約 2,308,069 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/219.html
リンク名 ? いつか光り輝く 真面目な振りしておバカなネタの為だけにでっちあげられたお話。 画面サイズはXGA以上を推奨。 1.0 別の何か 2.0 あかいそら 3.0 遺品 ※HOBBY LIFE,HOBBY SHOPとクロスオーバー 3.5 ラジヲ 武装神姫・お手紙相談室 4.0 融合~GとG ※HOBBY LIFE,HOBBY SHOPとクロスオーバー 凪さん家の十兵衛さんの第九話<GとJ> とリンク 人物設定 神姫(?)設定 装備品設定(暫定) 今日 - 人 昨日 - 人 累計 - 人 あちらの書き込み見ました。 いいネタなので様子見て使えそうならそのうち使おうと思っておりましたよ。 その辺どうなんでしょう、センセ(笑) -- Gの人 (2006-11-05 13 03 05) うわ。読みづらいから編集で改行したら履歴に載ってしまいました(汗)重ね重ね失礼。 -- Gの人 (2006-11-05 13 07 30) あふれ出る妄想を止める権利も術も、誰も持ち合わせてはいないのです。 -- 柏木ががが (2006-11-05 22 19 46) こちらにも。確認しましたー。わざわざお手数掛けて申し訳ないです。(礼)ネタは有り難く(笑) -- G (2006-11-06 01 05 01) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tokimekicn/pages/1593.html
ラビリンス-あなたに届くまで- 馆林见晴的Image Song之一。 歌曲试听 歌曲信息 作词:菊池志穂 作曲:M Rie 编曲:米光亮 Guitar, Synthesizer:米光亮 Chorus:広谷順子,比山貴咏史,木戸やすひろ 演唱:菊池志穂 歌词 青い空を泳ぐ 鳥の羽根のような やわらかい気持ちを ギュッと抱きしめた 風の音の中に あなたの声 探す 目が覚めても まだ 夢を見ている あなたに出逢った日から 迷いこんでる ラビリンス いつも あなたを見てた 果てない地図を広げて 未来 思い描く 砂の時計のような 一秒ごとの想いを あなたに届けたい 深い森の中で 夜明けを待っていた 涙色の星を ずっと数えてた 白い雲のような すれちがう心に 手をのばしたけど まだ届かない あなたの瞳の奥に 広がっている ラビリンス いつもあなたのそばで 果てない地図に明日を 描いていきたいよ 波に揺られるように迷い続ける 想いがあなたに届くまで いつも あなたを見てた 果てない地図を広げて 未来 思い描く 砂の時計のような 一秒ごとの想いを 信じているから いつもあなたのそばで 果てない地図に明日を 描いていきたいよ 波に揺られるように迷い続ける 想いがあなたに届くまで 收录CD 馆林见晴 My Sweet Days (1998/11/06) 相关页面 音乐
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/765.html
熱き心魂──あるいは二日目その一 さて、“鳳凰カップ”という祭りもいよいよ折り返しを過ぎ二日目。 今日も昨日同様……いや、それ以上に私・槇野晶と“妹”のアルマは 出典ブースの準備に余念がない。何せクララ……もとい梓とロッテの “大番狂わせ”は、良かれ悪しかれ多少の注目を集めてしまう物だ。 MMSショップ“ALChemist”のホームページにも、問い合わせが幾つか 寄せられていた。恐らくブースへの来客数も微増するだろう、有無。 「というわけでだアルマや、今日は朝からかっ飛ばして良いぞ?」 「え、ええっ!いいんですか!?……レパートリー無くなりそう」 「一向に構わん。全力全開、魂の限りを込めて唱い上げるのだ!」 「……はいっ、精一杯……唱える限り、あたし……唱いますね?」 本当は誰かに手伝ってもらいたかったが、梓とロッテは決勝ブロックの 説明を受けねばならぬ故、武装一式を持って入場時に別れたっきりだ。 こういう時に手を貸してくれる係累はいないし、“オーナー”とて原則 店の経営自体には不干渉だ。今後も決して、表に出る事は無いだろう。 アルマは客引き……を兼ね“己”を表現する為、ブース内のステージで 唱うのが仕事だ。なので、今日も私一人で此処を切り盛りする訳だな。 『只今よりゲート開門いたします!皆様、二日目も頑張ってね~っ!』 「……にしても昨日もそうだが、妙にノリノリだなこのウグイス嬢め」 「なんというか、マイスターみたいな印象受けますよね……あ、いえ」 「ちょっと待てアルマ、私はあんな可愛げ満載の雰囲気ではないッ!」 「そんな事はないんじゃないかな、小さなレディ達?十分、可憐だよ」 思わず噴きそうになりつつも、慌ててアルマから手を離し正面を見る。 そこにいたのは既に幾人か並んでいる客達だった。その先頭にいたのは 以前クララの初戦を務めた“アラクネー”のオーナー、前田氏だった。 ……この様な歯の浮く台詞が言えるのは、彼だけだ。間違えはしない。 無論、アラクネー嬢も一緒だ。とは言っても、彼女はスーツ姿だがな? 「げふげふ……貴様ら、アラクネーにウチの服など入り用なのか?」 「服その物は某の趣味ではないが、ネクタイだけなら良さそうでな」 「えっと……そう言えば、そうですね。ネクタイなら、合うかも?」 「アルマ君、だっけ……君は、ライブの準備をしなくていいのかい」 「あっ!?す、すみません今すぐにしますからっ!あうう……ッ!」 前田氏に急かされて、アルマが楽屋の用途を為すコンテナに飛び込んだ。 その合間に私は、アラクネー嬢のスーツに合うネクタイを見繕ってやる。 そして彼らを捌ききり、次の者を応対する頃……それは唐突に始まった。 ハンディ・シーケンサーによるパーカッションの音色に続き、弾ける弦。 それは地中海の潮風を思わせる軽快なリズム、それでいて勇壮な音色だ。 『♪ビルの林-おか-に小さな躯晒して、水面に映した想い出-かげ- 汐の様に遠ざかる日々……それでもあたし、振り返らず進むの 暮らした昔大事にしたい!でもねもっと、今を輝かせたいッ! 星無き遙かな黒天-よぞら-に、茜-あさひ-の色を宿したいの! 