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VIPミニ四駆スレ的マシン解説 【基本データ】 ●全長127mm ●全幅81mm ●全高48mm ●Item No:18005 ●本体価格600円 ●1987年3月26日発売 【本体内容】 オフロードバギーラジコンのビッグウィッグの弟分。 シャーシは黒のTYPE-1。 ギヤは11.2:1と6.4:1をセット。 モーター付き。 ホイールはホワイト。タイヤはスパイクタイヤ仕様。 ボディの成形色は青。 なお、ラジコンのビッグウィッグ共々ボディデザインはカーデザイナーの 由良拓也 氏が手掛けている。 【RCについて】 【漫画、アニメでの活躍】 ダッシュ!四駆郎にてジェット団のマイクが使用。 空き地を使用する権利を賭け、四駆郎たちとスケートボード乗りのジャックと異種競技を行う。しかしゴール寸前に(わざとではなく事故だが)スケボーに轢かれ破壊されてしまう。 【VIP内での評価】 【公式ページ】 http //www.tamiya.com/japan/products/18005bigwig_jr/index.htm http //mini4wd.jp/product/item/18005 【備考】 限定復刻版から久しく再販がかからず、入手困難なボディの一つであったが、2017年にRSとして復活。
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VIPミニ四駆スレ的マシン解説 【基本データ】 ●ITEM No.????? ●1,200円(税別) ●2007年発売 【本体内容】 サンダーショットMk.IIのイベント限定品。 ボディとホイールがピンクメッキに変更され、ウィングの専用ステッカーが1枚追加された。 箱は通常品にメタリック仕様と追記されただけの手抜き…。 【漫画、アニメでの活躍】 【VIP内での評価】 【公式ページ】 【備考】 アニメ声優の桃井はるこさんとタミヤのコラボレーションで発売されたスペシャルバージョン。 後にサンダーショットMk.II 桃井はるこSpecialが一般流通品として発売された。
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【基本データ】 【本体内容】 【漫画、アニメでの活躍】 アニメ版「爆走兄弟レッツ&ゴー MAX」編に登場した、大善一馬のマシン。 通常のミニ四駆と形が大きく異なり、名前の通りの赤いボディにサバイバルナイフのようなイラストの描かれた小型ウイングを持つ。 が、何より特徴的なのは「まるでペットボトルを縦に割ったようなどう見ても手抜きデザインシンプルなデザイン」である点だろう。 因みに相方であるブルーソードより細身で、コクピットや凸凹の位置がしっかり対になっている。 裏から描かれた際の姿を見る限り、シャーシはSUPER TZであるようだ。 一台だけでは特別な必殺技を持たず特に大きな特徴は無いが、ブルーソードとフォーメーションをとることで必殺技「レインボーツインランサー」を使うことができる。 後にレインボーツインランサーの強化版「レインボーツインジャベリン」を開発するものの、一馬が出し惜しみをした挙句M1の第二予選が個人戦だったためにフォーメーション走法が使えず、結局使用されることが無いまま退場させられる。 【VIP内での評価】 【公式ページ】 【備考】
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VIPミニ四駆スレ的マシン解説 【基本データ】 ●全長145mm ●全幅90mm ●全高39mm ●Item No:19617 ●本体価格700円 【本体内容】 追加要素がダサいと言われるGPAシリーズにデザートゴーレムが登場だw シャーシは白のVSシャーシ(リヤステーつき) 付属ギヤは3.5:1。 ホイールとタイヤはブレイジングマックスと同型。ホイールの色はイエロー。 リヤーステーも白。 【漫画、アニメでの活躍】 派生型のため、漫画・アニメ共に未登場となっている。 【VIP内での評価】 空気 【公式ページ】 http //www.tamiya.com/japan/products/19617desert_golem/index.htm http //mini4wd.jp/product/item/19617 【備考】 エアロシリーズ唯一のGPA仕様(GPチップに対応したキット)。 ボディは追加されたリヤウイングが似合ってなくてダサいのはもちろん、色が紫になってアレさが増したwww なぜ紫にしたのか小一時間(ry おまけに、目立つコックピット周辺やウイングに貼るステッカーがイエローとブラックを基調とした配色なうえ、コックピットは赤なので紫のボディと相まってさながら毒虫のごとくな見た目であるw 元のミリタリーチックな渋いデザートカラーはどこへいったwww アレなカラーリングで敬遠されがちだが、デフォで白VSだったりする。 ちなみに、フロントカウルのタイヤガードが無くなってショボ臭く見えるが、デザートゴーレム用のタイヤガード装着ポイントが残っているのでそのまま流用が利く。
