約 4,982,224 件
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/12516.html
【TOP】【←prev】【PlayStation】【next→】 ムーンライトシンドローム タイトル Moonlight Syndrome ムーンライトシンドローム 機種 プレイステーション 型番 SLPS-01001~2 ジャンル アドベンチャー 発売元 ヒューマン 発売日 1997-10-9 価格 6200円(税別) タイトル ムーンライトシンドローム PlayStation the Best 機種 プレイステーション 型番 SLPS-91076~7 ジャンル アドベンチャー 発売元 ヒューマン 発売日 1998-7-23 価格 2800円(税別) 駿河屋で購入 プレイステーション
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/1752.html
ムーンライトシンドローム 15-522~531・533・553 522ムーンライトシンドロームsage2005/06/07(火) 07 09 19 ID 0OCy8aXI 【ムーライトシンドローム】 ・「トワイライトシンドローム」の続編。 ・舞台は雛代台という新興住宅地。 ・雛代高校は、旧校舎から最新設備を備えた機能的な新校舎へと姿を変える。 ■岸井ミカ(16/♀):主人公。雛代高校2年生。所謂今時の女子高生で性格は楽天的、好奇心旺盛。 ■華山リョウ(16/♂) 主人公。高校を中退している。姉のキョウコにしか心を開かない。 ■華山キョウコ(18/♀) リョウの実姉。リョウの唯一の理解者。ミカと瓜二つ。 ■冬葉スミオ(18/♂) プレイボーイ。キョウコと交際しているが女性関係は派手。 【プロローグ】 高校二年生に進級した岸井ミカは、学校から帰宅するとカギを落としたことに気付く。 カギを探そうと辺りを見渡すと、ミカの真後ろに白髪の少年が立っていた。 白髪の少年はカギをミカに手渡すと、消えるように去って行った。 何か不気味さを感じながらもミカは、疲れのあまりそのまま自室で眠りに付く。 夜中に着信音が鳴る。付き合っているスミオから、公園で会わないかと呼び出されたのだ。 家を出るミカ。途中、川沿いの道で崋山リョウとすれ違う。リョウはミカの顔を見て呟く。 「キョウコか・・・?!」 夜空には満月が顔を出していた。 523ムーンライトシンドロームsage2005/06/07(火) 07 09 51 ID 0OCy8aXI 【夢題】MOWDEI ある朝、ニュースでバイク事故により一人の女性が即死したと知る。ミカはニュースを見て唖然 とする。何故なら自分と顔がそっくりなのだ。登校するとクラスメイトたちはその事故の話題 を切り出す。死んだ女性の名は、華山キョウコ。ミカたちの通う雛代高校の卒業生で2つ上の先 輩だ。しかも何故か首が切断されて不明らしい。その怪事件を面白半分に喋るクラスメイト。 ミカはその言動に耐えられなくなる「人が死んでんだよ?不謹慎じゃん」 しかし、日頃あまりミカを良く思ってないミホに反論される。 「ミカ、感じ悪いよ」「一番先に、事件に首突っ込むのアンタじゃん」 「最近、受験で忙しいセンパイ達が相手してくれないからって、荒れるんじゃないよ」 確かにそうだった。過去、好奇心のおもむくままにミカは事件に首を突っ込み、 1つ上の先輩、 長谷川ユカリと逸島チサトを事件に巻き込んでいた。今はその先輩たちとは疎遠気味だ。 もう前のような「仲良し三人組」では無い。 崋山リョウは冬葉スミオに呼び出され嫌々ながら、クラブ『ロストハイウェイ』へ向かう。 スミオが貸しきってパーティーを開いているらしい。クラブ内はスミオ信者の若者でいっぱいだ。 スミオはプレイボーイな上、その饒舌さと柔らかな物腰で男女ともに絶大な支持を得ている。 全く逆の性格、しかも最愛の姉の交際相手とあってリョウはスミオを心の底から嫌悪していた。 クラブ内で年の割に落ち着いた女と出会う。名はヤヨイ。ヤヨイはリョウに近付き、紙袋を手渡 す。リョウは紙袋を開け絶句する。 524ムーンライトシンドロームsage2005/06/07(火) 07 10 38 ID 0OCy8aXI そこには、キョウコの首が入っていた。失神するリョウを見てヤヨイは呟く。 「カワイイ・・・」 気が付くと、ヤヨイも紙袋も無い。あれは夢だったのか。 二階に行くと高橋キミカという女に声をかけられる。キミカはリョウの元同級生だった。 「実は結構、アンタのこと気になってたんだよ」一方的に馴れ馴れしく話すキミカを余所に、 リョウは只塞ぎ込んでいた。 酒を口にすると、また意識が遠くなる。目を覚ますと先程と同じ場所だった。 奥の部屋へ進むと、スミオが居た。その隣にはヤヨイ。リョウは一体何がしたいのかと、激怒する。 スミオは不敵に微笑み淡々と語りだす。 スミオにとってキョウコは掛け替えの無い存在だった。しかし、キョウコの目に映るのはリョウ。 キョウコは実の弟のリョウを心底愛していたのだ。そしてリョウもキョウコを愛していた。 そんな二人の仲に嫉妬し、リョウに異常な執着心を見せていたのだ。 そう、スミオは狂っていた。 その時、高橋キミカがスミオの元に駆け寄ってくる。 「死ね!」 炎に包まれるスミオとキミカ。二人は過去に関係があったのだが、彼にとってキミカは大勢の女のひ とりにすぎなかった。スミオに捨てられ傷ついた彼女は、スミオを巻き込んで焼身自殺をする。 リョウはその夜、キョウコがバイク事故で死んだと知る。 -------------------------------------------------------------------- ※ちょっと前まで、ミカと付き合っていたスミオは彼女にキョウコの面影を求めていた。 ※悩むスミオの元へ、ヤヨイという不思議な女が近づき『キョウコが本当に求めているのは、 たった一人の弟、リョウ』であることを暴露し、執拗に追い込む。 ※一方、キョウコの方も、弟を求める自分に苦悩しており、峠をバイクで走行中、耳元でヤヨ イの声が囁く。『あなたが本当に求めているのは、リョウだ』 525ムーンライトシンドロームsage2005/06/07(火) 07 11 12 ID 0OCy8aXI ■長谷川ユカリ(17/♀):雛代高校3年生。姉御肌でサッパリとした性格。 ■逸島チサト(17/♀):雛代高校3年生。ユカリとは親友。真面目で頑固、霊感が強い。 ■冬葉ルミ(16/♀) 雛代高校2年生。ミカの友人。スミオの実妹。リョウと交際していた。 【奏遇】SOWGUW リョウは白髪の少年と遭遇した。少年はリョウに契約を提示する。 それは、リョウとミカ両人が触れ合わない限り、ミカの安全は守る、という契約。 リョウはミカに死んだキョウコの姿を重ね、それを承諾するが、実はその契約とは ミカの安全を守 るのはリョウ自身が行動しなければならない というものだった。 少年は笑う。「バッカみたーい。アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」 【変嫉】HENSHITSU ルミ、アリサと買い物に行くが、はぐれてしまうミカ。 行き先々で狂人たちと出会うが、なんとか切り抜ける。そんな折、自分の後をつけている男に気付く。 それはリョウだった。気味悪がり走り抜けるミカ。しかしミカは変質者に襲われてしまい気を失う。 そしてその変質者の手からミカを救うリョウ。実はリョウはミカを見守っていたのだ。 少年との契約でミカに触れることはできない。リョウはそのまま立ち去る。 そして、ユカリとチサトが、横たわるミカを発見する。 「せんぱーーい!怖かったよーー!」 二人に抱きつくミカ。 三人の絆は更に強く深まるが、ミカはリョウが救ってくれたとは知る由も無かった。 【片倫】HENLIN 放課後、学校の外に出ようとするが何故か出られない。 ループの先にあの白髪の少年と再び遭遇する。少年はケラケラと笑い、ミカに語りかけてきた。 -------------------------------------------------------------------- ※「変嫉」は「トワイライトシンドローム~究明編」の隠しシナリオ「Prank」の拡大版。 526ムーンライトシンドロームsage2005/06/07(火) 07 11 42 ID 0OCy8aXI ■鹿原アリサ(15/♀):雛代高校1年生。ミカ以上に事件に首を突っ込みたがる性格。 【浮誘】FUYOU ミカに、鹿原アリサという一年生が付きまとっていた。 先輩たちに言わせると、去年のミカを見るようであると。 団地で子どもが、飛び降り自殺をする事件が多発しているらしい。ミカとアリサは早速その団地へ向 かう。日が赤く染まる頃、ミカは団地の子どもたちから情報を得ようとするが、子どもたちは何かに 怯えて中々口を開かない。一方、アリサは 次に飛び降りる という少女ナナと出会う。少女は「死に たくない!」と怯えるが、優しく接するアリサに「リルの命令で!」と口を割る。どうやら、リルの 存在は絶対的で逆らえないルールがあるらしい。早速、手分けをしてリルを探し出す。 リルは落ち着いた大人びた少女だった。リルはミカを部屋に上げ、お茶を煎れもてなす。 「飛び降りなんて止めさせて!」と説得するミカ。リルは語り出す。 団地という世界にはそれぞれに支配する時間が存在するという。朝は赤ん坊が支配する時間。昼は主 婦が支配する時間。夜は中高校生が支配する時間。そして夕方は子どもが支配する時間。 ミカはリルの煎れたお茶を飲み気を失う。一服盛られたのだった。 一方、アリサからの助けを聞きつけ、ユカリとチサトが駆けつける。屋上へ行き、ナナを追う。 屋上で、ナナを説得しようとするユカリ。しかし、ユカリの心の闇にリルは浸け込みチサトを自殺 させようとする。チサトとアリサの助けもあり、正気に戻るユカリ。ナナとミカを助け団地から出るこ とに。もうすっかり暗くなった中、禍々しい気を放つヤヨイが現われる。「何しているの?姉さん」 チサトとヤヨイは姉妹だった。そして空から何かが落ちてくる。 ボトッ! リルが落下し、目の前の車のボンネットに直撃した。 -------------------------------------------------------------------- ※子どもの自殺の原因は身勝手な親の気を引く為。リルもまた父と不仲だった。(少年と契約した?) ※ミカとリルとの会話選択肢で、ナナの生死は変わる。 ※チサトは普段、穏やかな語り口調だが、ヤヨイを前にすると一変してキレる。相当嫌いらしい。 ※チサトはただ「霊感が強い」レベルではなく、もう超能力級。(ヤヨイも?) ■逸島ヤヨイ(♀) チサトの妹。物静かな外見とは裏腹に非常に残忍。 (多分、一番初めに少年と契約を交わしたと思われる) 527ムーンライトシンドロームsage2005/06/07(火) 07 14 10 ID 0OCy8aXI 【電破】DENPOW ミカが突然、耳鳴りが酷くなる。チサトやクラスメイト、先生の電波を受信し困惑するミカ。 結局は夢オチ・・・? 【開扉】KAIBYO 電車に乗るミカ。そこにはあの白髪の少年が居た。少年はミトラと名乗る。 ミカに人の心を覗く(本音を聞く)力を与える。 興味本位で乗客の心を覗くミカ。 「わーキレイな人、覗いちゃおう」→「ああー!誰か私をメチャクチャにしてぇえー!!」 「ラブラブなカップルだ」→「このブタ女!」