約 2,021,165 件
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1048.html
301 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 17 06 58 ID Qogub4tq mixiのヤンデレコミュで『ヤンデレ喫茶の同人誌作ろうぜ!!』って企画があった……はず。 302 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/03(火) 20 56 37 ID bhK99rbs 297 こんな感じ? ↓ とある掲示板で、面白い書き込みを見つけた。 『 なぁ、みんな! ツンデレ喫茶があるんだからきっとこれからはヤンデレ喫茶もメジャーになり、テレビに進出………………………………無理か。 きっと警察沙汰になるもんな 』 僕がよく覗きにいくスレッドの名前は『ヤンデレスレ』。 ヤンデレとは、『男性を愛するあまり心を病んでしまった女性』のことを差して使う言葉だ。 そのスレッドはなかなかの盛況ぶりである。 帰ってきてからこのスレッドでSSを読んだり、雑談するのが僕の毎日の楽しみだ。 それはともかく。 さっきの書き込みにあるように、ヤンデレ喫茶というものが存在していたら面白い、と僕は思った。 そこで、早速僕は行動を開始した。 比較的仲のいい友人二人に連絡を取る。 彼らは、都内某所のメイド喫茶に頻繁に通っている。 詳しく聞いてみたところ、友人Aは8回、友人Bは6回同じところに通っているという。 ちなみに僕も彼らに連れられて、先日までで4回ほど通っている。 ヤンデレスレに投下されたネタによると、10回通うと特別サービスということで 特別ケーキをごちそうされて、その後で監禁されてしまうらしい。 僕が『メイド喫茶に10回通って、監禁されるか試そう』とメールすると、 友人Aは『参加希望 ノ』と返信し、 友人Bは『ヤンデレにレイプされたいので参加キボンヌ』と返してきた。 そういうわけで、僕と友人二人でヤンデレ喫茶が存在するのかを検証してみようと思う。 303 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/03(火) 20 57 42 ID bhK99rbs 都内の大通りから少し離れた場所にある、メイド喫茶が検証の場所だ。 初めてメイド喫茶に足を踏み入れたときは「父さん母さん生まれてきてごめんなさい」と思ったが、 実際にはただウェイトレスさんがメイド服を着ているだけのお店だった。 意外と普通のお店だな、というのがメイド喫茶に対する印象だった。 ―とはいえ、気が引けるのは相変わらずではあるが。 それはともかく、さっそくメイド喫茶の扉を開けるとしよう。 からんからん、という軽いベルの音が扉の上から聞こえた。 そして、入り口の近くには白と黒の組み合わせが男の妄想を掻き立てる、 メイド服を着た女の子が立って、僕たちに向けて挨拶をした。 「お帰りなさいませ。ご主人様」 うやうやしく頭を下げた女の子の髪には、フリルのついたカチューシャが飾られている。 僕としては、このカチューシャがメイド服の一番素晴らしいところだと思う。 ちなみに、友人Aにそう言ったら、「メイド服といったらエプロンだろう!」と声を荒らげ、 友人Bは「はん! メイド服はロングスカートが最高なんだよ!」と吐き捨てた。 だが、なんと言われようと僕はカチューシャが好きなのだ。ここはゆずれない。 特に理由は無いけれど。 メイドさん(ここでは便宜的にそう呼ぶことにする)に案内されて、三人で同じテーブルにつく。 「何にいたしましょうか。ご主人様」 と、漆黒の長い髪を伸ばしたクールな印象のメイドさんが聞いてきた。 僕はアイスカフェオレを注文した。友人二人とも同じものを、と言った。 「お待たせいたしました」 しばらく待っていると、さっきのメイドさんがアイスカフェオレの入ったカップをトレイの上から一つずつ、 僕たちのいるテーブルの上にゆっくりと置いた。 「それでは、ごゆっくりおくつろぎくださいませ」 と言いながら頭を下げると、メイドさんは他のお客さんの接客へと移っていった。 アイスカフェオレに口をつける。 舌で味わって見る。が、特に変わった味もしなかった。 「まだ10回通っていないからだろう」と僕は思ったが、友人二人はどこかつまらなさそうな顔をしていた。 アイスカフェオレを飲んだ後、僕たち三人はお店をでることにした。 「いってらっしゃいませ。ご主人様」 髪の長いメイドさんが頭を下げながら、僕たちを見送った。 この日で、メイド喫茶へ通った累計回数は僕が5回、友人Aが9回、友人Bが7回になった 304 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/03(火) 20 59 37 ID bhK99rbs 検証二日目。 もしヤンデレスレのネタが実現するとしたら、友人Aは今日監禁されてしまう。 それを理解しているからだろう。 友人Aはスーツを着てメイド喫茶へやってきた。 しかし、スラックスはしわだらけだし、ジャケットのボタンはほつれている。 はっきり言って、カッコ悪い。 友人Aにさりげなく注意してみたら、「あえて着崩すのがいいんだよ」と、薄く笑いながら言った。 僕は「それを言っていいのは着こなしを知っている人だけだ」と思ったが、あえて言わないでおいた。 大通りからわき道に入り、メイド喫茶の前にやってきた。 もちろん、今日の検証場所も同じ場所だ。 「おかえりなさいませ。ご主人様」 と、お決まりになった出迎えの台詞でメイドさんに挨拶をされた。 そのメイドさんは、一日目と同じ、黒い髪に真っ白なカチューシャが映える人だった。 カウンターのテーブルに三人並んで座り、先日と同じくアイスカフェオレを三人分注文した。 ネタが実現するならば、この後で友人Aの前には薬の入ったケーキが置かれるはずだ。 「お待たせいたしました」 髪の長いメイドさんがトレイを持って僕たちの前にやってきた。 そのトレイの上にはカップが三つあるが――ケーキが置かれていなかった。 それを見て、僕は「ああ、やっぱりか」と思った。 しかし、友人Aは首が折れたのではないか、というほどにうなだれた。 友人Bはいったいどれだけの肺活量があるんだ、と言いたくなるほどの長さでため息をついた。 しかし。 「ご主人様! お着物のボタンがほつれております!」 メイドさんが突然に慌てた声をだした。 「え、あ、その」と友人Aがしどろもどろになっていると、 「私が、すぐに手直しいたします!」 と言ってから、メイドさんが友人Aを店の奥へと引っ張っていった。 「もしかして、実験成功か?」と僕たちは顔を見合わせた。 そして、友人Aが店の奥へと引っ張られていってから一時間が経過した。 「このまま戻って来るな!」と僕は祈った。友人Bもそう思っていたはずだ。 いや、友人Aを嫌っているからではない。 もしこのまま戻ってこなかったら、ヤンデレスレのネタが実現するからだ。 数分待っていると、『チャーンチャチャンチャン チャーンチャチャンチャンチャーン』というメロディーが聞こえた。 『TAXI』のテーマソングは僕のメール着信音ではない。友人Bのものだ。 友人Bが届いたメールを確認する。――それを見た彼は、顔に深いエクボを浮かべた。 彼が僕に向けて、携帯電話の画面を見せる。 『おまいらさきにかえてろ』 ……おそらくは、『お前ら、先に帰ってろ』と送るつもりだったのだろう。 つまり、一緒に帰れない、ということだ。そして、友人Aは店の奥に連れて行かれてこんなことになった。 これが意味することは――ひとつしかない。 都市伝説的なヤンデレ喫茶は、ここに――大通りから外れた場所にこそ、在ったのだ。 そのあと、会計を済ませた僕らは興奮をなんとか押さえ込み、 見送るメイドさんに見向きもせずに、店をあとにした。 この日で、メイド喫茶へ通った累計回数は僕が6回、友人Bが8回になった 友人Aは、監禁(?)されてしまったので、カウントしない。さらば――エプロン萌えの勇者よ。 305 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/03(火) 21 01 53 ID bhK99rbs とりあえず出来上がっている分を投下しました。 今日~明日で全て投下し終わります。 306 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 21 05 44 ID w5w+UrXk 友人Aどうした?! 面白いな、これ 待ってるよ! 307 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 22 18 16 ID lQdAvuTW ていうか三次は基本的にだめだろ常識的に考えて・・・ ヤンデレが広まるとツンデレと同じ末路をたどるような気がする 308 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 22 45 12 ID q4P0y3Do どれが三次だって? 309 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 22 49 34 ID PHaNfVPg ヤンデレ喫茶だろ 310 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 01 39 48 ID 04qMFGEC さがってるage 311 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/04(水) 02 07 38 ID 7cbl3E8J 投下する。エロ注意。 312 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/04(水) 02 08 30 ID 7cbl3E8J 検証三日目。 僕と友人Bは昨日に引き続き、またしてもメイド喫茶へとやってきた。 ちなみに友人Aとは連絡がとれなかった。そのため、今日は同行していない。 しかし、僕には――いや、僕と友人Bには確信があった。 「友人Aは、ロングヘアーのメイドさんに監禁されてしまったのだ」という、確信が。 そのため、僕と友人Bははやる気持ちを抑えつけるのにかなりの労を要した。 僕はアルバイト中、ずっとうわの空で過ごしていた気がするし、 友人Bは朝の5時に起きて、僕にメールを送ってきた。 『早く行こうぜメイド喫茶!』というのが本文だったが、午前1時に眠りについた僕としては実に不愉快だった。 ともあれ、今日も憧れの監禁に向かう一歩を踏み出すことにした。 具体的には、メイド喫茶の入り口のドアを開けた。 「……いらっしゃいませ。…ご主人様」 挨拶してきたのは、昨日入り口近くに立っていたメイドさんではなかった。 昨日のつややかな髪をした女性ではなく、どこかくすんだ印象のある黒髪だった。 髪型はボブカット。そして、縁無しの丸い眼鏡をかけている。 だが、もっとも印象的なのは、エプロンの胸元を押し上げている巨乳であった。 見るつもりはなくても、つい凝視してしまいそうになる。 友人Bにいたっては、誰が見てもセクハラにしか思えないような目でメイドさんを見つめていた。 主に胸を。彼の萌えポイントであるロングスカートには目もくれない。 所詮、彼にとってはその程度のものだった、ということだろう。 僕は彼女の髪に飾り付けられているカチューシャを見た。 ――至福。メイドにはカチューシャがあればいいのだ。胸など、おまけの要素でしかない。 メイドさんの小さな声に導かれるようにして、テーブルにつく。 僕は、「昨日の髪の長い女性は?」とメイドさんに問いかけた。 「あ……実は、昨日付けで……、やめ、てしまったんです」 僕の問いに対して、彼女は僕の視線におびえるような震えた声でそう言った。 そのまま下を向きながら、 「ご注文は、その……何に、いた、いたしま、しょう……?」 と言った。 僕はアイスカフェオレを注文した。友人Bは、カプチーノを注文した。 メイドさんがおどおどとした様子で僕たちの前から去って言った後、 僕は友人Bに「なんで今日はカプチーノなんだ」と聞いた。 彼は、「彼女の顔を見ていたら、カプチーノを注文してしまったんだよ」と言った。 その後に、「あの眼鏡、そしてあの豊満なバスト……まるでカプチーノの泡のようじゃないか」と続けた。 どうやら、友人Bは眼鏡をかけた巨乳のメイドさんに惚れてしまったらしい。 そうでなければ、そんな意味不明な言葉を発するはずがないからだ。 その後、アイスカフェオレとカプチーノをそれぞれ飲み干し、店を後にする。 巨乳のメイドさんが見送ってくれたが、彼女の声は小さくて聞こえなかった。 三日目にして、メイド喫茶へ通った累計回数は僕が7回、友人Bが9回になった。 ――明日、友人Bは10回目のメイド喫茶通いを達成する。 313 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/04(水) 02 09 34 ID 7cbl3E8J 検証四日目。 僕と友人Bは大通りから横道に入り、ひとけの少ない路地を肩を並べて歩いている。 僕の右を歩いている友人Bは、タキシードを着ていた。 「なぜタキシードを着ているのか」と問いかけると、友人Bは首もとの蝶ネクタイをつまんだ。 「今日は俺の一世一代の晴れ舞台なんだ。そして……最後のな」と彼は言った。 僕は何も言わなかった。ただ、心の中で彼の言葉に同意だけすることにした。 メイド喫茶のドアを開けると、メイドさんが二人、向かい合って立っているのが見えた。 昨日の巨乳のメイドさんと、金髪ツインテールのメイドさんだった。 二人は実に対照的だった。 とても暗く、輝きの無い黒髪と、蛍光灯の光を反射するように輝く金色の髪。 エプロンの胸元を激しく隆起させている巨乳と、エプロンの形を崩さない貧乳。 その対照的な二人が、向かい合って口論をしていた。 「あんた! もっとはっきり喋りなさいよ!」 「ひぃっ……ごめ、ごめんなさい……き、気をつけます、から……」 どうやら、金髪のメイドさんが巨乳のメイドさんを叱っているようだ。 これはどうしたものか、と思っていると、突然後ろから大声が飛んできた。 「やめたまえ! そこのツインテールの貧乳メイド!」ということを言っていた。友人Bであった。 貧乳と言われたことに腹を立てたのか、金髪のメイドさんが友人Bを睨みつけた。 「何よ、このメイド萌えのオタク! 邪魔しないでよ!」 とてもメイドが言うような言葉ではなかった。――が、僕はあることに気がついた。 彼女は「ツンデレメイド」という存在である。 ツンデレ、プラス、メイド。萌え要素を無理矢理合わせたとしか思えない存在である。 事実、こうやって目にするとちっとも萌えない。 それはともかく。 友人Bは金髪のメイドさんの声に痛いところを突かれたのか、押し黙ったままだった。 そのまま居心地の悪い空気が続くかと思ったが、意外な人によってその空気は破られた。 「ごめ、ご、ごめんなさ、……ごめんなさい……ごめんなさい……!」 謝罪の言葉を述べながら、巨乳のメイドさんが立ち上がった。 くしゃくしゃの泣き顔をした彼女は友人Bの側を通り抜けて、店内から出て行った。 友人Bはしばらく呆けていたが、すぐにきびすを返してメイドさんのあとを追った。 僕も、とりあえずその後を追うことにした。 後ろで誰かに声をかけられた気がするが、この場では優先すべきことではないと思ったので、 彼らの後をそのまま追うことにした。 店内を出て、路地を見回しながら、友人Bと巨乳のメイドさんを探す。 ―――いた。メイド喫茶の向かい側の店の、裏手で向かい合っている。 僕は彼らのもとに近づこうとした。が、すぐにためらった。 友人Bが、メイドさんの眼鏡を外して、ポケットから取り出したハンカチーフで彼女の涙を拭っていたからだ。 友人Bの唇が小さく動いた。彼女に向かって、何かを言ったようだった。 すると、メイドさんがまた涙を流して、友人Bの背中に手を回して、抱きついた。 友人Bはメイドさんの黒髪をいとおしげに撫でている。 ――それは、父が我が子を泣き止ます仕草にも見えた。 邪魔をするのも野暮に思えたので、僕はその場を後にして、家路につくことにした。 もし、今日のことをカウントするならば、メイド喫茶へ通った累計回数は僕が8回で、友人Bが10回ということになる。 314 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/04(水) 02 10 56 ID 7cbl3E8J 検証五日目。 僕は今日もメイド喫茶にやってきて、アイスカフェオレを注文した。まだ届いてはいない。 携帯電話を見る。メールの着信も、電話の着信もなかった。携帯電話をポケットにしまう。 僕が誰からの連絡を待っているのかというと――友人Bからのものだ。 昨日、帰ってからも連絡をしたのだが、なしのつぶてだったのだ。 その原因がなんであるか。それはわかっている。 ――自分達が原因である。 『メイド喫茶に10回通うと監禁される』。 ヤンデレスレで語られたネタを真に受けて実行してみれば、この通り。 友人Aは黒髪のメイドさんと、友人Bは巨乳のメイドさんと一緒に消えた。店内に彼女の姿が無いからだ。 消えた、という表現は正確ではない気もする。 僕の見える場所から居なくなっただけで、彼らは――おそらく――この世界に居る。 ただ、見えないだけなのだ。つまり、それが『監禁』というものの実態である。 しかし――考えてみればなんでもないことにも思える。 世界が狭くなっただけなのだ。そう。ただ、男と女の二人だけしかいない世界に変わっただけ。 とはいえ、僕としてはそれは好ましくない。 僕はただ、ヤンデレ喫茶が存在するのかを検証したかっただけだ。 友人Aや友人Bのように、監禁されたかったわけではない。 僕は家族や友人、そして、社会に住む人々との世界を望む。 だが――今僕は監禁されるかもしれない、という状態に置かれている。 今日この店を出てから、明日ここに来れば、僕はきっと監禁される。 そう考えると、店内を優雅な足取りで歩くメイドさんたちが恐ろしく見えてきた。 彼女達は、僕を監禁しようとしているのではないか。という疑心暗鬼にとらわれる。 ――もう、やめよう。 ここまでやったらもう、疑う余地はない。『ヤンデレ喫茶は実在する』のだ。 あとは、それをヤンデレスレに書き込めばいい。 『俺の友達が10回メイド喫茶に行ったらいなくなっちゃったよ』と書き込めば、全ては幕を下ろす。 そのあとで適当にスルーされてしまえば、心のもやもやもなくなるはずだ。 ――さらば。友人Aと友人B。 椅子から立ち上がると、金髪のメイドさんが僕の前にアイスカフェオレを持ってきた。 「あ……これ、いらないの…?」 トレイにはアイスカフェオレが注がれたカップが乗っている。 先日までは味わって飲んでいたそれも、いまとなっては恐ろしい毒物に見えてくる。 僕は「いらない」とだけ告げて、レジに立っているただ一人の男性ウェイターにお金を払う。 そして、店をでるためにドアを開ける。 と。 「待って! ……行かないで、お願い……また、ここに来て――来て、下さい……」 金髪のツンデレメイドが僕のシャツの裾をつまんでいた。 その姿を見ていると、そのままお持ち帰りしたくなる。 だが、それをしてはいけないのだ。監禁されるなんて、僕は御免だ。 全力で走って店を出て、路地を駆け抜け、大通りに出る。 これで、メイド喫茶に行ってから通算9回目。しかし、もうあの店にいくことはない。あっては、ならない。 315 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/04(水) 02 12 11 ID 7cbl3E8J 自宅の前までようやく辿り着いた。 メイド喫茶から立ち去ったものの、さっきの金髪メイドが追ってきているかもしれない、 と思うとゆっくり歩いて帰ることができず、自宅前まで走ってきたのだ。 これなら、後をつけられたとしても、さすがにわかるまい。 僕はこれでも逃げ足だけは速いのだ。 高校では陸上部のエースとして慣らした足だ。そうそうなまるものではない。 ふと、時刻が気になった。 ジーンズの後ろポケットに入れた携帯電話を取り出そうと、手を入れる。 しかし――そこには何も入っていなかった。 走ったばかりで温まっていたはずの体に、冷たいものが走る。 どこで落とした?走っているときか?――もしそうだったら、僕でもさすがに気づくはずだ。 次に考えられるのは、どこかに忘れてきた、ということだ。 たしか最後に携帯電話を見たのは、メイド喫茶だった。 そうだ。そして、後ろのポケットに入れた。それは覚えている。 その後、勘定を済ませて、それから――――あの、メイドさんにくっつかれた。 ということは、彼女が僕に近づいたときに掠め取ったのか? もし、そうであればまたメイド喫茶に行かなければならない。 そして――――そのとき僕は、あの店に10回目の靴の跡を残すことになる。 結果、僕は監禁される。 相手は、おそらくあの金髪のツンデレメイドだろう。 彼女以外に話をしたメイドさんはあの店にはいない。 携帯電話を放置しておいたら、他人に悪用される可能性もある。 それは良くない。 この情報化社会で情報を漏らすことは、人間関係にも悪影響を及ぼす。 そこまで考えて、僕は決断した。 ――もう一度だけ、あのメイド喫茶へ行こう。 もちろん行くだけだ。 男性のウェイターさんに声をかけ、ツンデレメイドから携帯電話を返してもらう。 拒否されたら、その場合は警察に連絡をすればいいのだ。 あのツンデレメイドには近づかない。 それさえ守れば、僕が監禁されることはない。 僕は、もう一度メイド喫茶へ向かうために、さっき走ってきた道を引き返すことにした。 316 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/04(水) 02 14 00 ID 7cbl3E8J メイド喫茶についたとき、玄関には『CLOSED』の札が張り付いていた。 おかしい。まだ太陽は沈んではいない。 どう考えても、普通の喫茶店が閉店するような時間ではない。(メイド喫茶が普通かどうかは置いておくとして) ――店が閉店していては、どうしようもないな。 そう思い、立ち去ろうとしたら。 『キィィーーー』 という音を立てて、ドアがゆっくりと開いた。 そして、ドアが開ききったとき、僕はおかしなものを見た。 「う、うっうっうぅぅ……」 金髪のツインテールをしたメイドさんが、立ったまま、顔に手を当てて泣いていたのだ。 彼女の足元には、トレイと、それの上に乗せられたコーヒーカップがあった。 カップにはキャラメルのような色をした液体――カフェオレが注がれていた。 おそらくは、僕が注文したカフェオレだろう。 だが、何故それを今までカップに入れたままにしているんだ――? 「私のいれたカフェオレ……どうして、飲んでくれないの…? なんで? 私………が、私が悪いの? ……あなたに、なにかしちゃった? いつも、来た時には飲んでくれたの、にぃ……どし、て……? 私が、いれた、い、れ…ぁ…う、ふぅぅぅ、うう、う、う………」 彼女は、両手を顔から離して、僕に向かって消え入りそうな声で語りかけてきた。 僕はその姿に――ヤンデレヒロインの影を見た。 健気で、惚れた男のために懸命に尽くす、心を病んだ女性たち。 そして、主人に奉仕するメイドという職業。 僕には、その二つがどこか似通った部分があるように思えてきた。 気づいたら、僕は歩き出していた。 大きな目から涙を流す金髪のメイドさんの元へ向けて。 何も考えられなかった。 ――彼女のその涙を拭いたい。 それだけしか、考えられなかった。 そして、僕が店内の床に右足をつき、次に左足をついたとき。 ばぁん! と真後ろから大きな音が聞こえてきた。 振り返ると、ドアが閉まっていた。 ノブをひねる。押しても、引いても、開かない。 鍵がかかっていた。 317 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/04(水) 02 15 09 ID 7cbl3E8J 「あぁははは……あぁはははははは……やったぁ……ヤァッタァァァァ! これで、これでこれでこれで! あなたはわたしの、わたしはあなたのものよ!」 笑い声に振り向くと、金髪メイドが大きい目をさらに大きく、目玉が飛び出すのではないか、 と思うほどの大きさにして、僕を見つめていた。 僕は、呼吸が重くなるのを感じた。 「うれしい。とぉっても、すっごく……うれしい。 ううん。言葉になんてできないし……、言葉にするなんてもったいない。 この想いは、私の! 私の! 私だけのものよぉ! そして! あなたもぉ! ねえ、うれしいでしょ? ねえ。ねえねぇねえねぇねぇーーーーーーーー!」 金髪メイドが僕の肩を掴んだ。 そのまま、前後に揺らす。 だんだんと、その動きが早くなっていくのがわかる。 そして、僕が気持ち悪くなり、酔いそうになったとき――足払いをかけられ、仰向けに倒された。 金髪メイドは倒れている僕の胸の上に腰を下ろし、馬乗りになった。 彼女の右手にはコーヒーカップが握られている。 「さあ……召し上がれ」 そう言うと、彼女はとても美しい金髪の上から、カフェオレをかぶった。 ばしゃり、と。 勢い良く。ためらいなく。 それは彼女の金髪を伝い、幼さの残る顔の額、こめかみ、鼻の横を通り、彼女のメイド服を濡らしていく。 その顔を拭いもせず、彼女は僕の唇に、自分の唇で――くちづけた。 唾が、まず入った。 はじめのうちだけカフェオレの味がして、その後は甘くも苦くも辛くもなく、舌に泡の感触だけを与えてきた。 僕がそれを飲み込まないように必死に喉を引き絞ると、彼女は両手で僕の脇に指を当てて、くすぐった。 すると、引き絞っていた喉の力がほんの少しだけ緩められて、彼女の口液が喉の繊細な部分にかかった。 たまらず、僕はむせた。 一回、二回と咳き込む。僕と彼女の唇の結び目から唾液があふれ出した。 それでも、金髪のメイドは唇を離さない。 今度は、舌を入れられた。 小さい舌だった。僕がいつも口内に擦り付けている、自分の舌ではなくて、もっと細くて、 もっと薄い、それでも温かい熱を持った舌だった。 口内で蠢くそれは、上顎、下顎の順に歯茎をゆっくりと這いずり回る。 舌の裏に、ざらざらとした感触が生まれた。 時に細かく、時に素早く動く彼女の舌が僕の顎の筋肉を弱らせていく。 「ん……ふふふぅん♪」 金髪メイドは僕から顔を離すと、唇を結んだまま、鼻でわらった。 318 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/04(水) 02 16 30 ID 7cbl3E8J 右手をつかまれた。 そして、馬乗りになっている彼女の左足の下を通り過ぎると、彼女のスカートの中に持っていかれた。 僕の手の甲と、彼女の掌が重なる。 そして指の一本ずつに、それぞれの指を添えられた。 人差し指と、中指が動いて、彼女が身に着けているパンツの上から、秘所を弄らされる。 僕の指が曲がると、彼女が両足で僕の両脇を締め付け、指が秘所から離れると軽く腰が浮く。 まるで、僕の指と性行為をしているかのようだった。 金髪のメイドは腰を動かしながら、空いている右手でブラウスのボタンを外そうとし始めた。 しかし、腰を動かしていて、さらに焦点の合っていない目では上手く外せないのか、もたついていた。 「……こうしちゃお♪」 僕の左手を掴むと、またしても指を添えて、ブラウスのボタンとボタンの間に、僕の指を差し込んだ。 そして、彼女は一気に腕を下ろした。 ぶちぶち、という音がして、ボタンがちぎれてブラウスとエプロンがはだけ、 勢いよくおろした指の勢いに負けて、ブラジャーまでがずれた。 彼女の決しておおきくない乳房には、ピンク色の乳首があった。 白い肌の上にあるそれは、雪の上に落ちた桜の花びらのようだった。 金髪の雌は僕の指を操作し、右の乳首をつまませた。 その途端、彼女の口から小さな声が漏れて、僕の指にはぷにぷにとした肉の感触があらわれた。 僕の指を使って乳首を押し込み、つまみ、そのまま上に下に、左右に弄る。 物足りなくなると、今度は左の乳首をつかって同じことを繰り返す。 僕の胸の上で暴れる腰はでたらめな動きになっていった。 前に動くと思ったら、腰で円を描き、左にいくかと思ったら上へと動く。 「あっん! も……ふぅ、あっ! …………あはっ♪」 金髪のメイドは胸の上から腰を浮かせて、後ろに下がっていく。 そして、すっかり硬くなっている僕の股間を軽く撫でた。 「…・・・これ、いただくわ……」 そう言うと、彼女は僕の身に着けているベルトを外し、ジーンズを膝まで下ろした。 その次は、僕の下着までも、ずらした。 それまで衣服の上に圧迫されていた陰茎が開放される。 すぐに金髪メイドの小さな手がそれを覆い隠す。そして上下に動かしだした。 すかさず、自分の口からうめき声が漏れた。 冷たい手の感触と、乱暴に動き出していく、速度さえもいびつな上下運動。 陰茎が、どんどん伸びていくような気がした。 腰の奥に溜まっていたものが引っ張り出されて、限りなく伸びていく。 319 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/04(水) 02 18 56 ID 7cbl3E8J ――が、突然その動きが止まった。 思わず、「なんで」の「な」までを口に出してしまった。突然、竜巻のような快楽から開放されたからだ。 「だ、め、よ。……全部、なかにいれてぇ。中にぜぇんぶ……、だしてもらうから」 そう言いながら、彼女は右足だけを上げて、ショーツを脱いだ。 笑いながら腰を動かし、淫裂を陰茎にそって這わせる。 それを幾度か繰り返すと、垂直に立つペニスを秘所で後ろに押し倒しながら、 亀頭を彼女の入り口にぴたりと当てる。 腰をゆっくりと回しながら、彼女の下の口が陰茎を少しずつ咥えていくのが感じられた。 途中で、軽く引っかかりを感じたが、金髪のメイドはさらに笑顔を愉悦に歪め、そして――腰を落とした。 うめき声や、叫び声は出さなかった。 むしろ、笑い声の大きさがさらに増えた。 僕と彼女は、そのとき完全に繋がっていた。 僕にも彼女にも、その場所自体がスカートに隠されていて見えてはいなかったが。 金髪のメイドは髪を振り乱し、肩を上下させ、腰を乱暴に振りはじめた。 乱れていく。僕の意識が。 乱れている。メイドの体も、呼吸も、笑い声も。 締め付けられると陰茎が爆発しそうに思えるほど膨らむのに、 今度は緩められて快楽を遠くへと追いやっていく。 「あっは、は、はあぁ、あっすき、すきぃ…好きよぉ……おっ!」 彼女の動きは、止まらない。 がくがくと顎が上下に揺れて、頭も前後に振られている。 背中と、肩は入れ代わるように前へ行ったり、後ろへ行ったりあわただしく動く。 腰はどんな方向にでも動いた。 上と下、前、後ろ、斜め、横。 ときには、腰を回す動きをする。そのとき、彼女の上体は腰を中心にして円を描く。 首をがっくんがっくんと動かしながら、哄笑をあげながら。 そして、とうとう――僕に限界が訪れた。 僕は、全力で喉から声を絞り出した。 足、背中、腹、腰。全てに溜まっているものが陰茎の出口から精液とともに吐き出される。 その全ては、金髪のメイドの膣内に注がれた。 「あたしぃ、あなたの……くひ、ひく、くひひ……こども、うむ……からね……」 その言葉を聞いて、僕は完全に、自分の立場を理解した。 僕は――ヤンデレメイドに縛り付けられた。 別の言い方をすれば、金髪メイドに監禁されたのだ。――――完膚なきまでに。 終 320 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/04(水) 02 21 32 ID 7cbl3E8J 終わりです。 297さん、三スレの小ネタを書いてくれた方。 勝手に使用してすみませんでした。 321 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 03 43 57 ID lYE8XNXW イヤッホオオオオオオオオオオオオオオオオオオウ! GJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJ! 322 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 06 16 07 ID aCH5DjRu ツンデレ喫茶:営業。ツンデレはポーズ ヤンデレ喫茶:マジ。ヤンデレの素質がある子を雇う。 むしろ店員が気に入った子を拉致るタメの店、か。 323 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 11 55 26 ID oZdnnlcH ヤンデレ喫茶KOEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE 324 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 12 23 12 ID UroiYnml これはシリーズ化希望ですねww 主人公とヒロインを変更して常に違うお話を作ることも可能だw 巨乳メイドと友人Bが気になるのは俺だけかww 325 名前:297[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 13 02 17 ID m1shhhk+ 320 いやこちらとしても本望だ。ありがとう! にしても……俺もう軽い気持ちで喫茶店入れねぇ 326 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 13 14 33 ID 5R7paCl3 324 やべぇ、俺今9回目なんだが 今週行くべきか行かざるべきか… 327 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 13 36 08 ID c1Gv0uWs 大丈夫大丈夫。女友達とか女兄弟連れてって牽制させれば大丈夫 328 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 13 38 06 ID rILAVw8l 326 お前に「行かない」という選択肢は無い 329 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 13 48 00 ID m1shhhk+ 327 バカ!お前、女友達も女兄弟も解体されてハンバーグの材料になっちゃうだろ!! 330 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 14 54 27 ID Q5/0i2ba それ以前に、嫉妬深いキモ姉やキモウト、キモ馴染みだったらそんなところ行かせてもらえないんじゃね? 331 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/04/04(水) 15 46 31 ID DbqBhUSj 330 つか、そんなのが居るなら行く必要なくね? 332 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 15 49 23 ID tFwEAo8O 331 頭良いな。おまえ 333 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 16 00 32 ID oZdnnlcH 嫉妬深いキモ姉やキモウト、キモ馴染み自体この世に存在しなくね? 334 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 16 02 55 ID n5PIcIn1 その通りだ 335 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 16 11 09 ID FVMIoh8U 333 ブラコンな姉なら存在しているが・・ 336 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 16 27 26 ID aCH5DjRu しかし、だ。こんな風に都合よくヤンデレ少女をどうやって雇ってるんだ。 条件としては、 ・客に惚れるんだから現在彼氏なし。つまり、雇う時点でヤンデレではダメ。 ・惚れっぽいが一度惚れたら絶対にその人に一途。 ・惚れたら手段を選ばない。 こんな人を雇うべきだ。 そして、好きな人が10回来たら持ち帰っていいと教え込む。 あれ?もしかすると、あえて罠をしかけて10回通うようにしてるんじゃね? 逆に気に食わない男は中々店に来れないようにしてなwww 337 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 16 29 40 ID 4FnIxPkB あんま深く考えないほうが吉ってばっちゃがいってた 338 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 16 34 46 ID lYE8XNXW ヤンデレはヤンデレに引き寄せられるってばっちゃがいってた! 339 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 16 45 46 ID m1shhhk+ おばあちゃんが言っていた。 世界は自分を中心に回っている、と 340 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 16 46 48 ID m1shhhk+ さらにこうも言っていた。 その方が楽しい、とな 341 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 17 15 55 ID m1shhhk+ 書き込みミスしたー ちょっとヤンデレ喫茶行ってミンチにされてくる。 みんな、ごめん 342 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 18 47 09 ID wlxoz18X その喫茶店は実は時空の狭間にある「ヤンデレ界」に属しているんだよ いまだ最愛の人を見つけられずに居る潜在的ヤンデレは自然と引き寄せられるのさ 343 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 19 58 10 ID PNxzaUaF ヤンデレ喫茶って10回も通えば・・監禁してくれるのか・・ 自分のためにヤンデレ化してくれる女の子は責任とって付き合うぜ!! というわけでその場所を教えてくれないか? 344 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 20 08 23 ID aCH5DjRu 343 店員に気に入られなきゃ10回目行けずに終わりだからな。 俺なんか10回目行こうとしたら何かしら災害や妨害に見舞われる。 336の最後の1行はマジだった。 345 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 20 20 42 ID UhnyUmAu ええい、まだるっこしい! そのヤンデレ界とやらに行ける、銀河鉄道の切符を俺にくれ! もちろん片道でいいから 346 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 22 34 39 ID 5R7paCl3 ふと思ったんだが、 女、男がメイド喫茶に行っている事を知る ↓ 自分以外の女が男にベタベタするのが許せないので、そこでバイトする ↓ 店、女の熱意に打たれ男が10回来客したら「お持ち帰り」して良いと言う ↓ 女、約束通り男を「お持ち帰り」 想い人のいる友達にこの事を話す ↓ 以下、無限ループ 347 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 23 15 41 ID ORukf7MX 実の黒幕は店長だな……。 おそらく店長はヤンデレの素質を見切る慧眼を持っている。 そして、スマートに明るい未来へと誘導するための、 さりげない言葉の投げ掛け方もマスターしていると見た。 348 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 23 44 48 ID aCH5DjRu 346 そこいらの話も読みたいなぁ。 表向きは普通のメイド喫茶を装い、ヤンデレ少女の恋の手助けをする。 ただ、何度も通う人に都合よく恋する人がいるのか、 逆にヤンデレの恋する相手を都合よく喫茶店の常連にできるのかが難しい。 まあ、最初はダミー用の予め用意された普通のメイドがいるよな。 だが、店長が男だとダミーメイドに計画が知られた途端、逆に自分が狙われて持ち帰られたりしてな。 349 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 23 49 32 ID 5kyVKZ2P いや、俺ならば仮令女店長でもその可能性は否定しない。 350 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 00 24 28 ID 5lRL2Fmz 349 なんのこっちゃ 351 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 00 28 05 ID 5lRL2Fmz とりあえず、ヤンデレスレにヤンデレ喫茶の情報を書き込み、 【俺】、友人A、友人Bを喫茶店に通わせるようにしかけたのは、 彼らを狙ってた長髪、巨乳、ツインテールのメイドって事でFA? 352 名前: ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/05(木) 01 09 56 ID NS2FAo27 324 それじゃ、おまいらの妄想と俺の妄想を混ぜてまたお話を書くことにするよ。 353 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 01 16 47 ID jp+SlvaG 352 ∧_∧ ( ・∀・)ワクワク oノ∧つ⊂) ( ( ・∀・)ドキドキ ∪( ∪ ∪ と__)__) 354 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 01 18 54 ID Tfj6q6qw 神降ろしじゃああ 355 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 03 14 08 ID dhFU8Zum 誰か俺の気持ちに答えてくれーっ!!!! ヤンデレ喫茶はーっ 356 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 03 27 42 ID ZSflysQN なんかアウターゾーンのミザリーみたいな店長を想像したんだが ヤンデレの素質がある女の子の前にふらりと現れてヤンデレ喫茶に 勧誘するんだ。その一方で男のほうもヤンデレ喫茶に誘導 357 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 09 27 52 ID YVIfEc41 355 王者のエロよっ! 358 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 10 09 36 ID 4xBz1KzQ 勧誘の場合こんな感じか? 「ねぇ、君! 今好きな人いるでしょ!おじさんにはわかる!!伊達に生きてきたわけじゃない。おじさんの目は確かだよ。 あっ!君の恋路の邪魔をする泥棒猫や女狐が彼の近くにいるでしょ? ほら、おじさんの目に狂いはない。 彼との2人だけの世界が欲しいんでしょ?でしょ?でしょ? やっぱり!! おじさんが協力してあげる。 えっ?どうするかって? 簡単、簡単。おじさんの店で働けばいいんだよ。 おじさんが、君の意中の彼が店にくるように仕向けるよ。彼が10回店に来たら、君は解雇だ。そして退職金のかわりとして、彼をお持ち帰り。好きなようにしていいよ。 ん?そんなことが許されるのかって? ほっといたら、彼は醜い泥棒猫どもに汚されちゃうよ? 君のもののはずなのに、どんどん遠くに行っちゃうよ。 ね、いやでしょ? そうそう、もちろん給料も出るよ。 働く気になったって?もちろん大歓迎さ!! これからよろしくね!! どうしてそこまでしてくれるのか? おじさんはこんななりだけど恋のキューピッドだからさ!!」 店長が病んでるように思えてきたぜ。 359 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 10 17 41 ID Qm98JzkY 358 ,,,,,,,,,,,,,,, ノ。; ,, ;,. 。;ヽ /;,. ; . /, ’ .,;,;ヽ ( ;,.( .;_.,; _,; );,..,/ ヾ,.;, .;` , ..,; ,,/ 店長予想図 360 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 10 19 18 ID Lq4YSlFq 358 それなら店長を女性にするとか(もちヤンデレ) 361 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 10 49 47 ID 5lRL2Fmz 360 いや、 348のような展開なら男性でもあり。 362 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 10 52 57 ID HsryTF/w 466 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 01 24 50 ID 7pxgBqcn 「お姉ちゃん・・巴君に言っておきたいことがあるんです」 「何だよ」 「どうして、巴君はお姉ちゃんの部屋に夜這いを仕掛けて来ないの? 全国の弟の皆様は問答無用にお姉ちゃんを襲うために布団に入り込むのに」 「いい歳して姉の寝床に入り込む人間はいないだろうが」 「そんなのダメですぅ!! 巴君は若い性欲を受け止めるのは世界でただ一人だけなのよ 他の女の子に痴漢やレイプすれば、亡くなったもとい、弟と夢の二人暮らしのために 謀殺したお父さんとお母さんに顔向けすることができないわ」 「いや、ちょっと待て。数秒待て・・。今、とんでもないことを言わなかったのか」 「そ、そ、そんなお姉ちゃんのことを性欲に飢えた狼の瞳で見つめないで 恥ずかしすぎるぅぅぅよぉぉぉおぉぉ!!」 「華麗にスルーしやがった・・このクソ姉」 「巴君・・乱暴な言葉遣いしないの・・。さあ、お姉ちゃんがベットの中で 大人の保健授業を教えてあげるから♪」 「うん。全力でお断り致します」 「そ、そ、そ、そ、そんな。実の姉、義理の姉、血の繋がらない姉に欲情しない 弟は不潔よ。不潔よぉぉ!! 巴君はそんな悪い子じゃないよね?」 「残念ながら・・最近、嫉妬スレやヤンデレスレを見て悟ったことがあるんだ」 「何かな?」 「キモ姉というのは弟の事を考えずに激しい独占欲と嫉妬心で檻に閉じ込めるのがスタンダードらしい。 これはあるある捏造なんてレベルを遥かに超えている都市伝説なんだけど・・ 姉は違うよな?」 「・・・・檻に閉じ込めるなんて・・そんなことは全国にいるお姉ちゃんなら誰だってやっていることじゃない!!」 「((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル」 「愛しい弟に近付く泥棒猫から守るためには家から一歩に出さないわ。プライベートも巴君の自由な時間すらも お姉ちゃん権限で全て管理してあげるよぉ・・。ずっと、お姉ちゃんは巴君の傍から離れないわ」 「ま、ま、まさか。キモ姉は実在していたのか・・」 「うふふふ・・巴君巴君巴君・・お姉ちゃんだけの巴君・・」 「ちょっと待ってよ・・本気で俺を檻に閉じ込めるのか?」 「お姉ちゃんの布団で肌と肌を重ね合うように抱きしめてくれるなら 檻に閉じ込める件については保留してもいいですよ」 「保留かよ!!」 「嫌なら今すぐにこの時のために作った地下牢の中に閉じ込める」 「ううん・・俺も今すぐにお姉ちゃんと一緒に寝たかったんだよ」 「やったぁーーー!! じゃあ、お布団の中に入ろうね」 結局、キモ姉を持っている弟は絶対に逆らうことができないだろうと 俺は姉の暖かなゆりかごに包まれながら、意識は遠くなって行った キモ姉SSをちらりと書いてみた 今は猛烈に反省している ヤンデレスレ向けのネタがあったから転載してきた キモ姉サイコーーーー!! 363 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/04/05(木) 11 29 52 ID IJ3OTuT5 修羅場に出てたやつか… 364 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 12 16 37 ID 9vR8WUur 358 全身痙攣! 365 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 12 18 16 ID YVIfEc41 364 見よ! 366 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 12 46 43 ID wcmF69gv 362 何このキモ姉・・・テラモエス 364 監禁室は血で染まっている! 