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ドーナツトーク ドーナツトーク 2022年10月~22年12月 共通事項 基本の放送時間…日曜23 30~24 00 全社絨毯の上にカラー表記 固定スポンサー + ... 前半 P G AKRACING 後半 ロート製薬(60秒) 2022年10月2日 前半 0’30”…P G、AKRACING、FUJIFILM 後半 1’00”…ロート製薬 0’30”…カーネクスト(PT) 2022年10月9日 前半 0’30”…AKRACING、FUJIFILM、P G 後半 1’00”…ロート製薬 0’30”…カーネクスト(PT) 2022年10月16日(23 55~24 25) 前半 0’30”…FUJIFILM、P G、AKRACING 後半 1’00”…ロート製薬 0’30”…カーネクスト(PT) 2022年10月23日(23 45~24 15) 前半 0’30”…P G、AKRACING、DAIHATSU(PT) 後半 1’00”…ロート製薬(番組コラボCM) 0’30”…TOYO TIRES(PT) 2022年10月30日 前半 0’30”…AKRACING、KIRIN(キリンビール)、P G 後半 1’00”…ロート製薬(番組コラボCM) 0’30”…TOYO TIRES(PT) 2022年11月6日 前半 0’30”…SUNTORY、P G、AKRACING 後半 1’00”…ロート製薬(番組コラボCM) 0’30”…TOYO TIRES(PT) 2022年11月13日 前半 0’30”…P G、AKRACING、ライフネット生命(PT) 後半 1’00”…ロート製薬(番組コラボCM) 0’30”…TOYO TIRES(PT) 2022年11月20日 前半 0’30”…AKRACING、COSMO(コスモ石油)、P G 後半 1’00”…ロート製薬(番組コラボCM) 0’30”…TOYO TIRES(PT) 2022年11月27日 前半 0’30”…meiji 明治、P G、AKRACING 後半 1’00”…ロート製薬(番組コラボCM) 0’30”…TOYO TIRES(PT) 2022年12月4日 前半 0’30”…P G、AKRACING、アサヒビール 後半 1’00”…ロート製薬(番組コラボCM) 0’30”…TOYO TIRES(PT)
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R団の部屋 サイダイジらがウエロク直轄部隊に編入される中、HSウメダの部隊に異動となったアマガサキ。 アマガサキ「サイダイジ殿やKTナラ殿はウエロク様の部隊への異動となった、 だが何故私はHSウメダ様の部隊への異動なのだ・・・。何か問題でもあるのか・・・いやあるかもしれぬ」 サンノミヤ「アマガサキ様ー^^」 アマガサキ「!?サンノミヤではないか、ロンシャン様らと一緒にいたはずじゃないのか!?」(むしとり少年のその後2参照) サンノミヤ「えーと、実はハロウィンパーティに行きたくて、彼らと離れたんですけどー。・・・行ったらパーティ終わっちゃってたんです・・・しくしく」 アマガサキ「な、成程・・・???」 サンノミヤ「ところで、アマガサキ様はどちらへ?」 アマガサキ「・・・、実は所属部隊が解散、HSウメダ様の部隊へ異動となってな、今からHSウメダ様の所へ向かうところだ」 サンノミヤ「ええーっ!?ということは、ひょっとして・・・左遷ー!?」 アマガサキ「何を言うか、HSウメダ様はR団幹部、左遷なはずがあるまい・・・。一緒に来るか」 サンノミヤ「もちろん、貴方様の頼みならば!」 そして、アマガサキ・サンノミヤ夫妻は一路、HSウメダの部隊の集合場所へと向かう アマガサキ「このあたりか・・・。」 サンノミヤ「・・・・・・」 コーシエン(エレキブル)「よう、アマガサキじゃないか」 アマガサキ「コーシエン殿、そなたもこの部隊へ異動か?」 コーシエン「まーな。それにしても重要な集合に妻を連れてくるなんて、ホント仲がいいねー。程々にしと・・・」 サンノミヤ「うるさいわね、このトラ男!童貞のあんたには関係ないでしょ!」 アマガサキ・コーシエン「!!!!!」 アマガサキ「(我が愛妻ながら、今とてつもなく恐ろしいオーラを感じた気が・・・)」 コーシエン「(見た目は可愛いくせに、こりゃ腹黒すぎるぜ!)」 サンノミヤの思わぬ爆弾発言によって、静寂の時間が流れる。 アマガサキ「・・・・・・、他の方々は来るのか、まさか我々だけな訳が無かろう」 コーシエン「ああ、俺が聞いた話ではニシノミヤとかも、この部隊に異動らしいぜ」 アマガサキ「ふむ・・・なるほど」 ニシノミヤ(バシャーモ)「ここだな、HSウメダ様らとのランデブーポイント。Oh、コーシエン君じゃないか」 コーシエン「言ってるそばからお出ましか、ニシノミヤさんよぉ」 ニシノミヤ「HAHAHA、俺のポリシーは、仲間に話しかけられる前に話しかけることだZE!」 サンノミヤ「暑苦しい奴・・・。」 アマガサキ「キュウコンのお前が何を言うか」 ニシノミヤ「・・・ンー?アマガサキ君、妻とラブラブなのはわかるけど、こんな重要な集合に連れてくるのは、少々よろしくないZE?」 サンノミヤ「黙れ、このトリ頭!!あと片言英語ウザすぎ、私そういうの大嫌いなんだけど!」 ニシノミヤ「!!!!!」 アマガサキ「(この展開、デジャヴじゃないか・・・?)」 コーシエン「(激しく同意だ)」 ニシノミヤ「・・・この娘の言葉痛烈すぎだZE・・・」 謎の影「やってる場合か、お前ら!」 サンノミヤ「え!?影が・・・!」 ニシノミヤ「こっ、この声は・・・HSウメダ様だ!」 