約 662,044 件
https://w.atwiki.jp/crosstherubicon621/pages/120.html
どこの誰かがどこで戦いどこで死のうとグリッド086のドーザー連中にとって、割とどうでもいいことだった。 赤いコーラルをもぐもぐして脳味噌バチバチにキマれば世はすべてこともなし。脳味噌バチバチ今日も幸せだ。 そういうわけなので、コーラルを巡る戦いの最中にRaDの頭目、シンダー・カーラが死に、チャティ・スティックも死に、ジャンカー・コヨーテスのオーネスト・ブルートゥも八つ当たり気味にぶち殺されていたが、ろくでなしはろくでなしであり誰も気にもしなかった。二大巨頭の二大派閥が半ば死に体になった中、在野の技術者たちがその残されたグリッドやインフラを目当てに居着いてきても、そも彼らがコーラルを土産に持ってきてACやMTにまで乗り込んでいたのだからどうしようもない。何人かはコーラルよりもACに群がっていって見事にこの世から消滅したが。 ただまあ、コーラルバチバチキョーモシアワセだけで済む馬鹿どもはそれでいいとして、乗り込んでイエスマイホーム気取りの在野技術者連中はそうもいかなかった。伊達に知識をもって技術者をやっているわけじゃない。頭が動くってことは他人をぶん殴る理由をあれこれとパチパチ見つけられるってことでもある。陰湿で排他的なギークのグループが水面下で相手の足首をぶった切り合う素敵な時間がしばし在り、まあそこで生き残れなかった奴は簀巻きにされてグリッドから放り出された。白衣を着て薄ら笑いを浮かべた連中の弱肉強食。ま、グリッドは高度3000メートル以上もあるんだから、そこから落ちると考えれば簀巻きから回復することはできるので、もし天才的な閃きがあったら誰かしら生き残っているかもしれないが。 もはや組織として体を為していないRaDとコヨーテだったなにかに何か意味を与えたのは、ある日、酩酊状態のドーザーに肩車されて爆笑しながらグリッド086にやってきた。彼女がソーバー・マヤウェル、銀河を股にかけた酒飲み広域指名手配犯だった。創造的な人間がそうであるように彼女もまた論より証拠、口より手だ。グリッド086どころかここら一帯で蔓延していた安い密造酒(ここに法はないからあきらかに合法なのだが、皆が密造酒という)の生産者を、彼女はコーラルと酒をキメた泥酔状態のドーザーの集団と共に襲撃して、錆びたドラム缶と鉛管の蒸留装置に一人一人ぶちこんで溶接してから火にかけた。みんな笑っていた。 次の日、二日酔いでぶっ倒れているか死んでいるかのドーザーの横でステンレスと銅管をどこからか拝借してきて軽くて持ち運びもしやすい蒸留装置を作り上げたマヤウェルは、二週間後にはグリッド086の水耕栽培施設を弄り始め、隣接グリッドからさまざまな部品を分捕ってきてはバラしてグリッドに組み込み、水耕栽培施設の増築に成功した。そこにまっさきに勝手に大豆と芋を植えた自称生物学者はミールワームの保育ポッドにぶちこまれた。中ではさぞ凄まじい悲鳴と凄まじい咀嚼音が鳴り響いているのだろうが、災難なことに保育ポッドは歴史と実績ある素晴らしい発明品なため生産的でない自称生物学者の最後の論説を聞くものは誰もいなかった。みんな笑っていた。 マヤウェルは南米にルーツを持つ褐色肌でそばかす面の溌溂とした女性で、ドーザーだろうと学者だろうと学者気取りの引きこもり相手だろうと、笑いながら喋った。酒を造ってみんなに振舞い、メチルアルコールと鉛汚染のクソに中指を立てて乾杯した。コーラル・ドラッグに対しても彼女は寛容で酩酊状態のドーザーがいればその隣で同じくらいにべろんべろんに酔っぱらって会話にもなっていない会話をしながら爆笑しあい、背中をたたき合い、ゲロったり走り回ったり転げまわったりして、いつも楽しそうに笑っていた。みんな笑っていた。 楽しそうに笑いながら好きなことをやっている連中を妬むか、あるいは自分もまたその中に加わるかということに人間は大変な労力を割いて考える。マヤウェルと共にその方向性に進んだものもいれば、どうせまたブルートゥみたいな奴が現れるさと恨み言を言いながらRaDからまた家出していく者もいた。去る者は追わず来る者は拒まず。マヤウェルはそう言いながら自分のACであるパンチョ・アミーゴに飛び乗って、駆け付け一杯にアルコール度数五五%のとっておきをぐいっと飲み、家出していったやつがいそうなところにメリニット謹製魂の榴弾をぶっぱなした。マヤウェルとカルメンとスコーチド・マギーの三人が面白がって作っていた超音速シェルパにプラスチック爆薬が充填された代物が、その場の勢いで点火され、まるで矢のように汚染区画のほうに飛んでいって大爆発を起こした。みんな笑っていた。 それからは楽しいことばかりだ。みんないがみ合いながらもそれぞれの分野を飛び越さず、口を出さず、誰かの失敗を見ても俺の知ったことではないからと腹を抱えて笑う。 マヤウェルはその先頭に居た。たまたまだ。たまたま、彼女がここに来て、そこに収まった。たまたま空の玉座があって、たまたま酒瓶をひっさげた彼女が据わった。まったく、笑える話だ。 「なにを朝からピコピコやってんだい、セロウノ?」 俺がぼんやりとそう書き綴っていると、その先頭走者が額に手をあてながらふらふらとやってきた。