場において口先三寸ほど有効なものは無い。 電磁波を使ったレーダーで今のエウクランテ型の大声を聞き付けた人物は居ない事を確認する。 「マスターを苦しめた武器を私が使う事になるとは」 流石にボールペンは取り回しが悪いので物言わぬエウクランテ型からエウロスとゼピュロスを拝借した。そして誰にも見つからないように音を立てず隠れながら自分のCSCが発する電磁波の周波数も書き換え対神姫センサーにも引っ掛からないように移動。先ずは誰とも一緒に居ないムルメルティア型だ。 確か向こうの神姫には自分と同じストラーフ型が居た、それを利用させてもらおう。表情の違和から別の神姫だとばれないよう俯きながら如何にも悲しい事が起きた後の様な重い足取りでムルメルティア型が居る小部屋に侵入する。 「おぅ、ストラか。…どうした、またマスターに怒鳴られたのか?」 「そうなの…マスターが…」 ムルメルティア型は気付いていない。イシュタルはちょっと自分を褒めたくなった。それを抑えて可哀想なストラを演じながらも何も言わずにムルメルティア型の胸に飛び込む。 「しょうがない奴だなぁ。今から一緒にヂェリカンを飲もう。愚痴を聞いてやるから」 気の良いムルメルティア型の胸にそっと手の平を重ね、微弱な電気をエネルギー供給路に流し込み強制的に停止させた。 「おっと」 自我を失い崩れ落ちるムルメルティア型を床に降ろして胸のハッチを開きCSCに電磁波を利用したハッキングを仕掛ける。 手から発する電磁波の周波数を調整、イメージとして自分の手をクレイドルに、素体をパソコンに変えてムルメルティア型に自分のAIをインストール。セーフティを外す為に正規のセキリュティソフトが取り除かれていた御蔭で楽に侵入出来た。バックアップをクラックしオーバークロックを掛けてメモリに過負荷を与える。全てを書き換える必要は無い、とりあえず自分以外のものは全て倒すべき敵であると錯覚してもらえればいい。 エラー、バグ、メッセージ、レジストリの抵抗を一切踏み躙ってムルメルティア型のAIをそういう風に作り変える。自分一人で全てを倒すのは大変だが二人、それも敵の仲間を裏切らせたとなれば敵に対する衝撃は大きく殲滅作戦も遣り易くなる。 僅か五分足らずでハッキングを終え、再起動させらたムルメルティアの眼には光が無く、そこに居るのはイシュタルの命じられるがまま動く人形だった。 「派手に暴れて来い」 「了解、マスター」 ムルメルティア型には自分の武装を装着させてからリビングに向かわせ、その後ろをイシュタルは誰にも見つからないように隠れながらもついていく。 リビングでソファに腰掛けていた男は酒を飲んでいた。飲み始めてから随分経っているのかアルコールの臭いが充満していて自分の神姫を見る視線にも焦点が有っていない。直ぐ近くで起きた異変もそこに倒れている仲間の死体にも気付かずまだ大物を捕らえた達成感に酔っている。 「ぁー? 今日くらいはいいだろぉ、なんたって大物を捕まえたんだからなぁ」 酔いの所為かムルメルティア型に砲口を向けられても、それはただの威嚇だと思っていた。しかしその予想に反し3.5mm主砲は唸りを上げ徹甲弾が酒に蕩けた目玉を四散させる。 「ウギャァァアアアアアア!?」 自分のマスターの悲鳴を気にも留めずムルメルティア型は接近し鋼芯を叩き込んだ。元々最大級の火力を誇るそれは違法改造によって最早人を殺傷出来る凶器と同義であり易々と人肉を食い破って内臓に風穴を開ける。 血の噴水に床が汚され自らを赤く染め上げてもムルメルティア型は止まらない。生存本能に振り回された両腕を無視して人体に穴を開ける作業に没頭する。肝臓と腎臓が穿たれ激痛にのたうちまわり、とうとう左胸の上に標準が合わせられたところで、 「何やってるんだよ、ルーティ!」 悲鳴を聞いたストラーフ型の放ったウラガーンに妨害され玄関に居たフォートブラッグ型と紅緒型、洗濯機の前でアタフタしていたジュビジー型も駆けつけた。