サンノミヤ「ウソ・・・この影が、あの!?」 謎の影「全く・・・、この私の配下ともなろう者が騒々しいものだ」 コーシエン「いい・・・いえー、騒々しい彼女はアマガサキの家内でして」 サンノミヤ「ムカッ」 謎の影「そんなことはわかっておる!・・・お前達に集まってもらったのは、あることを伝えるためだ」 ニシノミヤ「あること?それは何なんですか、HSウメダ様」 謎の影「最近、このR団の近くで不穏な動きが出ていてな」 アマガサキ「不穏な?」 謎の影「うむ、何もロンシャン様を始末し、R団を壊滅させる計画らしい」 ニシノミヤ「何と!」 コーシエン「大事じゃねぇか!!」 謎の影「誰が計画しているかは定かではない・・・。おそらくは女王の回し者だろうがな・・・」 ニシノミヤ「やはりあのQueenか!何てことを考えるんだ!」 コーシエン「まぁ待て、話はまだ続いてるぞ」 謎の影「むやみに奴を疑うのは得策ではないな。我々はしばらく様子を見ることになるだろう。以上だ、出撃時は追って連絡する」 謎の影は薄らいで消えていった。 サンノミヤ「ところで、HSウメダ様ってどんなポケモンなの?そもそもポケモン?」 ニシノミヤ「ポケモンなのは間違いないZE、お嬢さん。だが、その正体を知っているのは団長たるロンシャン様だけだって話だ」 コーシエン「正体不明ってことだな」 アマガサキ「それにしても、普段は我々4匹・・・いやサンノミヤ除いて3匹とは少なすぎではないか」 サンノミヤ「除かないでくださいっ!」 ニシノミヤ「そのあたりはNo problem。我々は集団行動を前提としている。有事の時は他の部隊と合同DA。」 アマガサキ「成程、把握した」 サンノミヤのその後はピロートーク・女狐たちへ。ニシノミヤのその後は平和な少女と襲い来る刺客へ。
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早朝、朝日の射す北高の校庭で、僕は胸の中で泣くキョンをそっと抱きしめていた。 聞こえてくるものはキョンのすすり泣く声と僕の胸の鼓動以外に無く、周囲には僕たち以外誰一人いない。その状況はまるでこの世界に僕とキョンの二人だけしかいないような気にさえさせた。 四年前にキョンと出会い、そしてキョンに恋心を抱いていることを自覚して以来、ずっと夢にまで見ていたシチュエーション。それがいま僕の手もとにあった。 できれば、このままこの世界のすべての理に背いてでもキョンと二人きりでいたかった。このままキョンに僕の想いを、愛を告白することができればどれほど幸せだっただろう。 だが、僕は気づいてしまったのだ。これが僕とキョンの幸せな人生の幕開けではなく、悲しい失恋のエピローグだということに。 なぜなら、キョンが高校三年間ずっと涼宮さんのことを見ていたように、僕もキョンのことを好きだと気づいたあの日から、ずっとキョンのことを見続けてきたのだから。 だから、キョンがいま何を思っているかはよくわかる。この後、どういう決断を下し、どう行動するかも。でも、それは仕方のない事。それが僕が好きになったキョンなのだから。 キョンと過ごした一年間の思い出、キョンを遠くからずっと見ていた高校生活の思い出が僕の胸に去来し、胸の奥が熱くなっていくのが分かる。 それでも、なぜか僕の心は穏やかだった。たとえこの後に悲しい別れが訪れることが分かっていようとも、いまこの瞬間だけはキョンは僕だけのものだと思えたから。 胸の中で震えるキョンの身体をギュッと強く抱きしめる。三年間、キョンのそばに寄り添えなかった寂しさを癒すように。 二人しかいない校庭に、時刻を告げるチャイムが鳴り響く。 舞踏会に出席したシンデレラも12時の時刻を告げる鐘の音を聞いたときはこんな心境だったのだろうか。鐘の音が鳴り終わるのを聞いて、僕はキョンとの別れの時刻が来たということを知った。 ~エピローグ~ 「どうしても行くのかい?」 光陽園駅のプラットホームで、佐々木は少し寂しそうな表情でそう言った。 「ああ」 うつむきながら佐々木と目をあわさずに答える。 やはり俺は地元の大学を受験はしていなかったらしい。県外の私立大学に合格していたのだが、佐々木が九曜に頼んで情報操作をし、俺を佐々木と同じ地元の大学に合格させたのだそうだ。 「僕はいまでもキミにはここに、僕たちの生まれ育った町に残ってもらいたいと思っている。そして、できれば僕と……」 目をあわさず足元を見ながら小さな声でそう提案する佐々木の姿が寂しさをいっそう募らせる。正直、佐々木のことはいまでも嫌いではなかった。できれば佐々木といっしょにここに残ると言いたかった。だが、それではハルヒが…… 『佐々木さんと幸せにね』 あの瞬間、ハルヒはそう言い残してこの世界から去っていった。だが、ハルヒと佐々木のどちらかを選択する決断を迫られた今回の事件で、俺は確かにハルヒを選んだ。 たとえ、そのことをはっきりと自覚していなかったとしても、ハルヒの消えてしまったこの世界で佐々木と幸せになるのは許されないような気がするのだ。 もちろん、この決断が俺の独りよがりでしかないということは十分認識している。お前は自分勝手な奴だと言われれば、俺に反論の余地など無いだろう。 それでも、俺の心の中のこのモヤモヤとした何かがある限り、例えこのままこの町に残り佐々木といっしょになったとしても、佐々木を不幸にしてしまうだけではないかと思ってしまうのだ。 「涼宮さんを選んでしまった以上、僕とつきあうのは卑怯だと考えてるんだね。僕はそんなこと全然気にしないのに…… どんな理由があったとしても、キミが僕といっしょになってくれれば、それだけで僕は満足なのに……」 「正直……自分の決断が自己満足ではないかという気持ちがない訳ではない。だが……」 乗車する予定の列車がプラットホームへと入ってきた。駅構内にアナウンスの声が響く。 