約 454,635 件
https://w.atwiki.jp/mugenshoko/pages/146.html
ウサミミヴィータ 作者:ID gk8VyDqI のろいうさぎはギガ可愛い。 それは判りきってる事だが、普通のウサギもメガ可愛いとヴィータは常々思っている。 ふわふわでもこもこでふるふるしているのを見ているだけで、思わず抱きしめたくなってしまう。 だから、ほんの少し。ほんのすこーしだけ、そんなウサギになってみたいなかーと考えるの仕方が無いのだ。 いつもは年齢を誤魔化す為に使う変身魔法を別の形で使う。 彼女の象徴である紅い魔力光と共に、少女の姿は消えて愛くるしいウサギが顕れる。 ……はず、だったのだが 「ヴィータちゃん、何やってるですか?」 「うひゃう!?」 嗚呼、この世は何時だってこんなハズじゃ無かった事ばかりなのだ。 無限書庫司書長室で、ユーノは書類を纏めていた。 作成した資料の受け渡しに関するモノや、解析した情報の報告書等その分類は多岐に渡りそして量は膨大である。 だが、分厚い本を何冊も読んで必要な記述を見つける事に比べればこの程度なんと言うことは無い。 『司書長、シャマル医務官とヴィータ三等空尉がお見えです』 「分かった、こっちまで通して」 『かしこまりました』 丁度その仕事が終わった頃、逢う約束をしていた二人が着たことを告げる通信が入る。 あの二人が揃って無限書庫に来るなど珍しい。何かあったのだろうか? 通信ではヴィータが大騒ぎをしていたようで、詳しい話を聞けなかったのだが…… そうこうしている内に、呼び鈴が鳴る。 「どうぞ」 「失礼します、スクライア司書長」 勤務時間である為に、堅苦しい肩書きでユーノを呼ぶシャマル。 機動六課とは違い、本局の施設である無限書庫では砕けた呼び方は出来ない。 尤も、周りの目がなければすぐに昔馴染み同士の軽い呼び方に戻るのだが。 「いらっしゃい。今日は、どうしたんですか?」 「えぇっと……ちょっと見てもらいたいモノが。ほら、ヴィータちゃん」 今までシャマルの陰に隠れていたヴィータが、いやいやながらもユーノの前に引っ張り出される。 頭がまるごとすっぽり隠れる大きな帽子を被っており、顔を真っ赤にしながらうつむいている。 「ヴィータ、どうしたの?」 「な、なんでもねーです」 「なんでもないじゃないでしょ、ヴィータちゃん。ちゃんと治してもらわないと」 「治す? ヴィータ、どこか調子悪いの?」 心配そうなユーノと、あきれているようなシャマルの二人。 ヴィータはそれに耐えられなくなったのか、もじもじしながらも帽子を取る。 すると、そこには色こそヴィータの赤毛だが、どこからどうみてもウサギの耳にしか見えないそれがあった。 「へ?」 帽子という狭苦しい空間から解放され、ぴょこんという音まで聞こえそうな可愛らしい耳を見てユーノはポカンと間抜けな顔をする。 ヴィータはそれを受けてますます顔を紅くし、大声で怒鳴り始めた。 「な、ななななななななんだよ! 笑えよ! 可笑しかったら笑えよちくしょー!!」 「い、いや。可笑しいけど笑える可笑しさじゃ……って、コレどうしたの?」 「うぅ」 「ヴィータちゃん、ウサギさんに変身しようとしたんです」 「シャマル!!」 ヴィータの悲鳴とも非難ともつかぬソレを無視して、シャマルは状況を説明する。 とどのつまり、ヴィータは好奇心からウサギに変身しようとし、それに失敗してしまったのだ。 しかも術の途中で失敗してしまった為、おかしな風に暴走してウサギの耳だけがヴィータの頭にくっついてしまったのである。 「……なんていうか」 「なんだよ」 「ヴィータ、変身魔法って意外に危ないんだよ? 動物に変身しようなんてしちゃダメじゃないか」 「オメーだって、フェレットに変身するじゃねーか」 「僕はアレが使い慣れてるし」 そこまで言って、ユーノはヴィータのウサミミに手を伸ばす。 指先がそれに触れると、柔らかくもしっかりとした正にウサギの耳そのままの感触があった。 「さ、さわるんじゃねーよ!」 それがこそばゆいのか、ヴィータは慌てて頭を振ってユーノの手から逃れる。 一方のユーノは、そんなヴィータの反応などお構いなしに何かをじっと考え込んでいた。 「感触はあるのか……シャマルさん、ヴィータを検診しましたよね? そのデータってあります?」 「もちろん。はい、これ」 シャマルから渡されたカルテを、ユーノは真剣な表情で捲る。 そして自分の机から分厚い資料を引っ張り出すと、それとカルテの情報の照合を始めた。 最初はたかが変身魔法の失敗とタカを括っていたヴィータだったが、そんなユーノの様子を見て不安がこみ上げてくる。 「な、なぁアタシ。治るよな?」 「……聴覚に異常は無し、その他のプログラムは……ん? これは」 「お、おいユーノ!」 ユーノがぶつぶつと独り言を始めた事で、ヴィータは益々怖くなってくる。 すると、ユーノはヴィータの前まで来て、ヴィータの額に指先を当てた。 「ごめんねヴィータ。少しだけ探査魔法を走らせるけど良い?」 「お、おう」 指先に魔法陣が展開され、そこからユーノの術がヴィータの中を駆けめぐって行く。 自身を構成するプログラムの一つ一つを読まれていく感触に、ヴィータは何かむず痒い感じがしたが、そんな事は言っていられない。 下手をしたら、このままずっとウサミミを付けていかなければならないのかもしれないのだ。 「なるほど……少し面倒だけど、これなら大丈夫。なんとかなるよ」 「ほ、ほんとか?」 「うん。ちょっとはやてとリインの力が必要になるけどね」 「じゃあ、私呼んできますね」 それまで、事態の推移を見守っていたシャマルが主と末っ子を呼ぶために部屋から出て行く。 後に残されたのは、ユーノとヴィータのみ。 「はぁ……助かったぜ」 「これに懲りたら、もう迂闊に動物に変身しようなんてしちゃダメだよ? それで失敗して人間に戻れなくなったってケースも在るんだから」 「お、おう」 ヴィータは自分の頭にあるウサミミに手を伸ばす。 本物のウサミミのようにぴょこぴょこと揺れるそれの感触に、思わず顔が緩みかけてしまう。 少しだけ惜しい気もするが、あんまりにも恥ずかしすぎるし、これがあるとのろいうさぎマークの帽子を被るときに邪魔になってしまう。 はやてや高町やフェイトには黄色い声で玩具にされっぱなしだし、シグナムは何か血走った目でにじりよってくるし。 「はぁ、散々だ」 そんな風に、ため息をくヴィータ。 ふと、苦笑するユーノの方に目がいく。 「な、なぁユーノ」 「何?」 「お前は、そのどうおもう?」 「ん? 何が?」 「アタシが、その……ウサミミあるっての」 言ってしまってから、ヴィータは自分の言葉を激しく後悔した。 何をバカな事を聞いているのだ、こんなあるだけ不便な代物の感想を聞くだなんて! 「ん、そうだね」 そんなヴィータの内情を知ってか知らずか、ユーノは少し考え込む素振りを見せると実に良い笑顔でこういった。 「ヴィータの言葉を借りるなら……ヨタ可愛いってところかな?」 「はぁ? なんだよ、そのヨタって。アタシはそんなの言った事ねーぞ」 「まぁね」 「……けどよ」 「ん?」 「……可愛いのは、間違いねーんだよな?」 「もちろん」 確認してから、ヴィータはウサミミを隠すために被っていた帽子で今度は顔を隠す。 けれども、大きなミミは隠せて無くて何処か嬉しそうに揺れているのが見て取れた。 (そう言えば、冷蔵庫にキャロットケーキがあったっけ) リンディから貰った翠屋特製ケーキの事を思い出す。 はやてとリインとシャマルが来て、解呪が終わったら皆で食べよう。 そんな風に思いながら、ユーノの無限書庫での一日は今日も過ぎて行くのであった。 15スレ SS ユノヴィ ユーノ ヴィータ
https://w.atwiki.jp/mugenshoko/pages/106.html
