約 2,021,253 件
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1225.html
312 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 08 14 ID gA0Krdgw 「早く昼休みにならないかしら…」 多くの生徒が惰眠と、喪失感を味わう五月。 だらけきった教室の中で、ただ一人、七尾だけが目を爛々と輝かせながら、授業を受けていた。 今は四時限目。この授業が終わったら昼休みだ。 彼に会える。たったそれだけのために、彼女は学校に来ていると言っても過言ではない。 空腹は最高の調味料、と言うのと同じで、恋にとって焦らしは最高の調味料なのだ。 だがしかし、最高の調味料といえども、過ぎたるは及ばざるが如し、とはよく言ったものだ。 まったく分針が進まない。秒針は世話しなくグルグル回っているというのに、 分針はさっきから四十分の所で止まっている様に七尾には見えた。 後五分で昼休みだが、その五分が異様に長い。 早く動け、分針!七尾はそう時計に向けて念じる。 七尾が念じれば念じるほど、彼女の金色の髪が、まるで炎の様にメラメラと揺らめいた。 黒板の前にいる教諭は、それが見えるだけに、彼女に対して問題をあてなかった。 あてたら最後、とんでもないとばっちりを受けそうなのは、目に見えていたからだ。 教職という、聖職者の位にいる人でも、やはり自分の身がかわいいのは当然のことの様だ。 七尾の念が通じたのか、遂に昼休みになった。 多くの生徒が、級友達と机を合わせて弁当を食べる中、 七尾は弁当を持って、二つ隣の教室の前に立っていた。 この中に彼がいる。 七尾は息を整えると、勢いよくドアを開けた。 313 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 08 45 ID gA0Krdgw 「幸斗、き…今日、お弁当作り過ぎて余っちゃったから、あんたにあげるわ。 べ…別に、あんたのために作ったんじゃないからね」 幸斗と七尾の関係は、七尾が高校に上がる前のことまで溯る。 買い物をしに東京に来た時、彼女に目を付けたクズのチンピラ達が絡んできたのだ。 大声を上げようとしたが、チンピラに口を塞がれ、路地裏に連れて行かれた。 このままでは輪姦される、と思ったが、声を出そうにも出せない。 七尾は自分の不幸を呪いつつ、目を閉じた。 しかし、いつまでたってもなにも来ないので、目を開けてみると、角材を持った男がそこにいた。 「大丈夫ですか?」 そう言って、男は手を差し伸べた。 七尾は見惚れてしまったが、つい照れ隠しで、 「なに勝手なことしてんのよ!」 と怒鳴って、その場から立ち去ってしまった。 後になって、七尾はそのことを後悔した。 均整な顔付きといい、チンピラ達をのしてしまう強さといい、優しさといい、 それら全てが、七尾のストライクゾーンど真ん中だったからだ。 家に帰ってから、七尾はそのことを思い出すたびに枕を濡らした。 高校に上がってからも、七尾は鬱屈として高校生活を楽しまなかった。 しかしある時、七尾は二つ隣の教室から、男が出てきたのを偶然見付けた。 急いでその教室の生徒に、男の名前を聞くと「川原幸斗」と教えてくれた。 まるで漫画の様な展開に、七尾は運命を感じた。 そして、今まで信じてこなかった神様に、初めて本気で感謝した。 314 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 09 34 ID gA0Krdgw その日以来、七尾は幸斗のために弁当を作っている。 いろいろ愛情を込めたせいか、弁当は余り物と言うには矛盾するくらいの量になっている。 幸斗は七尾が来ると、露骨に嫌な顔をした。 「あの…、七尾さん。僕、ずっと前から言ってますよね?弁当は自分で作るからいらないって」 幸斗がこう言うと、 「あんたねぇ、私がせっかくお弁当を分けてあげるって言ってるのよ! 男だったらつべこべ言わずに食べなさい!」 と、七尾が返すのが日常茶飯事となっている。 周りからは夫婦漫才と揶揄されるが、七尾は夫婦と言われるたびに、 お腹の中がキュッとなる感じがした。 正直、七尾は幸斗が好き…いや、愛していた。 頭が良くて、強くて、かっこよくて、優しくて、かわいくて…全部あげたら限がないが、まるで、 名前の通り、この世の幸せを全て集めたかの様な男性だ。 もし、彼が自分のことが好きだと言ってくれたら、襲い掛かっている。間違いなく、絶対! そう思いながら、妄想の中で幸斗を押し倒している七尾を、 幸斗の一言が強制的に現実に引き戻した。 「あんなのを毎日食べてたら、僕が死んじゃいますよ!」 さすがにこの一言には七尾もショックを受けた。 全ては幸斗のためにやってきたことが、彼を苦しめていたとは、七尾は思っても見なかった。 結局彼のことを分かってないと思った七尾は、目に涙を浮かべ、 「い…いいわよ。分かったわよ! せっかく私が好意でお弁当をあげてやってるのに、 食べないって言うなら、もうお弁当が余っても、あんたには絶対あげないんだからね!」 と、つい捨て台詞を吐いて出て行ってしまった。 教室に戻ってから、七尾はそのことを後悔した。 315 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 10 06 ID gA0Krdgw 「どうすればいいのかしら…」 七尾は悩みながら下駄箱までやって来た。 弁当を作らなかったら、幸斗の教室に行く大義名分が消える。 それだけはなんとしても阻止したい七尾は必死で考えた。 ふと顔を上げてみると、幸斗が下駄箱で靴に履き替えていた。 近付いてみると、幸斗は口を動かしていた。七尾は幸斗の口の動きに全神経を集中させた。 「さすがにあれは言い過ぎたかな…」 と、聞こえた。 あれとはお弁当のことだろう、と察した。 あれは自分が悪いのに、幸斗は自分以上に悩んでくれてる。 やっぱり、幸斗は優しい。七尾はそう思った。 再び幸斗の口の動きに全神経を集中させる。 「本当にもう少し弁当の量が減ってくれれば、喜んで食べるんだけどな…」 それを聞くと、いてもたってもいられなくなり、七尾は幸斗に声を掛けた。 「それ、本気で言ってるの?」 「えぇ、本気…って、うわぁ!な…七尾さん。いつからそこにいたんですか!?」 驚かれて少しショックを受けたが、驚いた時の幸斗はすごくかわいい。 「あんたが間抜け面でブツブツ呟いてた時からよ。それに、人を幽霊みたいに失礼ね」 だが、それを悟られない様にあえてそっけなく言った。 ここであえて、胸を強調する様に腕を組んだ。一般の高校生より遥かに発育した胸を、 これでもかとばかりに幸斗に見せ付ける。 それを見た幸斗は、慌てて目線を下にして、 「…で、なにか用ですか?」 と、言った。照れる幸斗もかわいい。 自分のアソコがぐちゅってなった。彼に聞こえたかも、と心配になった。 「き…今日、私と一緒に帰りなさい」 とりあえず、いつもの様に彼を誘った。彼と帰りたいというのもあるが、 彼を狙っている女に牽制するのが本当の狙いだ。 「あの…いつも思うんですけど、あなたの家、隣のアパートなんだから、 一緒に帰る必要ないんじゃ…」 でも、いつも彼はそのことを察してくれない。鈍すぎるのも考え物だ、と七尾は思った。 こうゆう時は、あれしかない、と七尾は目に涙を溜め、無言で幸斗を睨み付けた。 これで大体の願いを幸斗は聞いてくれる。 「わ…分かりましたよ…。一緒に帰りましょう…」 案の定、彼は承諾してくれた。 「まったく…、一緒に帰りたかったら最初からそう言えばいいのに…」 嬉しさを隠すために、あえてまたそっけなく言った。心の中ではガッツポーズを取っていた。 316 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 10 41 ID gA0Krdgw 家に帰ると、七尾はベットに突っ伏した。 「幸斗…幸斗ぉ…」 七尾は自分の胸に手を置き、空いた手をアソコに導いた。 今日は思わぬ収穫があった。 幸斗と一緒に帰っている時、偶然幸斗の手が自分の小指に当たったのだ。 あの時はつい怒鳴ってしまったが、本当はとても嬉しかった。 初めて、幸斗に触れられた。その事実が、七尾の恋情を加速させた。 自分の胸が潰れるくらい揉みしだく。乳首は硬くなり、摘むと頭の中が破裂しそうになった。 本当は、幸斗に揉んでもらいたい。吸ってもらいたい。嬲ってもらいたい。 そう思うが、幸斗は一向に自分のこの気持ちに気付いてくれない。 「つらいよぉ…苦しいよぉ…もどかしいよぉ…」 うわ言の様に呟いて、七尾はアソコに当てた手を動かす。 陰唇の周りを撫で回し、感度を上げていく。 次第に自分の陰核が勃起しているのに気付いて、それを摘んだ。 一瞬、気が遠くなった。体が痙攣して、愛液がほとばしる。 放心状態になったが、かまうことなく膣の中に指を入れる。 三本、最近になって中に入れられる様になった指の数だ。 中に入れると、膣内が蠢き始め、指に絡み付いた。 まるで、自分が幸斗に犯されている様な感覚に陥った。 枕を噛んではいるが、どうしても声が漏れてしまう。 「ゆ…幸…斗ぉ……わ…私がこんな身体に…あっ…なっちゃったのは、 ん…ぜ…全部ゆ…幸斗の…せ…せいなんだからね…。せ…責…任…あふ…と…取りなさい……」 指を動かすスピードを加速させる。自分の中のなにかが、 どんどん込みあがってくるのが自覚できた。 「んぁ…ん…も…もう…駄目ぇ…」 愛液と尿を撒き散らし、七尾はそのまま果てた。 317 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 11 19 ID gA0Krdgw 七尾にとって、六月は祝日がない分、幸斗と一番多く接する事のできる月だと認識している。 ただし、行事がないので発展も期待できない月だとも思っている。 要するに、中途半端な月なのだ。その様な月は、自分が行動を起こすべきである。 そう考えた七尾は、この日ついに行動を起こすことを決心した。 昼休みになって、七尾はいつもの様に幸斗の教室に向った。ただ、いつもと違うのは、 「今日から、私もここで食べるわ」 そう言って、有無を言わさず空いている机を幸斗の机にくっつけたことだ。 幸斗と昼食が食べられるのは嬉しいが、その隣に座っている男が邪魔だった。 名前は知らない。いや、別に知る必要はないが。 昼食の件になると、その男がしきりに話し掛けてきたが、それを無視し、 「そういえばさ、あんた、彼女とかいるの?」 強引に幸斗に話題を振った。 空気男をあしらえるし、現在の幸斗の周辺を探ることが出来るので一石二鳥、と考えたのだ。 「いませんけど…、なにか…?」 期待通りの答えが返ってきたので、七尾は満足した。 幸斗に弁当を持ってきたり、一緒に帰ったりなどして、彼を狙う女達に牽制を掛けてはいるが、 中にはそれを掻い潜る強者がいるかもしれないので、直接聞かないと確信が持てなかったのだ。 「やっぱりね。あんたみたいな奴に女がいるはずないか」 安堵の気持ちを隠すため、あえて憎らしく言う。 「それ、地味に傷付きます…」 幸斗が目に見えて落ち込んだ。 彼を落ち込ませるのは本意ではないが、今は我慢。 ここで折れたら、今まで進めてきた『IILE計画』が無駄になる。 ちなみに二つのIは焦らす(irritate)のI。 Lは最後(last)のL。Eは食べる(eat)のE。 要するに、「焦らして焦らして最後に食べる」という意味だ。 文法がおかしい?そんなことは別にどうだっていい。 とにかく、今は非情に徹する時なのだ。 一番辛いのは自分なのだが…。 「そう言う石川さんにはいるんですか、彼氏?」 さっきまでいい具合に無視していた空気男が、横から口を出してきた。 こいつ、なかなかいい質問をする。 空気男から残り香に格上げしてやろうかしら、と七尾は思った。 「私に見合うような男はこの学校にはいないわ」 この際、はっきり言っておいた方がいい。 この学校には自分の身の丈を顧みない馬鹿が多い。 この男が、それを言い触らしたら、断る手間が省けるのでそれはそれでいい。 そしたら、この男の格を、残り香から刺激臭ぐらいに格上げしてやってもいいと思う。 しかし、私の答えに、幸斗と残り香は顔を見合わせて笑った。 幸斗は別にいいとして、残り香が笑うのは気に食わない。 