約 891,436 件
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/79.html
音無小鳥の場合 ――春は花をいっぱい咲かせよう 夏は光いっぱい輝こう ――奇跡じゃなくて、運じゃなくて 自分をもっと信じるの シン 「…………」 ――秋は夜を目一杯乗り越え 冬は雪を目一杯抱きしめ ――笑っていいよ、泣いていいよ だって巡ってまた春は来るから ――繋ぐレインボー! シン 「…………」 全員 『…………」 シン 「うおっ!? なんでみんなここに!?」 千早 「あ、あの……聞こえてきたのでつい」 あずさ「これはちょっと、ねぇ?」 伊織 「こ、これ小鳥の声よね?」 雪歩 「は、はい。はじめて聞きました」 真 「うわぁ、すごいなぁ」 律子 「一緒に事務員やってた頃やってたときには聴いたことなかったけど……」 亜美 「ピヨちゃんすっごいね!」 真美 「うんうん! すごいすごい!」 美希 「あふぅ」 春香 「あ、あはは……一応私は聴いたことあるけど」 ――ガチャリ 小鳥 「あら? みんな集まってどうしたんです?」 シン 「小鳥さん……」 全員 『なんで事務員やってるんです?』 小鳥 「え……ってあぁ!? それひょっとして私の!?」 シン 「なんか、みんなのCDと一緒に入ってましたけど」 小鳥 「か、返してくださ……きゃっ!?」 シン 「小鳥さん!? あぶな……!」 ――そのとき、パ ル マ が 発 動 し た! シン 「へ?」 小鳥 「――き、」 ……以下省略…… いろんな意味でバッド コミニュケーション シン・アスカの場合 シン 「ってなんで俺まで歌うはめに?」 高木 「我が765プロもまだまだ弱小な部類になるのでね……というのは建前で小鳥君も歌ってるのだから君も 歌いたまえ」 シン 「んな横暴な……」 高木 「ボーナスは弾むよ」 シン 「喉が涸れ果てるまで歌いましょう! 765プロの未来と明日の食卓のために!」 小鳥 (見事な釣りっぷりです、社長!) 一曲目:Primal Innocence(シン・アスカ キャラクターソング) ――これ以上無くしたくない 絆という僕等の証を ――傷つけあって彷徨える 永遠の行方をこの手で誘おう シン 「……なんかこの曲、不思議な涙が出てくるんですけど」 高木 「そうなのかね?」 シン 「こうなんて言うか……俺はこれから逃れることはできないんだな~的ななにかが」 小鳥 (傷は深そうですね、事情は分かりませんけど) 二曲目:君だけを守りたい(ウ○トラマンダイナ EDテーマ) ――誰よりも何よりも 君だけを守りたい ――いつまでもどこまでも 君だけを守りたい ――Wow Wow Wow 叫ぼう 世界は終わらない シン 「……特撮?」 高木 「君にピッタリだと思ったのだが」 小鳥 (主役の名前からですかねー。それにしても、この曲をシン君が歌うとなると時空を超えて何か危険なこと になりそうな気が……) 三曲目:Double-Action(仮面ラ○ダー電王 挿入歌) シン 「この曲、デュエットソングみたいですけど?」 高木 「私が歌うつもりだが」 小鳥 (社長! フラグ! 死亡フラグ立ってますから!) シン 「ふぅ、こんなとこですかね」 高木 「ふむ、なかなか上手くできたようだな」 小鳥 「マスターCDはどうしましょうか?」 高木 「事務所の金庫に保管しておこうか。ウチでもっとも安全な場所だしな」 小鳥 (……それでも不安なのは何故でしょうか) 翌日、無理やり抉じ開けられた金庫の中にマスターCDはなかったそうな 果たして盗んだのは誰だったのか、そもそもこの世界の人間であったのかは今も不明である 予断だが、このCDの損失はシンの給料から天引きされたそうな シン 「なーんーでーだー!!?」 シン・アスカの血を吐くような絶叫にアイドルたち(一部を除く)はそっと涙を流したという 天海春香の場合と菊池真の場合へ 萩原雪歩の場合と双海亜美・真美の場合へ 目次へ
https://w.atwiki.jp/roleplay2/pages/378.html
フワイム 第三章『水棲種』 水棲種 不定形類 『 浮遊能力を獲得したスライムの一種(フワイムと呼称される) 』 概要 凄くふわふわしたスライム。 空中をふわふわ浮遊し、地面や壁に当たるとふわふわしながら跳ね返る。 身体からふわふわした酸の泡を吐き出して攻撃する。 ぱよよよ~ん。 関連事項 魔物生態辞典 第三章
https://w.atwiki.jp/pokemoncrossworld/pages/71.html
シン シンはショウム地方のトレーナー協会(リーグ)の会長。 シン キャラクターとしての概要 使用ポケモンSPBC 戦闘時のセリフ 関係 シン 性別 男性 年齢 51 協会内での立場 会長 相棒ポケモン アル(アブソル♂) キーストーン メガロケット 得意なバトル シングルバトル 所在地 ツルバミシティ 共有者 ラオン(ブラッキー♂) キャラクターとしての概要 身長 175cm 服装 革ジャン+ジーンズ 髪の色 黒 瞳の色 赤 モリミヤ・シン(森宮 真)。 ショウム地方トレーナー協会の会長で、元四天王候補。 数十年前に『月華の里』を抜けだした、純血の月の一族。 自由人な振る舞いで周囲を振り回すが、それでも賭けた博打を当てる強運の持ち主で、 今でこそ前線を退いているが、四天王候補らしい実力も持ち合わせている。 使用ポケモン SPBC SPBCでのランダム選出時はアブソルは固定。 種族 性別 特性 もちもの わざ ブラッキー ♂ シンクロ ゴツゴツメット イカサマ つきのひかり ちょうはつ どくどく ドンカラス ♂ ふみん たつじんのおび ふいうち ドリルくちばし ばかぢから おいうち アブソル ♂ きょううん いのちのたま ふいうち ちょうはつ だいもんじ メガホーン 戦闘時のセリフ 戦闘開始 「さあ、君の本気を見せて頂戴!」 ポケモンを繰り出すとき 「頼むよ!○○!」 最初のダメージを受けたとき 「おお。いいね、その攻撃。ゾクゾクするよ」 最後の一匹 「まだ切り札は残ってる。大事なのは、最後までポケモン達を信じることだよ!」 挑戦者の勝利(自身の敗北) 「いやあ、参った参った。そして、良い物を見せて貰ったよ」 勝利 「悪いね、僕の勝ちだ。だけど、良い勝負が出来て嬉しいよ」 メガシンカ 「さあ、ショータイムだ!」 関係 妻 ユリ 娘 ユイ 息子 ソウ 息子 ケイ 息子 ユウ 娘 ミオ 協会の同僚 アマネ、ヒカル、ジュン、ヒカゲ
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/821.html