「この下衆野朗!」 「おばあさんだ」→「おじいさんおじいさんおじいさんおじいさんおじいさんおじいさん・・・・・」 こんな感じで様々人の本音を耳にして、幻滅するミカ。そして最後に、最後尾で眠っている男の心 を覗こうとする。それはリョウだった。 【働悪】DOWAKU ミカが行方不明になった。 最近、女子生徒が立て続けに行方不明になっている。 調査を始めるユカリ、チサト、アリサ。そして学校(新校舎)が怪しいと突き詰め、学校を探索する。 死角になった箇所を探すと地下に隠し部屋が。そこにはホルマリン漬けになった女子生徒の死体 があった。よく見ると、首、腕、足に縫い目がありバラバラにした箇所を繋げたことが解る。 そして、最上階校長室へ向かう。犯人は校長だった。自分の気に入ったパーツで、女子生徒を殺して いたらしい。ユカリらに襲い掛かる校長。しかし突如、校長室の床は崩れ落ち、校長は死んでしまう。 ※校長もミトラと契約していた? 528ムーンライトシンドロームsage2005/06/07(火) 07 14 38 ID 0OCy8aXI 【エピローグ】 学校は閉鎖され休校になった。ミカは戻ってこない。 満月の夜に学校へ集まるユカリ、チサト、アリサ。直感で何かを感じたのだった。 校舎に居るであろう 奴 を倒し、ミカを取り返す為に。 学校に向かうリョウ。その手には日本刀を抱えていた。 校門前でルミと出会う。そこでルミは自分は兄であるスミオを愛していたと告白する。 チサトは1階でヤヨイと出会う。ヤヨイからの攻撃を受け、血だらけになるチサト。 リョウは玄関で、無残なユカリの亡骸を目にする。 アリサは最上階で戦っていた。少年、そうミトラと。 チサト同様 力のあるアリサは、果敢にもミトラに攻撃するが殺されてしまう。 チサトはアリサのチョーカーと、血の海を目にする。 ミトラは近い。 「ウフフウフフフフッフフフフフ」 ミトラの笑い声がする。 「あんたが殺やったのねーーー!!」 チサトの攻撃がミトラを直撃するが、その不気味な笑いは止まらない。 「あー可笑しい。死んじゃいなよ」 チサトも呆気なく潰されてしまう。 529ムーンライトシンドロームsage2005/06/07(火) 07 15 04 ID 0OCy8aXI ミトラの目の前にリョウが立っていた。 「ミカを返せ」 刀が振り下ろされ、ミトラの頭半分が切れる。 「痛いなぁ~何するんだよ。アハハハハハハハハ」 今度は顔が切られる。 「ウアハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」 ミトラの頭はズタズタに切り裂かれる。 「ミカがどうなっても知らないよ?」 リョウはミトラにとどめを刺す。 【ED】 大きな木がある草原、青い空、美しい風景。そこにはキョウコ、スミオ、ルミが居た。 「おーい、リョウ、こっちへおいでよー」遠くでルミがリョウを呼ぶ。 そこでは皆笑顔で、理想の姿だった。 (EDテロップが流れる) 朝日が上がっている川沿いの道をリョウが駆ける。 すると、向こうからヨタヨタと歩く女の姿が。 リョウはその手で強く抱きしめると、女、ミカはリョウに抱きついた。 530ムーンライトシンドロームsage2005/06/07(火) 07 15 20 ID 0OCy8aXI 【EDムービー】 まるで倉庫のようなリョウの部屋。 部屋は暗く、テレビだけが付いている。 電話が鳴るが、誰も出ない。そして留守番電話に。 ルミ「リョウ居るの?ねえ、居るんでしょう?」 テレビの前で、廃人のようにうな垂れて座るリョウ。 その手には紙袋が抱かれていた。 紙袋の中には何かがあった。 END 531ムーンライトシンドロームsage2005/06/07(火) 07 19 23 ID 0OCy8aXI うろ覚えですが多分こんな感じだったと思います。 ゲーム中は字幕が表示されずに、音声だけで展開されるので妙に不気味。 簡潔に書くと、ミカが電波な事件に巻き込まれ、みんなアボーン。 最後は生き残ったのはリョウとルミ。あとヤヨイ。 ヤヨイの目的は謎。ついでにミトラも謎。 リョウは全身黒尽くめで、「何あれ、ジライシン?プゲラ」とよく後ろ指をさされる。 533名無しさん@お腹いっぱい。sage2005/06/07(火) 09 52 31 ID CvNlNX7b え?てことは前作の主役級たちは全員あっけなくシボンヌって事? リョウ、救い無いじゃないか… 553名無しさん@お腹いっぱい。sage2005/06/08(水) 06 16 29 ID jTo4KDQG なにがどうって訳じゃないけど、 ムーンライトはトワイライトの続編というよりも、平行世界だよね。 トワイライトの舞台は雛城町。ムーンライトの舞台は雛代台。 ムーンライトはシルバー事件の世界のほうが近いと思う。須田ゲーだし。 前に公式にあった年表、おっせかいかもしれないけど張っておく 年表 1990.11 凶悪犯罪課設立 1991.02 「ランニングオフ」クサビ、イシカワ担当 1992.11 「ロイヤルナイン」クサビ、モリカワ担当。コバヤカワ、イシカワ殉職 1994.04 「パワーガール」スミオ配属、初担当事件 1996.12 「スティルタウン」一斉処分。クサビ、モリカワ担当 1997.10 「ムーン」ナカテガワ担当 1998.07 「ガスキッズ」クサビ、スミオ担当 1999.01 「プレ・ルナティック」(『ムーンライトシンドローム』) 1999.01 「ルナティックス」(『シルバー事件』) 1999.03 「デコイマン」(『シルバー事件』) 1999.05 「アフターカムイ」スミオ、ハチスカ担当 1999.06 「スペクトラム」(『シルバー事件』) 1999.07 「パレード」(『シルバー事件』) 1999.08 「カムイドローム」(『シルバー事件』) 1999.?? 「フェイス」サクラ担当 1999.11 「ライフカット」(『シルバー事件』) 2000.01 2000年問題対応。サクラ担当 2000~ 「ラヴァーズ」クサビ、コウサカ、サクラ担当 ******* 「モンドアンドランド」(『花と太陽と雨と』) ******* 「ハイエナショット」クサビ、スミオ担当 ******* 「ライフアンドマネー」スミオ、コシミズ担当 ******* 「アニマルハンティング」クサビ、サクラ、スミオ、コウサカ、コシミズ担当 ******* 「ドアロック」クサビ、スミオ、コウサカ、サクラ担当 ******* 「エンジェルX」スミオ担当 ******* 「トリプルキッス」サクラ担当 ******* 「カットドクター」サカグチ、クサビ、サクラ、スミオ、コウサカ、コシミズ担当 ******* 「コール」クサビ担当 2001.12.24 モンドが探し屋になる
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/195.html
ムーンライトシンドローム 15-522~531・533・553 522ムーンライトシンドロームsage2005/06/07(火) 07 09 19 ID 0OCy8aXI【ムーライトシンドローム】 ・「トワイライトシンドローム」の続編。 ・舞台は雛代台という新興住宅地。 ・雛代高校は、旧校舎から最新設備を備えた機能的な新校舎へと姿を変える。 ■岸井ミカ(16/♀):主人公。雛代高校2年生。所謂今時の女子高生で性格は楽天的、好奇心旺盛。 ■華山リョウ(16/♂) 主人公。高校を中退している。姉のキョウコにしか心を開かない。 ■華山キョウコ(18/♀) リョウの実姉。リョウの唯一の理解者。ミカと瓜二つ。 ■冬葉スミオ(18/♂) プレイボーイ。キョウコと交際しているが女性関係は派手。 【プロローグ】 高校二年生に進級した岸井ミカは、学校から帰宅するとカギを落としたことに気付く。 カギを探そうと辺りを見渡すと、ミカの真後ろに白髪の少年が立っていた。 白髪の少年はカギをミカに手渡すと、消えるように去って行った。 何か不気味さを感じながらもミカは、疲れのあまりそのまま自室で眠りに付く。 夜中に着信音が鳴る。付き合っているスミオから、公園で会わないかと呼び出されたのだ。 家を出るミカ。途中、川沿いの道で崋山リョウとすれ違う。リョウはミカの顔を見て呟く。 「キョウコか・・・?!」 夜空には満月が顔を出していた。 523ムーンライトシンドロームsage2005/06/07(火) 07 09 51 ID 0OCy8aXI【夢題】MOWDEI ある朝、ニュースでバイク事故により一人の女性が即死したと知る。ミカはニュースを見て唖然 とする。何故なら自分と顔がそっくりなのだ。登校するとクラスメイトたちはその事故の話題 を切り出す。死んだ女性の名は、華山キョウコ。ミカたちの通う雛代高校の卒業生で2つ上の先 輩だ。しかも何故か首が切断されて不明らしい。その怪事件を面白半分に喋るクラスメイト。 ミカはその言動に耐えられなくなる「人が死んでんだよ?不謹慎じゃん」 しかし、日頃あまりミカを良く思ってないミホに反論される。 「ミカ、感じ悪いよ」「一番先に、事件に首突っ込むのアンタじゃん」 「最近、受験で忙しいセンパイ達が相手してくれないからって、荒れるんじゃないよ」 確かにそうだった。過去、好奇心のおもむくままにミカは事件に首を突っ込み、 1つ上の先輩、 長谷川ユカリと逸島チサトを事件に巻き込んでいた。今はその先輩たちとは疎遠気味だ。 もう前のような「仲良し三人組」では無い。 崋山リョウは冬葉スミオに呼び出され嫌々ながら、クラブ『ロストハイウェイ』へ向かう。 スミオが貸しきってパーティーを開いているらしい。クラブ内はスミオ信者の若者でいっぱいだ。 スミオはプレイボーイな上、その饒舌さと柔らかな物腰で男女ともに絶大な支持を得ている。 全く逆の性格、しかも最愛の姉の交際相手とあってリョウはスミオを心の底から嫌悪していた。 クラブ内で年の割に落ち着いた女と出会う。名はヤヨイ。ヤヨイはリョウに近付き、紙袋を手渡 す。リョウは紙袋を開け絶句する。 524ムーンライトシンドロームsage2005/06/07(火) 07 10 38 ID 0OCy8aXIそこには、キョウコの首が入っていた。失神するリョウを見てヤヨイは呟く。 「カワイイ・・・」 気が付くと、ヤヨイも紙袋も無い。あれは夢だったのか。 二階に行くと高橋キミカという女に声をかけられる。キミカはリョウの元同級生だった。 「実は結構、アンタのこと気になってたんだよ」一方的に馴れ馴れしく話すキミカを余所に、 リョウは只塞ぎ込んでいた。 酒を口にすると、また意識が遠くなる。目を覚ますと先程と同じ場所だった。 奥の部屋へ進むと、スミオが居た。その隣にはヤヨイ。リョウは一体何がしたいのかと、激怒する。 スミオは不敵に微笑み淡々と語りだす。 スミオにとってキョウコは掛け替えの無い存在だった。しかし、キョウコの目に映るのはリョウ。 キョウコは実の弟のリョウを心底愛していたのだ。そしてリョウもキョウコを愛していた。 そんな二人の仲に嫉妬し、リョウに異常な執着心を見せていたのだ。 そう、スミオは狂っていた。 その時、高橋キミカがスミオの元に駆け寄ってくる。 「死ね!」 炎に包まれるスミオとキミカ。二人は過去に関係があったのだが、彼にとってキミカは大勢の女のひ とりにすぎなかった。スミオに捨てられ傷ついた彼女は、スミオを巻き込んで焼身自殺をする。 リョウはその夜、キョウコがバイク事故で死んだと知る。 -------------------------------------------------------------------- ※ちょっと前まで、ミカと付き合っていたスミオは彼女にキョウコの面影を求めていた。 ※悩むスミオの元へ、ヤヨイという不思議な女が近づき『キョウコが本当に求めているのは、 たった一人の弟、リョウ』であることを暴露し、執拗に追い込む。 ※一方、キョウコの方も、弟を求める自分に苦悩しており、峠をバイクで走行中、耳元でヤヨ イの声が囁く。『あなたが本当に求めているのは、リョウだ』 525ムーンライトシンドロームsage2005/06/07(火) 07 11 12 ID 0OCy8aXI■長谷川ユカリ(17/♀):雛代高校3年生。姉御肌でサッパリとした性格。 ■逸島チサト(17/♀):雛代高校3年生。ユカリとは親友。真面目で頑固、霊感が強い。 ■冬葉ルミ(16/♀) 雛代高校2年生。ミカの友人。スミオの実妹。リョウと交際していた。 【奏遇】SOWGUW リョウは白髪の少年と遭遇した。少年はリョウに契約を提示する。 それは、リョウとミカ両人が触れ合わない限り、ミカの安全は守る、という契約。 リョウはミカに死んだキョウコの姿を重ね、それを承諾するが、実はその契約とは ミカの安全を守 るのはリョウ自身が行動しなければならない というものだった。 少年は笑う。「バッカみたーい。アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」 【変嫉】HENSHITSU ルミ、アリサと買い物に行くが、はぐれてしまうミカ。 行き先々で狂人たちと出会うが、なんとか切り抜ける。そんな折、自分の後をつけている男に気付く。 それはリョウだった。気味悪がり走り抜けるミカ。しかしミカは変質者に襲われてしまい気を失う。 そしてその変質者の手からミカを救うリョウ。実はリョウはミカを見守っていたのだ。 少年との契約でミカに触れることはできない。リョウはそのまま立ち去る。 そして、ユカリとチサトが、横たわるミカを発見する。 「せんぱーーい!怖かったよーー!」 二人に抱きつくミカ。 三人の絆は更に強く深まるが、ミカはリョウが救ってくれたとは知る由も無かった。 【片倫】HENLIN 放課後、学校の外に出ようとするが何故か出られない。 ループの先にあの白髪の少年と再び遭遇する。少年はケラケラと笑い、ミカに語りかけてきた。 -------------------------------------------------------------------- ※「変嫉」は「トワイライトシンドローム~究明編」の隠しシナリオ「Prank」の拡大版。 526ムーンライトシンドロームsage2005/06/07(火) 07 11 42 ID 0OCy8aXI■鹿原アリサ(15/♀):雛代高校1年生。ミカ以上に事件に首を突っ込みたがる性格。 【浮誘】FUYOU ミカに、鹿原アリサという一年生が付きまとっていた。 先輩たちに言わせると、去年のミカを見るようであると。 団地で子どもが、飛び降り自殺をする事件が多発しているらしい。ミカとアリサは早速その団地へ向 かう。日が赤く染まる頃、ミカは団地の子どもたちから情報を得ようとするが、子どもたちは何かに 怯えて中々口を開かない。一方、アリサは 次に飛び降りる という少女ナナと出会う。少女は「死に たくない!」と怯えるが、優しく接するアリサに「リルの命令で!」と口を割る。どうやら、リルの 存在は絶対的で逆らえないルールがあるらしい。早速、手分けをしてリルを探し出す。 リルは落ち着いた大人びた少女だった。リルはミカを部屋に上げ、お茶を煎れもてなす。 「飛び降りなんて止めさせて!」と説得するミカ。リルは語り出す。 団地という世界にはそれぞれに支配する時間が存在するという。朝は赤ん坊が支配する時間。昼は主 婦が支配する時間。夜は中高校生が支配する時間。そして夕方は子どもが支配する時間。 ミカはリルの煎れたお茶を飲み気を失う。一服盛られたのだった。 一方、アリサからの助けを聞きつけ、ユカリとチサトが駆けつける。屋上へ行き、ナナを追う。 屋上で、ナナを説得しようとするユカリ。しかし、ユカリの心の闇にリルは浸け込みチサトを自殺 させようとする。チサトとアリサの助けもあり、正気に戻るユカリ。ナナとミカを助け団地から出るこ とに。もうすっかり暗くなった中、禍々しい気を放つヤヨイが現われる。「何しているの?姉さん」 チサトとヤヨイは姉妹だった。そして空から何かが落ちてくる。 ボトッ! リルが落下し、目の前の車のボンネットに直撃した。 -------------------------------------------------------------------- ※子どもの自殺の原因は身勝手な親の気を引く為。リルもまた父と不仲だった。(少年と契約した?) ※ミカとリルとの会話選択肢で、ナナの生死は変わる。 ※チサトは普段、穏やかな語り口調だが、ヤヨイを前にすると一変してキレる。相当嫌いらしい。 ※チサトはただ「霊感が強い」レベルではなく、もう超能力級。(ヤヨイも?) ■逸島ヤヨイ(♀) チサトの妹。物静かな外見とは裏腹に非常に残忍。 (多分、一番初めに少年と契約を交わしたと思われる) 527ムーンライトシンドロームsage2005/06/07(火) 07 14 10 ID 0OCy8aXI【電破】DENPOW ミカが突然、耳鳴りが酷くなる。チサトやクラスメイト、先生の電波を受信し困惑するミカ。 結局は夢オチ・・・? 【開扉】KAIBYO 電車に乗るミカ。そこにはあの白髪の少年が居た。少年はミトラと名乗る。 ミカに人の心を覗く(本音を聞く)力を与える。 興味本位で乗客の心を覗くミカ。 「わーキレイな人、覗いちゃおう」→「ああー!誰か私をメチャクチャにしてぇえー!!」 「ラブラブなカップルだ」→「このブタ女!」「この下衆野朗!」 「おばあさんだ」→「おじいさんおじいさんおじいさんおじいさんおじいさんおじいさん・・・・・」 こんな感じで様々人の本音を耳にして、幻滅するミカ。そして最後に、最後尾で眠っている男の心 を覗こうとする。それはリョウだった。 【働悪】DOWAKU ミカが行方不明になった。 最近、女子生徒が立て続けに行方不明になっている。 調査を始めるユカリ、チサト、アリサ。そして学校(新校舎)が怪しいと突き詰め、学校を探索する。 死角になった箇所を探すと地下に隠し部屋が。そこにはホルマリン漬けになった女子生徒の死体 があった。よく見ると、首、腕、足に縫い目がありバラバラにした箇所を繋げたことが解る。 そして、最上階校長室へ向かう。犯人は校長だった。自分の気に入ったパーツで、女子生徒を殺して いたらしい。ユカリらに襲い掛かる校長。しかし突如、校長室の床は崩れ落ち、校長は死んでしまう。 ※校長もミトラと契約していた? 528ムーンライトシンドロームsage2005/06/07(火) 07 14 38 ID 0OCy8aXI【エピローグ】 学校は閉鎖され休校になった。ミカは戻ってこない。 満月の夜に学校へ集まるユカリ、チサト、アリサ。直感で何かを感じたのだった。 校舎に居るであろう 奴 を倒し、ミカを取り返す為に。 学校に向かうリョウ。その手には日本刀を抱えていた。 校門前でルミと出会う。そこでルミは自分は兄であるスミオを愛していたと告白する。 チサトは1階でヤヨイと出会う。ヤヨイからの攻撃を受け、血だらけになるチサト。 リョウは玄関で、無残なユカリの亡骸を目にする。 アリサは最上階で戦っていた。少年、そうミトラと。 チサト同様 力のあるアリサは、果敢にもミトラに攻撃するが殺されてしまう。 チサトはアリサのチョーカーと、血の海を目にする。 ミトラは近い。 「ウフフウフフフフッフフフフフ」 ミトラの笑い声がする。 「あんたが殺やったのねーーー!!」 チサトの攻撃がミトラを直撃するが、その不気味な笑いは止まらない。 「あー可笑しい。死んじゃいなよ」 チサトも呆気なく潰されてしまう。 529ムーンライトシンドロームsage2005/06/07(火) 07 15 04 ID 0OCy8aXIミトラの目の前にリョウが立っていた。 「ミカを返せ」 刀が振り下ろされ、ミトラの頭半分が切れる。 「痛いなぁ~何するんだよ。アハハハハハハハハ」 今度は顔が切られる。 「ウアハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」 ミトラの頭はズタズタに切り裂かれる。 「ミカがどうなっても知らないよ?」 リョウはミトラにとどめを刺す。 【ED】 大きな木がある草原、青い空、美しい風景。そこにはキョウコ、スミオ、ルミが居た。 「おーい、リョウ、こっちへおいでよー」遠くでルミがリョウを呼ぶ。 そこでは皆笑顔で、理想の姿だった。 (EDテロップが流れる) 朝日が上がっている川沿いの道をリョウが駆ける。 すると、向こうからヨタヨタと歩く女の姿が。 リョウはその手で強く抱きしめると、女、ミカはリョウに抱きついた。 530ムーンライトシンドロームsage2005/06/07(火) 07 15 20 ID 0OCy8aXI【EDムービー】 まるで倉庫のようなリョウの部屋。 部屋は暗く、テレビだけが付いている。 電話が鳴るが、誰も出ない。そして留守番電話に。 ルミ「リョウ居るの?ねえ、居るんでしょう?」 テレビの前で、廃人のようにうな垂れて座るリョウ。 その手には紙袋が抱かれていた。 紙袋の中には何かがあった。 END 531ムーンライトシンドロームsage2005/06/07(火) 07 19 23 ID 0OCy8aXIうろ覚えですが多分こんな感じだったと思います。 ゲーム中は字幕が表示されずに、音声だけで展開されるので妙に不気味。 簡潔に書くと、ミカが電波な事件に巻き込まれ、みんなアボーン。 最後は生き残ったのはリョウとルミ。あとヤヨイ。 ヤヨイの目的は謎。ついでにミトラも謎。 リョウは全身黒尽くめで、「何あれ、ジライシン?プゲラ」とよく後ろ指をさされる。 533名無しさん@お腹いっぱい。sage2005/06/07(火) 09 52 31 ID CvNlNX7bえ?てことは前作の主役級たちは全員あっけなくシボンヌって事? リョウ、救い無いじゃないか… 553名無しさん@お腹いっぱい。sage2005/06/08(水) 06 16 29 ID jTo4KDQGなにがどうって訳じゃないけど、 ムーンライトはトワイライトの続編というよりも、平行世界だよね。 トワイライトの舞台は雛城町。ムーンライトの舞台は雛代台。 ムーンライトはシルバー事件の世界のほうが近いと思う。須田ゲーだし。 前に公式にあった年表、おっせかいかもしれないけど張っておく 年表 1990.11 凶悪犯罪課設立 1991.02 「ランニングオフ」クサビ、イシカワ担当 1992.11 「ロイヤルナイン」クサビ、モリカワ担当。コバヤカワ、イシカワ殉職 1994.04 「パワーガール」スミオ配属、初担当事件 1996.12 「スティルタウン」一斉処分。クサビ、モリカワ担当 1997.10 「ムーン」ナカテガワ担当 1998.07 「ガスキッズ」クサビ、スミオ担当 1999.01 「プレ・ルナティック」(『ムーンライトシンドローム』) 1999.01 「ルナティックス」(『シルバー事件』) 1999.03 「デコイマン」(『シルバー事件』) 1999.05 「アフターカムイ」スミオ、ハチスカ担当 1999.06 「スペクトラム」(『シルバー事件』) 1999.07 「パレード」(『シルバー事件』) 1999.08 「カムイドローム」(『シルバー事件』) 1999.?? 「フェイス」サクラ担当 1999.11 「ライフカット」(『シルバー事件』) 2000.01 2000年問題対応。サクラ担当 2000~ 「ラヴァーズ」クサビ、コウサカ、サクラ担当 ******* 「モンドアンドランド」(『花と太陽と雨と』) ******* 「ハイエナショット」クサビ、スミオ担当 ******* 「ライフアンドマネー」スミオ、コシミズ担当 ******* 「アニマルハンティング」クサビ、サクラ、スミオ、コウサカ、コシミズ担当 ******* 「ドアロック」クサビ、スミオ、コウサカ、サクラ担当 ******* 「エンジェルX」スミオ担当 ******* 「トリプルキッス」サクラ担当 ******* 「カットドクター」サカグチ、クサビ、サクラ、スミオ、コウサカ、コシミズ担当 ******* 「コール」クサビ担当 2001.12.24 モンドが探し屋になる