「ヴィヴィオとユーノ」 作者:ID S4BVzX9Y 世の中はいつだってこんなはずじゃなかった、そんな事ばかりだ 昔、そんな事を言った少年が居た。 彼女は、そんな言葉は知らないし言った人物の事もしらない。 だけれども、知っていたのならばその意味を噛み締めていただろう。 夜の誰もいない公園の片隅で。 なきじゃくりながら、これからどうしていいか解らずにいる。 「ふぇ…ぐすっ……うぐ……」 ここはとても寒くて、お腹も減った、疲れてもう歩けない。 家に帰れば、ママが作っておいてくれたゴハンもある、暖かいベットだって。 けれども、帰りたくない。 あんな場所、帰る場所じゃない。 少女は、ヴィヴィオはかつて機動六課があった場所を目指していた。 どっちの方に在ったかなど判らない、どれほどの距離があるのかも考えていなかった。 だから、全然違う所に来てしまって、とても心細くて。 それでも、あの場所に行きたかった。 なのはママとフェイトママ。スバルお姉ちゃん、ティアナお姉ちゃん、キャロお姉ちゃん、エリオお兄ちゃん。 はやてさん、リインちゃん、シグナムお姉ちゃん、ヴィータお姉ちゃん、シャマルおばちゃん、ザフィーラ。 怖いおじさんの所から逃げ出して、みんなに助けて貰った思い出の場所。 みんなみんな一緒だったあの場所に。 「かえりたいよぉ……」 自分はどうなってしまうのだろう。 このまま、迷子のままで何処にも行けないのだろうか? そう思うと、子供の心を押しつぶしてしまうには十二分過ぎるほどの不安が押し寄せてくる。 「ふぇ……だれか、たすけて……」 「どうしたの? ヴィヴィオ」 突然、助けを求めた声に応えるモノがありヴィヴィオはびっくりして顔を上げる。 其処には、緑色の瞳を持った一人の青年がいた。 以前、何度か逢ったことのあるその青年の名前を、ヴィヴィオは涙混じりで呼んだ。 「ゆ、ユーノおじさん……」 名前を呼ばれた青年が、ヴィヴィオを抱きかかえる。 「こんな所に一人でどうしたんだい? ママは一緒じゃないの?」 「う……うわぁぁぁーーーーーーーーーーん!」 優しい声と、暖かい腕。 それを直接感じると、ヴィヴィオは堰を切ったように大声で泣き出す。 それまで我慢し、堪えていたモノが全て壊れてしまったのだ。 ユーノは、そんなヴィヴィオに戸惑いながらも、その小さな体をしっかりと抱きしめていた。 ヴィヴィオがベッドの中でスヤスヤと寝息を立てたのを確認して、ユーノはほっと胸をなで下ろす。 泣き続けるヴィヴィオをなんとかあやしたものの、彼女は頑として家に帰りたくないという。 仕方なく、ユーノは本局内部にある自宅にヴィヴィオを連れ帰っていた。 冷え切った体をお風呂に入れて温め、熱いホットミルクと簡単ではあるが食事を出してようやく落ち着いたのか、ポツポツと家出の原因を話してくれた。 「……なのは」 寝室を後にし、端末の前でユーノは苦々しく幼馴染みの名前を呟く。 数ヶ月前、11年という月日を超えて漸く結婚した二人の幼馴染み。 誰もがため息を吐くような純白の花嫁衣装に身を包み、はにかむように微笑んでいたなのはとフェイト。 結婚式を挙げた二人のママの事を心から祝福していたヴィヴィオを見て、これから親子三人で幸せに暮らして行くのだろうとユーノは信じていたのに。 長かった髪を短く刈り、以前よりも幾分か男性らしくみられようになった顔をしかめてユーノは端末に手を伸ばす。 とりあえず、ヴィヴィオを預かっていることを連絡しなくてはならない。 今夜は、嫌な夜になりそうだな。 そんな事を思いながら、ユーノはじっとなのはが出てくるのをまっていた。 12スレ SS ユーノ ヴィヴィオ
https://w.atwiki.jp/mugenshoko/pages/273.html
ここで流れを読まずにクビ司書長の設定を投下。 三期終了後、無限書庫の管制システムの発見と同時に女性型管制人格『インフィニティ』が覚醒、 ユーノをマスターとして登録する。 これによって大部分が停止していた無限書庫のシステム正常化、ユーノは『百科事典』の製作に取り掛かる。 『百科事典・オリジン』が完成。続いて司書用の『プロフェッショナル』が34冊(司書の人数分)完成。 その後、『ベーシック』が局員向けに量産体制に入り、 一般向けの『ホーム・エディション』の原版が完成すると同時にユーノはクビ。 『オリジン』は禁書・禁呪や管理局機密文書など封印指定区画を含めたすべてのデータを閲覧できるが、 これらの情報は実質ユーノ以外は存在すら知らない。 『プロフェッショナル』は上記の封印指定以外のすべてのデータを閲覧可能。 『ベーシック』はロスト・ロギア関連の情報が閲覧不能になっている。 『ホーム・エディション』は管理局が定めた秘匿情報が閲覧できない。 だが、無い情報は無いと言われ後に管理世界では事典と言えばコレを指すと謳われる事になる。 司書長をクビになったユーノが管理局を辞めると言うので、 10万年ぶりにマスターを得た『インフィニティ』が大泣き。 ユーノが宥めるも、仕舞いには「書庫の空間戻して本局をぶっとばしてやる~!!」とまで言い出す始末。 数時間に及ぶ話し合いの結果、『百科事典・オリジン』をインティリジェンスに改造、 その管制人格に『インフィニティ』が収まると言う事で合意する。 という事でユーノの持つ『百科事典』の正式名称は『百科事典・インフィニット・オリジン』となる。 他にもセット・アップでスーパー・ユーノタイムが可能とか、無限書庫内では時空を操れるとか厨二設定を考えたけど、そもそも何と戦うんだ? で破棄決定に。 他には『インフィニティ』がリインみたいに実体化が可能とか、実は融合デバイスとかも考えたけどやっぱ厨二っぽくてやめた。 結局、『百科事典』は情報の閲覧と資料作成に特化したデバイスで非戦闘用となったのでした。
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/5137.html
千葉県の、とあるホテルの一室。 魔導師の少年、ユーノ・スクライアはそこでベッドに転がされていた。 彼の両手足は、魔力のリングによって拘束されている。「バインド」と呼ばれる魔法である。 「なぜだ……。なぜ君が、僕にこんなことを……。答えてくれ、なのは!」 端整な顔立ちに戸惑いの色を浮かべながら、ユーノは眼前の少女に向かって叫ぶ。 その少女は、ユーノのよく知る人物であった。 彼の親友であり魔導師としての弟子でもある少女、高町なのはだ。 「こんなことをしている場合じゃないのはわかってるだろう! 今この瞬間にも、たくさんの人が命の危険にさらされてるんだ! 君は、それを放っておけるような人じゃ……」 「そうだね……。だから私は、自分の幸せをつかめない」 「なのは……?」 ゾッとするような冷たい声でつぶやくなのはに、ユーノは思わずたじろぐ。 「私ね、支給されたこれをつけたときに見ちゃったんだ……。私の未来を」 そう言いながら、なのはは自分の首に手を当てる。そこには、ユーノには見覚えのないアクセサリーがつけられていた。 目をかたどった、お世辞にもセンスがいいとは言いがたい首飾りだ。 「未来の私は、ひたすら仕事に打ち込んで、ひたすら戦い続けていた……。 25歳にもなって、まともな恋愛経験もなく……。 おかげでいき遅れだの喪女だの魔法少女(笑)だのと陰口をたたかれる始末……」 「な、なのは? 何を言って……」 「私はそんな未来、いや……。そんな未来、変えてやる……。だからさ、ユーノくん……」 幽鬼のごとき足取りで距離を詰めると、なのはは身動きの取れないユーノのズボンに手をかける。 「既成事実……作ろうよ」 1時間後、そこには枕に顔を埋めて静かに泣くユーノと、どこから持ってきたのかシガレットチョコを咥えてアンニュイな表情を浮かべるなのはの姿があった。 ◆ ◆ ◆ 「す、すごい……。今時の小学生って、こんなに進んでるの?」 そして柊かがみは、ことの一部始終を部屋の外から覗いていた。 【一日目・1時/日本・千葉県】 【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】 【状態】思考暴走 【装備】レイジングハート@魔法少女リリカルなのは、千年タウク@遊戯王 【道具】基本支給品一式 【思考】 1:ふぅ…… 【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのは】 【状態】ショック 【装備】なし 【道具】基本支給品一式、不明支給品 【思考】 1:こんなのってないよ…… 【柊かがみ@らき☆すた】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】基本支給品一式、不明支給品 【思考】 基本:家族および友人と合流 1:どうしよう、この状況……