全員、只事ならぬ事態を感じ取っていたのか武装している。 「クレナイは田西さんとクウを呼んできて! 念の為、ユーは僕のマスターのところに!」 「心得た、直ぐに戻ってくる!」 「分かりました!」 ストラーフ型の指示によりジュビジー型はキッチンに向かい、紅緒型はイシュタルが居る方に向かい、残ったストラーフ型とフォートブラッグ型が暴れ回るムルメルティア型に応戦する。 イシュタルは壁の上に立つことで紅緒型から見つからないようにやり過ごし音も無く紅緒型の背後に降り立つと振り向かせる暇も与えず首を掴んで中の回路を捩じり切った。 残るは洗脳したムルメルティア型と戦っているストラーフ型とフォートブラッグ型と、キッチンから動こうとしない女性とそれを護るジュビジ―型。建物の中を調べられ自分達の犯罪行為の証拠を見つけられる事を恐れてか警察や救急車を呼ぶ気配は無い。それはイシュタルにとっても好都合な事なので恐怖で気が変わらない内に女性とジュビジー型から始末することにする。 「大丈夫ですよ、マスター。きっと畑野さんなら無事です…」 キッチンではジュビジーがリビングの惨劇を己のマスターに教え、慰めていた。女性は神姫達に任せれば大丈夫だからと自分はキッチンの隅で縮こまっていることを選んだようだ。キッチンの出入口から女性とジュビジー型の居る場所までは大分距離が有る。 ムルメルティア型にしたように仲間のストラーフ型の振りをして近付くことも考えたが、武装の有無から怪しまれるかもしれない。出入口からジュビジー型を操作することも出来るが遠距離から神姫を操るなると自分のバッテリーを大量に消費する上に命令から行動までにタイムラグが生じ女性を逃す可能性も有ると判断し真正面から堂々と忍び込んだ。 特に神姫であるジュビジー型には一瞬でも見られてはいけないので特にそれを気にしつつ少しづつ接近していく。勿論、リビングでの戦況の把握も忘れない。ムルメルティア型があっさり負けてしまわないよう祈りながらも物陰から物陰に移動し壁を這い蹲って天井を走り、数分掛けて何とか彼女達の真上の天井に立つ。 ゼピュロスを投げ一人と一体の視線がそちらを向いている内に落下、女性の首筋に着地して振り返りながらも一閃。エウロスの刃で頸椎を切断し、混乱と恐怖の中で絶命させた。 「なっ、貴方は…っ!?」 ジュビジー型の驚きを余所に問答無用でCSCを狙い突くも、エウロスは固い装甲に遮られる。 「無駄です!」 「そうかな」 ならばもう片手での正拳突きを繰り出した。これも装甲に止められたが問題は無い。拳から装甲を通してジュビジー型のCSCに電磁波を流し込むことで強制的に停止させ、今度こそCSCを貫いた。フィクションの拳法に頑強な鎧を着た相手に自分の気を通してダメージを与える鎧通しという技が存在する。神姫であるイシュタルは機械の動力である電気を気の代わりにすることで神姫流の鎧通しを編み出していた。 「さてと」 一人と一体を暗殺した後でもリビングでの戦いはまだ続いている。人間の方は皆殺し終えたのだからもう隠れる必要は無いと判断してイシュタルは堂々とリビングで姿を見せる。ムルメルティア型のオーナーだった男は出血多量で死んでいた。 「な、お前は…っ!」 ムルメルティア型は大分傷付けられていたが致命的という程でも無さそうだ。イシュタルは安心して近くに居た、又同型と言う理由でストラーフ型に襲い掛かる。エウロスの刃先を副腕で持ったグリーヴァで受け止め両手に持ったコートとコーシカで突き出された腕を斬り落そうと振り上げたがイシュタルは斬撃より一歩早く腕を引いて、ならばと繰り出された追撃の回し蹴りも脚が胴を捕らえると同時に衝撃と全く同じ方向に跳ぶ事で完全に威力を完全に殺しつつも距離を取った。 着地し無防備になったその瞬間を狙いフォートブラッグがイシュタルを狙撃しようとしたがムルメルティア型によって妨害される。