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【種別】 アイテムと武装 【名前】 ライダーパス 【よみがな】 らいだーぱす 【登場話】 第1話~ 良太郎が電王に変身するために使用する黒いパス。 一話では良太郎がこれを持って変身と言ったことでデンオウベルトが出現した。 変身だけでなくフルチャージやデンライナーを運転するためもに使用する等ある意味、電王システムのコアとも言えるアイテム。 またこれを持って5時5分5秒などの時間、分、秒がそろった時間にこれを持って扉(押し入れやマンホールなどでも良い)を開けると時の砂漠に行くことが出来る。ちなみに扉を開けている間は周りの時間が止まっている様な描写が有る。 ライダーパスは飽くまでデンライナーへの乗車パスで有り、良太郎以外のデンライナーの乗客も持っているときもある。 また、ライダーパスは乗車パスであり、過去に行きそこで下車するためには日付の入ったライダーチケットが必要となる。 「クライマックス刑事」では予備パスの存在(ネガタロスが使用)、また「さらば電王」では更に複数のパス(少なくとも7個)があることが判明。 「さらば電王」では幸太郎が自分のパスを所持しており、最終決戦ではモモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロス、ジークが5個のライダーパスで各々専用の電王に変身した。 また、ゴーストイマジンも、ライダーパスを所持していた(クライマックスフォームに撃破された後は死郎に回収された)。 【関連するページ】 アイテムと武装 オーナー クライマックスフォーム ゴウカ ジーク スカルフォーム ストライクフォーム デンオウベルト デンライナー ハナ プラットフォーム マスターパス ライダーチケット ライナーフォーム 予備の電王パス 仮面ライダーNEW電王 仮面ライダー電王 仮面ライダー電王 DVD VOL.2/未使用映像集(第1話~第8話)まとめ 契約 時の列車 死郎 用語 第1話
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パス癖(ぱすくせ) 自分で責任を取らない病。 多くの場合プレッシャーに負けて 任せる、逃げる、やめる を選択しがちな癖のこと。 プレイングが上達したときによく陥りやすい。 Q:パス癖を直す方法って、ありますか? A:はら、くくったら? 戻る→専門用語集 専門用語集/□行? 専門用語集/□行/■?
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味方選手から受けたパスをトラップせずに味方選手にパスをすること。 守備選手はボールを奪うタイミングがないが、 攻撃選手はボールが来る前にパスを出す方向などの判断が必要なので パスが読まれやすい。また、パスを受けることと出すことを同時に行うような難しさがある。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ リンクサイト 元住吉の日記 神奈川県にある元住吉について書いてあるブログ。 グルメ、ショッピング、生活雑貨、レンタルビデオ・DVDなどを紹介!! Google誕生 無料のサービスが充実しているGoogle。 それらを上手く活用するための紹介ブログ。 唯一無二 Googleのブログサービスを使ったBlogger。 唯一無二のブログを作るために邁進中。
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パス ショートパス(方向キー+×) 基本となるパス。 近くにいる味方にゴロのパスを出す。 ゲージをためれば強くて速いパスになる。 ロングパス(方向キー+○) ボールを浮かせるパス。 主に遠くにいる味方にパスするときに使用する。 サイドチェンジをするときにも使用する。 また自陣ゴール前で大きくクリアするときにも使える。 □ボタンでクリアするよりも大きく戻すことができるため利用価値が高い。 スルーパス(方向キー+△) 味方に走りこませるようにスペースにボールを出すパス。 カウンター時にサイドに出したり、中央突破などのときに使用する。 