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基本情報 あらすじ キャラクター 声優 内容 コメント 基本情報 サトシ出陣!VSダイゴ!! 脚本 冨岡淳広 絵コンテ 尼野浩正 演出 興満録助 作画監督 山崎玲愛伊藤京子中矢利子 初回放送 2022/07/22 オープニング 1・2・3 エンディング バツグンタイプ 前回 VSシロナ!アイリス、ドラゴンマスターへの道!! 次回 コハルとイーブイ しんかのきせき あらすじ キャラクター 【サトシ】 【ピカチュウ】 【ゲンガー】 【ウオノラゴン】 + サトシの他の歴代手持ち 【フシギダネ】 【リザードン】 【キングラー】 【ベトベトン】 【ケンタロス】 【カビゴン】 【ベイリーフ】 【マグマラシ】 【ワニノコ】 【ヘラクロス】 【ヨルノズク】 【ドンファン】 【オオスバメ】 【ジュカイン】 【ヘイガニ】 【コータス】 【オニゴーリ】 【ムクホーク】 【ドダイトス】 【ゴウカザル】 【ガマガル】 【ブイゼル】 【グライオン】 【フカマル】 【ケンホロウ】♀ 【ミジュマル】 【チャオブー】 【ツタージャ】 【ズルッグ】 【ハハコモリ】 【ガントル】 【ワルビアル】 【ファイアロー】 【ルチャブル】 【オンバーン】 【ゴウ】 【サルノリ】 【アイリス】 【ムサシ】 【ソーナンス】 【コジロウ】 【モルペコ】 【ニャース】 【アラン(アニメ版ポケットモンスター XY)】? 【ホップ】? 【ウールー】 【ダイゴ】? 【メタグロス】/メガメタグロス 【ボスゴドラ】 【ユレイドル】 【シロナ】 【カルネ】 【ダンデ】? 【ダンペー】? 【ギルガルド】 声優 担当キャラ 名前 サトシ 松本梨香 ゴウ 山下大輝 ピカチュウ 大谷育江 オーキド博士 堀内賢雄 ムサシ 林原めぐみ コジロウ 三木眞一郎 ニャース 犬山イヌコ ソーナンス うえだゆうじ メタグロス 三宅健太 ゲンガー 間宮康弘 サルノリ 武田華 ダイゴ 鈴村健一 ダンデ 小野大輔 シロナ 櫻井智 カルネ 折笠富美子 アラン 小野賢章 アイリス 悠木碧 ダンペー 北沢洋 ホップ 吉永拓斗 ゴウのスマホロトム マリナ・アイコルツ 内容 コメント 名前 全てのコメントを見る?
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ポケットモンスターシリーズ ポケットモンスター 2020年4月~20年6月 共通事項 放送時間…日曜18 00~18 30 固定スポンサー 本編 Sony Music タカラトミー The Pokémon company 第一パン 小学館 任天堂 LOTTE ヒッチハイク M(McDonald s) 2020年4月5日 本編スポンサー 0’30”…Sony Music、タカラトミー、The Pokémon Company、第一パン、小学館、任天堂、LOTTE ヒッチハイク 0’30”…M(McDonald s) 2020年4月26日 本編スポンサー 0’30”…第一パン、小学館、任天堂、LOTTE、Sony Music、タカラトミー、The Pokémon Company ヒッチハイク 0’30”…AC JAPAN(PT)*M(McDonald s) 自粛分
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基本情報 あらすじ キャラクター 声優 内容 コメント 基本情報 ただいま、はじめましてアローラ! 脚本 松井亜弥 絵コンテ 冨安大貴 演出 中田誠 作画監督 高橋優海老沢咲希 初回放送 2020/09/13 オープニング 1・2・3 エンディング ポケモンしりとり 前回 サトシとゴウ、砂地獄から這い上がれ! 次回 奇跡の復元、化石のポケモン! あらすじ サトシとゴウは、"アローラのすがた"のナッシーをゲットするべく、アローラ地方メレメレ島にやってきた!ククイ博士やサトシが以前通っていたポケモンスクールのみんな、ポケモンたちと再会を果たすサトシ。ゴウにとっては全員初対面で、少し緊張気味の様子。ポケモンスクールで2人の歓迎パーティが開かれる中、クラスメイトのカキはゴウに対し「サトシのライバルにふさわしい奴か見極める!」と、ポケモンバトルを挑んでくる。ゴウはその勝負、受けて立つことに!! キャラクター 【サトシ】 【ピカチュウ】 【モクロー】 【ガオガエン】 【ルガルガン】(たそがれのすがた) 【メルメタル】 【カイリュー】 【ゲンガー】 【リオル】 【カモネギ】(ガラルのすがた) 【ゴウ】 【ラビフット】 【メッソン】 【タマタマ】→【ナッシー】 【コイキング】 ゲットしたポケモン 【ナマコブシ】 【ナッシー】(アローラのすがた) ロトム図鑑 【リーリエ】? 【ロコン】(アローラのすがた/シロン) 【カキ】 【バクガメス】 【ガラガラ】(アローラのすがた) 【マオ】 【アマージョ】 【スイレン】 【アシレーヌ】 【イーブイ】(ナギサ) 【ラプラス】 【マーマネ】 【トゲデマル】 【クワガノン】 【サクラギ博士】 【ワンパチ】 【ククイ博士】 【バーネット博士】 【レイ(ポケットモンスター2019)】 【グラジオ】? 【ブラッキー】 【ゾロアーク】 【マギアナ】 【ムサシ】の【ミミッキュ】 【コジロウ】の【ヒドイデ】 【ヌイコグマ】 【キテルグマ】 【アゴジムシ】 【ダグトリオ】(アローラのすがた) 【ライチュウ】(アローラのすがた) 写真のみ グラジオの【シルヴァディ】 グラジオのルガルガン(まよなかのすがた) 【シェイミ】(ランドフォルム) 声優 担当キャラ 名前 サトシ 松本梨香 ゴウ 山下大輝 ピカチュウ 大谷育江 ラビフット 林原めぐみ サクラギ博士 中村悠一 ロトム図鑑 浪川大輔 リーリエ 真堂圭 カキ 石川界人 マオ 上田麗奈 スイレン 菊池瞳 マーマネ 武隈史子 ククイ博士 中川慶一 グラジオ 岡本信彦 バーネット 國立幸 ガラルカモネギ 三木眞一郎 ワンパチ 犬山イヌコ クワガノン うえだゆうじ トゲデマル かないみか メルメタル 三宅健太 ゲンガー 間宮康弘 アマージョ 藤村知可 アシレーヌ 清水理沙 メッソン 千本木彩花 ナギサ 美波わかな ゴウのスマホロトム マリナ・アイコルツ ナレーション 堀内賢雄 内容 コメント 名前 全てのコメントを見る?
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登録日:2018/07/10 Tue 01 02 32 更新日:2024/01/18 Thu 16 20 11NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 XY アサメタウン カロス地方 スカイトレーナー トレーナー ポケスペ ポケットモンスター ポケットモンスターSPECIAL ポケモン ポケモントレーナー ポケモン登場人物項目 メガシンカ ワイ ワイ・ナ・ガーベナ 主人公 図鑑所有者 暴力ヒロイン 直情 第12章 第六世代 翔ぶ者 苦悩の連続 陽キャ いい加減にしなさいよ!!出てきなさい、エックスゥ!!! ワイとは、「ポケットモンスターSPECIAL」の登場人物。 デザインモチーフはポケットモンスター X・Yの女主人公(金髪)。 アニメのセレナとはモチーフが同じで、髪の長さが変わるところも似ている。 髪型に関しては、幼少期を含めるとゲームで変えられるもの全てに変わっている。 容姿の違いとしてはよくウイングスーツ(*1)を着ていることと、目が丸っこいこと。 またポケスペ恒例の女主人公デザイン故、胸が増量気味…というか全体的にスタイルがいい。 作画担当の山本先生の設定では、なんとブルーをも凌ぐ。 しかもそれでぴっちりしたウイングスーツを着るものだから、体型的に12才なのか疑いたくなる。 アニメといい、フランス人がモチーフ故の欲望なのだろうか…。 ○プロフィール ○人物5人の誓い・5つの誓い ○ワイの手持ち ○各章での活躍【第12章】 ○台詞集 ○余談 ○プロフィール メイン担当:第12章 誕生日:2月2日 年齢:12才(第12章時) 血液型:O 出身地:カロス地方・アサメタウン ○人物 フルネームは「ワイ・ナ・ガーベナ」。ポケスペにしては珍しく国籍に合った人名っぽい。 カロス地方のアサメタウンで幼いころから暮らす少女。同じ街にあるスカイトレーナー訓練校に通っている。 その性格はとても直情的で、世話焼きな気質がある。 諸事情により長年引きこもっていたエックスに対し、めげることなく毎日呼びかけを続けていた。 だが、当初はその直情的な気質が強く出ており、エックスのひねくれた受け答えにキレて、家の外壁を蹴り飛ばすなどの暴力にいつも出ていた。 しかし12章の後半では、キーストーンを継承したことをきっかけに感情的な行動を抑えるようになった。 またフレア団からの逃避行においては、幼馴染たち(エックス、トロバ、ティエルノ、サナ)のリーダー格として皆を守るために、 後述の「5つの誓い」を制定するなど積極的な行動をとっていた。 悪を許さない正義感、及び悪に立ち向かう勇気と判断力もあり、4人も大抵の場面で最終判断をワイに任せている。 所謂、「王道の主人公っぽい性格」であると言えよう。 ただ、せっかちでデリカシーに欠ける部分があり、路上でサナの服を着替えさせようとして怒られた。 果ては「幼馴染だから構わない」という理由で、トロバとティエルノの前でウイングスーツを脱いで着替えようとした。 どうも空気抵抗を減らすためウイングスーツの下はブラジャーをつけていないらしい、のにである。 流石にサナには止められ、テントに籠っていたエックスを追い出したうえで、その中で着替えることになった。 どうやら自分の体型に対して無頓着のようだ…。 エックスに対しては、先述の通り引きこもっていても最後まで見捨てず呼びかけを続けていたほか、他の幼馴染達と異なり「キミ」と二人称でよく呼ぶ。 彼からはひねくれた反応ばかり返ってきていたが、本心では互いに深い信頼関係を築いている。 特にワイが明瞭な行動や発言を取るようになったのは、エックスが初対面で放った言葉に由来しており、彼女がいかなる場面でも彼を見捨てない理由であろう。 母であるサキ(名前は同じだがあのサキではない)とは関係がギクシャクしていた。 サキは25戦連続無敗記録を誇る伝説のサイホーンレーサーであり、娘であるワイにも当然その道を引き継がせようと思っていた。 だがワイ自身はそういった周りの目線に嫌気がさしており、幼少期はサイホーンレーサーとしての訓練をしていたが、 フレア団に追われる数カ月前にスカイトレーナー訓練校へと入学した。 ところが、学校での周囲からの扱いは「伝説のレーサーの娘」であり、それに嫉妬した他の生徒に虐められる始末。 サキは「ワイはスカイトレーナーには向いていない」と考えており、そんなサキに悩みを打ち明けられないワイはますます関係が悪化していた。 破綻もありえた親子関係であったが、紆余曲折を経てワイは自分の中の母への尊敬を自覚し、フレア団との戦いが終わったときは和解している。 またエックスほどではないとはいえ、彼が引きこもる原因となった「うさんくさい大人」、特にマスコミ関係者をあまり信用していない。 「5つの誓い」にもそれが現れている。 バトルの腕前はエックスには劣るものの、実力はある。ただし思索を巡らせるのは苦手で、行動力とひらめきで戦うタイプ。 スカイトレーナーとしてはまだ駆け出しで、フレア団との戦いが始まるまではスカイバトルの資格を持つポケモンが一体もいなかった。 ただし、戦いの中盤で手持ちの一体が進化したことで、スカイバトルが可能となっている。移動する際にウイングスーツを着用することもあった。 そして12章後半でメガシンカを継承し、コンコンブルのキーストーンを嵌めたメガリングを左腕に装着している。 余談だが、ウイングスーツそのものはエモンガの被膜のような形状で上昇力がないのに、 明らかにジェット機のような空中旋回を見せている…ヤコちゃんが風を起こしているのだろうか。 5人の誓い・5つの誓い フレア団からの逃避行のさなか、ワイが定め幼馴染たちに守らせるようにした誓約。 ひとつ、知らないオトナについていかないこと。 ひとつ、知らない建物に入らないこと。 ひとつ、むやみに名前を教えないこと。 ひとつ、電話やホロキャスターを使わないこと。 ひとつ、仲間とはなれない、5人はいつもいっしょであること。 別に五つの誓いと言っても最終回でそれを叫びながら浜辺を走ったりするわけではない。 むしろ爽やかさよりもこの逃避行における危機的状況を如実に表していると言えよう。 ワイとしては、 「この誓いを守れない人が1人でもいたら、きっと5人全員を危険にさらすわ。」 と考えており、現にこれを定めた直後にサナが誓いを守らなかったことで5人は危うく殺されかけた。 以降5人はこの誓いに基づいて行動しており、無論誓いを守っていたことだけが理由ではないが、なんとか逃避行を乗り切ることができた。 ただし、「知らないオトナ」という定義について5人の間で意見が分かれて揉め事の原因になったり、 「ホロキャスターを使わない」という部分についてはあまり守られてなかったりと、完璧な規則というわけではない。 だが、ホロキャスターの「真実」を考えると、なるべく使わずにいたのは英断であったと言える。 ○ワイの手持ち 該当項目を参照。 ○各章での活躍 【第12章】 トロバがエックスのためにプラターヌ博士に頼んでいた、三つの図鑑と三匹のポケモンがアサメタウンに届いた日から物語は始まる。 ワイはいつも通りエックスへの呼びかけをしており、これまたいつも通りエックスの反応にキレて家の外壁を蹴っていたが、 突如として二体の伝説ポケモンが激突を繰り広げた。 この戦いに巻き込まれた幼馴染四人はそれぞれ大切なものを失い、ワイは母親が行方不明になってしまう。 エックス以外の三人を戦いの余波から救い、エックスがフレア団に狙われていることを知ったワイは、 この状況を脱するため5人で旅に出ることを提案し、リーダーとして皆をまとめていった。 しかし、いくら気丈にふるまっていても、直前に喧嘩別れした母は行方不明で、安心して休める宿もなければ頼りにできる大人もおらず、 そしてエックスのメガリングの波長を追跡するフレア団の襲撃はいつでもやってくる、という状況にワイの精神は少しずつすり減っていた。 (敵に見える…!全ての人が…!) そして遂に、「サキがフレア団と一緒にいた」という断片的な情報で緊張の糸が切れてしまう。 目撃情報のあったショウヨウシティに一行は向かうも、ワイはエックスのように座り込んだまま動けなくなり、 リーダーを失った4人はまとまらずバラバラになりかけた。 そんな状況において、クロケアが操縦するヘリコプターでの移動に切り替えた一行に、スカイトレーナーの集団が襲い掛かる。 スカイトレーナーを率いているのが学校で虐めてきた先輩「ミソラ」であり、その狙いが自分であることを知ったワイは立ち上がり、初のスカイバトルに挑んだ。 訓練こそしてきたものの初めて挑むスカイバトルの上、人数は圧倒的不利。 さらに急いでウイングスーツを着たため速度で劣るワイはミソラに追い詰められるが、母を侮辱する言葉を投げかけられ奮起する。 ミソラに向けて啖呵を切り、さらに進化したヤコちゃんがビビヨンを撃破。 「…ミソラ先輩、あなたにお礼しなくちゃ。叫ぶきっかけくれて、ありがと。」 同時にエックスのエレクの「ほうでん」でスカイトレーナーを操っていたギルガルドが倒されたことで、スカイバトルのデビュー戦は勝利を飾った。 しかし、その後事故でエックスたちとはぐれてしまう。 危険を冒しつつもコレアの後をつけ、「大樹」の運搬計画を知ったワイは、合流したエックスたちの反攻計画に反対するが、結局押し切られ戦うことを認めた。 が、運搬計画の労働力として連れてこられたのはアサメタウンの住人達であり、その中にサキもいた。 コレアに甚振られるサキを見たワイは思わず飛び出してしまい、エックスもメガシンカに失敗し反攻はあっけなく失敗したのであった。 5人はそのまま殺されそうになったが、メガシンカ継承者たちの助太刀でなんとか命だけは助かる。 ワイも母親とようやく再会できたものの、代償は大きくカルネとコルニはそれぞれ行方不明と意識不明の重体になってしまった。 ジムリーダーたちの助けでクノエシティに避難したワイたちは、コンコンブルから訓練を受けて戦いに備えたが、 エックスは独断でフレア団のアジト―セキタイタウンへと向かった。 後を追う前に、ワイは未だ意識の戻らない母の前で心に秘めていた敬意と謝罪の言葉を口にし、セキタイへと飛んだ。 「自分でも気づいてなかったし…、今まで伝えたこともなかったけど、お母さんのこと、尊敬してます。」 既にフレア団は最終兵器を起動させており、状況は絶望的に思われたが、すんでのところで人的被害だけは出さずに終わる。 そして呪縛から解放されたゼルネアスが現れ、手を貸す人間を見定めようとしていた。 急変する戦況の中、ワイは過去にパンジーからもらった記事を元に、ゼルネアスに指示を出し認められることに成功した。 「ありがとう、ゼルネアス…。うううん、これからは『ぜるぜる』よ!いっしょに戦おうね!」 これでようやく戦術的に逆転できる…かと思われたが、同時にイベルタルに認められたパキラが現れ、 ワイたちは長期戦を避けたいぜるぜるの思惑に同意し撤退することになった。 ぜるぜるの存在が抑止力となってフレア団の襲撃はないが、ジムリーダーたちもお尋ね者となった厳しい状況のさなか、 コンコンブルはワイの実力を認め自らのキーストーンを継承させた。 そして自らの感情を律してふるまうことを決意したワイの姿によって、エックスも体制の立て直しを決意する。 その助言もあって手持ちを完成させたワイは、プラターヌ博士からの連絡を受けてヒャッコクシティへ向かった。 そこで日時計の波長を使ってメガストーンを探せることを知ったが、エスプリの襲撃を受ける。 