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ツインヘッドザウルスα C 火/水 3 クリーチャー:ロック・ビースト[サバイバー] 2000+ ■SV-パワーアタッカー+1000 ■SV-このクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引いてもよい。 ■サバイバー 作者:鱏鱏王 概要 2色になったトリトーンです。 パワーアタッカーはおまけです。 収録 DMPP-01 「サバイバー・リターン 第一弾 末裔との邂逅」 サイクル 《威迫するティアラ・ホーンα》 《ギガガリアα》 《蒼空の伝道師 ティラノスα》 《ツインヘッドザウルスα》 《リュウセイアワダケα》 評価 性能 選択肢 投票 壊れ (0) 強い (1) 普通 (0) 弱い (0) わからない (0) コンセプト 選択肢 投票 面白い (1) 普通 (0) つまらない (0) 名前 コメント
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メンバー募集 掲示板 このコメント欄は、メタルギアオンライン3のクランの、「メンバー募集」をするための場所です。 要望・愚痴など議論板・愚痴板に、編集方法については編集板にてお願い致します。 問題がある場合には、予告なく管理人・編集の判断でコメント削除・書込規制をする場合がございます。 名前 先ほどの間違いです! PS3版でメタルギアオンラインやっている方!!!フレンド募集します! 皆さんで協力プレイしたいですので! よかったらzero0partyにフレンドお願いできますか!? よかったら、私から飛びますので、回答にID貼ってください! 偵察10.潜入16の新米ですがよろしければお願いいたします!VCアリ無しでもOKです!お気軽にお願いします! - zero0party 2015-10-09 10 02 38
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アームヘッド、そしてバイオニクルについては、いまだ解明されていない事も多い。 今度の話は、そんな謎の一つにまつわる話だ。 「せ、セイントメシアです!!」 ヴァントーズ隊の一機が怯み叫んだ。 「馬鹿!よく見やがれ、こいつはただの弥生だろ!?」 隊長機のヴァントーズが怒鳴った。 5機のヴァントーズは3機の弥生・改と交戦中であった。 それらの弥生はセイントメシアを模した威圧的な色と形に改造されている。 だがそれ以上の改造はしていない。 それでもヴァントーズ隊はこのメシアもどきに圧倒され駆逐されていた。 「た、隊長・・・!」 「本当に『血染の羽毛』になった気分だぜ!!」 ヴァントーズの一機を仕留めた若年パイロットがせせら笑う。 「雑魚はこの色を見るだけでちびっちまうようだからな」 弥生改が逃げるヴァントーズの前にまわる、そして迅速にその首を刈った。 「うわああああ!?」 「面白いほどスコアが稼げるぜコイツはよぉ!」 メシアもどきがヴァントーズの首を弄びながら歓喜する。 瞬く間に三機が撃墜されてしまった。 隊長は動揺と怒りが混ざった感情でその武器を振るう。 「貴様らのような若造ごときにぃぃ!!」 そこへ三機目の弥生改が立ちはだかる。 その刃はすでに倒した一機の血で鈍く光っていた。 「隊長は私がもらったわ!」 「おいズルいぞ!?」 弥生のパイロットたちは成績を上げようと手柄について口喧嘩する。 それは敵への挑発としては充分だった。 「貴様ら全員わしが討ち取ってやる!!」 隊長ヴァントーズはマシンガンで牽制しながら接近、 エレキサーベルを抜いて切りかかった。 それはメシアもどきの血染の刃と競り合った。 「俺がもらった!」 別の弥生改が飛び降りて隊長のバズーカを切り飛ばした。 「なんだよお前ら、じゃあ俺がやる!」 残りの弥生も隊長ヴァントーズの股関節に刃を埋めた。 「遅かったわね!!」 サーベルを弾いた弥生は血に染まったブレードを再び敵に突き刺した。 「・・・な・・・なんたる・・・・・・!?」 三機のメシアもどきに啄ばまれた隊長ヴァントーズは、 血を吹き上げながら倒れこんだ。 「止めを刺したのは私、よって私の手柄よ?」 「ちきしょー、やりやがったな!?」 「おい待て、まだ一匹逃げてる奴がいるぞ?」 弥生隊が唯一生き残ったヴァントーズを追い詰める。 次は、誰がコイツを仕留める? その時だった。 「・・・・・・なんだ、セイントメシアじゃあなかったのか・・・・・・」 岩の上にたたずむ黒い影。 それはヴァントーズと3機の弥生の間に降り立った。 突如現れたのは、新手のヴァントーズであった。 しかしその姿は、通常のヴァントーズとは違い貧弱な印象ではない。 むしろ腕っ節は太く、筋骨隆々、まるで鍛え上げられているような? 「あんだと?雑魚のクセにガッカリしてるんじゃねえ!」 血気盛んな弥生パイロットが、いち早く手柄を取ろうと危険な刃を振るった。 「!!?」 確かに刃を振ったはずだった。 しかし状況を認識した時には、自分は鋼の拳によって弾き飛ばされている最中であった。 一撃のパンチで倒れこむ弥生。僚機はそれを尻目に敵の背後に回った。 「おいおい冗談だろ?俺がやってやるよッ!!」 背中をとった弥生改はブレードを掲げて一直線! 「んなーッ!?」 意気揚々としていたパイロットは一瞬で視界が変わる衝撃にちびった。 とてもヴァントーズとは思えない鋭い回し蹴り!! ついに二機目のメシアもどきがへばる。 