4 チンク「………」 シン「………」 結局、ドアの修理の人は来ず丸一日シンの部屋に泊まる事になったチンク。 晩御飯と風呂を済ませたもののする事が無くなったので今日は早めに寝ようという事になったのだが、 昼寝をしたため眠気はやってこなかった。そんな中、チンクはもぞもぞとシンの隣で動いては 寝るベストポジションを探している。 そして、シンはというと… シン(頼む、チンク。あまり動かないでくれぇ…) 必死で理性と戦っていた。 動くたびにはらはら動く綺麗なチンクの長髪はシンの鼻腔を甘い匂いでくすぐり。 びったりとつけられた体からかすかに感じるチンクの柔らかな胸の感触。そして触れ合う お互いの脚の温かみがシンの理性をがしがしと削る。とはいってもこういった事はスカのラボ でも割とあるので慣れたと思っていたのだが、ここは勝手知ったる我が家、あっちは出向先の家。 緊張度が抜けるここはいわばホームにしてアウェーと化していた。 さらに追い討ちをかけるかのごとく、チンクの服装がヤバイ。 というのも、これは風呂を入れる際にチンクが入れに行った時の事。ちょっと足を滑らせて転んでしまった時 掴んだところがシャワーの調節コックで水量を全開にしてしまい。それを浴びてしまったのだ。 もちろん、一気にずぶ濡れになるチンク。駆けつけるシン。えへへ、転んじゃったと恥ずかしがりながら言うチンク。 透ける服、下着とともにあきらかになる体のライン。理性を保つために壁に頭を打ち付けるシン。 といった事があり現在のチンクはシンのTシャツにハーフパンツというラフな格好である。 当然サイズはブカブカなので風呂上りにTVを見ているときに膝に乗られるとその膨らみかけの胸は チラリズムと合わせたガン見一本。危うく狼になるところであった。 就寝時も、ラボで寝ているときとは違いノーランジェリー状態でありひっつかれると嫌がおうでもその温もりと 柔らかさは感じる事になった。さらには今回は生足というおまけつき。 昨日、ヴァイスから借りたバカAVでここ数日溜まった穢れを抜いておかなければ狼と化していたかもしれない、 とシンは思った。 シン「あのー、チンクさん?」 チンク「?」 とはいえ、こうもそもそ動かれてはならずに済んだ狼もその牙を再び剥き始めかねない。 エリートクラスのサイヤ人は月がなくても自力で大猿になれるみたいなものである。 シン「そ、その。あまり動かないでくれないかな」 チンク「あ、すまん。落ち着かないか」 シン「あ、う、うん」 チンク「…よし、じゃあ」 と、これでなんとかなるとホッとしたのも束の間。チンクはシンに密着、ほぼ抱きついている体勢をとった。 シン「dftgyふjこ」 チンク「シン、ダメか?」 どうしても体格上、シンを見上げるように見つめるチンク。そんな、断れるはずないじゃありませんか。 それにしても、何故この娘はこう自分には無防備なんだろうか?あまりに無防備すぎて最近ではチンクが隣にいる事が普通になりすぎている。 まぁ、こちらとしても当初は体格上妹的な扱いで構っていたかもしれないが。それでもやはりマユはマユ、チンクはチンクであって。 最近ではどうも違う目線でチンクを見ている事にシンは気付いた。普段の職場が普段なので、一種の癒しにはなっているには違いないが… シンはキュっと絡むチンクを軽く抱きしめた。 シン「寒くないか?」 チンク「ううん、暖かい」 チンクはそういうと、少し体を乗り出し潤んだ瞳でシンの顔を見つめた。シンはそれに気付くとずっと自分の 顔をチンクに近づけそして……… はやて「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」 ティアナ「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」 ボロボロのはやてとティアナがお互いを見詰め合う。傍らにはすでに力つきたなのはとフェイトが倒れていた。 はやて「よぉ…やるわ…」 ティアナ「へへ…はやて…さんもね…」 二人はそう言うとお互いに向けて拳を突き放った。交差する一瞬、動きがスローモーションになる。 お互いを目掛けて撃った拳は…お互いを撃つ事なく空を切った。そして、それと同時に二人はどさっとその場に倒れた。 シグナム「ドローーーーーーーーッ!!」 シグナムの一声があたりに響く。観衆はそしてシグナムもこれまでの激闘を演じた四人に対し涙を流した。 スバル「よくやった…。よくやったよティア…」 シャマル「はやてちゃん…あんなに立派になって」 ヴィータ「なのはよぉ…私の守りはもういらねぇみたいだなぁ…」 エリオ「フェイトさん…これが…真の闘いなんですね」 四人のバトルロイヤルは新人も古参も関係なく、その心を打った。 輝く汗、立ちはだかる壁を突き破る努力と根性。それらは確かに素晴らしく美しいかもしれない。 しかし、それと同時にこびりつく泥、湧き出る血飛沫もまた美しかった。 気がつくと観衆達は惜しみない拍手をしていた。ありがとう…ありがとうっ…!! 瓦礫の山と化した六課の寮前にてその拍手はしばらく止む事がなかったと言う。 5 yagami達のおかげで閉じ込められてしまったシンとチンク。 (シンにとって)緊張の夜が明け、次の日を迎えた。 昨夜では自分の中でのチンクの存在に気がついてしまったシンだったが…。 朝、昨日のyagami達の激闘のせいかすっかり荒れた玄関前を背景にかろうじて残った木に止まった 小鳥達が囀っていた。 シンはそんな小鳥達の囀りを目覚ましに眼を覚ました、すると自分の隣に暖かな温もりを感じた。 チンクである、静かな寝息を立てシンに抱きつくように寝ていた。シンはそんなチンクを見ると、そのまま 軽く抱き返した。ちなみに服は………着ていた。昨夜、一線を越えそうになってしまったものの結局押し留まったのだ。 まだ正式に付き合うとかいう話は(シンの中で)していないうちには手を出したら何を言われるかたまったものではないと 判断したせいである。それでも、すでに両手で数え切れないくらいのキスはしたのではあるが。 チンク「ん…、あ、おはよう…シン」 チンクが眼を覚まし、少しはにかみながら朝の挨拶をした。 シン「ん、おはよう」 チンク「………んっ」 シン「んっ」 シンも朝の挨拶を終えると、二人はしばらく見つめ合うと顔を寄せ合い軽くキスをした。 そして、チンクは顔を離すとそのままシンの胸へと顔をうずめ擦りつけた。ふとシンは鼻に かかったチンクの髪からフローラルないい匂いを感じた。そしてそのまま二人は抱き合うとその余韻を 楽しむかのごとくじっと動かなかった。 シン「…朝ご飯、食べようか」 チンク「うん」 しばらく、お互いの温もりを感じあったあとはベッドから起き出し、朝食の準備に取り掛かった。 シン「よし、これで外に出られるぞ」 昼になると業者がやってきて、なんとか部屋から出られるようになった。 部屋からでるとyagami達に付けられた被害の後を見て絶句したのは言うまでも無かった。 チンク「それじゃあ、私は一度部屋に戻って着替えてくるから」 シン「ああ、またな」 チンク「ねぇ、シン?」 シン「なんだ?」 チンク「また…きてもいい…かな」 シン「…毎週日曜は食堂休みなんだ。日曜だったら」 チンクはシンの話を聞くと顔を赤らめながら「それじゃ…日曜に…また」と言った。 その様子を見て、シンはそのまま抱きしめてしまおうかとしたがすんでの所で思いとどまった。 まだ帰らない業者の視線が痛かったせいだ、ちなみに業者はこの後泣きながら『バカップルは死ねばいいのに』 と言い残している。 ともかく、チンクとの一夜が明け職場に戻ると案の定ヴァイスがからかいにやってきた。 が、一通りからかい終えるとヴァイスは隊長達の呼び出しを喰らってしまい、結局その日中ヴァイスの姿を見ることはなかった。 シン「なぁ、チンク。今度…出向とかそういうの関係なしにどっか遊びにいかないか?」 チンク「え…?うん、私は…シンが一緒ならどこでもいい」 シンが復讐に燃えるきっかけとなったあの日以来、ようやく彼の心の平穏が取り戻されようとしていた。 スカ「うーん、どうやら良い方向に進んでいるようだね」 ここはスカのラボ、六課の出向となったチンクを心配してあの手この手を使って彼女の様子を監視していたのである。 しかし、スカの心配をよそに現在愛娘は意中の人物と大分仲を深めていっているようだ。 その様子を見てスカはにやり、と笑った。 ウーノ「良い報告が期待できそうですね」 スカ「ああ、私も…あと何年かでお爺ちゃんなのかな」 ウーノ「さすがにそれは早すぎでしょう、ドクター」 スカ「はっはっは、そうかねそうかね」 乱雑に並べられたスカの机に何故か何冊か育児書と名前辞典が転がっていた。 6 今までとれなかった夏休みの休暇を利用してシンはチンクを誘って温泉旅行に出かけた。 