約 2,448,180 件
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1630.html
718 : ◆JnMlDjJRAE [sage] :2010/06/09(水) 22 58 25 ID x3E/LD/i 「駆け落ちして同棲する計画は分かった。だが何処に拠点おくんだ。」 「君と二人っきりになれれば何処でも良いわ、そんなこともあろうかと!この三つから選んで。」 1.県内……メリットは学校に近いこと。デメリットは両親×2、義妹の襲撃の危険性が高い。 2.県外……しばらくの間の時間稼ぎ拠点。山奥の永住拠点の二箇所確保。 3.腹案 「県内。ちょっと待て!顔が怖い、妹であってそんな感情は微塵も有りませんって!」 「やっぱり県外だよね。もう拠点は決まってるんだよ。『湖割荘』203号室!」 次のニュースです。昨夜S県のアパート湖割荘が全焼しました。原因は一階住民の…… 「マジか?燃えてんじゃねーか。つーことで県内だな。」 「こうなったら腹案その一……考えてなかった。」 「なんじゃそりゃ。あーじゃあ俺帰るわ。またあしたな……ちょ…なに親指立ててんの!」 「あの娘には渡さない。絶対に。腹案その二、心中したら永遠に一緒だね。」 「ちょっと待てーぃ!」
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/215.html
703 :埋めネタ [sage] :2008/01/11(金) 21 37 05 ID oxt0kF95 彼は日々、ブログに日記を書きつづることを習慣にしていた。 何が楽しいのか、と問われるとなんとも答えがたい。 それでも、彼は自分の日記をウェブに公開することが楽しかった。 ブログを書き始めてから数日が経った頃、彼は日記を入力する際に変換ミスをよくすることに気づいた。 そして、パソコンに最初からインストールされている日本語入力ソフトではなく、市販の入力ソフトを 使えば日記を書くのが楽になるのではないか、と思いついた。 思い立ったが吉日という格言にならい、彼は市販の日本語入力ソフトを購入した。 財布の中身がすっと軽くなる錯覚がするほどの金額ではあったが、彼は満足だった。 そのような感じでブログにこり始めた彼は、次第に日記を書かなくなった。 日記ではなく、自分の妄想をブログに載せ始めたのだ。 いわゆる、SSというものだ。 既存の商業作品の二次創作ではなく、自分の頭の中で一から構築した話だ。 SSを書き始めてみると、実は日記よりも楽しいことに気づいた。 日記は、書くに値するネタがなければ書かない、ということを彼は決めていた。 例えば、朝起きて、学校に出かけて、帰ってきて眠る、という一日では日記を書けない。 しかし、SSであれば別だ。 頭の中にふっと思いついた話を書けば、毎日ブログを更新することができた。 SSの内容は、一話完結の短編作品。いや、短編と呼ぶことすらふさわしくない、掌編だった。 一編書くにあたって浪費する時間は三十分から一時間程度。 初日は一時間で二十行程度しか書くことはできなかった。だから、二時間かけてようやく完成させた。 日を重ねていくうちにSSを書くコツをつかみ始めた彼は、早ければ三十分で書き上げられるようになった。 そのことを自覚した時は、友人に自慢したくなった。 しかし、彼がそうすることはなかった。 自分の書いた文章なんて知り合いには見せたくない、見せられない、という思いがあったのだ。 話は離れるが、彼には姉がいた。 一つ年の離れた姉で、自分と同じ大学に通っている。 姉であるが、初めて彼と彼の姉を見る人々は、彼女の方が年下だと勘違いした。 それもそのはず、彼の姉の身長は150cmを下回っていたのだ。 その上、容姿は中学生のように幼かった。 髪の毛は黒く艶々で、鼻は小振りな大きさで、目はぱっちりと開いていた。 加えて、姉の声は小学生かと聞き間違うほどにキーが高く、舌足らずだった。 彼と姉が並んで歩いていると、兄妹というより親子が一緒にいるようだった。 彼ら二人を見る者は、仲のいい親子が並んで歩いている、と微笑ましく思った。 それは、彼の容姿が姉とは対照的に大人びていることも一つの要因だっただろう。 もっとも、当事者である彼と姉は特に気にもしなかった。 彼にとって姉は姉でしかなく、姉にとっても彼は弟でしかなかった。 だが、姉の方には少しだけ問題があった。 見た目は幼いとはいえ、実年齢は二十歳である。とっくに弟離れをしている年齢だ。 なのに、姉は弟にべったりくっついて離れなかった。 まるで、肉体が彼女の精神までも幼くしてしまったように、姉の行動は無邪気だった。 例えば、毎日一緒にお風呂に入ることを弟に要求したり、夜起きた時は一緒にトイレへ行ってくれと頼んできたり。 まるで妹であるかのような甘えっぷり、頼りっぷりだった。 彼はというと、そんな姉を微笑ましく思っているだけだった。 これから先、自分が就職してからも姉がこんな調子では困る、もっとしっかりしてほしい、 と思ってはいたが、それもまだまだ先のことであると気楽に考えていた。 704 :埋めネタ [sage] :2008/01/11(金) 21 41 04 ID oxt0kF95 話を戻して、彼が管理しているブログについて語ろう。 彼はSSを書いていたが、次第にネタに詰まるようになってきた。 書き始めて三ヶ月以上過ぎれば、さすがに彼の妄想も底をつき始める。 彼の書いている話は、ちょっと心が温まるような小話が多かった。 だが、そればかり書いていては上手くいかないようになってきた。 日によってはブログを更新できないこともあった。 いくらパソコンの前に居ても、今まで書いてきた話ばかりが浮かんできて、一向にキーボードを打てないのだ。 