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スクライアリアンロッド通信~たった8レスで貴方も立派なプレイヤーに~ 作者: ◆Kp0ufkma.M えー、キセイフィールド展開中にこれまで私が投下したSSを見まして。我ながらひどいネタばかりだなぁ、と。今年は文章は稚拙でも、せめて普通に萌えるネタだけを投下したいと思います。 なので今回のネタは自粛──しねーよ。 まあそんなわけで投下します。 タイトルは『スクライアリアンロッド通信~たった8レスで貴方も立派なプレイヤーに~』 注意事項 元ネタは『アリアンロッド通信』他。 基本的にキャラ崩壊。 司書長がTRPGを説明する形の話です。 萌え?何それ? 独断と偏見に溢れています。 TRPGって何?→ユノれ。 もうリリカルなのは関係ないというか、司書長の意味すらありません。 これを読むことで貴方の時間、SAN値、人間性、尊厳値等が損なわれます。 リリカルなのはファン、TRPGファンの方々には不快な思いをさせてしまいます。 なのでスルー推奨。まとめもナシで。 紹介する作品は基本的に私の本棚から選んでいます。よって『アレはどうした』とか『某会社に偏りすぎだろ』とか言いたくなるかもしれませんがご了承ください。 間違った解説、誤解を招く発言があるかもしれません。 途中司書長以外の女性キャラが出ますが、趣味です。 別のアニメのキャラが出ます。 専門用語が出る場合がありますが、説明はしません。 山なし。 オチなし。 故に、この投下に意味はなく。 あ、今回の注意事項は多いです。 良い子といい大人はこんなマネはしちゃいけません。ダメ、絶対! 「スクライアリアンロッド通信~。 遂に始まってしまいました。この企画は皆さんがTRPGに興味を持ってもらい、 可能ならすぐにでもプレイできるようになってもらおうという無謀企画です。 僕、ユーノ・スクライアと一緒に頑張っていきましょう。 では最初に……え? もう終わり? 注意事項の書きすぎで容量が危険でピンチ? じゃあ詳しい説明は次回以降にしようか。 まあそんなわけで『異界戦記カオスフレア Second Chapter』新紀元社より絶賛発売中! まったね~」 「スクライアリアンロッド通信~」 「早くも大不評のこの企画。 今回はこの企画を独りでする事の限界を知った僕のパートナーを紹介します」 (し~ん) 「……おかしいなぁ。もう来ているハズなのに」 「お待たせ~」 「遅いじゃないかヴィヴィオ……って」 「ゴメンな~。ユーノくんと一緒やと思うとメイクに時間がかかってしもた」 「え? 何ではやてが? ヴィヴィオはどうしたのさ」 「話せば長くなるんやけどな……。 ヴィヴィオに収録場所までの道を聞かれてな? ザフィーラに逆方向へ連れて行かしたんや」 「へぇ~。そうなんだー」 「どしたんユーノくん。顔がめっちゃ恐いで」 「第四期の主役をしているヴィヴィオを差し置いてキミがくるなんてねぇ」 「わたしやって三期の主役(の一人)やで。問題はないんちゃう?」 「……はん」 「わ、笑われた!? 出番が五分しかない人に鼻で笑われた!?」 「そんな事より、ヴィヴィオはどうなったのさ」 「ザフィーラが一緒やし、遊んであげるように言うたから楽しんどるんちゃう? こんな仕事よりはマシやって」 「そうかもね。でもヴィヴィオを騙した罪は重いよ。 ちょっとスタジオの裏まで頭冷やしに行こうか」 「こ、こういうのはわたしよりフェイトそんの役割やろ? わたしは遠慮して……」 「いいからいいから」 「やめてー! バインドはやめてー!」 「「まあそんなわけで『ゲヘナ~アナスタシス~』はジャイブより絶賛発売中!」」 「「まったね~」」 「ほら、さっさと来なよ」 「もう。そんなに早く二人っきりになりたいやなんて、意外に積極的やね」 「まだ緩いみたいだね」 「ゴメンなさいー!調子に乗ってましたー!」 331 「スクライアリアンロッド通信。 スクライア司書長が八神捜査官を連れてどっか行ったので、 司会をする事になりましたセッテです。 今回は行為判定を……何? 台本の変更?」 (台本暗記中) 「私はセッテ・スクライア。元ナンバーズの一人で、現在はユーノの妻です。 愛する夫と泥棒タヌキが留守のため、今回の司会を務めさせていただきます。 今回は行動の成否を決定する行為判定を説明する予定になっています。 攻撃や交渉等、PCの行為が成功したか失敗したかを判定する事を行為判定と言います。 なお、ゲームによっては名称が違いますが、ここでは行為判定で通します。 行為判定とはどのように行われるかですが……」 (ルールブック熟読中) (別のルールブック熟読中) 「システムによって違うために一概に言うことは不可能です」 ♪光へ~差し伸べた手~♪(EDテーマ) 「……どうやら終了の時間が来たようです。時の流れはこんなにも速いのですね。 では、次回のスクライアリアンロッド通信は 『ユーノとセッテ運命の出会い』 『(自称)婚約者が多すぎる』 『セッテ・スクライア大勝利! 希望の未来へレディー・ゴー!』 の三本です。 次回もお楽しみに。んがんぐ。 まあそんなわけで『バイオレンス』は翻訳版が書苑新社より絶賛発売中! はたしてユーノ・スクライアは両方のフラグを無事立てる事ができるのか。 今、彼の身に破滅の危機が迫る」 「スクライアリアンロッド通信。 我が名は“秘密侯爵”リオン=グンタ。 あらゆる秘密が記された書を持ち、それら全てを把握する魔王。 この書物によればユーノ・スクライアの秘密も八神はやての秘密も白日に曝される事になる。 例えば、そうね……。 昨日、八神はやては就寝前に……」 「ちょっと待ったぁ~!!」 「……何?」 「『……何?』やないやろ! いくら冗談でも乙女の秘密を勝手にバラすなぁ!」 「……冗談ではない。その証拠に、八神はやてはその時した……」 「わー! わー! わー!」 「……信じる気になった?」 「いいや! そんな胡散臭いモノ信じるわけないやろ! ……ユーノくんの秘密を教えてくれたら信じるしかないけど」 「ちょ、ちょっとはやて!? そんな勝手に……」 「ええやんええやん」 「よくないよ!」 「おやぁ~? そんな必死なとこ見ると、よっぽどのネタがあるみたいやね」 「い、いや。そんな事、ないよ?」 「ええか、ユーノくん。わたしは興味本位で秘密を聞きたいんちゃうんや。 もし、あの本に書かれとるんがホンマなら、そんなんを放置するわけにはいかん。 誰の目にも触れないよう封印せなあかん! や、か、らぁ~。ユーノくんの秘密を聞いて本の真偽を確かめんとな。 と、いうわけで。ドギツイやつ一つお願いします」 「では取って置きの秘密を……。二年前、ユーノ……」 ♪私の力を見せましょう~♪(EDテーマ) 「じ、時間だからここまでにしよう! ね?」 「八神はやてが言い訳した事で時間がなくなる……この書物に書いてあるとおり」 「な!? なら言うてくれたらよかったのに!」 「……だって、聞かれなかったし」 「くっ! シャマルみたいな声してからに!」 「それは言うな。 ……まあそんなわけで『サタスペ』新紀元社より絶賛発売中!」 「『ナイトウィザード』じゃないんだ……」 「ユーノくんの秘密教えぇ~! 逃げるな~!」 「「スクライアリアンロッド通信~」」 「こんにちは、ユーノ・スクライアです」 「八神はやてです~。 