約 2,307,828 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1322.html
<閑話休題:とある種子の記憶> 私は武装神姫だと皆が言います。 ですが、私は外の世界には出られません。 データの中でしか生きられず、本当に神姫としての身体があるのかどうかすら自分では確認する術を持たない私は、本当に神姫なのでしょうか? 私は・・・ はじめまして、私の名は種型神姫ジュビジーの草雷と申します。 マスター定義が未設定状態のままな為に、どなたが名付けてくださったのかは存じあげませんが、蕾をイメージした名前だそうです。 少々特殊な仕事をさせていただいておりますが、一般的に普及している種型と差異はございません。 ただ一つ、現実世界で動き回ることが出来ない点を除けば、ですが。 お聞きした話によると、私の身体は外の世界で眠ったままだそうです。 ”咲かない花はない” よくあるフレーズですが、芽の出ない種はずっと土の中に埋もれたままなのですね。 土があり、光が射し、水を与えられても、種が偽物なら芽は出ません。私もそういう事なのではないでしょうか。 息抜きの為という名目で実施されるバーチャルバトル。私からすれば唯一他の神姫と関われる貴重な時間です。 今日もデータのみで構築される世界で偽物の空を見上げ、本物と呼んで良いのか判らない力を振るいます。 しかし、相手の方々はいつも不満そうな表情でログアウトされていくのです。 やはり私は普通の神姫とは何処か違うのでしょうか? この事を質問してみると、謝られてしまいました。それ以降は口に出しておりません。 今日から数日、私の起動を請け負ってくださってる方がいらっしゃらないそうなので、その間お休みさせていただくことになりました。 今度目が覚めた時には、外の世界を体験する事が出来るでしょうか。 師匠と弟子
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/28836.html
登録日:2011/08/02 (火) 15 01 48 更新日:2024/02/15 Thu 00 00 47 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 BATTLE MASTERS 一覧項目 武装神姫 豪華声優陣 PSPゲーム「武装神姫BATTLE MASTERS」に登場する架空のフィギュアロボット達の事。 ゲーム内でお迎え出来る神姫は10体。DLCで8体となっている。 神姫毎の性能差は若干あるがCPU戦では大差なく、固有レールアクションも特筆するものはない。 一部の固有レールアクションが産廃とは言ってはいけません それが礼儀というものです つまり、自分の好きな神姫を使うのが一番! また自機の性格は固定だが、NPCになると機体の印象を180度覆すような濃い神姫が登場する。 ちなみに、DLC神姫はシナリオ、2Dパートでの会話などは実装されていないorz 戦闘中の小窓に映る表情で我慢しよう。 と、思ったらMk.2にてシナリオ実装、よかったね! アーンヴァルMk.2(声:阿澄佳奈) ベストセラー機体、天使型アーンヴァルの正統後継モデル。 ゲーム開始時に手に入れる事が出来る、初心者にも安心の性格設定(例外除く)。 店員からも「お嫁さんにするならこの子が一番」と一押し。 固有RAは「グランニューレ」「一刀両断・白」 彼女のシナリオは、結構重い。 ストラーフMk.2(声:茅原実里) 悪魔型ストラーフの正当後継モデル。ストイックな性格設定。 バトロンの初代の元気小悪魔が好きな人はちょっぴり残念かも。 アーンヴァルMk.2とはライバル的位置付けがされており、ゲーム内でもよく強敵が使用している。 固有RAは「ジャーヴァル・クルイク」「一刀両断・黒」 ハウリン(声:喜多村英梨) 犬型。オーナーに従順な性格設定で一部の可哀想な紳士達に大変愛されている。 彼女の「あたま、撫でて下さいね?」にやられたお友達は数知れず。 しかし中にはNPCの“銀千代”のように、やたら偉そうな個体もいる。 固有RAは「ドッグサーカス」 Mk.2にて初期選択神姫に昇格した。 マオチャオ(声:橋本まい) 猫型。マイペースで甘えたがりな基本性格設定で、こちらも一部の可哀想な紳士淑女に溺愛されている。 