「見てくれだけで勝とうなどと・・・・・・」 マッチョ・ヴァントーズのパイロットが冷たく言い放った。 「なっ!情けないわね!!」 唯一残された弥生改は、不測の事態に取り乱しそうになりながら、その刀を構える。 そして飛び上がり上空から切りかかった。 「その機体。鍛えていないな?まったく可哀想だぞ」 弥生に届いたのは予想だにしない余裕の台詞だった。 ヴァントーズが跳躍、宙返りしつつも蹴りを放つ。 その足は弥生の刃よりも速くその体に埋まった。 吹っ飛ばされるメシアもどき、倒れるもすぐに起き上がろうとあがく。 「ガッツはあるな」 遂に起き上がった弥生だが、次には顔面の両側から迫る鉄拳が見え、それをストレートに受けた。 するどい衝撃が走って、メシアもどきのパイロットは昏倒せざるをえなかった。 「・・・・・・な、なんだコイツやべえぞ!?」 「いいから逃げるぞ!?」 先に倒された弥生に意識が戻るが、もはや戦う意思はなく、足早に去っていった。 「やはり俺の理論は間違っていない。アームヘッドは鍛えるべきなのだ」 ヴァントーズのパイロット、ゲインは言いながら、機体と同じポーズをとって筋肉を軋ませた。 「・・・・・・アレ・・・・・・?」 気を失っていた、メシアもどきのパイロットの一人が目を覚ます。 そこはコンクリート打ちの部屋、しかもベッドに寝ていた。 「目が覚めたか」 聞き覚えのある声! 背筋に電撃が走ってその方向を向く。 そこには腕立て伏せをしている、筋肉ダルマの男がいた。 上半身裸!!下はボクサーパンツ一丁!!!! 「ちょ、ちょっと!?」 弥生パイロットは布団を跳ね飛ばして逃げ、壁に背をつけた。 「恐れる事はない。君のようなお嬢ちゃんは俺の趣味じゃない」 男は黙々と腕立て伏せを続けていた。 「し、失礼ね!」 少女は言いつつも武器を探した。 この部屋にはベッドとトレーニング器具しかないようだった。 ならば、ダンベル! 若いパイロットは鉄の塊に素早く近づき、手に取った。 全くびくともしない。 「また俺と戦うつもりか?生身の方が敵わないと思うぞ?」 腕立てを止めた男が、少女が引っ張り上げているダンベルを、軽々と持ち上げた。 そのままダンベルトレーニングにメニューを変える。 「なんなのよあんた」 「俺の名はゲイン。通称、”アームヘッド・トレーナー”」 男は筋肉を見せ付けるようにして、白い歯を光らせながら言った。 「あーむへっど・とれーなー?」 少女はこの奇妙な敵のペースに乗せられていた。 「そう。俺のヴァントーズを見てどう思った?」 ゲインはトレーニングを再開する。 「普通じゃなかった。やたらに手足が太く改造されてるって」 「その改造っていうのは、技術的なもののことか?」 「ヴァントーズの手足を取り替えれば、ああなるでしょ?」 するとゲインが歯を見せながら笑った。 「やはりそう言うか。確かに俺のヴァントーズは改造してある。 だが技術的な改造じゃない。『肉体改造』だ」 「えっ?」 少女の目が点になる。 「俺は己の肉体を鍛えるのと同様に、アームヘッドにもトレーニングを施している。 これは従来の兵器には無かった、生体兵器の特権だ。 いままでの機械は、酷使しても多少の慣らしがある位で、ただ消耗するだけだった。 だがアームヘッドはバイオメカニカル、つまり生物的構造、それだけではなく実際に筋肉もある。 この巨大な生物の肉体を鍛えるのは一筋縄にはいかない。だからこそ俺はそれに挑んだ」 ゲインが再びマッスルポーズを決めた。 「アームヘッドで筋トレを?マシンが育つっていうの?まさか? 実際あのヴァントーズがそうでも、それって調和とかあんたの特権なんじゃない?」 少女は思いのほか冷静に疑問を投げた。 「今までの連中も、そう言って相手にしなかった。 信じても、兵器を時間をかけて鍛えるより、早く高性能にすべく技術的改造を進めるべきだと言った。 だが、アームヘッドをそうした単なる兵器として考えるのは、俺は違うと思った。 与えられた肉体を、使い捨てたりただ武器を切り貼りするだけというのは、薄っぺらいし、失礼だ。 実際に鍛え上げた肉体は、ただそれだけで、技術改造を超えた確固たる武器になる。 鍛え続ければいくらでも進化させることが出来るのだから。俺のヴァントーズのように」 「・・・・・・だけど、そんなのは初めて聞いたわ。 有用なら、同じ事を言っている奴が、帝国にだって居てもおかしくないでしょ」 「かつては・・・・・・俺と同様に、アームヘッドを相棒として共に汗を流す、仲間達がいた。 だが・・・・・・俺の仲間達はみな、『血染の羽毛』セイントメシアの性能の前に敗れた。 リズでは人間の肉体改造は盛んだが、それは正統なトレーニングじゃない。技術的改造の話だ。 結局、アームヘッドも技術的改造ばかりが勧められ、俺達の努力は水の泡になった」 そしてゲインは背筋を浮かび上がらせた。 「今の俺は単なるリズの傭兵だ。 あれから一人、いやヴァントーズと二人で鍛錬を積み重ね、いよいよ形になってきたというところだ。 俺は、アームヘッド技術の粋であるセイントメシアを、肉体だけの力によって倒す事で、 トレーニングの有用性を世に知らしめ、仲間達の努力を報わせてやりたい。 そしていずれは、戦争での兵器としてではなく、競技として鍛えたアームヘッドで行うスポーツ、 アームヘッド・レスリングの開催を実現したいと、俺は夢見ている!」 男は太陽に向かって肉体美を披露した。 「・・・・・・す、すごいわね、あんた」 少女は敵意を忘れて翻弄されていた。 「ところで・・・・・・君たちと戦っていて、気づいた事がある。 君には、自分のアームヘッドへの愛が足りない。 そして、自分自身の肉体への愛にも欠けている」 「えっ?」 