探索のためにメガリングをティエルノとサナに託した状況で、なんとかエスプリを退けるも、不意打ちを食らってぜるぜるを奪われてしまう。 ワイは辛くもメガストーンを手にしエックスと共にエスプリを撤退させ、ぜるぜるも取り返したが、 この時ぜるぜるに引き付けられて現れたジガルデはエスプリに捕獲された。 同時に、フラダリたちが「ポケモンの村」に潜んでいるという情報を得た一行は、最後の戦いへと向かった。 だが道中でイベルタルが襲来。戦い始めたぜるぜるをやむなく置いて、ワイはエックスたちを追ってポケモンの村に到達する。 ジガルデに追い詰められるエックスを見たワイは、そるそるにフラダリのキーストーンを奪わせ(本来はコルニのものなので、奪回したと言うべきか)たが、 それでもフラダリを止めることは出来なかった。 しかし、そのキーストーンがエックスの五連メガシンカをもたらす。ワイはエックスをサポートし、戦いを終わらせたのだった。 長きにわたる逃避行は終わりを告げ、カロスの人々の明日を守ったのである。 …が…。 …戦いからミアレシティに戻ったワイたちが目にしたのは、フレア団の殺戮宣言を何も思わずに生きていた人々であった。 自分たちとフレア団との戦いは一切報道されず、ワイ達の風評被害も晴れないまま。 以前と変わらずゴミを見るような目で自分達に後ろ指を指す大人達…。 フレア団は滅んだ訳ではない。 それどころか、自分達はあの戦いに「勝てた」だけで、 カロスに亡霊の如く根付いている「呪縛」は何一つ解決してはいないのだと言う事を、肌で感じる事になってしまった。 この残酷で醜い「現実」に、この戦いは何だったのかという虚無感が一同の心に去来する中、現れたAZとの問答でワイは真理に気付く。 かくして戦いから三カ月後、ワイはスカイトレーナー訓練校に復学したのであった。 ○台詞集 「だれがなにを言ったっていいじゃない!ポケモントレーナーとしての実力はホンモノでしょ!?」 「またポケモンバトルやったらいいじゃない!!」 「でも、毛布被って『あのとき、ああしとけばよかった』って考え続けてても、事態は好転しないでしょ?」 「お母さんを、バカにするな!!」 「なにが『選ばれた者』よ!!フレア団に入るお金が払えるってだけじゃない。」 「そんなことが、人を選別する条件だって言うの!?」 「ゼルネアス!アタシを認めてくれるなら聞いて!そして、技を放って!」 「アタシがハッキリした言葉、ハッキリした態度をとってるとしたら、それはあのときキミに言われたことが土台になってる。」 「いけないことだってわかってる。でもアタシ…ふと思った。」 「アタシたち、何を守ろうとして戦ってたんだろう。こんな人たち、救う価値あったのかな…って。」 「アタシたちが…絶望から道を見誤らないように…。」 「…。ありがとう…か。」 ○余談 ワイがスカイトレーナーという設定になったのは、シナリオ担当の日下秀憲先生がゲームのスカイバトルに憧れを抱いたかららしい。 決して作画担当がぴっちりしたスーツを着せたかったからではない…と思う。 人格も整ってのWiki籠りだって冥殿も言ってた。 だからもう気持ちに任せて追記・修正したりしない。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前はどうにかならなかった気がする…1人称にある名前は間際らしい。「オレ」「ワタシ」は見たことがないのに… -- 名無しさん (2018-07-10 01 15 41) ↑ついググってしまった。なるほど、「紛らわしい」か。 -- 名無しさん (2018-07-10 01 39 56) ワイのワイルドワイバーン…いやなんでもない -- 名無しさん (2018-07-10 04 23 21) エックスの人間不信非難してたワイが、旅を通じて今度は自分自身が人間不信になったのは皮肉だよな。まぁ、カロスの大人って一部を除いて救いようのないクズばかりだから無理もないが… -- 名無しさん (2018-07-10 05 57 06) ↑のような文章がどうしても自分語りに見えてしまうのが本当につらいネーミング -- 名無しさん (2018-07-10 08 57 44) ちゃん付けするしかねーな -- 名無しさん (2018-07-10 09 52 08) ↑3 こういうのを平然と書く人も大差はあまりないな、と自戒する -- 名無しさん (2018-07-10 10 01 06) - 話は聞いてたが、ホントにネーミングセンスの問われる娘。それまでの縛りからして設定段階でそうなるのが分かる位だったら、この娘だけそんな縛りを捨てて「Y」をイニシャルにした名前を付けられなかったのだろうか? -- 名無しさん (2018-07-10 10 43 25) ↑BW2組は置いておくとして、ワイだけ縛り捨てるのもそれはそれでおかしくなるだろ -- 名無しさん (2018-07-10 11 24 07) ワイてwww -- 名無しさん (2018-07-10 14 55 24) ↑2かといってそのまま通してもなぁ・・・。作者や読者でもこうなるのは目に見えてたのに・・・。 -- 名無しさん (2018-07-10 18 45 14) 「私はワイ」 哲学かな? -- 名無しさん (2018-07-10 21 43 34) ↑そういう変なやりとりにならないよう、自分で名乗るシーンはないし、母親とサナを除く周りの人は「ワイちゃん」と呼ぶように日下氏は台詞を書いたんでしょうね。フルネームがすぐに出てきたのもそういう理由なのかも。 -- 名無しさん (2018-07-10 21 58 29) こういう場はともかく、ツイッターなんかで「ワイかわいすぎ、無限にシコれる」とか「夏コミはワイがエックスにレイプされる本出すやで」とか言ってたらやべーやつ扱い不可避だしやっぱりちゃんとか将を付けるのは必要不可欠 -- 名無しさん (2018-07-11 13 43 43) 「ユイ」とかにするって案はなかったのかな・・・ -- 名無しさん (2018-07-11 15 39 07) ちゃん付け ゆーてどっかの誰かのせいで「俺ちゃん」が一人称としてそこそこ認知されちゃってるから「ワイちゃん」もちょっと愉快な一人称に見えないこともないのが… -- 名無しさん (2018-07-11 15 47 45) ワイちゃんにデップー感じるのはわかる どうせなら項目名フルネームにしてあげてもよかったのでは -- 名無しさん (2018-07-11 16 06 13) ↑3その名前もいいね。 -- 名無しさん (2018-07-11 18 19 58) ↑2 イエローの項目はフルネームじゃないし、ポケスペ本体の記事のリンクに合わせた方がいいかと思ってこの項目名にしました。他を見てもWikipediaでは見出し名は「ワイ」となってましたが、ピクシブ百科辞典ではフルネームなのでやや迷いました。 -- 名無しさん (2018-07-11 21 42 37) ネット用語じゃない口語的には「ワイ」って自分よりむしろ相手を指すときに使う -- 名無しさん (2018-07-15 15 15 11) >作画担当の設定では、なんとブルーをもしのぐ。 この設定ってどこソース? -- 名無しさん (2018-07-21 09 14 28) ↑ポケspediaほか、山本先生のTwitterでの発言でも言及してます。日下先生はブルーの方が上だとイメージしてたようですが。 -- 名無しさん (2018-07-21 09 43 14) 完全になんJ民好みの名前じゃねーかw -- 名無しさん (2018-08-14 11 21 11) 名前にケチ付けてる連中なんなの? -- 名無しさん (2020-01-02 16 46 03) ワイちゃんにフォッコが来なかったことをぐちぐちいう人もいるけど、セレナだったらフォッコが似合うけど、ワイちゃんならケロマツのほうが似合ってるので問題なし。 -- 名無しさん (2020-01-11 16 47 54) ルフィ「ワイー!俺達の仲間になれー!!」ワイ「む、麦らァ・・・」ポロポロ -- 名無しさん (2020-01-29 17 29 54) 世話焼き巨乳幼なじみとか羨ましすぎんだよなぁエックス -- 名無しさん (2020-09-27 22 32 33) 人目気にせずスカイスーツ着替えるし、家なら風呂上り全裸でコーヒー牛乳飲んでそうなワイちゃん好き -- 名無し (2020-09-27 22 45 14) 奇襲しかけるシーンでママと大声で叫ぶという伝説的ムーブ -- 名無しさん (2024-01-18 16 20 11) 名前 コメント
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登録日:2009/06/07(日) 23 27 24 更新日:2024/06/04 Tue 14 16 06NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 2000年 OLM アニメ アニメ映画 アンノーン エンテイ エンテイビーム ジョウト編 ネタバレ項目 ハナコ ポケットモンスター ポケモン リザードンの漢っぷりは異常 劇場版 劇場版ポケットモンスター 劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI 哀しき悪役 唯一神 園田英樹 帰ってきたリザードン 幻想世界 ←俺たちの憧れ ←それは妄想世界 心の闇 敵と和解 映画 東宝 森公美子 湯山邦彦 父と娘の絆 結晶 結晶塔の帝王 虹がうまれた日 虹が生まれた日 親子愛 首藤剛志 誰も知らない金と銀の世界をかけろ! 2000年7月に公開されたアニメ映画。 アニメポケットモンスター映画第三作。 同時上映は「ピチューとピカチュウ」。 タイトルのENTEIはアンノーンで書かれている。 ●目次 ◆概要 ◆ストーリー ◆主な登場人物 ◆主な登場ポケモン ◆余談 ◆概要 興行収入は38億円を達成し、前作と連続して邦画興行成績第1位を記録した。 ミュウツーの逆襲とルギア爆誕で脚本を担当した首藤剛志と、本作以降の映画で脚本を担当している園田英樹の合作。 2人の個性が組み合わさっているのが特徴。 また、首藤氏がポケモン映画の脚本を担当したのは本作が最後である。 主要キャラが満遍なく活躍すること、ミーとアンノーンが作り出す美しい幻想世界など魅力も満載。 今作では非常にバトルシーンが豊富なことも特徴で、カスミとタケシがまともなポケモンバトルをする初めての映画でもある。 2人が「ここはオレに任せて先に行け!」と言って死亡フラグをぶっ立てる姿は脳汁溢れる。 基本「悪意を持った人間により翻弄されるポケモン」というテーマが多いポケモン映画には珍しく、明確な悪人キャラは登場しない(強いて言えばアンノーンが元凶だが、あくまで暴走していただけであり、特に害意があったわけではない)。 テーマはパンフレットによると“親子の絆”らしい。 WEBアニメスタイルの首藤剛志氏のホームページではいろいろな裏話が記載されている。 序盤を首藤氏が担当したものの、最終回の構想にも繋がるはずだった当初の案を「この『無機物に命が宿る』作品はヒットできるか?」といわれ、首藤氏も説得する案がなく却下されていたこともあって脚本がまとめられず、精神状態が安定していなかったこともあり、なし崩し的に園田氏にバトンタッチされたとのこと。 園田氏のプレッシャーは半端なく、首藤氏に思わず「勝ち逃げですか」と言ってしまったが、首藤氏は作品テーマや却下されたことへの悩みから「敗走」の気分だったらしい。 サトシの手持ちにヨルノズクが加入している事や、タケシのズバットがゴルバットに進化していない為、時系列は156話~167話以前の間に限られる。 また、261話ではロケット団が本物のエンテイに対して「いつぞやお会いしたようなしてないような…」といったセリフを言及していることから、本作とテレビシリーズはリンクしている。 ◆ストーリー 美しい高原の町「グリーンフィールド」に大好きな父と暮らすミーという少女がいた。だがある日、父のシュリーが遺跡発掘中に行方不明になってしまう。 傷心の彼女が、父が残した謎の石版を並べ替えていると、大量のアンノーンと共に憧れのポケモン“エンテイ”が現れた。 サトシ達もグリーンフィールドを訪れていたが、突如グリーンフィールドが結晶に覆われるという異変に遭遇する。 困惑する彼らの前にエンテイが現れ、偶然その場に居合わせたサトシの母を連れ去って行く… ◆主な登場人物 サトシ CV 松本梨香 ご存じ主人公。ミーとは親の関係で面識がある。母のハナコを救うために結晶塔に乗り込む。 カスミ CV 飯塚雅弓 俺たちのm(ry ミー10歳ver.と戦う。 タケシ CV うえだゆうじ ミー18歳ver.と戦う。 彼女が幼いミーの作り出した幻影だといち早く気づくが、それはそれとして紳士的に振る舞う。 ロケット団 ムサシ(CV 林原めぐみ) コジロウ(CV 三木眞一郎) ニャース(CV 犬山犬子) のいつもの3人組。 本作でもサトシの窮地を救う。 「敵とはいえ長い付き合いだニャ」 ハナコ CV 豊島まさみ ヒロインその3。サトシの母。 オーキド博士と共にグリーンフィールドにやってきたが、エンテイにミーの母代わりとして拉致されてしまう。 リン CV 加藤あい 本作のヒロインその1。赤いバンダナがトレードマークの若い女性トレーナー。 グリーンフィールドに向かう途中でサトシ達と出会い、冒頭でバトルした。その後一緒に行動し、共に街で異変を目撃する。 手持ちはエイパム、グランブル、マンキー、キリンリキ、ヌオー、バタフリー。 オーキド博士 CV 石塚運昇 ご存じポケモン研究の権威。サトシ達をサポートをする。 ケンジ CV 関智一 かつて旅に同行していたポケモンウォッチャーの青年。現在はオーキド博士の助手。 前作のタケシと同じく映るのは一瞬。 シュリー博士 CV 竹中直人 ミーの父親。オーキド博士の元教え子の1人である科学者。若い頃のハナコに勉強を教えていたことがあり、息子のサトシとも知り合い。 冒頭で遺跡の研究中に謎の失踪を遂げる。 ジョン CV 薬丸裕英 シュリー博士の助手。 彼が遺跡にシュリー博士を呼んだことで博士は失踪。 さらにアンノーンの石板を屋敷に持ち込んだせいで結晶塔が出現と、2度にわたって事態を悪化させている。 彼自身に悪意はなく、むしろ善人なのだが…… ミー CV 矢島晶子 ナイスロリ。本作のヒロインその2。大豪邸に住む5歳のお嬢様。 父をとても慕っているが、仕事でなかなか帰ってこないので寂しがっている。 母は昔に家を出ており、更に父も行方不明になったことでその心が石版と共鳴。 アンノーンを呼び寄せ、エンテイを生み出し町全体を結晶で覆い、結晶塔を造り上げてしまう。 アンノーンの力で自在に外見年齢を変えることができ、カスミとは10歳、タケシとは18歳の姿でポケモンバトルを繰り広げる。 18歳の姿はタケシが欲情する程の魅惑のおねいさん。 デイビット CV 山寺宏一 ミーの執事で本作の山ちゃん枠。 山ちゃん枠では初めての人間役だが出番は少なめ。 ◆主な登場ポケモン ピカチュウ CV 大谷育江 我らがマスコット。 ハナコ救出のため、サトシ達と共に結晶塔へ向かう。 残念ながら、オープニングのリンとのバトルと、エンテイとの前哨戦ぐらいしかバトルシーンはなく、少々活躍の場面には乏しい。 トゲピー CV こおろぎさとみ チョッg(ry リザードン CV 三木眞一郎 サトシ最強のポケモン。リザフィックバレーで修行中の身だが、サトシの危機を知ってラストバトルに参戦する。 本物でないとは言え“伝説の3匹”であるエンテイと互角に渡り合うなど、最高の活躍と漢っぷりを見せつけてくれた。 フシギダネ、チコリータ、ヒノアラシ、ワニノコ、ヨルノズク CV 林原めぐみ、かないみか、うえだゆうじ、西村ちなみ、うえだゆうじ サトシのポケモン達。オープニングのリンとのバトルに加え、結晶塔への突入シーンでも全員に見せ場がある。 ヒノアラシとワニノコはエンテイに挑むもまるで歯が立たなかった。 トサキント、ヒトデマン CV 大谷育江、三木眞一郎 カスミのポケモン達。水中でのバトルということで数少ないトサキントの出番。 ヒトデマンは「こうそくスピン」でマンタインの「うずしお」を打ち破りミーを驚かせた。 ズバット、ロコン、イワーク CV 三木眞一郎、愛河里花子、石塚運昇 タケシのポケモン達。 ミーの繰り出すポケモンと戦うが、可愛らしい見た目とは裏腹のパワーに苦戦を強いられる。 アンノーン 今回の異変の元凶。「人の意思や願いを読み取り、それを具現化する」というチート能力を持つ。 ミーの心と共鳴したことによって暴走を始める。 ポケモン映画では珍しい、最後までサトシ達と敵対したポケモン。 後に「ディアルガVSパルキアVSダークライ」でちらっと再登場する。 エンテイ CV 竹中直人 唯 一 神 結晶塔の帝王HENTAI ミーの夢から造り出された存在であるが、本物と変わらない強大な力を持つ。人語を解して人との対話も可能。 彼女からは「いなくなったお父さんがエンテイになって帰ってきた」と見られている(*1)。 口から謎の紫色の炎のようなものを放つが、正体は不明(少なくとも「かえんほうしゃ」や「ほのおのうず」ではない模様)。 威力は凄まじく、結晶塔の壁を容易くぶち抜くほど。 父親代わりとして活動し、母親の代わりとしてハナコを拉致するなどミーの願いを叶えることを最優先して行動する。 彼に限らず、劇中でミーが使用するポケモンは全て彼女の夢から造られたもの。 それらのポケモンは異常な程のステータスを誇っており、ゴマゾウの初回ころがる一☆撃でタケシのイワークが数メートル吹き飛ばされた。 まあ夢から造られたんだからレベル100じゃねーの?と思わせる一撃だった。 最後は「夢の世界」と決別することを決めたミーのため、アンノーンを鎮めて消滅した。 その後、シュリー博士は無事に遺跡から発見され、家を出ていた母も帰ってきたためミーは幸せな生活を送っている。 ◆余談 ミーの母 ミーの母の不在について、「THIS IS ANIMATION」(劇場版の内容を絵本形式にまとめた書籍)では「実は病気で入院していた」と説明されている。 なお、首藤剛志氏の脚本上では本来、本当の母親は病死している設定であり、映画のラストで登場したこの女性には驚いたらしい(前述の書籍の通りであれば、人の母親であるサトシの母親を浚わずに「自分の母親の病気をなおして」とエンテイに頼むはず、とのこと)。 首藤氏の精神不安定による仕事放棄で急遽中盤以降の脚本を任された園田氏が、子供向けらしく母は生きていたことにしたらしいが、「ミーの行動原理」が揺らぎかねないこのことについて首藤氏は、最終的には病気で倒れた自分も悪いということと、映画の中では本当の母親とは明言されていないことから、映画を見る分には後妻と見ることも可能であり、「父と娘」「家族の絆」という映画のテーマが観ている方に感じていただければいいとしている。 主題歌は森公美子の『虹がうまれた日』 劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕 ←PREV 1999 NEXT 2001→ 劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇 追記・修正よろしくお願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] これ面白かったな。ミーの声がしんのすけとパッフィーだって事実は後で知ったけど -- 名無しさん (2013-07-31 19 59 26) 今見るとリザードンのカッコよさに燃える -- 名無しさん (2013-07-31 20 41 00) 炎帝 -- 名無しさん (2013-08-26 17 37 08) 「ロケット団も仲間です」の台詞が妙に印象深かった。サトシ達もきっとこう思ってるよね? -- 名無しさん (2013-10-18 20 54 50) 無印映画では一番の面白さ -- 名無しさん (2013-10-18 20 57 51) 結晶世界は綺麗だった、でもあれはミーの閉ざされた心そのものなんだよな… -- 名無しさん (2013-11-18 00 10 18) この映画が歴代のポケモン映画のなかでいちばん好き。こういう、幼い子どもならではの欲望と孤独を描いた話には弱い。 -- 名無しさん (2013-11-18 00 33 19) ↑そりゃそうだよ、オレだって大好きな人気ポケモンなんだから -- 名無しさん (2013-11-18 00 44 03) エンテイお父さん最高だべ。 -- 名無しさん (2014-02-25 15 24 34) 竹中直人は声優としてもいい演技するよなぁ。普段のキャラから想像出来ない渋い声がカッコよかった。 -- 名無しさん (2014-02-25 15 29 21) この作品のエンテイは自分に有利なフィールドを作り出せるチート手前、間違いなく本物と同等以上に強かった・・・リザードンが来てなかったら詰む -- 名無しさん (2014-02-25 15 43 16) 初めて見たポケモン映画だったなあ…… -- 名無しさん (2014-07-21 18 36 48) ミーのお母さん入院してたのか。ずっと別居だとばかり思ってたわ。 -- 名無しさん (2014-07-28 17 26 39) 個人的には項目内に書いている“おめーら妄想の世界に引き籠ってんじゃーねぇよ”というテーマは好きではなかったな。なんか、「俺達は一生懸命歯をくいしばって生きてるのにオタクは現実逃避してばかりいる!」なんてアニメーターがオタクに責任転嫁して言ってるみたいで不愉快だった。 -- 名無しさん (2014-08-06 21 49 25) 母が帰ってきたのは脚本家の首藤は知らなかったみたいで映画見て驚いたらしいね -- 名無しさん (2014-10-04 15 58 28) ↑2 というか子供相手に何言ってんだろうな 3作目の没案聞いて首藤って変なおっさんだとほぼ確信したよ -- 名無しさん (2014-10-26 22 28 37) ↑3変な解釈して不愉快ってどういう事何だか -- 名無しさん (2014-10-26 22 30 48) ボツ脚本のメインテーマがさりげなくこめられてる(らしい)から、少なくともこの映画までは例のオチを想定してたんだろうか.. -- 名無しさん (2014-11-02 13 06 45) この間改めて見たんだがやっぱり声優って仕事は場数がモノを言うんだな。まだかなり棒読みの竹中さんも10年後にはノリノリで金獅子のおっさんやらシュレックでクールなネコちゃんを演じていらっしゃるとは…。 -- 名無しさん (2014-11-04 14 38 53) オマエがママだ!! -- 名無しさん (2014-12-16 01 40 24) エンテイはかなり優遇されてるポケモン -- 名無しさん (2014-12-24 02 02 16) ポケモンレンジャーでもラスボス化 -- 名無しさん (2014-12-29 12 51 47) ポケスペでもあの仮面の男に攻撃を通したしね。 -- 名無しさん (2014-12-29 13 18 03) 自分が何者なのか葛藤し、最終的に自分の存在を確立させた、作られたポケモン:ミュウツー。他人のためだけに行動し、その役割が否定されたことで姿は消滅することになった、作られたポケモン:エンテイ。単純に比較できない部分は多いだろうけど興味深い。 -- 名無しさん (2015-04-23 15 11 27) 唯一神「お前がママになるんだよ!」 -- 名無しさん (2016-02-22 14 19 05) 隠れた名作だと思う -- 名無しさん (2016-07-30 03 02 49) 久しぶりに見たけど知り合いの親を誘拐しておいてママと無邪気に呼ぶミーが改めて怖いというか子供って残酷だなと思ったわ。 -- 名無しさん (2016-10-02 12 30 20) タケル「おっちゃんが出てる」 -- 名無しさん (2016-11-10 23 09 43) 子供の頃見たときはサトシは「勝手に俺の母親拉致してなんかすごそうなポケモンとケモ夫婦させてんじゃねえよ」ってならなかったのかと少しモヤモヤした -- 名無しさん (2016-11-10 23 13 39) 前作のハナコさん、世界が危機に瀕した真っ只中でも一貫して息子の身を案じて、世界を救ったと言われても涙声で「サトシがいなくなったらわたしの息子はもういないの!」って、ヒロイン以上にヒロインみたいに心配していたんだよね。それが今回は本格的にヒロインみたいに攫われて、本当にいい母親なんだなあって思った -- 名無しさん (2017-01-26 02 05 39) ↑4 ミーが願ったのは『ママが欲しい』ってだけで、それなら結晶パワーでサトシのママそっくりなママを実体化させればよかったわけで、だとするとサトシが乗り込む理由が出来ないって言う話の都合なんじゃと自分は思った -- 名無しさん (2018-08-29 17 02 08) リンの手持ちよくみたらノーマル3体。 -- 名無しさん (2018-08-29 17 11 06) ↑4 子供がケモ夫婦なんて言葉使うか?お前の子供の頃っていくつぐらいだよ.... -- 名無しさん (2019-03-30 22 29 41) そーいえば、最初の予告ではミュウツーの姿があったね。映画本編で絡む設定だったのか、それとも「ミュウツー我はココにあり」への伏線だったのかな? -- 名無しさん (2020-06-12 22 58 13) 写真を撮った直後くらいにミーのママが入院したとしたら、サトシの見た目から察するに多分物心ついてから半分の人生もママと一緒に過ごしてないわけで、結果歪んだ形の叶え方になったのかな? -- 名無しさん (2020-12-01 17 17 39) 主題歌の虹がうまれた日って本当はホウオウイメージした曲なんじゃ… -- 名無しさん (2021-01-02 08 09 03) 何気にこの映画で俺の性癖が「催眠物」になったんだよな・・・(隙自語)。 -- 名無し (2021-01-02 12 55 16) 「勝ち逃げですか」「敗走した気分」すごいギスギスしてるね -- 名無しさん (2021-01-05 00 14 21) 矢島晶子の中の人繋がりで、ミーは結晶塔に籠り、しんのすけは大人達を連れ戻す逆の役になるとは。 -- 名無しさん (2022-03-21 07 44 09) 笑いながら怒る唯一神 -- 名無しさん (2022-07-14 13 13 30) ↑3 「大ヒット作品の主任からいきなり引き継がされてプレッシャーかかる後任」と「反論対策含めて何か月も練った案がボツにされた先任」だからそりゃお互いこのくらい言いたくなるでしょう。実際の会話のニュアンスはともかく文字で見る分にはギスギスは感じないけどな -- 名無しさん (2022-07-14 13 26 26) 名前 コメント
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基本情報 あらすじ パニック!ゴクリン球!! カモンカムカメカメレース! キャラクター 「パニック!ゴクリン球!!」のみ 「カモンカムカメカメレース!」のみ 声優 内容 コメント 基本情報 パニック!ゴクリン球!!/カモンカムカメカメレース! 脚本 赤尾でこ 絵コンテ 湯山邦彦 演出 ウヱノ史博 作画監督 篠原隆 初回放送 2021/03/05 オープニング 1・2・3 エンディング ポケモンしりとり 前回 恋はコダック 次回 迷子のサルノリ!トレーナーは誰だ!? あらすじ パニック!ゴクリン球!! 遊び疲れて眠ってしまったロケット団。そこへペリッパ―がやってきて、ロケットガチャットを回すと次々と出てくるゴクリン!ゴクリンの特性"ねんちゃく"でサトシとゴウ、街中のポケモンがくっついて大パニック!? カモンカムカメカメレース! 目が覚めたニャースとソーナンスの前に、何やら不穏な雰囲気のカムカメとナエトルが。ちょっと見た目が似ている2匹の熱いレースが今、はじまる! キャラクター 【ムサシ】 【ソーナンス】 【コジロウ】 【ニャース】 【ペリッパー】 「パニック!ゴクリン球!!」のみ 【サトシ】 【ピカチュウ】 【バリヤード】 【ゴウ】 【コハル(ポケットモンスター2019)】 【サクラギ博士】 【キクナ】? 【レンジ】? 【コイル】(フランソワーズ) 【モルペコ】 ロケット・ガチャットのポケモン 【ゴクリン】 【ラッタ】 【アーボ】 【ニドラン♀】 【ニドラン♂】 【ピッピ】 【コダック】 【フーディン】 【ゴーリキー】 【カビゴン】 「カモンカムカメカメレース!」のみ ロケット・ガチャットのポケモン 【カムカメ】 【カメマスター】 【ゼニガメ】 【カメール】 【カメックス】 【コータス】 【ナエトル】 【ハヤシガメ】 【ドダイトス】 【プロトーガ】 【アバゴーラ】 【バクガメス】 【カジリガメ】 声優 担当キャラ 名前 サトシ 松本梨香 ゴウ 山下大輝 ピカチュウ 大谷育江 コハル 花澤香菜 サクラギ博士 中村悠一 ムサシ 林原めぐみ コジロウ 三木眞一郎 ニャース 犬山イヌコ ソーナンス うえだゆうじ カメマスター 北沢洋 キクナ 千本木彩花 レンジ 観世智顕 ナレーション 堀内賢雄 内容 A・Bパートで別々の話を放映した短編2本立ての回。両方とも捨て回。 珍しくゴウのポケモンが1匹も出てこなかった。 パニック!ゴクリン球!! ロケット・ガチャットをペリッパーが回すと大量のゴクリンが出現し、それがサトシとゴウに群がった後にクチバシティ中を転がるパニック回。 ひっついていたのはゴクリンの特性「ねんちゃく」によるものであった。 サクラギ博士が「いえき」で解除できる事を伝え、2人が「イエー!」と指示した事でいえきを使用。そのまま球が弾けて終わった。 カモンカムカメカメレース! ロケット・ガチャットをソーナンスが回すとカムカメが出現し、ナエトルと出会って突然レースを始める。 ナエトル以外にも大量のカメポケモンが登場。全てのカメポケモンが勢揃いして爆走するという凄まじい絵面になった。 最後にはカメックスのピラミッドの上に乗った謎の老人カメマスターが登場し、カメポケモン達と共に引き上げていった。 コメント 名前 全てのコメントを見る?
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AYU「や、やめてよ……。どうして、そんなに希望を持つの?ポケモンと人間はいずれ殺しあうのに……」 ゆい「私は……」 梓「私達は……」 ゆい・梓「「そんな未来信じない(ません)!!!」」 ゆい「書き換えてあげるよ、そんな未来!!」 ゆい先輩はこれまでよりも早く、AYUに接近し、拳を叩き込みます。 AYU「ゴフッ……どこにそんな体力が……」 律「アズニャン・マインドは……梓と心を通じ合わせることにより……」 紬「梓ちゃん分を梓ちゃんと触れあわなくても、補充することができるの」 澪「つまり、発電所に充電器つけて、ゲームをするみたいなもんなのか」 ゆい「ヤー、トリャー」 ゆい先輩の拳や足がAYUの体をサンドバックのように殴りつけます。 AYU「調子に……乗るなーーー」 AYUの体から悪意に満ちた恐ろしいオーラを発生させる技、あくのはどうを発動させます。 ゆい「ぐっ……」 ゆい先輩は防御するもそれなりに今のオーラで押されます。 ゆい「……やるね。でも……次で終わりだよ!」 ゆい先輩はギー太を構え、エネルギーを溜めはじめます。 観客「ふぁ~、なんか、とってもいい夢を見てた気がするんだよな~」 観客「最初は悪夢だったけどな」 実況『し、失礼しました。私も天気がいいのか、寝てしまっていたようです。さて、試合は……』 梓 ヘルガー ひん死 シャワーズ ひん死 プテラ ひん死 ハッサム ひん死 ゆい うい ひん死 AYU ヘルガー ひん死 シャワーズ ひん死 プテラ ひん死 ハッサム ひん死 ラプラス ひん死 AYU 実況『わ、私が寝ている間に、同点になっています。しかも、互いに残り一匹です』 AYU「くっ……」 観客「「「「「「「「「「ゆーい、ゆーい」」」」」」」」」 観客は次々と目を覚まして、ゆい先輩にコールを始めます。それと同時にギー太にエネルギーが溜まっていきます。 ゆい「トドメだよ。……ゆいちゃん真拳最終奥義『アズニャン・ブラスターキャノン』!!」 ゆい先輩は強力なレーザービームのようなエネルギー弾をAYUに向かって、発射します。 AYU「ぐっ……」 AYUはそれを受け止めるも、ジリジリとそのパワーに押されます。 律「無駄だ。今のゆいは梓から無限にも等しいエネルギーを得ることができる」 紬「抑えきることは不可能に近いわ」 AYU「くっ……うううううううう」 AYUはそれでも必死に抵抗します。……自分の思う未来を掴むために。 ゆい「君は強いね。……今回は私が勝つけど、また勝負しようね。今度は普通にね!」 ゆい先輩はエネルギーを全開にして攻撃をします。 AYU「ぐぐぐ……ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ」 AYUはその攻撃を耐え切れず、フィールドの壁まで吹っ飛ばされました。 審判「え、えーと……AYU戦闘不能。ゆいの勝利です。AYUの手持ちポケモンは全滅のため、梓選手の勝利です」 梓 ヘルガー ひん死 シャワーズ ひん死 プテラ ひん死 ハッサム ひん死 ゆい うい ひん死 AYU ヘルガー ひん死 シャワーズ ひん死 プテラ ひん死 ハッサム ひん死 ラプラス ひん死 AYU ひん死 実況『な、長かった、ポケモンリーグもついにチャンピオンが決まりました。そのチャンピオンは……中野梓選手だー』 観客「「「「「「「「「「わあああああああああああ」」」」」」」」」」 梓「や、やりましたよ、ゆい先輩!」 ゆい「やったね、あずにゃん!」 律「よし、梓を胴上げだ!」 紬「そうね!」 澪「いや……4人じゃ無理だろ」 純「4人?」 律「えーと……佐々木さんだっけ?梓の友達なんだろ?じゃあ、私達も友達だ」 純「……とりあえず、鈴木です」 紬「4人だけじゃないわ。皆、来て」 ムギ先輩達は自分のポケモンを出して、私達を上に放り投げます。 皆「ワッショイ、ワッショイ」 AYU「まだ、終わってないよ!」 フィールドの壁の方から、AYUの声が聞こえました。 AYU「はあ……はあ……、よくもやってくれたね」 梓「AYUさん……」 AYU「今回は負けにしといてあげるよ。次に会う時は覚えてるんだね……」 AYUさんはそういうと姿を消しました。おそらく、テレポートで逃げたんでしょう。 梓「また、戦うことになるんでしょうか」 律「そうかもな……。でも、今はお祝いだ!」 紬「そうね、パーティーね!」 私達は係員が止めに来るまで、騒ぎ続けました。 カントー地方のある場所 AYU「はあ……はあ……」 ???「久しぶりね……といっても、その姿では初対面だけど。あなたがそんな姿だったとは知らなかったわ」 AYU「お、お前は……」 ???「ミュウツープロトタイプの時には世話になったわね」 AYU「……私も終わりか。……1つ聞いてもいい?」 ???「いいわよ」 AYU「……どうしたら、私はゆいになれたの?私は間違ってたの?」 ???「あなたは間違ってないわよ。地球を、ポケモンを守るという観点から言えば……ね。少なくとも、あの子達よりは具体的ね。ただ、ゆいは……あの子達は、何かを傷つけてまで、未来を救おうとは考えないわね。優しいから。これがあなたにはないもの。転んでも転んでも、立ち上がって、最後まで諦めずに人間とポケモンを救おうとするわね。あなたは諦めたけど」 AYU「私は何をすれば、よかったの……」 ???「さあね。ゆいになりたかったのなら、歌を歌ってポケモンと人間の絆を訴えかけるというのも手だとは思うわ」 AYU「あはは……優しさか。