約 1,319,883 件
https://w.atwiki.jp/elvis/pages/960.html
エンディングのコマンド 左K同時押し タキ リザードマン ザサラメール グラディエーター×2、ドラゴン(ヴァレリア?、ファリン?、リネット?) セルバンテス シャンファ キリク バーサーカー(リザードマン×20) 御剣 ナイトメアorジークフリート アビス? ■ ■ ■ ■ ■ ユンスン アスタロス タリム(グリード?) 御剣 ナイトメアorジークフリート アビス? ■ ■ □ グラディエーター×2、ドラゴン(ヴァレリア?、ファリン?、リネット?) セルバンテス シャンファ キリク バーサーカー(リザードマン×20) 御剣 ナイトメアorジークフリート アビス? ■ ■ □ ■ ■ ユンスン アスタロス タリム(グリード?) 御剣 ナイトメアorジークフリート アビス? ■ ■ ◇ ヴォルド(ウィル・オ・ウィプス) ラファエル ソンミナ アスタロス タリム(グリード?) 御剣 ナイトメアorジークフリート アビス? ■ ■ ◇ ■ ■ ■ 御剣 ザサラメール アビス? - - ■ ■ ◇ ■ ■ ■ ■ アンノウンソウル ザサラメール アビス? - ■ ■ ◇ ■ ■ ■ ■ ■ オルカダン ザサラメール ナイトテラー ■ マキシ ティラ カサンドラ(ドッペルゲンガー) ザサラメール シャンファ キリク アイヴィー(シャレード) 御剣 ナイトメアorジークフリート アビス? ■ ■ ■ ソフィーティア(コロッサス) ザサラメール ユンスン アスタロス タリム(グリード?) 御剣 ナイトメアorジークフリート アビス? ■ ■ ■ ■ ■ アサシン キリク バーサーカー(リザードマン×20) 御剣 ナイトメアorジークフリート アビス? 関連 ソウルキャリバー3
https://w.atwiki.jp/elvis/pages/963.html
エンディングのコマンド AG同時押し(隠しコマンド:BG同時押し) タリム バーサーカー ザサラメール ソフィーティア(コロッサス) アスタロス パイレーツ 御剣 タキ(ウィル・オ・ウィプス) ラファエル ジークフリートorナイトメア アビス? ■ ■ ■ ■ ■ リザードマン 吉光 ソンミナ(マイザー?) ラファエル ジークフリートorナイトメア アビス? ■ ■ □ ユンスン(ケーレス) セルバンテス ロック 御剣 ソンミナ(マイザー?) ラファエル ジークフリートorナイトメア アビス? ■ ■ □ ■ ■ ■ アンノウンソウル ザサラメール アビス? - - ■ ■ □ ■ ■ ■ ■ ラファエル ザサラメール アビス? - ■ ■ □ ■ ■ ■ ■ ■ オルカダン ザサラメール ナイトテラー ■ ■ ◇ ソフィーティア(コロッサス) アスタロス パイレーツ 御剣 タキ(ウィル・オ・ウィプス) ラファエル ジークフリートorナイトメア アビス? ■ ■ ◇ ■ ■ リザードマン 吉光 ソンミナ(マイザー?) ラファエル ジークフリートorナイトメア アビス? ■ ヴォルド ティラ レブナント?(李龍?) ザサラメール パイレーツ 御剣 タキ(ウィル・オ・ウィプス) ラファエル ジークフリートorナイトメア アビス? ■ ■ ■ シャンファ(ヴァレリア?、ファリン?、リネット?) ザサラメール マキシ 御剣 タキ ラファエル ジークフリートorナイトメア アビス? ■ ■ ■ ■ ■ リザードマン 吉光 ソンミナ(マイザー?) ラファエル ジークフリートorナイトメア アビス? 関連 ソウルキャリバー3
https://w.atwiki.jp/elvis/pages/956.html
エンディングのコマンド G連射 バーサーカー アイヴィー ティラ カサンドラ(ドッペルゲンガー) ザサラメール リザードマン シャンファ タキ(ウィル・オ・ウィプス) ラファエル ジークフリートorザサラメール アビス? ■ ■ ■ ロック(ヴァレリア?、ファリン?、リネット?) ザサラメール ユンスン シャンファ タキ(ウィル・オ・ウィプス) ラファエル ジークフリートorザサラメール アビス? ■ ■ ■ ■ ■ マキシ 吉光 キリク(マイザー?) ラファエル ジークフリートorザサラメール アビス? ■ ソフィーティア ザサラメール タリム(リザードマン×20) アスタロス リザードマン シャンファ タキ(ウィル・オ・ウィプス) ラファエル ジークフリートorザサラメール アビス? ■ ■ □ ■ ■ マキシ 吉光 キリク(マイザー?) ラファエル ジークフリートorザサラメール アビス? ■ ■ ◇ 盗賊×2、ヴォルド(ウィル・オ・ウィプス) セルバンテス セツカ 吉光 キリク(マイザー?) ラファエル ジークフリートorザサラメール アビス? ■ ■ ◇ ■ ■ ■ ラファエル ザサラメール アビス? - - ■ ■ ◇ ■ ■ ■ ■ アンノウンソウル ザサラメール アビス? - ■ ■ ◇ ■ ■ ■ ■ ■ オルカダン ザサラメール ナイトテラー ■ ■ ■ タリム(リザードマン×20) アスタロス リザードマン シャンファ タキ(ウィル・オ・ウィプス) ラファエル ジークフリートorザサラメール アビス? ■ ■ ■ ■ ■ マキシ 吉光 キリク(マイザー?) ラファエル ジークフリートorザサラメール アビス? 関連 ソウルキャリバー3
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/136.html
