約 2,308,094 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2451.html
第2部 「ミッドナイトブルー」 第4話 「night-4」 西暦2041年 5月21日 23:00 『大阪府 大阪市 鶴見緑地センター店』 シンと静まり返った公園内の大池の端の桟橋で何人かのオーナーと神姫たちが集まっていた。 チーム名「アルファ艦隊」 □将校型MMS 「ナターリャ」 SSSランク「演算」 オーナー名「伊藤 勝成」♂ 70歳 職業 古物商店主 □ 航空母艦型MMS「ツラギ」 SSランク 二つ名「アタックキャリア」 オーナー名「金川 登」♂ 40歳 職業 模型店長 □重巡洋戦艦型MMS 「マキシマ」 SSランク「ワルキューレ」 □重巡洋戦艦型MMS 「ヴィクトリア」 SSランク「砲女神」 □巡洋戦艦型MMS 「ノザッパ」 Aランク オーナー名「野木 恵」♀ 24歳 職業 ネオニート □戦闘機型MMS 「アオイ」 Aクラス オーナー名「立花 一樹」♂ 24歳 職業 事務機営業マン □夜間戦闘機型MMS 「ツクヨミ」 Aクラス オーナー名「衛山 進」 ♂ 24歳 職業 物流設備管理者 □ステルス戦闘機型MMS 「フェリア」 Sクラス □ステルス戦闘機型MMS 「アネット」 Aクラス オーナー名「今宮 遥」 ♀ 23歳 職業 商社営業員 □ 剣士型MMS 「ノロヴァ」 Aランク □ 騎士型MMS 「バートリー」Aランク □ 戦乙女型MMS「オタリア」Sランク □ 悪魔型MMS 「ニパラ」 Sランク □ 戦闘爆撃機型MMS 「マレズ」 Sランク □ 戦闘機型MMS「カグラ」 Aランク □ 天使型MMS 「レコア」Sランク □砲台型MMS 「ルーシ」Aランク 桟橋に横付けしてある巨大な航空母艦型神姫の甲板でナターリャが煙草を一服する。 ナターリャ「・・・・」 ナターリャはぼんやりと暗闇の湖を眺める。 桟橋の上でガヤガヤと騒ぐ完全武装の神姫たち。ガチャガチャと武装を鳴らしてあにやら喚いている。 金川「夜帝?夜帝だとォ!!!」 小太りの男性が上ずった声で叫ぶ。 アオイ「な、あの夜帝だってェ!!そいつが今日の相手かよ」 ツクヨミ「ま、マジかよ・・・やべえ」 戦闘機型のアオイとツクヨミは目をまん丸と開いて叫ぶ。 ノザッパ「なんだぁ、てめえら知ってるのかよ」 マレズ「有名だぜ、夜帝はよォ・・・こりゃ下手すると全滅すッぞ」 立花「その夜帝ってそんなにヤバイのか?」 衛山が肩をすくめる。 衛山「あんまし聞いたことねーな」 金川「き、君たちは知らないのか・・・」 アオイ「真夜中の12時にしか現れないSSS級のランカーだ。何がヤバイってこいつは本物だからだ」 衛山「本物?何が?」 ツクヨミ「ガチで最強なんだよ・・・夜間戦闘でアイツに勝てる神姫は存在しねえ・・・」 マレズ「ああ・・バトルロンドではソイツは夜中にしか出没せず、遭遇することはめったにないから今まで存在はあまり知られてないのもあるが、一番の理由は対戦相手をほとんど一撃であっという間にすれ違いざまに撃破していくので姿を見ることも不可能だ。倒された神姫は相手の姿を見ることが出来ないので実際には存在しない架空のランカー神姫だと思われていたぐらいだ。姿を見ることも出来ずにぶっ殺されるんだよ・・・」 衛山「ええええ!!?」 アオイ「SSSランカーの武装神姫を舐めるなよ、連中は他の武装神姫とは一線を画している。イリーガル神姫とか、そんなチャチで生易しいものじゃないんだ。違法改造された強化イリーガル神姫よりも数万倍も恐ろしいのが連中、SSS級のランカー神姫だ・・・この関西地方になんで、イリーガル神姫がいないのか理由が分かるか?」 立花「し、知らん」 アオイ「ほんの一握りのSSS級ランカー神姫が一匹残らず喰い殺したからだ・・・今から戦う相手はそんな連中なんだ・・・」 ツクヨミ「はあーーーエライことになったぞ」 ノザッパ「もう、お前らそんなこと言うなよ!!アホ」 金川「おう、なんてことだ・・・」 今宮「上等じゃない」 スラッとしたスーツを着た今宮が、缶コーヒを飲む。 今宮「SSS級と言っても所詮は、一体の神姫・・・今日は戦艦型神姫もいれば航空母艦型もいる・・・艦載機も数は十分、ざっと見ただけでも数十体はいる。1個機動MMS艦隊を丸々投入するんでしょ?」 立花「おおー遥、お前も来ていたか」 衛山「久しぶりー」 今宮「立花に衛山、野木までいるの?ちょっとした高校の同窓会かな?」 今宮のカバンの中から黒い神姫が顔を出す。 フェリア「どうやら着いたようですね」 アネット「どうせ、またろくでもない神姫と戦うんだろうさ・・・」 ため息をつくアネット。 今宮「今日の相手はSSS級のランカー、『夜帝』よ」 アネット「そらきた」 フェリア「・・・上等じゃない・・・」 野木「よく来てくれた遥、立花に衛山、君たちの力が必要だ」 野木がひらひらと手を振る。 立花「SSS級だって?勝てるのかよ」 野木が甲板にいるナターリャに指を指す。 野木「今日は諸葛亮のような優秀な軍師を呼んだ。SSS級の将校型MMS、ナターリャ将軍だ」 ナターリャがぴっと敬礼をする。 ナターリャ「ナターリャだ。今宵のバトルロンドは私が航空母艦内で指揮を取る。諸君らは神姫のサポートをお願いする」 立花「なるほどね」 今宮「高級将校か、贅沢の極みだな。おまけに戦艦型に航空母艦型神姫もいやがる」 衛山「一体なにがはじまるんです?」 ナターリャ「第三次世界大戦だ」 ブオオオーブオオオオー ツラギが汽笛を鳴らす。 桟橋に集まる神姫たち。 ナターリャがカツカツと靴音を立てて、ツラギの甲板に上がる。 ナターリャ「諸君 私はバトルロンドが好きだ」 虚ろな目でつぶやくナターリャ ナターリャ「諸君 私はバトルロンドが好きだ」 ナターリャ「諸君 私はバトルロンドが大好きだ」 殲滅戦が好きだ 電撃戦が好きだ 打撃戦が好きだ 防衛戦が好きだ 包囲戦が好きだ 突破戦が好きだ 退却戦が好きだ 掃討戦が好きだ 撤退戦が好きだ 平原で 街道で 塹壕で 草原で 凍土で 砂漠で 海上で 空中で 泥中で 湿原で このバトルロンドで行われるありとあらゆる戦闘行動が大好きだ 戦列をならべた砲台型神姫の一斉発射が轟音と共に敵陣を吹き飛ばすのが好きだ 空中高く放り上げられた敵神姫が効力射でばらばらになった時など心がおどる 戦車型神姫の操るインターメラル3.5ミリ砲が敵戦車型神姫を撃破するのが好きだ 悲鳴を上げて燃えさかる武装から飛び出してきた敵神姫をM7速射拳銃でなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった 銃剣先をそろえた歩兵型神姫の横隊が敵神姫の戦列を蹂躙するのが好きだ 恐慌状態の新兵神姫が既に息絶えた敵神姫を何度も何度も刺突している様など感動すら覚える 敗北(サレンダー)主義の逃亡兵達を街灯上に吊るし上げていく様などはもうたまらない 泣き叫ぶ慮兵達が私の振り下ろした手の平とともに金切り声を上げるアルヴォ軽機関銃にばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ 哀れな抵抗者達が雑多な小火器で健気にも立ち上がってきたのを装甲列車型神姫の列車砲撃が都市区画ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える 圧倒的な物量の機甲MMS師団に滅茶苦茶にされるのが好きだ 必死に守るはずだった仲間たちが蹂躙されむごたらしく殺されていく様はとてもとても悲しいものだ 機動MMS艦隊の物量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ ヘリ型神姫、戦闘攻撃機型神姫に追いまわされ害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ 諸君 私はバトルロンドを地獄の様なバトルロンドを望んでいる 諸君 私に付き従う武装神姫戦友諸君 君達は一体何を望んでいる? 更なるバトルロンドを望むか? 情け容赦のない糞の様なバトルロンドを望むか? 鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な闘争を望むか?」 桟橋に集結した神姫たちが叫ぶ。 『バトルロンド! バトルロンド! バトルロンド!バトルロンド! バトルロンド! バトルロンド!!!バトルロンド! バトルロンド! バトルロンド!バトルロンド! バトルロンド! バトルロンド!!!』 ナターリャ「よろしい ならばバトルロンドだ 我々は渾身の力をこめて今まさに振り降ろさんとする握り拳だ だが起動してきてから戦い続けてきた我々にただのバトルロンドではもはや足りない!! 大戦争を!! 一心不乱の大バトルロンドを!! 我々はわずか1個機動MMS艦隊 数十人に満たぬ武装神姫にすぎない だが諸君は 一騎当千の古強者だと私は信仰している ならば我らは 諸君と私で軍集団となる!! 我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう髪の毛をつかんで引きずり降ろし 眼を開けさせ思い出させよう SSS級のランカーに恐怖の味を思い出させてやる 連中に我々の軍靴の音を思い出させてやる 天と地のはざまには 奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる 桟橋にいる神姫たちが胸を叩く 神姫「CSC、CSCの火だ!!」 ナターリャ「我々の戦闘団でバトルロンドを燃やし尽くしてやる」 神姫たちが叫ぶ。 