現在-今-が果てに過ぎてもあたしの想い、決して消させないよ そうよ──────忘れないの、この傷-むね-の痛みはッ!!』 題名は“朱金-あかね-の夜明け”。ラブソングなのか戦いの挽歌なのか 良く分からぬのだが、作詞作曲等全ての作業をアルマが行ったらしい。 アルマに言わせると『あの人の声には、届かなくてもいいんですよ』。 つまりは自らの言葉で、声で……そして想いで、曲を作りたいらしい。 こういった行為は、まさに神姫の“創造性”の極北とも言えるだろう。 テンポの速い曲故か、あっという間に……4分足らずで独唱は終わる。 「う……うおおぉぉー!?唱ってる、神姫が唱ってるぞぉーッ!?」 「戯けッ!怪物でも見る様な声を出して、それ程驚く事か貴様ッ!」 「いやだって……この娘“アルマ”だっけ、ストラーフでしょ?!」 「有無。だが戦いだけが神姫の姿ではないのだぞ、この服の様にな」 喚く男性客……恐らくは高校生か?……を一喝しつつ、私は思い出す。 現在の様にMMSが神姫として……更には“武装神姫”として、規格の 統一が為される前の試作期に何タイプか存在した、“神姫”達の名を。 故あって、私は神姫の黎明期……試作段階の逸話を色々と知っている。 その頃は音感能力特化型等、実に様々な能力を持つ神姫が試作された。 中でもとあるタイプに属する一人の神姫は、“訃報”が報じられた程に 一過性ながらも人々の話題となった、言語処理系特化型の神姫である。 そうか、もう大分経つか……“武装神姫”以外を知らぬ者も多い筈だ。 『えっと……皆さんッ、今日も“鳳凰カップ”に来てくださって……』 『Woooooooooooooooooooooooooooo!!!!』 『……あ、ありがとうございますっ!このお祭りに花を添えたくて!』 そんな感慨も、アルマの声に惹かれて訪れた客達への応対と、それ以上に アルマの前に群がってきた“観衆”の熱い叫びに、早々と掻き消される。 ……にしても、何十人いるのだ?今日は“鳳凰カップ”の決勝戦である。 そちら目当ての方が必ず多い筈で、しかもこのブースは“祭典”で用いる 簡易型テーブル3~4台分の幅しかない。それなのに、この盛況振りだ。 『恥ずかしかったけど……今日は一日唱い続ける事にしましたッ!!』 「凄い人手ですね、決して大きくないブースなのに買い物客も聴衆も」 「む?貴様ら……戸田静香とココか。暇潰しに来た……いや、違うか」 「まさか。私も個人ブランドをやっているんです、気は抜けませんよ」 客の列に紛れてやってきた戸田静香と、会話をする。そう言えば彼女も “TODA-Design”という銘で、エルゴ等に神姫用衣装を提供していた。 不敵に笑う彼女らしい動機とも思えた……のだが、真実は違う様だな。 そして私達を後目に、アルマの挨拶で“観衆”は一気に燃え上がった! ……この場合“萌え上がった”でも間違っていない気がするな、有無。 「静香が“ライバル”の偵察をしたい、って建前で……もごもご!?」 「あくまでこれは偵察なの。そうでしょココ?ごめんなさい、晶さん」 「まあどちらでも私達は構わぬ。存分に見て、聴いてゆくが良いぞ!」 『拙いあたしの唄ですけど、少し疲れたら聴いていって下さいねッ!』 『アルマちゃーんッ!!いーじゃん、いーじゃんすげーじゃんッ!?』 『次は“妹”を題材にした……“天空-あおいそら-の鳥”ですッ!!』 『Woooooooooooooooooooooooooooo!!!!』 ──────不死鳥の様な心は、皆も生き返らせるんだよね。 メインメニューへ戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1158.html
{表の世界の戦闘} 現在、俺がいる所は神姫センターにいる。 細かく言うと神姫センターの中にあるオフィシャルバトルという部屋に居る。 この部屋には巨大な箱型の筐体がいくつもあり、その中で武装神姫達が戦うバトル用の室内みたいなもの。 ルールは簡単。 武装神姫同士がバトルし、力尽きた神姫が負けというシンプルな勝敗だ。 オーナーの場合、基本的に神姫が闘っている間はオーナーはただ見てるだけ。 観戦というべきかな? ある程度オーナーからの指示とか命令を言ってよいとも聞いたし、まぁ司令塔みたいなもんだな。 俺はそんな部屋の中が見渡せる場所の椅子に座って煙草を吸ってた。 勿論喫煙用の席でだ。 ん、何故俺がこんな所にいるかって? 一応バイトだからといって、俺はこいつ等(アンジェラス達の事)のオーナーだからなぁ。 ズーっと部屋の中で遊ばせとくのも、ちょっとなぁ~、と思い俺は神姫達にこう聞いた。 「お前等、バトルに興味あるか?」 言ったあげく、この場所に来てしまったというわけ。 あの時のクリナーレの様子は凄かった。 『やっと闘えるよー!』と言いながらはダンベルをブンブン回しながら、はしゃいでいたもんなぁ。 そして以外にも、気が弱いパルカがバトルに興味があるという事。 アンジェラスやルーナについては、バトルする否かは俺の意志に従うまでらしい。 そんなアンジェラス達は今俺の両肩にチョコンと座ってワクワク、ウキウキしているご様子。 …そろそろ行くか。 煙草を灰皿に入れ、立ち上がる。 そのまま寄り道せずに、他の人が使ってなくて空いている筐体の目の前で立ち止まる。 ふむ、中はゴーストタウン…かぁ。 よく出来てる。 俺がフムフムと筐体に興味を示してると、クリナーレが俺の頭に上り騒いだ。 「ねぇねぇ、アニキ!ボクが一番最初に闘っていい?」 どうやらクリナーレの奴は初陣したいらしい。 その発言を聞いた他の神姫達も。 「ご主人様、我侭は言いません…ですけど、やっぱり一番最初にご主人様と一緒に闘いたいです!」 「アタシもお姉さまと同意権ですわ」 「お兄ちゃんのためなら、私、頑張ります!」 アンジェラスは俺の目の高さに合わせ、リアウイングAAU7を使って空中停止しながら言う。 ルーナは俺の右耳近くで言い、パルカは左耳近くで言う。 俺は溜息を吐き、空中停止しているアンジェラスを右手の手の平に着地させる。 「あのな~お前等。対戦相手がいないのに、そーハシャグなよ。誰が初陣を切るかは俺が決める。だから大人しく待ってろ」 『は~い』と四人一斉に言う俺の神姫達。 意気投合してるなぁ~。 おっとー。 対戦相手が来たみたいだ。 年齢は俺より上のサラリーマンぽい人だった。 軽く挨拶してお互いのどの神姫と闘わせるか話す。 対戦相手のオーナーレベルは中の下ってな感じだな。 相手の神姫は悪魔型のストラーフかぁ。 レベルは…20。 攻撃・命中・回避・防御も全て平均的。 LP・SPはレベル無し。 さて、誰で初陣を切るか…。 アンジェラスは近距離・中距離・遠距離で斬撃・射撃が得意、何処でも攻撃できる万能型。 クリナーレは近距離で打撃が得意、高い攻撃ができる近距離型。 ルーナは中距離で斬撃が得意、ヒット&ウェイでトリッキーな攻撃ができる中距離型。 パルカは遠距離で射撃が得意、スナイパーな攻撃ができる遠距離型。 ん~どれも利点があるけど、相手の武装が気になる。 さぁ誰を選ぶか…。 「相手の武装が解らないからここはアンジェラスで」 「接近して相手をすぐ倒すクリナーレで」 「トリッキーな攻撃で相手を翻弄させるルーナで」 「相手を寄り付かせないで倒すパルカで」