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/2961.html
時空管理局本局。 その医療ブロックへと向かう廊下を一人の少年が必死になって走っていた。 擦れ違う人々が驚いた様子で少年を振り返るが、本人は全く気が付いていないようだ。 少年の名前はユーノ・スクライア。 幼くして無限書庫の司書長に就任した新鋭である。 だが今の彼を包んでいるのは、才気溢れる溌剌さではなく、深い負の感情を内包したどこまでも暗い雰囲気である。 “任務中になのはが攻撃を受けた。重体だ” そう淡々と連絡を寄越してきたのは、出会ってから2年の付き合いになるクロノ・ハラオウンである。 最初、ユーノは自分の耳がおかしくなったのかと思った。 今回なのは達が任務に向かった場所は、自分が調査した上で何の害も無いだろうという判断を下した遺跡だった筈なのだ。 まかり間違っても攻撃を受けるような場所ではない。 しかし、通信画面に映っているクロノの顔はどこまでも無表情であり、友人のそんな態度を見せられては、今耳にした言葉が事実であると認めざるを得なかった。 (僕のせいだ!僕がなのはに魔法を教えてしまったから!僕がなのはと出会ってしまったから!) 後悔で息苦しくなりそうになりながら走った。 体中の力が抜け落ちそうになるのを何とか抑えながら走った。 胃の中に氷の塊があるように錯覚しながら走った。 目の前が涙で霞みながら走った。 頭がガンガンと痛んだがお構いなしに走った。 そして辿り着いた。 集中治療室の前。 そこに集まった知人達―――高町家、ハラオウン家、八神家の面々―――は、暗く沈んだ表情を浮かべていた。 恐らく自分も似た様なものだろう。 「ユーノ・・・」 こちらに気付いたフェイトが声を掛けてくる。 返事をしようとするが、ここまで全力疾走してきたので上手く答えられない。 呼吸を整えようとするが、動揺しているせいか逆に咳き込んでしまった。 「なっ、なのは・・・っは?」 ようやく出せた問いに、しかしながら答える者は誰も居なかった。 唯、“使用中”のランプが点灯した扉を見遣るだけである。 それを見た瞬間足が言うことをきかなくなり、床に座り込んでしまった。 立っていられるような状態でもなかったのだが。 「おい、ユーノ。そんな所に蹲ってないでこっちにきたらどうだ?」 「クロノ・・・」 そう言われ、のろのろと立ち上がりクロノの傍へ歩いていくと、力なく尋ねた。 「何があったんだ?あの遺跡にそこまで危険はなかった筈だ」 「・・・見たこともない質量兵器の襲撃を受けた」 「質量兵器?でもあの遺跡は・・・」 「分かってる。外部からの介入の線が高い。忙しいと思うが、事後調査に付き合ってもらうぞ」 「ああ、勿論さ」 「それと、自分を責めるな」 「・・・」 「今回の事は、誰が悪いわけでもないんだ。抱える必要の無い責任は、お前を苦しめるだけだぞ」 「それは・・・」 ユーノが反論しようとした時だった。 待合室の扉が開けられ、3つの影が差す。 1つはリンディのもの、そしてもう2つは・・・。 「レイヴン、シャドー・・・」 今まで項垂れていたヴィータがその姿を見て呟く。 しかし名前を呼ばれた当人は返事をすることなく、愕然とした表情を浮かべてユーノを凝視している。 視線に気付いたユーノは、居心地悪そうに問いかけた。 「あの・・・何か?」 「・・・いや、何でもない」 レイヴンはそう答えると、悄然とした様子のヴィータに向き直った。 「彼女の容態は?」 「分かんねえ。手術が始まってから結構経つんだけどよ、まだ終わらねえんだ」 「そうか」 「お前こそ、もういいのか?重要参考人だろ?」 「尋問は8割方終わったそうだ。ここに来たのは・・・手当てした身としては気になるからな。まあ、監視付きだが」 肩を竦めてリンディを示すレイヴン。 と、その時だった。 手術室の電灯が消え、手術を行っていた医師がドアを開けて出てくる。 その医師とは、唯一この場に姿を見せていなかったシャマルであった。 「手術は成功です。なのはさんは一命を取り止めました。しかし、現状での魔法の使用及び、自力での歩行は困難であると言わざるを得ません。リハビリを行っても、治るかどうか・・・」 重々しく告げられた内容に凍りつく一同。 そんな痛いほどの沈黙を破ったのは、ユーノだった。 「僕の・・・僕のせいだ。僕がなのはに魔法を教えてしまったから・・・」 そういって崩れ落ちるユーノ。 目から止めどなく涙が零れるが、それを拭えるほどの気力は今のユーノにはなかった。 そんなユーノをクロノは叱咤する。 「よせ、ユーノ。そんな事を言うもんじゃない。それに誰に責任があるかといえば、それは彼女の不調に気付かなかった僕だ」 「でも、なのはは僕と出会わなければ、こんな怪我をすることはなかった。僕と出会わなければ、普通に笑って暮らせていた筈なんだ・・・」 「いい加減にしろ、ユーノ。なのはがいたお陰で、フェイトとはやては、今こうやって生きていられる。その結果まで否定する気か?」 それを聞いたユーノは黙り込んだが、納得した様子は見られなかった。 クロノもこれ以上言うことはないのか、口をつぐんだままだ。 こうしてなのはが生還したことを喜ぶこともなく、待合室は再び重苦しい雰囲気に包まれ始めていた。 「ユーノとかいったか?あいつは誰なんだ?」 今までのやり取りを横目で見ていたレイヴンは、ヴィータに小声で話しかけた。 なのはが生きている事を聞いてホッとしていたのか、それとも後遺症の事にショックを受けていたのか、ヴィータはすぐには答えられなかった。 「おい、ヴィータ?」 「ん?ああ、すまねえ。何だ?」 「だから、あのユーノって男。何者なんだ?」 「ユーノか。あいつは、なのはの魔法に出会うきっかけになった奴さ。いい奴だよ。 そういや、なのはの魔法の先生もやってたな。攻撃はからきしだけど防御は硬いの一言につきるぜ。 まあ、責任感じるのは分かるけど、今回のは・・・」 「待て。今、何て言った?」 「?なのはの魔法の先生だったって・・・」 「違う、その後だ」 「防御が硬いってとこか?それが一体どうしたってんだ?」 「あいつは今、何歳だ?」 「?確かなのはとタメだから11歳の筈・・・」 「11歳・・・」 それを聞いたレイヴンは深刻な表情を浮かべた。 ヴィータは、目の前の男が始めて見せる真剣な表情を訝しげに見つめた。 この男はなのはが、怪我したときもこれ程深刻な表情を浮かべていただろうか? 「最後に一つ。あいつは孤児なんじゃないか?」 「あ、ああ。そうだけどよ。ユーノに何かあんのか?聞きたいことがあんなら、本人に直接・・・」 「・・・いや、こっちの問題だ。気にしないでくれ」 そう言うとレイヴンは待合室の隅に移動すると腕を組んで何か、考え事を始めたのだった。 Another View (Raven) 一目みた瞬間から、まさかとは思っていた。 あまりにも似通っていたのだ。 見た目だけではない、雰囲気もだ。 だが、それだけなら、唯の思い過ごしだと切り捨てることも出来た。 しかし、先程ヴィータから聞いた情報が確かなら、偶然で片付ける事は出来ない。 硬い防御力、11歳、孤児、そしてユーノという名前。 これらの要素を鑑みるに、ほぼ間違いないだろう。 第一、自分自身の直感が告げているではないか。 (間違いなくあいつは、11年前に行方不明になった、バンとフィーネの息子 ユーノ・フライハイトだ) Another View End 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/kyokuins/pages/8.html
