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ポポロクロイス物語 ・要約版:要約スレpart3-126 ・詳細版:part24-472~481・484~488 126 :ゲーム好き名無しさん:2009/03/08(日) 13 23 48 ID xxNXplgYO ポポロクロイス物語 ピエトロ王子はある日死んだと聞かされた母親のサニア王妃を見つける。 サニアはかつてポポロクロイス王国を襲った氷の魔王との戦いの後眠り続けてる。 ピエトロ王子は母を目覚めさせるため冒険にでる。 冒険の結果サニア王妃は氷の魔王を撃退した竜であり氷の魔王を封じるため意識が闇の世界に囚われているとわかる。 ピエトロは母を救いだすが一緒に氷の魔王も復活する。 だがピエトロ王子の竜族の血が目覚め巨大な竜に変化すると氷の魔王を滅ぼすのだった。 こうしてピエトロ王子の最初の冒険は終わったが次の冒険はまた別の話。 472 :ポポロクロイス物語:2006/09/02(土) 15 38 08 ID Pvlr/59h0 ポポロクロイス物語1。最初のPS版のです。PSP版等とは話の流れが異なるようなので注意。 ストーリー重視のRPGなので、詳しく長めにします。 また、一部ではサブイベントや寄り道もちゃんとやらないと話が分からなくなりますが、最低限に補完してます。 竜の玉の関連イベントについては除外します。 ・ピエトロ ポポロクロイスの王子。10歳の誕生日を境に、王国全土を巻き込む大事件に関わる事に。 母は幼い時に死んだと聞かされている。趣味はおみやげ集め。 ・ナルシア フローネルの森の心優しい魔女。姉ギルダと日々魔法の修行に勤しむ。 森の魔女なので森や山以外では力を発揮できない。特に海は苦手(海に入ると体が泡になってしまう) ・白騎士 伝説のキングナイトの剣を求めて放浪する正義感と義理人情溢れる騎士。外見は白い鎧。 ナルシア同様、海が駄目(海水で体が錆びて動けなくなる)。泳ぎ自体は苦手。 オバケも苦手。高所恐怖症もあり。と意外に弱点が多い。 ・ガミガミ魔王 ポポロクロイスに憧れて自分の国を作っている自称魔王のおじさん。 メカに強いらしく数々のロボットを開発していて、飛行船も作れる。 数々の事件を起こすが、決して悪人ではない…というより実は根は凄く良い人。 ・カイ 何にでも変身できるという能力を持つナルシアの友達。割と毒舌。 473 :ポポロクロイス物語:2006/09/02(土) 15 39 52 ID Pvlr/59h0 むかしむかし、剣と魔法がこの世を支配していたころ・・・ あるところにポポロクロイスという国がありました。 ある日、パウロ・パカプカ王とサニア王妃との間にピエトロという王子が生まれました。 ところが、突然ポポロクロイスを大寒波が襲ったのです。ポポロクロイスは氷に閉ざされました。 それは北の大地を領土とする氷の魔王の仕業だったのです。 四天王と呼ばれる4人の魔術師を擁する魔王軍に、ポポロクロイス軍は為す術もなく、全滅も時間の問題でした。 そのとき。城を守るようにして巨大な竜が現われたのです。 竜と氷の魔王との戦いは7日7晩続き、死闘の末、遂に氷の魔王は倒されました。 しかし、氷の魔王は自分が落ちていく暗黒の世界に、疲れ果てた竜をも引きずり込んでしまったのです。 人々は自分達を守ってくれた竜を称え、その姿を国のシンボルにしました。 それから10年の歳月が流れました・・・(ゲームはここから↓) 474 :ポポロクロイス物語:2006/09/02(土) 15 40 44 ID Pvlr/59h0 第一章 奪われた王冠 今日はピエトロ王子の10歳の誕生日。華やかなパーティーが城で催されるも、王子は浮かない顔。 なぜなら、一番祝って欲しい母親がその場にいないためでした。 夜、テラスで亡き母親を想いため息をつくピエトロ。ふと気がつくと、父王パウロが一人でどこかへ行く様子… ピエトロは後をつけ、城の西の塔に昇ります。そこで見たものは、ベッドで眠る女性と、その女性に話しかけるパウロ。 ピエトロが事情を尋ねるも、パウロは沈黙するばかり・・・ その時、ポポロクロイス城で爆発が起こります。爆発の正体は、ガミガミ魔王による襲撃でした。 ガミガミ魔王は、ポポロクロイスに憧れて北の山に自分の国を作っている魔王(おじさん)。 ポポロクロイスの国宝、身に着けたものに英知を授けるという「知恵の王冠」を強奪するために城を襲撃してきたのです。 結局「知恵の王冠」は奪われ、立ちはだかったピエトロもあっさりと伸されてしまいます。 ・・・翌日、「知恵の王冠」奪還に向かおうとするピエトロですが、当然ながらパウロ王に止められます。 そんな時、昨夜の塔の前でピエトロは不思議な声を聞きます。 ”ピエトロ・・・国王を救いたいという貴方に力を貸してあげましょう” ふと頭上を見ると、一振りの剣 ”竜の剣”が舞い降りてきました。 大臣モームはこれを竜の神の導きと思い、王に黙ってピエトロの旅立ちを許可したのです。 兵士ゴン、ドンと共に竜の剣を片手にガミガミ魔王城へ向かうピエトロ。 途中差し掛かった迷いの森…フローネルの森で、一匹のデーモンに襲われます。デーモンを見るやゴン、ドンはすぐに逃走。 一人でデーモンを撃退したピエトロでしたが、デーモンをけしかけた魔女ギルダによって気絶させられてしまいます。 ギルダはどうやらピエトロが森を荒らしに来たと思っているようでした。 目覚めたピエトロが事情を説明すると、ギルダの妹の魔女ナルシアが協力、同行を申し出てくれました。 先を急ぐピエトロとナルシア。魔王城付近、ゴミ捨て場を通った時、何やらついてくる白い”鎧”が。 ”鎧”は自分を、白騎士と名乗り、ガミガミ魔王に剣を奪われてしまったと言ってきます。 ピエトロも名乗り経緯を告げると白騎士は協力を申し出てくれ、3人は魔王城へと更に進みます。 475 :ポポロクロイス物語:2006/09/02(土) 15 41 32 ID Pvlr/59h0 城下町のガミガミシティ(住民は魔王製のロボだが普通にのんきに生活している。敵意も忠誠心も極薄)の市役所で、「ガミガミ魔王をやっつけにきた」とアポを取ったピエトロは魔王城へとたどり着きます。 魔王城のトラップをかいくぐり、白騎士は剣を奪還。一行はついにガミガミ魔王と対峙します。 「知恵の王冠」の力を得て作り出された、「ガミガミ魔王ロボ」を苦戦の末になんとか撃破したピエトロ。 追い詰められたガミガミは城の自爆装置を起動。自分は逃げ出してしまいます。 ガミガミ魔王私室のダストシュートから脱出したピエトロが目にしたものは、城の爆発に巻き込まれ、炎を上げるガミガミの飛行船でした。 燃えながらフローネルの森へと落下していくガミガミ飛行船の脱出ポッド。 ピエトロが駆けつけると、ポッドから出たガミガミは炎の中で苦しんでいます。ナルシアに言われ渋々ガミガミを助ける白騎士。 ガミガミは助けてもらった礼だと「知恵の王冠」をピエトロに渡し去っていきます。 残ったのはフローネルの森に広がる火災でしたが、そこへやってきたギルダがあっという間に炎を鎮めてくれます。 紆余曲折あったものの、ついに「知恵の王冠」を奪還したピエトロ一行は城へと凱旋。 待っていたのは城門でパウロ国王。黙って旅に出た事で恐縮するピエトロでしたが、パウロは逆に国宝を取り返してくれたピエトロに礼を言うのでした。 白騎士、ナルシアに礼を言い再会を誓うピエトロ。二人は城に戻るピエトロを見届け、それぞれ戻っていくのでした。 一方その頃、はるか西の海では、とある巨大な影がポポロクロイスにまっすぐ向かってきていたのです・・・ 476 :ポポロクロイス物語:2006/09/02(土) 15 42 13 ID Pvlr/59h0 第二章 空に浮かぶ島 ポポロクロイスではガミガミ魔王から国宝を取り戻したピエトロ王子の活躍に国中が沸いていました。 ところが、ピエトロはずっと城の中。町の外にすら出してもらえませんでした。ピエトロ王子の勉強の時間…ピエトロはやる気なく机に佇んでいました。 叱るパウロにピエトロは、勉強や計算、冒険よりも気になる事がある…と反論します。 ピエトロが気になっている事とは、以前塔で見た眠ったままの女性の事でした。パウロは全てをピエトロに話す決心をし、塔の女性の前にピエトロを連れてきます。 その女性の名はサニア。ピエトロの実母。サニアはピエトロを産んで間もなく不思議な眠りにつき、10年間目覚める事がなかったと告げます。 あらゆる手段を講じても、どんな人に相談しても目覚める方法はおろか、原因すらも特定できなかったのです。 だからパウロ国王はやむを得ず、ピエトロには母は死んだ事にしておいたのでした。 ピエトロの授かった「竜の剣」はもともとサニアのもの。サニアは夢の世界からでもピエトロを見守ってくれている、とパウロは言い、 そして、今も目覚めさせる方法は探している。母が目覚めた時、喜ばれるような立派な人間になるために、真面目に勉強するようにと言われます。 ピエトロは夜のテラスで、死んだと思っていた母と一度でいいから話をしてみたいと願います。 そこへ突然現われるギルダとナルシア。なんでもナルシアがピエトロの事ばかりを話すので、気を利かせて連れて来たとの事。 母に会うため、ピエトロはギルダ達と再び塔へ訪れます。 ギルダはサニアの様子を見て、サニアに何が起こっているかを理解します。 サニアは寝ているのではなく、誰かに魂を吸い出され、闇の世界に封じ込められている。 それを聞いたピエトロは、ならば闇の世界に行ければ、母に会え、母を助けられるのかと問います。 ギルダは肯定。ピエトロは更に、闇の世界に行く方法を尋ねます。 が、返ってきた答えは、「死ぬ事」でした。生者が闇の世界に行く方法は無い、少なくとも自分は知らないとギルダは言います。 落胆するピエトロ。ナルシアはピエトロを気遣い、自分に会いたい時にはこれで合図してくれと「緑の笛」を渡し、森へ帰っていきます。 477 :ポポロクロイス物語:2006/09/02(土) 15 42 43 ID Pvlr/59h0 ・・・翌日。ギルダに聞いた事をパウロに報告するピエトロは、城の外に出て母を助ける方法を探したいとお願いします。 しかしパウロは許可しません。諦めきれないピエトロは城のテラスで「緑の笛」を吹き、ナルシアに城の外へ連れ出してもらいます。 ポポロクロイス城下町では、空飛ぶ島ブリオニアの話題が飛び交っていました。 ブリオニアは一年に一度ポポロクロイスに接近し、そして去っていくという島。また、接近時は魔物が凶暴化するらしいのです。 それ以外には特に収穫も無く、当然ながら闇の世界の手がかりに関してはきっかけすら掴めないまま。 更なる手がかりを求め、ピエトロは一度城に戻ります。そんなピエトロにパウロは折れ、とうとう旅立ちを許すのでした。 宮廷占い師シターから、魔術師の町カナリシアへ行けと助言を受けるピエトロ。 ゴドリフを越えカナリシアへとやってきたピエトロは、町の長老にブリオニアにある大図書館には、全ての知恵、全ての謎を解き明かす術が眠っていると聞かされます。 ピエトロとナルシアはこれを聞いて、ブリオニア行きを決意します。しかし、空飛ぶ島のブリオニアに行く方法がありません。 ピエトロは、国王パウロの依頼でブリオニア上陸の研究をしていた魔術師ヤンに出会い、研究の協力を承諾します。 その方法とは、魔法の大砲で、中に入った人間をブリオニアに撃ちだすという大胆なもの。 ピエトロは一人で大砲に入りますが、発射の寸前にガミガミ魔王の妨害(惚れたナルシアと旅するピエトロに嫉妬している)を受け、あらぬ方向へ飛んでいってしまいます。 ピエトロの着弾地点は、魔物が暴れているというゴドリフ鉱山の奥深く。 鉱山に閉じ込められた炭鉱夫ナグロ、助けに来てくれたナルシアと共に魔物のボス「オークキング」を撃退。 魔物退治に来て逆に囚われてしまっていた白騎士とも再会します。 外に出たピエトロ、ナルシア、白騎士の前にはヤンが。スポンサーであるパウロに失敗の報告に行くとの事・・・ ピエトロも一旦城に戻ると、ヤンはパウロに失敗の言い訳をしていました。ヤンから港町パーセラでも空飛ぶ船の開発をしていると聞いた3人は一路パーセラへ向かいます。 パーセラの船大工ボストフを訪ねると、空飛ぶ機械…フライヤーヨットは、プロペラスクリューが作れないので製作できないと言ってきます。 原因は、優秀な鍛冶屋が町にいないためでした。ナルシアはゴドリフの人たちならば作ってくれるかも知れないと考えます。 しかしボストフは以前手酷く断られた経験があるために、今回も断られるだろうと不安顔。 ピエトロ、ナルシアは更に強引に説得し、スクリューの図面を片手にゴドリフへと向かうのでした。 ボストフの不安をよそに、ゴドリフの鍛冶屋はあっさりと仕事を引き受けてくれました。 しかし翌日、出来上がっているはずのスクリューはガミガミ魔王に盗まれていました。 ガミガミの置き手紙には、「返して欲しいなら新魔王城まで来い」との事。 新魔王城でもガミガミ魔王を追い詰めたピエトロは、ガミガミ魔王に「王子のクルージング遊びなんかのためにヨットを作るな」と言われます。 ピエトロ達は母親のためだと、今までの事情を説明します。するとガミガミ魔王は絶句し、黙ってスクリューを返すのでした。 晴れてスクリューはボストフの手に。ピエトロ達はボストフと共にフライヤーヨットを製作。遂に完成にこぎ着けました。 いよいよブリオニアへ…と思うピエトロに、ナルシアがおずおずと言います。 「森の魔女は森で暮らすように定められている。