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メタルギアライジング リベンジェンス 【めたるぎあらいじんぐりべんじぇんす】 ジャンル ライトニングボルトアクション 対応機種 プレイステーション3 開発元 小島プロダクションプラチナゲームズ 発売元 コナミデジタルエンタテインメント 発売日 通常版/プレミアムパッケージ 2013年2月21日スペシャルエディション 2013年12月5日 定価 通常版 7,180円プレミアムパッケージ 10,265円スペシャルエディション 2,480円 プレイ人数 1人 セーブデータ 3個 レーティング CERO D(17才以上対象) コンテンツアイコン 暴力 備考 海外では360/Win版も発売日本ゲーム大賞2012フューチャー部門受賞 判定 良作 ポイント 主役に返り咲いた雷電シリーズファンには特に賛否両論の別路線作アクションの爽快感は格別 メタルギアシリーズ 概要 あらすじ 特徴・評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 メタルギアが、キレた。 概要 『メタルギアソリッド』シリーズ外伝作にして、同シリーズのメインキャラである雷電が『MGS2』以来の主役を務めたアクションゲーム。 『MGS4』の数年後を描く、シリーズの血を受け継ぐ「ソリッド」ではない、新たな『メタルギア』である。 当初は『メタルギアソリッド ライジング』として『MGS2』と『MGS4』の間の空白期間を描くものとして2010年に発表された。 しかし開発が予定通り進まずプロジェクト中止まで考えていたが、VGA 2011(Video Game Awards 2011)のワールドプレミアにてプラチナゲームズとコラボし、新たな開発体制で再開発された。 それにより、これまでの開発データを封印し一から作り直した結果、『MGS4』を下敷きとした後日談としての発売に至った。 なお、本作の開発のほとんどはプラチナゲームズが担当しており、小島プロダクションはシナリオ及び設定監修を担当している。 また、『メタルギア』シリーズの生みの親だった小島秀夫監督も本作ではシナリオに一切関与していない。 あらすじ + 長文につき収納 世界の民間軍事会社(PMC)を巻き込んだ「ガンズ オブ ザ パトリオット」事件から3年余りが経過した。 戦争がビジネスとなった時代は終焉を迎えるかに思われたが、アメリカのサイボーグ技術の流出が、戦場に新たな非対称性を持ち込んだ。 かつて少年兵としてリベリア内戦に参加、“ジャック・ザ・リッパー”の名で怖れられたという雷電は、 現在はサイボーグとして民間軍事警備会社(PMSCs)“マヴェリック・セキュリティ・コンサルティング”に所属し、新興国での要人警護や国軍の訓練などを請け負うことで糊口を凌いでいた。 しかし内戦を脱し復興を遂げたはずの国で、雷電達は多数のサイボーグを擁する勢力に襲撃を受け、復興の立役者である首相は死亡。敵の用心棒サムは雷電の剣が「快楽を怖れている」と指摘、雷電はサムに敗れ左目と左腕を失うことになる。 調査の結果、敵勢力は“デスペラード・エンフォースメント”として米国に登記されたPMCであると判明。さらに彼らが、米ロの思惑が交錯するアブハジアにて首都を占拠したとの情報が入る。 ロシア出身のマヴェリック社代表ボリスは、ロシア連邦保安庁(FSB)からの根回しを受けて、首都奪還の業務を受注。新たなサイボーグとして再起動した雷電は、デスペラード社とサムへの雪辱戦(リベンジ)に赴く。 世界各地で暗躍するデスペラード社と、その背後で蠢く影、そして不可解なサムの発言。 戦いの中で明らかになるのは、自由な情報発信が保証されてもなお剥奪され続ける“真実”。 吹き荒れる暴力の嵐の中、過去と対峙した雷電は、一つの決断を下す―。 (公式サイトより引用) 特徴・評価点 (ボタン配置はPS3コントローラーに準拠するものとする) 多彩なコンボと攻撃手段 □ボタンと△ボタンを組み合わせることで様々なコンボを繰り出すことが可能。雷電のスタイリッシュかつ派手なアクションを体感できる。また、カスタマイズでスキルを購入することで強力な技を繰り出すことができる。 空中に打ち上げる、敵に急接近する等、コンボを繋げるのに有用なものが多い。 章ごとに存在するボスを倒すと、ボスが使っていた武器を入手する。どれも癖は強めだが特徴をもち、戦いの幅を広げてくれる。 斬撃モードによる自由な切断 燃料ゲージを消費することで周囲の時間をスローモーションにし、スティック操作で任意の方向から切断することができる。 スティック操作以外にも、□ボタンで横斬り、△ボタンで縦斬りができる。 敵のサイボーグ兵や無人機の他、木や車両やガラス、看板や建造物の柱まで切り刻むことが可能。 敵またはオブジェクトをバラバラに斬りまくれるので、これまでのアクションゲームにない快感を得られる。 さらに、他ゲームではいわゆるQTEとしてボタンを充てるところの一部を斬撃モードにしている部分も多く、プレイヤーの没入感・主体感を高めている。 切断する際の任意の角度で物体が綺麗に切り分けられ、切られた物体も更に細かく色々な角度からバラバラにでき、そしてそのすべての断面が描写される…といった表現の細かさは特筆に値する。 他にも敵については切断箇所に応じて豊かな反応を示し、膝から下を斬ると膝をつき、そこから上ではそのまま倒れる、片足だけ斬るとケンケンをする、腕を斬ればそこを抑える、など。斬った敵は撃破とは限らず、残った四肢でや装備で攻撃も図る。戦闘中には意識しづらいが、反応の豊富さはリアルな切断感を作り出す。 一般市民等生身の人間も登場するが切断はできない。一般市民の男性は衣服のみを切断でき、その状態で無線を行うとネタ系の会話が聞ける。 ニンジャランによる移動の快適さ 高速で移動できるダッシュ機能を発展させたもの。段差や障害物も自動で飛び越せるうえに、マシンガンのような小さな銃弾なら自動で弾くことも可能。 本作にはジャンプアクションを意識したギミック配置が為されている場所があるが、これを使えば難しい操作を行うことなくスイスイ進むことができる。 ゲージも一切消費せずいつでも発動可能。 シノギによるジャストガード 敵が攻撃してくる方向に左スティックを倒しながらタイミング良く□ボタンを押すことで、相手の攻撃を刀で弾く「シノギ」が発生する。 タイミングは地味に厳しいが、慣れれば敵の攻撃をスタイリッシュに受け流すことができる。 軽めの攻撃に対し、よりタイミング良くシノギをすると「シノギカウンター」が発動し、強力な反撃を繰り出せる。 難易度easyでは自動でシノギをしてくれる「イージーアシスト」に加え、シノギの判定自体も緩くなる。隠し難易度REVENGENCEではシノギカウンターの威力が飛躍的にアップする。 ニンジャキルによるスタイリッシュな暗殺 敵に気付かれないように上か背後に立つと、相手を問答無用で瞬殺するニンジャキルを発動できる。 ボスキャラを除くサイボーグ兵は勿論、無人機やAI兵器にも使用可能。 敵に見つからずに潜入するノーアラートプレイが可能なエリアが存在し、その際にお世話になるアクション。 爽快感溢れる必殺アクション「斬奪(*1)」 斬撃モード中に敵の一定箇所に表示されるマーカーを斬ると、相手の生体燃料を奪い取る「斬奪」が可能になる。 体力・燃料ゲージを全回復できるため、爽快感が非常に高い。特に窮地からの全回復は動作のカッコよさと相まって病みつきになる。 間口の広いゲームシステム 基本は直感的な操作でスタイリッシュなアクションを出し気持ちよく敵を倒せるシステム。 攻撃と防御のボタンが一緒であったり、自動で地形を乗り越えたり、敵に当たるよう補正がかかるなど、プレイヤーの負担を適度に保って軽快に動かせるようになっている。 アクションが苦手なプレイヤーのために、難易度EASYではパラメータ調整だけでなく、シノギの判定緩和、斬撃の判定緩和などがなされており、そこそこに遊びやすくなる。 一方高難易度ではジャスト入力や多数追加スキルのフル活用、状況に合わせた的確な攻撃派生やコンボ構築が求められ、テキトーにボタン連打するゲームには成り下がらない。 さらには一部の行動の硬直が"攻防一体"になっている仕様のほか、斬撃モード・ジャンプなど技のキャンセル行為がしやすい仕様もあり、コアなプレイヤーにもやり甲斐・磨き甲斐がある。 特徴をそれぞれもつボス 詳細は実際に見てもらうとして、各ボス様々な特徴をもっており、その戦法や状況で毎ボス新鮮な戦いを楽しめる。 戦闘中に斬撃モードもうまく落とし込んであり、締めの特別な演出もあってボスとの戦いは特に盛り上がりを見せる。 攻撃の応酬をしながら学んで優位に立っていける、途中から攻撃パターンが追加されるなど、アクションゲームとしての基本がしっかりと作り込まれており、ゲーム性としてもやり甲斐がある。 カスタマイズによる雷電の強化 敵を倒す等で得られるBPを消費することで、雷電のボディや武器等を購入・強化することができる。 ボディと武器は特定の条件を満たす他、ダウンロードコンテンツによって増やすこともできる。 ボーカルを取り入れたBGM BGMは本作のアクション性に合ったスタイリッシュなものが多く、ボーカル曲も積極的に採用している。 ボス戦では最初はノンボーカルのBGMだが、雷電が優勢になるとボーカルが流れ出すと言う演出があり、目まぐるしく変わる戦況と相俟って白熱のバトルを楽しめる。 ボーカルは全て英語だが、登場人物の過去・心情・思想などを歌っており完成度は高い。 ボーカル曲ではないが、日本庭園のステージではなんと『がんばれゴエモン! からくり道中』のメインテーマのアレンジが流れると言う、古くからのコナミファンを驚かせる演出もある。 