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バトプリD、大まかなストーリー&設定 ブルー(ハピネスチャージプリキュアより)の星(地球)において、プリキュアの大半が負けて劣勢に立たされているところから始まる。 つまり、はじめから荒廃しており、パッションはいなくてかわりにイースがいて、スカーレットがいなくてかわりにトワイライトがいます。 つまり、パッションやらが出るのが逆にイレギュラーなわけです。 ブルーはレッド(ハピネスチャージプリキュアより)からもらった『ミライクリスタル』で本来存在しない超新星プリキュア(スカーレット、パッション、アムール)を未来の世界から召喚し、覚醒のロック(大人ロック)を倒す。 ロックが消滅したことにより、本来ロックやレジェンダリーに倒される運命にあったプリキュアが復活し、温存されたアスパワワの力によって追加で新規プリキュアをつくり戦うことになる。 誰が復活で誰が新規誕生かは不明だが ソルシエールの言動とステージ選択文(初見くさいやつら)によると 復活&生き残り モブ 初代 スプラッシュスター 魔法プリ スカーレット以外のプリンセス ドキドキ フレッシュ ハートキャッチ 新規は ヒーリングっど スカーレット hug スイート パッション アラモード スカイハイ スマイル スタートゥインクル ハピネスチャージ デュオローグ であると思われる。 プリキュア側は新しいシリーズが始まるごとに新しいプリキュアが増えるわけだが、 それらはバトルプリキュアD内においては、「ブルーが生み出している」ことになっている。 だから、登場しているプリキュアはすべて本物である。 パルフェのセリフで「プロトタイプ」という発言があったり、 「超新星プリキュアがついにできた」的な発言や説明文(ステージセレクト)があるが、それはカッコいい感じに表現しただけで、プリキュア側は別にアンドロイドなどではなく、ただ新しい作品やキャラがでるたびに「誕生」と言っているだけであり、パルフェの場合は虹プリキュアの中で一番早く産まれただけである。 ブルーは『超新星プリキュア』という数名の強力なプリキュアを生み出してレジェンダリという敵の連合軍(本作主人公側)を押し返すわけだが、 レジェンダリにはトラウム(hugプリより)という科学者がおり、彼の研究によりプリキュアのコアというものを使えば、プリキュアと同じ力のコピーを作れる(ストーリーにはあまり書かれていないがこういう設定らしい)ようで、 それにより結局情勢はレジェンダリが有利になっている。 ちなみにゲーム内でガチャを引き手に入れたプリキュアは、上記の通りコピーであり本物ではない。 また、ルールーはもちろん、サミダレとラルカ、バッドエンドプリキュアはトラウムが作ったアンドロイドである。 サミダレは過去に存在した本物を参考にして作られたからか、レジェンダリ側では仮面がついたままである。 ちなみに、ソルシエール、レジーナ、イース、トワイライト、ジェントルー、レジーナ、ビブリーは同一のコアで自身を強化できるものの、本物でありアンドロイドではない。 プリキュア側のブルーは最終的に真覚者(最終形態プリキュア)を生み出すわけだが、策もなくプリキュアを作るだけでは数で勝るレジェンダリに勝てるはずもなく、 地球においてレジェンダリが覇権を握ることになる。 地球を失いかけたブルーの前にシュプリームが現れる。 シュプリームは戦いを求めて宇宙中を荒らしまわっていたが、 プリキュアを全滅させた組織がいることを知り地球までやってきたようだ。 シュプリームの登場により一時的に全プリキュアが強化された状態で復活(いわゆる難易度カオスがこれ) しかし、これもレジェンダリーによって全て倒される。 隠してブルーの星、地球はレジェンダリーに征服された。 バトプリDP+、大まかなストーリー&設定 大まかな流れ 1.ミライクリスタルを使って本来存在するはずのない超新星プリキュア(スカーレット)を未来より召喚しロックを倒す。 2.レジェンダリーの要になるはずだったロックの消滅により、本来全滅する運命だったプリキュアたちが全員復活する。 3.ブルーの手下プリキュアではない、野良キュア(初代.SS.魔法使い.YES)を倒し、魔力を奪いその魔力でバッドエンドプリキュアを作る。 4.1人目の超新星プリキュア、スカーレットを倒す。 5.ブルーが召喚した特殊な属性のプリキュア、音属性キュアを倒す。 6.2人目の超新星プリキュア、音のパッションを倒す。 7.ブルーが召喚した新型の属性のプリキュア、虹のパルフェ(プロトタイプつまり、出来たてほやほや)を倒す。 8.レジーナが裏切る。 9.3人目の超新星プリキュア、エースと裏切り者のレジーナを倒す。 10.ブルーが召喚した虹属性の完成系であるキュアコスモを倒す。(パルフェが負けるわけだにゃん) 11.ブルーの側近プリキュアである、キュアラブリーを倒す。 12.