なので、海に出てはいけない」 やむなくブリオニアへはピエトロと白騎士、ボストフとその弟子達で行く事に。ナルシアに見送られ、大海原へと出港します。 478 :ポポロクロイス物語:2006/09/02(土) 15 43 15 ID Pvlr/59h0 ピエトロ王子を乗せたヨットは順調に航海(文字通り海上を航海、空を飛ぶには燃料が多く必要でせいぜい1~2回しか飛べない)を続け、何日かが過ぎ、いよいよブリオニアが見えてこようと言う時… ヨットは急な潮の流れに舵を取られ、船の墓場に迷い込んでしまいます。そして前方からは巨大な船が接近してきました。 ブリオニアのために今飛行して避けるわけにも行かず、ヨットは為すすべも無く前方の船に激突してしまいます。 ボストフはヨットの修理に励みます。その間ピエトロは白騎士の提案で激突した船を探検する事になります。 探検の結果、この船は幽霊船だと判明。オバケを怖がる白騎士でしたが、船にいる何者かの気配を感じ、確かめる事に。 船長室にいたのは、朽ちたガイコツと、それを通して聞こえる不気味な声でした。 声の主は、ピエトロに挨拶と称し語りかけてきます。「生きていれば私とはすぐに出会う事になる」と言い声は止みます。 船長室を出るピエトロの前には一匹の鯉が。鯉はたちまち怪物リッカーに変身し、襲い掛かってきます。 撃退した時、突然船が消滅。幽霊船はリッカーの生み出した幻だったのです。ピエトロと白騎士は海に投げ出されます。 その様子を遥か遠く…井戸の水を通して見守るのは、フローネルの二人の魔女でした。 ピエトロの苦戦にいてもたってもいられずナルシアは飛び出そうとしますが、ギルダは森の魔女は海では力を出せない。 下手をして海に落ちると体が泡に溶ける、と諌めます。それでもナルシアは決意を変えません。 ギルダはため息をつきながらも、一族に代々伝わる魔法道具「黄金の鍵」をナルシアに渡します。 「黄金の鍵」は、手に持って念じると、その時思い描いた姿に変身できるというもの。 人間の女の子に姿を変えたナルシアならば海に落ちても大丈夫。早速ナルシアは人間に姿を変えます。 ギルダは、その姿の時はカイと名乗れ、「黄金の鍵」を使っている事は森の魔女以外には知られてはならない。 もし知られると、森の魔女としての全ての力を失ってしまうと忠告します。 カイは、ピエトロを助けても感謝されるのはナルシアでなくカイだと承知しながらも、ピエトロの後を追うのでした… 一方、ピエトロは付近の小さな島に流れ着き、村娘パミィに助け出されていました。 その村は、通称流され村。そこに流れ着いた人々は救助も脱出も諦め、怠惰に暮らしていました。 唯一、パミィだけが諦めきれずに船を製作していましたが、貴重な資源の浪費だと村の人に煙たがられていました。 島中心部には、クジラ岩というハンマーで叩けば潮を吹くという岩がありました。 それを利用して救難信号を出そうと考えるピエトロは、無駄だと言われながらもパミィからハンマーを借りてクジラ岩に向かいます。 クジラ岩についたピエトロは岩を一叩き。岩は潮を吹きます。それを合図にしたのか、一匹の鳥が接近してきます。 鳥はピエトロの前に来ると、突然人間に変身。ナルシアの友達のカイと名乗り、ナルシアに頼まれて助けに来たといいます。 ピエトロは鳥に変身できるカイに、空からヨットとボストフらを捜して欲しいとお願いしますが、カイは自信顔でピエトロ達を村に戻らせます。 村にはボストフらのヨットがたどり着いていました。カイはクジラ岩に来る前に、ヨットを導いてくれていたのです。 ヨットの修理完成を待ち、いよいよ出航と言う時、ボストフらはパミィの船を作る手伝いをしたい、と島に残る事に。 ピエトロは快諾し、船の操縦方法を教えてもらいます。そして、ようやくブリオニアに向けて再び出発。 479 :ポポロクロイス物語:2006/09/02(土) 15 44 49 ID Pvlr/59h0 それから何日目かの朝が訪れた時、とうとうピエトロの眼は、ブリオニアを捉えます。 フライヤーヨットは満を持して変形。大空へと飛翔し、ブリオニアへと突入します。 遂にピエトロは前人未踏のブリオニアに到達。さっそく辺りを散策します。 金属で出来た妙な機械や、どこかで見た彩色の小型飛行船を横目に、ブリオニア城門前に向かう3人。 その時、ピエトロ達の前に謎の4人組が現われます。東のカウパ、北のゾルダン、西のドルン、南のヤブー… 幽霊船で聞いた不気味な声の主は4人のリーダー、ヤブーでした。 彼らは自らを、氷の魔王に忠誠を誓う四天王であると名乗り、大切な目的があると言って消えてしまいます。 更に散策するピエトロは、ブリオニア最後の住人と名乗るサボーと出会います。 サボーから、四天王の目的は「闇の本」…この世界と闇の世界とを行き来するのに必要な本である事を聞かされます。 ピエトロがサボーに事情を伝えると、サボーは生者と死者の境を無くす「闇の本」は危険な書物であるため厳重に封印され、今や手に入らないと言います。 封印を解除するには、ブリオニアの制御システムを破壊する…すなわちブリオニアの破滅以外に方法は無いのでした。 落胆するピエトロにサボーは、ついでだからとブリオニアの歴史を教えます。 3000年前、天変地異による破滅から逃れるために、巨大な力を持つ機械「バルの心臓」を地下に建造した事。 空に飛んだはいいが、制御不能になり天空の孤島になった事。「バルの心臓」の力でブリオニアの民はブリオニアにいる限り不老不死となったが、みな長く暮らすうちに不老不死よりも自由と新天地を求めて旅立って、今ではサボーだけが残って日々書物をあさっている事。 話を聞いていると、ふと背後に気配が…そこにはなぜかブリオニアに来ていたガミガミ魔王が一緒になって話を聞いていました。 みんなが気がつくと一目散に逃げるガミガミ。その時、ブリオニアが大きく振動します。 サボーは大慌てでブリオニアのシステムを確認。四天王によってシステムが破壊された事に気がつきます。 ピエトロは大急ぎで「闇の本」の所へ向かいます。途中、図書館で本を読んでいたガミガミ魔王と再会。 カイは逃げようとするガミガミ魔王を説得し、助力を要請します。ガミガミは結局承諾。4人で「闇の本」の間へ。 ところが既に遅く、「闇の本」は氷の魔王を復活させようとするヤブー達に奪われてしまいました。 サボーの所へ戻ると、なんとブリオニアはシステム破壊の影響で落下していて、このままではポポロクロイスに衝突してしまうという事態になっている事を知ります。 防ぐ方法はただ一つ、エンジンである「バルの心臓」を破壊して墜落を早め、ポポロクロイスに落ちる前に海に墜落させることだけ。 「バルの心臓」の破壊は、不老不死の終焉…それを惜しむサボーでしたが、結局「バルの心臓」を破壊する決心をし、ピエトロ達はブリオニア地下中心部へと向かいます。 一行は防衛システムをかいくぐり「バルの心臓」を破壊。崩壊するブリオニア王宮、墜落するブリオニアから脱出を試みます。 ガミガミ魔王は自分の飛行船で、ピエトロ達はサボーと共にフライヤーヨットでブリオニアを離脱します。 墜落するブリオニアから飛び立つ2機の飛行船でしたが、なぜかガミガミは途中で転進。ブリオニアへと引き返していきます。 カイの制止の叫びも届かず、ガミガミ魔王の飛行船は墜落に飲まれて姿を消したのでした。 480 :ポポロクロイス物語:2006/09/02(土) 15 45 51 ID Pvlr/59h0 第3章 闇の世界 「闇の本」は奪われ、ガミガミは行方知れず。ポポロクロイスを救えたとは言え失敗に終わったブリオニアの冒険にピエトロの心は沈んでいました。 そんな折、浜に打ち上げられていたところを救助されたガミガミ魔王が城に運ばれてきます。ガミガミ魔王は目を覚ますと、真っ直ぐにピエトロのもとへ駆けつけ、「ラダック仙人と闇の世界」という本を渡します。 ブリオニアでこれを発見していたガミガミ魔王はわざわざこれを取りに飛行船を転進させたのでした。 居合わせた魔女ギルダに本の解読を頼むと、ラダック仙人とは、何千年も昔から遥か東の剣の山に住み闇の世界に通じる入口を守り続けている人物だという事が分かります。 光明を見出したピエトロでしたが、今度はブリオニアよりも何十倍も遠いという東に行く方法を探すために奔走することに。 城を出て手がかりを捜そうとするピエトロに、ナルシア、白騎士がついてきてくれます。そして、ガミガミ魔王も。 ガミガミ魔王は、「東に行きたいなら、騙されたと思ってオレの城に来い」と言い、ピエトロはガミガミ魔王城へ向かいます。 途中、「もしもその方法が駄目になったらブリオニアに来なさい」と言うサボーと会い、一行は魔王城へ。 魔王城の、ガミガミ魔王にしか開く事ができない扉のロックを解除したガミガミは、奥に良いものがあるから勝手に使えと言って立ち去ろうとしてしまいます。 ナルシアがガミガミに東行きの協力を願うと、ガミガミ魔王は犬猿の関係である白騎士が頭を下げるならという条件を出します。 白騎士はピエトロとその母のために躊躇せず頭を下げ、協力を願います。ガミガミはその姿に押され協力する事に。 ガミガミ魔王と共に魔王城奥へ進むものの、中には何者かが侵入した形跡が・・・ 奥の格納庫に着いたピエトロは、ガミガミ魔王渾身の超高性能飛行船ガミガミウイングRXがありました。 これならば東に行ける。と思ったのも束の間、突如四天王が姿を現します。 目的はガミガミ魔王の飛行船…ピエトロ同様東の剣の山に行くためでした。 ガミガミ魔王と白騎士が戦闘態勢に移ると、四天王はカウパだけを残して姿を消してしまいます。 カウパと戦うピエトロ達でしたが、ある程度時間を稼ぐとカウパは飛行船へとテレポートしてしまいます。 そして、四天王を乗せたガミガミウイングは東へと飛んでいってしまうのでした。 やむなくピエトロは、サボーの言葉を頼りにパーセラ付近に墜落したブリオニアに向かいます。 フライヤーヨットで再度ブリオニアにやってきたピエトロ、白騎士、ガミガミ…と、ナルシアと入れ替わりで現われたカイ。 ブリオニア王宮にいたサボーに事情を伝えると、ブリオニアのサブ・エンジンを利用すれば飛行船代わりにして東に行けると言います。 墜落のショックで半壊しているブリオニア地下で、無事なサブ・エンジンを発見。別パーツとドッキングし飛行船となります。 こうして飛行船を手に入れたピエトロ達は、東へ行く前に長旅の準備をする事に。ピエトロが父王パウロに東行きを告げると、パウロはサニアの事を託すのでした。 ピエトロと白騎士とガミガミ…それにカイと入れ違いに駆けつけたナルシアの4人はラダック仙人に会い闇の世界にいくために東へと旅立ちます。 481 :ポポロクロイス物語:2006/09/02(土) 15 46 52 ID Pvlr/59h0 長い長い空の旅の末、ようやく見えてきたのは大きな山…剣の山でした。 勇んで接近するものの、操縦を誤り飛行船は落下…着陸も上手くいかず飛行船は中破してしまいます。 目覚めたときピエトロ一行はハタハタ村にいました。ラダック仙人の事を尋ねると、裏手にある剣の山にいるとの事。 早速剣の山を登るピエトロは、途中、奪われたガミガミ魔王の飛行船と、なぜか悲鳴を上げながら山から落下する四天王を目にします。 山頂にたどり着いた一行は、ラダック仙人とその弟子ジャンボに出会います。 ピエトロが事情を話しているとそこへ四天王が闖入してきます。が、仙人が杖をかざすだけで、たちまち四天王は体の自由を奪われてしまい撤退していきます。 そしてラダック仙人は、闇の世界に行くには「闇の本」が必要だが、それは闇の世界の入り口である「永遠の番人の館」に示す証に過ぎず、ラダック仙人が許さない限りはそこへすらたどり着けないと説明します。 そして、「闇の本」こそ持っていないものの、ピエトロを資格ありとして、闇の世界行きを許可してくれるのでした。 闇の世界行きを翌日に回し、一行は一泊し疲れを取る事に。夜中、目を覚ましたピエトロは仙人に闇の世界とはどんなところかを尋ねます。 ラダック仙人は言います。この世界は、光、闇、地上の三世界があり、死者は光の世界に行く。例外として、邪悪な魂だけは闇の世界に永遠に封じられ、二度と地上に復活しない様に闇の王ダーナの管理下におかれる・・・ ピエトロはそれを聞き、母サニアが邪悪な者であるという疑念を抱いてしまいます。結局、答えは自分で確かめる以外に無いのでした。 ナルシアに「明日になればお母さんに会えるね」と言われたピエトロは、複雑な心境のまま、ただ頷くのでした。 翌日、山頂の更に上に登ったラダック仙人は「永遠の番人の館」への入り口を開いてくれます。中の番人に「闇の本」代わりに力を示せば闇の世界に行ける… いざ突入、というとき、再びそこへ四天王が。迎撃しようとする仙人でしたが、ピエトロ達の方が狙われ、あっという間に4人は石になってしまいます。 仙人がそれに気を取られた一瞬を突き、四天王は4人がかりで仙人を集中攻撃。「館」への封印を解くために多大な魔力を消耗していた仙人は倒されてしまいます。 悪い事に、闇の世界への入り口は開かれたまま。ヤブー、ゾルダン、ドルン…闇の世界に次々を侵入する四天王。最後のカウパが続こうとする時、仙人は力を振り絞り、ピエトロ達の石化を解除してくれます。 ピエトロは再び四天王、東のカウパとまみえ、今度こそカウパを倒すのでした。 そして、命に別状は無かったラダック仙人に激励され、闇の世界の入り口「永遠の番人の館」へと進みます。番人は、闇の世界へと続く扉を見つけると言う試練を課します。 体が小さくなる薬を飲んだり、コロシアムで戦ったり、鍵盤をなんとなく叩いていると怒った音楽家ドン・マエストロが襲い掛かってきたり、ハープの音色を聞いて眠りに落ちたり、ポセイドンの使いからクイズ勝負を挑まれたりして扉を捜します。 