約 2,006,806 件
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/346.html
俺「ストライクウィッチーズでしたか」 516-568 前へ 目次へ戻る 次へ Episode6 『女帝と皇帝』 翌日 ---基地内廊下--- エーリカ「なんか面白いことないかな~」 エーリカ「おろ?」 バルコニーに一人たたずむサーニャを発見した。 エーリカ「さぁーにゃぁ!」ガバッ 後ろから飛びつくエーリカ。 サーニャ「きゃっ!ハ、ハルトマンさん・・・?」 エーリカ「どったのサーニャ、こんなとこで?」 サーニャ「いえ・・・その・・・」 エーリカ「悩みがあるなら話してみなよ、相談、乗るからさ。」 サーニャ「はい・・・実は・・・」 サーニャは先日の事を気にしていた。 自分の撃った弾がネウロイに当たらなかった事だ。しかも今回をあわせて2回も。 エーリカ「なるほどね・・・」 サーニャ「確かに命中しているはずなのにネウロイの体を通り抜けてしまって・・・」 サーニャ「俺さんとリーネさんの攻撃は当たるのにどうして私だけ・・・」 エーリカ「うーん・・・でもこの前はあたしも撃ったけど当たんなかったんだよね。」 サーニャ「でも、俺さんや芳佳ちゃんやリーネさんはどうして当てられるんでしょう・・・?」 エーリカ「なんでだろうね。まぁ、少なくとも宮藤はネウロイの力を持ってるからかもしれないねぇ~。」 サーニャ「はぁ・・・」 エーリカ「あんまり深く悩まないほうがいいよ、普段はちゃんと当たってるんだから。」 エーリカ「それに、いつか当てられるときが来るかも知んないしね!」 サーニャ「・・・そうですね、悩んでもしょうがないですよね。」ニコ エーリカ「そうそう、サーニャはそうやって笑ってるのが一番だよ!」 サーニャ「・・・・・///」 エーリカ「あ、照れた。かわいいな~。」 サーニャ「あ・・・あのハルトマンさん、相談にのってくれてありがとうございました///」 エーリカ「あーそのハルトマンさんってのなんとなく堅っ苦しいからやめない?付き合い長いんだし、わたしのことはエーリカでいいよ。」 サーニャ「は・・・はい。え・・・エーリカさん・・・」 エーリカ「う~ん、まあ及第点かな。今はよしとしよう、うん。」 エーリカ「じゃねーサーニャ!」タッタッタ エーリカは疾風のような疾さでどこかへ行ってしまった。 サーニャ「ほんと・・・おかしな人・・・」クスッ エーリカのおかげでサーニャの肩からいつの間にか重石が取り除かれていた。 サーニャ(ありがとう、エーリカさん。) ---基地内廊下--- 芳佳「あ、サーニャちゃん!」 サーニャ「芳佳ちゃん、それにリーネさんも。」 リーネ「私たち、今からお茶にしようと思うんだけど・・・」 芳佳「よかったらサーニャちゃんも一緒にどう?」 サーニャ「私もいいの?」 リーネ「もちろん!」ニコ サーニャ「ありがとう。あの・・・エイラも誘っていい・・・?」 芳佳「うん、いいよ!それじゃあ私たち先にバルコニーで準備してるね。」 サーニャ「うん。じゃあまた後でね。」タッタッタ 芳佳「なんだかサーニャちゃん前より明るくなった気がするね。」 リーネ「うん、私もそう思う。」 ---基地内バルコニー--- バルコニーにはサーニャとエイラを含め宮藤、リーネ、ペリーヌが集まっていた。 お茶にはリーネが入れた紅茶を。お菓子にはペリーヌの作ったタルトが振舞われていた。 サーニャ「このタルト・・・おいしい・・・」 ペリーヌ「当然ですわ!わたくしが腕によりをかけて作りましたのよ。」 エイラ「ふ~ん、ツンツンメガネにしてはなかなか上出来ダナ。ま、サーニャの作ったお菓子のほうがおいしいけどナ。」 ペリーヌ「あなたという人は・・・もっと素直にほめられませんの!?」 リーネ「ほんと・・・おいしい・・・」 芳佳「リンゴってこういう風にも使えるんだ・・・」 サーニャ「あの、ペリーヌさん。」 ペリーヌ「なんですの、サーニャさん?」 サーニャ「今度、このタルトの作り方、教えてもらってもいいですか?」 ペリーヌ「え・・・ええ、もちろんよろしくってよ!」 サーニャ「ありがとう、ペリーヌさん。」ニコ エイラ「ついでだから私も教えてもらうかナ。」 ペリーヌ「あなたもですの?ま、いいですわ。」 そのころ、俺はスイーツ不足で死に掛けていた。 俺「あぁ・・・だめだ・・・このままじゃ定期的にお菓子を食べないと死ぬ病で・・・うん?」スンスン 俺「こ・・・この匂いは・・・!!」ダッ 急いで駆け出しバルコニーへと向かう。 俺「あ、あれはあああああああ!!」 ペリーヌ「何事ですの!?」 サーニャ「俺さん!?」 俺がすごい勢いで駆け寄ってくる。 俺「そ・・・そのタルトは誰がつくったんスか・・・?」 芳佳「これは、ペリーヌさんが作ってくれたんですよ。」 俺「そ、それを・・・それを一切れいただけないだろうか・・・」 サーニャ「ペリーヌさんいいですか?」 ペリーヌ「え、ええ。よろしくってよ・・・」 サーニャが切り分けて俺の前に差し出す。 サーニャ「俺さん、どうぞ。」 俺「ありがてぇ・・・ありがてぇ・・・!」 俺「では、いただきます。」パク 一口食べる。次の瞬間。 俺「う・・・」 ペリーヌ「う?」 俺「うますぎるっ!」 俺「このタルトのサクサク感といい、リンゴの甘酸っぱさといい最高だ!」 俺「ありがとうございますっス、クロステルマン中尉!おかげで命拾いしました。」 ペリーヌ「そんな大げさな・・・」 俺「いえ、俺、定期的にお菓子食べないと禁断症状を起こしちゃうんです。」 エイラ「呪われてんのかお前・・・」 ペリーヌ「そういうことですの・・・」 俺「ほんと助かりました、ありがとうっス。」 俺「サーニャさんもわざわざ切り分けてくれてありがとうございますっス。」 サーニャ「い、いいえ・・・」 俺「あの、も一つもらっていいっスか?」 ペリーヌ「ええ、まだありますから・・・」 俺「ありがとうございます!」 芳佳「私たちもお茶の続きしよう?」 リーネ「そうだね。」 サーニャ「パク・・・おいしい・・・」 エイラ「よかったナ、サーニャ。」 俺「あ、そうそう。もしかしてこのお茶会ってまたやるんスか?」 芳佳「はい、時間があればまたやりますよ。」 俺「じゃあ、次のお茶会のときは俺がお菓子作るっス!」ムフー! サーニャ「俺さん、お菓子作れるんですか?」 俺「はっはっは!これでも昔はスイーツマスターの称号を近所のおばさんからもらってたくらいっスからね。自信はあるっス!」 エイラ「どんだけローカルな称号なんダヨ・・・」 俺「マスターの俺に作れないお菓子はないっス!」エッヘン リーネ「ほんとうですか?楽しみだね芳佳ちゃん!」 芳佳「うん!」 ペリーヌ「なかなか楽しみですわね。殿方が作るお菓子だなんて。」 俺「期待してくださいっス。飛びっきりのお菓子つくるっスからね!」 数日後 ---基地内調理室--- 俺「とは言ったものの、何を作ろうか・・・」 あれから数日後またお茶会が開かれることになった。 なんでも今度は隊員全員が参加するそうだ。 俺「ケーキか?はたまた扶桑の煎餅とか・・・いや・・・やっぱ紅茶に会うもんじゃないとな・・・」 サーニャ「俺さん・・・」 後ろを見るとそこにはサーニャがいた。 俺「どうしたっスか、サーニャさん?」 サーニャ「あの・・・何か手伝うことあったらって思って。」 俺「手伝うことっスか・・・うーん・・・あ、そうだ、サーニャさんは何か食べたいお菓子とかありますか?」 サーニャ「食べたいお菓子ですか・・・えっと・・・」 俺「具体的でなくても、こんな味がいいとか・・・」 サーニャ「そうですね・・・それなら・・・ちょっとビターな感じだけど甘いお菓子が・・・」 俺「ビターで・・・甘い・・・」 俺「そうだ!!」 サーニャ「?」 俺「へっへー、ならティラミスをつくるっス!」ニッ サーニャ「ティラミス?」 俺「そうっス!あ、ちょっと手伝ってもらっていいっスか?」 サーニャ「は・・・はい!」 俺「えっとじゃあ・・・」 サーニャは俺のお菓子作りを手伝うことになった。 そして・・・ 俺「できた!」 そこには12人分のティラミスが完成していた。 俺「いや~サーニャさんが手伝ってくれたおかげで、思ったより早く完成したっス!ありがとう、サーニャさん!」 サーニャ「いえ、どういたして。」ニコ 俺(やっぱ・・・かわいいな・・・///) サーニャ「俺さん?」 俺「へ?あ、ああ。ちょっとボーっとしてたっス。じゃあ、これもってきましょうか。」 サーニャ「はい。」 ---基地内バルコニー--- ルッキーニ「きたー!」 エーリカ「おそーい!」 エイラ「サーニャ!どこいってたんだヨ、さがしたんだゾ!」 サーニャ「ごめんエイラ。俺さんを手伝ってたの。」 エイラ「なんだ、そうだったのカ。なんにせよ良かっタ・・・」 エイラ(でも何で俺が一緒に・・・)ムスッ ミーナ「あら、そのお菓子は?」 俺「はいっス。今日はティラミスを作ってみたっス。」 坂本「ちらみす?」 芳佳「ティラミスです、坂本さん。」 坂本「ふむ・・・扶桑以外の菓子はあまり詳しくないからな・・・」 ひと通り皆の前にティラミスがいきわたる。 俺「どうぞ、召し上がってくださいっス。」 全員「いただきまーす。」 ペリーヌ「これは・・・なかなか・・・」パク 俺「どうっスか?うまいでしょ?」 ゲルト「ああ、俺でもこんなうまいのが作れるんだな。クリスにも食べさせたいくらいだ。」 エーリカ「うまー!」 エイラ「サーニャが手伝ったんだから当然ダ!」 ルッキーニ「おいしー!」 シャーリー「あ、ルッキーニ口についてるぞ。ほらこっち向いて。」フキフキ ルッキーニ「ん・・・ありがと、シャーリー!」 サーニャ「おいしい・・・」 俺「気に入ってもらえてよかったっス!」ニッ サーニャ「は・・・はい///」 俺「? 顔赤いっスけど、大丈夫っスか?」 サーニャ「え?あ、はい・・・大丈夫・・・です・・・///」 俺「そっスか?あ、もしよかったらまた作るっスね!」 サーニャ「はい。」ニコ エーリカ「なーんかあの2人いい雰囲気だよね~」パクパク ゲルト「そうなのか?私にはいつもどおりに見えるが。あむっ。」モグモグ エーリカ「はぁ・・・」 ゲルト「?」モグモグゴックン それからまた何日かが過ぎた・・・ ---俺の部屋--- 深夜0 00 俺「う・・・ん・・・」 また深夜に目覚めた。外の月が俺の部屋を照らす。 アニマ「あ、おはよう・・・じゃないか、こんばんわ。」 俺「またお前か・・・」 アニマ「つめたいなぁ。そろそろ僕が来る意味わかったよね?」 俺「また試練なんだろ・・・」 アニマ「その通り。しかも、今回は一体だけじゃないみたいだ。」 俺「あんな厄介なのがたくさん来るのか?冗談じゃない・・・」 アニマ「う~んでも、僕にはどうしようもないんだよね。」 俺「今度はどんな奴が来るのか教えてくれないのか?」 アニマ「それは会ってのお楽しみ。ま、何体来るのかは教えてあげられるけど。」 俺「いくつだ・・・?」 アニマ「今回は2体・・・だね。」 俺「2体・・・か・・・まぁ、なんとかしてみせるさ。」 アニマ「たのもしいね。僕、君のこと気に入ったよ。ねえ、僕と友達になってくれないかい?」 俺「急になんだ・・・」 アニマ「僕、実は友達いないんだよね。だから寂しいんだ。」 アニマ「君に知らせるときにしかこれないけど、どうかな?なってくれる?」 俺「別に増えて困るもんじゃないし・・・いいよ、アニマ。」 アニマ「本当に!?うれしいな。じゃあこれは僕からの親愛の証だ。」 俺「?・・・なんだこれ?」 渡されたのは鍵のようなものだった。 それには『Memento mori』と彫られている。 アニマ「それはいつか君の役に立つはずだよ。」 俺「いつかって・・・いつだよ・・・」 アニマ「それは君が『答え』にたどり着いたときさ。それじゃあね、僕の大切な友達・・・」スー… そういい残し、アニマは消えてしまった。 月はまもなく満月になりそうだった。 ---ブリーフィングルーム--- ミーナ「では、ブリーフィングを始めます。」 ミーナ「今日は先日バルト海海上に現われた、あのネウロイを討伐します。」 実は昨日、以前ロマーニャに現われたものに似た塔のようなネウロイが出現していた。 ネウロイは一向に動く気配を見せず、その場で停滞したままだった。 幸い、コアの位置は前回ほど高くはないためストライカーでも十分到達可能な高度だった。 ミーナ「作戦の決行は今夜、全員で討伐に当たります。ですので・・・」 坂本「お前達は寝ろ!」 夜―出発前― ---食堂--- コトッ 俺「これは?」 リーネ「ジンジャーティーです。空の上は冷えますから・・・」 俺「なるほど・・・」 芳佳「今回もリーネちゃんのお家の方からブルーベリーを送っていただきました。皆さん召し上がってください。」 俺「ブルーベリーもあるんですか。ならこんどはこれでパイでも焼いてみましょうか。」 芳佳「わー!楽しみです!」 俺「そのまえに、ネウロイをやっつけないとっスね!」 ルッキーニ「ねぇねぇ、シャーリー、芳佳、俺、べーして、べー。」 シャーリー&芳佳&俺「べー」 4人「ぎゃははははははははははは!!」 坂本「こらこらお前達、ほどほどにしろよ?」 4人「はーい。」 ---バルト海上空--- サーニャ「いました、敵、依然停滞中です。」ブロロロロ ミーナ「了解。全機、フォーメーション・アルファ!」 全員「了解!」 それぞれが配置につく。 ミーナ「やっぱり少し高いわね・・・」 上昇するが一向にコアが見えない。 ミーナ「俺さん、魔眼でコアは見えるかしら?」 俺「はいっス。どうやら装甲で閉ざされちゃってるみたいっス。位置まではさほど遠くないかと。」 ミーナ「了解。位置に到達したら報告してください。」 俺「あ、そこです!」 俺が咄嗟に指を指す。 ミーナ「そこね!全機、攻撃開始!」 全員「了解!」 攻撃を開始するとネウロイも反撃のためビットからビームを放つ。 