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アリス・キャロル(Alice Carroll) オレンジぷらねっと所属見習い(ペア)ウンディーネ。 義務教育課程ながらその非凡な才能を認められ特別に入社が許された。 灯里・藍華とは練習仲間で2人を先輩と呼び慕っている。 しかし普段の対人関係においては不器用かつ頑な一面も見せ、 その特殊な立場もあり周囲から浮いてしまう事もしばしば。 口癖は「でっかい○○です」 趣味は散歩。 年齢:14歳 身長:145cm 血液型:B型 誕生日:9月1日 ■キャスト アニメ・アニメ版ドラマCD:広橋涼 コミックブレイド版ドラマCD:齋藤彩夏
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都内の高級マンション一室、一人の男が目を覚ます。男はまだ少し寝たりないのか、しきりに目を擦っては目覚まし時計の針を確かめていた。やがて諦めがついたのかベッドから起き上がるとゆっくりとした歩みで洗面所へと向かっていった。 ――今日もまた、憂鬱な日々が始まる。 そう心で呟きながら。 30分後、男はマンションを後にし、仕事場へと続く駅に向かった。その姿は先程までの気だるい印象を持ち合わせておらず、模範的なエリートサラリーマンといった出で立ちだった。だが肝心の顔は未だはっきりとしない表情を浮かべており、大分損をしている。その憂顔は通勤電車という地獄の中で更にエスカレートしていった。そこから解放された時にはもう、既に一仕事終えた様な疲労が伺えた。だが男の苦痛はここからが本番なのだ。頬を叩き無理矢理に気を引き締める。それまでと殆ど違いは見られなかったが致し方ない。男は意を決して自分の属する組織の建物に足を踏み入れた。 男の名は海瀬 雅也。今をときめく国家の歯車、金融庁キャリアの一人である。その輝かしい肩書きとは裏腹に彼の心は沈んでいた。一つは職場での辛辣な扱い。期待に夢膨らませて入庁したというのに彼を待ち受けていたのは無能な上司、嫌味な同僚、過酷なスケジュールだった。雅也は同期が未だ体を壊していない事が不思議でならない。それだけならともかくここでは個々の意見は捻り潰され、大きな役所としての思惑だけが蠢くだけ。自身が取った行動が何に跳ね返っているのかもわからない。一寸先も見えないマラソン、その恐怖は計り知れない。 もう一つは雅也自身の問題だった。彼は気づいてしまったのだ。自分がこの地位に就くまでに何人もの人間達を蹴落としていったことに。それは自分の描いていた理想と現実とのギャップから生まれてしまったのかもしれない。自分がここにいる事、それが相応しく無いのではないかと。それから心を病むまでにそう時間はかからなかった。彼は度々夢を見るようになる。階段を駆け上がる夢。階段の途中には自分と同じ顔をした者達が立ち尽くしている。その全てを切り捨て蹴落とし、天辺の扉に手をかける。しかし扉の向こう側には何もなく、真っ暗な空間が続いているだけ。焦りが心を覆うと、同時に足場が崩れ真下へと落ちていく。そこで目が覚めるのだ。 何度も精神科には足を運んでいた。だがその度に曖昧な返事を返されるだけの繰り返し。雅也の精神は限界に近かった。だから何かに縋ってしまうのも無理は無い。それは宗教であったり、詐欺紛いの勧誘だったりする訳だが、彼の場合はそこだけが少し違っていた。 仮面ライダー。神崎 士郎から与えられた万能の力。12人の贄を捧げる事であらゆる願いを叶える物、そう神崎は雅也に囁いた。雅也は苦悩した。自分の幸せを得る為、他人をまた蹴落としてもよいのかと。ましてや今度は命さえも奪う行為。その取り扱いは慎重を極めていた。だがやがて結論に達する。願いは全ての人類の幸福、代償は僅か12の魂。そう自分に言い聞かせて雅也は剣を取った。諸刃どころでは済まない剣を。 夜も更けた頃、雅也はいつも通りに帰路に着いた。そんな彼の耳に鏡世界からの警告音が響く。これもいつもの事である。周囲に誰もいない事を確認すると、雅也は真紅の仮面ライダー、ランティエへと姿を変えた。 暗闇に支配された鏡の中は普段にも増して静寂だけに包まれていた。そんな中でランティエの真紅のボディは異彩を放つ。ライドシューターから降りたランティエはゆっくりと周囲を見渡した。これがいつもの通りなら、すぐに獲物は見つかるはず。ランティエのバイザーの下で緑の眼が輝いた。 ――見つけた。 狙いをつけたら迷っている暇は無い。ただでさえ目立つ格好なのだ、待っていれば直に相手にも捕捉されるだろう。すっかり慣習となった一連の行動としてバイザーにカードを差し込む。 「STRIKEVENT」 無機質な機械音と共に巨大な角が飛来する。角はランティエの右膝に吸い付くように装着され、彼の姿はより一層華美な物となる。後はもう攻めるだけである。駆け出したランティエ、それを視認してからでは避ける事は困難を極める。彼の獲物、ネガゼールは抵抗する間もなく串刺しにされていた。痛みにもがくネガゼールを他所に、ランティエは次のカードをベントインする。その流れには無駄がなく、洗練された所作だった。 「FINALVENT」 機械音を掻き消す程の轟音を引っ提げてランティエの相棒、トレインディーアが姿を現す。その出現を確認したランティエは膝に備えたトレインスパインを勢いよく撃ち出した。当然、貫かれたネガゼールも一緒に。距離にして20m程だろうか、転げるようにしてネガゼールが地に潰えた。その背後からトレインディーアの角が襲い掛かる。全身を貫かれたネガゼール、その身に更なる衝撃が走った。既に人型の形を成していないそれを携えたままトレインディーアは爆進する。最後の時を今かと待ち侘びる主の下へと。対するネガゼールの思いは断頭台に登る死刑囚と似ていたのだろう。剣の切先が煌き、トレインバイザーが一つの命を斬り伏せた。 すべき事を終え、鏡世界から帰還しようとランティエは歩き出す。だが、その背後を狙って無数の光弾が放たれていた。直後、ランティエの装甲が激しくスパークする。痛みを堪え振り返った先には、自分と同じ仮面ライダー。