約 83,007 件
https://w.atwiki.jp/yandere_mozyo/pages/68.html
182 :172:10/06/26 15 00 52 ID 05UtagFF 178 了解、制作楽しみにしてる! 百物語の議題、まとめてみたよ。 183 :172:10/06/26 15 02 32 ID 05UtagFF 上記のストーリー内システムのほかに、目次には「本を閉じる」という選択肢もある(セーブとは別)。 得点制に限り、本を閉じた場合のEDは最高点の話に関連したものとなる(=個別ED)。 本を閉じるタイミングは任意であるが、三話未満で本を閉じた場合は、強制でバッドEDになる。 バッドEDは個別ED、および統一ED、ノーマルEDとは別の結末である。 ストーリー a.一話から順に読める b.好きな順で読める 主人公に異変が起きるタイミング a.話の合間 b.各話終了毎 →個別ED c.全話読破後 →統一ED d. bとcの両方 EDの種類 a.統一ED ・・・百物語全話を読み終えた際に起こる、全体のED。主人公にヤンデレ的な現象が起こる、またはその予感で終わる。 b.個別ED ・・・百物語の中の一話を読み終えた際に起こるED。それぞれのストーリーの内容に関連した現象が起こる。 c.ノーマルED・・・模範解答制でひとつもEDが見られなかった場合か、得点制で最高点が複数あった場合起こるED。特に何もない。 d.バッドED ・・・百物語の読破数が三話未満で本を閉じた場合に起こるED。本にヤンデられてあぼーん。 ズレたorz わかりにくくてごめんね。これだと決めやすいかな。参考までによろしくです。
https://w.atwiki.jp/medadictionary/pages/1072.html
ヤングスパロー メダロット一覧 ⇒ や行 - 3 - 4 ツバメ型メダロット(SWL) 登場作品 3 4 ヤングスパロー 機体説明 機体性能メダロット3・メダロット4 機体説明 ツバメをモチーフにしたメダロット。 ブラインドネス、ノットシー、ナットルック…どうしてそんなに見えないのか。 パーツ名の由来はオスカー・ワイルドの小説「幸福の王子」から。 金箔に包まれた幸福の王子の像の両目はサファイアの宝石が埋め込まれていたという。 偶然出会った渡り鳥のツバメに幸福の王子は「自分の体の宝石や金箔を貧しい人々に分け与えてほしい」と頼む。 ツバメは宝石・金箔を咥え街を飛びまわり、サファイアが外され目が見えなくなった幸福の王子にその様子を伝える。 やがて冬が来ると、ツバメは王子の頼みを聞いていたため、温かい場所へ渡ることができずに弱って死んでしまう。 宝石も金箔も無くなってすっかり見窄らしくなってしまった幸福の王子は処分されてしまうが、 二人の働きをずっと見ていた神様は、彼らが天国で永遠に幸せに過ごすことができるようにしてあげた。 目が見えない⇒レーダーを使えなくする⇒索敵クリアかもしれない。 …違ってたら修正してください ツバメは英語で「スワロー」、「スパロー」だとスズメなんじゃ・・・ ▲ページ上部へ▲ 機体性能 メダロット3・メダロット4 「ヤングスパロー」(男) ツバメ型メダロット つばめは こそこそ にげまわる 頭部 ブラインドネス SWL-01 装甲 成功 威力 回数 属性 行動 効果 40 22 44 8 設置 せっち 索敵クリア 右腕 ノットシー SWL-02 装甲 成功 威力 充填 放熱 属性 行動 効果 40 13 22 12 8 設置 せっち 索敵クリア 左腕 ナットルック SWL-03 装甲 成功 威力 充填 放熱 属性 行動 効果 40 13 22 12 8 設置 せっち 索敵クリア 脚部 スパローテイル SWL-04 装甲 推進 機動 防御 近接 遠隔 属性 タイプ 35 72 44 46 2 18 設置 飛行 ▲ページ上部へ▲ メダロット一覧 ⇒ や行 - 3 - 4
https://w.atwiki.jp/seigeki/pages/696.html
ペヤングだばあ (さよならペヤング、視点変更) ――その日は、朝から雨が降っていた。そんな天気だから余計にシケった気分になる。 店の主人もぶすっとした顔をして、新聞を読みふけっていた。そうでなくても、彼はいつも機嫌が悪い。 ちょうど機嫌が悪い時にあたって、くっきりと靴跡がつくまで踏みつけられた子もいた。 あれじゃ使い物にならなくなる。……その子はどうしたんだったか。 最近は、あまり記憶がはっきりしなかった。毎日が雲の色、重い灰色、錆びの色。 ざあざあ、ざぶざぶ、雨の音が遠い。寒くて、全身が固まる。 誰かが入ってきた。コートからぼたぼたと水滴が落ちる、濡れ鼠。 主人はいやな顔をして、その客はすまなそうに店の中を見て、少し戸惑っていた。 この店は、外から見れば、小さな本屋か何かに見えたのだろう。客は、雨宿りのつもりでかけこんだろう、ご愁傷様。 主人の視線に耐えられず、その客は店の中を、手早く物色して、そして、選んだ……私を。 客はさっさと主人に紙幣をだし、馬鹿にされたような高い傘も買い上げた。 客は濡れないようにと私を抱きあげ、傘を差し、猛然と駆けだした。 ちょっと、私は賞味期限切れですよ、売れ残りですよ。全く、ちゃんと選ばないから。 いつもならそんな悪態をついてやるのに。ああ、空が高い、地が広い。馬鹿みたいに胸が温かい。 あの時の思い出があれば、殺されたって文句は言わない、そう思ってた。今だって…… 暗い水の中を、私はご機嫌で流れていく。あの時の貴方の顔ったらなかったね、って。 お題 ペヤングだばぁする台本(無理でした)
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1718.html
619 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2010/07/11(日) 12 14 54 ID Rvq4YAnq ***** 今日、あえて休日の時間を潰してまで友人に付き合おうと思ったのは、興味が湧いたからだ。 家族愛に似た感情である、兄妹愛について。 僕には兄妹愛という感情が無い。 家族愛というものが、家族を思いやるもの、ということは漠然と理解できている。 しかし、兄妹愛、または姉弟愛というものとなるとさっぱりだ。 その言葉を聞いても、何の感想も意見もない。 理解不能なものを知るために、妹の入学祝いを買いたいから手伝ってくれ、という友人の頼みを引き受けた。 僕が知る限り、僕の周囲で兄妹愛に一番目覚めている人間は、彼だ。 本来なら彼の家族構成上、弟妹愛とでもいうのがベストだが、言いにくいので兄妹愛に統一する。 友人の名は――仮にロマンス君としよう。 彼のあだ名というわけではないけど、彼の性格・特徴に対して本名が大人しすぎるので、便宜的にロマンス君とする。 ロマンス君が、どれほど彼の弟と妹を愛しているのか。 例えば、彼に今日の調子について尋ねてみると、その一端が見られる。 驚くべきことに、自分のことではなくて弟妹の最近の動向について教えてくれるのだ。 実例を挙げると、以下のようなやりとり。 「おはようさん高橋。今日も変わらないな」 「おはよう。君こそ右腕以外調子が良さそうだな。最近はどうだ?」 「ん、右腕以外か? この間久しぶりに妹と長々会話したぐらいだな」 「そうか、それは良かった」 「まさか弟じゃなくて俺と会話するなんてな。珍しいこともあるもんだ」 「いいことじゃないか。弟妹と仲が良いなんて」 「ま、悪いよりはいいさ」 僕はロマンス君の体調について聞いたのだ。彼の弟妹について知りたかったのではない。 妹と屋外のバス停で会話したとか、弟よりも先に妹を見つけて会話したんだとか、そんな詳細なことまで要求していない。 彼には、自己の意識が薄いのだろうか。それとも、自己の意識が無いのか。 尋ねた前日にたまたま仲の悪い妹と会話できたから、ロマンス君がそう答えてくれた、と考えることもできる。 しかし、体調について尋ねる度に、的外れの回答を寄こしてくれるのだから、僕にはこう意識せざるを得ない。 ロマンス君はブラコンだ。さらにシスコンでもある。 比率としては、ブラコン三割にシスコン七割。もしくは四と六。 根拠を裏付けるのは、今もまだ彼の右腕を包むギプス。 彼の右腕がギプスに包まれたのは、事件に巻き込まれ、解放された翌日から。 先月の事件では彼自身が監禁された。その後、彼は解放されている。 解放されたのに、翌日には腕が折れていた。 事件に巻き込まれたというのであれば、監禁された時点で腕を折られることは納得できる。 犯人が、逃げられないように彼の腕を折ったのだ、と。 しかし実際のところ、監禁から解放された後で腕が折れたというのだ。 これはあくまで推測だが、可能性は十分にある。彼ならやりかねない。 事件の渦中にある弟もしくは妹をかばったことで、ロマンス君は右腕を折られてしまった。 彼の言うような、運悪く家具が倒れてきてこうなったという説明など、信憑性に欠ける理由だ。 家具が倒れてきて右腕が折れる。可能性はゼロではない。 だが、憂慮する必要もないほど低い可能性だ。 よって、彼の右腕が折れた原因は弟妹をかばったためなのだと、僕は推測する。 その推測をしてしまうと、自動的に彼は重度のブラコンでシスコンだということになってしまうのだ。 620 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2010/07/11(日) 12 15 54 ID Rvq4YAnq ブラコンでシスコンなロマンス君はというと、今日は妹を連れて待ち合わせ場所のデパートへやってきている。 待ち合わせの時刻は午後二時。お互い昼食をとった後に落ち合おうと僕から提案した。 僕がデパートにやって来たのは、昼食をとる人間が混み合う正午の三十分前。 デパート内の手作りパン屋にて三品ほど買い、備え付けのテーブルで食事をとり、文庫本を読みながら時間を潰すつもりだった。 メロンパンを食べ終え、二品目のピザパンにかぶりつこうとしたところで、僕は見た。 ロマンス君と彼の妹の二人が、購入したパンをトレーに乗せて、テーブル席へ歩いてくるのを。 どうせ昼食をとるなら待ち合わせ場所で、という思考に彼ら兄妹も至ったのだろう。 そこで僕に挨拶してくれれば、一緒に食べるのも吝かではなかった。 しかし、ロマンス君は僕に気付くことなく、僕の席から三つ向こうにあるテーブル席に腰掛けた。 ロマンス君が僕に背中を向けて座った。彼の妹は彼の向かい側、僕の食事風景が見える席に着いた。 このような位置関係では、ロマンス君が僕に気付くはずがない。 彼の妹は僕を知らない。僕は自分の方から知人に声をかけて近寄っていくことはしない。 そのため、お互いに一切声をかけることなく、それぞれの昼食は始まった。 実を言うと、僕自身は昼食の時間にここまで楽しい気分になったことは久しぶりだった。 学校が次年度への移行期間、春休みに突入してから、知人を目の前にして昼食をとることがなかった。 誘えば付き合ってくれる人間もいるだろうが、僕はそうしない。 わざわざ誘ってまでして、誰かと食事をとりたい欲求がない。 僕は一人で食事することに慣れている。一人暮らしを始めて長いからだろう。 今日は偶然にも、知人と同じ空間で昼食を一緒にとった。 それを楽しいと感じられたのは、心中で一人飯を寂しく感じていたのだと自覚したから、ではない。 たとえ見知らぬ赤の他人であったとしても、あの昼食時間は賑やかに感じただろう。 「お兄さん、そのパン美味しそうね。ちょっと頂戴」 「どうやってカレーパンを上手くちぎれってんだ――って、おい!」 「あ、美味しい。お家で作るのよりずっと美味しいわね。なんでかしら」 「……そりゃ、単にパン屋の人の腕がお前や母より上だってことだろ。 あのな、カレーパンが欲しいなら追加で買って来い。俺のを食べるな。 せめてだな、あー、えっとな、あれだ。ちぎってから食ってくれ」 「いいじゃない、お兄さんのケチ。それに一杯食べたら太っちゃうじゃない。 目の前にお兄さんのがあるんだから、分けてもらうのが一番よ」 「……で、お前がかぶりついたこれを、俺にどうしろと?」 「どうしろ、って。食べればいいんじゃないの」 このやりとりは、ロマンス兄妹の会話のごく一部だ。 偶然にも、店内の客が僕とロマンス兄妹だけだったから、彼らの会話に不快な反応をする人間は居なかった。 店先のレジを担当している女性は笑いを堪えるのに必死になっていた。 焼きたてのパンを出しに来た男性は、優しく微笑みながら、ロマンス兄妹をたまに横目で見ていた。 僕は能面を作ることについて、友人から定評がある。そのため表情に出すことはなかった。 もっとも面白かったシーンは、ロマンス君が妹に仕返しをしようとしたところだろうか。 二人ともパンを食べ終え、彼が、妹にさっきのお返しとして紅茶を要求した。 そこで彼はグラスの中の紅茶を飲み干した。ストローを使わず、口を付けて飲み干した。 ロマンス妹は、彼のアイスコーヒーを奪い取った。彼女もまた、彼と全く同じやり方で飲んだ。 それを見たロマンス君の意味を成さない言葉と、戸惑う横顔が実に笑えた。 彼にばれないよう、印象の薄いエキストラを演じていた僕にとっては、役を崩壊させるピンチだった。 ともあれ、愉快な昼食の時間は終わり、僕とロマンス兄妹は待ち合わせの時刻まで別行動をとることになった。 僕は篤子先生と向かい合っている気分で、テーブル席に着いたまま文庫本を読み続けた。 午後二時五分前になったところでロマンス君に連絡をとり、僕は彼ら兄妹の待つ本屋へと赴いた。 621 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2010/07/11(日) 12 16 47 ID Rvq4YAnq ***** 「どうも始めまして。高橋です」 「いつも兄がお世話になってます。今日はヘタレな兄のお願いを聞き入れていただき、ありがとうございます」 高橋と妹がお互いに頭を下げる。 二人は今日が初対面。ならばこういった挨拶はあって然るべき。 だが、どうして妹が挨拶の中に、わざとらしく俺への貶しを含んでいるのかがわからない。 かしこまった場ではわざわざ身内を立てない、っていうのは理解できる。 しかし必要以上に悪く言う必要もないんじゃないかね、妹。 「妹さんはお兄さん達と同じ学校に入学するんですって?」 「高橋さん、私に敬語なんか使わなくてもいいですよ。来月からは高橋さんも先輩なんですから」 「ああ。それもそうだね。じゃあ、いつも通りにするとしようか。 そうか、二つ年下の後輩か。ということは僕もとうとう高校三年生になったわけか。 早いものだね。ついこの間まで僕も君みたいな立場だったというのに」 「それは、もう高校に通ってるからそう思えるだけですよ。 私なんか、ちゃんと勉強について行けるか、学校で上手くやっていけるか毎日不安です」 「安心したまえ。身銭を切ってまで妹に入学祝いを買ってあげるぐらいいいお兄さんだ。 きっと君が助けを求めたら、文字通り飛んで駆けつけてくれる」 「それもそうですね」 あははは、ははは、ははははは。二人につられて俺も笑う。 高橋の野郎、まるで先日のことを見ていたみたいに言いやがる。 たしかに妹が、「おにいさん助けて」なんてメールを送ってきた時は駆けつけたさ。 身体の方が飛んだりしなかったが、意識は飛びそうなぐらいにはなった。 妹が同じ高校に通うようになったら、果たして、俺に助けを求める機会も増えるのだろうか。 授業で分からないところを聞いてくる、ってことは……無いはず。 これまで、妹は勉強については自己解決する手段をとってきた。 俺は教えていないし、弟は他人に勉強を教えられるほど成績優秀じゃない。 教えを請われたら、教授してやってもいい。 今までも弟の相手をしてきたんだ。一年生の学習内容を復習する意味でも、引き受けて損はない。 妹がうちの高校で上手くやっていけるか。これについても、まあ、大丈夫だろう。 俺や弟抜きで、中学校で問題無く過ごしてきたなら、同じクラスの友達がちゃんとできる。 変な風に歪んだ奴がいないからな。進学校ではない、部活動に強い高校でもない。 校内にあからさまな不良がいない。……あ、花火がいるか。金髪のロングヘアーの女。 でもあいつの素行は最近大人しいそうだから、除外する。 そういえば、同じ学年に美人なら誰でも声をかける女たらしがいたっけ。 あのたらしは、もはや名前も浮かばないぐらい存在感が無くなってしまった。 花火に手を出したのがあいつの運の尽きだったのか。無茶しやがって。 622 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2010/07/11(日) 12 18 06 ID Rvq4YAnq 今日、妹の入学祝いを買うために高橋を呼んだのは、アドバイスを貰うためだ。 何を送ればいいのか決められなかったから、高橋に助けを求めたわけじゃない。 妹への贈り物を何にするかは決まっている。 ただ、その贈り物のカテゴリーについて、俺の知識がほぼ皆無だったため、知識を有する高橋に相談したのだ。 「ところで、妹君はさっきお兄さんのことをヘタレと呼んでいたが?」 「ヘタレですよ。だって、入学祝い一つ選べないで、高橋さんに助けを求めるんですよ。 ヘタレじゃなきゃボンクラです。ボンクラじゃなきゃカカシです」 「それは違うな。君のお兄さんはカカシじゃない。 ただトラブルが襲いかかってきてもじっと見たまま、回避行動を一切とらないだけだ」 衝動を堪え難い。ツッコミを入れたい。 それをカカシというんだよ、ってツッコミたい。 「カカシじゃない? だったら、高橋さんは兄を何だと思ってるんです?」 お前の兄だろうが。寝込みを襲うぞ毒舌女。舌を抜いてやろうか。 「鈍感とか向こう見ずとか、彼に相応しい言葉は色々あるが……どれか一つを選ぶなら、僕は友人にするね。 君のお兄さんにどうこう言えるのも、休日に一緒にいるのも、僕と彼が友人だからだ」 「高橋さん、いい人ですね」 「いやいや、君のお兄さんには敵わないよ。僕程度では、とてもね」 高橋は俺を見ると、唇だけで笑みを作った。 高橋の台詞は皮肉ともとれる。だが、こいつがそう思っているのは真実だろう。 俺が日頃どんな行動をとっているか、一部だけではあるが高橋は知っている。 それと、弟や妹に対する接し方、他人に対する態度などを考慮した上で、皮肉っている。 普段から高橋には、表情を変化させないことで、他人と半透明な壁を通して接している雰囲気がある。 だが、半透明な壁の裏で、実は他人を観察し、考察している。 年上好きで奇妙な話し方をする、ただの能面男じゃない。 一言で言うと、馬鹿じゃないのだ。だからこそ、俺も高橋との会話に付き合っていられる。 「まあ、あまり彼のことを悪く言うものじゃないよ。 僕の前で本音を出せないで、彼の悪口をつい言ってしまうのも、心情として理解できるけどね」 「それ……どういう意味ですか」 「失敬。口にすべきではなかった。ごめん、悪かった。 だが、そこに居る君のお兄さんを見ていると可哀想になってね。 ほどほどにしてやってくれ、と僕は言いたいのさ。彼に誤解させないためにも。 兄妹の仲に口を出すべきじゃないと理解しているよ、もちろん。その上で言っている」 「わかりました。一応、聞いておきます」 「そうか。それは何より。 では早速行こうか。妹君の入学祝いを買いに」 そう言うと、高橋は歩き出した。行き先は、贈る予定の物を取り扱っている店舗。 高橋には、入学祝いに何を贈るか、前もって告げてある。 妹と並び、高橋の後ろをついていく。 ふと、九時の方向から、妹に視線を向けられていることに気がついた。 妹が何か言いたそうにしている。だが俺はあえて放置することにした。 放置してから十歩ほど歩いた頃、脇腹に妹の貫手が刺さった。 「何無視してるのよ。……何か言うこと、無いの」 「行こうか? お前の入学祝いを買いに?」 「高橋さんと同じ台詞でも、その疑問系はむかつくわ。もういい。ほら、さっさと行くわよ、お兄さん」 気がついたら高橋との距離は三メートルほど開いていた。 その距離を、妹に手を引かれて早歩きで詰める。 なんなんだ、この妹のおかしな行動は。俺に何を望んでいた? こうやって手を繋いで、デパートの中を歩きたかったとか? まっさか。そんなこと、思春期に突入している兄妹がするもんじゃないよ。 恋人とやるもんだろ、そういうのは。 6 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2010/07/11(日) 12 31 53 ID Rvq4YAnq 入学祝いと言えば? この問い、実は定番と言える回答が無い。あえて贈るのに相応しいものを挙げるなら、学習に使う筆記用具やノートになる。 しかし、筆記用具やノートだけでは、あまりにも簡潔になりすぎる。 かといって、必要そうなものをなんでも贈ると、使われずじまいということになりかねない。 そのため、俺が高校に進学した時のように、いくらかのお金を贈るというケースが見られる。 無難と言えば無難。しかし、ちょっと味気ない感じもする。 俺のように、学校では一切使用することのない、プラモデル工作用の工具を買い換える、という人間だって出てくる。 前例があるので、妹の入学祝いにはお金以外の何かを贈ろうと決めていた。 色々なものを検討した上で出した俺の結論は、これだった。 「腕時計?」 「そうだ。携帯電話があれば要らないと思うかも知れないけど、使い出したら便利なんだぞ。 時刻を確認するだけなら、ちょっとだけの動作で済ませたいだろ?」 「……ええ。そう言われれば、そうかも。たまにケイタイを探したりするし」 「時刻を確認したい時に時計がないと、ちょっとしたストレスになるからな。 高校では時計について校則も決めてないし、問題無く使えるぞ」 「そう。腕時計もいいわね。 やけにお兄さんの言葉に説得力があるのが気に掛かるけど、気にしないことにするわ」 そう言って、妹は時計店に入り、ショーケースに納まっている腕時計を物色する作業に入った。 鋭い。俺の説明が流暢なことに疑いを持つとは。 さすが同じ家に住んでいるだけのことはある。 俺が腕時計について何の感心もないことなど、お見通しか。 高橋に腕時計のメリットについて、予め聞いていなければ危なかった。 「上手い説明だったよ。さすが僕の友人だ」 「お前のおかげだよ。 しかし、普段からお前が俺に腕時計を勧めてくるときの文句が、この場で上手く出てくるなんてな」 「それだけ君の中で腕時計という存在が大きくなっているということさ。 どうだい。せっかくだから僕がここで、君に相応しいものを見繕ってあげようか?」 「金が無いからパス。それに持ちたいほどの興味が湧いてこない」 「そういうことなら無理強いはしないよ。ただ、覚えておいてもらいたい。 腕時計は、ただ日付、時刻を確認するだけのものではない、ということ」 高橋が左腕にはめていた腕時計を外した。腕時計を耳の近くに寄せ、一度頷く。 そうすると、今度は俺の前へと差し出した。 「手にとって、耳で音を聞いてみたまえ」 「音だあ?」 「いいからやってみるんだ。それぐらいたいしたことじゃないだろう」 腕時計を受け取り、言われたとおり耳に寄せてみる。 小さな音が忙しなく連続している。それに、音が重なっているみたいだ。 なんとなく、中で複雑な動きをしてそう。 「この音がなんだって?」 「自動巻きの機械式腕時計、というタイプの時計さ、そいつは。 機械式と呼ばれるだけあって、電池が内蔵されていない。 多くの電池式時計はチッチッチ。僕の機械式時計はチチチチチ、という音を立てる。 その中にはゼンマイがある。それの力で時計の針を動かしているんだ。 ゼンマイは、腕に時計を付けていれば、意識しなくても自動的に巻かれる。 ただし、一日二日着けていなければ、ゼンマイは力尽き、針は時を刻まなくなる」 「なんだそりゃ。そんなめんどくさくて使えない代物を、なんでわざわざ使うんだ?」 腕時計を高橋に返す。高橋は左腕にするりと時計をはめた。 7 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2010/07/11(日) 12 33 34 ID Rvq4YAnq 「簡単に言うなら、愛着がある故に、かな。 日頃から着けていなければ止まってしまう。それなら毎日身に着けよう、という気になる。 そうした、仕方がないから、という気持ちからも芽生えていくものなんだよ。愛着っていうのは。 何も機械式時計に限った話ではない。電池で動く時計であろうと、もちろんそれ以外のものであろうと。 話が大きくなるけど、人間に対しても同じ事が言えるのではないかな、と僕は考えている。 愛着は、好きという純粋な気持ちだけで生まれるとは限らない」 「男と女に関しても、か?」 「お互いが人間同士であるなら、僕は肯定するよ。 そう簡単な話でもないけどね。物と違って、人間には意志と、意志に従う身体があるから」 高橋が時計の物色をする妹の方へ歩いて行く。 二人が時計についてあれこれ話しているのを見届けてから、ショーケースに鎮座する腕時計を見る。 値札を見ると、四つのゼロが並んだ先に、五がくっついていた。 五万円もあればエアブラシのコンプレッサーを買い換えられる。それもグレードの高いものに。 そんな考えに至っている限り、俺に腕時計の価値は理解できないだろう。 だが、高橋の説明を聞いて引っ掛かるものがあった。 仕方がない、という気持ちがきっかけで芽生える感情――愛着か。 今更、本当に今更だが、こんなことを考えた。 あの日、葉月さんに告白され、流されるまま付き合ったら、俺もいつの間にか葉月さんを放っておけなくなり、彼女に愛着を抱くのだろうか。 「お兄さんちょっと来て! いくつか選んだからお兄さんの意見も聞かせてよ」 「お、おう。今行く」 ――考えても詮無いことだ。 それとも、今頃葉月さんのことが気になり出したのか? バッカじゃねえの。 馬鹿じゃないの、お兄さん。 君は馬鹿なのか? いや、馬鹿なのか。 俺の罵倒に、脳内の妹と高橋のそれが続いた。 葉月さんが俺に告白してきたのは、とっくの昔なんだ。手遅れだ。 本当に惜しいのなら、今からでも葉月さんに告白しにいけばいい。 どうせ、行けないだろうけどな。 告白する勇気を奮い立たせる意志が無いんだから。 8 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2010/07/11(日) 12 34 24 ID Rvq4YAnq 「高橋さん、これとかどうですか?」 「レディースモデル、クオーツ、ソーラーチャージ、派手すぎない銀ベルト、か。 彼の予算内で収めるなら、このタイプであればどれを引いても外れは出ないよ。あとは、どのデザインにするかという一点だけだ」 「そうなんですよね。三つぐらいに絞り込んだんですけど、どれにしようかなあ」 「好きな色はあるかい?」 「嫌いな色が無いんですよ。黒も白も好きだし、カラフルなのも」 「ふむ。それはなかなか難しいな」 ショーケースの上に並べた三つの時計を前に、こっちいい、でもこっちもいい、と妹が試着を続ける。 高橋は基本的に口を開かないが、アドバイスを求められると自分の意見を口にする。 ふうむ。この二人を見ていると、こう言いたくなってしまうな。 「お前ら、デート中のカップルみたいだぞ」 とてもお似合いだ、という続きの台詞は、妹のとっても怖い顔を見たら、喉の奥に引っ込んだ。 頼むから眉を歪めるな。目を剥くな。お前のそんな顔を見ると母を思い出してしまう。 「ふざけたこと言ってないで、あんたもアドバイスしなさいよ。このカカシが」 「言っていいことと悪いことがあるだろう。今日の君にはデリカシーが欠け過ぎている。 他人の気持ちを読み取ろうと思わないのか、ロマンス」 高橋が俺に向かって不快感を露わにしている。言葉と表情の両方で。 普段なら言及している高橋の台詞に対しても、もはや一言も浮かばない。 「だいたい、入学祝いを贈るとか言っといて、自分で選ばないとか、主体性がなさ過ぎじゃないの。 それとも何? 私への贈り物なんかどーでもいいって?」 「そ、そんなわけないだろう! よ、よーし! それなら俺が妹にピッタリの時計をチョイスしてやるぞ!」 