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https://w.atwiki.jp/tunachang/
ポケットモソスター ヤクモ・イナバ お知らせ なんとか交流開始ができるようになるまで来ました。これもみんなのおかげです。(やったねツナch まだまだ空白のページが多いですが、わかる情報までのところで、ログインや日常を書くのは可能です。 4月からの始動となりそうですが、現時点での開始も可能です。 サイトについて ある所に企画充しているツナ缶がおった。 唐突に「PIXIV外にwiki企画立ち上げたら、いろいろな柵から解き放たれるのでは」と、 ツイッターで呟いたところ、それに賛同してくれる心優しい缶や、パパイヤや、ルンバ、ピンヒールなどたくさんおった。 「みんなありがとう、ツナ缶頑張るよ」と、それはもうツナ缶はたいそう喜んだようじゃ。 そうして、感涙しながらなんとか作り始めたのが、この多参加3次創作系wiki、 『ポケットモンスター イズモ・イナバ』という訳じゃ。 皆はこの世界でどんなポケモントレーナーになるのかのう。 自由な自分たちの夢を叶える企画を目指しておるのがツナ缶じゃ。 好きにこの企画で夢を叶えていくのじゃよ…… さて、企画始動です。 簡単な説明ほどここで済ませます。 ここはポケットモンスターシリーズの三次創作企画のwikiです。 具体的には、ポケモントレーナー企画、ポケモン系交流企画、ポケモン獣人企画に倣って、 基本的に自由な世界観で交流していく企画となっております。 しかし、身内企画としての側面があるので、原則、 「主催、参加者の推薦がある人」しか参加できません。 それは治安を守るうえで、ストレスフリーな創作を心掛けている点が強いためです。 もし、参加を希望されていて、どちらとも接点がない場合は、ツナ缶ツイッタ垢 まで連絡ください。その際にちょこちょこ質問するかもしれません。 詳しくは、左枠メニュー欄の「▼ ようこそ、イズモ・イナバの世界へ!」を参考に、 企画の全体の様子を除いていくと分かると思います。 (2014/03/26)
https://w.atwiki.jp/nitendo/pages/10957.html
このページでは【ポケットモンスター スカーレット・バイオレット】のキャラクター、 タロ を解説する。 【ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス】のキャラクターは【タロ(ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス)】を参照。 プロフィール 作品別 ポケットモンスターシリーズ本編 元ネタ推測 関連キャラクター コメント プロフィール タロ 他言語 種族 【人間】 職業 【四天王】 出身 ライモンシティ 所属 ブルーベリー学園ブルベリーグ 初登場 【ポケットモンスター スカーレット・バイオレット】 ブルベリーグ【四天王】の一人。まじめで面倒見の良い性格。 フェアリータイプの【ポケモン】を使用する。 父親はイッシュ地方の【ジムリーダー】らしい。 作品別 ポケットモンスターシリーズ本編 【ポケットモンスター スカーレット・バイオレット】 追加コンテンツ「ゼロの秘宝」の「後編・藍の円盤」に登場。 ブルーベリー学園に来た【ハルト】(【アオイ】)の案内をしてくれる。 キャニオンスクエアを担当しており、四天王チャレンジは「ポケモンクイズに 挑戦!」。 ポケモンに関する5問のクイズに挑戦する。 最後の問題の「お昼寝のとき タロが まくらに しているのは どこ?」(グランブルの部位を調べる)に至ってはもうポケモンと関係がなく、ほぼタロのプライベートの内容である。一応ヒントとして、コーストスクエア付近にいる【リーグ部】?のサトルに勝つと「ヒ・ミ・ツ!」と称して教えてくれる。 各問題で2回お手付きをするとバトルが発生し、それに勝つとクリア扱いになる。 バトルではフェアリータイプのポケモンを使ってくる。 ブルベリーグのランクは3位。 ストーリー上では他の四天王達のまとめ役のような扱いになっており、常識人的な空気が強い。 会話中には両腕を交差させて✕を作りながら「そういうの よくないと 思います!」という表現を多用している。 ジムリーダーである父親が誰なのかは明かされていないが、フェアリータイプでも無いのに切り札がドリュウズである点や、太い眉毛、由来、父の見た目が怖いという特徴から、十中八九【ヤーコン】だろう。 配信前には ピンク(桃色) 系のカラーだったり名前の響きが「太郎」に通じるので悪党だった 三畜生 ともっこの親分になる桃太郎ポジション…つまり腹黒い悪女説が出たり、「かわいさ」に妙にこだわるので「実はオカマ、つまり男」説とか出ていた。 元ネタ推測 タロイモ 関連キャラクター 【ヤーコン】 【アカマツ】 【ネリネ】 【カキツバタ】 コメント 名前 全てのコメントを見る?
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ポケットモンスターからの出典支給品 【わざマシン】 ギガインパクトがクルル曹長に支給。 サイコキネシスがあくまに支給。 ポケモンに技を教えられる特殊なCD型のマシン。 本ロワではポケモン以外でも技を覚えられるように特殊なプログラミングがなされている。 使用回数は一回のみ。
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536. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 21 19.23 ID W+blAKWT0 「ハックション」 誰か、噂でもしてるんでしょうか。さて、戻りたくありませんね。さっきの雰囲気からして。きっと、先輩達も後輩がロリコンという特殊な趣味になってると知ったら(誤解ですけど)、嫌がりますものね。今まで、仲良くして頂いただけに、ちょっと、残念ですけどね。 「すいません、遅くなって……」 「おう、梓。別にいいよ、ゆっくりでも」 あれ?なにか、さっきまでとは全然雰囲気が違いますが……。 「あずにゃ〜ん、抱っこ〜」 ギュッと抱きついてくる、ゆい先輩。 「わ、分かりました」 とりあえず、抱っこしてあげます。それにしても、さっきまでのギスギスした雰囲気もなくなってますし、何なんでしょうか。 537. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 23 16.62 ID W+blAKWT0 その後、夕食を済ませて、店を出ました。 「なあ、皆。明日、タマムシにあるゲームコーナーに行かないか?」 「いいわね」 「あずにゃん、ゲームコーナーって?」 「タマムシで有名な施設の1つで、コインを使って、スロットなどで遊べたり、コインと引き換えに、技マシンやポケモンを手に入れることが 出来る施設ですね」 「へー、面白そうだね」 「私もいいよ」 「私はどうしようかな?」 「あずにゃん、私行きたーい」 「なんだよ、梓。なにか、用事でも?」 538. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 24 37.86 ID W+blAKWT0 「別にそういうわけでもないんですけど……バッチが」 「なんだよ、そんなことか。まだ、時間があるんだし、大丈夫だろ。そういえば、皆は何個ゲットした?。私は7個」 「私は8個」 「さすが、りっちゃん、澪ちゃん。私はちょっと、遅くて6個よ」 「梓は?」 「……4個です」 「「「……」」」 「急に黙らないで下さい! いいですよ。明日、私もゲームコーナーで遊んでやるです」 「そんなにやけっぱちにならなくても」 「いいんです! こうなったら、ゲームコーナーの景品でもレアのポリゴンをゲットしてやるです。やってやるです」 「あずにゃんが燃えてるよ」 「こんな、キャラだったけ?」 「さあ?」 539. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 25 19.39 ID W+blAKWT0 次の日、ゲームコーナー 「では、早速遊ぼう……というのはつまらないから、ルールを決めよう」 「なんだよ、普通に遊べばいいだろ」 「それじゃ、つまらない。ここは勝負だろ。ルールは簡単。あらかじめ、コイン100枚を買って、渡しただろ?」 「ああ、あるな」 「ありますね」 「そうだな、ますは各自、いろいろなゲームをして、コインを稼いでいく。13時にここに集合して、一番、枚数の少ない奴が昼飯をおごりな」 540. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 26 05.59 ID W+blAKWT0 「また、律は……」 「面白そうね」 「いいねえ〜、やろう。もちろん、あずにゃんと私はコンビね」 「というより、ゆいは1人じゃ出来ないからな。お前らは2人で1人だな」 「だから、私とゆい先輩で2人で100枚というわけですか」 「そういうこと。後、夕食も賭けるからな。午前の枚数を引き継いで。最後に、コインを買って、増やすのは禁止な。だから、午前で0枚とかになると辛いぞ。では、スタート。私はスロットに行こうっと」 「それじゃ、私はカードめくりに」 「私はどうしようかな?」 皆さん、別々の方向に行きました。 「私達も行きましょうか」 「そうだね」 541. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 26 55.44 ID W+blAKWT0 「私達は何をしましょうか」 「そうだねー。……あれ、やりたい」 ゆい先輩が指差したのは……麻雀? 「あれですか」 「そう、あれ」 「でも、私、ルール知りませんよ」 「大丈夫。私は故郷では、人鬼とも呼ばれたし、むこうぶちとも呼ばれてたんだ」 フンス、と得意げな、ゆい先輩。 「なんですか、それ。……まあ、ゆい先輩がやりたいなら、いいんですけど」 542. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 28 32.73 ID W+blAKWT0 とりあえず、麻雀コーナーに向かいます。それにしても、いろいろなコーナーがあるものです。 「いらっしゃいませ。当コーナーでは、コインのビンタ麻雀です」 「ビンタ麻雀?」 「ビンタ麻雀は差しウマの一種で、特定の点数、当コーナーでは原点25000点ですが、原点以上のプレイヤーとそうでないプレイヤーの間 で支払いが倍になる、ルールです。失礼ですが、ここのゲームコーナーのコインはありますか」 「はい、これですよね」 私は店員さんにコインを見せる。 「結構です。ちなみに、一発は掛け金の10分の1。裏ドラは掛け金の10分の1×その数。役満は掛け金に関係なく、50枚、トビ賞は30枚です」 どうしましょう、まったく、理解できません。今からでも、引き返したいです。そんな中でも、ゆい先輩は『O.K』と言って、やる気満々ですし。 543. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 29 08.85 ID W+blAKWT0 「本当に大丈夫ですか?」 私はゆい先輩の耳元に呟きます。 「大丈夫だって、この私を信じなさい」 フンス、と自信満々に言うゆい先輩。私達は店員さんに案内され、席に着きました。 「店員さん、順位ウマは?」 「順位ウマはなしです」 「分かった。早速、始めよう」 「こんな可愛らしいお嬢ちゃん達が相手かい?」 正面に座っていた人が話しかけてきます。横のテーブルにはたくさんのコインが置いてあり、大変景気がよさそうです。 544. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 29 39.08 ID W+blAKWT0 「あーあ、可愛そうに」 「ああ、あいつはここでも勝ちまくってる奴だからな」 興味津々ばかりにギャラリーが集まってきました。 「掛け金は……お嬢ちゃん達は初めてみたいだし10枚、東風戦だがいいかな?」 「かまわないよ」 「ところで、お姉ちゃんは幼稚園児のお嬢ちゃんを抱っこしながらやるのかい」 「ええ、まあ」 「くくく、まあ、頑張りな」 その後、簡単に自己紹介をしました。 「じゃあ、早速、始めるか」 545. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 30 12.45 ID W+blAKWT0 1回戦・東4局(オーラス) 東・小暮さん 17000点 南・佐野さん 45000点 西・成金さん 13000点 北・ゆい先輩 25000点 「嬢ちゃんが2位とはお前ら、情けないな。……ツモ、2000・1000」 東・小暮さん 15000点コイン収支 −20枚 南・佐野さん 49000点 60枚 西・成金さん 12000点 −40枚 北・ゆい先輩 24000点 0枚 「大丈夫ですか、ゆい先輩」 今回の収支はゼロですが、1回もあがれていません。 「慌てなさんな。今は様子見だよ。じゃ、2回戦をやりましょうか」 546. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 31 40.18 ID W+blAKWT0 2回戦・東4局(オーラス) 北・小暮さん 21100点 東・佐野さん 36900点 南・成金さん 17000点 西・ゆい先輩 25000点 「さっきから、あの嬢ちゃん、振らず、あがらずだな」 「それどころか、鳴きもしないな」 ギャラリーのそんな声が聞こえてきます。本当に大丈夫ですかね。 「嬢ちゃん、ギャラリーは不満だぞ。……どれ、リーチ」 トップの佐野さんがリーチです。 「余裕だな」 「ああ、リーチの必要もないのに」 547. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 32 16.52 ID W+blAKWT0 「……ポン」 突然、佐野さんのリーチ牌をゆい先輩が鳴きました。 「この手を鳴くのか」 私には、よく分かりませんけど、ギャラリーには疑問のようです。 「……ツモ、500・300」 次のゆい先輩のツモで、あがることが出来ました。 「ハッハハハハ、ようやく、あがった手がゴミとはな」 佐野さんは高笑いして、自分の手を広げます。 「……フッ」 ゆい先輩は佐野さんの手を見て、ニヤリと笑います。最早、誰ですか、あなたは。でも、何を笑ったんでしょう、と手を見てみると、佐野さんの待っていた牌はゆい先輩と同じです。しかも、ゆい先輩が鳴いていなければ、一発でツモっています。まさか、ゆい先輩はこれを狙って……。 548. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 33 05.36 ID W+blAKWT0 北・小暮さん 20800点コイン収支 −30枚 東・佐野さん 36400点 50枚 南・成金さん 16700点 −50枚 西・ゆい先輩 26100点 30枚 「……レートを倍にしませんか」 突如として、ゆい先輩がそんなことを言い出しました。 