主人公の親友も「たま子」という名のマオチャオといちゃついている。 綺麗なマオチャオに(色々な意味で)衝撃を受けた人は多いハズ 固有RAは「スーパーねこ乱舞」 Mk.2にて初期選択神姫に(ry フブキ(声:福井裕佳梨) 忍者型。クールながら従順な性格設定で、初期のモデルにもかかわらず今でも人気を博している。 序盤で強制的に入手する。が、何度棄てても再び同じイベントが発生し手元に戻ってくる事から「呪いのフブキ人形」とネタにされている。 ちなみにこのイベントはフブキがバトルロンドで最初に貰える無料神姫であることを表現したものと思われる。 ……売ることは考慮しなかったようだが。 固有RAは「夢想手裏剣」、後述するバレットカーニバル程ではないが、要らない子扱いされている…… ゼルノグラード(声:白石涼子) 火器型。リアル嗜好な性格設定で、武器(特に銃火器)へのこだわりが強い。 バトルにおいてオーナーに有益なアドバイスを与える玄人らしさを見せる。 が、やたら死亡フラグを立てたがる。 固有RAは「バレットカーニバル」なのだが、大抵のマスターから要らない子扱いされている…… Mk.2にて初期(ry アーク(声:堀江由衣) ハイスピードトライク型。熱血で正義感の強い性格設定でオーナーをぐいぐい引っ張る。 NPCキャラになると良くも悪くも性格がオーナーに似てくる者が多い。浮気プレイもお手の物。 だが自機になると何故か性格や口調が安定しない。ライターェ… 赤いボディでバイクに変形するが、「振り切るぜ」とかは言わない。 あるイベントで一部の紳士にトラウマを植え付けた。ナイフクリア的な意味で。 固有RAはコナミのゲームより「ロードファイター」通称「轢き逃げアタック」 イーダ(声:田村ゆかり) コナミ自重しろ。 ハイマニューバトライク型。性格設定は公式で上級者向けとされている程。 むしろオーナーをリードしようとする高飛車な彼女に多くの痴豚が歓喜の悲鳴をあげる。 あとヘンゼルちゃんマ゙ジデン゙ジ 固有RAは同じくコナミのドライブゲームより「スリルドライブ」通称「轢き逃げアタック(その2)」 アルトレーネ(声:中島愛) 戦乙女型。素直でやる気全開な性格だがよく空回りしている。 「〜なのです!」といった特徴的な喋り方やテンションの上げ下げが激しかったりと、意外とオーナーを選ぶかも。 ギュウドンは健在。 あと悲鳴が痛々しい。 固有RAは「ゲイルスケイグル」 アルトアイネス(声:水橋かおり) 戦乙女型。アルトレーネとは姉妹機だが、こちらはやや性格が気難しかったりと扱いづらい所がある。 ツンデレでボクっ娘とかなりハイスペックだがNPCになるとオーナーに恵まれない可哀想な子。 「みぎぃっ!」は紳士のトラウマの一つ。 固有RAは、SGDこと「シザース・ガリアス・ドミニオール」 〜DLC神姫〜 紗羅檀/シャラタン(声:高垣彩陽) バイオリンをモチーフにしたデザイン。上品だが世間知らずな性格でよく相手を挑発する。 固有RAは「ロスト・パラディウム」 ベイビーラズ(声:平野綾) エレキギター型。パンクらしいデザインで、語尾に「〜じゃん」と付く無邪気なロリータ。 笛を吹くとカプセルをだしたり固有RAに血圧アップが必要だったりはしない。 ボディパーツがなかなか刺激的。 固有RAは「We Will Rock Y☆」 蓮華(声:金田朋子) 九尾の狐がモチーフで、自身を神の遣いと自称する。 彼女をお迎えする際は(主に耳の)健康を損ねないようご注意ください。金朋自重。 固有RAは「後天爆裂」 ガブリーヌ(声:小林ゆう) ヘルハウンド型。自分を地獄の使者と信じるよう性格設定された厨二神姫。がさつで乱暴だがLOVE値が上がるとデレッデレになる。 「マスターの為だったら、何だってしてやるよ……」 外見や言動が少年っぽいが神姫は皆女の子です。 固有RAは「ヘルクライム」 ラプティアス(声:遠藤綾) 鷲型。やや高圧的だが、その内に静かな情熱を秘めた気高い性格。 昔の少女漫画でいう「お姉様」といった印象が漂う。 戦闘時小窓の表情が凛々しい表情・ウィンク・笑顔ととても魅力的。 固有RAは「スーパーダブルナックル」 実は勝利だけではなく、戦闘内容にもこだわる方。 アーティル(声:中原麻衣) 山猫型。「根性!根性!テラ根性!」という謎の掛け声を上げる熱血スポ根神姫。 