ライダーはおどける様に手にしたティーポット状の武器を振りまいた。それに呼応してまた幾つもの光弾が飛散する。咄嗟に避けようとしたランティエだが、その全てを避ける事は叶わず何発かを被弾した。 「こんばんはぁ。突然ですけど、痛いですかぁ?」 仮面ライダーが話しかける。声は仮面越しでもわかる女の物だった。 「私は有栖川 紗綾って言いまぁす。アリスって呼んでくれても構いませんよ」 頭に被ったシルクハットを手に取り、アリスと名乗った仮面ライダー。その振る舞いはふざけている様で一分の隙も見せない。少しでも動けばまた手にしたティーポットでランティエを狙い撃つだろう。 既にランティエはカードを使い込んだ状態であり、明らかに状況は彼が不利。戦いを避ける為、ランティエは無言のまま一枚のカードを装填した。 「NASTYVENT」 アリスの背後に現れたトレインディーア、その腹部に具えられた巨大なベルが鳴り響く。そして音は凶器となってアリスへと襲い掛かる。あまりの騒音にアリスの手からティーポットが零れ落ちる。それを見、ランティエは素早くミラーワールドを飛び出した。その時、アリスが仮面の下で笑みを浮かべていた事を知らなかった。 「逃がしませんよぉ」 「TIMEVENT」 アリスの隣、帽子を被った兎型モンスターが姿を現す。その胸には二つの時計が鎮座していた。右の時計は時を刻んでいるが、左の時計の針は静止したまま。だがそれもすぐに動き出す。本来の動きとは逆の向きに、時間を巻き戻す為に。 鏡の外に飛び出したランティエが再び戻ってくる。スローモーション映像のように歪な動きのまま、彼の体が元の位置へと固定される。その隙にアリスはランティエと鏡の間へ、退路を塞ぐ様に回り込んでいた。突然の事にパニックするランティエ。その様を見て、アリスは心底嬉しげに笑い始めた。 「終わりですぅ!」 高らかに放ったシルクハット、その中に一枚のカードを放るアリス。機械音を受けてアリスの契約モンスター、ホーンラビットが再び姿を見せた。 「FINALVENT」 放心状態のランティエ目掛け、何枚ものトランプ群がホーンラビットより放出される。トランプはランティエの動きを封じ、五感さえも奪っていく。必死に眼を凝らしたランティエが最期に見たものは、楽しげに笑うアリスと刃を向けた漆黒のシルクハットだった。 「ちょろいものですー」 鏡の国から抜け出せるのは、勝利者のみ。そこにはアリスとして戦いを繰り広げた少女がいるだけだった。
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星軍(セイグン)クリスタル・オリハルスター C 水文明 (6) 進化クリーチャー:リキッド・ピープル 7000 ☆ ■進化―自分の、☆のあるクリーチャー1体の上に置く。 ■W・ブレイカー ■このクリーチャーが破壊された時、☆のないクリーチャーをすべて、バトルゾーンから持ち主の手札に戻す。 作者:赤烏 フレーバーテキスト DMW-21 「アルケミア編IV パンデミック・スター」許せぬ…許せぬぞ! 『魔法踵』を討ち取るは我らが悲願。それを阻み、あまつさえこの戦いを台無しにしようとその口は言うか! トップミスター共よ! ――星軍クリスタル・オリハルスター 収録 DMW-21 「アルケミア編IV パンデミック・スター」41/55 評価 名前 コメント
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アリスイ 写真右がアリスイ
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アリス14 うpろだ1280 「ついにッ、ついに俺のスペルカードが完成したぞ!」 苦節云年。俺の集大成がここにスペルカードとして完成した。 一人で万歳三唱をやっていると、アリスが横から合の手を入れてきた。 「へえ。最近何か一人でこそこそやってるなって思ってたけど。それがそうなの?」 こちらを覗き込んでくる彼女の瞳が、興味深げに輝いていた。 相変わらず吸い込まれてしまいそうなほどに、アリスの瞳は綺麗だった。 思わず俺は見惚れていた。 「○○?」 「や。悪い。アリスの瞳って綺麗だなぁって、見惚れてた」 「…………バカ」 俺にじっと見つめられたせいで、アリスは居心地悪そうに身じろぎをした。 アリスは俺からそっと目を逸らした。 微かに頬に朱が差している。 赤くなった頬を隠すように、手がそえられる。 ひょっとしてこれは照れているんだろうか? ちょっと可愛い。 おっと。いつまでもこんな風にアリスを愛でてちゃ駄目だな。 本題に入ろう。 物は試しというのを建前に、彼女相手にこのスペルカードを使っていいか頼んでみることにした。 勿論、これを建前というのだから、本音は別にある。 「ちとこの効力を確かめてみようと思うんだが……」 「……ハイハイ。私に実験台になれっていうんでしょ? 私とあなたの仲だし、構わないわよ」 「そうか。ありがたい」 「じゃあ、外に出ましょうか」 そう言って席を立とうとしたアリスを慌てて呼び止める。 こんなものを外でやるのはちょっと……いやかなり恥ずかしいものがあったので、とりあえず言い訳する。 「いやいやいや。完成したといっても、まだ試作段階なもんで、まずは家の中で効力を試してみたいんだ」 「ふぅん。まあいいけど……。座らなきゃ駄目かしら?」 「い、いや。立っていて構わないぞ、うん」 アリスは部屋の中でやるということに訝しげな表情をしていたが、ひとまず話を聞こうと頷く。 ううむ。ちょっと緊張するな。 深呼吸して自身を落ち着かせる。 「よし、いくぞ!」 「いつでもどうぞ」 俺はスペルカードを懐から勢いよく引っ張り出した。 ――告符『貴女への想い』 驚愕に目を見開け! 刮目せよ。これが俺の全てだ! 「アリスッ!」 「何かしら?」 「受け取れぇぇっ!」 俺は用意していた弾幕を放った。 目の前の弾幕の内、とりあえず直撃しそうな物のみをヒョイヒョイとかわすアリス。 流石はアリス。手馴れた様子だ。 そうして目の前を流れていった物を見て、怪訝そうに顔をしかめた。 「えっと、これは便箋……かしら?」 