約 925,915 件
https://w.atwiki.jp/deruze/pages/215.html
■マイケル・カウフマン……2 008 彼らは時と場所を越えて此処に集う 046 錆びた穽 ■ハリー・メイソン……11 016 親バカ日誌 030 IT 034 DOG 063 完全なる傲慢者 073 罪物語‐ツミモノガタリ‐罰物語‐バツモノガタリ‐ 077 Collapse 098 今日も僕は殺されるOpen Your Eyes 105 ワルタハンガBlaze Of Glory 115 春のかたみ 127 譲らぬ決意 145 最後の詩 ■シビル・ベネット……7 022 探し人 036 愛と罪が集う街(前編)愛と罪が集う街(後編) 061 神隠し逃亡者 096 MachRider HighWaaaaay!! 103 Phantom 127 譲らぬ決意 145 最後の詩
https://w.atwiki.jp/deruze/pages/64.html
霧散 「何なんだよこれ…」 少年―――須田恭也は立ちすくんでいた。 当初、夏休みの暇つぶしを兼ねてネット上で話題になっていた村に行って、帰るつもりだったのだが訳の分からない儀式を見た。 そのすぐ後、よく分からないけど発砲しながら追ってくる警官を引いちゃったんだ。 だけど、なんでかわかんないけど、その警官に自分の胸撃たれて死んだと思えば女の人に助けてもらえてて教会に行った。 幻視とかいう訳のわかんない力のことも教えて貰ってさ。 教会に着いてすぐに何か声が聞こえたんだ。んで俺はその声の主を捜すために出たんだけど……。 深い霧の中を奴らに見つからずに抜け出たと思ったら、いきなり風景が変わってたんだ。 俺の目の前にあるのは遊園地。なんで村にこんなのがあるのか分かんないけど、怖いよな。 不安になって来た道を歩いてみたけど山すら見つけることも出来ない。何やら病院やホテルがあるってことは村じゃなくて都市…なんだよな此拠。 「分けわかんね…」 その場に座って愚痴を言う。 胸を見れば穴空いてたのが塞がっちゃってるし。 幻視とやらは自分の近くにいる誰かさんの視点を見ることが出来るし。 しまいにゃ、村から都市にやって来ちゃって 「俺、夢でも見てんのかなあ…」 やることもないので、ボケーッとしていると何か音が聞こえた気がした。 それに過敏に反応して、まるでゴキブリのように暗い物陰へと隠れる。 「えと…えと…幻視しないと」 奴らに見つかったらマズイ。命に関わることなだけに慣れない、普通じゃない行動でもやらなきゃダメなんだ。 目を閉じて呼吸を整える。すると視界は闇から砂嵐へと移行した。 (どっちだ…どっちにいる?) ザザ…ザァー…… 視界は砂嵐から何も変化なし。 (気のせいだったのかな…) 幻視を長時間してると精神的に疲れる。そろそろ解くか、と恭也が諦めたときにソレは映った。 (…?) 砂嵐が真っ暗闇に、ノイズは吐息に変化した。 {ハア…アア……ア……} 近くで聞こえるのは何かを引こずる音だろうか。カラカラカラ…… 高い金属を引きずる音が聞こえる。 (あいつらか!?) 恭也は幻視を解き、視界を確認した方向―――霧の中へと目を向ける。 何も見えない…。 (気のせい、違う!幻視は出来た!だけど…) 何故その視界には景色が見えなかったのか。やはり気のせいだったのではないか。自分の放り出された世界が異常だったわけで幻視なんてもの有り得ないから。 不意にまた、音が聞こえた。 ラ……カラ………カラ…カラカラ…… カタカタと恭也の体は小刻みに震え出す。幻視による情報は本当だったのだ。 (どうして何も視界に映らない!?) 音のする方向へ意識を向けて再度幻視を行う。音は聞こえる。だが景色は以前として闇である。 (どういうことだよ!?なんでだ!?) 困惑する恭也の視界にソレは映りはじめた。 始めはうっすらとした影。 次にハッキリと影は人の形を成していく。 そして―――恭也は何故ソレの視界に何も映らなかったのか知り、戦慄した。 (顔が………ない) 白いナース服だったのだろうか。ソレは赤黒く汚れた白い服を着ていた。 ソレはガクガクと奇妙な動きをしながら潰れた顔を向けて、真っすぐと確実に鉄パイプを引擦ってこちらへと向かってきた。 カラカラ…ガラガラガラ!!!! あいつらのような恐怖とは別のハッキリ人間ではない、と認識出来、それが自分に対し向かってくる恐怖に恭也は動けなかった。 目の前で鉄パイプが薙ぎ払うように視界の端から迫ってくる。それは頭を狙って一直線。 未だ恭也は動かない。動けない。顔は恐怖で歪んでしまっている。歯の根が合わない。カタカタと体の震えも止まらない。 オシマイだ――― そう認識した。 途端に体を支える力がなくなり、ペタンと地面へ座り込む。 間一髪。その鉄パイプは軌道が変わることなく壁に激突した。 ガアァァアァァァン!!! ビクッと恭也の体が大きく跳ねた。 それを期に体の震えも収まり、茫然自失としていた意思もクリアになっていく。自分の置かれている状況、相手の状態、全てを把握した上で自分の行動を決める。 (逃げなきゃ…それしかやれる事はない!) 須田恭也という少年は好奇心旺盛で感情表現豊かだ。今回は非現実的な事態に休む暇なく直面し続けたため、本来の彼ではなかったと言っても良い。 本来の彼は持ち前の行動力と危機回避能力で幾度となく屍人達により作られた窮地を乗り越えていった。 まあ、それらは別次元の彼のことなので多少、この霧の街に放り出された彼とは違うだろうが根本的には同じだ。 「ハッ…ハッ……ハアッ……」 どのくらい走ったのだろう。肩で息をしながら、恭也は幻視する。 