そんな日は諦めて、話の構成を考えながら布団の中に入る。悔しい思いをしながら。 今回の話は、そんな人並みの悩みを抱える若者が体験した奇妙な出来事だ。 ブログを更新できなかった日の翌日、彼が朝食をとるためリビングへ向かうと、香しい匂いが嗅覚をついた。 テーブルの上には、いつもの朝食よりバリエーションに富んだ料理たちが並んでいた。 白米、味噌汁、卵焼き、焼き魚、漬け物、それとお茶の入った急須が置かれている。 彼の家では姉が料理を作っている。おそらく、今日も姉が作ったはずだ。 だが、いつもならもっと軽めの朝食がテーブルの上にあるはず。 今日は何かの記念日というわけではない。昨日何かいいことがあったわけでもない。 ではなぜ? と思い、彼はキッチンに立つ小さな姉に問うた。 「おはよ! え、なんで今日の朝食が豪華なのかって? それはね、弟君がなんだか元気なさげに起きてくるんじゃないかな、と思ったからよ」 彼は特に元気がないわけではない。朝の生理現象も体にあらわれていた。 自分が元気だと言うことを伝えると、姉は少し首を傾げた。 「ありゃ、そうなの? んー……ま、私の勘も外れることだってあるってことで。 さ、ご飯食べよ。今日は腕によりをかけて作ったんだから」 姉に背中を押されて椅子に座る。姉は彼の左隣の椅子に腰掛ける。 椅子のサイズは同じだが、二人の間に身長差があるせいで、彼の方が頭一つ飛び抜けて高い。 それでも、姉は彼に向けて箸を差し出して、食べさせようとする。 彼はいつもやめてくれ、と言っているのだが、姉はどうしても聞かない。 「弟君は、私が面倒を見るの。それがお姉さんのつとめなんだから。 その見返りに、お姉さんをハグしてくれればいいよ。こう、ぎゅー……って」 手本を見せるように、自分の腕で体を抱きながら実演する。 姉の言葉を耳に入れながらも、彼は朝食をつつく手を休めない。 姉にそんなことをするような年齢ではない。それに、彼はシスコンでもない。 こんな幼く見える姉に抱きついている様を人に見られたら、彼の評判が下がる。 ただでさえ、友人の間では彼と姉の仲を疑われているというのに、これ以上悪化させるわけにはいかないのだ。 彼が味噌汁を飲む。すると姉が彼の脇腹を突いた。脇が敏感な彼は激しくむせる。 「そうやって無視するのはお姉ちゃんどうかと思うな。自分で自分が冷たい人間だと思わない? 最近は手を繋いでくれないし……私が高校生のころまでは繋いでくれたのに……」 姉の言っているとおり、姉が高校を卒業するまで、彼は姉と手を繋いで登下校していた。 しかしそれは、最大限譲歩した結果だ。 この姉と手を繋いで歩いていても、すでに彼と姉の存在は生徒に知れ渡っているので見られても構わなかった。 高校生活こそ、そうやっていられたが、大学に通うようになってからはそうはいかない。 大学という場所はオープンな場所なので、いろんな人間が出入りする。 そんな場所で、身長差が30cm以上はあろうかという彼と姉が手を繋いで歩いていたら、どんな目で見られるのか。 さしずめ、大学に妹を連れて行って案内している最中、というところだろう。 それならまだいい。通学途中で警官に職務質問される可能性も無いとは言えない。 身分証明書を持っていなかった時、果たして口頭で説明して自分達が姉弟であるということを信じてもらえるのか、 彼には不安でならないのだ。 705 :埋めネタ [sage] :2008/01/11(金) 21 42 28 ID oxt0kF95 彼は朝食を食べ終わると、両手を合掌させてごちそうさまをした。 まだ食べ終わっていない姉を置いて、茶碗をひとまとめにしてキッチンの流し台に持って行く。 水を浸した流し台にお椀を入れていると、後ろから姉のすすり泣く声が聞こえてきた。 「うう……弟君が冷たいよぅ……昔はお姉ちゃん大好き、僕将来お姉ちゃんと結婚する、とか言っていたのに……。 どうしてこんな子に育っちゃったのかしら。いつのまにか不良さんと付き合ってたりしていたんだわ……」 姉の言っていることはすべて捏造だと、彼は知っている。 彼は昔、姉のことをお姉ちゃんと呼んだことがなかった。むしろ、妹扱いしていたぐらいだった。 そして、大好きとか、結婚するとか言っていたのは姉の方だった。 彼は小さなころ、お母さんと結婚する、と言っているような人間だった。 今ではもちろんそんなことは言わない。 母とは、困ったときに姉よりも先に相談する程度に親しい。 余談ではあるが、母も弟に色々と相談する。内容は、娘のことに関して。 娘の弟離れを促すため、彼によく協力を持ちかけるのだ。 今までやってきた対策は、彼に恋人ができたと伝えることと、一人暮らしをすると伝えること。 前者に関しては親しい女友達にも協力してもらった。だが、結果は逆効果で、四六時中くっつくようになってしまった。 後者の場合、姉はむしろ喜んだ。なぜかというと、実家を離れて二人暮らしができると思ったから。 このように、彼と彼の母の苦労は水泡となってかき消えてしまった。 今では、母はこの一件に関してあまり触れなくなった。彼はあるがままを受け入れるようになった。 これから先彼ら姉弟がどうなるかは、ひとえに姉の成長にかかっているのだ。 706 :埋めネタ [sage] :2008/01/11(金) 21 45 32 ID oxt0kF95 大学から帰ってきて、彼は姉をひっぺがして自室に籠もった。 何をするかというと、自分のブログの更新作業だ。 大学で授業を受けている最中に思いついたネタを、まだ暖かいうちに書き記すつもりだったのだ。 思いついたネタは、今までとは趣を異にするものだった。 彼が今まで自分自身に課してきた、禁忌とも言えるもの。 それは、『妹』に関する妄想だった。 なぜ妹のネタが禁忌であるのかは、言うまでもあるまい、姉のことを思い浮かべてしまうからだ。 