■時空管理局局員の華麗なる日々 5、仮定的世界における人格構成の不変性 ①昨日ギャートルズなんて言った手前書きたくなった 過去か未来か別次元か、石器時代とかそんなニュアンスを適当に漂わせる世界がーあったーそうなー(CV下條アトム 二本の足で立ち上がった人類と本能のままに生きる獣達が共存し、そして時に互いの生命を食らい合う・・・(CV玄田哲章 キョクイン「ウッホ!ウッホ!」 キョ「カイナカイ ニラバハキアタシア アナ?」 キョ「シタッカナテッイ ンキイサ エネイイ!」 アルフ「あんた達何でおサルの真似してるの?」 キョ「あれ?原始ネタって聞いたからてっきりこんな感じで進行するのかと」 キョ「普通に喋っていいなら言ってくださいよ。逆言葉で会話するのすんげー疲れるんですから」 キョ「ヨタッダツレンチ ノイカツアツベクト スクッミコノs'A ラタッイ ズーマーゲ」 キョ「オンドゥルルラギッタンディスカー」 そんな根本的に何も変わっていない世界に繁栄を極めた集落があったーそうなー(CV下條アトム ~ウミナリ村~ ア「あ、時間だ。王様のーおなーりー」 ギギイイイイィィ なのは「はいユーノ君、あーん」 ユーノ「あ、あーん」 フェイト「あ!こ、こっちもおしいよユーノ!ほらあーん」 ユ「え、あ、うん、あーん」 ヴィータ「おいずりーぞお前らばっかり!あたしにもあーんってさせろよ!」 シグナム「そんな物よりユーノ君、この私の完全栄養食品を!さぁ!」 シャマル「母乳なんて出ないでしょ妊娠もしてないのに!それよりユーノ君、このバナナを握ってあどけない表情をこっちに向けてくれないかしらうふふふぇへへへへ」 ユ「いやだから、その、ちょっと、」 ア「あ、ごめーんまだご飯の途中だった?」 キョ「スゲー何あの恋愛資本主義の勝者」 キョ「王様バンザーイ!恋愛帝国主義の独裁者バンザーイ!」 キョ「アネハ族も真っ青のフラグの乱立施工バンザーイ!」 ユ「いやだから僕は王様になんかならないって!皆が勝手に決めたんじゃないか!」 な「第一王妃の私が決めたんだから問題ないの、フェイトちゃんだって賛成だもんねー」 フェ「うん、皆で仲良くお嫁さんになればいいと思うよ。その・・・夜も皆での方が楽しいと思うし・・・」 ヴィ「夜?皆で寝るのか?でもでっかい寝床じゃないとこの人数は狭っ苦しいと思うんだけど」 シグ「フ、お子様は何も知らなくていい。ただアホみたいな寝顔をさらけ出して爆睡していればそれでいい」 シャ「それよりユーノ君!今度はこのバナナを咥えて下から見上げるような視線でこっちをうふうふぁうへへへへ」 ユ「だーかーらーううぅ・・・」 キョ「まぁまぁ皆さん、ここは一つ落ち着いてユーノ君いや王様の言い分もですね」 な「うるさいの、奴隷は黙って私達の新居のピラミッドでも作ってればいいの」 キョ「DO・RE・I!?俺ら奴隷ッスか!?人権無き強制労働力ッスか!?あとピラミッドって墓じゃないんスか!?」 キョ「いやだってさっきナレーションで根本的に何も変わっていないって・・・はっ!?まさか!?」 キョ「そんな!書類持っていけとかジュース買って来いとか脱衣場からユーノ君のパンツ盗ってこいとかあれは全部誇り高きパシリだと思っていたのに奴隷だったなんて!」 な「とーにーかーく!ユーノ君は王様でなのはは第一王妃なの!これは決定なの!」 シグ「ちょっと待てタカマチ、先程は聞き流したが今度は聞き捨てならないぞ、第一王妃は私だろう」 ヴィ「なーさっきからダイーチオーヒって何の事だ?」 シャ「そうねーわかりやすく言えば奥さんがたくさんいる場合誰が一番のお嫁さんかってことね」 ヴィ「何!?そんならあたしだってそのダイチーオーヒーだ!」 フェ「えと・・・その・・・皆で仲良くすればいいんじゃないかなって私は思うんだけど・・・」 キョ「あ、でも奴隷なら重りつけられたり首輪とかされちゃうんじゃない?」 キョ「首輪!?そんな屈辱的な・・・屈辱的な・・・屈・・・前屈み・・・」 キョ「あ!お前今ユーノ君に首輪をつけられるところ想像しただろ!このエッチめ!俺もだ!」 ア「あぁ~これが夢にまで見た原始肉・・・!しあわせ~(モグモグ)」 ②一発ネタだったけど使い所再び フェ「でも毎日全員だとユーノも疲れちゃうからやっぱり順番を決めた方がいいと思うけど・・・」 な「いいの!なのはは第一王妃なんだからいつもユーノ君と一緒にいるの!」 ヴィ「順番?なんの順番だ?ユーノの隣で寝る順番か?」 シャ「結構正解よヴィータちゃん、ところでこの首輪ユーノ君にぴったりのサイズなんだけどちょっと試着してみない?美少年+首輪、これね!」 シグ「胸を枕にするとしたら縦と横どちらが寝心地がいいものか・・・ユーノ君はどう思う?」 ユ「話を聞いてーーー!」 エイミィ「はいはーいお取り込み中悪いけどお知らせで伝達で緊急連絡!川向こうの集落が攻めてきたよー」 シグ「敵襲か!」 ヴィ「おーしぶっ潰す!」 な「なのはとユーノ君のラブラブ新婚生活を邪魔しようなんていい度胸なの・・・!」 キョ「なんてかわいそうな襲撃者なんだろう」 キョ「俺ら出番無さそうだけど楽そうだから文句は言わないでおこう」 キョ「あぁ大人だよな俺ら」 ~村はずれ~ キョ「はいそれでは現場に繋いでみましょう、現場のキョクインさーん」 キョ「はーいこちら現場のキョクインです。現場では襲撃者の到着を今か今かと待ち構える皆さんでごったがえしております」 な「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 キョ「無言の殺気があたりを包んでいます。って言うか怖いです!なんだか体験したことあるような気がする恐怖感です!(ガクガクガクガク」 キョ「しかしどこから来るんだろうか・・・お?あれは!?」 キョ「鳥か!?飛行機か!?って言うか飛行機ってなんだ!?」 キョ「空飛ぶメイドさんか!?空飛ぶお兄ちゃん大好きな義妹か!?」 はやて「全部ちゃうわーーー!」 ズドーン 巨大モンスター「■■■■■■■■■■―――――!!!!」 キョ「うおおおお!?あるはずの無い記憶に出てくる怪獣キター!?」 キョ「その上に乗っているのはヴォルケン村のヤガミ=ハヤテ女王!」 キョ「しかもネコミミつけてるー!?どうだろうあの破壊力は!」 巨「■■■■■■■■■■―――――!!!!(ネコミミ娘バンザーイ!)」 は「ふふふふふモンスターマスターとでも呼んでや」 青い爬虫類「ギョッギョガガギグギャ!(旦那の親分は俺達の親分!長い物に巻かれて生きていこうぜ!)」 青「ギョゲッゲギャグガ!(オイオイ見ろよ!なんか頭の悪そうな哺乳類がいるぜ!)」 青「ギョヘーギャギッゲガ!(あぁ全くだ!四六時中アニメやゲームのことばっかり以下略だぜ!)」 青「ギギャゲギョガガーギギュ!?(なんだかよくわからないけど言わなきゃイケナイ気がするので言っておこう第二第三の俺達ウヴォアー!?)」 