妹が選びかねている、三つの時計を見る。 一つはスクエアタイプで、ガラスの縁にライトブルーの線が引かれている。 二つ目はラウンドタイプで、文字盤の色が黒。大人しい佇まいだ。 三つ目もラウンドタイプ。ただしこっちはガラスの縁と、白い文字盤に浮かぶ文字が薄いピンク色。 このうち一つと言われたら迷う。俺が妹の立場でも迷う。 外れがない。選んだものが自動的に正解となる。 「一つ言っておこう。これは責任重大だぞ。 何せ妹君がこれから身につけるものだ。女性が身につける物は、当人のセンスを表している。 投げやりに決めるなよ。妹君の高校生活が、ここで決まると言っても過言ではない」 「それはさすがに、言い過ぎなんじゃないかと思うんですけど……」 プレッシャーをかけることには長けやがって。 こうなったらもう、直感で選ぶしかない。 ブルー、ブラック、ピンク。 一瞬でもどれかの色が脳裏に浮かんだら、その色の時計を選ぶ。 さあ、どれが最初に浮かぶ――――? 「お兄さん、別にそこまで悩まなくてもいいわよ。 どれを選んでも、最後には私が決めてあげるから、ね?」 「優しいな、妹君は」 ――――あ。色、浮かんだ。 9 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2010/07/11(日) 12 35 48 ID Rvq4YAnq ***** 兄妹愛について、ロマンス兄妹を観察していたら、ある程度理解できた。 友情をブレンドした家族愛、という感じだ。 お互いに助け合おう、カバーしよう、という情の厚さ。 言いたいことがあっても、言う必要のないこと、相手を傷つけることは言わない。 同じ世代に生きる者同士、近い感覚を有している。 そして何より、なんだかんだ言い合っていても、最後には許してあげようという心情が奥底にある。 家族という土台がまずあって、その上に友情が築かれている。 家族の情は、親からの一方的ともとられる思いやりの心で破綻しかねない。また、子の独立心からの反発で破綻するかも。 いくら厚い友情があっても、その関係は時間的・距離的な離別が続くと薄れてしまう。 兄妹愛は、家族愛と友情のいいところをとったものだ。ロマンス兄妹を見ているとそう思えた。 ただし、兄妹愛にも破綻は起こりうる。 決定的な理由で相容れないと分かったら、友情は崩れ去り、家族という繋がりが残るだけの関係になってしまう。 僕には姉が一人いる。 性格をはじめとして、いろいろと破天荒で、浅慮で、運が強く、とにかく前しか見ていない人。 僕と姉の間に、ロマンス兄妹のような姉弟愛があるか。 あると言えば、ある。 両親に言えないことも、姉に対しては気安く言えたりする。 他には、僕自身が姉の行動に対してある程度の理解を示している、とか。 しかし、彼ら兄妹と全く同じかというと、そうではない。 ロマンス君に対して、彼の妹はかなり踏み込んで接している。 それはもう、兄妹の壁をぶち破りそうなほどだった。 兄をなんとも思っていないように僕に思わせるために、兄のことを悪く言うなんて、ツンデレの行動パターンだ。 どうやら僕の知らない間に、ロマンス兄妹の間にロマンスっぽい出来事があったらしい。 彼ら兄妹にはあっても、僕と姉の間にはそんなものは一切無い。 先日姉から送られてきたメールには、「大学受験頑張れ」、なんていう早とちりにもほどがある文章が含まれていた。 僕は来月になってようやく高校三年生だというのに。 姉と付き合う人はきっと大変だ。 付き合った一日目から結婚式場、出産する病院、定住したい土地まで決めることになるだろう。 そんなことを考えると、姉が行き遅れるのではと心配になってくる。 これも姉弟愛なのかもしれない。 きっと、姉弟愛なんていうものは意識しないうちにできるものなんだろう。 そう思うと、姉弟愛があるかないかなんて、くだらない問題になる。 そんなものは他人が見て判断することだ。当人はただ、姉弟の関係を続けて生きていくだけだ。 僕と姉の間に愛が無くても、これまでの関係は何一つ変わらない。 10 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2010/07/11(日) 12 36 49 ID Rvq4YAnq 携帯電話に着信があった。ロマンス君からのものだ。 彼ら兄妹はまだデパートにいるはず。 僕は、所用を思い出したので帰る、と言って二人を残して帰ることにしたのだ。 ロマンス君の念願が叶って、彼は妹と二人きり。邪魔者は退散するに限る。 こうして彼が電話してきたと言うことは、今なら邪魔にならないということだろう。 電話に出る。 「君か。妹君はどうしたんだ、電話する暇があるのか」 「あいつならトイレだよ。ありがとな、今日は」 「どうした、かしこまって。礼ならさっきも聞いたんだが」 「いや、妹の奴がものすごく上機嫌なもんだから、まだ感謝が足りない気がしてさ。 お前が居てくれて助かったよ。俺一人じゃこうはならなかった」 「君がそう言うなら、感謝を受け取ってあげるとするか」 本当に鈍いな、君は。 きっと妹君は、僕が居なくても喜んだに違いない。 君が時計を選んでくれれば、同じようにはしゃいでいたはずだよ。 ロマンス君が選んだのはスクエアタイプの腕時計だった。 彼の妹が最終的に選んだのも、同じもの。 彼女はロマンス君からのプレゼントが欲しかったんだ。 彼が、自分のために悩んで選んでくれた、唯一の腕時計。 プレゼントは気持ちが大事と言われるのはね、物に込められた思いやりの気持ちこそが最高の贈り物になるから、なんだよ。 「わかりやすい実例だよ、まったくね」 「ん、なんだって?」 「なんでもないよ。また何か用事があったら呼んでくれ。 君が腕時計を選びたくなったら、優先順位を最上位に上げて対応してあげるとも」 「そこまではしなくていいんだが……その時が来たらよろしく頼むわ」 「ああ。それじゃあ、また」 お決まりの文句を言った後、電話から耳を離す直前になって――それは割り込んだ。 11 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2010/07/11(日) 12 39 46 ID Rvq4YAnq 小さい声だ。明らかにロマンス君の声とは違う。 携帯電話本体の近くから話しているわけではなさそうだ。 デパート内部の賑わいに混ざってしまい、かすかな声しか聞こえてこない。 無視しても良いはずの声なのに、どういうわけか僕には無視できなかった。 「――あれえ? ――が繋がらないと、――たら、電話――――たのね。 いけな――、私の電話にはすぐに出てもらわないと」 声が少しずつはっきりになっていく。携帯電話に声の主が近づいたのだろう。 女性の声だ。ロマンス君の知り合いだろうか。 特定は難しい。クラスメイトの女子ならば、ほとんど分かるのだが。 ロマンス君へ何が起こったのか問いかける。 「どうしたんだ、君の友人にでも遭遇したのか?」 「いや……うん、知り合いだ」 「声が上擦っているぞ。知り合いなら名前を教えてくれないか」 「……あの、なんで、そんなこと、してるんだい」 今のは僕へ向けた言葉ではない。 演技でこんな声を出せるなら、ロマンス君はホラー映画に出演した方がいい。 それほど彼の様子は緊迫していた。声には怯えが混じっていた。 ただ事ではない。彼の前に何者かが現れ、何かをしている! 「言え! 君の前には一体誰がいるんだ! 早く言え!」 「……葉月さん」 葉月、さん? 葉月さんというと、眉目秀麗の彼女がロマンス君に恋したきっかけを突き止めた者には金一封を差し上げる、 とまでクラスメイトに言わしめるほど、周囲の人間を混乱に陥れた葉月さんか? 彼女は一体何をしたんだ? ロマンス君をうろたえさせるほどのことをした? 電話からでは状況がわからない。 僕の居る場所からデパートへ戻るには、時間がかかりすぎる。 今のロマンス君に状況説明はできない。 ――どうする? 何かが床にぶつかって跳ねる音が、一回。いや、二回聞こえた。 重い音ではなかった。かなり軽い、手が滑って携帯電話を落としてしまった次の瞬間に聞こえる音だ。 「もしもし、今の音は? 何を落としたんだ! おい!」 「――さて、なんでしょう?」 声を聞き、反射的に喉の筋肉が収縮した。 葉月さんの声だ。ここまで声がはっきりしているということは、ロマンス君の携帯電話は彼女の手の内にある。 じゃあ、本来の持ち主の彼は、今どうしているんだ? 「ごめんなさい。彼はあなたとは話すことがないんだって。今度直接会った時に話すって」 「か、彼は……どうしたんだ」 「無事に決まっているでしょう。私が彼を傷つけるはずがないじゃない。 もっとも、あまり聞き分けがないようだと、どうするか。私にもわからないけど」 「君は、葉月さん、か?」 「そう。でもね――彼はもうすぐ私の名前を呼ぶようになるわ。うふふ、ねっ、そうでしょう?」 「君は一体、何を言っているんだ」 葉月さんはロマンス君のことが好きなんじゃなかったのか? 僕の知らないところで、彼と葉月さんの間に何かが起こっていた。 それは彼女の声をここまで、異常にしてしまうほどだった、と? 「あんまりゆっくりしている時間が無いから、切るわ。さようなら」 「あ、待ってくれ!」 「……ただいま、この電話は使われておりません。申し訳ありませんが、もう一度お確かめになっても、誰も出ることはありません」 葉月さんの演じる機械音声が終わると同時に、通話が終了した。 最後に聞こえたのは、携帯電話をへし折る音だった。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/190.html
201 :ヤンデレ臣下とヤ○チャ王 [sage] :2007/12/17(月) 21 49 12 ID /z4YnT6a 「陛下、ご聖断を」 侍従長の東雲がさっきから僕を催促する。 会議に出席している連中の中で、紅一点しかも唯一20代の彼女だが 出席中のメンバーの中で一番、僕に対する視線がキツイ。 その怜悧な美貌もあいまってなおさらキツク感じる。 対する僕はそれに視線を合わせれない。 いい加減にしてくれと思う。 好き好んで皇家に生まれたわけでもないのに皆が僕に責任を押し付ける。 本当にうんざりだ。いい加減全てを放り出してコメリカにでも亡命しようか。 流石に戦争相手の国に亡命したら東雲も追いかけてはこれないだろう。 王紀3075年 70年前に始まった戦争は今では所々で戦闘を思い出したかのように始め そしてまたいつの間にか終わることを繰り返しながら未だに終わりを迎えない。 御爺様が始めたはずの戦争なのに、御爺様とその側近は皆死んでしまった。 だが、それでも5年前父上が一部の反発を押し切ってコメリカと休戦条約を結び 一応武力衝突は終わりを告げることが出来た。 そしてその父上も崩御し今では僕がこの国の皇王になってしまった。 そもそもの始まりは、御爺様が亜細亜国家の開放とか言ってはじめた小さな戦争だ。 結果、亜細亜は開放されたけど植民地を持っていた国々は再植民地化を目指して本格的な戦争が始まった。 休戦条約のお陰で、いまでこそ小さな小競り合い程度は起きているがそれでも戦闘はおこなっていない。 その間に世界はそれぞれの国の利害の為大きく4つに分かれてしまった。 コメリカ自由連邦、人民解放者共同体、欧州連盟、そして僕の国が所属している亜細亜統合評議会。 この4者が未だに覇権を争っている。そして亜細亜統合評議会の議長は僕だったりする。 だけど、正直言って僕は覇権なんかまるっきり興味が無い。 さらにぶっちゃけて言えば、狭い部屋に閉じこもって好きなアニメを見ている時が一番幸せだったりする。 宮殿の物置をこっそり一人で改造した隠れ家だけが僕の世界だ。 その世界が安寧ならあとは知ったことではない。 202 :ヤンデレ臣下とヤ○チャ王 [sage] :2007/12/17(月) 21 50 07 ID /z4YnT6a だけど先月そんな小さな世界の安寧もあっという間に終わりを告げた。 東雲だ。 彼女はどうやったかは知らないが鍵をかけていた僕の隠れ家に侵入していた。 その日の公務を終えて溜まっていたアニメの鑑賞に勤しもうと部屋の戸を開けた瞬間の僕の驚きは 言葉に出来ないものがあった。 驚いて固まっている僕に対し、東雲はその手に秘蔵萌えDVDを持ち、酷く冷たい表情で 「陛下。陛下はこのような下賎の者が見るようなモノは見てはなりません。 この表紙に載っている破廉恥な二次元の汚物など御目に入れては穢れてしまいます。 この汚物の声などお聞きになっては御耳が駄目になってしまいます。 陛下は私だけを見て、私の言葉だけを聞いていればよろしいのです。」 と一気にまくし立てて握力だけでDVDを潰してしまった。 それから僕がコツコツ小遣いをためて買ったDVD・フィギア・漫画・情報誌全て捨てられてしまった。 その夜の床で密かに涙したのは今でも記憶に生々しい。 だけど、それからも僕は暇を見つけてはコツコツと新しい隠れ家作りに勤しんで ようやく一昨日、隠れ家2号が完成した。まだソフトは無いがとりあえずハードは完成した。 そして次こそ東雲に見つからないようにしようと固く心に誓ったのだ。 そんな日々を送っていた僕だが、いきなり今日 東雲から「御前会議を開きたい」と言われ少々面食らった。 そもそも御前会議は政務、ことさら国体に関することで開かれる。 侍従長の東雲にはそもそも関係の無いことだ。 しかも父上が休戦条約を結んだ時を最後に開かれていない。 そんなことを考えているとその様子を見た彼女は 「国体に関する緊急事態です。陛下お願いいたします。」 と、どう見てもお願いしている感じには見えないが、とにかくお願いされてしまった。 彼女が僕にお願いなど天変地異の前触れか。とも思ったがそれほど急を要する自体なんだろうと 納得し政務官・軍務官・内閣閣僚、軍部それに加え特別に侍従長の東雲・集めた会議を開くことにした。 そして会議の冒頭、東雲はいきなり僕の前に座っている皆に対して 「軍の情報局からの情報だが、コメリカの情報部が陛下の誘拐を計画している。」 と爆弾を投下してきたのだ。 一気に会議はざわつき始めた。 それはそうだ。 いくら僕の側近とはいえ一介の侍従がこんな発言をすればそうなる。 だがあっけに取られている僕達を他所に東雲は言葉を続けた。 「ついては陛下の御身を害そうとしたコメリカにも、それ相応の対価を支払わせる必要がある。 コメリカに対し正式に休戦条約の終了ならびに宣戦布告することを発議する」 それだけ言うと東雲は場を見渡す。 軍の将軍連中はしたり顔をして黙り、内閣の面々は顔を真っ青にしてざわめいている。 その様子を見てなんとなく僕にも状況が分かってきた。 元々戦争をしたがっていた軍は内閣に休戦条約の破棄を迫ってたんだろう。 だけど内閣としては5年前に結んだばかりの条約を破棄したくない。 それで業を煮やした軍が直接僕に発言できる東雲を使って会議を開かせた。 多分そんなところだと思う。 僕としてはもちろん戦争は避けたい。 というか僕にそんな重い決断なんて、とてもじゃないが出来るはずもない。 そう僕はヘタレなんだ。ヤ○チャ並なんだ。ほっといてくれ。 僕は自分の小さな世界の安寧だけあれば十分なんだ。 203 :ヤンデレ臣下とヤ○チャ王 [sage] :2007/12/17(月) 21 51 23 ID /z4YnT6a act.1 昔、陛下は私にべったりだった。 父が先帝の侍従を務めていた関係で私は昔から宮中に参上することを許されていた。 だが幼い私にはそんな大人の決めた難しいことなどまったく分からず ただ仲のいい年下の少し頼りない小さな男の子と遊ぶことが何より楽しかった。 だが、そんな関係もいつしか終わりを迎えた。当時小学生だった私はてっきりその子も 同じ学校に通うものとばかり思っていた。だがその子は選ばれた子だったのだ。 王太子、つまり現人神の子。 もちろん普通の小学校になど通うはずも無く、 私たちは離れ離れにされた。たまに父に連れられ宮中に行っても昔のように遊ぶことは中々出来ない。 あの子と離れ離れになることが我慢できず父にかなり我儘を言った記憶がある。 そんな時、父は決まって「殿下はお忙しいのだ。」とたしなめられた。 中学校に上がると流石に殿下がどういうお方か分かってきた。 我々とはまったく異なる世界に住まわれるお方。 その頃にははっきりと自分の持つ殿下にたいする気持ちが恋心だと気づいていたが それはある種の諦観も併せ持ったものだった。 そうやって無為に3年間は過ぎ、ただただ惰性で通っていたようなものだ。 だが再び転機は訪れた。父が宮中に上がらないかと言ってきたのだ。 曰く「殿下の御傍用人に空きができた。花嫁修業のつもりで仕えてみないか?」と その言葉を聞き、私は産まれて初めて天に感謝した。 やっと殿下の傍へ近づくことが出来る! まず可能性は無いに等しいが0ではなくなった。そのことに狂喜乱舞した。 それからの私は必死で宮中のしきたり、儀典のしきたり、政務・軍務、さらには閨中術まで勉強した。 今まで自分の外観など気にしたことなど無かったが必死で化粧も覚えた。 そうして殿下の傍用人として仕え始めてしばらくしての頃。 延々と続いていた戦争も休戦条約を結ぶことになった。 私はただ戦争が終われば殿下と過ごす時間が増えるかもしれない、とその程度にしか考えていなかったが 殿下が帰国された時どこか様子がおかしかった。 日中公務にも身が入らない様子で夜は深夜まで何か考え事をされている。 何か向こうであったのかと思い同行した侍従に問いただすとコメリカ産メス豚が殿下に色目を使っていたらしい。 思わず、その侍従に掴み掛かりそうになるが何とか押さえ、 さらに詳しい話を聞いてみるが、それ以上のことは分からないと返事が返ってきた。 それを聞き今度は激情ではなく、妙にすっきりとした冷静な考えが浮かんだ。 このままでは殿下を取られてしまう。もっと殿下のそばに居ないと他のメス豚どもが近づいてきてしまう。 ならばもっと偉くなればいい。そうして殿下に近づくメス豚を排除する。 その為ならどんなことでもする。 その後は必死で勉強し大学を出た。父のコネを使い正式に宮内省の東宮侍従になる。 さらに殿下が帝位に付かれた時には侍従長となるよう念入りに裏工作をした。 あとは殿下が即位するだけ。 そんな時、帝がたまたま崩御した。さっさと帝位から降りてもらう為に毒まで用意したのに無駄になってしまった。 だがこれで殿下の御世だ。その傍には常に私が居る・・・ そんなことを即位の礼の時考えていたのは誰にも明かせない秘密だ。 204 :ヤンデレ臣下とヤ○チャ王 [sage] :2007/12/17(月) 21 51 58 ID /z4YnT6a 殿下から陛下と呼び方が代わって暫くすると、再び陛下の様子がおかしいことに気づく。 またどこかのメス豚が色目を使ってきたのか、といぶかしむがどうやらその様子も無い。 とりあえず宮中の保安所の監視カメラで暫くご様子を見ることにした。 そこには一人こそこそと宮殿の片隅にある倉庫へと入る陛下が写っていた。 あんなところに何が・・・?もしやどこかのメス豚との逢引か? 一瞬そんな不安がよぎるが、まさかと思い直す。 宮内の女官連中は私が取り仕切っているといってもいい。そんなメス豚が現れたらすぐさま分かるはずだ。 では一体何故?そんなことを考えているうちに再び殿下が出てきた。またも周囲を窺いつつこそこそとしている。 とりあえず考えることを止め私は陛下が出てきた倉庫へとやってきた。 鍵を開け中に入ろうとするが開かない。 おかしいこの鍵で合っているはずだ。まさか陛下が鍵を変えられているのか? 私に隠しごとなんてありえない。私は陛下の全てを知っていなければならないのに! 奇妙な高揚感を体に感じると気づいた時にはドアを力任せに破っていた。 中に広がっていた世界は私の知らない世界だった。 最近TVでよく特集されている所謂オタクの部屋だ。 何故こんなものが、そもそも何故陛下がこの部屋から出てきたのか。 何もかも分からなかった。 とりあえずその辺にある箱を手に取るとそこには半裸の女が描かれている。 やたらとデフォルメされた目や異常なほど巨大な胸がやけに癇に障る。 なるほど。 陛下も年頃だ。もちろん性に興味をもたれてもおかしくはない。 いや、そもそも英雄色を好むとも言うからあたりまえだ。 なのに私ときたら未だに陛下に夜伽をして差し上げていなかった。 そうか。 だから陛下はこんな破廉恥なモノを見て御自分をお慰めになっていたのだ。 私が気が利かないばかりに陛下はこんなキタナイモノを使わなければならなかった。 そう考えると世界が真っ白になる。 それにしても、、、陛下も私を求めてくださればいつでもどんな時でもこの体を献上するのに。 いや体だけじゃないそもそも私の体も心も魂も全て陛下の所有物だ。 それともシャイな陛下のことだから、私から行ったほうが良いのか。 そうだそのほうが良いに決まっている。 そう決めると自然に私の口から笑いが零れてくる。 「あは・・アハハは・・ハハハアハハハハハハハハハはあハハハはははあははははああはあああああああああ」
https://w.atwiki.jp/gamebag/pages/68.html
疾走、ヤンキー魂。ニュース スクエニ、第3期『疾走、ヤンキー魂。』リリース1周年を記念し、ログインボーナスなどの記念イベントを実施…伊勢Pが麗怒暴凄として登場! | gamebiz - SocialGameInfo 『ヤン魂。』おバカ写真コンテスト選考会がカオスすぎた | スマホゲーム情報ならファミ通App - ファミ通.com iOS/Android「疾走、ヤンキー魂。」貴重な消費アイテムなどが手に入る1周年記念特別ログインボーナスが実施!|ゲーム情報サイト Gamer - Gamer 『ヤン魂。』×『ろくでなしBLUES』コラボが仏恥義理(ぶっちぎり)でアツい! | スマホゲーム情報ならファミ通App - ファミ通.com 前田太尊がボスキャラかよ! 『疾走、ヤンキー魂。』で“ろくでなしBLUESコラボ”開催! - 週刊アスキー - 週アスPLUS 【新作】『疾走、ヤンキー魂。』がiPhoneに殴り込み(配信開始)! 特別キャンペーンも | スマホゲーム情報ならファミ通App - ファミ通.com ヤンキーをなぎ倒す爽快感が抜群『疾走、ヤンキー魂。』iOS版配信開始 - 週刊アスキー - ASCII.jp 『疾走、ヤンキー魂。』が『レーシングラグーン』とコラボ iOS版の事前登録も開始 - 週刊アスキー - ASCII.jp スクエニのカウントダウンサイトは「疾走、ヤンキー魂。」×「レーシングラグーン」コラボと判明 冗談じゃねえ…… - - ねとらぼ スクエニ伝説の走り屋ゲーム『レーシングラグーン』がコラボで蘇る - レスポンス スクウェア・エニックスが謎のティザーサイトを開設。「伝説が蘇る…」とは? - 4Gamer.net マフィア梶田の二次元が来い!:第219回「コミケに行けないヤンキーのPT」 - 4Gamer.net 「疾走、ヤンキー魂。」がスマートフォンで復活。スクウェア・エニックスの安藤武博氏と伊勢友光氏に意気込みを聞く - 4Gamer.net スクエニ、「疾走、ヤンキー魂。」のAndroid版を配信--ネットゲームの復活タイトル - CNET Japan スマホ版「疾走、ヤンキー魂。」は,“疾走”の看板に偽りのない作品。そして何より,ちゃんと遊べるゲームだ - 4Gamer.net 【動画あり】伝説のヤンキーゲーム『疾走、ヤンキー魂。』が帰ってくる! プロデューサー独占コメントも | スマホゲーム情報ならファミ通App - ファミ通.com スクエニが贈る伝説のヤンキーゲーム『疾走、ヤンキー魂。』がスマホで再結成(RE UNION)決定 | スマホゲーム情報ならファミ通App - ファミ通.com スクウェア・エニックス伝説のオンラインゲーム『疾走、ヤンキー魂。』の10周年記念祭斗(サイト)が登場 - ファミ通.com 「疾走、ヤンキー魂。」残念ながら4月28日をもってサービス終了 - 4Gamer.net アクセル全開! 「疾走、ヤンキー魂。」が待望の「単車」を実装 - 4Gamer.net 仏恥義理!オンラインゲーム「疾走、ヤンキー魂。」でブイブイ言わせてきました - GIGAZINE 「疾走、ヤンキー魂。」,クローズのコラボアイテムを引っさげてついに正式サービスがスタート - 4Gamer.net 復活する「疾走、ヤンキー魂。」“第一期”サービスに4Gamer読者1000名が参加可能に - 4Gamer.net もうすぐサービス開始も! 『アップルシードオンライン カードタクティクス』&『疾走、ヤンキー魂。』&『モンスターファームオンライン』情報! - iNSIDE 疾走、ヤンキー魂。バグ情報 #bf 公式サイト 疾走、ヤンキー魂。
https://w.atwiki.jp/twitterfatetrpg/pages/258.html
【クラス】ライダー 【真名】イルルヤンカシュ 【容姿】竜に乗った少女 【英雄点】45点(ステ25点・スキル20点):令呪1画消費 【HP】30 / 30 【筋力】B:4 【耐久】A+:6(7) 【敏捷】C:3 【魔力】EX:8(10) 【幸運】E:1 【スキル1】騎乗 10:任意のタイミングで英雄点25点の乗騎「イルルヤンカシュ 」を召喚出来る。 【スキル2】竜種 5:キャラシート作成時、サーヴァントの英雄点10を得る。 【スキル3】変化 5:魔術攻撃時補正値5を得る。相手の対魔力を無効にする。 【宝具】嵐神の権能(プルリヤシュ・オーソォル) 1/1 【ランク・種別】A・対軍宝具 【効果】】魔術攻撃時に相手前衛全てに攻撃でき、補正値5を得る。陣地破壊が発生する 【その他】竜種 女 地 秩序 中庸 正確にはイルルヤンカシュの娘 ただし、本人だけでは知名度が低すぎて英霊として呼ばれることはないため父親と共に現界している というか、父親がアホなので手綱を握る役ともいう 乗騎 【クラス】乗騎 【真名】イルルヤンカシュ 【容姿】竜 【HP】25 / 25 【筋力】E:1 【耐久】A:5 【敏捷】A++:7 【魔力】EX:8 【幸運】E:1 【その他】竜 雄 地 秩序 中庸 下のドラゴン
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/2375.html