367 名前: 364と 365の間に…[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 13 58 17 ID 9vR8WUur 電波狂乱! 368 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/04/05(木) 21 59 39 ID LecRitZn 社会人になっちゃってからこのスレを離れていたが… やっぱ無理やーーー!!ヤンデレがない生活なんて考えられない!! 369 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22 00 42 ID LecRitZn 間違ってageちゃった。やっぱ疲れてるみたいだ… 370 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22 11 33 ID x4RNbPa8 最近とある喫茶店でバイトしていたのだが、9日働いたらクビになってしまった。 そしたら先程そのバイト先から、また来てくれと連絡があった。 次であの喫茶店に行くのは10回目。 まさかな……………。 371 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22 44 10 ID 4xBz1KzQ 370 お前はすでに死んでいる 372 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22 53 43 ID bTlG1StJ 南斗水鳥拳 373 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22 57 57 ID x4RNbPa8 372 効かねえよ。 肌に粗塩を擦り込んであるからな。 古代のベアナックルの選手は、そうやって切れにくい肌を作ったものさ。 バイト行って来まーす! 374 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 23 18 03 ID r9nm0KRu 一週間後―そこには元気に監禁される 373の姿が 「まさか、あの人が私のものになってくれるなんて思っていませんでした。 店長にはとても感謝しています。」 375 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 23 29 24 ID 4xBz1KzQ 373に敬礼!! 376 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 23 44 42 ID 5lRL2Fmz 待て、男のバイトは何で雇うんだ。 377 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00 03 10 ID yZP5QFvh 監禁するために決まってるじゃないか 378 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00 19 02 ID qT8bVEa2 373はきっと扉を開けたのだよ。 379 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00 44 28 ID wP2+pi59 376 「店長さん、実は秘密にしてたことがあるの。」 「どうしたの?〇〇ちゃん。怒らないから言ってごらん。」 「実は私の好きな人はお客さんじゃなくて同僚だった人なの。 その人の名前は―」 「 373さんだね?しかも一目惚れ。」 「?!」 「なんで知ってるの、って顔してるね。おじさんを見くびってもらっちゃあ困るなぁ。 言ったでしょ? 君の意中の彼が店にくるように仕向ける、って。 なにも客としてだけなんて言ってないよ。」 「じゃあ、なんで彼をクビにしたんですか!! もう会えないかもしれないじゃないですか!!!」 「落ち着いて。彼にもう一度店で働かないかって電話したから。 一度クビにしたのは彼に君との世界以外のものとお別れさせるため。 たぶん、もうすぐ来るさ。 あっ、ちょうど10回目になるからあなた達2人は寿退職だ! おめでとう!! 幸せになるんだよ。おじさん、応援してるよ。」 きっとこういうことがあったのさ 380 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00 50 29 ID oKsZ0FHK そんな店長もありだったかな、と思いつつ、少しだけ投下。 381 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00 51 33 ID oKsZ0FHK 俺は、メイド喫茶の店長というものをやっている。 店長という肩書きが引っ付いているが、実際店を回しているのは副店長で、 俺は椅子に座っているだけで、何も(と言っちゃなんだが)していないようなものだ。 俺がやっていることは、モニタを見ることと、スイッチを押すことと、メールを見ることだけ。 ひとつずつ説明していこう。 まずはモニタについて説明する。 モニタには、喫茶店の、内外の様子が映っている。 つまり、仕掛けてある監視カメラの映像を見ているのだ。 事務所の中に置いてあるモニタの数は6つ。 喫茶店の入り口から路地を見渡すように一つ。 店内に四つ置いてあるテーブルをそれぞれ監視するために、四つ。 カウンター内にいる店員の頭上からカウンター席を望むように、一つ。 いずれも、客が不審な行動をしていないかを監視するために設置されている。 たとえば――入り口に一番近い位置にあるテーブルに座っている若い男。 文庫本などを読みながら、注文の品が届くのを待っている。 たった今、本を畳んでしおりを挟み、それをテーブルの上に置いた。 大きく伸びをして、あくびをしている。 誰にも見られていないと思っているのだろう。 天井に顔を向けながら、顎が外れんばかりに口を開けている。 しかし、監視カメラを見ている俺からは、男の口内がよくわかる。 店員のメイドの一人が、トレイの上にカップを乗せて男のいるテーブルにやってきた。 男はあくびをやめて、腕をテーブルの上に置いた。 テーブルの上に置かれたカップを左手で持ち、唇をつけた。 そして、ソーサーの上にカップをもどすと、また文庫本を手にとり読み始めた。 店員はそのテーブルに背を向けて、立ち去った。 男は文庫本片手に、カップの中にある液体をちびちびと飲んでいる。 どうやら、まだこの男は10回目に達していないらしい。 普段ならこの時点で眠気を催して、テーブルに突っ伏しているからだ。 もしくは、店員がテーブルに近づいた時点でカップの中身を男にぶちまける。 その後で、その男は店の奥に連れて行かれるはず――おや? 382 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00 51 43 ID yLs1zJQn ツンデレ喫茶が完全予約制のように、 ヤンデレ喫茶は選ばれた男性しか来られないんだろうな。 何も知らない人がやってきた場合、どうしていいかわからんもん。 383 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00 52 33 ID oKsZ0FHK 先ほどまでカウンター席に座っていたスーツ姿の男が立ち上がって、 店員に向かって何かを言っている。 彼の前にいる店員は、ぺこぺこと何度も頭を下げている。 監視カメラに併せて集音・録音用のマイクを設置したりはしていないのでよくわからないが、 男がジャケットを脱いでそれに顔を近づける様から考えるに、店員が粗相をしてしまったようだ。 普通の店ならこの場で店長なりが登場するのだが、生憎俺はそんな面倒なことはしない。 カウンターの前にいる男は店員に何か怒鳴っている。 彼に向かって、店員が申し訳なさそうに頭を下げる。 店員のメイドが何かを喋ってから、男の手をとった。 店員は男を奥へ引っ張っていこうとするが、男はその手を振り払った。 カウンターに背を向けて、男は喫茶店の入り口へ向かって歩いていく。 ――どうやら、出番が来たようだ。 数少ない俺の仕事の一つ。 事務所の机の上を占領しているスイッチ類の操作。 数にして、およそ……50ぐらいだろうか。 ときどき無造作に増えているのでよく覚えていない。 ともあれ、今回のような『10回お店に来たお客様へのサービス』を拒む、 入り口へ向かって今も歩き続けている男に対しては、『car-2』スイッチを使う。 スイッチを押す。すると、カチッ、とあっけない音がした。 店先を映し出している監視用モニタを見る。 路地に停めてあるミニバンタイプの乗用車が動き出した。 乗用車には、もちろん人が乗っている。 運転ばかりは、ここにあるスイッチでは役不足というものだ。 今のスイッチは、ただミニバンの運転手に合図を送るためだけのものだ。 店の入り口と壁に張り付くように、ミニバンが停車する。 それを確認したあと、店内の様子を監視カメラで観察すると、 スーツのジャケットを腕にかけた男が入り口のドアを開けようとしていた。 喫茶店のドアは外開きになっているので、今のように外に車が停車していたら、もちろん開かない。 男は扉に向かって怒鳴ったあと、先ほど粗相をしたメイドの元へと向かう。 彼がジャケットを店員に手渡すと、店員が笑顔を浮かべたのが、俺からも良く見えた。 店員のメイドが男の腕を掴むと、男はたたらを踏みながらそのままメイドの腕に引っ張られて、 カウンター横のドアをくぐっていった。 ――さて、仕上げだ。 手元の、『K-01』スイッチを人差し指で軽く押す。 しかし、特に何が起こるわけでもなく、店内はいつもの静けさを保っていて、 店員のメイド達も普段の業務へとすでに戻っている。 では、このスイッチがなんなのか、というと。 ――かいつまんで言えば、お客様へ向けた、当店のサービスです。 384 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00 53 48 ID oKsZ0FHK 最後に、メールについて。これが一番簡単な仕事だ。 事務所においてあるPCに届くメールを見て、プリントアウトすることだけ。 送り主は女の子ばかりだ。では、ついさっき届いたばかりのメールの内容を紹介するとしよう。 ----------------------------------------------- タイトル: お店で働かせてください 本文: 先日、A町の街頭でお会いした者です。 名前は、T村K子です。年齢は19歳。大学生です。 私と彼の近況を明記してください、とのことでしたので、以下に記します。 私と彼は大学の同じサークルに所属しています。 講堂でも、お互い隣同士の席になることがよくあります。 いつも、彼のほうから私の隣に座ってくるんです。 彼は、私のことが好きなんです。そうに決まっています。 でも、一つ問題があります。 彼の姉と名乗る人物が、私たちの仲を壊そうとしてくるんです。 この間、私は彼のためにお弁当を作りました。 腕によりをかけて、愛情をいっぱい、いっぱい込めました。 お弁当を持って、昼食の時間に彼を探し出しました。 そのとき、彼の隣には女が座っていました。 私はあふれ出す怒りを押さえ込み、彼らの隣に偶然を装って近づきました。 彼の隣に座っていた女、彼の姉の目といったら、もう、憎くてたまりません。 『なによあんた』『私の弟に近づかないで』 『あんたみたいな他所の女に弟は渡さないわ』という、独占欲が丸出しになっていたのです。 私は彼に弁当を渡すことなく、その場を立ち去りました。 大学から家に帰って、私は泣きました。 せっかく作ったお弁当を彼に食べてもらえなかった。 あの時、無理矢理にでも押し付けていけばよかった、と後悔しました。 何時間も泣き続けて、泣きつかれて眠って、起きたときに私は決断しました。 彼を、絶対に私のものにする、と。 そのためには、彼をあの女の手の届かない場所に連れて行くことが一番だと考えました。 あなたの言うとおりに、誰も知らない場所に監禁してしまえば、 あの女もきっと彼を諦めるに違いありません。 お願いです。私をあなたのお店で働かせてください。 どうしても、私は彼が欲しいのです。 彼も、私に監禁されることを望んでいるに決まっています。 最後に、彼の名前と年齢を記します。 O谷Tくん。19歳です。 他にも必要な情報がありましたら、連絡をいただければお教えします。 ----------------------------------------------- 385 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00 54 56 ID oKsZ0FHK 事務所にあるPCに届くメールは、どれもこんな内容ばかりだ。 決まって、メールを送ってくる相手は年頃の女の子だ。 そして、男を手に入れるためにここで働きたい、ということが必ず書いてある。 ちなみにメールに書かれている『あなた』というのは、俺のことではない。 『オーナー』のことだ。 『オーナー』が、どんな人物なのかとか、何歳なのかとか、俺は何一つ知らない。 ただ、副店長の父親だということだけがわかっている。 副店長は、18歳の女の子だ。 身長は、160cmぐらい。 スリーサイズは、俺の目測では93・60・89。カップはF。 体重は、怖くて聞いていない。 ただ、いつも俺の体に乗ってくるときにそれほどの重さを感じないから、 体型に合わせたぐらいのものだと思う。 髪型はおかっぱで、メイド服と組み合わせるとかなりいい感じになる。 彼女がいつも浮かべている微笑からは、幻想的というか、非現実的な印象を受ける。 とはいえ、顔立ちがいいからいつもその笑顔を見ているだけで俺は癒されてしまう。 副店長――春香は、俺の恋人でもある。 俺たちの関係は、このメイド喫茶に俺がお客としてやってきたことから始まった。 そのころから、春香は喫茶店でメイド服を着ていた。 当時はまだ、副店長ではなかった。俺が店長になってから彼女も副店長になったからだ。 一目見た時から、俺は春香に惚れてしまった。 さきに挙げたように、周りにいるメイド達と比較しても際立つ魅力を放っていたからだ。 あの頃の俺はまだ女を口説くことに慣れていなかったから、声をかけることができなかった。 だから、春香に会うために俺は何度もこのメイド喫茶に足を運んだ。 椅子に座ってコーヒーを注文して、しばらく待っていると春香がトレイにカップを乗せてやってくる。 彼女が優雅な仕草でテーブルの上にカップを置く。 ナプキンを敷いて、ミルクと、砂糖と、銀製のスプーンをその上に置く。 春香は「ごゆっくりおくつろぎくださいませ」と言って頭を下げる。 きびすを返し、コツコツ、と小さな音を立てながら、俺のいるテーブルの前から居なくなる。 その一連の動作と、彼女の微笑を見ているだけで、俺の胸は締め付けられた。 ――春香が欲しい。 ――俺のものにしたい。 ――彼女を、抱きたい。 メイド喫茶にあししげく通っていたころの俺は、いつもそう考えていて、 その考えがそのまま目に宿っていたのではないか、と今では思う。 普通に考えれば、通報ものだ。 ともあれ、10回メイド喫茶に通うことになったあの日。 ――願いが、現実になった。 386 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00 57 05 ID oKsZ0FHK 連投規制にかかりそうなので、一旦切ります・・・・・・ ただいま、エロシーンを書き続けております・・・・・・ 一時間~二時間はかかります・・・・・・ 387 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 01 22 46 ID M1TXGoEp 386GJ! 388 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 01 44 55 ID yLs1zJQn 386 割り込んですんませんでした~。 寝てる間に完成しそうなのでゆっくり待ちまーす。 389 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02 42 13 ID oKsZ0FHK 投下します。レイプ注意。 ↓ : : : 大学からの帰り。 人でごったがえしている都内の大通りを俺は歩いている。 大通りに面する場所には、色々な、多種多様な店舗が軒を連ねている。 大手百貨店、大型電気店、数十階建てのビルに、古今東西の料理店。 通行の邪魔になるような小型の立て看板を手でどけて、人の波を避ける。 ――めんどくせえ。 しかし、それでも俺の足は浮き足立っていた。 まるで天にも昇ろうかという気分ですらあった。 それは何故かというと、春香のいるメイド喫茶へと向かっているからだ。 今から春香の癒しの笑みを拝むことができるかと思うと、人の波もなんのその、というやつだ。 ホームセンターとコンビニの間に置いてある立て看板をどけて、通り抜けてからまた元に戻す。 人が一人余裕を持って通れるぐらいの幅の路地に入ると、 俺はいても立っても居られなくなり、駆け出した。 ――この先に、春香がいる。 それだけしか、今の俺の頭の中にはない。 それ以外は考えない。走りながら、勢いをつけすぎて軽く前のめりになる。 倒れそうになったところで、体を軽く前に倒して足を強く踏み込む。――倒れずに済んだ。 ボロボロの服で春香に会うなど、俺にはできない。 そうなったら今日は春香と顔を合わせることもできない。 こけるわけにはいかないのだ。 その後はスローペースで路地を走って、メイド喫茶の前に到着した。 緊張で震える手で、喫茶店のドアの取っ手を掴み、静かにドアを引く。 喫茶店の店内が、良く見えた。 木製のフローリングになっている床。 右手にふたつ、左手にふたつ、向かい合わずに交互に並ぶテーブル。 グラスやカップや大小の皿が納められた食器棚が奥に置いてある、カウンター。 そして、入り口のすぐ近く。 俺の立つ場所から見ると、右斜め前の位置。 「おかえりなさいませ。ご主人様」 メイド服を着て、ほほえみを浮かべる春香がいた。 390 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02 43 01 ID oKsZ0FHK 「お席に、ご案内させていただきます」 春香が優雅に頭を下げる。俺は首を軽く前に倒した後で、店内に足を踏み入れた。 春香は音を立てるなと命じられたかのように、小さな靴の音を立てて、前を歩いている。 思わず、その後ろ姿に息を呑んだ。 そのまま近づいて、彼女の細い体を抱きしめたくなったが、自分を叱り付けてそのまま歩く。 「こちらのお席にどうぞ」 春香がカウンター前の椅子を引き、座るよう促した。 無言でその椅子に座る。音を立てないように。クッションをゆっくりと潰すように。 「何にいたしましょう。ご主人様」 ――君を。 などとは言えるはずもなく、「コーヒーをください」とだけ告げる。 「かしこまりました。それでは、少々お待ちくださいませ」 そう言って、春香は手を前に合わせて、カチューシャを見せるように礼をした。 後ろを振り返り、春香はカウンターの中へと入っていった。 店内をカウンター席から見回す。 どのテーブルにも客はいないし、他のメイドさんもいなかった。 時刻はまだ四時を少し過ぎたばかりだというのに、めずらしいこともあるものだ。 「~~♪」 カウンターの向こうから、春香の鼻歌が聞こえる。 コーヒーを淹れながら、彼女は目を細めた、優しい笑顔でそこにいた。 彼女が嬉しそうにしていると、俺の心の中にも花が咲く。 そのまま、春香のハミングを目を閉じたまま聞いていると、しばらくして歌が止まった。 春香が、コーヒーカップをトレイに乗せて、カウンターから出てきたのだ。 「ご主人様。コーヒーをお持ちいたしました」 メイド服を着た春香が、左掌の上にトレイを乗せて俺がいる席の前へとやってきた。 コーヒーカップが乗せられたソーサーの縁を右手で持って、カウンターの上に置いた。 同じくカウンターに置かれたミルクと砂糖を入れようと手を伸ばすと、白い手が横から伸びてきた。 391 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02 43 44 ID oKsZ0FHK 「今日はご主人様が来られてから10日目になりますので、私めにやらせてくださいませ」 そう言うと、彼女は砂糖を入れて、次いでミルクを入れた。円を描くように。 コーヒーと乳白色の液体をスプーンで混ぜたあと、カップを差し出された。 「どうぞ。お召し上がりください」 右手の人差し指をカップの取っ手に回し、コーヒーを飲む。 いつもより、美味い。 なぜだろうか。――いや、愚問だな。 春香が淹れたコーヒーに、春香が入れた砂糖とミルクが合わさっているのだ。 俺の味覚は、これ以上美味いものは存在しない、と断言している。 そのコーヒーを味わって飲んでいるうちに、いつのまにかカップの中身が空になった。 残念に思いながら、カップをゆっくりとソーサーの上に置いた。 すると。 「ご主人様。もう一杯、いかがですか?」 春香がポットを持って、俺におかわりをすすめてきた。 せっかくの誘いを断るわけがない。 俺は「いただきます」と言って、コーヒーを淹れてくれるよう頼んだ。 ポットから、黒と琥珀の中間の色をした液体がカップに注がれる。 春香がコーヒーを注ぎ終わったあと。 なんのはずみかはわからないが、彼女の手が滑ってポットが俺の膝の上に落ちてきた。 膝の上で一旦止まり、ポットが床に落ちる。 ――ガシャン という音を立てて、ポットが割れた。 「も、申し訳ありません!」 と言って、春香が床に膝をつき、布巾を持って俺の膝を拭き始めた。 彼女は泣きそうな目をして、俺のジーンズを布巾で擦っている。 そして、彼女の手が右膝から左膝に移ったとき。 ――ドクン 心臓の音が俺の耳に届いた。 392 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02 44 54 ID oKsZ0FHK 春香はしゃがんで、俺の――股間の前にいる。 彼女の目は潤んでいた。 今にも泣き出しそうな顔をしていた。 その顔を見ているうちに、俺は、自分の喉が締め付けられるのを感じた。 普段より、目が大きく開いた。 目は、初めのうちこそ春香の顔を見ていたが、いつのまにか視線が下へと向かっていった。 その先には、メイド服のエプロンを押し上げている、春香の胸がある。 俺の手はポットが落ちたときの驚きで肩の辺りに上がっていたが、 その手が、肘が、腕が、うずうずとしていた。 手が震えている。 寒いわけでも、武者震いをしているわけでもなく、勝手に動いている。 俺の意識は「動くな」とだけしか言わないが、頭の奥の深い部分が言っていた。 ――――春香を犯せ。 ジーンズに押さえつけられている肉棒が脈を打った。 睾丸の辺りから骨盤を通り、へその下の部分に得体の知れないものがたまり始めた。 ――これは、肉欲だ。 「ご主人様? どうなさいましたか?」 春香の声が、下から聞こえた。 それは俺の耳だけに聞こえるはずだったが、股間にまでその声が響いてきた。 怪訝な顔をして、春香が俺の顔を上目遣いで見つめてきた。 奥歯を強くかみ締める。 鼻から大きく息を吸う。 唇を固く、離れないように強く押し付ける。 それで、なんとか体の感覚を春香に向けないようにすることができた。 が。 「ご主人様……?」 春香の白い顔が俺のすぐ目の前にやってきて、 俺は――顔の力を抜いた。 393 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02 45 48 ID oKsZ0FHK 両手で春香の顔を鷲づかみにする。 柔らかい髪が俺の指の先をとおりすぎ、指の間に埋まった。 春香は口を薄く開けて、俺をまっすぐに見据えている。 彼女の唇が薄いピンク色をしていることを理解したあと、そのあとは何も考えずにキスをした。 策も、技も、加減もなかった。 ただ、彼女の唇に自分の唇を合わせて、舌を突き出した。 彼女の舌を求めて、俺の舌は動き出す。 春香の舌の先端を、舌の裏を、舌のくぼみを舐める。 舌の先端に、意識は全て集中していた。 春香の舌は、俺の舌のなすがままにされていた。 従順に、荒い波に揉まれつづけるようにたたずんでいた。 唇を離す。 春香は呆然として俺の目を見つめている。 けれども、その目に嫌気が混じっていないことを悟った俺は、再度くちづけた。 今度は、唇を当てて、舌で舐めるだけではなく、頭までが動いた。 首の力を使って、唇を強く押し付け、舌を深く突き出す。 俺が首を左右に振りながらキスをしていると、春香の首までもが応えるように動き出した。 「ん、ふぅ……はぁ、ん……」 お互いが首を曲げるたびに唇の結び目から声が漏れる。 しかし、俺も、春香も唇をくっつけたまま、離そうとはしない。 この熱を、放したくなかった。 春香の脇に、左右それぞれの手を差し込み、彼女を立ち上がらせる。 まだ、お互いの唇は離れていない。 手を春香の背中に回し、抱きしめる。 柔らかい。 まるで、ぬいぐるみかなにかのように、ふわふわしている。 春香の頭に手を当てて、さらに強く唇を押し付ける。 もう――止まることはできない。 その体勢のまま、春香の体を抱えるようにして前進する。 喫茶店に置いてあるテーブルに、春香の体がたどりついた。 そのまま、春香をテーブルに押し倒す。 394 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02 47 36 ID oKsZ0FHK 一旦唇を離す。 俺と、春香の唇が結びついていた証のように、透明な細い糸が伸びる。 春香を見る。 顔が紅い。 目は潤んで、目じりは垂れ下がっている。 俺が見ていることに気づいたように、口の端を少しだけ上げて笑った。 その笑顔はいつも俺の心を癒すものだった。 が、今ではその笑顔すらも蹂躙することができる。 ――その一手が俺には与えられている。 首を下に曲げて、春香の胸を見る。 呼吸に合わせて、上下に動いている。 二つのふくらみが、メイド服の胸元を押し上げて、その存在を主張している。 膨らみの頂点に向けて伸びるしわを見ているうちに、俺はそれに手を伸ばしていた。 両手でエプロンの上から乳房を揉む。 柔らかな、布の感覚が両手にある。 だが、――物足りない。 左手を春香の背中に回し、エプロンの結び目を探る。 丁度、腰のうしろに布の塊があった。 力任せに引っ張る。すると、結び目がよりいっそう大きくなり、解けなくなった。 何度やっても解けない。 ――ならば。 エプロンがずれないようにするための、肩の布を引きちぎった。 エプロンをひっぺがすと、今度はブラウスが現れた。 左右の布を結び付けているのは、小さくて、黒いボタンだった。 両手の指をボタンの間につっこむ。 勢いよく腕を、外に向けて開く。 「あっ……」 ピンクのブラジャーがそこにはあった。 小さなフリルのようなものが、アクセントとして飾り付けられていた。 その形と色は俺をさらに興奮させた。 背中に手を回し、手探りでホックを取り外す。 背中から、ゆっくりと体に這わすように、手で下着と肌を引き剥がして、体の前に持っていく。 正面に手がやってきた時点で、そのまま手で布を押し上げる。 そこには、春香の乳房があった。 下着をつけていなくとも、それは形を崩すことなく、そこにあった。 右の乳房の頂に、くちづける。 唇の先で甘噛みすると、それは柔らかい感触を残したまま、潰れていく。 一度唇を離す。 今度は舌を唇から突き出し、ぺろり、と舐める。 すると、春香の口から喘ぎ声が漏れた。 舌を動かすたびに、その声はさらに甘さを増していく。 395 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02 48 28 ID oKsZ0FHK ロングスカートを手で掴む。 それは何度か手を往復させていないと完全に捲くれないものであったが、 何度か、繰り返していく内にスカートの縁が俺の手の中におさまった。 春香の白い太腿に、口をつける。 舌で押しやると、柔らかく押し返す。そんな感触だった。 ショーツの上から秘所に手を当てると、そこはすでに愛液が溢れていて、ぐっしょりと濡れていた。 親指をそこに当てて、軽く押す。 「…っん、くぅ…はあっ……」 それだけで、春香の両足に力がこもった。 続けて、強く押したり、上下に押しやる。 そのたびに春香の白い足は力を込めて動き出す。 腰に手を当てて、ショーツの端を指で引っ掛けて、膝を通り、足首から脱がせる。 俺の目の前には、彼女の膣口があった。 そこからはすでに彼女の愛液が滴り落ちていて、スカートにしみを作っていた。 舌をその割れ目に這わせて、舐め上げる。 「る、ぁ、めぁぁ……ごしゅ、じ…ん……ぁ…」 幾度となくそれを繰り返すうち、彼女の陰裂はふるえてきた。 春香の足も、ふるふると動いていた。 両手で、彼女の腰に手を回す。 テーブルの上から、彼女の腰だけをはみ出させるようにする。 俺は、下半身を覆う全ての衣服を脱ぎ捨てて、それから、彼女の体と向かい合う。 目の前には、春香のあられもない姿があった。 口からはよだれを垂らし、胸元を隠す衣服は破かれ、白い乳房がむき出しになっている。 そして、俺の腰の前に、春香の陰裂がある。 へその下から彼女の体にぴたりと体を合わせて、少しずつ腰を近づける。 亀頭を春香の入り口に当てて、そして、一気に腰を突き出す。 春香の口から、叫び声が飛び出した。 その声が、まるで誘っているような響きに聞こえてくるほど、俺はおかしくなっていた。 腰を突き出して、肉棒を深く突き刺し、一気に引き抜く。 「ご、ぉっ、し……いん…ああ! …さ……ふぁっ!」 突き出すと春香は歓喜の声を上げる。 引き抜くと、切ない声を上げる。 ――たまらない。 止まることなど、熱に浮かされた体では考えもつかなかった。 じゅ、じゅ、という音が聞こえてきた気がする。 だが、俺には春香の喘ぎ声しか聞こえない。 そして、大きく、理性の壁を破壊する流れが股間に集中して――俺は果てた。 396 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02 53 47 ID oKsZ0FHK そのあとは、よく覚えていない。 欲望が爆発して、そのときの記憶を頭と体から、おしやった。 その後で、体を包む倦怠感とともに目を覚ましたとき――俺は、椅子に縛り付けられていた。 : : : 俺の足首とパイプ椅子は、手錠でつながれている。 そのため、腰を浮かすことはできても歩くことはできない。 初めて自分の置かれている現状を見て、俺は「監禁されている」と理解した。 だが、特に不満なことはない。 用を足すときや、風呂に入るとき、服を着るときには、春香ガ手錠を解いてくれるからだ。 できれば食事も自分の手で食べさせて欲しいものだが、嬉しそうな春香の顔を見ていると、 何も言うことができなくなって、俺は春香のなすがままになってしまう。 そして、今もそう。 たったいま事務所にやってきた春香が、俺の前で両手を合わせながら、語りかけてくる。 「ご主人様。ごきげんいかがでございますか? 今日も、お二方が結ばれましたよ。 男性に手錠をかけて、ベッドに押し倒し、目隠しをしたときのあの女性の表情は、 本当に幸せそうで……私も、思わずご主人様に同じことをしたくなってしまいましたわ。 そうそう。また明日も一名、この喫茶店で働きたいという方がやってくるそうです。 きっと、彼女たちも結ばれますわよ……私達のように。 うふふふふ……本当に、本当に、なんと楽しいことなのでしょう。 お父様のおちからが冴えている、ということですわ。 このままゆけば、きっと……私達はさらに素晴らしい存在になれますわ。」 『――――うふふふふ』 女性の笑い声が聞こえてきた。 その声は、俺がこの椅子に座ってから、何度も聞いてきたもの。 そして、俺はこの声を聞くために、ここに座っている。 そして、これからも座り続けるだろう。この喫茶店がここにある限り。 終 ------- こんな感じです。 店長に期待した人。ごめんなさい。 397 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 03 41 45 ID 1Q9taPxk 一番槍GET!GJ!店長は副店長の傀儡か 398 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 03 43 41 ID uCtXdUKl 二番槍GET!GJです。地味に店長も病んでる 399 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 06 05 16 ID yLs1zJQn まさか誘い受けとは・・・。GJ! 400 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 06 27 29 ID Lj9glFke まさか薬を盛られてたとかは無いよな・・・・ 401 名前:ヤンデレ喫茶訂正 ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 07 38 39 ID oKsZ0FHK 396 用を足すときや、風呂に入るとき、服を着るときには、春香ガ手錠を解いてくれるからだ。 用を足すときや、風呂に入るとき、服を着るときには、春香が錠を解いてくれるからだ。 でした。申し訳ないです。 402 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 09 29 41 ID 91sWNAal 400 違うのか? てっきり薬盛られたから襲ったんだと思ってた 403 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 10 10 39 ID dzuS8Sa8 結ばれたというよりは監禁された表現が正しいのではww 404 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 10 35 50 ID wP2+pi59 403 それは「愛」だから結ばれるで正しいのさ 405 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 12 34 31 ID 1Yx8SgSg GJです 個人的には薬(媚薬?)盛られたと思ってる。それっぽい描写もあるし まあ、その方が嬉しいって事もあるがw 406 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 12 37 10 ID Lj9glFke 402 いや、わざわざ書くって事でその意図を察してくれると嬉しかった 407 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 15 37 54 ID xv/RXmbz ようするに襲った理由は・・コーヒーの中に薬が入っていたからかな? 408 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 21 31 13 ID FkjBvFGN ふと妄想した。 409 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 21 36 27 ID FkjBvFGN すまん、途中で送ってしまった。 意中の彼を監禁するために、ヤンデレ喫茶に勤めたはいいが、そこのメイドに気に入られて逆に監禁される…。 というの妄想をしたんだ。 410 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 21 46 15 ID yLs1zJQn 百合スレに行け 411 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 22 21 34 ID wP2+pi59 410 意中の彼→彼女 に変換すれば問題なし 412 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 22 26 10 ID 23dpMhH8 主人公に協力すると見せかけて、実は…というやつか 結構いいかも 413 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 22 54 08 ID Jkl2MzdC メイド喫茶を執事喫茶にすればいけるんじゃね? ただの監禁レイプになりそうだが 414 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 23 13 46 ID wP2+pi59 413 妙案だな……………………………………と言いたいが、店長は恋する乙女だけの味方さ!! 415 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 00 47 32 ID nA+rX4nK 別に男のヤンデレが駄目とは言わんが、監禁とかとなるとウザイというのが本音だな 416 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 00 54 36 ID qekcZacK 百合でも歓迎。嫌ならスルー 417 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 00 59 30 ID JZkh7eRL 某スレに名前出されたせいでこっちにも流れてきた? 418 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 10 13 05 ID E8jGwZ4Q 417 嫉妬SSスレのこと? 419 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 12 57 29 ID RASyGi3T どうでもいいさ。 二人だけの楽園を邪魔する存在には、例外無く血の裁きが下されるのだから。 420 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 16 35 38 ID LUDJ3kz8 396 GJ!! これで子供ができたら無限ループの悪寒。 421 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 17 53 24 ID LXhQbhJd とりあえずこの喫茶店はどこですか? 422 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 18 10 30 ID nA+rX4nK 君の心の中にあるのさ 423 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 18 59 54 ID dIQDsftg 421 君の周りに恋する乙女がいたら、後をつけてみよう。終着点にそれはある。 結界として秘密保持のために消されるかもし(ry 424 名前:慎 ◆tXhMrjO4ms [sage] 投稿日:2007/04/07(土) 19 09 12 ID okgjui4L 421 君が心からあってほしいと望めば、ヤンデレ喫茶は君の前に現れるのさ。 さて投下。2ルート第2話になります。前回の続き。 425 名前:慎 ◆tXhMrjO4ms [sage] 投稿日:2007/04/07(土) 19 10 15 ID okgjui4L 俺は家に帰り、絵里のうちへ行く準備をしていた。だが、なんとなく気分が浮かない。 服を用意し、今日はご飯はいらない、泊まってくることを母につげ、家を出た。 坂ををくだり、登り、下ってまた登る。 どうしてこうも複雑な地形をしているのか最近恨めしく思えてきている。 この近辺は山が二つあり片方の山に俺が通う高校、そして対面の山にうちがある。 高さはないが勾配が急で、そのせいか、うちの高校は自転車通学が禁止されている。 そもそも校則で禁止されなくても誰がするか!と言うぐらいきつい登りで、そんな坂を延々のぼった先にうちの高校はある。 生徒はバスで通学するのだが、乗り遅れたが最後。きつい登りを必死で登る必要がある。 あるものはタクシーを使うが、ばれると怒られるので模範的な生徒は使わない。 まったくなんでこんなところに学校を建てたんだか。 通学にするしても、いたずらに体力を消費するだけだし、いいことなんて一つもない。 足腰が鍛えられるといっても、運動部でない俺が足腰鍛えたってどうしようもない。 そう、まったく意味がない。坂を登り下りするという行為も、この思考もまったく意味がない。 そもそも意味があるものとは?と言われると困る。だが今の俺にはまったく意味がない。 何故こんなことをしているかと言うと、俺の頭の中がすこし困ったことになっていたからだ。 どういうことかというと、俺の頭の中で奈津子の最後の言葉がリピートされている。 ”駅前で待ってるから” 表情から声質まで完全に再現されたこの言葉が、ずっと俺の脳内をリピートしている。 俺は今から絵里のところへ行くというのに、奈津子のことばかり考えてしまっている。 そのことを忘れるための思考なのだ。 そう絵里のことを考えなきゃいけないけど、よくわからないができないから、別のこと考えて気を紛らわしているだけ・・・だけなんだ。 さて次は何を考えよう・・・と思っていたら絵里が住むマンションに着いてしまった。 絵里が住むマンションは少し変わっている。下の階は全部駐車場で、3階分ある。 そのためのエレベーターにまず乗り、駐車場の上の4階まで上がる。 そこからは今度は居住階用のエレベーターに乗り換える。階段でいけば一発なのだが、 絵里の住んでる所は10階だし、そんな体力は残ってなかった。 1004号室。 絵里の住む部屋である。 すぅ、と一息すって俺はインターホンを押した。 ピンポーン 「ハーイ♪」 中から明るい声がする。 ガチャ 「慎君やっときた~♪」 明るい声を出しながら絵里がドアを開けてきた。 426 名前:慎太郎の受難2ルート第2話 ◆tXhMrjO4ms [sage] 投稿日:2007/04/07(土) 19 11 40 ID okgjui4L 「よう」 普通に挨拶をする。 「遅かったね、もう夕方だよ?」 確かに、もうそろそろ6時だ。 「あぁ練習しててさ。下校時刻ぎりぎりまでいたんだ。だから遅くなった。」 「へぇ~偉い偉い♪ぎりぎりまで練習だなんて慎君はまじめだね♪」 そのまま俺の頭をなでなでしてくる。今日の絵里は明るいな・・・ いやいつも確かに明るいんだが、いつもと違う感じの明るさ・・・ 異質な感じがする。来てくれて嬉しいにしてもこのハイテンションは異常だ そんなに不安だったのだろうか・・・なんにしても今日の喜び方は・・・すこしおかしい。 気のせいだろう。というか俺の自惚れだ。さて、変なことは考えないで、早速本題に入ろう。 「それで、今日は何の教科教えてほしいんだ?」 「え~と・・・全部♪」 「全部って何だよ全部って。」 「全部は全部。どうせ今日うちに泊まってくからいいでしょ?」 そう、俺はここに泊まっていく予定・・・だがまだ俺の頭から奈津子の声が離れない。 ”待ってるから” 俺は・・・ 「慎ちゃんどうしたの?」 絵里が心配そうに見つめてく聞いてくる。 「いやなんでもない。うん少し考え事してただけ。」 「・・・駄目」 「・・・へ?」 「考え事なんかしちゃ駄目。あたしのことしか考えちゃ駄目!」 「じゃぁ勉強教えれないじゃないか!」 「あ、そうだね。じゃぁ勉強のことは考えてもいいよ♪」 おかしい・・・キャラが違いすぎる。そしてもう一つ。 まとっていたオーラが、雰囲気が、一瞬変わった気がした。 不安、憎悪、嫉妬・・・何かは分からないが一瞬だけ負の感情とでもいうんだろうか・・・ そんなものが絵里の周りに見えた。 すぐになくなったが、そんな今日の絵里の様子に俺は疑問をぬぐいきれなかった。 「じゃあじゃあまずは数学からやろうか」 絵里が話題を変えるように提案してきた。 特に異論はない。まずは家庭教師役をこなすことにする。 それならば特に問題はない。そう、ない。皆無だ。ナッシング。 問題ないことを自分になぜか言い聞かせながら、 俺は絵里に招かれるままに、部屋に入っていった。 「さぁ~やるぞー!」 やけに明るい絵里に疑問を感じながら・・・ 427 名前:慎太郎の受難2ルート第2話 ◆tXhMrjO4ms [sage] 投稿日:2007/04/07(土) 19 13 27 ID okgjui4L 「はやく~」 絵里が手招きしてくる。どうやら自分の部屋に入れとのことのようだ。 何度か通ったことはある。 しかし、小学生のころの話だ。中学生になってからは絵里のマンションには行ったことがなく、 俺が部屋に入ると絵里は部屋を出て行った。 今回が久々の訪問になるわけだ。どうやら部屋の場所は変わってないらしい。 この部屋でよく遊んだものだ・・・女の子と遊ぶなんてことは確かに数は少なかった。 その数少ない一緒に遊ぶ女の子が絵里だった。 思えば、絵里と一緒にいるときはいつも楽しかった。 いつも絵里と一緒にいたいなと思い、この感情が恋なのかなと思っていた。 しかし、今回のことで、いやもう前々からかもしれないが、本当に自分は絵里に恋をしているのか? という疑問が心の多くを占めるようになっていた。 もしかして俺が恋に落ちているのは奈津子のほうじゃないのか? さっきから俺がぐるぐるとした思考を続けてるのは奈津子のことが気になって仕方ないからだろ? そう、ずいぶん前は疑念だった。ついさっきは、否定したかった。しかし今は確信している。 俺は・・・奈津子のことが好きだ・・・ 絵里とは・・・友達的な感情・・・そう友達だ。一緒にいることは楽しい。楽しいが何か違う。 そう、俺は奈津子のことが・・・っ! でももう遅い。いまさら気付いても、俺は絵里のもとにいる。 今日という日をうまくやり過ごすしかない・・・そう俺は思い始めていた。 「慎く~ん♪」 絵里の声が聞こえる。さて、どうやって何事もなくすごすか・・・ 「何だ?」 「ご飯は~?」 「まだいい」 「お風呂は~?」 「それもまだでいい。絵里、お前ちゃんと勉強する気あるのか?」 「あるよ~。でもさ、ほら、おなかがすいて勉強できなくなったりしたら大変じゃない? すっきりして勉強したほうが、効率よくない?そう思って聞いたんだけど」 「おれはやるべきことやってすっきりさせるほうがいいと思うな。」 「う゛~」 「・・・勉強しないなら帰るぞ。」 「・・・分かった」 絵里はしぶしぶながら従ってくれた 「じゃあ数学から。問題集は?」 絵里がすっと出してページを開く。 さぁお勉教タイムの開始だ。 428 名前:慎太郎の受難2ルート第2話 ◆tXhMrjO4ms [sage] 投稿日:2007/04/07(土) 19 14 21 ID okgjui4L 絵里の高校は、ここからバスで40分くらいかかるところにあり、女子高である。 ワンピースタイプで黒タイツという露出を抑えた制服で、キリスト教系。かなり厳しい校風である。 その昔は、男子とは友達としても付き合うことは許されず、 お兄さんと歩いてるところを見られ学校から処分をくらった生徒もいたそうだ。 いまはそんなことはまったくない。じゃなかったら今俺はここにいない。 成績のレベル的には俺が通う高校とは、何段階かは落ちる。 うちの地元では私立と公立の差は、果てしなく広い。 絵里が通ってる高校は大学を持ってる高校で、そのままその大学へ行くこともできるので、進路にさして困らないだろうが。 問題集のレベルはやはり高校のレベル差を反映してか、俺が使ってるものより少しやさしめであった。 いやむしろ俺の高校がやたらと高いのをさせてるだけかもしれないが。 先生方に過度の期待って言葉を教えてやりたいもんだ。俺には少し荷が重過ぎる。 まぁ絵里が持ってきた問題集ぐらいなら、 成績中間の俺でも教えることにはまったく問題はない。 教え始めてから気づいたんだが、絵里の理解力はすごい。俺が教えることを次々に理解していく。 この理解力を、受験のときに発揮すればよかったんだろうが・・・ いまさら何を言っても手遅れか。そう今さらだ。 絵里の抜群の理解力も手伝ってか数学、英語、と順調にこなしていき気づけば九時になっていた。 「もう九時だね」 「え・・・あーもうそんな時間か。よくがんばったな。」 もう九時か・・・ ふと不意に、本当に不意に奈津子の言葉がよみがえってきた。 ”いつまでも待ってるから” まさか・・・あの野郎・・・そんなことあるはず・・・ 俺は急に不安に襲われる。 まさか今でも、駅前で待ってるというのか・・・? 俺が来ると思って、俺が来ることを信じて・・・。 いいのか俺?ここまで思ってくれてる女の気持ちにこたえなくていいのか? 今日さえやり過ごせばなんて思っていいのか? もし、待ってる間に奈津子がトラブルに巻き込まれたら、一生後悔することにはならないか? 奈津子のもとへ行かなくていいのか? 答えは・・・明白だ。行かなければ。 一刻も早く行かなければ。何かが起こってからは遅い。 ちょうど勉強も一段落着いたころだ。抜け出すには絶好のチャンスのはず。 どう絵里に切り出すかを考えなければ・・・ 「ねぇ」 俺がいかにして抜け出すかを考えてると絵里が声をかけてきた。 「さっきから何考えてるの?」 さっき俺が一瞬だけ感じた負のオーラを全開にして。 429 名前:慎太郎の受難2ルート第2話 ◆tXhMrjO4ms [sage] 投稿日:2007/04/07(土) 19 15 59 ID okgjui4L まずい。さっき感じたときもそうだが、このオーラを出してるときの絵里は・・・ 絵里であって、絵里じゃない。 今日の昼の奈津子のいろんな表情が混じった表情を見たときよりもさらに違和感を感じる。 もっというなら戦慄だ。本能が恐怖を感じている。 なんとかしなければ・・・とにかく逃げ切るしかない。 「い、いやなんでもない。うん、別に。」 「嘘」 絵里がぽつりと言う。その顔からはだんだんと表情が欠落してきている。 「いや本当になんでもないって。ところでさぁのど乾いてないか? 俺からからでさぁ。