ドォーン な「はやてちゃん、その程度の取り巻きで正面から挑んでくるなんていい度胸なの」 は「流石やななのはちゃん、でも今日こそはユーノ君に私のお婿さんになってもらうで!」 ザフィーラ「と言うかそこの3人は立ち位置的にこちら側だろう」 ヴィ「え?あぁそー言えばそうだよな」 シャ「ユーノ君を誘拐に来たつもりがあまりのかわいさについ目的を忘れてしまっていたわ!」 シグ「だが本来の目的を思い出した今するべきことはただ一つだトウッ!(ガバッ」 ユ「あーれー!?」 は「おーナイスツッコミやザフィーラ!成長したなー師匠として鼻高々や!」 ザ「恐縮です主」 フェ「あっ!ユーノ!」 キョ「って言うか敵が紛れ込んでたのになんで誰も気付かないんですか」 な「むむむむむあまりにも堂々と馴染んでいたからわからなかったの!とにかく!さっさとユーノ君を返すの!」 キョ「帰すじゃなくて返すってあたりがかわいそうだなぁ」 ???「ちょーーーーと待ったーーーーーー!」 キョ「はて誰だろうあのガチショタホモっぽい声は?」 キョ「あ、山向こうのアースラ村の族長だ」 クロノ「どいつもこいつもユーノの意見を無視して!これだから女って奴はブツブツあぁ大丈夫だよユーノ、今すぐ僕が助けてあげるからそして村に帰って二人でハァハァウッ」 な「♂のくせにユーノ君を求めるなんて人間的にも生物的に終わってるの。いいから絶滅確定種はすっこんでろなの!」 は「せや、人の恋路を邪魔する野暮な子は人のペットに蹴られて死んでまうでー」 巨「■■■■■■■■■■―――――!!!!」 ク「ふん、そいつの弱点は既出だ。出番だリーゼ's!」 ロッテ「呼ばれて飛び出てにゃにゃにゃにゃーん!クロスケのためならえんやこら!」 アリア「というのは表向きで美少年獲得のためなら協力は惜しまなおっと本音が出てしまった」 ロ「そんな即席のネコミミには真似できない匠の技を見せてあげるわ!」 アリ「さぁ見るがいい悶えるがいい!必殺!ネコミミポーズ!」 ロ&アリ「「にゃにゃにゃにゃーん♪」」 巨「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ロ「何よその失礼な反応は!」 アリ「これほど完璧なネコミミなど無いはずだ!」 巨「■■■、■■■■、■■■。」 青「ギャーギギャギグゲギョガ(いやーやっぱネコミミの完成度より若さがねーだそうです)」 キョ「だ、そうです」 エ「ナチュラルに意思疎通できてるのね君達」 キョ「言葉はわかんないですけどなんか言わんとすることはわかっちゃうんですなんとなく」 アリ「ほう・・・年増に興味は無いと・・・」 ロ「あー言っちゃいけないこと言っちゃったー知らないよー知らないよー五体満足じゃ死ねないよー」 ク「落ち着け二人共、年増化け猫になんて興味無いと言われたくらいでブフッ!?(ドガッ」 ロ「もー怒った!全員血祭りに上げた方が手っ取り早いニャー!」 アリ「お前達の屍の上に立ち世紀末伝説を打ち立ててくれる!」 な「邪魔すると全員塵なの!行くよ!レイジングハート!」 RH「All right,my master」 フェ「ユーノは返してもらうから・・・!バルディッシュ!」 B「Yes, sir.」 キョ「あ、デバイスは有りなんだ」 キョ「御都合の すごい 設定!」 キョ「つーか俺ら益々空気だな」 は「おーしこっちも行くで!皆!」 シグ「了解!レヴァンティン!」 Le「Jawohl!」 ヴィ「行くぜグラーフアイゼン!」 Gr「Schwalbefliegen」 シャ「お願い!クラールヴィント!」 Kl「Americanform」 巨「■■■■■■■■■■―――――!!!!」 青「ギャギャゲギョギゲガ!(なんか行けそうな展開!)」 青「ゲゲギャギグギャ!(ヨッシャア!便乗して勝ち名乗りを上げようぜ!)」 青「ゲヒャギヘギギャー!(美しき者伝説第2章の幕開けだぜ!)」 ク「ちょっと待てユーノは僕の物だ!行くぞデュランダル!・・・デュランダル?」 Du「Boss・・・Overload・・・(バチバチ」 ク「まさか・・さっきリーゼ達に殴られた時に!?」 Du「Eternal Coffin Wide Area Shift」 ビュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ・・・・・・・・・ ビュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ・・・・・・・・ ビュオオオオオオオオオオオオオオ・・・・・・・ こうして世界は氷河期を迎えー栄華を誇った巨大な生物は姿を消しー極寒を世界を生き延びた哺乳類の時代がやって来るのだったー(CVクイック・下條・ストライク・アトム ~ウミナリ村洞窟~ な「だーかーらー!第一王妃は私なの!」 シグ「それだけは譲れんな!ユーノ君への愛で負けるわけにはいかない!」 ヴィ「ダイチーオーヒーはあたしだって言ってんだろー!」 フェ「えとね、やっぱり皆で仲良くユーノのお嫁さんになればいいんじゃないかなって・・・」 シャ「ねぇユーノ君?ちょっとこのネコミミつけてみてくれないかなぁウヒョアー!?似合う!似合い過ぎよ!この感動を壁画に残さなくっちゃ!」 巨「■■■■■■■■■■―――――!!!!(ネコミミ少年!これも有りだ!)」 ク「あぁそのかわいさは犯罪的だよユーノ!ぼかぁ!ぼかぁもう!」 ロ「はーいクロスケはこっちねー(ズルズルズル」 アリ「こうなったら後の世の為に子孫を残そう!あぁ残しまくろう!」 は「んーこれはこれで面白いからありやなー」 ユ「静かに暮らしたい・・・(シクシク」 キョ「ダウソンヘイタ ハミコユフノシトコーア」 キョ「ナヌシ トイナカイテシ ビウソンカウボ リカッシ」 青「ギョヘ?ギョギョギョゲガ!(コミケ?なんだその楽しそうな響きは!)」 青「ギャギョギョゲガギーゲ!(そいつは是非俺達も連れてってくれよ兄弟!)」 青「ゲゲギギョゲーガゲガ!(俺ら足になるからさぁ、なぁなぁ!)」 キョ「ヨダコド ウョジイカ カーツ」 エ「んーもうすぐ春かなー」 ザ「Zzzzzzzz・・・」 ア「お肉おいしい~(モグモグ」 LYRICAL KYOKUIN ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ なんじゃこりゃ 朝一でA'sコミック買うために横浜に繰り出したよ俺。 アニメイトは見てないけどとらのあなは普通の新刊扱いだったよ。 でもゲーマーズが新刊コーナーの他に4×3の平積みで入口に特設コーナー作ってたよ。 市場に一番敏感なのはゲマ屋だということかー 特典ペーパーはメイトはレジ配布だったけどそれ以外の店はコミックのビニール包装で確認できた。 アニメイト:店により色つき、でもペラ紙(チラシ並) ゲーマーズ:硬さは一番ポストカードに近い とらのあな:大きさは一番、硬さはメイト以上ゲマズ以下って感じ 以上のリサーチでゲマズで買いましたとさ。 長谷川せんせーはクロノとバルディッシュとザフィーラ好き、ちぃ覚えた。 描きおろしって10~13話あたりの文章ダイジェストと挿絵の事なのね。しかも2ページて。 でもこれはいいものだ。
https://w.atwiki.jp/mugenshoko/pages/178.html