ここはグリッド086の外縁で澄んだ冷たい空気がたっぷりとあるが、二日酔いでふらつき足では高度3000メートルからのパラシュートなしバンジーになる。 『創作だ』 俺は言った。俺は自分の発声器が好きではない。俺の好みの波長ではない。俺は俺の声が嫌いだ。 ふらふらとやってきたマヤウェルは俺の隣に座り込み、充血した目でぼんやりと朝焼けに染まるルビコン3の風景を眺め、右手に持っていた瓶をラッパ飲みした。 少しばかり歪んだ整形の透明なガラス瓶に透明な液体が入っている。ラベルは貼られていない。それは彼女の酒だ。 っぷう、とすっきりしたような顔で、彼女は俺を見た。正確には俺の視覚端子を。 「面白いかい」 『分からん。だが、止める理由がない』 「そうかい。そいつは好きってやつだ。楽しみな」 『そうか。何か用か』 「インレが商売の話をするってんで出て来たんだよ。アタシが出なきゃガラルドーの阿呆とドーザーの阿呆ですったもんださ」 『うむ』 マヤウェルは、楽しそうににやついている。 友人が訪ねてくるのを心待ちにしていて眠れなかったような顔だが、実際は酒を飲みながらなにかの作業に没頭して寝落ちして、二日酔いを迎え酒したばかりの顔だ。ろくでもない。 だが、楽しそうだ。悪い気はしない。 「見ていくかい、セロウノ?」 『もののついでだ。同席しよう』 そんなに楽しそうなら、本当に楽しいのか、俺も見てみたい。 NEXT→ 関連項目 セロウノ ソーバー・マヤウェル 投稿者 狛犬えるす
https://w.atwiki.jp/crosstherubicon621/pages/50.html
RANK 》D "アイディーケー"セロウノAC // スラックライン idk 01 // SLACK LINING ”邪魔をしないでくれ。俺は意外と忙しい。” 機体名 スラックライン - SLACK LINING imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (magus_00.png) 識別名 アイディーケー・セロウノ - idk 01 所属 RaD 戦闘評価 不明 強化世代 AI RaDのソーバー・マヤウェルがグリッド086のありもので作ったAI。 本当にプロンプトからなにからなにまでありもので作った代物なのだが、正常に動作し続けている。 無口で仕事や自分のやりたいことを淡々と消化する自動人形であり、必要なこと以外を喋ろうとしない。 ACの操縦は基本的に無線操縦であり、彼曰く「俺はせいぜい賑やかしだ」とのこと。 マヤウェルがバックアップを準備しているにもかかわらず無線操縦に固執しており、機体操縦が時折ちぐはぐになる。 関連項目 ソーバー・マヤウェル タントラム・バカルター 登場作品 黒手形を顔面に 投稿者 狛犬えるす
https://w.atwiki.jp/alternativemind/pages/136.html
どこの誰かがどこで戦いどこで死のうとグリッド086のドーザー連中にとって、割とどうでもいいことだった。 赤いコーラルをもぐもぐして脳味噌バチバチにキマれば世はすべてこともなし。脳味噌バチバチ今日も幸せだ。 そういうわけなので、コーラルを巡る戦いの最中にRaDの頭目、シンダー・カーラが死に、チャティ・スティックも死に、ジャンカー・コヨーテスのオーネスト・ブルートゥも八つ当たり気味にぶち殺されていたが、ろくでなしはろくでなしであり誰も気にもしなかった。二大巨頭の二大派閥が半ば死に体になった中、在野の技術者たちがその残されたグリッドやインフラを目当てに居着いてきても、そも彼らがコーラルを土産に持ってきてACやMTにまで乗り込んでいたのだからどうしようもない。何人かはコーラルよりもACに群がっていって見事にこの世から消滅したが。 ただまあ、コーラルバチバチキョーモシアワセだけで済む馬鹿どもはそれでいいとして、乗り込んでイエスマイホーム気取りの在野技術者連中はそうもいかなかった。伊達に知識をもって技術者をやっているわけじゃない。頭が動くってことは他人をぶん殴る理由をあれこれとパチパチ見つけられるってことでもある。陰湿で排他的なギークのグループが水面下で相手の足首をぶった切り合う素敵な時間がしばし在り、まあそこで生き残れなかった奴は簀巻きにされてグリッドから放り出された。白衣を着て薄ら笑いを浮かべた連中の弱肉強食。ま、グリッドは高度3000メートル以上もあるんだから、そこから落ちると考えれば簀巻きから回復することはできるので、もし天才的な閃きがあったら誰かしら生き残っているかもしれないが。 もはや組織として体を為していないRaDとコヨーテだったなにかに何か意味を与えたのは、ある日、酩酊状態のドーザーに肩車されて爆笑しながらグリッド086にやってきた。彼女がマヤウェル、銀河を股にかけた酒飲み広域指名手配犯だった。創造的な人間がそうであるように彼女もまた論より証拠、口より手だ。グリッド086どころかここら一帯で蔓延していた安い密造酒(ここに法はないからあきらかに合法なのだが、皆が密造酒という)の生産者を、彼女はコーラルと酒をキメた泥酔状態のドーザーの集団と共に襲撃して、錆びたドラム缶と鉛管の蒸留装置に一人一人ぶちこんで溶接してから火にかけた。みんな笑っていた。 