カオスレギオン 5-430~431 430 深夜の顔刷れ祇園 sage 04/03/22 04 22 ID +elxg7uf いつリクあったのかは知らんが、とりあえずリストの中で目に付いたお塩レギオンさらします。 希望者さんまだ見てるかな?デハドゾー 聖印暦791年2月、聖都ロタール。 クレア大聖堂にて聖櫃から開放されたいにしえの神「アズライール」を 聖オヴェリア教団の密命により、黒印騎士団の騎士、ジーク=ヴァールハイトは上官であり、 親友でもあるラクロワ聖堂の後継者、ヴィクトール=ドラクロワと「銀の乙女」 (サポート役みたいなもんらしい)シーラ=リヴィエール(長い…)と共に、封じようとしていた。 かろうじて封印には成功したが、その際アズライールに魅入られたジークにより、 シーラは命を落としてしまった… というのはドラクロワの思い込みで、実はアズライールに取り憑かれてトチ 狂ったのはドラクロワのほう。 抵抗できないジークを襲おうとして、かばったシーラが死んじゃった、と言うのが真相。 真実から目をそむけ、勝手に記憶を捏造したドラクロワはジークを逆恨みし、責めたてるのだった。 同年十一月。 聖都ロタールから禁断の書「外典イザーク」が盗まれる。 容疑者とされたドラクロワを探して街をさまよったジークは、街外れの墓地で彼と相対する。 「何故シーラを殺した」とジークを責めるドラクロワ。 まさか「本当に殺したのはお前だよ」とも言えないジークは「何故…?何故だろうな…」 とポカーン(・Д・)かつ神経を逆撫でする返答を返し、それに逆上したドラクロワは 「追って来いジーク!貴様がなすべき贖罪を教えてやる!」とこちらもまたポカーン(・Д・)かつ 身勝手な捨て台詞を残して姿を消す。あ、イザークを盗んだのはやっぱドラクロワでした。 そして三年後。 都市ディファンが壊滅。城壁には教会へ敵対する血文字が記されていた。 「―我こそは汝が罪への裁きなり わが望みは三世界の浄化」 ドラクロワの仕業と見た教会は彼を探し出して討つため、ジークを差し向ける。 ドラクロワに追って来いって言われた事もあるし、ジークは(今更…?)彼の追跡を開始した。 431 カオスレギオン(2) sage 04/03/22 04 27 ID +elxg7uf 遺跡に行ったり谷を通ったり、途中で「銀の乙女」の鉄砲娘(無鉄砲娘…)アーシア=リンスレットを 助けて何の脈絡もなく唐突に惚れられたりしつつ、洞窟に潜ったり森を抜けたりと あっちゃこっちゃ引き回されたジークは、行った先々で楯っぽいのとか木っぽいのとか 使い回し感あふれる敵たちをぶっ飛ばしたり逆にぶっ飛ばされたりした挙句、ドラクロワの目的が 外典イザークに記された「アズライールを開放する禁断の三聖印であることを突き止めるのだった。 っつーか、お約束通り別に聞いてもないのにドラクロワがべらべらくっちゃべってくれたんだがな。 三聖印をドラクロワより先に手に入れようとしたんだけど案の定無理ですた。 封都イザークに駆けつけたジークたちに、ドラクロワは教会の闇の真実について語る。 この世は天界、堕界(地獄?)、狭間の世界(現世?)の三つから成っている。狭間の世界で死した魂は やがて天界堕界、いづれかの世界へ導かれ、永い眠りの後、新たな世へと転生する。が、その魂を犠牲にして 闇の軍勢を呼ぶのがジークたち「招くもの(レギオン)」であり、教会はその力を独占するために 外典を封印していたのだ。実は三年前アズライールを開放したのも教会の仕業であり、 ジークたちは神を従えようとして失敗した教会の尻拭いをさせられたのだった。 ドラクロワのねらいはそんな汚れた協会の支配するこの世界を、他の二つの世界諸共神の力で打ち砕いて浄化し、 一つの世界として再生させることだった。私を止めたければロタールへ来い。言い置いてドラクロワは立ち去った。 聖都ロタール。クレア大聖堂聖櫃の間へ辿り着いたジークにドラクロワは、封印を解くためには アルゴサクス…じゃなかったアズライールと一体化してしまったシーラの魂を肉体から奪った者の命が 必要だと告げ、襲い掛かってくる。 「貴様の罪…その命で償うがいい!」 「ジーク!」 あわやという時、剣を振り上げたドラクロワの前にアーシアが飛び出し、その姿がシーラとオーバーラップする。 「私は…私は…」剣を取り落とし、後ずさるドラクロワ。「私なのか…私がシーラを殺したのか…?」 全ての記憶を取り戻したドラクロワは、シーラの魂を開放し、浄化された新たな世界で彼女と一つになるため、 (結局色ボケか)深々と口を開けた堀に(何故かあるんだよ…室内なのに)身を投げ、 シーラを殺した自らの魂を捧げた。 聖櫃から黒い瘴気が嵐の如く吹き出す。 そしてシーラの姿をした“神"が顕現した。 妖怪人間並に顔色の悪いラスボスを倒すと辺りが光に包まれる(…またこのパターン) 気が付くとジークは一面に揺れる麦の穂の草原にいた。 目の前にシーラがいる。 「最後に伝えたかった…ジーク、私あなたとドラクロワに逢えて本当に良かった」 「ああおれもだ(棒読み)」 「ありがとうジーク…もう…行かなきゃ…」 遠ざかっていくシーラ。その姿が一瞬ぶれて、影のように寄り添う銀髪の男が見えた。 「―さよなら」 「結局…俺の力では二人を救うことが出来なかった」 夕暮れの聖都。手の中のクロス―シーラの胸に光っていた―を見つめ、呟くジーク。 「俺一人だけが生き残ってしまったな」 「一人じゃないわ…私が」 アーシアがその背に声をかける。ジークは皆まで聞かず、無言でその脇を通り過ぎる …が、途中で振り返ると、何事か言った。 アーシアの顔一杯に笑みが広がり、彼女はジークのもとへと駆け出していく。 墓標代わりに地面に突き立ったドラクロワの剣、その柄にかかったシーラのクロスが風に揺れている。 バックにはのたうつようなお塩様の歌声がいつまでもいつまでも延々と…もう勘弁すてください… 最後に。 ドラクロワ「今は殺すまい。貴様にはまだ、見るべき地獄があるのだからな!」 ええ、みさせて頂きましたとも。 主 に ボ イ ス 面 で な ラスト間際のだけでなく、主役級四人の台詞はすべて脳内で 棒 読 み に変換してお読みください。 あの学芸会カルテットはマジ最強。諸刃の剣。素人には(ry…って素人は向こうだが。アクムミソウダヨボスケテママン
https://w.atwiki.jp/cosmicbreak/pages/3098.html