ネタに溢れた無線会話も豊富 『MGS4』以降、無線ネタが激減している本シリーズだが、本作は『MGS3』以前を彷彿させるようなバラエティに富んだ会話が用意されている。 息子の事になると親バカ丸出しの嬉しそうな声色で語り出す雷電といった思わず笑ってしまうようなものから、世界情勢に踏み込んだ重く圧し掛かるようなシリアスな会話まで様々。 「グパヤマ」「シポムニギ」といったシリーズ過去作のネタもある。中にはかの英雄ソリッド・スネークについて触れた会話も…。 各所に存在するファンサービス セーブ後のコートニーとの雑談、VRミッション等、過去作をリスペクトした作りになっている。 敵キャラに月光や仔月光、さらにメタルギアRAYが序盤から登場する。 過去作で苦労させられた敵を豪快にぶん投げたり切り刻めるのは痛快かつ爽快。 また、『MGS4』に登場したあのキャラの成長した姿を拝むこともできる。 DLC等では『MGS』に登場したサイボーグニンジャのボディ 刀や、スネークの声が聞こえる木刀なども購入できる。 豪華なキャスティング 主要人物に過去作から続投した雷電役の堀内賢雄氏の他、菅生隆之氏 、沢城みゆき氏、中村悠一氏、麦人氏等の豪華なメンバーが揃っている。 出番の多寡を問わず、いずれも個性と魅力のあるキャラクターに仕上がっており、笑いとシリアスが上手く両立した仲間達との掛け合いの質も高く、先述のBGMの項でも触れたボスとの一騎打ちも白熱したものになっている。 美しいグラフィック ムービー・ゲームパートともにグラフィックは非常に美麗に仕上がっている 中でも光の表現が秀逸でイベントシーンの見せ場をより印象的なものにしている。 可変60fpsだが全体的に高いフレームレートを維持し、処理落ちもセーブ中や大型の敵やオブジェクトを細切れにしたとき以外ほとんど起こらない。 賛否両論点 薄れたステルス要素 従来同様、敵に発見されることでアラートモードに入る点は同様で、一応、多くの場面では敵に見つからないように潜入することも可能。 しかし強制戦闘に引きずり込まれる場面も多く、スニーキングから強制的に引きずり出され歯がゆい思いをする事も間々ある。 また、カスタマイズに必要なBPを得ようとすると、戦闘が発生する場面を探して敵に殴り込んだ方が稼ぎは良い。 そもそも本作は「ライトニングボルトアクション」であり、「タクティカルエスピオナージ(戦略諜報)アクション」である従来の『MGS』や『MG』『MGA』のようなステルス作品ではない(*2)。 要するにゲーム性の変化というか、シリーズタイトルというだけで内容の趣旨は完全に別物であり、まるで不自然な事ではない。しかし曲がりなりにもメタルギアの名を冠している事もあり、従来シリーズのようなステルスゲームを求めていたファンも多く、そう言ったユーザーには不評である。 総じて従来のステルスゲームか派手で爽快なアクションゲーム、どちらを好むかで評価が分かれやすい。 とはいえ、高難易度モードではシノギカウンターを完璧に使いこなせる程度に腕の立つプレイヤーでなければゴリ押しは厳しい等、戦闘がシビアな傾向にあるのは変わらない。ステルスキルを狙って手間を省いていくのも基本スタイルの一つとなるだろう。 ストーリー中の賛否 + ネタバレ注意 中盤以降の雷電の変貌ぶり 物語中盤、雷電は人殺しを愉しむジャック・ザ・リッパーとしての本性を露にするのだが、その時の言動があまりにも中二病チックである。 少年兵だった頃の自分を再現しているのかもしれないが、30代半ばの大人にしては発言が痛いと批判されている。本性を表した際の形相は、堀内氏の演技力も相俟って決して浮いたり寒気だつようなものではないのだが…。 少年兵時代の件は『MGS2』『MGS4』でデリケートに取り上げられただけに、このような扱い方に難を示すプレイヤーも多い。 しかし、弱者を守ろうとする考え自体は変わっていない。更に、『MGS2』終盤にて「自分は殺戮で快楽を覚えている。これがVRの所為なのか、少年兵時代の経験の所為なのか、判断できない」とソリッド・スネークに対して告白するシーンがある。『MGS4』はソリッドの最終章であったこともあり、残念ながら雷電がこの本性に対してどう折り合いをつけたかは言及されなかった。それ故に、「雷電の人生において触れるべき要素にしっかり触れた」等と評価する声もある。 また、物語序盤は活人剣を言い訳にして、"後ろ暗い自慰行為として殺戮を続けて自分や敵から精神的に逃げていた男"だったのが、自分の殺戮衝動に折り合いをつけて、更に雷電が妻子や恩師ソリッド達のお陰で培ったミーム(文化的遺伝子)のお陰で、"悪党のみを覚悟をもって斬る、本当の一殺多生の活人剣を体現した男"へと昇華するストーリーである。と評価する向きもある。 その他、サニーがウルフにお手をした後に雷電も同じように手を差し出すが、お手をしてくれずリッパーモードを発動しかける。 「『MGS』シリーズ恒例のネタ要素」と笑い飛ばす者もいれば、「冷静沈着な雷電がこの程度でキレるのはおかしい」と批判する者もいる。なおこの直後に雷電は真面目な話を続ける。 無線通信ではやっぱり気にしていた事が語られている。 宿敵サムエルについて 本作では、サムエルへの雪辱戦も雷電の大きな目的でもある。作中でも不可解な言動や謎の多い設定故に、旧作に登場したヴァンプを彷彿させるものとなっている。 決戦は西部劇のような荒野での決闘となる。熱いBGMとサムエル自身の高い戦闘力も相まって、非常に白熱した戦いが楽しめる。 しかし、宿命のライバル対決、という要素を期待すると、最後は呆気なく倒され肩透かしだとする意見もある。 サムエルの過去についてはDLC第二弾「JETSTREAM」にて明かされることとなる。 本編で若干匂わせているが、彼もまた、吹っ切れた後の雷電が実践している「(悪党を)殺すことを愉しむ、一殺多生の活人剣」を人生の命題にしていたが、潰せど尽きず無限に後継が出て来る悪党達に対して徒労感を覚えて人生に倦んで、好き放題暴れるだけの人生に魅力を感じ出していた。そこで心機一転の為に、アメリカの中でも巨悪である、ラスボスと癒着するPMCに戦いを挑んだが、ラスボスに返り討ちに遭ったことで自慢の剣も一殺多生の活人剣の生き方も否定され、完全に悪の道へ堕落、という経緯のキャラクターである。つまり、本作の中盤以降の雷電に意図的に被せた・いわばこの作品の先の世界を含めた雷電のIFにあたる役目を負ったキャラである。作品としての位置づけは雷電と上院議員、そしてサムエルで対比として面白くもなるため、「もう少し本編の方で掘り下げてくれればより良かった」という意見は多い。 あまりにクセの強いラスボス 本作のラスボスを務めるスティーブン・アームストロング上院議員のキャラクター性が余りに濃すぎる。 一見特に変哲の無い中年男性でありながら暴力をこよなく愛する危険思想、「西部開拓時代の古き良きアメリカ」…つまり「誰もが何にも囚われず、夢と混沌と暴力が満ち溢れていた弱肉強食の世界」を取り戻すというイカれた政治的主張、素手で雷電を一方的に殴り倒す、思想に違わぬ驚きの戦闘力など、まず人物像からしてとことん振り切れており、分かりやすいインパクト性が抜群。 さらにストーリーラストではアメフトのごとく雷電が蹴飛ばされ、どこからともなく歓声が沸き起こるといったコミカルな演出も挟まり、正に怒涛の喧嘩問答が展開される。 あまりに滅茶苦茶な主張と戦闘力のために、ゲーム中の雷電も「アンタ、本当に政治家かよ…」とツッコミを入れる始末。 こういったぶっ飛んだ展開のみならず、デザイン的にはただの大柄なおっさんにも見えるその容姿や、ラスボスにもかかわらず股下から後ろを覗き込んだり、何故か日本の相撲取りよろしく四股を踏んだりといった素っ頓狂な描写も、好き嫌いの分かれるところ。 特に「ナノマシンを入れた政治家が歴戦の勇士であり強化改造を施された雷電を圧倒する」という描写には疑問視するプレイヤーもいた。 ただし実際には、公式記録上でもアームストロング自身海軍出身であるだけでなく、DLCでは秘かに格闘訓練も受けていたことが窺える描写もある。 また、歴代シリーズのようにナノマシンを注入しただけでなく、新種のサイボーグと言える程の肉体の大幅改造を施しているのだが、それを解説する無線を聞いているか否か等、どこまでプレイしたかで印象が変わる部分でもある。 短い登場時間と、上記の強烈過ぎるネタ要素の影響で色眼鏡で見られがちなボスである点は否めない。一方で、考察的な観点からの評価は好評でもある。 表現こそ簡素になっているものの、この上院議員の主張する「シンプルな戦争で全てが回る戦士が生き易い世界の実現」「愛国者達が構築した現代の社会基盤・倫理観を破壊し尽くして一度リセットする行為」は、ビッグボスを含めスネークの名を継いだ歴代ボス達が目指した理想郷である。 その為、雷電と上院議員の最終決戦は愛国者達の支配から逃れようと必死だったソリダス・スネークのミーム上の息子達の闘争であり、『メタルギア』シリーズの流れを汲む決戦と言える。 アームストロングは非道な男ではあるが「殺戮嗜好を持つ雷電の負の欲望も含め、戦士の生き様を全肯定してくれる」が、それでも家族も居る真人間であり犠牲にされた者たちの姿も見てきた雷電は「そんな上院議員に言いようのない共感と嫌悪感を同時に抱くからこそ、上院議員が望む通り武力行使で黙らせる以外の生き方が出来ない」のである。 そして、先述した喧嘩問答から一転し、シリアスな最終決戦へと移行する上院議員戦では、実に熱いBGMの中で最終決戦に相応しい死闘が展開される。 雷電自身の葛藤の具現でもあるこの構図に対しても評価するプレイヤーは少なからず居り、このキャラクター及び戦いの賛否をより強めている。 