見えたのは………砂嵐 聞こえるは………ノイズ 「助かっ、た…」 言って、視線を上へ上へと上げていく。霧で覆われてハッキリとした建物の形や大きさは分からないが、それでもかなりの広さだろう。 「POLICE…ST…警察署?」 単語がすぐに出てきたのは日頃の勉強の成果でも何でもないことに彼は気付かない。それがこの世界のルールだということにも。 大き目なドアの前に立ち、その取っ手に手を掛ける。だが開くことがなかなか出来ない。 恭也は思い出していた。怪異に巻き込まれてすぐ警官に襲われたことを。 彼がドアを開けることを躊躇ってしまう原因を。 「大丈夫…大丈夫だ」 奴らと同じ警官がいたとしても、マトモな警官もいるはずだ。恭也は意を決してドアを開いた。 To be continued... 【D-2警察署玄関/一日目夕刻】 【須田恭也@SIREN】 [状態]強い疲労 [装備]無し [道具]懐中電灯 [思考・状況] 基本行動指針:危険、戦闘回避。武器になる物を持てば大胆な行動もする。 1.安全な場所の早期発見且つ、状況把握 2.他に誰かいないか捜す back 目次へ next 惑う子羊 時系列順・目次 Retry? 序章 サイレント・シンドローム 投下順・目次 邂逅 back キャラ追跡表 next ― 須田恭也 霧笛
https://w.atwiki.jp/deruze/pages/63.html
序章 サイレント・シンドローム 真っ白だ。 例えば、世界が大きな金魚鉢で、そこにミルクを垂らしたとすれば、おそらくはこんな風になるに違いない。 少女 ――― 岸井ミカはぼんやりとそう思っていた。 振動と、規則正しい音。 本来ならば真っ暗なはずの窓の外に、流れてゆく霧。 珍しい、というより、こんなものを観るのは初めてだったが、何故かそれほど気にならなかった。 普段なら、好奇心の強さから言ってもそそられないことはあり得ないだろう。 何かと奇妙な噂や都市伝説、怪談話を仕入れては、先輩である長谷川ユカリや逸島チサトを、半ば強引に誘って、それらの真相究明へと赴く行動派でもある。 心霊写真の量産される公園があると聞けば撮りに行くし、自殺した女生徒の霊が出る音楽室の噂を聞けば声を録音しようと夜の学校へと忍び込む。 社交的で外向的。怖い話、不思議な話が大好物で物怖じしない、あるいは、人からはちょっとネジがはずれているんじゃないかなどと言われる、軽くてノリの良い今時の少女。 それが、概ね岸井ミカを語るときに言われる言葉である。 その岸井ミカが、ただぼんやりと、地下鉄の外を流れる真っ白な霧を、何をするでもなく眺めている。 眺めていると言うべきか、視線はそこに向いてはいるものの、まさに心ここに非ずという態だ。 きっかけは、実に些細なことだ。 知り合いの作家であるアラマタが、寄稿をしたからとたまたま送ってきたオカルト雑誌。その中にあった記事が、ミカの好奇心を刺激した。 アメリカにあるゴーストタウン、サイレントヒルに起こる奇怪な出来事についての話だ。 それを、いつもの調子でユカリ達に持ちかけた。 面白半分に、「いつか先輩達と一緒に行ってみたいですね」 等と喋っていたのだが、何故か次第に険悪な流れになり、ちょっとした口論になってしまったのだ。 改めて考えれば…というより、実際の所改めて考えるまでもなく、丁度期末試験の直前の時期である事は大いに関係している。 いつもいつも怖い噂だ何だと仕入れてきては、二人をを巻き込んでいるミカ。 その、相も変わらずと言えば相変わらずのマイペースぶりに、いつもならばあきれながらも付き合うユカリも、試験前の追い込み時に長々と益体もない話を披露されては、自然と態度も刺々しくはなる。 売り言葉に買い言葉、とでも言うか、同席していたチサトの取りなしで収まりはしたが、結局なんとはなく険悪な空気を残したまま別れてしまう。 そのことが、ミカの心にわだかまっていた。 いつもなら、早速と気分転換を済ませている。 だいたいにおいて、岸井ミカという少女は切り替えが早い。 と、いうより、常に確固として定まったモノをハナから持っていないとも言える。 思考、行動の中心にあるのは、いつも 「なんとなく」 「なりゆきで」 という、曖昧模糊とした気分によるものばかりだ。 周りからは、「ちょっとズレている」 とも言われるが、そんな事もミカ自身が気にすることはない。 これまで、そういう 「なんとなくこうすれば良い」 という気分で生きてきて、それでそこそこ巧くいっていた。 なんとなく、「面白そうな怖い話」 を仕入れては、「なりゆきで」 ユカリやチサトを誘って、噂の検証に行ったりしてきた。怖い目にあったり、不可解なことにも遭遇したが、結局 「なんとなく」 それらを切り抜けてきていた。 そのミカが、どうにも最近調子が悪い。 何故調子が悪いのか、という事を、ミカ自身はあまり分かっていない。 ただなんとなく、「人付き合いは難しい」 という様なことを思っている。 社交的で活動的、交友関係も広く、異性にも学年で一番人気。学校外にも独自のネットワークを持っている。 とはいえだからかといって、誰とも巧くやれるというタイプでも無い。 現に、彼女が通う雛城高校で最も親しくしているのは、クラスメイトではなく1年先輩のユカリとチサトなのだ。 集団の中で、器用に動き回っているようで居て、どことなく浮いている。 それが、幼い頃からの岸井ミカの立ち位置だった。 白い。真っ白だ。 空気の抜けるような気の抜けた音と共に、地下鉄のドアが開き、濃密な、それでいてふわふわとした現実感のない濃霧が、車内に進入してくる。 ミカはぼんやりとしながら、濃霧の中駅のホームへと降り立つ。 