約 1,210,731 件
https://w.atwiki.jp/16seiten/pages/222.html
コンコン 「おーいジジイ、ちょっと付き合ってくれー」 ムーは珍しく他人に他人に頼みごとをしに来ていた 「ゴーメイが何か作戦指示書渡してきたんだけどさー あったし中国の方ってあんま行った事無くってさー」 ここは中国香港、怪しい薬店の地下入り口前 特に治安が悪くケンカやスリなど日常茶飯事なロスみたいな所である 「あんた詳しいでしょ?ここまで案内してくれー」 珍しく尋ねた相手は付き合いの悪い事で有名な蓮鳳だった 「いないのかー?おーーーい」 ゴンゴンゴンゴン 電気メーターは明らかに待機電力じゃない回り方をしている (珍しく訪ねたってのにこれだもんなー) 「あと5秒で出なかったらドアぶっ壊して入るかんねー い~ちに~いさ~」 ガチャ 「…なんだ」 「なんか取り込み中だったの?でも悪いけど協力してよねー」 「強い相手が居ないのなら行く価値が無い」 ホントに自分の事しか考えてないジジイである 裏に入った理由も強敵に出会える機会が豊富だかららしく、仕事を選り好みする事で有名な のだ 「強敵と言うか厄介な相手が居るらしいよー。十大聖天だとかなんとか」 「・・・どこに行けばいい」 「ここここ」 ようやく興味を持ったようで地図を見た蓮鳳であるが 見た途端何故か踵を返し紙に何か書いてムーに渡してきた 「残念だがそこは龍脈の通り道ではない。そこで十大聖天やる訳にはいかない」 「いかないってあーた…」 「そこに私の孫娘が居る。その子に案内してもらえばいい」 渡された紙には住所と名前、そして一枚のプリクラが貼ってあった 「いっがいー じじいが若い娘とプリクラ撮ってる」 「わ、渡せる写真がそれしかないのだ!」 「はいはい、ジジイのお茶目な一面は秘密にしといてあげるわよー」 「・・・」 茶化すのも大概にして渡された紙にあった住所を確認してみると 目的地近くで地図に名前のある村だった。ここまでなら1人でも充分に行ける 「サンキュー蓮鳳。でもあんま仕事サボってると順位落とされちゃうぞー」 「・・・連絡はしておく。さっさと行け」 「つれないなー じゃーまたねー」 バタン こうしてムーの楽しくも変わった一日が始まったのだった 「はわわ!?なんだか予定に無い人とムーさん行く事になっちゃったですー!」 「認めたくないものだな。若さゆえの過ちと言うものを…」 「?蓮さんは別に若くないと思うですけど…」 「ハッキリ言おう。気に入らんな」 「はわわ!ごめんなさいですー」 「君を許しにに来た。そう言えば君の気が済むのだろう?」 「メカシバさんすぐ怒るですー恐いですーT△T」 「この辺りかー・・・すいませーーーん」 住所の村についたムーは早速蓮鳳の孫娘を探し始めた 格好が格好だけに香港の時と違って訝しがられながらも、何とか滝の方に居る事を聞き出せ た 「お、滝はっけー」ザパァーーーーーン!! 突然目の前の滝が逆流し弾け飛んだ。一般人ならばここで茫然と混乱する所だろうが ムーの目はその水飛沫の中にハッキリとプリクラの娘の姿を捉えていた 「なーるほど。ジジイ譲りかー」 自分も行かないような危ない所に行かせるなんて、何を考えているのかと思っていたが これなら大丈夫そうだとムーは少し安心した 「この山を越えて行けばその場所に着きますよ」 「ごめんねこんな事に付き合わせちゃって」 村から離れた山の中腹にある寺院に目的の重要アイテムが保管されていると言うゴーメイの 話に従い 朝から歩き続けて5時間。昼食を取り再び出発した二人だったは大分打ち解けてきていた 作戦について協力してもらってる手前、危険じゃない程度に雑談のタネにしていると 「あれ?それどこかで見た事があるような…」 「え?クーちゃんこれ知ってんのー?」 ゴーメイの指示書に添付されてた絵を見た蓮姑娘は微妙な表情になった 「何か横山光輝の漫画で見た事があるような気がします…まさか…」 「ヨコヤマミツテル?誰それー漫画の人ー?」 「ムーさん知らないんですか!?日本の有名な漫画家で鉄人28号やバビル2世やGRや(ry ~なんですよ!?」 「ハ、ハハハ…そーなんだー(クーちゃんってまさかオタクって奴なのかな…話メチャ長) 」 「あ、そうこう言ってる内に着きましたよムーさん」 「ホントだ。サンキュークーちゃん」 小一時間どころか3時間近く全く知らない世界の話をされたムーは 多少引きながらも礼を述べて厄介事が起こる前に目的を果たそうとしていたのだが 「ん?だ、駄目だよこんな所でオヤツにしたらー!敵が居るかもしんないでしょー!?」 「大丈夫ですよ何も感じませんから。それよりむーさんもいかがです?私の手作りなんです が」 「む・・・」 勧められたのは見るからに美味しそうなスィーツの数々 こう見えて食い意地の張ったムーがこれに食いつかないわけがない 「じゃ、じゃあちょっとだけ貰おっかなーみたいな」 十大聖天が居るかもなんて事すっかり忘れ、スィーツ脳のままモンブランに手を伸ばそうと したその時 シュ― 「あんれー?」 目の前のモンブランが消えた 「???」 続いて手を伸ばそうとした苺ショートは シュ― 「あぁ!?」 今度はメインディッシュである所の苺が消えた ムーが知る限りこんな事をする十大聖天は1人しか居ない 「キャロル!クリステル・キャロルだなー!」 「ほふふふんひへ(よくご存知で)!」 声と共に現れたのは口をもごもごしながら不適に笑う十大聖天第五位、クリステル・キャロ ルだった 「きっさまー!よくもあたしのスィーツをー!!」 「ほんふふぁいふぁふほーふぃふぁふぉ(ほんの挨拶代わりだよ)」 「け、ケンカしないで下さい!まだありますから!」 「はわわ!五位がくるなんて思ってもみなかったですよ!?」 「当たらなければどうと言う事は無い」 「そ、それはそうかもですけど相手の能力がわk」 「戦いとは、常に二手三手先を考えてするものだ」 「はわわ、ごめんなさいですー」 「見せてもらおうか。十大聖天第五位の性能とやらを!」 「メカシバさん予想できてないですよね…」 「ケンカも何も奴とは生まれた時から既に敵!食べ物の恨み、思い知れー!!」 「(ゴクン)フフフ…」 ゴ バ ァ ! ムーの秒間1000発強のパンチラッシュが眼前の門柱を粉砕する しかし 「ちっ!」キョロキョロ パンチが当たると思われた寸前、先程のケーキ同様キャロルの姿が忽然と消えた 「こっちだよぉ、お姉ちゃん」 「だー!」 ド バ ッ ! 「無駄無駄。ボクの"バンダースナッチ"の能力の前じゃいくらパンチが速くても 無駄なの」 突然始まった人外クラスの戦いを前に流石に動揺するかと思われた姑娘だったが 「な、何ですかあの無駄無駄とか言ってオラオラを避けてる人は?」 「十大聖天の第五位、クリステル・キャロルよ。能力はあたしもハッキリ知らないけどさー 」 「あんな速い人初めてみました私」 「え?み、見えるのー?あいつの動きがー」 「見ませんけど感じます。さっきケーキを取られた時も殺気が無かったのでスルーしたんで すが…」 意外にも姑娘は冷静に分析が出来ているようだった 「へー」 再び姿を現すクリステル 「不思議なお姉ちゃんだね。ボクの加速について来れてるのかなぁ」 「どうでしょう。私はそんなに速く動けませんから」 「動けないのにどうして「どうでしょう」なの?」 「他に方法があるかもしれませんから」 ピクッ その言葉を聞いてクリステルの表情が変わった それまでのイタズラっぽい笑顔から感情の読み取れない冷たい表情になったのだ 「じゃあ見せてよ。ボクのバンダースナッチに敵う所」 「あなたが来るのなら…」 ビュ! 瞬間 再びキャロルの姿はかき消え辺りに不規則な空を裂く様な音がし始めた 「これで音で方向も探れないけど、どうするの?お姉ちゃーん」 「・・・」 「アハッ☆声も出ないんだ」 徐々に風きり音は強さを増し鎌鼬なのか衣服が切れ始めた 「う~ん、こりゃ数打ちゃ当たる作戦でやっちゃおっかなー」 「ムーさん」 この切迫した状況の中、姑娘は冷静に話し始めた 「私があの子の動きを一瞬だけ止めます。その間にムーさんはあの子を倒して下さい」 「と、止めるったってどんな手で止めんのさー」 「私はおじいちゃんの様に龍脈の気は使えませんが、ここに来る間に外気を充分溜める事が 出来ました だから朝見せた昇龍覇で一体を吹き飛ばします」 「あぁ、あの技かーオッケークーちゃん!」 鎌鼬は既に2人の薄皮を幾重にも切り裂き始めていた 「恐い怖い、何か作戦会議してるのかな。近づかないでおこう」 防御できない鎌鼬が相手ではこれ以上黙っていては致命傷を負いかねない 「廬山昇龍覇ー!!」 瞬間 あたり一体に凄まじい上昇気流が巻き起こり全てを上空に吹き飛ばした 「風!?ボクとは違う!?」 その突風に煽られ加速が一瞬弱まった時、既にキャロルの目の前にムーが居た 「じゃーね」 ッ ビ ュ バ ッ ! ! ムーの超高速拳が網の目のように走りキャロルを打った 前方広範囲に及ぶ超高速拳の嵐 キャロルは避けきれずボロボロにされた 「はわわ!やったのですよ!見事勝利したのですよー!」 「さらに出来るようになった、ムー」 「実は全部計算どおりなのです!えっへん」 「・・・」 「はわわ!嘘です!冗談ですからそんな恐い顔しないで下さい~」 「君は良い軍師だったが君の言動が悪いのだよ…」 「はわっ!?はわわわーーー!!?」 「やっぱり孔明の軍配だこれ!」 「グンバイ?」 「軍配と言うのはですねー」 「あーいいよいいよクーちゃん。それよりさっさと帰ろー」 キャロルを退け寺院に入った2人だったが話しは案外すぐについた 表の戦いを見ていた僧侶達が2人に恐れをなし目的の物まで素直に案内したからだ 「2対1とは言え十大聖天五位を倒しちゃうなんてさー、すごいよクーちゃん」 「いえ、私はただ動きを一瞬止めただけで…」 「もっと自信持ちなってー。お菓子作りも上手いし、ジジイと交代してウチに入らない?」 「いえ、そんな・・・っ!?」 姑娘が振り返った先に居たのは 「クリステル・キャロル!?」 「な、なんで・・・!?」 「フフフ・・・」 どういう訳か先程ズタボロにしたはずのキャロルが無傷で寺院の屋根に居たのだった 「ボクを破った気になっている所悪いんだけど ボクはまだバンダースナッチの半分も見せていないんだよ? ま、今回はこれくらいで止めとくけどね。じゃーねお姉ちゃん達」 そう言うとキャロルは不気味さだけを残し再び姿を消したのだった 「どーりでやけにあっさり行き過ぎたと思ったー」 緊張する姑娘の肩を叩きムーは明るく笑った 「ま、今回はクーちゃんの初任務成功って事でめでたしめでたし」 「に、任務ですか!?私の?」 「そ。おじーちゃんが働かない分クーちゃんが助けてあげなきゃねー」 「そ、そんな~」 「じじいの給料ちゃんとクーちゃんにも行くようにするから」 「え、ホントですか?私欲しいDVDBOXあったんですー。やったー」 何はともあれ2人は無事作戦を成功させ友達が1人増えたのだった 「えぇいっ!十大聖天の第五位は化け物か!」 「はわ…(よかったですー敵さんのおかげで助かりましたー)」 「ゴーメイ見ろ!この時点での攻撃は古今例が無い!」 「そうですねメカシバさん」 「む?この映像足が無いようだが」 「はわわ、それアングル悪くて下が切れてるだけですよー」 「認めたくないものだな・・自分自身の、若さゆえの過ちというものを・・」 「それさっきも言ってたですー」 ―終―
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/2571.html
今日はとびっきりの厄日に違いない。 何故なら俺のワーストランキングでも上位に入るであろう出来事が 現在進行形で立て続けに起こっているからだ。 「次はあちらに行きましょう」 隣を歩いているスマイル野郎が手を取って、また俺をどこかに連れて行こうとしている。 そう、今日の災厄の原因はこいつなのだ。 全ては今朝かかってきた一本の電話から始まった。 「緊急事態です。今すぐ僕の部屋にきてもらえますか?」 なんて切羽詰まった声で電話がかかってくるもんだから、 休日をだらだらと過ごそうと思っていた俺は身支度をそこそこにして家を飛び出した。 「お待ちしていました」 古泉の住むマンションの一室に到着すると、神妙な面持ちの古泉が出迎えてくれた。 こいつがこんなマジ顔をするんなんざ天変地異の前触れでしかなく、 事態が思った以上に芳しくないことを俺は窺い知る。 SOS団に何か事件が発生したのか、はたまた橘のような機関とは違う超能力者の登場か。 思い付く限りの厄介事を聞かされるとばかり思っていた俺は、最初古泉が言った言葉が理解出来なかった。 「僕とデートしてくれませんか?」 耳を疑った。 「今なんっつった?」 「僕と今日一日お付き合いしてください」 真面目な声を出すな、頬を染めるな、俺を見つめんじゃねぇよ、気色悪い。 生憎だか俺はまっとうな神経の持ち主なんだよ。 男と付き合うなんざ俺の辞書には載ってない。 「勘違いされているようですが―」 と切り出した古泉の話の内容はこうだ。 隣駅の現地調査を機関のお偉いサンに命令された古泉は パートナーである森さんと行こうとしたが急用で森さんが来れなくなってしまった。 仕方無く古泉の事情を知る朝比奈さんや長門に連絡したが、 2人とも用事があって付き合うことが出来ない。 困った古泉が白羽の矢を立てたのが、現在女にもなる特異体質を持つ俺というわけだ。 はい、説明終わり。 「わかって頂けてましたか」 事情は把握したさ。だが何故俺がお前とデートなんぞしなきゃならんのだ。 「お前1人で行け」 でなければ日を改めろ。 「そう言う訳にはいきません。2人1組で今日調査を行うようにというお達しですから」 まるで中間管理職の社員のような物言いだな。機関の命令は絶対って訳か。 だがな、女に外見が変わるだけで中身は男のまんまなんだぞ? デートするなら上手く誤魔化してクラスの女子を誘ったほうが楽しいと思うが。 「無理は承知しています。しかし今回の、これ一回きりでいいんです。お願いします」 いつもの笑顔仮面を取り外した古泉は真剣な目で俺を見ている。 もしかして俺が断ったら、こいつは命令違反とかで罰せられたりするのだろうか。 咄嗟に社長っぽい人に糾弾されて頭を下げ続ける古泉を想像してしまい、 断るに断れない心境になってしまった。 何かと世話になってるし、たまに古泉の我侭に付き合ってやるのもいいかもしれん。 「デート代は全部お前の奢りだからな」 それくらいは当然だろう? 「あ、ありがとうございます!」 頭を下げて礼を言い、ほっとしたように微笑む古泉。 やっぱりお前は笑ってるほうが似合ってるよ。 しかし了承したものの服とかはどうすんのかね。 古泉はご安心ください、と言って俺に中身が入った紙袋を手渡した。 何が入っているのかと中を覗いて絶句したね。それは女物の衣装だった。 「何だこれは」 「ワンピースですよ」 そういう事を聞いてるんじゃない。断るも何も最初から計画済みで行く気満々じゃねーか! 数秒前まで感じていた同情の念を返せ。 「着てくれませんか?」 その捨てられた子犬のような目で俺を見るんじゃない! お前がやっても全く可愛くないが、こっちが悪いような気になるんだよ。 あーもー俺も男だ。断言した以上は服だって何だって着てやる。 「風呂場借りるぞ」 間取りはこの間来たから覚えていた。 こういう集合住宅ってのは何処も似たような構造だしな。 洗面所に到着すると俺は靴下を脱いで浴室に入り、シャワーのお湯を頭からかける。 長い髪が横から垂れ下がったのを視認すると、浴室から出て置いてあったタオルで頭を拭く。 服を粗方脱いで、トランクスから苺柄のショーツを断腸の思いで穿くと 紙袋から取り出したブラジャーを掴み、俺はしばし思案した。 「どうやって着るんだコレ?」 童貞にこんなもの渡すんじゃねーよ。 紐を腕に通してパッドの部分に胸を当てるのは何となくわかったが、 ブラジャーを固定する為の後ろに付いているホックがどうしても止められない。 俺はそんなに体が固いほうではないのだが、これ止められるのか? 何回やっても無理なんだが。 このままでは埒が明かない。古泉にも手伝わせるか。 「古泉、ちょっと来い」 「何ですか――ってなんて格好してるんですか!」 赤面すんじゃねぇよ気持ち悪い。 「後ろ止めろ、俺にはできん」 「あ、ああはい分かりました」 背中を向けると古泉の冷たい指が肌に触れる。手が震えてるのは気のせいか? 「出来ましたよ」 ブラジャーが肌に密着して何となく息苦しい。 女ってのはこんなものを毎日着けてるのか。 俺は古泉に礼を言うと脱衣所に戻り、黒色のノースリーブを 着てから白いワンピースに腕を通す。 