https://w.atwiki.jp/kakuto1/pages/119.html
429 名前: なまえをいれてください [sage] 投稿日: 2005/04/14(木) 21 43 39 ID 3m4pDwh1 狂気系… ムーンライトシンドロームとか?あれは電波系かw
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/8827.html
今日 - 合計 - ムーンライトシンドロームの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 17時06分30秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/8609.html
ムーンライトシンドローム 機種:PS サウンドディレクション:新倉浩司、杉山千春 サウンドアシスト:匹田健二、染野一郎、山崎正通、高田雅史 発売元:ヒューマン 発売年:1997年 概要 『トワイライトシンドローム』の続編。前作の登場人物である岸井ミカが新しい主人公になっている。 ディレクターは後にグラスホッパー・マニファクチュアを設立する須田剛一氏。 難解なサイコホラーへと作風が大きく変わったため評価は賛否両論であるが、後の『シルバー事件』のような須田ゲー独特の雰囲気はこの頃から健在。 BGMはサイケデリック・無機質的のものが多くゲームの雰囲気とよく合っている。サントラは未発売。 桃乃未琴が歌う主題歌「あなたは海の底」の人気は高く、このゲームを象徴する楽曲と言って良い。 収録曲(仮タイトル/1部のみ) 曲名 作・編曲者 補足 順位 オープニングテーマ オープニングムービー バー ロストハイウェイ1 「夢題」のバー ロストハイウェイ 草原 「夢題」の大きな木のある草原のシーン ミトラ 「奏遇」などの白髪の少年(ミトラ)のイベント 霜北駅周辺 「変嫉」などの霜北駅周辺エリア バー ロストハイウェイ2 「電破」のバー ロストハイウェイ ミトラ アレンジ1 「電破」のミトラのイベント「ミトラ」のエレクトロアレンジ ミトラ アレンジ2 「開扉」のミトラのイベント「ミトラ」のオルガンアレンジ ラストバトル 「エピローグ」のラストイベント「オープニングテーマ」のアレンジ あなたは海の底 桃乃未琴 エンディングテーマ歌:桃乃未琴
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/2776.html
『判定不一致修正依頼』が出ています。対応出来る方がいらっしゃるなら宜しくお願いします。 ムーンライトシンドローム 【むーんらいとしんどろーむ】 ジャンル アドベンチャー 対応機種 プレイステーション 発売元 ヒューマン 発売日 1997年10月9日 定価 6,200円 判定 クソゲー ポイント 全体的に電波(良い意味で)全体的に厨二(悪い意味で)全体的に意味不明(マジで)全体的に黒歴史(公式で) 概要 特徴 あらすじ 問題点 キャラクター性の変貌 真っ当なゲームとは言い難いシステム グラフィック関連 不可解極まりないシナリオ 評価点 総評 余談 「静かな狂気」「癒しの刹那」 概要 名作ホラーアドベンチャー『トワイライトシンドローム 探索編/究明編』の1年後に発売されたスピンオフ。 監督・脚本は現「グラスホッパー・マニファクチュア」CEOで、『トワイライトシンドローム』の監督を務めた須田剛一。 後に『killer7』で世界に名を轟かせ、『ノーモア★ヒーローズ』シリーズで人気を博す氏のシナリオ初期作であり、 『スーパーファイヤープロレスリング スペシャル』に続いて(*1)その尖ったセンスが本格的に発揮された作品であった。 しかし様々な理由により出来が非常によろしくなく、シリーズのファンからそっぽを向かれてしまった。 特徴 前作同様、いくつものシナリオによるオムニバス形式となっている。 シナリオ数はプロローグとエピローグを含めて全10話。話数だけなら前作『探索編』『究明編』の2本分に匹敵する。 しかし各シナリオは大体30〜40分。短いと10分強、長くとも1時間程度で終わり、分岐も無くリプレイ性の薄いゲームなのでボリュームが増しているとも言い難い。 登場人物は引き継がれているものの主人公が異なる。 + 主要人物 岸井ミカ 本作の主人公。雛代高校二年。前作ではサブ主人公的立場だったが、今作では基本的に彼女の視点で進む。 流行を追いかけながら享楽的に過ごす性格は変わっていないが、前作に比べると少々大人しくなっている。街を蝕む狂気に翻弄され、追い詰められていく。 華山リョウ 本作のもう一人の主人公と言える青年。雛代高校を中退している。姉のキョウコに肉親以上の愛情を抱いていたが、その死後はキョウコに似ているミカに惹かれ、彼女を守るべく行動する。 長谷川ユカリ 前作の主人公。雛代高校三年。一年前に散々ミカに振り回されて心霊スポット巡りをさせらていたが、そのミカとは現在はやや距離を置かれている。 逸島チサト ユカリの親友。雛代高校三年。霊感を持ち、一年前の心霊スポット巡りではアドバイザーの役を務めた。誰に対しても穏やかに接するが、実の妹であるヤヨイに対しては厳しい態度を取る。 鹿原アリサ ミカの遊び友達でチサトの部活の後輩。雛代高校一年。どこか幼い口調で話し、目上の人間も呼び捨てにして敬語すら使わない。 白髪の少年 ミカやリョウの近辺に姿を現す謎の少年。超常的な力を持ち、夢や幻覚を通してミカを翻弄する。 心霊スポット巡りだった前作と異なり、ミカとその周囲が日常の中で様々な異常事態に巻き込まれ、翻弄されていく様を描く。 『トワイライト』が怪談系ホラーなら、こちらは人の深層に潜む狂気をテーマとしたサイコホラーとなっている。 前作では実写取り込みのぬるぬる動くドットが特徴だったが、今作ではモーションキャプチャーによるポリゴンで表現される。 今作は完全一本道であり、選択肢は存在するものの多少台詞が変わるだけでストーリーは分岐しない。 前作にあったような複数の結末も、行動ミスによるゲームオーバーも存在しない。特定の行動を取らなければ進めないシーンはあっても途中でシナリオが終わる事は無い。 あらすじ 都市開発の波に押され、近代化を進めていく一方で、昔ながらの姿を失っていく雛代町。 岸井ミカが通う雛代高校もまた、新たに就任した校長の手腕によって進学校と化し、老朽化の進んだ木造の旧校舎に代わって近代的な校舎が増築され、何もかもが変貌を遂げていた。 ミカは、急激な変化と呼応するかのように、町に不穏な気配が漂い始めたのを感じていた。身近な例が、ここ最近、彼女の周囲に付きまとうようになったストーカーの存在である。それまでに起きたような心霊現象とは異なる、町に住む人間そのものを蝕もうとする狂気の気配が、ミカに忍び寄りつつあった。 問題点 キャラクター性の変貌 キャラの性格が、どうしたことか全員かなりイヤな方向にねじ曲がっている。 一見すると良識人になったようにも見えるが悪質な噂を流すことを躊躇しないミカ、クール通り越して人形のようなユカリ、路上で詩集を売ってたりする電波系のチサト。 特にチサトは、霊感少女から超能力少女にクラスチェンジしている(*2)。それも人間を瞬間移動させられるほどの。 舞台となる町の漢字表記が違うことから、前2作のパラレルワールドと解釈されることが多い(パラレルワールドであってくれと言う希望も含まれる)。 前作でキーとなった旧校舎が解体されるシーンから始まるというのも、前作ファンにしてみれば複雑だろう。 真っ当なゲームとは言い難いシステム 前作に引き続き自由にセーブできない。シナリオを読み終わった時点のみ。 一応途中でのセーブも可能。ただし、シナリオをクリアするとそのセーブは消える。要するにクイックセーブである。しかもそのクイックセーブ担当者はほとんど現れない。 説明書で堂々と「展開は一本道」「ゲームオーバーは無い」と宣言。移動して会話するだけなのでプレイヤーが介入できる部分がほぼない。一本道なので、当然会話中の選択肢はストーリーに影響しない。ED評価があるわけでもない。ボタンを押して見ているだけ。 その割に道に迷いやすい。全体マップは追加されたが分かりづらい。 一応ある選択肢を選んだ場合にしか見れないCGや展開なども存在する。本筋には全く影響しないが。 ゲーム性的なものとしては、特定のシナリオにある「正しい選択肢を選ばないとそのシーンの最初からやり直し」「空間の繋がりがおかしくなった学校を彷徨う」ぐらい。しかも申し訳程度の量しかない。 「分岐に期待しすぎだよ」というセリフがゲーム内に実際にある。皮肉か、それは皮肉なのか。 氏は『ファイプロスペシャル』の頃にもED分岐を敢えて無くして陰鬱なEDしか用意しなかった過去があり、さらにそこから分岐という「こんないさぎの悪いものをお客さんに見せるなんて失礼」という極端な考えに至っていたと言う。だが、果たしてそれに素直に賛同できるプレイヤーはどれだけ居るのだろうか。 それでいて正しい行動を取らないと進めない箇所のために説明書にはヒントらしきものが書いてある。 しかし「母は駆け足に敏感で、忍び足に気付かない」などはまだしも「子供を信じるな」「光にゆだねる時」になるともうヒントなのかポエムなのか…。 やたらとボイスが豊富。選択肢がワープトラップになっていたりするので、偏執的なキモオタや電波おばさんと壊れたお喋りを、強制的に、しかも繰り返し聞くハメになる。 ちなみにキャラクター達の日常会話はかなりリアル…が、話の本筋とは全然関係が無い。 どういう意図なのか、レギュラーキャラには声が当てられておらずテキストのみで、逆にそれ以外の登場人物、サブキャラやモブに至るまでが殆どがフルボイスになっている(*3)。力の入れ方が逆ではなかろうか。 そんな仕様なので、レギュラーキャラとそれ以外との会話はテキストのみ→ボイスのみが交互に繰り返されるという歪なイベントになっている。 特定のエピソードで操作することになるキャラクターが、「歩く」しかできない。しかもやたらと遅い。なまじ他が走れるようになった分、余計に気になる。 グラフィック関連 前作と違ってキャラはポリゴンで描写されるとは言え、そのポリゴンはカクカクで高品質とは言い難い。 時代的に考えれば極端に出来が悪い訳ではないがまるで人形のようであり、表情の変化に乏しく台詞と顔が乖離していたり、妙な造形のシーンが多数あったりと癖が強い。 