踏みしめたはずのコンクリートの地面に、一瞬脚がずぶずぶとはまりこむ錯覚を覚えたが、すぐに忘れた。 コツン、コツンと、靴音がする。 白い霧の奥にはただ薄暗い駅のホームが広がり、自分以外の気配がまるでない。 その静寂に、その肌寒さに、その非現実感に。 意識が向いたときは、既に地下鉄は発車していた。 「あれ…? ここ、何処…?」 自分以外誰もいない、真っ白な霧に包まれた地下鉄のホーム。 その濃霧の向こうに透けて見える駅の様相は、少なくとも岸井ミカが普段知っているものとは違う。 初めて見る駅。初めて見る場所。 その上、なんとなく、日本らしからぬ雰囲気がする。 まるで、そう ――― 映画や海外ドラマで観る、外国の地下鉄ホームの様だ。 その違和感をぼんやりと抱え込んだまま、しかしこのままここにいるのにも気が乗らず、ふらふらとミカは歩き出す。 誰か、そう、駅員が見つかれば、ここが何駅かも分かるだろうし、いっそ何なら外に出てタクシーを拾っても良い。 そこそこ裕福な家庭に育つ岸井ミカにとって、それが数駅程度の距離ならばお小遣いで事足りるし、思ったより多ければ親に謝って払って貰えば良い。 そう思い、階段らしき方向へと歩き出し…何かを踏み…滑った。 白い。全てが真っ白だ。 霧と言うよりもむしろ、純白の薄絹を幾重にも被せられたかと思うほどに白い。 ぼんやりと白い膜。 その膜の内側に、岸井ミカはいる。 おしりが痛んだ。 ずきずきと、熱をはらんでいる。 半ば混乱した意識のまま、上体を起こす。 地面はしっとりと濡れて冷たい上に、薄汚れている。 一瞬、自分がこんなところで何をしているのか分からなくなったが、それでもなんとか思い出す。 駅のホームで、何かを踏んで、転んだ。 おしりが痛いのは、尻餅をついたからだろう。 軽く悪態をつきながら撫でさする。 「はぁ~、もう…。ツイてないなぁ~…」 良くも悪くも、自分の不注意やミスではなく、タイミングや運の悪さに原因を求めるのがミカの楽観的なところ。 そしてその不運の原因を探すことより、まずは目についた事に興味を引かれるのも又、ミカの気質だ。 ひんやりとした地面の感触。 自分の姿を見る。 いつもの通りの雛城高校の制服。ひときわ短くしたスカートに、レモンイエローのお気に入りのデイバッグ。 そのバッグが地面に落ち、口を開け荷物をまき散らしている。 (あー、もう、サイアク…) バッグを引き寄せ、散らかっている自分の荷物を緩慢な動作で拾い集める。 ノートに教科書 (どちらも真新しいままで、ほとんど使われてはいない)、ペンケースに筆記用具、小物入れのポーチ、三種の神器こと、MDウォークマンとカメラとポケベル、オカルト雑誌。それから、無造作に纏められた何かの包みに、赤黒く汚れた黒皮の手帳……。 …手帳? そこで初めて、ミカは違和感を感じる。 (何…これ?) 成人男性が持つような使い古しの手帳。赤錆びた様な汚れがこびりついている。 嫌だな、と、顔をしかめる。 そうしつつも、それを放っておくのも何か居心地が悪く、おそるおそる手を伸ばして少しめくる。 『この街のルールについて記しておく―――』 乱雑な走り書きと、地図やメモに、奇妙な文言。 地図は、一見するとただの観光案内のパンフレットのようだった。 見たこともないはずの地図。 しかし、何故か記憶に引っかかる。 真ん中に湖があり、ペンで、「墓地」、「病院」、「教会」、「遊園地」 と書き込まれている。 さらには、「屋敷(東洋?)」「研究所」「ラクーンシティ警察署(?)」等と乱暴に続き、最後に目についたのは、「高校 (雛城?)」 の書き込み。 知っているはずの場所。親しみすぎているはずの場所の名前が、いやにこびりつく。 それ以上見ていたくない気分なり、無造作にそれをバッグに入れる。 そのまま、地図を挟んであった手帳の方をパラパラと眺めるようにすると、その中でやけに鮮烈に、件の一文から始まる箇所が気になった。 『ここは サイレントヒル だ。 かつて来たときとは、さらに様相が違っている。 街の配置はバラバラだし、相変わらずの濃霧はさらに酷い。 しかし、ここはやはりサイレントヒルだ。 そして、ルールも又、以前とは違っているらしい。 街の至る所に、ルールが記されている。 さらにおぞましいルールが。 1.殺せ これは第一のルールらしい。 この街に居る他の者達を殺せば、解放されるという。 また、殺すことで街からギフトがもたらされるともいう。 2.サイレンにより、世界は裏返る。 時間経過により、定期的に裏世界へと変貌する。 これが何を意味するかは分からない。 3.定期的に追跡者が追加される。 追跡者が何者かは分からない。 一定時間毎に、我々を追いつめる者が新たに街に訪れるようだ。 4.最後の一人には、完全なる幸福が約束される。 完全なる幸福とは何なのかは分からない。望みが叶うと解釈した者も居たようだ。 ここまで書きはしたが、分からないことだらけだ。 何故私はここに居る? 何故殺し合いをしなければならない? 誰がこのルールを決めた? 何より、これが本当にこのサイレントヒルを支配しているルールなのか、確証はない。 だが、一つだけ思い当たることが無くは無い。 つまりは、私の罪はまだ赦されていないのだろうと言うことだ。 いずれこの手帳を読むであろう人よ。 そのときおそらく、私は生きてはいまい。 しかし、それでも、貴方の罪が赦されることを願う。 ――― J.サンダーランド』 読み終えて、後悔した。 うなじの後ろに虫が這い回るかの様な、嫌な感触が止まらない。 途中から読むのを辞めたかったが、そうする事が出来なかった。 あまりに内容が荒唐無稽で、常軌を逸している。 