約 3,126,882 件
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/6821.html
TG ワンダー・マジシャン SCX-1000(アニメ) シンクロ・チューナー(効果モンスター) 星5/光属性/魔法使い族/攻1900/守 0 チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上 このカードが破壊された時、手札のチューナー1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。 このカードは機械族としても扱う。 機械族を対象にした自分の魔法・[[罠カード]]の効果をこのカードが受ける時、 このカードの元々の攻撃力・守備力は半分になる。 このカードが破壊された時、自分の[[デッキ]]からカードを1枚ドローする。 この効果で手札に加えたカードは、このターン使用できない。 シンクロモンスター チューナー チューナー補助 マジシャン 光属性 手札増強 機械族補助 魔法使い族 TG 同名カード TG ワンダー・マジシャン(OCG) TG ワンダー・マジシャン SCX-1000(TF5)
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4341.html
戻る マジシャン ザ ルイズ 進む マジシャン ザ ルイズ 3章 (30)凍える月 諮問会を終えて数時間。一時強く降った雨も、今では気分屋の婦人のようにその機嫌を直している。 まだ草葉に残る水の臭いが鮮烈な日没頃、アカデミーに二台の四頭立ての大型馬車が到着した。 まず目をひくのは選び抜かれた美しい毛並みの駿馬達。しなやかさと気高さを備えたその肉体は、まるで芸術品のようである。勿論、それに引かれる車体も引けを取らない。 一見して堅実な作りだが、そこかしこに控えるようにして拵えられた品の良い細かな装飾は、当代一流の職人の手によるもの。素材製法、全てに置いてフォーマルにフォーマルを重ねた、最高級の二台である。 子供であっても一目で分かる、さぞ名のある貴族の馬車なのだろうと。 そしてもう少し注意力があるものならば、その馬車に刻まれた紋章の意味に気がつき納得するだろう。 即ち、それは王家の馬車であった。 招待客を迎えに来た王宮の馬車に、今、彼女達は二手に分かれて乗り込んでいる。 静かに揺れる馬車に乗っているのはルイズ、ウルザ、タバサ、エレオノール、モットである。 一方、ルイズ達の馬車の後ろをついてきているはずの、もう一台の馬車にはギーシュ、モンモランシー、オスマン、コルベール、フーケが乗っている。 各々、装いは違うものの、それぞれ王宮の舞踏会に相応しい盛装を身に纏っていた。 ルイズは開いたばかりのつぼみを思わせる、ピンクのパーティードレス。その横に座るタバサは、薄い空色を基調とした薄手のドレス。 そして、同席する者の中で一番気合いが入っているのが、ボリュームある装飾がいくつもついた、太陽を思わせる黄色のドレスを身に纏っているエレオノールである。 「ど、どうでしょうか、ミスタ・ウルザ? わたくしのドレス、何か変なところはありませんか?」 胸に手を置いて向かい合って座っているウルザに問いかけるエレオノール。その胸元には花をイメージしたボリューム感あるリボンが、ふんわりと飾られている。(ルイズの見立てでは、それは胸の薄さをカバーするための知恵である) 「十分にあなたの魅力を引き出している。素敵なドレスだ」 そう言って頭を振るウルザも、所々に金の装飾をあしらった豪華なローブを身に纏っている。杖を手にしたその姿は、おとぎ話に出てくる森の老賢者の趣である。 「まあまあ!」 ドレスを褒められたエレオノールの顔が、火が灯ったようにぱっと華やいだ。 「ええ、実にお美しい。正に大輪の花のようですぞ」 と、ウルザの横でそう口にしたのはモット伯爵。彼はいつも通りの派手な色合いの服装を身に纏っていたが、舞台に合わせて更にその豪華さが数段増している。 「あら、そう」 途端に風船が萎むように表情がいつもの無愛想に逆戻り。 そしてその表情のまま、エレオノールはツンツンと自分の隣に座って外を眺めていた妹の腕をつつく。 「?」 ルイズは訝しんで横を向く。 するとそこには、再び満天の笑顔のエレオノール。そしてそのまま彼女はルイズの頭を両手で掴むと頭を低くさせて顔を触れあうほどに近づけて囁いた。 「ねぇ聞いたちびルイズ。ミスタ・ウルザが私のことを素敵ですって、ですってっ!」 笑顔のエレオノール。一方でルイズを頭を挟みこんだ両手からは、ぎちぎちといい感じの音が響いてきている。 「ね、姉さまっ、ちょ、いた、いたいっ!」 「しっ! 馬鹿ルイズっ! 声が大きいわ、ミスタ・ウルザに聞かれたらどうするのっ」 貴族の中の貴族、ヴァリエール公爵家。その長女、エレオノール・アルベルティーヌ・ル・ブラン・ド・ラ・ブロワ・ド・ラ・ヴァリエール。 完璧なまでに完璧、誇らしいほどに才女、少々棘が過ぎるがそれ以外の部分では事実上、無欠の姉上。そんな姉が、時に歯車が狂ったようにおかしくなってしまうことを、ルイズは久方ぶりに思い出した。 「姉さまっ、駄目ですわ、しっかりしてっ! お気を確かにっ!」 「だって、あのお髭、あのお髭がいけないのよ……ルイズ、あなたも大きくなったらその良さが分かるわ」 「姉さまっ! 