いやぁ、早いものでスクライアリアンロッド通信もう六回。 こんなにも長く続くとは思いませんでした」 「違うよ」 「へ?」 「今回は六回じゃなくて五回目だよ」 「え~。まだ五回なん~。え~。 ま、人間誰しも失敗はあるわな。五回だけに誤解しとった……」 「……ごめん。ホンマごめん」 「いや。気にしなくていいよ。うん」 「ごめんな……」 「あ~……。ま、まあそんなわけで『扶桑武侠傳』は新紀元社から絶賛発売中! まったね~」 「落ち着いて、はやて。ギャグがスベるなんてよくある事だよ」 「やって……。オヤジギャグやなんて……関西弁キャラ失格やぁ……」 「元気だしてよ」 「やったら……ユーノくんの元気、分けてくれる?」 「う、うん」 「こう……このままギュッてしてくれるだけでええから……」 「はやて……(こんなに小柄だったんだ。 それなのに部隊長なんて重責を負って……。 いつもふざけてるのも不安の裏返しだったのかな)」 「ユーノくん……(計画通り! ちょっと弱い所を見せたら優しくしてくれる思たけど、 これは予想以上やなぁ~。役得役得)」 「「スクライアリアンロッド通信~」」 「君が踊り僕が歌うとき、新しい時代の夜が生まれる。 おはようからおやすみまでTRPGの明日をみつめるF.○.A.R.とエ○ターブレイ○、 富○見書房の提供は一切ありません!」 「……どうしたのはやて? 妙にテンション高いね?」 「そ、そんな事ないわ。普通やって、ふつー! (アカン。ユーノくん分が補給され過ぎてちょっとおかしなっとる)」 「ならいいけど(よかった……。よくわからないけど元気になったみたいだ)」 「さて、今回は原作付きTRPGを紹介しよか。 今回のビックリドッキリシステム~『神曲奏界ポリフォニカRPG』 これはGA文庫を始め、アニメ等でも展開されている『神曲奏界ポリフォニカ』、 特にクリムゾンシリーズの時代や世界観を舞台に──」 「ちょっと待って」 「どしたん?」 「その説明……長くなるかな?」 「ん~。簡単な原作の説明に世界設定、 遊び方やSRS(スタンダード・RPG・システム)の解説も入れたら結構な量になるかなぁ?」 「中止」 「え、何で? せっかくマジメに解説しよ思たのに」 「いいかい。スレの容量は無限じゃないんだ。 ここで長い解説をするとそれだけスレの容量が使われる。 容量を節約しよう。エコは大切な事なんだ。 買って読もう! GA文庫!」 「確かに皆こんな駄レスよりも、他の人のSSや電波を見たいと思ってるはずやね。 買って読もう! GA文庫!」 「「まあそんなわけで『トリニティ×ヴィーナスSRS』ジャイブより絶賛発売中!」」 「「まったね~」」 「「スクライアリアンロッド通信~」」 「今回はTRPGをテーマにした読み物を紹介しようか」 「リプレイっちゅーやつやね。最近は文庫や新書でたくさん出とるね」 「そうだね。でも今回は漫画を紹介するよ」 「漫画?」 「うん。今も連載を続けている二作品をね。 まず一つは『ロール&ロール』誌に連載中の『スピタのコピタの!』 これは作者の緑一色(りゅーいーそー)先生がプレイヤーとして遊んだ内容を漫画にしてるんだ」 「プレイの楽しそうなふんいきが伝わってくるなぁ。 オマケに『かけおちラーメン菩薩』まで収録されてるやん! 新紀元社から四巻まで発売されとるし、価格は千円以下! お買得やなぁ~」 「続いては『ゲーマーズ・フィールド』誌に連載中の『Quick Start』 この作者は一部のリプレイにも参加している安達洋介(ギルマン)先生! プレイレポートのような形ではなく、 女子校生達がTRPGを遊んでいる様子が描かれているよ」 「日常系四コマ漫画に見せかけて、一癖も二癖もあるプレイヤー達やね。 現在、ゲームフィールドから第一巻が発売中や。 ……もし、わたしとユーノくんもTRPG部におったら……PC間恋愛からリアルの恋に発展。 更には学校公認のラブラブカップルなんて事にも……」 「ないないそれはない。 まあそんなわけで『アルシャードff』エンターブレインより絶賛発売中!」 「「まったね~」」 「「「スクライアリアンロッド通信~」」」 「と、いうわけでスクライアリアンロッド通信はこれでおしまいです。楽しんでいただけましたか」 「やっと終わったな~。さっさと帰ろ(もう終わってしまうのが残念やね)」 「はやて、逆」 「リスナーの皆様の忍耐力と暇さかげんに驚愕と感謝の念が絶えない、と断定します」(ぎゅっ) 「セッテ……そういう言い方はどうかと。それと、少し密着しすぎ……」 「そうや! 何勝手にユーノくんに抱きついとんや!」 「いつユーノ×セッテが公式化しても大丈夫なようにフラグを立てろ、との事です」 「な……。じゃあわたしもっ!」(むぎゅっ) 「はやてまで……」 「大体、セッテとユーノくんや面識もないやないか!」(むにゅむにゅ) 「一度も会話していない八神捜査官よりはマシかと」(ぽよぽよ) 「ゆ、言うてはいかん事を……」(ぐいぐい) 「ゲームでも接点がなかったとか」(きゅむきゅむ) 「…………ぐすん」(ぺたーん) 「え、えーと、それじゃグダグダですがこれでお別れです。 長々とお付き合いいただきありがとうございました。 それではお相手は」 「…………八神はやて」 「セッテ」 「そして僕、ユーノとその他キャラでお送りしました」 「このSSは『100スレ超えてるからってメインキャラなわけじゃないんだから勘違いしないでよね!』 のユーノスレの提供でお送りした、と断定します」 TRPGネタ アリアンロッド セッテ ユーノ ユーノ・スクライア 八神はやて ユーノ,はやて,セッテ
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グリーン・グリーン ◆NIKUcB1AGw 幼き魔術師、ユーノ・スクライアは、森の中にいた。 自然の中で生きるスクライア一族である彼にとって、本来なら森とは心安らぐ場所のはずであった。 だが今、彼の心はひどく乱れていた。 それもそのはず。ユーノは今、殺人ゲームの舞台に立たされているのだから。 (まいったな……。さすがにこんなことが起きるなんて、思ってもみなかった) 首輪に手をやりその冷たい感触を確認しながら、ユーノは顔をしかめる。 (殺し合いなんて、断じて行わせるわけにはいかない。何とか、止める方法を見つけないと……。 けど、僕一人でそんなことできるのか? せめて、この場になのはがいてくれれば……。 って、何を考えてるんだ僕は!) ユーノは大きく頭を振って、脳裏に浮かんだ考えを打ち消す。 親友である彼女がこんな危険なゲームに巻き込まれているなど、あってはならない。 むろんそれは、他の友人たちについても同様だ。 ユーノは、このゲームに参加させられている知り合いがいないことを天に祈る。 (うーん、どうも動揺が収まらないな……。ここはまず、自分の現状を確認することで平常心を……) 自分のデイパックに手を伸ばすユーノ。そのとき、彼の背後から何かが動く音が聞こえた。 「誰!?」 「なんだ、ガキじゃねえか……。お前みたいなのも、参加させられてるのかよ」 振り向いたユーノが見たのは、緑の革ジャンを着た大柄な青年の姿だった。 青年はゆっくりと、ユーノに向かって近づいてくる。 「俺はウヴァって者だ。お前は?」 