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2700.html
夏特有の熱い日射しの中、公園にさしかかった辺り。妙にツヤツヤとした華凛と、すっかりくたびれた私が歩いていた。 結局あの後、華凛に身体の隅々までいじくりまわされた。もう、ゴールしても、いいよね? 「いや~、これでまた樹羽と仲良くなれた気がするわ♪ 樹羽の顔もエロかったし♪」 「……おやじ臭い」 「いいじゃん、女の子同士なんだし♪」 「よくない」 「これで今夜のオカズには困らないわね!」 「私、美味しくない」 「大丈夫、美味しく食べるから」 「意味がわからない」 「樹羽はしらなくてもいいの! むしろ知っちゃいけないの!」 「……?」 知るな、と言われたら気にはなるが、ここは素直に引いておこう。なんだか嫌な予感がする。私は話を切り替えた。 「それで、なんの筐体が入ったの?」 「神姫のヴァーチャルバトル用の筐体だよ!」 華凛は興奮気味に声を高くする。それほど興味があるんだろう。 「今まで、首都圏のゲーセンにはあったんだけど、地元には無かったんだよね~。これでくすぶってたマスター連中も暴れだすよ~?」 「ふ~ん……」 「ふ~んって、興味ないの? 神姫」 「神姫は知ってる。でも詳しいことは知らない」 そう言うと、華凛は胸をのけぞらせる。自慢したいのだろうか? 「そう言うだろうと思って……はい!」 華凛はバッグの中をガサゴソと探り、一冊の本を取り出した。武装した神姫のシルエットが表紙の少し厚い本だ。 タイトルは『神姫の今昔』。 「そこの木陰で読んでてよ。あたし、飲み物買ってくるから」 「あ、ちょっと……」 私の制止も聞かず、華凛は行ってしまった。一人残された私は、仕方なく木陰に移動。少し考えてから、本を開いた。 2030年、異様とさえいえる加速度で発達した人類の科学は、人の脳というシステムそのものを全て量子コンピューターにコピーするという半ば強引な方法で、人間とさして変わらないレベルの思考を可能にしたAIを作り出した。このAIは以後改良を重ね、様々な形でロボットに組み込まれていくことになった。体長15cmの高性能小型ロボット。そう、2031年に発売され後に武装神姫と呼ばれる彼女達にもである。 2040年、人はついに電子の海に人の精神を送り出すことに成功する。『神姫ライドシステム』と名付けられたそのシステムは、人間の意識を機械の体である神姫の中へ、つまるところCPUという仮想空間の中に繋げることを可能にした。さらにはこれを応用し、神姫を介して別の電脳空間への接続まで実現したのである。20世紀末などにSFで描かれていた『ネットダイブ』などと呼ばれる仮想空間へのリンクを可能にした画期的な技術。だがこのような技術でさえ表立った注目をされないほど―― 「えい」 突然、頬に冷たい物が押し当てられる。それがペットボトルと気付くのに時間はかからなかった。 「冷たい」 「ずいぶん真剣に読んでたわね。やっぱり興味あるんじゃないの?」 「……ない」 私は本を閉じて、ペットボトルを受け取った。 「そう? 妙にはまってた気がしてね」 「……本はじっくり読む方」 不覚にも、華凛の接近に気付かないほどに読みふけっていたことは確かだ。 「ふ~ん、まぁいっか。まだ読む?」 「ううん、もういい」 私は本を華凛に返す。華凛は本を受けとると、バッグの中にしまった。 「じゃ、行こっか」 「うん」 木陰から出る。また熱い日射しが照りつけてくる。 神姫……か。 第一話の1へ 第一話の3へ トップへ戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2457.html
MMS戦記 外伝「敗北の代価」 「敗北の代価 4」 注意 ここから下は年齢制限のある話です。陵辱的な描写やダークな描写があります。 未成年の方は閲覧をご遠慮下さい。 バトルステージの脇には、観客たちが座って夕食を食べている。 机の上には様々な料理や酒が並び、そして神姫サイズの飲食物が置かれていた。 観客たちは下卑た視線で瑠璃やスクルドをなじる。 オーナー1「畜生、いい女だぜ・・・一発やりてえぜ」 神姫1「スクルドか・・・まあ、なかなか強い神姫だけど、グロリアには勝てないでしょうね」 オーナー2「おい、おまえどっちに賭ける?」 オーナー3「答えるまでもねえ」 神姫2「さて、何分持つか・・・楽しみですね」 神姫3「何分で勝負が終わるか賭けましょう」 神姫4「6000万の大金賭けたバトルだ、メッタに見られるものじゃないですね」 オーナー4「瑠璃ちゃん、可愛いねー俺も種付けしたいなー」 神姫5「アホな女やでーほんまーどうしようもないでー」 オーナー5「同じ女としてコイツは最低だな、好きでもない男の精子欲しがるとか・・・下種め」 神姫6「ああーはなりたくないよねー」 神姫7「本当本当♪」 オーナー8「へっへへ、孕み頃のいいメスだな。俺もああいう女に思いっきり種仕込みたいぜ」 神姫8「マ*コ丸出しでカッコイイ!!」 神姫9「ショーの始まりですね。ワクワクします」 神姫10「これだから非公式バトルロンドはやめられねえぜ」 神姫11「わくわくしちゃいますね、ウェヘッヘヘ♪イヒッイヒヒヒ」 オーナー9「瑠璃ちゃん、孕まされちゃうのかー残念―」 オーナー10「売女が・・・薄汚い・・・」 神姫12「グロリアっーーー手を抜くなよ!!