約 2,308,101 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1379.html
トップへ 戻る 武装神姫。 人の持てる技術の粋を結集して作られた、機械仕掛けの御姫様。 そして、今私の目の前にいる小さな少女。 「主よ、一つ質問を許して貰えるか?」 セイレーン型武装神姫、エウクランテ。 「ええ、体重以外ならなんでも」 桃色の髪に赤い瞳を揺らす、小さな、とても小さな少女。 「感謝する。主はどういう目的で私を求めたのだ?」 まるで雛鳥のような純粋さを持つ少女。 「目的?」 まるで子供のような無垢な瞳を持つ少女。 「私は主の神姫だ。主の目的に沿った働きをするのが、私の役目なのだ」 まるで、ナイトのような忠義心を持つ少女。 私が貴女に求める事はただ一つ。 私が、貴女を必要とする理由はただ一つ。 「じゃあ、一つだけお願い出来る?」 「なんなりと、主」 「……私の家族になってくれる?」 貴女は笑った。 「ああ、喜んで」 花の様に、笑った。 武装神姫。 それは、私の新しい家族。 街の片隅に私の住むアパートはある。 近くには商店街があって、駅も近い。 言った事は無いけど、神姫の大学もあるらしい。 「主よ。主は本が好きなのか?」 私の住むアパートは少し古ぼけた印象の二階建てだ。 私の部屋は二階のの角部屋だ。 「どうしてそう思うの?」 部屋は狭すぎず、広すぎず。一人暮らしには丁度いい広さ。 お風呂もトイレもちゃんとあるし、ゴキブリも今のところ見ていない。 「部屋の中が本だらけだからだ」 シルフィの言うとおり、私の部屋は本で溢れている。 本が散らばっている、という訳では無くて、文字通り本で溢れている。 「ついつい、買っちゃうのよね」 壁は勿論の事、床の半分は本に覆われている。 布団の上も例外ではない。 「主はどのような本が好きなのだ?」 シルフィは積まれた本の上に座りながら、部屋を見回した。 壁にもたれながら、少し考える。 今まで店先で興味を持った本を片っ端から買っていたから、ジャンルを気にした事が無かった。 「……強いていえば、神話かしらね」 今まで読んでいた本を見ながら呟いた。 その本のタイトルは「銀の鍵の門を超えて」 「神話か。だが、私のデータの中にある神話とは少し違うようだ」 それもそうだろう。神話、と言っても創作神話の類だ。 比較的新しい、150年程前の作品だ。 最も、これ以外にも神話関係の本は多い。 ケルト神話、ゾロアスター教。ベガーナ神話。 どれもこれも、他の神話に比べて少しマイナーだろう。 「神話とか民族伝承って不思議なものなのよ。凄く離れた地域の神話なのに、似たような神様、似たようなエピソードがあるの」 「そうなのか」 シルフィは小首を傾げた。 その拍子に、短いツインテールにした桃色の髪が揺れた。 「ええ。例を上げればギリシャ神話と中国神話かしら」 読んでいた本を置き、近くの山から目当ての本を引っ張り出す。 「ギリシャ神話と中国神話の共通点は世界創造ね。ギリシャ神話では世界の始まりはカオス……混沌の神から生まれたと言われているわ」 少しやつれた革表紙の本をぱらぱらとめくり、刺し絵が描かれた頁を開き、シルフィに見えるように床に置いた。 「中国神話では、世界が生まれる前は全てが卵の中身の様にドロドロと渾沌としていたと言われてるの」 また、違う山から本を引っ張り出す。 今度は真新しいカバーの本を開き、同じようにシルフィに見せる。 「成程。挿絵がそっくりだ」 シルフィの言うように、そこには黒いタールのような絵と、似たような楕円形の絵が描かれていた。 「そして、両方とも混沌から大地神か、それに似た存在が生まれるの」 広げていた本を閉じ、傍らに積む。 その時、私はある伝承を思い出した。 「シルフィ。貴女は何型だったかしら」 「セイレーン型だが?」 突然の問いに、少し目を丸くしながらシルフィは答えてくれた。 「その語源は知っている?」 「歌声で船乗りを惑わす怪鳥、とデータにはあるが」 その答えに満足しながら、また本を引っ張り出す。 「セイレーンはギリシャ神話における上半身が人、下半身が鳥の怪物の事を指すわ」 「下半身が鳥……なんとも奇妙だな」 古ぼけた挿絵がのった頁を開き、地面に広げる。 「そうね。何より奇妙なのはセイレーンが海の怪物って事ね」 「そう言えば……まるで、人魚だ」 海の隙間から船乗りを誘惑するように泳ぐ挿絵を見ながらシルフィは言った。 「そうね。