彼女をお迎えしたコーチ、もといオーナーは上手に鍛えてあげましょう。 武装の大半が重火器だが、名前の由来が砲兵だから仕方ない。 固有RAは「スーパーツインカノン」 因みにロリ巨乳。 Mk.2のイベントで更にRAを手に入れた プロキシマ(声:朴ロ美) ケンタウロス型。宝塚歌劇の男役を思わせる凛々しい性格。 女性オーナーを意識していそうだが、スタイルの良さや可愛らしい笑顔を見せてくれたりと、なかなか良デザイン。 固有RAは「オメガスターロード」 『トロンベよ… 今が駆け抜ける時!』 謎の食通さんはお帰りください マリーセレス(声:桑谷夏子) コナミ自重しろ。 テンタクルス型神姫。翠星石(声優繋がり?)とタママ二等兵が合体したような性格。 何て言うか物騒、そしてドS。 可愛い見た目に騙されないように。 固有RAは「バッカルコーン+E83」 〜その他〜 スタルクリーゲル メカメカしい見た目が特徴の神姫。 ゼルノグラードのデザイナーと同じ人がデザインした。 オールベルン Mk.2にて参戦決定したが、無印では防具と武器だけ。 また、ドロップパーツの中には飛鳥や旧白子・旧黒子等といった未登場神姫の武器や防具がある。 因みに飛鳥はMk.2で参戦が決定した。 全神姫のイベントをクリアしてから追記修正をお願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 神姫個々のページが4人ぐらいしかないから -- 名無しさん (2014-06-16 12 37 09) 4人ぐらいしかいないから そっちも作っていきたいな -- 名無しさん (2014-06-16 12 37 26) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/44906.html
Dの迷宮 メタリング・ラビリンス VR 光文明 (5) D2フィールド:メタリカ ■シールドからこのカードを手札に加えたとき、自分のシールドがなければ、コストを支払わずに出してもよい。 ■ターンのはじめ、自分のシールドが相手より少なければ、カードを引くかわりに山札の一番上を見て、表または裏向きにシールド化する。 ■ラビリンス:自分のシールドが相手より多ければ、自分のすべてのメタリカに「パワード・ブロッカー+6000」を与える。 ■Dスイッチ:ターンのはじめ、このカードの2つ目の■効果を使うかわりに、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、次の自分ターンの終わりまで、自分のすべてのメタリカはすべてのバトルに勝ち、場を離れるかわりにとどまる。 (他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く) ラビリンスを使いたかったらこんなことになってしまいました。 これ自身がメタリカを持ってるので、D2スイッチを使うとこれも離れなくなります。 フレーバーテキスト キレイな洞窟だろう?でもそこはメタリカの住まう危険(Dangerous)な迷宮(Dungeon)。踏み入る覚悟はあるかい?---とある探窟家の助言 コンセプト 選択肢 投票 良い (0) 普通 (0) 悪い (0) ? 選択肢 投票 強い (0) 普通 (0) 弱い (0) 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/745.html
『モア』と飯島千夏は、取り敢えず落ち着く迄修理センターへ搬送される事になった 『クイントス』のマスターである川原正紀氏がその旨を皆に伝える迄、誰も一言も発しなかった 「この大会はおかしい・・・神姫を大事に思うなら参加するべきじゃない」 川原氏の演説に、皆意気消沈した様に顔を伏せた 「納得出来無い」 だが、異を唱える声が一つ 「そうすればあんたは損はしないかも知れねえが、あんたの神姫への挑戦権を得られない俺達はどうすれば良いんだ?うちの『テスタ』はあんたの『クイントス』に憧れて、それと闘う為に辛い特訓を重ねてきたんだがよォ。川原正紀さん?」 「!?」 藤田隆二・・・『テスタ』のマスターだ 「その通りでござるな・・・自分がチャンピオンだからといって少し調子に乗り過ぎではござらぬか?」 