約 1,806,333 件
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3200.html
メタルスラッグ 概要 ストーリー 特徴・評価点 問題点 総評 余談 参考プレイ動画 家庭用移植 その後の展開 メタルスラッグ 【めたるすらっぐ】 ジャンル アクション 高解像度で見る 裏を見る 対応機種 アーケード(MVS)ネオジオ、ネオジオCDセガサターンWindows Vista~10 販売元 SNK 開発元 ナスカ 稼動開始日 1996年4月19日 発売日 【NG】1996年5月24日【NGCD】1996年7月5日【SS】1997年4月4日【Win】2015年6月26日 プレイ人数 1~2人(同時プレイ) レーティング CERO B(12才以上対象) 配信 バーチャルコンソール【Wii】2008年4月22日/926Wiiポイントネオジオステーション(2016年7月27日 配信終了)【PS3/PSP】2010年12月22日【PS3】857円(税別)【PSP】667円(税別)アーケードアーカイブス【PS4】2016年11月24日/823円(税8%込)【One】2017年3月2日/823円(税8%込)【Switch】2017年3月30日/823円(税8%込) 判定 良作 ポイント 格闘ゲーム全盛期の中で生まれた2Dアクション芸術的なドット絵による多彩な演出純粋な戦争物で雰囲気もシリアス寄り続編と比べ難易度は低めだが操作性にやや癖あり メタルスラッグシリーズ 概要 軍事クーデターを企てたモーデン元帥を打ち破り、奪われた万能戦車メタルスラッグを取り戻すため、正規軍特殊部隊のマルコとターマが戦うアクションシューティング。 ストーリー 20XX年。ドナルド・モーデン元帥は軍事クーデターによる覇権掌握を実行に移した。彼が数年間の準備をかけた電光石火の侵攻により、計画発令からわずか170時間で世界の主要都市は陥落。モーデン軍の統制下におかれた。モーデン軍の攻撃から生き延びた正規軍のメンバーはレジスタンスとなり、壊滅状態となった兵力の立て直しを行いつつも反撃の機会を伺っていた。だがある日、正規軍の秘密工場の情報を入手したモーデン軍の部隊が秘密工場への奇襲攻撃を開始。秘密工場は無残にも破壊され、更に完成目前だったモーデン軍への反撃の切り札となる新型万能戦車「SV-001/I メタルスラッグ」が奪われてしまう。事態を重く見た正規軍は特殊工作部隊「ペルグリン・ファルコンズ(通称PF隊)」の隊員マルコとターマの2人に指令を下す。「少人数の部隊でモーデン軍の各拠点をピンポイントで攻撃。これを破壊せよ。」「奪われたメタルスラッグは機密保持の為に奪還。奪還が困難の場合は破壊もやむなしとする。」いま、たった二人の元帥討伐作戦が始まろうとしていた…。 特徴・評価点 グラフィック ネオジオスペックの限界に迫る超絶ドット絵芸。 通常武器のハンドガンと比べても見た目威力ともに派手な特殊武器や、敵から奪った戦車による破壊の快感が素晴らしい。 キャラの見た目こそ2~3頭身であるが、人体損壊描写が激しい。 血しぶきや黒焦げはともかく、至近距離で砲撃されて消し飛んだり、岩で潰れたり、盛大に血反吐を吐いたり、バラバラになったり、溶かされたりする。心臓の弱い人は少し気をつけたほうが良さそうである。 初代の特徴としてステージ上に配置された破壊可能ギミックの多さが挙げられる。こちらが銃撃すれば敵キャラと共に背景の家屋、外灯、崖等といったオブジェが派手に破壊されていき、爽快感は抜群。 無論、破壊された時の挙動も作り込まれており、中には戦車を支えている崖の一部を破壊する事で戦車を落として一撃で倒せるといった事もできる。 緻密なグラフィックで描かれる戦争の世界観 本作は純粋な戦争物として描かれており、基本的にはシリアスな雰囲気で展開される。上記の死亡アニメだけでなく、威圧感のあるボス兵器やボス前で一目散に逃げる動物達といった細かな演出の数々、峡谷での戦車戦や市街地戦、海上からの上陸といったシチュエーションのステージ構成とその完成度は極めて高い。 一方で3面中盤で現れる便器に座ってる兵士、2人組で目の前で相方を倒されても平然と飯を炊き続ける炊事兵、特定の場面の背景をよく見るとUFOが飛んでる等決して雰囲気が重くなりすぎないような小ネタが挟まれている。 本作のエンディングはクリア時のプレイヤー数で内容が変わるマルチエンディング式。一人プレイ時は戦いが終わった地で戦争の虚しさを訴えかけるような哀愁を漂う内容。一方、二人プレイ時は背景こそ一人プレイ時と同じながら状況やBGMが一転して明るい雰囲気になり、更に歌詞が表示されてカラオケ風味になると一人プレイ時とはまるで正反対の内容となる。 特定の条件でクリアするとエンディングがカラオケ風になる演出はスタッフが過去に製作した『アンダーカバーコップス』で見られた要素であり、それのオマージュといえるだろう。 完成度の高いアクションシューティング 良好な操作性 上撃ち、下撃ち、移動射撃も自由自在であり、8方向レバー+ショット、ジャンプ、グレネード投擲の3ボタン。弾数制限があるが非常に頼もしい特殊武器と、それが切れてしまうと非常に頼りないハンドガン。接近して攻撃ボタンを押すと威力の高いナイフアタックという操作性は初代から既に完成されている。 本作のみ、ジャンプボタンを一瞬だけ叩くことで通常のジャンプよりも飛距離が短くなる「小ジャンプ」が存在する。 各アクションは軽快でスピード感を損ねることがなく、アニメーションの細かさもあって、動かしているだけでも楽しい。 やり応えのあるレベルデザイン 基本的にどの攻撃を受けても一撃で死ぬ上に、エクステンドがなく、初期出荷設定だと3機しかない。一発死+この仕様により凡ミスが命取りとなるため、一定の緊張感がある。ただしミスになるのは「攻撃を喰らった時」であり、単に重なっただけではミスにならない。この事に気がつくと「ミスを恐れてちょっとずつ進む」よりも「大胆に走っていく」方が逆に安全になる地帯もある。 一方で強力な武器や乗り物(本シリーズではスラッグと呼ばれている)といった攻略の助けとなるものも多く、それらによって敵をなぎ倒す快感も味わえる。 メタルスラッグは装甲に覆われているため、本作では敵の攻撃にも2発まで耐えられる。一撃死じゃなくなるというだけでもかなりの安心感と頼もしさがあり、ただ難しいだけのゲームではなく、展開にメリハリを持たせている。 乗り物から降りる時の回転ジャンプには長めの無敵時間があり、これで敵の攻撃を避ける、通称「鬼避け」というテクニックがある(*1)。これは乗り物の価値を高めているだけでなく、回転ジャンプのアクションが比較的派手で、大道芸的な面白さもある。 生身だと手榴弾を画面中に2個までしか投げられないが、メタルスラッグに乗った状況でレバーを下方向に入れると、手榴弾を投げられる。この登場中手榴弾は画面中2発の制限が解除されいっぺんに大量に当てることが可能。手榴弾を多く持っていると冗談のようにボスをあっさり撃破できる。この仕様は後のシリーズでも同様。 シリーズ初代となる本作の難易度は後継作に比べれば低め。 初見では無理そうな場面でも、パターンを覚えれば安定して突破できる。一部の場面やボスの攻撃パターンで若干のランダム要素はあるものの、プレイヤーの反射神経を極端に要求される状況はほぼないため、やり込むほどに上達が実感しやすく、熱中度が高い。但し、シールド兵など一部の敵は速い弾を放ったり、回避が難しい飛び込みナイフ攻撃を行う「ビースツ兵」(*2)が画面の左右から大量に現れる場面の存在もあり、一概に難易度が低いと言える訳ではない。 探して集める楽しさ 各ステージのあちこちではプレイヤーの助けとなる捕虜がいたり、様々な得点アイテムが入手できる。容易に見つかるものもあれば、特定の条件でのみ出現するものもあり、試行錯誤してそれらを集める収集要素的な面白さがある。 各ステージクリア時には捕虜の救出数と、救出した捕虜の名前が表示される。また捕虜の救出数に応じてスコアにボーナス点が入る。 得点アイテムには金貨や食べ物など様々なバリエーションがある。 本作では得点アイテムはスコアに影響するだけで攻略上は何の役にも立たないが、アイテムを入手した時の効果音が小気味良く、アイテムをかき集めること自体も楽しい。 問題点 操作性について 前述の小ジャンプの存在、上入力の受付が独特でヘヴィマシンガンの斜め撃ちがしづらい、メタルスラッグの移動に若干慣性が働くといった具合で細かい仕様の部分において他のシリーズ作と比べてやや癖が強いものになってる。 本作から入った場合は特に問題はないが、続編作からシリーズに入った後に本作をプレイすると違和感を感じやすい。 特に注意しないといけないのはしゃがみナイフ攻撃。2種類の攻撃モーションの内の1つが本作では攻撃判定発生前に大きな隙を晒すため、無闇に使うと窮地に陥ってしまうことも。 メタスラアタックについて 乗り物に乗っている時Aボタン(通常攻撃)とBボタン(ジャンプ)を同時押しすると乗り物を突撃させて敵に大ダメージを与える「メタスラアタック」が発動する。 乗り物を失うことになるため基本的にボスへのトドメの一撃のみにしか使われないが、ボタンの都合上ジャンプして通常攻撃する時に暴発しやすい。特に連付きボタンが用意してある店で、A連を押しながらBを押してしまうと暴発一直線。 ダメージもボスを満タンから瀕死に追い込ませるほど大きいわけではないため、暴発時のデメリットは非常に大きい。 続編では乗り物にのりつつジャンプして攻撃とするシーンが増えたためこの問題が更に目立つように。この問題はメタスラアタック発動ボタンがDボタンになる「4」まで続いた。 ちなみに本作に限った話ではないがゲームの特性上、メタスラアタックは封印した方が何かと有利である。生身では1発でアウトとなる仕様から防御面でも心強い上、ボス戦では乗り物に乗った状態で撃破すれば乗り物ボーナスとして得点も入る。 厳密にはボス撃破時に乗車の有無に関係なくメタルスラッグが存在していれば乗り物ボーナスが入る。この仕様は本作のみで続編以降は乗り物に乗った状態でボスを撃破しないとボーナスが得られなくなっている。 強化銃について 強化銃は画面に出現すると取得するまで消えない。 問題となるのはミッション4の終盤。道を塞ぐトーチカを破壊して進むが、このトーチカを破壊すると強化銃が出現する。 乗り物に乗っている間はジャンプ力が低下し、出現した強化銃を避けることができなくなる。 そのため、ボス戦に自分の好きな強化銃と乗り物の両方を持ち込むことができない。 続編では出現してから一定時間経つと消滅するようになったため、使いたくない強化銃を取らされることは少なくなった。 無限稼ぎについて ミッション5でのある敵を画面に少しだけ映した状態では撃破できなくなるが、打ち込み点は入るという状況になる。 条件は比較的簡単な上に、テクニック(*3)とも絡んでいるため発生しやすい。スコアアタックでは稼ぎが作業になってしまい、通常攻略ではこのことに気づかないと進めなくなるためどちらにしろ問題となる。 総評 既に業界は格闘ゲーム一色、当のネオジオさえもその影響を大きく受けたラインナップと化していた中で、これだけの良質なアクションゲームが生まれたのは奇跡的だったと言えよう。 基幹部分は『魂斗羅』などといった前例があり、それを継承したと言えばそれまでではあるが、きちんと戦車などといった爽快感をパワーアップさせる要素を取り入れる事で、単なる模倣に終わらせない意気込みが伝わってくる。 そしてゲームのみならず、職人芸と称されるグラフィックやサウンドも本作を良作へとのし上げる事となった。 余談 本作を開発したナスカはアイレムの系統を継いだ会社であり、『ジオストーム』で敵が上げる「ヴオッ!」などの悲鳴がメタスラシリーズに流用されていたり、本作の制作チームがアイレムに所属していた頃に制作した『海底大戦争』と上記『ジオストーム』が本作の背景の書き込みとSEが非常に似通っている。 また”RUN GUN”(走って撃つ)タイプのアクションシューティングという非常に似通ったジャンルの為、「ガンフォース」及び、続編的存在の「ジオストーム」に本作との関連を指摘する声もあるのだが...。 しかし、『メタルスラッグ』は当初、”戦車を自機としたアクションシューティング”として開発された経緯があり、実際にそのプロトタイプバージョンでもロケテストが行われ、当時のアーケードゲーム雑誌にも紹介されている。その為、実際には制作スタッフは共通しながらも先述の2作品とは路線変更後に結果的に似通った内容になっただけに過ぎない。むしろ後述の『海底大戦争』の延長上の作品だったと言える。 ちなみにプロトタイプバージョンでは操作性が全く異なっており、レバー上でジャンプ、ABCDボタンで各右上左下の撃ち分け(2つのボタン同時押しで斜め撃ち)、オプションとして兵士を砲塔の上や戦車の後ろに引き連れる事も出来た。 また、ストーリーもかなり異なっており、プロトタイプ版はクーデターに成功したモーデン部隊に反旗を翻したレジスタンス達の戦いという設定になっていた。主人公も当然マルコ&ターマではなく、元正規軍の兵器開発員だったフィル・ジーン(1P)とその恋人であるミチコ・ナカジマ(2P)という設定で、メタルスラッグもモーデン部隊に奪われておらず、レジスタンスの最終兵器という位置付けとなっている。 なお、プロトタイプバージョン時代の設定の一部はサターン版やプレイステーション版のデータベース内で見る事が出来る。 後に開発元のナスカは本作の開発後にSNKに吸収合併され、『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズと並んで現在に至るまでSNK(プレイモア)の屋台骨を支え続けた長寿シリーズとなった(*4)。 参考プレイ動画 + クリックで展開 家庭用移植 家庭用ネオジオ アーケード基板(MVS)の完全互換機で内容も同等。なおネオジオ版はバーチャルコンソールなど様々な配信等でプレイすることが可能。 ネオジオCD ロードがネックとなっているが『メタルスラッグ2』同様に格ゲーよりはマシ。また新たにコンバットスクールが追加されている。後述のSS版とPS版移植はこれをベースにしている。 プレイステーション 本編ではステージ中にロードが発生しテンポが悪い。また、アニメパターンが削除されていることも欠点。その一方でCD版の要素を中心に様々な要素が追加されており、例えばコンバットスクールに登場するソフィア教官に声優・富永みーな氏のボイスが追加されたり、2Pプレイ時のEDが同じく富永氏によるヴォーカル版になっているなど、単なる移植とは思えない要素が詰まった一作となっている。 PS版のみ、本作のストーリーを別の視点から見たアナザーストーリーモードが追加されておりシリーズお馴染みの相川留美(本作ではルミ・アイカワ名義)軍曹が初登場している。 セガサターン 拡張RAM必須のソフトだけあって本編はアーケードをほぼ忠実に移植しており(*5)、移植度はPS版を凌ぐ。また、ネオジオCD版ベースのPS版同様、コンバットスクールはボイス有り。 コンバットスクールのサバイバルアタックにバグがあり満点が取れない。(*6) Windows(steam) 海外版のアーケードの移植。PS版などにあった追加要素はない。 またこの他にもオムニバスソフト『メタルスラッグ コンプリート』でも本作をプレイすることが可能。 ちなみにGBA末期に初代~3までそれぞれ単体で移植される予定があった。 その後の展開 1998年に続編の『メタルスラッグ2』が展開された。 やや癖のあった操作感が改善された正統続編であり、ここからストーリーはオカルト、ゲーム内描写はコミカルを織り交ぜた物へとシリーズの方向が定まって行くこととなった。 そして2009年発売の『XX』を最後にメインシリーズの展開は終わってしまったが… 2023年、数々の元スタッフが手掛ける精神的続編『Black Finger JET』が鋭意製作中であると発表された。