やっぱり、この男の格は空気…いや、この際だから無味無臭でいいや。 「あの~、もう一つ聞きたいんですけど、なんでいつも幸斗に弁当持ってくるんですか?」 無味無臭がしつこく聞いてくる。答えなくてもいいが、無視するとしつこそうなので、 「前から言ってるでしょ。作りすぎて余ったから、仕方なくこいつにあげてるって」 特別に答えてやった。無味無臭の分際で教えてやったんだから、ありがたく思って欲しい。 「それって毎日の様に起こることですか? それに、なんでよりによってあげるのが幸斗なんですか?」 こいつ、本当にしつこい。それに痛い所を突いてくる。馬鹿なくせに。 「そ…それは、知らない奴にあげたら、そいつが盛って襲い掛かってくるかも知れないじゃない」 とりあえず、当たり障りのない様に答える。 「つまり、石川さんは幸斗のことをだいぶ前から知っていたと…」 無味無臭がなにやら確信に迫った様な聞き方をしているのは気のせいだろうか。 「そ…そう言うことになるわね…」 とりあえず、肯定の答えしか出来なかった。 「ふ~ん…」 一瞬、無味無臭が笑った様に見えた。もしかして、この後の展開を予知したのだろうか。 だとしたら、この無味無臭は超能力者なのかもしれない。馬鹿なくせに。 昼食を食べ終わると、七尾は自分の教室に帰った。 今回はいろいろ収穫があった、有意義な昼休みだった、と七尾は思った。 318 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 12 17 ID gA0Krdgw 七月になった。多くの学生にとっては期末考査などの試練の時であるが、 七尾にとってもある意味試練の時であった。 「IILE計画」も最終段階に入ったのだ。 今まで幸斗に対して冷たい態度を取ってきたが、それももうすぐ終わる。 決行は終業式の日。 場所は放課後の屋上。本当は校舎裏と言うのもよかったが、あそこは蚊が多いので止めた。 幸斗に自分の気持ちを伝える。そして、夏休みを彼と過ごすのだ。 本当は幸斗自身からの告白のほうがいいのだが、彼は恥ずかしがり屋だから無理だろう。 私自身が動かなければならない、と七尾は思った。 本当は今すぐにでも告白したいが、我慢する。 焦らして焦らして、最後に美味しく食べる。そのためなら二週間など耐えられる。 大丈夫、幸斗は逃げない。七尾は楽観的に考えていた。 だが、テスト期間に入った、ある日の昼休み。 いつもの様に幸斗の教室で弁当を食べていると、幸斗が急に切り出した。 「二人とも聞いて。実は僕、付き合うことになったんだ」 箸が止まった。おかしい。幸斗は誰とも付き合っていないと言ったのに。 「マジかよ!?誰とだよ?」 「このクラスの中山美優さんだよ」 中山美優…。七尾の頭の中でその名前が反響した。 「幸斗、お前、美優さんと付き合うのか! 俺はてっきり、石川さんと付き合うもんだと思ってたぜ!」 無味無臭の言う通り、私もそれが当然だと思っていた。 だが、幸斗が決定的なことを言った。 「だから、そんなんじゃないって言ってただろ。 僕と七尾さんはあくまで友達。そうですよね、七尾さん?」 「そ……そう…よ…。わ…私達は…あくまで…友…達…よ…」 違う!本当は、こんなことを言いたいのではない。だが、口から出てきたのは、 自分の思っていることとは反対の言葉だった。 「それから七尾さん。明日から弁当作ってこなくていいから」 ショックに打ちひしがれている七尾に、幸斗の言葉が追い討ちをかける。 「えっ…!どう…して…!?」 「明日からは美優さんが弁当を作ってくれるって言うから。今までありがとう。七尾さん」 それだけは駄目。そんなことになったら自分の存在意義がなくなってしまう。 分かってる。分かっているのに、口から出てきたのは、 「えぇ…私もこれから早起きしなくて清々…するわ…」 いつもの様な、憎憎しい言葉だった。 この後、幸斗はなにかを言っていたが、まったく聞き取れなかった。 いや、実際は聞こえていた。でも、頭の中が強制的にその言葉を遮断したのだ。 放課後になって、幸斗の後を付けて下駄箱に向かうと、 そこでは幸斗と楽しそうに話す美優の姿があった。 本来ならば、その隣にいるのは私なのに…どうして…?どうしてどうしてどうしてどうしてっ! どうして彼はあんな女を選んだの!?私のほうが、彼のことを誰よりも知っている! 彼のことを誰よりも一番愛せる!彼のためなら死ねる!彼のためなら誰だって殺せる! 分からない!理解できない!!納得できない!!! 彼は私と結ばれるべきなのだ!結ばれなければならない!!結ばれる運命なのだ!!! その様な自問自答を繰り返す。考えれば考えるほど、七尾の思考は闇の底に堕ちていった 「………そうか……そうだ…そうだよ…これは…幸斗は、私を試してるんだね…。 私の愛が本物か…試してるんだね…。そうだよね…そうに決まってるよね…。 彼は私のことが好きなのに…あんな泥棒猫とくっつくわけないもん…。 あっはははは…分かったよ、幸斗…私…やるから…。 あなたの望む、合格点を必ず出すから…頑張るから…待っててね…ふふふ…あっはははは…」 淀んだ瞳でそう呟くと、七尾はふらふらとした足取りで、家に帰っていた。 319 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 13 07 ID gA0Krdgw 終業式の日になった。本当はこの日に幸斗に告白をするつもりだったけど、 もうそんなことはどうでもよくなった。 ただ単に、告白の日が、試練の日になっただけだから。 終業式が終わり、生徒達が教室に帰る中、七尾はまっすぐに美優の元に向った。 「美優さん。お話があるんですけど…」 七尾はそう言って、美優の手を引いて歩き出した。 「ちょ…ちょっとどうしたんですか!?」 「ここでは話しにくいので、付いてきてください」 美優の言葉を半ば無視して、七尾は体育館から少し離れたトイレに美優を招き入れた。 「あの…こんな所で、いったいなんの話があるんですか?」 「美優さん。あなた、幸斗と付き合ってるんですってね…」 七尾の唐突な質問に、美優は少し驚いた。 「えっ!えぇ…そうですけど…」 驚いた中にも、どこか嬉しそうに美優は答えた。 当然だ。お前は今、幸斗というこの世でもっとも崇高な人間と付き合っているのだ。 お前の様な、薄汚く、下劣で、下等な泥棒猫が付き合うにはもったいないぐらいに!! でも大丈夫。今すぐ起こしてあげる。 お前が見ている幸せな夢から、本当の現実の世界に戻してあげる!! 「嘘……ですよね…?」 「はぁ…?」 七尾の言葉が理解できないらしく、美優は疑問の声を上げた。 「あなたが…幸斗と付き合ってるなんて…嘘なんですよね…?」 七尾は今度ははっきりと、美優に言った。 「なに言ってるんですか、七尾さん。私は彼から直接…」 凄まじい音が響いた。七尾が美優の言葉を遮る様に、美優を壁に強く押し付けたのだ。 「つ…な…なにするんですか!?七尾さん!?」 「ふざけたこと…抜かさないでくださいよ、美優さん…。 私…知ってるんですよ…。あなたが勝手に幸斗にくっついているだけだって…。 それで彼と付き合ってるだなんて…誇大妄想にも程があります…」 「こ…誇大妄想なんかじゃ…」 再び、美優の言葉を遮る様に、風を切る音が、美優の耳元で聞こえた。 見てみると、どこから取り出したのか、七尾の手には包丁が握られていた。 「ひっ…」 美優の口から悲鳴がこぼれ出た。 「もう一度…聞きますね…?あなたが幸斗と付き合ってるなんて……嘘……ですよね…」 ゆっくりと、平坦な声で、美優に語りかける。 「あ…あなたの方が、誇大妄想じゃ…」 風を切る音。再び壁に包丁を突き立てられた。 「ひっ…」 「私はそんなことを聞いてるんじゃないんですよ? もし…また関係のないことをほざいたら…今度は…」 七尾はそう言うと、包丁を引き抜いた。包丁の切っ先は、美優の首に向けられていた。 もしも、意に適わないことを言えば殺す、と七尾は暗に言っていた。 美優は歯の根が合わず、ガチガチと歯を鳴らした。 「……は……はい…そう…です…わ…私は……う…嘘を…つ……吐いて…いました…」 美優が目に涙を溜めながら、途切れ途切れに言った。 「やっと正直に言ってくれましたね。それじゃあ、今言ったことを、 幸斗にも言ってくださいね」 包丁の切っ先は、未だに美優の首に向けられている。 「ひっ……わ…分かり…ました…。今日…放課後に……幸斗さんに……ちゃんと…言います……」 美優は、強制的に幸斗と別れざるを得なかった。 七尾は悲しみに沈んでいる美優に、淀んだ瞳を向けた。 その瞳には、勝利を確信した喜びだけではなく、狂気も含まれていた。 320 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 13 48 ID gA0Krdgw ホームルームが終わると、七尾は幸斗の教室に向った。 教室を覗いてみると、幸斗が机に突っ伏していた。 どうやら、雌猫はしっかりと言ったらしい。 本当は屠殺してやりたかったが、そんなことをしたら、身体があの雌猫の血で穢れてしまう。 身体が獣臭くなったら、きっと彼は嫌がるだろう。 私は今、試験を受けているんだ。合格点を出さなければ、私は捨てられる。 必死に考えて、出した答えが、これだ。きっと、彼も認めてくれるだろう。 もう一度、教室を覗いてみる。 幸斗は未だに机に突っ伏して動かない。 試験のためとはいえ、あんな雌猫に振られたのだ。心優しい彼は、傷付いているのだろう。 でも、大丈夫。今すぐにでもこの私が慰めてあげる。 あの雌猫も出来なかったことを全部してあげる。 七尾は教室の中に踏み込み、まっすぐに幸斗の元に向った。 「ぶざまねぇ~、幸斗」 まずはいつもの様に憎らしく声を掛ける。 「七尾さん…。今はしゃべりかけないでください…。すっごくへこんでるんで…」 顔を上げた幸斗は目の辺りを赤くしていた。 泣き顔の幸斗もすごくかわいい。今すぐにでも抱きしめて慰めたいが、我慢。 「数週間前まではあんなにへらへら気持ち悪いくらい笑ってたのに、 その落差を見ると、笑いが止まらないわね」 それにしても、よくもまぁこんなに思ってることと違うことが、 ペラペラと言えるのだろう?自分でも不思議に思った。 「まったく、いつまで泣いてんのよ。男でしょ、あんた」 もしかして、自分にはSっ気があるのだろうか。…どうしよう、少しぞくぞくする。 「だったら、少しぐらい慰めてくださいよ」 彼が…彼が私のことを必要としてくれている。あぁ…どうしよう…アソコが湿ってきた。 「慰めてほしいの?慰めてほしいんだ?そんな年して…。あっ…あっはははは…」 でも…まだ駄目…。後…後少しだけ我慢。 「いいわよ、慰めてあげるわ。私の家に来たら、好きなだけねぇ…」 そう、好きなだけ…あなたのことを愛してあげる。 「いや…いいです。もう少し、こうしています。心配してくれて感謝します」 彼はなにを遠慮する必要があるのだろう? もしかして、まだあの雌猫のことを思っているのだろうか。 「あんたねぇ…。いつまで、あの女のこと引きずってんのよ!? あの女はあんたのこと捨てたんでしょ!?だったらあんたもあの女のこと忘れなさいよ!」 だとしたら、全力でそれを断ち切らなければならない。 人間である幸斗が、あんなのとくっついちゃいけない。獣姦になってしまう。 「………」 幸斗は黙り込んでしまった。悩むことなんてないのに…。 確かに獣を慈しむのはいいことだけど、甘やかすと獣は付け上がるんだよ。 現に、幸斗は優しくしていた雌猫に引っ掻かれたじゃない。 やっぱり、私が教えてあげなきゃいけない…。 「あぁ~、もう!決めたわ!私、なにがなんでもあんたを慰めてあげるわ!来なさい!」 強硬手段だけど、幸斗を引っ張っていくことにした。実力行使だけど仕方がない。 教室の入り口まで引っ張っていくと、 「な…七尾さん。分かりました。一人で歩けますから。だから、手を離してください」 と、言ったのでしぶしぶ手を離した。 「まったく…分かればいいのよ」 本当はもっと手を握っていたかったのだが、まぁいいか…。 だってこれからもっといろいろ触るから…。 321 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 14 19 ID gA0Krdgw 「お茶入れるから待ってなさい」 初めて幸斗を家の中に入れた。 