そう、俺がアリスに向かって投げ放った弾幕。それは丁寧に封をされた便箋だった。 ちなみに宛先はすべてアリスのものとなっている。 アリスは部屋の中で踊っている大量の便箋の内、数枚を手にとった。 視線で『開けていい?』と訊ねてきたので、頷く。ついでにレターナイフを渡した。 封を開いて中のものに目を通すアリス。 なんてものを弾幕にするんだと、アリスは呆れた表情をしていた。 だが、読み進める内に、顔に浮かべるものが真剣なものとなっていった。 そうこなくては嘘だ。 内容は何を隠そうこの俺が、丹精籠めて書き綴ったラヴレターである。 俺のアリスへの思いの丈を書き綴ったものなんだから、何も反応がないというのでは困るというものだ。 いやまあ、自身で投げ放っといて言うのは、なんだけれど。 この間に次のスペルカードを用意しておく。 最初の便箋弾幕はあくまでも前座というか、次のステップへの景気づけのようなところがあった。 勿論そこに書かれたことは、すべて俺が感じ、思っていたことなので、嘘偽りはない。 けれども、次のものこそ、真に俺がやりたいことだった。 俺の一世一代の勝負だ。 これが駄目だったらと思うと、かなりの恐怖だ。 用意していた物の存在を確かめるために、俺は胸をポンポンと叩いた。 硬い感触。 うん、ちゃんとある。 これで入っていなかったら焦っていたところだ。 「アリス――」 俺の手紙を真摯な眼差しで読んでくれているのが、恥ずかしいのと同時にとても嬉しくあった。 内容に呆れてなければいいけど。 彼女に向かってなるべく優しいと思われる声を掛ける。 ハッと顔を上げるアリス。 潤みを帯びた瞳に、思わずドキリとした。 いや、さっきから鼓動は早鐘を打ちっぱなしだったので、今更ではあるけれど。 手紙を読み終えたアリスは、胸の前で俺の放った弾幕(ラヴレター)を大切そうに抱え込んでいる。 彼女は俺の想いに気づいてくれただろうか? 俺のそこに綴った思いは本当だよと、声を大にして言いたい。 ああ、だけど言葉だけじゃ伝わらないことだってある。 否、だからこそ、俺はこの想いを形にしたんだ。 様々な思いが胸の中を駆け巡る。 よし、行くぞ。 ――告符『用意したのは三ヶ月分』 「アリス……その、受け取ってほしいものがあるんだ」 懐に手を突っ込む。 そこには掌に収まる程度の小さな箱が入っているのだ。 俺はそれを取り出そうとして……掴めなかった。自分の手が震えているのに気づいた。 緊張で腕が思うように動いてくれない。 ああ、もう。俺って奴はどうしてこう、肝心な時に情けないんだ。 意気地のない自分が情けなくて、思わず俯いてしまう。 その時だ。 そんな情けない俺の手を、そっと握ってくれた手があった。 顔を上げるとそこにはアリスがいた。 俺の大好きなアリス。 ああ、そんな泣きそうな顔をしないでくれ。 俺、勇気を出すから。 ――がんばって! 音としては聞こえなかったが、俺には確かにアリスの励ましの声が聞こえていた。 ぎゅっと握ってくれる彼女の手が温かい。 よしと頷き、自身を奮い立たせる。 「アリス。俺、その、お前が、すす好きだ!」 一気に懐から箱を取り出す。 うんうんというように、アリスが頷く。 「だから、これを受け取ってほしい」 取り落とさないように慎重に持ち、ついにアリスの手にそれが渡った。 目で開けるよう促す。 カパッというかすかな音と共に、アリスの手によって蓋が開かれた。 アリスのハッと息を呑む声がした。 中に入っていたのは小さなリング。 アリスのために作った小さなリング。 俺が汗水垂らして働いた末に手に入れた給金で買ったものだ。 今回の行動はこれを目的として計画したものだった。 「その、受け取ってもらえるか?」 じっと手元のそれを見つめているアリス。 彼女はおもむろにケースから指輪を摘むと、そのままそれを自身の指に嵌めた。 測ったかのように左の薬指にぴったりだった。 「これのためにこんなバカなことを?」 「うん。アリス専用のスペルカードだ」 周りに散らばるラヴレターを見回して嘆息するアリス。 照れ臭かったが、頷く。 確かにここまでアリスに対して書けることがあったというのは、我ながらびっくりだ。 そして、アリスが恐る恐る確認してきた。 「私でいいの?」 「ああ」 「……本当に、私でいいの?」 「アリスがいいんだ」 「嬉しい――!」 アリスが感極まって俺に抱きついてきた。 俺はそんな彼女のすべてが愛しくて、そのまま抱きしめたのだった。 柔らかいアリス。 甘く良い香りが鼻腔をくすぐる。俺は胸いっぱいにそれを吸い込んだ。 アリスの腕がそっと俺の背中に回される。 俺の胸の前で何か柔らかいものが押しつぶされる感触。 アリスの胸のドキドキが俺にも感じた。 「○○、ドキドキいってる」 「アリスだってドキドキいってる」 「ええ。こうしてるだけで、とけちゃいそう」 俺たちは自然とお互いの顔を見つめ合っていた。 じっと俺を見つめてくるアリスが愛しい。 そうして気がついた時には俺はアリスに唇を奪われていた。 「――ん……ふあ……はぁ……」 甘い。 味なんてしないのに、アリスの唇が俺には何よりも甘く感じた。 アリスの手から便箋が落ちるのが、背中越しに分かる。 ぎゅっと俺の背中を抱きしめてくるアリス。 どのくらいそうやって互いの温度を唇で確かめ合っていただろうか。 唇と唇が離れる。 アリスが熱い吐息を吐き、ふっと顔をほころばせた。 「大好きよ、○○」 「……俺もだ」 アリスの甘い囁きに、俺の胸は何よりも幸福感に満たされた。 想いが届き、通じ合う。 俺はアリスが好きだ。 アリスも俺が好きだ。 それは何と幸福なことだろう。 それは何と幸運なことだろう。 胸を満たす想いに、俺はアリスを始めとした幻想郷のすべてに感謝の念を送ったのだった。 ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ1366 「雨、やまないな」 「雨、やまないわね」 俺とアリスは、窓の外を見て同時に溜息をついた。 デートだというのに、最近幻想入りした百貨店から出てきたところで、雨。 折悪しく傘を持っていなかった2人は、慌てて近場で雨宿り。 小さな喫茶店。 