https://w.atwiki.jp/mekameka/pages/3384.html
メタルスラッグ / METAL SLUG メーカー SNK 発売日 1996年5月24日 対応機種 AC.ネオジオ(ROM.CD).SS.PS.PSN"GA.NEOGEO Station".Wii"VC". [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) ミリタリー物のサイドヴューのアクションシューティング メタルスラッグ シリーズの1作目 収録 メタルスラッグコンプリート SNK ARCADE CLASSICS Vol.1 メタルスラッグ(PS2版) 2006年6月29日 PS2 同一タイトルながら PS2版は、2Dではなく3Dで描かれたTPSゲーム 続編 メタルスラッグ2 メタルスラッグX メタルスラッグ3 メタルスラッグ4 メタルスラッグ5 メタルスラッグ6 メタルスラッグ7 メタルスラッグXX メタルスラッグ ファーストミッション メタルスラッグ セカンドミッション メタルスラッグアドバンス KOF MAXIMUM IMPACT 2 SNK ARCADE CLASSICS Vol.1 Wii バーチャルコンソール ま行 アーケード ゲームアーカイブス セガサターン ネオジオヒーローズ ~アルティメット シューティング~ プレイステーション プレイステーション2 メタルスラッグ シリーズ メタルスラッグ ファーストミッション メタルスラッグコンプリート 怒 PR メタルスラッグ公式ガイドブック (プレイステーション必勝法スペシャル)
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3202.html
メタルスラッグX 【めたるすらっぐえっくす】 ジャンル アクションシューティング ※画像はNG版 対応機種 アーケード(MVS)ネオジオWindows Vista~8 発売元 【AC/NG】SNK【Win】SNKプレイモア 開発元 【AC/NG】SNK【Win】DotEmu 稼働開始日 【AC】1999年3月19日 発売日 【NG】1999年5月27日【Win】2014年10月2日 定価 【NG】29,800円【Win】798円※Win版のみ税込 プレイ人数 1~2人(同時プレイ) 配信 バーチャルコンソール【Wii】2012年7月10日/926Wiiポイント(※NG版)アーケードアーカイブス【PS4/One/Switch】2017年10月5日/823円(税8%込) 備考 Wii/PS2/PSP『メタルスラッグ コンプリート』内に本作が収録※本概要はソフト単体で発売されているもののみ記載している※PS移植版に関しては独立ページあり、こちらを参照 判定 良作 ポイント 『メタルスラッグ』シリーズ第3作『2』をベースにさらに豪快・派手にシリーズトップクラスの爽快感の高さ メタルスラッグシリーズ 概要 『メタルスラッグ2』からの変更点 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 SNKより発売されているアクションシューティングゲーム、『メタルスラッグ』シリーズの第3作。 ただし、ナンバリングがされていない所からも推察出来るように、本作は『メタルスラッグ2』をベースに、ミッション内構成の変更の他に多くの要素が追加および変更されたリメイク作品となっている。 従って、作品のストーリーなどは『メタルスラッグ2』のままとなっている。 なお、本作はアーケード(MVS)の他、ネオジオとプレイステーションに移植されているが、プレイステーション版に関しては移植度に大きく難があり、一緒にまとめるには些か問題があるため、別ページで紹介している。 プレイステーション版に関しては上記の概要表内の備考にあるリンク先のページを参照いただきたい。 『メタルスラッグ2』からの変更点 + 長くなるのでクリックで展開 追加武装 武器・スラッグ(戦車) 『X』で新たに追加された武器は下記の通り。下に触れるビッグ系強化銃は既存武器の強化版になるため、ここでは割愛する。強化銃と手榴弾の変化アイテムに関してはまとめて一覧にしているため、手榴弾の変化アイテムは解りやすく赤い文字で記す。 名称 概要 追加武器(内にアイコンのイニシャルを記す) エネミーチェイサー(C) ロケットランチャーの追尾性能を強化したような小型ロケット弾を発射する。発射したロケット弾は高速で敵を追尾するが、命中した時の爆風はロケットランチャーと違って小さい。ただし、攻撃対象が複数いたり、あまりに近すぎると弾が見当違いの方向に飛んでいくことも。 アイアンリザード(I) 地面を疾走する自走弾を放つ。上方向に発射してもすぐに地面に落ちて疾走するので、対空には向かない。坂は疾走出来るが、障害物(直角の壁など)があるとそこで爆発してしまう。 ドロップショット(D) 地面をバウンドする爆弾を放つ。弾速が遅い上に弾も小さくて画面内に3つまでしか発射出来ず、おまけに弾道も癖がありすぎるために活躍できる場所が非常に限られてしまう。そのため、多くのプレイヤーからは要らない武器扱いを受けており、ゲーム情報誌『アルカディア』には「武器の形をした罠」とばっさり一刀両断されている。一応デブ化状態では弾のサイズが非常に大型化するため、使い勝手の悪さが多少改善される。 スーパーグレネード(G) 巨大な榴弾を放つ。弾速も早く、命中すると上方向に巨大な攻撃判定を持つ爆風が生じる。ただし、弾数が15発と少ないので無駄撃ちは禁物。デブ化状態では連射性能が向上する。 ストーン(STONE) 手榴弾が投石攻撃に変化。威力はあるが、如何せん石なので手榴弾のように爆風が出ず、殲滅には不向き。ただし敵のUFOに当てると一撃で破壊できる変わった長所も。 追加スラッグ メタルスラッグ TYPE-R ミッション3で登場する、赤みがかった車体のメタルスラッグ。機動力が上昇しており、移動速度とジャンプ力が強化されている。 ビッグ系強化銃 『2』までに存在していたヘヴィマシンガン・ロケットランチャー・フレイムショット・ショットガン・レーザーショットに、武器名の頭に「ビッグ」の名を冠した強化銃が追加された。 威力自体は通常版と同じだが、ショットの見た目が派手になり攻撃判定も強化されている。弾数は原則は通常版と同じではあるが、ビッグショットガンのみ例外として、攻撃範囲が2倍に伸びた代償で弾数が通常版の半分となってしまっている。 本作のみビッグ系強化銃と通常の強化銃では弾数が共有されず、別扱いになってしまう(*1)。 なお、『3』以降では弾数が共有されるようになった(*2)。 システムボイスの変更 武器取得時やミッション開始・終了時等のシステムボイスが全て入れ替えとなった。 かなりノリの良いものに変わったこともあってこの変更は好評を博した。 『6』以降、再びシステムボイスが入れ替えになったが、その際は批判意見が相次いだほど。 また、『2』ではデブ化してもシステムボイスが無かったが本作での変更に伴って追加されている。「Uh oh, big」と言っているのだが…アクセントというか、発音自体がかなり独特なせいでこうはまず聞こえない。 その他変更要素 ミッション構成の変更 ミッションの敵配置などの構成が大幅に変更。 目立つ所では、『2』のミッション1のボス「ザ・キーシII」は『X』ではミッション3の中ボスになり、『X』のミッション1では『1』でミッション5のボスだった「アイアン・ノカーナ」が再登場している。 デブ化するミッションの追加 デブ化するのは『2』ではミッション4だけだったが、『X』ではミッション3以降の全ミッションで発生するようになった。 評価点 処理落ちの大幅な軽減 軽減と言うよりも解消と言ってしまって良いほどにプレイ中に処理落ちに見舞われることは無い。 これはROM容量の増加により、一度に扱えるデータも大きくなった事による恩恵である。 ただ、『2』ではその処理落ちがゲームバランスという観点ではむしろ良い方に作用していたという意見もあるため、見ようによってはデメリットになるかも知れない。 スコアアタックの環境が整えられた 『2』では敵のミサイルや無限に湧いて出て来る雑魚敵などに弾を当てても点数が加算されていたため、点数稼ぎの手段のメインが「時間制限ギリギリまでひたすら敵のミサイルに攻撃を当て続ける」という面白味もクソもないものだったが、『X』では敵のミサイルなどは勿論、ボス戦などに於いて無限に湧いて出て来る雑魚敵も同様に弾を当てても点数が入らなくなった。 これにより、純粋に自身のテクニックでより高いスコアを目指すという本来あるべき姿になったと言える。 グラフィック・演出面 シリーズのウリである、一種の芸術とも言えるほどの高品質なドットグラフィックはこちらでも健在。 『2』の時点で好評だった演出面ももちろん健在。一部場面では演出の追加及び変更が施されている。 分かりやすい例はミッション2で敵のミイラによってミイラ化させられた鉱夫は『2』では倒すとそのまま消滅してしまっていたが、『X』では人間に戻って大慌てで逃げ出す演出の追加、ミッション4中盤にて背景で飛んでいた旅客機がマーズピープルが搭乗するUFOに変わってる等。 BGM 『2』のリメイクなため、使われている曲自体は変更がないのだが、BGMもリメイクされており、『2』に比べて重みを感じられるものとなっている。 どちらが良いかは人による好みもあるため、一概には言えないが、少なくともリメイクによって台無しになったりしたという訳では無いので、そこは評価出来る。 変更されたシステムボイス 上にも書いたが、プレイしていてテンションが上がってくるようなノリの良いボイスに変更されたため、好評を博した。 ただし、『2』までのそれが悪かった・聞くに堪えないものだったという訳ではない点には留意されたし。 更に向上した爽快感 『2』の問題点だった強化銃配置の偏りが改善されて多彩な強化銃が満遍なく使えるようになった上に、以降の作品と比べてアドリブでは対処しづらい場面が比較的少なく、撃ちまくりながら縦横無尽に駆け巡るプレイがやりやすいため、爽快感はシリーズでもかなりのもの。 新規追加武器がいずれも爆発系武器というのもミソ。爆風でモーデン兵を吹っ飛ばしながらひたすら突き進んでいく様は非常に爽快。 賛否両論点 リメイクの方向性が全体的に難易度の上昇傾向な点 『2』に比べて全体的に難易度を上げる方向にリメイクされているため、処理落ちの解消と相まって『2』の方が遊びやすかったとする意見も少なくない。 ただし、あくまで『2』と比べての話であり、『X』単体で見た際に「とてもクリア出来そうにないような無茶苦茶な面構成がある」という訳ではなく、むしろゲームバランスはよく練られている方である。 前半、中盤は『2』よりも難易度が上昇している一方で、後半ステージは難易度を下げる方向で調整されている場面が多く、難易度の上昇にばかりリメイクの方向性が向いているとも言い切れない所もある。 問題点 一部武器周り 今作で追加された武器の内、ドロップショットはあまりにも使いづらい武器であるため、「何のために追加したのか解らない」とする意見も目立つ。 ただし、本作では初期装備では対処しづらい段差がある地形の場面で出現する等、武器の特性を生かせる配置になっており、後のシリーズ作で見られる「回収そのものが罠」になる場面は存在しない。 余談になるが、PS版ではただでさえ使いづらい物が移植時の劣化の煽りで更に使いづらくなり、使い所を見出せたミッション3でも役に立たないゴミになったとする意見も出るようになってしまった。 また、スーパーグレネードの出番がミッション5の中盤で1度出現するのみ。折角新規で追加した武器の出番がたったの1回だけというのも寂しいものがある。 総評 『メタルスラッグ2』という土台があるリメイク作品だが、数多くの追加要素により、全くの別作品として見事に生まれ変わった作品である。 また、上では賛否両論点に挙げたが、ゲームそのもので見ればゲームバランス・面構成も十分に練られたものとなっており、やればやっただけ腕の上昇が実感出来る優れたものとなっている。 かつては移植されたのが、ソフト1本あたりの値が張るNGと移植度に問題があるPSしかなかったが、現在では『メタルスラッグ コンプリート』でNG版をほぼ完全に移植されているので、プレイ環境の敷居も下がっている。 手応えのあるアクションシューティングをプレイしたいという人にも、『2』をやり込んだというファンにもお勧め出来る作品である。 余談 ネオジオ(MVS)の起動画面について 前作『2』までは起動画面に表示されていたのは「MAX 330 MEGA」だったのだが、『X』からは「GIGA POWER」となった(*3)。 「MAX 330 MEGA」というのは「ROMカートリッジの容量が330Mbit(メガビット)まで扱えることを示したもの」という認識違いが今も方々で見受けられるが、実際は「本体のROMアクセス速度が最大330Mbps(1秒あたり330Mbit)であることを示したもの」である(*4)。「GIGA POWER」の方は、「ROMカートリッジの容量がこの先更に大きくなっていくこと」を示すためのものであるとされる。 参考までに『2』と容量を比較すると、『2』では362Mbitだったのが、本作では506Mbitである。 『メタルスラッグXX』について 2009年12月23日にPSP向けに発売されたシリーズ作品の『メタルスラッグXX(ダブルエックス)』があるが、この作品は本作を更にリメイクしたものではない。正しくは、2008年7月17日にDS向けに発売された『メタルスラッグ7』に追加要素を加えてPSPへ移植した作品である。 従って、本作とはメタスラシリーズであること以外は全くの無関係なのだが、何故か『XX』のプロモーションビデオなどでは何かにつけ「『X』を越えた!」「『X』以来10年ぶりのコードネームタイトル!」などと本作に絡めてアピールされている。本作(現状では『コンプリート』か)、あるいは『XX』の購入を検討する際はその点に注意しておこう。
https://w.atwiki.jp/kakuto1/pages/453.html
723 :なまえをいれてください:2005/10/24(月) 20 40 05 ID okzHD3PD 【メタルスラッグX】 アーケードから移殖のサイドビュー型2DACT。二人同時プレイ可能。 基本的なシステムはメタルスラッグと同じ。 モードの方も同じく、コンバットスクール・ギャラリー・アナザーモードがある。 Xではキャラが4人から選択できるようになり(能力の違いはなし)、 兵器・武器は前作より増えている。 無限コンティニュー制になりましたが難易度はアップしているように感じました。 一番大きな改良点は、完全にシーンが切り替わる場面以外ではローディングが入らなくなった事。 これにより前作よりもテンポが良くなっています。 724 :なまえをいれてください:2005/10/24(月) 20 41 28 ID okzHD3PD 初代同様、高難度なアクションゲームですがグラフィック・サウンド・ 計算された敵の配置など、職人技光る作り込まれたソフトなんで 何回もプレイする意欲にさせてくれる仕上がりとなっています。 メモリカード1ブロック使用。 ※初代と同じくアーケード版は数回しかプレイしていないので、移殖度がどれほどのものかわかりませんが、2DACTとしては非常に楽しめる内容でした。 個人的には初代の方が好き(難易度が低く感じる)ですが、これは少数派の意見になるようです。
https://w.atwiki.jp/nintendo_vc/pages/272.html