ブルーがスカイランドとグランオーシャンにヘルプを出したことによって、キュアスカイやキュアサマーが現れる。 13.ブルーは真覚者プリキュアを作るため、生き残った数人のプリキュアを時間のある限りパワーアップさせる。 14.トロピカルージュプリキュアを倒すが、コーラルとパパイアには逃げられる。 15.キュアスカイを倒す 16.最後の希望と思われていた超新星であり虹キュアであるフィナーレを倒す。(神よ、私は最後の希望ではなかったか、、、) 17.真覚者となったフローラ、グレース、コーラル、パパイアを倒す。 18.神ブルー、プリキュアを全滅させてしまったと嘆いていたところに、 シュプリームが登場。 19.地球の全てをシュプリームに捧げたことで、大地と全てのプリキュアが復活。 20.しかし願い叶わずレジェンダリーによってシュプリームもろとも再びプリキュアが倒される。
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本をがむしゃらに読んだ成果か。最近はシフォンがよく懐いてきてくれるようになった。 「キュアー、みきぃ」 「おいでシフォン」 優しく腕にくるんであげるとシフォンは嬉しそうに声をあげた。感情を素直に出すシフォン。 「せつなとは正反対かも」 「あたしがなに?」 「パパだよー、シフォン」 「せちゅなー」 「変なこと教えないで」 せつなはむにーとあたしの頬っぺたをひっぱった。モデルは顔大事なのに。 「美希たんあたしも抱きしめてー」 ラブが後ろからじゃれついてきたので、引っぺがしてせつなにでも渡さそうかと思ったが、気が変わりシフォンを前に抱いたまま後ろに倒れ込んでラブを潰した。 ぐえっとか聞こえたが聞かなかったことにする。ラブのお腹ふにふにしてていい枕になりそう。 「昔は三人で一つのベッドに寝てたよねー。せつなとブッキーもおいでよ」 ラブは自然とそう口にしていた。 「二人とも、ラブを潰そうー」 ねんねーとはしゃぐシフォンを万が一の為に首元に持って来て体を開けた。ラブの寝息が聞こえてきたのには素でびっくり。 ブッキーがぴょんと枕の方に飛びのったらしい、せつなが状況を理解してなかったので手を引っ張ってあたしの上に頭がくるようにねかせた。 「これも地球の風習?」 「そんなものね」 シフォンがすぴーと寝だしたのであたしも目を閉じる。 昼寝などしそうにないせつながしょっちゅう体勢を変えるせいであたしが寝たのは結局最後だった。 せつなは最初の位置から随分上の方にズレていてつい笑ってしまった。 「ふつー無意識に胸の上で寝る?」 あたしの小言もベストポジションを見つけ深い眠りについたせつなには聞こえていないようだった。 ~side(S)~ 私が目を覚ますとラブとブッキーはすでに目を覚ましてベッドにはいなかった。 二人が楽しそうに話すのをみてすごくホッとした。 「おはよーせつな。お姫様は爆睡してるよ」 ラブが私の下にいる人物を見ながら言った。 気づくと私は美希の胸の上で眠っていたらしい。 恥ずかしくてがばぁっと起き上がった私を見てラブとブッキーはきょとんとしている。 まだ頬に残る感触が妙に生々しく心臓はしばらく落ち着いてくれなかった。 それにしても…… 随分シフォンと気持ちよさそうに寝ている。少し悪戯心がわいて耳に息を吹きこんでやろうと(ラブが私によくやる)顔を近づけると、美希がかすかに起きたみたいで 「んむぅ」 唇に柔らかい感触がする。零距離に美希の顔。しばらくして目を開けて私を確認した美希はびっくりして唇を離した。 「ご、ごめん」 「……」 私は口を押さえたまま何も言えなかった。ドキドキがとまらない。ラブが美希に文句を言っているが、わざとじゃないのがわかっているからか本気じゃない。 「美希たんのばかー」 「ごめんてば。寝ぼけてたの」 「サイテー、アホー」 ぎゃーぎゃー言うラブをおいて、美希が私にごめんねと謝った。かろうじて私は大丈夫と返事をした。 ラブたちからは死角で見えなかっただろうけど、あれは濃厚なものだった。舌を絡めとり吸い付く。息をする暇もないもの。 無意識であれができるって……私のかすかにできた疑問は舌に残る熱で隅に追いやられてしまった。 ~~~~~~~~ 暑い……。 季節は冬だけど、この部屋は暖房が効きすぎている。汗がいつもより流れる。 だめだ。喉渇いてきた。 「ねぇ、暑いよ」 「ん、美希の味がする」 変態。あたしをうつぶせにして背中を執拗になめてくる。ドラマが新しく決まったらしい彼女はいつもよりご機嫌だ。 「もういい?」 「私を置いてったくせに」 この間のことをまだ根にもってるらしい。体の向きをかえて手の平で彼女の豊満な胸を包み込む。 「ごめんね。ゆるして」 「私だけを見て」 欲望に濡れた瞳に笑顔を返す。 我慢限界…… あたしはぎゅーと彼女を抱きしめて水飲んでくるねと言ってシャツを羽織って立ち上がる。 ぐんっと手を引かれてあたしが離れたはずのベッドにまた逆戻り。 もー…… 「なに?」 「飲ませてあげる」 彼女は自分用にいつもベッド横の棚に置いているスパークリングウォーターに手を伸ばした。 