L1を押しながら△で浮き球のスルーパスになる。 ワンツーパス(L1+×→×or○) パスを出すと同時に走り出し、折り返すパス。 DFに触れられずにかわすことができるため、主にサイド突破で重宝する。 ×だとゴロで折り返し、○だと浮き球で折り返す。 パス&ゴー(×→R2) パスを出して、R2を押した後に走りだす。 ワンツーパスと似ているが、折り返さないという点で異なる。 パス&ゴーで前に出た選手を囮に逆サイドに振ったり、 ワンテンポ送らせてからパスを戻したり、 様々なバリエーションがある。 センタリング ペナルティエリア付近で○を押すことでセンタリングがあげられる。 方向キーを押すことで、ある程度上げるエリアを選択できる。 また○の回数により弾道が変わる。 センタリング(方向キー+○1回) ヘディングで合わせるような高軌道のセンタリング。 速いクロスボール(方向キー+○2回) ○1回の時より、やや低く速いクロスボールになる。 グラウンダークロス(方向キー+○3回) 最も早く低いボール。 ディフェンスの反応が悪い2011では最凶のセンタリング。 横方向が空いていると高確率真ん中の味方に合い、得点できる。 結構ハメ技的な臭いもする。 ただし、横方向さえ切れば止められる。 高軌道センタリング(方向キー+○+R2) 通常のセンタリングよりさらに軌道が高いセンタリング。 中央に高さのあるCFがいる際には利用価値が高い。 アーリークロス(方向キー+○+L1) エリアより手前からクロスを上げるときは、普通に○を押してもロングパスになってしまうので、 L1を押さなければならない。 ゴール方向に向かっていくセンタリングになる。
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《正体不明》/裏向きキャラクター Character GRAZE(0)/NODE(0)/COST(0) 種族:なし (自動γ): 〔このキャラクター〕が決死状態になった場合、このカードの表側の効果をあなたがプレイしたものとして解決する。 攻撃力(3)/耐久力(3) コメント 「遊星よりの弾幕X」によって生成される裏向きのキャラクター。 関連 裏向きキャラクター 「正体不明」を生成するカード 「遊星よりの弾幕X」
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使用する文字区切り文字 拡張子 絶対パスと相対パス絶対パス 相対パス 使ってはいけない絶対パス ファイルパスとは読み込みなどの対象となるファイルの位置を示す文字列の事です。 使用する文字 「ディレクトリ」と「フォルダ」はWindows上では同義と考えて問題ありません。 半角の「/」と「¥」は同じ文字として使われます。環境によっては「¥」が半角の「\」で表示される場合もあります。 ファイル名の文字の大小も無視されますが、文字の全角と半角は区別されるので注意が必要です。 区切り文字 ドライブ「 /」「 ¥」ドライブ文字 / 「c /」 「c ¥」 ディレクトリまたはファイル「/」「¥」「c /Directory/file」「c ¥Directory¥file」 拡張子 拡張子とは、Windowsにおいてファイルの種類を識別するための文字列です。拡張子が無いファイルも存在します。 一般的なテキストファイルでは、ファイル名の最後に「.txt」と付けられ、ドットより後の文字が拡張子となります。 Windowsのデフォルト環境では、拡張子の表示がOFFになっている場合がほとんどです。 RailSimIIなどでファイルパスを指定する場合は、拡張子まで記述する必要があります。 拡張子がすぐに分かるように、以下の手順で表示するように変更します。 「Windows」+「R」キーを押すか、スタートメニューから「ファイル名を指定して」実行を開く 「名前」に「control FOLDERS」と入力してOKボタンを押す 「フォルダオプション」ウィンドウが開いたら、上のタブを「表示」に切り替える 「詳細設定」の中をスクロールし、下にある「登録されている拡張子は表示しない」のチェックをはずす OKボタンを押すとすべての拡張子が表示される 絶対パスと相対パス 絶対パス 絶対パスとはドライブ名から始まるファイル位置を示します。 