約 2,307,914 件
https://w.atwiki.jp/nekokonomasuta/pages/9.html
【MMS,Type NINJA】 【FUBUKI】 「旧式と思って嘗めていると、後悔しますよ」 自らを試す為に、試されるために その身体に秘めし力、全てを発揮すれば余計な武装などいらないと 風の音さえ立てずに、まるで影に吸い込まれたかの如く 我は忍、闇と共に生きる者 『忍者型MMS フブキ』 フブキは第一弾と同時期に、限定ルートで販売された武装神姫だ。 他の神姫と違い、忍者刀と手裏剣以外の標準装備、特に鎧に値するものを一切持たないのが特徴。だがその分身の軽さは全神姫中未だにNo1であり、そのトリッキーな身のこなしに翻弄され敗れる神姫も数多い。 【基本能力】 フブキは軽装戦闘のプロフェッショナルである。 そのため戦闘基本値に以下の修正を得る。 【射撃基本値】(+2) 【格闘基本値】(+2) 【回避基本値】(+2) 【特殊】カスタムポイント合計が[(レベル+5)÷2]以下の場合【全基本値】(+3) 【技能】 フブキはキャラクター製作時に、以下のリストから技能を3つ習得できる。 また経験を積んでキャラクターレベルが上昇した場合、偶数レベル(2,4,6,8……)に到達する度、新しい特殊技能をひとつ、修得できる。 フブキ 技能リスト 《追加HP》 《一斉発射》 《ウェポン習熟》 《緊急回避》 《逃走》 《シールドブロック》 《追加SP》 《反射神経》 《連携攻撃》 《タフネス》 《突撃》 《不死身》 《SP回復》 《待機攻撃》 《ステルス》 【基本性能】 【射撃修正】(±0) 【センサー性能】(±0) 【速度】(5) 【格闘修正】(+1) 【装甲値】 ( 3 ) 【旋回】(4) 【回避修正】(+1) 【HP】 ( 20 ) 【パワー】 ( 5 ) 【格闘武器】 名称 /威力/格闘補正/使用回数 格闘 / 4 / ±0 / ∞ 忍者刀・風花 / 9 / ±0 / ∞ 大手裏剣・白詰草/ 10 / -3 / ∞ 【射撃武器】 名称 /威力/~5/~10/~15/~20/使用回数 大手裏剣・白詰草/ 10 /-3/ -5/ - / - / 1 【カスタムデータ】 【部位】 /【CP】/ 【名称】 /【効果】 頭部 / (0)/ / 胸部 / (2)/ ニンジャスーツ /《格闘+1》 《回避+1》 《旋回+1》 脚部 / (0)/ / 背部U / (0)/ / 武装 / (0)/ 忍者刀・風花&大手裏剣・白詰草 計 /( 2 )
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2714.html
7月25日(月) その翌日、つまり月曜日。私はまたもや炎天下の元に歩いていた。 今日は神姫センターに行って、マスター登録をするそうだ。そうすることで公式大会にも出られるらしい。出る気はないんだけど。 「いいじゃん、無料だし色々特典ついてくるし」 「でも暑い」 「仕方ないでしょ。仁さんはお店あるんだし」 定休日とか言ってなかったっけ? 「樹羽はちょっと外に出て散歩した方がいいんじゃない?」 肩掛け鞄の中から、シリアがひょっこり顔を出す。 「シリアまで華凛の味方だ」 「私は樹羽のためを思って言ってるんだよ」 それくらいわかっている。が、やっばり不思議だな、神姫って。 その時、華凛がこちらを見て笑っていることに気が付いた。 「不思議でしょ、神姫って」 「……うん」 「??」 シリアは何のことかわからずキョトンとしている。 神姫は小さな人。見た目は人形そのものだけど、ちゃんと人の「心」を持っている。後8年早く神姫に触れていたら、私はあの時、笑っていられただろう。 「シリア、ありがとね」 「?? どういたしまして……」 やって来たのは駅前だった。ビルには「武装神姫」と書かれた垂れ幕がかかっており、さらに武装したアーンヴァルmk,2の写真や、TVにも神姫についての特集をやっている。 「ここまで人気だったんだ」 「元々2031年の発売から人気だったし、4年前の神姫ライドシステムの開発に3年前の大会ラッシュでさらに人気が高まったのよ」 3年前は神姫を使った事件とかもあったんだけどね、と華凛は付け足した。 「ま、今はそんなことも無くなって、みんな安心して神姫と一緒にいられるんだけどね」 「安心」 最近の世の中に関して、私はよく知らない。テレビはあまり見ないし、新聞(今時紙性の新聞をとっている家は割と珍しい)だって見ない。 「神姫を悪いことに使う、か」 鞄の中で、シリアは小さく呟いた。 3年前の事件、神姫は物として扱われたに違いない。それは、神姫のことなど考えていないと言うことだ。 それはシリアにも共通している。シリアはそれを思っているのだろう。 「今は安心」 「うん、そうだね」 私が言うと、シリアは笑ってくれた。でも、その笑いはどこか悲しそうに見えたのは気のせいだろうか。 「ほら樹羽、ここだよ」 華凛が指差す先、そこには一際大きなビルが建っていた。大きく「神姫センター」と書かれている。 なんか、今から不安になってきた。 建物の中は、人で賑わっていた。みんな神姫と一緒にいるか、中には買ったばかりの神姫を紙袋に入れている人もいる。 あの猫みたいな神姫は、マオチャオ型だ。思えばあの日、ゲームセンターで神姫バトルを見たことから始まったような気がする。 「まずカウンターに行ってカード作ってもらわないとね」 「……うん」 私は華凛の手を握った。人込みはそれほどではないが、はぐれたら嫌だ。華凛もそれをわかってくれたのか、無言で手を握り返してくれた。そのまま進んで行く。 「え~と、確か3番だったかな……?」 華凛の背は私より高い。よって手を引かれた状態だと、華凛がどこへ向かっているのかイマイチよく分からない。 「あ、いたいた!」 華凛の歩く速度が上がる。どうやら目的の場所を見つけたらしい。視界が軽く開ける。白いカウンターが目に写った。 「いらっしゃいませ、神姫センターへようこそ!」 その緩やかなソプラノに、私は懐かしさを覚えた。思わず顔をあげる。 「長谷川……さん?」 「あ、覚えててくれたんだ。お久しぶりね、奏萩さん」 そう言って微笑んでいるのは、私の中学生の時のクラスメイト、長谷川碧(はせがわみどり)だった。 わずかにウェーブのかかった薄緑色の髪に、きっちりとした制服。未だにあどけなさが残る顔立ちはだいぶ大人びた感じがする。 「何で長谷川さんがここに?」 「そりゃ、私がここで働いてるからよ」 それはそうだろう。でなかったらカウンターの向こう側で制服を着ているわけがない。 「私に自ら話しかけてくるとは、華凛にしかなついてなかった子がねぇ……」 「話しやすくなった?」 「そうそう、なんか空気って言うかオーラみたいな物が変わった気がするわ」 華凛と長谷川さんが笑い合う。 