次の日、二日酔いでぶっ倒れているか死んでいるかのドーザーの横でステンレスと銅管をどこからか拝借してきて軽くて持ち運びもしやすい蒸留装置を作り上げたマヤウェルは、二週間後にはグリッド086の水耕栽培施設を弄り始め、隣接グリッドからさまざまな部品を分捕ってきてはバラしてグリッドに組み込み、水耕栽培施設の増築に成功した。そこにまっさきに勝手に大豆と芋を植えた自称生物学者はミールワームの保育ポッドにぶちこまれた。中ではさぞ凄まじい悲鳴と凄まじい咀嚼音が鳴り響いているのだろうが、災難なことに保育ポッドは歴史と実績ある素晴らしい発明品なため生産的でない自称生物学者の最後の論説を聞くものは誰もいなかった。みんな笑っていた。 マヤウェルは南米にルーツを持つ褐色肌でそばかす面の溌溂とした女性で、ドーザーだろうと学者だろうと学者気取りの引きこもり相手だろうと、笑いながら喋った。酒を造ってみんなに振舞い、メチルアルコールと鉛汚染のクソに中指を立てて乾杯した。コーラル・ドラッグに対しても彼女は寛容で酩酊状態のドーザーがいればその隣で同じくらいにべろんべろんに酔っぱらって会話にもなっていない会話をしながら爆笑しあい、背中をたたき合い、ゲロったり走り回ったり転げまわったりして、いつも楽しそうに笑っていた。みんな笑っていた。 楽しそうに笑いながら好きなことをやっている連中を妬むか、あるいは自分もまたその中に加わるかということに人間は大変な労力を割いて考える。マヤウェルと共にその方向性に進んだものもいれば、どうせまたブルートゥみたいな奴が現れるさと恨み言を言いながらRaDからまた家出していく者もいた。去る者は追わず来る者は拒まず。マヤウェルはそう言いながら自分のACであるパンチョ・アミーゴに飛び乗って、駆け付け一杯にアルコール度数五五%のとっておきをぐいっと飲み、家出していったやつがいそうなところにメリニット謹製魂の一品EARSHOTをぶっぱなした。マヤウェルとパンドラとスコーチド・マギーの三人が面白がって作っていた超音速シェルパにプラスチック爆薬が充填された代物が、その場の勢いで点火され、まるで矢のように汚染区画のほうに飛んでいって大爆発を起こした。みんな笑っていた。 それからは楽しいことばかりだ。みんないがみ合いながらもそれぞれの分野を飛び越さず、口を出さず、誰かの失敗を見ても俺の知ったことではないからと腹を抱えて笑う。 マヤウェルはその先頭に居た。たまたまだ。たまたま、彼女がここに来て、そこに収まった。たまたま空の玉座があって、たまたま酒瓶をひっさげた彼女が据わった。まったく、笑える話だ。 「なにを朝からピコピコやってんだい、セロウノ?」 俺がぼんやりとそう書き綴っていると、その先頭走者が額に手をあてながらふらふらとやってきた。ここはグリッド086の外縁で澄んだ冷たい空気がたっぷりとあるが、二日酔いでふらつき足では高度3000メートルからのパラシュートなしバンジーになる。 『創作だ』 俺は言った。俺は自分の発声器が好きではない。俺の好みの波長ではない。俺は俺の声が嫌いだ。 ふらふらとやってきたマヤウェルは俺の隣に座り込み、充血した目でぼんやりと朝焼けに染まるルビコン3の風景を眺め、右手に持っていた瓶をラッパ飲みした。 少しばかり歪んだ整形の透明なガラス瓶に透明な液体が入っている。ラベルは貼られていない。それは彼女の酒だ。 っぷう、とすっきりしたような顔で、彼女は俺を見た。正確には俺の視覚端子を。 「面白いかい」 『分からん。だが、止める理由がない』 「そうかい。そいつは好きってやつだ。楽しみな」 『そうか。何か用か』 「インレが商売の話をするってんで出て来たんだよ。アタシが出なきゃガラルドーの阿呆とドーザーの阿呆ですったもんださ」 『うむ』 マヤウェルは、楽しそうににやついている。 友人が訪ねてくるのを心待ちにしていて眠れなかったような顔だが、実際は酒を飲みながらなにかの作業に没頭して寝落ちして、二日酔いを迎え酒したばかりの顔だ。ろくでもない。 だが、楽しそうだ。悪い気はしない。 「見ていくかい、セロウノ?」 『もののついでだ。同席しよう』 そんなに楽しそうなら、本当に楽しいのか、俺も見てみたい。 NEXT→ 関連項目 セロウノ マヤウェル 投稿者 狛犬えるす
https://w.atwiki.jp/gods/pages/13753.html
ツィツィミトル アステカ神話の暗黒の魔神たち。 星の神で太陽と敵対する。 多くは女神として描かれる。 嫉妬深い母で、神に見初められた娘マヤウェルに嫉妬し、その体を引き裂いたとされる。 関連: マヤウェル (娘) 別名: ツイツイミトル ツィツィミメ ツィツィメ
https://w.atwiki.jp/crosstherubicon621/pages/56.html