「将軍、閣下、将軍殿、指揮官殿!!艦隊指揮官殿!!!将軍、閣下、将軍殿、指揮官殿!!艦隊指揮官殿!!!将軍、閣下、将軍殿、指揮官殿!!艦隊指揮官殿!!!将軍、閣下、将軍殿、指揮官殿!!艦隊指揮官殿!!!」 野木「なんだこれ?」 立花「うわあ・・・」 衛山「武装神姫のノリってようわからんわ」 ナターリャ「そこ、うるさいよ」 ナターリャが苦笑いをするオーナーたちに指を指す。 今宮「はいはい、どうぞ続けてください将軍」 ナターリャ「SSS級のランカーMMSでさえ、恐怖で怯え、逃げ出すようなバトルロンドを!!」 すっとナターリャが手を掲げる。 ナターリャ「さあ・・・諸君、地獄を作るぞ・・・時間、合わせ・・・5・4・3・2・1・・今!作戦開始!!」 神姫たちがタイマーをセットする。 野木「リアクターに火を入れろ」 マキシマ「こちらマキシマ、機関始動」 ノザッパ「ノザッパ、出港します」 立花「アオイ、エンジンの暖気は?」 アオイ「へへへ、十分だぜ」 金川「ツラギ、錨を上げよ」 野木が呆れた顔でナターリャに聞く。 野木「おい、将軍閣下殿?作戦開始と言ったが、作戦名はなんだ?」 ナターリャ「ミッドナイトブルー」 野木「どういう意味だ?」 ナターリャ「ミッドナイトブルー (Midnight Blue) は色のひとつ、直訳すると「真夜中の青」となる」 野木「ほっ!そりゃぴったりの作戦名だな」 野木はシンと静まりかえった湖に照らし出され濃いブルーに包まれた湖を眺める。 ナターリャ「ミッドナイトブルーだ」 暗闇の桟橋から出港する・・・・艦隊を見送るオーナーや神姫たち・・・・ 23:30 アルファ艦隊は出港した。 それが見送るオーナーや神姫たちにとって最後に見た姿だった。 To be continued・・・・・・・・ 次に進む>・第5話 「night-5」 ? 前に戻る>・第3話 「night-3」 トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1749.html
{Eins} 前回はルーナ…『Zwei』を調べた。 中身は『Vier』と『Drei』とは多少違っていたので新しい情報は手に入った。 でも前回も残念ながら俺の記憶に関する事が書かれていなかった…。 畜生…いつになったら解るんだよ。 …落ち着け、俺。 ここで舞い上がっても仕方ないじゃないか。 最後の『Eins』のセキュリティーを突破する事に成功した。 ホント、セキュリティーを突破するのにどれだけの労力を使ったことやら…。 「…どんな事が書かれているかな?」 注意深く見ながら次々に色々な項目を見ていく。 『Zwei』と同じく製造の日記みたいな感じに書かれていたが…量は少し多いみたいだ。 西暦2027年12月×日 我が社が武装神姫というプロジェクトに参加する事になった日。 そこで我が社はオリジナル、つまり試作型MMS(Multi Movable System)を開発する事になった。 試作型の数は四体。 西暦2029年2月1×日 この時はまだ武装神姫は一般に公開されていなかった。 『Eins』は『Zwei』と一緒に誕生したMMS。 『Eins』の識別はAngel Type Version One。 西暦2030年4月2×日 攻防システムでトレーニングした結果。 近距離能力: ◎ 中距離能力: ◎ 遠距離能力: ◎ 攻撃能力: ○ 防御能力: ○ 加速能力: ◎ 最高速度能力:◎ 今までに無い最高の結果となった。 これは我々研究チームに多大な期待をもたらしてくれそうだ。 西暦2030年8月×日 『Eins』と平行に製作された『Zwei』は近距離奇襲攻撃に特化したMMSに決定された。 暴走の危険は検知され危険度は99%。 だが暴走の危険に注意し、このまま更なる研究が続けば、通常のMMSよりも数十倍の能力を引き出されると肯定したが油断は禁物。 危険度が高すぎる。 厳重に警戒し注意を怠ってはならない。 他の武装神姫に比べ、体重は通常。 西暦2030年10月×日 『Eins』の状態が急変したのを我が社のスーパーコンピューターが察知。 人間の『感情』というものを身につけた。 原因は不明、この事がきっかけとして『Eins』と平行に製作されたいた『Zwei』とは別々の研究をされる事になった。 今だに何処にも支障がない『Zwei』はそのままプロジェクト研究を続ける。 『Eins』は一時中断、西暦2030年10月2×日に別のプロジェクト研究に移行。 西暦2030年11月×日 この研究に置いて『感情』というモノは邪魔である。 そこで我々は特別にもう一体、素体ボディを用意する事にした。 『感情』というデータだけを移しかえるためだ。 これで暴走の危険度も減少してくれたら尚いいことなのだが…。 期待は出来ない事は明白だ。 西暦2030年11月1×日 まったくの同型を用意するのに困難したが、無事に用意できた。 ただし、同型といっても大きさは人間サイズである。 これは別のプロジェクトで使用するための物だったが、急遽こちらに手配してもらったのだ。 この際仕方ない。 早速、データを移行するための研究が進められた。 西暦2030年11月2×日 準備は整った。 『Eins』が眠りについてる頃に密かに実験を開始した。 だが、ものの見事に実験は途中で失敗。 実験中、異変に気づいた『Eins』は目を覚まし、そこにいる研究員を6名を皆殺しにしたのだ。 どうやらこれは暴走ではなく元々ある自己防衛が働いたものだと予測。 ただ、『感情』は途中まで実験していた為に『感情』というデータは半壊状態になる。 中途半端なデータ移行実験のせいでオリジナルのデータも破壊されたかもしれないと予測。 もう一つの素体ボディについては現状維持のまま保管された。 西暦2030年11月2×日 本来、『Eins』のノーマル武装で敵を全滅する予定だったが西暦2030年11月2×日に起きた事件で装備品をつける事によって拒絶反応がでてしまった。 そこで我々は密かに開発していた装備品を装着する事にした。 元々市販品になる予定の物と酷似しているが、その理由は目立たないためだ。 装備品の詳細は下記に記されている通り。 腰部装甲:ヴィーゼ・STHP・スカート スカートアーマー。 とても頑丈で空対空、空対地、地対空、どんな場所で適応できる。 実用性と未来的デザイン、その両方を兼ね備えた素晴らしいパーツだ。 胸部装甲:レイディアントアーマー 胸部アーマー。 以下同文。 手首部装甲:レイディアントリストガード 手首アーマー。 以下同文。 リアパーツ&背部装甲:レイディアントリアプレート リアパーツでもありながら背部装甲でもある背後アーマー。 背中の六枚の帯状パーツは自由に可動し敵の攻撃を防ぐ。 以下同文。 以上である。 ただこの四つのパーツは『Eins』に装着したら『Eins』のデータが入り込み二度と他の神姫には使えないのが難点だ。 さらにこのパーツは装着した神姫がパーツデータを改ざんできるので上記に書かれているデータを信用してはならない。 もうすでに『Eins』は何等かの細工をしているに違いない。 ついでに、実験で失敗したもう一つの素体ボディにもサイズは違っても同型のパーツを装着させた。 西暦2030年12月2×日 西暦2030年11月2×日に実験を行ってから『Eins』は我々の命令を完全に否定するようになった。 仕方なく直接データを改ざんや調査しようとすれば、再び自己防衛が働き研究員を殺す。 それどころか、『Eins』の研究部屋に入室しようとすれば瞬時に殺される。 拘束プロテクトが働いているにも関わらず、武器も持たずに人間を紙をシュレッダーに入れたように細切れにしてしまうのだ。 レプリカ神姫にも同様の結果になる。 もう迂闊に近づく事が出来なくなってしまった。 故に研究も一時的に現状維持に決定した。 西暦2031年5月1×日 『Eins』が原因不明の暴走。 研究員14人、機動隊32人を惨殺。 『Eins』の暴走を停止するため『Zwei』に迎撃させたが、残念ながらいまひとつ成果は得られなかった。 こうなってしまったら『Drei』『Vier』も同じ結果になると推定され試作型MMSによる迎撃は不可能と判断。 暴走してから数十分が経過した時、『Eins』の近くに居た一人の少年によって『Eins』の暴走を止める事に成功した。 『Eins』が装着していた装備品は解除され現在の装備品は厳重に保管された。 予測通り、装備品は『Eins』が改ざんしたデータばかりだった。 このデータをもう一つの素体に移植。 少年の名は…ある研究員の保護により記載されていない。 西暦2031年5月1×日 上記に『Eins』は一人の少年に暴走を止められたと書いてあるが、何故今までその少年がこの研究所に居たのかは機密事項扱いなっていた。 プライバシー保護という名目もあるが、腑に落ちない研究員が大半だ。 更にその少年は毎日、ここの『Eins』に会って話していたという。 本来ならば人間が近づくだけで殺されたというのに、何故『Eins』は少年を殺さなかったのか…原因は不明である。 さらに『Eins』の場所は24時間体制で六つの監視カメラで監視されているのに、少年が『Eins』の場所に侵入した画像が映っていなかったのだ。 ここで少年が言っていた『『Eins』に会って話していた』という言葉が嘘になる。 だが、嘘発見機に掛けても結果は嘘をついていなかった。 原因不明な事ばかりで我々研究員の頭を悩ませる事ばかりである。 西暦2031年5月1×日 突如の『Eins』の暴走事故により、試作型MMSの研究は一時的に凍結。 研究の中断は余儀なくされ、確定は確実。 『Eins』『Zwei』『Drei』『Vier』はこの日をもって完全凍結された。 