幸斗の匂いと私の匂いが交じり合って、まるでセックスをしている様な気持ちになる。 あぉ…どうしよう、もうショーツもグショグショだ。 私は自分のアソコに手を…いけないいけない。またトリップしていた。 こんな所で失敗したら、それこそ今までやってきたことが水の泡になる。 気を取り直して、まず、淹れたての紅茶の中に、この日のために買ってきた睡眠薬を入れた。 底に沈殿しないように丹念にかき混ぜる。 …あぁ…私のアソコも幸斗のモノでめちゃくちゃにかき混ぜて欲しい。 私は握っていたマドラーを自分のアソコに…いけないいけない。 …なんだか、自分がだんだんアホの子になっている様な気がする。 実物がすぐ目の前にいるのだから、後少しなのだから耐えなければ…。 馬鹿なことをしすぎて、少し待たせてしまった。 紅茶を持っていくと、幸斗は俯いて黙っていた。 「あんたねぇ…まだ落ち込んでんの?しつこいと、誰にももてないわよ」 聞かなくても分かるのだが、とりあえず聞いてみる。 「いいですよ別に…。今年の夏は家で寝て過ごしますから…」 そう言って、幸斗は紅茶を啜った。 「美味しいかしら、それ?」 飲んだのを確認した七尾は幸斗に言った。 「えぇ…、美味し…」 幸斗はそこまで言うと、持っていたティーカップを滑り落とした。 「あら…、ずいぶんと早く効くのね」 まさかこんなに早く効くとは思わなかった。いい薬だな、と七尾は思った。 とりあえず、薬が効いて眠っている幸斗を引っ張り、ベットの上に乗せた。 万が一のため、逃げられない様に両手足を縛っておく。 これで準備完了だ。 「さぁ幸斗…いっぱい愛し合いましょ…」 七尾はそう言うと、自分の服を脱ぎ始めた。 322 :ヤンデレ×ツンデレ ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/04/22(水) 21 15 15 ID gA0Krdgw 始めて見た幸斗のそれは、縮こまっていて、あまり大きくなかった。 「刺激を与えたら、大きくなるかしら…」 なけなしの性知識で、とりあえず幸斗のそれを扱き始めた。 少しすると、幸斗のそれは少しずつ硬くなり始め、 一分も扱くと、最初の時よりも遥かに大きくなっていた。 大きくなったそれを見ると、いろいろ試してみたくなり、 まず胸で挟んで扱いてみた。しばらくすると幸斗のものから知るが出始め、 それがぬちゃぬちゃと水っぽい音を立て始めた。 七尾は幸斗の先っぽから出てくる汁を舐めてみた。 独特な味がしたが、嫌いじゃない。むしろ、幸斗から出たものなのだから、もっと舐めたい。 そう思い、七尾は胸で扱くのから、手で扱くのに変えた。 「な…なにを…してる…んっ…ですか…」 しばらく扱いていると、幸斗が目を覚ました。 「なにって、見ての通り、慰めてあげてるんじゃない」 そう言って、七尾は止めることなく扱き続けた。 「や…止めて…ください…。こんな…度の…過ぎた悪ふざけは…」 この期に及んで、やっぱり彼は鈍いなぁ…。七尾は再びそのことを再認識した。 「あんたねぇ…、ここまでしてるってのに、まだ悪ふざけだって言ってるの? まったく、あんたって本当に鈍感ね…あんたのことが…好きだからやってるのよ」 お仕置きとばかりに、扱く速さをあげた。 扱く速さをあげた直後、幸斗は我慢できなくなったのか、射精した。 幸斗から吐き出された精液が、七尾の身体に飛び掛る。 「あらあら、こんなにたくさん出して…。そんなに溜まってたのかしら?」 そう言って、手に付いた精液を丁寧に舐めた。なんとも言えない味が口の中に広がる。 「そんな、この学校に好きな人はいないって言ってたじゃないですか!」 彼は私の言ったことを信じていた様だ。正直なのはいいことだけど、 やっぱり正直すぎるのもどうか、と思った。 「あんなの嘘に決まってるじゃない。私はあんたのことが好きだったのよ。 私のことを助けてくれた時から…ずっとね」 「でも…いくらなんでも別れてすぐにこんなことをするなん…うぐっ…」 幸斗が、またあの雌猫のことを言い出そうとしたので、七尾は抱きしめてそれを遮った。 「あの女のことはどうでもいいの。私はあの女の様に途中であんたのことを見捨てたりしない。 あんたのためだったら、どんなに恥ずかしいことだってしてあげるから、 あんたの気に入らない所、全部直すから、だから…だからお願い…。私のこと…抱いて…」 やっと自分の言いたいことが全部言えた。幸斗に自分の思いを全部伝えることができた。 そう思うと、七尾は自分の目から涙が流れていることに気付いた。 幸斗が苦しそうだったので、少し離れてあげると、 「ありがとう…。僕も…あなたのことが…好きです…。今まで気付かなくて…ごめん…なさい…」 と、言ってくれた。 七尾は嬉しくなって、再び幸斗を抱きしめた。 その後、七尾は幸斗の縛めを解くと、幸斗に押し倒された。 胸を吸われ、揉まれ、アソコを舐められ、最後に処女を捧げることもできた。 少し痛かったけど、最後はとても気持ちよかった。 今、幸斗は私の隣で疲れて眠ってしまっている。 私は、幸斗の唇にキスをした。 ねぇ幸斗。私、合格よね。合格したんだよね。 合格したから、これからずっと一緒にいてもいいんだよね。 私、もう幸斗から離れないよ。だから、幸斗も私から離れないでね。 もし、幸斗が私のこと嫌いになったら、私…死んじゃうから…。 だから、ずっと一緒にいようね。死が二人を分かつまで、ずっと…ずっと…ずっと…。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/127.html
×ヤンデレ ○ヤンドジ第一話 ×ヤンデレ ○ヤンドジ第二話
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1967.html
217 :ヤンデレ世紀:2010/11/19(金) 00 52 39 ID uoAUKegH あれから結局数人登校して来て我がクラスの現段階最高出席率になった。………28人ですが… それから4時間、僕は睡魔と土田さんの過激なアッタクと攻防し、どちらにも勝つことができた。それよりも土田さん、授業中にチョッカイは本当に止めてほしい。睡魔に負けれなくなるじゃないか。 午前中の授業は一応全て終わり、昼休みに入った。 「瀧斗ー、飯食おう。」 中林が毎度の如く昼飯を誘いに来た。 「………佐藤くんっ!お昼にしましょ!!」 そしてこちらも毎度の如く僕と昼飯を食べに来た。本当に一途でいてくれるなあ…。 そして空気を読んだのか、ただ痛い目に遭いたくないのか中林は外の男子の所に行った………が、 「秋田、飯食お「秋田っ、わ…わたしと一緒に食べるわよ!」………」 「お、山森よ俺とめ「孝さん、ご飯にしましょ。」…」 「ほz「保澄、私との愛を語り合う時間よ…」……」 見事に恋する女子の力に駆逐された。今日は傷が多いせいか苛められっ子のようで哀れで痛く見えた。そしてそれを見て何にも感じない僕自身に怒りを感じた。 218 :ヤンデレ世紀:2010/11/19(金) 00 53 58 ID uoAUKegH ここでまた過去を振り返ってみるとヤンデレ世紀になってから苛めはほぼ皆無となった。いや、正しくはみんなが苛めを苛めと認識できなくなってしまった。 ヤンデレ世紀に突入した当初、流行りと言っていいのかわからないけどツンデレ的な病み女性が極端に多かったらしい。わかりやすく言うと“好きな子を苛めたくなるドSがたくさんいたのだ。 当時の彼女らは多分一種の愛情表現のつもりかもしれないけど被害を受けてる方からではそれは苦痛以外の何でもない。 軽度な苛めもあれば重度な苛めも多くあり、自殺者も多かったとか。 政府も打開策を出したが、未成年者隔離育成案の時同様に大臣らが殺されまた失敗に至った。 未成年者隔離育成案とは男子女子を成年になるまで隔離しながら育てる法律で当時の総理大臣が暗殺され中止となった案。ヤンデレさん達に大いに反対され、世界的初めて病んだ女性の力を世に示されることになった出来事。 話が逸れたけど苛めは昔のように問題視されなくなってしまった。さらに言うと監禁、殺人が当たり前になってきた世の中じゃ苛めは二の次にならざるおえない。 「…仕方ない。トイレで食うか…」 結局いつも通り中林は一人で便所飯を食う羽目になった。 特に声をかけられなかったので中林はさっさと教室を出てしまった。 「今日のご飯はハンバーグだよ!」 悪気があるのかないのかしらないが土田さんが笑顔で僕に寄り添うが昼のこの時間帯だけは心の底から止めて欲しかった。………どうせ言えないけど。 心の大部分にモヤモヤ感を残しながら土田さんと何気ない日常の1ページへと戻った。大概が熱愛宣言を受けるだけだけど。 219 :ヤンデレ世紀:2010/11/19(金) 01 00 21 ID uoAUKegH 中林side いつもいつもトイレで便所飯をする俺、中林拓海は今日も例外なく便所飯を行うのだった。 1階の片隅にある隠れ家的なトイレがあるので俺はそこを利用させてもらっている。 中に入るとやはり誰もいない。 いつもの定位置である一番奥のトイレに入り弁当を広げ飯にする。鍵はめったに誰も来ることはないから開けっ放しにする。 「いただきます。」 母さんの作ってくれた飯を一つひとつ味わいながらおかずに手をつける。母さんは甘党なので砂糖を使う料理には多めに入れ甘ったるい品々になるが今の俺にはその甘さがちょうど良かった。 最後の卵焼きを口に頬張り今日のランチは終了となった。…デリシャスデリシャス、ヤミーヤミー。 「ごちそうさまっと。」 飯も食い終わったので教室に戻り午後の授業の予習でもやろうと思い、空になった弁当箱を持ちトイレから出た。 「よお、しげみ。」 「………うっす。」 不幸なことに俺の天敵で井上にぞっこん中である都塚玲に遭遇してしまった。 「何で弁当箱を持ってここから出てきた?」 相変わらず良い性格してやがる。俺と二人っきりになるとこいつは本当の自分をさらけ出す。井上や他の奴らが見たら驚愕するな。まあ俺もこいつの前じゃ無愛想でいるが だがこいつよりは絶対にマシなはずだ。 都塚が嫌みったらしい笑みをしながら俺の方へ近づいて来た。勿論俺はそれに比例し数歩下がる。 「お前もどうしたんだこんな寂れた場所のトイレに来るなんて。下痢か?」 「女性に向けて使う言葉じゃないな……痛い思いに遭いたいの?」 背を少し丸めいつでも襲いかかろうと威圧する都塚。汚い。本当にやることが汚い。 早くこんな場所から離れたい俺は少し遠回りになるが行きと違う道で教室まで帰ることにした。 「んじゃな。お前も早く戻らねーと井上が違う女子に盗られるぞ。」 そう最後に捨て台詞を残し立ち去った。 「待って。」 220 :ヤンデレ世紀:2010/11/19(金) 01 04 04 ID uoAUKegH 肩を強く掴まれた。 「…何だよ…」 「お前には好きな人はいる?」 驚いた、まさか都塚からこんな質問をされるなんて………そして俺はその質問直後にある一人の女子が頭から浮かんできた。 「いないよ。」 感づかれないように普段通りに応えた。 「ふうん…」 「んじゃな。俺はこう見えても忙しい身だから。」 肩に掴まれた腕を気に触れない程度に振り解き、今度こそ帰ろうとした時、 「私はいるよ。」 答えなくてもわかっいる。井上が好きで好きで仕方ないんだろう? 「そうかい。」 「ああ、私はそいつのことが好きで好きで愛していてそいつの全てが欲しくなるぐらい依存してしまってる。」 やはり都塚もヤンデレか………後で井上に警告しとかないと。 「冷静になれ。もっとその人のことを貪欲に想うんじゃなくてお互い分かち合いながら交際しろよ。」 念のためいや、井上のため都塚に一応アドバイスをして俺は教室に向かった。………俺も結構腹黒いのかな。…さて、いつもみたいに明るくならなきゃな! ~~~~~~ 中林君がどっかに行ってしまった。多分お昼を食べに行ったんだろう。 ああ、私が勇気を出してお昼を誘えば中林君もあんな寂しそうな顔をしなくて済むし、私も中林君と一緒にご飯が食べれて嬉しい。まさに一石二鳥! よし!明日こそ…明日こそはお昼を誘うぞ!………あっ!?そうだ、今日一緒に帰れるか訊いてみよう。やばい私積極的だ! 「望?どうした?」 「へ!?…な…何でもないよ!!!」 この後友達二人にいじられたのは私の痛恨のミスでした。 以上昼休みの出来事でした!………あれもう僕ここだけ?