俺「これじゃ発射タイミングわかっても指示しきれない・・・」 ミーナ「大丈夫よ俺さん。みんな、たくさんの戦いを乗り越えてきてるんだから!皆を信じて!」 俺「そうっスね・・・ウィルコ!」 ミーナ「トゥルーデ、フラウ!あなた達でコアを叩いて!残りはネウロイのビットを掃討します!」 全員「了解!!」 ゲルト「うおおおおおおおりゃあああああぁぁぁ!!」バラララララララララ!! エーリカ「いくよ!シュトゥルム!!」ギュオオオオオオオン!! 二人の攻撃が着々とネウロイの装甲を削る。 エイラ「サーニャいくゾ!」 サーニャ「うん!」 サーニャにぴったりとくっつき、エイラが未来予知でビットが一列に並ぶ瞬間を予測する。 エイラ「いまダ!」 サーニャ「おねがい!!」バシュ! ズドドドドドドドド と一撃で多数のビットが破壊される。 その光景は爽快の一言に尽きる。 芳佳「リーネちゃん!あぶない!」 芳佳は赤いシールドを張り、リーネをビットの特攻から守る。 リーネ「ありがとう、芳香ちゃん!」 芳佳「うん!さあ、がんばろう!」 リーネ「うん!」 シャーリー「いっけええええ!ルッキーニ!!」ビュン! シャーリーは固有魔法の超加速を用い、ルッキーニをカタパルトのように射出する。 ルッキーニ「どっかーーーーん!」ズドドドドドドォォォ!! ルッキーニの多重シールドがネウロイを次々と貫く。 俺「すごい・・・こんな連携が出来るのか・・・」 ペリーヌ「トネェェェール!!」バリバリバリ ペリーヌの放った電撃はビットを粉々に砕く。 ペリーヌ「感心してる場合ではなくってよ!」 俺「そうっスね・・・俺も負けてられない!」 俺「スルト!!」 今までの何倍もの量の炎が刀に纏われる。 スカアハの力の恩恵だ。 ペリーヌ「何ですのこの量は!?」 俺「薙ぎ払え!!」ゴオォォォォ 横一閃。異常なまでにリーチが伸びた刀によりビットが攻撃され、次々に灰燼に帰す。 シャーリー「なんかあいつまた強くなってるぞ!」 ルッキーニ「すごー!」 そのころゲルトたちがコアを完全に露出させていた。 ゲルト「フラウ!今日はお前に譲ってやる!」 エーリカ「そりゃどうも!シュトゥルム!!!」 大気を操り風を纏う。そのままコアへと突撃し・・・ パリーン・・・ という音と共にネウロイが花びらのように散る。 各々が今日の勝利に喜び合う。 が・・・ 深夜0 00 俺 サーニャ「!?」 突然2人の魔導針が赤色に変わる。 ミーナ「どうしましたか、2人とも?」 俺「全員!上空に向けてシールドを張って!!」 ゲルト「どういうことだ?」 俺「いいからはやく!!」 言われるがままに全員がシールドを張る。次の瞬間・・・ ビュンビュンビュンビュンビュン!! とネウロイのビームが雨霰と降り注ぐ。 ミーナ「グッ・・・なんなの・・・これは・・・」 リーネ「いったいどこから・・・」 一度ネウロイの攻撃が止む。 俺「あそこっス!!」 月をバックに2体のネウロイがそこにいた。 一体は王冠のようなものをかぶった姿。もう一体は女王のような姿をしていた。 どちらも人間より少し大きいぐらいの大きさだ。 エイラ「あれって・・・」 そうこうしているうちに次の攻撃のためネウロイはエネルギーを溜めていた。 俺「第二波、くるっス!」 ミーナ「全機、ブレイク(散開)!!」 次々と散開し、ネウロイの攻撃を避ける。 ミーナ「敵は2体・・・俺さん、コアを持っているほうは・・・」 俺「それが・・・どっちもっス・・・」 ミーナ「なんですって!?」 今までこんなことはなかった。コアを持ったネウロイが2体も同じ日に出るとは。 しかも先ほどのネウロイをあわせれば3体だ。 ミーナ「困ったわね・・・2体同時となると・・・」 俺「隊長、おそらくあのネウロイは攻撃しても銃撃が当たらないと思います。」 ミーナ「それはどういうこと?」 俺「理由はわからないっス・・・一度攻撃してみれば分かるはずっス。」 ミーナ「?・・・まぁいいわ、全機ズーム!あの2体のネウロイを叩きます!」 全員「了解!」 エイラ「くらエ!!」ガガガガガガガ しかし、俺が言ったように弾はネウロイの体を通り抜ける。 エイラ「マジかヨ・・・」 ペリーヌ「トネール!」バリバリバリ 電撃もまるで意味がなかった。 ペリーヌ「なんなんですの!?」 芳佳「やああああああああ!!」ガガガガガガガ しかし、宮藤は違った。 宮藤の弾丸だけは確実にネウロイを捕らえ、装甲をえぐる。 ゲルト「どうして宮藤だけ・・・」 そう言ってるとネウロイが動き始める。 すぐさま女王のようなネウロイがミーナの近くへと降り立つ。 俺「隊長!!」 ミーナ「くっ・・・一か八か・・・はああああああああ!!」ガガガガガ!! グオオオオオオオ!! ミーナの放った弾丸はなんとネウロイに当たったのだ。 ミーナ「やった!」 俺「どうしてだ・・・?」 女王ネウロイは一時離脱した。 その頃宮藤たちは王型ネウロイを攻撃する。 芳佳「やああああああ!!」シュンシュン!! 宮藤のビームがネウロイの装甲を大きくを抉る。 そしてコアが見えた。 リーネ「芳佳ちゃん!」 芳佳「うん!」 芳佳 リーネ「いっけえええええ!」ダンッ!/シュン! 2人が同時に攻撃する、しかしネウロイのコアは傷一つつかなかった。 芳佳「そんな・・・」 リーネ「どうして・・・」 それを見ていた俺が何かに気づく。 俺(もしかして・・・) 俺「隊長!俺とロッテを組んでください!」 ミーナ「え?」 俺「俺があの女王みたいな奴の装甲を剥ぎます、コアが出たら、隊長が攻撃してくださいっス!」 ミーナ「わ・・・わかったわ!」 俺「いくっスよ!!」ブロロロロロ しばらく追いかけているうちに2人が女王ネウロイの後ろをとる。 俺「よし・・・!」 しかし、少しばかりネウロイの動きが早い。 俺「この・・・ちょっと止まれっ!」ガガガガガガ 銃撃がヒットし、少し速度が遅くなる。 ミーナ(俺さんの攻撃も当たるのね・・・) 俺「いくぞ!」 抜刀し、女王ネウロイへと迫る。 その間に彼は切先に魔力を集中させる。 俺「雲耀!!もどき・・・」ボソッ ズガアアァァァァァァ グオオオオオオオオオ!! 雲耀もどきによって激しく装甲を散らす女王ネウロイ。 ミーナ「すごい・・・」 よく見ればコアが露出している。 俺「今っス!隊長!!」 ミーナ「当たって!!」ガガガガガガガガガガ!! パリーン・・・ ミーナの攻撃は見事に命中し、コアが砕け散る。 俺「やりましたね、ミーナ隊長!」 ミーナ「ええ・・・久々に撃墜した気がするわ・・・」ハァハァ… 俺「大丈夫っスか?隊長?」 ミーナ「ええ・・・大丈夫・・・よ・・・」フラ… 俺「うおっと!」 急いでミーナに肩を貸す。 俺「全然大丈夫じゃないんですが・・・」 ミーナ「ごめんなさい・・・少し気張りすぎたようね・・・」 ミーナはすでに魔力が少しずつだが衰えはじめていた。 飛ぶことが出来なくなるのも、時間の問題だ。 俺「バルクホルン大尉!」 ゲルト「なんだ!?」 俺「ミーナ隊長をつれて、先に帰投して欲しいっス。俺はあのネウロイを落とします。」 ゲルト「お前も攻撃を当てられるのか?」 俺「はい!」 ゲルト「わかった、頼んだぞ!」 俺「はいっス!!」 俺は残る王型ネウロイへと向かう。 俺「しかし・・・俺と宮藤さんの以外の攻撃が当たらないとなると・・・」 俺「うん?」 俺は宮藤の背中の刀の存在に気づく。 俺「宮藤さんその刀は?」 芳佳「へ?これは、坂本さんのです!」 宮藤は攻撃を当てようと必死だった。 俺(ということは・・・) 俺「宮藤さん、銃じゃなくて、その刀で攻撃してください。」 宮藤「え・・・でも・・・」 俺「たぶんその刀じゃないとネウロイのコアは砕けないっス。だから、お願いします。」 宮藤「よくわからないけど・・・やってみます!」 俺「よし、それじゃあ俺が装甲を削ります!宮藤さんはそれに続いて刀で攻撃してくださいっス!!」 宮藤「はい!」 2人が急速にネウロイへと接近する。 俺「あたれッ!」ガガガガガガガガガ 装甲は銃でも十分に削れた。しかし、コアまでいまひとつ届かない。 芳佳「なら私が!いって!!」シュンシュン!! 放ったビームは再び装甲を抉る。そしてコアが見えた。 俺「すごい・・・じゃない、宮藤さん!今っス!!」 芳佳「はい!力を貸してください・・・坂本さん・・・」スーッ・・・ ---基地内バルコニー--- 坂本が宮藤に応えるかのようにバルコニーへ飛び出していた。 坂本「いくぞ・・・宮藤!」 ---バルト海上空--- 烈風丸を鞘から抜き宮藤が意識を集中する。 そして・・・ 芳佳 坂本「烈ッ風斬ッ!!」ズオオオオオオ!! 振り下ろした刃には大量の赤色の魔力が纏われていた。 そしてネウロイのコアを一撃の下に粉砕する。 パリーン・・・ 芳佳「やった・・・やりました、俺さん!!」 俺「ナイスです、宮藤さん!」グッ! 親指を立て彼女の健闘を讃える。 周りから仲間達が駆け寄る。 リーネ「すごかったよ!芳佳ちゃん!!」 ペリーヌ「まさか坂本少佐の技を使うだなんて・・・」 エーリカ「やるねー宮藤!」 サーニャ「芳佳ちゃん・・・すごい・・・」 エイラ「やるじゃないか、ミヤフジ。」 周りの皆が芳佳を讃える。 宮藤「ありがとう、みんな。でも、今回は坂本さんのおかげだよ。」 宮藤(ありがとう・・・坂本さん・・・) 烈風丸を見つめ、心の中で宮藤はそう語りかけた。 続き→ペルソナ7 -ページ先頭へ
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/13328.html
オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン ペンデュラム・効果モンスター 星5/闇属性/ドラゴン族/攻1200/守2400 【Pスケール:青1/赤1】 (1):自分フィールドの「オッドアイズ」モンスター1体を対象として発動できる。 Pゾーンのこのカードを特殊召喚し、対象のモンスターを自分のPゾーンに置く。 この効果は相手ターンでも発動できる。 【モンスター効果】 (1):1ターンに1度、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカードの効果とそのカードが受けている効果は無効化される。 この効果は相手ターンでも発動できる。 オッドアイズ オッドアイズ補助 ドラゴン族 ペンデュラムモンスター ペンデュラムモンスター補助 モンスター効果無効 上級モンスター 罠無効 闇属性 魔法無効 同名カード オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン(OCG)
https://w.atwiki.jp/sl-stage/pages/224.html
【デレステ】アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージでオススメのアイドル編成を掲載しています。 高難度曲をクリアしやすくなるアイドル編成センター効果は特技UP系が効果的 特技はライフ回復かダメージ無効を選ぼう 穴埋めはステータスのライフを重視 ハイスコアを狙うためのアイドル編成楽曲のタイプに合わせて同じタイプで編成しよう センター効果、特技はスコアUP系を選ぼう サポメンの能力も大事 コメント 高難度曲をクリアしやすくなるアイドル編成 センター効果は特技UP系が効果的 まずセンターのアイドルには、”特技発動確率◯◯%アップ”のセンター効果を持つアイドルを選ぶのがオススメだ。 持っていない場合は、”ライフ◯◯%アップ”のライフUP系で妥協してもOK。 なお、センター効果はタイプが同じでないと意味がないので、編成する時はそこも含めて手持ちのカードをよく吟味しよう。 ちなみにゲストのセンター効果も重要なので、ゲスト選択するときはセンター効果をよく見て選ぼう。 ▼特技UP系のセンター効果持ちアイドル - 一覧を開く レア 特訓前 特訓後 キャラ名 センター効果 タイプ SR [ピュアリーガール]奥山沙織 キュートアイドルの特技発動確率30%アップ キュート SR [スターリービーチ]アナスタシア クールアイドルの特技発動確率30%アップ クール SR [プチ・マドモアゼル]佐城雪美 クールアイドルの特技発動率30%アップ クール SR [全力チアガール]姫川友記 パッションアイドルの特殊発動率30%アップ パッション SR [ロッキングラヴァー]木村夏樹 パッションアイドルの特技発動率30%アップ パッション R 宮本フレデリカ キュートアイドルの特技発動確率15%アップ キュート R 双葉杏 キュートアイドルの特技発動確率15%アップ キュート R 神崎蘭子 クールアイドルの特技発動率15%アップ クール R 北条加蓮 クールアイドルの特技発動率15%アップ クール R 城ヶ崎莉嘉 パッションアイドルの特技発動率15%アップ パッション R 仙崎恵磨 パッションアイドルの特技発動確率15%アップ パッション ▼ライフUP系のセンター効果持ちアイドル - 一覧を開く レア 特訓前 特訓後 キャラ名 センター効果 タイプ SR [冬のメロディ]緒方智絵里 キュートアイドルのライフ20%アップ キュート SR [リトルプリンセス]福山舞 キュートアイドルのライフ20%アップ キュート SR [煌めきの乙女]北条加蓮 クールアイドルのライフ20%アップ クール SR [ブルーフロートパーティー]荒木比奈 クールアイドルのライフ20%アップ クール SR [しっぽもふもふ]赤城みりあ パッションアイドルのライフ20%アップ パッション SR [サンフラワーイエロー]龍崎薫 パッションアイドルのライフ20%アップ パッション R 前川みく キュートアイドルのライフ10%アップ キュート R 安部菜々 キュートアイドルのライフ10%アップ キュート R 道明寺歌鈴 キュートアイドルのライフ10%アップ キュート R アナスタシア クールアイドルのライフ10%アップ クール R 佐城雪美 クールアイドルのライフ10%アップ クール R 白坂小梅 クールアイドルのライフ10%アップ クール R 日野茜 パッションアイドルのライフ10%アップ パッション R 諸星きらり パッションアイドルのライフ10%アップ パッション R 十時愛梨 パッションアイドルのライフ10%アップ パッション 特技はライフ回復かダメージ無効を選ぼう 特技は”PERFECTでライフが◯回復”のライフ回復か、”ライフが減少しなくなる”ダメージ無効がオススメだ。 