それでいて、あるいは魅入られたかの様に、目で文章を追い続けた。 (たちの悪い冗談…だよね? てか、この人、チョットおかしいんだよ…。 アラマタが前、言ってたっけか。コダイモーソーキョーとかいう奴…。 殺し合い? サイレントヒル? サイレントヒルって…) 思い出す。 アラマタから送られてきたオカルト雑誌。その中にあった数ページの特集記事。 アメリカのゴーストタウン、サイレントヒルにまつわる忌まわしいうわさ話 ―――。 頭の中では、矢継ぎ早に否定の言葉がわき上がる。 同時に、もっと頭のおかしな事実がわき上がり、それらの言葉を押しのけて意識の真ん中に居座り出す。 (英語…何で読めるの?) 生粋の日本人だし、ごく普通の高校生でしかないミカは、付け加えれば成績も大して良くはない。 スラング混じりの英語で書かれたメモ書きを、理解できるわけがないのだ。 (………そっか、やっぱり夢だ。夢なら読めるのもアタリマエだよね) 全ての不条理な現象を解決する、最も合理的な回答を呼び寄せる。 呼び寄せて、それにしがみつこうともがくようにして、身体のバランスを崩した。 崩して、両手を後ろに伸ばし。 地面に着いて ――― 。 ぬるり。 「ひっ!」 声が出てしまう。 本能的に、それを押さえようとして、短く浅い息を繰り返す。 既に冷たく、半ば乾いていた。 へどろの様な、半固形状のモノ。 匂いが … 何故今まで気がつかなかったのだろう? こんなにも強く、鉄錆びた匂いがしているのに。 こんなにも激しく飛び散っているのに。 これだ。 これに足を滑らせたのだ。 これに足を滑らせて、転んだのだ。 駄目だ。 後ろを見ては駄目だ。 この手に触れたものが何なのか見ては駄目だ。 見たらきっと ―――。 戻れなくなる。 岸井ミカはただ闇雲に走っている。 濃霧の中を泳ぐように、あるいはかき分けるように、ただ此処ではない場所に行き着くために走る。 ここがどこかも分からないし、分かりたくもない。 今まで何度か、奇妙な出来事に巻き込まれはしたが、なぜだかそのときとは "違う"。 これは違う。 何もかもが違う。 全部嘘だ。 長谷川センパイも、逸島センパイもどこにいるのか分からない。 今までなら、こんなときにはいつも一緒にいたはずなのに ―――。 教えて欲しい。 ここは何なのか。何でこんな事になっているのか。 この手にこびりついた赤黒いものは何なのか。 あそこにあったものは ―――。 屠殺された牛のように、頭から真っ二つにされている。 かつてジェイムス・サンダーランドであったそれは、過去の罪に追いつかれ、そこに果てていた。 血だまりは半ば乾き、黒ずんでいる。 彼がサイレントヒルに迷い込み、果てた姿。 そのオブジェの向こうから、何かを引きずる様な音が響く。 ゴリ、ゴリ、というその音は、真っ白な霧の中から浮かび上がっては、再びその白の中へと吸い込まれていく。 それは罪。 それは、ジェイムス・サンダーランドが自らを罰する意識が具現化したもの。 あるいは遠目には、鳥の横顔のようにも見える、三角形の金属を頭部に持つ、人の形をしたもの。 在らざるもの、今あり得るはずのないものが、どす黒く汚れた金属の板…およそ広げた両手にも余るかの、尋常ならざる大きさの鉈を引きずりながら、ゆっくりと歩いている。 それに、何等かの意志や目的があるかと言えば、分からない。 ただその顔 ――― 三角形の赤錆びた金属の顔 ――― を正面に向けたまま、確固とした足取りで歩いている。 駅のホームから、階段を上がり、引きずった大鉈が段毎にゴリゴリと音を響かせている。 そのはずみで、鉈にこびりついた赤黒い塊の一部が落ちる。 既に原型など分からぬそれは、かつてはジェイムス・サンダーランドであったものの一部。 三角頭によって裁かれた、彼の罪の欠片。 在らざる時、在りうべからぬ場所で裁かれた、彼の罪の欠片。 その欠片をこびりつかせたまま、三角頭は白い闇の奥へと消えていった。 【D-5駅構内/一日目夕刻】 【岸井ミカ@トワイライトシンドローム】 [状態]:健康、軽いパニック [装備]:特になし [道具]:黄色いディバッグ、筆記用具、小物ポーチ、三種の神器(カメラ、ポケベル、MDウォークマン) 黒革の手帳、書き込みのある観光地図、中身の分からない包み、オカルト雑誌『月刊Mo』最新号 [思考・状況] 基本行動方針:逃げる。 1:安全(?)な場所へ逃げる。 2:誰か(センパイ)に会いたい。 back 目次へ next ― 時系列順・目次 新しい風 ― 投下順・目次 霧散 back キャラ追跡表 next ― 岸井ミカ 彼らは時と場所を越えて此処に集う ― ジェイムス・サンダーランド 死亡
https://w.atwiki.jp/deruze/pages/353.html
しぇりー -- 暴犬 (2011-03-29 21 33 56) ちょびっとぽっちゃり? バーキン夫妻おやつあげすぎですよ? 食いでがあるとかどこぞのサンショウウオが申しております。 -- 名無しさん (2011-03-29 21 42 31) 胃液でふやけてしまいました -- 暴犬 (2011-03-29 22 15 25) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/deruze/pages/124.html