そして下記のような電波台詞をフルボイスで、このポリゴン顔のアップと共に聞かされるのでインパクトは強い。もちろん悪い意味で。 不可解極まりないシナリオ シナリオをざっくり言ってしまえば、とんでもない「電波系」。一般的なゲームの感覚でプレイして到底理解できるものではない。 登場人物の多くが電波を垂れ流して一方的に長台詞をまくしたてるので、プレイヤーの精神への負担は非常に大きい。 加えて、「考えるな。感じろ」と言わんばかりの説明不足な展開と、これまた電波な演出の数々によりプレイヤーは早々に話についていけなくなる。話が難解なゲームなら他にいくらでもあるが、本作はそれ以前の問題。 第一話は高校がメインなので『トワイライト』の雰囲気が残っていて前作プレイヤーはまだ安心感があるものの、視点と舞台が変わる第二話では誰も彼もが電波台詞しか吐かず、前話の安心感など木っ端微塵に砕くほどに電波の集中砲火を浴びる羽目になる。 特に強烈な台詞を挙げると、「私がシンボルからサブスタンスになる瞬間、リアルを取り戻すの!」…お前は何を言っているんだ。 和訳すると「私が象徴から実体になる瞬間、現実性を取り戻すの!」となる。…だがこれでも容易く理解できる人は稀であろう。 上記セリフを言ったキャラは、子供たちの連続投身自殺「ダイブ」を指揮している…と思われていた人物。しかし、あくまで「象徴」であり、ダイブを止める権限はなかった。「自分自身がダイブすることでそれを否定し、異常な現象であるダイブを沈静化させた」ということなのだが、よくよく考えないと意味がわからない。 他には「俺は君に執着することにしたよ。これは形を変えた愛なんだ」なんてものも。…はい? 「弱者という存在がいない、全員自立した人間関係を織りなしていく中で、各々が持つイデオロギーをぶつけ合ったときに、どういうストーリーができて、どういう感情の迸りがあるのかを見たかった」と語られているだけあり、登場人物の多くが自分の主張を一方的に容赦なくぶつけてくる。 しかもやたらと厭世的だったり押し付けがましい捻くれたキャラばかりで、そんな主張を延々と聞かされる。電波に加えてプレイヤーの精神へのより大きな負担に。 攻略本ではキャラの性格についての分析が書かれているが「自信に溢れ返り、常に強引で自己中心的な考え方をし、なおかつそれを相手に押しつけるタイプ。有能ではあるが、攻撃的な上に根拠もなく自分が正しいと信じてしまう」「理論のための理論に走ってしまうだけで、幼稚でしつこくみえてもそれほどの悪意はない。感情表現がヘタ」「自分の思っていることを相手に伝えるのがヘタなため、どこかずれた印象を与えてしまう」などとあり、個性的を通り越して面倒な性格しか居ない事が改めて分かる。 『トワイライトシンドローム』もそうだったが、ボイスとテキストは片方しか出ない。テキストが表示される台詞はボイスが無いし、ボイスが流れる台詞にテキストは無い。 それに加えて本作はボイスのみの長台詞(しかも大抵は電波)が非常に多く、画面にまったくテキストが表示されないまま延々と聞かされる事も多々。しかもそういう時に限って独白調で、まったく聞き取れない。 当然、メッセージ送りも不可能で、電波演説を一字一句漏らさず聞かされる。これがプレイヤーが浴びる電波をより強烈なものにしている。 案の定、参加声優の大半が「さっぱり分からない」と言っていたという(*4)。 前作から引き続いて登場のオカルトライター「アラマタ」が「ゲームの登場人物」であることを自覚しているかのようなことを話す。ほかにもそんなメタな話をするキャラが…。 ミカはミカで、セーブポイント役になったアラマタに「今回はちゃんと役に立つんだね」と言ったりする。今までもちゃんとオカルト関係の情報源だったはずだが、ヘンタイ呼ばわりである。 せっかくの追加キャラクターも殆ど「既出人物の劣化コピー」であり、個性が立っているのはチサトの妹と敵役である白髪の少年くらい。 しかも白髪の少年は正体や目的はおろか、名前すら作中では不明のまま終わる。ミカに興味を持っていたようだが、その行動の理由も何一つ明かされていない。 終盤の展開 + ネタバレ 最終章ではレギュラーメンバーが次々と惨殺死体と化し、前2作に愛着のあるプレイヤーを激怒させた。 今作初登場のアリサだろうが前作のレギュラーだろうが容赦なし。しかも抵抗虚しく犬死したり、放心したまま帰ろうとして殺されるなど、キャラへの愛など微塵も感じられない死に様である。 レギュラー以外でも、前作のサブキャラだった女子生徒で続投しているキャラもいるが彼女らも次々と死んでいく。 極めつけはエンディング。単純に「これはゲームじゃない」「わけがわからない」と言われるほどの意味不明ぶりに加え、シリーズのファンからの黒歴史認定も待ったなしの内容である。 スタッフロールまでは、展開はともかく幕切れだけは綺麗にまとまるかのような流れなのだが、エピローグムービーで最後の最後までひっくり返される形となる。 見方によっては夢オチとも取れ、「第二話でリョウが気絶するところからエンディングまで、すべてリョウが見た悪夢」という解釈もあるようだ。時系列や服装などの矛盾を考えると、それでもおかしくないから恐ろしい。 評価点 システムは一応改善されている 上記で少し触れたが、前作ではほぼ不可能だった「走る」ことが常時可能になり、移動は楽になった。 高校内を探索中はミニマップと現在地が表示されるようになった。ただ、上述のように分かりにくいが。 前作では舞台設定の関係もあってかどこに行くにも制服姿だった(*5)が、今作ではレギュラーメンバー全員に私服姿が追加された。 あまりに強烈な電波具合に共感する人間も稀に居る。 中には電波を浴び過ぎた結果前2作よりも好きという人もいる。続編として売り出さなければ、数々の謎と共にひっそりと語り継がれるゲームになっていたのかもしれない。 各シナリオのタイトル表示など、後年の「須田ゲー」のようなセンスも無くもない。 桃乃未琴(現・平岡恵子)氏によるエンディングテーマ『あなたは海の底』だけは評価が高い。 総評 未だに圧倒的多数のアンチ(『トワイライト』のファン)と極一部の熱烈信奉者を抱く、ある意味伝説とも言える作品。 何にせよ確実に人を選ぶ内容であることは、上記の内容を見れば作品を知らないプレイヤーでも疑いようないだろう。 「日本屈指の"人を選ぶゲーム"クリエイター」と称される須田ゲーのファンをしてさえ「これは無理」と言われることもある程である。 一般的なADVとしての点数は限りなく低いが、自分がサイコパシーな雰囲気を楽しめるという剛の者だと言うならば挑んでみるのもいいだろう。 ただし自己責任で。 余談 大抵のファンはクソゲーであることを認めている。彼らは話ではなく雰囲気を評価している。 本作の開発中に神戸連続児童殺傷事件(いわゆる酒鬼薔薇事件)が起こったため自主規制ではあるが、かなりシナリオや表現を変更せざるを得なくなってしまったという背景がある。 なぜか攻略本が7社もの出版社から発売されている。 内容は攻略記事よりもストーリーの考察や設定資料などがほとんど。一本道のゲームとしては異例といえよう。 敵役の白髪の少年については本編では何も分からないが、前述の攻略本について語られている。 一応設定名は「ミトラ」であり、名前の通り「契約」「盟友」の神らしいが、本作においては一連の怪異を裏から操る黒幕的存在であり、やっていることは真逆。 本作には小説版もある。 ゲームでは無く書籍として話の整合性を突き詰めている分、内容は分かりやすくなっている。 それ故かエンディングの内容等、ゲーム版と相違している点も多い。 セールスは前2作以上に好調であり、このゲームの強烈なインパクトは、賛否ありながらも普通に遊べる出来であった『ファイヤープロレスリング』シリーズや『トワイライトシンドローム』シリーズよりも須田氏の名を広めた(良くも悪くも)。 本作の発売後、須田氏はヒューマンからの給料支払いが滞った事に危機感を感じ独立を決意した事を後年雑誌などで明らかにした。氏の危惧通りヒューマンはゲーム業界から消えていった。 ちなみに、PS2ゲーム『SIREN』の主人公須田恭也の名前は、本作に共感したシナリオライターの佐藤直子氏が、須田氏から取ったものらしい。『SIREN』に対する影響(後世への影響)だけは素直に褒めてもいいと思われる。 PSのヒューマン作品では、セーブデータを本体のブラウザ画面で確認すると小ネタ(*6)が書かれていたのがお約束だったが、本作はただ普通に「ムーンライトシンドローム」と表示されるだけである。 一方、作中には自社ネタとして『クロックタワー2』のポスターが貼られている他、子供らが遊んでいるゲームとして同作が登場する。ちなみに『クロックタワー』の制作者である河野一二三氏は本作にはシナリオアドバイザーとして参加している。 また、あるシーンでは「クロックタワー3の発売日」などという小ネタがある。無論、後年に現実で発売されるものとは別物だろうが。 同じく須田氏による『シルバー事件』シリーズの世界観との繋がりが示唆されている。 『シルバー事件25区』のPlacebo「#06 YUKI」は舞台が 雛代 (ひなしろ)となっており、おそらく本作の舞台と同じ場所であると思われる。 後に同作のHDリマスター版『The Silver Case』のデジタルコミック(*7)にて同一の世界観の物語であることが判明している。 同作最初のエピソードには本作のキャラクターらしき人物が登場しており、前述のデジタルコミックにて同一人物と判明している。そう言う意味では本作はプレイする価値はあるかもしれない。 + ただし…(ネタバレ) その2人の人物は早々に死亡する。本作の主要人物は最終的な生存者は僅か3人程度でそのうちの2人までもが死亡する形となる。 残る1人については明言されていないが、実は『シルバー事件』の続編『花と太陽と雨と』にそれらしき人物が登場していたりする。 世界観の繋がりは無いが、後にグラスホッパー・マニファクチュアが開発した『killer7』にはミトラがカメオ出演している。 2008年のスパイクによる完全新作『トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説』の公式サイトに『トワイライトシンドローム』の歴史が掲載されていた。 …のだが、映画版『トワイライトシンドローム〜卒業〜』や別タイトルの『夕闇通り探検隊』まで入っているにもかかわらず本作『ムーンライトシンドローム』は記されていなかった。トワイライトシリーズの方からは完全に黒歴史とされてしまった形である。 上述の通り『シルバー事件』と同じ世界観であることが判明しているので、本作はトワイライトシリーズではなく『シルバー事件』や『花と太陽と雨と』の系列に含まれる作品と言える。須田氏も『ムーンライトシンドローム』『シルバー事件』『花と太陽と雨と』を三部作と呼んだ事がある。 2000年にスパイクから発売された『トワイライトシンドローム~再会~』では岸井ミカが「心霊写真投稿コーナーの常連投稿者」として登場している。 主人公が話を聞きにいくシーンがあるが、キャラとしての登場はなし。 本作の結末から続くとすると再登場は考えにくい。やはり前述の通り『トワイライト』の系列とは繋がっていないパラレルワールドなのだろう。 ただし、キャラクターによっては『トワイライト』の新作でも死んだままであったり…。
https://w.atwiki.jp/advr/pages/13.html
