約 762,450 件
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/2167.html
※ヤンデレ要素を不快に思われる方 ※ゆっくりを野生動物として扱われるのを不快に感じる方 ※捕食種設定を不快に感じる方 ※ゆっくりの戦闘シーンを不快に感じる方 ※酷い目に遭ってしまうゆっくりがいるのを不快に感じる方 ※素晴らしい小説を求めている方 は、この小説に合いません。 申し訳ありませんが、ゆっくりお引き返しください。 それでも良ければどうぞ 「見つけたあああああ!!!!お姉さまああああああ!!!!!」 ミリィとマーサにとって、どこかで聞いたことある叫び声。 誰の声なのかを思い出す前に、その声の主は3匹の目の前に現れた。 その声の主を見てマーサは叫ぶ。 「ふ、ふりゃんだああああああああ!!!!!!!」 ミリィのゆっくり冒険記 第七話 「ふ、ふらん………?」 ミリィが呆然とするのも無理はない。 昨日会ったふらんと同一人物のようだが、姿形はまるで違う。 片方の翼がなくなっている訳ではない。 翼はすでに再生し終わっている。 では、何が違うのか。 金髪の髪に下ぶくれのある顔…そこまでは同じだ。 しかし、そこに紅い服を着た胴体と手足が付き、虹色に輝く一対の羽は背中に当たる位置まで移動している。 ふらんは胴付きになっていたのだ。 「もう!お姉さま!昨日会ったばかりなのにもう私の顔忘れちゃったの!?」 ふらんは怒ったような口調、しかし嬉しそうな笑みは崩さない。 このシーンだけを見ると生き別れた姉妹の感動の再会シーンかのようだ。 しかし、現実は違う。 「ふらんねぇ…」 ふらんは体を震わせている。 それは恐怖などではない、ましてや怒りなどでもない。 興奮を隠せないためだ。 「お姉さまと… あそびたいのおおおおおおおおおおおお!!!!」 もう我慢できない! それを全身で表現したふらんは、翼を羽ばたかせ、地上にいるミリィに体当たりを仕掛ける。 「うああああっ!!」 その体当たりに、ミリィは成す術もなく吹き飛ばされる。 ふらんは以前戦った胴なしの頃に比べ、飛行速度は間違いなく落ちている。 しかし、ミリィの吹き飛ばされ方を見る限り、体当たりの威力は格段に上がっている。 それは何故か? 胴体が付いたことにより体重が増加したためだ。 胴付きになることで機動力は落ちるが、メリットは非常に大きい。 手足が付くことで今までより器用に動けるようになる。 体重が増えるので戦闘力も飛躍的に向上する。 知能の向上は胴なしの時とは比べ物にならない程だ。 しかし、胴付きの恐ろしさはこんなものではなかった。 「ふらんねぇ…」 ふらんは儚げにミリィに話しかける。 しかし、その体は再び体当たりを仕掛けようと、ミリィを狙っていた。 「う、うぅ…いたいぞぉ…」 ミリィは全身の痛みに泣きそうになりながらも、両手を使って立ち上がろうとする。 寝たままの状態だと、ふらんに何をされるか分からないからだ。 しかし、次の瞬間、ミリィの目の前に紅い影が現れる。 その紅い影はミリィの頭に直撃する。 「ぶへぇっ!」 「お姉さまに羽を斬られてねぇ…お姉さまのことが忘れられなくなっちゃったの…」 ミリィの心中は恐怖だけで占められた。 目の前の紅い影への恐怖に。 「私を斬ったお姉さまを泣かせたらどんな顔するのかなあ、とかそんなこと考えてたら…なんだか体が熱くなってきちゃって…」 ミリィはその場で仰向けに倒れてしまう。 「起きたら胴体が付いていたの!!」 今度はミリィの耳にもはっきりと聞こえた。 しかし、何を言っているのかまでは理解できなかった。 それどころではなかったからだ。 ミリィの仰向けに倒れた体の上に、ふらんが全体重を乗せて圧し掛かってきたのだ。 「うああああああああああああああああ!!!!!!!!」 耐久力に優れたれみりゃ種のミリィでも、胴付きふらんの全体重を掛けたスタンピングにはどうしようもなかった。 ミリィはたまらず肉汁を噴き出す。 一方、ふらんはミリィの腹の上からミリィの顔を見下ろす。 「昨日はふらんが弱くて遊べなくなっちゃったけど…」 そんなことはどうでもいい。 早く自分の上からどいてほしい。 ミリィはそれだけを願っていた。 「でもね!でもね!ふらんも胴付きになったの!見て!見てる!?お姉さま!!」 ふらんはミリィの腹をトランポリン代わりにするかのように跳ねる。 やられるミリィとしてはたまったものではない。 「うあっ!うああっ!やめてええええっ!ふらあああああああん!!」 体内の肉と共に悲鳴を吐き続けるミリィ。 胴付きのゆっくりの体重は人間の幼児程度はある。 そんなものが体の上で跳ね続ける。 ミリィにとってこれ以上ないほどの地獄だった。 それでも、ふらんにとっては大好きなお姉様と遊んでる!という認識でしかなかった。 「だから遊べるの!ずぅぅぅぅぅぅっと遊べるの!これでお姉さまと追いかけっこできるの!」 ふらんはようやくミリィの腹の上から降りる。 仰向けに倒れているミリィに寄り添うような形でミリィの耳元で囁く。 「ふらんがお姉さまのことずっと大事にしてあげるから…いっしょにくらそ?」 愛を囁く言葉かのように耳元で囁くふらん。 いや、ふらんにとっては実際に愛を囁いたつもりだったのだろう。 その言葉だけはミリィの耳に届いた。 ふらんの執念が籠った言葉だったからだ。 ミリィにとっては重い重い言葉だった。 「うううう…ミリィ…」 「…」 マーサは動けなかった。 ふらんへの恐怖によるもので。 しゃめい丸も動けなかった。 目の前の光景への驚きで。 しかし、その驚きはふらんの強さへのものではない。 ふらんの知能の向上に驚いていた。 「ここまで…胴付きになると違うとは…」 しゃめい丸は胴なしふらんを何度も見たことがある。 見たことがあるふらん全てが「ゆっくりしね!」や「うー!」等といったありふれた言葉しか使っていなかった。 だから、しゃめい丸はふらんのことを『頭にあるのは餡子と戦闘本能だけ』という手厳しい評価を下していた。 しかし、目の前の胴付きふらんはどうなのか。 いくつもの言葉を流暢に使っている。 その事実がしゃめい丸の中の胴付きへの憧れを強くしていた。 しゃめい丸は胴付きになりたかった。 胴体が付けば手足が付く。 手足が付けば書きたかった新聞も書けるようになる。 しゃめい丸はそれを疑っていなかった。 勿論それは間違いではない。 しかし、現実はしゃめい丸の想像をはるかに超えていた。 目の前のふらんは手足だけでなく、力も、そして知能も付けている。 自分が胴付きになったらどうなるのか。 しゃめい丸は胴付きへの畏怖の感情と共に、胴付きへの憧れの感情もまた強くしていったのだった。 「ううう…あああ……」 ミリィは呻き声を上げる。 ふらんのスタンピングにより、体内の肉を何度も吐いてしまった。 ゆっくりは体の中の餡子(れみりゃの場合は肉)を限界以上に吐き出すことで死に至る。 だが、ゆっくりの再生力、特に捕食種のものは半端なものではない。 捕食種の再生力ならば、1日でも経てば余程の状態でもない限りは元通りになることは出来る。 しかし、その間、ふらんが見逃してくれるなど誰も考える事が出来なかった。 「ううううう…」 ミリィはふらんの猛攻をどう対処すればいいのかわからなかった。 ふらんの体は自分と同じくらい大きくなった。 そして自分よりも素早い。 自分はここで永遠にゆっくり出来なくなってしまうのか。 そう考えると涙が出てきた。 ミリィはまんまぁがいなくなってから泣かないように頑張ってきた。 自分がずっと元気でゆっくりしていたら、いつかまたまんまぁに会えると信じて。 しかし、自分はもうゆっくり出来ないのかもしれない。 もうまんまぁにもおねーさんにもさくやにも会えないのかもしれない。 そう考えると涙が止まらなくなってしまった。 「うう…ぐすっ…」 ふらんは耳元ですすり泣く声が聞こえ、ミリィの顔を見る。 そしてそれを見た瞬間、興奮してしまった。 自分が見たいと願っていた愛しい姉の泣き顔がそこにあったからだ。 そして、この泣き顔を自分は死ぬまでずっと見ることが出来るのだろう。 ふらんはそう確信していた。 ここで目の前の姉を連れ帰ってしまっても良かった。 だが、ふらんにはもう一つだけ姉に見てもらいたいものがあった。 「見て見て!お姉さま!」 ふらんは立ち上がり、右手を空中に掲げた。 右手が紅く光る。 そしてその次の瞬間、ふらんの右手には燃え盛るように紅い剣が握られていた。 「見て見てぇ~♪レ~ヴァテイン~♪格好いいでしょ~♪凄いでしょ~♪ね、お姉さま?」 ふらんは右手の中にある紅い剣を見ながら恍惚とした表情を浮かべていた。 「ゆえええええっ!!」 「あれは…一体…?」 驚くマーサとしゃめい丸。 特に手から紅い武器を出せるのはミリィだけだと信じていたマーサの驚きようは半端なものではなかった。 これが胴付きの真の恐ろしさだ。 ゆっくり達は幻想郷にいる人妖がオリジナルとなっている生物だ。 例えば、れみりゃ種ならばレミリア・スカーレット、ふらん種ならばその妹のフランドール・スカーレットだ。 胴付きになると、そのオリジナルの能力を一部使う事が出来るのだ。 