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/8814.html
登録日:2009/06/18 Thu 16 13 05 更新日:2024/09/06 Fri 10 59 39NEW! 所要時間:約 17 分で読めます ▽タグ一覧 love_or_death おにいちゃ〜ん どうしてこうなった もはや害悪にしかならない献身 やべーやつ やべーやつら キモウト グロ注意 ヒドイン ホラー メンヘラ ヤンデレ ヤンデレCD レイプ目 上級者向け 天城越え 属性 恍惚のヤンデレポーズ 愛さなきゃヤバい 愛すべきバカ達 推奨BGM 悲しみの向こうへ 救いようのない 検索してはいけない←むしろ検索すべき 歪んだ愛のある項目 残念な人の思考法 狂しいほど愛しい 狂人 狂気 病み化 究極の愛 空鍋 萌え属性 行き過ぎた純情 部屋とYシャツと私 闇化 黒化 「病み」と「デレ」の合成語で、愛する人を想うがあまりに精神が病んでしまった人間のことを指す。 ヤンデレ化することを「闇化(病み化)」「黒化」といい、そのキャラを「ヒドイン」と呼んだりもする。 概要 ヤンデレ自体は昔からあり、昼ドラや精神病がその代表例。 一説によると、歴史上の事件の殆どはヤンデレの暴走だと言われている。 フィクションの中では、おそらく『源氏物語』の六条御息所が日本最古であろう。 光源氏に懸想するあまり、他の女への嫉妬の念で生霊と化し、彼の恋人を次々と祟り殺した物騒な御方である。 ただ、この現象は彼女自身でもコントロールできておらず、人を殺してしまった自責の念に苛まれる良心も持ち合わせていた。 神話の領域ともなれば、もはや東西を問わず、枚挙にいとまがない。 そもそも多神教の神様は激情家が多く、恋愛感情も過激なものになるのは自然な成り行きといえよう。 「ヤンデレ」という語句自体は『School Days』が発祥であり、同年のアニメの空鍋で多くの人に知れ渡ることとなった。 萌え文化から発祥した言葉なので基本的に女性キャラに対してのみ用いられるが、近年では下記のキャラ一覧にあるように男性や両性でも見られたりする。 ヤンデレと言う言葉だけを先に知った人の大半はヤンキー+デレの略と勘違いしがちだが、 オニデレやヤンデレ彼女のような作品以外でこちらを指すことはまずない。 定義 ツンデレと同様に、明確なヤンデレの定義は決まってない。 が、最も一般的なのは、「好意を抱いた相手に異常なまでに依存し、常軌を逸した行動をとる」ものだろう。 その行動は、 私たちの間を邪魔する奴はみんな殺す(自分たち以外誰もいらない病的な依存) 愛する人のためならばどんなことでもやってしまう(たとえ愛する人がそれを拒否しても) と言ったものがメジャーだろう。 基本的に行動の終着点が歪んでおり、そこに至るまでの過程も歪み切っている。 しかし、ヤンデレキャラは本質的には愛する人だけを見つめ続けようとする、究極なまでの愛情を向けてくれる純愛の中の純愛。 そんなヤンデレを本来の正しい方向を導くか、少なくとも飼い慣らす事さえ出来れば、そこは二人だけの理想郷である。 病んでいる為異常な行動を取るものの、その行為と恋愛感情に関連性が無かったり希薄だったりするキャラはデレが見られないため、 ヤンデレでは無いとする場合が多い(例えば竜宮レナ)。 勘違いされがちだが、ヤンデレ化したキャラはハイライトのない濁った目(通称 レイプ目)になるが、だからといって目だけで判断してはいけない。 定義が非常に曖昧なのもあるのだが、包丁+レイプ目+血=ヤンデレ……と思われがちである。 また、「ヤンデレってメンヘラってどう違うの?」と言う質問がたびたび見られ、違いが分からない人も少なくないのだが、 メンヘラは「自分のみの愛」、ヤンデレは「相手のみへの愛」と言う感じだと思えばいい。 また発祥としては、ヤンデレは萌え要素として発展してきたのに対して、メンヘラの由来は2ch(現5ch)のメンタルヘルス板略称からで、 そこから転じてその板の住民を指すようになったという経緯があり、後者は少なくとも当初は現実の人々を指していた言葉であったという点が異なる。 しかし現在では、両者ともに現実の人物・創作キャラ双方に対して使われうる言葉となっている。 極端にたとえるなら、 ヤンデレ:自分の事を好きになってくれないなら自分以外の人を見れないように周りを殺せばいい メンヘラ:自分の事を好きになってくれないなら死んでやる。自殺を試みて気を引いて、必死に止めてもらおう というのが、両者の分かりやすい特徴(思考回路)と互いとの相違点であろうか。 非オタクの人には大体こんな感じで伝わる筈なので、詳しく説明するのが面倒ならこう言ってみよう。 ヤンデレとメンヘラについての考察 [部分編集] これは編集者の私見かもしれないが、相手を追いかけたいのがヤンデレ、追いかけられたいのがメンヘラ、 もっと言うならヤンデレ的恋愛姿勢を『自分がやりたい』のがヤンデレ、『相手にやらせたい』のがメンヘラではなかろうか。 自分が他人を愛するために手段を選ばないのがヤンデレ、他人に自分を愛させるために手段を選ばないのがメンヘラと言えるかもしれない。 ヤンデレのような恋愛観に基づいた行動というのは、当然のこととして相当な時間的、精神的、体力的な負荷がかかるものである。 常時特定の誰かを想い続け、好みを把握し、消耗を厭わず尽くして尽くして尽くし続けることを望むなど、 誰でも出来るものではないし、相手が誰でもやりたいと思う様なものでもないだろう。 病むレベルの激烈な感情抜きならば基本、やる方だって面倒くさいものなのだ。 そこに来て『この相手にならやりたいと思う、思ってしまう』からこそヤンデレはそういう行動に出るし、 相手がたとえ自分と同じ様なスタンスでなくとも、それどころか、相手が自分に対し何もしなくても構わず愛を注ぎ続ける。 つまりは、相手が何も対価を返してくれなくとも、愛情に応えてくれなくともさほど気にしないのである(勿論程度や例外はあるだろうが)。 相手が自分に分かりやすくゾッコンにならなくてもいいどころか、怯える姿勢さえ可愛いとか言っちゃえるのがヤンデレなのだ。 ヤンデレの愛情とは、ある意味無償の愛の極致とさえ呼べるものなのである。 他方、メンヘラというのは寧ろその反対で、相手が無条件で自分にゾッコンな姿勢を見せ続けることを望む傾向、 つまり、他人が自分にヤンデレることを望む傾向が強い。 そしてこの時、相手に一方的に何かを望んでいることを受け容れられないが故か、 自分自身こそがヤンデレという萌え属性の持ち主だと思い込んでしまう傾向も見られる。 しかし、相手がメンヘラ側が望む様なヤンデレにはなれないまともな人間である場合は勿論、 仮にそういうヤンデレになれる素養(ゆがみ)を持った存在だったとしても、彼ら彼女らの理想が成就する可能性は極めて低いであろう。 ヤンデレとは恥だの外聞だの合理性だのではなく自分の愛にこそ殉じる生命体。愛のためなら万難を蹴散らして邁進する人種。 そういった属性に覚醒した者が、自分にお前の愛を寄越せと脅し付けられたとして、それが効果を発揮するだろうか? 少なくとも編集者は絶望的と言わざるを得ないと感じる。 ヤンデレは好きな相手なら何をやろうがやるまいがお構いなく自分からフルスロットルで突っ込んでいくが、そういう相手でもない限りは何をやっても振り向いてはもらえないのである。 ここまで読んでいまひとつ分からない人は「ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCD」をオススメしたい。 狂気に至るまでの過程がややあっさりしているが、ヤンデレの基礎が詰まっている。 明らかにアブノーマルだが意外にも人気があり、近年ではヤンデレキャラやそれをテーマにした作品が増えている。 ヒロイン全ヤンデレの「止マナイ雨ニ病ミナガラ」とか「ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。」と言った作品も登場。 ちょっと前では「未来日記」の我妻由乃なども有名である。 日本のアニメ等の影響により、海外でも「ヤンデレ」という概念と言葉が認知されているらしく、 Yandere Simulator(ヤンデレシミュレーター)なるヤンデレ女子高生を主人公としたアメリカ製のインディーズゲームも存在している。 ■ヤンデレキャラ一覧 キャラ 作品 備考 麻里愛 こちら葛飾区亀有公園前派出所 アニメでは両津が他の女性とお見合いしていたり、麗子にプロポーズしてただけで嫉妬して攻撃行動に走るなどヤンデレ感が強い傾向 山岸由花子 ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない ヤンデレという概念が生まれるより前にいた、ヤンデレの先駆け的存在 ユベル 遊戯王デュエルモンスターズGX 江迎怒江 めだかボックス 三堂三姫 異常者の愛 パルム パルムの樹 花邑ひなこ きたない君がいちばんかわいい 神宮寺くえす おまもりひまり ヴィンセント=ナイトレイ PandoraHearts サイトヒメア いつか天魔の黒ウサギ カオス そらのおとしもの ジャイボ ライチ☆光クラブ ダマ ジャングルはいつもハレのちグゥ 姫路瑞希 バカとテストと召喚獣 クトゥグア 這いよれ!ニャル子さん 麦野沈利 とある魔術の禁書目録とある科学の超電磁砲 九条美海 鉄のラインバレル 原作漫画版のみ 矢霧波江 デュラララ!! 贄川春菜 マオ コードギアス 反逆のルルーシュ ロロ・ランペルージ コードギアス 反逆のルルーシュR2 エルザ・デ・シーカ GUNSLINGER GIRL 雪華綺晶 ローゼンメイデン 薔薇水晶 藤崎真子 極黒のブリュンヒルデ ベラルーシ Axis Powers ヘタリア ファイナ・S・篠崎 無限のリヴァイアス カテジナ・ルース 機動戦士Vガンダム クインシィ・イッサー/伊左未依衣子 ブレンパワード 藤乃静留 舞-HiME リルビエート 武装神姫 ヤンキーデレ 千代田こよみ NOeSIS-嘘を吐いた記憶の物語 鷹白千夜 鹿倉憂姫 宮間夕菜 まぶらほ アルシオーネ 魔法騎士レイアース ノヴァ ミカサ・アッカーマン 進撃の巨人 公式パロディ漫画『進撃!巨人中学校』で描かれている 加藤樹莉 デジモンテイマーズ 丸井ひとは みつどもえ 中原岬 NHKにようこそ! 我妻由乃 未来日記 ヤンデレ四天王 恍惚のヤンデレポーズも参照 名取羽美 かってに改蔵 姫宮千歌音 神無月の巫女 木津千里 さよなら絶望先生 常月まとい 森宮蒼乃 sola 園崎詩音 ひぐらしのなく頃に ヤンデレ四天王 崩月夕乃 紅 杉崎林檎 生徒会の一存 玖渚友 戯言シリーズ 葵井巫女子 戦場ヶ原ひたぎ 化物語 千石撫子 朝倉美羽 “文学少女”シリーズ 御園マユ 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 長瀬透 小早川妙子 小早川伸木の恋 アルベルト・スコルファノ あの夏のルカ 藤沢なぎさ 白衣性恋愛症候群 石田三成 戦国BASARA お市 yuri Doki Doki Literature Club! リヴァ 太鼓の達人 ちびドラゴンと不思議なオーブ ピサロ ドラゴンクエストⅣ 王異 真・三國無双 トシロー・カシマ Vermilion -Bind of blood- アイザック・フォレスト アリヤ・タカジョウ カチュア・パウエル タクティクスオウガ シグマ ロックマンXシリーズ レヴィアタン ロックマンゼロシリーズ 原素子 高機動幻想ガンパレード・マーチ 忍 四八(仮) 彌紗・アルトセルク・リューン アルトネリコ 当真未亜 DUEL SAVIOR 赤坂美月 ダブルキャスト アリオーシュ ドラッグオンドラグーン Ayano Aishi Yandere Simulator 通称Yandere-chan Ryoba Aishi ↑の母親 間桐桜 Fate/stay night パッションリップ Fate/EXTRA CCC メルトリリス 沙条愛歌 Fate/Prototype 清姫 Fate/Grand Order 白木恵理 パワプロクンポケット5 ルイリー 鬼哭街 劉豪軍 朽無みそぎ 止マナイ雨ニ病ミナガラ 雨宮しとね 犬哭キリコ 首館あやめ 芙蓉楓 SHUFFLE! ヤンデレ四天王(アニメ版のみ) 桂言葉 School Days ヤンデレ四天王 西園寺世界 登場人物のほぼ全員 ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCD 木之坂霧乃 Gift〜ギフト〜 アニメのみ 神北小毬 リトルバスターズ! 