c /RailSim2/Train/111系/texture.bmp 相対パス 相対パスとは、参照をしようとするプログラムやファイル(RS2では定義ファイルの位置)からの位置を示します。 定義ファイル「Train2.txt」が「c /RailSim2/Train/000系/」の中にあり、「c /RailSim2/Train/111系/texture.bmp」を参照する場合は以下のようになります。 ../111系/texture.bmp 参照しようとしている「Train2.txt」は「000系」ディレクトリにありますが、「texture.bmpは」 ひとつ上の 「111系」の中にあります。 「../」と付くのは、「ひとつ上のディレクトリ」という意味です。2つ上なら先頭に「../../」と付けます。 ちなみに「./」とつけると「現在のディレクトリ」を示しますが、省略しても問題ありません。 使ってはいけない絶対パス 「使うな」というほど厳しくもありませんが、自分以外も使うファイルにはできる限り相対パスを用いましょう。
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基本データ 本名はマクドネル・ベネディクト・ミラー[McDonell Benedict Miller](メタルギアソリッド4データベース) あるいは和平・ミラー(メタルギアソリッドピースウォーカー)。 身長179cm、体重85kg。 既婚。アラスカにて、一人娘のキャサリーと二人暮らし。 隊員達から敬意を込めて「マスター・ミラー」と呼ばれている。 日系三世。 担当声優 日本語 英語 銀河万丈 Cam Clarke MGS 経歴 SAS、グリーンベレー、海兵隊のブーツ・キャンプを経て、FOXHOUNDのサバイバル教官をつとめた。 今は年に2回、MERC SCHOOL(傭兵学校)のコーチをしている。 各作品内での活躍 メタルギア2ソリッドスネーク ほにゃらら メタルギアソリッド アッー メタルギアソリッドピースウォーカー なんたら 出典 メタルギア2ソリッドスネーク メタルギアソリッド メタルギアソリッドピースウォーカー メタルギアソリッド4データベース METAL GEAR SOLID CLASSIFIED 関連項目 サングラス タンクトップ テニスシューズ 銀河万丈
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テレパス エスパー及びサイキッカー専用の技能。 テレパス保持者同士は言語を介さずに念話が可能となる。 基本的に仕様が読み取りのみ、という能力なので、 読まれる側がテレパス保持者でない場合は、 一方的に読む事しか出来ない。 また、自らが読まれている事を自覚し、 それを強く拒否するよう念じると、精神制御と呼ばれ、 テレパスがシャットアウト出来るという特性もあり、 ルシア=メーベルヴァーゲンはこの技能に長けていた。 また人類以外の思考も読めるので、便利な事に インタープレットの代用技能としても使える。
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正体 山本周五郎 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)龍助《りゅうすけ》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)一|刹那《せつな》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (例)おべ子[#「おべ子」に傍点] ------------------------------------------------------- 龍助《りゅうすけ》危篤という電報を手にしたとき、津川《つがわ》は電文の意味を知るよりも佐知子《さちこ》に会えるなと思うほうがさきだった。 「なんていうやつだ」 それでも彼はいちおうそう云って自分を苦々しく反省したが、車で東京駅へかけつける気持には、すでにどう抗《あらが》ってみても危篤の友を見舞うにふさわしいものはなくて、抑えても抑えてもふくれあがる女への情熱でいっぱいだった。 