「君はアームヘッドの気持ちを考えた事はあるか? ただ見かけだけ、セイントメシアの偽者に改造されて、嫌でも見栄を張る。 このままではかわいそうだとは、思わないか?」 「そ、それは・・・・・・」 「君には俺の話が分かるようだ。だからきっと素質はある。 それに君の命は俺が握っているといっても過言ではない。君をどうしようと俺の自由だ。 だから俺は、君も鍛えてあげようと思う」 「えっちょっとっ」 「何、簡単な事だ。君が成長しないで逃げるというなら俺がもう一度相手をしよう。 つまり俺に勝てるようになるまでか、味方が助けに来るまではここから脱す事は出来ない。 それまでゆっくりと着実に鍛えていけばいい」 「んな、勝手な事言わないで!」 少女は拳を振るった。 「そんな攻撃では俺は倒せん」 素早く拳を受け取るゲイン。 「・・・・・・どうして、敵の私を鍛えるなんて・・・・・・」 「君は、強くなりたいだろう?それに俺の夢の実現には、どうしても仲間が要るんだ」 「・・・・・・」 少女にはどうすれば良いかよく分からなくなっていた。 「さて、これが君の一週間のトレーニング・メニューだ」 初心者用と題されたそれは既に用意されていた。 「・・・・・・跡継ぎを待っていたのね。いいわ!とっとと強くなって帰ってやるんだから! でもこれ・・・・・・あたしのトレーニングとアムヘのトレーニング、両方毎日やるの??」 「当たり前だ。続ければいずれは俺のようになる」 「・・・・・・それはイヤかも」 「どちらかだけというのは、バランスの観点からかなり厳しい。 それじゃあ早速始めてくれ。俺は君のアムヘを直してこよう」 ゲインは半裸のまま外へと出て行った。 「ちょっと・・・・・・!」 少女は男の言動が何もかも奇妙だと感じつつ、仕方なしにトレーニングを始めた。 少女・アンナーは律儀にトレーニングを終えた後、 戻ってこないゲインの様子を見に、外へ向かった。 荒野に建つこのコンクリ打ちの家には、四部屋があり全て同じ間取りであった。 彼女はここを陸の孤島かつ広い監獄のようだと感じた。 外にはすっかり直ったメシアもどきと、 トレーニングに励んでいるマッチョ・ヴァントーズの姿があった。 「あ、あんな器具が・・・・・・」 アンナーは唖然とする。 「終わったか。さほどきつくはないだろう? これから数を増やしていくが、体はそれに順応するはずだ」 ゲインはそう言って、巨大なバーベルを軽々と上下させた。 「鍛えてここまでなるなら、もし最新のアームヘッドでこれをやったら・・・・・・」 「いいや。古株のヴァントーズだからこそ醍醐味がある。 祖体についてはそれほど考慮しないのがこのトレーニングだ。 それに、パーツの多いアームヘッドでは筋肉の付きが悪いからな」 ヴァントーズは黙々と重りで鍛えた後、それを地面に落とした。 「さて、次は君の番だ」 「あたしを弥生に乗せたら、逃げるかもしれないわよ?」 「それは無理だな」 「・・・・・・・・・・・・そうね」 アームヘッド用のバーベルは、重りの中の水量によって段階を変える。 ただし水を入れていなくてもその重量はかなりのものだった。 「ねぇ・・・・・・やっぱり、祖体の向き不向きってあると思うの」 弥生・改の両腕は最初から貧弱である。 「弥生に失礼だぞ。もっとお前のアームヘッドを信じてやれ」 しばらく待ってからようやくバーベルを上げきる。 「よしその調子だ、足を鍛えるのも忘れるな?」 「そんなすぐ、何でもかんでも出来ないよ・・・・・・」 それでもアンナーは数時間粘り、律儀にその日のメニューをやりきった。 ゲインとアンナーの奇妙な修行生活が続いて、早三週間。 いつものようにトレーニングを終えたアンナーの元に、ふらっとゲインが現れる。 そして持っていたプロテイン・ドリンクの一本を手渡した。 「ありがと」 「アンナー、君の肉体はまだ完全ではないが、トレーニングの習慣はついている。 俺の事情が変わった。食料とか生活もろもろの事もあるし、君はもう帰ってもいい」 「ほ、ほんとに!?」 「だがタダで帰すのは、君をここに置いた意味が無い。 俺はセイントメシアを倒す。ついにその準備が整った。 だから俺は、君を人質にしてセイントメシアをおびき出す。その後は自由だ」 「それも、私を置いた目的だったのね・・・・・・!」 「俺も脳筋ではない」 その日、ゲインはアンナーを利用してプラント帝国軍に対し、 人質と引き換えにメシアとの決闘を望むと声明を送った。 そしてその日がやってくる。 ゲインの目前に現れたのは、二体のセイントメシアであった。 「助けに来てやったぞ、アンナー!!」 いや、前回と同じメシアもどきだ。 「やれやれ、本物は忙しいのか?」 ゲインのヴァントーズが、自らの家を背に立ちはだかった。 「知るかよ!てめぇは俺が倒してやる!! パワーアップ・チューンを施した弥生改・改の力を見せてやるぜ!!」 メシアもどきは高速で襲い掛かった。 そして高速でやられた。 ゲインのヴァントーズは最大重量のバーベルを振り回して、敵を圧砕した。 「こんなもので俺が満足すると思うのか」 すでに残りの弥生パイロットはちびっていた。 「こ、こいつ武器なんか使いやがって!」 そう言って自分もブレードを掲げながら、一撃離脱戦法で戦おうと挑む。 だが離脱など出来ず、まして一撃も加えられなかった。 豪速ハンマーの一撃の下に崩れるメシアもどき。 「早く本物を遣せ」 しかし次にゲインの前に現れたのも、メシアもどきであった。 そう、アンナーの機体だ。 「ごめんなさいゲイン師匠。私、あなたには感謝しているわ。 だけど、こいつらだって一応、私の仲間なの。 だから助けなきゃいけない。