訓練次第では弾幕も扱う事が出来るようになるし、オリジナルを凌駕とまではいかないまでも近い実力にはなれるかもしれない。 そうなると普通の人間は愚か、そこらにいる妖怪でも太刀打ちできなくなる。 今は胴付きへの進化の個体数が少ない為に異変にはなっていないが、個体数が増えていけば異変にも繋がるだろう。 ミリィはぐすぐすと泣いていたが、ふらんがいる方向が光っていることに気付き、顔だけをそちらへ向けた。 「う…?」 ミリィは見た。 ふらんの右手に光る紅い剣を。 形状は違うが手の中で紅く光る武器…それはミリィがどこかで何度も見たことがある槍と非常に似ていた。 ゆっくり出来ない紅く光る武器。 何故ふらんがあの武器を持っているの? ミリィは先ほどの涙も忘れて、そんなことを考えてしまっていた。 「お姉様!このレーヴァテイン、どうすると思う?」 ふらんは右手のレーヴァテインを足元で仰向けに倒れたままのミリィに見せつける。 その直後、マーサとしゃめい丸の方向をちらりと見るふらん。 ミリィはその瞬間、ふらんが何をしようとしているのかがわかった。 「やめてぇぇぇぇぇ!マーサとしゃめいまるをいじめちゃだめなのおおおぉぉぉ!」 ミリィは必死に叫ぶ。 が、ふらんにはその叫びは届かない。 「だって~…お姉さま、寝てばっかりなんだもん。ふらんは遊んでほしいのに…」 ふらんはまだ遊び足りなかった。 巣に帰る前に、もう少し遊んでから帰りたかった。 「うう…!!…あ…う…」 ミリィは焦って起き上がろうとする。 しかし、体がなかなか言う事を聞いてくれない。 どうやら肉を吐き過ぎたようだ。 ふらんが2匹の元にゆっくりと歩み出す。 マーサは動かない。逃げたところで無駄なのはわかっているからだ。 しゃめい丸も動かない。 しゃめい丸の飛行速度はゆっくりの中でもトップクラスだ。 しゃめい丸ならばふらんから逃げ切ることは出来るだろう。 しかし、ここで逃げたら胴付きになれるチャンスも失ってしまうのではないか。 目の前にいるふらんの言う事を信じるならば、彼女が胴付きになれたのはつい昨日のことだ。 上手くいけば自身も胴付きになれる手がかりが掴めるかもしれない。 自身の打算的な思考にしゃめい丸は自嘲した笑みを浮かべる。 「私が…お相手いたします」 そう言って、しゃめい丸は一歩前へ出た。 しゃめい丸は時間稼ぎをするつもりだった。 恐らく、ふらんが出している紅い剣はそう長時間は保たないだろうと考えていた。 根拠はない。 ただの願望だ。 そしてもう一つ…れみりゃ種であるミリィの治癒能力に賭けていた。 自分ではふらん相手に戦って勝つことは出来そうもないということは本能で感じていた。 あの剣は普通ではない。 だから逃げ回る。 もし仮にミリィに期待できそうもなかったら、自身だけでも逃げてしまう可能性も考えていた。 出来ればそのようなことにならないよう祈りながら、しゃめい丸は翼を広げる。 「…いきます!」 その言葉と共にしゃめい丸は空へ舞う。 ふらんはその姿に笑みを浮かべる。 元々、ふらん種は戦闘をすることが大好きなゆっくりだ。 ふらんにとって、しゃめい丸の参戦に不満は無かった。 「邪魔者は…こわれちゃうよおおおおお!!」 ふらんは嬉しそうに叫びながら、翼を広げ空を舞った。 しゃめい丸は自身の機動力に自信を持っていた。 強大な力を持つふらん相手からも逃げ回る自信はあった。 ふらんは剣を上段に構えている。 ならば、ふらんより少々高めの位置をキープし、後は剣の射程内に入らないよう心掛けた。 ふらんもまだレーヴァテインを使い慣れていないのか、しゃめい丸に斬撃を悉くかわされてしまう。 「う~…!」 ふらんは段々苛々してきた。 目の前のしゃめい丸に自身の剣が当たらない。 ふらんはなんだか眼がかすれてきたが気にしない。 それが逆に功を奏したのか。 「あっ…!?」 ふらんの気合いが勝ったのか、はたまたまぐれか、レーヴァテインがしゃめい丸の左の翼をわずかに薙いだ。 「う…うわあああああ!」 軽く薙いだだけだというのに、しゃめい丸の左の翼は翼の中央から外側に綺麗に裂けた。 ふらんは自身の剣の切れ味に驚く。 剣はこれまでにも一度出したことはあるが、その時はあまりの興奮で試し切りはしていなかった。 片方の翼が使えなくなった以上、上手く高度を取ることが出来ずにしゃめい丸は墜落してしまう。 「さて…邪魔者もいなくなったことだしっと…」 ふらんは墜落していくしゃめい丸を一瞥した後、改めて地上にいるマーサの方を向く。 「今度こそ壊してあげる…」 ふらんの口は嬉しそうに笑っているが、深紅の瞳は笑っていない。 マーサは恐怖で動けなかった。 ミリィは焦っていた。 このままではマーサがやられてしまう。 どうやったらふらんみたいに武器を出すことが出来るのだろうか。 あんな武器を自分にも出せたらマーサを、友達を守れるのに!と考えていた。 ミリィは以前に深紅の槍を出したことを覚えていない。 ミリィは願う。 「まんまぁ…さくや…おねーさん…ミリィをてつだってほしいぞぉ…」 ふらんがやっていたように、どこかで見た『何か』がやっていたように、自分も右手を宙に掲げる。 ミリィの右手が紅く光る。 「う…うあああああああああああああ!!!」 次の瞬間、ミリィの右手には紅い槍が握られていた。 まさか本当に出るとは思っていなかった。 ミリィは呆然としてしまう。 右手に光るゆっくり出来ない紅い槍。 しかし、今はそんなことを考えてる場合ではないと、気を取り直したミリィは左手を使って起き上がる。 「う…ぁ…」 しゃめい丸が時間稼ぎをしてくれたお陰か、多少は回復していた。 痛みは残っているが、何とか体を動かすことは出来るようだ。 「ふらあああああん!!」 ミリィは空中にいるふらんに向かって叫ぶ。 本音は恐い。 ふらんと戦いたくない。 ミリィは決して好戦的な性格ではなく、むしろ臆病な性格だ。 しかし、自分が動かなければマーサが永遠にゆっくり出来なくなってしまう。 それは嫌だった。 マーサを紅魔館へ連れて行くと約束したのだから。 だから戦う。 友達の為に。 ふらんはミリィの方へ振りかえる。 その顔は満面の笑みだった。 自身の名前を呼んでくれたこと、姉が遊んでくれそうなこと。 ふらんはこの瞬間、本当に幸せだった。 「やっとやる気出してくれたんだぁ…♪嬉しいなぁ…♪」 ふらんの声は本当に嬉しそうだった。 この瞬間を待ちわびていた、と言いたげなくらいに。 「じゃあ…遊ぼうか!おねえさまああああああああああああ!!」 ふらんはその叫びと共にミリィのいる方向へ一直線に飛んだ。 ふらんが空中から剣を振りおろし、ミリィが地上から槍で受ける。 紅の槍と剣が交わる。 離れてもまた交わる。 それが何度も繰り返される。 お互いの体には決して届かない。 ミリィもふらんも武器に関しては素人だった。 お互いが武器をぶんぶん振り回すだけ。 どちらも決定打を欠いてしまっていた。 何度目かわからない紅の交差が続いた後 「…あっ!!」 紅い剣が突然消えた。 ふらんの方が先に魔力を消耗してしまった。 魔力切れ。 それがふらんの敗因だった。 片方の紅い剣が消えた。 紅い槍はふらんの体へ吸い込まれていく。 槍はふらんの左肩から胸までを薙いだ。 ふらんの体から餡子が噴き出る。 「あ…あ…!」 ふらんは自分の体の状態が信じられない。 「おねえ…さま…」 ふらんは墜落する。 愛しく大好きな姉の方へ。 ふらんの体をミリィは抱きとめる。 これ以上傷つかぬよう、優しく。 そして、受け止めたミリィももう限界だった。 ミリィの右手の中にある紅い槍が消える。 そして、ふらんの体を抱いたまま、ミリィはそのまま仰向けに倒れてしまった。 後書き 一人称に慣れると三人称は難しく感じますね…。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/phlogiston/pages/682.html
ミリィ・スウィートドラッグ 種族:改造人間 年齢:16 性別:女 身長:158cm 体重:47kg クラス:スリーコードナンバーズ 属性:水 戦闘スタイル:格闘戦及び体液を薬品に変化させてのサポート イメージCV: 「あーあ。折角暇が出来たって言うのに、何だかなー」 設定 桐生刃とゼン・ブレイブエッジの両名に同行するスリーコードナンバーズの一体。『Sweet』『Liquid』『Drug』の三つのコード故に通称『SLD』と呼ばれる。 スリーコードナンバーズ中最低ランクの身体能力しか持たない(SFに照らし合わせるならS~Aの中間程度)が自身の体液をこの世に存在するありとあらゆる薬品に変化させる能力を持ち、伝説の秘薬級の代物(エリクシール等)さえ作り出せるその力は決して侮れるものではない。 そんな彼女の性格は気分屋で我侭、自身の我を通す為なら他者を蹴落とす事も厭わない。また、凄まじく甘えん坊であり、抱き付き魔でキス魔という面も。基本的に冷徹でも冷酷でもないが、猫被りで悪戯好き。 趣味はウィンドウショッピング及びスポーツ全般。特技はコンピュータ操作全般。 尚、スリーコードナンバーズであるが故に本来ゼン達の敵であるはずの彼女が、刃やゼンの両名と行動している理由は現状不明。 当人曰く「戦闘衝動の刷り込みは受けなかった」「刃の事が気に入ったから」との事らしいが……?