操られた3.5mm主砲が仲間の足を引っ張った。 「くそっ、とっとと目を覚ませ! お前の相手は俺じゃねぇだろぉ!」 ストラーフ型がロークのガトリング銃口を突き付けた先にもうイシュタルはおらず、瞬間すぐ間近にまで迫っていた。放たれた拳がストラーフ型の胸に当たる寸前で副腕で受け止められるが、それなら副腕に触れる手から電気を流し込む。本来ならこのまま先のムルメルティア型、ジュビジー型と同じ運命を辿るはずだったストラーフ型は何と直感で嫌な気配を感じ取り電気がCSCに至る前に副腕を強制排除することで逃れた。 「ほぉ」 理由は分からないが、よくぞ破った、流石は自分と同型と口には出さないが自画自賛。自分の必殺技が破られたところで平静は揺るがない。イシュタルは蛇行しながら走ることでジーラヴルズイフの狙いを乱し格闘戦に持ち込んでエウロス一本でコートとコーシカの二刀流を相手に圧倒する。改造と非改造の性能差を埋めて凌駕する技術と経験の差がストラーフ型を追い詰めコーシカが弾き飛ばされた。大袈裟に距離を取ろうとしているストラーフ型をつまらなさそうに笑う。 「弱いな。そんなだから、自分のマスターさえ守れないんだ」 「…!」 平静を保とうとしていた感情の琴線がピクリと動いた。 「一体マスターに何をした!」 「殺した。そこに死体があるぞ、見てくるか?」 「…貴様ァァッァアア!」 まるで明日の天気でも話しているようなその口に目掛けて、過剰負荷を掛けてでも一瞬でブースターを最大出力にまで噴出させ防御も何も考えない特攻を仕掛ける。触れれば何もかもを壊してしまいそうな純粋な憤怒、確かにそれを真正面から受け止めるのは恐ろしいがそういうものほど折り易いものは無いことをイシュタルは知っていた。 だから身を屈めるだけでも容易く無防備な真横を取ることが出来、エウロスの切っ先でストラーフ型のCSCを貫く。 エウクランテ型を嵌めた時とは異なり今度は嘘を吐かなかった。不安は心を揺らがせ怒りは眼を曇らせる。言葉責めは戦闘の常套手段だ。尤も、スポーツマンシップに反するので公式の試合では使えないのが玉である。 兎にも角にも残るはフォートブラッグのみだがそれも直ぐに決着が着いた。 「くそっ、くそっ…くそぉおおっ!」 ムルメルティア型を盾にしたイシュタルに力押しで接近されフォートブラッグ型は成す術も無く殴り壊される。今際の断末魔がフォートブラッグに出来た唯一の抵抗だった。これでビルの中で動くものはイシュタルとムルメルティア型だけになる。そのムルメルティア型も自由意思は存在しないのだから実質はイシュタルのみ。 後始末をしなければならない。三人も殺せば自分の廃棄処分は免れない事は理解しているのでそうならないよう今の状況に細工を加える必要がある。 「止まれ」 「了解、マスター」 命令に従って自ら停止するムルメルティア型を再びハッキングし最後の役割を命じる。警察はこの殺人事件調査する際、真っ先に神姫のメモリを閲覧するだろう。それを見越してムルメルティア型のAIとメモリを「度重なる違法改造で狂ってしまった」と書き換えて、この惨劇の犯人に仕立て上げさせようとしていた。 やや苦しい言い訳だが上手く騙し通せる自信が有る。改竄された形跡を残さないと言い切れるのも有るが、何よりも証拠が無いからだ。神姫に指紋なんてものは無いし頭髪にしても同型が居る。電磁波を使ったソナーでカメラが無い事も確認済みで唯一の手掛かりは神姫の中身だけ。 そして最後にして決定的な証拠である自分自身の記憶でさえも問題は無い。ムルメルティア型のAIとメモリの書き換えを終えたイシュタルは最後の仕事として自分の胸元に手を置いた。「自分自身の心と記憶を書き換える」。ここでやったことの記憶を全て消せば自分はただの被害者であり人間を攻撃出来ないノーマルの神姫だ、オフィシャルもそれは疑わない。 薄れゆく意識、失っていく記憶、消えていく自我の中、殺人姫は満足げに微笑んだ。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1738.html