だが彼は今日、その禁忌を破る。全ては、SSを書くため、ブログを更新するため。 推敲もほどほどにしながら、手慣れた手つきでタイピングしていく。 帰宅してから二時間ほど経った、午後七時過ぎ。ようやく禁断の妹SSが完成した。 内容は以下の通り。 『僕の妹はとても背が高い。 僕の身長は友人と比べても遜色のない高さだ。だけど、妹はそんな僕よりも背が高い。 正直、自分は同じ家に住んでいる両親から生まれた子供じゃないんじゃないか、とまで思っている。 戸籍謄本はもちろん確認済み。今の両親は僕の実の親だ。 それでも、どうしても疑いが晴れない。きっと、僕が妹に対してコンプレックスを持っているからだ。 弁解しておくと、僕は一般的にイメージの強い、妹を溺愛しているという意味でのシスコンではない。 劣等感を持っているという意味でのシスターコンプレックスだ。 妹のことをどう思っているか、と聞かれたら、僕は返答に困る。 劣等感を持っていますとも、コンプレックスを持っていますとも言えない。 妹のことは大事に思っています、と答えると妹好きのシスコンと思われそうで嫌だ。 妹はいつだって僕を悩ませる。今日だって、そうだ。 「アニキ。そろそろ手ぇ繋いで歩こうよ」 妹様は今日もそうやって僕を困らせることを口にする。 手を繋ぐのは好きじゃない。 だって、10cm以上身長差があるということは、手の位置ももちろん違うわけだから、 僕が妹の手を握ろうとしたら少し肘を折り曲げなければならない。 なんだか、親と手を繋ぐ子供みたいで屈辱なのだ。 僕が妹を無視しててくてく歩いていると、妹が後ろでぼそっ、と呟いた。 「そんなこと言うんなら、また今日も抱きつくからね。……覚悟しといてよ」 この台詞だけを聞くと、世の妹好きの男性に羨ましがられそうだが、僕は嬉しくない。落胆する。 抱きつく、と妹が言った場合、柔道の寝技のような動きでの押さえ込みをするぞ、という意味になる。 この妹は身長に見合ったのか、運動能力に優れている。僕なんかあっという間に取り押さえてしまう。 男なのに、兄なのに、妹に負ける。それはかなりの屈辱だ。肘を折り曲げて妹と手を繋ぐ行為以上の屈辱。 だから、僕は傷の浅い方を選ぶ。その方が、一晩越した翌朝の寝覚めがいいと経験で知っているから。 妹の右手と、僕の左手を繋ぐ。妹の指が、僕の指の間に入り込む。いわゆる恋人繋ぎだ。 「アニキって、私より手が大きいよね。やっぱ、握り心地がいいよ。最高。ご機嫌だね!」 僕はご機嫌じゃない。 ため息を吐いて、学校からの帰り道、同じ方向に向かって歩く人たちに合わせて歩く。 こんな様子を見て、僕と恋人になろうとする人なんかいないよな。 だから僕、妹以外の女の子と手を繋いだことがないんだ。 ブラコンの妹を持つと、本当に苦労する。 』 彼は恥ずかしい想いをしながらSSを書き上げた。 途中、姉の顔が思い浮かんで来てどうしても上手くいかなかったのだが、奥歯を噛みしめて踏ん張った。 ブログにSSをアップして、誤字脱字のチェックをする。その後、リビングへ夕食を食べに行く。 リビングでは、姉が先に夕食をとっていた。 しかし、いつもなら用意してくれるはずの彼の分の夕食がなかった。 疑問を顔に出していると、姉が不機嫌そうに口を開いた。 「たまには、自分で夕食を準備したらどう? ……ふん。どうせ、運動オンチで、チビですよ」 707 :埋めネタ [sage] :2008/01/11(金) 21 48 10 ID oxt0kF95 翌日も、彼は学校から帰って来るなりパソコンの前に腰を下ろした。 一度妹ネタを書くと、堰を切ったようにネタがあふれ出してくる。 今日は、そのうちでもっとも危険なものを書こうと決めていた。 どれほど危険かというと、それこそ、姉への見方が変わってしまうようなものだ。 彼は、部屋の電気を消してからSSを書き始めた。 灯りがない方が書きやすいと思ったのだ。これから書くものは。 『小柄な妹の体を抱きしめると、腕の中で軽く抵抗されるのを感じた。 けれど、僕は抱く力を弱めない。強く、しかし壊してしまわないように、抱きしめる。 「お兄ちゃん、駄目だよ……私たち、兄妹なんだよ? 兄妹でこんなことしちゃいけないよ……」 もちろん僕だってそれは知っている。だけど、今日はどうしても妹を抱きしめずには居られなかった。 頭の中が沸騰したみたいに熱い。ジーンズの中にあるペニスが痛いくらいに膨張している。 夕食を食べ終わってから、ずっとそんな感じだ。 いつも通りのメニューだったのに、どうしてここまでおかしくなってしまったんだろう。 妹が風呂上がりにバスタオル一枚で歩いている姿なんて、見飽きているのに。 今の僕は、小さな妹の体を壊してしまいたくなるほど、妹に興奮している。 妹に口づける。風呂上がりらしく、唇まで熱っぽかった。 「ぅん、ん……舌、だ、め…………おに、ぃちゃん……んん……ん、ちゅ……」 身をよじりながら、唇を懸命に離そうとしてくる。だけど、もちろん僕は放さない。逃がさない。 「こんなことしちゃ、私、わたしぃ……、我慢できなくなっちゃうよ。あそこが、もう……濡れ、て……」 妹の太ももを撫でる。汗で少し湿っているけど、滑らかな感触なのは変わらない。 手を少しずつ妹の体へと動かしていく。タオルに包まれた体は、風呂上がりだという条件を除いても熱すぎるように思えた。 僕の手が、妹の股間へとたどり着いた。 』 ここで、彼の手は止まった。 無理もない。なにせ、彼は女性経験もなく、官能小説を書いたことさえないのだから。 時刻を確認すると、七時をとうに過ぎていた。 昨日よりも書いた量は少なかったが、書いてしまった以上アップしないのももったいない。 彼はブログに注意書きをしてから、SSを載せた。 リビングへ向かおうとしたら、携帯電話にメールが着信した。 