コロラド州、ウィラメッテ。 何の変哲もない、渓谷の隙間にぽつんとある地方都市。 特産品もなければ、名物もない。 強いて言えば、最近出来た巨大ショッピングモールにやたらと人が集まり、巨大なアイスクリームや両手で抱えるほどの冷凍ピザを買いあさるのが得意だと言うことぐらいだ。 つまりやはり、どこにでもある町でしかない。 その、何の変哲もない町が、軍により封鎖されたらしいと聞いたのは、つい今朝方だ。 しかも、かなり厳重で、続報がほとんど入ってこない。 何があった? いや、何かがある。 真偽定かならぬ、噂程度のニュースに、不穏なモノをかぎ取った嗅覚が、フリージャナリストでありカメラマンであるフランク・ウェストに幸運をもたらすかあるいはそうでないのか。 それはまだ分からない。 分からないが、とはいえこれでは、どうにもならない。 これ、即ち、この濃霧では、だ。 「フレッド、こりゃもうどうしようもない! 高度を上げるぜ!」 幹線道路が軍により封鎖されていることを予想して、上空からの進入を試みようと雇ったヘリの操縦士、エドが叫ぶ。 「フランクだ! フランク・ウェスト! 3日後には大スクープをとってくる男だ!」 そうは返す。そうは返すが、この濃霧ばかりはどうしようもない。 ついさっきまでは、晴天そのものだった。 蒼く澄んだ空の下で、とてつもなく奇妙な事が繰り広げられていた。 始めは、暴動か、と思った。 町の至る所から煙が立ち上り、停車、或いは事故にあって横転した車やバス。 そして、緩慢な動作で歩き回り、車から人を引きずり出し、集団で襲い、殺し…。 ある者は、銃で撃たれていた。 倉庫の屋上にいた女は、追いつめるように迫る数人に、果敢にもハンドガンで応戦し、その体を撃ち抜いていたが、あれは倒れたか? 手にしたカメラでその瞬間を捉えていた。 捉えていたはずだが、記憶は定かではない。 その直後に女は押し倒され、屋上から墜落して死んだ。 何が起きている? 改めてそう自問した。 ただの暴動にしては、妙だ。 しかし、何が妙なのか。 ヘリから様子をうかがっているばかりでは見えてこない。 町の中心部へ。 そう指示を出し、向かった矢先…。 濃霧。 突如として現れたこの濃い霧に、視界を塞がれた。 霧の中、ヘリを飛ばすのは正に自殺行為だ。 エドがすぐさま高度を上げようと判断したのは当然といえる。 しかし…。 「いや、まて、あそこだ」 フランクは鋭くそれを静止する。 微かに、巨大な黄色いHの文字。 ヘリポートだ。 霧に視界が閉ざされる直前、数100メートル先に見えた巨大な建物。 巨大なショッピングモールの屋上にあったものだろう。 確かに霧は濃いが、それは次第にくっきりと見え始め、まるで呼び寄せるかのようにそこにあった。 着陸するのにはこの機会しかない。 フランクは即座にそう判断する。 「ジーザス! マジかよ!? あんた、本気でイカレてるぜ!? 着地しろってか!? ふざけんな、そんな大金貰っちゃ居ないぜ!!」 怒鳴るエドに、フランクは 「近づけるだけでも良い。ある程度高度を下げてくれれば、飛び降りる! あとは…約束通り、3日後にもう一度ここに向かえに来てくれ」 「クソ! 寄せるだけだぜ? 飛び降りるときは、足元に注意しろよ!」 そう悪態をつきつつも、的確に高度を下げるエド。 5m…3m…2m…1m…今だ。 フランクは首から提げたカメラを庇いつつ飛び降りる。 だん、という衝撃に、鈍い痛み。 ごろごろとコンクリートの床を転がる。 足首を、軽く捻ったようだ。 エドのヘリはすぐさま上空へと飛び去り、霧に消えた。 カメラの調子を確かめつつ、フランクは深い霧の中を慎重に歩く。 屋上はさほど広くはない様だった。 端から端まで見渡せはしないが、微かに見える影などから、ある程度把握できる。 一枚、写真を撮る。 自分の収入からは不相応な、高性能のデジタルカメラに、記録される風景は、ただひたすらの霧。 霧、霧、霧…。 なんとも、奇妙だ。 フランクはジャーナリストとして様々な場面に立ち会ってきている。 ギャングの抗争や、企業の不正、政治家の汚職に、或いは戦地。 今回のニュースに感じた奇妙さは、それらより尚不穏なものだった。 有り体に言えば、陰謀、策謀の匂い。 しかし…。 なんだ、この霧は? このウィラメッテへと赴くときに感じた奇妙さとは、これだったのか…? 違う気がする。 これはまた、確信でも推理でもない。 最初に感じた奇妙さも勘ならば、今感じている不自然さも勘だ。 第一報に感じた奇妙さとは又異なる…なんというか、軸のずれた不自然さ、奇妙さ。 そういうものの中に、ずるりと滑り落ちたような感覚がする。 しかし、それはあくまで感覚的なものでしかない。 どうあろうと、フランクはジャーナリストだ。 必要なのは取材に基づく事実と、そこから導き出される答え。 感覚や勘働きは、それらを得るのに必要なものであるが、かといって勘だけで物事を決めるのは大間違いだ。 改めて。 細心の注意を払って、フランクは霧の中に一歩を踏み出していく。 歩くが、数歩もしないうちに、それがまるで注意力の欠いたものだと思い知らされる事になる。 ゴフ、ゴフ、と、咽せる喉の音が聞こえた。 煙でも吸ったかのその声に、誰かいるかと視界を周囲に動かして……息が詰まった。 体が宙に浮く。脚が地面を離れる。 ばたつかせ、何か触れるものはないかともがく。 喉が締められる。 ぬらりとした感触。 紐? 縄? いや、これは違う。 ひんやりとした冷たさ。 生臭い匂い。 ゴムの様な弾力。 べたついた液にまみれている。 例えるなら、大蛇が首に巻き付いたときに感じる感触ではないか。 それ、が、フランクの首に巻き付き、ぎりぎりと締め付けている。 締め付け、宙づりになっているのだ。 平均的にみて、フランクの体格は決して小さくはない。 顔かたちからしても骨太で、どちらかと言えば鍛えられた身体をしている、 何せフリージャーナリストは身体が資本。普段から注意して居るのだ。 