全然話が噛み合っていませんわ! それに姉さまの場合、大きくって言うにはそろそろお歳が……」 「五月蠅いわねっ! 若いからって偉いつもりっ! このちびルイズ!」 「ず、ずびばぜん、おでぇざばはじゅうななざいでずっ!」 にぎやかな姉妹の触れ合い、その一幕。そんなやり取りをしている二人――主にそのうちの手足をばたつかせている方の一人――を見ながらモット伯爵が小さく、恍惚を含ませて呟いた 「おおぉ、なんと素晴らしい……ミス・ルイズ……まるで女神のようだ……」 などという発言は、虚空へと流され消えていった。 ルイズ達を乗せた馬車が王宮に到着したときには、既に舞踏会が始まって暫くの時間が経過していたようであった。 会場ではこれでもかと着飾った、様々な年齢の紳士淑女の群、群。彼らがそこかしこでにこやかに談笑していた。 そんな喧噪に気圧されたように、二人。 「さ、流石は王宮の舞踏会ね……そこいらの舞踏会とじゃ、比べものにならないわね」 「そ、そうだね。なんだかやっと王宮の舞踏会に呼ばれてしまったってことの実感がわいてきたよ……。そう考えたら急に緊張してきた」 「私なんてさっきからずっと緊張しっぱなしよ……ねぇ、ちょっとギーシュ、私の格好、変なとこ無いかしら?」 そう問いかけたのはブロンド髪をロール、しかも今日は普段よりも念入りにロールさせた学院の秀才、モンモランシ家長女モンモランシーである。 「さ、さぁ、生憎僕にもさっぱりさっ!」 そう強ばった顔で言い切ったのは整った顔立ちの美少年、グラモン家の三男、ギーシュである。 二人とも学院の制服ではなく、この場に相応しい正装で着飾っている。しかしいかんせん、周囲の人間に比べると着慣れていないことが、傍目にも分かってしまう有様だった。 「ちょ、ちょっと大丈夫!? 本音が表返ってるわよっ!?」 気が動転して思ったことを口走っているギーシュの髪の毛をモンモランシーが掴む。 「お、おおっとっ! 僕としたことが! すまないモンモランシー! 勿論今日の君は一段と素敵だよっ!」 周囲の空気に飲まれて立ち往生してしまう学院生二人。それもまた致し方ないことであろう。 本来なら、学院生の身分で王宮の舞踏会に招待されるなどまず無いことなのである。 そもそも、学院で度々開かれる舞踏会などのイベント行事、それらはこういった場に徐々に慣れさせて順応させていくためのものなのである。 それを一足飛びにいきなり本番の、それも最も格式高い舞踏会に招待されてしまったのであるからして、二人の反応は至極当然のものであろう。 「あんた達、そんなところに突っ立ってたら邪魔よ」 そんな声をかけた彼女こそが、この場合は極まって異端なのである。 「ル、ルイズ……き、君は何か随分と平気そうだね……」 「当たり前じゃない。別に初めてって訳じゃあるまいし」 「へ、へぇ、そうなの……」 そうなのである。緊張と戸惑いで右往左往している二人に声をかけたルイズは、この最大級に公式の場にあって、微塵も怖じ気づくこと無く堂々と立っているのである。 当然と言えば当然である。彼女は幼い頃から、こういった場には慣らされているのである。 「さ、流石はヴァリエール家ね……例え三女でもこのくらいの場で緊張したりしないってことね」 「ええ、流石ヴァリエール家でしょ。好き嫌いに関わらずこういうのは慣れてるわよ。さ、こっちよ。さっきも言ったけど、もうすぐダンスが始まるの、あんた達そこにいたら邪魔になるわよ」 モンモランシーの皮肉もさらりと流し、その手を取って会場の一角へ引っ張っていく。ついで、手を引かれるモンモランシーにくっついてギーシュも移動する。 そうしてルイズが連れてきたのは、舞踏会場の端の一角。豪華な食材を使い、手間暇かけて贅を凝らした料理が所狭しと立ち並ぶ大テーブルがある一角であった。 だが、そこは同じ舞踏会場でありながら、先ほどまで二人が立っていた場所とは微妙に空気の違う、何とも言えない場所であった。 その場の空気を表現するのは難しい、が、無理に言葉にするとするなら『いたたまれない』雰囲気が漂っていた。 そこには連れ合いのいない女性、暗く沈んだ男、ギーシュ達と同様に右往左往している少年貴族、黙々と料理を食べる少女という、何とも場の華やかさに似合わない面々がどんよりと淀んでいた。 「な、何か微妙に、こう……アレじゃないかね、ここは」 「良いのよ。あんた達みたいに慣れない人間はね。ヘマやらかすくらいなら、ここでじっとしてれば」 そう、ここは華やかな場にあぶれた者達が集う一種のエアーポケット、壁の花ゾーンなのであった。 「普通ならこういう場所は誰かの付き添って来るのは通例なんだもの。確か二人とも今日は親族は来ていないのよね? だったら一人じゃ居づらいでしょ」 そのルイズの言葉に、ギーシュとモンモランシーの二人は顔を見合わせ、そして二人は合わせてコクコク頷いた。 「よろしい」 そもそも、二人は貴族としてこの場に呼ばれたわけではないのである。 ウェザーライトⅡに乗船していた者として、この場の祝い事、つまり『戦勝祝い』に呼ばれる資格有りとして呼ばれたのである。 しかし、それも本当は女王であるアンリエッタの計らいによるもので、先の戦の勝利を呼び込んだ発光現象がアンリエッタの祈りによって導かれた始祖の加護によるものだという表向きの事情を考えれば、彼らに居場所が無いのも当然のことなのであった。 