あたしはぬるいのは嫌だからいつも冷蔵庫から取っている。 にこにこしている彼女の機嫌を損なわないよう、受け入れることにした。 彼女の唾液と共に炭酸水が入ってくる。少ない量でも人のタイミングで飲むのは難しい。 あたしの口元からこぼれたものを彼女の舌がすくう。 よほど喉が渇いていたらしい。あたしは夢中で彼女に舌を絡める。 ふと部屋がかすかに赤く光った気がした。 え…… せつな? ぶはっ 彼女は呆然と女性と絡み合うあたしを見ていた。せつながハッとしてまた部屋が赤い光に包まれる。 「んー、汚いなぁ何?てか今なんか光った?」 「ごめっ、はぁ、気のせいだよ」 あたしは炭酸が逆流してヒリヒリする鼻をつまみながら、誰もいない場所を見つめていた。 ~side(S)~ あれはなんだったんだろう―― 部屋にいるとばかり思っていたのでアカルンに美希の自宅ではなく、美希のところへと命令してしまった。 メールに入っていた昼間の件の真摯な謝罪文に、気にしないでと直接伝えに行こうとしただけなのに。 美希が綺麗な女性と絡み合っていた。この間美希と会った時サングラスをかけていた人だろう。 美希は私に気づくと複雑な顔をしていた。 リンクルンがメールを知らせる。開くとやはり美希からで、明日8時にあたしの部屋に来てもらえる?と入っていた。 返信せずに布団に潜る。 ラブにもこれは相談できない。やっぱりまずは美希と話さなければいけない。 いつもみんなのお姉さんでいた美希。彼女に闇があったのだろうか―― 今すぐじゃなく明日の朝。彼女は今もあの女性と寝ているのだろう。私は一晩中寝れなかった。 ~~~~~~~ 「おはよ、せつな」 「………」 あたしは一睡もしていないが頭はやけにさえている。 目の前のせつなを見ながら缶コーヒーを口に含む。苦味が口内に広がった。 「昨日は……突然ごめん」 「ほんと突然」 せつなは真っすぐあたしを見た。 「あれは……恋人さん」 「違うよ」 「じゃあ……」 「お金をもらってる」 せつなは目を見開く。 「でも別にお金欲しいわけじゃないし。あの人だけじゃなく……他にも何人かと関係もってる」 「なんで……」 せつなは理解できないといった顔をしている。たいした理由はない。遊びなのだ。日常を刺激するスパイス。 「セックス好きなのかも」 「美希……だめだよ。やめて。そんなことしないで」 せつなは泣きそうになっている。なんで泣くのよ。面倒くさい。 「じゃあせつなが相手してくれる?ラブに内緒で」 わざと笑顔で吐き捨てるとせつなはキッと睨んだがすぐ悲しそうな顔になった。 「いいよ。美希があんなことしなくなるなら私と寝る方が安全だし」 「何言ってんの。意味わかんない」 イライラする。ラブを裏切る気もないくせに。勝手なこと言わないで。 せつなが正しいのはわかってる。だが否定的に言われると反発してしまう。 逆切れぎみにせつなを睨むとぞっとするような冷たい目を向けられた。 「刺激が欲しいんでしょう?満たしてあげる。親友の彼女なんて最高じゃない?そのかわり次にその人たちと会うときは先に私を呼んで。私で満足できなければ会いに行けばいい」 「ラブを裏切るの?」 「私はラブが好き。でも美希も大事。だからそんなことしてほしくない……でもわざわざラブに知らせる気もない」 馬鹿正直じゃないのよ私。 せつなはそう言った。その眼差しは真剣だった。 あたしはせつなに皮肉な笑顔を見せると、受諾の意味で柔らかい唇にキスをした。 「とりあえず帰って。シャワー浴びたい。寝たい」 せつなはあたしの髪に顔を近づける。 「あの時の……美希じゃない匂いがする」 「今からせつなの匂いをつける?」 わざと挑発するようにせつなに顔を寄せると、早くシャワー浴びればとせつなは素っ気なく言った。 こんな顔もするのね。 あたしはなぜか帰らないせつなをほっといて浴室に向かった。 「おかえり」 「まだいるの」 何が目的かわからないがとにかく今は眠い。あたしは髪を乾かすとベッドに潜りこんだ。せつなはそれをみると隣に入ってくる。 「何?昨日激しかったから体力ないよ」 「そうじゃないわ」 せつなはあたしを包み込むように抱きしめると私の目的は美希を救うことだからと言った。 ほんとイライラする。 抵抗する気力もなかったのであたしはやけに温かい布団の中で眠りについた。 み-506へ