「ちょっと、ゆい先輩」 「いいぜ。なんなら、倍なんて言わないで、100枚にしようぜ」 「そうだな」 「ああ、いいぜ。嬢ちゃんは」 「……かまわないよ」 549. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 34 02.05 ID W+blAKWT0 そして、3回戦・東一局 南・小暮さん 25000点 西・佐野さん 25000点 北・成金さん 25000点 東・ゆい先輩 25000点 「……リーチ」 「おいおい、いきなりかよ」 佐野さんが切ります。 「御無礼だよ。ロン、一発に裏が1枚のって、18000点。ボーナスで、コイン20枚」 3回戦・東一局・一本場 南・小暮さん 25000点 西・佐野さん 7000点 北・成金さん 25000点 東・ゆい先輩 43000点 「リーチ」 「またかよ」 成金さんが切ります。これで、ロンですね。 「……」 あれ、スルーですか。ゆい先輩はロンせずにツモります。 「御無礼だよ。ツモ、一発で4000オールの一本付け。ボーナスでコイン30枚」 「お、おい。こいつのはスルーかよ」 「ごめんね、ツモれる流れだったから」 550. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 34 34.03 ID W+blAKWT0 3回戦・東一局・二本場 南・小暮さん 20700点 西・佐野さん 3700点 北・成金さん 20700点 東・ゆい先輩 55900点 「御無礼だよ、ロン。12000点の2本付け。佐野さんのトビで終了だね。トビ賞で30枚」 南・小暮さん 20700点 コイン収支計 −210枚 西・佐野さん −16300点 −460枚 北・成金さん 20700点 −10枚 東・ゆい先輩 68500点 680枚 「続けるかい?」 ゆい先輩が聞きます。 「あ、当たり前だろ」 「そうだ、レートは倍の200枚だ」 「もちろん、受けるだろ」 「かまいませんよ」 551. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 35 20.64 ID W+blAKWT0 4回戦・東一局 「御無礼だよ。ツモ、4000点オール」 「くそ。このガキ、止まらない」 4回戦・東一局・1本場 南・小暮さん 21000点 西・佐野さん 21000点 北・成金さん 21000点 東・ゆい先輩 37000点 「その東、ポン(よし、これで、混一色聴牌)」 「……リーチだよ、佐野さん」 (なんだよ、おれを狙い撃ちってか。……ツモは東か) 佐野さんが東を切ります。 「御無礼だよ、ロン」 「えっ!」 「国士無双だよ。佐野さんのトビでトビ賞、役満賞で80枚に、コイン合計は3人合わせて、1280枚だね」 その後、ゆい先輩は掛け金をあげつつ、勝ちまくったのは言うまでもないでしょう。 552. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 36 21.71 ID W+blAKWT0 そして、13時。 「では、早速、結果発表だ〜」 パチパチパチパチ。 「まずは、ムギから」 「私は、1000枚かしら」 「お、やるな。暫定だけど、優勝候補だ。次は澪だ」 「私は……110枚」 「なんだよ、たったそれくらいかよ。10枚増やしただけじゃん」 「う、うるさい。律は何枚なんだよ」 「……さて、梓は?」 「おい!」 553. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 37 44.51 ID W+blAKWT0 「わ、私は、……約10000枚です」 「そうか、それくら……っておい!なにをやったら、そんなになるんだよ」 「ゆい先輩の隠れた才能というか……」 「で、後は律だけだな」 「りっちゃんは何枚なの?」 「……じゃあ、澪の奢りで飯に……」 「「「「……」」」」 「……0枚です」 「「「「……」」」」 「……昼食を奢らせていただきます」 「あ、待って下さい。このコインでポリゴンをゲットしてきたいんですけど」 「別にいいけど、午後のコインは?」 「……もう一度、最初からの方がいいと思うんですが」 チラッ 「……そうだな」 チラッ 「……そうね」 チラッ 「哀れみの目で見るな!」 554. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 38 32.41 ID W+blAKWT0 あるレストラン 「くそ、余計な出費だよ」 「りっちゃんの自業自得な気もするけど」 「梓。私、アップグレートを持ってるから、後でポリゴン交換してあげるよ」 「ありがとうございます、澪先輩」 「? どうして、交換するの?」 「ポリゴンはアップグレートを持たせて交換すると、ポリゴン2に進化するんですよ」 「なるほど。ポケモンは奥が深いんだね」 「一番、奥が深い存在が言うなよ」 555. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 39 24.97 ID W+blAKWT0 「そういえば、あの噂って本当かな?」 私達の座ってる席の隣のカップルの声が聞こえてきました。 「あの噂?」 「あれだよ、ゲームコーナーにある、ロケット団の実験場に続く、入り口があるって噂」 「ああ、あれか。ただの噂だろ」 「そうかな?」 「なんだよ、そんなのがあんな場所にあるわけないだろ」 「そうだけどね。でも、あったら、面白くない?」 「怖いだろ、普通に」 そんな会話をしながら、カップルは席を立ち、去っていきました。 556. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 40 21.68 ID W+blAKWT0 「……なあ、午後は今の噂を確かめないか。ちょうど、うろついてる時に面白い情報も入ったし」 「面白そうね」 「ふ、ふん。ただの噂だろ」 「怖いのか、澪ちゅわん」 「誰も怖いなんて言ってないだろ。いいよ、確かめてやろうじゃないか」 「私も行きた〜い。あずにゃんはどうするの?」 「どうせ、ただの噂とは思うんですけど……」 「じゃあ、梓は行かないのか?」 「いえ、私も行きますけど……」 今までなら、素直に皆さんにお付き合いしたいんですが、噂とはいえ、ロケット団がかかわるって聞くと、なんというか、抵抗感がありますね。 「なんだよ、歯切れが悪いな」 「すいません。……その前に、ポケセンに行っていいですか?万全な状態で行きたいので」 ただの噂のはずなのに、ものすごく嫌な予感がします。 「ただの噂で慎重だな」 「念のためです」 557. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 41 58.63 ID W+blAKWT0 昼食後、ポケセンでメンバーを調整し、再び、ゲームコーナーに来ました。ちなみにメンバーは、 ゆい先輩 ハッサム ヘルガー イーブイ ニューラ ガルーラ 正直な話、ポリゴン2もメンバーには入れたいんですけど、まだ、使い慣れていないので、却下しました。まあ、ぶっちゃければ、メンバーに変更がありませんが。 「そんなに、慎重にならなくてもいいんじゃないか?ただの噂だろ」 「そうは思うんですが……」 「きっと、梓ちゃんはロケット団といろいろあったから、神経が過敏になってるのよ」 たしかに、その可能性もあるとは思いますが。 「でもでも、あずにゃんの勘も馬鹿に出来ないんだよ」 「どうしてだ、ゆい?」 「だって、あずにゃんはネコみたいだもん。きっと、野生の勘が働いたんだよ」 「なるほど、一理ある」 「いや、ありませんよ」 558. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 43 14.32 ID W+blAKWT0 「でも、噂を確かめに来たけど、どこにあるんだ?」 「フッ。私がコイン0枚になった時、いろんな話を聞いてまわったんだが、あるポスターの裏にスイッチがあるらしい」 「へ〜、場所は分かるの?」 「任せろ。あっちだ」 律先輩の先導で人気のない場所に来ました。 「こんなところにあるのか」 「確かに、雰囲気はありますけど」 「それで、ポスターはどこにあるのかしら?」 「あそこだ」 律先輩が指差すところにポスターがありました。ポスターをめくると、確かにスイッチみたいのがありました。 「よく聞きだせましたね」 「ああ、白衣を着て、眼鏡をしている女の人に教えてもらったんだ」 559. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 44 25.82 ID W+blAKWT0 「眼鏡ですか」 一瞬、イワヤマトンネルで、戦った、山中さんを思い出してしまいました。……まさか、同一人物? 「とりあえず、押してみようよ」 「そうだな」 ポチッ 律先輩がボタンを押すと、地面から振動が起き、地下へと続く階段が現れました。 「まさか、本当にあったとは……」 「よし、降りてみるか」 「だ、駄目ですよ。噂が本当なら、下にはロケット団がいるかもしれません」 「梓の言うとおりだ。遊び半分で行くべきじゃない」 「そうね、確かに慎重に考えるべきかもしれないわ」 「でも、ここまで来て、このままってのもな。ゆいはどう思う?」 560. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 45 36.12 ID W+blAKWT0 「……私は行きたい」 いつもとは違う真面目な声で言いました。 「だって、噂が本当なら、この地下施設は実験場なんでしょ?もしかしたら、ブイ太みたいに苦しめられてるポケモンがいるかもしれないも ん。そのポケモン達を助けたい」 「……ゆい先輩」 「ゆいの言うことも、もっともだが、警察に任せた方がいいだろ」 「でも、警察はすぐには動いてくれないよ。それになんて通報するの?ここが、まだ、ロケット団の施設とは限らないし、私達の憶測でしかないことに、警察が動くと思う?」 ゆい先輩が正論を言っています。ビックリです。 「そ、それは……」 「警察を頼るにしても、証拠がなくちゃ。証拠を得るためにはこの中に入らないとね」 「……そうですね、分かりました。私も中に入ります!」 「梓まで」 「ゆいちゃんの気持ちは分かったわ。私も行くわ」 「ムギもか。……仕方がない、私も行こう」 「全員の意見が一致した所で、しゅっぱ〜つ」 「「「「オー」」」」 561. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 46 16.35 ID W+blAKWT0 管理室 監視カメラには4人の同い年くらいの女性と幼稚園児くらいの女の子の計5人が映っている。 「和さん。例の5人組が実験場に入りました」 「そう。……いよいよ来たわね。……ミュウツープロトタイプの力を試す時が」 562. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/20(月) 20 47 38.30 ID W+blAKWT0 タマムシシティ編? 「防衛×賭博×潜入」 終了 これを見てくれてる人に聞きたいですけど、まだ、気が早いですけど、ラスボスを ?唯とポケモン・アズサ(早い話、今の梓とゆいを交換したかんじ) ?ダークゆい(ロケット団の黒幕的なかんじ) のどちらかにしたいんですが、どちらの方がよろしいでしょうか。(どちらを選ぶかで、ストーリも変わるので)まあ、最初に決めとけよって話ですけどね。 563. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/06/20(月) 20 59 27.68 ID cY8tTUaS0 2を希望 564. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) 2011/06/20(月) 21 02 35.11 ID Nx9pWAzG0 乙! ダークゆいはロケット団に複製される感じ? それとも操られるのか? まぁどうであれ自分も2を希望 565. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/06/20(月) 21 28 28.48 ID aDg/rGRDO 乙! 1が良いな〜 そうすればポケモンあずさとの通信機能で(ry 567. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) 2011/06/20(月) 22 13 04.30 ID tfr84JjAO 個人的には2かな 568. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2011/06/21(火) 00 04 55.13 ID FiscbhaK0 2を希望 1はどっちかというと、シナリオ終了後に おまけのExボスとして見たい感じ 569. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/21(火) 06 00 50.91 ID tnZ20pOb0 答えてくださった方々、ありがとうございます。 2が多かったので、2でいきたいと思います。 571. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/23(木) 17 19 26.91 ID wpHVNjdx0 前回までの状況(トレーナとポケモン) 梓 ゆい ハッサム ヘルガー イーブイ ニューラ ガルーラ ボックス ミニリュウ ポリゴン2 澪 ゼニガメ 律 リザード サワムラー ニョロゾ ムギ フシギソウ カポエラー 純 うい 注 一部残虐表現あり タマムシシティ編? 「過去×激闘×暴走」 以下、投下 572. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/23(木) 17 19 59.93 ID wpHVNjdx0 梓達が旅立つ1年前 『グハッ』 『ハア……ハア……』 『実験終了。試験体Mが生き残りました』 『分かったわ』 私はいつから、戦い続けているのだろう。自我を持ち始めた時にはすでに戦い続けていた。 573. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/23(木) 17 21 17.17 ID wpHVNjdx0 私が生まれたのは2年前、特殊な環境なんだろう。私は、正規のポケモンではない。だから、名前はない。いや、試験体Mと呼ぶべきなんだろうか。私は、いろいろなポケモンの遺伝子を掛け合わせて生まれた。何のためにか?それはもちろん、戦うためなんだろう。強力なポケモンといっても、弱点はある。