私も、もう帰らなきゃいけないの!!」 「それでいい、アンナー。最後のトレーニングは、こうして戦うメニューだった」 アンナーの機体は武器を持っていない。 そして、その腕っ節は最初の頃よりも、遥かに力強くなっていた。 「いくわよ、師匠!!」 「来いっ、アンナーッ!!」 弥生改は左の豪腕を繰り出す。 対しヴァントーズも右の拳を返した。 鋼の拳がかち合い、火花が飛び散る!! 両者とも衝撃に打ちひしがれることもなく、 その勢いで両腕を突っ張って取っ組みあう! 互いに関節を軋ませながら、力任せに押し合う! ゲインのヴァントーズの方が勝っている! 押されていくアンナーの弥生、だがそこで力を引く! わずかに前のめりとなったヴァントーズに、 アンナーのストレートパンチが炸裂する! 顔面を殴られたマッチョ・ヴァントーズはよろめいた。 だがその足は、しっかりと地面を踏みしめていた! 受けた衝撃を足に流し、軸とする! そしてバネのように反り返るヴァントーズの筋肉! 弾き出される弾丸のような鉄の拳!! 視界が飛んでいく衝撃!! 弥生はヴァントーズの剛拳によって殴り飛ばされる! アンナーはこの瞬間、負けたことを自覚した。 倒れこむアンナー、拳を向けたままの姿勢で、静かにそれを見下ろすゲイン。 「上出来だ、アンナー」 「ありがとう、師匠」 そしてゲインが振り返る。 岩の頂に立つ『血染の羽毛』の姿があった。 「ようやく現れたか」 ゲインはそう言って、ヴァントーズにアンナーを指す様なジェスチャーをさせる。 人質の存在を認識したセイントメシア、岩から静かに降り立った。 マッチョ・ヴァントーズは静かに戦闘体制をとる。 セイントメシアは、敵の背格好をくまなく見たあとで、スタッフを地に立てて手放した。 アンナーは横たえながらその様子を見ていた。 血染の羽毛もまた、素手で闘うつもりなのだ・・・・・・。 少女にはいよいよ戦いの結末が分からなくなってきた。 「はあああぁぁぁッ・・・・・・!!」 腰を低く構えたヴァントーズ。 その関節部からは煮えたぎった蒸気を噴きだす! 対しセイントメシアは、足で地面を均すようにして待っていた。 「いっくっぞぉぉぉぉぅッ!!」 ゲインの機体はヴァントーズではまず有り得ないスピードで駆け出した! そして黒い弾丸が鋼の拳を撃ち出す。 セイントメシアも迅速に白い蹴りを放った。 二つの衝撃がぶつかりあい、打ち消しあう。 メシアが飛び上がって次の蹴りを繰り出した。 その足をヴァントーズのアッパーが捉え、再びの衝撃! 空中で回転するメシア、ゲインが次の拳を構える! 着地と同時、ハンマーパンチは既に迫っている! メシアは足を揃えてバック宙返り、その拳を蹴りで弾く! 二度目の着地、その瞬間にメシアが飛び上がり、両のとび蹴りを食らわせる! ゲインのヴァントーズは後ろに吹っ飛ばされた。 追撃を迫るメシア、起き上がったゲインは降ってきた敵の足を掴む! そして振り回される血染の羽毛! ゲインが投げ飛ばし、セイントメシアが地を滑る! ヴァントーズが走り、マウントをとる為に拳を振り上げる。 地面に翼を叩きつけて姿勢を戻すメシア。 そこへ迫ったゲインの拳は、メシアの顔面にクリーンヒット! よろけるメシアの鋭い蹴りは、ヴァントーズの首を掠める! また間合いをとる二機、ゲインは腕を伸ばしてラリアットを繰り出した。 寸前でかわすセイントメシア、飛び上がってかかと落としを見舞う。 それを鋼鉄の拳でガードするヴァントーズ。 続けて豪速の蹴りを放つ、弾き飛ばされる血染の羽毛! ゲインは隙を逃さず飛び掛る! 姿勢を戻したメシアのアームホーンキック! それを二つの拳で受け止めるヴァントーズ! ゲインの着地!足を伸ばすセイントメシア! 二機のアームヘッドの回し蹴りが同時に放たれる!! バランスを崩して倒れる両者! マッチョ・ヴァントーズは地面を殴って立ち上がる! 翼を土で汚しながらも立つセイントメシア! その時!ゲインの腕が、ヴァントーズの筋肉の繊維がバネのようにねじれ、収縮する! 音をたてて肩口から蒸気を噴出するヴァントーズ!! 危険な攻撃を予感したセイントメシアは、腰を落として迎え撃つ!! そして!!ヴァントーズの腕の筋肉全てを使った超強力なパンチが打ち出される!! その衝撃波は音となって荒野を揺るがす! 鉄の拳は空気の壁を打ち砕き、一直線にメシアの頭へ!! 砕け散る血染の羽毛の顔面!!! セイントメシアは倒れるか!?いや、姿勢を限界まで低くしているだけだ!! 鉄拳と地面の間をすり抜ける、白い残像!!! その正体は、ヴァントーズと同じく筋力全開で放たれた、メシアの上段蹴りだ!!! それは一度掠めた、ヴァントーズの図太い首へと突き刺さる!! 傷の続きを抉りぬき、刎ね飛ばされるマッチョ・ヴァントーズの首!!!! 瞬く間に繰り広げられた激しい格闘戦!その勝者は、血染の羽毛であった! そしてゲインは、今までセイントメシアが性能によって勝っていると思い込んでいたことを後悔した。 「セイントメシア・・・・・・よく育っているな!!」 頭を失ったヴァントーズの前で、顔を潰されたセイントメシアが見下ろす。 しばらくそうした後、地面に刺さったスタッフを引き抜き、 またアンナーの乗るメシアもどきを抱え込み、手早くセイントメシアが飛びたった。 「・・・・・・・・・また会おう、アンナー。 次に会うときはアームヘッド・レスリングの、リングの上でな」 少女の元に声が届いた。 「ゲイン!!その時を、楽しみにしているわ!!」 アンナーは爽やかにそう返した。 やはり、アームヘッドを育ててきて、間違いはなかった・・・・・・。 ゲインは一人ごちる。 