アイスも食べたいなぁなんて。そうそのこと考えてたんだ。」 「アイスならあるよ。飲み物もあるよ。」 「いや、ほらそこのロー○ンで最近売り始めアイスがあるんだが、あれが気に入っててなぁ 買いに行きたいんだが・・・」 「駄目」 「そこを何とか・・・」 「ならあたしが買いに行ってくる。何がほしいかメモして」 「いやほらちょっと外の空気でも吸いたいというか・・・散歩したいというか」 「ねぇ・・・慎君もしかして帰りたいの?」 ばれた。というかばれるか。ここまで必死だと。 「だったら?」 開き直ってみる。が、失敗だった。絵里の目が・・・今の一言で完全に死んだ。 「なんで帰るの?何か不満?慎君のいうことは何でも聞くよ?ねぇ何で?」 「いやちょっと帰らなきゃいけない用事があってな。」 「そんなことさっきまで言ってなかったじゃない。」 「今思い出しだよ。うん帰らなきゃ・・・」 「駄目よ・・帰っちゃ駄目・・・駄目、駄目・・・」 ふらりと立ち上がる絵里。そうして俺のもとへふらふらとやってくる。 来るなり胸倉につかみかかってくる。死んだ目のまま話しかけてくる。 間近で見ると、やはり表情が怖い。 「嫌よ、いまさら帰るなんて。そんなの許さない。」 「しかたがないだろう、帰らなきゃいけないんだから。」 「嫌って言ってるのが分からないの?」 「わがまま言うな。」 「嫌。嫌だよ・・・やっと、やっと、やっとチャンスが来たのに・・・」 「じゃ、じゃあこの辺でな・・・またお泊りは別の日にな?いいだろそれで」 強行突破を腹に決めた。 と、とたん俺は絵里に押し倒された。 「・・・」 430 名前:慎太郎の受難2ルート第2話 ◆tXhMrjO4ms [sage] 投稿日:2007/04/07(土) 19 16 42 ID okgjui4L 「おい絵里苦しいぞ。離せ」 「慎君がその気じゃないなら・・・」 「じゃないなら?」 「さっさか犯ってしまえばいいんだ♪」 はぁ?!ちょっとまてと言うまでもなく、絵里は着ていた部屋着を脱ごうとし始めた。 「ちょ、ちょ、ちょっとまて。意味が分からんし、流れが分からん。」 「まぁまぁ♪気持ちいんだからいいじゃない♪おとなしくあたしのものになりなさい♪」 あっという間に上を脱ぎ終わる。と、俺のズボンに手をかけ始めたじゃないか! ここで犯されるのは本望じゃない。俺は力を出して、絵里が俺のを出すために 一瞬腰を浮かせたのを利用して、抜け出した。 「きゃ!」 絵里はそのまま、仰向けになって倒れた。 「いたた・・・」 腰を押さえ仰向けのままで、しばらく立ち上がれない絵里。 その隙に荷物をまとめてしまう。 さぁ出ようというときに、またもや絵里が立ちふさがってくる。 「駄目じゃない暴れちゃ・・・おとなしくして♪」 その表情は先ほどとは違い、何かこう・・・穏やかな目になっていた。 「慎君の中には、悪魔が住んでるんだよ。私のことを嫌いにする悪魔が。 そんな悪魔、ちゃっちゃか追い払わなきゃ♪」 「追い払うって、どうやって?」 「私とHすれば追い払えるよ♪さぁ!」 「さぁ、じゃねぇよ!お前がやりたいだけじゃないか!」 「違うよ。これは儀式なの・・・2人が結ばれるための、大切な、大切な儀式・・・さぁ!」 さっきの転倒で壊れたか?だが俺の決心に変わりはない。俺は行く、駅前へ、奈津子のもとへ。 「絵里・・・すまん、通せ!」 強行突破を決め込んでいた俺は、思いっきり真正面に突っ込み力づくで突破した。 しがみつく絵里を振り切り、部屋を出る。 エレベーターは4階。遅い。俺は階段を猛スピードで降りる。 マンションを出て、一番近いバス停へ向かう。時刻表を見る。 幸いにして、バスはすぐ来るようだ。 やってきたバスに乗り込み、俺は速くついてくれと思いながら、バスの流れる景色を見ていた。 奈津子・・・待っててくれてるのか・・・? なら、今すぐ行くから、もう少し辛抱してくれ。すぐに、すぐに行くから。 夜は更けていく・・・そして時間は残酷にもだんだんと過ぎてゆく・・・ はやる気持ち。 遠い駅。 時間よ、止まってはくれないのか? 431 名前:慎 ◆tXhMrjO4ms [sage] 投稿日:2007/04/07(土) 19 18 08 ID okgjui4L 投下終了です。前にも告知しましたが、諸事情により鳥変えました。 ご了承ください。 432 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 20 08 00 ID dIQDsftg 待ってました! 鳥?そんなの気にしない! 433 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 20 22 16 ID nA+rX4nK ザ・ワールド! スンマッセン言ってみたかっただけッス…… それはともかくGJッス! 主人公の流されない性格が好ましいッス 434 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 21 45 30 ID sgWa/GIZ こんなの愛情【あいじょう】じゃない!ただの異常【いじょう】だ!! 435 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 22 00 20 ID dIQDsftg 434 坊主、大人になったらわかるようになるぜ 436 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 22 13 29 ID DleaXnrW 435 お前カッコイイな 437 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/08(日) 00 27 06 ID v85lzZEU 433 いやいやいやいやいや、流されていないように見えるが、優柔不断さが垣間見えてるような・・・。 以前にハッピーエンドと言っておきながら、バッドエンドのフラグが立ちまくってる気がする。 438 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/08(日) 12 07 39 ID yypZ4o+7 サイ娘の異常な愛情 または私は如何にして正気であるのを止めて彼だけを愛するようになったか だぁあっ、435の前では霞む( A`) 439 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/08(日) 16 38 18 ID 0+lgzImK キモ姉&キモウト小説を書こう! http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176013240/ 440 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/04/09(月) 13 35 10 ID XQlaIcYs 俺的キモ姉の条件、キモく美しく。 441 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/09(月) 14 22 06 ID 0nKh07st キモく犯しく美しく 442 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/09(月) 14 30 31 ID tkIqVqTo おおっ!まとめサイト更新されてる 阿修羅氏乙カレーです! 443 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/09(月) 14 31 10 ID tkIqVqTo すまん激しく誤爆した 444 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/09(月) 16 18 29 ID s1IFIC97 442 期待してしまったではないか 445 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/09(月) 16 19 10 ID s1IFIC97 442 期待してしまったではないか 446 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/09(月) 16 52 48 ID oh2eAwB7 444-445 どれだけ期待してたかはよーくわかったからもちつけw てか俺もちょっと期待しちゃったorz 447 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/09(月) 21 14 07 ID frP+UqEQ 俺もかなり期待したorz 448 名前:しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] 投稿日:2007/04/10(火) 02 36 42 ID vgC7m8Qf 投下します 注意 フタナリです 「あっ…、私は否命、秋月否命。宜しくね、凛ちゃん」 「りっ、凛ちゃん!?」 凛はその言葉を、まるで聞いた事がないかのようにオウム返しに言った。 「えっと…違った?」 「いえ、合ってるわよ」 「…………」 「…………」 自己紹介を終えた二人の間に沈黙が訪れる。本来ならば気まずいはずの、この沈黙を凛 は楽しんでいるようだった。顔には相変わらずのニヤニヤ笑いが浮かんでいる。一方、否 命は落ち着きなく視線を動かしながら、沈黙に耐えられずに言葉を探していたが… 「~~~~~~~!!」 凛がなんでニヤニヤ笑っているのか知り、思わず顔が真っ赤になった。 凛は未だに否命の股間で硬直し、ビクッ、ビクッと震えながら精液の残滓を放出してい るマラを眺めていたのだ。否命は咄嗟にスカートでマラを隠したが、それでも尚マラはス カートに染みを作りテントを張る形で自らの存在を主張していた。覆い隠されたことで、 妙な淫猥さがそこにある。 否命は凛の顔を見て、隠したことを後悔したが、隠した以上、まさか再び露出させるわ けにはいかない。しかも、なぜかそんな状況においても否命のマラは雄雄しくそそり立っ たままであった。そしてスカートの染みはどんどん広がっていく。 「凛ちゃん…何処を見ているの?」 半ば無駄だと分かっいたが、否命は恐る恐る訊ねてみた。 「気になる?」 あくまで視線はマラに注いだまま凛は言う。 「うん」 「どうしても?」 「どうしても…」 「ごめんなさい。だけど、私は貴方のマラが気になって仕方ないの………どうしても」 「~~~~~~~ッ!!」 叫びたかった、否命は思い切り叫んでこの、同年代の少女に射精直後のマラを見られて いる…という羞恥プレイを誤魔化したかった。 「あら、そんなに赤くならなくても大丈夫よ、秋月さん。気にするほど、貴方のマラ、大 きくないもの」 「はぅぅ…」 人の気も知らずに…いや、凛のこの言葉は明らかに人の気を知ってるからこそのもので あろう。そして事実、否命の陰茎は12センチをやや下回る大きさであるから、日本人の 平均より下位に位置している。世界的に見ても、この長さは短小の分類である。 「って、大きい、小さいの問題じゃないもん!!」 そう真っ赤になりながら抗議する否命の様子を見て、凛はわざらしく小首を傾げ、口に 人差しを当てて思案にふける…ふりをする。それから「嗚呼」と頷いて、 「そういうことね。それも大丈夫よ。だって、貴方の12㎝小型キャノン砲には、砲身を 起こしても、ちゃんと包皮セーフティーがかかっているじゃない。機密は守られてるわ」 そういう問題でもなーーーい!…、と云い掛けて否命は固まった。重大な事に気づいて しまったのである。 449 名前:しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] 投稿日:2007/04/10(火) 02 37 19 ID vgC7m8Qf (って、凛ちゃんはずっと此処にいたんだよね?ということは、私がパソコンで×××を 見ていたところも、マラを×××しているところも見られて…あっ、あぁぁぁぁ!!) 「そっ、それで、なっ、なんで凛ちゃんが私の家に?ていうか、どうやって入ったの?私 ちゃんと鍵しめたはずだし…、防犯ブザーだって…」 否命は羞恥を隠したい一心でここまで一気にまくしたてた。 「なんでって、普通に貴方…秋月さんと一緒に家に入っただけよ」 「えっ…?」 「だって秋月さん、私が声をかけようが、手を翳そうが気付かなくて…」 「ごめんなさい…」 「いいのよ。そのおかげで灘神影流奥義・脱骨術を駆使したフタナリ美少女によるアクロ バティックオナニーショーを見ることが出来たのだから」 そう言って、凛はニッコリ笑う。そう言われて、否命は心の中で絶叫をあげる。 (神様、私、泣いてもいいですか?) 否命は既に半べそをかいていた。 「それと秋月さんに話したい事が後二つあるのだけど、いいかしら?」 「うん…」 (まだあるの?) 否命は、もし下が地面であれば、必死になって穴を掘って埋まろうとしていただろう。 「秋月さんには残念だけど……」 凛は始めて視線をマラから逸らして…、 「どんなに頑張っても、貴方とゴミ箱の間に子供は出来ないわよ」 ゴミ箱に積まれたティッシュの山を見ながら言った。 「あ、愛は性別や年齢、有機物と無機物の壁だって超えられるって沙紀さんが…」 「それと、もう一つ!これが本題よ!!」 否命の抗議…ではなく反論を突然、凛は大声を出して遮った。 「なっ、何?」 「財布、返して頂戴」 そう言われて、否命は自分が凛の(?)財布を持っていたことを思い出した。 「………」 「今度は聞こえているのでしょう?さぁ、財布を私に渡しなさい」 「………」 「なんで黙っているの?」 「………」 「秋月否命さん、ちゃんと聞こえているわよね?じゃあ……財布を渡せ!今すぐに!」 450 名前:しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] 投稿日:2007/04/10(火) 02 39 52 ID vgC7m8Qf 最後に込められた言葉の力強さは、衝撃的でさえあった。それは相手の意思を一切、認 めない命令だった。否命はあまりの凛の変貌ぶりにただ呆然とした。凛の目は見開き、異 様な輝きさえ帯びえている。 二人の間に沈黙が訪れた。しかし、先ほどの沈黙とは違って凛の顔にニヤニヤ笑いは浮 かんではいない。代わりに凛は否命に、爬虫類の如き冷酷な視線を向ける。 戯れの時間は終わったのだ。 凛と目を合わせられた否命は、自分の背筋が凍えるのを感じていた。否命は、ほとんど 反射的に目を逸らそうとしたが、どうしたわけか否命は凛の瞳から…この可憐な少女には 似合わない、何処か汚い瞳から…目を逸らす事がどうしても出来ないのだ。 そうして否命は、凛の瞳が本当に爬虫類と同じ金色をしている事に、気がついた。 恐怖があった、否命の中に、この瞳から目を逸らしたら、何か起きるではないか…とい う予感にも似た不安が渦巻いているのである。 凛の視線にはある種の鋭さがあった。人にまるで、喉に刃を突きつけられているかのよ うな威圧をかける類の鋭さである。そして凛の様相は相手の態度によっては、その刃を喉 に突きつけるだけでは終わらないと、確信させる凄みがあった。 否命と同年代の少女にしては異様なものがある。凛は恐らく、何度もこういった事をし ているのだろう。そうでなければ、このような目を意図的に作る事が出来るはずもない。 そして、その経験こそが凛の金色の瞳に凄みを与えているのだ。 しかし、それでも尚、否命はオドオドしながらも 「やっぱり駄目だよ…、この財布はあの人の…地回りさん(?)ものなんだから」 っと、凛の要求を突っぱねた。凛の顔が驚きで歪んだが、それは一瞬の事である。凛は 腰掛けておいたソファーから立ち上がり一歩、否命へと距離を縮めた。 「今は私のものよ」 「でも………」 「渡さない…というのね」 「………うん。ね、ねぇ、凛ちゃん、この財布、あの人に返しに行こう?」 「貴方は…」 そう言って凛は、また一歩、否命のほうに歩む。 「そんな事して、五体満足で帰れると本気で思っているのかしら?」 「でっ、でも、やっぱり、こんなのおかしいよ」 消え入りそうな声で、泣き出しそうな目で否命は言う。否命の姿はこれ以上ないほど、 脆弱で、今にも崩れてしまいそうである。 それでも健気に頑張る否命の微笑ましい姿を見て、凛はつい口元が歪んでしまう。凛は 否命に好意を感じ始めていた。否、凛は否命をからかった時の反応を見て、はっきりと心 が和むのを感じていた。もっとも、本人には迷惑な話であろうが…。 そして凛がこのような気持になれるのは、この場の支配権を完全に握っているからであ る。だからこそ、凛は余裕をもって否命の事を観察し、可愛いと思えるのだ。 だが、これとそれは全くの別問題である。凛は直ぐに、歪んだ口を直して言った。 「そう、貴方はどうしても私に財布を渡さないというのね」 それから一拍おいて、クスリっと凛は悪戯っぽく笑うと、 「私に、貴方とゴミ箱の×××な関係を公表されても?」 と、問いかけた。 それは一見、冗談のような言葉でありながら、 その言葉が否命に与えた影響は、凛の想像の及ぶ域を遙に超えていた。 451 名前:しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] 投稿日:2007/04/10(火) 02 41 45 ID vgC7m8Qf その言葉を聞いた否命は、身体が電気を打たれたように痙攣し、小刻みにガクガクと震 えだした。否命の顔色がまるで死人のように、みるまに白くなる。否命の歯の鳴る音は凛 にも聞こえるほどであった。 凛の言葉は詰まる所「貴方がフタナリだっていうことを、バラされても?」と言ってい るのである。しかし、冷静に考えれば凛は否命の人間関係など知らないはずだし、、まし てはメガホンを片手に、通行人に片っ端から否命がフタナリであることを叫ぶことなど出 来るはずもない。 だが、否命が冷静に考えられない理由は二つあった。 一つは、否命が凛に迫られ、精神的に磨耗し正常な思考能力が低下しつつある事。 そしてもう一つは、否命の忌まわしい過去が蘇ったことにある。 否命の脳裏に走馬灯のように浮かぶのは、自身の股間に生えているマラ故に、自分の元 から去っていった家族、あるいは家族同様の人間達。 姉の梓…、親戚達…、もう一人もやはり、否命の元から去っていった。 その走馬灯の後、否命の元から去っていなく、そして否命の身体の事を知らない、今や 唯一人の家族同様の人間である沙紀の顔が浮かんだ。 否命が家に厳重な防犯体制を強いているのは、全ては沙紀に自身の秘密を知られたくな いが故であった。 その秘密をばらされる…否命は、つい頭の中で未来をシュミレートしてしまった。 それは頭で考えるだけで、耐えられない悪夢の光景であった。そしてこの悪夢は現実に なってしまうのだろう…、沙紀に自身のマラの事を知られれば……、否命はそう考えてし まった。 そして一度考えると、もうその悪夢から逃れる事は出来なかった。悪夢はヘドロのよう に落とそうとすれば、落とそうとするほど、より内部へ、より深く染み込んでいった。 否命のその想像は明らかに飛躍しすぎたものであったが、忌まわしい記憶が明確に蘇り 強迫観念にも似た感情が身体を支配している中、否命はそれが飛躍した考えに過ぎないと 気付くことは出来るだろうか? 否命の背から恐怖が生温い汗となって滴り落ちる。不安が震えとなって身体を揺らす。 悲哀が冷たさとなって体温を奪う。 452 名前:しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] 投稿日:2007/04/10(火) 02 42 37 ID vgC7m8Qf 「ちょ、ちょっと秋月さん、大丈夫なの?」 明らかに戸惑っている凛の声。その凛の声に振り向いた否命の眼を見て、更に凛は驚愕 した。 「凛ちゃん…、お願い」 「………」 「お願い…、沙紀さんには…絶対に言わないで」 否命は、まるで命ごいするかのような眼をしていた。その顔も形が変わるほ、歪んでい る。 「だ、だったら、早く財布を渡しなさい」 それでも凛は不安を隠し、虚勢を張った。これは凛の望んだ通りの展開であったが、こ こまで劇的な変化を否命にもたらすとは、予想だにしていなかった。 「ねぇ、絶対に言わない!?」 「だから財布を…」 「ねぇ!!」 そう言って否命は凛の腕を掴む。それは少女の力とは思えないほど力強く、そして今に も折れてしまいそうな程、脆かった。 「お願い…、私の身体のことは、沙紀さんだけには…」 否命の声は弱弱しく、言葉は凛の慈悲を請うものである。それなのに、それは凛に対し て圧倒的な強制力を持っていた。 「他のなにをしてもいいの!だけど…」 「分かったわよ、貴方のことは誰にも言わないわ」 「本当に!本当だよね!?」 「ええ、本当よ」 途端、否命の顔がパァーっと明るくなる。 「凛ちゃん…有り難う」 「どういたしまして…?」 否命の、あまりに純粋な喜びと感謝の笑顔に思わず凛は気が抜けてしまった。 「それで…」 っと、その時、言い掛けた凛の言葉を遮るように玄関に仕掛けられた防犯が鳴る。 沙紀が帰ってきたのだ。 投下終わります 453 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 08 05 19 ID yIJWsQe3 自分がナニしている現場を見られたって……俺だったら立ち直れないよorz 454 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 11 00 26 ID rqFERMGb 百合板でやったればええやん(´・ω・`) 455 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 15 06 26 ID LIP3Yfkf 454 頼むから、某スレに帰ってくれ。 ここは初期の頃から百合モノ投下OKなんだよ。 456 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 15 58 01 ID rqFERMGb ふーん、専用板があるのにね。 457 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 16 03 46 ID LIP3Yfkf 百合板にSSスレなんて有ったっけ? SSを語るスレしか見たことないぞ? 458 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 16 13 17 ID rqFERMGb 801は隔離されて何故百合はOKだというのだ ワガママにしかならんけど苦手な人もいるってことを知って欲しい 459 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 16 19 43 ID KIfivyrL 角煮に関連スレがたったので報告 ヤンデレ総合スレ http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1176178896/ 460 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 16 22 47 ID LIP3Yfkf 458 ◆HrLD.UhKwAの部分を選択 → NG処理 はいこれで終了。 あなたのブラウザ上には表示されなくなりました、っと。 459 thx 461 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 16 33 42 ID rqFERMGb 百合板にSS投稿したらいかんちゅうルールはないでしょ? 数字板みたくヤンデレ百合ーとかスレ立てやって好きなだけやりゃあいいのに 住み分けってできないのかな、801の人とは違って 言いたいこと言ったからもういいや ここまでの俺の発言なかったことにして すまんかった 462 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 17 02 27 ID umqJ4Mab 461 ウセロカス 463 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 18 19 11 ID PwvTECI2 俺も特別に百合が好きなわけじゃないが、テンプレにヒロインって書いてあんだろ?だから百合はおk なんでそこでやおいが出てくんだよ 464 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 18 20 56 ID 9jBB63c3 463 あれよおいちゃうねん 見苦しいホモ小説ハムニダ 465 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 18 38 52 ID rqFERMGb 別にやおいと変わんねえと思ったもんでwwwwww 女だったらいいんすねwwwwwwサーセンwwww 466 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 18 41 04 ID coJAkc59 百合って分かってんだから読まなきゃいいじゃん 467 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 18 50 10 ID jAa2jYt2 ヤンデレ喫茶で、自分を監禁してくれるメイドさんを見つける方法。 友人と一緒に喫茶店に行き、ワザとコーヒーなどをこぼさせる。 それを見て、上書きしようと、自分もコーヒーをかけようとするメイドが、あなたの運命の監禁主(ひと)です。 468 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 18 56 33 ID k7sjF5at 467 それなんていう「上書き」の加奈? 469 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 19 12 00 ID +563xTiT ヤンデレ喫茶の女性視点も読みたいが・・ まあ、楽しみに全裸で待っています 470 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 19 24 01 ID RBYrLGuO 女の子がヤンデレしてりゃ何でもいいってのか。 そりゃ権利の濫用ってもんだろ、アホらしい。 471 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 20 33 07 ID OJ73W12z ヤンデレは何も気にしないからヤンデレなんだよ 472 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 22 55 24 ID rqFERMGb 471 そいつは微妙に違うな 「わたしのこと以外、なんにも気にしちゃ駄目だよ……?」 つまりどちらかといえばヤンデレの獲物の方こそが何も気にしなくなるものなんだよ!! 473 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 23 19 22 ID w5ohQDxF 448 ゴミ箱に二回やられたw GJ それと名前と言葉遣いと行動及び今回の(爬虫類)と(金色の目)で確信したんだけど、凛のモデルってグリーヴァス将軍? なんか、気になってしょうがない。 474 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/11(水) 13 57 41 ID iu2pnztU スレの雰囲気…まことに悪うなり申した 475 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/11(水) 15 57 55 ID 0B3EMRDf 空気悪い空気悪い言うよりその悪い空気をズバッと変えるような話題を提案する方が有意義だと思うんだ兄さん! 476 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/11(水) 16 16 42 ID lVF54DiY 475 あまり上手くないけど、ネタ投下 「ヤンデレについて」 南條範夫 ヒロインの感情が極端にはしるところにヤンデレはうまれる。 問題が無く、日常生活が平穏に営まれているところにはヤンデレはあらわれない。 しかし、ひとたび問題が起こり、社会や世間、とりわけ人間関係がその問題を 和らげることができず、その状況の中で人間の感情が極端にはしる時、 あらわれてくるのはヤンデレだ。 ヒロインの感情が極端にはしる場合はさまざあって、例えば三角関係などもそうである。 私がヤンデレの女房などを小説にする場合には、三角関係を描くことになるが、男の、ヘタレの問題を 小説にする場合には、修羅場を描くことになる。私は、男の、ヘタレのことを多く小説に描いて いるので、「ヤンデレ」が当然多くなる。 ヒロインの感情がはっきりと判るのは、病んだ時である。 ヘタレ男も一応の優しさを示す。しかしそれはどこか的外れもの、かえってヒロインを傷つけるものになる。男の場合、ヘタレになる時 その本性、読者すら敵に回すウザサが出てくる。だから男の世界を現実につかみだすとすれば、それはヘタレだ。 今も、昔からもずっと、世界中のどこでもそうだ。歴史上の問題を何か一つつかんでみるとよい。 そこを突き詰めると必ずヒロインが病んでいくような状況があるだろう。 私は主にヤンデレ小説を書いて来たが、昔の社会というものにはヤンデレがあらわれやすい。 そこでは何もかも病んでいるのだ。戦国時代の武将達のように、対立を和らげる組織がないとことでは、 それぞれが敵対者、泥棒猫と直接にぶつからねばならない。自分が勝つか相手に殺されるかだ。 また一方で、今も、昔も人々は上のものに対しても仲間に対しても、普段は感情を抑えて生きていたから、 一旦それが破れると普段抑えていたものが、みなぶつかり合う。嫉妬、独占欲、変態性欲、狂気、様々なものが一気に噴出し、 感情は極端にはしる。ヤンデレになる。 人間はヤンデレなものである、などということではない。 何か問題が発生した時、それが対立に向かわないように取りまとめようとする人ももちろんいる。 穏やかで、ヤンデレが表面化してこない社会も、歴史上いくらもあった。ヤンデレが表面化しないように しっかり抑えるのが、そもそも恋愛物語の主人公の使命だともいえる。 しかし、問題のない物語、あってもその問題を受け入れ何も事を起こさない、マグロ、 というものは小説にならない。私はそうしたものに興味はない。 私が取り上げるのは、何か問題が生じた時、それを抑え和らげようとするのではなく、むしろ カンカンになってしまう人間、感情を極端にはしらせる、つまりヤンデレである。(談) 477 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/11(水) 17 19 58 ID N23Uq9oZ >476 ヤンデレ道はシグルイなり。 478 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/11(水) 19 09 40 ID DwY+RYEG 476 新規にヤンデレキャラを産み出すよりは既存のヤンデレを探した方がいい、まで読んだ。 479 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/11(水) 19 18 18 ID OxTDTRQy わからぬか その者にとっては ヤンデレなど三次のごとき萌えないゴミに過ぎぬと・・・ 480 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 22 10 59 ID MSuSMdO5 479 二次オタ・・・・三次もいいぞ・・・・ 481 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 22 24 55 ID lWsKybgf 三次ヤンデレか……俺が常駐しているスレのスレ主が そういったタイプの女の子に好かれてやすくてウラヤマシスなんだが。 ちなみに本人「超」がつくほどのお人よしで やはりそういう男に惹かれるものなんだろうか 482 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 22 37 07 ID XonC/nqr エロパロのスレで三次の良さを語られてもな 483 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 22 38 40 ID lWsKybgf それもそうだな すれ違いスマソ 484 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 23 00 43 ID vNLhR3/+ さっきほど、 「男側が病んでるってどうだ!?新しいな!!スゲー!」 と思って書いてみたら、ただの変態SSになったorz 485 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 23 05 29 ID VBFDIWWX 読みたい・・・ 投下しないか? 486 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 23 10 18 ID nu2K3tEq 男側を病ませるという発想は前からあったが、いざ書くとなると難しいもんな。 だが誘い受けは勘弁だ、今すぐ投下すんだ、さぁ早く。 487 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 23 36 03 ID nFzbdN4X 男側が病むと「キモイ」「ムカつく」になりかねないからなぁ。 変態ではなく、狂人方向にもっていければあるいは… 488 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 00 25 44 ID C7YrzPfn 女ヤンデレ化→女と一緒にいるため男も病む。 とかなら大好きだけどな。 少し違うかもしれんが沙耶の唄のカップルなんか最高。 489 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 00 48 28 ID wP/DDkd+ 488 「上書き」なんかは主人公もいい感じに病んでいたな。 490 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 01 18 52 ID f7lY9HEd 「起立、礼」 「ありがとうございました。」 皆が担任の田並先生に礼をすると一日の終わりだ。 いや僕にとっては一日の『始まり』だろうか、100m走も万年ビリから数えて四人目な僕がカモシカに変身したが如く、全速力で家 路に着く。部活の準備をしたり、仲間とぺちゃくちゃと話をしている連中の間をすり抜け、人が廊下に出てくる前に、無人の野を行く ように、って、無人だからそのままだったっけ、下駄箱へ行く。で、そこから愛用の自転車に乗り、後は十五分間いつもの道を走り 続けるだけだ。 説明すると長いのだが、とにかく今日も全速力で帰るとしますか。 と言うわけで、前述の通り、教室を神速で出て、廊下を走り、下駄箱に・・・、ってところで僕より先に来ていた、北方さんに腕を掴ま れた。 北方さんは僕の隣の席に座っているクラスメイトで、妙に落ち着いているというか、クールな感じで、僕からするととっつきにくい人 だ。そのため、この人とはあまり口を利かない。 「な、なんですか。急いでいるんですよ、僕は。」 急に思わぬところで、思わぬ人に足止めを食らわされて狼狽してしまったのだろう、声が裏返ってしまった。 そんなこちらの様子を見て、彼女はクスリと小さく笑うと、「図書室の片付け手伝ってくれないかしら?」とのたまった。 は、はい?今、なんていいました?図書室の片付け? 僕は今すぐ家に帰って、漫画を読んで、アニメを見て、ネットゲームをやると言う責務が待っているというのに! なんてひどい人だ。 491 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 01 19 58 ID f7lY9HEd どう扱ったらいいか分からないので、適当に用事があることにしてしまおう。 「え、ちょっと今日は用事があって無理。」 すると顔を近づけてきて、無表情な目をこちらに向けて、 「今、適当に用事のせいにしてしまえ、って思ったでしょう?」 やべぇ、顔に出ていたようだ。まずいな、何とかしなければ。 「いいのかしら?あなたが学校にいろいろと持ち込んでいるの、私、知っているわ。誰に告げ口されたい?」 独特の落ち着いた声に、氷のような冷たさが混じる。 下駄箱に生徒が随分と来ていたようで、北方さんが早く答えてくれないか、と促した。 しかたない、学校に持参しているアレをばらされるよりは、彼女の手伝いもするほうが賢明か。 なんだか、女子に負けてしまってみっともないような感じがするが気にしないことにしておこうか。 「わかったよ、じゃ、手伝いますから、はい。例の事は・・・・。」 「ええ、黙っておいてあげるわ。じゃ、そのまま図書室に来て。」そういうと、下駄箱の近くにある階段を登ろうとしたが、ふと思い出 したように立ち止まり、踵を返した。彼女長い黒髪がフワリとゆれる。 そして「案外に松本君、素直なのね。」と言った。 まったく、人を脅しておいて、何が『素直なのね。』だ・・・。実にこっちはひやひやしたものだ。 ここで、いきなり約束を破って、変えるというのも手なのだが、男に二言はない、だ。 なんて、格好をつけてみるが、単に僕って脅されて使われているだけだよな。 ・・・・・。をいをい、いいのか、これで。 どうするんだ、俺! 492 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 01 20 47 ID f7lY9HEd というわけで、そそくさと四階にある図書室に向かった。 荷物を持って、四階まで上るのは実に気が引ける。万年文化部の僕の場合、息すら上がる。 ひいひい言いながら、図書室のドアを開ける。放課後、いつもは鍵がかかっているのだが、図書委員の北方さんが先に来ている ので当然すんなりと開くわけだ。 図書室の隅に鞄や荷物類を置いた。 「で、何をすればいいんですかね、図書委員さん。」 「返却された本を私は戻したり整理するから、松本君は箒がけをして。」 素直に掃除用具箱からT字箒を取り出し掃除を黙々と行った。 というのは、最初の数分だけの話。僕にそんな集中力があろうはずも無く、適当なことを考えながら適当に仕事する。 北方さんが図書準備室にいて、こちらの様子が分からないときは箒を動かす手を止めて、こちらに来て、本の整理をし始めたら、 手を動かす。そんな感じだった。 ふと、不覚にもさっき顔を近づけてきた北方さんの容姿を想像した。 よくよく考えると、腰にまで届こうかというほどの長い瀬戸黒の髪に、目鼻立ちの整っていて、人形のように繊細で、落ち着いた容 姿から言えば、かなりがつく美人なのだろう。まあ、顔が良くとも、性格についてはどうか分からないのだが。彼女はあまり他人と 話さないようだが、どうも人の弱みをきちんと握っているようで、あまりよいとはいえないかもしれない。 現に今だって、僕は脅されていたのだから。 いずれにせよ、実に女と言うのは扱いにくい生物だな。 持論を力説し、自己完結させて、頭を上下に動かして頷くところを北方さんに見られていたようだ。 「あら、終わったのかしら?こちらは終わったのだけれど・・・。」 おお、相手が終わったのなら、こちらも無理に掃除を続ける必要はない。 やったぜ!農奴解放令が出た!我々は長年にわたる闘争を終え・・・、北方さんは、こちらを不機嫌そうに切れ長の目で見ている 。 「・・・・・嬉しそうね。」 無言のままでも強い圧力を掛けられているようだったが、口を開けば開いたで実に刺すような痛みが感じられた。 493 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 01 21 30 ID f7lY9HEd ああ、やってしまったか・・・。そう思ったが、彼女が口にしたのは予想とは別物であった。 「仕事、無理強いしてごめんなさい。私の家、この学校のすぐ傍だから、寄っていかない?お礼させていただくわ。」 「お、お礼?」 思わぬ言葉に鸚鵡(おうむ)返しにしてしまった。 「ええ、そうよ。」 ふと、図書室の時計を見ると・・・・南無三。見たかったアニメの時刻をゆうゆう過ぎてしまっている。それなら、特に断る理由がな いと思って、彼女についていくことにしました。 図書室の鍵をかけ、その鍵を二回の職員室に返しに行き、校門を出た。 僕は自転車を転がしながら、北方さんについていく。いままで、彼女の家については実際に見たことはないのだが、仲間から聞い ていて、それは随分と大きい家らしい。 北方さんの家は学校から歩いて五分ほどのところにあった。 学校の東は小高くなっており、閑静な住宅地になっている。ここは市内でも裕福な人が住んでいる場所の一つだ。 立派な門が堂々と立っており、門柱には重々しく北方と書かれた表札が掲げられていた。 門は開いたままで、内側の様子が見えていたが、手前に池のある広々とした庭があり、その奥に純和風の母屋があり、落ち着い た佇まいを見せていた。 「さ、自転車は適当にその辺に停めて。」 門の前に言われるがままに停める。そうしているうちに当たり前のように北方さんは庭には目もくれずに、ずんずん母屋のほうへ 向かっていた。まぁ、彼女の家なのだから当たり前なのだけれども。 「ち、ちょっと待って。」 こんなところに取り残されたのでは困る。あわてて、彼女の後を追いかける。 まず、母屋の中に入ると客間に通された。さっきの庭に面しており、池とその横の木々が見えた。 十畳ほどの部屋にはテーブルと腰掛がいくつかあり、床の間には掛け軸がかけられ、高そうなつぼが置かれていた。 「へぇ~、北方さんの家って、随分広いね~」と喉元まででかかったが、さすがに失礼だと思ってやめておいた。 それを見透かしてか、クスクスと彼女は笑っていた。 あいも変わらず無表情な笑いであったが、学校でのそれとは違う感じがした。 494 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 01 22 06 ID f7lY9HEd 腰掛に腰掛けると、彼女は学校のこと、家族のこと、趣味のこと、様々な話をしてきた。学校の彼女とはまた違った一面を垣間見 れたような気がする。 あ、よくよく考えてみると、こんな風に女子の家に行った事って、これが初めてだったっけ。 そう意識してしまい、なんとなく途中から話しにくくなってきた。 「あ、適当にお菓子とお茶持ってくるわ。」 「いや、結構です。気にせずに。」 「そうは言っても、喉、渇いたでしょう?」 「それはどうも。」 「この家に呼ぶ人、そう多いわけじゃないし、たまにだから。」 あまり良く理解できない理由のような気がしたがそれはおいておくことにしようか。 彼女がお菓子を持ってくるまでの間、読書でもしようと、鞄の中にある、本を読む。 マンガ好きな僕もたまには活字の本だって読むことがあるのだ。それもラノベだが。 ・・・・。 ・・・・・・・・・。 七、八分するとお茶と茶菓子を持ってきた彼女が戻ってきた。 「持ってきたわ、和菓子と洋菓子でどちらにしようか、迷ってしまって・・・。」 「え、気を遣わなくて良いのに。」 「で、どっちが好き?」 「へ?」 「だから、和菓子と洋菓子。」 「ああ、お菓ね・・・。うん、洋菓子。」 「そう、残念だわ。」 そういうと、彼女は本当に残念そうな顔をして、緑茶とお茶請けの羊羹を僕の前に置いた。 黙々と北方さんは羊羹を食べ始めた。 テンションはかなり低いようだ。というより、いつもの無表情に戻ったと言うべきところだろうか。 それからいくらか羊羹をつまみ、お茶を飲んだりしながら、いくつか話題を振ってみたのだが、北方さんは「ええ」や「そうね」としか 返さなくなったため、なんとなく気まずい感じになってしまった。 何か彼女の機嫌を損ねるようなことをしてしまったのは確かだろうが、それは何であろうか? さっきの和菓子と洋菓子の質問くらいしか思い当たらない。しかし、何だってそんなことが関係しているのだろう? ふと、彼女の視線が僕のさっきまで読んでいたラノベにいっている。 興味がありそうなので、このラノベについて話題を振ってみた。 話題に食いついてきたので、ノリでいくらか話し続けて、時計が六時半をさしたころに帰途につくことにした。 そとは暗くなっていたので、随分と長居したことが改めて感じられたが、まあ、たまにはよかろう。 しかし、アニメ録画予約してたか、激しく気になった。 495 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 01 22 50 ID f7lY9HEd 女子の部屋とは思えないような瀟洒な部屋に一人、北方時雨は佇んでいた。 松本君と話していた時間は夢のように早く過ぎていった。 彼が洋菓子のほうが和菓子より好きだとは調べが不十分だった。 私が作った羊羹をほめてくれて、彼の優しい心遣いには涙すらとめどなく出てくるが、本当に彼の好きなケーキかプリンかを作っ てあげればよかったと後悔している。 それにしても、あんなにも人と話をして楽しい、そう感じられたのは久しぶりだ。 私は生まれつき人と話をするのが苦手だ。 だから、学校でも話をしない。 ごくごく規則的なつまらない毎日を消費するだけ。 こちらから話さなければ相手からも話されず、自然と距離が生じてくるものだ。 でも、そんな私にさえ、隣の席に座っている彼は話しかけてくれた。 彼は私にとってのオアシスのようなものだ。 だから、自然と私は彼に惹かれていった。好き、という言葉では言い切れない感情。当然、こちらから話しかけたいと言う気持ちが 無かったわけでもないが、それでも、話しかけることができず、三年間もの間、同じクラスでありながら無為に過ごしてきた。 引き出しから、今のクラスの全体写真を取り出す。 その写真のただ一点のみを眺めているその写真に写っている松本君、そうそのただ一点。 それ以外の人間なんて要らない。 さらに言うと、彼だけしか写っていない写真がほしいのだが、私にとっては度の過ぎた贅沢というもの。 496 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 01 23 19 ID f7lY9HEd 今日、彼は私に自身の妹について話した。 彼に対して異常なまでに粘着質であり、世話焼きであるため、自分からはなれず困っているといっていた。 妹の存在については話される前から知っていた。 一学年違いなので、学校で本人を知っているのだ。 みるからに脆くはかなげな感じの子で、えらく、おとなしく従順そうな、寧ろ誰かの従属的なポジションにいたいという感じがした。し かし、同時に直感で彼女が内に黒々したものを秘めているのを感じた。 私はあまりああいう子は好かない。 そして、あんな魔女の大鍋のような醜い心を持った害毒があの心優しい、松本君の傍に、私よりもはるかに近いところにいること が許せなかった。本当に許せない、許せない、許せない、許せない。あんな子に彼が毒されることがないと祈りたいが、彼から私 に相談してくるくらいなのだから、かなり彼女のいわば寄生によって病状は悪化しているようだ。 あんな子は松本君から相手にされず、クラスでも苛められても自分の深い罪に気づかないだろう。百歩譲って、その罪深さに気 づいて自分の罪を贖ったところで、到底、贖いきれるほどのものではない。 現に彼女はその罪に気づいていない。そんな害毒は誰かの手を借りて滅せられなければならない。それが社会のルールにのっ とっているというものだ。 497 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 01 24 03 ID f7lY9HEd 本当にあんな毛虫か寄生虫のような子、死んでしまえばいいのに。それも、尋常じゃない殺され方で。 だって、そうされても仕方ないことをしたんだもの。 私の大切な命にも代えがたい松本君を穢して、寄生して、あそこまで追い詰めているのだから。 いけない、いけない、感情的になりすぎたようだ。 確かに今から、とっくの昔から位置を知っている、彼の住む家に武器を持っていって、ごくごくわずか、千数百秒のうちに彼を解放 してあげたい。 でも、それは重病患者に手術を強いるようなもの。決して賢明ではない。彼にとっても、あんな寄生虫でも肉親ということになって いるのだから、彼を悲しませるようなことは私にとっては絶対のタブーだ。 だからといってこのまま放置しておいたのでは、取り返しのつかないことになってしまうだろう。 それを防ぐためには、積極的ならなくてはならない。話すのが苦手だとか言っている場合ではないのだ。 彼を守れるのは私だけ。そして彼に心から尽くすことがふさわしいのも私だけ―。 498 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 01 25 02 ID f7lY9HEd 読みずらくなってしまって、すみません。 とりあえず、続くかもということで。 499 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 02 15 08 ID DsThKMK7 488 ナカーマ 俺も沙耶の唄の主人公カップル大好きだ。 500 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 02 30 23 ID YoRHa50v 乙!