ちなみに、SSRの[ステージオブマジック]島村卯月/渋谷凛/本田未央の3人は”GREAT/NICE/BADをPERFECTにする”強力な特技を持っているうえに、ライフも高いので優先的に選ぼう。 ▼ライフ回復系の特技持ちアイドル - 一覧を開く レア 特訓前 特訓後 キャラ名 特技 タイプ SR [冬のメロディ]緒方智絵里 11秒ごとに中確率で少しの間、PERFECTでライフが3回復 キュート R 北条加蓮 11秒ごとに中確率で少しの間、PERFECTでライフが3回復 クール SR [しっぽもふもふ]赤城みりあ 11秒ごとに中確率で少しの間、PERFECTでライフが3回復 パッション R 前川みく 9秒ごどに低確率で少しの間、PERFECTでライフが2回復 キュート R 宮本フレデリカ 11秒ごとに低確率でしばらくの間、PERFECTでライフが2回復 キュート R 道明寺歌鈴 13秒ごとに低確率でかなりの間、PERFECTでライフが2回復 キュート R アナスタシア 9秒ごとに低確率で少しの間、PERFECTでライフが2回復 クール R 佐城雪美 13秒ごとに低確率でかなりの間、PERFECTでライフが2回復 クール R 白坂小梅 11秒ごとに低確率でしばらくの間、PERFECTでライフが2回復 クール R 日野茜 13秒ごとに低確率でかなりの間、PERFECTでライフが2回復 パッション R 諸星きらり 9秒ごとに低確率で少しの間、PERFECTでライフが2回復 パッション R 仙崎恵磨 11秒ごとに低確率でしばらくの間、PERFECTでライフが2回復 パッション ▼ダメージ無効系の特技持ちアイドル - 一覧を開く レア 特訓前 特訓後 キャラ名 特技 タイプ SR [リトルプリンセス]福山舞 11秒ごとに中確率でかなりの間、ライフが減少しなくなる キュート SR [ブルーフロートパーティー]荒木比奈 11秒ごとに中確率でかなりの間、ライフが減少しなくなる クール SR [サンフラワーイエロー]龍崎薫 11秒ごとに中確率でかなりの間、ライフが減少しなくなる パッション ▼失敗フォロー系の特技持ちアイドル - 一覧を開く レア 特訓前 特訓後 キャラ名 特技 タイプ SSR [ステージオブマジック]島村卯月 9秒ごどに高確率でわずかな間、GREAT/NICE/BADをPERFECTにする キュート SSR [ステージオブマジック]渋谷凛 12秒ごとに高確率で少しの間、GREAT/NICE/BADをPERFECTにする クール SSR [ステージオブマジック]本田未央 15秒ごとに高確率でしばらくの間、GREAT/NICE/BADをPERFECTにする パッション 穴埋めはステータスのライフを重視 ライフを上げることでミスに耐えられる回数を増やすことができる。 キャラやレアリティによってライフは異なるので、アイドル一覧でライフ順に並び替えて選んでいこう。 ちなみに、親愛度をMAXにすることでライフを含むステータスが上昇する。どうしてもクリアできない場合はアイドルの親愛度を上げてから挑んでみよう。 ハイスコアを狙うためのアイドル編成 楽曲のタイプに合わせて同じタイプで編成しよう 楽曲にはキュート、クール、パッション、全タイプの4種類がある。 楽曲のタイプにアイドルを合わせるとアピール30%アップのボーナスがあるので、タイプバラバラで高レアリティよりも多少レアリティは落ちても同じタイプで揃えるほうがハイスコアを狙いやすい。 もちろん、全タイプの場合は高レアリティかつレベルの高いアイドルで編成するといいだろう。 センター効果、特技はスコアUP系を選ぼう センター効果には”◯◯アピール値◯◯%アップ”のスコアUP系を必ず使おう。 ゲスト選択でも効果は同じなので、タイプにあったゲストを選ぶことが大事だ。 特技は”PERFECT(/GREAT)のスコアが◯◯%アップ”がオススメ。 発動中に上記の条件を満たせばスコアが大きく増加する強力な特技だ。 SSRを2枚以上持っている人はどのSSRをセンターにするか悩むところだろう。 現状ではSSRのセンター効果はそこまで大きな差はないものの、”GREAT/NICE/BADをPERFECTにする”の特技よりも”PERFECT/GREATのスコアが17%アップ”のほうがスコアが上がりやすい傾向にある。 自力でフルコンボが可能な楽曲なら後者の特技持ちのSSRのほうをセンターにするといい。 サポメンの能力も大事 サポートメンバー(サポメン)は手持ちのアイドルから自動で編成され、そのアピール値が最大になるメンバーが選ばれる。 普段は使わないアイドルの能力も重要になるので意識してレベルを上げておこう。 コメント コメント すべてのコメントを見る 『特技はライフ回復かダメージ無効を選ぼう』の部分の加蓮はRじゃなくて[煌めきの乙女]北条加蓮【SR】ではないでしょうか? -- 2015-10-28 04 36 52
https://w.atwiki.jp/p5vote/pages/71.html
人気投票コメント ⇒ 投票フォームに戻る □ 投票理由を書いてください コメント すべてのコメントを見る PERSONA3主人公のほうがまだマシに思える人生経験だったかもしれない 最後が切ないけどクズさが俺と似ている 気持ち悪いコメントが多い 不正 不正明らかでしょ ロキカッコイイ 杏殿も微妙です ごろうさん♥️ モルガナファンてアホなん? 痛いコメント多いな… みんなしばらくはモルガナを注視してみようぜ(笑) 確かにモルガナは怪しいな… 不正の温床ランキング 好き! いいキャラだから ただただ可哀想。 明智大好き!救済エンド求む 好き ( お誕生日おめでとうー ギャップ萌え探偵 かわいいいいいいいい 声がいい 超可爱*^o^*prprprprpr もっとグッズ欲しいなぁ yes ロキ服好き 可愛いやんデレが大好き 正体と探偵仮面のギャップがたまらなく可愛い いいライバルだ パンケーキ~~ いいライバルだな もう一度会いたい 昨日は川上とラヴェンツァ、今日は明智に数十票の連投…ズルして何が楽しいんだろ 大好き(´∀`)♡ ダーク明智くんにハマりました <ブチッ>ペルソナァ!! 勝っても負けても終わりのオワタ式でかわいそう WW 大好き 抱きしめたい❤ 助けたいよ( _ ) Pancake!! pancake Pancake( 頑張れ!パンケーキ! Pancake! 抱きしめたい❤ 執事服姿、似合っててカッコいい! lovewww 抱きしめたい❤ 魅力的で素晴らしい 明智くん、あけましておめでとう Pancake! 仲間になってください 可愛い 最後まで一緒に戦いたかった(;_;) 救いたい あの結末はあまりにも可哀想過ぎる… 可愛い 生きてお願い( _ ) pancake Pancake! 救済ルート来い 生きて欲しい❗ Pancake! 愛している! Pancake! 生きてるください ホットケーキです。 Pancake! 完全版では彼の出番もっと増やしてください! 可愛い、面白い! 可愛い! 公式さん、どうか追加シナリオをください( _ ) Pancake!! 明智目当てで買ったからもっと戦闘で使いたい どこでもいいから、一緒に出掛けたい❗ 愛してあげたい 殘念な子かわいい 救済はよ(ノ^^)ノ 吾郎,かわいいですね(^.^) おすし 大好き(≧∇≦)b 明智と攻略したパレスが一番楽しかった 愛してあげたい❤ pancake! 明智君目当てで買ったんですけど、扱いが酷い… 救いはよ来い(ノ^^)ノ goods 真EDはとこ? ❤ ダンスが可愛い❤ Pancake! ツンデレJK(? 真エンド来い(ノ^^)ノ Pancake! カッコイイ天使神 ❤ 可愛い(о´∀`о)ノ 最新のコメント 100件 ↑
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8659.html
前ページゼロのペルソナ 正当なる虚無の担い手であるジョゼフの死、つまり完二たちがこの世界での役目を終えたということに他ならなかった。 ハルケギニアを訪れて、契約者との接吻から鋭い痛みを伴って刻まれたルーンは彼らの胸から消えてなくなっていた。 消えた印と開かれている扉。異世界から呼び出された使い魔たちは仲間たちと共に彼らの世界に帰るべきなのだろう。 実際にルーンが消えた今、完二も陽介もそしてクマも強い郷愁の念に駆られていた。 使い魔のルーンは主への忠誠のために過去いた場所への思い出などの感情を弱める働きをする。だから彼らは今、自分たちの世界へ強く惹かれている。 そうだというのに完二たちは銀色の扉をくぐることをためらった。 このまま扉をくぐってしまえば二度とこの世界を見ることはできない、ハルケギニアで出会った人々と、旅をしてきた仲間たちと二度と会えないという事実が彼らの決断を鈍らせている。 名残惜しそうにしている完二、陽介、クマを送り出したのは彼らのリーダーであった少年だ。彼は別れの挨拶の大切さをよく知っている。 「悪いな、相棒」 「スンマセン!恩に斬るッス!」 世界の力を持つ彼はワールド・ドアを維持することを約束すると完二と陽介はそれぞれルイズとタバサと共にアーハンブラ城へと戻っていった。 赤いカーディガンを羽織った長髪の少女――雪子はぽつりと言った。 「ねえ、巽くんや花村くんの挨拶しておきたい人ってどんな人かな」 「さあ」 流すように答えた口には薄い笑いが浮かんでいた。 ところで、と始めたのは直斗であった。 「クマくんはどうしてここにいるんですか?」 「ギクッ」 クマは会話に入ろうともせずに存在感を消すように立っていたのだが、いかんせんよく目立つキグルミ姿でそれは無理があった。 千枝とりせ、雪子は言っちゃったという顔をする。 「それは言っちゃダメだよ、直斗くん」 「そうそう」 「クマくん一人ぼっちなんだから」 雪子がそう言ったときクマは傷ついたのか「グサッ」とわざわざ口で言った。 実際、彼女らの言葉を間違いだと否定しきれないのがクマにはつらいところだった。 完二はシエスタ、陽介はイザベラに別れを言いに行っているのにクマには言うような相手がアーハンブラ城にはいないのだ。 「しどいクマ……いいもん!クマにはキュルケチャンがいるから!」 クマはキュルケに抱きついた。彼女は苦笑しながらよしよしとその頭をなでる。 クマはしばし撫でてもらい気持ちよさそうにしていた。しかし表情を曇らせてポツリと呟いた。 「でも……こうするのも最後なんだ……。使い魔のシルシも消えちゃったし……」 クマの言葉を聞いてクマを撫でるキュルケの手が止まる。そのまま数瞬の時が流れてからキュルケはその手でクマを押すようについた。 「あいて」 クマはその丸い体でボールのようにすってんころりんと倒れてしまう。 「な、ナニするんですかーキュルケチャン!あー、起き上がれないクマ!」 「あなたがらしくもなく、さみしそうにするのが悪いのよ」 「でもでも……」 ほら、と言ってキュルケは両手を伸ばしてクマの手をとった。少女の手を借りてクマは立ち上がった。 「例えルーンが消えてもあなたとわたしが過ごした時は消えないし、たとえ別々の世界にいてもわたしたちの関係は変わらないわ」 クマは上目づかいに不安といくらかの期待を込めながら尋ねた。 「わたしたちの関係ってナンですか……?」 「使い魔とご主人さま」 ガックリとクマは肩を落とす。もっと色気のある答えを期待していたのだが、それが打ち砕かれたと消沈する。 「クマ使い魔止まりですか……オ?」 クマの頬にキュルケの手が添えられる。そしてキュルケは唇をクマに重ね合わせた。 それを見たギャラリーたちは驚き、言葉にならない声を出す。 唇を離した後もボケっとしていたクマにキュルケが言った。 「わたしの大切な使い魔……それじゃ不満かしら?」 クマははっと気を取り戻した。 「と、とんでもないです!な、なんてゆーかうふふふふ」 クマは喋っている途中に先ほどの幸福を思い出す。 キュルケもふふっと笑う。それはとても魅力的で優しい笑みだった。 クマの胸に痛みと共にルーンが刻まれることはない。 代わりに彼の胸には確かな絆と幸福感があった。 アーハンブラ城のある一室。一つの机を三人が取り囲んでいた。 「そう……父上が……」 陽介とタバサから事の顛末を聞かされたイザベラは呟いた。 「なんとなくそうなるんじゃないかって思ってたんだ……」 「イザベラ……」 陽介はイザベラが落ち込んでいないかと心配する。たとえあのジョゼフといえでイザベラにとってはたった一人の父親だったのだ。 「大丈夫だよ、ショックだけどわたしにはタバサやおばさまがいるから。家族がいるから」 そう言ってイザベラは心配する陽介に少し笑ってみせた。疲れたようであるが決して作り笑いではない。 「でもヨースケまでいなくなっちゃうのは寂しいわ……」 「いきなりで悪りいな」 イザベラはゆっくりと首を振った。 「仕方ないよ。あんたは別の世界から来たんだろう?」 「信じてくれてたんだ?」 「信じるって言ったじゃない」 イザベラは苦笑し、陽介はそうだけど、と口ごもり気味に答えた。 「こっちに残る気はないのかい?あんたがその気なら女王の側近になれるよ?」 イザベラは陽介に残留の意思を尋ねた。 彼が望むならばガリア国の重鎮としての地位も用意できるうえ、彼はこの世界の救世主なのだ。 