メタルスラッグ メタルスラッグデータ 概要 他作品との関連 データ D4エンタープライズ:2008年4月22日配信 SNK(開発はナスカ):ネオジオ版 1996年5月24日発売 ジャンル:ACT プレイ人数 1~2人 コントローラ:リモコン・GC・クラコン 使用ブロック数:235 紹介ページD4公式 概要 元アイレムのスタッフにより設立された「ナスカ」というメーカー(その後SNKに吸収合併)による作品。 細部まで書き込まれたドット絵や、プレイヤーを魅了する演出などが高い評価を受けた2Dアクションシューティングゲーム。プレイヤーは特殊工作部隊ペルグリン・ファルコン隊(通称PF隊)のマルコとターマを操り、捕虜を解放しながらデビルリバース・モーデン総帥率いる反逆軍のクーデターを鎮圧していく。 他作品との関連 どの作品からプレイしても楽しめるようになっている VCで配信されているソフトメタルスラッグ2(NeoGeo) メタルスラッグ3?(NeoGeo) メタルスラッグX?(NeoGeo) メタルスラッグ4?(NeoGeo) VC配信が期待されるソフトメタルスラッグ5(NeoGeo) ガンフォース(SFC)続編「ジオストーム」と合わせて本作の原点と言われている。 現在入手できる中でお勧めソフトメタルスラッグ7(DS) メタルスラッグコンプリート(wii)アーケードでリリースされた全作品を収録。だがやはりVCの方が移植度は上。 携帯アプリでのメタルスラッグシリーズ(iアプリ)(EZアプリ)(S!アプリ)
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/1850.html
METAL SLUG 機種:AC, NG, NGCD, SS, PS, PS2, PSN, Wii 作曲者:冷牟田卓志, JIM 開発元:ナスカ 発売元:SNK 発売年:1996年 概要 ヘヴィマシンガン 横スクロールアクション「メタルスラッグ」シリーズの第1作目。 同名の3D版とは別物。 (次作:メタルスラッグ2) 収録曲 曲名(サウンドテスト) 補足(サントラ曲名) 作・編曲者 順位 TITLE TITLE (オープニング~ナスカロゴ1) 冷牟田卓志 MARCH 操作説明、ランキング MAIN THEME FROM METAL SLUG ステージ1 STEEL BEAST ボスステージ CARRY OUT ステージクリア INNER STATION ステージ2 ASSAULT THEME ステージ3 アーケード220位横スクロール87位 RIDGE 256 ステージ4 JIM 第2回アーケード271位 GERHARDT CITY ステージ5 FINAL ATTACK ステージ6 冷牟田卓志 第2回99位アーケード36位第2回アーケード35位 END TITLE 最終演出1P 第2回アーケード271位 Hold You Still! 最終演出2P GRAVESTONE ゲームオーバー サウンドトラック メタルスラッグ ~コンプリートサウンドBOX~ SNK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION Vol.7 METAL SLUG メタルスラッグ ダウンロード配信 PV
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/17626.html
登録日:2011/05/10(火) 16 04 42 更新日:2024/04/19 Fri 20 30 18NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 SNK SNKプレイモア Thank You!! たまゲー アクション ィエネミーチェッサー!! オーケィ!! グロ注意 ゲームセンターCX ショッガン!! ドッターの本気 ネオジオ フレィムシャッ!! ヘヴィーマスィンガン!! ボム無双 マルコォ!! メタスラ メタルスラッグ ランボー ロオゥケッツランチャ!! メタルスラッグは、SNKからリリースされている2Dアクションシューティングゲームシリーズ、およびその主役機である小型戦車のこと。 1作目から6作目(『2』のリメイク版である『X』を含む)までは同社の基板MVS(いわゆる業務用ネオジオ)で開発・展開されており、駄菓子屋の店頭や旅館のゲームコーナー等の定番ゲームとして人気を博した。 正規軍の特殊部隊員であるプレイヤーを操作して、捕虜の救出や敵に奪われた乗り物(スラッグ)の奪回をしながら、ステージ最奥で待ち構えるボス兵器の破壊をすることが目的。ちなみにエクステンドの概念は無い。 シリーズによって操作に微妙な差異こそあるものの、Aボタンで銃の発射、Bボタンでジャンプ、Cボタンでボムというシンプルな基本操作は一貫している。 そしてなんといっても、特筆すべきは細部まで緻密に描かれたドット絵。 プレイアブルキャラクターから敵キャラ、捕虜や民間人といったNPC、はては得点アイテムに至るまで、これまた細部まで描き込まれた町並みや大自然を背景に、秒間30フレームのドットアニメーションでとにかくヌルヌルと動きまくるのである。 プレイヤーは一定時間何も操作をしないでいると水を飲んだり居眠りしたり戦場の真っ只中で唐突に敷物を敷いてサンドイッチ食い始めたりするし、敵兵士も談笑したり野外炊飯したりこちらに驚いて逃げ惑ったりと、負けじとさまざまな表情を見せてくれる。 「キャラクターが生きている感じを出したかった」という当時のスタッフの発言は、決して伊達ではないのだ。 ただし丁寧に描き込まれている分、敵の死亡パターンも多種多様。デフォルメこそされてはいるものの派手に血を流したり焼死したりとなかなかにエゲツないので、苦手な人は注意が必要。 鮮やかなドットグラフィックに加え絶妙なゲームバランスや重厚なBGMも相まって、当時餓狼伝説やKOF、サムライスピリッツといった格ゲー一辺倒になりかかっていた同社の看板タイトルの一角を占めるほどにヒットした。 今作の人気はネオジオのラインナップにも影響をもたらし、以後『ショックトゥルーパーズ』(トップビューのミリタリーアクション。『2』の乗り物を奪うシステムが共通)や『原始島2』(救出した民間人がボーナスになる仕様で共通)といったフォロワー的な作品を何作か生み出している。 ちなみに今作にはアーケード事業撤退に伴い退職した旧アイレム(現アビエス)のスタッフが多数携わっており、よく見比べてみると共通点が散見される。 例 基本的なゲーム進行、操作方法→『ジオストーム』 職人芸的なドット絵で描かれた、どこか生物的な動きのメカ→『海底大戦争』 一部のボイスの流用→『ジオストーム』『野球格闘リーグマン』 食べ物から動物まで何でもかんでもアイテムになる仕様、カラオケ映像っぽい2P専用エンディング→『アンダーカバーコップス』 ファンからは特に『1』、『2』、『X(2のアレンジ版)』、『3』の4作が評価が高い。 『4』、『5』は旧SNK倒産に伴いスタッフのほとんどが入れ替わった結果、いろいろと難が生じ多くのユーザーを落胆させる結果に終わった。 だがこの時代の積み重ねは後のスマートフォンアプリ『ディフェンス』『アタック』にて活かされており、この2作の功績も決して軽視できない。 プラットフォームをアトミスウェイブに移した『6』ではシステム面に大がかりなテコ入れがなされ、歯ごたえのあるアクションゲーとしての側面が強くなった。以後DSで発売された『7』、およびそのリメイク作でPSP等で展開された『XX』も同作のシステムを踏襲している。 なお、『6』には『KOFシリーズ』(古くは『怒』)からクラークとラルフが、『XX』には同様にレオナが参戦し、話題を呼んだ。 ちなみに『1』は割と普通の戦争物だったが、『2』からはミイラやバイオ兵士、宇宙人等のSF、ファンタジー要素が積極的に取り入れられるようになり、色々とブッ飛んだ作品となった。 これは『2』リリース当時の開発者インタビューによると、初代が海外ユーザーをメインターゲットに据えたのに対し、以降は国内回帰を図ったためだとのこと。 ●目次 【シリーズ紹介】◇ナンバリングタイトルメタルスラッグ メタルスラッグ2 メタルスラッグX メタルスラッグ3 メタルスラッグ4 メタルスラッグ5 メタルスラッグ6 メタルスラッグ7 メタルスラッグXX ◇外伝作品メタルスラッグ ファーストミッション メタルスラッグ セカンドミッション メタルスラッグアドバンス メタルスラッグ(3D) 【戦士達】マルコ・ロッシ ターマ・ロビング エリ・カサモト フィオ・ジェルミ トレバー・スペイシー ナディア・カッセル ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル レオナ・ハイデルン ◇敵キャラ達モーデン元帥 アレン・オニール軍曹 兵士 アジラビア兵 ミイラ チュウミンコンガニ オオミンコンガニ ゾンビ ジャポネス兵 ヒュージクラブ(小・大) エスカルゴ マーズピープル プトレマイック兵 中華兵 ソル・デ・ロカ ◇他のキャラクター捕虜 一文字百太郎 相川留美(『2』以降) 相川まどか(『3』以降) ウータン 大統領 鈴木早智子 ソフィア・グリーンヴィル(声:冨永みーな) マーガレット・サウスウッド(声:半場友恵) ◇主な乗り物メタルスラッグ スラグノイド スラグフライヤー スラグマリナー ドリルスラッグ スラグチョッパー キャメルスラッグ エレファントスラッグ オストリッチスラッグ ◇主な武器一覧 ◇状態異常 ◇余談&小ネタ 【シリーズ紹介】 ◇ナンバリングタイトル メタルスラッグ 1996年リリース。開発はナスカ。 三つのボタンを使った基本操作はこの時点で確立されており、以降『5』までほとんど変更されていない。 だが実は開発初期はまったく操作方法が異なっており、自機も戦車メタルスラッグそのものだったとか。 実際にそのプロトタイプ版はほぼ完成まで漕ぎ着けており、ロケテストまで実施されたが、ユーザーからの評価が今一つだったため現在の人間が主人公のスタイルに作り変えられたらしい。 そんな難産の1作目の特色は、シリーズでも随一の細部まで描き込まれたグラフィックと破壊できるギミックの多さ。 プレイヤーの銃撃を受けて崩れ落ちる家屋や際限なく弾を撃ち込める大時計、水たまりに映るキャラクターなど、遊び心満点の画面は見ているだけでも楽しく、デモ画面の時点で多くのアーケードゲーマーを虜にした。 『バーチャファイター』や『鉄拳』といったポリゴンゲーがゲーセンを席巻し始めていた時代に「あえて」ドット絵で勝負をかけたスタッフの目論見は、見事に成功したと言えよう。 さらに良好なゲームバランスやHIYA!氏(アイレム作品を多数手がけた名ゲーム音楽作曲家)による迫力溢れるBGMも好評を博し、この初代こそ原点にして頂点と讃えるファンは少なくない。 ちなみにシリーズで唯一マルチエンディングを採用しており(一応『4』や『6』でもプレイによっては最終演出が変わるが)、プレイヤー数によってスタッフロールの内容が大きく変わる。 特に戦争の虚しさや命の儚さを謳い上げた哀愁漂う1P用エンディングは、多くのプレイヤーの胸を打った。 また、出荷数の限られたネオジオロムの例に漏れず、中古の家庭用ソフトはとんでもない高額で取引されている模様。 メタルスラッグ2 1998年リリース。今作からナスカを吸収合併したSNKが開発も担当する。 上述の通り国内回帰を図って開発された今作は、まさに正統進化と呼ぶに相応しい名作に仕上がった。 まず、新規プレイアブルキャラクター2名の追加。 クールなエリと天然メガネっ子フィオの2人はどちらも好評であり、男臭い硬派なシリーズに新風を巻き起こした。 特にフィオ人気は凄まじく、のちにKOF参戦や立体化もなされたほど。 さらにこの新キャラの追加に伴いキャラクターセレクトの概念も生まれ、好きなキャラで遊べるようになったのも嬉しいところ。(*1) 肝心なゲーム内容の方も、新武器レーザーショットや戦闘機やラクダ等の新乗り物、新要素の状態異常(下記参照)等ユニークなアイデアが盛り込まれ、もともと深かったゲーム性をさらに発展させた。 売りのグラフィックも砂漠や香港風の市街地、ニューヨーク風の地下等バラエティが増し、「今度は世界中が戦場だ!」のキャッチコピーに恥じない内容。 さらに、ラスボス戦のとある展開も胸熱。 反面、当時の基盤の限界による凄まじい処理落ちや武器アイテムの偏り、無限に発生する敵弾に撃ち込み点が入ってしまう(これによりスコアアタックが作業と化してしまった)等、前作と比べると若干だが粗も目立った。 そうした問題点はほぼ次回作の『X』で解決されたが、荒削りなこちらの方が好きという声も根強い。 特に処理落ちに関しては、「処理落ちのおかげで弾をじっくり見極められる」「映画的な演出に見えて熱い」等と好意的な声も上がっており、後に移植版で改善された際にはかえって落胆の声が上がったほど。 メタルスラッグX 1999年リリース。前作『2』のアッパーバージョン。 ストーリーや面構成自体は前作を踏襲しているものの、基盤のグレードアップも手伝って上記『2』の問題点はほぼ解決されている。 加えてさまざまな新要素が追加されているため、その趣はほとんど別ゲー。 特筆すべきは一新されたナレーションボイス。 やや淡白だった前作までのものから一転、やたら力強くノリのいいものに変更された。 例を挙げると、 エビマシンガン! → ヘヴィー! マスィンガァン!(ヘビーマシンガン) シャッガン! → ショォットガァン!(ショットガン) ミッションコンプリッ! → ンンムィッショォン! コォンプリィイッ‼︎ (ミッションコンプリート) ……等々。文字では十分に伝わらないので、是非一聴してみてほしいところ。 今作からのボイスがあまりにも人気だったため、『6』で変更された際には少なからぬプレイヤーを落胆させた。 倍以上に増えた武器も見逃せない。 頼れる誘導弾・エネミーチェイサーや障害物にぶつかるまでひたすら走り続ける自走弾アイアンリザード、後に「武器の形をした罠」と揶揄されるバウンド弾ドロップショット、弾速の速い榴弾砲スーパーグレネード、小型UFOを一撃で破壊可能なグレネード(?)武器のストーンとユニークな新武器が五種類追加。 さらに前作までに登場した武器にはそれぞれ強力なBIG版が用意され、プレイの爽快感をさらに上乗せした。 リメイクに伴い難易度も再調整されており、もともと高かったゲームバランスがさらに改良された。 (具体例を挙げると、前作で容易に突破できた列車面は強力な中ボスの配置により軒並み難易度が上昇しており、反対に前作の最難関地帯だった最終面ウェーブ橋は、特定の手順を踏むと無傷で突破できるようになっている) 無限にスコアが稼げてしまうポイントもほぼ存在せず、そのバランスは歴代でも最高峰。 ゆえにこの『X』こそ至高と讃えるファンは少なくない。 余談だが、今作のデバッグ用のテストステージにはさまざまな没データが存在するのだが、それらの中にはのちに『3』で初お披露目される敵キャラや背景のグラフィックも数多く含まれていた。納期に間に合わなかったのだろうか? メタルスラッグ3 2000年リリース。これが旧SNKが手がけた最後のメタスラとなった。 今作からルート分岐の概念が誕生。最終面を除くすべてのステージにワープゾーンが設けられており、ルートごとに全く異なるシチュエーションや敵キャラクター、ギミックが待ち受けている。 これによりワンプレーでクリアするだけでは遊び尽くせなくなり、ステージ数こそ前作までの6から5まで減ったものの、それを感じさせないほどの大ボリュームとなっている。 特に最終ステージは1~4ステージのプレイ時間の総数よりプレイ時間が長くなるほどの長丁場。 舞台となる戦場も海中や空中、果ては宇宙まで、前作までになかったさまざまなバリエーションが追加。 特に最終面の中盤でプレイヤーがロケットで飛び立つシーンからの展開は非常に熱く、ラスボスを撃破した後にはあたかも一本の映画を見終えたような満足感が得られるであろう。 