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/2289.html
736 :ヤンデレの娘さん 転外 ぺぇじぇんと◇9znZNYtb1U:2011/06/14(火) 23 02 22 ID 5bzKfcHY それは、別れと出会い、そのそれぞれのそれ以前。 それは、御神千里と緋月三日が夜照学園高等部に進級する以前。 開幕前の舞台で演じられる物語。 10人が10人振り向く美少女と言うものは実在する。 氷室雨氷に言わせれば、一原百合子がそれにあたる。 それは、2人が恋愛(同性愛)関係にあるが故の身びいき、というわけではない。 現に今、この夜照学園高等部校舎屋上の、雨氷のいるほんの数メートル先で、 「好きだ、一原!付き合ってくれ!」 「ゴメン、無理!」 というやり取りが行われている。 ちなみに、前者が2人のクラスメートの男子(名前は覚えていない、雨氷にとって百合子以外は些事である)、後者が手を合わせている百合子である。 男子と百合子はその後も二言三言言葉を交わしていたが、「無理なものは無理、だからしょうがない」という百合子のキッパリとした態度にトボトボと屋上を去って行った。 どうして無理なのか、というところまでははっきりと説明していないし、できない。 百合子が同性愛者であるという秘密が不用意に知れ渡ったら、どのような偏見の目にさらされるか分かったものではない。 だから、彼女らの関係はよほどのことが無い限り、よほど信頼のおける相手以外には秘密にしておこう、というのがこの頃の2人の共通認識だった。 「お疲れさまでした、一原さん」 「どーも、うーちゃん」 男子が去ったのを確認して、雨氷は物陰から出て百合子に声をかけた。 ちなみに、『うーちゃん』とは百合子から雨氷に対する長年来の愛称である。 2人は小、中、高と行動を共にしている幼馴染同士でもあるのだ。 もっとも、雨氷の方は照れ臭くて人前で百合子の愛称を使うのを止めてしまっていたが。 高校生にもなって『ゆーちゃん』という愛称を使うのはいささか以上に勇気が必要なのだ。 「なんつーか相変わらず、男の子(トモダチ)の告白を断るのは心苦しいわよねー。てか何度目だっけ、こう言うの?」 「今月に入って10件目かと」 「多いわね……」 「ええ、まるで盛りの付いた犬のようです」 「妹ならぬ、くらすめえとは思春期、ってトコね」 「殺しておきましょうか、今の彼」 「クラスメート相手に何サラっと恐ろしいコト言ってるのよ」 とはいえ、それは無理ならぬことではあった。 高等部に進級したときに、綺羅星のごとき美少女達が来たと学校中の話題をさらったからだ。(これは、2人と中等部からの学友たちが彼女らの美貌を伝え広めたからでもある。女子は噂好きなのだ) 結果、百合子と雨氷は双方ともに男子からの注目を集めることとなった。 特に、美人で明るい百合子に年頃の男子が惹かれるのは当然のことと言えた。 当然の、ことと…… 「……やっぱり、殺しておきます」 「いやいやいや」 スッと学生鞄の中に手を入れ、歩きだそうとする雨氷の肩を百合子が掴んだ。 細くたおやかな百合子の指の感触を味わいたいのを我慢しながら、雨氷は口を開く。 「だって、盛りの付いた雄犬が、いつ一原さんを性的な意味で害するか分かったものでは……」 「さすがにそれは無いわよ、エロゲじゃあるまいし」 とはいえ、と百合子は続けた。 「私も考えてはいたのよねー。前々からの思春期男子ーズから無駄で無意味にモテちゃうのには。彼らにも悪いし……」 異性愛者なら嬉しい悲鳴と言ったところなのだろうが、同性愛者であり、男性を友人としか見れない百合子にとっては本当に困った状況だった。 同性愛者であることを知らない男子の友人たちを結果として騙しているようで、本気で悪いと思っているらしい。 雨氷に言わせれば、百合子にそんな気を遣わせる男子達が悪いのだが。 「あんな連中、気に病むことはありません。どうせ、一原さんの体目当てに決まっています」 「まー、何割かはそういう下心はあったでしょうね。思春期的に考えて」 「やっぱり殺してきます、今まで告白してきた連中全員」 「だから駄目だって」 再度肩を掴まれた。 「なら、どうしろと」 無表情なりに不満を顔に出す雨氷に、百合子は不敵な笑みを浮かべた。 「私に良い考えがある」 「失敗しそうな台詞ですね」 何故か野太い声を作って言う百合子に雨氷は思わず突っ込みを入れた。 「台詞(ソレ)は気にするな、よ。これは私の考え、どれ程のものかは実行してみれば分かるわ。とりあえず着いてきて」 そう言ってクルリ、ときびすを返す百合子。 答えは聞いてないということらしい。 737 :ヤンデレの娘さん 転外 ぺぇじぇんと◇9znZNYtb1U:2011/06/14(火) 23 03 58 ID 5bzKfcHY 「上級生の教室に向かうのですか?」 「流石に今回ばかりは身内だけじゃどうにもできそうにないものね。ヘルプを求めてみるつもり」 「今考えたんですか?」 「ウン、今考えた」 相変わらず感情で生きている娘であると、雨氷は思った。 階段を下り、上級生の教室へ向かうらしい百合子の少し後ろを、雨氷は着いて行った。 上級生クラスのある階の廊下を威風堂々、足早に進む百合子と彼女の一歩後ろを行く雨氷に、上級生の男子たちが振り返る。 上級生のクラスの階に、一年生の百合子たちが着たことへの驚きや、とびきりの美少女である百合子と雨氷への注目が一気に集まる。 その視線に、雨氷は顔をしかめそうになるのを何とか抑えた。 こうして好意と好色(と雨氷は感じている)の視線が普通に集まっているということは、自分と百合子の性質が知られておらず、彼らと同じ異性愛者だと思われているということでもある。 それは、今現在においては雨氷の、ひいては百合子の身が守られているということでもある。 人は、自分とは違うモノに対して決して優しくなど無いのだから。 もっとも、当の百合子はどこ吹く風。 目的地に向かってズンズンと大股で歩む。 他人の目に対して、百合子はあまりにも無頓着だった。 無防備、とも言えるし、雨氷はそう感じていた。 『なればこそ―――』 と、雨氷は思う。 『一原さん―――ゆーちゃんは私が何としてでも守らなくてはならない』 両手で持った学生鞄を握りしめ、強く思う。 信念と呼んで良いほどに強く。 それは、今はまだ学校の違う百合子の所のボンクラ妹達(恋敵にしてある意味では同志)にはできない役回りだから。 それが、自ら望んだ役回りなのだから。 百合子の方はそんな雨氷に気付く様子も無く、ある上級生クラスの教室のドアをガラリと開く。 「ちわーッス!緋月先輩居ますかー!?」 そんな百合子の派手で唐突な登場に、上級生たちの視線が一瞬驚きに変わる。(雨氷は、その一歩後ろで控えめに一礼した。最低限の礼儀である。) 驚かなかったのは、たった1人。 髪の色は鴉の濡羽。 瞳の色は深淵な黒。 それとは対照的に肌は陶磁器のように白い。 顔立ちは、性別を感じさせない位に整っていた。 一原百合子が10人が10人振り向く美少女なら、その男は100人が100人振り向くような美形だった。 緋月一日 役割は、生徒会長。 百合子と負けず劣らず破天荒な彼は些細なきっかけで親しくなっていた。 少なくとも表面上はそのように見えると、雨氷も思っていた。 友人と歓談していた一日はその顔立ちに似つかわしい優雅な所作で席を立ち、雨氷たちの方に向かってくる。 「雷鳴のような大音声を上げずとも、僕には十分に聞こえるぞ、一原」 見ただけで女性を虜にしそうな美しい笑みを浮かべ、一日は言った。 その完璧なまでに美し過ぎる笑みに、雨氷はむしろ不快感を覚え、眉をしかめそうになる。 あまりに完璧すぎて、作り物にしか見えないのだから。 「あっはー、すいません。でもでも、私のモットーは元気爆発頑張ぞー、なんで。何事も派手に愉快にしなきゃ気が済まないというか自然にそうなっちゃうと言うか?」 「良くわからんが、まぁいい。それで、今日はどう言った要件だ?」 女子的なハイテンションでまくしたてる百合子に動じることなく、先を促す一日。 ちなみに、他の先輩たちはもうそれぞれの行動に戻っている。 「今暇ですか?」 「暇と言えば暇だな」 「ンじゃ、ちょっち外良いっすか?」 「教室では駄目なのか?」 「人多いじゃないですか、ココ」 「確かに、少々観客が多いな」 一日の言うように、教室内には未だ生徒が多く残っていた。 勉強会を開く勤勉な者もいれば、取り留めの無い会話をしている者も多い。 ふと、雨氷の眼にクラスメイトと話をしている1人の女生徒が映った。 738 :ヤンデレの娘さん 転外 ぺぇじぇんと◇9znZNYtb1U:2011/06/14(火) 23 04 20 ID 5bzKfcHY 百合子たちと負けず劣らず、いやそれ以上に目立つ外見の女生徒。(何しろ金髪である) 名前は確か、鬼児宮フィリア。 外国人とのハーフであると同時に大会社の社長令嬢である。(夜照学園は、学費が平均よりも高くないのにも関わらず、施設やカリキュラムのレベルが非常に高いとされるので、様々な層の生徒が入学してくるのである) また、とんでもない美少女であり、誰がつけたか『月光の君(レディ・クレセント)』という通称まである。余談だが、その通称がつけられた当時、高等部では遅れてきた『マリ見て』ブームのただ中だったとか。 以前噂を聞いて、何の漫画だと思ったきりだった先輩だったが、なぜか眼に付いた。 まっ白な右手を頬にあて、雨氷たちから少し離れた席で友人たちと優雅に談笑しているだけの彼女が、なぜか彼女がこちらの方を見ているような気がしたのだ。 「つーワケで緋月先輩はお借りしますんで、夜露死苦!」 一日と話をしていた先輩たちにそう言う百合子の台詞に、雨氷は意識を戻される。 「何だ、一原。お前も緋月にコクんのか?」 話しかけられた先輩が、冗談めかして百合子に言う。 「あっはー。それは無いですよ」 「そんなことはありません」 百合子と雨氷がほぼ同時に否定する。 「ンじゃま、クレヨンしんちゃん曰く『じゃ、そう言うことで』」 「『じゃ、そう言うことで』だそうだ」 百合子のおふざけに一日が笑顔でのり、雨氷が軽く一礼した。 そういうことってどういうことだよー、という上級生のツッコミを背に受けながら3人は教室を出る。 去り際に、雨氷は軽くフィリアの方を見た。 右手を頬にあて、穏やかな笑みを浮かべながら友人たちと談笑している。 こちらの方を見てさえいない。 なのに、なぜか。 突き刺すような殺気を向けられているような気が、した。 739 :ヤンデレの娘さん 転外 ぺぇじぇんと◇9znZNYtb1U:2011/06/14(火) 23 05 22 ID 5bzKfcHY 「こんなところで良いか」 不自然なまでに人気の無い廊下の隅で、指揮者のように手を広げる、やはり完璧すぎる所作をしながら一日は言った。 「はい、オッケーっす」 「それで、用事というのは何かな?」 百合子の言葉に美しい笑顔を浮かべ、一日は聞いた。 計算しつくされた、美しい笑顔。 美しすぎるからこそ、その笑顔が演技であることが雨氷にははっきりと見えた。 だから、 「その前に、無礼を承知で言わせていただきたいことがあるのですが、よろしいでしょうか」 百合子の一歩前に出て、雨氷は言った。 「どしたの、うーちゃん?」 不思議そうな顔をする百合子。 「僕は構わないが」 雨氷の眼光に動じることなく一日は言った。 この場合、動じる様子を見せることなく、と言うべきなのだろうが。 「折角人がいない、緋月先輩もご冗談のような演技はお止めになってはいかがですか?」 淡々と、しかし不躾とも言える一言を、雨氷は叩きこんだ。 「演技、か」 笑顔を崩さず、一日が言った。 「ええ。一原さんは軽妙軽薄な言葉を使わせていただきましたが、私たちは何も無意味無目的に、緋月先輩に来ていただいたわけでは無いので。むしろ、とても重要なお願いをしたいと思っています」 実のところ、雨氷はその話の詳細を知らないのだがソレはともかく。 「ですから、そのような演じきられた、嘘で塗り固められた態度と笑顔を向けられると、はっきり言って―――」 一瞬、逡巡してから雨氷は言葉を続ける。 「不愉快です」 雨氷自身でもどんな顔をしているのか分からなく様な思いを叩きつけられ、しかし一日は演技を崩すことなく、その中性的な顔を困ったような形に変えた。 「不快不愉快不都合と言われても、正直いささか困るところではあるな」 一日はそんな台詞を言った。 「困る、ですか」 「ああ。僕にとって演じるというのは呼吸よりも当り前のことだからな」 「確かに、緋月先輩が演劇部の花形(スタァ)でいらっしゃるのは存じておりますが―――」 「ああ、違う違う。そういうことじゃない。むしろ逆だ。僕が演劇部の役者なのは単純に当然の帰結だ」 「当然の帰結、ですか」 「ああ、僕の知り合い風に言うと…トウゼンノキケツ…という奴だ」 言ってから、一日は「やっぱり使いづらいな」と顔をしかめた。 「人が複数人集まれば、そこはもう舞台だ。演じるべき状況があり、演じるべき役割がある。状況に則し、他人の言葉(セリフ)に合わせ、自身も行動する。それはもう演技だ。『この世は舞台、人は全て役者にすぎない』プラトン以来の常識だろう?」 そう言う一日の姿は、確かに舞台上で見るものと変わらなかった。 変わりようが、無かった。 「とはいえ、安心はしても良い。その演技の裏側に悪党の顔が潜んでいるとかそう言った役柄では無いからね、僕は。君たちの願いには真摯に真剣に対応するし、必要とあれば全力で力を貸そう」 「という役回り、ですか」 「そう言うことだ。何せ、生徒会長だからな」 自分の役は自分が一番把握しているよ、と一日は言った。 『やはり、不愉快』 と、雨氷は学生鞄をギリと音がするほど握りしめて思った。 感情というのものを完全に度外視した、一日のもの言いに。 740 :ヤンデレの娘さん 転外 ぺぇじぇんと◇9znZNYtb1U:2011/06/14(火) 23 06 23 ID 5bzKfcHY 「あー、そろそろ良いッスか?」 と、そこへ百合子が言った。 「今の話を聞いてましたか、一原さん」 「ごみん、何か難しそうなこと言ってたから後半聞き流してた」 雨氷に対して両手を合わせて百合子が言った。 「ともあれ、何でも言ってくれ、一原。生徒会長とはそういう役だ」 「んじゃー、遠慮なく言っちゃってぶっちゃけちゃいますね」 微妙にかみ合ってるのかいないのか分からないトークだった。 「私、みんなにカミングアウトしようとか思っちゃってるんですよ」 「カミングアウト?何を」 「私、レズなんです」 「レズか」 動じない一日だった。 「格調高く言って、百合なんです」 言わなくて良い。 「そうだったのか?」 「言ってませんでしたっけ?」 「聞いてないな。聞こうともしなかったが」 「言おうともしませんでしたしね」 「それで、君の望みとは?」 「ジブンで言うのも難ですけど私ちょっとモテるじゃないですか、男子に。無駄に」 「らしいな」 「さすがに、先輩ほどじゃないですけど。学園の女子全員をフッた先輩ほどじゃ」 「それは噂だ。話半分に聞いておいて欲しいな」 「ういっす。で、ですね、私らの場合、男子にモテても問題じゃないですか、っていうかヤバいじゃないですか」 「確かにヤバいな、男子の方が」 「だから、いー加減どうにかしようかと思ってですね―――」 そこで、百合子は軽く勿体をつけた。 自身の『良い考え』、現状をひっくり返す秘策を彼に伝えるために。 「全校生徒の前でカミングアウトしようと思うんですよ」 ゴン、という音が雨氷の耳朶を打った。 それが、自分がひっくり返って頭を打った音だと気付くのに数秒かかった。 「ちょ、大丈夫、うーちゃん?」 「頭が痛いです」 「そりゃそーでしょーよ、あんな盛大に頭からズッこけたら。あ、今日のパンツは黒なんだ」 「二重の意味でです……」 あと、パンツを覗かないで下さい、と起き上がって身なりを整えながら雨氷は言った。 頭の痛みが引いてくると、逆に怒りが沸いてくる。 「って言うか貴女は馬鹿ですか!?今の今まで信頼できる相手以外には苦心と腐心と細心の注意を重ねて自身の秘密を隠し続けてきたというのに!?しかもそれを!?全校生徒の前でカミングアウト!?学校中の生徒を敵に回しますよ!?」 「うん、それに関しては返す言葉も無いわね」 「だったら何でそんなことを!?しかもこの不愉快な男にまで!?」 一日を指差しながら雨氷はまくしたてた。 普段の冷静沈着の仮面が完全に取れているが、そんなことを気にしている余裕はない。 「それはね、うーちゃん」 興奮しきった雨氷を落ち着かせるように、諭すように百合子は言った。 741 :ヤンデレの娘さん 転外 ぺぇじぇんと◇9znZNYtb1U:2011/06/14(火) 23 06 53 ID 5bzKfcHY 「私の性癖を知れば、確かに嫌な気分なる人は出てくると思うわ。でも、だからって隠し続けてると、男子の友達に望みの無い以上の恋をさせて傷つけちゃう」 珍しくまじめな表情で、百合子は言う。 「どちらにせよ、人を傷つけるなら、私は自分の心のままに生きたい。生きられるようにしたい」 百合子はそうキッパリと言ったのだった。 その表情を、雨氷は美しいと思った。 恋愛関係にあるが故の身びいきかもしれないが。 それでも、その百合子の姿を、男とか女とか、恋愛とかそうでないとか関係なく、1人の人間として美しいと思ったのだ。 「……惚れた弱み、ですね」 「何か言った?」 「いえ、何も」 小さく呟いた言葉を誤魔化し、雨氷は嘆息しながら言葉を続ける。 「分かった。分かりました。貴女がそこまで思って考えた上での結論ならば、私は何も言いません。言ったところで貴女が考えを変えるとも思えませんし。それにどんな状況でも私のすることは変わりません」 手にした鞄を握りなおし、雨氷もはっきりと言う。 「例えどんな時でも、私は貴女を愛し、貴女を守ります」 その雨氷の言葉に百合子は笑みを浮かべた。 「頼りにしてるわ、うーちゃん」 「ええ、任せてください、ゆーちゃん」 何年か振りに互いに愛称で呼びあい、2人は手を取り合った。 「互いの絆を確認しあう良い場面の最中に難だが―――結局、一原は僕にどんな役を所望なんだ?」 半ば話から取り残された形になっていた一日が、無駄に様になった苦笑を浮かべつつ言った。 「貴方なんて背景の木がお似合いです」 割り込まれたことに不愉快な視線を向ける雨氷。 それをまぁまぁと落ち着かせながら、百合子は一日に言う。 「先輩には役と言うか背景と言うか、それよりも場を提供して欲しいんですよ。私の秘密を全校生徒にカミングアウトする場みたいなのを」 「劇場主の役、いや大道具担当、といったところか?」 「どうせやるなら、派手にやりたいですからね。具体的には今度の全校集会の時とか、生徒会長の言葉とかの時間の間とか後とかで、私が壇上に上がる時間とかをちょっとで良いので作っていただけないかな、と。ちょー裏方になってしまって申し訳ないんですけど。」 「ふむ…」 百合子の言葉に、思案顔になる一日。 「ふと疑問に思ったのだが、それを僕に断られたらどうするつもりだったんだ?その上、俺は君たちの秘密を知ってしまった」 「あー、それは考えてませんでした」 「しかも、労力の割に僕個人には何のメリットも無いという」 「それも考えてませんでした!」 「…思ったんだが、一原は『愚者』のタロットも驚くような大馬鹿者なんじゃないか?」 冗談めいた口調で、一日は言った。 「だが、そうした馬鹿は嫌いではない。協力しよう」 そのまま笑顔を浮かべ、一日は言った。 雨氷たちが見た彼の表情の中で、一番砕けたものに見えた。 「その代わりと言っては難だが、こちらからの条件として、今後入学してくる、僕の一番下の妹には手を出さないことでも約束してもらおうかな?」 「可愛いんスか!?」 新しい女の子の話題にさっきまでの真剣な表情が嘘のように目を輝かせる百合子。 「…手出すなっつったよな…」 「ハイ、ワカリマシタデゴザイマス」 かなり本気でドスの効いた口調で言う一日に、思わずカタコトで答える百合子。 どうやらこの男、かなり筋金入りのシスコンらしい。 742 :ヤンデレの娘さん 転外 ぺぇじぇんと◇9znZNYtb1U:2011/06/14(火) 23 08 31 ID 5bzKfcHY 「まー、ジョークはともかく。その下の妹さん?もウチの学校に入学されるんですね。上の妹さんに続いて」 「…とても冗句には聞こえなかったが…、まぁその予定だ。入試への学力面でも問題ないが、色々あっていささか人見知りが過ぎるというか何と言うか。僕無しでは呼吸もままならないのではと、我が妹ながら今後が心配なところだ」 やれやれだ、と大げさな仕草で一日は言った。 そう言いながらもどこか嬉しそうなのは、よほど下の妹とやらが好きだからなのだろう。 ちなみに、もう1人の妹(剣道部エース)の方とは犬猿の仲。時折口げんかをしている姿を雨氷たちも見たことがある。 何だ、この態度の落差は。 「分かりました!そう言うことなら、もし下の妹さんが入学してきたら、後のことは私らに任せて下さいな!」 パン、と手を叩き百合子が言った。 「ほぅ…」 疑わしいとまではいかなくとも、こいつ冗句で言ってるんだろうな、という目を向けてくる一日 「いやマジで。私にもこんなに可愛いわけが無いってくらい可愛い妹いるんで、先輩の気持ちがちょい分かりますし。先輩が卒業した後でも、その妹さんのことは大船に乗ったつもりで任せてください!」 「…ふむ…」 あっさりとそう言った百合子に、一日は目を丸くしていた。 人の恋人に向かって何信じられないみたいな顔してるんだこの野郎とか馬鹿の顔してるんじゃないとか雨氷は内心思わないでもなかった。 「いや、そう言ってくれると正直嬉しいな。『僕は良い後輩を持った』などと手垢のついた台詞が必要なくらいだ」 本当に嬉しがっているのかは、雨氷には判断がつかないが。 「いえいえ、こんくらいお安いゴヨーダーGT……かは分かりませんけど、私がやりたくてやりたいって言ってるだけですから」 「だとしてもだ。何せ…」 笑みを浮かべて一日は言う。 「僕も、妹達といつまで一緒に居てやれるか分からないからな…」 そう言う一日は、達観したような、強い意志さえ感じさせながらも、どこか寂しげに見えた。 「まぁ、兎に角だ。君の望みは聞いた。時間を作るのはそう難しくは無いだろう。後は、あまり角が立たないように生徒会の者達や先生方とのコンセンサスを取っておかないとな」 「先生たちには、英語のエリちゃん先生からお願いします。あのヒト、何故か何かと私らに良くしてくれるんで。まぁ、この後、私らからもお願いしてみますけど」 エリちゃん先生、というのは百合子たちのクラスの授業を持っているエリス・リーランドという若い教師だ。明るく聡明だが何故か何かと百合子『だけ』を贔屓するのが玉に瑕だった。 「心得たよ」 そう言って、一日は指揮者のように手を広げた。 「さぁ、こんな所で閉幕といこうか。この世は全て仮面劇(ページェント)。また明日この舞台で会おう」 そう言って、彼は去っていく。 「ええ、それじゃまた」 その後ろ姿に手を振りながら、百合子はふと言う。 「あ、先輩。同じ仮面なら、仮面劇より全員参加の仮面舞踏会の方が人生多分楽しいッスよー!」 「面白い見解だな、覚えておこう」 一瞬だけ振り返り、笑顔を浮かべて一日は夕闇の中に消えて行った。 743 :ヤンデレの娘さん 転外 ぺぇじぇんと◇9znZNYtb1U:2011/06/14(火) 23 09 14 ID 5bzKfcHY おまけ 「さって、これからが忙しくなるわねー」 一日と話をしてすぐ後、しんと静かな階段を降りながら、踊り場で大きく背伸びをして百合子が言った。 「そうですね。先生のところに行くのもそうですが、実際に何を言うか原稿を組まなくてはいけませんし、一原さんのとなると必然的に私のことにも触れざるを得ませんし……」 「んー、単に私がレズなんですーって言うだけで良いと思うけどねー。詳しいこととか、うーちゃんのことまで突っ込まなくても」 「もう少し考えてください。それに、貴女だけを矢面に立たせるつもりはありませんよ。って言うか、ここまでハイリスクなことしなくても良かったのでは?」 「リスクの無い人生なんてつまんないじゃない。人生はちょっとしたダイボウケンだもの」 「訳がわかりま……」 突き刺さるような殺気が、雨氷を射抜いた。 「!?」 反射的に後ろを振り返る雨氷。 同時に、放課後だというのに自分たちの周りには誰一人として他の生徒がいないことに気付く。 いや、1人だけ。 階段の上を見上げると、そこにたった1つだけ人影があった。 夕闇に映える、白い肌。 金色の髪。 頬に当てられた右手。 レディ・クレッセント 鬼児宮フィリア 「緋月さんと何を話していたのかしら」 フィリアが口を開いた。 口には笑みさえ浮かべているが、決して声を荒げているわけではないのに、拒否することを許さない響きが、彼女の声にはあった。 「鬼児宮先輩、相変わらずお美しいですねー。って、いつの間にいらしたんスか?」 フィリアの殺気だった雰囲気に気づいているのかいないのか、百合子が怪訝そうな声で言った。 「答えてくれないかしら、一原百合子さん、氷室雨氷さん」 頬にあてられた右手の細い指が神経質そうに動く。 「答えなくてはいけませんか?」 百合子の一歩前に出て、雨氷が言った。 「答えられないようなことなの?」 フィリアは笑顔を崩さずに答えた。 ただ、頬にあてた指がまた神経質そうに動いた。 カリ、と。 「や、別に別に答えられないよーなってワケじゃ・・・・・・」 「緋月先輩には、少々個人的な頼みごとを聞いていただいていました」 空気を読まない百合子の能天気な声をさえぎり、代わりに雨氷は答えた。 「頼みごと、個人的な、ねぇ・・・・・・」 雨氷の言葉をかみ締めるように、フィリアは言った。 頬の指がまた、カリカリと神経質そうに動く。 頬をかいているのだ。 所謂『お嬢様』であるフィリアには、およそ似つかわしくない素振りであった。 笑顔とは対照的に、『お嬢様』然とした所作を捨てるほどに苛立っているのだろうと、雨氷には見えた。 だが、何故そこまで苛立っているのかが分からない。 分からないからこそ、不気味。 「それで、その頼みごとというのは何なのかしら?」 「・・・・・・」 744 :ヤンデレの娘さん 転外 ぺぇじぇんと◇9znZNYtb1U:2011/06/14(火) 23 11 00 ID 5bzKfcHY 答えることに躊躇する。 うかつな答えを返しては、自分たちの秘密について話さないわけにはいかなくなる。 百合子はそのあたりの覚悟をとうに決めているようだが(何も考えていないだけかもしれないが)、雨氷は未だ慎重だった。 迷っていると言っても良い。 味方か敵か分からない相手(ほぼ確実に後者!)に話すには、あまりにもリスクが高い。 雨氷は脳みそをフル回転させていた。 「何なのかしら?」 そんな雨氷たちに対して、頬を神経質そうにかきながらフィリアは一歩ずつ近づいてくる。 「何なのかしら何なのかしら何なのかしら?」 カリカリと頬をかく音がやけに大きく聞こえる。 「ねぇ、早く答えて頂戴答えてくれないかしら答えてよ答えなさいよ答えて答えて答えて答えろ」 カリ、カリカリカリカリ・・・・・・、と血が出るんじゃないかと言う勢いで頬をかくフィリア。 「答えないの答えないんだ答えないなら・・・・・・・!」 カリカリカリカリカリガリガリィ! 半ば反射的に動いていた。 雨氷は常に持ち歩いている学生鞄、その隠しポケットから大振りなナイフを取り出し、フィリアの攻撃を受け止めていた!! ナイフのグリップごしに重い衝撃がビリビリと伝わる。 「駄目じゃない氷室さん、そんなモノを学校に持ってきちゃぁ・・・・・・。校則違反よ一日に嫌われるわよぉ」 確実に雨氷の心臓を狙った『攻撃』―――右手の袖口から取り出した『何か』を受け止められたフィリアは言った。 自らの爪で頬から血を流し、口元にはその場に見合わぬ笑みが浮かんでいた。 「先輩こそ、ソレは校則違反じゃないんですか?」 「ああこれ?これはただのペーパーナイフよ。ペェェェエパァァァアナァァァアイフ。知ってるでしょ?」 再度互いに距離をとり(どちらかと言えば雨氷たちのほうが下がった形だった)、手の中の凶器をくるくると弄ぶフィリア。 確かにソレは雨氷たちの知るペーパーナイフと同じシルエットを持っていたが、ずっと厚みがあり、縁の部分は鋭くとがっている。 とどのつまり、グリップの無いただの刃を、フィリアは刃の腹の部分で持っていた。 『って、ただのナイフじゃないですか!?』 思わず叫びたくなるのをこらえる雨氷。 「ねぇぇぇえ、それよりも一日と一体何を話してたのか、私まだほとんどなぁぁぁあんにも聞いてないのぉぉぉぉお。いい加減一秒も早く教えてよぉぉぉぉお」 明らかな狂気の色を瞳に浮かべ、フィリアは言った。 「誰が言うか!」 即答の後再度飛び掛る雨氷。 「お前はゆーちゃんの敵認定決定!ゆーちゃんは私が守る!だからお前を全力を持って打ち貫くのみ!!」 「あらそぉぉぉぉお!?」 ガキィン、と再度刃が打ち合う。 続けざまに二度三度と振るうが、いずれもフィリアの『ペーパーナイフ』もといナイフに受け止められる。 受け止められただけではない。 フィリアは雨氷が『自分はこう動く』と考えたのとそっくりそのまま同じ動きでナイフを振るい、雨氷の攻撃を受けていたのだ。 まるで鏡写しの様に。 「一体何の・・・」 「冗談ですか、とかじゃないわよぉ?私はこれでも戦う技術を持たなぁぁぁい」 「はあ!?」 フィリアの発言に素っ頓狂な声を上げてしまう雨氷。 雨氷はこれまで、様々な手段で百合子に近づく者たちを排除してきた。 比較的穏便に済む相手もいれば、屈強な男もいた。 だから、様々な交渉手段―――つまりは闘うための訓練を重ねてきた。 そんな雨氷が素人に遅れをとる道理は無いはずだった。 本来なら。 745 :ヤンデレの娘さん 転外 ぺぇじぇんと◇9znZNYtb1U:2011/06/14(火) 23 11 27 ID 5bzKfcHY 「だから貴女の動きを演じさせてもらったのぉぉぉぉお」 「演じる・・・・・・、『仮面劇(ページェント)』」 フィリアの言葉に、ふと一日が口にした言葉を思い出した。 「一日はそう呼んでくれてるわ、ね!!」 再度、フィリアが動く、雨氷と全く同じ動きで。 違ったのは雨氷より一瞬だけ早いこと!! 「うーちゃん!?」 後ろから、百合子の悲鳴が聞こえる。 何とか後ろに跳んだお陰で、致命傷はまぬがれた。 ただ、雨氷の制服と肌は切り裂かれ、赤い血が滲んでいる。 「あぁぁぁあ、助けとかは期待しないでぇぇぇね。ココはちょっとした人払いの技術を使わせてもらってるからぁぁぁあ」 「人払い・・・・・・?」 「あなたたちも、さっきまで同じ技術(モノ)の恩恵を賜っていたはずよ。不思議に思わなかった?放課後の廊下を誰一人通らなかったことに」 そう言えば、先ほどの会話で随分騒いだのに、誰も通らなかった。 「あれが、意図的に・・・・・・?」 そうだとしたら、一体どんな手管を使ったというのだろう。 「そう、あの時やったのは一日だったけどねぇぇぇえ。お陰でどこで何を話してるのか分からなくて大へぇぇぇんだったのよぉぉぉお?」 あの不愉快な男の技術を『演じた』とでも言うのだろうか。何という出鱈目な、と思う間もなくフィリアが再度距離を詰め、ナイフで切りかかってくる! いや、これはフェイント!? 「が!?」 腹部に叩き込まれた膝蹴りに、眼鏡が吹き飛び、一瞬頭の中が真っ白になる。 「ばいばぁぁぁい」 無防備になった雨氷の首筋に向かって、フィリアのナイフが振るわれ――― 「鬼児宮先輩、ストップ!言います!」 その瞬間、百合子の声が響いた。 「へぇぇぇえ。でも、このコさぁぁぁあ、私を敵だって言ってたけどぉぉぉお?」 雨氷の首の皮一歩手前でナイフを止め、フィリアは百合子に言った。 「敵じゃありません。だって、私たちは先輩の恋愛の邪魔、しないですもん」 え、と雨氷は言いそうになった。 「ふぅぅぅうん?」 ス、と雨氷からナイフを離し、フィリアは言った。 「……え?」 あっさりとした対応に、雨氷は思わず呟いた。 どういうことなのだろうか。 と、いうかそう言うことなのだろうか。 「ぶっちゃけ、先輩は緋月先輩のことが好きなんですよね?」 「……」 百合子のストレートな言葉に、フィリアが沈黙する。 それが、これ以上のない答えだった。 「好きな男の子が女の子に呼びだされて気になんのは分かりますけど、先輩が心配するようなことは全然ですよ。何たって、私らレズですから」 「嘘をつくなら、もっとマシな嘘をついたらぁぁぁあ?」 「いや、マジでマジで。先輩のことなんて生まれる前からマジラブってたくらいですから」 「それは生まれる前から出直してきなさぁぁぁいな。何せ、こっちは一日のことを前世から好きだったくらいの勢いだもの」 「そりゃ残念っす」 肩をすくめて百合子は言った。 普通に残念そうだった。 あんな告白でオーケーされると思ったのだろうか、百合子は。 と、言うか雨氷としては自分の前で他所の女に堂々と告白とかしないで欲しかった。殺したくなる。 746 :ヤンデレの娘さん 転外 ぺぇじぇんと◇9znZNYtb1U:2011/06/14(火) 23 11 47 ID 5bzKfcHY 「まぁ、そう言うことなら許してあげる」 「あ、話した内容とか言った方が良いですか?」 「それはどうでも良いわよ」 狂気めいた雰囲気を薄れさせ、しかし冷めた様子でフィリアは言った。 「私と一日のことに関係が無いなら、何もかもどうでも良い」 そして、そう吐き捨てるように言ったのだ。 そして、ナイフをくるりと弄び、懐に仕舞う。 「全く、無駄な時間を使ってしまったわ」 ため息交じりにフィリアは言った。 まるで雨氷達のせいと言わんばかりだが、雨氷としてはむしろフィリアのせいで災難に会ったという気分だ。 「じゃあ、また。もう二度と会いたくは無いけど」 「そんなこと言っちゃってさては先輩ツンデレですねいやなんでもないですごめんなさい」 フィリア(と雨氷)にすごまれ、平謝りする百合子。 「ああ、そうそう。もし本当に一日に恋愛的な意味で近づいたら、その時は殺させてもらうから」 なんでもないように言うフィリア。 「あっはー。そりゃ嘘でも本当でもありえないですよ。私×鬼児宮先輩ルートならともかく」 「だから、それこそありえないわよ」 そう言って、今度こそフィリアは去っていった。 それと時を同じくして、雨氷達の耳に人の話し声が聞こえてきて、やがて階段を行き来する生徒の数が増えて行く。 「傷とか大丈夫、うーちゃん」 「こんなのかすり傷ですよ。……それにしても、あらゆる意味で出鱈目な女でしたね」 フィリアの姿が消えたのを確認してから雨氷は言った。 「いや、それうーちゃんだけは言っちゃいけないと思う」 まるで雨氷がマトモでないかのように言う百合子。 失礼な。 「それにしても・・・・・・」 珍しく思案気に、というより迷うように百合子が言った。 「緋月先輩と鬼児宮先輩、大丈夫なのかしら」 「大丈夫、といいますと、何が?」 「色々よ。上っ面を見る分には分からなかったけど、あの2人、何て言うかこう、とっても危なっかしい気がしてね」 危なっかしい、というのは雨氷には分かる。 自分を役者と自己規定し、本心がどこにあるのか分からないあるのかすら緋月一日。 他者を傷つけることに一片の躊躇も無い鬼児宮フィリア。 いや、後者に関しては雨氷も似たり寄ったりの部分はあるけれども。 一日とフィリア、双方共にかなり極端な精神性の持ち主であることは間違いが無いようだった。 今でこそ辛うじてバランスが取れているが、2人が揃ってその精神のバランスを崩したら、一体どんなことになるのだろうか。 「どうなるか分からないことを考えても仕方ありませんよ。それに、そこから先はあの2人の問題。私たちにはどうしようもないことでしょう」 「まぁ、そうだけどね」 「どの道、卒業されれば無関係になる相手ですし」 「まぁ、薄情ね」 冗談めかして言う百合子。 そして、2人は中睦まじく放課後の廊下を歩いて行った。 それからほどなくして、百合子たちのカミングアウトがなされ、学園中が騒然とすることになるのは、また別の話。 そして、百合子の一日とフィリアに対する危惧が現実となるのも、また別の話だ。 それは、別れと出会い、そのそれぞれのそれ以前。 それは、御神千里と緋月三日が夜照学園高等部に進級する以前。 開幕前の舞台で演じられた物語。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/905.html
282 :ヤンデレウイルスβ ◆iIldyn3TfQ [sage] :2008/09/17(水) 06 09 56 ID RpGp5jFF TIPS 金城康二 保菌形態β 主人公 金城さとる 保菌形態α ヤンデレ好きのキ▲ガイ科学者。 金城篝 αの感染者。 佐藤亜麻 βの感染者。 ――――ヤンデレが傍にいて欲しいとは思ったのは何時だったろう? ヤンデレとは災厄だと理解したのは何時だったろうか?――――― 283 :ヤンデレウイルスβ ◆iIldyn3TfQ [sage] :2008/09/17(水) 06 10 53 ID RpGp5jFF 「私、出張で少し都内空けちゃうでしょう? ねぇ、康二君。お願い、お願いだから__ちょうだい?」 ちょ、スプラッタかよ。と思った。 けれども nicegayで、koolgayがこちとら売りだ。 え?koolgayは間違いだって? ひぐらし○なくころにを見てないのか?アンタ。 まぁ、いい。 とりあえず、目の前の女をどうにかするしかないんだろう? 目の前の女・・・佐藤亜麻という人物だ。 性別は女で勝気なタイプな癖にロングヘアーを靡かせる美女だ。 美女だと明言するのは負けを認めるようで吝かだ。 べ、別にす、好きじゃないんだからねっ。いや、何を言ってる俺。 「康二の腕か、足か、頭でもいいの。ちょうだい?」 「それは、できないよ。」とすぐさま返答する。 というか出血多量で死にますがな。 やはりあれかねぇー。 交際相手にバリバリのキャリアウーマンも考え物だ。 いや、その出来る女っていうのもソソる訳だが。 「やっぱり、あの女とっ!!」 「違うよ、亜麻」 羅刹女の如く、悲哀に歪んだ表情で康二を睨みつけて。 亜麻と呼ばれた女性は、嘘だっ!!と罵倒するかの勢いで口を啓いた。 いや、だから、ひぐらしかよ、とは意地でも言えない。 選択を間違えばDEADマンセーな人生が待ってる・・・いや死ぬじゃん。 「違うよ、君の事を愛している。覆しようのない事実だ」 「ならば、ちょうだいよっ!! 愛する人のためならそれぐらい安いでしょうっ!?」 道具じゃねぇんだから腕の一本や二本おいそれと渡せるかっての。 実はでもなくこの女性、留守中不安だから四肢を渡してと言ったのだ。 284 :ヤンデレウイルスβ ◆iIldyn3TfQ [sage] :2008/09/17(水) 06 12 22 ID RpGp5jFF 康二の内心。呆れと嫌気と焦燥が織り交ざった状態だった。 貌には出せば上手に出れない。 切り返すのがかったるく思いつつ行動。 喚く彼女を、抱きしめ、深く、甘い、接吻を交わす。 形だけの緩い拒絶を抑えて、彼女の胸を拭く越しに揉みしだくと接吻をより深めに。 「んっ、んっ、」 互いの唾を呑み合った所で、唇を離す。 糸が、銀糸の糸が、引き、亜麻も口惜しそうな声。眸がとろんと、していた。押し際だ。今の内なら軽く、落とせるだろう。 「愛している、愛している。 亜麻のことを愛しているともさ」 「んっ、」 康二は秘所を服の中からなぞり、優しく胸を抱きすくめた。 官能を楽しむように、自ら育てた女を味わうように。 「だからこそ、だよ」 蕩けるような、あるいは甘く塗りたくったような快感に悶える亜麻。 ある種のマインドコントロールを行うように、康二は重く囁いた。 「五体不満足で愛するよりも、五体不満足で愛されるよりも 俺の総てで亜麻の髪の一本から、唇、耳、肩、胸、背中、 膣口から、菊座、ふともも、ひざした、爪先までを、 亜麻の全てを、亜麻を愛でたいんだ」 びくっ、と震わせて亜麻は絶頂に達した亜麻。 ふと、俺の稚拙な愛撫では早過ぎるのかと思ったが甘言ばかりだからと、納得した。 女性ってどちらかというと自慰はイメージ重視で盛り上がらせる気があるから。 すぐさまハンカチを取り出して声を抑えさせると官能に愉悦に、歪んだ声を、布の中で、叫ぶ。 「――――ッ!!」 「気持ちよかったかい?なら俺としても幸いだ」 「康二?」 蕩けるように濃厚なイキ貌を浮かべる彼女へ、出来得る最高の笑顔を貼り付けて。 「解った?これが、僕が導いた答えだよ。亜麻」 「うん、んんっ、」 285 :ヤンデレウイルスβ ◆iIldyn3TfQ [sage] :2008/09/17(水) 06 14 05 ID RpGp5jFF 情事の余韻に浸る彼女を、後戯――抱擁や愛撫で満足させる。 打算的なことは悟られぬよう優しく、包むようになぞるようなタッチ。 いつもの勝気な印象とは違ってあちらの知識に疎い処、 オーガニゼーションに包まれた表情のギャップもそそられるのも確然。 だけども例の如く「うぅ、不完全燃焼だぁーー!」 彼女の支度を手伝いながら、ぽんっと玄関へと押していく。 「亜麻? 帰ってきたら、お帰りのエッチしようね」 にこやかに微笑んで、彼女を送り出す。 「むむむ、私は満足してないっ!!」 「それでもちゃんとこなすのがキャリアウーマン・・・亜麻だろ?」 「勿論よ、私を舐めないで」 「帰ってくるまで、自慰はしないこと」 お互いに燃えるしと囁き、彼女を待つタクシーへと送り出した。 その後、自らのマンションへ帰り登校の用意をした。既に重役出勤だが。 286 :ヤンデレウイルスβ ◆iIldyn3TfQ [sage] :2008/09/17(水) 06 14 40 ID RpGp5jFF 俺・・・金城康二が複数人と性交渉を至るには込入った事情がある。 早い話が陰謀だ。話は遠い昔、二十年以上前に遡る。 ある男が時代を先取りしすぎて、昼ドラの展開を見て、 あっ嫉妬されてみたいなぁとか吼えたキチ○イ科学者による。 つまりは、我が親父・・・金城悟がヤンデレウイルスを発明しやがったことが発端だ。 無駄な処に才能と時間(5年超)を費やして、作り上げたのだ。阿呆が。 親父は幾戦もの死亡フラグを乗り越えて今のお袋と結婚し、そしてヤンデレと付き合っている。 均衡状態であるので、大きな動きはないが、水面下の策謀は行われているらしい。 もっとも、ハーレム化しつつあるので、毒殺とかじゃなくて如何に寵愛されるかにだが。 物心付く前からサスペンスや昼ドラも真っ青な状況が繰り広げられていた。 当時は今より露骨なまでの戦線があっただけに危機回避能力と異性との話の機転に関してはフルパラメータになっている。 例え、これを知ったヒソカさんが「メモリの使い過ぎ☆」なんて言おうとも無理なのだ、なんです。なのですよ、の三段活用。 自らも成人までに発症しヤンデレ量産機になると知ったからには。 ヤンデレウイルス。俗世には憚らない病原菌である。 どのような科学的要素がヤンデレに発展するかは理解しがたい。 だが、俺と親父で恐らく決定要素らしきことはこのとおりだ。 ・青年~成人男性の年齢で潜伏から保菌者[ホスト]へなる。 ・第一保菌者からの男性への感染は無いこと。 ・保菌者から雌への感染圏は数メートル。 ・対象者は保菌者が無意識に好意を持つ女性へ。 ・感染した女性の場合、母子感染しかないこと。 ・保菌者→感染は一世代位までの年齢まで。 287 :ヤンデレウイルスβ ◆iIldyn3TfQ [sage] :2008/09/17(水) 06 15 51 ID RpGp5jFF つまり現状で感染しているのは親父、と母さん+α、俺+βである。 幼少のときに之の事実を聞かされた俺は幼心に乾坤一擲で殴ったね。 前歯が折れた糞親父を見てざまぁねぇや。と笑いまくってやったよ。 次の日、再生医療だぁとか言って数日後に元に戻っていやがったが。 天才なのか、ただのキチガ●なのかは良く理解しかねるが兎も角そういうことなのである。 思わず俺は幼馴染を詰[なじ]って、罵って嫌われてやったね。 うん。とりあえず凶暴になって俺にも近づかなくなったがな。 ホント秘密の日記に幼馴染への想いを書き綴って号泣したほどさ。 夜な夜な枕を眼から出る味噌汁で濡らしたほどさ。 もっとも、彼女は気づかずに暴力女となって、違う中学に通うようになって幸いだが。 彼女の流言によって男色の気があると噂が立ったのも事実だ。 諸君、違うのだよ。康二さんとしては幼馴染に発症されて刺されてDEAD ENDを回避したかっただけなんだ。 当時は異性との付き合いが解らぬし、 どのタイミングで発症するのかが知らなかったんだ。 まさか大学生になるまで一時的な対抗剤を盛られているとは夢にも思わんだ。チクショ。 俺の嫁が二次元だった青春を帰しやがれ。 残念ながら今現在、 結局のところは思い描いた想像図になっているのは確かだ。 イコール、修羅場絶賛公開中。 つまりは三角関係なんて目じゃないね☆ 288 :ヤンデレウイルスβ ◆iIldyn3TfQ [sage] :2008/09/17(水) 06 17 34 ID RpGp5jFF まぁ、そんな昔話はともかく、いま俺は一人暮らしをしている。 否、糞親父によってさせていられるのだ。 なんでも、困難に課せられて、なおヤンデレに挑む息子を見守りたいらしい。 その癖、息子のとばっちり受けたくないとかほざいていやがった。 被害を一番蒙ったのはどこの誰だと想っているんでせうか? あんたによる被害者はお・れ・だ。 俺が僕だったころ、ヤンデレ感染した女性に。 「息子、そうよ彼との愛の結晶なんて!!あんたさえいなければッ」 そう呟かれて、二次災害受けたのは記憶に新しい。トラウマだ。 もっとも手練手管によってヤンデレをいなしてた糞野郎の正室。 そこに収まったんのは現在のお袋である。 権謀術中を要し、それでも変わらないお淑やかは、ある種の恐怖だ。 桜・篝。それが吾が麗しの母上である。ああ、今は金城篝か。 外見、二十代後半から三十代前半の麗しい奥様ではあるが、 中身、実の肉親であるが・・・・・・思い出したくも無い。 「あらあら、康二さんどうしたの?」 なんて云われればそれは掘られた方がマシってぐらいの。 ごめん、といっても掘られたことないからわからないや。 最近、ワクチンを開発中とかキチガ_が電話越しで呟いていた。 ■チガイの事だ。むしろ既に開発済みである可能性が高い。 却ってヤンデレの効果を煽るような物を呑まされかねない。 結論。 むしろ、誰か僕にギ○スを恵んでください。 ルルーシェさんみたいに命令で全拒否してみせます。 いや、オレンズィのように・・・いや、ギア○にしか効かないですね、はい ヤンデレ化させていく体質なんて欲しくないとです。 金城康二已むに得ない状況で、遺憾なくヤンデレウイルス送信中。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1806.html
601 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2010/08/22(日) 12 01 04 ID F4oj/qfV [2/14] ***** 白いブラ。それに包まれたおっぱい。 今の俺が藍川のことを思い出したら、それが真っ先に思い浮かんだ。 藍川はインドア派だから、あまり肌が黒くない。かなり白い、いや、恐ろしく白い。 そんな奴が白い下着を着けたら一体どう見えるのか。 言うまでもない。素っ裸だ。マッパだ。生まれたままの姿そのもの。 藍川の双丘に、桜色に染まった一帯がないことに違和感を覚えるほどだった。 藍川の容姿を一言で言い表すなら、清楚。 ドレスを着せてピアノでも弾かせてれば、相当な数の男が騙されることだろう。 そんな清楚な女が素っ裸。 間違いなく、母親から「はしたないわよ、京子! せめて黒にしなさい!」なんて言われるに違いない。 そう。たしかにはしたない。 あの藍川の姿を見て興奮しない男はいない。 衝動に任せ、飛びかかってその肢体を蹂躙しようとするに違いない。 むしろ、そうしなければ男ではない。 その理屈で言うなら、俺は男ではない。 踏み荒らされていない雪原に足を踏み入れさえもしなかった。 一目見て、それきりスルーした。 はっきり言おう。それどころではなかった。 はしたない藍川に構っているほど、あの時の俺に余裕はなかった。 それほど集中していたのだ。何にか、というと―――― 602 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2010/08/22(日) 12 02 48 ID F4oj/qfV [3/14] 「んがっ」 突然鼻っ柱に痛覚が襲いかかった。電柱に顔面をぶつけたのだ。 ものの見事に。体の正中線と電柱の芯が、狂い無く正面からぶつかった。 鼻に触ってみる。鼻血は出ていない。再び歩き出す。 しかし、真っ直ぐ歩けない。塀に手をついていないと、真横に倒れてしまう。 「これは、ひどい……」 こんな経験をしたことはない。 やってみようと思い付き、実際に行動しても、こんなになるまで意識を保てなかった。 二徹。 二晩通して起き続けて、プラモデルを作っていた。藍川と二人きりで。 なんでこんな馬鹿なことをしたかというと、藍川が言い出したからだ。 毎週恒例のプラモ作りのはずだった。 いつもと違ったのは、ちょうど気分が乗って来た頃に藍川がTシャツを脱ぎ捨てて、マッパじみた下着姿になったことだろう。 Tシャツの正面には「YES!」、背面には「NO!」と書いてあったのを覚えている。 だが、そんなアホなTシャツのことはどうでもよかった。プラモを作る方が大事だった。 だから俺は藍川を放置し、プラモ作りに没頭した。 黙々と作業を続け、夜を明かしたところで、俺はいつものように帰ろうとした。 そこで藍川が、眠気混じりの狂った瞳を向けてこう言った。 『ちょ、ちょっと待ってよ。まだやることが残っているでしょ?』 そのまま帰っても良かったのだが、藍川がやる気になっているなら、俺は帰れない。 逃げたみたいに思われるのは癪だった。 藍川は友人であり、同好の士でもあるけど、ライバルでもある。 あいつが眠気を我慢して作り続けるなら、俺だって逃げない。 結果、俺と藍川はそれから二十四時間に渡ってプラモデルを作っていた。 作り始めた時間から計算すると、三十六時間。 やればできるものだ。これまでの最長記録、二十四時間を大幅に上回った。 我慢大会も俺の勝ち。藍川は本日午前三時になった時点で寝落ちした。 勝敗に何も賭けていなかったことが悔やまれる。 「景品はやっぱ、コレジャナイって言いたくなる、あいつがいいな……」 あのキットにはプレミアがついていて、どこを探しても見つからない。 ネットで探しても、オークションにすら出品されていない。 藍川の奴は、その貴重なキットを組み立てせず、大事にしまっているのだ。 俺はいつかあのキットを組み立てて、魔改造を施してやろうと思っている。 とりあえず関節を増やして、全身フル稼働。見えないところにコックピットを増設して、パイロットを乗せる。 他のキットの部品を拝借して、中身にそれっぽいギミックを仕込む。変形機能までつける。最低でもこれぐらいやる。 いずれは、藍川と決着をつけねばならない。あのキットの所有権を賭けて。 だが、今はとりあえず。 「この眠気と、決着を……」 あのキットがかかっていても、睡魔になら負けてもいい。 今の俺は、一刻も早く布団に入って眠りたい。 604 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2010/08/22(日) 12 05 36 ID F4oj/qfV [5/14] ***** 「ただいま」 「あ! お帰り、お兄ちゃん!」 朝の五時になって、ようやくお兄ちゃんが帰ってきた。 藍川っていう女の家に行ってから、丸一日帰ってこなかったんだ。 もう、不安で不安で。 藍川の家に飛び込んでやろうと思った。家が分からなかったから、行けなかったんだけど。 でも、帰ってきてくれたってことは、家に居るって事だよね? 一緒に居られなかった分、くっついちゃうから。 お兄ちゃんが靴を脱いで、床に上がったところで左腕にしがみつく。 ぎゅっ、ってする。力一杯、私の体を押しつける。 こうすると、心が温かくなる。でも、同時に悔しくなる。 花火ちゃんみたいにホルスタインだったら、きっとお兄ちゃんも興奮するんだろうな、って。 お母さんはあんなにスタイルが良いのに、どうして私はこんななんだろう。 もちろん無いわけじゃない。でも花火ちゃんに比べたら、無いに等しい。 何度花火ちゃんに鼻で笑われたことか。そのせいで何回言い争ったことか。 兄さんは、いつか絶対に大きくなるって、と励ましてくれる。 いつかって、いったいいつよ。もう待ち続けて三年は経つんだけど。 花火ちゃんが私と同い年の頃には、上の制服の中で、でっかいおっぱいが不必要な自己主張をしてた。 あそこまで、でかくなくていいの。せめてお兄ちゃんが愉しめるぐらいは欲しいの。 そうね、お兄ちゃんのモノが挟めるぐらいかしら。 今の私じゃ、挟んであげようと思っても、お兄ちゃんを空しくさせるだけだろうから。 「お兄ちゃん、ご飯は?」 「それより、早く寝たい」 お兄ちゃん、すっごく眠そうな顔。 先週藍川の家から帰ってきた時でも、ここまでじゃなかった。 もしかして、お兄ちゃん眠ってないの? ってことは、あの女の家では眠る暇すらなかった? 「まさか、お兄ちゃん。あの女と、一緒に寝たんじゃ……」 返事はない。お兄ちゃんは俯いたままだ。 首筋に鼻を近づけて、匂いを嗅いでみる。 ……? お兄ちゃんの芳しい体臭だけ? 女の家に行ったのに、一切女の匂いがしないって、どういうこと? お兄ちゃん、本当に藍川の家に行ったのかしら? 「悪い。部屋に運んでくれ」 「う、うん。わかった」 よくわかんないけど、眠そうにしているお兄ちゃんはこのままにしておけない。 この機会を逃すのは惜しい。いっぱい悪戯したい。 でも、自分でもよく分からないけど――今日のお兄ちゃんはとってもすごいことをしてきたように感じる。 だから、いっぱい休ませてあげたい。 605 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2010/08/22(日) 12 08 51 ID F4oj/qfV [6/14] お兄ちゃんの部屋には布団が敷きっぱなしになっている。 私が事前に用意していた。お兄ちゃんがいつ帰ってきても良いように。 「着いたよ、お兄ちゃん」 「……おう」 お兄ちゃんを床に座らせる。すると勝手に後ろに倒れてくれた。 数秒のうちに穏やかな寝息が聞こえてきた。胸がゆっくりと上下し始めた。 「おやすみ、お兄ちゃん」 夏とはいえ、風邪を引かないとは限らない。タオルケットをお兄ちゃんの体に被せてあげる。 なんだか、子供みたい。寝顔、いくつになっても、いつ見ても、変わらないね。 子供の頃のまま。私が昔から知っているお兄ちゃんのまま。 もう、何年も昔。 伯母さんにいじめられている私を、お兄ちゃんは身を挺してかばってくれた。 強く抱きしめて、私を励ましてくれた。伯母さんに、私をいじめないでって何度も言っていた。 伯母さんを包丁で刺した時は驚いた。お兄ちゃんが怖くなった。 でも、それは全て私を守るためにしたことなんだって、すぐに気付いた。 お兄ちゃんは、他の人を誰一人傷つけなかったもの。 花火ちゃんが止めに入っても、手は出さなかった。 これからもお兄ちゃんは私を守ってくれる。ずっと、ずっと。 その確信が揺らぎ始めたのは、十歳になった頃。 クラスの女子が泣いてたから理由を聞いてみたら、年上の兄に叩かれた、って言った。 信じられなかった。どんなお兄ちゃんも、私のお兄ちゃんみたいに妹を守るものだと思ってたから。 不安になって皆に聞いたら、兄妹にもいろんな在り方があるんだって気付かされた。 いじめる、叩く、馬鹿にする、悪口を言う、嫌う。他にも、たくさん。 私のお兄ちゃんにはそんな部分はなかったけど、それでも、不安になった。 私が頑張り始めたのは、それから。 お兄ちゃんに嫌われないよう、お兄ちゃんが好きだって言い続けるようになった。 だって、好きだって言い続ければ、好きになってくれるはずだもの。 少なくとも、私のお兄ちゃんは絶対にそう。 その甲斐あって、私はお兄ちゃんと良い関係を保ち続けている。 お兄ちゃんは私に優しくしてくれる。馬鹿なことを言っても、ちゃんと相手してくれる。 さすがに、今みたいな気分になるとは予想外だったけど。 「キスしちゃってもいいよね、お兄ちゃん。ここまで運んだお礼、頂戴」 ちなみに駄目だって言っても、しちゃうから。 油断大敵よ、お兄ちゃん。 薄く開いた唇。ずっと欲しかったお兄ちゃんの唇。 私にとっての聖域。そこにたどりついた私はきっと、これ以上なく清らかな気持ちになれる。 清らかだもん。兄妹のキスなんておかしくないもん。小さい頃からいっぱいしてきたんだから。 「……うーん」 でも、なんかカタルシスが無いっていうか、ムードが足りないっていうか。 やっぱり、今日はほっぺたにしとこう。 お兄ちゃんの右の頬に口づける。 そのまま舌で舐めたり、吸い続けているうちに、お兄ちゃんが身動ぎした。 口惜しさを感じながら、唇を離す。 「じゃあ、おやすみなさい。お兄ちゃん」 606 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2010/08/22(日) 12 10 33 ID F4oj/qfV [7/14] そう言って、顔を離した時だった。 