RANK 》B タントラム・バカルターAC // オブビアスオセロ Tantrum Buchalter // OBVIOUS OTHELLO ”やるならやっちまおう。ここで白黒はっきりさせようじゃねえか” 機体名 オブビアスオセロ - OBVIOUS OTHELLO 識別名 タントラム・バカルター - Tantrum Buchalter 所属 RaD/アンジェントルマンリィ・ブリゲイド 戦闘評価 Bランク 強化世代 第8世代 酒と煙草とACの提供と引き換えに雇われた元独立傭兵。 ソーバー・マヤウェルが新頭目を務めるRaDの武力行使部隊「非紳士的旅団(アンジェントルマンリィ・ブリゲイド)」のトップ。 基本的にドーザーと武装重機や作業用ACがメインの同部門において、寄せ集めながらも真っ当な戦闘用ACを操り敵対ドーザー勢力との縄張り争いを生き抜いてきた腕利き。 かつては別星系のアリーナで活躍する上位ランカーでもあったが、フィクサーの存在や停滞したランキングに嫌気が差し、依頼で各地を飛び回った末、ルビコン3に行き着いた。 アロハシャツを着こんで麦わら帽子を被る、恰幅の良い禿気味の中年小男。 浅黒い肌はマヤウェルと同じか近しい文化圏の出身でもあるが、ルビコンでの出会いが初見であった。 在庫にあったパーツの寄せ集めのようなACオブビアスオセロは、爆発と火炎をまき散らし、白兵戦で敵を蹴り飛ばしぶった切るという荒々しいスタイルを主眼としており、バカルターの肝の座った度胸と博打精神も相まって格上相手にも同等の立ち回りを見せることもある。 関連項目 ソーバー・マヤウェル セロウノ 登場作品 投稿者 狛犬えるす
https://w.atwiki.jp/ranobesaikyou/pages/1028.html
. 【作品名】 フレイアになりたい 【名前】 若菜ミサキ 【属性】 神格能力者・僕っ娘 【大きさ】 一般女子高生程度 【攻撃力】射程・本人は1~2m程度? 一応拳法やってるが、一般的な女子高生並。 だが、後述する神格能力『宇宙の眼』が攻撃・防御の要。 【防御力】拳法習ってる女子高生に頭を蹴られたぐらいではびくともしない程度。 だが、後述する神格の(ry) 【素早さ】一般的な女子高生よか足が速い程度。 反応は普通人よりちょい上程度。 【特殊能力】神格能力『宇宙の眼』 射程・作中描写では0~300mまで。一応、一度に世界全体を書き換えることもできるそうだが。 発動速度・声に出す必要があるので『再認識』の内容による。 ミサキの額に埋め込まれている。その眼で世界を自らの思うがままに再認識できる能力。 アカシックレコードそのもの、とのこと。 作中で描写された限り(本編、作中の回想=同人時代の過去作)でやったことは ・「僕らには視える、殴れる」と認識、物理攻撃が効かない相手を実体化し、攻撃可能に ・何度も戦闘開始時に時間を巻き戻す+少しずつ自分の有利な状況に書き換える ・「これからここに地震が起きる」と認識、局地的に大地震を起こす ・催眠術的に使用、人を操る事も出来る。『宇宙の眼』が開いていれば相手と眼を合わせる必要も無し。 ・↑の応用で、相手が無意識的にあさっての方向に攻撃するようにする、相手に認識されなくなるなど ・死者を甦らせる ・時間を止める 使用の際には「認識力展開。~~、以上」と書き換えたい事柄をいう必要がある。 なお「世界を再認識する」という特性上、使用時の相手の現状の全てを把握できる。 (相手の能力や正体などの全貌、弱点含めて、本人が一切自覚に無いところまで暴いた) 人を操作する場合、「認識力展開」と言った瞬間でミサキが対象に想定した相手は一旦動きを止め、 「以上。」と言った直後に指示通り行動を開始した。 【長所】・相手を視界に入れていなくても指示、操作が可能。 ・世界そのものに依らない不死性なら退治可能。(「お前は不死ではない」と認識できるため) 【短所】・いちいち声に出さないといけない。 ・物理法則、因果律を大きく変える等の行為は世界全体の認識力に勝てないため不可能。 無理やりならできるが、相応のダメージを受ける。 逆に一瞬でも「若菜ミサキは凄い」と世界中が認識したらその全てが可能とのこと…無理だろう。 よってマヤウェル(ランキング参照)等のような世界そのものに依った不死は倒せない。 ・宇宙の眼を破られたら終わり。脳に直接くっついてるらしいんで『眼』貫かれたら終わり。 【戦法】一般的人間の速度・マヤウェルのような 「認識力展開。君は死ぬ。以上」で終わると思われ。 【補足】「滅びのマヤウェル」と世界観を共有しており、マヤウェルを一度戦闘不能に追い詰めている。 負けたら巻き戻し、全く同じ攻撃をするのでそれを逸らして…を繰り返し、大地震で一撃。 要するニコ厨お馴染みのTASみたいなことをやった。 33スレ目 参戦 19 :イラストに騙された名無しさん:2009/03/22(日) 14 21 15 ID Oq5DuB72 反律の告死 戦法は? 移動は反律の告死と近接格闘可能な反応+達人並(火琉奈)を軽く凌ぐ速度で数m移動する時の三身と互角以上 これは達人を上回るキャラ以上の移動速度ってことか? 若菜ミサキ 反応がない 拳法をしてるらしいので鍛えた人~一般女子高生より上程度かな 26 :イラストに騙された名無しさん:2009/03/22(日) 23 37 44 ID inZoxM+m 19 若菜ミサキ 普通人よりちょい上程度。 マヤウェルの攻撃について、リセットをしてない初見だと 死なないように致命傷を避けるのに精いっぱいで食らいまくってたので。 リセット多用したら余裕で避けれてたけど。当り前か。 75 :イラストに騙された名無しさん:2009/04/08(水) 21 09 26 ID DXSfnP9e 若菜ミサキの考察 反応は常人よりちょい上、声に出して世界書き換え フォザリンゲイの上じゃない 蓬莱樹一郎>若菜ミサキ>フォザリンゲイ> .