店主以外にスタッフの姿が見えないそこは、夕立のせいか他に客は居らず。 クーラーの唸り声と、20年前のスタンダード・ナンバーだけが寂しげに流れていた。 「はい、お待ちどうさま」 にこりともしない店主から、注文の品を受け取る。 俺はアメリカン、アリスは珍しくホットティーを頼んでいる。 「これは、今夜の花火大会もダメかな……」 「あら、でも今夜は晴れるみたいよ。河童の天気情報によれば」 アリスが、近くに置いてあった新聞を眺めながら応える。 覗き込むと、確かに「夕方からは晴」の文字があった。 「じゃ、デートの目的は一応達成される訳だ。買った浴衣の初お披露目も出来たしいいじゃないか」 「でも、折角のデートが喫茶店と花火だけじゃ、なんかもったいないじゃない」 「それはそうかもしれないけど」 アリスは、先ほど百貨店で着替えた、桔梗模様をあしらった水色の浴衣を身に着けている。 花火大会のチラシにあった、女性の浴衣姿に興味を持ったらしい。 水色の淡い色彩が金髪と映えて、よく似合っていた。 「雨、やまないな」 「雨、やまないわね」 再び、呟く。 4人がけのボックス席が、2人で座っていると妙に大きく感じる。 砂糖を2つ、珈琲に入れた。 いつもならブラックなのが俺の流儀なのだが、今日は不思議と入れたい気分だった。 一口。 熱めの珈琲が、濡れて冷えた身体に心地好い。 黒い革張り椅子のの冷たい感触も、徐々に和らいでいく。 向かいの席に座っているアリスも、あたたかそうなレモンティーをちびちびとすすっている。 「来いよ」 「え?」 「俺だって冷えているんだ。薄い浴衣のアリスなら、余計そうだろう?」 「そんなことないわよ」 俺は、その答えに構わず、アリスの手を取る。 思った通り、握った手はとても冷たかった。 「ほら」 握った手を軽く上下に動かし、アリスを促す。 「もう、しょうがないわね」 幼子をあやすような声。 そして席を立ち、俺の隣へと改めて座る。 「お待たせ」 「お待ちしていました、お嬢様」 くすくす、と笑い合う。 俺は、右手を彼女と椅子の背もたれの間に差し入れると、ぐいっと引き寄せた。 「きゃっ!」 「寒いからな。身体を寄せ合わないと。 女の子が身体を冷やしちゃまずいだろう?」 「本音は?」 「アリスと少しでも触れ合っていたい、かな」 「もう……ばか……」 「ばかでもいいさ。アリスと一緒に居られるなら」 「ほんっとうに……、でも、ありがとう」 そのまま、飲み物を飲むでもなく、身体を温めあっていた。 やさしい雰囲気。 気がつくと、飲み物はすでに冷たくなっていた。 「綺麗ね……」 「そうだな……」 花火大会。 いつの間にか時間となり、喫茶店から出てきた。 少々、気恥ずかしかったが。 夕立もやんでいた。 ぼんやりとした満月が光を放ち、まばらに見える天の川が夜空に橋を架けている。 快晴、とはいかないが、花火を見るには十分な宵の口。 会場に着いた頃には、既に花火が始まっていた。 ふと見ると、アリスが不満そうに口を尖らしている。 「どうした?」 「もう! こういう時は『きみの方が綺麗だよ』とか言うものでしょう!」 「あはは、悪い悪い」 アリスの癖っ毛のある髪を弄ぶ。 それを乱暴に払うアリス。 「誤魔化そうとしないで!」 「ごめんごめん。でも――。 アリス、綺麗なきみも好きだけど、俺は可愛いアリスの方が好きだな」 「えっ……」 耳元で囁く。 そんな耳の先まで赤く染まっているアリス。 こちらを振り向いた瞳は、花火の照り返しを受けて、静かに潤んでいた。 パーン、と。 また1つ、花火が鳴り響く。 でも、俺とアリスは、時が止まったように見詰め合っていた。 そんな時間は光陰の如く過ぎて。 「きゃっ! 冷たっ!」 花火大会が終わりに近づく頃、再びの雨が大地を濡らし始める。 周りに人の姿もなく、主催者側も見物客を予想していない山の中。 穴場で見ていたことが災いした。 正規の見物席にあるような、雨対策があるはずもなく。 2人で、慌てて大きな杉の木陰へと入る。 幸い、雷鳴は聞こえない。 樹齢数百年を経たであろう巨木は、余裕を持って2人を雨から匿ってくれた。 「アリス」 「えっ!? きゃあっ!」 彼女の背中に両手を廻す。 「アリスは寒くても、我慢しちゃいそうだから。ここには誰も居ないし、いいだろう?」 「そんなこと……」 「ないって言える?」 沈黙。 そういうところがあるのは、自分でもわかっているのだろう。 いつもより薄手の浴衣を着たアリスを、いつもよりきつめに抱きしめる。 「寒くないか?」 「ええ、大丈夫。あなたが抱いていてくれるから」 彼女は安心したように、胸に身体を預けてくる。 薄い布越しの、柔らかい肌の感触。 ふわりと香る、シャンプーの匂い。 可愛らしくて、彼女を大きく包み込んだ。 「雨、止んで欲しくないな……」 「え?」 雨からアリスに目を向けると。 滴り落ちた水が、街の光を受けて瞬きを放っている。 「だって、止んだら身体を離して帰らないといけないもの」 「帰ったら、また抱いてやるって」 「……うん。でも、もうしばらくこのままでいたいな……」 「アリス……」 「ええ……」 どちらからともなく、唇を合わせる。 しっとりとした感触。 レモンの甘酸っぱい芳香が、いっぱいに広がる。 煙雨の中。 ウシガエルが跳ねまわっているのが、目の端に映った。 ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ1460 コンコン あら、誰か来たみたい、上海ちょっと出てくれる? 「シャンハーイ!」「お、上海こんちわ、アリスいる?」 「(コクコク)」「ってそりゃいるよな、おじゃまするよー」 え、○○? もう来たの!? まだお化粧もしてないのに…! 「あれ、アリスはどこにいるんだ?」「?(キョロキョロ)」 お、思わず隠れちゃったわ。ど、どうしよう…!? 「シャンハーイ!(クイクイ)」「え、とりあえず座れって、それもそうだな、ありがとう」 「なんか、忙しいときに来ちゃったのかな?ちょっと聞きたい事あったのに」 え、私に聞きたい事? 何かしら、私の誕生日とか? 好きなものとか!? こ、恋人いますかとか!!? わっ、わっ、私は○○一筋で…キャー!