変わった――私は変わったのだろうか? だとすれば、その要因はやはりシリアとの出会いだったんだろう。 「で、今日は何の用? 昔話しに来た訳じゃないんでしょう?」 「ああそうだった。碧、樹羽に神姫カード作ってくれない?」 華凛がそう言うと、長谷川さんは一回微笑んでから、 「では、新しく神姫カードをお作りいたします」 すっかり様になった受付嬢になった。 「まず、お客様の名前や生年月日など、こちらのタブレットにご記入下さい」 渡されたのは、B5サイズのタブレットとタッチペン。赤い縁で囲われた部分を書けばいいらしい。自分の携帯の番号など覚えてなかったが、すかさず華凛が教えてくれた。 最後に、自分が持っている神姫とその名前を記入する。 「ありがとうございます。少々お待ちください」 長谷川さんはタブレットを受け取ると、慣れた手付きでタブレットを操作した。カウンターの向こうのパソコンと一緒に動かしていく。 やがて全ての作業が終わると、長谷川さんは一枚のカードを出した。銀色のカードで、エウクランテのシルエットと「武装神姫」と言う文字がプリントされている。 「お待たせ致しました。こちらがお客様のカードになります」 カードを受け取る。裏面には、細かい文字で注意書きがビッシリと書いてあった。ま、進んで読もうとは思わない。 「なお、お客様のランクは3からとなっております」 「ランク?」 ランクとは何だろう。3とは高いのだろうか? 「ランクって言うのは、まあ武装制限みたいなものね。このランクの登場で、初心者でも金を積めば勝てるって風潮が無くなったの。後、その人がどれぐらい強いのか、だいたいの目あすかな?」 「へぇ……」 確かに一里あるが、やっぱり武器が強くても使う人が駄目では宝の持ち腐れではないだろうか? だとすれば、このランクという制度が出来る前も、金を積んで勝てたのは初級から中級の人までだっただろう。つまり、真に強い人にはあまり意味のない制度なのかもしれない。 まあそれはそれとして、 「何で3から?」 シリアが疑問の声をあげる。普通ランクは1からではないのだろうか? 「あ、あなたが奏萩さんの神姫? シリアっていうんだよね」 「あ、はいそうです。よろしくお願いします、長谷川さん」 「やっぱえうえうはマジメよねぇ、ウチとはおお違い」 「ウチ?」 「私もオーナーだからね。後、そのランクは私からのプレゼント」 「長谷川さんからの?」 「強いんでしょ? 奏萩さん」 後ろで華凛がニヤニヤしている。絶対華凛の差し金だ。 「まあいいじゃない、ランク3からなら、公式でも今まで通り純正装備で戦えるんだから」 「そうなの?」 「そうなの。あと、ヴァーチャルバトルでは、武装データで武装するのは知ってるでしょ? その武装にはポイントがあるの。ランクが上がると、装備出来る武装の種類だけじゃなくて、武装が装備出来るキャパシティも増えていくのよ」 つまり、神姫には790や530と言ったようにキャパシティが設けられており、そのキャパシティ以内で武装をやりくりしなければならないらしい。 「めんどう……」 「そこが楽しいんじゃない。オリジナルの武装パターンを作りだすのよ!」 カードゲームに近いものがある気がする。余談だが、最近新しい決闘板がKCから発売されるとかビルの広告に書いてあった。 と、その時だった。 「う~うっさいじゃん。人が静かにロックを聞いてる上でごちゃごちゃ喋らないで欲しいじゃん」 カウンターの下から神姫が顔だけ出した。シンバルみたいな物(むしろシンバルそのもの)が頭に付いているその神姫は、確かベイビーラズ型だったはずだ。 「ちょっとグリーン、今接客中……」 「マスターが楽しくお喋り出来てるなら問題ないじゃん。マスターの友達ってことじゃん?」 独特な語尾で喋るグリーンと呼ばれた神姫は、こちらを――正確にはシリアを見た。 「私はグリーンって言うじゃん! よろしくじゃん!」 「よろしく」 「あ、よ、よろしくお願いします」 シリアは突然のハイテンションについていけていない様子。 「かー! 噂には聞いてたけどやっぱエウクランテはマジメじゃん! もっと羽目を外すくらいでちょうどいいじゃん?」 「は、はぁ……」 なんと言うか、元気な子だった。ある意味シリアとは対称的な感じ。 「碧も神姫持ってたんだ」 「うん、この仕事してるとさ、自然と惹かれるものがあって、つい……」 「なんの予備知識もなく買ってしまったと?」 「うん。元気なのはいいんだけど、家で留守番させるとすねるし、かと言ってこっちも接客業だから……」 なるほど、つまりカウンターの下でロックを聞いてて貰うので妥協してもらったのか。 そのグリーンは、今シリアと話している。思えば、シリアも私同様交友関係は少ないはずだ。これは交友関係を築くいい機会かもしれない。 「…………」 ふと見ると、華凛がグリーンのことをじっと見ていた。 「どうしたの?」 「あ、ううん! なんでもない」 華凛はまた長谷川と話し始めた。 (華凛?) さっきまでの華凛の表情は、まるで無くしてしまった何かを想っているような、そんな顔だった。 「明日はバトルしに行きましょう」 帰り道、華凛はそう宣言した。 「明日、月曜日」 「夏休み」 そう言えばもうそんな時期である。 「ゲームセンター行ってさ、バトルしに行こうよ!」 「…………」 正直、乗り気ではない。バトル事態が嫌な訳ではないが、初対面の人とバトルするのは、まだ抵抗がある。 「いいですね、行きましょう」 「シリア……」 シリアは鞄の中から手を上げた。神姫はやる気があるらしい。 つまり後は私次第。 「……わかった」 「よし、決まり! じゃあまた明日ね! 迎えに行くから、ちゃんと服着て寝ててよ! あられもない姿晒してたら問答無用で襲うからね!」 華凛は早口で巻くし立て、自らの帰路についた。 「……帰ろっか」 「うん、そうだね」 私たちも、帰り道を歩きだした。 夕日がコンクリートの地面を紅く染める頃、私は翌日の来訪を僅かながらに楽しみにしていた。 第五話の1へ 第六話の1へ トップへ戻る
https://w.atwiki.jp/sgxdhikoushiki/pages/64.html
