約 2,307,744 件
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/275.html
悪魔城ドラキュラ ギャラリー オブ ラビリンス / Castlevania Portrait of Ruin 機種:NDS, NS, PS5, XSX, PC 作曲者:山根ミチル、古代祐三 編曲者:三浦憲和 発売元:コナミ 発売年:2006年 概要 「悪魔城ドラキュラ」シリーズのニンテンドーDSでの第二作目。 ストーリーは『バンパイアキラー』の後を引き継いでいる。 今作の音楽は80年代のコナミゲームサウンドを意識しており、著名なゲーム音楽作曲家である古代祐三氏も作曲を担当している。 収録曲 曲名 作曲者 補足 順位 ~ギャラリーオブラビリンス~ 山根ミチル タイトルムービー Name Entry 山根ミチル ネームエントリー 戦火の産声 山根ミチル 物語導入部 狂月の招き 古代祐三 Entrance KONAMI43位NDS236位 迫りくる脅威 山根ミチル ベヒモスに追われる時など OPERATION "VK" 山根ミチル クエスト 小さな祈り 山根ミチル ショップ VICTORIAN FEAR 山根ミチル 煙霧の街 切り裂かれた静寂 山根ミチル ボス戦 寡黙の牢舎 山根ミチル 地下処刑場 Jail of Jewel 山根ミチル 服従の大階段 DESTROYER 古代祐三 ボス戦(ベヒモスなど) Hail from the Past 山根ミチル 熱砂の墓所 Chaotic Play Ground 山根ミチル 愚者の国 歯車は狂い始める 古代祐三 刻死塔 悲しみの舞踏 古代祐三 ステラ&ロレッタ戦 邂逅 山根ミチル 会話 隠された呪禁 山根ミチル 黄昏の森 見上げよ、闇を 山根ミチル 主の居城 NDS425位 遠き日々 山根ミチル 会話 -継承- 乾坤の血族 作:荘司朗編:山根ミチル ムチの記憶戦ドラキュラXの乾坤の血族と月下の夜想曲の異形の血族のアレンジ Bad Situation 山根ミチル 悪魔の巣窟 闇凛の大扉 山根ミチル 悪魔の巣窟 ボス戦出典:悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架(原曲流用) 降り積もる砂塵 山根ミチル 消え去りし都出典:王家の谷 エルギーザの封印(MSX) 秘宝を求めて 山根ミチル 消え去りし都 ピラミッド出典:王家の谷 エルギーザの封印(MSX) 十字架を胸に 山根ミチル 冥界の学舎出典:悪魔城ドラキュラ(AC) NDS236位 視線の裏側 山根ミチル 焼け堕ちた楽園 Iron Blue Intention 山根ミチル 魔の13番街出典:バンパイアキラー NDS144位 暴虐のエスキース 山根ミチル ブローネル戦 血の乾き 山根ミチル 不穏な会話 Overture 山根ミチル 玉座の間出典:悪魔城伝説 狂宴 古代祐三 ドラキュラ戦 悪夢からの目覚め 山根ミチル オールクリア 夜は流れる 山根ミチル エンディング 運命の肖像画 山根ミチル スタッフロール Game Over 山根ミチル ゲームオーバー シモン・ベルモンドのテーマ 安達昌宣、工藤太郎 レコード5出典:悪魔城ドラキュラ(SFC) サウンドトラック 悪魔城ドラキュラ~ギャラリー オブ ラビリンス~オリジナルサウンドトラック コナミスタイル専売 悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス オリジナルサウンドトラック SELECTION ダウンロード配信
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/212.html
人物紹介 その他編 人物紹介 その他編地走 達人(じばしり たつひと) 今米 丈太郎(いまごめ じょうたろう) 日暮 冬司(ひぐらし とうじ) 地走 達人(じばしり たつひと) 性別:人間・男 通り名:無し 警視庁公安MMS犯罪担当3課所属の刑事。階級は警部。 神姫犯罪を追ううちに何度もGと顔を合わせ、友情が芽生える。 現在でも秘密裏に協力関係を持っている。 実直で生真面目な熱血漢。 今時貴重な武士道を重んじる男で無表情に押し殺したその顔には一種の威圧感がある。 武術の達人で特に剣道の腕前は一級。 かつては神姫ユーザーであったが捜査中の事故で失っている。 それ以来エルゴに寄る事はあっても神姫を買う事は無い。 神姫の社会的な立ち位置が定まらない現在、神姫ユーザーの側に立って捜査を行う という意味では警察内部でも珍しい存在。 勤務態度も大真面目だが融通は利く。 今米 丈太郎(いまごめ じょうたろう) 性別:人間・男 通り名:無し 神姫関連事業大手、KMEEの神姫バトルサービスサポートセンター主幹。 親族経営のKMEEでは親族筋である為高い発言力を持つ。 40絡みの渋いオジさんで趣味は競馬とキャンプ。 不審事件が何時の間にか解決している事に疑問を持ち、大金払ってGの正体に行き着いた。 最初は利用してやろうと思って近づいたが何だかんだで現在はギブアンドテイクの関係。 日暮 冬司(ひぐらし とうじ) 性別:人間・男 通り名:無し 北海道在住の農家。エルゴの前身、日暮模型店の店長。 息子に店を任せ、第二の人生と称して北海道で悠々自適の日々を過ごしている。 日暮姉弟をオタク道に引き込んだ張本人で、今現在も子供達とネットワークを 維持して趣味に邁進する道楽中年。 武装神姫は所持していないが、MMS(主にロボ系)には明るい。 高階 雛希に己が技術と知識を教え込んだ。 また、雛希とは家族ぐるみの付き合いをしており、夏彦達はまだ知らない彼女の 事情を知っているらしい。 妻にして日暮家最高権力者、日暮 春香には決して頭が上がらない。 妻は元商店街のアイドルにして幼馴染。 結婚時には奇跡と揶揄され、商店街に居たころは陰で「リアルギャルゲー男」 と呼ばれていた。 メニューへ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/162.html
前へ 先頭ページへ 次へ 「犬達の出会い」 「……でよぉ? そしたらそのバカの神姫が勢い余って壁にぶつかってやんの。で、目ぇまわして、相手不戦勝」 「はぁ」 「しっかし昨日の、なんだっけ。『片輪の悪魔』は強かったよなぁ。あいつのマイティがこっぴどく負けるほど強いんだぜ? 戦ってみたいよな」 「はぁ」 「……おいシエン、聞いてんのか?」 「へっ?」 やっぱ聞いてなかったか。 オレの神姫、犬型MMSハウリン「シエン」は、あわてて直立。 「も、申し訳ありません、ご主人様。聞いておりませんでした」 「いや、別にいいんだけどよ。なに見てたんだ?」 シエンの後ろには先ほどまでこいつが操作していたパソコン。画面にはおもちゃ屋のページが開いている。なになに……? 「ごっ、ご主人様!?」 すかさずシエンがマウスを操作し、ウインドウを消す。 「おいおい、何だよ?」 「いえ、あの」 「お前にしちゃずいぶん熱心に見入ってたじゃねえか」 「そ、それは」 「いいから。見せてみろよ」 オレはブラウザの履歴を開く。 「でも」 「見せろ。命令だぞ」 その言葉には逆らえず、シエンはその場でうなだれた。うーん、ちょっと卑怯くさかったな。 最新の履歴には「ホビーショップNOVAYA……」とあった。 開いてみると、そこには、 「1/12スコープドッグ復刻版、フルモータライズエディション?」 「あう……」 三十年も前に発売されたロボットのおもちゃを、間接の一つ一つに小型動力を仕込んだ、ラジコン操作が可能なやつだった。 このおもちゃのすごいところは、完全再現されたコクピットの計器・レバーがすべてアクティブだってことだ。武装神姫とのコラボレートを見込んだ機能らしい。 「お前ぇ、こいつが欲しいのか?」 「いや、その……」 「欲しいんだろ?」 「…………はい」 シエンは顔を真っ赤にして、蚊の鳴くような声で答えた。 「なんだよ。だったら言えばいいだろ。これくらい買ってやらんこともねえぞ」 まあ、ン万ぐらいだったらこいつに出しても良いだろうな、という覚悟は決めた。今。 「でも」 「あ?」 「お値段が……」 「値段?」 オレはページを下に少しスクロールした。 「いちじゅうひゃくせんまん……」 うぐ。オレはのどを詰まらせた。そこにはオレの予想を一桁超えた額が、メタリックフォントで燦然と輝いていたのだ。 まぶしいぜ。 「いえ、いいんです。自分は別に」 オレはシエンの顔を見た。申し訳なさそうに見上げるそいつの目。 そのとき、オレの中で何かが切れた。 「買うぞ」 オレは間髪いれずに言ってしまった。なんだか知らないが、買わなきゃいけない気がしたからだ。こいつのために。 「でも」 「いや、買う。これはご主人様めーれーだ」 言葉が間違っている気がする。 「ご主人様……」 「いいんだよ。金もあるし。お前が喜ぶなら、こんくらい」 「あ、あ。……ありがとうございます、ご主人様!」 シエンは満面の笑みでオレに抱きついた。尻尾を千切れんばかりに振っている。おいおい、そんな表情初めて見たぜ? 数日後。神姫の箱を四つ合わせたくらいどデカいパッケージが部屋の真ん中に鎮座していた。 オレとシエンはパッケージの前に正座する。ごくり。おもちゃに対して固唾を呑むのはさすがに初めてだぞ。 いよいよ開封。鉄片から発泡スチロールの梱包材ごと取り出す。とてつもなく重い。きっとおもちゃのガワの中身は動力がぎっしり詰まっているのだ。下手な持ち上げ方をすればぎっくり腰になるぞこりゃ。背筋をまっすぐにして「ふんぬっ」と中身を持ち上げ、シエンが箱をおろす。適当にスチロールを外すと、出てきたのはシエンの二、三倍はあろうかという緑色のロボットだった。 オレは触ってみて重さの正体を知った。重いのは動力のせいだけではなかったのだ。 「全身金属かよ……。これホントにおもちゃか?」 シエンは尻尾をぶんぶん振り回しながら、ほあー、という顔をしてロボット、スコープドッグを見上げていた。こいつにとっては神姫スケール換算四メートル弱の巨大ロボットなのだ(作者注:倉田光吾郎氏製作、一分の一ボトムズを見上げたことのある方はそのときの感情を思い出してください)。 「あの、ご主人様」 「ああ、良いぜ。乗ってみな」 オレは説明書片手にスコープドッグのハッチを開ける。シエンを持ち上げて乗せようとしたが、 「自分で乗ります」 と言って歩み出た。なるほど、昇降用の手すりや出っ張りがちゃんとあるのか。三十年前のおもちゃにしてはよくできたデザインだと感心する。シエンは乗り込む楽しみも味わいたいようだった。その気持ちはオレも良っく分かる。 シエンが自分でハッチを閉める。中でなにやらカチャカチャしていると思ったら、突然ロボットのカメラアイが「ヴゥーン」という電気音を立てて光りだした。 「うわっ!?」 オレはびっくりして引いてしまう。 主動力らしいエンジン音のようなグングンという音が鳴り始める。 ガシャン スコープドッグが最初の一歩を踏み出した。 「シエン、大丈夫か!?」 スコープドッグのバイザーが上に競りあがる。頭の穴からシエンの顔が見えた。 「問題ありません。動きます。すごいです、ご主人様」 「そ、そいつは良かった……」 シエンを載せたスコープドッグが部屋の中を歩き回る。時折腕を回したり、いらない段ボールに向けてアームパンチを繰り出したり。うわ、ダンボールが破れた。どんだけ強力なんだ? ローラーダッシュのスピードは俺の狭い部屋じゃ速すぎる。やめろピックを打ち込むな、ターン禁止!! あーあ、床がへこんだ。こりゃあただのおもちゃじゃないぞ? いやしかし。オレも乗ってみてぇ……。 「ん?」 説明書のほかに妙なチラシが入っている。店側が入れたやつだろうか? チラシにはこう書かれていた。 『武装神姫in装甲騎兵ボトムズ・バトリングリーグ&トーナメント 近日開催!!』 オレはもう一度、シエンの動かすスコープドッグの方を見やった。 了 前へ 先頭ページへ 次へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2109.html