「なんかごめんな、本当はプールやら海やらいきたかったんだけど」 「いい、温泉も行ったことなかったから」 どこぞのマッドサイエンティストな親のせいで競泳水着かスクール水着しかもってないという チンクに対し、デパートで水着を買いに行ったのが無駄になったのは残念だったなとシンは思った。 まぁ、競泳でもスクール水着でも可愛かったのだから良いのだが。 「これからどうする?」 「ん、ちょっと散歩してみたいかも。景色もいいし」 部屋は同じなので、シンは一旦窓側に行きそこで戸を閉め浴衣に着替える。 ふすま一枚隔てた向こうではするするとチンクの衣づれの音が聞こえてくる。 心情的にはこのまま開けてしまいたいところではあったが、それはぐっとこらえた。 やがて、チンクから合図があったのでふすまをあけるとそこには当然浴衣姿のチンクがいた。 恋人というひいき目でみてもチンクはどの服でも似合うなぁとシンは思った。 ちなみに最近シンのツボにはまったのはメイド姿のチンクだ、オーソドックスかもしれないが それだけに破壊力は大きかった。 「ちょっと足場悪いから気をつけろよ」 「うん」 手をつなぎ、しっかりとチンクに歩幅を合わせ。まだ緑のこる森をゆっくりと歩く。 普段の喧噪とは切り離された空間はなんともいえなくなった。 散歩から帰ると、とりあえず風呂というわけで晩飯まで軽く浴びる事にした。 別段、混浴ではないので一緒になる事はなかったが。普段一緒に入ってる慣れもあってか。 別々で入るのは少し新鮮でもあった。風呂から上がると道具を置いて、指定された食堂へ向かう。 食堂にはすでに食事の用意がされており、シンとチンクはそこそこ豪勢な料理に舌鼓を打った。 食事が終わると、そのまま部屋に戻らずにシン達は旅館の屋上を目指した。 この旅館は屋上が解放されており、夜間では都市部の煌びやかな光に消された星たちが夜空を彩っており。 隠れ家としてこの旅館の名所の一つとなっていた。 「綺麗…」 「ああ、そうだな…」 普段見慣れぬその光景にチンクは感嘆の声を挙げ、シンもそれに続いた。 とはいえ、シンにとってはこの夜空を見上げるという行為は少々感慨深いものがある。 なんせ、ここに来る前は実際にあの夜空の中でMSという機械を与えられ多くの人を殺してきたのである。 戦争だから、守るものがあるからしょうがなかったとはいえ。シンの手はすでに真赤に染められている。 こっちでは非殺傷設定というありがたいものがあるおかげでこちらでは手を汚したことはないが、それだけに 時折今までやってきた自分の行いにシンは自責の念に囚われる事がある。 「シン…泣いているの?」 「え?あ、あれ?俺、なんで泣いているんだろう」 「…泣きたいなら、思い切り泣くと良い。ほら、姉が胸を貸してやる」 付き合い当初は、こちらに甘えっぱなしだったチンクも最近では距離感が掴めてきたのかシンが弱いところを 見せればこのように『姉』を主張し、主導権を握ろうとする。とはいえ、シンはこういう時は別段抵抗もせずに チンクに甘えるようにしていた。 小柄なチンクの体に埋めるようにぎゅっとシンは抱きついた、風呂上がりの石鹸のいい匂いと発育度合いでいえば 少々宜しくないが柔らかい胸の感触が浴衣ごしにシンに伝わった。自分の胸に顔を埋めるシンの頭をチンクは聖母 のような表情をしてゆっくりと優しくシンの頭を撫でていた。 「寒くなってきたし、そろそろ部屋に戻ろう」 「ああ」 シンが落ち着いたところで二人は部屋に戻った。すると部屋には大きな布団が一つ、敷かれていた。 わかっていた事とはいえ、やはり少々気恥しさは隠せない。二人はしばらく頬を紅潮させ、抱き合ったまま布団の上に 座っていた。 「チンク…」 「ん…」 やがて、シンの方からチンクを促し。チンクをゆっくりと押し倒しながら唇を合わせていく。 息苦しさなのは時折、二人の鼻息が漏れてくるも二人は唇を離そうとはしなかった。 そして、堪能し終わったのか。シンは顔をチンクから離した。 「チンク、愛してるよ」 「ああ、私もだ…シン」 そういうと、二人はお互いの帯に手をかけていった。 時計の時刻はちょうど0:00分を差した頃、布団の中で裸になったままチンクと抱き合っているシンの唇が動いた。 「あのさ、チンク」 「うん、なんだ」 ちょうど、愛しい男の胸の中に抱かれながらうつらうつらしていたチンクが眠そうな声で答えた。 「結婚…しないか、俺の嫁さんになって欲しい」 「え、そ、それって」 突然のシンの申し出にチンクの意識は一気に覚醒していく。 「最近さ、部屋に帰ってお前がいない時。なんかこう耐えられなくなってきたんだよ」 「そう…か」 「だから、その、ずっと一緒に…」 「ば、馬鹿…そんなの断るわけないじゃないか」 チンクは顔を赤く染め、気づくと涙が止まらなかった。 「馬鹿、嬉しいんなら泣くなよ」 「馬鹿、嬉しいから泣いているんじゃないか」 そして、二人は再び顔を近づけ唇を重ねた。 「くっ、シンがおらん。ダミーを掴まされたか!」 「声をかけてくる男にバスター打つのも飽きてきたの」 「やっぱり山の幸コースに便乗しておけば良かった!!」 シンとチンクがお互いの道を共に歩むことを決めている時、ご存じ三馬鹿は海へとやっていた。 というか最早、クラゲのシーズンであり海にはサーファーしかいない時期に思春期の男女が海を 選ぶのであろうか。後ろでカットバックドロップターンを決めるも見向きもされないヴァイスを 尻目に三馬鹿は海に吼えた。 「ふふ、あちらさんは見事に策に嵌まってくれたね」 「さすがドクターですわ」 将来の孫が眠るであろうゆりかごを自身のもちうる知識を活かした設計図を作りつつ、ドクター スカリエッティは勝利の笑いを浮かべた。 前に戻る 一覧へ
https://w.atwiki.jp/death-march/pages/225.html
概要 14歳。初登場時レベル3(*1)。白髪の美少年。顔立ちは白人種系。 「自覚がないが勇者の称号を持つ人間なのに、魔王珠によって魔王になった元魔王で、最終的に人間に戻り迷宮都市でバンやヨロイなどに預けられ鍛えられる」という、かなり盛りだくさんに色々あった少年。 後述の通り、(2024年現在で)書籍版とWEB版では一番性格も境遇も変わった人物。文字通り別人と思われるほどの変化具合で読者を驚かせた。 というか、本当に同名の別人では…愛七先生ならやりかねん 作中の活躍 王都にて 初登場はWEB版13-3 王立学院。イヤミな貴族に「汚ならしい孤児」呼ばわりされ殴られたところを、メネアに庇われるシーン。 それを見たアリサからは「それにしても「少女マンガか!」って突っ込みを入れたくなる様なシチュエーションよね」とツッコまれている。 明記されていないが、「雑用」と呼ばれたりその後の描写から、生徒としてではなく仕事として学院内にいた模様。 また、メネア王女がシンを気にかけていた理由も不明。 この時、アリサの鑑定ではスキルは「片手剣」のみ。 そのままだと学院編のサブキャラだと思われていたが、WEB版13-10.捕り物にて再登場。 緑魔族の痕跡を追っていたクロが、3つで1組の認識阻害の装備、「盗神の装具」を追っていたところ最後の1つを持っているのがシンだった。 シンから盗神の装具を外し鑑定すると、「片手剣」スキルが消えて「苦痛耐性」スキルが発現、詳細欄が空欄になり、最後に「勇者」の称号が発現した。 (現地の人間に勇者の称号が出るのは作中で初めて) その場では何も言わず、盗神の装具の代わりのバンダナ(認識阻害機能付き)を渡して去り、後にヒカルやエチゴ屋に監視を頼む形でその場は終わる。 (そのため、結局事件が終わるまでシンはサトゥーと面識はないまま) ただのモブと思われていたがまさかの二人目の勇者?と読者に思わせたところで、物語は急展開を迎える。 