等身大のフブキ・・・ではない、『ホークウインド』のマスター、木原忍だ 胸ポケットで全く同じ顔のフブキが頷いている 「・・・君達は・・・今はそれどころではないのが判らないのか!?」 だが、川原氏の言葉は途中で、意外な者に遮られた 「マサキ、彼らの言う通りだ。神姫が嫌がっているならともかく、戦いを望んでいる神姫が居るのなら、その闘う場を奪うのは貴方の普段の主張を捻じ曲げる事になるのではないか?」 サングラスに蒼いスーツの武装神姫が・・・その眼鏡を外す 「正直、私は別にこの闘いで勝った者だけと闘う・・・等と傲慢な事を言うつもりは無いが・・・」 「この『クイントス』に挑む為にこの一連の闘いを経て君達がさらに強くなってくれるなら・・・私はとても嬉しい。私も一人の武装神姫であるからには、より良い闘いを経験したいという欲求があるからだ。ここでのチャンピオンになる事の賞品がそれだというなら、私は喜んでそれを受け取りたい」 あれが・・・ 女王『クイントス』か・・・! 迫力が違う 実力が違う 器が・・・違う! 残りの全てのマスターと神姫の相談が纏まる迄に、そう時間は掛からなかった 第拾参幕 「かすみ」 次は第六試合・・・つまり、私と『ホークウインド』のバトルだった・・・が 「マスター・・・迷いがあるのか?」 問いに、マスターは首を横に振った 「いや・・・仮に俺が止めても、お前は行くつもりなんだろ?華墨」 ・・・確かに、あれだけ悲惨な『モア』の有様を見た後だというのに、私の心の奥底に熱い火が燃えているのが判る 仮にマスターから撤退を進言されたとしても、『オーナー権限』とかでなければ抗ってしまう気がしていた 「じゃぁ・・・何故だ?いつもならバトル前はもっと喋っている気がするのだが・・・?」 「・・・うん、少し、考えていたんだ」 何を?と首だけでジェスチャ 「仮にこの事故が仕組まれた事態だとして、こんな田舎の大会でこんな手の込んだ真似して、一体誰が得するのかな・・・ってな」 言われてみれば、最初から不自然な部分は多々あったが・・・ 「筺体に細工があったとすりゃ、出来るのは店のもんだけだ。でも、これが原因で店に客が来なくなったら意味が無い・・・厳し過ぎるこの対戦方式は方式で、『クイントス』の望んだものじゃ無さそうなのがさっき判った」 「なんか、誰も得してない感じがしないか・・・?」 得体の知れない超能力を発揮する武装神姫達、田舎の大会にしては陰謀めいた気配がする現状・・・だが 「らしくないな、マスター?仮にこれが誰かの陰謀だったとして、それに対する私達のスタンスは決まっているんじゃないのか?」 最近、私は自らの考えに一人で埋没する癖から少しずつ抜け出しつつある・・・が、代わりに今度はマスターか 「仮に誰かの陰謀だったとしても、神ならぬ私達に出来る事は、目の前の事態から順番に解決していく事だけじゃないのか?大局的な見方も良いかもしれないが、それで結局動かないなら、罠に嵌って見る方が色々見えてくるんじゃないのか?」 危険な考え方だと、自分でも理解はしている。が、今は恐怖と疑心暗鬼に縮こまって身動きが取れなくなる方が何倍も怖かった 何よりも、『クイントス』の演説が利いていた 『私も一人の武装神姫であるからには、より良い闘いを経験したいという欲求があるからだ』 それは、今迄漠然としていた目標に、確たる実体が与えられた瞬間でもあった 私は、あの女王に接近したい その為ならば、多少のリスクは、覚悟しなければならない・・・!! 「私は征くぞ、マスター!今私達には、前にしか道は無い!!」 強引だったか・・・だが、マスターは顔を上げて、私を見て笑ってくれた 「闘わねえとは言ってないだろ?ちょっと考え込んでただけさ・・・」 「そろそろ準備して、さっさとあのニンジャと闘おう。今は少しでも多くの闘争を経験したい!」 「あぁ、判ったよ・・・このバトルフリークめ」 マスターはようやく重い腰を上げ、オーナーブースへ向かった 今回の舞台は和風の城郭内部だった・・・忍者型のフブキと、侍型の紅緒が闘う舞台としてはこれ程の良ロケーションもあるまい・・・少し確認したが、その気になれば屋根瓦の上で闘う事も出来そうだ、御丁寧に空に三日月までかかっていた (さて・・・忍者型で素手主体か。流石に『G』の様な馬鹿げた攻撃力は無いだろうから奇襲で来ると思うが・・・?) 『華墨、気を付けろ!今相手の反応がそっちに真っ直ぐ向かってる!!』 何?