作者:◆kd.2f.1cKc 「スバルがいけないんだよ!」 「今度という今度は、なのはさんの横暴を許すわけにはいかないっ!」 深い青の閃光と桜色の閃光が、交錯し、正面から激突する。 『Devine』 『Buster』 レイジングハートが、マッハキャリバーが術式を発動させる。 レイジングハートの先端から、リボルバーナックルの手甲から、強烈な魔力弾が放たれた。 乱射される砲撃魔法の流れ弾が、ドカドカと着弾し、ミッドチルダ市街の地形を変えていく。 この近辺は、管理局の武装隊関連の施設がある場所だったが、廃棄区画ではない。 だが、2人はそんなことは構わないという様子で闘いを続けている。 ────そう、物理的破壊を伴うリミッター無しの全力全開、マジバトルだ。 2色の魔力弾がもつれ合って、地上本部の訓練施設が使用するオフィスビルに直撃。 「どうして、こんな事になったんだろう……」 崩壊するビルの屋上から投げ出されながら、2人の闘いの原因はそんなことを呟いていた。 事の始まりは、1月半ほどさかのぼる。 「防御魔法と、飛行魔法を教えて欲しい?」 無限書庫司書長、ユーノ・スクライアの元に、スバル・ナカジマが現われたのは、そんな理由だった。 「はい! スクライア司書長は防御魔法のエキスパートだと聞いておりますので」 「そんな、6課の面々に言われるほどじゃないよ」 昼食時に押しかけてきたスバルに、ユーノは不快と言うわけではなく苦笑して、そう謙遜した。 「それに、飛行魔法って……6課の隊長たちだって、飛べるだろう?」 「その、自分たちはフィーリングで覚えたので、上手く教えられない、とか言うんです」 スバルの答えに、ユーノはああそうか、と納得した。 「呼吸するように飛んでるもんね、なのはたち……」 なのはとはやては己の技術として覚えるのではなく、いきなりデバイスに“飛ばせて貰った”のが最初だし、 ヴォルケンリッターに至ってはそれ以前、プログラムされた段階で高い飛行戦闘能力を与えられているだろう。 唯一、自己学習したのはフェイトだけだが、早い段階で覚えさせられたのだとしたら、 就学前の年齢の記憶なんかほとんど無いだろうし、 その時期の記憶はアリシアの記憶をオーバーライトされてしまっている可能性も高い。 加えて、魔導師の高等飛行技術とは、飛びながら別の魔法を操ることが前提だ。 飛行魔法そのものをいちいち意識しているようでは、役に立たないのである。 なるほどこれでは、改めて他人に教えろ、などというのは不可能である。 「でも、スバルは陸でしょ? わざわざ飛行魔法なんか使わなくても」 小首を傾げるような仕種をしつつ、言ってから、ユーノは手に持っていたチーズバーガーにかじりつき、 咀嚼する。 「機動6課、あと3週間で解散になるのは、ご存知ですよね?」 「まぁ、そりゃあね」 スバルの言葉に、頷く。 「私、その後、陸の災害救助部隊を希望してるんです。 けど、そうなると、多少なりとも飛行技術を持っていた方が、有利でしょう? なのはさんのように、1人でも多くの人を助けられるようになりたいんです」 「なるほどね」 ユーノは、納得が行った、というように、頷いた。 「それに……」 「ん?」 「あ、いえ!」 言いかけて、スバルは慌てたように、自分の言葉を遮った。 「何でもありません!」 ばたばたと両手を振って、スバルは誤魔化した。 「まあ良いけど……」 ユーノは、そう言って苦笑する。 「それと、防御魔法ですが、出来れば範囲形のを使えるようになりたいんです。 それと、出来れば結界も」 気を取り直して、スバルは右手の指を振る仕種をしながら、言った。 「それも救助活動の一助になるもんね」 「はい」 ユーノの言葉に、スバルは明るい表情で即答する。 「でもそう言うのは、シャマルさんも得意じゃなかった?」 「シャマル先生は、古代ベルカ式ですから。 一応、教えては貰ったんですけど、展開に時間がかかりすぎて……」 スバルは少し俯きがちになって、困惑気に言う。 「あ、そうか」 近代ベルカ式は、ミッドチルダ式にエミュレーターを被せてベルカ式を再現するものだ。 シューティングアーツに使うような瞬発魔法なら構わないが、 範囲系の魔法の展開には処理がかかりすぎる。 スバル自身、なのはのディバイン・バスターをコピーするなど、ミッドチルダ式への適正もあるのだから、 屋上屋を重ねるような真似をするより、ミッドチルダ式の結界魔法を展開した方が早いだろう。 「まぁ、いいか。JS事件の後始末の煽りで、逆にここはあまり忙しくないしね」 ユーノは、苦笑気味に言った。 次元航行艦隊がロストロギア収集や次元環境観測に活発に活動していると、 その資料や過去の記録の捜索・参照要求がひっきりなしに来る。 だが、管理局全体がJS事件の後始末に追われている為、 皮肉なことに、無限書庫はむしろ普段より舞い込む作業が少なかった。 ユーノなど、自分のことをいまだにフェレットもどき呼ばわりする、 バリアジャケットと同じくらい腹も黒いんじゃないかと思う某提督と、 3時間おきに顔をあわせる事が無くなって、どれだけ楽になった事か。 ……閑話休題。 「それじゃあ」 スバルが、ぱっ、と顔を明るくする。 「うん、僕で出来る範囲でよかったらね、空き時間に少しずつ、になっちゃうけど」 そう言って、ユーノは手を差し出した。スバルはそれを、両手でぎゅっ、と握る。 「よろしくお願いします!」 「こちらこそ、よろしく」 力強く言うスバルに、ユーノは返事する。握手。 「いてて……」 握手が離れると、ユーノは紅くなった右手を振った。 「あ、ご、ごめんなさい!」 スバルは、慌てて言い、心配そうにユーノを覗き込む。 「あ、うん、大丈夫だよ」 ユーノは左手で右手を擦りつつ、苦笑気味に優しく笑って、そう言った。
https://w.atwiki.jp/mugenshoko/pages/193.html
不明 作者: ◆Kp0ufkma.M 投下します。 ユーノ・スクライアが増えすぎた仕事で有休を消化できなくなって、既に十年が過ぎていた。 人事部の局員はユーノに休暇を取らせるのが大きな仕事となり、 あらゆる手段を講じてきたが、失敗に終わる。 新暦0077、休暇より最も遠い人物だったユーノ・スクライアが突然、十日間の旅行を目的に休暇を申請し、 管理局に仕事の休止を求めてきた。 本来ならば容易に受け入れられた休暇も、彼が同時に提出した条件によって事態は複雑化することになる。 彼が出した条件、 それは『隔離施設にいる更生中の戦闘機人二名を護衛として同行させる』 JS事件の実行犯であり、高い戦闘力を持つ機人を隔離施設の外へ出すというのは問題があるとして保安部隊をはじめとした各部署はユーノの休暇の撤回を要求。 それに対し、人事、総務、無限書庫一同はどんな条件であろうと休暇は取らせるとして、その要求を棄却。 前線部隊が実力行使に出ようとするまで揉め続けたこの問題は、 『ユーノに休暇を取らせない奴等がいる』と噂を聞いた彼の友人達による『お話』によって一気に解決する。 人々はその『お話』に恐怖した。 なお、『お話』の後、教導官や執務官等、ユーノの休暇に合わせて休暇を取った人達がいましたがこの話には関係ありません。 見渡すばかりの砂漠。 魂までも焼き焦がさんとするかのような暑さの中、二人の少女が並んで歩いていた。 一人は、腰まである茶色の髪をリボンで縛った少女。 砂色の外套を纏い、細い体躯に不釣り合いな巨大な砲を担いでいる。 もう一人は、隣の少女よりも幼い外見の少女で、地味な色合いのコートを身に付けている。 長く伸ばした銀髪と右目の眼帯が特徴的な少女だ。 二人は、時折見える何かの白骨以外は全て砂という変わらない風景の中を、 さくり、さくりと足音を立てながら進んでいく。 進む先に有るのは一人分の足跡――彼女らを隔離施設から連れ出した張本人であるユーノ・スクライアの足跡だった。 「……暑いな」 「暑いね」 「砂、というものは思った以上に足を取られるな」 「うん。知らなかった」 幼い少女――チンクの呟きに砲を持った少女――ディエチが相槌を打つ。 二人は市街戦を想定して造られていたため、砂漠は知識としては知っていたが歩くのは初めてだった。 無論、砂漠に適応しているわけもなく、照りつける光と不慣れな足場に体力を消耗させていった。 