「さ、私はすることがあるから行くわね」 一通りの注意と説明をしてからその場を離れようとするルイズ、ギーシュはそんな彼女に怪訝そうな顔で声をかけた。 「ん、君は何かあるのかい?」 「ええ、挨拶をしなくちゃいけないのよ」 「挨拶回りか、大変だね」 「そんなんじゃないわ……」 そう言ったルイズは言葉を区切って振り返り、一つため息を吐いてから先を続けた。 「お父様よ」 ヴァリエール公爵家。 伝統と格式あるトリステイン王国にあって、最高位の名誉と権威と伝統とを併せ持つ、名家中の名家である。 その現在の当主であるラ・ヴァリエール公爵、ミシェル・マルセル・ド・コリニー。 舞踏会場となった王宮の大広間、そのテラス。そこでは多数の貴族達が群を成し、彼を取り囲んでいた。それも彼の影響力を考えれば無理からぬこと。 そして、そんな多忙な彼に、一つの声がかけられる。 「ごきげんよう、お父様」 背中からかけられたそんな声を耳にして、ミシェルは威風堂々の佇まいで後ろへ振り返った。 そこには妻譲りの桃色のブロンドをした、小さなレディがスカートを持ち上げて典雅な挨拶をしていた。 その姿を見て、ミシェルは威厳を保ちながら小さく唇をつり上げ綻ばせた。 「ルイズか……元気そうだな」 「はい。お父様もお変わり無いようで」 うむ、と頷いてみせる厳格な父ミシェル。 と、そこで彼に寄り添っていたもう一人の桃色のブロンドの女性――つまりルイズの母、ラ・ヴァリエール公爵夫人、カリーヌ・デジレが夫のそばから離れて周囲へ向けて控えめに手を叩いた。 「さて皆様方、夫は久しぶりに会った娘と話をしたいそうです。申し訳ございませんが、話の続きはこのわたくしがお伺い致します……」 そう言って婦人が取り巻きを引き連れて移動してしまうと、その場には父娘だけが残された。 「怪我はしていないようだな。安心した」 「……やっぱり私が戦場に出ていたこと、父さまはご存じなのですね」 「ああ、学院が襲撃を受けたとの報を受けて、すぐに調査させた」 「でしたら……」 「女王陛下は」 ミシェルが、ルイズの言葉を途中で制した。 「次の戦いでも、お前を前線に組み込むつもりでいらっしゃる」 ルイズが思いがけず息を飲む。その父の声色は。紛れもない強い怒りを含んだものであった。 「父さま、女王陛下には陛下のお考えがあって」 「駄目だ、許さん。私はどんな手段を使っても、お前を戦場に送りだそうとする女王陛下をお止めるつもりだ」 「父さまっ!」 「例えそれが、名誉ある公爵家の忠義の歴史をかなぐり捨てることになろうとも、王家に杖を交えることになろうとも、だ」 確かに父には反対されるとは思っていた。だがしかし、アンリエッタの口添えがあれば、父も納得せざるを得ないと考えてもいた。それがルイズの知る父、古い貴族の体現者、ミシェル・マルセル・ド・コリニーであったからだ。 だがどうだろう、今ルイズの前に立つミシェルは、ルイズの思い描いていたものとは全く違う態度をとっているではないか。 「父さまっ! 女王陛下には、トリステインには私の力が必要なのですっ!」 「ならんっ! 私はお前にどんな力が秘められているかは知らん。だが、どれほどの力を宿そうともお前はヴァリエール家三女、私の娘であることに変わりない!」 その父の、強い言葉に言葉が詰まる。 気づいたのだ。いや、あるいは最初から気づいていたのかも知れない。 この厳しい父がどれほど自分を愛しているのかを、どれほど自分を大切に想っているかを。 今父の瞳に宿っているのは何だ? 怒りか?失望か? 否、違う。それは『恐れ』。 「女王陛下はお前のことを大砲か火矢のように思っていらっしゃるようだが、私は違う。お前を戦場になど絶対にやらん! お前は家に戻るのだ、そして戦争が終わるまでの間、一歩も外に出さんっ! 話はそれだけだっ!」 「まっ……」 父が、去っていこうとする。 ルイズはその背中をとっさに呼び止めようとする。けれど、その言葉の先が続けられない。 父親の言葉で胸に熱いものがこみ上げてきて、その先が続けられない。 「お待ちになって、お父様」 だから、そこで呼び止める声がかけられたのは正しく幸運であった。 「お前も何か話があるのか、エレオノール」 立ち去ろうとした父が、もう一人の娘に呼び止められて足を止めた。 夜のテラス、そこから伸びて煌びやかな舞踏会場へと続いている赤い絨毯の上、その上に立ちふさがるようにエレオノールが立っていた。 「お父様、少しはルイズの言うことも聞いてあげたらどうですか? お父様の言いたいことは全てルイズに伝わっているでしょうが、お父様はルイズの言いたいことを全部受け取ってらっしゃいますか」 「何を言い出すかと思えば……いいか、エレオノール。ルイズはまだ子供だ、まだ自分で物事を見極めて判断するには早すぎる。この子のことは私が一番分かっている。故に私が決断を下すのだ」 「いいえ、お父様」 そう言って、エレオノールは一歩、父との距離を縮める。 「お父様はルイズに対して過保護過ぎますわ。一度正面から向き合って、ルイズの話を聞いてあげてください」 その言葉にミシェルがぎょっとする。 「な、何を言い出すのだエレオノール。ルイズはまだ自分のことが何も分かっていないのだぞ! 一時の感情に流されて取り返しのつかないことになったらどうするというのだ!?」 「無礼を承知で申し上げますわ。それが過保護だと言うのです」 援護はあれ、反対されるとは思っていなかったミシェルがたじろぐ。 