その弱点をなくなれば、おそらく、最強になれるだろう。そんな考えで私は作られたのだろう。 『調子はどうかしら』 培養液の入ったカプセル越しに私を作ったうちの一人、和という名前だったか、が聞いてくる。 『あなたはよく頑張ってるわ。後はあの遺伝子さえ手に入れば、あなたは最強になれるわ』 最強?私には興味のないことだ。生まれたばかりの私は私と似たような、境遇のポケモンがたくさんいるところに放り出された。そして、私達は殺し合いをさせられた。なんでも、最後に生き残っていた個体を実験材料として育てるためだとか。私はなんとか、生き残った。そして、私が育てられることになった。だが、それで終わりでなく、私に新しい遺伝子を掛け合わせたり、新しい個体との戦闘を強いられたりした。 574. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/23(木) 17 22 14.07 ID wpHVNjdx0 ビューン 自動ドアの開く音がした。コツコツと歩く音が聞こえた。入ってきた人の姿はフードのついたローブを着ていて、顔が見えない。 『あら。あなたの教えてくれた、技術で実験は順調よ』 和はその人物に話しかけた。 『……』 その人物は和の質問には答えずに、私のカプセルの前に来た。 『……たしかに順調だね』 そして、和に振り向き言った。その声から、察するに、女の人だろう。 『それはそうよ』 『……でも、まだ、駄目だよ。あの遺伝子がないとね』 『分かってるわ』 『……できるだけ、早くね。1年後に間に合うように』 女はもう一度、私に振り向いた。 『本当にあなたはこのままでいいのかな?』 その女は私にだけ聞こえるようにそれだけ言い残し、去っていった。 575. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/23(木) 17 24 13.29 ID wpHVNjdx0 1年後 『ようやく、ミュウの遺伝子をゲットできたわ』 目の前で、和が嬉しそうに言う。 『それに、グレン研究所の資料も手に入れたわ。これで、あなたは最強のポケモンになれるわ』 最強か。私にとってはどうでもいいことだ。強くなるのは生き残るためだけだ。こいつらのためにではない。いつからだろう。こいつら人間共に憎悪を抱いたのは。多分、あの、女の一言のせいだろう。私は外の世界を知らない。だから、知りたい。 『本当にあなたはこのままでいいのかな』 そう、私はこの地下でいつまでも、実験材料でいいはずがない。それに、私はたくさんのポケモンを殺してきたが、何故、私達は殺しあう必要があるのだろう。私は正規のポケモンではない。だが、ポケモンなのだ。どうして、こんなことをさせられるのだろう。1つのことを疑問に思うとたくさんのことを疑問に思ってしまう。 『さて、早速、ミュウの遺伝子を使うわ。準備して』 周りの研究員に指示を出す、和。その時、 576. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/23(木) 17 25 06.37 ID wpHVNjdx0 ビューン 自動ドアの開く音がした。コツコツと歩く音が聞こえた。入ってきた人の姿は1年前と同じ。ローブを着ていて、顔が見えない。 『あなたは!? 1年も姿を見せずに何しに来たの』 『……』 その女はやはり、何も答えずに、私のところに来る。 『……いい眼になってるね。憎悪がたくさん詰まったいい眼だよ』 その女は私の眼を見て言う。 『無視するんじゃないわ。今まで、一体どこに……』 『……私だって、暇じゃないんだよ。それに、私がいなくてもよかったでしょ?』 和に振り返り、言う。 『さて、遺伝子を手に入れたんだね。……じゃあ、早速、始めようか』 『あなたに言われなくても、私達が……』 『あなた達の技術じゃ無理でしょ。資料があってもね』 『……』 図星をつかれたのか、顔を歪める。 『安心しなよ。ちゃんとやるからさ』 577. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/23(木) 17 27 20.87 ID wpHVNjdx0 『これが例の……』 私の前にロングヘアーで眼鏡をかけた女が立っていた。 『ええ。幻のポケモンといわれるポケモンミュウから採取された遺伝子を元に、私達が作り出したポケモン。……ミュウツー・プロトタイプよ』 ミュウツー・プロトタイプ。それが私の名か。試験体Mと比べれば、100倍はマシだろう。 『まだ、入手して短いのに、早いわね』 『研究所に資料もありましたしね。……これで、伝説の3匹と最強のポケモン、プロトタイプであるけど、ミュウツー。この4匹がいれば、私達が世界を掌握するのも……』 和はそう言うが、実際はあの女がやったことだ。 『ええ』 578. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/23(木) 17 28 15.81 ID wpHVNjdx0 ビューン 今は深夜。自動ドアの開く音がした。コツコツと歩く音が聞こえた。入ってきた人の姿はフードのついたローブを着ている、あの女だ。忘れ物でもしたのだろうか。 『……』 その女は私のカプセルの前で立つ。やはり、私に用事なのだろうか。 『ヤッホー、元気かい?』 『……』 『無視はよくないな。しゃべれるようになったんでしょ?』 『……何のようだ』 『親に対して、なんて口の利き方だね、この子は』 あっけらかんと言う、女。 『……親だと』 『そうだよ。あの人達に私の技術を教えてね、君の『器』はできたんだよ』 『何のためにだ』 『さ〜ね〜。君が知る必要のないことだよ。あの人達は君を利用して、お金儲けとかをしようとしてるみたいだけどね』 『……』 お金儲けで済めばいいがな。私は心の中で苦笑する。 『本当にあなたはこのままでいいのかな?』 579. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/23(木) 17 29 47.29 ID wpHVNjdx0 突然、1年前と同じ事を聞いてくる。 『……前にも聞いたな。どういう意味だ?』 『別に深い意味はないよ。ただ、いつまでも、人間の支配下でいいのかなって?』 『……』 『人間なんかくだらないよ。……くだらない』 女はさっきまでのおちゃらけた声ではなく、激しい憎悪とそして……若干の悲しみが混じった声をしているように感じた。 『1年前のあなたは、まだ、厳しかったもしれないけど、今のあなたは力を持っているんだよ』 声のトーンを戻して、私に言う。 『……お前は私に何をさせたいんだ』 『さあね。あなたが何をするにしても、それを決めるのは私じゃないんだよ。あなたが決めるの』 『……』 『……これから近いうちに人間とポケモンは共存できると考えてる、幼稚園児みたいな見かけのあまっちょろいポケモンが来るよ』 『……』 『私があなたにしてほしいことといったら、そいつを倒してほしい』 『……何故だ?』 『それはあなたの知るべきところじゃないよ。……それじゃ、私は行くね』 『……待て』 『なんだい?』 『お前の名前は何だ?……お前も私と同じにおいがする』 『……そうだね〜。名前だけでも教えてあげたいけどね。とりあえずはAYUとでも呼んでよ』 『……AYUか』 『ちなみに本名じゃないからね。あなたがここから、脱出できたら、教えてあげる』 『……』 『それじゃ、今度こそ、私は行くね』 『……』 『頑張ってね、ミュウツープロトタイプ』 580. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/23(木) 17 30 37.42 ID wpHVNjdx0 実験場 『これから、あなたのテストをするわ』 出てきたのは、バンギラス、ボスゴトラ、10匹ずつ、計20匹ずつ。 『こいつら、全員を倒すのよ』 『……』 『では、スタート』 『まったく、鳴き声の一つでも出さないんですかね』 『不気味ですよ』 『別に不気味でも何でもいいわ。……強ければね』 581. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/23(木) 17 31 34.99 ID wpHVNjdx0 何故、私は戦ってるのだろう。バンギラスはあくいのはどうを放ってくる。 『……』 私はそれをバリヤーをつかって防ぐ。そして、はどうだんを放つ。 『バンギラーーーーーース』 鋼鉄のような皮膚を砕き、倒れる。その様子を見て、周りのバンギラス達は怯む。何故、私達はお互いに殺し合うのか。 『ボスゴドーラ』 ボスゴドラが恐怖からなのか、突っ込んでくる。 『……』 私はひらりとかわし、からわわりを繰り出す。 『ボーース』 その衝撃で、簡単に吹き飛んでしまう。私達が戦うべきなのはポケモンではなく、人間だ。下等種族のくせにポケモンである、われわれを使おうとする人間だ。 『……』 残りの数を見る。まだまだ、たくさんいて、めんどくさい。ならば……。 『……』 私は念波を実体化させ、サイコブレイクをボスゴドラに放つ。ボスゴドラには効果が薄い技だが、それでも、粉砕した。残りは、バンギラス。 『……』 サッサとこんな不愉快なことは終わらせよう。そう思って、私はバンギラスへと向かって行った。 582. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/23(木) 17 32 55.16 ID wpHVNjdx0 梓達がゲームコーナーに来る前日 『最終テスト(予定)はこいつらよ』 そこに映し出されたのは、ツインテールの女と小さい女の子だ。 『……』 『この女の子みたいなのはこんな見かけでも、ポケモンで、名前はゆいというらしいわ』 あの女、AYUが言ってたのはこの子供なのか。……たしかに、平和そうな顔をしている。同じポケモンでも、どうして、こうも違うのだろう。不公平ではないのか。……やはり、いつまでも、人間の下にいるべきではない。ならば、私がこの世界を支配すればいいのではないか。人間を皆殺しにし、ポケモンのための平等な国家を作ろうではないか。 『……早く来い、小さき、ポケモンよ』 『今、何か言わなかった?』 『私は聞こえませんでしたが、気のせいじゃないでしょうか』 『……そうよね』 583. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/23(木) 17 33 48.35 ID wpHVNjdx0 地下施設・B1 「うす暗いね、ここ」 「そうですね」 私達は、律先輩、ムギ先輩、澪先輩、私(頭の上にゆい先輩)の順に歩いています。 「どれくらい、深いんだ、ここ」 「やっぱり、何かあるからかしら」 「噂は本当だったんかもな。……着いたな」 階段も終わり、非常口のドアがありました。そのドアを開け、私達はどこかの廊下に出ました。 「何なんでしょうか、ここ」 「やっぱり、何かの施設なのかな?」 「とりあえずは探索だな」 「2手に別れるか?」 「それは危険ですよ。効率は悪いかもしれないですけど、全員で行くべきです」 「梓の言うとおりだな」 584. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/23(木) 17 34 51.32 ID wpHVNjdx0 「……さっきから、澪は梓の意見に合わせてないか?」 「べ、別にそういうわけじゃ」 「そうやって、ポイント稼いでるのね。澪ちゃん、ずるい子!」 「だから、違う!!」 「ゆい先輩。澪先輩達は何を言ってるんですか?」 「あずにゃんには早い話だよ」 ナデナデ 「ニャ……やめてくださいよ」 テレテレ 「嫌なのかい?じゃあ、やめるね」 「……」 シュン 「……」 ナデナデ 「……えへへ」 「「「……」」」 ジー 「……ハッ。さ、さあ、気を取り直して、散策を開始しましょう」 私達は出発しました。 585. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/23(木) 17 36 15.34 ID wpHVNjdx0 管理室 『いいんですか?自由に歩かせて』 『どうせ、生きては帰れないだろうから、いいわ。危ないところにはロックもかけてるし。それに、ミュウツープロトタイプのテストの実験台にふさわしいかのテストも必要だしね』 『ではもう少し、様子見ということで』 『ええ』 『それにしても、こんな簡単にこの施設に入ってくれるとは……』 『情けない連中よね』 586. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/06/23(木) 17 36 42.95 ID wpHVNjdx0 ビューン 自動ドアの開く音がした。入ってきた人の姿はフードのついたローブを着ていて、顔が分からない女だ。 『何しに来たの?』 『別に。ただ見学に来ただけだよ』 『余計なことをしないでよね』 『分かってるよ。で、どんな、ルールなんだい?』 『……地下3階にいるあの子のところまで、行けるかどうかよ』 『分かった。まあ、頑張んなさい』 その女は偉そうに言って、画面を食い入るように見始めた。 15
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無印第24話「ゴーストvsエスパー」(人形化) ヤマブキジムリーダー・ナツメから逃げる途中、彼女の超能力でカスミ(とタケシ)がぬいぐるみ風の人形に変えられてしまいます。 ナツメの母も人形にされて長い間ドールハウスに閉じ込められていましたが、同話の最後に全員人間に戻ります。 DP第9話「ミミロルとあそぼう!?」(凍結) 野生のミミロルが主人公一行に「れいとうビーム」を放つ場面があり、 ヒロインのヒカリも攻撃を受け、氷漬けになります。 DP第121話「さびしがりやのユキカブリ!」 野生のユキカブリが、イタズラでヒカリ達を凍らせます。
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基本情報 あらすじ キャラクター 声優 内容 コメント 基本情報 ヒバニー、炎のキック!明日に向かって!! 脚本 赤尾でこ 絵コンテ 齋藤徳明 演出 ウヱノ史博 作画監督 篠原隆 初回放送 2020/03/15 オープニング 1・2・3 エンディング ポケモンしりとり 前回 呪われたサトシ…! 次回 サトシ参戦!ポケモンワールドチャンピオンシップス!! あらすじ キャラクター 【サトシ】 【ピカチュウ】 【ゴウ】 【ヒバニー】→【ラビフット】 【コハル(ポケットモンスター2019)】 声優 担当キャラ 名前 サトシ 松本梨香 ゴウ 山下大輝 ピカチュウ 大谷育江 コハル 花澤香菜 ムサシ 林原めぐみ コジロウ 三木眞一郎 ニャース 犬山イヌコ ソーナンス うえだゆうじ ニョロボン 三宅健太 ヒヒダルマ 間宮康弘 ゴウのスマホロトム マリナ・アイコルツ ナレーション 堀内賢雄 内容 コメント 名前 全てのコメントを見る?