西暦2040年5月1×日 武装神姫が稼動、発売されてから9年。 ※神姫タイプ以外のMMSはこの限りではない。 武装神姫のシステムが総合的にバージョンアップし、ある程度安定してきた。 しかも武装神姫の人気は徐々に上がっていくのを見て我が社の試作型MMS研究が再開される事が決定した。 しかし、いくらバージョンアップしたとはいえ、9年前同様に暴走してしまったら危険。 我が社は試行錯誤を繰り返した結果、試しに人間と生活させる事にした。 人間と一緒に生活させれば、我々人間がどのように生きているのか生活面の知識が増えるだろうと予測。 そうする事によって我が社の四体の試作型MMSはこの世の中の知識を身につける。 そうすれば、人間がMMSをどのように使役しているか、自分達がどのような存在か知る事になる。 結果、試作型MMSは自分達がどのような存在か理解し、無駄な抵抗をしないまま研究できる。 しかし、ここで少し問題が発生した。 この四体の試作型MMSと一緒に生活する人間を決めなければならないという問題。 我が社の人員から選んでもよかったのだが、9年前の事故によって誰もが拒否した。 だが、斉藤朱美研究員のスカウトによって一般人がこの大役を受け持つ事になった。 現在は 斉藤朱美研究員の弟、天薙龍悪に四体の試作型『Eins』『Zwei』『Drei』『Vier』を監視させ、今に致る。 ここで文章が終わっていた。 「…おいおい。マジかよ…これ…」 『Eins』の過去は悲惨過ぎる。 『感情』というデータが出来たぐらいで邪魔物扱い…研究の支障にあたるからってあまりにも酷過ぎるぜ。 けどその実験は失敗し『Eins』に皆殺しにされたみたいだけど…中途半端な実験で『感情』というデータは半壊状態か。 なんとも惨たらしい事件だ。 あと気になるのはノーマル武装からオリジナル武装に変更した事。 市販予定の装備品を改造して『Eins』に装着したみたいだが、火に油を注ぐようなものだと思う。 ハナッから危ない『Eins』に強力な装備品を渡してどうするてっんだ。 それに死人も出ているにも関わらず…。 でもこの会社ならヤりかねないかもな。 人間の命なんて、なんとも思っちゃーいないだろう。 そして最後に『Eins』『Zwei』『Drei』『Vier』にも書かれていた西暦2031年5月1×日の『Eins』の暴走事件。 今回は『Eins』のデータだったため、『Eins』と『Zwei』が殺し合いをしてる画像があった。 姉妹同士で殺し合いかよ…。 しかも『Eins』が持っている武器は殺傷能力が高い物ばかりだ。 さらにあのアーマーだ…到底『Zwei』は勝てない。 そのおかげで『Zwei』は内部をボロボロにされたみたいだが、ここで少し疑問点が浮かびあがってくる。 『Eins』の装備している武器は確かに強い…けどあの武器だと外側にも強烈なダメージがでるはず。 なのに内部だけとはこれいかに? こればっかりは俺の想像はつかない。 一時保留だな。 …一番不思議なのは『少年』というのが気になる。 殺戮マシーン化してる『Eins』をどうやって止めたというのだ。 原因は書かれていないのでこれも解らない。 これも一時保留だな。 「アンジェラス…あいつはかなり酷いメにあってきたみたいだな」 この四つのデータの中で一番酷いかもしれない。 ルーナも可哀想な過去だったけどアンジェラスとは比べ物にならない。 とてもじゃないが、声をかける言葉が見つからない。 何も言ってやる事が出来ない…情けなさすぎるぜ…俺。 「あいつ等はこの過去を覚えているのか?」 もし覚えているなら教えるべきか? いや、寧ろ教えない方がいいかもしれない。 あまりにも酷過ぎる事しか書かれていないからな。 口にする俺も心が痛い。 「もう…閉じるか」 閲覧している『Eins』のデータを閉じようとマウスを動かした、とその時だった。 一番最後にリンクらしきものがあったのだ。 「『Schatten Eins』…なんだよ、これ?」 まだデータがあるというのか!? しかもこれは『Eins』のデータからのリンクでしかなさそうだ。 …気は進まないがこれも調べさせてもらうとしよう。 結局の所、俺の記憶に関する事は何も書かれていなかったのだから。 「…そういえば、アンジェラスと家で会った時…『初めまして…かな?』と言ったよ~な。まるで以前会ったかのような口ぶり…気のせいか」 フと、そんな事思い返しながらマウスを動かし『Schatten Eins』のデータに侵入しロック解除しようとする。 でも時間がかなり掛かりそうだ。 「やっぱり今度にしとくか。今日は辛い過去を見ちまったからな」 勝手に見といてなんだけど、辛いのは事実。 出来れば『Schatten Eins』のデータはこれ以上の酷い過去がありませんように、と願うだけ。 そして『Eins』と同じ名を持つ『Schatten Eins』とはどんなデータなんなのか。 これはあくまでも俺の勘だが…とてもイヤな予感がする。 「(c) 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。」
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1890.html
B.S.L(Busou Shinki Laboratory=武装神姫研究所) スバルの父親、長月元が勤めている神姫を「研究・開発」する施設。 ここでは、新たな神姫を開発し、それを各企業に提供する。 また、既存の神姫たちのデータを研究し、俊敏性の強化や耐久力の強化などを行っている。 CSCも貴重なこのご時世に、新たな低コスト・高性能CSC「CSP(コア・セットアップ・パッチ)」も開発中。 狼型MMS KTX01W1 狼襲(ロウシュウ) 予想CV:水橋かおり B.S.Lが、Kemotech社の新商品として開発・提供した神姫。 狼をモチーフにしており、他のKemotech製神姫よりもスピードが速い。 ただし、スピードを活かすために防御力が極端に削られている。 また、コストもかかることから試作機が三体までしか作られず、商品化は見送られた。 性格上はとても明るく、自分が商品化されない境遇でも「大丈夫だから」と笑っていられる。 三体は以下の通り。 狼襲(壱型) 一番初めに作られた試作機。 スピードの調節が設定されておらず、走る内にオーバーヒートを起こし炎上した。 狼襲(弐型) 壱型の後継機。 スピードの調節を行い、冷却性能を向上。 壱型よりは幾分マシだったが、AIの処理能力の低下で、廃棄処分される。 狼襲(参型) 狼襲の最終型。 スピード・冷却性能・AIの処理能力、どれをとっても神姫としての基本性能を凌駕している。 しかし、コストと製作時間が掛かるため、量産化(商品化)されなかった。 狼襲(参型)は、元が手掛けており、「この子を大事にしてやって欲しい」との理由で、 スバルに渡された。 武装 襲牙・雷砲(しゅうが・らいほう) 中~遠距離[ランチャー] 襲牙 近~中距離[ナックル] 襲牙・雷鉄(しゅうが・らいてつ) 近距離[特殊] 甲冑・狼牙(かっちゅう・ろうが) アーマー 翔燕・速脚(しょうえん・そくきゃく) 脚部 戦乙女型MMS TSFX01 ヘルムヒルデ 予想CV かわしま りの B.S.Lが、初期(2年前)に開発した神姫。 当初予定されていた新型CSC『ダークネス※1』と共に提案され、 実戦試験を行うが、先に騎士型サイフォスがロールアウトしてしまったため、 プロジェクトは破棄され、ヘルムヒルデ自体も機能停止された。 しかし、時を経てこのプロジェクト(CSCは除く)が復活し、一体のみだが試験体が再び構築されることとなった。 名前の由来は、北欧神話の「ヘルムヴィーケ」・「ブリュンヒルデ」から「ヘルム」と「ヒルデ」をもじった。 武装 魔槌・ミョルニル 近距離[両手・打撃] 魔銃・ラグナレク 中~遠距離[片手・両銃] スキル:神々の黄昏 魔楯・ヴァルハラ シールド[防御] ニーベルンゲンの指環 アクセサリー[特殊] スキル:オーディンの加護 タロットカード 中~遠距離[特殊] ルーンの刻まれたカードが展開され、出たルーンに応じて攻撃が下る。 フレイア 頭部 エインフェリア アーマー(1) ヨルムンガンド アーマー(2) フェンリル 脚部 ※1 CSCダークネス KARASUことレイヴン…『望まれぬもの達』の共通CSC。 効果は、 1.AIの無駄な動作の禁止 2.絶対服従(逆らうことは出来ない) 3.意思に関係なく、神姫を文字通り破壊するまで攻撃し続ける 1はプラン上あったものだが、2と3はKARASUのオーナーが勝手にプログラミングをしたもの。 別の名を「亡者の叫び声」。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1915.html
High School Of The Armed God Princess この物語は武装神姫が高校生活を疑似体験する物語です。 コラボする作品 双子神姫 クラブハンド・フォートブラッグ 鋼の心 ~Eisen Herz~ 犬子さんの土下座ライフ。 著 主催:小山田喜久子 ミヤコンさん ALCさん 土下座さん 出演神姫 アンジェラス クリナーレ ルーナ パルカ シャドウ=アンジェラス サラ アイゼン 犬子 以上です。 それではお楽しみください。 更新状況。 物語の始まり 100% 登校:100%画像壱枚 出会い&登校2:100%画像七枚 学校:100%画像壱枚 授業:47%画像製作中(選択あり)<画像と選択は今度更新します> 下校:0%画像製作中 物語の終わり:0%画像製作中 物語の始まり 登校 出会い&登校2 学校 授業 「(c) 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。」