『だが……』この後の言葉を紡ぐことができず、俺は佐々木との間にある沈黙に耐え切れなくなり、逃げるように列車へと乗り込んだ。 「でも、もしキミがここで涼宮さんのことを忘れて僕とつきあうような奴なら、僕はキミの事を好きにならなかったかもしれない。女心に鈍感で、妙に意地っ張りで、お人よしで…… そんなキミを好きになったんだから仕方ないか。キミがあの時涼宮さんを選んだことも含めて、キミのすべてを僕は好きになったのだから……」 列車に乗り込んだ俺の後ろで、佐々木は遠い昔の思い出を語るように胸の内にある想いを言葉にして紡ぐ。まるで自分自身に言い聞かせるように。振り向くと、佐々木の目は涙で潤み、その瞳はじっと俺を見つめていた。 「佐々木……」 佐々木の姿を見て後悔の念にも似た気持ちが胸にこみ上げてくる。俺の決断は果たして正しいのだろうかと。 『やっぱり、この町に残るよ』 ここでこう言えればどんなに楽だっただろう。だがその思いは俺の中で留まり言葉になることは無かった。そしてこの期に及んで心が揺れている自分が情けなく感じる。 「そんな顔をしないでくれ、キョン。キミは僕にたくさんのものをプレゼントしてくれた。 キミと出会うまで恋愛なんて精神病の一種だと思っていたけど、キミへの気持ちに気づいたあの日から、僕は人を好きになるということがどういうことかを知ることができたんだ。 もちろん、キミが僕にくれたものは楽しかった思い出ばかりじゃない。むしろ好きな人が振り向いてくれない切なさや、独りでいることの寂しさといった悲しい思い出のほうが多かった気がする。 キミへの気持ちに気づいて以来、たくさんの眠れぬ夜を過ごしてきたし、手を伸ばせば届く範囲にいたキミに自分の想いを告白できない自分がもどかしかった。自分がいかに臆病な人間であるかを痛感させられたよ。 でも、それも含めてキミと出会えたことは、僕の人生で最も有意義な出来事のひとつだと思っている。キミにはとても感謝しているよ。だから……」 そう言うと、佐々木は不意に俺に近づき、背伸びをして俺の唇に軽く唇を重ねた。予想外の佐々木の行動にびっくりしてその場に立ち尽くすことしかできなかった。 「これは僕からキミへの最後のプレゼントだ。歌の歌詞じゃないけど、それでさよならしてあげるよ」 佐々木は、さっきまでとは違って、ちょっとだけいたずらっぽい表情で俺に微笑んだ。列車の発車を知らせるベルが駅構内に響き渡る。 「さようなら、キョン。――――さんと幸せにね」 「え?」 途中何を言ったのかわからず聞き返そうとした瞬間、ドアが閉まり列車が動き出した。佐々木は、列車のドア越しに、手を振って俺の旅立ちを見送ってくれた。 これが一ヶ月ほど前の話である。 いま、俺は生まれ育った実家から遠く離れて、一人で下宿生活をしながら大学に通っている。あまり有名な大学というわけではなく、自分の偏差値と相談した結果、この大学に入学することになってしまったわけだ。 正直、大学の講義はあまり面白いものではない。入学から一月も経っていないのに、出席率もあまり芳しいものではなく、教室を見回しても講義を聞いている者はほとんどいない。 まあ、文系の大学などだいたいどこもこんなものなのかもしれない。 本来であれば、親元から離れておおいに自由を満喫できる身分になったのだから、アルバイトをしたりサークルに入ったりして同じ大学の仲間との親睦を深めるべきなのだろうが、とてもそんな気にはなれなかった。 目をつむれば高校時代のSOS団で過ごした日々がまぶたの裏に浮かんでくる。 部屋の隅で黙々と読書をする長門や、メイド服を着て湯飲みにお茶を注ぐ朝比奈さんの後姿、あの当時は鬱陶しいとしか思わなかった古泉の笑顔、そして嵐を呼ぶかのごとく豪快にドアを開けて部屋に入ってくるハルヒ。 高校生活の思い出があまりにも強烈過ぎて、大学生活が物足りなく空しいものに思えてしまう。 仕方が無い、あんな稀有な経験はもう二度とないんだから諦めろ。そう自分に言い聞かせてみても、むなしさと後悔に似た感情だけが俺の心を支配する。 あの時、ハルヒとともに新しい世界に赴く選択をしたほうが良かったのではないか。 意地を張らずに、佐々木と地元に残る選択をすれば、もっと違った大学生活が送れたのではないか。 そんな後ろ向きな感情ばかりが俺の心を揺さぶり、何もする気にならないのだ。こんな俺の姿を見たら、ハルヒや佐々木はどう思うだろうか。 「ちょっと。ねえ、ちょっと!」 背中を尖った何かで突かれるような感触を感じて、我に返る。 「前の席で陰気くさい顔して溜息ばかりつかないでくれる! ただでさえ退屈な講義なのに、こっちまで気が滅入っちゃうわ!」 「え、ああ、すまん」 ちらっと後ろの席に座る少女の姿を確認した後、俺は暗澹たる気持ちで前を向いた。 そのまま、ほんの刹那の時間が過ぎ去った後、ハッとあることに気づく。 後ろの少女に見覚えがある。いや、そんなはずはない。理性がそれを否定するが、確かにいま後ろに座っている少女の顔を俺は知っている。 何かの偶然か。それとも、奇跡が起こって再びめぐり合うことができたのか。 ゆっくりと、本当にゆっくりと、仮にこれが夢であるならば、その夢が覚めてしまわないよう慎重に後ろの席を振り返る。そこには確かに俺の見知った少女の姿があった。 「ハ、ハル…ヒ?」 「何、あんた? 何であたしの名前を知ってるの? あたし初対面の人に名前を呼び捨てにされる覚えはないんだけど」 俺を一瞥した後、不機嫌そうな表情をつくる姿を見て、確信した。目の前にいるのが正真正銘本物の涼宮ハルヒだと。 目の前にハルヒがいる。 突然突きつけられたこの事実に、俺は何といって声をかけて良いかわからず、ただ茫然とハルヒを見つめる以外、何もできなかった。 「何じろじろ見てるのよ! いま講義の最中でしょ! ちゃんと前向いてなさいよ!」 