約 1,607,599 件
https://w.atwiki.jp/yaruo-schop/pages/104.html
サムネイル画像 タイトル お兄様のペルソナ4 作者名 ◆2U5iYLS3SE 原作 ペルソナ4、ペルソナシリーズ ジャンル 現代ファンタジー、コメディ 主人公 司波達也(魔法科高校の劣等生) 期間 2014/09/22~2014/10/05 掲示板 やる夫系雑談・避難・投下板(やる夫板) タグ 書き溜め、完結作品 まとめサイト 様 やる夫疾風怒濤 様 スレッド一覧 スレッド名 タグ 備考 開始日時 最終レス 【R-18】スタイリッシュドルオタアクション 書き溜め #396から「お兄様のペルソナ4」シリーズ:スタート 2014/09/21 2014/09/23 【R-18】外す事のない恋の魔弾をこの胸に撃ち込んでよ 書き溜め 2014/09/23 2014/09/25 【R-18】愛なき時代に生まれたわけじゃない! 書き溜め 2014/09/25 2014/09/27 【R-18】ワザもない飾れないド真ん中保身! 書き溜め 2014/09/27 2014/09/30 【R-18】俺のメロン兄さんがこんなにもリア充なわけがない 書き溜め 2014/09/30 2014/10/03 【R-18】孤独の保身 書き溜め 「お兄様のペルソナ4」シリーズ:完結 2014/10/03 2014/10/05 同作者の作品一覧 異能学園都市でギャルゲ インフィニット・カニラトス お兄様の恋姫無双 お兄様の恋姫無双~萌将伝~ 愛なんて鎖のように重いペルソナ4 セージとハジメのP3 お兄様のペルソナ4 ジョジョの奇妙なデビルサバイバー2 チンピラは四畳半で生活しているようです 卑劣サバイバー2 ジョルノの愉悦探求紀~カツアゲ!無駄話!不等取引!
https://w.atwiki.jp/trpg-originative/pages/39.html
幻魔 LV14 アルラウネ LV28 クーフーリン LV35 オルフェウス LV47 ??? LV59 ??? LV68 ??? LV80 ??? LV14 アルラウネ マンドレイクに美しき女性の血を掛け合わせて作った、植物でできた美女。 「初期」 HP(生命力)+75 MP(魔力)+100 STR(力)+0 VIT(耐久力)+10 TEC(技術力)+10 AGL(素早さ)+15 LUK(運)+30 MDF(魔法防御力)+20 MAK(魔法威力)+14 「同調」 HP(生命力)+110 MP(魔力)+150 STR(力)+0 VIT(耐久力)+20 TEC(技術力)+20 AGL(素早さ)+25 LUK(運)+50 MDF(魔法防御力)+40 MAK(魔法威力)+28 「最終覚醒」 HP(生命力)+150 MP(魔力)+200 STR(力)+5 VIT(耐久力)+30 TEC(技術力)+50 AGL(素早さ)+50 LUK(運)+70 MDF(魔法防御力)+50 MAK(魔法威力)+42 <装着相性> 全員と最高相性 <ペルソナを装着するだけで使える能力> 毒無効 体液が毒化する 一部男性タイプのアクマとの交渉が有利になる <ペルソナ降臨で使える能力> パニックボイス 敵全体のステータスをパニック・バインドなどの(効果はランダム)状態にするダンス。敵は抵抗を試みる。 MP5 「同調」セクシーダンス 敵全体を魅了状態にするダンス。敵は抵抗を試みる。 MP5 「同調」ムド 敵一体を呪殺する。 消費MP15 「最終覚醒」プリンパ 敵一体を混乱状態にする。敵は魔法抵抗を試みる。 消費MP15 「最終覚醒+最高相性」ディアラマ HPをD10+(LUK÷5)回復。 消費MP 30 LV28 クーフーリン ケルト神話の光の皇子。青いタイツ姿に見える人はそういう風に脳内が汚染されている。 「初期」 HP(生命力)+100 MP(魔力)+75 STR(力)+75 VIT(耐久力)+75 TEC(技術力)+75 AGL(素早さ)+150 LUK(運)+20 MDF(魔法防御力)+50 MAK(魔法威力)+25 「同調」 HP(生命力)+200 MP(魔力)+100 STR(力)+100 VIT(耐久力)+100 TEC(技術力)+100 AGL(素早さ)+250 LUK(運)+50 MDF(魔法防御力)+100 MAK(魔法威力)+50 「最終覚醒」 HP(生命力)+300 MP(魔力)+200 STR(力)+200 VIT(耐久力)+200 TEC(技術力)+180 AGL(素早さ)+350 LUK(運)+95 MDF(魔法防御力)+150 MAK(魔法威力)+100 <装着相性> 全員と最高相性 <ペルソナを装着するだけで使える能力> PPPを消費しなくても、素早さをPPP値にすることが出来る(任意で人間数値にも出来る) 「初期」アギラオ 炎で敵D4体に攻撃。3D10+魔法威力ダメージ。 消費MP25 「同調」矢避けの加護 物理攻撃の回避が一回だけ100%になる。自分のターンでなくとも宣言した瞬間に使用可能だが次ターンになれば効果は消滅する。 消費MP25 <ペルソナ降臨で使える能力> 「初期」二段突き 敵一体に物理攻撃。STR÷3のダメージを二回与える。 消費MPなし 「同調」戦闘続行 自分のHPがゼロ以下になった瞬間、HP1状態に戻る。重ねがけ不可。 消費MP35 「最終覚醒」ゲイ・ボルグ 敵一体に即死攻撃。 即死が効かない相手の場合はSTRを貫通ダメージ。 消費MP50 LV35 オルフェウス ギリシア神話に登場する吟遊詩人。 緑色の髪の人とは別人。妻帯者です。振り返っちゃダメの人。 「初期」 HP(生命力)+100 MP(魔力)+400 STR(力)+50 VIT(耐久力)+50 TEC(技術力)+500 AGL(素早さ)+300 LUK(運)+50 MDF(魔法防御力)+100 MAK(魔法威力)+35 「同調」 HP(生命力)+150 MP(魔力)+550 STR(力)+80 VIT(耐久力)+80 TEC(技術力)+600 AGL(素早さ)+400 LUK(運)+80 MDF(魔法防御力)+200 MAK(魔法威力)+70 「最終覚醒」 HP(生命力)+200 MP(魔力)+700 STR(力)+100 VIT(耐久力)+100 TEC(技術力)+700 AGL(素早さ)+500 LUK(運)+100 MDF(魔法防御力)+300 MAK(魔法威力)+105 <装着相性> 全員と最高相性 <ペルソナを装着するだけで使える能力> 即死系無効 魅了系無効 ペルソナ「ディオニュソス」が同パーティーにいると能力が半減する 後ろを振り返れなくなる(体ごと向かなければならない) 「初期」ディア 味方一体のHPをD10+(LUK÷10)+魔法威力回復。 消費MP5 <ペルソナ降臨で使える能力> 「初期」キャンディボイス 敵全員を幸福状態にするかもしれない。 消費MP5 「同調」癒しの竪琴 味方全員のHPを(LUK÷2)+魔法威力回復。消費MP50 「同調」眠りの竪琴 敵全体にSLEEP効果。敵はマイナス300%で抵抗を試みる。ただし演奏をやめると目覚めてしまう(演奏し続ける間は初期MP消費のみでOK)。消費MP80 「最終覚醒」鼓舞の竪琴 味方全体に状態異常耐性、攻撃力1.5倍、素早さ1.5の効果をもたらす。ただし演奏をやめると効果消滅(演奏し続ける間は初期MP消費のみでOK)。消費MP150 「最終覚醒」殉教の首 自身がDYING状態になるが、味方全員の次回行動ダイス目をマイナス75する。次回行動は、時間が経っても行動するまで有効。 消費MP200
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/2239.html
「どうする?もうやめるか?」 「まだやれます!!」 「そうか…。なら掛かって来い、トランクス!!」 「はい!!」 そう言った後、高速で俺に近づいて接近戦を仕掛けてくる それを防御と回避で凌ぐ ある程度防いだ後、トランクスの放った拳を体を傾けて回避し足払いを掛ける 「わ!!」 そして足を掴んで上空に投げ飛ばす ある程度飛んだ後、体勢を立て直してブレーキを掛けて空中に留り 「はあ!!」 両手を合わせてエネルギー波を放ってきた それを左手で弾き飛ばす その瞬間トランクスは俺の背後に現れて跳び蹴りを放つ 俺は体を前に倒して避けて、その体勢のままトランクスの顎を蹴り上げ、回し蹴りで蹴り飛ばす 「うわあ!!」 トランクスはある程度吹き飛ばされた後地面に手を付け体を反転させ瞬時に体勢を立て直す それを見た後、高速で近づき接近戦を仕掛ける トランクスは俺の攻撃を防御で凌いでいる …前に修行を付けた時よりずっと強くなってる 俺と同じように一人でもかなり修行をしてたみたいだな 「く!!」 そろそろトランクスの体力も限界かな… 俺は一旦攻撃をやめ、トランクスの方を向いたまま後ろに下がる 数瞬遅れてトランクスは俺を追いかけて来る そしてトランクスの間合いに俺が入った瞬間 「だあああああ!!」 トランクスは拳を放つ その拳が俺に当たる瞬間、俺は残像を残すように高速移動をする 「え?」 俺の残像はトランクスの攻撃が当たった瞬間に消える その瞬間俺はトランクスの背後に現れて、トランクスを蹴り上げる 「うわああああ!!」 トランクスは渦が巻いている海に落ちていった 「わ、わぷ!!た…助けてえ!!」 「何だ、もうバテのか?」 あれくらいならすぐに上がってくるだろ ………思った通り数分も掛からないうちに上がってきた 「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…。」 「ほら。」 そう言ってトランクスにタオルを渡す 「あ、ありがとうございます。」 少し経った後、トランクスが顔を拭き終わる 「あの、悟飯さん。」 「ん?どうした?」 「ボク…ちゃんと強くなってますか?」 「ああ、ちゃんと強くなってるさ。」 「そうですか。」 そう言って嬉しそうに笑った 「でも…まだ超サイヤ人にはなれないんですよね。」 「前にも言ったように超サイヤ人になるには強い怒りが必要なんだ。」 「怒り…。」 「………そうだな…」 そう言って俺は歩きだす トランクスも俺の後を付いてくる 少し歩きに西の都が見える所で足を止める 「例えば俺やブルマさんが何者かに成すすべもなく殺されるところとか、 ここから見える大分復興が進んできた西の都が破壊されるところを想像してみろ。」 「は、はい。」 ………少しずつトランクスの気が膨れ上がってくる 「ぐ…ううううううう!!」 纏っている気の色が青白い色から金色に変わる 「あああああああああああ!!」 髪の毛も逆立ち始めた 「もっとだ!!もっと怒れ!!」 トランクスの気がどんどん膨れ上がる 「あああああああああああああ!!!!」 あと少しだ…あと少しで超サイヤ人になれる 「あ!!」 纏っていた気が消え髪の毛も元に戻り、トランクスは膝を衝く 「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」 「大丈夫か?」 「は…はい…。…くそ、どうして超サイヤ人になれないんだ…。」 「もう少しだ、トランクス。俺の父さんもベジータさんも、勿論俺も超サイヤ人になるのに 物凄く苦労したんだ。大丈夫、おまえは必ず超サイヤ人になれるさ。」 「………あの、悟飯さん。」 「ん?」 「ボクの父さんってどんな人だったんですか?ボクが生まれてすぐに死んじゃったし、 母さんもあまり話してくれなくて…。」 「…あまり優しさとかを表に出す人じゃなかったな。でも、おまえとブルマさんの事は いつも気に掛けた。そして凄く強くて誰よりも誇り高い戦士だった。」 「………悟飯さん。」 「どうした?」 「ボク、もっと強くなります!!今度何かあった時は悟飯さんと一緒に戦えるように!!」 「そうだな…ずっとこの平和が続くのが一番いい。だけど…いつまたとんでもない奴が 現れるかはわからないからな…。トランクス、その時は頼りにさせてもらうぞ。」 「はい!!」 「さて、ブルマさんが朝ご飯作って待ってるだろうし戻ろっか。」 「はい。」 「ただいまー。」 「お邪魔します。」 「お帰り。もう出来てるから座っちゃって。」 そう言われて俺とトランクスは席に付く 「まだ食べ物とか十分に手に入らないけどその辺は腕でカバーしてるつもりよ。」 そう言った後、ご飯を持って来てくれた 「さ、食べて。」 「「いただきまーす!!」」 ご飯に味噌汁にサラダに肉など色々な物を食べていく ブルマさんの料理もおいしいなぁ 「おかわりお願いします!!」 「ふふ、やっぱそっくりね。」 「え、何がですか?」 「その胴着着て、そんな食べ方してるとお父さんの孫君そっくり。 それに孫君と同じように世界を救っちゃうなんてね。」 「この胴着は父さんのようになれたらって思って作ったんですよね。 後…人造人間を倒せたのは俺一人の力じゃありませんよ。」 「それって、悟飯さんが前に言ってた別世界の出会いってやつですか?」 「そう。あの出会いが無かったら、多分俺は人造人間に殺されてただろうな。」 はやてに出会って…一緒に暮らして…シャマルさん、ヴィータ、シグナムさん、ザフィーラさん と一緒に戦って…なのはやフェイト達と戦って…リインフォースさんの自殺を止めて… あれから…もう…九年になるのか… 「私も前にその話を悟飯君に聞いて研究してみようと思ったんだけどね…」 「気にしないでください。今の状況じゃしかたないですよ。」 俺が17号、18号を倒して九年になるけど…奴等の残した爪跡は大きかった 食べ物、エネルギー、物、人…何もかもが足りてない ここ、西の都は比較的余裕があるけど殆どの地方は食べていくだけで精一杯って感じだ この状況を何とかするためも、やらなければならないことは山ほどある …そう言えばけっこう前にブルマさんが『時間移動の理論は出来てるのよねぇ。』って 言ってたっけか そのうち本当に別世界にいく機械とか作りそうだな… 「そういえば悟飯君の噂、よく聞くわよ。世界中飛び回って復興作業を手伝ってるんだってね?」 「ええ、まぁ。」 俺は17号、18号を倒してからは世界中を飛び回って復興作業を手伝ってる みんなが少しでも失ったものを取り戻せればって思って始めたんだったな 勿論修行も続けてる 「偉いわねぇ。」 「はぁ…。」 「家のトランクスも毎日西の都の復興手伝ってるのよねぇ。私の手伝いもよくしてくれてるし。 よく悟飯君のようになりたいって言って一人でも修行もしてるみたいだし。」 …トランクスに修行をつけ始めたのは七年前…トランクスが六歳の頃だったな トランクスが自分に修行を付けてくれって言ったのが切欠だったな 最初の頃はどう教えていいかわからなくて武天老師様によく相談してたな そういえば…より厳しい修行を付けてくれって言い出したのは四年前だったな 四年前…俺が13号、14号、15号と戦った時… トランクスも俺の気を感じて氷河地帯に来ようとしてたみたいなんだけど、ブルマさんに 『今のあんたが行っても悟飯君の足手まといにしかならないわよ!!』って言われたらしい 悔しかったんだろうなぁ その気持ちはよくわかる だから今では俺の持ってるもの全てを叩き込む気で教えてる 護りたいと思ったものを必ず護れるように… 後、ブルマさんは俺がトランクスに修行を付ける事に反対はしていない 曰く、『こんな時代だしやりたい事はやらせてあげたいのよ。それに、サイヤ人が どういう生き物なのかよくわかってるつもりだしね。これくらいでどうこう言ってたら ベジータの妻なんて務まりっこしないわよ。』と言う事らしい ブルマさんらしいや 「母さん、ボクもおかわり!!」 「はいはい。ホント、あんた達はよく食べるわねぇ。」 「それじゃ俺はそろそろ行きますね。」 「今日はどこに行くつもりなの?」 「とりあえず一回家にに顔を出してからここの反対側辺りに行こうと思ってます。」 「そう。ちゃんとチチさんにも顔を見せなさいよ。前会った時も悟飯君のこと心配してたわよ。 最近顔見てないけど大丈夫なんだろうか?って。」 「あー…気をつけます。」 ちょっと忙しかったからなぁ…気をつけないと 「悟飯さん。」 「何だ、トランクス?」 「ボク、もっともっと強くなります。次に会った時悟飯さんがビックリするぐらいに。」 「それは楽しみだな。」 そう言ってトランクスの頭を撫でる 「えへへ。」 「頑張んなさいよ、トランクス。」 「うん!!」 「それじゃ、また近いうちに来ますね。」 「うん、行ってらっしゃい。」 「気をつけてね。」 トランクスとブルマさんに見送られて西の都を後にした やっぱ空を飛んでると風が直接当たって気持ちいいな 少し遠くを見てみれば鳥が楽しそうに飛んでる 平和ってホントにいいなぁ 下を見下ろしてみると………あれは……… しょうがないな、まったく 少しスピードを上げて前に出た後、急降下して着地する 「「「わー!!」」」 目の前で三体のマシンが止まる 「いい加減悪いことは止めろ、お前達。」 「あー!!貴様は!!」 「奴です!!孫悟飯です!!孫悟空の息子の孫悟飯です、ピラフ様!!」 「ど、どうするんですか?ピラフ様~?」 「くー!!何度も何度も親子揃って我々の邪魔をしおって!!」 「邪魔されたくなかったらこんなことはもう止めろ。」 「黙れ黙れ!!人造人間を倒してくれた礼を言ってやろう!!だがしかーし!! 世界を支配すのこのピラフ様だ!!行くぞ!!シュウ!!マイ!!合体だ!!」 「「おー!!」」 そして三体のマシンが合体する 「喰らえ!!ミサイル発射だ!!」 合体したマシンからミサイルが放たれる それを蹴り上げて斜め上空に飛ばした後エネルギー弾を当てて破壊する 「なあ!?」 「はあ!!」 合体したマシンの右肩部分にエネルギー波を当ててその部分を破壊する 「た、大変ですピラフ様!!超特殊装甲SPが一撃で破壊されました!!」 「いちいち報告せんでもわかっとるわ!!こうなったら秘密兵器発動だ!!」 そう言った後辺りにピンク色のガスが充満する 俺は鼻と口を腕で覆いバックスッテプで距離を取る 「く、毒ガスか!?」 「誰がそんな恐ろしい物使うか!!これはな…吸ったらクシャミが止まらなくなるガスだ!!」 …クシャミ………それはそれで厄介だな… 「どうだ、手も足も出まい!!なーっはっはっは…ハックション!!な、どういうハックション!!」 「破壊されハックション!!