広瀬優衣 Sentinel 佐藤良美 つよきす 東葉月 ヤミと帽子と本の旅人 穂村愛美 君が望む永遠 朝倉音夢 D.C. 佐々井夕菜 銀色 吾妻梨花 3days ~満ちてゆく刻の彼方で~ 水奈瀬ゆか 11eyes -罪と罰と贖いの少女- 月島美夏 狂った果実 エロゲー史上最狂最悪 支倉曜子 CROSS†CHANNEL 桐原冬子 ユカ ゴア・スクリーミング・ショウ 神無紗奈 しまいま。 遠野秋葉 月姫 凶月咲耶 神咒神威神楽 夏海里伽子 パルフェ 原昌示 戦国ランス 秋月那美 魂響 雨宮綾音 fortissimo/Akkord Bsusvier オーディン 樹青葉 そして明日の世界より―― シロツメグサ R.U.R.U.R~ル・ル・ル・ル~このこのために、せめてきれいな星空を 草加雅人 仮面ライダー555 バブみも併発している 鈴木深央 仮面ライダーキバ 本命と結ばれたいが為に婚約者を殺そうとするヤンデレとしては珍しいタイプ アラン 仮面ライダーゴースト 薄皮太夫 侍戦隊シンケンジャー 山之辺健吾 ザ・クイズショウ 本間俊雄 アンジェリーク・ブシャール ダーク・シャドウ シャルロッタ・スコポフスカヤ ヘブンバーンズレッド 小日向未来 戦姫絶唱シンフォギア ヤンデレ予備軍 明確になっていない、または特定の個人が絡むとその傾向を出すキャラ キャラ 作品 備考 姫柊雪菜 ストライク・ザ・ブラッド 上条当麻 とある魔術の禁書目録 インデックスに関することになるとその傾向がある 遠山キンジ 緋弾のアリア 上原歩夢 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 カオナシ 千と千尋の神隠し 佐久間まゆ アイドルマスター シンデレラガールズ プロデューサーが絡まないと良い子だと他のアイドルから評される。また、他のアイドルに対して競争意識や警戒を向けることはあるが、敵意を向けることはなく、アイドル友達も多い。 海東大樹 仮面ライダーディケイド ストーカーも併発。(役者公認)『仮面ライダージオウ』客演時はその欲望を増幅された結果ヤンデレとして完全に覚醒したが、平時は言うほどのヤンデレではなく、どちらかといえば士へのライバル意識が強すぎるといったところか。 実在人物 阿部定(芸妓、娼妓) 細川忠興(戦国武将) なんで……追記・修正してくれないの?私のこと、嫌いになっちゃったの……? ――!!! …… 君の追記・修正を受ける資格があるのは私だけなのよ! あの項目にそんな資格ない! だって私見てたもの私ずっと見てたもの君が笑うとこ、泣くとこ、ご飯食べてるとこ、お風呂入ってるとこ、勉強するとこ、寝てるとこ、追記・修正してるとこ! ……あんな………あんな項目……! 私が……!! 私だけがッ!! もう、こうなったらあの項目達を……『追記・修正する』しかない! 追記・修正してやる! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2016-04-09 15 08 34) アランがいなかったから追加すっぺ~って項目変更画面開いたら既に追加されたあとだった 最近は普通に戻りつつあるけどそれでも・・・ねぇ -- 名無しさん (2016-05-09 20 16 46) ヤンデレも随分とメジャーになったなぁ。でも病むまでの過程がカットされていたり、ただ病んでいるだけでデレがないものまであったりとちょっと疑問のある作品がときどきある -- 名無しさん (2016-05-09 20 35 14) ユベルの衝撃 -- 名無しさん (2016-05-29 22 14 35) Undertaleのフラウィー(とその正体)はある意味依存型ヤンデレの究極系といえるキャラクターかも。いくつかのルート(特にジェノサイド)での『親友』への依存具合が伺える台詞とか「主人公を何度殺して復活させてでも自分の傍に置きたい」 -- 名無しさん (2016-06-14 19 05 49) カオスチャイルドの尾上世莉架もヤンデレ・・・か? -- 名無しさん (2016-06-24 22 26 53) エロ漫画のキャラだけど、オイスターの小夜子もヤンデレだと思う -- 名無しさん (2016-07-07 01 56 43) リアルでヤンデレ女子との出会いが欲しいのですが、どこで出会えますかね? -- 名無しさん (2016-08-24 13 44 30) 悲しい事にメンヘラと混同される上にマジキチとして描かれる事が多い -- 名無しさん (2016-09-08 14 38 40) 女の子・女性が自室(一人暮らしなら自宅)に、手枷とか鎖で縛って男を監禁してたとかあんまり聞かないけど、そもそも男が女に監禁されてたとか世間が関心を持たんだろうからニュースにならないとかないのかね。男が女を監禁して大騒ぎするのパターンばっかりで。 -- 名無しさん (2016-10-06 15 06 57) いじめられっこのヤンデレ(主人公に助けられて惚れた)は多いけど、いじめっ子のヤンデレ(主人公をいじめるいじめの主犯)はあんまり見ないよなぁ… -- 名無しさん (2016-10-06 15 37 07) 男ヤンデレ(ヤンホモも含む)は、線の細い男のほうがゾクゾクする怖さがあると思うのはアタシだけか......ガタイがいいと、すぐ暴力に走りそうでつまらないのだ...... -- 名無しさん (2016-10-06 15 52 27) 最後の修正してやるのせいでイメージがカミーユになってしまった -- 名無しさん (2016-10-06 20 44 40) かつて失った大切な人(物)を、どんな代償を払っても取り戻すキャラクターも「ヤンデレ」だろうか。よく悪のボスにいるタイプだが。例を挙げるとうちはオビト、碇ゲンドウ、ケン&チャコがいる。 -- 名無しさん (2016-11-01 18 17 54) 人間男に惚れてるヤンデレ女神とか、人間より高次元の存在がヤンデレだと、抵抗できずに監禁オチになりそう......。だからか、女神ヤンデレのマンガ・アニメ・ゲームは見たことない。需要ありますよ~(泣) -- 名無しさん (2016-11-22 21 22 56) ガッシュのパティも入れていいんじゃね?あのガッシュのすざましい思い・・・。 -- 名無しさん (2016-12-04 17 47 31) ブラックキャットのクリード -- 名無しさん (2016-12-05 15 35 03) ヤンデレものって基本主人公がなすがままにひどい目にあわされることが多いから逆にヤンデレに真っ向から激突するタイプがいても面白いと思う。ヤンデレ「これであなたは私だけの(主人公「モノになるわきゃねぇだろ寝ぼけてんじゃねえぞオラァッッッッ!!!!」的な -- 名無しさん (2017-01-08 19 18 48) おそ松さんのトト子ちゃんも入れていいんじゃない? -- 名無しさん (2017-01-27 11 24 06) ダンガンロンパのサトウさんだな。ヤンデレって知らないうちに殺人を犯してもおかしくない。 -- 名無しさん (2017-01-29 18 43 34) 放送順とはいえ草加→深央の並びに悪意を感じるww -- 名無しさん (2017-01-29 18 52 58) ヤンデレを更ならヤンデレでたじろがせる的な話どっかにないかな… -- 名無しさん (2017-01-29 19 45 37) 七つの大罪のビビアンとケロロ軍曹のアリサちゃんとシャーマンキングのファウスト8世もねwww -- 名無しさん (2017-02-07 09 14 04) ↑2 ヤンデレの女の子が彼氏に浮気を問い詰めてて「◯◯くんから聞いた」と言った途端、「何で他の男と話してんの? 何でお前狙いのクソ男のいうことはすぐ信じるのに俺の言うことは信じてくれないの?」とキレるヤツがニジエにあった -- 名無しさん (2017-03-08 23 26 35) ガンダムUCのアンジェロとトライガンのレガートは境遇も似てるんだよね -- 名無しさん (2017-12-03 20 49 35) 基本的に独善的で人間のクズだよな -- 名無しさん (2017-12-03 22 05 56) ↑そりゃ病んでるからな 自己にしか注力できない -- 名無しさん (2017-12-04 19 47 41) ヘラとかいう最古にして最凶のヤンデレ -- 名無しさん (2017-12-04 20 08 54) (一覧に)シグマ隊長だ! 確かにイレハンでの動機はエックスのためだと考えれば納得ダァ… -- 部下 (2017-12-04 21 26 45) ↑2 あれは旦那も相当だからセーフ -- 名無しさん (2017-12-25 12 30 47) ディエンドはどうすかね? -- 名無しさん (2018-03-28 12 55 34) ちゃんと躾けられたヤンデレは世界で一番可愛いと思う。…だからその包丁をしまってくれ。な? -- 名無しさん (2018-03-28 14 07 55) 某作品で、『より強く愛している方が、本当に支配している側と言える』という台詞があった。ヤンデレが強力なのはやっぱりそのせいだよね -- 名無しさん (2018-08-27 10 15 31) 別の意味のヤンデレってなんだろう? -- 名無しさん (2019-05-06 15 19 07) ハッピーシュガーライフは病んだもの同士の対決が話の主軸になってるので、ヤンデレ物にありがちな「周囲が(理不尽なレベルで殺傷力高い)ヤンデレにやられっぱなし」が嫌いな人にもおすすめだぞ! -- 名無しさん (2019-07-30 19 34 56) ヤンデレはそうなってしまう程に深い深い愛情こそが持ち味なのであって、己の理想を押し付けたり、周囲に被害を出すタイプはヤンデレではなくメンヘラなんだと思うんだ。 -- 名無しさん (2019-09-26 01 43 43) いや別に理想を押しつけようが周囲に被害を出そうが、深い愛情の発露であるとしっかり表現できていればそれはヤンデレになると思うぞ。しっかり表現できていれば -- 名無しさん (2019-10-01 02 45 12) ヤンデレって漫画とかアニメだと女ばっかりだけど、三次元だと男が多い気がするの俺だけ? -- 名無しさん (2019-10-01 14 33 27) ↑三次のはただの自称してる痛い奴だろ。二次元だからいいのであって現実にいたら異常者だよ -- 名無しさん (2020-01-03 20 29 36) ツンデレがようやくアニメでも廃れてゲームくらいでしか見なくなったしこれも近いうちにそうなるといいな。