クテン・ジークンロン纏 画像 クテン・ジークンロン纏 機体説明 クテン・ジークンロンのバリエーション機であるSサイズ陸戦。 BDは敵を引き寄せる奥義を使用することができ、LGには格闘武器が内蔵されている。 初期状態ではBSを接続していないがBSが内蔵されているため出撃が可能。 カートリッジは、クテン・ジークンロンと同一。 STATUS ※手持ち武器・アクセサリーを外した状態で記述 名前 TYPE SIZE HP COST Capacity STR TEC WLK FLY TGH ロボ価格 購入条件 クテン・ジークンロン纏 陸 S 340 780 895 20 5 21 15 11 ガラポン なし 構成 ※SHOPで販売されている場合、セットで付いてくる手持ち武器は下に記述 パーツ名 アイコン Size Type Cost HP Str Tec Wlk Fly Tgh 備考 スパイクビット クテン・ジークンロンBD3 S 陸 570 250 13 4 16 10 9 BS内蔵BS接続可SUB:SIRYU FUJINKEN クテン・ジークンロンHD3 S 陸 40 20 1 1 3 1 -1 クテン・ジークンロンBD3固定 クテン・ジークンロンLG2 S 陸 100 30 2 2 1 クテン・ジークンロンBD3固定SUB:KUTEN RUSHKICK クテン・ジークンロンAM #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (クテン・ジークンロンAM.png) S 陸 35 20 2 2 1 クテン・ジークンロンBD3固定 クテン・ジークンロンAM #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (クテン・ジークンロンAM.png) S 陸 35 20 2 2 1 クテン・ジークンロンBD3固定 必要経験値 LV1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 カートリッジ ※上から順に。 名前 コスト 備考 キャパシティアップ+70 25 HP+9、5個 内蔵武器の強化 30 2個 シェルガード 20 ソードガード 20 ブラストガード 15 スウェー 15 ブーストランニング 15 タフランナー 20 ショートブースト 15 フロートダッシュ 30 クイックランディング 25 スタンリゲイン 15 ブーストチューン 20 ステルスシステム 40 ブロードレーダー 50 レビュー・コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/642.html
(投稿者:店長) - いよいよ、前兆が見え始めた。己の死……機能停止の、である。 周囲には気丈に振舞っていたが、そろそろ命の蝋燭の炎が尽きようとしている。 体を激痛と脱力感とが襲う。呼吸することが最早苦痛を伴うようになってくる。 それでも、今日は倒れるわけにはいかなくなった。 廊下を歩いてくると、ジークフリートが真正面から歩み寄ってくる。 その歩みにはどこか勇ましく。堂々としたものだった。 ジークフリートはブリュンヒルデの進行方向を塞ぐように立つ。自然とブリュンヒルデは立ち止まらざるを得なかった。 「何か用ですか?」 「──貴女に再戦を申し出ます」 バルムンクをへし折ってから、ジークフリートとしゃべることが無かったブリュンヒルデは咄嗟に言葉が出なかった。 漸く復帰して言葉を投げかけるまでの間、ジークフリートはまっすぐブリュンヒルデを見ていた。 その瞳に、以前のような弱さは伺えない。戦う者が持ちえる、強い意志を伴ったものだ。 「……大層な自信ですね」 口と思考とが、真逆する。 口ではジークフリートの意志を損なわないように、闘志を煽るように罵る。 思考は、ここまで成長したジークフリートに期待を膨らませていく。 「いいでしょう。──薔薇園まで来なさい」 ──貴女の成長、見せてもらいますよ。 ☆ 薔薇園。ここはブリュンヒルデが暇を見つけては育てていた薔薇を、多くの文官や召使らの協力を得て育ててた場所である。 その甲斐あってか、一面に広がる赤い花弁は絨毯のように広がっている。 薔薇の絨毯を歩み、対峙するはジークフリートとブリュンヒルデ。 互いの得物を構える。両者共に殺意を出す。……ジークフリートはこの時、今まで感じていた違和感を漸く理解できた。 ──敵意が、ない。 バルムンクをへし折った時、ブリュンヒルデは殺意を持って挑んできた。 それは武を持つものが相手と対峙するときに自然と湧き出てくるもの。 一方の敵意は相手を相容れない存在と認識したときに吹き出てくるのだ。 しかし、ブリュンヒルデは殺意こそみせるものの、そこに敵意はない。 ジークフリートに対して、あの仕打ちは害意あってのものでは……なかったということになる。 ──ああ、やはり貴女は優しい。 ジークフリートも、尊敬するべき相手に対して敵意を捨て去る。纏うのは殺気のみ。 ピリピリと、互いの殺気が心地よいと感じていた。 今にして思えば、彼女が求めたのは意識だったのかもしれない。そうジークフリートは考える。 心が折れれば、強さなど発揮できないのだから。 殺気が互いの間で溜まる。互いに得物を繰り出せる直前で静止させる。 それがいよいよ臨界点を超えようとしている……それが弾けた時、両者の最後の激突が始まった。 「──帝国最強。その称号には帝国の威信と臣民全ての信頼の重みがあります…… さあ、貴女はそれを背負う覚悟はあるか!!」 彼女はその巨大な黒槍を振るう。 突き、薙ぎ、払い、斬る。変幻自在な太刀筋の軌跡は最早黒い雨と風であった。 その一撃一撃にこもる威力は、されどジークフリートの構えるバルムンクの迎撃によって遮られる。 「──その覚悟は、ある!!」 「──よくいったぁぁぁぁ!!」 互いの間に広がる火花に、黒と白銀の軌道が折り重なる。 金属の削られる音とぶつかり合う音とが、ほぼ連なった和音として木霊する。 互いに一歩も譲らず、前進や後退すらない。 黒い暴風と白銀の閃光との苛烈なる応酬の光景は、騒ぎを聞きつけてやってきた周囲にいる者らの言葉を封じた。 巻き上がる風と両者の動作によって、踏みしめている花園の花弁が舞う。 火と生の花とが二人の演舞じみた剣劇を彩っていく。 そう、これは神聖不可侵の儀式。 真に英雄か英雄を認めるが為の通過儀礼。 