そのため、非常に理解しやすいインパクトを放ちながらも、「ただ濃いだけ」のキャラに収まらない複雑な背景を持つ彼は、国内外を問わず『メタルギア』シリーズの外伝でありながらシリーズトップクラスの人気を獲得してもいる。 総じて、妙にコミカルな描写が飛び出したかと思った次の瞬間、雷電の葛藤をあまりに深くえぐるシリアスな展開が目まぐるしく顔を出す。 そのネタっぽさに難色を示す声もあれば、その切り口の鋭さに「これこそ『MGS』の続編らしい」と称賛する声もあり、まさに賛否両論。 シリアスな面から見ても、それまでのシナリオ展開を置き去りにするほどに濃縮された展開が繰り広げられるため、良くも悪くも本作の終盤のシナリオは彼一人のインパクトに引っ張られてしまっている節もある。 説明不足な部分がある 無線が豊富なのは良いのだが、本編で伝えるべきストーリーの細かい説明も無線に委ねている事がある。とはいえこれはゲーム進行のテンポの良さとの兼ね合いがあるので難しいところ。 + ネタバレ注意 例えば第二のミッション開始時には雷電はメキシコに移動し、前ミッションで倒したウルフが相棒になっているのだが、これらの理由は本編ムービーでは一切語られず、前ミッション中の任意の無線で説明されている。無線を細かく聞いていないと置いてきぼりを喰らう。 尤も、これは歴代『MGS』シリーズでも同じことが言えるため、この作品に限った要素ではない。 あくまでより細かく掘り下げた補足であるため、無線を聞かないと作品の内容が分からない、ということは無い ただし、「殺人鬼として他人を拒絶する雷電とそれを叱咤して雷電に関わり続けると宣言したコートニーに涙ぐむ」「世界やそれを守る為に戦ったソリッド達の遺志を継ぐ決意をサニーに語る雷電」等、聞くとがらりと印象が変わる無線も多数ある。こうした内容を本編でやった方が良い感は否めない。 また、多分野に渡りつつ造詣のある解説や雑学はいずれも傾聴に値する内容である。真実に虚構を織り交ぜたもっともらしい設定の数々は上質なSF世界を広げてくれる。 問題点 シナリオが短く、ボリューム不足 アクション性に突出している分シナリオがかなり短く、アクションゲームが苦手でもなければ初見10時間もあればクリアできる。その上、慣れれば1周約3時間でクリアできる。 「ムービーゲー」と揶揄されたこれまでのシリーズ作品よりムービーは程々で、バトル展開もスピーディーなため、このような形になったのも致し方ないという考えもある。 一応、プレイ内容によって得られる称号、収集アイテムや隠しアイテムなど、周回プレイのために用意されたお遊び要素も数多く存在するが、基本的に本編は数ステージを周回するだけなので飽きはきやすい。 バトル中のカメラワークが悪い カメラが地形と干渉し、極端なアップやあらぬ角度になることが多々ある(*3)。さらにそれへの自動対応が「カメラを壁から離す」すなわち壁を映すものになっており、壁際で戦うと壁ばかり見せられて肝心の敵が見えないことが多い。本編中では狭い場所での戦闘は少なく壁から離れることである程度の対処は可能だが、押しやられることも多く非常にストレスになる。 カメラ視点を動かしても間をおかず雷電の背後に戻ろうとするため、地形干渉と相まってプレイヤーの意図しないカメラの挙動が頻発する。 これに関しては敵をロックオンすればかなりマシになるが、それでも完全に解決されない。そのロックオンも誤ロックしやすく、使い勝手が良いとは言い難い。またカメラが問題になるのは基本的に一対多の状況であり、一体だけを映すのでは不足なことも多い。そもそもロックオンに関する説明がゲーム上で存在せず、説明書を読まなければ気付きにくい。 動きが激しい敵では、ロック無しではまともに視界に捉えられず、ロック有りでは視点が激しく動き回って入力の向きがぶれたり酔いやすくなる。海外レビュー等でも「劣悪なカメラワークさえ改善されれば素晴らしいゲームになる」等と特に惜しく思われている点である。 本作の特徴であるシノギアクションの操作方法は「敵が攻撃してきた方向に左スティックを入力する+□ボタン」なのでシチュエーションによってはカメラワークに起因するミスが起こりやすい。 特に高難度のミッションでは一度のシノギミスが致命傷となる事も珍しくないため、カメラワークの難点で最も困る点である。 装備変更が行いづらい 装備を変更するためのメニューが完全に立ち止まらないと開くことができない。攻撃も防御も移動も止めなくてはならない。これは無線のメニューも同様。なお、ポーズはいつでも可能。 特徴をもち状況に応じた使い分けが肝要なユニークウェポンという装備があるのだが、それらもいちいち立ち止まらないと変更できない。思うように変更できないほか、僅かながら隙を晒すので被弾の原因にもなる。安全な変更のためには遠くに逃げてからか、斬奪などの特殊アクション直後にしなければならず、テンポを損なったり制限がかかる。 タイムアタックのVRミッションでは始めに持つユニークウェポンも重要なのだが、本編やカスタマイズに戻るか他のVRミッションをクリアしないとそれを持ち替えられず、先述の実戦中の替えにくさもあってテンポを損なう。せめて開始演出中に替えられれば… 斬撃モード中の特殊な操作がやりづらい 地上で斬撃モードを発動した際に左スティックを押し込みつつ傾ける(L3+左スティック)ことで移動が行えるものの操作性が悪い。 L3ではなく×ボタンなど斬撃モード中に使用しない他のボタンを割り当てていれば操作性が向上したかもしれない。 収集要素の兵士のID(左腕)入手が難しい 特定の兵士の左腕を切り取ることで兵士のIDを入手することができるのだが、腕の光っている部分を的確に切断しなければ手に入らないため、難易度が高い。部位切断の判定全般にも言えることである。 この操作が必須な場面は一度だけ(しかも失敗しても進める)だが、これをすべて入手することが条件の特典もある。 豊富なメインウェポンの入手条件が厳しい 攻撃力が抑えられた代わりに特殊な効果を持つ刀や振りの重さとリーチが変わる刀など、デザイン含めて魅力的なメインウェポンが存在するのだが、これらの入手条件が厳しく活用するにはやり込みが必須となる。 具体的には触れないが上記の収集要素などと関わり、通常のプレイではストーリ1,2周ではまず入手できない。初期のブレードに比べ強力な点もあるため、早いうちからの使用は慣れの段階にふさわしくないという側面もあるが、折角の魅力を見ないままやめることもあり得、勿体ない。 これらの武器にも初期武器同様の多段階の強化が可能なのだが、入手時期の関係上一気に最終強化ということになりやすい。早いうちに入手できて、強力な効果についても強化段階で調節するなど初期ブレードとのバランスを整えれば強化システムもよく活きただろう。 ただこれだけ魅力的であるからこそやり込みのご褒美としてふさわしいという面もあり、一概に否定できるわけではない。 ラスボスが異常に強い ストーリー、特にラスボスについては賛否両論点にて述べた通りだが、こいつはゲーム上においてもこれまでのボスと比べても圧倒的に強い。 体力は他のボスの2倍あり、範囲の広い攻撃や素早いダッシュで接近する上、回復技も使用する(*4)。巨漢で頑丈という設定故にどの技もむやみに威力が高い。 特に問題とされているのは、こちらに向けて投げてくる瓦礫を切断するシーンである。この瓦礫は4個のマーカーを一振りで切断しなければならないうえ初期体力で失敗すると即死、最大体力でも半分削られる。 ここまでに斬る場所は指定されても、斬る角度までは指定されなかったため、スティック操作が苦手な人はここで死にまくる。初見殺しとしても1発アウトはやりすぎたと言わざるを得ない。斬撃モードに入らずに敵の足元にダッシュで潜り込めば安全に無力化出来るが、気づくのもラスボス戦に慣れてきたころだろう。 他にもこのボスに対する救済策的な嵌め技はあるのだが、スタイリッシュアクションが肝であるこの作品で、それに頼って切り抜けることに難色を示すプレイヤーが多い。腕の立つプレイヤーはスタイリッシュにノーダメージでクリアしつつド派手な死闘を展開出来るため、そうした層からはやり応えがあると言う高い評価もある。 レバガチャを要求する場面が多い 敵のつかみ攻撃やピヨり攻撃を受けて行動不能になった時に、レバガチャ操作で素早く復帰することができるのだが、本作にはそのようなレバガチャを強いる敵の攻撃が割と多い。ただでさえ忙しいアクションゲームなのに、度々レバガチャをさせられるのは煩わしいものがある。 酷い時には、レバガチャで復帰した直後にまた敵の攻撃を受けて連続でレバガチャをさせられたり、ピヨり中に拘束されるといった二重苦を味わうこともある。 正確なスティック入力を求められるシステムと、荒々しいレバガチャを要求する仕様は極めて相性が悪いと言え、他のゲーム以上に気になるところ。 集団戦でのレベルデザインが大味 終盤や高難易度では敵の質や密度が上がるが、そのために「飛び道具の乱発」「予兆がほぼない攻撃やつかみを起点に気絶も挟んで連続攻撃を受ける」「ダウン後に他の攻撃が確定被弾の状況がある」「カメラ外からの急襲が頻発」など対処の難しい、あるいはときに不可能な状況に陥ることも少なくない。 対する堅実な対処が逃げ回りながらの攻撃や、反撃しやすい行動を待ち続けるなどの能動性・攻撃性に薄いものであり、折角の爽快なゲーム性を殺してしまう。 総評 一振りの刀を手にユニークなシステムを駆使して死闘を切り抜ける、その爽快感溢れるプレイヤーのアクション性にはプラチナゲームズが培ってきたノウハウが存分に活かされており、ただのムービーに留まらずBGM・ゲームシステムすら一体となった演出パートの完成度は圧巻の一言である。 