ウサギのナミダ ACT 0-3 □ その日の土曜日、俺は拾った神姫をつれて、海藤の家へ向かった。 海藤は、高校時代からの友人だ。 武装神姫を仲間内で一番に始めたのが彼だった。 俺の仲間内はみんな、海藤の影響で神姫を始めている 海藤が連れている神姫がうらやましくて、俺も神姫を持ちたいと思うようになった。 それほど、彼と彼の神姫の関係は良好だったし、その神姫は魅力的だった。 いまでも仲間内で一番神姫に詳しい。 だから、今回のことも、彼を頼ることにしたのだった。 電車に揺られること30分ほど。 いかにもベッドタウンの駅、というところで私鉄を降りる。 海藤の家までは歩き慣れた道だった。意識もせずに角を曲がり、住宅街の町並みを歩く。 俺は程なく目的の家の前に立った。インターホンのボタンを押す。 古びているが、普通の一軒家である。 海藤はここに独りで住んでいる。 しばらくして、玄関の扉が開き、少し小太りの、小柄な男が顔を出した。 「よお」 「よく来たね、ささ、入って入って」 海藤は機嫌よく、俺を招き入れる。 一軒家は独りで住むには広すぎる。 海藤が趣味を満喫するには最適だが、やはり寂しくなるものらしい。 俺が時折顔を出すと、必ず歓待してくれる。 俺は海藤に続いて扉をくぐる。 すると、 「いらっしゃいませ」 鈴の鳴るような声が、海藤の肩あたりから聞こえてくる。 俺が視線を向けると、そこには神姫がにこやかに微笑んでいた。 「こんにちは、アクア。お邪魔するよ」 このアクアの微笑みにやられて、海藤の家からの帰りに神姫ショップに寄って、何度イーアネイラ・タイプのパッケージを手に取ったか知れない。 高校時代の仲間のほとんどが、このアクアの笑顔をにやられて、海藤がうらやましくなって、神姫を始めた。 それほど、イーアネイラのアクアは魅力的だった。 海藤の招きで通されたのは、広い居間だ。 その広い壁の一面を、巨大な水槽が埋めていた。 そして中には色とりどりの魚達が優雅に泳いでいた。 海藤のもう一つの趣味がこれだ。 熱帯魚の飼育だけでは飽きたらず、いまは学業そっちのけで水族館でアルバイトをしている。 そんな海藤が人魚型の武装神姫を選んだのも、当然の成り行きだ。 俺は居間に置いてある小さなテーブルに手みやげをおく。 海藤はそのままキッチンに入り、コーヒーを入れてきた。 手みやげはミスドのドーナッツである。男二人のくせに、俺達は甘いものに目がなかった。 しばらく俺達は、何も言わずにドーナッツを頬張り、コーヒーを味わった。 二つ目のドーナッツを腹に収めたところで、海藤が切りだした。 「それで、神姫の素体交換だって?」 「ああ」 ちょうど俺も二個目を食べ終え、傍らにあったバッグに手を伸ばす。 中から大きめのハンカチにくるまれたものを取り出す。 「これは……」 海藤は、俺が拾ってきた神姫をつまみ上げる。 メンテナンスモードになっている神姫は、ぴくりとも動かない。いまはただの人形同然だ。 手足に巻いた包帯が痛々しい。 そう思わせるほどに生々しい肌の質感が、この神姫にはある。 「こんな素体は見たことがないな」 「言ったろう、訳ありだって」 「見たところ、素体の外皮は妙に生々しくて継ぎ目もないけど……どうやら中身は規格からはずれてはいないみたいだ」 「できそうか?」 「交換だけなら、そう時間もかからないよ」 海藤は慎重に頷いて、そう請け負ってくれた。 「よろしく頼む」 俺が言うと、海藤は早速、リビングの端に据えられたパソコンに、その神姫を持っていった。 すでにスタンバイされているクレイドルの上に載せる。 アクアが海藤の肩から飛び降り、自身もクレイドルのような装置に収まった。 「アクア、バックアップ開始」 「はい、マスター」 アクアは装置の中で目をつぶる。 すると、パソコンの画面にいくつかウィンドウが自動的に開いていく。 アクアがパソコンを操作し、あの神姫の記録をバックアップしているらしい。 ……バックアップ? 「そのまま素体を入れ替えるのなら、念のためバックアップして置いた方がいいよね」 海藤が当たり前のことのように言う。 だがしかし、 「ああ、それはもっともなんだが。アクアはそいつの記録を見ない方がいい……」 「ひっ」 遅かった。 装置の中で、アクアは目を見開いて愕然としている。 「ストップだ、海藤」 俺が言うよりも早く、海藤の手がパソコンを操作していた。 神姫からのメモリの読み出しがストップされる。 「アクア、大丈夫かい?」 「は、はい……ちょっと驚いただけです」 やはりアクアには刺激が強すぎたようだ。 海藤が、パソコンにバックアップされたデータを呼び出した。 ディスプレイに、昨夜俺が見た画像の一部が表示される。 「これは……なんだ、これは」 いままでに見たことのない苦い顔で、海藤が呟く。 「お察しの通りだ……言っただろ、訳ありだって」 「……」 海藤は画像が表示されていたウィンドウを消すと、パソコンのいすにもたれ掛かって座り、ため息を一つついた。 そして、俺に向き直ると、 「なあ遠野……悪いことは言わない。この神姫のオーナーになるのは、やめた方がいいと思う」 「なんだと?」 「ごめん、怒らないで聞いてくれ。君のことを思って言ってるんだ」 海藤の真剣な眼差しに、俺は怒りを引っ込めざるを得なくなる。 「君がどんな神姫のオーナーになろうと、それは自由さ。 でも、この神姫自体が危険な代物なんだ。 この妙に人間くさい素体だって、違法製造のカタマリだよ。 いまの神姫の記憶だって、へたすれば、持っているだけで犯罪だ。神姫風俗自体が違法なんだから。 この神姫のオーナーというだけで、犯罪者扱いされる可能性があるんだ。 武装神姫はホビーだ。楽しい趣味の世界だよね? そんな神姫の世界に、現実のハイリスクを伴ってまで、踏み込む必要があるかい?」 俺は、海藤の落ち着いた語りに、冷静になって考える。 海藤は話を続ける。 「君のオーダーは、記憶や性格はそのままに、ユーザー登録をクリアして、素体を交換すること、だよね。 でも、記憶を消去して、全く新しい神姫としてオーナーになることもできるんだ。 あの記憶がある限り、神姫風俗にいた神姫であることが露見するリスクはつきまとう。 そして、どんなに君が否定しても、神姫風俗とのつながりを疑われるよ。 そうまでして、このままの神姫のオーナーになる必要があるかな? そんなリスクを犯さなくても、いいんじゃないかって、僕は思うんだ」 俺はうつむいて、海藤の言葉を反芻した。 こいつは、本当に俺のことを心配して言ってくれている。 そういう奴だ。 海藤の言うリスクについても、わかっているつもりだ。 「……だけどさ」 だが。だがしかし。 「どんな神姫にも幸せになる権利が、あるんじゃないのか?」 「つらい記憶を抱えたまま新しいオーナーの神姫になることが、この神姫の幸せかい?」 「わかってる……わかってるさ。こんなのは、俺のエゴなんだってことは」 でも、譲れなかった。この気持ちだけは。 「こいつさ……目が覚めて、泣きながら俺に言うんだぜ……壊してくれって」 「……」 「ほっとけないだろ。俺がはじめて神姫にと望んだ奴が、自殺志願なんて……俺が何かできる訳じゃないけれど……でも、教えてやりたいと思った。 こいつがこいつのままでも、いいんだって……そんなに悲しい言葉言わなくたって、俺がこいつを望んでいるって…… 普通の神姫として生きられるんだって、教えてやりたいんだ」 「……」 「……だめか?」 上目遣いに見た俺に、海藤は諦めたような大きなため息を一つついた。 「まったく……君らしいよ」 「いいのか?」 「君がそこまで言うなら、いいさ。僕はもう、何も言わないよ」 「ありがとう、海藤……」 俺は安堵のため息をついて肩を落とす。 やはり持つべきものは友達だ。 「それじゃあ、さっさと終わらせますか」 海藤は元気にそういい放つと、アクアの代わりにバックアップの操作をした。 作業机に工具を並べていく。 手持ちぶさたになったアクアが、海藤の様子を眺める俺に近寄ってきた。 「あの子はきっと大丈夫ですね」 「君のマスターが、作業するからか?」 「いいえ」 確信を持ったまなざしで、アクアは俺を見上げて言った。 「遠野さんが、こんなに想ってくれるんですから」 こんな気恥ずかしいせりふを、神姫からぶつけられるとは思わなかった。 俺はあまりの照れくささに、アクアの微笑もまともにみられず、ひたすらにそっぽを向いた。 「よし、これで終わりだ」 海藤が明るい声でそう宣言した。 パソコンのキーを一つ、軽く叩く。 パソコン脇のクレイドルには、あの神姫が横たわっている。 痛々しい包帯は、もうない。 愛らしいヘッドはそのままに、新品の身体に交換されている。 いま、パソコンからクレイドルを通して、神姫にデータがダウンロードされている。 さきほどバックアップされた過去の記録はもちろん、そもそも削除されていた、武装神姫としての運動プログラムや装備の運用プログラムなども含まれる。 「最低限の格闘用データと銃撃戦用データは入れておいたよ。 装備はこれから選ぶんだろう? その装備にあったデータを後から追加すればいい」 海藤はそう説明した。 ありがたい配慮だ。さすが長い付き合いだけに、俺のことをよく分かっている。 俺はこの神姫のために、オリジナルの武装を用意するつもりだった。 何者でもない、俺だけの武装神姫のための装備を。 やがて、ディスプレイの作業表示が100%を示す。 俺は息を飲む。 その神姫は新たな姿で目覚めようとしている。 PCから、作業完了の電子音が軽やかに鳴り響いた。 ■ 軽やかな電子音とともに流れ込んできた信号が、わたしに覚醒を促す。 わたしは、のろのろと瞳を開く。 飛び込んできた光景は、今まで見たこともないものだ。 おおきな、おおきなガラスの器に、水がたくさん貯められており、そこに色とりどりの魚が踊っていた。 まるで夢のように現実感がない。 「状態チェック、オールグリーン。無事に目覚めました」 きれいな声がすぐ隣から聞こえた。 神姫用のポッドユニットだろうか。 そこから一人の神姫が出てきた。 きれいな人。 わたしのメモリに入っている情報から、イーアネイラ・タイプの神姫と分かる。 彼女は、わたしににっこりと微笑みかけると、視線で正面を見るように促した。 そこには、一人の男性がいた。 眼鏡をかけた端正な顔。 わたしを自分の神姫にしたいと言ってくれた、あの人だ。 「あの……」 わたしが自分の思いを言葉に紡ぐより早く、システムプログラムがわたしに口走らせる。 「オーナーの登録をします。名前を音声、またはPCのキーボードから入力してください」 わたしの瞳は、目の前にいる端正な顔を捕らえている。 わたしを連れてきてくれた人。 わたしに違う世界を見せてくれると言った人。 「遠野貴樹」 わたしは、その人の名を初めて知った。 その名前はわたしの深い部分に滑り込み、刻まれた。 「あなたをなんとお呼びすればよろしいですか? 呼び方を入力してください」 「マスター」 答えは決められていたようで、すぐに返事が来る。 そして次は…… 「わたしの名前を入力してください」 プログラムが口走らせる事務的な口調とは裏腹に、わたしの心はドキドキと高鳴っていた。 大きな期待、そしてもっと大きな不安。 23番でもなく、名無しでもない。お客さんが勝手につける一時の名前でもない。 ただひとつの、わたしの名前。 「ティア」 そっけないくらいの口調で、わたしの瞳に映る人は応えた。 わたしは事務的な口調で確認を取ると、すぐにそれは了承された。 意志が、起動プログラムから、わたしに戻ってくる。 「あ……」 わたしは改めて目の前の人を見る。 彼の名前は遠野貴樹。