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(この時間、みんなは何をしてるのかしら…。) 布団に潜り込み、ふと考え込むせつな。 寒い季節は人肌恋しくなるもの。 それは時として人を… 【せっちゃん無双~悪戯天使】 やっぱり最初はラブよね。 いっつも一緒にいるのに、お風呂や寝る時だけ別なんて。 あ、トイレも………。 時計の針はもうすぐ日付変更線。静かな時間。 ラブはもう寝てしまったのかしら? 今頃素敵な夢でも見ていたり。 そう考えるだけで幸せになれるせつな。 その赤い瞳の先に見据えるものとは… (アカルン。ラブの夢の世界へ―――) 実現出来ればどんな世界が待っているのだろう。 困った顔をして私を見詰めるアカルンにそっと 「ごめんなさい」 私は廊下に出て、ラブの部屋の前で歩を止める。 ネームプレートにはクリスマスの可愛らしいデコレーションが。 (ラブもやっぱり女の子ね) ドアを開けて、ベッドの近くまでそっと足を運ぶ。 相変わらず寝相が悪く、やれやれとため息を付く。 「風邪引いちゃうわよ」 ゆっくりと掛け布団をラブの体へ戻そうとすると。 (あ……) 寝相が悪かったせいか、パジャマがずれ落ちてしまい下着が 露呈しているのに気付いてしまった。 息を飲む。 ゆっくりと私の鼓動は高くなっていく。 掛け布団に伸ばしていた自分の手の動きが止まってしまい…… (―――少しだけなら) ダンスで鍛えられているのか、ラブのお尻はキュッと引き締まっているように思えて。 間近で女の子の――――ラブのキュートな部分を見ている事が凄く嬉しくもあり、 悪い事をしているような罪悪感にも襲われて。 (触れて……みたい) 気付かれないよう、私はゆっくり手を伸ばしていく。 「う……、うぅん…」 とっさに私は身を隠す。 心臓が止まるかと思った…。 暗闇の中で、私は一人冷静さを取り戻す。 (ラブ………おやすみなさい) 部屋に戻って布団に潜り込む。 ―――深く―――深く 初めて見た余韻を忘れないように、と。 (寝静まった頃に現れるなんてちょっと……ね) 昨日の情景がまだ頭から離れない。 キッチンでお皿を洗うラブの後ろ姿をそっと眺めながら。 私は部屋へ戻ると、机の上にあった雑誌をペラペラと捲っていた。 気持ちを落ち着かせる意味でも。 『クリスマスもバッチリ!完璧にキメちゃおう!』 目に飛び込んで来たのは、美希のカジュアルに着こなした大人っぽい姿。 いつみても彼女は素敵。ラブとはまた違った何かが彼女にはある…。 ―――魅力的――― この目で確かめてみたい。 気付いた時にはもう、私の手にはアカルンが。 (アカルン。美希の元へ―――) 赤い閃光に包まれた悪戯天使。 辿り着いた先には、赤い衣装を着た美希の姿が。 しかし、飛び込んでくる世界は小さな隙間から見える程度。 身動きも取りづらく。 (ここは……) クローゼット。暗闇の中、せつなは美希を凝視する。 「アタシ完璧!美希サンタさん登場。なんてね、うふっ」 鏡の前で色々なポーズをする彼女。そんな姿を、私は一時も離さず見詰める。 本当に完璧だなと思う。背も高く、手足も長く、清楚な輝き…。 「次はどれにしよっかな…」 ポージングを止め、ベッドの上に置いていた洋服を模索する美希。 「ラブやブッキーに負けたくないし。たまにはね」 手に取ったのはミニスカート。そして―――― (!?) 着ていた衣装を一枚ずつ脱いでいく。 徐に現れていく美希の隠された部分。 「綺麗…」 思わず口に出してしまう程、魅力的なその体。 下着に包まれた部分も―――――見てみたい 〝バサっ〟 (あっ!) 無意識に手が動いてしまい、掛かっていた洋服が落ちてしまった。 その音に反応する美希。 「ん?」 一歩一歩、こちらへ向かってくる彼女。 (アカルン!…?アカルン!!) 無い。アカルンが無い!暗闇で手元が見えない。このままじゃ!!! 「美希~。そろそろ出掛けるわよ~」 「ハーイ。今降りてくから。」 大きなため息。動揺。そして――――罪悪感 クローゼットから出ると私は深呼吸をして。 「ごめんなさい、美希」 再びアカルンで自分の部屋へ戻る事にした。 はぁ… 思いっきり溜息をついて、私はベッドの上に倒れこむ。 ラブ。 そして―――美希。 私の大好きな親友…なのに。 込み上げてくる感情がどうしても……抑えられない。 (少し落ち着かないと…ね) 理性を取り戻すため、目を閉じて休もうとしたその時。 リンクルンにメールの着信音が。 差出人はブッキーで。 『やったよせつなちゃん!クリスマスセールの福引で景品当たっちゃった♪開けるのすっごく楽しみっ☆』 可愛い文面。見ている私まで嬉しくなってしまう。 あなたのその可愛い笑顔をもっと、ずっと――――見ていたい。 けれど…、もうやめよう。いたたまれない感情だけが私に残るから。 我慢。我慢して…。…大丈夫だから… 時計を見ると、もうすぐ晩御飯の時間。 一階へ降りようとした瞬間、リンクルンにメールの着信音が。 『至福の源泉入浴剤の詰め合わせだったよー!どれにしようか迷っちゃう。 これから美白の源泉試してみよっと。今度せつなちゃんにもお裾分けするね!』 ブッキーったら。そんな事まで報告しなくてもいいのに。よっぽど嬉しかったのね。 ――――――お風呂―――――― 再び高鳴る鼓動。 脳裏に駆け巡るブッキーの笑顔。白い肌。そして、健康的な体。 クローバーの中でもっとも胸が発育してるのはブッキー、あなただと思う。 私………、私ね、もう… 廊下に光る赤い閃光。 行く先は勿論、祈里がこれから産まれたままの姿になるあの場所へと。 辿り着いたのは浴室の手前で。 ドアの向こうには彼女が…、ブッキーがいる。 