約 2,119,722 件
https://w.atwiki.jp/kawayui1127/pages/31.html
ゆっけの友人(チャット友達とか)作のSSを紹介するコーナー。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/berserk/pages/14.html
みんなのSS 面白いモノ・自慢してぇモノetc アップしちゃってください(*´・ω・`) (´・ω・`*)ネェ 画像アップの仕方は @wikiメニュー 編集 表示 ツール…っと書いてある部分の 編集から『このページにファイルをアップロード』をクリック #ref(画像のURLをココにコピー)してページ保存ですっ 提供:某豚 一口コメント:ほら、TWからBW(BOTWEAVER)になった瞬間ですよ。(´・ω・`)
https://w.atwiki.jp/setusetugan/pages/20.html
此処にはさまざまなSSを乗せていきます!
https://w.atwiki.jp/3ofperfectpair/pages/83.html
統和機構がエコーズを元に作り出した合成人間。 -- 名無しさん (2012-02-06 10 05 53) 元々は組織の施設にいたが脱走し、深陽学園に潜んでいた。 -- 名無しさん (2012-02-06 10 08 04) マンティコア(人食い)の名の通り人間を主食とする。 -- 名無しさん (2012-02-06 10 09 26) エコーズをモデルにしているので、オリジナルには劣るものの、変身能力と並外れた身体能力、強度を誇る。また体内で麻薬のような薬品を調合したり、人間を"薬品を作りそれを広める自我をなくした存在(スレイブ)"へと改造することも出来る。 -- 名無しさん (2012-02-06 10 12 35) 半ば暴走状態で施設を脱走したのだが、その後早乙女正美に出会ったことにより、自制と計画性を持ち、ブギーポップや組織の目を逃れていた。 -- 名無しさん (2012-02-06 10 16 30) 作中での主な姿は百合原美奈子のもの。霧間凪を殺した後は、凪になろうと計画していた。 -- 名無しさん (2012-02-06 10 17 46) このマンティコアが逃げたことにより、統和機構は変身能力を持った合成人間全てを危険視。一斉始末をすることになる。これを"マンティコア・ショック"と呼ぶ。 -- 名無しさん (2012-02-06 10 20 50) 逃亡したマンティコアを始末するために動いていたのは、スーパービルドのタルカス。 -- 名無しさん (2012-02-06 10 23 16) ブギーポップの糸でも、切断できず動きを止めただけだったところから見るに、他合成人間より身体能力や強度は高い可能性がある。 -- 名無しさん (2012-02-06 10 27 28) 百合原の姿そのものをコピーしたので、素の状態で化粧したような顔になっている。 -- 名無しさん (2012-02-06 10 30 22) 名前 コメント コードネーム ブギーポップは笑わない ブギーポップシリーズ 世界の敵 人名 合成人間 統和機構
https://w.atwiki.jp/crossnovel/pages/69.html
宇宙人、未来人、異世界人、超能力者。 あいつが求めてきたものはいつだって普通じゃないものたちだ。 だが良く考えたらそこに"魔法使い"とかファンタジーなものは無かったな。 そこがアイツにしてみれば常識という最後の一線なのかもしれない。 (俺にはまったく良くわからない線引きだが) だがすでに宇宙人、未来人、超能力者と遭遇した今となっては、 そんな奴らももしかしたら実際にいるのかもしれない、と思ってしまう。 例えば天使とか悪魔とか、――そう、死神とかな。 涼宮ハルヒの死神~ブギーポップ・レイトケース #1 不気味な泡の噂話 「キョン、"ブギーポップ"を探すわよ!」 世間ではキリスト教の祭典にあわせたバカ騒ぎに向けて、赤白緑の三色に色づき始める季節。 個人的には俺の根底を揺るがすようなパラレルワールドへの出来事の記憶も色あせない そんな季節に我らがSOS団団長、涼宮ハルヒはそうのたまった。 