ストーリーについてもまた、独立した作品として主役キャラ達を対比を通して掘り下げる奥深いものでありながら、その背景として『MGS4』で一旦ひと区切りとなった世界情勢やキャラクター・その思想の行方を描くという点でシリーズ作としても一定の役割を果たしている。 カメラワークやボリュームに難点こそあれど、プラチナゲームズと『メタルギア』シリーズそれぞれが受け継いできた「ミーム」がともに活かされた良作といえる。 しかし本作はまた、シリーズファンを中心に賛否両論を巻き起こした問題作でもある。 根本的なゲーム性の変化は個人の好みによっては大きな問題点であり、過剰ともいえる演出・衝撃的なストーリーを受け付けない人々が多かったこともまた事実である。 雷電を演じる堀内氏の思わせぶりな演技や任意無線に散りばめられた考察要素等によって、プレイヤーによってストーリーの受け取り方が大きく違うこともその傾向に拍車をかける。 総合的に見て万人に勧められる作品ではないものの、根幹としては魅力的な要素を数多く持った作品である。 ハイスピードアクションが好きな人、ハイテンションな演出・掛け合いに魅力を感じる人にはぜひお勧めしたい。 余談 『メタルギアソリッド ライジング』の開発中止を免れる為に小島監督がプラチナゲームズに本作の開発を引き継がせたのは、「アクションでなおかつ『ライジング』のゲームデザインを委ねて答えを出せるのはここしかない」という理由からだと本人が語っている。 その際、小島プロダクションの若手スタッフが3年掛かっても作ることが出来なかったゲームのプロトタイプを、プラチナゲームズはわずか数ヶ月で完成させたという逸話がある。これらを含めた『ライジング』から本作に至るまでの経緯は「ライジングの真実」という公式インタビュー動画にまとめられている。 また、本作で培われた斬撃アクションの技術は、プラチナゲームズが後に開発した『NieR Automata』や『BABYLON’S FALL(*5)』にも活かされている。結果的に本作はプラチナゲームズの転換点となった作品だと言えるだろう。 + ライジングの真実 本作発売から10ヶ月後に全DLCを含んだパッケージ、スペシャルエディション版が発売された。 2,480円(税込)と破格の値段だが、ディスクにデータが内蔵されているのではなく、通常版にプロダクトコード(期限無し)が同封されているだけである。 続編を匂わせる展開があったが、小島プロダクション(現・コジマプロダクション)はコナミを離れて別会社として独立した事と、『メタルギア』の版権はコナミが所有しているため、続編は絶望的と考えられる。 『MGS4』同様、日本版ではサイボーグの人工血液は『ポリスノーツ』以来の設定通り白い液体だが、海外版では普通の血液同様赤い。 海外版は他にも一部のムービーで日本版とは違うカメラワークになっており、よりグロテスクな映像になっている。 一方国内版ではこの規制を逆手に取った場面が存在する。 『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION』のPS3版には本作の体験版のダウンロードコードが付属している。同年12月からはPlayStation Storeにおいて体験版が配信されている。 奇しくも雷電のデビュー作である『MGS2』の体験版も『ZONE OF THE ENDERS』に付属されていた。スタッフも意識していたのかもしれない。 本作のCMにはOLと学生の2つのパターンが存在する。OL版はネチっこい上司に、学生版はヘリコプターの騒音にそれぞれブチギレるというもの。 発売日がちょうど受験シーズンということもあり、学生(*6)版のCMには「がんばれ受験生。」とテロップが出る。 + 本作のCM 『メタルギアソリッド3 サブシスタンス』には雷電が『MGS』シリーズの主役の座を狙う「METAL GEAR RAIDEN (メタルギアライデン)」というジョークムービーが存在する。 内容としては『MGS3』の内容に介入し、過去を変えようとするストーリーで、オチではローズマリーから「未来で頑張りなさい」と言われてしまう。雷電は既に『MGS4』の主人公は決まっていると答えるが、「5があるんじゃない?」と締められる。実際の『MGS5』では返り咲きとはいかなかったが、約8年経って全く別の形で願望が叶ったと言える。 一応、『MGS5』でも『グラウンド・ゼロズ』ではプレイヤーキャラとして使えるが。 案件R-04の最初の方にいる受付ロボットが難易度VERY HARD以上だと声がアニメ声になるという仕様がある。 なお、海外版だと難易度がVERY HARD以上でも声が変わることはない。 海外360版は後にOneの後方互換に対応した。 日本でもプレイできるが、地域設定を日本以外にしないと起動時にエラーが出て起動できないという仕様になっている。もともと日本で360版は発売されていないためか、日本の互換リストにも載っていない。なお、海外版でありながら日本語にも対応している。 一方、Win版はSteam配信でのみの販売となっているが、日本はおろかインドとサウジアラビアを除くアジア全域で「おま国」の為、発売から長い年月が経過しているにもかかわらず未だ購入不可である。 一方、正規販売している外部サイトでWW版のSteamキーを購入できても、自分のアカウントに登録しようとすると正規のSteamキーなのに「地域外」と見做され認証を弾くという徹底ぶりである。 斬撃の回数や敵の残骸の残り時間を増やすオプション追加やCS版での全DLC収録、ボス単体と戦えるチャプターの追加等ほぼ(*7)完全版と言える内容になっており正規購入を望む声は多い。 2015年にNvidia Shield(*8)への移植が発表され、翌年発売された。 賛否両論項のリージョン内でも触れたように、本作のラスボスはそのキャラクター性の濃さゆえに国内外を問わず異様な人気を獲得している。 なので発売から月日を経たこれまでにも度々話題に上がったりはしていたのだが…2022年現在に至って何故か再ブームが到来。 ラスボス戦での雷電のパンチ連打シーンに後半戦のBGM「It Has To Be This Way」を流した『Standing Here, I Realize』(サビの歌詞冒頭)や、突然アームストロングが殴りかかってくる釣り動画が海外を中心に大流行している。 特に後者は日本にも輸入され、YouTubeでは様々なネタ動画が投稿されている。詳細はこの動画を参照。
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メタルギアソリッドライジング 攻略Wikiへようこそ こちらのウェブサイトはXbox360/PS3にて、発売予定のステルスアクションゲーム 『メタルギアソリッドライジング』(METAL GEAR SOLID RISING、MGSR)の総合情報Wikiです。 リリースまではゲームに関するニュースを。リリース後は攻略情報などをメインに更新をしていきたいと思います。 wikiとは、当サイトをご覧頂いている皆様で編集や新規ページの追加ができるというものです。 新情報などは遠慮せずどんどん修正と追加をしていって下さい。 【公式サイト】 http //www.konami.jp/mgsr/jp/ 【基本情報】 作品名 メタルギアソリッドライジング(METAL GEAR SOLID RISING、MGSR) 発売日 -- 機種 PlayStation3,Xbox360 ジャンル ステルスアクション プレイ人数 1人~ CERO 審査予定 希望小売価格 -- 発売元 KONAMI(http //www.konami.jp/gs/) 【ニュースはこちらから】 http //www47.atwiki.jp/mgs_r/pages/13.html 【リンク】 『小島プロダクションポータルサイト』 http //www.konami.jp/kojima_pro/index.html 『HIDEOBLOG』(小島監督のブログ) http //www.kjp.konami.jp/gs/hideoblog/ 【トレイラー】 | | アクセス 人数 合計 - 今日 - 昨日 -
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【ACCESSORIES】ヘッドセット(Aタイプ) 使用可能カラー 値段(rwd) 単色:1000赤系:3000 無線通話用ヘッドセット。 PELTOR製mCOMTAC-Ⅱがモデル 大手PMC、プレイング・マンティスも採用。
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メタルギアソリッド5 ファントムペイン攻略wikiへようこそ このwikiはの 株式会社コナミデジタルエンタテイメントから発売予定のゲームソフト 『メタルギアソリッド5 ファントムペイン』 の攻略 Wikiです。 どなたでも編集閲覧可能です。 公式サイト :http //www.konami.jp/mgs5/ 発売元 :コナミデジタルエンタテイメント 開発元 :小島プロダクション 発売日 :未定 価格 :未定
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名前 スリーヘッドハント パラメータ上昇値 レアリティ ☆4 HP 1 メインスキル 連係 SP 1 AT 4 DF 3 IN 4 スカウト以外の入手法 イベント「いつか夢を叶えるために Dreams Come True」の個人ポイント報酬