そんなものとっくになくなってたな……」 ???「……私はあの子達みたいに優しくないからね。もう、楽にしてあげるわ」 AYU「……私を倒しても無駄だよ。ジョウトにも種をまいたからね。ジョウトを中心にカントーもいずれはね。ふふふ、あはははははははは」 ???「……ピカチュウ」 ピカチュウ「チュウ!」 ピカチュウのアイアンテールがAYUを突き刺し、AYUの目に生気がなくなった。 ???「哀れなものね。最後まで、自分の信じたものを貫こうとしたのね。……ジョウトか。あの姉妹は元気でいるのかしら」 マサラタウン ポケモンリーグから、1週間後が立ちました。その間、パーティなどがあり、ゴタゴタとしていましたが、ようやく、マサラタウンに帰ることができました。そして、オーキド研究所でささやかなお祝いです。 オーキド「いや~、久しぶりのマサラからの優勝者。実に酒がうまい!」 律「飲みすぎんなよ、博士~」 皆さん、ワイワイと大騒ぎです。 オーキド「さて、皆はこれからどうするんじゃ?」 律「もう、旅も疲れたしな~」 紬「楽しかったけどね~」 澪「でも、もうあんなごたごたはこりごりだ」 ゆい「じゃあ、バンドでもしよっか」 律「それもいいかもな」 紬「そうね、デビューでもしちゃう?」 澪「気が早すぎるだろ」 純「私達がファン一号になりますよ」 うい「じゃあ、私が二号になります! 律「もう、ファンまでできてるじゃないか」 紬「成功は見えてきたわね」 梓「……」 ゆい「ねえ、あずにゃんはどう思う?」 梓「……」 ゆい「あずにゃん?」 梓「は、はい。何ですか?」 ゆい「どうしたの、ボーっとして」 澪「疲れてるんだろ。表彰式とかも多かったしな」 オーキド「少し早いけど、お開きにするかの」 梓「わ、私は大丈夫ですから」 律「遠慮すんなよ。こんなパーティ、これからもできるし」 梓「……そ、それもそうですね」 オーキド「そうじゃな。それじゃ、片付けはワシ達がやっておくから、お前さん達は帰っていいぞ」 梓「博士……ありがとうございました!」 ゆい「……」 律「……」 澪「……」 紬「……」 純「……」 うい「……」 帰路 梓「それじゃ、皆さん、また明日!」 律「あれ、ゆいは?」 純「今日は私のところに泊まるんです」 うい「そうなんです」 ゆい「……」 澪「どうした、ゆい」 ゆい「いや……ちょっと、用事ができたから、出かけるね」 うい「……お姉ちゃん、また会えるよね?」 ゆい「……当たり前だよ!」 ゆいは夜道を駆けていった。 律「で、私達はどうする?」 澪「決まってるだろ」 紬「まさに愚問ね」 律「藤木さんは?」 純「鈴木です。卑怯の代名詞ではありません。……私達はちょっと遠慮しておきますね。行きたい所があるのでそこに行ってから、追いかけます」 律「そうか。……まったく、勝手な後輩を持つと苦労するな」 梓の家 梓父「……そうか」 梓「だ、駄目かな……」 梓母「駄目だ!……なんて、言うわけないわ。若いうちはいろんなことを経験するものなのよ」 梓父「そのかわり、ジョウトでも優勝するんだぞ」 梓「あはは、ちょっと、厳しいかな」 梓母「船の切符は?」 梓「実は……合間を見て、買ってたり。時間は……朝一で」 梓母「皆には言わないの?」 梓「……今回は私の身勝手だしね。それに……危険なことになるかもしれないし」 梓母「……ロケット団とかね」 梓「皆さんには……ここで平和に暮らしてもらった方がいいし」 梓父「そうか……。明日もあるから、もう寝なさい」 梓母「あの子も成長したのね。突然、『ジョウト地方を旅したい』なんて」 梓父「この旅で何かがあったんだろう。……ところで聞いているんだろう」 ドタン!バタバタ! 梓母「別に怒っているわけじゃないわ。ただ、お願いがあるの」 梓父「あの子はこの旅で強くはなっているだろう。でも、か弱い女の子だ。ボディガードが必要だろう」 梓母「その役をやってもらいたいなあ、と」 梓父「頼めるかな、そこで話を聞いている君」 コクコク。 梓母「ありがとう」 梓父「娘をよろしく頼む」 次の日 梓「それじゃ、行ってくるね」 梓母「この子達はいいの?」 梓「……うん。新しい仲間にも出会いから。 博士に預けておいて」 梓母「でも、ハッサムは連れて行くのね」 梓「これは……ゆい先輩と出会って、初めてゲットしたポケモンだしね」 梓母「そう。……気をつけて行ってきてね」 梓「うん!行ってきます!!」 マサラタウン・港 梓「さてと。私の乗る船は……」 ゆい「あれじゃない?」 梓「あ、そうですね。急がないと……え!?」 律「でかい船だな」 紬「サントアンヌ号ほどじゃないけどね」 澪「比べる対象がおかしいだろ……」 梓「ど、どうして、皆さんがここに……」 律「それはこっちの台詞だぞ。どうして、急に旅になんか出るんだ?」 梓「それは……ジョウトにもいろんなポケモンがいますし、いろんなトレーナーもいます。その人達と出会いたかったというのもありますし……。それにポケモンを悪用する人達がジョウトにもいますでしょうし、その人達を倒すっていうと大げさですけど……懲らしめたいっていうか」 律「はっきりしないが、まあいいや。船に乗ろうぜ」 梓「み、皆さん、チケットは……」 紬「それは私が用意したわ」 澪「さすがにすぐに用意できたのは怖かったけどな」 ゆい「まったく、あずにゃんは」 梓「あ、ゆい先輩」 ゆい「ポケモンである、私を置いていくなんてひどいよ。プンプン」 梓「す、すいません」 ゆい「罰として……あずにゃんには私のトレーナーとして、一生お世話することを命じます!」 梓「何ですか、それ……」 律「というか、今までと変わらないんじゃ」 澪「まあ、いいんじゃないか」 紬「そういえば、私達の賭けは……」 律「……あれを見たんじゃな」 澪「そうだよな……」 ゆい「ところで、どうなの、あずにゃん!」 梓「……仕方がないですね。これもトレーナーの務めです」 ゆい「それじゃ、これからもよろしくね、あずにゃん!」 梓「はいっ!」 私達を乗せた船はまるで私達の新たな旅路を祝福するような朝日に照らされて、ジョウトに向かいました。 ポケモンリーグ編⑨・ポケットモンスターゆい・最終話 「決勝戦・梓VSAYU~希望の光~」終了 ※ポケットモンスターゆいはこれで終わりです。ただ、まだもう少し続くのでよろしければ、見てください。 戻る
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本項ではゲームボーイアドバンス用ソフト『ポケットモンスター ルビー・サファイア』と、マイナーチェンジ版である『ポケットモンスター エメラルド』の両方を紹介します。(判定は共に「良作」) ポケットモンスター ルビー・サファイア 概要 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 ストーリー面の問題点 初代・金銀からの変更点の問題 対戦・育成面の問題点 バグ・不具合 総評 余談 ポケットモンスター エメラルド 概要(エメラルド) 追加点・評価点(エメラルド) 問題点(エメラルド) 総評(エメラルド) 余談 関連ゲーム ポケットモンスター ルビー・サファイア 【ぽけっともんすたー るびー・さふぁいあ】 ジャンル RPG 裏を見る裏を見る 対応機種 ゲームボーイアドバンス メディア 64MbitROMカートリッジ 発売元 ポケモン 販売元 任天堂 開発元 ゲームフリーク 発売日 2002年11月21日 定価 4,800円(税別) プレイ人数 1~4人 セーブデータ 1個(フラッシュメモリ) 周辺機器 通信ケーブル/GBAケーブル/カードeリーダー+対応 備考 時計機能にボタン電池を使用 判定 良作 ポイント グラフィックが格段に進化特性とダブルバトルの登場で対戦の戦略性が上昇前作との互換は無くなり以後のシリーズのベースに ポケットモンスターシリーズ 概要 ポケットモンスター本編シリーズの3作目。ハードはGBAに移った。 水と緑が豊かな大自然が広がるホウエン地方(*1)が舞台。 前作『金銀』は前々作『赤緑』と時系列上の繋がりがあったが、本作は前二作と同一の世界ではあるものの物語上の繋がりはほぼないためシリーズ初見でも問題なく遊べる。 ポケモン図鑑も新たに1番から数えなおされ、新旧入り混じった200匹(+2匹)のポケモンが登場する。 特徴 135匹の新ポケモンが追加され、総ポケモン数は386匹に。 この追加数は『BW』の156匹に次ぐ二番目の多さである。 前作では新ポケモンの出番が控えめに調整されていたが、本作では1番目のジムまでに登場するすべての野生ポケモンが本作初出のものになっており、新鮮な気持ちでプレイできる。 炎御三家「アチャモ」の最終進化系にして本作発売前にアニメにて先行登場した「バシャーモ」、人間の女性に似た容姿で話題になりライバルであるミツルのパートナーとしても登場する「サーナイト」、性能や入手方法が非常に特殊で話題になった「ヌケニン」、進化前の「ヒンバス」の時のみすぼらしさが嘘のような美しさを持つ「ミロカロス」、アニメなどで強烈なインパクトを残したソーナンスの進化前である「ソーナノ」等々、今回も個性豊かなポケモンがたくさん登場する。 一新されたトレーナー達 ジムリーダー、悪の組織、四天王、チャンピオンの全員が新規キャラで一新されているが、いずれも前作までに負けないほど非常に個性的である。 特にノーマルタイプジムリーダー「センリ」はシリーズ初登場となる主人公の「父親」であり、人間界に深みが増した。 とくせい 本作から導入され、以後のシリーズで標準仕様となったシステム。ポケモンの種類ごとに設定された固有の能力を「とくせい」と呼び、基本的に何かしらの付加価値となる効力を持つ。第三世代以降のポケモンは必ず何らかのとくせいを携えて登場する。 そして本作以降のポケモン本編において、最初の三匹(いわゆる「御三家」)のポケモンは毎作必ず、「しんりょく」「もうか」「げきりゅう」のとくせいを携えて登場することが通例となった。 戦闘中に有利に作用するもの、非戦闘時に効果があるもの、強すぎるステータスの代償としてのデメリット効果、などなどバリエーションも様々で、進化前と後でとくせいが変化する系統のポケモンも少なくない。以下が一部の例である。 しんりょく 残HPが1/3以下の時くさタイプわざ威力1.5倍 プレッシャー 相手のわざのPPの減りが1増える もうか 残HPが1/3以下の時ほのおタイプわざ威力1.5倍 せいでんき 接触攻撃を受けた時、1/3の確率で相手をまひにする げきりゅう 残HPが1/3以下の時みずタイプわざ威力1.5倍 なまけ 2ターンに1回しか行動できなくなる いかく 登場の度に相手のこうげきを一段階ダウンする にげあし すばやさにかかわらず100%「にげる」が成功する ふゆう じめんタイプのわざを無効にする ものひろい 戦闘後に10%の確率でアイテムを拾って持つ あくしゅう 先頭に配置時、エンカウント率が半分になる すいすい 天気が雨の時、すばやさが倍になる はっこう 先頭に配置時、エンカウント率が倍になる ようりょくそ 天気が晴れの時、すばやさが倍になる わざと違ってターンを消費せずに効果が発動するため、ポケモン毎の個性強化と戦略性の増進に大きく寄与している。 二種類のとくせいを持つポケモンも多く存在し、そういったポケモンは野生出現時やタマゴ受け取り時点でとくせいが決定される。しかし入手済のポケモンの特性切り替えは今作以降もしばらくできない(*2)。 せいかく こちらも本作で初登場し、以後のシリーズで標準となった基本システム。その名の通りポケモンの性格を示すパラメータで、全25種存在する。 ポケモンの個体差・個性を演出するだけのフレーバーテキストに留まらず、ポケモンの能力値の伸びに影響する。 20種の性格それぞれで、こうげき/ぼうぎょ/とくこう/とくぼう/すばやさのうち一箇所の値が1.1倍に増加し、代わりに別の値が0.9倍に減少される効果を持つ。(例えば「いじっぱり」な性格の場合攻撃が1.1倍、特攻が0.9倍)なお、残りの5種の性格はいずれも能力値補正は無い。どの性格も一長一短が存在し、使いやすさに差はあっても最強と言える性格は存在しない。このため、同種のポケモンでも物理攻撃主体か特殊攻撃主体か、耐久型か速攻型かといった、「対戦でのカスタマイズ性」を強調するシステムである。下記の「きそポイント」の仕様変更も相まって、ポケモンの育成にプレイヤーの意思が反映される土台が用意されたといえる。 後述のコンテストにおいても性格は重要である。性格によってポロックの味の好み(コンディションの上がりやすさ)が変動するため、各コンテストへの適性を左右する要素となる。 例えば「やんちゃ」な性格の場合、からい味を好み(かっこよさがあがりやすい)、にがい味を苦手(かしこさが上がりにくい)とするため、かっこよさコンテストへの適正に大きく優れる。 得意味\苦手味 辛(攻撃) 渋(特攻) 甘(素早) 苦(特防) 酸(防御) からい(攻撃) いじっぱり ゆうかん やんちゃ さみしがり しぶい(特攻) ひかえめ れいせい うっかりや おっとり あまい(素早さ) おくびょう ようき むじゃき せっかち にがい(特防) おだやか しんちょう なまいき おとなしい すっぱい(防御) ずぶとい わんぱく のんき のうてんき 新たなバトル形式「ダブルバトル」 1人のトレーナーが2匹ずつポケモンを出してバトルする。1vs1の「シングルバトル」とは異なり、場に4匹もポケモンがいることから戦術の幅は広く、高い戦略性を求められる。天候を変えるわざや壁を張るわざなどの影響力もシングルバトルより強い。 このダブルバトルのために新たに設定されたわざや特性も少なくない。 わざでは味方に使うとわざの威力が上がる「てだすけ」、特性では他のポケモンが使ったでんきタイプのわざを自分に集める「ひらいしん」など。 シングルバトルでは耐久型ポケモンの時間稼ぎぐらいにしか使われない「まもる」も、ダブルでは非常に重要なわざとなる。「苦手な相手の攻撃を1ターンしのいで味方に倒してもらう」「集中攻撃が来るのを読んで使い、相手のターンを無駄にさせる」「味方の全体攻撃に巻き込まれなくする」など、使い道は幅広い。 4人が2人ずつタッグを組んで1匹ずつポケモンを出す「マルチバトル」も存在する。仲間とのコンビネーションが重要。 ポケモンの魅力を競う「ポケモンコンテスト」の登場。 「かっこよさ」「うつくしさ」「かわいさ」「たくましさ」「かしこさ」の5部門があり、各部門で「ノーマル/スーパー/ハイパー/マスター」の4ランクを制覇することが目標となる。 1次審査ではコンディションを見られ、2次審査ではわざを使ってアピールを行う。 わざはバトル用の性能とコンテスト用の性能の2つを持つようになった。すべてのわざが5つの部門用に分かれている。指定された順番にわざを使っての「コンボ」で強力なアピールもできる。 コンディションを上げるには、きのみから作られるおかし「ポロック」を与える必要がある。ポロックはコンテスト会場にいるNPCとミニゲームで作れる。また、通信プレイも可能で、上手くいけばNPCと作るより高性能のポロックを作れる。 ゲームを進める上では必須ではないが、単なるミニゲームにはとどまらないつくりのやり込み要素になっている。バトルでは活躍しづらい進化前のポケモンなどを輝かせることも可能になった。最大4人での通信対戦も可能。 新たな通信要素「ひみつきち」の登場。 前作における「部屋の模様替え」と、NPC操作の通信相手と戦える「トレーナーハウス」を組み合わせて、より遊びの幅を広げた要素。フィールド各地にある「木」や「横穴」といった特定の設営ポイントで「ひみつのちから」というわざを使うことにより、自分の秘密基地を作れる。 秘密基地には様々な模様替えグッズを置いて内装をカスタマイズできる。設営ポイントの数も多く、内部の地形や形状もそれぞれ異なる。 通信プレイの「レコードをまぜる」を実行すると、通信相手の秘密基地を自分のデータに出現させられる。他プレイヤーの秘密基地捜索や基地内のインテリアを楽しむだけでなく、1日1回通信相手のポケモンとバトルができる。 相手のポケモンはレコードを混ぜた時に連れていた手持ちが反映される。レベルやステータス、覚えている技まで完全に再現されており、勝てば経験値や賞金も得られる。 1つのデータに他プレイヤーの秘密基地は20ヶ所まで記録できる。ただし、秘密基地の場所が重複したり、上限を超えた場合は上書きされてしまう(気に入った基地を保護することは可能)。 また、レコードを混ぜると、キンセツシティのポケモンセンターのオヤジ(*3)を相手のオヤジと入れ替えたり、ムロタウンの流行語やヒンバスの釣れるポイントを共有する役割も持つ。 ポケモンに与えられる「リボン」の登場。 やりこみ要素の一つ。殿堂入りやコンテスト優勝、後述するバトルタワー等で条件を満たすと付けられる。 コンテストの上位ランクの参加条件として、一つ下のランクをクリアしたリボンが必要だが、それ以外に特別な効果は無い。 一種の勲章のようなものでアイテムとは異なる。外したり付け替えたりすることはできない。次回作以降に送っても保持される。 前作の「ポケギア」にあたる「ポケナビ」 マップや、ポケモンのコンディションや着けているリボンを確認可能。 機能の1つ「トレーナーアイ」は、『クリスタル』版のように今まで対戦したトレーナーと再戦できるように。曜日と時間を見計らって電話をかける必要もなくなり、確認するだけで誰が再戦可能かわかるようになった。 前作で追加された「きのみ」のリニューアル。 従来は「まひなおしのみ」などの簡素な名前だったが、本作からは1種ごとに実在の果物などをモデルにした名前が付けられている。 前作は「どうぐ」ポケットに入っていたが、今作では専用のポケットが与えられてリュックを圧迫することがなくなった。 各地に自生しているものを採取し、「ふかふかのつち」に植えて栽培することで増やせるようになった。 きのみはリアルタイムの経過に伴って成長する。