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クロトー 聖戦 Lv4 マージ 装備(攻撃/攻速)ファイアー(16/0) HP30 力0 魔力8 技7 速7 守備1 魔防6 闘技場の1章2戦目に出現する対戦相手。 ファイアーが重過ぎるので追撃可能範囲であるが 魔法防御が無いと単発で16ダメージ受ける。
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第12章「鎧に隠された意思」 「ゼルギウス君。居るかね。」 スカリエッティがその名を呼ぶ。 すると、暗闇の中から一人の、黒い鎧を身にまとった男が姿を現した。 「……何の用だろうか。」 「どうやら、かわいいルーテシアとアギトが困っているらしくてね。助けに行ってくれるかい?」 少しの間、男は思慮する。そして、 「断る。私は便利屋ではない。真に仕えるのはセフェラン様その人だけだ。」 「ふぅん…じゃ、これを見ても行かないっていうのかい?」 そう言ってスカリエッティはモニターを映し出す。 そこにはルーテシアとアギト。そして、アイクとセネリオらライトニングとスターズの隊員が映っていた。 「!!」 「彼らは君の求めている人たちなのではないかい?その人たちと接触するチャンスを、ここで捨ててしまうかね?」 「……了解した。そこに行ってやろう。ただし、彼女らを助けるかどうかは、私次第だ。」 「それでいいとも。さあ、行ってやってくれ。」 その言葉を背中で聞き、漆黒の騎士はリワープを使う。 数秒後、部屋にはスカリエッティ一人になった。 「……さて、これだけ手を打っておけば、『やつら』も動き出すに違いなかろう。 私と同じ支配欲に溺れた者よ、どう出るか、期待させてもらうかな。」 「かかってこないのか?それならこっちから行くぜーーーー!!」 大きく吠えて、アギトが周囲に炎を展開させる。 「くっ!」 火をかき消すためにセネリオが風魔法の魔道書を取り出した、その時だった。 「こんなところで一体、何をしている。貴殿らの任務はレリックの回収であり、戦闘、破壊工作ではないのだぞ。」 地面に突然魔法陣が現れる。魔法陣が光りだし、やがて一人の男を映し出す。 その男は発射されたアギトの炎を剣でかき消し、ティアナ達を一瞥する。 「こんなところで時間を使っている余裕はない。早々に引きあげるぞ。」 そう言って、漆黒の騎士は剣を向ける。 「貴殿らに恨みがあるわけでもない。恨みたいのなら恨めばいい。だが、私は恨みや憎しみだけで殺せるほど、甘くはない。」 その言葉にライトニングとスターズの隊員はほぼ全員、戦慄した。 そして同時に、直感で理解した。 この人は潜り抜けた修羅場の数が違いすぎる、と。 「あ…う…」 エリオが呻き声を漏らす。戦場でこの戦士に出会ったことに恐怖しているのだ。 永遠に思える一瞬の静寂を破ったのは、同じく歴戦の勇者だった。 「その通りだ。お前は憎しみなどで殺せるようなら、あの時に決着は着いていたはずだからな。」 「久しぶりだな、アイク。この者たちは新たな仲間か?まだ実戦経験は少ないようだな。」 「そうだな。だが、有望な戦士たちだ。俺が保証する。」 「…何しに来た。」 いったん切れた会話をつなげる。 今度は本題のようだ。 「アイク。お前は気付いているはずだ。私は今、こちら側にいる。つまり……」 ここでまた言葉を切る。当然、アイクはその間黙って漆黒の騎士を見据える。 だが、アイク達が導きの塔でみた鎧の間から覗く、狂気にも似た信念と戦士としての眼光は すでにそこには無かった。 「私は、お前の敵だ。」 そう言って、アイクに剣を向ける。だが、アイクには漆黒の騎士と戦う前にやることがあった。 「セネリオ、エタルドを。」 セネリオはその言葉に従い、アイクにエタルドを渡す。 アイクはエタルドを受け取り、漆黒の騎士の手前の位置に放り投げる。 「この剣を使え。決着をつけてやる。」 「……いいだろう。その気はなかったが、今ここで雌雄を決するのも悪くはない。」 そう言ってエタルドを引き抜く。漆黒の騎士は剣を二振りほどする。 まるで、剣が戻ってきたことを喜ぶようだった。 「…………」 「…………」 まさに、一触即発。何かが動けば、それが合図になる。 それ故に、ライトニングとスターズ、そしてギンガは一歩も動けないでいた。 もし音を立てれば、その瞬間に二人はぶつかり合う。そのことがわかりきっていたからである。 そんな静寂を切り裂いたのは、アギトだった。 「おい、オッサン!熱くなるのはいいけどなぁ、自分が言ったこと忘れてないか?」 そんな愚痴ともとれる言葉をいさめたのは、意外な人物だった。 「…黙れ。」 その声の主は、アイクだった。 「んだとぉ!お前誰に向かって―――――――」 「俺とアイツの決闘の邪魔をするな!!」 その声は大きく響いた。それは、ここが地下だから、ということもあるだろう。 だが、ギンガはともかく、スバル、ティアナ、エリオ、キャロはアイクが怒鳴っているのを初めて見たからだ。 そして、アイクは自身からみなぎる殺気をアギトに向ける。 「っ!!」 アギトが息をのむ。 これほどの殺意を向けられたのは、初めてだったからだろうか、それともアイクをここで只者ではないと感じたからだろうか。 それとも、その両方か。 何であれ、状況が変わらなかったことに変わりはなかった。 (スバル、聞こえる?) ティアナがスバルたちに心話で呼び掛ける。 (聞こえるけど、どうしたの?) (この膠着状態は結構マズイわ。今は動かずにヴィータ副隊長たちが来るのを待ちましょう。) (わかった。ティア、ヴィータ副隊長が突っ込んだら、私も突っ込むから援護よろしく!) 会話し合って、全員は落ち着きを取り戻しつつあった。 (その通りだ。お前ら、なかなか賢明な判断だな。) 何者かが心話に入り込んできた。 (私たちももうすぐで到着するから、それまで持ちこたえててくださいです!) その声の主はヴィータとリィンフォースだった。 もうすぐ、この状況が終わる。 その時、ティアナは気付いた。 天井から小石が落ちてきたのだ。 なるほどここは廃棄居住区だ。それくらい不思議でもなんでもない。 だが、問題は――――――――――― カツーン その音に呼応するように二つの影が動き出す。 直後、刃物が織りなす独特の金属音が辺りに響く。 「おおおっ!」 「はあぁっ!」 ついに始まった。 二人の強者たちの決闘が。 アイクは鍔迫り合いを無理やりはじいた後、衝撃波を2,3発放つ。 漆黒の騎士はうまくひきつけて衝撃波をはじいた。そのまま接近し、アイクの首を撥ねようとする。 それをうまくバク宙でかわし、天井に足ををつける。 次の瞬間、衝撃波を放ちながら、急接近する。 漆黒の騎士が衝撃波をはじき、次の攻撃に備える。 その構えを見て、アイクは渾身の一撃を漆黒の騎士にぶつける。漆黒の騎士もそれを予想しており、それを本気の力で撥ね返す。 それによる大きな衝撃で周囲の支柱が崩れ落ちる。 その次の瞬間、アイク達とは何も関係ない場所の天井が崩れ落ちた。 「ふう、遅くなってすまん。」 「遅くなりましたです!」 ヴィータとリィンの二人が到着した。 その侵入者を見て、ガリューが反応する。 だが、それに反応できても、力では負ける。 ヴィータはガリューを吹き飛ばしてしまった。 一方でリィンもルーテシア達を捕獲する。 「任務完了、です!」 何かがおかしい。 アイクはそう思い始めた。 (何を考えている…一体…?) ほんの少し。だが、決定的な違和感。何がどう、とは言えないが、アイクにとっては明らかな違和感があった。 考えている内にまたつばぜり合いが始まる。 火花を散らすラグネルとエタルドの向こうにあるゼルギウスの瞳を見つける。 戦士としての誇りも、戦うことへの執着もなくしてしまった瞳を。 (やはりおかしい。こんな、カウンターの取りやすい攻撃ばかりを…) 思って、気がついた。 (まさか…) そうとしか考えられない。だが、そうであってほしくない。 かつて、自分が何もかも認めたこの人物がそんな考えに至っているということを。そう思いたくなかった。 だが、そう考えれば、全てつじつまが合う。ホテル・アグスタの森で見たあの瞳。 そして、先ほどからの攻撃。 そう。漆黒の騎士、いや、ゼルギウスは『死にたがっている』。 ラグネルを振りぬき、後退する。 そして、静かにラグネルを降ろす。 「…どういうつもりだ。」 漆黒の騎士が感情の無い声で尋ねる。 「ゼルギウス。なぜだ?なぜ死にたがる!」 大きな声でゼルギウスに問いかける。その問いかけに答えるようにゼルギウスもゆっくりとエタルドを降ろす。 「やはり、隠し事はうまい方ではない、か。」 独り言をつぶやき、自分の心の奥底にある感情を読み取ったアイクに笑いかける。 もっとも、その微笑は鎧に隠れて、誰も見えなかった。 そして笑いを引っ込め、冷たい声を出して言った。 「お前たちにはわかるまい。安息の死をはぎ取られ、仮初めの生を与えられる苦しみが。 今の私は抜け殻だ。信念も、誇りも、あの時に捨ててきてしまった。戦士として生きることができない苦しみが 貴様らには理解できまい。」 その言葉を発した直後、地面に魔法陣が描かれる。 「やめだ。アイク、お前との決着はまた今度にしよう。やつが言ったことも果たしたわけだしな。」 そう言って、漆黒の騎士はリワープしてしまった。 「待て!ゼルギウス!!」 アイクが叫ぶが、もう、届かない。 「アイク、私に戦士としての死に場所を与えてくれ…」 そう言い残し、光に包まれて消え去った。 アイクは呆然としたまま漆黒の騎士が去って行った場所を見つめる。 だが、それも数秒のこと。それは突然にやってきた。 「アイクさん!」 ティアナが駆け寄ってくる。 「どうした?」 「あの小さな子達が……いません!!」 to be continued...... 前へ トップへ 次へ