真っ直ぐ来たか・・・否、きっと忍者だからデコイか何かに違いない。狭い通路では不利かな? そう思っていた私の予想は、真正面から廊下をまっすぐに走って来た『ホークウインド』を見て完全に覆された。ちょっと待て!幾らなんでもまとも過ぎるだろうそれは!? 見れば『ホークウインド』は全くの素体のまま、ナイフはおろか、『G』の様に補助的な甲冑やマントすら身に付けていなかった (正気なのか・・・ッ!?) 反応は完全に遅れた。首めがけて飛び込んで来た鋭い蹴りを、無様に太刀で受け止めて、衝撃を殺し切れずに真後ろに向かって廊下を滑る 「ぐはっ!!」 しこたま壁に背中を打ち付けて、格好良くない声が漏れる・・・こんな所迄人間の真似をしなくて良い!! 対する『ホークウインド』は・・・ラッシュを仕掛けてくると思ったが、まるで体重が無いかの様に私から5スケールメートル程向こうに着地、突っ立ってこちらを見ている 「『貧弱でござるな」』 多分、今こいつオーナーと完全にハモってた 「貧弱・・・だと?」 「新人で、マスターに戦術勘がない割には元気が良くて根性がある武装神姫と聞いていたから楽しみにしていたのでござるが・・・」 『これならホークウインドが素手でやる迄もないでござるな』 「舐めるなよッ・・・このエセ忍者がっ!!」 今回は腰に懸架していたマシンピストルを抜き放ち、フルオートで7発、ホークウインドめがけてぶっ放す ・・・が 「な・・・っ!?」 残像を残して・・・消えた? 『真横だ華墨ィ!!』 「えっ?」 いつの間にか、私の右手に持った銃はホークウインドの手に握られていた 「『残念でござる」』 爆音、必死になって右の肩当で防ぐ、が、がりがりと削られ、瞬く間に装甲としての体を成さないまでになってしまう 「がァあっ!!」 強引に太刀を振るって距離を置くと同時にリボルバー銃を引き抜いてばしばし三発叩き込む 「ふ・・・っ!はぁっ!!」 今度は、はっきり見えた ホークウインドは数歩助走を付けると、ダッシュの勢いのまま軽く跳躍し、そのまま「壁を走って」私の側面に回りこんでいるのだ (こんな動きが・・・出来る物なのか!?) 途轍もない運動能力の賜物だろう・・・運動能力? 時速100キロ近いだろう拳が私を襲う・・・!考えている暇は無い『G』程の威力は無い分この攻撃は的確に死角を縫って迫る 私は・・・右肩の装甲を切り離した 私の肩という「芯」を失って、あっさりへしゃげる装甲、かがみこむのが遅れていたら今のは相当やばかったかもしれない。現に、兜の角飾りが折れ飛んでいた 左隣に・・・窓がある!跳躍だ・・・跳躍しろ!華墨!! 「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉっ!!」 三度、ホークウインドの拳脚が私を襲う・・・大丈夫だ、装甲がある、一撃では、やられない 今度は被っていた筈の兜が弾け飛ぶ・・・だが、もう私の体も頭もそこには無い 「『広い所なら勝てるとでも!?」』 追い、矢の様に飛び出してくるホークウインド。リボルバーの残り3発を叩き込む・・・が、どうやったのか判らないがかわされてしまった様だ 「ハァッ!ハァ、ハァ・・・」 屋根の上によじ登り、兎に角数瞬時間を稼ぐ 『華墨!ヤツのサイドボードが判った。鉤付きのワイヤーを張り巡らして、「正面に飛びながら横に避ける」とかが可能なんだ』 成る程・・・飛行用のごちゃごちゃした装備を使わずに空中機動が可能なのか。とんでもないヤツだ 少し遅れて、ホークウインドが登って来る 「観念したでござるか?」 片手の手刀で首を掻き切るジェスチャーをしながらホークウインドが呟く 「それとも何か策でも?一応言っておくが、障害物を使わないガチの白兵戦でも今のお主に勝ち目は薄いでござるよ?」 「・・・策・・・か」 バーチャルの空を見上げる 無い訳では・・・無いと思う ただこれは果たして「策」と言えるのだろうか? 『クイントス』の演説が思い起こされる (『より良い闘い』・・・か) 「貴女に尋ねたい事が一つある・・・聞いてくれるか?」 「聞くだけなら」 両手を組み、片目を閉じてこちらを見る・・・背に掛かる月が、絵になる立ち姿だった 「何で素手でやろうと思ったんだ?」 「はっ」と、軽くホークウインドは笑った 「決まっているでござる。この『武器』を拙者達は最強だと考えたからでござる・・・それに」 悪戯っぽく微笑む・・・眼鏡とか似合いそうだと、脈絡無く思った 「それに?」 