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カオスヘッド Blu-ray Box Blu-rayBOX発売日:11月21日 戦慄の連続殺人事件に巻き込まれた主人公・拓巳…。 2008年10~12月に放送されたサイコサスペンスアニメ、遂にBD-BOXで登場! 本編約300分+特典映像、カラー、片面2層3枚、4 3、1080p High-Definition、 MPEG-4 AVC、リニアPCM、ステレオ、描き下ろしイラストBOX ジャケット仕様 ・特典映像 予定 2008年10月放送開始。2012年11月21日、Blu-rayBOXが発売。同シリーズにSTEINS;GATE、ROBOTICS;NOTESがある。 http //chaoshead.jp/ 監督 石山タカ明 原作 5pb.、ニトロプラス、RED FLAGSHIP シリーズ構成 井上敏樹 キャラクター原案 ささきむつみ、CHOCO キャラクターデザイン 島村秀一 総作画監督 小堺能夫 デザインワークス 小堺能夫、渡辺和夫 美術監督 鈴木俊輔 美術補佐 立田一郎 色彩設計 田中千春 撮影監督 松井伸哉 編集 木村佳史子 音響監督 中嶋聡彦 録音 田上祐二 効果 緒方康恭 音楽 tOkyO アニメーション制作 マッドハウス 制作協力 IMAGIN 脚本 井上敏樹 絵コンテ 宍戸淳 石山タカ明 堀之内元 南雲福蔵 森田浩光 吉川博明 演出 大谷肇 臼井文明 川畑喬 川久保圭史 高木秀文 草野新二郎 石踊宏 作画監督 小堺能夫 大塚美登理 渡辺和夫 小堺能夫 PARK KI DUG LEE SI MIN 高木晴美 小林多加志 玉井公子 KWON YONG SANG 川島尚 ■関連タイトル カオスヘッド Blu-ray Box PSVita CHAOS;HEAD DUAL CHAOS;HEAD DUALオフィシャルデザインワークス&ムービーワークス同梱 PS3版 CHAOS;HEAD NOAH カオスヘッド コンプリート アートブック CHAOS;HEAD オーディオシリーズ・コンプリートBOX【初回生産限定】 CHAOS;HEAD ボーカルcollection Chaos;HEAd NoAHビジュアル・ガイドブック カオスヘッド&シュタインズ・ゲート 科学アドベンチャーシリーズ マニアックス コミック版 すみ兵/CHAOS;HEAD コミック 沙垣長子/CHAOS;HEAD-BLUE COMPLEX 1 スピンオフコミック みづきたけひと/かおすへっどH CHAOS;HEAD公式アンソロジーコミック-妄想暴走編- スピンオフコミック 杜講一郎・佐倉乎美/CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu! ブラッドチューン THE ANIMATION 星来オルジェル 1/7スケールPVC塗装済み完成品 フィギュア・ホビー:カオスヘッド PS3 CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu!
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T51によく合うヘッドフォン、イヤフォン 付属イヤフォンについては、人気(?)なのか書き込みが多かったので、個別ページを作成させていただきました。by 管理人 イヤフォン 名称 メーカー 説明 実売価格 TL-R8(T51付属イヤフォン) Teclast T51を買うとついてくる。何故か別箱仕様で三角形の箱に入っている。見た目はMDR-EX85とMDR-EX90にそっくりで、EX90付属ケースに入れることが出来るほど。詳細はコチラで。 付属品につき不明 Triple.fi 10 Pro Ultimate Ears バランスド・アーマチュア方式のトリプルドライバ(2ウェイ3スピーカー構成 高音域1基/中低音域2基)を採用したカナル型イヤフォン、BAドライバの解像度と2ウェイによる低音の豊富さ、すさまじく広い音場が魅力。再現性の高さに圧倒されます。低音から高音までほぼフラットだがやや低音と高音が強く感じる(弱ドンシャリ、私自身はこの特性はスネアの振動が耳に伝わってくるので好み、音調によって好みが出る)通常、DAP直挿しだとアンプをはさまないと多少音が篭るがT51の場合ヘッドフォン出力直挿しでもかなり高レンジ高解像度。 ¥27,800~39,800 ER-4P Etymotic Research シングル・バランスドアーマチュア方式。10Proと対照的な位置に立ち、よく比較の対象とされるER-4Sの弟分で、4SをDAP一発で鳴らせるように4Sを高能率にした機種。4Pと4Sの違いは、ケーブルの途中に入っている直列に接続した抵抗値のみの違いで、ドライバーはまったく同じもの。したがって、4Pに4Sとの差分の抵抗を接続すれば4Sにかなり近い音になる、言わば『一粒で2度おいしい』的な機種。上から下まで超フラット・超高解像なモデル。音場はそれほど広くない。低音の量は少ないが、締りがある上質な音。高音の伸び・余韻・響きなど、かなり秀逸。兄弟機のER-4Sは、さらに上質な高音らしい。T51に直挿しでも、十分に高音質。基本的にはPHPAいらず。しかし、本機に限らずこのクラスのイヤホンはPAPHを繋げると能率の良い機種でも本気を出してくれる。ただし、FiioE5など安物PHPAを繋げると、T51直挿しよりも若干の音質低下を感じるので、せめて1万円台後半のPHPAを使いたい。欠点としては、掲示板等でへたに機種名を書くと『Etyだ~』とか忌み嫌われる?場面が多いとこ。 ¥18,800~29,800 ヘッドフォン 名称 メーカー 説明 実売価格
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メタルギアソリッドポータブルオプス ◇会話リセット!? オプスは定期的にムービーがながれますよね? そのムービーの中で、スネークとジーンが会話するシーン (メタルギアの攻撃する場所が実はソ連じゃなかった!!…っていう所)で、 ムービーの中間ぐらいで、早送りボタンを連打すると、 ムービーはそのままで、音声だけが、最初からになる。 僕のソフトで発見したバグ技なので、単にディスクの傷の影響かもしれません。 時間のある人は、ぜひやってみてください。 ◇キャンベルが怒る 一番初めのステージで、まだキャンベルが留置場の部屋に閉じ込められている状態で キャンベルに向かって麻酔銃を撃ちます。 それを繰り返すと最後にはキャンベルが怒ります。 (麻酔銃の弾を消費するので注意!) ◇無敵裏技 まずどこかのめんで、ユニークキャラを3体わざと殺されてください。 (ユニークキャラは、雷電・オールドスネーク・ネイギットスネーク・ロイキャンベル・他です。) そしてクリアしてください。 そして一度チームからぬけます。 そしてHAADOに行き3~6ステージのどこかにいます。さがしてください。(外にはいない) そしてぜえいん見つけたらクリアします。 そしてそのキャラクターで1めんか2めんにいるすべての敵を殺すか連れ去るか混乱させてください。 それをなんかいも繰り返すと体力0スタミナ0になります。 そうしてどこかのめんに、行ってみてください。 そうするとスタミナと体力が表示されていません。 そうすると敵に攻撃されてもぜったいにくらわなくなるのです。(対戦でもOK) ◇あの部屋への行き方 ∞ミッションの難易度エクストリームでSTAGE14の時に赤い枠ではなく 紫の枠に入ると兵士が15人?ほどでスクワットしている部屋orセイギノココロや教本、 Mk23やSOPMODなどのアイテム、武器が多数置かれている部屋に入れます。 ちなみにスクワット部屋では[白ゲノム兵][ハイテク兵][女ソ連兵×女性研究員]のいずれかになります。 また教本、フルトン(キャリアで『政治家』を持ってる兵士が居た場合たまになる』、Mk23とMk22も置いてある。 アイテム部屋ではジーンの演説が流れてスタミナが減ってくので注意してください。 ◇壁の中に!? どこでもいいので、ダクトのある壁△を押しながら張り付きます。 (このときに、画面の方向を上から見下ろすような角度にしていればやりやすいです。) 張り付いたら、Lを押して画面を修正します。 修正後、Lを離してそのまま×を長押ししてホフクになります。 ホフクになったら、太ももの辺りまでキャラクターをダクトの中に入れます。 入れたらRを押し、そのまま方向キー↓を入力し続けます。(同時押しくらいで良いです) 成功していれば、画面が一瞬揺れて壁の中にめり込んだり、 壁の内側が部屋であれば中に入ることも出来ます。 (揺れている途中もずっと長押しを続けてください。) ※出来ない方は、キャラクターをダクトの中に入れる深さが違うんだと思います。 ダクトの手前側で立てってしまう方はもう少し深く入れ、 ダクトの中に入ってしまう方は少し浅めで入れてみてください。 ◇直麻酔 まず、敵の体に麻酔銃を撃ちます。その後敵にローリングしたら… ◇通信ロックドア解除 サイロ地下施設の三つの通信して開くドアは、アイテムを外すだけで開きます。 ◇ぶちぎれるキャンベル パイソン戦で何回もパイソンに武器を固まらせられると通信がきます。 すると「何度いったら分かるんだ!?」とぶちぎれる。 ◇無理矢理ドアをこじ開ける サイロ地下施設などにある周波数で開く扉はなんと周波数をやらずにできます! まず敵兵を気絶させます。 そして引きずりながらドアに進むと・・・ なんと強制的にドアが開きます! ◇パスワード JUNKER カニンガム THE-L エルザ E.APPLE エヴァ !TRAUMER ガーコ ERBE ジーン Hunter-n ヌル R.R.R. オセロット PM-EMS パラメディック LQ.N2 パイソン IVN =RV ライコフ DARPA-1 シギント SATURNV ソコロフ T.F-ACID テリコ PK +ESP ウルスラ MGA2VE ヴィーナス 1+2-3 ゼロ オセロットが出ない方へ RRRやR R Rは間違いです。正しいパスは R.R.R(R . R . R .)よく見るとRの次に「.」があります ご注意ください ルスラとエルザはどちらか片方しか手に入りません