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/782.html
Gene Less じ:ジーンと来る・・ワケねえよ! い:いいのかよ!? いいんだよ!! ツッコんだら負けだよ!!! ん:ん? とか深く考えてもしょーがないよ! れ:冷静になったら負けだよ! す:すいませんやりたい放題っす(爆) Gene Lessは、つまりは右脳で楽しむラジカル神姫オムニバスです♪ 注意?:お読みの際は用法要領を守ってるといいのかなぁ?(聞くな) 書いたの/うさぎなひと 目次 Gene1 解体屋 →→→Gene1おまけ Gene2 花屋 →→→Gene2おまけ Gene3 床屋 →→→Gene3おまけ Gene4 本屋 →→→Gene4おまけ Gene5 地上げ屋 →→→Gene5おまけ Gene6 靴屋 →→→Gene6おまけ Gene7 とうふ屋 →→→Gene7おまけ Gene8 ノミ屋 鳳凰杯とリンク →→→Gene8おまけ Gene9 餅屋 →→→Gene9おまけ Gene10 オケ屋 →サビ抜き版 →→→Gene10おまけ Gene11 テキ屋 →ようこそ黒葉学園へ!とリンクしてる気もする〈笑) →→→Gene11おまけ Gene12 服屋 →→→Gene12おまけ Gene13 お好み焼き屋 →→→Gene13おまけ Gene14 護り屋 →→→Gene14おまけ Gene15 殺し屋 →→→Gene15おまけ Gene16 浜茶屋 →→→Gene16おまけ Gene17 犬小屋 →→→Gene17おまけ Gene18 隣部屋 →→→Gene18おまけ Gene19 母屋 →→→Gene19おまけ Gene20 楽屋 →→→Gene20おまけ Gene21 特撮屋 →→→Gene21おまけ Gene22 田ミ屋 →→→Gene22おまけ Gene23 エチゴ屋 →→→Gene23おまけ Gene24 酒屋 →→→Gene24おまけ Gene25 風呂屋 →→→Gene25おまけ Gene26 当たり屋 →→→Gene26おまけ Gene27 たま屋 *えろいのかもしれぬ(え) →→→Gene27おまけ Gene28 鍛冶屋 →ホワイトファング・ハウリングソウルからあのヒトが! →→→Gene28おまけ Gene29 空き部屋 →→→Gene29おまけ 各所で小ネタに以下の作品の名前が使われております事をここでお詫びしておきます。 Mighty Magic、神姫狩人、ねここの飼い方、HOBBY LIFE,HOBBY SHOP、岡島士郎と愉快な神姫達、妄想神姫、戦うことを忘れた武装神姫、剣は紅い花の誇り、神姫ちゃんは何歳ですか? せつなの武装神姫 2036の風 橘明人とかしまし神姫たちの日常日記 神姫長屋の住人達。 ホワイトファング・ハウリングソウル Gene Less本編 G・L《Gender Less》 コメントがありましたらこちらに。アンコール、ネタリク等も受け付けております 名前 コメント お気に召した奴らの登場話に投票でもしてやってください 選択肢 投票 Gene1解体屋 (5) Gene2花屋 (0) Gene3床屋 (2) Gene4本屋 (1) Gene5地上げ屋 (0) Gene6靴屋 (0) Gene7とうふ屋 (1) Gene8ノミ屋 (3) Gene9餅屋 (3) Gene10オケ屋 (0) Gene11テキ屋 (0) Gene12服屋 (0) Gene13お好み焼き屋 (1) Gene14護り屋 (0) Gene15殺し屋 (0) Gene16浜茶屋 (0) Gene17犬小屋 (0) Gene18隣部屋 (2) Gene19母屋 (0) Gene20楽屋 (1) Gene21特撮屋 (0) Gene22田ミ屋 (1) Gene23エチゴ屋 (0) Gene24酒屋 (5) Gene25風呂屋 (2) Gene26当たり屋 (1) Gene27たま屋 (0) Gene28鍛冶屋 (3) Gene29空き部屋 (1) - -
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/30.html
『ねここの飼い方』 あらすじ 風見美砂はある日、ふらりと入ったセンターで武装神姫と出会う 帰りに彼女が手にしていたのは1つの箱…… それは偶然、それとも必然? 二人の物語が、今…始まる 著 ねここのマスター 近状・更新状況 1/23 書籍&イベント情報更新。 DLはじめました。 1/1 書籍&イベント情報更新。 あけましておめでとうございます。今年こそ頑張る! 『ねここの飼い方』あらすじ Web拍手 ねここシリーズ人物設定 なぜなに武装神姫 ねここの飼い方、時系列 メインストーリー≪ねここの飼い方≫ R-18有 ≪ねここの飼い方・劇場版≫ ≪ねここの飼い方・光と影≫ R-18有 ≪ねここの飼い方・その絆≫ ≪ネメシスの憂鬱≫ ≪ねここの飼い方・温泉でGO!≫ 外伝 書籍&イベント展開 *New* Web拍手 設置してみました。お気軽にどうぞ~ ねここシリーズ人物設定 なぜなに武装神姫 みさにゃんとねここが、毎回色々と解説してくミニコーナー ねここの飼い方、時系列 メインストーリー ≪ねここの飼い方≫ R-18有 ●以下長編(完結作品) ≪ねここの飼い方・劇場版≫ ≪ねここの飼い方・光と影≫ R-18有 ≪ねここの飼い方・その絆≫ ≪ネメシスの憂鬱≫ ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅠ~ ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅡ~ R-18 ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅢ~ ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅣ~ R-18 ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅤ~ ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅥ~ R-18 ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅦ~ R-18 ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅧ~ R-18 ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅨ~ ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅩ~ R-18 ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅩⅠ~ R-18 ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅩⅡ~ ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅩⅢ~ ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅩⅣ~ ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅩⅤ(改訂版)~ ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅩⅥ~ ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅩⅦ~ ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅩⅧ~ ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅩⅨ~ R-18 ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅩⅩ~ ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅩⅩⅠ~ R-18 ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅩⅩⅡ~ R-18 *完結* ≪ねここの飼い方・温泉でGO!≫ ねここの飼い方・温泉でGO! そのいち Coming Soon…… 外伝 外伝、ホビーショップ・エルゴの悪夢 HOBBY LIFE,HOBBY SHOPとリンク 外伝、鈴乃の真実 岡島士郎と愉快な神姫達とリンク ねここの飼い方EX ねここの飼い方EX2 書籍&イベント展開 *New* 『コミックマーケット83』 *終了しました 沢山の方々にお越しいただき、ありがとうございました。 やる気いっぱいもらいました! (神姫が何処にも売ってないという悲鳴多数と共に・・・(涙) ● 新刊1 ● 『HOW TO KEEP A CATGIRL MECHANICS』 表紙フルカラー/44p・オフセット印刷 一般向(資料・解説本) 頒布価格700円 『ねここの飼い方』に登場した神姫達の武装解説本になっています。 