お風呂場の光が、私のいる場所をかすかに照らしていて。 「あっ」 思わず声が出てしまう。綺麗にたたまれた着替え。 ゆっくりとしゃがみこみ、私はそれをそっと手に取る。 シャツの下には、彼女の豊満な果実を包み込むブラジャーが。 (大きい…) 手にとって初めてわかる実感。やはり、彼女へのイメージは間違ってなかったのだと。 「今から………私も…」 鼓動は最高点まで達していた。ドアノブに手を掛ける。 服を脱ぐなんて言う余裕など全く無くて。 気が付くと、私は自分の部屋へ戻って来てた。 アカルンはまだ不思議そうにこちらを見てる。 「ごめんなさい。私、どうかしてるわよね。」 「あれ?わたし、ブラジャー持ってこなかったっけ?」 競-104へ
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【深夜】 No. タイトル 登場人物 作者 位置 45 迷宮の入り口 暁美ほむら(眼鏡)@魔法少女まどか☆マギカ ◆j7coLoRPl6 D-2 46 どうして雨が降る? 花丸円@時間割男子、櫻木真乃@アイドルマスターシャイニーカラーズ、近江彼方@ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、ニコラス・D・ウルフウッド@TRIGUN MAXIMAM ◆k7RtnnRnf2 D-6 47 ふたつの雨 狛治@鬼滅の刃、大崎甘奈@アイドルマスターシャイニーカラーズ、多仲忍者@忍者と極道、桃園ラブ@フレッシュプリキュア!、大崎甜花@アイドルマスターシャイニーカラーズ ◆k7RtnnRnf2 C-2C-3 48 未知との遭遇 後藤@寄生獣、ライフル銃の男@ドラゴンボールZ、まどか先輩@マギア☆レポート ◆j7coLoRPl6 C-5 49 かつて神だった野獣へ( カチュア・ラストルグエヴァ@サタノファニ、C.C.@コードギアス 復活のルルーシュ、海馬瀬人(THE DARK SIDE OF DIMENSIONS)@遊戯王デュエルモンスターズシリーズ、野獣先輩@真夏の夜の淫夢派生シリーズ、ビッグマム@ONE PIECE ◆VNz2VDTKZc A-5B-4 50 大相撲だよ!若おかみ! 刃皇 晃(ダワーニャウィン・ツェウェグニャム)@火ノ丸相撲、関織子@若おかみは小学生(映画) ◆s5tC4j7VZY D-7 51 見つけたい、だけど…… ロイ・マスタング@鋼の錬金術師、桑山千雪@アイドルマスターシャイニーカラーズ、大崎甘奈@アイドルマスターシャイニーカラーズ、後藤@寄生獣、ライフル銃の男@ドラゴンボールZ ◆k7RtnnRnf2 C-4C-5 52 世界に打ちのめされて負ける意味を知った 須賀夏美、鬼舞辻無惨 ◆j7coLoRPl6 E-3 53 魔人見参!! 虎杖悠仁@呪術廻戦、ルカ@もんむすくえすと!~負ければ妖女に犯される~、Dr.ヘル@真マジンガーZEROVS暗黒大将軍 ◆j7coLoRPl6 E-6 54 さぐりあう大人たち 輝村極道@忍者と極道、明智健悟@金田一少年の事件簿、衛宮切嗣@Fate/Zero ◆RTn9vPakQY E-5 55 小さな体に眠る熱 エドワード・エルリック@鋼の錬金術師、殺島飛露鬼@忍者と極道、小宮果穂@アイドルマスターシャイニーカラーズ、高海千歌@ラブライブ!サンシャイン!! ◆k7RtnnRnf2 A-6 56 正義 セリュー・ユビキタス@アカメが斬る!、ラバック@アカメが斬る!、須賀圭介@天気の子、杉下右京@相棒、工藤仁@戦慄怪奇ファイル コワすぎ! ◆VNz2VDTKZc D-4 58 見据えてる視線の先にある殺意の目 時女静香の母、ヤクトワルト、伊藤大祐 ◆j7coLoRPl6 C-8 59 死(さいこうのおわり) カズマ@スクライド(漫画版)、天野凪@天気の子、ジーナ@アンデッドアンラック ◆s5tC4j7VZY C-6 61 だから、一緒にいてほしい 狛治@鬼滅の刃、大崎甜花@アイドルマスターシャイニーカラーズ、多仲忍者@忍者と極道、桃園ラブ@フレッシュプリキュア! ◆k7RtnnRnf2 C-2 62 リベリオンズ 陸島文香@シークレットゲーム -KILLER QUEEN-、藤堂悠奈@リベリオンズ Secret Game 2nd stage、山本勝次@彼岸島 48日後… ◆j7coLoRPl6 C-6 63 弟妹 宮本明@彼岸島、北条沙都子@ひぐらしのなく頃に ◆s5tC4j7VZY D-5 64 天気の子鬼ごっこ開幕 森嶋帆高(映画版)、月島瑠璃子@雫 オリジナル版、北条時行@逃げ上手の若君、阿古谷清秋@ケンガンアシュラ ◆s5tC4j7VZY A-8 66 天気の子鬼ごっこ二章 幕間 マロロ@うたわれるもの 二人の白皇、デュラム=グラスター@BLACK CAT ◆j7coLoRPl6 A-8 67 百年後の君へ 芭藤哲也@血と灰の女王、猗窩座@鬼滅の刃 ◆EPyDv9DKJs B-1 68 ラスボス系男子 球磨川禊@めだかボックス、アーカード@HELLSING ◆7PJBZrstcc B-6 【黎明】 No. タイトル 登場人物 作者 位置 57 【飢】うえること 漏瑚@呪術廻戦 ◆j7coLoRPl6 E-1 60 想【のろい】 真人@呪術廻戦、上原歩夢@ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ◆j7coLoRPl6 A-7 65 I Will ロイ・マスタング@鋼の錬金術師、ミリオンズ・ナイブズ@TRIGUN MAXIMAM、大崎甘奈@アイドルマスターシャイニーカラーズ、桑山千雪@アイドルマスターシャイニーカラーズ ◆ytUSxp038U C-4