わたしの…… 「マスター……」 「ティア、でよかったか? おまえの名前」 いいもなにも。 初めて確たる名をもらったわたしは、はじめて自分が存在していることを確認した。 何者でもなく、ティアという名の神姫として。 「そんな……わたしなんかには、もったいない名前です」 思ったことを口にすると、 「『わたしなんか』って言うな」 低い声で怒られた。 わたしはマスターに怒られてばかりいるような気がする。 わたしは少しおびえて、マスターを見上げた。 マスターは何ともいえない表情で、ふい、と目を逸らす。 ……なにか、わたしはマスターの気に障るようなことをしてしまっただろうか。 わたしはおろおろとしながら、マスターを見上げるしかできなかった。 マスターは何を怒っているのだろう。 想像もつかない。 わたしはまだ、この人のことを何も知らないのだ。 でも、マスターに怒られるのは悲しくて、つらくて、情けないことのように思えた。 だから、わたしの瞳から、自然と滴が溢れてくる。 「なに泣いてるんだ」 「だ、だって……」 「……だからティアって名前にしたんだ。泣き虫だからな、おまえ」 ティア。涙の意味だと分かる。 意地悪な言葉をそっけないくらいの口調で言い放つマスター。 わたしは、どんな表情をしていいか分からない。 分からなくて、マスターのことも分からなくて、心に寄り添うこともできなくて、心細くて、また涙が溢れてきてしまう。 結局、泣きやまないまま、わたしはマスターに連れられて帰路についた。 マスターが意地悪なことを言ったのは、実は照れ隠しだったことを知るのは、ずっとあとのことだった。 □ 「すまなかったな、変なところを見せてしまって」 「いや、いいよ。君の神姫がどんな子かもよく分かったし」 海藤の家の玄関。 帰り際に俺は、海藤に軽く謝った。 正直、ティアの態度にはまいった。 これでは俺が自分の神姫を泣かせているみたいではないか。 結局、ティアはアクアにずっと慰められていたが泣きやまず、いまも俺のカバンの中で泣き続けているようだった。 覚悟はしていたが、先が思いやられる。 「それにしても……」 見送りに来た海藤は、にやにや笑いを顔に貼り付けて、 「なんだかんだ言って、やっぱり君は世話好きのおせっかいだよね」 とのたまいやがった。 「ほっとけ!」 俺はクールで理知的なキャラで通っているのだ。 自分もそう望んでいるし、多くの友人がそういう印象を抱いてくれている。 しかし、付き合いの長い友人になると、それが化けの皮と言いやがる。 熱いハートを持った義理人情の男と思われているのだ。 そういう性格が悪いことだとは思っていないが、普段から俺はスマートでいたいと思っている。 暑苦しい奴だと思われるのは心外だし、御免だった。 俺達のやりとりを見て、海藤の肩の上で、アクアが笑っている。 いつかティアも、こうして笑えるようになるだろうか。 それはきっと、これからの俺次第なのだろう。 そう思うとなんだかとてつもなく大変なことのような気がしてきて滅入る。 だが、それを成し遂げたいと、切に願っている自分がいるのだ。 不機嫌な表情の俺に、海藤はハンカチか何かの包みを俺に差し出した。 「これは……」 「こっちで処分しようかと思ったけど、まあ、何かの役に立つかも知れないし」 それは、ティアの元の素体だった。 妙に生々しい感触の、小さな人型。 持っているだけで違法かも知れないその素体は、正直、処分してもらっても、かまわなかったのだが。 「もともと君の持ち物だ。君がどうするのか決めるのがいいよ」 「……」 俺はしばらくその包みを見つめた後、そっとバッグにしまいこんだ。 「迷惑をかけたな、恩に着る」 「そう思うなら、また遊びに来てよ。今度はティアも一緒に、さ」 気のいい友人はそう言って笑ってくれた。 ◆ 遠野の背中を見送りながら、アクアが口を開いた。 「マスター……あの二人、うまくいきますよね?」 「……アクアはどう思う?」 「うまくいくと思います、きっと。だって、遠野さん……あんなにティアのこと気にかけているのですもの」 海藤は難しい表情をしながら、アクアの言葉を聞いていた。 やさしいマスターには珍しく、厳しい目で、遠ざかる友人の背中を見つめていた。 「マスターは、そう思われないのですか?」 「わからない……わからないよ」 嘆息するように言葉をはく。 「二人の仲は、きっとうまくいくと思うよ。遠野はああ見えて世話好きだし、きっと長い時間をかけて、ティアを自分の神姫にしていくんだろうね。 大変だとは思うけど、その覚悟もできていたみたいだし……」 「だったら……」 「問題はあの二人じゃないよ。もっと他のことさ。 ティアは……普通の神姫じゃないんだ。 神姫風俗にいることが知られたら、どんなことになるか……見当もつかないよ。 何かあったときには、僕たちの思いもつかないような試練に晒されるかも知れない。 ……それが心配なんだ、とても」 遠野の背中が見えなくなり、海藤はきびすを返した。 ゆっくりと門の中へ入る。 相変わらず厳しい表情を崩さない海藤に、アクアは話しかけた。 「それでも……わたしはよかったと思います」 「なぜ?」 「あんなに嬉しそうな遠野さん、初めて見ました。 いつも神姫のオーナーになりたいって言って、そのたびに寂しそうな表情をしていましたもの。 遠野さんにあんな嬉しそうな表情をさせたのは、間違いなくティアですから……」 「そうか、そうだね……今は、新しい神姫のプレイヤーが生まれたことを、素直に喜ぶべきだね」 「はい!」 いつも前向きなアクアに何度救われたことだろう。 この笑顔にあこがれて、友人たちは皆神姫を始めたが、誰よりもアクアの笑顔にメロメロなのは、マスターである自分だということを、海藤は自覚していた。 次へ> トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/nknbackup/pages/66.html
アクアラビリンス ※仕様変更が入りました 仕様 行き方 難易度 ダンジョンギミック クリア報酬 マグナミューテーション マグナプロミネンス グローブ売却コマンド グローブ変質 グローブ種類変更 仕様 2024年7月12日 仕様変更 ラビリンスグローブの入手方法に変更が入った。 ザコmobから『未鑑定グローブ』を入手⇒ボスクリア後に『本来の力を取り戻した』と変異しラビリンスグローブとなる。 ILは攻略した階層の物となる。(999Fに入場した場合、入手グローブはすべてIL999) 攻略階層よりILの高いグローブが手に入るように。また高品質になりやすい。 ボス討伐を行わずプロンテラに帰還した際は、攻略階層のILの朽ちたグローブに変化する。 または、AL商人からEPチケット100枚(EP10000でも◯)でグローブ5個入手と、マグナ化プロミ化にチャレンジもできる。 朽ちたグローブも稀に排出される。 アクアラビリンスを攻略し、階層を進めることで排出されるグローブのILが上昇する。 排出されるグローブのILは最高到達階層の85~100%の数値。 行き方 攻略はエウレカ飛行船の左の上にいるNPCから入場。 入場にはEPチケット100枚(EP10000でも◯)必要。 難易度 階層が上がる毎に強くなる。 ダンジョンギミック AI使用時、ラビリンスストーンでアストラル体になれる。 ラビリンスストーンは入場NPCからもらうことができる。 ダメージを与えること、食らうことも無くなるがスキル自体は使えるので付いて行くときは攻略隊の蘇生やボスにLAをして支援しよう! 移動先にいるフロアの敵を倒すことでラビリンスソウルが貯まる。 中央少し上のWPから封印の水晶のあるMAPに移動できる。 封印の水晶のあるMAP ラビリンスソウルを使用して封印の水晶を強化する。 レベルに応じてボスのダメージ軽減率を緩和し、ボスからの被ダメージを軽減する。 強化率は実行者の最大SPとDEX,LUKの補正を受ける。 最大レベルは10。100階毎に封印に要求されるステータス上昇? レベルを上げたあと奥にあるゲートを開けるとボス戦となる。 ボスMAP 移動後中央にマグナディウエスが召喚される。 モンスターID 30198 凍結、石化、ヘル等、色々な状態異常が飛んでくるので対策必要。 + 簡易攻略 LP設置。 開幕早々にHP1にされる。 回復前に殴られて死亡しないよう、保険で足下にサンク置いといたり。 50%まで削るとボスが詠唱を始めて魔法陣のエフェクトが出る。 その直後くらいから色々やばめな攻撃が来るのでRGULTや猫ULT。 封印レベルは50%の詠唱中に削りきれる位には上げるといいね。 クリア報酬 未鑑定グローブの変化と、装備のマグナ化プロミ化。 マグナミューテーション アクアラビリンスクリア時またはAL商人利用時、装備中の装備が確率でマグナミューテーションする。 マグナ化すると、第2OP(ATKやMATK)の数値が再誕済のものから倍に強化される。OP種は変化しない。 装備を再誕をしていなくてもマグナ化はするが、確率が大幅に下がるため再誕したほうが良い。 神器は再誕すると別アイテム扱いになるため、再誕していても確率は上がらない。 そしてマグナ化しても再誕が必要となる。この場合再誕しても神器のマグナ化は維持される。 マグナプロミネンス 2024/06/18 実装 アクアラビリンスクリア時またはAL商人利用時、装備中の装備が確率でマグナプロミネンスする。 第2OP(ATKやMATK)の数値がマグナミューテーション済のものから10倍に強化される。その他OPは2倍。 マグナミューテーションしていない装備は、マグナ化→プロミ化と2段階続けて変異することもある。 グローブ売却コマンド コマンドを設定しておくと条件を満たさないラビリンスグローブを入手時に自動売却してくれる。 (引き取り君に納品と同じ。) 残したいステの数値やILを変更したい場合は、resetせずとも数値を新たに設定すれば◯。 @asl maguna IL、各ステごとの売却設定一覧 @asl maguna ステ 数字 指定のステータスが数字以上のグローブを残す 例:@asl maguna str 300 の場合、STRの合計数値が300以上の場合売却されない。 OP2の数値は種類にかかわらず条件値に加算する(vit以外) + 例 @asl maguna il 数字 ILが数字以上のグローブを残す 例:@asl maguna il 300 の場合、ILが300以上の場合売却されない。 @asl magna sub2main 自分がサブの場合、自動売却時のMPをメインに譲渡:ON or OFF サブキャラクターのマグナパワーも合算になったため入れても入れなくても。 @asl maguna reset ラビリンスグローブの自動売却設定OFF 設定した数値が全てリセットされます。ONにしたい場合は再度数値の設定が必要。 @sc autosell ボナコ交換対象の装備、カードを自動で売却する(オートルート時のみ)。:ON or OFF ONの場合雑魚からドロップする朽ちたグローブを自動売却してくれる。(こちらも引き取り君に納品と同じ) @lg G倉庫にラビリンスグローブを入れる @lg get ラビリンスグローブ出す @lg get xxx 数字 up/down xxx- str ~ luk il up/down省略時はup xxxの合計値が数字以上or以下のラビリンスグローブを出す その他グローブ関連コマンド グローブ変質 2024/05/13 実装 グローブ変質チケット(ショッポ1000p)を使用してグローブの第2OPの種類のみ変更できる。 手順は大体SS抽出と同じ。成功率は精錬成功率に依存する。 失敗してもグローブは消えないので、数値合計がいいグローブを引いたら挑戦しよう。 グローブ種類変更 2024/07/07 実装 手順はグローブ変質と大体同じ。 追加で朽ちたラビリンスグローブ(消費なし)をカートに入れていた場合に、グローブの種類を変更する。 朽ちたラビリンスグローブは未鑑定グローブを変異させずに持ち帰るか、AL商人から入手。