ムーンライトシンドローム 【むーんらいとしんどろーむ】 ジャンル アドベンチャー 機種 プレイステーション 発売元 ヒューマン 発売日 1997年10月9日 メディア CD-ROM2枚 プレイ状況 途中で放棄 総合評価 評価不能 90年代的超電波サイコホラー 都市開発の波に押され近代化し変貌を遂げる「雛代町」。雛代高校もまた、新たな校長によって進学校に変化、老朽化の進んだ木造の旧校舎に代わって近代的な校舎が増築された。 全てはうつろっていく。 岸井ミカもまた、受験生のユカリやチサトと疎遠になっていた。ミカは、急激な変化と呼応するかのように、町に不穏な気配が漂い始めたのを感じていた。 そしてある日、自分を呼ぶ男の声に振り向いたことから日常は歪み始める。 …月の光に魅せられて、 人の心は狂気に満ちる。 「トワイライトシンドローム」の後に発売された外伝作品。 登場人物はトワイライトから引き継がれているものの主人公が異なり、ユカリからミカへと変更されている。 ジャンルはオカルトホラーではなくサイコホラー。 ちなみにパッケージも説明書もトワイライトについて触れていない。 様々な理由により賛否両論真っ二つとなった。 操作 トワイライトに引き続き自由にセーブできない。一章読み終わるまで不可。こんなところは引き継がなくてよかったのに。 説明書は「これ説明書?探索用雛代高校内マップとかじゃなくて?」と目を疑う薄さ。内容はポエミーで電波ゆんゆん。しつこく「展開は1本道」「マルチエンディングではない」「ゲームオーバーがない」と予防線を張って説明してくれる親切さ。この時点で嫌な予感が的中したことを悟った人はいい勘してる。 説明書が説明書の役割を放棄している為、プレイヤーは始まって早々、自室から出ることもできず混乱すること間違いなし。普通チュートリアル的にキャラクターが説明してくれたりするだろう?ノーヒントなんだなこれが。 ミカ(プレイヤー)が部屋を出ようとすると母親に気づかれて外出できないのだが、これは「ゆっくり歩いてこっそり外出」が正解。ここでいきなり詰まりやすい。そんなんヒント無しでわからんわ!!始まっていきなりこれ。わくわくしながらゲームを起動したプレイヤーの心を開始直後から容赦無くポッキリ折りに来る。いや、もしかしたらこれはプレイヤーをふるいにかけているのかも知れない。この理不尽さに付いて来られるプレイヤーだけがゲームを続けろ!という…荘厳なお告げ…いやそんなわけないか。 しかもその後も横スクロールで移動して会話するだけなので自由度は皆無。 前作は選択や行動の如何で結末や展開に影響があったが、なにしろ今作はエンディングまで「一本道」なので、当然選択も行動も影響しない。アドベンチャーなのに「誰がどうなっても」何をどうしても、誰も助けようがないのだ。プレイヤーは固唾を飲んで見守ることしかできない。果たしてそれはゲームなのか? 更にキャラがポリゴンになったことにより、なぜかより道に迷いやすくなった。一本道だから行き先は一つなのにね!おかしいね! しかしほとんどの登場人物は走って移動可能になったのはうれしい進歩(トワイライトは基本歩くことしか出来なかった)である。 ほとんどボイスのなかったトワイライトに比べ、ボイスが豊富でよく喋る。 シナリオ このゲーム最大の問題点。このストーリーのアレさ加減の前では、この問題以外のクソ操作性や意味不明の説明書などは全て些細なものとして片付けることが可能。 何を表現したいのか、何を語りたいのか分からない、サイコホラーという名の電波。 伏線や意味深なシーンやセリフはあるけど全部ぶん投げてるところも含めて、実にエヴァの最後の方っぽい感じ。 作り手が表現したいことだけを押し付けがましく並べ立てているだけ、のような感じをプレイしていて受けたのは、きっと物語に干渉できないせい。一本道なせい。気のせい。きっとそう。多分。 アドベンチャーだから台詞中心で話が進むのに、その台詞が凝りすぎてて日本語崩壊が酷い。 「私がシンボルからサブスタンスになる瞬間、リアルを取り戻すの!」は迷台詞として有名か。他には「二頭の禁欲な馬がどうのこうの~全てを許せる人に」とかあった気が。わけがわからないよ。 ネタバレになるが、伏せない方がいい事実なのでハッキリ書くと 終盤において、トワイライトのメイン登場人物が意味も無く惨殺される。せめてそれに意味があればいいのだが…。いやあるのか?少なくとも今の僕には理解できない。 ケース裏を見た時点で嫌な予感がするゲームってそうそう多くないと思うのだが、このゲームはスゴイ。登場人物のショットが散りばめられ「静かな狂気」「癒しの刹那」というキャッチフレーズが書かれているだけ。一応あらすじと言うかゲーム中で起きる事件は書かれているが、「オムニバスストーリー」のゲームなんだと言うこと以外、何をするゲームなのかさっぱり読み取れない。 そもそも「10篇のオムニバスストーリー」ってどこにそんなもんあったのでしょう?10にブツ切れになってる1本道のストーリーならあったけどね! キャラクター トワイライトから引き継がれている主要登場人物は、皆なぜか嫌らしい部分をクローズアップして描写されている。トワイライトで強まった絆は否定され、成長したはずのキャラクターは絶対に友だちになりたくない性格に変化。感情移入できない。性格改変された怒りばかりが積もるばかり。最初から新作でやればよかったのに。 ちなみにトワイライトに影も形もなかったのに、何故か突然現れた「チサトの妹、ヤヨイ」も含めて新キャラは殆どキチ…おっとっとイっちゃってる人間ばかり。っていうか人間じゃないのもいる。アレな人だせばサイコでホラーだって?そんな馬鹿な。 そして一本道のアドベンチャーなものだから、キャラクターはプレイヤー置き去りで勝手に悩んで勝手に結論を出す。プレイヤーは干渉できない。しかも思考も言動も意味不明で、どうしてその結論に至るのかまったく理解できない。 グラフィック グラフィックが2DからポリゴンとCGに進化した。 移動画面のキャラクターは、ファッションセンスからして最低で、どいつもこいつもポリゴン不細工。 しかしムービーなどのグラフィックは今から見てもまあまあ綺麗(時代を考慮すればかなり綺麗な方)。その気怠げでどこか影のある登場人物は、陰鬱な世界観を構成する手助けになるだろう。 総評 トワイライトのファンならおすすめしない。 総合評価は評価不能とした。 しかし個人的にはFランク以下にしてやりたい。 しかし某四八のように「ゲーム以前の問題」とかそういうわけでもない(バグなど)ので、Fをつけるのは躊躇われる。 好きな人にはたまらないらしいのが理解できないし理解したくも無いのだが、好きな人は極一部だが確かにいるゲームでもある。 確かに世紀末感というか、90年代末期の、あの時代の「もう後がない」雰囲気、空気が結晶化したような希有なゲームではあるとは思う。 一本道なのでアドベンチャーと言うよりはむしろムービーやドラマだが、作品としての完成度は高い。それが現代アートみたいに万人に理解できるものかどうかは置いておいて。 万人に勧められるゲームでないことだけは確かである。合う合わないが激しい。少なくとも自分は人に勧めない。 トワイライトの隠しシナリオ(という名の前振り)「Prank」を見てしまってげっそりしているなら絶対にプレイしない方がいい。それを見て逆に興味が沸いたという人はやってみるといいと思う。 また、同一の世界観の「シルバー事件」「花と雨と太陽と」が好きなら肌に合うと思われる。保証はしないが。 トワイライトファンからどういう反応が帰ってくるか予想の出来そうなものなのに、「シンドローム」という続編を匂わせるタイトルにしたこと、前作の舞台や人物を借りてきたことについては弁護の余地がない。人気作である前作のファンに購入させるあざとい策のように取られても仕方のないところだろう。正直、舞台と名前だけ借りてきた別のゲームとしか言いようがない作品なのだから、全く別の完全新作として作ればよかったのである。それならば純粋に惹かれて購入した人間に、今頃ひっそりと正当な評価をされて崇められていたと思われる(事実、トワイライトファンの怒り補正でまともに評価されていないような気もする)。 色々と残念な作品である。 ちなみに本作の位置付けは、トワイライトの「続編」というより、「パラレルワールド」とされることが多い。 理由はいくつかあるが、有力なのは舞台となる町名が「雛城町」ではなく本作では「雛”代”町」であるということである。 「雛城町」という名前は、前作ではシナリオに関連し、ちゃんとした意味があってこの名前であった。それがあえて変えられているというのがその根拠だ。 それに加え、ムーンライトで迎える惨殺という結末は、プレミアムディスク「トワイライトシンドローム~The Memorize~」の「チサトの回想」というエピローグ内容と矛盾する。 よって、町の名前もパラレルワールドだということを暗に示したものなのではないか?という考え方があるのである。 個人的にはやっぱパラレルでいいと思う。それが双方のファンの平和のためというものです。 ちなみに「トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説」の公式サイトのシリーズ年表に本作は記されていない。やはり公式的にも「トワイライト」の続編ではないようだ。 (それにこのソフトはどちらかというと、本作の監督、須田剛一の作品で世界観を同じにする「シルバー事件」「花と雨と太陽と」のシリーズに組み込まれる方が相応しい)。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/4245.html
登録日:2010/09/20(月) 18 05 26 更新日:2024/08/18 Sun 16 51 08 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 1997年 ghm killer7 あなたは海の底 クソゲー サイコホラー シルバー事件 ゾロアスター教 トワイライトシンドローム ヒューマン ファイプロ ムーンライトシンドローム 世界の果て 愛のある項目 愛の項目 月光症候群 花と太陽と雨と 解釈は人まかせ 須田剛一 鬱ゲー There is NO sound at place(音はそこにない) THE ORAL SEX OF A COURT OF JUSTICE(裁判所の献身的行為) the LOVER fallen paranoia(妄想癖の彼) A road freely extending and contracting(自由きままに伸縮する道) A bruise Dream box(打撲した夢の箱) dive of generation(世代の跳躍) what is a grand LSD?(素晴らしいスピードって?) hurt cried and then is fixing(心は叫んで、定着する) the birth of fake(疑似的に生んで、) and the end of it are simultaneously(疑似はそこで終わる) carnival one has been longing for(期待していたカーニバル) ■ムーンライトシンドローム(月光症候群) 『MOONLIGHT SYNDROME』は、97年にヒューマンから発売されたPS用ソフト。 ジャンルは“サイコ”ホラーアドベンチャー。 ディレクター、シナリオは須田剛一。 