詳細設定と、写真たっぷり!実際に作れるよ!の見本的な内容でお送りします。 *手持在庫完売・虎の穴の通販のみ。 ● 新刊2 ● 『神姫の日常』 表紙フルカラー/28p・オフセット印刷 成年向(漫画) 頒布価格/600円 此方はアニメ版の神姫達を描いた本になっています。 祝、アニメ化! 内容も面白いですよねっ。 各新刊は虎の穴にて委託中です。 当日会場に来られなかった方は、是非ご利用くださいませ。 通信販売ページ(虎の穴) ● 新刊3 ● 『ねここの飼い方総集編・ねここ編&ネメシス編』 パッケージ/カラーコピー・CD-R媒体 ねここ編:一般向(小説&漫画) ネメシス編:成年向 頒布価格1000円 ねここの飼い方をCDにまとめてみようと思っています。 ただし間に合うかは色々と微妙・・・・・・ ●追記● 『dlsite.com』にてダウンロード販売を開始しました。 宜しければご利用くださいませ。 dlsite頒布ページ・直リンク 新しい物語へ…… えむえむえす ~My marriage story~ ご感想、ご要望やリクエストなどは、こちらへ どうも、ichgucです。いずれコラボしませんか? -- ichguc (2009-05-10 10 42 51) >ichgucさんへ いずれ機会がありましたら、その時は宜しくお願いします。 -- ねここのマスター (2009-05-12 19 25 45) ネメシスちゃんが装着してはずれなくなったのって「赤ずきんちゃんご用心」じゃなくて「あなたも狼に変わりますか」のような気がする -- 名無しさん (2009-10-30 10 11 47) す、すいません素で間違えてました……すぐに修正しました(大汗 -- ねここのマスター (2009-10-30 13 23 23) トップページからのXVがない・・・?XVを読む人はXIVから「続き」か更新履歴からどうぞ -- 名無しさん (2009-11-05 14 32 56) ま、またしても申し訳ありません。ちゃんと追加しました(大汗 -- ねここのマスター (2009-11-05 17 37 19) アガサさんは昔ストラーフだった気がするのですがこれはいずれ語られるのでせうか。それとも、深入りしたら消されてしまうのでせうか -- 名無しさん (2009-12-20 00 51 52) >名無しさん いずれ語られる予定ですので気長にお待ちください~。・・・消されるのは、まぁ(遠い目 -- ねここのマスター (2010-01-01 09 24 44) えむ★えく・フルカラーDL版を是非とも購入したいのですが、他サイトや認証無し版を販売する予定はございますか? dlsiteのユーザー認証形式が使用できないPC環境でして……。 -- 名無しさん (2012-01-11 10 20 32) >名無しさん はい、実は最初にUPした後色々考え直しまして、現在認証無し版に切り替えられないか訪ねている最中です。OKが出ましたら、またお知らせしたいと思いますので、すみませんが少々お待ちください。 -- ねここのマスター (2012-01-11 12 21 02) 差し替え完了致しました。これで大丈夫だと思いますので是非DLをお願いします。 -- ねここのマスター (2012-01-11 17 55 23) 差し替え、ありがとうございました。 えろえろやーー!! -- 名無しさん (2012-01-11 20 19 59) ありがとうございます。喜んでいただけたようで何よりですw -- ねここのマスター (2012-01-12 02 20 06) 番外編でアムドライバーのライドボード扱って欲しい -- げしもちゃん (2012-04-28 18 53 01) 名前 コメント 今日 - 昨日 - 総合 -
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/392.html
「Quel est dîner d aujourd hui ? 」 助手席から、声が聞こえた。 「Es gibt den aiready Reis. So bilde ich die Teeessiggurke. Ich bin so müde. 」 車を運転しながら、ドイツ語で応えてやる。 「확실히.오늘은, 큰 일이었지요.」 えっと…。 「何だ。今のは」 「韓国語ですよ。マスター。『今日は大変でしたね』って言ったんです」 助手席の下の方、クレードルの上でくつろぐ神姫が微笑みを浮かべる。 そう。彼女は武装神姫の侍型MMS。名前は『椿』だ。彼女は、そのAIの性能を発揮して、俺の仕事の秘書として、通訳兼語学指導者として、そして、一人暮らしの俺の話相手として、色々な場面でその能力を発揮してくれる。今や、俺の生活には欠かすことのできないパートナーだ。 ------------------------------------------------------------------- 必要に迫られて、彼女を手に入れた。あ、そこの君、「玩具を『彼女』呼ばわりなんて、コイツ、あぶねー奴なんじゃないの」とか思っただろ。ま、いいや。俺の場合、ネットで神姫を使った外国語学習の事例を見たのがキッカケとなって、神姫の購入を思い至ったんだ。俺の仕事はー、ま、言ってみればブローカー。右から左、必要とする人がいれは、品物を売って歩く仕事だ。その時、たまたまツテがあって、海外との取引の話を持ちかけられていたんだ。 「通訳の役にたつかも」 そう思って、神姫の購入を思い至った。 まだ人を雇えるほど儲けているわけではなかったし、通訳を探すツテもなかった。 正直、購入するときは、ちょっと恥ずかしかったけどね。 まぁ、通常の女の子向けの神姫より、武装神姫の方がハードルが低かった、と、そういうこと。 そして、同時に驚きもした。 神姫について知ってはいた。それでも、起動するまでは「人間の音声認識をして、勝手に動くことのできる人形だろ」くらいにしか思っていなかった。でも。 「はじめまして。私は侍型MMS、TYPE『紅緒』です。あなたが私のマスターですか」 起動直後の第一声だ。今でも覚えている。その動作、声の抑揚にー、そして表情。何ひとつ人間と変わらないその仕草を。 俺は彼女には、人間の女性を扱うのと同じように接することにした。 当初、彼女はバトルのために購入されたのではない、ということに少々戸惑った様子だった。しかし、自分の能力が求められている、というシュチュエーションは、彼女のやる気を引き出すのに十分だったようだ。その翌日、サードパーティの語学パックを使って、彼女は、英語、フランス語、ドイツ語、中国語(もちろん広東語と北京語の二種類は押さえている)やスペイン語など二十カ国語ほどをあっという間にマスターした。 彼女の存在は、取引先にも好評だった。ま、中には、テーブルの上で通訳をする彼女をいきなりワシ掴みにするお客もいたりして、彼女がその後しばらくの間ふて腐れる、という事態もあったりしたけどね。 その後、仕事も覚えてもらって、スケジュール管理や経理にと色々手伝ってくれている。 で、だ。 最近、そんな彼女の元気がない。 「そういえばさ」 しばらく続いた沈黙を破って声をかけた。 「名前の由来、解ったよ」 「はい、シガーソケットのことですか」 彼女が座るクレードルは、車内でも使えるようにシガーソケットから電源を供給されている。メーンの機能はバッテリーの充電だけど、その気になれば、PDAを使って彼女が一日の最後に行う、デフラグとバックアップをすることができる。 「昔ー、まだタバコが一般的だったころの名残だってさ。昔は、そこに発熱コイルを使ったライターがキャップ代わりに入っていたんだって。それが、だんだん車内で使う電気機器の電源供給源になって、その用途が一般化して、えーと、その一方で禁煙運動が進んで、タバコを吸う人はほとんどいなくなったけど、名残でそのまま残ってしまったんだと」 「へぇ」 「だから、ソケットの横にある小物入れって、実は吸って短くなったタバコを捨てるトレーだったらしいよ」 「はい、そうでしたか…」 なんだか、気乗りしない返事が帰ってくる。 うーん、そろそろ切り出してみるか。 「で、椿」 彼女の名前を優しく呼んでやる。 「最近、元気がないけど、どうしたのさ」 「いえ…そんなことは、ない、です。ええ。」 「歯切れが悪いなぁ。ここのトコの君の行動は変なんじゃないかな。ぼーっとしていることが多い」 彼女と暮らすようになってから、一応、神姫のAIのおおざっぱな概要や、ユーザーが抱えるトラブルなんかを調べていた。彼女たちは、人間と同様、環境によるストレスやなんかを感じる、らしい。俺は起動直後、購入目的を聞いて、戸惑いを見せた彼女の様子を思い出していた。彼女は武装神姫だ。武装神姫の存在目的はー。 「バトル、してみないか」 投げかけた。 「えっ」 彼女の顔が明るくなる。よほど嬉しいのか、その瞬間、彼女はその身体をぐるりとこちらへ向けた。 「でも…。マスターはバトルをなさらないのでしょう。私のために、そんな時間とお金を割くなんて無理をされなくても…」 と逡巡する。 やれやれ。 「じゃぁ、こう考えるんだ。君は、ウチの唯一の社員だ。さて、社長であるボクは、よく働いてくれる社員のためにも福利厚生を考えなきゃいけない。そうだろ?」 うーん、人間の女性だったら、ここで手でも握らなきゃいけないトコだ。 取り合えす、片手を使って指先で彼女の頭をなでてやる。こわばっていた彼女の身体から、力が抜けた。 週末がやってきた。 俺たちは近場の神姫センター登録をしている店を訪れた。 バトルは大きく分けて二種類ある。