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/2152.html
※ゆっくりを野生動物として扱われるのを不快に感じる方 ※捕食種設定を不快に感じる方 ※ゆっくりの戦闘シーンを不快に感じる方 ※酷い目に遭ってしまうゆっくりがいるのを不快に感じる方 ※素晴らしい小説を求めている方 は、この小説に合いません。 申し訳ありませんが、ゆっくりお引き返しください。 それでも良ければどうぞ 時刻は午後5時を回ったところ。 ここは幻想郷の『魔』が集まった森と言われる魔法の森。 人間どころか妖怪もなかなか寄り付かない場所だ。 そのような物騒な場所でピンク色のふとましい物体がうごめいていた。 「うぅ~…ミリィ、おなかへった~…」 …失礼、胴付きれみりゃ種のミリィであった。 ミリィのゆっくり冒険記 第二話 ミリィは何故こうなったのかその肉まんの頭で考えてみる。 紅魔館から出た時は早朝だった。 「うっう~♪さくやぁ~♪どこぉ~!?」 ミリィは霧の湖の上空をふらふらしながら飛んでいた。 傍から見たら危なっかしかったが、本人はとてもゆっくりしながら飛んでいた。 今日の天気は快晴で、暑すぎず寒すぎずのミリィにとって丁度良い気候だった。 久しぶりの外出の気持ちよさに思わず「うぁうぁ♪」と口ずさんでしまう。 「…う~?」 湖をふらふら飛んでいたミリィは前方に森があるのが見えた。 「うっう~♪さくや~♪ここかなぁ~♪」 森の中にさくやはいるんじゃないか。 根拠もなくそう決めつけたミリィは、地面に降り、魔法の森の中に躊躇することなく入っていった。 しかし、ここでミリィは異常を感じた。 どこからか唸り声が聞こえるのである。 ぐるるるるるぅぅぅぅ~ 発信源はミリィのお腹だった。 「う~…そういえば、あさごはんたべてなかったぞぉ…」 お腹が減ったことで、今更朝ごはんを食べていなかった事を思い出す。 どうやら、ゆっくりさくやを探すということで頭がいっぱいだったようだ。 「う~…うぁ♪」 どうしたものかとお腹を抑えていると、紅魔館を出る前に、大事な大事な帽子の中に入れた存在を思い出す。 「こんなこともあるうかとぉ♪じゃっじゃじゃ~ん♪さくやのくっきぃ~♪」 ミリィは頭上の帽子を取り、そこから保存食として持っておいた咲夜のクッキーを取りだす。 「うぁうぁ♪ミリィあたまいいぞぉ♪いっただっきま~すだっぞぉ♪」 そして咲夜のクッキーを次々と平らげていく。 クッキーは作ってから日が経っているにも関わらず、とても美味しかった。 「うっう~♪あまあま~♪」 ミリィは咲夜のクッキーに貪りつく。 そうこうしているうちに咲夜のクッキーはなくなってしまった。 「う~♪う~♪さくやのくっきぃーおいしいぞぉ♪しあわせぇ~♪」 ミリィはすっかりご満悦だった。 思わずしあわせ発言が出るほどに。 「う~…ねむく…なって…きた…ぞぉ…」 ミリィはたった今食べ終わったばかりだというのに、地面に横たわって寝てしまう。 食べた直後に寝るのは、太る原因になるので良い子は真似しないようにしよう! さらに数時間後………… 「うぁっ!!?ここどこぉ~~!?」 起きたらお日様が沈みかけていた。 ぐるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ ついでにお腹も減った。 このような経緯があり、魔法の森に彷徨うピンク色の物体が完成したのであった。 「うぅ~…こーまかん…さくや…おなかへったぞぉ…」 ミリィの当初の予定では、おひさまが沈む前にゆっくりさくやを見つけ、紅魔館で一緒にゆっくりする予定だった。 しかし、今はゆっくりさくやを見つけるどころか紅魔館がどこにあるのか分からない。 ミリィは恨めしそうに眼前にある大木を見上げる。 外に慣れている野生のれみりゃ種なら森の中でも空を飛ぶことが出来るので、空から紅魔館を探すことが出来る。 しかし、ミリィは紅魔館の中で育ったれみりゃ種だ。 紅魔館の中には当然木などなかったし、そもそも飛べなくても何も困らなかった。 つまり、ミリィは飛行することがド下手だったのである。 先程も飛ぼうとした結果、木の幹に頭から直撃したり、枝に大事な帽子が引っかかってしまったりと散々な目に合ってしまった。 「ぷっでぃんがいっぱーいでぇ…さくやがとなりにいてぇ…ぷっでぃんをたべさせてくれてぇ…そのあとはさくやといっしょにおどるのぉ…かりすま☆だーんすぅ…」 だんだん目が虚ろになってきたミリィ。 ちょっとヤバい状態かもしれない。 そこに… 「うっうー♪ おっきなれみりゃがいるぞぉー♪」 空からどこかで聞いたような声が聞こえてきた。 ミリィが驚いて空を見上げると、大きな下ぶくれ顔に後頭部から生えている翼、そしていつも絶やさない笑顔にピンク色の帽子…ミリィの同族の胴なしれみりゃ種だった。 胴なしれみりゃは幻想郷の人里の間でも、その可愛さで人気のあるゆっくりだ。 しかし、希少種程ではないものの、そうそうお目に掛れるゆっくりではない。 何故かというと、れみりゃの中身が肉な為、天敵が多いからだ。 天敵の代表的な例は猛禽類である。 れみりゃ種の飛行速度はゆっくりにしては速い方なのだが、猛禽類と比較したら天と地ほどの差がある。 結果、れみりゃ種の個体数も以前と比較して随分減ってしまった。 ミリィは胴なしれみりゃの姿を認めると、ぱぁっとした笑顔を浮かべる。 紅魔館を出てからはずっと一人ぼっちだったのだ。 しかも同族に出会えたということでミリィの機嫌は加速度的に良くなっていった。 「うっう~♪ちっちゃなれみりゃ~♪かわいいかわいい~♪」 胴なしれみりゃがミリィのいる場所に降下してくる。 「うっう~♪」 「うぁうぁ♪」 「「にっぱぁ~♪」」 れみりゃ種特有のコミュニケーションが行われる。 挨拶の後は、それぞれの『かりすま☆だんす』を踊る時間だ。 大きなお尻と頭と両手を楽しそうに振るミリィと、その動きに合わせて体を動かす胴なしれみりゃ。 久しぶりに楽しい時間を過ごせたミリィ。 しかし…そこにぐぅ~~~と大きな音が鳴った。 ミリィの腹の音だ。 「うぅ…おなかへってたのをおもいだしちゃったぞぉ…」 ミリィは少々恥ずかしいのか、若干顔を赤くしながらお腹をそのふくよかな手で抑えてその場に座り込んでしまう。 胴なしれみりゃはその様子を見て 「おっきなれみりゃはおなかすいてるのぉ?だったらいっしょにあまあまとりにいくんだぞぉ」 相変わらずの満面の笑みを顔に浮かべながら胴なしれみりゃはミリィに提案を持ちかける。 野生のれみりゃ種なら『あまあまをとりにいく』というものがどういう意味なのかすぐにわかっただろう。 しかし、紅魔館で生まれ育ったミリィにはその意味がわからなかった。 大好きな甘い食べ物は一定の時間になれば、咲夜や妖精メイドが出してくれたからだ。 だから何も分からずに 「うっう~♪あまあまたべたいぞぉ♪」 と返事をしてしまったのである。 「あっるっこ~♪あっるっこ~♪ミリィは~♪げんき~♪」 「うぁうぁ♪おっきなれみりゃ~♪かりっすまだっぞぉ~♪」 楽しそうに森の中を歩く(飛ぶ)2匹。 しかし、突然 「…う!?」 胴なしれみりゃが空中で急停止した。 「…う~?ちっちゃなれみりゃどうしたのぉ~?」 ミリィには何が起きたのかさっぱりわからない。 一方、胴なしれみりゃは 「うっう~!」 と嬉しそうな声を出した。 そして、その満面の笑みをミリィに向けて 「おっきなれみりゃ~♪あっちからあまあまのにおいがするぞぉ♪」 「うぁ♪ちっちゃなれみりゃすっごいぞぉ~♪」 すごいすごい、とふくよかな手で胴なしれみりゃに拍手をするミリィ。 ミリィには胴なしれみりゃが言うあまあまな匂いなんてものはわからなかった。 それも当然だろう。 紅魔館の中では嗅覚が必要とされる時などなかったのだから。 「うっう~♪あまあまあっちだぞぉ~♪」 「うっう~♪あまあま♪あまあま♪たべたいぞぉ~」 さっきよりさらにご機嫌な2匹。 「うっう~♪あまあままっているんだぞぉ♪」 「うぁ!?おいていかないでほしいのぉ!?」 胴なしれみりゃもお腹が空いているようで、あまあまがあると思われる方向に一直線で飛んでいってしまった。 ミリィはそれを必死で追う形となる。 移動速度がまるで違うので、当然のように置いていかれてしまったが。 「う~…ちっちゃなれみりゃどこぉ~?」 ミリィは途方に暮れていた。 同族に出会えた上に空腹を満たせると思い、テンションが上がってきていた状態でまた一人ぼっちになってしまったのだ。 期待からの反動か思いっきり落ち込んでしまう。 そこに… 「うっう~♪あまあま~♪うまうま~♪」 先程の胴なしれみりゃの声と思われる声が近くの茂みから聞こえてくる。 ミリィはその声が聞こえると安心したような笑顔でその声が聞こえた方向に歩いていく。 「う~♪ちっちゃなれみりゃ~♪あまあまみつかっ…た…の……ぉ………?」 ミリィは目の前の光景が信じられなくて最後まで言葉を紡げなかった。 ミリィが見た光景…それは… 胴なしまりさの頭に噛みついている胴なしれみりゃの姿だった。 「あまあま~♪うまうま~♪」 「ゆっ…ゆっ……」 瀕死の状態の帽子を被っていない胴なしまりさ。 もはやほとんど声が出せないほどに餡子が吸われてしまったのか、ほとんど言葉が聞こえない。 そして、捕食種である胴なしれみりゃは満足そうにまりさの餡子を吸っている。 「おちび…ちゃ…にげ…ゆっ…………」 子を思う気持ちが勝ったのか最後に言葉を発することに成功する。 しかし、その言葉を最後に噛みつかれていたまりさは絶命した。 「おかーしゃーーーーーーーーん!!!」 黒い三角帽子を被り長い金色の髪をした幼体の胴なしまりさが涙を流しながら叫ぶ。 襲われたまりさ種は親子であった。 この胴なしまりさ種の親子はまだ生まれたばかりの子供に狩りを教えるために、家族3匹で外出したところを胴なしれみりゃに襲われた。 たった今絶命した親まりさの近くにもぺらぺらした皮が見える。 それは先ほど絶命した親まりさのつがいのなれの果てだった。 この子まりさは自分が狩りを教わるはずだったのだが、逆に自分達が狩りの対象になってしまったのだった。 ミリィには目の前の光景が信じられなかった。 