彼女達とユーノがこの世界に来て二日、旅行を始めてからは七日目になる。 それまでに三人は様々な管理外世界を回り、数々の体験をしてきた。 ある世界では陸地の大半が海に沈んでいたし、別の世界では陸地が空を飛んでいた。 海鳴という場所で美味しいケーキを味わった。 どれもが姉妹には真新しく、感動を与えるものだった。 だが、姉妹を連れ回した張本人であるユーノは今はいない。 『道を確かめてくる』と言って先行中だ。 木製の一本の杖を手に、背には姉妹よりも多くの荷物を背負っているにもかかわらず、 砂漠を草原でも歩くかのように軽い足取りで渡っていった。 道標として残した足跡と、時折杖で書いたのだろう注意を頼りに姉妹は歩く。 見晴らしの良い場所なら彼の背中が確認出来たのだが、今は小さな山程ある砂丘を登っている。 日が傾き、砂が赤く染まり出した頃にようやく、丘の頂上でテントを用意しているユーノを見つけた。 彼も姉妹に気付いたのか、強度を確認すると二人に軽く手を振る。 「お疲れ様。食事の用意をするから少しゆっくりするといい」 ユーノはそう言って大きめのテントを指差すと、その横にある小さなテントへ荷物を取りに入った。 「簡単なものだけどね」 ユーノが渡してきたのは焚き火で温めていた、野菜と豆の入ったスープ。 下拵えは済んでいたらしく、姉妹が荷物を置いて直ぐに呼ばれた。 炙った肉を薄いパンで挟んだものとスープ。後はコーヒーと紅茶。 これがこの日の夕食だった。 やや塩気の強いスープで喉を潤し、パンをちぎって口に入れる。ほのかな甘味が歩き詰めの体に染み渡った。 チンクはそこで一息吐き、自分用のコーヒーを淹れていたユーノに声をかける。 「今日はここで休むのか?」 チンクの知識では、砂漠は日中に体を休めて夜に道を行くというものだった。 それが、今回はまるで逆。前日に用意を整え、明け方から今までの強行軍。 バリアジャケットでの防護と戦闘機人としての身体能力がなければ倒れていた。 そんなチンクの非難混じりの視線を受けても平然とした態度でユーノは返す。 「この辺りは夜に砂嵐が吹くからね。どうしても日中に移動しないといけないんだ。 それと、夜までに目的地に着けたから、無理したかいはあったと思うよ」 姉妹にとって、砂漠を一日連れ回された労力に対してここは不釣り合いな場所に思える。 砂丘の頂上付近というだけで、ここから見えるのは今までと変わらず砂と石だけの世界。 初めて砂漠を見たときには感動があったが、一日歩かされてはもう砂など見たくもない。 ここに来た意味を問い質そうと、 姉妹が口を開く前にユーノは口を付けていたコーヒーを飲み干し、丘の先へ視線を向けた。 食事の後、ユーノに案内されてきたのは丘の先。歩いてきた方向とは逆の裾野を一望出来る場所だった。 そこは、夕暮れの光に照らされてなお黒い砂が大河のように流れている。 旅の間で見てきたものとは違う、禍々しさを感じるそれを見、 チンクとディエチは思わずユーノにすがり付く。 「これが、見せたかったものか?」 チンクの微かに震える声を聞いて、ユーノは安心させようと彼女の頭を軽く撫でる。 「……今日はもう休もう」 テントの中。 チンクが服を脱ぐと汗の匂いが彼女の鼻腔に広がった。 バリアジャケットが熱や陽射しから身を守るとはいえ、砂漠の暑さの中で、快適とは言えなかったようだ。 砂漠の夜は冷える。 ユーノに教えられた通り、布で汗を拭うと下着から衣類を交換する。 チンクが荷物から新しい下着を取り出すと、ディエチの姿が見えた。 ディエチもまた着替えの途中で、丁度ブラジャーのホックを留めた所だった。 「何、チンク姉?」 姉からの視線に気付き、着替えを止めてチンクの方へ向き直る。その時に形の良い胸がふるりと揺れた。 チンクは視線を下に向ける。 絶壁だった。 「……チンク姉……チンク姉」 「ん……」 ディエチに起こされ、まだ重い瞼を擦り眠気を払う。 「なんだディエチ?」 「ユーノ先生が呼んでるんだ」 「ユーノが?」 猫さんパジャマの上からコートを羽織り、テントから顔を出す。 そこで見たのは、真円を描く銀の月とその光の中でも煌めく無数の星。 そして、その幻想的な世界で佇む一人の青年だった。 ユーノは杖の先に炎を灯し、先程も歩いた道を先導する。 何らかの魔法か、炎を纏っていても杖には燃え移っていない。 無言のまま三人は歩き続け、やはり先程の場所に出る。 ユーノが少し指を振る事で炎は消え、月の光だけが周りを照らしていた。 「あれが、キミ達に見せたかったものだ」 ユーノが杖で指すのは黒い大河があった場所。 しかし、今そこに広がるのは 「――花、畑?」 銀の光が照らす下にあるのは無数の黒薔薇。 満開に咲き誇り、月明かりで彩られた漆黒の花弁。 チンクとディエチはその光景に圧倒され、魅入られた。 「夜の砂嵐が止むとね、砂流も止まり、削られた砂の形が浮かぶんだ。 何で薔薇の形になるのかは知らない。けど、チンクと、ディエチに見せたかった」 いつまで見ていたのだろう。 ユーノが説明するまで二人はただただ黒沙の薔薇を見詰めていた。 ようやく現実に引き戻され、この感動を口にしようと開きかけた時、一陣の風が吹く。 「あ……」 麓に吹くそれは、漆黒の花に触れると、黒い砂を巻き上げ散らしていく。 満開の花畑だった麓は、瞬く間に禍々しい砂の河へと戻る。 ユーノは声を漏らしたディエチに自分の纏っていた外套を掛け、言った。 「風が出てきた。もう戻ろう」 ユーノの温もりを感じるようにきゅっと外套を抱きしめたディエチは静かに頷いた。 そして、三人は無言のままにテントへと戻る。 テントの中。 あの景色を思い返し、チンクは眠れなかった。 冴え冴えとした銀の月、天涯まで散らばる無数の星々。 そして、儚く散った黒い薔薇。 そのどれもが美しかったが、チンクの脳裏に最も強く焼き付けられたのは、 自慢の宝物を見せつける子供のような笑顔をした青年だった。 (あんな顔も出来るのだな……) チンクがユーノに初めて会ったのは二年前、留置場で裁判を待つ彼女達に面会を求めに来た時だった。 その時のユーノは酷く冷たい目をしていたのを覚えている。 彼から幾つかの質問を受け、正直に答えていった。 一つ質問に答える度、彼の表情から険しさが消え、最後の質問を終えた時には優しいものへと変わっていた。 そして、裁判が終わり隔離施設に収監された後、特別講師として招かれた彼と再会した。 後にギンガに聞いた話によると、自分から講師に志願したのだとか。 裁判の時も、有利に進むよう数々の資料を提出したとも聞いた。 何故、彼がここまで尽力してくれるのかチンクは知らない。 ただ、保護者としての顔ばかり見せていたユーノの、新しい一面が見れた。 その事にチンクの頬は知らず知らず緩んでいた。 小さな胸の奥からも、心地好い暖かさを感じる。 チンクはそのまま、暖かさに身を委ねて瞳を閉じた。 そして夢の中(ドリームランド)への階段に足を踏み出そうとした時、不意に声を掛けられた。 「チンク姉、起きてる……?」 「ん?」 隣を見ると、頬を染めたままのディエチがチンクを覗き込んでいた。 彼女はユーノの服をまだ身に付けていて、借りた時からずっと頬が赤くなっている。 何故か今のチンクには、そんなディエチの様子が気に入らなかった。 「あの、あのね……」 言葉を濁すディエチ。 チンクは何か嫌な予感を感じた。 けれど姉として、妹が迷っているなら助けてあげたい。 その思いがディエチの言葉の続きを促した。 「あのね、あたし、ユーノ先生の事――」 おまけ ~とあるホテルの昼食風景~ ち「注文を取るぞー。私はカツ丼にするが二人はどうする?」 ゆ「僕はビーフカレーを。辛口でね」 ち「ディエチは決まったか?」 で「えーと、えーと……。ねぇ、この『ハンバーグ』って何?」 ち「何!? ディエチはハンバーグを知らなかったのか!?」 