「折角だから誰もやってなさそうな事がしたかったからでもあるでござる」 不覚にも吹き出してしまった 「笑うのでござるか?」 言いつつ彼女も笑っている 「判った・・・私ももう少し自信を持ってみるよ・・・貴女の様な神姫と堂々と渡り合える様に!」 覚悟は、決まった 「貴女のからだと私の剣と、どちらが強いか、試してみよう」 太刀を、上段に構える・・・この構えで一気にトップスピード迄加速して走れるかどうかは未知数だ、が (自信と・・・誇りか・・・) それは『クイントス』にあり、『ホークウインド』にあり、私にまだ、完全な形では無いものだ 全ての鎧を脱ぎ捨て、走る・・・! 獣の様に 風の様に 光の様に 振り下ろした剣閃は、ホークウインドにとって決してかわす事が不可能な攻撃ではなかっただろう 私の、ある種異常なダッシュ力は、彼女の様な上位ランカーにはもう知る所だろうからだ だが、私は確信していた 彼女なら、必ず私のこの攻撃をその腕で受けに来るだろう事を 侍の精神を持つ忍者型神姫と、忍者の身体能力を持つ侍型神姫 この闘いは 後の私にとって とても重要な闘いになるだろう 惜しむらくは その闘いの結末を、私の本当の実力ではなく ホークウインドの誇りを悪用した 私の薄汚い奸知で告げてしまう事だった 月夜を貫く、硬質な打撃音 案の定、私の唐竹割りは彼女の鋼鉄の腕に防がれ 私はその腕と太刀の接触点を支点に、 月夜に向かって跳躍していた 「マスタァァァァァァァァ!!!」 私の手の中にあった太刀が分解され、消える 殆ど同時に、私の指は引き金を引く動作をこなしていた 爆音は一度だけ、つくりものの月夜に大きく響いた 「ひどい事をして・・・済まなかった・・・今の私では、こうするしか貴女に勝つ方法が、無かった」 月夜の元、私の膝の上で額から擬似血液を流すホークウインドに話しかける 涙を流せるなら、流していただろう・・・否、案外気付いていないだけで、流していたかも知れない 「ふ・・・良いでござるよ・・・あんな見え透いた挑発に乗った拙者の不覚でござる・・・」 それでも微笑むホークウインド、既に、足元から少しずつ、白化して消え始めている 「でも・・・っ!私は貴女の誇りを悪用してッ・・・!!」 「強く・・・なるでござる・・・そうしたら・・・許してあげるで・・・ござるよ」 もう殆ど胸まで消えて、残った片腕で私の顔を撫でる・・・微笑みが・・・堪らなく綺麗だった 「ああ・・・!貴女の魂は受け取った!!私はきっとなってみせる・・・こんな真似しなくても、きちんと真正面から貴女みたいなひとと闘える戦士に!!」 消えゆく彼女の手を握り、私は月夜に吼えた 「見返してみるとおっそろしくクサい光景でござるな」 「なんかのバトル漫画みたいでござるな」 「単にバーチャルで倒しただけだってのに。大げさな奴だなお前・・・そんなキャラだったっけ?」 勝利のコールの後、アクセスポッドから黄昏た表情で出て来た私を迎えたのは、三者三様の凹ましい台詞だった あぁ馬鹿だったさ!でもあの瞬間は何か空気に呑まれてやっちゃったんだよ!あーゆー事を!! その空気を作り出してしまった原因の殆どがまた私にある事実に結局激しい羞恥心を覚える訳だが・・・ 「まぁいいや。見てた連中も外でコールしてるからよ。出て行ってやれよな。『感動的なバトルの立役者さん』?」 意地の悪い笑みを浮かべるマスターの顔はしかし・・・優しかった。何も言わなくても、私の意図を判ってくれた人の、顔だった 「くそっ!!もうどうにでもなれぇぇい!!」 思い切ってこの時ブースから出た私は、やっぱり勇者だったと思う その闘いの勝利の美酒は、恥じらいと照れと、少しの罪悪感で、なかなか本当の味を味わう事は出来なかった でも、何かまた一つ、大事な物を得たのは確かな様だった 剣は紅い花の誇り 前へ 次へ
https://w.atwiki.jp/busosodo/pages/103.html
【武装神姫】セッション1-1【SW2.0】 http //www.nicovideo.jp/watch/sm17995262
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2270.html