即効でぶっ殺せ!!」 神姫13「ヒューーー♪」 オーナー11「ギャッハハッハア!!」 バトルロンドのステージが動き出す。 東條がマイクを持って叫ぶ。 東條「さて、今回の戦っていただくステージはこちらミニチュア市街です。ご覧ください。」 小学校の標準的なプールサイズ、幅12m×長さ25mほどのステージにはびっしりと小さなミニチュアの建物が並びたち、町並みには線路まで敷かれ、電動の列車が走っている。 東條「1/150サイズの町並みを再現したミニチュアモデル、このステージで今回は戦っていただきます」 カミュが捕捉説明をする。 カミュ「複雑な市街地での戦闘になりまーす。障害物をうまく利用して戦ってね」 東條「ルールを説明しましょう。1対1のデスマッチ、相手がサレンダーもしくは機能停止すれば試合終了です。武装・戦術はなんでもなり、バトルはこのステージ内のみ、ステージにはみ出た場合は失格となります。制限時間は1時間、1時間を過ぎても相応が生き残っていた場合はダメージが大きい方が敗北者となります」 カミュ「シンプルシンプルー」 東條「相応以上のルールでよろしいですね」 海原「うむ、問題ない」 瑠璃「・・・・かまわない」 東條「了解しました。ちなみにこのバトルロンドは、ネットの裏サイトでも生中継で公開されます。お互い、よいバトルを望みます」 グロリア「おい」 グロリアがくいっと顎をしゃくる。 東條「なんでしょう?グロリアさん」 グロリア「能書きはいい、さっさと始めろ」 観客席から野次が飛ぶ。 神姫1「いいぞーグロリア!!」 神姫2「そうだ!!さっさとはじめやがれ!!!!!!!!!」 神姫3「けひゃっはは!!あへえ!?」 東條「これは失礼を・・・では・・・」 グロリアとスクルドがフィールドの端のゲートに上がる。 カミュがハンドガンをさっと宙に向ける。 東條「バトルロンド・・・・レディーーーーーーーーーーー」 海原がぐびっとワインを飲み干す。 瑠璃がぎゅっと目をつぶり、祈る。 瑠璃「スクルド・・・・お願い・・・」 東條「GOッ!!!!!」 グロリアのバイザーががしゃんと閉じる。 リアパーツの支援AIが機械ボイス(マシンボイス)で答える。 支援AI「セントウ システム キドウ」 ドンッ!!!! グロリアがバーニアを吹かして、一気にステージの中央に飛び上がる。 スクルドがさっとビルの上に飛び乗りランドグリーズ、レールガンを撃つ。 スクルド「絶対に!!負けるわけにはいかない!!」 グロリアが最小限の動きで攻撃を回避する。 グロリア「何を寝言を・・・負けていい勝負などあるわけなかろうが・・・・」 海原「グロリア、敵は前回と同じ戦乙女型だ。ノーマルの戦乙女型ヴィオラモデルだ。高出力のレールガンと近接装備に気をつけろ」 グロリア「了解!」 グロリアはリアパーツの機関銃をスクルドに向けて撃ちまくる。 ドドドオドドドドオンッ!!! スクルドはビルを影に低空飛行で回避する。 瑠璃がマイクでスクルドに指示をする。 瑠璃「グロリアはワシ型の強化カスタム機よ、ヤマネコ型の武装を追加装備して武装を増加させてるわ、その分、機動力は落ちてるからその点を狙って!」 スクルド「分かりました!」 市街地で蒼い神姫と青い神姫が軌跡を描きながら激しい攻防を行う。 ズンズウウウン!!!バキン!!ドヅウウン!! 破壊されるミニチュアの街並み、舞い上がる粉塵とガレキ、グロリアがレールキャノンを鋭く放つ、スクルドも同時にレールガンを放つ。 バキン!!ドキュン!! 空中で同時にお互いの弾丸が命中して爆発する。 東條「さあさあ!!いきなりヒートアップしてきました!お互いに名のあるランカー神姫!一歩も譲りません!!」 カミュ「2人ともがんばってー」 観客席では多くの神姫とマスターがバトルを見て騒ぐ。 神姫1「いいぞ!!やれ!!殺せ殺せ!!」 神姫2「八つ裂きにしろ!!」 オーナー1「いい動きするなー2人とも」 オーナー2「市街戦か・・・障害物多いし、一瞬のミスが命取りだな」 神姫3「グロリア!!!!殺せ!!なにしてんだ!!!遊ぶな!!」 オーナー3「瑠璃―!!やらせろ!!げふえへふえー」 グロリアがショットガンを撃ちながら突っ込む。スクルドが地面をレールガンで撃つ。 ズッドオン!! ガレキの山がショットガンの弾丸を止める。 グロリア「ほう、いい判断だ!だが、甘い!」 グロリアは脚部に装備したハフ・グーファを発射する。 バッツガアアン!! ガレキの山が吹き飛び、グロリアはまったく速度を落とさずにスクルドに急接近する。 瑠璃「スクルド!!」 スクルドは大剣、ジークフリンデをブンと振り回しグロリアに突っ込む。 スクルド「うおおおおおおおおおおお!!」 グロリア「なっ!?」 バッキン!! スクルドはグロリアのショットガンを真っ二つに切断する。グロリアは機関銃を発砲する。 ダダッダダッダダッダダダン!! スクルドはグルグルと大剣を振り回し、機関銃弾をはじき飛ばす。 グロリアはバックブースターを吹かして間合いを開ける。 グロリア「はっははは!!!下手な小細工は効かぬというわけだな!!!」 海原はくいっとワインを注ぐ。 海原「グロリア、遊びすぎるなよ・・・こいつ、前回戦ったときよりも強いぞ」 グロリア「ふ、ケツに火が付いているだけだ。負ければマスターが孕まされてしまうからの」 グロリアがペロリと舌なめずりをする。 スクルド「はっ・・・はっ・・・はっ・・・」 スクルドが荒い息を吐く。 瑠璃「スクルド・・・いいわ、その調子よ」 スクルドはレールガンを構える。 スクルド「マスター・・・・私に力をください・・・絶対に・・・絶対に負けない力を!!」 瑠璃は目を閉じて祈る。 瑠璃「スクルド、幸せになろう・・・ゆうすけが・・・元気になってまた、みんなで笑って暮らせるように・・・なろう」 スクルドのCSCがドクンと波打つ。 スクルド「武装神姫の強さはマスターとの思いで決まる!!!私は信じています!!マスターと私の絆を!!思いを!!!!!!」 二階の観客席からバトルを観戦する神代たち。 ルカ「あわわわ、すすごいですねー」 神代「・・・」 安藤「観客の皆さんもお楽しみのようで、賭けの方も盛り上がっておりますね」 安藤の視線の先には、何分でどのように勝負が付くのかを予想する賭けで大騒ぎとなっている。 神代「これが武装神姫のバトルのなれの果てか」 ルカ「ま、マスター?