「……ユーノ・スクライアです」 「おー、ちゃんと名乗れるじゃねえか。年の割にはしっかりしてやがるなあ」 微笑を浮かべると、ウヴァは無造作にユーノの方へ左手を置く。 「さて、ユーノ。会ってそうそうこんなこと言うのもなんだが……」 「なんでしょう?」 「死んでくれ」 次の瞬間、ウヴァの右手に握られたナイフが、ユーノの胸を切り裂いた。 「があっ!?」 ユーノはとっさに背後へ跳び、致命傷を回避していた。だがそれでも、負った傷は浅くない。 彼の着ていたパーカーが、みるみるうちに鮮血を吸って赤く染まっていく。 「ん? 仕留めたと思ったんだがなあ。やっぱり道具に頼るようじゃ駄目か。 確実に殺すなら、自分の手でやらねえとなあ」 けだるげにぼやくウヴァの体が、金属音と共に変化していく。 数秒の間にウヴァは、大柄な青年から虫のような頭部を持つ怪物に変貌していた。 「ウヴァさん……。あなたは、殺し合いに……」 「まあ、あのよくわからねえ生き物の言うことを聞くのは少し癪だがな。 全員殺せば帰してくれるっていうんなら、そうするさ」 「……!」 この男を野放しにしてはおけない。そう判断したユーノは、右手に魔力を集中させる。 「チェーンバイン……」 「遅いぜ!」 しかし魔法が発動するより先に、ウヴァの蹴りがユーノの腹にめり込む。 ユーノの体は地面を転がり、巨木の幹にぶつかって止まった。 「が……あ……」 「まだ生きてるのかよ、めんどくせえ。頭もぎ取るか? そうすりゃさすがに死ぬよなあ?」 若干のいらだちをにじませながら、ウヴァは再びユーノに近づいていく。 死のイメージが明確にユーノの頭をよぎった、そのとき。 「いやっふううううううう!!」 緑の弾丸と化した一人の男が、ウヴァに激突した。 「うおおっ!!」 完全に予想外だった攻撃を受け、ウヴァの体は大きく吹き飛ぶ。 一方ぶつかってきた男は、悠々と大地を踏みしめた。 「やれやれ、早くもこんなひどい状況に出くわすとはね……。大丈夫かい、君」 「な、何とか……」 「おい! なんだてめえは!」 「僕は天下にその名をとどろかすスーパーヒーロー、マリオブラザーズの片割れ! ルイージだ!」 体を起こしながら叫ぶウヴァに対し、男はルイージと名乗って大見得を切る。 「君、ここは僕に任せろ! 早くここから逃げるんだ!」 「いえ、僕も戦います! あまり強くはありませんけど、少しは役に立つはずですから」 木を支えに立ち上がりつつ、ユーノはルイージの言葉に反論する。 「気持ちはありがたいが、無茶だ。そんな傷で……」 「けど、この状況を作ったのは僕です。本来無関係のあなたに、全てを任せるわけには……」 「やれやれ、まだ小さいのに頑固な子だね。仕方ない」 ルイージはポケットから液体の入った瓶を取り出すと、その液体を口に含んだ。 そして大声で「わっ」と叫ぶ。すると彼の口から、カタカナの「ワ」の形をした物体が飛び出した。 「えっ?」 「すまない、ちょっと荒っぽく扱わせてもらうぞ!」 驚愕するユーノの体をつかみ、ルイージはそれを「ワ」の内側に乗せる。 「ワ」はユーノを乗せたまま、どこかへと飛び去っていった。 「てめえ! 待ちやがれ!」 ユーノを追いかけようとするウヴァ。だがルイージの回し蹴りが、その前進を阻む。 「勘違いするな。君の相手は僕だ」 「そんなに先に死にたいかよ……。いいぜ、殺してやる!」 ウヴァの拳がうなりを上げて、ルイージに襲いかかる。 しかし、ルイージはそれを紙一重で回避。カウンターをウヴァの顔面に叩き込む。 「ぐうっ!」 「まだまだぁっ!」 攻撃の手を緩めず、さらにルイージは攻撃を続ける。 拳が、蹴りが、次々とウヴァの体に叩き込まれていく。 「調子に乗るなあっ!」 だが、ウヴァもやられっぱなしではない。ルイージの攻撃の合間を縫い、強引に拳を繰り出す。 「くっ!」 とっさにガードしたものの、ルイージの体勢が崩れる。ウヴァはその隙を逃さず、連撃を叩き込む。 「ちいっ!」 劣勢を仕切り直すべく、ルイージは大きく後ろに跳躍。ウヴァとの距離を空ける。 (こいつ、強い……。だが、勝てない相手じゃない。焦ることなく、冷静に戦えば……) 構えを取り直し、ルイージは再び距離を詰めようと大地を蹴る。 その刹那、闇夜の森を緑の電光が駆け巡った。 「があああああ!?」 電撃をまともに浴び、ルイージは絶叫をあげながら膝をつく。 その電撃がウヴァの攻撃であることを彼が理解したときには、全てが手遅れだった。 「俺が肉弾戦しかできないと思ったか? 残念だったなあ!」 一気に距離を詰めると、ウヴァは首輪に守られていない首のわずかなスペースに鋭い爪を突き立てる。 その一撃はルイージの頸動脈を破壊し、血の雨を降らせた。 (ああ、クソ……。僕っていつも、詰めが甘いんだよなあ……。少年、せめて君だけは逃げ延びて……) 自分が逃がした少年の身を案じつつ、ルイージは事切れた。 ◆ ◆ ◆ その頃、ユーノはかなり離れた巨木の上にいた。 コエカタマリンによって飛ばされ続けた彼は、木の枝に服が引っかかりそこに下りていたのだ。 (僕のせいだ……。僕がもっと冷静に行動できていたら!) ユーノは、おのれを責めていた。 ナイフでの攻撃程度、防御魔法を使えば……いやそもそも、バリアジャケットさえまとっていれば無効化できたのだ。 それができなかったために自分は深手を負い、助けに入った男を危険にさらす羽目になってしまった。 では、なぜできなかったのか。それはユーノが、ウヴァに対して警戒を怠っていたからだ。 友好的な態度で現れたウヴァに対し油断し、攻撃される可能性を考えなかった。 ここは、殺し合いの舞台だというのに。 (自分の未熟さがいやになる……。とにかく今は、この傷をふさがないと……) ユーノは先ほどから回復魔法で、自らの傷を癒やしていた。 しかし、傷口は未だふさがらずにいる。 (痛みで、魔法に集中できないせいか……? それとも、何か他に理由が……。 なんでもいい、早く治ってくれ! 手遅れになる前に……) すでに自分を助けた男は命を絶たれているという残酷な事実を、少年はまだ知らない。 【B-3 森 初日 深夜】 【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのは】 [状態]重症(治癒中) [装備]なし [道具]支給品一式、ランダム支給品(1~3) [思考] 基本:殺し合いを止めたい 1:元の場所に戻り、ルイージを助けたい [備考] ※参戦時期は「A s」終了後です。 【B-2 森 初日 深夜】 【ウヴァ@仮面ライダーOOO】 [状態]ダメージ(中) [装備]なし [道具]支給品一式×2、朝倉のナイフ@涼宮ハルヒの憂鬱、コエカタマリン(残り9回分)@ドラえもん、ランダム支給品(0~4) [思考] 基本:優勝を狙う [備考] ※参戦時期は不明。完全体にはなっていません。 ※制限により、ヤミー生成はできません。 ※体内のコアメダルにも爆弾が取り付けられており、首輪が爆発すると連動してこちらも爆発し、ウヴァを殺害します。 本人はこの事を知りません。 【ルイージ@スーパーマリオシリーズ 死亡】 【残り67人】 ※支給品解説 【朝倉のナイフ@涼宮ハルヒの憂鬱】 ご存じ、キョンを襲撃した際に朝倉涼子が使っていたナイフ。 【コエカタマリン@ドラえもん】 飲んでからしゃべると、その言葉が実体化して飛んでいく薬。 今回は10回分の量が支給されている。 14:電撃!! 閉ざされたセカイを守る人の驚愕 Escape from The World 時系列順に読む 16:○○先生、戦争がやりたいです…… 14:電撃!! 閉ざされたセカイを守る人の驚愕 Escape from The World 投下順に読む 16:○○先生、戦争がやりたいです…… GAME START ユーノ・スクライア [[]] GAME START ウヴァ [[]] GAME START ルイージ 死亡