その最後には番人の使いのカルラが待ち構えていました。ピエトロ達がカルラをなんとか倒すと、永遠の番人はピエトロの力を認め、扉へと導いてくれるのでした。 そして、ピエトロは扉を開き…闇の世界へと落下していきます。 484 :ポポロクロイス物語:2006/09/02(土) 18 14 28 ID Pvlr/59h0 落下するピエトロ達を受け止めてくれたのは白いクジラのマック。マックは、闇の世界の決まりごととして、まずは闇の王ダーナのもとへとピエトロを運びます。 神殿で闇の王ダーナと謁見するピエトロ。ダーナは、サニアの魂が闇の世界に確かにあり、ピエトロが自由に連れ出しても良いと許可してくれました。 ピエトロはダーナに、母が邪悪な者であるかを尋ねますが、ダーナはそれに答える事はありません。 またダーナは、連れ出すのは自由であるが、それはサニア本人が望んだ場合のみ限ると付け加えます。 ピエトロ達はマックの背に乗り、母サニアのいる、そして魔王の魂が眠ると言われる、魔王の星へと向かいます。 荒れ果てた魔王の星で、ピエトロは光を放つ氷の塔と、そこにある何かの封印を見つけます。 ピエトロ達が中に入ると、足場は裂け、いくつかの足場…ピエトロが乗った足場も浮上し、ピエトロは一人上空へと舞い上がっていきます。 ピエトロの向かう先、遥か上空では、母サニアの魂が四天王の残り3人と対峙し攻撃を受けていました。サニアが弱っている事を確認し、四天王はなおも攻撃を集中します。 対するサニアはその身を黄金の竜へと変え、逆に四天王を一蹴。四天王は自分達の力では全く歯が立たない事を悟ります。 が、偶然そのタイミングで飛び出してきたピエトロによって、事態は大きく変わる事に。 ピエトロは初めて見る母の後姿を見て、何度も母を呼びますが、サニアは振り返りません。 そして辺りに響き渡るヤブーの狂喜の声…「不動の竜を引きずり出す、最高のエサが現われた!」 ヤブーがピエトロに電撃を浴びせると、ピエトロは下に落ちそうになります。弱弱しいピエトロの声を聞いてしまったサニアは遂に振り返り、ピエトロの名を叫びながら駆け寄るのでした。 ヤブーはその一瞬を狙って、サニアのいた足場にあった封印を破壊。封印されていた氷の魔王の霊を解き放つ準備が整ってしまうのでした。 下に戻ったピエトロは、サニアに、自分が光の世界の使いとして地上を守ってきた竜の化身であり、10年前の氷の魔王との戦いで闇の世界へと落ちてきた事、 氷の魔王がサニアの力を利用し再び地上に復活しようと企んでいた事、それを阻止するために封印を作り、魔王の魂と共に、他ならぬ自分自身を守っていた事を聞かされます。 魔王の魂の復活を尚も阻止しようとするサニアでしたが、十年も魔王の魂を封じ、四天王の攻撃を受けて最早動けないサニアに代わってピエトロがそれを為そうとします。 ピエトロが四天王のもとへ駆けつけた時、四天王は復活の儀式を完了していませんでした。しかし、そこに立ちはだかるのは四天王、西のドルン。 485 :ポポロクロイス物語:2006/09/02(土) 18 15 38 ID Pvlr/59h0 辛くもドルンを倒した丁度その時、氷の魔王は復活の儀式は完了してしまいます。高笑いをする四天王の前に、サニアが現われます。 サニアは復活を止めるため、力を振り絞り竜変化を試みますが、それほどの力は最早残されてはいませんでした。 四天王は、サニアがわざわざ来てくれた事で最後の準備が整ったと言い放ちます。 ピエトロはサニアを助けようとしますが、魔王復活の影響で塔が崩壊を始め、結局4人で脱出する事が精一杯になってしまいます。 ピエトロはクジラのマックに助けられ、母のいる魔王の星から離脱する事に。魔王の星では、星を覆いつくす程に巨大な影…氷の魔王が復活していました。 氷の魔王は、星々を粉々に砕きつつ、逃げるクジラのマックに急激に迫ります。あわやという所に駆けつけたのは闇の王ダーナの軍勢。 ダーナ軍の援護を受け、ピエトロは命からがらダーナの神殿へと逃げ込むのでした。 ダーナと再度謁見するピエトロ。白騎士はダーナに軍勢を率いて氷の魔王を打倒して欲しいと頼みますが、ダーナは、兵士はあくまでも闇の世界を守るためのものであるため手助けはできない、それに地上に出たのなら自分達とは無関係であると拒否します。 ガミガミ魔王はそれに怒り、氷の魔王復活は全て自分達のせいだと言うのかと怒鳴ります。 ダーナは、お前達の責任ではない。ピエトロの責任だと冷徹に言い捨て、ピエトロ達を地上に戻させようとします。 ピエトロ以外の3人はダーナの協力を諦め、地上に戻り氷の魔王と戦う決心を固めます。ところがピエトロは虚ろなまま。 地上に戻ってきたピエトロ達は、ラダック仙人に、地上に出た氷の魔王はポポロクロイスに向けて飛んでいった事、魂だけで肉体は復活していないのでまだチャンスはある事を教えてもらいます。 そして、仙人が修理してくれていた飛行船に乗って、4人はポポロクロイスへと帰還します。 結局、ブリオニアに続いて闇の世界の冒険でも目的は果たせず、結果的にとは言えピエトロが動いた事によって最悪の結果を招いてしまったのでした。 こうして失意のまま戻って来たポポロクロイスでしたが、なんとポポロクロイスは一面を氷で覆われるという異変に見舞われていました… 486 :ポポロクロイス物語:2006/09/02(土) 18 18 37 ID Pvlr/59h0 第4章 氷の魔王 ピエトロは沈んだ心のまま、闇の世界の一部始終をパウロに報告します。 パウロは、生死が分からないならまだ希望はあると言い、サニアとの馴れ初め…10数年前に狩りをしに森に言ったときに弱っている竜に出会ったこと、 手当てをしたその竜にもう一度会いに行くとそこにはサニアがいた事、恋に落ちピエトロが生まれたこと、 10年前の戦いでポポロクロイスとなによりピエトロを守るために竜となった事を語ります。 サニアは強い、きっと生きているとピエトロが激励されていると、塔で眠っていたサニアの肉体が霧のように消えたという報告がもたらされます。 サニアの魂と連動して肉体が消滅したと考えたピエトロは、溜め込んでいた自責の念が爆発してしまい、ポポロクロイス城を飛び出してしまいます。 一人城を飛び出したピエトロの前に氷の魔王の僕が現われピエトロに襲い掛かりますが、自責の念に囚われているピエトロは力を全く出せず、一撃でのされてしまいます。 トドメの一撃が振り下ろされようと言うとき、ナルシアが駆けつけます。 ピエトロを守るために必死に魔法攻撃を放つナルシアですが、魔法は全く効かず窮地に立たされます。 ナルシアは「黄金の鍵」を発動させ、カイとなり魔王の僕を迎撃するのでした。しかし、ナルシアへと戻るための変身を、ピエトロに見られてしまいます。 「ナルシアがカイだったの?」ピエトロが言葉を発した瞬間、魔女の力が失われ、ナルシアは倒れるのでした。 それでもなお、真実を隠していたことを謝りピエトロの無事を喜ぶナルシアを見て、ピエトロはようやく氷の魔王と戦う決心をします。 城に運び込まれたナルシアを診るギルダでしたが、魔女の力はそう簡単に戻るわけも無く、魔女にとって最高の薬「ソームの種」すら効果はありませんでした。 「ソームの花」ならば、と愚痴るギルダ。ピエトロはその花を取ってくると言いますが、「ソームの花」は100年に一度しか咲かないというもの。 諦めかけるギルダでしたが、ふと、フローネルの森にある、時間が早く進むという「かけあしの泉」の事を思い出します。 ピエトロは一縷の望みを託し、ソームの種を片手に「かけあしの泉」へと走ります。 「かけあしの泉」についたピエトロは急いで種を蒔きますが、そこへ泉の妖精が現われ、100年もの歳月はさすがにすぐには訪れないと言いながらも、ナルシアのためにと妖精は特別に力を尽くし、花を咲かせてくれるのでした。 ポポロクロイスに戻ったピエトロは、早速ナルシアに花を摂らせます。 そこでギルダが言うには、ピエトロが持って来たのはソームの花でなく1000年に一度咲くと言うソームの命の花だという事でした。ナルシアが再び眠りについている間、ピエトロは対氷の魔王のための軍議に参加します。 サボーの調査によって、ヤブー達は北の大地に氷の魔王の神殿を建造した事、神殿は魔王の魂の受け皿である肉体を再生するためのものである事、そして魔王の真の復活を狙っている事が判明します。 各重鎮は、最強の攻撃隊を編成し神殿を攻撃しようと考えますが、パウロ国王は神殿攻略は少数精鋭として、ポポロクロイス最強の勇者ピエトロに託します。 反対の声も上がりましたが、ピエトロには強さ、戦う資格、そして王子として率先して戦う義務があると言い放ちます。 父でなく国王としてのパウロの「命令」をピエトロは子でなく王子として受け入れ、北の大地へと目を向けるのでした。 白騎士、ガミガミ魔王、そしてソームの命の花のおかげで命をとりとめ、逆に黄金の鍵の弱点を完全に克服したナルシアと共に、ピエトロは北へ向かいます。 487 :ポポロクロイス物語:2006/09/02(土) 18 19 47 ID Pvlr/59h0 寒波で凍ってしまった「かけあしの泉」を越え、北の大地の奥にそびえる氷の神殿に辿り着きます。 神殿一階で待ち構えるのは、四天王の一人、北のゾルダン。ピエトロはそのゾルダンをも倒し、ヤブーのもとへ急ぎます。 神殿最上階にあったのは、水晶球の中に閉じ込められているサニアと、サニアの中に流れ込んでくる上空からの一筋の光でした。 なんとかサニアを助け出そうと苦心している時、四天王最後の一人、南のヤブーが立ちはだかります。 竜の化身であるサニアの肉体を利用して氷の魔王は真の復活を遂げてしまう。 ピエトロはそれを阻止するために、全力でヤブーと戦い、勝利します。しかし、復活の儀式は既に完了した後でした。 魔王の復活に祝するヤブー。ヤブーの消滅と同時に、サニアを覆っていた水晶も割れ、サニアの体は上空に舞い上がります。 そして、サニアは氷の魔王に取り込まれてしまいました・・・ 真の復活を遂げた氷の魔王が手をかざすと、それだけでピエトロ達は吹き飛ばされてしまいます。 気を失ったピエトロでしたが、その瞬間、ピエトロの体が光を放ち始めます。 そして、空からは黄金の竜が舞い降り、氷の魔王と戦い始めます。 熾烈な戦いを制したのは、竜でした。氷の魔王と神殿は崩れ落ち、サニアは解き放たれます。 竜が消え、ピエトロが目を覚ましたとき、目の前には仲間と、サニアが。 ピエトロはサニアのもとへ走り、遂に、実に10年ぶりにサニアと抱き合うのでした。 気を利かせて仲間は先に戻り、ピエトロとサニアは親子水入らず、のんびりとポポロクロイスへ戻ります。 城に戻った二人を、ポポロクロイスのみんなが迎えてくれます。 しかし、パウロがサニアに声をかけた時、サニアは自分の体の異変に驚愕します。 次の瞬間サニアの体は石と化し、氷の魔王の邪悪な声が響き渡ります。 消滅したはずの氷の魔王の肉体は、ほんの一かけらを残していて、それがサニアの生命力を奪い復活してしまったのです。 氷の魔王は、ピエトロ達4人を異空間に誘い込み、この世の真の平和…完全なる静寂、完璧たる闇をもたらすために、ピエトロを抹殺しようとしてきます。 氷の魔王との最終決戦。勝利したのはピエトロでした。最後の瞬間まで抵抗する氷の魔王をとうとう撃ち滅ぼしたのでした。 戦いの終わりにふける一行でしたが、異空間は消滅せず、そこに閉じ込められてしまいます。 しかし、そこにサニアの声が響き渡り、自分の最後の力を使って、死と暗黒の世界からピエトロ達を助け出してくれます。 戻ってきたピエトロは、戦ってる間辺りの時間が止まっていた事、サニアが倒れている事に気がつきます。 時が動き出したとき、周囲の人々は氷の魔王の事にも気がつかず、倒れているサニアを介抱しようとします。 しかし、パウロだけはサニアの心の声によって、ピエトロの最終決戦の事を知らされていました。 パウロはポポロクロイス国王として、誰も知らない所で戦いを終結させた四人に礼を言うのでした。 そして、パウロとピエトロ達は、サニアのもとへと向かいます・・・ 488 :ポポロクロイス物語:2006/09/02(土) 18 21 05 ID Pvlr/59h0 エピローグ 朝、自室で眠っていたピエトロはパウロに起こされます。 パウロは良い知らせがあると言い、もったいぶりながら自分の寝室に来いと言います。 寝ぼけ眼で寝室に行くと、パウロは、十分に目を覚ましてから、気持ちを落ち着けたら来いと言います。 ピエトロは、散歩がてら助けてくれた仲間に会いに行きます。 パーセラには、フライヤーヨットで伝説の剣探しの旅に出ようとする白騎士が。 別れを悲しみながらも、ピエトロは白騎士を見送ります。 次に、新ガミガミ魔王城にはガミガミの置手紙がおいてありました。 「世界一の悪党になるために修行に出る。そして戻ってきたらまた知恵の王冠を奪ってやる。そのときに備えてピエトロも修行して、強くなっておけ。最後に、母親を大事にしてやれ」手紙にはそう綴られていました。 最後に、かけあしの泉にいるナルシアのもとへ。ナルシアを前にして、ピエトロは告白をしようと考えますが、言葉が出てこず仕舞い。妖精の激励を受けても、結局は駄目でした。 そんなピエトロに、ナルシアは「私はいつもこの森にいるからいつでも遊びにきて」と優しく言うのでした。 そしてピエトロはパウロのもとへ。 サニアの寝室に行くと、サニアは目を覚まし、ピエトロはようやく本当に母親を助け出せたのでした。 宴の席で、人々はサニアの目覚めを祝福してくれます。しかしその時、城の外で謎の爆発音と閃光が… 新しい敵の警戒にざわめく人々でしたが、窓の外をみたピエトロは、あれは爆弾じゃないと叫びます。 そう、それはガミガミ魔王からの祝福の花火だったのです。 こうしてピエトロの長い長い冒険が終わりました。 ピエトロはナルシアや白騎士と、数々の冒険を経てポポロクロイスの立派な王子へと成長していきます。 それにはまだ、語らなければならないお話が沢山あります。 しかし、それはまた、他の機会に・・・ The End