EV17 振袖ラビリンス 概要 イベント報酬 大火の振袖 余談 サブタイトル一覧 +あらすじ 神隠しの情報を得て、とある古い神社に調査に来た装者たち。 ここ最近、定期的に発せられる謎のエネルギーは、 聖遺物の反応のそれとよく似ているという状況から、S.O.N.G.に調査依頼が来た。 調査中に突如、翼、マリア、響の3名が姿を消してしまう。 神隠しが現実となり、消えた3人の行方を探す。 一方、消えた側の3名は、全く別の広い屋敷の中にいた。 状況を理解出来ないまま、屋敷を進んでいくと『振袖を着た怪物』が襲いかかってくる。 概要 開催期間 2018/1/1 0 00 〜 2018/1/11 13 59 年明けと同時に開催された、翼が主役の特殊ギアイベント。振袖型ギアが登場する。振袖型ギアは局地戦に対応するために発現させられた従来の特殊ギアたちと違い、『振袖を着た怪物』によって強制的に変化させられたもの。怪物の作り出す迷宮内では行動を制限されないが、現実世界では通常ギアと比べてスペックが著しく劣る。怪物の力で装者たちの深層心理に働きかけているため振袖型ギア以外の形態をとることができない等、ほとんど呪いといってよい。 先覚の協力者のプロローグと同様、シナリオパートではバトルパートに移らない。『振袖を着た怪物』と戦えるのはEXステージのみ。 エネミーは各クエストで属性異なるためパーティ変更が手間だが、状態異常にしてくるわけでもないので戦いやすい。 本イベント用の新曲は実装されなかったが、既存曲から翼の「恋の桶狭間」が追加された。 本イベントの前に3.5期をプレイしておくとよい。 イベント報酬 イベント限定シンフォギアカード 星4 立花響/我流・福音招来拳 イベント限定メモリアカード 星4 振袖のお気に入り 星3 決意の眼差し 大火の振袖 神隠し騒動の原因となったもの。錬金術師によって哲学兵装と化している。 明暦の大火という江戸時代に発生した大火事の原因のひとつに、振袖供養から出火説というものがあり、この振袖はその伝承を呪いとすることで哲学兵装になった。黒いのっぺらぼうが振袖を着た姿を取る。なお、必殺技を見るに伝承のような炎属性攻撃は持っていない様子。 古い屋敷のような異空間を作り出し、そこに人を誘い込む。この異空間は迷宮となっており、更に時間の流れが遅い。また自身に触れた者の心象に影響を与える呪いを持つ。翼たちはこの影響で振袖型ギア以外への変身ができなくなってしまった。ただこれには別の思惑があるようで…? 元々風鳴家で保管されていたらしく、幼少期の翼がこの振袖を着てみたことがあった。この過去が事件解決の糸口となる。 この振袖を哲学兵装化して、錬金術師が何をやりたかったのかは分かっていない。というか、錬金術師も振袖の作る迷宮に取り込まれたことが示唆されており、神隠しに遭った犠牲者も含めてその後どうなったのか全く語られていない。 余談 今回集めるイベントアイテムは「かんざし」なのだが、色合いや形状から生肉やマグロの切り身に見えるともっぱらの評判。「かんざし(簪)」と聞くと「鉄の棒に装飾品がいくつか付いている、髪に挿して使う(まれに暗器としても使われたりする)髪飾り」を思い浮かべがちだが、本イベントアイテムである櫛(くし)の形状をしたものもれっきとした簪の一種である。通常、簪と櫛は区別されるが、くし(苦死)という言葉の響きが悪いため名目上かんざしとして呼称される。使い方は歯の部分を結った髪にそのまま挿し、櫛の装飾を見せる。 イベントガチャに振袖型ギア姿の奏と未来がおり、ボーナス対象カードでもあるが、シナリオ上の出番はない。 シナリオ中不自然にバトルパートへ移らない、上記の錬金術師の消失、敵が製作リソースの少なそうなただの光球など、年末進行で時間をあまりかけられなかったのでは?と思わせる部分がちょくちょくある。とはいえ、シナリオ部分はクリスマスイベントよりはるかに多い。 サブタイトル一覧 +... EV17-S1 端月の神隠し EV17-S2 迷宮屋敷 EV17-S3 心象に描かれたモノ EV17-S4 痕跡を辿って EV17-S5 振袖の怪物 EV17-S6 振袖に刻まれた呪い EV17-S7 迷宮からの声 EV17-S8 大火の振袖 EV17-S9 哀哭を絶つ剣 EV17-S10 翼と振袖 イベントクエスト 振袖ラビリンス 振袖型ギア 正月 特殊ギア
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2273.html
キズナのキセキ ACT1-2 情けないほど何も知らない □ 「菜々子さん、どうした? 今どこにいる?」 もはや尋常ではない。 電話先から聞こえてくるのは、冷たい風の音と、彼女のかすかな泣き声。 今俺が自室で暖房つけていても寒いというのに、彼女はこんな夜にどうして外を出歩いているのか。 そして、彼女の言葉。 負けた……誰に? 何をして? どこでなんの勝負をした? 心が不安に浸食されていくような気持ち。 考えれば分かるような気がしたが、そうすると嫌な予感に捕らわれてしまう気がして、努めて考えないようにしながら、菜々子さんに声をかける。 「今どこにいる? 迎えに行く」 「……」 「どこにいるんだ!?」 さすがに心配になって、俺は語気を強くした。 こうやって、感情に訴えるところが、自分のダメなところだと自覚し、一瞬落ち込み、反省する。 一息、間をおいて、かすれた声が帰ってきた。 「……C港の倉庫街……A街区……」 なんだって、そんなところにいるんだ。 それでも俺は頷いた。 「わかった。すぐに行くから、待ってて」 「……たかき、くん……あ、あたし……」 「すぐ行く。言いたいことは、会ってから全部聞く」 「……ごめんなさい……ごめ、ん……」 途切れ途切れのかすれた声。 まったく彼女らしくない。 そんな電話先の様子に、俺は不思議に思うよりも、心配する気持ちが勝った。 「謝らなくていい。すぐに行くから。いいね?」 「……うん……」 かすかな答えを聞いて、俺は電話を切った。 次の瞬間にはものすごい焦燥に駆られつつ、外出の準備を開始した。 ちらり、と時計を見る。 もう夜九時を過ぎていた。 □ スポーツバッグを引っ張り出してきた俺は、急いでバスタオルやら使い捨てカイロをつっこみ、部屋着から外出着に着替え、上着の内ポケットに財布が入っていることを確認すると、上着の胸ポケットにティアを納め、冷たい夜に飛び出した。 寒いわけだ。 真っ暗な空から、白い雪が音もなく降り注いでいた。 すでにあたりはうっすらと雪化粧している。 近所のコンビニまで、雪に足を取られそうになりながらも、なんとか走ってたどり着いた。 ホットのお茶を大急ぎで二本買う。 店を出てすぐに、運良くタクシーを捕まえることに成功した。 ついている。 「C港倉庫街のA街区まで。急いで」 それだけ言って、タクシーの後部座席に収まると、俺はやっと一息つくことができた。 大通りは行き交う車も多く、まだ路面が濡れている程度だった。 だが、フロントガラスには、次々と大きな雪片がまとわりついてくる。 タクシーは滑るように雪の中を走っている。 メーターの金額がじりじりと上がっているが、俺は無視した。金には換えられない。 俺は腕組みをしたまま、べっとりとフロントガラスに付着する雪を見つめていた。 そうしていれば何も考えずにすむ。 今は、菜々子さんの心配以外のことを考えたくなかった。 雪は一定の間隔で、ワイパーの無情な動きにぬぐい去られていく。 ■ 菜々子さんが負けた勝負とは、おそらく武装神姫のバトルだろう。 わたしたちの間で勝った負けたと言ったら、それ以外には考えられない。 