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◆19OIuwPQTE 氏が手がけた作品 話数 タイトル 登場人物 198 魔法少女リリカルなのはBR Stage01 ファイナルゲーム魔法少女リリカルなのはBR Stage02 心の力を極めし者魔法少女リリカルなのはBR Stage03 紡がれる絆魔法少女リリカルなのはBR Stage04 虹の星剣 高町なのは(StS)、ユーノ・スクライア、ヴィヴィオ、キング、金居 登場させたキャラ 1回 高町なのは(StS)、ユーノ・スクライア、ヴィヴィオ、キング、金居 投下回数は僅か1回。しかしその1回が、終盤の混戦を見事にまとめ上げた名作として人気を博している。このタイミングで飛び込んできた勇気と、その作品の熱さと完成度には敬意を表したい。 -- 名無しさん (2011-02-17 18 59 10) 名前 コメント
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ナカジマ家ルートってことで fqfnBHMc あの事件から、数年の月日が流れた。 なのはが大怪我になってから、僕は、なのはの横に立てる人物じゃなくなった。 僕の恋心もそのときに崩れ去った。 なのはの隣には、いつもフェイトがいる。僕から見ても恋人のように見えるぐらい、 仲のいい姿を見ていたとき、昔の僕は、嫉妬心があったのかもしれない。 その怪我が治った直後から、僕は、無限書庫で何かを忘れるように、働き始めた。 クロノ達の前では、その頃から自分自身に仮面をかける様になり始めた。 自分自身の心が壊れかけたのを気づかないままに、 彼の様子に誰も気づかないまま、一年が立ち始めた。 そんな彼は、近郊の公園を気分転換で歩いていた。 ユーノ・スクライアは、現在徹夜五日を超えており、いつ倒れてもおかしくない状態だった。 ベンチに座ろうとして、地面に倒れていたのだが、 そんな彼に目を止めず数人の人は、通り過ぎていく、そんな中、ゲンヤが、ユーノに近づいてきた。 「坊主、おい、大丈夫か」 ゲンヤは、ユーノが怪我をしているのかを確認し始めたのだが、 「zzzzzzzzzzzz」 「なんだよ、寝ているだけじゃねえか」 すると、ゲンヤはユーノを抱きかかえ、ポケットから携帯を出す。 「クイント、倒れてた坊主を保護したんだが、寝かせるとこがねえから、家に連れて帰っていいか」 「わかったわ、その少年の名前とかのわかるものない?」 「ちょっと待っとけよ」 ポケットから名刺らしきもの発見し、取り出す。 「無限書庫勤務のユーノ・スクライアって書いてあるぜ」 「本局に連絡して確認をとってみるわ」 「それじゃあ、ユーノって坊主を連れて帰るからよ、後のことは頼むぜ」 「わかったわ」 そうして、ゲンヤは急いでユーノを連れて帰る。 ユーノは見知らぬ、ベッドで目を覚ます。 「ここはいったい、僕は何をしてたんだろうか」 僕は、わけがわからないまま部屋を出て、明かりがついている部屋に向かっていった。 「坊主、目が覚めたのか」 「体の調子は、どう?」 会ったことのない男の人と女の人が僕に向けてやさしく問いかけていた。 「あなた達はいったい、僕は何で此処にいるんでしょうか?」 「坊主はな、倒れてたんだぜ、確認を取って見たが、徹夜五日目だってな。 まだ子供なのに管理局も無茶苦茶しやがる」 「いいんですよ、それが僕の仕事なんで、 それに僕は、これぐらいしかとりえがないんで、頑張るしかないんです」 ユーノは、いつものように仮面を付けたような笑顔で答える。 「平気そうな顔をしてやがるが、わかる奴にはわかるぞ、 辛そうな顔で何言いやがる、無理やりで悪いが、一週間程度の有給を取らせてもらった」 「・・・・・・・・・」 ユーノは、何も言えないまま呆然としていた。 「ここで、私からの提案なんだけど、一週間、この家ですごして見ない? 少しは気が晴れるかもしれないし」 「でも、迷惑になるかもしれませんし……」 「誰も迷惑だと思っちゃいねえよ」 「娘たちも、あなたが目を覚ますを待ってたけど、寝ちゃってね、 この家では、誰も迷惑だと思ってないしね」 「そうだぜ、此処にいる間、俺達を家族としてみてくれてもいいんだぜ」 そういい終わって、ゲンヤは、ユーノの頭を撫ではじめた。 ユーノは、何故か恥ずかしい気持ちになったのだが、どこか暖かい気持ちになった。 いままで、感じたことのない感覚にユーノは、誰にも見せたこと事がなかった、涙を数滴流した。 「本当にいいんですか」 ユーノは最後にもう一回、ナカジマ夫婦に聞く 二人は、微笑むようにユーノの返事に答えた。 23スレ SS クイント・ナカジマ ゲンヤ・ナカジマ ユーノ・スクライア
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高町なのはの娘(養女)。現在はミッドチルダにあるザンクト・ヒルデ魔法学院の2年生にあたり、なのはとは離れて暮らしている状況。 声はユーノ・スクライアと同じ水橋かおり。 ミッドチルダに伝わる聖王のクローン体の出自を持ち、親というものもいない状況であったが、2年前のJS事件を機になのはと出会い、紆余曲折を経て親子になった。 高町家とも面識があり、高町桃子とは特に祖母と孫として良好な関係を築いている。 今回、海鳴にやってくる機会も少なくなく、夏休みやフィアッセのコンサートなどの機会でお邪魔している。 なのはとユーノ・スクライアが結ばれることを願っている節があり、ユーノを「ユーノパパ」と呼ぶこともある。 余談にはなるが、リオ・ヴェズリーはまだ友達になっていない。
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続×5・クビになった司書長 ■散歩編■ 「あ、アリサちゃん、ユーノ君来たよ。ユーノくーん、こっちこっちー!」 海沿いの公園でアリサと談笑していたすずかは、 待ち人たるユーノの姿を目視すると少々大袈裟に手を振りながら彼を呼ぶ。 対照的にアリサは腕を組みながらユーノに聞こえるように文句を言う。 「ユーノ、あんたもいい加減理解しなさい? 女性の15分前に待機しているのが紳士の嗜みよ!」 いつも通りのやりとりに、ユーノは笑顔でそれに答える。 「おはよう、すずか。アリサも。一応これでも45分前に来たんだけど?」 「フフフ、実はアリサちゃんがユーノ君と会えるのが嬉しくて、いーっつも早くココに来ちゃうの」 「あー! すずか、言うなって言ってるでしょうが! それに嬉しいのはあんたも一緒でしょうが!」 ニコニコとネタバレをするすずかに、激昂するアリサ。 「うん、ユーノ君と会えるの嬉しいよ? アリサちゃんは違うの?」 「むぅ。……違わないわよ」 が、それもすぐに笑顔のままのすずかにやり込められてしまう。 