(少女熱暴走中) 「じゃあ、用事が終わるまで上海と遊んでるか。おいでおいでー」「シャンハ~イ♪」 「うーり、うりうり~(コチョコチョコチョ)」「!!――シャ、シャン(ビクッ)、シャン、ハーイ!(ジタバタ)」 はっ、いけない、ちょっと浸りすぎたわ! って、何をして…? 「う~ん、相変わらず不思議な感触だなぁ。やわらかいし、あったかいし」(くすぐり継続中) 「シャ…シャン…ハーイ…(グッタリ)」 「あっ、ごめん上海ちょっとやりすぎた(ナデナデ)」「……………ポッ」 やりすぎた!? それになんか上海が疲れてる? ……ま、まま、ままままさか!? 「ふう、気持ちよかった、また今度やらせてね上海」「……(コクッ)」 気持……!?…………………!!………… 「○、○――!!」(ゴスッ!!) 「うおっ、びっくりした!」 どこにいたのか、頭を押さえて泣きそうなアリスがそこにいた 「…どうかしたかアリス? 大丈夫か?」 「…………○○は…ヒック…私より…上海のほうが…グスッ…好きなの…?」 「…?……何言って……あー」 なるほど、さっきのことをどっかで聞いてたんだな、ちょっと意地悪したくなってきた 「そうだなぁ、上海はずいぶん懐いてくれたみたいだし、素直でかわいいしね」 「……そ、そうよね、私なん――」「でも」 目じりに涙を溜めて、うつむいていたアリスが、ゆっくりと顔を上げ… 「アリスの笑顔が、一番好きだよ」 「………」 おー、泣いた鬼がもう笑った、ってまた泣くんかい! 「ふええええええええん……」 ガバッと胸に飛び込まれる、やりすぎたか 「あー、ごめんアリス。ちょっと意地悪しすぎた。謝る。ごめん」 胸に顔を押し付けつつ首を振るアリス 「(普段からこれだけ素直なら、もっとかわいくなるのにな)」 なんて、ばれたら叩かれそうなことを考えつつ、泣き止むのを待った ………………………… アリスの髪の触感を楽しみつつ、頭を撫でていると 不意にアリスが顔を上げ 「上海ばっかりずるいわ、私も…」 「え…?」 ぐっと体重をかけられ、支えきれずソファーに押し倒さr(スキマ --後日-- 「そういえば、聞きたいことってなんだったの?」 「え、あ、あー、いや、なんでもないよ、うん、なんでもない」 「な、なによその動揺ばればれな言動は! 白状なさい!」 「ぐえっ、わかった、わかったから首を絞めるな!」 「最初から素直に言えばいいのよ」 「(お前が言うか…)……怒るなよ?」 「内容次第ね」 「…実はだな、上海の触感が気に入ったので、一体くださぐへお!」 見事なリバーブローだぜ…… 「まったく、この触感マニア! 変態!」 「変態言うな!もちもちっとした感触は触ってて気持ちいいだろ!」 「……じゃあ、今はもういらないわね」 「?…なんで?」 「そういうのに触りたくなったら、わ、私のむn(裁かれました ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ1470 ドンドンッ! 「おーいアーリースー、いるかー?」 「何よこんな時間に……、って■■!?」 「応。というかとっくに朝は過ぎたぞ」 「うるさいわねッ、昨日は遅くまで実験してたからまだ眠いのよ! で、何よ、なにか用なの?」 「ん、あぁ、いや、キッチンを借りたかったんだが……、眠いならいいぜ? そばに人いると寝られんだろ」 「え、あ、ううん大丈夫だから! っていうか流石にそろそろ起きなきゃいし。 あぁ■■がいるなら着替えなきゃいけないわね。 キッチンは勝手に使ってもらって構わないわ。上海、案内お願いね」 ドタドタドタ ガタン きゃあ!? 「なーんか慌ててたが、大丈夫かねあれ。 ま、使用許可はもらったんだ、いくかね」 「シャンハーイ」 「ん、オウ、案内よろしくな上海」 ,--v--, , '´ ̄、`ヽ `.i リノノノレリ〉 (\リ从 ゚ ヮ゚ノリ <アンナイスルヨー `ゝ.〈_(つy((つ (/,く/i!,__,i!」、 ` i_ン_ン''´~ -青年調理中- 「シャンハーイ?」 「ん? あぁ何やってるかって? ポッキーっつってな、俺が前住んでたところで売ってた菓子なんだ。それを作ってんのよ。 プレッツェルっての? 細長い棒状の焼き菓子にな、チョコレートをコーティングするんだ。 つっても実際ちゃんとした作り方知ってるわけじゃないからどうなるかは分かんねーけどな」 「あら、なに作るのかと思ったらお菓子なの。 なら紅茶でも入れようかしら?」 「のぉう!? ア、アリスー、びっくりさせんなよ」 「なによ、貴方がいきなりキッチン貸せとか言うからでしょ? なに作るのか気になるじゃない」 「む、そんなもんか。 あぁ、紅茶はまだいいぞ。これ冷やさなきゃならんし」 「あらそう? なら私も手伝おうかしら」 「ん、それはありがたいが、大丈夫か?」 「あら、これでも貴方よりは料理もお菓子も作るほうだと思うんだけど?」 「あー、いや、そういう意味じゃなくてだな あんま寝てねーんだろ?」 「そんなにヤワじゃないわよ、人間と違ってね。 それに……」 「ん?」 「せっかく貴方と一緒にいるんだから、寝てたら勿体無いじゃない」 「むぅ……」 「うふふ、照れた」 「るせい、続きやんぞ」 「はーい」 -青年&少女調理中- ィ=、 , " ´ ̄`ヽ i ノレノ人ノ) l人l.゚ - ゚ノll <オチャイレタヨー `/((つfjつ ,く _ y__y〉 ``~しン~´ カリッ ポリポリポリ 「おっし、なんとかうまくいったな。」 「で、いきなり来てこんな物作った理由は何なの? おいしいけどさ」 「んー、何とは無しに食いたくなってな。 でも俺ンちオーブンとかないだろ?」 「でうちに借りに来たわけね」 「そんなとこ」 「ふーん で、ホントの理由は?」 「うぇ、ばれてたか。 今日何日かわかるか?」 「今日? 11月11日だけど、それがどうかしたの?」 「俺が前住んでたところじゃな、今日は『ポッキーの日』なんだ」 「『ポッキーの日』?」 「そ。 このポッキーが4本並んだように見えるだろ? だから『ポッキーの日』。 親や友達、恋人なんかの親しい人と一緒に食べる日なんだ。 