後世ではまさに人魚として扱われる事の方が多くなったわ」 「……そう言われると、少し複雑な気分だ」 「でも、貴女を作った人たちはそういう事を理解している人たちだと思うわ」 「そうなのか?」 シルフィを迎えた時に付いてきた武装パーツの名前を思い出しながら言った。 「ええ。貴女の武装の名前……ゼピュロス、エウロス、ボレアスは全部、風に関する神様の名前なのよ」 「風……か」 シルフィは密かに嬉しそうに呟いた。 「それに、装備の名前もそうね。イリスは虹の神様。他の名前は全部風に関する神様の名前なの。風は空を連想させるし、鳥は空を飛ぶものでしょう?」 「主よ、もしかして、私の名は……」 期待を込めた眼差しでシルフィは私を見上げてきた。 「そう。シルフィは風の精霊。貴女にぴったりの名前だと思わない?」 それを聞いた瞬間、シルフィは満面の笑みを浮かべた。 嬉しそう、を通り越して幸せそうなその表情を見ていると、こっちも嬉しくなってくる。 「主よ……今一度素晴らしい名を付けてくれた事を感謝する」 「どういたしまして……もう直ぐお昼ね。ご飯にしましょう、手伝ってくれるかしら?」 思いの外、会話に熱中していたようで、気付けば12時まで数分だった。 「勿論だ……と、言いたい所だが、私如きでは足手纏いにしか……」 「大丈夫よ、シルフィ」 こんな時の為に、一緒に買ってあったある物がある。 「……家事用外骨格、ヘンデル。主、これは?」 「國崎技研ってとこが出してる、名前の通りのモノよ」 神姫に対してかなり大きな箱を引っ張り出しながら店頭で見た謳い文句を思い出す。 「これで一緒にお料理出来るわね?」 「ああ、主よ。これなら十分な力になれよう」 学生にはちょっと痛い出費だったけど、シルフィと料理が出来るのならお釣りが来る。 武装神姫。 私の、私だけの新しい家族 トップへ 2話へ -
https://w.atwiki.jp/2chbattlerondo/pages/137.html
練習&テスト用ページ。 練習、実験等ご自由にどうぞ。 あいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおテスト あああああああああああああああ いいいいいいいいいいいいいいい ううううううううううううううう サイズ1 サイズ2 サイズ3 サイズ4 サイズ5 サイズ6 サイズ7 サイズ8 サイズ9 下線 取り消し線 強調 表示 公式サイト 武装神姫 公式サイト 武装神姫 公式Twitter 武装神姫 BATTLE RONDO 公式サイト 武装神姫 BATTLE MASTERS 公式サイト 武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2 公式サイト 武装神姫 BATTLE CONDUCTOR 公式サイト 武装神姫 アニメ 公式サイト wiki 機械仕掛けの姫のwiki 武装神姫 wiki 武装神姫 BATTLE RONDO wiki 武装神姫 BATTLE MASTERS wiki 武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2 wiki 武装神姫 BATTLE COMMUNICATION wiki 武装神姫 BATTLE CONDUCTOR wiki 5ちゃんねる 2021-10-10 現行スレッド 武装神姫 PART 742 武装神姫 BATTLE RONDO PART 389 武装神姫 BATTLE MASTERS 総合 PART 189 武装神姫 BATTLE COMMUNICATION PART 8 ログ 武装神姫 BATTLE CONDUCTOR PART 18 武装神姫 BATTLE CONDUCTOR カード交換 PART 1 神姫デザイナー 素体 [MMS] 浅井真紀氏eden plastics 第1弾 第8弾 ライト第1弾 島田フミカネ氏digital bs tuners 第2弾 第5弾EXウェポンセット カサハラテツロー氏カサハラテツローHP 第3弾 篠房六郎氏篠房六郎日記 第3弾EXウェポンセット GOLI氏GOLI OFFICIAL BLOG 第4弾 okama氏okama 第4弾 第8弾EXウェポンセット 柳瀬敬之氏WIND FALL 第5弾 第10弾 間垣亮太氏わんわんROOM ver1.5 第6弾 清水栄一氏・下口智裕氏ナデガタサーカス 第7弾 第11弾 CHOCO氏CHOCOLATE SHOP Float 第7弾EXウェポンセット ちびすけマシーン氏Candy Meteor labo. 