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しばらく歩いていると、冬枯れの草に覆われた原っぱが現れた。 そこには人影と何やら動く物が見え、そして声が聞こえてくる。 「よし、ラッキー。つぎはエンジェル・キャッチだ!」 「ワン!ワン!」 「あれは、タケシ君・・・。」 「ラッキーちゃんも技が上達しているみたいね。」 「どうしよう、あたしタケシ君の分のチョコを作ってないよ。」 「アタシもよ。ていうか、あまり付き合いなかったからね。」 今、何もあげないでタケシ君に会う事は出来る。 でも私たちの持っているチョコを見れば、きっと悲しい思いをさせてしまうだろう。 かといって、美希やブッキーが心を込めた手作りのチョコはあげられない。 一体どうしたら・・・そうだわ! 「ここは私にまかせて。ブッキー、ちょっと来て。」 「えっ、何?せつなちゃん。」 ラブと美希を待たせ、私はブッキーと打ち合わせする。 数分後再び合流し、タケシ君のもとへ向かった。 「タケシくーん、こんにちはー!」 「あっ、おねえちゃんたちだー。こんにちは!」 「ラッキーも元気みたいね。」 「うん!またつぎのたいかいがあるから、れんしゅうしてるんだよ。」 「そうなんだ。ねえ、タケシ君。」 「なに?せつなおねえちゃん。」 「今日はね、バレンタインデーなのよ。知ってる?」 「うん。チョコがもらえるひだよね。ぼく、ママからもらっただけだよ。」 「私と祈里お姉ちゃんからプレゼントがあるんだけど、もらってくれる?」 「えっ?いいの?」 私とブッキーはそれぞれ紙袋からチョコの箱を取り出す。 それは昨日、駄菓子屋のおばあさんからもらったベリー・パッション味のチョコだった。 「タケシ君。はい、どうぞ。」 「わー、ありがとう!いのりおねえちゃん。」 「そこにメッセージが書いてあるから読んでみて。」 「うん。じゃあ、よむよ。」 ――タケシくんへ れんしゅうがんばってるね。 ラッキーのことはウチのびょういんで めんどうみてあげるから これからもよろしくね。 いのり 「ありがとう、がんばってたいかいにゆうしょうするよ!」 「うん、わたしも応援してるから。きっと勝てるって信じてる!」 「タケシ君、これは私から。祈里お姉ちゃんのと同じものだけど。」 「せつなおねえちゃんもありがとう。なんてかいてあるかな?」 ――タケシくんへ あなたとおともだちになれて たのしかったわ。 さよならしなくちゃいけないけど またいつかあおうね。 せつな 「せつなおねえちゃん。ぼく、なかないよ。おとこのこだもん!」 「えらいわ、タケシ君。きっと帰って来るからね。」 「それじゃ、タケシ君さようなら。また遊びましょう。」 「うん、バイバイ。おねえちゃんたち。」 タケシ君と別れ、私たちもここで解散することにした。 美希とブッキーは、これからデートらしい。 楽しんできてとエールを送ると、あなたたちもね、と返された。 昼過ぎに帰宅し、ラブと二人でお昼ごはんを食べた。 その後、家族みんなでオリンピックというスポーツの大会のテレビ中継に興奮して、おやつどきを迎えた。 「私、お茶をいれてくるわ。」 「じゃあ、あたしはお菓子を持ってこよっと!」 全員分のお茶を用意し、テーブルへ運ぶ。 ラブは美希とブッキーからもらったチョコレートを持ってきた。 それに加えて例のベリー・パッション味のチョコの箱が見えた。 「あれ?ラブ、それって誰かにあげたんじゃないの?」 「うん。あげたよ。あげたけど、今さげてきたんだ。」 変なの?と思いつつ、その箱を手に取る。 裏面のメッセージ欄に目を移すと、私は思わず言葉を失った。 ――おじいちゃんへ ねえ、おじいちゃん。 あたし、この1年で愛と幸せについて たくさん学んだよ。 おじいちゃんの願いでもある、 幸せを与えられる人になれるように頑張るから。 これからも、あたしたちを見守っていてね。 ラブ 「ラブ・・・あなたって子は・・・。」 「やだなあ、せつな。ほら、早くお茶にしようよ。」 家族とのティータイムで、ラブがおじいさんにあげたチョコの話をした。 おかあさんは、それは「お供え」という習慣よ、と教えてくれた。 おとうさんは、バレンタインデーの本来の意味を話してくれた。 