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第11章「戦場の駆け引き」 「みなさん、お待たせしました。」 遅れてセネリオがやってくる。アイクが呼んだため、多少待たざるを得なかったのだ。 しかし、ただ遅れたわけではない。 「?セネリオ、何でエタルドを。」 「いえ、ラグネルがなかったので。アイクがもし、武器を持っていなかったらいけないと思って。」 つくづく優秀な参謀である。そこをアイクに見込まれたのだから。 「さ~て、みんな。短い休暇は楽しんだ!?」 「「「はい!!」」」 元気のよい返事が返ってくる。 そしてそのまま、各々のデバイスを掲げ、バリアジャケットに着替え……ようとした。 なぜ着替えないかというと… 「………」 「?」 ティアナがアイクに視線を送っている。それも、顔をほんのり赤らめて。 その意味をアイクより早く理解したセネリオは 「アイク、作戦の提案があります。少しいいですか…」 とアイクを路地裏から連れ出してくれた。ティアナとしても、想い人にほぼ全裸を見られるのは恥ずかしいところだろう。 もっとも、想い人、といっても向こうがそれに気づいていないのだが。 そうして雑念を振り払い、全員がバリアジャケットを装備する。 「…終わりましたか。」 「ええ、ありがとうございます。」 「……あなたの思いがアイクに届く確率はかなり低いでしょう。」 「!?」 唐突にそんなことを言われる。ティアナは勢いよく振り返ってセネリオを見る。 「向こうの世界でも、アイクに想いを伝えた人は居ます。ですが、結局彼はその意味を誤解したままでしたから。」 「そ、そうだったんですか……」 戦いに行く前というのに、思い人がどーのこーのと、ティアナはひどく場違いに思えたが、好きなのだから仕方がない。 それでは…と悩んでいると、不意にセネリオが微笑を浮かべる。 「あなたには少し、期待しています。がんばってみてください。」 「…ありがとうございます!!」 セネリオによって元気づけられたティアナだった。 ビルの屋上でなのはとフェイトが話をしている。 「フォワードのみんな、頼れる感じになってくれたかな?」 「ふふっ、もっと頼れるようになってもらわなきゃ。それに、他に優秀な人材もいるしね。」 「アイク達のこと?」 「そう。あの人たちは、あの子たちをうまく導いてくれそうな気がするの。」 「そうね、それじゃ…」 「行こうか。」 二人はバルディッシュとレイジングハートを取り出し、バリアジャケットに着替える。 理由はもちろん、空から襲ってくるガジェットの大群に対抗するためだ。 この二人がほぼ敵をせん滅するだろう。 そうすれば、残る不安分子は地下にいる彼女たちだけ。 「さっさと終わらせて、またあの子たちに休暇与えなきゃ。」 「そうだね。」 そうして二人は親友同士の会話を楽しみながら、空から襲いかかる機械の群れ達の中に突っ込んでいった。 アイク達は地下を走りながら移動する。ギンガと合流して情報の提供と戦力を補充をしてもらうためだ。 だが、その途中で奇襲があるとも考えられる。 「いいですか、ティアナは先頭に。あなたが敵だと判断したものは迷わず撃ってください。 次に、エリオ。君はティアナの援護役です。前方からの敵と交戦状態になった場合、第一にティアナの援護をお願いします。 その次に君です、キャロ。君はこの隊列の中心に位置して、みんなの先頭をサポートし、攻撃をよけることに徹底してください。 キャロの後ろは、スバル、あなたに任せます。あなたは横を見張ってください。何か現れたら容赦なく叩き潰してもかまいません。 後ろから2番目は、アイク、あなたです。主に、全員への指示と僕のバックアップをお願いします。 最後尾は僕です。魔法が使えるので中、遠距離のものは任せてください。 ……さあ、行きましょう。」 簡単に列の説明をして隊列を組む。実質、この並びには隙がなかった。 前方に現れた敵はティアナ、エリオがつぶす。 横から現れた場合はスバルとキャロがつぶす。 後ろから現れたらアイクとセネリオが消し飛ばす。 非の打ちどころがない、ともいえる隊列の組み方であった。 「ギンガさん、お久しぶりです。ひとまず、南西のF94区画を目指してください。そこで合流しましょう!」 「ええ、わかったわ。」 そういうと、ギンガはバリアジャケットを装備し、目的地へと向かう。 そのころ、空では大掛かりな陽動が行われていた。 「はやてちゃん!?どうして騎士甲冑?!」 「今回は私の出番や。遠距離広域魔法はうちの分野やで。」 「でも、はやて…限定解除の承認が必要なんじゃ…」 「その点はオッケー。クロノ君とカリムさんからの承認を得たからな。というわけで、なのはちゃんはヘリへ。 フェイトちゃんは地下にいるライトニングとスターズの応援に行って!」 「「了解!!」 なのはとフェイトははやての広域魔法の着弾地点ギリギリの位置に待機する。 「ほな、いくでぇ~」 そして、はやての顔から笑みが消え去り、魔法の詠唱を始める。 「フレスベルグ!!!」 「!!何か来ます!」 キャロがそう叫ぶ。その一言で隊列を組んでいたみんなは戦闘態勢に入った。 刹那。 とてつもない轟音が地下の壁を破壊する。 そこから現れたのは、 「お待たせ。一緒にケースを探しましょう。」 「ギン姉!!」 「ギンガさん!!」 ギンガこと、ギンガ・ナカジマ。 「はじめまして、アイクさん。それと、セネリオさん。ギンガ・ナカジマです。」 ギンガは丁重に二人へ挨拶をする。 「はじめまして、と言いたいのは山々ですが、この状況を切りぬけてからにしましょう。」 「…それもそうですね。」 「くぅっ!!」 エリオが押し寄せてくるガジェットの群れに苦戦しつつある。 「これじゃきりがありませんね…」 ぽつりとセネリオがつぶやく。 「スバル、一撃で決めて!!」 「おうよ!!」 ギンガが大型のガジェットの腕を粉砕する。そのすきに間髪いれず、スバルが大技を仕掛けた。 「ディバィィィン…バスタァァァァ!!」 派手な音とともに大型のガジェットは跡形もなく吹き飛んだ。 「ぬぅん!」 大きな声が聞こえたと思うと、先ほどの大型のガジェットが3つまとめて吹っ飛んで行った。 「この程度か…」 「あの人…一体何者?」 そのパワーに驚きと感嘆を示すギンガだった。 「あの人はたぶん…ううん、この部隊で間違いなく最強の人、だよ!」 高らかにスバルが説明をする。なにしろ、蒼炎の勇者なんだから、と。 その異名の由来は分からずとも、凄さと派手さは少なくとも理解できたようである。 「あった!ありました!」 キャロがレリックが入っていると思われる箱を拾う。その瞬間だった。 (…ん?) アイクが違和感を感じる。ここの下水は意味もなく跳ねるだろうか。 それは、水だけではなかった。壁からも音がする。しかも、だんだんとキャロの方向へと向かっている。 (まずい!!) そう感じ、ダッシュでキャロのもとへ駆け寄った。 「?」 走ってくるアイクを不思議そうにキャロが見つめる。 その刹那、上から黒い魔弾が降り注ぐ。 「!!!」 その様子を見て、キャロはようやく自分が狙われていることを理解した。 タッチの差で、間に合わなかった。 「きゃああぁぁ!!」 轟音とともにキャロが吹き飛ぶ。 その様子を見て、アイクは身を毟る嫌悪感にさいなまれたが、同時に蒼炎の勇者としての実力を発揮した。 瞬時に射線をとらえ、その方向に無理やり体をひねり、飛ぶ。 そして、見えない「何か」にラグネルをぶつける。 相手からは見えているのだが、こちらからは見えない。 それはアイクを吹き飛ばすのに十分な理由になった。 「ぐおっ!」 吹っ飛ばされたアイクだが、受け身をとって次の攻撃に備える。 見えなかった相手の実態が少しづつ見えてくる。 それは人間でもなく、機械でもなかった。 どさくさにまぎれて、少女がレリックのは言っている箱を持ち出そうとした、がティアナにクロスミラージュを突きつけられる。 「それは本当に危険なものなの。悪いことは言わないわ。それを置いていって。」 それを聞き、少女が顔をほんの少しゆがめた時だった。 (ルール―、1,2,3で目ぇ瞑れ!) 心話が少女に聞こえた。 (1,2…) そのタイミングで少女は目を瞑る。 その違和感に今度はセネリオがいち早く気づいた 「危ない!!」 が、一瞬遅かった。辺り一帯は火の海につつまれる。 「くっ!」 とっさにブリザードを使い、辺り一帯の炎をかき消した。 火が収まり、ティアナは再びレリックを持っていこうとする少女に狙いをつける。 だが、クロスミラージュを構えた瞬間、先ほどの人間とも機械ともいえぬ何かがティアナめがけて突進してくる。 (やばい…!) やられる、と思った瞬間だった。 アイクが駆けつけ、ティアナをお姫様だっこで救い出す。 戦場とは言え、好きな人に突然だっこしてもらって赤面しない、という女性は居ないだろう。 ティアナも例外ではなかった。 「あ、ありがとうございます…」 照れながら、礼を伝えたが、アイクは全く聞いていない。 アイクの視線は上方に注がれていた。 そこには、赤い紙と羽根を持つちっこい人間がいた。 「ここからは、烈火の剣聖、アギトさまの出番だ!!」 剣聖、という言葉にアイクとセネリオが反応する。 あの体で、奥義・流星を使いこなすのか…と考える。まぁ、アイクの世界とこちらの世界の剣聖は違うのだが。 「さあ、どんどんかかってこいやぁーーーー!!」 少なくとも、先ほどより面倒に、そして厄介になったのであった。 to be continued.... 前へ トップへ 次へ
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第10章「安らぎの中で」 「………ふぅ。」 アイクはラグネルの手入れをしていた。毎日欠かしてはいけないものである。 なぜ、突然生活用品がほしいと言い出したかというと、砥石がほしいからである。 「砥石は一体どこで売っているんだ?」 と、独り言をつぶやく。独り言、ということは、誰も聞いていない。 これを第三者が聞いていたら、一体いつの時代の人間だ、と突っ込みを入れることだろう。 「そろそろラグネルばかりにも頼ってられんからなぁ……鋼の剣も買っておくか。」 アイクはどうやら、ここがミッドチルダだということを半ば忘れているようだった。 そんなものは売ってない、と誰かが言うべきなのだろうが、それを言う人がいない。 そして、アイクはティアナと買い物に行くまで空回りしたままだった。 「ところで、アイクさんのいた世界はどんなふうだったんですか?」 藪から棒にティアナが聞いてきた。 「そうだな…少し前までは騒がしかった世界だ。ラグズ、というやつらがいてな。何かしらの動物の特徴を持っているやつもいる。 そいつらは、化身することによって戦闘能力を大幅に上げることができる。」 「へぇ~。そんな人たちがいるんですね。ちょっと会ってみたいかも。」 「そうだな、いいやつらばかりだったから会ってみるのもいいかも知れん。」 と、談笑しながら街を歩くアイクとティアナ。 ティアナはTシャツにスカート、といった服装だが、アイクは赤いマントに甲冑、そして、ラグネル。 あまりに怪しい。警備員から声を掛けられてもおかしくないくらいに。 「あの……アイクさん?」 遠慮がちにティアナが話しかける。 「さすがに、その服装は目立つと思うんですけど…」 「?」 当の本人は一体何事か分からない、といった顔をしている。実際、道行く人たちは怪訝そうにアイクのことを見ている。 ここまでくれば、鈍感もいいところである。 「まあ、いいだろう。ところでティアナ、一つ聞きたいんだが。」 「あ、何でしょう?」 「武器屋はどこだ?」 「………」 市街地のことは大体知っているティアナだったが、この質問に答えることはできなかった。 「驚きましたよ。突然、武器屋はどこだ、だなんて」 「そうか。すまん。」 ティアナが武器も砥石もここにはないと説明し、とりあえず服を買いに行こうということで喫茶店で一服していた。 喫茶店でのマナーを一通り教えた後、コーヒーなどを注文し、ゆっくりしている。 「ティアナ、武器屋がないのは分かった。じゃあ、掘り出し物市はどこに?」 「……それも、少なくともこの町にはありません!」 「ん、そうだったか。」 ……… (か、会話が続かない~…) ティアナが何か言おうともたもたしている間、アイクは無言でラグネルを見つめる。 アイクは漆黒の騎士のことを考えていた。 (なぜ、この世界に奴が?スカリエッティとも関わりがあるのか?) 二人とも一緒にいるというのに、胸中では全く違うことを考えている。 そこで突然、ティアナが口を開いた。 「アイクさんって、その……好きな人とかって、いる、んですか?」 「…?」 考え事をしていたせいで何と言ったか分からなかったようである。 「だ、だからその…好きな人とか―――――――――――――」 「お待たせしました。エスプレッソと、アイスコーヒーです。」 いいタイミングで来た店員をちょっと憎らしく思いながら、ティアナはアイスコーヒーを飲んだ。 「……?」 アイクは終始、ティアナが何を聞きたかったのかも、なぜコーヒーが来たというのに気持が沈んでいるのかも分かっていなかった。 「ところで、エリオ達はいったいどうしてるんだ?」 「あの子たちもお休みなので、街を回っていると思いますけど…」 と、言い終わったその瞬間、アイクが突然振り向く。 「…………」 「ど、どうしたんですか?」 「いや、視線を感じたんだが…」 アイクは首をかしげ、そのまま前へ進む。 「あっ、待ってください!」 「ふぃ~、危ない危ない。危うくアイクさんに見つかるところだった…」 電柱の陰からにょっきり人影が出てきた。 スバルだった。 (あの二人いい感じだし、気になる~!あ、でも、アイクさんだからなぁ…) スバルはアイクとティアナのその後を想像する。が、あまりいいイメージは浮かんでこなかった。 (……やっぱり、恋に障害はつきものだし、いっちょ悪役やってみるかな。) そういった無駄な決意を胸に秘めて、スバルは二人の後を尾行した。 その姿は、アイクと同じくらい奇妙だった。 Another Side Episode ERIO 「キャロ、何か聞こえなかった?」 「え?」 ライトニング隊も街にお出かけに来ていたのだが、エリオは何かを引きずるような音を聞いたという。 それも、地下から。 「一体なんだろう…?」 音がする路地裏へ二人は入る。 そこで見たものは―――――――――― Another Side Episode END ピピピッと、ティアナのクロスミラージュから音がした。 「なんだろ、キャロから全体通信…?」 「どうした?」 「いえ、キャロから連絡が…」 『緊急通信です、レリックと思われる箱が一つと、それを引きずった小さい女の子が… 女の子の方は意識不明、大至急来てください!』 「了解!!」 と言って通信を切る。 「ティアナ、頼みがあるんだが。セネリオにもこっちに来るように伝えてくれないか?」 「え?わかりました。」 そう言ってクロスミラージュを使ってシャーリーに通信をする。 そうしている間、アイクは顎に手を当てて考えていた。 (何か、嫌な予感がする…とてつもなく、嫌な予感が…) アイクはどうしようもない不安に駆られていた。そして、ラグネルを腰から抜く。 まだアスタテューヌがアイクの加護を封印していないというのに戦闘を行うのは危険だが、いや、そもそも戦闘に発展しなければいいのだが、 と考えていたが、そんな甘い考えが通用するとも思えない。 今のアイクには、どうかこの不安が思いすごしであるように、と祈ることだけしかできなかった。 to be continued.... 前へ トップへ 次へ
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「これからそう遠くないうちに、私たちの世界とあなた方の世界の、戦争がはじまります。」 八神はやてが聞いた報告の中では、これが最もインパクトがあるものだっただろう。 それも当然だ。突然に、戦争が始まる、などと真剣な表情で言われようものなら、真剣に言っているのかそれともドッキリなのか、区別がつかないところだ。 だがしかし、アイク達によるとこの男は「司祭」だという。 聖職者ともあろうものがここで嘘を言って上層部を混乱させるとは考えにくいし、何よりそんなことをする理由が見当たらないそんなことをする理由が見当たらない。 論理的な思考により、答えを導きだしたはやてが次の質問を浴びせる。 「遠くないうち、って大体いつごろの話や?」 「よくは分かりません。ですが両方の世界の戦力を考えると、どちらか一方が滅ぼされてもおかしくはないでしょう。あなた方の世界では科学が発展していますが、こちらは純粋な魔法が発展しています。二つがぶつかれば、お互いの文明が後退するほどの傷跡を残すと思いますが。」 セフェランは率直に自分の意見を述べる。そこに、ニケが割って入った。 「セフェラン、そんな話は聞いていないぞ。私たちは女神に、アイクの手助けをして来い、としか言われたなかったように思えるが。」 その通りだ。女神は、簡単にいえばそれくらいしか言っていない。 セフェランはペレアスに目を向け、話しかける。 