第9弾 たにめそ氏TURNINGPOINT ※第2弾のBLADE氏と第6弾EXウェポンセットの鬼頭栄作氏はサイトなし @WIkiの新プラグインとかテスト youtube表示プラグイン IRCチャットプラグイン チャンネルとニックネームを指定して下さい あなたのニックネーム ニックネームはには9文字までの半角英数が使えます。 空白は使えません。他の人と重複してはいけません。 入室するチャンネル チャンネルの名前には空白は使えません。 チャンネルの名前の先頭には # + ! などが使えます。 一覧にない名前を指定すると自分でチャンネルを作ることになります。 設定 初心者モード 初心者 普通 文字の大きさ 91216pt 表示の省略 参加 表示 非表示 退出 表示 非表示 切断 表示 非表示 ニック変更 表示 非表示 @+の変更 表示 非表示 招待に応じる? 応じる 無視する Appletタグ 自動APPLETタグ (表折り曲げ実験) 01 アーンヴァル 16 ウィトゥルース 32 エウクランテB 02 ストラーフ 17 グラップラップ 33 イーアネイラB 03 ハウリン 18 ストラーフW 34 スクールバッグ(ピンク) 04 マオチャオ 19 アーンヴァルB 35 スポーツバッグ(黒) 05 ヴァッフェバニー 20 アーク 36 ラジオロンドCD+500Spt. 06 サイフォス 21 イーダ 37 07 紅緒 22 シュメッターリング 38 08 ツガル 23 ムルメルティア 39 09 ジルダリア 24 飛鳥 40 10 ジュビジー 25 ゼルノグラード 41 11 フォートブラッグ 26 rp.ハウリン 42 12 エウクランテ 27 rp.マオチャオ 43 13 イーアネイラ 29 ツガルbx. 44 14 ヴァッフェドルフィン 30 ランサメント 49 ポモックprot. 15 ティグリース 31 エスパディア 50 パーティオprot. 攻撃力ベスト3(打撃系) 魔槍“グングニル”:999 ラムダオ:870 ミョルニルハンマー:780 攻撃力ベスト3(射撃系) ガトリング砲“アイゼンイーゲル”:800 ロケット砲“シュトルム・ウント・ドラング”:730 ドラゴンキャノン:700 攻撃力ベスト3(投擲系) モアイ像:805 ナヴァグラハ:630 “ハルバード”大型ミサイル・跳び箱・スーパーダイス(目が6):600 攻撃力ベスト3(スキル) ドラゴンクラッシャー:4000 バレットカーニバル:3800 ディーヴァの煌輝:3600 防御力ベスト3 争上衣「ツェンシャンイー」:220 胸甲・心守「きょうこう・しんじゅ」:200 サキュバスメイル 胸:160 命中率ベスト3 素手:350/2 ブーメラン:300/1 アスパラスピア:280/1 回避率トップ UWジャケット・タイプ・リュフトフェン:40 フローラル・チェストピース:40 プリンセススカート:40 リアブースターJRv21:40 アイオロス・リアウイング:40 スタン値ベスト3 スタンロッド 190 センス・オブ・ユーモア 175 金ダライ 170 ダウン値ベスト3 芭蕉扇:200 ロケット砲“シュトルム・ウント・ドラング”:190 クライモア:180
https://w.atwiki.jp/busosodo/pages/58.html
「武装神姫達のソード・ワールド2.0」シリーズ(制作:神姫ゼルノグラード氏) 【ニコニコ動画】 パーティメンバー PL名 神姫型 キャラ名 種族 性別 生まれ 備考 グラン 火器型ゼルノグラード グラン・グラント ルーンフォーク 男 射手 ヴァル 天使型アーンヴァルmk2 ヴァル・フロント エルフ 女 神官 アローネ 戦乙女型アルトアイネス アローズ・ディオーネ ナイトメア(人間) 男 戦士 夕牙 箸型こひる コルト・フォルトナ 人間 女 剣士 ユウヒ ハピラビ (GM) 第0話 第1-1話 第1-2話 第1-3話 第1-4話 第1-5話 第1-6話 第2-0話 第2-1話 第2-2話
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/16533.html