https://w.atwiki.jp/nknsaba/pages/70.html
アクアラビリンス ※仕様変更が入りました 仕様 行き方 難易度 ダンジョンギミック クリア報酬 マグナミューテーション マグナプロミネンス グローブ売却コマンド グローブ変質 グローブ種類変更 仕様 2024年7月12日 仕様変更 ラビリンスグローブの入手方法に変更が入った。 ザコmobから『未鑑定グローブ』を入手⇒ボスクリア後に『本来の力を取り戻した』と変異しラビリンスグローブとなる。 ILは攻略した階層の物となる。(999Fに入場した場合、入手グローブはすべてIL999) 攻略階層よりILの高いグローブが手に入るように。また高品質になりやすい。 ボス討伐を行わずプロンテラに帰還した際は、攻略階層のILの朽ちたグローブに変化する。 または、AL商人からEPチケット100枚(EP10000でも◯)でグローブ5個入手と、マグナ化プロミ化にチャレンジもできる。 朽ちたグローブも稀に排出される。 アクアラビリンスを攻略し、階層を進めることで排出されるグローブのILが上昇する。 排出されるグローブのILは最高到達階層の85~100%の数値。 行き方 攻略はエウレカ飛行船の左の上にいるNPCから入場。 入場にはEPチケット100枚(EP10000でも◯)必要。 難易度 階層が上がる毎に強くなる。 ダンジョンギミック AI使用時、ラビリンスストーンでアストラル体になれる。 ラビリンスストーンは入場NPCからもらうことができる。 ダメージを与えること、食らうことも無くなるがスキル自体は使えるので付いて行くときは攻略隊の蘇生やボスにLAをして支援しよう! 移動先にいるフロアの敵を倒すことでラビリンスソウルが貯まる。 中央少し上のWPから封印の水晶のあるMAPに移動できる。 封印の水晶のあるMAP ラビリンスソウルを使用して封印の水晶を強化する。 レベルに応じてボスのダメージ軽減率を緩和し、ボスからの被ダメージを軽減する。 強化率は実行者の最大SPとDEX,LUKの補正を受ける。 最大レベルは10。100階毎に封印に要求されるステータス上昇? レベルを上げたあと奥にあるゲートを開けるとボス戦となる。 ボスMAP 移動後中央にマグナディウエスが召喚される。 モンスターID 30198 凍結、石化、ヘル等、色々な状態異常が飛んでくるので対策必要。 + 簡易攻略 LP設置。 開幕早々にHP1にされる。 回復前に殴られて死亡しないよう、保険で足下にサンク置いといたり。 50%まで削るとボスが詠唱を始めて魔法陣のエフェクトが出る。 その直後くらいから色々やばめな攻撃が来るのでRGULTや猫ULT。 封印レベルは50%の詠唱中に削りきれる位には上げるといいね。 クリア報酬 未鑑定グローブの変化と、装備のマグナ化プロミ化。 マグナミューテーション アクアラビリンスクリア時またはAL商人利用時、装備中の装備が確率でマグナミューテーションする。 マグナ化すると、第2OP(ATKやMATK)の数値が再誕済のものから倍に強化される。OP種は変化しない。 装備を再誕をしていなくてもマグナ化はするが、確率が大幅に下がるため再誕したほうが良い。 神器は再誕すると別アイテム扱いになるため、再誕していても確率は上がらない。 そしてマグナ化しても再誕が必要となる。この場合再誕しても神器のマグナ化は維持される。 マグナプロミネンス 2024/06/18 実装 アクアラビリンスクリア時またはAL商人利用時、装備中の装備が確率でマグナプロミネンスする。 第2OP(ATKやMATK)の数値がマグナミューテーション済のものから10倍に強化される。その他OPは2倍。 マグナミューテーションしていない装備は、マグナ化→プロミ化と2段階続けて変異することもある。 グローブ売却コマンド コマンドを設定しておくと条件を満たさないラビリンスグローブを入手時に自動売却してくれる。 (引き取り君に納品と同じ。) 残したいステの数値やILを変更したい場合は、resetせずとも数値を新たに設定すれば◯。 @asl maguna IL、各ステごとの売却設定一覧 @asl maguna ステ 数字 指定のステータスが数字以上のグローブを残す 例:@asl maguna str 300 の場合、STRの合計数値が300以上の場合売却されない。 OP2の数値は種類にかかわらず条件値に加算する(vit以外) + 例 @asl maguna il 数字 ILが数字以上のグローブを残す 例:@asl maguna il 300 の場合、ILが300以上の場合売却されない。 @asl magna sub2main 自分がサブの場合、自動売却時のMPをメインに譲渡:ON or OFF サブキャラクターのマグナパワーも合算になったため入れても入れなくても。 @asl maguna reset ラビリンスグローブの自動売却設定OFF 設定した数値が全てリセットされます。ONにしたい場合は再度数値の設定が必要。 @sc autosell ボナコ交換対象の装備、カードを自動で売却する(オートルート時のみ)。:ON or OFF ONの場合雑魚からドロップする朽ちたグローブを自動売却してくれる。(こちらも引き取り君に納品と同じ) @lg G倉庫にラビリンスグローブを入れる @lg get ラビリンスグローブ出す @lg get xxx 数字 up/down xxx- str ~ luk il up/down省略時はup xxxの合計値が数字以上or以下のラビリンスグローブを出す その他グローブ関連コマンド グローブ変質 2024/05/13 実装 グローブ変質チケット(ショッポ1000p)を使用してグローブの第2OPの種類のみ変更できる。 手順は大体SS抽出と同じ。成功率は精錬成功率に依存する。 失敗してもグローブは消えないので、数値合計がいいグローブを引いたら挑戦しよう。 グローブ種類変更 2024/07/07 実装 手順はグローブ変質と大体同じ。 追加で朽ちたラビリンスグローブ(消費なし)をカートに入れていた場合に、グローブの種類を変更する。 朽ちたラビリンスグローブは未鑑定グローブを変異させずに持ち帰るか、AL商人から入手。
https://w.atwiki.jp/battleconductor/pages/92.html
デザイナー 声優 神姫解説 性格セリフ一覧 親密度○時イベントのオーナーの呼び方 神姫ハウス内コミュニケーション ステータス情報 覚えるパッシブスキル一覧 神姫固有武器補正 神姫考察 総評・運用 神姫攻略法 お迎え方 アップデート履歴 コメント デザイナー 島田フミカネ(ストライクウィッチーズ、メカ娘等) 声優 茅原実里(涼宮ハルヒの憂鬱:長門有希、みなみけ:南千秋、らき☆すた:岩崎みなみ、他) 神姫解説 アーンヴァルと共に送り出されたベストセラー機。悪魔をモチーフとした黒のベースカラーを基調とした重装格闘戦型神姫で、背部ユニットから伸びた格闘用大型拡張腕と大型脚部装甲を駆使し、相手の攻撃を受け止めて圧倒的打撃力で反撃する戦闘スタイルを得意としている。AI設定は生意気な面もあるが、うまく信頼関係を築ければ忠誠心の高い頼もしいパートナーとなってくれる。 名称:悪魔型ストラーフ メーカー 素体:FRONT LINE 武装:FRONT LINE 型番:FL013 フィギュア発売:2006年9月7日(本来は8月の発売が予定されていた) 主な武装:GA4“チーグル”アームパーツ、シュラム・RvGNDランチャー、モデルPHCハンドガン・ヴズルイフ、フルストゥ・グフロートゥ、フルストゥ・クレイン、アングルブレード ジレーザ・ロケットハンマー(bisで追加) 愛称「(旧/初代)黒子」。アーンヴァルと並ぶ武装神姫の始祖のひとりにしてベストセラー。 今回は「武装神姫15周年」を記念しての実装。そのため、同時に武装神姫15周年記念カラー武装が登場している。 巨大な手足武装は登場当初から暫くの間単体での最大ボリュームを誇り、ファン層の拡大にもおおいに寄与した(店によっては入荷後一瞬で完売するという事態にすらなったとか…)。 初期は関節にクラックが入る問題があったが、再販以降は素体が改良されたため解決している。 巨大腕の肩部分は軸による前後可動のみとなっているが、ヴァローナの武装パーツを移植すると肩を開く事が出来るようになる。 ベストセラーだけにバリエーションも多く、リペイントモデルのWh(ホワイトバージョン/電撃ホビーマガジン誌上通販限定品)、武装を追加し表情パーツに対応したbis、その色変えのbis Wh(電撃ホビーマガジン誌上通販限定品)が存在する。 本作バトコンでは描き下ろしイラストから、初代モデルそのものが出演する模様(後からbisの武装が追加されるフラグだろうか?)。 ストラーフMk.2が登場するまでは武装神姫の顔役といっても良かっただけに、公式媒体での出番も「バトルロンド」を筆頭にコミック版「2036」のヴィレド、「ヒブソウシンキ」のジョー、小説版「always together」の黒姫、そして「武装神姫ZERO」の主役ストラーフ零と皆勤賞だった。 多くの場合はbis登場後、装備追加という形でそちらに統合されるような措置がなされていた(前述ストラーフ零は、実質bisの装備を保有するに至った)のだが、いずれにしてもアニメ/バトマス期以後はMk.2に置き換えられる形で、ほとんど扱われなくなった。 唯一「オトメディウスX」への「試作型人工天使ストラーフ」名義での参戦が例外となっている(悪魔型なのに…)。 一方リペイントバージョンは、「バトルロンド」に実装されていた以外ではコミック版「2036」での悪役・九頭乃 紳志の神姫としてbis Whが登場している(名称は設定されておらず、最後まで不明だった)他、「ヒブソウシンキ」でのコスプレとしての登場に留まっている。 コナミ内製のフィギュアは既に絶版されて久しいが、コトブキヤからメガミデバイス互換仕様として「模型版ストラーフ」の開発が、アーンヴァル共々数年前に告知されていた。 こちらもまた幾多もの延期を重ねており、開発は難航していたようだが、2022年12月8日にようやくメーカー受注受付開始、2023年5月25日に漸く発売となった。 先にメガミ版となったアーンヴァルと同様の商品仕様であり、特に「チーグル」及び脚部武装は内部フレームに外装を組み付ける形になるなど、かなり細やかな出来となっている(もちろん強度的にはオリジナルに遠く及ばず、またプロポーションや顔の造作が完全に別物と化しているのも同様。更に言えば肌の色も全く異なるので要注意)。 2023年5月現在では、最も入手しやすい「新作の武装神姫」と言えるだろう。 性格 祝・ボクっ娘復活! Mk.2での性格改変にいたくご不満だったストラーフマスターも大歓喜。 ストイックになってしまった後継機に比べると明るくテンション高めで、遊ぶ事全般が好き(但し、遊び=バトルという解釈もなきにしもあらず)。マスターへの忠誠心はかなり高い。 カラフルコンダクトの歌詞も3つ存在する。後継機よりも多彩(これは後に修正されたが)なのは始祖ならでは? セリフ一覧 + ボクの活躍、ちゃんと見ててね! ログイン時 通常(朝) おはよう!お、朝からシャキッとしてていい感じ!それじゃあ、今日も1日よろしくね! おーはよーう。まだちょっと眠いけど、眠気を吹き飛ばすくらい楽しいバトルにしちゃうからね。 通常(昼) こんにちは。さぁーて、これから何する?何でも言ってくれていいよ。 こんにちは!じゃあ、何をすればいいの?バトル?それともバトル?やっぱりバトル?えへへん♪ 通常(夕) こんにちは!