一定時間ごとに水を与えることでより多くの実りを得ることもできる。 種類も増加。状態異常回復から味の好みによって効果の変わるものまで。積極的に栽培すれば節約になる。 ポケモンのお菓子「ポロック」作りに関わる「味」や、デザイン・大きさ・重さ・かたさ・説明文など、世界観に彩りを加える設定が加えられた。 「ホウエン図鑑」という地方図鑑の登場。 冒頭でも述べたが、本作では図鑑ナンバーが一新されている。新旧あわせて200+2種類のポケモンが新たに「ホウエン図鑑」に登録されるポケモンとして本作に登場している。 今までのポケモンを全て含めた図鑑は「全国図鑑」と内部に用意されており、「ホウエン図鑑」としては別に用意されている。本作では『FRLG』と通信することで「全国図鑑」が解禁される。 この仕様は本作のリメイク作である『ORAS』まで引き継がれ、過去に登場した全てのポケモンを含む「全国図鑑」とは別に、その地方のポケモンのコンプリートが目標として設定されるようになった。地方外のポケモンを手に入れるには過去作及び関連作品との連動や、クリア後のイベント等が必要になっている。 対戦施設「バトルタワー」 『クリスタル』版にも存在していたモバイル通信専用のシステムをオフライン用にリニューアルしたもの。 クリア後のやりこみ要素の一つであり、大まかなルールは以下になる。 3対3のシングルバトル 使用可能なポケモンは禁止級伝説(*4)と幻(*5)を除くすべてのポケモン。ただし、同じポケモンを二匹以上参加させるのは禁止となる。 バッグのどうぐは使用不可(ポケモンのもちものは可、ただし2匹以上に同じどうぐは持たせられない。) レベルの上限は50か100で、味方のレベルにかかわらず敵は必ず上限レベルを使用 戦闘ごとに強制セーブされ、正式にセーブせずに電源を切った場合も負け扱いとなる 引き分けの場合、理由を問わずプレイヤー側の負けとみなされる(*6) 「レコードをまぜる」ことで、通信相手がバトルタワーの敵トレーナーとして出現するようになる。 また、7連勝すると一区切りがついて外に出られる。以降も連勝数は累算されていく。 42連勝以降は7連勝するたびに対戦で役に立つアイテムがもらえる。50連勝と100連勝では記念品がもらえる。 シリーズ本編、かつオフラインで遊べる要素としては、レベルや使用ポケモンに制限が与えられるルールが初めて適用された。これにより、通信対戦のルールとしても「バトルタワーと同条件」というシンプルな合意が得やすくなった。 前作までにも公式ルールは存在したが、ゲーム本編で取り上げられる機会がなかったので全てのプレイヤーが知るものではなかった。 トレーナーカードの登場。 プレイヤーキャラのステータスを表す。従来は所持金やバッジ数を確認する程度だったが、本作ではクリアタイムや各種通信プレイの回数などが記録されるようになった。 さらに「殿堂入り」「ホウエン図鑑完成」「コンテスト制覇」「バトルタワー50連勝」の条件を満たすと色が変わるというやり込み要素の1つにもなった。 点字を解読して謎を解きながら進め、奥に伝説のポケモンが待ち受ける隠しダンジョンや、いつ現れるかわからない「マボロシじま」などの冒険要素も存在。 モンスターボールの柄がポケモンの登場時に反映されるようになった。 ポケモンを捕まえた時のボールが捕獲後も反映されるようになり、ポケモンを繰り出すときは捕まえた時のボールで登場する。ボールによって開閉時のエフェクトも異なるため、このポケモンはこのボールで捕獲するといったこだわりが可能になった。 タマゴから生まれるポケモンは、親となるポケモンが入っていたボールにかかわらずモンスターボールに入る。このためガチで対人戦をやり込む場合は、「モンスターボールに入っていない=タマゴわざがない」という情報が判明してしまう点に注意が必要。 対戦の根幹にあるシステム「きそポイント」(通称:努力値(*7))の一新。 きそポイント制限の追加。前作まではすべての能力値に上限まで基礎ポイントを注ぎ込むことが可能で、ポケモンごとに最終的な理想能力値が決まっていたが、今作から一つのパラメータに最大255ポイント(253以上は切り捨て)全パラメータ合計510ポイントまでの限界が設けられ、ポケモンの能力値をカスタマイズする戦略性が発生し、目標とする条件(特定の相手に先制する、特定の攻撃に耐える、等)に合わせてきそポイントの量を最適化する「調整」という概念が生まれた。 前作では経験値を抑えながらきそポイントを最大まで与えるには、ゲーム内のお金や実時間を膨大に要した手段が最適とされていたが、本作ではその手間は減り、どうぐやポケルスを使えばさらに減る。 きそポイント自体は依然マスクパラメータのままだが、本作からはきそポイントの獲得量が増える「きょうせいギプス」や、限界まできそポイントを入手したポケモンにつけられる「がんばリボン」など、その概念を表立たせるものが登場した。 本作より海外版との互換性が確保された。相互に通信交換・対戦が可能となっている。 ただし、本編シリーズではない派生作品(『ポケモンコロシアム』など)との連動は原則的に同一リージョンでなければできない。 また、海外版でポケモンの名前を6文字以上にしていた場合、国内版では5文字までしか表示されない。 今作の時点では、海外版との互換性については表立って扱われず、後に開発者のブログ「増田部長のめざめるパワー」で紹介された程度。一種の隠し機能と言える。 評価点 ハードの進化による表現力の向上。 ゲームボーイ時代からの素朴さはそのままに、グラフィックの表現力が向上。火山、砂利道、深い草むらといった大自然や、雨や砂嵐、水面の反射など、これまでにはできなかった多彩な描写が可能になっている。 ポケモンのグラフィックも使える色が増えたことで鮮やかになった(前作は1匹につき4色まで)。 これまでは大まかな種族によってしか分類されていなかったメニュー画面では、すべてのポケモンに固有のアイコンが設定されたため視認性が大きく向上した。 ボックス操作も、ポケモンを動かすたびにレポートを書く必要がなくなり、1画面に1ボックス30匹分のアイコンが表示されるようになって格段に使い勝手がよくなった。 音響面もGBA前期に出されたタイトルにありがちな音割れやくぐもった音になりがちな現象がなく、前作までの雰囲気を踏襲した電子音らしさと新たに使えるようになったPCM音源によるサウンドを非常に上手く活用している。 PCM音源による鐘の音が響く「カイナシティ」、廃墟の哀愁と在りし日の壮大さが入り混じったような「すてられぶね」、雄大な大自然を感じさせる転調が特徴的な「119ばんどうろ」などGBAのサウンドを活用した楽曲群の評価は高い。 また、前作までは一部の街や道路、四天王戦とジムリーダー戦、敵組織のしたっぱと幹部などでいくらか共用していた楽曲があったが、本作では容量面での余裕が出来たためかそれぞれ別に用意されるようになった。 本作のジム戦は南国らしさを感じる明るくノリがよい曲なのに対し、四天王戦は重々しいイントロから始まる威圧感たっぷりの一曲となっており、こうした楽曲面での演出の幅も広がりにも一役買っている。 戦略性を高める要素 ポケモンの個性をより強めるとくせいの登場。極めて高いステータスを持ちながらも上記の「なまけ」で行動を制限されるケッキング、LV100でも最大HP1のままだが「ふしぎなまもり」により弱点となるタイプ以外の攻撃わざを無効化するヌケニンなどユニークなポケモンが増加し、対戦面でも大きな影響を与えた。 前作で使いにくかったポケモンにも有用な特性を得て日の目を見ることとなったものは少なくない。例としてソーナンスは能動的な攻撃わざを持たず無償交代で対処されやすい欠点があったが、「かげふみ」という相手の入れ替えを封じる特性を得て、大幅強化がなされたといえる(*8)。 ダブルバトルの登場。ダブルバトル限定のコンボも多く生み出され、新たな面白さを生み出した。ストーリーにおいても、カップルや双子との対戦といった2vs2にふさわしいシチュエーションが演出されている。 本作以降の公式大会では基本的にシングルバトルではなくダブルバトルが採用されている。理由は公式には明言されていない。 戦略性の高さや見栄えの良さ以外に、耐久型の戦術によってバトルの時間が異常に長引くのを防ぐためだという説が有力。ダブルバトルは2匹のポケモンで集中攻撃ができるため耐久型が成立しにくく、シングルに比べてスピーディに決着がつきやすい。 やり込み要素の増加 「リボン」「トレーナーカード」「バトルタワー」といったプレイに時間を要するコンテンツの追加。以降の作品にも引き継がれた。 賛否両論点 大規模なストーリーへの作風の変化 初代・金銀のストーリーは「主人公の少年・少女が体験するひと夏の冒険」といった雰囲気だったのに対し、本作では悪の組織の陰謀による古代ポケモンの復活・世界を揺るがす大規模な天変地異といった壮大なスケールの物語になっている。 RPGとしては王道な展開ではあるが、前作までの比較的現実的で地に足の着いた雰囲気から作風が変わった点はしばしば賛否が分かれる。 『金銀』ではパッケージに映っている伝説のポケモンのホウオウ・ルギアがストーリーにまったく絡まなかったが、本作は物語の中心であり、捕獲の機会もストーリー中の一回のみである。 本作以降のシリーズは「伝説のポケモンを巡る悪の組織の陰謀を阻止する」というストーリーの構図が続くようになった。『ORAS』以降は真の黒幕がいるというパターンや、(表向きの)悪の組織が伝説のポケモンに関与しないパターンも出てくるようになっている。 地方が1つしかない 1シリーズにつき1地方という原則は今となっては当たり前のように思えるが、前作の『金銀』では、ジョウト地方の冒険を終えると『赤緑』の舞台であるカントー地方に行けたのに対し、本作はホウエン地方のみで完結しているため、『金銀』を最後までやり込んだ人からすれば、ボリュームダウン感が否めない。 「主人公はジョウト地方から引っ越してきた」という設定を初めとして、作中ではたびたびカントーやジョウトに言及される。港町まで存在するので、実際に行けると期待していたプレイヤーは少なくなかった。 とはいえ、マップ自体の全体的なボリュームは小さくない。クリアするだけなら立ち寄る必要すらないダンジョンや町も存在する。前述のコンテストも早い段階から遊べるようになるので寄り道の楽しみは大きい。 クリア後は従来のように図鑑完成を目指すのはもちろん、バトルタワー制覇という高難易度のやりこみ要素が用意されている。一方で前作のレッド撃破のようなシンプルな目標はないので、難易度の高いやりこみ要素に興味が無いライト層には物足りないものとなっている。 問題点 ストーリー面の問題点 ゲームバランス 最初の3匹の自力習得するタイプ一致わざにおいて、いずれも中盤向けのわざが手薄 キモリが自力で習得するくさタイプわざは、ジュプトルに進化させてレベル29で「リーフブレード」を習得できるようになるまで威力20の「すいとる」しか覚えない。キモリのまま進化させない場合は内容が多少変化するものの、「すいとる」の次に覚えるわざはレベル26の「メガドレイン」(威力40)、レベル46の「ギガドレイン」(威力60)と火力不足。わざマシンを使う場合でも「ソーラービーム」「タネマシンガン」という、扱いづらい技しかない。 過去世代の草御三家とは違って、搦め手のわざにしても「ねむりごな」「しびれごな」なども習得できない。 くさタイプ以外の攻撃わざもレベルアップで覚えるものは全体的に威力ひかえめであり、中盤は苦しい戦いを強いられる。一応、くさタイプの攻撃わざ以外はひでんわざにするという手もあるが… 通常プレイの場合アチャモ・ワカシャモは自力習得できるほのおタイプのわざは「ひのこ」しかない。このためバシャーモに進化(レベル36)で「ブレイズキック」を習得するまでは、わざマシンを考慮しない場合終盤までほのおわざは「ひのこ」一本で凌ぐ必要に迫られる。一応、本作は「エメラルド」含め、殿堂入りまではほのおタイプの必要性は薄いが… アチャモのまま育てることでレベル25で覚える「ほのおのうず」は素直に使える性能とは言い難く、進化させずにレベル43まで上げてようやく「かえんほうしゃ」を自力習得するが完全に酔狂の域。 「かえんほうしゃ」はわざマシンで覚えさせるという手もあるが、ゲームコーナーの景品限定の為入手は難しい。わざマシン「オーバーヒート」もあるにはあるが、これは威力は大きいがとくこうが2段階下がってしまう。 素直に進化させるプレイの場合は、ワカシャモに進化すると覚えられる「にどげり」が中盤の主力となるだろう。威力控えめなもののかくとうタイプなこともあり、多くのタイプへ抜群を狙えるためそれなりの活躍を見せる。 バシャーモに進化させれば、思い出しで「ほのおのパンチ」も覚える事はできるが初見では気づきにくいうえ、大抵は「ブレイズキック」でも事足りる。 ミズゴロウも中盤付近まではほぼ「みずでっぽう」一本で戦うこととなる。他のみずタイプの技は進化させないままでレベル33で習得できる「うずしお」、ヌマクローLv37(ラグラージに進化するとLv39)で覚える「だくりゅう」とバリエーションに乏しい。大抵は「みずでっぽう」以外のみずタイプのわざの前に「なみのり」をひでんマシンで覚えさせる事になるだろう。 ミズゴロウのままLv42まで上げると「ハイドロポンプ」を覚えられるが、それまで進化させずに戦わせるのはさすがに厳しい。命中率もある為、ひでんマシンで「なみのり」を覚えさせる方が扱いやすい。 また、じめんタイプのわざはラグラージのレベル52で「じしん」を覚えるまでは「マッドショット」「どろかけ」とわざマシンの「あなをほる」だけとなる。「じしん」をわざマシンで覚えさせるにしても最終盤まで入手できない。「じしん」以外はダブルバトルで味方を攻撃しないというメリットはあるが。 3番目のキンセツジムはでんきタイプの使い手なのだが、対策がかなり困難。 最初にミズゴロウを選ばなかった場合はじめんタイプのポケモンがイシツブテ位しか入手できないのだが、そこまでのマップでは「いしのどうくつ」でしか野生として出ない上に出現率がかなり低い。 ただ、レアコイルははがねタイプの複合でもあるため、ほのおやかくとうタイプでも対策になる。 一応ツチニンも入手可能だが、じめんタイプの技を覚えさせるには進化させずにレベル45まで上げないと覚えられず、対策には向いていない。 他のじめんタイプのポケモンやわざマシンは軒並みキンセツシティの先の登場である。 トクサネジムをクリアしてから(*9)からは広大な海が物語の中心になり、海上と海底の探検を繰り返すが練り込み不足。 海上は大半がだだっ広いだけで、これといった特徴もない。133~134ばんすいどうは右から左へ一方通行の海流があり、目的の場所まで何度も行き来することになるが面倒なだけ。全てのトレーナー戦とアイテム回収のためには少なくとも4回の往復を強いられる。 なみのりによる移動速度はすばやくエンカウント率も低めだが、その分移動するだけの単調な部分という印象が際立つ。 また、水上の出現ポケモンはほぼキャモメ、ペリッパー、メノクラゲの3種のみと味気ない。一応、129ばんすいどうではホエルオーも出現するが、出現率は1%なので大して変わらない。 海底の地形は入り組んでいる上に、これを経由しないと入れない場所も多い。しかも海底は全体が繋がっているわけではなく、潜った場所によって移動できる圏内は決まっている。さらに終盤はより海底探検の要素が強くなり、いわゆるおつかいゲー色が強くなってくる上に迷いやすい。しかもこちらは移動速度も落ちているので海上で目星をつけてから潜らないとテンポが悪い。 一部ポケモンの入手が面倒。 + 詳細 特に話題に上がるのが「ヒンバス」とその進化形の「ミロカロス」の存在。 ヒンバスは119ばんすいどうの水上からランダムで6マスだけ出現ポイントが配置されており、そこに「ボロのつりざお」を使うことで一定確率で釣れるというもの。つまり119ばんすいどうのすべての水上のマスを1マスずつ何度か釣りをして検証するという恐ろしく地道で過酷な作業を強いられることになる。 そもそも「特定のマスでのみ出現する」というのは前例がない上、直接的なヒントもゲーム内には全く存在しない。よっぽど運が良くなければ普通に探してもまず見つからないし、意識して探そうとしても途方も無い手間と時間がかかる。 そして出現ポイントでも「コイキング」が出てくるため、効率重視で試行回数を減らそうとすると、せっかく当たりのポイントで釣りをしていたとしても気付かずにスルーしてしまう可能性が高い。 レコード交換を使えば他のプレイヤーと出現位置を共有できるが、それを差し引いてもかなり困難だった。 さらに「ヒンバス」を「ミロカロス」に進化させるにはうつくしさを高める「しぶいポロック」をたくさん食べさせる必要があるが、後述の仕様のため、一人プレイではしぶい味が好きでない個体を進化させるのはシステムを把握していないと難しい。 特に、嫌いな性格だと進化すらままならないため、再入手が難しい場合は、ミロカロスの入手が困難となる。 徘徊ポケモン「ラティオス(ルビー)」「ラティアス(サファイア)」 殿堂入り後にバージョンによって決められたほうがホウエン地方各地を逃げ回る、前作のエンテイ・ライコウ・スイクンと同様のポジションであり、その問題点(前作の記事を参照)の多くも引き継いでいる。 一応、「ほえる」等の強制逃走わざを使わない点では楽になっていると言える。1匹しかいないのでマスターボールを使う手もある。 また、この方法で入手できるラティオス・ラティアスは、HPとこうげき以外の個体値(*10)が0であるため、極限までステータスにこだわる場合実用性は低い。 配信限定のアイテム「むげんのチケット」を入手すれば、出現しない方のポケモンを固定シンボルで捕まえることができる上に、他では入手不可能の「こころのしずく(*11)」を持っていたが、現在は配信は終了している。 