何の脈絡もないのはいつもの発作のようなものだから、いまさら驚きすらしないが…… 今回気になったのは、その中に聞きなれない単語が混じっていたことについてだ。 「何よその鳩が豆の顔は。 ブギーポップよ! ブ・ギ・ー・ポ・ッ・プ!」 「ちょっと待てハルヒ。なんだそのブギー……何とかさんとやらは」 「え、アンタもしかしてブギーポップ知らないの?」 まるで日の丸を知らない日本人を見たとでも言うかのように変なものを見るような目でこっちを見るハルヒ。 そんな目で見られても知らんもんは知らん。 「すみません涼宮さん、僕も不勉強でして。"ブギーポップ"というものを知らないのですが」 助け舟を出したのは意外にも机を挟み、アメリカ産の推理ボードゲームをしている古泉の奴だった。 おや、イエスマンであるこいつがこういう意見を言うのは珍しい。 「あ、あの……涼宮さん、その噂は女子の間でしか広まってないって、 確か鶴屋さんもそうおっしゃってました」 そう鈴の鳴るような声でおっしゃるのは朝比奈さん。 ああ、メイド服が今日も似合ってらっしゃいます。 「え、そうなの?」 「肯定。数ヶ月前から市内の女子学生を中心に流布しているものと推測される」 長門も本に目を落としたままフォロー。 今日も今日とて難しげな本を読んでいる。 題名は『VS.イマジネーター』か。心理学書か何かだろうか? 「いい? キョン、古泉君。ブギーポップってのはねぇ……」 それからハルヒたちが話してくれた話を要約するとこうだ。 曰く、黒尽くめで神出鬼没である。 曰く、男か女かわからない正体不明の存在である。 曰く、人が最も美しい時に殺してくれる――死神。 それらを聞いた俺が抱いた感想といえば。 「……アホ臭い」 その一言に尽きる。 10代特有の潔癖症とスーパーマンに対する憧れがフュージョンした様な人物像だ。 中学生のころに考えた小説にだって、もうちょっとましなものが出てくるに違いない。 「何よキョン!」 「……というかお前はそいつが実際にいると思うのか?」 「火の無いところに煙は立たないって言うでしょ!」 だったら口裂け女も人面犬も実在しているってことになりゃしないか。 まったくもって付き合ってられん。 ――と、春先までの俺ならその一言を一笑に付していただろう。 だが俺はもう知ってしまっている。 非日常は想像以上に日常のそばに近寄っているものなのだ、ということを。 その証拠にこの部屋には窓際で本を読む宇宙人、お茶を入れるメイド服を着た未来人、対面でゲームを行う超能力者がいるのだ。 この――それも近辺に"ブギーポップ"がいないとは言い切れないのだ、情けないことにな。 そんな俺の心境など知る由も無いハルヒは、いつも通り三重水素の核融合のような輝く笑顔で、 「というわけで、明日、いつものところに10時集合! もちろん遅れたら罰金だからね!」 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 下校チャイムが鳴ると同時、ハルヒは朝比奈さんと長門と連れ立ってどこかへ行ってしまった。 なんでも今日は『女の子限定イベント』らしい。意味がわからん。 結果的にその場に残された古泉と連れ立って帰路に着くこととなった。 話題は自然と、今日のハルヒの一言についてになる。 「……古泉、お前はどう思う。ブギーポップとやらについてなんか機関のほうで掴んでいないのか」 「"機関"というと大げさに聞こえますが、あなたが思っているほど大したものではありませんよ。 例えばあの"ムーンテンプル事件"についても、僕たちはほとんど把握していません」 通称、ムーンテンプル事件。 今から一年前、隣町のショッピングモールで起きた集団昏睡事件のことだ。 一時期はどのワイドショーもその話題で持ちきりだったが、時期とともにその建物の所有者であった寺月何某の仕業(なんでも大変な変わり者だったらしい)ということで決着が付いた。 当時中学生の俺たちには格好の話題だったがね。 「へぇ、そりゃ意外だな」 「ええ、途中で涼宮さんとは完全に無関係だと判断した時点で、調査する価値は僕らにとってありませんでしたからね」 「ならお前個人としてはどうなんだ。ブギーポップとやらは実在すると思うのか」 「さぁ? 