目まぐるしく飛び交う刃の応酬。 一合から十合、百合と瞬く間に増える軌跡の応酬の最中、互いに討つべき敵を見据える。 先に動いたのはブリュンヒルデ。その黒と金色の槍による素早い突きを繰り出す。 その鋼の筋道に対して、バルムンクによって真正面から逸らすためにそれ目掛けて振り下ろす。 突きを逸らされるのは織り込み済みか、すぐに手を支点とした円の運動で石頭による打撃をジークフリートの後頭部目掛けて繰り出す。 自身に飛び掛る危機に対してジークフリートはしゃがむことでその一撃をやり過ごし、 がら空きになったブリュンヒルデの横腹に一撃を打とうと振るう。 その一撃もまた踏み込み、立ち位置を変えることで衣服に掠らせることに成功したブリュンヒルデ。 回避と同時に動かしたその足は攻撃のための予備動作。 ジークの右肩から左脇の袈裟を引き裂かんと速度と威力に秀でた叩き切りに、 迎撃をせずに振り下ろされる直前に死角──ブリュンヒルデの左側面へと滑り込むことでかわす。 「──ああ!!」 気合の声と共に槍の強引な軌道変更を行うブリュンヒルデ。 一度は地面にめり込みそうなほどに加速していたソレを、軋ませながら掬い、巻き上げる。 だが、無理やり行った動きは正確さに劣っていた。その上体勢も崩れている。 伸びきったところを、狙い済ましたかのようにジークフリートの巨剣の横一線が飛ぶ。まさにこのままいけば胴切りが決まる…! その一撃はしかし、ブリュンヒルデに命中することは無かった。 咄嗟に上空へと飛び、ジークフリートに装甲を纏った脚による蹴りを繰り出す。 バルムンクの腹をつかって受け止めるのを見たブリュンヒルデは、そのまま踏み台にして距離をとる。 そして互いの距離が、距離にして3m。 「──次で決めます。ブリュンヒルデ」 「──笑止」 両者は構える。次の一合で決着をつける為に、これ以上ないものを繰り出すために。 表情はそのままに、しかしブリュンヒルデの心のうちは晴れやかであった。 ──よくぞ、ここまで。 この日をどれだけ待ち望んだであろうか。 己を超えるほどの力を身に付け、そして皆が見ているこの場で決着がつくこの日を。 己の寿命の最期の戦いを。残された最後の力を燃やしつくし、貴女との戦いに捧げれるこの瞬間を。 そして貴女という武と、なにも柵も無く競うこの時を。 ブリュンヒルデは、愛しい子をみる母親とはこのような感情を抱くのではないだろうかと考えてしまう。 ──それにしては、母親失格でしょうけども。 無言でにらみ合う二人の間に、薔薇の散った花弁が舞い降りる。 それら地面に落ちたと同時に。 その一瞬、世界は無音。 ジークフリートとブリュンヒルデの得物同士が接触する火花が一際大きく咲き、、一際甲高い音が木霊した。 ドス、と何かが花園に突き刺さる。 それは黒い……儀礼重槍ヴォータンの穂先と柄の一部であった。 両者共に本来いた位置から入れ替わっている。 二人の顔はそれぞれ……ブリュンヒルデの顔は安堵に、ジークフリートは茫然とを浮かべて。 「──見事です。ジーク」 「…、………はい」 ジークフリートは今まで見せていた態度とは違う様子に不意を打たれる。 それでも、すぐさまに返事を言えた。 目覚めて間もない頃の、優しいブリュンヒルデを思い出したから。 「胸を張りなさい。……今このときから、貴女が帝国の最強を名乗るのですから」 「……」 次にジークフリートに込みあがってきたのはうれしさ。 あのブリュンヒルデに認めてもらったという感激と、ここまで這い上がってこれた自身に対する感動とが彼女を感涙させている。 僅かに零れる嗚咽の声に、ブリュンヒルデは苦笑する。 「老兵は去るのみです。ジーク──帝国を頼みます」 折れた槍の先をそのままに、彼女は一度も振り返らずに歩み去っていく。 潤んだ視界で見送るジークフリートには、その光景を忘れることはできなかった。 関連人物 エントリヒ皇帝 ブリュンヒルデ ジークフリート
https://w.atwiki.jp/masayoshizard/pages/138.html
第2話 偽・聖杯戦争 天津市警に努める生活安全課巡査、八神恭二。 担当教官、高田に怒鳴り散らしていた男だ。 だが、彼には裏の顔があった。 魔術師という裏の顔が。 彼は、どんな願いでもかなえてくれるという聖杯を巡って他の魔術師と殺し合う聖杯戦争の真っ只中にいた。 だというのに――。 「意味が分からないぞ……これも聖杯戦争の一環なのか……いや」 「やあ、目つきの悪いお兄さん」 「あン?」 八神に声を掛けたのは、ファンタジー世界の住人のようないでたちの青年だった。 サラサラの銀髪、長身で、プレートメイルを着た端正な顔立ちの男である。 「僕は、ジークフリート。さっきまで山で小屋を建ててたんだけど、いきなりまた殺しあえだなんて参っちゃうよね」 爽やかな笑顔で穏やかに身の上話を始めるジークフリートだったが、一方の八神は背筋が凍りついたような気分を味わっていた。 「ジークフリート……プロイセンの英霊……」 (やはりこれも聖杯戦争に関係があるのか……) 目の前に強力なサーヴァントがいる。 それもジークフリートといえば、武勇に優れ、知名度も高い。 ちなみにサーヴァントの戦闘力は、知名度の高さにより補正値がつくのだ。 「おお、僕って結構有名人だったんだね。ちょっとビックリ」 のほほんと笑うジークフリートに対し八神が思ったのは以下の通りだった。 (あれ……コイツ何かバカっぽいぞ。緊張感もないし……やれるんじゃないか……?) そして、八神は一瞬で決めた。 目の前のサーヴァントを打倒する事を。 淡く鈍く光る八神の魔術回路。 彼のもっとも得意とする”硬化の魔術”を行使する。 「死ね」 魔術により、ダイヤモンド並の硬さを得た拳を無造作に、だが、人の命を刈り取るには充分に足る威力で放つ八神。 だが、あっさりと避けられた。 「――竜鱗装甲(Armored Dragoon)」 ジークフリートは宝具を開放した――八神はそう判断した。 一瞬にして、身体中が鋼鉄をも凌駕する装甲に覆われるジークフリート。 同時に今までの能天気な雰囲気は掻き消え、圧倒的な殺気を放つ。 (え、何だ、これ、人間じゃない、いや、サーヴァントだから、死ぬ? このままだと殺される、どうしようもない、勝てない、逃げなくては、逃げるしかない) 八神は、一瞬にして自分が狩られる側だと察知した。 理屈ではない。動物的な本能でそう理解せざるを得なかったのだ。 (だが、下がっても殺される) だがなお、魔術師として、戦士として、八神の拳が動いてた。 八神は拳を振るい応戦する道を選んだのだ。 ぶつかり合う八神とジークフリード、双方の拳。 核爆発級の衝撃が互いの拳を通して、身体中に駆け巡り、八神は風に舞う紙切れのように吹っ飛んだ。 「ゼェゼェ……チィ、強い、な!」 口からこぼれた血を拭いながら、八神はゆっくりと、だが、しっかりとした足取りで立ち上がる。 「やるじゃないか。逃げ腰だったあの状態から、よくあんな拳撃を打てたもんだね」 穏やかな口調。 だが、敵を蹴散らす英雄の闘気を放ちながら、ジークフリートは何事もなかったように八神を見下ろす。 たったの一度、拳を重ねただけで八神は既に満身創痍の状態であった。 一方のジークフリートは、無傷で、疲労も痛みも感じていない。 パッと見ただけでも二人の力量の差は一目瞭然であった。 (強い……だが、目の前の相手が本当にジークフリートならば、俺はヤツの弱点を知っている。 伝説によれば、ジークフリートの全身を覆う装甲は、魔竜の血を全身に帯びた事により、顕現したものだそうだ。 だが、ヤツは、背中の中心部に木の葉が付着していた為、そこだけは魔竜の血を帯びていない。 それ故に、その部位だけが生身の状態のまま……つまり、そこ――背中がヤツの弱点なんだ) 「ふふ、何だか勝算あり、そんな顔をしているね?」 「ああ、勝算はたっぷりとあるぜ」 ニヤリと不敵に笑い返す八神。 「もしかして、僕の背中の弱点を知っているのかな?」 白い歯を見せて笑うジークフリート。 心中を読まれた事に軽い動揺を覚える八神。 ぶぅーーーーん 「顔色が変わったね、当たりだったかな? だけど、キミ程度がこの僕の背後を取れるとでも――え?」 今のは何の音か。 それは、エンジン音だった。 バイクの走行音である。 ジークフリートもその音に気付き振り返ろうとしたのだが、気付くのが遅すぎた。 ドガッ!! 何かと何かがぶつかり合う衝撃音。 ぶつかってきたのは、大型バイク、シャドウエアロだった。 背中の中心部に突き抜けるような衝撃をうけて、真正面に吹っ飛ぶジークフリート。 自分の方へ迫ってくる強敵ジークフリートを見て、八神は思った。 (ああ……そうだな。ぶつかって駄目なら) 「何度でもぶつかっていけばいいんだな……」 そして、全身全霊を篭めた拳をジークフリートの心臓目掛けて叩きつけた。 八神の拳が悲鳴を上げる。 彼は、ジークフリートの装甲に拳が触れている間、硬化の魔術が薄れていくのを感じていた。 その装甲には”マジックキャンセラー”の効果でもあるのか……そう心の中で悪態をつく八神。 だが、彼はただひたすらに拳に魔力を流しつづけ、そして硬化の魔術が解けぬよう拳を前へ突き出した。 下がることは許されない――彼の人生で唯一尊敬した兄のように。 背後からは、大型バイクの突進、前方からは八神の必殺の拳を受けてジークフリートの時が止まる。 ぴきっ それは、何の音か。 ジークフリートの装甲に亀裂が入る音だ。 八神の拳がジークフリートの装甲を突き破り、その胸板を割る。 「……ぐはっ」 ぱりん、とガラスの割れるような音と共に砕け散った彼の全身の装甲。 装甲の破片は、塵となり、やがて、霧のように消えていく。 彼は、多くの血を吐くと、白目を剥いて崩れ落ちた。 「……はは、ざまぁミ、ロ」 両手をだらりと落とした八神。 彼の魔術回路がショートし、光を失う。 全身の血管から流れ落ちる幾つもの血液の線。 彼の眼に光はなかった。 彼は、立ったまま果てたのだ。 ジークフリート@英雄戦争 八神 恭二@仮Fate 死亡 残り46人
https://w.atwiki.jp/elvis/pages/958.html
エンディングのコマンド 方向キー連打 ザサラメール レブナント? ザサラメール ソフィーティア(コロッサス) ラファエル マキシ タキ タリム(リザードマン×20) セルバンテス ジークフリートorナイトメア アビス? ■ ■ ■ ■ ■ 雪華 シャンファ バーサーカー(グリード?) セルバンテス ジークフリートorナイトメア アビス? ■ ■ □ ユンスン(ケーレス) アスタロス キリク シャンファ バーサーカー セルバンテス ジークフリートorナイトメア アビス? ■ ■ □ ■ ■ ■ セルバンテス ザサラメール アビス? - - ■ ■ □ ■ ■ ■ ■ アンノウンソウル ザサラメール アビス? - ■ ■ □ ■ ■ ■ ■ ■ オルカダン ザサラメール ナイトテラー ■ ■ ◇ ソフィーティア(コロッサス) ラファエル マキシ タキ タリム(リザードマン×20) セルバンテス ジークフリートorナイトメア アビス? ■ ■ ◇ ■ ■ 雪華 シャンファ バーサーカー(グリード?) セルバンテス ジークフリートorナイトメア アビス? ■ 盗賊×2、ヴォルド ティラ カサンドラ(ドッペルゲンガー) ザサラメール マキシ タキ タリム(リザードマン×20) セルバンテス ジークフリートorナイトメア アビス? ■ ■ ■ ロック(ヴァレリア?、ファリン?、リネット?) ザサラメール 吉光 タキ タリム(リザードマン×20) セルバンテス ジークフリートorナイトメア アビス? ■ ■ ■ ■ ■ 雪華 シャンファ バーサーカー(グリード?) セルバンテス ジークフリートorナイトメア アビス? 関連 ソウルキャリバー3
https://w.atwiki.jp/gods/pages/97968.html
ヴィゲリヒ フランク王の系譜に登場する人物。 初代ロタリンギア宮中伯。 関連: キュネゴンド(2) (妻) アダルベロンイッセイ (アダルベロン1世、息子) ゴツェロ (息子) フリードリヒイッセイ(4) (フリードリヒ1世、息子) ジークフリートイッセイ (ジークフリート1世、息子) ギゼルベルト(3) (息子)
https://w.atwiki.jp/oper/pages/2968.html