最早ここ数年、お馴染みとなったやりとりである。 「それで、11年間お疲れ様。でいいのかな? ユーノ君」 「うん。まあ、これからしばらくは引継ぎなんかで少しあるとは思うけど、 もう僕はただのユーノ・スクライア(二十歳・無職)だよ」 「別に無職を強調しなくてもいいでしょうに。 二十歳で無職なんてこっちの世界じゃザラよ。私たちだってまだ学生だしね」 誰が言うでもなく3人は歩き始める。 18時から翠屋の一部を貸しきってのパーティーだが、 1時間近く前に集まった為に海沿いを散歩して時間を潰すのだ。 というのは表向きの理由。 別に早く翠屋に着いても問題ないのだが、 その場合ユーノがアルフら使い魔や美由希ら高町家の面々にもっていかれてしまうといったデメリットが存在する。 特に高町家は数年前にユーノがなのはに振られたと公言して以来、 美由希がユーノを伴侶にせんとあの手この手を使ってくるし、それを一家総出でバックアップしていたりする。まあ、恭也は婿入りした関係上中立的な立場であるが。 そんなわけで対ユーノ・スクライア恋愛戦線で共闘中のアリサとすずかは、 この三人だけの時間を大事にしているのだ。 普段であれば繁華街に出向くのだが、 そちらでは誰と言わないが時間を忘れて熱中してしまう人がいるので今回は没である。 この辺の行動をあっさりアイコンタクトで済ましてしまうあたり、この三人の関係も相当年季が入っている。 まあ8年もこんな関係を続ければ当たり前なのかもしれない。 一応、そうなるまで少々の紆余曲折があったのだが。 ユーノ・スクライアは受動的な人間である。 そう言われて首をかしげる人間は多いだろう。 自身に責任は無いのに事故で紛失したロストロギアを回収に出向くほどに能動的ではないかと。 実際にユーノは我が身を省みずに行動する事が多々あるが、ソレは常に他人の事にであり、 自身の事となると途端に受身となる。 これがなのはやクロノがユーノとの間に溝を作ることとなった。 なのはやクロノたち、所謂管理局組の面々は自分達がユーノに頼るように、 ユーノが自分達を頼ってくれるものだと思っていた。 だが、元々人に頼ると言う事を良しとしないユーノから弱音を吐くという事は一切無く、 それが彼女達を勘違いさせたのだ。 ユーノは仕事に満足しており、充実した日々を送っている、と。 無論そんな事は無く、司書長になるまでの3年間がユーノの11年間の無限書庫勤務の内で最もつらかった 時期と親しい人間に語っている。 この間、リーゼ姉妹やアルフのサポートがなければユーノは書庫から逃げ出したろうとも言う。 なのはたちもユーノが無理をしていることに全く気付かなかったわけではない。 が、この時期はなのはが重傷を負ったり、 フェイトの執務官試験が重なり、ユーノの方にまで気が回らなかったのである。 これに気付いたのが、めっきり顔を会わせる事が少なくなっていたアリサとすずかである。 聞いた限りではこの世の地獄のごとき職場で、奴隷でもまだましな労働時間で働くユーノから不平不満が全く聞かれない事に異常を感じたのだ。 なのはたちに聞いても埒が明かないことに気付いた二人はユーノを直接呼び出すことにする。 時期的にはなのはの怪我が完治し、5人が中学に進学した頃であった。 忙しい中を呼び出したことに少々罪悪感を感じる二人であったが、ユーノとおよそ一年ぶりに再会した瞬間、そんな罪悪感など吹き飛んでしまう。 『ちょ! あんた何日寝てないの!?』 『……1週間ぐらい、かな?』 『それはやりすぎだよ……』 『皆も寝てないし、僕だけ休むわけにもいかないんだけどね……』 アリサは激怒し、すずかは涙ぐむ。 それほどまでにユーノのやつれっぷりは凄まじいものだった。 直接会わず、通信等で顔を見ることしかなかったなのはたちは、気付かなかったのだ。 この日とて二人からの呼び出しが無ければ、 いや、アリサの一方的な命令が無ければ今日も書庫での業務についていたであろう。 ユーノのサポートをするリーゼ姉妹やアルフはユーノの現状を良く思っていなかったが、 彼女らはユーノのサポートに付きっ切りでいられるわけではないので、強く言いづらい。 特にリーゼ姉妹はこのところめっきり老け込んだ父親の世話がある。 そこに二人からの呼び出しである。 しぶるユーノを半ば放り出すように海鳴に送り出したのだった。 『あんたがそんなにまでなってしなきゃいけない事なの? いまの仕事って!』 『聞いた話だけしか判断材料は無いけど、ユーノ君がそんなになってまでする仕事?』 『……』 二人の涙ながらの言葉にユーノは熟考する。 始めはなのはの側にいたいから、という不純な動機であった。 彼女が重傷を負った後は半ば義務となった。 が、今はどうだ? なのはへの想いも責任感も磨耗し、ただ言われるままに依頼をこなす。 『……何で、こんな仕事してるんだろうね、僕は?』 初めて気付いたと、憑き物からとかれたような表情でユーノは二人を見た。 そして、 『……気が抜けたらすごく眠くなってきた。ごめん、寝る』 そう言って寝てしまったのだ。 『ちょっとちょっとちょっと!』 『いいんじゃないかな、アリサちゃん』 なにやら一人納得して寝てしまったユーノに、 置いてきぼりをくった感のアリサが慌てて起こそうとするがすずかがそれを止める。 『すずか?』 『1週間寝てなかったんだし、ね?』 『……そうね。じゃ、車呼ぶわね。うちは今親がいるからすずかの家でいい?』 『うん』 と、月村邸に運送されたユーノは丸一日起きる事は無く、週末だった為アリサはここに泊まることとなる。 そして、翌日ひたすら平謝りするユーノに、二人は毎週末こちらでお茶会をすることを約束させたのだった。 こうして初心をどこかに置き忘れ迷走していたユーノは余裕を取り戻し、 書庫の全てを探索すると言うスクライアの発掘魂に新たな火を点すのである。 本来、なのはたちによってフォローされるべきであったユーノの事情はアリサとすずかによってなされ、 なのはら管理局の面々は想い人や親友と言ったカテゴリから徐々に後退していく。 これに真っ先に気付いたのが、シグナムらヴォルケンリッターだった。 元々他人行儀な対応であったユーノの態度が余所余所しくなった事を腹立たしく思ったシグナムは、模擬戦につき合わせるなどしているうちにユノユノ、シグシグと呼び合う仲になった。 ヴィータも自身の休みのたびに何かと気の利くユーノを誘い、 クラナガンの繁華街へと遊びに行くのが習慣となった。 シャマルとザフィーラは司書やアルフといった面々からユーノの話を聞き、 ユーノへのサポートを行うようになった。 そして、自分達が気付いた以上、主たるはやてはもちろん、 なのはたちもユーノへのフォローは行っていて当然と考えたのだ。 これはアルフやアリサ、すずかにもいえる事であった。 ユーノがなのはらを悪く言うような事はなく、なのはたちもユーノについては我が事のように話すので、 よもや彼らの間に溝ができていようなどとは思ってもいなかったのだ。 以上、投下終わり。 長くなったのでとりあえず書きあがった前半部分を。 全部電波が悪いのです。ビビビ 今回は三人娘と海鳴組の温度差の説明話でした。 次回は……翠屋につけるといいな。 20スレ SS アリサ・バニングス シリアス ユーノ・スクライア 月村すずか 追放系