その気があればあらゆる富も名声も手に入れられるだろう。 「それ、すっげえ魅力的だな。元の世界に戻ったらそんなエラくなれるチャンスはねーな」 でも、と陽介は続ける。 「俺んちはただのスーパーのチェーン店……ってわかんねーか。 親父が大きな店の支店長くらいで、俺の住んでたのは何もないのがいいところみたいな田舎なんだ。 そりゃもうビックリするくらい田舎でな。でもな……俺はそんな町が大好きなんだ。 昔はキライだったんだけどな。今は早くあの町に帰りたくて仕方がねー」 陽介の胸の中には望郷の念が強くうずいていた。ルーンが消えたことにより彼は今までないほど故郷に恋焦がれている。 陽介は隣に座っているタバサに顔を向ける。彼女はイザベラに説明を終えてから黙ってうつむいたままになっていた。 「なんていうか……だから悪いなタバサ。俺帰らなきゃいけねーんだ。本当はもっと一緒にいてやりてーんだけど……」 タバサが顔を上げたとき陽介は続けるはずの言葉を失った。対面に座っているイザベラも目を点にしている。 彼らは信じられないものを見たようにタバサの顔を見つめていた。 タバサの顔に浮かんでいるもの、それは笑顔であった。歳相応の屈託のない笑顔のままタバサは喋り続ける。 「心配しないで、ヨースケ。あなたにいっぱい勇気をもらったから。 お母様もイザベラもいるから大丈夫。全部あなたのおかげ。それにわたし…笑えるようになったから」 陽介は驚愕から意識を取り戻し、そっかと呟いた。 「なら安心だな」 うんとタバサは頷く。 「あと、やっぱ笑った方が全然かわいいと思うぜ」 タバサは笑ったままだったが少し頬の朱が強くなる。 「なんだったら昔みたいに髪長くしたらどう?」 イザベラがタバサに提案した。陽介もそれはいいんじゃないかと同調するとタバサも少し思案顔をした。 2人が言うならばそれも悪くないと思っている。 使い魔のルーンが消えても陽介がこの世界に来てからタバサや出会った人々との間に築いた絆は変わらない。 完二はルイズが手綱を取ったペガサスで城に戻ってきてからシエスタを探して歩いていた。 どこにいるかはわからないので、メイドがいそうなところを探す。とりあえずは食堂に向かう。 そして食堂に着くまでの道のりでもう一振り挨拶をしておくモノに語りかける。 「おい、デルフ」 「なんでえ相棒」 完二の肩にかけられた剣がカチャカチャと答える。 「いや、ベツになんかあるってワケじゃねーけどよ。オマエともこれで最後なんだな」 「そうだなぁ……」 一人と一振りの間に沈黙が流れる。沈黙を破ったのは完二だ。 「これからどうすんだ?」 「どーすっかなぁ。もう役目は終わっちまったし。 もしかしてお前さんからルーンが消えたみたいに俺の意識も消えるんじゃねーかと思ったけど、んなこたあねーみてーだな」 デルフリンガーはぼんやりとしたように言った。 そんなデルフに完二は歩みを止めないまま喋った。 「役目が終わったつーならもう自由っつーことだろ?ならデルフがこれから自分で決めればいいんじゃねーのか」 「おっ、カンジにしてはなかなか気の利いたこと言うじゃねーか」 「オレにしてはってなんだ!してはって!」 「でもなあ…ま、とりあえずは嬢ちゃんちにでも居るとするさ」 「いいのかよ?」 「でーじょーぶだろ。始祖が作った剣だから聖剣なんて呼ばれて手入れだってちゃんとしてくれるかもな」 「んだそりゃ……」 完二は呆れた風だった。 「ま、6000年も待ったんだ。しばらく考えさせてもらうさ」 デルフリンガーとの会話が一段落ついたとき、完二は廊下でばったりとシエスタに会った。 シエスタは驚いたように完二を見つめていた。 完二も心の準備が出来ていなかったため驚いていた。 「シ、シエスタ…よ、よう……?」 完二の気の利かない挨拶を無視するようにシエスタは跳びつくように抱きついてきた。完二は顔を真っ赤にしてさらに慌てる。 「お、おお!?」 「戦いがあったって……ずっと前で戦っている人たちがいるって聞いて……カンジさんたちだと思って……無事で本当によかった……」 シエスタは完二の胸に顔を押し付けるように泣いていた。自分がどれほど心配をかけたかに気付いて胸が痛くなった。 「悪りい……。心配かけたみてえだな」 シエスタは首をぶんぶんと振った。 そして少しの時間の間、シエスタは顔を押し付けたままだった。それからシエスタは顔を完二の胸からはがした。 目が赤くなっていて、目からあごまでのラインが濡れていた。 非常に心配されていることがわかり、完二はそもそもシエスタに会いに来た理由を言い出しづらくなる。 だが言わないわけにはいかない。 「シエスタ、実はオレ帰るんだ」 「えっ?」 シエスタは疑問符を浮かべた。 「信じらんねーと思うけど、オレはもともと別の世界に住んでて、今から帰らねーといけねーんだ。たぶんもう会えねえ」 稚拙な説明だと自分でも思ったが、自分の言葉で説明しないといけないと完二は思った。 信用されるとは思っていなかったが、信用して欲しい。 「わかりました」 完二の予想に反し、シエスタは完二の期待通り信用してくれた。 あまりにもすんなりと信じてくれたため完二が戸惑ってしまう。 「んな、簡単に……」 「なんとなくカンジさんが普通じゃないって感じてて、別の世界から来たといわれた納得しちゃいました」 えへへと笑う。それから彼女はじっと完二を見た。 「そっか……。 んじゃあマルトーのおっさんや他のやつらにもヨロシク言っといてくれ。メシ美味かった、あんがとさんってな」 「はい、わかりました。その前に」 シエスタは完二に近寄って仰ぎ見る。 「高いな……カンジさんちょっとしゃがんでください」 「はっ?なんでだよ?」 「いいからいいから」 結局彼女に言われるままにカンジは膝を折る。 「目をつぶってください」 「ん?おお……」 よくわからないまま完二は目をつぶった。 それから完二の頬に何か柔らかいモノが触れる。 すぐにはそれが何かわからなかったが、直感的に悟り身を引きながら目を開ける。 先ほどまで完二の顔の近くにシエスタの顔があった。目をつぶる前よりもずっと近づいている。 彼女の顔はいくらか赤くなっていたが、完二の顔はそれよりもはるかに真っ赤だった。 「お、オマエ!ナニしたんだ!?」 シエスタは笑って答えた。 「諦めるために必要なことですよ」 「あ、諦めるって何をだ!?」 「もう、そんなこと女の子に言わせないで下さい」 それからシエスタは唇に指を当て、上目遣いに完二に言った。 「砂と汗の味でした……」 完二は口をパクパクとさせる。完二の代わりに彼の肩から掛けられた剣が笑い声を上げる。 「相棒、言われてんぞ!」 完二はシエスタに何も言えず、「るっせ!」と剣にだけ抗議した。 デルフリンガーはげらげらと笑い、シエスタもクスクスと笑っていた。 完二とシエスタは二人並んでアーハンブラ城の廊下を歩いていた。 シエスタが見送りをしたいと言ったからとりあえず馬を借りに行こうとしているのだ。 完二は先ほどの出来事が忘れられずに歩く姿さえぎこちなく顔も幾分赤いままだったが、シエスタはというと澄ましたものだった。 完二はその様子に、女という生き物の恐ろしさを感じずにはいられなかった。 とはいえ不快感を伴うものではなく、敵わないという思いになるものだったが。 なんとなくお互い喋らずに歩いているとちょうど反対側から誰かが歩いてきた。 長いピンク色の髪を歩調と同じリズムで揺らしているその姿はルイズであった。 ルイズと完二たちは互いに2歩か3歩ほどの距離をとって止まった。 ルイズは何かいいたげにモジモジとしている。何かを隠し持っているのか両手は背中に回されていた。 シエスタはその様子を見て何かを察したのか「お先に行かせてもらいます」と断りを入れてその場を離れていった。 シエスタがルイズにもあいさつをしていったあと、まだしばらくルイズは何かを躊躇していたが覚悟を決めた顔になり完二に歩み寄ってきた。 「これ、受け取りなさい!」 背に隠していたものを完二に突き出した。完二は言われたとおりに受け取って。そしてしげしげと見る。 「コイツぁ……」 それはあみぐるみだった。ぱっと見ではわからなかったが、ライオンであるようだ。 「最近なんかやってると思ったらこんなもん作ってたのか……」 既成品ではなく手作りであることは間違いなかった。 反対側の足の長さが不ぞろいであったり、中につめている綿の見えているところもある。 最近夜な夜な何かをしていると思っていたがこれを作っていたようだ。 「そうよ、悪い?」 なぜかルイズは唇を尖らせながら言う。 「いや、悪かねえよ。むしろコイツはイイと思うぜ、オレは」 そう言うとルイズの顔はパッと明るいものになる。 「えっ!ほ、本当……?」 「ウソなんて言わねえよ」 完二は手に持ったあみぐるみをしげしげと眺める。 たしかにバランスも悪いし、不出来なところも目に付くが、短い4本足と黄色い顔にこげ茶色の輪がついたその姿はどう見てもライオンであった。 ほんの一月前――いやそれより短かったか――ルイズは毛糸の塊を生産する以外できないような技術だったのだ。 目を見張る成長としかいいようがない。 「と、当然よ!このわたしが作ったんだから」 ルイズは腰に手を当てて胸をそる。威厳を出そうとしているようだが、顔はゆるみきり上機嫌であることは完二にも分かった。 それほど上機嫌なので、じゃあ前に作ったのはナンだよ。と質問するのはやめておくことにした。 ルイズは小さな胸をそらすのをやめて目を伏せがちに言った。 「あみぐるみを頑張って作ってたのも、なんかね……アンタがこうやって帰るってわかってたからなの」 完二はルイズの告白にキョトンとする。 「わかってたっつーと今日戦いが起こるってこととかもか?」 当然の質問だが、それにはルイズは静かに首を振る。 「本当になんとなく、あんたが近いうちにいなくなる……そう思ったの。わたしが虚無の使い手だからかしらね」 かもな。と完二は答える。 確かに近いうちに帰るとわかっていないと徹夜してまであみぐるみを作ったりしないだろう。 それにしても……と完二に別の疑問がわいてきた。 「どーしてあみぐるみなんだ?」 ルイズはもともと編み物は大の苦手であったはずだ。わざわざ苦手な贈り物をすることはないだろう。 もっともルイズが得意なものと言ったら乗馬くらいしか思い浮かばないが。 完二の素朴な質問にルイズは得意げな笑みを浮かべた。 「わたしが成長したってあんたに見せ付けるためよ。 魔法が使えるようになったってだけじゃない。あんたが来てからわたしは成長したつもりよ」 ルイズは完二の手にあるライオンのあみぐるみを撫でた。 「つまりこれがわたしの成長の証」 ルイズは自分によって作られたあみぐるみを愛おしそうに見つめた。 完二はルイズの言葉に強く共感した。いや共感以上であった。 以前渡したあみぐるみからルイズも自分にあみぐるみを作ろうとしただのだろうが、 彼も昔、成長したときにルイズだけでなく大切な人に自分の作ったあみぐるみを渡したことがあった。 自分を認めてくれて、何より自分に自分を認めさせてくれた大切な先輩で、大切な仲間。 ルイズにとって、自分がその人のような存在になれていると思うと完二は嬉しいと同時に少し照れくさかった。 完二は頬をぽりぽりとかいた。 「そだな……すんげー成長したぜ。最初に会った時はウルセーうえに、口だけだったしな」 「言い過ぎよ、このバカ」 ルイズは唇を尖らせて完二をたしなめる。ただその口調は柔らかい。 「本当はみんなでラグドリン湖に行けたらよかったんだけど」 グラン・トロワ宮殿の噴水の前で6人で交わした水の精霊に会いに行こうという約束は果たせない。 ただ、それが心残りであった。完二も忘れてはおらず、申し訳なさそうな顔を浮かべる。 「悪りぃな……」 「ううん」 ルイズは小さく首を振って謝ることはないと示す。 それから彼女は完二の目を見た。 「わたしは成長したから心配なんてしなくてもいいわよ。あんたがいなくなってもわたしは大丈夫だから」 強い言葉と強い意思、そして何よりも2人を繋ぐ強い絆を感じる。 どうやら完二が元の世界に帰るとき、心配しないように勇気付けてくれているようだ。 完二ははっと笑った。 「スゲー成長したっつっただろ。最初っから心配なんかしてねーよ」 ルイズは強くなった。強力な魔法が使えるようになったというだけではない。 彼女の心は強く成長している。完二はとっくにルイズのことを認めていた。 だが彼の想像とは違いなぜかルイズは不機嫌そうに頬を膨らませた。 「心配しなさいよ」 「はあ?心配すんなっつったのはテメーだろ?」 「それとこれとは別よ。使い魔はご主人さまの身を案じるものよ」 ルイズは指を立てて胸をそらしながら言った。 完二はタメ息をついた。 「意味わかんねーし、オメーまだオレを使い魔扱いしてんのかよ?」 「ルーンがなくなったからって使い魔じゃないと思ってるの? いい?そんなのがなくたってあんたはずーーっとわたしの使い魔なんだから」 やっぱり成長してねーんじゃ……。 と呆れたような気分が完二の頭の中に沸き起こる。しかしルイズの表情を見て完二は言葉につまる。 「わたしの使い魔なんだから特別よ。 たとえルーンがなくなっても別の世界に行ってもわたしたちの関係は変わったりしないんだから」 それは完二もはっとするような笑顔だった。 アーハンブラ城の東、ルイズたちが戦ったところに全員が集まっていた。シエスタとイザベラもいる。 完二たちの元いた世界たちの仲間はすでに扉をくぐっており、残っているのは完二たち3人以外ではワールド・ドアを開いている少年だけだった。 もう完二たちは世界扉を通って帰らなければならないのだ。 去っていく彼らに最後の別れの先頭を切ったのはシエスタだった。 「みなさんと過ごした日々は本当に楽しかったです。どうかご元気で」 そしてその胸に抱かれている剣もがちゃがちゃ音を立てて喋った。 「6000年の中で一番退屈しない一ヶ月だったぜ。元気でな」 次にアンリエッタ。 「あなたがたには感謝しなければいけないことがあります。 