佐知子とは彼女が龍助のあとを追ってフランスへ行くとき会ったきり手紙のやりとりもせず五年になる。 三年まえに帰朝したという通知を龍助からもらったおりには、前後を忘却するほど感情の紊《みだ》れに襲われたが、すでに二人は龍助の前では逢うことのできぬ関係になっていたから、そのときは無論のことその後もずっと相会う機会を避けるようにしていた。 龍助は帰朝してから半年ほど、東京で画の仲間と生活をもったが、佐知子はチロルで喀血《かっけつ》して以来ずっと健康をとりもどせずにいると云って須磨の家に残っていた。 そして龍助が東京をひきあげるについて迎えがてら春服のモオドを見に彼女が上京すると聞いたときには、津川は反対にそのときかかっていた仕事の材料を集めに鳥取市へでかけてしまった。そんなことが二三度続いたあとで、 「どうしたんだ、君たちはまるでお互いに逃げあっているみたいじゃないか」 と龍助が云ったりした。 東京をひきあげると間もなく龍助の態度が変ってきた。もっともフランスから帰った時分にもう彼のようすは変っていたのだ、それまでは本当にただ金持のお坊ちゃんが画を描いているというだけで、性格から云っても人好きの良い派手なことのすきな、悪く云うと浮っ調子だった彼が、すっかり沈みこんで、口も重くなり動作も鈍くなり、ともすれば相手の言葉の裏をさぐるような暗い眼つきをするのだ、着物の好みなどもひどく地味になったし、相貌までが生気を喪って、いつも額を蒼くし眉を顰《ひそ》めているというふうになった。 露悪的にしかものを表現することのできぬ仲間の一人は、 「杉田のやつは腎虚だぜ、あの女房はあいつの感覚には淫蕩《いんとう》すぎるんだ」 と評したが、それはたんなる言葉として、その言葉のもつ印象にはしかし誰にも否定しがたい多分の実感があったのである。 龍助はだんだんと仲間から離れていった。たまに上京することがあっても誰にも会わずに帰るし、三五人ある関西の友達ともまるっきり付合わなくなった。神戸にいる八木良太《やぎりょうた》という友達があるときその状態を報告して、 「――彼はいまガラニスで妻君の裸体を描いているよ……おおお、神さま」 と伝えてきたが、それが龍助の生活の最期の姿であった。 神戸駅へ着いたのは午後六時だった。歩廊へ足をおろしたとき、津川は思わず軽い眩暈《めまい》を感じて立竦《たちすく》んだ、彼はその瞬間に龍助の姿を見たのである、歩廊はいっぱいの人混だったがその人たちのあいだにいつも彼を出迎えるときっと立っている鉄柱の蔭のところからこっちを見ている龍助の蒼白《あおじろ》い顔が鋭く津川の眼にうつったのだ。無論それはほんの一|刹那《せつな》の錯覚で、ふたたび見やったときには似もつかぬ新聞売子がいただけであったが、――津川は思わず、 「――間に合わなかったかな」 と呟《つぶや》いてそっと頭を垂れた。 駅を出ると津川は、仲間でおべ子[#「おべ子」に傍点]のホテルと呼んでいる野村屋ホテルへ外套《がいとう》を脱ぎ、すぐに須磨の家へ電話をかけた、初め女中が出てすぐ佐知子が代った。 「僕です、津川」 「ああ」 津川の声もしどろだったが、電話の向うでも低く叫ぶのが聞こえた。 「いま着いたんですが、杉田の具合はどうですか」 「ちょっとお待ちください」佐知子は答えずに男の声と代った。それは八木良太だった。 「津川か、よう来たな」 「杉田はどうした」 「あかん、十時半だった、あとから電報したんやが見なかったやろ」 「うん、『燕』で来たから、そうかやっぱり駄目だったか」 津川は歩廊で見た幻覚を思い出してぎゅんと緊めつけられるような息苦しさを感じた。 「いまどこや」 「野村屋にいる」 「すぐこっちへ来んか」 津川はちょっと返辞に困ったが、 「ゆうべ徹夜の仕事をしたあとでひどく疲れているんだ、どうせ間に合わなかったのならひと休みしてから行こう」 「さよか、じゃあとにかく晩《おそ》くにでも来いよ、今夜はお通夜やよってな、待ってるぜ」 電話を切ると、顔なじみの老主人に案内されて津川は二階の奥まった部屋へ通った、しかしひと眼部屋のようすを見ると彼はどこかもっと明るいところへ換てくれと云って、表に面して増築したばかりの新しいほうへ移った。――さきの部屋の壁には、……正確に云うと東側の壁の腰紙の一部には、かつて彼の書きつけた万歳という字が遺っているはずである、それを書いた六年まえのある夜の情景は、いまの津川には強すぎる呵責《かしゃく》なのだ。 