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VIPミニ四駆スレ的マシン解説 【基本データ】 ●全長142mm ●全幅72mm ●Item No:19023 ●本体価格1,000円 【本体内容】 モーター付き 【実車について】 1999年に登場した、3代目パジェロの2ドアショートタイプ。 シャーシは、ラダーフレームからラダーフレーム・ビルトイン・モノコックボディへ変更になった。これにより車重をロングで約100kg軽量化し、かつ低重心による優れた操縦安定性と乗り心地を提供するとともに、曲げ、捩り剛性とも従来の約3倍のボディとした。他のモノコックにフレームを付けた車両とは違い、従来型に近い形で前後貫通するラダーフレームが入っており、通常のラダーフレームより同社比で剛性アップを果たした。 ボディは、ショートとロングの2タイプとなっており、従来の5ナンバーボディにオーバーフェンダーを付けたスタイルを廃し、2代目で販売主力となりつつあった国外市場のニーズ向けに、標準ボディで3ナンバーと大型化された。ただし、日本向けにバンは販売されていない。 当時のRV車では珍しいMT車の設定もある。またMTは通常のクラッチではなく、エンジン始動時やアイドリング停止時などを電子制御で判断し、自動的にクラッチを切断するという電子制御オートクラッチという非常に珍しいシステムを採用している。 【VIP内での評価】 【公式ページ】 http //www.tamiya.com/japan/products/19023pajero/index.htm http //mini4wd.jp/product/item/19023 【備考】 ボディサイドに接続部分が成型されており、ワイルドシャーシ、トラッキンシャーシに搭載できるが、ボディサイズがかなり大きいのでレギュレーションの全高を越えてしまい実質公式大会では使えない。
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VIPミニ四駆スレ的マシン解説 【基本データ】 ●全長142mm ●全幅125mm ●全高88mm ●Item No:17010 ●本体価格1,000円→本体価格1,200円→本体価格1,400円(2019年10月改定) ●1992年11月24日発売 【本体内容】 トラッキンシャーシに乗せる場合、後輪とホイールアーチ後端が干渉するので削る必要性がある。 【漫画、アニメでの活躍】 【VIP内での評価】 【公式ページ】 http //www.tamiya.com/japan/products/17010hilux/index.htm 【備考】 モデルは2代目のN130系をモチーフにしている。 ちなみに初代ハイラックスサーフN60系は無印時代にNo.3トヨタ・ハイラックス4WDとして発売。三代目のN180系も無印No.17ハイラックス・サーフSSR-Gとして発売されている。 商品箱にはトヨタハイラックス・サーフと表記、車種名もトヨタハイラックス・サーフだが、なぜか商品紹介ではハイラックサーフになっている。(英語表記は北米向けの車種名である『4Runner』)
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参加メンバー Tommy カツサマ ルール 大径一次予選(午前/午後の2回)- 二次予選- 決勝- 優勝決定戦 オープン一次予選(午前/午後の2回)- 二次予選- 決勝- 優勝決定戦 各ラウンド1位のみが次ラウンドへ コース 完全なスピードコース。 ポイントはドラゴンバック×3のみ。 ただし、ドラゴンバック×3の場合、スピード抑えないと完全に3つ目でコースアウトします(TT) 結果 カツサマ 一次予選通過 Tommy 一次予選敗退 カツサマの感想 新レギュレーションでの初レース。 みんな、レギュレーションの解釈で四苦八苦の様子。 レギュレーションの解釈は、実際に現場行ってやっと 理解できた。 正直、ちょっと複雑すぎだわ。 個人的には、なんとか1次予選突破できてよかったです。