それで、アリスと一緒に食べたくてな」 「なるほどね。それなら最初からそう言えばいいのに。 それにしても……、これがあのポッキーだったのね……」 「に似た物、だがな、正確には。 知ってたのか?」 「紅魔館の図書館にあった文献にね。 そうだ■■、ちょっとゲームしない? 負けた方が勝った方の言うことを何か一つ聞く罰ゲーム付きで」 「ふぅん、面白そうじゃないか。何やるんだ?」 「これよ」 カリ 「ふぁきにはなひたほうのうぁけだからね(先に離した方の負けだからね)」 「ぅ、え……? あの、アリスさん? それ……」 「はやふ(はやく)」 「~~~ッ、い、一回だけだかんな」 カリッ ポリポリポリポリポリ …… ポリポリ …… 「ぅぁ」 むちゅぅ 「~~~ッ!?!?」 チュ、クチュ、クチャ、ニチャ、ヂュルルッ、チュパ 「…………」 「ふぁ……」 「…………」 「先に離したから貴方の負けね」 「……なんで」 「ん」 「なんでポッキーゲームなんて知ってんだよッ!?」 「だから言ったでしょ、図書館の文献にあったって。 最近現れた物らしいわよ。ちょっと大きめのすごく薄い本」 「なんでだよ……」 「ねぇ■■、さっきの罰ゲーム」 「ん、なんだよ?」 「ふふ、もういっかいね」 ~窓の外~ 「あややややや、紅魔館に続きここでもですか。 これは、記事にして広めるしかないですね。 ……主に私の為にッ! ─────────────────────────────────────────────────────────── 新ろだ43 「ごめんごめん、ちょっと遅れちゃったかな」 俺は○○極々平凡な一般人。平凡=一般人だろうが気にしない 「大丈夫よ、そんなに待ってないわ」 んで、この子がアリス・マーガトロイド、俺はこの子のことが多分好きなのだと思う。 「ってことは少し待ったんだろ。ごめんな、遅れちゃって」 「まぁいいわよ、それより折角の時間がなくなっちゃうわ。 早く行きましょ。」 「おっとそうだったな、じゃあ行くか。 それで?どこ行きたいんだ?」 こういうときは相手に任せるのが基本である 「そうねえ、まず最初は服が見たいわ」 「わかった。じゃああの店だな」 「うーん・・・あ! ねぇ○○、これなんてどうかしら?」 「へぇ・・・かわいいしいいんじゃないかな? 試着してみたらどうよ?」 「そうね。 じゃあ○○、そこで待っててね」 暫くして・・・ 「ねえ○○。似合うかしら?」 「うん。いいと思うよ。 アリスは何を着ても似合いそうだな。 やっぱり元がかわいいからかな?」 アリスの顔が少し赤くなる。 たまに口説き文句をいれるのがコツなのだ。 「もう・・・○○ったら・・・」 「ごめんごめん。でも本当のことだから仕方ないだろ」 「うぅ・・・ は、早く買って次行きましょ・・・!」 「それで次はどこ行くんだ?」 「アクセサリーなんてどうかしら?」 そうきたか。可愛さを引き立たせるためにも重要なアイテムだな。 「うわぁー綺麗ー」 「アクセサリーと言ってもこんなにあるもんなんだな ん? アリス、これなんてどうだ?」 「ブレスレットね。いい感じじゃないかしら」 貴金属系は男が選んでやると喜ぶときがあるのだ 「うん、これに決めた。 あーでも少し高いわね・・・」 「いいよこれくらい。俺が買ってやるって」 「でも・・・」 「気にするなって」 そして俺たちは街中からあたりを一望できるくらいの場所に移動した 「ごめんね・・・本当に・・・」 「いいっていいって。 今日遅れたお詫びって思っておけよ」 「そこまでいうなら・・・ ありがとうね」 アリスの笑顔が見れたんならこれくらいお安いものさ 「あーそろそろ日が暮れちゃうね・・・」 「そう・・・だな・・・」 「ねぇ○○・・・」 「どうした?」 「あの・・・その・・・ね」 「あ、ちょっとアリスいいか?」 「え・・・?えぇなにかしら?」 「俺たちって・・・付き合ってないんだよな・・・?」 「えぇ・・・そうね・・・」 「じゃあさ、これから付き合おうって言ったら・・・どうなるか、試したくないか?」 「え・・・?」 「率直に言うぞ!アリス! 俺はお前が好きだ! 俺と付き合ってくれ!!」 「え・・・」 「アリス!俺はお前が居ないとダメなんだ! 何をしようと楽しくない・・・ 楽しいのはお前がそばに居るときだけなんだ!」 「○○、そのね わ、私も・・・○○のことが好きよ・・・ でも、私は妖怪で○○は人間なの「それがどうした!!」 「種族の違いなんて関係ないだろ! 愛があればいいはずだ! もう一度言うぞ! アリス、俺と付き合ってくれ!!」 「そう・・・よね・・・ 愛があれば・・・いいわよね・・・」 「○○!」「アリス!!」 そして俺たちは抱き合い・・・そして口付けを交わした この瞬間・・・時が止まった気がした 「○○・・・これから・・・よろしくね・・・」 「あぁ・・・絶対幸せにしてやるよ・・・」 そして俺たちはいつまでも抱き合っていた・・・ ─────────────────────────────────────────────────────────── 新ろだ56 神無月外界旅行(正式名称はしらん)に何故か行くことになった俺とアリス。 アリスは外界に興味があるらしい。 外界って言っても海くらいしかない気がするんだがまぁいいだろう。 さて、今のうちにいいスポットを決めておかないとな。 これはデートになるんだと思うし。 「○○、待たせたかしら」 「ようアリ・・・ス・・・?」 そこに立っていたのは女神にも負けない笑みのアリスだった。 「なによ・・・おかしいかしら・・・ 結構オシャレには自身あったんだけど・・・」 「いや・・・可愛すぎて・・・一瞬誰だかわからなかったよ・・・。ごめんな」 アリスの顔が真っ赤に染まる。うむ、かわいい。 「もう・・・は、早く行くわよ!」 「おい、そんなに急ぐなって」 「へー、外界ってこんなに綺麗なところなんだー」 「幻想郷・・・ほどじゃないと思うがな・・・」 確かに綺麗なところはあるかも知れないが、如何せん人が多すぎる それに伴い悪い人間も増えることが難題だな 「そういえば○○はこの世界に未練はないのかしら?」 