足元がスースーして気持ち悪いし、こんなに足露出させる事 なんてないせいか気持ち恥ずかしいな。 紙袋に入っていた黄色のボレロを羽織ると、俺は古泉が待つリビングへと戻った。 「お似合いですよ」 世辞はいらん。 「いえいえ、本当によく似合ってます。 髪が邪魔そうですね。まとめますからそこに座ってもらえますか?」 古泉が引いた椅子に腰掛けると、用意していたらしい櫛で髪を梳かし始める。 少しだけ引っ張られて感じる小さな痛みで、髪が1つにまとめられているというのが分かった。 「僕が一番好きな髪型ですよ」 お前もポニーテール萌えだとは知らなかったよ。手渡された手鏡で自分の姿を見る。 そこには美人というよりは可愛らしい女の子が写っていた。 そう言えば女になった時の自分の顔をきちんと見たことがなかったな。 「ご自分の今の姿をどう思われます?」 心を読んだかのような絶妙なタイミングで古泉が問い掛ける。 「ポニーテール、似合ってるな」 まさか自分自身がやる日が来るとは思わなかったがな。 けど、なかなかいいんじゃないか。鏡の中の俺は、自分でも信じられないような優しい笑顔になっていた。 古泉が用意した水色のパンプスを履き、俺達は隣駅の散策へと出掛けた。 ちなみに古泉はホワイトシャツに灰色のベスト、黒いデニムパンツという様になる格好だ。 土地勘があるらしい古泉は俺を色んなところへと振り回してくれる。 「これなんかどうです?」 「いいんじゃないか」 俺が行かないようなオシャレな洋服屋に行っただろ。 「如何ですか?」 「うまいよ」 昼は古泉が予約していたらしいレストランでパスタを食った。 リーズナブルな値段だがシェフが元五つ星レストランで働いていたらしく(古泉談)、味・量共に大満足だった。 調査というから怪しい路地裏とかを探すのかと思ったのだか、 古泉は普通にデート(不本意)を楽しんでいるような。 「おいおい調査しに来たんじゃないのか?」 「ちゃんとやってますよ。あ、あそこなんか怪しいと思いません?」 そこはただのゲーセンだろうが。 「いいから行きましょう」 ちょ、手を握るんじゃない。お前と歩幅が違うから歩きずらいし、恥ずかしいんだよ。 店内に入った俺達は真っ直ぐ写真機――ようはプリクラの目の前に立った。 「さ、撮りましょう」 ちょっと待て!何故お前とプリクラなんぞ撮らなきゃならんのだ。 しかもこの姿、この格好で! 「その姿だからですよ。いいじゃないですか、減るものじゃないですし」 俺の神経は確実にすり減るんだが。後世にまで俺の恥ずかしい過去を残してたまるか。 「っておい!」 問答無用でカーテンの中に引きずり込まれる俺。 古泉はさっさとお金を入れると慣れた手つきで画面を操作していく。 俺は妹とミヨキチにせがまれて撮ったことがある程度なので、 被写体モードとか言われてもわからん。 「はい撮りますよ」 顔を強制的にカメラに向けられたと思ったら、シャッター音が聞こえた。 抵抗する間もなく次々にポーズを取らされ、全て撮り終える頃には半ばヤケになっていた。 「何か書きたいこととかありますか?」 落書きタイムとなり、古泉がタッチペンをこちらに手渡そうとするが つい数十秒前の痴態すら見たくない俺は丁重に辞退する。 「じゃあ僕が勝手に書きますね」 「そうしろ」 待つこと数分、やけに機嫌がいい古泉が撮れたプリクラの半分を手渡してきたが、 ちらっとハートマークが見えた瞬間俺は全力で受け取りを拒否した。 そんな見え見えの演技で泣き仕草したって可愛くないって言ってんだろうが。 「で、次はどこ行くんだ?」 俺としては久々にきたゲーセンで今受けた精神的苦痛を含めて憂さ晴らしをしたいところなんだが。 「そうですね、少し歩きませんか?」 立ち直った古泉が言うより早く手を引いて外に出る。 今日の古泉はまるでハルヒのように図々しいし、いつもより表情が豊かな気がするな。 こいつの素っぽいところが見えるのはいいんだが、振り回される俺の身にもなってくれ。 外に出た俺達は川岸にある遊歩道を歩いていた。 途中の売店で買ったクレープを食べながら。 「お前は何買ったんだ?」 ちなみに俺はチョコバナナ生クリームだ。 「僕はチョコミントアイスクリームです」 うまそうだな。 「一口くれ」 そう言うと古泉は虚を突かれたように目を見開く。 俺なんか変なこと言ったか? 「い、いえ何でもありません。どうぞ」 チョコミントを受け取ると口に頬張る。うんこっちも甘いな。 何故か俺を凝視している古泉。あ、何だ食べたいのか? 「ほら」 俺は自分のチョコバナナを古泉に手渡す。 何故か受け取るのに戸惑っているようだが、ただ食い物を交換しただけだろ? なんで顔が赤くなるんだよ。 「…あなた、わかっててやってます?」 何をだ?もう一口貰う。 「これ、間接キスですよね」 「ぶっ!」 何言いやがる! おかげでアイスを吹き出しそうになったじゃねーか。 「時々あなたって天然ですよね」 「どういう意味だ」 それがわからないから天然なんですよ、と古泉は さらに意味不明な発言をしたあとチョコバナナをパクッと口に含んだ。 自分から間接キスなんて言ったくせに、 お前は言ってる事とやってる事が微妙に違ってないか? 「美味しいです」 ああそうかい。俺はお前が変なこと言うから、妙に意識してしまって食べられないんだが。 仕方無く横に並んで歩いている古泉にチョコミントを返そうと振り向いた瞬間、 俺の視界が砂利だらけの地面に変わり、続いて後ろから爆竹がはぜる音が二度聞こえた。 「な、なんだ!?」 状況がさっぱりわからん。隣にいたはずの古泉を探して視線をずらすと、 逆さまになったクレープが地面に落ちていたのが目に入った。 「大丈夫ですか!」 体温を感じる背中のほうから古泉の声が間近で聞こえ、 俺はようやく何かから庇うようして抱き締められていることに気づいた。 「逃げましょう!」 立ち上がった古泉に手を引かれ、されるがままに走り出す。 もしかして今俺達は銃撃に遭ったのか? あの爆竹みたいな音は爆竹じゃなくて銃弾だったんじゃないか? 「こっちです!」 急に背筋がゾッとし、恐怖で足が竦まないように必死で古泉の手を握り締める。 履き慣れないパンプスと異なるの歩幅で何度も転びそうになるが、 この時ばかりは神が味方してくれたらしい。 転倒することなく古泉に連れられるままに何かの建物に逃げ込んだ。 「はあ、はあ・・・・何なん、だ一体」 「ふぅ・・・どうやら、敵対勢力からの、攻撃のようですね」 鍛えているのか呼吸の乱れがあまりない古泉と、 息も絶え絶えで倒れる寸前の俺はその場にしゃがみ込んだ。 普段は一般の高校生男児並の体力しかないが、女になると体力も減っているらしい。 冷静沈着な古泉は流石に動揺を隠せないようで、しきりにドアの向こうを気にしている。 「はあ・・・何で拳銃なんか」 「ああいう方々には日本の法律なんかありませんよ。とにかく移動しましょう」 立ち上がった古泉が手を貸してくるので、素直に好意に甘えることにした。 正直足がガタガタで今にも倒れそうなんだ。 「ところでこの建物は何なんだ?」 景色に気を取られている暇はなかったが、真っ直ぐこの建物に向かっていたように思える。 「ここは機関の避難所みたいなところです。もう安心して大丈夫ですよ」 成る程、それなら安全は折り紙付きだな。 裏口から入ったらしいので廊下を歩いて開いた場所に出ると、そこはビジネスホテルだった。 入った事ないから知らんが、結構高そうな雰囲気である。 古泉は受付で何やら話していたが、やがて鍵を持ってやってきた。 「6階の603号室ですね。エレベーターはあちらです」 案内されて、俺は悲鳴を上げる足をどうにか動かしてエレベータに乗り込んだ。 案内された部屋はベット2つに浴室がついた、なかなか綺麗なところだった。 とりあえずベットに腰掛け、そのまま背中から倒れる。 「疲れた」 もう一歩だって歩けないね。古泉は何故か立ちっぱなしだが。 「すみません、今日はお付き合い頂いたのにこんな結果になってしまって」 幾分落ち込んだ声なのは俺を巻き込んでしまった自責の念からだろう。 まったく、気にしなくていいのにな。 悪いのは変な力を持ってるハルヒを悪用しようとする奴らなんだから。 拳銃ぶっ放してきたのは流石にビビったが。 「お前の所為じゃないだろ。それにお前がいなかったら俺は死んでたかもしれんし」 「しかし・・・」 あーもー疲れてるんだから長話させるんじゃねーよ。 俺は起き上がって古泉の前に立つと、ポンポンと頭を叩いた。 ついでにいい子いい子してやる。 背伸びしても身長か足らないから前髪を撫でるみたいな感じだけどな。 「え・・・?」 「お前は頑張ったよ。ありがとな」 だから座って休め。 しかい古泉は何をトチ狂ったのか俺を引っ張り寄せると抱き締めたではないか。 「古泉!?」 咄嗟に離れようと服を掴むが、さらに強く抱き締められてより密着する格好となる俺。 何なんだコレは。デートしろって言われた時も、プリクラ撮った時も、 拳銃で撃たれた時もこんなに驚くことはなかったのに。 「取り合えず離せ」 「嫌です」 即答かよ。だから腕に力入れるなって、息苦しいんだよ。 「すみません、でももう少しだけこのままで」 腕の力が緩むと古泉の右手が俺のポニーテールをゆっくりと撫で、 もう片方の腕を背中へと回して抱き寄せる。 普段の俺なら気持ち悪いと思うところだが、不思議と嫌な感情は湧かなかった。 古泉からフローラルな匂いがしてお前はどこまで爽やか青少年なんだとか、 髪が頬に当たってくすぐったいとか、身長高くていいなとか本当にどうでもいいことばかり考えていた。 「僕はあ――」 その時部屋に場違いな電子音が響いた。背中に回っていた古泉の手がゆっくりと離れていく。 顔を俯かせたままで表情が見えない。 携帯電話のコール音が3回鳴った後、古泉は顔を上げた。 奴は笑っていた。 「呼び出されたようなので、ちょっと席を外しますね。 シャワーでも浴びて待っててください。着替えもついでに持ってきますから」 そういうと古泉は俺の返事も待たずに部屋から出て行ってしまった。 1人だだっ広い部屋に取り残された俺はする事もないので、 古泉の言うとおりにシャワーを浴びようと浴室へ向かう。 「やれやれ」 あの時古泉が何を言いかけたのかは分からない。 だが、デートが終わってしまったのだけは確かなのだ。 まったく、本当に今日は厄日だと思うね。
https://w.atwiki.jp/83452/pages/16002.html
紬「りっちゃん」ピコピコ 律「ん?」 紬「戦う術がないと草むらに入れない世界ってどうなの」ピコピコ 律「あー…確かになぁ」 紬「この世界の少女達はお花畑で蝶を追うことも出来ないのね」ピコピコ 律「…このへんにも無いけどな。さらに居ても蛾だな」 紬「あとね」ピコピコ 律「うん」 紬「『毒消し』が売れ筋の商店がある町になんか絶対住みたくないわ」ピコピコ 律「ああ、それはあるなぁ」 紬「…そして私は結論を見つけたの」 律「ほう」 紬「どの世界でも、一番のモンスターは人間よ」ピコピコ 律「まぁな」 唯「テーブルに付いたら~」ジャカジャカ 唯「息つく暇はな~い~」ジャカジャカ 唯「サイは投げら…れて」ジャ 唯「りっちゃん、さ 律「安心しろ。唯の考えてるサイじゃないから」 唯「そうなの?ビックリしたなぁ…ふふっ、以心伝心だねっ」 律「…あぁ。第一サイをブン投げるって無理だろ。バキじゃなしに」 唯「だよねぇ…」 律「おおよ…続けて。…唯の歌、もっと聴きたい」 唯「あいあい!…目だけが物を言う~」ジャカジャカ 律「澪」 澪「なんだ?」 律「今日は何の日か解るか?」 澪「?、…律の生理はまだのはずだが…」 律「ぶん殴るぞ。ヒントは『今日は30日』だ」 澪「あぁ、サンジy律「おい」 律「…わっかんねぇか…『みおの日』だよ」 澪「…」 律「な、何だよ」 澪「いや、律も乙女なとこあるなぁと…」 律「う、うっせ。…ほら何か欲しいもんでも無いのか」 澪「…そうだな。じゃあ律の『みおの日』の残り時間を貰おうかな」 律「おお。やるよ」 澪「ん」 律「~♪」シャカシャカ 梓「先輩、何聴いてるんですか?」 律「ん?梓か…アークエネミーだよ」シャカシャ… 梓「うわぁ…」 律「な、何だよ…」 梓「律先輩ぽいなぁと…で、初期ですか?」 律「ってお前も聴くんかい…うんにゃ、ボーカルが女になってからのだよ」 梓「私、最近のは聴いてないんですよ。…イヤホン片方貸してください」 律「おう。…近いな」 梓「あ、ついでなんで肩もかりますよ」 律「おーおー。使いんしゃい」 梓「ふふっ。悪くないですね」 律「曲か私か…って野暮か。止めとく」 梓「ん」 唯「……」 和「あら、唯。どうしたの?古典の授業は終わったわよ」 唯「あのね、和ちゃん」 和「ええ」 唯「浦島太郎ってこんな鬱々しいお話だったの?」 和「あぁ、そんなこと」 唯「そんなことなんて酷いよ…」 和「浦島太郎なんかまだましな方よ。シンデレラなんて前科持ち説が有るんだから」 唯「ええー…」 和「ハッピーエンドの裏側にはね、得てしてバッドエンドが有るのよ」 唯「よく解んないや」 和「その方がいいわ」 ※バナナ 紬「ねぇ澪ちゃん」 澪「ん?なんだ?」 紬「朝食バナナダイエットって知ってる?」 澪「あぁ…そんなのもあったな…」 紬「?」 澪「あのダイエットは止めておいた方がいいよ」 紬「え?どうして?非常に効果的だって聞いたのだけど」 澪「うん。確かにお通じも良くなるし、バナナはお腹にたまるから腹持ちも良い」 紬「ええ」 澪「…が、いかんせん飽きる」 紬「あぁ…」 澪「飽きたから、って、チョコバナナなんかに手を伸ばすと…いや、止めておこう」 紬「ええ。そうしましょう」 ※バカップル 梓「お疲れさまでーす」 紬「あら梓ちゃん、お疲れ様。さぁ、此方へいらっしゃいな」 梓「はい、唯先輩はまだなん…何であの二人言い合いになってるんですか」 紬「唯ちゃんはまだよ。…んー、そうねぇ、言うなれば痴話喧嘩かしら」 梓「はぁ、今日はまた何が原因で?」 紬「りっちゃんの首筋にキスマークがあったらしいの」 梓「ガチ喧嘩になってもおかしくない理由ですね」 紬「…まぁあのキスマークの主は澪ちゃんよ。いくらチャラいりっちゃんと言えど、身体までは許さないでしょう」 梓「えっ」 紬「寝惚けて忘れてるんでしょう…何よりあの痕の付き方は澪ちゃんで確定よ」 梓「何者だあんた」 ※プリクラ 唯「あ、プリクラだ。こんなとこにも有るんだね」 和「あぁ、アレね。この間律と撮ったわ。…と言っても無理矢理だったけど」 唯「…撮ろうよ。いや、撮るよ」 和「ちょっと、放しなさい。手が痛いわ」 唯「これは後で澪ちゃんにも報告しなくちゃね」 和「何でそこで澪が出てくるの。わかったわ撮りましょう、二百円ずつでいいわね」 唯「うん。良いよ」 和「ちょっと、近くないかしら?」 唯「普通だよ」 和「そうなの?」 唯「うん」 律「うへぇ…スーツってちょー堅っ苦しいなぁオイ」 澪「しょうがないだろ…ほら、着崩すなよ」 律「かーっ…。おぉ…良いケツしてんな姉ちゃん」 澪「うるさい。…でもやっぱり私にスカートは似合わないよ」 律「なーに言ってんの。えろっちーぜ?」 澪「そうか?…なら律もスカートにすれば良かったのに」 律「なんで?」 澪「……」 律「…今から入学式なんだが」 澪「構うもんか」 律「ちょ」 ※エイプリルフール 唯「むぎちゃん」 紬「あら、唯ちゃん。どうしたの?」 唯「そこの空き教室でりっちゃんと澪ちゃんが二人っきりで話してたんだけど、何話してたんだろ?」 紬「ちょっと偵察に行ってくるわ」 唯「あっ、むぎちゃん…エイプリルフールだよ…ってはやっ」 紬「唯ちゃん」 唯「あ、むぎちゃん。おかえり」 紬「良い情報をありがとう」 唯「えっ」 ※料理 梓「律先輩」 律「なんだよ」 梓「お腹が減りました。何か作ってくださいよ」 律「断る。が、そこの角の家から鯉をギってくるなら鯉の煮付けでも作ってやらんことはない」 梓「お前の頭の中はほんと鯉のぼりだな」 律「空っぽって言いたいんだろ。解るぞ」 梓「心は繋がってるんですね」 律「あらやだ。この子ったら」 梓「はいはい。で、ガチで料理作ってくれません?」 律「へーへー。手伝えよ」 梓「解ってますよ…何しますか?」 律「じゃあそこのポットで湯を沸かしてくれ」 梓「お前を三分で料理してやろうか」 ※陸上競技 律「…」 澪「ただいま、何見てるの?」 律「う?お帰り。陸上の中継」 澪「律がスポーツ見るなんて珍しいな。いつもなら「スポーツは見るもんじゃねぇ!するものだ!」って言うのに」 律「いや、面白いもんだぞ?」 澪「まぁ、頑張ってる人を見るのは悪くないけどさ…」 律「選手じゃないんだ」 澪「?。だったら何が面白いんだよ」 律「温度差」 澪「あぁ…」 律「何にせよ人のために熱くなれるのは良いことだよ」 澪「だな」 律「梓」 梓「律先輩、何ですか?」 律「『コインはどっちにあるでしょかゲーム』だ。…ほれ、どっち」 梓「…律先輩の事だからどうせゴミでした、ってオチでしょう」 律「なワケねぇだろ…ほれ」 梓「じゃあ…右」 律「ん、大当たりだ。…ほれ、手ぇ出せ。やるよ」 梓「律先輩は馬鹿だから右ばっかで…え?これ…」 律「丸い物は丸い物でも…コインなんかより、ずっと素敵だべ?」 梓「…キザ女」 律「ふふん」 紬「りっちゃん」 律「おう?なんだい」 紬「昨日使った葱の根っこを水に浸けてたら、本当に葱が生えてるわ」 律「えらく庶民的だなぁ、お嬢よ」 紬「ふふふ、逞しいのね」 律「あァ、大和魂ってな。日本人は皆持ってるのさ」 紬「葱だけどね」 律「まぁそうだけど。葱だろうが人だろうが、諦めたらそこでおしまいだよ」 紬「どんなことがあっても?」 律「そうだよ。綺麗事だって言われるけどね」 紬「真理は得てして綺麗なものよ。いろんな意味で、ね」 律「そうだな」 紬「ええ」 3