どうしたのですか」 神代「なんでもないさ・・・」 グロリアはリアパーツからヒートブレードを取り出す。 海原「グロリア、さっさと終わらせェ・・・もう、たまらんわー、はやく瑠璃ちゃんとラブラブ子作りしたいぜ・・・俺と瑠璃ちゃんの子供はきっと可愛いだろうなー」 グロリア「やれやれ、そんなに子供が欲しいのですか?」 呆れた顔で肩をすくめるグロリア。 海原「可愛いぞー瑠璃ちゃん美人だからなー、戦いに勝ったら子供が出来るんだぞ、グロリア!!お前も俺の可愛い赤ちゃんみたいだろ」 グロリア「見たいですねー」 棒読みで答えるグロリア。 海原「だったら絶対に勝てよ!!赤ちゃん作るぞ!!」 海原は興奮する。 グロリア「変態ですねマスター」 海原「男はみな変態だぜ?グロリア?男の目的はな、いかにして自分好みのメスを見つけて孕ませて子孫を残すことしかないんだぜ?」 グロリア「まあ、でも私もまんざらでもないかも知れません。マスターの赤ちゃん見てみたいです」 海原「だろォ?」 グロリアはヒートブレードが熱く熱する。 グロリア「私は武装神姫ですから、マスターの子供を作ることは出来ません・・・ですが・・・別の手段でマスターの子孫を残せる手伝いが出来るなら・・・それはそれでうれしいことなのかも知れませんね・・・」 グロリアはふっと優しい顔で答える。 海原「グロリア・・・お前」 グロリア目掛けて、スクルドがレールガンを撃つ。グロリアはばっと横っ飛びに飛び、レールキャノンを放つ。 スクルドの後ろの商業ビルに命中し派手にガラスを舞い散らせながら崩れ落ちる。 グロリアとスクルドはお互いに牽制するようにレールガンを放つ。 黄色い弾道がお互いの脇をびゅんびゅん音を立てながら通り過ぎ、ミニチュアの街並みが崩壊していく・・・ グロリア「うおおお!」 グロリアが熱されたヒートブレードを振るう。スクルドがそれをはじき返し斬り付ける。 スクルド「やああああああああ!!」 バキンガコン!! 観客たちは派手なバトルに興奮し歓声を上げる。 両者一歩も譲らない激しい攻防、飛び交う弾丸、粉々に砕け散る道路のアスファルト、崩壊するビル、燃え上がる家屋、圧倒的な破壊のセレモニー スクルド「絶対に負けない!!私はァ!!負けられないんだ!!!」 グロリア「武装神姫は力だ!!力こそすべてだ!!!キサマも武装神姫ならば力を見せて見ろ!!!」 スクルド「黙れ!黙れ黙れ!!私はッ!!!!!!!!!!!!絶対にィ!!!正しい!!!」 スクルドがレールガンを撃ちまくる。 グロリアは全身に装備されたスラスターとウイングを複雑に動かして攻撃を回避する。 グロリア「勝った者が正義だ!!キサマが正しいと言うのなら・・・武装神姫ならば!戦いに勝って、それを証明してみせろォ!!!!!」 スクルド「うああああああああああ!!!」 スクルドが大剣を振り上げる。 グロリア「おおおおおおおお!!」 グロリアがヒートブレードを振るう。 ガキン!!バッキイイイン!!!ドキュン!! お互いの剣が激突するたびに火花が散り、剣戟音が響く。 スクルド「絶対に負けない!!絶対にィ・・・・・負けられないんだからぁ・・・!!」 スクルドがぎりぎりと力任せにグロリアを叩き斬ろうと大剣で押し斬る。 グロリア「ぐっ・・・おおお・・・おおおおおお!!」 グロリアのエンジンがドルンドルンとフルスロットルで唸る。 スクルド「ッ!!!!」 グロリア「うおおおおおおおおおおおおおお!!」 ドッツオオオン!!! グロリアはスクルドと鍔迫り合いを行ったまま、エンジンの出力を全開に開放してメインストリートをかっ飛ばす。 グロリア「パワーがダンチなんだよ!!!!」 スクルド「はっ!?」 スクルドの後ろには巨大なガラス張りのビルが立っている。 グロリア「つぶれろ!」 ドガアアーーン!! ビルに思いっきり体当りをするグロリアとスクルド。 もうもうと砂埃とガラスの破片が舞い散る。 東條「おおおーっと!これは決め手となったか!?どうなるこの勝負!!」 東條はマイクを掴んで叫ぶ。 カミュがニヤニヤと笑う。 カミュ「あーーあーーこりゃもうダメかな?」 スクルド「がはっ!!」 リアパーツが粉々に砕け散り、アスファルトにたたき付けられるスクルド。 グロリアもエンジンが熱暴走を起して火が吹き出ている。 グロリア「はっ・・・はあはあ・・・はあ・・・」 リアパーツを投棄する。 瑠璃「いやあ!!スクルド!!スクルド!!」 海原「よしーいいぞ!!グロリア!!トドメを刺せェ!!」 スクルドがよろよろと立ち上がり、大剣を構えなおす。可動ウイングをショックアブソーバーにして衝撃を最小限に抑えたようだ。 スクルド「ま、まだです・・・まだ私は負けていません・・・」 スクルドが余分な装甲や武装をパージする。 グロリア「だよな・・・勝負はここからだ」 グロリアも不要な装甲を廃棄する。 瑠璃「スクルド・・・・」 スクルド「私・・・幸せになりたい・・・マスターとゆうすけ君と一緒に笑顔で笑って・・・幸せになりたい・・・」 瑠璃「うん・・・幸せに・・・なろう・・・スクルド・・・」 瑠璃の目から一筋の涙が落ちる。 グロリア「ふん・・・まるで、私たちが悪者のような言い草だな・・・」 スクルドがキッとグロリアを睨む。 グロリア「・・・・なんだ?その眼は?」 スクルド「あなたのマスターは下種です」 グロリア「なに?」 海原「おほッ?」 にやつく海原。 スクルド「お金で、私のマスターを買って無理やり赤ちゃんを作らせようなんて・・・下種ですッ!!!!!!」 グロリアの顔面にビキッと青筋が走る。 グロリア「なにを・・・」 海原「あはは、言うなーコイツ」 グロリア「もとより・・・もとより、貴様らが始めたことだろうがぁ!!!!!!」 ぶっちとブチ切れたグロリアはヒートブレードを振りかざし、突っ込んだ。 スクルドとグロリアが再び激しい剣戟を行う。 グロリア「取り消せ!!キサマァッ!!!!!!!!私のマスターが下種だとォ!?」 ガンバキン!!グロリアはメッタ撃ちにソードを斬り付ける。 スクルド「ぐっ・・・あ・・」 スクルドは激しいグロリアの攻撃をさばくのに必死だ。 グロリア「取り消せッと言っているゥ!!!!!!!」 スクルド「ぐ・・・・」 グロリア「我がマスターをォ!!!侮辱するなァ!!!!!」 バキンン!! グロリアのヒートソードが負荷に耐え切れずに折れる。 グロリア「むう?」 スクルド「でやああ!!」 スクルドが隙を見て、大剣を振るうが・・・グロリアはバっと左手をスクルドに向ける。 グロリア「甘いな」 グロリアの左椀にはカノン砲が装備されていた。 スクルド「はっ・・・」 ドッズウウン!! スクルドの胸部に命中し、爆発が起きる。 To be continued・・・・・・・・ 次に進む>「敗北の代価 5」 前に戻る>「敗北の代価 3」 トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2816.html