名セリフで読み解く「指輪」~ジークフリート 第1幕第1場 ジークフリート 第1幕第1場 ジークフリート 第2幕第1場 さすらい人 第2幕第2場 ジークフリート 第2幕第2場 ジークフリート 第2幕第3場 アルベリヒ 第2幕第3場 ミーメ 第2幕第3場 ジークフリート 第2幕第3場 森の小鳥の歌 第3幕第1場 さすらい人 第3幕第1場 さすらい人 第3幕第2場 さすらい人 第3幕第2場 さすらい人 第3幕第3場 ブリュンヒルデ 第3幕第3場 ブリュンヒルデ/ジークフリート 第3幕第3場 ブリュンヒルデ 第3幕第3場 ジークフリート 第3幕第3場 ブリュンヒルデ 第3幕第3場 ジークフリートとブリュンヒルデ 『ヴァルキューレ』は、ブリュンヒルデをタイトルロールにしながらも、ジークムント、ジークリンデ、ヴォータンの物語が交錯する複雑なストーリーでしたが、『ジークフリート』は基本的にはタイトルロールであるジークフリートの行動に焦点を当ててストーリーが展開されます。 その一方で、前々作『ラインの黄金』のキャラクターであるアルベリヒ、ミーメ、ファフナーが再登場し、ジークフリートの知らない所で指輪をめぐる暗闘が繰り広げられます。 ジークフリートは、生まれながらの「怖れを知らない勇者」であると同時に、父母の愛を直接受けないまま養父ミーメに育てられたため、自分が何者なのかを知らず、アイデンティティの危機に直面しています。ジークフリートのセリフの背後で執拗にオケが繰り返す性急な音型(特に第1幕)は、そのような彼の苛立ちを表現していると言えるでしょう。 第1幕第1場 ジークフリート So starb meine Mutter an mir? つまり、ぼくのために、お母さんは死んだんだな…? → 24分35秒 ジークフリートの母親への思慕が初めて表現されるこのセリフの後には、ヴェルズング族の悲哀を表現するライトモチーフが続きます。面白いことに、この歌詞とライトモチーフの音型は、いずれも『パルジファル』におけるパルジファルの母への想いと良く似ているように思います。 第1幕第1場 ジークフリート Aus dem Wald fort in die Welt ziehn nimmer kehr' ich zurück! Wie ich froh bin, dass ich frei ward, nichts mich bindet und zwingt! この森から、広い世間へ出て行って、もう二度と戻らないつもりさ!なんて愉快なんだろう…自由になれたなら。もう何もぼくを縛ったり、強制したりするものはない! → 28分45秒 ジークフリートの外界への憧れ、自由への憧れは、ドイツロマン派の文学作品の主要テーマでもあり、それがこの作品に一種おとぎ話めいたムードを与えています。 第2幕第1場 さすらい人 Wen ich liebe, lass' ich für sich gewähren; er steh' oder fall', sein Herr ist er Helden nur können mir frommen. わしの愛する者を、わしは自分のままにしておいてやりたい。生きようが死のうが、その者が自分で決めるのだ…わしにとって必要なのは、そのような勇者のみなのだ。 → 14分30秒 『ジークフリート』におけるヴォータンは、自らを「さすらい人」と称し、ニーベルングの指輪をアルベリヒに譲ろうと申し出ます。その真意はともかく、ジークフリートに指輪を持たせない意志を示すこの言葉には、ある程度の真実味がこもっているように感じられます。裏返せば、ひとたび指輪を持ってしまえば、その所有者はアルベリヒの呪いにより自由を奪われてしまうことが、ここで改めて示されています。 第2幕第2場 ジークフリート Sterben die Menschenmütter an ihren Söhnen alle dahin? Traurig wäre das, traun! Ach, möcht' ich Sohn meine Mutter sehen! 人間の母親は、子供を産むとみんな死んでしまうという決まりでもあるんだろうか?だとすれば…悲しすぎる!あんまりだよ!ああ…一目でいいから、お母さんに会いたい! → 31分30秒 「森のささやき」の直前にあるジークフリートのセリフ。ジークフリートが母への思慕のあまり抱くこの素朴な疑問は、微笑ましくも悲しいものがあります。子供のように純朴で無邪気なジークフリートの性格が、このセリフほどはっきりと表れている箇所はないでしょう。 第2幕第2場 ジークフリート Viel weiss ich noch nicht, noch nicht auch, wer ich bin. ぼくも、まだ多くのことは知らない。このぼくは、ぼく自身が何者かさえ分からないんだ。 → 44分45秒 巨大な龍の姿をしたファフナーを殺した直後の、このセリフには、ジークフリートの持つ別の一面、「無自覚な戦闘マシーン」としての一面が表れています。「自分が何者かを知らないまま、最強の戦闘能力を持たされた勇者」という設定は、ファンタジーっぽいです。 第2幕第3場 アルベリヒ Nichts von allem! Nicht einen Nagel sollst du dir nehmen! 何一つやらん!これっぽっちもやるものか! → 52分30秒 指輪について口論するミーメとアルベリヒ。山分けを提案するミーメに対して、アルベリヒは「釘一本もやれない(直訳)」と答えます。この答えに対して、ミーメは逆上しますが、このあたりの音楽は、ワーグナーとしては珍しく、テンポも速く、リズミカルで面白い掛け合いになっています。 アルベリヒがミーメに何もあげないのは、愛を断念して作り上げた指輪が当然自分のものであると確信していることに加え、これまでの失敗を踏まえて慎重になっていることもあります。 第2幕第3場 ミーメ Grösste Mühe geb' ich mir doch, mein heimliches Sinnen heuchelnd zu bergen, und du dummer Bube deutest alles doch falsch! わしは、物凄い苦労をしてるんだぞ…内心の思いを、偽善の嘘でごまかすためにな。