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登録日:2014/11/24 (月) 20 21 08 更新日:2024/06/05 Wed 08 01 42NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 3DS ORAS RSE アルファサファイア エピソードデルタ オメガルビー カイオーガ グラードン ゲンシカイキ ゲーム ゲームフリーク デルタ ニンテンドー3DS パラレルワールド ホウエン地方 ポケットモンスター ポケットモンスターシリーズ ポケモン メガシンカ モンスター育成ゲーム リメイク 任天堂 大幅アレンジ 第六世代 出典:ポケットモンスターXY、56話『カラマネロ対マーイーカ!絆は世界を救う!!』、2013年10月17日~2015年10月29日まで放送。OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon 『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』(Pokémon Omega Ruby / Alpha Sapphire)とは、『ポケットモンスター』シリーズの一つ、『ポケットモンスター ルビー・サファイア』のリメイク作。 2014年11月21日発売。 ニンテンドー3DSに対応している。 原作のミナモシティの看板にはこのように書かれていた。 「ここは ミナモ シティ りくちの さいはて うみの はじまり」 ◆概要 シリーズのリメイク作品としては『FRLG』、『HGSS』に次いで3作目。 ストーリー、舞台、登場人物は原作の『ルビー・サファイア』と同じだが、設定の変更やシナリオの追加など、原作からのアレンジ色がかなり強いのが特徴。 テーマは「豊かさ」「共存」。 豊かな自然の中で人やポケモンが共存するホウエン地方を象徴している。 パッケージを飾るのは伝説のポケモン、グラードンとカイオーガが新要素「ゲンシカイキ」によってパワーアップした姿。 この「ゲンシカイキ」の謎に迫ることがストーリーの主軸となる。 グラフィックやゲームシステムは前作『XY』をベースにしている。 前作に引き続き「メガシンカ」を前面に押し出した内容となっており、新たなメガシンカポケモンも多数登場する。 ポケモンコンテストやひみつきちといった第3世代独自の要素も、第6世代の環境に合わせパワーアップした。 前作に登場したポケパルレとスパトレも続投している。 2014年10月頃に『オメガルビー・アルファサファイア 特別体験版』が配信された。 シナリオはここでしか体験できない正に特別仕様で、メガストーン持ちのハガネール(海外版ではオニゴーリ)を捕獲して製品版に送ることができる。 原作と同様に「むげんのチケット」も配信され、すれちがい通信を利用しておすそ分けも可能になった。ちなみにすれちがい通信している限り永遠に配り続ける。 まさに「無限のチケット」。 購入・予約特典は店舗ごとに様々なアイテムが用意されている。 海洋堂製のオリジナルフィギュアは『DPt』・『HGSS』以来となる。 ポケモンセンター限定特典は『XY』の「ワールドアートブック」と同種の「ニューホウエンアートブック」やクリアポスター。 そしてメガストーンを持った色違いのダンバルがインターネットを通してプレゼントされる。 TVアニメ版では『最強メガシンカシリーズ』において一足先にホウエン地方を舞台とした話が展開されている。 メガシンカポケモンが集合する短編アニメ『メガスペシャルアニメーション』も制作され、11月16日にBSジャパンにて『裂空の訪問者デオキシス』の後にテレビ放送された。 『BW2スペシャルムービー』や『ポケットモンスター THE ORIGIN』と同様にTVアニメ版とは世界観や声優が異なる。 なお、本編の時間軸上は、『XY』や『BW』、『BW2』よりも過去のエピソードとなっており、『DPt』よりも前である可能性もある。 ただし、『BW2』のモブの台詞や『XY』のプラターヌ博士の台詞などと若干ズレが生じてしまっている。 (プラターヌ博士の台詞は今後『XY』のマイナーチェンジ版にて修正されるものと思われる。) また、リメイク前の世界観はパラレルワールドとして扱われている。 おそらく今後は『ORAS』のほうが正史になるものと思われる(主人公の冒険と行く先々で起こるイベントが12年後にシフトした世界と考えれば良い)。 『RSE』という作品の世界観そのものが抹消された訳ではないので、そこは安心してほしい。 実際に後の作品では『RSE』の世界出身と思われる人物や、『ORAS』ではなく『RSE』の姿をした人物が登場している。 ポケモンシリーズの時系列に関しては『RSE』の項目を参照。 リメイク作品である事を強くプッシュしているせいもあってか、劇中でもリメイク前を意識したメタ発言が多い。 ちなみにゲームコーナーは客が来なくなって潰れた。 ◆新要素 ゲンシカイキ 超古代ポケモングラードンとカイオーガに見られる新たなフォルムチェンジ。 メガシンカとは異なるシステムで発動する。 ポケモンコンテストライブ! ポケモンコンテストの発展型。 本作ではエキサイト時に特殊な技が披露される。 ポロック作りがまさかの自動化を果たし、格段にやりやすくなった。 きのみの色に応じて様々なものが作成可能。 更にあげられるポロックの上限がなくなっている。 それを悲しむRSE当時のファンもいるが…。 スーパーひみつきち ひみつきちの発展型。 リメイク前とぱっと見の変化は少ないが、各通信機能に対応しより多くのプレイヤーと交流可能。 「そらをとぶ」の仕様変更 今までに訪れた街のみならず、道路やダンジョンの入口にも飛べるようになった。 ずかんサーチ 草むらに潜むポケモンをエンカウント前から発見、スライドパッドを少し倒しながら近づくことでバトルできる。 この方法で捕まえると珍しい技や道具を持ったポケモンになる。 そのポケモンを見た回数に応じ、色違いなど特別なポケモンをサーチできる確率が高くなる。 普段はその地域に生息するポケモンのシルエットが表示される。 アニメ版の「あのポケモンは……(ポケモン図鑑起動)」実装化といったところか。 ちなみにフィールド上で話しかけられるポケモンや、背景を通るだけのポケモンにも反応する。 エピソードデルタ 殿堂入り後の新たな冒険。 この星に隕石が落下することが判明し対策を講じるトクサネ宇宙センターの面々。 一方、主人公はミシロタウンで謎の少女ヒガナと出会う。 意味深な問いかけを繰り返す彼女の狙いとは? またメガシンカの秘密とは何なのだろうか? 並行してキーストーンを狙うマグマ団/アクア団も再びホウエン地方に牙を向け始める。 鍵を握るポケモンは『裂空の訪問者デオキシス』と同様にレックウザとデオキシス。 ▲余談 デオキシスが初お披露目になった『ファイアレッド・リーフグリーン』のたんじょうのしまでは、瞬間移動する三角形の石板(=デルタ?)を追いかけ続けるとデオキシスが空から降臨する。 「隕石」「レックウザ」「塔の上」という意味で、どこかしらポケダンの『救助隊』と共通点がある。 ◆登場人物 主人公 ジョウト地方から母親と共に引っ越してきた。 引っ越し直後にオダマキ博士のピンチを救った縁からポケモントレーナーとしての道を歩む。 ハルカ/ユウキ オダマキ博士の娘/息子。 父親の手伝いのためあちこちを巡っている。 ミツル トウカシティに住む病弱な少年。 主人公に見守られながらラルトスを捕まえたことがきっかけでたくましく成長する。 公開直後からイベント時の上目遣いで全国の紳士淑女を悶えさせた。 3Dグラフィックの恩恵を大いに受けており、戦う度に目付きが力強い雰囲気になって行く。 マグマ団/アクア団 人々の発展のため大地を拡大させる/ポケモン達の故郷となる海を取り戻すため暗躍する謎の組織。 全体的にイロモノ&ネタキャラ集団化団員の個性がはっきりするようになった。 ダイゴ みんな大好き大誤算25歳。 メガシンカの秘密を追い旅をしている。 ルチア ポケモンコンテストライブが大好きなアイドル。 パートナーのチルタリスと共に新たなポケモンコーディネーターとして主人公をスカウトする。 どことなくミクリに似ているが…? そう、実は彼女はミクリの姪だったのだ!!(ミクリの姉の子) 年齢は、秘密なのだが見た目から推定すると13歳~14歳前後。 ギリー スーパーひみつきちを愛する青年。イッシュ地方出身。 パートナーはフライゴン。 ヒガナ エピソードデルタに登場する少女。 パートナーはゴニョニョとボーマンダ。 隕石落下に察し、何らかの思惑を抱え行動する。 雑誌公開された際は「かなた(彼方のルビ)」というテキストがスクリーンショットの真下に来たため「かなたって誰だ」と一部でネタにされた。 ポケモントレーナーに関しては、『XY』とほぼ似たような肩書きのトレーナーが登場する。 『XY』で初登場した「メルヘンしょうじょ」や、本作初登場のチョイ悪系トレーナー「こわいおじさん」「こわいおねえさん」など、 オリジナル版にいなかった種類のモブトレーナーも増えている。 やまおとこ、バックパッカーなど一部は『XY』のグラフィックをそのまま流用している。 一方で、本作には女性トライアスリート各種と女性サイキッカーが登場しない。 また、着替えシステムはないが、『XY』の全衣装データやサナ、ティエルノ、トロバのグラフィックも内部には収録されている。 衣装データは『XY』との対戦時に、友達3人組のグラフィックはバトルハウスのマルチバトルのバトルビデオ再生時に確認できる。 ついでに戦闘画面のカメラアングルも微妙に変更されたので、『XY』では分かりにくかった相手のボトムス衣装までしっかり確認できる。 これを機に『XY』時代のバトルビデオを『ORAS』で見返してみたり、『XY』勢と対戦してみると面白いかもしれない。 更に余談だが、『ORAS』は『XY』と違う形で楽しむものとして製作されている。 着せ替え、ローラースケート、写真看板、トレーナープロモなど『XY』で登場した新要素の多くが『ORAS』に引き継がれなかったのはこのためである。 『XY』はトレーナー自身も色々なことをして楽しむソフト、『ORAS』はポケモンと一緒に遊び尽くすソフトと言ったところか。 追記・修正はゲンシカイキしながらお願いします。 Prev ポケットモンスター X・Y NEXT ポケットモンスター サン・ムーン △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- [!]特定キャラクターに関する誹謗中傷など、コメント内容によっては、コメント欄の削除や、IPの規制などの措置が行われる場合があります。 ▷ コメント欄 [部分編集] リセットしました -- 名無しさん (2016-03-28 00 18 55) なんでヒガナの記事は嘔吐関連記事みたいに凍結されないんだろうね -- 名無しさん (2016-05-12 22 04 31) 海外の反応でORASがラテン語で海岸を意味すると知った時は感心した -- 名無しさん (2016-05-29 00 07 11) ラティ加入、メガシンカ、技マシン無限、学習装置… 小学生の時にした原作と比べて易しすぎる。小学生にもやりがいないんじゃない? -- 名無しさん (2016-08-10 16 58 07) パラレル関係はリメイク前の世界とリメイク後の世界で別れてるんじゃないかな、なのでXYとORASは繋がらない -- 名無しさん (2016-08-27 14 09 55) ↑そんな失敗作どうでもいいよ -- 名無しさん (2016-08-27 14 50 04) ↑3難易度高ければ良いとは思えんな。 -- 名無しさん (2017-12-20 17 54 17) 金銀以来久しぶりにやった復帰勢だが、これくらいのほうがリハビリにちょうどよかった -- 名無しさん (2019-04-11 13 58 34) 登場人物のキャラデザにかなり賛否があったけど、そもそもポケモンはトレーナーよりもポケモンのほうが重要であり、FFやテイルズみたいに人間キャラの外見とか設定は必要なのか?と思ったな。 -- 名無しさん (2019-05-23 10 32 55) やっぱり一番好きなシリーズだわ。サクサク進むストーリーに個性豊かなキャラやイベントで、ポケモンの世界を冒険するっていうワクワク感がどれだけプレイしても絶えない -- 名無しさん (2019-05-23 11 48 04) モブトレーナーが削除されてるのがショック -- 名無しさん (2020-02-27 23 09 50) タイトルにオメガとアルファをつけた意味が特性や敵組織の目的からちゃんと分かる流れはちょっと感心した -- 名無しさん (2020-06-24 15 57 36) 名前 コメント