「わ、私はただルイズのことを……」 「エレオノールの言う通りですわ。あなたにとってはルイズは小さいままなのかも知れませんが、それにしても甘すぎます」 エレオノールを後押しする言葉が放たれる。その声の主は、この場にいるはずのない四人目、ミシェルの妻カリーヌのものであった。 解散させたのか退散させたのか、エレオノールの横に立ったカリーヌの周りには、先ほどまでいた人だかりは既に無い。 「お、お前まで何を言うんだっ! これが一番いい方法に決まっているじゃ無いか!」 流石にエレオノールとカリーヌ、二人を相手にすると厳格な父親ミシェルも分が悪い。女性二人を相手に、父はその体を一歩二歩と気圧される。 「父さま」 そんな父の背後へ対して、ルイズから静かな言葉がかけられた。 「父さま、ありがとうございます。私のことをそんなに思っていてくれていたこと、とても嬉しく思います」 ぞっとするような凍える月。 それを見てルイズは、かつて二度、こうして舞踏会の夜にただ月を眺めていた彼の背中を思い出す。 エレオノールとカリーヌが父を呼び止めてくれた、少しの時間。その時間で、ルイズは愛する父に口にする言葉と、覚悟を決めていた。 「ル、ルイズ……?」 「でも、私は決めたのです」 振り向いたミシェルが見たものは、月下で微笑む、これまで見たことがないような自信に満ちた娘の姿であった。 「私の生まれてきた意味、魔法も使えず、失敗ばかりだった自分が生きてきた意味、それを見つけたのです」 その瞳には強い覚悟の光が宿っている。 娘のそんな変化を目にして、父は本能的に理解してしまう。今、娘は自分から巣立とうとしているのだと。 「だ、だがっ!」 しかし、それでも引き下がらない。 無様だろうが構わない、決して娘を手放したくないその親心は偽れない。 「私は決めたのです。国のためでも、女王陛下のためでもありません、私は私の誇りの為に、この道を真っ直ぐに進むと、そう心に決めたのです。私自身に誓って」 娘の口から、決定的な一言が紡がれた。 その言葉を聞いてミシェルは、娘が、最愛の小さなルイズが、既に巣立ってしまっていたのだと悟り、今度こそ言葉を失ったのだった。 古代スラン時代に打ち上げられた人工天体、虚月。 ハルケギニアで見上げるそれは、まるで凍りついているようだ。 ―――ウルザ 戻る マジシャン ザ ルイズ 進む
https://w.atwiki.jp/cfvg/pages/5355.html
Gユニット Gガーディアン グレード3 グレード2 グレード1 グレード0 既存ユニット関連 種族・カード名指定ユニット Gユニット スレ番号 パワー ユニット名 11-432 15000+ 時空竜 カルペディエム・ドラゴン 11-590 15000+ 時空竜 エヴォリューションロード・ドラゴン 12-501 15000+ クロノジェット・ギアライブ 13-84 15000+ 時空獣 クロノスバインド・キマイラ 13-179 15000+ 機械仕掛けの神 アルビオン 13-192 15000+ クロノタイガー・GG H4-946 15000+ 超・時空竜 クロノジェット・タイムリバティ H5-53 15000+ 超・時空竜 ミステリー・エクスプロージョン H5-532 15000+ 亜空竜 タイムパラレル・ドラゴン H5-543 15000+ 時空竜 フューチャーゲート・ドラゴン H5-457 15000+ 未来竜 クロノドラゴン・ネバーエンド H5-580 15000+ 亜空剣聖 パラドクス H5-619 15000+ スチームヒーロー アル・ヴァトル H5-816 15000+ 時空竜 ルーペイジ・ドラゴン H5-895 15000+ フルバーストスチーム バリフ H5-916 15000+ 時空獣 コンフュージョン・コカトリス H6-25 15000+ 追及の時双子 カルマ H6-27 15000+ 時空竜 マルチエンディング・ドラゴン H6-40 15000+ 時空竜 メビウスクロック・ドラゴン H6-41 15000+ クロノドラゴン・Яegression H6-59 15000+ 時空竜 ネバー・ゼロークロック・ドラゴン H6-71 15000+ 時空竜 ベクトルソーサ・ドラゴン H6-211 15000+ クロノドラゴン・アナザー H6-216 15000+ クロノタイガー・デタミネーション Gガーディアン スレ番号 パワー ユニット名 13-243 G-GUARDIAN ハイブロースチーム エメルアンナ H5-567 G-GUARDIAN 時空獣 リバース・ウロボロス グレード3 スレ番号 パワー ユニット名 11-206 11000 ローレンツブースト・ドラゴン 11-246 10000 スチームジェネラル アラルガル 11-261 11000 タイムルーラー・ドラゴン 11-330 11000 スチームロード クルラッシナ・ベル 11-441 11000 要塞の名を持つギアホエール 12-102 11000 ブレイクスルーズ・ドラゴン 13-179 11000 完全無欠の理想巨兵 13-549 13000 クロノジェット・ドラゴン・V H5-531 11000 亜空の剣士 パラドクス H5-981 11000 因果応報の理想巨兵 H6-25 9000 追及の時双子 アルマ H6-214 11000 クロノファング・タイガー・SIN H6-229 11000 デスティニーセレクト・ドラゴン H6-387 13000 時空戦騎 ロストグレイヴ H6-399 13000 オーバークロック・ドラゴン H7-689 13000 時空超越 クロノジェット・ドラゴン・メモリアル グレード2 スレ番号 パワー ユニット名 11-206 9000 スチームブレイン シュ・イリシュ 11-246 9000 ガレージパラドクス・ドラゴン 11-330 9000 スチームナイト ク・バウ 11-432 9000 加速進撃の時空巨兵 H5-563 9000 スチームメイデン キャシー H5-564 8000 二律背反のギアパンサー H5-830 9000 スチームメイデン ヴァカナ H5-830 9000 スチームファイター ネヨスデ グレード1 スレ番号 パワー ユニット名 11-246 6000 天啓を呼ぶギアクロウ 11-269 7000 スチームスクワイア ススダ 12-37 7000 マーカーテイル・ドラゴン H5-538 7000 信頼おける護衛ギアパイソン H5-538 7000 前後矛盾のギアピジョン H5-540 7000 スチームメイデン ティム H5-692 7000 連鎖爆撃のギアイーグル H5-692 7000 自由奔放のギアキャット H5-830 7000 スチームファイター アッハイ グレード0 スレ番号 パワー ユニット名 トリガー 11-246 5000 アクセラレーター・ドラコキッド 11-432 4000 スチームメイデン クーダ ☆ 11-432 4000 暗がり好きのギアモール 醒 12-34 5000 気配り上手なギアドッグ 12-35 4000 ソワソワ・ワーカー 引 12-35 4000 スチームメイデン エタナ 治 H5-539 5000 スチームナイト オルタナ H5-581 4000 時空跳躍のギアラビット ☆ H5-830 5000 損な役回りのギアモンキー H6-214 5000 クロノ・ティガー・SIN H7-477 5000 クロノトラベル・ドラコキッド 既存ユニット関連 グレード スレ番号 パワー ユニット名 関連ユニット トリガー 種族・カード名指定ユニット 指定 グレード スレ番号 パワー ユニット名 トリガー 「クロノジェット」 2 12-112 9000 ジェットクローム・ドラゴン 「クロノジェット・ドラゴン」 Gユニット H5-535 15000+ クロノドラゴン・アサルトウィング 「クロノスコマンド」 2 13-196 9000 エヴォルヴソード・ドラゴン 1 13-195 7000 スチームメイデン イシュ・イル 〈ギアコロッサス〉〈十二支刻獣〉 3 13-179 11000 完全無欠の理想巨兵 H5-981 11000 因果応報の理想巨兵 〈ギアコロッサス〉 2 13-195 9000 一撃必殺の理想巨兵 1 13-196 7000 フェイスレスメイデン バージ 「亜空」 Gユニット H5-580 15000+ 亜空剣聖 パラドクス 2 H5-563 9000 スチームメイデン キャシー H5-564 8000 二律背反のギアパンサー 1 H5-538 7000 前後矛盾のギアピジョン H5-540 7000 スチームメイデン ティム 0 H5-581 4000 時空跳躍のギアラビット ☆
https://w.atwiki.jp/sega-chainchronicle/pages/297.html
LV70入力 【RPG】チェインクロニクル 143chain【TD】の13 参照 - 名無しさん 2013-10-28 23 28 04
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/4526.html
マジシャンズ・エイプ(OCG) 効果モンスター 星3/闇属性/獣族/攻 800/守1200 このカードは特殊召喚できない。 このカードがフィールド上に表側攻撃表示で存在する場合、 1ターンに1度、手札のモンスター1体を墓地へ送り、 相手フィールド上に表側守備表示で存在する モンスター1体を選択して発動する事ができる。 このターンのエンドフェイズ時まで、選択したモンスターのコントロールを得る。 この効果でコントロールを得たモンスターは、 このターン表示形式を変更する事はできない。 コントロール マジシャン 下級モンスター 獣族 闇属性 同名カード マジシャンズ・エイプ(アニメ)
https://w.atwiki.jp/hachiyousyou/pages/12.html
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/11318.html
マジシャンズ・ブレイン C 水文明 (4) 呪文:ソーサリー ■バトルゾーンにある自分のソーサラーが持つ魔力?の合計以下になるように、好きな枚数カードを引く。 作者:ウタ 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2836.html