実戦的なラティアス・ラティオスを入手する場合、当時はこれに頼るしかなかった。 伝説のポケモン「グラードン(ルビー)」「カイオーガ(サファイア)」 パッケージにも登場する伝説のポケモンだが、捕獲機会がストーリー上で強制的に戦う時の一度きり。逃げたり倒してしまった場合は二度と捕獲できない。 また捕獲率が低いためマスターボールを使わずに捕獲するのは難易度が高い(HPを限界まで減らした上でハイパーボールを投げても成功率3.9%)。一応、他の伝説のポケモンに比べたら多少捕まえやすくなっているが焼け石に水。マスターボールを温存してグラードン・カイオーガを捕獲したい場合はストーリー進行が滞ってしまうことがある。 後のソフトでは、強制戦闘の伝説のポケモンは捕まえやすくなっており、逃げたり倒した場合も殿堂入り後に再戦できるよう改善された。 演出面 いわゆる「ライバル」に当たるキャラは2人登場するが、どちらも演出が練りこみ不足気味。 いずれも「主人公に好戦的」「主人公の一歩先を行っている」と言った部分は多少見受けられるが、目標が異なっていたり、戦闘回数が少ないなど総合的に「ライバル」としての要素は薄い。 1人は主人公が世話になるオダマキ博士の子供「ハルカ/ユウキ」で、外見は主人公の男女のうち選ばなかったほうとなる。主人公をリードする立場で情報を教えてくれたり、旅先の各地でポケモンバトルを挑んでくる。 しかし、あくまでオダマキ博士の手伝いとしてフィールドワークしているため、ポケモンリーグのチャンピオンを目指す主人公と違って中盤でフェードアウトしてしまう。最後のバトルでも、レベルの都合上、選んだポケモンの最終形態を持っていない始末で、不完全燃焼感が漂う。また、この最後のバトルはストーリーの進行に関係ないため、スルーしてしまうことも可能(*12)。 2人目に当たる「ミツル」は主人公の後輩に当たるトレーナーだが、ストーリー中で会う機会は最序盤、3番目のジム前、そしてラストダンジョンに当たるチャンピオンロードの3回のみで、実際にバトルするのはチャンピオンロードのみ。 しかもチャンピオンロードはバッジを8個集めたトレーナーだけが入れる場所であり、主人公が3個目のバッジを手に入れる直前ではまだ1個も持っていなかった。よって、主人公を上回るスピードで各ジムを突破してきた事になる。彼が中盤で家出したことは作中でも語られるが、「トレーナーとしての才能に優れている」などの描写は一切無いため、唐突感が強い。おまけに出口付近での不意討ちという点も問題視されやすい(『エメラルド』では改善された)。 いずれのライバルも名前は固定で、プレイヤーが変更することはできない。 マグマ団・アクア団が使用するポケモンのレパートリーが少ない。 アクア団は名前の割にみずタイプのポケモンはサメハダー系統とホエルコのみ。 ホエルコはおくりびやまの下っ端が出してくるだけであり、サメハダー系統はレベルアップで習得できない関係かみずタイプの技を一切使ってこない。 マグマ団も名前の割にほのおタイプやじめんタイプはバクーダ系統とヤジロンだけ。 こちらもほのおタイプの攻撃技はバクーダ系統が「ひのこ」を覚えているだけ、じめんタイプの攻撃技はバクーダ系統の「じしん」、ヤジロンの「どろかけ」くらいとなっている。 また、グラエナ系統とクロバット系統はアクア団・マグマ団の両方が使う。ただし、クロバットはボスだけが使う。 ジムリーダーや四天王の専門タイプには種数の少なさから同種のポケモン2匹や進化前と進化後を複数持っている人がいる。ただし、種数が多いタイプでも該当する人はいるが。 テッセンは今回初のでんきタイプであるラクライやライボルトを持っていない。エメラルドでは使うようになった。 逆にツツジはルビーサファイアではイシツブテ1匹なのにエメラルドでは2匹持っている。同じタイプのサイホーンは使用しない。 こおりタイプ使いの四天王はトドゼルガとオニゴーリだけでなくトドグラーも使用する。これは他のこおりタイプのポケモンはレジアイスしかいないためだが… ダイゴも同様で、はがねタイプは6匹中3匹だけ(*13)。 これはまだクチートなどの「タイプ一致の攻撃技を使えないポケモン」も多かった故だが、こおりやドラゴンなどの種数が少ないポケモンは中盤までのジムリーダーが使うようにしたり、代わりにじめんやくさなどの種数が多いタイプにしたりしても良かったはず。 それでも殿堂入り前に登場する既存ポケモンを増やしたりもできたはずだが… システム面 「マッハじてんしゃ」と「ダートじてんしゃ」の切り替えが面倒。 本作の「じてんしゃ」はあくまでも無料での貸与なのだが、さすがに2台同時には貸してくれず、切り替えるにはその都度サイクリングショップに寄る必要がある。ダンジョンでは基本的に「マッハじてんしゃ」だけで詰むことはないが、サファリゾーンやひみつきちはどちらかでしか行けないものもあるため、効率よく巡れない。 リメイク版では2台同時に所持する事ができるようになった。 一部アイテムの問題点 海底に隠されているアイテム「かけら」は進化の石と1 1で交換する以外の用途がない(*14)。普通に進化の石そのものを拾える形ではいけなかったのだろうか? かけらはフィールドに落ちているだけでなく野生ポケモンもたまに所持している。設定上、海底にいる野生ポケモンがほのおのいしなどを持っているのは不自然だからかも知れない。 進化の石の入手方法・個数が有限だった『金銀』と違い、対応する進化の石がいくらでも手に入るようになった点は評価できる。 一方「たいようのいし」と「つきのいし」は、野生のソルロック(『ルビー』限定)・ルナトーン(『サファイア』限定)が持っているものを除くと1本のソフトにつき1つずつしか手に入らない。ホウエン図鑑を完成させるだけなら、たいようのいしは1つで済むが、つきのいしは最低2つ必要となるため、『ルビー』では図鑑完成のために他のデータからつきのいし(またはつきのいしで進化したポケモン)を最低一度は通信で入手する必要がある。 特定のポケモンを入手するのに「おこう」が必要になるのだが、これらは1つしか入手できないため、手放してしまうと他のソフトからそのポケモンや道具を持ってこないといけなくなる。 ソーナノは確実にタマゴを入手できるイベントがあるため問題はないが、ルリリはタマゴでしか入手できないため、「うしおのおこう」を手放すとルリリの入手ができなくなってしまう。 きのみの仕様 一部きのみの入手方法 123ばんどうろのおばあさんからの質問に答えると、ポロックに使えるものの中でも最高級の質を持つきのみをもらえるが、いずれもノーヒント。しかもうち2つは使えるキーワードを入手するために通信が必須。 特に問題なのはベリブのみ。特定のIDでしか出現しない「ナウイおじさん」から教えてもらえる言葉を使わないと貰えない上に、出現した場合でも教えられる単語はランダムで、なおかつ通信ごとに1回ずつしか聞けない。 栽培が大変 リアルタイムと連動しており、種類ごとに設定された一定時間が経過すると一段階ずつ成長する。水をあげないと結実数は減り、結実した後も放置すると枯れて第一段階からやり直しになる。上記のきのみは1段階の成長が24時間と長く、結実数も最大2つと少ない(水遣りを怠ると1個のみ、つまり増やせない)。 雨が降っていても水をやったことにはならない。また、きのみの説明には栽培アドバイスのようなものが書いてあるが実際は何の意味もないフレーバーテキストであるなど、プレイヤーを混乱させる要素がある。 『どうぶつの森シリーズ』や『あつめて!カービィ(*15)』などの栽培要素のあるゲームでは雨が降れば水やりの代わりになるのが普通。ゲーム機の機能上無理があったのかもしれないが、『ダイヤモンド・パール』以降のソフトでも雨が水やりの代わりにならないままである。 「マボロシじま」出現確率の低さ 24時間に1回、手持ちのポケモン1匹ごとに設定された内部数値で出現判定がされているが、確率が1匹あたり1/65536と非常に低い。手持ちの6匹と本作のボックスの最大容量の420匹を合わせた最高の状態でも1%未満しかなく、普通にプレイしている限りでは発見が困難。 そもそも「出現判定が手持ちポケモンに依存する」という情報自体がゲーム内には無い。マボロシじまに言及するセリフは単なるフレーバーテキストか、配信イベント関連だと思ったプレイヤーも多いだろう。 ここに生息する野生のソーナノは他に入手手段があるため問題ないが、対戦でもポロック作りでも有用な効果を持つ「チイラのみ」を採取できるのがここだけだったのが長らく問題となっていた。 厳密には後述のきのみ問題を修正した際、チイラのみを持った色違いのジグザグマから入手できるイベントがあった(現在はサポートを終了している)。 一部のBGMの問題点 例を挙げるなら、「サファイア」でカイオーガが動き出したイベントでの流れる「大雨」は、緊張感迫るBGMなのに対し、「ルビー」でグラードンが動き出したイベントでの流れるBGM 「日照り」はプレイヤーたちの恐怖心を煽らせる不穏な曲にしか聞こえない (参照)。元々不安を煽らせるためのBGMなのだろうが… プレイヤーたちからは 「怖すぎる」「もはや、曲でも何でもない」 と大きな不評を受けてしまった。 グラードン・カイオーガ戦後にマスターボールが入手不可になる仕様 マスターボールはミナモシティのマグマ団/アクア団アジトの中にあり、取り逃したままグラードン/カイオーガ戦を終えるとアジトの入り口が塞がれ入手不可になる。 『エメラルド』ではイベント後でも戻れるように改善された。のちのソフトでもアジトの入り口が塞がれる事はなくなった。 ポケモンコンテスト コンテストの問題点 コンテストは前述の通り4ランクあるが、ハイパーランクまではポロックで1つのコンディションだけでもある程度高めていれば適当にやっていてもほとんど苦戦せずに優勝できる。なので下記の問題点はマスターランクや、複数の部門を制覇する場合についてである。 + コンテスト・ポロックの詳細 運ゲー要素が強く、全体的に練り込み不足。 全体的にNPCの気分次第なバランス。NPCは「高いアピール力で優勝を狙いに行く」というより「妨害を繰り返して自分以外が優勝するのを阻もうとする」思考ルーチンであり、きんちょう状態(後続を一定確率で1ターンアピール不能)にさせるわざや、相手の得点を下げる妨害わざを多用する。そのため、運よく妨害を回避できるか否かで勝敗が決まる運任せな側面が大きい。 エキサイトボーナスの問題参加ポケモンが各部門と一致したわざを使うことでエキサイト度が1上がり10点追加でもらえる。MAXの5になるとその時にアピールをしたポケモンに「エキサイトボーナス」60点がもらえる。デメリット無しのアピールでは40(+10)点が最高なので、単純に5回しかないアピールの機会を1回分得したことになる。なのでこれを獲得することが優勝の必須条件になりがち。ただし、NPCはその部門での受けが悪いわざを使ってエキサイト度を下げたり、順番を入れ替えるわざを使ってくるため、やはりこれも運になる。 特定のわざを出した次のターンに、それと相性のいいわざを出すとスコアが倍になるコンボがあるがノーヒント。一応「審査員が注目した」というメッセージは出るが、それが何を意味するかはわからない。もっともNPCもコンボを使用するので、それを参考に真似てみることはできる。 全てのコンディション(1部門だけなら、隣接するものを含む3つのコンディション)をMAXにすれば簡単にクリアできるのだが、通信必須かつ本作で入手可能なきのみだけでは不可能。さらに組み合わせを厳密に考慮する必要がある。 ポロックの問題点 通信前提の調整。 ポロックは食べられる量に限度があるが、そのポロックを作るためには「1人が1個ずつきのみを出すミニゲーム」をプレイする必要がある。手持ちのきのみを調合するということはできない。 通信ができない場合でもNPCと作ることができるが、ポロック作りが上手くない上、投入するきのみが質の低いもので固定されているため質のよいものが作れない。 通信の場合でも、人数が多いほど多くのきのみを入れて味を濃くできる上に、なめらかさ(投与コスト)を下げられるので少人数で作るメリットが無い。2人通信程度ではNPCとのブレンドにすら劣る場合もある。 ポロック作りミニゲームのゲーム性の低さ。 何人いようが結局タイミングに合わせてAボタンを押すだけ、上手に押せた回数でランキングが出るがメリットは無い等ゲーム性は非常に乏しく、通信してまでやることに疑問を持つプレイヤーも多い。 「コンディション」という用語に反するシステム。 コンディションは一度上がったらそれっきりであり、上限までポロックを食べたポケモンのコンディションは二度と変化しなくなる。与え方に失敗した場合はやり直せず、別個体を用意するしかない。 初代・金銀からの変更点の問題 『赤緑青ピカチュウ』『金銀クリスタル』との互換性がなくなった。 『金銀クリスタル』は初代とポケモンをやりとりできるという点も重要な評価点であったため、少なくないユーザー離れを引き起こした。 このことに関し、開発スタッフは「当初は互換性を持たせようとしていたが、GBソフトとGBAソフトの通信ができないと言ったハード仕様上の問題などから不可能となった」と語っている。 実はGBとN64間でデータの読み取りが可能(データに互換がある)で、同様にGBAとGCもデータの読み取りが可能。更に言うとN64とGCでデータの移行が可能であるため(「どうぶつの森」などで前例がある)、手間と時間(と諸経費)を掛かればGBとGBAで移行が不可能と言う訳ではない。 今作の反省からか以降のシリーズはひとつ前の世代のカートリッジから一部を除いたポケモンを移動できる互換性を有している。 なお、現在は赤緑リメイクの『FRLG』とは直接、金銀リメイクの『HGSS』とは一方通行ではあるものの直接、VC版『赤緑青ピカチュウ』『金銀』とは間接的ながらも連動できるようになっている。 前作にあった朝・昼・夜の時間帯要素の廃止。 本作にも時計システム自体は実装されているが、夜にフィールドが暗くなったりポケモンの出現テーブルが変化することはなくなっている。作中に「湖に映った星空」に言及するセリフがあり、特に夜がないことを残念がるプレイヤーも少なくない。 また、エーフィ・ブラッキーの進化する時間が、朝・昼/夜から午後/午前になっている。このため、朝にブラッキーに進化したり、午後である夜にエーフィに進化するような設定と矛盾する事態が発生する。 アクション要素の導入 釣竿を使ったとき、「ひいてる ひいてる!!」というメッセージが出た瞬間にAボタンを押さないと逃げられてしまう上、「ポケモンをつりあげた!」というメッセージが出るまで1~5回程度この操作を繰り返す必要がある。 釣りの雰囲気を再現しようとしたのだろうが、アクションゲームではない本作には蛇足であり、無意味に面倒になっただけになっている。次回作では1回で釣り上げられるようになった。 一部のダンジョンで、4倍速の「マッハじてんしゃ」を使って、立ち止まったり壁にぶつかったりせずに駆け抜けなければならないマップがある。先に進むほど地形が複雑化して繊細な指さばきが必要となる。 いずれも従来のシリーズには存在しなかったアクションゲーム的な要素であり戸惑ったプレイヤーもいる。特に後者は苦手な人にとっては辛い。 本作だけでは当時の全ポケモン386匹が入手不可能。 過去作のポケモン251匹の内、本作に登場するのはわずか67匹。自分のお気に入りのポケモンが登場せず落ち込んだプレイヤーも多く、互換切りと同様にシリーズファンからは批判の対象となった。 なお、本作発売から『コロシアム』発表まで、ホウエン地方にいないポケモンの入手手段に関しては一切公表されなかったため「本作に登場しないポケモンは今後の作品からもリストラされるのでは?」と危惧する声もあった。 もっとも、仮に前作までのポケモンを含めた386種類(うち幻のポケモン4種類)を全て本作に出す場合、それらに対応するマップやイベントを設定する必要があり、容量やバランス面で厳しかったのかもしれない。 なお、現在は『コロシアム』『FRLG』『XD』があるため、幻を除く382匹は入手できるようになっている。ただし、全て集めるには非常に出費がかさむ(*16)。 元々後のソフトとの通信交換で入手させる前提だったのかもしれないが… 対戦・育成面の問題点 + 対戦の問題点 対戦バランスについて きそポイントシステムの変更により全体的な耐久が低下し、こうげき・とくこうに加えて耐久かすばやさが高い、もしくは特性が優秀なポケモンが重視されるようになった。一方でバランス型のステータスを持つポケモンはどこにきそポイントを振っても中途半端であり、一気に肩身が狭くなっている。 本作までは技の物理と特殊の区分がタイプ毎に決まっていたからか、本作で初登場した複合タイプのポケモンはこうげき・とくこうの差が少ないバランス型がやや多めな傾向にある。結果、攻撃面に種族値を多く割り振られたことで耐久もすばやさも半端な扱いづらいポケモンになってしまっている。 システムが一新されたにもかかわらず、前作までに登場したポケモンの基本パラメータ(種族値)には一切手を加えられていない。 新登場のダブルバトルでは、相手2体に同時攻撃するわざ(いわなだれ・なみのり等)は威力が本来の1/2になるが、味方も含めた全体に攻撃するわざ(じしん・だいばくはつ等)は威力が下がらないという奇妙な仕様があった。 このため「じしん」は威力100で相手の両方を攻撃できる強力なわざとなり、トップメタのメタグロスに強いということもあって多くの物理アタッカーに採用された。このためじめんタイプに強いポケモンの需要は増したが、逆に弱点とするポケモンは土俵に上がることすら困難になってしまった。 また「じばく」「だいばくはつ」は相手の防御を半分にしてダメージ計算する仕様も含め驚異的な破壊力となり、命中さえすれば最大で1 2交換が狙える。本作発売当時は習得者も少なかったが、『FRLG』『エメラルド』で増えると一気に爆発祭りに。