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/725.html
571 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/22(日) 23 10 08.80 ID 7hdm3Jki0 【SS】佳乃さんの日記 1巻前: 5月×日 天気:晴れ 夕食:ポークカレー 相変わらず、京介と桐乃は仲が悪い。 京介はいっつも桐乃から目を逸らすし、桐乃はあからさまに京介を遠ざけているみたい。 ただ桐乃の方はいつも京介にキレイな姿を見せようとしているし、良い意味で意識しているのは間違いないわね。 大介さんは気にするなと言っているけど、なんとか昔みたいに仲良くできないかしら。 1巻中: 6月△日 天気:晴れのち雨 夕食:野菜カレー 最近桐乃が前にも増して明るくなった。 携帯で話している会話から、あの趣味に関して話し合えるお友達ができたみたいね。 京介をあからさまに遠ざけることも少なくなったし、京介がお兄ちゃんとして頑張ったのかしら。 ただ、話せる相手ができた分、油断が大きくなっているみたい。 大介さんにバレなければいいんだけれど。 1巻後: 6月▲日 天気:晴れ 夕食:シーフードカレー 京介はお兄ちゃんとして良く頑張りました。 いざとなったら私がお酒を使ったり色々動いたりして大介さんを止めるつもりだったけど、どうやら必要なかったみたいね。 桐乃の為に怒っている大介さんに向かっていけるなんて、知らないうちに成長していたのね。お母さん嬉しいわ。 京介のあんな姿を見るのは初めてだけど、やっぱり大介さんの血を受け継いでるってことなのかしら。 大介さんもお酒を飲みながら「これからは桐乃を京介に任せても大丈夫か」なんて、嬉しそうに語っちゃってほんと親馬鹿ね。 2巻中: 9月○日 天気:雨 夕食:キーマカレー 京介にまたカレー?と言われた。 さすがに作りすぎかしら。 大介さんにそれとなく聞いてみたけど、大介さんは満足そう。 それなら問題ないわね。 最近桐乃の元気がない。 京介も気にしているらしく、ちらちら桐乃のほうを見かけたり、桐乃の調子なんかをそれとなく聞いてくる。 本当に良いお兄ちゃんになってきたわね。 新垣さんの娘さんと一緒にいるところを見ないし、喧嘩でもしているのかしら。 2巻後: 10月▲日 天気:晴れ 夕食:クリームシチュー 久しぶりにクリームシチューにしてみたけれど、大介さんには不評みたい。 やっぱりカレーがいいのかしら。 桐乃が元気になりました。 と思ったら今度は桐乃が京介のほうをちらちらと見たりして、ずいぶん気にしているみたい。 また京介が頑張ったのかしら? このまま前みたいに仲良くなって欲しいわね。 3巻中: 1月×日 天気:曇り 夕食:カレーうどん 最近桐乃の調子が悪い。 風邪のひきはじめ見たいなんだけど、気にしないで携帯ばっかりいじくってる。 携帯小説っていうのを書いているみたいだけど、根を詰めすぎてはいないかしら。 注意しようかと思ったんだけど、大介さんが「京介に任せておけば問題ないだろう」って。 がんばれ、お兄ちゃん! ところで、イヴに京介と桐乃が一緒にどこかに出かけたのは問い詰めるべきなのかしら。 3巻後: 2月▲日 天気:晴れ 夕食:外食 今日は桐乃の小説発売を記念して、みんなで外食に行った。 大介さんはカレー、私はクラブサンド、京介はハンバークセット、桐乃はカルボナーラのパスタを注文した。 大介さんの呟き、聞き逃しませんでしたからね。 今度は何のカレーにしようかしら♪ 桐乃の小説は読んだけれど、少し過激じゃないかしら。 大介さんは顔をしかめながら何処が良いのかまるでわからんって呟いていたけど、私も同感。 イヴに二人でどこに行っていたのかと思っていたけど、渋谷に取材に行っていたのね。 あの日から桐乃は同じピアスばかりつけてるし、 指輪を貰った時よりピアスを貰ったときのリノの描写が詳しかったから、まず間違いないわね。 ずいぶんと仲良くなたのは嬉しいけど、まさか一緒にラブホテルまでは入っていないわよね・・・ あとがきを見る限り、今回もお兄ちゃんは頑張ったのね。 それにしてもあのあとがき、京介が読む可能性をまったく考えてないわね。 4巻中: 2月●日 天気:晴れ 夕食:カレイのカレーかけ もう少しで桐乃が海外に行ってしまう。 大介さんも二人の前だといつもどおりに振舞っているけど、お酒を飲むといつも桐乃の自慢と愚痴ばかり吐き出す。 その言葉を桐乃に直接伝えたらあの子も考え直すでしょうに。 そう言うと「桐乃が希望して、俺は条件を出した。桐乃はその条件をクリアした。俺はもう何も言えん」だなんて、 あの人の頑固は相変わらずね。 あの二人もそんなところばかり似なくても良いのに。 とりあえず録音しておいたから、桐乃の結婚式にでも流しましょうか。 それにしても桐乃は、ちゃんと京介に伝えられるかしら・・・ 4巻後: 3月▲日 天気:曇りのち雨 夕食:カレー鍋 京介の機嫌が悪い。 桐乃の友達が様子を見に来ても、そのときは元気になっても帰ると前よりも落ち込んでいるみたい。 桐乃のことを気にしているくせに、桐乃の話をしようとするとすぐに逃げる。 桐乃が何も伝えずに行ってしまったのがずいぶん答えているみたいね。 桐乃からしか近況を聞きたくないみたい。 桐乃も桐乃。複雑な気持ちはわかるけど、もう少しお兄ちゃんに優しくなれないのかしら。 けどそれ以上に大介さんの様子がひどい。 お酒も飲まなくなったし、休みの日も日がな一日ボーっとしてる。 カレーを食べているときだけ元気になるので、最近はほとんど毎日カレー。 桐乃、早く帰ってこないかしら・・・ 5巻中: 4月×日 天気:晴れ 夕食:カレーピラフ 桐乃のお友達が京介の後輩になりました。 京介もまんざらじゃないみたい。 最近はずいぶん明るくなってきた。 それにしても黒猫さん、あれは京介に気があるわね。 桐乃と同じくらい京介のことが好き、といった感じかしら。 桐乃が向こうで体調を崩しているみたい。 電話越しの声は元気だけど、あれは虚勢ね。 京介のことを話すとちょっと元気になるけど、自分から聞こうとはしない。 向こうに行って少しした時に京介が怒っていないか聞いてきたけど、あれが最初で最後だったわね。 ほんと、二人とも意地っ張りなんだから。 けど桐乃、意地を張るのは良いけど、つらかったらちゃんと言ってね? 大介さんなんて、桐乃が助けを求めたらその日中にアメリカまで行っちゃうわよ。 最近あの人は毎日毎日アメリカに行く用意をしているんだから。 5巻後: 6月×日 天気:晴れ 夕食:ポークカレー お帰り桐乃! さすがお兄ちゃん、大介さんでも無理だと思っていたのに、見事桐乃を説得してきました! 桐乃の身体が心配だったけど、思っていたより元気みたい。 いや、あれは元気になって帰ってきたのかしらね。 それにしても気になるのは桐乃の京介を見るあの目。 まさかとは思うけど京介、あの時の大介さんみたいに桐乃に迫ったんじゃないでしょうね。 確かに京介は大介さんの血を引いてるし、桐乃は私の血を引いてるわけだから、あんな風にされたら間違いなく落ちるわね。 もっとも、大介さんにあんな風に迫られて篭絡されない女の子はいないでしょうけど。 とにかく、京介が今桐乃に迫ったら間違いなく桐乃は受け入れちゃうから、京介が桐乃に手を出さないように見張っていなくちゃ。 とりあえず、もう無理はしないでね。 6巻中: 7月×日 天気:晴れ 夕食:カレー茶漬け 帰ってきた桐乃は前と同じように京介に接しようとしている。 近くで見ているとすごく京介を意識しているのがわかるのにね。 けど京介はそんなことに気がつかないで戸惑っているみたい。 詳しくは聞けなかったけど、無理やり連れ帰ってきたって言ってたし、嫌われたはずだとと思っているのかしら。 本当はその逆なのに。 最近大介さんの機嫌がすごく良い。 毎日毎日お酒を飲んで、京介と桐乃のことを褒めちぎっている。 「やはり最低でも京介位の男でなければ桐乃は任せらん」って、どれだけ京介と桐乃のことが好きなのかしら。 ちょっと妬けちゃう。 7巻中: 8月×日 天気:曇り 夕食:カレーチャーハン 桐乃が動き始めた。 京介をデートに誘ったみたい。 映画館行ってご飯食べて、ゲームセンターに行って、それだけなら普通の兄妹でいいんだけど・・・ 京介の新しいコレクション置き場にあったあのプリクラは何かしら? 百歩譲ってあのプリクラはいいとして、その隠し場所にある意味って・・・何かしら? 桐乃のコレクションの奥、その奥のさらに奥に12枚のトランクスを見つけた。 匂いからするとこれは京介のね。大介さんのじゃないから最低限の安心ではあるんだけど。 スカトロ*シスターズや無くなったはずのアルバムを見つけたとき以上の衝撃ね。 あの子だって年頃だから異性の下着に興味があるのはわかるんだけど・・・本当にそれだけかしら。 まさかくんかなんて・・・してないわよね。 とりあえず京介のトランクスを買い足して、桐乃にそれとなく注意しておかないと。 それにしても、使用済み下着コレクションってあんなに気持ち悪いのね。 大介さんのを洗濯して返しておきましょう。 8巻中: 天気:晴れ 夕食:カレーおにぎり 京介に彼女が出来た。 相手は京介の後輩で桐乃の友人の黒猫さん。 桐乃に負けないくらい京介のことを好きだとは思っていたけど、黒猫さんから告白するのは意外だったわ。 部屋で京介と楽しそうにしているところは何度か見たけど、桐乃のこともすごく気に掛けているみたい。 その桐乃だけど、最近はほとんど趣味のゲームもやらないでボーっとしている。 部屋の前を通ったときに泣き声も聞こえてきたし・・・ 京介に彼女が出来たこと納得はしているみたいだけど、体調崩したりしないかしら。 酷だけど、このまま普通の兄妹に戻ってくれると良いんだけれど。 黒猫さんは大介さんに気に入られているみたい。 この間京介と入れ違いで黒猫さんが来たとき、一時間くらい大介さんと話してたけど、そこで打ち解けたみたい。 話の内容がほとんど桐乃のことだったのが気になるけど。 「あの子は桐乃のことを良く考えてくれているようだな」って、やっぱり桐乃中心なのね、あの人は。 それにしても黒猫さんが時々見せる寂しそうな顔が気になる。 何を考えているのかしら。 8巻後: 天気:雨のち晴れ 夕食:カレー風クリームシチュー 京介が振られました。 最近元気がなかったのはそれが原因みたい。 黒猫さんが引っ越したからだって聞いたけど、あれは嘘ね。 桐乃と温泉に行ってから立ち直ったみたいでまた元気になった。 ついでに今まで恥ずかしがってた桐乃がずいぶんと素直になった。 温泉に行ったのは黒猫さんに会うためよね。 見ていて不安になるくらい京介と桐乃の仲が良い。 温泉に行ったのは黒猫さんに会うためよね。それ以上はないわよね。 まぁそれはともかく、桐乃の態度だけど前は「京介が好き」と「兄貴が好き」で揺れ動いていたみたいだけど、 今は「兄貴が好き」で落ち着いたみたいね。 まずは一安心かしら。 けど京介も桐乃もまだまだ自分の気持ちに整理がついていないみたいだし、 もうしばらくはキチンと見張っておかなくちゃ。 冷蔵庫のプリクラを見てから時々大介さんが何か言いたそうにしている。 あのプリクラについては「ずいぶんと仲が良くなったんだな」って的外れなことを言っていたけど。 今度大介さんと二人で温泉に行って、そこで一緒にプリクラをとりましょうか。 私は筆を置いて一息ついた。 一年前と比べ、二人について書く事が増えてきた。 それは二人が仲良くなった証拠なんだけど、その仲のよさを考えると少し複雑かしら。 昔も仲が良かったけど、それでも仲の良い兄妹以上ではなかったと思う。 京介も桐乃も、ずいぶんとお互いを無視し合っていたから、お互いの距離の取り方が解らなくなっているみたい。 あの日から桐乃が頑張るようになって、そのせいで京介と距離が出来て、今ではまた話すようになったけど、 お互いをどう扱っていいかわからず、戸惑いっぱなしなのね。 この夏休み二人で沢山の事を経験して、前よりも、ずっと前よりも解り合える様になったけど、 自分がどう考えているのか、どう想っているのか、どう扱って欲しいのかの整理がまだついていないんじゃないかしら。 早く自分に素直になって欲しいけど、兄妹として間違ってしまわないかちょっと不安。 私は日記を机にしまい鍵を掛けると、そっと部屋を出た。 目的地は二人の部屋。最近のこの時間帯は、どちらかがどちらかの部屋に遊びに行っている事が多い。 京介は受験勉強で忙しいので遠慮しているみたいだけど、何かをするわけでなくても二人で一緒にいたいのね。 今日は京介の部屋に桐乃が遊びに来ているみたい。 少しだけ開いた京介の部屋のドアから明かりが漏れているのが解る。 私はいつものようにドアにそっと近づき、中を覗いた。 京介は机に向かって勉強していて、桐乃は京介のベッドの上で横になっている。 ちょうどあそこは黒猫さんがよく転がっていた場所じゃないかしら。 桐乃はパソコンで何かをしているようだけど・・・あれは多分桐乃の最近のお気に入り『シスシス猛将伝』ね。 二人は何を話すでもなくお互いの作業に集中しているように見えるけど・・・やっぱり意識しているみたい。 ギスギスしているわけでも、桃色な雰囲気でもなく―ただそこにいるのを気にしているって感じ。 何もしないのに部屋に入り浸る。仲の良い兄妹ならギリギリセーフなのかしら。 しばらく観察し、何事も起こらないようなので引き返そうとしたとき、京介が口を開いた。 「なあ、桐乃」 桐乃はパソコンから目をそらさずに答える。 「なに?」 再びの静寂。私は息を殺しながらドアに密着して中を覗きこむ。 「―俺、お前に会えてよかった」 続く言葉に、喉から言葉が漏れそうになった。 部屋の空気に緊張感が漂い始める。 「・・・・・・」 桐乃は何も言わずにパソコンを見つめ続ける。 でも指はまったく動いていないし、後ろから見てもわかるくらいに耳が朱に染まっているのが解る。 ―変な事を言うようなら、すぐにでも飛び込まないといけないわね・・・ 「俺たち二人はさ、ずっと前に別れちまって、同じ家の中にいてもすれ違ってばかりで、お互いさえも見ないで、 ずっとこのままなんだと思ってた」 言葉を続ける京介の耳も、ここから見てもわかるくらいに染まっている。 「けど、一年と三ヶ月前、俺たち兄妹はようやく再会できたんだ」 去年の六月、桐乃は京介にあの趣味のことを知られてしまった。 その後色々とあって、兄妹はお互いを見るようになって、二人は長いときを経て、ようやく『出会った』。 清清しい京介の顔も、嬉しそうに、そして照れくさそうに京介の顔を見るの桐乃の姿も、昨日の事のように覚えている。 出会いをやり直して、ケンカをやり直して、すれ違いをやり直して、思いやりをやり直して、今兄妹はここにいる。 「前はお前のことなんか大嫌いで、どうでもいいって思ってたし、今だってお前のことは大嫌いだけど― ―今はもう、お前のことをどうでもいいとは思えない。 お前がいないと寂しいし、お前と―お前のおかげで出会えた奴らと一緒にいると楽しい。 何より桐乃が世界でたった一人の、掛け替えのない大切な妹だってわかったから― ―桐乃と再会できて、本当に良かったと思ってる。 桐乃のために頑張れて、本当に良かったと思ってる」 喉から言葉が漏れそうになった。けれど言葉が出なかった。 出せる言葉が思いつかなかった。 京介は、私が思った以上に正しいお兄ちゃんとして頑張っている。 それが、とても嬉しい。 「あんたさぁ、妹にいきなりそんなこと言い出して、恥ずかしくないの? このシスコンマジキモーい!」 桐乃が顔をパソコンに向けたまま、そう言う。 