ミッションのシチュエーションに合わせて用意された、それぞれまったく操作性の異なる6種類の新規乗り物も戦場に華を添えた。 新武器は2種。どちらもハンドガン固定になるもののカミナリ雲からの落雷攻撃でサポートするサンダークラウド、小型衛星から飛び道具を連射するモビルサテライト、と今までに無いパターン。 相変わらず良質なグラフィックやBGMも好評であり、「史上最大の戦場が待っている」というキャッチコピーに恥じない今作は多くのファンから今なおシリーズ最高傑作と讃えられている。 その反面、前々作にて加えられたSF風の味付けが今回はさらに強まっており、初代の硬派な戦争モノの雰囲気が好きだったファンからはその点に関しては惜しまれている。 さらに難易度の上昇も著しく、ミッション1からして 拳銃一発で死なないミンコン蟹 画面上部を不規則な動きで飛び回り、高速で襲いかかってくるヒュージイナゴ 押し潰されればスラッグに乗っていても即死のウツボや高速で噴き出す火山岩等、初見殺し満載の海中ルート 1面ボスながら変則的な戦い(落ちれば即ミスの穴がある地形 後退しながら戦うという今までになかったシチュエーション)を強いられるヒュージハーミット戦 ……と、初心者には心折設定が山盛りであり、どうにもハードルが高くなってしまった感は否めない。 とはいえ相変わらずバランス調整は細部まで行き届いており(ただし4面ボスのとある攻撃は除く)、やり込めばノーミスクリアも夢ではない。 余談だがこの『3』がリリースされた当時のSNKは度重なる事業の失敗で業績が著しく悪化しており(*2)、今作もシリーズ最終作になる可能性があった。 そのためか今作は主人公たちが銃を捨てる場面で締めくくられている。(*3) 実際にはSNK倒産後もシリーズの存続は決定したのだが……。 メタルスラッグ4 2002年リリース。SNK倒産後初となるメタスラ。 SNKの版権を受け継いだプレイモアの許諾のもと、韓国企業メガ・エンタープライズ出資、ノイズファクトリー開発、サン・アミューズメント販売……という、非常にややこしい体制のもとリリースされた本作。 純粋にシリーズ存続を喜ぶ声が上がった一方、その出来を不安視する声は新作発表当時から上がっていた。 というのも今作が外注になっていることからもわかる通り、この時期のプレイモアは旧SNKを支えたスタッフのほとんどを失っており、実際に前年にリリースされた『KOF2001』もお世辞にも褒められた出来ではなかったからだ。 そしていざ情報が公開されると、ファンの不安は最悪の形で的中。 まず、一目でそれとわかるグラフィックの使い回しの多さ。 背景はもちろん、雑魚敵、ボスのパーツ、新規乗り物、挙げ句の果てにはストーリーの根幹に関わる重要人物のグラフィックに至るまでコピペの嵐。 むしろコピペでない部分を探す方が難しいという有様は、ロケテストの段階で多くのプレイヤーを絶望させた。 加えて、プレイアブルキャラクターの入れ替え。 今作では『1』から皆勤だったターマ、そしてクールなキャラクターで人気を博したエリがサブキャラクターに回され、代わりに二人の新キャラが追加されているのだが……。 サブに降格した二人が揃って日本国籍、代わりに追加されたキャラのうちの一人・トレバーが韓国国籍であったことがあらぬ邪推を招き、ただでさえ何かとセンシティブな問題を孕んでいる日韓間に余計な火種をまいてしまった。 当時の2chのスレッドでは行き過ぎた韓国バッシングが展開され、果ては「4の開発は韓国」「プレイモアは韓国企業」といったデマが飛び交う事態に。 念のために擁護しておくと、出資元のメガ社が韓国企業であること、そしてネオジオが旧SNK時代から韓国市場で有利に展開していたこと(*4)を考えれば、新キャラの一人が韓国人であることはまったくおかしなことではない。 旧キャラ二人を外してしまったことがあまりにも悪手だったのである。 結局この二人は性能の劣化(下記参照)も相まって総スカンを食ってしまい、次回作の『5』でリストラ。以後スマートフォン向けアプリでこそ出番はあるものの、本シリーズでは出場はおろか、ストーリーでさえ一度も触れられていない。 その他、旧作と比べると明らかに悪化しているゲームバランス、特定のポイントで高得点のアイテムを取るor安全地帯で敵を斬り続けるだけで最上級ボーナスを狙えてしまう杜撰な新システム「メタリッシュ」、序盤の伏線丸投げなストーリー展開も槍玉に挙がっており、あらゆる点において『3』までから大きく劣化している本作は多くのファンからシリーズ最駄作と見做されている。 唯一、ゲーム音楽の大御所でんちゅう氏が手がけたBGMだけは(旧作と毛色こそ違えど)好評を博した点は救いか。 そんなこんなで今なおコアなファンから蛇蝎の如く嫌われている今作だが、今作独自のステージ構成自体は決して悪いものではなく、むしろ今までにないアイデアを実現しようとしていた痕跡は認められて然るべきだろう。 映画のワンシーンのようにバイクでハイウェイを駆け抜けるステージ1や桃白白よろしく丸太に乗って雪山を滑り降りるステージ3、敵から奪った乗り物に乗るアイデアなどは、さらに作り込まれていれば純粋な評価点になり得たのではないだろうか。 何より、曲がりなりにもシリーズを継続させた功績は軽視できない。 もしも『3』でシリーズが打ち切られていたら、メタスラの評価は『月華の剣士』や『ショックトルーパーズ』同様、「知る人ぞ知る良作」止まりになっていたかもしれない。そうなれば全世界で1000万人がダウンロードした大ヒットアプリ『ディフェンス』の存在もなかっただろう。 新作を出すということは、それだけ重要な意味があるのだ。 メタルスラッグ5 2003年リリース。今作から開発・販売共にSNKプレイモアとなった。長年同社の屋台骨を支え続けた業務用/家庭用ネオジオでリリースされた最後のメタスラでもある。 『4』の不評をスタッフも承知していたようで、今作はトレバーとナディアの二人に新システムメタリッシュ、果てはリニューアルされた得点加算時の効果音に至るまで、前作の要素はほとんど全てがなかったことにされている。 数少ない継承された要素は武器「2H」とメタスラアタックのコマンドくらいのものであろうか。 その代わりに今作には、意欲的な新要素が数多く追加されている。 まず、新アクション「スライディング」の追加。 次に敵キャラクターの一新。今作の敵は「プトレマイック・アーミー」というテロ組織(以下PM)であり、なんとシリーズ皆勤のモーデンやアレンは全く登場しない。 このことに落胆するファンは少なくなかったが、しかしこのPM軍もモーデン兵に負けず劣らず多彩なアクションを見せてくれ、「敵キャラの一挙手一投足に至るまでコミカルで面白い」というシリーズの伝統は立派に継承されている。 この伝統を継承しているのはPMだけではなく、奇怪な仮面や声がユニークな「原住民」や久々の巨大クリーチャー「大イカ」も、『3』までのテイストが好きだったファンからは好評。 新メカの存在感も抜群。 しゃがみで戦車に変形するギミック、そしてリロードモーションまで描き込まれた近接攻撃のパイルバンカーが芸コマな今作の看板ロボット「スラグガンナー」、巨大な蜘蛛型マシン「アオゲンシュテルン」、ついに登場した黒い敵メタルスラッグ「ブラックハウンド」等、見ても使っても楽しい魅力的なメカが続々と登場。 この他、久しぶりに新しい得点アイテムが数多く追加されたのも嬉しいところ。 前作から引き続きコンポーザーを担当したでんちゅう氏によるメタルを前面に押し出したBGMも、賛否あるものの質は極上。 特に復活したラスボス戦テーマ「FINAL ATTACK」は必聴。 復帰を熱望されていたターマとエリも無事プレイアブルキャラクターとして復活。 新しくもオールドファンの心をくすぐる要素に満ち溢れた本作は『1』〜『3』に匹敵する名作に仕上がる……はずだった。 結論を書くと、この『5』はまたしてもユーザーの不評を買ってしまい、今なお『4』ともどもシリーズの汚点扱いされてしまっているのである。 まず、擁護不可能なのが新アクションのスライディング。 コマンドが「レバー下+ジャンプボタン」とまんま某岩男……なのは、CAPCOMとSNKの歴史を思えば今に始まったことではないのでスルーするとしても、ジャンプしつつ下に撃つアクションが攻略の要となる本シリーズでは非常に暴発しやすく、基本的な操作感覚の時点でプレイヤーに無用のストレスを与えてしまった。特に3面ボス戦では嫌と言う程暴発に悩まされる事となる。テストプレイの段階で気づけよ。 使い道も限られているため上記のデメリットばかりが目立ってしまい、加えて家庭用でもコマンドの変更さえ不可能。 ユーザーからは当然ながら絶不評であり、次回作ではあえなくカットされた。 さらに整合性を放棄したようなストーリー展開も槍玉に。 「敵に奪われた最高機密のディスクの奪還」という当初の目的はどこへやら、ラスボス戦は何の脈絡もなく登場した巨大な死神のような生命体という超展開。 このラスボス、グラフィックの稚拙さや鬼畜すぎる弾幕、スラッグはおろか武器アイテムの補充がない仕様、倒してもカタルシスがない演出……と、あらゆる点においてシリーズ最低のラスボス戦と腐されている。その分他シリーズのラスボスと比べて非常にHPが少ないが。 ゲームバランスも良好とは言えず、画面いっぱいに破壊不能な弾をばら撒く2面ボスや4面ボスの理不尽さは多くのプレイヤーを絶望と憤怒のどん底に突き落とした。 特に4面ボスは一部のプレイヤーからロカ様の再来といわれるほどの鬼畜弾幕持ち。 さらにせっかくの新乗り物スラグガンナーも出番が乏しく、ボス戦でも使えないためどうにも影が薄い。4面ボス戦で使わせろよ! おまけに元祖乗り物のメタルスラッグですら2面の序盤エリアを最後にそこから一切出番なし。 トドメに背景の使い回しやバグも健在。 そういうわけでまたしても不評の山を築き上げてしまった本作だが、一方でこの作品で登場した新キャラやメカに関してはある程度好評であり、『X』のようなリメイク版を期待する声は決して少なくない。 その後の解析により発見された大量の没データの存在も、リメイクを希望する声に拍車をかけている。(この没キャラに関しては、後にスマートフォン向けアプリ『MSD』および『MSA』にて正式に日の目を見た。) ……というかこの没データ、サポートキャラクターや得点アイテムはおろか、なんと本来ラスボスになるはずだった機体や重要人物まで含まれていたりする。作ったのなら使え! メタルスラッグ6 2006年リリース。シリーズ10周年記念作品にしてアーケード最終作。 プラットフォームをアトミスウェイブに移した今作の特徴は、なんといっても一新されたグラフィックや効果音。 まず、背景グラフィックがドット絵でなくなり、高画質の一枚画になった。 古くからのファンにはこの時点で受け入れ難いかもしれないが、質自体は決して悪いものではない。(ただし、キャラクター自体は昔ながらのドット絵のため、「背景からキャラが浮いている」という批判は存在する)。 さらに、地上に映るキャラクターの影や特定の場面でのズームアウト等、従来作になかった演出も追加された。 効果音や敵の声、特徴的だったノリのいい武器取得時のボイスもリニューアル。BGMも従来より遥かに音質が向上した。 『虫姫さま』シリーズで名を馳せたSTG音楽の大御所・並木学氏と金田充弘氏による音楽は『初代』の大胆なアレンジが多くを占めており、懐かしくも新しい曲の数々はメタスラサウンドの新境地を開拓した。 一方で、一新されたボイスや軽くなったSEは否定よりの声が多め。 これだけでも十分な変化なのだが、さらに今作は画期的な新システムを次々に追加。 使用するボタンが前作の4から5に増加。 強化銃を最大二つまでストックできる「ウェポンストックシステム」。 キャラクターの性能差追加。スラッグの性能が大幅に向上するターマやトリッキーな動きでグレネードを遠投するエリ等、各キャラの性格を活かした特徴づけがなされた。 こちらの攻撃により最大16倍まで上昇し、撃ち込み点に補正がかかる「ラッシュブラスターメーター」。メーターがMAXまで溜まると、敵や敵弾の破壊時に一定時間コインアイテムが大量に発生する。 CボタンとDボタン同時押しで発動し、不要な強化銃を捨てることができる「ウェポンスロー」。 AボタンとDボタン同時押しでどこでも発動する近接攻撃。 イージーとハード、二つのモードが追加。イージーはミッション4までしか攻略できないが、その代わりに全ステージでノーマル攻撃がヘビーマシンガンとなる。 さらに新規プレイアブルキャラクターとして、『怒』『KOF』からラルフとクラークの二人がゲスト参戦。 キャラデザインやプロフィールはKOFシリーズのものを踏襲している。本家シリーズみたく戦車に乗り続けても爆発しないしフレンドリーファイアもないので安心しよう この二人は特殊攻撃として『KOF』の必殺技を一つずつ継承しており、ラルフは機械敵にも有効な近接攻撃「バルカンパンチ」を、クラークは一定時間無敵になって生物系ザコを放り投げる「スーパーアルゼンチンバックブリーカー」を使用可能。 投げてるだけであれはバックブリーカーじゃない?言うな。 そんな今作は、シリーズでも最も評価の分かれやすい作品である。 露骨なグラフィックの使い回しや理不尽すぎる敵の弾幕といった前作までの問題点こそ解消されたものの、一方で複雑化したシステムはとっつき易さを損ね、新規プレイヤーの反応は芳しいものではなかった。 家庭用から逆輸入された特殊操作「バルカンフィックス」の知識なしには突破困難な3面ボス戦で心折れたプレイヤーは少なくないのではなかろうか。 では古くからのファンの評価はどうかというと、こちらも(時代の推移を思えば仕方のないこととはいえ)背景の非ドット化や効果音の改悪、新システムの練り込み不足といった要因により、やはり諸手を挙げて歓迎されたとは言い難い。 特に不興を買ったのは、強化銃の弾数が半分以下になってしまうハードモードの仕様(*5)。これによりプレイヤーは弾数の乏しい強化銃を保持するためハンドガンでチマチマ撃ちながら少しずつ進む戦闘を余儀なくされ、爽快感を損ねてしまった感は否めない。 この他、ボス戦で無双できる代わりに道中があまりに過酷なターマ、生身で敵弾を一発だけ耐えられる代わりに強化銃の弾が従来作の4分の1まで減ってしまう、初心者向けにしてはデメリットが大きすぎるラルフ等、キャラクターバランスもあまりよろしくない。 とはいえ色眼鏡で見ずに今作単体で評価すると、そのクォリティは決して低いものではない。 ズームアウトを効果的に使った大迫力の2面ボス戦や4面分岐ルート、グロテスクなデザインながらどこか愛嬌のある3面ボス等は純粋に評価されて然るべきだろう。久しぶりにメタスラに乗って戦えるラスボス戦も好評。 「新たに侵略してきたエイリアンから地球を守るために正規軍とモーデン軍、マーズピープルの連合軍が共闘する」というストーリー展開もシンプルながら熱く、今作が一番好きとまで語るファンも少なくない。 余談だが、今作のアーケード版は血の色が白に設定されている。(*6) 残虐表現とその規制問題で物議を醸した『サムライスピリッツ零SPECIAL』以後のリリースという時代背景を思えばやむを得ない措置なのだろうが、「牛乳吹いてるみたいでかえってグロい」「リアルじゃない」と反応は散々。 幸い家庭用移植版では、従来の赤色に設定できるので安心されたし。 メタルスラッグ7 2008年リリース。 ナンバリングタイトルでは初となる家庭用ハード、それも携帯機のニンテンドーDSでリリースされた本作。 DSの二画面を活かしたまったく新しいメタスラ像を期待する声も上がっていたが、蓋を開けてみればオーソドックスないつも通りのメタスラであった。 DSのボタン数を存分に活用した本作では、前作で追加された新システムがさらにブラッシュアップされ、若干だがややこしさが軽減。 ウェポンスローはボタン一つで発動するようになり、さらに弾数による制限もなくなったため、いつでもどこでも手軽に使えるようになった。 