ミリィが記憶している身近なゆっくりはぱちゅりー種のチュンリーくらいだが、チュンリーを食べようと思ったことも、逆に食べられたこともない。 ミリィの脳裏に何かの光景が浮かぶ。 「……んま……だちが……の~……」 「……う~……ちびちゃ……ぞぉ~……」 「……りしね!……っくりし……」 これはいつ、どこで見たのだろう。 その光景の中には、傷だらけの胴なしゆっくりの姿が見える。 そのゆっくりは動かない。もう動けない。 なんだか非常に気持ち悪い。ゆっくり出来ない。 その光景を見ていたくなくて、ミリィは目を閉じた。 「おっきなれみりゃ~♪あそこにあまあまがあるぞぉ~♪れみぃはもうぽんぽんがいっぱいだぞぉ~♪だからおっきなれみりゃがたべるといいぞぉ~♪」 胴なしれみりゃに声を掛けられてミリィは我に返った。 …目を開けると胴なしれみりゃと、怯えきって涙を流している胴なしの子まりさの姿が見える。 「あまあまおいしいぞぉ~♪」 ミリィには胴なしれみりゃの言ってる意味がよくわからなかった。 自分が?目の前のゆっくりを?食べる? 食べると言うことは永遠にゆっくりさせなくなるということで… 子まりさをそっと両手で持ち上げてみる。 震えている。 温かさも伝わる。 目の前の子まりさが生きているということがよくわかる。 食べると言うことはこの子まりさが動けなくなる。 先ほどの光景が蘇る。 「うああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」 ミリィには咆哮をあげ、子まりさを腕の中に抱きしめながらどこかへ飛んでいった。 どこかはわからない。 ただ、この場から逃げ出したかった。 ゆっくり出来ない光景を思い出させるこの場所から。 後書き オリジナルの人間は恐らく出ないと思います。 必死に生きるゆっくり達の物語をお楽しみいただけたらと思います。 はじめて外の現実を目の当たりにしたと言うわけか・・・ -- 名無しさん (2011-02-08 16 43 41) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tokimeki_dictionary/pages/165.html
spirit根性【こんじょう】 概要パラメータとしての「根性」 コマンドとしての「根性」 攻略への関連性 根性を参照パラメータとするキャラ 根性が上がると登場しうるキャラ 根性が一定以上ないと攻略対象に出来ないキャラ 関連項目 概要 男性主人公のパラメータの一つで、我慢強さの意味も兼ねるが、ときメモシリーズではスポ根を強調しているのか、主にスポーツ関連の概念で登場する。 そのためか、運動系キャラが参照パラとしているケースが多い。 主人公のスポ根魂、もとい我慢強さを数値化したものである。 パラメータとしての「根性」 この数値が高いとケガ、病気、ノイローゼになりにくい特性を持つ。 バトルにおいては防御力に変換されるパラメータでもある。この数値が低いと思わぬ大ダメージを受けて窮地に陥ることがあるので、バトルがクリアに関わる場合はしっかり上げておこう。 なお、GSシリーズでは気配りがこれにあたる。 上げやすい運動とは反対に、運動コマンドか運動系クラブと一部のコマンドで上がるくらいで上昇量も少なく、下がりやすいコマンドの方が多い為、他のパラメータと比較しても一番上げにくいパラメータである。 コマンドとしての「根性」 運動コマンドが一番上がりやすく、その次に運動系クラブコマンドが上がりやすい。 『4』のアルバイトの中では道路工事が一番上がりやすい。 その他には、 理系コマンド実行(『3』以外) 生徒会のクラブコマンド実行(『2』『3』) 演劇部・科学部のクラブコマンド実行(『1』~『3』) 電脳部・吹奏楽部のクラブコマンド実行(『1』『2』) 茶道部のクラブコマンド実行(『2』) 放送部のクラブコマンド実行(『3』) 漫研部のクラブコマンド実行(『4』) 七河正志と電話したり一緒に下校したりする(『4』) コンビニやデバッグのアルバイトをする(『4』) ことで上がる傾向にある(特に『2』の生徒会の根性の上昇率は凄まじく高い)。 なお、正志との下校はときめき以上のキャラがいると、一緒に帰ってくれないので注意。 逆に、おしゃれコマンドが一番下がりやすく、休養を取ったり、遊びコマンドを実行したりしても下がりやすい。 その他には、 文系コマンド実行(『1』~『3』) 理系コマンド実行(『3』) 芸術コマンド実行(『1』~『4』) 文芸部・美術部のクラブコマンド実行(『1』) 天文部のクラブコマンド実行(『3』) 吹奏楽部のクラブコマンド実行(『4』) でも下がる傾向にある。 攻略への関連性 『1』では、野球部の甲子園大会において、例外的に『根性の値÷16』が部活経験値に加算される。 あとは、最も根性が高い場合に進める受験失敗進路に「防衛隊」があるが、本作では根性のみを効率よく上げる手段が無いので、地味に困難な進路である。 デートの申し込みを断られるとストレス増加と引き換えで僅かに根性が上がるのと、クリスマスパーティーに参加できなかった場合も10増えるので、それを利用するのも手か。 ただし、虹野沙希を登場させたくない時に根性を35以下に抑えている場合は注意。 前述のように、おしゃれコマンド実行でみるみる減ってゆき、根性を上げるために運動をして、体調回復のために休養を取ると今度は容姿がみるみる減ってゆく、という負のスパイラルに陥る。 詩織攻略を困難にしている最大の要因が、この二つの両立であることは間違いないだろう。 爆弾処理に忙殺されて休日におしゃれと休養を割けなくなってしまったら、もうお手上げである。逆に、この問題さえクリアできれば、詩織といえども攻略は決して難しくはない。 『2』でも、『1』同様にデートの誘いを断られると若干根性が上昇するが、こちらも根性を29以下に抑えて進めているプレイだと、これで30を超えてしまい、佐倉楓子が登場してしまう事になりかねない。 『1』には無い問題点として、1年目のうちに佐倉が登場すると坂城匠の本命を把握出来ない事態にも繋がってしまう。 やはり、状況によってはリロードしよう。 『4』では、運動部でもあまり上がらないので、主に運動か理系で上げることになるが、それだと前田一稀や郡山知姫が出る可能性が高くなる。 模倣成長の特技で最も上がるのは星川真希だが、ヒロインポイントの制御が難しいのであれば無闇なデートは禁物である。 一夜漬けの対象外であることもあって、ある意味容姿と同等かそれ以上に上げにくいと思われる。 『1』をプレイした人にはご存じの通りだが、虹野の口癖(座右の銘?)であり、彼女が最重要視するパラメータでもある。 野球部やサッカー部に所属して根性を上げ続ければ運動も自動的に上がっていくので、あとは容姿を少し整えれば彼女のハートは容易に主人公のモノになるだろう。 根性を参照パラメータとするキャラ 『1』:藤崎詩織・虹野沙希・清川望 『2』:一文字茜・佐倉楓子・麻生華澄 『3』:渡井かずみ 『4』:星川真希・龍光寺カイ・前田一稀・皐月優・大倉都子 根性が上がると登場しうるキャラ 『1』:虹野沙希 『2』:佐倉楓子 『3』:渡井かずみ ※虹野と佐倉は、根性が規定値以上に上がると他のキャラとは違い、どのコマンドを実行したかに関係無く登場してしまうので要注意。 根性が一定以上ないと攻略対象に出来ないキャラ 『4』:龍光寺カイ ※選択肢で「助けにいかねば!」を選ぶこと。ただし、根性が足りない場合は、特技・心の開錠術を実践していれば攻略対象に出来る。 関連項目 システム 運動
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/2158.html
※ヤンデレに対して不快を感じる方 ※ゆっくりを野生動物として扱われるのを不快に感じる方 ※捕食種設定を不快に感じる方 ※ゆっくりの戦闘シーンを不快に感じる方 ※酷い目に遭ってしまうゆっくりがいるのを不快に感じる方 ※素晴らしい小説を求めている方 は、この小説に合いません。 申し訳ありませんが、ゆっくりお引き返しください。 それでも良ければどうぞ (注)今回は時系列が分かりにくくなっている場面があります。 同じセリフが2度出ているところがありますが、その場面は同じ場面(時間)だということです。 同じセリフを違う場面で言っているということはありません。 ミリィは夢を見ていた。 紅魔館にいる胴なしだった頃の自分。 そして自分の隣にいる同じく胴なしのまんまぁ。 咲夜は、まんまぁは事情があって遠いところに行ってしまったと言っていた。 何故自分だけを置いていってしまったのか。 いつ帰って来てくれるのか。 だが、今はそんなことはどうでもいい。 今は夢の中のまんまぁと一緒にいたい。 まんまぁに甘えたい。 まんまぁとお話がしたい。 まんまぁとあまあまを食べたい。 まんまぁとゆっくりしたい。 夢の中のミリィのまんまぁはいつも満足そうに笑っていた。 「ふ、ふりゃんだ~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!」 「…うぁ?」 その声でミリィは夢から覚めた。 ミリィのゆっくり冒険記 第四話 「うぁ?」 ミリィは上半身を起こし、ふくよかな手で目をこすりながら辺りを見渡す。 「う~?」 自分と一緒にゆっくり寝ていたはずの子まりさがいない。 その時 ぐるるるぅぅぅぅぅぅぅぅ 発信源はやはりミリィのお腹だ。 お腹も空いたミリィは、御飯集めも兼ねて子まりさを探そうと立ち上がった。 昨日、まりさが眠った後、子まりさを抱いたまま御飯探しを始めた。 しかし、ミリィが食べられそうな御飯はなかなか見つからなかった。 それは当然だろう。ミリィにとって、外で食べられる御飯というのは決して多くはない。 咲夜のあまあまなお菓子しか食べたことがないミリィは、すっかり舌が肥えてしまっていたからだ。 野生のれみりゃ種ならばゆっくりを捕食するのだが、ミリィはそんなものを食べたいとは全く思わなかった。 雑草や虫などは食べるかどうかという発想すらなかった。 なかなか食べられそうな物が見つからず、空腹も限界に達しようかという時に、この界隈を見つけたのである。 この界隈はミリィでも食べられるあまあまな木の実や花の蜜が豊富にあった。 