肉体が鍛え上げられたヴァントーズは、たとえアームキルされたとて、 自壊するようなことは無く、結果的にその育ての親を救ったのである。 アームヘッドとトレーニングの関連性は、生物の進化と同じで、 色々と個体差もあるらしく、まだ様々な研究がされているようだ。 ゲインは今や、アームヘッドレスリングの第一人者として有名だな。 アンナーもレスリングに出場できて、二人の約束は無事果たされたようだ。 その後どうなったかまでは、さすがに分からないがね。 さて、次のエピソードは・・・・・・。 イイハナシダナー。(;p;) -- 吉田組 (2012-11-24 22 05 57) ゲインすてき -- げいぺど (2012-11-25 07 12 03) ゲインはいぶさん向けにあざといキャラ(うそ) -- こぜに (2012-12-19 23 02 16) か、かっこいい!マッスルジャスティス! -- エコノミ (2015-03-19 20 42 10) 名前 コメント 戻
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■ラバーヘッド Ⅰ 弾力あるゴム質の革で作られた頭部用防具。TP+9 ミミズ1匹で簡単に作れるお手軽防具。できれば基礎TPが低めな前衛に装備させてほしかった コメント
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ムソウ:ヘッド 装備性能 アタッチメント 入手手段 画像予定。 型番 ZAP-MS-H09 ヘッド バランスの良い重装甲アーマー。耐久力と索敵に特化した重装甲ヘッド。 同シリーズ他部位 ボディなし アームなし レッグなし 装備性能 ここでは項目を縦に並べています。 「ゲーム内で確認出来る並びと殆ど同じ」と考えて頂ければ、分かりやすいかもです。 ムソウ 消費メモリ 197 耐久値 3,150 防御力 341 バレット防御 134 レーザー防御 138 サイトサイズ S854 180 ロックオン時間 0.66 ロックオン距離 400 レーダー索敵範囲 570 射撃補助性能 13 炎上耐性 8 帯電耐性 8 アシッド耐性 8 重量 132 同部位最高値 同部位平均値 同部位最低値 289 237 147 7,350 3,883 1,180 417 211 44 413 216 11 473 216 4 S880 430 - R240 0.75 0.63 0.55 400 256 95 570 385 190 50 28 10 143 58 デモンエクスマキナ_イザナミ:ヘッド 143 70 8 143 54 8 167 110 54 ※上記の表は現在初期ver.の状態です。 アタッチメント 最大スロット枠は3を確認。 種類 確認した付与アタッチメント Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 ヘッド サイト拡大 〇 〇 アタッチメントのレベルはランダムだと思いますが、念のために全て記録しています。 〇=探査オーダーでの付与を確認。 入手手段 【装備している人物】 ビショップ 【装備している機体】 対象名 出現オーダー オーダータイプ シヴ データ保管施設防衛作戦 オファー:ランクD ストライ 特殊任務:未確認施設調査Ⅰ 探査
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○× 四択 連想 並べ替え 四文字 スロット タイピング ビジュアル 線結び 一問多答 順番当て
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セヴァード・ヘッド Severed Head The most common beheaded appears simply as a rotting head, barely preserved by the magic that created it. “知識の想起”――アンデッド(〈宗教〉) DC 13 一般的な知識 DC 11 専門知識 DC 8 セヴァード・ヘッド Severed Head クリーチャー-1 NE 超小型 アンデッド 精神なし 出典 Bestiary 3 30ページ 知覚+6;暗視 技能 〈軽業〉+6 (+8 to Maneuver in Flight) 【筋】+1、【敏】+2、【耐】±0、【知】-5、【判】+2、【魅】±0 AC 15;頑健+4、反応+6、意志+4 HP 7(負のエネルギーによる回復);完全耐性 即死効果、病気、[精神]、麻痺状態、[毒]、気絶状態 ;弱点 [正のエネルギー]1 移動速度 15フィート、飛行25フィート 近接 [one-action] 顎 +6[+2/-2](機敏、巧技)、ダメージ 1d4+1[刺突] Gnash/Gnash [one-action] 必要条件 The beheaded's previous action was a jaws Strike that dealt damage to its target; 効果 The severed head makes a second jaws Strike as it violently shakes itself, trying to rip away a mouthful of flesh. On a success, the target takes an additional 1d4 slashing damage and 1 persistent bleed damage .