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バケツをひっくり返したような雨が降っている。技術がいくら進歩したところで、自 然の気まぐれはそうそう易くは汲みとれないということらしい。大外れの天気予報を思 い返し、ユーノ・スクライアはそう結論付けた。 クラナガン外れの公園の東屋に雨宿りをしたユーノは、ため息を一つつく。街に出ら れるだけの休みをとってみれば、急な雨とは運が悪い。まだ書庫で見つかっていない本 を古本屋で見つけ、喜び勇んで買ってみたのだが。 「……駄目か」 ぐしょぐしょに濡れたカバンの中からは、びっしょりと雨を染み込ませた本。インク の色が白い紙を汚し、もはや読めなくなったそれを見て、更にユーノはため息を一つ。 急速に沈んでいく自分の心を自覚して、今更の後悔がユーノの心をよぎった。皆の言 う事も最もだ。こんなことなら、妙に遠慮をせずに誰かオフの人を探して、誘う位はす べきだった。 なのはならば、元気に振舞ってこちらを気遣ってくれるだろう。フェイトは困った顔 でオロオロとするのだろうか。はやては姦しく、愚痴を言ってくるかもしれない。くす りと笑ったユーノは、ぶんぶんと頭を振って長い髪にまとわりついた水を払った。 誰かが傍に居てくれるだけで、こんなにも心が和む。独りは、寂しいのだ。どうにも 自分はその辺りの想像力が欠如しているらしい。詮無い想像を打ち消し、さてどうする かと今後を考え始めた現実的思考を、 「すいませーん!雨宿りご一緒……しても…」 雨音に阻まれることなく通った大きな声が中断させた。 「―――ユーノせんせー!」 「……スバルさん?」 SS スバル・ナカジマ ユーノ・スクライア
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彼らは知らない ◆LuuKRM2PEg 「要するに君は、それだけの怪我をしておきながらフェイトって娘を連れてここまで来たってのか……!?」 『I-5』エリアに建築された巨大な図書館の一室で、椅子に座った左翔太郎は絶句している。 ユーノ・スクライアと共に膨大な量の本を調べながら情報交換していた最中、二人の少女が入ってきた。一人はユーノの友人であるフェイト・T・ハラオウンと、佐倉杏子という名の見知らぬ少女。 彼女達はここに来る前に殺し合いに乗った怪物達に遭遇したらしく、それで怪我をしたらしい。特に杏子の方は胸に拳サイズの穴が開いていた。 「ああ、あたしなら大丈夫だ。元々身体が丈夫に出来てるからな……」 「そんな身体で、大丈夫なわけねえだろ!」 「あたし達魔法少女ってのは、慣れればそういうもんなんだよ」 明らかに狼狽している翔太郎を余所に、杏子は平然と答える。その態度に翔太郎は違和感を感じざるを得なかった。 魔法少女。図書館に置いてあった本によると、願いを一つだけ叶える代償に魔法を使って魔女という怪物達と戦う存在らしい。一見すると仮面ライダーとよく似ているかもしれないが、システムに根本的な違いがある。 まず魔法少女となった人間は身体の一部が吹き飛ばされても死ぬことはないが、一度なってしまっては二度と元の人間に戻ることは出来なかった。仮面ライダーはガイアメモリさえ手放せばその姿になることはないが、魔法少女は一度なってしまったら死ぬまでその運命を背負わなければならない。 しかもあのソウルジェムとかいう奴が無いと、魔法少女は動くことが出来ないようだ。だからこそ、自分達に付けられている首輪は首に無く、ソウルジェムに付けられている。 すなわち、あれが破壊されることは佐倉杏子の死を意味していた。 「そんなんでいいのかよ、君は……」 「とっくに覚悟は決めたんだ。今更どうこう言う気はねえよ」 「けどよ……!」 「なあ兄ちゃん、あたしの心配もいいけどそれならグリーフシードをとっととくれないか? そうしないと、あたしだってやばいんだから」 杏子は溜息を吐きながら翔太郎の言葉を遮った。 すると翔太郎の横に座るユーノは傍らに置いたデイバッグのファスナーを開けて、中に右手を入れる。 彼はその中から、銀色の装飾が飾られた黒い宝石を取り出した。 「グリーフシードって……これの事だよね?」 「そうだよ、それそれ!」 「フェイトを助けてくれたことは、本当に礼を言うよ……ありがとう」 ユーノのデイバッグから現れたグリーフシードを見て、杏子の表情は明るくなる。 「だから僕は君にこれを渡すよ。杏子は信用出来るかもしれないから」 「そっか、サンキュ!」 「君がフェイトの力になったみたいに、これからは僕も出来る限り君の力になるよ」 そう言いながらユーノはグリーフシードを杏子に渡した。 彼女はそれを懐から取り出した黒く汚れた宝石、ソウルジェムに当てる。するとソウルジェムはグリーフシードを一瞬で吸い込み、ルビーのような赤い輝きを放った。 恐らく、魔力が回復して戦いのコンディションを整えたのだろうが、翔太郎は喜ぶことは出来ない。こんな歳の少女が戦いを強いられているという運命なんて、あまりにも悲しすぎる。 どうか救ってやりたいが、今の翔太郎にはその方法がまるで思いつかなかった。 「……そうだ、ちょっとフェイトの様子を見に行っていいか? そろそろ起きてるかもしれないしな」 「何だったら、僕も一緒に……」 「あたし一人で大丈夫だ。二人はここで調べ物を続けてくれ」 杏子はそう言いながら椅子から立ち上がり、部屋のドアを左手で開ける。そのまま彼女が部屋からいなくなるのを、翔太郎はただ見守っていた。 ◆ (へっ……まさかあんなお人好しの奴らと出会えるなんて、幸先が良いぜ) 図書館の廊下を歩きながら、佐倉杏子は笑う。 つい先程、フェイト・テスタロッサを連れて牛の化け物からここまで逃げ出した。するとその矢先にこの殺し合いを打ち破ろうという男と少年と出会う。傷ついたフェイトを背負っていたからなのか、自分をそれほど警戒していなかった。 しかもユーノ・スクライアという奴はあのフェイトの知り合いらしく、先程の戦いについて話したら自分の事をあっさり信用した上にグリーフシードまで渡したので、実に都合がいい。 (一時はどうなるかと思ったけどよ、やっぱりフェイトと手を組んで正解だったか) 唯一の誤算があの二人が魔法少女について知っていることだった。どうやらこの図書館に魔法少女について記されている本があって、それで二人は知識を得たらしい。 何故そんなのがここにあるのかなど、杏子にとってはどうでもよかった。むしろ魔法少女という存在である事で二人の同情を誘えたことの方が、何倍もプラスに感じている。 あの二人と一緒にいれば、今後の行動も少しは楽になるかもしれなかった。これからまだ戦いが続く以上、少しでも利用出来る奴は多くいてくれた方がいい。 それにユーノがフェイトを信頼していると言う点は、プラスにすることも出来た。あのフェイトが信用出来るような奴かと一瞬だけ疑問に思ったが、元々フェイトがユーノの事を騙しているという可能性だってある。 ならば、それを続けるように上手く話を合わせればいい。いざとなったら二人を切り捨てることも出来る。 現状の行動方針を決めた杏子は、フェイトが眠る部屋のドアを開いた。 自分より年下の金髪の少女は未だに静かな寝息を立てながら、部屋の中に備え付けられたソファーの上に横たわっている。それは殺し合いという状況にはまるで合わない程に、穏やかな顔だった。 