魔王 13-29.宝珠の陰でにて、仕事として盗品を配達するところに魔神信奉者からの襲撃を受ける。 盗品と思われた女神像が崩れ、その中から紫色の宝珠が出てきたところで彼の運命は回り出す。 その後場面転換となり、具体的に何があってどうなったのか詳細は不明。本人の独白のような回想(*2)でしか語られていないが、魔王としての騒動を起こすまでの人生をまとめると以下のようになる。(一部不鮮明なところあり) ルモォーク王国のユリコにより召喚されたうちの一人(行方不明とされた8人目) 本人の言によると「召喚された世界の人間として生きて、それでもなお、同じ事を考えるか知りたかった」為に自ら記憶を封印する 記憶のない状態で王都の孤児院で暮らしていた。(その生活の中で、年少の子供を助けるため魔物に立ち向かい、結果として勇者の称号を得るが誰もそれに気づかない) 魔王珠を使って自らの意思で魔王となる 魔王になった理由を端的に述べると「――あのクソオヤジをぶん殴れるくらい強くなりたかっタ」(*3)から。 魔王になったのは自分の意思とのこと。だが魔王になった直接のきっかけは不明。 魔王としての能力 魔王になった時のLvは50。「魔を司る者にして、全能なる王」と自ら名乗るだけあり魔法が主体。 同じ魔法主体の勇者であるヒカルが相手にならないほど、大口を叩くに相応しい実力の持ち主。 ユニークスキル、「魔術の司(マスター・ウィザード)」を持ち、あらゆる魔法を無効化できる。 魔法攻撃だけでなく、防御魔法や補助魔法、果ては魔刃砲などの魔力を使った攻撃までもが、相手とのレベル差がどれほどあろうと無効化できる。 そのため、対峙したヒカルはLv89と、シンより大きく上回ったLvだったが相性が悪く有効打を与えられず、一時はアリサたちを逃すために決死の覚悟を決めたほど。 魔法攻撃の他にも召喚魔法で上級魔族を召喚できる。 戦闘の最中に16体同時に召喚して特に消耗した様子などもないので、まだ余裕があったと思われる。(その後登場したチート主人公に手も足も出ず負けたけど) 他にも、事象からどの魔法を使ったのか看破できる特殊能力もある。 「あのクソオヤジに恵んでもらった力」(*4)と本人が言っている通り、他人から渡された力。 魔王が解除されて人間に戻った際には失ったが、のちに違う敵が使ってきた。 父親について 上記の通り、魔王としての力(ユニークスキル)は父親からもらったものと明言されている。 しかし、この父親についてWEB版では非常に謎が多い。 「俺と母さんに散々迷惑を掛けたあげく、死んだ後でまで異世界で魔王をやっているようなヤツの事はどうでもイイ」(*5)と述べている。これを素直に解釈すると、父親も同じ地球から来た転生者ということになるが・・・ 「死んだ後で」とあるが、死亡時の詳細は不明。シンは異世界転移(ユリコに呼ばれた)なので、二人一緒に死亡して二人とも転生したわけではないのは確か。一応、父親は転生者とは断言されていない。 シンは上記の通り、ルモォーク王国で召喚された転移者。父が転生であってもどこでこれらの情報を知ったのだろうか。 サトゥーは、「「偽王」という称号や狗頭と話したときの情報から推測して、彼の父親は自分の持つ「神の欠片」を魔王珠という形でシン君に与えたのだろう。」と推測している 魔王となったシンの元に赴いた緑の上級魔族?が、シンを「殿下」と呼び「鬼人王陛下も喜ぶ」と伝えている。 この時点では、鬼人王とシンを親子とは確定していないが、緑の上級魔族はシンと過去にも出会っている。 「鬼人王」の称号は、のちにゴブリンの魔王の持つ称号の1つと判明(*6)する。 ゴブリンの魔王は転生者。 これらが事実ならシンの父親はゴブリンの魔王ということになるが、作中では明言されていない。 (そもそもゴブリンの魔王が活動していたのは1000年以上前で、初代勇者の時代とかなり離れている) また、クボォーク王国の迷宮にて大鬼族の魔王と対峙した時に、サトゥーは大鬼王がシンにユニークスキルを与えたのだろうと考えているが、こちらもまたシンの父親とは明言されていない。(*7) 結局、WEB版完結までにこの謎に関しては明確な答えは用意されなかった。 なお、30巻現在の書籍版ではまだシンが魔王化しておらず、この答えは未だ謎のままである(2024年7月現在) 勇者 王都に魔物が大量出現した時に、孤児院の子供たちを庇って魔物と戦い、「勇者」の称号を得ている (*8) 。但し本人に自覚は無かった。 「魔王珠」と呼ばれるアーティファクトを使用し、一度は魔王になるが、サトゥーのチートで「神の欠片」を体から取り出し(*9)、更にバンが持っていたエリクサーを使用することで(*10)、現在は人に戻っている。 その後の活躍 その後もセリビーラの迷宮下層で、ガキを鍛えるのは大の得意と言うヨロイの元で再教育を受けている(*11)。人間に戻ってからはレベル20である (*12) 。 普通の人間になったからか、最後の宴会(という名の全キャラ登場シーン)まで登場シーンはなく戦闘に巻きこまれなかった。WEB版最後の登場場面はピザをすごい勢いで食べるシーンである。 書籍版では 書籍版25巻のエピローグで登場。なんと書籍版では、日本の学生として生活しているところに急に異世界転移させられるという主人公のような形で登場する。 しかも、セイギ、ユウキ、メイコ、フウの4名と中学の同級生で、シンがメイコを一方的に好きなのはバレバレと、非常に情報過多な描かれ方をされた。 上記4名の他に、先輩(*13)のリク?、カイ?、さらにその同級生のそら?の3名を合わせ、合計8名という大所帯で勇者召喚によりサガ帝国に移転。(*14) さらに、移転先で一人だけ勇者としてではなく一般人として転移させられたことが判明。まさに文字通り巻き込まれ型の主人公のような立ち位置となり、今まででも一番WEB版と変わったような形で登場。そこで次巻に続くとなり、次の巻発行までファンをヤキモキとさせた。 しかし、いざ発売となった次の26巻では悪い意味で目立つような立ち位置となる。 見栄を貼る、礼儀がなっていないガキ、暴言を吐く、現代日本で言うなら中学生の年齢であるアオイ?やユイ?が働いていると知れば「基本的人権の侵害だ!」と大声で喚く、飲めないくせにコーヒーはブラック派など、WEB版とは違う精神の成熟していない子供(ぶっちゃけていうと小物)として書かれていた。 WEB版から書籍版になるに当たり、外見の変わった者、運命の変わったもの、根本設定が変わった者などがいる中、敵役でもないのにここまで落とされたキャラも珍しい。 最終的にヨウォーク王国の魔王出現に巻き込まれてしまい、26巻はいいとこなしの状態で終わってしまう。 魔王を倒しても日本に帰らなかったリク、カイと一緒にサガ帝国に残ったので、今後も出番はあるはず。 ここまでどうしようもないな性格から、孤児院の子供を思ったり大人な対応をするWEB版のようなキャラに成長する日が来るのだろうか・・・ 余談 なお、その26巻で日本から転移していた父親?と出会う。 シン自ら「毒親」というだけあり、別世界で何年かぶりに出会った息子に対して「酒代の金を寄越せ」と言い募るクズであった。 書籍版では(クズな性格を買われて)魔王珠を使って人工的に魔王にされてしまう。 書籍26巻で設定の大幅変更 (2023-02-17 01 21 27) ルモォーク王国 人物 勇者 日本人 魔王
https://w.atwiki.jp/sinntokotonoha/pages/176.html
シン・アスカ 人種 コーディネーター 年齢 16歳(ただし、本篇後半は17歳) 身長 168cm 体重 55kg 誕生日 CE57年9月1日 星座 運命を感じざるをえない乙女座 血液型 O型 中の人 鈴村健一 作品 機動戦士ガンダムSEED DESTINY(シード ディスティニー) 必殺技 パルマ ( ゚Д゚)