私たちの前では見せないくらい、嬉しそうにそう言う。 相変わらず、本当に素直なくらいに素直じゃないわね。 「シスコンはお互い様だろ?お前はそれに加えてブラコンじゃねーか」 「あたしはいいの!妹だから」 「妹だからいい、か。ブラコンってことは否定しねーんだな」 京介は相変わらず参考書に向かいながら、からかうようにそう言う。 「―しないよ。あたしも、その、あんたに会えてよかったから」 部屋の空気は穏やかなまま変わらない。 「・・・・・・」 京介は何も言わずに参考書に向かっている。 しばらく前からページをめくる音は聞こえてこない。 ここから見える二人の耳はもう赤くはなくて、その表情は柔らかなものだろうと感じさせる。 「あの時あんたに会えたから、あたしはずっとあたしのままでいられた。 あんたがいなかったら、あたしはたぶんどこかでダメになってたと思う」 京介はずっと桐乃のため頑張っていた。 いやなことも、つらいことも、認めたくないこともあったと思う。 本当に、母親として誇らしくなるくらいに、京介は頑張っていた。 そしてたぶん、その中で京介は妹を見つめなおして、桐乃は兄を見つめなおして、少しずつ兄妹に戻っていったのね。 「前はあんたのことなんか大嫌いで、あんたのことなんか知らないって思ってたし、今もあんたのことは大嫌いだけど― ―今はもう、あんたのことを無視できない。 あんたが悲しいとあたしも悲しいし、何とかしてあげたいと思う。 あたしの兄貴はあんたしかいないし、あたしは京介が大事だって気づけたから― ―京介と再会できて、本当に良かったと思ってる。 京介の一番で、本当に良かったと思ってる」 真っ直ぐではなくても、少し捩れていても、桐乃は京介のことを兄として慕っている。 たとえそれ以外の感情があったとしても、それは間違いなく本物だろう。 「これからも何度も喧嘩するし、すれ違うし、 もしかしたらあたしと京介にお互いに認められる彼氏彼女が出来るかも知れないし、 あたしがどっか遠くに行っちゃうかも知れない」 桐乃はパソコンから顔を離し、京介のほうを見て、 「でもどれだけ離れても、もう京介とは別れたくない」 そう口にした。 真剣そうな、心配そうな顔で京介を見つめる。 「そうか」 いつの間にか、京介も桐乃のほうを向いており、 「じゃあ俺と桐乃は、ずっと一緒だな」 嬉しそうに微笑んだ。 その言葉に桐乃は幸せそうに顔を染めると、京介の視線から逃れるようにパソコンへと向き直る。 「―ん。まぁ、そういうコト」 桐乃は猫が機嫌よく尻尾を振るように、足をばたばたとする。 京介は嬉しそうにそれを見ていたけど、しばらくして参考書に目線を戻した。 時間がたち、京介が参考書をめくる音と、桐乃がパソコンを操作する音が聞こえ始める。 まだお互いに意識しあっているけど、前よりも空気が和んでいるみたい。 私はゆっくりとドアから離れると、京介の部屋を後にした。 部屋に戻り一息つく。 まだ心臓は早鐘を打っているし、顔の赤さも取れていないと思う。 ―ずいぶんとまぁ、仲が良いところを見てしまったわね。 本当に仲が良すぎて心配してしまう。 でも、それでも 「どうした。ずいぶんと嬉しそうだな」 いつの間にかリビングから部屋に戻っていた大介さんにかけられた。 「あら、わかる?」 ―顔がにやけるのが止められない。 「ちょっと京介と桐乃が仲良さそうに話しているのを見ちゃって、 やっぱり兄妹っていいわねって思っていたのよ」 「そうか」 大介さんはそれだけ言うと視線を新聞に戻す。 大介さん。うまく隠したつもりなんでしょうけど、口元が嬉しそうなのは見逃しませんでしたからね。 二人が仲良くなりすぎるのは心配だけど、二人が仲良くなるのは嬉しい。 ―もともと、こうなってしまったのは私のせいなのだ。 二人が小さいとき、二人がどうにかするだろうと、二人が離れていくのを止めなかった。 二人が大きくなったとき、二人が仲良くなろうとしているのが嬉しくて、近づきすぎるのを止めなかった。 今まで、私は何もしなかった。 だからもう少し、そう―二人が再会するまで必要だった時間と同じ時間が過ぎるまで、静かに二人を見守ろうと思う。 それに、ひとつ考えがある。 「ねぇ、大介さん」 もっと嬉しく、楽しく、幸せになるための考え。 「なんだ?」 二人にとってお互いが掛け替えのないただ一人の兄妹なら― 大介さんにとって掛け替えのないたった一人の一番だった私が、掛け替えのない「三人」の一番の中の一人となってしまったように― 「もう一人、欲しくない?」 悩みも増えるだろうけど、きっともっとずっと楽しくなる。 -END- -------------
https://w.atwiki.jp/chaosdrama/pages/4664.html
. ――― 2010年 4月 6日 ――― ――――― 『 10時間の宴 』 ――――― ~寄宿舎のゲームセンター~ 門矢士「海東…――――!ここは……『10時間の宴』の世界か…!!しかし、何故ゲーセンなんだ…? 」 BGM:『シオカラ節』 / シオカラーズ 結月ゆかり「ほほう寄宿舎に戻ってきましたね、ゆかりさんゲーセンだいすこ 」 ヒロ「懐かしの寄宿舎、ゲームセンターでなんかやりたい 」 堅あげポテト「こ、ここは――― ―――ウホオオオォォォォッウホォウホウホウホォォォッッッ!!!(自身の居場所を認識した瞬間ドコドコと袋をドラミングさせ、内に眠るゴリラの血を滾らせる) 」 稔「はい、こんばんは。ヴォイドさんがちょっと不在なので、代わりに私が説明いたしますね。(一同の前に現れる)いきなりですが、こちら100万円をお渡します。ヴォイドさんの貯金から切り崩してきました。…コホンッ、今から、全員でゲームセンター内だけで、30分以内に100万をすべて使い切ってください。制限時間までにすべて使い切ることができなければ不合格です。使い切れなければ私の懐に入るだけですのでありがたいのですが。…それでは、はじめてください。 」 第八の試練:『ゲーム大会』―――30分以内にゲーセンで100万円を使いきれ! 二階堂サキ「……うおっ!? 今度は何だ…… 」 門矢士「おいおいおいおいおいおいぉぃっ!!いきなり100万渡されて全部使いきれだって…?しかもゲーセンで…チッ、考えていても時間の無駄だ。みんな、とにかく遊びつくすぞ!!(とりあえず10万円分の札束をすべて100円硬貨に両替し、各々に撒き渡していく) 」 || 3ミ「アケフェスで、カードフルコンプなのだ!! 」 BGM:『裏切りの夕焼け』 / THEATRE BROOK 結月ゆかり「なるほどつまりゲーセンで遊び放題と!でも30分は短いですね音ゲーなんかはめっちゃ不向きだとゆかりさん認識しました!(ドコドコドコドコ) 」 ワるきゅーレ「プリチャンは最高 」 ヒロ「……………任せろ!(士から渡された100円硬貨を持って走り出す)………凛ちゃん!凛ちゃん!凛ちゃん!凛ちゃん!村上宗隆!!!!凛ちゃん!凛ちゃん!吉田正尚!凛ちゃん!凛ちゃん!山本哲哉!!!凛ちゃん!!!(クレーンゲームで寝そべりぬいぐるみ 星空凛を取りまくる) 」 堅あげポテト「うおおおおおおおおおおおおおおおパッセーパッセーパッセーパッセーパッセーパッセーパッセーパッセーって10万しか入らねえええええええええええよっしゃ遊ぶぞおおおおおおおおデケデケデケデケデケデケデケデケ(10万円分をPASELIに変換しDDRを手始めにBEMANIシリーズを遊び尽くしまくる) 」 団長「士サーン!!一緒にガンバライジングやりませんか!? 」 門矢士「いいだろう…!だが、その前に…まずはこいつだ!!( 太 鼓 の 達 人 ) 」 イヤミ「ウシェー!!ゲーセンはポケモンに限るザンス!! 」 キリト「 100万円を使い切れだって…!?そんな無茶だろ、だけどもう迷ってる場合じゃない……! クレーンゲームだ!アスナ、クライン!10秒だけ持ち堪えてくれ! よし、いいぞ!スイッチ! ふっ……せいっ!ふん!っずぁあああああああああ! 疾く……もっと疾く……!ぐうっ……!まだだ…… スターバースト・ストリーム!!! 」 橋田至「 ここ!古のアケマスあるやん!!うほー律子たん!! 」 キーボードクラッシャー「ホワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァ(両手で太鼓の達人をたたきまくる) 」 堅あげポテト「でもよく考えたら遊べねえええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!うおあああああああああああああああああああああああ \FAILED/ \パッセー/ \FAILED/ \パッセー/ \FAILED/ \パッセー/(時間制限的に遊び尽くせないと悟ったのか、泣く泣く捨てゲー戦法にシフトチェンジ) 」 仮面ライダー鎧武「ここからは俺達のステージだ!!(DDR) 」 ブン「ねえチャーハン!なんでチャーハンが出てこねーんだよねえチャーハン!!!(キティちゃんのポップコーンマシンをゲシゲシ蹴りながら) 」 二階堂サキ「お、おい!……こんなもん……ゲームったって、たまごっちぐらいしか知らんとに。 んーーーーーー……………(ゲーセン内を見渡す) 」 仮面ライダー剣「 ヴェェェェェェイ!! 」 結月ゆかり「アケ版のグラディウスⅢなんて10分でクリアしてやりますよ は?敵の当たり判定クソデカいやんけ、あ ほ く さ 」 野原ひろし「人もいっぱいでにぎやかだし、外国人観光客もいたりして、なんだかまるで…テーマパークに来たみたいだぜ テンション上がるなぁ~ 」 黒ウォズ「祝福の……鬼だっ!(どどんっ!)(太鼓の前で) 」 ルドウィッグ「バトルドーム!!!!ボールを相手のゴールにシュゥゥゥゥゥウウウウウ!!超☆エキサイティン!!!!! 」 ヒロ「よし!次はアケフェスだ!オラ糸原!ガチャ引くぜ!(ガチャに全て突っ込む) 」 キャロル「 平 目 板 (くわっ) カタカタカタタ(匿名掲示板に『宝くじ当たったったwwww寄宿舎に100万置いとくから課金してよろwwww』と書き込む)ヨシ 」 BGM:『Dragon Night』 / SEKAI NO OWARI ポテトチップス(のりしお)「あの五月蝿いゴリラは放っておいて……俺はメタスラ3でも遊ぶかな(筐体にコインを投入し遊び始める) 」 白ウォズ「フルコンボしてしまった…もう一回遊べるドン!になってしまった… 」 L@ttemin「はああああ~~~~~???そんなん沖田さんが出てくるまでFGOACガチャ回すに決まってじゃないですか~~~~?????孔明じゃねぇばか!こうめいばか!くそっくそっ(沖田さんは未実装) 」 ピカキン「曜ちゃんprpr!!!!!曜ちゃん!!!可愛い!!!(どさくさに紛れて寝そべりぬいぐるみ 渡辺曜を取っている) 」 仮面ライダージオウ「う~~~~ん…メッキverなかなか出てこないな~…(ガチャコーナーにあるガチャポンライドウォッチを回しまくっている魔王) 」 柳生但馬守宗矩「10連最低保証、しかして心は不動 」 || 3ミ「ゆかりちゃんと、プリクラが撮りたいのだ!! 」 黒ウォズ「……おや、これはこれは、もう1人の私。こんなところで遭遇するとは……お互い暇人なものだ(笑) 」 ブロリー「ん"ん"ん"ん"ん"…ッ!!ん"ん"ーーッ!!!(クレーンゲームに悪戦苦闘) 」 結月ゆかり「ゆかりさんのプリクラはレアですよ、そりゃーもう。特別に一緒に撮ってあげましょうピースピース 」 某カルデアのマスター「沖田さんはかわいい。かわいいかわいい、すっごくかわいい。もうかわいすぎて色々とヤバイ。それくらいかわいい もうね、もうかわいいとかそんなレベルじゃない。天使。女神。精霊。そんな存在。もうすでに。人間とか妖怪とかそれ以外とかそういう次元を超越しちゃってるもん。ああもうかわいいなぁ沖田さんったら 」 BGM:『おいでよ亀有』 / ラサール石井/「こち亀」うぃーん合唱団 レレレのおじさん「レレレ!!吹雪たん、ゲットでーす!! 」 二階堂サキ「あ゛~~~~~~わかんねえぇ~~~~~~………よーわからんゲームばっかりやんけ……(ゲーセン内を見渡して様々なゲームを見ていくも、さっぱりな模様) 」 キャロル「壁殴りゲームを始めたんだが報酬が入ってしまって全額使い切りが遠のいた。許して(さらに増えた札束を両手に抱えながら) 」 白ウォズ「おや、これは黒い方の私。仕事(クイズ大会)が終わったから暇つぶしに来てみたが、この時代の遊戯もなかなか面白いものだよ。 」 新免宮本武蔵「>>セイバー宮本武蔵出現率アップ!(期間限定)<< 」 柳生但馬守宗矩「やはり新免武蔵か。切らねばならぬ(FGOACを終了した) 」 吉田君「総統!あと10分ですが残高はいくらですか? 」 総統「まだ80万も残っておるぞ吉田君!!!!!!!!!! 」 BGM:『何でも言うことを聞いてくれるアカネチャン』 / 琴葉茜 結月ゆかり ダービー「―――――ほう私にギャンブルを挑もうというのかね?年若いというのに感心しない……などとは言わないよ。それで?いくら掛けるというのだね 」 堅あげポテト「う、腕がつかれた……(音ゲーのし過ぎで腕(???)が見て分かるほどに浮腫んでおり、動かすのも辛い状態)さ、腕休めにMFCかボンバーガールでもやるかな 」 ヒロ「はい!はい!はい!はい!い、一緒に撮ってください!(ゆかりに) 」 琴葉茜「SEYANA~~~~♪ 」 キャロル「 ┣¨ ンッ (残金80万を卓上に置きテーブルの上に足を乗せる)この80万を賭ける。別に対か入らないんだが賭けが成立しないのでDIOの秘密でも喋ってもらう 」 琴葉茜「はよ使い切れ(ゆかりさんにアイコン顔で催促する) 」 結月ゆかり「はいはいいいでしょうとも、ゆかりさんとチェキ取りたい奴らはそこに並べ!それ以外は幸せに暮らせ!以上 」 黒ウォズ「…ほう。 ………そうだ。ひとついい事を考えた。見ての通り、ここには対戦ゲームなり何なりたくさんのゲーム揃えられている。そこでどうだ、私ときみ、どちらが本物のウォズの名に相応しいか…この際〝白黒〟はっきりつけようじゃないか。 」 狛枝凪斗「残り10分で80万円をゲームセンターで使い切る……20分で20万円かぁ。絶望的だね……どうするの?キミたちの希望は…その程度なのかな? 」 ヒロ「はい!(並ぶ) 」 ヴェルゴさん「ヴェルゴ"さん"とプリクラ…取りたくないか…? 」 結月ゆかり「エエエエエエエエエエエエ(全責任を押し付けられたボイロの顔)あ、あんなところに奇跡的にルイヴィトンの販売業者が!ゲーセンの中だからワンチャンワンチャン 」 ポテトチップス(のりしお)「DIOの秘密の他に、俺も知りえない『堅あげの正体』もついでに喋ってもらうぜ 」 ダービー「ディ ディ デデデェィ(震え声)DIO様の秘密ぅぅぅぅ~~~~ッッッ!!!?(瞬間!ダービーの血用地は跳ね上がり寿命は3年縮まり黄金の熊の看板がフラッシュバッグし、ついにはカターゲポテトの幻覚が見えるほどにまで動揺してしまったッ!)は……ハァー……お、大口を叩きおったな少女……ハァー……い、言ってやる、コールって言ってやるうううう 」 白ウォズ「それは名案だ白い私。ならば、あちらのホッケーとやらで勝負だ。 」 カービィ「ぽよぽよ…(お腹を空かせたカービィちゃんがやってくる)……ぽぉよ…?スゥゥゥウ――――ゴクンッ☆(なんと、80万円の札束を一気に飲み込んでしまった) 」 キャロル「あとなんかながつきの個人情報でも喋ってもらうぜ(適当)これに私は!!ゆかりさんの魂とついでにヴォイドの魂も賭けようッ!!(ドンッ) 」 黒ウォズ「 何を言っているんだい、白はきみだろ(揚げ足)ホッケーか……ふっ。熱くなりそうだな。…いいだろう。 」 BGM:『レッツゴー!陰陽師』 みんな「ナイッスゥゥゥゥゥーーーー!! 」 ダービー「(ダービー君は泡を吹いて失神した。だが皮肉にも彼はオービー……否、カービィ君に命を救われていたのであった) 」 白ウォズ「どっちもどっちである。(苦し紛れの言い訳)さて、まず先行は…おや?(お金が綺麗さっぱり消えたことに気づく) 」 結月ゆかり「ナイスゥ↑!ゆかりさん実はちょっとヴィトンに憧れがありましたがまたの機会にしましょう(スタバのコーヒー片手) 」 稔「(チッ)時間内にすべてのお金を使い切ったみたいなので合格デース。……(お金欲しかったなぁ…)(とぼとぼ退場していく) 」 ヒロ「わーい!最高だー!!!写真大切にするぜ☆(ゆかりに) 」 門矢士「なんとか時間内に片付いたみたいだな。(マリオカートから帰ってきた世界の破壊者)さすがに今回ばかりはダメかと思ったが…まだ天に見放されていなかったみたいだな。 」 黒ウォズ「……ん?(白ウォズを見て)おや、ひょっとしてさっきの太鼓ですべて溶かしたか。…色の違いとはいえ我ながら情けないな。仕方ない、ここは私が………おや?(なんと、黒いほうのお金も綺麗さっぱり消えてた) 」 BGM:『ヒャダインのじょーじょーゆーじょー』 / ヒャダイン (※現時点で50P突破) 門矢士「ユーチューバーの気持ちになった気分だったな。…さて、この世界の試練も無事乗り越えたわけだ。次へ行くぞ。 」 劇場版カオスドラマ 混沌ジェネレーションズ FOREVER へ戻る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/8569.html