「ないな、正直。 なんだかんだでみんなと騒げるのが楽しいからな」 「そうね。私も○○と騒げるのが・・・」 「ん?なんか言ったか?」 「な、なんでもないわよ・・・ あ、あっちに行ってみましょ」 そっちはたしか海岸だったな まぁいいだろう 「うわーきれーい・・・」 「そういえば幻想郷に海なんてなかったな。 久々に見るといいもんだな」 「ねぇ○○」 「どうした?・・・うわっ」 アリスめ・・・。いきなり水をかけてきやがった・・・ 「ちっ、お返しだ!」 「キャッ・・・、もう・・・やったわね!」 「うおっ・・・」 こうして俺たちは日が暮れるまで水をかけ合って遊んだ。 「寒いわ・・・」 「さすがに10月にもなって水かけはやりすぎた感があるな・・・」 「早く部屋に戻りましょ・・・」 「あぁそうだな・・・って、ん?」 「なぁ・・・俺とアリスで一部屋になってるんだが・・・」 「えっ!?ちょっと・・・ 本当ね・・・」 「どうするよ・・・」 「どうにもこうにも仕方ないわ・・・ それに、○○なら・・・私もいいわよ・・・」 「まぁ仕方ない・・・か・・・」 (もう・・・○○ったら・・・。ここまでアプローチしてるのに気づかないのかしら・・・?」 「とりあえず着替えなきゃな・・・」 ・・・ 「ねぇ○○ー?」 更衣室で呼ぶ声がした 「どうしたー・・・ ってうわっ!? ご、ごめんアリス・・・」 アリスは下着姿で俺の上にのしかかって来た。 「アッ、アリス・・・?!」 「今日気づいたけど・・・ ○○って本当に鈍感よね・・・」 「むっ?」 「もうアプローチも無駄だって悟ったわ・・・ なら・・・これが私の気持ちよ!!」 アリスがいきなり口付けをしてきた。 無論俺はパニックに陥ったようだ。 「こうなるの・・・ずっと待ってたんだから・・・!」 「アリス・・・まさか…!?」 「そうよ!○○、私はあなたが好きなの!」 「アリス・・・ ごめんな・・・お前の気持ちに気づいてやれなくて・・・」 俺はアリスをぎゅっと抱きしめた。 「アリス・・・俺もアリスのことが好きだよ・・・」 そうして俺はアリスの舌に自分の舌を絡ませた 「だけどよ・・・」 「この体勢はまずいだろ・・・」 「いいよ・・・○○なら・・・」 ───────────────────────────────────────────────────────────
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ミスター・チャンプ(Mr. Champ) ■キャラクター名:ミスター・チャンプ(Mr. Champ) ■キャラクター名読み:みすたー ちゃんぷ ■性別:男性 キャラクター設定 【パーソナルデータ】 ・年齢37歳 身長200cm 体重140kg ・立派な口髭と顎鬚、豊かな金髪をまとめるバンダナがトレードマーク ・決め技はファンの合唱にあわせて放つ右・左・右アッパー、『ウィーアーチャンプ』 【レスラー紹介】 ミスター・チャンプは世界的魔人プロレス団体『代々木ドワーフ採掘団』のレスラーだ! ギリシャ彫刻のような身体と力強いマイクパフォーマンスがちびっ子達に大人気だぞ! 双頭のバズーカと呼ばれる自慢の両腕で放つパンチやラリアットで敵を倒してきたんだ! 魔人レスラーだからとっても打たれ強いし、そのうえに彼はとっても勇敢だから、 もし路上で喧嘩に巻きこまれても、ナイフや拳銃を持ったギャングにだって負けないぞ! ここだけの話、彼の強さの秘訣は日々の特訓と栄養満点の食事と神への祈りだそうだぞ! でも今は三ヶ月前の興行で奇妙な時計を拾って以来、一週間おきに別世界に飛ばされて、 チャンピオンマッチの代わりに激しい死闘を続ける運命にさらされているんだって! そんな彼を皆も今すぐ応援だ! さあ一緒に叫ぼう! ウィー! アー! チャンプ! 特殊能力『H.M.P』 ヒーローはいつもファンの前に。これぞヒーローズ・ミラクル・パワー! ミスター・チャンプが命懸けの戦いや真剣勝負をすると決まったときに発動できる能力。 その戦いの場所や時刻を『彼を知る者』『その場に駆けつけられる者』に知らせる。 さらに戦いが始まってからはその様子を上記の人々に音声つき映像で中継も行える。 映像は臨場感溢れるアングルで飾られ、リングアナによる実況や解説の演出も入る。 戦いが終わった後は勝者の手元にマイクが現れるためマイクパフォーマンスも可能。 これらの記録はブルーレイディスクや通好みの8mmフィルムなどに収められ販売される。 戦闘空間が古代だったら? 大丈夫。元の世界のファン達にちゃんと売れるさ (死亡非解除) ■オマケ能力効果 『H.M.P』+『欠片の時計』 ミスター・チャンプと戦闘した者は、勝者も次の戦闘までは転移先の世界にとどまる。 レスラーたる者、試合をしたならば現地のファンと交流を深めるのが礼儀であるという ミスター・チャンプのファンサービス精神と『欠片の時計』が干渉して発生した効果。 (死亡解除) 関連SS プロローグ プロローグSS 投稿した幕間 ある日、ある掲示板の、ある書き込み 【第二回戦前】 刻に奉げるカプリッツィオ 【準決勝戦前】 登場する幕間 ワクワク動画大発表 【第一回戦前・飯田カオル】 右野斬子 前のキャラクター|次のキャラクター メリー・ジョエル