ニワカが誤用してるのもだけど現実の人間に二次元用語を当て嵌められるのがすごい複雑 -- 名無しさん (2020-01-03 20 59 02) 原作で悲恋になると二次創作でヤンデレにして救済しようとするパターンがある。いや本当に救済しているかは知らないけど -- 名無しさん (2020-03-04 18 04 57) ↑ -- 名無しさん (2020-05-14 01 54 50) 「金瓶梅」(竹崎真実版)の秋菊。だけど彼女は旦那様に好意を抱いてるけど「私より奥様(金蓮)の方がふさわしい」という子だから。 -- 名無しさん (2020-07-15 21 29 14) ヤンデレってのは別に刃物振り回すのがヤンデレではないんだよね。受け取りての対応次第では普通に戻るパターンもあるからメンヘラより救いがあるタイプもいる。 -- 名無しさん (2020-07-16 02 56 41) ↑ヤンデレの根底にあるのは他者愛だからね。恋愛という手段を選ぶこと自体が倒錯しているって訳じゃないから救われる可能性は十分あると思う。メンヘラは何ていうか、他者との恋愛という誰にでも上手くやれる訳じゃない行為を自己愛や自己肯定を満たす手段として選んでしまった時点で何かが間違っているんだと思う。 -- 名無しさん (2020-07-19 00 41 40) アニメ版の芙蓉楓は空鍋の背景事情諸々を知ると、「それ本当にヤンデレなの?」って疑問が出てくるという希少なケースだと思う -- 名無しさん (2020-07-19 00 53 40) 個人的な定義は「ヤンデレは愛したい、メンヘラは愛されたい」という区分分け。暴力性はどっちにも当てはまるし -- 名無しさん (2020-08-25 13 51 31) 考察部分に書き込まれていた内容について一部削除と配置の変更をしました。理由としては、削除した部分の内容が”メンヘラは創作で悪として描かれるがそれは現実の人間を傷つけるものなのでそれを自覚するべき”という内容でしたが、メンヘラは悪! という具合に明白なカタチで攻撃する作品というものはそうそうあるものではない(というかそもそも何らかのキャラを指して劇中でメンヘラと呼ぶ作品自体、自分には心当たりがない。悪役として描かれたキャラが”受け取り手によって”メンヘラと扱われることはままある)と判断し、またそもそも”自覚”したからといって、それが何なのか? メンヘラを嫌だと感じることはメンヘラを傷つけることであり悪いことなので止めるべきというのなら、些か無理がある主張ではないか? と考えたためです。議論があればお願いします。 -- 考察部分作成者(回数制限につき別端末より) (2020-08-25 20 51 55) 何故か設定や描写的に強キャラな印象がある -- 名無しさん (2020-12-26 08 02 20) ↑3 しかし、「メンヘラ≒萌えないゴミ」扱いは違うと思うぞ。自分は女の子がありとあらゆる手段で愛されようとする行為に萌える。例えそれが狂気となっても。 -- 名無しさん (2021-02-13 22 01 09) 軌跡シリーズのレンちゃんもある意味ツンデレにしてヤンデレ? -- 名無しさん (2021-07-12 12 01 43) 「Chakuwiki」ってサイトの「ベタなヤンデレキャラの法則」って項目にヤンデレキャラの詳細が語ってあったけど、あれで正しいの? -- 名無しさん (2021-10-05 08 05 46) ヤンデレとメンヘラの違いはミッ○ーとドブネズミくらい違うものだと考えているヤンデレは本当にその人が好きで出た行動が原理でメンヘラは現実的な心の病気の延長線上が故にそうゆう好意でしか相手に好きと伝えられない -- 名無しさん (2021-10-05 08 34 30) 最近のソシャゲにはデフォルトでヤンデレ属性の娘がいる気がする -- 名無しさん (2021-10-07 18 37 03) ↑需要がね。高いからね。 -- 名無しさん (2021-11-07 18 47 53) 昭和の『花のよたろう』で、「主人公(少年)の転校を阻止するため、主人公を拉致監禁するも急病で弱ったため正気に返り何とか解放した舎弟(病弱で主人公との無茶な冒険が切っ掛けで手術が出来た過去をもつ)」ってのがあるんだが、これってヤンデレなのか単なる依存なのかどうだろうか。 -- 名無しさん (2022-01-26 13 10 36) ヤンデレが好きになった相手は、100年の恋も冷める程の人格破綻者(DVモラハラとか)だったってのは無いのかな?…と思ったけど、ヤンデレはそれぐらいで根を上げるとは思えん -- 名無しさん (2022-01-26 14 04 24) 渇望し続けるのがメンヘラなのは重々承知だが満たされて「この人は自分を見捨てない→絶対離さない」でヤンデレにジョブチェンジする可能性とかあるんだろうか -- 名無しさん (2022-02-08 10 24 56) 精神科医が書いたヤンデレものを見てみたい -- 名無しさん (2022-02-08 12 15 36) 「私は誰よりも彼を愛しているからね♩だから☆憎いのかも知れないね♩」 -- 名無しさん (2022-03-01 18 40 45) 六条御息所の場合は、単に光源氏の日頃のフォローが足りなかっただけで、彼女自身の性癖の責任とはいえないんじゃないかな。 -- 名無しさん (2022-04-17 17 13 51) じいさんばあさん若返るのヨネさんが理想的なマイルドヤンデレ像かな(普段はラブラブ、但しちょっかい出す奴は覇気で威圧する貫禄持ち) -- 名無しさん (2022-04-17 19 30 14) 最近知ったダークギャザリングって言う漫画のヒロインがいい感じにヤンデレだった。 -- 名無しさん (2022-11-22 20 45 24) たまにゲームや漫画でどう見てもヤンデレ気質なんだが、主人公も相手を好きなのでただのラブラブバカップルにしかなってない平和パターンあるよね。ああいうの好きだわ。 -- 名無しさん (2022-12-04 19 53 34) ダークギャザリングの詠子はいちいち発狂しないしむしろ他の女でも助けるし相手を第一に考えられるからマジで光のヤンデレ -- 名無しさん (2023-11-12 23 35 01) 『無限のリヴァイアス』の登場人物はヤンデレが9割・・・ -- 名無しさん (2024-01-03 22 02 44) フィクションのヤンデレ:一途。絶対に裏切らない。 -- 名無しさん (2024-01-28 22 52 08) 現実のヤンデレ:普通に浮気する。が、相手の浮気は絶対に許さない。 -- 名無しさん (2024-01-28 22 52 34) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1549.html
153 :名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 23 48 24 ID kAKjMUkm ヤンデレ症候群 馬鹿げた名前だが、世界中のどこをまわってもこいつから逃れられることができない質の悪い病だ。 そもそもヤンデレとは、女性が好きな奴のことを愛するあまりに心を病んでしまった状態、またはその状態の女性のこと。 こんな妄想紛いな病気が発生したのは今から20年程前のこと。突如、日本の首都である東京で、数十件の殺人、誘拐事件が起きた。 さらに、殺人を犯した者は全て女性だった。被害者は性別関係なしに殺められているが、それでも女性の方が多い。 そして逮捕して犯人に殺しの動機を述べさせると、“〇〇に近寄る雌豚を排除しただけ”“〇〇に邪魔なゴミを綺麗にしただけ”“〇〇君が私の気持ちに気づかないから”など“想い人のため”にという動機がほとんど…いや全てだった。 次に誘拐の方は男性だけが被害の対象だった。 これらの事件を初め、どんどん日本中で起き、3ヶ月も経たないうちに日本中でそのような事件が多発していくようになった。 それだけでは収まらず世界各地でも発生し、たった1年で世界に広がっていった。そして政府はこのような事件を起こす女性達の病状を『ヤンデレ症候群』と発表した。 そしてヤンデレ症候群が発表された翌週、政府は男性女性を20歳になるまで隔離して教育を行うという案を出したが、10人以上ヤンデレ症候群の女性らに暗殺されすぐに永久保留に。 そのような事が続き、20年後である現在ではヤンデレ症候群に好かれてしまった男性に手助けしない暗黙の了解が出来てしまうのもまた時の流れ。 「全く嫌な世の中に生まれたもんだよ…。」 今朝の新聞の記事を読みながら、僕 佐藤 瀧斗(さとう たきと)は今日も朝から憂鬱である。 「ぉはよぅ。」 「うん、おはよう。」 我が家の大黒柱である僕の父親が寝室から大きな隈を作り、だるそうに朝の挨拶をしてきた。 「随分眠そうだね」 「あ?…ああ、まあな。」 「おはよーたきと☆」 「おはよう。」 続いて我が母が朝から元気いっぱいお肌つるつるでやって来た。 「酷いよ~カズキ~、起きる時はいつも一緒って言ったじゃない。」 もう30後半であるに限らず、20代前半の容姿をする母が甘ったるい声で父に抱きついた。 「香織!?もう起きたのか!?」 「何で? 私が起きたら何かまずい事でもあるの?」 驚愕した父に対して母は感情が込めていない返答をした。 「いやっ、違う!香織があまりにも可愛くキスをしてしまいそうになるぐらい寝顔だったから起こすのをためらったんだ!!」 必死な表情に変わり朝から甘い事を叫ぶ父。僕をお忘れですか? 「ふーん………じゃあキスしてくれた?」 感情を取り戻し拗ねた風に言う母。 あなたは僕がいるのがわからないの? 「いや。」 「じゃあ今して。」 「今って!?瀧斗の目の前でやるのか!?」 「別にいいじゃない。瀧斗だって年頃よ?」 「年頃だからko!?「んんっー!!」 僕の母である佐藤 香織はズバリヤンデレだ。ヤンデレ症候群が一番流行?していた時に僕の父、佐藤和樹に恋をし、ヤンデレ化してしまった。…ちなみに二人が結婚したのは19の時できっかけは母が父に痺れ&媚薬を食事に混入し、既成事実を作ったから。 「もぐもぐ……御馳走様でした。」 朝食を済ませ荷物を持ち、玄関へ。 「行ってきまーす。」 「ぷはっ…はあはあ…カズキのあそこ食べていい?」 「はあ…はあ…お前、夜あんだけしといてまたやるのか?」 さて、学校に向かうか。 以上朝の出来事でした。
https://w.atwiki.jp/presenile/pages/836.html
html2 plugin Error このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。 希のない 望の失せた 後片付けに臨む トキを刻んで カタを付ける日は遠くない リアガラスに貼りついた目 大きく見開かれたまま 息は止まる あの日から259296 止まり続けたまま 夕暮れのあぜ道を失踪する のは きみだったか わたしだったか 砂ぼこりに巻き込まれて消えたN360 暑い午後 凍りついた瞳 螺旋する感情と明日 握る硬球とグラブと飛んだ屋根 笑う青空と蒼い夜の悔恨 17夏 タイフーン一過の汗まみれ 探し続けた果ての 閉塞を流れる雨 向こうには行けない もう 行けない そんなこと思ってはイケナイ 戻れない 脆い影 陽炎の夏 哂う青い空と蒼い夜の沈黙 希のなく 望の失せたまま トキを経巡って ふとカタが付いてしまう ここにも そこにも あちらにも 跡形ない きみとわたしのものがたり .