唯「どっらいやぁー♪」ブォー 唯「どっらいやぁー♪」ブォー 唯「かっわいくセットーでっきるかなー♪」 唯「ほっ! ……おぉ」 唯「私だってその気になれば髪型くらいセットできるのですっ!」ふんす 唯「うーいー!」 憂「ん? どうしたのー? お姉ちゃん」 唯「えへへー☆」ばちっ 憂「……うん! 今日も上手にセットできてるよ、お姉ちゃん!」 唯「でしょでしょー?」るんるん 唯「さて、おぉー今日も大変美味しそうにございますなー」 憂「ありがとー、お姉ちゃん」 唯「んん~♪ はむっむぐむぐ、こっこの玉子焼きの絶妙な あ・ま・さ・が っ」うっとり 唯「味皇 海原雄山も唸る美味しさだねっ!」 唯「それで憂は美食倶楽部に連れて行かれて……」 唯「あぁー! だめだめっ、憂のご飯が食べられなくなっちゃうからだめですっ」 憂「大丈夫だよ、私はどこにもいかないよー」 唯「お味噌汁も……ぷはぁ」ほっ 憂「お姉ちゃん最近お洒落だね?」 唯「えへへ、憂ちゃんはよくわかってるねー」 憂「そ、その? 彼氏が……できたとか」もじもじ 唯「お新香さんっ」ぽりぽり 憂「だから毎日おめかしして」 憂「私なんてどうでもよくなっちゃって……」ぶつぶつ 憂「だめだよ! 私がお姉ちゃんの邪魔しちゃ」 憂「お姉ちゃんを笑顔で送り出してあげないと」 憂「か、悲しいけど」うぅっ 唯「…………?」もぐもぐ 唯「ごっちそーさまー」 唯「食器は流しにおっきましょお」 ころん 憂「知らないうちに大人になって……ん?」 憂「お姉ちゃん携帯おとし」 憂(プリクラが貼ってある!) 憂「あ、あぁ……」キョロキョロ 憂(きっと軽音部の皆とのプリクラだよね!)ちらっ 憂「」へなへな 唯「ではでは、遊びにいってまいります!」 憂「おっお姉ちゃん、けけ携帯おとしたよっ」 唯「おぉ! いけないいけない」 唯「ありがとねぇ、憂っ!」 憂「わ、私はおね゛えちゃんのみ、見方……だから」うるうる 唯「?」 * * * 律「おーっす唯ー!」 唯「おは……あぁぁー! りっちゃーん?」 律「な、なんだよ……」 唯「だめです、かちゅーしゃは没収ですっ!」ひょい 律「かっ返せ! 昨日買ったばかりのりっちゃんカチューシャ2号っ!」 唯「りっちゃんはかちゅーしゃしてない方がかっこいいんだよ?」 唯「それに気付くべきだよっ!」 律「だぁーかぁーらぁー! かっこいいっておかしーだろ!」 唯「お……おかしくないもんっ!」 律「そ、それが無いと蕁麻疹がでるんだぁー! 大変なんだぞー!」 唯「ダメったらダメですっ!」 律「オデコがチャーミンなりっちゃんの方がみんな安心だろぉー?」 唯「私と二人っきりなんだからいーじゃんっ」ぷくー 律「そうだけどな? 不意にムギとか澪に出くわして、 『あー、律(ちゃん)おめかししてるー♪』とかなったらあたしは死んでしまうだろー!」 唯「もー、聞き分けの無い子はこうしちゃうんだからー♪」ぐしぐし 律「や、やめぇーてー」 唯「はいっ! カッコいいりっちゃんの完成ですっ!」 律「…………」しゅん 律「あー、前髪がきになるなー」 唯「返しませんっ!」 律「ほーら風にそよいで目に入っちゃうよー? 痛いよー?」 唯「私だってピンが無くて不安なんだよぉ?」 律「つけてくればいーじゃんっ」 唯「りっちゃんは乙女心がわかってないんだよっ!」 律「いーや、あたしだって乙女だっつーの!」 唯「私がりっちゃんの為に朝早く起きて、 どんなに髪の毛頑張って整えてるの知らないでしょー?」 唯「だーいたいりっちゃんはねぇ……」 律「へぇー、唯はあたしの為にお洒落してるのかー」にしし 唯「あ……あぅ」かぁ 律「唯ちゃーん♪」 唯「うぅ……」 律「あたしの為におめかししたゆーいちゃーん?」にやにや 唯「り、りっちゃんのいじわるっ!」 律「んー? あたしはうーれしいぞー?」にやにや 唯「もう知らないもんっ!」 律「そう言うなってぇー♪」 唯「りっちゃんずるいもん……」 律「ほーら、カチューシャ返したくなったろー?」 唯「それとこれとは関係ありませんっ」キリッ 律「さて、じゃーそろそろいくかー」 唯「ふぇ?」 律「ふぇ? じゃねーだろ」かくっ 唯「どこ行くんだっけ?」 律「昨日、一緒に図書館で勉強しよう! 大学入ったら皆を見返そう! つってたのはどこのどいつだー!」 唯「はわわ……そ、そうでしたっ」 律「大体呼び出した張本人がそれでいいのかよー?」 律「あたし? あーたしは間違ったことを言っては無い、断じて無い!」 律「今日のりっちゃんはひと味違うのだ! きょうのあたしの80パーセントは良心や思いやりで出来ているのだっ!」なはは 唯「ほほーい、りっちゃん置いてくよぉー」たったっ 律「だぁー! 無視すんなよっ!」たたたっ 唯「ほっはっ」たったっ 律「まちやがれぇー」たたたっ 唯「!」キキッ 律「あてっ」どんっ 律「急に止まるヤツがあるかー!」いてて 唯「…………」ぽけー 律「んー? どしたー?」 唯「アイス屋さん……」 律「あぁ、アイス屋さんだなー」 唯「りっちゃんあいす」 律「あたしはアイスじゃねーよ」 唯「アイス食べたい! 食べたいよね? 私だけじゃないよね?」くるっ 唯「りっちゃんもアイス食べたいよね? 私にはわかるよっ! ひしひし伝わってくるよっ!」 律「なにもあたしは訴えかけてねぇー!」 律「ほーらーいくぞー」 唯「あぁーうー、あ~い~す~」 律「てーなーわーけーでー?」 唯「アイス食べたかったなぁ……」 律「図書館に着きましたっ!」 唯「はぁ……美味しそうだったなぁ」 律「だぁー! 今日のあたし達は勉強しにきたんだろっ」 唯「そうだけどぉ」ぶすっ 律「ほぉーらー入るぞー」ずるずる 唯「ぶぅー」 唯「あぁーりっちゃん! みてみてー」 律「図書館では静かーにしようなー?」 唯「アイスの本があるよっ!」 律「勉強しようなー」でしっ 唯「おぅふ」 唯「私は温かそうなこの席にしますっ!」 律「寝る気まんまんだな……」 律「よーし、じゃーあたしは唯の向いの席!」 唯「えへぇー? 私の隣じゃないのぉ?」 律「あたしにだって温かい席に座る権利はあるのだー」 唯「あ……あぅ、でも」 律「んー? それより参考書を開きたまへ」 唯「…………」もじもじ 唯(りっちゃんが向いだと気になっちゃうよぅ)かぁ 唯「ねぇー、りっちゃーん」ひそひそ 律「んあー? なんだー?」 唯「こ、ここがわかりませんっ」ひそひそ 律「いいことを教えてやる、 唯がわからないところはあたしにもわからん! 以上」ひそひそ 唯「むぅ……」 かりかり 律「ふぁ~あ」のびー 唯「…………」ちらっ 律「……あんだよ」 唯「な、なんでもないよっ」ひそひそ 律「ふーん」 唯「……りっちゃん?」ちょいちょい 律「んー?」 ノート『りっちゃんって男の子みたいだね』 律「んだとー? 失礼なっ」ひそひそ ノート『わるかったなー』 唯「わわっ」あせあせ ノート『わるくないよ!』 律(あたしだって女の子だっつーの) ノート『勉強に集中しなさい!』 唯「むー」 げしっ 律「あたー!」 律「ゆーいー! 今足蹴ったろ!」 唯「しらなーいもーん」ぷいっ 唯「もうりっちゃんなんて知りません! 引っ越します」そそそ 律(1席分横にずれただけじゃねーか) 3
https://w.atwiki.jp/idol7/pages/1147.html
香里奈をお気に入りに追加 香里奈とは 香里奈の60%は柳の樹皮で出来ています。香里奈の22%は呪詛で出来ています。香里奈の9%は魂の炎で出来ています。香里奈の5%は元気玉で出来ています。香里奈の2%は雪の結晶で出来ています。香里奈の1%は宇宙の意思で出来ています。香里奈の1%は血で出来ています。 香里奈@ウィキペディア 香里奈 香里奈の報道 犯人現る!?『真犯人フラグ』香里奈“ニオわせ”に「来週あたり出てきそう」 - めるも 香里奈、おでこ全開の丸メガネ姿公開に「メガネも似合う美人さん」「最強に可愛い」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 香里奈、大島優子は「関西弁に違和感」!? 高畑充希は“エセ新潟県”!? 方言の演技が物議を醸した俳優 (2021年12月4日) - エキサイトニュース 当時10代の新垣結衣と三浦春馬が、命を燃やす演技で表した圧倒的なまばゆさ(HOMINIS(ホミニス)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース <今週のファッションチェック>香里奈が超ミニワンピで美脚全開 藤原紀香、原田知世、尾野真千子も大人の美脚見せコーデ 後編(毎日キレイ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース <今週のファッションチェック>尾野真千子 スリットワンピで大人の美脚見せ タイツが差し色のシンプル&個性派コーデ(毎日キレイ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース <今週のファッションチェック>香里奈 超ミニ丈の大胆ワンピで美脚全開 大人の赤コーデ(毎日キレイ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 香里奈 山田優との仲良しツーショットにファン感激「私の青春ツートップ」「豪華で美しいツーショット」 - スポニチアネックス Sponichi Annex 入院していた香里奈が大阪王将イベントで復帰。鈴木奈々とは「今度ギョパしよう!」と約束も(週プレNEWS) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 新CMキャラクターに香里奈 鈴木奈々「一緒に出たかった」と社長に猛抗議? サプライズに最後は涙止まらず - www.fnn.jp 香里奈、真っ赤なミニワンピースで登場「家族でギョパやってます」 - ニッカンスポーツ 休養から復帰の鈴木奈々、餃子1年分プレゼントで笑顔全開「ガチですか?」(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 香里奈、“誕生日が一緒”菅田将暉の結婚を祝福「幸せそう」(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 香里奈「本当に幸せそうで、すてき」過去に共演の菅田将暉&小松菜奈を祝福(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 香里奈、うさちゃんピーズで満面の笑み レアショットに反響 「笑顔が最高」「やられました」 - クランクイン! 「マスクでも美人ってバレてる」 香里奈、姉・えれなと“美女姉妹ショット”反響!(オトナンサー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 香里奈、スウェットを着て枕を抱きしめる“愛くるしい”姿に「ドキドキする」「天使がきた!」 - WEBザテレビジョン 香里奈の新CMに「何かがおかしい」!? 強烈“違和感”を訴える声続出したワケとは? - 日刊大衆 香里奈、退院報告“病院に行くか悩んだ”|日テレNEWS24 - 日テレNEWS24 ~香里奈さんが新イメージキャラクターに就任~ 大阪王将の冷凍餃子 新TVCMが、2021年9月9日(木)より全国で放映開始! - PR TIMES 香里奈 急性腹膜炎でイベント欠席、1日から入院、回復傾向に - デイリースポーツ K-POP界の新星!異次元の美しさを誇るaespa(エスパ)カリナのヘア&メイク20連発 - ELLE デビュー10周年を迎えた大人でおしゃれなKis-My-Ft2が表紙に初登場。新境地へ挑むジェシーの今をインタビュー。香里奈、山田優、桐谷美玲などGINGERモデルズたちの夏をSNAPARAZZI! - PR TIMES 香里奈、20年前のプリクラ投稿で反響続出「この時代に戻りたい」 - デイリーニュースオンライン - デイリーニュースオンライン 香里奈&山田優、20年前懐かしの“プリクラ”公開 ファン「最高に可愛い!!」 - クランクイン! 香里奈&山田優、20年前懐かしの“プリクラ”公開 ファン「最高に可愛い!!」 - クランクイン! 香里奈 姉・えれなと派手髪の2ショット - デイリースポーツ 香里奈&姉・えれな、美しさ隠せないマスク姿の姉妹ショットに反響 - クランクイン! 香里奈、ピンクヘアに変身 大胆イメチェンショットに反響「アリエルみたい」 - クランクイン! 香里奈、愛犬と散歩するプライベートショットを公開 (2021年5月9日) - エキサイトニュース 香里奈、愛犬と共に登場 幸せエピソード明かす - モデルプレス 香里奈、美人モデルの姉・えれなとの2ショットを公開…満開の桜バックに「めちゃ綺麗」 - スポーツ報知 桐谷美玲・香里奈・山田優らの豪華集合ショットが話題「神メンツすぎ」「オーラが凄い」の声 | 話題 - AbemaTIMES 香里奈「決意のシーン3連発」の大逆転シナリオ(2)「5時に夢中!」の岡本夏生の発言に事務所社長が激怒 (2021年3月13日) - エキサイトニュース 香里奈、3姉妹長女能世あんなさん誕生日祝福 - ニッカンスポーツ 香里奈、二宮和也の“愛称”を明かす「なんか小動物みたいな」 - E-TALENTBANK 香里奈を週刊誌が唐突にヨイショ! 「庶民派キャラ」アピールの裏に「主演女優」復活計画⁉|日刊サイゾー - 日刊サイゾー 「おもいで写眞」深川麻衣と香里奈がドライブインシアター登場、光の景色に感激 - ナタリー 香里奈、37歳の誕生日に幼少期の写真を公開 「可愛い」「面影あるわ」と反響 - クランクイン! 香里奈、「出演映画のタイトル」に世間が“一瞬言葉を失った”理由とは? - アサ芸プラス 香里奈、9頭身の美スタイル! 「美人三姉妹」の意外な現在 - NEWSポストセブン 香里奈が『もしもツアーズ』のオフショットを公開!笑顔の指差しポーズに「美人すぎる」 (2021年2月2日) - エキサイトニュース 香里奈明かすコロナ禍生活「愛犬いるので自粛もさみしくない」 - 女性自身 香里奈:美脚が際立つセットアップコーデ ピンヒールで女性らしさをプラス - 毎日キレイ サンド伊達にキュン、吉野家でビール…香里奈の「オヤジ化」が支持される理由 (2021年1月29日) - エキサイトニュース 収録中に焦った香里奈、サンド伊達に“キュン” - ナリナリドットコム 香里奈&土屋アンナ、ファッション誌は「見てない」 - ナリナリドットコム 香里奈&土屋アンナ、美麗2ショットに「美人姉妹みたい」「顔、似てます」の声 - クランクイン! 香里奈、写真流出被害から7年。リベンジポルノで干される理不尽 - wezzy|ウェジー - wezzy 香里奈「キュン」とした人気芸人告白、番組での失敗を即フォローし笑いに変えてくれた - スポニチアネックス Sponichi Annex 香里奈、ペット用品ブランド名「BESTIES」に込めた思いとは (2021年1月25日) - エキサイトニュース 香里奈「モデルのくせに」の言葉を糧に 負けず嫌いで続けた女優活動20周年 - クランクイン! 香里奈:大人のピンクコーデ 映画で富山弁に挑戦「名古屋弁と少し似ている」? - 毎日キレイ 香里奈、学生時代から通う「コメダ珈琲店」のオススメ (2021年1月24日) - エキサイトニュース “都市伝説大好き”香里奈、宇宙人にさらわれたかも (2021年1月23日) - エキサイトニュース 香里奈 芸能人の〝モーニングルーティン動画〟に「ウソだと思いません?」 - 東スポWeb 香里奈 週5で家電量販店・牛丼店でひとり飲み 私生活に驚きの声、定番は「牛鮭定食に瓶ビール」 - スポニチアネックス Sponichi Annex 香里奈、自身の結婚願望に言及「1回はしてみたいなって」 (2021年1月21日) - エキサイトニュース 香里奈、クールで美しいメガネ姿に反響「かっこ良すぎ」「美人すぎます」の声 - クランクイン! 