ひとつは神姫BMA(武装神姫バトル管理協会)によるオフィシャルなもの、これは実際に闘うリアルバトルだ。もうひとつは、いわゆるバーチャルバトル。こちらはまだBMAの公認こそは得られていないものの、装備の破損などを嫌がるユーザーの支持も多く、ほとんどのセンターでバーチャルの筐体を用意している。バーチャルのみでも全国ランキングなどが付けられ、準オフィシャルみたいな形で大会が開催されている。さすがに初めてのバトルなので、椿と相談して今回はバーチャルバトルに挑戦することにしていた。 さすがに人が多い。対戦台の前でバトルの指示を出すプレイヤーだけではなく、ギャラリーも胸ポケットに入れたそれぞれの神姫と一緒にモニターで対戦の様子を観戦している。大画面ではブースターと羽を付けた猫型が地面すれすれを滑るように駆け抜けていく姿が映されていた。だめだ。あんなのとやったら、間違いなく向こうのワンサイドゲームで終わっちゃうよ。 俺は周囲の神姫とマスターたちを観察してみた。ありゃ、マスターと神姫でお揃いの服着てやがる。あっちの神姫は眼帯しているけど、ファッションだよね、きっと。コッチには頭の上に神姫を載せてる奴もいるぞ。えー、シッポをパタパタさせている犬型の君。マスターの頭上でポテチの袋を振り回すのは止めなさい。 とか心の中でツッコミを入れていて、ハタと気づいた。 「どうやって対戦するんだ」 よく考えたら、昔の対戦ゲームのように一人プレイをしていて、そこに乱入とか、そういうスタイルではなさそうだ。店員を捕まえて聞いてみることにした。 店長なのだろうか、妙に落ち着きのあるその男性は、「なにこのオッサン」などという態度はおくびにも出さず、丁寧に対応してくれた。彼女を購入した店とは大違いだ。今度から、ひいきにさせてもらおう。 そして、今、俺は対戦相手だった神姫のオーナーと談笑しているところだ。 バトル?あぁ、負けちゃった。 しょうがないでしょ、マスターも当の神姫も初めてなんだし。ただ、一方的に打ち負かされるでもなく、それなりに内容のあるバトルだったことは、椿にも良い経験になったろうと思う。 「でも、銃の扱いが上手かったですね。あなたの戦法だったんですか」 学生だろうか、温厚そうな表情の持ち主だ。彼の神姫は騎士型。最近神姫を購入し、バトルを始めたそうだ。店長は、俺と同じく、初心者でなおかつバトルの相性がよい騎士型神姫を持つ彼を紹介してくれた。「僕も、初めての時は店長さんに対戦相手を紹介してもらったんです」そう言って、彼は快く対戦に応じてくれた。 缶コーヒーを飲みつつ、彼の問いに答えた。 「ああ、こっちが有利に立ち会える状況になるように、そのための呼び水に使おうと思ったんだ。銃でダメージを与えられるとは思っていなかったよ」 テーブルの上では椿が、さっきまで鬼のような剣戟を打ち合っていた、彼の神姫と楽しそうに話している。神姫仲間がいなかったことも、彼女のストレスの一因になっていたのだろうか、と思う。 「マスター」 と、椿が振り返った。 「はいな」 「あの…、彼女にメアドを教えても構いませんか」 「あ、僕たちは構いませんよ」 「そういうこと、いいよ。椿」 彼女は、相手の神姫と手を取り合い、きゃぁきゃぁと騒ぎ始めた。 対戦相手と別れた俺たちは、店内の一角にある神姫コーナーを見て回っていた。そして解ったのは、想像以上に神姫のグッズというのは種類がある、ということだった。武装にはじまり、家具(神姫サイズで実際に機能する家電もある)、バイクや車などの乗り物(どこで乗るんだ)など、など。服なんかは、メーカー品のほかに、個人が制作した品の委託販売もしているようだ。やっぱり一品ものは手間がかかっているだけあり、値も張るが出来は見事なものだった。そんななかから、俺は、袴の和装セットを購入することに決めた。椿は辞退しようとした。でも。 「そういえば、今まで君は僕に尽くしてくれたけど、僕は君になにもしてあげてないしね。たまにはプレゼントくらい贈らせてくれよ」 彼女は消え入りそうな声で、「ありがとうございます、マスター」と言うと、シャツの胸ポケットの中に引っ込んでしまった。 レジを打ってくれたのは、先刻、神姫とペアルックを決めていた少女だった。委託販売している服は彼女の手によるものらしい。梱包しながら、商品の説明をしてくれた、曰く「リアルバトルにも使えるだけの対弾、対刃、対爆性能がありますから」とかなんとか。なんだか、スゴイことになってるんだね。 「で、さ。スーツをオーダーしたいのだけど、いいかな」 「マスター」 椿がポケットから顔を出す。 「この娘、仕事を手伝ってくれているんだ。取引先相手に素体姿のままってのもどうかと思ってね」 「仕事を手伝うって、どんなことををしてるんですか」 質問を投げかけたのは、少女の犬型神姫だ。やけに礼儀正しい。 「ホラ、椿」 「ええ、マスターのお仕事で取引先が海外になることがあるんです。その時の通訳を…」 おずおずと答える。 「え、それじゃぁ、外国に行ったこともあるの」 「はい」 「今度、是非そのときのお話を聞かせてもらいたいわね」 少女の言葉に、犬型神姫も大きくうなずいていた。 「なんだか、今日は盛りだくさんだったね。まだ、お昼を回ったばかりだけど」 「はい」 胸元から聞こえる声の通りが良い。 「また、バトルしにあの店に行こう。次の休みにでも」 「え、スーツの仕上がりはまだ先…」 「いいんだ。俺も面白かったし、やっぱ勝ってみたいじゃん。それに、君も友達ができた方が楽しいでしょ」 「でも、本当によろしいのですか」 「ああ。君の浮かない顔は見たくないし。…今の君はすごく生き生きとしてる。そんな君と一緒にいることが嬉しいんだよ」 胸元の生地がギュッと掴まれる。彼女が俺の胸に顔を埋めて抱きついているのが見えた。 「Я люблю вас, оригинал.」 「また、俺の知らない言葉を…」 おしまい。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1254.html
vol1「風見記の場合」 某所、喫茶店「File」 「よう相棒、来週分の原作出来たか?」 髪を後ろで縛った男が、前に座った男に話し掛ける。 「明日あたりには脱稿する筈だ、…注文、ウーロン茶で」 ウエイトレスに注文を頼む男 「ん?風見記、あいつらはどうした?」 「家でお留守番だ」 「ひでぇな~、ここが神姫も飲み食いできるところだと知ってた筈だろ」 「ひとり、持ち金を考えないで注文する奴がいるからな、帰り道にケーキかなんか買ってくさ」 「んぅ?あ~、あの忠犬ケルスか!」 「忠犬は余計だ巻馬、あいつが聞いたら泣くぞ」 「はは~事実なんだけどね」 おさげ男、巻馬鉄次(まきばそうじ)のすぐ手前でパフェをつっついていた神姫が答える。 傍からみて、その姿は忍者であったが、中身は忍者型MMS「フブキ」ではなく、猫型MMS「マオチャオ」であった。 「…とゆうか巻馬、ここにも所持金を考えない奴が一人いるぞ」 「ロンドか?、大丈夫さ!ちゃんと計算して注文させてるしさ」 「でもそのパフェ、一番高い奴だぞ」「なにっ!?」 慌ててメニューを見て、自分のサイフの中も確認する巻馬。 「……150円足りない…、風見記、150円貸してくれ」 「あほめ、ほれ。返すときは200円だぞ」 「すまん!」 「ありゃ…マスターのサイフの中を過大評価してたみたいだ…」 「それじゃ、明日監修に来てくれ」 「お前の事だから大丈夫だとは思うが…」 「いつも言ってるだろ、『念には念を』ってな。それじゃ!」 「マスター、お金下ろすの忘れずに」「わーっとるわい!」 楽しそうな二人を、見送る男。 彼の名は風見記真木(かざみき まき) ファンタジー・SF作家である。 巻馬は連載中の漫画の作画を担当する人物であり、小説の挿絵も彼の筆による物である。 現在売れ行き好調の、若手作家でもある。 某所、風見記のマンション「第一ヤマモトハイツ」四階 「ただいま」 ドアを開け、室内に呼びかける。 「おかえり、マキ」「お帰りなさいませ、マキさま」「おかえりなさい、御主人」 三つの声が重なった。 そして歩いてくる小さい影。 「シュークリームを買ってきたぞ、三人とも」 「シュークリームですか、もしかして「とても美味しいケーキ屋さん」のですか?」 「ん、そうだ」 第一声を放ったのは、傍から見てそうには見えない砲台型MMS「フォートブラッグ」…なのだが メイドさんにしか見えない「ナゴ」。 「シュークリームとは和製仏語であり、正しくは「choux a` la cre`me(シュー・ア・ラ・クレーム)」と言って シューとはキャベツの意味だそうです」 「…食べるよな?」 「食べます!食べます!」 シッポを振り、ヨダレをだだ漏れしながら薀蓄を言うのは犬型MMS「ハウリン」の「ケルス」。 「ふふ、それは楽しみですね。でも食べるのは食後ですよ、ケルスさん」 「うう…」 ケルスに「お預け」をかけたのは、銀色の羽付きカチューシャを付けた騎士型MMS「サイフォス」…だが 通常よりも幼い姿をしている「フェリア」。 彼女ら三人は武装神姫。 人間の友達であり、戦友でもある。 …微妙に戦いを忘れてる気がするが…気にしないに越したことはない。 風見記は、心の中でそう付け足した。 ToBeContined… 武装神姫でいこう!?に戻る トップページ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2133.html