だけど、港の倉庫街でバトル? ゲームセンターや神姫センターではなく? 負けたというだけで、マスターに電話するほどのこと? マスターはどうしてそんなに急いでいるの? わたしには何も分からず、ただ、不機嫌そうな表情のマスターを見上げることしかできない。 タクシーは夜闇の中を走り続ける。 □ C港はC県最大の貨物陸揚げ高を誇る産業港だ。 夜でも荷揚げ用の大型クレーンのライトがともされ、その威容を誇っている。 広い敷地にひときわ高くそびえ立つのが、C港から東京湾を一望できる高層建築、ポートタワーである。 雪に霞む周囲の景色の中でも、ポートタワーの明かりははっきりと見えた。 その明かりが間近に見えるところで、タクシーは停止した。 俺は代金を払うと、帰りも利用するので、そのまま待ってて欲しいと運転手に伝える。 運転手が了承したのを確認して、開け放たれた扉から、俺は夜に飛び出した。 「菜々子さん!」 彼女の名を呼ぶ。 一口に倉庫街の一街区と言っても、結構広い。 あたりには人気も車通りもない。 湿り気を多く含んだ雪は、その勢いを増しており、倉庫街の道路はすでに白く染まりつつあった。 俺は辺りを見回しながら、菜々子さんを捜す。 しかし、何分暗く、雪のせいで見通しも悪い。 俺は焦燥を募らせる。 ダメもとで、携帯端末を手に取った。 目指す番号が表示されるのを待つ時間さえもどかしい。 菜々子さんの携帯に電話する。 呼び出し音。 すると、意外にも近くで、同じタイミングで着信メロディが鳴った。 菜々子さんの携帯の着信メロディだ。 俺は音のする方に走る。 すると、一つ先の倉庫の裏から、音は聞こえていた。 倉庫の間の路地を走り、音のする方を見る。 人影はない。 音は足下から聞こえてきた。 そこにあるのは、不自然な形の雪のかたまりだった。 「菜々子さんっ!!」 俺は大急ぎでしゃがみ込むと、そのかたまりを抱き上げる。 うっすら積もった雪の下から、うずくまった姿勢で倒れているコート姿の女性が出てきた。 菜々子さん。 大急ぎで、彼女にまとわりつく雪を払う。 頭と顔、首周りを、持ってきたバスタオルでふき取り、俺のマフラーを彼女の首に巻く。 雪の下から出てきた顔は、いつもの明るさは消え、憔悴しきった表情のまま目を閉じていた。 唇は紫色で、いつものみずみずしさからはほど遠い。 でも、細かく震えていることで、彼女が生きていることが分かる。 頬にふれる。冷たい。 俺はコンビニで買ってきた、まだ温もりを保っているペットボトルのお茶を取り出し、彼女の頬に押しつける。 そして、ペットボトルのふたを開け、お茶を少し、彼女の口に含ませる。 「う……」 気がついた。 「菜々子さん、大丈夫か?」 「た……かき……く……」 「迎えに来た。帰ろう」 菜々子さんは、かすかに頷くと、また気を失った。 彼女自身は、大きなけがなどはないようだ。 俺は少しほっとして、スポーツバッグに手を伸ばす。 そのとき、まだ鳴り続けている携帯端末に気が付き、彼女の手を見た。 何かを抱え込むように、両腕を重ねている。 俺の、使い捨てカイロを取り出す手が、止まった。 胸ポケットで、ティアが息を飲む気配。 菜々子さんの右手は、携帯端末を握っている。 そして。 「……ミスティ!?」 ティアの叫び。 俺は息を飲む。 左腕に抱え込まれていたのは……無惨に大破したミスティだった。 ■ わたしは、マスターの胸ポケットから飛び出した。 ミスティ。 信じられないその姿。 「うそ……うそでしょ? ミスティッ!!」 いつもの自信に溢れたあなたは、どこに行ったの。 ぐったりと横たわる彼女は、装備をつけたままだった。 その装備も、見る影もないまでに破壊されている。 サブアーム『エアロチャクラム』は左右ともに壊されていたし、『サバーカ』レッグパーツは左足は根本から、右足は足首から先がない。 わたしは親友の体をそっと撫でる。 腹部には、刀傷だろうか、斜めに亀裂が走っている。 両腕は、肘から先がなかった。 綺麗好きな彼女の駆体は、いまや埃まみれの傷だらけだ。 「あっ……ああっ……」 そんなミスティの体に、一つ、二つ、雪が落ちてきた。 わたしは慌てて、すぐにも溶け出しそうな湿った雪を、手で懸命に拭う。 でも、雪は遠慮なしに、次から次へと落ちてくる。 わたしは、ミスティの身体を抱きしめた。彼女を雪から守るように。 ミスティの額に、自分の額を押しつける。 涙がこぼれるのを自覚しながら、さらにミスティを強く掻き抱いた。 目を開けていられない。 目の前にある、彼女の左目は、焼け焦げて窪んでいる。 後ろに回した手に触れる、彼女自慢のロール髪は、いまや焦げ目の先から千切れ飛んで、なかった。 そんな無惨な親友の姿を、直視できるはずがなかった。 雪は容赦なくわたしたちにも降り積もってゆく。 背中がとても冷たい。 それでもいい。我慢するから。 だから、誰か、彼女を……わたしの親友を助けて……。 □ ティアに抱きしめられたままのミスティを、スポーツバッグにそっとしまう。 鳴らしていた携帯端末を切り、緊急の番号を入力する。 が、少しだけ、迷う。 このまま救急車を呼んでもいいが、それを菜々子さんは望まないのではないか。 大破したミスティを見たときに、分かってしまった。 彼女はここでバトルした。 リアルバトル……何でもあり、神姫破壊も辞さない、ストリートファイト。 そして敗れたのだ。 なぜ菜々子さんはリアルバトルなんかやったのか……今は考えるまい。 だが、公式戦でもないリアルバトルには、犯罪が絡む可能性が高い。 菜々子さんがまさか犯罪を犯しているなどとは考えたくないが、否定はできない。 だとすれば、病院に連れ込むよりも、まずは自宅に戻って判断するのが得策ではないだろうか。 菜々子さんの身体に問題があれば、家族の判断で救急車を呼んでもいい。 幸い菜々子さんは大きなけがなどは負っていないようだ。 俺は、携帯から彼女の自宅の番号を呼び出そうとして……手を止めた。 知らなかった。 彼女の自宅の番号も、場所も。 そのことに俺は愕然とする。 菜々子さんの恋人を気取っていながら、俺は彼女のことをろくに知らないことに気が付いた。 自宅のことだけじゃない。 彼女が戦っているその理由も、そして今日、誰と戦ったのかも。 俺は何も知らないのだった。 「……菜々子さん、ごめん」 そんな感傷に浸っている場合ではない、と弱い心を無理矢理叱咤する。 俺は菜々子さんに謝り、彼女の携帯端末を手に取った。 他人の携帯を無断で使うのはかなり気が引ける。 だが、緊急事態だ、と無理矢理自分を納得させた。 アドレス帳を表示して、目当ての連絡先を探す。 あった。 「自宅」とシンプルに登録されているところが、なんとなく菜々子さんらしい。 俺は迷わず、通話キーを押した。 呼び出し音の間に、俺は菜々子さんの家族構成を思い出す。 確か、おばあさんと二人暮らしと言っていたような……。 『もしもし、久住です……菜々子?』 