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ポポロクロイス物語 江東電気鉄道社 管理人 イギリス超特急素材区分 U 備考 斬F党 管理人 紫月神八素材区分 P 備考
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ポポロクロイス物語Ⅱ 機種:PS 作曲者:佐橋佳幸,石川鉄男,飯尾芳史 開発元:ジーアーティスツ,シュガーアンドロケッツ 発売元:ソニー・コンピュータエンタテインメント 発売年:2000(PS)、2005(PSP) 概要 ポポロクロイス物語シリーズ3作目。プロローグは前作から2年後で、本編はそれから3年後の時が経過。冒険の舞台も世界規模に拡大。 前作のポポロクロイス物語と外伝作品のポポローグからおみやげを持ってこれる。 次回作はポポロクロイス はじまりの物語だが世代交代された。 2005年2月10日にはPSPよりポポロクロイス物語とオリジナルストーリーを加え再編集した「ポポロクロイス物語 ピエトロ王子の冒険」が発売された。 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 冒険の始まり 佐橋佳幸石川鉄男 ピエトロの旅立ちのアレンジ タイトル 佐橋佳幸 オープニング181位 バスカル 飯尾芳史 草原 飯尾芳史 イベントBGM 後悔 佐橋佳幸 悲しいBGM マンセル村 佐橋佳幸 竜の国 石川鉄男 楽しいサーカス 石川鉄男 ズールサーカス団ブリオニアのイルカショー 魅惑のサーカス 石川鉄男 夜、子供達がサーカスに入っていくシーンPSP版未登場 海岸通り 佐橋佳幸 夏88位 ロマーナ城 飯尾芳史 バトル&バトル 石川鉄男飯尾芳史 前作とは別の曲通常戦闘BGMメドレー 神々の国 石川鉄男 グリーンノーツ復活 佐橋佳幸 妖精族 石川鉄男 妖精の城PSP版では迷いの森でも流れる そしてふたたび 飯尾芳史 イベントBGM マイラ神殿 佐橋佳幸 マイラとの戦い 佐橋佳幸 決戦 石川鉄男 ラスボス戦 ナルシアの想い 飯尾芳史 悲しいシーンBGM 泣き曲184位 エレナ 佐橋佳幸 ジルバ 飯尾芳史 レオナ 佐橋佳幸 鬼面童子 石川鉄男 鬼面童子の過去 石川鉄男 ロシモフ 佐橋佳幸 殿でおじゃる 石川鉄男 日の国 ギルバート 佐橋佳幸 おさるのサルサ 石川鉄男 サルの帝国 ボクシー 佐橋佳幸 ズール 石川鉄男 ガープ 佐橋佳幸 PSP版では夜のサーカスに子供が行くシーンでも流れる ゴーグ 飯尾芳史 大神ユリウス 飯尾芳史 バルバラン 石川鉄男 マイラ撃破直後のシーン マイラ 佐橋佳幸 小さな花 Inst.Version 佐橋佳幸 小さな花 作・編曲:佐橋佳幸 エンディングテーマ作詞:西尾佐栄子歌:鈴木朋 第7回855位第2回ゲームソング316位エンディング86位掘り出し122位初代PS149位泣き曲45位 星の話 作・編曲:佐橋佳幸 挿入歌作詞:長俊広歌:A2U 未収録曲 曲名(仮) 補足 洞窟 ロマーナ城下町 ポレポレ村 鋼鉄魔王シティ 鋼鉄魔王城 危機 鋼鉄魔王城爆破シーン等 コトリコ島 ジャングル フンバフンバ村 ハタハタ村 前作の剣の山 ハタハタ村の洞窟 黄金郷ピピカ ロシモフの樹上 日の国の城 殿の部屋 日の国フィールド レムリア大陸 サウンドトラック ポポロクロイス物語II オリジナル・サウンドトラック
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ポポロクロイス物語 ●8点 ゲームの雰囲気そのままな良作。最終回は感動した。 テーマソングや挿入歌も良い。 でも途中でピエトロが落ち込んで一瞬自殺っぽいこと考えるのが微妙なのと、ガミガミ魔王が大塚明夫じゃなかったから減点 まぁ後者はあんまり気にならなかったけど
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ポポロクロイス物語II part31-276~280 276 :ポポロクロイス物語2:2007/07/06(金) 01 29 15 ID 9165XDN30 プロローグ 12歳になり、王位継承の儀式を受けることになったピエトロ王子。 王家の洞窟に知恵の王冠を取りに行く。 王冠を手にした瞬間、バスカルと名乗る老人の幻に 「王の宝とはなにか?」と問いかけられる。 悩むピエトロに、「今はまだわからなくてもよい。が、いずれこの国を災いが襲う」と 不吉な予言を残すバスカル。 ともかく王冠を手に入れ、無事儀式を終えたピエトロに国民は歓喜するのだった。 第一章 大地の竜 プロローグより3年後。 15歳になったピエトロには3歳の妹エレナが生まれていた。 ポポロクロイスの領地パーセラに鉄道を通すためのトンネルを作っている最中、 竜の巣を掘り当ててしまい、行方不明者が出たためピエトロが調査に向かうことに。 パーセラの坑道に入ると昔共に冒険した白騎士に再会する。 ふたりで奥にすすむと竜ウルスラに襲われている炭鉱夫を発見。 それは炭鉱夫に化けた闇の神官ボクシーだった。 ボクシーがウルスラに毒針を刺したため、混乱したウルスラとやむなく戦うことに。 ウルスラを倒すと天罰なのかピエトロの竜の剣が折れてしまう。 その後ボクシーが呼び出した魔獣ザードと戦うはめになる。 ザードを倒すがボクシーは逃亡。 事態を報告しにポポロクロイスに戻ると、かつて竜の国の王女であったサニア王妃に ウルスラが大地の実りを司る益竜であったこと、殺してしまったことを老竜王に詫びて 許してもらわなければ人間の世界が荒廃することを教えられる。 罪を悔いて竜の国に向かうピエトロだったが、途中の温泉洞窟で疲れをいやすボクシーに遭遇。 勝利するもボクシーは再度逃亡してしまう。 が、そこでボクシーが捕まえていた竜ギルバートを救出。 お礼に竜の国に乗せて行ってもらう。 老竜王に会い、命は命で償えと言われ生命を差し出そうとするピエトロだったが、 一緒にいたナルシアや白騎士が「あなたは大事なひと。代わりに私の命を」とかばいあう。 そこに死んだウルスラの魂がやってきて 「ピエトロ王子はだまされただけだから許してあげて」と無罪にしてくれる。 実は人間と結婚したサニア王妃を勘当した父親だった老竜王は もう咎めなくてもよくなった孫との面会に浮かれて竜の剣を修復してくれる。 277 :ポポロクロイス物語2:2007/07/06(金) 01 31 18 ID 9165XDN30 第二章 不思議なサーカス ポポロクロイスにサーカスがやってきた。 ナルシアを誘って見に行くピエトロ。 国の子供たちも大喜び。 ところが翌日、国中の子供たちがサーカスと共に行方不明になってしまった。 その中にはピエトロの幼い妹、エレナ姫もいた。 妹と国中の子供たちを捜すため、ピエトロとナルシアは旅立った。 ひとさらいの情報を追って隣国のロマーナにいくと、鋼鉄魔王なるものに この国の姫ジルバがさらわれてしまったという。 鋼鉄魔王城に乗り込むピエトロだったが、ガラクタで出来た魔王を倒してみると、 中から出てきたのはガミガミ魔王。 救出したジルバ姫に一目ぼれされ、無理やり仲間に加わられる。 とりあえずロマーナ城に報告に帰ると、ポポロクロイスの兵士ドンとゴンが さらわれた子供たちはコトリコ島にいるらしい、との情報を持ってくる。 ロマーナ王の船を借りコトリコ島に乗り込むピエトロたち。 内部に入ると、サーカスの興行主ズールがさらってきた子供たちを ゴブリンに変えて発掘作業を強要しているのを目撃。 正体を見られたズールが襲い掛かってくるので倒すと子供たちは元に戻った。 先に乗り込んでゴブリンにされていた白騎士、 黒ライオンに変えられてサーカスの見世物にされていた女性レオナも元に戻り、 ピエトロの妹エレナ姫も無事保護された。 ズールが何を発掘していたのか見極めようと奥に進むピエトロだったが、 掘り出された石版を手にしようとした瞬間、下半身が蛇の醜い女神が現れ、 石版を奪ってピエトロに呪いをかけてしまった。 その姿はかつて美の女神でありながら奢り高ぶって天界を追放された女神マイラのものであった。 278 :ポポロクロイス物語2:2007/07/06(金) 01 33 22 ID 9165XDN30 第三章 神々の国 呪いに倒れてずっと意識不明のままのピエトロ。 神のかけた呪いを解くには神に頼るしかない、と神の国へ向かう道を探すナルシアたち。 ハタハタ村に住むラダック仙人の助けを借りて神の国へ。 神々の試練を乗り越えて、すべての神々を束ねる大神ユリウスに会うと、 ピエトロを思う気持ちが彼を救う、と一枚の葉をくれる。 同時にマイラがかつて美の女神でユリウスの娘であり、やがては大神を継ぐべき立場であったこと、 恵まれた己の立場に慢心して他者を蔑ろにし、ユリウスの怒りに触れて醜い姿にされ追放されたこと、 その際にバルバランを封印するよっつの石版のうち神の国にあったひとつを盗み出していったことを教えられる。 ポポロクロイスに帰ってピエトロにユリウスの葉を与えてみるも意識は戻らない。 ピエトロの手を握って語りかけるナルシアの涙がひとすじ彼の頬に落ちたとき、 ユリウスの葉が輝いて呪いは祓われ、ピエトロが意識を取り戻す。 どんなに兄様のことが好きでもこのひとには叶わないな、と小さいながら思うエレナ姫。 第四章 妖精王の湖 ピエトロの意識が戻って安心したのも束の間、今度はナルシアが行方不明になってしまった。 闇の四天王のひとりガープに、 「ピエトロ王子と結ばれたくば妖精王にあって人間にしてもらわないとだめ」と唆されたためだった。 心配したピエトロたちがナルシアの足跡を追ってたどり着いたのは妖精王の住む城。 妖精以外にはその扉をけして開かないというその城は、今なぜかモンスターに蹂躙されていた。 慌てて中に入るとナルシアが妖精王を倒すのを目撃。 だがそれはナルシアに化けたガープの仕業だった。 妖精王の持つ石版を狙っていたのだ。 ガープと戦うことになるピエトロたち。 パーティの能力をコピーするガープを辛くも倒したピエトロたちだったが、石版はマイラに奪われてしまう。 城内で倒れていたナルシアを保護するピエトロ。 お姫様抱っこされるナルシアをうらやましそうに見るジルバだった。 279 :ポポロクロイス物語2:2007/07/06(金) 01 35 22 ID 9165XDN30 第五章 邪神の復活 人間界、妖精界、神界の石版が奪われ、竜の国に残る最後の石版を守ろうと老竜神の元に向かったピエトロ。 だが、時既に遅く、サニア王妃の体を奪ったマイラに攻撃をためらった老竜神は倒され、サニアも殺される。 ついに最後の石版まで奪われてしまった。 母の死に絶望するピエトロだったが、仲間の励ましに立ち上がる。 マイラを阻止しようとコトリコ島に向かうピエトロたち。 だが、闇の神官ゴーグに阻まれる。ゴーグを倒したものの間に合わず、 奪った石版で、封印されていたレムリア大陸を復活させてしまった女神マイラ。 レムリア大陸にはかつて世界を滅ぼしかけた邪悪な力、バルバランが封じられていた。 マイラはバルバランの力を利用して美しさを取り戻し、自分を捨てた世界を滅ぼそうとしていたのだ。 世界中を巡って、これまでの冒険で出会った仲間たちに助力を求めるピエトロ。 白騎士になついてくっつき回っている、ウルスラの守っていた卵から生まれた子竜のガボは、 古の勇者たちのリーダーの生まれ変わりであるため、世界各地の絵に封じられた 古の勇者たちに出会って力試しに勝つと、彼らを召還することが出来るようになる。 レムリア大陸に降り立ち、マイラ神殿の中を進むと 闇の神官最後のひとりになり、これでマイラ様の寵は独り占めとほくそ笑むボクシーに出会う。 戦って勝つとボクシー三度目の逃走。 「マイラ様助けてください」と近寄るが、マイラは醜いお前に興味はない、とボクシーをなぶり殺す。 仲間をも見捨てるその心の醜さに怒ったピエトロはマイラに戦いを挑む。 苦しい戦いの末、マイラに勝利したピエトロたちだったが、「バルバランの力をみよ」とマイラが 邪悪な力を解放してしまう。 吸収しきれなかったバルバランの力で、醜く膨れ上がった巨大なマイラを前に戸惑うピエトロを、 サニア王妃の魂が導いてマイラの心の中へ。 幾度となく復活するマイラの心を、あきらめず何度も倒すと、そのたびにマイラの心が浄化されていく。 ついにマイラを倒したピエトロたちだったが、バルバランの封印は解かれたままだ。 仲間をみんな帰したピエトロは、ひとりでレムリア大陸を封印しようとするが、察したナルシアが駆けつける。 「いつでも一緒って、約束したわよね。あなたと離れ離れになるのはもういやなの」と言うナルシアと共に バルバランを封じるピエトロだったが、封印されたことにより再び結界が閉じ、ふたりは海中に沈む。 意識を失ったピエトロの脳裏に再びかつて王家の洞窟で出会ったバスカルが現れる。 「王の宝とは…みなを思う気持ちです」と答えたピエトロに、正解だ、願いをひとつ叶えよう、という。 そのようなことができるあなたは何者か、と問うピエトロにバスカルは正体を見せる。 それは妄執から開放されたマイラの魂と共にやってきた大神ユリウスであった。 ピエトロは神に願う。 「僕は…」 280 :ポポロクロイス物語2:2007/07/06(金) 01 41 52 ID 9165XDN30 気がつくとポポロクロイス城のベッドで寝ていたピエトロ。 傍らで心配しているエレナに、「ごめん、お母様を助けてあげられなくて」と詫びると不思議そう。 あっけに取られていると死んだはずの母サニアが駆けつけてくる。 ピエトロは海岸に倒れていたのだという。 一緒に海に沈んだ筈のナルシアも、駆け足の泉で倒れているところを保護されたという。 その夜、世界が救われたことを祝ってポポロクロイス城では盛大なパーティが開かれた。 エピローグ ナルシアに言わなきゃいけないことがあるんだ、と久しぶりにフローネルの森に向かうピエトロ。 駆け足の泉で歌うナルシアの隣に座って語りかける。 「種族とか姿かたちなんかどうでもいい、今一緒にいたいって気持ちが大事なんだよね」 背を向けて涙を流すナルシアの肩を抱き寄せるピエトロ。 「ナルシア、僕は…」 おしまい。 まとめ グレた女神マイラが世界を滅ぼすやべえ力、バルバランの封印を解いてしまいそうです。 ポポロクロイスの王子ピエトロと森の魔女ナルシアもお年頃なのでいろいろとあるんですが、 なんやかんやでピエトロが他国の姫にモテモテになったり ナルシアが実家に帰ったりしてる間にマイラに封印を解かれてしまいました。 あら大変、とマイラを倒してバルバランを封印したらピエトロとナルシアが結果として 封印の島と一緒に入水心中するはめになりましたが 世界を救ったごほうびに神様が今回犠牲になった皆を生き返らせてくれました。 優柔不断のままじゃナルシアに逃げられるんじゃね?と悟ったピエトロは、さっさと彼女に告ることにしました。 ばっちり脈はありそうなので万事OKです。めでたしめでたし。