さらに強化銃が従来作の弾数に戻った「ノーマルモード」も追加。ハンドガン一辺倒になりがちだった道中も改善された。 一部のキャラクターには、特定のコマンドを入力することで発動する専用アクションも追加。 そして特筆すべきは、シリーズで初となる全7ミッションという大ボリューム。 相変わらず難易度自体は高いものの、前作や前々作で散見された「武器を持っているのに攻撃してこず、ただ撃たれるためだけに画面に登場したような雑魚敵」はほぼいなくなった。つまり良くも悪くも、どいつもこいつも本気で倒しにかかってくるので緊張感は抜群。 再びコンポーザーを勤めたでんちゅう氏によるBGMも相変わらず良質。特に久しぶりに復活した「Assault Theme」をバックに、これまた久しぶりに登場したアレン軍曹と巨大ロボットに乗ってタイマン勝負を繰り広げるミッション6のボス戦は、今作のハイライトと呼ぶべき名場面だろう。 この他、不評だったSEやキャラクターボイスも従来のものに戻ったのも嬉しいところ。 ……と、ここまで書けばいいことずくめのように思えるが、実際にプレイしてみると難点も目立つ。 まず、なんといっても背景グラフィックの単調さ。 舞台がスクラップアイランドなる島に限定されているせいか、そのバリエーションの乏しさはシリーズでもワーストレベル。 加えてDSのスクリーンに合わせたためか、キャラクターのドットが一部欠けてたり潰れてたりしていて少々見苦しい。 乗り物の出番が減少したせいでターマは不遇っぷりにますます磨きがかかり、ワイヤレス通信機能の備わっているDSなのに二人プレイもできない。トドメに看板戦車たるメタルスラッグがミッション1でしか使えない。 総括するとこの『7』は、「オールドファンには受け入れ難い要素が多々あるものの、シリーズにこだわりのないゲーマーにとっては良作」といったところだろうか。 だが一番の難点は、やはりアーケードで遊べないことだろう。DSの小さな画面で、十字スティックであの小さなキャラを操作するのはあまりに目にも指にも優しくなかった。NESiCAxLiveに対応してくれれば……。 メタルスラッグXX 2009年リリース。パッケージ裏で「Xを超えた!」と豪語する7のリメイクバージョン。 『2』をほとんど別物のように昇華させた『X』とは異なり、今作は『7』の微調整版といった趣である。 ハードをPSPに移した今作(後にPS4やSteamにも登場)は、まず前作で不評だったキャラクタードットの欠落問題を解消。 さらに『6』以来となるルート分岐も追加され、二人同時プレイも可能に。メタスラの出番も増加。 背景グラフィックはベースが前作なので相変わらず地味だが、よく見ると若干だが変更されている箇所もあるため見比べてみよう。 ミッション中の画面切り替え時に若干のロードこそ入るものの、プレイの支障にならないレベルなのでそこも安心。 武器取得時のボイスも、抑え気味だった前作から一転、今作独自のノリのいいものに変更された。 だが攻撃のヒット音はまたしても不評だった『6』のものに変更されてしまった。何がしたいねん。つーかそんくらい設定で切り替えられるようにしとけ。 特筆すべきは『KOF』からの客演となる新規追加キャラクター・レオナ(*7)。 性能面でかなり優遇されている上に、チームメイト同様ムーンスラッシャーやイヤリング爆弾といったKOFシリーズにおける必殺技も使用可能。 ミッション終了時のポーズも原典を忠実に再現しているため、彼女のファンは是非とも一見されたし。 ちなみに、プレイしただけでは今ひとつわかりづらい今作、そしてリメイク元の『7』のストーリーだが、その内容は「元帥の助太刀をするべく未来からタイムスリップしたモーデン軍が、現在の正規軍に戦いを挑む」というもの。 そんな技術があるなら、さらに過去に遡って某殺人機械よろしくマルコ達を抹殺した方が早くね? ミッション6から登場する、制服や兵器の色が異なる兵士たちが未来のモーデン兵である。……未来から来たわりに兵器が既存の戦車やヘリのコンパチばかりなのは何故なのか。 つーか『5』のPMのが武装すごくね? 4面で謎にマンイーターとか復活してるけど、そんな奴らよりレベルアーマーを出せ! 今作を最後に十年以上新作が出ていない(スマートフォン向けアプリを除く)本シリーズだが、もし次回作があるならば過去や未来を縦横無尽にトリップしながら激闘を繰り広げるマルコ達とモーデンの姿が見られるかもしれない。 プレイモアからの商号変更以来、新作リリースの気運も高まっているので今後の展開に期待したいところ。 初期スタッフたちによる精神的続編『Black Finger JET(仮)』も発売が予定されている。 ◇外伝作品 メタルスラッグ ファーストミッション ネオジオポケット用タイトル第一弾。以下外伝シリーズは従来作とは異なり、一撃死のないライフ制となっている。 グラフィックこそハードに合わせて大きくデフォルメされているものの、アクションゲームとしての手応えは十分。 プレイヤーの行動によりミッションが分岐するシステムも面白い。本家のような空中戦や銃がいっさい使えない捕虜収容所からの脱走劇まで、バリエーションは豊富。 『5』のブラックハウンドに先駆けて登場した敵スラッグと死闘を繰り広げるラスボス戦も熱い。 難点を上げるならば、パラシュート降下ミッションの難易度の極悪ぶりだろうか。 ちなみに時系列的には初代の一年前の出来事となっているが、そのわりにはいろいろと矛盾点が多い(*8)ので、パラレルワールドと割り切るのが吉。 メタルスラッグ セカンドミッション ネオポケ用タイトル第二弾にして携帯機向けメタスラの最高傑作。 基本システムや操作性は前作を踏襲しているものの、演出面はほとんど別ゲーの趣。前作からわずか一年で恐ろしいほどに進化している。 主な改良点を挙げると、 武器取得ボイスの追加。 強化銃の弾数の改善。至る所で銃弾補充アイテムが取得できるため、弾切れを起こしにくくなった。 見やすくなったステータス。残りライフがよりわかりやすくなった他、強化銃とグレネードの残り弾数が同じ画面内に表示されるようになった。 プレイアブルキャラクターは男性のPF隊員「ギムレット」と女性特殊工作員「レッドアイ」の二人。ただ外見が違うだけでなく、使用する武器の性能やミッションの展開も大きく異なる。 各ミッション間の幕間劇の追加。前作ではほぼ無個性だった主人公に明確なキャラ付けがなされた上、上官とのコントめいたやり取りも面白い。 状態異常(デブ化)の追加。 救出した捕虜のギャラリーモード。一人ひとりに独自の顔グラフィックとセリフが用意されており(さすがにフィールド上は皆同じ見た目だが)、コレクション要素として純粋に楽しい。さらにプレイヤーの階級によってコメントが変わるのも芸コマ。 『3』に先駆けて用意された海中戦。 隠しキャラとして使用できる、モーデン兵に化けた正規軍兵士「テキーラ」。 隠しボスとして登場する本家のサポートキャラ・百太郎。 唯一にして最大の難点はハードだろうか。 ネオポケ自体が前世紀のマイナーな携帯機の上に電池を二種類も消費するため、今からソフトごと揃えるのは金銭的にも手間的にも非常にしんどい。 よほどのコアなファン以外には容易に手が出せない、知る人ぞ知る名作……だったのは過去の話。 なんと2021年9月16日、上記ファーストミッション共々Nintendo Switchにて配信が開始された。 メタルスラッグアドバンス 最初の情報発表から二年くらい発売延期を繰り返した末に、やっとこさリリースされたGBA用タイトル。 たび重なる延期に加え『4』『5』と本シリーズが二度もコケたこと、そして同じくGBAで販売された同社の『KOF EX』が惨憺たる出来栄えだった(ただし『EX2』は普通に良作)背景もあり、ファンからの期待値はどん底だった今作。 しかし蓋を開けてみれば、当時のプレイモアのソフトに付き物だった目立ったバグもなく、まずまず遊べる普通のアクションゲームに仕上がっていた。 本家シリーズのビジュアルを再現するだけで精一杯だった『KOF EX』とは異なり、キャラクターの挙動に不自然な点もなく、操作性も本家と比べても遜色ない。 さらにBGMも本家に負けず劣らず良質で、勇壮なミッション1テーマや久しぶりに復活したボステーマ「STEEL BEAST 6BEETS」などはファンなら必聴。 今作は久しぶりにメインの敵がモーデン軍に絞られており、サブの敵も原住民とジャポネス兵のみ。 (スタッフが意図してそうしたかは定かではないが)初代のミリタリー調が好きだったファンからは、この点は諸手を挙げて歓迎された。 本家ではシリーズを重ねるごとに影が薄くなっていった主役戦車・メタルスラッグがダンジョンを除く全ミッションに登場するのも嬉しいところ。 ……なのだが、やはり携帯機ゆえの容量の制約から逃れることはかなわず、今作はモーションやボイスのカットが夥しい。 たとえばモーデン兵の死にパターンは二つに絞られてしまい、やられた際のボイスに至ってはわずか一つ。 流血を伴うモーションはレイティングにもかかわるためカットも致し方ないのだろうが、やはりあと何種類か欲しかったところ。 ロケットランチャーなどはこのアニメーション削減の煽りをモロに受けており、最大の強みたる爆風がカット。これにより押しも押されもしない最弱武器として君臨してしまった。 というか今作、ミサイル系の武器が軒並み劣化しており、たとえばエネミーチェイサーなどは画面内に敵が一体しか存在しなくてもあさっての方向に飛んで行く有様。 他、背景も同じパターンが延々ループされるだけなので、やはり本家と比べると少々寂しい。 だが今作最大の難点はアニメパターンの削減ではなく、新システム『メタスラカード』だろう。 特定の条件を満たすことで自動的に収集(解放)されるこのカードシステム。 隠しマップの開放やプレイヤーの強化等、さまざまな恩恵が得られるのだが、問題なのはプレイヤー強化系のカード。 この系統のカードは一度もゲームオーバーにならずに各ミッションのボスを倒すと解放されるのだが、ひとたび向上した強化銃の威力や体力は元に戻すことはできない。 つまりどういうことかというと、やり込めばやり込むほど難易度が反比例してヌルくなっていく。 このチグハグぶりは他のカードも同様で、たとえば洞窟エリアの毒ガストラップをなくしてしまう「運命の扉」や武器の弾数を2倍にするカートリッジ系のカードなど、どう見ても初心者救済措置のカードがやり込んだプレイヤー向けの特典になっていたりする。つーか今作、デフォルトの強化銃の球数が従来作の半分になってるのが腹立つ。本来あるべき弾数なんかをカードの特典にするな。 他、スラッグがダメージを受けなくなる代わりに乗り続けているとエネルギーがじわじわ減っていく「マーズニウム」や、バルカン砲が進行方向とは反対側に向いてしまうため(*9)スラッグが無駄に使いづらくなる「TYPE-R」等、なんの使い道もないク〇カードも多い。 幸いオートセーブもないので、歯応えのある難易度のまま何度も遊びたいプレイヤーは、武器カートリッジ系のカードと純粋なコレクション用カードだけを回収したら、あとはいっさいセーブをしないのが吉。 それが本来あるべき遊び方なのかと訊かれると何とも言えないが……。 余談だが、初代から『3』までをGBAに移植する案があったらしいが、結局その話はなくなった模様。今作のモーションカット地獄ぶりを見るに、やめておいてよかった気がする。 メタルスラッグ(3D) メタスラをポリゴンで3Dアクション化。 ……という、コンセプトの時点で何かがズレているPS2用タイトル。 当然ながら当時のファンからは、企画発表の段階でネガキャンの嵐。シリーズをよく知らないユーザーへの訴求力も乏しく、いったいどんな層を対象にしたのかさっぱりわからないゲームが仕上がってしまった。 ……なのだが、いざ遊んでみるとそこまで酷いゲームというわけでもなく、アクションゲームとしての体裁は十分に整っている。 さすがに本家のスピード感、なんでも破壊できる爽快感には遠く及ばないものの、多彩な武器を駆使して進んでいく楽しさは保証されている。 巨大なボス兵器の威圧感もたっぷり。特に某ジブリ映画で見たような7面ボスのデザインは秀逸であり、本家2Dでも是非戦ってみたかったところ。(実は『7』の1面背景で朽ちていたりする) ミッション間の幕間劇も楽しく、メタルスラッグの改造というやり込み要素もあるため、ドット絵至上主義のファンにも是非食わず嫌いをせず、一度はプレイしてみてほしい。 【戦士達】 マルコ・ロッシ 本名、マルクリウス・デニス・ロッシ。 アメリカ合衆国アイダホ州出身のイタリア系アメリカ人。 正規軍特殊部隊「ペルグリンファルコンズ」(通称PF隊)隊長。 階級は少佐(初代は少尉)でラーメンが好物。 叩き上げの軍人かつ一見脳筋っぽい外見とは裏腹に、趣味はプログラミングとインテリ。 遊びで作ったウイルスが軍のコンピューターに侵入し、核を撃ちかけたことは永遠の秘密。 『6』以降ではハンドガンの威力が2倍になり、立ち撃ちでもしゃがみ撃ちと同じ弾速になる。 強化武器ストックシステムと非常にかみ合っており初心者に最もおススメ。 名前の由来は母をたずねて三千里(アニメ)の主人公から。 ターマ・ロビング 本名、ターマイクル・ロビング三世。 欧米風の名前だが北海道出身。納豆が好物。マルコの良き相棒。 階級は初代だと少尉で、以降は大尉。 機械いじり大好き。除隊後はバイク屋を開くのが夢だが、上層部から必死に説得されるためなかなか実現しないらしい。 『6』以降では乗り物のバルカンの威力と耐久力等がアップし、さらにショットボタン長押しでバルカンの向きを固定(バルカンフィックス)することが出来る。 反面、乗り物に乗らない限りは恩恵を受ける事はない。 エリ・カサモト 名前を日本式に書くと「笠本英里」。階級は二等軍曹(『2』では軍曹)。 人呼んで「メンフィスの爆弾娘」。でも生まれは日本の広島。メンフィス(アメリカ・テネシー州)とどう関係があるのかは未だに謎。 設定では教会に引き取られた孤児だったりストリートチルドレンだったりと結構悲しい過去があるので、生まれは日本でも育ちはアメリカなのだろう。 ターマに対して、淡い恋心を持つツンデレッ娘。フィオとは出自も境遇も正反対だが関係性は良好。 名前を反対から読むと……? 『6』以降では爆弾の所持数と補給数が倍になり、ボムを上下左右の四方向に投げることが出来る。 身長168cm、体重50kg、スリーサイズは80・57・86。 スレンダー体型気味だが貧乳というわけではない。お尻がちょっと大きめか。だがそれが良い。 フィオ・ジェルミ 本名、フィオリーナ・ジェルミ。階級は上級曹長(『2』では一等軍曹)。 そのおっとりさ、あどけなさとポニーテール&メガネっ子で知名度がとてつもなく高い。 マルコに思いを寄せている。 ニュートラルで放っておくと敷物を広げサンドイッチを食べ始める。食べとる場合かーッ! その天然っぷりは会話でのやり取りがある『3D』で顕著。 『6』以降では特殊銃の装填数が1.5倍になり、最初からヘビーマシンガン(イージーモードではビッグヘビーマシンガン)をストックしている。 身長158cm、体重42kg、スリーサイズはなんと88・58・89! 彼女の身長でこのスタイルは、そこらのモデル顔負け。バリバリのトランジスタグラマーちゃんである。 その人気の高さから外部出典も多く、KOFへのゲスト参戦やSNKヒロインが多数出演する恋愛ゲーム「Days Of Memories」では攻略対象の1人にも抜擢されている。 トレバー・スペイシー ハッカー的な意味でマルコに憧れる青年。 『4』限定登場組。 近接攻撃が蹴りになり、移動しながらの近接攻撃が出来ない。キャラに罪はないが色々不遇。 ナディア・カッセル ダイエット目的で参戦したモデル志望の娘。 近接攻撃でスタンガンを用いるので、戦車にもダメージを与えられるが、得点が100点。 