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メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ 【めたるぎあそりっどふぁいぶ ぐらうんど ぜろず】 ジャンル タクティカル・エスピオナージ・オペレーション 対応機種 プレイステーション4プレイステーション3Xbox OneXbox 360Windows Vista/7/8(*1) 開発元 コナミデジタルエンタテインメント小島プロダクション 発売元 コナミデジタルエンタテインメント 発売日 【PS4/PS3/360】2014年3月20日【One】2014年9月4日【Win】2014年12月18日 定価(*2) パッケージ版【PS4/PS3/360】2,839円ダウンロード版【PS4/PS3/Win】2,362円【One/360】2,380円 プレイ人数 1人 レーティング CERO D(17才以上対象) コンテンツアイコン 暴力、犯罪 備考 海外版にも日本語インターフェイスが収録 判定 良作 ポイント 様々な新機軸を盛り込んだシステム本編の導入部的存在だが豊富なやりこみ性陰惨なストーリーと高い難易度は人を選ぶ メタルギアシリーズ 概要 ストーリー 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 平和が終わる、Vが目覚める。 概要 『メタルギアソリッドシリーズ』の最新作『メタルギアソリッドV ファントムペイン(以下、TPP)』のプロローグを描いた先行タイトル(*3)。 ビッグボスを主人公とした作品では『MGS3』以来久々の据え置き機向けタイトルとなる。 本来は『TPP』に含まれる一本の作品として発売される予定であったが、諸事情により分割される事となった。 かねてから開発が進められていた「Fox Engine」を使った初のゲームであり、かつシステムの大幅な変更と大量の新要素を一足先に体験してもらうべく発売された。 シリーズ初のオープンワールド化やスマートデバイスとの連動、Win版を正式に国内のSteamストア(*4)向けに販売するなど新たな試みが行われている。 ストーリー 「ピースウォーカー事件」から一年後の1975年。スネークたち「国境なき軍隊」は抑止力として核を持つまでに至っていた。あくまで最終手段として世界には公表していなかったが、その情報を掴まれていたのか、IAEAからの核査察の打診が来ていたのである。当初は受け入れるつもりはなかったが、ヒューイの勝手な判断によって査察を受け入れざるを得なくなってしまう。 一方、事件の際に生死不明となっていたパスの生存が確認された。単身パスを救出に行ったチコは捕まり、スネークたちに救援を求める通信が送られてきていた。 スネークは査察団との対応をカズヒラたちに任せ、自身はチコとパスの救出にキューバ南端の米軍キャンプへ向かう。これが新たな悲劇の始まりになるとも知らずに…。 特徴 オープンワールド化 シリーズ初となるオープンワールド化が行われているが、その意味合いは一般的なオープンワールドと少々異なっている。 これまでのシリーズはストーリーに沿って潜入するルートがある程度決められていた。しかし今作では画面切り替えが一切存在しない比較的広大なシームレスステージが用意され、如何に目的地を見つけ出し、どのようなルートで潜入していくかがプレイヤーの自由となった。 ただし、本作においてはひとつの基地が舞台で、本編かつ次回作である『TPP』に比べて相当狭い(*5)フィールドとなっている。 また、『TPP』ではリアルタイムの天候や時間帯の変化により、敵のプレイヤー認識能力が変化するといった要素も盛り込まれた。本作『GZ』では天候・時間帯だけはミッションごとに固定されている。 セーブはチェックポイント通過時に自動で行われるのみで、任意セーブは出来ない。 チェックポイントは文字通りポイントでありストーリー進行とは連動していない。同じ場所を通過すれば何度でも上書き保存される。 アクションの変更 大きく変更された点に「ダッシュ移動」と「ジャンプアクション」の追加が上げられる。 ダッシュは左スティック押し込みで使用出来、これまでよりアクティブな移動が可能となる。かなり見つかりやすくなってしまうが、攻略時間を短縮して高ランクを狙いやすくなる。 通常状態より若干速度は落ちるものの、敵を担いでいる状態でも行える。敵を担ぐアクションもファイヤーマンズキャリーに変更。アクション中も片手武器を扱えるようになり、過去作よりも素早い運搬が可能となった。 ジャンプアクションは特定の場所でしか行えない状況アクションの一つだが、これまでは登れなかった高い段差を越えたり、建物から建物へ飛び移ることが可能になり、よりスピーディーで柔軟な潜入が可能になっている。 敵の攻撃を避ける緊急回避アクションが変更。『MGS2』以降おなじみだったローリング(飛び込み前転)ではなくなったが、即座に匍匐状態になることも出来る。敵に体当りすることで地面に倒すことができるのは変わらない。 シリーズおなじみのCQCも拡張され、どの武器を持っていても使えるようになり、敵の武器を奪う・壁張り付き状態からのCQCといった事も可能になった。 伏せ状態のホールドアップでそのまま尋問が行えるようになった他、近くにいる仲間を呼ばせることも可能。うまくやれば確認にやってきた敵をひとりずつ連鎖的に無力化することもできる。 シリーズ伝統だった画面表示(ライフゲージ・気力ゲージ・敵フェイズ表示)がほとんど撤廃された。明確なHUDは武器表示と、こちらに気づいた敵の気配を示すインジケーターのみ。 『MGSV』でのライフはFPS・TPSなどでよく見られる時間経過による自動回復制を採用。ダメージを受けると画面がフィルム焼けの様になる。 ダッシュは無制限に行える。 一定以上のダメージを受けると重傷となり、救急スプレーを使用して回復するまで様々なデメリットが起こる。 『MGS3』からお馴染みのカムフラージュ率は表示こそされないものの、草むらに隠れたり敵を担いでいると見つかりにくいなどシステムとしては密かに存続している。 無線システムの変更 無線は通常画面でボタン一発で使用可能になった。状況や見ているものに応じて助言を受けることが出来る他、強制無線も画面切り替えを行わずに自動的に行われるようになった。このため、無線画面はなくなった。 双眼鏡 使用する機会が多い今作では装備品枠から外れ、ボタン1つでいつでも使用可能となった。 指向性マイクを内蔵しており、物音や敵兵の会話も聞くことができる。会話は何気ない雑談からミッション攻略のヒントになるものまで様々。 『PW』同様に敵兵のマーキングも行える。マーキングがミッション中永続になった他、マーク済み敵兵が壁越しでも確認可能になったことで、レーダーの撤廃を補う強力な要素へと強化された。 今作ではカメラや車両、対空機関砲などにもマーキングが可能。これらの設置物は後述のiDROIDでも確認できる。 iDROID MGSVでスネークが使用している携帯情報端末システム。 マップを表示してマーキングした敵やカメラを確認したり、回収用ヘリのランディングゾーンを指定する、入手したカセットテープを聴く事などが行える。 ただしこのiDROIDが絡む操作(マップメニュー・ミッションメニュー等)はリアルタイムであり、ポーズ画面ではない。安全な場所でないと迂闊には使えず、緊張感が増した。 ポーズメニューがなくなったわけではないので、そこはご安心を。 コンパニオンアプリをスマートフォンやタブレット端末へインストールする事で、それらから並行して操作することも可能になっている(*6)。 システムボイスは『PW』のテーマ曲「Heavens Divide」および『TPP』のテーマ曲『Sins of The Father』のボーカルを務めたドナ・バークが担当している。 乗り物の操縦 これまでも乗り物に乗って進むシーンのあるタイトルはあったが、今作では基地内に放置されている乗り物に乗り込んで自由に使用することが可能になった。 以前のシリーズでもあったトラックの荷台に隠れて潜入するといった事も可能。 乗り物には救出した捕虜を乗せることも可能で、素早く安全圏へ運ぶのにも役立つ。 リフレックスモード スネークが敵に発見された際に発動する新要素。存在が知られていない状態で見つかると画面がスローモーションになる。 このスローモーションの間に敵を無力化できれば警戒態勢への移行を回避できる。モード中は武器を構えると自動的にその敵に向き直ることが出来る(ただし、細かな照準はプレイヤー側で行う必要がある。またスロー中でも対処に時間がかかればそのまま警戒態勢になってしまう)。 後述のトライアルレコードやミッションスコアに関係することもあり、オプションからオフにしておく事も可能なので、従来の緊張感を損なわない配慮もある。 ミッション制の継続採用 本作のメインストーリーは1ミッションだけという短編で初見でも最短1~2時間程度でクリアは可能だが、その後に『PW』と同様のサイドミッション「SIDE OPS」が複数用意されている。 