神姫/CSC/武装リスト 神姫一覧 CSC一覧 武装一覧カテゴリーC(最大装備数4) カテゴリーB(最大装備数2) カテゴリーA(最大装備数1) カテゴリーS(最大装備数6) 追加オプション ミニコラム。神姫の隠し能力について。 神姫一覧 1 アーンヴァル HP16 回避力に優れた飛行型の神姫。 HPは低いが、回避で補えればかなりの強さを誇る。 一撃必殺のレーザーも魅力の一つ。 2 ストラーフ HP20 防御力、攻撃力の双方に優れた重装型の神姫。 HPも高いが、回避力が下がるスロットがあると言う欠点が存在する。 必殺技は威力、命中、防御を兼ね揃えたチーグル。 3 マオチャオ HP18 攻撃力と回避力に優れた近接戦型の神姫。 格闘以外の装備とはあまり相性が良くない。 スーパーネコキックは威力では劣るが隙の無い攻撃。 4 ハウリン HP20 HPに特化した万能型神姫。 性能には補正値が無いが、HPが-5になるまで戦闘を続行する。 必殺技は隙が大きいが威力、命中共に高いハウリングサンダー。 5 フォートブラッグ HP18 平均的な能力を持つ砲撃型の神姫。 射撃武器に限り、命中の出目が『2』も必中値になると言う特性を持つ。 必殺技は、次回攻撃の性能を向上させる非攻撃型だが、射撃武器にしか効果が無い。 6 エウクランテ HP18 回避力ではアーンヴァルに劣るが、より攻撃的な空戦型神姫。 耐久力も多少向上しており、汎用性は随一。 必殺技は回避を向上させるプレステイル。だが、最終ターンには……。 7 アーク HP18 命中率と攻撃力に優れた可変型神姫。 射撃に対する適正が高く、性能面では非常に優秀。 必殺技も強力な鳴物入りの最新鋭機。 8 イーダ HP18 回避力と攻撃力に優れた可変型神姫。 格闘に対する適正が高いが、射撃も苦手ではない。 必殺技も含めて、全体的に高性能。 9 飛鳥 HP16 安価で整備性に優れた、回避主体の飛行型神姫。 他の飛行型と比して能力面で劣るが、必殺技も含めれば充分に強力。 さらに、撃破されても一度だけ再出撃できると言う非常識な能力も持つ。 10 ルムメルティア HP18 防御と攻撃に長けた重量級神姫。 ストラーフの完全上位機種であり、ストラーフより劣る面はHPだけ。 もちろん、だからと言って必ず勝てる訳ではない。 11 ティグリース HP18 攻撃面に優れた神姫。 だが、最大の特徴はなんと言っても必殺技。 全ての格闘攻撃力が倍化するが、発動までの時間に注意。 12 ジュビジー HP17 一ターンに6点以上のダメージを受けた場合、5点になるまで減らす能力を持つ。 攻撃や防御/回避に得手不得手が無く、扱いやすいのも特徴の一つ。 必殺技には謎が多いが、極めれば最強の技らしい。 13 フブキ HP18 選ばれなかった不遇の神姫が帰ってきた。 以前とは全く別物の能力を得て、最強神姫の一角を狙う。 汎用型CSCを装備する事無く、全てのA武装を装備可能。 14 アーンヴァルB HP18 アーンヴァルの完全上位機種。 ノーマルタイプと同等の機動性を持ちながら、全てのスロットに攻撃力+1が付いている。 以前にアーンヴァルを使用した事のあるオーナーのみ選択可能。 新規に作成するのではなく、以前に使用したアーンヴァルを改装することもできる。 CSC一覧 1耐久型CSC 特殊能力:『頑丈』 HPに+5 2ぷちマスィ~ンズCSC 特殊能力:『追撃』 全てスロットのアクションに攻撃力+1(非攻撃以外) 3重装型CSC 特殊能力:『重武装』 カテゴリーBのアクションを3つまで装備できる。ただし、回避力-1のスロットがどこかに2つできる。 4汎用型CSC 特殊能力:『万能型』 自らのタイプ以外のカテゴリーAアクションを選択可能。