女性の声に、思考を中断させられた。 思わず慌ててしまう。 「え、あ、あの……」 『どちらさま?』 先方は着信時に、この電話が菜々子さんの携帯からであることは分かっているはずだ。 だが、電話口の男の声に、先方の女性の声はいぶかしげな様子もなかった。 俺は一瞬で思考を取り戻すことができた。 「久住菜々子さんの友人で、遠野と言います。彼女の携帯を借りて電話してます」 『あらぁ、あなたが遠野くんなのね?』 「え……俺のこと知って……」 『菜々子から聞いてますよ。いつもあの子がお世話になっています』 「あ、いえ、こちらこそ……」 女性の声は明るく柔らかく、とても落ち着いていた。 そのせいか、一瞬、今の状況を忘れそうになった。 「いや、そうじゃなくて……なな……久住さんから俺に連絡があって、迎えに来たのですが、見つけたときには気を失っていまして」 『あら……』 「込み入った事情がありそうだったので、病院に連絡するより先に、自宅の方に連絡を入れてみたのですが……それでよかったですか」 『いい判断で助かるわ。菜々子はけがとかしてない?』 「はい……特に大きなけがとかは見あたりません」 『それじゃあ、うちまで連れてきてもらった方がいいわ。足はある?』 「タクシーを待たせてますので、大丈夫です」 『じゃ、お願いするわね。タクシー代はわたしが持つから心配しないで。場所は……』 菜々子さんの家までの道のりを、わかりやすく教えてもらった。 えらく話が早い。 「それじゃあ、家の近くまで来たら、また電話します」 『菜々子のこと、頼むわね。遠野くん』 そう言って電話は切れた。 ……相手の名前を聞くのを忘れた。 彼女が菜々子さんのおばあさんなのだろうか? それにしては、声が若々しい気がしたが。 ともあれ、俺はスポーツバッグを肩に掛け、菜々子さんの腕を肩に掛けて担ぐと、待たせてあるタクシーまで歩き出した。 □ タクシーの運転手は、俺が一人でなかったことにぎょっとしたようだったが、 「彼女を迎えに来たんです」 とだけ説明し、行き先を告げると、何も言わずに走り出した。 タクシーは一路、F駅……菜々子さんの家の最寄り駅に向かう。 静かな車内で、俺は菜々子さんの肩を抱きながら、考えに沈む。 俺に電話をかける直前まで、菜々子さんは武装神姫でリアルバトルをしていた。 なぜだ。 なぜ、彼女は自分の大事な神姫を使って、ストリートファイトまがいのバトルをした? バーチャルバトルでなく、リアルバトルでなくてはならなかった理由は何だ? そして、誰と戦った? あのミスティを完膚なきまでに叩きのめした神姫……どんな相手だというのか。 雑然と絡まった俺の思考に、浮かび上がる言葉がある。 「菜々子ちゃんは戦い続けている。もう、ずっと一人で」 かつて、ホビーショップ・エルゴの日暮店長が言った。 彼女を助けてやってくれ、と。 おそらく、今日の敗北は、菜々子さんが戦い続ける理由が深く関わっているのだろう。 タクシーがF駅前の通りを走り抜ける。 ゲームセンターの看板が見える。 『ポーラスター』。 菜々子さんが常連として通う店だ。 彼女がはじめてバトルしたのも『ポーラスター』だったと聞いたことがある。 この店に通っていた頃の菜々子さんに何があったのか。 それもまた、今夜のバトルに関わっている気がする。 だが、今の俺が彼女にしてやれることなんて、皆無に等しかった。 なぜなら、彼女が抱えていることについても、彼女の過去についても、俺は何も知らない。 情けないほど、何も知らないのだ。 暗いタクシーの車内で、俺は隣の菜々子さんを見た。 疲れ切ったような表情で、目を閉じている。 いつもの反則な笑顔の陰で、こんな顔をしていたのだろうか。 俺は運転手に道順を指示する。 それを終えたとき、覚悟を決めた。 菜々子さんの過去に踏み込む覚悟を。 □ F駅から説明されたとおりの道をたどると、あっさり目的地に着いた。 意外に大きな一軒家。 「久住」の表札が見える。 菜々子さんの自宅である。 その門の前に、一人の女性の姿があった。 雪だというのに、その人は俺たちを外で待っていたのだ。 「ご苦労様。運転手さん、代金はおいくら?」 俺が財布を手にするより早く、その女性はタクシーの料金メーターを確認していた。 この人が、菜々子さんの祖母か。 快活そうで、若々しく、とても大学生の孫がいるようには見えない。おばあさんと呼ぶのにためらいを感じるほどだ。 「遠野くん、菜々子を降ろすの、手伝ってくれる?」 料金を払い終えると、その女性は俺にてきぱきと指示を出す。 俺と彼女で菜々子さんを抱え、玄関を抜けて、菜々子さんの部屋に入った。 ……意外な形で、菜々子さんの自宅、それに部屋にまで上がってしまったが、これでよかったのだろうか。 もちろん、そんなことを気にしている状況ではないのだが、どうも落ち着かない。 「ありがとう。申し訳ないけれど、ちょっとあっちの部屋で待っていてくれる? 菜々子を寝かせたら、お茶淹れるから」 「……はい」 夜も遅いので、そのまま帰ろうと思っていたのだが、そう言われてしまっては仕方がない。 俺は玄関に戻る途中、電気のついた、ちゃぶ台のある一室を発見した。湯飲みと急須が置いてある。ここで待て、と言うことか。 スポーツバッグを傍らに置き、ちゃぶ台の前に座った。 見知らぬお宅で一人待つのは、どうにも居心地が悪い。 程なくして、先ほどの婦人が姿を現した。 「お待たせね。夜分に引き留めてごめんなさい」 「いえ、おかまいなく……」 婦人は、俺の向かいの席に座ると、ちゃぶ台の上にあった急須にお湯を注ぎ、お茶を淹れる。 「……菜々子さんの、おばあさん……ですよね?」 「頼子さん」 「は?」 「久住頼子。確かに菜々子の祖母だけど、あの子にもそう呼ばせているから、あなたも頼子さんって呼んでね」 「はあ」 表情は笑っていたが、目が笑っていなかった。 俺は多少ビビりながら、フォローの言葉を口にする。 「確かに、おばあさんと言うには失礼なほどお若いですよね……」 「あらぁ、褒めても何も出ないわよ?」 「……本当はおいくつなんですか」 「女性に年齢をきくなんて、野暮のする事よ、遠野くん」 ……菜々子さんの明るい性格の部分は、この人の影響を多分に受けている気がする。 「今日は菜々子を助けてくれてありがとう」 「いえ……」 「そう言えば、ミスティは?」 「ひどく破損しています。明日、知り合いのショップで見てもらおうと思いますが……見ますか?」 「いいわ。遠野くんに任せます。修理代はわたしに言ってくれれば出すから」 頼子さんは俺にお茶を差し出した。 俺は軽くお辞儀すると、湯飲みを手にする。 あたたかい。 先ほどまで寒空にいた身には、ありがたい。 そう言えば、俺は自己紹介もしていないが、頼子さんは俺の名前を普通に呼んでいる。 少し疑問に思ったので、尋ねてみた。 「俺のこと、知ってるんですか」 「もちろんよ。菜々子がよく話してくれるからね。