そのフランクの身体が、つり上げられている。 丁度、屋上の出入り口がある位置の反対か。 その屋根の上に居た何かが、首に巻き付いてきた。 なんとか、手でそれを引きはがそうとする。 引きはがそうとするが、ぬめりに滑って、掴むことすら出来ない。 背後は壁。 壁を蹴り、反動をつけてふりほどけるかとも思うが、益々締め付けが強くなるだけだ。 死ぬ。 そう思った。 スクープを撮ろうと意気込んでやってきたその直後、訳も分からず殺される。 なんという間抜けか! 意識が、白熱して途切れるかと思った刹那、銃声と声がした。 「スモーカー!」 野太い声と共に放たれた散弾が、「それ」を撃ち抜く。 厳密には、「それ」の主、だ。 支えを失ったフランクが数10㎝を落下し、したかに尻を打つ。 粗く息を吸い、周りを確認しようとすると、霧の中に人影。 うっすらと浮かぶ姿は、黒の皮ベストに、筋肉を誇示するかのようなノースリーブ。そして両腕には見事なタトゥ。 お世辞にもタチの良さそうな風体とは言えない。 「まったく、久しぶりだぜ。まだ生きて動いている人間に会えるなんてな!」 男は、そう言いつつ右手を差し出す。 フランクは覚束ない呼吸と視界のまま、なんとかそれを握り替えし、よろよろと立ち上がる。 「俺はフランク。フリーのジャーナリストだ。ありがとう」 自己紹介と礼を述べるが、 「ハ! 今更職業なんて律儀に名乗るとはね! いや、たいしたもんだ」 軽く一蹴された。 不快、というより、戸惑うが、男は気にもせずに 「俺はフランシス。似た名前で紛らわしいな。別の名前で呼んでも良いが、トリガーハッピー(乱射魔)とは言うなよ?」 黒く濃いあごひげの奥で、またにやりと笑う。 躁状態。 フランクにはそう見えた。 口調と言い、表情と言い、妙に浮かれている。 ドラッグでもキメているのか? とも思うが、そういう匂いもしない。 いわばナチュラルハイ。まさに、トリガーハッピーな状態なのかも知れない。 そのフランクに、手に持ったショットガンの銃口が向けられる。 驚き、脇に飛び退いて避けようとするが、銃声と共に飛び出した散弾はフランクの右に逸れ、背後でカエルの潰れたような悲鳴が聞こえた。 「悪ィな。さっき仕留め損ねていたみたいだ」 こともなげにそう言って、そちらへと歩く。 この間、フランクは結局、何も反応できずにいた。 酷く醜い死体だった。 それなりに場数を踏んでいるフランクでも、こんなものは見たことはない。 灰色がかった肌は、顔中が水疱瘡にでも罹ったかの様に腫れ上がり、ふくれ、また破けて腐汁を垂らしている。 目は血走り、至る所が汚れ、何より、その舌。 まさに、カエルか何かのように、舌がだらりと伸びている。 言うなれば、カエル人間というところだ。 「何だ…こいつは…」 思わず、そう口からこぼれた。 「スモーカーだ。見たこと無いのか? ラッキーだな。 ヤツは物陰に隠れて、遠くや高いところから舌を伸ばして獲物を締め上げて殺す。 身体の中にガスが溜まっているらしく、咳き込んだ声がしたらどっかに潜んで…」 ここで少し間を取り、 「ベロベロバァ! っと、やってくるワケだ!」 そう言って、ゲラゲラと笑った。 無意識に、フランクはデジタルカメラを構え、今は動かなくなったそれ…スモーカーを撮っていた。 「それより、フランク」 フランシスが改まってそう切り出す。 「ここに来たのは、ヘリの音がしたからだ。 もしかして軍の救助かと思ったんだが…あんた、見てねえか?」 成る程、と納得する。 危険に陥ったときに、そうそう都合良く助けが現れるなんてことは、ハリウッド映画でもなければそうは無い。 「悪いが、二つの意味でそれはない」 視線をゆっくりと戻しながら、フランクが答える。 「一つは、軍は助けに来ない。 来る途中、街道を封鎖しているのを見たよ。 むしろあれは…この町から誰も出さないつもりじゃないか…?」 「ハァ!? じゃ、すぐそこまでは来ているってのか!? クソ、何考えてやがんだあいつら! こちとら、いつまでもゾンビハンティングばっかで遊んでられねえんだぜ!?」 ゾンビ、という言葉に引っかかるが、子細は問わず言葉を続ける。 「それと、あんたの聴いたヘリの音は、俺をここに運んだヘリだ。 もう立ち去って、3日後にならないと戻って来ない」 今度こそは、フランシスがあんぐりと口と目を見開いた。 「おい、本気か!? 俺も相当クレイジーだと自覚しているが、アンタほどのイカレ野郎は初めて見たぜ!? 何を考えて、この激戦区に、しかも丸腰でのこのこやってきたんだ!? それとも何か? あんたのそのカメラは、実は殺人ビームでも放つ超兵器か何かってのか!?」 剣幕に押され、半歩下がる。 「まさか、こんな事になっているとまでは思ってなかったんだ」 その言い訳に、フランシスが更に呆れた顔をする。 「あんた、一体どんな安全地帯に潜んでいたってンだ!? 世界中がこんな有様だってぇ話なのに、「まさかこんなことには」だって!?」 世界中。 このハッピーな男の言葉を解釈すれば、つまりは「世界中でゾンビが現れた」という事になる。 となると、早朝にこの情報を仕入れ、知り合いに色々確認をし、ヘリを手配して乗り込み飛ばしていた間に、世界各地から続報が次々に流れ出した、という事になる。 スクープどころじゃない。フランクだけ、見事な置いてけぼり、だ。 ハイ、こちらFOXニュース! 一大事だ、イラクのイスラムテロリストによる細菌兵器攻撃で、世界中にゾンビが現れたぜ! アメリカ市民よ、銃を取れ! 俺たちのジョージに続くんだ! ウィラメッテに来るよりも、何処ぞのオフィスにふんぞり返って、共同通信の続報を待っていた方が、まだマシだったというワケだ! 