ゆ「ハンバーグはとってもふっくらでジューシーなんだよ!」 ち「ディエチ、それをお前はっ……」 で「ごめんなさいごめんなさい」 ち「ハンバーグとはパン粉、卵、タマネギ等を加えた挽肉を丸めて平たく伸ばしてやいたものだ! よし、それを食べろ!」 で「でも、あたしタマネギ苦手……」 ゆ「安心して。タマネギは細かく刻んであるから気にならないよ」 で「じゃあそれで。あとプリンも……」 ゆ「プリンあったのか。じゃあ僕も……。チンクはどうする?」 ち「私は……いらん! そんな子供の食べる物など!」 ゆ「そう。じゃあこれで全部だね。頼んでくるよ」 ち「あっ……」 おまけ2 「これでよし」 チンクの長い髪が緑色のリボンで一つにまとめられている。 明日砂漠を渡るのだから、とユーノが梳り纏めてくれた。 「うん。似合うじゃないか」 首の後ろで縛られた銀の髪。これなら風が吹いても邪魔にならないだろう。 「そうか?」 「うん。あたしも可愛いと思うよ」 「ふふ。そうか」 二人の言葉に浮かれ、上機嫌で買い出しに向かうチンク。 ユーノとディエチは苦笑を交わすと、その後をゆっくりと追っていった。 「あらお嬢ちゃん。パパとママと一緒の髪型で、仲良しさんねぇ~」 その日。チンクは宿で二時間寝ると、店員の言葉を思い出し、泣いた。 おまけ3 「チンク姉者。砂漠地方では『人間クーラー』という物が存在したそうな」 「ほほう。どんな物だディエチ妹者」 「砂漠の気温はグングン上昇し45℃を超える暑さにもなる。だが、人間の体温は一定だ」 「つまり外気よりも低い温度の人肌に触れると涼しくなるわけか」 「流石姉者。その通りだ」 「つまり裸でユーノと密着し『こら。汗臭いんだからそう匂うな』『臭くなんてないさ。チンクの良い香りがする……』と言う事だな」 「そうだ。『先生、あたし汗で濡れてますよ……』『そんな事は気にしないよ。でも、ここが濡れてるのは汗じゃないだろう?』と言う事だ」 「と言う事は……(省略されました)」 おまけ4 「どうぞ」 「ありがとう」 セッテの徳利から熱燗が注がれる。 外は雪が今も降り続けているのだろうが、この部屋の中ではそれを感じる事は出来ない。 窓の側まで行けば見えるのかもしれないが、この炬燵から足を出す気にはなれなかった。 「はい、チンク姉。生姜が欲しかったら自分で入れてね」 「すまないなディエチ。カニ、カニ、カニィ」 妹から蟹の身が詰まった取り鉢を受け取りその味を堪能するチンク。 (こうして見てるとどちらが妹だか……) そう思いつつユーノも鍋に箸を伸ばす。鍋を囲む四人のうち三人は戦闘機人。 手早く確保しなくては酒ばかりを胃袋に放り込む破目になる。 「フグと言うものを初めて食べるのですが、危険はないのですか?」 「カニカニィ。私はフグよりカニが好きだな」 セッテの疑問をチンクが軽く投げ飛ばす。ダメだこの姉早く何とかしないと。 「戦闘機人に毒の心配はいらないと思うんだが……」 「そうですか。ではいただきます」 ユーノの言葉であっさりと鍋に手を付ける。余程食べたかったらしい。 「美味しいですね、このフグ」 「……それ、鱈」 「なん……だと……」 ディエチがセッテの間違いを指摘している間に、ユーノは本物のフグを口に運ぶ。 グダグダなまま終了。 戦闘機人とかヴォルケンリッターとかは毒やらアルコール、タバコなんかは効かないという妄想。まあ、おまけは某ラノベのパクリですが。 でも酒には酔う。その方がエロいからだ。 某ドラゴンなクエストで、特産品の場所がわからないからとりあえずさばくのバラ博物館にしておいたのは私だけじゃないはず。 107スレ SS チンク ディエチ ユーノ・スクライア
https://w.atwiki.jp/tmnanoha/pages/321.html
「お前がユーノスクライアか」 視界が回復する。顔を上げればユーノの前方に一人の男が立っていた。 外套から何から、全てが黒で覆われている。その顔には深い皺が刻まれているが、それは歳月を経たからではなく深い苦悩によるものだ。 その中で、眼だけがぎらぎらと鋭く光っている。それはまるで真理を求める哲学者のようだ、とユーノはぼんやりと思った。 男を認識するまでは気配すら感じなかったというのに、一度認識すれば息が苦しくなるほどの重圧を放つ。そんな奇妙な存在だった。 「傷が深い。このまま放置しておけば半日と持たぬだろう」 それは、困る。 ユーノはこの地に散らばったロストロギアを回収しなければならない。自分から志願しておいてロクに任務もこなせず死亡、では笑い話にすらならない。 なんとしても、どんな手段を講じてでもジュエルシードを回収し、封印を施さなければ―――― 「助けてほしいか」 再び重い声が聞こえる。相手を圧倒するだけかと思われたその言葉は、しかしこの上なく欲しかった一言でもある 現地での協力者。今のユーノにはそれが必要不可欠だった。 当然危険を伴う仕事だ。命の保証もできない。だが、この男ならあるいは、とそう直感した。 そして、その催眠じみた問いに、ユーノは知らず頷いていた。 「承諾した。その願い、叶えよう」 男は無造作にユーノを拾い上げ、そのまま彼を外套の中へしまいこもうとする。 だがその前に―――彼は一つだけ問うた。 「あなたは、何ですか?」 その質問に、男はつまらなさげに答えた。 「魔術師――――荒耶宗蓮」 言葉は神託のように、重く路地裏に響き渡った。
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/31756.html
【検索用 ゆーのうひーこっく 登録タグ 2015年 VOCALOID VY1 ゆ サイオナP 曲 曲や】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:サイオナP 作曲:サイオナP 編曲:サイオナP 唄:VY1V3 曲紹介 「ひとり着飾る、ひとり聞かざる。」(原題:クジャクとユノ) 曲名:『ユーノウピーコック』 サイオナPの40作目。 イソップ寓話を基にしたコンピCD 『STORYWRITER』 収録曲。 「ユーノー」とは、ローマ神話で女性の結婚生活を守護する女神。孔雀が聖鳥とされている。 歌詞 (動画より書き起こし) しゃがれかけた 歌声 響く 引っかかる睫毛 きっと 耳障りと息を吐いて 歪み 纏い ノイズの ように ゆっくりと 僕の頭の中を 掻き乱した そんな 綺麗な嘘と こんな 汚い音が ずっと 続いてしまえばいいなんて 外れかけた通信の どこかに堕ちた キラキラ輝く 言葉に 全てを変えられる 力があるのならば それは 「勘違いだよ」 たったそれだけの声 泣き喚いて怒鳴っても 僕らは 精一杯 着飾ることしか できない 「あれが欲しい」 「あの子はいいな」 寄せては返す きっと 終わることのない連鎖 そんな 綺麗な君と こんな汚い僕が ずっと 出会わなければいいなんて 揺らいだ上筒尾には 目を奪う星空が 「どんなもんだ」と叫んでは 人ごみを濁らせる こぼれ落ちた中心で いつか忘れた ゆらゆら翻す 翼で 全てを隠しても 最後は笑いながら死んでゆけ 「自己満足ね」 たったそれだけの声 好きに言えばいいさ 僕らは まぶた閉じ 聞かざることしか できないのですから 外れかけた通信の どこかに堕ちた キラキラ輝く 言葉に 全てを変えられる 力があるのならば それも 「必要ないさ」 たったそれだけの声さえ 僕は聞こえぬフリして 精一杯の歌声 響かせて嘆く コメント おおお!! -- 名無しさん (2015-03-31 19 30 44) これ好きだな -- 名無しさん (2016-11-30 20 08 25) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。