この世界のこともですが、わたし自身のことも。あなたがたがいなければ今のわたしはなかったでしょうから。 心から感謝しています」 そしてイザベラ。 「あんたたちがいなければきっとわたしは贅沢してバカしてただけだったんだろうね。 昔のわたしならそれでよかったと思ったのかもしれないけど、わたしは今がすごく好きだよ」 従姉にトンと背中を押されてタバサが喋り始める。 「わたしも今がすごく好きだから。みんなのおかげ。絶対に忘れない」 親友が話し終わってからキュルケが続く。 「あなたたちとの毎日はすごく楽しかったわ。忘れろなんて言われても忘れられないくらいにね」 最後にルイズ。 「わたしたちは仲間よ。絶対に忘れちゃダメなんだからね!」 完二たちは当然だというように答えた。 「当たり前だろ」 「クマ、ぜったい忘れない」 「忘れたくても密度濃すぎっから」 彼らは仲間なのだ。強い絆でつながれている。彼らの誰一人忘れることはないという強い確信があった。 灰色の髪をした少年が最後に確認する。 「もういいか」 みながこくりと頷いた。もう伝え残したことはない。 そしてこの世界で一ヶ月以上を過ごした完二、陽介、クマが順に扉を通っていった。 「ワルくなかったぜ、じゃーな」 「みんな元気でな」 「別の世界にいっても仲間クマ」 もう背中は押されたのだ。戸惑うことはない。 彼らは彼女たちとの絆を、笑顔を信じている 彼らは波打つ銀色の扉を通り、そして最後に扉をルイズと共に維持していた少年が通るとワールド・ドアこの世界から消えてしまった。 あとにはこの世界の住人だけが残された。 「行っちゃったわね……」 キュルケがポツリと言った。 「大丈夫」 タバサは確信を持ってそう言った。 「そうよ、大丈夫よ」 ルイズもわかっていた。それはキュルケも同様だった。 ハルケギニアは新しい局面を迎えた。 エルフの土地に隣接していた三種の魔物たちは姿を消し、東との強い交流が生まれるだろう。 そしてそれはエルフにとって人間たちとの戦いの後患がなくなったということでもある。 今、始祖の時代から存在した4つの血筋のうち二つは絶えて、4つの指輪は3つが正当な虚無の担い手と共に消滅し、始祖の使い魔も世界から姿を消した。 だがルイズたちに不安はなかった。 彼女たちの頼りになる使い魔たちはすでに自分たちの世界に帰ったが、彼女らと彼らとの間には印よりも言葉よりも確かな絆がある。 そしてそれはきっとこれからも彼女たちの行く先を示してくれるだろう。 こうして異世界の少女たちと少年たちの旅は完結する。 しかしたどり着いた彼女たちの新しい世界で、帰り着いた彼らの世界で人生は続いていく。 旅は終わらない。 前ページゼロのペルソナ
https://w.atwiki.jp/persona01/pages/127.html
MAGICIAN PRIESTESS EMPRESS EMPEROR HIEROPHANT LOVERS CHARIOT STRENGTH HERMIT FORTUNE JUSTICE HANGEDMAN DEATH TEMPERANCE DEVIL TOWER STAR MOON SUN JUDGEMENT WORLD FOOL
https://w.atwiki.jp/jikkyoushugi/pages/89.html
見終わる頃にはコミュMAXに プレイヤー:ルカ氏/女性 朝子氏/女性 ゲーム:ペルソナ3(フェス) パート:86回ぐらい 一回の動画時間:20~30分前後 実況タイプ:動画編集系・企画モノ 現代の学園を舞台にした珍しいRPG、ペルソナ3の実況です。女性二人の実況で、ルカ氏が割と乗りの良いタイプ、朝子氏が落ち着いた女性といった感じの名コンビです。 割とカット多用なので、イベントシーン中心にサクサク視聴することができます。後半はタルタロス(ダンジョン)攻略のシーンがほとんどなくなりますので、戦闘が好きな方には物足りないかもしれません。 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】 lukewarmluke さんの公開マイリスト P3 lukewarmluke さんの公開マイリスト P3Ⅱ lukewarmluke さんの公開マイリスト P3Ⅲ ゲーム内容に対する毒舌のツッコミをしていくルカ氏とフォローする朝子氏といった構図でしょうか。ルカ氏は結構毒舌なので、人を選ぶかもしれませんが、ペルソナ3の重苦しい雰囲気には、これくらいサバサバした実況が丁度良いかもしれません。 所々企画モノに挑戦していたりするのも面白いです。画面には映らないのにコスプレをしていたり、目隠し二人羽織プレイなどなど。 ちなみに最初はペルソナ3をプレイしていましたが、途中からペルソナ3フェスになります。ですが、後日談のプレイはされていないようです。 今からプレイするならPSP版がプレイしやすいです。 ペルソナ3ポータブル/アトラス(PSP) サントラ 「ペルソナ3」オリジナル・サウンドトラック シーズン1 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part31 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part30 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part29 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part28 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part27 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part26 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part25 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part24* 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part23* 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part22 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part21 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part20 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part19 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part18 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part17 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part16* 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part15* 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part14 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part13 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part12 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part11 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part10 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part9 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part8 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part7 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part6 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part5 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part4 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part3 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】part2 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】 シーズン2 Season2のオープニング 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】2-part1 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】2-part2 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】2-part3 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】2-part4 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】2-part5 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】2-part6 何の知識も無しにペルソナ3を【実況プレイ】2-part7 何の知識も無しにペルソナ3?を【実況プレイ】2-part8 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part9 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part10 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part11 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part12 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part13 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part14 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part15 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part16* 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part17 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part18 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part19 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part20 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part21* 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part22 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part23 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part24 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part25 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part26 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part27 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part28 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part29 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part30 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part31* 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part32 