ウサギのナミダ ACT 1-17 □ その日は、あまりにもいろいろありすぎて、アパートに帰り着いたときには、すっかり疲れ切っていた。 水浸しの服を脱ぎ、熱いシャワーを浴びると、あとはもう寝床にごろりと横になって、他に何をする気も無くなっていた。 体は疲れていたが、意識は妙に冴えていた。 まだ興奮しているのだろう。 今日あった出来事を反芻しようとするが、うまく頭が回らない。 結局俺は、ボーッと天井を見上げながら、ただただ寝っ転がっていた。 どのくらいそうしていただろう。 携帯電話に着信があった。メールの着信音。 ゆっくりと手を伸ばし、液晶画面を見る。 約束通り、久住さんからだった。 メールの文面は、彼女らしく、簡潔だった。 「今日は生意気なことを言って、ごめんなさい。 明日、午前11時に、JR○○駅改札前で待っています。 追伸。 ティアの写真、送ります。」 添付ファイルを開く。 俺は小さく吹き出した。 ティアとミスティが一緒に写っている画像だ。 Vサインを出しながらティアの肩を抱いて余裕の笑顔のミスティに対し、ティアはなんとも間抜けな表情で肩をすくめている。 バカだな。笑えばいいのに。 俺はその画像だけで、ひどく安心してしまった。 ティアは無事だ。久住さんのところにいる。いまはそれでいいのだ、と思えるほどに、心に余裕ができていた。 メールの返事を送る。待ち合わせと画像の件に了解の旨を伝えた。 それにしても。 久住さんが指定した待ち合わせ場所が不可解だった。 最寄り駅からだと、ちょうど東京をまたいでいく感じになる。 そんなところで待ち合わせとは……他に行くところでもあるのだろうか。 まさか、彼女なりの嫌がらせというわけでもあるまい。 ……そんなことを考えること自体、俺の心が疲れている証拠だ。 俺は目覚まし時計をセットする。 明日の約束に遅れるわけにはいかない。 そして、寝床に横になると、不意に睡魔が襲ってきた。 疲れた……。 そう思いながら、睡魔にされるがまま、眠りに落ちていった。 翌朝。 異常に早く目が覚めた。 まだ気が高ぶっているのかも知れない。 だが、体の疲れはとれているし、頭の中もすっきりしていた。 時間にはまだだいぶ余裕がある。 俺はゆっくりと身支度を整え、駅前で朝食を取ることに決めて、家を出た。 ティアのいない一晩で、俺は心の整理がついていた。 必要な時間、だったのだろう。久住さんはそれがわかっていて、俺にこの時間をくれたのかも知れない。 結局、一番大事なことは、ティアが俺のそばにいることだ。 そのためなら、別にバトルロンドにこだわる必要はないのだ。海藤とアクアのように。 誰に見せることもなくなるだろうが、ランドスピナーを自在に操り、走る楽しさをティアが感じ続けてくれるなら、それでいいのだ。 それをティアに言ってやるつもりだった。 ティアは……どんな顔をするだろうか。 それにしても、今日の待ち合わせ場所は不可解だ。 待ち合わせなら、うちの最寄り駅、そうでなければ、三駅ほど離れた久住さんの最寄り駅でもいいはずなのに。 なぜ二時間近くもかかる遠いところ、しかも大都市というわけでもない、ごく普通の駅前なんて指定したのだろうか。 久住さんは、よくわからない人だ。 彼女にはいつも驚かされる。 それは不快ではなく、むしろ嬉しいサプライズが多いわけなのだが。 今日の待ち合わせ場所も、彼女の特有のサプライズなのだろうか。 やっぱり、よくわからない。 俺は電車の中で、つらつらとそんなことを考えている。 二時間近くかかった列車の旅も、ここで終着だ。 たどり着いたその駅は、全く普通のJRの駅だった。 時間よりも十分ほど早い。 待ち合わせは改札の前なので、もう一度駅名を確認してから、改札を通った。 彼女は先に来ていた。 ……だが、声をかけるのがためらわれた。 あそこにいる女性は、本当に、久住さんだろうか? いつもと雰囲気がまるで違っていた。 いつもの久住さんは、細いジーパンなどを履き、スポーティーな格好だ。それに武装神姫収納用のアタッシュケースを持ち歩いている。 ところが、待ち合わせの場所にいたのは、 「あ、遠野くん」 そう言って、微笑みながら小さく手を振ったので、やはりこの少女は久住さんで、待ち合わせの相手はどうやら俺であることを、かろうじて認識できた。 「おはよう、久住さん……待った?」 なんとかここまで口にできた俺を、むしろ誉めてもらいたい。 女の子に免疫のない俺は、緊張がすでに最高に達し、思考は遙か彼方に吹っ飛んでいた。 もちろん、表情に気を使う余裕などこれっぽっちもない。 「わたしも今来たところ。……でも、早かったですね」 「……遅刻すると、いけないと思って。でも待ち合わせ場所に完璧に変装した人がいたからびっくりしたよ。その格好どうしたの?」 「さすが遠野くん、いい心がけです。これですか?それは…まだ秘密です」 にっこりと笑う久住さん。 反則度が五割増しくらいになっている気がする。 これは久住さんによる何かの策謀なのだろうか。 俺にとってはもうサプライズを通り越して、遠大な陰謀の一端ではないかと思われる。 この時点で俺はもうドギマギした気持ちをどうにも持て余しており、すがりつく話題を必死に捜していた。 そして、巡り巡った思考の末、一番大切な今日の本題にたどり着いた。 「あ、あの……てぃ……ティア、は……?」 「大丈夫。ちゃんと連れてきました。 いつも胸ポケットが定位置みたいでしたのでコートの内ポケットにしっかりと。 ……ティア」 久住さんが、下げたハンドバッグにその名を呼ぶと、二人の神姫がバッグの口からひょっこりと顔を出した。 ■ 菜々子さん(ミスティのマスターも、名前で呼ぶことをわたしに要求した)の呼びかけに、左右の大きな内ポケットにそれぞれ隠れていたわたしとミスティは前を塞ぐボタンを弾け飛ばしてから顔を出した。 すぐに目が合う。 マスター。 一日会っていないだけなのに、ひどく懐かしい気持ちになった。 同時に、罪悪感が沸いてくる。 それは、わたしの噂で迷惑をかけたことと、マスターに無断でいなくなったことの両方の意識が入り交じった複雑なものだった。 マスターは少し驚いたようにわたしを見つめ、 「ティア……」 わたしの名前を呟いて……そのまま、地面に両膝と両手を着いてうなだれてしまった。 ええぇ? マスターは大きく一つため息をつく。 「どんだけ心配したと思ってるんだ……」 あ……。 昨晩、久住さんが言ったとおり。 マスターは、本当に、わたしの心配をしてくれていたんだ。 わたしのことなんて、忘れてそれで……幸せになってくれればよかったのに。 それでも、マスターが心配してくれたことが嬉しくて。 自分が消えようとしてたことなんて棚に上げて。 なんてひどい神姫だろう。 「ごめんなさい……」 結局、いつもの言葉を口にするしかない、わたし。 でも、マスターは、 「おまえが無事なら……いいさ」 そう言って顔を上げた。 もう、いつもの無表情だった。 包帯を巻いていない、左手の甲を差し出す。 「戻ってきて……くれるよな?」 マスターは相変わらず表情を表に出さなかったけれど。 でも、声が、少し震えていた。 わたしは、菜々子さんのバッグから出ると、マスターの左手に乗り移る。 そのとき、後ろを振り返ると、ミスティが笑顔で頷いていた。 □ 左胸のポケットの重さに、俺は心底ほっとする。 俺は立ち上がると、久住さんに頭を下げた。 「ごめん。見苦しいところを見せてしまって……」 「ううん……ふふふ、いいリアクションでした」 「それから……ありがとう。ティアを見つけてくれて……昨日も、気を遣ってくれて……」 「大したこと、してないわ」 そう言って、久住さんは首を横に振った。 彼女がどんな思いなのか、その表情から伺い知ることはできなかった。 久住さんは、一度目を閉じて、うん、と頷くと、俺を見た。明るい表情。 「さて、用事も済んだことだし……ねえ、遠野くん、連れて行きたいところがあるの。付き合ってくれる?」 「え? あぁ……」 やはり続きがあった。 「はじめから、そのつもりだったんだろう?」 「やっぱり、わかる?」 「そうじゃなきゃ、こんな遠くに呼び出したりしないだろう?」 「まあ、ね」 久住さんは反則度五割増しで笑っている。 彼女を勘ぐっているのは、俺の神経が過敏なのか、疑心暗鬼すぎるのか。 俺が何となく即答できずにいるのを見て、彼女は言った。 「大丈夫。ただのホビーショップなんだけど……遠野くんも、きっと気に入ると思うわ」 「ホビーショップ……?」 ただのホビーショップなら、途中過ぎた秋葉原でも事足りる。 わざわざこんなところまで来るというのには、理由があるのだろうが……。 まあ、考えていても仕方がない。 せっかくこんな遠くまでやってきたのだから、このあたりのホビーショップでバトルロンド観戦も悪くはないだろう。 俺たちの顔が知られているわけでもないのだから。 「わかった。付き合うよ」 「決まりね」 久住さんはにっこりと笑う。 俺と彼女は並んで歩き出した。 駅前の商店街を歩いていく。 何も特別なことなどない、どこにでも見られる、ごく普通の商店街だった。 いったい、何を考えているんだろう? 俺は隣を歩く久住さんを盗み見る。 ……えらく細い肩が視界に入った。 久住さんは、男の俺に比べれば確かに小柄だったが……こんなにも細い肩だったろうか。 いや、全身が細くて華奢な感じがする。 それでも、痩せすぎという感じではなく、女性らしい柔らかな体つきだった。 いかにも、女の子という感じで……。 これでとても美人なのだから、俺が隣にいるのがえらく場違いに感じてしまう。 というか、端から見たらどうなのだろう。 一緒に並んで歩いているなんて、まるでデートみたいなのではないだろうか。 ……デート!? 俺と、こんなに可愛い女の子が!? いやいや、違う。 これは久住さんの厚意で、ホビーショップに案内してもらっているだけなのだ。 だが、一度意識してしまうと、頭では否定していても、感情が沸騰してしまう。 