部分かハックション!!ガスが入ってハックション!!来てハックション!!」 「ハックション!!シュウ!!あハックション!!ボタハックション!!押せハックション!!」 「ハックション!!赤ハックション!!ですハックション!!」 「ま!?」 突如合体したマシンが大爆発を起こす 「あーーーーーーれーーーーーーーハックション!!!!」 「もうこんなのヤダ…ハックション!!!!」 「覚えていろーーーーーーーーーハックション!!!!」 三人とも爆発でどっか飛んでいった ………さて、家に帰るか 「あ、そうだ。」 少し進路を変えて店を探す たしかこの辺りに…あったあった 着地して店の中に入る 「すみませーん。」 「はーい。」 定員さんが返事を返してくれた 「そこにある白い花の花束、八つください。」 「わかりました、少々お待ちください。」 少し待っていると、白い花の花束を袋に入れて持って来てくれた 「合計で八千ゼニーになります。」 「あ、はい。」 「丁度ですね。ありがとうございました。」 お金を払い店を出た後、空に上がりパオズ山に向かう 「お久しぶりです。」 俺はパオズ山で一番見晴らしがいい場所… 父さん、ピッコロさん、ベジータさん、クリリンさん、ヤムチャさん、天津飯さん、 餃子さん、ヤジロべーさん…みんなが眠る場所…みんなのお墓がある場所に来た 「少し日が空いてしまってすみません。」 みんなのお墓に花束を置いていく 「父さんとベジータさんとヤジロベーさんは花より食べ物の方がよかったでしょうけど…我慢してくださいね。」 みんなの墓石の汚れてる部分をタオルで拭っていく 「あれから…もう九年も経ちました…。」 風が少し吹く 「沢山の命が失われて…沢山のものが失われて…沢山の人が泣いて…。」 風が止んで音が無くなる 「だけど…平和が戻って…ちょっとずつですけど…元に戻ってきています。」 雲が流れたようで影が出来ていた部分が無くなる 「この平和は…何が遭っても…俺が…俺達が必ず護っていきます。」 みんなの墓石を見つめる 「父さんの息子として…ピッコロさんの弟子として…サイヤ人として…地球人として…。」 脳裏にみんなの顔が過ぎる 「だから…安心してください。」 「クアー。」 「ん?」 声がした方を見るとハイヤードラゴンが来ていた 「ハイヤードラゴン!!」 「クアー!!」 俺の傍に着地して擦り寄ってきた 「久しぶりだな。元気だったか?」 撫でてやりながらそう尋ねる 「クア。」 「そうかそうか。」 ふと見ると手に八本の花を持っていった 「そっか…お前も花を持って来てくれたんだな。」 「クア。」 ハイヤードラゴンはみんなのお墓に花を置いて俺の隣に立つ 「黙祷しよう。」 「クア。」 そう言って一緒に目を瞑る ……………………………………… 目を開けてまたみんなのお墓を見る 「また…近いうちに来ます。」 そう言った後、ハイヤードラゴンと一緒にお墓を後にする 「俺はこれから家に帰るけど、おまえはどうする?」 「クア。」 ハイヤードラゴンは少し屈んで俺に背中を向けてきた 乗っていけってことか 「お前に乗るも久しぶりだな。」 そう言ってハイヤードラゴンの背中に乗る こいつも大きくなったなぁ 子どもの頃より背中がずっと大きいや 「それじゃ頼むぞ、ハイヤードラゴン!!」 「クアー!!」 「お、速い速い!!」 体の大きさだけじゃなくスピードもかなり上がってるなぁ 家にはあっという間に着いた 「ありがとう、ハイヤードラゴン。」 「クア。」 ハイヤードラゴンは少し離れた所に歩いていった …気を遣ってくれたのかな ドアを開けて家に入る 「ただいま。」 「悟飯!!」 母さんが俺に近づいてくる 「ただいま、母さん。」 「悟飯、怪我とか病気とかしてねえだか?」 「大丈夫ですよ、母さん。俺は元気です。」 「今何か飲み物を淹れくるから、そこに座ってろ。」 「はい。」 俺は椅子に座って少し立った後、母さんがお茶持って来てくれた 俺は持って来てくれたお茶を飲む 「あ、このお茶おいしいですね。」 「前にブルマさんに会った時に貰ったやつだ。ブルマさんのお勧めの一品らしいぞ。」 「そうなんですか。」 しばらく母さんと談笑する 「………悟飯。」 「なんですか、母さん?」 「やっぱりまだ………。」 「………すみません、母さん…。」 湯のみをテーブル置いて母さんに向き直る 「平和が戻って大分たったとはいえ復興には…昔にのようになるにはまだまだ掛かります。 ドラゴンボールももう無いですから神龍に頼んで元に戻してもらうことはできません。 人も資材も何もかもが全然足りてないですけど、それでもみんなで何とかしいかねばなりません。 俺の持ってる力は復興とかにも使えますし…。それに…」 「それに?」 「もしまたとんでもない奴が現れても…今度はちゃんと護れるように…今度はなんの犠牲も 出さないようにするためにも…修行はずっと続けていきます。」 「………。」 「せめて、もう少し復興とかが形になるまでは一緒には暮らせないと思います。」 「………………………………。」 「………………………………。」 「………………もういいだ。」 「母さん?」 「まーったく、顔つきや体格が悟空さ似るだけならまだしもオラの言うことちっとも 聞かねえとこまで似ちまってよ。しかも悟空さと同じで一銭も稼がねえし。」 「いや…その…それを言われるとその…色々…心苦しいですけど…。」 「まあいいでねえだかチチ。」 「お祖父ちゃん!!」 「おっ父!!」 ドアを開ける音と同時にお祖父ちゃんが入って来た 「悟飯、しばらく見なかったけど元気だっただか?」 「はい。あ、荷物俺が持ちますよ。」 「悪いだな。」 お祖父ちゃんの持っていた荷物を戸棚の近くに置く 「チチ、子どもはいつか親の前から巣立っていくものだ。それに悟飯は自分の行く道を 自分で決めてるだ。それなら親は笑顔で見送ってやんねえとならねえ。」 「わかってるだよ。」 母さんは俺に近づいて俺の肩を掴む 「オラはもう何も言わねえ。おめえの好きにしたらええ。でもこれだけは約束してけろ。」 「約束?」 「ぜってえ死なねえって。」 「大丈夫ですよ母さん。俺は死にません。何が遭っても。」 「そうか。ならええだ。」 「ほんと、子ども成長は早えだな。ちょっと前まではこれぐらいだったのに、もう一人前の 男の顔するようになっただ。」 「お祖父ちゃん…。」 「せっかくだ。みんなで写真でもとるべ。」 「そうだな。そうするべ、悟飯。」 「はい。」 母さんは椅子に座って、俺がその隣に立ち、カメラのセットの終わったお祖父ちゃんが 後ろに来て俺と母さんの方を掴む そしてカメラの鳴る音がする 「体には気をつけるんだぞ、悟飯。」 「はい。」 「こっちのことは気にしなくていいだ。よくハイヤードラゴンが遊びに来てくれてるから あんま寂しくねえだからな。」 「そうなんですか。」 ハイヤードラゴンにも色々気を使わせてるなぁ 「それじゃ、できるだけ近いうちに帰ってきますね。」 「楽しみにしてるだ。」 俺は空に上がり家を後にする 「クアー。」 ある程度飛んでいるとハイヤードラゴンが声を掛けてきた 「ハイヤードラゴン。」 近くに行って顔を撫でる 「何かおまえにも色々気を使わせてたみたいだな。」 「クア。」 気にするなって言ってるようだ 「できるだけ近いうちに帰ってくるからその時一緒に遊ぼうな。」 「クア!!」 「それじゃ、またな。」 「クア。」 ハイヤードラゴンは手を振って見送ってくれた かなり上空を飛行しながら飛んでいる ここまで高いと翼竜とかとぶつかりそうになることはない でも最近は飛行機とかヘリコプターとかも飛ぶようになってる… 航空路とかには気を付けないといけない 「ん?」 急に大気の震えを感じて一旦止まり辺りを見渡す 「何もないな…。」 今度は上を見てみる 「な!?巨大隕石!?」 何でこんな物が…いや、考えるのは後だ 気を開放して隕石を受け止める 「ぐ!?」 思ってた以上に衝撃が強い 止まらずに徐々に地上に向かっていく こんなものが落ちたら… 「はあああああああああああ!!!!」 気を爆発させて超サイヤ人になる 「な…ぐ!?」 まだ止まらない 速度は遅くなってるが地上にぶつかるのが先だ こうなったら… 「かぁぁぁぁ…めぇぇぇぇ…はぁぁぁぁ…めぇぇぇぇ…」 こいつをかめはめ波で消し飛ばす 「波あああああああああああああ!!!!」 零距離で放った俺のかめはめ波は隕石を飲み込み徐々に崩壊させていく よし、これで… 「な!?」 ある程度崩壊したら隕石は爆発し、俺はそれに飲み込まれた 「ん?」 気絶してたみたいだ… ここは…どこだ… 知らない場所だ… 明るさからみて…夜ってことはわかる 今の俺の状態は…胴着がボロボロってことぐらいで特に異常はないな だけど…気絶していて気が付いたら知らない場所いるっていうのは… これで三回目か… 「ここは…鳴海…か?」 だけど今居る場所は見たことのない場所だ… しばらく歩いて様子見たほうがいいな 俺は道なりに沿って歩き始める 歩き出して少したったけど…町とか村は見えないな せめて看板でもあれば… 気を探すというのもあるけどどこに居るかわからない以上この星全部を探ることになる その中からはやて達の気を探すとなると…かなり厳しいぞ 魔力を探ることはできないし…みんなの気も一般人と同じくらいだからなぁ 近くにいるんか場所がわかるんならともかく…せめて大体の位置さえわかればなぁ… 俺の居た世界と違って飛んでるところを見られたら騒ぎになるだろうし… うーん…今日はこのまま野宿かな? ん? 後ろの方で車が止まったな… 人が降りて来た… 「悟飯…?」 降りて来た人は… この気…そしてあの顔つき… 「はや…て…なのか?」 「悟飯!!」 「おっと。」 はやてが飛び込んできたので受け止める 「はやて?」 「う、うえぇぇ…ひっく…うう…ひっく。」 「はやて!?」 泣いてる!? 「あ、いや、その、はやて、えと…。」 言葉が出ない 結局はやてが泣き止むまでこのままの状態で待つことにした しばらくするとはやてが顔を上げて俺の方を見てきた 「悟飯…。」 「?」 「おかえり。」 「ただいま。」 前へ 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/p3etc/pages/32.html
抑制剤に関連した考察 ペルソナとシャドウは同じ存在です。 じゃあ思いつきで言うけど ペルソナを抑制する薬が作れるというのなら シャドウを抑制する薬が作れるという事にもなるのではないか →本編の制御剤がシャドウに影響与えて影時間に適性持たせる代物だとしたら有り得る。 →それを副作用をなるべく抑えるよう改良し、影人間化した人に投与すれば全て解決? まあ、出来たとしても幾月に隠蔽されて終わりだろうけど…
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/747.html
なのはと戦った翌日俺達はまた会議を開いていた 内容は仮面の男についてだ 「昨日の戦いで私の方にも仮面の男が現れたが孫、おまえの方にも現れたそうだな。」 「はい。」 「…孫、おまえはどう思った?」 「対峙してわかったことは、直感的に信用してはならいってことぐらいですかね…。」 「どういうこと?」 「あの仮面の男が闇の書の完成させようとしているのは間違いありません。 でも、なぜ完成させようとするのかがまったくわからないんです。」 そう、これがまったくわからないんだ ナメック星の時はベジータさんとフリーザが不老不死に なるためにドラゴンボールを集めてたからいろいろと対策が取れたけど 今回はそうもいかない 「完成した闇の書を利用しようとしているのかもしれんな…。」 そうザフィーラさんが言った 「ありえねぇ!! だって完成した闇の書を奪ったって、 マスターであるはやて以外には使えないじゃん!!」 「完成した時点で、主はやては絶対的な力を得る。脅迫や洗脳などの効果がある筈も無いしな。」 「…家の周りには厳重なセキュリティを張ってるし、 万が一にも、はやてちゃんに危害が及ぶことは無いと思うけど…。」 「それでも念の為だ。シャマルはなるべく主はやての傍を離れん方がいいな。」 「そうね。」 「なぁ、闇の書を完成させてさ、はやてが本当のマスターになったらさ、 それではやては幸せになれるんだよな?」 「どうしたんだ? いきなり?」 「闇の書の主は大いなる力を得る。守護者である私たちがを誰より知ってる筈でしょ?」 「そうなんだよ。そうなんだけどさ アタシなんかさ、大事なことを忘れてる気がするんだ…。」 「俺はよくわからないけど、闇の書が完成すればはやての命は助かるんだろ?」 「うん…。」 「それで少なくとも闇の書の侵食は止まる。」 「なら…。」 突然、何かが落ちる音がした 何事かと思い集中して周りを探ってみた …はやての気がいつもより小さい はやては気のコントロールができないから 激しい運動などをしなければ気が小さくなるってことはない まさか 「はやて!!」 俺達はすぐにはやてのいる場所に移動した すぐに倒れてるはやてを発見した 「はやて!!」 「救急車!!救急車!!」 「ああ!!」 「はやて!!」 「まて、あまり動かすな!!」 「あ、うん。」 はやての顔色が悪い はやての倒れてる体勢が悪かったので はやてを仰向けにして少し抱き起こす …体温が若干高い 息も荒い 少しは楽になるだろうと思いはやてに俺の気を分け与える 「シャマル!!回復!!」 「わかってるわ!!」 隣ではシャマルさんがはやてに回復魔法を掛けている 効果があったのかはわからないがはやての顔色は少しは良くなった はやてを病院に移動させてだいたい数時間が過ぎた 検査が終わるまで心配だったが はやての容態は良くなったようなので 今は一般の病室にいる 「うん、大丈夫みたいね。」 「ありがとうございました。」 石田先生という人にはやての容態をみてもらっている どうやら大丈夫のようだ よかった 「はぁ、ホっとしました。」 「せやから少し目眩がして、胸と手が吊っただけやって言うたやん。」 「そうは言っても倒れたからなぁ。心配するなってほうが無理だと思うよ。」 「そうですよ。悟飯君の言うとおりです。」 「何かあっては大変ですから。」 「はやてが無事でよかったよ。本当に。」 そう言ったヴィータの頭をはやてが撫でていた ヴィータが一番心配していたからな 「まあ来てもらったついでに少し検査とかしたいからもう少しゆっくりしていってね。」 「はぁい。」 「シグナムさん、シャマルさん少しいいですか?」 「はい。」 そう言って三人は病室の外に出て行った そういえば俺もよく入院してたなぁ 人造人間にやられてボロボロになった俺をブルマさんが見つけて 何度も病院に運んでもらってたっけ そういえば、最初に病院に運んでもらった時『なんで俺のいる場所がわかったんですか?』って聞いたっけか そしたら『ラジオでね、ペッパータウンで金色の髪をした少年が 人造人間相手に戦ってるっていうニュースが流れているのを聞いてね。』って言われたっけか それを聞いた時お母さんにも伝わったんじゃないかって心配になったけど パオズ山まではラジオの電波が届かないはずだっていうのを思い出した よけいな心配を掛けたくないしね あと、何度もボロボロになった俺を見てもブルマさんはもう戦うなって言わなかったけか 俺の気持ちを汲んでくれたんだろう これは嬉しかったけど、ブルマさんは心配でたまらなかったんだろうな それに関しては本当に申し訳なかった だから修行の合間や少し時間がある時はブルマさん家に顔を出すようにしたんだっけか 「悟飯?」 「え、あ、何?」 「さっきからボーってしてたもんやから、どないしたん?って思ってな。」 「いや、なんでもないよ。」 「ホンマに?」 「ホントホント。あ、はやてが病室に移る時に林檎買ってきたんだけど食べる?」 「あ、アタシ食べる!!」 「ちゃんとヴィータにもあげるよ。はやても食べるよね?」 「うん。お願いな。」 「まかせといて。」 そう言って俺は果物ナイフを使って林檎を剥いていった 「入院?」 どうやらはやての入院が決まったようだ さっきシグナムさんとシャマルさんが石田先生と話してたのはそのことかな 「はい、そうなんですよ。」 「そうなんか…。」 「あ、でも念の為にというだけですので心配はありません。」 「それはええんやけど…。」 何か言いづらそうにしてるな… 「どうしたの?何か心配事?」 「いやな、私が入院しとったら料理とか全部悟飯に任せてしまうことになってしまうんやない?」 「あ、たしかに。」 「もう、何言ってるの。はやてちゃん、ヴィータちゃん。そこは私と悟飯君の交代でやります。」 「「シャマルが作るのだけはやめてくれ!!」」 ヴィータとシグナムさんが間髪いれずに突っ込む 「二人とも酷い!!悟飯君、この二人に何か言ってあげて!!」 「えーと………俺は大丈夫だよ。体力には自信があるしね。」 「悟飯く~ん。」 「まぁそれはそれとして、戻って着替えと本などを持って着ます。」 「ほかに持って着てほしいものがあったらなんでも言ってくれよな、はやて。」 「そやな…あ!!すずかちゃんからメールとか来るかもしれん。」 「あ、それは私の方から連絡しておきます。」 「後、何か暇つぶしになりそうな物も持ってくるよ。」 「うん。お願いな。」 はやてが入院してから数日が過ぎた 俺達は毎日蒐集活動を続けている 勿論はやてのお見舞いも毎日行っている 頁もあと少しといった所なので少しは余裕も出来ている 今月の末までには完成するだろう ただ、一つ厄介な事ができた はやてがなのはとフェイト達と知り合ってたという事だ この二人はすずがの友達でその経由で知り合ったということらしい はやての友達が増えるのはいいことだけど… 俺達の話し合いの結果、バッタリ会わないように時間調整するということになった ただ 「あの、シャマルさん…。」 「何?悟飯君。」 「なんですか?その格好…。」 「なにって…変かしら?」 今のシャマルさんの格好は 厚手のコートに手袋にサングラスというものだった 「その格好はかっこいいんですか、かなり目立ってますよ…。」 「え、嘘!?」 「本当です。その格好でコソコソしてたら怪しい人に見えますよ…。」 後日、シャマルさんの服装は元に戻った さらに数日が過ぎた 今ははやてのお見舞いに行くところだ 「今日か明日には雪が降りそうですね。」 「そうだな。冷えてきたし主はやてが風邪など引かねばよいが。」 「病室は暖かいし大丈夫じゃない?」 