絶望的、とはまさにこのこと。 勿論、フランシスの情報が誤報や思いこみの可能性もあり得る。 あり得るが、いまはそれすら確認できない。 その思いが顔に現れたのだろう。 先程まで興奮していたフランシスが、今度は一転、同情するというか、哀れむというか、そんな表情をして、 「…マジで知らなかったみたいだな。 呆れると言うより憐れだぜ。 ウェルカムトゥ・ヘル。このイカレた世界へようこそ、だな」 そう言って、腰のベルトにさしたハンドガンを、フランクに手渡そうとする。 「ったく、しょうがねぇ。 丸腰で居て貰っても役に立たねぇし、一丁渡しておくぜ」 ひんやりとした、重い、鉄の塊。 何度か射撃訓練をしたことはあるが、正直扱い慣れた代物ではないそれが、どうにも手に馴染まない。 馴染まないが…あの「スモーカー」の死体を見てしまったからには、コレがどうしようもなく必要になる予感はする。 そのとき。 軽く、銃声が響いた。 近くではない。しかしそれほど遠くもない。 中か? いや、外だ。 フランクはフランシスと連れだって、音がしたとおぼしき方へと足を向ける。 向けるが、霧に視界は閉ざされて、正確な位置には見当もつかない。 「くそ、一体何なんだこの霧は。いきなり現れやがって…」 フランシスの悪態も言い終わらぬうちに、立て続けに銃声がし、その後は爆音。 近くで、派手な戦闘が行われているのは間違いない。 暫くして、音が止む。 その後は、はなから何も無かったかのような静寂が、白い霧の中を彷徨っていた。 「流石に、あれだけデカイ音がすりゃあ、感染者どもがわらわらと集まってくる…ハズなんだがなあ」 フランシスが、些か微妙な顔をして、誰にともなくそう呟く。 「この霧が出てから、スモーカー一匹しか見てねえし、気配もしねえ。 一体どうなってやがんだ…」 フランクには分からないが、おそらくはこの状況に早くも適応している入れ墨マッチョに言わせると、この霧が出てからの状況は、"妙"らしい。 霧、霧、霧…。 やはり、霧だ。 「ハッ!」 再び、先程までのハイな声に戻り、 「考えてても仕方がねえ! 誰が勝ったにしろ、このモールに向かって何者がやってくる可能性は高いぜ! まずは、下に降りて、コープスパーティーと行くか」 フランクの答えも待たず、ずかずかと歩き出す。 さてどうしたものかと思いつつ、フランクはその後ろ姿を一枚、カメラに収めた。 この先に待ち受けているのが何なのかも分からぬまま。 【E-2 ショッピングセンター屋上へリポート/ 一日目夕刻】 【フランク・ウェスト@デッドライジング】 [状態]:健康、少し脚を捻る [装備]:ベレッタ(15/15) [道具]:高性能デジタルカメラ、筆記用具 [思考・状況] 基本行動方針:この町、或いは全世界で起きていることを取材する。 1:とりあえずフランシスと行動する。 2:他の人間にも取材をしたい。 3:しかし本当に世界中で? ※ここがウィラメッテだと思っています。 【フランシス@LEFT 4 DEAD】 [状態]:健康、ハイ [装備]:軍用ショットガン()(2/4)、ベレッタ(15/15)、 [道具]:ショットガンの予備弾(20)、ベレッタの予備弾倉(5)、フラッシュライト、救急キット(1)、パイプ爆弾 [思考・状況] 基本行動方針:とにかく感染者を殺しまくって生き残る。生存者は助ける。 1:さて、下に降りよう。 2:フランクはものを識らなさすぎて困ったもんだが、仕方がない、連れて行こう。 3:しかし、この霧は妙だな。 ※もともとは、世界中がゾンビであふれかえっている、破滅した(おそらくニューヨークか何処かの)大都市に居た。 そこから移転していることにまだ気がついていない。 【アイテム情報】 ※パイプ爆弾@@LEFT 4 DEAD パイプ型の小型爆弾。 スイッチを入れて遠くへ投げると、アラームが鳴り感染者を惹き付けてから、数秒後に爆発して、周囲の感染者を殺し尽くす。 アラーム、騒音に感染者が惹き付けられる、のは、ゲーム内の設定なので、他のクリーチャーの反応はそれぞれと思われる。 【キャラクター基本情報】 フランク・ウェスト 出典:デッドライジング 年齢/性別:20代か30代?/男性 外見:短く刈り揃えた黒髪に、黒いジャケット姿の、いかつい風貌の男。 環境:フリージャーナリスト兼カメラマン。 性格:意志が強く行動的で勇敢。 つまり、ハリウッドの巻き込まれ型アクション映画の主人公そのもの。 ぶっちゃけ、キャスティングはブルース・ウィリスでもイメージとしてはOK。 能力:一般人だが、潜在能力は高い。 (ゲーム後半では、素手でゾンビを蹴散らす程に。 その多彩な肉弾技の数々は、検索すると山ほど出てくるが、ロワ内で何処まで反映させるかは、微妙。 なお射撃能力はあまり高くない) 口調:俺、あんた、等。 交友:ゲーム内では多くの生存者を救助するが、ロワ登場時にはヘリパイロットのエドのみ。 備考:基本的に、ここで書かれていることでほぼ全てとの解釈でok。 フランシス(ファミリーネーム設定不明) 出典:@LEFT 4 DEAD 年齢/性別:20~30代/男性 外見:黒の皮ベストに黒のジーンズ。目つきは鋭く、髪は黒く短く刈り上げて髭面、両腕に入れ墨。見るからにギャング然とした風貌。 環境:ゾンビだらけの世界からやってきた荒くれ者。 性格:横柄で尊大だが、同行者は決して見捨てない。 能力:銃器の扱いとサバイバル能力に長ける一般人。 口調:ややぞんざいで乱暴、だと思う。 交友:ゲーム内では、ルイス、ビル、ゾーイらと4人のチームを組んで行動。 備考:横柄な態度、デカい声、そして見るからに屈強な肉体。 