送り主は同じ大学に通う友人。内容はこれからボーリングに行こう、というもの。 断る理由もなかったので、彼はOKだという旨をメールに記し、返信した。 リビングに顔を出すと、姉といきなり目が合った。 姉は昨日とうってかわって上機嫌な様子で、すでに夕食を用意して待っていた。 罪悪感を覚えつつ、夕食はいらない、ということを姉に告げた。 すると姉は、座っていた椅子を飛び越えて彼の元へやってきた。 「そんな! 今日のはとってもイイものが入っているんだよ! この日がくることを一日千秋の思いで待っていたんだから、食べなきゃ駄目! え、なんで必死なのか? ……それは、その、ね。あー……変なものは入ってないよ。安心して」 首を傾けつつ可愛らしい笑みを浮かべる姉を見て、彼の第六感とも言うべき感覚が閃いた。 今、姉の誘いを断らなければまずいことになるぞ、という警告が脳内に響き渡った。 それは、今日書いたSSの内容――夕食に媚薬を混入された兄が妹を犯してしまう――が浮かんだせいかもしれない。 姉を無理矢理引きはがし、愛用の靴の踵を踏みつぶしながら外へと飛び出す。 門から出ても、姉の引き留める声が聞こえてきた。 彼がその日に戻らなかったのは、言うまでもない。 708 :埋めネタ [sage] :2008/01/11(金) 21 58 56 ID oxt0kF95 翌日、彼は朝帰りをしてから大学へ通い、半ば眠りつつ授業を受けきった。 いつも通りに自宅へ帰り、パソコンの電源を入れる。テキストエディタを前にしながら、彼は腕組みをした。 最近、姉の行動がおかしい。おかしいのは元からだが、情緒が不安定すぎる。 そう、一昨日に妹が登場するSSをブログに載せ始めてからこうなった。 まさか姉がブログを見ているのか、とも思ったが、姉はパソコンを持っていない。ブログを見ているはずがない。 やはり気のせいだと結論づけ、彼は今日も妹SSを書き始めた。 ――彼は常識的なことを忘れていた。携帯電話でブログを見ることが可能だということを。 そして、一番大事なことも忘れていた。姉が、彼のことをどれほど想っているのか。 彼への依存心が、姉の心にどれだけ強く根付いているのか。 知ってさえいれば、こんなSSを書くことなどなかったかもしれない。 『 「私、言ったよね、お兄ちゃん。ずっと私だけを見ていてね、って。 頷いた? 頷いたよね? ……じゃあ、どうしていきなり転校してきた女と仲良く話していたの? いくら昔から知り合いだったって言っても、そんなこと関係ないんだよ?」 右手の人差し指の爪に、針がさし込まれていく。 まだ先端が入り込んだだけなんだろうけど、これだけで指先から肘までの神経を傷つけられたように痛む。 事の発端は、今日、学校に転校生がやってきたことから始まった。 原田と名乗る女の子は、元気な声で自己紹介をしていた。 僕はその時、窓の外をずっと見つめていた。だから、転校生の女の子を見ていなかった。 それがどうやら転校生の目に留まったらしい。 いきなり僕は抱きつかれた。驚く僕を、転校生は涙目で見つめていた。その顔を、僕は見たことがあった。 小学校四年生の時に、親の都合で引っ越していった女の子がいた。 その子と僕は幼なじみで、ほぼ毎日一緒に遊んだ。時には同じ家で寝泊まりすることもあった。 過去の記憶を思い出してから、僕が彼女のあだ名を呼ぶと、彼女も僕をあだ名で呼んだ。 それから、僕と転校生はすぐに打ち解け、積もる話に花を咲かせた。 僕は突然の再会のせいで浮かれて、油断していたのだろう。 廊下に立って、僕を見つめている妹がいたことに気づけていなかった。 気づけてさえいれば、あんなことにはならなかったのかもしれない。いや――ならなかった。 帰宅している途中、僕と一緒に歩いていた転校生は車道に突き出され、ダンプにはねられた。 呆然とする僕の後ろにいたのは、妹だった。 僕が誰よりも恐れなければならず、誰よりも優先して相手をしなければならない人間。 小学校に入る前から拷問と調教をされてきた僕は、妹に逆らえない。 どうしようもないのだ。妹を前にすると、腰が引けて、脚がすくむ。 僕は、幼なじみのことを思うならば、彼女を突き放すべきだった。 そうしていれば、彼女は命を落とすことなどなかった。 「今日はどうしよっか。尿道にロートを差し込んでぇ、ロウを入れてあげようか? あは。そんなに怯えなくってもいいよ。痛みをゆっくりじっくり味わわせながらしてあげるから。 もちろん、あとでちゃんと吸い出してあげる。お兄ちゃんの大好きな、私の口で、ね」 口、と聞いただけで僕の股間は固くなってしまう。全て、妹の調教によるものだ。 死にたくなるほどの屈辱と苦痛を与えた後で、慈愛と癒しの心をもって快感を与える。 それが、妹の調教法。僕をのめり込ませ、抜け出せなくさせた狡猾な罠。 今夜もまた、僕の口から猿ぐつわは外れない――――。 』 709 :埋めネタ [sage] :2008/01/11(金) 22 01 10 ID oxt0kF95 妹が出ている意味のない、特殊なSSを彼は書き上げてしまった。 自分の姉がやりそうのないことを思い浮かべていると、こんなネタが思い浮かんだのだ。 ブログにアップして、十分が経った頃、部屋のドアがノックされた。 「……弟君、開けてくれるかな……」 ドアをノックしたのは、彼の姉だった。 すでに時刻は八時近く。いつまでもリビングに来ないから呼びに来たのだろう。 パソコンの電源を入れたままにして立ち上がり、こった背中を伸ばす。 ドアの前にたどり着いた彼は、無防備に開いた。 翌日、彼のブログは更新されなかった。 定期的にブログを訪れていた人たちは、たまにはこんな日もあるだろう、とだけ感想を持った。 管理している彼本人の身を案じている人間など、誰一人としていなかった。 これにて終わり 埋め!