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/2416.html
依存型ヤンデレの恐怖1 依存型ヤンデレの恐怖2 依存型ヤンデレの恐怖3 依存型ヤンデレの恐怖4 依存型ヤンデレの恐怖5 依存型ヤンデレの恐怖6 依存型ヤンデレの恐怖7 依存型ヤンデレの恐怖8 依存型ヤンデレの恐怖9 依存型ヤンデレの恐怖10
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/177.html
671 :リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] :2007/12/10(月) 19 38 37 ID zUmWkgcA 「ヤンデレ観測者」 大人になってからは時間の流れが速くなるとは言うが、よもや自分がそれを経験する日が 来るとは思っていなかった。 気がつけば私ももう二十代後半を過ぎ、更に季節はもうクリスマスに程近くなっている。 一人身にとっては心身ともに大変辛い季節だ、だからこそ早く家に帰りたかった、それに 家に帰ればモニターの中で…こんな私でも微笑んで手をとってくれる少女たちがいるからだ。 いつからだろうか、現実の女性に興味をもてなくなったのは…高校一年の夏、ようやく告白 が実って付き合い始めた女の子に、実はキープ扱いされて手ひどく振られた日からだろうか? それとも職場恋愛で結婚寸前まで持ちかけられた同僚を出張中に上司に寝取られた日からだろうか?。 それでも、そんな日でも…少女たちはモニターの中で微笑を絶やさないで私に愛をささやいてくれた あるものは恋敵を殺し…またあるものは邪魔になれば肉親すらも殺し…あるときは私の分身である少 年を監禁し、そして私を殺して…捕食までしてくれた。 怖くはないのか?怖いわけがない…こんな私をそこまで思ってくれるのだ、愛のある殺意の どこにおびえればいいのだ…そんな考えが普通に浮かぶ。 まあ自分でいうのもあれだが、私は精神を少々病みながらも…ヤンデレというものの魅力に 完全に取り付かれていたのだ。 そんな事を考えながら自宅である安アパートに向かう。急ぎ足で入り組んだ路地を抜けて アパート近くのバス停前にたどり着いたとき…私は変なもの…いや、人を目撃した。 その女性は深夜、こんなに遅い時間に大荷物を持ってバス停に腰をかけているのだ… 間違いなくバスを待っているということはないだろう、しかもその服装ときたら… メイド服ときているのだ。 異常だ、明らかに何かおかしい、でも…ゲームとの天秤が揺らぐくらいに興味を引かれた のは事実だった。 672 :リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] :2007/12/10(月) 19 43 45 ID zUmWkgcA 「こんばんは…バスを待っているんですか?」 私は彼女に話しかけてみることにした、こういうことは仕事柄よくなれている。 空ろな目をした彼女はいきなり話しかけられたことに対して動揺したようだったが それから作り笑いを絵に描いたような表情を浮かべるとこう切り替えした。 「いえ、少し疲れたので…眠っていたんです」 「そうですか…ああ、それじゃあこれをどうぞ…体が温まりますよ」 「あ…はい、ありがとうございます」 そういって彼女は私が手渡したコーヒー缶を受け取ると、念入りに缶の 尻の部分を観察して…それからプルタブをひねってコーヒーを飲み始めた。 「…あったかい、ありがとうございます」 「いえいえ、この程度…しかしあれですねぇ、どうしてまたこんなところで こんな格好を?」 私はどうしても気になっていたことを尋ねてみた、よくよく見れば臭いこそし ないが…そのメイド服と、大荷物である巨大なスポルディングバッグには、どう見ても 血にしか見えないシミがところどころについていたのだ。 「…私のお話、信じてくださいますか?」 「ええ、どんな話でも信じますよ…たとえば…そうですね、そういえばこの前は 彼氏の生首を持って海外逃亡をする、なんていってる血まみれの女の子がここに座っ てましてね…私、不憫になったのでいくばくかお金と食料を上げちゃいまして…まあ そんな感じなので大丈夫ですよ、それに誰にも絶対言いませんし…何でも言ってください、 どんな話でも信じますから」 「ふふ…お優しいんですね、大変失礼ですが…馬鹿なくらいに…」 「まあ、そうですねえ・・・」 そういって彼女は少し笑う、どうやら私の話を信じていないようだ。 実際私はその彼氏の生首を見せられたと言うのに、それにそんな経験は一度や二度ではないと 言うのに…。 そもそもこの街はなんだか治安がよろしくない、そのせいなのか何なのかこのアパート周辺だけでも かなり変な人が多い分…わたしはこのバス停で幾度となく、そんな少女や女性たちの話を伺う羽目にな っていたのだ。 あるときは彼氏だと言うミイラを背負った少女に出会い、明らかに変質的な馴れ初め話しを聞かされ た、またあるときは彼氏を殺してしまい、泣きながら包丁を持っている少女と対話して、彼氏の事を悔いる少女を諭した事もあった…酷いときには明け方まで監禁した彼氏の写メを見せて自慢話をしてくる 少女もいたくらいだ…そして三度目くらいにわたしはこう仮定した、どうやらここには何かヤンデレを 集めるオーラか何かがあって、わたしはそれらから上手く話を聞きだせる条件を有している、と…どう せ暇人だし、命もあんまり惜しくはない…それになにより彼女たちは愛する人がいる分…絶対にほれら れる事もない。 そんな少々悲しい仮定をして大体月に一度、わたしはこうしてヤンデレてしまった人たちの観測を 行っていた。 「…私、出身は東北の貧しい魚村の出でして…」 少々押し黙った後、彼女はそういって語り始めた。 「家は六人兄弟で…十歳のときに父が事故で死んでからますます生活が苦しくなって…とうとう 奴隷として売りに出されそうになったときに…偶然拾われたんです、ご主人様に…」 そういう彼女の目は空ろだったが、顔は必死に作り笑いを浮かべていた…そしてその視線の 先は、大きな大きなスポルディングバッグに…いや、違う、コレはどこからどう見ても…死体袋じゃないか …ストラップついてるから気づかなかったなぁ…に向けられていた。 「ご主人様はさる貴族の末裔の大金持ちだそうで…たまたま村の再開発部分を視察しに来たときに私をみて …一目で気に入ってくれたらしくて…そのまま私をメイドとしてお雇いになってくれたんです…勿論、凄く うれしかったですよ、私…ふふふ」 「一目ぼれ…だったんですか?」 「ええ…でもそれはあの人も同じだったみたいですね…暇なときに私を呼びつけてはよくお話してい ましたよ…私は早逝された妹さんにそっくりだとかで…ふふ、きっと恥ずかしかったんでしょうね そんな事をいって照れ隠ししていたんですよ…」 私は頷きつつもそのご主人様とやらに少し嫉妬した。 111 :リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] :2007/12/13(木) 01 55 35 ID Ehhjl25M ヤンデレ観測者③ やはり世の中は金と地位なんだろうか…暗がりでもよく生える聡明そうな顔のメイドさん…こんな人を そんな簡単にも雇えるなんて…なんてうらやましいんだ、と私は不謹慎にもそんなことを考えていた…。 「二人でいるときは本当に幸せでした、私ってドン臭いからよく先輩メイドさんに苛められたりもしましたけど …そんなのも全然苦にならなくて…でも」 少し彼女の声のトーンが落ちる、どうやら話は核心に迫ってきたようだ。 「幸せは長くは…続かなかったんです」 「あの日、私が雇われて一年ぐらいして…ようやくご主人様は私を…夜に、部屋に呼んでくれたんです…私…うれしくて …初めては、とても痛かったですけど…それでも、私…嬉しかったんです」 話終わると同時にぐう、と彼女のお腹がなった、恥ずかしがる彼女に私は無言で夕飯用に買っておいたタマゴサンドを差し出した。 「…はむ…ありがとうございます…」 「いえいえ、お気になさらずどうぞ…」 しばし彼女は食事を続け、一息をつくと話を続けた。 「でも、その日からだんだんご主人様はやつれ始めて…日に日に痩せこけていったんです…元々病弱な人だった分、心配はしていた のですが…最後には仕事も出来なくなって、山奥のお屋敷で、私と数人の使用人を引き連れて隠居生活をするようになって…」 彼女はぽろぽろと涙を流す、散々世知辛い人生を生きていた分、せっかく手に入れた幸せが壊れたと言う事は…未を引き裂かれる事 よりも辛かったのだろう。 「最後に彼はずっとわたしに謝ってました、妹と君を重ねてしまってすまなかった、って……ご主人様の初恋の人は血の繋がっていない 妹さんで…禁断の恋が妹さんの早逝で実らなかった分、容姿の似た私を、せめてもと思って、抱いていたって…ふふふ、あはははは、そんなこと 言わなくても、よかったのに……はははははは」 聞いていてとても辛い話だった、久々に胃が痛くなる…しかし、多分彼女がここまで私にこの話をしてくれていると言う事は…私にこのことを 話すことでなにかをはらす事になるのかもしれない…そう、私が一生好かれることはないであろう。人を愛する事で一線を飛び越えた少女たちの… その叫びを聞いてあげることで彼女たちが癒されるのなら、何かの踏ん切りがつくのなら…ある意味この観測も意味があるのではないか…なら、ここで 更にその話しの続きを聞いてあげるべきだ、胃の痛みをこらえて私は必死にそう思った。 112 :リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] :2007/12/13(木) 01 58 55 ID Ehhjl25M ヤンデレ観測者④ 「それでその後は…どうしたんですか?」 「色々調べました…ご主人様の死因と、ご主人様の周りを取り囲む状況を…結果、死因は毒殺で… 犯人はメイド長と…ご主人様の両親と、ご主人様の遺産と保険金目当ての親戚筋である事が解りまして… 私、やるせなくなって…ご主人様の、いいえ…彼の墓を掘り起こしたんです…だって酷いじゃないですか? そんな人たちが作った墓の中で、偽りの涙を流されて冷たい土の中に閉じ込められてるんですよ?そんなところ にいるのなら…私が助けなくちゃ、って…私と同じ、あんな金ごときで…家族に捨てられて、命も奪われた 可愛そうな彼を、せめて私が助けなくちゃって…」 「そうして彼を助け出して…今はこうして、きちんと防腐処理して、剥製にした彼と二人で復讐の旅に出てるんです… うふふ…もうこれで、永遠に、墓穴の中でも二人は一緒なんですよ」 そう言うと彼女はいとおしそうに…その、彼の入っているであろう死体袋を撫で回した。 113 :リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] :2007/12/13(木) 02 08 16 ID Ehhjl25M ヤンデレ観測者⑥ そうか、それで血まみれだったのか…私は頷くと、自分の分である缶コーヒーを飲んで一息ついた。 