戻る マジシャン ザ ルイズ 進む マジシャン ザ ルイズ (23)トリステインのアカデミー 王立魔法研究所、通称アカデミー。 王都トリステタニアに存在する、高度な魔法実験や新魔法の開発が進められている国の最高魔法研究機関。 今、その敷地内には一隻のフネが停泊、……否、この場合着陸という表現が正しいかもしれないが、停泊していた。 全長百七十メイル、その形はハルケギニアにあるどのような船にも似ていながら、一つとして同じものが無い。 船の象徴ともいうべきマストは無く、飛行を可能とする船の特徴ある船翼は船尾付近に配されている。 朝日を浴びて輝いている全体的に細身のシルエットは、川辺で流される笹船を連想させる。 強襲型飛翔艦ウェザーライトⅡ。 プレインズウォーカーの知識と技術、そしてハルケギニアの魔法と資源によって生み出された空の落とし子。 その心臓部と言える機関室では、せわしなく動き回るものの姿があった。 それは人ではない。 金属の体を持ち、二本づつの手と足を持つ存在。 知らぬ人間が見たらならばガーゴイルと呼んだであろうそれは、ウルザによって作り出されたアーティファクト『組立作業員』であった。 何体もの組立作業員達が右へ左へと動き回り、工具を持って修理作業に追われている。 その前にはウェザーライトⅡが誇る、古代のスラン文明の技術の結晶スラン・エンジンが無残な姿を晒していた。 中枢のエンジン本体にこそ大きな損傷が認められないものの、それ以外の部分はこの場所で荒れ狂ったエネルギーの強大さを物語っていた。 周囲には切断された太いチューブ類や、熱と衝撃で元がどのようなものであったのか想像することもできない残骸、破壊され砕け散った様々な材質の破片等が散らばっていた。 土くれのフーケが使った異世界の兵器『破壊の杖』、それが巻き起こした力の残滓である。 あらゆる魔法に防御対応するように設計されていたスランエンジンは、魔法を介さない純粋な物理兵器の力の前に屈し、その屍を晒していた。 「作業の進捗状況はどうかね?」 朝の陽光も差し込まぬ機械の巣窟、そこに足を踏み入れたのは白髪白髭でありながら、見る者を圧倒する生命力に溢れた眼光を持つ男。 多次元世界『ドミニア』を渡り歩くプレインズウォーカーの一人であり、この船の生みの親であるウルザだった。 機関室を照らす弱々しいランプの光の中、杖を手にした禿上がった頭の男が振り返った。 「芳しく有りませんね。昨日から続けて、未だ回路のチェックと残骸の撤去に追われています」 そう答えたのはこの船のもう一人の開発者、今は無きトリステイン魔法学院の教師、ミスタ・コルベールであった。 一時は命に関わる重症を負った彼であったが、ルイズの放った『爆発』の後、ウェザーライトⅡは地上で救助を求めていたモット伯爵を助け、そのモット伯の水魔法の治療によって彼は一命を取り留めたのである。 ウェザーライトⅡの初飛翔となったあの夜の激戦から、既に三度目の朝を迎えていた。 全ての邪悪を退けた虚無の爆発の後、傷ついたウェザーライトⅡはオスマンの主導で一路王都へと舵をとった。 そうして王都上空へと到着した彼らは王立魔法研究所の敷地へと着陸したのである。 即座に研究所の研究員や王都の警備隊が駆けつけ、上へ下への大騒ぎとなったが、ここでも活躍を見せたのではオスマンであった。 彼は意外な政治力と交渉力を発揮し、その日の昼には船を王立研究所の敷地内に停泊させることの許可を取り付けてしまったのである。 怪我人や病人は即座に研究所の宿泊施設へと移され、トリステイン魔法学院という拠点を失った面々は、ここに至りようやく一息つくことのできる余裕を手に入れたのであった。 意識が戻らないルイズ、腰を痛めたギーシュ、風邪をひいたモンモランシーらは即座にアカデミーに用意されたベットへと放り込まれた。 また、最後にウェザーライトⅡとルイズの命を救ったミス・ロングビルこと、土くれのフーケも『破壊の杖』の爆発に巻き込まれひどい重症を負っていた。 コルベール同様に水のトライアングルメイジであるモット伯爵の治療魔法で命に別状は無かったが、彼女は今もベットの上で眠り続けている。 そしてもう二人の怪我人、ウルザとコルベール。 ウルザは酷い怪我を負っていたはずだったが、いつの間にやらそれは癒えてモット伯の治療も断っていた。 彼はコルベールに指示だけを言い残し、昏睡状態に陥っていたルイズに付き添うことを希望した。 一方のコルベールは治療もそこそこにウェザーライトⅡへと戻り、機関室の修理を続けていた。 超常的な力を持つプレインズウォーカーなら兎も角、ただの人間である彼が今のように動き回り立って話しているのはまさに奇跡的であった。 心配するギーシュやモンモランシー、オスマンの声も振り切って作業を続けるコルベールの表情は鬼気迫るものがあった。 あるいはそれは……必死に逃げる、逃亡者の形相か。 「ミス・ヴァリエールの容態はどうですか?」 「数時間前、日の出の前に目を覚ました。今は友人達が面会しているはずだ」 それを聞いたコルベールの顔がふっと和らいだ。 「そうですか。それは良かったです」 あの魔法の爆発の後、コルベールが意識を取り戻したときには既に昏倒状態にあったルイズを彼は心の底から心配していたのである。 ルイズが寝ていた時間は実に四十八時間にも及んだ。 その間、コルベールは小時間の休息を挟みながらも、ほぼ休み無く働き続けていたのである。 「ミスタ・コルベール、いい加減に気負うのはやめることだ。君が責任を感じることではない」 「……」 対するコルベールは無言の返答、しかしその顔色は明らかに度を越えたオーバーワークに限界を示していた。 