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*【基本データ】 ●全長?mm ●全幅?mm ●Item No:95517 ●本体価格1,200円 ●2019年12月発売 *【本体内容】 [[MA]]シャーシを採用。本体はスモーク(ブラッククリヤー)、Aランナーはホワイト。 ギヤは3.5 1。 足回りは小径ローハイト。ホイールはLPフィンのネオンオレンジ、タイヤはスーパーハードのブラック。 ここ最近の実車系キットとしては珍しく、インジェクションボディを採用している。複雑な形状を再現する為、パーツ分割が細かくなっている。 *【実車について】 *【VIP内での評価】 *【公式ページ】 *【備考】
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( A`)スレまとめ 4 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 17 45.19 ID izBjfjCGO 「よっしゃー!俺の勝ち!」 ( (゚∀゚∩「また負けたよ…」 今日は行きつけの模型屋でミニ四駆を走らせていた。 「なおるよ、お前また最下位だなw意地張らずにVSシャーシ使ったら?」 ( (゚∀゚∩「………」 この模型屋に集まるレーサー達の使う主なシャーシは最新型のVSシャーシ、そしてXシャーシ、S1シャーシだった。 しかしそんな中、僕が使っているのはタイプ1シャーシのサンダーショットJr.だった。 ( (゚∀゚∩「一応こだわりがあるんだよ!」 たしかにVSシャーシやXシャーシは駆動系が軽く、少し弄っただけでも速くなる。 5 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 18 53.63 ID izBjfjCGO 対してタイプ1シャーシは駆動系の出来が悪く、ときにはまともに走らないものさえある。 さらに、軸受けにベアリングを使えない、ギヤ比が大きい、リヤステーの強度を確保しにくいなど数々の欠点があった。しかし、その欠点がどこか愛しかった。 ( (゚∀゚∩「…今日はもう帰るよ」 「おう、次は勝てるといいなw」 バカにされているのはわかっている。タイプ1なんて古いシャーシに負けるわけないと思っているのだろう。 ~~~~~~~~~~~ ( (゚∀゚∩「ただいま」 「あら、またミニ四駆?もういい加減卒業したら?」 7 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 20 24.59 ID izBjfjCGO 帰ると早速母親から小言を言われた。 ( (゚∀゚∩「ちゃんと勉強もしてるよ!」 「そう、それならいいんだけど。お兄ちゃんたちは2人ともいい大学入ったんだから、あなたも頑張ってね」 ( (゚∀゚∩「わかってるよ…」 僕の2人の兄は名門大学の医学部と法学部にそれぞれ進学していた。2人とも小さいころから優秀で、僕が勝てるものといえば手先の器用さくらいだった。 ( (゚∀゚∩「勉強するか…」 僕もそんなに勉強が苦手な方ではない。むしろ学校でも良い方だろう。このままそれなりに良い大学に入って、それなりに良い会社に入ることになるのだろうか。 8 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 21 09.34 ID izBjfjCGO ▼・ェ・▼「ワンワン!」 僕の部屋の前で愛犬のビーグルが飛びついてきた。 ( (゚∀゚∩「よしよし、僕の帰りを待っていてくれたのか」 ビーグルはまだ子犬の頃に、捨てられていたのを僕が拾ってきたのだ。両親に反対されたが、自分で世話をするのを条件に飼うことを認めてもらったのだ。 約束通り世話はちゃんとした。小さい頃はミルクもあげたし、風邪を引いたときは布団に入れて暖めて寝た。 ( (゚∀゚∩「僕の気持ちをわかってくれるのはお前だけだよ…」 ▼・ェ・▼「くぅ~ん?」 ~~~~~~~~~~~~ 9 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 23 30.50 ID izBjfjCGO ( (゚∀゚∩「こんにちは」 「おう、来たか。今日もタイプ1か?w」 ( (゚∀゚∩「そうだよ!」 