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/214.html
690 :名無しさん@ピンキー [sage] :2008/01/10(木) 21 32 39 ID 0jW5/URE 「みーつけた」 俺はその声を聞いた。2日ぶりだろうか。なんでこんな早く。なんでなんでなんで。 かくれんぼは完敗だ。逃げ切れるどころの話ではなかった。 俺が逃げ始めて2日。彼女が探しはじめて1日だ。有り得ない。 自分の認識が甘かったことを悟ると同時に未来が真っ黒になっていくのが分かった。 「修くんの行くところぐらい分かるよぉ」 後ろの女はころころと笑っている。1日で、東京から長崎に逃げた人間が見つかるか? そんなバカな。赤い糸ってやつか?もしその馬鹿馬鹿しい話が本当だったとしても 俺とこいつを結んでいるワケがない。そんな筈はない。そんなのは認めない。 「お父様も意地が悪いわ。こんな風に私を試すなんて」 後ろにいる女にストーカー行為を受けていた。ストーカーなんてもんじゃない。 つきまとい、毎日来るメール、電話、部屋にあった盗聴器とカメラ。それだけではない。 俺と接触した女――たかが挨拶でも2、3日は学校に来られないような制裁を与えていた。 ある子は殴られ、ある子はレイプされ、ある子は腕を折られ、ある子は監禁放置された。 そして彼女の父親に呼び出された。 白髪のまじった思ったより年齢を重ねた紳士だった。 娘とかくれんぼをしろ、と。 渡されたアタッシュケースには500万円が入っていた。 5日間逃げ切れば娘は君に二度と接触はさせない。 だが捕まった場合は諦めてくれ。 そう俯きがちの壮年の男性に言われ俺はアタッシュケースをひっつかんでその屋敷飛び出した。 そしてその2日後。 彼女の指が俺の肩にかかる。 「ねえ修くん、これからは幸せに暮らそうね」 実に嬉しそうだ。本当に嬉しそうだ。この上なく嬉しそうだ。 俺は後ろを振り向けないまま、しばらくこの絶望を味わうことにした。 697 :名無しさん@ピンキー [sage] :2008/01/10(木) 23 53 52 ID 3eBdgjbD 10 00 彼女(仮に空子様と名付ける)、行動を解禁される 10 30 昨日、旅立つ修君と偶然会い、公園で2、3言話していた少女を捕獲 11 30 5歳だったが気にせず都内某電車内の吊革に全裸で緊縛して放置 12 00 家でランチ。海鮮ドリアを作る 13 30 学校に到着 14 00 一昨日修君に相談を受けていた同級生に内容を尋問。しかし修君の行き先は聞かず 14 10 箒で性的暴行を加え、屋上に閉め出す 15 00 午後の間食。昨日焼いたクッキー 16 00 偏西風に乗ってくる修君の匂いの方向の変化から、修君の居場所を長崎と特定 18 00 成田空港 20 00 長崎到着 ここまでくれば濃厚な匂いが場所を知らせてくれる 699 :16 00修くんを探す空子 [sage] :2008/01/11(金) 01 19 00 ID bwshePJs 空子は髪をほどいてテラスに出た。緩くウェーブのかかった髪が風に靡く。 白い膝丈のスカートがフワッと舞い上がってまるで一枚絵のようだった。 目をつむって神経を研ぎ澄ませる。どんなに遠く離れていても必ず分かる。 修くんの明るい、こちらまで笑顔になるような気配。 風が運んでくれる筈だ。国内にいるなら分かる自信が空子にはあった。 修くんのことを思い浮かべながら風を探る。 捨てられた猫に憐れみの視線を向ける優しさ、底抜けに明るい笑顔、意外にしっかりとついた筋肉、そしてそこに弾ける水…… 「いけないわ」 シャワーシーンを思い出して空子は1人顔を赤らめた。心なしか動悸がする。 乱れてしまっては探すことが出来ない。 深呼吸をして気持ちを落ち着けてからもう一度目をつむりなおし、気配を探すことに集中した。 一瞬風の中にはしる愛しい気配。 空子は見逃さなかった。 「見つけたわ、後藤。この方向は九州……長崎ね。すぐ飛行機を手配して頂戴」 「かしこまりました空子御嬢様」 忠実な執事に指示を飛ばすと空子は愛しい気配の方を向いて微笑んだ。 「待っててね、修くん」 ―――――――――――――――――― 反省はしていない
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1135.html
659 :名無しさん@ピンキー [sage] :2009/02/11(水) 17 17 26 ID AVx+lLu6 1 鬼浜爆走愚蓮隊・三代目総長、太刀川 玲奈(たちかわ れいな)。 でも、それは去年まで。誰もが恐れるレディースのヘッドは、十七の冬、初恋の開始と共に終わった。 去年の十二月。弟の誕生日。九歳になった、弟の誕生日。 デパートで安い服を買って上げた時、弟が初めて私に笑顔を向けた。 私は、それを見た瞬間、フォーリンラブ。 左手で弟の口を塞ぎ、右腕で後ろから羽交い締めにして、試着室に引きずり込んだ。 半ズボンをズリ下ろして、パンツを引き裂いて、そのまま、弟のおにゅんにゅんを……
https://w.atwiki.jp/maydatsuigame/pages/19.html