「そうだって。」 「そうだな。しかし今日は少し遅くなってしまったな。」 「そうね。でもあと少しで闇の書が完成するわ。」 「ああ、あと少しだ。」 「でも、最後まで油断しないでくださいね。」 「ああ、わかってるよ。」 「そろそろ病院に着くぜ。」 「そうね…あ!!」 「どうした!?シャマル!!」 「…はやてちゃんのお見舞いに持って来る物…家に忘れてきちゃった…。」 「はぁ!?何やってんだよ、シャマル。」 「うう、ごめんなさい。」 「…まぁ、ここに来るまで気付かなかった我々も我々だがな…。」 「う…。」 「はぁ、いいですよ。俺が取ってきますよ。」 「え?でも、元々は私のせいだし…。」 「いいですって。気にしないでください。」 「じゃあ…お願いね。悟飯君。」 「まかせてください。はやてには俺は遅れてくるって言っといてくださいね。」 「ああ。そのように伝えておく。」 「気をつけてなー。悟飯。」 少し暗くなってきたな あ、そろそろ家に着くころだな そう思いながら足を踏み出したら 「ん?」 おもいっきり足が滑り 「うわ!!」 盛大に転んだ 「いてて…痛いというか冷たいな。」 転んだ時に氷を割ったようでびしょ濡れになった 早く家に戻って着替えよう はやてのお見舞いに持ってくものはすぐに見つかった あとは俺の着替えだな ………無いな あ、そういえば全部洗濯してたっけ どうしよう…胴着でいいか ほかに着る物ないし 胴着を着て帯を締める やっぱ胴着が一番肌に馴染むし落ち着くな さて、行くか すっかり暗くなったなぁ 面会時間とか大丈夫かな まぁ…もしもの時は空飛んで窓から入ろう はやての部屋は一人部屋だし誰かに気付かれることもないだろう あ、もう少しで着くな 少し速度を上げるか そう思った時 「!!」 妙な違和感を感じた 「何だ?」 胸が締め付けられるやな感じ …やな予感がする 周りに人がいないことを確認して 俺は上空まで一気に上昇した そして上空から町を見下ろした ………一つの建物…ビルだな 他と少し違う感じがした 俺はそのビルに飛んで行った そのビルに着いたが…結界が張られている 俺は荷物を近くに置き、結界に向かって突っ込んでいき 「はぁ!!」 結界に穴を開けて結界内に侵入した 辺りを見回していると 「あれは!!」 貼り付けにされたヴィータを見つけた 「ヴィータ!!!!」 俺はヴィータに手を伸ばしながら向かっていく 「……ご……は………ん……?」 ヴィータが俺に気付いたようだ あと少しでヴィータに手が届く そう思った時 ヴィータが消えた 「な!!」 「残念…。」 「少し遅かったね…。」 あれは…なのはにフェイト …いや違う 気が二人のものじゃない この気は…仮面の男か 「もう、騎士達は存在しない…。」 「つまり、死んだんだよ…。」 死ん…だ みん…な…が 集中してもみんなの気が感じられな…い 俺は…また失ったのか また…守れなかったのか… 家族を… 仲間を… こいつ等が…仮面の男が…殺したのか シャマルさんを… シグナムさんを… ザフィーラさんを… ヴィータを… …許せない …許さない 絶対に… 「…久々に…。」 俺は 「?」 全身から 「久々に…。」 溢れ出て来た 「久々に心の底からブチ切れたぜ!!!!」 怒りに身を任せて 「うおああああああああああああああ!!!!」 超サイヤ人になった 「な!!」 「これは!?」 大気が揺れる 空気が震える でも俺の知ったことじゃない 「貴様等だけは謝っても許さんぞ!!!! この、クソ野郎!!!!」 前へ 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/572.html
~502Side~ 伯爵「いい加減墜ちなよっ!」ダララララララララララ ニパ「まだまだぁ!!」ダダダダダダダダダダダ ジョゼ「ま、まだなんですか・・・?」ガガガガガガガガガガ サーシャ「あと少し・・・あと少しだからっ・・・!」ガガガガガガガガガガガ 下原「あ!見えた!!」 管野「おおおおおおおおぉぉぉぉ!!」 すかさず管野がネウロイへと肉薄。ビームが放たれ、回避行動をとるもストライカーを掠める。 サーシャ「管野少尉!!」 ロスマン≪管野!≫ 管野「大丈夫だ!まだいけるっ!!」 それでも諦めず、拳に超鋼シールドを纏い、 ラル≪いけぇ!管野ォ!!≫ 管野「墜ちろおッッ!」ドガァァァ! 思いきり殴りつけた。 ピシッ…ピシピシ… コアはゆっくりとひび割れていき、ついには耐きれず大きな音を立てて砕けた。 バリィィィン! 同じようにネウロイの身がゆっくりと瓦解してゆく。 管野「ゼェ・・・ゼェ・・・」 ニパ「やったな!カンノ!!」ダキッ 管野「あ、コラ!抱きつくんじゃねぇよ!」 ボフッ 管野&ニパ「ボフッ?」 どこか聞きなれた音がしたかと思うと、次第に焦げ臭いが漂ってきた。 管野「これって・・・」 ニパ「まさか・・・なぁ・・・?」 ヒュウウゥゥゥゥ~ 管野&ニパ「やっぱりいいいぃぃ!」 二人のストライカーから煙が上がり、二人は落下を始める。 伯爵「はい、キャッチ。」ヒシッ サーシャ「もう・・・やっぱりこうなるのね・・・」ヒシッ こうなることを想定していたのか、あらかじめ二人の近くにいたクルピンスキーとサーシャが二人を抱きとめた。 ジョゼ「よかった・・・管野さんとニパさん無事みたいです。」 下原「ほんとだ・・・でも、二人ともなんでいっつも落ちちゃうんだろうね・・・」 呪いの仕業か何の因果か、この二人とクルピンスキーはよくストライカーを故障させるという。 普段サーシャにとって、この3人は悩みの種であるが、今は・・・ サーシャ「お疲れ様、管野少尉。よくやってくれました。」ニコ と、優しく微笑んだ。 管野「う、うん・・・///」 頬を赤らめる管野。 管野(やっぱり、お姉ちゃんに似てる・・・) ~504Side~ 中島「天姫!」ダララララララララララララララ 諏訪「はい!!」ガガガガガガガガガガガガ 同じく504もネウロイの弱点となる場所に集中的に攻撃を行っていた。しかし、他の部隊が相手にするネウロイに比べ、火線の勢いが強い。 ルチアナ「うっ・・・勢い、強くないですか・・・?」 竹井≪そうね・・・他の部隊の交戦も見たけど、みんなが相手にしているネウロイの方が少し手ごわいみたい・・・≫ フェデリカ≪ザザッ・・・501、502共に撃墜したみたい。今連絡が入ったわ。≫ アンジー「本当か!?」 フェル「うそ!?宮藤ちゃんたち早すぎ・・・」 竹井≪大丈夫、他の部隊にできて私たちにできないはずがないわ。とにかく、今は弱点を狙い続けることが先決よ。≫ パトリシア「って言っても、こんなにビーム撃たれながらどうやって・・・きゃっ!!」 バチィ! マルチナ「させないよ!パティ、平気?」 パトリシア「あ、ありがとう、マルチナ・・・」 ドミニカ「おおおおっ!!」バララララララララララ ジェーン「やあっ!!」バララララララララララ パキィッ ドミニカとジェーンのコンビネーションにより、ようやく活路が見いだされる。ネウロイのコアが姿を現した。 アンジ―「見えた!今っ!!」ダララララララララララララ 504の隊員全員による集中砲火が浴びせられる。弾速はネウロイの再生速度を上回り、ついに、 パキィィィ… コアを完全に砕いた。 諏訪「はぁ・・・はぁ・・・やったん・・・ですか・・・?」 中島「あぁ・・・やったぞ!天姫!」 竹井≪ネウロイの消滅を確認。よくやったわ!みんな!≫ ジェーン「たいしょおぉぉ・・・やりましたよぉ~・・・」グスン ドミニカ「ああ。ジェーンが居たおかげだな。」ヨシヨシ フェル「ま、当然の結果よね。」 マルチナ「これでロマーニャも世界も平和になるんだよね!」 ルチアナ「そうだと・・・良いんですけど・・・」 パトリシア「? ルッチーちょっと暗いけど、大丈夫?」 ルチアナ「えっ? そ、そうですか?大丈夫ですよ。」 パトリシア「本当?ならいいけど・・・」 ルチアナ(なんでだろう・・・まだ、終わった気がしない・・・) ~アフリカSide~ 他の部隊に比べ航空ウィッチの人員が少ないアフリカ。 戦闘機隊との連携を測り、マルセイユを筆頭にじわじわとネウロイを追い詰め、504がコアを露出させるのとほぼ同じタイミングで、こちらでも止めが刺されようとしていた。 ライーサ「はあっ!」ダララララララララララララ パキ! ひび割れた部分から光が漏れた。 黄の4≪見ろ!コアの光だ!!≫ 戦闘機兵の一人から声が上がる。 ハンナ「今だ!マミッ!!」 稲垣「はいっ!」ガチャ! 稲垣が巨大な砲身を構える。ボヨールド40mm砲。この隊の中でも最大の火力を誇るそれを彼女は軽々と持ち上げ、照準を合わせる。 稲垣「いきますっ!!」ボオォォウ! 派手な砲撃音が上がり、巨大な鉛玉が吐き出される。 ギィイィイイイ!! 砲弾はコアを貫き、ネウロイの悲鳴と共に完全に砕けた。 パキィィン… 黄の6≪ハハハハ!!やったぜちくしょー!!≫ 加東≪・・・やったわね、みんな・・・グスッ・・・≫ ハンナ「どうした、ケイ?泣いてるのか?」 加東≪あ、やだ・・・ちょっと、いろいろ思い出しちゃった・・・≫コシコシ ハンナ「ケイ・・・」 加東≪兎に角、私が信じていた通り、みんなよく頑張ったわ!マルセイユ、ライーサ、マミ、それに戦闘機隊の人たちもね。≫ 黄の4≪仲間の分も、これで報われっかな・・・≫ 黄の6≪ああ。墓出来たら、ちゃんと報告しねーとな。≫ 当然、戦闘機隊全員が生還できたわけではない。中には戦闘中にネウロイに撃ち落された者もいる。 それでも、彼らは祖国や愛する者ために戦っていた。この勝利はきっと、この海へと散っていった男達への最大の手向けとなるだろう。 やがて、彼女達の活躍に続くように503、506、508・・・と、どんどんとネウロイが撃ち落されてゆく。 そして・・・ 副官「115・・・120%!!魔導砲、発射準備整いました!!」 ティルピッツ艦長「10分・・・長かった・・・だが、これで終いだ。全砲門展開!目標、中央に全砲焦点!全弾発射よーい!!」 約10分をかけウィッチ達10人がかりで充填された魔導砲。その真価が今発揮されようとしていた。 ウルスラ「魔導砲、射角修正、左3.6。・・・発射準備完了。」 魔導砲の制御は開発に携わっていたエーリカの妹、ウルスラが行っていた。 副官「発射準備完了!!」 ティルピッツ艦長「総員、衝撃に備えろ!」 船員たちが魔導砲の衝撃に備えるため姿勢を屈める。そして、 ティルピッツ艦長「撃ぇぇッ!!!」 ビシュウウウゥゥゥゥン!! 船体が激しく揺れたかと思うと、眩い、青白い光軸が巨大な筒から飛び出す。それはありったけに蓄えられた魔力の塊。 杉田「撃ぇッ!」ドォオオン ミズーリ艦長「ファイアッ!!」ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン! 魔導砲に続き、他の戦艦の砲弾がネウロイへと襲い掛かる。 青白い光に飲み込まれ、更には無数の砲弾を浴びせられたネウロイは、断末魔すらあげることなく、 パキイィィィン… 跡形もなく消え去った。 ガランド≪最後のネウロイの消滅を確認・・・諸君、我々の勝利だ!!≫ インカムや無線から聞こえたその言葉に、そこかしこから歓声が上がる。 ネウロイは討ち果たされた。これでもう、苦しむことはない。 ・・・誰もがそう思っていた。 サーニャ「・・・!?」ヴン エイラ「サーニャ・・・?」 サーニャ「まだ・・・いる・・・」 エイラ「え・・・?」 ハインリーケ「なんじゃ・・・この・・・重苦しい反応は・・・」 ガランド≪なんだ・・・あれは・・・≫ 黒点が一つ、月から迫っていた。次第に黒点が大きくなる。ゆっくりとこちらへ近づいてくるようだ。 ゲルト「どういう事だ・・・?」 エーリカ「あれ、ネウロイだよね・・・」 サーニャ「『12の旅路の果てに最後の者は現れる』・・・」 ミーナ「サーニャさん・・・それは・・・」 サーニャ「僕さんが、俺に言ってた言葉です・・・隣にいたから聞こえて・・・」 シャーリー「12の旅路・・・もしかして、さっきのネウロイの数のことか?」 リーネ「じゃあ、あれが本当の・・・」 宮藤「母なる・・・もの・・・」 ♪The Battle for Everyone's Souls ~Dual mix~ 次第にネウロイの形がはっきりと見えてきた。形状は人型。人の頭に当たる部分には王冠のようなものがかぶさり、体はドレスを纏ったようにも見える。 まるで女王のような装飾が施されていた。全長はビル約5階建て分の高さで、人がギリギリ巨大だと感じられる高さであった。 ミーナ「ガランド少将・・・」 ガランド≪ザザッ・・・ああ、あれも敵とみて間違いなさそうだな・・・各隊隊長機に通達。新たな敵を補足。敵数は1。おそらく、あれこそが『母なるもの』だ・・・≫ ガランド≪全戦力をもって、あのネウロイを排除する。各隊連携を図り、敵を撃滅せよ!!≫ ついに姿を現した最後の敵。戦いは、最終局面を向かえる。 敵の目測と同時に、ティルピッツは再び魔導砲の充填を始める。 ウィッチ達も敵へとストライカーを駆り、ネウロイを取り囲む。 グオオォォォォォ 鈍く低い雄叫びのような音が上がったかと思うと、ネウロイが動き始める。 ドミニカ「ふッ!」ダラララララララララ ジェーン「やあッ!」ダラララララララララ ウィッチたちが攻撃を始める。しかし、ネウロイはその巨大さに見合わない剽悍な機動で、火線を難なく躱す。 パトリシア「うっそ・・・」 ネウロイが下方の海面へ向け手を翳す。 シュンシュンシュン! その指先から何発もの光軸が放たれ、海面へと降り注ぐ。しぶきと共にそこかしこで爆発が起こる。 ペリーヌ「そんな・・・」 シャーリー「駆逐艦が・・・」 爆発の正体は下方にいた駆逐艦や戦艦が破壊されたことによるものであった。 エイラ「ボーっとしてる場合じゃないゾ!!」 視線を上げれば、既にネウロイの手はウィッチ達に向けられていた。 シュンシュンシュン!! 無数のビームが次々と放たれる。 宮藤「くっ・・・うぅ・・・」 ルッキーニ「マリア・・・みんな・・・」 防戦一辺倒となるウィッチ達。なす術もなく、ただシールドを展開し続けるしかない。だが・・・ ハンナ「後ろががら空きだ!」バラララララララララ 稲垣「当てますっ!」ドゴォン! 後方に展開していたアフリカ組が攻撃を与える。 弾丸は全て被弾し、破片が巻き上がる。 ライーサ「え・・・」 ハンナ「バカな!?」 しかし、確かにダメージを与えたはずが傷一つ見当たらない。 ネウロイは空いたもう片方の腕をアフリカ組の方へと向ける。瞬時に反応し、ハンナたちはシールドを張るが、 シュンシュンシュン! ドガァン! 黄の6「黄の4(ゲルベフィーア)!!応答しろ!おい!!うおっ!?」 ジュゥッ… アフリカ組と共闘していた戦闘機が被弾。ビームをまともに受けた一機は爆発し、翼を掠めたもう一機はバランスを崩し、墜ちてゆく。 加東≪・・・・・。≫ ハンナ「くッ・・・!」 苦虫をかみつぶしたような表情を浮かべるハンナ。仲間を墜とされ、怒りが沸々と湧き上がる。 加東≪落ち着きなさい、マルセイユ大尉。≫ まるで顔でも見えているのか。加東はマルセイユを諭すように言う。 ハンナ「大丈夫だ・・・分かってるよ、ケイ。」 ライーサ「ティナ・・・」 ハンナ「・・・隙を見て、もう一度行く。」 ライーサ「! ええ!」 その間にもネウロイは休むことなく行動を起こす。 一度左腕を横に振り払ったかと思うと、その腕を再び海面へと向ける。 ニパ「またやる気か!!」 下原「させない!!」 否。ビームは放たれない。 代わりに藻屑となった駆逐艦や戦艦の破片がグングンとネウロイの手に引き寄せられてゆく。 ラル≪手を休めるな!!撃てっ!!≫ 鉛玉を叩き込むが、異常なほどの再生力で攻撃が意味を成していない。 その間にもネウロイは破片を引き寄せてゆく。 やがて集めた破片がネウロイの手元で何か別の形へと組み替えられてゆく。 諏訪「あれ・・・なんですか・・・?」 ジェーン「死神・・・?」 形成されたのは一振りの鉈。死神の鎌にも似たそれは、刃に当たる部分が赤く発光している。 ガランド≪全機、ブレイクだ!!≫ ガランドの指示が飛び、ウィッチ達と残った戦闘機が散開する。 杉田「撃ぇぇ!!」 ドゴオォォォ! 海上に残った戦艦の主砲がネウロイへと向かって飛んでゆく。 この威力ならばいくらあのネウロイでも、ひとたまりもないだろう。 ・・・それは甘い考えであった。 ネウロイが手に持った鉈を振り回し、横一閃に薙ぐ。 スパッ…チュドオォォン! 砲弾は被弾することなく全て切り裂かれ、虚空で爆発を起こす。 ドミニカ「!?」 フェル「なによあれ・・・反則じゃない・・・」 すかさずネウロイが鉈を海面へと向ける。次第に切先の赤い光が強さを増す。 サーニャ「! だめぇっ!!」 鉈を振るうと同時に、赤い光が扇状に海面へと降り注ぐ。 無残にも戦艦や駆逐艦、さらには出撃しようとしていた戦闘機すらも破壊され、煙が屹立してゆく。 ドゴオオォォォン!! ガランド≪そんな・・・魔導砲が・・・≫ 旋回による回避を行っていたティルピッツは幸い轟沈することはなかった。 しかし、ビームは装備されていた魔導砲の発射口を掠め、鉄が溶け発射口が完全にふさがれてしまった。 フェル「こんなの・・・嘘よ・・・」 アンジ―「一体・・・どうしろと言うんだ・・・」 絶望。 あまりにも桁違いな強さを目の当たりにし、ウィッチたちは戦意を失いかけていた・・・ ---航空母艦ライオン 救護室--- 爆発や衝撃により船体が激しく揺れる。 坂本はそんな中、サーニャに約束した通り、俺を診つづけていた。 俺「う・・・うぅっ・・・」 坂本「! 俺!」 そんな中、俺が意識を取り戻した。 俺「少佐・・・?あれ、俺・・・」 坂本「失血で意識を失っていたんだ・・・とにかく、無事でよかった・・・」 俺「! そうだ!みんなは!?」 坂本は持っていたインカムを手渡す。俺はそれを受け取り、耳に装着する。 シャーリー≪くっそおおおぉぉぉ!!≫ リーネ≪ここまで来て・・・こんな・・・≫ エイラ≪こんなとこで・・・終れるカ!!≫ インカムから仲間の声が聞こえる。声色と言葉からも、苦戦していることがすぐに分かった。 俺「・・・・・」 ブチブチ 突然、俺が自分の体につけられた装置や点滴を強引に外す。 坂本「おい!何をする気だ!!」 俺「みんなを・・・家族を、助けに行きます。」 坂本「バカを言うな!今のお前が行っても足手まといになるだけだ!」 ドゴォオォォ! 船体が再び激しく揺れる。