「懲りねえなwww…そういえば今日は変な奴が来てるぜ?」 ( (゚∀゚∩「変な奴?」 「ほら、今走らせてる」 \(^o^)/「ミニ四駆 楽しいです」 そいつは僕と同い年くらいの、少し挙動不審な奴だった。 「あ、マシン止めたぜ。あいつのマシン見てみろよwww」 ( (゚∀゚;∩「あれはなんだい?」 そいつのマシンはのボディに女の子のキャラクターが描かれたマグナムセイバーだった。 10 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 24 41.78 ID izBjfjCGO 「な、変な奴だろ?www」 ( (゚∀゚∩「たしかに変な奴だよ」 マシンをふたたび走らせる様子はないので、僕は自分のサンダーショットを走らせようとコースに近づいた。 \(^o^)/「はじめまして 僕は オワタといいます」 と、そいつが唐突に話しかけてきた。どうやらオワタというらしい。名乗られた以上、無視するのも失礼なのでこちらも返事を返す。 ( (゚∀゚∩「はじめまして。なおるよだよ」 \(^o^)/「なおるよさん ですか。じゃあ なおさんって呼びますね」 ( (゚∀゚∩(なにこいつ!いきなり馴れ馴れしいよ!) 初対面でいきなりあだ名とかないだろう。やっぱり変な奴だ。 12 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 26 20.11 ID izBjfjCGO \(^o^)/「なおさんのマシン タイプ1シャーシ なんですね」 ( (゚∀゚∩「…そうだよ」 こいつも僕のマシンをバカにするのだろうか? \(^o^)/「かっこいいですね」 オワタが発した言葉は意外だった。 ( (゚∀゚∩「そ、そうかな?」 \(^o^)/「塗装もきれいだし オリジナリティがあっていいと思います」 ( (゚∀゚∩「あ、ありがとう」 \(^o^)/「僕のマシンも 見てください」 オワタはそういうと、例のマシンを見せてきた。 13 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 27 59.50 ID izBjfjCGO ( (゚∀゚∩「それは…」 \(^o^)/「シスターエンジェルの 麻里亞ちゃんです」 ( (゚∀゚∩「そ、そう」 僕は知らないが、アニメかなにかのキャラクターらしい。 \(^o^)/「麻里亞ちゃんは シスターエンジェルの12人の妹たちの1人で…」 オワタはキャラクターについて熱く語り出したが、あいにく僕は興味がないので、マシンを走らせることにした。 ( (゚∀゚∩「オワタくん、悪いけどこれから走らせるんだ」 \(^o^)/「だったら 一緒に 走らせましょう」 そうオワタが提案してきた。いいだろう。タイプ1とはいえそれなりにカスタマイズしてある。こんな奴なんかに負けないだろう。 ( (゚∀゚∩「いいよ!一緒に走らせようか」 14 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 30 09.12 ID izBjfjCGO 「ギャハハ、なおるよ新顔にまで負けてるよwww」 \(^o^)/「わーい 僕の勝ちです」 ( (゚∀゚;∩「負けたよ…」 レースの結果は、僅差ではあるがオワタのマシンの勝ちだった。意外にもセッティングの基礎は抑えているのか、オワタのマシンはそれほど遅くはなかった。 \(^o^)/「いい勝負でしたね」 ( (゚∀゚∩「………」 あんな、マシンにアニメキャラをプリントするような奴に負けた…。そうだ、さっき僕のマシンを誉めたときだって、内心見下していたに違いない。きっと勝てると踏んで勝負を仕掛けてきたのだ。 15 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 31 22.62 ID izBjfjCGO ( (゚∀゚#∩「…おじさん、これください!」 「おや、なおるよくんがVSのマシンを買うなんて珍しいねぇ」 「お、なおるよもとうとうVSデビューか?」 僕は新マシンを買うと家に帰り、早速組み立てにかかった。初めて組むVSシャーシは、やっぱり駆動系が軽く、簡単な加工ですぐに速くできそうだった。 ( (゚∀゚∩(見てろよ) 翌日………。 ( (゚∀゚∩「オワタくん 勝負するよ!」 \(^o^)/「いいですとも…今日はタイプ1じゃないんですか」 ( (゚∀゚∩「そうだよ!さあ、勝負するよ!」 