ほとんど外に出たことがないミリィにとってはどれも未知の物だった。 しかし、背に腹は代えられぬと思いきって木の実に齧りついたところ「しあわせ~!!!」と思わず叫ぶくらいあまあまだった。 勿論、普段食べている咲夜の料理には到底及ばないものであったが。 空腹のミリィにとって、ここは楽園のように思えた。 ついでにゆっくりさくやがいてくれれば最高だったのだが、それはさすがに贅沢というものであった。 あまあまな木の実をたくさん食べたことでとてもゆっくり出来たので、昨日のミリィはとてもゆっくり眠ることが出来たのであった。 時間にして1分程歩いていると、昨日も獲った木の実がある木までやってきた。 「うっう~♪」 木に生えている木の実を食べようと翼をはためかせ、飛翔する。 目的の木の実を獲り、木の枝に座って手を合わせて 「いただきま~す♪」 と言って木の実に豪快にかじりつく。 その味はとても美味ではあったが、二口目がかじられることはなかった。 ミリィは木の枝の上から見てしまったからだ。 自分が昨日連れてきた子まりさが、ふらんによっていたぶられている場面を。 このままじゃいけない、そう思ったと同時にミリィは叫びながらふらんに向かって突進していた。 「だめぇ~~~~~~!!!!!」 ふらんは一瞬驚いた。 ピンク色の物体が自分に向かって突進してくるからだ。 だが、そのピンク色の物体の速度は速くなかったので、その突進を冷静に回避し、逆にその物体に上から体当たりを仕掛けた。 「ふぎゃっ!!!」 そのピンク色の物体は、自分が先ほどまでいたぶっていた子まりさの隣に墜落した。 ふらんは一瞬怒りの表情を浮かべた。 自分が何よりも楽しい獲物をいたぶっている時間を乱入者に邪魔されたからだ。 しかし、物体が何かを確認した時、狂ったような歓喜の表情を浮かべた。 その丸々とした物体がふらん種の姉妹種に当たるれみりゃ種だったからだ。 ふらん種は獲物をいたぶることでゆっくり出来るという性質を持っているが、その獲物がれみりゃ種だった時は、その快感は他のものとは比べようもつかなかった。 では、ふらんはれみりゃを使ってどのようにゆっくりするのか。 仮に野生のゆっくりれみりゃとゆっくりふらんが戦ったとする。 もし野生のれみりゃが勝つことになれば、まず間違いなくふらんはれみりゃの食物と化すだろう。 何故なら、ふらんの中身はあま~い餡子なのだから。 甘味を求める捕食種にとって、最高の御馳走となる。 逆に野生のゆっくりふらんが勝ったらどうなるのか。 ゆっくりふらんも主食は甘味である。 しかし、れみりゃの中身は肉だ。 ふらんの食べ物とはなりえない。 では、ふらんはれみりゃをどうするのか。 それは… れみりゃを…『飼う』のだ。 ふらんは高所に自身の住居を置く。 その住居までれみりゃをお持ち帰りするのだ。 れみりゃをお持ち帰りしたふらんが最初に必ずやることは、れみりゃの羽を千切ることだ。 羽を千切られたれみりゃは、ふらんの巣から逃げ出せなくなってしまう。 そうして動けないれみりゃを、ふらんは死ぬまで飼い続ける。 時には一緒にあまあまを食べてゆっくりし、時にはれみりゃを攻撃してその泣き顔を見てゆっくりする。 特に、あの丸々とした大きな下ぶくれ顔に他の饅頭より手応えのある肉質、そして汚れを知らないような笑顔を壊す瞬間がふらんにとって非常にゆっくり出来るものだった。 しかし、そのような扱いをされたれみりゃには絶大な負担が生じる。 肉体的にも、精神的にもだ。 そのような行為が多くのふらんによって為された結果、れみりゃ種の個体数の減少にも繋がったのだ。 このふらんもその例外ではなく、歓喜の表情を浮かべながら震えている。 「おにぇえしゃま!おにぇえしゃま!おにぇえしゃま!あしょぼ!あしょぼ!ふりゃんとあしょんでぇぇぇぇ!!!」 あまりの興奮のせいか舌が回っていない。 狂ったような歓喜の表情を浮かべたままれみりゃに体当たりを仕掛けた。 「ふぎゃっ!!!」 ミリィは背中とお腹が痛かった。 ふらんに突進をかけたものの逆にふらんの体当たりが背中に直撃し、お腹から地面に墜落してしまったからである。 「う~…いたいいたいなのぉ…」 しかし、墜落したおかげで地面で怯えている子まりさの近くまで来ることが出来た。 子まりさは 「ゆっくりやめるんだぜ…ゆっくりやめるんだぜ…」 と目を瞑ったまま震えていた。 ミリィは地面にうつ伏せの状態のまま子まりさを片手に持って状態を確認する。 見たところ、傷だらけではあるが餡子は出ていなかった。 ミリィは安心した様子で子まりさを両手で包みこみ、優しく声を掛ける。 「もうだいじょ~ぶだぞぉ♪」 その屈託のない笑顔で子まりさが安心できるように頭をなでてやる。 この子まりさにはゆっくりしてもらいたかったから。 しかし… 「おにぇえしゃま!おにぇえしゃま!おにぇえしゃま!あしょぼ!あしょぼ!ふりゃんとあしょんでぇぇぇぇ!!!」 という声が聞こえたと同時に、ミリィの背中にまたもや衝撃が走った。 「ぶへぇっ!」 胴なしふらんの全身を使った体当たりをまともに食らったのだ。 ミリィはあまりの痛みに泣き出しそうになってしまう。 しかし、ミリィはそのことより手の中の子まりさのことが心配だった。 子まりさが安心できるように、片手で撫でながら優しげに声をかけた。 「もうだいじょ~ぶだぞぉ♪はやくにげるんだぞぉ♪」 そのなでなでは子まりさにとってとてもゆっくり出来た。 子まりさは目を開ける。 目の前の笑顔がとても輝いて見えた。 しかし、 「ぶはっ!」 ミリィがまたも背中に体当たりを食らい悲鳴をあげる。 子まりさはミリィの予想外の優しさとふらんの恐ろしさに混乱して、動くことが出来なくなっていた。 ふらんは腹が立っていた。 それも当然だろう、狂おしいほど愛しい姉が自分のことを見ようともせず、あろうことかただの獲物でしかない子まりさなどに構っているからだ。 そんな状況で姉をいたぶっても何も面白くなかった。 姉にこちらを見てもらうようにするにはどうすればいいかふらんは考えた。 答えはすぐに出た。 あの子まりさを潰せば姉は自分を見てくれるだろう。 そして、その時にどのような表情を見せてくれるかということを考えた時に、ふらんはまたも興奮した。 そうと決まればこんな子まりさに手加減してやる必要もない。 後で姉と一緒に食べよう。 そんなことを考えながら、子まりさから仕留めようと体当たりを仕掛ける。 「だめぇっ!」 子まりさに仕掛けたはずの体当たりだったのだが、またもミリィによってそれは阻まれてしまった。 ミリィが子まりさをうつ伏せの状態となっている自身の体の下に入れたのだ。 勢いが止まらず、今度はミリィの頭に体当たりする羽目になってしまう。 何故こんなものを庇うのか、こんなものなどさっさと捨てて自分と追いかけっこをしてくれればいいのに。 ふらんは目の前の光景に苛立っていた。 その時、ふらんには姉の腹の下から金色の丸い物が出てきたのが見えた。 それは憎むべき敵、子まりさであった。 ふらんはニヤリと笑いながら、苛立ちを子まりさをぶつけるかのように、今度は自身の全力のスピードの体当たりを子まりさに仕掛ける。 「おねーさまとふらんのおあそびをじゃまするまりさはゆっくりしねぇ!」 「だめぇっ!」 ミリィはふらんが子まりさを狙っている事を察知した。 子まりさを右手で自分の背中の下に入れることでふらんの攻撃から庇う。 後頭部に鋭い衝撃が走る。 「うぅ…」 今度は後頭部にふらんの体当たりを食らったミリィ。 れみりゃ種はゆっくりにしては強靭な生命力を持つので、ふらんが相手でも簡単にやられることはない。 だが、頭を狙われれば別だ。 ゆっくりにとっての頭とは、人間と同じく急所なのだ。 背中の痛みよりもミリィにはずっと堪えた。 だから気付かなかった。 自分が子まりさを手から放してしまったことを。 そして、その子まりさが自身のお腹の下から出てしまったことを。 「おねーさまとふらんのあそびをじゃまするまりさはゆっくりしねぇ!」 その言葉が聞こえると同時に、子まりさが餡子を吹き出しながら吹っ飛んだ。 痛みに耐えながらのミリィでは、ふらんの全力の体当たりに反応出来なかった。 ミリィが吹き飛ぶ子まりさの姿を見た時、脳裏に何かの光景が蘇った。 「ゆっくりしねぇ!ゆっくりしねぇ!ゆっくりしねぇ!ゆっくりしねぇ!」 何かが胴なしれみりゃを一方的にその拳で殴りつけている。 「い…いたいぞぉ!やめてぇ~!!」 攻撃を受けている胴なしれみりゃが悲鳴を上げるが、それでも攻撃は止まない。 「ゆっくりしねぇ!ゆっくりしねぇ!ゆっくりしねぇ!ゆっくりしねぇ!ゆっくりしねぇ!ゆっくりしねぇ!ゆっくりしねぇ!ゆっくりしねぇ!」 呪いのように同じ言葉を叫びながら、『それ』は殴り続ける。 そして、胴なしれみりゃが動かなくなったと判断すると、『それ』は右手を空中にかざした。 かざした手の中には1メートル以上はあるだろう、紅い槍状の武器が現れた。 紅い槍はかなりの重さがあるように見えるが、『それ』はよろめくことなく、紅い槍を真っ直ぐに構える。 「ゆっくり…しねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!」 そして、その叫びと共に紅い槍は胴なしれみりゃに向かって放たれた。 「うあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」 ミリィの突然の叫びにふらんは一瞬空中で静止する。 ふらんが我に返った時、先ほどとは段違いの速度で飛ぶミリィが目の前に迫って来ていた。 ふらんはミリィの全身を使った体当たりをまともに受ける。 「ゆっくりできないふらんは…」 ミリィが咆哮を上げる。 「ゆっくりしねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!」 後書き 楽しい記憶よりもつらい記憶の方が人間は忘れやすいそうです。 ゆっくり風に言えば、ゆっくりする為に。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/mrstudy/pages/54.html