坂本はなんとか姿勢を保つが、俺はベッドから投げ出された。 俺「くっ!」ズキッ 腹部の銃創がひどく痛む。しかし、それを我慢して何とか立ち上がろうとする。 坂本「いい加減にしろ!そんな体で戦えるはずが・・・」 俺「無茶でも・・・やります。退いてください、少佐。」 坂本「俺・・・」 おぼつかない足取りで、壁を伝いながらハンガーへと向かおうとする俺。 グイッ 不意に坂本の腕が俺の襟首を引っ掴む 俺「!」 バチィン 坂本の平手が、俺の頬を叩いた。 坂本「馬鹿者が・・・本当に・・・死ぬつもりか・・・」 肩を震わせ、曇った声で言う坂本。だが、 俺「たとえ死ぬとしても、今ここで何もしないで死ぬのは・・・俺は嫌っス。きっとそれは、死んだ後も後悔することになるから・・・」 坂本「・・・・・」 俺「それに、俺は死ぬ気なんてさらさらないっス。」 痛みで少し表情を歪ませながらも、笑みと真っ直ぐな視線を坂本へと向ける俺。 この先いくら説得しようともおそらくこの一点張りだろう。この男は、こういう事に関しては融通の利かない男だ。 坂本は俺に、ただこう言い返した。 坂本「この・・・大うつけが・・・」 ---北海上空--- 上空では、ネウロイとの死闘が続いていた。 しかし、攻撃を与えようにも機敏な機動で回避され、更には異常すぎる再生速度も加わり全くダメージを与えることができず、人類側は防戦一方であった。 ゲルト「つぉおおおおおりゃああああああ!!」 ゲルトはすでに弾の切れたMG42を逆手に持ち替え、強化魔法を最大まで高め、ネウロイへと叩きつけようとする。 ネウロイはそれに反応し、手に持った鉈で防御を行う。 ギイイィィン! 撃ちつけ合った二つから鈍い金属音が上がる。 ゲルト「ぐっ・・・おおおおおおぉぉぉ!!」 せめてこの鉈を砕ければ・・・何度も空になったMGを叩き付ける。だが一向に折れる気配がない。 そうこうしている間にネウロイは鉈を振るい、ゲルトを吹き飛ばした。 ミーナ&エーリカ「トゥルーデ!!」 二人が吹き飛ばされたゲルトへと急いでストライカーを駆り、何とか受け止める。 ゲルト「すまない、二人とも・・・」 宮藤「烈風斬!!」ズオオオォォ 魔力を込めて、今度は宮藤が烈風斬を叩き込む。 しかし、その烈風斬すらも難なくネウロイは受け止める。 ピシッ… 僅かに、鉈に亀裂が走る。だが完全に折るには至らず宮藤も吹き飛ばされてしまう。すかさずリーネ達が受け止める。 リーネ「芳佳ちゃん!」 ペリーヌ「全く・・・無茶が過ぎますわ・・・」 芳佳「ごめんなさい・・・でも、亀裂が少し入ったみたい・・・これをあと何回かやれば・・・」 エイラ「無理ダナ。」 芳佳「どうしてですか!?」 エイラ「お前、そんなに何回も烈風斬使えないダロ・・・あの鎌みたいなの折る頃には、魔力切れでお前が飛べなくなっちまうゾ・・・」 シャーリー「それに、あの鎌だってまた何回でも作れるかもしれない・・・」 芳佳「じゃあ・・・どうしたら・・・」 必殺の一撃である烈風斬すらも、ネウロイに傷を負わせることができない。 こうしている間にも、戦艦は沈み、ウィッチたちは消耗してゆく。 あまりにも非情すぎる状況に、誰もが諦めかけようとしていた。 ミーナ「このままじゃ・・・もう・・・」 その時、 ≪ス・・・ザッ・・・アハ・・・≫ ノイズ交じりにインカムから誰かの声が聞こえる。 ≪ザザッ・・・ゼブブ・・・≫ ゲルト「!? ネウロイが!」 再び聞こえる声。突然、ネウロイの体の周りが紫色に発光する。 シャーリー「誰だ・・・この声・・・」 そして、 ≪オーディン!!≫ ドガアアアアアアアアアアァァァァァン!! ネウロイ「ギュアアアアアアアァァァァ!!?」 上空から、強力な落雷が突如ネウロイへと降り落ちる。 ≪大丈夫っスか!?みんな!?≫ エイラ「この声・・・まさか・・・!」 サーニャ「俺・・・!」 ♪笑顔の魔法-Orchestra- 俺≪すんません、遅くなったっス!≫ 下方にある母艦に展開された魔法陣。そこには確かに、固定されたストライカーを履いた俺の姿と、それを支える坂本の姿があった。 リーネ「俺さん!!」 ルッキーニ「俺!!」 シャーリー「あっはっは!待ってたよ!俺!!」 ミーナ「俺さん・・・あなた・・・」 エーリカ「もう平気なの?俺?」 俺≪俺なら平気っス!さ、あいつを止めておけるのも少しだけっス!早く止めを!≫ 芳佳「でも、どうしたら・・・」 坂本≪宮藤・・・『真・烈風斬』だ。≫ 真・烈風斬。かつて宮藤が一度だけ、坂本を救うために持てる魔力の全てを込めて放った、扶桑皇国秘伝の最終奥義。 芳佳「でも、あれは・・・」 坂本≪大丈夫だ。今のお前ならできる。仲間の力があればな。≫ 芳佳「仲間・・・」 坂本≪みんな、よく聞いてくれ。宮藤の真・烈風斬を成功させるにはお前たち全員の力が必要だ。≫ ペリーヌ「私たちの力・・・」 坂本≪そうだ。お前たちの魔力を、宮藤に分け与えてやってくれ。そうすれば、必ず撃てる。あいつを倒すことができるはずだ。≫ ミーナ「きっと、それしか方法はないわね・・・みんな、いい!?」 リーネ「はいっ!!」 ペリーヌ「当然ですわ!」 ゲルト「無論だ!」 エーリカ「こんなとこで、引き下がるわけにはいかないもんね!」 シャーリー「やってやろうよ!あたしたちでさ!」 ルッキーニ「行こう!芳佳!」 エイラ「へマすんなよ~ミヤフジ~」 サーニャ「大丈夫。みんな一緒だから、きっとできるわ。」ニコッ 芳佳「みんな・・・うんっ!」 ミーナ「501から本部へ!ガランド少将!」 ガランド≪どうした、ミーナ中佐!?≫ ミーナが本部へ連絡を入れ、これから行う作戦を説明する。 ガランド≪真・烈風斬・・・本当にそんなことができるのか?≫ ミーナ「はい。必ずやり遂げて見せます。」 ガランド≪・・・君がそこまで言うなら・・・よし、賭けてみよう!総員に通達!全機、これより501統合戦闘航空団を全力で援護せよ!!≫ ラル≪502、了解した。気合入れろよ!≫ ブローナ≪503、了解しました。≫ フェデリカ≪504、了解。期待してるわよ、ストライクウィッチーズ!≫ グレーテ≪505、了解。健闘を祈る。≫ ロザリー≪506、了解です。≫ 迫水≪507、了解しましたわ!お~ほっほ!≫ サッチ≪508、了解した。≫ ドロレス≪11JFS了解。幸運を祈っている。≫ 加東≪31JFS、了解。頼むわよ、501のみんな!≫ 黒江≪42JFS、了解した。坂本の部下達か。期待してるぞ。 ≫ ティルピッツ艦長≪了解。魔導砲はダメになったが、主砲はまだいける!≫ 杉田≪我々も死力を尽くして援護させてもらう!≫ ミズーリ艦長≪頼んだぞ、ウィッチ達!≫ 各戦闘団の隊長と、艦隊の指令から返答と激励が返ってくる。 ガランド≪みんな、君たちにすべてを託した!頼むぞ!≫ ミーナ「了解!ストライクウィッチーズ、作戦開始!!」 全員『了解!!』 人類の存亡をかけた決死の作戦。勝利条件はただ一つ。全力の真・烈風斬を叩き込むこと。 501のウィッチたちは宮藤を先頭に一列に並び、ネウロイへと 迫水「あれは・・・いつかのムカデ戦法・・・ふふっ・・・」 どこかで見たような光景に、迫水ハルカは微笑する。 ギギギギギギ… ネウロイが鈍い金属音を発しながら少しづつ動き出す。ネウロイは片腕を天へと突きあげる。 俺≪もう動けるってのか・・・≫ 先ほど、オーディンの力によって落とされた落雷にはネウロイを麻痺させる効果がある。 本来ならば持続時間はもっと長いはずなのだが、このネウロイは規格外だと言う事か。 ネウロイの腕を上げる行動に反応するように、轟沈した船の金属が天へと巻き上がり、瞬く間にに小型ネウロイへと姿を変える。 その数は優に100を超える。 サーニャ「前方から小型ネウロイ!迎撃を!」 ラル≪承知した!全機、501を援護だ!鉛の雨をプレゼントしてやれ!≫ ニパ「了解!」ガガガガガガガガガ 管野「どけええぇぇっ!!」ダダダダダダダダダダダ 伯爵「僕のレディ達に手を出さないでもらえるかなッ!」バラララララララララララララ ロスマン≪こんな時まで何を・・・≫ サーシャ「ここは任せて!」 下原「やああああぁぁぁっ!!」ガガガガガガガガガ ジョゼ「邪魔をしないでっ!」ガガガガガガガガガガガ 小型ネウロイが次々に撃破され、徐々に道が開ける。しかし、まだネウロイには程遠い。 残っている小型ネウロイからビームが放たれる。 エイラ「右!左!・・・次!上ダ!」 エイラが未来予知によりビームの機動を予測。エイラの指示通り501全員が連なったまま回避する。 サーニャ「第二波来ます!」 魔導針は新たな反応を捉える。再び小型のネウロイが解き放たれた。 シャーリー「上げてくぞ!」 殿のシャーリーが超加速によりさらにスピードを上げ、他の隊員を押す。501は一直線にネウロイへと向かう。 俺≪スラオシャ!≫バァン! その間、俺は召喚器で頭を撃ちぬき、スラオシャを召喚。ストライカーの魔法力増強により、ペルソナは本来の倍の力を引き出す。 スラオシャの力で、シャーリーは更なる追い風を得る。 シャーリー「調子いいぞ!さぁ、行こう!マーリン!」 ブォン! 加速はさらに早くなり、ウィッチたちはぐんぐんと一直線にネウロイへと迫る。 しかし前方からは解き放たれた新たなネウロイが迫る。 竹井≪みんな!援護してあげて!≫ アンジ―「了解だ!」ダララララララララララララ フェル「頼むわよ!宮藤ちゃんたち!」ガガガガガガガガガガ マルチナ「ほらほらどいたどいた~!!」ガガガガガガガガ ルチアナ「皆さんならきっとできるって、信じてます!」ガガガガガガガ ドミニカ「ジェーンに手を出すなああああぁぁぁっ!」バララララララララララ ジェーン「ちょ!大将!危ないですって!」 パトリシア「信じてるよ!ストライクウィッチーズ!!」ガガガガガガガガガガガ 第二波も次々に撃墜されてゆく。 しかし、無尽蔵に生み出され襲い掛かかってくるネウロイ。続く第三波が迫ろうとしている。 エーリカ「シュトゥルム!!」 エーリカが大気を操り、まとわりつくネウロイを吹き飛ばす。 ルッキーニ「邪魔っ!」 前方から迫るネウロイはルッキーニの多重シールドと、高熱魔法により溶かされてゆく。 目標のネウロイはもはや目と鼻の先となった。 目前に迫った敵を排除すべく、ネウロイは鉈を正面に構える。鉈の先端に赤黒い光が集まり始めた。ビームを放つ気だ。 坂本≪今だ!魔力を烈風丸に!≫ ネウロイへと迫りながら、全員が魔力を宮藤に送り込む。 ペリーヌ「くっ・・・ううぅっ!」 リーネ「お願い!芳佳ちゃん!!」 宮藤の体が淡い光に包まれ、同時に温かな感覚が全身をつつみ始めた。 芳佳(すごい・・・体が温かい・・・力がみなぎってくるみたい・・・) 受け取った魔力を宮藤は全て烈風丸に込める。 芳佳(お願い烈風丸、もう一度力を貸して・・・みんなを・・・助けるためにっ!) 烈風丸が輝き始め、次第に輝きはより一層強くなる。 ビシュウウゥゥゥン! ネウロイの鉈から極太の光軸が放たれた。威力は今までとはまるで桁が違う。 芳佳「みんな!私を信じて!!」 そう告げると、宮藤はビームに対して刃を振り下ろす。 ザシュウウウゥゥゥゥッ! ゲルト「これは・・・」 サーニャ「すごい・・・」 エイラ「ビームが・・・切り裂かれてル・・・」 相対するビームを切り裂き、勢いを殺すことなくネウロイへと向かう。やがてビームが晴れ、ネウロイの姿が見えた。 宮藤ネウロイへと迫りながら烈風丸を上段に構える。刃に纏われた光は更に輝きを増し、天を突き抜けるほど長大な光柱となった。 全てに決着をつけるため、宮藤はその刃を振り下ろす。 坂本&俺≪いっけええええええええぇぇぇぇぇぇ!!≫ 全ての者の祈りと。 ガランド≪これが・・・真・烈風斬・・・≫ 全ての者の願いと。 芳佳「うおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!」 万感の想いを込めて。 ――芳佳。お前には母さんやおばあちゃんに負けない大きな力がある。その力で・・・―― 芳佳「真!!」 ――みんなを守るような立派な人になりなさい。―― 全員『『『烈ッ風ゥ斬!!』』』 ズオオオオオオオォォォォォォォォ!! 防御行動をとるネウロイ。 しかし、振り下ろされた刃は鉈もろともネウロイの体を真っ二つに切り裂く。 ネウロイ「ギュイイイイイイィィィィ!!」 そして、 パキイイイィィィン… コアもろとも両断し、コアを完全に打ち砕いた。 鮮やかな破片をまき散らし、ネウロイの身は派手派手しく海面へと散逸してゆく。 宮藤「はぁ・・・はぁ・・・」 サーニャ「ネウロイの反応・・・消滅・・・しました・・・」 ゲルト「終った・・・これで・・・本当に・・・」 ルッキーニ「勝った・・・勝ったぁー!!!」 ≪≪≪わあああああああああぁぁぁぁ!!≫≫≫ ようやく、全てが終わった。 長きにわたる人類とネウロイの因縁に遂に決着がついた。沸き起こる歓声は北海全てに響き渡るほどの勢いであった。 そして、全ての決着を告げるかのように、滅びの塔から鐘の音が鳴り響く・・・ リーン…ゴーン… 続き→ペルソナ22
https://w.atwiki.jp/dx3rdckr/pages/12.html
ダブルクロスのダイス判定 ダブルクロスのダイス判定ダブルクロスでは10面ダイスをいっぱい使う! 出目が10なら追加で振れる! 出目が8や9でも10が出たことにしちゃうエフェクトがある!! ファンブルもあるよ! 最後に固定値を足す! 行為が成功したかどうか 戦闘時の判定攻撃の成否 攻撃力 ダイス数とC値の関係 「判定はえーと浸食値が100超えと支援で、18DX@6+4です!」 「ぎえ~~~~!!」 と言われても18DX@6+4がどうスゴイのかよくわからん。何だよその呪文。 という人達のためのダイス判定方法の解説。 ダブルクロスでは10面ダイスをいっぱい使う! 18DX@6+4の18DXの部分に入る数字は判定時に振る10面ダイスの数です。 もちろん多ければ多いほどいいのですが、ダブルクロスでは振ったダイスの目を全部足すわけではありません。 「いっぱい振ったダイスの内、最も高い目を出したダイス1つを採用する」 という判定方法です。 例えばダイスを4個振り結果が(1,7,9,9)だった場合は採用するダイス目は9となります。 出目が10なら追加で振れる! 出目が10だったらクリティカルとなります。 クリティカルの時はもう一度振って出目を足し、これをクリティカルが出続ける限り繰り返します。 つまり10が出続ける限りダイス目は無限に上昇します。 複数のダイスで10が出た場合は10を出したダイス全てをもう一度振ります。 出目が8や9でも10が出たことにしちゃうエフェクトがある!! クリティカル値(以下C値)を超えたダイス目は全て10とみなします。 C値は通常10ですが、エフェクトなどの効果で増減します。 C値はダイスコマンド18DX@6+4の@6の部分です。 例えばC値が9なら、出目が9と10の場合にクリティカルとなり目が10になります。 C値が5なら、5以上の出目は全てクリティカルで10となります。 例えばこんな感じです。 ~ダイス5個C値8の時~ 1投目……5個のダイスを振る(1,5,7,8,9)→クリティカル2個、目は10 2投目……2個のダイスを振る(3,8)→クリティカル1個、目は10 3投目……1個のダイスを振る(5)→目は5 出目は1投目、2投目、3投目の合計25となります。 ファンブルもあるよ! 1投目に振ったダイスの目が全部1だった場合はファンブルとなり、その判定は失敗となります。 最後に固定値を足す! 判定する項目の技能により、ダイス目以外の固定値がプラスされます。 18DX@6+4の+4部分です。 これら全てを計算した結果を達成値と呼びます。 固定値は大概1~4くらいですので、ダイス目と比べるとしょぼく感じてしまいますが、実際は重要です。 ダイス目は不確定ですので運に左右されてしまいますが、固定値分は常に足されるので、あとちょっと達成値が欲しい! というとき頼りになるのです。 特に探索時などのダイス数が少なくC値を下げづらい場面では有効です。 行為が成功したかどうか ダブルクロスの探索には、それぞれ判定値と呼ばれる目標が定められています。 上記の方法でダイス判定し、その結果算出される達成値が判定値以上だった場合は成功となります。 (判定値と達成値が同じ場合は成功となる) 戦闘時の判定 戦闘中の攻撃では達成値判定結果が攻撃の成否と攻撃力に関わります。 攻撃の成否 攻撃の成否は攻撃側の達成値と防御側の達成値を比較して、 攻撃側達成値>防御側達成値 → 攻撃成功 攻撃側達成値≦防御側達成値 → 攻撃失敗(回避) となります。 攻撃力 攻撃側達成値の10の位+1個の10面ダイスを振りその出目を合計したものが攻撃力に足されます。 例えば達成値が25なら+3D10の攻撃となります。 この場合は「判定」ではなく「数値の算出」のため通常通り振ったダイスの出目を全て足し算します。 3D10の結果が(3,5,6)なら攻撃力+14となります。 ダイス数とC値の関係 数学的には、ダイス数を追加するよりもC値を下げる方が圧倒的に有効です。 詳しくはダイス期待値のページで解説します。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/44460.html