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ポポロクロイス物語II part31-276~280 276 :ポポロクロイス物語2:2007/07/06(金) 01 29 15 ID 9165XDN30 プロローグ 12歳になり、王位継承の儀式を受けることになったピエトロ王子。 王家の洞窟に知恵の王冠を取りに行く。 王冠を手にした瞬間、バスカルと名乗る老人の幻に 「王の宝とはなにか?」と問いかけられる。 悩むピエトロに、「今はまだわからなくてもよい。が、いずれこの国を災いが襲う」と 不吉な予言を残すバスカル。 ともかく王冠を手に入れ、無事儀式を終えたピエトロに国民は歓喜するのだった。 第一章 大地の竜 プロローグより3年後。 15歳になったピエトロには3歳の妹エレナが生まれていた。 ポポロクロイスの領地パーセラに鉄道を通すためのトンネルを作っている最中、 竜の巣を掘り当ててしまい、行方不明者が出たためピエトロが調査に向かうことに。 パーセラの坑道に入ると昔共に冒険した白騎士に再会する。 ふたりで奥にすすむと竜ウルスラに襲われている炭鉱夫を発見。 それは炭鉱夫に化けた闇の神官ボクシーだった。 ボクシーがウルスラに毒針を刺したため、混乱したウルスラとやむなく戦うことに。 ウルスラを倒すと天罰なのかピエトロの竜の剣が折れてしまう。 その後ボクシーが呼び出した魔獣ザードと戦うはめになる。 ザードを倒すがボクシーは逃亡。 事態を報告しにポポロクロイスに戻ると、かつて竜の国の王女であったサニア王妃に ウルスラが大地の実りを司る益竜であったこと、殺してしまったことを老竜王に詫びて 許してもらわなければ人間の世界が荒廃することを教えられる。 罪を悔いて竜の国に向かうピエトロだったが、途中の温泉洞窟で疲れをいやすボクシーに遭遇。 勝利するもボクシーは再度逃亡してしまう。 が、そこでボクシーが捕まえていた竜ギルバートを救出。 お礼に竜の国に乗せて行ってもらう。 老竜王に会い、命は命で償えと言われ生命を差し出そうとするピエトロだったが、 一緒にいたナルシアや白騎士が「あなたは大事なひと。代わりに私の命を」とかばいあう。 そこに死んだウルスラの魂がやってきて 「ピエトロ王子はだまされただけだから許してあげて」と無罪にしてくれる。 実は人間と結婚したサニア王妃を勘当した父親だった老竜王は もう咎めなくてもよくなった孫との面会に浮かれて竜の剣を修復してくれる。 277 :ポポロクロイス物語2:2007/07/06(金) 01 31 18 ID 9165XDN30 第二章 不思議なサーカス ポポロクロイスにサーカスがやってきた。 ナルシアを誘って見に行くピエトロ。 国の子供たちも大喜び。 ところが翌日、国中の子供たちがサーカスと共に行方不明になってしまった。 その中にはピエトロの幼い妹、エレナ姫もいた。 妹と国中の子供たちを捜すため、ピエトロとナルシアは旅立った。 ひとさらいの情報を追って隣国のロマーナにいくと、鋼鉄魔王なるものに この国の姫ジルバがさらわれてしまったという。 鋼鉄魔王城に乗り込むピエトロだったが、ガラクタで出来た魔王を倒してみると、 中から出てきたのはガミガミ魔王。 救出したジルバ姫に一目ぼれされ、無理やり仲間に加わられる。 とりあえずロマーナ城に報告に帰ると、ポポロクロイスの兵士ドンとゴンが さらわれた子供たちはコトリコ島にいるらしい、との情報を持ってくる。 ロマーナ王の船を借りコトリコ島に乗り込むピエトロたち。 内部に入ると、サーカスの興行主ズールがさらってきた子供たちを ゴブリンに変えて発掘作業を強要しているのを目撃。 正体を見られたズールが襲い掛かってくるので倒すと子供たちは元に戻った。 先に乗り込んでゴブリンにされていた白騎士、 黒ライオンに変えられてサーカスの見世物にされていた女性レオナも元に戻り、 ピエトロの妹エレナ姫も無事保護された。 ズールが何を発掘していたのか見極めようと奥に進むピエトロだったが、 掘り出された石版を手にしようとした瞬間、下半身が蛇の醜い女神が現れ、 石版を奪ってピエトロに呪いをかけてしまった。 その姿はかつて美の女神でありながら奢り高ぶって天界を追放された女神マイラのものであった。 278 :ポポロクロイス物語2:2007/07/06(金) 01 33 22 ID 9165XDN30 第三章 神々の国 呪いに倒れてずっと意識不明のままのピエトロ。 神のかけた呪いを解くには神に頼るしかない、と神の国へ向かう道を探すナルシアたち。 ハタハタ村に住むラダック仙人の助けを借りて神の国へ。 神々の試練を乗り越えて、すべての神々を束ねる大神ユリウスに会うと、 ピエトロを思う気持ちが彼を救う、と一枚の葉をくれる。 同時にマイラがかつて美の女神でユリウスの娘であり、やがては大神を継ぐべき立場であったこと、 恵まれた己の立場に慢心して他者を蔑ろにし、ユリウスの怒りに触れて醜い姿にされ追放されたこと、 その際にバルバランを封印するよっつの石版のうち神の国にあったひとつを盗み出していったことを教えられる。 ポポロクロイスに帰ってピエトロにユリウスの葉を与えてみるも意識は戻らない。 ピエトロの手を握って語りかけるナルシアの涙がひとすじ彼の頬に落ちたとき、 ユリウスの葉が輝いて呪いは祓われ、ピエトロが意識を取り戻す。 どんなに兄様のことが好きでもこのひとには叶わないな、と小さいながら思うエレナ姫。 第四章 妖精王の湖 ピエトロの意識が戻って安心したのも束の間、今度はナルシアが行方不明になってしまった。 闇の四天王のひとりガープに、 「ピエトロ王子と結ばれたくば妖精王にあって人間にしてもらわないとだめ」と唆されたためだった。 心配したピエトロたちがナルシアの足跡を追ってたどり着いたのは妖精王の住む城。 妖精以外にはその扉をけして開かないというその城は、今なぜかモンスターに蹂躙されていた。 慌てて中に入るとナルシアが妖精王を倒すのを目撃。 だがそれはナルシアに化けたガープの仕業だった。 妖精王の持つ石版を狙っていたのだ。 ガープと戦うことになるピエトロたち。 パーティの能力をコピーするガープを辛くも倒したピエトロたちだったが、石版はマイラに奪われてしまう。 城内で倒れていたナルシアを保護するピエトロ。 お姫様抱っこされるナルシアをうらやましそうに見るジルバだった。 279 :ポポロクロイス物語2:2007/07/06(金) 01 35 22 ID 9165XDN30 第五章 邪神の復活 人間界、妖精界、神界の石版が奪われ、竜の国に残る最後の石版を守ろうと老竜神の元に向かったピエトロ。 だが、時既に遅く、サニア王妃の体を奪ったマイラに攻撃をためらった老竜神は倒され、サニアも殺される。 ついに最後の石版まで奪われてしまった。 母の死に絶望するピエトロだったが、仲間の励ましに立ち上がる。 マイラを阻止しようとコトリコ島に向かうピエトロたち。 だが、闇の神官ゴーグに阻まれる。ゴーグを倒したものの間に合わず、 奪った石版で、封印されていたレムリア大陸を復活させてしまった女神マイラ。 レムリア大陸にはかつて世界を滅ぼしかけた邪悪な力、バルバランが封じられていた。 マイラはバルバランの力を利用して美しさを取り戻し、自分を捨てた世界を滅ぼそうとしていたのだ。 世界中を巡って、これまでの冒険で出会った仲間たちに助力を求めるピエトロ。 白騎士になついてくっつき回っている、ウルスラの守っていた卵から生まれた子竜のガボは、 古の勇者たちのリーダーの生まれ変わりであるため、世界各地の絵に封じられた 古の勇者たちに出会って力試しに勝つと、彼らを召還することが出来るようになる。 レムリア大陸に降り立ち、マイラ神殿の中を進むと 闇の神官最後のひとりになり、これでマイラ様の寵は独り占めとほくそ笑むボクシーに出会う。 戦って勝つとボクシー三度目の逃走。 「マイラ様助けてください」と近寄るが、マイラは醜いお前に興味はない、とボクシーをなぶり殺す。 仲間をも見捨てるその心の醜さに怒ったピエトロはマイラに戦いを挑む。 苦しい戦いの末、マイラに勝利したピエトロたちだったが、「バルバランの力をみよ」とマイラが 邪悪な力を解放してしまう。 吸収しきれなかったバルバランの力で、醜く膨れ上がった巨大なマイラを前に戸惑うピエトロを、 サニア王妃の魂が導いてマイラの心の中へ。 幾度となく復活するマイラの心を、あきらめず何度も倒すと、そのたびにマイラの心が浄化されていく。 ついにマイラを倒したピエトロたちだったが、バルバランの封印は解かれたままだ。 仲間をみんな帰したピエトロは、ひとりでレムリア大陸を封印しようとするが、察したナルシアが駆けつける。 「いつでも一緒って、約束したわよね。あなたと離れ離れになるのはもういやなの」と言うナルシアと共に バルバランを封じるピエトロだったが、封印されたことにより再び結界が閉じ、ふたりは海中に沈む。 意識を失ったピエトロの脳裏に再びかつて王家の洞窟で出会ったバスカルが現れる。 「王の宝とは…みなを思う気持ちです」と答えたピエトロに、正解だ、願いをひとつ叶えよう、という。 そのようなことができるあなたは何者か、と問うピエトロにバスカルは正体を見せる。 それは妄執から開放されたマイラの魂と共にやってきた大神ユリウスであった。 ピエトロは神に願う。 「僕は…」 280 :ポポロクロイス物語2:2007/07/06(金) 01 41 52 ID 9165XDN30 気がつくとポポロクロイス城のベッドで寝ていたピエトロ。 傍らで心配しているエレナに、「ごめん、お母様を助けてあげられなくて」と詫びると不思議そう。 あっけに取られていると死んだはずの母サニアが駆けつけてくる。 ピエトロは海岸に倒れていたのだという。 一緒に海に沈んだ筈のナルシアも、駆け足の泉で倒れているところを保護されたという。 その夜、世界が救われたことを祝ってポポロクロイス城では盛大なパーティが開かれた。 エピローグ ナルシアに言わなきゃいけないことがあるんだ、と久しぶりにフローネルの森に向かうピエトロ。 駆け足の泉で歌うナルシアの隣に座って語りかける。 「種族とか姿かたちなんかどうでもいい、今一緒にいたいって気持ちが大事なんだよね」 背を向けて涙を流すナルシアの肩を抱き寄せるピエトロ。 「ナルシア、僕は…」 おしまい。 まとめ グレた女神マイラが世界を滅ぼすやべえ力、バルバランの封印を解いてしまいそうです。 ポポロクロイスの王子ピエトロと森の魔女ナルシアもお年頃なのでいろいろとあるんですが、 なんやかんやでピエトロが他国の姫にモテモテになったり ナルシアが実家に帰ったりしてる間にマイラに封印を解かれてしまいました。 あら大変、とマイラを倒してバルバランを封印したらピエトロとナルシアが結果として 封印の島と一緒に入水心中するはめになりましたが 世界を救ったごほうびに神様が今回犠牲になった皆を生き返らせてくれました。 優柔不断のままじゃナルシアに逃げられるんじゃね?と悟ったピエトロは、さっさと彼女に告ることにしました。 ばっちり脈はありそうなので万事OKです。めでたしめでたし。