『脱力タイムズ』リニューアルで音楽と融合? 香里奈が奮闘「いつもと違う空気感」 - ORICON NEWS 香里奈、憧れの『全力!脱力タイムズ』に登場!みやぞんの歌に困惑 - RBB TODAY 香里奈:「全力!脱力タイムズ」初出演「すごく楽しかった!」 “歌番組の司会”に戸惑う - MANTANWEB 香里奈、幼少期の変顔写真を公開 ツインテール姿に深川麻衣がメロメロ「めちゃくちゃかわいらしい」 - ORICON NEWS 香里奈、雰囲気ぴったりの白ワンピース姿公開 スレンダー美にファンくぎ付け - ENCOUNT フワちゃんが香里奈のライブ配信をプロデュース!?『川島大悟の言いがかり提案します』 - TV LIFE 香里奈&姉・えれな “姉妹”ショットに「二人とも可愛い」の声 - クランクイン! 【動画】香里奈から2021年新年あけおめメッセージ!「普通の幸せが送れる2021年になればいいな、仕事の方ではプロデュース業も頑張っていきたい」 (2021年1月1日) - エキサイトニュース モデル・女優の香里奈さんが自身“初”となるペット用品D2Cブランド「BESTIES」をプロデュース。第一弾はペット用シャンプーを発売! - PR TIMES 香里奈、全身真っ赤のコーデが「いつ見てもキレイ」と反響 全身ショットも公開 - ENCOUNT “格上”と意識する戸田恵梨香を香里奈が「早いうちに1回シメる」と制圧? (2020年12月20日) - エキサイトニュース 土屋アンナ、香里奈との2Sが「似てる」「姉妹みたい」と話題に 顔を寄せ合い笑顔 - ENCOUNT 香里奈、安田レイと「ヒムロックポーズ」!?ノリノリの2ショットに反響 (2020年12月11日) - エキサイトニュース 香里奈、全身ブラックのブーツコーデ披露「スタイルいい」「めちゃくちゃ美人」の声 - ENCOUNT 香里奈、クールな黒マスク姿に反響「カッコいい」 - クランクイン! 香里奈、中条あやみとの“最強美女姉妹”デートSHOTに「神すぎる」「ぎゃー!!最強コラボ!!」反響続々 - ザテレビジョン 香里奈が体験した嬉しかった意外な出来事とは? (2020年10月2日) - エキサイトニュース 香里奈が美しい人魚に…肌ナチュール公式大使に就任 - ニッカンスポーツ 【アイドルSEXY列伝】香里奈、枯れない芸の“華” 女優評価再び上昇中 - ZAKZAK 「最強姉妹」「何回も見ちゃいました」 香里奈、姉・えれなとのハイテンション“えれかり”動画で美が渋滞 - - ねとらぼ 香里奈、『恋つづ』“弟役”佐藤健とのバーチャル2ショット 「美男美女すぎ」の声 - クランクイン! 香里奈&佐藤健、“恋つづ”姉弟復活SHOTに大反響「ドラマ終わっても仲良いは最高!」「尊すぎる…」 - ザテレビジョン 香里奈&佐藤健『恋つづ』姉弟“奇跡の2ショット”公開「顔面偏差値最強」「この組み合わせは神」 - ORICON NEWS 香里奈、三浦春馬さんを追悼「最高な弟の姉を演じられて、幸せでした」 「恋空」で共演 - モデルプレス 香里奈、三浦春馬さん追悼「何てキレイな涙を…」 映画『恋空』で共演 - サンケイスポーツ 香里奈、フェイスシールド越しの美顏ショットに「素敵です」「香里奈さん何しても可愛い」と反響 (2020年7月5日) - エキサイトニュース 香里奈、美しいフェイスシールド姿に反響「何しても可愛い」 - クランクイン! 香里奈 ステイホームとギャップ 「誰とも会わず着替えずに終わる」 - FNNプライムオンライン 香里奈、久々ドレスで肩出し&美脚披露「ステイホーム中とあまりにも違う」 - マイナビニュース 『恋はつづくよどこまでも』香里奈、美しすぎる着物姿 上白石萌音も「きれい」 - クランクイン! 香里奈、“おうち時間”にセルフカラーリング 新髪色の見事な出来ばえに称賛の声殺到 - クランクイン! 香里奈、佐藤健ら『恋つづ』天堂一家ショット “弟”の誕生日を祝福 - クランクイン! 香里奈が「恋つづ」最終回を前に片瀬那奈との“なりきり七瀬&天堂”写真公開 - 東スポWeb 36歳になった香里奈がりんごちゃんと2ショット 「美魔女に見える」という声も - しらべぇ 香里奈の美背中にうっとり! ランウェイで圧倒的オーラ放つ - マイナビニュース 香里奈:「恋はつづくよどこまでも」で久々連ドラ 謎の美女役に「変わらない美貌にびっくり」と反響 - MANTANWEB 香里奈、『恋はつづくよどこまでも』で謎の美女役に 毎熊克哉、渡邊圭祐、山本耕史も出演 - クランクイン! 香里奈、新ドラマで謎の美女役! 上白石萌音&佐藤健の恋模様に関わる - マイナビニュース 香里奈が「高嶺の花」に登場!物語後半のキーパーソンに - シネマカフェ 香里奈&えれな姉妹、久々2ショット公開「美しさの極み」絶賛の声相次ぐ - モデルプレス GIFMAGAZINE x 写真集『G 香里奈』、香里奈の魅力をGIFで発信 - PR TIMES 香里奈をキャッシュ サイト名 URL 香里奈の掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 香里奈のリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 香里奈 このページについて このページは香里奈のインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される香里奈に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/idoljamz/pages/18.html
朝日奈央 ・ 石田佳蓮 ・ 伊藤祐奈 ・ 遠藤舞 ・ 大川藍 尾島知佳 ・ 河村唯 ・ 菊地亜美 ・ 清久レイア ・ 倉田瑠夏 後藤郁 ・ 酒井瞳 ・ 高橋胡桃 ・ 橘ゆりか ・ 玉川来夢 外岡えりか ・ 長野せりな ・ 橋本楓 ・ 三宅ひとみ ・ 横山ルリカ 古橋舞悠 ・ 関谷真由 ・ 橋本瑠果 ・ 佐藤麗奈 ・ 佐藤ミケーラ倭子 朝日奈央 ・ 石田佳蓮 ・ 伊藤祐奈 ・ 遠藤舞 ・ 大川藍 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 朝日奈央 編集 夏制服2013 1 R F 刺激的なポップス スピリットパワーを犠牲にしてアピールを上げる 編集 2 UR M 超高速つっぱり 複数回アピールを行い大きなショックを与える 編集 クリスマス 1 SR M 超高速つっぱり 複数回アピールを行い大きなショックを与える 編集 2 UR B 突撃ドロップ 通常より大きなショックを与える 編集 春制服 1 N F 編集 2 R B 激しい洋楽 相手全体に大きなショックを与える 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 HR M 超高速つっぱり 複数回アピールを行い大きなショックを与える 編集 2 編集 バレンタイン 1 編集 2 編集 うさぎ 1 編集 2 編集 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 石田佳蓮 編集 夏制服2013 1 R B 強いアニメキャラのモノマネ Type Fの相手のスピリットパワーを下げる 編集 2 UR F 見やすい旅行の本 スピリットパワーが少なくなった瀕死時にアピールパワー大きく上げる 編集 クリスマス 1 SR F 見やすい旅行の本 スピリットパワーが少なくなった瀕死時にアピールパワー大きく上げる 編集 2 UR M 話題の推理小説 スピリットパワーが少ない相手を狙ってアピールする 編集 春制服 1 HN M 編集 2 R F 怖いアニメキャラのモノマネ 相手をしばらく麻痺させる 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 HR F 怖いアニメキャラのモノマネ 相手をしばらく麻痺させる 編集 2 UR M 話題の推理小説 スピリットパワーが少ない相手を狙ってアピールする 編集 バレンタイン 1 編集 2 編集 うさぎ 1 編集 2 UR B 強いアニメキャラのモノマネ Type Fの相手のスピリットパワーを下げる 編集 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 伊藤祐奈 編集 夏制服2013 1 R M うますぎて声が出ないケーキ 相手にショックを与えた時にしばらくスキルを使えなくする 編集 2 UR B 呪縛のワンピース 相手をしばらく麻痺させる 編集 クリスマス 1 SR B 呪縛のワンピース 相手をしばらく麻痺させる 編集 2 UR F 鉄壁のジーンズ 味方Type Fのスピリットパワーを上げる 編集 春制服 1 R B なめらかプリン 沈黙を回避する 編集 2 R M うますぎて声が出ないケーキ 相手にショックを与えた時にしばらくスキルを使えなくする 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 HR B なめらかプリン 沈黙を回避する 編集 2 編集 バレンタイン 1 HR F 鉄壁のジーンズ 味方Type Fのスピリットパワーを上げる 編集 2 編集 うさぎ 1 編集 2 UR M 浜風のTシャツ Type Mの速度を上げる 編集 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 遠藤舞 編集 夏制服2013 1 編集 2 編集 クリスマス 1 編集 2 編集 春制服 1 編集 2 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 編集 2 編集 バレンタイン 1 編集 2 編集 うさぎ 1 編集 2 編集 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 大川藍 編集 夏制服2013 1 R B 渾身のシュート 麻痺状態の相手を狙って大きなショックを与える 編集 2 UR F 人気の失恋ソング 通常より大きなショックを与える 編集 クリスマス 1 SR F 人気の失恋ソング 通常より大きなショックを与える 編集 2 UR M 人気の恋愛ソング 前列の相手全体に大きなショックを与える 編集 春制服 1 N M 編集 2 R F 颯爽とドリブル そのターンに2回アピールを行う 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 HR M 人気の恋愛ソング 前列の相手全体に大きなショックを与える 編集 2 編集 バレンタイン 1 HR M 黄金のクレジットカード 大きなショックを与えつつ一定確率でしばらく麻痺させる 編集 2 UR M 黄金のクレジットカード 大きなショックを与えつつ一定確率でしばらく麻痺させる 編集 うさぎ 1 編集 2 編集 尾島知佳 ・ 河村唯 ・ 菊地亜美 ・ 清久レイア ・ 倉田瑠夏 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 尾島知佳 編集 夏制服2013 1 R M 熱々の鍋料理 相手にショックを与えた時にしばらくスキルを使えなくする 編集 2 UR B 豪快投げ Type Mの相手を狙って大きなショックを与える 編集 クリスマス 1 SR B 豪快投げ Type Mの相手を狙って大きなショックを与える 編集 2 UR F 乱れボール投げ ばらつきのあるショックを与える 編集 春制服 1 HN B - 編集 2 R M 熱々の鍋料理 相手にショックを与えた時にしばらくスキルを使えなくする 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 編集 2 編集 バレンタイン 1 編集 2 UR B ゆでたてパスタ 沈黙を回避する 編集 うさぎ 1 編集 2 UR B 豪快投げ Type Mの相手を狙って大きなショックを与える 編集 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 河村唯 編集 夏制服2013 1 R F 孤高のヨガ 自身のType F耐性を上げる 編集 2 UR M ミストサウナ 相手をしばらく麻痺させる 編集 クリスマス 1 SR M ミストサウナ 相手をしばらく麻痺させる 編集 2 UR B ドライサウナ 自身のType B耐性を上げる 編集 春制服 1 R F 孤高のヨガ 自身のType F耐性を上げる 編集 2 R B 高揚のヨガ スピリットパワーを犠牲にしてアピールを上げる 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 HR B 高揚のヨガ スピリットパワーを犠牲にしてアピールを上げる 編集 2 編集 バレンタイン 1 編集 2 編集 うさぎ 1 HR F 孤高のヨガ 自身のTypeF耐性を上げる 編集 2 UR M ミストサウナ 相手をしばらく麻痺させる 編集 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 菊地亜美 編集 夏制服2013 1 R B 面白い司会者 スピリットパワーを犠牲にしてアピールを上げる 編集 2 UR F ピンクの爆弾 成功すると著しく大きなショックを与えるアピールをする 編集 クリスマス 1 SR F ピンクの爆弾 成功すると著しく大きなショックを与えるアピールをする 編集 2 UR M ピンクの日傘 相手にショックを与えた時にType M耐性を下げる 編集 春制服 1 HR M 毒舌の芸人 Type Mの相手のスピリットパワーを下げる 編集 2 R F こみあげる喜び スピリットパワーが少なくなった瀕死時にアピールパワーを上げる 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 HR M ピンクの日傘 相手にショックを与えた時にType M耐性を下げる 編集 2 編集 バレンタイン 1 編集 2 編集 うさぎ 1 編集 2 編集 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 清久レイア 編集 夏制服2013 1 R M 祝いの演歌 対決で勝利時に自身の親密度が大きくup 編集 2 UR B 激しいダンス Type B耐性がdownした相手を狙ってアピールし、大きなショックを与える 編集 クリスマス 1 SR B 激しいダンス Type B耐性がdownした相手を狙ってアピールし、大きなショックを与える 編集 2 UR F 孤高のダンス 自身のType F耐性を上げる 編集 春制服 1 N B 編集 2 R M 祝いの演歌 対決で勝利時に自身の親密度が大きくup 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 HR F 友情のバラード 戦闘不能の仲間が多いほどアピールパワーを増す 編集 2 UR M 驚愕のダンス 相手にショックを与えた時にType M耐性を下げる 編集 バレンタイン 1 編集 2 編集 うさぎ 1 編集 2 編集 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 倉田瑠夏 編集 夏制服2013 1 R F メドューサダンス 相手をしばらく麻痺させる 編集 2 UR M 腕輪を投げる スピリットパワーが少ない相手を狙ってアピールする 編集 クリスマス 1 SR M 腕輪を投げる スピリットパワーが少ない相手を狙ってアピールする 編集 2 UR B 真珠のネックレス 対決で敗北時に奪われるゼニーを確実に減らす 編集 春制服 1 HN F 編集 2 R B スナイプダンス スピリットパワーを犠牲にしてアピールを上げる 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 HR B スナイプダンス スピリットパワーを犠牲にしてアピールを上げる 編集 2 編集 バレンタイン 1 編集 2 UR F メドューサダンス 相手をしばらく麻痺させる 編集 うさぎ 1 編集 2 編集 後藤郁 ・ 酒井瞳 ・ 高橋胡桃 ・ 橘ゆりか ・ 玉川来夢 