https://w.atwiki.jp/alternativemind/pages/149.html
商売人に用心棒がいる時は、子供が斧を持っている時のように言葉遣いを選んだ方が良い。特に用心棒が傭兵であるならそうだ。 インレという女はそういう人物だった。彼女の傍らにはガラルドーという傭兵の影があり、影は暴力をもって安全性を確保する。 これが常識的な人物なら、この相互確証破壊が大好きな三枚舌の車椅子女と笑顔で商売なんてするわけがないのだが、生憎とここグリッド086に立ち入る輩には非常識的な人物しかいない。 「で、商いの内容について教えちゃくれないかい」 「ガラルドーと私でいつものを。それとドーザーを何人か都合できます?」 「いつものは用意してあるよ。ドーザーの方はそうだね、人出がいるのかそれ以外に使うのかによるね」 「それ以外で、三体ほどお願いできます?」 「はいよ。―――セロウノ、三体まともな奴を見繕いな」 『了解した』 俺は手短に了承し犠牲者を三名リストアップした。焼き付きがまだマシなドーザーは希少だが、いないわけではない。 インレとマヤウェルは、月と太陽だ。 インレはさまざまな仕込みがされた車椅子に乗り、白い肌にメッシュの入った黒い髪に、慇懃な言葉遣いをする。手より口を使う。その腹の底は黒く深淵に繋がっているのだろう。 マヤウェルは、違う。褐色の肌に溌溂とした、誰に対してもやや馴れ馴れしい。出会って三言目には、もう相手を友人のように扱う。腹は出して昼寝を決め込むのだろう。口より手を使う。 「振り込み確認。待ってる間に煙草でもどうだい?」 「では、いただけますか」 「ほらよ。ブラックリストのよしみだ」 にぃっと笑いながら二本、煙草を渡した。なぜ二本なのかは分からない。ガラルドーの分かもしれない。 マヤウェルは煙草を咥えて使い古したオイルライターで火を点ける。彼女はグリッド086の騒々しく暑苦しい様を鉄柵越しに見下ろしながら、油臭さと溶鉄の臭いと共に吸い、美味い酒を飲んだ時と同じように満足げに紫煙を吐く。 煙草は人類の辺境文化圏においては未だに現役だ。優れた嗜好品とは言えないが、それ故に儲かる。嗜好品などそんなものだ。不必要だが必要とされる。 二本の煙草を渡された黒兎は、指で挟んだ煙草を興味深げに眺めた後、一本をポケットに差し込んで、残った方に火を点けて、言葉遣いと同じように丁寧な所作で吸い、にぃっと口端を上げた。 「見えています?」 「なにさ。アンタの腹の底は、何メガカンデラあっても見えないと思ってるよ」 「心外ですねぇ。これでも結構オープンな方ですのにー」 「腹割って話されても、その腹の中が見えないんじゃあね。で、そっちの商いの調子はどうだい」 「まあまあといったところですねー。ルビコンでは顧客には困りませんよ」 「そいつは良いことだ。片棒担いでるこっちも儲かる」 ろくでなしがろくでもないことを談笑しているのを眺めながら、俺はまともなドーザーを見つけた。 まともな脳機能を持っているわけではないが、まだまともな判断力のある奴はだいたいが元コヨーテスの奴だ。浅はかな蝙蝠に掛ける慈悲はない。出荷だ。 無線操縦でMTを動かして三人の回収作業を始める。作業中に死亡することも考えて、追加で三人を検索。みんなコヨーテスだ。六人積めても文句は言われまい。 「―――とまあ、こっちはそんな感じさね。リソースの使い先を考えなきゃならんが、順調っちゃ順調さ」 「あなたはありものでなんとかするのが得意ですものねぇ」 「アタシの得意分野の一つさ。どんなド田舎でも、何もないように見えても、大抵何かあるものさ」 「ふふ、そうですねー」 二人は、紫煙を燻らせながら楽し気に話し合っている。 インレがポケットに差し込んだ煙草が、俺の視覚にちらりと映る。あれは、誰の煙草だろうか。 「セロウノ、終わったかい?」 マヤウェルが灰を落としながら言った。 俺は作業工程の進み具合を確認し、選んだ六名全員がMTに捕獲され鎮静剤で昏睡状態になり、簀巻きにされコンテナに収容されているのを確認する。 コンテナは汎用規格。中にはガラルドーとインレのいつもの物品が入っており、固縛もしっかりされている。あとは、ヘリが持っていけば終わりだ。 『準備出来ている。あとは運ぶだけだ』 「だそうだ。行くかい、インレ」 「ええ、用事はそれだけでしたし。ところで、セロウノ?」 インレが、口端をにぃっと釣り上げたまま俺を見る。 黒髪の中で目立つ赤いメッシュがパチリと光ったような気がした。 『何だ』 「あなたは、見えていますか?」 『お前の姿なら精確に視認している』 「あら、そうですか」 『問題か』 「いえ、何も問題はありませんよ」 黒兎はすぅっと煙草を吸い、ふぅと紫煙を吐く。 灰になった煙草を捨て、ポケットに煙草を差したまま、彼女は車椅子を動かして来た道をゆっくりと戻っていく。 無防備で小さな背中と、丸みを帯びた車椅子。誰が脅威と思うだろう。思わなかった連中は今頃、墓場で悔やんでいるか。 「ガラルドー、帰りも輸送ヘリが護衛対象です。お願いしますねぇ?」 『ブツは確認しないのか』 「Re Dのマヤウェルとの取引ですよ。信用を裏切るなんてそんな真似は―――」 きゅいっ、と車椅子が反転する。 雪達磨にタールで笑顔を描いたら、こうなるのかもしれない。 黒兎は笑顔で言った。 「我々がするわけ、ないですよね?」 面倒な奴だ、と俺は思った。あるいは、厄介か。 マヤウェルは笑っていた。笑って、シガーケースから二本目の煙草を取り出して、火を点けていた。 肩をすくめながらにぃっと笑って、彼女は黒兎と猛牛と、ブツを積んだ輸送ヘリを見送った。 しばらくして、業務報告のようなメールが俺に届いた。 企業の窓口担当者かAIが作ったような、丁寧な文章で引き渡した生ものが注文より色が付けられていたことを感謝していた。 なにも返さないつもりだったが、気が変わった。俺は短く返信した。 ―――只だと思わないことだ。 返信に対する返信はなかった。 俺は仕事に戻った。 あまり楽しくない。 ←BACK NEXT→ 関連項目 セロウノ マヤウェル 義足のインレ ガラルドー 投稿者 狛犬えるす