きずものらびりんす【登録タグ NexTone管理曲 き 初音ミク 曲 猫虫P 鏡音リン】 作詞:猫虫P 作曲:猫虫P 編曲:猫虫P 唄:初音ミク・鏡音リン 曲紹介 もっと特別な存在を願ってしまう───。 イラストは yuna氏 の描き下ろし。 ボーマス16にてリリースの新譜『N-echo』収録曲。 歌詞 冷たい温度に取り囲まれて 失くしたくないと見ないフリをした 過去が足枷だと知りながらも 離せないまま不安抱えている もう2度とゼロからではこんなこと 過剰だってことも気付いているのに もっと特別な存在を願ってしまう 同じことをしていても 違うことをしていても 大好きなことだけは本当なのに 疑われてしまう 絡まってしまう 認めたくないと責任なすりつけ まだまだ抜け出せなくて もう少し甘えたくて 次々と言い訳探してしまう 都合の良いこと 使えそうなもの 両手に抱える 忘れられないまま 土台見上げる度 降り注いだ 伸びることのない自然の損耗 腐っていることはわかってるのに 甘い蜜を吸うために着飾った もう1度眩しかった歯車を 麻薬な快感に溺れて戻れず ずっと特別な存在を願ってしまう 同じことをしていても 違うことをしていても 大好きなことだけは本当なのに 汚いことだけ 悪いところだけ 選んで映して信じてはくれない まだまだ抜け出せなくて もう少し甘えたくて 次々と言い訳探してしまう 伝えたいことは 届けたいことは 昨日に零した 探しにいけない場所へ 引き出しの中には苦い迷路のような切り取り線 指でなぞり確かめてから残さず塗りつぶした 同じことをしていても 違うことをしていても 大好きなことだけは本当なのに 幼いことだって 情けないことだって わかってるつもり それだけじゃダメなの まだまだ抜け出せなくて もう少し甘えたくて 次々と言い訳探してしまう 遠ざかっていく 自分の姿を 追いかけるだけの堕ち続けていく道へ コメント 早い!乙です! -- 名無しさん (2011-06-09 00 30 03) 猫虫Pの新曲キター!! -- 名無しさん (2011-06-09 20 49 26) わぁw仕事が早いねw -- 嵐の守護者 (2011-06-11 00 19 51) 曲は普通にかなり良い曲だよなあ…歌詞も普通に恋愛っぽいし… -- 名無しさん (2011-06-11 03 35 09) サビ良い -- 名無しさん (2011-06-11 18 17 12) 新曲も素敵(^^) -- みみ (2011-06-11 18 31 01) イントロからマジ惚れした -- 名無しさん (2011-06-18 22 52 39) 絵よすぎ!歌よすぎ!!最高!!! -- れずき (2011-06-22 23 14 49) 超良い曲だー!百合良いな* -- 瑠紗 (2011-09-18 21 09 33) 作曲さすが! -- 名無しさん (2011-09-30 22 18 42) 良い曲 // 猫虫p大好きです! -- 名無しさん (2011-12-12 00 55 54) ミクとリンの掛け合いが素敵です -- 名無し (2011-12-16 14 52 03) やばい、いい曲すぎる! -- ゆーりえ (2012-01-15 18 41 06) 引出しの中には~からの歌詞の意味を想像すると身悶える -- 名無しさん (2013-09-15 13 29 10) もっと評価されるべき曲だけどな -- YOUSAY (2013-10-30 08 47 43) とても好きです -- 名無しさん (2015-12-17 00 01 40) 引き出しの中には〜からの歌詞の意味、わかるひとおしえてください -- gurumi (2021-06-29 20 36 31) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/282.html