登録日:2020/03/27 Fri 00 43 00 更新日:2024/08/18 Sun 13 47 09 所要時間:約 34 分で読めます ▽タグ一覧 Nintendo Switch P5S PS4 Steam アクションRPG アトラス キャンピングカー ゲーム コーエーテクモゲームス ペルソナ ペルソナ5 ペルソナシリーズ 夏休み 所要時間30分以上の項目 諸国漫遊 怪 盗 乱 舞 ! 『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』(Persona 5 Strikers)とは、アトラスのゲーム作品の一つ。略称は『P5S』。 2020年2月にPS4とSwitch向けに発売され、2021年2月の海外展開に伴いPC版がSteamで展開されている。 アトラスとコーエーテクモゲームスの共同開発による、ペルソナシリーズ初のアクションRPG。 ペルソナ5の後日談を描く完全新作ストーリーで、ジョーカーが夏休みに東京に帰ってくるところから物語が始まる。 ちなみに、あくまでも「ペルソナ5の続編」であって「P5Rの続編」ではないので、芳澤かすみをはじめとした5Rの追加要素は本作には反映されていない。 前作のメインシナリオのみならずコープの出来事もすべてが下敷きとなっているため、もし本作から興味を持ってしまった…という方は、5Rからでもいいので怪盗団の事、プレイしながら予習復習したほうが強く感情移入できるだろう。 一応メーカーいわく「本作単体でも楽しめる」そうだが、前作での出来事はネタバレへの配慮からか直接的には言及されないため、かなり理解が難しいだろう。 今作では怪異事件が日本各地で起きているため、怪盗団は夏休みを利用して各地を巡り片っ端から事件解決に臨むことになる。 舞台となるのは、渋谷、仙台、札幌、沖縄、京都、大阪など。 コエテク制作ということで、大量に出てくるシャドウを蹴散らす、いわゆる無双シリーズをベースにした戦闘システムと思われがちだが 怪盗ならではのスニーキング要素が大きく、信号機やシャンデリアに上ったり、角に身を隠したりといったカバーアクションからの奇襲を仕掛けることが出来る。 どちらかと言うとペルソナ5のシステムを葛葉ライドウが如くアクションRPGに落とし込んだ『アクション版ペルソナ』といった感じで、無双感はそれほど強くない。 戦闘はリアルタイムだが、スキル選択などをしている最中は時間の流れが止まるので、余裕をもって戦略的に行動を選択できる。 今回も終盤のネタバレは禁止となっているが、ラストダンジョン前まではOKとのこと。 【ストーリー】 世間を賑わした不可解な事件の解決から約半年後。 それぞれの道を歩んでいた「心の怪盗団」のメンバーたちは、懐かしのアジトである四軒茶屋の純喫茶ルブランで再会することに。 キャンプや旅行の計画を立て、楽しい夏休みの始まりに心躍らせる面々だったが、とあるきっかけで見知らぬ異世界に迷い込んでしまう。 そこは王(キング)と呼ばれる主の命令により、迷い込んだ人間のネガイを抜き取る異様な世界だった。 精神暴走事件は解決したはずでは? 謎を追いながらも、歪んだ欲望を叶えようとする大人たちを改心させるため、新メンバーを含む怪盗団が再結成! キャンピングカーで日本各地を巡る世直しの旅が今始まる! 【用語】 EMMA CV.渡辺美佐 本編開始前、春頃(作中のセリフを追う限り5月初頭辺りか)にリリースされた、マディス社製の国産AIコンシェルジュアプリ。動力源は愛ではない。 情報検索からナビゲーション、スケジュール管理、果てはお悩み相談まで何でもこなせる利便性の高さから急速に普及した。 しかし、ジェイルの王のトモダチキーワードを入力して申請を行うと、その人をジェイルに引き込んでしまうという危険性も隠れている。その脅威を知るのは怪盗団だけである。 本作の主人公の名前入力はEMMAのアカウント登録という形で行う。 ジェイル 物語の最序盤でジョーカー、スカル、モナが迷い込んでしまった、パレスとよく似た謎の異世界。 何かゆがめられたような認知世界であること、支配者の要素が色濃く出ていることは共通しているが、 ひとつだけでなく複数存在し、その多くが都市を覆うほどの広さを持つ。支配者の居城から遠ざかる=影響力が薄くシャドウが比較的弱いほど、現実に比較的近い姿になる。 各地のジェイルを支配する王(キング)はそれぞれEMMAのアカウントを持つが、それに対してトモダチ登録する場合はパスワードロックが掛かっている。 そこでキーワードを入力するとジェイルに引きずり込まれ、ネガイを奪われてしまうという仕組み。 ペルソナ使いである怪盗団は普通に異世界に入ってしまうが、一般の人間はシャドウだけがこっそり引きずり込まれるのか、第三者視点では何が起こっているかわからないおっかない面を持つ。(*1) 自身のシャドウからネガイを奪われた人間は、いつの間にか王に服従する奴隷と化し、ジェイル(牢屋・刑務所)の名が示す通りここの内部にシャドウが囚われてしまう。 そうなると現実世界でも王の意のままに動くようになり、結果として様々な世の乱れや歪みを生み出すことになる。 奪われたネガイは支配者のシャドウが潜む『王城』に保管されているが、当然ながら部外者が侵入できないように複数のロックが行く手を阻む。 まずはネガイを奪われた人間のシャドウが閉じ込められている「牢獄塔」の「コア」をすべて奪い、王城への障害を取り除かねばならない。牢獄塔の「コア」として王の力の象徴であるグッズアイテムが安置されており、主に王城を阻むトラップの動力源となっている。 王城の最奥には鳥籠に閉じ込められたネガイがあるが、その鳥籠は王のトラウマによって封印されている。ジェイルからは直接入れない「トラウマルーム」に存在する強力なシャドウ「ロックキーパー」を倒さない限り鳥籠に近づくことすらできない。 そして奪われたネガイはパレスのオタカラ同様に形のないモヤの状態になっているため、やはり同様に現実世界で王に予告状を送り、奪われると強く意識させて実体化させねばならない。 なお、ジェイルを生み出し・維持しているのは王ではない。奪われたネガイもジェイルそのものとは関係ない人間のものを奪ってきただけなので、奪還しても崩壊するのは王城頂上のトリカゴだけである。 メタ的にはちょっと前に戻って再挑戦や鍛錬、リクエスト回収…という救済処置などになっているのだが、ストーリー的には黒幕の気配を感じさせる不穏なものとなっている。 パレスとは「王」がらみで色々一線を画した、似て非なる魔窟だ。 ネガイ 自我の在り方に関わる意思の欠片。怪盗団はジェイルを攻略してこれを奪還し、人々の心を解放するのが主な目的となる。 劇中では一貫してルビーの形態で描かれており、実体化したり実体しなかったりする点も含めて、オタカラに限りなく近い性質。 あちらと違って肥大化した欲望というものではないが、失うとヤバいのは上記の通り。 ロックキーパー 忌まわしき記憶の認知を被った無貌のシャドウ。王城内部の封印の鍵となっている。 双葉に「トラウマルーム」と命名された赤い赤い密室に潜んでおり、戦闘になると一面赤い牢獄で縁取られた部屋で侵入者を抹殺しようとする。 トラウマルームはジェイル自体とは物理的に全くつながっていないため、現実世界で縁のある特定の場所から対応するジェイルにアクセスすることでのみ入ることができる。 その手には斧、ナイフ、盾などさまざまな凶器が握られているが、どれもジェイルが形成されたきっかけとの関連性がうかがえる(*2)、かもしれない。 ゲーム的な意味でも精神的な意味でも怪盗団が乗り越えるべき大きな障害。RISKYともなればジェイルの王や剛魔(*3)にも劣らない強敵となる。 【システム】 戦闘に関しては前述した通り、ペルソナ5の戦闘システムをアクション戦闘に落とし込んだもの。 弱点を付けばWEAKとなりダウンを取れ、1Moreでの追撃や総攻撃に繋げるという原作の戦闘がそのまま再現されている。 また凍結中の相手に核熱、混乱中の相手に念動を打ち込むなどすればTechnicalが発生し、ダウンを取れるのも原作通り。 またロイヤルからの追加要素であるSHOW TIMEも導入されている。 裏を返せば、ペルソナ5のセオリーがそのまま通用する、『デビルサマナー 葛葉ライドウ』のリスペクトも感じられる部類のアクションRPGになっている。 強敵相手にはSPを巧みに使い、モーションを妨害したり、1Moreで追撃したり総攻撃で畳み掛けよう。 ただしアクションとコマンドバトルの違いから様々な差異が存在し、例えば本編では単体攻撃のスキルでもある程度の範囲を巻き込む事が可能。 他に違う点としては、完璧なバステ耐性を持っている敵がかなり少ないことが挙げられ、属性耐性がない相手なら運が良ければ刈り取るものですらホイホイ凍り付いたりする。 一方で両原作にあったガードがないため、敵の攻撃スキルにはこちらから魔法スキル連発で撃たれる前にダウンを取るか、タイミングを合わせたり範囲外に逃げて回避するかで対処しなければならない。 特にコンティニュー不可になるうえ敵の攻撃力が死にゲー並みに跳ね上がる周回限定難易度のRISKYでは、敵にスキルを撃たせないようにこちらから魔法スキルをガンガン使っていくことになる。 HPやSPの回復は食事によって行われ、市販の食品と主人公が作った料理があり、後者はより強力。 主人公の料理のレパートリーは各地で『レシピ』を入手することで増えて行く。 また今回は後述するBANDによって回復アイテムの効果が大幅アップする(*4)ので、手頃な回復アイテムや材料はなるべく買っていきたい。 また、戦闘中は回復アイテムの使用に一切制限がなく、たとえ回復量が少ないアイテムでも大量に使用して1手で全回復に持っていけるので、回復アイテムの余裕と難易度は反比例すると言って差し支えない。 アイテムは各地にある店舗のほかに、主に通販でも購入可能。通販と言ってもソフィアが性能を存分に活かしてネットショップに超速アクセスし、いつでもどこでも一瞬で商品が届く。 その出鱈目な配送速度の代償か、各アイテムの在庫が1~3個とごく少量しかないのが難点。(数回戦闘すれば補充される) 各地域の店舗ではご当地商品を購入できるが、当然移動してしまうと自由に購入できなくなる(ネットショップでたまに入荷する)。(*5) 特にレシピ付きの料理だけは必ず買っておこう。 また近年のペルソナシリーズでは珍しく、今作は時間経過という概念をほぼ気にせずにプレイできる。 ダンジョンを出入りしても特にペナルティがないため、SPやアイテムが尽きかけたらサクッと出入りして戦利品整理に行こう。 一応カレンダーも存在するがシナリオ進行に応じたものなので、完全な時限要素と呼べるものは仲間からのリクエストのみ。それも都市を移動する前にこなせばOK。ωフォースおなじみの超親切設計である。 「3」以降のシリーズおなじみの絆に関わるシステムはCOOPではなく「BAND」(結束)レベルという、怪盗団の絆の深さを表すものとなっている。 物語の進行、各地での思い出作り、強敵の撃破などに応じてBANDレベルの経験値が蓄積。BANDレベル上昇によってスキルポイントが増加し、これでメンバー全員のステータスを強化したり、ゲームシステムをより有利なものに働かせたり、本編のカンを取り戻させてくれるようなものまで色々なBANDスキルを解放。 使いこなすことでゲームをノリよく攻略できるようになる。 残念ながらギャルゲー要素はオミットされており、彼女を作ることはできない。 プレイアブルキャラは心の怪盗団のメンバーだが、今作では新たに2人が加入し計9名に。 戦闘前、探索中には4人パーティーを設定でき、戦闘中に操作キャラをノータイムで自由に切り替えることが出来る。どうしても行いたい行動があったり、有利に戦える敵と向かい合った時…チャンスはたくさん存在する。 ジョーカーはシャドウを倒したり,ベルベットルームで合体させてゲットしたペルソナをこれまたノータイム&自由に切り替えることが可能で、戦力が充実すれば相性に関しては実質スキなしになる。 また各キャラには通常攻撃→特殊攻撃という無双おなじみのコンボコマンドを中心に固有のアクションが設定されており、長く使いこなせば追加コンボの解禁などアクションを強化していく『マスターアーツ』が4種類ずつ設定されている。 ペルソナ合体の仕様も特殊であり、組み合わせが変化している他、コープがないためレベル上げなどは別のシステムを使うことになる。 合体や破棄などでペルソナが消滅する際、ペルソナポイントというものが手に入り、これを経験値代わりに消費することでレベルを上げることができる。 このシステムの都合か、合体の際は現在のレベルが参照されるようになっている。 中盤からは、合わせて30レベルも上げないと作り出せないペルソナなども存在する。まともにやるとその時点で稼いだポイント全て消耗しないといけないが…? 【登場人物】 ※本作の『敵』には「近代の童話」と「現代の創作/最近の有名人」がモチーフに含まれているのだとか…? メインキャラクター 今宵、我々が頂戴する! 主人公/ジョーカー ペルソナ:ワイルド能力による可変 CV.福山潤 心の怪盗団のリーダー。 夏休みということで久しぶりにルブランに帰ってきたが、到着早々に異世界に迷い込んでしまい、 更に各地で起きている改心事件の筆頭容疑者として公安にマークされる事になってしまう。 潔白を示すために善吉との取引に乗り、改心事件に立ち向かうべく各地を巡ることになる。 今作ではよりリーダーらしい立ち回りが目立つ。 ちなみに今作ではご当地料理を食べる事でそれを再現した料理を作れるようになるが、これが軒並み大好評で「店を出せるレベル」とまで絶賛されるというレシピ怪盗っぷりを見られる。 ゲーム的にもSP回復アイテムの主な供給源になる。 上述の通り戦闘では実質タイムラグ無しでペルソナチェンジが可能。ペルソナの育成による伸びしろがダントツで高く、RISKYと渡り合う頃にはぶっちぎりの総合最強キャラとして君臨する。 ただペルソナによる伸びしろが高いという事はその逆も然りで、彼のペルソナたちは仲間たちのものと違って普通にレベルアップするだけではステータスが伸び悩む仕様であり、ベルベットルームに入り浸らないと器用貧乏になることは避けられない。 ペルソナ合体によるステータスボーナスやペルソナポイントを用いた強化、またスキルカードによるカスタマイズは彼だけの特権であるため、上手く使うべし。 通常攻撃はナイフを使った癖のないもの。特殊攻撃3、4、7では装備しているペルソナに応じ様々なスキルを使い分けられる。 一部の特殊攻撃では拳銃の追尾弾・速射を行う上、マスターアーツは特殊攻撃の銃弾消費を0にする「ファントムショット」や、 Rボタン長押しで銃弾数発を消費することでクリティカル率と威力が高い弾丸を発射する「バーストショット」など、銃撃の幅を広げるものに特化したラインナップ。 オマエは本当に「持ってる」が…今回に関しちゃ難儀だな。 モルガナ/モナ ペルソナ:ゾロ CV.大谷育江 怪盗団のマスコット先導役。 前作の事件が解決した後、黒猫としてジョーカーの帰還についていき、今回の夏休みで共にルブランに舞い戻ってきた。 記憶を失っているソフィアにかつての自分を重ねており、親身になって接している。 戦闘では全体的にモーションが素早く、高い機動力で攻撃をかわしつつ攻撃を差し込んでいくスピードファイター。 1MORE追撃を始め一人だけ空中コンボに直行できる攻撃を多く所有しているため、空中特殊攻撃2でさらにダウン削りをおまけしやすい。 また特殊攻撃1でモルガナカーへの変身が可能で、大量の敵が出現した時には変身して轢きまくれるがダメージは非常に小さく、足止め程度。 強化するとモルガナカー状態からの特殊攻撃が追加され、疾風属性攻撃をコストなしで連発出来る。通常難易度なら風弱点の敵に速攻が狙えるだろう。 っしゃ! 夏休み、スタートだ! 坂本竜司/スカル ペルソナ:キャプテンキッド CV.宮野真守 怪盗団の切り込み隊長。 夏休み前の期末で赤点を3つ取ってしまったらしく、危うく補修で来られなくなるところだったとか。 ラーメン好きなため、旅行先では本場の札幌ラーメンとか沖縄そばとかを食べ歩いている。 前作にあった迂闊な面は抑えられ、熱血漢の一面とツッコミ役が多くなった。 戦闘スタイルは溜め技系パワーファイターで、特殊攻撃を長押しで溜める事で広範囲への攻撃や上位スキルを使ったペルソナ攻撃が可能になる。 特筆すべきは特殊攻撃2の溜め叩きつけ。 威力もクリティカル率も非常に高いのでウィークゲージ削り性能は馬鹿にできず、火力を出しつつ敵を強引に怯ませる事が可能になっている。 加えてマスターアーツによって特殊攻撃に(溜め中も含めて)スーパーアーマー追加で怯みにくくもなれるため、通常難易度では強引に敵を攻撃できる。RISKYだと軽減しても致命傷になる危険性が高いが、溜めている間も移動や回避は可能。 なお、銃のショットガンも溜め撃ちが可能。横広範囲に乱射するが弾消費は(何故か)1しか増えない。 スキルは相変わらずシンプルな電撃+物理の攻撃寄り。ジオ系のスキルで運良く感電が刺されば、 得意の物理攻撃がTECHNICALになりダウンを狙えるが、魔と運が伸び悩むため、ジョーカーやフォックスの力を借りても良い。 腹が減ってはナントカって言うでしょ? クレープでも食べて、気合入れる! 高巻杏/パンサー ペルソナ:カルメン CV.水樹奈々 怪盗団の演技派(?)女優。 こっちもこっちで英語以外は竜司と似たような成績なので赤点を一つ取ってしまったらしい。 全国各地にてスイーツ食べ歩きを満喫することに。 ストーリーでは現役読者モデルであり、将来は本格的にモデルを志望する彼女らしい活躍が見られる。そして服装がヤバい。 戦闘ではムチに炎を纏わせる事でコンボ攻撃が火炎属性になり、敵を炎上状態に出来る。 パッシブスキルだけでなくマスターアーツ「超炎上」でさらに炎上確率と威力を上げることができるため、炎上状態の敵にダウンを取りやすいモナとセットで活用しやすくなっている。 銃であるマシンガンは連射数・弾数が多いため、怯んでいるところに叩き込むことでSHOW TIMEのゲージがガンガン貯まる。 しかし本作において彼女の真価は新たなパッシブスキル「ソウルスティール」にある。 これは「敵への状態異常判定に成功するとSPを少し回復する(*6)」もので、ジョーカー以外で 唯一パンサーだけがこれを習得できる 。 そしてパンサーのバステ付与手段はアギ系の攻撃スキルだけでなく、低コストで洗脳状態にするスキル、果てはエンチャント中の通常攻撃と非常に豊富で、雑魚戦をうまく利用すればSPの場持ちが飛躍的に良くなる。 そして狙ったかのように火炎が弱点かつ雑魚が無限湧きする強敵と戦うリクエストが存在する。 おお…久しくこの姿を忘れていた。美と機能性の融合…やはり良い。 喜多川祐介/フォックス ペルソナ:ゴエモン CV.杉田智和 怪盗団の芸術家。金欠に苦しめられていたが、最近絵画コンクールに入賞して賞金をもらったらしく、それなりに余裕を見せている。 各地のパッションを掻き立てられる風景に創作意欲を掻き立てられ、上手い飯を食べては感動して泣くと言った感じで一番旅行をエンジョイしている。 本作のとあるシナリオは彼の芸術家としての一面がキーとなっており、前作で彼のコープをクリアしているとより深みを感じられるだろう。 戦闘ではボタン連打による素早い刀さばきを得意とし、特殊攻撃1のカウンター成功や特殊攻撃5のヒットで連打回数を増やすことが出来る。 