「残りは私が組立作業員に指示を出しておく、君は休みなさい」 感情を滲ませない硬質な声色、何度も耳にしたこの老人の突き放した物言い。 けれどコルベールはその時、その声に自分を労わる色が混じっているように感じた。 「……分かりました。お言葉に甘えて休ませてもらいます」 「ああ」 出て行こうとするコルベール、そこで何かを思い出したようにふと足を止めて振り返った。 「休む前にミス・ヴァリエールに挨拶をしようかと思うのですが、彼女は今部屋にいますか?」 「今ならまだ他の生徒達が見舞っているはずだ、暫くはベットから体を離れさせて貰えんだろう」 それを聞いてコルベールは微笑する。 「どうもありがとうございます。ミスタ・ウルザ」 停泊するウェザーライトⅡの中でコルベールとウルザが陰気に顔を突き合わせていた頃、ルイズの割り当てられたアカデミーの一室には賑やかな声が響いていた。 「全然目を覚まさないから何ごとかと思ったじゃないっ!」 「しょうがないじゃないモンモランシー、寝てる時間まで文句をつけられても仕方が無いわよ」 「ハハハ。丸二日はいくらなんでも寝坊しすぎだと僕は思うけどね」 それぞれモンモランシー、ルイズ、ギーシュが笑顔で笑い合う。 あの戦いを全員で無事生き残った喜びを噛み締めて。 「もう起きてるってことは動き回っても平気ってことかい?」 「ううん。今日一日はベットで寝てなさいって言いつけよ」 ギーシュの質問に、寝巻きのままベットから身を起こしたルイズが答える。 「言いつけって、施療師にかい?それとも使い魔の……」 そこまで口にして言いよどむギーシュ。 「いいえ、ミスタ・ウルザによ」 続きはルイズが自分の口から告げられた。 「そうか。でも本当に心配したんだよ。ミスタ・ウルザから君が絶対安静、面会謝絶だって聞かされたときには」 「? そうだったの?」 初耳である。 それもそのはず、ルイズが倒れてからのことを聞かされるのは、彼女にとってこれが初めてなのだった。 深夜に目を覚ましたルイズ、ウルザの口から彼女に告げられた事実。ルイズはそのあとの時間を、一刻も惜しいとばかりにウルザの語る過去の話を聞き続けていたのである。 「ああ、昨日もこうして二人で見舞いに来たんだけど、ミスタ・ウルザに帰されてしまってね。そうだったよね、モンモランシー?」 と、話を振られたモンモランシーは、あさっての方向に顔を向けて見事な金髪の縦巻きロールをくるくると指先で弄っているところだった。 「モンモランシー?」 ルイズの問いかけではっと我に返ったのか、モンモランシーは顔を真っ赤にさせて頷いた。 「そ、そうよ。折角来てあげたのに、あなたったら全然起きないんですもの!」 突然の剣幕にルイズもギーシュも呆気にとられる。 「モ、モンモランシー?具合でも悪いのかい?顔が真っ赤だよ?」 「ななな、なんでも無いったら何でもないのっ!」 「そ、そうなのかい?君がそう言うなら別にいいけど……ああ、そうだ忘れていた。ルイズ、外は凄いことになっているんだ。そのことは聞いてるかい?」 持ち前の微妙な鈍感さを発揮して、再びルイズに話を振るギーシュ。 再び顔を背けて、口をアヒルっぽくして拗ねるモンモランシー。 流石のルイズもなんとなく事情が飲み込めてきたが、ギーシュの言ったことが気になって聞き返した。 「外?一体どうなっているの?こうしてのんびり話してるってことは、姫様はご無事なんでしょうけど」 「違う違う、もう姫様は姫様じゃないんだよ」 ギーシュの物言いに疑問符を浮かべるルイズに、ギーシュは深く息を吸って十分にためを作ってから続けた。 「アンリエッタ女王陛下の誕生さ!」 ぽかんと口を開けるルイズ、言ったギーシュは自分のことのように得意満面だ。 ギーシュの衝撃発言、喜びと驚きのあまりとっさに声が出ないルイズ。 持て余した混乱をとりあえず喉の奥に飲み込んで、ルイズは疑問を口に出してみた。 「じょ、女王って、そんなに簡単になれちゃうの?」 「んー、どうなんだろうねぇ。歴史の上ではこれまで何度も例はあるし、それに今はガリアの国王も女王だしね」 その時遠くから「ドーン」と言う音が鳴り響いた。 「ほら、聞こえただろう?今のはアンリエッタ女王陛下の即位宣言と戦勝パレードの開始を告げる空砲の音さ」 そこまで聞いてルイズにも、ようやく合点がいった。 ウェザーライトⅡと自分の虚無によって撃退されたアルビオン軍、それを国の功績として内外に大々的に喧伝するための女王即位、戦勝パレードなのだろうと。 きっと今、自分の信愛する姫殿下、いや、女王陛下は行進パレードの中にあって国民に笑顔を振りまいているだろう。 けれどその未来には様々な困難が山積みにされているのだろう。 外はアルビオン、ガリア、ゲルマニア。 内は貴族達の複雑に絡み合った思惑。 女王陛下はそれらと正面から立ち向かう決心をされたのだ。 そう思えば、自分達の功績が例え表に出ないであろうことなど吹き飛び、ルイズの心には喜びと奮起が満ち溢れた。 「こ、こうしちゃいられないわ!早く私も行って女王陛下にせめて一目でも」 「な、何を言ってるんだい君は!ミスタ・ウルザに今日一日は休んでいるように言われたんだろう!?」 今すぐベットから飛び出していきそうな勢いのルイズを、ギーシュが両手でつかんで抑えようとする。 「モンモランシー!君も見てないで手伝っておくれ!」 