また顔を見れて嬉しいな。それじゃ、早速ボクと遊ぼうよ! はいはーい!それじゃあ、これから何しようか?今日もいっぱいボクと遊ぼうね! 通常(夜) こんばんは。暗くなってきたけど、まだまだいっぱい遊べるね!それじゃ、何からしよっかな~? あ~、疲れた~…はっ、いや、これからいっぱい遊ぶからさ、先に疲れておこうかな~って思ってね。えへへん☆ 通常(深夜) こんばんは。夜遅くまで頑張ってるんだね。ボクもたくさん頑張って遊ぶぞー! こんばんは。遅い時間だけど眠くない?ボクは全然平気だよ!じゃ、遊ぼ遊ぼ! 年始 あけましておめでとう!年の初めは「ほーふ」っていうのを考えるんでしょ?ボクの「ほーふ」はもちろんマスターといっぱい遊ぶことだよ、えへへ。 (ボイス) あけましておめでとう!子供はお年玉がもらえるみたいだけど、ボクは子供じゃないからね!でも、貰えるものなら遠慮なく貰っちゃうよ? バレンタイン は、はいこれ、チョコレート!頑張って作ったからさ、食べてくれると…嬉しいな。 ホワイトデー あ、こ、これバレンタインのお返し?ありがとう~!って、絶対くれるって信じてたけどね♪ エイプリルフール ゴールデンウィーク 夏季 あっついねぇ~!こんな日は、涼しい場所でボクと一緒にいっぱいバトルするのが一番だね!あははっ♪ 水着キャンペ ただいま期間限定イベント開催中だよ!特別に水着を着てバトルするみたい!皆と一緒に遊ぶって楽しいよね! 七夕 ハロウィン ハロウィンって、いろんな仮装が出来て楽しそうだね。まぁ、ボク達神姫はいろんな武装を着てるから、毎日がハロウィンみたいなもんだけど。 冬季 ん?寒いの?寒い時って、好きな人と一緒にいるとあったかいんでしょ?だから、ボクが傍に居てあげるから安心してくれていいよ。 クリスマス メリークリスマス!今日は子供がプレゼントをもらえる日なんだってね。まぁ、ボクは子供じゃないからそういうのはいらないけどさ。でもどうしてもって言うんならもらってあげてもいいよ。あはは。 (ボイス) メリークリスマス!今日は、恋人同士が一緒に過ごす大事な日なんだってさ!だから、ぼ、ボクと一緒にいてくれると、嬉しいな。 神姫の発売日 オーナーの誕生日 あっ!今日は誕生日じゃない!誕生日おめでとう!ボクと一緒に、いい1年にしようね! 神姫ハウス レベルアップ後 3連勝後 親密度Lv5後 親密度Lv10後 親密度Lv20後 親密度Lv30後 親密度Lv40後 親密度Lv50後 親密度Lv60後 親密度Lv70後 親密度Lv80後 親密度Lv90後 親密度Lv100後 頭タッチ(親密度0~19) (親密度20~39) (親密度40~59) (親密度60~79) (親密度80~) (プレイヤー名)にかわいがってもらえると、ボクも(プレイヤー名)のためにがんばろうって気になるよ。 胸タッチ(親密度0~19) (親密度20~39) (親密度40~59) (親密度60~79) (親密度80~) うわ!?(プレイヤー名)…。そ、そんなことされると照れくさいからさ…。やるなら見られないようにもうちょっとコッソリとやってくれない…? 尻タッチ(親密度0~19) (親密度20~39) (親密度40~59) (親密度60~79) (親密度80~) うわ!?も、もう(プレイヤー名)…。恥ずかしいからやめてよね…。どうしてもって言うならもうちょっとコッソリやってくれないと…。 通常会話 武装カスタム 戦闘力Up時 戦闘力Down時 武器LvUP時 素体カスタム 親密度LvUp時 限界突破時 出撃時 入れ替え バトル開始時 → バトル中 撃破時 コンテナ入手時 被弾時 オーバーヒート時 スキル発動時 (能力強化系) (HP回復系) (デバフ系) (攻撃スキル) チャーミークリアボイス いっくよー! ボクの いいとこ 見ててよね! 見逃がしたら 損するよ! 被撃破時 次出撃時 サイドモニター 応援時 交代時 被撃破時 バトル終了時 1位 → 2位 → 3位 → 4位 → コンテナ獲得時 1位 2位以下 LvUP時 神姫親密度 マスターレベル 神姫ショップお迎え時 はじめまして!一生懸命頑張るから、これからのボクの活躍に期待しといてね! はじめまして!会えて嬉しいな。これからよろしくね! ゲームオーバー時 バトルお疲れ様ー!今回も楽しかったね。またボクと一緒にバトルしようね!絶対連れて来てよ。約束だからね! その他 カラフルコンダクト 才能に 惚れ惚れほら拍手は 本当の 恐怖を教えてあげるよ しょうがない ボクだけ褒めるように + リセット開始 神姫の想い、大切に。 + 選択した神姫をリセットします。よろしいですか? リセット開始 え?リセットって何で?ボクの事嫌いになっちゃたの? はい を押す やだ!嫌だ嫌だ!ボクはまだ一緒に居たいんだ!放れたくないんだ!こんな所でお別れなんて嫌だよぅ… はい を押す(二回目) そっか…残念だけど仕方ないね…ボクさ、今まで楽しかったよ。ありがとう、じゃあもう消えるね…さよなら… リセット完了 はじめまして!会えて嬉しいな。これからよろしくね! リセット取消 え?や、止めてくれるの?はあ~良かったあ。って今のって冗談だったの!?悪趣味な事止めてよね!もぉ! 親密度○時イベントのオーナーの呼び方 マスター・兄貴・ボス 神姫ハウス内コミュニケーション ステータス情報 親密度Lv1 ATK DEF SPD LP BST N 90 65 90 300 100 R 95 70 95 350 120 SR 100 75 100 400 140 UR 105 80 105 450 160 親密度Lv100 ATK DEF SPD LP BST N - - - - - R - - - - - SR - - - - - UR - - - - - マスクステータス 1/s ジェム回収展開速度 ブースト回復量 ダッシュ速度 ダッシュ時ブースト消費量 ジャンプ時ブースト消費量 対空時ブースト消費量 防御時ブースト消費量 N 700 180 960 115 80 50 120 R 1050 135 100 70 140 SR 1140 155 120 90 160 UR 1230 175 140 110 180 覚えるパッシブスキル一覧 クイックドローガード【ストラーフ専用】ガード時のブースト消費量を減らす。 早熟型のパターンで覚えるパッシブスキル ブーストアップ[小]ブースト時の移動スピードアップ 防御力アップ[小]防御力を上げる ダウン軽減[小]ダウン時の行動不能時間が短くなる ブースト最大値アップ[小]ブーストゲージの最大値を上げる クリティカル発生アップ[小]クリティカルが出る確率が上がる ダッシュブースト消費量減少[小] *要限界突破(L110)ダッシュする際のブースト消費量を減少する 攻撃力アップ[中] *要限界突破(L120)攻撃力を上げる 通常型のパターンで覚えるパッシブスキル 攻撃力アップ[小]攻撃力を上げる 防御力アップ[小]防御力を上げる ダッシュブースト消費量減少[小]ダッシュする際のブースト消費を減少する スピードアップ[小]移動する時のスピードアップ 攻撃スピードアップ[小]攻撃時のスピードが上がる ブースト最大値アップ[小] *要限界突破(L110)ブーストゲージの最大値を上げる ため威力増加[中] *要限界突破(L120)ため攻撃の威力を上げる 晩成型のパターンで覚えるパッシブスキル ブースト最大値アップ[小]ブーストゲージの最大値を上げる 攻撃力アップ[小]攻撃力を上げる 体力最大値アップ[小]体力の最大値を上げる ブーストアップ[小]ブースト時の移動スピードアップ 防御力アップ[中]防御力を上げる 全能力アップ[小] *要限界突破(L110)全ステータスがアップする ため威力増加[中] *要限界突破(L120)ため攻撃の威力を上げる 神姫固有武器補正 ※レアリティが上がる毎に得意武器は-5%、苦手武器は+5%される。数字はレア度Nのもの。 得意武器 +35% 片手斬撃武器・双斬撃武器 +30% 両手斬撃武器・片手ライトガン・腰持ちヘビーガン・投擲武器・防具用武器・回復補助 苦手武器 -30% 双頭刃斬撃武器・両手ライトガン・肩持ちヘビーガン 神姫考察 攻撃力 他の神姫と比較しても明らかに頭一つ抜けて攻撃力が高い。 得意武器も片手斬撃武器・双斬撃武器が一回り補正が高く、他も扱いやすさと補正を両立している。 そこに攻撃力アップかクリティカル発生率アップを覚えるので、総合的な火力面はトップクラス。 ちなみに後継機よりもATK値が高いのは設定通りなのでご安心を。(というよりあちらは火力と引き換えに扱いやすくした設計思想になっている。) 防御力 神姫自体のDFE値が高く、必ず防御力アップを覚える(晩成型に至っては効果[中])。また、専用スキルでガード時のブースト消費が大きく抑えられるので、最後の逃げ切りも容易。総じて防御面もトップクラス。 機動力 各種ブースト消費が他の神姫よりも結構多い。パッシブスキルも多少足回りをカバーしてくれるが、申し訳程度。 ダッシュスピードも平均より速いわけではない(むしろ遅い方)ので、総じて機動力戦はかなり苦手。イメージ通りと言えばそれまで。 総評・運用 専用スキルは防御時ブースト消費量60%軽減。 足回りの悪さは強烈だがそれ以外は優秀。足回りは防具か立ち回りでカバーしよう。 基本の立ち回りは近接武器なら攻撃力に特化してカウンター戦法。遠距離武器なら射程の長い武器で足回りをカバー。どちらも最終的にはひたすらガードで耐える戦術になる。 どのレアリティもブースト最大値と防御時ブースト消費量は基本比例しているが、基本的には高レアリティかつブーストアイコン付きほどスキルを活かしやすい。 神姫攻略法 脚が遅い以外は優秀な神姫。遠くに居ても射程の長い遠距離武器でジェム回収、近寄れば近接武器でカウンターと隙が無い。 ただ瀕死時は足回りの悪さが露呈して逃げる戦法が取れず、ガードで耐えるしかできない+瀕死時にブーストを残しておく管理の難しさもあるので、一度瀕死にしてガードさせてしまえばこちらが超が付くほど有利になる。いくら消費量軽減とはいえ全員で攻撃し続ければ簡単にオーバーヒート→撃破できるので、とにかく攻撃力の高い武器で一気に削ってしまおう。 ついでに他の敵も殴れて二度美味しい。一度張り付いてしまえば向こうはガードを解きたくても解けないので、安心してジェムを回収しよう。 お迎え方 2021/09/07~から神姫ショップに登場 アップデート履歴 日時:2021.10.06 内容:得意武器に投擲武器の追加。 コメント 純正装備なんかめっちゃジェム回収展開速度遅くなる気がする。2,3個付けるとバレンタイン青1個位じゃ全然カバー出来ない位展開遅い。まぁ、こんなけATK高いから裏はあるんだろうと思っていたが想像以上にキツい。 -- 名無しさん (2021-09-19 16 03 34) 何故かスキルの説明が瀕死時限定にされてたのでそこだけ修正しました -- 名無しさん (2021-12-03 04 09 28) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/658.html