なのに、バカな小僧のお前と来たら、万事間違った受け止め方をする! → 1時間00分40秒 ジークフリート殺害という胸に秘めた陰謀を、なぜか他ならぬ本人に対して口に出してしまうミーメ。ややグロテスクなシチュエーションですが、ワーグナー作品の中でも一二を争う面白い場面でもあります。 第2幕第3場 ジークフリート Doch ich - bin so allein, hab' nicht Brüder noch Schwestern meine Mutter schwand, mein Vater fiel nie sah sie der Sohn! だけどぼくは…ぼくはこんなに一人ぼっちだ。兄弟もいなけりゃ、姉妹もいない。母親は露と消え、父親は斃れた…もう決して、息子のぼくは、親に会うことはない! → 1時間08分10秒 ファフナーに続き、ミーメも殺してしまい、一人舞台に取り残されたジークフリートは、あらためて家族がいない天涯孤独の身に思いを馳せます。ジークフリートの切ない気持ちは、このセリフの後もしばらく続きますが、次第に音楽は暗から明へと移行し、やがて森のこずえから陽光が射し込むように、森の小鳥の明るい歌が再登場します。 第2幕第3場 森の小鳥の歌 Lustig im Leid sing' ich von Liebe; wonnig aus Weh web' ich mein Lied nur Sehnende kennen den Sinn! つらい時でも朗らかに、ぼくが歌うは愛の歌…心をふさぐ嘆きから、ぼくが紡ぐは歓びの歌…ただ憧れる者だけが、歌の心を知るはずさ! → 1時間11分10秒 森の小鳥は、同じメロディーを三度ジークフリートに歌いますが、いわば「コーダ」に当たるこの最終詩行では、新しいメロディーで彼に呼びかけます。この歌詞は、いかにもドイツロマン派の雰囲気を漂わせており、特に「ただ憧れる者だけが」というセリフは、シューベルト、シューマンなど多くの作曲家が曲を付けたゲーテ「ミニョンの歌」(『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』より)の「ただ憧れを知る者だけが」(こちらの原文は、Nur wer die Sehnsucht kennt,weiß, was ich leide! )を思い起こさせます。 第3幕第1場 さすらい人 Was in des Zwiespalts wildem Schmerze verzweifelnd einst ich beschloss, froh und freudig führe frei ich nun aus. かつては、激しい板挟みの苦悶にとらわれて、絶望の中で決断したことを、今、わしは心楽しく実行している。 → 15分10秒 ここでヴォータンは、自発的に神々の世界を没落させようとしていると歌います。このセリフは、エルダとの口論に激怒したヴォータンのカラ元気という面もありますが、もはや神々に残された選択は破滅しかないと彼が覚悟していることも確かです。 音楽においても、そのことを示すライトモチーフ(「世界の遺産」「抱擁」「ジークフリートの愛」など様々な呼び名があるが、ここでは「世界の遺産」で統一)が、ここで初めて登場します。このモチーフの登場の仕方は、「ラインの黄金」幕切れ直前の「剣のモチーフ」の登場と匹敵する壮大さを持っていると思います。 第3幕第1場 さすらい人 Die du mir gebarst, Brünnhild', weckt sich hold der Held wachend wirkt dein wissendes Kind erlösende Weltentat. – この勇者は、お前が、わしに産んでくれたブリュンヒルデを、やさしく目覚めさせるはずだ…。そうすれば、悟りゆくお前の娘は、目を覚まし、世界を救う行為を成し遂げるのだ…。 → 16分45秒 ここでは、ブリュンヒルデがラインの娘達に指輪を返すことによって世界が救済されるというヴォータンの期待が初めて表明され、「世界の遺産」のモチーフが、「救うerlösend」という言葉に合わせるように繰り返されます。歌詞と言い、音楽と言い、この四部作の核心を成す箇所の一つと言えるでしょう。 第3幕第2場 さすらい人 Verschlossen hält meine Macht die schlafende Maid wer sie erweckte, wer sie gewänne, machtlos macht' er mich ewig! 眠る乙女を閉じ込めたのは、わしの力だ…。あの乙女を起こして、我が物にしようという者は、わしを永遠に無力の存在にせねばならぬ! → 27分20秒 ジークフリートに語るこのヴォータンのセリフもまた、女性をめぐる父と息子の関係の暗喩という点で、フロイトを思い起こさせるところがあります。 第3幕第2場 さすらい人 Zieh hin! Ich kann dich nicht halten! 行け!もう、わしには、お前を止められない! → 29分55秒 このセリフと同時に、世界の支配権はヴォータンからジークフリートに移行し、これ以降ヴォータンは二度と舞台に登場することはありません。 この決定的な場面の前後の音楽は、実に素晴らしいものがあります。弦楽器のトレモロでヴォータンの敗北感と諦念が浮き彫りにされる一方、「エルダのモチーフ」に「神々の黄昏のモチーフ」が続きます。その荘重な響きが消えていくと、あたかも「父」の禁令が解かれたかのように、「憧れ」を示す森の小鳥の呼びかけや、ジークフリートのモチーフが活発になっていきます。 その後に続く第3場への舞台転換音楽では、ブリュンヒルデの眠りのモチーフと、ローゲの魔の炎の音楽、ジークフリートの角笛のモチーフなどが、絶妙にブレンドされ、見事としか言いようのない間奏曲となっています。 