839 :ヤンデレの娘さん 朱里の巻 part1.5 ◆yepl2GEIow:2011/09/18(日) 23 23 39 ID 2hGF9uFs 「そんなことが…あったんだ」 緋月三日の母親、緋月零日、そう名乗った女性の自宅で、朱里は今まで会った出来事を話していた。 深い理由があった訳ではない。 零日に向かって話した訳ではない。(壁の方を見ながら話をしていた気がする) 「だから……私は終わったの。好きな人に、一番拒絶されたくない人に拒絶されて」 虚ろな瞳で、朱里は言った。 「ふーん」 朱里の話しに何の感慨も無い様子で、零日は言った。 「でも分かんない…な」 「どれが?」 朱里に言わせれば、分からないことだらけだ。 なぜ失敗してしまったのか。 なぜ正樹に拒絶されてしまったのか。 なぜ自分はこんなにも絶望しているのか。 そして、なぜこの女性が自分を保護してくれたのか。 風呂に服までかしてくれた。 もっとも、服は朱里のキャラ付けを真っ向から無視したフリルのついた真っ白なロリータファッションだったが。 普段の快活な振る舞いとのギャップが得も言われぬ味わいのある姿、ではあるが、そもそも彼女の姿に何らかの感想を持つ者はこの場にはいない。 着用している、本人でさえも。 「私に分からないのは、あなたの前提としている…順序」 零日は答えた。 「順序?」 「そ…順序」 左右の人さし指をピッと立て、零日は言った。 「好きになってもらってから…恋人になる。あなたの前提はそこにある…のでしょう?」 零日の言葉に、朱里は頷いた。 「逆…じゃぁ駄目なのかな?」 「逆?」 「そ…う」 そう言って零日は、左右の人差し指を入れ替えるように交差させた。 「『好きになってもらってから…恋人になる』じゃぁなくて、『恋人になってもらってから…好きになってもらう』」 「……え?」 「だから…」 要領を得ない、という顔の朱里に、零日は噛んで含めるように説明する。 「とにかく、その相手の子を手にしてしまえば良いんじゃないかな?誰かに奪われるその前に…ね」 「それって……」 束縛してしまえ、拘束してしまえ、ということだろうか。正樹の意思と無関係に。 戸惑うと同時に、朱里はかつて受けたことのある、あることを思いだした。 陰口。 本人の前ではどれだけ友人を気取っても、本人のいない所では悪し様にこき下ろす。 そこにいなければ、どこにもいないのと同じ、とばかりに徹底的に。 零日の言っているのはその逆、ということかもしれないと朱里は思った。 自分以外、正樹の目の前に好きな相手が他に誰もいなければ、ソイツらはどこにもいないのと同じこと。 ならば、正樹は朱里のことだけを徹底的に見てくれるだろう。 けれど、大丈夫なのだろうか。 「大丈夫…じゃないかな?あなたが好きになった子…だもの。多少の時間はかかっても、あなたの気持をわかってくれるに違いないよ…絶対」 にっこり、と笑う零日の言葉が朱里の心にじわじわと染み込んでいく。 彼女の言葉に、朱里は自分がどれだけ間違っていたのか、そして彼女の言葉がどれだけ正しいか、自覚し、思考し、心身に染み渡って行く。 まるで、甘い毒のように。 840 :ヤンデレの娘さん 朱里の巻 part1.5 ◆yepl2GEIow:2011/09/18(日) 23 24 04 ID 2hGF9uFs 数時間後 「…あれ、お客さんですか?」 零日の娘、三日が帰宅してきた。 「うん、少し前まで居たんだけど…ね」 三日の言葉に零日が応じた。 「…お帰りになられたんですね」 若干人見知り気味の三日はホッとしたように言った。 「正直会わせたかったんだけど…ね」 「…それはちょっと、ご遠慮願いたいです」 そんな三日に対して、零日はクスクスと笑った。 同時刻 「……ウン、ウン。それじゃ、ね」 愛する人の写真に包まれた自室で、朱里は携帯電話の通話を終えた。 「最初の仕込みはこんなモン、か」 話していた相手は『友人』の一人。 もっとも、心を許せる相手とは言えなかったが。 それでも、交友相手として『使える』相手であることは確かだった。 あれから。 零日からのアドバイスをもらった朱里は帰宅後から動き出した。 葉山正樹を手に入れるための策略を実行するために。 今までよりもずっと積極的で、攻撃的な。 まずは、表面的には極々当り前な、何十人といる『友人』たちとの通話。 実際は、策略の為の仕込み。 「シンプルよね、学生って。キホン、学校って言う唯一かつ小さなコミュニティで生きてるんだもの。ソコにほんのすこしだけ手を入れれば―――」 そう言って、朱里は笑みを浮かべた。 今までよりも、ずっと深淵なヤミを宿した瞳で。 虚ろな笑みを。 こうして、俺達の知らないところで物語の歯車は少しずつ狂い始めていた。 深く、静かに。 俺達がソレを自覚するのには、ほんの少し、時間を必要とした。 必要と、してしまった。 俺は―――御神千里は、そのことをいずれ死ぬほど後悔することになる。
https://w.atwiki.jp/nitendo/pages/6445.html
ヤンチャム とは、ポケットモンスターシリーズのキャラクター。 プロフィール 能力値 作品別 ポケットモンスターシリーズ本編 外伝 メディアミックス 関連ポケモン 関連キャラクター コメント プロフィール ヤンチャム 他言語 Pancham(英語) 全国図鑑 0674 セントラルカロス図鑑 091 分類 やんちゃポケモン 高さ 0.6m 重さ 8.0kg 初登場 【ポケットモンスター X・Y】 前のポケモン 【ゴーゴート】 次のポケモン 【ゴロンダ】 敵になめられないようにがんばってにらみつけるが効果は薄い。くわえた葉っぱがトレードマーク。 【ゴロンダ】に進化する。 能力値 ステータス タイプ かくとう タマゴ りくじょうひとがた とくせい かたやぶりてつのこぶし 隠れ特性 きもったま HP 67 とくこう 46 こうげき 82 とくぼう 48 ぼうぎょ 62 すばやさ 43 作品別 ポケットモンスターシリーズ本編 【ポケットモンスター X・Y】 【ポケットモンスター サン・ムーン】 【ポケットモンスター ソード・シールド】 外伝 【ポケモン超不思議のダンジョン】? 【チョボマキ】とともに【ヌメラ】に意地悪をする村の子供として登場。 明らかに『ドラえもん』の配役を意識しており、このポケモンはジャイアンのような立ち位置だった。 メディアミックス 【ポケットモンスター XY(アニメ)】? 11話に野生のものが2匹登場。 それらとは別のこのポケモンが46話以降【セレナ】の手持ちポケモンとして登場。 セレナのこのポケモンはセレナのサングラスを気に入っている。 【ポケットモンスター(2019)】 このポケモンをモチーフにした「ヤンチャムまん」が登場。 【ポケモンパペット劇場 パペモン】? 第1話から登場。 何故か回りに悪タイプのポケモンにいないのにもかかわらず、進化しようとしていた(進化自体は、偶然落ちてたかわらずのいしで止められた)。 関連ポケモン 【ゴロンダ】 関連キャラクター 【セレナ】 コメント 名前 全てのコメントを見る?
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1163.html
501 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 03 23 23 ID ErqliqTC いま凄まじいマッチポンプを見た 502 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/08/06(水) 04 39 45 ID xjZSCBeC はっ!?俺はなにをしているんだ! 食べ終えた瞬間、凄まじい罪悪感が襲い掛かってきた。 そして、また食べてしまった意思の弱い自分に腹が立った。 このメロンパンを食べたせいで、さっきランニングして消費した カロリーをチャラにしてしまうのだ。 いままでの俺の苦労はなんだったんだ… 俺はもう一度メロンパンの袋の裏を確認した… 「565kcal」 間違いない。 あきらかにそこには「565kcal」とある。 どうすればいい… どうすれば… そうだ吐けばいいんだ。 吐けば食べなかったことになる。 俺は手を口に入れ、指をおもいっきりノドの奥に入れた。 「グウゥェエエェ!」 俺はジャ○コのビニール袋にゲロを吐いた… 「うぅう…苦しい。」 と、その時だ、なぜか ゲロから声がした 俺は耳を澄ませた… 「あんたに吐かれるために食べられたんじゃないんだからね」 503 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 10 25 57 ID rucP11Mb 502 どの辺がヤンデレなの? 何でsageないの?? 504 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 11 39 19 ID ErqliqTC セーガー 505 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 13 56 30 ID OAadvCtR べ、別にアナタのことが好きなわけじゃないんだから、 勘違いしたら殺すわよ? え!? グサッ そういう生活 506 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 14 11 14 ID fp129kXN なんか 490見てたら 「そういえば健二ってヤンデレが好きなんだよねー。 やっぱ相手がヤンデレじゃないと付き合う気にならないとか言うの?」 隣の席で話をしていたカップルらしき2人組みの少女が唐突に言い出した。 「確かに付き合うのならばヤンデレに限るが、 ヤンデレがいないのもまた事実。誰かと付き合うってこともないだろう」 少年のほうがどこかさめた声で答える。 どうやらカップルではなく片思いの少女とその思い人の少年だったようだ。 「だったら健二はヤンデレ娘なら付き合っていちゃいちゃする気があるんだよね? それならいい子が一人いるんだけど」 これはまさかこの場で告白する気だろうか? 自分の青春時代を思い出し趣味が悪いと思いつつも ついちらちらと見てしまう自分にあきれつつもドキドキしてしまっている。 「そうか、ならそのいい子とやらはここにつれてきているのか」 「うん、いるよ。健二のためならどんな酷い事でも恥ずかしいことでもできちゃう女の子が」 「そうか。ならばこの喫茶店にいる人すべてにこの出会いの立会人になってもらうとしよう。 さぁ紹介してくれ」 やはりどこか感情がないような少年の言葉を聞いた少女はおもむろに上着を1枚脱ぎ口を開いた。 「 わ た し だ 」 私も含めどういう事態か飲み込めない周りの人々をおいて話は進む。 「お前だったのか。・・・全く気が付かなかったぞ」 「また騙されたわね」 「暇をもてあました」 「ヤンデレカップルの」 「「 遊 び 」」 唐突にこちらを向かれそういわれた私は呆然と口を開けっ放しにすることしかできなかった。 って言うのを思いついたけど書いてて全然ヤンデレじゃないのに気付いて絶望した 507 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 14 19 37 ID ApyHTRdn 100万人のヤンデレ ;; ; ; ; ;; ;;;,. ;; ;; ; ; ; ;;; ;; ;;; ;; ; ; ;; ;; ; ; ; ;;; ;; ;;; vymyvwymyvymyvy、 mVvvMvyvmVvvmvyvmVvv、 rっ━ /⌒ヽ(゚v゚)/⌒ヽ (゚v゚)/⌒ヽ(゚v゚) /^ヽ || (゚щ゚ )/⌒ヽ゚щ゚ ) ( ゚щ゚ ) ( ゚щ゚) |/⌒ヽ | ___( ゚щ゚ )/⌒ヽ __ /⌒ヽ ( ゚щ゚ )/-三-\ ( ゚щ゚ )/-三-\ ( ゚щ゚ ) ___/ (◎ =◎) \___/ (◎= ◎) ___) / \ トェェェイ / \ トェェイ / \ /─三三─ \`ー ´/ ─三三─ \`ー / ─三三─\ / (○)三(○) \/ (○)三(○) \/ (○)三(○) \ | トェェェェェェェェイ) || (トェェェェェェェェイ) || (トェェェェェェェェイ | \ \ェェェェェ/ /-\ \ェェェェェ/ /\ \ェェェェェ/ / ヽ ∪ イ \ ∪ / ヽ ∪ イ | \ / \ / | |_)=|三三三三> |_)=|三三三三> |_)=|三三三 508 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 14 41 00 ID uLJ+62K+ 505 ヤンツンか、一番たちが悪いww 509 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 15 27 46 ID ivkPqeBH 「私の愛妻はヤンデレです」 510 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 15 34 48 ID iH7V6v0f 夏休みなふいんき(なぜかへんかんできな)です 511 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 16 15 05 ID xjZSCBeC 503 今、ウィキでヤンデレを調べてきまし。僕は ヤンデレとツンデレを誤認してたみたいです。 512 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 16 33 52 ID 26zWaw7g 死ね 513 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 19 10 20 ID eoWWDziQ ここまでとは… 514 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 19 13 36 ID H54kXWtP 510 ふんいきって書いてみて。 スッキリすると思うよ。 515 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 19 20 17 ID DXl4y/rc ∧_∧ 514 ( ´・ω・`) ∧_∧ / \ ( )何言ってんだこいつ .__| | .| |_ / ヽ ||\  ̄ ̄ ̄ ̄ / .| | | ||\..∧_∧ (⌒\|__./ ./ ||. ( ) ~\_____ノ| ∧_∧ / ヽ 氏ねよ \| ( ) | ヽ \/ ヽ. オマエ馬鹿だろ | |ヽ、二⌒) / .| | | .| ヽ \∧ 516 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 19 20 20 ID KAz8SXkm 510 ゆとり丸出しだなオイw 517 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 19 21 53 ID 7wFCCnWl 何にでも反応して安価をつけたがるのはやめような 夏だからって思いついたこと何でも書いて良い訳じゃないぞ 518 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 19 35 28 ID iH7V6v0f とりあえず「なぜか変換できない」でぐぐってみるといい 519 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 20 16 49 ID 5WL1fOH7 516 まじで言ってるなら病院に行ったほうがいい 520 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 20 19 31 ID FwaxbPq5 518 Yahoo!「どうしていつも『Google』なの!! アナタは何かあるとすぐに「ググれ、ググれ」って言うよね? ………してやる、殺してやる!あんな女、殺してやるから!!」 521 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 20 20 53 ID 5WL1fOH7 ,.-─ ─-、─-、 , イ)ィ -─ ──- 、ミヽ ノ /,.-‐ #180; `ヾj ii / #923; ,イ// ^ヽj(二フ #180; ̄`ヾ、ノイ{ ノ/,/ミ三ニヲ #180; ゙、ノi! {V /ミ三二,イ , -─ Yソ レ /三二彡イ . ィこラ ; こラ j{ V;;; . ;ヲヾ!V ー #8242; i ー ソ Vニミ( 入 、 r j , #8242; ヾミ、`ゝ ` ー--‐ ゞニ ‐-イ ヽ ヽ - ニニ‐ / | `、 ⌒ ,/ | > ---- r‐ #180; ヽ_ | ヽ _ _ 」 ググレカス [ gugurecus ] (西暦一世紀前半~没年不明) 522 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 20 21 19 ID ErqliqTC そろそろ 「ふいんき(なぜか変換できない)」 「↑雰囲気だろバカ」 「↑ネタをネタと見抜けない人(ry」 の流れは見飽きた 古参にしか通じないネタはみだりに使うべきでない 523 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 20 26 02 ID tCGdMgvF 522 新参の人は知らないのか… 524 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 20 29 56 ID 5WL1fOH7 ふいんき( #8592;なぜか変換できない) そのとうり( #8592;なぜか変換できない) がいしゅつ( #8592;なぜか変換できない) あにじゃ( #8592;なぜか変換できない) ちゅうさじょう( #8592;なぜか変換できない) しゅずつ( #8592;なぜか変換できない) むづかしい( #8592;なぜか変換できない) はづかしい( #8592;なぜか変換できない) はなじ( #8592;なぜか変換できない) しゅつのう( #8592;なぜか変換できない) せきゅう( #8592;なぜか変換できない) すごまじい( #8592;なぜか変換できない) ぜいいん( #8592;なぜか変換できない) げいいん( #8592;なぜか変換できない) ゆういつ( #8592;なぜか変換できない) 加藤わし( #8592;なぜか変換できない) ちぬま( #8592;なぜか変換できない) かぐし( #8592;なぜか変換できない) ごくう( #8592;なぜか変換できない) れんきん( #8592;なぜか変換できない) じゅうちゅうはっく( #8592;なぜか変換できない) げっきょくちゅうしゃじょう( #8592;なぜか変換できない) まんぎょんぼんごう( #8592;なぜか変換できない) せんたっき( #8592;なぜか変換できる) ほんんやく( #8592;なぜか変換できる) ほっぽうりょうど( #8592;なぜか返還されない) 借金( #8592;なぜか返済できない) 名誉( #8592;なぜか返上できない) 童貞( #8592;なぜか卒業できない) 告白( #8592;なぜかされない) 空気( #8592;なぜか読めない) 新潟( #8592;なぜか食料が来ない) 顰蹙( #8592;なぜか読めない) 和田アキ子( #8592;なぜか逆らえない) ブッシュ政権( #8592;なぜか終わらない) とどめなく( #8592;おすぎ限定) 見つめあうと( #8592;素直におしゃべりできない) この手のネタ( #8592;なかなか思い浮かばない) 525 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 21 00 26 ID iH7V6v0f 520 やふーでぐぐれ! を思い出した俺はどうすれば 526 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 22 08 45 ID u+JBMkxr 恥掻きたくなきゃROMってりゃいいのに 527 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 22 10 40 ID Um33Tbvq 32 かかったなアホが!稲妻十字空裂刃! 528 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 22 11 42 ID Um33Tbvq ごめんなさいもう誤爆なんて二度としません 529 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 22 36 08 ID iFE/GwFx 528-529 ヤンデレの名前を間違って呼んだ感じか・・・ 530 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/07(木) 01 41 15 ID ucHBETus どこをどう間違えれば人をサンダークロススプリットアタックなんて呼ぶんだ 531 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/07(木) 02 04 43 ID TVBwPqiJ スレが和んだ気がした 532 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/07(木) 07 28 03 ID ugEkUfmj 稲妻空裂刃でラブレターを渡すんですねわかります。 …デレはともかく、間違いなく病んでるな 533 名前:平和は数え役満の夢を見るか ◆wzYAo8XQT. [sage] 投稿日:2008/08/07(木) 13 05 56 ID yAP5bJLv 「ねえ、私の名前覚えてる?」 学科での飲み会のとき、クジで偶然となりになった女からそう尋ねられた。 「何言ってんだよ、当然覚えているさ」 なぜならコイツは同学科の同級生。覚えてないはずがない。……顔だけならば。 ……正直、俺は人の名前を覚えるということがとても苦手だ。顔だけならば覚えているのだが……ごめん、撤回する。正直言って顔もちょっと似ている人を見ると本人か疑ってしまうこともあるし、逆に本人と偶然すれ違っても、似ている人かと思ってしまうこともあるくらいだ。 しかしここは飲み会の席。似ている人という可能性はないので、そこは勘違いしていないことは確実。 多分近藤か澤田のどちらかだったと思うんだが……どっちかが自信が持てない。正直、ここで間違えたら心証最悪というくらい、俺でも分かる。だって人の名前覚えていないくせに、実際に自分自身が間違うと傷つくもん。 「じゃあ俺の名前覚えてる?」 なので質問返しで対応することにした。俺が相手の名前をはっきりと覚えていないんだから、相手も俺の名前をはっきりと覚えていない可能性は大だからだ。 「水橋くんでしょ?」 平然と返された。ああそうか、普通同学科の人間の名前くらい覚えているもんだもんな……。 しかしここで下がっては俺は危ない橋を渡ることになる。ならば追撃だ。 「下の名前は?」 どうだ! 俺は下の名前なんて自己紹介の時以来言った記憶がない。そして彼女とはアドレスの交換をしていない。つまり彼女が俺の名前を知っている確率はかなり低いだろう! 「晋太郎君だよね? 間違うはずないじゃない」 彼女は微笑みながら澱みなくそう返答した。 バ、バカな! コイツの記憶力は化け物か! 秘策をあっさりと打ち破られたことに俺は驚きを隠しきれない。この学科でアドレスを交換した人間でさえ、俺の名前をフルネームで言える人間は少ないだろう。俺だってこの学科でアドレスを交換した人間の大半は名前をフルネームでは言えない。 「話そらさないでよー。私の名前は?」 あばばばばば。彼女はその質問をスルーしてくれる気はないようだ。しかも俺の前の質問で、フルネームで言わなければならない感が漂っている。 俺は自分でハードルを上げてしまったらしい。せめて苗字! 苗字だけ言えればこの場は丸く収まるはずだ。苗字さえ言えればそれ以上は誤魔化してみせる! どうする? そもそも普通に言ったって二者択一、確率は五割だ。さらに俺の記憶を追加すれば六割くらいにはなる。 つまり元々勝機のほうが大きい賭けだ。大丈夫、これならいける! 俺を誰だと思っているんだ! 神算鬼謀(と言われたい)の水橋様だぞ! やれないはずがない!! 「こ、近藤さん……だよね?」 534 名前:平和は数え役満の夢を見るか ◆wzYAo8XQT. [sage] 投稿日:2008/08/07(木) 13 07 13 ID yAP5bJLv 「……違うよ」 ああああああああああああああああ……あああーああーあーあー。 やってしまった。彼女の表情は一瞬で曇ってしまった。勝率の高い賭けを外すことほど凹むものはない。 「ご、ごめん間違えた……澤田さん……だよね」 もはやフォローにもならないが、一応言っておく。 「……それも違うよ」 ……何だと? 完全に予想外だ。じゃあ俺は最初から勝率六割の賭けをやってると思わされていたがその実、勝率零割の賭けをやらされていたというのか! は……嵌められた! 畜生! よくもやりやがったな! 誰だこんなひどいことをしたのは! ……俺ですよね。 ……オワタ。完全にオワタよ。俺は今後女子のネットワークで「人の名前も覚えられない童貞」として広められ、からかわれていく運命にあるんだ……。俺の大学生活がドブ色か男色以外の色を失ったといっても過言じゃないよ。 「ご、ごめんね……」 もはや弁解の余地もない。こんなことなら事前に、俺は人の名前を覚えられない人間だから、と予防線を貼っておくべきだった。全ては手遅れ。今更言っても何の意味もあるまい。 「……どうして私はあなたの名前を覚えているのに、あなたは私の名前を覚えてくれないのかな」 彼女はうつむいてボソボソとつぶやく。 「すみませんでした……」 俺に用意された選択肢は「謝る」ということのみになってしまった。いや、あやまるという選択肢の中にも、謝り方という選択肢が色々あるんだが。最悪、奥義である「稲妻十字空裂刃土下座」をやらねばならないかもしれん。それは避けたいものだ。 「そうだ! 分かったよ!」 彼女はうつむいていたかと思うと、目を見開いて、笑顔でそう言いながら顔を上げた。 「コンドウとサワダなんていう雌豚がいるカラ水橋君が私の名前を覚えてくれないンだよね! 分かっタよ! 豚は屠殺シナイトネ!!」 その表情は歓喜そのものである。周りが騒がしいので直接相手に聞こえはしないだろうが、彼女は完全に周りが見えていない……いや、見えているのだが「取るに足らないもの」として思考すべきことに入れていないのか? ああ……まいったな。彼女はかなり電波な性格だったようだ。 「よく覚えておきなさい。突然『雌豚は殺さないと!!』みたいなことを言い出す女は、絶対に名前を間違えちゃいけないよ。平和で数え役満できてしまうくらい大変なことだからね」とじっちゃんが言ってたのを思い出す。 当時は麻雀のことなどまったく知らず、その言葉の意味を理解できなかったが、今なら分かる。我々の常識ではありえないことが起こってしまう、そういう意味だったんだね、 じっちゃん。 今俺は平和で数え役満が出来てしまった瞬間を目撃してしまったのかもしれないよ、じっちゃん。 じっちゃんもこれを見たのかな。見たんだろうな。もし俺が生きてこの飲み会を帰れたら、今度どうやって生きて帰ったか教えてよ、じっちゃん。 俺は燃え尽きそうな思考回路で、必死に彼女を止める方策を考える。 「こ、殺しちゃダメだよ!」 こんな普通のことしかいえない自分が情けない。しかしその言葉に反応したのか、天を仰いでいた彼女の首がキリキリと音を立てて俺のほうに向き直った。 彼女はその細い両手を俺に伸ばすと、そのまま俺の顔を固定する。彼女の細腕からは想像もつかない怪力で、だ。彼女はそのまま俺の顔を彼女の顔のすぐ前まで引き寄せた。吐息すら感じられるような距離だ。 「ホントに? なら私の名前を覚えてよ、水橋君。私の名前は住本絵梨。す、み、も、と、え、り。覚えてね、忘れちゃ、ヤダ、よ?」 「は、はい! 覚えます! たとえ記憶喪失になって全ての記憶を喪失したとしても忘れません!」 「ホントに1? 嬉しい!!」 たとえ記憶喪失になって全ての記憶を喪失したとしても忘れません! この言葉が彼女のツボだったのだろうか、彼女――ああ、住本さんね。忘れないようにしないと――、住本さんの顔は笑顔に戻って、そのまま俺に抱きついてきた。周りの視線が痛イヨ。 こうして俺は生き残ることができた、と思った。だがこれは全ての序章に過ぎなかったことを――いや、俺を無視してすでに物語は始まっていたことを、俺は後に知ることとなる。 535 名前: ◆wzYAo8XQT. [sage] 投稿日:2008/08/07(木) 13 07 59 ID yAP5bJLv 529を見てついやってしまった。例のごとく続きません。 536 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/07(木) 13 26 13 ID PRfBlkxv 535 許さん、すぐに続きを(ry 。 土下座と聞いて猛虎落地勢が浮かんだのは俺だけでいい 537 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/07(木) 14 33 35 ID ilNHaone 535 いいねいいねー、さあ、続きやってみよう。 538 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/07(木) 16 54 56 ID +qVQukLk 535 生殺しのプロですね。 