真っ直ぐに学び、ひたむきに語り 秋葉原を要する千代田区には、“一応塾”なる大学出資の学習塾がある。 どことなく安心出来ない屋号であるのだが……実績は確かと聞いていた。 私は戸籍謄本等を求められぬこの塾へ、実験的にクララを通わせている。 勿論“殻の躯”で門前払いされたので、HVIFを用いて審査を通った。 そこで彼女は高校生・槇野梓として、一般の“同年代の人間”と過ごす。 「ただいまなんだよ、お姉ちゃん。今日も宿題が一杯あるんだよッ」 「おお、御苦労だな梓……いや、クララ。HVIFを休ませるか?」 「ううん。今日は筆記問題もあるから、この姿でないといけないよ」 「この時代にプリントとはなぁ。電子データに統一すればいい物を」 そうなのだ。“当番制”を崩せない以上、毎日塾に通う事は出来ない。 とは言え進学塾故に、ノルマというか必要な単位はこなさねばならん。 従ってクララは当番日になると、法外な“宿題”を抱え込む事になる。 更に塾通いは深夜まで続く。だが聡明な梓は、決して夜遊びに奔らん。 「“書く能力”を維持するには、スタイラスだけじゃ不十分だもん」 「それもそうだが、環境問題を叫ぶならば工夫が必要にならんか?」 「その為に、来年度はフィルム型のスクリーンが支給されるんだよ」 「……レンタルか。もう少し早くても良さそうな気はしていたがな」 この現状を仕向けたのは私で、同意したのは他ならぬクララ本人なのだ。 寡黙で頭脳派に見えるクララだが、ハウリンタイプのサガと言うべきか、 実は外に出て目一杯“勉強”したかったらしい。それも人間の学問をだ。 だが今現在まで、日本国は神姫に人権を認めていない。海外も殆ど同様。 となればどうしても、学習の機会は通信教育が頼り……嘆かわしい事だ。 「そう言えば、今日は神姫を連れたクラスメイトが来ていたんだよ?」 「……確かにあの塾、神姫を持ち込む事自体に渋い顔はしなかったが」 「種型の“綺羅”さん。彼女もオーナーの勉強に興味有るみたいだよ」 ……名前に少々引っかかる物があるが、それはさておこう。有無。 梓の話ではないが、人間の行動に興味を持つ神姫は結構多いのだ。 だが大抵の場合、社会進出は認められぬ。ネット上で正体を隠して 活動している神姫がいないとは言い切れないが、殆どは玩具扱い。 『なら“肉の躯”はどうなるの?』……これが私の考えた疑問だ。 「どうだ、仮初めとは言え高校生としての勉学の日々は?……辛いか?」 「そんな事無いよ、お姉ちゃん。自分の能力を活かし、高められるから」 「流石はクララ。私の見立て通りだ……む、もう筆記は終わったのかッ」 そしてエルゴを訪れた際に、クララの言葉で思いついたのが“塾通い”。 “HVIFによる神姫の社会進出”実験……という名目で、行っている。 この企みにクララのニーズは見事当てはまり、周囲の誤魔化しも良好だ。 御陰で人間の社会常識を教え込む際に、ロッテよりも容易に会話が進む。 「終わったよ。後は全部データ処理……神姫素体で十分出来るもん」 「そうか。しかしこんな問題、私でも時間が掛かるというのになぁ」 「学ぶ事はとっても楽しいんだよ、お姉ちゃんが技術を磨く様にね」 「成程な……向上心は大事だ。今後もその調子で学ぶのだぞ、梓ッ」 神姫にもある“発展性”が、クララに於いては知識という方向性で 急速に成長している。これは良い傾向と言えた。己の才能を活かし 更に高めていく。人間としてそれを活かせずとも、可能性は増す。 そうして、人は更なるステージに到達していくのだからな。有無。 「……え、ええっと。梓ちゃん?これ、なんて書いてあるんですか?」 「なんだか難しすぎて、コアがオーバーヒートしちゃいそうですの~」 「アルマお姉ちゃん、ロッテお姉ちゃん……無理するとよくないよ?」 テーブルを登ってきたアルマとロッテが、その難解極まりない宿題に 音を上げている。神姫が学問を学ぶ機会などそう多くはない。大抵は こんな反応だろう……。故に、クララの特異性が目立つとも言える。 「今ハーブティーを入れてやる。皆飲んで、寝る準備をしろよ?」 ちなみに、これは物理学のプリントだった。成程、クララには重要。 学んだ事は“魔術”に転用する事で、具体的な力となる。これもまた 人間では為しえない……“武装神姫”だからこそ出来る事であるな。 「有り難うなんだよ、お姉ちゃん。躯があったまるもん」 「はふ……流石にHVIF用のサイズは、違いますの♪」 「人間とほぼ同様なのだ、アルマでもなければ飲めまい」 「うう、ひどいですマイスター!?……飲めますけどっ」 さて……ティータイムでくつろいだ所で、私は梓に質問する。 純粋に一人の“姉”として、最も気になる要素とすら言えた。 それは即ち、人間であれば十二分に有り得るだろう“話題”。 「ところで梓や、塾でお前に親しくする男性はいるのか?」 「結構いるんだよ?神姫だって言えないから苦労するもん」 「……ほう。例えばどんな奴だ?ヘラヘラ笑ってないか?」 「顔がデロって垂れ下がった人が、話しかけてくるんだよ」 ……今度そいつを連れてきてもらう必要がありそうだと思うな。 無論、私の“妹”である梓……いや、クララに変な蟲が付いては たまらん故、一度お灸を据える為だ。そこの貴様も、同様だぞ? この後を覗いたら、たっぷり仕置きしてやる。覚悟しておけッ! 「……さて、そろそろお風呂に入るか。寝る準備を始めるぞッ」 「うん。今日は疲れたから、たっぷり入ろうね……お姉ちゃん」 「う゛、うむ。背中を、その。流してやろうではないか、なぁ」 「マイスター顔がまっかっかですの♪……アルマお姉ちゃん?」 「あ、あのっ。あたしも、ロッテちゃんの背中……流したいな」 「ふぇ、ふぇえっ!?そんな事言われるの初めてですのッ!?」 ──────姿形が違うからこそ、毎日が楽しいのかな? 次に進む/メインメニューへ戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/697.html
二次予選にて待ち構える一桁ランカーは、いずれもセカンド級の実力を持つ強豪揃いである ランカー9位、背負った二本の折りたたみ式実砲とジャンプ戦術のストラーフ「ジルベノウ」 8位、無武装素手で闘うNINJAファイター、フブキの「ホークウインド」 7位、青竜刀の武神、カスタムハウリンの「仁竜」 6位、怒涛の勝ち上がりを見せた修羅神姫、限定版アーンヴァルの「G」 5位、全身これ武器の塊、ミサイルと銃弾の芸術家、ヴァッフェバニーの「タスラム」 4位、クレバーな狙撃スタイル、インビジブルハンマーの異名を取る砲撃神姫、フォートブラッグの「ストリクス」 3位、音速の女神、可変機構搭載の高速神姫、最早タイプに意味は無い「ズィータ」 2位、白い閃光、万能の非公式武装主義者、アーンヴァルの「リフォー」 対する「ナインブレイカー」は 元ランカー10位、ローラーダッシュによる高速移動とパイルバンカー、ヘビーマシンガンによる凄まじい攻撃力がウリの特攻神姫、サイフォスの「テスタ」・・・強さ評価値9 延長し、可動範囲も拡張したパワードアームを装備した格闘神姫、マオチャオの「ヤンギ」・・・評価値5 精緻にて多彩な銃器操作の銃撃神姫、ストラーフの「ニビル」・・・評価値6 圧倒的な空中機動力と速さで勝ち上がってきた元「ナイン」、アーンヴァルの「ウインダム」・・・評価値10 新製品の変則性を生かした花、種ミキシングビルド神姫、ジュビジーの「モア」・・・評価値7 機銃装備によって弱点である中距離を補い、隙の無い戦闘を展開する鉄板神姫、ツガルの「サチ」・・・評価値8 独特の戦術でならす注目の新人、ハウリンの「ヌル」・・・評価値3 そして、同じく新人、剣闘神姫(ナイブス・ロッテ)紅緒の「華墨」・・・評価値4である スイスドロー方式で、強さ評価に応じた「ナイン」と戦い、それぞれに勝利した8名で、真の「槙縞ランキングチャンピオンカップ争奪戦」・・・それは『クイントス』への挑戦権を掛けた戦いとも言える・・・が行われる 実質、下位ランカーが『クイントス』に挑むにはこの方法で勝ち上がるしかないというのが槙縞ランキングの現状だ (厳し過ぎやしねぇか・・・?この方式) 言っては何だが、「雑魚の中で一番強い奴」と、「ランカーの中で二番目に強い奴」との差は天と地、月と鼈なのではなかろうか? 今回は、そんな状況でも勝ち抜いていけそうな『ウインダム』が居るには居るが・・・ 其処までして本当に強い奴を選定しなけりゃならん理由でもあるのだろうか? (余程「弱い奴とは戦いたくない」んだろうなァ・・・『クイントス』ちゃんは) なら、振り向かせるだけの力を示してやろうじゃねーか 正直、俺も華墨も、自分達に下された「強さ評価4」がかなり気にいらなかった 「俺達はもっと強い筈だ」という思いがかなりあった 「上でふんぞり返っている奴らに目にもの見せてやろうな、華墨!」 「応!!」 第拾幕 「G」 「姉さま!二次予選の対戦相手が決定したらしい」 ヌルに急かされるまま、自身に下された評価値と、対応する「ナイン」を見比べる 「・・・『G』って・・・あの『メイ』ちゃんよね」 「そうらしい・・・凄い戦績で一気にここ迄ランクを伸ばしたと聞いてるが・・・知ってるの?姉さま」 「・・・貴女が私の所に来る前からは想像も出来無い・・・そういえばランクを伸ばし始めてから一回も会ってないわ」 「どんな子なの?」 「おとなしい・・・というかあがり性気味の可愛い子よ?」 「・・・」 「もう、むくれないの。別にコナかけたりなんかしてないから・・・この子には大好きなマスターが居るんだから」 「・・・姉さまはたらしだ・・・」 「何?何か言った?」 「・・・何でもない。それよりも、どうなの?勝てる?」 「記録があんまり無いのよねぇ・・・ただ、『ホークウインド』と『仁竜』を瞬殺したらしいわ」 「『仁竜』を・・・瞬殺・・・!?」 驚くのも無理は無い。『仁竜』は『タスラム』の一斉射撃にも耐えた事があると噂される、槙縞ナイン中最高の装甲の持ち主だ その仁竜が、現在の戦闘スタイルに落ち着いてから、一桁秒間無いし一撃で倒したのは『G』を除いては『ストリクス』の狙撃と『クイントス』の音速剣のみである 確かに、「アーンヴァル」は仁竜の苦手な超遠距離から、現存する神姫中最大威力の砲撃を行う事が可能な神姫ではある (・・・何にせよ、戦闘能力はともかく、攻撃力はこの両者に匹敵するって事ね) どうも私の中でも、不気味な戦力を発揮する『G』と、可愛らしい『メイ』が一致していない (・・・『当たる』迄にデータをなるべく集めた方が良いな) だが、サイドボードや強化パーツを使った戦術は、私には・・・厳密には私のマスターには・・・出来無い 戦闘がどうなっているのか見えないのでは、正直話にならない そもそもうちのマスターは余りバトルには興味が無いのだろうし、今迄も私はマスターサポート無しで闘ってきた それが武装神姫にとって相当な戦力ダウンになる事は判ってはいるのだが (いつかは解決しなければならない問題ではあるなぁ・・・) それは、マスターである私と闘う可能性も孕んだヌルにも言える問題ではある (マスターの為に闘うだけが武装神姫ではないでしょう) それが私の下した結論だ 少なくとも私は、私自身がそう望んでいるから闘っているし、いずれはプロの格闘家の様に、ファイトマネーで自活したいと思っている(勿論何人も可愛い神姫をはべらせて・・・だ) 正直、この感覚は私が嫌う『クイントス』と全く同じである (川原さんの影響なのかなぁ・・・?) クイントスの本来のマスターである、長髪の好青年の笑顔が脳裏をよぎった 「貴女は今はそれよりも、『ジルベノウ』との闘いの事を考えた方が良いわ。彼女、貴女の苦手なタイプよ?」 「・・・そっか・・・姉さまのサポート無しで『ナイン』と闘わなきゃならないんだな・・・」 「そうよヌル。準決勝で会いましょ」 「これが『G』の戦闘データだよ」 師匠にもらった「『G』vs『仁竜』」の映像データを見て、私は只ひたすらに驚愕していた そこには私が想像していた「高出力レーザーで砲撃するアーンヴァル」は写っておらず (正気なの・・・!?) 左腕と胸、両脚に装甲を履いた状態で、武器すらその身に帯びていない黒いアーンヴァルが写っていた 素手による白兵戦・・・武装神姫の闘いでは、必ずしも絶無とは言えず、現にそれを極めんとする『ホークウインド』の様な神姫もゼロでは無いと聞く 聞きはするが・・・ (アーンヴァルでそのスタイルとは・・・たまげたわ) 『仁竜』が動く。