最大装備数が1なのは変わらず。 5逆境型CSC 特殊能力:『最後の一撃』 HPが5以下になっている場合、全てのスロットの攻撃力が+3(非攻撃以外) 6軽装型CSC 特殊能力:『高機動』 カテゴリーBの装備を1つしか装備できない。ただし、どこか2つのスロットに回避力+1の修正がつく。 7超攻撃型CSC 特殊能力:『見敵必殺』 このCSCを装備した神姫は、B武装が装備できなくなる代わりにA武装を2つ装備できる。 8重装甲CSC 特殊能力:『追加装甲版』 全てスロットに防御力+1 9カウンターCSC 特殊能力:『対抗能力』 このCSCを装備した神姫は相手のCSCの能力を無効化できる。 1、2、5、6、8はそのまま利点を消去。 3、4、7はその効果で装備した武器の攻撃力を-1する。 非攻撃だった場合は効果なし。 武装一覧 カテゴリーC(最大装備数4) C1 レーザーソード/格闘 アクション :攻撃力3 命中率5 リアクション:回避力1 防御力0 C2 アルヴォ/射撃 アクション :攻撃力4 命中率4 リアクション:回避力1 防御力0 C3 アングルブレード/格闘 アクション :攻撃力4 命中率4 リアクション:回避力0 防御力2 (エウロスが同データ) C4 ウズルイフ/射撃 アクション :攻撃力5 命中率4 リアクション:回避力0 防御力1 (アサルトカービンが同データ) C5 研爪/格闘 アクション :攻撃力6 命中率4 リアクション:回避力0 防御力0 (エアロヴァジュラが同データ) C6 防盾/格闘 アクション :攻撃力3 命中率3 リアクション:回避力1 防御力2 (ハンマーシードが同データ) C7 十手/格闘 アクション :攻撃力3 命中率4 リアクション:回避力1 防御力1 (滅爪が同データ) C8 棘輪/射撃 アクション :攻撃力4 命中率3 リアクション:回避力1 防御力1 (ゼピュロスが同データ) C9 アルファ/射撃 アクション :攻撃力5 命中率5 リアクション:回避力0 防御力0 C10 アサルトライフル/射撃 アクション :攻撃力6 命中率3 リアクション:回避力0 防御力1 C11 シルバーストーン/射撃 アクション :攻撃力6 命中率4 リアクション:回避力0 防御力0 C12 DFナイフ/格闘 アクション :攻撃力5 命中率5 リアクション:回避力0 防御力0 (風神/雷神が同データ) カテゴリーB(最大装備数2) B1 リアウイング アクション :非攻撃 リアクション:回避力1 防御力1 特殊効果 :次のターン、回避力+1 B2 グレネード/射撃 アクション :攻撃力7 命中率3 リアクション:回避力0 防御力2 B3 旋牙/格闘 アクション :攻撃力5 命中率4 リアクション:回避力1 防御力1 B4 吠莱壱式/射撃 アクション :攻撃力5 命中率5 リアクション:回避力0 防御力2 B5 滑空砲/射撃 アクション :攻撃力7 命中率4 リアクション:回避力0 防御力1 B6 スーパーシルバーストーン/射撃 アクション :攻撃力6 命中率4 リアクション:回避力1 防御力0 B7 エアロチャクラム/格闘 アクション :攻撃力6 命中率4 リアクション:回避力0 防御力2 (グリーンカッター/朱天が同データ) B8 ボレアス/射撃 アクション :攻撃力4 命中率4 リアクション:回避力1 防御力0 特殊効果 :命中のサイコロが1だった場合。 攻撃力は8になる。 カテゴリーA(最大装備数1) A1 レーザー(アーンヴァルのみ) アクション :攻撃力10 命中率3 リアクション:回避力0 防御力1 A2 チーグル(ストラーフのみ) アクション :攻撃力8 命中率4 リアクション:回避力0 防御力2 A3 スーパーネコキック(マオチャオのみ) アクション :攻撃力6 命中率4 リアクション:回避力1 防御力2 A4 ハウリングサンダー(ハウリンのみ) アクション :攻撃力9 命中率5 リアクション:回避力0 防御力0 A5 砲撃モード(フォートブラッグのみ) アクション :非攻撃 リアクション:回避0 防御2 特殊効果 :次の攻撃時、攻撃力+3、命中率+1、防御力+1 砲撃モードは出続ける限り効果が重複する。 (2連続で砲撃モードを行った場合、攻+6、命+2、防+2) ただし、効果を発揮するのは『射撃』武器のみに限定。 一度攻撃を行うとパラメータ強化は解除される。 A6 プレステイル/テンペスト(エウクランテのみ) アクション :非攻撃 リアクション:回避力1 防御力2 特殊効果 :次のターン、回避力+1 ただし、第10ターンに使用したときのみテンペストが発動する。 テンペストは、命中率4、攻撃力9。回避防御は全て0。 A7 H.S.T.(アークのみ) アクション :攻撃力8 命中率4 リアクション:回避力0 防御力0 特殊効果 :使用したターンは、格闘攻撃からダメージを受けない。 A8 H.M.T.(イーダのみ) アクション :攻撃力8 命中率4 リアクション:回避力0 防御力0 特殊効果 :使用したターンは、射撃攻撃からダメージを受けない。 A9 機銃掃射(飛鳥のみ) アクション :攻撃力6 命中率4 リアクション:回避力2 防御力0 A10 パイルキャノン(ルムメルティアのみ) アクション :攻撃力7 命中率4 リアクション:回避力0 防御力3 特殊効果 :この武器は自分に有利になるように射撃/格闘の種別を入れ替えられる。 A11 キュベレーアフェクション(ジュビジーのみ) アクション :特殊 リアクション:回避力0 防御力? 特殊効果 :この防御でダメージを0にした場合、相手の攻撃をそのまま跳ね返す。 自分で自分に攻撃を行ったものとして命中を含めて処理を行う。 その際の命中値はサイコロを別に振る。 (必中(出目1)の攻撃を跳ね返しても必中になるとは限らない) 防御力は他の装備の防御力の総和と等しい。 A12 真鬼王(ティグリースのみ) アクション :非攻撃 リアクション:回避力0 防御力2 特殊効果 :この能力は複数回使用しないと発動しない。 (B武装の数+S武装の数+1回) 発動後、戦闘終了まで『格闘』のダメージを2倍にする。 発動後にこのアクションが選択された場合は防御力以外の効果なし。 A13 レーザーB(アーンヴァルBのみ) アクション :攻撃力10 命中率4 リアクション:回避力0 防御力0 カテゴリーS(最大装備数6) 前回参加者のみの特典装備。 ただし、配布された個数までしか装備できない。 S1 レーヴァテイン/格闘 アクション :攻撃力7 命中率4 リアクション:回避力1 防御力1 S2 ロンギヌス/格闘 アクション :攻撃力6 命中率5 リアクション:回避力2 防御力0 S3 ヴァルムンク/格闘 アクション :攻撃力7 命中率5 リアクション:回避力0 防御力2 S4 ミサイル/射撃 アクション :攻撃力10 命中率5 リアクション:回避力-1 防御力0 特殊効果 :この武器は偶数回目に使用したときには非攻撃になる。 即ち、一度使用したらリロードしないと次弾が撃てない。 S5 モアイ像/射撃 アクション :攻撃力9 命中率3 リアクション:回避力0 防御力2 S6 マジカルステッキ/射撃 アクション :攻撃力3 命中率- リアクション:回避力-1 防御力-1 特殊効果 :この攻撃は6以外で必中となり、防御力を無視して3ダメージを与える。 S7 ヂェリカン アクション :攻撃力0 命中率0 リアクション:回避力0 防御力0 特殊効果 :サイコロを1個振り、出た目に従う。 1,2『ニトロ』:次ターン攻撃力+2、命中率+1 3,4『クーラント』:次ターン回避力+1、防御力+2 5,6『オイル』:HP回復5点(最大値は超えない) 追加オプション すべて前回参加者用の特典。 