フランシスはこのゾンビの大発生を前にしても、まるでいつもの喧嘩の規模が大きくなっただけだ、といわんばかりの振る舞いを見せる。 ウィルスの感染が広まり出すと、人々は食料をかき集め安全な避難場所を捜し求めた。 だがフランシスは違った。 彼は銃を掴んで、鼻歌交じりに暴れ始めたのだ。 警察官も法律もない、無秩序の世界。 ゾンビさえいなければ、フランシスはすぐこの世界に馴染んでしまっていただろう。 以上、マニュアルより。 この情報で全てであり、ゲーム内で明かされるものは特にないので、これで十分。 なお、ゲームの性質上、基本的に脱出するその瞬間を除くたいていの場合、同行者を見捨てないし、敵を発見したら即座に仲間に警告し攻撃する。 ロワ登場時、他のゲーム内の仲間と会った後かどうかは不明。 【クリーチャー基本情報】 スモーカー 出典:LEFT 4 DEAD 形態:主に1体。他の感染者等とはあまり群れない。 外見:腐敗した状態のゾンビ 武器:長い舌。 能力:長い舌を伸ばして首などを締め上げて殺す。一度締め上げたら、一人の力で外すのは至難。 攻撃力:★★☆☆☆ 生命力:★★☆☆☆ 敏捷性:★★☆☆☆ 行動パターン:屋上などの生存者より高い位置を隠れて移動し、遠くから舌で狙撃してくる。近距離ではツメで攻撃。 備考:ゲーム内で「特殊感染者」と呼ばれるゾンビ。 遠距離攻撃が厄介だが、基本すぐ仲間に助けて貰えるので、強敵ではない。 ただしゲーム上では、締め上げられると脱出不可能なので、ロワで一人の時に襲われると強敵かも知れない。 出現前には、コフコフと煙にむせる咳き込んだ声がする。
https://w.atwiki.jp/horrordorama/pages/2.html
メニュー 検索 2023-01-09 20 43 17 (Mon) トップページ リンク @wiki @wikiご利用ガイド ここを編集
https://w.atwiki.jp/horroreiga/pages/9.html
@wikiにはいくつかの便利なプラグインがあります。 RSS アーカイブ インスタグラム コメント ニュース 動画(Youtube) 編集履歴 これ以外のプラグインについては@wikiガイドをご覧ください = http //atwiki.jp/guide/
https://w.atwiki.jp/deruze/pages/343.html
T-ウィルス アンブレラ製薬会社が開発した新型RNAウィルスの総称。 正式名称は「Tyrant Virus」 1966年にオズウェル・E・スペンサーがジェームズ・マーカス、エドワード・アシュフォードと共に発見した始祖ウィルスをベースにしている。 「生体の遺伝子を組み替える」という特性を持ち、これが数多の生物兵器を世に生み出す原動力となった。 同時に、別種の生物同士の遺伝子を組み合わせし易くする緩衝材の役割も担っている。 一方で、T-ウィルスに感染した生物は凶暴となる副作用を持ち、これが名前の元となる。 変異の大きいのウィルスであり、感染経路は経口から空気まで多岐に渡る。 感染した生体に起こる変異も一定しない。 おおまかに分類すると、 爬虫類、両生類、魚類、甲殻類等:著しい巨大化と凶暴化 鳥類:凶暴化 哺乳類:新陳代謝の活性化による耐久力の上昇と、その副作用としての表皮や内部組織の劣化、及び凶暴化 となる。 潜伏期間も一定しておらず、感染から所謂“ゾンビ化”までの時間にばらつきがある。 空気感染の場合は、初期症状が現れるのに24時間、脳組織の劣化まで5日、完全な“ゾンビ化”まで10日ほどと見られるが、あくまで一つのケースである。 しかし、肉体の弱体化に比例して症状の進行速度は上がり、死に瀕する状態となった場合には即座に“ゾンビ”となる。 また、上記のように、T-ウィルスによる“ゾンビ”は厳密に言うと甦った死者ではない。 死体に見えても、それは仮死状態と見るのが妥当と思われる。 驚異的な感染力を持つT-ウィルスだが、人間の場合、10人に1人の割合で抗体を持っている者がいる。しかし、あくまで感染しにくいだけである。 一方で、極稀に完全な適応力を持つ場合も存在する。
https://w.atwiki.jp/deruze/pages/91.html
G-ウィルス アンブレラ研究員のウィリアム・バーキンが被験者リサ・トレヴァーに“ネメシス”の試作体を投与した際に発見した。 G-ウイルスは、感染した生命体自身と時間をかけて融合し、新たな生物へと劇的な進化を幾度となく繰り返させる特徴を持つ。 しかも、その生物は繁殖可能な“G生物”を生み出す性質まである。 G生物との接触によって胚を植えつけられた場合、感染者は二つの道を辿ることになる。 G生物と感染者に血縁のある場合:G生物となり、劇的な進化を繰り返すようになる。 G生物と感染者に血縁のない場合:拒絶反応を起こし、疑似複製という特殊な繁殖方法を取る。肉体の一部を利用して形成された“G成体”なる不完全な生物が、感染者の肉体を突き破って出てくることになる。その口腔からは“G幼体”という小型生物を排出し続ける。このG幼体に生殖能力はない。 G-ウィルスそのものが生命の胚という見方も出来、その感染体はT-ウィルスのように生きているものである必要はない。 G-ウィルスに感染した場合、“DEVIL”と名付けられた抗原体を投与しなくてはならない。
https://w.atwiki.jp/deruze/pages/86.html
P-ベース 出典:バイオハザードアウトブレイク デイライト(T-ウイルス除去剤)を作るために必要な薬剤のひとつ。 T-ウイルスに侵された生物の血液。