攻撃回数が多い他、クリティカル率の高い物理スキルもあるので、スクカジャやアクセサリでクリティカル率を底上げすれば凄まじい頻度で総攻撃やSHOW TIMEを狙える。爽快感は全キャラ中トップクラス。 凍結付与のブフ系スキルで敵を足止めしながらTECHNICALで総攻撃狙いもできるためシンプルに優秀なアタッカー。 ただ特殊攻撃の連打中は回避以外の行動が取れず、特殊攻撃1のカウンターは正面からの攻撃しか取れないなどピーキーな一面も有する。 銃のアサルトライフルはそこそこの威力と優秀な連射速度、そして敵を貫通する珍しい性質を持ち合わせる。 確かにそれが世の中かもしれない。だけど簡単に割り切りたくないの。 新島真/クイーン ペルソナ:ヨハンナ CV.佐藤利奈 怪盗団の作戦参謀。 前作で警察官僚を目指す夢を持ち、大学で勉強中。善吉からは警察の先輩としてアドバイスをもらっている。 そして本作の運転をほぼ一人で担当する本作の功労者。その距離なんと7000km以上だとか… そんな彼女を皆でいたわるシーンは怪盗団たちの絆を感じさせる一幕だ。 戦闘では全キャラトップクラスのコンボスピードと圧倒的手数、そしてヒット毎に核熱属性の爆発を追加する「バースト」の付与が特徴。パンサー・フォックス・スカルが状態異常にした敵にTECHNICALボーナスを狙える。 マスターアーツ解禁により、バースト中の特殊攻撃が範囲拡張、派生追加、攻撃時間延長などの強化を得られる。 銃のリボルバーにもバーストは付与可能で、何気にSP消費無しで素早く遠距離から属性攻撃ができる唯一のキャラクターである。 今作ではラクカジャ(防御力アップ)に「怯み無効」の効果が追加されているため、多くの場面で地味に有用。 ただ彼女は回復スキルも習得するため、非操作時でもバフと回復のスキルは自動で使用する仕様が災いしSPがダントツで枯渇しやすい。アクセなどで補強してあげるといいだろう。 だだ、大丈夫か? こんなリア充っぽいことして爆発しないか? 佐倉双葉/ナビ ペルソナ:ネクロノミコン CV.悠木碧 怪盗団の天才ハッカー。 前作で引きこもり・対人恐怖症を克服し、現在は高校に通っている。満員電車と体育以外は慣れたという。 今回は夏休みや旅行でテンション上がってるのもあって人混みでも意外と平気。 情報収集において当初はソフィアにアイデンティティを取られたかと気落ちしたこともあったが杞憂になり、むしろサイバー班として名コンビを組んでいる。 サポート型なので戦闘には直接参加しないため、残念ながら双葉を操作することはできない。 しかしジェイルの要所で彼女のハッキングスキルを頼る事になり、ハッキング中の双葉を守り抜く護衛ミッションが発生する。 それ以外でも、本家でもおなじみだった各種サポートが長期戦になると発揮される。 特にファイナルガードはプレイヤーの腕次第だが、本家以上に活躍してくれる場面が多い。 あの時は理解するのが難しかったけれど、今ならわかるんだ。 奥村春/ノワール ペルソナ:ミラディ CV.戸松遥 怪盗団のご令嬢。 現在は大学一年生で、経営のほか農学も学びながら会社を手伝っている。 一応免許は持っているようだが、真からは運転を断られている。その理由は後々明らかに…… 仲間入りが終盤までお預けだった前作の反動からか、ストーリー的な見せ場にも恵まれている。 戦闘では特殊攻撃ボタンの長押しによって攻撃を持続させることが可能で、隙が大きい代わりにダメージを大きく与えることが出来る。 通常攻撃もかなり遅いため、ジャンルは違ってもパワーファイター感覚。念動スキルでのTECHNICALは自前でも狙えるが、ソウルスティールがないのでパンサーやジョーカーの精神異常付与も活用したほうが効率が良い。一応特殊攻撃2のフィニッシュで確率ながら目眩を付与する事ができるが。 グレネードランチャーの銃撃である程度広い範囲に高いダメージを発生させる他、マスターアーツで消費を軽減するなどの強化ができる。 私は『ソフィア』。人の良き友人だ。 ソフィア/ソフィー ペルソナ?:ピトス CV.久野美咲 「人の良き友人」を名乗る謎のAI少女。渋谷ジェイルの地下にあった黒い立方体にジョーカーが触れた途端、その箱から現れた。 「人の良き友人になれ」という命令以外は何も覚えておらず、それ以外のメモリーの復旧はできなかったらしい。 人の良き友人になるためには何をすればいいか悩んでいたところ、モルガナから「心を学べばいいんじゃないか」とアドバイスされ、心を理解するために怪盗団の一員として協力する事になる。 本作でのショップ担当(*7)であり、スーパーな情報検索能力でたびたび怪盗団の力になる。 肉体がジェイル内にしか存在できないAIということで、現実世界ではジョーカーのスマホに入りこんでいる。 戦闘ではヨーヨー状の武器を主に使う。これは特殊攻撃1か攻撃タイミングに合わせジャストでボタン入力すると威力、範囲ともに2段階まで強化できる。特殊攻撃3で「(マハ)ラクンダ?」による消費無しの防御デバフ、特殊攻撃4は直前でジャスト入力を決めればやはり消費無しで高火力の祝福属性魔法をぶっ放せる(ジャストキャッチしなかった際の約1.5倍)。 本作はロックキーパーを始め祝福属性が弱点のボスが多いのも追い風。 銃からはエネルギー波を放つ。弾速が遅いが敵を貫通する他、マスターアーツ解放で炸裂して敵を引き寄せる「すーぱーぶらすたー」を使用可能に。 他にペルソナの代替として「ピトス」という謎の浮遊物体を使用する(*8)。スキルも祝福属性、ディア系、リカーム系とモルガナに似たものを遜色なく使える(*9)が、ソフィアによればただの武器でペルソナではないらしい。 本作のヒロインとして専用のテーマ曲をひっさげている。 怪盗団と往く旅路は当然のことながら彼女の心情に大きな影響を与えるものであり、これを見届けるのが今回のテーマの一つだ。 はあ…これで俺もとうとう怪盗団の片棒を担いじまったってわけか。 長谷川善吉/ウルフ ペルソナ:バルジャン(*10) CV.三木眞一郎 京都府警から派遣され、現在は警視庁公安部に所属する腕利きの公安警察官。 改心事件の捜査を任され、怪盗団に対して「リーダーを逮捕しない代わりに事件の捜査に協力しろ」という取引を持ちかけてくる。 その裏ではいざとなれば怪盗団を犯人として逮捕する事も念頭に置いており、利用するだけ利用するつもりでいる……のだが、取引の一環として怪盗団から無茶ぶりされまくる事になる。 加えてなんだかんだ言って子持ちの善人なので、怪盗団と接する内に情が湧いたのか、シロなのが明白な事以上に彼らを利用している事を心苦しく思うようになっていく。 一方怪盗団の方も(前作でジョーカーの受けた仕打ちが仕打ちだっただけに)当初は胡散臭いオッサンとして接していたが、なんだかんだで協力してくれる事や、娘の茜との関係、彼ら家族の過去などを知る内に態度を軟化させていく事になる。 そして、当初こそペルソナ能力者ではなかったが、物語後半に入るとシリーズ久々の成人ペルソナ使いとして覚醒し、怪盗団の一員に加わることとなる。 ωフォース作品では長柄武器と並んでおなじみな両手剣を用いる。 通常時は動作が遅めだが、特殊攻撃で敵からHPを奪い取る「吸収」と、HPが徐々に減る代わりに強烈な剣戟を素早く繰り出す「狂化」を特殊攻撃1で切り替えながら戦う、怪盗服と合わせてまるでどこぞの獣狩りを彷彿とさせる戦い方をするキャラ。 マスターアーツにより、狂化中の近接攻撃が「クリティカルが出る万能属性(*11)」に変化するようになるので、耐性持ちにもゴリ押しが効く。というかマスターアーツで狂化中はクリティカル率がさらに上乗せされるのでウィークゲージもゴリゴリ削る。 銃撃は二丁拳銃。狂化は乗らず(構えると即座に解除される)、必ずHP吸収効果になる。長押しや空中特殊攻撃1で周囲に弾をばらまくが、消費量が多いことに注意。 スキルは物理や銃撃属性を除けば、万能属性と能力変化(ヒートライザとランダマイザ)系、またあらゆる被ダメージの軽減といった相性に影響されにくいものばかり覚える。なんなら一回限りの自動復活まで習得できる。 参戦が遅めな分、どんな場面でも活躍のチャンスを持つ。 P5では比較的層の薄かった『悪に立ち向かう大人』ポジションとして、ストーリー全編の表裏で活躍する。 そんな裏の主人公でもある彼が、如何様にして「反逆の意思」に目覚めていくのか? ここはぜひ前後の展開でヒートアップしながら確かめてほしい。 サブキャラクター それでこそ、私のトリックスターです。 ラヴェンツァ CV.豊崎愛生 各地に出張しちゃうベルベットルームの住人『力を司る者』の少女。 存在自体がネタバレなはずなのにダンスに興じたりネタバレ注意告知をしたりと遠慮がなくなってきた方。 今回はイゴールたちが不在なため彼女が合体を担当するほか、リクエストでも度々お世話になる。 前作のペルソナを引き継ぐことが出来ないが、これは「ギロチンではなく、自分専用の処刑具『鉄の乙女』を使っているため」だそうだ。 だったら堂々としてろ。濡れ衣は自分たちで晴らしな。 佐倉惣治郎 CV.中田譲治 心の怪盗団のアジトになっている喫茶店「ルブラン」のマスター。 前作では主人公の身元の預かり人としての関係から始まり、以降は双葉の事とかも含めてそれはもう色々お世話になったこともあって、今では怪盗団たちの理解者。 彼が知り合いから預かってきてくれたキャンピングカーの存在が今回の旅の幕を本格的に開く。 何故かわからんが上はこの件にご執心だ。我々は結果を出さねばならん。 鏑木京 CV.伊倉一恵 公安の管理官。善吉の直属の上司で、彼に怪盗団との取引を命じた張本人。 基本的に正義の人で、犯罪に対しては容赦しないが、いずれ警察組織のトップに立ち、組織内の腐敗を一掃するという野望を持っているため、その為なら手段を選ばない一面も持つ。 そうかそうか、若いときは何でもやんなさい。では再会を祈って飴ちゃんをやろう、少年。 一ノ瀬久音 CV.日笠陽子 仙台市に所在する東鳳大学の雇われ研究者で、古典的オタのニオイを感じる(by双葉)独特なノリの人物。 仙台の牛タン屋で怪盗団と出会いひょんな事から彼らの正体を知ったため、以降はEMMAの謎を探るための協力者となるが、 そんな怪盗団の活躍に興味津々で常にハイテンション。 曰く、実はEMMAの開発者。しかしマディス社に権利を譲渡した後の事は知らないらしい。 超重大なネタバレ EMMAだけでなくソフィアを創ったのも彼女。間違いなくペルソナシリーズ・女神転生シリーズ全体に登場するキャラクターの中でもトップクラスの鬼才ITエンジニアである。(*12) 彼女の書いたプログラムは極めて高度な物らしく、序盤でソフィアのソースコードを目の当たりにした双葉に「洗練されすぎてて完全に理解するまで何ヶ月もかかる」と言わしめている。 これは、通常「AからBになって、Cを経てDになる」というプロセスがあるとして、「A、つまりDになる」という感じが多重に入り組んでいるものと思われる。 超世界級ハッカーである双葉はAからDになるということまでは分かっているが、普通はBが抜けた時点で無理…というニュアンス。 かつて同シリーズで違う方向性ではあるものの人形機械に人間としての人格を与える研究が行われていたが、そもそもそちらは特殊な媒体を利用したうえに、桐条グループというとんでもない金持ちが後ろ盾になって大量の資金及び人員を投入しており、そのうえで10年近い年月をかけて進められている一大プロジェクトであった。 対して一ノ瀬はほぼ独力で、生きている人間と遜色ない柔軟な思考と対応をするAIを創り上げるに至った。 作中の描写からして研究をスタートしたのは長くても数年前と推測され、もはやその技術レベルは常軌を逸していると言っても良い。 では、なぜそのソフィアが「人の良き友人になれ」という使命を持ちながら、ジェイルに投棄されていたのか? それには、ソフィアが当初「心」を知らなかったことにも由来する、ある秘密が存在している。 …あんたなんか、父親でもなんでもない。 長谷川茜 CV.大空直美 善吉の娘。 母を交通事故で亡くしており、それ以来自分によそよそしくなった善吉とは不仲。 その反動からなのか実は怪盗団の大ファンであり、自室を怪盗団グッズで埋め尽くしたり、ファン活動の一環としてライブ配信をしたりしている。寝具など家具のカラーリングも赤と黒の怪盗団カラーがほとんどという徹底ぶりである。 そんでもってライブ配信のシーンで言及される「チャンネル登録者5万人」という値に大抵の実況者は畏敬の念を抱く。 怪盗団が京都に立ち寄った際にふとしたキッカケで知り合い、当の本人たちとは知らないままに仲良くなる事になる。 特に真は警察の父を持つ共通点から茜に共感して親身になって接しており、彼女を心配している。 のちの出来事 怪盗団が京都を再訪した頃、近衛の陰謀により怪盗団には殺人とEMMAへのハッキングの容疑がかけられ、彼らを庇った善吉は犯人隠避罪で逮捕されてしまう。 ひとり残された茜が、思わず誰にともなく助けを求めたとき、セキュリティ強化の名目でサービスを停止されていたはずのEMMAがなぜか起動、茜は京都ジェイルの王に仕立て上げられる。 シャドウ茜は「誘拐され拘束されている」と見せかけた自分自身を囮に使い、怪盗団をジェイル内へ誘い込み、檻の中に閉じ込めてしまう。 しかし、転倒して難を逃れたナビと釈放された善吉のコンビによる決死のジェイル潜入作戦、そして善吉のペルソナ能力覚醒により、怪盗団は脱獄に成功。 茜は正しく悪党を改心させてくれる「本物」の正義の味方にして自分の味方「私の怪盗団」を召喚し、「偽物」である心の怪盗団を倒せと嘆願する。 つまり、京都ジェイルのボスはシャドウ茜というより、彼女が生み出した認知存在の怪盗団。 「混戦は避け、自分のニセモノは自分で倒せ」ということで、プレイヤーは必ずジョーカーを操作し、茜の認知存在『マイ・ディア・ジョーカー』と1対1の対決をすることになる(*13)。 『マイ・ディア・ジョーカー』は一切のペルソナを使用せず物理攻撃のみ行い、ときにファントムムーヴなど本物のジョーカーの動きを模倣するという立ち回りで、弱点属性は存在しない(*14)。 よってこの勝負は、本物と偽物の正面切ってのぶつかり合いとなる。 厄介なポイントとして「速」が極めて高い仕様のためか、スクンダをかけていない限り敵の攻撃の後隙以外で攻撃を仕掛けると必ず回避されてしまう。後の先を意識して戦おう。 なお、大型ボスに変身しないシャドウ茜は、星印の飾りがついたシルクハットに黒のドミノマスク、赤いビスチェとチェックスカートの上から黒のロングコート姿と、ジョーカー・パンサー・ノワールの要素を取り入れて怪盗団のシンボルマークであるシルクハットを被ったような衣装となっている。 その身の上から、彼女と善吉の関係はシリーズ経験者なら『4』のこの娘を思い出すかもしれない。しかし年齢や背景もあってか、こちらのほうがより溝は深く冷たいものとなっている(*15)。 ファッションって、私たちを遠い不思議の国に連れて行ってくれるものだと思うんです。 柊アリス CV.佐倉綾音 人気上昇中のファッションアーティスト。 自らのファッションブランドも立ち上げており、渋谷でショップがオープンしている。 昔は引っ込み思案な子どもで、自分を変えたいと思いながらなかなか変われずにいたところ、あるとき素敵なワンピースを見つけ、それを着たとき魔法にかかったように世界が違って見えたことで、自分でも変わることができると思えたのだという。 そのときの輝く思いを自分のような人に届けて『誰かの光』になりたいという夢を持っており、同じ夢を持つ杏から共感されている。 一方で、渋谷周辺に偏った異常なほどの人気を誇り、アンチがファンに襲撃された、飲まず食わずで追っかけをして入院した者がいる、「アリスのファンじゃないから」という理由で職場を解雇された者が大勢いるらしいなどの不穏な噂も聞こえてくるが……。 モチーフは『渋谷の(一見奇抜な)ファッショニスタ』から見て間違いなく『きゃりーぱみゅぱみゅ』は含まれていると思われる。 噂の真相 渋谷ジェイルの王。 杏たちと同じ秀尽学園高校を卒業しているが、在学中に陰湿ないじめを受けており、その過去を自ら抹消している。 だがアーティストとして活動していたある時、いじめの当事者がそんな過去を「柊アリスはイジメられていた惨めな豚だ」と暴露し始め、これによって「カースト上位の女」に恨みを募らせるようになる。 そして手に入れた王の力で、彼女らの友達や恋人、婚約者からネガイを奪い、自分に貢がせて破滅させたり、力で男を魅了して恋人と別れさせたり、果ては生放送中にTVキャスターから自分へ告白させ婚約関係を引っ掻き回したりと、彼女たちに「惨め」な思いをさせる歪んだ復讐に身を染めるようになった。 彼女のシャドウは凶悪な顔つきになったウサギの獣人のような姿『マッドラビット・アリス』で、すばしっこい動きで翻弄してくる。 物理攻撃の他、念動スキルと洗脳スキルを使用する。 前半は全体的に動きが緩慢だが、後半は発狂して動きが変わり、凶悪な物理スキルを連発してくる。技名やセリフも前半と後半で印象が大きく異なる。 なお、弱点は火炎(炎上)と疾風(アラシ)。 パンサーは後輩アーティストとして、彼女の狂気に立ち向かうことになる。 僕の本を読んでくれるすべての読者に、心からの感謝と愛を。 夏芽安吾 CV.岸尾だいすけ 新進気鋭のラノベ作家。 文豪・夏芽漱吾の孫で、デビュー作の『プリンスオブナイトメア』は創海社大賞を獲得し、1巻にして100万部突破のベストセラーでアニメ化も決定している。 だがその売上は仙台周辺の偏った人気によるところが大きく、熱狂的な信者が伊達政宗公騎馬像の台座など所構わず宣伝ポスターを張って回ったり、ひとりが同じ巻を100冊も買ったりと、異常な様相を見せている。 人気の真相 仙台ジェイルの王。 小説家になるために必死に努力してきたが、創海社大賞の受賞は「夏芽漱吾の孫」というネームバリューを欲した出版社の忖度以外の何物でもなく、本当は自身の実力など認められていなかったことを偶然聞いてしまう。 しかしその実績を今さら手放すこともできず、人気を維持するため、ネガイを奪った者達に自分の作品を大量に買わせている。 その著作『プリンスオブナイトメア』も、あらゆるライトノベルやアニメの内容を切り張りしたような内容らしくオリジナリティ皆無で、テンプレに則った結果つじつまが合わなくなっている部分もある(*16)。 