2013/10/15 企画書のページに流れを含めてまとめましたのでご覧ください。 ※以下は初期の案になります ゲームの縦糸提案その1 今までに出たとしあきの案をなるべく入れつつシンプルに作るには、という点を重視した提案です あくまで一つの案なので、意見、修正、別案、などじゃんじゃんお願いします 奴隷になったお姫さんが闘技場で戦い 賞金を稼ぎ自分の所有者から自分を買い戻して自由をえるまでのお話 こちらに流れを非常にシンプルにまとめた試作を用意しました とりあえず今回の案で使用する主人公設定は 異世界に飛ばされてしまったお姫様が何の身寄りも後ろ盾もないまま悪い人間に騙されて奴隷に落とされ、下品で下劣な主人のもとで自分を買い戻し自由を得るために闘技場で見世物の戦いを強いられるとか こっちを採用しています こちらを採用したのは亡国のお姫様設定ではすべてにおいて優先順位が「自国民の命」が一番になってしまい動かしにくいと思うためと この設定ではメインシナリオの比率が大きいので、設定、登場人物、テキスト、演出などに割り振るリソースが増えて肝心の脱衣システムへのリソースが減ることを懸念したため 意見をもらった異世界設定については背景設定をシンプルにする意味では有用だと思って採用しましたがもっとシンプルで扱いやすい設定など無いか考え中です チャート とりあえず、奴隷になるところからスタートで 闘技場で戦い、ペリカのようなポイントを貰い そのポイントで自分を強化したり、行動範囲を広げたりしながら 自分自身を買い戻すだけのポイントを貯めるというのがゲームの目的 第二部(完成後にでも考えればいい、という程度で保留されている部分です) 見ての通りとても薄味なシナリオなのでエンディングのあと、もっと自由な冒険ができるゲームとして第二部をスタートするなどで続きを作るという事も可能だと思います そうすると更に世界を広げたり、クエスト受注タイプのサブイベントを用意したりなどもできるかもしれません
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1122.html
550 :似せ者 ◆Tfj.6osZJM [sage] :2009/02/03(火) 01 10 29 ID MyvGUxgz TIPS サッカーゲーム 映太から来訪OKの返事が来たので俺は赤坂家へと向かった。 赤坂家は白が基調の一軒家だった。それなりに広く、庭もある。俺の家より遥かにいい家だろう。 「いらっしゃい」 「はじめまして、杉下隆志です」 「映太から話は聞いているわ、どうぞ上がって」 迎えてくれたのは姉さんの方だった。 赤坂絵里。三年生。弓術部所属。仁衣高校三大美女の一人。 容姿端麗、頭脳明晰、活溌溌地。「女神様」という通称の通りのパーフェクトウーマン。 力強さ・可愛さ・美しさの全てを兼ね備えている。 そのため、俺のように惚れている男子は非常に多い。 しかし、より特筆すべきは女子からの人気の高さであろうか。女子全員の憧れであり永遠の目標。彼女を慕って弓術部に入った部員は数知れず。 本人は自覚してないみたいだが映太もかなりモテる。 ただ、これは純粋に、映太の顔が良いからというのもあるのだが、赤坂絵里の弟という理由もかなり大きかったりする。 赤坂絵里の影響力の高さはそれほどなのだ。 三大美女の一人という位置付けではあるが、生徒への影響力という意味では、彼女は間違いなく仁衣高校一だった。 「いらっしゃい。五分遅れだ」 居間に上がると映太がいた。 「人の家に来る時はそれが礼儀なんだよ」 まぁ純粋に遅れただけなんだが。 「って言っても、俺も菓子やら飲み物やらを買い忘れていたから今から買いに行くんだがな。まぁそこでゲームでもして待っていてくれ」 「了解」 これは、メールで打ち合わせした通りであった。絵里さんと二人の時間が欲しい。そう伝えておいたのだ。 「姉さん、ちょっと相手していてよ。サッカーゲームなら出来るだろう」 「OK、いいわよー。杉下君。私、結構ゲーム強いから覚悟してね」 「望む所です」 映太が外出していく。さて始めるか。 551 :似せ者 ◆Tfj.6osZJM [sage] :2009/02/03(火) 01 12 18 ID MyvGUxgz 俺は、ゲームのセッティングをしながら絵里さんに話しかけた。 「さて、鋭い絵里さんなら気付いていると思うのですが」 「映太が私と杉下君を二人きりにしようとしたことかな?」 「御名答です」 流石、「女神様」と言われる事なだけはある。話が早い 「その目的の一つはもちろん、絵里さんのことを好きな僕が絵里さんと親交を深める、というものなんですが…」 話しながらゲームの電源をつける。 「随分と正直なのね」 「隠し事とか出来ない性格なので」 笑いながらコントローラーを絵里さんに渡した。受け取る絵里さんも笑顔だ。 「女神様」な面と、こういうお茶目な面のギャップもまたいい。 俺はこの人が好きなんだと、改めて実感させられた。 「まぁ本当はそっちの目的のために絵里さんの趣味とか聞いていきたいところなんですが、時間に限りがあるので最優先の方の目的を済まします」 「最優先の方の目的?」 「映太のことです」 ロードが終了しゲームがつく。俺はマッチモードを始め、日本をセレクトする。 「映太が絵里さんと同じ仁衣高校三大美女の一人と付き合っているのはご存知ですよね?」 「もちろん、知っているわ。藤堂優奈ちゃん、だっけ?」 絵里さんもチームを選ぶ。アルゼンチンクラシックスだった。 