「あ、ああ」 誰に対しても物怖じしないハルヒの言動、声、姿、そのすべてが懐かしい。 つい最近まで、ほんの数ヶ月前までいっしょにいたはずのハルヒとの高校生活の日々が、もう何年も昔の遠い過去の記憶のようにさえ思えた。 前を向き、机を眺めながらSOS団での日々を振り返る。懐かしさのあまり涙が溢れ、その雫が机に落ちた。 「よかった、本当によかった」 心の底からそう思えた。ハルヒは俺のことを覚えていないようだったが、それでもハルヒが目の前にいることが、この世界に存在していることが何よりも嬉しかった。 やがて、周囲で筆記用具を片付けたり、立ち上がる音が聞こえてきて、講義が終了したことを知る。俺はあわてて後ろを振り向いたが、そこにはハルヒの姿はなく、代わりに長門の姿があった。 「ハル、え? 長門?」 長門はいつもの感情の起伏の見えない無表情で俺を見つめていた。 「ハルヒは? ハルヒがここにいなかったか?」 「彼女なら講義が終わるのと同時に後ろのドアから出て行った」 無表情ではあったものの、俺を見つめる長門の瞳は、何かを訴えかけているようなそんな感じがした。ほんの少しだけ沈黙があった後、意を決して長門に問いかける。 「ハルヒは、あのハルヒは本物のハルヒなんだよな。いままでどこにいたんだ? 何で急に?」 立て続けに質問した俺をじっと見つめ、少し間をおいた後、長門は淡々と語りだした。 「涼宮ハルヒの創り出した閉鎖空間が消滅した時、涼宮ハルヒの持っていた能力はあなたの親友に移り、彼女の意識はあらゆる次元へとバラバラに拡散してしまった。 だが、あなたの親友は、涼宮ハルヒより継承した能力を使って、バラバラに散ってしまった涼宮ハルヒの意識を拾い集め、この世界にもう一度ひとつの存在としての命を与えた。 それが、あなたががさっき見た涼宮ハルヒ。彼女は間違いなく本物の涼宮ハルヒと言っていい。しかし、わたし達と過ごした三年間の記憶は、いまの涼宮ハルヒには無い。 あなたの親友が命を与えた時、涼宮ハルヒ自身が混乱しないために、別の記憶を彼女に与えたから」 もう一度間をおき、俺の目をじっと見つめた後、さらに言葉を続けた。 「あなたはもう一度選ぶことができる。涼宮ハルヒと共に人生を歩むか否かを」 佐々木の別れ際の最後の言葉、その風景が頭に浮かぶ。そうか、佐々木は俺がこう決断することを知っていたんだな。 ハルヒと共に人生を歩むか否か、俺の中の答えはすでに決まっていた。そして、多分、長門に言わなければならないことも。 「長門……」 「いい」 「え?」 「わたしはあなた達の邪魔をするつもりは無い。あなたが誰を選ぶかはずっと前から知っていたから」 「…………」 「あなたの親友は涼宮ハルヒに命を与えた後、その能力を心の奥底へと封印してしまった。情報統合思念体はそのことに絶望し、この星を観測の対象から外してしまった。 だが、わたしはあなたと涼宮ハルヒの行く末にこそ自立進化の可能性があると判断し、情報統合思念体に申請してこの星に残ることにした。あなたと……涼宮ハルヒの行く末を見守るために。 だから、あなたは何も心配しなくていい。わたし達に気兼ねすることなく、あなたの好きなように生きてくれていい。それがあなた達を観測するわたしの望みでもあるから」 ドン 「何ふたりでこそこそ話してるのよ」 突然、横から机を叩く音がして振り向くと、そこにはハルヒの姿があった。 「まあいいわ。それよりあんた! 感謝しなさい。あたしがこれから創るサークルに入れてあげるわ」 何の前触れも無く、ハルヒは俺を指差してそう告げる。そんなハルヒの姿が記憶の中にある高校時代のハルヒを彷彿とさせた。思わず俺は聞き返す。高校時代にそうであったように。 「サークル?」 「そうよ! あたしこの大学に入学して一月ほど色々なサークルを見て回ったけど、ピンと来るものが無かったのよね。だから自分で作っちゃおうって思ったわけよ。で、あんた達は名誉あるあたしのサークルのメンバーの一員に選ばれたって訳」 「あんた達とは?」 「あんたと有希に決まってるでしょ! ええっと、あんたじゃ呼びにくいわね。今日からあんたのことキョンって呼ぶことにするわ」 「ちょっと待て、俺達の意思はどうなるんだ」 「何言ってるのよ、あたしのサークルに入れるのだから泣いて喜ぶべきじゃない」 人の意見を聞かないこの強引さ、確かに涼宮ハルヒだ。ハルヒとやりとりをしていて懐かしさと嬉しさが同時にこみ上げてくる。 「わかった、サークルには入ろう。ただし条件がある」 「何よ条件って。聞くだけなら聞いてあげるわ」 サークルに入ることには不満は無かった。でも、ひとつだけ長門や佐々木、そして俺自身のためにもけじめをつけておきたかった。 「俺はお前のことをハルヒと呼ぶ。だからお前にも俺のことを名前で呼んでもらいたいんだ」 「ふ~ん、それがあんたの条件? 名前を呼び合うなんて恋人みたいね。なあに、あんたまさか、あたしに一目惚れしてしまったわけ」 ニヤッと笑いながら俺の心を見透かすようなハルヒの表情にちょっとだけドキッとした。 「まあいいわ。じゃあ、あんたの名前を教えなさい」 「俺の名前は―――――」 俺とハルヒの物語はもう一度ここから始まる。 ~終わり~