https://w.atwiki.jp/muscle-brain/pages/212.html
【シン・アスカ】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┃■ステータス■┃【統率】11 【武勇】9 【情報】4 【政治】3┃┃■成長率■┃【統率】A 【武勇】A 【情報】D 【政治】D┃┃■武勇内訳■┃【力】13+3 【体】9 【速】11 【技】9 【魔】3┃┃【力】B 【体】C 【速】C 【技】C 【魔】D┃┃■性格■┃◎生真面目:ランダム行動の結果、資源を消費する行動の成功率が40%未満になった場合は判定を行わない。┃ その場合、ランダムで決めた1名のキャラクターの行動を手伝いに行く。┃ 手伝いに行った先でも何も無かった場合、自分の無力さを嘆いて体育座りをする。┃┃■成長ポイント■┃【17点】┃┃■特性■┃◎SEED┃ 反射神経・運動神経・空間把握能力など、戦闘に必要な諸能力に優れた天性の才能。┃ これからの文治の時代には相対的に不要になっていく能力ではあるが、シン自身はこの能力を平和な時代への┃礎として位置付けているため、そう嫌っているわけではない。┃ “戦闘時”、メイン指揮官かメイン参戦者として戦闘に出ていれば、勝率を+10%出来る。┃┃◎ツッコミ体質┃ このキャラクターは2ヶ月に1度まで、キャラクター1人の行動に指示を出すことが出来る。┃ ランダムで決まった行動が納得行かなかった場合、ツッコミを入れてその行動を変更するのだ。┃ 今日もアスカ家にはシンのツッコミが響き渡る………。┃┃■能力■┃┃◎種割れ┃ ギリギリまで追い込まれてからが強い天然の性質。┃ 最終的な勝率が50%未満の戦闘で発動。最終勝率を+10%する。┃┃○武術┃ 小規模戦闘時、勝率を+5%する。┃ また、戦闘以外の武勇を使う判定の成功率に+5%する。┃┃◎突撃! 突撃! 突撃!┃ 防御を考えずに突撃をかける。短期的に見れば非常に高い戦力を発揮するが、部隊が酷く疲弊する。┃ 使用する事でその戦闘中に自身の指揮下の兵力を+30%。ビッテンフェルト直伝。┃ ただし、その戦いに勝っても負けても、その軍は自身含め翌月の終わりまで使用不可能になる。┃┃◎アロンダイト(専用通常アイテム/中級)┃ アスカ家に伝わる宝剣―――ではなく、シンが自領の鍛冶師に作らせたごっつい剣。┃ マジックアイテムではないが、シンに合わせてカスタマイズされた業物であり、高い攻撃力を持つ。┃ 戦闘時、【力】ステータスを+3。ただしこの数字は25を越える事は出来ない。┃┃○強化訓練┃ 自身が参加した部隊訓練成功時の兵力上昇値が更に+5される。┃╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┃┃■行動タイプ■┃┃1.部隊訓練┃2.部隊訓練┃3.部隊訓練┃4.治安維持┃5.治安維持┃6.治安維持┃7.振興活動にチャレンジ┃8.家で家事(何もしない)┃9.レイに聞きに行く┃10.できる子に聞きに来る┃┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 男爵時代のデータはこちら
https://w.atwiki.jp/saikyousyujinnkou3/pages/1281.html
【作品名】カンフー・ハッスル 【ジャンル】映画 【名前】シン 【属性】人間男子 【大きさ】成人男性並み 【攻撃力】張り手:20m程先のアパートに直径約13m、厚さ5m程の手形の穴を開ける 自分と格闘戦が出来る相手が1mから反応できない速度で放てる、ただの張り手なので当然連発できる 【防御力】厚さ50cm程の木壁や漆喰の壁を5枚程ぶち破る頭突きをくらっても戦闘続行可能 異常な回復力を持っており、常人なら死ぬような怪我を負っても数時間で回復 コブラに唇を噛まれても唇が腫れただけで、自然に回復した。 【素早さ】20cm先から撃たれた拳銃弾が10cm程を動く間に、手を1m程動かして掴みとれる相手と互角に格闘戦が可能 移動速度は数十m離れて走っているトラックに一瞬で追い付く速度で走れる 数mのジャンプができる 【長所】如来神掌の使い手 【短所】ラスボスにボコボコにされるまでは気の脈が開いておらずチンピラのままだった 後、本編で起きた騒動は元はと言えば全部こいつのせい vol.120修正 vol.121 553格無しさん2018/08/10(金) 02 41 38.07ID 8K53GRfh シン考察 1mからマッハ10反応 納村不道と同反応だが、こっちは射程長いので有利なので勝ち 陸奥八雲には反応相手が上なので負けて 陸奥八雲>シン>納村不道 vol.48 589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/27(日) 17 26 21 ID UbRg6CFJ シン考察 ○○僕、神崎・H・アリア 如来神拳勝ち △友永和樹 相手の攻撃をよけまくって分け こっちの攻撃では倒せない ×ヘルボーイ 自爆負け ○百目鬼朝男 如来神拳連発すれば相手は銃を落とす。それを繰り返し勝ち ○コンカー 如来神拳連発勝ち △綾崎ハヤテ 相手の攻撃はよけることが出来るが向こうもかわせるか。分け △硬岩鉄之進withポチ 車は壊せるが本人は倒せない ×ジェフ・パーキンス レーザー乱射負け ×リト ぶんぶんくんバットで負け ×高嶺竜児 パンチの風圧でぶっ飛ばされるか。 硬岩鉄之進withポチ>綾崎ハヤテ=シン>コンカー
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/826.html
1 それは特別な出会いなんかじゃなかった。 何て事のない日 何て事のない場所 何て事のない出会いだった。 大学入学が決まって、新しく一人暮らしを始める事になった私は街並を覚えがてら散歩していた。 それなのに、どんくさいとよく言われる私は転んだ拍子にコンタクトを落としてしまった。 私は周りの目も忘れて座り込んで必死に探していた。迂闊な事に予備の眼鏡も持っていなかったのだ。 かといって裸眼で歩くには余りにも私の視界は覚束なくて、正直途方に暮れていた。 周りの人はただ、ただ私を見ながら通り過ぎていくだけ。 見知らぬ街、見知らぬ人々、空でさえも私には見知らぬものに見えた。 転んだ拍子に擦り剥いた膝はじくじくと痛みを訴えかける。 座り込んで這い回る自分が何だかとても惨めに思えて、情けなくて、悲しかった。 滲んでくる涙はどうしようもなくて、堪えようとすればするほど私の視界に溢れてくる。 泣いている顔を見せるのが恥かしくて、悔しくて、私は意地でも顔を上げるものかと、せめてもの意地を張っていた。 「あの……大丈夫ですか?」 とても近くからかけられた声に、座り込んで俯いていた私は咄嗟に顔を上げた。 滲んだ視界にその紅の瞳だけが、ひどく煌々と鮮やかに映った。 その時の私の気持ちを一体どうしたら伝えられるのだろうか。 その時の私の悦びを一体どんな言葉に置き換えられるだろうか。 寂しくて、心細くて、悲しい気持ちに不意に与えられた何気ない温かな声に、私は更に泣いてしまった。 声の主は、自分が何か不味い事を言ってしまったのではないのかと、酷く慌てふためいていた。 それでも、逃げ出さずに、訳を聞くと私に付き合って日が沈むまで一緒にコンタクトを探してくれた。 結局見つからなくて、もう諦めようと折れたのは私の方だった。 それでも諦めずに探そうとするのを、何とか説き伏せて、渋々帰る事にした時だった。 