おかげで、女の子にろくに免疫のない俺は、久住さんの隣で緊張しっぱなし、彼女を意識しすぎて頭の中は真っ白という状態に陥った。 「ここよ」 目的地に着いたことを久住さんが教えてくれなければ、ぎくしゃくとした足取りのまま、どこまでも歩いていったかも知れない。 俺たちがたどり着いたのは、彼女が言ったとおり、ホビーショップの店先だった。 それほど大きいとは言えない、商店街にある個人経営の普通のホビーショップ。 店の看板を見上げる。 『ホビーショップ・エルゴ』とあった。 エルゴ……? 「って、ここ……あの、エルゴ……なのか?」 「うん」 久住さんはあっさりと頷いた。 「遠野くんだったら、きっと来てみたいだろうと思って」 それはもちろんだった。 ホビーショップ・エルゴといえば、武装神姫ファンならば知る人ぞ知る名店だ。 俺が知るエルゴ評でもっとも印象的だったのは「武装神姫の魅力がすべて詰まっている店」というものだった。 さらに、ここのバトルスペースの常連達は、有名な神姫プレイヤーばかりなのだ。 ティアを迎える前から、一度は来てみたいと思っていた。 久住さんは店の自動ドアをくぐっていく。 俺もあわてて後に続いた。 「いらっしゃいませ」 元気のいい女性店員の挨拶が出迎えてくれる。 店内を見渡した俺は、圧倒された。 気合いが入っている、なんてものじゃない。 武装神姫のパッケージ商品はもちろん、追加武装からカスタムパーツ、専用工具にメンテナンス用品、果ては神姫専用のオリジナル衣服まで。 ありとあらゆる武装神姫関連製品が所狭しと、しかしきちんと系統立てて、わかりやすく並べてある。 秋葉原などの大型店舗に比べたら小さい店ではあるが、へたをすればこっちの方が品揃えがいいんじゃないか? 店頭に置ききれない分は、検索端末で在庫確認、注文もできるようになっているみたいだ。 端から物色したい気持ちになるが、今日は久住さんの付き添いである。 とりあえず我慢して、久住さんに目を移す。 「おひさしぶり、静香さん!」 「あら、菜々子さん、元気だった?」 久しぶりの再会に、エプロンをつけた女性店員とハイタッチなんかしている。 女性店員はめちゃくちゃ美人だった。流れるような黒髪が印象的な美人。 久住さんとはタイプが違うが、男だったら思わず振り向いてしまうほどの美貌だ。 武装淑女にはえらく美人が多い気がするが……美人じゃないとバトルロンドをやってはいけないという掟でもあるんだろうか。 なんて、腐った思考をしていた俺に、その店員さんが視線を向けてきた。 俺の上から下までさらり、と視線を流し…… 「彼氏?」 久住さんへの問いに、俺は思わず吹き出した。 久住さんは、店員さんの耳元へ口を寄せ、何事か囁いている。 そして、 「ふぅん……」 また俺をさらりと見渡した後、なにか納得げに頷いていた。 ……なんなんだ。 「ところで、店長は?」 「奥で作業中。呼んでくる?」 「ううん、いいわ。こっちに戻ってきたら、わたしが来たこと伝えてくれますか? 言えばわかりますから」 「わかったわ」 店員さんが頷くのを確認して、久住さんは俺のそばに戻ってきた。 「先にティアとミスティを預けてしまいましょう」 「え?」 神姫を預ける? 久住さんは俺を店の一角に案内する。 そこは神姫サイズの机や椅子が並ぶスペースだった。 いまも数人の神姫がたむろしている。 あとで説明を受けたが、神姫学校と言って、エルゴで神姫を預かるサービスなのだそうだ。 「ティアはこっちね」 「ミ、ミスティ……ちょっとぉ!?」 ミスティはティアに腕を絡めて、ぐいぐい引っ張っていく。 以前にも利用したことがあるようで、勝手知ったる、という感じだった。 「わたしたちは、上ね」 久住さんは俺を店舗の二階へと案内する。 店の二階はバトル用のスペースになっており、バトルロンド用の筐体が並んでいた。 筐体の数こそ、ゲームセンターに比べれば見劣りするが、観戦用の大型ディスプレイも設置されているし、多人数対戦用の設備も備わっている。 休憩スペースで観戦もできるようになっていて、いたれりつくせりだった。 小さな店なのに、多くの常連が通うのも、当然だと思う。 近くにあったら、俺だって常連になっているだろう。 久住さんは差し向かいになれる小さなテーブルのある休憩スペースに、俺を連れてきた。ちょうど誰もいない。俺たちは向かい合って腰掛けた。 大型ディスプレイでは、現在プレイ中のバトルロンドの様子が映し出されている。 思わず目がいってしまう。 バトルをしているのは、アーンヴァルとマオチャオ。 アーンヴァルはノーマル装備の組み替えのカスタムらしい。 一方のマオチャオは、巨大なブースターを背負い、高速で滑空している。 バトルは白熱している。その動きから、両者ともかなりの手練れだとわかる。 「あの神姫……両方とも見たことあるな……」 「ああ……マイティとねここ、有名だもの」 久住さんのさも当たり前のような答えに、俺は吹き出した。 『公式武装主義者』と『雷光の舞い手』かよ!? 俺でもその二つ名を知っている、有名な武装神姫だ。 その二人が普通に草バトルしているこの状況って……。 いきつけのゲーセンにしか行ったことのない俺にしてみれば、スタープレイヤー同士のバトルをあっさり観戦できるこの状況が、とんでもなく贅沢なことに思えた。 「さっきの、店員の女の子もね、有名よ?」 「へえ……?」 「ドキドキハウリンのマスター」 「ぶっ」 俺が驚く様を、久住さんは面白そうに見ている。 まったく、俺は井の中の蛙だ。 彼女が『天才』戸田静香か。 秋葉原の神姫バトルミュージアムで、バトルロイヤル五二機撃墜を達成したハウリン。 そのマスターはあらゆる技術を身につけており、武装、ソフトウェア、果ては神姫用の衣服まで作成するとか。 バトルも強いが、ショーマンシップでバトルを盛り上げることを一番とする、趣味人。 どんな人物かと思っていたが、まさかあんな美人が……。 俺は首を振った。 世の中、わからないことが多すぎる。 俺たち二人は、そこでしばらくバトルロンドを観戦していた。 白熱の攻防を見ていると、やはり血が騒ぐ。 俺もバトルしてみたい、と思う。俺の、武装神姫と。 「やっぱり、バトルロンドはいいな……」 心からそう思う。 ティアに、バトルしなくてもいい、なんて言ってやるつもりだったが、心の底では納得していなかったのかも知れない。 バトルに挑む神姫達の美しい姿、マスターが繰り出す知略の攻防、そして神姫とマスターがともに掴む勝利の達成感。 何物にも代え難い、と思う。 「遠野くんは……どうして武装神姫をはじめたの?」 唐突な、久住さんの問い。 「どうしてティアを自分の神姫にしたの? あのレッグパーツはどこで手に入れたの? どうしてあの戦い方にこだわるの? ねえ……」 まっすぐな視線に射抜かれて、俺は身動きすることができなかった。 「教えて。わたし、あなたのこと……あなたたちのこと、何も知らない」 ■ ミスティはわたしの腕を取って、ぐいぐいと引っ張っていく。 わたしは歩調を合わせるのがやっと。 彼女は妙に楽しそうに見えた。 神姫学校のスペースには、何人かの神姫が集まって、グループを作って歓談しているようだった。 ミスティは、グループの一つに近づいていく。 グループの輪で、中心になっていた神姫が、近寄ってくるわたしたちに気がついて、顔を上げた。 ツガル・タイプだ。 瞳に少し気位の高そうな光を宿している。 「あら、珍しい……ミスティ、ひさしぶりね」 「ごきげんよう。調子はどう?」 まずまずね、なんて答えたツガル・タイプは、ミスティに腕を抱えられているわたしを見た。 「その子は?」 「この子はティア。わたしの親友」 「親友? あなたの?」 何か信じられない珍獣を見るような視線。 それでも、ツガル・タイプの彼女は、微笑んで挨拶してくれた。 「はじめまして、ティア。わたしはシルヴィア。ミスティの昔なじみよ。よろしくね」 「は、はい……ティアです……よろしく……」 お辞儀をしたわたしの頭の中に、浮かんでくるものがある。 ツガル・タイプのシルヴィア……? 聞いたことがある。確か…… 「レッド・ホット・クリスマス……?」 シルヴィアさんは頷いた。 その二つ名は全国大会でも知られた有名な神姫の名だった。 次へ> トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/219.html
リンク名 ? いつか光り輝く 真面目な振りしておバカなネタの為だけにでっちあげられたお話。 画面サイズはXGA以上を推奨。 1.0 別の何か 2.0 あかいそら 3.0 遺品 ※HOBBY LIFE,HOBBY SHOPとクロスオーバー 3.5 ラジヲ 武装神姫・お手紙相談室 4.0 融合~GとG ※HOBBY LIFE,HOBBY SHOPとクロスオーバー 凪さん家の十兵衛さんの第九話<GとJ> とリンク 人物設定 神姫(?)設定 装備品設定(暫定) 今日 - 人 昨日 - 人 累計 - 人 あちらの書き込み見ました。 いいネタなので様子見て使えそうならそのうち使おうと思っておりましたよ。 その辺どうなんでしょう、センセ(笑) -- Gの人 (2006-11-05 13 03 05) うわ。読みづらいから編集で改行したら履歴に載ってしまいました(汗)重ね重ね失礼。 -- Gの人 (2006-11-05 13 07 30) あふれ出る妄想を止める権利も術も、誰も持ち合わせてはいないのです。 -- 柏木ががが (2006-11-05 22 19 46) こちらにも。確認しましたー。わざわざお手数掛けて申し訳ないです。(礼)ネタは有り難く(笑) -- G (2006-11-06 01 05 01) 名前 コメント