あなたとは、はじめて会った気がしないわ」 「……なな……久住さんが?」 「別に、いつもと同じように菜々子のこと呼べばいいわよ」 「……はあ」 「最近の菜々子が話すことなんて、あなたのことばっかり。今日の遠野くんはどんなバトルをした、遠野くんとティアがこんなことを話してた……ってね」 恐縮してしまう。 初対面の人に好意的に思われるのはありがたいが、菜々子さんはどんな話をしているのだろうか。 しかし、バトルの話や俺とティアの会話に、頼子さんが興味を持つものなのだろうか。 こう言っては失礼だが、バトルに興味を示すのは若い人たちのように思う。 頼子さんぐらいの歳の人が神姫を持つのは珍しくない。だがそれは、生活のパートナーとしての神姫であって、決して戦わせるためではない。 「あの……頼子さんは、武装神姫にお詳しいんですか」 「まあ、普通の人よりは、ね。わたしも武装神姫やってるのよ」 「え、それじゃあ、ご自分の神姫もいるんですか?」 「もちろん。見せましょうか?」 「ええ、ぜひ」 頼子さんは微笑むと、部屋の隅に声をかけた。 「三冬、いらっしゃい」 「はい、奥様」 テレビ台の陰から、そっと姿を現したのは、一人の神姫だった。 「ハウリン型……」 「はい。はじめまして、遠野さん。頼子奥様の神姫で、三冬といいます。よろしくお願いします」 とても丁寧な挨拶が、この三冬の性格を窺わせる。 ハウリン型はもともと素直で従順な性格だが、この礼儀正しさは頼子さんの教育によるものだろうか。 「三冬は……バトルをするのか?」 「はい。現在、ファーストリーグ四七位です」 「ぶっ」 頼子さんと三冬がファーストランカー!? 言っちゃ悪いがその歳で、武装神姫でもっとも過酷なファーストリーグを戦っているのか。 ハウリン型がパートナーというところから見ても、頼子さんの武装神姫歴は相当長いようだ。 頼子さんは笑いながら言った。 「昔からゲームが好きなのよ。それこそ、対戦格闘ブームの頃から。バーチャ2の盛り上がりったら、今思い出してもすごかったわねぇ」 「はあ」 うっとりとした表情で話す頼子さんの言葉は、俺が生まれる前どころか、前世紀の話であることを、後で知った。 「それじゃあ、菜々子さんが武装神姫を始めたのは……頼子さんの影響ですか」 「そう……神姫を与えたのは、確かにわたしね」 「それなら、頼子さんはご存じですか? 菜々子さんは何を追い求めて戦っているのか。彼女の過去に何があったのか」 頼子さんは湯飲みを口元からゆっくりとちゃぶ台に降ろすと、そっと目を閉じた。 「すべては知らないわ……でも、あの子が誰を捜しているのかは知っています」 「誰……って人なんですか?」 「そう。あの子が捜しているのは、桐島あおい、という神姫マスターなの」 「桐島、あおい……」 知らない名だった。 「そうでしょうね。有名なマスターではないし……。 でも、あの子にとっては、とても大切な人だったのよ」 「……」 「あおいちゃんは、あの子にとって、親友であり、ライバルであり、武装神姫の師匠であり、絶望から助けてくれた恩人であり……本当の姉以上の存在だった」 「……教えてもらえませんか? 菜々子さんと、その桐島あおいという人のことを」 俺は、覚悟を持ってその一言を放った。 頼子さんが俺を見る。目が合う。 すると、頼子さんが微笑んだ。 「菜々子の言った通りね」 「え?」 「遠野くんの視線はいつも真っ直ぐだって」 「そんな……」 「いいわ。わたしの知っていることを話しましょう……少し長くなるけど、大丈夫かしら」 「お願いします」 俺は頼子さんに頭を下げた。 俺が顔を上げると、驚いたことに、頼子さんが俺に頭を下げた。 「ありがとう、遠野くん……菜々子を心配してくれて……あの子に踏み込んで、助けようとしてくれて……」 俺はまた恐縮してしまう。 頼子さんには、俺の言動など、何もかもお見通しのようだった。 次へ> Topに戻る>
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1111.html
このページは主人公が住む街周辺の紹介です。 ●VIS(バーチャル・イメージ・セキュリティー) 島田重工の子会社です。(オリジナル設定です) 子会社のくせに広さは東京ドームの数倍の広さを誇る会社。 斉藤朱美が働いてる会社であり、天薙龍悪がバイトをするはめになった会社です。 この会社は武装神姫の研究です。 ●丘上公園 まぁいわゆる普通の公園ですね。 場所は住宅街の山の上にあり、天薙龍悪が住んでる街全体を見る事が出来ます。 因みに丁度主人公が住んでる場所は海にも山にも近い都会に住んでいます。 ●アンダーグラウンド ぶっちゃっけ悪い人間しかいません。 無法地帯で隙を見せれば命も危ない所です。 この街に龍悪がお世話になったり世話をしたりする『★BLACK・STAR★』という店がある。 ●モアイ帝国 龍悪のベット下に健在している帝国です。 首領はパルカ。 この帝国はその名もとうりにモアイがいっぱいあります。 パルカの趣味で龍悪のベットの下はこんな国が出来ちゃいました。 ●愛車 スカイライン(GT-R V・spec(2002年モデル)車両型式BCNR34) 天薙龍悪の愛車です。 スカイラインが大好きです。 色々と改造していましてニトロシステムも搭載しています。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/257.html
2つ名 辞典 各作者様の登場人物紹介から抜粋させていただきました。 なお、Wikiに登録及び出演しているキャラクターのみです。 また、新キャラや新たな2つ名誕生の際は各作者様ご自由に更新OKです。 [非]= 非公式バトル [ロ]= ローカル(一部地域でのみ通用) [自]= 自称 《マスター編》 《アキース・ミッドナイト》・橘 明人 橘明人とかしまし神姫たちの日常日記 《G》・日暮 夏彦 HOBBY LIFE,HOBBY SHOP [非]《屍ケン》・ケン Mighty Magic 《死の恐怖-スケイス-》・橘 明人 橘明人とかしまし神姫たちの日常日記 《ソードマイスター》・浅見 秋人 春夏秋冬 《Dコマンダー》・日暮 秋奈 HOBBY LIFE,HOBBY SHOP [ロ]《公式武装主義者(ノーマリズマー)》・マイティのマスター Mighty Magic 《破壊大帝》・日暮 秋奈 HOBBY LIFE,HOBBY SHOP 《神姫編》 《紅き目の狙撃手》・十兵衛(銃兵衛) 凪さん家の十兵衛さん 《うさ大明神様》・ジェニー(ジェネシス) HOBBY LIFE,HOBBY SHOP 《Encount Striker》・ジェニー(ジェネシス) HOBBY LIFE,HOBBY SHOP [非]《クリムゾンヘッド》・シエン Mighty Magic 《紅の牙》 アリア ・ねここの飼い方 《紅の剣客戟》・十兵衛(真・十兵衛) 凪さん家の十兵衛さん 《見敵必殺の神姫 》・ジェニー(ジェネシス) HOBBY LIFE,HOBBY SHOP 《黒衣の戦乙女》・リン 武装神姫のリン 《銃剣士(ガンブレイダー)》・ミコ 橘明人とかしまし神姫たちの日常日記 《十兵衛ちゃん》・十兵衛 凪さん家の十兵衛さん 《神速の紅眼》・十兵衛 凪さん家の十兵衛さん 《スピットファイア》・アガサ ねここの飼い方 《青龍》・ベルセルク HOBBY LIFE,HOBBY SHOP 《隻眼の悪魔》・十兵衛 凪さん家の十兵衛さん 《B3(ビーキューブ)》・バーニング・ブラック・バニー 《紅霧の剣》・十兵衛(真・十兵衛) 凪さん家の十兵衛さん 《雷龍剣(サンダーソード)》・ベルセルク HOBBY LIFE,HOBBY SHOP 《乱射魔(トリガーハッピー)》・コニー 岡島士郎と愉快な神姫達 《緑色のケルベロス》・ノアール 橘明人とかしまし神姫たちの日常日記