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 後藤郁 編集 夏制服2013 1 R B 二人の記念写真 対決で勝利時に自身の親密度が大きくup 編集 2 UR F 五月雨斬り 複数回アピールを行い大きなショックを与える 編集 クリスマス 1 SR F 五月雨斬り 複数回アピールを行い大きなショックを与える 編集 2 UR M 五月雨斬り 複数回アピールを行い大きなショックを与える 編集 春制服 1 R M 二人の記念写真 対決で勝利時に自身の親密度が大きくup 編集 2 R F 怖い心霊写真 戦闘不能となるショックを受けたとき、相手にかなり大きなショックを与える 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 HR M 五月雨斬り 複数回アピールを行い大きなショックを与える 編集 2 UR B 連続居合い斬り 2回アピールを行い大きなショックを与える 編集 バレンタイン 1 HR M 二人の記念写真 対決で勝利時に自身の親密度が大きくup 編集 2 編集 うさぎ 1 編集 2 UR F 五月雨斬り 複数回アピールを行い大きなショックを与える 編集 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 酒井瞳 編集 夏制服2013 1 R M 颯爽とドリブル そのターンに2回アピールを行う 編集 2 UR B 効能のある温泉 自身のType B耐性を上げる 編集 クリスマス 1 SR B 効能のある温泉 自身のType B耐性を上げる 編集 2 UR F 効能のある温泉 自身のType B耐性を上げる 編集 春制服 1 HR B 渾身のシュート 麻痺状態の相手を狙って大きなショックを与える 編集 2 R M 颯爽とドリブル そのターンに2回アピールを行う 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 HR F 颯爽とドリブル そのターンに2回アピールを行う 編集 2 編集 バレンタイン 1 編集 2 UR B 効能のある温泉 自身のType B耐性を上げる 編集 うさぎ 1 編集 2 編集 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 高橋胡桃 編集 夏制服2013 1 R F スキップしながら散歩 相手からの全体アピールを回避する 編集 2 UR M イチゴ飛ばし 相手にショックを与えた時にType M耐性を下げる 編集 クリスマス 1 SR M イチゴ飛ばし 相手にショックを与えた時にType M耐性を下げる 編集 2 UR B イチゴをくわえる 沈黙を回避する 編集 春制服 1 N F 編集 2 R B スキップしながら散歩 相手からの全体アピールを回避する 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 HR B スキップしながら散歩 相手からの全体アピールを回避する 編集 2 編集 バレンタイン 1 編集 2 UR F 挑発的な鳴きマネ 相手を挑発してアピールを誘う 編集 うさぎ 1 編集 2 UR M イチゴ飛ばし 相手にショックを与えた時にType M耐性を下げる 編集 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 橘ゆりか 編集 夏制服2013 1 R B 強いアニメキャラのモノマネ Type Fの相手のスピリットパワーを下げる 編集 2 UR F 弾丸シュート 相手の回避スキルを無効にしてアピールし、大きなショックを与える 編集 クリスマス 1 SR F 弾丸シュート 相手の回避スキルを無効にしてアピールし、大きなショックを与える 編集 2 UR M 弾丸シュート 相手の回避スキルを無効にしてアピールし、大きなショックを与える 編集 春制服 1 HN M 編集 2 R F 怖いアニメキャラのモノマネ 相手をしばらく麻痺させる 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 HR M 弾丸シュート 相手の回避スキルを無効にしてアピールし、大きなショックを与える 編集 2 UR B 強烈シュート Type B耐性がdownした相手を狙ってアピールし、大きなショックを与える 編集 バレンタイン 1 編集 2 編集 うさぎ 1 編集 2 UR F 弾丸シュート 相手の回避スキルを無効にしてアピールし、大きなショックを与える 編集 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 玉川来夢 編集 夏制服2013 1 R M 悪天候なイラスト Type Mの相手のアピールパワーを下げる 編集 2 UR B 希望のデコレ-ション Type Bの相手のスピリットパワーを下げる 編集 クリスマス 1 SR B 希望のデコレーション Type Bの相手のスピリットパワーを下げる 編集 2 UR F 鉄壁のデコレーション 味方Type Fのスピリットパワーを上げる 編集 春制服 1 R B にぎやかなイラスト 沈黙を回避する 編集 2 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 HR F イラストの原稿料 対決で勝利時にゼニーを多く奪う 編集 2 編集 バレンタイン 1 編集 2 編集 うさぎ 1 編集 2 編集 外岡えりか ・ 長野せりな ・ 橋本楓 ・ 三宅ひとみ ・ 横山ルリカ 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 外岡えりか 編集 夏制服2013 1 R F サスペンス映画の解決シーン スピリットパワーを犠牲にしてアピールを上げる 編集 2 UR M 弾丸シュート 相手の回避スキルを無効にしてアピールし、大きなショックを与える 編集 クリスマス 1 SR M 弾丸シュート 相手の回避スキルを無効にしてアピールし、大きなショックを与える 編集 2 UR B 強烈シュート Type B耐性がdownした相手を狙ってアピールし、大きなショックを与える 編集 春制服 1 HR F SF映画の戦闘シーン 相手全体に大きなショックを与える 編集 2 R B SF映画の戦闘シーン 相手全体に大きなショックを与える 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 編集 2 編集 バレンタイン 1 編集 2 UR F 弾丸シュート 相手の回避スキルを無効にしてアピールし、大きなショックを与える 編集 うさぎ 1 HR F サスペンス映画の解決シーン スピリットパワーを犠牲にしてアピールを上げる 編集 2 L M 闘志の平太鼓打ち 前列の相手全体に大きなショックを与える 編集 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 長野せりな 編集 夏制服2013 1 R B 守りのトロンボーン アピールパワーを犠牲にしてスピリットパワーを上げる 編集 2 UR F 祝福のプリクラ 対決で勝利時に自身の親密度が大きくup 編集 クリスマス 1 SR F 祝福のプリクラ 対決で勝利時に自身の親密度が大きくup 編集 2 UR M 友情のプリクラ 自身の攻撃ターンに状態異常の仲間を治す 編集 春制服 1 N M 編集 2 R F 守りのトロンボーン アピールパワーを犠牲にしてスピリットパワーを上げる 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 HR M 友情のプリクラ 自身の攻撃ターンに状態異常の仲間を治す 編集 2 編集 バレンタイン 1 編集 2 編集 うさぎ 1 編集 2 編集 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 橋本楓 編集 夏制服2013 1 R M 重厚なヘビーロック 前列の相手全体に大きなショックを与える 編集 2 UR B アニマル攻撃作戦 相手全体に大きなショックを与える 編集 クリスマス 1 SR B アニマル攻撃作戦 相手全体に大きなショックを与える 編集 2 UR F 動物が群がる 相手の回避スキルを無効にしてアピールし、大きなショックを与える 編集 春制服 1 HN B 編集 2 R M 重厚なヘビーロック 前列の相手全体に大きなショックを与える 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 HR F 刺激的なポップス スピリットパワーを犠牲にしてアピールを上げる 編集 2 編集 バレンタイン 1 編集 2 UR B 激しい洋楽 相手全体に大きなショックを与える 編集 うさぎ 1 編集 2 編集 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 三宅ひとみ 編集 夏制服2013 1 R F スキップしながら散歩 相手からの全体アピールを回避する 編集 2 UR M 威圧のまつり縫い Type Bの相手のスピリットパワーを下げる 編集 クリスマス 1 SR M 威圧のまつり縫い Type Bの相手のスピリットパワーを下げる 編集 2 UR B 威圧のまつり縫い Type Bの相手のスピリットパワーを下げる 編集 春制服 1 R F スキップしながら散歩 相手からの全体アピールを回避する 編集 2 R B スキップしながら散歩 相手からの全体アピールを回避する 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 HR B スキップしながら散歩 相手からの全体アピールを回避する 編集 2 UR F 鉄壁のかがり縫い 味方Type Fのスピリットパワーを上げる 編集 バレンタイン 1 編集 2 編集 うさぎ 1 編集 2 編集 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 横山ルリカ 編集 夏制服2013 1 R B 卒業ソング 戦闘不能の仲間が多いほどアピールパワーを増す 編集 2 UR F 超高速ドラム 複数回アピールを行い大きなショックを与える 編集 クリスマス 1 SR F 超高速ドラム 複数回アピールを行い大きなショックを与える 編集 2 UR M 雷のドラム 相手全体に大きなショックを与える 編集 春制服 1 HR M 祝福ソング 対決で勝利時に自身の親密度が大きくup 編集 2 R F 卒業ソング 戦闘不能の仲間が多いほどアピールパワーを増す 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 HR M 雷のドラム 相手全体に大きなショックを与える 編集 2 UR B 雷のドラム 相手全体に大きなショックを与える 編集 バレンタイン 1 HR M 雷のドラム 相手全体に大きなショックを与える 編集 2 UR M 雷のドラム 相手全体に大きなショックを与える 編集 うさぎ 1 編集 2 UR F 超高速ドラム 複数回アピールを行い大きなショックを与える 編集 古橋舞悠 ・ 関谷真由 ・ 橋本瑠果 ・ 佐藤麗奈 ・ 佐藤ミケーラ倭子 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 古橋舞悠 編集 夏制服2013 1 編集 2 編集 クリスマス 1 編集 2 編集 春制服 1 編集 2 編集 アイドル衣装 1 R M マヒ回避のツボ 麻痺アピールを回避する 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 編集 2 編集 バレンタイン 1 編集 2 編集 うさぎ 1 編集 2 UR B 魂のロック 前列の相手全体に大きなショックを与える 編集 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 関谷真由 編集 夏制服2013 1 編集 2 編集 クリスマス 1 編集 2 編集 春制服 1 編集 2 編集 アイドル衣装 1 R B 守りのヘアスタイル アピールパワーを犠牲にしてスピリットパワーを上げる 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 編集 2 編集 バレンタイン 1 編集 2 編集 うさぎ 1 編集 2 UR M 五月雨サーブ 複数回アピールを行い大きなショックを与える 編集 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 橋本瑠果 編集 夏制服2013 1 編集 2 編集 クリスマス 1 編集 2 編集 春制服 1 編集 2 編集 アイドル衣装 1 R F 会心のスマッシュ 通常より大きなショックを与える 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 編集 2 編集 バレンタイン 1 編集 2 編集 うさぎ 1 編集 2 編集 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 佐藤麗奈 編集 夏制服2013 1 編集 2 編集 クリスマス 1 編集 2 編集 春制服 1 編集 2 編集 アイドル衣装 1 R M 激安バーゲン 相手にショックを与えた時にType B耐性を下げる 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 編集 2 編集 バレンタイン 1 編集 2 編集 うさぎ 1 HR M 激安バーゲン 相手にショックを与えた時にType B耐性を下げる 編集 2 UR B 激しいダンス Type B耐性がdownした相手を狙ってアピールし、大きなショックを与える 編集 衣装 レア Type スキル スキル効果 編集 佐藤ミケーラ倭子 編集 夏制服2013 1 編集 2 編集 クリスマス 1 編集 2 編集 春制服 1 編集 2 編集 アイドル衣装 1 R B 正拳突き 通常より大きなショックを与える 編集 ピクニック 1 編集 軍服 1 編集 2 編集 バレンタイン 1 編集 2 編集 うさぎ 1 編集 2 編集
https://w.atwiki.jp/2otu_kirara/pages/270.html
作品情報 あらすじ 管理者レビュージャンル 評価点 問題点 総評 作品情報 作品名 マグロちゃんは食べられたい! 作者名 はも@twitter 掲載誌 まんがタイムきららMAX 掲載期間 2022年2月号~4月号(ゲスト)2022年5月号~2024年1月号 単行本発売日 1巻:2022年12月26日2巻:2023年12月26日 他作品 備考 ゲスト時のタイトルは『マグロちゃんは食べられたい❤︎』次にくるマンガ大賞2023ノミネート4コマオブザイヤー2023年新刊部門第1位 あらすじ マグロが大好きで堤防釣りが日課の少女・みさきの元に、キハダマグロから変身したという少女・まぐろがあらわれた!マグロに伝わる掟により、自分を釣り上げた「運命の相手」であるみさきに(物理的な意味で)食べられようとするまぐろと、それに振り回されるみさきとの新感覚お魚コメディ! 管理者レビュー ジャンル ギャグ 擬人化 日常 評価点 擬人化の極致。本作のテーマは「マグロの擬人化」。きららにも様々なモノの擬人化があるが、マグロの擬人化は前人未踏。 擬人化した魚はキハダマグロ、カジキマグロ(*1)、クロマグロの3匹。それぞれの特徴を捉えたキャラデザは秀逸。ちなみに、キャラとしての「まぐろ」はひらがな、種族としての「マグロ」はカタカナで表記される。 飽きが来ないネタの数々。一見すると出オチ漫画だが、「マグロの擬人化」という設定をこれでもかと活かしており、読んでて飽きが来ない。 魚視点で人間界のアレコレを見る様子は新鮮。「プリクラは魚拓の一種」「フルネームは分類名」など。 マグロネタに頼りきりではなく、魚たちにとってパートナーとなる人間キャラ・テーマが一貫したストーリーなど、魅力的なポイントがたくさんある。 人と魚との価値観の違い。まぐろ(キハダマグロ)はマグロの掟に従い、自分を釣り上げたみさきに自分を食べるよう懇願してくる。「人間の姿になったマグロを食べたくない」とみさきが言っても、まぐろのアプローチは変わらない。人間として生活し、魚だった頃にはできなかった様々な経験を経ても、「みさきに食べられたい」という考えは全くブレない。「捕食者と被食者」「価値観の違い」というあって当然だが実感しづらい事柄を、擬人化に落とし込むことで読み手に伝わりやすく描いている。 「食べられること」は死のメタファーとも捉えることができる。「食べられること」を作品タイトルにまで掲げた本作は、「不変」の象徴である日常モノへのアンチテーゼとも解釈できる。 まぐろ以外の2匹、カジキマグロ、クロマグロの考え方・人間との接し方もしっかり描かれている。 問題点 一部のキャラ情報(一部キャラの本名・誕生日など)が単行本特典限定。現在では入手困難なものもある。 特典の情報を知らなくても本編を読む分には支障はないのが救い。 総評 「マグロの擬人化」という一発ネタにしか見えない設定で、しっかりきらら漫画として成立させ、「異種族間の価値観の違い」などの深いテーマ性まで盛り込まれている。1匹で様々な食べ方を楽しめる、マグロのように魅力的な作品。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/2662.html