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名前 アリス(アリェーゼ・アルミエーラ・クラソニス) 性別 女 年齢 16歳 身長 176cm 体重 56kg 好きな物 特に無し 嫌いな物 特に無し 趣味 記憶を思い出そうとすること 特技 広辞苑をつまんで引き裂ける 成績 上 得意科目 体育(好きなわけでは無い) 苦手科目 特に無し 所属 いかせのごれ高校2-2 <容姿> 濃青色の髪をポニーテールにしており、藍色の瞳を持つ。 服装は様々だが動きやすいものを好み、スカートなどは絶対に着ない。 戦闘時には強化外骨格を纏う。 ちなみに超筋肉質で腹筋は割れてる。 <超能力・過剰機動(オーバードライブ)> 身体に仕込まれリミッターを解除し、身体への負荷と引き換えに莫大なパワーとスピードを得る。 いくつかの段階があり、瞳の色が変化するので区別できる。 ・第一段階 脚力を中心に強化し、跳躍力とスピードを底上げする(左目が紫色に変化) ・第二段階 腕力を中心に強化しパワーを底上げ(両目とも紫色に) ・第三段階 完全開放モード。性能を限界まで発揮できるが反動は非常に大きい(瞳が紫色に輝く) ・休止時 能力使用後の反動のため、この時は能力の使用ができない(瞳の色は黒) ・暴走時 過剰な能力使用により熱暴走を起こし制御不能になるが、戦闘力は最強(瞳の色は赤) いかせのごれ高校に通う少女。 身長が高く筋肉質な身体つきから威圧感を与えがちだが、本人は意外と社交的である。 文武両道で美人なことからクラスでは割と人気な方で、性格からか交友関係は広い。 一方で、ケンカの仲裁をした時に無表情で二人とも当身で気絶させた為不良からは非常に恐れられている。 名前は明らかにロシア系だが出身はフランスとのことで、ハーフとも噂されている。 フランスからの留学生であり、日本語はほぼ不自由なく読み書きできる。 ここまでは生前の彼女であり、現在の彼女は何処かの研究所に誘拐されてサイボーグに改造された存在である。 改造の結果、超人的な身体能力と頭脳を手に入れている。 研究所は何者かによって潰されており長い間休眠状態で放置されていたが突如起動。 以前の記憶は失っており記録から改造前の自分を知り、留学生と偽って学校に入学している。 全てを失った彼女に手を差し伸べたのは静葉であり、静葉たちと「あるもの」を探している。
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シーフ/バードの猛獣使いの少女。 クランの猛犬の七番目(ヅィーベン)。 クランの猛犬のレオンとは同じ村の出身。 村が賊に襲われ、危うく殺されそうになっていたところをランティスによって救われた。 村に高い税金を強いていた上、賊に襲われた村を見殺しにしたエルーラン王族を恨んでいる。 第一話にて初登場。その後も『ガードナー』を幾度も襲撃するが戦いに敗れる。 第六話にて捕虜になりかけたところを毒薬を含んで、レオンと共に自害しようとする。 ランティス亡き後、一命を取り留めたアリスとレオンは、イリアを助けるべく『ガードナー』と共に戦った。
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アリス (弐) アリス (弐) , ‐- 、 ィ{ {⌒≧=-rーz、__ /≠ -‐ ¨¨  ̄`ヽ¨¨` ヽ /// / \// r ―≠イ /, / / ヽ `¨¨´ ′ // / _/{ / } / , =ミW___/从`メ{ 〃 / } ′ { ヘ {{ '斧ミメ ー-〈 ⌒/ i / 乂ハリ 込りノ r芹ミY从′ `ト "" 辷ン/! \ 、 ' "/ | リ r} 丶 ´ イ | / ノ \ ` r< | {. / _彡 ´ \ `ーzく } ` .、 、 /⌒ヽ \/〃トヽj { \ \ / / / . {{,ノ、}} ゝ .、 、 / 〃/ . }j }j ヽ }_ ニ=- ー=彡 / { 八 . . } ノ \ / 八 } . .. __ .. . .. .. . / \ 丶 / / ヽ__ -‐┤ { \./ / ∧゚ -‐ ニ{ _ -――― 、ノ__ \イ / / ∧{ `Y´ { ノ _ ニ=-/ / / ゝ- } く ∧ ′ .′ { / } 〔 ∧ ゝ . ´`ー- ____彡ヘノ / ∧]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 移動距離 05 HP150 速さ(Q)10 攻撃(A)05 防御(B)01 カット(C)30 MP400 パス(P)10 確保(K)01 シュート(S)01 掴む(G)01 合計59 ポジション特性 13.デス(初級) カット(C)に特化したDFである証。 自分が判定に関わる際のCのダイス値を、1.2倍(端数切り上げ)する。 スキル名1:ムドブースタ 使用者:アリス 属性:闇 使用タイミング:常時 消費HP:0 解説:アリスは自分の「お友達」を作り出すために 即死効果を持つ必殺技に特化している。 このスキルは、そんなアリスの想いの具現である。 効果:即死系のスキル・必殺技に関してのみ 「09.ハーミット」と同等の適性を持つことができる。 スキル名2:闇反射 使用者:アリス 属性:闇 使用タイミング:常時 消費HP:0 解説:「死」に対して強い適性を持つアリスに 即死攻撃は通用しない。 むしろ、嬉々として倍返しされるだろう。 効果:自身へ「即死」の状態異常が向けられた場合 その効果を全て敵に跳ね返す。 必殺技名1:死んでくれる? 使用者:アリス 属性:闇 使用タイミング:敵がシュート選択時 消費MP:全て(最低200) 解説:アリスにとっての「お友達」への誘い。 屍鬼であるアリスにとって、自分の「お友達」とは 既に死んでいる者に他ならない。 ただし、立体プール内では制限が働くため 実際に殺すことは出来ない。 効果:自身の移動範囲内の敵のシュート最終値に、0.7倍の補正をかける。 また、自身の移動距離内に居る、自分以外のプレイヤー全員に対して 敵味方関係なく、50%の確率で「即死」を与える。 必殺技名2:永眠への誘い 使用者:アリス 属性:闇 使用タイミング:命令選択時 消費MP:150 解説:アリスにとっての「お友達」作りの一つ。 相手を死者とする事で、屍鬼である自分と同一にしようとする。 ただし、立体プール内では制限が働くため 実際に殺すことは出来ない。 効果:敵味方関係なく、プール内の「眠り」状態のキャラクター全てに 50%の確率で「即死」を与える。
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アリスコバーン(アリス・コバーン) イタリアのトスカーナ大公の系譜に登場する人物。 関連: レオポルトフォンエスターライヒトスカーナ (レオポルト・フォン・エスターライヒ=トスカーナ、夫)