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「とりあえず、押してみようよ」 「そうだな」 ポチッ 律先輩がボタンを押すと、地面から振動が起き、地下へと続く階段が現れました。 「まさか、本当にあったとは……」 「よし、降りてみるか」 「だ、駄目ですよ。噂が本当なら、下にはロケット団がいるかもしれません」 「梓の言うとおりだ。遊び半分で行くべきじゃない」 「そうね、確かに慎重に考えるべきかもしれないわ」 「でも、ここまで来て、このままってのもな。ゆいはどう思う?」 「……私は行きたい」 いつもとは違う真面目な声で言いました。 「だって、噂が本当なら、この地下施設は実験場なんでしょ?もしかしたら、ブイ太みたいに苦しめられてるポケモンがいるかもしれないもん。そのポケモン達を助けたい」 「……ゆい先輩」 「ゆいの言うことも、もっともだが、警察に任せた方がいいだろ」 「でも、警察はすぐには動いてくれないよ。それになんて通報するの?ここが、まだ、ロケット団の施設とは限らないし、私達の憶測でしかないことに、警察が動くと思う?」 ゆい先輩が正論を言っています。ビックリです。 「そ、それは……」 「警察を頼るにしても、証拠がなくちゃ。証拠を得るためにはこの中に入らないとね」 「……そうですね、分かりました。私も中に入ります!」 「梓まで」 「ゆいちゃんの気持ちは分かったわ。私も行くわ」 「ムギもか。……仕方がない、私も行こう」 「全員の意見が一致した所で、しゅっぱ~つ」 「「「「オー」」」」 管理室 監視カメラには4人の同い年くらいの女性と幼稚園児くらいの女の子の計5人が映っている。 「和さん。例の5人組が実験場に入りました」 「そう。……いよいよ来たわね。……ミュウツープロトタイプの力を試す時が」 タマムシシティ編③ 「防衛×賭博×潜入」 終了 ※ これを見てくれてる人に聞きたいですけど、まだ、気が早いですけど、ラスボスを ①唯とポケモン・アズサ(早い話、今の梓とゆいを交換したかんじ) ②ダークゆい(ロケット団の黒幕的なかんじ) のどちらかにしたいんですが、どちらの方がよろしいでしょうか。(どちらを選ぶかで、ストーリも変わるので)まあ、最初に決めとけよって話ですけどね。 ※答えてくださった方々、ありがとうございます。 ②が多かったので、②でいきたいと思います。 ※ 前回までの状況(トレーナとポケモン) 梓 ゆい ハッサム ヘルガー イーブイ ニューラ ガルーラ ボックス ミニリュウ ポリゴン2 澪 ゼニガメ 律 リザード サワムラー ニョロゾ ムギ フシギソウ カポエラー 純 うい 注 一部残虐表現あり タマムシシティ編④ 「過去×激闘×暴走」 以下、投下 梓達が旅立つ1年前 『グハッ』 『ハア……ハア……』 『実験終了。試験体Mが生き残りました』 『分かったわ』 私はいつから、戦い続けているのだろう。自我を持ち始めた時にはすでに戦い続けていた。 私が生まれたのは2年前、特殊な環境なんだろう。私は、正規のポケモンではない。だから、名前はない。いや、試験体Mと呼ぶべきなんだろうか。私は、いろいろなポケモンの遺伝子を掛け合わせて生まれた。何のためにか?それはもちろん、戦うためなんだろう。強力なポケモンといっても、弱点はある。その弱点をなくなれば、おそらく、最強になれるだろう。そんな考えで私は作られたのだろう。 『調子はどうかしら』 培養液の入ったカプセル越しに私を作ったうちの一人、和という名前だったか、が聞いてくる。 『あなたはよく頑張ってるわ。後はあの遺伝子さえ手に入れば、あなたは最強になれるわ』 最強?私には興味のないことだ。生まれたばかりの私は私と似たような、境遇のポケモンがたくさんいるところに放り出された。そして、私達は殺し合いをさせられた。なんでも、最後に生き残っていた個体を実験材料として育てるためだとか。私はなんとか、生き残った。そして、私が育てられることになった。だが、それで終わりでなく、私に新しい遺伝子を掛け合わせたり、新しい個体との戦闘を強いられたりした。 ビューン 自動ドアの開く音がした。コツコツと歩く音が聞こえた。入ってきた人の姿はフードのついたローブを着ていて、顔が見えない。 『あら。あなたの教えてくれた、技術で実験は順調よ』 和はその人物に話しかけた。 『……』 その人物は和の質問には答えずに、私のカプセルの前に来た。 『……たしかに順調だね』 そして、和に振り向き言った。その声から、察するに、女の人だろう。 『それはそうよ』 『……でも、まだ、駄目だよ。あの遺伝子がないとね』 『分かってるわ』 『……できるだけ、早くね。1年後に間に合うように』 女はもう一度、私に振り向いた。 『本当にあなたはこのままでいいのかな?』 その女は私にだけ聞こえるようにそれだけ言い残し、去っていった。 1年後 『ようやく、ミュウの遺伝子をゲットできたわ』 目の前で、和が嬉しそうに言う。 『それに、グレン研究所の資料も手に入れたわ。これで、あなたは最強のポケモンになれるわ』 最強か。私にとってはどうでもいいことだ。強くなるのは生き残るためだけだ。こいつらのためにではない。いつからだろう。こいつら人間共に憎悪を抱いたのは。多分、あの、女の一言のせいだろう。私は外の世界を知らない。だから、知りたい。 『本当にあなたはこのままでいいのかな』 そう、私はこの地下でいつまでも、実験材料でいいはずがない。それに、私はたくさんのポケモンを殺してきたが、何故、私達は殺しあう必要があるのだろう。私は正規のポケモンではない。だが、ポケモンなのだ。どうして、こんなことをさせられるのだろう。1つのことを疑問に思うとたくさんのことを疑問に思ってしまう。 『さて、早速、ミュウの遺伝子を使うわ。準備して』 周りの研究員に指示を出す、和。その時、 ビューン 自動ドアの開く音がした。コツコツと歩く音が聞こえた。入ってきた人の姿は1年前と同じ。ローブを着ていて、顔が見えない。 『あなたは!? 1年も姿を見せずに何しに来たの』 『……』 その女はやはり、何も答えずに、私のところに来る。 『……いい眼になってるね。憎悪がたくさん詰まったいい眼だよ』 その女は私の眼を見て言う。 『無視するんじゃないわ。今まで、一体どこに……』 『……私だって、暇じゃないんだよ。それに、私がいなくてもよかったでしょ?』 和に振り返り、言う。 『さて、遺伝子を手に入れたんだね。……じゃあ、早速、始めようか』 『あなたに言われなくても、私達が……』 『あなた達の技術じゃ無理でしょ。資料があってもね』 『……』 図星をつかれたのか、顔を歪める。 『安心しなよ。ちゃんとやるからさ』 『これが例の……』 私の前にロングヘアーで眼鏡をかけた女が立っていた。 『ええ。幻のポケモンといわれるポケモンミュウから採取された遺伝子を元に、私達が作り出したポケモン。……ミュウツー・プロトタイプよ』 ミュウツー・プロトタイプ。それが私の名か。試験体Mと比べれば、100倍はマシだろう。 『まだ、入手して短いのに、早いわね』 『研究所に資料もありましたしね。……これで、伝説の3匹と最強のポケモン、プロトタイプであるけど、ミュウツー。この4匹がいれば、私達が世界を掌握するのも……』 和はそう言うが、実際はあの女がやったことだ。 『ええ』 ビューン 今は深夜。自動ドアの開く音がした。コツコツと歩く音が聞こえた。入ってきた人の姿はフードのついたローブを着ている、あの女だ。忘れ物でもしたのだろうか。 『……』 その女は私のカプセルの前で立つ。やはり、私に用事なのだろうか。 『ヤッホー、元気かい?』 『……』 『無視はよくないな。しゃべれるようになったんでしょ?』 『……何のようだ』 『親に対して、なんて口の利き方だね、この子は』 あっけらかんと言う、女。 『……親だと』 『そうだよ。あの人達に私の技術を教えてね、君の『器』はできたんだよ』 『何のためにだ』 『さ~ね~。君が知る必要のないことだよ。あの人達は君を利用して、お金儲けとかをしようとしてるみたいだけどね』 『……』 お金儲けで済めばいいがな。私は心の中で苦笑する。 『本当にあなたはこのままでいいのかな?』 突然、1年前と同じ事を聞いてくる。 『……前にも聞いたな。どういう意味だ?』 『別に深い意味はないよ。ただ、いつまでも、人間の支配下でいいのかなって?』 『……』 『人間なんかくだらないよ。……くだらない』 女はさっきまでのおちゃらけた声ではなく、激しい憎悪とそして……若干の悲しみが混じった声をしているように感じた。 『1年前のあなたは、まだ、厳しかったもしれないけど、今のあなたは力を持っているんだよ』 声のトーンを戻して、私に言う。 『……お前は私に何をさせたいんだ』 『さあね。あなたが何をするにしても、それを決めるのは私じゃないんだよ。あなたが決めるの』 『……』 『……これから近いうちに人間とポケモンは共存できると考えてる、幼稚園児みたいな見かけのあまっちょろいポケモンが来るよ』 『……』 『私があなたにしてほしいことといったら、そいつを倒してほしい』 『……何故だ?』 『それはあなたの知るべきところじゃないよ。……それじゃ、私は行くね』 『……待て』 『なんだい?』 『お前の名前は何だ?……お前も私と同じにおいがする』 『……そうだね~。名前だけでも教えてあげたいけどね。とりあえずはAYUとでも呼んでよ』 『……AYUか』 『ちなみに本名じゃないからね。あなたがここから、脱出できたら、教えてあげる』 『……』 『それじゃ、今度こそ、私は行くね』 『……』 『頑張ってね、ミュウツープロトタイプ』 実験場 『これから、あなたのテストをするわ』 出てきたのは、バンギラス、ボスゴトラ、10匹ずつ、計20匹ずつ。 『こいつら、全員を倒すのよ』 『……』 『では、スタート』 『まったく、鳴き声の一つでも出さないんですかね』 『不気味ですよ』 『別に不気味でも何でもいいわ。……強ければね』 何故、私は戦ってるのだろう。バンギラスはあくいのはどうを放ってくる。 『……』 私はそれをバリヤーをつかって防ぐ。そして、はどうだんを放つ。 『バンギラーーーーーース』 鋼鉄のような皮膚を砕き、倒れる。その様子を見て、周りのバンギラス達は怯む。何故、私達はお互いに殺し合うのか。 『ボスゴドーラ』 ボスゴドラが恐怖からなのか、突っ込んでくる。 『……』 私はひらりとかわし、からわわりを繰り出す。 『ボーース』 その衝撃で、簡単に吹き飛んでしまう。私達が戦うべきなのはポケモンではなく、人間だ。下等種族のくせにポケモンである、われわれを使おうとする人間だ。 『……』 残りの数を見る。まだまだ、たくさんいて、めんどくさい。ならば……。 『……』 私は念波を実体化させ、サイコブレイクをボスゴドラに放つ。ボスゴドラには効果が薄い技だが、それでも、粉砕した。残りは、バンギラス。 『……』 サッサとこんな不愉快なことは終わらせよう。そう思って、私はバンギラスへと向かって行った。 梓達がゲームコーナーに来る前日 『最終テスト(予定)はこいつらよ』 そこに映し出されたのは、ツインテールの女と小さい女の子だ。 『……』 『この女の子みたいなのはこんな見かけでも、ポケモンで、名前はゆいというらしいわ』 あの女、AYUが言ってたのはこの子供なのか。……たしかに、平和そうな顔をしている。同じポケモンでも、どうして、こうも違うのだろう。不公平ではないのか。……やはり、いつまでも、人間の下にいるべきではない。ならば、私がこの世界を支配すればいいのではないか。人間を皆殺しにし、ポケモンのための平等な国家を作ろうではないか。 『……早く来い、小さき、ポケモンよ』 『今、何か言わなかった?』 『私は聞こえませんでしたが、気のせいじゃないでしょうか』 『……そうよね』 32
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166. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/08(月) 21 13 25.75 ID 2eZc6/4r0 今回のメンバー ゆい ハッサム プテラ ヘルガー ニューラ ガルーラ 上空 ゆい「急げや、急げ」 私達は全速力で、ヤマブキシティに向かっています。綺麗な夕日も出ていてゆっくり観賞したいんですけど、そんな場合じゃないのが辛いですね。 梓「律先輩。澪先輩達と連絡つきましたか?」 律「ああ。一旦、クチバシティ側で落ち合うことになった」 梓「町の様子とかは?」 律「……聞かない方がいい」 梓「……そうですか」 ロケット団の連中は一体、何を考えているんでしょうか。こんなにも犠牲を出して、何がしたいんでしょう。 ゆい「あずにゃん、スマイ?ル」 梓「はい?」 ゆい「また、顔がむっとなってたよ。そんなんじゃ冷静な判断できないよ。だから、スマイ?ルで落ち着こう」 梓「……はあ。いつも、かわりませんよね、ゆい先輩」 ゆい「なんか、あきれられてる!?」 梓「感心してるんですよ」 ゆい「私の目を見て、言おうよ」 梓「こんな緊迫してる状態で笑えませんよ」 ゆい「そうだけどねー」 ゆい先輩はうつむきます。 ゆい「悲しいよねー。ポケモンを争いの道具に使うなんてね」 梓「……そうですね」 なんとなく、人間側として、申し訳ない気持ちになります。 ゆい「ポケモンと人間さんも仲良くなれると思うんだ。それこそ、私達みたいに恋人同士みたいにさ」 梓「(仮)です」 ゆい「いい加減、素直になろうよ」 梓「私はロリコンではありませんので」 ゆい「恥ずかしがらなくてもいいのに」 167. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/08(月) 21 14 10.20 ID 2eZc6/4r0 梓「……とりあえず!!この話題はこっちにおいておきましょう。今は伝説のポケモン、フリーザー、ファイヤーをどう倒すかです」 ゆい「それは厳しいよね、現実問題として。サンダー相手でもこれだけ苦労したんだし」 梓「たしかにそうですね」 ゆい「まあ、希望がないわけじゃないんだけどね」 梓「そうですね。あの時は律先輩と2人だけでしたけど、今度は澪先輩達もいますし、ジムリーダーの人達、他のトレーナーの人達もいますし」 ゆい「それが希望だよね。でも、現段階で騒ぎが治まってないところをみると……」 梓「厳しいですよね」 ゆい「まあ、私達がいれば、大丈夫だよ。あずにゃ?ん」 梓「にゃっ!!」 ゆい先輩は私の胸に飛び込んできます。 ゆい「あずにゃん分補給?」 私の胸でほっぺをすりすりしてきます。 梓「や、やめてください」 ゆい「これは私のエネルギー源なんだよ?。ポケモンセンターでも補給できないんだよ?」 梓「な、なら、仕方がないですね」 ゆい「そう。仕方がないの」 梓「って、そんなわけないじゃないですか!!」 律「仲良いな、お前ら」 168. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/08(月) 21 15 32.14 ID 2eZc6/4r0 ヤマブキ・クチバシティ側 澪「遅いぞ、律、梓」 梓「すいません」 律「無茶言うなよ。