「それで…首尾の方は」 「ええ…もうそれは、常にできるだけ急所ををはずして、苦しめて惨めに殺してやったのですが… あと残り一人がどうにも…警戒を強めているようで…」 そういうと彼女はポケットに入れていたものを見せた。彼女の手に握られていたのは古びたコルト ウッズマンのロングバレルバージョンだった…。 「大勢のボディーガードを相手に…これ一丁でどこまでいけるのか…」 装備は拳銃一つのみ…確かにそれのみで大勢のボディーガードに囲まれた復讐相手を殺すのは大変 なうえに、精神的にも不安なのだろう。 …なら仕方ないな、協力してあげるとするか。 「コレ、少ないですけど使ってください…」 そういうと私はバッグのポケットから柄付手榴弾を二つほど取り出して渡した、この前やはりここで 知り合った「魔物と戦える、彼氏を食べてしまった少女」が私にくれたものだ。 何でくれたのかわからない上にちょうど持て余していたのだが、必要な人がいるのならその人にあげ るのが一番だろう。 「…いいん、ですか?」 「ええ…これはあなたにとって必要なものでしょうし…それに、貴方が死んでしまったら…またその 彼氏と…今度こそ永遠に引き剥がされてしまいますからね」 「…ありがとうございます、ありがとうございます…」 彼女はぽろぽろと涙を零すと何度も何度もお辞儀をした。 僕の手を握る彼女の手は冷たく、血なまぐさく…そしてかさかさに荒れていた。 本来ならとめてあげたかった、引き止めてあげたかった。 でも彼女はもうその未来を、死体袋に入った剥製と、握った拳銃と共に放棄し てしまったんだろう…それが何より悲しかった。 僕はそれからもう少し彼女と話をすると、その場所を後にした。 彼女は僕の姿が見えなくなるまで、手を振っていてくれるような気がした。 114 :リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] :2007/12/13(木) 02 21 24 ID Ehhjl25M ヤンデレ観測者⑦ 数日後、急いでアパートに帰ると玄関先に彼女の持っていたウッズマンが、ホールドオープンしたままの状態で置いてあった。 きっともう、使う必要はなくなったから…多分そういう意味なのだと僕は思った。 文鎮代わりのそれの下に置かれた…南の島の写真と、ありがとう、二人はここにいます…そのうち、生きていればまた…と書かれた 文を見て、私は…そこまで思われているそのご主人様がとてもうらやましかった…。 ああ、いつか私もそんな目にあってみたいものだと。 そして、彼とやっと安住の地にたどり着いて、幸せそうに微笑む彼女の姿を想像して…私は少しだけ泣いた。 そしてそれから一年が過ぎたが、まだ私の前に私を愛してくれる素敵な女性は現れてはいない、しかし相変わらず アパートの前のバス亭には、一線を越えた女性達が現れて続けていた…。 「と、いうわけで…あの人を振り向かせるために、このバトルロワイアルゲームに参加したんです…なのに ゆーくんは振り向いてくれなくて…大変だったんですよ、40メートルもあるロボットに乗ってエイリアンと、ほかの子達と 戦うのって…しかもあと二人倒せば全ては終わるっていうのに…あの妹、あの妹…絶対いつか殺してやる殺してやる殺して やる!!!」 「あなたは…そう、とっても素敵ですねえ…自分の命も、人の命もかけて彼のために戦えるなんて…その彼氏がうらやま しいくらいだ…」 たとえそのロボットの攻撃で、私のアパートがぶち壊されても…バス停だけは偶然に残り…そして何故か、そこに私が住み 着いていても…彼女たちが途絶える事はなかった。 ああ誰か、早く素敵なヤンデレ女性に出会いたい…。 FIN
https://w.atwiki.jp/nicorpg/pages/227.html
病んでいるデレでヤンデレ。元々は「ツンデレ」から派生したネットスラングである。 主人公に惚れており(デレ)、ストーリーの進行に従って明らかになる何らかの事情により、 精神的に病ん(ヤン)でしまうキャラクター、及びその状態のことを指す。 ヤンデレ状態になると、恋愛対象に対して異常なまでの愛情(あるいは依存心・独占欲)から、常軌を逸した行動を取るようになる。 代表的な(かつ、最悪の場合の)行動としては、主に対象に対するストーカー行為を行ったり、監禁したり、殺害したりする。 (自身を傷付けるケースもあるが、この場合は自罰・自傷癖、あるいは単にヤケクソと呼ぶ事が多い) 勿論、それらの行動をとる本人からすればそれは「愛情表現」である。 あるいは「SHUFFLE!」の芙蓉楓、「ひぐらしのなく頃に」の園崎詩音、そして言葉のように、 恋愛対象は傷つけずに、それを奪おうとしたり傷つけようとする相手のみを攻撃するケースもある。 (ニコニコで有名なキャラはこちらのパターンが多い) こういった行動をする状態を「黒化」または「黒○○(ヒロインの名前)」と言われたりすることが多い(例:暗黒長門、黒言葉様)。 しかし、定義が定まっていないジャンルであり、ヤンデレ扱いされているキャラのファンは、そのキャラに ヤンデレというレッテルを貼られる事を嫌う者も当然いる。よって、乱用はしない方が無難である。 ちなみにデレは脳内で補ってる可能性もあるので注意。 (そもそもニコニコで有名な暗黒長門はファンによる二次創作から生まれた存在である) 最近成立した単語というイメージが強く珍しいキャラクター類型であると思われがちだが、 「女性の嫉妬や恨みが暴走する物語」は人類の歴史と言ってもいいほど古くから存在し、キャラクター類型としては むしろありふれた存在である。 「School Days」の桂 言葉はその草分け的存在。 彼女のゲーム中における常軌を逸した行動の数々で「ヤンデレ」の言葉が生まれ、 同作のTVアニメ版でさらに異常な行為を見せた事で一つの萌えジャンルとして完全に確立された。 この功績(?)により現在では彼女を「ヤンデレクイーン」と称する者も多いが、物語の展開上 彼女をヤンデレと称する事に疑問を呈するファンや製作スタッフも少なくはない(詳細は彼女個人の項を参照)。 恋愛対象に対する独占欲が強い、という点においてはむしろ世界のほうがヤンデレに近いといえる。 このヤンデレ人気を反映してか、最近は様々な病み方をしたヤンデレ美少女のドラマを収録した 「ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCD」も発売された。 最近のニコニコ動画ではこのCDに収録されたキャラと他作品の人気キャラの掛け合いのMADが人気を呼んでおり、 ニコニコRPGでも35話でこのCDの中からヤンデレ妹がラスボスの一部として登場した。 関連動画 言葉と共に鬱になりましょう。 正しいヤンデレ? ニコニコ最古のヤンデレ?動画。(正直楓もヤンデレかどうかは微妙) 昔話のヤンデレ
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/2145.html
403 名前:幽霊とヤンデレ[sage] 投稿日:2011/03/20(日) 02 01 37.09 ID Oqp4O3s+ [2/4] 度重なるあの女のストーカー行為に耐え切れず、とうとう俺は自殺した。 しかし、自殺したにも関わらず、しばらくするとどういうわけか意識を取り戻してしまった。 最初は自殺に失敗したのかと思ったが、すぐ隣に自分の死体があったことと、 今の自分の身体が半透明であることから、自分が幽霊になったのだと気がついた。 ラッキー! これでもうあの女に付き纏われずに済むし、仕事もしなくていい。 ずっとのんびりダラダラと過ごして行けるんだ。 こんなことならもっと早く死んでおくんだったぜ。 よし、まずはその辺りをグルリと回って、俺と同じ幽霊仲間がいないか探してみるか。 あわよくば可愛い女の子の霊とお近づきになってあんなことやこんなことを…… って、そういえば幽霊はセックスできるんだろうか? まあそのうち分かるか。 とにかく、俺はあの女から解放されたことと、 これから始まる素晴らしき幽霊生活(もう死んでるけど)に胸を弾ませながら、町に繰り出した。 そうしてしばらく町をうろついていると、見覚えのある後姿が目に付いた。 「あいつ……」 あの女―――――美鈴のことは、多分未来永劫忘れられないだろう。 俺に散々ストーカー行為を働き、自殺させるまでに追い詰めた女。 だが、もう俺はあの女を恐れる必要などないのだ。 俺は度胸試しのつもりで、あいつの前に出てみることにした。 正直めちゃくちゃ怖いが、今の俺は幽霊である。 あいつに気づかれることは絶対に無い。前に出るなんて楽勝楽勝。 そう自分に言い聞かせながらヤツに近づくと 「……あ、隆志くん見ーつけた!」 美鈴が、こちらを振り返って、はっきりと俺を見て、俺の名前を呼んだ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――え? 404 名前:幽霊とヤンデレ[sage] 投稿日:2011/03/20(日) 02 02 52.82 ID Oqp4O3s+ [3/4] 「もう、ダメじゃない。ちゃんと私が迎えに行くまでじっと待ってなきゃ。 お陰で町中探し回ったんだからね?ま、いいわ。こうやってちゃんと逢えたんだし」 「な……んで?」 「ん?どうしたの?隆志くん?」 「なんでお前俺の姿が見えてるんだよ!?」 俺の問いに、美鈴は何でもないような顔でこう答えた。 「なんでって、私も幽霊だからに決まってるじゃない」 「……え?」 言われて見れば、よく見ると確かに美鈴の身体も半透明だった。 そして更によく見ると、微妙に宙に浮いている。 つまり、こいつもまた幽霊だということだ。 「あなたの家に行くと、あなたが首を吊って死んでるのを見つけたの。 冷たくなった隆志くんを見て、私もすぐ死ぬことを決意したわ。 だって、あなたのいない世界なんて何の意味もないもの。 だから私は、自分の家で、あなたと同じように首を吊って死んだ。 来世でもその次の来世でもそのまた次の来世でも、ずっとずっとあなたと巡り逢い続けられることを願いながら、ね。でも」 すっ、と。 美鈴が俺に抱きついてきた。 幽霊であるにも関わらず、ぞわりと背中に寒気が走った。 「や……やめろっ!」 引き剥がそうとするが、凄い力で抱きしめられていて、まったく動けない。 「くそ!離せ!離せよ……!」 「でも、こうしてまた隆志くんと逢えた。幽霊として、隆志くんとまた巡り逢えた。 うふふ。嬉しいね、隆志くん。これでもうずっとずっと一緒だよ? どちらも死ぬことがない。文字通り、未来永劫ずーっと一緒。 どこに逃げても、どれだけ逃げても、追いかけて追いかけて捕まえてあげる。絶対、離さないんだから」 そして美鈴は、動けない俺に強引に口付けた。 その瞬間、俺はもうこの女から永遠に逃れられないことを悟り、全てを諦めた。