現時点ではどんな手段をもってしても『ブギーポップがいない』とは言い切れない。 今回のコレはいわゆる悪魔の証明というやつでしょう?」 だから、そんなの抜きにしたお前の意見はどうなんだ。 「そうですね……いて欲しいような、いて欲しくないような、が正直なところですかね。 だってそうでしょう? もしもその噂に影響されて涼宮さんが物騒な考えに至ったとしたら……これは、ちょっとした恐怖ですよ」 馬鹿らしい。 アイツがそんな考えを好きじゃないのは、お前にだってわかっているだろ? 今回のコレだって、アイツにとって重要なのはブギーポップがいるかどうかじゃなくて "俺たちとブギーポップを探す"って行為が必要なだけだろうさ。 俺がそう返すと、古泉はいつもの困ったような笑みを浮かべた。 「それはそうですが……万が一、ということも考えてしまうんですよ。 僕の役割上どうしても、ね。 ……と、どうやらここでお別れのようです。では、また明日」 そう言い残し、古泉はY字路を左へ進む。 俺は当然右へと進み、そして歩きながら思考に埋没することにした。 人を殺す死神の噂――ハルヒも、朝日奈さんも、長門も知っていた。 だが女子とそれなりに接点のあるであろう(文化祭での黄色い声援を受けた姿を今でも思い出せる)古泉ですら知らなかった噂。 もちろん俺は聞いたこともない。 とりあえず家に帰ったらもっとも身近な女性陣である妹にでも聞いてみるとするかね―― 「きゃっ!」 ドンッ、と胸に軽い衝撃が走る。 考え事をしてたからなのか、交差点で出会い頭にぶつかってしまった。 しかも俺のほうはとっさに踏ん張ることができたが、相手の方は地面に倒れこんでしまった。 「す、すみません。大丈夫ですか?」 慌てて謝りつつ手をさし伸ばす。 ぶつかったのは大き目のスポルティングバッグ――部活の帰りだろうか――を抱えた女子高生。 カーキ色のカーディガンと赤いスカーフは市内でも有名なあの進学校、深陽学園のものだ。 「いえ、こっちこそごめんなさい。 君も怪我とか無かった?」 手を借りて、立ち上がった女子高生は深々とお辞儀する。 普段極端な女性陣と付き合ってるだけにこういうリアクションは逆に新鮮だ。 「ええ、大丈夫です」 「そっか、良かった。それじゃあ、私急いでるから」 そう言って彼女は踵を返し、軽快な足取りで道を行く。 何てことない後姿を数秒見送って、俺も背を向け再び家への進路をとった――その時だった。 「――なるほどね。確かにこの辺りにいるようだ」 「え?」 振り向くとそこにはさっきの女子高生がこっちをじっと見ていた。 そうだ、彼女は少し気になってふと後ろを振り返っただけに過ぎない。 だからこれはなんでもない光景のはずだ。 だが何故か、俺はその表情がやたらと印象に残った。 笑うでもない。泣くでもない。かといって無表情という訳でもない不思議な表情。 長門のそれとも違う左右非対称の歪んだ顔は、まるで彼女が別の存在であるのかのように錯覚させる。 この感覚は何と例えればいいのか。 まるで違うものがそこにいる、例えば空を魚が飛んでいるような、――そんな奇妙な感覚だった。 ……しかしながらしばらくすると、彼女はどこか照れたような笑みを浮かべた。 その瞬間、この奇妙な雰囲気は霧散した。 彼女はペコリ、と頭を下げると再び背を向けて歩き出した。 しばらく呆然とその背中を見送っていた俺だが、帰路へと付いた。 もちろんこれ以上のイベントなどあるはずもなく、家へと到着することができた。 だからこの件もここまでのはずだと、俺は心のどこかで思って――いや、願ってたんだろうよ。 だがこれがあの騒動の始まりになるとは、この時点の俺に予想などできるはずも無いんだ、これが。 #2 不気味な泡の影 に続く
https://w.atwiki.jp/lapislazuli-jade/pages/13.html
蒼星石のSS 個人的な蒼星石のSSになります。 たまに気が向いたら更新します。(ほぼ無理 ┌──┐ i二ニニ二i i´ノノノヽ))) Wリ゚ -゚ノリ 次はどうしよう… __/((┃)) i_カリカリカリ / /... ヽ⌒) (,,ノ \\/ /_______ ヽ\ 長編 短編
https://w.atwiki.jp/gazouwrestler/pages/86.html