舞台は同じ基地内であるが、ミッションに応じて様々な目標が用意されている。 「もし、パスが発見されずスネーク達が普通のミッションで同地域を潜入することになったら」と言うif路線でミッションが進む。 本編よりも短いながらもプレイ方法によって隠された真実が明らかになっていく。その真実には前作で明かされたとある組織の関与が… トライアルレコード ミッションクリア後に記録されるプレイレコード。これまでのシリーズでも行われてきたミッション毎のランク評価においてはそのスコアポイントが明示されるようになり、さらにオンラインランキングで全世界のプレイヤーと競い合うことが可能になった。 またミッション中における特定の条件が自動的にシークレットレコードとして集計されている。単純なミッションクリア・今いる敵全員のマーキング・無力化や完全武器未使用クリアなどのやりこみタイムアタック、麻酔銃ヘッドショットの最長距離・敵兵を爆発でふっ飛ばした飛距離・車両の片輪走行距離と言ったネタプレイランキングなど、内容は様々。 評価点 より美麗になったグラフィック表現。 シリーズ最高峰のグラフィックを実現しており、各所からの評価も高い。 上位機種であるPS4・XB1・PC版は勿論、下位機種であるPS3・360版も解像度(*7)とフレームレート(*8)以外は性能差の割にあまり見劣りしないレベルに仕上っている。 本作ではミッションごとの天候・時間帯は固定であるが、それでも環境の変化による質感の違いなどもはっきり読み取れるようになっている。 事あるごとに出てくるレンズフレアや被ダメージ時のフィルムが焼けたような演出など、映画好きの小島監督ならではのこだわりも見られる。 舞台はキューバ南端の米軍キャンプ一つだが、マップの造りこみも凝っており多数のエリアがシームレスで繋がっている。 シリーズ初のフェイシャルキャプチャーを行っており、キャラクターの表情、口パクなどのリアリティも増している。 口の動きは英語版に合わせられているため、洋画の日本語吹き替えのような雰囲気となっている。 Win版はシリーズ初の4K解像度に対応。より高精細な画面でプレイ出来る。セーブデータは別扱いとなるが、日本語・英語音声の切り替えにも対応。それでいて動作は比較的軽く、ハイエンドPC所持のプレイヤーからは好評を得ている。 これだけのグラフィックを実現しつつオープンワールド化しながら、ゲームパートはロードも処理落ちもほとんど存在しないため非常に快適。 より自由度の高まった潜入。 特徴で述べた通り、今作ではストーリーに沿って指定されたルートというものを強制されない仕様になっているため、プレイヤーによって攻略ルートが大幅に変化する。 一応ゲーム開始直後は収容所にいるチコの救出が目標となるが、パスの居場所を知っているなら先にパスから救出したり、ヘリに乗せるのも個別~同時にしたりポイントを変えるなど、攻略ルートはやり込む毎に豊富になっていく。 敵兵やカメラ、乗り物の配置などを把握しきるほどやりこんだプレイヤーなら、本編はたったの10分程度でクリア出来てしまう。ただし、ミッションごとに幾つかのパターンが有り、それらはランダムで変化するため、そこまで行き着くのは容易ではないが。 SIDE OPSの内容も、捕虜の救出・ターゲットの排除・対空砲の破壊・機密情報の回収などバリエーションに富んでいる。一度クリアするとより難易度の上がったハードモードも解禁される。 本編では基本的に雨の降る夜が舞台だが、SIDE OPSでは昼間・晴天の作戦も用意されており、そこでは敵兵の聴覚、視覚も強化されるためやや手強くなる。 SIDE OPSも自由度は高い。ターゲットを排除する「帰還兵排除」は目標の2人を暗殺しても良いが、気絶させた2人を乗り物に乗せて逃走してもOK。エンディングのセリフも変化する。 捕虜救出ミッションも、ヘリに乗って正面から撃ちまくり強襲するというアサルトミッションの形を取っているが、非殺傷武器も持っているためノーキルクリア出来るようになっている。 スネークのアクションが豊富になったことに加え、Sランクの基準も少し緩くなっている。キルやリトライがあってもノーリフレックスや捕虜回収などのボーナスで相殺し達成を狙えるようになっているため、この自由度の高さに貢献している。 アクションの自由度の高さによってプレイしていくうちに上達しやすく、プレイ直後は苦労していた場面が経験を積んでいくうちに「自分の庭」の如く闊歩できるようになっていく快感が味わえるようになっている。 歯応えのある難易度。 旧来からのゲームとして本作を見た場合、画一的な攻略法が通用していた『PW』までより潜入難易度が大幅に上昇している。本作の難易度はNORMALとHARDのみであり、EASYやEXTREMEは存在しない。 本作の敵はNORMALでも比較的感覚が鋭い上、バディを組んでいるので順番とタイミングを考えて無力化しないとならない敵や、サーチライトで遠方からでも感知してくる敵もいる。他にも本作『TPP』ではミッション中に警備シフトが変わって敵兵が増員・配置が変動したり、逆に敵がエリア外に移動することなどが出てきており、アドリブ要素はかなり強まっている。攻略パターンの構築は相当厄介になるだろう。 敵は持っている武器以外のアイテムを一切落とさなくなったので補給は乏しい。支援補給が行えず、フィールドも狭いGZでは尚更である。そしてシームレス化によりエリアを変えてアラートを解除したり、アイテムボックスを復活させることもできなくなったために、単純な力押しでの突破はより厳しい(*9)(*10)。『PW』や『TPP』と違いフルトンがないのも状況によってはつらい。 これまで頼りになった麻酔銃は射程が短くなっており、一定以上の距離があると狙った場所よりも僅かに下に着弾するため、ヘッドショットを狙う場合は主観視点での微調整が必須。頭以外に当てた場合は効果が出るまでの時間も長くなっているし、弾も決して多くはないので乱用は禁物。なお壁や床に当たると物音扱いのため、空弾倉代わりの陽動として使うプレイヤーも存在する。 一方、マーキングの大幅強化やリフレックスモードによってフォローが容易になったことなどに加え、空弾倉(*11)にも密かに救済要素がある。自由度の高さを活かせるプレイヤーなら問題なくクリアできるだろう。 無線などをリアルタイムにしたことで潜入の緊張感・リアリティも評価されている。会話スキップともおさらばである。 「デジャヴミッション」と「ジャメヴミッション」 特定条件を満たすとプレイ可能になる追加ミッション。「デジャヴミッション」は条件を満たして『MGS1』の名場面を再現していくモード。「ジャメヴミッション」は『MGR』の雷電を操作し、敵兵に隠れているスナッチャーを殲滅するモード。 両方とも他のミッションとは目的も内容も大幅に異なり、シリーズファンを楽しませてくれる。 当初は「デジャヴミッション」はPSハード限定、「ジャメヴミッション」はXboxハード限定だったが、後のアップデートで全ての機種で両方プレイ可能になった。 「デジャヴミッション」はクリア後のMGS1クイズに全問正解すると、PS1時代のポリゴンのスネークやサイボーグ忍者が使用できる(スネークだけでなく敵兵の姿もゲノム兵に変わる)ようになるのも嬉しい点。PS2以降のタイトルはHDリメイクが出ているが、PS1のスネークたちがHD画質で見られる機会は貴重である(*12)。現在のグラフィックに比べると当然見劣りするが、それ故の味がある。 雷電やサイボーグ忍者はニンジャランの特性によりダッシュ速度・ジャンプの飛距離が増しており、落下死しないうえに、ダッシュで体当りするだけで緊急回避と同様に敵兵を転倒させられるという特徴を持つ。 カセットテープによるストーリー補完。 条件を満たすと入手出来るカセットテープ「チコの記録」を聞くと、本作の物語の背景がある程度分かるようになっている。 エンディングに関わる内容も記録されており、本編を一度クリアしてから集めることが推奨されている。 カセットテープは他にも『PW』で収録されたものがいくつか移植されている。『PW』のパス視点でのストーリーと彼女の心情を追う「パスの日記」、既発売のスネークとカズの出会いを描いたドラマCD『平和と和平のブルース』(日本版のみ収録)のドラマパートを丸ごとや本作戦のブリーフィングなども収録している。 このおかげで『PW』未プレイでも、ある程度物語の前史が分かるよう配慮されている。 豊富なやりこみ要素。 先行版の小規模ゲームでありながら複数のSIDE OPSと収集要素、ランキングシステムを備えているため、非常に飽きにくく長くプレイ出来る。 クリア報酬として、獲得したランクに応じて開始地点に武器が追加配置されるので、やりこめばやりこむ程攻略の自由度が高まるだろう。 動画サイトではやりこみプレイヤーたちによる華麗な攻略動画が多数アップされており、プレイヤー間での競争も熱い。 賛否両論点 主に本編のエピローグ部分において、一部非常に残酷かつグロテスクな表現が存在する。 日本版ではある程度カメラ位置を変更するなどの修正が行われているが、苦手な人には非常にキツい。 小島監督のヒデラジによると、このシーンの収録中に声優のマネージャーや事務所の方々がほとんど退出してしまったという。それほどインパクトの強かったシーンなのだ。 小島監督曰く「どうしても必要だったから入れた」との事。こういった場面がカットされやすい事を危惧するプレイヤーからは若干修正しつつも入れたことは評価されている。 非常に暗く欝要素を含んだストーリー。 上記の表現と合わせて、今作のストーリーは非常に暗く陰惨。特に衝撃的なメインストーリーエンディングはプレイヤーを絶句させることだろう。 