寝返りを打ったお兄ちゃんが、私の体を抱きしめたのは。 「え……ええ、え?」 混乱する。きっと寝ぼけているだけなんだって、冷静に判断できる。 でも、このシチュエーションって。 たまにお兄ちゃんが寝ているところに忍び込んで、寝顔覗いてる時の妄想、そのままじゃない! エッチな夢を見てるお兄ちゃんが、たまたま隣に居た私を相手にエッチする、っていうやつ。 ってことは、何。 今から私、お兄ちゃんに抱かれちゃうの? ――やば。部屋に行ってシたくなってきた。 この経験があれば、これから一ヶ月、いえ三ヶ月、いいえ半年は困らないわ。 ここまで最高のネタがあったかしら? いいえ、あるわけがない。 心臓の鼓動がうるさいし、吐息が熱いし、むずむずするし。 すぐにここから逃げたい。早く溜まった欲望を解き放ってやりたい。 お願いお兄ちゃん、この手を早く離して。私を自由にしてちょうだい。 ……あれ? でも。 これ、よく考えたら逃げる必要ないんじゃないの? だって、想像通りなら、私ここでお兄ちゃんに初めてを捧げるのよ。 何を拒む必要があるの? 奪い取られなさい。今は性欲に任せる時なのよ! 「で、では。遠慮無く」 小声で呟いてから、お兄ちゃんとの距離を縮める。一緒のタオルケットの中に入る。 わああ――――お兄ちゃんの顔だ……。吸ってる息が全部お兄ちゃんの吐息だ。 将来の仕事を選べるなら、間違いなくお兄ちゃんに添い寝する仕事を選ぶわ。 これって、私向きの仕事よね。絶対に私以外には果たせない仕事だわ。 他の人間には任せられない。もし前任者がいたって、すぐに地位を奪い取ってやるわ。 では、未来へ向けての努力、その一。 お兄ちゃんに私のおっぱいを揉ませる。 大事な事よ。大事な事だわ。大事な事でないわけがない。 お兄ちゃんの手に私の感触をすり込ませる。 そうすれば、私のおっぱい以外じゃ満足できない、でかいものがいいわけじゃないって体が覚える。 悪いわね、花火ちゃん。唯一のあなたのチャームポイントを奪ってしまって。 その余分なものは、お兄ちゃん以外の男に味わわせてあげて。 そうね、兄さんなんかいいんじゃないかしら。 幼なじみだし、お似合いだと思うわよ。 607 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2010/08/22(日) 12 11 28 ID F4oj/qfV [8/14] お兄ちゃんの左手は私の背中に回っているので、右手を握る。 起こさないようゆっくりと肘を曲げて、手を広げる。 すでに、何かの拍子でお兄ちゃんが動けば、絶対に揉まれてしまう。そんな位置だ。 どきどきしっぱなし。おっぱい揉ませたら、心臓の鼓動を感じて起きちゃうんじゃないか。 ほっぺたにキスするのとは全然違う。 だって、男に揉ませたこと一回もないんだもの。今から初めてを奪われてしまうのね。 ごめんなさい、お祖母ちゃん、お父さん、お母さん。 私は今この時から、淫らな女の子になります。 意を決して、お兄ちゃんの手を胸に押し当てる。 もう、それだけで体の芯までしびれた。シチュエーションが理想通りすぎる。 「ん……は、ぁん……こ、れ。こんなのって……」 体をくねらせ、お兄ちゃんの指を激しく動かし、愛撫させる。 手が届かないと諦めていたものが、手に入ってる。文字通りの意味。 顔も、呼吸も。どこまでも熱くなっていく。 「も、う……これだけで、イっちゃい、そ…………あぁっ……」 お兄ちゃんの顔。唇。朝だから、よーく見える。 ここまでやったなら、後戻りはできない。 「おにい、ちゃん……」 目を閉じて、顔を近づけていく。お兄ちゃんの唇を、これから奪う。 608 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2010/08/22(日) 12 14 32 ID F4oj/qfV [9/14] 「――――あぁっ!?」 唐突に、強烈な快感が背筋に走った。 背中に暖かな手の感触。Tシャツの上からじゃない。素肌に当たってる。 お兄ちゃんの手が、シャツを避けて、背中をなで始めた。 「あっ、や……やめ、いひぅっ! だめ、だめぇ……そこ、弱くて、触っちゃ、やぁぁ……」 神経を愛撫されているみたいに、脳も、指先も痺れる。 上から下に。腰から首に。お兄ちゃんの指先の感触が絶えず動く。 いつのまにか私はお兄ちゃんの手を離していたみたいだった。 だって、さっきまで服の上にあったはずの右手が、服の中に入り込んでいるんだもの。 「やだ、寝ぼけてるの、お兄ちゃん……」 そうじゃなきゃ、こんな大胆なこと、絶対にしない。してくれない。 お腹を撫でて、脇を撫でて……両手で背筋を刺激するなんて。 「……はっ、ぁ……ぁぁ、んん、んぅ……」 喘がないようにしても、結んだ唇の端から漏れてくる。 お兄ちゃんを起こさないようにしてるのに、お兄ちゃんがそれを許してくれない。 「ひどいよぅ……おにい、ちゃ……んぁ、ぁふ……」 いじめられてる。お兄ちゃんに、性的な悪戯をされてる。 私の体を弄んで、たっぷり感じさせて、いつまでもじらし続ける。 こんなんじゃ、生殺しだよぉ………… 背中を撫でていた手が、ブラのホックを外した。 ここにくるまで、私にとっては永遠に続きそうなほど長かった。 下着の拘束が緩んで、隙間ができる。お兄ちゃんの手は容赦なくそこに入り込んでいく。 両手で、左右から脱がしていく。 呼吸が普段通りにできない。何キロも続けて全力で走った後みたい。途切れ途切れ。 お兄ちゃんの手が、とうとう前の方にやってきた。 ブラはもう完全にずれてる。肩に引っ掛かってるだけ。 お兄ちゃんの手が、私のおっぱい揉んでる。 直接、何にも遮られず、指先が乳房をいじり出す。 喘ぎ声を我慢する余裕は無くなってた。快感に全ての制御を任せ、悶える。 悶えて、欲望を檻から解き放ち、より強い快感を得ようと、全身を熱で満たす。 たまに指先が乳首に当たる。そんな些細なもので、一つ喘いでしまう。 「お兄ちゃん、おにいちゃん、おにい、ちゃん…………お兄ちゃんっ」 好き。好き。大好き。 いくら叫んだって、この気持ちは伝えられない。 どれだけお兄ちゃんを欲しいかは、どんなに強くその体を抱きしめても伝わらない。 お兄ちゃんと一つになれないことがもどかしくて涙が出そう。 もう隠せない。 隠す壁は確かにあったはずなのに、もう爆発して木っ端微塵になって、跡形もない。 セックスして。 純潔はお兄ちゃんのために大事にとってたの。いつか来ると思っていた、その時のために。 今がその時。今以外の機会は、後にも先にも無い。 お兄ちゃんになら奪われても良い。むしろお兄ちゃんじゃなきゃ嫌。 私のわがままを聞いて。 お兄ちゃんのためならなんでもする。 恥ずかしいことでも、ちょっと怖いことでも、なんでも。なんでも、なんでも……なんだってするから! だから、私を選んで。私だけを抱いて! 609 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2010/08/22(日) 12 17 37 ID F4oj/qfV [10/14] お兄ちゃんの穿いているジーンズを脱がしていく。 ベルト、トップボタン、ジッパー。ジーンズと一緒にパンツも力任せにずらす。 飛び出したのは、勃起しているお兄ちゃんのモノ。弾かれたせいで揺れる、男の人特有の、男性器。 顔を近づけて良く見る。傘の部分が少し濡れている。初めて見たけど、誰もが皆こうなんだろうか。 そこは、お兄ちゃんの匂いが一番強い。 「こんな大きいのが、体に入るっていうの……」 本当に? ひょっとして私の知ってる知識って、嘘だったりしない? だって、見てるだけで……体を串刺しにされるような感覚を覚える。 もちろん例えだけど、目の前にすると、あながち例えだと言い切れないような。 で、でも! お兄ちゃんのなら平気よ! 平気だもん! 怖くなんかないわ! うう。確か、前に読んだ本によると男の人の性器を撫でたり、キスすると気持ちいいんだ、って。 寝てる……よね。お兄ちゃん。 何の夢見てるんだろう。私の夢だったらいいんだけど……他の女との夢だったら? 途端に憎らしくなってきたわ。 私をこれだけ夢中にさせて、感じさせたくせに。自分は気分に合わせて誰にでも興奮する、なんて。 そんなの許さないからね。 お兄ちゃんは私の。私だけの恋人なんだ。浮気なんか許さない。 お兄ちゃんを気持ちよくさせられるのは、私だけなの! そびえ立つ一物を両手で包み込む。びくびく震えてる。体のどの部分よりも熱い。 おもむろに顔を近づけ、濡れている傘に唇を付ける。 濡らしている液体は、ぬるぬるしてて、言い表せない奇妙な味をしてた。 だけど、お兄ちゃんのものだと思えば、抵抗感は無くなってしまう。 陰茎を上下に愛撫しながら、傘を舐めていく。 裏のちょっとくぼんだ部分を、舌先で集中して攻める。 そうすると、お兄ちゃんの体が小さくピクッとする。 反応を楽しみ続けていると、次第に陰茎が膨らみだした。 きっと強く感じてるに違いない。キスを幾度も繰り返して、小さな穴を舌で拡げる。 お兄ちゃんの腰が動いたのはその時。弾みで半ばまで口にくわえ込んでしまった。 「ン、んぐぅっ?!」 間髪入れず、口内にいっぱい熱いものが注がれた。口の中を全部満たすんじゃないか、って思った。 臭いが口から鼻へ流れていく。とっても臭い。 ねばねばしているものが、歯にも舌にも口内にも、絡みついていく。 吐き出してお兄ちゃんの布団を汚したくなくて、私はねばねばしたのを全部飲み下した。 「あれ、精液って、もしかして今の……なの?」 妊娠するためには膣の中に出さないといけない、って知ってるけど、飲んでもいいものなの? 今のところなんともないから、大丈夫よね……きっと。 610 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2010/08/22(日) 12 24 42 ID F4oj/qfV [11/14] 「……トイレ」 お兄ちゃんの声が聞こえて、びっくりした。 なんとなく自分のしていることが悪いことに思えて、ずらしていた下着とジーンズを元に戻してしまった。 一度もやったことない動きだったのに、恐ろしいほど手際よく手が動いた。 「お、お兄ちゃん? 起きちゃった? ごめんね」 「妹か? なんで、ここに……まあいいか」 あれ、いいんだ、添い寝してても。添い寝っていうか、ほとんど性行為だったけど。 「と、トイレに行ってくるの?」 「悪い、ちょっとだけ……」 タオルケットをどけると、壁を伝いながらふらふらと部屋を出て行った。 扉が閉まる。……行った、わね。よし。 戻ってくるまでに部屋に行って、あれをとってこないと。 ゴム。避妊具だ。 ここまでやったのだから、お兄ちゃんには絶対に本番までやってもらう。そうなったら、ゴムが必要。 お兄ちゃんとの間に子供が欲しくないのか、というと、否。欲しいに決まってる。 だけど、何事も計画的じゃなきゃいけない。 私は冷静に物事を判断できるの。さっきは、妊娠でも子供でも何でも来い、って気分だったけど。 お兄ちゃんの部屋から出ようと、扉を開ける。すると、そこに見知った顔があった。 「……花火ちゃん?」 「よう、ちっさい妹。アニキの部屋で何をやってたんだ?」 「それはこっちが聞きたいわ。なんで人様の家に勝手に上がり込んでるの」 「玄関の鍵、開けっ放しだったぞ。入られたくないんなら鍵をかけておけよ」 花火ちゃんは、いつもみたいに男っぽい喋り方で話しかけてくる。 しかし、全てがいつも通りというわけじゃない。 眉間に青筋が浮かび上がっているし、右手が拳骨の形になっている。 「何怒ってるの、花火ちゃん」 「怒らないとでも怒ってるのかよ。 アニキの布団の中に潜り込むなんて、ずるい手を使いやがって。まさか、手を出したんじゃないだろうな」 あれ、さっきしてたことは見てないの? それなら良かった。バレてたら、何か言うよりも先に、花火ちゃんは手を出しただろう。 「いいえ。まだ何も。添い寝していただけよ。 私は、勝つための手段をとり続けているだけのことよ。それをずるいだなんて、考え方が甘いんじゃないかしら」 「勝つために、か……そういうことなら、私は最後のカードを切らせてもらおうかな」 花火ちゃんが一歩踏み込んできた。後退する。また近づかれた。下がる。 じわじわと距離を詰めながら、花火ちゃんが言う。 「ちっさい妹。許せ。全てはアニキを手に入れるため。アニキの幸せのため。お前は犠牲になれ」 「……なんですって」 「安心しろ、命までは奪わない。二度とアニキの前に姿を現わしたくない、と思わせるだけだ」 そんなことを聞かされて安心するわけがないじゃない! 退路は? 正面突破は無理。 それなら、窓から飛び出すしかない。鍵が掛かっていたら、窓を割って外に出る。 この部屋でお兄ちゃんと続きをできないのが残念だけど、命には替えられない。 612 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2010/08/22(日) 12 28 18 ID F4oj/qfV [12/14] 「ねみい……」 どのタイミングで飛び出そうか図っている途中、お兄ちゃんが戻ってきた。 寝ながら歩いて居るみたいな有様だった。全然前を見ていない。 花火ちゃんはお兄ちゃんの存在に気付くと、お兄ちゃんに道を譲っていた。 「あ……アニキ。おはよう」 「おはよう。悪いけどまた寝るからな」 お兄ちゃんは誰に話しているかわかっているんだろうか。 あの様子だと分かって居なさそうな気がするわ。 お兄ちゃんは布団の方じゃなくて、私の方に近づいてくる。 何を頼りにして歩いているんだろう。匂い? さっきまでぴったりくっついてエッチなことしてたから、ありえる。 「おう、こんなところに居やがったか」 「お兄ちゃん、布団はあっちで――」 「枕が逃げるな。眠れん」 はい? 疑問の声をあげるより早く、私は押し倒されて、のし掛かられた。 その様子を見ていた花火ちゃんが、叫んでから、私の方に近づいてくる。 私とお兄ちゃんを力尽くで引き離すつもりなのだろう。 だけど、そんなことをしても無駄。 私は笑顔を浮かべて、花火ちゃんを見返した。 見てたでしょ。お兄ちゃんが私を押し倒すところ。 花火ちゃんの出番はないのよ。女の魅力で負けたんだから。 早く帰って、お兄ちゃんに優しくされる妄想をしながら自慰してれば? 花火ちゃんはさらに顔を赤くして、詰め寄ってくる。 でも残念。私の上にはお兄ちゃんがいるから、手を出すことはできやしない。 それでも構わず花火ちゃんは拳を振りかぶり、私の顔だけを狙って拳を放った。 馬鹿ね。どこを狙ってくるかバレバレな攻撃を、避けない敵がいるとでも思ってるの? これはゲームじゃないのよ。たった一人の人間の奪い合いなんだから、負けられないの。 避けるに決まってるじゃない。 首を捻って攻撃を躱す。 風圧を頬で感じた。部屋中の床の畳をひっくり返すんじゃないか、って思うぐらい強力な一撃。 でも。 「当たらなきゃ意味ないのよ、花火ちゃん」 「黙れ! まだまだこれからだ!」 そう言って、花火ちゃんが拳を戻す――ところで、お兄ちゃんが呟いた。 「……あれ、コレジャナイ。これ枕違う」 私の体の上でうつぶせになっていたお兄ちゃんが、体を離した。 花火ちゃんは不意を突かれて止まっていた。その隙をついて、お兄ちゃんは花火ちゃんの腕をとった。 お兄ちゃんが私の視界から居なくなる。次の瞬間には、別の場所に移動していた。 一瞬の間に押し倒した、花火ちゃんの体の上に。 「――あ、アニキ? ……あの、えと」 「ああ、こっちか」 「へ?」 「枕はこっちだ。そこのじゃない」 613 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2010/08/22(日) 12 29 40 ID F4oj/qfV [13/14] お兄ちゃんが、花火ちゃんの体を、敷き布団代わりにした。 大きなおっぱいを枕にして、うつぶせになって眠っていた。 「な、なにやってんのよ、お兄ちゃん!」 「な、ちょ、何だ。なにやってんだアニキ! ちっさい妹、これはどういうことだ!」 「コレジャナイって、そこのじゃないって、どういうことよ! 私だって枕代わりになるわよ! いつか絶対に花火ちゃん以上大きくなるんだから! そうに違いないわ!」 「あっ……アニキ、私の胸は枕じゃなくって、でも……ちょ、揉むなよアニキ! バカ、胸は……弱いんだってば。やめろ、ってば……こんなのまだ、駄目だって……ふぁっ……」 「さっきはあんなことまでしたくせに! お兄ちゃんの……バカぁぁぁ!」 ――結局、お兄ちゃんは花火ちゃんの胸を枕代わりにしたまま、お昼過ぎまで眠っていた。 よほど疲れていたんだと思う。 でも、理由があるからって、お兄ちゃんが私にやったことは許されるわけじゃない。 私は決意した。今度お兄ちゃんがあんな状態になったら、絶対にモノにすることを。 そして、邪魔者が家に入りこまないよう、戸締まりをしっかりする。 今回、私にとっての収穫は、毎夜のネタに困らなくなったという点に尽きる。 キスはしてないけど、おっぱいは揉まれたし、精液飲んじゃったし。 これはもう、次があったら絶対にお兄ちゃんに処女を奪われてしまう。 その時が来るのが、今から楽しみでしょうがない。 せめてそれまでに、コレジャナイとか言われないぐらい、胸が大きくなってますように。 絶対に、どんな手段を使ってでも、花火ちゃんには負けない。 譲れないのよ、お兄ちゃんの隣の位置だけは。 これから一生をかけて、恩返ししていくんだから!
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/2317.html
38 名前:ヤンデレの娘さん 休暇の巻(表) ◆3hOWRho8lI[sage] 投稿日:2011/07/07(木) 20 54 22 ID yOkhoPgY [2/16] 数年前のことである。 俺は―――御神千里は今とは全く違ったキャラクターの持ち主だった。 親とはすれ違いを続け、自分の周囲にはメンタル的な壁を作っていた。 誰にも心を開かず、誰も立ち入ることを許さない。 周囲の人間を自然と傷つけ、自分の心さえも凍てつかせる、言わば氷の城壁。 ある日、その城壁を溶かしてくれる奴らが現れた。 1人の親友と、1人の少女。 親友―――葉山は、俺の心の中にズカズカと入ってきてくれた。 少女は、俺の孤独を共有してくれた。 結局のところ、当時の俺は怖かったのだろう。 人と関り合うことが。関り合って傷つくことが。 だから、人と関わることを避けていた。 その恐れに立ち向かう勇気をくれた2人には、正直すごく感謝している。 もっとも、そんなことは2人には伝えずじまいだけど。 少女に対するもう1つの想いも、彼女に伝えることなく終わったけど。 だから――― 39 名前:ヤンデレの娘さん 休暇の巻(表) ◆3hOWRho8lI[sage] 投稿日:2011/07/07(木) 20 55 13 ID yOkhoPgY [3/16] 「はふー」 「…」 軽く冷房を効かせた居間で、俺と三日はソファで揃ってだらけていた。 先日ようやっと退院し、俺たちは暇を持て余していた。 夏休みの宿題も終え、バイトの予定も無いので、自宅でダラダラするくらいしかやることが無いのだ。 女の子がいるのに甲斐性の無い、とは言わないで欲しい。 と、いうのも夏の初めに、 「三日、夏休みにどっか行きたいとかあるー?」 「…私は、千里くんと一緒に居られればどこに居ても幸せですよ」 「あー、なるほど」 「っていうか、こんな暑いのに旅行や外出をしたら脱水と熱中症で死ねます(真顔)」 「……あー、なるほど」 と、いう会話があったのだ。 先ほど、居間のソファでと言ったが、厳密には俺はソファに深く座り、三日はその隣で、上半身だけを俺の太腿の上に横たわっていた。 見下ろせば三日の顔と美しい黒髪が見える、無防備な体勢だった。 ついでに言うと、軽く着崩れた浴衣姿なので、そうした意味でも無防備だ。 具体的には襟元から見えるまっ白な肌とか。 その上に投げ出された美しい黒髪とのコントラストとか。 緋月家では浴衣はごく一般的な部屋着らしい。 扇情的とは言えない体つきの三日なのに、不思議と色香を感じさせる姿だった。 それを感じている自分に、妙な罪悪感を覚える。 ちなみに、先ほどから2人はほとんど無言。 俺は自分から話しを振る方でも無いし、三日もどちらかと言えば無口な方だ。 その沈黙が苦になるという訳でも無く、むしろ穏やかに感じられる。 とはいえ、俺らは一応ビデオを観てはいるのだけれど。 俺らの親が制作に携わっている子供向け特撮ヒーロー番組『超人戦線ヤンデレンジャー』、その物語中盤のクライマックスシーンだった。 『魔女大帝!今こそ俺たち超人戦線ヤンデレンジャーの4人の力を!そして正義の力を見せてやる!』 目の前のテレビでは、4人のヒーローチームのリーダーが悪役に向かって勇ましい台詞をぶつけていた。 いかにも子供向け特撮ヒーローらしいシーンだ。 直前のシーンまで、このリーダー以外のメンバーが彼を巡って昼ドラばりに骨肉の争いを繰り広げていたとは思えない。 『かりゃかりゃかりゃ、愚かで哀れなヤンデレンジャー…。正義なんて下らないものが悪のパワーに勝てっこないのを教えて…あげる。いくよ、最強怪人エンパイアアタックドラゴン!』 『どーらー』 最強怪人と言う割に妙な愛嬌のある着ぐるみを従え、悪のボスが凄惨な笑みを浮かべた。 このゴスロリ風の衣装を着た少女(?)が、零咲えくり演じる悪役の魔女大帝だ。 こちらも、世界征服と同時にヒーローチームの指揮官である軍の最高権力者(既婚者)を恋愛的な意味で狙っているという無駄にドロドロとした設定が付いている。 ……改めて説明するとキワモノだよなぁ、コレ。 そんなことを考えているうちに、画面に『続く!』の文字がドンと登場。 続いて、どこか物悲しいメロディーのエンディング曲が流れ始める。 「…お母さん、テレビで観るとやっぱり別人のようですね」 子供向けヒーロー番組には不似合いな重苦しいテーマソングを聞きながら、三日が言った。 「そう?」 俺に言わせれば、テレビの中の魔女大帝はまんま零咲こと三日の母親、緋月零日さんそのものにしか見えなかった。 「…千里くんがどういうテンションのお母さんを言っているのかは分かりませんけど…、少なくとも家の中のお母さんは落ち着いた大人の女性ですよ?」 「へぇん……」 あれがぁ?大人の女性? 正直、少し想像できなかった。 「…怒ると、家族で一番怖いですけど」 「あー、納得。ある意味最強だからなぁ」 そこで会話は自然に途切れ、周囲はヤンデレンジャーのエンディング曲だけが流れている。 『鮮血』、『狂気』、『血だまり』と言った、およそ子供番組らしからぬ単語が混じる歌詞と番組の内容から、ネット上のファン(所謂『大きなお友達』)からは『死亡用BGM』というアレな仇名で呼ばれている。 「…千里くん」 「なぁに、三日?」 三日が唐突に俺の膝の上で体を起こし、上目遣いで聞いてくる。 「…キス、しませんか?」 40 名前:ヤンデレの娘さん 休暇の巻(表) ◆3hOWRho8lI[sage] 投稿日:2011/07/07(木) 20 55 36 ID yOkhoPgY [4/16] 「……えーっと」 唐突に爆弾を落としてくる奴だ。 って言うか、さすがに『死亡用BGM』をバックに口付けをするのはムードが無くはありませんかい? 「ン!?」 けれども、俺が何かを言う前に、三日は俺の首に手をかけ、半ば強引に唇を触れ合わせ、俺の口の中に舌を侵入させてくる。 俺の口内を征服せんとばかりに、三日の舌がうねる感触がする。 それを受け止めるように、俺は自分の舌を三日のにたどたどしくからめる。 同時に、情熱的に動き回りすぎて腿の上から落ちそうになる三日の体に手を回す。 強引なのは、嫌いじゃないのだ。 強引どころか、ギラギラした視線を感じるが、それは、自分の存在が求められているということでもある。 それを自覚するたびに、背筋にゾクゾクと走るものがある。 服越しに、三日の体温と柔らかな肌の感触を感じる。 情熱的に舌を動かすたびに、長髪がうねるように動く。 その柔らかさを指先で感じながら、彼女の舌を受け止める。 彼女の体を受け止める。 受け止め、つつみこむ内に、ぼんやりとしてくる。 あいまいになる。 俺と三日の境界線が。 境界線が無くなり――― 一線を超えそうになる。 あー、ヤバ。 俺はポンポン、と三日の肩を叩き、口付けの終了を促す。 反応なし。 なので、 「ぷはぁ!」 と、半ば強引に唇を離す。 「…何で、止めちゃうんですか?」 三日から恨みがましい目で見られた。 息も荒く、上目づかいなのでかなり怖い。 ついでに、かなり艶っぽい。 「いや、もう10分近く続けてるじゃん。いい加減一息ついて良い頃合いじゃない?」 「…まだいけます」 そう三日は言うが、汗だくで息も荒く、かなりグッタリしているように見える。 着ている浴衣もかなり乱れている。 ……ビジュアルだけみるとキス以上のことをしたかのようだがそんなことはない。いやマジで。 「そろそろお昼ご飯の準備もあるし、三日も汗だくじゃない。シャワー浴びたら?」 「…」 不承不承といった風に、俺の体から降りる三日。 「んじゃ、入ってきてよ。その間お昼準備してっからー」 「…分かり、ました」 乱れた浴衣を整え、居間から出て行く三日。 居間のドアが閉まったことを確認し、俺は体を起して深呼吸。 火照った体を鎮める。 具体的には下半身周りを。 ……下品とか言ってくれるなよ。 服越しとはいえ、女子の体の感触を感じながら平静を保っていられるほど、俺は枯れちゃいないのだ。 よく誤解されるのだが。 三日の胸だって、大きさ面で慎ましいだけで、決して無いわけではないのだし。 これまた、よく誤解されるのだが。 それにしても、俺が病院に入院する契機となった先日の一件以来、三日からのスキンシップがいささか過剰になったような感がある。 アレか、難しいステージをクリアするとイベントのレベルが上がるとかそんな感じか? いくらスキンシップのレベルが上がったからと言って、それに甘えて、その先を求めて良いようなことは無いだろう。 その結果万一のことがあった場合、俺は年齢的社会的に責任は取れないし。(外道) 大体、アイツが無防備な姿を晒したからと言って、それが男にとってどんな意味を持つのかアイツがきちんと理解しているかかなり怪しい気がするし。 んー、違うな。 俺は単純に自分の『男』の部分、汚い部分を三日に見せたく無いのだろう。 そんなことをしたらどうなるのか、分からないから。 三日がどう感じるのか分からないから、 もっとも、分からないというのは考えても仕方がないということだ。 「さぁ、って」 大体落ち着いてきたら、俺は立ちあがってキッチンに向かう。 ここ最近、半ば習慣化した行為だ。 「アイツのためにご飯を作ってやっかね」 そう呟く俺の口元には心なしか微笑が浮かんでいるような気がした。 三日は夏休みの間、ほとんど毎日四六時夢中俺と一緒に行動している。 だから、食事もいつも一緒だ。 「って、なんか、新婚さんの主夫さんみたいなカンジになってないか、俺?」 ふと、そう呟くと、顔が火照るような気がしてきた。 「・・・・・・」 周りに誰もいないで本当に良かった。 こんな顔、誰にも見せられたものじゃないから。 41 名前:ヤンデレの娘さん 休暇の巻(表) ◆3hOWRho8lI[sage] 投稿日:2011/07/07(木) 20 55 58 ID yOkhoPgY [5/16] ホウレンソウやコーンをくるんだ薄焼き卵が皿の上に乗ったのとほぼ同時に、三日がリビングに戻ってきた。 三日は、汗をかいた浴衣から、外出着の白いワンピースに着替えていた。 シャワーを浴びた髪は艶やかで、トコトコとこちらに寄ってくる様は小動物や子犬のような愛嬌がある。 「…お待たせしました」 「いや、ちょうどできたところー」 卵焼きを切り分けながら、俺は応対する。 昼食をダイニングに並べ、2人揃って手を合わせていただきます。 今日のご飯は冷麦にこの卵焼き。 冷麦は茹でただけだが、卵焼きの方は我ながら上手く出来たと思う。 しかし、 三日の方は何となく不満そうな顔をしていた。 うーみゅ、やっぱ暑いからって冷麦で済ませちゃったのが悪かったか。 「…いえ、ご飯が不満ということは無いです」 「心を読まれた!?」 まるでエスパーだった。 「…と、言うより千里くんの作るものが美味しくなかった試しはありませんし、千里くんの作るものが美味しくないはずもありません」 「そう言ってくれると、悪い気はしないよ」 割と本気で。 と、言うのも緋月家の家事は、主に三日の姉の二日さん、サブで父の月日さんが担当しているのだが、両者とも非常に料理が上手いのだ。 なぜか、零咲(母親の零日さん)だけはキッチンに立ち入れさえさせてもらえないらしいが。(「レイちゃんに作らせたらキッチンが…バクハツ…するから」とか言われていた気がしたが、さすがにそんなことは無い……と思う) 「…それです」 「?」 いや、どれだよワケわかんねーよ、とは言わなかったが。 「…『悪い気はしない』、『悪くは無い』とは言っても、『良い』ということ、滅多に無いですよね?」 「……どうしたのよ、藪から棒に」 「…キスの時もそう。初めての時はともかく、自分からは絶対に誘ってきてくれない」 「その時のことは忘れてくださいお願いします」 俺にとって、三日との初キス、たぎる獣の力のままに公衆の面前でベロチューかましてしまったことは黒歴史なのだ。 けれども、俺の言葉が聞こえていないかのように、三日は食卓越しに顔を近づけてくる。 「…優しい優しい千里くん。…穏やかな千里くん。…素晴らしい千里くん。…私の千里くん」 スゥ、と俺の頬を撫で、三日が言う。 「でも」 と、三日は続ける。 「…千里くんって、人に対してどこかで一線を引いてませんか?」 「……」 それに対しては押し黙るしかない。 事実、だからだ。 「…他人に対してなら、良いんです。…他人は所詮他人ですから。…でも私たちは……」 「あー。そう言えば今日、午後から葉山と遊ぶ約束があったんだ」 我ながら、話のそらし方としてはあざとすぎると思う。 三日の顔も、微妙に険しくなった気もするし。 「ンな顔しないでくれよ。いい加減外出て買い物もしないと、冷蔵庫の中身が無くなるってのもあるし」 ここ数日、三日と家に籠り切りだったからなぁ。 親はきちんと帰宅するので、完全に2人きりとはいかないけれど。 それはともかく、俺は三日を少しでも安心させようと、クシャと軽く頭を撫でる。 「俺がどうであれ、お前に不安不自由にはさせないさ。そこは安心して良いところだぜー」 普段の笑顔を作り、俺は三日に言った。 「…なら、1つ聞いても良いですか?」 「なーにー?」 なるべく軽い調子を装って、俺は促した。 「・・・私たち、付き合ってるん、ですよね?」 真正面から聞いてくる、その台詞にドキリとする。 「・・・・・・聞かないでよ、そんな当たり前のこと」 何とかそう答えてから、俺は気がついた。 俺は今まで三日にあの言葉を言ったことがないことに。 『愛してる』という言葉を。 42 名前:ヤンデレの娘さん 休暇の巻(表) ◆3hOWRho8lI[sage] 投稿日:2011/07/07(木) 20 56 34 ID yOkhoPgY [6/16] それから少しした後。 益体も無い話で三日を誤魔化した俺は葉山との待ち合わせ先、学校からも程近い近所の公園にいた。 厳密にはその一角、駐車場の近くにある、ストリートバスケのできる小さなスペースの中で。 さて。 今まで突っ込んで言及してこなかったが、葉山はバスケ部である。 幼少期に『スラムダンク』(漫画の方ね)にハマったから、というふざけた理由で始めたそうだが、その割に長続きしたらしく、今では夜照学園高等部男子バスケットボール部の立派なレギュラー様である。 とはいえ、俺と葉山のどちらが背が高いかというと圧倒的に俺である。(葉山は高校二年生男子としては標準的な身長だ。) 素人考えだと、バスケでは背が高いほうが圧倒的に有利に思える。 背が高いがバスケの経験は並程度の俺と、背は俺より低いがバスケ歴が圧倒的に長い葉山が一対一でストリートバスケをしたらどうなるのかというと。 翻弄されるのである。 俺が。 ものの見事に。 一寸法師から手玉に取られた鬼のような有様だった。 葉山は軽快な動きで俺を玩弄し、戸惑った隙を突いてあっさりボールをゲット。 ほとんど一足飛びでゴール近くまで接近する。 「待っ―――」 脚の長さは俺のほうがある。 何とか葉山に追いつき、ディフェンスをかけようとするも―――俺の視界から葉山の姿が消えた。 ゴールの方を振り向いた時に俺が見たのは、四肢をしなやかに伸ばし、ゴールにボールを放り込んでいる葉山の姿だった。 「知ってるいかァ?」 得意げな笑みを浮かべ、葉山は言った。 「サッカーでゴールは、ドイツ語でトーアっつーんだってよ」 俺は、それに対して苦笑を浮かべ、負け惜しみのように言い返す。 「じゃあ、バスケのゴールは何なのさ」 「知らねー」 知らないのかよ。 ともあれ、これで三連続で葉山に点を取られた。 俺たちはしばしばこうしてお遊び程度にストバスに興じているが、俺は葉山からマトモに点を取った試しが無かった。 ともあれ、俺たちはそこで一段落入れることにした。 俺は汗をふくと、隅においていた上着とストールを着なおし、葉山と自販機で飲み物を買うことにした。 「何飲むー?」 「コーラ」 「濃いのいくねー。体動かして汗かいた後だってのに」 「今日はコーラのキブンなんだよ」 そんなやり取りをしながら、俺たちはコーラとスポーツ飲料を買う。 「で、どーよ。久々に思いっきり体動かして」 ペットボトルの蓋を空けながら、葉山が聞いてきた。 どうやら、今回のストバスは葉山なりの快気祝いだったらしい。 先日まで入院中で、運動なんてしたくてもできなかった俺をこいつなりに気遣ってくれたようだ。 「アリガト。やっぱ良いねー、こうやって体動かすの。夏休みだと体育の授業も無いし」 「そいつは重畳」 俺らはいつものように笑いあった。 「ところで、みかみん」 「何さ、はやまん」 「最近どーよ?」 「最近って?」 「いや、緋月のヤツのことだよ」 そこで、葉山はマジな表情でグイと顔を近づけてきた。 いや、唇がくっつきそうで怖いんですケド。 43 名前:ヤンデレの娘さん 休暇の巻(表) ◆3hOWRho8lI[sage] 投稿日:2011/07/07(木) 20 56 53 ID yOkhoPgY [7/16] 「緋月にヘンなことされてねーか?セクハラとか、DVとか」 「DVって、ソレ家庭内暴力の略だろ。俺ら家庭なんて築いないし、高校生だし」 笑って答えたが、どうだろう。 俺と三日はほとんどずっと一緒にいるし、家族と言っても良いような気がする。 「じゃあ、のっとDV」 「のっと、って何さ」 家庭内で無い暴力、という意味なのだろうが、死ぬほど頭が悪かった。 先ほどトリビアをかました口とは思えなかった。 「とにかく、そうしたトラブルは無いよ。順調快調絶好調ってカンジ」 「そうかぁ?ホントに大丈夫かぁ?」 「大丈夫だって」 いつもの3割増しで気軽そうな顔で、俺は答えた。 「しっかし、お前も何であんなストーカー女と付き合う気になったンだ?」 「今更聞く、ソレ?」 って言うか、『付き合う』とかストレートに言わないで欲しい。 「前々から聞こうとは思ってたンだよ。あんな陰険根暗嫉妬の塊のどこが良いんだ?お前ならもっと良い女がいっぱい居るだろうよ」 「俺はモテないよ」 「女の扱いは上手いだろ」 「誤解を招く言い方をするなって。それを言うなら女じゃ無くて女『友達』」 中等部時代から一原先輩達とつるむ機会が多かったお陰で、俺は女子と話すのに抵抗は無く、所謂女友達は多い。 そのせいか、迷惑なことに、ごく稀に「御神はモテる」という勘違いをされることもある。 三日の嫉妬心が強いというのなら、全く故の無いことでも無いのかもしれない。 「ホレ、そうでなくても河合とか」 「河合さんは友達としては良いんだけどねー」 でも、三日の前に河合さんに告白されていたら、河合さんと付き合っていたのだろうか。 そのルートはちょっと想像できないな。 「大体、何ではやまんは三日のことをそんな心配?っていうか毛嫌い?するワケよ。実害のあるようなタイプのヤツじゃないだろ、アイツ」 俺は冗談めかしてそう聞いた。 「なんつーかさぁ……」 すると、葉山は妙に思案気に言った。 「みかみんはアイツとくっつくモンだとばっかり思ってたからなぁ、ムカシ」 「アイツー?」 神妙な顔のはやまんに、スポーツ飲料を飲みつつ聞いてみた。 44 名前:ヤンデレの娘さん 休暇の巻(表) ◆3hOWRho8lI[sage] 投稿日:2011/07/07(木) 20 57 49 ID yOkhoPgY [8/16] 「九重かなえ」 「ゴフア!?」 スポーツ飲料吹いた。 「オ、オイ。ダイジョブか、みかみん」 「ゲホ、ゴホ……。って言うか何!?誰!?」 スポーツ飲料にむせながら、俺は何とか発声した。 「九重だよ。九重かなえ。中等部の頃一緒につるんでた奴。忘れたわけじゃないだろ?」 「いや、覚えてるけどさ……」 九重かなえ 中等部時代、人間関係に不慣れな俺と、葉山共々友人関係を築いてくれた女の子。 忘れたくても忘れられない、忘れようも無いし忘れたことも無い名前だった。 けれども、今頃になって、と言うより今更になってもう学園にいないアイツの名前が人の口から出てくるとは思わなかった。 「何で、九重の名前が出てくるわけ!?」 俺の言葉に、葉山は少し困ったような、気まずそうな顔をした。 「いやぁ、あの頃俺、みかみんは九重にホれてるもんだとばっかり思ってたしなぁ」 「……」 そんな風に思ってたのか。 何でその恋愛脳を自分の関係に活かせないのだろう。 明石が聞いたら泣くぜ? 「それを、ポッと出の新キャラみたいな奴がかっさらったら、そりゃ毛嫌いもするっつーか何つーか。まぁ、緋月がストーカー女だからってのもあるけどよ」 「ポッと出の新キャラって言ったら、元を正せばみんなそうだろ?お前も、九重も、それにお前にとっての俺も」 「まぁ、誰だって初対面だった頃はあったがよ」 ようやく落ち着いてきた俺は、葉山に軽口を言ってまぜっかえした。 「それに、九重と俺が付き合うなんてこと『無い』から」 「無しかい」 「そう、『無い』」 少し強い口調で念を押す。 俺と九重が友情以上になることなんて、どう逆立ちしたってあり得ないことだ。 PC版からコンシューマー版になっても攻略不可なキャラクターよりも、実現不可だ。 俺の人生に九重ルートは実装されないのである。 「それに、アイツの生活を考えると、どうしたって俺やらお前とかと恋愛とかムリじゃん。超遠距離恋愛になるし」 「あー、今はどこの国に居ンだろなってカンジだもんな、アイツ」 九重の家は、『父親の趣味は海外転勤で家族を振り回すこと』と彼女から(珍しく)揶揄されるほど、国内外問わず頻繁に転校を繰り返していた。 中等部時代、俺たちは1年生から3年生の途中まで一緒につるんでいたが、それほど長期間一度に1つの国にいられたのは奇跡みたいなもの、だったらしい。 「しょーじき、九重のオヤジさんも単身赴任とかにしてくれりゃ良ーンだけどな」 「それは思う」 どんな形であれ、今でも九重が俺たちと一緒にいてくれたら、学園生活が今以上に楽しくなっていただろう。 今の俺を見て、アイツが何て言うかもちょっぴり面白そうだし。(大半は怖いけど) 九重のお父さんも色々事情があるだろうし、他人の家庭をどうこうできる立場でも無いから、あまり無責任なことは言えないけれど。 ぼやくくらいなら良いだろう。 望みを言うぐらい良いだろう。 あー、九重の奴と合わせてまた一緒に遊びたい。 3人で。 叶えだけに、鼎(かなえ)だけに。 「それはあんま上手くねーんじゃね?」 45 名前:ヤンデレの娘さん 休暇の巻(表) ◆3hOWRho8lI[sage] 投稿日:2011/07/07(木) 20 58 16 ID yOkhoPgY [9/16] 「人の心を読むなよ……。そう言えば、はやまんは今も九重と連絡とか取ってる?」 「いーや、全然。って言うか、アイツが今どこの国にいるのかさえ分かんねーし」 「中学ラストで転校してったのは、名前も知らないような国だったしねー」 「それから、またどっか行きやがったんかねェし」 「最後に聞いたのはイギリスだったはずー」 これでも、根気よくエアメール等で連絡を取っていた頃があったのだ。 「イギリスのどこー?」 「分かんない。『今度はイギリスに転校』ってだけで、引越しの頃でバタバタしてたらしくて、住所とかまでは」 俺は首を振った。 手紙もネットも、今でも連絡が着かない。 友達なんてそんなモンかもしれないけど、少し寂しいものだ。 少し寂しくて、少し悲しくて、とても嫌なものだった。 「でもよォ……」 葉山が、ポツリと口を開いた。 「お前と九重、お似合いだったと思うぜ。もし付き合ってたたら、だけどよ」 「止せよ、そう言うの」 再度、スポーツ飲料に口をつけて俺は言った。 けれどもスポーツ飲料の甘味料は、俺の中の苦みを癒してはくれない。 「何度も言うようだけど、俺と九重がそう言う風になるとか『無い』から。なりたくても、ね」 なりたくても、なれない関係と言うのはあるのだ。 「そうかい……」 そこでその話題は終わった。 九重かなえのことは。 かつて、俺の思いを共有した少女のことは。 かつて、俺に多くの想いを教えてくれた少女のことは。 かつて――――俺に恋を教えてくれた少女のことは。 46 名前:ヤンデレの娘さん 休暇の巻(表) ◆3hOWRho8lI[sage] 投稿日:2011/07/07(木) 20 58 58 ID yOkhoPgY [10/16] その後、俺と葉山は最近の漫画やアニメのこととか、益体も無いことを話してから別れた。 そして、公園を出ようとすると、ヅガン、という金属がぶつかるような音がした。 「何だぁ!?」 思わず言って、そちらの方を見ると、公園の自販機が見えた。 そして、それに蹴りを入れている奴の姿も。 「畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生……」 自販機を蹴っているのは、俺も良く知る少女だった。 明石朱里。 俺と同じクラスで、水泳部。 クラス一の情報通で、ムードメーカー的存在でもある。 明るく可愛いので、男女問わず人気があるという話も聞く。 そんな彼女が、水泳で鍛えられた美脚を自販機に叩きつけていた。 いやまぁ、俺は明石の『ああ言う』姿を以前一度だけ見たことがあるので、ある程度は耐性があるのだけれど。 「御神のヤロウ御神のヤロウ御神のヤロウ御神のヤロウ御神のヤロウ御神のヤロウ御神のヤロウ御神のヤロウ御神のヤロウ御神のヤロウ御神のヤロウ御神のヤロウ御神のヤロウ御神のヤロウ御神のヤロウ御神のヤロウ御神のヤロウ御神のヤロウ……!」 明石は、そんな恨み辛みを自販機にぶつけているようだった。 どうやら、恨みを買っているのは御神とかいう人物のようですね。 ……間違い無く俺のことだった。 「あんなヤツより、私の方がずっとずっとずっとずっとずっと正樹のことが好きなのに好きなのに好きなのに好きなのに好きなのに好きなのに好きなのに好きなのに好きなのに好きなのに好きなのに好きなのに好きなのに好きなのに好きなのに……!」 女の子が畜生とかヤロウとかヤツいうのはどうなのだろう。 いや、それよりもここは早いところ離れた方が良さそうだ。 今彼女に見つかったら怒られるどころでは済まない。 って言うか殺される。 明石としてもよりによって俺に見られたい現場では無いだろうし。 「好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好きすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき……」 自販機が故障しそうな勢いで蹴り続ける明石の姿を見なかったことにして、俺は即座にその場を立ち去ることにした。 触らぬ神に祟りなし。 俺が先日入院する原因となった一件で学んだことだ。 47 名前:ヤンデレの娘さん 休暇の巻(表) ◆3hOWRho8lI[sage] 投稿日:2011/07/07(木) 21 00 25 ID yOkhoPgY [11/16] 祟りがいた。 公園からの帰り、近所のスーパーマーケットに向かう道すがら、何の気なしに横目をやると、その道の奥に祟りがいた。 祟りは、紙袋を片手に、黒白のゴスロリ風の衣装に身を包んでいた。 ゴスロリ『風』と書いたのは、袖が短くカットされ、夏場の撮影のために涼しげなアレンジがほどこされていたからだ。 それでも、フリルがふんだんに使われているので暑そうではあるけれど。 俺は、その衣装をつい先ほど見たことがあった。 テレビ番組『超人戦線ヤンデレンジャー』の中で悪の権化、魔女大帝こと零咲えくりが着ていたものだ。 つまり、その祟りの名は零咲―――緋月零日サンであった。 気のせいだと思うが、道の奥に居る零咲と目が合った気がした。 気がしただけなら、気のせいだろうと思いたい。 先日、零咲によって刻まれた痛みの数々を思い出し、ストール越しに首を押さえる。 ……見ないふりをしてさっさとスーパー行こう。 そう思って改めて前を向くと…… 「こんにちは…なんだよ、おにーさん」 「うぎゃあ!?」 祟りが目の前に居た。 「いや、いきなり『うぎゃあ!?』とか言われても困る…んだよ?」 苦笑を浮かべる零咲。 「や、すいません。……って言うか一瞬前まで遠くに居ましたよね!?どうやってココまで来たんです!?」 「んー、何て言うか…『かそくそーち』?あ、今の子は『しゅんぽ』って言わないと分かんない…かな?」 「いや、分かりますけど、両方ともアニメになってますし」 どうやら、マトモに答える気は無いらしい。 いや、そんなことよりもこの状況をどう切り抜けるかを考えよう。 「かりゃかりゃかりゃ…。殺気立っちゃっておにーさん可愛い…んだよ。殺害宣言は取り下げたから…取って食ったりはしないのに」 「いやいやいやいやいや。殺気立ってなんていやしませんよ。俺と貴女とは超絶仲良しじゃぁございませんか」 「そだねー、仲良しだねー。仲良しだから、無理して敬語なんて使わなくてもいい…なんだよ」 「いやぁ、零咲、もとい零日さんはおれよりも年上ですし」 「って言うか…」 そこで、零咲は記憶の糸を手繰り寄せるように、顎に手を当てる。(見た目だけは本当に可愛い) 「『てめぇ』」 「うが!?」 「『知ったか女』」 「うぐ!?」 「『教育ママか』」 「ごはぁ!!」 零咲の発した言葉を聞くだけで、俺に精神的ダメージが来た。 いずれも、以前零咲相手に俺が言った暴言だった。 今思うと年上相手に失礼千万で、恥ずかしい限りだった。 「あそこまで言われておいて、今更敬語の関係になられても逆にリアクションに困る…みたいな?」 大人の余裕を感じさせる笑みを浮かべる零咲は言うほど気にしてはいないようだけれど。 「じゃあ、零日さん……」 「零咲で良い…よー」 「じゃぁ零咲、今日は撮影か何かで?」 「そうそう、今は休憩時間…なんだよ」 なるほど、それで番組の衣装なのか。 「それで最近どう…なのかな?君と、私の続きな三日ちゃんとは」 「お前とアイツは別キャラだろ。そう言う話、この間しなかったか?」 「私の遺伝子を受け継いで、私のお腹から産まれてきたのなら、『私の続き』って言ってもそんなに間違いは無い…でしょ?」 「かもな……」 少々無茶な理屈ではあったが。 って言うか、コイツの胎から三日が産まれてきたというのが未だに信じられないのだが。 とても子供を産めるような体躯には見えない。 48 名前:ヤンデレの娘さん 休暇の巻(表) ◆3hOWRho8lI[sage] 投稿日:2011/07/07(木) 21 00 57 ID yOkhoPgY [12/16] 「それで、どうなの…かな、三日ちゃんとは」 「どうって、まぁ今日は……」 一応、零咲なりに娘を気にしている様子ではあったので色々話してみても良いかもしれない。 俺よりもずっと長い間三日と一緒に居る零咲と話すことは意義のあることだろう。 三日から少し引っかかることを言われてしまったし。 そんなわけで、俺は今日の出来事を説明した。 「『一線を引いてる』…ねぇ」 「まぁ、アイツももう大して気にしてないかもしれませんけど」 「って言うか、おにーさんが気にしてるん…だよ?」 「ウグ……」 鋭い指摘に俺はうめくしかなかった。 「事実…だし」 「……」 本当に事実なので反論ができなかった。 「大体、私に対してあんな暴言を吐けるおにーさんなのに、三日ちゃんには随分と優しいん…だよ?」 「あの件は申し訳ありません忘れてください」 「いや、そう言うことじゃなくて…ね」 そこで、零咲は上目遣いにこちらを見つめた。 俺の心の奥を射抜くように、見透かすように。 「あの時のおにーさんと三日ちゃんの前の『優しい』おにーさん、どっちが本当の千里さんなの…かな?」 「どっちが……って」 零咲の視線の圧力に耐えながらも俺は言った。 「別に、どっちが本当とか嘘とかじゃないだろ。どっちも本気本物だよ。だから、悪口雑言が出たからって『地金が出た』って思われると困るってか、正直無かったことにして欲しいって言うか」 「ふぅ…ん」 零咲はもう一度、俺の奥底を射抜くように見ると、言った。 「ありがと…なんだよ、おにーさん。今日は面白い話を聞けた…かも」 俺の内面を抉るような話でも、零咲にとっては『面白い話』でしか無いらしい。 「そいつは重畳」 「……こんな時にそんな言葉が言えちゃうのもどうかとは思うけど、まぁいっか…なんだよ」 そう言って、零咲はふと思い出したように持っていた紙袋を俺の前に突き出した。 「はい…コレ」 「はい?」 意味不明の動作だった。 「いや、プレゼント…なんだよ」 「プレゼント!?」 あり得ないレベルの超展開だった。 どうして俺たちの関係性で零咲からのプレゼントが生まれるのか。 「ほら、この前おにーさんのケータイを壊しちゃったから、お詫びに新しい携帯電話を選んであげた…なんだよ」 「ああ、一応覚えててくれたんですね」 そう言えば、入退院のバタバタで、零咲に壊された携帯電話はそのままになっていた。 買い直そうかどうしようかとは思っていたのだが、思わぬところから解決策が出た。 「開けたら爆発するとか無いよな?」 「いや、流石にソレは無いけど…おにーさんが私に対してどういう印象を持ってるのかよくわかるん…だよ?」 それ相応のことを貴女はしたと思います。 「ただ、強いて言えばおにーさんの分と一緒に三日ちゃんの分の携帯電話も入ってるから、後でおにーさんから渡して欲しいん…だよ?」 「そう言えばアイツ今までケータイ持ってなかったからなー」 紙袋の中を覗き込むと、零咲の言葉通り携帯電話らしき箱が二つ入っていた。 確かに、今どきの高校生らしく携帯電話を持っても良い頃だろう。 「きっと、私よりおにーさんから渡してもらった方が三日ちゃんも嬉しいと思う…なんだよ」 「フツーに母親から渡されても嬉しいと思いますけど。あ、でもどっちが三日用なの?」 携帯電話の2つの箱は、全く同じ外見なので区別がつかない。 「どっちでも…だよ?同色で同タイプの携帯電話を選んだから」 「おそろいか!?」 何と言うベタな。 フツーに恥ずかしいな。 「何なら、おにーさんからのプレゼントってことにしても良いん…だよ?」 「いや、そこで嘘吐いちゃだめだろ。って言うか嘘吐いても仕方ないだろ」 「それもそう…なんだよ」 一しきり納得すると、零咲は「それじゃあ、渡してあげて…なんだよ」と言って去って行った。 前の時と同じく、こちらにしこたまダメージを叩きこんで、1人で納得して。 アイツらしいと言えばアイツらしいのだろう、多分。 49 名前:ヤンデレの娘さん 休暇の巻(表) ◆3hOWRho8lI[sage] 投稿日:2011/07/07(木) 21 01 43 ID yOkhoPgY [13/16] 「「あ」」 精神的な意味でフラフラになりながらも、何とかたどり着いた近所のスーパー。 そこで、俺は見知った顔と会った。 「こんなところで会うなんて奇遇だね、河合さん」 料理部の後輩の、河合直子さんだった。 「いやー。どーもです、御神先輩。マジ奇遇ですね」 河合さんは溌剌とした笑顔で応対してくれた。 「河合さんも買い出し?」 「はい。いやー、母さんから『アンタも休みだからってダラダラしてんじゃないよ』って言われちゃいましてねー。今晩の夕食を作ることになっちまったんですよー」 「そっか」 河合さんはよく喋る子だ。 俺も最近は話せる方だが、さすがに河合さんのようにはいかない。 「しっかしココのスーパーも広いですよねー。って言うか、同じニンジンジャガイモとかでも色々あって何が何だか」 「河合さん、料理部だよね……?」 「スイマセン、買い出しとかはほとんどやったこと無いっス……」 苦笑を浮かべる俺に小さくなる河合さん。 少し、悪いことを言ってしまったかもしれない。 「折角だから、君の買い物も手伝おうか?」 「マジっすか!?よろしくお願いします!!」 ほとんど即答だった。 「今日は、何作るのー?」 「とりあえず無難なところでカレーでも、って思ってるんですけど。あ、コレ私の作った買い出しリストです」 「なるほど……。じゃあまず野菜から探そうか。選ぶものはお財布と相談しつつ……」 そんなやり取りをしながら、俺と河合さんは自分たちの買い物を進めて行った。 スムーズに進行し、レジでお会計完了。 「いやー助かりました先輩。感謝感激雨あられですよー」 ビニールに食材を詰めながら、河合さんは言った。 「それほどでも無いよー」 「久々に先輩と二人きりでしたしー、何かデートみたいな?」 「無い無い」 「ですよねー。それでも、今日付き合ってくれただけで恩の字ですけど」 そう言って笑顔を浮かべる河合さん。 「先輩ってホントに良い人ですよねー」 それは、河合さんとしては何の気なしに言った言葉なのだろう。 良い人、か。 『どちらが本当の千里なの?』 と、言う零咲の言葉が、なぜか思い出された。 「ありがと、河合さん。でも―――」 俺はきっと、良い人なんかじゃない。 人並に怒りのすれば妬みもする、性欲だってある、当り前の汚さも持ち合わせた人間だ。 それでも、『良い人』と呼ばれる資格があるとすれば。 「俺が良い人でいられんのは俺だけの力でも無かったり」 「え?」 俺の言葉に意外そうな顔をする河合さん。 「俺が良い人でいられんのは、河合さんや料理部のみんな、クラスの奴ら、家族、それに俺の大切な人たちが俺に良くしてくれるから、だから俺は良い人でいられる」 そう、俺が今の俺でいられるのは、みんなのお陰。 みんなや大切な人―――九重や三日のお陰。 みんながいてくれるから、俺は今の自分でいられる。 「だから、河合さんにも感謝してる。結構手酷くフッたのに、良くしてくれてさ。ありがと、助かってる」 俺の、ただ思ったままを乗せた言葉に、河合さんは照れたように頭をかいた。 「いやぁ、やっぱ先輩には敵いませんねー」 そして、食材を詰め終わったビニール袋を持ち上げて、帰りの挨拶を交わす。 「ああ、そうそう先輩」 スーパーを出て、別れる所で河合さんは言った。 「何?」 「私、先輩のコト、まだ好きです」 「ウン、ありがと。でも、ゴメンね」 「いえいえ」 そう言って、去って行く河合さん。 50 名前:ヤンデレの娘さん 休暇の巻(表) ◆3hOWRho8lI[sage] 投稿日:2011/07/07(木) 21 02 03 ID yOkhoPgY [14/16] その姿は、どこかスッキリとしているように見えた。 俺はその背を見送った。 彼女の内心を俺には推し量ることはできないけれど。 少なくとも俺は彼女の先輩でいられたことは良かったと思った。 「…楽しかったですか、河合さんとのデートは」 そう思っていると、後ろから声をかけられた。 「デートじゃないって。お待たせ、三日」 俺はいつもの糸目で、いつもの笑顔で三日の方に振り向いた。 「…待ってはいません。今日はずっと千里くんと一緒にいましたから。…千里くんの後ろに」 お得意の尾行スキルか。 「うっわー、それじゃあ色々カッコ悪いところも見てたり?」 「…今日の千里くんは一から十まで見させていただきました」 「恥ずかしー」 まぁ、言うほど恥ずかしがってる訳でもないけどね。 それくらいなら、コイツに全部見せてやっても良いだろう、くれてやってもいいだろう。 流石に―――汚いところまでは、無理かもしれないけれど。 「…ねぇ、千里くん」 「なにー?」 「…九重かなえって、誰ですか?」 静かな声で、三日は言った。 今までになく怖い顔に見えたのは、俺の気のせいか。 「……友達、だよ。中等部時代の、俺の大切な友達」 「…今の間は何ですか」 「ちょっと驚いたから、かな。お前の口からその名前が出るとは思わなかったから」 「…そうですか」 そう言って、軽く俯く三日。 角度的に、その表情は見えない。 「…そのお友達と、私と、どちらが大切ですか?」 まだ、そのネタを引っ張るらしい。 「友達とお前とで順位を付けろって言われてもなぁ」 「…どっちが大切ですか?」 いい加減な答えはできそうにない状況だった。 「2人とも、だよ」 「…!」 三日が息をのむ声が聞こえた気がした。 「けれども、三日への『大切』は特別だから。ちゃんと、特別だから」 まだ、俺には『大好き』とか『愛してる』とか言う勇気は無いけれど。 それは、確かに本当だったから。 本心だったから。 「…千里くん」 三日が愛しげに腕を絡めてきた。 それを俺は拒絶しない。 「三日」 俺は、彼女を安心させるようにポンと頭に手をやった。 「帰ろっか」 「…はい」 そう言って、俺たちは2人並んで歩きだした。 そうしながら、俺の心には小さな罪悪感を覚えた。 三日のことは確かに大切で、特別で。 その一方で、九重への想いもまた、三日とは違った意味の特別として、俺の中で巣食っているのだろうから。 51 名前:ヤンデレの娘さん 休暇の巻(表) ◆3hOWRho8lI[sage] 投稿日:2011/07/07(木) 21 02 22 ID yOkhoPgY [15/16] おまけ 「そう言えば三日、前に『夏場に外出なんてしたら死ねる』みたいなこと言ってたけど、大丈夫?」 「…そう言えば、さっきから意識が朦朧と…喉も乾いて…」 「うわ、良く見たら汗だくな上顔色悪!?」 「…あれ、死んだお爺ちゃんの姿が小川の向こうに……」 「それ三途の川ー!!」