何の知識も無しにペルソナ3FESを【コメレスプレイ】2-part32.5* 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part33+ 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part34 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】2-part35 シーズン3 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】3-part1 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】3-part2 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】3-part3 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】3-part4 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】3-part5 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】3-part6 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】3-part7 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】3-part8 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】3-part9 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】3-part10 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】3-part11 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】3-part12* 何の知識も無しにペルソナ3FESを【コスプレプレイ】3-part13 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】3-part14 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】3-part15 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】3-part16 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】3-part17 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】3-part18 何の知識も無しにペルソナ3FESを【実況プレイ】fin. 関連実況 のや氏/ペルソナ4 さばさばした学園生活 - 【ペルソナ4】てってけ初プレイ実況してみた 作品別レビュー一覧 ゲーム実況レビュー タグクラウド タケシ クッキングママ もるひね 超魔界村 単発 ゆっくり アメリカ横断ウルトラクイズ ゆとり組 しんすけ ファイナルファンタジー4 リティナ アトランチスの謎 ドラゴンクエスト5 tiger ドラゴンクエスト3 風来のシレン ちょい キミキス クロノクロス 東方アレンジ ロックマン RPGツクール ニコニコRPG ルーツ in those days! データベース 永井先生 アイドルマスター Part1集 ドラゴンクエスト1 ドラゴンクエスト2 ドラゴンクエスト4 ドラゴンクエスト7 ドラゴンクエスト8 ファミコン探偵倶楽部 ARIA D猫殿下 東方風神録 掃除 コラム ふひきー THE推理 ドラゴンクエスト6 りこ けんじろ ファミコン っしー教授 スーパードンキーコング3 してくべ ドグマ風見 ミスピーチワールド ジャック・オ・蘭たん 幕末志士 スーパーマリオ64 はるしげ バイオハザード ゲーム攻略 フリップニック 雪割りの花 あにぃ 桃太郎電鉄 いつもひとり ドリームミックスTV のべるげ メイアン クロノトリガー ペルソナ3 ルカ 朝子 のや ペルソナ4 tpitaru スーパーマリオRPG 処女はお姉さまに恋してる obasan ひぐらしのなく頃に たろちん 突然!マッチョマン ぜろた りーちゃん スパーク マリオカート イボーン テハフ ラジオ ニコ割ゲーム 涼宮ハルヒの逆転 ピクミン 探偵神宮寺三郎 セピア スーパーマリオサンシャイン アニキ 大乱闘スマッシュブラザーズ NewスーパーマリオブラザーズWii ファイナルファンタジー9 ヤス がんばれゴエモン Forget me not -パレット- レトルト かにぱん U1 ICO ゼルダの伝説 神々のトライフォース 汗だく トワイライトプリンセス つわはす クラッシュバンディクー つわはす.ディディーコングレーシング ハローキティといっしょ! ブロッククラッシュ123! ! Rabi 青鬼 ファイナルファンタジー6 ときめきメモリアル クラッシュバンディクー2 学校であった怖い話 Revin ファイナルファンタジー3 ムク 東方神霊廟 スネークズリベンジ 最終兵器俺達 キヨ 名探偵コナン ファイナルファンタジー8 フジ 鬼畜王マリオ 改造マリオ クラッシュバンディクー3 アブ はーとふる彼氏 星のカービィ 終わらざりし物語 自作ゲーム ゲーム音楽 音楽 藤原 タカ ティタン ドラえもん やりこみ 任天堂 2ch系テキスト Multimedia Fusion 2 hsp スーパーマリオブラザーズ2 金田一少年の事件簿 宮助 大魔司教ガリウス 紫苑 せんとす スペースチャンネル5 ニンテンドーDS ソニックアドベンチャー2
https://w.atwiki.jp/persona2009play/pages/21.html
基本情報 名前 宮河 隼人(みやがわ はやと) あだ名 ハヤト 出席番号 ?? 生年月日 11月3日 血液型 O型 所属クラブ 野球部(玉拾い兼マネージャ) 趣味 野球 特技 記憶力には自信があるよ 自己紹介 こんにちわ。えっと自己紹介ですか………とある事情で光稜学園で生活させてもらってます。同級生に教えてもらった野球が大好きです。(広島ファン) その他ステータス 身長 152cm 体重 45kg 勉学 算数が少し苦手 大切なもの 野球ボール 使用技能 神通力 主な武器 なし 得意技 デビルアナライズ、道案内 座右の銘 僕たちなら絶対大丈夫! ペルソナ アルカナ THE Justice 初期ペルソナ ヘリオス 転生ペルソナ なし 相性 剣- 物- 技- 火- 氷- 雷- 風- 地- 心- 禁- 聖- 呪- 使用技能(ペルソナ系) ハイアナライズ癒しの波動HP癒しの波動SPディアパトラアサルトサイトテレパシースマッシュ 使用技能(中国武器系) 柏手祓い禊ぎ初の座遠当ての術言葉祓い土砂加治中の座雄叫び使鬼霊縛 性格等 性格 奈良県御所市にある宮河神社の長男。アヴァロンで一人でいる所をキャラクターに発見された。シナリオのキーパーソン的存在で、自分の過去の記憶を忘れている。性格は明るく、お気楽主義だが、頑固な面もある。12歳の小学生にしては、大人びた物の考え方をする。 名前の由来 自分の子供につけるとしたら何が良いか悩んでた時に考えた名前。 家族等 神主の父と母、そして姉が一人。家族の中では一番霊力が高い。 ペルソナ 戦闘の役割・育成プラン 基本的に戦闘には参加せず、後方からパーティーを支援する。敵の弱点を知るデビルアナライズは彼だけが持つ特技。ターンの最初は必ずデビルアナライズを指示しよう。また、戦闘終了時にSPを回復してくれる癒しの波動SPは非常に重宝する。パーティの誰かの命運1点と引き換えだが、全員がSPを回復できる。彼のペルソナは、自動的にレベルアップするので育成の必要がない。 学園生活育成プラン 7月のイベントから、アヴァロンから現実の世界に来れるようになり、以降学園でコミュニティを結ぶことができる。 コミュニティ MAX 3~4 1~2 0.9以下
https://w.atwiki.jp/namekawa111/pages/3.html
誰かオススメのデッキがあれば教えて下さい?
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/556.html
Episode12 『ペルソナ』 決戦の翌日・・・ 世間ではネウロイが完全に消滅したと騒ぎになっていた。 その騒ぎの通り、世界中からネウロイの巣とネウロイの姿が忽然と消えたのだ。 世界中の新聞やラジオといったメディアでもネウロイ消滅のニュースが飛び交っていた。 ネウロイはこの世界から完全に消え去った・・・ 朝 ---俺の部屋--- 慣れた気配を感じる・・・ アニマ「おはよう。」 俺「う・・・ん・・・?うおっ!?」ガバッ! 俺は驚いて飛び起きた。 俺「おま・・・なんでこんな時間に!?」 アニマ「あれ?言わなかったっけ?終わったらまた来るよって。」 俺「だからって朝は・・・ビックリするって・・・」 アニマ「そうだね・・・陽の出てる時間に会うのは初めてだね。」 アニマ「いい天気だ・・・今朝は本当の意味で新しい朝だ。」 アニマ「君にとっても・・・そして僕にとっても・・・」 俺「どういう意味だ?」 アニマ「今まで集まっていた僕の記憶のカケラが・・・全部集まったんだ。」 アニマ「僕は、僕自身の役割がはっきりと分かった。」 アニマ「来るべき時の訪れだ・・・」 俺「そうか・・・そりゃ良かったな。」 アニマ「うん・・・君が友達になってくれたおかげだ。ありがとう。」 俺「俺は特に何もして無いけど・・・」 アニマ「ううん。君がいたから僕は記憶を取り戻せたんだ。」 アニマ「・・・それとね、辛いことだけど言うよ。」 アニマ「お別れしなきゃ・・・君と。」 俺「お別れ・・・?」 アニマ「今だから分かるよ。君と僕が友達になれたのは・・・僕にとって奇跡のようなことなんだ。」 アニマ「でもね・・・奇跡は永遠には続かない・・・」 アニマ「永遠だったら良かったのに・・・」 俺「・・・・・」 アニマ「君と会えたことは僕にとって大切な宝物だ。」 アニマ「たとえ今日が最後になっても、君との絆はいつまでも僕たちを繋いでくれる。」 アニマ「どうか・・・僕のことを忘れないで欲しい・・・」 俺「ああ。約束する。お前のこと、絶対に忘れたりしないよ。」 俺が手を差し出す。 アニマも応えるように手を出し、2人は固い握手をかわす。 アニマ「ありがとう・・・僕の大切な親友・・・」 アニマ「元気でね・・・」スー… アニマは消えてしまった・・・ 俺(もう会うことも無いのかな・・・) ---基地内廊下--- ガヤガヤ… 俺「なんか騒がしいな・・・」 坂本「俺!」 俺「少佐、おはようございます。」 坂本「ああ、おはよう・・・じゃない!今外には出るなよ!」 俺「はぁ・・・何かあったんスか?」 坂本「いやな・・・先日我々がネウロイを討ち滅ぼしたとニュースが世界中で飛び交っているようでな・・・」 坂本「朝から基地に記者やら野次馬やらが押しかけて大変なんだ・・・」 坂本「おかげで碌にに訓練も出来ん・・・」 俺(訓練はもういいんじゃないだろうか・・・) 坂本「とにかく、事態が落ち着くまで外には出るなよ!いいな!」 俺「了解っス。」 坂本「それと、この後は食事だからな。遅れるなよ。」 俺「はいっス。」 ---食堂--- 俺「おはようっス。」 芳佳「あ、おはようございます俺さん!」 リーネ「おはようござます。」 今朝の朝食は宮藤とリーネが作ってくれていた。 ミーナ「おはようございます、俺さん。」 俺「おはようございます、隊長。・・・あれ?マルセイユ大尉は?」 ミーナ「それがね・・・彼女、取材が来てるからって張り切って出て行っちゃったのよ・・・」 俺「さすがはスーパースター・・・」 芳佳「これ、俺さんの分の朝食です。どうぞ。」 俺「あ、どうもっス。」 朝食を受け取り席へと移動する。 俺「おはようっス。お2人とも。」 エイラ「おーっス。」 サーニャ「おはようございます。」 俺「隣いいっスか、サーニャさん?」 サーニャ「はい、どうぞ。」ニコッ サーニャの隣の席に腰掛ける。 俺「こうしてみんなで飯食えるのも、もうすぐ終わっちゃうんスね・・・」 サーニャ「・・・・・」 エイラ「・・・・・」 皆が暗い顔をし始める。 俺「っと・・・空気悪くしたっスね・・・申し訳ないっス・・・」 俺「でも、戦いが終わっても、もう会えなくなるわけじゃないっスから・・・」 芳佳「そうですよ!・・・そうだ!一回落ち着いたらみんなでまた会いましょうよ!」 リーネ「うん!いいね、それ!」 坂本「それなら扶桑に来るといい!みんなで花見をしようじゃないか!」 芳佳「坂本さん!そうです、桜の咲いたころにお花見しましょうよ!」 俺「桜か・・・何年ぶりだろうな・・・」 サーニャ「あの・・・桜って・・・?」 俺「そっか、オラーシャにはないっスもんね。」 芳佳「桜っていうのは、扶桑だけに咲いてるピンク色で綺麗な花なんだよ!」 俺「扶桑人はその桜が満開になった季節に花見って言って、親しい人たちで集まって桜の木の下でご飯食べたりする風習があるんスよ。」 坂本「いわば一種の祭りといったところだな。」 エイラ「へー・・・なかなか綺麗そうじゃないカ。」 シャーリー「祭りか~。扶桑人は本当に祭りが好きなんだな。」 坂本「そうかもしれんな。はっはっは!」 ミーナ「いいかもしれないわね。それでそのお花見が出来るのはいつごろなのかしら?」 