得意の大刀を振りかざし、きらびやかな甲冑を輝かせながら走るその姿は、まさに古式ゆかしい武人そのものだ 彼女と『クイントス』との闘いが非常に盛り上がると言われた理由を、私は今更ながらに噛み締めていた 対する『G』は・・・目を、閉じている・・・? 構える気配すら見えない 唸りを上げて殺到する大刀・・・斬られる!と私が感じたその瞬間、『G』は目を見開いた ・・・恐怖を、感じた 『クイントス』の戦闘映像を見ている時にも、こういうのは感じた事は無い その目は、私が知っている「あがり性のメイ」のものでは在り得ない 獣・・・狂気を孕む程に血に飢えた魔獣だ そして、大刀の刀身は真ん中から真っ二つにへし折れていた 「な・・・っ!?」 自分のあげた声に一瞬びっくりしてしまった 見えなかった?何をしたんだ今? 「大刀の刀身に斜めから拳をあわせたのさ・・・そして粉砕した、一種の交差法だね」 そして・・・ 『G』の右拳が握りこまれた 右脚を引いて、露骨な逆突きの構え だが、そんなテレフォンパンチを、『仁竜』は回避出来なかった・・・理由は簡単 パンチの速度が、弾丸より速かったからだ 『G』の拳は、『仁竜』の胸を甲冑ごとぶちぬいていた・・・ 「・・・」 沈黙は、バトル映像が終了してから、実に30秒以上も続いていた 「判っただろうニビル。メイは手に入れたのさ・・・あんたと同じオーバーロード、『Gアーム』をね」 大会当日になって、急にスケジュールの変更が告げられた 「ナインブレイカー」と「ナイン」の闘いは、全て同じタイミングで、店内の8つの筺体全てを使って行われる筈だったのだが、七台が故障したとかで、一台だけを使って一試合ずつ行われる事になった 明らかに不自然な理由だが、逆に言うと他の試合をじっくり見る事も出来る訳だから、それ程に動揺はなかった 「華墨の試合は・・・6番目・・・大分先だな。少し休んどくか?」 「否・・・マスター。少なくともこの試合は私は見ておきたい」 「・・・あぁ、ニビルか」 「そうだ。彼女がどんな闘いをするのか、しっかり見ておきたい」 「そうだな。おっけい!あそこの席のまわりだけ何故か空いてるから、見ようぜ」 座る時に、隣に居たロン毛+ミラーシェードのにーちゃんに会釈する・・・肩に何か蒼い神姫が座ってた様な・・・ ステージは、円形闘技場だった 異様な軽装で佇む『G』 いつもの防弾マントで身を包み、相変わらず装備が判然としないニビル 「軽装同士か・・・面白そうだぜ」 「そうだな。殆ど素体に近い格好で何処までやれるのか・・・実に興味がある」 フッ・・・と言う様な声が、隣のにーちゃんから漏れた 「何が可笑しいんだよ?にーちゃん」 「失礼。ただ、あの二人は軽装なんかじゃない」 「?」 「二人とも、超絶の武器を持っている・・・すぐに判るさ」 皆川さんが店の奥から現れる 「第二次予選にようこそ!全ての神姫達はその全力をもって闘いに臨んで欲しい・・・最強の神姫を決定する為に・・・!」 その挨拶の直後に、バトルスペースから開始十秒前のコール 皆の視線が一気に皆川さんから画面に釘付けになる中、何故か隣のにーちゃんだけが皆川さんの方を見ていた ミラーシェードで表情は読めないが。その口元は硬く引き締められている つられて俺も皆川さんの方を見る 去り際の横顔しか見えなかったが、何故かその時の表情が、俺にはひどく禍々しく見えた 『バトル、スタート』 二人の神姫は、同時に地を蹴った・・・! 剣は紅い花の誇り 前へ 次へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2595.html
SHINKI/NEAR TO YOU 良い子のポニーお子様劇場・その5 『セントウノヒ』(後編) >>>>> 路地裏を進む番長児の後ろ姿を追いながら、ゼリスがシュンに小声で話しかける。 「シュン、良いのですか。先ほどからどんどん人通りの少ない方へ進んでいますが?」 「そうだけどさ……今さら逃げ出すわけにもいかないだろう……」 そうは言ったものの、シュンもだんだん不安になってくる。 とにかく着いて来いと凄まれたのでこうして後に続いてはみたものの、駅へと走る大通りから建物の隙間を縫うような裏道に入った番長治はそのままどんどん人気のない道へと進んでいく。 どうやらうまく雨に当たらないような遮蔽物のあるコースを選んでいるようで、雨に打たれないのはいいのだけれど。 ……まあ、すでに二人ともびしょ濡れだけどね。 「シュンがそういうのでしたら止めはしませんが……もしもの時は、骨は私が拾いますので安心して下さい」 ぶっそうなこと言うなよ。 そうこうしているうちに、先を進んでいた番長治が立ち止りこちらを手招きしてきた。目的地に着いたらしい。 「ここじゃあ」 番長治が顎でしゃくる先にあったのは、古びた建物だった。周りを囲むコンクリートの建物と違って、この一軒だけ昔ながらの木造に瓦葺屋根のどっしりとした店構えをしている。 店名なのだろうか? 開き戸の上に飾られた木の板に筆で達筆な文字が書かれているが、相当古いのか全体的に黒ずんでしまってよく読めない。 「えっと……ここって、何?」 仕方なく番長治に尋ねると、呆れた声が返ってきた。 「見ればわかるじゃろう、銭湯じゃい」 なるほど。言われてみれば屋根から大きな煙突が伸びている。屋根を仰ぐシュンの頬を、ゼリスがチョンチョンとつついてきた。 「シュン、セントウとは何ですか?」 それを聞いてベガがフッと笑う。 「そんなことも知らんのか? 銭湯とはな。温泉に集団で入ることで結束力を高める重要な軍事教練のひとつなのだ」 いやそんな自衛隊員じゃあるまいし。 「なるほど。それは是非体験してみたいですね」 ゼリスが興味深げな顔をする。体験したいのか……というか銭湯に来たってことは風呂に入るってことだよな。 「お前もそのままじゃ風邪引くじゃろう。それにここなら服も乾かせる。ほれ、ボサボサしとらんで入るぞ」 番長治が先頭に立ってガラリと戸を開く。中に入ると玄関の脇に木造りの箱のようなもの――ええと、確か番台っていうんだったかな――があり、小柄なおばあさんがうつら、うつらと船を漕いでいる。 番長治が声をかけると、おばあさんの肩から小さな人形が顔を出した。イルカ型武装神姫ヴァッフェドルフィンタイプだ。 「はい~、毎度ありがとうごぜえやす~」 人間だったら血圧が低そうなしゃべり方のヴァッフェドルフィンに、ふたりは料金を渡した。中学生以上は大人料金らしい。 (ここでシュンは番長治も同じ中学生だという衝撃の事実を知った。学生服を見ても、体がデカイからてっきり高校生だと思っていた) 「それでは~、二名様ご案内しやす~。神姫のお二人様は女湯へどうぞ~」 シュンとゼリスは顔を見合わせる。ふたりの疑問を感じ取ったのか、ヴァッフェドルフィンが説明してくれる。 「そちら様は~、はじめてのお客様でいらっしゃいやすね~。当店では神姫をお連れのお客様には神姫の無料入浴サービスをさせていただいておりやす~」 そんなサービスがあるのか。まあ神姫がおばあさんに代わって接客してるくらいだしなあ。 「一緒に入れなくて残念でしたね、シュン?」 「いやいや、誰も一緒に入ろうなんて言ってないだろうっ?」 カポーンッ 背景に富士山が描かれた大浴場の湯船に浸かりながら、シュンはふう~っと息をついた。隣で湯に浸かる番長治とふたり、熱い湯の心地良さを味わう。時間もあってか他に客はいない。いや、こんな裏路地に取り残されたような立地条件と番台の居眠り老人を思えば、いつも閑古鳥が鳴いているのかも知れないが。 それにしても、かつて武装神姫バトルで戦った相手とこうして肩を並べて湯船に浸かっているのも、奇妙な話だ。 「助かったよ、これで風邪をひかずに済みそうだ」 シュンが声をかけると、番長治はタオルで顔を拭いながら「構わん」とぶっきらぼうに返す。 「お前には借りがあるからのう」 「……借り?」 そんなものをつくった心当たりはないけどなあ? 「お前らとのバトルでワシとベガも目が覚めた。また初心に帰って武装神姫バトルをする気になれたんじゃい」 そう語る番長治の横顔は、どこか照れを隠してるように見えた。考えてみるとこいつのしゃべりがいつもぶっきらぼうなのも、単に不器用なだけなのかもしれない。 少なくともシュンの中では今日一日で、初対面の横暴なイメージが大きく薄れて取っつきやすく感じるようになったのは確かだ。 だからシュンはあの日のバトル以来気になっていたことを、思い切って尋ねることにした。 「なあ……どうしてあんな初心者狩りなんて真似をしてたんだ?」 そのシュンの疑問に、番長治はひとしきり「う~む」と唸った後ぽつぽつと語り出した。 「ほう、これが銭湯というヤツですか」 目の前に広がる大浴場に、ゼリスが感嘆の声を上げる。 「ふっ、未経験の新兵である貴様に私自ら銭湯のイロハを教えてやろう! まずは湯船に浸かる前のマナーとして、よく体を洗ってから湯船に向かうのだ」 ビシッとベガは洗面所を指差す。コクリと頷くゼリスに満足そうに見てから先に立って歩き出す。ベガはそのまま洗面所に置かれた風呂桶を利用して段差を登り、そこから蛇口のカランに飛び移って手際よく桶にお湯を溜める。 「手際がいいですね」 「私はこの銭湯にはサーと一緒に何度も来ているからな。任せておけ」 ベガは返事をしながら無駄のない動きでシャンプーとボディソープのケースをタイル張りの床に降ろすと、体を洗いはじめた。雨水を被って汚れた髪もシャンプーで入念に洗い流す。 「どうした、小娘? 貴様もさっさと洗え。他に客がいないとはいえ、のろのろするのは性に合わんからな」 「……いつもシャンプーはユウにしてもらっていました」 きびきびと動くベガをじっと見つめながら、ゼリスはポツリとつぶやく。 「……ひとりでは出来ません」 ズコ――ッ。体を洗い流していたベガが派手にすっ転ぶ。 「貴様は……冗談で言ってるのかっ!?」 「いえ、冗談ではありません。そもそもシャンプーハットも使わずに髪を洗おうとしたら、目に染みて痛いではないですか?」 あくまで真剣なゼリスにベガは目頭を押さえながら立ち上がる。 「全く……キレ者なのか、ただの天然なのか分からんヤツだ。ほら、こっちに来て目をつぶっていろ。私が洗ってやる」 ゼリスを自分の前に座らせ、ベガは長く蒼い髪に手を伸ばす。目をぎゅっとつむり「む~」緊張するゼリスに苦笑しながら、その頭をシャンプーで泡立てる。 「手慣れてますね、お上手です」 シュンの妹である優(ユウ)に髪を洗ってもらうのとを比べて、素直な感想を述べる。ベガの手つきは普段からこうしたことへの慣れを感じさせた。 「ふん……い、いつもサーの妹君の面倒をみているからなっ。そのせいだろう」 ゼリスの髪を洗い終えたベガは、体は自分で洗えと言って湯船に向かう。ゼリスも手早く体を洗い流し後を追った。 ベガは浴槽の端に作られた昇降用の段差を乗り越え、湯船へと浸かる。続けてゼリスも先に習うように隣に入る。本来は子供やお年寄り用に設けられた段差だが、こうして武装神姫が湯船に浸かるにも丁度うまい具合の高さだった。 珍しそうに壁の浮世絵や浴槽を眺めるゼリスとは対照的に、ベガはリラックスした態度で湯に身をたゆたわせている。機嫌がいいのか鼻歌まで口ずさんでいた。その揺れる赤い髪を見ながら、ゼリスはふと抱いた疑問を口にしていた。 「ベガさんはフォートブラッグタイプでいらっしゃいますね。しかしバトルでは何故、徒手空拳しか使わないのですか?」 砲台型MMSフォートブラッグタイプは火力に優れ射撃戦を得意とする神姫だ。今日戦った対戦相手がそうであったように、一般的には基本武装による砲撃戦や重火器によるロングレンジファイトの戦闘スタイルである場合がほとんどである。 ベガのように代名詞である砲撃どころか火器も持たずクロスレンジファイトを主体とするのはかなり異例だ。 「つまらん話だ。別にたいした理由ではない……」 見つめるゼリスから顔をそらしながら、ベガが語り出す。 「私とて最初から、対戦相手と拳で語り合っていたわけではない。