第3幕第3場 ブリュンヒルデ Sonnenhell leuchtet der Tag meiner Schmach! O Siegfried! Siegfried! Sieh' meine Angst! 光り輝く?昼の光は私を辱めるだけだわ!ああ、ジークフリート!ジークフリート!この不安な気持ちをわかって! → 1時間8分40秒 ジークフリートの口づけにより長い眠りから目覚めたブリュンヒルデは、初めのうちこそ世界への帰還を素直に喜んでいたものの、次第に神々としてのプライドがよみがえり、ただストレートに自分に迫ってくるだけのジークフリートに対しても、不安が強くなっていきます。 しかし、彼女がジークフリートに上記のセリフをぶつけることにより、ジークフリートは生まれて初めて「他者の心」に触れ、二人の間には、ようやく理解への道が開けていきます。 第3幕第3場 ブリュンヒルデ/ジークフリート Rührtest zur Woge das Wasser du auf, zerflösse die klare Fläche des Bachs dein Bild sähst du nicht mehr, nur der Welle schwankend Gewog'! So berühre mich nicht, trübe mich nicht! でもその水を波立てて、澄んだ水面(みなも)をかき回してしまうと、顔は見えなくなってしまって、残るのは、ゆらゆら揺れる波紋だけよ!だから、触れたりしないで!濁したりしないで!(ブリュンヒルデ) → 1時間11分45秒 Brach sie mein Bild, so brenn' ich nun selbst, sengende Glut in der Flut zu kühlen; ich selbst, wie ich bin, spring' in den Bach o, dass seine Wogen mich selig verschlängen, mein Sehnen schwänd' in der Flut! 水面(みなも)のぼくの姿は、もう乱されたんだから、燃え上がる炎は、この波で冷やすしかないんだ。だからぼくは、このまま小川に身を投げるよ。ああ、そうすれば、ぼくを飲み込む波が、あこがれを静めてくれるはずさ!(ジークフリート) → 1時間14分0秒 少し離れた箇所にあるこの二人のセリフは、「水面(みなも)」というタームをキーワードとして、ワンセットになっています。ブリュンヒルデが、ジークフリートの持つ「水面に自らを映す」というナルシス的な自己保存欲求を語るのに対して、ジークフリートは今やその自己を破壊してでもブリュンヒルデを手に入れたいと迫ります。 詩的イメージと、水や波を表す音楽(グルグル旋回するような弦楽器の音型など)とがピタリと組み合わされて、絶妙な効果を上げている素晴らしい箇所です。 第3幕第3場 ブリュンヒルデ Himmlisches Wissen stürmt mir dahin, Jauchzen der Liebe jagt es davon! 天上の知恵など、どっかに行ってしまった。愛の歓喜に追い払われてしまったの! → 1時間16分30秒 このセリフに表れているように、ジークフリートと感情を通わせ合ったブリュンヒルデは、これまで生きてきた「神々の不死の世界」を捨てて、「人間の愛の世界」に身を投じようと決意します。 第3幕第3場 ジークフリート Das Fürchten, - mich dünkt - ich Dummer vergass es nun ganz! どうも・・・「恐怖」とやらを・・・バカなぼくは、もうすっかり忘れちゃったみたい! → 1時間18分0秒 最後にもう一度戻ってくるジークフリートの「おバカキャラ」。ユーモアが、深刻に傾いていたストーリーを、もう一度、当初のメルヒェン的なストーリーの枠内へと回収しようとします。 第3幕第3場 ブリュンヒルデ Lachend lass uns verderben,lachend zugrunde gehn! Fahr' hin, Walhalls leuchtende Welt! Zerfall in Staub deine stolze Burg! ともに笑いながら、滅びましょう。ともに笑いながら、没落しましょう!消え去れ!輝くヴァルハラの世界など!壮麗な城よ!崩れ落ちて塵になれ! → 1時間18分30秒 最後の二重唱で歌われるこのブリュンヒルデのセリフは一見過激です。エルダの娘である彼女が持つ予言の力は、この物語が破滅によってしか解決しないことを正しく予知しているのかも知れません。 しかし、彼女が、それまでの神々への思いを振り捨てて、人間として生きることを決意した以上、それはあくまでブリュンヒルデにとっては肯定的なセリフなのではないかと思います。 第3幕第3場 ジークフリートとブリュンヒルデ Leuchtende Liebe, lachender Tod! 輝きながら愛し、笑いながら死のう! → 1時間19分40秒 『ジークフリート』を締めくくる「キメゼリフ」は、ジークフリートとブリュンヒルデが二人で歌うこのセリフです。この歌詞もまた不吉な印象ですが、これもまたブリュンヒルデの身になって考えてみると、人間には「死」があるからこそ「愛」も初めて可能になっているということに気付きます。 歌声とともに明るく高揚していく音楽は、今や人間として愛に死のうと決意したブリュンヒルデと、初めて自らを理解する女性に出会ったジークフリート二人の晴れやかな気持ちを表現しています。 まさにハッピーエンドなのですが、全てを知りながら愛に身を投じるブリュンヒルデと、「何も分からずじまい」のジークフリートの間にある断層は、やがて『神々の黄昏』で残酷な結末を迎えることとなります。しかし、その予感のうちにも、この幕切れは、『マイスタージンガー』と並んでワーグナー作品の中でも最も祝祭的な華やかさに包まれた輝かしいフィナーレになっています。 この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@wagnerianchan Wagner,Richard/Siegfried