遠い昔の外国の祝日、またその日に合わせて1人の聖職者が処刑された、それが2月14日だと。 でも今では世界中で、恋人たちの誓いの日として定着していることも。 おしゃべりの続きはラブの部屋でしよう、とタルトたちも連れ込んだ。 「ねえ、タルト。スウィーツ王国にはバレンタインデーは無いんでしょ?」 「そんなん無いに決まってますやろ。」 「えー、でもタルトさま。こないなオモロイ風習、国王さまに掛け合ってスウィーツ王国でも取り入れたらどないどすえ?」 「キャッキャッ、プリプー!」 「せ、せやな。王国に帰ったらオトンに相談してみるわ。」 「せつな、ラビリンスにもバレンタインデー作るの?」 「そうね、こちらの世界の良いところは積極的に採用するつもりよ。」 「わはー、じゃあこれからもずっとバレンタインデーが楽しめるんだね。ラビリンスのみんなも幸せゲットだよ!」 「まあ、ラブったら。フフフ・・・。」 ラブ、楽しい1日をありがとう。 来年からも、この日にはチョコを贈るからね。 ~おわり~ 競-573はスピンオフ作品となります。
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ブレイザーの長 ラスボス。 すべてを燃やし尽くす存在。 オーブン王国のある暴走によって生み出された存在。 と、当初は思われていたが、オーブン王国は妖精たちの熱と炎にまつわるエネルギーを管理する国家である。 だが、妖精たちはプリキュアに庇護され、多くの脅威をはねのけてきたことから大きく繁栄し、彼らの起こす熱と光だけではまかなえなくなった。 そのため、オーブン王国の宮廷魔術師が、掌程度の大きさで山脈すべての薪を燃やすより大きな熱と光を生む力を作り出す。 だが、その炎はあまりにも大きすぎて、すべてのいけとし生きるものを焼き尽くす勢いになった。 オーブン王国はその炎にまかれて滅亡、炎は他の妖精の国をつぎつぎと飲み込み始めたのである。 大きさは計り知れないはず。ただし、プリキュアと殴りあうときは大柄な人間並。 殴りつけたりすることは不可能ではない。 姿は黒い炎のようなものに包まれている感じ。近い姿はカプコンの格闘ゲーム「ヴァンパイア」シリーズのパイロン。 とにかく、プリキュアがプリキュア理論で超ブーストしないと倒せない相手。 他の設定で4人技でなければ、という記述があったが、あの技自体がその超ブーストに裏づけされたものである。 最後はディベロップメントブレッシングで、人々の希望の炎に生まれ変わることになる。例えば五輪の聖火とか。 イメージとしては、核分裂とか核融合で生み出されるような、莫大なエネルギーの存在。 いわば、その場に存在する恒星のようなもの。 あるいはむき出しの原子炉。つまり存在するだけで人々を滅ぼすようなもの。 おくうとは関係ない。
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百合カップリングはこちらに… 女の子同士じゃ何も生産しないんだぜ。とか、女の子同士の恋愛なんて興味すらないんだぜって人は即リターン
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love-setuna ベランダから部屋を覗くと、せつながベッドに倒れ込んでいた。 倒れた、と言うか、ベッドに腰掛けたまま上半身を横にしていた。 また、具合悪いんじゃないよね? 「……せつな、どうしたの?…って!?ちょっ!」 せつなの顔を覗き込もうとした瞬間、グイッと手を引かれて ベッドに引き倒された。 せつなが覆い被さってくる。 (………?) あたしに体重を掛けたまま、じっと動かない。 荒い息を抑えるように少し体を震わせている。 あたしの胸の上で押し付けられたせつなの鼓動が早鐘を打っているのに 気が付いた。 背中に腕を回し、寝返りを打って体を入れ換える。 心臓の動きに合わせて、微かに左乳房が揺れてる。 宥めるようにさすると、せつなが手の平を重ねてきた。 「………会ってきた。」 誰に、とは聞くまでもない。 余程緊張したのだろう。重ねられた手は冷たく湿っている。 体を起こして顔を見ると、泣き出す寸前の子供のような表情をしていた。 「……そっか…。」 前髪の生え際を撫で、おでこをくっつける。 せつなはギュッと目を閉じ、あたしの首に腕を絡める。 「………抱っこ、して…。」 涙の混じった声でそんな事を言う。 せつなの頭を抱えるようにして、今度はお互い向かい合って横になる。 腰を引き寄せ、ぴったりと体を密着させる。 せつなの動悸が治まるまで。 「……精一杯、頑張ってきたんだね…?」 髪を指で梳き、よしよしと背中をさする。 「せつな、いい子。」 「…いい子なんかじゃ、ないわ。」 泣かせてきたんだもの。 「……せつなはいい子。あたしの大事なお姫さま。」 ラブは唄うように囁く。 「せつなが何を言って、どんな事をしてもね。」 あやすように体を揺すり、額に、瞼に、頬に、口付ける。 「だーい好き、だよ?」 あたしとせつなの鼓動が緩やかに重なっていく。 