概略 MR研究会2期生 文学部日文所属の女子 ラジオドラマの原案は主に彼女が考える その他企画を発案する事も多い K曰く「文学部」 M曰く「時々暴走するよね(笑)」 平成22年4月の人事で制作技術副部長に就任、 平成22年11月の人事で制作技術部長に昇格。 MR研究会の中では、主に技術を中心に担当。 人事遍歴 2010年4月~ コンテンツ制作センター制作技術部副部長 2010年11月~ コンテンツ制作センター制作技術部長 担当番組 Free&Easy 担当ディレクター兼パーソナリティー MR News かわら版 火曜日担当パーソナリティー(2009年10月~)
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/2225.html
※ゆっくりを野生動物として扱われるのを不快に感じる方 ※捕食種設定を不快に感じる方 ※ゆっくりの戦闘シーンを不快に感じる方 ※酷い目に遭ってしまうゆっくりがいるのを不快に感じる方 ※素晴らしい小説を求めている方 は、この小説に合いません。 申し訳ありませんが、ゆっくりお引き返しください。 それでも良ければどうぞ ミリィのゆっくり冒険記 第十二話 「ひさしぶりのあまあま~♪おいしいぞぉ~♪」 「やめてよね!れみりゃはれいむをたべないでね!」 「おちびちゃんのまえでおのこしなんておげひんなまねはしないぞぉ~♪」 「ゆっ…ゆっ…もっと…ゆっくりしたかった…」 ミリィには目の前で何が起きているのか理解できない。 まさか自分の母親が… 友達を食べるとは… ミリィには思いつきもしなかった… 「う~♪おいしかったぞぉ~♪おちびちゃんありがとうだぞぉ~♪」 そこには、れいむの皮だけが残される。 ミリィには信じられない。 目の前のぺらぺらとした皮が さっきまで一緒にゆっくりしていた れいむだなんて… 「う…うあああああああああああああ!!」 「お、おちびちゃん!?どうしたのぉ!?」 友達…まんまぁ…れいむ…食べる… 怒り、悲しみ、憎しみ…ミリィの中で色々な感情が渦巻く。 「あつい…あついのぉぉぉぉ!!」 ミリィは自身の体の変調に耐えきれず叫ぶ。 「う…あ…あ…」 あつい にくい くるしい ゆるせない たすけて れいむを まんまぁ かえして 「うあああああああああ!!」 行き場の無い感情。 ミリィの中で走り回る。 「う~!おちびちゃん!おちびちゃああああん!さくや~!さくやああ!たすけてぇ~!」 ミリィの意識はそこで途切れた。 場面が変わる ここがどこかは自分にはわからない そこで眠っているゆっくりできていないゆっくりを見つけた 自分にはそれだけで十分だった 「おちびちゃん…ふりゃあん…う~…う~…」 そのゆっくりできていないゆっくりは幸せそうに寝言を言っている。 目の前のゆっくりが誰なのかは知らない。 しかし… 目の前のゆっくりがゆっくりできていないということだけはわかった。 そのゆっくりに『せいっさい』を加える。 ゆっくりできていないのだから。 なんだか少し動きづらかったが仕方ない。 目の前の眠っているゆっくりに向かって右腕を動かす。 「う…うぁ!?」 ゆっくりできていないゆっくりが目を覚ましたようだ。 驚きの表情でこちらを見ている。 「お、おちびちゃん…!?」 黙れ 黙れ お前なんか… 「ゆっくりしねぇっ!」 その呪いの言葉と共に目の前のゆっくりに向かって腕を動かす。 目の前のゆっくりは逃げようともしない。 好都合だ。 「い…いたいぞぉ!やめてぇ~!!」 「ゆっくりしねぇっ!ゆっくりしねぇっ!ゆっくりしねぇっ!ゆっくりしねぇっ!」 なんだか楽しくなってきた。 目の前のゆっくりは最初は叫んでいたが、だんだん動かなくなってきた。 つまらない。 そろそろとどめを刺そう。 右手を空中に掲げる。 右手を掲げたことで何が起きるかなんてことはわからない。 ただ、何かが起こるという確信だけはあった。 体だけが覚えているかのように。 右手が紅く光る。 右手から紅く光る槍が現れた。 その槍を構える。 目の前のゆっくりを貫けるように。 「お…ちび…ちゃん…ふ…りゃん…」 目の前のゆっくりが何かをつぶやいているが気にしない。 狙いはターゲットの中心部分。 「ゆっくり…」 「ふ…りゃ…ん…」 「しねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!」 そして、槍は放たれた。 そこでミリィの目が覚めた。 ミリィは全身に冷や汗をかいている。 今の夢は一体…。 いやだ…まさか…そんな… そう思いながらも、ミリィは確信を持っていた。 ミリィは自分の両手を見る。 自分は。 この手で。 母親を。 周辺を見回してみると、3匹のゆっくりが眠っているのが見えた。 辺りはもう暗かったので見えにくかったが、マーサ・レイン・メイシャで間違いなかった。 3匹を起こさないよう、慎重にその場を後にする。 今は1人になりたい気分だった。 「まんまぁ…」 ミリィは思い出す。 記憶の中にある母親との思い出を。 それはとってもゆっくり出来る思い出。 記憶にある限り、母親はずっと自分を大切にしてくれた。 自分にとっても大切な母親だったことは間違いない。 しかし、れいむを食べたことは受け入れ難かった。 同時に、自分がやってしまったことも。 捕食種と基本種。 どうしてこのような関係が生まれてしまったのだろうか。 皆でゆっくり出来ればよかったのに。 どうして同じゆっくり同士で。 どうして…。 ミリィの中でぐるぐると色々な思いが駆け巡る。 その時 「ぎゃお~♪たべちゃうぞぉ♪」 「れみりゃはゆっくりできないよ!こっちこないでね!」 「こにゃいでね!」 3種類の声がミリィの耳に届いた。 声が聞こえた方向を見てみると、胴なしれみりゃが胴なしれいむの親子を追いかけているのが見えた。 ミリィは無言のまま3匹のいる方へと歩く。 その顔は無表情のまま。 「うっう~♪…う?おっきなれみりゃ、どうしたのぉ?」 胴なしれみりゃが不思議そうな顔でミリィを見ている。 無邪気な笑顔。 しかし、その笑顔のまま親子れいむの命を奪うのだろう。 当然、ミリィにもそれは予想できた。 「れ、れみりゃがにひきぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」 「にひきぃぃぃぃぃ!!!」 一方で絶望的な表情をしているれいむ親子。 すっかり混乱状態に陥っていた。 ミリィは胴なしれみりゃへ無表情のまま話しかける。 その深紅の瞳には何が映っていたのか。 誰にもわからなかった。 「やめるんだぞぉ…ゆっくりを食べるゆっくりはゆっくり出来ないんだぞぉ…」 「う…?おっきなれみりゃはなにをいっているのぉ?ゆっくりをたべなきゃゆっくりできないぞぉ…」 胴なしれみりゃにはミリィの言っていることはわからない。 今までゆっくりを食べて生きてきたのだから。 ゆっくりと食べることでゆっくりしてきたのだから。 突然『お前はゆっくり出来ない』と言われても、困惑するだけだ。 自分が全否定された感覚に陥る。 れいむの親子はその場から動くことが出来ない。 2匹のれみりゃへの恐怖によってすっかり体がすくんでしまったようだ。 「他に食べられる物だってあるぞぉ…あまあまなら木の実だってあるぞぉ…」 「…う?あまあまなきのみ?」 胴なしれみりゃはその言葉に辺りを見渡す。 あまあまなれいむの親子と謎の胴付きれみりゃ、そしてどこにでもある木と草むら。 胴なしれみりゃの深紅の瞳にはそれしか映らなかった。 「ここにはあまあまなきのみなんかないぞぉ!!ゆっくりをたべなきゃゆっくりできないぞぉ!!」 胴なしれみりゃは憤慨する。 危うく目の前の胴付きれみりゃに騙されるところであった、と。 「おっきなれみりゃは…れみぃからそのゆっくりをよこどりするつもりなんだぞぉ!」 胴なしれみりゃの笑顔が怒りへと変わる。 目の前の胴付きれみりゃは、自身の獲物を横取りする敵だ。 胴なしれみりゃはそのように結論を出した。 ミリィは胴なしれみりゃを見て溜息をつく。 何故こんなことが分からないのか。 何故ゆっくりを食べるのか。 何故こんなに愚かなのか。 ミリィは完全に目の前の胴なしれみりゃを見下していた。 「う~!!」 胴なしれみりゃがミリィに体当たりを仕掛ける。 自身の体当たりに自信を持っていた胴なしれみりゃ。 何故なら、この体当たりで数々の獲物を仕留めてきたのだから。 相手が胴付きれみりゃだろうと、この体当たりなら絶対に勝てる。 そう疑うことはなかった。 実際に体当たりを仕掛けるまでは。 しかし、手ごたえはなかった。 いや、それどころか胴なしれみりゃは動けなくなってしまった。 何故なら、胴なしれみりゃの翼はミリィの手に掴まれていたからだ。 「う、うごけないんだぞぉ!?」 「…単純な動きだもの」 ほっそりとした胴体に、白くすらっとした綺麗な四肢。 顔も小さくなっており、満面の笑顔はなく深紅の瞳だけが光っている。 そしてその深紅の光は非常に鋭い。 まさに深紅の槍のようだった。 「ゆっくり出来なくなりたくなければ、ゆっくりせずにこの場から去れ」 その姿は、まさにミリィがおねーさんと慕うレミリア・スカーレットに瓜二つであった。 「う…う…う…?」 胴なしれみりゃは混乱する。 目の前の胴付きれみりゃは一体何なのか。 そう考えていると、自身の身体が解放される。 ミリィが胴なしれみりゃを掴んでいた手を離したのだ。 動ける。 飛べる。 今度こそ体当たりを仕掛けなければ。 胴なしれみりゃはあまりの混乱ぶりに判断能力を失っていた。 目の前の胴付きれみりゃがどのような存在か。 自分が勝てる相手なのか。 この胴なしれみりゃも幾つもの修羅場を潜り抜けてきたはずなのに。 無謀にも。 「う~!!」 再び体当たりを仕掛けた。 「…愚かな」 胴なしれみりゃの耳元で鋭い声が聞こえた。 「私の名前は…ミリィ」 視界に広がる深紅の槍状の光。 「ゆっくり出来ないゆっくりは排除する」 刺さるととっても痛そう。 「ゆっくり出来ない愚かなゆっくりよ」 その深紅の光は自身の目の前にある。 「去れ。三度は言わない」 今にもこっちに向かって来そう。 「もし去らないのならば…」 もしあれがこっちに少しでも向かってくれば 「ここで…」 自分は 「しね」 死ぬ。 