「ペレアス君。君はもうすでに分かっているのではありませんか?」 「は、はい。僕…私たちの世界で、あなた方の世界のものだと思われる兵器が私たちに奇襲を行いました。ですが、この世界でも同じようなものがあなた方を襲っていた。つまり、第三者が二つの世界を渡って兵器をけしかけたことになります。そうすると、二つの疑問が生まれます。」 「疑問…?」 はやては顎に手を当てて考える。数瞬後にセネリオが答えを導き出した。 「何故、両方の世界に同じ兵器を送り込んだのか、何故二つの世界を戦わせようとするのか…ですね。」 「その通りです。本来、戦争はお互いに敵意を抱くことで兵士の士気は上がる。第三者が二つの世界を行き来できるなら、お互いの戦力を保持することも容易なはず。なのに、僕…私たちの戦力を投入している様子がない。それに、二つの世界を戦わせてその人にとって何の利益があるのかもわからない。…ただ、戦争を起こしたいだけならここまでまどろっこしいことをしなくても、どちらかの世界で大きな事件を起こして、それを上層部に異世界の住民がやったとリークすれば済む話です。恐らく、そうしなかったのは…アイク達という「イレギュラー」がいたからだと思います。」 「恐らくはアイク達がここに来たことによって、異世界を移動する術が明るみに出てしまえば自分たちにたどり着かれると考えたのでしょう。そして、アイクはこの戦争に深くかかわっているからこそ、私たちが派遣されたとも言えます。」 セフェランが厳かに告げる。 アイクは一人でぼんやりとその話を聞いていた。興味がないわけではない。 ただ、この一点だけが気になっていた。それは、今のアイクにとっても重要な意味を持つのだから。 「いつの時代も。何処の世界でも、俺達は戦わないといけない…命をかけて。俺は、戦争の理由なんていらない。ただ…」 そこでいったん言葉を切る。 「ただ、俺達のしていることは正しいのか?本当にそれをするべきなのか?…それが知りたい。」 第17章「信念」 アイクは、こう言いたいのだ。 ―その戦争で戦うことは、正しいことなのか?― 「概要を聞く限り、この世界は俺達の世界と戦うことになる。なら、俺たちはどうすればいい?この世界に加担して、仲間を殺すのか?それとも、俺達の世界に加担してこいつらを殺すのか?」 「!!」 その言葉を聞いて、はやてが立ちあがる。 よもや、座ったまま死を待つというのもおかしいのだが。 「そんなことはさせへん!!もし、私たちを殺すというのなら…あなたたちをここで、殺す。」 ペンダント形のデバイスをいつでも起動できるように、手を当てる。 そんなはやてを、別にどうともせず、むしろそれが正しいという表情でアイクは見つめる。 「安心しろ。俺は皆を殺すつもりはない。同様に、俺の仲間も殺す気はない。…あくまでも、「俺は」だが。」 そう言って、セフェラン達に目を向ける。 まるで、お前たちは違うのだろう、とでも言うように。 「違います。私たちはこの戦争が起きる前に止めに来たんです。」 セフェランが一歩前に出る。 その横に、アイクが並ぶ。 「どうやって止めるつもりだ?」 「とりあえずは、先ほどの機械を分析するのがよさそうですね。多少は証拠がつかめます。」 「それが無理だったら?」 「いえ、それは無いでしょう。あれが私たちを襲ったものと同じならば、だれが作ったのか等を突き止めることができるはずです。」 「…理想論だな。誰が作っていようと、そいつを止める方法は無いんだろ?」 二人で議論が展開され、ようとした時だった。 「一つ聞きたいんやけど、異世界を移動できるだけでイレギュラー扱いになるのはおかしいと思わへんか?だって、現にあんたらは向こうの世界から来たんやろ?」 はやてが最も疑問に思っていたことを聞く。 それもそのはず、セフェラン達は「ここにいる」。 それでは、彼らもイレギュラーになりうる。そう言いたいのだ。 そんな疑問を、セフェランはあっさり打ち消す。 「私たちは女神の力でここへ来ました。帰る方法は、女神の力を使うしかありません。しかし、アイク達は違います。彼等は女神とは全く関係の無い方法でこの世界へ来。違いますか?」 その質問に、いいえ、とセネリオが短く返す。 「つまり、女神の力以外でこちらへ来た彼らには帰り道がこの世界に残されているのです。その証拠は、アイク達がこちらに来た装置にあるはずですよ。」 その言葉にアイクとセネリオが固まる。 「どういうことだ!?」 「言ったとおりですよ。恐らくはその装置に帰るための技術、または方法が乗っているはずです。一方通行でそれを作る人は愚か者しかいませんから。」 「とりあえずは、アイク達は訓練に戻って。あんたらも、訓練に参加しといてや。」 そう言って、はやてはその場を締めくくった。 血気盛んなソーンバルケとニケはアイク達とともに模擬戦へ参加をする。 その一方で、ペレアスとセフェランは木陰でフェイト達と話し合っていた。 「…魔法と言っても、私たちのは科学を伴った魔法。理論とか、そう言ったものが無いと出来ないんだ。」 「私たちの魔法は、まだ解明されてはいません。ただ、魔道の才は生まれつきなので魔法を使える人物は限られてくるんですよ。それに、「精霊の護符」と呼ばれる印を刻み、魔力を上げる方法もあります。…寿命が縮まりますが。」 そう言い、セフェランはペレアスを見る。 彼は、精霊と契約して魔力を引き上げた。ただ、その代償は大きかった。 「…この世界には、「印付き」と呼ばれる人種がいます。彼等はベオクからもラグズからも避けられ、ひどい生活を余儀なくされました。その印に、精霊の護符が酷似しているのです。」 ペレアスはその印を彼女たちに見せた。 同時に、フェイト達はセネリオにある印も見る。 「本当だ…」 「私たちの中では、ラグズとベオクが交わることは禁忌とされています。そうして生まれたのが…」 その先は言わなくても分かった。今の彼女たちには、印付きがどんな扱いを受けてきたかはわからないが、それはセネリオの普段の態度を見れば明らかだった。 つまり、彼の冷たさはそのつらい過去からきているのだ。 「…」 そうしてそのままフェイト達は何も言わず、その模擬戦が終わるまで口を開こうとはしなかった。 「は~い、それじゃ模擬戦終了。各自、体を休めておいてね。」 「「「「はい!!」」」」 元気な声とともに訓練終了の合図がかかる。 そんな時にやってきたのは、ある少女…いや、幼女だった。 「ママ~!!アイク~!!」 とてとてと駆け寄ってきて、アイクの頭の上に乗っかった。 以前、アイクがヴィヴィオをあやすために肩車をしたら妙にそれを気に入ってしまい、持ちあげなくても自分でよじ登ることを覚えてしまったのだ。 「…」 だが、これもたまったものではない。 子供とは言え、人間。ストレートに言えば、重いのだ。 さらに、髪の毛を引っ張られたりと好き放題されるのである。 その状態から脱しようと、ヴィヴィオを隣にいたティアナの頭の上に乗せた。 ティアナもティアナで、その状態を維持するのがきついと見たのか、さらに隣にいたスバルにヴィヴィオを預ける。 そうして、スバルからエリオへ、キャロへ、なのはへ、フェイトへ、セネリオへと回っていく。 セネリオの頭の上に来た時、居心地が悪いと思ったのか単に移りたかったのかは分からないが、器用にアイクの頭の上へと戻っと言った。 …沈黙が訪れる。 アイクとセネリオ以外(もちろんセフェラン達も)笑いをこらえているのだ。 腕を組んで考え事をするアイク。 試しにもう一度、ヴィヴィオをティアナに渡してみたら同じ軌道でヴィヴィオが返ってきた。 「…」 再び沈黙が訪れた。しかし、今回の沈黙は行動ではなく言葉で破られた。 「勘弁、してくれ……」 その言葉に、その場にいた全員が笑いを堪えきれなくなった。 「まだだ…まだ強くなれる。」 アイクはラグネルを握り締め、呟く。 誰かと戦い、競い、比べることに生きがいを感じるアイクにとってはある種の儀式の様なものだった。 そして、その言葉を発した瞬間、己の中に眠る罪悪に気付いた。 「敵として立ちはだかるならば容赦はしない…か。」 それはつまり。 「俺自身、弱いやつと戦って退屈をしたくない…ということだったのか。」 それは、本能が告げていたこと。 それを今、しっかりと理解した。 だが、それでも。殺したくないという気持ちがあったからであることには変わりはない。 だからこそ今までも、これからもその信念を貫くと誓った。 誰にでもなく、何にでもなく。 それが、己の義務だと気付いたから。 「何を犠牲にしても、俺の守りたいものを守る。その結果、人を殺すことになっても、それは俺が償うべき罪。」 アイクは少しづつ、罪を償う道が開けてきたような気がした。 「スカリエッティ、何のようだ。」 漆黒の鎧を纏った騎士が男に話しかけた。 「管理局の奴らがまた向こうの世界から増援を呼んだようだ。」 「…知っている。」 「知っているのか、なら話は早い。」 ゼルギウスの答えに満足したのか、ゆっくりと振り返る。 「我々の「計画」に彼らを利用させてもらうよ。一応、君も向こうの世界の人間だったから、断りを入れておこうとでも思っていね。」 「…利用するかされるかは彼ら次第だ。」 「確かにね。でも、本当なら、こんな計画を練る事態には至りたくはなかった。 そこまで言って、スカリエッティの表情が険しく厳しいものに変わった。 「私が、彼らを助けてしまったことが唯一の、そして何よりの失敗だったのかもね…」 To be continued……. 前へ トップへ 次へ