SHINKI/NEAR TO YOU Phase02-1 快晴の青空の下、シュンとゼリスは群衆の織り成す熱気なかで揉みくちゃになっていた。 「連休の最終日だってのに、なんでこんなに大勢集まってるんだ?」 人のうねりが作り出す流れ。その隙間を縫うように進みながら、シュンが辟易として呟く。 「それだけ武装神姫の人気がある証でしょう。良いことではないですか」 それに答える声は文字通り、彼の頭上から降ってきた。 すっかり外出時における彼女の定位置と化した少年の頭の上に座って、ゼリスは呑気な感想を述べる。 「あのなゼリス。……今日何をしに来たか分かってるんだよな?」 そんな相棒に釘を指す意味でシュンは問いかける。 それに対しゼリスは「何を今さら?」といった態度で、はっきりと宣言した。 「この大会で優勝するために決まっているでしょう?」 シュンはやれやれと肩をすくめる。 それから中身を確かめるように、肩から下げたクォーターバックを背負い直す。バックのなかに入っている〝これ〟がどこまで通用するのか。不安な気持ちもあるけれど…… (ユウ、こいつにも期待してるぞ) ゼリスの反応が頼もしく感じられたのか、それとも周囲の熱気にあてられたのか。 シュンは会場に近づくにつれ不安とは別の意味で自分の気持ちが昂ぶっていくのを感じていた。 * 関東の首都圏から幾分離れた丘陵地帯に、摩耶野市という街がある。 今や多数の企業や研究施設が誘致された学術研究都市として多くの人々が暮すその街は、市の中心に公共施設や大型商業施設の集まった中央区があり、それを取り巻くように多くの民家や集合住宅が集まった住宅地区が広がっていた。 その住宅地区では今、そこかしこの住宅から鯉のぼりが上げられている。 その姿は街に色を添え、年に一度のゴールデンウィークの到来を告げていた。 そんな若葉の匂いも心地よい四月末の日曜日。 とある一軒家の庭先で、ひとりの少年がのどかな雰囲気とは対照的に真剣な顔でPDA(携帯情報端末)を開いていた。 庭には段ボールを継ぎ接ぎしたオブジェクトが鎮座している。造りは荒いものの各所に凹凸や障害物が設置されたそれは、彼の手による自作のテストフィールドなのだ。 「よし、次の動作チェックいくぞ」 少年の呼びかけに応じ、段ボールの上で小さな影が動く。 全長15cmほどの、褐色の肌に青と白のボディースーツをまとったオートマトン。 名前はゼリス。 彼女は彼――有馬シュンの武装神姫だ。 ゼリスは青いポニーテールを揺らしながら、テストフィールドを軽快に飛び跳ねる。 今ゼリスが身につけているのは、ハンドメイドの試作武装パーツだ。成形色も新しい試作武装。その性能を楽しむように、ゼリスは次々とアクロバティックな動きを披露する。 「実際に使ってみてどうだ、調子は?」 「……そうですね。若干肩アーマーの反応が遅いかもしれません」 ゼリスは段ボールのフィールドから大きくジャンプし、空中で繰る繰る回転しながらベランダに着地する。それから確認するように何度か肩を回した。 シュンの目には問題ない動きに見えるが、ゼリスは納得がいってない様子。 肩部にマウントされている馬蹄状のユニット。棒状のスラスターを備えたそれは、このハンドメイド武装の要になるパーツだ。それだけに確かに調整は念入りに行なうべきだった。 シュンはゼリスの隣に腰を下ろし、PDAにチェック内容を入力していく。 「ふたりとも~、お茶持ってきたよ~♪」 彼が書き込みを終えると同時に、ベランダにおさげの少女がやってきた。シュンの妹である有馬由宇だ。 由宇は両手でお盆を持ったまま、器用に片方の足で引き戸を閉めてシュンの隣に座る。 我が妹ながら、いいタイミングだ。テストもひと段落ついたところで休憩には丁度いい。……女の子が片足で戸を開け閉めするのはどうかと思うけどな。 「はい、ぜっちゃんには疲れたときのクーラントだよ」 「ユウ、ありがとうございます」 ゼリスは軽くジャンプすると由宇のつまむヂェリカンを空中で巧みにキャッチし、そのままふたりの間にちょこんと座る。 ちなみにヂェリカンとは神姫専用の嗜好品で、今ゼリスが受け取ったクーラント・ヂェリーは飲むとクールダウン効果が得られる。前にゼリスに聞いてみたら、お茶みたいな味で結構おいしいらしい。……いや、僕は人間だから決して飲んだりはしないけどな。 「テストの調子はどう?」 「やっぱり肩部ユニットの調整が必要みたいだな……」 シュンは冷えたアイスティーを受け取る代わりに、PDAを由宇にパスする。受け取った由宇は表示されたデータに目を通しながら「むむむぅ~」と眉を寄せた。 うーん、妹よ。武装神姫用の武装セットをいきなり自作するってのは、流石にハードルが髙かったんじゃないのか? ゼリスは数週間前に有馬家の一員となった。 しかし、ここで問題がひとつ。彼女には専用の武装パーツがセットされていなかったのだ。 そこで自称〝美少女神姫マイスター〟の妹、由宇が自作武装を作ると宣言したのだが、こいつにとっても武装パーツを一から自作するのは初めてのこと。 それでもなんとか一通り武装の組み立ては終わったものの、今は各部の調整作業に手間取っている状態。 シュンもできる限り妹に協力しようと、パーツの買い出しやこうしてテストを手伝ったりしている。しかし、これがなかなかうまくかない。 完成まで至らないうちに、気づけばもう四月も終わりだ。 週末からはゴールデンウィークに入る。由宇はもちろん、シュンにとってもなんとかこの連休中にテストを完了させるのが目標となっていた。 アイスティーで喉を潤しながら横目でゼリスを見やる。 ゼリスはクーラントヂェリーをこくこく飲みながら、由宇と一緒にPDAを覗き込んでいる。 その真剣な表情から他ならぬゼリス自身が一番、この自分専用武装パーツの完成を待ち望んでいることは間違いない。 