「遅いから送りますよ」 そう言ってくれたのを、流石に其処までしてもらっては申し訳ないと言うと、逆に怒られてしまった。 「何馬鹿な事言ってるんですか!!アンタみたいな綺麗な人が夜道を一人で歩いていたら襲ってくださいって言ってるようなもんだろ!!」 そういって、半ば強引に私の手を引っ張って送ってくれた。 声には何処か幼さが微かに残っていて、一体幾つなんだろうかと疑問に思った。 でも掴まれた手の温かさと、細くてゴツゴツした男の人の感触に、それを聞き出す勇気が出なかった。 家までの道を、手を繋いで、目が殆ど見えずにいる私が転んでしまわないように、ゆっくりと歩幅を合わせてくれた優しさにまた涙が出て、 日が沈みすっかり暗くなった闇の中でこっそりと拭った。 具体的な住所を聞かれて答えると、声の主は酷く驚いていた。 彼の家の隣に建ったアパートの一室が私の新たな住処だったのだから。 家に着くと、帰ろうとするその人を私は部屋に上がるようにお願いした。 せめて、お礼にお茶でもと思ったからだ。 ところが、私はそこでまた怒られた。 「こんな時間に男を部屋に入れるなんて、無防備にも程があるぞ、アンタ!!」 負けん気の強そうな男の子の声だと思っていたが、その割りに妙にしっかりした口調であった。 あまりの剣幕に、思わずゴメンなさいと謝ると、今度は一転してオロオロとし始めた。 「ご、ゴメン…俺、口調がキツイってよく言われて、その、とにかく、アンタみたいな人は警戒のし過ぎで丁度いいんだから気をつけろよ」 と拗ねたように漏らした言葉に、私は思わず笑ってしまった。 そんな人が送り狼になるとは思えないのだけど、彼の気遣いを無にするわけにもいかず、私は後日お礼に伺いたいから、と家の住所を教えてもらった。 次の日、私は何故か酷く緊張していた。 鏡の前で何度も髪の毛の乱れが無いか、服装は可笑しくないか、何度も何度も入念にチェックを怠らなかった。 ぼやけた視界で顔も見えない相手に、しかもお隣さんにお礼に行くだけなのに、何度も何度も入念にチェックをした。 家の前に着いて、インターフォンを鳴らそうとして重大な事に気付いた。 名前を聞いていなかったのだ。 一体何と言って鳴らせば良いのだろうか。 名前も知らないのにお礼っておかしいだろうか。 一度悪い方向に考えてしまうと、どんどんその方向へ思考が沈み込んでしまうのが私の悪い癖だった。 そうやってまごついていたのは一体どれ程の時間だったのだろうか。 「アンタ、一体何してるんですか?」 後ろから不意討ちのように声をかけられ、叫び声を上げなかった自分に拍手喝采を送りたかった。 不審気な声に、どう弁明すれば不審者以外の何者でもない我が身を説明できるのかと、あれこれ考えながら振り向くと、 「アレ…もしかして、昨日の…?」 そこには、制服を着崩して、カバンを肩にかけ、部活の帰りなのか微かに汗の香りをさせた黒髪の凛とした少年がいた。 まだ幼さの残る顔立ちに、ぶっきらぼうな空気を纏う少年がすぐに昨日の彼だとわかった。 その相貌に煌く真紅の瞳に再び釘付けになり、その時私は完全に魅入られてしまったのだった。 yagami「……一体なんやこれはーーーー!!」 背景に大津波を巻き起こしながら放り投げたのは日記帳。 表紙には『せっちゃんの日記』とある。 日付から見るに、シン君と初めて出会った日のセツコさんの日記のようだ。 なのは「……時空転移とか空から落ちてきたとか、流れ着いたとかじゃないの?」 フェイト「普通の恋愛モノみたいな出会いなのが…」 ティアナ「逆に危機感を煽るのは……何故かな?かな?」 yagami「ええーい!!立てよ六課!!我々の戦力は圧倒的ではないか!!」 ~ハマーンさん家~ ハマーン様「フッ…腕力がモノを言うのはファンタジーの世界だけだよ」(ピキーン) シン「ん?母さん何か言った?」 ハマーン「いや、お前がセツコ君を初めてナンパした日の事を思い出していただけだ」 セツコ「な、なんぱ…////」 シン「な、何人聞きの悪いこと言ってるのさ!!」 カミーユ「そうだよ、母さん。シンはそんな破廉恥な真似をする子に育てた覚えは無いよ!!」 アムロ「カミーユ…そのセリフは普通父さんが言うものなんだが…」 クワトロ「な…なん…だと…?ナギ様中古問題…鬱だ死のう…」 アムロ「うん、なんでもない」 ハマーン「フン、セツコ君の見目が麗しくなかったら果たして夕暮れ時まで付き合ったかな…?」 シン「なッ…////」 ハマーン「シン…『エッチで綺麗なお姉さん』…ベッドの下というのは芸がないぞ」 シン「!?////////あ、あああ、あれはアム兄が……」 アムロ(シンが気に入ってたからあげたのだが…) ハマーン「ふ、それより、料理教室の続きでもしたらどうだ?」 シン「あ、ああゴメンよ、セツコさん。えっと、ほら包丁はこう持ってリズミカルにトントントンと…力入れちゃダメだってば」 後ろから手を重ねつつ指導。 セツコ「は、はひ…///////」 カミーユ(まぁ、あの体勢で力むなって言う方が無理だよ… ていうかいつも思うんだけど、シンは何とも思わないのかな兄さん) アムロ(いや、シンは料理を作ってる時は恐ろしく集中してるからな。雑念が一切無いんだよ) カミーユ(ああ…だからセツコさんが帰った後でベッドでゴロゴロしてるんだ…) ハマーン(ちなみに、同時刻にセツコ君もゴロゴロしてるぞ) 2 「サンドマン…あれは一体…!?」 「エイジか…あれは、私がグラヴィオンのモデルにした機体だよ…」 「何だってんだよ奴らは!?」 「重力を、そして次元を操る許されざる者達」 訪れる破滅の足音。 傷だらけのアルティメットグラヴィオン。 「セツコさん……この設計図を…シンに…」 「カミーユ君、これは…ッ」 「グルンガスト……ロストマウンテンで見つかった機体の設計図を元にシンの為に俺とアムロさんが設計したものです」 「どうして私に…?」 「この機体には貴女が必要ですから…さぁ、ここは俺が引き受けますから早く!!」 涙を振り切り、親友の元へと羽ばたくバルゴラを見送ると、大軍となって押し寄せる宇宙クジラの大群に立ち向かうたった一機のゼータガンダム。 「ホント……ソックリだね…殺してやりたいくらいだよ……」 「何なんだよ!!アンタは!?」 「僕はレン・オハラ……初めまして、『お父さん』?」 奪われたはずのデスティニーに、シン専用ヒュッケバインは翻弄される。 そしてシンとは似て非なるクリムゾンの瞳を持つ少年に告げられる衝撃の事実。 「セツコさん…」 「シン君…」 「コレが、カミーユが…アムロさんが俺達に託してくれた機体…」 「シン君、一緒に…一緒に行こう?」 「ああ、ずっと…ずっと俺達は離れない……これが俺達の剣……」 「うん。お互いを想い合う力で事実上無限のエネルギーを生み出すオーバーテクノロジーの結晶」 「バルディオスの次元跳躍能力…アクエリオンの想いを力にする能力…サイコフレーム…」 二人が見上げるのは、人類の、銀河系の最後の希望。 「これが俺達の…」 「これが私達の…」 「「運命を断つ剣…ッ!!ダイゼンガー・極限太極式!!!」」 銀河を切り裂く大剣を掲げ、遂に最後の戦いが始まる。 スーパーロボット大戦ZZ 君が見るのは人類の最後か、人類の未来か、それとも… シン「母さん…これ何?」 ハマーン様「最初は本職ではないからと辞退していたのだが、なにぶん仕事が早く片付いてしまって暇だったのでな。 戯れに断っていたゲームのシナリオを1、2時間程度で書き上げたのだ。 携帯ゲーム機だというのでまぁいいだろうと思って適当に引き受けたのだがまさかPS3で発売されるとはうっかりしていた」 シン「っていうか、実名な上に、セツコさんまで出てるよ……しかも、何時の間にこんな声録ったのさ?」 ハマーン様「クワトロがボーカロイドを自作して作ったのだ」 シン「父さん凄いな!!」 