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……ここは、何処だ。 アイクは真っ先にそう思った。何せ、自分が立っているのは真っ暗な森の中。 少しづつ、記憶がはっきりしてきた。確か、ここは親父と漆黒の騎士が戦った、因縁の――――― そこまで思い出した瞬間、重苦しい金属音が聞こえてきた。 まるで、これからがショーの始まりだと言わんばかりの、鈍い音が。 アイクはその音に反応し、音のした方へと駆け出していく。 まさか、自分の考えていることが正しいとしたら――― アイクは無我夢中で森の中を駆けていく。 あの悪夢を繰り返さぬために。大切な人が奪われる前に。 アイクがたどり着いた場所は、すでに戦場と化していた。 父、グレイルと漆黒の騎士が剣と斧をぶつけあっている。 グレイルがどれほど斧をぶつけようと躍起になっても、漆黒の騎士にはかすりもしなかった。 誰の目から見ても、グレイルは押されていた。かつての力、かつて使っていた武器を失い、「老い」が今のグレイルを見るも無残な姿に変えたのだ。 跪き、乱れた息を整えるグレイル。そんな彼に、漆黒の騎士は先ほどまで使っていた神剣「ラグネル」を投げて、グレイルの前に突き刺した。 「…何のつもりだ。」 「貴殿との戦いを楽しみにしていた。まともな武器で手合わせ願いたい。」 そう伝え、腰に差してあったラグネルと瓜二つの剣、神剣「エタルド」を抜く。 そして、グレイルに突きつける。 「…神騎将、ガウェイン殿!!!!」 その名はアイクが聞いたこともない名だった。 その名は、かつてグレイルがデイン王国に勤めていたころの二つ名。 デインを抜けた今となっては、その名を知る者はほぼいないと思われていた。 そんな、ほぼ機密事項扱いにも等しい名を知り、超人的な剣の腕を持つ。 その男が、この戦いを楽しみにしている、と言った。 それほどまでに、アイクの父親は強かったのだ。 「…昔、そんな名で呼ばれたこともあったな。」 ラグネルを地面から引き抜く。 「だが…」 と続け、ラグネルを投げ返す。 「その名はとうの昔に捨てた。今の相棒は…これだ。」 ガウェイン、いや、グレイルはこの世でたった一つの斧、「ウルヴァン」を構えなおす。 だが、その言葉を発した瞬間にグレイルは死を覚悟するべきであった。 騎士にとって名を捨てるということは、それまでの自分、それまでの戦いのすべてを否定することになるのだから。 そんなことを思いつつ、漆黒の騎士は、 「…死ぬ気ですか。」 と冷たく言い放つが、グレイルはそんなことは気にしていなかった。 そして、次に彼の口から出た言葉は意外なものだった。 「…その声、覚えているぞ。たった10数年で師であるこのわしを追いぬいたつもりか?…フン、若造が…」 さっきまで昔を懐かしむ表情が、突然こわばる。 神騎将としての本能が目覚めたのか、それともただ単にキレただけか。 「これでも、食らうがいい!!」 グレイルが斧を持って突進する。 今思えば、これが父を救う唯一のチャンスだったかもしれない。 だが、アイクは戸惑っていた。 今ここで出ていけば、確実に殺される。要するに、死ぬのが恐かったのだ。 だが、ここで躊躇っていればグレイルが死ぬ。 命を賭して身内を守るか、それとも未来を生きるために今ここで父を見殺しにするか。 それは、非常に残酷な問いだった。 (俺は…) 腰に差してある剣に手をかける。だが、抜くことができない。 自分の命と他人の命を天秤にかけるには、このころのアイクは幼すぎた。 そして、答えを出せぬまま―――静寂が訪れる。 エタルドに貫かれ、驚愕に目を見開くグレイル。 親父の生命は急速に失われつつあった。 「親父!!」 アイクは父親のもとに駆け寄る。抱きとめた父親の体は、ぞっとするほど冷たかった。 そして、そのまま二人は倒れこむ。 そして、何処からか声が響いてきた。あの少女の声で。 「あなたは、また見殺しにするつもり…?」 「ッ!!!」 飛び起きたアイクはぐっしょりと汗をかいていた。 トラウマの記憶をリアルに、そして鮮やかに思い出した自分に対して舌打ちをする。 原因は言うまでもなく、先日ルーテシアから言われた言葉だ。 「あなたはまた見殺しにするつもり…?」 頭の中でその声がはっきりとリピートされる。 本日のアイクの寝ざめは、最悪のようだった。 第14章「罪の意識」 そのころ、教会ではちょっとした事件が起きていた。 それは、先日保護した少女の姿が無い、というものであった。 「状況は?」 なのはが状況をシャッハから聞き出す。 なんでも、検査の合間に係員の目を盗んで脱走したとか。 「ただの」少女ならそこまで問題は無いのだが、それならば係員が退避したり魔法の感知をするわけがない。 魔力が十分にある(といっても、子供のレベルでそれなりの量である)ので、もしかしたら、の状況を考えて聖王教会は実質閉鎖状態にあった。 「早く見つかるといいですけど…」 シャッハがつぶやく。 実際、ここら一帯は隠れることができるようなものはほとんど何もないので、楽と言えば楽である。 「では、手分けして探しましょう!」 なのはのその一言を合図に、なのはとシャッハ、そして運転役でついてきたシグナムは少女を探しに行った。 案の定、一番最初に見つけたのはなのはだった。 だが、幸か不幸か懐いてしまった。 それもそうだろう。少女が怯えているときに優しい女性が手を差し伸べる。 それだけで、子供というものは懐いてしまうのだ。…もっとも、それに加えて外見が良ければ、の話だが。 その少女は、名前をヴィヴィオと名乗った。そして、母を探していることも。 それを見かねて、起動六課まで連れてきて、フォワード陣に相手をしてもらおうという魂胆だったが、それはいささか傲慢だったようだ。 「うぇぇええーーーん!!行っちゃやだーーーー!!」 駄々っ子のように(というかむしろすでに駄々っ子である)泣き叫ぶヴィヴィオ。 その様子をモニターしていたフェイトとはやてが、なのはとフォワード陣の所にやってきた。 無論、アイクとセネリオもいたのだが、二人はあえてヴィヴィオに近づかないでいた。 それを変と悟ったのか、スバルがこっそりと耳打ちする。 「アイクさん、セネリオさん、どうしてこっちに来ないんですか?」 「俺らが行ったら、泣くだろう。」 「右に同じです。」 つまり、ゴリラの様なムキムキの筋肉を持つ男と、人見知りで冷徹な物言いしかしない人物がヴィヴィオに接したら、泣いてしまうと思ったのだ。 と、そこになのはの声が入る。 「それじゃ、ライトニングの二人はヴィヴィオのこと、お願いね。スターズは、そろそろデスクワークの時間だから、行くよ。」 そう言ってティアナとスバルが部屋を出ようとした時だった。 「ティアナ、少しいいか。」 「……?」 アイクがティアナを呼びとめる。心なしか、その時のアイクの表情は迷っているような、苦しんでいるような気がした。 その雰囲気を察したティアナは、アイクの瞳を真正面から受け止める。 いまだに、じっと見つめられると頬が赤くなるのだが、この時ばかりはそうは言ってられなかった。 「………ティアナ。仮に、自分の犯した罪が誰にも裁かれないとしたら、お前は…どうする?」 その言葉の意味を真に理解することができるのは、あの時にルーテシアの言葉を聞いた者だけだろう。 だが、あの言葉がもたらす苦痛と苦悩はアイクにしか理解できなかった。 それを知ってか知らずか、ティアナが答える。 「うーん…私だったら、罪のことを忘れて生きるか、ひそかに償いながら生きると思います。」 「具体的に、どう償うんだ?」 「えと、例えば…人を殺してしまったときとかは、その人のことを忘れないようにして二度と殺人をしない…とか、です。」 それは、果たして正しいのか。それを尋ねたかったが、神ならぬ人の身にそんな抽象的な答えが出せるわけではない。 「ありがとう、ティアナ。」 素直にお礼を言っておく。 「いえ、どういたしまして。」 ティアナも笑顔で返す。 さて、と一息ついてティアナが立ち去ろうとした瞬間だった。 ドサッ アイクとセネリオが倒れ始めた。 「アイクさん!?セネリオさん!」 ティアナとエリオ、キャロが駆け寄って体を揺らすが意識はない。 その様子をおびえた目でヴィヴィオが見つめていた。 (ここは…) 暗闇の中。だが、意識がある。この感覚には覚えがあった。 (また女神ですか。) ――――――その通り。 朗らかな、しかし優雅な声でアスタテューヌが受け応えした。 ――――――アイク、あなたの加護を封印しようと思って。 (封印?どういうことだ?) ――――――あなたの中に、女神の力を封じ込めるの。