風呂から出るとおべ子が夕食を運んできた。彼女は本当は蕗子《ふきこ》というのだが、顔のしゃくれた小柄の愛くるしい女で、仲間が誰云うとなくおべ子というわけの分らぬ愛称をつけ、いかにもそれが似合っているので皆に愛されている女中だった。 「なんだ、君はまだここにいたのか」 「顔を見るなり何でんね、いないでどないしましょう、あんたさんがたが来てくださるうちは何年でもおりますが」 津川は箸《はし》を執りながら冗談の云いあいをしていたが、ふと思い出して龍助の死んだことを知らせた、おべ子は眼を丸くして驚いた。 「それ、ほんまでっか」 「本当さ、だから今日来たんだ」 「まあ……夢みたいな」 おべ子の驚きには理由があった。 それというのが、彼女の話によると龍助はこの半年ばかりひどい悪遊びをしていたということだ、大阪や京都の色街でずばぬけた真似をするばかりでなく、妙な女を伴《つ》れては繁々と野村屋へも泊りにきたそうである、それが来るたびに相手が違っていて、なかに一人だけ三度ほど同じ女がいたのは、あとで妻君の佐知子だということが分ってさすがに驚かされたという。 「いくらお道楽でもあんまりでっせ」 とおべ子は云った、「ゆうべ素性の分らぬ女子と泊った部屋であなた、明る日奥さんと寝やはるなんて法がありまっかいな、ほんまに杉田はん悪にならはった思いましてん」 老人は死ぬ前に物慾が強くなり、中年の者は情慾が烈しくなるという俗説を津川は思い出した(じつはそうではなかったのだ)。 おべ子の観察によると、つい半月ほどまえまでそんな乱行をしていた龍助には、微塵《みじん》も死を予想させるものはなかったというのであるが、津川には反ってそこに強い死の影が動いているように思われ、八木良太が、 「ガラニスで妻君の裸体を描いている」 と嘲笑《ちょうしょう》的に伝えた言葉と一致して、その半年間のいらいらした龍助の気持が切実にまで感じられるのであった。 夕食のあと、津川は寝床をとらせて二時間ばかり横になり、九時頃に車を呼ばせて須磨へ向った。 月見山の家はひっそりとしていた。迎えたのは八木良太でどてらを着こんでいた、 「御苦労さん」 「いや、遅くなって」 津川はいまにも佐知子が出てくるかと、神経の鋭くなるのを抑えつけながら八木について龍助が居間に使っていた十畳へ通った。 部屋の上段にはすでに納棺された龍助の遺骸があり、供物や華や飾物がところ狭く並べられてあるあいだに、故人の親族と思われる人たちが十二三人つつましく控えていた。八木の紹介でその人たちと挨拶をしながらすばやく見廻したが、そこには佐知子の姿はみつからなかった。 香をあげて部屋の隅にさがると、しばらくして通夜の僧が入ってきたのを機会に、八木が肩を突いてこっちへ来いと合図をした。 「おい、すばらしいぞ」 廊下へ出ると八木良太が云った。 「僕あじつのところ軽蔑《けいべつ》しとったんやが、今日あいつの画を見てびっくりした、すばらしいものがたくさんあるんや、まあ見てみい」 「妻君はどうしたんだ」 「頭が痛むとか云ってあっちへ行ったが――まあ妻君へお悔みを云うのなんかあとにせい、それより一遍あいつの画を見いや」 八木は津川の気持などにはかまわず、そう云ってどんどん画室へ入って行った。 龍助の画室は洋館の離室《はなれ》を改造したもので、明りとりも大きく、贅沢《ぜいたく》な嵌込み煖炉《だんろ》があって窓は全部二重|硝子《ガラス》になっている十坪ほどのがっちりした部屋だった。 画室の中はいっぱいの画だった、額縁に入ったのや、カンバスのまま重ねてあるのや、大きさもとりどりでおよそ五六十点あるであろうか、それから驚いたことにはそれらの画が全部佐知子を描いたものであることだ、年代順に見ると初めは着衣の全身、それから半身になって、顔だけになって、さらに小品の中には眼を中心にした顔の上半だけのものが七八点に及んでいる。その次には裸体があった、全裸が五点、ことに人物八十号へ描いた一点は床に仰臥《ぎょうが》したもので、とうてい一般に展観することのできぬ猥がましい大胆なポオズである。 「ああそれはどむならん」 八木はひと眼見て云った、「そいつは杉田も失敗の作だよって破いてくれ云いおった」 「破けって――?」 