しかしさっきの化け物がここにも来る可能性があったので、いつまでも休ませるわけにはいかない。杏子が起こそうとした瞬間、フェイトの瞼がゆっくりと開く。そして彼女はゆっくりと起き上がった。 「……あれ、ここは?」 「ようやく起きたか、このボンクラ」 「杏子……何で、私はこんな所に?」 「お前が倒れたからに決まってるだろ」 目をパチクリと瞬かせるフェイトを見て、杏子は呆れた様に頭を乱暴に掻きながら溜息を吐く。 「まあいいや、今はそんな事よりお前に言う事がある」 「言う事?」 「あたしはさっき、お人よしの奴らに取り入った。この殺し合いに生き残るためにな」 フェイトは未だに状況を飲み込めておらずに口をぽかんと開けているが、そんな事を気にせずに話を続ける。 「で、そいつらはあたし達の事を信用している……それもその内の一人はお前を知ってるユーノってガキだ」 「ユーノ?」 「ああ、あたしはお前を助けた大恩人って思ってるみてえだ。そこを利用するんだよ……」 そして杏子は悪意に染まった笑みを、未だに無表情を貫いているフェイトに向けた。 「いいか、あいつから何を言われても上手く誤魔化せ……いいな」 「……うん」 「よし、それなら行くぞ。あいつらはあたし達を待ってるみたいだからな」 フェイトが淡々と頷くのを見た杏子はデイバッグを取り、翔太郎達の元へ戻るために歩き出す。 彼女は気付いていなかった。ここにいるフェイト・テスタロッサはユーノ・スクライアについてほとんど知らない事を。そしてユーノ・スクライアも今のフェイトがユーノが知る心優しい少女ではない事を。 違う時間から連れてこられた。ただそれだけの、あまりにも超越した現象による悪すぎた偶然だった。 ◆ 「フェイト、大丈夫!?」 「うん、私なら大丈夫だから……ありがとう、心配してくれて」 「良かった……君が無事で」 ユーノ・スクライアは佐倉杏子が連れてきた親友を見て、心の底から安堵する。 フェイトの身体には至る所に傷が見えるが、幸いにも致命傷には届いていないように見えた。 「あとはなのはを見つけるだけだね。彼女だって、こんな殺し合いを止めるために頑張っているはずだから」 「……そうだね、なのはも早く見つけないといけないね」 「えっ?」 あまりにも力が感じられないフェイトの答えに、ユーノは思わず怪訝な表情を浮かべる。 彼女が物静かな性格であることは前々から知っているが、どうしても違和感を感じてしまった。まるで、彼女はなのはの事をあまり知らないように思えて。 「どうかしたの、もしかしてまだ怪我が……」 「そうじゃないの。ただ、今の状況を信じたくないだけ……だって、こうしている間にも誰かが死んでいるかもしれないから」 「あっ……」 そう語るフェイトの顔はとても沈んでいる。それを見て、ユーノの顔もまた暗くなった。 大勢の人が殺される。それは心優しいフェイトにとって何よりも嫌な事のはずだった。 そんな分かりきったことも気付けなかった事で、ユーノの中で自己嫌悪の感情が湧き上がっていく。 「いや、そんな事はさせねえよ」 しかしその感情の噴出は、翔太郎の声によって塞き止められた。 「君達も、君達の友達も俺は絶対に助ける……それにこんな馬鹿げた戦いだって止めてやるよ」 「翔太郎さん……」 「でも、どうやって……?」 「みんなで力を合わせる事だ」 暗い表情のままでいるユーノとフェイトに、彼はそう告げる。 「きっと、君達みたいに殺し合いを望んでいない人はまだいるはずだ、なのはって子みたいにな。だからそういった人達を一人でも多く探して、加頭の企みを止める……それが今、俺達が出来る事のはずだ」 力強く言葉を紡ぐ翔太郎の顔は、力強い笑みが浮かんでいた。 それを見て、ユーノもまた表情を明るくしながら思い出す。自分の使命はなのはやフェイト、翔太郎や杏子のように信頼できる人物の力になることだ。 だから今やるべきことは、翔太郎の言うように少しでも多くの友好的な人物を探してサポートをする事からだ。ここで落ち込んでいたって、何にもならない。 この状況でも尚、希望を捨てない名探偵の姿を見たユーノもまた、彼のように希望を胸に灯した。 ◆ 「さて……とりあえずこれからどうする? いつまでもこんな所にいるわけにもいかないからな」 図書館のロビーで、翔太郎は三人に問いかける。 思春期の少女とまだそれにも年齢が及ばない少年と少女の三人。この場では一番年上である自分が三人を守り、上手く導かなければならない。 かつて鳴海荘吉は幾度となく、依頼人を危険に晒してはならないと言った。だからここでは三人を守る義務がある。 「あ、それなんだけどあたしに考えがある」 「何だ? 言ってみろよ杏子」 「やっぱり、人を探すのなら町に行くのが一番じゃないのか? ほら、ここからそんなに遠くないしよ」 そう言いながら杏子はデイバッグから地図を取り出し、ここから東の方角にある市街地の方を右手の人差し指で差した。 「どうせ探すんだ。なら、少しでも他の奴らが集まってそうな場所から行ったほうが手っ取り早いだろ?」 「私も杏子に賛成……もしかしたら、なのはだっているかもしれないし」 にんまりと笑う杏子に、フェイトは静かに同意する。 「そっか……じゃあ、ユーノはどうする?」 「僕も二人と同じ意見です。町には人が集まりそうな分、殺し合いに乗った奴らと遭遇する危険もありますが、それはどこも同じかもしれませんし」 「じゃあ、決まりだな」 そうして、四人は闇に覆われた孤島を進んだ。 翔太郎は知らない。今、自分が守ろうとしている少女達が殺し合いに乗っていることを。そして、隙があれば自分達を切り捨てようとしている事を。 彼はまだ、知らなかった。 【一日目・黎明】 【I-5 図書館前】 【左翔太郎@仮面ライダーW】 [状態]:健康 [装備]:ダブルドライバー@仮面ライダーW [道具]:支給品一式、ガイアメモリ(ジョーカー、メタル、トリガー)、ランダム支給品1~3個(本人確認済み) [思考] 基本:殺し合いを止め、フィリップを救出する 1:まずはこの三人を守りながら、市街地に向かう 2:仲間を集める 3:出来るなら杏子を救いたい [備考] ※参戦時期はTV本編終了後です ※他世界の情報についてある程度知りました。 (何をどの程度知ったかは後続の書き手さんに任せます) ※魔法少女についての情報を知りました。 【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのは】 [状態]:体力消費(小)、魔力消費(小) [装備]:無し [道具]:支給品一式、ランダム支給品1~2個 (本人確認済み) [思考] 基本:殺し合いを止め、企画者たちを捕らえる 1:ここにいるみんなの力になる 2:三人と一緒に市街地に向かう [備考] ※参戦時期は闇の書事件解決後です ※ガイアメモリはロストロギアではないかと考えています ※検索魔法は制限により検索スピードが遅く、魔力消費が高くなっています ※他世界の情報についてある程度知りました。 (何をどの程度知ったかは後続の書き手さんに任せます) ※不明支給品の一つはグリーフシード@魔法少女まどか☆マギカです。 ※魔法少女についての情報を知りました。 【佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ】 [状態]:ダメージ(中)、疲労(小)、左胸に大穴、下腹部に貫通した傷 [装備]:槍@魔法少女まどか☆マギカ [道具]:基本支給品一式、イングラムM10@現実?