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/108.html
634 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/08/08(水) 10 34 11 ID Q5nRBCch 埋めネタ。 ~おれらの本音~ 昨日、近所の吉野家行ったんです。吉野家。 そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。 で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、竜宮レナ、とか書いてあるんです。 もうね、アホかと。馬鹿かと。 お前らな、レナ如きで普段来てない吉野家に来てんじゃねーよ、ボケが。 レナだよ、レナ。 なんか親子連れとかもいるし。一家4人でひぐらしか。おめでてーな。 よーしパパお持ち帰りしちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。 お前らな、鉈やるからその席空けろと。 ヤンデレ好きってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。 Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、 刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。 で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、Windのみなも!、とか言ってるんです。 そこでまたぶち切れですよ。 あのな、みなもなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。 得意げな顔して何が、みなも、だ。 お前は本当にヤンデレ好きなのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。 お前、ヤンデレって言いたいだけちゃうんかと。 ヤンデレ通の俺から言わせてもらえば今、ヤンデレ通の間での最新流行はやっぱり、 未来日記の我妻由乃、これだね。 由乃ってのは雪輝への愛情が多めに入ってる。そん代わりストーカー。これ。 で、それに「ちょろいっ!」。これ最強。 しかしこれを頼むと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。 素人にはお薦め出来ない。 まあお前らド素人は、らき☆すたでも見てなさいってこった。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1160.html
901 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 07 20 15 ID HxADrcs+ ネクタイはゆずれんな 902 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 07 22 37 ID 5QAoK2yw おや?俺のワキ毛の様子が…? 903 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/07/13(日) 07 23 57 ID tzLVULuf 俺陰毛そってくるわ 904 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 09 03 24 ID DohLAKDt ムダとはなんだ、ムダとは・・・ わが頭髪に一本の無駄なし!! 905 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 11 40 34 ID bOmMAH81 ヤンデレに嫌われるために一人剃毛プレイを見せ付けるんですね 906 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 12 55 03 ID oX3xLVnj その毛を捨てるなんてもったいない!! 907 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 13 14 30 ID Wxx0/fnZ 次の日、寝ないで作りました! と自毛100%のカツラを渡されると。 908 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 13 16 36 ID RVuC6OVn 陰毛100%だろフツー 909 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 13 46 29 ID nxgazyFK ヤンデレに追われてる男「ヤンデレ死ね」 910 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 14 26 01 ID 7CiTAa1b この勢いだとレナはヤンデレとかいいそうだな 911 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 14 37 50 ID oZvq860S ああ、ジャジャの滝沢レナさんね。 たしかにあの人はヤンデレの素質がある。 覚醒する可能性3パーセント未満だけど。 912 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 15 24 34 ID LGyBON+a ユッキー愛してる 913 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 15 54 20 ID KaRiABIz なんというか……このスレ新参が増えたよなぁ メジャーになったのはいいけど明らかに勘違いしてるやつとそいつを矯正したがる定義好きのやつが譲らない言い合いをしてるように見える あーはいはい、うだうだ言わないでSS書けとね 後三週間ほどしたら投下するからみんなも全裸+αの紳士でいてくれないか? 914 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 16 08 18 ID slNPMgUC 913 三週間だと? そんなことだから他の泥棒猫に先を越されるのだお前は 915 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 16 09 54 ID XTuWt6iT こうも暑いと常時裸でもなんの問題もないという 916 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 16 11 56 ID nRgkOeLd 915 あるだろw 917 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [] 投稿日:2008/07/13(日) 17 30 21 ID cF50TLel こんばんは、またまた久々にたずねてきました。 何だか荒れているようなのでSS投下…といきたいのですが弾がないので 書き始めてみたCGを投下します。 そろそろSSの方を描いて一周年近くなるので初ヒロインの月乃鞠を http //freedeai.com/up/src/up8474.jpg それではまた、久々の投下故失礼しました。 918 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 17 48 34 ID IfaOZ4cq 一番槍GJ だが、画像サイズでかすぎだろ、常識的に考えて…… 919 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/07/13(日) 18 07 33 ID cF50TLel すいません、少し小さくしてきました、不慣れなのでご迷惑おかけしました。 http //freedeai.com/up/src/up8475.jpg 920 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 18 45 55 ID oivVJVDO 919 お久&乙乙 色があると雰囲気かわるもんだね 921 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 20 38 58 ID Dy/bWU8z 917 ちょwデカスww 顔を捜すのに手間取ったw GJ 922 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 21 52 40 ID IRnnlKB+ 911 ここでJyaJyaの名前が出るとは思わなかったw ミヤギが誠化したら可能性あるな。 923 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 21 55 52 ID OI0YlLFB 919 画像の大きさ、その30%くらいでいいと思うよw 924 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 22 12 26 ID P3CjY3aw というかなぜかJaneでみるとエラーでるんだが・・・ 925 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 22 47 41 ID DTPowi3K 毎週連載傍観者 リアルで忙しいのか 926 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/13(日) 23 22 44 ID vM6fCgYT とりあえずこんなの見つけた 必要なら役立ててくれ ttp //yandere.web.fc2.com/list3.html 927 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/14(月) 00 02 24 ID OOM2aohd 今日はヤンデレ家族来ないかもね… 928 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/14(月) 00 20 34 ID d8ghMmJy そういう気持ちは心の中にしまえないかな。 929 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/14(月) 02 48 00 ID xOLeMoxE そろそろ新スレの季節ですよ ヤンデレの小説を書こう!Part17 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1215971239/ 930 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/07/14(月) 12 04 45 ID D5qh33mM 928 そのお前の気持ちを書き込むな。 931 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/14(月) 13 13 07 ID w1VHP5MI ちょっとスレ建て早漏すぎやしないか? 932 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/14(月) 13 15 02 ID Q1zKyLO8 最近沸点がやけに低いのやら不必要に煽るやつが多いな スルーすればいいだけのことなのに噛みついたり、揚げ足取ってみたり 雑談云々の前にこういう雰囲気のほうが職人さんが投下しにくい……というか職人さんの書く気力を奪う気がする 933 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/14(月) 16 43 41 ID YaXV/Hhd お互いがお互いを尊重しあえばこんな空気になるはずないんだがな・・・ まあ、そんなことよりヤンデレと付き合ってるやつの親友視点ってこのスレの住民的にどうよ? いや・・・俺は書けないけど 934 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/14(月) 17 06 22 ID k5CxXlZi 親友視点…男か女によって変わるからなんとも言えない。 男→男同士の付き合いが減り、女に振り回される親友にアドバイスしたりする。 女→彼女の牽制を受ける。男にアドバイスしよう物なら大変なことになる。 935 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/14(月) 18 34 15 ID vvIRT0OW 934 それだ! 936 名前:保管庫の中の人[sage] 投稿日:2008/07/14(月) 21 32 00 ID lREb+fpR 917 919 今来たら302だった件(´;ω;`) だ、誰か再うpを…… 937 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2008/07/14(月) 23 29 31 ID rrDYAEXd わかりました、店長では有りませんが一肌脱ぎましょう。 解像度もどうにかした完成版です。 http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5347.jpg.html 938 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/14(月) 23 48 36 ID lREb+fpR ありがとうです。 ちょw巨大さにビビッたw 939 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/15(火) 00 00 36 ID fLIfM0F2 937 やっぱサイズなんとかしたほうがいいと思う 四分の一でもまだでかいってくらいなサイズだ 940 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/15(火) 11 47 15 ID 4JjvOhnU 個人的にはサイズは1/5くらいでいい。 容量も1/10くらいになるし。 941 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/15(火) 12 34 39 ID ORUkp2Xq やあ、俺新参。今ちまちまと文書いてる最中なんだが質問がある ヤンデレ要素薄くてもここに投下してもいいのか? 942 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/15(火) 12 36 43 ID Y9eg71FZ 薄くてもヤンデレ分入ってるなら可だろ 943 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/15(火) 12 41 08 ID mAkBQ1vc 941 今はヤンデレ要素0でも、長編でいずれ病むなら 944 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/15(火) 13 46 30 ID R7jJ32DG でも、病むのが物語の中盤とか最終話直前とかはやめてくれ 945 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/15(火) 17 26 43 ID hzsbe2cq 注文が多いな 946 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/15(火) 17 51 37 ID IcEuTjvM 944 そこまで制限することはないだろ それすると病むまでの過程を描けなくなる 上で言われてるようにいずれ病むなら当初はなくてもいいんじゃない? 947 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/15(火) 19 58 49 ID VZ9sG8t0 途中でぶん投げられることもありえるから完成してから投下してほしいね 948 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/15(火) 20 11 31 ID mAkBQ1vc そんな注文ばかりつけてたら書き手なんていなくなっちまうわ 俺達はおとなしく全裸で待機してればいいんだ 949 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/15(火) 20 55 21 ID 2mLoccaZ まったく!どうなんてんだよ!酢豚ひとつにいつまで待たすんだ!ええ?! 950 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/15(火) 21 01 39 ID /zUYcw6G 「店長!豚が騒いでます!」 「お望み通り酢でもぶっかけてやれ!」 951 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/16(水) 18 03 02 ID LvYhG8tg ハァハァ、わたしは醜いメ酢豚ですハァハァ、どうかは私めにご主人様の酢を!酢を! 952 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/16(水) 20 31 05 ID Vq9VXCGX それはしょうゆです。 953 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/16(水) 21 51 35 ID mHO148no かかってきた電話にかまけてヤンデレを長時間放置したい 954 名前:俺と妹[sage] 投稿日:2008/07/16(水) 21 52 26 ID Vm59XHHt うちの妹は可愛い。誰がなんと言おうと可愛い。 高校生になってちょっと小生意気になってきたが、そこもまた可愛い。小生意気になったにもかかわらず、相変わらず俺のことを「おにいちゃん」と昔のままの呼び方で呼ぶ辺りが妹の可愛さを如実にあらわしている。 喧嘩をすると、夜中に俺の布団に潜り込んでくる妹は可愛い。クラスのなんとかちゃんがどうだか、と俺に一生懸命話してくる妹は可愛い。休みの日には俺に纏わりついてくる妹が可愛い。そのくせ、外で友達に会った時には繋いでいた手をぱっと放す妹も可愛い。 例えシスコンと言われようが、俺はそういう可愛い可愛いもう一つおまけに可愛い妹が大好きだ。 ――大好きなのだが。 この状況は少しおかしいと思うんだ、妹よ。お兄ちゃんは混乱の極みだぞ。 「お兄ちゃんとシたいの!」 俺のベッドに潜り込んできた妹は、そう言って頬を染めながら俯いた。うむ、今日も可愛いぞ、妹よ。でも、ちょっと問題発言だと思うな、それ。 目の前には、妹のふわふわした茶色の長い髪が妹のなだらかな肩の先で揺れていた。 俯きがちの白い頬のラインは素晴らしくキュートな曲線を描いてすっきりとした顎につながっている。神様が特別手を掛けて作り上げたらしい俺の妹は、今日も今日とてすんばらしい美少女だ。 この美少女兼俺の妹の瞳はぱっちりとしたアーモンド型で、きらきらとした薄茶色のそれはまるで宝石のように輝くので、俺は密かに「ジュエリー・妹」と呼んでいる。 そんなジュエリー・妹を瞬かせた妹が(ややこしい)、反応を示さない俺の肩に白い手を伸ばした。 ちっちゃな手は傷一つなく真っ白で、桜貝のようなピンク色の形のいい爪がその先にちょん、とついている。俺の妹の「ジュエリー・妹第二段」である。 「お兄ちゃん、聞いてる?」 「あー……聞いてた。聞いてたともさ」 「じゃ、いい?」 そう言って、妹は俺の言葉を待たずにうきうきとパジャマのボタンに手を掛けた。 すいすいと器用に動く妹の手が、可愛らしい黄色のパジャマを肌蹴させていく。白い肌が次第に外気に晒され――って、こら待て。 「こら、こらこらこら」 「…………お兄ちゃん、いや?」 こてん、と首を傾げて妹はそう俺に問いかける。可愛いなもう。いや、違う違う。 ――あのね、妹よ。 確かにお兄ちゃんお前が大好きだよ。だけどな、それはあくまで兄としてであってね。 「わたしもお兄ちゃん大好き!」 都合のいいとこだけ聞くんじゃありません。パジャマ脱ぐのをやめなさい。 む、胸が見えるから! 程よく育って……じゃないよ。乳首がほんのり桃色でジュエリー妹第四弾だなー、とか考えてる場合じゃないよ。 「だから、いいよね?」 よくないですぅー! という暇もなく、妹は俺の上に跨って、上半身をゆっくりと下ろしてくる。なんだこのシチュエーション。これなんてエロゲ? 「……んっ…………」 鼻にかかった声を上げて、押し付けられた妹の唇の感触は、とても柔らかかった。 ほぼ全裸に近い美少女に圧し掛かられ、あまつさえキスまでされて、ついさっきまでなんとか宥めていた俺の息子はついに俺を裏切る。 ――あああああ、妹でたっちゃったよ。 俺の苦悩を露知らず、妹はその柔らかい舌で俺の口内をまさぐり続けた。 955 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/16(水) 21 53 57 ID Vm59XHHt 誤爆しました 申し訳ありません、スルーお願いします。 ほんとすみませんでした。 956 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/16(水) 22 12 48 ID zIDwJ5+5 続きをどこのスレに投下したのかを言え さもなくばさらに脱ぐぞ…… 957 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/16(水) 22 18 36 ID kykgFyyl おい、はやく続きを見せるんだ!さもなくば貴様の邪気眼を公開させるぞ! 958 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/16(水) 22 52 00 ID lDVIolFB 956 いや、ネクタイまでとるのはイカン! デモを行うのが昨今の流れであろう。 959 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/16(水) 23 04 47 ID Ba3djAHl キモウトのほうかな?w 960 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/16(水) 23 31 28 ID Vvfntise キモウトには投下されてねえな マジでどこのスレで続きが読めるのか知りたい もしキモウトスレへの誤爆で妹が病む展開なら、このままここに投下してほしいんだぜ! 961 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/17(木) 00 10 28 ID ujSjvZff 妹!おっぱい! _ ∩ ( ゚∀゚)彡 ( ⊂彡 | | し⌒J 962 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/17(木) 00 32 39 ID k5HHVfex 960 寧ろ違ったとしても同じ作者様に妹が病むバージョンを書いて欲しい・・・ 963 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/17(木) 16 05 24 ID 4wQOgQlf (・∀・ ) 955 ( ・∀・) 955 964 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/17(木) 22 47 09 ID R+G1nXJR 俺は次スレに引っ越すぜ! 埋めヨロシコ~ 965 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/19(土) 04 50 52 ID zn5bN0Fx wikiのことのはぐるまって 3話から22話にとんじゃってるんだけど 間ないの? 966 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/19(土) 05 18 01 ID XfpJ7idi 965 本保管庫管理人さんが引退して現在wikiの方が鋭意保管中です気長に待ちましょう なお待ちきれない場合は過去ログがあるのでそちらから自分で拾ってくることもできます 967 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/19(土) 05 19 15 ID zn5bN0Fx そうですか お騒がせしました 968 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/19(土) 10 38 36 ID 7efjt2ZX ちょっと話題に遅れたが長編で最初は病んでいないというのもカタルシスを感じて俺的にはすごくいい 969 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/19(土) 10 57 43 ID WYriO8Qe 狂おしいほどまでの愛 愛ゆえに狂ってしまう女の子 一途な気持ちを抑えきれずに歪んでしまうその姿に 俺はもう・・・ 970 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/07/19(土) 13 34 46 ID V2cG/UWy みんな病んでるな。俺もだがorz 971 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/19(土) 14 10 30 ID jq1T6HUz 男のヤンデレなど死ぬべきだというのに、ヤンデレっ娘を愛せば愛すほど、自身がヤンデレになっていく なんというアンビバレンス 972 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/19(土) 15 34 30 ID 414fSbKG 965 暇だし編集しといた 973 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/19(土) 15 39 34 ID 69PjIGrh ヤンデレを求める者自身がヤンデレにはならないと思う。 分かり易く言うと男という植物に、愛という特濃の液体肥料の原液を常にかけ続けるのがヤンデレだ。 そんな環境では普通根が腐って枯れてしまうわけだが、 中には栄養の吸収が滅茶苦茶悪くてそのくらいの栄養の方がすくすくと育つ植物がある。 これがヤンデレを求める者だ。 974 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/19(土) 16 06 25 ID s69M7FRr 973 分かりやすい 975 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/19(土) 16 37 28 ID WYriO8Qe うん? 俺は基本ヤンデレに愛されるより、誰かを愛しているヤンデレを第三者で傍観するのがすきなんだが 976 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/19(土) 17 06 32 ID o0YM7E5p 972 965ではないが乙。 続きこないかなあ~ 977 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/19(土) 21 42 40 ID f37Hy9Oh そういえばお茶会ももう一年ぐらい来てないな 作者さんがこの前、完結はするって言ってたけどな ・・・さて、それまで全裸で待ち続けるか 978 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/19(土) 22 43 56 ID UqbIsc3m ぶっちゃけ今んとこあの人は東方SSがメインっぽいしなー 文章書き続けてるってのは確かだからそのうち復帰してくれるかもな 979 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/20(日) 00 50 02 ID hWvgbsbK そういやあの人、 ヲチ板に専スレがある東方ジャンル新参と交流始めたんだよな…… チャットやメッセでリクしまくって一人の絵師をジャンル撤退させたらしいけれど SS書きなら大丈夫なのか? 980 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/20(日) 02 30 54 ID UcvEG4iD なんでお前らそんなに詳しいんだ……? ハッ、まさか…… 981 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/20(日) 04 00 44 ID Yy9Mc0s9 思いつく病み ・地位、名誉、能力を完全に備えた私に惚れられているのはむしろ名誉じゃない。逃げたら殺すわ ・こんな私だけど、あなたのためならなんだってしてみせるよ。だから捨てないでください…… ・あなたの全てを知りたいの。あなたを独占したいの。別に悪いことなんかしてないよ? 愛だもん ・あなたを愛していたのに……私は愛されていなかった…… ・あなたと私はフォボス・イオ経由の赤色レーザー無線で前の宇宙から繋がっていて…… まあ、ヤンデレの可能性は無限大なんですけどね 982 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/20(日) 15 24 52 ID ABpmWrKu 萌え 983 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/20(日) 15 34 55 ID 2gJq+ANZ ことのはぐるまは九、十、十一話が面白いよな 984 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/20(日) 23 21 17 ID YpTGGmyn 982 1番上が好みなのは僕がヒモ願望を潜在的にもっているという表れなのでしょうか 985 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/21(月) 00 57 48 ID asVpOMfh 981 一番上はただの高飛車に見える つーかヤンデレなら愛する彼を殺すなんて発想自体ができないだろ 986 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/21(月) 02 17 54 ID 1p04acgb いやいや、一応殺す、とか脅しとくのはありだろ。プライドのせいで素直に好きだとかいえない。でも絶対に逃げて欲しくない。可愛いじゃないか 心中以外で本当に殺しちゃうのはなしだが 987 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/07/21(月) 06 32 18 ID 1anAetPR お前らどこまで病んでるんだよ(笑) 988 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/21(月) 09 00 44 ID aG288+99 いつもよりやけに饒舌なヤンデレの弁当食べたい 989 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/07/21(月) 13 51 44 ID sGJ45j5D ウメ 990 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/21(月) 14 45 53 ID 6sumNsDD 983 ことのはぐるまは主人公が誠レベルの基地外思考なのでもういいです 991 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/21(月) 22 03 53 ID 19a0qjL3 981 一番下はヤンデレじゃなくてサイコさんだYO! 992 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/21(月) 22 57 29 ID bHIdtKc0 ヤンデレとメンヘラってやっぱ難しいよな 993 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/21(月) 23 05 20 ID Cp3b2Dm1 難しいも何も根本からして違う 994 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/21(月) 23 58 34 ID sGJ45j5D 1000なら監禁される 995 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/22(火) 01 16 37 ID WFWHnBpQ 1000なら姉の監禁から解放される 996 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/22(火) 01 20 56 ID lWfcf9Ke 1000なら姉に監禁される 997 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/22(火) 02 33 26 ID yAXA+nqm なんか好き嫌いの花占いっぽいな! 998 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/22(火) 02 41 33 ID a7NXrIkN 998 踏み台 999 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/22(火) 02 42 26 ID up4Q4y1j スリーナインげt 1000 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/22(火) 03 24 32 ID wbeYj1wZ 1000なら風音 1001 名前:1001[] 投稿日:Over 1000 Thread このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1082.html
1 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/02/29(金) 14 09 30 ID kAnF2FVb ここは、ヤンデレの小説を書いて投稿するためのスレッドです。 ○小説以外にも、ヤンデレ系のネタなら大歓迎。(プロット投下、ニュースネタなど) ○ぶつ切りでの作品投下もアリ。 ■ヤンデレとは? ・主人公が好きだが(デレ)、愛するあまりに心を病んでしまった(ヤン)状態、またその状態のヒロインの事をさします。 →(別名:黒化、黒姫化など) ・転じて、病ん(ヤン)だ愛情表現(デレ)、またそれを行うヒロイン全般も含みます。 ■関連サイト ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫(本保管庫) http //yandere.web.fc2.com/ ヤンデレ臨時保管庫 @ ウィキ(臨時保管庫) http //www42.atwiki.jp/i_am_a_yandere/ ■前スレ ヤンデレの小説を書こう!Part13 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1199940017/ ■お約束 ・sage進行でお願いします。 ・荒らしはスルーしましょう。 削除対象ですが、もし反応した場合削除人に「荒らしにかまっている」と判断され、 削除されない場合があります。必ずスルーでお願いします。 ・趣味嗜好に合わない作品は読み飛ばすようにしてください。 ・作者さんへの意見は実になるものを。罵倒、バッシングはお門違いです。議論にならないよう、控えめに。 ■投稿のお約束 ・名前欄にはなるべく作品タイトルを。 ・長編になる場合は見分けやすくするためトリップ使用推奨。 ・投稿の前後には、「投稿します」「投稿終わりです」の一言をお願いします。(投稿への割り込み防止のため) ・苦手な人がいるかな、と思うような表現がある場合は、投稿のはじめに宣言してください。お願いします。 ・作品はできるだけ完結させるようにしてください。 ・版権モノは専用スレでお願いします。 ・男のヤンデレは基本的にNGです。 2 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/29(金) 14 31 12 ID uZFpKqF/ *、 *、 。*゚ *-+。・+。-*。+。* / ゚+、 ゚+、 *゚ ・゚ \ 。*゚ ∩ *。 *。 +゚ ∩ * (´・ω・`) +。 +。 ゚* (´・ω・`) と ノ *゚ *゚ ・ 。ヽ、 つ と、ノ ・゚ ・゚ +゚ * ヽ、 ⊃ ~∪ *゚ *゚ * +゚ ∪~ ☆ +′ +′ +゚ ゚+。*。・+。-*。+。*゚ 3 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/29(金) 16 17 26 ID WxCWaQYG 真面目に 1乙! 4 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/29(金) 16 59 40 ID mGGiUOrW 近い内に 1がヤンデレっ娘に監禁され(ry 5 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/29(金) 17 01 54 ID tF9j5nMa 1乙かれー。。チョコレートを分けてあげよう 6 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/29(金) 19 19 12 ID 1Dk0Mh6B ドラえもん 7 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/29(金) 22 09 27 ID QLVbbkNH 1乙 夜まで待っても良かったと思うけど、テンプレは特に問題ないね、たぶん。 あと、さっきお前の家を探してる女がいたから住所教えてあげたぞ。 8 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/29(金) 22 22 49 ID 5bUVAZI+ 1乙 しかし何で 7が 1の住所知ってたのかが問題だn 9 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/29(金) 22 45 59 ID T4ok4ffd 7も 1を追いかけてるヤンデレで 1を追いかけてる女がいると知らせることで 1にその女を拒否らせる魂胆なんだよ!! 10 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/29(金) 23 03 28 ID mGGiUOrW 受け入れたらどうする 11 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/29(金) 23 17 01 ID T4ok4ffd だから 1に恐怖心を煽っておきながら 裏でその女の邪魔をするんだよ・・・ 12 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/29(金) 23 30 20 ID E+pkxIV6 とりあえず 1に合唱 13 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/01(土) 01 39 44 ID lTvcSv8V ららら~♪ 1乙~♪ 14 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/01(土) 03 23 04 ID smF8rn47 1 乙です☆ 15 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/01(土) 09 12 06 ID s1JwMypw 1、よくやった、うちに来て妹とファックしていいぞ 16 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/01(土) 12 23 04 ID d6409hKN 武装練金のパピヨンが女だったらいい感じのヤンデレなのになあ、と思う俺。 17 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/01(土) 12 55 55 ID PEuN+CIb デレどこだよw 18 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/01(土) 13 08 55 ID d6409hKN うーむ……カズキだけにしか本名を呼ぶのを許さないところ、とか。 19 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/01(土) 13 36 49 ID EOOwjyYi なんだかんだ言って、白い核金つくったところとかも? 20 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/01(土) 14 07 10 ID OgO2lNzb 元病弱で薄幸の美少女が 蝶マスクと魔法少女風ボンテージを身に着けた ヤンデレ女王様に早代わりかw 21 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/01(土) 21 22 05 ID mMeCAGTm 15 お前の妹がすごい目でお前を睨みつけてたんだが・・・?大丈夫か? 22 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/03/01(土) 21 58 19 ID 7U0YnrLK 15 訓練教官殿! 微笑みデブがM14にヤンデレているようですが大丈夫でありますか!? 23 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/01(土) 22 05 42 ID IVw6YlOT 22 このスレのお約束は… ・ヤンデレヒロインは美女か美少女 ・ヒロインの幸せこそがハッピーエンド なんだよ… 何?ヒロインが可愛くないだと。 それは妄想力と気合とヤンデレ萌えで補うんだ!! どうしても駄目ならヤンデレの女神様に祈れ!! 24 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/01(土) 23 00 08 ID u/QvdIJX かわいくないヤンデレか・・・ そこで整形ヤンデレだ。 一度愛しの彼に振られてしまった。理由は容姿がジャイコや花沢さんタイプだったから そこで、彼女は就職後は給料のほとんどを整形資金の貯金に費やし、ついに多額の金銭と引き換えに美貌を手に入れた もう一度彼にアタックしようとする彼女だが・・・ 惜しむらくはこの妄想を文章へ昇華できないことだ 25 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 01 30 56 ID GjX6mpLa 24 整形と聞いて余り良い顔をしない人もいるだろう。 「作り物の顔」 そう言われた事もある。だけど、私にはこれしかなかったから……藁にも縋る想いで「作り物」を求めた。 「私の事。覚えてますか?」 「貴方に言われたから、私は生まれ変わったの」 「待たせてしまってごめんなさい。でも、これからはずっと一緒です」 「手始めにあの醜い雌犬を消してしまいますね。」 26 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 01 35 11 ID 7Khp71eJ 整形ネタか。 こんなのも考えられる。 自分の容姿に自信がなく、告白出来なかった女の子が整形+ダイエットで 誰もが認める美人へと大変身。元々性格も良かった彼女はたちまち人気者。 しかし…意中の彼は 「前の君が好きだった」とつれない返事。 しかも自分の親友(普通の容姿)といい雰囲気に。 「私は死物狂いで努力したのに!!なんであの子と付き合うの!!」 とヤンデレ覚醒。 悲しいかな、俺には文才及び根気が足りない。 27 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 01 44 55 ID +8gK+cDQ レディコミにありそうだな 28 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 01 52 16 ID EJU70vyD 26 某バーローな漫画でそれとそっくりな話があったよ。 最終的に男は整形女に毒殺される。 29 名前:恋の病はカチカチ山をも焦がす ◆iIgdqhjO26 [sage] 投稿日:2008/03/02(日) 06 09 33 ID REqIrwkK 第五話、投下します。 30 名前:恋の病はカチカチ山をも焦がす ◆iIgdqhjO26 [sage] 投稿日:2008/03/02(日) 06 12 09 ID REqIrwkK *** 何処からともなく、焦げくさい臭いが狸の鼻をくすぐる。 狸は火事かと思って飛び起きると、兎が台所から呆れた顔を覗かせた。 「本当に、狸さんは落ち着きがないですね」 兎は包丁を握ったままこちらを向いたものだから、狸は少しびくりとした。 「ひぇ、殺される」 兎は何も言わずに台所へと戻る。 落ち着いて狸は気が付いた。そうか、兎は料理をしているんだなと。 狸は地べたにあぐらをかき、暫くの間、狸は兎が料理しているのをじっと見ていた。 その姿を見て、いっそのこと火事だったら良かったな、と溜息をついた。 兎はこじんまりとしたちゃぶ台に、半分墨になった焼き魚を並べると、 二匹は向かい合って手を合わせる。 狸は、兎のところに料理が無いのを見て、すこし不思議そうな顔をした。 「兎さんよお……兎さんは何も食べないのかい?食べないと力が出ないよ……」 兎さんは少し苦い顔をする。 「いえ、狸さん、私は先ほど味見してお腹一杯なんですよ」 狸は再び溜息をついた。 狸は辛うじて食べれるご飯を中心にかきこむ。 31 名前:恋の病はカチカチ山をも焦がす ◆iIgdqhjO26 [sage] 投稿日:2008/03/02(日) 06 12 59 ID REqIrwkK 「そういえば、狸さん、昨日は何処へ行っていたのですか?」 狸は一瞬、ご飯が喉に詰まるのを覚え、豪快にせきをした。 兎はあら、大変と背中をさする。 「いや……少し月が綺麗だったから散歩し……」 「嘘ですね」 兎は強い口調で否定した。狸は口ごもった。 「嘘だと言うのは、貴方の体から若干、線香の臭いがするのですよ。 貴方の家で線香を焚いているところを見たことがないのですよ。 とすると、他の場所で線香を焚いてある場所に行った筈ですね。例えば……」 少しくすと笑う。その笑い声に、狸はびくりと驚く。 「娘さんの家、とかですね……性懲りも無く、笑われに行くために」 狸は俯く。 そして恰も地面に話かけているかのように呟く。 「実は……言い難いことなんだけど…… 俺、やっぱり兎さん、あんたとは付き合えないんだ」 兎は耳をぴくぴくと動かす。 「あのよお……あの晩、確かに娘のところへ言ったよ、 で、やっぱり俺、娘のことを忘れられないんだよお…… 俺も、見ての通り、そんな出来た奴でもねえし、 すっぱり忘れられるほどの男らしさもねえよ…… だから、兎さん、あんたの好意は嬉しいのだけど」 32 名前:恋の病はカチカチ山をも焦がす ◆iIgdqhjO26 [sage] 投稿日:2008/03/02(日) 06 15 44 ID REqIrwkK 兎は途中で笑い出す。狸はまたびくりとして言葉を詰まらせる。 「あはははは、何を、何を言い出すかといえば、またそんな戯言ですか? お腹、お腹が苦しいですね」 狸は少しむっとした様子で口をつぐむ。兎は自信たっぷりに述べる。 「いいですか、遠くの薔薇より身近なたんぽぽです。 天高く飛んでいるように見える青い鳥もまた家の中で鳴いているわけです」 そう言うと、兎は狸と距離を詰める。狸の頭を両手で押さえ、唇を重ねようとする。 狸はそれを押しのける。 「いや……俺は頭が悪いからよくわからんけど、 そうじゃないんだよ……俺の、俺なりのけじめだよ」 兎は少し哀しそうな寂しそうな表情を浮かべる。 兎のことだから演技かもしれないが、と狸は思う。 だが、それでも、兎の哀しそうな顔を見るたびに、何処となく、兎のことを傷つけてしまったのではないか、 という罪悪感を覚えてしまう。 「じゃ、俺は……芝刈りに行ってくるからさ……」 狸は相変わらず不恰好な歩き方で出て行く。 一人残された兎は唇を噛み締め、袖をきゅっと握った。 「忌々しい……忌々しい…… あの小娘、まだ私のことを邪魔しようって言うの……」 そのときの顔といったら、禍々しい魑魅魍魎でさえも、恐れて逃げ出していたであろう。 33 名前:恋の病はカチカチ山をも焦がす ◆iIgdqhjO26 [sage] 投稿日:2008/03/02(日) 06 16 34 ID REqIrwkK *** ところで、娘のほうはといえば、爺様と並んで、鍋で煮込んだ芋粥を仲良く食べていた。 爺様は、その老体のせいか、なかなか外へと出られず、かといって日々貧しい生活であったから、何もしないわけにもいかず、黙々と草履を作っていた。 爺様はふうふうと粥を冷ます娘を見ながら、少し申し訳なさそうに話を切り出した。 「なあ、娘や。もうお前も年頃じゃ。もうそろそろ嫁に出る事を考えてもよかろ」 その言葉を聞いて、娘は芋粥を食べる手を止める。 「ええ、解ってます、御爺様。でも、私は既に嫁になる相手は考えています」 爺様は少し目を丸くする。 一人娘が既にそのようなことを考えていたとは思ってもいなかったからだ。 「ほほう、娘や。その相手というのは…… 働き者なのかね?品性や行いが良いものなのかね? 若い者に騙されてはならんぞ、若いうちはなかなか落ち着かないものだから、 気が気で心配ならんからな」 娘はにっこりと微笑む。 「その人は、働き者で品性もよく、 私のことを一番考えてくれていて、一番愛してくれています。 ですから、そんな心配はいりませんよ、御爺様。 それに若い人のような魅力で誘惑出来るならば、他の人たちみんな誰でも誘惑されていますわ」 爺様は少しほっとしたのか、顔をしわくちゃにして微笑む。 34 名前:恋の病はカチカチ山をも焦がす ◆iIgdqhjO26 [sage] 投稿日:2008/03/02(日) 06 19 22 ID REqIrwkK 「そうだそうだ、わしの一人娘だから賢く育てたつもりじゃ。 ご免のう、年寄りは少し愚痴っぽくてかなわんくなる」 娘はただただ相槌のように頷くと、空っぽになった鍋に茶碗を入れて、 井戸へと向かった。たらいに水を汲むと、鍋と茶碗を浸し、へちまで擦る。 ふと横を見ると、娘は庭の入り口に一匹の兎が立っているのに気が付いた。 「あら、兎さん、どうしたのですか?道にでも迷われましたか?」 茶碗を洗う手を止め、そのように呼びかける。 その呼びかけに答えるかのように、兎は丁寧に深々とお辞儀をする。 「どうも、こんにちは。いつも私の主人がお世話になっております」 娘は少し考える。何故なら、娘にとって雄兎の知り合いは思い当たらないからだ。 「失礼ですが、多分、人違いをなさっている気がするのですが」 兎は作り笑みを浮かべる。 「いえいえ、あなたも随分と頭の中が古いのですね。 私が申し上げているのは、誠実で真面目で、 ただ何処か頭が抜けていて身形が醜悪な為にみなから嫌われている人のことですよ」 女性の勘というものは恐ろしい。娘はただそれを聞いただけで漠然と理解した。 この兎が何の為にここにいるのか、ということも。 「あの、失礼ですが、何か勘違いされていませんか? 確かに、私と恋仲に成っている人がいるのは確かですが、 貴方みたいなべっぴんの方をお嫁さんに貰っているとは聞いておりませんが」 35 名前:恋の病はカチカチ山をも焦がす ◆iIgdqhjO26 [sage] 投稿日:2008/03/02(日) 06 20 43 ID REqIrwkK 兎は表情を崩さずに微笑み続けている。 但し、目は全く笑ってはいないが。 「ええ、勿論、解っております。 私も現在独りの身で御座いますし、彼のも独りの身で御座いますが、 何時しか二人は固く結ばれることになるのです」 娘は茶碗を手に取り、鍋をぶら下げると、 先ほどの様子とはうってかわってぶっきらぼうに言葉を投げつける。 「で、何のようですか?そのようなことを伝えにだけ来たわけじゃないでしょう?」 兎は何事も無いかの如く、淡々と続ける。 「いえ、今日は挨拶というくらいですよ。また何かの縁で出会うこともあるでしょうしね……」 娘は何も言わずに家の中へと入っていく。 兎は家のほうへと向き直り、誰も見ていない場所でただ頭を下げ、歩きだした。 「なるほど、あのような娘が言い寄って誘惑していたのですね。 確かに……あれほどの美人でしたらくらりと来ても仕方ないですね」 兎はくすくすと笑う。 「いえ、いざとなったら消してしまえばいいだけの話。 私以外を好きになったならば、それを消してまた向きなおせばいい話。 簡単なこと、簡単なこと……」 恋は人を盲目にする、とは良く聞くことではある。 兎が如何なる目を奪われているのか、それは恐らく神か仏にしか解らぬことであろうということ、なのかもしれない。 36 名前:恋の病はカチカチ山をも焦がす ◆iIgdqhjO26 [sage] 投稿日:2008/03/02(日) 06 21 48 ID REqIrwkK 第五話投下終了です。 37 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 06 26 41 ID 0808zc04 GJ!! つ、ついに直接対面したか…… 38 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 07 14 41 ID LlmhJJpr 36 GJ! 遂に始まった…女の戦いが ゾクゾクしてきたぜ! 39 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 08 59 19 ID vBTVNF33 GJ! オラ、何だかゾクゾクしてきたぞ! 40 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 13 30 21 ID BmtleZg7 GJ! 娘さんもヤンデレ化するのか? 41 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 20 12 38 ID zqxLJyrG GJ! 兎が正面から宣戦布告したのに萌えた もう結婚してるから近付くな、とか言うのかと妄想した俺はヤンデレに刺される資格もない 42 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 20 55 56 ID 7Khp71eJ 41 後ろでお前を暗い目で見ている子がいるぞ。 