じたばたと暴れるルイズに抱きつくようにしてベットに留めているギーシュを、モンモランシーが氷雪の如き視線で見ている。 「モ、モンモランシー?」 ギーシュもここに至り、モンモランシーの様子が平静のそれではないことにやっと気づいた。 が、今この病人を放り出してモンモランシーに許しを請う、と言うのも人としてどうだろう? という板ばさみにギーシュが陥りかけたその時、控えめにドアがノックされた。 そうしてその後に音を立てて開かれた扉から現れたのは 「え、エレオノール姉さまっ!?」 ルイズの姉、エレオノール・ド・ラ・ヴァリエールであった。 「ちびルイズ。あなたがどうしてここにいて、しかも丸二日も眠りこけていたのか、一切合財全てを説明してもらうわよ」 そんな風に口を開いたのは、二十代後半の見事なブロンドの美女、エレオノールだった。 その眼光鋭く、言葉にはルイズを硬直させるだけの気迫が込められている。 「あ、あの、エレオノール姉さま」 「しかも、ここに運ばれた原因はあの得体の知れないフネに乗っていて、戦場で例の光に巻き込まれたからだって言うじゃない」 本当はその光自体ルイズによって放たれたものであるのだが、エレオノールはそのことを知らない様子だった。 「おちび。いいこと?ラ・ヴァリエール家はトリステインでも名門中の名門よ。それに連なる血筋のあなたがどうして戦場なんかにいたの。説明なさい」 長く一緒に生活した、しかも血を分けた姉妹のこと。 ルイズは直感する。 『今、目の前の姉は壮絶に怒っている』 「ね、姉さま?」 「言い訳なんて聞きたくないわ。私は説明しなさい、って言ったのよ」 ここに至りルイズにも、姉の怒りの原因が自分であり、その矛先が自分に向いていることが正しく把握できた。 助け舟を求めて視線を泳がせる。 ……先ほどまでそこにいたはずのギーシュとモンモランシーはいつの間にやら姿を消していた。 孤立無援、そんな言葉を思い出しながらルイズは必死に考えをめぐらせる。 正直に話してみる?――火に油を注ぐようなものだろう。 誰かに助けを求めてみる?――薄情ものの二人は後で〆よう。 仮病を使って追い返す?――この姉にそんなものが通じるわけが無い。 閃き。 とりあえず話をそらしてみるというのは? ―― これよ! 根本解決には程遠い回答を手にしたルイズは、話をそらせそうな話題を記憶から掘り起こした。 「姉さま……」 「何よ、ちびルイズ」 「ご婚約、おめでとうございます」 はたかれた。 「あいだ!ほわだ!でえざば!どぼじで!あいだだっ!いだだだっ!」 更には頬をつねり上げるエレオノール、ルイズは本気で痛いのか手をバタバタと暴れさせている。 「あなた、知らないの?っていうか知ってるわね?知ってて言ったのね。やるじゃない、ちびルイズのくせに」 「わだじなんじぼじりばぜん!」 「婚約は解消よ! か・い・し・ょ・うしたの!」 「な、なにゆえ!」 寝耳に水だ。 当然知っていたらこんな話題口が裂けても振らなかったであろう。 「さあ?バーガンディ伯爵さまに聞いて頂戴。なんでも『もう限界』だそうよ。どうしてなのかしらねっ!」 そう強く言い捨ててから一際強くつねり、手を離すエレオノール。 ルイズは涙目になりながら「そりゃ『限界』もすぐに来るでしょうね。私は何があってもこうはならないわ」と心の中で思ったりもしたが、幸いそれがエレオノールに看破されることは無かった。 これも……壊れてる。 ―――炎蛇の魔道師 コルベール 戻る マジシャン ザ ルイズ 進む
https://w.atwiki.jp/chain_chronicle/pages/21.html
8月8日(木)より新エリア「湖都」を開放しました。 「湖都」エリア開放により新たなメインストーリーと酒場ガチャをご利用いただけるようになりました。 ▼湖都酒場キャラクター▼ 「砂漠のアイドル サーシャ(SSR)」 「砂漠の鷹 ジャファール(SSR)」 「詩を紡ぐ者 ファルリン(SSR)」 上記のキャラクター以外にもたくさんの仲間が登場します。 ▼砂漠のオアシス都市「湖都」▼ 湖都は、広大な砂漠に点在するオアシス都市群として栄えています。 酒場には、砂漠を旅する旅人や商人たちが潤いを求めて、 また、もてなす吟遊詩人や踊り子たちが集い、昼夜を問わず賑わっています。 義勇軍はフィーナとともに次なる地へ足を踏み入れます。 多彩な物語を繰り広げる、新章『湖都』に、ご期待ください! これからもチェインクロニクルをよろしくお願いいたします。
https://w.atwiki.jp/bkneko/pages/1065.html
図鑑No 0001~|0051~|0101~|0151~|0201~|0251~|0301~|0351~|0401~ ※エネミーのマジックスキルは個人的な印象です。 ゴブファイアマジシャンヒーロー 図鑑No 名前 属性 タイプ 移動 0333 ゴブファイアマジシャンヒーロー 火 魔法 地上 マジックスキル MAXスピード-防御力+バーストサイズ特大 説明 ゴブファイアヒーローの亜種であり、マジシャン。 強烈な魔方陣でキャラをまとめて吹っ飛ばす危険な敵。 吹っ飛ばされている間に場がガラ空きにならないよう、いつでも召喚できるキャラを準備するのが攻略の鍵。 備考 魔法でまとめてふっとばす攻撃をする。 隙ができないようにいつでもキャラを召喚できるようにする必要がある。