96年に発売され、話題を集めた『トワイライトシンドローム』の続編的作品だが、前作とは物語、グラフィックの方向性が全く異なる内容となっており、登場人物の名称のみを同一としたパラレル作品とも言える。 後に須田が手掛ける『シルバー事件』や『killer7』に通じる、一連の“SUDA51”オリジナル作品群の起点となる、極めて作家性の高い実験的なゲームソフトである。(*1) 余りにも前衛的で人の暗い側面に焦点を絞った作風は非常に人を選び、人によって極端にハマる人間と拒絶するのが分かれることは必至で、そういう意味では紛うことなきクソゲーであると云える。 ※以下、理解不能のネタバレ含む。 【エピソード】 【プロローグ】(PROLOGUE) “黄昏”の象徴であった雛代高校の旧校舎が破壊され、無機質な新校舎が誕生する場面から物語は始まる。 旧校舎だけではなく、旧いものが破壊され急速に作り替えられていく新興都市…雛代町。 ある夜、高校2年生の岸井ミカは暗い夜道を帰宅途中に自分を尾ける別の足音があるのに気付いた。 …しかし、それは覚醒しながら見た夢だったのか? 犯人と思しき不気味な男にも会ったというのに、酷く朧気で……。 漸くマンションの玄関が見えた頃に、呼び止められたミカは旧知のオカルト研究家であるアラマタから、自分や自分の周囲のコミュニティ、そして雛代に住む人々自体が異常な転換期とも呼ぶべき混乱に巻き込まれていることに気付かされる。 しかし、それをミカが聞いたとしても何の意味も無い。 彼女の運命は既に固定されてしまっているのだから。 実感の無い奇妙な体験の最後に、ミカは雛代に響き渡る少年の笑い声を聞く。 深夜、ミカは恋人からの呼び出しを受けた。 異常な大きさに見える満月の光の下で、ミカは黒づくめの奇妙な男に出会う。 月明かりの朧の下で見る恋人の異常にミカは気付くことが出来なかった。 翌日、ミカは自分とそっくりな女が死んだ話をきっかけにクラスメートとの諍いが起こしてしまう。 夜、父母との団欒。 驚いた父の声に注目すると、ニュースでは自分と同じ顔をした女の死が大きく報じられていた。 【夢題】(MOWDEI) 華山キョウコ、最後の1日……。 リョウは、姉のキョウコの夢を見た。 夢の中のキョウコはリョウの心の底を見透かしており、自分もリョウを愛していると告げた。 幸福だが、決して許されてはいけない愛の形。 現実に還り、嫌悪感に苛まれているリョウの下をスミオが訪問する。 スミオはキョウコのかつての恋人であり、リョウとも親しくしていた時期もある相手であったが“ある理由”からスミオはキョウコと別れ、その原因はリョウ達姉弟にあると言う。 今見たばかりの夢もあり、内面を見透かしたかのようなスミオの言葉はリョウを刺した。 虚勢を張りスミオに対抗するリョウだが、心の傷は大きい。 僅かな癒しを求めてクラブに向かったリョウだが、そこに居たのはスミオの妹であり、かつては恋人としての関係を結んでいたルミ。 自分以上に傷ついているルミ、自分が傷つけてしまった相手であるルミからも逃げるように地下に潜ったリョウは、そこで二人の女と出会う。 一人は高橋キミカ。…リョウは覚えていなかった、かつてのクラスメート。…しかし、彼女は大きな役目を果たすことになる。 もう一人は逸島ヤヨイ。彼女と会話を交わす中で安らぎを覚え始めたリョウだったが、彼女はスミオと関係していた。 ヤヨイに導かれたスミオの目前で怒りを顕にするリョウだったが、運命は既にここに集う人物達を絡め取っていた。 ヤヨイが手にした紙袋の中身は……。 リョウが意識を失っている頃、フロアに出て来て談笑するスミオをキミカは見つけた。 キミカは飄々とした態度を崩さないスミオに対し、怨念の炎を自らに放ち近付く。 キミカの覚悟を見たスミオも惚けるのを止めるが、同時に自らの“契約”が成ったことを知り歓喜と共に哄笑する。 意識を失ったリョウを慰めながら、ヤヨイはスミオの替わりに自分がリョウを見守ることを宣言するのだった。 ……意識を取り戻したリョウはルミと顔を合わせ、スミオが死んだことを聞く。 住処に戻ったリョウはキョウコからの電話を受けるが、同時刻にキョウコは麗月峠で壮絶な事故死を遂げていた。 キョウコの首は、見つからなかった。 あの、紙袋の中に見たのは……。 【奏遇】(SOWGUW) 愛しのユカリや、幾度も自分を助けてくれたチサトが受験勉強に明け暮れて行動を共にする機会が無くなってしまったこともあってか、ミカは自分をワクワクさせるような噂を渇望していた。 化学教師広瀬の噂を入手し、チサトから居場所を聞き出した後でカリキュラムの合間にサボっていたユカリを連れ出すことに成功したミカだったが、肝心の噂は不発。 呆れたユカリは勉強に戻ってしまうが、敬愛する先輩達との束の間の邂逅でも、ミカは救われた気持ちになるのだった。 …しかし、雛代に降臨した“存在”はミカに執着することを契約により約束されていた。 無理やり部員に引き戻されて久々に参加した部活終わりに、クラブでの変死事件が会話に上がった瞬間、気付くと仲間の姿は消えて、ミカの目の前には以前に会った筈なのに記憶することを許されない白髪の少年の姿があった。 少年は「あの時に運命が決まった」と語り、その中心には他ならぬミカが居るのだ。 しかし、今になってもミカはまだ少年と会ったことを記憶することは許されない。 運命はそして、もう一人の“契約”の中心であるリョウをも……。 【変嫉】(HENSHITSU) 妖精の残酷な悪戯。 金の砂をかけられた人間が見る、見てはいけない残酷な夢。 あの、優しいチサトがミカの家族を殺し、ミカが憎しみでチサトを殺す夢。 月の下で出会った黒づくめの男は、どれ程の罪を負ってもミカを許すと言う。 ……いつから見ているとも知れない悪夢から醒めたミカだが、真に残酷な悪戯は壊れ始めた現実に待っていた。 後れ馳せながら、アリサとルミとの待ち合わせ場所へと到着したミカだったがアリサとはぐれ、スミオとの関係を知っていたルミには軽蔑の目を向けられ、いつの間にか一人に。 不安にかられたミカに話しかけてきたのは……ヤヨイ。 チサトの妹を名乗る彼女の存在を、チサトから妹が居るなどと聞いたこともないのに頼りにしてしまったミカを待ち受けていた窮地。 歪んだ妄想にとらわれて歯止めが利かなくなった男が、残酷な魔手を気を失ったミカに伸ばそうとしているのを察知して急ぐリョウ。 しかし、間一髪でミカを助けたのは、後を追っていたリョウではなく……ユカリとチサト。 心に傷を負ったミカだが、今の所はチサトの加護とユカリの意志が守ってくれたようだ。 一方、ミカは守れなかったリョウだが、ヤヨイと…彼女と一緒に居る白髪の少年の前に立っていた。 “敵”を認識して怒気を見せるリョウだが、凡ての元凶たる少年はリョウを見て嘲り……。 【片倫】(HENLIN) 学校。 友人達と会話していたミカは、微かに記憶に残る気がする白髪の少年の姿を廊下に見る。 思わず少年の後を追ったミカだったが、気付くと学校の廊下や階段の繋がりが滅茶苦茶になっていた。 少年の声を追って、漸くループから抜け出たミカだったが、霧の深い森の中でユカリにチサトにカヅキにミホ……親しい友人達がどんどん自分から離れていく姿を見る。 自分が居ないのに楽しそうに談笑する彼女達……次の瞬間、ミカが気付くと目の前には血塗れで倒れ伏す友人達の姿……そして、ミカの右手にはナイフが握られていた。 自分の行為を必死に否定するミカだが、白髪の少年はミカが必死に否定する弱さを嘲る。 ──これも、夢? 現実世界に還っても、嫌な感覚が染み付いたままのミカ。 そして、帰宅途中の彼女はまた団地に向かう救急車(・・・・・・・・・・・)とすれ違うのだった。 【浮誘】(FUYOU) ミカの住む“ピラミッド御殿”のすぐ側にある古い団地。 通称“ピラミッド御殿の城壁”で、また中学生の飛び降り事件が発生した。 久々の大事件の予感に興奮するミカは、やんわりと諭されつつも今回はユカリとチサトとアリサを巻き込んで調査に出発することに成功する。 バラバラに到着したミカとアリサだったが、それぞれに調査を開始する中で、中学生達の行動を指示していると思われるリルなる少女の存在を知る。 次に飛び降りる番を向かえたナナを守ろうとするアリサだったが、僅かな差でナナは団地で膨れ上がった“もの”に連れていかれてしまう。 一方、遂にリルと対面したミカだったが、リルの訴える刹那の時間に生きるしかない中学生達の悲哀と、それから脱する為の自発的なレジスタンスとしての“ダイブ”という“真相”を理解できないままにミカは眠らされ、リルは凡てを終わらせるために自らが最後のダイブに向かう。 その頃、遅れて到着したユカリとチサトはヤヨイと対面していた。 ユカリも知らないチサトの“妹”であるヤヨイ……しかし、確かに太古から縁のある“姉妹”である二人は憎悪を顕にして向かい合う。 同じ刻、アリサをはじめとした心有る者達の必死の抵抗の結果、ナナはミカによって自分の意志を示した少年に救われた。 一方、ミカを振り切り屋上へとやって来たリルはチサトの説得も聞かずに飛び降りを実行するが……結局、リルは死ねなかった。 ……落下先にいた、ちょうど帰宅してきたリルの父親が犠牲となる替わりに、リルの命だけは救われたことに作為的な物を感じたチサトはヤヨイを問い詰め、事件の裏側に“彼”……白髪の少年が居ることを知る。 怒りのままにヤヨイを封じ込めようとするチサトだったが“姉妹”の力は拮抗していて……。 その頃、白髪の少年は暗い部屋でゲームに没頭する小学生達を見つめて邪悪な笑みを浮かべていた。 【電破】(DENPOW) ユカリを誘い、クラブのイベントに参加したミカだったが、爆音に晒されていた影響なのか、何故だか耳の奥底からノイズが離れない。 ノイズの中で、対面した相手の自分への本心も聞こえてきて不安定になるミカが目覚めるとそこはクラブ。 一緒に来ていたのはユカリではなくミホだったのか…? 帰宅して自室で眠りについたミカだったが、気付くと教室。 クラブに行ったこと自体が夢だったのか……更に不安定になったミカのノイズは強まり、言動もおかしくなっていく。 遂に限界を向かえたミカが目覚めると、そこは無人のクラブ。 自分を煽ってくる、微かに見覚えのある白髪の少年を殴ってやろうと思ったミカだったが意識を失い、目覚めると自室。 翌日、学校に行くと奇妙な記憶の発端となったイベントのチラシが渡された。 【開扉】(KAIBYO) 雛代台の駅でアリサと待ち合わせて、何処かへ出掛けようとするミカだったが、運悪く乗り込んだ電車は故障中で暫し足を止められてしまう。 その間、今日の約束が酷く曖昧であることに気付いたり、アリサの奇っ怪な夢の話を聞いている内に眠りについてしまう二人。 …目が覚めると、非常に曖昧ながら今では存在をハッキリと認識出来るようになった白髪の少年が目の前に居た。 少年に誘われ、乗客達の心の声を聞かされていく中で、自分を含む人間の本性の醜さに絶望するミカ。 そして、同じく電車に乗り込んでいたリョウも目覚めさせられ、白髪の少年に執着していたミカの内面を見せられる。 そこにある、刹那的で空虚な内面に絶望しかけるリョウだったが、キョウコの幻影に励まされて意識を保つと、白髪の少年に立ち向かう覚悟をする。 ……しかし、リョウとは対照的に自我を破壊されてしまったミカは白髪の少年=異教の契約の神であるミトラに言われるままに向こう側への“扉”を越えてしまうのだった。 ──電車が直ったというアナウンスでアリサが目覚めると、そこはとっくに出発した筈の雛代台だった、呆然とするアリサ。 ミカの姿は消えて、後には彼女の持ち物だけが……。 いくぞ、ドライブシュート!!