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ヴィルティック・シャッフル エピローグ・0 ―――――A.D,2060。人類は異星により採掘した新機軸のエネルギー、アイルニトルにより格段の進歩を遂げていた。 長期に渡るアイルニトルの研究により、開発された巨大ロボット、アストライル・ギア。非常に強度と汎用性に優れたそれにより、人々は自らの生活圏を地球から宇宙へと広げる。 その内、人々はブレイブグレイブなる、アストライル・ギアを使った大衆娯楽を生み出した。目覚ましい科学の発展による、素晴らしき未来……ここまでなら。 ブレイブグレイブは世界中を巻き込む程のムーブメントとなる―――――が、その裏で少しつづ、破滅の足音へと忍び寄っている事に、誰も気付かなかった。 何時頃だっただろうか、さる世界大会で、スポンサーを名乗っていた謎の組織、イルミナスが突如として参加選手、もとい全てのアストライル・ギアを完膚なきまでに破壊した。 イルミナスの首領――――ネクサスと自らを称する男は、電波ジャックによって、世界中の人々へ向けて告げた。これは、戦争だと。 ネクサスの宣戦布告と同時に世界を覆い尽くす今まで見た事の無い兵器、マリオネット。各国が主力とする既存の軍事兵器では、マリオネットに対して抵抗すら出来ない。 今まであくまで重機として扱われていたアストライル・ギアが本格的に兵器として導入され――――世界はイルミナスとの戦争へとシフトした。 だが、イルミナスは既に世界を掌握していると言っても過言では無い。 イルミナスの科学力と技術力は、各国の科学力と技術力を遥かに凌駕しており、各国が今更開発した軍用アストライル・ギアなど相手にもならない。 次々と燃やされ、蹂躙される国々。イルミナスは敗北した国家を支配下に置き、自らの領地とした。国の名と誇りは剥奪され、その国は「イルミナス」その物となる。 脅威はそれだけではない。大気圏上に君臨する巨大なアストライル・ギア、ゴルディバ。 ゴルディバに内蔵された大型加粒子砲、ヴェルストリームはネクサスの命令により、如何なる場所であろうと容易に焼き払う事が出来る。 実質、抵抗を試みた国家が複数、ヴェルストリームによって焦土へと変えられている。地上と宇宙、どちらも―――――。 しかし、全ての人々がイルミナスに屈した訳では無い。 イルミナスの魔の手から脱し、抵抗を続ける、国境も人種も超えたイルミナスに仇す人々によるレジスタンス組織――――ERT。 ERTは国を亡くし、行き場を無くした人々を保護しながら、独自に開発したアストライル・ギアと、パイロット達によりこの絶望的な状況下でイルミナスと戦い続ける。 そしてその中には、凄ましい身体能力と、マリオネットを一撃で葬る程の戦闘能力を保持するアストライル・ギアにより、イルミナスを討伐する正体不明の一人の男がいた。 電子機器が搭載された特徴的なヘルメットと、蒼きラインが駆け巡る、白きパイロットスーツに身を包んだ、その男の名は――――。 また街が一つ、イルミナスの手に落ちる。否、手に落ちるというより踏みにじられると言った方が正しいか。 生々しい死体の匂いと、無慈悲な死を思わせる煙硝の匂いが立ちこめる街を、指先に備われたビーム砲で破壊しながら巨大な何かが数機、闊歩している。 何かの特徴と言うべき部位と言える、目玉の様な無機質なカメラアイが、上下左右とギョロギョロと絶え間なく動きながら赤く発光し続ける。 今、街を闊歩しているのは、マリオネットなるイルミナスの無人型量産アストライル・ギアだ。この機体の活躍によって、世界が掌握されたと言っても良いだろう。 マリオネットという名が示す通り、この機体は生気を感じさせない不気味な姿をしている。量産される事を前提に置かれている為、必要最低限の構造に抑えられているのだ。 アイルニトルが搭載された腹部から生えているか如く、伸びている骨の様な脚部と腕部、そしてアンバランスな程に巨大なカメラアイ。 その一切の無駄を省いた構造により高い機動性を誇り、またアイルニトルから直接接続されている両手は砲口は高い出力を誇るビーム砲であり、手刀にする事により、ビームソードとなる。 この機体の恐るべき所は、量産型な故に一機倒しても次々と攻撃してくる事だ。少しでも疲弊すれば、その隙を突かれ―――――そうやって各国の軍隊は成す術なく滅んでいった。 ここで視点を街の方に向ける。マリオネットと、そのマリオネットの派生である、こちらもイルミナス開発の対人型兵器――――キルラットが跋扈する中。 端麗な黒髪のショートカットが煙硝によって茶色く汚れ、服がボロボロに擦り切れ、手足が切り傷や擦り傷で見るも痛ましい姿になりながらも、一人の少女が疾走する。 どうにか自分を叱咤しようと零れてくる涙を腕で拭う。傷口に涙手が染み込んで酷く痛むが、必死に堪えて少女は走る。 少女を追って、四肢をスプリングにより伸縮させながら、4機のキルラットが追う。得物をしつこく追いつめる、猛禽類の如く。 キルラット―――――イルミナスがレジスタンスやゲリラに対する抑止力として開発した、対人兵器だ。 ネズミをモデルとしており、不快感を催す曲線型のフォルムと、スプリング機構によって動作する脚部は目標を素早く追いつめる。 何よりの脅威は、背中に収納され、目標を補足した場合に作動する機銃と、脚部に収納され、目標の足を切断する高周波ブレード。 そして赤外線や夜間での透視機能等を兼ね備えた目、ことマリオネットと同じく、アンバランスな程に大きなカメラアイだ。何処に逃げようと、キルラットから逃れる術は無い。 今から30分ほど前、イルミナスへの抵抗分子と認定され、逃亡していた少女とその家族の住処が特定された。 そしてキルラットとマリオネットによって、少女の家族は勿論、少女の家族と親しい付き合いを送っていた人々が、戦闘員として洗脳するに値する人間以外全員殺された。 少女の目の前で、4機のキルラットは、容赦無く少女の父親も、母親も、弟も死体へと変えた。父親が早く逃げろと叫んでいなければ、恐らく少女も―――――。 少女は逃げながら、今までの日々を思い出す。イルミナスによって戦場と化した世界で、家族や友人と過ごした日々。とても苦しかったが、それでも生きる事に希望を持てた日々に。 だが、その日々は一瞬で破壊されてしまった。イルミナスは少女の希望を蹂躙し、凌辱し、全てを奪っていった。 目の前で家族が、友人が、ズタボロの布切れの様に軽々しく死んでいく。