坂本「そうだな・・・大体3月の初めころだろうな。」 ミーナ「それじゃあ、そのころにもう一度このメンバーで集まりましょう、ね!」 全員が同時に頷く。 501のメンバーは再び会うことを誓った。 昼 ---基地内滑走路--- ミーナ「もう帰っちゃうのね・・・夜に祝勝会をやろうと思ってたのだけれど・・・」 ハンナ「ああ。私の仲間も心配してくれているだろうから。」 坂本「お前のおかげで助かった。ありがとう。」 ハンナ「礼には及ばない。私は自分のやりたいようにやっただけさ。」 坂本「そうか・・・」 ハンナ「それじゃあ行くよ。ハルトマンにはいつか決着をつけると言っておいてくれ。」 ミーナ「はいはい。」フフフ ハンナ「頼んだぞ。じゃあ。」 そう言ってハンナはタラップを駆け上がり・・・入り口で一度立ち止まり、振り返る。 ハンナ「銀獅子にも頼むぞ。」 ミーナ「わかったわ。」 ハンナは満足そうな笑顔を見せ、機内へ乗り込んだ。 そしてアフリカの星は仲間の元へ帰っていった。 夜 ---大ホール--- この夜、祝勝会が行われることになった。 ホールにはにはいつものメンバーに加え、整備班や清掃班など基地にいる全ての人間が集まっていた。 俺「うわ・・・すごい豪華・・・」 テーブルの上には調理班が腕によりをかけて作ったご馳走がたくさん並んでいた。 芋はいつもより少し控えめなようである。 ルッキーニ「これ全部食べていいの?」 ミーナ「ええ。好きなだけ食べてちょうだい!」 エーリカ「いただきまーす!」パクパク シャーリー「うん!うまいなコレ!」モグモグ エイラ「サーニャ、どれ食べたいんダ?」 サーニャ「自分で取るから大丈夫よ、エイラ。」 芳佳「すごい・・・お寿司もある・・・」 坂本「うむ・・・やはり寿司はうまいな・・・」モグモグ リーネ「芳佳ちゃん、お寿司ってどれがおいしいの?」 芳佳「んっとねー・・・」 ペリーヌ「少佐・・・あの、それは・・・?」 坂本「ん?これはウニと言ってだな・・・」 ゲルト「うまい・・・」モグモグ ゲルト「・・・・・」ボロボロ シャーリー「お・・・おいバルクホルン・・・なんで泣いてるんだ・・・」 ゲルトの頬には涙が伝っていた。 ゲルト「な・・・泣いてなど・・・いない!」ゴシゴシ エーリカ「うそつけ~」 ゲルト「う・・・嘘なんかじゃ・・・ない・・・」ボロボロ 大粒の涙がとどめなくあふれる。 ゲルト「く・・・うぅ・・・」ボロボロ エーリカ「そっか・・・そうだよね。必ず私達の手で取り戻すって約束したもんね。」 そう言ってエーリカはゲルトを抱きしめる。 ゲルトとエーリカは必ず自分達の手で祖国の空を取り戻すと誓っていた。 その願いがようやく果たされ、ゲルトは嬉し涙を流したのだ。 ギュッ… 2人の上からミーナがさらに抱きしめる。 ミーナ「ありがとう2人とも・・・あなた達がいたから、私はここまで頑張れたわ・・・」 ミーナ「本当に・・・ありがとう・・・」 エーリカ「ミーナ・・・」 ゲルト「・・・・・」ボロボロ しばらく3人は抱き合った。 その数時間後・・・ ミーナ「えー、みなさん。本日は連合国軍総司令官がお見えになっています。」 ミーナ「それでは閣下よりお言葉をいただきます。どうぞ・・・」 司令「えー・・・本日はお日柄もよく・・・と冗談はさておき・・・」 司令「諸君。本当に良くやってくれた。言葉も無い。」 司令「本来ならばこのカールスラントを取り戻し、ネウロイ攻略の拠点とするはずだったのだが・・・」 司令「元凶であるアルカナネウロイが滅ぼされたことで世界中からネウロイが消え去った。」 司令「これは紛れもなく偉大な功績だ。世界中の人々も認めてくれる。」 司令「特にウィッチーズの諸君らは本当に良くやってくれた。そしてただ見ているだけしか出来なかった不甲斐ない私達をどうか許して欲しい。」 司令「我々はまだ若い諸君らにいろいろなことを背負わせてしまった・・・」 司令「これ以上は何も背負う必要は無い。諸君らには若さの本分を謳歌する権利がある。」 司令「今夜24時をもってこの第501統合戦闘航空団及び他のウィッチ戦隊を全て解散とする。」 芳佳(解散・・・) 司令「戦いに身を投じる必要はもう無い。」 司令「明日からはこの平和な空の下、大手を振って元の生活に戻ってくれたまえ。」 司令「と・・・堅い話はあまり得意じゃないんだ。ここまでにさせてもらうよ。」 司令「さぁ、今夜はどうか楽しんでくれ。」 さらに数時間後・・・ 午前0時前になっても祝勝会はまだ続いていた。 ゲルト「なぁみんな。ちょっといいか?」 俺「どうしたんスか、大尉?」 ゲルト「せっかくの機会だ。ここで集合写真を撮ろうと思うのだが・・・」 ミーナ「いいわね。撮りましょう。」 坂本「そうだな。この基地で撮れる機会ももう少ないからな。」 ゲルト「よし・・・じゃあまずは私達だけで撮ろう。その後は基地の者全員だ。」 数分後・・・ 整備班の男「それじゃあ撮りますよ・・・笑って笑って~・・・」 全員が並ぶ。 整備班の男「はい、いきまーす。」 カシャ! また1つこの基地での思い出が増えた。 その後は司令も交えて基地の者全員の集合写真も撮った。 祝勝会も収束に向かおうとしていた・・・その時・・・ 深夜0 00 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 突如、地面が揺れ始める。 ゲルト「な・・・なんだ!?」 俺「地震!?」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・ ペリーヌ「止まり・・・ましたの・・・?」 リーネ「みたいです・・・」 芳佳「まって!なにか・・・何か聞こえる・・・」 リーン…ゴーン…リーン…ゴーン… ミーナ「これは・・・鐘の音・・・?」 司令「なんだというのだ・・・」 鐘の音は一向に鳴り止む気配を見せない。 ミーナ「管制班!至急レーダーの確認をお願いします!」 管制班「了解!」 ミーナ「整備班は至急ストライカーの準備を!」 整備班「了解!」 ミーナ「ウィッチーズ隊員は至急ブリーフィングルームに集合。閣下は安全な場所へ!」 司令「わかった・・・」 ミーナ(いやな予感がするわ・・・) ---ブリーフィングルーム--- ミーナが神妙な面持ちで話し始める。 ミーナ「・・・先ほどの地震の後、北海海上に謎の物体が出現したそうです。」 ミーナ「今から私達でそれを確認しに行きます。各自、出撃準備を行ってください!」 全員「了解!!」 ---北海上空--- ここは基地からかなり離れた北海。その途中、海上に何かが見える。 俺「あれは・・・塔・・・?」 そこには巨大な黒い塔がそびえ立っていた。 エーリカ「さっきの地震の正体ってこいつ?」 シャーリー「そうみたいだな・・・」 塔の外装にはネウロイの多角形の模様が刻まれている。 ミーナ「俺さん、この塔からコアは確認できますか?」 キュイイイイイイ!! 俺がメガネを外し、魔眼を開放する。 俺「いえ・・・今のところ見当たらないっス・・・それに魔導針も反応しなかったっスから・・・」 ミーナ「サーニャさんのほうにも反応はなかったかしら?」 サーニャ「はい、反応ありません・・・」 そこへ突然あの2人組みが現われる。 イヴ「お見事です・・・」 ゲルト「お前達・・・」 アダムとイヴ・・・グレゴリの2人組みだ。 イヴ「あなた方は12のアルカナネウロイを全て討ち果たし、見事本懐を遂げられた。」 ミーナ「あなた達は12体のネウロイを全て倒せばネウロイはこの世から消えると言った・・・」 ミーナ「でもこれは何?この模様・・・これはどう見てもネウロイの生み出した産物よ。」 イヴ「その通り。12対全てのネウロイを倒せばネウロイが滅ぶと言うのは嘘・・・」 ミーナ「最初から知っていたのね・・・」 アダム「せや。ま、気づくんがちょっと遅かったなぁ。」 芳佳「そんな・・・」 ペリーヌ「騙してたってことですの・・・?」 イヴ「全ては私達の思惑通り。」 アダム「消えるはずあらへん。お前らはむしろ逆のことをしてたさかい。」 サーニャ「逆?」 イヴ「12のアルカナネウロイはいわば破片・・・元々は1つになるべきものだった・・・」 イヴ「しかし、あなた方が一つ一つ、全てに接触したことでそれらは再び1つになった・・・」 イヴ「間もなく蘇るのです・・・滅びを呼ぶもの。13番目のアルカナを持つネウロイ・・・」 イヴ「『デス』とよばれた究極の存在が・・・」 エイラ「デス・・・『死神』カ・・・」 ゲルト「何を言っているんだ!?お前達の目的はなんだ!?」 アダム「せやから分かるやろ。オレらはな・・・『滅び』が欲しいんや・・・」 イヴ「そう・・・私達が望むのは確実な滅び・・・」 イヴ「世界大戦程度ではまだ生き残りが出てしまう・・・私達は生きとし生けるもの全てに平等に死を与えたい・・・」 イヴ「それ唯一行えるのが『デス』。彼の者は死をもって我々を救うのです。」 リーネ「死が救いって・・・」 エイラ「狂ってル・・・」 アダム「なんとでも言えばええわ。オレらはもう後先短いさかい。ここで滅ぼうが関係あらへんのや。」 俺「後先短いって・・・どういう意味だよ・・・?」 イヴ「アダム・・・少し口が過ぎますよ・・・」 アダム「これは失敬・・・」 イヴ「・・・まぁいいでしょう。あなた方の冥土の土産に1つ私達のことを教えましょう。」 俺「死ぬのは確定なのな・・・」 アダム「安心せぇや。話が終わったら一瞬で葬ったる。」 イヴ「今から11年前・・・私達はネウロイ大戦の戦災孤児だった。」 ――――――――――― ―――――――― ――――― 女の子「おとうさん・・・おかあさん・・・どこ・・・?」 家族も、友達も、居場所も奪われた私達は軍の孤児収容施設に集められた。 そこには数え切れないほどの孤児がいた。皆、私と同じ境遇を持つものばかりだった。 施設での生活は快適だった。 衣食住全てが与えられ、何一つ生活に困ることはなかった。 そうして私達が平和に過ごしていたある日・・・ 私の友達であった孤児の何人かが施設から姿を消していた。 女の子「せんせい。――はどこへいったの?」 先生「ごめんね。教えることは出来ないの。」 女の子「?」 初めは理由が分からなかった。 女の子「ねぇ、――は帰ってくるの?」 先生「そうね。きっと帰ってくるわ。」 私は先生の言葉を信じた。 でも、私の友達は何日たっても帰ってくることはなかった・・・ 私は疑問を持ち始めた。 でも施設の外へ出ることは許されていない・・・ 私はじっと耐えることしか出来なかった。 そしてそれから数ヶ月が過ぎたある日・・・ 軍服の男「さあ、こっちへ来るんだ。」 私とそれ以外にも何人かが軍人に連れられ外へ出ることになった。 しばらく施設から外に出ていなかった私はうれしい反面、どこか嫌な予感がしていた。 ・・・その予感は的中した。 私達が連れて行かれたのはどこかの研究所。 肌を刺すような寒さだったのを覚えている。 軍人に連れられるがまま私達は研究施設へと入った。 そこで私は絶望した。 施設に入ってまず私の目に飛び込んできたのは巨大な容器の中で薬漬けになった私の友人だった。 女の子「――!――!!」ドンドン! 私は容器を叩いてその子の名を呼び続けた。 でもその子は全く反応を示さなかった。 軍服の男「こら!やめろ!!」グイッ 女の子「はなして!はなしてよ!!――!!」 そのまま軍人に担がれ私は別の容器の前へと連れて行かれる。 研究員「その子はそこのサンプルポッドへ。」 軍服の男「了解。」 軍服の男「ほら、入るんだ!」ドン 女の子「いたっ・・・」ドタッ そしてポッドの蓋が閉められた。 女の子「やだ・・・やだよ!あけてよ!!」 研究員「容器内のエーテルを抽出・・・完了。投与開始。」 そう・・・ ここで行われていたのは『人工ウィッチ』の開発だった。 それも、『ネウロイの力』を持つウィッチのだ・・・ 私はその後薬漬けにされ、容器の中で研究員達のされるがまま、日々をすごした・・・ 容器の中での日々は苦痛でしかなかった。 身動きが取れない上、他の薬漬けにされた孤児達がゴミのようにうち捨てられていくのを何度も見た。 私は目を瞑ってすごすしかなかった・・・ ?「君は実に有能なサンプルだ・・・」 ある日私の前に白衣を着た黒髪の老人が訪れた。 老人は隣に居る士官服の男となにやらもめあっていた。 仕官服の男「これ以上はやめろ、――!」 ?「なぜやめる必要があるのだ――。」 ?「この研究が成功すれば、もはやネウロイなど恐れる必要はなくなるのだぞ?」 仕官服の男「ふざけるな!そのためにこの子達の命が奪われるのはおかしいだろう!お前は命をなんだと思っているのだ!?」 ?「命など・・・無意味だ。」 仕官服の男「なに!?」 ?「無意味なのだよ。生きている以上人はいつか死ぬ。その時期が少し早いか遅いかの違いだけだ。」 仕官服の男「血迷ったか、――!!」 ?「血迷ってなどいない。私は正常だ。」 仕官服の男「いや、お前はおかしい!今のお前は紛れもない悪魔だ!」 ?「なんとでも言うがいいさ。」 仕官服の男「くっ・・・このわからずやめ!」ツカツカ… ?「フッ・・・あの男もいずれ思い知るだろう・・・私の偉大な研究の成果を・・・」 ?「あぁ・・・私の可愛いサンプルよ・・・」 その男は冷酷な笑みを浮かべ、私の入った容器をさする。 本当に気味が悪かった。 ?「このサンプルの経過は?」 研究員「はい、コアとのシンクロ率を90パーセント以上維持しています。このまま行けば後数日で100パーセント到達も可能かと。」 私の隣の容器にはネウロイのコアがあった。 私はそいつと融合させられるためにこの容器に入れられ続けている。 ?「それで・・・――のほうは?」 白衣の男が話しているのは私の居る場所から見て、一番奥にある容器の中のネウロイのことだ。 この研究員達は『人工ウィッチ』だけに飽き足らず、『人工ネウロイ』をも作り出していた。 白衣の男の話では、その人工ネウロイは滅びを齎す力を持っていると言う。 研究員「依然、不完全な状態が続いています。