バトルを始めた頃は普通にフォートブラッグタイプの標準装備で戦っていたさ。私もサーも慣れないバトルで、少しでも早く強くなろうと頑張っていた」 それはちょうど今のゼリスとシュンのようだったのだろう。思い出を懐かしむようにベガの目が遠くを泳ぐ。 「バトルに勝って、負けて。勝った時にはどこが良かったか、負けた時には敗因は何かを探った。……そうしてしばらく経った頃だ。変調が起ったのは……」 私は欠陥品だったのさ――自嘲気味にベガは言った。 「ある日の射撃訓練中、標準に狂いを感じた。はじめは銃のメンテナンス不良かと思ったが、別の銃を使っても不調のままだった。いよいよおかしいとセンターでの検査を受けて、私には製造不良があってそれのせいでFCS系に異常があることがわかった。修理するためにはCSCから分解することが必要だと言われた……」 神姫のボディは大きく3つのパーツで構成されている。頭部であるコアユニット、体を成す素体、そして心であるCSCだ。CSCを分解することは、AIの初期化――すなわち神姫にとっての死を意味する。 「私は絶望した。砲の撃てないフォートブラッグになど価値がない。サーの足手まといとなるくらいなら、そのままリセットされる方がマシだとさえ思った……! しかし、そんな私にサーは、あの人は……こう言ってくれたのだ」 サバーッと、湯船から立ちあがり高らかに叫ぶ。 「『砲なんぞ無くても、自分の手足があるじゃろう。ワシにはお前が必要じゃ』――とっ!!」 拳を握りしめ感極まったようにベガは続ける。 「このサーの言葉に、私は感銘を受けた! 自らの考えの甘さを恥じ、あらためてサーの懐の広さを知ったのだ。わかるか、小娘っ!?」 昂奮するベガがゼリスに迫る。ゼリスは内心ちょっと引きながら、ただ頷いた。 「それから私とサーの特訓の日々が始まった。夕日の砂浜を走り、石段を鉄下駄で駆け上り、サンドバックをボロボロになるまで叩いた! 全てはサーの為に、サーへの愛と忠誠の証として! その言葉を私自身で証明せんがためこの身に鍛錬を徹底的に刻み込んだのだ」 おそらく。徒手空拳の体術のみでフル武装と渡り合うため、あらゆる挙動をフィードバックまで完全にコントロールできるほど精査し、動作の蓄積と効率化を図った――ということらしい。明らかにおかしなトレーニングも混じっていたが。 「そして、私たちは再びバトルの世界に舞い戻った。バトルを再開した当初こそ、特異な戦闘スタイルに苦戦と嘲笑を浴びる時期があったものの、サーと私の努力と愛は実を結び、また勝ち星を重ねていった。己が徒手空拳のみを頼りした戦いぶりから私は『鉄拳』と呼ばれ、サーも有力神姫バトラーとして密かに注目を集めるようになった。しかし……」 そこでベガのトーンが一気に小さくなる。 「ある試合で……私は負けた。完敗だった……一方的にやられるだけだった。それまでサーと私がふたりで積み上げてきたものを、重ねてきた鍛錬の日々を、全て否定されるような敗北だった。……また、私はサーの期待に応えることができなかった」 チャポンと。ベガは湯に身を沈め直す。ゼリスは逡巡しながらも「それからどうなったのですか?」と続きを促した。 「後は知っての通りだ。スランプに陥ったサーと私は、以前のようにバトルへの情熱と強者への挑戦を持ってバトルに臨むことができずに、経験の浅い者、己より弱い者から小賢しく勝ちを拾うようになった。それでも最初は、自信を取り戻すために確実に勝てそうな相手を選んでいたような気もするが…… 熱意を失った――いや、違うな。自分を信じられなくなった私は、そこから先に進むことができなくなってしまった。空虚な勝ちに溺れ、ただ弱者を痛ぶり無価値な勝ちを重ねる日々に埋没していった。 ……落ちぶれた神姫そのものだ」 ベガは力なく肩を落とした。その表情は、濡れた前髪に隠れて窺うことはできない。 「サーはそんな私を見捨てることなく、何も言わずに見守ってくれた。私はいつもサーに助けられてばかり……情けないかぎりだ」 その言葉に、ここまで聞き役に徹していたゼリスはようやく口を開いた。 「それは違うと思います」 「それは違うんじゃないか」 ふいに口を挟んだシュンを、番長治は困惑した顔で見返す。 「あんたは自分が弱くてベガに甘えてたっていうけどさ、それは両方とも同じなんじゃないのかなって」 「どういうことじゃい?」 「なんて言うか……神姫とオーナーって片方がもう片方を一方的に頼るとか、そんなものじゃない気がするんだ。だから、番長がベガに見守ってもらってたって感じてるのと同じように、ベガの方も番長に見守られてると思ってたんじゃないかって……」 思案しながら、シュンは自分の考えを伝える。シュン自身確証があって言っているわけではない。それをするにはシュンとゼリスは、番長治とベガに比べ出会ってからの日々がはるかに浅い。 でも。だからこそあの日の神姫センターで戦ったふたりは、互いにただ寄り添いあっているだけでなく、それ以上の絆で結ばれているように感じたのだ。 「ベガも……ワシと同じことを考えとったと言うんか。ワシと同じじゃったと……」 「そうじゃないかと思うんだ。だって――」 「――あなた方おふたりは、とても似た者同士に見えますから」 それはゼリスにとって率直な評価だった。ベガとそのオーナーである番長治とはあの日のバトル以外、今日の再開まで接点がなく、僅かな時間しか接していない。だがその僅かな時間の中でもふたりの共通性――似通うまでに長い時間を共にし、通じ合っていることが読み取れた。 だからこれは簡単な話。互いに自分が悪いと思いこむことで、パートナーを正当化しようと無意識に考えてしまっただけなのだ。 「サーも私と同じ気持ちだった――同じように悩んでいたというのか」 「言ったでしょう――あなたたちは互いに依存し合っている――あなたたちは相手への想いが強すぎてしまって、それが結果的に互いを縛る鎖となっていたのでしょう」 「しかし――いや、ならば私はこれからどうすればいいのだ」 かぶりを振るベガに、ゼリスは「ふむ」と顎に手を当て思案する。 「別に、あまり深く考えずに自然体で接すればいいでしょう。言いたいことを言って、相手が悪いと思ったら素直にそれを指摘してあげれば良いのです。その逆もまた然り。自分が間違っているときは、相手に指摘してもらえば良いのです」 「そうは言ってもな……じょ、上官に異を唱えるなど軍人にあるまじき行為で……そもそもサーに逆らうなど、考えたこともないだけに……」 本気で困っているのか、ベガはしどろもどろになる。本当に良い意味で実直、悪い意味では頑固で融通の利かない性格をしているらしい。 もっとも真面目で融通が利かないところがあるのは、シュンに言わせればゼリスも同じであるそうだが――そこでゼリスは単純に自分の場合どうするかを考える。 「……私ならば、シュンが間違っていると判断した場合は容赦なくデコピンをお見舞いしますけどね」 「デ……デコピンだと……?」 キョトンとするベガに、ゼリスは自信満々に告げる。 「はい。こうみえて私のデコピンはユウ直伝の必殺奥義です。鈍感なシュンには効果てきめんであると自負しています」 それを聞いたベガはしばし呆然とした後、せきを切ったように笑い出した。 「あっはっはっはっはっ! デコピン……デコピンかっ。あっはっはっはっはっ」 「そんなに可笑しなことを言ったつもりはないのですが……」 不満げなゼリスの肩を、腹を抱えて大笑いしながらベガは叩く。 「いや、そうではない。ただお前の話を聞いて、いろいろと小難しく悩んでいるのがバカらしくなってなっ!」 ベガは笑いを噛みしめながら、力強い目でゼリスと向き合う。 「そうだな、お前の言う通りだ。神姫とオーナーは共に歩む、互いを認め高め合う存在だものな。どうやら本当に私は、大切なことを忘れていたようだ」 そう語るベガの表情は、憑きものが落ちたように晴れ晴れとしていた。 浴場から上がったシュンは、脱衣所で番長治からカゴに入った自分の服を受け取った。この短期間ですっかり乾いていることに驚いたが、番長治がボイラー室を借りて自分の長ランと一緒に乾かしてくれていたらしい。礼をいうと「別にええよ」とただ短く返される。同じような仏頂面でも、出会ったころよりもずっと柔らかくなっているのがわかった。 自分の頬も自然にほころぶのを感じながら、脱衣所の戸をくぐる。番台の隣には、シュンたちの大切なパートナーが待っていた。 「遅いですよ、シュン」 「そう急かすな、私たち神姫と違って人間の方が何かと時間がかかるのだ。……サー、お待ちしていたであります。こちらはすでに出立の準備は整っているであります」 うむと頷きながら、番長治がベガを拾い上げる。シュンもゼリスを頭に乗せようとしながら、ふとその顔を見つめる。 「なんか、ふたりとも仲良くなってないか?」 「そうでしょうか。よく分かりませんが、それはシュンたちの方ではありませんか?」 言われてシュンは番長治たちと一緒にいても、ここに来る前のような気まずさはもう感じないことに気がついた。なんというか――日本人は古くから銭湯では裸の付き合いなんて言っていたらしいが、昔の人の言葉も案外バカに出来ないものらしい。 例の血圧の低そうなヴァッフェドルフィンに見送られながら、シュンたちは銭湯を後にする。 外はすっかり雨も止み、夕闇に染まる空に一番星が輝きはじめていた。 「今日はすまなかったな。本当に助かったよ」 「お前たちとバトルしたお陰で、ワシもベガもまた真剣に武装神姫バトルでてっぺんを目指す気になれた。今日のことはその礼じゃい」 学帽を被り直しながら、番長治はシュンを見下ろす。 「ワシらは次のサマートーナメントに出るつもりじゃ。どうせお前らも出るつもりなんじゃろう? そのときは容赦せんから覚悟しちょれよ」 不敵に笑う番長治に、シュンもニッと笑みを返す。 「そっちこそな。僕もゼリスもあの時よりもグーンと成長してることを見せてやるさ」 「言っとくが、ワシらは優勝を狙っちょるぞ。そこまで勝ち上がってくるんじゃぞ?」 「そっちこそ。僕たちと当たるまで他の対戦相手に負けるなよ?」 そうさ。こうして再び出会った戦友(ライバル)同士、互いの健闘と真剣勝負を誓わなかったら嘘だろう? シュンたちが漢の約束を交わし合うかたわら。ゼリスとベガも再戦を誓う。 「小娘。お前もトーナメントで勝ち上がるつもりなら、翼にドクロを抱いた神姫に気をつけろ」 「翼にドクロですか? ……ひょっとすると、その神姫が……?」 「いずれわかるさ。次に会うときは――」 ――神姫センターで。 自然と四人の声が重なった。四人はそれぞれに笑みを交わしながら別れる。 帰り道のアスファストを踏みしめながら、シュンは静かな高揚を感じていた。昨日戦った敵が今日には互いを認め合うライバルとなる――これも武装神姫バトルの楽しみだ。 そしてそんなライバルたちに負けないためにも、シュンもゼリスももっともっと強くならなくてはならない。立ち止まったりせず、ひとつずつ前に進み続けるのだ。 ――と。不意にシュンの懐から陽気なメロディーが流れる。取り出したPDA(ケータイ)の着信表示を見て、笑顔がサッと蒼ざめた。 『こらーっ、シュンッ! 何時まで外ほっつき歩いてるのよっ。今何時だと思ってるのっ?』 ケータイから聞こえる妹の声に、シュンはここでやっと今まで家に連絡を入れるのを忘れていたことに気がついた。 「ヤバい……っ、いろいろあって電話するの忘れてた! どうしよう、ゼリスッ?」 「シュン……これは失策でしたね。だから私は予定外の行動をとる前に定時連絡を入れることを提案していましたのに……」 「いや、とぼけるなよ!? お前も一緒に忘れてただろうっ!?」 「さあ……どうでしょう?」 ぷいっと目を反らすゼリス。PDAからは怒れる妹の声が引っ切り無しに聞こえてくる。 全く。 世の中、今日の失敗を糧にして明日へ活かしていくしかない。 『セントウノヒ』(後編)良い子のポニーお子様劇場・その5//fin 戻る