約 2,183,290 件
https://w.atwiki.jp/rpgrowa/pages/396.html
さよならの行方-trinity in the past-◆wqJoVoH16Y 手頃な岩に腰掛けながら、空を見上げる。 疎らな雲は数え始めたらすぐに終わってしまいそうなほどに少なく、 陽光は汗ばんだ額を照りつけていた。 光は誰の下にも等しく降り注ぐ。ただ2人の魔王を除いて。 俺<私>は、今此処に生きている誰よりもその2人をよく知っていた。 ストレイボウは、空を見上げながらぼうっとしていた。 先ほど遠間から遠雷のような戦音が聞こえたが、心にさざ波は立たない。 誰かが鍛錬でもしているのだろう、と断じていた。 読みかけのフォルブレイズの頁が風でパラパラとめくれる。 彼ら戦士の鍛錬と違い、魔術師の準備とはかくも地味なものだ。 奇跡か神の御業と錯覚するほどの絢爛豪華な術法を支えるのは、気が遠くなるほどの下準備。 故に、異界の魔術の最高峰『業火の理』を修める術もまた、その魔導書の読解以外にはない。 火属性魔術の強化触媒にするだけならばともかく、その書を行使するにはその理を解するしかないのだ。 水筒の水で唇を少し湿らせる。腹三分目に留めた空腹感は心地よく、脳漿は澄み渡っていた。 ピサロと分かれたストレイボウもまた、己ができることを模索し始めていた。 既に辿り着く場所を定めた彼は他者に比べその道程も明確で、為すべきこともより具体的となる。 己が立つべきその場所にたどり着くまで、彼らの為したいとする願いを、願えるようにすること――――彼らの力となることである。 己が目指す其処は全ての屍に立って到達するべき場所であってはならない。 その準備として、彼は既にアナスタシアの下に赴き、集められたアイテムの中から必要なものを見繕っていた。 神将器フォルブレイズを筆頭に、天罰の杖とクレストグラフを装備する。 生き残りの中で純正の魔術師はストレイボウしかいないので、 魔術師向けの装備を回収するのに他の者に気兼ねをする必要が無かったのはありがたかった。 攻撃用のクレストグラフが無いことは気づいたが、 ほぼ全ての属性に心得を持つストレイボウには不要であったため、さほど気にはしていない。 むしろ、補助魔法の手管が増えることが、彼にとっては好ましく思えた。 たった一人に勝つ為だけに磨き抜いたこの術理が、誰かの力になれるということが嬉しかった。 装備を改めるに当たり、ストレイボウはアナスタシアへの了解を取らなかった。 正確には、了解を得ることが出来なかった。 工具を手に首輪の向かい合いながら佇むアナスタシアを目の当たりにして、声をかけることなど出来なかったのだ。 ルシエドに背中を預け、邪魔にならぬよう髪をまとめ、顎の縁から”つう”と汗を滴らせる彼女に、常の道化めいた気配は微塵もなかった。 視線で首輪に穴をあけてしまいかねないほどの集中を以て、彼女は首輪に相対している。 アナスタシアは首輪に触れることもなくただ首輪を見つめていた。 その様だけを見れば、時間もないのに何を悠長にと思う者もいたかもしれないが、ことストレイボウに限っては違った。 彼<私>には理解できる。彼女は取り戻そうとしていたのだ。 遙か昔に置いてきた指の記憶を、技術者<アーティスト>としてのアナスタシアを。 寝そべったまま、ストレイボウはフォルブレイズの横に置いたもう一つの書をみる。 そこにあった手帳のような1冊の書。それこそはマリアベルの遺した土産に他ならない。 気づいていなかったのか、気づいて捨て置いたのか、なんにせよストレイボウはアナスタシアに咎められることなくそれを手にした。 その内容は絶句としかいいようもないものだった。 (無論、序文の傾いたケレン味あふれる文章に、ではない) 真の賢者というものがいるのならば、それあマリアベル=アーミティッジをおいて他にはいないだろう。 