さっきまで親しく話していた人々が、気付けばただの骸となっている。 正直、少女の精神も肉体も既に限界を達していた。少女の息は激しく乱れており、足元は歩くのが背一杯という程にふらついている 後方からはキルラットが追ってきている事は分かっている。逃げなきゃ。けど、もう――――。その時、少女はその場で大きく転倒してしまった。 意識が朦朧としていた為か、目の前に転がった瓦礫の破片に気付かなかったのだ。少女の足には一文字の大きな傷が出来ており、血が飛び散っている。 「……もう」 少女は体を起して、体育座りをすると深くうずくまった。キルラットがこっちに向かってくるのが見えるが、もう体力が底を尽きた為、動けない。 「もう……無理だよ……」 顔を両手で覆い、少女は泣きじゃくる。冬の寒さが、少女の傷だらけの肌を一層傷つける。立ちあがる気力も、体力も無い。 目元が涙で滲む。悔しい。こんな不条理に、かつ簡単に何もかも奪われても、自分には何も出来ない、その現実が何よりも悔しい。 「お父さん……お母さん……シュウ……」 もう、私には誰もいない。何時も厳しいけど、時折優しかった父親も、どんな事があっても包みこんでくれた母親も、やんちゃだけど元気に励ましてくれた弟も。 誰も……。何時の間にか涙が乾いていて、キルラット達が囲んでいる事に気付く。少女は意を決する。ごめん、ごめんね、皆―――――。 「エクステッド」 その瞬間、少女の耳に人工的な男の声が聞こえ、少女の前方にいたキルラット達が全て、音も無く切断された。長く伸びる、蒼い刃によって。 死を覚悟した少女は、自分が死んでいない事に気付き、恐る恐る顔を上げる。その瞳に映るは――――一奇妙なヘルメットを被った、これまた奇妙な出で立ちの男だった。 男は細身の体ではあるが、それを感じさせない屈強な雰囲気を醸しており、恐らくパイロットスーツであろう白き衣装には、所々に血管を感じさせる蒼きラインが走っている。 頭部を覆うヘルメットには通信機だろうか、触角の様な物が伸びており、二つの大きな目――――だろうか。カメラアイが緑色に発光している。 少女は男の姿に、弟が自分に良く見せていた……特撮のヒーローを思い出していた。名前は思い出せないが。 「立てるか?」 男は呆然と見上げている少女にそう聞いた。少女は数秒ほど呆然と見上げていたが、ハッとすると慌てて立ち上がった。 男は頷き、左手に持った、蒼い刃を発する、柄が異様に太い、銃の様な形の不思議な剣を右手に移すと、少女を足元から抱え、自らの左腕に乗せた。 少女は落ちない様に、男の首に自分の腕を絡ませる。 「君の命、私に預けてほしい」 低く、しかし優しい声で、男は少女に言った。少女は男をじっと見つめ――――大きく頷いた。 異常を感知したのか、他で偵察していたキルラット達が男の元へと寄って来た。何時の間にか囲まれているようだ。 その内の一機が、脚部を伸縮させて、飛びかかる。瞬間、カメラアイが蒼く光り――――無機質な女性の声。 『重力制御起動』 「怖かったなら目を閉じていてくれ」 男の言葉に、少女はじっと目を閉じた。キルラットが飛びかかった先に――――男と少女の姿は、無い。 カメラアイを上に向けた途端、一瞬でキルラットのモニターがモザイクとなり、プツリとブラックアウトした 男は両足で、キルラットの胴体部を叩き潰していた。反応した他のキルラット達が背中から機銃を引き出すが、既に男の姿はそこにはない。 右足、左足と、男は跳躍しながら、次々とキルラットの胴体部を叩き潰す。男の攻撃は少女を庇っているとは思えないほど実に軽快だ。まるでそこだけ重力が消えている様に。 キルラット達は男の攻撃に成す術も無く、男が着地した瞬間、一斉に膨張し、爆発した。 マリオネットから隠れて、男はどこからか持ちだした包帯を、少女の足に巻き付けるとこう聞いた。 「もう少しだけ、頑張れるか?」 少女は無言で頷く。男はもう一度少女を抱く。 「少しばかり揺れるが、心配しなくて良い」 男が囁くように少女にそう声を掛ける。少女は男に言われたとおり、目を閉じた。 キルラットが全て沈んだものの、未だにマリオネット達が、生存者がいないか何度も首を上下左右に振っている。 その視界は広い。このままでいれば、少女も男も何れ見つかってしまう。と、男が何を考えているのか、あろう事にマリオネットに向かって走り出した。 次第にマリオネットの姿が近くなり、マリオネットのカメラアイが男の姿を捉える。その瞬間、男が剣の柄を変形させた。 男の手に握られているのは、剣では無く銃だ。銃身が漆黒で染められ、また角ばっていてエッジが利いており、大きい。 男は銃口をマリオネットのカメラアイに向けると、引き金を幾度か引いた。すると銃口から、蒼く光る弾丸が放たれた。 凄ましい威力なのか、その弾丸により、カメラアイに複数の穴を開く。カメラアイの機能が潰された為、マリオネットの動きが止まる。 男は続けて、右腕をマリオネットの頭上に向ける。すると左手の甲に楔が実体化し、射出された。楔の後には、太いワイヤーが繋がっている。 楔がカメラアイの上部に引っ掛かる。男が見上げると、ワイヤーが一気に男を引き上げた。怖いのだろう、少女が自らの体を男にぎゅっと寄せた。 装甲を蹴りあげながら、男がマリオネットの頭部に飛び乗る。そして立ちあがり、銃を天空へと向けた。 「すまない。少しばかり騒がしくなるが、我慢してくれ」 男の言葉に、少女は小さく頷いて一層目を強く閉じる。 少女に頷き返し、男は銃を下に向けると、勢い良く突き出した。すると銃身がスライドし、中には蒼く、メカニカルな構造が覗くもう一つの銃身が出てきた。 男の足元を青い魔方陣が広がる。その魔方陣は緩やかな回転から、次第に速くなっていく。 「行くぞ、オウガ」 男がそう呟き、再び銃を天空に向けて引き金を引く。