SS ショートストーリーでもスクリーンショットでもご自由に クロ騎士物語書いてくれているので、触発されてページ用意してみました クロ騎士物語 Eros! レスキュア5 仮面ライダー ゲレ ~MaskedRider GeRe~ ここのページを編集
https://w.atwiki.jp/dengekibunko/pages/34.html
整理番号:『む』の作家 整理番号:『む』の作家村井さだゆき/野尻靖之/水上清資 村井さだゆき/野尻靖之/水上清資 通巻番号 整理番号 タイトル 絵師名 シリーズ名 ISBN 発売年月日 備考 437 む-1-1 TVシリーズシナリオ集 ブギーポップは笑わないBoogiepop Phantom 1 緒方剛志 シナリオ集 4-8402-1491-3 2000/04 アニメシナリオ 454 む-1-2 TVシリーズシナリオ集 ブギーポップは笑わないBoogiepop Phantom 2 緒方剛志 シナリオ集 4-8402-1536-7 2000/06 アニメシナリオ
https://w.atwiki.jp/ranoberowa/pages/360.html
第302話:浮沈は定まらず 作:◆a6GSuxAXWA 町の外れの、一軒家の中。 「う、ううううううっ……」 どこをどう走ったか覚えていない。 たしか麗芳とはぐれてしまった“ように”思う。 そのあと何か物騒な物音を聞いた“ような”気がして、逃げるようにひた走ってきたのだ。 どこをどう走ったかも、もはや記憶にないが―― 宮下藤花は、台所の冷蔵庫の陰にうずくまり、頭を抱えていた。 「どうしてこうなるのよう……せっかく、せっかく何とかなりそうだったのに……」 麗芳といると落ち着けた。話しているだけでも不安が紛れた。 しかし、また孤独に逆戻りだ。 なぜ自分はこんなにも運が悪いのだろう。 そもそもこんな馬鹿げたゲームに参加させられたことだって…… 際限の無いマイナスの思考が、頭の中をぐるぐるぐるぐる回り続けている。 と、遠くから花火のような音が聞こえた。否、花火ではなく――銃声か。 驚きに一瞬身を竦ませ、藤花は更に身を縮める。 そのまま、どれだけの時が経過したのだろうか…… 「まったく、そんな事では竹田君が泣いてしまうだろう? もう少し頑張ってはくれないかな」 ふと、そんな呟きが藤花の口から漏れた。 「さて、どうだろう……今回はかなり不安定みたいだ。どうにもノイズが厳しいな」 今回の出現は、かなり不安定なものらしい。 次がもう少しだけでも安定している事を祈りつつ、宮下藤花――いや、ブギーポップは颯爽と衣装に身を包む。 「武器は――この程度、と。糸が欲しいところだが、まあ仕方がない」 皮肉げに肩を竦めながら包丁を探り当て、布巾に包んで身に帯びる。 そして左右非対称の不思議な表情を浮かべると、不気味な泡は歩き出す。 世界の敵を求めて―― 【B-4/民家/一日目10 22】 【宮下藤花(ブギーポップ)】 [状態]:健康 [装備]:ブギーポップの衣装・包丁 [道具]:支給品一式 [思考]:世界の敵の捜索 『まもるべきもの』と『Are You Enemy?』の中間に位置する話です ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第301話 第302話 第303話 第341話 時系列順 第248話 第242話 ブギーポップ 第267話
https://w.atwiki.jp/ranoberowa/pages/493.html
第388話:魔女の消失 作:◆a6GSuxAXWA 耳鳴りがするほどの静寂。 邪気の無い、純粋な、純粋すぎる狂気の笑み。 軋む胸。過去。痛み。 魔女。洗礼。悪役。法典…… ――がた、と外から物音が聞こえた。 と、その音を契機にしてふっとあたりの空気が緩む。 「ああ、私が見てこよう。詠子君はここで待っていてくれたまえ」 言うと、片手は胸を押さえたままに、拳銃を携えて佐山は立ち上がる。 「大丈夫?」 声を潜めて尋ねる詠子に、佐山は笑みを返して歩み去る。 その足取りに、一切の隙は無い。 「うん……やっぱり法典君は強いなあ」 無邪気な微笑みを浮かべて佐山を見送り、詠子はくるりと振り向いた。 「でも、君はもっと強いのかな? “不気味な泡”さん?」 