これでも、全速力できたんだぞ」 カツラ「久しぶりじゃのう、澪君、ムギ君」 澪「お、お久しぶりです」 紬「お久しぶりです」 カツラ「他のジムリーダーは?」 ムギ「タマムシシティ側で戦っています」 カツラ「それじゃ、ワシも行って来るかのう。ではまたな」 カツラさんはギャロップにまたがり、走っていった。 律「それで状況は?」 紬「あんまり芳しい状況ではないわね。ジムリーダーの人と協力してるけど、フリーザーとファイヤーの相手は辛いわ」 梓「他のトレーナーの協力はないんですか?」 澪「皆、自分の命がほしいからな」 つまり、逃げたってことですか。まあ、間違った判断じゃありませんけど。 梓「これから、どうしますか」 澪「現在、エリカさん達がフリーザーを相手しているが……現実問題厳しいだろうな」 律「私達だって、2人でサンダーを倒したんだから、フリーザーとファイヤー、2匹でも倒せそうだけどな」 紬「その2匹だけじゃなくて、ロケット団の相手もしなきゃいけないから」 澪「それにあの2匹は協力して攻撃してくるからな」 梓「それは辛いですね」 ゆい「ロケット団の本拠地みたいなところは?」 紬「シルフカンパニーにボスがいるみたいね」 律「じゃあ、そこに潜入して、サッサとボスを叩いちまおうぜ」 169. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/08(月) 21 19 03.41 ID 2eZc6/4r0 澪「無茶言うなよ」 律「でも、頭をサッサと倒した方がいいだろ?」 紬「そこまで行くのが大変よ。シルフカンパニーはヤマブキシティの中央にあるし」 澪「それまでに上空のあの2匹やロケット団を倒していかなくちゃいけないし」 律「ロケット団員をいちいち相手にする必要もないだろ」 澪「それはそうだが……」 律「上の2匹だって、他が囮になれば、その間に潜入できるから問題ないしな」 紬「結構厳しい気がするけど……」 律「とにかく!!このままじゃ、埒が明かない」 澪「それはそうだけど、このままこう着状態が続けばあの2匹の体力も尽きてくる。そこをつけば、もっと楽に勝てるんじゃないか?」 ムギ「ジムリーダーの人もそう考えてるわ」 ゆい「駄目だよ!」 突然、大きな声を出す、ゆい先輩。 澪「何が駄目なんだ、ゆい」 ゆい「それじゃ、犠牲になる人とかがたくさん出るよ」 澪「ただ、こう着状態を続けるわけじゃない。そうならないように守るようにする」 紬「こうやってジムリーダーの人達が戦っているのも、早く体力が無くなるようにするためよ」 ゆい「でもでも、建物とかは?」 澪「この騒動が治まってから、復興できる。命には代えられないしな」 ゆい「……う?」 ゆい先輩はまだ、何かを言いたそうに口をつぐみます。 梓「……ですが」 私は一呼吸おいて、言います。 梓「敵はそんなことを許すでしょうか」 紬「どういうこと?」 梓「敵がファイヤーやフリーザーの体力が尽きるまで、何の対策もしてないこともないと思うんですけど」 澪「たしかに。だけど、あの様子を見るとロケット団にあのポケモン達を完全にコントロールし切れてない。だから、対策をしようもないだろ。命令も聞かないんだから。ボールに戻したら、こっちのチャンスのわけだし」 澪先輩の言うことも分かります。ですが、私は一抹の不安を感じていました。今は闇雲に暴れているあの2匹が、もしあの2匹を完全にコントロールできるトレーナーが現れたら、どんな被害が起きるのかと。 170. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/08(月) 21 19 59.14 ID 2eZc6/4r0 ヤマブキシティ・シルフカンパニー AYU「やっほー、お届け物だよー。……あれ?」 サカキ「……」 AYUが部屋に入ると、サカキが壁にめり込み、血を流しながら気絶している。サカキの手持ちポケモンも無残に全匹やられている。 AYU「アチャー。これはやりすぎだよ」 曽我部「申し訳ありません。手を抜ける相手ではありませんので」 AYU「それは分かるけどねー。まあいいや。はいこれ」 AYUはサンダーの入ったボールを曽我部に手渡す。 曽我部「ありがとうございます」 AYU「頑張ってね」 曽我部「任せて下さい」 曽我部は社長室を出る。 AYU「さて。じゃあ、ショーを見せてもらうよ」 AYUも社長室を出る。そして、この部屋にはボロボロになった、サカキだけが残された。 ヤマブキシティ・シルフカンパニー・屋上 曽我部「さあ出てきなさい、サンダー」 曽我部はサンダーを出す。 曽我部「さあ、ショーの始まりよ。これから、カントー地方が生まれ変わる」 曽我部はほくそ笑み、そう呟いた。 171. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/08(月) 21 20 55.61 ID 2eZc6/4r0 ヤマブキシティ・タマムシ側 カスミ「スターミー、ハイドロポンプ!」 スターミはハイドロポンプをファイヤーに向かって発射する。 ファイヤー「ファイヤー!」 ファイヤーはその攻撃を片羽で受け止め、はじき返す。 カスミ「弱点なのに、まったく効かないなんて……」 フリーザー「フリー!!」 フリーザーは羽を振り、激しい吹雪を発生させて攻撃してくる。 ナツメ「バリヤード、ひかりのかべよ」 バリヤードはひかりのかべを張り、その攻撃を耐える。 タケシ「強すぎるな。これで、サンダーまでいたら、お手上げだな」 エリカ「もう、すでにお手上げ状態ですよ。体力が尽きるまで、この町に止めるようにするのが限界なんですから」 タケシとエリカはロケット団員を相手にしながら話す。 キョウ「上を見ろ!」 突然のキョウの叫びで皆は上を見る。 マチス「ば、馬鹿な……」 エリカ「……カツラさんからの連絡によれば、梓さん達が倒したはずなのに……」 上空には黄色と黒の鳥、サンダーが現れた。 172. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/08(月) 21 22 26.18 ID 2eZc6/4r0 ヤマブキ・クチバシティ側 澪「どうなってるんだ!律達はあいつを倒したんだろ!?」 紬「落ち着いて、澪ちゃん。おそらく、ボールに戻して、回復させたんでしょうね」 律「確認を怠った私達があまかったか」 澪「……ここで皆に聞いておきたいことがある」 律「なんだよ、突然」 澪「これはジムリーダーの人達に言われたんだが……これから、どうする?」 梓「え?どういう意味ですか?」 澪「つまり、このまま、逃げるか戦うかだ」 律「逃げるわけにもいかないだろ」 紬「ええ。でも、このまま戦えば、死ぬかもしれないわ」 律「それは逃げても同じことだろ?」 紬「たしかにそうね。でも、戦うよりも生き残る可能性がある」 律「……まあ、そうだな」 澪「そういうわけだから、ちゃんと考えて判断しろって」 紬「といっても、時間はもうないけどね」 逃げるか、戦うか、そんなことはもう決まっています。 梓「戦いましょう!」 紬「危険よ」 梓「覚悟の上です」 律「よし!!それでこそ、梓だぜ」 律先輩は私の頭を乱暴になでます。 梓「や、やめて下さい」 ゆい「あずにゃんがやるなら、私も頑張るよ!!」 紬「私も。皆で頑張りましょうね」 律「もちろん、私も戦うが……。澪は?」 澪「……皆が戦って、私が逃げるわけにもいかないだろ」 律「じゃあ、皆で頑張ってこの戦いに勝利して、その勢いでポケモンリーグでマサラ旋風を巻き起こそうぜ」 ゆい「お、いいねえ!!」 澪「いや、そこまでうまくいかないだろ……」 梓「そうですよ」 ムギ「でも、夢があっていいじゃない」 ゆい「じゃあ、皆、頑張ろう!」 皆「「「「オー!!!」」」」 173. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/08(月) 21 23 43.88 ID 2eZc6/4r0 ヤマブキシティ・シルフカンパニー・屋上 曽我部「手ぬるいわね」 伝説のポケモンの戦いを見て、曽我部は呟く。 曽我部「……ファイヤー。そんな雑魚達はどうでもいいわ。狙うべきなのは……」 タマムシデパートを見る。 曽我部「やりなさい、ファイヤー」 ヤマブキシティ・タマムシ側 カツラ「待たせたのう、皆」 タケシ「カツラさん!」 カツラ「どうじゃ、様子は?」 タケシ「なかなか、厳しいですね」 カツラ「どれ。のん気に話してる場合じゃないし、ワシも頑張るか」 カツラはブーバーを出す。 カツラ「とりあえず、フリーザーの動きを……ファイヤーの様子が変じゃぞ?」 ファイヤーは戦っている、カスミ……ではなく、もっと遠くの方を見る。 カツラ「あの方角は……まずい!?」 タケシ「カスミさん、ファイヤーの動きを!」 カスミ「分かってるわ」 カスミはスターミーとヒトデマンに標的をあわせて、ハイドロポンプを発射する。しかし、それをフリーザーのふぶきによって、凍らされる。 カスミ「なっ!?」 キョウ「3匹そろうと厄介だな」 キョウはロケット団員をあしらいながら、喋る。 マチス「ライチュウ、フリーザーに十万ボルト!」 ライチュウの十万ボルトがカスミの邪魔をするフリーザーに迫ると、サンダーの電撃が邪魔をする。 ナツメ「嫌になるわね」 エリカ「そんなことより、ファイヤーが……」 ファイヤーの口に炎がたまり、まるで、ビームのようなかえんほうしゃがタマムシデパートに向かって発射され、バーンという音ともに、オレンジ色の炎がろうそくのように。 エリカ「タマムシデパートが……」 カツラ「避難は終わってるのか!」 タケシ「連絡では誰もいないはずです」 カツラ「なら、まだましか。……それにしても、どうして急に標的を……」 174. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/08(月) 21 26 19.87 ID 2eZc6/4r0 ヤマブキ・クチバシティ側 律「あれはタマムシデパートか?」 紬「多分、そうだと思うわ」 澪「早く、行ったほうがいいな」 梓「そうですね」 律「じゃあ、どんな組み合わせでいくか」 ゆい「どういうこと?」 律「これから、あの3匹を倒すためにジムリーダーに加勢する役とシルフカンパニーに潜入する役割だな」 澪「シルフカンパニーに潜入する必要があるか?」 律「さっきまではジムリーダーの相手をしてたんだろ、あの3匹」 ムギ「ええ」 律「それが急に建物を狙い始めたわけだ。これはおかしいだろ?」 澪「たしかに」 ムギ「そうね。ロケット団の本拠地がシルフカンパニーだとすると、なるほど。潜入する価値はあるわね」 ゆい「???」 梓「つまりですね。今まではただ闇雲に戦っていた3匹が急に狙いをつけて、建物を攻撃し始めたということは、あの3匹の考えが変わったか、誰かが指示をしたのどちらかです。でも、前者は考えづらいので、必然的に後者になります。じゃあ、どこから指示を出すのかというと,ロケット団の誰かですが、シルフカンパニーを本拠地にしてるようなので、シルフカンパニーから指示してる可能性が高いということです」 ゆい「おお!なるほど」 律「といっても、他のところにいる可能性もあるけどな」 澪「それは仕方がないと割り切るしかないな」 紬「じゃあ、組み合わせだけど……」 律「じゃあ、私がジムリーダーの支援に行くよ。ムギ達はシルフカンパニーに向かってくれ」 澪「1人で大丈夫か?」 律「場所まで行けば、ジムリーダーの人がいるし、大丈夫だよ。それよりも、澪達の方が心配だけどな」 ゆい「何で?」 梓「私達は3人だけで、ロケット団のいるところを行くからです」 紬「それは大丈夫だと思うけど……」 律「なら、さっさと行動した方がいいな。来い、リザードン!」 律先輩はリザードンをボールから出します。 175. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/08(月) 21 27 01.13 ID 2eZc6/4r0 律「じゃあ、皆。後は任せた」 そう言って、律先輩はヤマブキシティ・タマムシ側に向かいました。 澪「それじゃ、私達も行くか」 紬「ええ」 梓「はい」 私達はシルフカンパニーを目指すべく、ヤマブキシティに潜入しました。 176. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/08(月) 21 28 55.61 ID 2eZc6/4r0 ヤマブキシティ・シルフカンパニー・屋上 曽我部「いい働きよ、ファイヤー。次は……そうね」 曽我部は次の標的を考える。 曽我部「ハナダの町を火の海にしましょうか。頼むわよ、ファイヤー」 ヤマブキシティ・タマムシ側 律「皆、加勢しに来たぜ」 タケシ「律さん!」 エリカ「お久しぶりですね」 律「まあ、積もる話もあるが今はそんな場合じゃないな」 律は上空にいる3匹を見つめる。 エリカ「ええ」 律「では、早速やるか。……ん?」 ファイヤーは今度はハナダシティに目を向けている。 律「何で急に見る方向を……まさか!?」 カツラ「ファイヤーを止めろ!」 ジムリーダーと律のポケモンで攻撃を仕掛けるも、フリーザーとサンダーによって、邪魔される。 律「やめろーーーーーーーーーーー」 そんな叫び声を無視し、ファイヤーはハナダシティに向かって、かえんほうしゃが発射され、ここからでも、分かるくらいに赤い火が燃え上がった。 177. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/08(月) 21 30 21.55 ID 2eZc6/4r0 ヤマブキシティ・シルフカンパニー前 澪「律の言ったとおりだな。おそらく、誰かがあの3匹に指示してる」 梓「でも、さっきまで手に余ってた状態だったのに、一体誰が……」 私達は物陰に隠れて、移動しながら言います。 