瞬間、マリオネットの周辺を蒼い光が包む。その光は、地上から天空へと伸びている。 突然の閃光に、囲っていたマリオネット達が瞬時に後方に下がる。光が次第に収束していき――――そこに居るのは、マリオネットではなく、全く別の機体が居た。 黒き機体色を彩る、聡明な蒼いライン。騎士を彷彿とさせる精悍なスタイルにそぐわぬ、右腕を重装甲の拘束具。 そこにいたのは――――色や形は違えど、紛れもなく、ヴィルティックだった。否、今の名は―――――ヴィルテイック・オウガ。 何が起こったか分からず、少女はぼんやりと目を開く。どうやら自分は膝元に座らせて貰っているようだ。 状況はよく分からないが、多分……ロボットに乗っている事だけは分かる。体力が限界を逸した為か、少女の目は自然に閉じていた。その中で、少女は思う。 ―――――この人が、私を助けてくれた。私も……この人の様にイルミナスに……。 オウガの左手に、巨大な杖―――――インペリアルロッドが召喚された。オウガは静かな佇まいで、マリオネットに向ける。 一機が手刀を作り、ビームソードを成型して斬りかかる。が、オウガは微動だにせず、ロッドを伸縮させてカメラアイへと突貫させた。 突貫させたまま、オウガは機体を宙返りさせて、背後から斬りかかってくるマリオネットに向けてロッドを叩き落とす。鈍い衝撃音の後、爆発。 残りのマリオネット達がビームキャノンを乱射してくる。しかしそれらの攻撃を全て、オウガはロッドを高速で回転する事により防いでいる。 高速回転させたまま、オウガはマリオネット達に向かって勢いよくロッドを放り投げた。ロッドは伸縮し、マリオネット達を殴打しながら巻きこんで上昇する。 回転が止まった瞬間、巻き込まれたマリオネット達が爆発し、曇った空を照らした。クルクルとブーメランの様にロッドが戻ってくる。 増援だろう、何時の間にか大勢のマリオネットが、オウガを囲んでいる。 「使いたくは無かったが……仕方ないか」 男がそう言いながら、握っている球体を押し込んだ。瞬間、オウガの目が青から紅へと変化する。 「エクステッド……ヴァースト」 右腕を覆っている重装甲が外部へとパージされ―――――その姿を現した。ヴィルティックの右腕全体が、蒼き光によって成形されている。 左手のロッドを右手に持ちかえる。するとロッドの両端の部分が蒼く光る長刀となった。 オウガの各部装甲が展開し、男は前を見据えると、静かに呟いた。 「貴様達を――――断罪する」 「ん……」 少女が少しずつ、閉じていた目を開ける。……温かい。自分はベッドに寝かされているようだ。 次第に少女の中で、あの記憶が蘇ってくる。と、おぼつかない視線を窓に向けると、あの男が軍服を着た大柄な男と何か喋っているのが見えた。 話が終わったのか、男は軍服の男に踵を向けて歩き出す。少女はベッドから飛び上がり、急いで外に出た。状況を把握してる場合じゃない。伝えなきゃ―――――あの人に。 「待って!」 少女の叫びに、男は立ち止まった。 「私には……私にはもう、何も無い。家族も……友達も……」 男は少女の言葉を黙って聞いている。少女は荒くなっている息を落ちつかせながら、男の方へと歩いていく。そして――――息を飲んで心を落ち着かせると、言った。 「お願い……」 「……お願い、します。私に……私に、イルミナスと……イルミナスと戦う方法を教えてください。このままじゃ私……」 「駄目だ」 冷徹な声で少女の言葉に即答し、男は再び歩み出す。少女はまだ痛みが残る足を必死で走らせ――――男の背中に抱き付いた。 「お願い……私を……私を連れてって……。あいつらに復讐しないと、私……」 「生きる目的が、何も……無い」 「憎しみと怒りだけで、敵は討てない。復讐心だけで輪廻を断ち切る事は出来ない」 「君に咎を背負わせる訳にいかない。咎を背負うのは――――俺だけで十分だ」 そう振り返った男の気迫に、少女は気圧され、ゾッとする。今の男の雰囲気は、自分を助けてくれた時とは全く違う。言うなれば、修羅の様だ。 少女は如何すれば良いか分からず、その場にペタンと腰を下ろし――――大粒の涙をハラハラと零した。 「分かんない……分かんないよ……私、私は……」 「だから、私……」 温かな手が、少女の頭を撫でる。男はしゃがみ、少女に語る。 「生きてくれ。死んでいった人達の分まで。それが、君の成すべき事だ。頼む。この先がどれだけ辛い事があっても―――――生き延びるんだ」 少女は泣きながら、頬に触れる男の手を両手で握る。男は軍服の男が背を向けて簡易病院に戻るのを見計らい、ヘルメットを解除した。 そして少女の目を見ながら、優しく、包み込む声で言葉を紡ぐ。 「私が素顔を晒すのは、君で三人目だ。良いかい? 私は何時でも君を見ている。だから――――生きるんだ。 生き続けて、次の世代に語り継いでくれ。この時代について――――私の代わりに。それが、私の君への願いだ」 そして男は、少女を強く抱き寄せた。少女が男の介抱に、泣くのを堪える。 男は少女の体を優して離し、再びヘルメットを被ると立ちあがって、歩み出す。と、少女が慌てて叫んだ。 「待って! 名前……名前を……教えて」 銃をスライドさせて天空に撃つ。廻る魔法陣の中で――――男が少女に、自らの名前を教えた。 「私の名は――――ハクタカ。この世界に光を灯す、一筋の流星」 ハクタカと名乗る男の姿が、蒼き光の中へと消える。少女はハクタカが消えるのを見守りながら、目を閉じ、呟いた。 「ハクタカ……必ず……また、どこかで」 少女の体に毛布が羽織られる。立ちあがり、少女は歩きだす。 この後、少女は懸命にこの世界を生きていく事となる。それが苦しい物だとしても、幸せに生きていくはず――――だった。 この物語の、もう一人の主人公でなければ。 ――――――――――――――――――――――――1年後―――――――――――――――――――――――――――― 生気の無い瞳が、鈍く標的を映す。