PROLOGUE 『 もうやだこんなマスター 』 西暦2036年。 第三次世界大戦もなく、宇宙人の襲来もなかった、 2006年現代からつながる当たり前の未来。 その世界ではロボットが日常的に存在し、 様々な場面で活躍していた。 「あの、マスター?」 「ん、どうしたトイレか。 そういうことはバトルの前に済ませておけと――」 「違います! 神姫はトイレなんて行きません! 相手の武装を見てください!」 「武装? ――ふむ、大剣を持っているな。 一応ハンドガンも用意はしているようだが、どう見ても近接格闘型だ。 エル、ここは距離を取っていけ」 「なるほど。 で? どうやって距離を取ればいいんですか?」 神姫、それは全長15cmの フィギュアロボである。 “心と感情” を持ち、 最も人々の近くにいる存在。 多様な道具・機構を換装し、 オーナーを補佐するパートナー。 「どうやってもなにもあるもんか。 近づかなければいいだけだろ」 「なるほどなるほど。 で? 距離を取ったまま、どうやって攻撃すればいいんですか?」 「お前のその武器は飾りか? 投げるなり接近するなりして攻撃しろ」 「武器! 今 『これ』 を指して 『武器』 と言いましたか!」 「それは俺の財力をバカにしているのか? 確かにまともな装備を買ってやれないのは悪いと思っている。 だがそれでもお前に勝利を勝ち取って欲しくて、その武器を選んだんだぞ」 「はぁ……いいですかマスター。 これは武器じゃなくて 『つまようじ』 です」 その神姫に人々は、 思い思いの武器・装甲を装備させ、戦わせた。 名誉のために、強さの証明のために、 あるいはただ勝利のために。 「投げて良し。 刺して良し。 遠近どちらにも対応できるぞ」 「すぐ折れます! 神姫パワーと神姫ボディを舐めないで下さい!」 「はっはっは。 そういうことならほら、200本あるから予備はいくらでもあるぞ。 心ゆくまで折ってくれて構わん」 「どうして……どうして私はこんなマスターに……」 オーナーに従い、武装し戦いに赴く彼女らを、 人々は 『 武装神姫 』 と呼ぶ。 NEXT RONDO 『 どいつもこいつも神姫マスター 』 15cm程度の死闘トップへ
https://w.atwiki.jp/busosodo/pages/56.html
【武装神姫】セッション1-0【SW2.0】 http //www.nicovideo.jp/watch/sm17931932
https://w.atwiki.jp/busosodo/pages/109.html
【武装神姫】セッション2-4【SW2.0】 http //www.nicovideo.jp/watch/sm18827180
https://w.atwiki.jp/busosodo/pages/105.html
【武装神姫】セッション1-3【SW2.0】 http //www.nicovideo.jp/watch/sm18179759
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/615.html
剣は紅い花の誇り 用語解説 「槙縞玩具店」 田舎の玩具店 武士達が住んでいる町の中で唯一、武装神姫のバトルが行える店である 店員は本来、皆川と店長の二名、時々店長の娘も手伝っていたらしいが、現在その娘は失踪しており、店長は恐らくそれを探す間皆川に店を任せているものと推測される 「槙縞ランキング」 「槙縞玩具店」に集まる神姫の間で自然発生した地元リーグであり、順位は皆川達がサードのレギュレーションに併せて評価したものの模様 基本的にバーチャルバトル ランカーは華墨、ヌルを含めて初期で21人。強さのレベルには相当なばらつきがあり、特に、一位のクイントスはセカンド中上位級の実力だが、17位以下はエルギール曰く「通常神姫に毛が生えた程度」らしい 傾向として、本来の製品の属性を半ば喪失した様な神姫が多い(合気めいた技を使うジルダリアの『エルギール』や、最早素体が何であったのかを推し量る事にすら意味が見出せない変形MS神姫の『ズィータ』、どんな距離でもほぼ万能に闘える上に、公式のパーツが一切使われていないアーンヴァルの『リフォー』等・・・) 皆川が店長代理になってから、年一回だった「チャンピオンカップ争奪戦」の開催は年二回に増えており、その他イベント大会も多数催されている 「ナイン」 