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ポポロクロイス牧場物語 【ぽぽろくろいすぼくじょうものがたり】 ジャンル RPG 対応機種 ニンテンドー3DS 発売元 マーベラス 開発元 epics 発売日 2015年6月19日 定価 5,800円(税別) レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 ゲームバランスが不安定 ポイント 誰もが予想だにしなかったコラボ『ポポロ』としての評価は高め『牧場物語』要素はオマケ程度難易度は非常に低い ポポロクロイス物語シリーズリンク 牧場物語シリーズリンク 概要 ストーリー システム 評価点 問題点 賛否両論点 総評 余談 概要 ピノン王子を主人公にした次世代シリーズが大爆死した上、皆の期待がかかったPSP移植版すら内容の酷さで評価を地に落とした『ポポロクロイス物語』シリーズのまさかの新作。 しかも、『牧場物語』シリーズとのコラボ、なおかつソニーハードではなく任天堂ハードでの発売(*1)という予想外の要素まで引っ提げており、かなりの話題を呼んだ。 時系列としては、大体『II』のプロローグと第一章の中間ぐらいに相当する。 なお、開発元のepicsは2006年にジーアーティスツが社名変更したものであり、epics名義としては初めてのポポロクロイスとなる。 ストーリー 平和な国、ポポロクロイス。今、この国は「黒獣」と呼ばれる正体不明の魔物の脅威にさらされていました。 頭を悩ませたパウロ国王は、遠くガラリランドから来た手紙に従い、ガラリランドの外交官マルメラをポポロクロイスに招聘します。 美しい容姿と知的な言動を持つマルメラは、「ガラリランドで対策を学べば、黒獣の脅威は去る」と語ります。 そして、ピエトロはポポロクロイスを救うべく、自らガラリランドへと旅立つことを決意しました。 …しかし、それはマルメラの罠だったのです。 ガラリランドを覆う闇の化身、「グリフォト」の手先だったマルメラの奸計により、ピエトロはガラリランドへと追いやられてしまいます。 ガラリランドは元々この国の守護神であった「光のガラリエル」の加護を失い、各地にある「光の牧場」も闇へと封印されてしまいました。 ピエトロはガラリランド、そしてポポロクロイスに大地の恵みを取り戻すため、頼もしい仲間と共に再び旅立ちました…。 システム 基本はいつもの『ポポロクロイス』。『II』までに培われたシステムをほぼそのまま流用しているため、戦闘面では特にこれと言って語るべき点はない。 強いて言うなら、2人で協力して放つ「協力技」という要素が追加されたぐらいか。もっとも、協力と言っても行動回数は1人分しか消費しないため、実質的には「特定の仲間がいると使える技が1つ増える」ぐらいの感覚。 本作の主な舞台であるガラリランドの各地にある「牧場」を解放することで、野菜を育てたり家畜を飼育できるのが特徴。 各種要素はシンプルにまとめられており、季節だったり病気だったりのトラブルは一切ない。日数カウントはなく、作物はバトルしたり、宿屋で休むと育つ。 各地で採取した素材や野菜を「合成屋」で合成して新しいアイテムにすることもできる。 ハンマーや虫網で鉱石と虫素材を集めることもできる。 基本的な進行は「四季のそれぞれを模したガラリランド各地へと向かう」→「それぞれのエリアの牧場を解放する遺跡の扉を開くため、闇に汚染された畑ダンジョンを攻略する」→「遺跡に挑戦」となる。ただし、3つ目のコルダン地方だけは例外で最初から牧場が解放されているが…。 評価点 ファン待望、久しぶりの「ピエトロ」の新作。『ピエトロ王子の冒険』を除けば、『II』以来実に15年ぶりである。 各キャラクターの性格付けなども、昔のまま。心優しいナルシア、誇り高い白騎士、少々イジワルだけど憎めないガミガミ魔王など、いずれもファン感涙物。 漫画版から「ブラックバロン」がゲスト出演するというサプライズもあった。 「ガミガミ魔王の四畳半ネタ」など、ちょっとしたネタもちゃんと拾ってきている。 ストーリーや世界観も、王道ながら「ポポロらしい」と好評。 ちょっと切ない感じもあるが、完成度の高いシナリオは相変わらずの出来栄えである。 新しい仲間である気が強くて弟思いの兄、「ニノ」と心優しく兄を敬愛する弟、「ルー」の兄弟も評判はいい。 称号集めや図鑑埋めなど、やりこみ要素も豊富。サブクエストの種類も多い。 フリー畑ダンジョンエリアのクリアは本作では例外的に高めの難易度になっており、やりこみ甲斐がある。 おなじみのお土産収集も健在である。 エリア移動のロード時間が短く2~4秒程ですむ。 今作は3Dグラフィックを使用しているが同じく3DであったPS2の作品では極端にロード時間が長かったので、3D作品での欠点を改善する事ができたといえる。 起用されている声優が豪華。『プリキュア』シリーズなど地上波の人気アニメでメインキャラを演じた経験を持つ有名どころが惜しげもなく投入されている。 ゲームを進める上で致命的なバグや不具合は特に見当たらない。 問題点 あまりにヌルすぎる。『II』もゲームとしては全体に簡単目になっていたが、本作のそれはいささか度を越していると言わざるを得ない。 難易度は「かんたん」と「ふつう」から選べるが、よほどRPGに自信がない人以外は「ふつう」を選ぶべきだ。「ふつう」でも恐ろしく難易度が低いので、これが「かんたん」ともなると…。 難易度はゲーム中いつでも変えられる。これは親切なところ。 「更新データVer. 2.0」のパッチを当てれば難易度に「むずかしい」が追加される。前述の通り「ふつう」でもヌルさが目立つバランスなので少しでも歯ごたえを求めるなら「むずかしい」を選ぶべきだろう。 装備が弱すぎでもしない限り、基本的に雑魚敵は瞬殺。相手から受けるダメージも微々たるもので、レベルアップ時にHP・MPが全回復することもあり、回復アイテムすらあまり必要ない。 ナルシアが仲間に加わってからは、完全にナルシアのホーリーアーク無双状態。燃費が恐ろしく良い全体魔法攻撃であり、これで一撃できなくても他のメンバーの攻撃で一掃できてしまう。 ボスも非常に弱い。というより、行動パターンが少なく全体攻撃を使ってくるボスもほとんどいない有様。 ほとんどのボスは「黒獣」「ガーディアン」であり、バリエーションも乏しい。終盤まで似たようなボスが何度も出てくる。 さすがに終盤のダンジョンともなると、厳しくなっては来る。ただ、難しくなってくるまでが長すぎる感はあるが…。 宝箱に化けた敵ミミックが一種類しかおらず、最終盤まで罠の敵はこれしかいない。当然、終盤になると一撃で倒せてしまうので罠でもなんでもなくなっている(宝箱の中身は普通にミミックのドロップ品として確定入手できる)。むしろ経験値とお金が手に入る分ボーナス宝箱と化している有様。 敵の弱さに対し、エンカウント率が高めでイライラする。シリーズの伝統であるピエトロの「マジカルロード」もなぜか削除されてしまった。 一応代替品のアイテムはあるが、一個500Gと少々お高め。中盤からホイホイ使うには台所事情が厳しく、効果時間も短い。合成でも作れるが、素材がモンスタードロップ品のため安定供給が難しい。 そのため、基本的には雑魚戦はオート戦闘に任せてしまい、戦闘中は他の作業でもしていた方がストレスが少なくて済む。オートでも余裕の難易度なので、終盤までこれでOK。 更新データVer. 2.0のパッチを当てればエンカウント率の調整が3段階でできるようになる。 大半のダンジョンは「迷路状の畑ダンジョン」か「ほぼ一本道のストーリーダンジョン」に大別できてしまう。 畑ダンジョンはやたらと複雑な構造をしているため、マップ開放アイテム「衝撃にんじん」を使わないとかなり面倒。一方、各地のお城や遺跡はかなり構造が単純。いずれにせよ共通して言えるのはギミックがほとんどなく、ただひたすら雑魚を倒して先に進むだけと、ダンジョンとしてはあまり面白味のない内容になっていることである。 戦闘におけるバリエーションの少なさ。敵だけでなく、味方サイドも全体的に地味。 顕著なのはガミガミ魔王。なんと技が3種類しかなく協力技もない。しかも最後の技は、最終章でのイベント習得なので、ほとんど2種類の技しか使えないことになる。 協力技がないのは、むしろ彼のキャラクターには合っているのだが……しかし、それなら個人で使える技の種類を多くしてバランスを取るべきではないだろうか? 終盤になってくると、魔法使いキャラのナルシアやルーですら直接殴った方がダメージが大きくなってくるため、魔法の存在意義が薄くなってくる。一応ホーリーアークは雑魚一掃に使えるが。 技の演出も全体的に地味め。技のレベルが上がっても、演出はほとんど変わらない。 属性はいわゆる「四すくみ」になっている火・水・土・風の4種、相反する光・闇の2種、独立した無属性の計7種で成り立っているが、この中では光属性が目立って優遇されている。というのも光属性と闇属性に関しては自分と同じ属性以外の全ての属性にダメージ上昇の補正が付き(*2)、かつボスなどの強敵はほとんど闇属性だからである。前述のホーリーアークの使い勝手の良さの理由の一つにはホーリーアークが光属性攻撃だからというのもある。 配慮に欠けるユーザーインターフェース。 アイテム一覧でのページ送り機能がない。一覧横のバーをタッチして動かせば一応一気にページを動かすことはできるが、他のシーンでは一切タッチペンを使わないにもかかわらずなぜかここだけタッチオンリーなので、やりにくい。 戦闘中敵の名前を確認するチャンスが「敵の行動時」しかない。こちらから攻撃の対象に選んでも名前が表示されることはない。モンスター図鑑もあるので、別に名前がわからないから不都合があるわけではないのだが、だからと言ってわざわざ隠す理由も謎。 合成屋では一個ずつしか合成できない上、アイテム選択の記憶機能がなく、何個も合成したければかなり手間がかかる。しかもアイテム選択後の合成最終確認がデフォルトで「いいえ」になっているという地味な嫌がらせまで。 合成レシピも手探りで埋めるか、あるいはサブイベントで入手するしかない。 3種合成に至っては、自力でレシピを見つけるのはまず不可能と断言していいだろう。 更新データVer. 2.0のパッチを当てれば作成済みのアイテムに関しては合成する数を選択できるようになる。 「とりょう」というアイテムがあると、ニノに話しかけることで屋根の塗り替えができるのだが、誰一人としてそれを説明してくれない。もちろん、これ自体はゲーム進行に全く関係ない単なる塗り替えイベントなのだが、だからと言って説明皆無というのも…。 ゲームクリア後、6人のメンバーから4人を選んで冒険できるようになるのだが、組み合わせが完全固定。ピエトロとナルシアを外すことができず、それに「白騎士 ガミガミ」か「ニノ ルー」のどちらかのペアを選べるのみ。ピエトロを外せないのはまだしも、それ以外のメンバーが…。 ストーリー上では、メンバー固定は仕方ない側面はある。だが、クリア後のオマケでも選択に自由度がないというのは問題である。 画面上に表示されるお知らせメッセージ(*3)が鬱陶しいという意見も多い。表示されてもゲームが停止したりはしないのだが、牧場の数が増えると純粋にメッセージ量が多くなって目障り。オフにする機能はない。 アナログスティックで操作しても、8方向にしか移動できないのも気になる点。 購入できる種の種類が少なすぎる 特に各地に散らばっている特定の季節の畑専用の種において顕著である。 ウルバン牧場はブロッコリーと白菜、ズズール牧場はキュウリのみ、コルダン牧場はナスのみ、ガラリス牧場はカラネッロのみ購入できる。それぞれの畑専用の種が5~6種類あるにもかかわらずである。 購入できない種は、クエスト報酬や敵のドロップ・宝箱などから入手するしかない。 報酬や宝箱は一回きり。敵のドロップは低すぎる上に狙えるものでもない。 一応ピエトロ牧場の畑ダンジョンを周回すれば特定の種を入手することは可能。一周で一個ずつではあるが。 農作業のテンポが非常に悪い クワとジョウロに関しては、銀で4マス、金で8マス一気に処理できるようになるが、種まきと収穫は最後まで1マスずつである。 特に問題となるのが収穫時のモーションで、これが非常に長く時間がかかってしまう。本家牧場物語も収穫時は1マスずつだがテンポは良い。 版権の都合で、一部の重要人物(本作のシナリオでの立ち位置はともかく)が名無しになっている。 例を挙げるとピエトロの母のサニアは「王妃」、ピエトロの妹のエレナは「王女」に。これらのキャラの名前は原作ではなくPS版の設定であるため、任天堂ハードの本作では使用が出来ないのである(*4)。 ナルシアの変身後の姿、カイが出て来ない。 こちらは上記の名無しの問題と違い、原作にもカイは出てきている上に黄金の鍵もしっかりと出てくる。ゲーム作品の時系列的にも問題ないので、少し疑問に残る点ではある。 主な要因はブリオニア関連の説明ができなかったこと、海自体が今作では出てこないことなどが挙げられる。 賛否両論点 牧場要素はオマケ程度。システムがシンプルな上、ほとんど放っておいても構わない。本筋がRPGであることを考えると、妥当とも言えるが。 一応バランス的には、序盤の敵から得られるお金に対して装備品の値段がかなり高く、真面目に作物を育てておけばそれなりに楽にはなる。また、サブイベントを進める際も何かしらの作物が必要になるケースは多く、高性能な回復アイテムや武器を合成するのにも役に立つ。 とはいえ、前述のように戦闘バランスはかなり緩いので、本筋にだけ興味があるならほぼ無視してもOK。この辺りは自由度が高いと評価してもいいだろう。 『牧場物語シリーズ』では定番なのだが、賛否を呼んだのが各地の女の子にプレゼントをあげて仲良くなるイベント。 説明しておくと、ピエトロは常にナルシア一筋である。これはシリーズ通して微塵もブレていない要素の一つ。 