そのじゅうに「口に出して言うには恥ずかしい話」 あれからと言うもの、僕とティキは勝ち方を忘れたんじゃないかと言うくらい連敗続きで。 『勝つ』事のみにとらわれず、『成長』する事に重点を置いているわけだから、今まで見たいな出鱈目をしていないんだから、その所為で勝率が下がるって言うならわかる。 それでも勝つ気でバトルしてるわけで、ハナから負けるつもりなんて、さらさらない。 だと言うのに、一向に勝ちが見えてこないってのは、どうしてなのか? そして今日も今日とて負け戦。 「ティキ、ごめんなー……」 正直僕は意気消沈。だって、どう贔屓目に見ても、僕はティキにうまく指示を出せていない。 「そんな、マスタが悪いのではないのですよぉ~ ティキだって……思った通りに動けて無いのですぅ」 僕の頭の上でがっくりと肩を落とし、ティキは泣きそうな声で言った。 実際のところ、僕もティキも負け込んでいる理由なんてわかっている。 あの日、エルゴで見たあのバトル。あの衝撃が未だに脳裏に、メモリにこびり付いているからだ。 ……あんな風に、動けるはずも無いのに。 「今日俺、部活サボるから付き合え」 そういって無理やり連れてこられたのは、一番近所にある神姫センター。 確かに僕は部に顔を出す事を禁止されていて暇をもてあまし、資金も無いのにバトル三昧で、その上敗戦続きだった訳だから文句らしい文句は言えない。 それに式部がそんなヤツだってことを僕は百も承知で、そしてそんなヤツでも僕にとっては得がたい友人なので、付き合うことにはやぶさかでなく。 て言うより、チョットだけ式部に気まで使ってしまう位な微妙な立ち位置にさえ居るわけで。そして僕はそれを正直に口してしまう事しか出来なかったりもする。 「なあ、お前は武装神姫のオーナーだって事、学校じゃ隠してんだろ? なのに、こんな学校の近所で僕と一緒にいていいのか?」 我ながら自虐的。学校ではいたって目立たなかった僕が、すでに武装神姫にはまっている所謂オタクであるという噂はすでに学年中に広まっていて、更に僕はそれを隠すのを止め、堂々と神姫バトルを行っていたんだから、噂が真実だと言うのは周知の話。 だからそんな僕と一緒にいたら、式部も同じ扱いを受ける事は必至で。 そんな事を考えていた僕に、式部は僕の頭――ティキの定位置だけど今ティキはそこには居ない――を殴る事で返す。 「――っ! お前なぁ! これ以上僕がバカになったらどうすんだよ!!」 「そんな頭ならバカにでも何でもなっちまえ!」 そう言って怒っている式部を少し睨んだりもしたけど、正直言って怒ってくれた式部がうれしい。 間違ってもそんな事、口に出したりしないけど。 だから僕は、ありったけの感謝をこめて、 「……ありがと」 と、ぶっきらぼうに言う。 「なんだ? 殴られて礼を言うなんて、お前Mか? 気持ち悪!」 「んなワケあるかー!」 コイツはこんなヤツだから、だから僕にとっては何物にも換えられない大切な友人なんだ。 僕と式部がそんなやり取りをしているそのテーブルの上では、ティキがきらりに弱音を吐いていたりする。 「ティキはどうやって戦っていいのかわからないのですよぉ~」 半泣き状態。 そんなティキを見て、きらりは少し困った顔をする。 「ティキちゃん、そんなの、私も同じだよ。でもね、それって、私たちにまだ限界が来ていないって事なんだよ」 「限界、ですかぁ?」 「そう、限界」 きらりはもう一度繰り返す。 「私たちは、まだ何者にもなれる可能性が、それこそ無限大にあるの。確かに、得意な攻撃パターンや、戦法っていうのは存在するけどネ」 そう言って、きらりはティキの頭を撫でる。 「だから、ティキちゃんは他の誰かのような武装神姫じゃなくて、『ティキちゃん』になればいいんだよ。もちろん、お手本にする人が居てもいい。だけど、ティキちゃんはその人にはなれないでしょ?」 「……ハイですぅ。ティキはティキにしかなれませんですよぉ~」 「きっとティキちゃんは、他の誰かになろうとしてたんじゃないかな? だから、自分のやりたい事がわからなくなちゃったんだよ」 ティキに向けられているハズのきらりの言葉は、僕の胸にも響いた。 「そうだぜ? お前らはお前らにしかなれねーよ。そんな事して、自分たちの可能性を狭めたら勿体ねーだろ?」 式部がきらりの言葉に続く。だけどその言葉は僕にも向けられていた。 「俺としてはさ、お前らがそんなんじゃ張り合いがねーワケよ。あんな、らしくないやり方じゃぁさ」 まるで見ていたかのような事を言う。 ……見てたのか! 僕がギョッとして改めて式部を見ると、そこにはニヤニヤと人の悪そうな笑みを浮かべる友人の顔があった。 言いたくは無いし、思うのだって恥ずかしいけど、コイツってイイヤツだ。改めてそう思う。 僕とティキは顔を見合わせる。そして二人で照れ笑いを浮かべた。 「そんじゃぁさ、取りあえずリハビリって事で、チーム組んでバトロイでもしようぜ」 そういって立ち上がった式部ときらりに、僕とティキも続く。 その日、僕達は久しぶりに勝利を手にした。 終える / もどる / つづく!
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/558.html
第三間幕。ぱっと光るスポットライト。 光の下にレジカウンター。その上には銀細工が誂えられたヴィネットのクレイドル。 そのクレイドルに敷かれたクッションの上にくつろぐ、先ほどとは違う服装と髪形をしたフェスタとヴィネット。 こちらに気付き、立ち上がる二人。 フェスタ「みなさん、こんにちは! お久しぶりのフェスタです。第三幕、ご覧頂きありがとうございます」 ヴィネット「Guten Tag。ヴィネットです。これにて『2036の風』第一編を終了します」 二人、クッションに腰を下ろして足を崩す。 フェスタ「ねぇ、姉さん?」 ヴィネット「?」 フェスタ「第二間幕でリカルドさんが言おうとしていたのは「いつものように怒ってる」って事だったのかな(笑) なんてね」 ヴィネット「ふふっ・・・えぇ。どうやら。そうらしいわね」 フェスタ「・・・(滝汗)」 ヴィネット。やさしげな声と裏腹に、その真紅の視線は鋭く細められている。フェスタ、慌てて口を開く。 フェスタ「えっと、とにかく。これで全12幕の四分の一が終わった事になるんだけど・・・今回のお話は私と姉さんが会った時の話」 ヴィネット「・・・確か。5月だったかしら。最初の感想は「また随分と・・・」だったけど」 フェスタ「ごめんなさい」 ヴィネット「いいのよ。あの時期、そういう『神姫』である事を無視する人が多くて・・・私も苛だっていたの」 フェスタ「・・・バトルブームだったよね。武装だけのショップとかもオープンしたし」 思い出すように言うフェスタ。苦笑するヴィネット。 ヴィネット「まぁ・・・それも悪いとは言わないけど・・・大事なことを忘れなければ」 フェスタ「うん。そうだね。私もバトルは嫌いじゃないな」 ヴィネット、ゆっくりと頷いてみせる。 ライト、少し暗く。 ヴィネット「さて・・・皆様。神姫のボディはご周知の通り、専用のファクトリーで作られております。そして、設計などはクラリネットやエレティレス、ミネルヴァといった・・・武装神姫と呼称される以前の神姫シリーズを土台とし、継続して行われております」 フェスタ「私たちは『お母さん』から、体を受け継いだけど・・・でも。そう考えると・・・」 フェスタ、嬉しそうに笑う。 風一つ。 ヴィネット「私たちのように濃い絆がなくとも・・・」 フェスタ「全ての武装神姫がたくさんの『母』から生まれた『姉妹』である。と言えるかもしれないね?」 ライト、更に暗く。 フェスタ「第二編は、ここから大分離れた場所のお話が三つ」 ヴィネット「二つと一つ。と言えるかもしれないわ」 フェスタ「うん、そうだね。でも凄いなぁ・・・二人とも」 ヴィネット「えぇ、ホント。私達よりもはるかに行動的よね」 笑い合う声が響く中。 消灯。 第三幕。了。 2036の風
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/291.html
暁 光矢 見た目はアレな高校生。 数少ない友人から、神姫を勧められて購入。 クラウ・ソナスのマスターとなる。 クラウ・ソナス アーンヴァル型武装神姫。 光の剣『クラウ・ソナス』から光矢が名付けた神姫。 刻々と変わる戦況を見定めるのが苦手で、アリーナでは未だに勝ち星なし F 光矢の友人。本名は別にあるのだが、便宜上Fと呼称する。 光矢に神姫を感染させたフィギュアマニアで、神姫の前はミ○ロマンやアムドラ○バーを弄繰り回していた。 クリス ストラーフ型でFの神姫。 接近戦に特化したMMSで、腕部、手首、頭部、脚部に2本ずつ、手持ちとあわせて計9本の刃物を扱う。 更に背部にはストラーフ独特のアームユニットも装備しており、緊急時には防御ユニットとしても使っている。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2402.html