詠子の背後には、逆光に立つ棒のようなシルエット。 その口元が、左右非対称の奇妙な表情を浮かべた。 佐山は歩む。路地の影を縫い、先程の音の元となった気配を探り、十字路に差し掛かる。 光と闇が交錯し、アラベスクの布を思わせる風景のその路地に、一歩―― 「何者かね?」 「あんた、誰?」 佐山の眉間に、槍の穂先。 赤毛の男の眉間に、銃口。 「私は佐山・御言、世界の中心に立つ者だ。ゲームに乗っていないのならばそれを下げたまえ」 「……ハーヴェイ」 佐山の奇言にも、赤毛の男、ハーヴェイは僅かに眉を動かしただけの無関心な対応。 眼に映ったのは、見知った槍。このハーヴェイなる男の支給品だったのだろうか。 佐山の奇言にも、赤毛の男、ハーヴェイは僅かに眉を動かしただけの無関心な対応。 「なかなか新鮮な反応だが、無関心は現代人の悪癖と――」 「女の子を捜してる」 更には相手の言葉をぶった切っての質問。 かなり淡白で執着の無い性格なのだろう、と佐山は思いつつ、 「どんな女の子なのかね?」 「…………」 言葉を探しているようだが、なかなか見つからないようだ。 女の子、という以外に年頃の女性を形容する文句を殆ど知らないらしい。 「……髪が肩の前後まではあったはず。あと、幽霊なんかが見える」 暫し考えてのハーヴェイの台詞に、佐山は黙考。 肩ほどまでの髪で霊能力者。――詠子君の言っていた知人か? ならば会わせるべきだろう。そしてここはやはり感動の再会を演出せねば。 「それは私と同年代の女性だね?」 確認をとると、ハーヴェイはたぶん、と頷く。 「心当たりがある。ついてきたまえ」 そう言うと、佐山とハーヴェイは歩き出す。 互いに盛大な勘違いを抱えたまま。 「君は掛け値なしに危険だ。無自覚に、悪意無く、無邪気に――世界に狂気と破滅をもたらす」 「あなたの魂のカタチは私にも見えないみたいだね……だけど、だからこそ不自然な空白が出来る」 都市伝説に謳われる死神、ブギーポップ。 都市伝説をその掌中に弄ぶ魔女、十叶詠子。 「そうして君が重ねようとしている世界に、どれだけの人々が命を失い、どれだけの人々が狂気に侵される?」 「さしずめ水の中の泡、かな。そうして綺麗な泡に誘い込まれて、歪んだ人たちがみんな失われてしまう」 路地にしん、と闇が堕ち、静寂が音という音を排除して耳を圧する。 「それを一種の環境の変化と捉えるにしろ、その環境に適応できてしまった存在は、もはや人間ではない」 「人間がそういうものになるのだとしたら、それは人間にそいういうものになる力と可能性があった、ってだけじゃないかな?」 異形と異形。 狂人と死神。 夜会の魔女と自動的な泡。 歪みに狂う娘と、歪みを刈る者。 「――こんな場でも、いや、だからこそ断言できる」 「うん、確かにあなたは“物語”の存在だけど、そうして人の身体を借りてる以上は私を殺せる」 互いの言葉は噛み合わない。 そもそもどちらも会話をしようという気すら無い。 「君は、世界の敵だ」 応じて詠子が、仰々しく両手を広げる。その顔には、笑み。 無邪気と言うには、その正邪の概念は著しく我々の常識から乖離している。 「そう、私は世界の敵。でも私は、」 一息。 「この世界の敵にもなれる。――それでも殺すの?」 「ああ。殺す――僕は自動的だからね」 答えはひどく、無感情だった。 「なら、なぜまだ殺さないの?」 「佐山君に気兼ねしているからさ。彼には恩義があるからね」 冗談めかして言の葉を紡ぐブギーポップ。 確かに大概の殺し方では、僅かな痕跡から佐山は感付くだろう。 「そう、なら隣のエリアに湖があるし、そこに突き落としたら? 証拠は残りにくいよ?」 「それでも放送で伝わってしまう……彼まで世界の敵になってしまうと、面倒だ」 「大丈夫。しばらくは行方不明の扱いになるから、法典君も心の準備ができると思う」 彼は強い子だよ、と微笑みを浮かべ、詠子はブギーポップの手を取る。 「さあ、私は抵抗しないよ? 縛って括って殺してみせて? 不気味な泡さん」 路地の向こうから、二人分の足音が聞こえる。 判断は一瞬だった。 それらが到着する前に、音も無くブギーポップは走り出す。 「速い速い。流石だねえ」 抱きかかえられた詠子は、笑みを浮かべて無邪気にはしゃぐ。 ――その狂気の前には、死すらも映っていないのか。 ブギーポップは、違和感を感じていた。 地下から戻り、見つけた敵の気配は知人と行動を共にしていた。 その知人が、世界の敵となりうる要素を持っていたことも事実だ。 彼を刺激しないよう、隙を見て彼女を殺そうとして――相手の言葉に従って殺し方を選んでいる。 ……何故? 島の制限? 魔女の言? 分からない。分からないまま、湖の縁、崖じみた高所にブギーポップは立っている。 「下は深い淵だ。デイパックと衣類を身につけた君の運動能力では、確実に助からない」 抱えた詠子に言うと、詠子は微笑んだ。 「ん。じゃあ、最後に一言だけ良いかな?」 すとんと地面に降り立ち、詠子は崖の縁に立つ。 「遺言かい? 伝えられるならば伝えるが……」 と、詠子はふるふると首を左右に振る。 そのまま魔女の短剣を取り出し、手首を浅く切る。 「……万全だったら、不気味な泡さんの勝ちだったんだけどな」 手首から滴り落ちる鮮血が、やけに紅い。 詠子はざんねんでした、と悪戯めいた囁きを残し、流れる血の雫と共に――崖の縁から身を躍らせた。 「……!」 ブギーポップが、即座の判断で包丁を投擲。 落下する詠子に包丁が迫るが、湖から湧き出た手のような何かがそれを振り払う。 どぼん、と。 いともあっさりとした音と共に、詠子は湖に沈み――そうしてもう、泡沫一つ上がってはこなかった。 「してやられた……? 僕が?」 流石にこれ以上は追えないだろう――本当に調子が狂っている。 と、ブギーポップの身体が僅かによろめく。 「もう時間か……単独行動ばかりさせていては、藤花君にも悪い。佐山君と合流といこうか」 気を取り直して、とばかりに頭を一振り。 ほんの少しだけ楽しげに、ブギーポップは来た道を引き返した。 ――戻ったその場には、居るはずの人が居なかった。 「いない!?」 「いないのか!?」 慌てて探すこと数分。 「こちらにも詠子君はいないようだ」 「こっちにもキーリは――」 …………ようやく、気付いたようで。 「キーリ?」 「詠子?」 きょとんと顔を見合わせた二人は、ふと感じた気配に振り向く。 そこに立っていたのは、同じ高校三年女子でも、別の人。 「あの、お久しぶりです……宮下藤花ですけど、覚えていてくれてますか?」 【十叶詠子・消失?】 【C-6/小市街/1日目・12 36】 『ブギりのクロニーリ』 【佐山・御言】 [状態]:精神的打撃(親族の話に加え、新庄の話で狭心症が起こる可能性あり) [装備]:Eマグ、閃光手榴弾一個 [道具]:デイパック(支給品一式、食料が若干減)、地下水脈の地図 [思考]:1.詠子を捜索 2.風見、出雲と合流。 3.地下が気になる。 【ハーヴェイ】 [状態]:生身の腕大破、他は完治。(回復には数時間必要) [装備]:G-Sp2(ガスプツー) [道具]:支給品一式 [思考]:まともな武器を調達しつつキーリを探す。ゲームに乗った奴を野放しに出来ない。特にウルペン。 [備考]:服が自分の血で汚れてます。 鳥羽茉理とカザミを勘違いしています。 【宮下藤花(ブギーポップ)】 [状態]:健康 [装備]:無し [道具]:支給品一式。ブギーポップの衣装 [思考]:あちこち彷徨っていたら佐山達を見つけたので声をかけた(と思っている)。 【D-6/湖/1日目・12 36】 【十叶詠子】(消失中) [状態]:??? [装備]:魔女の短剣(アセイミ)、『物語』を記した幾枚かの紙片 [道具]:デイパック(支給品一式、食料が若干減) [思考]:??? 注:詠子が死亡するか、湖の岸に流れ着くか、異界に入るか。 またはそれ以外のどのような道を辿るかは、次の書き手さんにお任せします。 2005/07/16 修正スレ131 2005/07/16 修正スレ134-9 2005/07/16 修正スレ144-5 2006/02/14 議論スレより指摘 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第387話 第388話 第389話 第370話 時系列順 第361話 第376話 十叶詠子 第442話 第350話 ハーヴェイ 第394話 第267話 ブギーポップ 第394話 第376話 佐山・御言 第394話 第350話 G-Sp2 第394話