、火炎杖@らんま1/2、ランダム支給品1~3(本人確認済み、グリーフシードはない) [思考] 基本:殺し合いに優勝する 1:フェイトと手を組んで殺し合いを有利に進める 2:今は翔太郎とユーノを上手く利用する 3:他の参加者からグリーフシードを奪う [備考] ※魔法少女まどか☆マギカ6話終了後からの参戦です ※首輪は首にではなくソウルジェムに巻かれています ※魔法少女の身体の特性により、少なくともこの負傷で死に至ることはありません 【フェイト・テスタロッサ@魔法少女リリカルなのはシリーズ】 [状態]:ダメージ(小)、疲労(中)、魔力消費(中) [装備]:バルディッシュ@魔法少女リリカルなのはシリーズ [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3(本人確認済み) [思考] 基本:殺し合いに優勝してジュエルシードを揃える 1:今はこの三人と一緒に行動する。 2:左翔太郎とユーノ・スクライアを上手く利用する。 3:何かを聞かれたら、出来るだけ誤魔化す。 [備考] ※魔法少女リリカルなのは一期第十話終了後からの参戦です 時系列順で読む Back 進化論 ~GOOD MORNING! -HELLO! 21st-CENTURY~Next 「Eternal Flame」(前編) 投下順で読む Back 進化論 ~GOOD MORNING! -HELLO! 21st-CENTURY~Next 「Eternal Flame」(前編) Back 決意のT/少年の使命 左翔太郎 Next 友へのQ/相棒との再会 Back 決意のT/少年の使命 ユーノ・スクライア Next 友へのQ/相棒との再会 Back 自業自得 佐倉杏子 Next 友へのQ/相棒との再会 Back 自業自得 フェイト・テスタロッサ Next 友へのQ/相棒との再会
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高町なのは フェイト・テスタロッサ ユーノ・スクライア アルフ クロノ・ハラオウン リンディ・ハラオウン プレシア・テスタロッサ 高町なのは フライアーフィン プロテクション シュートバレット ディバインバスター ディバインシューター レストリクトロック ディバイドエナジー ディバインバスター・フルパワー ラウンドシールド スターライトブレイカー フェイト・テスタロッサ ディフェンサー スプラッシュエッジ サイズスラッシュ フォトンランサー アークセイバー セイバーエクスプロード スパークスマッシャー サンダーフォール サンダーレイジ サンダーバレット ライトニングバインド フォトンランサー・ファランクスシフト スパークエンド マルチディフェンサー サンダースマッシャー ユーノ・スクライア ラウンドシールド シーリング ハイプロテクション トランスフォーム チェーンバインド アルフ フォトンランサー・マルチショット チェーンバインド バリアブレイク クロノ・ハラオウン リングバインド ラウンドシールド スティンガーレイ ブレイズカノン スティンガーブレイド リンディ・ハラオウン ディストーションシールド プレシア・テスタロッサ サンダーレイジO.D.J フォトンバレット
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恋する乙女と翡翠の楯 ◆28/Oz5n03M 暗い暗い森の中。微かな月明かりがわずかに地面を照らす。 この森の中を一人の青年が歩いていた。 「何なんだ…殺し合いって…」 金髪の青年、ユーノ・スクライアは呟く。 「それに僕だけじゃなく、なのはにフェイト、はやてにシグナムまで…」 考えても、考えてもこんなふざけた催しに巻き込まれる理由が思い浮かばない。 だが一番の疑問は、 (何で名簿に僕の名前だけがないんだ?) そう、ユーノ・スクライアの名前だけが名簿に存在しないのだ。 「でも、今はなのは達と合流しないと… このことは後で考えよう」 ひとまず、思考に区切りをつけ、デイパックに入っていた拳銃を護身用にと腰に差して、少し歩いてみると、 「……て……井君…」 「ん…?」 声が聞こえた。 女の子の声だ。 かすかに聞こえた声を頼りに声の元を探してみると、 「ひっく………ぐす……」 木を背にして自分より少し年下ぐらいの少女がうずくまって泣いていた…。 ◆ ◆ ◆ いきなり人の首が無くなった―――― 殺し合い?頭が現実に追いつかない。 それにここには坂井君とシャナちゃんがいる。 二人と殺しあうなんて―――― 「もういやだ……」 涙が自然と溢れてくる。 「助けて……坂井君…」 会いたい。会いたい。会いたい。 大好きな坂井君に会いたい。 「ひっく………ぐす……」 涙が止まらない。 「君……どうしたの?」 「ふぇ……」 ふと見上げてみると優しそうな金髪の青年が心配そうな顔で私を見下ろしていた―――― ◆ ◆ ◆ 「こんばんはかな…僕の名前はユーノ・スクライア。、ただの考古学者だよ。君の名前は?」 「吉田……一美……です……」 とりあえず、殺し合いに乗る気はないようだ。 最も、こんなに泣いてる子が殺し合いに乗ってるはずはないと思うのだが…。 それと怖がらせないように一時、拳銃をデイパックにしまっておいた。 これでむやみに怖がられないだろう。 「泣いてる声が聞こえたからさ…心配で探してたのさ」 「え……」 「吉田さんは探したい人はいる?よかったら一緒に行動しない? 二人の方が心強いと思うんだ」 「でも、私きっと足手まといに…」 吉田さんが不安そうに僕の顔を見る。 「そんなことない。実際、僕は吉田さんと会って少し元気が沸いてきた」 「それじゃあ、一緒に行っても…」 「もちろん!全然かまわないよ!」 こうして二人は一緒に行動することになった。 この先二人は生き残れるのか? それは―――― 【E-4 森/1日目・深夜】 【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのは】 [状態]:健康 [装備]:S W M686 (6/6) [道具]:支給品一式、予備弾60、不明支給品1~2 [思考・状況] 基本:知り合いを探す。 1 殺し合いはしない。 2 吉田さんと行動する。 3 何で僕の名前だけが名簿にないんだ? [備考]:Strikers本編終了後から参戦 【吉田一美@灼眼のシャナ】 [状態]:健康 精神疲労(中) [装備]:なし [道具]:支給品一式、不明支給品1~3 [思考・状況] 基本:知り合いを探す。 1 ユーノさんと行動する。 2 坂井君……シャナちゃん…… 【S W M686@現実】 1980年にS W社が開発した回転式拳銃。 .357Magnum弾を撃つスタンダードな拳銃として最もポピュラーな存在となっている。 13 -Evil Flower - 時系列順 15 戦場デ少女ハ涙ヲナガス 13 -Evil Flower - 投下順 15 戦場デ少女ハ涙ヲナガス ユーノ・スクライア 38 Is it an inevitable meeting? 吉田一美 38 Is it an inevitable meeting?