どれか1つ装備可能。 1ソニックダイバー 全ての攻撃に+2 回避に+1 HPが最大値から10点以上減ると破壊され、効果を失う。 2ビッグバイパー 全ての攻撃に+3 命中に+1 防御に+1 HPが最大値から10点以上減ると破壊され、効果を失う。 3交通安全のお守り 武器選択のとき、1の出目が出やすくなる。 一度効果を発揮すると効力が無くなる。 (一番最初に6、2の出目が出たとき1の出目として扱う) 4合格祈願のお守り 武器選択のとき、3の出目が出やすくなる。 一度効果を発揮すると効力が無くなる。 (一番最初に2、4の出目が出たとき3の出目として扱う) 5安産祈願のお守り 武器選択のとき、5の出目が出やすくなる。 一度効果を発揮すると効力が無くなる。 (一番最初に4、6の出目が出たとき5の出目として扱う) 6対刃装甲 格闘武器に対し防御力が+1 7防弾装甲 射撃武器に対し防御力が+1 8追加センサー どこか3つのスロットの命中率が向上する。 9ECM 相手の使用した非攻撃武器を1回だけ無効化する。 ミニコラム。 神姫の隠し能力について。 サラ(仮)「ここでは、為になる、……かも知れない耳寄り情報をお話します」 犬〇「まずは、隠し能力についてのヒントですね?」 テッコ「……先ずは『隠し能力』のおさらい」 犬〇「全ての神姫は、非公開のデータとして、戦闘に影響を与えるデータを持っています」 サラ(仮)「はい。では、そのデータにどんなものがあるかを見ていきましょう」 テッコ「……一つが単純な『能力値補正』能力」 犬〇「前回からの神姫ですとアーンヴァルとストラーフがそうですね」 テッコ「……これは、特定のスロットに装備した武器の性能を強化するもの」 サラ(仮)「例えば、“スロット1に防御力+1”、とか、“スロット1に回避力+1”とかですね」 犬〇「これに対し、少しだけ変則的な能力として、『限定能力値補正』能力があります」 テッコ「……これも能力値を強化するものだけど、条件が付く」 サラ(仮)「例えば、“スロット1が『射撃』なら攻撃+1、命中+1”等ですね」 テッコ「……もちろん、条件が一致しなければ何の効果も無い」 犬〇「前回からの神姫では、マオチャオが『能力値補正』と『限定能力値補正』を併せ持っていました」 テッコ「そして、更に特殊な例……、『ルール改変型』」 サラ(仮)「これは、既に公開されている『ルール』を限定的に改変する物です」 犬〇「例として、実際には誰も持っていないルールを一例として挙げておきます」 『この神姫の参加する戦闘は、最大8ターンで終了する』 サラ(仮)「例えば、こんな『ルール改変型』能力を持った神姫が居た場合、『戦闘は10ターンで終了する』と言うルールが変更されてしまいます」 犬〇「こちらの典型例と言えるのが今回追加された『飛鳥』の能力だそうです」 サラ(仮)「飛鳥は通常の『能力値補正』能力に加え『ルール改変型』能力を持っています。……もっとも、『能力値補正』能力の内容やHPで他の神姫劣る為、一概に強いとは言えませんが、サプライズがあるのも確かです」 テッコ「……『ルール改変型』能力を保有している神姫は、ハウリン、フォートブラッグ、ジルダリア、ジュビジー、飛鳥の5体が現在確認されてる」 サラ(仮)「発動すると一目瞭然な神姫から、効果の程がイマイチ分かり辛い神姫まで様々ですが、これらの神姫のバトルは通常の戦闘では起こり得ない事が起きる可能性があります」 犬〇「今回の敵キャラでもある『犬子さん』はハウリンですので、何か隠し玉があるのは覚悟してください」 サラ(仮)「まあ、一応『サラ』も『ルール改変型』能力があるのですけど……」 テッコ「……あんまり凄くなかった」 サラ(仮)「はぁ……」 ※第二回の時のコラムです。 読者参加企画『武装神姫うきうきバトル』に戻る。 ALC