あらすじ 2036年 民需向けに開発、発表された武装神姫は、社会現象とも言える大ヒットを記録し、彼女たちの活躍の場は世界中に広がっていた。 それは各国の軍・警察を始めとした公的機関も例外ではなく、アメリカ合衆国軍も、ゼネラル・エレクトリックとレイセオンが独占的にライセンス生産権を獲得した機体の試用購入を行う。陸軍が武装神姫を改良した無人偵察機を試験採用したことを皮切りに、彼女たちは空軍、海軍、沿岸警備隊、海兵隊と順次実戦に投入されていった。 これは、そんな彼女たちの戦いの記録…… コラボその他は大歓迎です~ Hだろうが、鹵獲されての洗脳だろうがなんでもこいです! 筆者がwikiの編集初心者で神姫にわかのため読みにくい点など多々あると思いますが、どうかお目こぼしをば… 注意 途中、破損or全損する神姫が出てきます。 そのような表現が苦手な方はお控えください。 実在の団体名・企業名などを多用しており、中にはその企業が開発したオリジナル武装・神姫等が登場することもあります。 第0話 ”S.S.D.D.” 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 第1話 ”我々はこれを守護する” 1-1 1-2 番外編 上のお話の設定で日本の普通(?)の神姫達の日常と戦いを切り取ってみました。 現実の戦場で戦う神姫達と、リアルバトルも含めてヴァーチャルで戦う神姫達。 本編では本物の戦争に投入されているということもあって、戦闘パートではかなりダークな展開もありますが、番外編ではシリアスにはなっても暗くはならない予定(ここ重要!)です。 注意! 番外編という性質上、本編と同じくオリジナル設定、オリジナル武装が多発します。 それでは、砲子ことフォートブラックのスチール・ブリゲードもといキャロルと、ムルメルティアとしてそれはどうなのよ?といったアリスのワンダーランド…いや、ウォーランドをお楽しみください。 不思議の国のWARLAND 砂漠と廃墟の交戦規定 リアルと企業の交戦規定 食卓とシステムキッチンの交戦規定前編 コメントテストです~ ご感想などいただければ励みになります! -- kenzaki (2011-04-25 23 57 29) ある意味兵器転用は有り得る技術ですからねぇ〜ただ願わくは神姫が人を殺める事だけは避けて欲しいなぁ〜(その有効性を知ってるからこその言葉なんですが)勿論最終的には筆者様の決断なんですがね、切り口も描写も良いですねぇ〜そう言い意味でも楽しみな作品です -- ナナシ (2011-05-07 09 32 34) ご感想ありがとうございます! 僕自身は彼女達に充分な殺傷能力を与えるのはサイズ的に難しいものと考えています(もちろん、自己を省みない自殺攻撃であれば違いますが) 楽しみにしていただけているということで、筆者としてもとても嬉しい限りです! 本編のほうは小さな区切りを迎えますが、これからもご愛読いただければ幸いでございます。 -- kenzaki (2011-05-10 04 19 07) 気づかないうちに1000回以上読んでいただいているようで恐縮の至りです。ちょこちょこと継ぎ足すように書いていく感じになるかと思いますが、よろしくお願いします! -- kenzaki (2011-05-20 22 14 06) 本編の渋い空気と番外の気軽な空気の温度差がイイですね! どちらも続きを楽しみにしてます! -- 五色リンゴ (2011-05-21 08 55 57) もしかして作者さんいなくなったのか?かなり楽しみにまってるんだが -- 名無しさん (2011-10-24 23 05 51) 名前 コメント 合計: - 今日: - 昨日: -
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/417.html
苛烈なる少女?と、目覚めし神の姫 武装神姫。2030年代においてホビーとして多大な人気を誇る、 次世代ロボット・MMSの発展系として生まれた“神の娘”達。 彼女らの人気は、技術躍進がない限り揺らがないとも言う。 「ですからええと、ですね?規約は満たしてるんですが」 「何だ。言いたい事があったらさっさと言えばいいだろう!」 「その、まず“解除”に要する基準は問題なくクリアです」 秋葉原神姫センター8階、KONMAI事務局東京支部の一室。 ここで私は、なかなかに手強いカタブツの審査官と戦闘中。 流石に、“彼女”の先進性はイレギュラーらしい。満足。 「でも……“リーグ”に出すなんて正気です、槇野晶さん?」 「当たり前!重量級と軽量級。規約内と自分で認めたろうが!」 「確かにそうですけど、やぁ。どちらもギリギリなんですよ」 おおっと、申し遅れた。私は槇野晶、レディに年は聞くな? 私は万世橋警察署の近く、つまりアキバに店を持ってるぞ。 