これで、女神の加護同士の反発は起こらないと思うけど… (何かあるんですか?) ――――――これは、あくまでも封印。あなたがその封印を解きたいと願えば、いつでも簡単に解けてしまう、脆いもの。強い心でまたそれを封じ込めればいいんだけどね。 そういって、アスタテューヌは女神の加護の封印を施す。 ――――――これでよし。あとは、何か聞きたいこととかある? (…罪を償うには、どうしたらいい?) 先ほどの問いを、女神に尋ねる。その姿は、さながら懺悔のようだった。 ――――――じゃあ、あなたは何の罪を許されたいの? 穏やかな声で尋ねる。 (俺は…?) 何を許されたいのだろうか。 父を見殺しにしたことか。それとも、戦争で多くの命を奪ったことだろうか。 あるいは、その両方か。 (…人殺しの罪だ。) 全てをひっくるめた、アイク自身の罪だった。 ――――――…そうね。今は、まだ答えはあげられない。それは、私から与えるものではないわ。 (そうか…) ――――――でも、ヒントくらいならあげられるわ。「その罪で苦しんでいる人は、あなただけではない。」 (なんだって?) そう尋ねるが、それがアスタテューヌに届くことは無く、視界は光に包まれた。 目覚めた場所は、先ほどのヴィヴィオ達がいた部屋だ。 どうやら、壁にもたれかかって寝ていたようである。 「あっ!目が覚めましたか!」 そう言って、エリオとキャロがヴィヴィオを置いて駆け寄ってくる。 「突然どうしたんですか?」 「どこか悪いところでもあるんですか!?」 目覚めた二人に質問を浴びせる。 その様子をおびえながらヴィヴィオが見ていた。 「…大丈夫です。ところで、あなたたちは何を?」 「え…と、なのはさんたちが、この子のことよろしくって…」 ずいぶんと災難な話だった。 「………もしかして、それは僕たちもですか?」 冷たい声でセネリオが聞く。 「えっと…そうしてくれると、ありがたいん、ですけど…」 苦笑を浮かべ、冷や汗を流しながら頼み込む。特にすることも無かったので、 「まあ、いいでしょう。」 と意外に乗り気であった。 だが、それで彼の人見知りは治るわけもなく、アイクの見た目が変化するわけでもないので、ヴィヴィオが彼らに懐くまでに2時間の時間を有したのだった。 すっかり暗くなった景色に浮かぶ満月と街のネオン。 それらをいつもの河原で眺めながらアイクは傍らにあるラグネルを握り締め、アスタテューヌが言ったことを考えていた。 ―――――「その罪で苦しんでいる人は、あなただけではない。」 冷静に考えれば、その意味はおのずと理解できた。 (俺が共に戦った人たちは、この罪を抱えているんだよな…) 人殺しの罪を抱えて、なお生きる。誰がどこで暮らそうと、その事実は消え去ることはない。 それでも、あいつらは生きている。 ミカヤ、サザ、傭兵団の皆、クリミアの王宮騎士団―――― 挙げたらきりがない。 彼らは罪と向かい合うなり、逃げるなりしているのだ。もしかしたら、答えを出していないのは自分だけではないか、と俯きながら思う。 (やはり…殺人の罪は…) アイクの中に一つの答えが浮かぶ。償うでもなく、逃げるでもなく。 (「死」によって償われるのか?) それはよくあること。多くの人を死に追いやった人物は死によって償われる。 そんな考えが頭をよぎった瞬間だった。 「アイクさん、またここにいたんですか。」 ティアナがやってきた。バリアジャケットを着ている姿からして、夜の訓練が終わったところだろう。 「なぜ俺がここにいると思ったんだ?」 「だって、前にもここに来たじゃないですか。」 笑顔でそう答える。そして、アイクの隣に座る。 「まだ…悩んでるんですか?」 「俺の罪はそう簡単には消えない。そこで、償う方法を考えていてな…」 なぜか、ティアナにはこの悩みを打ち明ける。 心のどこかで彼女を許している証拠だった。 「俺は、「死」をもって償うべきなのか…」 その言葉に、ティアナは激怒した。 「そんなことあるわけないじゃないですか!!」 いきなりの怒号に、アイクは目を丸くする。 「死んで償うなんて、そんな悲しいこと、言わないでください…」 そして、涙目になっていく。 「ティアナ…」 「お願いです、死なないで…」 どうやら、慰める立場と慰められる側が入れ変わってしまったようだ。 アイクは、最初の方こそ驚いたものの、少しづつうれしさを感じていた。 これまで傭兵として生きていたアイクにとって、ここまで自分の心配をしてくれることがありがたかったのだ。 「落ち着いたか」 「はい……」 アイクに泣きついて、8分ほどが経過した。 「すみません…」 顔を真っ赤にして謝るティアナ。対して、アイクは穏やかな気持ちになっていた。 「でも、とにかく死んで償うのはなしですよ?」 「わかったさ。」 ぶっきらぼうに告げる。 そして、戦いの中で見せる微笑とは正反対の柔らかい微笑みを浮かべた。 「ティアナ…ありがとう。」 その言葉と微笑みを受け取り、ティアナはさらに真っ赤になる。 「はい…」 俯きながらも、その顔はとても嬉しそうだった。 「さて、そろそろ戻るか。」 そう言って、アイクが立ちあがる。 それに続き、ティアナが立ちあがろうとしたところ、 「ッ…」 ぐらり、と体が揺れる。立ちくらみだろう。 「おっと…」 その体をアイクが抱きとめる。とっさにティアナは離れようとするが、立ちくらみが抜けきっていない。 「あ…」 「部屋まで送ってやろう。」 そういって、ティアナをお姫様だっこする。また顔が真っ赤になったが、アイクはそんなことには気づかない。 そうして送り届けられたティアナは数日の間、スバルにその手の話題でいろいろとつつかれることになるのだった。 時は少し前にさかのぼる。 デイン王城:王室 「サザ、ベグニオンに行くわよ。」 「ミカヤ、何を―――」 「ひとつ、確かめたいことがあるの。」 To be continued…… 前へ トップへ 次へ
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● は ひ ふ へ ほ はHalf-Life Half-Life Opposing Force Half-Life Blue Shift Half-Life 2 Half-Life 2 Episode One Half-Life 2 Episode Two BioShock BioShock 2 バイオハザード バイオハザード 2 バイオハザード 3 LAST ESCAPE バイオハザード CODE Veronica バイオハザード 0 バイオハザード4 (Part1/2)(Part2/2)(短縮)バイオハザード4 the another order (エイダ編) バイオハザード5 バイオハザード6(レオン編、クリス編、ジェイク編、エイダ編) バイオハザード リベレーションズ バイオハザード ガンサバイバー バイオハザード アウトブレイク バイオハザード アウトブレイク FILE 2 バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ バイオハザード / ダークサイド・クロニクルズ バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ バイキングの大迷惑 ヴァイツブレイド パイロットウイングス バウンサー バウンティソード・ファースト 鋼の錬金術師 翔べない天使 鋼の錬金術師2 赤きエリクシルの悪魔 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST -暁の王子-、鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST -黄昏の少女- 爆ボンバーマン2 幕末降臨伝ONI 爆裂無敵バンガイオー バズー!魔法世界 PATAPON(パタポン) PATAPON3 バットマン アーカム・アサイラム バットマン:アーカム・シティ 初音ミク -Project DIVA- 追加楽曲集デラックスパック1 ミクうた、おかわり バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海 バテン・カイトスII 始まりの翼と神々の嗣子 バトルゴルファー唯 バトルネットワーク ロックマン エグゼ バトルネットワーク ロックマン エグゼ2 バトルネットワーク ロックマン エグゼ3 バトルマニア バトルマニア大吟醸 花と太陽と雨と パネルでポン バハムート戦記 バハムートラグーン 流行り神 警視庁怪異事件ファイル パラケルススの魔剣(ラプラスの魔の続編) パラサイト・イヴ パラサイト・イヴ2 遙かなる時空の中で 遙かなる時空の中で2 遙かなる時空の中で3(その1)(その2)遙かなる時空の中で3 十六夜記 遙かなる時空の中で3 運命の迷宮 遙かなる時空の中で4 ヴァルキリープロファイル ヴァルキリープロファイル2 -シルメリア- ヴァルキリープロファイル ─咎を背負う者─ パラッパラッパー バルクスラッシュ PAL-神犬伝説- バルディッシュ パレット バレットウィッチ バレットストーム パロウォーズ *ハロー、プラネット。