https://w.atwiki.jp/crosstherubicon621/pages/121.html
商売人に用心棒がいる時は、子供が斧を持っている時のように言葉遣いを選んだ方が良い。特に用心棒が傭兵であるならそうだ。 インレという女はそういう人物だった。彼女の傍らにはガラルドーという傭兵の影があり、影は暴力をもって安全性を確保する。 これが常識的な人物なら、この相互確証破壊が大好きな三枚舌の車椅子女と笑顔で商売なんてするわけがないのだが、生憎とここグリッド086に立ち入る輩には非常識的な人物しかいない。 「で、商いの内容について教えちゃくれないかい」 「ガラルドーと私でいつものを。それとドーザーを何人か都合できます?」 「いつものは用意してあるよ。ドーザーの方はそうだね、人出がいるのかそれ以外に使うのかによるね」 「それ以外で、三体ほどお願いできます?」 「はいよ。―――セロウノ、三体まともな奴を見繕いな」 『了解した』 俺は手短に了承し犠牲者を三名リストアップした。焼き付きがまだマシなドーザーは希少だが、いないわけではない。 インレとマヤウェルは、月と太陽だ。 インレはさまざまな仕込みがされた車椅子に乗り、白い肌にメッシュの入った黒い髪に、慇懃な言葉遣いをする。手より口を使う。その腹の底は黒く深淵に繋がっているのだろう。 マヤウェルは、違う。褐色の肌に溌溂とした、誰に対してもやや馴れ馴れしい。出会って三言目には、もう相手を友人のように扱う。腹は出して昼寝を決め込むのだろう。口より手を使う。 「振り込み確認。待ってる間に煙草でもどうだい?」 「では、いただけますか」 「ほらよ。ブラックリストのよしみだ」 にぃっと笑いながら二本、煙草を渡した。なぜ二本なのかは分からない。ガラルドーの分かもしれない。 マヤウェルは煙草を咥えて使い古したオイルライターで火を点ける。彼女はグリッド086の騒々しく暑苦しい様を鉄柵越しに見下ろしながら、油臭さと溶鉄の臭いと共に吸い、美味い酒を飲んだ時と同じように満足げに紫煙を吐く。 煙草は人類の辺境文化圏においては未だに現役だ。優れた嗜好品とは言えないが、それ故に儲かる。嗜好品などそんなものだ。不必要だが必要とされる。 二本の煙草を渡された黒兎は、指で挟んだ煙草を興味深げに眺めた後、一本をポケットに差し込んで、残った方に火を点けて、言葉遣いと同じように丁寧な所作で吸い、にぃっと口端を上げた。 「見えています?」 「なにさ。アンタの腹の底は、何メガカンデラあっても見えないと思ってるよ」 「心外ですねぇ。これでも結構オープンな方ですのにー」 「腹割って話されても、その腹の中が見えないんじゃあね。で、そっちの商いの調子はどうだい」 「まあまあといったところですねー。ルビコンでは顧客には困りませんよ」 「そいつは良いことだ。片棒担いでるこっちも儲かる」 ろくでなしがろくでもないことを談笑しているのを眺めながら、俺はまともなドーザーを見つけた。 まともな脳機能を持っているわけではないが、まだまともな判断力のある奴はだいたいが元コヨーテスの奴だ。浅はかな蝙蝠に掛ける慈悲はない。出荷だ。 無線操縦でMTを動かして三人の回収作業を始める。作業中に死亡することも考えて、追加で三人を検索。みんなコヨーテスだ。六人積めても文句は言われまい。 「―――とまあ、こっちはそんな感じさね。リソースの使い先を考えなきゃならんが、順調っちゃ順調さ」 「あなたはありものでなんとかするのが得意ですものねぇ」 「アタシの得意分野の一つさ。どんなド田舎でも、何もないように見えても、大抵何かあるものさ」 「ふふ、そうですねー」 二人は、紫煙を燻らせながら楽し気に話し合っている。 インレがポケットに差し込んだ煙草が、俺の視覚にちらりと映る。あれは、誰の煙草だろうか。 「セロウノ、終わったかい?」 マヤウェルが灰を落としながら言った。 俺は作業工程の進み具合を確認し、選んだ六名全員がMTに捕獲され鎮静剤で昏睡状態になり、簀巻きにされコンテナに収容されているのを確認する。 コンテナは汎用規格。中にはガラルドーとインレのいつもの物品が入っており、固縛もしっかりされている。あとは、ヘリが持っていけば終わりだ。 『準備出来ている。あとは運ぶだけだ』 「だそうだ。行くかい、インレ」 「ええ、用事はそれだけでしたし。ところで、セロウノ?」 インレが、口端をにぃっと釣り上げたまま俺を見る。 黒髪の中で目立つ赤いメッシュがパチリと光ったような気がした。 『何だ』 「あなたは、見えていますか?」 『お前の姿なら精確に視認している』 「あら、そうですか」 『問題か』 「いえ、何も問題はありませんよ」 黒兎はすぅっと煙草を吸い、ふぅと紫煙を吐く。 灰になった煙草を捨て、ポケットに煙草を差したまま、彼女は車椅子を動かして来た道をゆっくりと戻っていく。 無防備で小さな背中と、丸みを帯びた車椅子。誰が脅威と思うだろう。