津川は訊《き》きかえしながら、取除けようとする八木の手を押え、電燈の直射を避けるところへ置直して喰い入るように見入った。 それは見れば見るほど放恣な淫卑な筆つきである、あらわにひろげられた内腿には静脈がうき、双の眼は怠惰な倦怠《けんたい》と溶けるような欲望との入混った不思議な赤みがさしている、右手を頭の後へ廻した手はぐったりと床の外へ垂れている、ぬめぬめと濡れている口辺、まるみと力の籠《こも》っている腹のふくらみ、それから伸ばした左足の指が強く内側へかがめられていて、それが流れている全体の線の調子を壊していると同時に、ひどく肉感的な暗示をもっているのだ。 津川はしばらくその画を凝視していたが、やがてまた始めから見直しにかかった。彼は丹念に一枚一枚見て行った。 「どや、それなんか立派やろ。洋行まえには金持のお道楽や思うていたし、実際帰ってから展覧会へ出したものやって皆駄物やったが、あいつ家へ引籠りだしてからこんな傑作を描きよった、これなら大威張りで遺作展やれるぜ」 八木良太は見ていく側からそんなことを云ったが、いまの津川には画の価値はどっちでもよかったのだ。 扉が開いて佐知子が入って来た、それは津川にはすぐ分った。 「いらっしゃいまし」 津川が振返ると、こっちの眼を正しく見ながら佐知子は丁寧に腰をかがめた。彼女は五年まえに比べるとひどく肉付も良くなり、頬などは今度のことで疲れが出ているのであろうのに娘のように艶《つや》やかで張り切っていた。 「わざわざ、御遠方のところをおそれいりました、お知らせは出すまいと存じましたのですけど、八木さんが出すほうがよいとおっしゃいますのでお知らせ申しました」 「あなたもたいへんだったでしょう」 「はあ、ありがとう存じます」 佐知子のようすは津川を驚かすにじゅうぶんであった。 彼女の表情には微塵も動揺がないのだ、龍助の死を悲しむ色もなく、津川に会うことの感動もない、そうかと云ってべつにとり澄ましているとか仮面を冠っているわけではなく、一種の近寄りがたさ、見透しのつかぬ模糊とした精気とでもいいたいようなものが、彼女の全身を包んでいるのだ。 佐知子は挨拶だけすると、向うで読経が始まるから来てくれと云って静かに去った。 「三十二やそこらで後家になるなんて彼女《あのひと》もお気の毒や、あの器量やからはたで捨てちゃおくまいが、何かあれば尻軽や云われようし、いつまでここにおれば財産が欲しいのや云われようしな」 「財産なんて残ってるのか」 「仰山なもんやろ、なにしろ使った云うてもパリへ行ったくらいなもんやから」 「しかしこの半年ばかりだいぶ駄々羅遊びをしたそうじゃないか」 「杉田がかい? 阿呆なこと」 八木良太は知らなかった。 八木が読経の席へ去ってからも、津川は独り画室に残って画を見続けた。そして多くのものに共通する一つのことに気付いた、それは今しがた佐知子が津川を驚かした一種の精気――捉《とら》えがたい静かさ、妖気《ようき》とでもいいたいものがどの画のうえにも現われていることである、そしてそれらの対照として一点だけ、八十号の裸体だけがまるでかけはなれているのだ、そこには明らさまな女が描かれてある、むしろ卑められるだけ卑めた『女』というほうが当っていよう、不道徳にまでそれが誇張されてあるのだ。 「これは失敗の作だから破いてくれ」 龍助が死ぬまえに云ったという言葉を、津川はべつの意味から考えてみたかった。 津川を驚かし、同時に龍助の多くの画に描かれている佐知子の妖しい精気というごときものは、六年まえ――いやすくなくとも龍助と結婚する以前の彼女にはかつてなかったものである、かえって龍助が破棄しようとする裸体にこそ、津川の知っている佐知子が描き出せているのではないか? 「いったい」 と津川は呟いた、「それにしても杉田はこんなにたくさん描いて、佐知子の何を描こうとしたのであろうか」 津川は初七日のすむまで神戸にいた。 そのあいだ三度ほど佐知子に会ったが、彼女の態度は初めの夜と少しも変らず、津川を見る眼つきにも応待にも、まったく感情の動く気配が見られなかった、そのあいだに津川のほうでも自分の気持の変化していくのに気付き始めていた。龍助危篤の電報を手にしてから汽車に乗っているあいだじゅう、右も左もなくはちきれそうにふくれあがっていた佐知子への情熱が、いつかおそろしく平凡な悔恨に変り、かつての情事の思出さえが嫌悪になってきた。 