クワトロ「見たまえ。シンの私を見つめる尊敬の眼差しを」(うっとり) カミーユ(凄いけど、ああはなりたくないって顔してる…) アムロ(凄いけど才能の無駄遣いって顔でもあるな…) ~セツコさんのアパート~ セツコ「え、えええッ!?そ、そんなゲームとはいえシン君とキス……それに子供って……//////////キュウ…」(くらッ) 3 カミーユ「シ~ン♪ガンガンやろうか~」 カミーユ兄さんゼータが出て、レジェンドがプレイヤーキャラとして出なかった事が余程ご機嫌なようです。 何故かGa○ktを歌いながらPSP片手に楽しげにリビングにやってきます。きっと綺麗なカミーユだからでしょう。 ちなみにあれだとZZは無い事になるそうなので無問題です。ハマーン様が凄まじいコスプレをしているのを見ずに済みますから。 ところで家でしか使わない携帯ゲーム機というのは果たして正しいのでしょうか? アムロ「兄さんもまぜてもらおうかな。今日は仕事もないし」 兄さんはオーソドックスに初代様で行くかνで行くか贅沢な悩みを抱えながらやってきます。 ハマーン様「痴れ者共!!PSPでは大人しく狩りにでも出ていろ。弟離れの出来ない俗物どもが、家事を終えたシンの身体を愛うことも出来んのか」 わいわい、がやがやとやってきたお兄ちゃん達にハマーン様の一喝が響き渡ります。 ハマーン様の一喝、ファンには垂涎モノでしょう。現にハマーン様の担当をしているマシュマーさんは大枚をはたいて罵ってもらっています。 編集長は寧ろ大枚ではたかれています。無論「貴様の脂ぎった頬を叩いた札などこの私が受け取れると思うか?」というセリフがオプションで付きます。 その場合は+の金額を振り込まなければいけませんが、編集長は韓流スターを追いかけるお金を妻に回さない代わりにハマーン様に回しているのです。 振り込まれたお金はシン君に回されますが、シン君は基本的に無駄遣いせずに、主に食費に当てて他は貯蓄に回します。 そのかわりこだわりの食材を使って美味しい手料理を作ります。 美味しい手料理を食べたハマーン様やアムロ兄さん、クワトロ父さんは明日の活力を付け、仕事に精力的に取り組み会社に大きな利益をもたらします。 一部上場企業の利潤アップは国内の経済を支える事につながります。世の中は上手く出来ていますね。 つまり、ハマーン様は国内資金の海流出を防ぎ尚且つ国内のお金の循環をスムーズにしているというわけです。 クワトロ「このキュベレイのパイロット私に(性的に)プレッシャーをかけてくるとは……何という事だ、私が出ていなかったZZに限って… このキュベレイであれば私はZで(萌え)死んでいたな……」 因みにクワトロ父さんは政治家だったりします。誰ですか?今「ニートだろ?ぷげらw」と笑ったのは。 政治家なんて大体こんなものですよ?こう見えてもクワトロ父さんは優秀です。秋葉原に造詣の深い現首相以上にサブカルに詳しく、また 自分たちで選んどいて好き放題批判し放題の他の政党の党首よりも理想に燃え、(黙っていれば)甘いビジュアルに女性支持者が後を絶ちません。 その影に、スーツをノースリーブにしようとする父さんを必死に止めたシン君、アムロ兄さん、カミーユ兄さんの苦労があったのは知られざる事実です。 歴史を左右する事というのは存外知られていないものです。 カミーユ「そんな、せっかくガンガンも出たんだし、兄弟の絆を深めるためにもタッグプレイを!!」 アムロ「それはエゴだよカミーユ。Zであれだけ仲良しだったんだから此処は兄さんに譲るべきだろう!!」 ハマーン様「黙れ!!愚息共が。家で携帯ゲーム機などしおって。白いキュベレイが出ていなければ何の価値も無いのだ、そのようなゲームは!!」 全く同感です。 ハマーン様「全く…揃いも揃って弟にベッタリの奴らめ…アムロ、お前はだから特定の彼女も出来んのだ。カミーユ、弟を優先して修羅場を作るのも大概に しておけ、いつシンに火の粉が掛かるかわからんのだ。ナイスボートはお前だけで済ませておけ」 末っ子は一番可愛いとはこの事でしょう。ハマーン様は実の子であっても容赦がありません。 クワトロ「しかし…このゴールドスモー…見れば見るほど趣深い機体だな…」 個人的にカプルよりも出て欲しい機体でした。 最近のクワトロ父さんのマイブームはゴールドスモーと百式のパイロットを交換して、アカツキを含めて金色小隊で出撃することです。 余談ですが、クワトロ父さんの収入は寧ろ副業の方が高いです。副業が何かとはいえません。夏と冬の陣とか、もうすぐカタログがとか、 お父さんはシャッター前なんだよとか、一切わかりません。 一つ言えることが、秘書で女性向けの副業を担当している方の進言で女性向けのスペースにシン君を○音ミクの格好で売り子をさせようと画策 しているところをハマーン母さんに知られ、生きたまま生皮を剥がされる豚の如き悲鳴を上げた夜があったことだけは追記しておきます。 その事はお兄ちゃん達の連携プレイによりオールナイトのカラオケに出かけていたため、ただ一人NTじゃないシン君は知らないことです。 シン「母さん、言いすぎ。アム兄もカミ兄も俺の相手してくれるって言ってるんだから。それと動いちゃ危ないよ」 ハマーン様「ム?すまないなシン」 カミーユ「母さん……俺達には弟離れしておけとか言っておいて…」 アムロ「何で自分はシンの膝枕で耳掃除をしてもらってるんですか…」 シン「え?そういうものなんじゃないの?母さんが言ってたけど…」 ハマーン様「いや、間違っていないぞシン。末っ子というものは自分勝手に育ちがちだ。何故なら親兄弟に甘やかされ、自分は誰かの面倒をみるという 機会に乏しいからだ。だからこそ他人の面倒を見ることで自立心を失わぬようにするのが我が家の教育方針なのだ」 シン「へぇ~成る程ね。さすが母さん。あ、母さん、今度は右耳やるから反対向いて」 ハマーン様「わかった」 カミーユ(シン…また母さんに騙されてる……) アムロ(母さんが単にシンに甘えたいだけなのに……でも命は惜しい) 流石にNTだけあって兄さん達は逆らったらどうなるのか、どういうオチが待っているのかを見切っているようです。 何はともあれ、今日もハマーンさん家はみんな仲良しです。 クワトロ「ゴールドスモーのマスターグレード化と、アナ姫のフィギュア化の嘆願書を書かねば…」 ~セツコ宅~ セツコ「このクリスって人何か私に似てる?っていうかシン君……キュベレイの子にも『守る』って言ってるぅぅ……」 前へ戻る 次へ進む 一覧へ
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/249.html