だがそんなやり方でハリボテの栄光に縋っている自分に虚しさを感じてもいるらしく、分野も異なり母の作品『サユリ』を愚弄されまでした祐介は、それでも同じ表現者として彼の苦悩に一定の理解を示している。 彼のシャドウは黄金の鎧を纏った竜人のような姿『ナイトメアドラゴン・アンゴ』となり、ユニークなパワーアップをしながら大仰なネーミングの攻撃を繰り出す。この鎧はHPの減少によって徐々に剥がれていくのだが…。 火炎スキルを主に使うからか弱点は氷結属性と、わかりやすくフォックスと相克する。魔王だけに神聖にも弱い。 「これはアギダインではない!アギだ!」は必聴。これ以外にもどっかで聞いたような台詞を多々吐く。 名前の由来はかつて活躍した小説家である「坂口安吾」「夏目漱石」と思われる。文ストじゃないぞ! P5には「近代の著名人から名前を拝借した」キャラが多数登場したが、彼もその一人だろう。 札幌を気高く美しい街にするために職員にも尽力させているから、どうか安心して。 氷堂鞠子 CV.寺瀬今日子 札幌中央市を理想の都市にすべく活動する市長。 春とは彼女が幼い頃からの知り合いで慕われており、前作の事件で父親を喪った春を現在も気にかけている。 近く市長選挙を控えているが、その人気は異様なまでのもので、ポスターには人だかりができ(*17)、演説には大勢の市民が駆けつけ、一部からは「鞠子様」とまで崇められて、当選は確実と目されている。 また、春たちには朗らかで優しい一方、市の職員には過剰なほどに厳しく、風邪で体調を崩した職員にも容赦なく仕事を命じている。 本人は「私も心を鬼にして言っている。これも必要なこと」と話しているが……。 厳しさの真相 札幌ジェイルの王。 ジェイルにはみんな大好きジャックフロストもいっぱいいるよ! 札幌中央市主催の雪祭りで、市の職員が賄賂と引き換えに安い業者に仕事を発注した結果、雪像の崩落事故が起き、幼い少女の命が失われた。 しかし職員は、氷堂が署名した決裁文書を盾に「市長に命じられてやったと証言する」と脅しをかけてきたうえ、それに加担して氷堂を陥れ自分が市長になろうとする市議会議員まで現れた。 職員への異常に厳しい態度はここから来ており、失われた子どもの命に責任を取るため、札幌を汚職のない「美しい街」にしなければならないと考え、ネガイを奪った市民からの支持を集めて無茶な倫理条例を押し通そうとしている。 「食うか食われるかの世界なら自分が全てを食ってやる」という決意の表れか、シャドウはスレンダーな本人とは似ても似つかぬほどに太っている。 ボス戦時はそこからさらにまるまる肥え太ったアバドンのような怪物『スノウホワイト・マリコ』となる。味方を丸呑みしたり、部屋全体への猛吹雪で凍えさせたりと豪快なギミックで追い詰めてくる。 攻撃力大アップ&防御力ダウンになる怒り状態はマップギミックを利用して中断させられるが、この怒り状態は精神異常状態のものと同じなので、もともと弱点であったノワール得意の念動スキルでTECHNICALを取れるようになり、さらに脆弱になる。 なお、美しく純粋な「白」を穢すため呪怨属性も弱点。 マディスは、そんな皆さんを、AIという切り口から手助けしたいのです。 近衛明 CV.大川透 IT企業マディス社の社長。EMMAによる革新的なサービスでマディス社を日本有数の大企業に成長させたやり手。 精力的な人物像だが「あの」EMMAの展開元のトップということで、怪盗団はいずれ彼のもとにも調査の手を広げんとすることになるのだが… 真の人物像 仙台・東鳳大学での講演に招かれ、それをマディス社のトップであるのだから手掛かりになるかも…ということで、怪盗団がひっそり拝聴する形で初登場。この時点では怪盗団との面識は特になし。 後に、冒頭で語られた一連の改心事件の数々がある人物に対して有利になるように引き起こされたと推測される、現実に遺された確かな証拠を怪盗団たちは入手するのだが、 それを調べるうちに最大の協力者として近衛が関わっていることを確信する。 しかし彼も簡単に尻尾を掴ませる気はなく、それ以降は警視庁も巻き込んでの罠とピンチの連続が彼らを襲うことに。 もう一つの面として感情が高ぶった時などに自身を「正義のヒーロー」たらんとする面が見られる。 曰く、これは少年時代に強盗に襲われた重大なトラウマが関わっていると本人も公言しているが… ボスとしては巨大ロボットの前哨戦を加えた2連戦となり、後半戦ではモーションの素早い攻撃スキルやメギドラオンなども使う強敵として立ちはだかる。 弱点はいずれも電撃(ショート)と核熱(オーバーヒート)。感電した状態を見抜いてすかさずTECHNICALを叩き込もう。 両形態とも一貫して祝福は一切効かない。「自分自身こそが正義」という近衛の考えの現れだろうか。 アニヲタwikiが集めた項目のネガイ、 今宵我々が追記・修正します。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ 今気づいたが大阪で屋根裏ゴミネタが・・・ -- 名無しさん (2020-04-26 18 54 26) 冴さん、ちょっとしか出てないのにマジで仕事が出来る超絶美人弁護士だったよ。パレスがないと本当に真の上位互換だな、この人。 -- 名無しさん (2020-05-05 22 21 23) こういうのでいいんだよ(続編) -- 名無しさん (2020-05-05 22 32 37) ナビ護衛はナビにも強化が入れられる 強化時はハッキングが短縮される事を知ってるとかなり楽。リスキーならばまずはナビにヒートライザを -- 名無しさん (2021-03-03 11 48 52) 戦闘は割と好きなんだけどラスボスの目的というか言ってる事ヤルダ丸喜と続いて三番煎じなのがはっきり言ってがっかりだった -- 名無しさん (2021-03-07 09 09 50) まあ俺達が怠惰に流されちゃうのが原因なので何とも…ごめんね何度もって感じだった -- 名無しさん (2021-03-16 11 24 26) ↑ペルソナのテーマとして大衆の無意識の望みってのがあるしね。ただ終盤の予告状から一気に空気が変わるのは少しづつ変化が出た結果だと思う。 -- 名無しさん (2021-03-16 12 03 42) OP曲の日本語訳みたけど、新たな怪盗であるウルフへの言葉ってかんじで痺れた。 -- 名無しさん (2021-05-03 11 08 10) 沖縄ジェイルでスカルとモナが2人して「バーカバーカ!」って言うシーン好き。特にモナ -- 名無しさん (2021-05-10 20 22 04) シャドウ安吾とシャドウ近衛のモチーフってなんだ?アリス→不思議の国のアリス、鞠子→白雪姫(+雪の女王?)ってことで分かりやすいけど。(茜ちゃんはボス戦も含めて例外だから除外) -- 名無しさん (2021-05-16 08 44 31) ↑近衛は童話以外にもトニー・スターク(アイアンマン)も入ってる -- 名無しさん (2021-05-16 09 05 04) ↑3 あの二人って似た者同士だから、本編経てバッチリウマが合うようになるとこうなんだなって。可愛かった。 -- 名無しさん (2021-05-16 10 13 13) シャドウ夏芽って自分の作品の主人公である魔王の姿(ハリボテだけど)をしてるから初見時は「童話関係ないじゃん」って思ったけど、もしかして「はだかの王様」がモチーフなのかも。 -- 名無しさん (2021-05-16 12 03 41) 一応制作側はRの後日談も考えてないわけではない、とは言ってるけどゲームにできるほどのシナリオがあるかどうかは別だろうな。漠然と設定がある、程度の可能性もあるし。 -- 名無しさん (2021-05-26 21 30 37) P4Uが漫画化してるし、時間はかかってもいいからコミカライズして欲しい。 -- 名無しさん (2021-06-03 08 17 14) P6で茜プレイアブルになったら面白そう。 -- 名無しさん (2021-06-05 13 11 14) ↑前作のキャラと直接関係のあるキャラが次回作に登場するって、3以降ではなかったよね。(明智は探偵王子の再来って言われてたけど)茜ちゃんがプレイアブルになったらちょっと面白いかも。 -- 名無しさん (2021-06-07 08 57 12) ↑5はだかの王様はカモシダが前回でやっていたな。あっちは色欲を表したはだかだけど -- 名無しさん (2021-06-10 19 22 28) ヤルダ、デミのラスボスたちはネーミングの元ネタ的にもほぼ同一の存在だから行動が同じでもしょうがないと思うが、マルキは行動原理も行動の結果もまったく別物でしょ -- 名無しさん (2021-06-17 17 40 32) このシステムでもう一本作りたいとは言ってるんだよな。面白かったしぜひ作って欲しいところ。 -- 名無しさん (2021-06-21 07 17 07) 冒頭のEMMA便利だねーって盛り上がるところで恐怖心が沸いたというか、ゾッとしたというか。ホラーな場面でもないのに滅茶苦茶怖かった。 -- 名無しさん (2021-06-21 07 49 55) ↑OPもよく見るとモブはみんなスマホに釘付けなんだよね。 -- 名無しさん (2021-06-23 18 18 59) 「大人のペルソナ使い」が「味方」なのはシリーズ通しても久しぶり。4の菜々子が「精神が幼くてペルソナをまだ出せない」ってあったけど、大人になるとまた別の形でペルソナ生み出しにくくなりそう。 -- 名無しさん (2021-07-14 21 08 26) 竜司とソフィアの関係いいよな、ヤンキーって良くも悪くも仲間意識強いけどだからこそまだ1存在として希薄だったソフィアもすんなり受け入れてて沖縄ジェイルでいの一番にキレてたのがグッと来たね、続編でもっと関係発展してほしい -- 名無しさん (2022-04-17 20 08 20) コメントのログ化を提案します。 -- 名無しさん (2023-12-11 09 59 39) ログ化しました。 -- (名無しさん) 2023-12-19 09 46 16 モルガナの正体論争に決着付けたソフィアってスゲーな -- (名無しさん) 2024-05-18 10 53 45 OPで電車乗ってたけど、実際の移動はキャンピングカーとフェリー(沖縄の行き帰りのみ)だったんだよね、 -- (名無しさん) 2024-05-18 11 17 46 ↑5本編の竜司って図に乗りやすく考えるより行動って面が損な役割になりやすかったけどソフィア関連では上手く昇華できてたし、ストレートな言葉がソフィアの教育にも良かったと本当にお互いにいい関係だったと思う。 -- (名無しさん) 2024-07-23 14 07 22 5は歴代の中でも料理要員に恵まれてると改めて実感する一作。4が酷すぎたのもあるけど。 -- (名無しさん) 2024-08-08 04 44 36 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/trpg-originative/pages/43.html
鬼神 LV17 イフリート LV25 ガネーシャ LV39 ??? LV52 ??? LV74 ??? LV89 ??? LV4 鬼神 ヤマ HP(生命力)+80 MP(魔力)+80 STR(力)+30 VIT(耐久力)+150 TEC(技術力)+10 AGL(素早さ)+5 LUK(運)+5 MDF(魔法防御力)+75 MAK(魔法威力)+12 <ペルソナを装着するだけで使える能力> 相手と10秒以上目を合わせると、嘘か真実か見抜ける。 「同調」 ラクカジャ 味方1体のVITを10+魔法威力増す。重ねがけ可能。 消費MP10 <ペルソナ降臨で使える能力> 「初期」閻魔の一撃 敵一体に物理攻撃。発動がターン最後になる。STR÷3のダメージを与える。 消費MPなし 「最終覚醒」タルカジャ 味方1体のSTRを+魔法威力増す。重ねがけ可能。 消費MP10 「最終覚醒」ハマオン 敵数体に聖なる波動で2D10+10+魔法威力のダメージ。 消費MP25 鬼神 LV17 イフリート アラビアンナイトのランプの魔人とされる。獰猛かつ短気、炎を操る。 「初期」 HP(生命力)+100 MP(魔力)+70 STR(力)+30 VIT(耐久力)+75 TEC(技術力)+15 AGL(素早さ)+10 LUK(運)+10 MDF(魔法防御力)+30 MAK(魔法威力)+17 「同調」 HP(生命力)+150 MP(魔力)+100 STR(力)+50 VIT(耐久力)+100 TEC(技術力)+25 AGL(素早さ)+15 LUK(運)+10 MDF(魔法防御力)+45 MAK(魔法威力)+34 「最終覚醒」 HP(生命力)+200 MP(魔力)+200 STR(力)+100 VIT(耐久力)+150 TEC(技術力)+50 AGL(素早さ)+25 LUK(運)+15 MDF(魔法防御力)+70 MAK(魔法威力)+51 <装着相性> 太郎専用 <ペルソナを装着するだけで使える能力> 炎ダメージ無効。氷結ダメージ2倍。 「初期」アギ 炎で敵一体に攻撃。D10+魔法威力ダメージ。 消費MP5 「最終覚醒」幸運の魔法 味方一人の次回行動が絶対成功、出目は最大値になる MP100 <ペルソナ降臨で使える能力> 「同調」パララアイズ 敵一体を金縛りにする。 敵は魔法抵抗を試みる。 消費MP5 「同調」マハラギ 炎で敵D4体に攻撃。3D10+魔法威力ダメージ。 消費MP25 「同調」マカジャマ 敵一体の言葉を封じる。敵は魔法抵抗を試みる。 消費MP5 「最終覚醒」獄炎の柱 D4体に、強烈な炎で攻撃。5D10+魔法威力ダメージ。MP50 LV25 ガネーシャ 太鼓腹の人間の身体に 片方の牙の折れた象の頭をもった神で、4本の腕をもつ。 障害を取り去り財産をもたらすと言われ、事業と商業の神・学問の神とされる。 「初期」 HP(生命力)+150 MP(魔力)+100 STR(力)+75 VIT(耐久力)+250 TEC(技術力)+80 AGL(素早さ)+50 LUK(運)+100 MDF(魔法防御力)+100 MAK(魔法威力)+25 「同調」 HP(生命力)+250 MP(魔力)+150 STR(力)+100 VIT(耐久力)+350 TEC(技術力)+100 AGL(素早さ)+80 LUK(運)+150 MDF(魔法防御力)+150 MAK(魔法威力)+50 「最終覚醒」 HP(生命力)+300 MP(魔力)+200 STR(力)+200 VIT(耐久力)+500 TEC(技術力)+150 AGL(素早さ)+150 LUK(運)+250 MDF(魔法防御力)+250 MAK(魔法威力)+75 <装着相性> 太郎専用 <ペルソナを装着するだけで使える能力> 「初期」ラクンダ 敵の防御値を下げる。敵の抵抗力によって効きがかなり変わる。重ねがけ可能。 消費MP5 「最終覚醒」真なる智慧 神の悟りに近き知の力。ひらめき。 メタ的に言うとGMから情報をひとつ引き出す。 消費MP40 「最終覚醒」財運の加護 ゲーム時間一日の間に、必ず財に関係するラッキーなことが起こる。 ラッキー度合いの判定はD100で行う。 消費MP40 <ペルソナ降臨で使える能力> 「初期」一文字斬り 敵一体に物理攻撃。発動がターン最後になる。STR÷3のダメージを与える。 消費MPなし 「初期」体当たり 敵一体に突進。STR÷3のダメージ。ただし自分も1/2ダメージを食らう。消費MPなし 「同調」ハマオン 敵数体に聖なる波動で2D10+10+魔法威力のダメージ。 消費MP25
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8503.html