16 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 34 32.93 ID izBjfjCGO 結果からいうと、僕の圧勝だった。今までタイプ1では到達することの出来なかった速度。オワタくんだけではなく、他のどのレーサーのマシンも僕のマシンにはかなわなかった。 「おいおい、初めて組んだVSでそれかよ…」 たしかに新しく組んだマシンは速い。しかしなんだろう?この空しさは…。 \(^o^)/「………」 ( (゚∀゚∩「…それじゃあ、今日は帰るよ」 \(^o^)/「そういえば なおさんも僕と同じ高校生ですか」 帰ろうとする僕をオワタが引き止めた。 ( (゚∀゚∩「…そうだよ」 \(^o^)/「どこの高校ですか」 ( (゚∀゚∩「…オオカミ高校の三年生」 \(^o^)/「それじゃあ 僕の先輩ですね」 どうやらオワタも僕と同じ高校らしい。しかしそれがなんだというんだろう?僕は帰路についた。 17 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 35 58.97 ID izBjfjCGO 翌日…………。 ( (゚∀゚∩「ふぅ、お昼にするよ」 学校の午前の授業が終わり、弁当を広げているところだった。 「おい、なおに用があるって後輩が来てるぜ」 クラスメイトから声をかけられた。 ( (゚∀゚;∩(まさか…) \(^o^)/「あ いたいた おーい なおさ~ん」 嫌な予感は的中した。 ( (゚∀゚∩「…なんの用だよ?」 \(^o^)/「なおさんに 渡すものがあるんです」 18 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 38 07.98 ID izBjfjCGO ( (゚∀゚∩「渡すもの?」 \(^o^)/「ふふふ これです」 そういってオワタが取り出したのは、一対のミニ四駆のギヤだった。 ( (゚∀゚∩「これは…!」 \(^o^)/「コンペティションギヤです」 コンペティションギヤとは、タイプ1とタイプ3シャーシに取り付けられるグレードアップパーツだ。4:1と、タイプ1につけられるギヤでは最も軽いギヤ比だが、古いパーツなので入手が困難だった。実際僕も実物を見るのはこれが初めてだ。 19 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 39 44.22 ID izBjfjCGO ( (゚∀゚∩「…これ、珍しいものだよね?いいのかい?」 \(^o^)/「僕は 使わないし なおさんの方が役に立ててくれると思ったからです」 確かにコンペティションギヤがあるとかなり助かる。僕は今までタイプ3付属の5:1のギヤ比のハイスピードギヤを使っていたが、それでは3.5:1の超速ギヤを積んだ新マシンには到底かなわない。 しかし4:1のコンペティションギヤなら、まだ勝負に持ち込めるはずだ。 ( (゚∀゚∩「…オワタくん、ありがとう」 \(^o^)/「どういたしまして」 オワタは僕のマシンをバカにしてなどいなかったのだ。 ( (゚∀゚∩「ところでオワタくん、オワタくんのマシンも人にバカにされたりするだろう?平気なのかい?」 20 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 41 22.93 ID izBjfjCGO \(^o^)/「自分が好きなら 関係ないです 人は人 自分は自分です」 ( (゚∀゚∩「…そうか!」 目から鱗が落ちる思いだった。そう、最初から人のことなど気にすることはなかったのだ。 さらに自分はバカにされるのを嫌がっていながら、オワタのマシンのことをバカにしていたという矛盾にも気づき、自分が恥ずかしくなってきた。 ( (゚∀゚∩「…オワタくん、ごめんよ。ありがとう!」 \(^o^)/「? どういたしまして」 オワタは自分の教室に帰っていった。そのあと僕は午後の授業が終わるのが待ち遠しかった。そして授業が終わるやいなや帰宅し、サンダーショットの改造に取りかかった。 22 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 42 46.03 ID izBjfjCGO ( (゚∀゚∩(そうだよ…本当に好きなら、恥ずかしがることなんてなんにもないんだよ!) 遅いマシンなら、普通以上に手をかけて速くすればいい。簡単なことだ。 タイプ1シャーシにベアリングは使えない?そんなこと誰が決めたんだ!穴を拡張すればいいじゃないか。 バンパーの強度が足りない?FRPで新造すればいい。 