紬「それにしても、うようよいるわね」 澪「やっぱり、それぞれ相手していたら、めんどくさいことになってたな、うん」 梓「大丈夫ですか?足、震えてますよ」 澪「……気のせいだ」 紬「まあ、それはともかくとして、早く移動していかないと……」 澪「そうだな。うん、そのとおりだ」 ゆい「ごまかしたー」 梓「そこはスルーして下さい」 澪「後、ちょっとなんだけどな」 梓「さすがにたくさんいますね」 紬「……よし!」 ムギ先輩は何かを決意したかのように言います。 紬「私が囮になるから、その間にシルフカンパニーに潜入して!」 梓「え?」 澪「無茶だぞ、あの人数で」 シルフカンパニーの前には10人くらいのロケット団員の姿があります。 紬「でも、それしか方法がないわ」 梓「全員で強行突破という方法もありますよ」 紬「突破できなかったら、持久戦になるだけよ」 澪「……分かった。私も囮になる」 梓「澪先輩まで!?」 澪「1人じゃ辛いからな。それに2人で盛大暴れれば、中のロケット団員も出てくるかもしれない」 梓「ですけど……」 紬「じゃあ、早速やりましょう。ここでのんびりしてて、見つかったら、終わりよ」 澪「よし!梓、後は任せたぞ」 そう言って、私が制止する前に2人は行きました。 178. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/08(月) 21 31 10.02 ID 2eZc6/4r0 紬「大丈夫、澪ちゃん。怖いなら、逃げてもいいのよ」 澪「大丈夫だ。……っていうか、何だ、その主人公のライバルみたいな台詞は」 紬「一度、言ってみたかったの。来て、カポエラー!!」 澪「来い、エビワラー!」 紬「梓ちゃん達は大丈夫かしらね」 澪「大丈夫じゃなくても、やってもらわなくちゃな」 ロケット団員「なんだ、お前らは?ポケモンなんか出して……まさか、おれ達と戦う気か」 紬「そのまさかよ!どこからでもかかってきなさい!」 澪「あんまり挑発するなよ」 ロケット団員「上等だ、行くぞ、お前ら」 その言葉をきっかけにバトルが始まった。 梓「どうしましょう」 ゆい「とりあえず、潜入しないと。澪ちゃん達の思いを無駄にしないためにも」 梓「ですね」 私達は派手に戦いを繰り広げ始めた、澪先輩達を尻目にシルフカンパニーに潜入しました。 179. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/08(月) 21 32 19.99 ID 2eZc6/4r0 シルフカンパニー・内部 ロケット団員「女2人が玄関先で暴れている。至急、応援を!」 隠れている私の前で、携帯で連絡をしながら、通り過ぎていきます。 梓「ロケット団の数が多すぎですね」 ゆい「そうだね」 梓「とりあえず、階段で、最上階に……むぐ」 ゆい「あず……むぐ」 ???「静かにして、お姉ちゃん」 ???「いい?今から、手を離すけど、大きな声を出さないでね」 私はこくりとうなずく。そして、手が離され、振り返ると……。 梓「純!」 ゆい「うい!」 ロケット団の制服を着た純と純の胸に隠れている、ういの姿がありました。 うい「静かに」 純「ここじゃ、のんびりとしてられないからね。ちょうど、もう1着あるから、トイレで着替えてましょう」 180. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/08(月) 21 34 29.31 ID 2eZc6/4r0 シルフカンパニー・トイレ 純「いやー、まいった、まいった」 梓「どうして、純がここに?」 純「それが聞くも涙、語るも涙なんだよ」 回想 純「バッチも全部集まったから、シルフカンパニーでも見学しますか」 うい「そうだね」 ロケット団員「オラー!今から、ここはロケット団の本拠地だー」 純「え?隠れなきゃ」 うい「急いでー」 私達は急いで、トイレに隠れた。 純「以上!」 梓「……え?それだけ?どこに涙とかの要素が?」 純「普通に観光してるだけで、こんなことに巻き込まれるなんて涙もんよ」 梓「間違ってはないですが……その格好は?」 純「適当に襲って奪った」 梓「……それはすごいね」 純「で、あんたは何しに来たの?」 梓「それは……」 ゆい「もちろん、ロケット団を倒しにだよ!」 私が言うよりも前にゆい先輩が答えます。 純「……やっぱりね」 あきれたように言う、純。 純「あんたも面倒なことが好きね」 梓「別に好きってわけでもないけどね」 純「まあ、ここまで来たら、私も手伝うよ。ボスはここの社長室にいるみたいだし」 梓「よく分かったね」 うい「普通に会話してるからね」 梓「……よくばれないね」 純「堂々としてれば、ばれないもんよ」 梓「そんなもんかな」 純「とにかく、上に行きましょう」 梓「分かってるよ」 私はサッサと着替え始めました。 181. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/08(月) 21 37 34.89 ID 2eZc6/4r0 シルフカンパニー・社長室前 純「ここがボスのいる部屋よ」 梓「見張りはいないね」 純「聞いた話だけど、曽我部っていう人が見張りはいらないって、言われて、誰もいないんだってさ」 梓「……すごいね、いろいろと」 うい「純ちゃんだからね」 梓「……まあ、いいです。とりあえず、中に入りましょう」 ゆい「大丈夫かな」 梓「ここまで来て、罠とか警戒しても仕方がないですし」 私は社長室の重苦しいドアを開けます。 梓「さて、中は……なんですか、これは」 私が中の様子を見ると、そこには無残に倒れているポケモン達と1人の男の人がありました。 梓「大丈夫ですか」 その男の人は頭から血が出てるみたいですけど、たいした傷ではなさそうです。 サカキ「……うう」 純「あ、目を覚ましたみたい」 梓「大丈夫ですか?」 サカキ「……うう、オマエ達は?」 梓「私は、えーと……」 果たして、ここは名乗るべきかと考えていると、 ゆい「私はゆいだよー。こっちは中野梓ちゃんであだ名はあずにゃん。それで、こっちは鈴木純ちゃんで、最後に妹のういだよー」 ゆい先輩が代わりに答えました。 梓「ちょ、ゆい先輩」 サカキ「……そうか。オマエ達が例の……」 梓「それで、あなたは一体……」 サカキ「私の名はサカキ。一応、ロケット団のボスだ」 梓「へえー、そうなんですか。……ってえー!!」 純「それがどうしてこんなところで、気絶してるんですか?」 サカキ「……さあな。こっちが聞きたい。一つ分かることは俺は道化のピエロとして利用されたということだな」 梓「はい?」 サカキ「屋上に行けば、分かることだ。そこに『奴』はいる」 梓「奴?一体、誰が……」 サカキ「私にも分からない」 純「じゃあ、とりあえず、上に行く?」 梓「そうだね。サカキさんは……」 純「まだ動けないみたいだし、誰かが近くにいなきゃいけないほどひどい怪我でもないし。それにロケット団のボスをこれほどの力で倒す敵を 1人で相手にするのはね」 梓「……そうだね。じゃあ、上に……」 サカキ「待て!!」 サカキさんは何とか立ち上がり、私を制止します。 182. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/08(月) 21 39 49.33 ID 2eZc6/4r0 梓「何ですか?」 サカキ「これを賭けて勝負だ」 サカキさんは何かのバッチを投げる。 梓「これは……グリーンバッチ!!」 純「じゃあ、この人が本当のジムリーダー!」 ゆい「どういう意味なの?」 うい「私達が戦ったのは代理の人で、本当のジムリーダーは別にいるって噂だったんだよ」 梓「……でも、私達には時間が……」 サカキ「長くは取らせん。ルールは1対1だ」 梓「分かりました」 私とサカキさんは距離をとります。 ゆい「見ててね、うい。私の大活躍を」 うい「うん。頑張ってね、お姉ちゃん」 梓「では私のポケモンは……」 ゆい「さあ、頑張るよ。フンス」 梓「出てきてください、ニューラ!!」 ゆい「よし!!……ってあれ?」 サカキ「……そいつじゃないのか?」 梓「ええ」 ゆい「えーー!何で、何で!」 梓「これから、上で最後の戦いがあるんですよ。その時のための温存です」 ゆい「そっかー。なら、仕方がないね」 シュン うい「ど、どんまい、お姉ちゃん」 サカキ「……なら、俺はペルシアンだ」 サカキさんはボロボロのペルシアンを出します。 梓「それでいいんですか?」 サカキ「油断してると負けるぞ」 梓「分かってます」 純「では……」 「「「バトルスタート」」」 その言葉と同時に互いのモンスターが交差する。しばしの沈黙の後、ペルシアンは倒れた。 サカキ「やはり、強いな。これを受け取れ」 サカキさんはグリーンバッチを私に渡します。 梓「できれば、ちゃんと勝負したかったんですけどね」 ゆい「まあ、ゲットできたんだからいいじゃん」 純「じゃあ、サッサと行こうか」 サカキ「……待て」 サカキさんは再び、私達を制止します。 183. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/08(月) 21 42 00.20 ID 2eZc6/4r0 梓「今度はなんですか?」 サカキ「老婆心ながら、忠告してやる。上にいる奴はお前らのポケモン全てで戦っても、勝てない。たとえ、ジムリーダー全員と戦っても、おそらく勝てない。それくらい強い。それは覚えておけ」 梓「……分かりました。一応、お礼は言っておきます」 私達は今度こそ、屋上に向かいました。 ヤマブキシティ・シルフカンパニー・屋上 梓「ここが屋上……」 私は屋上に続くドアの前に立つ。 純「まあ、気楽にいきましょうよ」 ゆい「そうだよ。笑顔、笑顔」 梓「ですけど、ここには今まで戦ってきた中でも、一番強い敵が……」 ゆい「大丈夫だよ。あずにゃんには私がいるし!」 梓「……はあ」 ゆい「え、何、その溜息」 梓「まあ、悪ふざけもここまでにして、屋上に行きますか」 私は屋上の扉を開く。そこには髪の長い、女の人が燃えゆく町と伝説の3匹のポケモンを見ていました。そして、私達が来たことに気づくと、私達の方に振り返りました。 曽我部「初めまして、梓さん、ゆいさん。それと……たしか、純さんとういさん。楽しいショーにようこそ」 目の前の綺麗な女の人がまるでこれから、ショーが始まる手品師のように綺麗にお辞儀をしました。 184. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/08(月) 21 42 42.74 ID 2eZc6/4r0 VSロケット団編⑤ 「伝説のポケモン強襲」 終了 186. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/12(金) 20 40 30.78 ID CBnLOVZ30 前回までの状況(トレーナとポケモン) 梓 ゆい ハッサム ヘルガー イーブイ ニューラ ガルーラ カイリュー ポリゴン2 プテラ ラプラス 澪 ゼニガメ エビワラー デンリュウ 律 リザードン サワムラー ニョロボン レアコイル ゴローニャ ゴルダック ムギ フシギバナ カポエラー ギャラドス 純 うい カビゴン ゲンガー VSロケット団編⑥ 「VS曽我部・前編」 187. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/12(金) 20 41 45.51 ID CBnLOVZ30 今回のメンバー ゆい ハッサム プテラ ヘルガー ニューラ ガルーラ 梓「あなたは一体、何者なんですか?」 曽我部「これは失礼しました。私の名前は曽我部恵と言います」 純「曽我部さんね。それで、あなたはここで何をしてるの?危険だよ、ここにはサカキっていうロケット団のボスを倒すほどのトレーナーがい るみたいだから」 曽我部「それは大変ですね」 梓「ちょっと、純。ここにいるのはこの人だけだし、そのトレーナーって、この人なんじゃ……」 私は純に耳打ちをします。 純「でも、こんな人がとてもじゃないけど、サカキさんを倒せるとは思えないけど……」 梓「それはそうだけど……」 曽我部「どうしたんですか?」 梓「いえ、別に。それよりも、あなたは何をしてるんですか?」 曽我部「私は見物してるんですよ」 梓「何をですか?」 曽我部「崩れゆく町並みを」 曽我部さんが指差す、方向を見ていくと、赤い炎に燃えるタマムシシティ、ハナダシティ、クチバシティ、シオンタウンの光景がありました。タマムシシティの攻撃は見ましたが、他のところの攻撃を見ていなかったので、私がシルフカンパニーに入っている間におこなわれたんでしょう。 梓「……どうして、そんなことを?」 曽我部「面白いからです」 188. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/12(金) 20 42 41.87 ID CBnLOVZ30 純「面白い、ですって……」 純は顔を真っ赤にして、怒りの目を曽我部さんに向けます。 純「人が犠牲になってるかもしれないのに!」 梓「まあまあ。あなたがサカキさんを倒したんですか?」 曽我部「ええ」 梓「あなたが伝説のポケモンを操ってるんですか?」 曽我部「ええ、そうよ」 梓「どうして、こんなことをしたんですか?」 曽我部「あなたはポケモンを好き?」 曽我部さんは私の問いかけに答えずにそんなことを聞いてきます。 曽我部「どうなの?好きなの?」 梓「それは……好きですよ」 ゆい「えへへ?」 梓「何で、ゆい先輩が照れるんですか?」 ゆい「私もポケモンだもん。だから、私のことも好きなんだよね」 梓「……少し、黙っててください」 曽我部「なるほどね。思うんだけど、ポケモンにとって、人間って何なんだと思う?」 189. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/08/12(金) 20 44 30.96 ID CBnLOVZ30 梓「え、えーと、一緒に生きていくべき、仲間というか友達です!!」 曽我部「プッ、ククククククク」 私の答えを聞いて、笑い始める曽我部さん。 梓「何がおかしいんですか!!」 曽我部「ごめんなさい。なんか、小さい子みたいな答えだったから。体とよくあってる答えだと思うと、笑えてきちゃって」 ゆい・うい・純「「「あー」」」 梓「何で私の体を見て、皆で納得するんですか!!」 曽我部「冗談はともかく、人間の立場らしい答えだと思ってね」 梓「……どういう意味ですか?」 曽我部「ポケモンにとって、人間は害虫に等しい存在ということよ」 ゆい「そんなことないもん!!私もポケモンだけど、あずにゃんのことは大好きだし、純ちゃんやりっちゃん達に会えてよかったと思ってるよ!」 曽我部「あなたはそうでしょうね。でも、そうじゃないポケモンもいるのよ。例えば……あなたの持っているヘルガーはどうやってゲットした のかしら?」 梓「それは捨てられていたのを……!?」 曽我部「フフフ。あなたは自分を捨てた存在達を友達と呼べるのね」 ゆい「でも、あずにゃんに拾われて、ビル太も考えが変わったはずだよ」 曽我部「そうかしらね」 梓「……そんなことより、どうしてこんなことをするのか答えてください!」 曽我部「どうして、こんなことをするのかね。……まあ、いいわ。話してあげるわ。あれはちょうど、私が小さい頃の話よ」 7