ゼリスのためにもできる限り頑張りたいのだが……由宇みたいにパーツの設計や製作ができないシュンがやる気になったところで、せいぜい細々とした作業の手伝いくらいしかできない。それがもどかしい。 (僕も由宇みたいに、そっちの知識をもっと増やすべきなのかもな……) そんなことを考えながら、いつの間にか空を仰いでいた視線を戻す。 すると、真向いの住居からこちらに歩いてくる人影が見えた。有馬家のお隣さんであり、シュンの幼馴染でクラスメイトでもある少女――伊吹舞だ。 「はろ~、シュッちゃーん♪」 「どうしたんだよ、伊吹?」 満面の笑みで現れた伊吹に、シュンは内心呆れつつ答える。……きっとこいつには悩みとかないんだろうなあ。 そんなシュンの思いなど知らぬ伊吹は、由宇とゼリスに「やっほー。ユウちゃん、ぜっちゃん、元気~?」と気さくに挨拶を交わしている。 「……ふ~ん。ひょっとして、例のぜっちゃん専用武装のテスト中だった?」 「はい。現在予定シークエンスを終了し、クールダウンを行っています」 ゼリスの返答に伊吹は「やっぱりね」と納得顔。こう見えて伊吹は摩耶野市でも有数の武装神姫マスターだ。数少ない女性ユーザーの上位ランカーということで、その界隈ではちょっとした有名人であるらしい。 ゼリスのマスターになった際にも、伊吹には先輩マスターとしていろいろ助言してもらっている。そのためかゼリスも伊吹のことを信頼しているようだけど……マスターである僕よりも敬意を払ってるように思えるのは気のせいか? 「――別に、そのようなことはありませんよ?」 ゼリスがジトッとした視線を寄越す。――人の心を読むな。 「ねえ、シュッちゃん。ユウちゃんはさっきから何をうんうん唸ってるの?」 伊吹に言われて振り向くと、由宇はまだ低く唸り声を上げながらPDAにデータを打ち込んでいた。そのままディスプレイに目を走らせ、思案気に視線を漂わせていたかと思うと、 「う~~ん、だめだ~~っ」 急に倒れ込み、ベランダに寝転んだ。 「……あれ、マイさん来てたの?」 ころんと寝転んだまま、由宇はきょとんとした顔で伊吹を見上げる。 どうやらデータと睨めっこするのに夢中になるあまり、伊吹が来たことも気がついていなかったらしい。やれやれだぜ。 「どうしたのユウちゃん。何かトラブルでもあった?」 心配そうな伊吹に、シュンは武装パーツの調整で手間取っていることを教える。 「なるほど。要するに、システム的に複雑な部分の制御で悩んでるわけね」 「うん。もう少し実戦的なデータが取れれば、それを使って調整もできるんだけど……ここじゃあちょっと……」 一同の目の前には、例の段ボール製テスト用フィールドの姿があった。 ユウの要望でシュンが必死にいらない段ボールをかき集めて作り上げた代物だが、所詮は素人の工作。簡単なものならともかく、本格的なデータ収集に使うには無理がある。 「そういうことなら、丁度いいものがあるわ!」 伊吹は明るい声を上げ、ポケットから一枚のチケットを取り出す。 「なんだそれ?」 首を傾げると、伊吹は「ふふんっ♪」と得意げにチケットをシュンの目の前にかざす。 ちょうど映画の前売り券くらいの大きさのチケットだ。緑色をしたそれの中央には、大きく「公式トーナメント参加権」と印刷されていた。 「今度、神姫センターでトーナメント大会があるんだけど、この大会タッグマッチ戦なのよ。これにうちのワカナとぜっちゃんのコンビで参加しましょう!」 ▲BACK///NEXT▼ 戻る
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/722.html
虹館のシェル・ラビリンス C 自然文明 (5) クリーチャー:コロニー・ビートル 1000 ■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト4以下の、自然の多色クリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。 作者:赤烏 サイクル DMW-04 「龍撃編 第4弾 竜族の王(エンペラー・オブ・ドラゴン)」の、多色クリーチャーをコスト踏み倒しで出せる「虹館」クリーチャー 《虹館の守護者ランジ・パール》 《虹館のマドール・クラスター》 《虹館の怪人イレブン・アイ》 《虹館の親分ピコラ・ガイ》 《虹館のシェル・ラビリンス》 収録 DMW-04 「龍撃編 第4弾 竜族の王(エンペラー・オブ・ドラゴン)」 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2347.html
第1部 戦闘機型MMS「飛鳥」の航跡 第3話 「牙兎」 ワシ型がニヤニヤしながらエーベルの肩を叩く。 ワシ型「ヘイッ!!エーベル!こんな寒いのに寒中水泳か?うひひひ」 エーベル「うるせえよ!」 エーベルはずぶ濡れになってハンカチに包まっている。 斉藤「えーと、なんか私が席はずいている間にバトルしていたということかしら?」 斉藤は首をかしげる。 アオイ「そういうこと」 立花「すみませんね、なんか成り行きで・・・」 立花はぺこぺこ頭をさげる。 エーベル「ふん、少しはやるようだな」 アオイ「鼻水たらしていうセリフじゃねえな」 エーベルはよくみると鼻から雫が垂れていた。 エーベル「!?ぶッ、うるせえ!」 ちんとハンカチで鼻をかむとエーベルはいきり立った。 エーベル「俺を倒せたからっていい気になるなよ!この神姫センターにはな、とんでもない化け物神姫が来るんだからな!」 アオイ「・・・・・・・・定期便か」 アオイはギロリとエーベルを睨む。エーベルはちらりと時計を見る。 時刻は午前11:59をさしている。 エーベル「そろそろだな・・・」 カチリと時計が12:00、正午をさすと同時にサイレンが鳴る。 ウオオオオオンノンオンオンンオオオンンンオンオンオンオンオン・・・・ ワシ型がばっとヘルメットを引っつかみ武装を装着する。 ワシ型「きやがったな!」 昼寝をしていたエウクランテ型がガバッと飛び起きてバカみたいにでかい大砲を引っさげる。 砲台型が磨いていた大砲をリアパーツにすばやく装着する。 エーベル「定期便の意味を教えてやるよ、定期便ってのはな、全長650mmを越す大型の戦艦型神姫がな、爆弾を満載して爆撃に来るんだよ」 アオイ「戦艦型神姫ッ!?」 