等と言うと思ったか。 そんな根性なしはヤンデレ少女にペニバンで掘られて、地獄ならぬ 天国でも見てこい。 43 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 21 45 12 ID uQ4T/+sU 42 後ろ後ろ 44 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 21 57 10 ID iBHvJNzm 43 後ろ後ろ まったく、少しは自分の身の回りにも注意を向けたまえ 45 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 22 04 36 ID EYZQCmL0 44 後ろ後ろ 46 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 22 07 52 ID os3K1Pbw 右向け右 47 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 22 58 30 ID 3IYMkssz 46 お前・・・、足下・・・ 48 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 23 18 26 ID giQJlCmt 47 おい・・左斜め・・・ 49 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 23 20 53 ID 2l8+L1wq 47 危なーい!上だぁー!! 50 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 23 22 05 ID 7GMk7qgy 48 馬鹿!それどころじゃねぇ!!天井見ろ天井!! 51 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 23 22 28 ID GST5Rnjj ・・・残像だとッ・・・・!? 52 名前:42だが[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 23 35 21 ID 7Khp71eJ この中で一人でも ヤンデレ少女に襲われてるといいね… ちなみに俺は普段の行いが悪いのか無事だorz 53 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 23 45 18 ID 3vyDFnuw 52 なぜ、あなたが平穏無事なのか、考えたことはありますか? 私が毎日毎日、どれほどの苦労をして、あなたに擦り寄ってくる泥… ・・・いえ、何でもございませんわ。お気になさらず・・・。 54 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 00 15 35 ID YDxvYK1P こういうレスが帰ってくるからこのスレはいいよな ヤンデレっ子に愛されるのを疑似体験できる…… 55 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 00 22 41 ID s59JTe+D 54 君は何を言ってるんだ?さっぱりわからないYO 56 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 00 28 45 ID Pz1LPWMB 54 あなたは病んでいる 57 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 00 31 31 ID kFRfNJUn お前達は最高すぎるな なのになんでまだ無事なんだ? 58 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 00 53 42 ID YDxvYK1P 56 病んでいるって、ヤンデレっ子に愛されたいと思うのは人として基本的な欲求だろ? 59 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 01 01 25 ID lmTSvE38 なんという数珠繋ぎ 立体位置を脳内マッピングしようとしたら絶望した 60 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 01 03 21 ID T7Y5e1dT 57 俺たちは皆、ヤンデレっ子を愛している。 だが俺たちを愛してくれるヤンデレっ子がいない、ただそれだけだ。 さーて・・PC閉じて課題をさっさと終わらせるか・・・ 61 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 08 03 59 ID nHh+8dh6 それが…60を確認できた最後の言葉でした(60の母) 60は「最近誰かに監視されてるみたいだ」とよく口にしてました。 まだ…見付からないんですか? (60の親友♀) お兄ちゃんを早く見付けてよぉ!!あの女が犯人に決まってるじゃない!! (60のキモ…妹) 60は無事ですよ。姉だから分かります。 ふふ…もう我慢しないから60ちゃん。 (60の姉) 60に付きまとっていた人?クラスの女の子みたいです。 私?べ、別に彼に興味無いんで。 (60の同級生・ツンデレ?) 60くんをストーキング?はい…よく後を付けたり、彼の持ち物で自慰を行ったりはしてましたが…彼の行方までは。 (60のクラスメイト・ストーカー) 60が行方不明になって一月。早くも捜査本部には諦めの空気が 漂っていた。 だが私は諦めない。必ず60を見付け、そして… (刑事・60の先輩♀) ??「無駄よ… 60は私だけのもの。誰にも渡せないの」 「 60拉致事件」 拉致ヤンデレは誰だ? (母除く) 62 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 09 00 51 ID pZfgoFVr 姉が一番怪しい 63 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 10 26 06 ID rwVxyX5z と見せ掛けて、普通を装う親友が怪しい 64 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 11 51 19 ID s59JTe+D 実は身の回りの女性を覚醒させるための、 60の狂言だった! 65 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 13 02 02 ID scYb9SfW 犯人はヤス 66 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 17 12 00 ID RjkjOooO 放課後、一通のメールが届いた 今日病欠した恋人からだ 『看病しにきなさい』 おーい、生きてるかー? 「やっと来た、私がいない間に他の女に手出してないでしょうね」 出してねぇ そう言うお前も病人なら病人らしく寝てろ。 何ソファーでくつろいでんだよ 「ゆっくり寝てらんないわよ!」 はい? 「貴方が私以外の女とイチャついていると考えるだけで、ゲファッ!」 あー!服に血が・・・ 汚ったねぇなぁ~も~! 「そうよね、私の血なんて汚いわね、それに比べあの女の初めての血はさぞ綺麗だったのでしょうね!」 あの女って誰だよ!あーもう力むから、鼻血が ほら、ベッドまで抱っこしてやるから 「うふふ、貴方はそうやって私をお姫様抱っこしてればいいの」 はいはい 「もし、他の女にもこんな事したら、私死ぬから、さっきみたいに血ヘド吐いてとても見れたものじゃないようなガハッ!」 はいはい、そうで御座いますかお姫様 「死ーぬーかーらー!」 分かった!分かったから耳元で叫ぶな!・・・・ほら、ついたぞ 「ん、もっと優しく下ろしなさいよ病人なのよ」 ごめんごめん ってもお前、元気そうじゃねぇか 「あ、そっか、まだ本当のこと言ってなかったけ・・・」 ・・・え 67 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 17 22 34 ID RjkjOooO 「病気の事、私ね・・・」 ・・・ 「・・・・・・」 ・・・・・・ 「・・・・・・恋の病なの」 ・・・・・・ 「・・・・・・」 ・・・・・・ 「・・・・・・好きー」 照れるぐらいなら言うな! 68 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 17 47 47 ID m8hkpdJ2 …グッド。 IDに丸が多いなw 69 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 19 51 31 ID RjkjOooO なんか読みにくくなってしまった 次から気を付けます 70 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 20 42 46 ID YDxvYK1P 俺……今朝の夢、ヤンデレっ子の夢だったんだ…… 夢に見るまでに恋焦がれているのに、どうして現実では縁がないんだ…… 71 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 20 43 21 ID Q4KJ57EP なんかライライの吐血ヒロイン椿を思い出した 72 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 20 44 46 ID AONcBmaJ 71 また懐かしい作品を 73 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 21 12 29 ID foxZk8OH 67 ナイスジョブ これは……ツンヤン?ヤンヒート? 判別が難しいぜw 74 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/04(火) 01 20 35 ID sdyPKjD9 70 そんなことないよってお前の美人の母さんが言ってたよ。気をつけてね^^ 75 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/04(火) 07 58 42 ID Cdbtffjt 74 そう言えば 70とは本当の親子じゃないんだってさ。 年も八つしか違わないって、うちのねーちゃんが言ってた。 76 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/04(火) 16 53 59 ID sZaS8L3F つまり腹違いの種違いの勘違いの人違いの親子というわけだな ところで 70の母さんが 75の姉についていろいろ聞いてくるから教えちゃったよ なんか秘密がどうとかバラしたらどうとか言ってた。ちょっと刺されて怖かったから…… 77 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/04(火) 19 43 14 ID A8TywC6/ 流れぶった切って小ネタ。ヤンデレとは違うかもだが、まあ小ネタですから。 ------------------------------------- 「ヤンデレになりなさい」 「は?」 そんな唐突に訳の分からぬ四文字を含まれたことを女友達に言われた私。 そういえば彼が出来たのだとか。いいなあ。でも何その単語。 「何を言ってるかさっぱりなのですが」 「ヤンデレはいいぞぅ・・・ああいいぞぅ」 「・・・ヤンデレってそもそもなんなのはぶ!?」 殴られた。裏拳だった。ひどい。 「全く。そんなこと言うなんて。 そんなことだから好きな人にも告白も出来ないのよ!」 「___!!ななな、何言って。べ、別にあの人のことなんか・・・」 「分かりやすい反応ね・・・ま、いいけど」 その後、ヤンデレについてのトークを友人にみっちり受ける。 聞いていた周りの女の子が逃げたりしていたが、私は逃げ切れなかった。 「で、でも・・・愛という名目でそこまで行っちゃうと・・・やっぱり駄目なんじゃ」 「ふふふ・・・甘い。GEKIAMAよ!」 「何故にローマ字」 「そこにメリットがあるからさ・・・くくく」 「な、何よ・・・」 不敵な笑みを浮かべながら、友人は高らかにこう告げた。 78 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/04(火) 19 44 00 ID A8TywC6/ 「ヤンデレヒロインであることの良さ、それは・・・ずばり、どちらに転んでもハッピーエンド!!」 「な、なんだってーーーー!!」 「監禁して二人の世界に入ってもハッピーエンド(主にヒロインが)だし、 たとえ愛する人が彼女の症状を元に回復させても二人ともハッピーエンドだから、 ヒロインにとってはとてもおいしいってことなのよ!!」 (ええーーーー) 「でも・・・好きな人が拒絶したり別れる話だってあるんじゃ・・・」 「あ、大丈夫、その後絶対笑顔で泥棒猫を抹殺したり愛する人を調教しちゃってるから♪」 (ええーーーー) 「い、いや、しちゃってるから♪、じゃなくて」 「愛のためなら手段は関係ないの」<最高の笑顔で 「う・・・今の笑顔・・・凄く素敵だった」 「ゲームならエンディングカットの一枚絵になるわね」 「又訳の分からないことを・・・」 「ちなみに、私はヤンデレで幸せになれました、てへ♪」 「え、ええ!?どういうこと?はっ、そういえば 貴方の彼の幼なじみの子が登校していないような?」 「転校・・・したんだよ」<遠い目 「なにその意味深な発言と態度!?」 「さあ、分かったでしょ?ヤンデレになりなさい!幸せはすぐそこよ!」 ・・・どないせーと。 追記。 「これを読んでいる貴方。貴方の恋愛は、本当に純愛ですか?」 「何不安あおるようなことを言ってるの!?」 「ヤンデレは疑心暗鬼から生まれるものでもあるのよ・・・くくく」 終わり 79 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/04(火) 19 44 34 ID WJpbeD99 70の弁当って誰に作ってもらってるんだ? 70に彼女はいなかった気がするが 親の弁当でハートマークってのはなぁ・・・ 80 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/03/04(火) 23 03 30 ID Yge3S0le いいなぁ旨そうな弁当作ってもらえて 俺の妹が料理上手いから今朝頼んだら海苔だけぎっちり詰まっていたんだが・・・ なんか怒るようなことしたかなぁ? 81 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/05(水) 00 54 00 ID //wo0E4N 80 それ本当に只の海苔か? もしかして薬g いや、すまん。ここで言う事じゃなかったな。 82 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/05(水) 01 16 57 ID /jrTrKt7 80 作ってくれるだけいいじゃないか。 俺なんて作る側なんだぜ。ありがとうって言われたことすらないな。 弁当箱を洗って返してくれる辺りはマメだなぁとは思うけども。 83 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/05(水) 01 48 15 ID M79jUxI0 すまん、キモ姉やキモウトはいけるが、母は無理だ 82 お前弁当箱の匂いかいでみろ 微かに変な匂いしないか 唾液のような…… 84 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/05(水) 01 59 14 ID c8yFKoev 唾液の匂いなんか普段から嗅いでなきゃわかるわけないだろ、馬鹿だなあ 85 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/05(水) 02 01 12 ID jHT57ydR 80 わかるぜ、妹は色々と面倒だ だが、お前の場合、髪の毛を愛液で似たものだった可能性がある。臭いを嗅いでみ? 86 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/05(水) 02 46 20 ID kmiWmijS 80の弁当を見たがちゃんとした海苔だったぜ。俺の姉ちゃんが作ってくれる弁当に入ってるやつと同じだし だいたい髪の毛と海苔なんて間違えねーよw 海苔はこう、くちゃくちゃっとしてるけど髪の毛はもっとストレートだろ。それに海苔の方が毛がみじk・・・ 87 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/05(水) 07 55 50 ID vgCQvtGX 86 やあ、おめでとう。 姉ルート確定だね。 今回君の選択は正しかったのか僕には分からない。 でもね、君の回りには妹、同級生、幼馴染み、先輩、教師、バイト先の同僚… 数多くのヤンデレが存在するんだ… ここにやり直しボタンがあるけど。 どうする? ヤンデレ愛人生をやり直しする? ⊃ ・ はい ・ いいえ 88 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/05(水) 11 29 40 ID DrWfq1/5 ネタを伸ばすのもいいがまずは職人にレスを付けろ。 78GJ 89 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/03/05(水) 14 26 09 ID 5zoHZaBl 90 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/05(水) 16 44 29 ID RUx16DMJ いやいや、趣味嗜好の合わない作品にレスをつける必要は無いでしょう。 91 名前:名無しさん@ピンキー[age] 投稿日:2008/03/05(水) 17 35 03 ID PRmuNKjz http //jun.2chan.net/b/res/6932775.htm 92 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/05(水) 22 21 11 ID jHT57ydR 90は 78に取り入ろうとする泥棒猫を駆除して 78を独占しようとするヤンデレ娘と見た 93 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/05(水) 23 49 32 ID vgCQvtGX 92 気を付けて!! 90の狙いに気付いた君を狙う怪しい人影が……!! 94 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/05(水) 23 51 38 ID r62Gulj9 ネタ引っ張り過ぎ… もういいよww 95 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 00 30 18 ID 19sHNNBM ほ う ち ょ う を も っ た さ ゆ り が な か ま に な り た そ う に こ ち ら を み て い る ! ! 96 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/03/06(木) 00 47 37 ID NJKuZsWb http //www.getchu.com/soft.phtml?id=520805 これは……私もそろそろエロゲデビューの時ですかな 97 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 00 52 26 ID NJKuZsWb ごめん、あげちゃった…… 反省してる だから許して いや本当に反省してるって… いやおまえちょっ(ry 98 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 01 21 35 ID rYw0Ep3s 97 どうしてageたりしたの……? そんなことしたら私と彼だけの秘密の場所が秘密の場所じゃなくなっちゃうじゃない…… そんなに私と彼とを引き裂きたいの? ユルセナイ…… ってことか まあどんな形であれ、ヤンデレっ子に関われるとはうらやましい限りですねw 99 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 02 44 40 ID /SpvI+Zv 前スレでやれ。 100 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 10 52 15 ID U+t+PbmU 気持ち悪い流れだな 101 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 12 02 21 ID pRnUsj8f みんなのヤンデレ覚醒って何が原因? 102 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 13 07 06 ID Y+ipy+63 7~8年程前の小6か中一の頃、ある漫画の主人公が監禁される夢を見たあたりかな 性についての知識が乏しかったから、一緒に縛った恋敵の前でキスしたりマーキングする程度 本格的なヤンデレに目覚めたのは二年前、修羅場スレまとめとスクイズの存在を知ってから 103 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 13 17 08 ID D+YGcxEh 狂った果実 俺、オサーンorz 104 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 13 35 18 ID 5s06Ypad このスレと嫉妬スレの住人って大半が被ってんの? 105 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 13 43 09 ID MlzEOkny 少なくとも俺は違う てかどーでもいい、いちいち他スレを引き合いに出されてもウザイ 106 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 15 09 47 ID GfsY6QAw 修羅場スレは荒れてたから見てないな 107 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 16 31 04 ID GR1j7q+9 紅の夕乃さんがストライクだった 108 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 16 32 42 ID 24AbCcCy 夕乃さんってヤンデレか? 109 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 16 40 13 ID 5F5TK1ty つーか、いつまでも炎上し続ける上に一向に学習能力がつかないアフォどものせいで廃墟スレと化した あそこの連中どもと一緒くたにせんでくれ 荒らしに魅入られてしまったスレのなんと哀れなことか 110 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 16 41 59 ID WrX+6JER キモ姉系の嫉妬要員じゃない? 111 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 17 15 09 ID HEzNUhxn 俺は間違いなくSHUFFLE!の楓 112 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 17 50 58 ID z+4NLXTz かなりマイナーだが、「死者の呼ぶ館」の葵。 113 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 18 33 15 ID SO0Jror+ 109 いちいちお前もそういうこと言わないといられないアフォなのかね 他スレの悪口はチラ裏にでも書いてろ 114 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 18 47 36 ID UOeyR9F3 そろそろ、むこうで勝利宣言するからこっちにくるのかい? 115 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 19 12 37 ID rYw0Ep3s 前から色々あったけど、決定的だったのが未来日記の由乃 116 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 20 34 39 ID qYEKESi8 110 そういやブレンパワードの伊佐未姉さんもヤンデレだったな 117 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 21 12 33 ID z+4NLXTz ブレンに出てきたママンはヤンデレなのかな? 118 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 22 04 20 ID dz8itgqZ 俺はマナマナだな 最初は引いたけど数ヶ月後に急に愛され過ぎる事の魅力に気づいた 119 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 22 36 41 ID n3D1WDVo マナマナはいいね 実に良い 俺はクロスチャンネルの支倉曜子 120 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 22 44 39 ID lg87B77N じゃあ俺は田中ロミオ繋がりでゲーティア 121 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 22 51 00 ID 3csouloF 笑うなよ?絶対笑うなよ? 夢野久作の 「ドグラマグラ」のモヨ子 「瓶詰地獄」の兄妹 他の文学作品では川端康成の「青い海、黒い海」の 「私」ときさ子の関係はヤンデレカップルとしては理想的 122 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 22 55 48 ID 3csouloF 121間違えた りか子だった・・・ あと、エロゲだったら「ハードラヴ」に適うモノは無いな 123 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 23 48 35 ID L48Eefkr みんな ○○を読んで目覚めました って流れなのか… 私は異端だな。 私は 一見大人しそうな女の子が実は暴走娘 というスラップスティック物が大好きで、 それを集めてたらいつのまにかコメディの内容にホラー系が混じるようになって、気がついたら ヤンデレ属性になっていた。 だから これを読んで目覚めた というものがない。…異端すぎるぜorz 124 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 00 00 28 ID 5s06Ypad 俺の場合は軽い嫉妬が好きだったが ネットを使うようになってからヤンデレにのめりこんでしまった。 ちなみに最初、ヤンキーデレと思ってた。 125 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 00 12 08 ID yu/IFjyA 124 「あぁん?何見つめてんだこの野郎!……もっと、好きになっちまうじゃねーか……ばかやろぉ」 こうですか、わかりません>< 126 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 00 49 36 ID A/SI3krG ジャンプスクエアの屍鬼の主人公につきまとう女キャラはヤンデレなんだろうか 127 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 01 06 29 ID 340ZjLQE 俺も何で目覚めたってのはねえな…… ラムちゃんで嫉妬に目覚めたのは確かだけどヤンデレは特に無い 嫉妬と独占欲の余りおかしくなるのってエロマンガには昔から沢山あったからたぶんそういう積み重ねで 128 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 01 14 39 ID hVP0t4J3 南極条約の姉さんのSSを読んだせいで目覚めてしまった…… 129 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 02 42 45 ID OLB5gSsT 俺はニコニコでスクールデイズの鮮血の結末?で覚醒しt 130 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 04 04 27 ID XycoIvJc 今思うと絶望の世界かなー 131 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 04 42 32 ID BCwrCpEJ きみとぼくの壊れた世界の櫃内夜月(目覚め) と SHUFFLEの楓(確定) かな。 132 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 05 07 33 ID IEEjhbXZ ハーレムスレ→女の子の嫉妬ってかわいくね? ↓ 嫉妬・三角関係・修羅場スレ→ハァハァ、でも嫉妬って女のエゴだよな ↓ ヤンデレスレ、キモ姉妹スレ→これだ 133 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 08 07 02 ID zAwglNBM 絶望の世界にヤンデレなんていたっけ? 134 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 08 54 12 ID n25IBRZ9 36 GJ!!もしかして娘もヤンデレなのか?そうすると狸は両手にヤンデレだな……。 がんばれよ、狸。 135 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 12 44 07 ID fpPl5CpC 前スレ梅て来たぜ 新しいヤンデレ娘を楽しむとするか 136 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 13 04 54 ID JePMSbW+ 俺は「ほの純」かな 以前からこんな娘がいいなってのはあったが ほの純読んで完全に覚醒した 137 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 14 00 48 ID IEEjhbXZ ああ、そういえば気になってたんですけどカチカチ山のやつって、世界観どんなのなんですかね レコードでてきたりするし、あと狸とかウサギって普通に擬人化して考えていいものなのかどうかとか 138 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 16 14 31 ID FQnw00h1 そこらへんは読者の想像でいいと思う 変に決めつけるのもアレだし 139 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 22 23 13 ID MZ1mTdQC ところでここに投下する作品にはどれだけヤンデレ分があればいいのだろうか? 1.ヤンデレキャラが出てくる 2.ヒロインの一人がヤンデレ 3.メインヒロインがヤンデレ 4.ヒロインは全員ヤンデレ 140 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 22 41 59 ID zAwglNBM そんなもん規定されてねえよ 141 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/08(土) 00 33 21 ID kK0+9Pi2 139 ヤンデレが出ればそのじてんでここのスレに投下してもいいってことだ! が、しかし男のヤンデレはNG。 142 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/08(土) 00 35 11 ID vXtcok0I 139 ヤンデレメインの話じゃないとアウトだろ…jk 143 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/08(土) 00 45 11 ID tIQvxoIO 142 いや、ヒロインに覚醒ヤンデレがいると、必然的にヤンデレメインになるからいいんじゃないか? まあ最終的にはヤンデレyじゃないのとくっつくかもしれんが 144 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/08(土) 01 09 07 ID bIaNvlsa どこかで『ヤンデレは料理でいうカレー粉』って言ってる人がいたねぇ。 他を全部キャンセルして食感をカレー風味にしちゃうっていう 145 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/08(土) 01 12 14 ID tIQvxoIO 的確だなあ 146 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/08(土) 01 58 39 ID vXtcok0I 143 なら1,2の区別が分からん そのヤンデレがヒロインかどうかなんて分からんだろ それともマルチにするってこと? 147 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/08(土) 02 29 27 ID tIQvxoIO 146 ヒロインじゃなくても、主人公の周りにヤンデレキャラがうようよいたらそれはそれで面白くないか? そもそも、ヤンデレがほとんど絡まない話をこのスレに投下したりする奴がいるだろうか 148 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/08(土) 02 38 54 ID vXtcok0I 147 ならヤンデレキャラがメインの話でFAだな 149 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/08(土) 09 55 08 ID tGCL4Ykz 俺の想像力では、ヤンデレとのHシーンは監禁のち逆レイプしか思い浮かばん。 150 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/08(土) 10 11 52 ID f2DDkF51 男の性欲につけ込んで付きまとうとか・・・ 151 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/08(土) 10 32 58 ID g7n08d0j ヤンデレとのHシーンだったら、 ・エッチ最中は普通の女の子 ・普段は普通、エッチ最中はヤンデレ パターンは? でも面白くはないか。 152 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/08(土) 12 46 27 ID EKhYBOF+ 151 どっちも美味そうで困る。 153 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/08(土) 13 15 29 ID /dMe3Mmv 主人公のことばかり考えて生きてきたために性の知識が不足していて、 いざ逆レイプしようとしたところで何をしていいか分からず戸惑う。 とかどうだろう? 154 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/08(土) 13 34 50 ID XnA1neIe 151 下の方は、男がショタ、女がお姉さんみたいなのしか、想像できない。 155 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/08(土) 20 48 34 ID L5Xt3WDe 151 会社員の女上司と男部下 会社内では女上司が男部下を叱りまくってるが プライベートだと女上司が男部下に甘えまくってる そんな二人にかわいい後輩女部下が近づいてきて・・・ っていう妄想をした 156 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 00 05 30 ID eJyQK2pi 155 書いてみた。 全然推敲してないし、上司がまったく可愛くないけどね。 157 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 00 06 18 ID eJyQK2pi 「横島くん、例の書類まだなの?」 眉を吊り上げて鋭い目で睨んでくるのは俺の上司の三上レイさんだ。 「あ、はい。あと三十分だけ待ってください」 そして答えたのが俺、横島忠綱。去年、大学を卒業して、ここの会社に就いたばかりのサラリーマンだ。 「その台詞は一時間前にも聞いたわよ!ろくに仕事も出来ないなら辞めてしまいなさい!この亀男!」 部屋中に聞こえるほど大きな声で罵られる。 俺は確かに仕事は出来ていない、でもこの書類をほんの数時間でやれって言う方がおかしいだろ… そんな不満を腹の中にしまいこみながら黙って仕事を続ける。 周りの人間は憐れみ半分無視半分だ。 そりゃそうだ。 三上さんは仕事ができるが性格がキツイで有名な女傑で、わずか28という年齢で部長の地位に上り詰めた人で変に触らないことがここでの暗黙のルールとなっていたのだ。 しかし、そんなことをまったく知らなかった四月、新入社員歓迎会で俺はやってしまったのだった。 結論から言おう。 その夜に俺は三上さんを抱いた。 お互い酔っていたし、俺は女の子が大好きなのだ。 そして朝になって気づくシーツの紅い点。 トドメは目が覚めた三上さんの一言。 「……責任とりなさい」 そんな理由で三上さんと恋人になるハメになった。 158 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 00 06 57 ID eJyQK2pi 「愛してる」 そう言って遠慮なく俺の口の中を貪っていく彼女。 「好きよ」 誰もいない社内では二人の声しか聞こえてこない。 (…今日もか) これで何日連続だろうか? 俺は今、俺の唇を強引に奪う女、つまり三上さんに無理矢理残業させられているのだ。 そして夜が更けて二人っきりになると強引に愛を求めてくる。 まあ、それだけならいいんだがこの女は休みの日になると勝手に人の家に上がり込んでくる。 はっきり言ってウザいことこの上ない。 恋人がいる人ならわかるだろうが、恋人といえど他人なのだ。 取るべき最低限の距離というものがある。 しかし彼女はそれを知らなかった。 現に彼女は今、上司という特権を利用し俺を長時間拘束している。 前に同僚に手伝ってもらって与えられた仕事を全て終わらせて先に帰ったことがあった。 すると泣きながら朝まで説教をされた。 また別れ話を切り出したこともあった。 すると彼女は包丁を自分の首筋に当てて「別れるくらいなら死ぬわ!」と叫んだ。 なんという地雷女だ。 俺は自分の不幸を呪いつつ彼女の求めに無気力に応じるのだった。 159 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 00 07 32 ID eJyQK2pi 「あの……もしかして横島先輩ですか?」 四月、俺が入社して一年目になった日、社内で俺は知らない女の子から声をかけられた。 「はぁ……確かに俺は横島だけど……君は?」 失礼かもしれないが知らない人は知らない。 こういうのはオレオレ詐欺や宗教の勧誘かもしれんからはっきり言った方がいい。 「ヤダなあ。私、蛍です。昔、隣に住んでた」 蛍? いや、あいつは丸っこいメガネをかけててダサい三編みしてた女だぞ。 しかし、俺の目の前にいるのはショートカットでくりくりした瞳の美少女だ。 うん、間違いなく別人だ。 「悪い、俺は宗教や詐欺に引っ掛かる馬鹿じゃないんだ。騙すなら雪之丞あたりがオススメだぞ」 そう言って立ち去ろうとしたがかなわなかった。 「…マザコン」 ボソッとした黒い声。 「…中2まで一緒にお風呂」 こ、こいつは…… ニタリと笑う少女。 「やあ、蛍くん。積もる話もあるし一緒にランチでもどうだい?」 「わあ、素敵。私、駅前のフレンチレストランがいいです」 こいつ…… そして俺は二人の諭吉を失った。 160 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 00 08 01 ID eJyQK2pi ※※※ やっと見つけた。 わたし随分探したんだよ。 でも忠にぃが悪いんだよ。 忠にぃが色んな親戚の家を転々としてたから探すの大変だったんだから。 忠にぃ、覚えてる? ちっちゃい時にね、私たち結婚の約束してるんだよ。 今はうるさいハエがたかってるみたいだけど安心していいよ。 すぐに潰すから。 アナタのお母さんみたいにね。 161 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/03/09(日) 00 08 40 ID memk7XIy 「いじめ特派員」 毎日いじめに悩まされる中学生健二。 毎日いじめを行う中学生源藤。 この凹凸コンビが突然特殊秘密機関にGLNA(グルア)に 「いじめ特派員」として任命される。 任務は健二が源藤以外のいじめを行う者(TEPテップ)に わざといじめられるように日々を過ごしTEPを特定する。 源藤は健二を含むいじめを受ける者を目標とし 肉体的苦痛を与えないようにいじめて共犯者を いじめを行う者(TEP)として健二と源藤が一緒に 秘密特殊機関GLNAに報告するのが任務だ。 GLNAへ報告後TEPは翌日からいじめを行わなくなるか あの世へといくの道しかない。その排除の基準を知らない 健二と源藤は徐々に不安を募らせてゆく。強制的にいじめられる 健二。強制的にいじめる源藤。共に精神もやられはじめ 無差別な報告になっていくのだった・・・・ 162 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 00 10 29 ID XLkIzPEp 以上です。 理由あってPC使えなくて、後日もっとちゃんとした文のやつを投下できたらなぁと思います。 お目汚し失礼。 163 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 00 18 22 ID llHaRyu3 162 GJ!! お目汚しなんて、もっと自信持とうぜ! 164 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 00 20 28 ID bV+kCuFH 161 なにこのくう(ry 165 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 00 23 03 ID P/gsxe62 162 結婚してください 166 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 00 26 58 ID 1JGvYCqC とりあえず一言 名前はちゃんと考えような。 いくらなんでも、漫画のキャラクターの名前を引用するのは良くない。 分かる人は分かるぞ。 でも、こういう話は好きだぜ。 167 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 00 46 19 ID XLkIzPEp 166 わかる人がいてくれてすげぇ嬉しいw 実は母親の名前は絹代にするつもりだったのは秘密だw ツッコミ入ったし名前は変えときますね じゃあもう消えます 168 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 00 52 03 ID H5VSucGj まさかゴーs… 169 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 01 06 58 ID hF7FhsuH 162 おああああ!ほんとに書いてくれるとは!GJ! 170 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 01 07 30 ID llHaRyu3 見慣れない部屋で目が覚めた俺はベッドに縛り付けられていた ハッキリしない意識の中、身に起こったことを必死に思い出す 今日は学校を休んで一日部屋にこもっていて 夕方にクラスメイトの今日子がプリント持ってきてくれて…… 「あは、やっと起きた、このまま死んじゃうのかと思ったよ」 そうだ……この女、今日子にスタンガンのようなものを押し付けられて 「おはよう、って言ってももう夜中だけどね」 そう言って今日子は俺にまたがった いわゆるマウントポジションというヤツだ 「ねぇ、なんで今日休んだの、一緒にお勉強したかったのに、お弁当だって作ったんだよ?」 「……ここはどこだ?」 「ここは私の部屋、ねぇ、なんで休んだの? 答えてよ」 彼女の手がじわりじわりと俺の首に近づく 「言えないんだ、それとも忘れちゃったのかな?」 「な、なにを……?」 手が首にかかり 「じゃあ教えてあげるね、昨日、あなたは、私を、犯したんだよ!」 「ぅぐっ!」 一気に締め上げる 「無理やり!無理やり!私をレイプしたの!覚えてないの!?」 俺は手足を縛られているせいで抵抗できない 「自分が何したか分かってるの!? 女の子の人生メチャクチャにしちゃう最低な事したんだよ!?」 「やめ……」 急に彼女の締め付ける手の力が抜け解放された 「やめて……?」 「げほっ、はぁはぁはぁ」 「やめてって、私も言ったよね、言ったのに、止めてくれなかった……」 パシーン! 「っつ!」 突然の平手打ちに、頬が熱く痛む 「何度も、何度も、何度も、何度も何度も何度も何度も何度もやめてって言ったのに!」 パシーン!パシーン!パシーン!パシーン! 繰り返される往復ビンタに頬の感覚がなくなってきた 171 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 01 08 18 ID llHaRyu3 「はぁ、はぁ、どう?思い出した?……じゃあ証拠見せてあげるね」 そう言うと彼女は上着を脱ぎだした お世辞にも大きいとはいえない胸のふくらみ、その頂点の桃色の乳首、そして…… 痛々しいほどくっきりと刻まれた歯形が見えた 「この歯型が誰のものか、わかるよね? ……言い逃れできないよ こんな痕つけた歯にはお仕置きしなきゃ、ね」 彼女はポケットからペンチを取り出し口元へと運ぶ 「どの歯からにしよっか、前歯がいい?それとも奥歯?犬歯にする?」 「ぅう……ごめ、なさい…ぅ…ごめんなさい」 「あはは、泣いちゃったね」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」 「許さないよ、絶対。その代わり、条件飲んでくれたら警察行かないよ」 俺は首を縦にふった、何回も 「私以外の女と話さないで、私以外の女に触らないで、私以外の女と遊ばないで 私以外の女と食事しないで、私以外の女と仲良くしないで、私以外の女とSEXしないで 私、あなたに傷物にされたの、その責任、死ぬまでとりなさい」 選択の余地はなかった、俺は泣きながらその条件を受け入れた その日、放課に英語の補習を終えて教室に一人残っていた 教師は戸締りをするようにとだけ言って先に帰ってしまった 電気を消した薄暗い教室、さあ帰ろうとしたその時 「補習お疲れさま、ジュース買ったのはいいけどお腹いっぱいになっちゃって、飲む?」 いつの間にか後ろに立って缶ジュースを差し出す今日子がいた 彼女は補習を受けなかったから、とっくに帰ってるはず もしかして俺をまって……なわけないか、委員会の仕事でもしてたんだろう 「サンキュー、いただきまーす」 これって間接キスだよな…… ジュースを飲む時、一瞬だけ彼女が見えた 笑顔だった、口元だけ笑っていて、目が笑っていない笑顔 その目に何か暗く淀んで見えたのは教室が暗かったからだろう 俺はジュースを飲み終えて…… END 172 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 01 15 26 ID llHaRyu3 あ、タイトル考えてないや…… 寝る前にレイプネタ思い浮かぶ俺どうかしてるぜ おやすみ 173 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 09 43 08 ID P/gsxe62 テラ策士ww 174 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/10(月) 00 01 10 ID cHVr7ICR 167 GSはそれなりにSSサイトが残ってるから読んでる奴も 多いだろうよ 175 名前:ヤンデレジャンケン ◆ZUUeTAYj76 [sage] 投稿日:2008/03/11(火) 01 18 23 ID yB8LhmHR 『テレビの前のよいこのみんな~!』 『テレビの前の恋する乙女たち~!』 『『ヤンデレジャンケン、はっじまっるよ~!』』 「……なにアンタ、いまだにそんなの見てんの?」 「おいおい、コレ結構おもしろんだって、見りゃ分かるよ」 『こんにちわ!ヤン助お兄さんと』 『こんにちわ!ヤン美お姉さんの』 『『ヤンデレジャンケンの時間だよ!』』 『初めて見る子のためにお兄さんが説明してあげよう!』 『ルールは簡単、 ・ノコギリは包丁に強くて ・包丁は主人公に強くて ・主人公はノコギリに強いぞ! 後は普通のジャンケンと一緒だ!』 『それじゃあいっくよ~!』 『『ヤンデレジャ~ンケンジャンケンポン!』』 ヤン助お兄さん:包丁 『主人公の子はおめでとぉ~! 負けちゃった子は次もがんばってね!』 『2回戦いくぞぉー!』 176 名前:ヤンデレジャンケン ◆ZUUeTAYj76 [sage] 投稿日:2008/03/11(火) 01 24 45 ID yB8LhmHR 「……ってさっき主人公じゃジャンケン負けてなかった?」 「なに言ってんだよ、主人公は刺されるもんでしょ、勝ちだよ勝ち」 「はぁ?」 『『ヤンデレジャ~ンケンジャンケンポン!』』 ヤン助お兄さん:ノコギリ 『包丁出した子おめでt』 『――ちょっとカメラ止めて』 『ど、どうしたのヤン美お姉さん!?」 『どうして……どうしてノコギリなんて出したのよ』 『どうしてって言われても、その』 『最初は包丁出してくれたのに! なんでノコギリなんか出すのよ!』 『取り合えず落ち着こうよ、ね、本番中だよ』 『昨日は何度も愛してるって言ってたくせに……裏切るんだ』 『え、ちょ、本番中になにを』 『本番本番って、そうやって誤魔化そうとして、ノコギリをかばってるのね!許さない……』 『ちょっと!包丁どっからだしたの!?待って待って待って待って!あぶな』 『ああああああああああああああああああああ!!!!』 しばらくお待ちください 177 名前:ヤンデレジャンケン ◆ZUUeTAYj76 [sage] 投稿日:2008/03/11(火) 01 34 03 ID yB8LhmHR 「うわー、なにコレ、放送事故?」 「毎週こうさ、先週は危なかったなぁ」 「……」 「さて、しばらくはこのままだ、いまのうちにトイレトイレ」 10分後 『もうっ、ヤン助お兄さんったらカメラの前なのに恥ずかしい』 『はは、あははははははは』 『よいこのみんなと恋する乙女たち!まった来週~!』 「……なんかお兄さん服ボロボロだったんだけど」 「先週なんてスタジオに血だまり出来てるのが映ってるだけだったぞ」 「よく放送できるわね、こんなの」 「いいなぁ、またお兄さんの一人勝ちかー」 「あんた、こおいうのが好きわけ?」 「映ってない時いったいなにが起こってるのか、気になるぅ!」 「ねぇ、ちょっと、人の話を」 「録画した先週分もう一回見ようかな、一緒に見る?」 「……っ!」 「ん?どした?」 「そんなに好きならヤってみる?……ヤンデレジャンケン」 END 178 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/11(火) 09 15 04 ID kmW8ZNGj 177 乙!! 一瞬ヤンデレジャクソンと読んでしまったww 179 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/11(火) 12 38 17 ID FUoV5NLu これが初カキコなのになんで俺がいるんだw>ヤンデレジャクソン 180 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/11(火) 12 49 43 ID pENwhtK6 177 GJ! この番組みてぇwww 181 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/11(火) 21 07 10 ID AsR2DN5Y good job. ノコギリ=桂○葉 包丁=西園寺○界 主人公=ま(ry ということかな? 182 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/11(火) 22 43 01 ID PXPA1bQM 181 それだと包丁対ノコギリで包丁出した子おめでとうってなるのはおかしくないか? いや、だからおねえさんはキレたのか 183 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/11(火) 22 50 31 ID pENwhtK6 182 包丁はノコギリに殺られるからじゃね? 一回戦だと殺られる主人公おめでとうだし 184 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/11(火) 22 52 56 ID PXPA1bQM 183 そうか、主人公がま(ryならな ついついヤンデレ好きの心情として、殺される=ハッピーエンドって考えてしまって 185 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/12(水) 13 00 16 ID 9gHmvUsg 全裸でカチカチ山待ち 186 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/12(水) 17 38 54 ID TlcK85tY 185 靴下と眼鏡は外すなよ 187 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/12(水) 20 31 39 ID qveVhmfQ いいんだよ、PS2版の事もあるし 188 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/12(水) 23 24 35 ID hEdQJQa/ 185 俺もカチカチ山待ってるぜ 兎がどう出るか楽しみだ それよりいいのか?おまえの家の前にいるあの娘、ずっと外で待ってるみたいだが... ま 俺はおまえらがヤンデレっ娘とイチャイチャしてるの見るしか出来ねぇけどな ちくしょう...何で俺の所にはヤンデレっ娘がこないんだ... 189 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/13(木) 00 33 06 ID YkpcPe80 さっき 188の家の前で女の子を見たんだがなんかうつむいてブツブツ呟きながら往復してんだよ まるで夢遊病のようだったし・・・・・・まさかなぁ・・・ 190 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/13(木) 05 18 27 ID Jy49iAmm ヤンデレと付き合ってたことがあるんだが http //urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-329.html うらやましい・・・うらやましい・・・。 191 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/13(木) 06 34 18 ID yeXvQjW/ ああ、リアタイでみてたよそのスレ 最後は思いっくそ釣り臭くなったのが嫌だったけど VIPのスレなんてみんな釣りかもしれないが、 どうせ作り話ならヤンデレとのハッピーエンドにしろよな 192 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/13(木) 08 52 13 ID kb7QG1bR 俺もリアルタイムで見てたわ 後半は釣り臭かったがまぁ面白かった 193 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/13(木) 09 32 32 ID m5OBLQz3 190 これ続きますと言いながら、続いてないけどまさか……なんてことはないよね?よね? 194 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/13(木) 10 35 32 ID yeXvQjW/ 続いてるよ。パー速に移ってた 195 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/13(木) 15 33 29 ID YkorIoS1 その1しかみれないんだが続きはどちらに? 196 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/13(木) 18 26 00 ID m5OBLQz3 195 ヒント: 194 197 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/13(木) 19 37 34 ID FPs/tD9G 臭い 198 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/13(木) 20 58 47 ID 55MfvYIT 泥棒猫の悪臭が… 199 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/14(金) 16 05 00 ID TdwlTOq8 今日はホワイトデーか。 ヤンデレなあの子はどんなお返しを望んでいるのかな 200 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/14(金) 18 35 08 ID CYtbKJlC 相手が一般人なら俺には分からんが、ヤンデレなら考えるまでも無いじゃないか 自分にリボン巻いて、「お返しは、ワ・タ・シ(はぁと」って言って来いw