→初音ミク -Project DIVA- 追加楽曲集デラックスパック1 ミクうた、おかわり バロック~歪んだ妄想~ BAROQUE▲SYNDROME パワプロクンポケット パワプロクンポケット2 パワプロクンポケット3 パワプロクンポケット4 パワプロクンポケット5 パワプロクンポケット6 パワプロクンポケット7 パワプロクンポケット8 パワプロクンポケット9 パワプロクンポケット10 パワプロクンポケット11 パワプロクンポケット12 パワプロクンポケット13 パワプロクンポケット14 パワポケダッシュ バンゲリングベイ 半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!! 半熟英雄 対 3D 半熟英雄4 パンツァードラグーンパンツァードラグーン ツヴァイ AZEL -パンツァードラグーンRPG- パンツァードラグーン オルタ パンドラの塔 君のもとへ帰るまで PANDORA MAX SERIES Vol.1 ドラゴンナイツ・グロリアス ヴァンパイア:ザ・マスカレード リデンプション Vampire The Masquerade - Bloodlines ヴァンパイアシリーズ ヴァンパイアナイト ひBS探偵倶楽部 ~雪に消えた過去~ P.N.03 ビーストバスターズセカンドナイトメア(未完) PEACH BALL 閃乱カグラ ヴィーナス&ブレイブス ヒーロー戦記~プロジェクトオリュンポス~ 緋王伝 ピカチュウげんきでちゅう ピクミン ピクミン2 ひぐらしのなく頃に ひぐらしのなく頃に解 ビタミーナ王国物語 びっくり!とびだす!魔法のペン びっくり熱血新記録! はるかなる金メダル ビフォア クライシス -ファイナルファンタジーVII- 百鬼夜行 100万トンのバラバラ ひよこ侍 ビヨンド・ザ・ビヨンド ピンキーストリート キラキラ★ミュージックアワー ふFAR CRY ファーレンハイト ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣 ファイアーエムブレム外伝ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王 ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 ~光と影の英雄~ ファイアーエムブレム 紋章の謎 ファイアーエムブレム 聖戦の系譜 ファイアーエムブレム トラキア776 ファイアーエムブレム トラキア776 キャラ紹介 ファイアーエムブレム 聖魔の光石 ファイアーエムブレム封印の剣 ファイアーエムブレム烈火の剣 ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡 ファイアーエムブレム 暁の女神 ファイアーエムブレム 覚醒 Fighting Fantasy Deathtrap Dungeon Trilogy Fighting Fantasy Legends ファイティングロード ファイナルファイト2 ファイナルファイト タフ FINAL FANTASY I FINAL FANTASY II FINAL FANTASY III FINAL FANTASY IV ファイナルファンタジーIV ジ・アフターイヤーズ -月の帰還- FINAL FANTASY V FINAL FANTASY VI FINAL FANTASY VII FINAL FANTASY VII CRISIS CORE FINAL FANTASY VII DIRGE OF CERBERUS FINAL FANTASY VIII(Part1/2)(Part2/2) FINAL FANTASY IX FINAL FANTASY X FINAL FANTASY X-II ファイナルファンタジーXI、ファイナルファンタジーXI ジラートの幻影 ファイナルファンタジーXI プロマシアの呪縛 FINAL FANTASY XII ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング(未完) ファイナルファンタジーXIII ファイナルファンタジーXIII-2 ファイナルファンタジー 零式(仮題「ファイナルファンタジー アギトXIII」) ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム ファイナルファンタジータクティクスFINAL FANTASY TACTICS SOUND NOVEL[ウイユヴェール](「ファイナルファンタジータクティクス」内のミニゲーム) ファイナルファンタジータクティクス アドバンス ファイナルファンタジータクティクスA2 封穴のグリモア ファイナルファンタジーUSA ミスティッククエスト ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者 ファミコン探偵倶楽部 PARTII うしろに立つ少女 ふぁみこんむかし話 遊遊記 ファンタシースターシリーズファンタシースター ファンタシースターII 還らざる時の終わりに ファンタシースターIII 時の継承者 ファンタシースター 千年紀の終りに ファンタシースターオンライン エピソード1&2 ファンタシースターオンライン2 エピソード1 ファンタシースターオンライン2 エピソード2 ファンタシースターZERO PHANTASY STAR PORTABLE ファンタシースターポータブル2 ファンタシースターポータブル2 インフィニティ PHANTASMAGORIA ファントム・ブレイブ ファントム・キングダム F.E.A.R. 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夢を、見た。 今までのようにトラウマにとらわれた夢ではなかった。 それは、見ている者からすればほほえましくなるほどの平凡な夢。 朝起きて、家族と共に過ごして、笑いあい、生きていく。 そんな、普通とも言える幸せな夢。 だが、彼は知っていた。本来の自分には、そのような甘い幸せが訪れないことも、訪れてはいけないことも。 夢の中で、笑いながら過ごしている自分を見つめながら思う。 ―――本当だったら、こんな風に過ごしていたのかもな――― 常人とはかけ離れた生活を送り、常に生死の境を彷徨うような戦場にいた。 もし、俺に戦いが無かったら。もし、俺が傭兵では無ければ。 こんな生活を送っていたのかもしれない。 だが、今の彼は戦いの意味を知ってしまっていた。 いまさら、こんな幸せにありつこうとは思わない。何故なら、 「俺は、殺人者だからな――――――――――」 第16章「再開する勇者達」 久しぶりに寝覚めが良かったので、アイクは一人で河原に向かっていた。 「…平和、だな。」 アイクは昇りつつある朝日を見ながら一人、呟く。 それは、何とも美しい景色。 彼は戦うことを決意してから、どれほどこの景色を見たのだろうか。 戦いの間でこういった景色を見ることはあっても、何も考えずにこの景色を見るのは初めてではないだろうか。 ふと、黒い気持ちが流れ込んできた。 オマエハ夢ノ中デミタ、アノヨウナ家族ヲイクツモ破壊シタ。 ――黙れ イマサラ、平和ヲ夢ミタトコロデ、オマエハ幸セニナル権利ガアルノカ? ――…黙れ ソウダ。オマエノ居場所ナド、戦場シカナイ。 平和ナド、所詮幻想ニスギナイ。ソンナ下ラナイ物ノ為ニ、己ノ剣ヲ振ルウノカ? ――確かに、平和は幻想だ。だが、それを実現させようと頑張るのが俺たちだ。 オマエハドウダ?ソレデ満足カ? ――どういう意味だ? オマエハ戦イヲ求メテル。ソウダロウ? 無用ナ戦イハ避ケナガラモ、敵ト対峙シタ時ニハ容赦ハシナイ。 ソレハ、ツマラナイ戦イハシタクナイト言ウコトダロウ? ――… ソウダ。我慢ヲスルナ。罪ナドキニスルナ。タダ、戦イヲ求メテ――― そこで、アイクは思考を打ち切った。これ以上考えたら、自分が自分ではなくなるだろうと思ったから。 暫くして、アイクはようやく自分の姿に気づく。 先ほどの心の対話で強い恐怖がにじみ出ていたのか、彼の体は汗だらけだった。 「戦いを求めている、か…」 否定ができない。 確かに、彼は強者を求めている。平和という幻想など望んでいない。 だが、一つだけ間違っている物がある。 「罪は、償うべきだ…例え、神が許しても、罰が恐くても―――――」 俺の犯した罪は、消えないのだから―――― 「あの…セフェランさん。ここは、何処、でしょうか…」 ペレアスがおずおずと口を開く。無理もない。 誰だって、見ず知らずの場所にいきなり飛ばされたら同じことを思うだろう。 