思わなかった連中は今頃、墓場で悔やんでいるか。 「ガラルドー、帰りも輸送ヘリが護衛対象です。お願いしますねぇ?」 『ブツは確認しないのか』 「Re Dのマヤウェルとの取引ですよ。信用を裏切るなんてそんな真似は―――」 きゅいっ、と車椅子が反転する。 雪達磨にタールで笑顔を描いたら、こうなるのかもしれない。 黒兎は笑顔で言った。 「我々がするわけ、ないですよね?」 面倒な奴だ、と俺は思った。あるいは、厄介か。 マヤウェルは笑っていた。笑って、シガーケースから二本目の煙草を取り出して、火を点けていた。 肩をすくめながらにぃっと笑って、彼女は黒兎と猛牛と、ブツを積んだ輸送ヘリを見送った。 しばらくして、業務報告のようなメールが俺に届いた。 企業の窓口担当者かAIが作ったような、丁寧な文章で引き渡した生ものが注文より色が付けられていたことを感謝していた。 なにも返さないつもりだったが、気が変わった。俺は短く返信した。 ―――只だと思わないことだ。 返信に対する返信はなかった。 俺は仕事に戻った。 あまり楽しくない。 ←BACK NEXT→ 関連項目 セロウノ マヤウェル 義足のインレ ガラルドー 投稿者 狛犬えるす
https://w.atwiki.jp/alternativemind/pages/238.html
ろくでなしがろくでもないことをすると、ろくなことにならない。 常識的な人物が何人かいて手に汎用機関銃を持っていたなら静止するのだろうが、生憎とここグリッド086にいる輩には非常識的な人物しかいない。 だから俺が気が付いた時には、とある独立傭兵に破壊されたスマートクリーナーを踏みつけにして、毒々しい赤の色彩の差し込んだタンクACが鎮座していた。 コアから這い出してきた人物がそのまま転落死すれば良かったのだが、慣れた手つきでパンタレイは「あーあー」とマイクテストをし始める。笑えない。 『ようこそ親愛なる同胞よ! 素面じゃ真理に到達するまでに銀河が寿命を終えてしまうので、まずはお配りした駆け付け一杯ぐいっとしてから講義を始めよう!』 パンタレイの眼下に群がるドーザーどもは皆、仕事をほっぽりだして、不思議に赤くパチパチと光る瓶を持っている。 だたっぴろい空間を歩くのが面倒だった連中は仕事に使うハーフトラックやMTで乗り付けてきており、今日の業務進捗が芳しくない理由が目の前に展開されている。 マヤウェルの作った酒にコーラルをぶちこんだ代物なのは見れば分かる。それが齎す酩酊作用と中毒性がドーザーを働かせる原動力になっているのだから、成分を調べずとも分かる。 パンタレイが自分の哲学講義にドーザーどもを釣り上げるのにコーラルを使ったのは、まあ良いだろう。マヤウェルの酒にそんな混ぜ物をしたらどうなるか、彼は知るべきだ。 『乾杯(ツムヴォール)!!』 駆け付け一杯という言葉そのままに、仮にも哲学者であるパンタレイは赤くパチパチと光る瓶をラッパ飲みする。他のドーザーたちも何事かを叫びながら飲み始める。 人間は酒を飲むときに何かしらの言葉を言う習慣があるが、俺にとってはどうでもいいことだ。マヤウェルなどは何かを言う前に大体もう飲んでいる。彼女はそういう人間だ。 蒸留酒とコーラル割りの効果はたちまちに現れる。程度が分からずに瓶丸ごと一気飲みした連中の一人がぶっ倒れ、何名かはキマり始めたのか天井を見ながらうっとりしている。 ACの上で仁王立ちするパンタレイは手に持っていた瓶をそのまま天井に向かって投げ飛ばし、両手を掲げてとろんとした目つきで照明を見始めた。ろくでもない。 『おおこれぞ、まさに歓喜!! 神々の美しき霊感が天上楽園の乙女の乳房より滴り落ち今まさにナイアガラの雪崩となって天守閣に降りかかる!』 始まった。ろくでなしがろくでもないことをすると、ろくなことにならない。 俺はACのスラックラインを起動して近くに移動させる。いざという時には騒ぎを鎮圧しなければならない。 『ヤマアラシだってお分かりのはず! 今、我々は火のように酔いしれ聖所にHALO降下奉り、ああその逆噴射ロケットの煌めきはまさに天地開闢の太陽フレア!!』 意味不明だ。 しかしドーザーたちはパンタレイの言葉を受けて騒ぎ始める。 意味不明だ。 『見よ! 時空次元により散り散りになった奇跡と真実と火薬が魔力によって結合して、皆が兄弟姉妹のファンタジーとなる!! これが!! パタゴニアの常識なんだ!!』 叫びすぎて音割れしている。 遠隔操作で音量を調整しようとしたがやめた。 無意味だ。意味がない。 『真理はすべからく、快楽が虫けらにも与えられる! さあ隣を見よ同胞諸君! 灰色の脳髄に染み渡る深紅の一撃の記憶に心から分かち合える魂があると確信する者は歓喜して万歳三唱!』 万歳万歳万歳。 意味のない万歳三唱が響き渡る。 『それが出来ぬは悲しみのナザレ! この輪から泣く泣く立ち去りコーラルの真理を密林を貫くハイウェイの如く真理の探究を始めるのだ! 君こそが!! スーバットマン!!』 何人かのドーザーが号泣しながらパンタレイに感謝の言葉を述べて走り出した。 俺は作業用MTを何機か遠隔操作して彼らがグリッド086から無傘降下するのを阻止する。 パンタレイの意味不明な講義に感化された仕事中のドーザーを捕えるために、俺はさらに重機を動員してゲートを封鎖した。 瞬間、封鎖したゲートに時速480キロで突撃してきたACが大の字になって衝突した。意味が分からない。何かを確認するとそれはパンドラのAC、ウォッチャーだった。ゲートは封鎖したままにしておく。 『分かりますでしょう七福神よ! 