「うっ…うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」 胴なしれみりゃは悲鳴を上げながら、漆黒の空へ逃げていく。 土壇場で自身の野生の本能を思い出した。 あの胴付きれみりゃには絶対に勝てない。 もしあと一秒でもあの場に留まっていれば自身は死んでいた。 最早それを疑っていなかった。 いや、そもそもあれは本当にれみりゃなのか。 胴なしれみりゃには最早何が何だか分からなかった。 とにかくこの場を離れてゆっくりしたかった。 「…ふん…」 ミリィは逃げて行くその後ろ姿にすでに興味を持っていなかった。 右手の中にある、胴なしれみりゃの眼前に突きつけていた深紅の光を消失させる。 その深紅の光はロンギヌス。 かつて自身の母親を突き刺した罪深い槍だ。 ミリィは改めてれいむ親子へ向き直る。 その顔は先程までの無表情のままだ。 しかし、この瞬間のミリィは間違いなくゆっくり出来ていた。 醜悪な捕食種の牙から今度こそれいむを守れた。 今度こそ。 そう、今度こそだ。 ミリィはその想いと達成感を胸にこの上なくゆっくり出来ていた。 「「ゆっ…!!!」」 胴なしれいむはその深紅の視線を感じて怯える。 目の前にいるのは、姿はすっかり違うがれみりゃで間違いない…はずなのだから。 れいむ親子にとってはどのれみりゃも同じだ。 自身の姿を見つければ、一直線に牙を剥いて襲いかかってくる。 それは目の前のれみりゃも変わらない。 そう思っていた。 「…れいむ」 ミリィの鋭い声が静寂に響く。 「ひゃ…っひゃい!!」 れいむはあまりの恐怖に上手く言葉にならない。 しかし、自分に対して声をかけていることはわかったので、返事だけは返す。 ミリィとしては、別に脅すつもりはなかったのだが。 「さっさと巣へ逃げなさい…もしかしたら他にも貴方を食べようとするれみりゃがいるかもしれない」 そう言うとミリィは微かに笑う。 親れいむから見れば理解不能な出来事でしかなかった。 自分達を食べないれみりゃが存在するとは思わなかったからだ。 が、これはれいむにとって千歳一隅のチャンスであることには変わりない。 「あ、ありがとう!!…え、え~と、おちびちゃん!ゆっくりせずににげるよ!!」 「ゆっくりわかっちゃよ!!」 ミリィのいる方向とは逆の方向に逃げだす。 必死に跳ねる。 あのれみりゃの気が変わったら自分達は食べられてしまうかもしれない。 親れいむはミリィの言葉を完全に信じたわけではなかった。 だから必死に逃げていた。 「れいむの…子供の方!!」 離れて行く必死に跳ねる後頭部を見据えながらミリィは叫ぶ。 「ゆっ…?」 「おちびちゃん!はやくにげるよ!」 子れいむがその声に振り返る。 親れいむが子れいむに跳ねるよう促すが、子れいむはミリィへと視線を向けたままだった。 「ママ…いえ、お母さんを大事にしてあげなさい」 ミリィは出来るだけ優しく語りかける。 やはり怯えられるのはあまりゆっくり出来ることではなかった。 子れいむは一瞬呆然とする。 何を言われたのかわからなかったようだ。 「…ゆっきゅりりょうかいしたよ!!」 子れいむは満面の笑みを浮かべてその言葉に応える。 その表情にミリィも満足げに微笑する。 「さ、おちびちゃん!ゆっくりせずににげるよ!」 「ゆっきゅりりょうかいしたよ!!」 れいむ親子の姿が段々小さくなって行く。 ミリィの瞳は、れいむ親子が見えなくなるまで視線を逸らさなかった。 れいむ親子が去るとミリィは再び一匹になった。 身体の中を駆け回る感情。 「まだだ…まだ全然足りない…」 満たされない。 ミリィの心の中はその言葉が支配していた。 そう、ミリィは満たされていなかった。 砂漠の中で遭難したかのように。 渇いていた。 心が。 「…ふふ…」 ミリィは笑う。 暗く。 静かに。 今の自分なら何でも出来る。 全ての基本種のゆっくりを救うことだって。 絶対に出来る。 そう疑っていなかった。 れいむを救うことが出来る。 まりさも救うことが出来る。 自分のやりたいことは何でも出来る。 さあ、早くこの渇きを潤しに行きたい。 ミリィの心は渇きと歓喜に震えていた。 そして、静かに笑うミリィの後ろ姿に忍び寄る3匹のゆっくりの影。 「…お姉様?」 「ミリィ…なのぜ?」 「これは…一体…?」 それはレイン・マーサ・メイシャだった。 先程の胴なしれみりゃの叫びにより起きてしまったのだった。 ミリィは振り返り、深紅の視界に3匹の姿を認める。 「…お久しぶり…で良いのかしら?」 微かに笑った。 「お、お姉様…で、いいのよね?その姿…どうしたの?」 レインが戸惑うのも無理はない。 起きたらミリィがいなくなっていて、やっと見つけたと思ったら全く違う姿に変わっていたのだから。 しばしミリィとレインは互いに見つめ合っていた。 いや、見つめ合った…と言えば語弊があった。 ミリィは明らかに睨んでいたのだから。 やがてミリィが視線を外し、ふ、と微かに笑いながら口を開く。 「私は…弱い自分を捨てたの…」 「弱い自分…?」 その言葉に食いつくメイシャ。 弱い自分とは何のことを指すのか? マーサもミリィに何かがあったことを察する。 言いようのない不安に駆られたが、相手がミリィだということを自分に言い聞かせ、勇気を持って話しかけた。 レインやメイシャにも自身の気持ちを分かってもらえたのだから。 ミリィにだって。 そう信じて。 「ミリィ…何があったのぜ?」 「…別に…いえ、貴方達にも話しておくべきなのかもしれない…」 ミリィは一瞬拒絶を仕掛けるが、思い留まる。 目の前のゆっくり達はわずかな期間とはいえ一緒に過ごしたゆっくり達だ。 話くらいはしておくべきなのだと考え直したのだ。 「愚かなゆっくり達がいたことを…」 自嘲の声が混じっていた。 「あれはまだ私が胴なしの時だった…私はママと咲夜とお姉さんと他の人達と一緒に紅魔館でゆっくりしていた…」 ミリィが淡々と話し始める。 「ある日、私は外に出たいと咲夜やママにお願いした。聞き入れてもらえなかったけどね」 一言一言、思い出すように。 「だけどそれでも出てみたかった。ママから外のお話を何度も聞いていたから」 懐かしげに。 「だから私は無理矢理外に出ることにした。ママにも咲夜にも告げずにね」 愛おしげに。 「気持ちよかった…。紅魔館の外にはこんなに広い世界が広がっているなんて思いもしなかった」 悲しそうに。 「しばらく風を感じながら飛んでいた時、地面で動く物体を見つけた」 苦しそうに。 「それが私の一番最初のゆっくりのお友達。ゆっくりれいむだった」 マーサ・メイシャ・レインの3匹は聞き入っている。 「れいむと一緒にいるととってもゆっくり出来た。初めてのお友達だったから」 ミリィの一言一言を 「しばらくゆっくりしていたら…私のママが迎えに来てくれた。私がこっそり外に出てしまったことがばれてしまったんでしょうね」 決して 「ママが来てくれたことが嬉しかった私は…ママにお友達であるれいむを紹介しようとした。ミリィの初めてのお友達だよ、ってね」 聞き漏らさぬように。 「でもね…でもね…ママは…」 ミリィが震えだす。 「ママは…」 それは怒りか、悲しみか、苦しみか。 「ママは…れいむを食べちゃった…」 ミリィ自身にもわからなかった。 メイシャは納得がいった。 ミリィが何故ゆっくりを食べることを頑なに拒むのかを。 レインは思った。 仮に自身がミリィの母親だったら、自分もそのれいむを食べていたんだろうな、と。 マーサは同情した。 そのれいむは運が悪かったんだろうな、と。 「でもね…でもね…話はこれで終わりじゃないの」 ミリィは自身の両手を見る。 ほっそりとした白い手。 「私は急に体が熱くなって…気が付いたら紅魔館にいたの。多分、咲夜か美鈴が運んでくれたんでしょうね」 ミリィの遠くを見据えているかのような瞳。 今のミリィの瞳にはそこに何が映っているのか。 何を見据えているのか。 「私は胴付きになっていた。そして、私の目の前にはママが寝ていた。多分、寝ずに見守っていてくれたんでしょうね」 「それで胴付きに?まさか…感情…?」 胴付きという言葉にメイシャが反応する。 一匹でぼそぼそと呟き始める。 ミリィはメイシャを無視して話を続ける。 「でもね…私はママが憎かった。そう、憎かった…はず…」 ここでミリィは言葉を濁す。 ミリィの中に迷いが生じたのだ。 「…うん、憎かったんだ。止まれなかった。許せなかった。お友達であるれいむを食べたママを」 レインとマーサが息を呑む。 「私は紅い槍…そう、ロンギヌスを出してね…」 ミリィは苦しそうに息を吐き出す。 「ママを…」 思い出すことさえもつらそうに。 「ママを…ロンギヌスで…」 必死に吐き出す。 「永遠にゆっくり出来なくさせてしまったの…」 ミリィの言葉に辺りが静まり返る。 マーサも。 レインも。 メイシャも。 誰も動けなかった。 それを予想していたのか、ミリィは自嘲気味にふ、と軽く笑う。 「私とママは…ゆっくり出来るゆっくりをゆっくり出来なくさせてしまった…」 ミリィの瞳に決意の色が宿る。 「だから…私は決めたの…」 ミリィは感情の全てを吐きだすかのように叫ぶ。 「ゆっくり出来るゆっくりをゆっくりさせてあげるとね!!」 ロンギヌス?・・・グングニルじゃないの? -- 名無しさん (2011-03-17 17 19 12) 突然カリスマが出てきたな。口調もゆっくりっぽく無くなったし。 しかしゆっくりさくやを探すという目的はどうなったのだろう? -- 名無しさん (2011-09-01 16 24 58) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wiki8_destiny/pages/143.html
根性値(根性補整) 機体の耐久力が減る(瀕死になる)ほど、攻撃力が上がるというシステム。 エウティタシリーズまでと違い、防御力は上昇しない。 根性値(根性補整)は耐久力の約半分からかかりはじめ(+1%)、ほぼ一桁になると+16%となる(下の「具体的な数値について」参照)。 相手を瀕死まで削ったら油断せずに気を引き締め、自分の耐久力が赤く光ったら諦めずに気合を入れましょう。 具体的な数値について 残体力 攻撃力 100%~51% 100% 50.9%~37.6% 101% 37.5%~31% 102% 30.9%~28% 103% 27.9%~25% 104% 24.9%~16% 105% 15.9%~12.51% 106% 12.5%~9% 108% 8.9%~6% 110% 5.9%~3% 112% 2.9%~ 116%