『4』限定登場組の片割れ。出た作品が駄作扱いされてる煽りを受けてか二人とも出番に恵まれない。 ラルフ・ジョーンズ 『KOF』から参戦。 戦車をナイフで攻撃可能、ナイフモーションが半分、そして戦車を一瞬で破壊できるバルカンパンチが使える。 反面、特殊銃の装填数が半分。ただでさえ弾数が少ないハードモードだとあっという間に撃ち尽くしてしまう。 攻撃を受けても一回だけ耐えることが出来る。(※一部例外あり) クラーク・スティル 同じく『KOF』から参戦。 歩兵を含む生物系(一部除く)の敵を一撃で倒せるスーパーアルゼンチンバックブリーカー(略してSAB)が使える。 特に硬い雑魚敵ばかりの『6』のミッション3以降はこれがそこそこに役立つ。 その際、スコアボーナスとして1000点が入り、一定時間内に連続(*10)で決め続ければ16000点まで上昇し、その上ラッシュブラスターシステムというスコア倍率が16倍にまで上昇するシステムが存在するため、破壊的なスコアを叩き出せる。 そのことからスコアランキング上位はほぼクラークで埋まる。 ……実際には上に放り投げるだけの投げっぱなしSABなのだが名義はあくまでSABである。某笑顔動画風に言うと「他界他界(たかいたかい)」。相手は死ぬ。 ちなみに階級は『怒』では少尉、『KOF』では中尉、そしてメタスラシリーズでは少佐となっている。マルコやターマより下の階級じゃ体裁が悪いと判断されたんだろう、たぶん。 レオナ・ハイデルン 『XX』のアンロック商法……ではなく、DLCにより参戦。 グレネードがKOFでも使っていたイヤリング型爆弾になっている。 ラルフと同じく戦車に直接攻撃が可能な「ムーンスラッシャー」という必殺技持ち。 ハンドガンの威力が高い、グレネードの補充数が1.2倍、ミスしても特殊銃を手放さない。DLCということもあってめっちゃ高性能。 ◇敵キャラ達 モーデン元帥 本名、ドナルド・モーデン。また(「悪魔の生まれ変わり」という意味で)デビルリバース・モーデンという通称でも呼ばれる。 モーデン軍のボスであり、元正規軍元帥。 最愛の妻と娘を爆破テロで失った悲しい過去を持ち、腐敗した政府と軍部の断罪のためにクーデターを起こした。 『1』ではラスボスらしく終始シリアスだったが、『2』以降はマーズピープルにヒドイ目に逢わされる等、散々な役回りに。 ヘリから落とされて血が飛散するほど地面に叩きつけられても、生身で宇宙空間を漂流してもピンピンしている超人。っていうか果たして人間か? ギャグ補正かもしれないけど。 アレン・オニール軍曹 別名「屍の階段を登った男」。 『5』と『6』を除く全ての作品に登場する中ボス(一部ボスとして登場したりする)。 上半身裸の見た目にもかかわらず、戦車並みの耐久力を誇る難敵。そして何故かやたら寒い所に縁がある。 動きも機敏でナイフやグレネード捌きも脅威、頭上が取れないと辛い。 『2』並びに『X』では、鯱に食われた……と見せかけて、実はアレンが鯱を狩っていた。凄ェ。 ちなみに『4』のアレンは黒幕が作ったロボット(ただし実力は同等)。 兵士 モーデン軍所属の一般兵士。やられ役なのだがこいつらもほっとくとコミカルな動きをしてくれる。 遠くにはグレネード、近くにはナイフで戦う通常兵から、前衛になる盾持ち、パラシュートで現れたりするバズーカ持ち、接近戦時の銃床攻撃の速さに定評があるライフル持ち、生身にはナイフで飛び掛かり、乗り物にはとりついて色々悪さをするビースツ……等様々。 特にビースツ兵はナイフの判定が大きく、回避が難しい。 アジラビア兵 『2』より登場。 中近東を拠点に活躍する敵兵で、普通に斬ってくるタイプと、突進しながら切り刻んでくるタイプがいる。 突進してくるタイプは耐久力が高いので連射しないとこっちが殺られる。倒すとたまにバラバラに裂け、首から下がマンガ肉になってしまうことも。 『4』に出てくる海賊はコイツらのコンパチ。ただし突進タイプのHPは1固定と弱体化している。ついでにバラバラにならないしマンガ肉にもならない ミイラ 『2』より登場。 通常のものに加えて、コロコロ爆弾を吐く白色、甲虫を吐く緑色、ミイラ犬の四種類がいる。 アートギャラリー曰く「マミーポイズン」を伴うブレス攻撃をしてきて、当たるとミイラ化する(ミイラ中に当たると死亡)。 緑色ミイラの吐き出す甲虫を喰らうと、ミイラ化せずにアウト。 チュウミンコンガニ オオミンコンガニ 『3』より登場。 巨大化したカニ、というかヤドカリじみた怪物であり、近づくとハサミで、遠くだと有害な液体入りの泡を吐いて攻撃してくる。 オオミンコンガニはかなりデカい。跳ね飛ばされても死ぬことはない(デブ時に跳ね飛ばされると耐えられずに死ぬ)が、強化銃は手放す。 ゾンビ 『3』より登場。 男A、男B、男C、女、医者の他、ゲロのばらまき範囲が広い強化種のタールマン、自爆特攻をしてくるモーデン軍兵士がいる。 ゲロを飛ばしてきて当たるとゾンビ化する。たとえそれが背景の一般人でも。 高台にいるタールマンは範囲の広いゲロ撒き攻撃の他に垂直に飛び降りて自爆特攻することも。 医者ゾンビを倒すとゾンビから人間に戻れる治療薬を落とすことがある。 余談となるがメタスラシリーズのゾンビは他のゲームや映画みたいに集団で人を食べる事はない。 ジャポネス兵 『3』の特定ルートに登場。 旧・日本軍の兵士っぽいが、あくまでも名前はジャポネス兵。正式には旧・正規軍兵士である。彼らの中では戦いはまだ終わっていないのだろうか……。 こいつらが出て来るルートは難易度が高い上にスコア面でも美味しくない為、誰も行きたがらない。途中までのルートが同じの樹海ルートはスコアラーや初級者御用達ルートなのに。 赤色の帽子とパンツを着用している兵は殺害した直後に自爆攻撃をしてくる。しかも最後のラッシュでこの赤色の兵士が大量に出てくる。 上から特攻機で銃撃してくるなどギリギリアウト。男塾臭さえある。カミカゼ! 不用心に近づくと刀の錆にされます。 ヒュージクラブ(小・大) (小)は『3』、『5』、『7』、『アドバンス』に登場。 自らの体液(『3』では溶解液、『5』は発火性の液体、『7』では有毒な液体)を噴出する自爆技を繰り出す。『アドバンス』のみ自爆しない代わりにガスを噴出する。 アニメーションが凝っていてうねうねと動く。何匹ものヒュージークラブが集まっている塊もいる。正直気持ち悪い。 (大)は『3』の特定ルートに登場。 小とは比べものにならない程にバカでかい。でかすぎてスラッグで轢き殺す事も不可。 触手を出すタイプと出さずに突進するタイプが居る。 前者は触手(実は接近攻撃可能)から酸の胞子を出し、破壊すると突進を再開する。 触手が出る前に突進中のコイツにぶつかると跳ね飛ばされる。が、触手を破壊した後や触手を持たないタイプだと跳ね飛ばされない。なんでだろう……? 余談となるが「ドリルスラッグ」をある意味初見殺しにしてくれる張本人(虫?)でもある。 エスカルゴ 『3』の特定ルートに登場。 兵というより生物兵器だが例の溶解液を吐き出して攻撃するカタツムリ。 溶解液の軌道上、近づくのは危険。生物系の敵であるにもかかわらず接近攻撃も不可。 ドリルスラッグのドリルでトドメを刺すと見られる専用のやられモーションは必見。 女性キャラで溶解液を浴びると……? マーズピープル 見た目はタコ・ソ・ノモノな火星人。 手にした銃で攻撃してくる。 『2』、『3』でモーデン軍と組むが、裏切った結果、モーデン兵と協力した主人公に倒される。 『6』ではついに狩られる側に……。『7』では再びモーデン軍と手を組んだ。 何気に格闘ゲームへの出張歴アリ。しかもマルコ達より多い。 何故かクラークのSABが通用しない。マーピーを捕食してきたエイリアン達は投げれるのに プトレマイック兵 『5』に登場した謎の集団「プトレマイックアーミー」の兵士。 マスクとゴーグル装備の「ゲリラ兵」とガスマスクを付けた黒ずくめな「エリート兵」の2種類存在。軍隊というよりかはテロリストな見た目。 ナイフ攻撃の動作が速かったり、いきなり隠し持っていたマシンガンを乱射してきたりとモーデン兵よりは強い。 ……所でコイツらは何がしたかったんだろうね……。 メタルスラッグアタックによるとモーデン兵とは敵対関係にあるらしい。 中華兵 『6』に登場。 兵と言うよりはマーズピープルと敵対する宇宙生命体に取り付かれ操られている一般兵。 取り憑かれることで手榴弾と触手伸ばしで攻撃してくる。人道的に撃っていいんだろうか。 ソル・デ・ロカ 『3』に登場した歴代最凶最悪のボス。 詳しくは項目にて。 ◇他のキャラクター 捕虜 ステージで捕まっている捕虜たちで、全員変装の一環からか髭面もじゃもじゃで素顔はうかがえない。 助けると懐にしまっていたアイテムでこちらをサポートしてくれるし、助けた数だけクリアボーナスに+1万点(『初代』のみ1000点)。 10人以上助ければ「GREAT!」で+10万点の大ボーナス。2人プレイでは救出数の多い方へボーナスが得られる。 スコア要素に関わるだけあって変なところに隠れていたりする。 シリーズによってはモーデン軍兵士やマーズピープルも対象になったりする。 なお、捕虜を前線に放置しているのは「人の壁作戦」として利用している設定があったりするのだが……実際の効果の程はご存じの通りである。 フレイムショットだろうが爆発系武器だろうが乗り物で轢こうが、綺麗に縄だけを斬り落とすマルコ達が化け物な気がするが、まぁ気にするな。 一文字百太郎 誘導性能を持つ気弾を出せる、捕虜に見せかけた格闘家。クリアボーナスに+3万点。 前線でマルコ達を支援するため、わざと敵に捕まったという設定。 ちなみに気弾の威力はハンドガンと同じ。一部シチュエーションでは特別な強化がされることも。 敵との距離が近い場合は気弾ではなく華麗な回し蹴りをキメる。 階級は少尉。外伝では「大魔王」と呼ばれる事も。 「ホイッ!」 相川留美(『2』以降) 相川まどか(『3』以降) 方向音痴という設定で、大きなリュックを背負って前線に迷い出る姉妹。クリアボーナス+3万点 ちなみに緑のリュックの方が相川留美、灰色の方が相川まどか。 リュックに穴を空けておくとアイテムが手に入るが、時間経過で離脱してしまうのでお早めに。 ウータン 『3』ミッション1の倉庫ルートとミッション2に登場するオランウータン(?)。気まぐれ全開で攻撃は滅多にしない。 連結ヘリ赤ヘリをウータンの弾で破壊され、15万点をパーにされて激怒したプレイヤーも数知れず。 クリアボーナス+3万点 大統領 『3』、『4』に出る捕虜扱いの大統領。VIP。国籍はアメリカか? 要人が戦地のど真ん中に放り込まれてる時点で色々洒落になってない気がするが、気にしてはいけない。 よくボディーガードにおいてけぼりにされる不遇の人(少しすると戻って来るが)。偉い人だけありアイテムを2種もくれる。 クリアボーナス+3万点 鈴木早智子 ……誰かって? 初代エンディング(1P側)の終盤、墓の前で祈っていた女性。 ここで名前を知る人は何人いるのだろうか……。 ソフィア・グリーンヴィル(声:冨永みーな) プレステ版『1』のコンバットスクール(ミッションを特殊な条件下でクリアすることを目指すモード)に登場する女性教官。愛称はソフィー。階級は少佐。 こちらの階級(要はレベル)が低いと厳しい対応(ある意味ご褒美)だが、高くなればなるほどデレていく。自分の趣味嗜好やスリーサイズも教えてくれるようになる。 年齢は28歳。168cm、体重50kg、スリーサイズは82・57・90とのこと。良い尻してる。 マーガレット・サウスウッド(声:半場友恵) プレステ版『X』のコンバットスクールの女性教官。愛称はメグ。階級はソフィアと同じく少佐。 彼女もやはり階級に応じて対応がガラッと変わってくる。最早ギャルゲー。 年齢は29歳。バツイチの子持ち。身長158cm、体重49kg、スリーサイズは89・57・82とフィオに負けず劣らずのグラマー体型。 ◇主な乗り物 詳しい性能はこちらも参照。 どうもこの世界では人が乗り込む兵器なら何でも「スラッグ」と呼ぶようである。 メタルスラッグ 高性能を誇る万能戦車。『1』と『2』以降で地味に開発番号が違う。 ジャンプやしゃがみもできる。 『X』以降では機動性能が強化されたオレンジカラーの「TYPE-R」が登場。 スラグノイド 二足歩行のカニ歩きメカ。 被弾する度にバルカン砲が取れる。 スラグフライヤー 空中戦に持って来いの戦闘機。(モチーフはAV-8ハリアー) 但しバルカン砲の向きは90度までしか回せない。 初登場の『2』のみ、着陸時のキャノピーが開いている状態で被弾すると2回分のダメージを受けてしまう。 スラグマリナー 要するに一人乗りの潜水艦。 バルカン砲の軌道が放射状となる事から「ションベンバルカン」の異名がついた。 ドリルスラッグ 先端にドリルが装備されたスラッグ。某ドリルゲーとは関係ない? ジャンプが出来ないが代わりにジャッキアップが可能。 ボディに当たり判定がありキャタピラに当たり判定はない。 スラグチョッパー 軍用ヘリコプター。 スラグフライヤーとは異なりバルカン砲の射程360度まで回せる。 反面スラグフライヤーよりも扱いにくい。 ローター部分にも攻撃判定があり、これで敵を倒すと近接攻撃で倒した時の点数が入る。 キャメルスラッグ 通称「アニマルスラッグ」の一種。 ラクダにバルカン砲を取り付けたスラッグ。それもうスラッグ(ナメクジ)じゃなくてただのラクダじゃん。 耐久力の概念がなく弾が当たるとプレイヤーが死ぬ(プレイヤーがむき出しなのは他のアニマルスラッグも同様)が、当たり判定はプレイヤー自身のみでラクダには判定がないのでメタスラアタックしない限り何度でも使える。 やっつけ感が漂う割には機動力が高く扱いやすい。 エレファントスラッグ 同じく「アニマルスラッグ」の一種。 象さんにバルカン砲を取り付けたスラッグ。ただの戦象では。 当然だが移動速度が遅い。一応、乗象(?)中はもう一方(象に乗ってない方)が足場として利用可能。 オストリッチスラッグ こちらも「アニマルスラッグ」の一種。 ダチョウにバルカン砲を取り付けたスラッグ。一番乗り難そう。 脚が速くジャンプ力も優秀だが方向転換が曲者。 ◇主な武器一覧 詳しくはこちらへ。 ◇状態異常 『2』~『5』まで取り入れられたシステム。 ミイラ化、デブ化、ゾンビ化、猿化の4種類があり、それぞれの異常を治すアイテムを取れば治る。 デブ化を除いてこれら3種類の状態異常になると、デフォルト武器のハンドガンとボムしか使えなくなる。 デブ化→食べ物系アイテムを短時間で大量に取ると変化。 自機の当たり判定変化、移動モーションの速度変化に加え、使える武器の性能が変化する(ハンドガン→連射性能ダウン、ヘビーマシンガン→攻撃判定アップ)。 食べ物系アイテムも暫く取らず時間経過か、アイテム「痩せ薬」(ダイエットと英語で書かれた大きな瓶のような物)を取ると一瞬で治る。 ヒットボックスの拡大や移動速度の低下というデメリットはあるが、全体的に武器の当たり判定等の性能がやや向上するメリットの方が大きい。 但し一部の特殊武器は産廃化するので注意。 ミイラ化→ミイラが吐いたり遺跡の噴出口から出る紫色のガス、コウモリが落とす壺入りの液体等を受けると変化。 ジャンプ・移動速度低下、武器の性能ダウン、さらにボムを投げる時にランダムで……。 アイテム「秘薬」(中身が虹色に輝く小瓶)を取ると一瞬で治る。 こちらは完全にデメリットの固まり、グラフィックやモーションは面白いがなるべく変化しないように注意したい。 ゾンビ化→ゾンビが吐き出したり投げ付けてくる液体、ゾンビモーデン兵の自爆攻撃等を受けると変化。 ジャンプ・移動速度低下、しゃがみ不可、手榴弾が高威力の吐血ビームに変わる。一部の攻撃に対し無敵。 アイテム「治療薬」(時々白と緑のカプセルが飛び出す救急箱)を取ると一種で治る。 ミイラ化と似たような症状になるがこちらは前方180度を薙ぎ払う強烈な吐血レーザーが使えるのが大きなメリット。 