今日はとびっきりの厄日に違いない。 何故なら俺のワーストランキングでも上位に入るであろう出来事が 現在進行形で立て続けに起こっているからだ。 「次はあちらに行きましょう」 隣を歩いているスマイル野郎が手を取って、また俺をどこかに連れて行こうとしている。 そう、今日の災厄の原因はこいつなのだ。 全ては今朝かかってきた一本の電話から始まった。 「緊急事態です。今すぐ僕の部屋にきてもらえますか?」 なんて切羽詰まった声で電話がかかってくるもんだから、 休日をだらだらと過ごそうと思っていた俺は身支度をそこそこにして家を飛び出した。 「お待ちしていました」 古泉の住むマンションの一室に到着すると、神妙な面持ちの古泉が出迎えてくれた。 こいつがこんなマジ顔をするんなんざ天変地異の前触れでしかなく、 事態が思った以上に芳しくないことを俺は窺い知る。 SOS団に何か事件が発生したのか、はたまた橘のような機関とは違う超能力者の登場か。 思い付く限りの厄介事を聞かされるとばかり思っていた俺は、最初古泉が言った言葉が理解出来なかった。 「僕とデートしてくれませんか?」 耳を疑った。 「今なんっつった?」 「僕と今日一日お付き合いしてください」 真面目な声を出すな、頬を染めるな、俺を見つめんじゃねぇよ、気色悪い。 生憎だか俺はまっとうな神経の持ち主なんだよ。 男と付き合うなんざ俺の辞書には載ってない。 「勘違いされているようですが―」 と切り出した古泉の話の内容はこうだ。 隣駅の現地調査を機関のお偉いサンに命令された古泉は パートナーである森さんと行こうとしたが急用で森さんが来れなくなってしまった。 仕方無く古泉の事情を知る朝比奈さんや長門に連絡したが、 2人とも用事があって付き合うことが出来ない。 困った古泉が白羽の矢を立てたのが、現在女にもなる特異体質を持つ俺というわけだ。 はい、説明終わり。 「わかって頂けてましたか」 事情は把握したさ。だが何故俺がお前とデートなんぞしなきゃならんのだ。 「お前1人で行け」 でなければ日を改めろ。 「そう言う訳にはいきません。2人1組で今日調査を行うようにというお達しですから」 まるで中間管理職の社員のような物言いだな。機関の命令は絶対って訳か。 だがな、女に外見が変わるだけで中身は男のまんまなんだぞ? デートするなら上手く誤魔化してクラスの女子を誘ったほうが楽しいと思うが。 「無理は承知しています。しかし今回の、これ一回きりでいいんです。お願いします」 いつもの笑顔仮面を取り外した古泉は真剣な目で俺を見ている。 もしかして俺が断ったら、こいつは命令違反とかで罰せられたりするのだろうか。 咄嗟に社長っぽい人に糾弾されて頭を下げ続ける古泉を想像してしまい、 断るに断れない心境になってしまった。 何かと世話になってるし、たまに古泉の我侭に付き合ってやるのもいいかもしれん。 「デート代は全部お前の奢りだからな」 それくらいは当然だろう? 「あ、ありがとうございます!」 頭を下げて礼を言い、ほっとしたように微笑む古泉。 やっぱりお前は笑ってるほうが似合ってるよ。 しかし了承したものの服とかはどうすんのかね。 古泉はご安心ください、と言って俺に中身が入った紙袋を手渡した。 何が入っているのかと中を覗いて絶句したね。それは女物の衣装だった。 「何だこれは」 「ワンピースですよ」 そういう事を聞いてるんじゃない。断るも何も最初から計画済みで行く気満々じゃねーか! 数秒前まで感じていた同情の念を返せ。 「着てくれませんか?」 その捨てられた子犬のような目で俺を見るんじゃない! お前がやっても全く可愛くないが、こっちが悪いような気になるんだよ。 あーもー俺も男だ。断言した以上は服だって何だって着てやる。 「風呂場借りるぞ」 間取りはこの間来たから覚えていた。 こういう集合住宅ってのは何処も似たような構造だしな。 洗面所に到着すると俺は靴下を脱いで浴室に入り、シャワーのお湯を頭からかける。 長い髪が横から垂れ下がったのを視認すると、浴室から出て置いてあったタオルで頭を拭く。 服を粗方脱いで、トランクスから苺柄のショーツを断腸の思いで穿くと 紙袋から取り出したブラジャーを掴み、俺はしばし思案した。 「どうやって着るんだコレ?」 童貞にこんなもの渡すんじゃねーよ。 紐を腕に通してパッドの部分に胸を当てるのは何となくわかったが、 ブラジャーを固定する為の後ろに付いているホックがどうしても止められない。 俺はそんなに体が固いほうではないのだが、これ止められるのか? 何回やっても無理なんだが。 このままでは埒が明かない。古泉にも手伝わせるか。 「古泉、ちょっと来い」 「何ですか――ってなんて格好してるんですか!」 赤面すんじゃねぇよ気持ち悪い。 「後ろ止めろ、俺にはできん」 「あ、ああはい分かりました」 背中を向けると古泉の冷たい指が肌に触れる。手が震えてるのは気のせいか? 「出来ましたよ」 ブラジャーが肌に密着して何となく息苦しい。 女ってのはこんなものを毎日着けてるのか。 俺は古泉に礼を言うと脱衣所に戻り、黒色のノースリーブを 着てから白いワンピースに腕を通す。 足元がスースーして気持ち悪いし、こんなに足露出させる事 なんてないせいか気持ち恥ずかしいな。 紙袋に入っていた黄色のボレロを羽織ると、俺は古泉が待つリビングへと戻った。 「お似合いですよ」 世辞はいらん。 「いえいえ、本当によく似合ってます。 髪が邪魔そうですね。まとめますからそこに座ってもらえますか?」 古泉が引いた椅子に腰掛けると、用意していたらしい櫛で髪を梳かし始める。 少しだけ引っ張られて感じる小さな痛みで、髪が1つにまとめられているというのが分かった。 「僕が一番好きな髪型ですよ」 お前もポニーテール萌えだとは知らなかったよ。手渡された手鏡で自分の姿を見る。 そこには美人というよりは可愛らしい女の子が写っていた。 そう言えば女になった時の自分の顔をきちんと見たことがなかったな。 「ご自分の今の姿をどう思われます?」 心を読んだかのような絶妙なタイミングで古泉が問い掛ける。 「ポニーテール、似合ってるな」 まさか自分自身がやる日が来るとは思わなかったがな。 けど、なかなかいいんじゃないか。鏡の中の俺は、自分でも信じられないような優しい笑顔になっていた。 古泉が用意した水色のパンプスを履き、俺達は隣駅の散策へと出掛けた。 ちなみに古泉はホワイトシャツに灰色のベスト、黒いデニムパンツという様になる格好だ。 土地勘があるらしい古泉は俺を色んなところへと振り回してくれる。 「これなんかどうです?」 「いいんじゃないか」 俺が行かないようなオシャレな洋服屋に行っただろ。 「如何ですか?」 「うまいよ」 昼は古泉が予約していたらしいレストランでパスタを食った。 リーズナブルな値段だがシェフが元五つ星レストランで働いていたらしく(古泉談)、味・量共に大満足だった。 調査というから怪しい路地裏とかを探すのかと思ったのだか、 古泉は普通にデート(不本意)を楽しんでいるような。 「おいおい調査しに来たんじゃないのか?」 「ちゃんとやってますよ。あ、あそこなんか怪しいと思いません?」 そこはただのゲーセンだろうが。 「いいから行きましょう」 ちょ、手を握るんじゃない。お前と歩幅が違うから歩きずらいし、恥ずかしいんだよ。 店内に入った俺達は真っ直ぐ写真機――ようはプリクラの目の前に立った。 「さ、撮りましょう」 ちょっと待て!何故お前とプリクラなんぞ撮らなきゃならんのだ。 しかもこの姿、この格好で! 「その姿だからですよ。いいじゃないですか、減るものじゃないですし」 俺の神経は確実にすり減るんだが。後世にまで俺の恥ずかしい過去を残してたまるか。 「っておい!」 問答無用でカーテンの中に引きずり込まれる俺。 古泉はさっさとお金を入れると慣れた手つきで画面を操作していく。 俺は妹とミヨキチにせがまれて撮ったことがある程度なので、 被写体モードとか言われてもわからん。 「はい撮りますよ」 顔を強制的にカメラに向けられたと思ったら、シャッター音が聞こえた。 抵抗する間もなく次々にポーズを取らされ、全て撮り終える頃には半ばヤケになっていた。 「何か書きたいこととかありますか?」 落書きタイムとなり、古泉がタッチペンをこちらに手渡そうとするが つい数十秒前の痴態すら見たくない俺は丁重に辞退する。 「じゃあ僕が勝手に書きますね」 「そうしろ」 待つこと数分、やけに機嫌がいい古泉が撮れたプリクラの半分を手渡してきたが、 ちらっとハートマークが見えた瞬間俺は全力で受け取りを拒否した。 そんな見え見えの演技で泣き仕草したって可愛くないって言ってんだろうが。 「で、次はどこ行くんだ?」 俺としては久々にきたゲーセンで今受けた精神的苦痛を含めて憂さ晴らしをしたいところなんだが。 「そうですね、少し歩きませんか?」 立ち直った古泉が言うより早く手を引いて外に出る。 今日の古泉はまるでハルヒのように図々しいし、いつもより表情が豊かな気がするな。 こいつの素っぽいところが見えるのはいいんだが、振り回される俺の身にもなってくれ。 外に出た俺達は川岸にある遊歩道を歩いていた。 途中の売店で買ったクレープを食べながら。 「お前は何買ったんだ?」 ちなみに俺はチョコバナナ生クリームだ。 「僕はチョコミントアイスクリームです」 うまそうだな。 「一口くれ」 そう言うと古泉は虚を突かれたように目を見開く。 俺なんか変なこと言ったか? 「い、いえ何でもありません。どうぞ」 チョコミントを受け取ると口に頬張る。うんこっちも甘いな。 何故か俺を凝視している古泉。あ、何だ食べたいのか? 「ほら」 俺は自分のチョコバナナを古泉に手渡す。 何故か受け取るのに戸惑っているようだが、ただ食い物を交換しただけだろ? なんで顔が赤くなるんだよ。 「…あなた、わかっててやってます?」 何をだ?もう一口貰う。 「これ、間接キスですよね」 「ぶっ!」 何言いやがる! おかげでアイスを吹き出しそうになったじゃねーか。 「時々あなたって天然ですよね」 「どういう意味だ」 それがわからないから天然なんですよ、と古泉は さらに意味不明な発言をしたあとチョコバナナをパクッと口に含んだ。 自分から間接キスなんて言ったくせに、 お前は言ってる事とやってる事が微妙に違ってないか? 「美味しいです」 ああそうかい。俺はお前が変なこと言うから、妙に意識してしまって食べられないんだが。 仕方無く横に並んで歩いている古泉にチョコミントを返そうと振り向いた瞬間、 俺の視界が砂利だらけの地面に変わり、続いて後ろから爆竹がはぜる音が二度聞こえた。 「な、なんだ!?」 状況がさっぱりわからん。隣にいたはずの古泉を探して視線をずらすと、 逆さまになったクレープが地面に落ちていたのが目に入った。 「大丈夫ですか!」 体温を感じる背中のほうから古泉の声が間近で聞こえ、 俺はようやく何かから庇うようして抱き締められていることに気づいた。 「逃げましょう!」 立ち上がった古泉に手を引かれ、されるがままに走り出す。 もしかして今俺達は銃撃に遭ったのか? あの爆竹みたいな音は爆竹じゃなくて銃弾だったんじゃないか? 「こっちです!」 急に背筋がゾッとし、恐怖で足が竦まないように必死で古泉の手を握り締める。 履き慣れないパンプスと異なるの歩幅で何度も転びそうになるが、 この時ばかりは神が味方してくれたらしい。 転倒することなく古泉に連れられるままに何かの建物に逃げ込んだ。 「はあ、はあ・・・・何なん、だ一体」 「ふぅ・・・どうやら、敵対勢力からの、攻撃のようですね」 鍛えているのか呼吸の乱れがあまりない古泉と、 息も絶え絶えで倒れる寸前の俺はその場にしゃがみ込んだ。 普段は一般の高校生男児並の体力しかないが、女になると体力も減っているらしい。 冷静沈着な古泉は流石に動揺を隠せないようで、しきりにドアの向こうを気にしている。 「はあ・・・何で拳銃なんか」 「ああいう方々には日本の法律なんかありませんよ。とにかく移動しましょう」 立ち上がった古泉が手を貸してくるので、素直に好意に甘えることにした。 正直足がガタガタで今にも倒れそうなんだ。 「ところでこの建物は何なんだ?」 景色に気を取られている暇はなかったが、真っ直ぐこの建物に向かっていたように思える。 「ここは機関の避難所みたいなところです。もう安心して大丈夫ですよ」 成る程、それなら安全は折り紙付きだな。 裏口から入ったらしいので廊下を歩いて開いた場所に出ると、そこはビジネスホテルだった。 入った事ないから知らんが、結構高そうな雰囲気である。 古泉は受付で何やら話していたが、やがて鍵を持ってやってきた。 「6階の603号室ですね。エレベーターはあちらです」 案内されて、俺は悲鳴を上げる足をどうにか動かしてエレベータに乗り込んだ。 案内された部屋はベット2つに浴室がついた、なかなか綺麗なところだった。 とりあえずベットに腰掛け、そのまま背中から倒れる。 「疲れた」 もう一歩だって歩けないね。古泉は何故か立ちっぱなしだが。 「すみません、今日はお付き合い頂いたのにこんな結果になってしまって」 幾分落ち込んだ声なのは俺を巻き込んでしまった自責の念からだろう。 まったく、気にしなくていいのにな。 悪いのは変な力を持ってるハルヒを悪用しようとする奴らなんだから。 拳銃ぶっ放してきたのは流石にビビったが。 「お前の所為じゃないだろ。それにお前がいなかったら俺は死んでたかもしれんし」 「しかし・・・」 あーもー疲れてるんだから長話させるんじゃねーよ。 俺は起き上がって古泉の前に立つと、ポンポンと頭を叩いた。 ついでにいい子いい子してやる。 背伸びしても身長か足らないから前髪を撫でるみたいな感じだけどな。 「え・・・?」 「お前は頑張ったよ。ありがとな」 だから座って休め。 しかい古泉は何をトチ狂ったのか俺を引っ張り寄せると抱き締めたではないか。 「古泉!?」 咄嗟に離れようと服を掴むが、さらに強く抱き締められてより密着する格好となる俺。 何なんだコレは。デートしろって言われた時も、プリクラ撮った時も、 拳銃で撃たれた時もこんなに驚くことはなかったのに。 「取り合えず離せ」 「嫌です」 即答かよ。だから腕に力入れるなって、息苦しいんだよ。 「すみません、でももう少しだけこのままで」 腕の力が緩むと古泉の右手が俺のポニーテールをゆっくりと撫で、 もう片方の腕を背中へと回して抱き寄せる。 普段の俺なら気持ち悪いと思うところだが、不思議と嫌な感情は湧かなかった。 古泉からフローラルな匂いがしてお前はどこまで爽やか青少年なんだとか、 髪が頬に当たってくすぐったいとか、身長高くていいなとか本当にどうでもいいことばかり考えていた。 「僕はあ――」 その時部屋に場違いな電子音が響いた。背中に回っていた古泉の手がゆっくりと離れていく。 顔を俯かせたままで表情が見えない。 携帯電話のコール音が3回鳴った後、古泉は顔を上げた。 奴は笑っていた。 「呼び出されたようなので、ちょっと席を外しますね。 シャワーでも浴びて待っててください。着替えもついでに持ってきますから」 そういうと古泉は俺の返事も待たずに部屋から出て行ってしまった。 1人だだっ広い部屋に取り残された俺はする事もないので、 古泉の言うとおりにシャワーを浴びようと浴室へ向かう。 「やれやれ」 あの時古泉が何を言いかけたのかは分からない。 だが、デートが終わってしまったのだけは確かなのだ。 まったく、本当に今日は厄日だと思うね。