初七日の待夜の法事はにぎやかだった。大阪や京都から画描き仲間が七八人集まり、故人の親族とはべつの部屋で酒が出された。八木良太は津川の知らぬ故人の友で矢走院吉《やそういんきち》という脚本作家と龍助の遺作展をしようと提議を出し、それには幸い皆ここに集まっているからとりあえず画の選抜をしようと云って、みんなで画室のほうへでかけて行った。――津川も立とうとしたが、佐知子が静かに見上げながら、 「津川さんはここにいらっしゃいましよ、あたくし独りじゃ寂しゅうござんすわ」 「じゃああなたもいらっしゃい」 「あたくしには画は分りませんわ、それになんだか杉田の画は怖くって……」 津川はそれでも押切って行くわけにもならぬので、云われるままに座り直した。 津川は黙って盃《さかずき》を執った、佐知子もしばらくは遠くの人声を聞いているようすだったが、やがてひどく調子の違った声で、 「六年になりますかね」 と云った。津川はその調子から、彼女が自分の眼を求めているのを知って、抑えきれぬ気持の乖離《かいり》を感じながら頷《うなず》いた。 「野村屋に泊ってらっしゃるんですってね」 「ええそう――」 「どのお部屋……?」 津川はぎくりとしながら初めて眼をあげた。彼女のようすは変っていた。さっきから二三杯、みんなの相手をしているので、眼蓋がうすく色づき、きっちりと帯を締めた豊かな胸もとは微《かす》かに波をうっている、瞳《ひとみ》の輝きにも身がまえにも解放されたものがみえ、今はもうさきの夜津川を驚かせたあの近寄りがたい精気はなくて、かつて彼のまえに差伸ばされた佐知子の本当の姿が現れているのだ。 どの部屋か――と訊く言葉の意味は津川をまったく狼狽《ろうばい》させた。 「あの八十号の画ね、裸体の」 津川は返辞をせずに話を変えた、「あの画はまだ画室にあるんですか」 「ええ、どうして」 「じゃあ今みんなが見ているわけだな、あれは少しひどいと思うんだが、あなたは不愉快じゃないんですか」 「だって画じゃないの」 佐知子は窃《ぬす》むように笑った、「フランスではもっともっとひどいのが平気で展覧会に陳列してありますよ」 「いや、そういう意味でなく」 津川は佐知子の言葉の調子に慌てて相手を遮《さえぎ》ったが、佐知子のほうは眼尻でちらちらと津川の表情をさぐりながら笑っていた。 話はそれ以上進まぬうちに、戻って来た八木たちのために途切れた。――津川は九時少しまえに別れを告げて立った、そして玄関へ出ると佐知子が、 「角までお送りいたしましょう」 と云って一緒に下りた。 ショオルを肩にひきしめた佐知子は、津川の側へひき添うようにして歩いた。冷え徹る夜ですでに凍り始めた道は、月の光を浴びて寒々と白く浮いて見えた。 「いつお帰りになるの」 「明日帰るつもりでいます」 「――そう」 彼女の声は反問の響をもっていたが、津川は気付かぬふうを装っていた。そしてそのまま停留場まで黙って歩いた。電車はなかなか来なかった、佐知子はときどき津川の横顔へ強い視線を投げかけていた――そして、やがて電車の近づいて来るのが見えたときであった、佐知子は急にすり寄って来てほとんど囁くように、 「一日お延ばしなさい、明日の晩七時頃に野村へお伺いしてよ」 と云った。 津川は驚いて振返った。彼女はショオルのあいだから嬌《なま》めかしく、むしろ勝誇ったように笑っていた。 「――あれだ」 電車へ乗ると同時に、津川は思わず叫びそうになった。あれだ、あれなのだ、龍助が描こうとして描けなかったもの、あれだけ描きながらついに捉えることのできなかったもの、それはいま、明日の晩行く……といったあの佐知子なのだ。 津川には今こそ了解できた、龍助は佐知子の正体を掴《つか》もうとしていたのだ、そして焦りに焦った結果かえって彼女をべつなものにつくりあげてしまった、彼女が津川を驚かせたあの一種の近寄りがたい雰囲気《ふんいき》は、じつは龍助が自ら知らぬうちに彼女のうえへ拵《こしら》えあげたものなのだ、彼は佐知子を追求しながら事実はますます彼女から遠ざかっていたにすぎぬ。死ぬまえ半年のあいだの女遊びも、要するにそれらの悪行を通して彼女の正体をつきとめようとした表われなのだ。ところが、 「七時にお伺いしてよ」 と云ったあの瞬間にこそ彼女の正体は顕われている、そして同時にそれはけっして龍助には捉えることのできぬものなのだ――彼が自ら拵えあげた神秘の帷《ブェール》を透して懸命に掴もうとしていたものは、じつは彼女が津川にと彼から盗んでいたのであった。 「あの八十号の裸体こそ、彼女の正体をつきとめていたのだ、だが――彼にとってはあれは失敗の作でしかなかった、そして……」 津川は息詰るように呟きを呑んだ。 底本:「山本周五郎全集第十八巻 須磨寺附近・城中の霜」新潮社 1983(昭和58)年6月25日 発行 底本の親本:「アサヒグラフ」 1936(昭和11)年3月11日号 初出:「アサヒグラフ」 1936(昭和11)年3月11日号 入力:特定非営利活動法人はるかぜ