前ページ次ページゼロのペルソナ 星 意味…希望・失望 アンリエッタ姫誘拐事件から一日経ちそして迎えた朝、ルイズたちはトリスタニアからトリステイン魔法学院への帰路についた。 それはつまり丸一日、王城に居たことを意味する。 アンリエッタの帰還をヒッポグリフ隊と共に護衛したのだが、城についてからが大変だった。 ルイズたち3人の魔法使いと3人の使い魔は事情聴取を長々とされた。 その後、前日の夕方から魔法学院を出たため一睡もしていなかった6人は睡眠をいざ貪らんと幾つかの部屋を借りて寝たのだが、その至福のときは長くつづかなかった。 突然起こされたかと思うと6人一まとめでアンリエッタの恩人、つまるところトリステインの英雄だと自分たちを讃えるお偉方に代わる代わる会わされ、似通った感謝の言葉を聞かされた。 それから高官たちの言うささやかなパーティーを終えた後、彼らはもう何者にも邪魔されないという固い決意のもと床に就いたのだった。 ルイズたちが急ぐように城を去ったのはそういう面倒に巻き込まれないようにだ。ただ気にかかったのはルイズたちをあっさりと帰したことだった。 もちろん、早く返してくれるにこしたことはないが、前日の嬉しくもない厚遇から考えると、おやと思ってしまう。 形式ばったトリステインの貴族にしてはあっさりしすぎている。なにか自分たちに構って入られないような事件が起こったのかもしれない。とはキュルケの弁である。 たしかに昨日の午後から徐々に城内に妙な動揺が走っているような気を感じないものが6人の中にいないでもなかった。 王宮内で流れていた情報、噂がなにであったかは学院に戻って数時間ほど経った時、はっきりとわかった。 無数の貴族たちの子供たちが言うことには微細な違いこそあれ、根本的には同じ内容だった。 それはガリア艦隊がアルビオン主力を撃滅し、アルビオン新政府が倒れたということだ。 学院のほとんどの生徒は事態の急展開に理解が追いついていないように見えた。だが時間が経つにつれ彼らの戸惑いは喜びに変わっていった。 忌まわしい共和主義は倒れた。そしてトリステインは戦争の恐怖から解放されたのだった。 その夜はお祭り騒ぎの宴会となった。キュルケは、これだからトリステインの貴族は。と言っていたが、かといって参加しないわけでもなかった。 騒ぎの中、情報は酒気を帯びた舌の上になり、枝が広がるようにその種類を増やしていった。 ガリアがアルビオンを奇襲できたのは裏で繋がっていたからだ。など外交的な噂もあれば、ガリアには秘密兵器があってそれがアルビオン軍を圧倒したのだという噂もあった。 4メイルもの槍を振るう戦士がいたとか、巨大な竜をつれていたとか、高速で動くゴーレムがいたとか、果ては虚無の魔法使いがいたという。 いったいそれらの噂のうちいったいどれほどが、朱筆で丸をもらえるものであろうか。 食堂でどんちゃん騒ぎが起きているとき、タバサは自室で読書に励んでいた。 いつもよりいくらか多い量の食事を摂ってからすぐに部屋に戻ったのだ。 ご馳走は好きだが、お祭り騒ぎはそれほど好きでもない。 昨日トリステインの王城でパーティーじみたものに参加させられた後だからなおさらだ。 彼女が一つの本を読み終えたころ、窓辺に何かが下りたった。それはふくろうのようだが、一見すると小さく作り物であることがわかる。 タバサは窓辺に近づいて手に取った。そしてそれを半ばから折った。すると中から手紙が出てくる。 それはガリアの通信手段の一つだった。タバサに用件があるとき、たまにこうして指令を送りつける。 タバサの眉が不審げに上がった。それはイザベラからではなく、ガリア王ジョゼフからの手紙だったからだ。 彼女の父を殺し、母を狂わせた張本人である。人目がないだけにタバサは無表情に近いながらも不快感を示す。 そしてその指令を読み進めるにつれ動揺は大きくなった。 しかし手紙を読み終わるころにはタバサの顔から表情は消えていた。いつもの無表情ではない。 シュヴァリエ・ド・ノールパルテル それは“北 花壇 騎士”7号、雪風のタバサの顔であった。 タバサと同様にバカ騒ぎに参加せずにさっさと部屋に戻った者は学院内に何人かいた。ルイズ・フランソワーズもその一人であった。 彼女は机に肘をついて、机に置いた始祖の祈祷書をボンヤリと見ている。 ウェールズを忌まわしき魔法から、そして敬愛する姫君を悪夢から解放するために彼女は魔法を使った。 あの時、自分の行動に疑問など生じなかった。 ただ自分にはそれをすべきだという確信があり、それが出来るかどうか、なぜ出来るのかなどまるで疑問に感じなかった。 目をつぶり、ディスペル・マジックを使ったときの感触を思い出す。古代のルーンを呟くたびに体の中を何かしらの波長が巡る。 体の中で、何かが生まれ、行き先を求めて回転していくよう。それが自分の系統を唱えるものが体感するものだという。 自分の系統は虚無なのだろうか。ゼロと蔑まれてきた自分の本当の力なのであろうか。 嬉しくないわけではない。あえて言う必要もなく、とても嬉しい。だがそれをどう表現したらいいのかで彼女は戸惑っていた。 虚無という伝説の属性、ほとんどおとぎ話同然の伝説の力を自分は手にしてしまった。 それを簡単に人に教えてもいいものであろうか。秘密にすべき力ではないのか? 現在、彼女の有する唯一の魔法ディスペル・マジックだけならそんな心配は杞憂かもしれない。 類を見ない魔法ではあるが能動的でないのでそこまで強力ではない。しかしルイズは確信していた。あれは虚無の力のほんの一部でしかないことを。 誰にこの秘密を語ればいいのであろう。優しい姉、尊敬する王女などが思い浮かんだが、ルイズが一番強く想起したのは彼女の使い魔であった。 彼を召還した時とは違う。彼女は知ったのだ。怖いのは顔だけで、彼自身は優しい人柄であるということを。 裁縫などという外見に似合わない趣味があることを。 そういえば裁縫を教えてもらっていたのだが姫の婚約の詔を考えるために中止していたのだった。 元々軍事同盟のための婚約であったためアルビオンの反乱軍が瓦解した今だともう婚約は破棄されるかもしれない。 そうなれば姫は望んでいない結婚をする必要もなくなり、そして自分も完二に再び裁縫を教えてもらえるかもしれない。 彼のことを考えると安心する。ガラは悪いし、ご主人様に反抗的な使い魔だが自分を守るといってくれた使い魔だ。 ルイズは完二が帰ってきたら自分の秘密を一番最初に話そうと決めた。 ただ心配なのは彼は話の重大さを理解できるだろうかということだ。 別の世界から来たので知識量が圧倒的に不足しているのは当然だが、それを差し引いても彼は頭の巡りが悪いようにルイズには思えた。それも彼女が知った一面だった。 そうして彼の少し情けない一面を考えるとなんだかおかしくなってくる。戦いとなれば誰よりも頼もしいというのに。そうして微笑んでいると扉が突然ノックされた。 彼女はその時意識を現実に引き戻されて、ゆるんでいた頬を戻す。 「は、入っていいわよ」 なんとかいつもの威厳を保ちながら言えたとルイズは思えた。 だが、扉は開けられずにノックは続けられている。 「もう、なんなのよ」 もしかして鍵かけたかしら。そう思いながらドアノブに手をかける。鍵はかけられておらずあっさりと開いた。 廊下にはタバサが立っていた。 「タバサ?どうしたの?」 ルイズは小柄な自分より小さな青い髪の少女を見た。彼女も今や信用に値する仲間だ。 アルビオンへの任務、アンリエッタ姫の奪還と彼女も命を懸けて自分を助けてくれ、そして信用してくれた。 完二たちが来るまではキュルケの付属品くらいにしか思ってなかったが、今ではそんなふうには思えない。 ルイズの問いかけにも関わらずタバサは黙っている。 もう一度、何か言おうとしたが、ルイズはその前に意識をなくしてしまった。 ルイズに使われた魔法はスリープ・クラウド。眠りの雲にルイズはかけられたのだった。 その日の夜はトリステイン魔法学院ではメイジたちだけではなく平民たちも貴族たちと比べればささやかなものだが、宴会が開かれていた。 ささやかであるのは貴族の子供たちが大騒ぎをするために料理や給仕も動かざるを得ないためである。 なのでそれは魔法使いたちが酩酊したとき、給仕は手を抜き、料理をいくらか頂いて行われた。マルトーが言うには、自分たちで作ったものを自分で食べて何が悪いということだ。 だが出される料理がささやかでも、喧騒は決してささやかなものとはいえなかった。 平民である彼らも、いやむしろ平民である彼らだからこそ戦争がなくなったことが嬉しいのかもしれない。 男の使用人が兵として集められることも、彼らの故郷が戦火で焼かれることも心配する必要がなくなったのだから。 「戦争がなくなってよかったです」 完二の隣りに腰かけたシエスタがしんみりとした様子で言う。 「ほうだな」 完二は食べ物を詰め込んだままの口で答えた。 普段は賄い食ばかりで貴族に出される料理を口にする機会はなかったのだが、今回それを思う存分口にすることが出来るので張り切って食べているのである。 「わたし心配だったんです。戦争が始まったらカンジさんも行っちゃうって……」 「ほが?ほれは……オレはこの世界……じゃなくてここの人間じゃねーから別に戦争に行く必要はねーだろ?」 完二は口に含んだものを嚥下して、言葉を続けた。 彼はこの国どころかこの世界の住民ではないので徴兵される義務も道理もない。 シエスタは首を横に振った。 「カンジさんはそうでもミスヴァリエールは戦争に行くと思います。見栄っ張りだから。そうしたらあなたはきっと付いて行くはずです」 その言葉には確信に近いものが込められている。 「んなこたあねーけどよ……」 完二は否定の言葉を口にするが。しかし思い当たることがあるためその口調は弱い。 バツが悪く、完二は新たに食べ物を口の中に放り込んだ。 そして行儀悪く言った。 「ふぁしかに、ひままでふぉーゆうこともはったな……」 「あったんですか!やっぱり!」 シエスタは見事なリスニングと解読能力を示した。 そしてぐいと完二に寄る。 「カンジさん」 真剣なものを完二はごくりと飲み込んだ。つばではなく食べ物だが。 「な、なんだ?」 「わたしすっごくカンジさんのことをすっごく心配してるんですよ。どうしてかわかりますか?」 完二は今度はごくりとつばを飲んだ。 「……え、ええといったいどういう……」 完二の顔はいくらか赤くなっていた。酒を何杯か飲んだが、それが主たる要因ではないことは明白だった。 シエスタの口が言葉を吐き出そうとしたとき、マルトーの声が飛んだ。 「おい、シエスタ!こいつを貴族の小僧どもに持って行ってやってやれ!」 「あ、はい」 シエスタは、また。と言って手を振った。 完二は安心したような残念なような気分で取り残された。後ろから肩が組まれる。マルトーだ。 「もしかして悪いことしたか?」 内容とは裏腹に悪いことをしたという響きのある声だった。しかし反省しているという様子はなく、面白がっていることだけが感じとれる声だ。 「うっせ」 不機嫌に答えて、仕事をしていない料理長の前で彼の作品を口に運んだ。 ルイズは何をしているんだろう。と完二は脈絡なく考えた。 タバサはガリア王直々の命令であるルイズの誘拐を遂行している途中であった。ルイズを眠らせたのちは彼女をレビテーションで飛ばし、学校を出た。 そして現在、指定された森の中で佇んでいる。そこでルイズを受け取りにあるものが遣わされるという。それが何かは知らないが、そうすれば彼女の任務は終了である。 生死を共にした人物を売るような行為にタバサは心がきしむ思いであったが、彼女にはそうする他なかった。 指令が書かれた手紙は最後には、背けば彼女の母に害を及ぼすとまで書かれていたのだ。 彼女にとって母の命以上に守るべきものはない。彼女は彼女の正義に基づいて行動しているのだった。 タバサが考え込んでいるうちに受け取り人が到着した。彼女は自分に降り注ぐ月光が遮られたことでそれに気付いた。 その姿にタバサも驚愕した。 実はトリスタニアの王城で騒がれていたのはガリアのアルビオン侵攻ではなく、それのことであった。 それとは夜空を飛んだ竜騎士たちの目撃から始まり、そして数十人が目撃したものだ。 彼ら曰く、 「信じられないが、通常の2倍以上の大きさはあろうという火竜が飛んでいたんだ!雲の上を、都の上を!」 「お待たせしました」 給仕が終わり、シエスタが完二の隣りに再び腰かける。そして完二が片目を抑えていることに気付いた。 「どうしたんですか?」 心配そうにシエスタが覗き込んでくる。その姿を完二は見て取れるが、彼の視界にはそれだけではない何かが入りこもうとしていた。 「わり、なんか、酒の飲み過ぎかもしんねえ……」 言い終わる前に鮮明な映像が彼の視界となる。それは木々がたくさんあり、つまり森だ。 暗がりの森を上空から見上げている。そしてその視界の中にはぽつりとタバサが立っていた。 まるで意味のわからない映像だが、完二の危機感は強くなる。 その視界は回転すると―ちょうど首を動かしたようだ―暗がりの中でもはっきりと分かる赤が映し出された。その赤は一枚一枚の鱗からなっている。 「あ、カンジさん!?」 完二は焦燥感に駆られて走り出した。シエスタの言葉にも振り向くことなく走る。 厨房を飛び出て廊下を走りトリステイン学院の外壁を出る。 さきほど見えたものから予想して森のほうに向かってみると、それはすぐに見つかった。 さきほど自分とは違う視界の中でものだ。とてつもなく巨大なドラゴンだった。 まるで高層ビルのような大きさであり、テレビの中でさえこれほど巨大なシャドウはいなかった。 またそれほど大きいのに暗闇に支配された森を見下ろすように飛んでいる。 しかし規格外の怪物だとわかっても完二は恐れることなく走り出した。あそこにルイズがいると理由もなく確信していた。 走っていくとルイズを見つけた。赤い竜の腕、というか前足に握られている。さっきの視界はルイズのものだったと理解する。 ホバリング そして竜はさきほどは空中停止していたはずだったのが、徐々に移動し、加速している。完二が走っても追いつけないほど速くなってしまうのも時間の問題だ。 ならばそうなる前に叩き落としてしまえばいい。だが電撃魔法はだめだ。ルイズを巻き込んでしまう。物理攻撃なら問題ないだろう。 いや、今の高さから落ちてしまうとどうしようもない。ルイズは飛べないのだ。 だが、受け止めるにしても竜へ近寄ろうとするうちに却って遠くへ飛んで行ってしまうかも知れない。どうすればいい。 焦燥に駆られながらも必死に足を動かして距離を近づけようとしていた完二。 そこで完二は先ほどの視界つまりルイズの視界の中にいた彼女を思い出した。 タバサに任せるのは危険だろうか。いや、あのドラゴンがいつまで自分の攻撃射程に収まっていてくれるかわからない。 そしてあのドラゴンがいつまでルイズの命を奪わないでいるのかも。完二はタバサを信頼することに決めた。 今まで彼女は何度となく旅の危機を機敏に救ってくれた。 「タバサ!!任せたぜ!!」 森の中にいるであろうタバサに伝わるように可能な限り大音声で叫んだ。 見ればいやでも分かってしまうほど強力な魔物。出し惜しみはしない。 「ペルソナ!」 ロクテンマオウが竜よりも赤いその姿を現した。その手を空飛ぶ竜へと突き出した。 胸の辺りから莫大な力が放出され、突き出した腕のほうへと飛んでいく。イノセントタック、最強の物理攻撃である。 ロクテンマオウから放たれた力は並大抵の魔法なら傷を付けられない竜の鱗も皮膚も貫通し、風穴を開けた。 竜は事切れてその手を放す。 竜の手の中で目を覚ましたルイズは空中で自由になりながらも叫び声を上げる以外なにも出来なかった。 ルイズは絶叫しながら落ちていた。タバサがやって来たと思ったらいつの間にか火竜の手の中にいた。 そして自分の使い魔はその40メイルはあろうという火竜を一撃で倒してしまった。その結果自分はフライの呪文も使えないのに存分に空を飛んでいるのだった。 あのバカ、わたしのこと考えてんの! 完二がメイジたちの恐れる火竜より一回り二回り大きい火竜を屠ったことを讃えるより、完二が考えなしに攻撃を放った自分への配慮のなさをルイズは糾弾したかった。 ルイズの高さが木の高さを下回ったとき体に浮力を感じた。 呼吸をはーはーと荒くしながら自分の身が地面に叩きつけられることを回避したことを悟った。 視界の中に身の丈より大きな杖を持った少女が見える。どうやらタバサが助けてくれたようだ。 「おいルイズ!大丈夫か!」 自分を地面と激突する危機から救ってくれた少女への礼よりも、ルイズは自分を高みから突き放した使い魔への文句が口から突いて出た。 「大丈夫なわけないでしょ!!死ぬかと思ったわよ!!」 「わ、わりい……。つってもタバサが助けてくれだろ?」 ルイズはタバサの魔法で浮いたまま、完二を見下ろしている。 「当たり前よ!そうじゃなきゃ今頃死んでるわよ!あんたみたいなバカな使い魔よりタバサのほうがああああああああ!!」 ルイズの体が完二へと飛ぶ。彼女は叫び声を再び上げ、完二は慌てながら彼女を受け止めた。 「何すんだタバサ!?」 「何するのよタバサ!!」 先ほどとは打って変わって主従の意志が一致した発言である。 しかし、その矛先である青髪の少女の姿は消えていた。 二人とも不思議そうにしていたが、完二に抱かれていることに気付いたルイズは急いで下ろすように命じた。 結果としてルイズは重要な事実に気付くことがなかった。 火竜の右手に刻まれたルーンに。 それが彼女の使い魔と似通っていることに。 その夜、陽介とタバサは貴族たちのお祭り騒ぎに参加していたが、途中で二人は密かに会った。 「なにクマか?クマったら女の子の人気の的になってたのに」 「悪りいな、お前にしか頼めない話なんだ」 普段なら適当なツッコミの一つを入れるクマの発言を陽介は流した。そのことからクマは真剣な雰囲気を感じ取る。 「実はお前の力が必要なんだ。タバサのお母さんのために」 「お母さん?お母さんビョーキクマか?」 「病気……ってわけじゃないけど、まあ、そんなとこかもな」 「任せるクマ!クマは最近ルイズちゃんの病気を治したばっかりクマ!株価じょーしょーしてるクマ」 「ルイズが病気?」 クマは端的にルイズが惚れ薬を飲んでしまった際のことを陽介に話してみた。 「やっべ、ちょっと見たかったかも……。ってそうじゃなくて、お前ラグドリアン湖に行ったのか?」 「そークマ。無駄骨、ていうか無駄ボーンになっちゃったけど」 「なんだ近くにいたのか。あいつの実家もあの近くにあるんだ。 わかってたら、あの時すぐにでも……。って言ってもしょうがないな。とりあえず明日一緒に来てくれるか、クマ?」 「もっち」 クマから色好い返事をもらえ、陽介は明日の実家帰りをタバサに言うつもりだ。 変に期待させて回復できなかったらと思うとなかなか言い出せなかったが、クマはこの世界の魔法の薬を治したという。なら十分期待する価値はあるだろう。 タバサの姿をパーティーの中で見かけた記憶はないのでおそらく部屋で本でも読んでいるのだろうと当たりをつけてタバサの部屋、そして自分のでもある部屋に戻った。 ドアを開けてみると誰もいない。 「あれ、もしかしてまだ何か食ってるのか?」 再び食堂に戻ろうかとも思ったが、入れ違いになるのも嫌なのでおとなしく部屋で待つことにする。 部屋の中に足を踏み入れると、机の上に置かれた手紙に気付いた。なにやら乱雑に置かている。 何か気になるものを感じ、手にとって読んでみる。 「なんだコレ……うっそだろ……?」 そこにはルイズをさらうという任務が書かれていた。そして遂行できなければ彼女の母を殺すとも。 陽介は部屋を飛び出てルイズの部屋に行った。扉は開けられているのに中には誰もいなかった。 もしかしてもうさらったのか? そう考えているときにまさしくルイズその人の声がかけられた。 「ヨースケじゃない。どうしたのよ、わたしの部屋の前に立って?」 その隣りには完二が立っている。 陽介はほっとした。 「よかった、無事だったか……」 「無事だったかって?無事じゃないわよ!タバサが尋ねてきたと思ったらいつの間にか寝てて竜につかまれてるし、 地面にたたき落とされそうになるし、あの子が助けてくれたと思ったらカンジに投げつけられて文句を言おうとしたらいなくなってるし」 陽介の発言はルイズにとって許し難いことだったのか、糾弾するように一気にまくし立てる。 「ってあれ、なんか顔色悪くない?」 ルイズが思わず心配してしまうほど陽介の顔色は変化した。そして悲壮に言う。 「タバサがやばい」 「やばいってどーいうことっスか?」 陽介の尋常ではない雰囲気に気付いて、カンジは尋ね返す。 「説明してる時間もねえ。もし協力してくれるならラグドリアン湖のオルレアンの屋敷に来てくれ、俺は先に行く!」 それだけ言うと陽介は駆け出した。 彼は小さな自分のご主人様を思い出した。 イザベラに頼まれたというのに。 希望を見出したというのに。 事態は急変を続ける。 前ページ次ページゼロのペルソナ