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製造:不明 武装:アームホーン・シルバーアーマー・シルバーランス・シルバーソード・シルバーシールド パイロット:不明 調和:不明 白銀の騎士を模したアームヘッド。 ケンタウロス型で、プロトデルミスとは思えないほど美しく輝き、その装飾もただならぬ技術力である。 その姿はかの有名な聖ジョージ(ジョージ・ゲオルギウス)を彷彿とさせる。
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,. -‐'" ̄ ̄ ̄`ー 、 / `ヽ、 / __ r‐─ 、 ヽ / / `ヽ、 / ', ', i i `ヽ='" } i .{ l l. l .l l ヽ. l__ __l / 、 i j _,.ァ'=//l lヘヽL======〉l L=='' ̄ l゙l ll/ .} マヽ「〈 〉 ̄〈 / l lレ./ マ '', ヽ // l l. ヽ=='''"´ l l ∧ マヘ  ̄ ̄ l l. レ'′', ___r─‐、 ヽゝ /ー、_l,.-ヘ ム イ∧ ,r‐-' ', ∧ ,',.======ヽ ム / |r─'' } /l ∧ 〈,,,..-------、 ', / / i l、 / l. \ '' ニニニニ ヾ / / ', ;r‐'" ̄ ̄ ̄ヽ ム / j j \ 冖 // l i l l . / // /l ヽ、____ // ∧ ∧ l l ////ヽ. /// ∧ ∧_,,.-──┘ / //∧ / \_/ // _∨ /> 「このSSにはMGSシリーズのネタバレが多く含まれている! また、MGSの世界観の矛盾などあるかもしれないがその辺はゆるせ! SSはオ●ニーだ!俺のオ●ニーを見たい奴だけついてこい!!」 * 「オタコン、今何といった?」 スネークは訝しげな目で相棒を見る。 「日本の桜が丘高校に潜入して生徒の護衛をして欲しいって言ったんだけど……」 白髪頭を抱えて彼は大きなため息をついた。 愛国者達の支配から世界を脱却させた英雄はノーマッド機内でオタコンとサニーと共に 高高度を飛行中だ。 「俺はもう戦える体じゃない。メリルかジョニーにでも依頼すればいいじゃないか」 「そうもいかないんだ。PMCの査察部門に彼女らが戻ったのは知ってるだろ? 世界中に溢れかえってるID登録制の銃の整備回収でてんやわんやさ」 「そもそも、そこいらにいる生徒の護衛をしろというのが良く分からん。 殺し屋にでも狙われてるのか?俺はボディーガードじゃない」 オタコンはやれやれと言う顔をしてノーマッド機内に取り付けてある大型モニターに目をやり キーボードを小気味よく叩いた。 スーパーコンピューター「ガウディ」が映し出したのは可愛らしい女子高生の画像。 「おい……オタコン……まさかとは思っていたが……。そうだったのか…… クソッ、サニーが危ない!」 スネークが急いでサニーの元へ向かおうとするのをオタコンが静止する。 「落ち着いてよスネーク、この娘は護衛の対象 それにどちかといえば……その……僕、年上が好みなの知ってるだろ?」 「ああ……ごほん、そうだったな。悪い」 「話を進めるよ?彼女の名前は平沢唯。年齢は17歳、身長156cm、体重50kg 血液型はO型。母親も父親も日本人で妹が1人居る。現在は高校生だ」 「何というか……普通の女の子という感じだな」 「彼女自身はね。性格はかなり変わってるらしんだけど」 「そろそろ教えてくれ。彼女を護衛する理由が聞きたい」 「これさ」 オタコン画面上にある違うフォルダをクリックする。 映し出されたのは米軍の海上輸送艦だ。 「アメリカ海軍キーストーン・ステート級輸送艦だ。 アウターヘイブンからある物をアメリカに運ぶ途中海上で何者かの強襲に会い積荷を奪われてしまった。 愛国者達の探査衛星が停止してることもあって襲撃者の正体は不明。 船員の話によるとかなり訓練された部隊だったって話だ。 SOPシステムに頼り切っていた大国ほど軍備が弱く SOPを導入する事が出来なかった1世代前の軍備国が今じゃ脅威だ。 まさにトランプの大富豪で革命が起こった状態だよ」 「SOPシステム停止後の軍事的混乱を狙ったとは言え大胆な連中だな。 問題は積荷の中身か……」 オタコンはメガネを人差し指でくいと上げ、口を開いた。 「うん、その中身はこれ……「G・W識別コード」……」 「なんだって!?」 「知っての通り愛国者達のシステムは完全に崩壊したわけじゃない。 市民が生活する上で必要な他の3つのAIはサニーのお陰でまだ生きてる。 今まではジョン・ドゥが統括してたんだけど、今は国連加盟国全体で各AIを監視してるんだ。 まぁ、AIに外部からアクセス出来ない以上間接的に監視する事しか出来ないんだけどね。 今のところAIは今まで通り動いてる。 けど、G・Wの識別コードを使えば各AIはコード使用者の言いなりだ。 ジョン・ドゥが無くなった今権限を持つのは各AIの識別コードだからね」 「軍事AIでないとは言え世界経済の利潤に関わる、密に1つの国家に渡れば戦争になりかねない。 ナオミのウィルスでG・Wは破壊されたんじゃないのか?」 「G・W自体は破壊されたよ。けどG・Wを認識させるコードだけはリキッドがヘイブンで切り離していたんだ。 物理的にも隔離された非核搭載型メタルギア「スプリガン」の中にね」 「またメタルギアか……ならすぐにでも襲撃者は愛国者の残骸を乗っ取れると?」 