ですが、間もなく最終段階へ移れるかと・・・」 ?「クックック・・・そうか、ならばいい。早急に仕上げに掛かるぞ。」 研究員「はい・・・」 その日の夜だったか・・・ 私の前に研究員の女性が現われた。 なぜかよく覚えている。白くて長い髪の、綺麗な女性だった。 白髪の女性「ごめんなさい・・・」 その女性は突然私に謝りだした。 白髪の女性「所長も昔はあんな人じゃなくて、もっと理想のためにはどこまでも純粋で真っ直ぐだったの・・・」 白髪の女性「それが・・・所長はネウロイの力に魅入られて・・・今は悪魔のような人になってしまった・・・」 白髪の女性「こんなこと絶対にいけないことだってわかってる・・・でも・・・私達はあの人に従うことしか出来ない・・・」 白髪の女性「本当に・・・本当にごめんなさい・・・」 その女性は頬に涙を伝わせながらその場から立ち去った。 彼女は罪悪感を感じているようだった・・・でも、研究を止めることはできなかった。 そして私とネウロイが完全に融合を果たした日・・・ 研究員「所長、いかがいたしますか?」 ?「サンプルを一度外へ出す。まずはこの子の力を見せてもらおう。」 ?「テスト用ストライカーを持って来い。実験セクションへサンプルを移し、早速実験に移る。」 研究員「了解。」 そして何十日かぶりに蓋が開けられる。 されるがまま私は実験場へと移され、ストライカーを履かされた。 長かった・・・ 私はこの時を待っていた・・・ 今こそ・・・ 復讐の時。 ?「さぁ、可愛いサンプルよ・・・よく顔を見せておくれ。」 私は顔をゆっくりと上げ、手を前にかざした。 ?「・・・?どうした?・・・何をする気だ!?」 シュンシュンシュン!! ドゴオオオオオオオオ!! 私は自分が得たネウロイの力で全てを焼き払った。 忌々しい研究員共。そして私をこんな体にした最も憎いあの黒髪の老人。 誰も彼も全て殺した。 同時に奴らの人工ネウロイも解き放ってやった。 私たちをこんな目に合わせた世界など滅ぼしてしまいたかった。 でも、解き放たれた人工ネウロイは不完全だったようで、いくつかの破片があちこちへ散らばっていった。 ―――――――― ―――――― ――― イヴ「その時の人工ネウロイこそが『デス』。」 イヴ「そして飛び散った破片があなた方が倒してきたあのアルカナネウロイ達です。」 ミーナ「つまり・・・あなた達のせいでデスが解き放たれたってこと・・・?」 ゲルト「・・・・・」 イヴ「勘違いしないでいただきたい。デスはいずれにせよあの研究者達の手により解き放たれるはずだった。」 イヴ「遅かれ早かれ、彼の者は私達に死を与える運命なのです。」 ペリーヌ「でも・・・あなたの隣のその方は・・・」 アダム「オレか?オレはイヴが研究所を破壊してくれた時に、ついでに助けられただけや。」 アダム「イヴには感謝してもしきれへんわ。あの地獄の日々から救い出してくれたんやからのぉ。」 イヴ「さぁ、あなた方への冥土の土産もこのくらいでいいでしょう。」 イヴ「あなた方はもはや用済み。ここで消えていただきます。」 エーリカ「消すって・・・私達を倒すってこと?」 イヴ「互いの力と運命が残るべきものを決めるでしょう。」 アダム「そういうこっちゃ。せやから大人しく・・・」 アダム「逝ねや。」ギロッ… ♪Unavoidable battle フッ… 突然アダムが全員の視界から消える。 リーネ「え!?」 俺「・・・!!」シュイン! 直感で危険を察知し、俺が咄嗟に抜刀する。 ガキィィン! と突如、金属音が響き渡る。 アダム「なんや、少しはやるみたいやな。」 気づけば目の前にはアダムの姿。 俺「そりゃどうも・・・って、あんたも剣使うのか・・・」 アダムの手にはいつの間にか巨大な大剣が握られていた。 アダム「せや。なめとると痛い目みるで。」 キイイィン! お互いが一度距離をとり再び剣と剣を打付け合う。 一方・・・ イヴ『我、神の盟約に従い、前途を阻む邪(よこしま)を灼熱の業火にて焼き討つ。』ブツブツ… エイラ「!!」 エイラが未来予知によりいち早く危険を察知する。 エイラ「みんな!何か来るゾ!!」 ミーナ「ブレイク!!」 イヴ「トリスアギオン!」 ゴオオオオオオオオオ!! 突然、海上から巨大な火柱が上がる。 ミーナの指示でウィッチたちは散開し、辛うじて攻撃を避けた。 ミーナ「どうして!?人間同士で争うのは最も醜いことだって言ったのはあなた達じゃない!!」 イヴ「そんなものは芝居の一環です。ああでも煽ればあなた方は理想のために、より熱意を燃やす・・・」 イヴ『氷刃。凍てつきし脅威は非情の刃と化し、仇なす者を斬り伏せる。』ブツブツ… イヴ「フィムブルヴェト!」 イヴの詠唱が終わると同時に、巨大な氷の剣が頭上に現われ降り落ちる。 シャーリー「ルッキーニ!!」ブォン! 巨大なそれは、丁度ルッキーニの頭上へと現われていた。 ルッキーニ「うじゅ!?」 ドシャアアアアアアア… 氷の剣は海へと落ち、巨大な水飛沫を上げる。 シャーリー「ハァ・・・ハァ・・・大丈夫か・・・ルッキーニ・・・?」 ルッキーニ「シャーリー!」ギュッ シャーリー「よしよし・・・もう大丈夫だからな・・・」 間一髪のところでシャーリーが助けに入り、ルッキーニは難を逃れた。 俺「よかった・・・」 アダム「よそ見しとる場合かッ!」 ガキィィン!ギ゙チギチ… アダムの不意打ちを俺は間一髪で受け止める。 アダム「お前なんで攻撃せーへんねん。同情でもしとるのか?」 俺「・・・・・」 鍔迫り合いが続く。 アダム「せやったら・・・お前を戦う気にさしたるわ。」フッ・・・ 突然目の前からアダムが消える。 俺「あいつ・・・どこへ・・・?」 辺りを見渡し、ようやく姿を捕らえる。 が・・・ 俺「・・・!?大尉!!」 ゲルト「なん・・・!?」 アダムはすでにゲルトの背後へと迫っていた。 アダム「遅いわ。」ズバッ! ゲルト「くッ・・・うあああああぁぁぁ!!」 アダムの大剣がゲルトの背中を斬りつける。 斬りつけられたゲルトは海へ向かって落ちてゆく。 ミーナ&エーリカ「トゥルーデ!!!」ブォン! 芳佳「バルクホルンさん!!」ブォン! エーリカと宮藤が墜落するゲルトへと急いでストライカーを駆る。 俺「貴様ァァァァァ!!」ブォン! 激昂した俺は全速でアダムへと向かう。 アダム「ええでぇ・・・もっと昂ぶれ・・・怒れ!」 俺「おおおおお!!」 俺が切先へと魔力を集中させる。 フッ 俺「!?」 眼前の相手の姿が不意に消える。 アダム「こっちや。」 ドガッ 俺「ぐぅ!?」 背後から声が聞こえたと同時に、俺は蹴り飛ばされた。 吹き飛ばされた俺は、なんとか体勢を立て直す。しかし、 俺(勝てるのか・・・こんな相手に・・・) 先ほどから相手に振り回されてばかりである俺は、半ば戦意を喪失しかけていた。 アダム「なんや、また戦意喪失かいな。ならまた醒まさせてやるわ。」 アダム「お前ん中におる・・・『獣』をな。」フッ・・・ 再びアダムが視界から消える。 俺「クソッ・・・どこだ!?」 再び辺りを見回し、消えた姿をようやく捕らえる。 俺「・・・!!サーニャさん!!!」 しかし、既にアダムはサーニャの元へ向かっていた。 とても今からストライカーを走らせて間に合う距離ではない。 ドクン… 俺「ダメだ・・・やめろ・・・」 ドクン…ドクン… 俺「やめてくれ・・・」 ドクン!ドクン!ドクン! エイラ「・・・!サーニャ!!」ブォン! エイラが全速力でサーニャの救出に向う。 アダム「じゃあな、譲ちゃん。」 サーニャ「っ!?」 サーニャが気づいた時には時既に遅く、背後でアダムが剣を振りかぶろうとしていた。 俺「やめろおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」 俺が叫んだその時だった。 俺「あ・・・れ・・・?」 急にアダムの動きが止まった。 否。止まっているのではなくコマ送りのようにゆっくりとだが動いている。 他の者の動きも同様に、1秒が10秒に感じられるほどとてもゆっくりだ。 俺「これは・・・」 気づけば俺の手の平には、胸ポケットに入っていたはずの鍵が握り締められていた。 そして、俺が瞬きをした次の瞬間には鍵は一丁のハンドガンへと形を変えていた。 ハンドガンのスライドには「Memento mori」の文字が刻まれている。 ドクン!ドクン!ドクン!ドクン! チャキ… 俺は無意識にそのハンドガンをこめかみに当てる。 ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!! 俺「ハァ・・・ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・」ニヤ… 俺の顔から何故か不敵な笑みがこぼれる。 俺「ペ」 ゆっくりと、擦れるような声で言葉を紡ぎ始め、 俺「ル」 引鉄にかけた指へ徐々に力を入れてゆく。 俺「ソ」 そして俺はその銃の引鉄を 俺「ナ」バァン! 引いた。 ※召喚シーン参考1 24~ バリーン! 突如、俺の脳内に強烈な衝撃が走る。 同時に俺を中心にガラスを砕いたような音と衝撃波が発生し、アダムたちを吹き飛ばす。 アダム「ぐおっ!・・・なんや!?」 イヴ「!?」 俺のストライカーがこれから現われようとしている力に反応し、唸りをあげる。 そして俺の周りを硝子の破片のような目に見える力の奔流が渦巻き、彼の背後へと集まり何かを形成する。 その何かは次第に形を持ち始め、顕現する。 その姿はさながら機械人形。顔は塗りつぶされたように黒く、2つの赤い瞳が煌く。 首には赤いマフラーを巻き、背には大きな琴を背負っていた。 その現われた機械人形から声が聞こえる・・・ #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (orpheus.PNG) ―――――我は汝――汝は我―――― ――我は汝の心の海より出でし者――――― ――幽玄の奏者―――オルフェウスなり―――― ヴオオオオオオオオォォォォォォォ!! オルフェウスと名乗るそれは咆哮をあげる。 アダム「ようやく本気ってことかいな・・・」 イヴ「・・・・・・」 ズキズキッ! 俺「う・・・ぐっ・・・うあああああああああああぁぁぁぁ!!」 突然俺が頭を抑えて苦しみだす。 サーニャ「俺さん!?」 彼の動きに合わせるかのようにオルフェウスも頭を抑え、悶え苦しむ。 その時、オルフェウスの首の辺りから手が飛び出す。中から別の何かが体をを破って出ようとしているようだった。 ビキビキ! バリーン! グオオオオオオオオォォォォォォ!! オルフェウスの体は微塵に砕け、中から別のものが出てきた。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (tanatos.PNG) その姿はさながら死神。 身にはコートのようなものを纏い、顔は兜のような者で隠され、肩の辺りから鎖でいくつもの棺桶が繋がれていた。 獣のような雄叫びを上げた死神は腰に携えた剣を抜き、アダムへと斬りかかる。 俺「・・・・・ス・・・」ボソボソ… アダム「来るか・・・こいやァァァァ!!」 グオオオオオオオオオオオォォォ!!! アダムへと肉薄した死神は手に持った剣を光速で振るう。 シュイン!! 電光石火の縦一閃。 ズバッ! アダムの右腕は死神によって斬り落とされた。 斬られた部分から血飛沫が上がり、アダムは大剣を海へと落とす。 アダム「グアアアアアアァァァァァァ!!!」 イヴ「アダム!!」 シャーリー「見るな!ルッキーニ!!」ギュッ ルッキーニ「なに・・・どうしたの・・・シャーリー・・・?」 俺「・・・ロ・・・・ス・・・・」ボソボソ… サーニャ「ダメ・・・」 死神が無防備になったアダムの首を掴み上げ、顔面を剣で貫こうと刃を立てる。 俺「コロス」ニタァ が・・・ サーニャ「ダメエエエェェェ!!」 ウタズ ―――不討――― 俺「!!」 不意に彼の脳裏に『不討』の二文字が過る。 俺「グッ・・・ぬおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」 グオオオオオオオォォォォォォォォ!! シュオオオオォォォォォォ… 死神は雄叫びを上げた後、霞むように消え去った。 同時にアダムは死神の手から開放される。 アダム「クッ・・・ハァ・・・ハァ・・・」 俺「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」 イヴ「・・・たいした見世物ですね。ならばこちらも、相応の返礼をしなければ・・・」 そう言ってイヴは両手を俺へ向けて翳す。 が、その手をアダムが残ったほうの腕で制止する。 アダム「やめときや・・・イヴ・・・」ハァハァ… イヴ「ッ・・・何故です!?退きなさい!!」 アダム「あんさんにはまだ先がある・・・ここで無理したかて・・・意味あらへん・・・」ハァハァ… イヴ「・・・・・」 イヴ「・・・私はもっと大きな事を成します。いずれあなた方とは決着をつけねばならない・・・」 イヴ「今はおとなしく退きましょう・・・ですが、次は必ずあなた方を確実に消します・・・」 アダム「畜生・・・ワレェ・・・覚えとれよォ・・・」 そのまま2人は飛び去っていった。 俺「クッ・・・は・・・ぁ・・・」フラフラ サーニャ「俺さん!!」 エイラ「大丈夫カ、俺!?」 急いで2人が肩を貸す。 俺「サーニャさん・・・エイラさん・・・無事で・・・良かった・・・」ハァハァ… 俺「あの・・・バルクホルン大尉は・・・?」ハァハァ… サーニャ「芳佳ちゃんとエーリカさんが、先に基地に戻って治療してくれてます・・・」 俺「そっスか・・・よかっ・・・た・・・」ガクッ 俺はそのまま意識を手放した。 サーニャ「俺さん!?」 エイラ「大丈夫ダ。気を失っただけみたいダナ・・・」 ミーナ「・・・・・・全機、一度帰投します・・・」 重苦しい空気を残したままウィッチーズは基地へと帰投する・・・ 続き→ペルソナ13