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概要 NewWorldは、2023年3月からシーズン制に移行しました。シーズンとは、四半期ごとに新要素が追加されるアップデートモデルのことを指します。シーズン開始日に新要素が追加され、中期・後期では、季節イベントやマイナーアップデートが実施されます。この期間中、シーズンパスを進めることで限定報酬を獲得できます。 シーズンパス シーズンパスの報酬は、主に衣装や課金トークンなどです。デイリー、ウィークリー要素やP2Wはありません。 シーズンパス UI (翻訳) ①Journey:シーズン専用クエストです。チャプター1から順に進めていくことで限定スキンなどの専用報酬を獲得できます。 ②Activity Card:シーズン専用の繰り返しクエストです。モンスターの討伐、採取、ダンジョンの攻略、PvPなどがあります。 ③FREE TRACK:無料で獲得できるシーズンパスの報酬です。 ④PREMIUM TRACK:プレミアムシーズンパス(課金)の報酬です。 ⑤Buy Premium:プレミアムシーズンパスを購入できます。 ⑥Purchase Levels:シーズンパスのレベルを課金で追加購入できます。 ⑦現在のシーズンパスレベルと経験値 アクティビティカード UI(翻訳) アクティビティカードはシーズンパスの経験値を入手する手段の1つです。1つのアクティビティを完了するとパネルを1枚選択して、シーズン経験値を獲得します。さらにパネルのラインが揃うことで、追加のシーズン経験値を獲得します。 ①Activity Card:アクティビティの達成条件です。右のアイコンを選択すると、そのアクティビティをHUDにピン留めできます。 ②Wild Stamps:毎日ログインする際にワイルドスタンプを1枚獲得します。これは任意のパネルを1枚、即時完了させる機能です。 ③Reroll Activities:現在のアクティビティカードをすべて破棄して、再抽選します。(初回無料、以降はAzothを消費します。) ④クエストパネル:①で完了したアクティビティの絵柄を埋めることができます。パネルが一列に埋まると追加のシーズンパス経験値を獲得します。 ⑤経験値獲得量 Stamp the card to earn 300 Season XP:1マス埋める度に、シーズンパス経験値を100獲得します。 Fill a line to earn 500 Season XP:ラインが1つ揃う度に、シーズンパス経験値を500獲得します。 Complete the card to earn 400 Season XP:FINISH CARDを選択し、パネルをリセットすると300シーズンパス経験値を獲得します。 Earn up to 10,200 Season XP pear card:すべてのパネルを埋めると、シーズンパス経験値を6,900獲得します。 ⑤FINISH CARD:現在のアクティビティカードを終了し、次のカードに移行します。これには最低パネルを3枚埋めることが条件です。 その他のシーズン経験値を稼ぐ方法 アクティビティーカードやジャーニー以外にもシーズン経験値を稼ぐ方法があります。 石膏の鋳物(Gypsum cast)の作成 ダンジョンのボスの討伐 Outpost Rush PvP アリーナ 戦争(WAR) 侵略 (Invasion) PvPでプレイヤーを倒す 堕落の裂け目( Corruption Breaches) クエスト 派閥ミッション 才能(Aptitude) キャラクターの経験値を一定量獲得する トップへ移動