「日本相手にアルゼンチンクラシックスとは容赦ないですね」 「勝つためには最善を尽くすというのが私の主義なの」 それぞれフォーメーションを微妙にいじった後、キックオフがされた。 「では藤堂優奈の顔はご存知ですか?」 「昨日、友達に見せてもらったわ」 「妹の唯ちゃんに似ていると感じませんでしたか?」 「あら、唯のことまで知っているの?驚いたわ」 「あいつの財布の中の写真を見ました。墓参りも一緒に行ったことがありますし」 「まぁ確かに少し似ているわね」 「あいつは今でも妹に罪悪感を持っている。今でも妹を求めている。僕はあいつが藤堂優奈に惹かれたのは唯ちゃんに似ていることが原因だと考えています」 「それを伝えたかったの?」 「いえ、それだけなら良いんです。藤堂優奈が唯ちゃんに似ていると言っても、あくまで似ているのレベルですから」 552 :似せ者 ◆Tfj.6osZJM [sage] :2009/02/03(火) 01 13 39 ID MyvGUxgz また、パスをインターセプトされた。自分で強いというだけあって本当に手強い。チーム力の差も相まって俺は押されて行く。 「実は藤堂優奈は同学年の従姉妹と一緒に住んでいるんです。名前は吉岡瑠衣。この従姉妹も仁衣高校に通っていて、藤堂優奈に負けず劣らず可愛いので、仁衣高校三大美女の一人になっています」 「それで?」 きわどいシュートに襲われるがバーに助けられた。こぼれ球をクリアに行く。 「吉岡瑠衣の顔はご存知ですか?」 「いや、知らないわ」 アルゼンチンクラシックスのコーナーキックになって、一度プレーが切れる。 「これが写真です」 俺は携帯の画像を見せた。 「嘘!?」 絵里さんの声が大きくなる。 「どう思います?」 「どう思うも何もこんなの…」 プレーはまだ再開されない。空白の時間がしばし流れた。 「僕がこの事を知ったのはあいつが藤堂優奈に告白した日の昼休み。丁度、告白をしていた時です。あいつが藤堂優奈に告白するようトリガーを引いたのは僕なんですが、今はそれを心底後悔しています」 「…」 「それだけ伝えたかったんです。絵里さんに謝っても仕方ないかもしれませんが謝罪をします、すみません」 「杉下君は悪くないわ。いや、誰も悪くない」 「すみません」 「ゲームの続き、やりましょう?」 二人は画面に向き直った。 553 :似せ者 ◆Tfj.6osZJM [sage] :2009/02/03(火) 01 15 31 ID MyvGUxgz 「ねぇ、杉下君。サッカーゲームのクラシックチームが異常に強いのは何でだと思う?」 「分母が多いからですか?」 「それももちろんあるかもしれない。でも一番の理由は、人が過去を美化する生き物だからなのよ。偉人は世界を退いてから偉人になる」 アルゼンチンクラシックスに一点入る。マラドーナの左足からのボレーシュートだった。 「だから現代のサッカーにも美しい過去を追い求めて、マラドーナ2世とかペレ2世とか作り上げるのよ。今はメッシがマラドーナ2世でしたっけ?」 「メッシはマラドーナを超えますよ」 「あら、メッシのファンなのかしら?」 俺が強く反論したのを見て、絵里さんがクスクスと笑う。 「私もマラドーナ2世とかいう呼び名は好きじゃない。どんなにプレースタイルがそっくりでもそれは似ているだけ。似せ者でしかないのよ。 そう、杉下君が言う通り、メッシがマラドーナを超える可能性もある。もちろん、結局マラドーナには及ばない可能性もある。でもどんなに頑張っても、メッシがマラドーナになることは出来ないわ」 俺はまだアルゼンチンクラシックスの猛攻を受けている。 「あ、最後に僕の自己満足で、これだけは言わせてください」 「何かしら?」 「僕は現在生きている絵里さんが好きですよ」 「あら、私を狙うのは大変よ?」 「覚悟のうえです」 これで一応は二つ目標を達成出来たかな? 今日、俺なんかが出来る行動はここまでだろう。絵里さんのことも、映太のことも。 ここからは話しを止めて、逆転のため、ゲームの方に集中することにした。 なんとかボールを奪い、日本の良さを最大限生かすパス中心の早くて速い展開で攻め立てる。 結果は1―2でアルゼンチンクラシックスの勝利だった。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/105.html
603 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/06/28(木) 18 22 45 ID w04O5D6o 俺は3ヶ月前、痴女に暴行を受けた。 「お兄ちゃん知ってる?『桜の木の下には死体が埋まってる』って言うじゃない。 桜じゃないけど、紫陽花の木の下に死体を埋めると花が赤くなるのは本当みたいよ」 その女は以前から俺をストーカーしていたらしい。 そして3ヶ月前とうとう我慢できなくなって俺を暴行、いや、犯したんだそうだ。 「死体が埋まってると、死体をバクテリアが分解する過程でアンモニアが発生して、 土壌がアルカリ性になるんだって」 そして昨日、その女は再び俺の前に現れた。 俺の子を宿し産むと宣言して結婚を迫った。 「で、紫陽花の花の色は土壌のPh値によって赤くなったり青くなったりするんだって。 酸性だと青にアルカリ性だと赤にって」 俺はその女から逃げるため妹の手を借りた。 「大丈夫だよお兄ちゃん。これは梅の木、紫陽花じゃないもの。 さぁ、ちゃっちゃとこの肉の塊を埋めて海外旅行へ行きましょう?」 俺のスコップを持つ手は震えていた。 -------------------------------- 『産女を梅に埋め』と言いたかっただけだった。 埋めネタなら何でも良かった。 今でも反省はこれっぽっちもしていない。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/98.html