536 お前は俺か 539 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/07(木) 18 04 58 ID 7eVgiVIh 535 続きが楽しみすぎ 2年間同じゼミで名前覚えてなくて凄い目で睨まれたのもいい思い出w 540 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/07(木) 22 29 53 ID C0Brlhza 539 印象の薄い人とかだとふっつーに覚えていない事あるな。 541 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/08(金) 00 15 37 ID ihA2yhPf 印象濃くても会話しなければ名前は覚えれないな・・・。 逆に印象薄くても付き合いがあれば普通に覚えてる。 542 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/08(金) 13 21 25 ID 2WoqBjNh ラノベに手を出そうと思うんだが、 ヤンデレスレ的なオススメ作品ってあるだろうか 543 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/08(金) 13 27 57 ID dMJYBrte 魂振の練習曲がいい感じw 544 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/08(金) 15 34 16 ID S3SxivdU 536 あの作品ヤンデレがすぐできそうだよな あ、ヤンデレの温泉とかあっても良い気がww 545 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/08(金) 16 06 39 ID CUXSyCH4 ガイド「あー!病溺泉に落ちてしまた!病溺泉は1500年前に若い男女が(無理)心中したという悲劇 的伝説があるのだよ。以来、そこで溺れた物皆病んだ娘になてしまう呪い的泉!」 546 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/08(金) 17 09 25 ID TV9lg03P 542 ラノベ板にヤンデレスレがあったはずだ あと、嫉妬スレのまとめにもそれ系のラノベのまとめがあったはず 個人的にはタザリア王国物語とロミオの災難をすすめる 547 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/08(金) 17 42 06 ID it7e+kuv 542 俺は「NHKにようこそ!」がおすすめ 文庫本にもなってて安いし… 548 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/08(金) 22 30 02 ID CVja0AfK NHKにようこそ! は好きだが、ヤンデレとは違うんじゃないか? 岬ちゃんだろ? 549 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/08(金) 22 40 37 ID U/YM0KA2 岬ちゃんはヤンデレじゃない ただの痛い子 550 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/08(金) 23 12 41 ID Rt6SRdEE 電波的な彼女 一見ただの病み娘に見せかけたヤンデレがいる 551 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/09(土) 14 10 04 ID mcSUZC9n 9Sのマモン 552 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/09(土) 23 10 12 ID m8DN5vAC 俺がヤンデレだ 553 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/10(日) 17 59 08 ID RTqtxKtP 546 ロミオは嫉妬ドロドロだけど病んではないと思うけど… 554 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/10(日) 19 28 51 ID 760Hrc/n 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 555 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/10(日) 19 45 46 ID ooEOGmtp みーまーはヤンデルです。決してヤンデレではありません 556 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/10(日) 20 33 25 ID cua+zt+S 542 とりあえず夏厨の言うことかそうじゃないかを判断して買うようにしろよ 557 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/10(日) 21 41 48 ID Bw9/5OUU クビシメロマンチストのあの娘 ヤンデレに一番必要なものは如何に周囲にバレないかって事だと思う 誰にも分らないようにこっそりと裏工作を進める子が好きな俺は異端ですか? 558 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/10(日) 22 17 37 ID RBAzsAv7 殺×愛(きるらぶ)がお勧めだな ちなみにタイトルから想像できるような内容ではないので 559 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/10(日) 22 28 48 ID ooEOGmtp ヤンデレに必要なのは一途な愛だけだ 560 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/10(日) 22 53 49 ID VE2j51AO そろそろ裸で正座するか… 561 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 00 13 26 ID uyHkpMhS 559 ヘタレな彼氏or泥棒猫がいないとただの純愛になりそうだな 562 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 00 14 12 ID emmm35qj ぶっちゃけそうだろw 563 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 00 16 20 ID emXj+Mwo 彼女の心の中は完全にヤンデレなのに、はたから見るとただの初々しい関係ってのもなかなか乙なものではないか 564 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 00 34 20 ID T/LXiCqo 彼女が怨敵を排除するシーンをカットすれば純愛じゃね? 565 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 03 35 48 ID 7G/5DqFT ヤンデレって彼氏を信用しきれてないよなあ。 なんかそこらへんの葛藤がちと男がかわいそうだけど。 566 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 05 41 48 ID OgH3gnuD 彼氏を信用しきっているヤンデレなんぞいないぜ 信用してたら他の女共が彼氏に言い寄っても安心していられると思うなあ 仮に仮に心配しても、ある程度信用してるから彼氏に言及するだけで拘束とか排除とかにはならないんだぜ 567 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 09 06 19 ID XVJMBMx6 565-566 それはメンヘラだろ ヤンデレ娘たちには彼女らなりの信じ方があるのさ 568 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 12 14 09 ID BpKyYSiI 二次元にも三次元にも信用しきってるなんてあるわけねえだろ、バカじゃねえのか 569 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 16 04 56 ID ZSViHp4T 568 現実はともかく創作の世界にはあると思うぞ・・・ 570 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 16 21 22 ID VRcN91L0 彼の事を理解して信用するからこそ 彼が浮気をしてしまうのもわかってしまうんだよ 571 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 16 41 05 ID X0xOmAlf 某ゲームの理屈によると、 「兄様は私を愛しているの。兄様が愛するのは私だけなの。 でも兄様は優しいから、捨て犬がいたら拾ってあげる人だから。 あの女たちはそれにつけこんで兄様を不幸にしようとしているのよ。 私が助けてあげないと。兄様の優しさを利用する魔女たちは、私が退治してあげているの」 572 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 16 43 33 ID 1a4M4dKL こんな事言う女の子に好かれてみたい 573 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 16 55 30 ID xdEdx2BB 自分が作った人造人間が実はヤンデレだったって夢を見た。 574 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 16 57 04 ID fVT+ng+8 むしろヤンデレが愛する人造人間を作る 575 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 17 02 39 ID X0xOmAlf それなんて姉さん? 576 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 19 05 30 ID KyXc7MVW ヤンデレが愛する人造人間ってなんか違うような… 愛する男を調教するとかなら完全に同意することができるけど、ヤンデレは0から作り上げていくというわけではなく、『造り上げていく』の気がする。 あとDoCoMo規制解除オメデト 577 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2008/08/11(月) 20 30 38 ID nE6xJSOe いない君といる誰か、A-2ルートの分岐(選択肢:この場は逃げる)投下します 随分間があいてごめんなさい 578 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2008/08/11(月) 20 31 47 ID nE6xJSOe ――何も悩む必要はなかった。 考えるまでもないことだ。校舎の前で、図書室ではなく屋上へと進むことを選んだ時点です でに答えは出ているのだ。僕はここに、戦いにきたのでも殺しにきたのでもない。アリスなん てものと対決するためにやってきたヒーローでもない。 姉さんの仇を――取りにきた、わけでもないのだ。 選んでしまった。 僕を必要として、最後には必要としなかった姉さんではなく。 僕を守るといった、彼女を。 彼女とともに進むと、そう決めたんだ―― 「如月更紗ぁ!」 マッド・ハンターではなく。 如月更紗と、そう名前を叫んだ。裁罪のアリスと斬り合っていた如月更紗は、余裕綽々に僕 へと振り返る。見ずとも振るう鋏がアリスの傘を打ち払う。まるで、名前を呼ばれただけで力 がわいたかのように。けれどそれも、長くは続かないだろう。このまま斬り結び続ければ、ア リスに押されるのは僕の目にも明らかだった。 だから。 僕は叫ぶ。如月更紗の黒い黒い瞳から目をそらすことなく。彼女も目をそらさない。じっと、 僕の瞳を覗き返してくる。僕の言葉を待っている。一瞬にも満たない間、その瞳に様々なこと を思い出す。屋上で鋏を突き付けられたときの真摯な瞳を。今夜同じ屋上で、僕が現れたとき に見せた、驚きの中にあった僅かな安堵を。 最後に。 教室の隅。窓際の席で、どこか遠くを眺めている、まだ名前も覚えていなかった黒い瞳を思 い出して。 僕は、叫んだ―― 「――来いッ!」 彼女は、拒まなかった。何を問うこともためらうこともなく、即座に反応した。 「えぇ、ええ、ええ!」 にやにやとした笑みを浮かべながら、如月更紗は踵を返して駆けてくる。バック・ステップ ですらない。完全にアリスに無防備な背中を向けて、全速力で僕の元へと駆け寄ってくる。彼 女たちにとっては死の象徴である『アリス』に背を向けて、僕に信頼を委ねて。 それが――少しだけ、嬉しかった。 579 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2008/08/11(月) 20 33 12 ID nE6xJSOe 「――兎は死んだんだよ!」 魔術短剣を、アリスめがけて投げつけた。 姉さんの形見である魔術短剣を、僕は手放した。 当たるとも当たらないとも思わなかった。身体はごく自然に動いた。魔術短剣の偏った重心 のせいか、刃を前にして真っ直ぐにアリスへと飛来する。如月更紗の頬、すぐ横を通りぬけて 後ろへ――アリスの胸元へと吸い込まれるように魔術短剣は飛んだ。アリスの表情は変わらな い。当然のように魔術短剣は打ち落とされる。 そう。 如月更紗に振り下ろすべく傘を振り上げていた以上、不意の一撃をその傘で防がざるを得な いのだ。動きが一瞬だけ止まる。足がわずかに鈍る。 その一瞬で十分だった。全力疾走する如月更紗はアリスの間合いから抜け出し、弾かれた魔 術短剣は屋上を転がり、僕はそれを拾いにいくことなく、 校舎の内へと続く扉を開けた。 そして、僕は。 手を指しのばす。 彼女へと。 ・・・ ・・ 「行くぞ、更紗!」 そう名前だけを呼んで――名前を呼ばれた更紗は、その意味がわかっているのかいないのか、 嬉しそうに笑った。ああ、わかっているのだろう。その、にやにや笑いではなく、満面の笑み とも言っていいようなそれは、僕の心境の変化をすべて見通している笑いだ。僕が選んでしま ったことに気づいている目だ。 ……照れくささに顔をそむけたくなる。 そんな余裕は一切ない。僕は顔をそむけなかったし、更紗は目をそらさなかった。お互い見 つめあったままに、駆けてくる更紗は、鋏を握るその手を僕へと差し出してきた――危ないな こいつ! なんて突っ込む暇もなく、鋏ごとその手を握り、僕は一気に引き寄せるようにして、 屋上から校舎の内側へと転がりこんだ。 同時に扉を力いっぱいに閉める。重い鉄の扉が、迫りくるアリスの前で音を立てて閉まり切 る。鍵なんてない――だから僕は、胸の内に更紗を抱きよせたまま、力の限りにノブを抑え混 んだ。 勝算はあった。 力比べで勝つ自信、ではない。扉を無理やりこじ開けるような、物語的でない方法をアリス はとらないだろうという勝算だ。狼と七匹の子ヤギで、狼は無理やり扉をあけはしなかった ――そんな計算ともつかないようなあやふやな予感だ。 願望とすらいっていい。 わずかに、祈った。 何に祈ったのかは――自分でも、よくわからなかったけれど。 580 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2008/08/11(月) 20 34 28 ID nE6xJSOe 祈りはどこかの誰かに届いたらしい。あるいは誰にも届かなかったからこそ、か? 扉のノブは回らなかった。一切の力をかけてくることなく、無駄な行為をすべて省くように、 アリスは扉を破ろうとはしなかった。 一瞬でももたらされた静寂に安堵する。さて、どうす―― 「えい」 る、と思う暇もなかった。どこからともなく鍵を取り出した更紗が、僕の抑えるノブに手を 伸ばし、その手に持った鍵を鍵穴に突っ込んだ。 がちゃん、と間の抜けた音がした。 間の抜けた音がして……屋上への扉は、完全に閉ざされた。 鍵を、かけられた。 「……………………」 「どうしたんだいどうしたのよ冬継くん?」 「……鍵」 「んんんんん?」 「鍵、なんで持ってるんだ?」 いや――聞くまでもなくろくでもない理由で持っているのはわかってる。職員室から盗んで きたとか職員室から奪ってきたとか職員室からギってきたとか、そういう犯罪めいた答えが返 ってくるに決まっている。そういえば初めてあったときもこいつは名目上は立ち入り禁止にな っている屋上に容赦なく入ってきていたっけ…… 屋上は立ち入り禁止。 にみせかけて、実は鍵がかかっていなかったりする。立ち入り禁止なだけで、立って入るこ とはできるのだ。場所が不便なのと知名度が低いのと危ないのと殺風景なのが重なってるので 誰もこないだけで、一部の生徒は屋上に出られることを知っている。出ても何もないため、わ ざわざ校舎のてっぺんまできて屋上に出ようとはしないけど。 そして、そういった一部の生徒は知っている。屋上には鍵がかかっていないことを。屋上の 鍵穴は両鍵穴式で、どちらかからつまみで開閉するタイプではないのだ。それが屋上にエスケ イプする奴が少ない理由、つまり完全な密室にできないということなんだ、けど…… この女、あっさり密室にしやがった。 このままノブを抑えているしかないんだろうかとか、アリスが根をあげるまで力比べをする しかないとか、僕が抑えているうちに更紗が机を持ってきてバリケードを作るべきかとか、そ ういった諸々の悩み事を、ただの一動作で無意味にされた。 …………。 帰りたい。 ぐったりと疲れ果てる僕に対し、更紗は喜々とした笑顔のまま――そうだ、更紗はさっきか ら、にやにや笑いじゃなくて、本当にうれしそうな笑顔を浮かべている。まるで年相応の少女 みたいだ。 そんな笑顔を浮かべたままに、更紗は言った。 「冬継くんはピッキングルーツというものを知らないのかしら?」 「泥棒の起源なんて知るか!」 「この学校には代々狂気倶楽部のメンバーがいて、屋上の鍵は受け継がれているのよ」 「そんなどっかのエロゲみたいなツールがあってたまるか!」 ああ……でもそういえば僕の姉さんもこの学校で狂気倶楽部のメンバーで、五月兎とやらも 多分この学校の人間なのだから、他にいたって不自然はないのか。先輩、同級生、後輩。日常 に紛れているだけで、日常に紛れている時には気付かないだけで、そこら中に異質な奴はいる かもしれない、と。 気付かないだけで。 あるいは、気づいてしまった誰かが、変質してしまうだけで。 ……まるでホラーだ。 姐さんが飛び降りたせいで、〝向こう側〟へいってしまった人が、僕のような誰かが、いる かもしれない―― 581 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2008/08/11(月) 20 35 41 ID nE6xJSOe 「理科室と保健室はマスターキィが手に入らなかったから、合鍵が伝承されているわ」 「他にもあったのか!?」 というかこれやっぱりマスターキィかよ! 「どうして私があの日保健室に入ってこられたと思っていたのかしらね」 「保健室は日常的に空いてるだろうが! むしろ僕はあれが誰かに見られてないかを心配して るんだよ実は!」 あんな光景見られていたら、狂気倶楽部と関係なく二度と学校に来られなくなってしまう。 それ以前に、人として大切な何かを失ってしまう気がする…… 「ともかく、よ」 咳払いをするような動作をして、更紗は右手をくるりと回転させた。魔法のように、その手 からは鍵が消え失せている。恐らくはポケットの中にしまったんだろうが……ほれぼれするく らいの器用さだ。この細い指で、あの分厚い鋏を繰っているのだと、間近で目にしてもにわか には信じることができない。 鋏。 空いた右手で、更紗は左手で抱え持つようにしていた鋏を手にとった。右手に大鋏、左手に 仕込み杖。完全武装スタイル。着替えるときに置いてきた制服とトランクケースだけはさすが に持ってくる暇もなかったため屋上に置きっぱなしだ。身軽といえば身軽。 それ以上に僕の方が身軽だった。なにせ、唯一の武器といってよかった魔術短剣――姉さん の遺品を、アリスに向かって投げつけたのだから。牽制のため、更紗を逃がすために必要な時 間を稼ぐためだったとはいえ、これで僕はめでたく役立たずとなったわけだ。 僕の視線から同じことを考えたのだろう。更紗は僕の何も持たない両手を見て、 「綺麗な手ね。斬り落としたくなるわ」 「お前は殺人鬼か」 「殺人鬼よ。人を殺したことは、ないけれど――」 そう言って更紗は、その鋏と杖を持つ両手で、人を殺すことのできる手で、人を殺したかも しれない手で、人の首を跳ねるその両の手で―― そっと、 包み込むように、僕の手を包みこんだ。 冷たかった。 信じられないくらいに冷たかった。 信じたくないくらいに冷たかった。 こいつは生きてなんかなくて、最初から死んでるんじゃないのかと――死に続けているんじ ゃないかと、そう思ってしまうほどに、冷たかった。 「……心は暖かいんだろうな?」 心に僅かに浮かんだ恐怖を振り払うように、僕はそんな軽口をたたきながら更紗の全身を舐 めるように見た。僕が気付いていないだけで、どこかに怪我をしていて、血が流れ続けて本当 に死にかけているような気がしたのだ。 けれど、どこにも怪我はなく、傷もなく、流れる血の紅はない。 「そうね――」 全身を舐めるように見終えた僕と、そんな僕を見上げた更紗の目があう。 彼女は、 僕の手を、包み込んだまま。 582 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2008/08/11(月) 20 37 03 ID nE6xJSOe 「――――――」 無言でその手をひょいとつまみ上げて、指をぱくりと咥えた。 「!?」 ぬるっとした。 ぬるっとして――それから、手とは比べモノにならないくらいに熱かった。視覚よりも一瞬 遅れて、その熱さとぬめりで指を咥えられたのだと理解する。 こいつは何を、とは思わなかった。 こいつが突拍子もないことをするのは今更始まったことではなく、思い返せば初対面からそ んなことの繰り返しであって、やれやれ仕方ないな更紗は――なんて冷静に考える余裕はもち ろんなかった。咥えると同時に指に絡みつく舌と唾液の感触が、ぞくぞくと背筋に走ったから だ。指を三本ほど咥えられているだけなのに、全身を捕食されているような気分になる。 がくがくと、足が震え、腰が砕けそうだった。 そして、 「んー」 それを見越したように、ほれぼれするような足払いが僕に向かって飛んできた。飛ばしたの はもちろん目の前に立つ更紗であり、彼女は僕を押し倒すと同時に拘束するように馬乗りにな る。背中が屋上へと鉄扉にぶつかって音をたて、それ以上後ろに下がることができない。 嫌にやるような手際の良さだった。 下腹部に馬乗りになり、鋏と杖を持ったまま人の指をくわえるタキシード姿の男装女(クラ スメイト)に向かって、僕は言う。 「……何がしたいんだ?」 心の底からの疑問だった。 魂の奥底からの本心に、更紗は薄く唇を開き、僕の指からわずかに舌を離して、聴きづらい 言葉で告げた。 「いえ、せっかく二人きりになったから」 「時と場合と状況を選べお前は!」 「プロポーズの言葉が嬉しかったから、ではダメかしら?」 「………………」 …………。 頬を赤く染めて、まるで照れたようにそんなことを言われた。 …………。 …………いや、まあ。 いったいどのくらい更紗が理解しているのか知らないが、名前だけで呼ぶということは、僕 としてはそういう意味合いがあるわけで、特別な存在だと認めるようなものであって、確かに 飛躍して考えればプロポーズといえなくもないけれど。 飛躍しすぎだ、いくらなんでも。 第一そこまで理解してるのかお前は。 そう突っ込みたかったが、突っ込むよりはやく、更紗は僕の手を離し――自由になった手で 、僕の肩を押さえつけるようにした。そうして身体を、唇を寄せてくる。傍から見たら、男色 強姦魔に見えたことだろう。 当然のように僕は抵抗した。 「…………?」 両肩を押さえ返して抵抗する僕を、更紗は不思議そうな眼で見る。 どうして不思議そうな眼をするのかが不思議でたまらない。 583 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2008/08/11(月) 20 37 56 ID nE6xJSOe 「更紗。今がどういう状況か言ってみろ」 「真夜中の学校で二人っきりね」 「間違ってはないけどさ……」 間違ってはないけど、何かが違う気がする。 「それに今思い出したけど、お前ものすごいキスがヘタクソだっただろうが。歯茎から血を流 しながらクライマックスなんて嫌だぞ」 「安心していいわ冬継くん。あれから練習したのよ」 「一人でか?」 「いえ、寝ている間に冬継くんで」 「僕の純潔を今すぐ返せ!!」 別に純血じゃないけど、精神的にレイプされた気分だった。 なおも馬乗りになって押し倒そうとしてくる如月更紗の身体を、僕は必至で押しとどめる。 もういっそ流されちゃってもいいかな、と一瞬ばかり思ったことは、自分でも否定できなかっ たけれど。 「……大体、こんなことしてる場合じゃないだろ」 「邪魔ものはどこにもないわよ?」 「すぐそこにいるだろ! 扉一枚向こうに!」 正直なところ、裁罪のアリスがピッキング技術を持っていても僕は驚かない。ドアノブを力 づくで破壊するような驚きはするけど……あくまでも狂気倶楽部は日常の中の非日常であって 、映画のようなショットガンが出てこないのが不幸中の幸いだった。もしアリスがそういった 武器を持っていれば、それこそ映画のようにドアノブを破壊して出てきただろう。超常ホラー モノなら、扉を素手で突き破ってつかまれるシーンだ。 生憎とアリスはそこまで化け物ではないらしい――異常、異端だとしても、それはあくまで も人類の内にあるからこその端、常と異なるものであって、完全にファンタジーやメルヘンの 世界の住人じゃない。 勝機は、たぶん、そこにある。 勝ち残る――生き残るための術は。 「……更紗」 扉の向こうから何も物音が聞こえてこないことを確かめながら、僕は間近にいる更紗の顔を 覗き込む。ヘソの上に腰を乗せるようにしてそこにいる彼女の体は、やっぱり、信じられない ほどに軽かった。 黒い瞳は、揺れていなかった。 全く揺れることなく――僕を覗き返していた。 僕は。 僕は――その瞳から、目をそらすことなく。 □最終選択肢 ・どこかへ逃げよう、と決めた。 ・日常へ戻ろう、と決めた。 584 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2008/08/11(月) 20 40 57 ID nE6xJSOe 以上、投下終了です。 最後のはこのルート最終選択肢で、両方とも書きます 片方が残り一話でバッドエンド、もう片方が残り二話で正規エンドです。 合計三話で、A-2は完全に終了。長くなって申し訳ないです 585 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 20 44 43 ID 0cAmSu2j GJでした。