「それもそう簡単にはいかないんだ。 識別コードは最重要機密、リキッドはそのコードをリキッド以外が使う場合ある人物を鍵としないと使えないようにした。 そこで……」 「この娘が選ばれた……この娘である理由は?」 「超能力者なんだ」 「サイコマンティスのような?」 「いや、彼女は自覚していないよ。平沢唯の声には微量の精神的なヒーリング効果があるらしいんだ。 対象の人間の脳波の乱れ、感情の起伏を和らげるって話だ。 でもその効果は強烈なものでは無くて希少的な意味で選ばれたんだと思う。 声紋、網膜、指紋はコピーできてもその効果までは真似出来ないからね」 「なるほどそれを聞いて安心した。また心を読まれちゃたまらないからな」 「彼女が鍵だと知っていたのはアウターヘイブンに居たごく限られた人間だけだった。 しかもリキッドは最後に愛国者のシステムを完全に消滅させようとしている。 結局AI全てが壊れればコードは必要なくなる。彼女はあくまで保険だったんだ」 「けれど、状況が変わった……G・Wとジョン・ドゥだけが破壊されリキッドもいなくなった……」 「CIA、それどころか世界中の軍隊は愛国者を失った今、満足に動けない状態だ。 情報開示も行ってないから各国がどれぐらい情報を掴んでるのかも不透明だし、すぐにでも動いた方がいい。 この情報は大佐からのリークだ。信頼の置けるソースさ」 「大佐が?……よし……分かった。あまり気乗りしないがな」 「ごめんよ、スネーク。場所は日本だ。銃を持った兵隊がウロウロする訳にもいかない。 それにもし襲撃があった場合コードを奪った敵の事も分かるかもしれないしね」 「襲われる前提の話は止してくれ。それに場所はあの日本だ、相手も派手な事は出来ない。 大佐に伝えといてくれ、早いところそのスプリガンとやらを見つけてくれとな」 スネークがふと目をやるとサニーが耳にイヤホンをつけ鼻歌を歌いながら降りてきた。 「サニーどうしたんだい?ごきげんだね」 サニーはオタコンの方を向きにこっと笑った。 「ハル兄さんの……資料に入っていた曲……す、すごくいい曲ね」 「大佐の送ってきた資料の事かい?」 オタコンがそう聞くとサニーはこくんと頷いた。 「ふわふわタイムって言う曲なの」 愛国者達の実質的な消滅は結果として力で1つにまとめていた世界を分散させる結果となっていた 愛国者の残した現代社会を維持する3つのシステムの利権を巡り国連の協議は激しさを増し SOPシステムに頼りきっていた各国の軍隊は軍部改変を余儀なくされ PMCに押さえつけられていた小国達は革命を高らかに叫んだ 規律を無くし世界は混乱の只中にいた * 桜が丘高校の一室。 放課後ティータイムのメンバーと生徒会役員の和は机を寄せ合い色とりどりの弁当を並べ いつもの様に騒がしくお昼ごはんを食べていた。 「おいしってるか澪!今日次の時間新しい先生が臨時で来るらしいぜ、楽しみだな~!」 律は立ったまま机に手をついて小さくジャンプしながら言う。 「人がご飯食べてる時に騒ぐなよ、みっともない」 小さな子供を叱るように澪が困った顔をしながら言った。 「そうだよりっちゃん!お弁当はお上品に食べなきゃ!」 唯は背筋を伸ばしここぞとばかりに行儀よくインゲン豆を口に運んでいる。 「何か唯に言われると無性に腹が立つな……という訳で……玉子焼きいっただきぃ!」 「なんの!」 唯の箸が玉子焼きを狙う律の指を食い止める。 「唯も行儀悪いわよ、まったく……この子全然かわんないんだから」 唯の幼馴染である和はガックリうな垂れた 「わぁ~すごいすごい」 ムギは目をビー玉みたいに輝かせながら玉子焼きを巡る攻防に目を輝かせている。 「でもこんな時期に変な話だな」 「そうね、教師に欠員が出たわけでも無さそうだし」 澪と和は戦不毛な戦いを繰り広げている唯と律を無視して話を進めた。 「何か外国語の先生って言ってたな。6ヶ国語をはなすらしいぞ」 「へぇ~!すごいね!ツォンガ語話せるかな?ツォンガ語!」 「唯……それどこの言葉よ」 「南アフリカだよ~昨日テレビでやってたんだ!」 「多分……知らないと思う……ねぇ、澪」 「う、うん……それにしても凄いな……5ヵ国語か。尊敬しちょうよ」 そんな澪をニヤニヤしながら律が覗き込む。 「なんだぁ~澪~6ヵ国語話せる男と国際カップルかぁ~?」 「まだ男かどうかも決まってないだろ!」 澪のゲンコツが律の頭にタンコブを作った。 午後のチャイムが鳴りクラスの生徒達は湧き出る好奇心を抑えられないのかいつもよりもざわついていた。 どうやら午前中はその先生は不在だったようで誰も姿を見ていなかったのである。 軽音部顧問であり担任のサワコ先生は「楽しみにしていなさい」と、だけ言い どんな人物が来るのか生徒に教えずにいた。 廊下に足音が響き教室の前でぴたりと止まる。 それと同時に教室内のざわつきもぴたりと止まった。 教室のドアを開けゆっくりと入ってきたのは初老の紳士だった。 髪は白く、目つきは鋭い。その年齢にしてはがっしりとした体格にどこか違和感を覚える。 「ジョン=コジマだ。各国を転々としてきた為、日本の学校の事は良く分からないが宜しく頼む」 ジョン=コジマ最初の授業はクラスの自己紹介とジョン自身の自己紹介だった。 「平沢唯です。好きなことは寝ることと食べる事とごろごろする事です。えっと~後は そう!ギー太!私の友達なんです!」 「ギー太?犬か何かか?」 