どちらも精度を出さなければかえって遅くなってしまうだろう。だが出先の器用さには自信がある。 慎重に作業する。よし、大丈夫だろう。そして最後にオワタに貰ったギヤをつける。 23 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 44 20.79 ID izBjfjCGO ( (゚∀゚∩「できたよ!」 我ながら良い出来だと思う。ホイールはスムーズに回転し、少しのブレもない。バンパーの強度も十分だ。 ( (゚∀゚∩「いってきます!」 マシンを持って家を飛び出す。またミニ四駆?そんな母親の小言が聞こえた気がするが気にしない。 ( (゚∀゚∩「こんにちは!」 \(^o^)/「おや 来ましたね」 オワタもすでに来ていたようだ。 ( (゚∀゚∩「早速走らせるよ!」 「あれ、お前またタイプ1かよwww」 ( (゚∀゚∩「いつものタイプ1とは違うよ!なんなら勝負するよ!」 「いいぜ、いつもみたいにコテンパンにしてやるよw」 24 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 45 37.46 ID izBjfjCGO ( (゚∀゚∩「オワタくん、スタートの合図頼むよ!」 \(^o^)/「わかりました……レディ…ゴー!」 オワタの合図で2台のマシンが飛び出す。 「げ、速いじゃねぇか」 僕のマシンはいつも以上の速さを見せる。さすがにこの前組んだVSよりは遅いが、それでも相手のVSマシンに負けない走りをしている。 ( (゚∀゚∩「その調子だよ!サンダーショット!」 そして… \(^o^)/「ゴール!」 「俺の負けか…なおるよ、やるじゃねえか」 ( (゚∀゚∩「わかったかい?古いシャーシでも、手をかけてあげれば新マシンにも負けないよ!」 25 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 47 53.19 ID izBjfjCGO \(^o^)/「なおさん やりましたね」 ( (゚∀゚∩「オワタくん、ありがとう!」 \(^o^)/「コンペギヤのことならもういいですよ」 違う、それだけじゃないんだ。君のおかげで大事なことに気がついたよ。 ( (゚∀゚∩「今日はもう帰るよ!」 \(^o^)/「もう 帰っちゃうんですか」 ( (゚∀゚∩「うん。用事があるんだ」 僕は帰宅して母親の元へ向かう。もう覚悟は決めていた。 ( (゚∀゚∩「母さん!」 「あら、なに?」 ( (゚∀゚∩「僕、大学には行かない!他にやりたいことがあるんだ!」 26 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 48 50.73 ID izBjfjCGO 「…!急になにを言い出すの?それに大学行かないでいったい何をするつもり?」 ( (゚∀゚∩「僕、専門学校に行ってトリマーになりたいんだよ!」 「トリマーって…」 ( (゚∀゚∩「ペットの美容師さんみたいなものだよ!」 「知ってるけど…でもなんで急に?それに簡単になれるものなの?」 ( (゚∀゚∩「急にじゃないよ…実は前から興味あったんだよ。お願いだよ、母さん!」 母さんが黙りこむ。やはりダメだろうか? 「…そうね、あなたは動物が好きだし、出先が器用だから向いてるかもしれないわね」 ( (゚∀゚∩「…それじゃあ!」 「お母さん一人じゃ決められないからお父さんにも聞いてみなさい」 28 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 51 25.37 ID izBjfjCGO ( (゚∀゚∩「ありがとう、母さん!」 「お父さんが許してくれるかはわからないわよ?…でも、あなたがこんなにはっきり自分の意志を伝えるなんて初めてね。お母さんも説得してみるわ」 ( (゚∀゚∩「ありがとう!」 ありがとう。オワタくん。君のおかげで決心がついたよ。 29 : ◆UcHUIyQWbY :2008/09/20(土) 00 53 01.41 ID izBjfjCGO 数年後…。 「オワタくん、本当にこんなところに模型屋があるのかい」 「はい 僕も 最近 気づいたんです。あ、あそこです」 「本当だ…家の近くにあったなんて…。灯台下暗しとはこのことだね!」 「入ってみましょう」 「「こんにちは!」」 「おっお、僕のマシンがバラバラだお…」 「雑に組むからだよ、ブーン」 「馬鹿ねぇ」 「モナモナw」 「フォッフォ……おや、いらっしゃい。荒巻模型店へようこそ」 番外編~オワタとなおるよ~ 完