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/358.html
概要 ライフが減少するにつれて、受けるダメージ量が変化するシステム。「根性補正」とも。 格ゲーにおける歴史は意外に古く、ストII無印の時点ですでに実装されていたりする。 (ただし発動が残り体力が2割程度からなので単発火力の高いストIIでは発動前に倒されたり、発動しても耐えられないこともある。) 一般的には「キャラクターのライフの減少に比例して、防御力が上がる」事が多い。 キャラごとに補正が違う場合もあり、御津闇慈のような「防御力は低いが最高の根性値を持つ」といったキャラも。 また、琥珀やメカヒスイなど「ライフが減ると防御力が下がる」キャラも一部存在する。 これは文字通り「マイナスの根性値」と言う意味で、「逆根性値」と呼ぶ場合がある。 その一方、サムライスピリッツやジョジョの奇妙な冒険、初期のKOFでは「ライフが減ると自身の攻撃力が上がる」共通の補正が存在し、 これも時たま「逆根性値」と呼ばれることがあり、ややこしい。 この場合はどちらかと言うと、「逆境補正」と呼んだ方がしっくりくるだろう。 MUGENでの根性値 格闘ゲームにおいては結構重要なシステムなのだが…… MUGENには、防御力を増減する命令(DefenceMulSet)は食らい状態中にしか適応されないというバグがある。 要するに相手のコンボ1ヒット目は食らい状態ではないため、根性値が適用されないという厄介な話なのだ。 また、DefenceMulSetとは別枠のMUGENシステム上のダメージ補正を上書き・無効化してしまう(※後述)という問題もある。 このため、原作で根性値がある作品のキャラでも一部には実装されていなかったりする。 厳密にはダメージを受ける直前に「MoveType=H」である事が条件なので、ヒット→相手をロックして演出→ダメージというプロセスを踏む技(投げ技など)に対しては1ヒット目でも問題無く機能する。 初撃に対応する方法も、無いわけではない。 + LifeAddを使った初撃対応例1 例えば「LifeAddで補正分を回復させる」といった手法が古くから確認されている。 (例:被ダメを40%にする「DefenceMulSet=0.4」の想定なら、100のダメージを受けたらLifeAddで60回復) ただし、被ダメを取得するGetHitVar(damage)には 残Life以上のダメージ値を検知できない という致命的な欠陥がある。 結果、どうなるかというと、「 コンボもしくは多段ヒット技を当てない限り、ライフがギリギリ(1or2。計算式による)になるまで絶対に死ななくなる 」 決して不死身になるわけではないので、最終的には倒せるが、対戦カードによっては大変見苦しい事になる。 (例えば先の例に挙げた被ダメ40%のキャラが残Life40のところにダメージ100の単発飛び道具を当てたとして。 本来なら補正込み40ダメージのこの1発でダウンする所、さらに6発(小数点切捨ての場合)も当てなくてはならなくなる。 ちなみに、この条件で小数点切り上げなら単発100ダメージを何千発当てても倒せない。) + LifeAddを使った初撃対応例2 DefenceMulSetやGethitvar(Damage)の他には、「Lifeを変数で監視し、変数とLifeの差を取得する」という方法もある。 投げだろうとコンボ初撃だろうと被ダメを取得できるが、変数が被ダメで更新されるまでに1フレームの誤差が発生する。 よって回復方向で適用しようとすると、 「根性値無しで被弾するとやられてしまう」ような状況には適用できない 。 この為、Lifeを監視して被ダメを取得する場合は必然的に「Defenceを高く設定し、LifeAddで差分調整」という手法になる。 例えば「Life半分以下でダメージ50%カット」想定の場合、[Data]のDefenceを2倍に増やしておき、 「Life半分超過で被弾した時は、受けたダメージと同じ値をマイナス反転してLifeAdd指定」という形になる。 バトルメイジ(アラド戦記)のオーラシールドや水チェイサーは、この方法で再現されている。 また、相手が敵Defenceを参照するスイッチを持っている場合、誤動作させてしまう危険がある点にも注意。 ついでに割合ダメージなどを食らった際にとてつもないダメージを食らうことがあるので、その手のキャラ相手の場合は要注意。 例えば補正無視で5割のダメージを与える攻撃を食らった場合、内部処理で2倍で食らうため即死する。 Defenceを10倍にして、LifeAddで約10倍のダメージで処理などという場合は相手の小パン一発で死にかねない。 + LifeAddを使った初撃対応例3 ではどうするのが最適解に近いかとなると、 「Defenceを最大補正込みの高い値に設定し、初撃はLifeAddで差分調整」 「2発目以降はDefenceMulSet」の合わせ技であろうか。 界隈での有名どころでは、アオバ辺りがこの方式で初撃根性値を実装している。 なお、TargetLifeAddは相手のステートを奪ってから使う事が多い為、これによるダメージを想定している記述は[statedef -2]の領域に置く必要がある。 [statedef -2]以外の領域だと、ステートを奪われている間は機能しないので、 投げ技想定の記述を組み上げても正常に動作しない。 記述を組み上げたら、それを置く領域もちゃんと確認しておこう。こんな初歩的なポカをやらかすのは筆者だけであってほしいが また、fall.defence_upで設定されたダウン補正やmugen.cfgで規定された超必補正(superpauseを行うと相手側の防御力が一時的に上昇する)はdefenceMulSetを使用すると上書き・無効化されてしまう。 そのため、根性値を実装しているキャラが超必殺技をくらうと通常のキャラよりダメージが増えてしまうことがある。 しかも追撃可能な超必殺技の場合、追撃部分にもこの補正がかかってしまう。 さらにこれらの補正は 何度でも上乗せされる ため、超必から超必に繋げて、さらに超必で〆るようなコンボになると、ダメージの差が物凄い事になってしまう。 これらのMUGENシステム上のダメージ補正値を検知するトリガーが存在しない事も、問題の解決を難しくしている。 一応、コンボ中のsuperpause回数を検知してdefenceMulSetに反映する、という手もあるのだが、 superpauseのp2defmulパラメータがmugen.cfgの補正より優先されるため、必ずしもsuperpause補正が想定した値であるとは限らない。 superpauseのp2defmulパラメータを1にしておけば、根性値持ちのキャラに想定外の大ダメージが出るのは防げるが、 元々p2defmulが指定されていないキャラクターにこの記述を追加するとダメージが跳ね上がる(defencemulsetによる補正がない場合1.5倍になる)ので、 自分で追加するときは超必殺技用のステートにあるhitdefやtargetlifeaddの値も書き換える必要がある。 防御力を変動させる代わりに、「相手の体力が減れば減るほど自分の攻撃力が下がる」といった形で 根性値を再現していることがたびたびある。この再現方法も「逆根性値」と呼ばれ、更にややこしい事態に。 DefenceMulSetが上記のバグや仕様により扱い辛いためであろうか、 下手したら根性値よりもこっちの「逆根性値」を搭載したキャラの方が多いかもしれない。 また、両方の再現方法を搭載してスイッチで選択できるようにしているキャラも居る。 なお、MUGEN版「逆根性値」を持ったキャラが最初から「根性値」を持っているキャラと戦うと、 相手と自分で二重(二倍ではない)に根性値が適応され悲惨な事となる。 さらに自動回復まで持っているようなキャラと戦うと、「何発殴っても倒れねえ!むしろ減らねえ! 」 みたいな切ない状況になったりもするので注意が必要。 製作者によっては、根性値の設定されたキャラクターをname指定やauthornameなどで対処して、 上記のような弊害を防いでいることもある。 とはいえ、もはや数え切れないほどのMUGENキャラが存在する昨今。コンプゲーや大会など、対戦相手を限定できる状況でもなければ有効な手段とは言えない。 ※参考データ(原作) 『CAPCOM VS. SNK2』の最小ダメージ倍率:75% 『GUILTY GEAR XX』の最小ダメージ倍率:35.7%~39.9% 『THE KING OF FIGHTERS XI』の最小ダメージ倍率:50% 『Eternal Fighter Zero』の最小ダメージ倍率:50% 『MELTY BLOOD Act Cadenza』の最小ダメージ倍率:67.8%~94.8% 『東方緋想天』の最小ダメージ倍率:70% 『東方萃夢想』の最小ダメージ倍率:75% 関連項目:安い 紙 補正
https://w.atwiki.jp/seedvs/pages/247.html
根性値 各機体には根性値なるものが存在する。 耐久力が減るほど、機体の攻撃力が上がるというシステム。 今までと違い、防御力は上昇しない。 根性値は耐久力の約半分からかかりはじめ(+1%)、ほぼ一桁になると+16%となる(下の「具体的な数値について」参照)。 相手を瀕死まで削ったら油断せずに気を引き締め、自分の耐久力が赤く光ったら、諦めずに気合を入れましょう。 具体的な数値について 残体力 攻撃力 100% ~51% 100% 50.9% ~37.6% 101% 37.5% ~31% 102% 30.9% ~28% 103% 27.9% ~25% 104% 24.9% ~16% 105% 15.9% ~12.51% 106% 12.5% ~9% 108% 8.9% ~6% 110% 5.9% ~3% 112% 2.9% 以下 116%