続き期待 586 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 21 01 40 ID 10KbAbv7 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! 587 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 21 10 12 ID KyXc7MVW おぉ!なつかしい!ついに帰ってきた!投下GJです。更紗ルートが完結したら、次は神無ルート期待してます。 とりあえず帰ってきてマジでwktkとまんねぇwww 588 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 21 22 09 ID m9E/3AZJ GJ!GJ! 589 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/08/11(月) 21 49 25 ID MR6UUV6d ヤンデレ家族はまだかな? 590 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 22 22 24 ID Gb2EIJX0 584 お久 更紗に会えて嬉しい、ってかこの時を待ってたぜ! 再開していきなりの更紗と冬継君のデレっぷりに激しく萌え、ずっとニヤニヤして読んでた。 591 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 23 13 54 ID 5R/WZOiH うおー久しぶりGJ! 592 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/11(月) 23 23 59 ID 8Mk6u2H/ GJ! お久しぶりですね~ しかし、此処まできてまだBADENDの可能性が残ってるとはwww 593 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/12(火) 00 17 50 ID l7YwKRkg お久しぶりですぅおおお _ ∩ ( ゚∀゚)彡更紗!更紗! ⊂彡 ↓シュール系投下します。ごめんなさい 594 名前:月と花束[sage] 投稿日:2008/08/12(火) 00 21 00 ID l7YwKRkg 月が笑ってる。 私は花束を抱えて歩く。 ごめんね愛しい人。昼間は寂しい思いをさせて。 でも仕方なかったの。 私はあの子を嫌いになれないし、 私はあなたを諦められないから、 こうするしかなかったの。 墓碑の前に花束を置いた。今日は色とりどりのガーベラの花。 赤、黄、橙、桃、茶、こぼれるような色たち。 「今日はカラフルにしたの」 私はあなたに話しかける。 静かな虚空に言葉が浮かぶ。 暗い空気が振動する。黒い大気が共鳴する。 「あなたの笑顔を思い出してたら、すごく楽しい気持ちになったから」 にっこり微笑んで空を見上げた。 月は静かに白く輝いている。 595 名前:月と花束[sage] 投稿日:2008/08/12(火) 00 23 48 ID l7YwKRkg 「あの子は羨ましいわ。月より白い肌をしていて」 今日見た陶器のような肌を思い出す。 指先で触れても白い肌。 本当に陶器であるかのような頬に触れた時に刺さってきた視線。 全てをそのまま停止させ、そのまま死をもたらせるかのような視線を受けて私は中学生のように頬を染める。 脊髄を這い上がってくる快感と幸福。 「あの子の視線は本当に美しいのよ。どう?羨ましい?」 墓碑に手を触れた。 あの子の頬より冷たく硬い石の墓碑。 「違うわよね」 だってあなたは私を好きなのだから。 指を滑らせて深く笑う。 にっこり、にぃいっ 指先からあなたの愛が伝わってくる。 諦めなくて良かった。 今こうやってあなたは私だけのものだもの。 596 名前:月と花束[sage] 投稿日:2008/08/12(火) 00 28 32 ID l7YwKRkg 「愛してるわ。あなたは私で私はあなた」 暖かい血と、弾力のある肉と、全て私のもの。 刃先があなたに入った時の快感と幸福は忘れ得ない。 「愛してるわ。あなたもあの子も。私のものよ」 言葉は夜空に高く舞い上がり月に届く。 私は月光を指に絡めてあなたとあの子を手にしている喜びを噛み締めた。 597 名前: ◆5PfWpKIZI. [sage] 投稿日:2008/08/12(火) 00 30 02 ID l7YwKRkg 終わりです短くてごめんなさい いっぱいごめんなさい 598 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/12(火) 01 00 42 ID VTUZQ2FJ 597 GJ! とてもよかった。また書いて下さい 599 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/12(火) 02 10 51 ID JpZ8GpOl まぁよく短い文で病んでるものを表現出来てること… 597…恐ろしい子! というわけで今後も頑張ってください。GJ! 600 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/12(火) 03 55 06 ID cKZyVUTH やーい!お前の母ちゃんコケティッシュ! 601 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/12(火) 23 49 48 ID bUT7Vvtl この夏季休業中にやっとくべきだっていうお勧めのエロゲとか何かある? ちなみに、最近やったエロゲは↓こんな感じ ・Fate/Stay night ・Fate/hollow ataraxia グランドルートヒロインの桜は 危険地帯に特攻する主人公を心配して足を折ってでも監禁したいとか考え出すし 主人公が姉とちょっとでもいちゃつきだすと露骨に顔を歪めたりするし メチャクチャ萌える ただ、その根底には自分を捨てて幸せに暮らしていた姉に対する鬱屈した感情や アンリマユから零れ出した呪いに影響されてた部分があるのがちょっとモニョる ここの部分がある意味惜しい…… つか、素養を持った者に魔術の加護がない場合のデメリットを憂慮して養子に出された事や 実の姉が幼少期から肉体的にも精神的にもきつい生活を送っていた事を知らされてたら 例え養子に入った先で性的虐待を受け続けていてもあそこまで主人公に依存しなかったんだろうなぁ 蟲爺さんも桜は心の殻に閉じこもってて精神的に壊せなかったとか言ってるし ファンディスクでは完全にネタキャラになってるのも痛い ロンドン編の姉の方がまだ 「わたしの衛宮くんに傷をつけたら、何処に逃げ込もうが追いかけて殺すわよ?」 「わたしが、問答無用で、他の誰よりも、彼を幸せにしてあげるのよ」 とか言っててニヨニヨできた ・タユタマ 物心ついた時から両想いであり続けることに疑問を抱いて主人公と距離を取ったのに 三年後にはなんとなく友人として復縁 なあなあの関係を続けていた所に現れたメインヒロインを主人公の前から排除しようと わめき散らす・主人公に暴行を働く 物語が進むと敵に協力してメインヒロインが行動不能になるような不意打ちを食らわし なぜそんな事をしたのかと聞かれれば、メインヒロインの主張に疑問を持ったから、と…… 何だこのスイーツ野郎! ヤンデレ説が上がってるけれど、俺は認めねぇぞコンチキショウ!! ・るいは智を呼ぶ 幸子が恵を守ろうと他のメンバーに即死レベルの過剰な警告を与えたり 主人公の姉を刺し殺してしまったシーンがややそれっぽい ただ、それが愛情からなのか恩義からなのか不明だし 両キャラが同性というのも難点 602 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/13(水) 01 17 21 ID L4t/Zw0n エロゲ板でやれゴミ 603 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/08/13(水) 01 49 34 ID sTZ3MTYB まあまあ、そう言わずに 604 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/13(水) 02 17 17 ID EuuQCUma ――――ゴミ、だと? つか、いい歳して葱板なんかに書き込めるかよ 605 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/13(水) 02 49 19 ID eRNYDEA5 まぁでもこっちで聞くよりまともな意見もらえると思うから行きなよ 606 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/13(水) 03 04 12 ID mY3xLLdX いい歳にならないとBBSPINKって書き込めなくね? 607 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/13(水) 03 58 36 ID +vY02gCR 夏休みだから仕方ないのです 608 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/13(水) 05 04 02 ID Lcwo5YXm 601 ヤンデレヒロインが出てくるゲームをやり込んでいた男が最終的に引きずり込まれる つー話が頭に浮かんだ。 609 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/13(水) 07 57 29 ID J01q44uf この時期っつーのが夏休み臭を漂わせているような気が 社会人もそろそろ夏期休暇ではあるが 610 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/13(水) 23 47 32 ID Xx0IaWhx まさか、いない君の続きが来るとは・・・。 どれくらい間が空いてたんでしたっけ。 611 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/08/14(木) 00 32 43 ID Pmgqp2b6 608 ヤンデレ貞子みたいだなwww 612 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 00 53 49 ID HViKsVic sageろカス 613 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 02 00 35 ID f0WaExXn 610 最後が2007年の秋頃だったと思う 614 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/08/14(木) 06 50 30 ID Vlhiyi/V そろそろヤンドジこないかな? 615 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 12 15 51 ID 1Nt1ra8d ぽけもん黒マダー? 616 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 16 55 45 ID RNQvFnTU 615まぁまて。あれは忘れた時にやってくる良作だ。辛抱するんだ。でもこの間のいない君はマジでびびったなw 617 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 20 36 37 ID Vfh1JFp6 催促してる暇有ったらなにか書いてみると良いよ 別にうpしなくても良いけど 618 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/08/14(木) 21 06 04 ID wxmbC8WE お姉ちゃんは妹を愛してるの続き読みてぇな とふと思った 619 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 21 14 04 ID MGldrcHZ sageない奴が増えたなぁ 620 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 21 58 11 ID UL1KA8rJ 夏だからね、仕方ないね 621 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 22 19 41 ID WjtD2Nz9 携帯でも専ブラだと最初からsage付くよな…… まさか、直に見てるのか? 622 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 22 28 43 ID 3nkzmeH0 IEじゃね? 623 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 22 31 02 ID RNQvFnTU PSPじゃね? 624 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 22 37 53 ID bkjXdAjs 2ch初めての頃はIEだったな 625 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 22 40 45 ID +UP3Mnxy かちゅを影で延命してたけどもう終わりだろ 626 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 23 42 16 ID AEDKb7QJ パソコンの専ブラだとsageが標準じゃないのもあるぞ 627 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 23 54 08 ID Vfh1JFp6 ヤンデレからずれてるぞ、sageを知らん奴なんてスルーでいいだろ いやまてよ、自我をもったヤンデレPCなら・・・いけるよな? 628 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 23 57 00 ID Vfh1JFp6 sageを知らん奴なんてスルーで良いだろ いやまてよ、ここから自我を持ったヤンデレPCの話に繋げれば・・・ 629 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/15(金) 00 00 09 ID rodPnx1D すまん、頼むから俺をスルーしてくれ あわよくばヤンデレPC書いてくれ 630 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/15(金) 00 00 57 ID bkjXdAjs も、落ち着け! もちけつんだ!! /∧_/∧ /∧_/∧ オロオロ ((´´ДД``;;)) ((;;´´ДД``)) オロオロ // \\ // \\ オロオロ ⊂⊂(( ヽノヽノつつ ⊂⊂ヽ// )) つつ オロオロ しし((_)) ((_))JJ 631 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/15(金) 01 08 10 ID NsWJPwkb あsage汁 632 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/15(金) 18 37 37 ID 6uzUJ4zH SF風味な小説を書こうとしたが3行で挫折したのでいっそのこと3行でおわらせてみた 彼女に家族や友人を皆殺しにされた主人公は罪の意識の耐えかね宇宙移民船に乗船する。 逃げられたことに安堵するもこのことを察知していた彼女は他の乗組員はすべて宇宙に放り出してしまう。 ひたすら宇宙を進み続ける船には二人だけが残された「もう、二人っきりね」「そうだな、うれしいよ」 HAPPYEND 633 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/15(金) 20 41 53 ID oU6btp/+ 投げやり過ぎて吹いたからGJを送ろう 634 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/15(金) 20 48 02 ID JL+//u04 632のセンスに触発されたので、俺もプロットを書いてみよう。 目の前の女「ずっと一緒だよ」 END 635 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/15(金) 21 59 19 ID ppBJw7VL 保管庫にヤンデレ喫茶のSS無いなー。 久しぶり読もうと見たら無くてびっくりした。 636 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/15(金) 22 33 18 ID SNsBSXkY 7月25日に発売された「やみツキ!」っていうゲームやった人いる?ヤンデレにスポットを当てた作品なんだが。 637 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/15(金) 23 06 31 ID pGqUy/vn 636 ヤンデレになるのは 各キャラの√のBADエンドだけ。 普通に嫉妬深かったり エロかったりするだけでヤンデレ率は非常に少ない 638 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/15(金) 23 15 01 ID iZd+8Qhg メインヒロインのBADは淫乱化するしNTRっぽい TRUEはヤンデレじゃないしではっきり言って看板詐欺 ヤンデレ期待してるなら買わなくていいレベル 639 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/15(金) 23 17 54 ID Szh7rJI4 ヤンデレっ子の顔に傷がついた ↓ もう男くんの前に出られないと引きこもり ↓ 男はヤンデレを笑わせるために自分の顔に傷をつける ↓ ヤンデレがそれを受け入れてくれてハッピーエンド 640 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/15(金) 23 27 37 ID ylMWTS7p 638 カガリはこうなるを嫌だって泣いているんだぞ!! 君はそうやって、カガリのせいにして、何でも撃ってしまうのか!! 641 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/16(土) 01 57 49 ID /GEnX3+l 634のプロットから妄想してみた 「ずっと一緒だよ」 目の前の女が睦言のようにそう囁いた。 「そうだな」 真摯に見つめてくる女に視線を返しながら言った。 そうこれで彼女にとっての障害はすべて排除された。 これでハッピーエンドなのだ、あとは幸せなエピローグを迎えるだけと、彼女はそう感じてるのだろうか。 もうすでに俺達を追う者も知る者もだれもいないのだ。 そんな感傷に一人浸っていると。 「帰ろっか私たちの家に」 彼女はそう言い俺の腕を引っ張ってくる。 「そうだな」 これから俺達はひどく幸せな生活を二人だけで過ごすのだろう。 それは甘美で、排他的で、蠱惑的で、堕落的なのだろう。 なぜならもうどんなことがあろうとも俺は目の前の女から離れられないのだから。 642 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/16(土) 02 20 01 ID cfZYazRK 641 綺麗にまとまっている!すごい! 643 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/16(土) 17 19 19 ID Sn4sEuCh ていうか●●デレを売りにするゲームって大抵ハズレな気がする 644 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/16(土) 17 56 18 ID 6JJon3Fe 643 つよきすのことかァーーーーッ! 645 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/16(土) 18 02 22 ID AGABocyS フカヒレは大成功だったけどな 646 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/16(土) 18 11 35 ID yXC+hKLn ツンデレゲーとしては微妙だったが、ラブコメとしては大成功だな 647 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/16(土) 21 24 40 ID Suda74e4 誰かヤンデレだらけの格ゲー作らないかな? 幼なじみ、妹はもちろん色んな種類のヤンデレが一人の男を巡って殺しあう そしてラスボスは男に取りついていたヤンデレ女神(首謀者) 「皆が殺しあう姿、なかなか楽しかったのう」 「私の愛はあなたより強い! それを証明してみせるわ!」 648 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/16(土) 21 35 30 ID FnQSkfsb ツンデレなんて置いといてヤンデレss書いた方がましってことだろ 649 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/16(土) 21 53 33 ID aO4uxt0N 647 このまえの病み鍋でヤンデレ格ゲーでてたな 体験版だったけど 650 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/16(土) 22 06 28 ID gvxWOfqs ヤンデレを格闘に繋げようとするのがまず間違い ヤンデレ=殺人ではない。むしろ、ヤンデレ=監禁の方がしっくりくる 651 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/16(土) 22 11 33 ID aO4uxt0N 主人公がヤンデレの監禁調教ゲーを作ればいいんですね、わかります 652 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/16(土) 22 46 37 ID Z5+csKht 650 流れを断ち切ってそんなに楽しいか 653 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/16(土) 22 56 55 ID Dqk2MFNc 650 別につなげようとしているわけじゃないだろ 美少女だけの格ゲー欲しいって言っている奴に。美少女が格闘はありえないって言っているようなもんだぞ 654 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/16(土) 23 01 45 ID 6JJon3Fe 逆に主人公がヤンデレを監禁したらどうなるんだ? 655 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/16(土) 23 04 46 ID vNC+YipO 654 ドMだからメチャクチャ喜ぶと思うぞ 主人公が私のために監禁(犯罪行為)をしてくれるなんて、私は世界で一番の幸せですにゃー って感じに ちなみに男が監禁すると逮捕だけど、女が監禁すると書類送検になるらしい? 656 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/16(土) 23 09 49 ID 8HAMmMfi 凄く喜ばれます…はい。 M属性の方なら首輪やその他器具を差し出して来るでしょう。 監視に時間を取られて、間接監禁状態になるでしょう。 657 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/16(土) 23 32 38 ID LW84hULT キャラは最低8人くらいか。んで武器有りで負けたら腸を撒き散らかされたり首チョンパだな 学園物だとしたら 主人公1・幼なじみ・武器・包丁・ナイフ 主人公2・男のクラスの女子・武器・バット(金属バット・釘バット) 剣道部の先輩・武器・日本刀 弓道部の後輩・武器・弓(ボウガン) 不良生徒・武器・なんでも(ナイフ・メリケン) 教師・武器・教材 生徒会長・武器・学校の備品 姉・武器・鉈・縄 妹・武器・鋸・鋏 元彼女・武器・金槌・釘・怨霊召喚 こんくらいか? 後は・バイト仲間・顔見知りの女性・ストーカー・留学生・陰陽師など様々 舞台は教室・廊下・屋上・校舎裏・体育館・校庭・部室など 勝負終了後は惨殺シーンをアニメーションで生々しく演出(モザイク無し) 悲鳴や絶叫だらけでグロい格闘ゲーム。隠しキャラであの有名な空鍋使いや生首使いも登場 ……オラなんかワクワクしてきたぞ! 658 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/16(土) 23 43 17 ID lySNo0HU ここでやるな死ね 夏休みの宿題でもしてろ 659 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 00 02 59 ID XvXeAAe2 嫉妬スレからの提供でした。 660 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 01 07 58 ID DgyYeElP ヤンデレと猟奇勘違いしてるやつが多いな 661 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 01 19 00 ID xdEHt8Hs 亀レスだが殺×愛読んだぜ! 558、まさかこれ程の物があったとは... 662 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 02 32 40 ID GEF9T2Zh 660夏ですから そういえばCLANNADにヤンデレっているの?ネタバレ無しで誰か教えて 663 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 03 42 05 ID OGx75bDc 坂本九さんの“明日があるさ”の換え歌という電波を受信 “明日もいるさ” いつもの駅でいつも逢う セーラー服のお下げ髪 今日もいたよ 今日もいたよ 今日も待ち伏せさ 明日もいる 明日もいる 明日もいるさ ぬれてるあの娘コウモリへ そいつがキッカケつけらけて 声かけよう 声かけよう 機会を窺ってる 明日もいる 明日もいる 明日もいるさ 664 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 04 02 03 ID OGx75bDc 3.4.5番 今日こそはと道を変え 後ろ確認誰もなし 前にいた 前にいた バスでキスされた 明日もいる 明日もいる 明日もいるさ 思いきって110番 ふるえる指でプッシュした うしろにいた うしろにいた 電話線切られてた 明日もいる 明日もいる 明日もいるさ はじめて起こされ顔を見る たった一言出ていけと 家事され 奉仕され とうとう言えぬ僕 明日もいる 明日もいる 明日もいるさ 665 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 04 43 51 ID roV0zm9v ただの押し掛け女房じゃん。