「爆発ゲー」と揶揄される大味な展開になりがちで、調整不足が否めなかった。 第4世代以降では複数攻撃のダメージが一律3/4になるように修正され、第5世代以降は「じばく」「だいばくはつ」のぼうぎょ半減の仕様が廃止された。 第3世代のみ、ダブルバトルではポケモンが倒れると、倒れた時点、つまりターンの途中で交換しなければならない。 その結果、同じターンで交換したポケモンが攻撃に晒される理不尽な展開も少なくなかった(*17)。4世代以降はターンが終了してから交換するようになった。 「とくせい」の格差 フィールド上では大いに役に立つ「ものひろい」や「にげあし」は対戦においてはまったく効果がない。これらは序盤から捕まえられるポケモンが持っており、意図的なものであると思われる。 命中率を下げられない「するどいめ」や、滅多にならないこおり状態を無効にする「マグマのよろい」などは有用性がかなり低い。 多くのポケモンが持っている「はりきり」はこうげきが1.5倍で物理わざの命中が0.8倍とリスクとリターンのある性能だが、あるポケモンの専用特性でデメリット無しでこうげきが2倍という完全な上位互換が存在している。はりきり持ちのポケモンが特別ステータスやわざに恵まれているわけでもない。 二通りのとくせいを持つポケモンは、両方に実用性のあるものもいるが、片方がはずれとなっているポケモンもいる。例として「はっこう」「しぜんかいふく」の二通りのとくせいであるスターミーは「はっこう」が対戦で効果を持たないため、「しぜんかいふく」一択となる。 初登場ゆえにバランスの悪さや調整不足が散見される。後述の『エメラルド』以降は弱すぎる特性の強化や特性の追加・変更が行われており、例えば先に挙げた「するどいめ」「マグマのよろい」「はりきり」にはいずれもフィールド上で発揮されるサブ効果が追加されている。 ただし「マグマのよろい」で防げる「こおり」は追加効果でしかならないので、追加効果全般を防ぐ「りんぷん」のほぼ下位互換になっている。 ソーナンス同士の対面 前述の通り、相手の交代を封じる特性「かげふみ」を得たものの、ソーナンス同士が対面するとお互いに攻撃手段が皆無となり、70ターン(*18)かけてPPを使い切って「わるあがき」でどちらかが倒れるまで泥仕合を強いられることになる。 それどころか、両者とも持ち物「たべのこし」を持たせている場合は永遠に終わらない可能性がある。なぜなら当時の「わるあがき」は相手に与えたダメージの4分の1の反動であり、お互いのステータス次第(*19)では、「たべのこし」での回復量が相手から受ける「わるあがき」のダメージと自分が反動で受ける「わるあがき」のダメージ合計を上回ってしまう。こうなってしまった場合、「にげる」でギブアップしない限り決着が着かなくなる。 このため、通信対戦では使用自体の禁止や、相手PTにソーナンスがいる場合は選出禁止などローカルルールが設けられることがあった。 次回作ではかげふみに「同じ特性を持つポケモンに対しては無効」という効果が加わり、お互いの最後の一匹がソーナンスでない限り泥仕合は起こらなくなっている。また「わるあがき」による反動も相手に与えたダメージにかかわらず自分の最大HPの4分の1と調整され、仮に最後一匹でソーナンス同士で対面してしまった場合でも(以前よりは)早く決着が着くようになった。 グラードンとカイオーガの優遇差 ポケモンとしての性能では(当時のみずタイプの技が特殊しか存在しない)カイオーガは「あめふらし」によってタイプ一致の技を底上げするのに(*20)、ほのおタイプではないグラードンの特性が「ひでり」という不一致タイプのほのお技しか適用されず、カイオーガと比べて特攻が低いのでどうしても優遇差が気になる。(*21) + 育成の問題点 厳選難易度の大幅な上昇 特に問題視されているのはメタモン(*22)が登場しないこと。本作ではメタモンに準ずる仕様を持つポケモンもいないため、図鑑完成と孵化厳選のハードルが上がってしまっている。 この問題は対戦・育成環境にも影響を及ぼし、ゲーム中で1匹しか手に入らないポケモンは♀を入手しないと数を増やせず、性別不明のポケモンは増やせないという問題も生じた。 御三家ポケモンや化石ポケモンなど1匹しか手に入らないポケモンは♂:♀の比率が7:1と低いものが多いのも難点。 かなり不評だったためか、その後のシリーズではメタモンは必ず野生で出現するようになっている。 本作でも「タマゴ」やシンボルエンカウントによるポケモンの個体の厳選が可能になっているが、理想個体が出る確率は数千万から数百億分の1になっている。理想個体を狙うのは実質不可能としても、どこで妥協するのかは人によっては非常に悩ましい問題となるだろう。 個体値が16段階から32段階になった。さらにとくこう・とくぼうの個体値が分化し、HPも独立して設定されるようになった。 こちらはきそポイントと違い各ステータスの合計値に制限はないので、個体値が低いのはデメリットでしかない。(*23)良い個体を引くのに途方もない手間と時間がかかるようになったので改悪と言える。 威力とタイプが個体値と連動して変化するわざ「めざめるパワー」で理想的なものを覚えさせるのもまた難易度が高い。 性格の実用性の格差 性格は25種類あるが、対戦ではポケモンのステータスの長所を伸ばすために補正有りの性格を選ぶのが基本。そもそもポケモンは4つしかわざを覚えず、前述した努力値(きそポイント)の振り分けの問題もあるので、物理攻撃か特殊攻撃のどちらかは一切使わない場合が多い。よって、こうげきかとくこうのどちらかが下がる性格(計8種類)の需要が群を抜いて高い。 他の17種類の性格は物理攻撃と特殊攻撃を両立した「両刀(二刀流)」と呼ばれる型以外では採用する理由が殆どない。特に、5種類ある「ステータス変動のない(無補正)性格」は長所を生かすことも短所を切り捨てることもできないので不人気。さらに「ぼうぎょが上がってとくぼうが下がる(またはその逆)」というちぐはぐな性格については使い所が極めて限定される。 特性が2種類あるポケモン 優秀な特性と微妙な特性、あるいは物理型・特殊型のように特性と型が一体となっているポケモンは上記の確率がさらに2分の1になる。 こうして対戦プレイヤーを悩ませることになったのだが、当時は現在ほど本格的に対戦をやりこんでいるプレイヤーは多くなく、個体値や性格も対戦のみならず世界観を深める要素でもあるので完全に悪いとは言い切れない。もっとも、対戦をやりこむほどに本作に入れ込んだプレイヤーは割を喰うことになったのだが。 続編が出るにつれて段階的に改善されはいるが、厳選という概念が無くなった訳ではない。 極めつきにこれらの要素に関して作中でほとんど説明がないことも問題であった。 「きそポイントに配分の概念があるのに、振り過ぎた値を下げることは不可能」「どこにどれだけ振ったか確認できない」「どの性格でどのステータスが上下するのか」など重要な部分がかなり複雑になったにもかかわらず、作中ではほぼノーヒントである。 性格については「せっかちなポケモンは素早い。能力には性格も関係しているのだろうか?」という、ごく断片的な情報がNPCが得られる程度。その人物は対戦トレーナーでもないモブであるためスルーされる恐れも大きい。 レベル100のポケモンはポケモンを倒してもきそポイントを一切貰えない。タウリン等のアイテムによる投与ではきそポイントを上げることはできるのだが、1つの能力につき一定数までしか上げられない問題がある。 後継作では段階を踏みつつも『XY』までに上記3つは改善されている。 バグ・不具合 ソフト・ハード起因の問題 時計機能に電池を使っているので電池切れが発生する。 現在、出荷された状態のままのカートリッジではまず確実に電池切れを起こしているだろう。公式の電池交換サービスは終了したので、自力で電池交換する必要がある。 セーブデータそのものにはフラッシュメモリを採用しているので金銀クリスタルのように電池切れで消えることはない。ゲーム自体は普通にプレイできるものの、きのみの関係でコンテスト攻略は大幅に制限され、起動するたびに電池切れのメッセージが出るのも煩わしい。 バーチャルコンソール等で復刻されなかったため、現行のポケモンシリーズ本編の中では特に本作をプレイする敷居が高くなっている。 フラッシュメモリの耐用寿命が尽きるとセーブが不可能になってしまう。現在のフラッシュメモリは書き込み領域分散などの技術で長寿命化しているが、当時はまだ未成熟であり、長期にわたるプレイでセーブ不可に陥ったプレイヤーも散見される。 寿命がきてもデータ自体は消えない。しかし通信時には必ずセーブが必要なので、セーブ不可になった時点でポケモンの移動は不可能になってしまう。 データではなくハードの問題なので、たとえ初期化しても改善することはない。 きのみ問題 データ作成から1年が過ぎると時計が正常に動かなくなるバグ。 これが発生するときのみが成長しなくなるのを元にしてか、公式でこの名称がつけられた。 他にも時間に関連するイベントが停止してしまったり、「ほりだしものいち」を予告する番組やロケットの発射回数などの数値などが異常なものとなる。 その性質上、発覚したのは発売から丸一年が経過した頃である。それから約2週間後に公式告知され、郵送や持ち込みによる修理サービスが行われた。現在は部材の確保が困難となったため終了している。 さらに翌月以降、全国のポケモンセンターや提携ゲーム店(*24)などでもセルフサービスによる修理が可能となった。店頭で修理を行うと、問題解決を促すためかレアアイテム「チイラのみ」を持った色違いのジグザグマが配布されるイベントもあった。 後に発売された『ファイアレッド・リーフグリーン』『エメラルド』にも修理プログラムが内蔵されており、現在でも通信ケーブルで繋いでデータ修理を行うことができる。 なお、電池が切れた状態で修正プログラムを入れてしまうと、以降は電池を交換しても、データを初期化するまで時計が正常に動作しないという不具合がある。 後述の「エメループ」に近い状態になるため、一部プレイヤーの中にはあえてこのバグを直さない者もいる。 バトルタワーでは7連勝ごとにアイテムがもらえるが、持ち物をいっぱいにした状態で受け取らずに外に出て、再びバトルタワーに入るとフリーズする。 こちらはユーザー環境では修理できず、任天堂へ修理に出す必要がある。しかし現在は修理対応が終了したため、不可能である。 意図的にやらない限りまず起きないが、陸上でなみのりできるなど、他にもいくらかの不具合が存在している。 総評 GBAにハードを移したことで大きなパワーアップを遂げた本作ではあるが、システム面においては、前作までと互換性が無くなったことや、本作だけでは出会えないポケモンが多数存在することもあり、一定のファン離れを起こしてしまった。 一方で、ハード性能の向上によりこれまで以上に魅力的にポケモンの世界が描かれるようになり、大自然の中での冒険や、秘密基地やコンテストといった要素も充実している。対戦面もダブルバトルや特性と言った新要素により戦略性も増したこともあり、システム面での難点はあれど、様々な面で順当な進化を遂げた作品であると言っていいだろう。 余談 ルビー・サファイアは第三世代のGBAポケモン(RS、E、FRLG)では唯一「タマゴ」「全国図鑑のみの別地方のポケモン」を最初から交換で送り込める。 そのため、やろうと思えばカントーやジョウトの特定ポケモンを最初の相棒のような状態にして冒険することが可能。 ポケモン選択の自由度に関しては最初の作品だからか非常に高くなっている。 ただし、第二世代までの未登場ポケモンは後に正式採用されたゲームと比べて技習得レベルが遅くなっていたり少なくなっていたりするため、色々不利になることも。 ポケットモンスター エメラルド 【ぽけっともんすたー えめらるど】 発売日 2004年9月16日 ソフト単品版 裏を見る ワイヤレスアダプタ同梱版 メディア 128MbitROMカートリッジ 定価 ソフト単品版 3,800円ワイヤレスアダプタ同梱版 4,800円(共に税込) 周辺機器 通信ケーブル/GBAケーブルワイヤレスアダプタ/カードeリーダー+対応 判定 良作 ポイント やり込み要素が大幅に増加中毒性のあるバトルフロンティア ※共通項目は省略しています。 概要(エメラルド) 『ルビー・サファイア』のマイナーチェンジ版・完全版。 追加点・評価点(エメラルド) ストーリーにホウエン第三の伝説のポケモン「レックウザ」が介入したり、マグマ団・アクア団双方とも敵対するように。 また、レックウザは殿堂入り前に、グラードンとカイオーガは殿堂入り後に両方共入手可能になっている。 主人公の公式デザインが、緑を基調にした半袖にノースリーブといった軽装になった。それに合わせてドット絵も少し変化している。 ポケギアの機能「トレーナーアイ」が、その強化版である「エントリーコール」に変更。 基本的要素はそのまま、電話番号を登録した相手に電話をかけられる。相手からの電話も来る。 これによって強化されたジムリーダーとも再戦が可能になった。シリーズ初の要素である。 ワイヤレスアダプタに対応し、『FRLG』でプレイ出来た3つのミニゲームが本作でもプレイできるようになった。『FRLG』との通信も可能である。 トレーナーメモには『FRLG』の地名も記載される。 ポケモンが出現時にアクションするようになった。 敵として出てきたポケモンのみが動いた『クリスタル』とは違い、こちらが出したポケモンもアクションするようになった。さらに性格に応じて動きの大きさも変わるようになっている。 入手できるポケモンの増加。 全国図鑑入手後、サファリゾーンやバトルフロンティアに『コロシアム』限定だったポケモンの多くが出現する新エリアが開拓されたり、ホウエン図鑑完成後に『金銀』のジョウト御三家の内どれか1匹がもらえるイベントが追加された。 これにより、GBAで発売された5バージョンのみで当時の全国図鑑完成に必要なポケモン380匹(*25)を集められるようになった。 なお、次世代の『ダイヤモンド・パール・プラチナ』では『ハートゴールド・ソウルシルバー』の発売まではジョウト御三家の入手方法はこれだけだった。 化石ポケモンが両方手に入るようになった。1つは「げんえいのとう」で入手でき、もう片方は「さばくのちかどう」で入手できる。 ラティオスとラティアスは殿堂入り後のとある選択肢によって、どちらかがホウエン地方を駆け巡るように変更された。これで出現しない方は「むげんのチケット」で入手可能。 一方でアサナンやアメタマなど、『RS』限定で本作には出現しないポケモンもわずかに存在する。 「げんえいのとう」「さばくのちかどう」「アトリエのあな」などと言った新ダンジョンの追加。 便利な人物の登場 ブレンドめいじん 殿堂入り後、たまにミナモシティのコンテスト会場に現れ、優秀なポロックを一緒に作ってもらえる。 ポケモントップブリーダー バトルフロンティアにおり、ポケモンの個体値の総計と最も高い部分を大まかに判定してくれる。 わざおしえ わざを教えてくれる人が各地におり、対戦で有用なわざを教えてもらえる。なお、バトルフロンティアではBPを消費して何度でも覚えさせられるが、それ以外は『FRLG』同様無料である代わりに一度しか教えてもらえない。 様々な対戦形式で遊べる「バトルフロンティア」 前作の「バトルタワー」に加え、以下の6つのバトル施設が追加。タワー・ファクトリー・ドームはダブルバトルにも対応している。 バトルファクトリー:レンタルしたポケモンで戦う。勝つと相手のポケモンと1匹トレードでき、連勝中に交換した回数が増えるとより強いポケモンと交換できるようになる。運要素が最も強い。 バトルチューブ:3つある部屋から1つを選び、その部屋のイベントをこなすことで次の部屋へ進める。部屋の先は回復・トレーナー戦・状態異常化・野生ポケモン出現地帯などがある。 バトルピラミッド:ダンジョンを探索して頂上を目指す。ダンジョン内は非常に暗く、野生ポケモンも出現するが逃走率は非常に低く設定されている。トレーナーと戦ってもポケモンの回復はされず、ダンジョン内に落ちている回復アイテムでやりくりする必要がある。なおクリア時点で残っているアイテムは次の挑戦時に持ち越せる。 バトルパレス:トレーナーは一切命令できずポケモンが自動的に戦う。性格と残りHPによって攻撃わざか回復わざか妨害わざに偏る。 バトルアリーナ:入れ替え不能の勝ち抜き戦。3ターンで勝負がつかなかったら残りHPの割合と使ったわざに応じて点数が付けられ決着がつく。 バトルドーム:16人でトーナメントを行う。相手の大まかな情報が見られたり、3匹から2匹選出するといった特徴がある。 フロンティアブレーン 各施設で一定数連勝すると「フロンティアブレーン」と呼ばれる特別なトレーナーと闘える。勝利するとその証となるシンボルがもらえる。銀シンボルを得た上で更に連勝を重ねてからの再戦に勝利すると金シンボルがもらえる。各シンボルをコンプリートすると特別なきのみが入手できる。 勝ち抜くたびにBP(バトルポイント)が得られ、対戦で役立つアイテムや、『FRLG』で教えられるわざの一部+αを教えてもらえる。これによって、対戦環境に多大な変化をもたらした。 他、ニャースやリザードンなど人気ポケモンを模した新規の模様替えグッズとも交換できる。 難易度はバトルタワーを越えて実際の対人戦以上に跳ね上がり、運の要素も強いために廃人でさえも投げ出したくなるほどの高難易度。当然初心者には楽しみづらいが、これによって育成・対戦界隈は大いに活気づいた。 『RS』では「Lv50」と「Lv100」の区分だったが、本作では「Lv100」が「オープン」に変更。こちらの手持ちの最高Lvに合わせてくる(下限はLv60)。育成のハードルが下がった上に、Lv50を維持したままでもオープンレベルのリボンを取得しやすくなった。 やり込みプレイヤーに嬉しい仕様。 