我々は―――』 グリッドのあちこちで阿呆を捕獲しながらパンドラの演説を聞いていたが、そこに銃声が割り込む。 30口径のフルオートだ。誰かは見なくても分かる。マヤウェルがこのバカ騒ぎに気付いたのだ。 「パンタレイ! Re Dの流儀は協調せず、干渉せず、我関せずだ。けどね、私の作品にヤクを混ぜるのは許さないよ!」 『ヤクなどとは我々は言いません! これは嗜好にして至高の思考する真理探究に必要な三日月の輝きで―――』 「しゃらくさいね。セロウノ、とっちめな!」 『了解した』 待機させていたスラックラインとMTたちを投入する。 パンタレイはACのコクピットに滑り込もうとして失敗し、頭からコクピットに突っ込んで藻掻き始める。 酩酊状態のドーザーたちはなぜか自分たちが乗り込んできたMTやハーフトラックには戻らずにその場で踊ったり寝たり回ったりし始めた。 意味が分からないが、そういうものだ。そういうものだと思うことにする。 マヤウェルが何か叫びながら30口径の軍用ライフルをまたフルオートでぶっぱなし、ドーザーやパンタレイの意味不明な叫び声が反響する。 『おーい、開けてくれよー』 ゲートの外では大破したACから這い出したパンドラが何か言っていた。 ろくでなしがろくでもないことをすると、ろくなことにならない。意味不明だ。 あちこちで煩く喚く連中に対して俺は言った。 「黙って仕事をしろ、俺は忙しい』 仕事って何のことだよ、と言ったパンドラを見て俺はゲートを開けないことを決めた。 少しは口を閉じてやるべきことをやれ。 こんなのは楽しくない。 ←BACK NEXT→ 関連項目 セロウノ パンタレイ パンドラ マヤウェル 投稿者 狛犬えるす
https://w.atwiki.jp/skygaleon/pages/607.html
番号:A293 レアリティ:★★ コスト:4 属性:黒 分類:女性 識別:A293 配置:全て ステータス LV 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 HP 120 122 124 127 129 132 134 136 139 144 AT 40 40 41 42 43 44 44 45 46 48 AG 18 18 18 18 18 18 18 18 18 18 カード説明 太陽と敵対する暗黒の女神。太陽と戦い続けるため、星の化身ともされている。神々に見初められた孫娘マヤウェルに嫉妬し、宿った木を引き裂いたと言われている。 行動 特技:無限の戦い(ゲージ:7) 敵味方全員のHPをAT×5回復する 発動確率:100% 効果1属性:無 効果1範囲:絶対 攻撃範囲 ■■■ ■■■ ■■■ 前列:定まらぬ一撃 範囲内の敵にランダムでATのダメージを与える 発動確率:100% 効果1属性:黒 効果1範囲:絶対 攻撃範囲 クリティカル率 効果係数 ■□□ 60% ×1.0 ■□□ 30% ×1.2 ■□□ 10% ×1.5 中列:嫉妬の一撃 範囲内の青属性の敵で一番AGが低いキャラへAT×1.5のダメージを与える 発動確率:100% 効果1属性:黒 効果1範囲:相対 攻撃範囲 クリティカル率 効果係数 ■■□ 60% ×1.5 ■■□ 30% ×1.8 ■■□ 10% ×2.25 考察 Cツィツィミトルから錬金出来るカード。「チチ見とる」とか呼んではいけません。 Cの方と同じく、青属性に対して高いダメージを叩き出せる攻撃が目を引く。 特技で青属性を倒すC、中列行動で青属性を倒すUCと言った所であろうか。どちらもガチの場でお呼びが掛かる性能とは言い難いが、 対ディアドボスくらいでしか使い道のないCと違い、UCの方は若干ながら汎用性が高い。 青威光のパーツであるSRラクシュミ、UCセイレーン、UCシータなどは揃って鈍足のため、 中列行動で優先して倒せれば優位に立てるだろう。 コスト4の青威光つぶしならRケルベロスで十分?そんな事言うなよ。 特技:敵味方全体回復 正直なところ、7ゲージ技が発動する頃にもなると、 この特技が味方にとってプラスに働くのかマイナスに働くのかなどまったく読み切れないし、 特技の発動を当てにするにしては7ゲージは長過ぎるし、黒で威光持ちのシヴァ神はコストがデカすぎる。 UCサンジェルマン伯爵などとの組み合わせで、何かしらの面白い使い方が出来る可能性も秘めてはいるのだが・・・ 前列:敵前列に黒属性のランダム単体攻撃 時々外れてあまり使えない例のアレである。 中列行動での役目を終え、前列に出てきた時にこの行動を取ることだろう。 中列:敵前中列から青属性限定の低AGサーチで黒属性の単体攻撃 青属性に大ダメージを与えるが、青属性がいなければ不発する。 Cの自分が持っている前列行動と同名だが、UCの彼女の方が基礎ATが低いぶん、係数が高い。 驚く事に、CもUCもUCマヤウェルをちょうど一撃で倒せるギリギリの係数である。無駄に芸が細かい。 この行動で狙うべきは先述の通りラクシュミ・セイレーン・シータと言った面々であろう。最低でも90と結構なダメージが出る。 三隊戦などで、どうしても青威光に苦しめられると言う人は採用してみてはいかがだろうか。 青キラーのRケルベロスと二枚で運用したり、中列行動がムダにならないようSRパールヴァティの青変化と組み合わせてみるのもよい。 関連ページ 【第5弾】究理のマヤアステカ 初心錬金術5Cツィツィミトル 黒オーブ EX/Rツィツィミトル UCマヤウェル、Cマヤウェル・・・ 孫