日本ではよくあるお話。 666 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 05 22 38 ID 7NmBGGsG 662 おらん。杏が広橋涼つながりでネタにされるのと 智代がアフターBADでちょっと病む、程度 667 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 07 18 07 ID nDVYh/CP 監禁してくるようなヤンデレを監禁(主人公からしたら不慮の事故) してしまったSSをきぼん 668 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 13 53 38 ID RYMwOQXn 元の曲は今でいう所のストーカーだよな 669 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 15 12 33 ID GEF9T2Zh 666ありがとう ちらほらそんな感じのもの見かけてたからてっきりいるのかと。購入見送りだな 670 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 18 36 17 ID 5g/aWVWl ここでやるな 671 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 21 07 24 ID ShDj0WfP ヤンデレな友達が欲しい…でもリアルじゃヤンデレなんて居ないんだろうな 672 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 22 37 38 ID roV0zm9v ヤンデレ家族はまだか? 673 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 22 59 22 ID GEF9T2Zh 気持ち抑えようぜ。 俺も読みたいけどきっと書いてんだよ今 674 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/08/18(月) 00 48 11 ID Kgb2rgNQ どうもこんばんは。 二十三話、入院編その五を投下します。 675 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/08/18(月) 00 49 44 ID Kgb2rgNQ *** 風邪をこじらせてから、朝と夜はお兄ちゃんの世話になっている。 と言っても、寝汗を拭いてもらうだけ。 まだ体温が高いからお風呂には入れないので、汗だけでも拭いてもらっているのだ。 でも、そんなのは建前。 目的はお兄ちゃんの理性を崩すこと。 無防備な姿を見せて、お兄ちゃんの方から襲いかかってもらう。 実行前は、こんな作戦は上手くいくはずがないと思っていた。 だけど、塵も積もれば山となる。 だんだん、私を見るお兄ちゃんの眼が変わってきている。 タチの悪い風邪だったらしく、今晩でもう三日目。 その間ずっと、妹とはいえ女の体を見続けてきたのだから、お兄ちゃんの反応は男として正解だ。 仲の悪い兄妹ならありえないけど、私は努力して『理想の妹』を作り込んできたから別。 明るい性格で、恥じらいを持ち、容姿を磨いて、男に頼る弱さを見せる、普通の女の子。 加えて、お兄ちゃんに近づく女は居ない。姉以外の全ての女は、皆遠ざけてきた。 女が一人だったら、その子を選ぶしかない。 その子が良い子だったらなら、何の問題もないはず。 だ、か、ら。ね、お兄ちゃん? 安心して、私を選んじゃっていいんだよ。 「ちょっとだけ待ってて。今から、下着、替える」 夜に汗を拭いてもらう前は、必ずパジャマと下着を替える。 もし汗の匂いがしたら、お兄ちゃんが幻滅してしまう。 女としても、男の人に触れてもらう時は綺麗な姿の方がいい。 ちなみに、お兄ちゃんを部屋に待たせたまま着替えるのも作戦。 もしかしたら、男の人は女の着替えを覗くのが好きなんじゃないかと思って。 効果はばっちり。後ろでお兄ちゃんがそわそわしてるのが、物音で聞こえてくる。 お願いしてるから、お兄ちゃんは部屋から出て行くこともできない。 ――もうそろそろいいかな。決着つけちゃっても。 676 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 00 51 12 ID IzCYr2iM 支援 677 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/08/18(月) 00 51 35 ID Kgb2rgNQ 「いいよ、こっち向いても。下からお願い、ね?」 どうせパジャマを脱ぐのにあえて着直すのは、じらすため。 この作戦では、私のひとつひとつの行動が明暗をわけてしまう。 一挙一動、全てにおいてお兄ちゃんを興奮させなければならない。 太腿をさらけ出す時は膝までしかパジャマを下ろさない。 ふくらはぎとすねを拭き終わったら、パジャマの下は脱ぎ捨てる。 もうこの時点で――あははっ、可愛いお兄ちゃんったら、顔を真っ赤にして、私の足をじっと見てる。 放っておいても、今夜電気を消した時に襲いかかってくれそうだけど、念には念を押す。 ベッドに寝転んで、パジャマのボタンを、下からひとつずつ外していく。 いつもなら寝転ばず、自分で脱いでいる。 けど、今日はそうしなかった。 そうできない理由があった。 きっと今頃お兄ちゃんの頭を駆け巡っている、ひとつの事実。 私が今、ブラをつけていない――いわゆる、ノーブラだから。 パジャマの隙間から見えるのは私の肌だけ。 下に穿いているのはショーツだけ。 どこだったかな――そうそう、お兄ちゃんが隠し持っていたえっちい本の売女がしてる格好。 どう料理してくれても構いませんよ、っていう感じ。 実際に私がそんな気分になってる。 上からでも下からでも、お好きなところからどうぞ、お兄ちゃん。 身じろぎせず、お兄ちゃんをじっと見続ける。 迷いが見て取れた。 私を、妹として見るか、女として見るか。欲望と理性のぶつかりあい。 ここは黙ったままでいようと思ってたけど――あえて作戦を変更した。 「お兄ちゃん、恥ずかしがらなくてもいいんだよ。 私たち兄妹だから、何も問題ない」 これは賭だ。 お兄ちゃんの心がどこに流れていくかわからない。 もしかしたら冷静になってしまうかもしれない。その逆かもしれない。 私とお兄ちゃんの関係を決める、丁半博打。 「妹の体に触ってもだーれも、咎めたりなんかしないんだよ?」 賭は――――私の勝ち。 お兄ちゃんは私の体に覆い被さり、乱暴に胸を弄りだした。 右手で乳房に触れ、左手でパジャマを脱がせていく。 お兄ちゃんと目を合わせる。そのまま、近づける。 一瞬の躊躇の後で、お兄ちゃんは私の唇を奪った。 舌を入れて、思うままに私の口内を貪る。 お兄ちゃんの手はショーツの上から私の秘所を愛撫する。 背中に手を回し抱きしめると、荒々しい吐息が聞こえた。 その事実に、笑わずにはいられなかった。 あっは。 うふふ。あはははは! ははははは、ははははは! 見た? 馬鹿姉。 もうお兄ちゃんの唇は私のもの。私はお兄ちゃんに唇を奪われた。 あんたがいくらお兄ちゃんにアピールしようと、もう遅いの。 これからお兄ちゃんは私を抱く。私の体に溺れていく。 最高だわ。体が火照って、しょうがない。 お兄ちゃんが愛しくてたまらない。 可愛い可愛いお兄ちゃん。これから一生、私がお世話してあげるからね―――――― 678 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/08/18(月) 00 52 19 ID Kgb2rgNQ *** かつて、俺は伯母の冴子を包丁で刺したことがある。 自らの意志で包丁を手に取り、確固たる目的を持ってそれを振るった。 それが十年ほど前の話。 伯母に包丁を向けようと思ったのは、実はその時が初めてではない。 それよりも何日も、何ヶ月も前からだ。 実行に踏み切ったきっかけ、それは――弟と妹を虐待の日々から救えるのは俺しかいないと気づいたから。 いつか誰かがなんとかしてくれると思っていた。 虐待の現場を見つけた父が救ってくれる。 母が俺たち兄妹を助けてくれる。 伯母がいつか飽きて家に来なくなる。 大人頼みだったけど、それでもいつかは誰かがなんとかしてくれると、信じていた。 でもそんなことは無かった。 だから俺は、自分で解決しようとした。 まだ小さい頃の俺が弟と妹を助けるには、ああする以外に方法がなかった。 伯母にあんなことをしなければよかったなどと後悔しない。 しかし、もしもあの時をやり直せるなら。 俺はそれまで親しかった憎んでもいない相手を――仲の良い幼なじみを傷つけるようなことはしない。 少し考えればわかることだったのだ。 花火が俺を裏切るはずないと、信じてやれば良かった。 そうしていれば、花火の心と顔に、傷が付くことなどなかったのに。 679 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/08/18(月) 00 53 28 ID Kgb2rgNQ 妹がコーラの入ったグラスをストローでかき混ぜる。 カラン、と氷とグラスのぶつかる音がした。 「昨日、伯母さんのところに行ったよ」 ああ、昨日祖母と両親と一緒に来ていたのは、それが目的だったのか。 「……まるで別人だった」 「そりゃ、お前が覚えている伯母とは違うだろうよ。 俺も会ったけど、一目見ても誰だかわからなかったからな」 「私が言ってるのは外見じゃなくて中身。 どんな顔だったかなんて、私は覚えてない。 まだずっと私やお兄ちゃんのことを嫌っているのかと思ったら、全然ハズレで、覚えてさえいなかった。 正直、一発ぐらい仕返しするつもりでいたのに」 「そ、そっか。 ……でもなんでまた、伯母に会おうなんてしたんだ?」 「昔のこと思い出したけど、いまいちはっきりしなかったから。 お兄ちゃんとお兄さん、頭の中でごちゃごちゃしてた。 ……っていうか、認めたくなかったのかも。 今まで、お兄ちゃんがかばってくれてたと思ってたのに、実はそれ、お兄さんだったんだもの」 ……ふーん。 そんなに俺にかばわれてたのが嫌か。 ま、無理もない。 妹にとっては、俺より弟が活躍している、有り体に言えば、格好いい方が嬉しいだろうし。 「お前は、かばってくれていた人間が弟だったから、好きになったのか?」 「きっかけは、そう。 単純って思った? でもね、私にとっては十分なきっかけだった。それなりに大事な、ね。 ……それが勘違いだって知ったときは、ショックだった」 「そうか。まあなんというか…………残念だったな」 「先に行っておくけど、勘違いしてたからって今更お兄さんのこと好きになったりなんて、しないから」 「そいつぁ残念だ。あっはっはっはっは」 わざとらしく笑ってみせる。 別に妹の台詞が期待はずれだったからじゃない。 そもそも、弟みたいに愛されるのなんて御免だ。 妹のことは大事だし、好かれている方が嬉しいが……愛されるのはちょっと、勘弁だ。 むしろ期待通りで嬉しいぐらいだ。 妹がそんなに軽々しく人を好きになるわけではないとわかった。 ――ん、待てよ? 軽い気持ちで弟を好きになっていないということは、本気で弟が好きってことか? やべえ、ちっとも嬉しくない。 これから先、どうしたもんかね。 俺は弟と妹がそういう関係を結ぶの、反対してるからな。 嗚呼、いつか妹と口、もしくは肉体言語でぶつかりあわなくちゃならんのか。 妹、諦めてくれないかな。……諦めてくれないだろうなあ。 680 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/08/18(月) 00 56 03 ID Kgb2rgNQ 「それで、どうしてお兄さんは私の誤解を解こうとしなかったの? 勘違いしてる私を見て、心の中で笑って楽しみたかったの?」 「あいにくだが、そういう趣味はない」 「じゃあ、どうして?」 ふうむ。正直に言って、果たして信じてもらえるものだろうか。 でもさっき正直に答えると約束したし。言わざるを得ない、か。 「実は、お前と同じで今の今まで――入院して伯母に会うまで思い出せなかったんだよ。 情けないことだけど、あれだけのことがあったのに、綺麗さっぱり忘れてた。 だから、つまり……お前や弟が何を言ってるのかすらわからなかった」 妹はじっと俺を見つめている。 …………。 ………………そして、少しも目を逸らさない。 視線で責められている気分だ。 妹なりに俺の目を見て言葉の真偽を見抜こうとしているのかもしれない。 「あの日のこと、全部、綺麗さっぱり?」 「おう」 「……お兄さん、いったいどこまで鈍いの? お兄ちゃんみたいな鈍さなら許せるけど、お兄さんみたいなのは、ただ腹が立つだけだよ。 あの女、葉月を振ったってさっき言ったけど……去年から昨日まで返事できなかっただけなんて、酷すぎる。 ……女が皆、あの女みたいに気長で優しいと思ったら、大間違いよ」 妹の毒舌攻撃。効果は抜群だ。 ええ。俺が馬鹿だったのです。 友達同士というぬるい関係をいつまでも続けたいなんて思っていたから悪いのだ。 自覚しているから、もう責めないでくれ、妹。 認めてやる、俺はお前に弱いのだよ。 通常の二割増しでダメージを受けてしまう。 なんせ、呼べば応えるシスコンだからな! 681 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/08/18(月) 00 56 33 ID Kgb2rgNQ 妹がでかいため息を一発吐き出した。 ため息でここまで俺にダメージを与える女など妹しか居ない。 そして、妹のため息でこれだけのショックを受ける男など俺しか居ない。 「も、いい。そういうことだったらいいよ。 私だって最近思い出したぐらいだから、人のこと言えないし。 ……私、先に帰る」 「え? おい、まだ注文したのが届いてないんだが」 「いいよ。お兄さんはゆっくり食べてて。お勘定も私が済ませておく」 「お前も待ってりゃいいじゃないか」 「私がそんなこと、したいと思う?」 ――思わねえだろうさ。 ああ、ああ。わかってるよ。 ファミレスに来て俺と同じテーブルで向かい合ったままでいるなんて御免なんだろう。 この妹は昔のことがどうであろうと、俺への態度を改める気はないらしい。 悪い方に変わらないだけマシだ、と思ったら負けかもしれん。 ちくしょう。いつから俺は妹の犬に成り下がってしまったんだ。情けない。 「じゃあね、お兄さん。寄り道しないで帰ってよ。 お兄ちゃんが何かあったかも、って心配するから」 「……あいよー」 「あ、そうだ。あと一つ言い忘れてることがあった」 「まだあるのか? 今度はなんだよ……」 早く軽食が届いてくれないだろうか。そろそろ体力ゲージが尽きかけているのだが。 仕方なくウーロン茶を飲んでいると、妹が言った。 「お兄さん、この間はかばってくれてありがとう」 ……………………え、何? 「お、おま、お前何か今、言ったか?」 「さあ? 気のせいじゃないの。それじゃ、今度こそお先」 妹はそう言って、すたすたと歩いていく。 俺は妹が会計を済ませ出て行く姿を見送るしかできなかった。 …………このウーロン茶、なんだか後味が塩に似てやがる。 口直しに今度はメロンソーダをいれようと、俺は席を立った。 682 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/08/18(月) 00 58 17 ID Kgb2rgNQ ※ここからは兄の独白が延々と続きます。注意してください。 683 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/08/18(月) 00 58 59 ID Kgb2rgNQ ファミレスの窓から外の歩道を見ると、遠足でもしているのだろうか、 リュックサックを背負った小学生の集団が歩いているのが見えた。 先頭には元気の良さそうな男の子と女の子。 続いて、数人のグループが追ってくる。 一人だけ背の高い、引率らしき男の人がいる。 彼の周りに子供達が固まり、後ろから遅れたグループがついてくる。 小学生の頃の俺だったら先生より後ろに居て、マイペースで歩くんだろうな。 ああ、そういえば。 あの日も俺は、自分の家に帰りつくまで、あんな風に楽しげにしていたっけな。 花火に誘われて、どこに行ったのか覚えられないほど遊び回って。 帰りには弟と妹へのみやげにお菓子なんか買って。 途中で両親の車が来て、それに乗って家まで帰った。 楽しかった。 我が家のリビングのドアを開ける、その時までは。 684 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 00 59 24 ID O2eoJn4r リアルタイムで出くわすとはな。 乗るしかないだろう、このビッグウェーブに 685 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/08/18(月) 01 00 41 ID Kgb2rgNQ リビングでは、伯母による虐待が起こっていた。 耳を覆いたくなるほど悲痛な声で泣いている妹と、黙って妹を抱きしめ伯母の暴力からかばう弟。 父も母も立ちつくしたままで、ぼけっと突っ立ったままだった。 どうして、この光景を見てもそうして居られるんだ? かばってくれないのか? 自分の子供が乱暴されてもなんとも思わないのかよ。 両親が何を思っていたのかなんてどうでもいい。 誰も弟と妹を助けてくれないという現実があった。 このまま、俺ら兄妹は伯母に殴られ続けなければならないのか? 心が壊し尽くされるまで、ずっとずっと? ――――嫌だ。 兄妹三人が一人でも欠けるなんて、嫌だ。 弟も妹も俺には必要だ。二人とも大事なんだ。 弟の痛みに喘ぐ声なんて聞きたくない。間違ってる。 こんな目に遭うほどひどいことをしていないのに。 妹は伯母の前ではいつも泣いている。最後に妹が笑ったのはいつだった? 俺は、妹が笑った顔をずっと見ていない。 それからのことは全て覚えている。 立ちつくす両親の間をすり抜けて、全力で伯母に椅子を投げつけた。 床に散らばる割れたグラスの破片を素手でかき集め、伯母の足下へ。 右手に刺さった破片が皮膚を貫いて、じわじわと掌を赤く染める。 キッチンへ飛び込む。手に取ったのはありったけのコップと、まな板の上にあった包丁。 リビングの床を蹴って進む。 伯母が俺を見て糞餓鬼とかなんとか言っていた。 ――うるさいよ。今からその餓鬼にあんたは消されるんだ。 振りかぶり、コップを投げつける。 一個が伯母の鼻にぶつかった。 包丁を構え、大きく踏み込んだ。 その途端、足の裏に激痛が走った。グラスの破片を踏んづけた。 だけど止まらない。止まれない。 倒れていく間に見えた伯母の膝へ、包丁を突き立てた。 固いのは最初だけで、後はずぶずぶと入り込んでいった。面白いぐらいに。 やかましい悲鳴をあげて、伯母が倒れる。足を押さえ、血を流しながら、もがき苦しんでいる。 足りない。この程度では、とてもじゃないが、足りやしない。 この女が俺たちに与えた苦痛と恐怖はずっと消えない。 でも、それももうすぐ終わる。消えて無くなる。 伯母は二度と俺たちの前に姿を現さない。 この場で、俺が終わらせる。 包丁を逆手に持ち、振りかぶる。 伯母を足で仰向けに転がし、包丁の柄を両手で掴み、最上段から振り下ろして―――― 686 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/08/18(月) 01 04 20 ID Kgb2rgNQ 次の日から、伯母は姿を現さなくなった。 俺たち兄妹は伯母の恐怖から解放された。 結果はそういうことになる。 だけど、大きな代償もあった。 代償は、自分でも持っていることに気付けていなかった、とても、とても大切なもの。 妹からの信頼と、仲の良かった幼馴染み。 どちらも、他に代わりなど無い。 今も、代わりになるぐらい大事なものは見つかっていない。 あの時、伯母を刺す直前になって、花火は俺を止めた。 花火の説得は、血の上った頭を鎮めるのに効果的だった。 俺は自分のやっていることがいけないことだと気づき、刃物を下ろした。 ここで終わっているはずだった。花火があと一言言わなければ。 伯母さんに頼まれてアニキを遊びに連れ出した私にも責任はあるんだ――と。 それを聞いて、小さい頃の俺はこう思った。 花火が裏切った。伯母と繋がっていた。今日こうなることも知っていたんだ。 花火も伯母と同じで、俺たちをいじめる人間なんだ。 じゃあ、こいつも同じ目に遭わせてやる。 花火の頬を殴りつけた。 目を丸くしている花火に向けて、今度は包丁を振るった。 一回、二回、三回、四回。でたらめに振り回した。 唐突に花火が悲鳴をあげた。 あまりの声量に顔を顰めた。花火の体を蹴り、離れた位置まで吹き飛ばす。 これで、この場に俺を止める人間は居なくなった。 伯母の居る方に目を向けると、父が必死に声をかけている姿が見えた。 伯母は目を閉じたままで動かない。気絶している。 ――いい気味だ、ざまあみろ、と、小さい頃の俺が呟いた。 すると、小さな声が耳に入り込んできた。 声のする方向、花火を蹴飛ばした方向へと目を向ける。 横たわる花火は頬を押さえていた。 血が両手を染めている。顔中に紅い血糊が付いていた 手から、肘から垂れていく鮮血がフローリングの床を汚していく。 花火の唇が動いた。けど、いまいち聞き取れない。 むしろ泣き声の方が大きかった。 涙を流しているのに、眼の鋭さは少しも衰えていない。 憎悪の籠もった瞳を見ていると、何も言われなくても、花火がなんと言っていたのかがわかった。 そして、答え合わせをするように、花火の唇が動き、声を発した。 ――この人殺し。あんたなんか、大嫌いだ。そう、言っていた。 理解できなかった。 俺は伯母を倒して、弟と妹を守ったのに、どうして俺が人殺しなのか。 それを言われるのは、伯母じゃないか。 なあ? と、同意を求め妹の方を見やる。 妹は弟にかばわれたまま、俺をずっと見ていた。俺が伯母と花火に何をしていたかを。 きっと、俺が現れた時から。 妹の目には恐怖が映っていた。 まるで、伯母を見ているような瞳。 その時になって、ようやく自分で気付くことができた。 俺がやったことは、伯母のやったことと何一つ変わりないのだと。 伯母を刺して、花火を深く傷つけて、妹を怖がらせた。 687 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/08/18(月) 01 06 22 ID Kgb2rgNQ そんなつもりはなかったとしても、それとこれとは別。 平穏を得た代わりに、大事なものを失った。 ただ、家族が仲良く、平和に過ごせればよかった。 俺は誰に対してもそうだ。争いもなく穏やかに過ごすことが好きだった。 その結果がこれ。 障害を排除したら、妹と幼馴染みの信頼を失った。 俺を好きと言ってくれる人に長らく応えず、後になって傷つける。 俺の選択や行動はいつも、なにかしら間違っている。 小さい頃から、何年経っても、いくつになっても。 というところで終わりです。 入院編は以上で終了です。次回から、ひさびさに兄貴が学校に復帰します。 688 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 01 27 43 ID V4uq+0ld 兄は花火を殺しておくべきだったな 689 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 01 30 37 ID AWO7Y3yJ ……えーと、妙に静かだけど、いいよね? 寝る前に覗きに来たけど、頭がパンクしそうですどうしてくれる。 兄貴はこうやって常にドツボにはまっていってたのか…なんかこっちまで苦しくなってきた。 次回も楽しみにしております。 690 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 01 38 01 ID IzCYr2iM 病んでる葉月さんに会えるだと…? やべぇwktk止まらねぇw それにしても弟ついに手を出したな獣め 691 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 01 41 47 ID xPxKjdkw うひょー! 激しくGJでございます!! 真夜中にテンションマックスまであがります! 692 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 02 22 47 ID cTu3gMFZ GJ! 兄貴、善人なのに昔から報われない 690 多分、父親と母親の方じゃないか?最近監禁されて性欲を覚えた弟の可能性もあるけど 693 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 02 33 54 ID HfHmW0VE GJすぎて1話から読み直してるぜ… 694 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 03 25 36 ID co/Qgtgu ものっすごいGJなんだけどさ 作品投下中に割り込んでカキコしてる奴は馬鹿なの?死ぬの? はっきり言って一気に熱が下がるんだが 695 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 03 34 58 ID 3lUTsmf3 694 ヒント 支援 696 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 03 40 20 ID co/Qgtgu 695 別に 684はまだ分かるんだよ お前さんの言う様に支援だろうし でも 676はなんだ 明らかに支援するの早くないか しかも今回だけじゃない 最近何回も見かけて、いい加減うざいからこうして言ってるわけだ 697 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 03 45 08 ID 3lUTsmf3 696 まぁ自分のうざさにも気づこうな・・・・ ループにはうんざりだ 698 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 03 56 11 ID 3DZL40Ch GJ! しかし花火は後何回兄貴を痛めつければ気が済むんだろうな いくら兄貴がFateの主人公並みに丈夫でもやりすぎると死にますよ、いやマジで 699 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 04 02 15 ID co/Qgtgu 697 お互いにな うざいのは勿論分かってる だが言わなきゃ分からん奴が居るんだよ こいつうぜーなと思われる位で、作品に無意味な割り込み来なくなるならいくらでも言うともさ というわけで無意味な割り込みはやめれ 俺もスレ空気悪くしたくないからさ 700 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 08 42 46 ID 2L9QriQN とりあえず半年ROMれ 支援した奴も悪気があったわけじゃないだろ スレの空気を悪くしたくないならスルーしろよ、ネチネチお前が書き込むことによって空気が悪くなるんだよ 701 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 08 45 14 ID 2L9QriQN 687 GJ!! 