というより、本作でも序盤からキスシーン(額にだが)があるなど、「ピエトロとナルシアの淡い恋愛関係」というのは大きなテーマである。 にもかかわらず、堂々と「浮気」要素を放り込んで来たところに古参ファンでも意見は分かれた。 一応ピエトロ側の認識としては「仲の良いお友達」程度なのかもしれない(*5)が、「背後にナルシアを引き連れているのに、堂々とプレゼントをあげるってのはどうなのよ?」と言われやすい。 ゲーム的には、彼女たちと仲良くなっておかないと「金のアイテムシリーズ」が手に入らない(*6)。作業効率を上げるだけの「金のクワ」「金のじょうろ」はともかく、「金のハンマー」「金の虫取り網」はアイテム収集に関わってくる(*7)ため、是非とも欲しい一品になっている。 無理に進める必要性はないのだが、結局彼女たちの好物を見つけてひたすらそれをあげまくるだけの単調な内容である。 ちなみに好感度を最大にするとアイテム扱いの「気持ち」が手に入り、レアアイテムを入手しやすくなったり、作物の収獲量が上がったりなどの恩恵を受けられる。 なお、すれちがい通信によって手に入る「宝の地図」によって「金メッキのアイテムシリーズ」という「金のアイテムシリーズ」と同様の性能を持った道具を手に入れることもできるが、手に入らないことも多い上何回か使っていると壊れてしまう。 各女の子は「男勝り」「純情系」「真面目系」「不思議ちゃん」「ツンデレ」と一通り網羅はしている。担当声優も能登麻美子や田村ゆかりなど、実に豪華な面子。 ガラリランドがメインのフィールドになったので仕方ないのだが、ポポロクロイスが大幅に狭くなってしまった。 ポポロクロイス城と平原、フローネルの森だけ。後は洞窟が一つ、畑が一つ。 タキネン村がなくなってしまったのは、上記のキャラ名同様何やら版権が絡む事情があるとのこと。 総評 全体的に『ポポロクロイス』としても『牧場物語』としても特別破綻しているポイントはなく、手堅く作られてはいる。特に『ポポロ』としての雰囲気はファンとしても納得のいく仕上がりであり、すっかり新作が途絶えてしまっていた『ポポロ』を復活させた功績は大きいと言える。 ただ、RPGとして見ると、とかく弱い雑魚敵に単純極まりないダンジョンと、あまり褒められた出来ではない。ゲーム全体がこの単調な流れで進んでしまうのは、やはりマイナスポイントと言わざるを得ないだろう。 牧場物語としてみても、オマケ程度の要素にすぎず中途半端な出来になってしまっている。 結果として「ポポロのファンアイテム」という側面が強くなってしまうのは仕方ないところかもしれない。 余談 なぜかオプションで、ピエトロとナルシアの声優を2通りから選べる。 パターン1は『II』に準じた「折笠愛 白鳥由里」のコンビなのだが、パターン2は全く新しい「坂本真綾 川澄綾子」。なぜ2通り用意されているのかは不明。 この二名は『ルーンファクトリー2』において声を演じている(*8)ため、『ルーンファクトリーシリーズ』のオマージュともとれる。 ファンからは「新作における声優の声をファンに慣れてもらうためでは?」などとも期待されている。 初代から延々とその存在が語られていた「キングナイトの剣」が遂にゲーム中で入手可能になった。 ……手に入るだけだが。ラストダンジョンの宝箱を開けると、ヒョイっと手に入ってしまうので感動も何もない。もちろんその時パーティーに白騎士がいても無反応。 一応白騎士の最強武器ではある。また、キングナイト関連のイベントはちゃんとあるので、別に無視されているわけではない。 これまでにも述べているように2015年7月22日に難易度「むずかしい」やエンカウント率の調整機能などを追加した「更新データVer. 2.0」が配信されている。これから本作をプレイする際にはあらかじめダウンロードしておくことが推奨される。
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「修正依頼」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。 依頼内容は「ゲームシステムの具体的な説明の追加」です。 ポポロクロイス物語 【ぽぽろくろいすものがたり】 ジャンル RPG 高解像度で見る 裏を見る 対応機種 プレイステーション 発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント 開発元 ジーアーティスツシュガーアンドロケッツ 発売日 1996年7月12日 定価 6,090円 廉価版 PlayStation the Best 1997年6月27日/2,800円PS one Books 2001年10月12日/1,800円 配信 ゲームアーカイブス 2007年9月27日/600円 判定 良作 ポポロクロイス物語シリーズ 概要 あらすじ 評価点 問題点 総評 余談 概要 PS黎明期のRPG。朝日小学生新聞に連載されていた田森庸介氏による同名の漫画を原作に、独自のアレンジを施してゲーム化されたものである。 優しい世界観・シナリオによって多くのライトゲーマーを惹きつけ、約50万本を売り上げた。 後にアニメ化も果たし、そちらも高い人気を得るなど、多くのファンがついた。 あらすじ 昔むかし…剣と魔法がこの世を支配していた頃。あるところに、ポポロクロイスという小さな王国がありました。 その日は王子ピエトロの10歳の誕生日。国王と家来達が王子を祝福しましたが、王子の気分は憂鬱でした。 なぜなら、一番自分を祝ってほしい人がそこにいないからです。 「会いたいな…お母さんに……でも無理だよな。だって……お母さんはもう、ずっと昔に死んじゃったんだもんな…。」 自室のベランダで悩みふけっていたピエトロ王子は、ふと、父であるパウロ国王が城の外れの塔へ隠れて入っていくところを目撃します。 こっそりついていくと、そこにはベッドに眠ったままの女性に語り掛ける国王の姿がありました。 「お父さん、この人は誰?どうして寝てるの?」 ピエトロ王子の問いかけに、国王は何も語りませんでした。 しかしそのとき、城のほうから慌しい音が聞こえてきました。 機械じかけの配下を従えた「ガミガミ魔王」と名乗る盗賊が城に攻め込んできたのです。 城の兵士たちは総崩れの中、王子が駆けつけるも力及ばず、王家の宝「知恵の王冠」を見す見す奪われてしまいました。 翌朝、ピエトロ王子はガミガミ魔王から知恵の王冠を取り戻す冒険に志願しますが、国王と大臣の理解を得られれず悩んでいたところ、 塔の近くを通りかかったピエトロの耳に、穏やかな導き声が聞こえてきました。 「ピエトロ王子、国王を助けたいという、あなたの心を私は知っています。けれど、あなたはまだ弱い。力を貸してあげましょう。」 上を見上げると、一本の輝く剣が塔の上から現れ、ピエトロの元へとゆっくり降りてきたのです。 「その剣は「竜の剣」。正しい心で使えば、きっとあなたを守ってくれるでしょう。」 こうして竜の剣を手にしたピエトロは旅立ちが認められ、生まれて初めての冒険が始まりました。 しかしその小さな冒険は、ポポロクロイス王国の命運を左右する大冒険の、まだほんの序章にすぎなかったのです。 評価点 原作とは絵柄や設定が違っているが、そのアレンジは好評。 王道的な剣と魔法のファンタジーではあるが、どことなくゆるく優しげな世界観はそのままに、そして主人公の成長を実感していくストーリーは高く評価されている。 作中テーマの家族愛に関する描写は感情移入度が非常に高く、ピエトロの「お母さんを返せ!」はこの作品を代表するセリフとなった。 そのシナリオの秀逸さは、ゲームフリークで知られる小説家宮部みゆき氏が絶賛するほどである。 キャラクターは個性や作中の役割がしっかりしていて大変人気が高い。 最初は臆病で冴えないが、冒険を経てどんどん頼もしくなっていく主人公ピエトロ、内向的ながら芯が強くピエトロに尽くすヒロイン・ナルシア、真面目な正義漢だがどこか間抜けていて愛嬌のある白騎士、お馬鹿な悪者であるが義理人情に篤くどこか憎めないガミガミ魔王など。 メインキャラどころかサブキャラ、町の人にまで独特のセリフや動きが設定されており、世界の作り込みは深い。 キャラクターデザインに乖離しないグラフィック、そしてシーンに合わせて小気味よく表情・アクションを変えるドット絵がキャラの感情を豊かに表現している。 雑魚にまで細かくこだわっている。特に「ひだるま」。 調べて手に入る通常アイテムは宝箱からのみであり、タンスやつぼなどには絶対にアイテムは入っていない(*1)。 そのため、『ドラクエ』のように片っ端から漁る必要は無く、通常は宝箱のみ探していれば良い。 戦闘システムはSRPGのようにキャラの位置を調整しながら攻撃や防御を展開していくもの。『ライブ・ア・ライブ』形式と言えばわかりやすいだろう。 バトルの一戦一戦が、戦闘開始時の周囲の地形そのままに、1画面分のSRPGのマップに相当する戦場に早変わりするシステムであり、通行不可地形・侵入不可地形も忠実に反映される。 打たれ弱いキャラの前に打たれ強いキャラを移動させたり、範囲攻撃を食らわないために分散させたりとそれなりに戦術が必要。操作は直感的であるため複雑さは感じない。 割と硬派なゲームバランスであり、全体的に敵の攻撃力が高いため気を抜くと雑魚モンスター相手でもあっさり全滅してしまうが、きちんと考えてキャラを動かしていれば安全に勝てる絶妙なバランスである。 そのバランスゆえに仲間キャラ全員を協力させるような戦い方をする必要があり、仲間たちのキャラクター性を高めることに繋がった。 シナリオは一本道だが、それゆえにさくさく物語が進んでいく。 普通のRPGでは「自由度がない」「変わり映えしない」と批判の対象になるところだが、このシナリオ自体が不条理やご都合主義などはなくしっかりと作られており、前述のようにグラフィックも美しいため、どんどん先に進みたくなってくる。そのため、あまり批判はされない。 一方で、サブイベントの種類が豊富な事も特徴。第1章から様々なパターンのイベントが用意されているため、ちょっとした寄り道でもプレイヤーを飽きさせない。 張り紙やオブジェなど、物を調べるとピエトロのコメントが用意されていることがある。これは後の『II』や『ポポローグ』に受け継がれていく。 音楽は世界観に合わせた明るく軽快なもので、曲数はそれほどないものの評価は高い。 中でもテーマ曲「ピエトロの旅立ち」は、カラオケで配信されるほどの人気がある。 このテーマ曲の曲部分はもともとは1992年に発売された槇原敬之のシングルCD「もう恋なんてしない」のカップリング曲「夏のスピード」が流用されている。 同じ作曲家が関わっていることが理由であり正規に槇原敬之の許可が取られている模様。その影響か「夏のスピード」はアルバムCDなどに収録されていない。 後のシリーズと違い、地方ごとに異なる戦闘時BGMが用意されており、豊富である。 勝利時のファンファーレも基本的なメロディこそ同じだが、戦闘BGM同様、各フィールド毎に少しずつアレンジされたものをそれぞれに用意する手の凝りよう。 ほぼ皆無なロード時間、そしてマップに合わせてシームレスに突入する戦闘などテンポがよくストレスが溜まらない。 問題点 やり込もうとすると一部取り返しのつかない部分や、分かりにくい部分が存在する。 有名なものとしては竜の玉集め、おみやげ、モンスター図鑑など。 また人々との会話も時期によって内容が変化したり、同じタイミングでも初回と2回目以降で違う内容になったりすることもある為、見逃してしまうこともある。 人に話しかけたり物を調べようとした際の接触判定がややズレ気味である。 今作ではいわゆる「ショップ・宿アイコンの看板」が無い ガイドのミニマップなどは無く、予備知識無しで外観から民家と店の判別はほぼ不可能、初めて訪れた町村では店や宿を探しあてるための探索を要する。店が存在することに気づかない可能性も高い。 当作シリーズの宿屋はセーブポイントも兼ねるため、この問題は「セーブポイントの位置が解りづらい」という問題も内包する(*2)。全滅時は宿屋から再開されるため、全滅して初めて宿屋の存在に気づくプレイヤーも少なくない。 見た目に反して難易度が高い。 味方のHPに対して敵の攻撃力が高めで、集中攻撃をされるとHPが全快の状態からでも死亡する事が多い。 特に終盤ともなると、ボス戦においてHPの低いナルシアはレベル次第では一撃も耐えられない苛烈さとなり、雑魚ですら2回攻撃を受けただけで死亡しかねない程である。 第2章の途中で一時的にパーティメンバーが減るのだが、その間も敵が弱くならないためその期間中は難易度が跳ね上がる。 戦闘中、味方は味方を通さない。つまり、細い通路で敵とエンカウントした場合、移動が阻害される場合もある。 装備品購入時の防具装備にシステム上の欠陥がある。 装備品を購入する際、品物を選択している時に防御力などのステータス値の変動が表示されるのだが防具は2個装備できるのでどちらと比べての結果なのかが分かりづらい。 購入するとその場で「装備しますか?」と聞かれて装備できるのだが肝心のこの時にステータス変動結果は表示されないので不親切。このタイミングでは装備せず、メニューを開いて改めて装備した方が良い。 何のためにあるのか分からない個別コマンドの『逃げる』。 これは選択したキャラが戦闘から逃走するコマンドだが、そもそも全体指令コマンドの『逃げる』を選べば一発で全員逃走できるのでまず使われない。 