ジョンは窓際後方の席に座る最後の自己紹介者に向かって問いかけた。 「ちょっとまってね、うんしょ……うんしょ」 唯は自分の席の後ろにあるギターケースを空け中身を大事そうに取り出した。 「ギー太だよ!」 満面の笑みの唯を見てジョンは小さく微笑んだ。 「俺は楽器のことは良く分からない。けれどそのギターが君にとって大切なものだという事は良く分かる。 大事に使い、愛情を注いでやればそいつはきっと君の問いかけに応えてくれる。 君がつらい時、悲しい時、困難に向かい合った時、そのギターはっきと君の問いかけに応えてくれる筈だ」 「えへへぇ~」 唯はギー太と自分が褒められたのが嬉しいのかフニャフニャ笑っている。 「俺にもギー太のような存在がいる、こいつだ」 ジョンはどこからとも無くダンボールを取り出した。 「えっ?」 その部屋にいる生徒の目が点になる。 唯とムギだけは尊敬のまなざしのままであったが。 「このダンボールは幾度と無く俺の命を救ってくれた、いわば……相棒みたいな奴だ。 ダンボールに注ぐ愛情、その愛情が大きければ大きいほどコイツは俺を正しい道へ導いてくれる。 危険な地域に足を運ぶ事もあったがこいつのお陰で敵に見つからずその場をやり過ごす事が出来た」 おもむろにジョンはダンボールを組み立て始める。 「ダンボール選びのコツは大きさに材質、のぞき穴の大きさに、何が入っていたかも重要な要素になってくる。 大きさは屈めば入れるぐらいの大きさが望ましい。 材質は紙とプラスチックがあるんだが個人的には紙のほうが好きだ。 プラスチックには無いぬくもりを感じる事が出来るが、これは個人の好みだから強要はしたくない。 スタイリッシュさを選ぶならプラスチック製を選ぶといいだろう。 フルートは個人的にBフルートが好みだがWフルートも趣があって良い。 中芯はV18ぐらいが良いだろう。 薬品で補強してある強化芯の安心感はICCA(国際ダンボール協会)も認めている。 けれど何より重要な事は……」 ジョンはそう言いながらダンボールの中にすっぽりと隠れてしまった。 「一体感だ!」 ジョン最初の授業は生徒の話とダンボールの話で幕を閉じた。 * 『スネーク、確かに僕は最初ぐらいは好きな事の話をするよう言ったけどダンボールは無いよ』 「そうか?対象の平沢唯はずいぶんと熱心に話を聞いてくれていたようだったが……」 誰もいない学校の備品室でメタルギアMk2に話かけているのはジョン=コジマことソリッドスネークだった。 ガウディーとの分散コンピューティングを解しMk2を遠隔操作しているのは勿論オタコンである。 『君の任務は彼女の護衛だ。生徒に不信感を持たせちゃ任務に支障が出る。まじめにやってくれ』 ぴょこぴょこ飛ぶMk2は前機体よりセルプロセッサのバージョンアップによるバランサー性能が上がっており いつもより動きがせわしなかった。 「真面目にやってるんだがな……」 『とにかく、できるだけ彼女の近くにいてやってくれ』 「……了解だ」 『それと、襲撃犯と思われる組織が分かったよ』 「どんな組織だ?」 Mk2は自信に内臓されている小型モニターを展開させ画像を表示する。 『リキッドがいなくなった後、各PMC会社からあふれ出た兵士を取り込んでる組織があるみたいなんだ。 金の為じゃなく思想で動くタイプのね。 いつから存在してるのか良く分からないんだけどこの混乱に乗じて急速に人員と武器をかき集めてる。 ID銃や兵器のロックを外す独自の技術を持ってるみたいだ。 各国の軍事力の整備が整い次第真っ先に標的にされるだろう、正直相手にしたくないタイプの敵だよ』 「相手にしたい敵なんていない。で、その組織の名は?」 『……国境なき軍隊だ』 「国境なき軍隊?確かアウターヘブンの前身組織がその名前だった筈だ」 『ああ、ビッグボスに関係が無いとは思えない。 現にアウターヘブン設立時にビッグボスが掲げた理念や彼自体を神格化し崇拝しているテロ組織や小国があるぐらいだ』 「何にせよ気をつける……」 スネークはゆっくり物置部屋であるこの部屋を見回した。 「しかし……ここにいるとどうも緊張感にかける」 『日本の学校、しかも女子高だからね。僕らには縁の無い世界さ』 Mk2は小さな首をやれやれと振った。 「オタコン。Mk2で……覗くなよ?」 『スネークこそ、生徒を口説かないでよ?』 Mk2はステルス迷彩で姿を隠すと校舎の監視任務に戻った。 スネークもそれを見届けると音楽室に向かい歩みを進めた。 2
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フリガナ:イーズイーズ ゼロスリー 製造:パプリカーン 所属:パプリカーン 武装:アームホーン・拡散レーザー砲×10・トライシザー・ギロチンアーム・口吻・パルティカルアーマーコーティング パイロット:レイト・ジョーベン パプリカーンの所有するアームヘッド。 EZEZ02開発者本人であるゼニ・ガッポによって開発されたリメイク機。 EZEZ02の強化版として開発されているが、EZEZ04に比べ原型は留めていない。 アタックフェイスのギミックは残っており、ホーンを突き出した攻撃的な頭部に変化する。 レーザー砲は弧を描くような光線を発射するものに変化しており、回避しにくくなっている。 また、パルティカルアーマーは、直接的な打撃を受けた瞬間に、ゴムのような弾力を生み受け流すという特殊兵装となっている。 前機体より強力になっているが、ゼニにより、胴体中心部の重大な欠陥が意図的に残されている。