一定条件を満たすことで獲得できる上記のカセットテープ(ドラマCD形式の音声資料)は、もしも映像があったら確実にコンシューマーゲームとして発表できない悲惨な内容が含まれている。「エンディングで絶望して、やりこんだ結果さらに追い討ちか」というプレイヤーの声も聞かれた。 ただし、本作は「プロローグ」である。これと『TPP』のあらすじを踏まえると無意味に凄惨な内容というわけではない。 そして『TPP』のストーリーはスネークが過去作通りの「悪として描かれているビッグボス」になった経緯と、「スネーク達の復讐」を描く物語との事であり、丁度初代作とPWまでの間を埋める時間軸でのスネークが描かれることになる。 逆に本来の物語から序盤のみを抜き出したために、主人公たちの再起の手前にあたる救いのないパートのみが1本のタイトルとして発売され、悲惨な展開に終始してしまったとも言える。 一方で『GZ』は『PW』の続編的な側面が強く、『PW』をプレイしていないとストーリーの状況把握やプレイヤーの感情移入が左右されやすい。『TPP』との分離はこの続き物の弊害に対する配慮なのだろう。カセットテープの収録内容からもそれが窺える。 高い難易度とシステムの進化により難易度が上昇。これ自体は、よりリアルになった仕様はそういった要素を臨むコアユーザーには好評である。 しかし、その仕様を理解するチュートリアルなどの手引がTIPSや通信以外にほとんどない事と、上記の通り限定された条件下での潜入となるのでライトユーザーを含め手探りでの攻略が苦手なプレイヤーにはかなり厳しい。 これまでの『メタルギア』シリーズを常に最低難易度+EASY限定武器で遊んでいたり、攻略書片手にルートを覚えてクリアできた程度のレベルでは到底かなわない壁の高さである。 概要のとおりオープンワールド/シームレスマップが採用され、スネークのアクションも多彩になった本作はプレイヤーの工夫次第で多彩な潜入ができるようになっている。しかし『GZ』の基地はエリアが限られており、狭い建物や見張り台の配置から敵兵の索敵・潜入の余地がそれなりに制限されている。 さらに今作ではダメージの回復が瞬時に行えない上に、ゲームオーバーになるとコンティニュー時に敵が全員復活する、本編ではイベント毎に敵兵や兵器が追加され、配置も変化、更に一致時間後に警戒態勢になるといった追い打ちもある。 上述するように「チュートリアルや画面内情報が無い」上に操作系が複雑で重複が多い事も相当大きく、「潜入のテクニックや細かい仕様の変化はリトライを繰り返して身につけろ」と言わんばかりの突き放しっぷりのせいで、プレイ直後はPV等で紹介されていた広大なフィールドを縦横無尽に駆け回り華麗な潜入を見せたスネークのような開放感よりも、何もかもが手探りの上に建物や配置物で入り組んで動きづらい基地内を慎重に進みつつ、大幅に強化された敵兵を一人ひとり切り崩しながら封じていく事を強いられる。 暗い雰囲気も手伝って気の休まることがない状況下での閉塞感が漂っており、ライトユーザだと「クリアできないからクソゲー(*13)」「『TPP』もこんなに難しくて暗いゲームなの?」と上達する前に手放してしまい、却って『TPP』の購入意欲が減退してしまう可能性もある。 逆説的に考えれば(今作と同じ状態の)『GZ』の部分も含めた状態の『TPP』だけを発売する路線にしていた場合、『GZ』でこれまでとは違いすぎる操作性の中で暗い雰囲気に不親切かつ高難易度のスニーキングを強いられて面食らった挙句に何度もゲームオーバーになって『GZ』がクリアできず、『TPP』本来の要素を楽しめないままクソゲー呼ばわりで速攻手放すユーザーが続出した可能性もある。 『TPP』での潜入やストーリーに関する心構えや予習として『GZ』として分割販売し、ユーザーの意見を考慮して『TPP』に活かす選択をしたのは正解と見るユーザーもいる。実際『TPP』では敷居を下げるための要素や調整が追加されている。 ボリュームの少なさ 元々が『MGS TPP』本編のプロローグデモなので仕方ない部分ではあるが、やはり全体のボリュームは少なめ。 メインミッションはゆっくりプレイしても数時間で、SIDE OPS(4つ + 隠し2つ)もそれぞれ小一時間もあればクリアできてしまう。 しかし各ミッションや評価が独立しており、やり込み要素やスコアアタックなどもあるので繰り返しプレイしやすいという点では必ずしも悪い点ばかりではない。 またボリュームが見劣りするとは言ってもVR訓練や猿蛇合戦のようなミニゲームではなく、各話毎にきちんとしたシナリオが組まれたミッションの為に没入感は高い。 『MGS TPP』へのデータの引き継ぎ要素もあるので、SIDE OPS含めて隅々までクリアし、マップを堪能し、『MGSV』のクセを掴んでおくのが良いだろう。 声優の変更 海外版の話ではあるが、今作からビッグボスの声優が従来のデイヴィッド・ヘイター氏からキーファー・サザーランド氏に変更された。 問題点 一部の操作性の悪さとゲーム内表示の削除 特定の操作が他の操作とかぶっている場合が多く、暴発してしまう事がある。例えばホールドアップした敵兵と会話しようとして無線連絡する(どちらも同ボタン、かつ会話の範囲がやや狭い)、サーチライトを操作しようとして飛び降りる(こちらも同ボタン)等。 豊富なアクションの代償として操作が非常に複雑になってしまったが、その割にトレーニングミッションなどのチュートリアルがほぼ存在しないのはやはり難点。 ほとんどはアクションアイコンが表示されるものの、サーチライトの消灯など、初めて使えるまで説明もアイコン表示もないアクションや一般アイテムの入手等これまでは不要だったが追加されたアクションもある。 中にはホフク状態から身体を回転させて仰向けで銃を構えるといったアクションもあるが、これがまた複雑なやり方になっている。 振り向きなどの動作に慣性がついているため、前作までと比べるとやや操作感が異なっている。 これまで表示されていたLIFEやカムフラ率などのゲーム内情報が撤廃されており、どの姿勢が身を隠すのに最適なのか現在のスネークのコンディションがどんな状態なのかも把握できない。 シリーズ毎にアクションのカムフラ率変動は微妙に違っている。その上ダッシュ等の新アクションが多く追加されており、服装の変更もできない(本作は昼間でも黒いスニーキングスーツ着用)ので、潜入や潜伏に適した姿勢や移動を自分の経験とカンだけで把握していく必要があるのは厳しい。"仕様"が現実的な点とはほとんど乖離していないという点は救い。 また近年のゲームソフトにありがちだが、紙の説明書は薄い見開きの1枚しか存在しない。それも最低限の操作説明しか書かれていないため、それ以外はいちいちゲーム機側で電子説明書を開いて確認することになる。 生産コスト面での問題もあるとはいえ、操作が複雑化している割にフォローが少なく手間ばかりが増えてしまっている感がある。 持ち運べる武器の制限 武器は種類ごとに持ち運べる数が制限されている(*14)。 武器の取捨選択が必要になりリアリティが増したという意見がある一方、これまでのように豊富な武器を場面に合わせて使い分けるのが難しいという不便さを嫌うプレイヤーもいる。 持てる弾薬も減っているのでこれまでのようなゴリ押しもほぼ効かなくなっている。 ゲーム中の無線や会話が被りやすい ゲーム中、特定ポイントに到着した場合などに味方からの無線が入ったり、敵兵士の会話を盗聴したりできるのだが、これらのタイミングが被りがち。 前者は行動次第で何とかなるが、後者は聞けるタイミングが限られているため、これらが被ってしまうとどちらかを聞き逃してしまうことになる。 字幕表示や音量は基本的に無線通信が優先。字幕もどちらか一方しか表示されないのでますます貴重な敵情報を聞き漏らすことになる。 スペック間の差が目立ち始めた点 問題点として挙げるにはいささか不十分かも知れないのだが、ムービー部分において上位機種と下位機種ではフレームレートの差が相当大きくなってしまっている。 特に問題なのがオープニングムービーで、PS3/360では人によっては見るに耐え兼ねるレベルでフレーム落ちが発生する。体感でも僅か10fps未満までになっている可能性があり、3D酔いしやすい方は注意されたい。 光源処理等で負荷が大きいものと思われる。これ以外のシーンでは大した問題にはならず、ゲーム本編は30fpsで余り処理落ちせず動作するので気にせずプレイできる。 PC版に関してはDX11対応グラボが必須、故に敷居は高め。対応さえしていればロークラスでも動かせることは動かせるのだが…(*15)。 総評 シリーズ最新作のプロローグ、言ってしまえば有料体験版であるが、一本のゲームとしても非常によくまとまっている。 価格が安価なため本編はそれに見合った短い内容であるが、それを補うやりこみ要素の数々はゲームとしての面白さを存分に見せ付けてくれている。 難易度の高さ、複雑な操作やシステム・動きといった面で洋ゲーに近いシビアさが色濃いが、これまでのシリーズを大きく越えた「潜入」を体験するにはうってつけの内容である。 そしてこれまでの『メタルギア』シリーズではぼかされていた「暗さ、陰鬱さ」をさらなるリアリティとともにストレートに表現しており、「TPPはこれまでとは違う」とプレイヤーに認識させる緩衝材的役割もある。 本編には本作からの引継ぎ特典も用意されているので、ガッツリ遊んで本編に備えるといいだろう(*16)。 しかし、その肝心の本編を迎える寸前に小島プロダクション自体に暗雲が垂れ込めることをこの時点で想像し得た者は少なかった…。
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