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1090.html
801 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/06/02(月) 01 02 00 ID LzUN6Ghd 「私、知っているのよ。一昨日のこと」 一昨日というと、えっと、昨日が十五日だから十四日。バレンタインデイだ。 「あなた、チョコレートを貰っていたでしょう?」 「……なんで知ってんの?」 「すり替えたから。私のオレンジのと、入ってたワイン色の箱」 「なぜ?」 「なぜって、そんなの…………許せないからに決まってるでしょ!」 超至近距離からの音波が聴覚をかき乱す。 いかれたのは左耳。しかし耳に手を当てようにも左手はすでに葉月さんに掴まれている。 左手を引かれ、振り回される。落ち着いた場所はベッドの上。 葉月さんは、右手で俺の左手を、左手で俺の肩を押さえ込み、上から被さっている。 要約すると、俺は押し倒されていた。 「いつのまに受け取ったの? 私はあの日、教室に飛び込んできたあなたから一目も離さなかったのに」 「あの、信じてもらえないかもしれないけど、あれは弟がギャグでよこした代物で」 「見え透いた嘘を吐かないで! 弟君がそんなわけわからないことするはずないでしょ!」 葉月さんの中にある弟の像がそうでも、リアルの弟が阿呆なことをしたのだから、俺に文句を言われても困る。 しかし、思ったことを口にできない俺がいる。ほんと、弱いね。 「きっとあの子よ。木之内澄子よ。あの子に受けとったんだ」 「違う。澄子ちゃんは弟のことが好きなんだ!」 葉月さんが息を呑んだ。 ただそれだけなのに、より気配が不穏になる。 「なに…………それ。ちゃん付け? 私には、名字にさん付けなのに。 あなたと木之内澄子は、そこまで仲良くしていたの?」 最悪だ。てめえで悪化させてりゃ世話ねえ。 特別に仲が良いわけじゃないけど、ある程度の関係があると知られてしまった。 一般的にはちゃん付けなんて、かなり親しくないとできないものだと認識されている。事実、俺だってそう思う。 こうなると、もはや手を付けられない。 澄子ちゃんは弟を好きなんだと主張しても、そんなものではちゃん付けのインパクトを消せない。 反転した状態からさらに半回転したのか逆に回ったのか、ともかく普段通りになった葉月さんの声が耳に届く。 「呼んでよ。私の名前、呼んで。 葉月さん、じゃだめ。葉月、もだめ。 他の誰でもない、私のためだけにある、特別な名前。 呼び捨てにして。いっぱいいっぱい、どんな言葉よりも多く口にして。 家族に呼ばれるのと、あなたに呼ばれるのとじゃ全く違うの。 ずっとずっと、好きな人から呼ばれていないから、乾いてるの。飢えてるの。 満たしてくれたら、許してあげる。心から、あなたの全てを、私は受け入れる」 甘い誘惑。口に含んだら抵抗なく溶けてしまいそう。 受け入れずに拒むのが惜しい。 ――そもそも、拒んでどうする? 意味があるのか? 名前を呼んでいいのなら、それでいいじゃないか。 友達同士で呼び合うのは普通のことだ。それ以外の、例えば友達ですらない花火を俺は呼び捨てにしている。 葉月さんの名前を呼び捨てにするのは構わない。 構わないなら、そうしてもいいはずなのに、どうして俺はそうしていないんだ。 「やっぱり恥ずかしい? なら、こうしよう。 私もあなたの名前、呼び捨てにする。二人で一緒なら、問題ないでしょ。 ずっとずっと、ずーっと二人きり、いつまでも何も変わらなければいいんだよ。 ここで決めちゃえば、困る事なんて無くなる。 私が、ずっとあなたを助けるから」 俺は助けられたいんじゃない。守りたい。 学校で会う友達、毎日の生活、そして家族。 葉月さん。あなたは俺以外にも、俺が守りたいものも守ってくれるのか? ――――違うどころか、もし俺と俺の大事なものを引き離すなら、あなたの願いを俺は叶えない。 802 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/06/02(月) 01 03 09 ID LzUN6Ghd 着メロが鳴った。 聞き覚えのある音色。数年前に放映された戦隊モノのオープニングテーマ。 俺が、自分の手で自分の携帯電話に設定した音だった。 「携帯電話、たぶん俺のだ」 「どうでもいいじゃない。それより、早く答えて欲しいな」 「どうでもよくはないよ。もしかしたら弟からかもしれない」 可能性はゼロに限りなく近いが、嘘ではない。 「まあ、いいよ。でも見終わったらすぐに返事してもらうから」 葉月さんが取り出した携帯電話を受け取り、開く。 すでに音は鳴りやんでいる。届いていたのはメールだった。 送り主は――誰だ? メールアドレスが表示されているけど、これは一体誰のだ? それにタイトルもない。無題だから、迷惑メールの類ではなさそうだが……。 「早く見て。あんまり待たせて欲しくない」 頷いて、メールを開く。 中身を読み、すぐに送信者と、送信者がどんなつもりで送ったものかわかった。 世界中にただ一人、俺のことをこう呼ぶ人間がいる。 おにいさん、と。 ちょっとだけ他人行儀だけど、たまに呼ばれると無視はされていないのだと安心させてくれる呼び方。 そう呼ぶ人間からメールを受け取ったのは今が初めてだ。だからメール送信者が不明だった。 頭を下げてでも聞いておくべきだった。 あいつが――――二つ年下の妹が、俺にメールを送ってくる。 そんなことが起きるのはたった一つ、緊急事態が発生したときだけなのだから。 タガが外れた。目的と目的地だけしか頭に浮かばない。 体の上に乗った葉月さんも、ちょっと動かしてしまえばすぐにどけることができる。 葉月さんの背中に手を回す。すると拘束する力が一瞬緩み、油断が生まれる。 左側へ押しやり、ベッドに押し倒す。 葉月さんの顔が紅くなった。だが、そんなことはどうでもいい。 ベッドから飛び降り、保健室のドアを力ずくで開き、下駄箱へ向かって突っ走る。 背後から呼び止められようと、追いかける足音が聞こえようと構わない。 靴を履いている時間がもったいない。一刻も早く、向かわなければ。 妹、変なメールを送ってくるんじゃないよ。 おにいさん助けて――――なんて、普段は絶対に言いやしないくせに。 803 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 01 05 11 ID LzUN6Ghd 今回はここまでです。 冒頭の部分はノリで書きました。あまり深読みなさらないように。 804 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 01 13 37 ID Wr7YWjJB どうしよう…なんだか葉月さんのデレにキュンキュンきてる…… GOD JOB 805 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/06/02(月) 01 27 22 ID Abj9im7l 妹が心配で眠れない。 806 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 02 26 18 ID fxUq7nQY GJ! しかし、お兄ちゃん。唇を奪われてしまった以上はちゃんと責任をとらないとダメだ。 それなのに逃げるなんて……。 807 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 02 48 32 ID cMCvg7c4 GJ! お兄ちゃん、兄としてカッコイイが墓穴掘ってるぞw 808 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 02 51 30 ID 8AgYHon3 GJッス! ちゃん呼びの所からの展開がマジツボでしたwwww つーか兄貴カッケェよー 809 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 05 10 01 ID QW9b70Y9 GJ! また葉月さん可愛すぎる けど報われないなw 810 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 10 22 26 ID WPrbWoGX GJ! 放置された葉月さんはどう動くのかも気になる。 そして妹に何があった!? 811 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 16 26 14 ID KNux1fxl GJ! 兄は兄としては合格だけど男としては失格だな 812 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 17 49 26 ID o7292MkC 786 ずっとまっていました! GJ! かわいいよ、かわいいよよづり 813 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 20 18 06 ID VBF9iMnm GJ!!!! 兄貴、最高だ。 妹に何があったのか。そして葉月さんが何やらかすか、楽しみだ。 814 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 22 02 17 ID C4Ud7Gyk よづりも傍観者も来てたのか。両方GJ! よづりかわいいよよづり さて今回も兄レーダーが働くのか? 815 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 22 59 08 ID 9fMee8Rr 葉月さんお願いだからここは耐えてくれ・・・・。 妹の命がかかってるんだ。 816 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 02 47 30 ID Kr5Qq8x5 問4 以下の事態が起った場合を想定せよ。 (例) 最近、主人公が泥棒ネコと仲が良いのでその泥棒ネコを退治したいヤンデレヒロインがいます。 けれど、その泥棒ネコは実は不死身の怪物で、とても殺せそうにありません。 仕方がないので主人公を自分だけのものにしようとしますが、 泥棒ネコの差し金か、主人公もまた死なない存在になっていました。 ヒロインは殺せない。主人公も殺せない。 そんな状況に陥った場合、ヤンデレヒロインはどんな行動を執るか? 817 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 07 15 24 ID vWXUZ86s 主人公の手足をもぎ取って、飼い殺し または泥棒ネコの手足をもぎ取って、売り飛ばす もしくはヤンデレヒロインが不死身の怪物をも殺す異能者 818 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 07 57 22 ID uZYUB6tn 最近起こったそれに近い例で考えれば… A.泥棒猫との戦いを放棄し全力で彼と引きこもる 819 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 08 16 45 ID OULmyzZU 817 両儀式はヤンデレですねわかります あーなんか変な記事思い出したぜ 820 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 09 42 59 ID zHjzU52F 816 「あの女本当に不死身だったんだね、刺しても潰しても切り落としても生き返るからびっくりしちゃった」 「でもいくら不死身でも力がそのままじゃ私の○○くんに対する愛に勝てるわけないよね」 「え?あの女は今どうしてるかって?さあ…」 「確か崖に吊るして禿鷹につつかせたか、1㌧の重り付けて海に沈めたか、どっちかだったよ」 「そんなことより…○○くんも不死身、なんだよね」 「ずっと私が好きになった時の姿の○○くんでいてくれるんだよね」 「死ぬまで…ううん、死んでも離さないからね、○○くん♪」 こうですかわかりませ(ry 821 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 11 05 35 ID OpitbDKy 式はツンギレだと公式発言が(ry 822 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 13 18 31 ID Sp9ZqmUr 流れぶった斬って悪いんだが…とうとうヤンデレの夢をみた 知らない女に監禁される夢をみた。多分あれがヤンデレなんだなってわかった なんかスタンガンで気絶させられて連れ去られて監禁されたらしい そんで「心配しないで。○○は私が一生世話してあげるから」とか笑顔で言ってくんの… ヤベーぞマジで…アレはヤバイ…。知らない部屋で目が覚めて知らない女がなんかもうあんな…… 俺ずっとこのスレ見てきたけどさ、しばらくこのスレ見るの止めるわ。ヤンデレマジ怖ぇ… 仮に知ってる女がヤンデレになっても怖いわ。お前らマジで気をつ 823 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 14 13 09 ID WSYGH40K 無茶しやがって・・・ 824 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 14 23 06 ID hx5RGoIg 俺なんて血の海で微笑む彼女の夢を見た。 手には俺が愛用していた文化包丁が… 足元には友人と事務の女の子達が… な夢だった。 825 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 15 13 07 ID bKvB5Ed4 お前らそれを絵か文にするんだ。そうすれば神が現れるはずだ 826 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 15 25 53 ID Sp9ZqmUr 822だがなんで最後の二文字が消えてんだ…? とにかくお前らヤンデレには気をつけろ。ヤンデレになりそうな女にもマジで気をつけろよ リアルな夢だったせいか二つの意味で目が覚めたわ 827 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 15 44 08 ID mGqGZrk3 826 俺は夢の中のヤンデレとはバカップルになったが愛が足りないんじゃないか? 828 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 19 07 29 ID 8VlfHGxk 俺も監禁される夢を見たけどやっぱ良かったよ 2人だけの世界。誰にも邪魔されることなく2人の愛を育むんだぜ やっぱ愛の究極体だと再認識した 829 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 19 20 03 ID PHJo/ds8 夢の中へ 夢の中へ 行ってみたいと思いませんか 830 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 19 51 25 ID Iwe3MX0J 多分、俺には彼女がいるからヤンデレの夢が見れないんだな・・・・ よし、彼女とちょっくら別れてくるわ。 831 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 20 01 46 ID 1pmV62+0 この間書いたけど、ヤンデレが行方不明になり自分がヤンデレ化した悪夢を見た俺にとっては羨ましい限りだな。 ところで話は変わるが、日本の音楽ってほとんどの曲が恋愛が絡む曲だよな。 で、その内のかなりの曲はヤンデレ化するぐらいの想いって解釈できる歌詞である気がするんだが、気のせいか? 実際、聞いている連中にはヤンデレ化なんざ絶対しないスイーツ(笑)だらけだと思うけど。 832 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 20 02 45 ID L3zIrt2D 830 あばよノシ 833 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 20 07 52 ID hZBelY/p 830 来世で会おうな 834 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 20 19 45 ID 2pgfSEJ5 監禁されるシチュでふと思ったんだけど いずれは俺も歳をとるわけだしおまえは爺さんになっても愛してくれるのかと詰問したい 途中でやっぱり解放してあげるとか言われても何年も監禁された後だったらどうやって一般社会に復帰すればいいのかと まぁでもこんなのは杞憂でしかないかもな ヤンデレに監禁されて何年も生きていられるものかと(ry 835 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 20 24 14 ID /8kx1Uub ヤンデレの愛は永久不滅だと信じてる 836 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 20 40 29 ID bKvB5Ed4 その前に一緒にあの世行きだろ 837 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 22 00 56 ID 5wIRqtHn 828 わがままな俺は外出許可を付け加えた監禁生活を夢の中でおくったw なんでも現実的にとらえてしまうからな・・・。 「食費はどうしよう」とか、夢がなくていやだね。 830 待て!よすんだ!!! 「すまない、俺と別れてくれ・・・・・・・・うわお前なにをすrgl;skhzsh!!!!」 ・・・遅かったか(´・ω・) 838 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 22 07 37 ID YUSBdCkw 夢の中で育てた脳内彼女 最初はもてない自分をせめて夢の世界だけでも慰めるための道具がいつしか現実へも影響を・・・ 839 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 22 35 00 ID /ox9h0K9 それはヤンデルのがお前だw 840 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 22 40 03 ID hx5RGoIg 最近このスレ見すぎてヤンデレの夢しか見れなくなった。 ある日女の子に地下に監禁されて、長い時間が経ち、気づいたらその彼女と陽の当たる生活に戻っていた。 だが、彼女に似た子供が三人もいた。 …そんな夢を昨晩は見た。 今晩も別のシチュ楽しんでくるわ。 841 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 22 53 34 ID ///IRyiF 「その女の子をよく見ると実はおまえのオカンだった」ていう呪いをかけた。 呪いを解くにその夢の詳細語るがよろし さすればNA☆N☆ZIの呪いを解いてあげるにゃ~ 842 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/03(火) 23 13 11 ID qhKzKw8H Giftのきりのんはマジでその呪い使ってたな 恐ろしすぎるw 843 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 00 41 15 ID /87ejD5N 841 ママン属性のある俺にだったら呪いでもなんでもないぜ リアルママンは勘弁だけどな 844 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 13 27 27 ID VeqZuhpd てか気付いたら477 KBじゃないか。 次スレ立ててくる 845 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 13 32 12 ID VeqZuhpd 立ててきました ヤンデレの小説を書こう!Part16 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212553842/ 846 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 16 46 10 ID Uy46LI9k 845 よくやった、うちに来て妹とファックしていいぞ 847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 18 01 04 ID mbzFOIlZ 846 さっきお前の妹がお兄ちゃん殺すとか私が他の男にとられてもなんともないのねとか、まあそんなことをブツブツ言ってたよ。 大丈夫? 848 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 18 01 24 ID mbzFOIlZ ってことで 845、うちに来て弟とファックしていいぞ 849 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 18 07 30 ID pMEAyevw 今「○○君、悪のお兄さんを倒してあなたを取り戻しにいくから!」って 近所のお姉さんが果物ナイフを手に走っていった 850 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 19 03 01 ID LXSyLgA2 845 よくやった、うちに来て俺とファックしようぜ 851 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 19 25 05 ID +K8JEFvF 「男の癖にお兄ちゃんと……許せない。あの泥棒ネコ!」 852 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 20 41 47 ID 4nQ+dUVr 845 冴えない俺の親父をくれてやるよ 853 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 20 54 46 ID IQBXz1if 845 それじゃあ俺は俺のケツ毛タップリのケツを差し出すよ。クソ以外未使用の新品だぜ!! アッ-!! 854 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 21 43 58 ID WJt629y0 こんな流れじゃ次スレに寝取られちまうぞw 855 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 22 17 38 ID IQBXz1if 俺のせいでか…orz 856 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 23 21 38 ID xQPlCaxQ 855 抱いてやるから泣くなよ 857 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 23 49 08 ID K5VTB6ZJ 黙って見てたい俺だが、敢えて言わせて貰う。 この中にヤンデレ女がいるはずだ。多分… 858 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 00 47 31 ID rO2B0yGr ヤンデレ女と一緒にいられるか!俺は自分の部屋に戻る! 859 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 01 00 38 ID AwCX94OM そして部屋で待ちかまえてる妹 「そうだよね。あんな女といっしょにいられないよね。 お兄ちゃん、やっとわかってくれたんだ。 手錠の鍵は捨てちゃったから、もうこれからはずっとわたしといようね」 860 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 01 27 59 ID CYnUDJa/ 859 しかしお兄ちゃんがアンチェインな件 861 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 01 32 45 ID 8gem6Dvc 890 妹は史上最強な件 862 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 01 55 48 ID /h5+wShI お似合いじゃないか 863 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 21 02 08 ID mpULLbbf こういうのは邪道かもしれないが、最初は嫁に愛され年齢と共に娘に愛され 更に過ぎて孫に愛され、最後には曾孫に愛されながら死ぬのが理想だよな もちろん性的な意味でな 864 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 21 14 49 ID OpvA6YDa お前の嫁(志望)が包丁を研いでいた、とだけ言っとく 865 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 21 31 09 ID y1eBWgBv 曾孫が泥棒猫化するもんだから長年連れ添った婆さんに今更無理心中させられるんですね 866 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 22 27 16 ID mA5cRH/E あぁ、もし違っていたらごめんなさい。 ここはヤン・ウェンリーとフレデリカの小説を書こうスレでよかったんですよね? 867 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 22 47 28 ID HqLQi5da だとしたらこのスレのスレタイはヤンレデのはずだな 868 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 23 00 33 ID mA5cRH/E じゃあ、ヤン・ウェンリーがデレデレするスレでいいんですね? 869 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 23 02 39 ID HeK9cz40 つまらん 870 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/05(木) 23 26 34 ID KVdcLESn まぁたしかにフレデリカはヤンデレの素質はあるとおもうぞ たった一杯のコーヒーからよくもまぁあそこまで 871 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/06(金) 00 48 12 ID OS6pBQPi 447 名前:名無したん(;´Д`)ハァハァ[sage] 投稿日:2008/05/27(火) 01 33 55 ID a6RHAiAi フレデリカ「ヤン提督、監禁したいなぁ…」 フレデリカは14歳のときヤン注意に一目惚れし、以来ヤンを追って軍人になるわ 父親のコネを使ってヤンの副官になるわ、生活無能力者のヤンを公私で世話を焼くわ 最後には結婚までこぎつける ヤン デレです。 872 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/06(金) 13 52 51 ID r8G+1LF1 ロシアン・ティーを一杯。ジャムではなくママレードでもなく愛液で 873 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/06(金) 22 21 17 ID 1cGAP53x 青い液ならばございますお客様 874 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/06(金) 22 50 37 ID +StkkcT6 愛液でも青い液でもロシアン・ティーじゃないから それに、入力したのはフレデリカじゃなくユリアン 875 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/07(土) 03 23 24 ID ylTgfrSo きみきみ何を言ってるのかわからんぞ 876 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/08(日) 14 33 48 ID OaF49gUe 今日はいい感じの天気だから、ストーカーするほうもされるほうもほのぼのするでしょうね。 877 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/09(月) 07 04 10 ID Rivw5zkW 埋めネタ待ち、保守 878 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/11(水) 00 08 48 ID uiXYhhC2 てす 879 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/11(水) 16 56 18 ID J8eccUW0 そうか、すでに次スレがたっていたのか。気づかなかった。 880 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/11(水) 17 09 39 ID nTOThXgv グルーピーとヤンデレの違いは何かあるかいな? 881 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/12(木) 00 10 01 ID hgEnhONI グルーピー ただステータスに反応しているだけのバカ。また、一時的 ヤンデレ 究極の純愛。また、その想いは死ぬまで、場合によっては死んでも続く 882 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/12(木) 08 16 04 ID tQt/gO0Y 俺としては病むまでの過程、病んでいく過程、病んでから起こす行動について注目している 病んでいくところが良いんじゃないか?ホラー映画の緊張感にも似たあの感じがたまらんのだ じわじわ病んでいき、そしてどんな行動を起こすか分からないワクワク感 病的なまでに愛される主人公を羨ましくも感じ、不憫にも思ういたたまれないこの感覚 すべてはヤンデレだからこそ味わえるんですよ グルーピー?なにそれ?腹壊した時の腹の音ですか?違いとか比べる以前の問題ですよ 分かったら 880は近所の本屋にヤンデレ大全と未来日記でも買いに行きなさいってこった 883 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/12(木) 08 28 30 ID bMn2oDm9 ヤンデレは恋だけにその身を捧げるって感じかなぁ グルーピーは病んでるっていえば病んでるけど、なんともな まぁ、物語次第だとは思うけれど 884 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/12(木) 11 57 34 ID hgEnhONI 882 ヤンデレ大全も未来日記も、模範的なヤンデレからは外れてるような…… 885 名前:ヤンデレ妻と初詣[sage] 投稿日:2008/06/12(木) 12 08 11 ID qqyAx98Q 埋め代わりにヤン妻小ネタを投下だよ エロ?無いよ 1月某日 晴れ 「あなた、そろそろでかけないと…せっかくの初詣なのに、人混みでおまいりできなくなっちゃいますよ」 もたもたと出かける準備をしていると、むくれた様子の妻に抱きつかれた。 あまり初詣に気が乗らない俺とは違い、妻はいつの間にか着物まで着て準備万端なようだ。 そういえば、妻の着物姿を見るのは結婚式の白無垢以来か。 今しがたのんびりするなと怒られたばかりだというのに、普段とは違う雰囲気の妻に思わず見とれてしまう。 …それにしても珍しい色の晴れ着だ。緋色…血色? 俺が不思議そうに晴れ着を見ているのに気付いたのか、 「これ、おかあさまからおくられてきたんです。いい染料がてにはいったからって」とはにかみながら答えてくれた。 よりによって俺の実家から…着物のことは詳しくないからよくわからないが、 染料というのは一般家庭でも簡単に入手可能なのだろうか。 「そうですね…素材ならそこらじゅうにいるんですけれど、やっぱり連続で狩るとさわぎになってしまいますから… けつえk…染料を一滴のこさずしぼりとるのもたいへんですし。 おかあさま、必要なだけあつめるのに何ヵ月もかかったらしいですよ」 松茸並に貴重な染料だ。 「あ、でも後始末はすっごくたのしかったっておっしゃってました!」 わたしもおてつだいしたかったです、と何故か目をきらきらさせている妻に、 それならそのうち休みをとって一緒に里帰りしようかと提案する。 「えっ!ほんとうですか?」 この上なく嬉しそうな笑顔。言ってみて良かった。 そうこうしているうちに妻に手早くコートを着せられ、ぐいぐいと外に連れ出される。寒い… 神社に到着するまでの間、妻はずっと「トランクをひっぱりださなくちゃ」だの、 「お着物のつくりかた、おしえてくださるかしら」だのとはしゃいでいた。 早速里帰りする気満々になっている妻には悪いが、 正月明けでまとまった休みをくれるほどうちの部長は甘くない、と言い訳しておく。 「とれますよ、おやすみ」にこにこと微笑む妻。 「部長さんも……きっと、あなたにおやすみあげなきゃって、おもってますよ、うふふ」 もうすぐ仕事に追われる予定の俺を慰めてくれるのだろうか。 妻の優しさに感謝しながら、それなら神様には「休みが欲しい」と頼もうかなどと軽口を言い合う。 程なく神社に到着。 早めに来たせいか思ったよりも混んではいない。少し並べば境内まで辿り着けそうだった。 妻と参拝客の列に並びながら、今年の願いは何にしようかと思案する。 「休みが欲しい」も叶えてほしくはあるが、やはり新年最初の願い事なのだから もっと優先度の高いものにすべきだろう。 あれこれと考えていると、突然「あなたあぁ」と助けを求める妻の声に我に還った。 何事かと妻の方を見ると、妻は何故か帰りの参拝客の列に巻き込まれそうになっていた。 慌てて妻を引っ張り出す。どうやら俺と同じように考え事をしているうちに列に紛れ込んでしまったらしい。 ……正月早々うっかりしているものだが、おかげで今年の願い事を決めることが出来た。 『妻とずっと一緒にいられますように』…恋愛ドラマのようで照れ臭いが、これが一番の願いなのだからしょうがない。 たぶん、妻も同じことを願ってくれるだろう……もうはぐれないようにと差し出した手を、 恥じらいながらもしっかりと握り返してくれる妻を見る限り、 それは自惚れではないと期待しても良いのかもしれない。 おわり 886 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/12(木) 12 55 20 ID HON6d3AO なんといういい嫁 887 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/12(木) 18 56 08 ID i3O3xPD3 884 また定義ですか…確かに大全はひぐらしのメンヘラ達まで一緒にしてる感はあるが…未来日記はそんな外れてないだろ 888 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/12(木) 19 08 50 ID MVeB4yc1 なんという猟妻賢母。 ご馳走様でした。 889 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/12(木) 19 48 51 ID nh0hWvET 888 誰が上手い事を言えと 890 名前:名無しさん@ピンキー[ ] 投稿日:2008/06/13(金) 14 06 37 ID SzR3tARl llllll lllllll ll . ハ ヾ iヽ, リ . i l . ヽi llllll llllllll lll . i i i ハ i ヽ, y l リ l i. ヽ lllll ,llllllll llll . リ i . l y リ, ヽ,.iヽ、 . リ i l i ト、 llllllllllllllll lllll . iハi ヽ i `. i _,,... -=- ..,リ . i . l i ヽ iヾ lllllllllllllllll lllllll . l 丶 ` ,r ,~- 二._ -._丶ハ リ. . i. ! l l ヽ llllllllllllllllll .llllllllllll, . . i ,r ,r ,.- ~ `ヽヽ,丶ノ ハ y ! リ、i i llllllllllllllllllll lllllllllllヽハ . l 7´ i ,,;;;;;,, `l i ヾリi ノ /. l /イ i l llllllllllllllllllllllllllllllll ; ヽ、i 、 .i l ;;;;;; i l ,.リ ,y ./. l / リハ i lllllllllllllllllllllllllllllllヽ,ヾ、 ヽ、 .` ヽ, ヽ, ,y ,i _,/ノ / . r lllllllllllllllllllllllllllll “”,; .. ...丶., ` -=- _.r - / 7. l llllllllllllllllllllllllllllll # , ....` ー= rr‐ i ノ /. イ l llllllllllllllllllllllllllllll * ¨ ℡, r . i i i llllllllllllllllllllllllllllll. ;〟r . i l . .l llllllllllllllllllllllllllllllll . , 〟 叮フ . イ l .l . i llllllllllllllllllllll,.;.._lll . ¨$,¨ 〝 y イ. / i.i l . l llllllllllllll_,rニ-..,,,__,,..,_ ;;,_ ㌔ .r№i / イi l l lllllllllllll、-ー─ ─一-  ̄,7ニ- ´ ; # ;i l y ! l ... l lllllllllllllllll`- ._ _,,r- ´ , \〟;〝 ヽ i .l . i llllllllllllllllllllll,,,  ̄ ,... .. # *i㍼〟 ; ,. ~` l . l lllllllllllllllllllllllllllllllllllll ,. ... %〝 / . l i 891 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 14 28 06 ID gtLM6YAs . ハ ヾ iヽ, リ . i . ヽi . i i i ハ i ヽ, y リ i. ヽ , . リ i . y リ, ヽ,.iヽ、 . リ i i ト、 . iハi ヽ i `. i _,,... -=- ..,リ . i . i ヽ iヾ . 丶 ` ,r ,~- 二._ -._丶ハ リ. . i. ! ヽ ., . . i ,r ,r ,.- ~ `ヽヽ,丶ノ ハ y ! リ、i i ヽハ . 7´ i ,,;;;;;,, ` i ヾリi ノ /. /イ i ; ヽ、i 、 .i ;;;;;; i ,.リ ,y ./. / リハ i ヽ,ヾ、 ヽ、 .` ヽ, ヽ, ,y ,i _,/ノ / . r “”,; .. ...丶., ` -=- _.r - / 7. # , ....` ー= rr‐ i ノ /. イ * ¨ ℡, r . i i i . ;〟r . i . . . , 〟 叮フ . イ . . i ,.;.._ . ¨$,¨ 〝 y イ. / i.i . _,rニ-..,,,__,,..,_ ;;,_ ㌔ .r№i / イi 、-ー─ ─一-  ̄,7ニ- ´ ; # ;i y ! ... `- ._ _,,r- ´ , \〟;〝 ヽ i . . i ,,,  ̄ ,... .. # *i㍼〟 ; ,. ~` . ,. ... %〝 / . i 892 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 14 43 55 ID ps8TDVn8 美月さん何やってんすか 893 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 15 03 18 ID 2KCyxknW そういやダブルキャストの美月はヤンデレではないが それに近い恐ろしさがあったな デッドエンドで惨殺しまくりとか包丁ギラリとか返り血ベッタリとか 主題歌も素晴らしい良い曲だった ヤンデレでないのが今思えば残念だが 「病んでいた」という部分ではひぐらしのごとくヤンデレに扱われてもおかしくない いや、やっぱヤンデレじゃなかったな このスレで「ダブルキャスト」を知ってる者はどれほどいるのだろうか 894 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 16 27 19 ID ntZ3+9nL 聞いたことはあるような無いような。 895 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 17 58 27 ID YRtmc0Fq 893 買おうか迷った あの時はギャルゲーには興味があったけどかえなかったな 896 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 19 15 16 ID pKFaG90O 894 895 是非とも買うべし! 元値が安いくせにクオリティが異常というひぐらしの選択肢ありバージョンだ ゲームは単純で選択肢によってストーリーの展開が変わっていくマルチエンディングってやつ ダブルキャストはノベルゲームではなく、それが全部アニメーションってのが特徴 ちなみにこのダブルキャストは「やるドラシリーズ」ってので、他に季節に合わせた三作品がある サスペンスホラー+恋愛でバッドエンドの数の多さはスクールデイズとFate並みにある 買って損はしない。10年ほど前の作品だが今でも楽しめるはず。マジでおすすめする ヒロインが1人だけなんだがマジ可愛いぞ。そんで怖い。ヤンデレ半分メンヘラ半分って感じだ (ネタバレになるからこれ以上言わないが) 俺はギャルゲーと気付かず買ったがやってみるとギャルゲーとは思わないと思う とにかく安いし面白いし俺が唯一100%達成したゲームだからおすすめする 一昔前の「コレもヤンデレと言えるのではないか?」と考えさせられる作品だ 確かプレステで2500円くらいだった。今なら中古でどんくらい安いか知らないが絶対損はしないぜ ちなみにフルコンプするには鬼の忍耐力が必要。この意味はやってみれば(やった人には)分かること ヤンデレ好きには是非一度やってみてほしい。夏にピッタリなゲームだ。主題歌もマジおすすめ 897 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 19 26 18 ID JFhrwf0n 宣伝乙 898 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 19 28 37 ID KdrY9QLj 896 うるせえ、鎮静剤打つぞ。 その前にちょっと買ってくる 899 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 19 33 07 ID ntZ3+9nL 896 アマゾンで見てみたら結構安いし買ってみるわ。 最近はやりたい物とか読みたい物が多いから買うのはちょっと先になりそうだけど。 900 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 19 36 22 ID DzslZQO8 『季節を抱きしめて』もお薦め 女友達が一人しかいない、非モテ鈍感主人公が記憶喪失の女子高生を拾って、 そしたら女友達に凄い勢いでなじられるゲーム。 「ただの友達でセックスどころかキスもしてない相手になんでそこまで言われにゃならんのだお前頭おかしいのか」と思うぐらいなじられる。 901 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 20 25 33 ID ZsLHhhoS 900 ほう。 それはつまり、そのたった一人の女友達は主人公のことが好きということだな。 そして、主人公を独占したいから周りにいた女友達を排除して、自分がオンリーワンになった、と。 902 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 21 16 11 ID nvJ9ILRk ダブルキャストは本気で主人公死亡率高くて泣いたw 903 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 21 40 42 ID Jo7R3qnC ヤンデレ出演ゲームやらアニメやらって全然見たことないなあ… いつもこのスレで萌えるか脳内妄想だ ダブルキャストは入門には良い方?いきなりスクイズあたりだと強烈だろうとは思うけど 904 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 21 45 30 ID afDzE8xj 入門ならSHUFFLE!見とけ 905 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 22 05 25 ID 8dC7soxp ここを見れば、ダブルキャストがどんなゲームかわかるぞw ttp //www.nicovideo.jp/watch/sm218037 906 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 23 35 04 ID Jo7R3qnC 904 SHUFFLEか、タイトルだけ知ってるわ。TSUTAYAにあるかな。今度借りてみる 905 中身見なくてもサムネで病んでるってわかるとか凄いw 調べたらダブルキャストってPSPでも出てるんだね。 深夜布団の中で一人ヤンデレと対峙ってのも良いな…寝オチしたら二度と目が覚めなそうだけど 907 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 23 57 47 ID pKFaG90O 898 899 お買い上げありがとうございまーす!大人気ですからお早めにどうぞ~ 903 ダブルキャストのヒロインをヤンデレと言っていいかどうかは難しい。定義が確立していないからな 入門なら 904の言った作品がおすすめ。しかしダブルキャストも侮り難し 安いから試しに買ってみることをマジおすすめします 908 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/14(土) 01 25 41 ID blJKgIWB ,.-ー─- .,_ _,,.-=  ̄`=-、 ,. / ., _ ` - .,_,.., / ~ 丶 i- | / ヾ i y - ., イ, r-、.,_ _,.~ ヽi .,_ ,i´ `i.,_, -ー-i ,. ,i ~`-i ,.- `- r`i__,,.r l l ~ ,r - ヽ、 . i l l , , ,,i ㌻ , , r .! i , ` ~ヽ, l . i ~` ´ .,r ´i ,.、 , .i l l .. , ヽ、 .l .. _ i /~ =- .._ ,r `´t ,.. . . ,.- .l .. ヽ、.. . ヽ, . l _,r- `ヽ, ,i ヽ、 i .. l `´i .i , l `ー-..,ゞ、 ,.r ` ヽ, レ- _,...-=-.., i, ,r ,-、_ ,ヘ, i ,.ー-、 l .. ..l i \´ ,.r ... .. ゝ y l ,r i Y _,y i ; i -、_T´ r ,っ .ヽ、i、 l `ー-= ... _r- ~ヽ, .. _,r ,r= ヾ,_く..,_ i,` └イ Y__,..,r ヽヾ .i ヾ _,.-vニ.., 、ヽ` ri . ,.- i ,. . ~`-..,y_ ,、_ r 」 `i、 ヾ、 ヽ、 .. _,.トv ヽ, ヾ_ `i y_r _,. - l r `ー- ~ i ヽy ,. ヽ、 _,r ~ r ` , ヽ,- i, .i .... ~` ,r-;ゝ-;、 ,i l ヽ、 ,.~ ヾ,._,.r,.- ,. `l l ... ,. ,y _,.-__ヽ、 l l ヽ 、 ` / ー - ...,_ l ! . / , r ~フ~=- ..,_t, ! 丶t-=..,_ _ .. _,.l ,i .. / i r ` 、 ,. l _,.-┘  ̄~` ー .,__,r-ー .l l ,. .. ... i . i .... . ..ヾ _,.レ ~ i ./ .. .l ... i_ , ._ _,..- フ~ ...... l .ヽ、 r ` ̄  ̄ _,r l
https://w.atwiki.jp/yandere_mozyo/pages/49.html
37 :彼氏いない歴774年:10/02/12 17 09 14 ID LJmbJRZd 『ヤンデレ百物語 巻の一』とか分けたらどうだろう ÷10か÷5して1巻に出るヤンデレは10人か20人ぐらいで、 シリーズ最終作(百話目)だと一人の喪女がヤン百ゲームプレイ中に見知らぬヤン男に凸され 怪談より現実の人間のほうがこわいですよってオチとか 壮大すぎて製作途中で飽きるか 49 :彼氏いない歴774年:10/02/15 02 06 45 ID JRXkKogi 巻の一ごとに10人だとして、どんな風に各ヤンデレを出すんだろう ・第一話…アシキリ 第二話…鉈男 と各話がずらっとメニューに並んでて、 それを好きな順に攻略していくのか、 ・最初に喪子だけのイントロストーリーがあって、「今日はどこへ行こうかな」 〔選択肢〕 『裏路地に行く』→アシキリへ 『家に帰る』→鉈男へ とかしたりするのか 65 :彼氏いない歴774年:10/02/21 01 26 49 ID CJ+9K4FC 怪談じゃなくていろんなヤンデレの話詰め合わせって意味だと思ってたんだけど…違ってたらごめん>百物語 で、さすがにひとつのゲームに百も話をいれるのは難しいから ヤンデレ百物語一の巻にはだいたい5~10人くらいのヤンデレをだしていって それを何巻か作ったらいいんじゃね?という案が前にでてたんじゃなかったかな 個人的にはこのスタイルが一番やりやすいかなと思う 巻ごとにシナリオ書く人や絵書く人変えたりできていろんな話が楽しめそうだし 一の巻はADVだけど二の巻はサウンドノベルって感じでゲームの種類も変えられるしね あと、私は絵とかシナリオは無理だけど SEや音楽、背景素材調達ぐらいならできる…と思います もし需要があったら言ってください 70 :彼氏いない歴774年:10/02/24 03 11 52 ID YhKZxSNJ 69 一話→二話の順々なのか三話→一話ってどれでもプレイ可にするのかが難しい 71 :彼氏いない歴774年:10/02/24 03 55 55 ID o4JbQGEc 好きな順番に読めるようにして10話とか20話読み終わるごとに 何かイベント起こると面白いな。 そのイベントでちょっとした選択肢があってマルチエンディングになれば尚良し 128 :彼氏いない歴774年:10/04/18 15 02 37 ID 27DEnv9K 完成確率高まると人増えるかなーと妄想するので、 百物語に関しては、ぐっと規模を抑えて全五話くらいにするのもよいかと思う。 このスレ以外で出たネタを了承なしに使うのはマズイと思うし、 今いる人だけで作るなら十話は多いかなと思う。勿論たくさん出たら入れるとしても。 あと、百物語で絵描ける人がいるなら、 本読み時→立ち絵あり。現実時→立ち絵なし。とかにしてもいいかも。 背景素材もイラストっぽいのと写真っぽいのでわけて。妄想だけど。 129 :彼氏いない歴774年:10/04/18 18 55 02 ID fMaoX8Ng 百物語みたいな形式のゲームだったら、いっそ一話から三話くらいでも形にしてしまえると思う。 そこから続編だすなりシナリオ追加していくなりするといいんじゃないかな。 グラフィック関連なら私も少しお手伝いできます。 あと吉里吉里だけどスクリプトが少し…。 とにかくヤンデレゲーすごく期待してる!