ザロク~マトマ間のきのみに「使用したポケモンのなつき度が上がる代わりに、対象の能力のきそポイントを下げる」効果が付与され、きそポイントを振り直すことが可能になった。 メタモンとドーブル(*26)が出現するダンジョンが追加され、育成のハードルはある程度下がった。 育て屋に預けるポケモンに「かわらずのいし」を持たせると、50%で持たせたポケモンの性格がタマゴから生まれるポケモンに遺伝されるようになった。 「でんきだま」を持たせたピカチュウ・ライチュウを育て屋に預けると、特別なわざ「ボルテッカー」を覚えたピチューが生まれるようになった。 一部の特性にフィールドで発揮する新たな効果が追加された。代表的なものは以下。 ほのおのからだマグマのよろい 手持ちにいると、タマゴの孵化歩数が半分になる。 シンクロ 手持ちの先頭にいると、エンカウントしたポケモンの性格が50%で「シンクロ」持ちと同じになる(ただし本作ではシンボルエンカウントや配布系には無効)。 他には先頭にいると釣りが成功しやすくなる「きゅうばん」、先頭にいると逆の性別のポケモンが出現しやすくなる「メロメロボディ」などがある。 タイムアタック用の施設「トレーナーヒル」。カードe+との連動でパワーアップする。 こちらのLvに合わせられた敵トレーナーと戦って先に進み、屋上に到達するまでの時間を競う。 基本システムは『FRLG』の「トレーナータワー」とほぼ同様だが、フロアの地形にパズル要素が加わった。 上限である8枚のカードを読み込ませた場合、組み合わせによってクリア賞品が手に入る。わざマシンなどの貴重品が手に入ることも。 「トレーナータワー」と異なり、カードを再び読み込ませなくても何度でも賞品を受け取れるようになった。 問題点(エメラルド) バトルフロンティアの理不尽なほど高い難易度。 全体的なハードルの高さ。 施設によってルールや有効な戦術などが異なっている事が多いため手持ちポケモンや戦術のレパートリーが攻略難易度にモロに表れる。しかも勝ち抜いてある程度周回を重ねると最終進化系や準伝説級と言った高ステータスのポケモンやわざが洗練されたポケモン、対策が難しいポケモンなどが大量に現れるため、厳選や育成をかなりしっかりしていないといずれ行き詰まる事になる。 特にポケモンが自分で行動するバトルパレスでは、使用するポケモンの行動パターンが各々の性格によって大きく左右される。しかもその行動パターンに即したわざを覚えさせていないと何もせずに何ターンも無駄にする事がよく出てくるため、(通常ルール下では)最高のポテンシャルを発揮するポケモンを適当に出すだけでは1勝すら危うい。そのため、ここに挑む場合には厳選と育成の段階まで戻って性格やわざを調整した専用のポケモンを揃える必要性があり、極めて面倒。 こうした事から、対戦用ポケモンの育成や厳選、わざマシンの収集などが苦手なプレイヤーが楽しむにはあまりにも難易度が高すぎる。後の世代ほど育成環境やアイテム獲得環境などが整っていなかった事もあり、パーティーメンバーを揃えるだけでも膨大な作業量を要するのもこうした傾向に拍車を掛けている。他の地方のポケモンを交えた対戦や施設外でのボーナス要素など、ここならではの醍醐味もまた多いだけに惜しいものである。 「フロンティアクオリティ」 制覇には必然的にかなりの回数のバトルを行うことになるため、その中で相手の攻撃のクリティカルヒットや一撃必殺わざ、回避などといった低確率の不運が襲い掛かってくる事もしばしば。試行回数が増える分現実では考えにくいような不運が出てくるのは仕方のない事だが、こうした低確率が致命傷となる可能性は極めて大きい事、そして具体的な対策方法が皆無に近い事を考えると中々に辛い。 当然、連勝数を重ねている時に起こって敗北した時の心理的なダメージは非常に大きい。連勝が途切れても救済措置は一切なく、そのまま1周目の1戦目からやり直しになるため、心を折られるプレイヤーも多い。 バトルファクトリーの難易度 レンタルポケモンを借りて戦い、勝利した相手からポケモンを1体ずつトレードしていく施設。自分のポケモンを使わないためパーティーメンバーに自信の無いプレイヤーでも楽しめるが、登場するレンタルポケモンの選出が運任せな分パーティー全体のバランス調整が難しいため難易度は高め。 使い勝手が良いポケモンが来るかは完全に運であるため、まともに戦えるパーティーを安定して揃えるのは非常に厳しい。しかもまともに使えそうなポケモンだけで手持ちを固めると、全体的に苦手なタイプで固めたパーティーやピンポイントで極端に苦手なポケモンが来たりしただけで瓦解する事もあり、かといってバランスばかり見て使いにくいポケモンを無理して投入するといざという時に一気に不利に追い込まれる。当然、敵が使い勝手の良いポケモンで固めてきた時は必ずと言って良いほど苦戦するのも辛い所。 また、レンタルポケモンのわざ構成はトレード時に確認できないため、せっかくトレードしたのにわざ構成が酷すぎる、戦略のコンセプトがそのポケモンの種族値と噛み合っていない、などということもままある。使ってくるわざからわざ構成や戦略のコンセプトを見抜いた上でトレードするかを判断できればベストだが、それが出来ない場合にはリスクを承知で対戦中に全てのわざを出させる、タイプだけ参照にしてトレードするか考える、何百戦も試行回数を増やす過程でレンタルポケモンのわざ構成をしらみ潰しに覚えていく、ぐらいしかないのも厳しい。 これらの仕様のため、他の施設と比べ金シンボルまでに要求される戦闘数こそ少なめなものの、入手難易度は全施設中最高と言われる。ただし、事前準備が不要なため、育成の仕様を理解していないプレイヤーでもいきなり平等な条件で挑戦できるというメリットもある。 「エントリーコール」の仕様。 登録が強制。これ自体は問題ないが、電話をかけられると足止めを食らう。しかも「つづきからはじめる」を選ぶとほぼ確実にかけてくる上、内容も世間話がほとんどなので非常に鬱陶しい。また、どれだけ避けても最低2人は回避不能の強制戦闘で登録されるのも問題。 本作と『RS』どちらか1本ではホウエン図鑑を完成できない。 本作だけで入手できないポケモンにはザングース(『ルビー』限定)とルナトーン(『サファイア』限定)がおり、図鑑を完成させたいなら『RS』の両方または『XD』との通信交換が必須。 つきのいしを稀に所持する野生のルナトーンが出現せず、つきのいしを入手できる機会が1度しかない問題点も『ルビー』から変わらず。 ただし、この点は後のマイナーチェンジでも同様。 殿堂入りして全国図鑑を入手するまで、通信交換の制限がある。 全国図鑑を入手するまで『RSE』とはホウエン地方のポケモンしか交換できず、『FRLG』『XD』『ポケモンボックス』との交換は一切できない。 『DP』以降は他作品と通信できる場合は無条件で通信可能になっている。 全国図鑑の評価をしてもらえない。 完成させても特になし。セリフも特典もないので達成感は薄い。 本作の半年前に発売された『FRLG』ではオーキド博士がカントー図鑑に加え、全国図鑑も評価してくれたので残念なところ。 エメラルドループにより固定シンボルポケモンの厳選が困難。 分かりやすいように説明すると、第三世代のポケモンにおけるランダム要素(乱数)は一定速度で回るルーレットのようなものによって決められているのだが、本作ではこのルーレットの開始位置が毎回同じなのである。 つまり、ポケモンのステータスや性格などが全て、ゲーム開始からの経過秒数のみによって決まるのである。そのため、固定シンボルの前でセーブをして捕獲とリセットを繰り返すと言う一般的な方法では厳選が難しくなっている。リセット直後に固定シンボルに話しかけるのでは、ごく限られた範囲でしか乱数が生成されないため、得られる個体値・性格のパターンが限られる上に、同一個体に当たる可能性も高くなっている。 この変更により、個体値が最高のメタモンを入手するためには最低でも34日間ゲームをつけっ放しにしないといけなくなってしまった。欲しい個体によっては1年以上、場合によっては4年近くの放置を必要とする。 現在では研究が進み、任意の乱数を発生させる方法が確立されたが、通常プレイではまず気付くことは不可能。 前作『ルビー・サファイア』では、(時計が使用可能な場合)ゲーム開始時の時刻によって初期乱数が変わるようになっていたため、このようなことは起こらなかった。 総評(エメラルド) 入手できるポケモンが増えた他、育成環境が改善されたり、シリーズでも屈指の難易度を誇る「バトルフロンティア」の登場によりやりこみ甲斐も大幅に増した本作。 まさしく第三世代の集大成と言える作品となっている。 余談 本作以降、最初期からBGM作曲等を担当していた増田順一氏がディレクターとなり、「ポケモンの生みの親」である田尻智氏は製作にほとんど関わらなくなっている。 そのため、この作品前後での作風の違いを指摘するファンも少なからず存在する。 なお、前作『金・銀』では田尻氏がディレクター、増田氏がサブディレクターであったが、実際は田尻氏は『金・銀』の時点で製作に携わっていないという説も。 ジムリーダーを含む全てのトレーナーが女性のみのいわゆる「ハーレムジム」は、本作ではシリーズで唯一登場していない。 ルネジムは一般トレーナーは全員女性だが、ジムリーダーのみ男性のためこの法則から逃れている。 『エメラルド』には『サファイア』で出現しないポケモンの大量発生イベントがあるのだが、前述のレコード交換をすることで、『サファイア』でもそのイベントを発生させることができる(=『サファイア』でもそのポケモンをゲットできる)。 また、『ルビー・サファイア』にも『エメラルド』で出現しないポケモンの大量発生イベントがあり、これもレコード交換することで『エメラルド』でもイベントを発生させることができる。 本作の内部データには、ゲーム内では入手できないリボンが非常に多い。恐らく開発時点ではイベントや連動によって解禁する計画があったとみられる。 「くらやみのとうクリア」など、没ダンジョンと思われる名称が見られる。 2003年には公式大会は開かれなかったが、本作には2003年から2005年までの地方大会から世界大会に至る記念リボンのデータが存在する。実際のところ、2003年には公式大会自体が行われていないので完全に没になり、2004年の大会でも全てのリボンが配布されたわけではない。さらに世界大会(ワールドチャンピオンシップス、WCS)が実際に開催されたのは2009年が最初であるが、本作から海外版との互換性が確保されていたことからわかるように構想自体はあったようだ。 その他にも各種イベントや、ポケモンセンター(現実に存在するグッズショップの方)に関するリボンが多数あるが、日の目を見ることはなかった。 本作初登場のポケモンの設定について マリルの進化前のルリリだが、実はマリルと雌雄比率が違っている。 これが原因なのか、♀のルリリがマリルに進化すると性別が♂に変わる可能性がある。 その後もルリリの雌雄比率は変更されていないが、性別については『X・Y』から変わらないようになった。 バルビートは♂しかいないポケモンだが、対のポケモンであるイルミーゼと共に育て屋に預けるとタマゴが見つかる。 これはこの2体がニドランのような同種の♂と♀である設定に伴う仕様。このため、バルビートは♂しかいないポケモンながらタマゴわざが存在する稀有な存在となっている。 なお、バルビートとイルミーゼを預けた場合は必ずバルビートのタマゴが見つかるのだが、『BW』からは50%の確率でイルミーゼのタマゴも見つかるようになった。 ダンバルは進化前のポケモンなのだが、捕まえやすさがパッケージポケモンのグラードン・カイオーガと同じ(非常に捕まえにくい)というとんでもない特徴を持つ。 本作の時点では野生で登場しないために目立たなかったが、以降の作品では唯一の習得技である「とっしん」で自滅することも相まって捕獲難易度の高さが話題になった(*27)。 「エメラルドループ(エメループ)」の発見・解析 一部のやり込み派プレイヤーが伝説のポケモンを厳選する際、全く同じ個体値・性格のポケモンが出てくる現象を発見したことがきっかけで、広く知られるようになり、『プラチナ』発売からしばらく経った頃にその全容が明かされた。 端的にいうと起動からの経過時間によって目当ての個体値・性格のポケモンを人為的に出現させられるというもの。 使用される乱数は全てのROMで共通なので、乱数から逆算する事で高個体値のポケモンを簡単に入手することが可能となった。また、これを切っ掛けに後のシリーズでも乱数が解析されることとなった。 乱数調整の発達により厳選時間を短縮できるようになったが、「本来の遊び方から逸脱する行為(*28)」「ポケモンの育成時間に格差が生まれる」といった批判も出るようになった。この乱数調整の是非については、未だにシリーズプレイヤー間で議論の種になっている。なお、『XY』以降は厳選難易度の低下という形で格差の解消を図られており、これらの議論はある程度沈静化した。 エメラルド版にのみ登場する人物アダンのセリフの一つに「ユーアーウィナー」がある。 後に『BW2』にも再登場しているが、その際にもこのセリフは修正されていない。 ポケモンの商法について ハードが変わり、配布環境や外部機器も発展した結果、いわゆるポケモン商法が活発化し、それに対する批判も多く聞かれるようになった。 期間限定配布ポケモンの存在 イベントや映画の前売券などで配布される「幻のポケモン」や特別なわざを覚えたポケモンの配布頻度が増えた。 また、ポケモンの配布以外にも、前述のカードe+のように周辺機器との連動限定のアイテム、後述する『コロシアム』のようにハードが異なるソフトとの通信限定のポケモンの登場という具合に、販売戦略と直接的に絡める要素が目立つようになる。 たとえば、本作の幻のポケモンであるジラーチ(2003年)とデオキシス(2004年)は、日本国内では映画前売り券の購入によってのみ入手できた。現在では(国内版では)通信交換を除き、正規での入手手段は存在しない。 なお、海外版ではGCソフトとの連動によって、条件さえ満たせばジラーチが何度でも入手可能になっている。以降も日本と比べて海外は幻のポケモンの入手が容易な傾向にあり、国土の違いなどの事情を考慮しても不公平を感じる国内ファンは少なくない。 これらの限定・配信要素は世代を経るにつれてより露骨で金銭のかかる物となっていき、「ポケモン商法(*29)」と揶揄され批判の対象になることもしばしば。 一応、無料で入手できる機会も一世代毎に何度かあるが、全てを網羅することはない。中には長期間入手手段が途絶えているポケモンもいる。 一方で、初代のミュウの頃には配布イベントの開催地がごく限られていたのに対して、本作からは受け取りの窓口自体が映画に伴って全国各地に広がったという一面もある。 カードeリーダー+について 冒頭にあるようにカードe+に対応しているのだが、実際に対応カードが発売されたのはゲーム発売から半年以上が経過した後である。カードeリーダー+のロンチタイトルでもあり、それなりに宣伝も行われていたのだが…。 その内容は「特別な敵トレーナーと戦うことができる」「ナゾのみと呼ばれる特別なアイテムが手に入る」のみ。 トレーナーは特別強いわけでもなく、勝っても経験値などは手に入らない。レベルも統一されていないので対戦の腕試しにも使いにくい。本作では滅多に見られない色違いのポケモン、さらに本作では出現しないカメックスやウインディなどを繰り出すトレーナーもいたが、あくまでも戦えるだけであり、図鑑の「見つけたポケモン」にすら登録されない。 「ナゾのみ」は読み込ませたカードによって姿が変わるが、効果自体は他のアイテムの流用だったり、そもそも何の効果が無いものも多い。その上、数ヵ月後に発売された『ポケモンコロシアム』以降の対戦ルールでは使用自体が禁止されてしまった。ポロックの素材として役立つものはあるが、パラメータを把握した上で適切なブレンドを行ってようやく真価を発揮するレベルである。 そもそも通信をするためには、GBA本体2台と通信ケーブル、カードeリーダー+本体、さらに対応カードを揃える必要があるが、そのハードルに見合った恩恵とは言いがたい。これは後のカードe+シリーズ全般に言える問題でもある。 関連ゲーム 2003年5月30日にユーティリティソフト『ポケモンボックス ルビー サファイア』が発売された。 2004年1月29日発売の『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』の基本システムは本作がベースである。 『ルビー・サファイア』の発売日(2002年11月21日)からちょうど12年後の2014年11月21日に、ニンテンドー3DSで『ルビー・サファイア』のフルリメイク『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』が発売した。 ニンテンドーDSソフト『ポケモンダッシュ』との連動で、手持ちポケモンをゲーム内の「スペシャルカップ」にコースとして登場させることができる。 「大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ」の『X』以降のモンスターボールから出てくるポケモンとして、アチャモ・グラードン・カイオーガ等が登場している。 「DX」の発売前は本作は発売されていなかったし、「X」の発表時には「ダイヤモンド・パール」が発売されたため、本作が初出のポケモンをファイターにするのが難しかったと思われる。 「X」の次回作でも「ブラック・ホワイト」が初出のポケモンがファイターになっていない。
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【作品名】劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕 ED 【曲名】toi et moi 【歌手】安室奈美恵 【ジャンル】J-Pop 【価格】¥150 □■iTMS■□