MMSショップ“ALChemist”。オーナーではないが店長だ。 「リアルバトル、ヴァーチャル。どちらも安全基準はッ」 「クリアです。ただどちらも自作パーツの割合が……」 「5割9分台!他は正規品の流用。文句あるの!?」 「だから、それがギリギリって言ってるんですよ」 “彼女”は、規定上のありとあらゆる制限はクリアしている。 無論“プロテクト”の解除用件はとうの昔に満たしている筈だ。 戦闘もランク移動に装甲換装を要するが、条件は皆同じだろう。 恐らく最大の問題は、アレだ。形態移行。(フォームシフト) 「こんな多段変形するパーツなんて、聞いた事ないですよ……」 「ツガルタイプオプションだって装甲を変形させるだろう!」 「え、ええ……ただ、ここまで改造しちゃうと今後が……」 構わない!と言って私は机を叩いた。これでも私は一端の 神姫職人──マイスターだ。あらゆるパーツを規約範囲内で 調整・改造・作成し、求めるユーザーに提供する技術者だ。 ならば、その魂を込めた“彼女”への責任も、当然──。 「全て、私が自己責任で調整していく。文句あるの?!」 「わ、分かりました……参加審査は、変わりませんからね?」 「誰が何時基準を甘くしろと哀願したか、このオヤジめッ」 奴は悪態を付きながら書類を作りだした。よし、まずは一歩。 無機質な検査用共通クレイドルに寝かされていた、私の伴侶。 そう、彼女をそっと優しく起こしてやろう。彼女は大切な……。 「おはようございます、マイスター♪」 「おはよう。よく眠れたか、ロッテ?」 ──────“妹”であるのだから。 次に進む/メインメニューへ戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1448.html
キルケの初バトル・前編 「そう言えば礼奈、キルケにはバトルさせるのか?」 「うーん・・・考えてなかったな。キルケはどう?バトル興味ある?」 「はい、やってみたいです。実はこんな日が来た時のために訓練はしていたので」 キルケは少し嬉しそうな顔で、ストラーフにしては丁寧な口調で答えた。 「いつの間に・・・ま、いいや。センター行こ!兄さん、一緒に行こうよ!」 「あぁ、わかった。ただし俺とタマはバトルしないぞ。キルケと違って、タマはバトルが好きじゃないからな。」 「もったいないなぁ、武装神姫なのにバトルしないなんて」 「何も戦うだけが武装神姫じゃないんだ。な、タマ」 「うん!」 とりあえずセンターには同行する。わりと近所にあるので、通いやすい。 「さぁ、着いたぞ」 「わーい!」 中は広く、たくさんの神姫のオーナーがいた。 「みんな神姫持ってる!すごーい!」 「そりゃ神姫センターなんだから当たり前だろ」 「シュミレーションバトルの申し込みをしないと」 礼奈は辺りを見回した。すると、受付らしきものを見つけた。 「あ、多分あれだ!」 「よし、行こう」 「いらっしゃいませ。どのようなご用件でしょうか?」 「シュミレーションバトルをやりたいんですけど・・・」 「初心者の方ですね?それなら、こちらでユーザー登録をお願いします」 その後礼奈のユーザー登録などを済ませ、いよいよ対戦相手を決めることになった。 「まだバトルの経験は浅いからな・・・相手も初心者がいいだろ」 と和章が言ったので今戦えるユーザーから初心者を検索。ちょうど一人いた。 「じゃあこの人で」 相手はエウクランテのマスターらしい。 ストラーフの基本装備は機動性に欠けるから、飛行できるエウクランテには不利だが、同じレベルの相手が一人しかいない今、変える訳にもいかない。 「気をつけろ、相手は空を飛べる。ストラーフの基本装備じゃちょっとキツイぞ」 「わかった。気をつけるよ。」 「何ならタマの装備一応持ってるから貸してやろうか?」 「いいの?じゃ、お願い」 こうして出来た装備は、脚にGA2サバーカレッグパーツ、背中にDTリアユニットplus+GA4アーム、胴体にマオチャオタイプのアーマーと腕だが、腕の先はサブアームの代えの手パーツになっている。 見事に忠告を無視した装備となった。 その代わりに武器はシュラム・リボルビンググレネードランチャーやモデルPHCハンドガン・ヴズルイフと遠距離用にしてある。これなら起動性が悪くても攻撃できるが、正直キツイと思う。 「準備できたよ!じゃ、行って来るね!」 「頑張れよ。」 「がんばってねー!」 後編につづく 第一話に戻る ネコのマスターの奮闘日記