戦艦型神姫 大型の艦船タイプの神姫の一つであり大砲を主要兵器とする武装神姫のうち、最大最強のものを指す。最も強大な砲力と堅牢な防御力を備えバトルロンドでは戦艦型神姫が出現しただけでその巨体と大火力と重装甲からなる圧倒的な戦闘能力で、神姫たちがパニックに陥り、逃げ出すほどであった。 また遠距離からの艦砲射撃を主軸とした攻撃は強烈で砲台型神姫1000機に相当するとも言われている。 エーベル「しっぽ巻いて逃げるなら、いまのうちだぜ」 エーベルはバイザーを深くかぶり武装を装着する。 アオイ「ふふ・・・あはっはははは!!」 アオイは大きな声で笑う。 エーベル「ッツ!?な、なんだこいつ!」 アオイ「人間狩りを超える狩りはない。武装した人間の狩りに長年携わり味を占めた者は、他の獲物への興味を失う」 エーベル「・・・・・・・なんだそりゃ?」 アオイ「ヘミングウェイだよ、勝利の味は格別で、単純な狩では得られない満足感がある・・・」 アオイの眼が赤く怪しく光る。 アオイ「さあ、バトルロンドを始めよう。何百、何千、何万と続く終わらない戦いの旋律を・・・・・」 立花がパチンとアルミ製の小さな箱を開ける。 エーベルの眼が見開かれる。 エーベル「ちょ・・・おま・・・それは・・・」 アオイ「俺はケダモノだ。強くて大きな牙を持っている」 アオイはにやっと笑う。 大阪城外堀、水上ステージ 大阪城の外堀の一部をそのまま武装神姫の水上ステージとして、利用したステージで障害物として杭や半壊したボートなどが置かれている。 ズズズズズ・・・ 低い重低音を奏でながら、3隻の巨大な灰色の塊が水面スレスレを航行する。その周りには長い槍のような武器と細長い四角形の大砲を構えた武装神姫が数機、編隊を組んで灰色の塊を護衛している。 チーム名「あああああああ」 □重装甲戦艦型MMS 「ドセットシャア」 SSクラス 二つ名「キャノン・ワールド」 オーナー名「細田 勇」♂ 27歳 職業 統合商社営業マン □重装甲戦艦型MMS 「スーザン」 SSクラス 二つ名「アイアン」 オーナー名「西野 公平」♂ 28歳 職業 統合商社営業マン □重装甲戦艦型MMS 「ウォース・パイト」 SSクラス 二つ名「オールド・レディ」 オーナー名 「和田 真由美」 ♀ 29歳 職業 銀行員 □邀撃戦闘機型MMS 「アラキナ」 Sクラス オーナー名 「深田 京子」 ♀ 23歳 職業 公務員 □邀撃戦闘機型MMS 「デボラ」 Sクラス オーナー名 「渡部 雅行」 ♂ 25歳 職業 不動産営業員 □邀撃戦闘機型MMS 「ジャネット」 Sクラス オーナー名 「福島 紀之」 ♂ 27歳 職業 出版社員 □邀撃戦闘機型MMS 「カリーヌ」 Aクラス オーナー名 「今西 麻耶」 ♀ 14歳 職業 中学生 □邀撃戦闘機型MMS 「フラヴィ」 Aクラス オーナー名 「渡部 由里」 ♀ 17歳 職業 高校生 □邀撃戦闘機型MMS 「ケイト」 Sクラス オーナー名 「大久保 蘭」 ♀ 17歳 職業 高校生 ドセットシャアがチカチカと艦橋の端にあるLEDで発光信号を発する。 スーザンがそれに答えるように発光信号で答える。 デボラ「無線封鎖!敵の襲来にそなえろよ」 ジャネット「へっ!!今日も暴れまくってやるぜ」 フラヴィ「今日は戦艦型が3隻!!負ける気がしませんね」 ケイト「うんうん、みんなベテランの神姫ばっかりだし」 カリーヌ「去年はひどい目にあったし・・・アスカ型には要注意だ。各機、アスカ型との格闘戦闘を禁ずる」 アラキナ「アスカ型は旋回性能に優れている。戦う場合は2機1組を徹底すること!」 デボラ「アーンヴァルタイプにも気をつけろよ、連中、でっかいブラスター砲で戦艦を狙ってくるぞ」 ケイト「戦艦型神姫1個艦隊に邀撃機型神姫2個小隊・・・堂々たる布陣ですね」 邀撃機がべちゃくちゃと喋りまくる。 重装甲戦艦型MMSのウォース・パイトがのそりとぼやく。 ウォース・パイト「・・・・・・今日もいつもの定期便だ。さっさと爆弾と砲弾を撃って大人しく帰りたい」 和田がもしゃもしゃとコンビニで買ったオニギリを食べる。 和田「もぐもぐ、パイトー気楽に行きましょう。今日はポイント稼ぎの作業だし、敵チームもおいそれと積極的な攻撃をしてこないでしょ」 ウォース・パイト「・・・うーーん・・・」 ウォース・パイトはからっと晴れた雲ひとつない空を見上げる。上空には太陽がまぶしく光る。その中に小さな黒い点が一つちらつく。 ウォース・パイト「・・・・・・太陽の中に何かいる・・」 和田「うん?」 和田はオニギリをほおばりながら筐体を注視する。 キュイイイイインン・・・・ □戦闘機型MMS 「アオイ」 Aクラス オーナー名「立花 一樹」♂ 24歳 職業 事務機営業マン アオイがFB256/Z 3mm滑腔砲をランドセルに引っさげて戦艦型神姫の艦隊にまっしぐらに突っ込んでくる。 ウォース・パイト「敵戦闘機ッ!!!!!!!!!」 ウォース・パイトが怒鳴ると同時にアオイはFB256/Z 3mm滑腔砲の引き金を振り絞った。 アオイ「イヤッハッーーーーーーーーーーーーーーー!!」 To be continued・・・・・・・・ 前 トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/84.html
あらすじ 休職中の俺に手渡された現物支給のボーナス、巷で大流行の武装神姫だった。 馬鹿な弟子だがこうなりゃヤケだ、咲かせてみせよう悪の華。 [最終更新日:1月27日(明日の為に、其の13!(後編))] 明日の為に、其の1! 明日の為に、其の2! 明日の為に、其の3! 明日の為に、其の4! 明日の為に、其の5! 明日の為に、其の6! 明日の為に、其の7!(前編) 明日の為に、其の7!(後編) 明日の為に、其の8!(前編) 明日の為に、其の8!(後編) 明日の為に、其の9!(前編) 明日の為に、其の9!(後編) 明日の為に、其の10! ※お食事中の方注意 明日の為に、其の11! 明日の為に、其の12! 明日の為に、其の13!(前編) 明日の為に、其の13!(後編) 閑話休題:パカパカ 閑話休題:白濁液 閑話休題:其の8、後日譚 閑話休題:とある種子の記憶 馬鹿一覧 合計: - 今日: - 昨日: - 名前 コメント