535 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/04/15(日) 15 39 48 ID aJYi9tgO おはようございます、お兄様。 え?何故お兄様がベッドに縛り付けられているのか、ですか。 それは御自分の胸に手を当てて良く考えてください。 あ、縛られていては手を動かせませんね。 クスクス・・・でもお兄様がいけないんですよ? 私が一生懸命尽くしてきてさしあげたのに・・・他の女の所に行こうとするから お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様 お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様 お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様 ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・ でもね、お兄様? こんな事するのもお兄様のことを思ってなんですよ? 私気付いたんです。お隣の修羅場家の御兄弟を見ていて・・・ 「愛とは縛り付けるものなんだ・・・って」 お兄様が外の雌豚に穢されないよう、誘惑されないよう、変な想いを抱かないよう・・・ せっかく一ヶ月前に害獣から救ってさしあげたのに あら、どうしたんですかお兄様?そんなに驚いた顔をなせって お兄様、これからはずっとずっと私がお兄様の世話をしてさしあげますわ ウフフ、大丈夫。何も怖がることはありませんわ。 あぁ、お兄様お兄様お兄様お兄様・・・
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1200.html
781 :埋めネタ [sage] :2009/04/02(木) 03 51 42 ID 7KDrSpq7 「早くこいつを埋めないと」 深夜、私は家から少し離れた所にある人気の無い雑木林でゴミを埋めている。 そう、ゴミだ。私が埋めているコレは紛れもないゴミである。 彼と同じ委員会だか知らないが分不相応にも彼に擦り寄ってきたコレは廃棄処分されて当然なのだ。 彼というのは私の幼馴染みだ。物心がついた時には既にいつも一緒に遊ぶ仲だった。 そう、彼と私は生まれながらに結ばれる運命にある二人なのだ。なのに私達の周囲にはそんな事も分からない輩が多くて困る。 私に言い寄ってくる目障りな男共は私が断ればそれで済む話だが、彼に色目を使ってくる雌豚共はそう簡単な話ではない。 奴らはあまり強く拒否する事が出来ない彼の優しさに付け込んで、どんどん迫っくるからだ。 だから私が時々こうして彼に近付く雌豚を始末して、そのゴミ同然の肉の塊を埋めているのである。 「うわ、もうこんな時間。急がないと彼のお弁当を作る時間が無くなっちゃう」 時間を確認してその事に気付いた私は、急いでまたゴミを埋める作業に戻る 埋め
https://w.atwiki.jp/vip_rpg/pages/405.html
ダウンロード 作者 暗黒座標 ゲーム紹介 ダーエロのストーカー被害に悩むヘレン そんなヘレンの前に彼女の闇と名乗る存在が現れる 一方ダーエロは度重なる金砕でパワーダウンしていた…… スクリーンショット タイトル画面 ヘレンはダーエロと自分自身と向き合うことを決意する ダーエロの部屋をオチせよ 感想など おもしろかったけど完結してないし、wiki入りはどうなんだろうな -- 名無しさん (2009-04-22 01 43 47) wikiを殿堂入りか何かと勘違いしてないか? データベースなんだから情報量あって何ぼだと思う。 -- 名無しさん (2009-04-22 07 37 50) 大量に登録してるのは同じ人かな。俺だったら、この中に自分の作ったゲームを紛れ込ませるだろうな -- 名無しさん (2009-04-22 23 07 07) 台詞回しが丁寧で個人的には大好きなんだよな・・・作者続き作ってくれないかね -- 名無しさん (2009-04-23 11 23 06) で、続編は? -- 名無しさん (2009-04-26 16 53 28) 続編を待つぜ…いつまでも… -- 名無しさん (2009-07-21 12 04 08) 三年ぐらいならぞっという間だしね -- 名無しさん (2009-07-27 10 29 58) ダーエロの手紙見てると泣ける…ヘレンお願いだから付き合ってあげて -- 名無しさん (2010-08-06 15 32 57) 続編はもう・・・来ないのか!? -- 名無しさん (2013-07-27 17 52 38) ぶっちゃけVIPRPGん中で一番文章力が高い作品だと思う...未完なのが悔やまれる -- 名無しさん (2013-09-26 10 40 43) 名前 コメント