戦車やヘリも1~2発で破壊する程の威力に加えて銃弾やナイフ程度の攻撃は一切受け付けないので、蜂の巣にされながらも吐血レーザーで無理矢理薙ぎ払う様なゾンビらしいゴリ押しプレイも可能。 流石に戦車の砲撃等の強力な攻撃、電撃弾等の非物理的な攻撃は無理なので、回避能力が低下している事もありなるべくやられる前にやるを心掛けるか、さっさと人間に戻ってしまおう。 猿化→研究者の様な敵が持つライフル銃の弾丸や注射攻撃を受けると変化。 標準武器が小型マシンガン化、ジャンプ強化、移動速度低下、自機の当たり判定変化、手摺りにぶら下がる事が出来るようになる。 アイテム「アンプル」(怪しげな注射器)を取ると一瞬で治る。 時折助ける事が出来る猿の様なサポートキャラ「ウーキー」のような見た目になり、移動速度やジャンプの高さが強化される。 しかし武器のマシンガンの性能がイマイチ頼りなく、姿勢こそ低くなるが移動速度が落ちる為どちらかと言えばミイラに次ぐデメリット枠。 慣れない内はさっさと治療した方が良いかもしれない。 なお研究者の接近攻撃である注射攻撃を避けると、研究者が自滅して自身に猿化薬を撃ってしまってそのまま猿になり2000点の得点アイテムになってしまう。 基本的にデメリット要素だが、ゾンビ化は吐血レーザーの見た目や性能から人気だった。 ◇余談&小ネタ スコアの稼ぎ方は捕虜を全員助けてノーミスでクリアかつ乗り物に乗ってクリアが基本パターンとなる。 敵撃破時のスコアは『6』以外では存在せず撃ち込み点がスコアとなる。 稼ぐ際には強い武器の使用を縛られることが多く、その点で難易度が上がる。 ☆撃ち込み点 攻撃全般1ヒット100点 近接攻撃1ヒット500点 そのために威力の低い武器で攻略することがポイントになる。 武器威力も例をあげてみると、ヘヴィマシンガンとハンドガンは威力1で近接攻撃のナイフは威力3である。 レーザーは威力0.5。 仮に相手の耐久力2なら、威力1の攻撃で削り、ナイフで倒すことにより600点入る計算となる。 このように細かい部分からみっちり稼ぐと後半に差が出てくる。 残機潰し いわゆる敵が無限湧きする場所で残機を潰して稼ぐ方法。 これはステージクリア時の捕虜ボーナスより残機潰しが高いと行われるが非常に時間がかかる。 『6』だとラスボスで錬金術が無限にできるためザンテツソードを持ち越す人もいる。 高得点アイテム メタスラシリーズ共通で隠し捕虜や取るのに複雑な手順、または難易度の高いアイテムは非常に配点が高い。 有名なのは『2』、『X』のランプの魔神。 出現してからしばらく経つと大量のコインに変化する。取る際は「落ちる」ので命がけ。 乗り降り避け 別名「鬼避け」。 乗り物に乗った瞬間と降りた瞬間の少しの間、無敵状態になるのを利用した回避方法。 ボス戦は特に弾幕が厳しいので乗り物を温存しつつ生還するには重要なテク。 ただし無敵状態は少しの間だけな上に、ミスるとメタスラアタックが発動するので慌てすぎに注意。 また場所によっては乗り降りできない所もあるので注意。 『X』の乗り降り無敵は永久無敵を作り出せ、出てしまえばラグネームを完封可能な程強力(この作品のみ、乗車時、降りた後共にそこそこの無敵時間がつくため)。 ちなみに『6』のラスボス戦では、これを駆使しないと回避出来ない攻撃が存在する。 フレイムショットの違い 初代では、ほぼ画面端から端まで届く、あらゆる敵を貫通する擬似レーザーみたいなもの(代わりに威力は低い)。 『2』以降は、射程は短くなったものの、密着して放てば戦車系を瞬殺可能な程の破壊力を持つ(毎フレームごとに攻撃判定が存在するため)。 デブ時のビッグフレイムショットは、超巨大な火球を放つ。軌道は初代とほぼ同じ。 (毎フレーム3の攻撃力はデブ時でも変わらず) 近接攻撃の点の違い 『1』は300点。『2』以降は500点となる。 ビッグ版に関するトリビア ビッグ版のある強化銃は『2』以前に登場した武器(ヘビィマシンガン、ロケットランチャー、フレイムショット、ショットガン、レーザーガン)が対象である。 レーザーガンのみ『2』が初登場で残りは『1』から登場となる。 『X』のみ弾の互換性がなく別の強化銃扱いとなる。 MISSION TSUIKI-SYUUSEI START! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ゲームセンターCXのたまゲーによく登場するくらい現在もあちこちのゲーセンやデパートで稼働中。 -- 名無しさん (2014-11-18 16 18 22) ゾンビ状態の吐血ビームはガンダムvsシリーズの「ゲロビ」の語源になった -- 名無しさん (2015-02-14 14 38 50) アレンをトマトマンと呼んだのは俺だけじゃないはず -- 名無しさん (2015-02-14 14 44 00) ゲロビの語源は連ジのビグザムだろ -- 名無しさん (2015-06-30 01 09 48) PSStoreでダウンロードして訓練受けたが、下手くそだったから階級上がるとクリアポイント低くてよく罵られた -- 名無しさん (2015-06-30 01 50 15) ゲロビは連ジのビクザムのビームがゲロっぽく見えたからそういうあだ名がついたからでメタスラ関係なかったような気がします。勘違いならすみません -- 名無しさん (2015-06-30 06 40 13) これを弟達とよくPS/PS2版をよくプレイしてた思い出がある。比較的3〜6辺りをプレイしてた頻度が高かった。その中で3のソル・デ・ロカや5の敵組織も、此処に書いてある通りの物だった。 -- 名無しさん (2017-03-11 08 25 20) ↑ミス。最初た辺の「よく」をうっかり2回も入れてしまった・・・。 -- 名無しさん (2017-03-11 08 26 59) 敵対してたデーモン軍と共闘の流れはいつも熱い -- 名無しさん (2020-07-25 19 21 00) 一度たまゲーじゃなくガッツリ挑戦して欲しい -- 名無しさん (2020-08-17 17 41 55) SNKが倒産した後、レンタルとして本屋とかデパートに置かれていた台が中国に流れたらしいな。中国人のファンが多いのはその名残なんだとか -- 名無しさん (2020-08-17 18 45 34) なぜかメキシコにすごくファンがいる -- 名無しさん (2023-10-07 16 10 46) この項目、シリーズ全般のことが書かれているので項目名は『メタルスラッグシリーズ』の方が適しているのではないでしょうか? -- 名無しさん (2024-02-29 12 39 01) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/7260.html
メタルスラッグ6 【めたるすらっぐしっくす】 ジャンル アクションシューティング 対応機種 アーケード(ATOMISWAVE) 発売・開発元 SNKプレイモア 稼働開始日 2006年2月 判定 なし ポイント やはり難しいが理不尽が減りマトモになった難易度演出の総入れ替えは賛否アリ『怒』からラルフ クラーク登場イージーではミッション4まで メタルスラッグシリーズ 概要 ストーリー 基本システム及び追加点 評価点 賛否両論点 問題点 総評 家庭用移植 余談 概要 人気アーケードゲーム『メタルスラッグ』のナンバリングタイトル7作目。現時点でアーケード版が登場した最後の作品でもある。 基板がこれまでのMVS(ネオジオ)からサミーの「ATOMISWAVE」に変わり、演出などに大幅な変更がされている。 本作は、日本国内における、ATOMISWAVE基板が最後に使われた作品となった。 ストーリー 3度に渡るモーデン元帥の野望は全て打ち砕かれた。しかし、その生死は未だ確認されていない。束の間の平和に人々が酔いしれる中、以前にも増して強化された情報部へ、このところ頻繁に入ってくる信じがたい情報があった。未確認飛行物体、宇宙人、大型生物の目撃情報である。幸いな事に被害は報告されていないが、その背後にはマーズピープルやモーデンの影が感じられた。 そしてしばらくした後、決定的な一報が正規軍にもたらされる。モーデン軍らしき一団が兵器を集め、集落を作り、山岳地帯に潜伏しているというのだ。ただ、一団の中にモーデン元帥の姿は確認されておらず、その目的もはっきり賭していない。現時点では、モーデン軍であるという確証すら得られていないのだ。 だが、参謀本部は決断を下し、直ちにあの4人を召還した。PF隊のマルコとターマ、スパローズのエリとフィオ。前の戦いから間もないだけに、誰も口を開こうとはしなかった。しかも、その場には見慣れない2人の兵士が・・・。「君たちを信頼していない訳ではないが、上層部の命令により、今回の作戦には傭兵部隊より2名が同行する」「ラルフ・ジョーンズだ。バシッといこうぜ!」「クラーク・スティル。皆さんのお力添えになれれば光栄です」 新しく支給された銃を手に、6人の兵士はパラシュート降下を開始した。これが最後のミッションとなることを祈りながら。 基本システム及び追加点 これまでのシリーズとは少し異なり8方向バー+5ボタン(射撃、ジャンプ、手榴弾、メタスラアタック、ウエポン切り替え)で操作する。 前作の「スライディング」は廃止された。 難易度を「イージー」と「ハード」から選べるようになった。 「イージー」は初期武器がハンドガンからヘヴィマシンガンとなり、強化銃の弾薬量が2倍になる。攻略しやすくなるがミッション4で終了する。 「ハード」はいつも通りの難易度であり、最終ミッションまで進行可能。 『怒』からラルフ・ジョーンズとクラーク・スティルがプレイアブルキャラとして追加。デザインや設定は『KOF』に準じている。 後述のキャラ毎の性能差分化を2人にも施されており、また『KOF』で使用する必殺技が使える。 ミッションクリア時のリアクションも、『KOF』での勝利ポーズを再現している。「イェーイ!任務完了!」 登場元の『怒』はスクロールの方向こそ異なるが本シリーズと同じ戦場を舞台にしたアクションシューティングであるため、ある意味で古巣に戻ったといえる。 キャラクター毎に性能が差分化され、特徴づけがより強調された。 「マルコ」は『ハンドガン(*1)の威力が2倍』 「ターマ」は『メタルスラッグの性能が上昇(*2)する』 「フィオ」は『強化銃の弾数が1.5倍かつミッションスタート時ヘヴィマシンガン(*3)所持』 「エリ」は『ボムの所持数及び補給量が2倍+ボムの投げる方向を調節可能』 「ラルフ」は『接近攻撃の速度が2倍+生身状態で1度だけ被弾を耐えることが出来る(*4)+バルカンパンチを放てる(*5)。ただし、強化銃の弾薬補給量が他のキャラの1/2になるデメリットがある』 「クラーク」は『スーパー・アルゼンチン・バック・ブリーカー(以下SAB)』を放てる(*6)』 ラルフとクラークの必殺技は共通して「↑+D+A」のコマンドである。 また、全キャラ共通で「A+D」のコマンドでどの状況でも近接攻撃を出す事が出来る。このコマンドで出した近接攻撃のモーションは、生物系のザコ敵に接近してAボタンを押した時とは異なる専用のものとなっている。「マルコ」、「ターマ」、「エリ」、「フィオ」の4名は『2』と『X』にて特定条件下で発生していた体術になる。 新強化銃「ザンテツソード」 剣を振って射程の短い三日月形状の衝撃波を飛ばす。威力が高く、衝撃波は弾を打ち消す効果がある。(*7) 武器名や性能からも分かる通り、使い勝手は近接攻撃に近い。強化"銃"というよりナイフ系の刃物の一種とも言える。扱いこそ強化銃だがこれを装備している間はナイフ攻撃に切り替えることが無くなる。ちなみに、過去にはNGP「2ndミッション」やGBA「アドバンス」といった家庭用オリジナル作品で近距離専用の高威力武器が登場していたが、ザンテツソードは実質的にそれらのACへの逆輸入武器になる。 新システム「ラッシュブラスターメーター」 攻撃し続けると上昇するメーターで、上昇するごとに敵を撃破した際の点数に倍率が追加でかかる。 MAXまで溜まると16倍となり、メーターが減少する代わりに敵撃破時にコインが出現する。連続で取得すると最大6400点まで増加する。 新システム「ウエポンストックシステム」 初期武器のハンドガンのほか、強化銃を2つまで別々に所持できるようになり、また状況に応じてEボタンで強化銃を切り替えることが出来る。 2つ強化銃をストックしている状態で新たな強化銃を取得した場合、強化銃を装備していた場合は装備してない方が、ハンドガンの場合は右側の強化銃が押し出される形でウエポンストックが更新される。(*8) 一定以上の弾数がある強化銃を装備している時に「C+D」のコマンド装備している強化銃を捨てる事が可能。捨てた強化銃はアイテムに戻り、再取得可能。 これを利用することで特定の強化銃を先へ持ち込みたいが、別の2つの強化銃を使う必要がある状況においても持ち込みたい強化銃を保持する事ができ、攻略する上で重要なテクニックとなる。 その他変更点 ビッグ系強化銃の火力が通常版の1.5倍に上昇。強化版の位置付けが強くなった。(*9) ヘビーマシンガン系に加えてレーザーショット系も斜め撃ちが可能になった。 自キャラのデブ化やゾンビ化等の「状態異常」が廃止された。 評価点 スライディングの廃止 前作で大きく批判されていた要素であったため、当然ながら今作以降廃止された。 難易度のバランス調整の改善 特に問題視されていた「絶対に避けることが出来ない弾幕」は全く無くなり、弾幕量が減ったほか破壊できる弾も出てくるようになった。 上記のキャラ毎の性能付けはラルフの一部デメリットを除き基本性能にプラスされる内容であるため、操作する側として強みを実感できる。 ただし一部キャラでクリア、スコアアタック面の両方に大きな優劣差が生まれている。 「ウエポンストックシステム」の導入により実質的に持ち込める強化銃が増え、ボスに対して強化銃を存分に使えるようになった。ボスの耐久力が据え置きなため、貯めに貯めておくと今までの作品よりも素早く撃破可能。当然、それを許すほど道中がヌルいわけではないが。 音質の向上 前述の通りATOMISWAVEへ移行したため(2D描画は苦手ではあるが)、音質の向上に役立っている。 今作の楽曲制作は「有限会社ベイシスケイプ」(*10)が担当。メインが並木学(*11)氏、一部楽曲を金田充弘氏が手掛けている。この2人はそれまでSNK作品を担当していた訳ではなくSTGを担当することが多かったため、やや曲の雰囲気は違うがそれぞれの曲のクオリティは高い。 後述の「Final Attack[MS6 version]」のように賛否が分かれる曲もあれば「Asian Impact」や「Bridge 256」のように好評な楽曲もある。最終ミッションでのみ流れる「The Survivor」は(難易度と)展開も併せて達成感が大きい。 基板の変更やシステム面で大幅なてこ入れを入れた初の作品であるためか、『1』を意識させる要素が多め。 ストーリー、演出面の改善 前作ではステージの繋ぎ目がおかしかったりラスボスが超展開であるなどストーリーが理解しにくい問題点があったが、今作ではミッション2クリア後にモーデン元帥とマーズピープルが登場し、「モーデン軍がマーズピープルと再度手を組んだが別のインベーダーから襲撃を受けた」ことが分かるデモが流れる。 以降の雑魚敵及びボスはそのインベーダーとの戦いとなる。ルート次第では『3』のラスボスであるルーツマーズを操作して進むシューティングパートも。ズームインアウトによってルーツマーズの迫力が誇示されるため、インパクトは大きい。 最終ミッションでは冒頭からモーデン軍との共同作戦が展開され、『3』の最終ミッションの宇宙船内部同様にモーデン兵が加勢してくれる他、中盤以降はマーズピープルも捕虜として救出することが可能。中には百太郎のように援護してくれる者も。 『4』以来となるエンディング分岐を搭載。