まるで一つの心臓みたいに。 「……私も。」 ラブの中に溶けてゆきたい。 「それはダメ。」 「……どして?」 こんな風に抱き締められなくなるから。 「……せつなはね、幸せになるんだよ。今より、もっと、もっと。」 だからブッキー、戻ってきてね。 あたしもせつなも、あなたの笑顔を待ってるから。 miki-inori 祈里が訪ねて来た。 唇を引き結び、硬い 表情で。 泣きそうなのを我慢してる。それくらい分かる。 何年付き合ってると思ってるの? 「らしくない事、するもんじゃないわよ。」 しんどかったでしょ? 「……美希ちゃん……。」 ポンポン、と頭を叩くと祈里はアタシの膝に顔を埋めて泣きじゃくった。 ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい………… ただ、それだけを繰り返す。 アタシにしか、言えないんだよね? ラブにも、せつなにも言葉での謝罪なんて意味がないから。 でも、言いたいのよね。ごめんなさいって。 だって、あなたが悪いんだもの。謝らなきゃ、苦しいわよね。 だから、アタシが聞いてあげる。 ラブの分まで。せつなの分まで。 「これで、お仕舞いにするから……。もう、泣かないから。」 本当は、もう泣かないでいられるって思ってたの。 だって散々泣いた後だったから。ダムが出来るんじゃないかってくらい。 でもね、また溜まっちゃったみたいなの。 美希ちゃんの顔みたら、我慢出来なくなっちゃったの。 祈里は、そう言ってまたアタシのスカートを涙で濡らす。 アタシは黙って祈里の柔らかい髪を撫で続けた。 「…美希ちゃん。次のダンスレッスンね、一緒に行ってくれる?」 「いいわよ。前の日に泊まりに来れば?」 一緒に寝て、朝一緒に出よう。 「美希ちゃん、美希ちゃん、美希ちゃん……」 ごめんなさい、の次はアタシの名前? 壊れたスピーカーみたいね。 でもね、泣くのはこれでお仕舞い、なんて言わなくていいわよ。 膝くらいいつでも貸してあげるしね。 その代わり、なんでも話さなきゃダメよ? あなたは思い詰めたら録な事にならないって、分かったんだから。 せつなが祈里にどんな魔法をかけたのか、それは聞かない。 でも、祈里は泣けるようになった。 それなら、次はきっと笑ってくれる。 震える小さな背中には、目に見えない大きな十字架。 あなたは背負って行く事に決めたのよね? アタシは代わってあげる事も、手を貸す事も出来ない。しちゃいけない。 だから、隣にいるからね。 いつでも、アタシの手を握っていいから。 clover 朝靄が立ち込める。吐く息が白くなり、冴えた空気が肺を充たす。 「行こっか!」 ラブはせつなに手を差し出す。 「うん。」 対するせつなはちょっと硬い顔。 ラブはせつなを抱き寄せ、グリグリと頬擦りする。 「ちょっ、ちょっと、ラブ!」 「タッハー!今日のせつなも可愛すぎ!」 せつなは顔赤くしてラブを押し退ける。 「もう!」 「にゃはは!さぁ、レッツゴー!だよ!」 二人は手を繋いで玄関を出る。 ……… …………… 「ブッキー、そろそろ行こ。」 「……うん……。」 祈里は顔を強張らせ、口の端をひくひくさせている。 ……ひょっとして、笑ってるつもりなんだろうか? 「きゃっ!何?美希ちゃん!」 美希はうりゃうりゃ!と祈里の頬を両手で押し潰す。 「表情筋のマッサージよ。何なら体も解そうか?」 「やっ!やはっ!やめてぇ!」 美希は祈里の脇腹をくすぐる。 ひーひーと身を捩り美希の指から祈里が逃げようとする。 「もぉう、涙出たよぉ!」 美希は笑顔で手を差し出す。祈里は美希の柔らかな手を、キュッと握った。 天使像の前に着く 。 ラブとせつながやって来るのが見えた。 「せつなちゃん、ラブちゃん、おはよう!」 祈里が手を振る。 ラブが白い歯を見せて、大きく手を振り返してくる せつなは微笑んで、胸の前で小さく手を上げる。 「今日はミユキさんも来てくれるんだよね?くっはー!楽しみ!」 「随分体なまっちゃったわ。ちゃんと踊れるかしら。」 「せつなは慣らす程度にしときなさいよ?病み上がりなんだから。」 「せつなちゃんなら、ちょっとやればすぐに追い付けると思う。」 四人で歩く。笑い合い、ふざけ合い、光の中を。 並んで、少し乱れたり、誰かが遅れたりしながら。 以前と変わらぬ風景。 でもそれぞれの中に、それぞれの傷。 深いもの、浅いもの、消える傷、残る傷。 胸に抱きながら歩いて行く。 いつか大人になって、それぞれの道に別れてしまう事になっても。 今、この一時を一緒に。 fin み-90は後日談となります。
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140文字SS:トロピカル~ジュ!プリキュア【1】(10話保管) 140文字SS:トロピカル~ジュ!プリキュア【2】(10話保管) 140文字SS:トロピカル~ジュ!プリキュア【3】(10話保管) 140文字SS:トロピカル~ジュ!プリキュア【4】