そもそも、ここは彼等からすれば「異世界」だ。 誰に聞いても仕方がないのだが、それでも聴かずにいられないのが人間の性である。 「すみませんが、私も分かりません。ですが、ここまで科学が発展している世界ならば、地図の類のものは探せば出てくるでしょう。」 そう言ってセフェランは目の前の光景を見渡す。 走る自動車に、信号。高層ビルや、その他もろもろ。 ペレアス達にとって、カルチャーショックを受けざるを得ない光景だった。 「しかし…科学はここまで発展できるのか…」 ショックを隠しきれない表情でニケがつぶやく。 アイク達の世界ではどちらかと言うと魔法が発展してきた世界だ。 いや、魔法を使わず、魔法の様なことができる、と言った方が的確か。 「ニケさん、できればオオカミのお姿でいてください。町中に耳や尻尾をはやした人は奇異の目を向けられますよ。」 「それもそうだな」 ニケは機嫌を損ねたそぶりを見せず、オオカミの姿に変わる。 彼女はいまだに「王者」であるため、化身に精神集中はいらないのだ。 だが、セフェラン達も各々の姿をよく見るべきであった。 マントを着て魔道書をもつ男と、見るからに優しそうな司祭。そして、剣を持ち歩く袴姿のイケメンな剣豪、そしてオオカミ一匹。 …彼らはそのまま街を出歩き、警察官に任意同行を求められたのだった。 「はーい、じゃ、朝の訓練始めるよー。今回は、ライトニング スターズ対アイク達とギンガの模擬戦。これから10分後に始めるから、各自、用意は整えてね。」 「「「「はい!」」」」 「アイクさん、よろしく!」 「ああ」 「よろしくお願いします。」 ………たったそれだけの自己紹介。ある意味、彼ららしいといえば、彼ららしい。 「では、今回の作戦を言います。ギンガさんは…」 セネリオが切り出す。今回の模擬戦も退屈しなさそうだと、アイクはひそかに思った。 「じゃ、いくよ。模擬戦…」 スタート、という直前で通信が入る。 『なのはさん、フェイトさん!!旧市街地にガジェットドローンⅢ型、30機が出現!!直ちにスターズとライトニング隊をつれて現場に急行してください!!』 「「了解!」」 その通信を受けて全員が用意を始める。 この時からすでに、終焉へと向かう歯車は回りだしていた。もう、すでに止まらない。 行きつく先は滅亡か、それとも別の終わりか。 少なくとも、今この時は彼らがそれを知ることはなかった。 「!!」 「どうした、セフェラン。」 「何かの気配を感じます。恐らくは、先日戦ったあの機械か、その類か。」 「何にしても、こ奴らをどうにかせねばその場に行けぬぞ。」 「ちょっと、何を話してるか知らないけど…」 言いかける警察官の目の前にセフェランが杖を突き付ける。 次の旬がん、警察官な音もなく倒れ伏した。 「ソーンバルケさん、何か言いました?」 「セフェランさん、法律スレスレじゃないですか?…」 セフェランがスリープの杖で眠らせた警察官をかわいそうに見つめるペレアス。 先ほどの警察官から聞いた話では、「公務執行妨害」とか言っただろうか。 「さあ、余談はここで終わりです。行きますよ。」 さっき押収された武器類を取り返し、セフェランについていく二人と一匹。 その向かう先は、地図によると旧市街地。 その先にはアイク達がいるのだが、今の彼らには知るすべはなかった。 「アイクさん、伏せて!」 「ッ!!」 ティアナとアイクがコンビネーションを駆使して確実に敵を撃破していく。 「あの二人、すごくいいコンビネーションね…」 「そりゃそうだよ!!だって、もうこの隊の中では公認カップルだもん」 「確かに…でも、アイクさんはティアナの気持ちに気付いているのかしら?」 「…そこが問題なんだよね~。アイクさんは心の機微には凄く鋭いくせに、恋愛に関しては驚くほど鈍いんだもん。」 スバルとギンガがお互いに背中を預けながらしゃべりあう。 仮にも、ここは戦場なのでそう言った油断は危険極まりないのだが、残りはアイクとティアナが相手にしている3体のみ。 「ハァッ!」 大きな声がしたかと思うと、残りの3体が一気に爆発して飛び散る。 「いや~突然だったから何があったかと思ったけど、行ってみれば大したことは―――」 「ッ!スバル、後ろ!!」 安心したようなスバルの背後から2体のガジェットが飛び出てきた。 スバルはそれに気づくには遅すぎた。 「!!」 それに気づいて振り向いたが、それはすでに攻撃態勢に入っていた。 とっさに防御魔法を展開したとしても間に合わないだろう。 激痛を覚悟して、スバルは目を瞑る。 いつまでたってもその痛みがやってこないことを変に思い、そっと目を開ける。 ガジェットはその場から1ミリも動いていなかった。いや、動くことができなかった。 スバルは遅れて、そのガジェットに横一文字に切れ目が入っていたことに気がついた。 真っ二つにされたがジェットが少しずつスライドして向こう側にいた人が見えてくる。 そこには、緑の髪をした袴姿の剣士が立っていた。 「どうして…お前が…」 アイクが絶句する。 「ソーンバルケ、なぜお前がここにいる!?」 「アイク、その話は後だ。今はこいつらを斬るのが先だ。」 ソーンバルケは言いながらも、獲物を見定めてヴァーグ・カティを構える。 そんな彼らにガジェットは何も考えずに突っ込んでくる。 だが、この二人に挑むこと自体がこの兵器にとっては運の尽きだった。 ガジェットは音もなく、二人によって複数の塊に変えられた。 「私に挑むというのなら、剣の腕で勝負願いたいものだな。」 「フッ、お前に勝てる奴なんて数えるくらいしかいないだろう。」 軽口をたたきあい、何事もなかったかのように剣を鞘に納める。 「あの、アイクさん。そちらの方は…」 「紹介が遅れた。剣聖のソーンバルケ。まぁ、…あちらの世界で彼とともに戦った仲だ。」 「さっきも聞いたが、なぜお前はここに…」 言いかけた時に、後ろの建物の陰から気配を感じ、振り返る そこには。 「久しぶりだな、アイク。剣の腕は衰えては無いようだな?」 「…アイク、久しぶりですね。」 「えっと、お久しぶりです、アイクさん!」 ニケ、セフェラン、ペレアスが陰から姿を現す。 本来ここにいるべきではない人物が4人もいることにアイクもセネリオも驚きのあまり、言葉を失っている。 そんな中、おずおずとティアナが切り出す。 「あの…立ち話も何なので、六課で話を聞いてみませんか?」 ここは闇の中。 その中でゆらりと蠢く影があった。 「彼等も来たか…」 ゼルギウスは手にかけたエタルドから手を離し、呟く。 その視線の先には、アイク、ニケ、セネリオ、、ソーンバルケ、ペレアス、そしてセフェランがいた。 「あの方も来るとは思わなかった…だが、これで。」 ―――私の目的が果たせる。スカリエッティにも伝えたあのことを、彼にも伝えれば。 「全ては、女神のため…か。私にとってはさしずめ、もう一度「死ぬ」ためか。」 この計画はしくじってはならない。もし失敗すれば、少なくとも2つの世界が「奴ら」の手に落ちる。 そうなったら、誰も「奴ら」を止めることはできない。 「支配欲に取りつかれた愚かな者どもに世界を握られるくらいなら、私は。」 ―――我が身の破滅と引き換えに、この世界を束縛から解き放つ。 ゼルギウスは身を翻し、一度は光に染まりかけた心を無理やり闇に沈め、影の中へと戻って行った。 「それで、この人たちがアイク達の世界から来た人たちなんやな?」 執務室にてアイク達一同がはやてと向き合う。 「そうです。私たちは女神の意思により、この世界にやってきました。そして、ある重要なことを伝えに来ました。」 そう言って、セフェランは表情を引き締める。 次の瞬間、その場にいる人たちからは考えられない言葉を発した。 「そう遠くないうちに、私の世界とあなた方の世界の、戦争が始まります。」 To be continued…… 前へ トップへ 次へ
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・武器 ・杖・アイテム・設定・用語etc.
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数人オリキャラが増えたり、FEキャラの登場の仕方は一部違うものの基本的にはFE烈火のコピー よってストーリーに関しては特に感想といったものは無いです。 戦闘部門 これといった目立つ点は見つからないけど地味に面白い。 街を訪ねてアイテムを貰ったり、壁を壊して進むのを再現してあるのも非常に嬉しい。 まあ壁は少し頑丈すぎる気はしましたが。 これでMAPの水中関係を深海で統一してあれば海賊だけが水を進める再現になって良かったのに、と川を進んで来た剣士に一人斬首されながら思う。 最大の難点としては戦闘中ずっとBGMがMap1.mid固定な事。 せめてFE関係の曲にして欲しかったかな。 総評:良作とはいえないものの地雷と言うわけでもない感じ 私が一昨日までFE烈火をプレイしていたためつい比較してしまって面白さを半減してしまった感は否めないですが FEが嫌いでなければ一応お勧めしておきます