今回は進んだルートで変化し、どちらのルートでも過去作ラスボスの見せ場が用意されている。 賛否両論点 システムや操作面での複雑化 「各キャラクターの性能差の明確化」や「ウエポンストックシステム」「ラッシュブラスターメーター」の新システム導入により、システム面で大きくてこ入れされた一方でこれまでと比べて複雑になり、とっつきにくくなった感は否めない。「キャラクター毎にパターンを構築していく楽しみがある」「強化銃を持ち込みやすくなったおかげで戦略性が増した」「ラッシュブラスターゲージがMAXになった時のコインのジャラジャラ感が楽しい」という意見もあれば「細かい事を抜きにして遊べるいい意味でのシンプルさが薄れてしまった」という意見も見られる。 操作の方も「8方向レバー+5ボタン」と『5』から更に1ボタン増えており、アーケード向けのアクションゲームとしてはボタン数が多い方である。過去に『4』にてそれまでの3ボタンから4ボタンに増えた事があったが、追加されたDボタンには普段使うことのない「メタスラアタック」が割り当てられていたため、そこまで問題にはならなかった。一方本作で追加されたEボタンは「ウエポンチェンジ」となっている関係でゲーム中頻繁に使うことになる上、特定のコマンドによる特殊動作も存在するため操作の煩雑さはシリーズでもかなりのものとなっており、この点でもこれまでと比べてハードルが上がっている。 SEの入れ替え 『X』以降の「ヘヴゥィマスィンガン!!」やモーデン兵の「ヴエッ!」等といったボイスと小気味いいSEがほとんど入れ替わった。 攻撃のヒット音を除いて新しいSEのクオリティが悪いわけではないが、前までのSEに慣れ親しんだ古参プレイヤーからは戸惑いの声が多い。 攻撃のヒット音は「バシッ」ではなく「ピチュン」と軽くなっており、爽快感を削ってしまっている。これに関しては批判されている。 『7』では元に戻されたが、『XX』では再び新しいSEになっている。 BGM「Final Attack」の扱い 『1』の最終面の道中 ラスボス曲としての登場以来『4』を除いたシリーズ恒例のラスボス曲であり人気が高く、今作では久々に最終面の道中曲に戻ったが従来の決戦にマッチした勇ましく盛り上がるメロディから、インベーダーの不気味さを強調したドラマ『X-ファイル』のテーマのような所謂「原曲破壊系」の大幅なアレンジが加えられており、開幕や途中で元の断片を感じさせる以外ほぼ別物といっていいほど。またラスボス戦も別の曲となっている。曲自体は決して悪い出来では無く、最終面は結構な長丁場であるため最初から盛り上げることは出来なかったのかもしれないが、『1』の思い入れがあるためファンからは否寄りで比較されてしまっている。 因みに最終ミッションはボスを含め全体的にシリアス要素の多い曲揃いである。 背景の高解像度な(ドット絵ではない)一枚絵化 メタルスラッグといえば背景を含めた高品質なドット絵のグラフィティが魅力であったため、それが失われてしまったとして不満が挙がっている。また、キャラクターのドットと質感が違うためやや違和感が生まれている。 しかし背景の質感は変わっているがクオリティが下がっているわけではない。個人の好み次第でもある。 問題点 大きいキャラクター間の格差 スコアアタックではクラーク1強。 必殺技のSABは1体でも1000点と敵撃破時の加点では最も高く、連続で投げることで最大16000点まで上昇する。本作の加点の中でもずば抜けて高く、当然これにも「ラッシュブラスターメーター」の倍率がかかるため、他キャラではクラークにはスコア面で追いつくことは不可能。 早期に気づかれたこともありスコアランキングはクラークで埋まることになった。キャラクター別での集計であれば、まだマシだったのかもしれないが… また、攻略面でもSABの「掴めれば耐久値に関係なく一発で倒せる」特性と、生物系の敵が中心の本作の敵配置との相性がよく、全体的に見て有利な方である。 クリア重視でもマルコやクラークは扱いやすいのに対してターマ及びラルフは不遇な点が目立つ。 ターマは先述の通りスラッグの性能がアップするのだが、今作のスラッグのうち「プロトガンナー」と「ルーツマーズ」はターマでなくともバルカン固定が可能。またスラッグに乗る機会自体も従来に比べて少ないため、メリットを感じにくい。生身状態は実質無強化の状態であるため、他のキャラ以上に難易度が高くなる。ただし、ラスボスでは『3』以来となるメタルスラッグ(*12)に乗って戦うことが出来るため、その場面についてはターマの独擅場といえる。 ラルフは「一部の攻撃を除いて生身状態での被弾を1回だけ耐えられる」というこれまでのシリーズの常識であった「被弾即アウト」を覆す特徴を持つものの、弾薬面で大きな弱体化要素(後述)があるため、扱いやすいとはとてもいいがたい。キャラの特性を理解した上でパターンを構築しないとかなり厳しいだろう。 『7』でもキャラクターバランスに変更は無く、やはりスコア稼ぎではクラーク1強。 分かりにくすぎるルート分岐 『3』からつづくルート分岐システムは今作でも健在だがそのいずれもがまず初見では分かる訳がない。 実は乗れる足場に乗ると上にスクロールして分岐、実は道が二つに分かれており、しゃがめば別の道に行ける等々。 「GO!」の表示、矢印看板も隠しルート用のものはなく、一方通行の様にしか初見ではまず思えない。 特に4面の隠しルートは復活した『3』のラスボス「ルーツマーズ」と共闘するというアツい展開なのでもっと分かりやすくして欲しかったものである。 『4』『5』よりはマシだが依然難しい難易度 ミッション1こそ敵の密度が薄くメタルスラッグもありステージボス「ブル・ドリル」も相応の弱さとなっているなど易しいものだが、ミッション2から急に難易度が上がる。 ミッション2では冒頭から耐久力付きの敵がワラワラ湧き、その後はマーズピープルとモーデン兵の波状攻撃をアニマルスラッグの「ドンキースラッグ」で処理させられる。対処が遅れれば上からのUFOレーザーや横から出て来るビースツ兵の餌食。 ミッション2及び最終ボスに関しては当たり判定が接近攻撃の当たらない位置にある(*13)ため、弾薬量が非常に少ないラルフでは撃破に時間がかかる。 ミッション3以降は敵がインベーダーへと変わるのだが、モーデン兵に比べて耐久力が高く度々ラッシュで数にものを言わせて襲ってくる。特に回転するインベーダーはM状に飛び跳ねたり、場面によってはプレイヤーに突進してくる。上手く位置取りが出来ないと攻撃に当たりやすい。 当然ながらボスも強敵揃い。パターンを覚えれば概ね対処可能ではあるが、弾幕の多さに慣れるまではひたすら泣かされる。 ミッション2のミサイル搭載戦車「アイアン・センチネル」は、第2形態での弾バラマキ(破壊可能)が多く、放物線線状に落ちてくるため撃ち落としにくい。発狂モードに入ると、ミサイルの発射感覚が短くなる上に上記の弾バラマキと並行して飛ばしてくる。 続いてミッション3のボス「ブレインロボット」は電撃ウェーブ弾やコンテナに乗らないと回避できない床への電気流しと、初見での対応が難しい攻撃が多い。発狂モードに入るとプレイヤー狙いの電球にウェーブ弾や車投げを同時に放ってくる。特にウェーブ弾は事前に乗れるプロトガンナー(*14)での「鬼避け(*15)」はほぼ必須といえるほど回避が難しい。また、プロトガンナーは前作のスラグガンナーと違いアニマルスラッグ扱いであり、乗車中でも被弾すると一発でアウトになるので、尚更鬼避けの重要性が高い。 最終ボス「侵略者の王」は前述の通りメタルスラッグに乗れるためこれまでのボスと比べるとやや難易度は低い。逆を言えば生身だと最終ボスに恥じない強さとなる。特にプレイヤー狙いの全方位カッターは鬼避け前提の弾幕であり、生身では(斜め上から飛んでくることもあり)非常に撃ち落としにくい。第3形態となると、最後のあがきで上からカッターを飛ばしてくるのだが、ほぼ横一列に敷いたように飛ばしてくる。メタルスラッグを維持していない(もしくは乗っていない2P等)では、ここで何度も被弾してしまう可能性がある。逆にメタルスラッグを維持していればもはやクリアしたも同然なのだが… 今作の捕虜がくれるアイテムは得点アイテムの割合が大きくなっており、これまでは複数人いれば大抵武器アイテムや手榴弾補給が混じっていたのに対し、中には4~5人固まっているのにキノコやカエル等しかくれない集団すらいる。終盤になるほど顕著。 従来作準拠の「ハード」モードではこれまでよりも弾薬量が半分になっている 新システムとのゲームバランスの兼ね合いとも考えられるが、結局すぐに弾薬が切れてハンドガンだけで凌がなくてはいけない状況に陥りやすく難易度を高くしている原因の1つであるため不評。また、豊富な弾薬を駆使して自由自在に暴れまくるランアンドガン的なプレイがやりにくくなったため、爽快感や疾走感の面でもやや寂しい。 上述のラルフを使用すると只でさえ少ない弾薬が更に半分となり、他シリーズと比べると4分の1まで減ってしまう(*16)。そのためラルフを使用した場合は多くの場面でハンドガンと接近攻撃に頼らざるを得なくなる。 『7』からはイージーとハードの中間に当たる難易度の「ノーマルモード」が追加され、こちらでは弾薬量が従来作と同じ弾数に戻っている。 「イージー」モードでは最終ミッションに挑めない 初心者向けと言える難易度であり、上述の弾薬数や爽快感の問題も解消されているが、最終ミッションが出来ないため単純に予習にもならない上に本作の難易度自体高めなので、よりハードルが高くなっている。 『7』では今作の「イージー」にあたる「ビギナーモード」でも最後までプレイすることが出来るようになった。 総評 『4』『5』と2作連続して不安定な完成度であったため、当然本作でも不安視されていた。 SE関連の入れ替えや(改善されたとはいえ)高い難易度は問題視されているものの、それでも反省点を活かした作りはされており評価もそれに比例する形となっている。 一応「イージー+マルコ」というある程度手軽に爽快感が味わえる組み合わせも存在するが、これまでと比べて複雑化したシステムと操作やシリーズでもやや高い方の難易度から、どちらかといえば『更に歯ごたえのあるメタスラやアクションゲームをじっくりと腰を据えて遊びたい』という人向けの作品と言えるだろう。 家庭用移植 PS2単品 概ね忠実な移植であり、オプションから難易度をレベル8まで上げることが可能。 ただし、AC版では数少ない旧作仕様のままだった捕虜のボイスが、こちらでは新規のものに差し替えられている。 PS版『X』以来のコンバットスクールモードが復活。ドジっ娘の『マリー』と冷静沈着な『リリー』が登場する。ただし階級は無くなっている。 ミス数によってミッション制覇後のEDが変化する。 コンプリート ACの移植であるため、コンバットスクールは搭載されていない。また移植の中では本作のみ連射機能が無い。 PSP版はオプションの難易度の適用が行われない、中断セーブが不可能だったりするなど、他の収録タイトルと仕様が異なる点が多いので注意。 アトミスウェイブはアーケードアーカイブスのような移植シリーズに取り上げられてないためかシリーズ他作より移植に恵まれていない。 余談 本作はキャラ間で性能が差別化されたからか、シリーズで唯一キャラ選択画面で「ATK(攻撃力)」「DEF(防御力)」「SPD(スピード)」の3つのパラメーターが表示される。火力の出しやすさを表すATK、一発耐えるラルフ、乗り物の耐久性が高いターマを引き立てるDEFは分かるのだが… 全キャラ機動力は統一されているのでSPDは本当に何の参考にもならない要素と化している。 AC版では血の色が白色で固定となっている。本作のAC版のみであり、移植版や『7』以降は従来の赤色に戻っている。 ミッション1のある地点で条件を満たすと、モーデン兵が延々と大量に追加投入されるというネタがある(通称・百人兵士)。 勿論得点に加算されるので、ハイスコア狙いには必須テク。言うまでもなく全員クラークのSABで投げられるので、色々ととんでもないことになる。 同様の「条件を満たすと大量に兵士が出現」するネタは、次作『7』でも登場している。 今回新たにプレイキャラとして登場したラルフとクラークだが、ラルフが初登場したとされる『TANK』の時代設定が第二次世界大戦なので、KOFのような設定がパラレル化した作品を除くと約1世紀以上の間、生存して軍人を続けている事になる。 なお、これに関してはメタスラ独自の設定として生年月日が新たに設定されているが、ラルフが1995年生まれで、クラークが1997年生まれとなっている。もはや何も言うまい…。 なお同時期に展開された『KOF MAXIMUM IMPACT 2』には本シリーズからフィオが参戦しており、ラルフ、クラークの衣装チェンジはそれぞれ本シリーズのマルコ、ターマのようなデザインであるという小ネタもある。 もっと余談だがこの作品でのフィオはラルフ、クラーク、レオナとの掛け合いがある。 ラルフとは「マルコさんに似てるっぽい」クラークとは「ターマさんと似てるかも」、そしてレオナとは「エリさんに…似てないわ」 全然似てないだろ
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/1852.html
METAL SLUG X 機種:AC, NG, PS, PS2, PSP, Wii 作曲者:冷牟田卓志, ベロ王 開発・発売元:SNK 発売年:1998年 概要 『メタルスラッグ2』のリメイク版。 ストーリーなどは『2』と同じだが、背景や武器・敵の強化の他、難易度調整、ボイスの変更などが施されている。 BGMは編曲がなされており、『2』とは違う新鮮な気持ちでプレイできる。 収録曲 曲名 補足 作・編曲者 順位 TITLE -X- オープニング THE MILITARY SYSTEM -X- 操作説明、ランキング BARRACKS -X- キャラクターセレクト JUDGMENT -X- ステージ1-1 STEEL BEAST 6BEETS -X- ボステーマA PREHISTORIC SITE -X- ステージ2-1 THE CENOTAPH -X- ステージ2-3 FIRST CONTACT -X- ボステーマB、ステージ6-2 LIVIN ON THE DECK -X- ステージ3-1 ASSAULT THEME -X- ボステーマC、ステージ6-1 BACK TO THE CHINA -X- ステージ4-1 NEW GODOKIN STREET -X- ステージ5-1 KISS IN THE DARK -X- ステージ5-2 METAMORPHOSIS -X- ステージ5-3 GRAVESTONE -X- ゲームオーバー FINAL ATTACK -X- ステージ6-3 第2回99位アーケード36位 END TITLE AGAIN -X- 最終演出 MS_X ENDING エンドロール CARRY OUT -X- ステージクリア サウンドトラック メタルスラッグ ~コンプリートサウンドBOX~ SNK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION Vol.13
https://w.atwiki.jp/mekameka/pages/3389.html
メタルスラッグ5 / METAL SLUG 5 メーカー SNKプレイモア 発売日 2003年 対応機種 AC.ネオジオ.PS2.Xb ミリタリー物のサイドヴューのアクションシューティング メタルスラッグ シリーズのナンバリング5作目 収録 メタルスラッグコンプリート 続編 メタルスラッグ4 メタルスラッグ6 Xbox ま行 アーケード プレイステーション2 メタルスラッグ メタルスラッグ シリーズ メタルスラッグ4 メタルスラッグ6 メタルスラッグコンプリート PR SNK BEST COLLECTION メタルスラッグ5