妹フラグは立たなかったか・・・・チッ(ボソ 702 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 08 51 27 ID rs+kbAJ8 699 死ねよゴミ 703 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 09 01 43 ID kF20lefd それとなく教えてくれた 697にまでお互い様だと言うとは・・・これはいい糞野郎だな 704 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 09 25 30 ID hc25k2PA ある意味一番病んでるのは兄貴なんじゃ… 705 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 10 05 33 ID g6kxJjx8 え?花火はなぜ兄を連れ出していたんだ?新たな謎?以前に書いてあった? 706 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 10 13 17 ID YFSZY74t 愛しの君を助けるために暴力をふるい続ける花火もそう変わらないけどな 707 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 10 25 48 ID 3kuZMI3n 687 GJ!!それにしてもお兄さんのダメっぷりはだんだんとひどくなるな。 最初は応援していたが、最近では応援する気がなくなった。 708 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 12 05 14 ID DaHudlcp 687 GJ! 707 それには同意する。 駄目っぷりというのもあるが段々空気のごとき状態なりつつあるのが一層無力感 を感じさせる。 709 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 12 43 42 ID KWeDvmyN あ、あれ? てことは弟は何もしてないのにちゃっかり兄の分まで幸せになったって事か? ・・お兄さんには幸せになってほしいです 710 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 13 49 08 ID pAskBtFV 707 ヤンデレ物の作品の主人公がへタレじゃなかったら湿気るだろ? 711 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 13 54 57 ID 7NFNyJRN 705 普通に遊びに連れ出したってことなんじゃないの? しかし、今話でかくれしまいどんまんの屑っぷりが一層明らかになったな 712 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 15 11 26 ID hemYKMbr 他のSSに比べて異常なほど住人の反応が多いよな。面白いし定期投下だからしょうがないけど 最近このスレはヤンデレ家族専用スレだと思うようになってきたわ 他の書き手もこの反応の違いに投下する気が萎えたりしないか心配だ。以前に比べても確実に投下 減ってるしな 713 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 15 25 48 ID nCgoODcg お前みたいなのがいっぱいいるから作者が逃げていった 714 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 16 03 38 ID za2eWcdG 711 虐めてる伯母の言う事を聞いてるんだから花火も責任がないわけじゃないだろ。 715 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/08/18(月) 16 07 07 ID wJG0qbOl 687 GJっす 兄…報われなさ過ぎて涙が… (´;ω;`)ブワワッ せっかく頑張っても選択が最悪になっちゃう 弟は正に漁夫の利だな… 716 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 16 40 46 ID IzCYr2iM 712帰れ 717 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 19 07 50 ID wEssBDvM 兄貴はそろそろブチ切れても良いと思う 718 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 19 21 57 ID I6vE4flj ちらちらと見える両親と伯母の因縁(激しく狂ってるよな)の全容が明らかになってくるのが恐ろしいな ジミー兄貴本人は、この世に生を受けることで母親が姉(伯母)を出し抜くネタにされた存在でもあるんだろうし 719 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 19 22 22 ID pt9aC4SE ?2BP(802) 712 じゃあ俺が空気読まず投下してやんよ。 一年ぶりくらいだけどな。では投下します~ 720 名前:Versprechung[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 19 24 34 ID pt9aC4SE ?2BP(802) このように喫茶店で決意したのが昨日のこと。 そして今日から本格的に捜索を始めようというところだった。 朝。初夏の清清しい空気が心地よい頃に彼女、直子は気合を入れて署に出てきた。 課せられたのは幼馴染の捜索。直子は彼についてよく知っている。 幼稚園の頃からいつも仲良くしていたグループの中の一人で、他のみんなと同様とても仲がよかった。 今でも彼や、そのほか仲間達と直子はよく会う。彼は一人暮らしを始めたので今は近所ではないが、呼べば都合が合う限りはやってきてくれる。 基本的に優しい。でも理屈っぽ過ぎる面があり少し頭が固いかなと思うときもある。でも悪いやつではないというのが彼女の評価である。 さて、人物評はさておき、直子は今回の事案をどうするか考えることにした。が、いかんせん情報が不足している感が否めない。 そもそも方針すらも固まっていない。仕方がない、まずは相棒に指定された増田と相談しよう、と直子は決めた。 相談してどうなるかはわからないが、とりあえずはやってみなければわからない。きっと彼だって、言えばわかってくれる。 明美はそう昨晩決心したので迷いはなかった。 決意の表情で廊下を歩いてると直子は同僚の刑事に会った。 「おはようさん~」 「おはようございます」 「いや~大変なことになったみたいだね」 「何がですか」 「いやほら、君の相棒の事…」 「あぁ……」 やはり言われた。直子は言われないとは思っていなかった。なので驚きは無い。 「辞令ですから仕方ありません」 「だよね~うん、速めに事件どうにかするから少しの間よろしく、ね」 彼の”ね”、のニュアンスの中には哀願が含まれていた。彼はよく増田に難癖を吹っかけられてる。 増田が言ってくることには一理あるので難癖とは言いがたいのだが時に想像をぶっ飛んだことを言うので困る人が大勢いる。 それゆえ彼と関わることを嫌がる人は多い。彼の話をいちいち聞くのは疲れることなのである。 時間も取られる。それでいて、真面目に聞かなければ不機嫌になる。不機嫌な彼はまったく仕事をしない。普段からしないのがさらにしなくなる。 さらにいちいち邪魔をしてくる。「自分が必要だろう?」と言わせたがってるかのように。 しかもあきらめない。普通の人ならならそんなふてくされた状態もそんな長続きはしない。 だが彼はあきらめない。この執念は見習わなければと明美は思っている。他の点は別だが。 さて増田はこのような人間なので誰も仕事以外では極力関わりたがらない。 仕事させないわけにも行かないから仕事のときは仕方ないと割り切っている。だがなるべくなら自分と一緒にすることはないようにと願っている。 そう思ってる同僚の刑事から見れば、今回は直子が彼のお守りをうけてくれたのだ。 皆、直子にはある種の感謝の気持ちを持っていた。直子にとっては迷惑極まりないのだが。 721 名前:Versprechung[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 19 25 09 ID pt9aC4SE ?2BP(802) 直子は多くの人から感謝のよう言葉を言われながら課の部屋に入り、すぐに増田の姿を探した。 直子も増田の評判をかなり耳にしていた。少しの間だけ仕事を一緒に組んだこともある。 だが本当に直接組むのは始めてである。以前は8人組みのチームの一人としてだった。2人組みは始めてである。 これから増田のことについて知ることが多くあるだろうなと感じた。 ろくでもないことを知るかもしれないかもね、とも思ったが。 というわけで期待値は0。もうどうにでもなれ、であった。 ところが増田の姿が見えない。彼の机にもいないし、給湯室にも見えない。 直子は増田を見つけ切れなかった。そもそも普段増田がどこにいるか知らなかった。今までは現場で合流することがほとんど。 署内での行動にはまったく興味がなかった。そのため普段増田がどこにいるかなんて知らなかった。 「課長~」 直子は課長に尋ねてみることにした。課長なら知っているだろうというある種期待感をもって。 「なんだい?そろそろ出ようかと思ってたんだが」 「増田君、どこにいるかわかりませんか?」 「あれ、知らないの?」 「はい」 「彼はこういうときは資料室にいるよ。今回の事件と類似した事件がないか調べてるんじゃないかな?たぶんないと思うけどねぇ…」 課長は苦笑いしながら答えた。 「資料室?」 「そうそう、いままでの資料があるところ。よく事件が起こった後なんかは彼は行くんだよ、 資料を読みにね。プロファイリングだ~なんていいながらね。今回もそんな感じじゃないかな? ただの失踪だと思うけどねぇ…」 課長は終始苦笑いのまま語る。 「わかりました。資料室に行ってみます」 「よろしく頼むよ」 「はい、課長たちもお気をつけて」 「はは、もう今回のは犯人探しじゃないからねぇ…勝手に捕まってくれたし、正直気をつけることはないけどね。まぁ背後関係の洗い出しに全力を注ぐ感じかな。 なるべく早く終わらせるよ」 「えぇ、では」 「うん、じゃあ」 課長は捜査員として数人を連れて行き、今回捕まった犯人が所属しているという会の本部を捜索しに行った。 他の刑事もそれぞれ外回り。課には直子と増田ぐらいしかいなくなった。その彼も資料室らしい。 722 名前:Versprechung[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 19 26 01 ID pt9aC4SE ?2BP(802) とりあえずは増田を探しに行くことにした。 資料室ってどこだったっけ?と一瞬疑問に思ったがすぐに確か3階に部屋があったと思いなおした。 正式名は資料保管室。たまに資料を取りに行くことがあった。しかし、とてもかび臭い部屋であんなところには長くいられないと直子は思っていた 。実際一度多くの調べ物が有った時に長時間はいらなければならなかったことがあり、 そのときは長い時間いられずちょくちょく外にでながら調べ物をした記憶が直子にはあった。 そんな部屋にあえての長時間滞在とは直子は増田がどうしているのか不思議に思いながら資料室を訪ねた。 コンコン。 資料室をノックする音が響く。 「増田君、いる~?」 直子はドアを開けてたずねる。資料室は3階の廊下の奥にある。日当たりはそこまでよくなく、それゆえにかび臭い。 資料の保存には適してないとおもうんだけどなぁ…と直子はこの部屋に入るたび思う。 「ん~」 返事が聞こえた。誰も間違いようのないいつも現場で聞こえるけだるそうな声。増田の声が直子の耳に入った。 「どこにいるの~」 直子が大声で尋ねる。そうでもしないと聞こえないような気がして。 「ここ~」 資料室はそこまで広いわけではないが、資料が所狭し並んでるのでごみごみした感じがある。そんななかで声で場所を指定されてもわかるわけがない。 「ここじゃわからない。何列の戸棚にいるの?」 「え~っと……H。」 Hは入り口からそこそこ遠い。そんなところでなにやってるんだと直子は思いながら彼がいるというH列の棚に向かった。そして直子がH列で見たものは― 多くの資料に囲まれてうなっている若い男の姿だった。 増田はまだ若い。歳から言えば彼女と同期かほぼ同じくらいのはず。 彼のほうがこの課に来るのは早かったが、それ以外は特に違いはない。 「もうこんなに資料を漁って……何してるの?」 「……こういうときはまず過去に似たような事件が無いか探すんだ」 課長の言ったとおり彼は過去に類似な事件が無いか探しているらしい。 「事件……?」 だが彼が指している事件がなんなのかまったく直子にはつかめていなかった。 彼女が聞いているのは秀樹探しの件だけである。 「まずは類似の事件を探る。そしてその事件の犯人の行動を探るんだ。」 「はぁ」 723 名前:Versprechung[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 19 27 17 ID pt9aC4SE ?2BP(802) 「いくつかあたっていけば必ず共通した行動が見つかる。その行動を基本として探れば、犯人が見つかる可能性も高くなる。これは基本だ。」 「それはあなたにとってでしょう?」 「いやいや、基本だよ基本。誰にとってもな。しかしまあ今回の事件はちょっと不可解すぎる。 資料探しにしてもまだまだかかりそうだ」 「あの、だから事件と言うのは?」 直子は聞けなかった疑問をようやくぶつけることにした。 そこに彼の返答が狭い資料室に響いた。 「決まってるじゃないか。失踪事件だよ君の幼馴染の。もしかしたら拉致事件かもだけど」 「はぁ?」 直子は驚いた。えっと拉致?秀樹の事? 「ちょっとまって。もしかしたら拉致ってどういうことよ?あれはただ秀樹がふらっとどこかに出かけたんじゃないの?あいつ一人旅とか結構やってたし。」 増田のいきなりの発想に直子の頭はどうにかなりそうだった。拉致?どうしてそういった結論に至れるの?彼女の疑問はそこに集約されていた。 直子も一応彼の失踪についての資料は目を通している。 だが部屋も片付いていて、むしろ出かけた後のようであると評価されていたと記憶している。 「ふむ、君は彼の部屋を直接見たかい?」 「いえ」 「じゃぁ見にいったほうがいい。非常に面白かった」 「えっと、話が見えないんだけど」 「うん、じゃぁ結論から言おう。彼の部屋は俺には不自然に見えた。」 「えっと結論から言われても……」 直子はちんぷんかんぷんだった。不自然?資料にはそんなことは書いてなくてむしろ… 「片付いていたんだ。だから気味が悪かった」 やはり直子にはなにを言ってるのかわからない。 「うんじゃぁたとえば…旅行に行くとする。男の一人暮らしがだよ?そこで準備するよねぇ…」 「それがどうかしたの」 「部屋が完璧すぎたんだ。掃除も完璧、リモコン類も完璧…ごみすらなかった。仮に旅行に行くとしたら帰ってきた後出すものもあっただろう。 量的な問題から言えば男の一人暮らしでそんなに頻繁に出さなければならないほどごみがたまることは無い。」 「だから?」 「怪しい」 「そんな、ミステリーみたいな」 「ありえないとでも?この世で本当に確率0みたいな事象は存在するのかな?有るとしても俺達はその事象を見つけられる領域まで来てるのかな?」 「意味がわかりません」 「つまりまだまだ俺達は知らないことが多すぎるってことさ」 724 名前:Versprechung[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 19 28 03 ID pt9aC4SE ?2BP(802) 「それとこれとは関係ない気がしますが」 「関係ないかもしれない。関係あるかもしれない。とにかく俺はこの事件なにか嫌な感じがする」 「なら関わらなければいいじゃないですか。虫の知らせは大事ですよ~。」 直子にとって見れば余計なことまで首をつっこんで自分の邪魔をしては欲しくなかった。 だが増田にとってはそんなことは関係ないらしい。 「何を言ってるんだ?虎穴にはいらずんば虎児を得ずって言うだろ?嫌な感じはするが俺にはもっと…そう楽しい感じもする。手伝ってもらうぜ、相棒さん♪」 直子はこのとき理解した。 増田には何を言っても駄目なのかな……と。 「まずは~やっぱり現場から~っと♪」 歌いながら出て行く増田を直子は苦笑いしながら追いかけた。 さて時と場所は変わって、この前日の夜、某所にて。 宮田秀樹は焦っていた。 (約束ってなんだ?俺はあいつと何か約束したか?思い出せない。最近会ったのがえ~と3月だから……でもあの時は……となるともっと前か?) 秀樹は彼のことを監禁している彼女が指していた約束が何のことかいまだ思いだせていなかった。 自分の解放条件であるのに思い出せない。思い出してしまえば、この状況からも脱出できる。 そのことが彼をより焦らせた。早く解放されたいという思いが、思考の邪魔をしていた。 と、そこに階段を降りてくる音が響いた。彼を監禁している張本人が食事を持ってきたようだ。 もっとも彼の時間間隔はすでにおかしくなっている。ただ空腹だと感じていたのでそんな時間かなと思っただけである。 ドアが開くと同時にカレーの匂いが部屋に立ち込めた。どうやら今回の食事はカレーらしい。 「食事の時間よ」 彼女のどこか冷たい声が響く。 「腹が減ってたところだ、感謝するよ」 「いーえ、これもあなたに”約束”を思い出してもらうため。どう?思い出した?」 「いや、さっぱり」 秀樹は手足は一応自由である。だが首輪と鎖によって行動は制限されている。 首輪は鍵で開くようになっていて外すことはできない。その鍵は当然彼女が持っているわけだがどうやら持ち歩いているわけではないようだった。 鎖も硬く、切れるようなものではない。そもそもそんな力は秀樹にはない。 「そう……」 彼女は至極残念そうに言った。 「なぁ……その約束いつしたんだ……?それがわかれば思い出せると思うんだ。」 秀樹はさっきからこのことばかりを考えていた。 725 名前:Versprechung[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 19 28 40 ID pt9aC4SE ?2BP(802) 内容云々よりもまずいつ約束をしたのか、なによりなぜ履行されてないのか。 時期がわかれば内容も何故履行されなかったかもわかるかも、秀樹はそう考えていた。 基本的に秀樹は約束は守る人間なので、履行されてないということは時期的に何か問題があったのかなと思った末の疑問だった。 秀樹の中ではすでに予想は出来ていた。ただ確信がなかっただけだ。答え如何では一気に記憶のジグソーパズルが進むかもしれない。 秀樹の期待は大きかった。ここまで約束を思い出すことに固執しているならば、きっと答えてくれると思ったから。 「そうね…あれはまだ冬の残り香もあった3月の事だわ…」 秀樹の読みどおり彼女は約束した時期を教えてくれた。 最後に会ったのが3月。やはりあの時かと秀樹は確信した。 しかし何を約束したのか思い出せない。酒も入ってたことだし勢いで言ってしまったのかもしれない。そうなると記憶にあるかどうかさえ不明瞭だ。 だが……とりあえずは思い出すことにしようと決意した。 早くここを出たいから。そう彼はとにかく自由を欲していた。窓もなく、食事は出るが行動の自由はない。 彼女をどうにかすればいいのだろうが、彼女は武道の心得があり彼が少し抵抗したところで抑えこめられるのが落ちだった。 もはや手段は思い出すか救出をまつしかなかった。 「うん、ありがとう。頑張って思い出してみるよ」 「そう……食べ終わったみたいね。また明日ね。何度も言うけど思い出してもらえればいいのよ、私は。だから……早く」 「わかった。わかったから」 「じゃあ……」 ドアが開く。ドアの先は真っ暗でよくわからない。ドアが閉まった後に電気でもつけるのだろうか?彼は疑問に思ったがそんなことは今重要なことではなかった。 空気が入れ替わる。この閉鎖的空間が開放される瞬間。 秀樹にとってこの瞬間がたまらなく愛おしかった。 だがその愛おしい瞬間はあくまで瞬間である。すぐに扉は閉ざされ、そして秀樹がいる部屋は完全に閉鎖される。その瞬間の絶望。 愛おしさと、絶望の繰り返し。秀樹はどこまで自分がこの繰り返しに耐えられるか疑問に思いながらも床に就いた。 もはや今が何時かすらわからない。ただ眠いから寝る。 本能に従う生活にはやくも適応し始めた自分が秀樹は恐ろしかった。 だが、それも仕方のないことのように思われた。ほかにすることもなく、一日中考えて、食べて、寝るだけ。 情報も何も入ってこずただそうやって一日が過ぎていく。電気は消えない。常に明るい。異常だ。だが、その状態にすら慣れてきている。 秀樹は日に日に自分を蝕んでいく不安と緊張 にすでに押しつぶされそうになりながらも、今日も今日とて普段どおり襲い来る睡魔に身を委ねた。 726 名前:Versprechung[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 19 29 16 ID pt9aC4SE ?2BP(802) 彼女は月を見ていた。 名月として称えられる秋ではなく初夏の、満月でもないありきたりな月を、物憂げな目で。その憂鬱の原因ははっきりしている。 そう、さっきから彼女の脳内で渦巻いている疑問。何故?なぜ?why?とめどない”どうして”の理由は一つしかなかった。 (どうして彼は思い出してくれないのかしら……) 彼女も焦り始めていた。秀樹は”約束”を覚えているものと思っていたから。 しかし彼は一向に思い出す気配がない。約束した季節を言っても思い出せないとなると本当におぼえてないのかもしれない。 もし本当に覚えていなかったら彼女はどうすればいいか、次善策は考えてはいた。 だがもう一度彼女は彼の口で言ってほしかった。彼女の願いはただそれだけなのだ。ほんの些細な、でも彼女にとっては大きな願い。 その願いがかなわなくなる。それはそれで少し悲しいものが彼女にはあった。だがここで彼女の頭に一つの可能性が思い浮かんだ。 (彼は本当は思い出してるんじゃない……?) 彼女はこの突拍子も無い想像を最初は自嘲気味に考察してみた。 だが段々とこの想像が実は当たってるんじゃないかと思えてきた。 (どうして彼は思い出していたとして私にそのことを言えないでいるのかしら… いえない事情があるから……?そうかやっぱり……) 彼女にはこの想像が正しいとするならば障害となっているであろう物に心当たりがあった。 そう思うともうこの発想が事実としか思えなくなってしまう。彼女は自分を制御しようと試みる。 次善策は用意してある。なのにそんな突発的な思考で今更…しかし彼女の思考はもはや制御できないところまで来ていた。 陥落。彼女の脳は次の行動を一つだけ思い立った。そう本来なら考えたくもないような行動。でも彼女はその発想を受け入れた。否、受け入れたのではない。 押し切られたのだ。もうその思考を止めるものはない。 (そうね。やっぱり邪魔者は消さないと。) 彼女は静かに、しかしながら強く決意した。 消す―彼女が本来もっとも嫌う言葉。 だが今の彼女にはもっとも自分を酔わせてくれそうな、甘く美しいすばらしい言葉。 彼女がその言葉に身を任せ、決意をしたとき、ありきたりな月は魔性の月とかし、彼女の姿は弱々しいながらも妖しい月の光に照らされた外の世界の中で強く輝いていた。 (そう、私はやるわ。私”達”の幸せのために。) 思い込みがズレを生む。 ズレは否応無しに大きくなる。 そのズレを見逃せないものはズレを是正しようと決意する。 その強い決意は運命を変える。 運命が変われば世界も変わる。 世界が変われば…何が変わる? 727 名前:Versprechung[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 19 30 11 ID pt9aC4SE ?2BP(802) くだらない幕間 「はい、冒頭終わりだよ」 奈津子の声が響く。もうお茶を何杯飲んだかわからない。 ちょっとけだるい感じもする。もう夕方だ。腹も減ってきている。 「とりあえず頭の中整理させてくれ。主人公は女刑事…えーと直子とか言うのだっけ?」 「そうよ」 「んでその幼馴染の秀樹ってのがさらわれてるんだが、まだ気づかれてない。とりあえず秀樹の事を探すために増田ってのと組んで…でまぁ次から動き始めるのか」 「そうそう。次からはもっと急展開になるはずよ」 奈津子は目を輝かせながら言った。確かに今回の話はほとんどが登場人物紹介に費やされてたきがする。ん… 「まだ人物は登場するよな?幼馴染のグループのやつとか」 「出てくるわよ。もう慎ちゃんそんなに焦らない♪」 猫なで声で奈津子は言ってくる。何も焦ってはいないのだが。 「文句を言っていいか」 「どうぞ」 「文法、表現がところどころおかしい気がするのだが?」 「そんなの気にしたら負けよ」 「途中から表記が変わってる気もするが」 じとっとした目で奈津子がこちらを睨んできた。さすがに言い過ぎたか。やばい。 「うん、でもまぁ奈津子が作った話だしな、最初からそんなにうまく表現できるわけでもないし段々うまくなると期待しておくよ」 一応フォローを入れておく。一応だ。 「うん!期待してて」 俺の焦りをよそに奈津子はこの一言ですぐに笑顔に戻った。こうして考えると素直でとてもいい子に見えるかもしれない。 だが実情は違う。あーちがうね。ただの気分屋さ。こうしてご機嫌とっとかないと大変なんだ。 笑ってない顔は、可愛くないしな。そんな顔、見たくもないし。 「そうそう、ヤンデレについての講釈だったな元のテーマは。今のところはその成分が薄めじゃないかえ?それらしきシーンも少ないし…」 「そうね、中から見るんだったらその辺のアニメを見てればわかると思うわ。今回の話の肝はね…外から目線のヤンデレよ!」 奈津子は指をびしっと突き出しながら高らかに言い放った。だが俺にはよくわからない。 「外から目線?」 「そう、外から見たときの怖さよ。理解できないからふりまわされる、勘違いを起こす。そんな話よ」 言ってることが俺にはよくわからんが…まぁ要するにヤンデレな娘が起こす事件が外からはどう映るかということなんだろう。そうとしか読めない。 728 名前:Versprechung[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 19 30 46 ID pt9aC4SE ?2BP(802) まぁこれから事件が起こってくるんだろう。話が進めば謎の女の正体も自ずとわかるはずさ。 そんなに難しい話を用意しているとは思えんしな。しかし……腹減ったな。 「そういえば慎ちゃんご飯どうする?」 「ん、今それを考えてたところだ。そうだな…食ってから帰るかな明後日学校だし」 「……そう帰っちゃうんだ」 奈津子から心なしか暗いものが見えてくる…これはまずいのか、帰ったらまずいのか? 「いやほら続きはさ、また今度聞くよ。一気に聴いたらよくわからなくなるし」 「そう。それじゃとりあえずご飯作るね…」 「お願いするぜ」 「少し時間かかるから……」 と言い残しキッチンに奈津子は向かった。時間がかかるというと煮物か何かか?と考えた瞬間俺の意識がグラっときた。なんだ……どうした俺……? と、奈津子が戻ってきてぽつりと言った…… 「慎ちゃんがそう言うのわかってたから……ごめんね、ご飯は起きてから……」 その言葉を聴いたっきり俺の記憶は途切れた。 そして次に目を覚ましたのは夜の11時。最後に俺が確認した時間が夕方の7時くらいだから思いのほか意識を失ってた時間は短かったようだ。 参ったな、これじゃ終電じゃないか…どうしよう。 ってそんなことじゃなくて…場所は奈津子の部屋のままだな。