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梓「よくやりました、ゆい先輩。戻って下さい」 ゆい「はあ……はあ……まだ、戦えるよ。それにラプ太じゃ、相手するのも厳しいだろうし」 梓「今は休む時です。……それに私には切り札がありますから」 ゆい「まあ、あずにゃんが言うなら、私は従うけどね」 AYU「逃げるの?まあ、最後のポケモンを瞬殺して、すぐに場に戻してあげるよ」 梓「あなたにできますかね。出番ですよ、うい!!」 梓 ヘルガー ひん死 シャワーズ ひん死 プテラ ひん死 ハッサム ひん死 ゆい うい AYU ヘルガー ひん死 シャワーズ ひん死 プテラ ひん死 ハッサム ひん死 ラプラス ひん死 AYU 律「ういちゃんだと!?」 紬「たしかに姿が見えなかったけど」 澪「だが……あの2人(?)なら、倒せる!」 AYU「死にぞこないがまた来たの?」 うい「……」 うい(……昨日……) 回想 コンコン うい「ん?こんな遅くに誰だろう」 私はドアに向かいます。 うい「どちら様です……あなたは!?」 梓「ごめんね、夜遅くに」 うい「あ、梓ちゃん。どうしたの、こんな時間に」 梓「……ういにお願いがあってきたんだ」 うい「何を?」 梓「実は……明日だけ、私のメンバーになってくれないかな?」 うい「え、どうして……」 梓「実はね……」 梓ちゃんはAYUから聞いた話を話してくれた。 うい「未来にそんなことが……」 梓「私はそんな未来信じないし、純だってきっと目を覚ます。そのためにも明日は負けられないんだ。だから……」 うい「……分かったよ」 梓「ありがと、うい。じゃあ、明日、迎えに行くから。ちゃんと寝ないと駄目だよ。それから、皆にも内緒にしておくから、よろしくね」 ピクピク 梓「い、今、純の手が動かなかった!?」 うい「え!?」 私は純ちゃんの方を見ても、そんな気配はない。 うい「……気のせいだよ、梓ちゃん。疲れているんだよ」 梓「そ、そうかな。たしかに……見たんだけどな」 その後、軽い世間話をして、梓ちゃんは帰りました。 回想終了 うい「……」 AYU「さあ、戦おうか」 うい「……あなたの本当の正体は何なんですか?」 AYU「……へえ~、この姿が虚像だというの?」 うい「そうです」 AYU「……正解ともいえるし、外れとも言えるね。どっちにしても、私は梓ちゃんの体内に眠るエネルギーを使って、完全体なるんだよ」 うい「そして、世界を滅亡に……」 AYU「そうだよ」 うい「哀れですね」 AYU「……何!?」 梓(……ありがとう、うい) ゆい「充電中・充電中」 梓(時間稼ぎをしてくれて……) うい「破壊からは新たな破壊が生まれるんだよ。そんなこと、人間が証明してるよ?だから、あなたのやっていることは間違ってるんだよ」 AYU「……知ったような口を利くなーーーーーーーーーーーーーー!」 AYUは一瞬で、ういに接近し、リーチのある蹴りを繰り出すも、ういは軽く、しゃがんでかわします。 AYU「人間がいるから。ポケモンは。幸せに。ならないんだ!」 AYUはういの言葉に逆上したのか、乱暴に攻撃を繰り出します。 うい「ぐっ……」 AYU「人間はポケモンの敵、地球の敵なんだよ。同じポケモンとして、恥ずかしくないの?」 うい「……やっぱり、あなたはお姉ちゃんにはなれないよ」 AYU「なんだと!?」 うい「あなたには欠けているものがある」 AYU「……ッ!?なら……」 AYUの作った炎の塊から、かえんほうしゃがういに向かって発射された。 梓「あれは……純をあんな状態にした技……」 AYU「ディスペア・ブレイズ・キャノン!!!」 うい「……くっ」 私はお姉ちゃんの方を見る。 ゆい「充電完了・充電完了。ういーーー、避けてーーーー」 うい「良かった……」 お姉ちゃんがいれば、きっと、あの哀れなポケモンも倒せるだろう。……純ちゃん、今行くね。 ゆい「うーーーいーーー」 フィールドは炎で埋め尽くされます。そして、その炎も弱まり、フィールドには目が昨日の順のように生気がありません。 梓「……私のせいだ。私がういに出番を頼んだばっかりに」 ゆい「……そんなことないよ。あずにゃんのせいじゃない。ういはやるべきことをやったんだよ。トレーナーのためにね。私にとって、自慢の妹だよ」 梓「……ゆい先輩」 律「ゆい……」 澪「ゆい……」 紬「ゆいちゃん……」 ???「勝手に負けたことにしないでよ、梓」 AYU「な、何だと……」 突如として、フィールドに聞き覚えがある声が響き渡りました。 梓「じゅ、純……」 純「久しぶりね。と言っても、一日ぶりだけど。そんなことよりも、酷いよ。人のポケモンを勝手に使うなんて」 梓「ご、ごめん……」 やばい、頭がついていかない。 純「さてと。うい!サッサと、そいつを倒しなさい!」 うい「……分かったよ、純ちゃん!!」 ういは満身創痍だったはずなのに、いつの間にか、AYUの懐に入ります。 うい「……ギガインパクト!!」 ういは持てる力の全てを出して、AYUに突撃します。 AYU「あいつは死んだはずなのに……こいつも!」 梓「分からないんですか?ういと純の間にポケモンと人間という枠を超えたつながりあうものがあるんです。人はこれを『絆』と呼ぶんです!!」 律「絆があるんです(キリッ。じゃねえよ。笑い殺す気かよ。ククククク」 紬「笑っちゃ駄目よ、りっちゃん。梓ちゃんは真面目に言ってるのよ、プ、フフフ」 澪「言ってることは間違ってないんだしな。く、クククク」 ゆい「そんなあずにゃんも可愛いよ~」 梓「……」 AYU「ぐっ……」 ういのこん身の一撃はAYUの体に命中し、壁まで吹っ飛ばされました。 梓「勝ったの……?」 AYU「ちょ、調子に乗るなよ!」 AYUは再び、立ち上がりました。 梓「やはり、まだ……え?」 その姿はゆい先輩を大きくした姿ではなく……ミュウの姿をしていました。 ポケモンリーグ編⑧ 「決勝戦・梓VSAYU~未来のために~」終了 次回・最終話です ポケモンリーグ編⑨・ポケットモンスターゆい・最終話 「決勝戦・梓VSAYU~希望の光~」 梓「それがあなたの本当の姿……」 AYU「ふふふ、そうだよ。私は……ゆいの遺伝子をベースにミュウの遺伝子を掛け合わせてできた、他の呼び名をすれば、『ミュウスリー』と言うべきかな。でも、この名は好きじゃないからね」 ミュウの姿をしたAYUは一歩一歩、足を踏みしめて、フィールドに戻ってきます。 AYU「この姿は好きじゃないんだよね。人間には気味悪がられるし。……それにこれから、私はゆいになるんだから、この姿はミスマッチなんだよ」 AYUはフィールドに戻った。 AYU「この姿の私は手加減できないかもしれないからね。気をつけてよ」 AYUは手に紫色の波動の力を溜めます。 AYU「はどうだん!!」 うい「くっ……」 ういはその攻撃を直撃は避けるものの、爆風で私達の手前に落下しました。 ゆい「うい!」 うい「お、お姉ちゃん……わ、私、頑張ったよ。でも……無理みたい」 ゆい「よくやったよ、ういは。私の自慢の妹だよ!」 うい「えへへ……」 ういはその言葉を聞いて、安心して、気絶しました。 梓 ヘルガー ひん死 シャワーズ ひん死 プテラ ひん死 ハッサム ひん死 ゆい うい ひん死 AYU ヘルガー ひん死 シャワーズ ひん死 プテラ ひん死 ハッサム ひん死 ラプラス ひん死 AYU ゆい「後は任せてよ、うい」 梓「ありがとう、うい。……さあ、ゆい先輩。サッサと勝っちゃいましょう」 ゆい「任せなさい!フンス」 AYU「……何を希望なんか持ってる顔をしてるの。気に入らない、気に入らない!……更なる絶望に落としてあげるよ」 AYUは再び、手を振り上げます。すると、スタジアムを包んでいた闇がより一層、深くなり始めました。 律「あれ……なんだが、眠く……」 澪「きっと、この闇が深くなったから……」 紬「Zzzzzzz」 純「Zzzzzzz」 うい「Zzzzzzz」 梓「律先輩!澪先輩!ムギ先輩!純!うい!」 AYU「皆は悪夢の中で落ちていったよ……」 AYU(本当は梓ちゃんにもかけたはずなのに……まだ、抵抗するの、ゆいの遺伝子は) 梓「み、皆さん……」 ゆい「よくも、皆を!!」 ゆい先輩は体当たりを仕掛けるも、AYUはそれにカウンターのようなパンチをして、ゆい先輩は私の横まで転がってきます。 梓「ゆ、ゆい先輩……」 AYU「希望なんかないんだよ。あるのは絶望だけ……」 梓「……」 AYU「あなたも絶望したんでしょ。絶対的な力の前に」 梓「……ふふふ」 AYU「恐怖で頭がおかしくなっちゃたのかな?」 梓「……いえ。ただ、あなたが可笑しくて、可笑しくて」 AYU「どういう意味かな」 梓「一番、希望を持ってるのはあなたでしょ?人間を滅ぼせば、未来は救えるとか、ゆい先輩になるんだって」 AYU「なに!?」 梓「行きますよ、ゆい先輩」 ゆい「任せてよ!」 AYU「私が……希望を持っているだと」 梓「相手が動揺している今がチャンスなんですけど……どうしましょう」 ゆい「……よし!歌を歌おう。ほい、ギター」 梓「私にも弾けと。でも、無理ですよ」 ゆい「大丈夫、大丈夫。体が勝手に動いてくれるから」 ゆい先輩の言うとおり、体が勝手にギターを弾き始めます。 ゆい「む、うまいね」 梓「と言われても、勝手に動くんですけどね」 ゆい「それじゃ、始めよう。『ふわふわ時間』」 ゆい先輩は今までの中で一番優しい歌声で歌い始めます。すると、フィールドを包んでいた闇が少しずつ、晴れてきます。 AYU「な、何なんだ……これは」 それと同時に今まではうめき声とも取れるような寝言でしたが、少しずつですが、安らかな寝息が聞こえるようになりました。 ゆい「これじゃ、時間がかかるよ……」 律「あれ……ここは……」 澪「さっきまで、梓との戦いを見てたんだけど……」 紬「でも、なんだか、胸が暖かくなるような歌が聞こえたはずだけど」 ゆい「あ、皆も起きたんだ。ちょうど良かった。皆も演奏しよう」 律「といっても、楽器なんか、触ったことないぞ」 ゆい「体が勝手に動いてくれるよ」 澪「私達にそんなスキルはないぞ」 ゆい「いいから、いいから」 律先輩達は渋々と楽器を手に取ると、勝手に楽器を弾き始めます。 律「す、すげー」 ゆい「よし!これなら……」 私達の5人の音楽が会場全体に響き渡ります。 律「結構楽しいな。ポケモンリーグが終わったら、バンドでもやるか」 紬「それもいいわね」 澪「そうだな。それも楽しそうだよな」 そんな会話の中で、会場全体を覆っていた闇が急速に晴れて、明るくなり、皆の安らかな寝息が聞こえます。 純「う~ん、よく寝た。というか、寝てばかりだけど」 うい「おはよ、純ちゃん。信じてたよ、目を覚ますって。グスン」 純「大げさよ、うい」 と、純たちの声も聞こえます。 AYU「な、何で……」 AYUはまるで、信じられないものを見たかのように狼狽します。 ゆい「私はあずにゃんと出会えて、旅ができて、一緒にいられてよかったよ。私は皆と……あずにゃんと一緒に素晴らしい未来を過ごしたい!あずにゃんはどうかな?」 ゆい先輩は急にそんなことを言い出します。 ゆい「ごめんね、急に。迷惑だよね」 梓「……私も」 ゆい「うん?」 梓「私も……私もゆい先輩と……皆さんと一緒に楽しい未来を過ごしたいです!」 ゆい「……あずにゃん!!」 ゆい先輩の体が光り輝きだします。そして、私の体まで光り輝きます。 律「これは……ゆいの奴、まさか!?」 紬「アズニャン・マインドの境地に達したというの!?」 澪「もう色々と言うのも、面倒だけど、アズサ・マインドとかとは何が違うんだ?」 律「私達が梓と呼んだりするのはそれなりの関係だからだろ?少なくとも、名前で呼ぶなんて、よっぽどの人じゃないかぎり、ただの知り合いじゃ無理だろ?」 澪「そりゃ……な。私も人見知りだし」 紬「アズサ・マインドは梓ちゃんのことを好きだということが大前提にあるけれど、梓ちゃんがどう思ってるかと言うことは論外なのよ。名前で呼び合うことはあっても、好きじゃない場合もあるわよね?」 律「つまり、それなりの仲にある片思いということだな」 紬「それに対し、アズニャン・マインドは……互いの思いが通じ合った時に初めて達することのできる、アズサ・マインドの最後の扉よ」 律「あずにゃんなんて、あだ名、いきなり、眼鏡をかけた太った男の人とかがあずにゃんなんて呼んできたら、どう思うよ。普通は拒否するぞ」 澪「それはそうだろうな」 律「あずにゃんなんて、恥ずかしいあだ名で呼ばれるなんて、それなりの好意を持ってないと嫌だろ?だから、アズサ・マインドの上位として、アズニャン・マインドがあるわけだ。つまり、互いに気持ちが通じ合ってるということだ」 澪「……頭が痛い」 37