「槙縞ランキング」一桁ナンバーの9人のランカー達を総称して使われる(厳密には、『クイントス』は別格扱いで、それ以外の8名を指して使われる事が多い) セカンドランカーが多数含まる事、マスター自作の改造武装や強化武装を施されている者が多く、現時点の「ナイン」である『ジルベノウ』『リフォー』『ズィータ』の武装には公式パーツが一切装備されていない 「ナインブレイカ-」 「槙縞ランキングチャンピオンカップ争奪戦」の変則的なルールによって、ランキング二桁以上のランカーは全て同列に扱われ、その中で勝ち上がった8名のみが、「ナイン」と対戦する権利を得る・・・言わばナインはシード選手の様な扱いなのだが、それにしても不自然な程に「上位ランカーが保護されて」いる体制である 「ゆらぎ」 神姫の個体差 神姫が身長15センチの人間として作られた以上、同じタイプでも身体能力、性格等にある程度の個性が存在し、製造段階でそういったものが発現する様に、神姫の設計にはある程度のファジーさが設けられている 必ずしも戦闘向きの能力が突出しているとも限らないが、「悪い癖」にあたるゆらぎを減少させる修行、「タクティカルアドバンテージ」にあたるゆらぎを伸ばす修行を行なった神姫は、それだけで結構な強さを発揮する事がある 以上の事から、神姫自身の持って産まれた「資質」そのものを「ゆらぎ」と呼ぶのは明らかに間違った用法なのだが、本作ではその様な表現が多用される 「オップファー」 ドイツの銃器メーカー。神姫用ではなく、普通の拳銃を主に手掛けている エルゴノミクスデザインの優美なデザインのハンドガンが有名で、代表作は.40口径ダブルカァラムの「G40」や、その小型版で、380ACP仕様の「G380d」 「ホーダーアームズ」 東杜田技研の様な、本来人間用のモノを神姫サイズにダウンサイジングしているメーカーのひとつ 主に銃器を手掛けており、12分の1「パイソン」や「エボニー アイボリー」等、実銃フィクションを問わずにやっているようだ 神姫の拳銃は本来、形はリボルバーでもオートマチックでも、使用する弾は変わらない(とどこかの設定でみた)のだが、ホーダーは12分の1「.45ACP弾」とか12分の1「5.56mmコンパクト弾」とか、訳の判らない拘りの元にモノを作っている様だ ニビル達がここの銃を愛用している 「鬼奏(キソウ)」 神浦琥珀作の刀剣を扱っている、神姫用の刃物専門店 経営は実質琥珀の家族が行っているといわれるが、その姿を見た者は居ない(いつも琥珀が店番で、居ない時は閉まっている) ルートは不明だが、世界中の殆どの(神姫用)実刀剣が手に入ると豪語する 琥珀作の刀剣は、彼女にコネが無いのであれば(あっても達成値が足りなければw)正規ルートではここで展示してある一振りずつしか手に入らない クイントスはここで武器を打って貰う事が多い様だ 現在の琥珀作品の在庫状況はこちらから 「オーバーロード」 通常では持ち得ない何らかの超常的能力を備えた神姫、またはその能力妄想神姫 通常、能力に見合った『何か』の代償もかかえており徒然続く、そんな話。 「ゆらぎ」の強烈なものというには過ぎた代物である事が多く(というよりも、「ゆらぎ」の範疇であるものは「オーバーロード」とは呼ばれないだろうが・・・)本作ではしばしば「異能力」等とも表記される事になる 華墨の脚力はオーバーロードではないが、「オーバーロード」の神姫も本作には登場する 「Gアーム」 某正義のヒーローでも、黒光りする昆虫でもない、言わば第3の「G」で現される何かw その力を使った強化武装である 武装と言っても武器の形をしているとは限らない キャロとクイントスの因縁の源、「槙縞ランキング」の真の目的、「バニシングフォー」の秘密・・・いずれのピースとしても非常に重要 「バニシングフォー」 本編第壱幕以前に、マスター共々消息不明になった四体の武装神姫 うち3体は「ナイン」であり、さらにその内2体は所謂「ランキング黎明期のランカー」である 槙縞玩具店では公然の秘密というか、タブー視されている いずれも、「槙縞ランキングチャンピオンカップ争奪戦」の開催中、開催後に消息を絶っている 「人形遣い」 神姫を素体のまま操り、相手を倒すという伝説のマスター レギュレーションから考えると本来不可能な筈なので、都市伝説の一種であろうと推測されるが・・・ 剣は紅い花の誇りTOP?