少女は手元の拳銃の安全装置を解く。 そして銃口を、目の前の男に向けた。男は口を極太のロープで縛られており、顔中を痣が覆っている。 男は必死の形相で抵抗しようとしているが、椅子に縛られており待ったく身動きできない。少女の仲間であろうか、もう一人の少女がロープを切って、男を喋らせる。 「お、お前ら……こんな事して……」 「聞きたい事は一つだ。アジトは何処にある」 男は何も答えず、少女に向かって挑発的な視線を返す。少女は無表情のまま、男を見つめていた。 瞬間、少女は男の足に向けて引き金を引いた。男の足から大量の血が噴出し、叫び声を上げた。 「舐めるな。貴様一人殺す事に、何の抵抗もない。もう一度聞く。アジトは何処だ」 「ぜ……」 「絶対に……教えな……」 「そうか」 少女が男のこめかみに向けて引き金を引いた。不愉快な音が部屋に響いて、男の背後に血だまりが出来る。 懐からカードを取り出し、通信機に実体化させると、少女は感情も起伏も無い声で、通信機に伝えた。 「こちらナナ。アジトの特定に失敗。次の指示を仰ぐ」 Beyond The Progress ヴィルティック・シャッフル2 へ続く ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
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<ローレン・クロート> ■キャラクター名:ローレン・クロート ■性別:男性 キャラクター設定 フランス人。18歳。 常にベスト姿だが、いまいち着こなせてない。 ソバカスに丸眼鏡、頭は寝ぐせだらけ。 目は充血しており、隈が濃い。 祖父は伝説の山師『アルマン伯爵』ことカーン・ロック・アルマン。 祖父の蒐集品を本来の持ち主に返却することを生業としている。 蒐集品を管理する『アルマン財団』。 61人目の孫であるローレンは財団の極東部門の返却者である。 財団は蒐集品のうち、不要になった物を相応しい持ち主へ返却する。 ローレン自身が祖父から受け継いだ遺産は僅かに一振りのナイフのみ。 特殊能力『虚飾の剣聖』 自分を強く見せる能力。あたかも剣の達人のように誤認させ、敵に死の恐怖を与える。 一度発動すればそこに絶対的強者が出現していると誰もが思い込む。 「死の恐怖を与える」までが能力であり、精神的特異性、強度はこの能力への対抗手段となり得ない。 一方、能力の発動には使用意図を定めた上で命を賭けねばならず、目的が不達成となった時点で本体は口から血を吐いて死ぬ。 また、死の恐怖を煽るという能力特性上、実際に臨死体験をした者や3歳以下の幼児には無効となる。 プロローグSS プロローグ(ローレン・クロート) 参加キャラクター
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蒸気機関バルトーク クラス 種族 レアリティ マナ 初期LV 初期HP 初期ATK 最大LV 最大HP 最大ATK 固有スキル 昇格 ファイター 鬼 5 5 1 15 13 6 一刀両断 蒸気機関バルトーク>暴走機関バルトーク
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伝承 部位 取得 武器 1000+大容量トームストーン7個 胴・脚 825 頭・手・足 495 腰・アクセ 375 禁書 部位 取得 武器 490 ナ剣/盾 345/145 胴・脚 410 頭・手・足 245 腰・アクセ 185
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font(24){ゲストトークSP} (げすととーくすぺしゃる) ブリンのスペシャルウィーク企画のひとつ(スペシャルウィーク外の通常放送でもまれに行われる)。 雨上がり決死隊やブリンに縁のある芸人・人物をフィーチャーし、トークを展開する。 テレビにはない、深夜ラジオならではのディープな内容になることが多い。 §ゲスト一覧§(五十音順) |ゲスト名|登場O.A| |黒田有(たもつ)|2007.8.22| |ケンドーコバヤシ|2006.?.?・2007.?.?| |関暁夫|2006.?.?| |竹森巧|2006.?.?| |土田晃之|2005.8.17| |中川翔子|2006.6.7・2006.12.13| |なかやまきんに君|2005.?.?・2007.11.21| |原西孝幸|2007.?.?| |平畠啓史|2005.5.18・2005.12.28・2006.12.27| |ブラックマヨネーズ|2007.10.17| |ほっしゃん。|2006.?.?| |宮川大輔|2006.?.?| |山崎邦正|2006.?.?| |山下しげのり|2006.?.?| 名前 コメント すべてのコメントを見る
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名称:トリートーン レアリティ:☆4 属性 水 一覧番号 0095 入手先 入手先1:進化 マーメイド入手先2:入手先3: レベル 1(75) HP 415(1436) 攻撃力 56(203) 治癒力 25(66) コスト 4 売却価格 ??? 進化必要素材 (進化)プリティ・パール(進化)シャイン・パール(進化)ハイ・トルマリン(進化)秘宝のメノウ 進化先 海神トリートーン 必殺技:リプレイアップ 必要ターン数 13(8) 効果(Lv1) 発動時、50%の確率でリプレイが成立する抽選を行う。 効果(Max) 発動時、65%の確率でリプレイが成立する抽選を行う。 リーダースキル:水神の加護 火属性の敵に与えるダメージが1.3倍になる。