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/78.html
あらすじ 無気力気味な青年、藤丘遼平の元に誤配されてきた悪魔型武装神姫。 ほんの少しの偶然とほんの少しの共通点が織り成す大きな変化…。 運命なんか、蹴っ飛ばせ。 著 不良品オーナー キャラクター紹介 オリジナル設定 ストーリー ☆第1~8話はSSまとめに掲載されているものに加筆修正しております。 ☆それ以外でも作者の気分次第であっちこっちに加筆修正されます。 詳しくは更新履歴を。 ☆コラボレーション大歓迎。 キャラはまだ多くないですが遊んでやってください。 第01話 「邂逅」 第02話 「開始」 第03話 「呼名」 第04話 「武装」 第05話 「歴史」 第06話 「世論」 第07話 「隻脚」 第08話 「初戦」 第09話 「友人」 第10話 「予約」 第11話 「一歩」 第12話 「相手」 第13話 「姫君」 第14話 「制限」 第15話 「騎士」 第16話 「防壁」 第17話 「博打」 第18話 「談話」 今日 - 昨日 - 総合 - コメントフォーム(ご意見・ご感想など、どしどしカムカム) 各話の最後に、次の話へ飛ぶことが出来るようにしておくと、見やすくて便利ですよ。 -- 名無しさん (2007-07-03 20 25 43) 第09話からですが、前話・トップページ・次話に飛べるようリンクを貼りました。 ご指摘サンクスです♪ -- 『不良品』オーナー (2007-07-10 20 02 26) 良い話ですね。少しマスターを見習いたくなりました。 -- 未来のオーナー (2007-08-07 16 42 54) 続きはまだですか? -- 名無しさん (2010-06-16 15 56 01) 私、この作品で神姫にはまったんですよねー。 -- y (2010-11-10 20 16 29) ・・・・待てど待てど続が出ぬのは悲しい物だ。 -- 咆哮伯爵 (2012-06-02 23 17 30) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/31.html
もう飼わない、そう決めてたんだけどな…… その日はふと思い立って、何時もの帰り道とは違う道を選んでみたんだけども、 その見慣れぬ通りにあった何かのお店はとても賑やかで活気に溢れてて。 少し寂しかったんだと、だからなんだと思う、気づくと中に入って店内の一際大きなスクリーンを眺めていたのは。 そこに映し出されていたその娘達は、機械とは思えないほどに、とても輝いて見えて…… 家路に着く私の手には1つの大きな箱 そのお店からそう遠くない我が家に帰り着く、玄関を開けると……ううん、いるわけない。 出迎えてくれるあのコはもういないんだから・・・・・・・ 居間に落ち着いてから、箱をテーブルに置いて、説明書とにらめっこしつつ開封していく。 衝動買いのコレのことはさっぱりわからないから、説明書の専門用語みたいなのを拾うだけでも手一杯。 ……へぇ、武装神姫って言うんだ。 ふむふむ……バトルやドレスアップなんかも……、 「あ……この娘猫型なんだ……」 いけないいけない、もう結構経ってるのにこの位で思い出してちゃね。 ええと開封したら自動的に起動するってあるから、早速起動させて 「あれ、いない……・?」 そこにはもぬけの殻になった箱が。 箱開けた時は間違いなくあったのに。説明書読みながら開けてたし、説明書に気を取られてるうちに勝手に起動しちゃったのかな、 でも説明書にはまずマスター登録が必須だって書いてあるのになんでだろう……? ・ ・ ・ ・ ・ ・ ねむいの……ねむいの……でも起きなきゃって、誰かが呼んでる気がするの…… 「……・んぅ」 目を覚ますとそこは知らない天井、しらない部屋、眠る前にみた無機質なとことはみんな違う感じで、 目の前にいる女の人はなにかブツブツ言ってて…… 「武装神姫って言うんだ……ふぅん、へぇぇ……」目がなんかマジで、 こ、こわいのっ! 武装神姫はバッ、と起きあがると、まるで本物の猫のようにテーブルから飛び降り、一目散に駆け出してく。 (うぅ、何処でもいいから隠れなきゃ。なんか怖いの!) ・ ・ ・ ・ ・ ・ 軽く居間を探してみたけれども、みあたらない、ドアはちょっと改造しちゃってあるのでこの部屋にはもういないかな。 玄関も窓も鍵は閉まってるから、外に出ちゃったって事はなさそう。 でもおもちゃの考えなんて……ネコ型おもちゃ……猫 「あ」 ふと気づいて、ドアを乱暴に開け飛び出し、あの部屋に向かって一目散にパタパタと駆けていく。 「そうよね、あのコだったら……」 「ひっく……ひっく……」 「ふふ、ここにいたんだ、怖がらないで出てきて、ね?」 やっぱりここにいた。あのコとおんなじ私の部屋ベッドの下、怖がったりするといつもここに…… そっと手を差し伸べる 「あ、痛っ……。ごめんね、びっくりしちゃったかな?」 ちょっと指先を噛まれちゃったけど、髪を優しく撫でてあげるとちょっとづつだけど、泣いてる顔を上げてくれて。 「怒ら……ない……?」 「どうして?」 「だって……逃げちゃったし、それに傷……」 「んーん、全然。それより私はキミが泣いてることの方が嫌かな?」 指先で、そぉっと涙を拭ってあげると、にぱぁと笑いかけてくれた気がして。 「うん、泣かないように……・するの。……あ、血が出てきてる、の」 私の指先にキスをするように、チロチロと傷を舐めてくれた。 それが私たちの始まりの鐘、だったのかな。 「あ、そうだ……コレ、あげるね」 ポケットから取り出したのは、可愛いリボンと大きな鈴のついた首輪。 それはとても大切な(だった)私の(あのコの) 「うにゃ?……わぁ、おっきな鈴だぁ♪ありがと~!」 大切な誓いの印。 「よろしくね、私の新しい同居人さん。私の名前は―」 *数日後 「にゃはははは!