ということはあの話みたいに拉致られけでもないようだ。 当たり前だが。俺がいろいろと状況を確認しているそんなところに出来た料理をもって奈津子が部屋に入ってきた。 とてもいい匂いがする。あいつ料理の腕上げたな……じゃなくて…… 「あ、おはよう♪」 「おはようじゃねぇよ…なにを混ぜた、どこに混ぜた」 おそらく奈津子が何かを混ぜたのは間違いない。俺は確信を持ってたずねた。 「眠剤を飲んでたお茶に」 予想通り、睡眠導入剤を混ぜていた。 「なんてことを…」 「やっちゃったZE☆」 舌をペロッと出してウインクしながらけろっと言い放った。ちくしょう可愛いじゃねぇか。 「やっちゃったぜじゃない!やれやれ帰ってほしくないなら帰るなといえば…」 「帰るじゃん、それでも」 うぐ…反論できない…いやまぁしかたないか。今までそうやって逃げ回ってたわけだし。 実際この睡眠導入剤も一度俺が帰るために使ったものがばれて没収されたものだった。 自業自得。これほどこの言葉が似合う状況に出会うとは思ってもいなかった。それにしてもここまで帰らせようとしないとは夕食には相当の自信がるのだろう。 「んで、なに作ったんだ?」 729 名前:Versprechung[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 19 31 19 ID pt9aC4SE ?2BP(802) 「肉じゃが♪この日のために材料買っておいたんだ。でも慎ちゃん帰っちゃたらこんなに時間かけたのが駄目になっちゃうし……」 この匂いの正体は肉じゃがだった。これまた家庭的なものを作ったもんだ。だがそれとこれとは別。言うべきことは言わねば。 「だからって何も言わず睡眠薬かよ」 「てへ♪」 あーやっぱ可愛い。じゃなくて、さっさと食べないとな。 「……はぁ……とりあえずうまいんだろ?冷めたらまずくなる食べるぞ」 「うん」 やれやれ。俺はいつまでこの笑顔に騙されることになるんだろうな。 まぁいい。今のところ特に被害も受けてないしな。騙されるのも悪くはないさ。 「ねぇ慎ちゃん」 奈津子が輝いた目で聞いてきた。 「慎ちゃんはなにかわかった?さっき頭の中整理してたでしょ?」 「なんにも。登場人物も全部出てきていない。ヒントも出てきていない。現状、その拉致られた男の知り合い関係やらなんやら全部洗わないとだめだろうな。 話の流れからして知り合いみたいだし。でも今はまだピースが少なすぎる」 「だよねー」 「じゃぁなんだ」 奈津子の意図が読めなかった。俺の頭の中はさっき奈津子に言ったとおりだ。 奈津子もそれを承知。ならなんで?と。 「うん。慎ちゃんしっかり話し聞いてくれてるんだなーって」 おれの至極当然な疑問に返ってきた答えはこれまた普通の答えだった。 「当たり前だ。聞いてないとでも?」 「ううん。でも……」 「でも?」 「嬉しい♪」 そういって奈津子は抱きついてきた。 「でね、続きがあるの、聞いてくれるよね?」 「あーはいはい。聞くよ」 生返事。さすがに寝起きなのでだるい。 「だめ。やり直し」 だが奈津子は許してくれなかった。仕方がない・ 「奈津子様のありがたいお話をお聞かせいただきとうございます」 「よろしい」 そういうと奈津子は俺から離れて続きを話し始めた。 さて今日は寝かせてくれるのかね、まったく。 730 名前:Versprechung[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 19 32 33 ID pt9aC4SE ?2BP(802) 投下終了します。 次の分はもう出来あがってるのですが次の次の分が出来るまで投下しません そうしないとまた続き忘れそうで^^; ヤンデレ分はまだ薄いです。が徐々に増やしていくつもりです 文法等々の間違いはスルーでorz 731 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 19 38 48 ID QAuJxuey 兄貴は悪意はないんだろうが勇み足が過ぎるな。 立ち回りの悪さで破滅していく人間の典型例。 弟のようにあえて動かないことでうまくいくのも現実ではよくある話。 結局兄貴が全ての苦難をしょいこむことで家族は救われるのかな。 732 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 19 43 41 ID IzCYr2iM つまり2つの視点か…?物語の中とリンクしてるのか? ヤバい言ってる事めちゃくちゃだ 733 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 19 57 36 ID 3DZL40Ch 730 GJ! 監禁ですか・・・いいですねぇ 734 名前:罰[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 19 58 26 ID mZuM35r2 「もう…無理…。」 「何言ってるの?まだ3回だよ。君が今日何回他の女に見惚れたと思ってるの?」 「だから、それは君の勘t」 「そんなことない!!だって私君の事なら何でもわかってるもん!!」 「だからね!!これはね罰なんだよ。私というものがありながら他の女に見惚れた君に罰を与えてるんだよ。」 「私ね、君が他の女に見惚れてとても悲しかったんだよ。」 「だから君が私を悲しくさせた分、ううんそれ以上私を愛さないといけないんだよ。」 「ほら、まだ10回以上残ってるんだから頑張ってね…。」 735 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 20 00 48 ID mZuM35r2 ごめんなさい。 書いてみたかったんです。 736 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 21 35 02 ID nCgoODcg つまんね 737 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 21 36 24 ID ehA30Cdh 何か嫉妬スレの荒らしがついにヤンデレスレにまでやってきたか 738 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 22 41 31 ID o9xCJ8d6 夏はまだ終わらない 739 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 22 45 50 ID pAskBtFV 735 書いたみたいと言う気持ちを遠慮なくここで爆発させなさい(`・ω・´) 740 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 22 46 39 ID I6vE4flj 731 家族親族たちのありとあらゆる狂った原罪を、兄貴が背負い込む悲劇、の予想? それは、どうなるかわからん。 この話は、兄貴を襲う運命があまりに理不尽な事態の連続で どう転ぶかわからないから面白く感じている。 次回をひたすら待つ。 741 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 23 37 14 ID co/Qgtgu 曜日変わってんのにいつまでヤンデレ家族の話題いつまで引っ張んの 新しい投下も来てんのに何でヤンデレ家族だけの書き込みしてんの 夏が終わるまでしばらく来んのやめるわ 酷すぎる 742 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 23 59 46 ID mIzfMer4 >>730 ちょw懐かしすぎて前話忘れてたよ。 ttp //yandere.web.fc2.com/n/ver.html お久です~。今度は忘れないように続き待ってるぜ 743 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 00 01 03 ID 3lUTsmf3 まぁこういう風に言う奴は大抵消えないから困る 捨て台詞をはいて空気悪くしたあと居座るからなぁ・・・ 744 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 00 17 22 ID 8rek1lqa まあ人気のある書き手ってのは、どのスレにでもいるわけで。だからレス数に差が出るってのは これまたよくあることだからしょうがないっていうか。 露骨に差が出ると、レスの少ない書き手はいい気がせんわな。 もし、ヤンデレ家族の作者氏がそれに責任を感じてスレから出て行くって ことになったら・・・。 いろんなことに気を配ってみたほうがいいかもしれんね。もちろんオレも含めてだが。 745 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 00 27 05 ID I7GW/Qce ヤンデレは監禁に限る 746 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 00 27 37 ID I7GW/Qce いや、ヤンデレが監禁をしなければ、何のためのヤンデレか ヤンデレは病んでからこそが本番である 747 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 00 27 52 ID vndgN0iu レスの多さは関心のバロメーター 素直に面白いと感じる作品には多くレスつくし、これからの成長が楽しみな作品にも多くレスつく、逆に見所が少なかったりスレチな作品はレスが少なかったりたたかれたりするが荒らしたくない場合はスルーするだろ… 748 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 00 31 32 ID pd3K6lLJ 嫉妬スレを潰した、お得意の自作自演ですか? 749 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 00 59 50 ID 8rek1lqa すまん。 744だが言葉足らずになってたんで、またカキコしとく。 別に面白い作品にレスするなって言いたかったわけじゃないんだ。 オレだって自分が面白いって思うSSにはGJしてるし、具体的な感想なんかも書いてる。 ヤンデレ家族も個人的にすげー好きなんで、レスしてるし保管庫でも読み返したりしてる。 だけどさ、こう露骨に反応の差が出ると他の書き手氏は、もういいやとか思うんじゃなかろうか。 レス数が書き手のやる気のバロメーターにかなり影響するだろうし。 事実、ヤンデレ家族の専用スレっぽくなってる現状でもあるし、ここらへんは一考してみるべきじゃなかろうかなと。 でも、気に入らなかったSSにまでレスしたらって言いたいわけではないっていうか・・・。 いつまでも一つの話題を引っ張り続けるのは、あまりいいことではないと思うんだ。 感想ならともかく、個人的予想をカキコするとか。 これは作者の人もやり辛くなるんじゃないかと思うっていうか。 それから一番肝心なことなんだけど、ヤンデレ家族の作者氏。 個人的にはあなたのSS毎回楽しみにしてます。面白いし投下速度も安定してますし。 744では批判してると取られてもおかしくないものだったので、謝ります。 これからも投下待ってます。 最後にSS以外なのに長文書き込んですまんかった。 750 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 01 01 15 ID LVoX9I0o もういいよ。めんどくせーからお前ら全員ヤンデレに監禁されるなり刺されるなりして 幸せそうな顔して息絶えろよ。くだらねーことゴチャゴチャ騒いでんじゃねーよ あとついでだから言っとくけどな、ヤンデレだから監禁とかって発想はもう飽きたんだよ もっと新しい発想を持てよ。「心が病んだ女の子の思いもよらない行動」が 俺達の心をざわざわさせるんじゃねーか。予想外な行動をしてこそ良いんだろうが ヤンデレは監禁してなんぼみたいな発想じたいが間違い。分かったら 746は そこらのヤンデレに海辺の波打ち際で顔だけ出して生き埋めにされて苦しめ 751 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 01 03 37 ID PNAAIUvv 嫉妬スレは潰れてないやい! きっとあの勢い50以上あった頃のように復活してくれるよっ 752 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 01 07 04 ID LVoX9I0o なんか 749の直後にこんな書き込みしたから 749に文句言ってるように見えるように なっちまったじゃねーかちくしょう!もう俺なんか息絶えちまえ!半年ROMれよ俺!! 753 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 02 15 42 ID s/AFhAM1 夏 754 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 02 20 51 ID Z+HSGzqT 日本の夏 キンチョウの夏 755 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 02 49 45 ID IPUL083w 批判も作者が成長するために必要なものだと思うぞ ただ単に「つまんね」とかそういう批判じゃなく どういう所が悪いのか理由を書くべきだと思うがな 756 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 02 58 25 ID H1M7Hw/s 731 732 とにかくこういうやつはKYと言わざるを得ない 757 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 03 22 54 ID /ocX2qAd 756 732だけど誤解を招いてすまないが、俺はヤンデレ家族の一つ後のSSの事を言ってたんだが、偶々 731が書いた後になってしまっただけだ。「お話の中の人物と、それを説明している人物の2つ」の意味だ。 758 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 08 25 58 ID ukyzz942 730 お久しぶり、奈津子や慎にまた会えるとはw 増田はボロクソに言われていたからどんな人なのかと思っていたが、意外と鋭いヤツってことなのか……? ヤンデレ分は十分にあると思うけど、さらに濃くなるなら楽しみw 759 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 14 28 35 ID 5XYvXRox 741 いちいち報告イラネ 夏と言わずもうくんなよ 760 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 15 06 38 ID 1C888ljt ↓が気違いな奴だったらその次のやつはヤンデレに殺される。 761 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 15 10 12 ID N8dltC11 / ̄ ̄\ / _ノ \ ____ | /゚ヽ/゚ヽ / \ | (__人__) /ノ \ \ | | |`⌒´ノ / /゚\ /゚\ \ . |. U } | (__人__) | . ヽ } \ .` ⌒´| | / ヽ ノ ノ .U \ / く 762 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 15 12 26 ID /ocX2qAd (´∵`) 763 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 17 59 45 ID 1C888ljt ↓がまともな人だったら 762はヤンデレに殺されるのを回避できる、しかし代わりに 765が死ぬ 764 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 18 40 35 ID /ocX2qAd (´∵)<無駄に安価とるのやめて下さい 765 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 18 41 31 ID uiJ5j04B / ̄ ̄\ / _ノ \ ____ | /゚ヽ/゚ヽ / \ | (__人__) /ノ \ \ | | |`⌒´ノ / /゚\ /゚\ \ . |. U } | (__人__) | . ヽ } \ .` ⌒´| | / ヽ ノ ノ .U \ / く 766 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 18 52 30 ID C97Av/6O 763 つまんね 氏ねゴミクズ 767 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 19 06 14 ID iuFqC37C 夏ですねぇ 768 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 20 21 37 ID 1C888ljt 夏ですねぇ 769 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 20 34 22 ID gzqV0p1b 頼むからほんとチラシの裏でやってくれんかな くそどうでもいいわ 770 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 20 35 08 ID NeuxnODP 夏休みはいい監禁期間だよな ヤンデレ、終業式に想っているあの人を監禁して、夏休みはずっと一緒 いえ、これからもずっと一緒ですから 771 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 22 53 27 ID gWPfciqt 上書き、ことのはぐるま、ほととぎす、続きまだかな。 華ルート読むまでは死ねない。 772 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/19(火) 23 09 19 ID 1C888ljt 770 しかし現実は監禁された子の親が通報してヤンデレ逮捕。 773 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 00 03 46 ID +v7jxnIb 「夫が隣に」の続きを読むまで死ねない… 774 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 00 14 13 ID LXYx4j04 キモウトスレと嫉妬スレとヤンデレスレを行き来してたら どれがどこのSSかわからなくなる 775 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 02 33 41 ID k/Y05Ff2 あっそれわかるわ~特にキモ姉・キモウトとか作品にでてると何処のスレやら、こればっかりはしょうがない 776 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 05 00 44 ID nm9Zc+uB つい今さっき目覚めたんだが言葉様が夢に出た。 んで俺付き合ってんの。超ラブラブなの。一緒に勉強してんの。つか教えてもらってた。 んで一緒に何処かに行くってんで新幹線の「のぞみ」に二人で乗ったところで目が覚めた。 あんまり嬉しかったもんだからここに書き込みしたんだがふと気がついたら 俺ってけっこう精神的にヤバイんじゃないかと気づいた。二次元キャラが夢に出てきて しかも付き合ってるなんてシチュの夢を初めて見たからさ。どうしたもんか…… 777 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 05 25 13 ID HtBqexwt 問題ない…よくある話だ。 アニメ見て寝たり、FF書いて寝たらよく見る。 俺なんかエヴァFF書いて寝たらマヤと実家に帰宅する夢見たぜwww 夢の世界にまで侵略してくるヤンデレつー電波受信 778 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 05 30 53 ID 0Bk34aw3 夏休み 779 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/08/20(水) 07 22 34 ID N5hDpmzW はぁっ・・ヤンデレ家族の続きが見たいな・・ あれは新たな名作だろうさ・・ ・・汚れ役にさせられた兄貴に少しでも幸せがやってくることを望む・・ 780 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 08 28 46 ID /7sS52E8 779 まあ、ゆっくり待てよ 781 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 09 06 36 ID ZV+JoT/z 772 ストックホルム症候群でヤンデレを弁護してくれる展開ですね 782 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 09 08 20 ID FeoI5FkW 夏休みかぁ、、、良いよなぁ 739お前最低限のルールは守ろうぜ… 783 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 12 31 58 ID qiN6bQwv 夏だなぁ厨 【なつだなぁちゅう】 夏厨が出没すると放置ができず「夏だなぁ」と言い出し 荒れの元となりスレ住民全体に迷惑をかける存在。 【特徴】 ・とにかく文中に「夏だなぁ」を入れないと気がすまない ・スレの流れや空気を読めず、反応してしまう ・普通のスレ住人は夏厨を放置しているのに自分だけが過剰に反応してしまう ・夏厨に反応している時点で夏厨と同類であることに気づいていない つまらんコピペだがおまいら自重しなさい。 784 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 12 54 14 ID ZGLIirxB 俺の巡回先でも夏夏言ってしつこく騒いでるのこのスレぐらいだなw 785 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 13 46 30 ID UmuPjgKJ まあ例の大全やら何やらでにわかが増え始めた時期に夏休みが重なって、実際結構酷い状態だから 「夏だなあ」って言われるのは仕方ないのかもわからんね 786 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 15 36 49 ID lESU5XC3 785 でもさ、経験の少ない人を「夏厨」とかいって馬鹿にするのは良くないぜ プロ野球選手がリトルリーグを馬鹿にしてたら嫌な奴と思わないか? 787 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 15 47 22 ID pwusZN2b 786 夏厨死ね 788 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 16 41 52 ID HtBqexwt 786 そうじゃなくて、無駄に引っかき回そうとするのが問題なんだ。 例えば、マイナス方向の書き込み、過度な否定・文句。 ネットなんだから顔色が見えない、文字が全て。 軽い冗談のつもりが誰かの怒りに火をつけたりするものだ。 何か書き込んですぐに、「つまんね」「死ね」なんて書き込まれたらヘコむ。 何か書く→否定派出現→注意→反論→意欲減退→投下数激減・口論ならぬ筆論 なんて流れはもう止めよう。 私の意見は以上です。 789 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 16 47 15 ID pwusZN2b 788 死ね 790 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 17 02 51 ID /jebcFdb 789 嫉妬スレからこんにちわ^^ 791 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 18 08 10 ID 5YCVl/2u はいはいそろそろじじゅう(なぜかへんかんできなry)しような 792 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 18 55 50 ID UmuPjgKJ 786 そもそもその「経験の少ない人」が書き込むのが間違ってる ここ2chだよ? 基本のマナーぐらい覚えてから来てくれ 以下、監禁シチュエーションについての流れ 793 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 19 17 09 ID C7QWOrop 792 背後からフライパン→ 彼女の部屋まで拉致&監禁→ 「お願い…私だけを見て……」 これ至宝 794 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 19 22 07 ID u0dE7S+P 薬物やスタンガンで気絶させずに、いきなり四肢切断や拘束なんてパターンもあるのかな? 知らんけど。 795 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 19 30 07 ID /90afY0a 793 うたわれのムツミを思い出した キムスメ(キモ娘?)だったら良かったのに 796 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 22 49 02 ID DDwjqCcQ 書いてみれ、よくわからん 797 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 22 52 04 ID 4rTi0zap 今年の夏休みはウィルス性イボ根絶の為にバイト入れなかったんだけれど 意外に時間がかからなくて暇が出来まくった お前ら、瀬戸から高蔵寺のあたりで 可愛いくてやや依存度の高めな女の子引っ掛けられそうなスポット教えてくれ 798 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 22 58 57 ID 5O/8n9TS そんなことよりヤンデレの反応を見たいがために従姉妹あたりと駅前を歩きたい 799 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 23 08 28 ID /90afY0a 噂だけど、嫉妬スレにある程度SSを投下すると知らぬ間に女の子に監禁されているらしいよ 未完作品の数がそれを物語っているという見解もある 800 名前:ヤンデレウィルスに感染してみた[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 23 15 44 ID DVyEHqHf お久しぶりでございますだ 短いの二つほど投下するっす こんなのヤンデレじゃねえ!死ね!とか言わないで