(*2) 【慟悪】(DOWAKU) 消えてしまったミカの行方を探すユカリ、チサト、アリサ。 深夜の学校でミカの姿を見たという噂を元に調査を開始したユカリ達だったが、その渦中でミカの友人であるミキやカヅキ等が犠牲となっていき危険はアリサにも……。 間一髪で警察に阻止されて射殺された犯人はミカの扮装をしていた化学教師の広瀬……だった筈なのだが、腑に落ちないものを感じたチサトはユカリと共に学校に戻る。 ……その中で、新校舎の奇妙な構造に気付いたユカリとチサトの前に、学校に潜んでいた邪悪が姿を顕した。 【エピローグ】(EPILOGUE) ミカちゃん、戻ってきたよ……。 チサトの言葉に、深夜の学校に集うユカリ達であったが、凡ての元凶たるミトラによってアリサも、ユカリも、チサトさえもが命を落としていく。 同じようにミカの帰還を感じ取ったリョウも学校へ……必死に止めるヤヨイを振り切ったリョウは学校の中へ。 唯一、ミトラに対抗する手段である“契約”により執着することを約束させられた存在による意志の力を以て。 物語の最後、朝焼けの光の中を走ったリョウはミカと再会する……だが、それによって“契約”は完了し……。 【登場人物】 岸井ミカ 17歳。本編の主人公。 〝闇〟に魅入られ翻弄される…。 流行には取りあえず飛び付き、明日の事など考えない、いつの時代にも眉を顰められる類の少女。しかし、その心の内には自らを取り巻く日常への不安や孤独を抱えている。 分岐点の無いこのゲームでは、プレイヤーは彼女を操り危機を回避させる事など出来ない。 ただ、彼女が惑い、絶望の淵に落とされる様を見守るのみである。 家庭は裕福で、ピラミッド御殿と揶揄される高級マンションに住むが、本人はあまり快く思っていないのか、からかわれると露骨に不快感を示す。 長谷川ユカリ 18歳。ミカ愛しの先輩。 前作の主人公だが、今作では物語の外側にのみ位置している彼女は、摂理が狂った世界に於けるミカが還るべき日常を象徴する人物だと言える。 …しかし、ユカリはミカを救うべく〝闇〟に挑む事を決意するのだった。そして…。 教師の彼氏が居る。 逸島チサト 18歳。ユカリの親友で、ミカにとっても前作を通じての恩人。 前作の時点で強力な霊感を持つと云う設定だったが、今作に於てはその〝正体〟が更に一歩進められている。 結果、主要人物の中でも特異な立場、視点により物語に関わる事になる。 彼女の存在は〝闇〟の中で喘ぐ存在にとって〝救い〟だが…。 正体は人間を見守り、時に救いを与える善なる神の化身…とされる。 鹿原アリサ 16歳。主要人物では一番年下だが、誰に対してもフランクな口を訊く。 内股、天然、マイペースにして霊感持ち。 そんな彼女だが、アイデンティティ揺らぎまくりの先輩のミカも羨む、老成した人格を持ち、その独特のキャラクターは確固たる己を持って世の中に向かいあっているが故である。 〝友達〟のミカを助けるべくチサト、ユカリと共に〝闇〟との戦いに挑むが…。 その最期はメーカーによる〝自主規制箇所〟(*3) 華山キョウコ 〝享年〟19歳。 リョウの〝最愛〟の姉にしてミカと〝同じ顔〟をした女。 慈愛に溢れる魅力的な女だが、その愛情が本当は〝誰〟に向けていたのかを知られ〝闇〟の犠牲となった。 死後も彼女の影はリョウを苦しめ、慰め、そして救う事になる。 冬葉スミオ 19歳。独特のカリスマ性と魔性を持つ。 キョウコの恋人だったが、キョウコの愛情が〝誰〟に向けられていたのかを知り絶望。 ミカを始め、数多の女性(〝サンプル〟)と関係を持ったのも、全てはキョウコの愛情を失った事に自分の非が無い事を証明するが為である。 自らの〝正しさ〟を確認した彼は〝闇〟と契約しキョウコの命を奪い、その死を(時空を捩じ曲げ)リョウに見せる事により彼を絶望させる…。 しかし、その直後〝自らの正しさ〟を証明する為だけに遊んだ女の一人、キミカの復讐により命を落とすのだった。〝闇〟との契約が成ったことを確信した高笑いとともに…。 「執着もまた愛情さ」 冬葉ルミ 17歳。スミオの妹。ミカのクラスメートでもあるが、現在は殆ど学校に通っていない。 リョウと付き合っていたが、彼の眼が〝誰〟に向いているかを知り、破局。 尚、彼女もまたスミオの〝女〟の一人である。 リョウに対して憎しみをぶつけるも、それは誰も自分を本当に想ってはくれない事への反動だったか…。 エピローグでの全てから解放された彼女の姿は幸せそうである…が。 後にシルバー事件にリョウと共に〝最悪〟の形で出演している。 リル 団地(ピラミッド御殿の城壁)での中学生飛び下り事件の首謀者。 しかし、彼女は自らを〝象徴〟でしかないと語り、畏れられてはいるが〝ダイブ〟を止められるような権限は無いと言うが……。 彼女もまた、本人が気づいていたかどうかは不明だが〝闇〟との契約者であった。 つまり、無自覚な彼女の意思が矢張り中学生達のダイブという怪異を生んではいたのだろう。 狭間の時間にしか生きられない、自分達のレジスタンスが飛び下りだったと語る。 ミカらの世代との乖離を抱えたまま、自らの死を以て事件を終わらせようとするが…。 何気がCVはゆきのさつき(雪乃五月)だったり(*4)。いい声による電波セリフを堪能しよう。 校長 雛代高校校長。赴任後すぐに行った旧校舎の取り壊しと、スウェーデン式の教育システムの導入によって雛代高校の偏差値を跳ね上げてみせた。生徒を優しく見守る優秀な教育者だが…。 彼もまた〝闇〟との契約者であり、「優しい教育者」の顔は彼を表すほんの一側面に過ぎない。 アラマタ 落ち目の作家。 Mr.セーブポイント。 現在はうさん臭い心霊関係の調査、研究で食い繋いでいる。 前作ではミカに頼りにされていたが、本作ではバカにされている。 しかし、専門家らしく実際に街に〝住んでいる〟ミカ達が無意識に見る事を拒んでいた街の異変と、その原因を指摘してみせた。 名称、モデルは荒○宏先生。 逸島ヤヨイ チサトの〝妹〟を名乗る謎の女。 …だが、昔からのチサトの親友であるユカリは彼女の存在を知らない等、奇妙な点が多い。 見た目は美しく妖艶、甘い口調で語りかけるが、本性は残忍にして冷酷。 …ミカを彼女を付け狙うストーカーの下に導く事すら平気で行う。 スミオの〝女〟の一人だが、彼を操ってもいた。 スミオの死後、リョウを〝見守る〟事を引き継ぐ。 〝闇〟の側の〝敵〟と呼ぶべき存在だが、リョウやスミオへの愛情は真実だった。 チサトの妹である事から、彼女と同じ〝存在〟である。 「可哀相な子…」 華山リョウ 17歳。影の主人公。 シスコン。 地雷震(見た目)。 物語の(ある意味)元凶にして救世主。 ミトラの玩具その2。 ミカ達とは同学年だったが、早々にドロップアウトし、バイク屋でアルバイトしつつ、明日を見ようともせずに生きていたアウトサイダー。 姉とは互いに惹かれ合っていたが、それ故に彼女との永遠の別れを迎える…。 そして、姉と〝同じ顔〟を持つミカと出会い、今度こそ彼女を守るべく〝闇〟に挑む事を決意する…たとえそれが〝ミカの為〟にならなくとも…。 尚、夢題にてリョウがヤヨイに見せられた紙袋の中身はキョウコの首と思われる……が、同章のラストは死を間際としたキョウコからの電話で締められる=あの時点では、まだキョウコは死んでいない筈である。 これは、運命を絡めとるミトラの力とも思われるが、同時にディレクターの須田剛一は“近しい人を亡くしたことによる喪失感”は死を認めるまでにタイムラグを生じさせる(意訳)と答えており、単にミトラの悪戯というよりはゲーム内の怪異の多くが契約者や標的となった者達の無自覚な本心が元となっていることを示す事例とも言える。 白髪の少年 〝闇〟にして〝光〟 〝全知〟にして〝全能〟 千の耳と万の眼を持つ、雛代の闇と契約し降臨せしその神の名は…『ミトラ』 物語に於ける全ての怪異、事件は彼と契約した者の〝望んだ〟災厄である。 〝彼〟もまた、ミカとリョウに執着し人の運命に介入するが〝神〟である彼もまた、より大きな存在に支配される身でもある。 ……故に、全知全能でありながらも、同時に〝契約〟に縛られている、自由意志の許されない存在と云える。 チサト、ヤヨイとは祖を同じくする〝兄弟〟とも云うべき存在。(*5) …後にkiller7にも登場。 【余談】 トワイライトシンドロームの続編(と信じられた)と云う事で、ソフトの発表、発売当時には雑誌、店頭などでのプロモーションは積極的に行われた。 しかし、上記の様に記載されたのはドロドロした人間関係ばかりであり、中には陰鬱な世界観に対する考察めいた記事も多かった。 エンディング曲の「あなたは海の底」作詞作曲・歌 桃乃未琴は名曲。…音源としては入手困難な時期が長かったが現在は各種ストリーミングサービスで配信中なので一聴の価値あり。 『SIREN』シリーズのシナリオライター佐藤直子は、本作に大きな衝撃を受けたらしく、主人公格の須田恭也の名前は須田剛一から拝借したことを公言している。 特に『SIREN』には「夢の中の草原」や「最後に刀を持って戦う主人公」など、『ムーンライト~』を意識した演出も散見される。『SIREN』解説書に載っている「31のヒント」は『ムーンライト~』解説書の直接的なオマージュである。 90年代後半は、所謂『エヴァ』ブームから始まる難解な心理的メタファーを盛り込んだ作品が持て囃されていたこともあってか、ユーザーには賛否両論なれど業界人やライターには人気があったのか、一本道でゲーム性が皆無な作品にも関わらず、7社から攻略本が出版されている。内容もゲーム攻略というよりは心理描写や演出の解析に絞ったものが多く、ファンからは読み物としての人気が高いとのこと。 特筆すべきなのがじゅげむBOOKS(メディアファクトリー)より刊行された『ムーンライトシンドローム トゥルースファイル』である。「あるフリーライターの雑誌記事や取材レポをまとめた」という体裁の異色の攻略本? で、『ムーンライト~』で起きた事件を再解釈する別個の〝作品〟というべきものに仕上がっている。その出来栄えに驚いた須田氏は執筆に関わったライターの大岡まさひ氏に次回作の脚本を依頼し、『シルバー事件』の「Placebo」編に結実する。 〝岸井さん…。 追記、修正しますか…? しませんか? それでは、また…。 あら、また…。〟 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ED後ムービーの紙袋の中身はどっちなんだろう・・・ ・・・リョウの失禁のくだりいる? -- 名無しさん (2017-01-25 17 44 35) リョウのシルバー事件での最期が悲しすぎる;;でも小説版では救済されてて良かった。後ヤヨイが失禁して気絶したリョウをかわいいとか言いながら大事なところ吸うシーンは変な性癖目覚めそうになるwww -- 名無しさん (2019-03-25 20 44 56) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/moon_light/
ムーンライトシンドローム総合@Wiki 概要 椎名ゆうりの創作作品[Moonlight Syndrome-ムーンライトシンドローム-]についてのまとめWikiです。 主にキャラクター設定とかそんな感じで。 一応ネタバレもあったりしますのでご注意くださいませ。 設定とか用語とかちょっと書いていきたいと思います。 ていうか作者のメモ帳代わりみたいな。 更新情報(最終更新*11/17) キャラクター詳細設定 咲弥、たいせいの詳細設定追加。 とりあえず過去をまとめやすそうな人から更新していきます。