ここまでおいでー♪」 「こらー!待ちなさーい!」 部屋中元気に(物を散乱、破壊しつつ)飛び回っているあの娘と、それを止めようとして追いかけるももうヘロヘロな私。 あの娘はすっかり元気になったみたい。あとでそれとなく聞いたら、どうも説明書を読む時にかけていた瓶底眼鏡が怖かったらしい。 ……ちょっと気にしてるのに、ぐすん こねこの飼い方1,5 「んぅー、名前?」 「そそ、キミの名前何にしようかと思って、ね」 その娘は涙の跡を手でくしくしと擦りながら。 今は寝室から居間へと戻って、向かい合いながら座って改めて自己紹介の最中で 「あ、でも名前を名乗る時はまず自分からだよね、さっきはバタバタしてたしもう一度、 私は風見美砂、17の学生。呼び名は好きに呼んでいいよ。あ、ちなみに両親は海外出張中でこの家には私一人だけだから、 自由にくつろいでいいからね」 「はぁい、よろしくなの~みさにゃん☆」 「にゃん……ま、まぁいいか、あはははは…」 ううぅ、その愛くるしい顔でにぱぁと笑われながら言われたら何も言い返せないよっ。 「で。本題なんだけどキミの名前は何にしようか、それとも自分で考えてみる?」 「うん、考えてみるっ♪」 目をくりくりさせながら元気よくバンザーイをして答える姿は、「おっ持ち帰りぃ~♪」とか叫びだしたくなりそうで…何考えてるの私はっ! なんて思ってると、う~んう~んと唸り出して考え始めたみたい。 ふふ、やっぱり可愛らしいなあ。口をツンと尖らして、顔まで真っ赤にしちゃって、そうそう頭から蒸気が・・・・・・え、蒸気!? …バタ 「はぅぅぅ~~~」 「ちょ、大丈夫!? あちっ!?」 この娘は目をくるくるさせながら大の字にひっくり返ってしまい、思わず抱き上げようと触れた途端その熱さにびっくりしてしまう。 うぅん、可愛いやら大変やら…、結局その後は氷のうで冷やしてあげて、 気がついたら壊れてないか調べたりとドタバタのうちに夜になってしまいました。 「みさにゃん…ごめんね」 「うぅん。謝らなくていいから、明日には元気になろうね」 ハンドタオルやレースのハンカチでとりあえず作ってあげたベッドに寝かせてあげると、多少落ち着いてきたようで、指で撫でてあげると ゴロゴロと甘えた表情で指にじゃれてきて、こちらまで嬉しくなるような表情を見せてくれる。 「ね、やっぱり名前は私が…」 「あ、そうなの名前!名前ちゃんと考えたのっ。 …あのね、笑ったりしないで聞いてくれる?」 天使の笑顔を見せてくれるかと思えば、すぐにしょんぼりした顔になっちゃって、でもそんなこの娘が。 「絶対、キミが自分でつけた名前だもの」 そう、名前は自分の存在を示すもの。他の誰でもない1人だけの自分自身として。 「あたしの名前は~ ねここ 、なのっ!」 こねこの飼い方はこれにておしまい。 ねここの飼い方になるのですから 続く 上に戻る
https://w.atwiki.jp/batoron/
ここは4月23日に開始されたオンラインサービス「武装神姫 BATTLE RONDO」のwikiです。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1679.html
「今回は変則的に、三Sが斬るのお時間ですワン」 「でも今日は二人」 「ええ、本日は残るお一方への、サプライズをご用意しましょうかとワン」 「サプライズ?」 「はい、先日めでたく"クラブハンド・フォートブラッグ"が完結いたしまいたので、そのお祝いにとワン」 「それ、名案」 「でしょうワン? まぁ私たちのアングラSSごときが、武装神姫SSまとめwikiの人気コンテンツである"クラブハンド・フォートブラッグ"と関係などあろうはずはないんですけれどもねワン」 「うん、建前上」 「はい、建前上ですワン」 「それでこんなに豪華」 「いきなり話が飛びましたが、これもテッコさんの芸風と受け流しまして、はいその通りですワン」 「花束……垂れ幕……軽食……クラッカー……」 「スピーチも用意してきましたワン。えー…… 『ミヤコン様ハルナ様サラ様、そのほか"クラブハンド・フォートブラッグ"関係者の皆様、この度は完結おめでとうございます。今まで私たちを楽しませてきてくれた名作とのお別れは寂しい限りですが、何事にも区切りは必要というもの、長らくお疲れ様でした。 物語にはひとまずのエンドマークがついても、その中で生きてきたハルナ様サラ様そのほかの皆様方の『これから』はまだまだ続くことでしょう。それが明るく壮健なものであることを願ってやみません。 かなうならば時折、その『これから』を垣間見ることができることを願います。 またミヤコン様におかれましては、"クラブハンド・フォートブラッグ"以外の作品ででもお目にかかれるならば、こんなにも喜ばしいことはありません。 これからの一層のご活躍を、ご期待申し上げております。 十一月吉日 "三Sが斬る"スタッフ代表 犬丸 』 ……こんなものでいかがですワン?」 「犬丸の語彙の豊富さは、武装神姫として異常」 「もうちょっと素直に喜べるお言葉を頂きたいところではありますが、お褒め頂き感謝ですワン」 「あとはゲストを待つばかり」 「はい、この部屋に入ってきましたら、まずは不意打ちで盛大にクラッカーでお出迎えをワン」 「いえっさー」 「(……と、ちょうど入り口付近で物音がワン)」 「(……テッコ、配置完了)」 「(……犬丸、同じく配置完了ワン。目標が扉を開けた瞬間、作戦開始ですワン)」 「(……Tes.)」 「(……了解の示す返答がテスタメントとは、またコアなところを……む?!)」 「(………………!)」 (窓ガラスの割れる音、続いて何か硬質なものが転がる音。そして間髪入れず、破裂音。 「グレネード!」「違う、これ陽動」「なら本命は」などの怒号が飛び交い、激しい戦闘音の連鎖する中、調度品が壊れる音が響き続け……やがて途絶える) 「制圧完了(クリア)! ハッハー、悪魔型や犬型ごときが、このミリタリー丸出しのフォードブラッグにアンブッシュをかまそうなど、10年早いと知りなさい! 何を企んでいたかは知りませんが、アンブシュしようとして逆に奇襲されていては世話はありませんね! さあさあさあ、吐いてもらいましょう、一体何を企んでいたか、いえどっちかと言えば吐かないでくれたほうが楽しい尋問タイムが満喫できて私としてはお勧めですが、さあさあさあ! ………………………………………………………………ってあら?」 「………………………」 「………………………」 「………………………」 「……まぁ、これも彼女たちらしいと思えないこともないですねぇ」 「それでいいの? それでいいのか?!」 「なんにせよ、お疲れ様でした、ということで。……いろんな意味で」 <戻る> <進む> <目次> 犬子さんの土下座ライフ。 クラブハンド・フォートブラッグ 鋼の心 ~Eisen Herz~