「個別に選択した方が手間はかかるが逃走できる確率が高い」「1人でも逃げおおせていれば全滅を免れる」などの特徴でもあるのであれば使い道もあっただろうが、今作では逃げ遅れたメンバーが全員HP0になると全滅扱いになってしまうのでますます使い道が無い。 エンカウント率が高い。 上記の逃げるの使い難さと相俟ってストレスとなる事が多い。 一応、主人公が(比較的早い段階で)一定歩数エンカウントが発生しなくなる特技を習得する。が、同レベル以上の敵とは通常通りエンカウントする仕様の為、初見のダンジョンではほぼ意味がない。 ピエトロの必殺技「おとしあな」がやや説明不足な感がある。 ピエトロに隣接する指定した1マスに落とし穴を掘り、その上に乗った者を(敵味方問わず)即死させる。という効果なのだが…。 実は穴を掘ること自体に成否判定があり、それに関する説明は無く、失敗しても「穴を掘るのに失敗した」などのメッセージも出ない。失敗を表現する為かピエトロが頭を抱えてしゃがむポーズをとるが、まず伝わらないだろう。 また成否を問わず、技発動のアニメーションで穴を掘る演出は発生するため、「地面が固くて穴が掘れない」という自然な演出ではなく、「途中まで掘った穴が塞がってしまうと落とし穴設置失敗」という、違和感の強い演出も説明不足に拍車をかけている。 上記の理由から、初めて使用した際に穴掘りに失敗しても気づかず「何故効果が無いのか?」と混乱する恐れがある。 ピエトロの必殺技「ドラゴンセイバー」の影が薄い。 重要アイテム「竜の玉」を3つ全部集めた上に専用イベントを経て習得でき、パーティー全員の気力がMAXの時に使用できるが、その効果は敵一体即死である。もちろんボスには無効。 戦闘開始直後の状態でも気力をMAXにするには、全員が攻撃の手を止めて2ターンもの間「気合い」コマンドで気力をためる必要があり(*3)、しかも今作はHP999を超える雑魚モンスターが存在せず、2ターンの間PT全員で集中攻撃すれば大抵の場合999ダメージは用意できてしまい、低レベル進行やMP切れ状態でもなければ手間と効果が見合っていない。 さらに「敵の残りHPをすべて削りきる量のダメージを与える」という仕様であるため、習得直後に周辺の敵で試し撃ちをすると大したダメージが出ず(一撃で倒してはいるが)、拍子抜けな印象を受けてしまう。 レベルアップで覚え、ピエトロ一人の気力をMAXにすれば使用可能な「ドラゴンファング」や、不発のリスクがあるものの即死を狙える「おとしあな」で事足りるため、空気に近い扱いを受けている。 ネタとしては「まおうのはげまし(*4)」で巨大化させた「タイタン」(*5)にドラゴンセイバーを放つと続編でもお目にかかれない10000越えダメージを見ることが出来る(*6)。 竜の玉を入手すれば「竜の剣」が強化されるので竜の玉を集める事自体は無駄ではない。また、ドラゴンセイバー習得イベントは大変カオスなので一見の価値はある。 設定や演出的には最強の奥義の割にいまいちだったせいか次回作『ポポローグ』ではドラゴンファング以上の大ダメージを与える技に変更され、面目躍如となった。 四天王の1人「カウパ」との戦いの際、ラダック仙人が「魔法では勝ち目がないので肉弾戦で勝負をかけろ」といった助言をくれるのだが、確かに魔法防御力は高いが実は物理回避力も高いので通常攻撃もなかなか通用しないという落とし穴がある。 この助言を受けて通常攻撃をしかけるも頻繁にガードされて混乱したプレイヤーも多いはず。「かぜのやいば」「ジャンプぎり」といった必中物理攻撃を駆使する必要がある。 2章ラストのムービーが少々分かりづらい描写になっている。 内容としては「崩落していく空中都市ブリオニアから自前の飛行機で脱出したガミガミ魔王が、突如ブリオニアに戻っていく」というものなのだが、その時のアニメーションのせいで「ピエトロ達に体当たりしようとしているのか?」と受け取られかねない描写になってしまっている。 そのため、3章冒頭でピエトロが「どうしてブリオニアに戻っていったんだろう」と心配する場面が、その直後に原因が判明するとはいえ分かりづらくなっている。 占い師「シター」に初めて話しかけた時の台詞が無言である事。 シターはポポロクロイス王家における意見番兼ピエトロ王子の教育係であり、序盤において助言をくれるキャラなのだが、上記のせいでまさか色々助言をくれる人物だとは思わず、スルーしてしまう可能性がある。 特に第2章開始直後で何処に行くべきなのかを明確に教えてくれるのは彼であるがそのことについて一切言及されないため、話を聞かずに飛び出したものの行き先が分からず、先に港町パーセラの方に行って段違いの強さの雑魚敵に全滅させられるプレイヤーが後を絶たない。 パーセラ方面の敵が強いことは、実は街の住人も警告してくれるようにはなっているのだが、これにもあるイベントを見ておく必要があるうえ、シナリオ上初見プレイではわかりづらいものである事も原因の1つとなっている。 初めてゴドリフに訪れた際に、炭鉱が魔物に占拠されたというので炭鉱に行こうとすると鉱員が入り口で通せんぼしており、「まさかお前が魔物を退治してくるっていうんじゃないだろうな?」といったことを言われるのだが、「はい」と答えると怒られて殴り倒され、芸が細かいことにピエトロのHPが1になってしまう。 一応、直後に「大変な時に変な事を言うからだ」と愚痴りつつもお詫びとして宿賃をくれるので、これだけならば何の問題もないように見えるが…。 初めてゴドリフに訪れた時に宿屋に泊ると夜中にガミガミ魔王が宿屋に現れ、寝ているピエトロ達の横で事情も知らないままピエトロの邪魔をする事を決意して去っていくイベントが発生する。 そして初めてゴドリフに訪れた時はダンジョンを踏破してくるために消耗しているであろうから先に宿屋に泊ってしまう可能性がある。 これらのことから、先に宿屋に泊ってイベントを見てから鉱員に殴り倒されて宿賃を貰うと「あの宿屋イベントを見せる為の布石だったのか」と思ってしまう可能性があり、「もうイベント見たし、2回も宿屋に泊らなくても」とピエトロのHPが1になっていることに気づかないまま先に進んでしまうと直後のフィールドで戦闘になった際に少々危険である。 総評 当時の基準で評価しても目新しさには欠ける印象で、中毒性のあるシステムや膨大なやりこみ要素があるわけでもないのだが、 シナリオ、戦闘、BGM、キャラクターといったRPGの根幹部分の完成度が高く、 大きな欠点も見当たらないためPS初期を代表する名作となった。 少々高めの戦闘難易度も工夫や慣れ、少しのレベル上げで補える範囲。 キャラ同士の協力が不可欠なバランスであり、厳しくもRPGとしてやりがいのある作品と言える。 余談 原作漫画『ポポロクロイス物語』(作:田森庸介)について 1981年から1986年に「朝日小学生新聞」にて連載。ピエトロ王子が竜の力を持たないなど、ゲーム版と設定が異なる点もある。 2003年にはポプラ社より全3巻の単行本が出版され、2017年には「決定版」として復刻もされた。電子書籍化もされている。 なお、本作のさらにプロトタイプとして1978年~1979年に発表された短編3部作『竜が行く!!』『フローネルの魔女』『ザ・スターマン』があり、この時点でピエトロ王子やナルシア等のキャラクターは出揃っているものの、現行のデザインとは大きく異なる。 一見、素朴であっさりしているように見える本作だが、やりこみ要素もいくつかある。 ピエトロ王子の趣味のコレクション「おみやげ」「モンスターずかん」 ほとんどの敵がまれに落とす「変なモノ」収集 スクラップを集めてガミガミ魔王の武装を開発する、など BGMが良いこともあり、サウンドトラックが発売されている。のだが…。 収録されているのはEDスタッフロールで流れるテーマ曲、街及びフィールドやダンジョン、中ボス戦、闇の世界のBGM1曲、ムービーで使用されたBGMのみである。 そもそもタイトルのBGMが未収録である。他にも名曲と名高い「ピエトロの旅立ち(インストver)」をはじめ、イベントで流れるBGMも全滅である。 何故かゴドリフの街のBGMが無い。サントラに収録されている「ゴドリフ」は実際にはゴドリフトンネルやゴドリフ炭鉱のBGMである。 他にもギルダの館や永遠の番人の館、ダーナ神殿なども未収録であり、街やダンジョンでも全て網羅しているわけではない。 戦闘曲は中ボス戦しか収録されていない。折角種類が豊富なのに…。 このように未収録曲が圧倒的に多く、あまりサウンドトラックとしての態をなしていない。 その後シリーズ化されていくが、PS2以降の後続作品はロードが長かったり難易度の急上昇等作りが粗く、PS時代ほどの評価は得られていない。 さらにはPSPで登場したリメイク作品がタチの悪いバグゲーであり、まともな告知や対応をしなかったため、実質パッケージ販売に置いてはトドメを刺された状態にある。 …と思われたが、2015年に牧場物語とのコラボ『ポポロクロイス牧場物語』がリリースされた。『ポポロクロイス』シリーズとしての評価は高かったが…。
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ポポロクロイス はじまりの冒険 機種:PS2 作曲者:佐橋佳幸,石川鉄男,飯尾芳史 開発元:ジーアーティスツ 発売元:ソニー・コンピュータエンタテインメント 発売年:2002(PS2) 概要 ポポロクロイス物語シリーズ4作目。機種はPS2となり舞台は前作から15年後。ピエトロとナルシアの息子ピノンが主人公である。 次回作はポポロクロイス 月の掟の冒険で、そちらと纏めて「ポポロクロイス」としてTVアニメ化された。 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 プロローグ 石川鉄男 タイトル画面直前のシーン ポポロクロイス城 佐橋佳幸 ポポロクロイス城下町 タキネン村(New Ve) ポポロ平原~昼 飯尾芳史 ポポロ平原~夜 竜の祠 佐橋佳幸 風の聖域 石川鉄男 炎の聖域 水の聖域 佐橋佳幸 フローネルの森 飯尾芳史 氷海 佐橋佳幸 闇の城下町 飯尾芳史 闇の聖域 バトルI 石川鉄男 昼のポポロ平原での戦闘 バトルII 夜のポポロ平原での戦闘 バトル~ファントネシア ファントネシアでの戦闘 巨大な敵 ボス戦 せまる影 各聖域のボス戦 闇の精霊 ヤズム戦 常闇の王 ラスボス戦 旅立ちの朝 佐橋佳幸 イベントBGM むかしむかし 母のやさしさ 小さな涙 石川鉄男 瞳の扉(ルナのテーマ) 佐橋佳幸 悲しみ 石川鉄男 勇気 佐橋佳幸 緊張 飯尾芳史 陽だまり 飯尾芳史 アクシデント 石川鉄男 友情 佐橋佳幸 神秘 飯尾芳史 コミカル 佐橋佳幸 ヤズムのテーマ 飯尾芳史 瞳の扉 作・編曲 佐橋佳幸 エンディングテーマ歌 marhy サウンドトラック
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ポポロクロイス 月の掟の冒険 機種:PS2 作曲者:佐橋佳幸、石川鉄男、飯尾芳史 開発元:ジーアーティスツ 発売元:ソニー・コンピュータエンタテインメント 発売年:2004年 概要 ポポロクロイス物語シリーズの第5作目。前作『ポポロクロイス はじまりの冒険』の直接的な続編となる。 相変わらずロード時間が長くシリーズの中では随一と言われるほど難易度が高い。だたしストーリーの出来は良い。 音楽は前作と同じく佐橋氏・石川氏・飯尾氏の3人体制。主題歌の「桜見丘」はアニメ版でも使用されており人気がある。 なおサントラの「ポポロクロイスBGM集 Vol.2~月の掟の冒険~」はこのゲームではなくアニメ版のサントラなので間違えないように。 収録曲(サウンドトラック順) 曲名 作・編曲者 補足 順位 海の妖精城 佐橋佳幸 マリーナ城 賑やかな生活 石川鉄男 イベントBGM 母の記憶 「桜見丘」のアレンジ 安らげる場所 飯尾芳史 イベントBGM 悪巧み 佐橋佳幸 パーニャのテーマサンデア登場シーン 海へ 飯尾芳史 孤独 石川鉄男 「桜見丘」のアレンジ 襲撃 敵襲時の曲 緊迫 主にボス戦前 風雲黒潮大魔王 佐橋佳幸 ガミガミ魔王のテーマ 自爆装置は男のロマン 自爆装置起動時のタートルベース 伝説 イベントBGM 開ける道 石川鉄男 デルボイ レムナス飛翔 妖精たちの掟 飯尾芳史 悲哀 悲しいシーン 月の掟の解除 母と子 石川鉄男 「桜見丘」のアレンジ 窮地 飯尾芳史 ゼフィスの半身戦直前 復活 石川鉄男 ゼフィス復活 闇の妖精王ゼフィス ゼフィスのテーマ 月の掟の再生 飯尾芳史 ゼフィス戦勝利後月の掟再発動 狂気 石川鉄男 ディノゼフィスの破壊活動 犠牲 受け継がれしもの 佐橋佳幸 セレーネの死の直前 穏やかな海 石川鉄男 「桜見丘」のアレンジ ポポロクロイス・フィールド 飯尾芳史 ゲーム終盤のポポロクロイスの外 バトル&バトルI 通常戦闘BGMメドレー 航海 船内生活 ダカート号 レムナス船内 夜の海 肝試し タートルベース 石川鉄男 契約の地 クロコネシア村 佐橋佳幸 クロコネシアフィールド クロコネシアフィールド・奥地 試練の洞窟 バトル&バトルII 石川鉄男飯尾芳史 通常戦闘BGMメドレークロコネシアから 浮遊島 佐橋佳幸 ハーピエルの巣 石川鉄男 化石島 飯尾芳史 対決 石川鉄男 ボス戦 死闘 大ボス戦 最終決戦 桜見丘 作:Local Bus編:石川鉄男 エンディングテーマ 歌:Local Bus 第2回ゲームソング284位エンディング78位第2回エンディング343位 サウンドトラック ポポロクロイス~月の掟の冒険~オリジナル・サウンドトラック