部活(死闘)編 「疲れたー……」 我が家(倉庫、もとい物置小屋)に何とか無事に、大いに恥をかいて帰還した俺は靴を脱ぐなり倒れ込んだ。 我が家と言っても元が物置小屋であるため当然一部屋。にしてはやけに広いのは元が園崎のだからだろう。 特別に電気を回してもらっているから冷蔵庫ぐらいはある。 が、出費は抑えておきたいので設定温度を多少いじってある。 水道は川で汲んだ水で補い、風呂は園崎の家の人に貸してもらう。 多少狭いが、野宿よりはマシだ。うん。 しかしまぁ、神経衰弱で本当に神経が衰弱するとは流石に俺も思いもしなかった。 神経衰弱、そう、今日行われた罰ゲーム付き部活──ある人はこれを闇の遊戯と呼んだ──の内容は、神経衰弱なのだ。 そりゃまあね、俺も若かったから神経衰弱つったら記憶力と運だけのゲームだと思ってたんですよ。まさか、あんな…… 「神経衰弱、それは太古より上流貴族が盛んに行った遊戯で、それを極めた者は明鏡止水の領域に至れるとも……」 「……みぃの話は長い上にインチキすぎて飽きてしまうのです」 神経衰弱についてそりゃ熱く、時に激しく身振り手振りで伝えようとする魅音を尻目に、梨花ちゃんがうんざりしたようにうなだれて呟いた。 おほん。ともかく、俺達は机を並べて神経衰弱をやることになったわけだ。勉強はてんで駄目な俺は記憶力だけは良い。 まどろっこしくなくてちょうどいいぜ! 「これが5だから……悪いな皆、とりあえず二枚、ゲットだぜぇい!」 意気揚々と5が置いてあるはずの場所に手を伸ばし、札をめくって──俺は絶句した。 だって、そこにあったのは2だったのだから……! 「そ、そんな……!?」 思わず口に出してしまった。すると魅音が肩を揺らしながら、不気味に笑い始める。 「言ったよねぇシンちゃん……これは太古から続く遊戯である以上に……闇の遊戯だって!」 闇の遊戯なんて言ってなかったぞ。さておき、魅音が教室に響き渡るぐらいの声量で怒鳴った。 その姿はまさに、鬼だ。以前見た監督の固有結界とは違う、鬼気たるものがある。 「や、闇の遊戯が、何だって言うんだよ……!?」 俺の呟きに応えるように、圭一が口を開く。 「つまり……ずる使い放題のゲームってことさ」 ずる!? ずるとは詰まるところのチートですか!? ファッキンチートですか!? 慌てて魅音を見ると、魅音は肩を揺らしながら愉快そうに、不気味に笑った。 「あ、あんたって人はぁぁ!」 「はん! 神経衰弱であろうとにらめっこであろうと受験であろうとねぇ……あたしらにとっては!」 びしっと右手を掲げ握り拳を作り、魅音がわなわなと震えながら力説する。 「あたしらにとっては、戦争なんだよ!」 「……お姉、私とっても恥ずかしいんですけど……」 「つまりみぃちゃんは本気でやれって言いたいんだよ」 ……そうか、ああそうか! 魅音、あんたは……あんたは…… 「あんたは仲間じゃない、敵だ!」 が、魅音は特に意にかえさず、むしろ鼻で笑って、 「今更なに言ってるんだぃ? 部活とは死闘、死闘とは戦争、それすらもわからないなんて、やっぱりあの裏山で見せた奇跡はまぐれだったのかねぇ?」 「そこんとこどうなんだい、へっぽこすちゅーでんと」 「へっぽこすちゅーでんと!? よくわかんないけどスッゴく傷つくそれ!」 るるるーと涙を流す俺を見て、圭一がぼそりと呟いた。 「シン……おまえノリ良いな」 ごめんなさい、こういう時、どんな表情をすればいいのかわからないの…… その後もそりゃひどい結果だった。 レナは『レナ、シン君の友達だよね……?』とか言って俺の照準を鈍らせるし。 詩音は『シンちゃんそういうことしちゃうんだぁ? グギ、グギャ、クケ……!』などと人間では発音不可能な言語を口走って脅してきたり。 梨花ちゃんは『元の場所に帰れ』などと呟いて(真相を明かしてはいないのに)思わずギクッとさせられたり。 あと残るは沙都子だが── 「悔しいですけれど、これはわたくしの負けのようですわね……完敗ですわ。シンさん」 「シンちゃんの本領発揮かなぁ?」 「おお、あの沙都子を負かすとは、シンちゃん、やるじゃないですか!」 わざとらしいぐらいに魅音と詩音が俺を茶化す。 沙都子は何故か、今回のゲームで今までチートを使わず、正々堂々と戦ってきた。 俺と沙都子のトランプは現在同点。 残るカードは四枚。今俺は2のカードをめくった。そう2だ! 2の場所はとうの昔に割れている。正々堂々戦ってきた沙都子には悪いが、勝たせてもらうぜ! 「悪いけど勝たせてもらう! 答えは聞いてない!」 「待てっそれは孔明の罠だ!」 俺がカードをめくる直前、今まで黙っていた圭一が叫んだ、が。それは間に合わなかった。 俺はカードをめくった。そう、めくった。 9と記されたカードを……! 「な……!?」 直後、沙都子の馬鹿にした笑い声が響き渡った。 「おーっほっほっほ! 詰めが甘いですわよシンさん!」 い、いつの間に……!? やはりトラップ沙都子は健在だったのか!? 魅音と詩音はお互いに笑い合い、梨花ちゃんは綺麗すぎるほど無垢で清楚で純粋でいて穢れなき微笑を浮かべていた。 なにやら『子供の都合なので、流石に展開が早いのです』と呟いている。 さておき、俺は、負けた。そう、負けた。 沙都子は未だに俺のことを馬鹿にした笑い声を響かせている。 その仕草を見ると、どうでもよくなってくるぐらいの愛を覚えますね。主に殺意混じりのドロドロとした愛憎。チョコレートみたいに。 「切り札は最後までとっておくものですこと……チェックメイト、井の中の大海に蛙を教えて差し上げてあげますわ。アテンションプリーズ!」 そう言って(激しく違うがこの際無視する)、沙都子は俺がめくった2と、もう一枚のカード──9をめくった。 ……ふっ! はははっ! 「……ぇ?」 沙都子と皆のこえが見事なまでにハモった。辺りが静寂に包まれる。少し間を空けてから俺は告げた。 「何勘違いしているんだ。2はこっちだぜ」 沙都子の顔が驚愕に塗りつぶされ、両手を頬に当ててヒステリックに叫んだ。 「ありえませんわ! だって、確かに!」 そう、有り得ない。俺がすりかえなければな! 「残念ながら、おまえに未来はない。この罠やろう! 速攻魔法発動! バーサーカーシード! 先ず一枚目、オープン! 二枚目、オープン!」 高らかと宣言して俺はカードを二枚めくる。2と記されたカードを! 「攻撃!」 沙都子の体が斬られたように痙攣した。 「いやぁぁぁぁ!」 椅子から立ち上がり、床に足を着く沙都子。だが知ったことか。 「三枚目、オープン! 四枚目、オープン! 追加攻撃!」 「きゃぁぁぁぁ!」 沙都子が絶叫しながらくずおれる。勝負は俺の勝ちだ。 だがこんなことで済むと思うなよ! 俺が席を立ち、更に追加攻撃と叫んでいると── 「シンちゃん、おいたが過ぎましたわね?」 詩音の声が聞こえてきて、俺は悟った。ああ……俺死ん 「しぃ、やめるのです。シンのライフはもう0なのです。にぱー」 未だに執拗な追加攻撃を加える詩音を梨花ちゃんが宥めている。 「結局、どの道トータルでシンは九敗だからけつから二番目じゃ意味ないんだよなぁ」 哀れ、シン。 骨ぐらいは拾ってやるぜ。 「ね、ねぇしぃちゃん、それ以上やるとそれが罰ゲームになっちゃうよぉ」 未だにシンに追加攻撃してるなぁ詩音。さすがに止めておくべきか。 そんな俺の考えを見透かしたかのように魅音が手を叩いた。 「はいはい終わり終わり。それじゃあ、今宵の罰ゲームは……これだ!」 魅音が取り出したものを見て絶句。 ……こいつぁひでえ。 「さあ、こっそり差し足まで初めているシンを捕まえろ!」 「や、やめろ! ただのメイド服スク水ならまだしもそれは! あんたは一体何なんだぁ!」 「さあてシンちゃん、覚悟はいいかなぁー?」 シンの叫びを一切無視して魅音が詰め寄る。 「諦めるのです。みぃ」 「おーっほっほっほっ。十倍返しさせていただきますわ!」 即座に足を梨花ちゃんと沙都子が両手でがっちりホールドした。 沙都子、目がイッてるぞ、怒りL(レベル)5って感じだ。 次に詩音とレナが腕をホールド。詩音、胸が当たってシンが前かがみだぞ。 「シンちゃん、たっぷり……味わってください……ね?」 「はぅっ!」 「罰ゲームだから、えと、ごめんね?」 トドメに俺が羽交い締め。許せ。情けは人のためならず、だ。 「いぃやぁぁあん!」 罰ゲームによりクラスチェンジしたシンの姿を見てまたもや絶句。瓶底メガネにふりふりメイド服、綺麗な白鳥さん。 白鳥さんはさておきシンは白いしイケメンだ。 そのせいあってか中途半端にマッチしていて……その、なんだか顔の赤らめ具合がまたいいのだよこれが。 「はうはうー! メイド服姿のシン君かぁいいようー! おん持ち帰りぃぃ!」 レナが叫ぶのも無理はないぐらいに。 結局、シンは泣く泣く帰路を歩んでいくのであった。どなどなー。 ひぐらシンのないた後に-01へ戻る ひぐらシンのないた後に-03へ進む 一覧へ