その真なる序文をざっと読むだけで、アナスタシアの放送後の行動は納得できる。 彼女の周りには、無数のメモの切れ端があった。 マリアベルが遺した首輪の解除方法の記されたメモだった。 イスラやアキラ、果てはニノやヘクトルのサックにも分散して入っていた様子。 アナスタシアがサックや支給品を一カ所に集めさせたのもこれが理由なのだろう。 そして、そのメモを横目に見た彼<私>は確信する。これでほぼ正解だ。 この通りに分解できれば、少なくとも首輪は無力化できると“今の”ストレイボウは理解できる。 故に、アナスタシアに求められているのはそれを寸分違わず実行できる精度。 だから彼女は取り戻そうとしている。未来に向かうために、記憶の遺跡に預けた過去を。 それはさながら、小さな鑿一つでただの石材から精細な石像を作り上げるようなものだ。 図面も手本もない。あるのは忘却にまみれ、錆びついた指の記憶のみ。 それを以て、錆を少しずつ払い、恐る恐る削りながら、 かつての、聖女になる前のアナスタシア=ルン=ヴァレリアを形成していく。 やり直しなど出来ない。作りだそうとしているのが自分自身の過去である以上、 誤謬があったとしてもその真贋を裁定することはできない。 脳は、平気で嘘をつく。記憶に曖昧なところがあれば、一時の納得のために簡単に適当な想像で欠落を埋めようとする。 だからアナスタシアは、慎重に慎重に、薄氷を踏むように遺跡に潜っている。 嘘などつかぬように、真実だけを求めて、記憶に向かい合っている。 だから、ストレイボウ<私>は何も言わずその場を去った。 理解できるから、何も言わない。これは彼女にしか出来ない戦なのだ。 指の精度は技術者にとって命運を分かつものなのだと知っているが故に。 ストレイボウは、空に翳した自分の指を見つめてため息をついた。 オルステッドや、ヘクトル達ほど太くはない指は、それでもアナスタシアに比べれば大きい。性別の差だった。 (悪いな。俺じゃ、首輪の解体はできない。歯痒いだろうが、許してくれ) 指を見つめながら、此処にはいない誰かに、記憶<ココ>にいる彼女に、謝罪した。 ストレイボウがいずれ来る時に向けて備えていたのは、3つの書物を読み明かすこと。 業火の理、マリアベルの遺言、そして――“彼女の記憶”を。 瞼を閉じて、己の内側へと深く深く沈んでいく。肺から空気が抜けきったあたりで、瞼の内側の色が変わる。 自分の知らない風景の光、自分の出会ったことのない人の音、自分が触れることのなかった命。 やがて、その色彩は収束し、自分の知る世界へとたどり着く。 ストレイボウが看取ったその残響を名を、ルッカ=アシュティアと言った。 戦いの中では生き延びることに無我夢中で、その事実の意味に気づく暇もなかったが、 この凪いだ空の下で一呼吸を置けば、改めて自分の中にルッカ=アシュティアの記憶があることを認識できる。 原理は理解できないが、その事実を認められないほどストレイボウは青くはない。 おそらくはあの石――考え得るルッカとの唯一の接点――が、もたらしたものなのだろう、と予測していた。 未経験の記憶が自身に混入するという異常事態を前にしても、ストレイボウは平然――とまではいかなくとも受け入れている。 “封印した記憶を統合する”ならばともかく“まったく新しい記憶を入れる”のならば、その負荷は尋常ではない。 二十年しか生きていない精神<コップ>には、二十年分の記憶<水>しか注げないのだ。 無理に注げば、本来入っていたはずの水が零れてしまう。 だが彼の魂魄は、死してなお心の迷宮で滅んだルクレチアを眺め続けてきた。 気が遠くなるほどに、永遠とすら錯覚するほどに。罪の意識に狂いかけながら。 彼の心は確かに弱かったが、逆に言えばその弱い心は永遠の時間に晒されながらも壊れなかった。 皮肉にも彼は常命の人間では得られない強靱な精神性を有していた。 その広がったココロ全てを飽和させていた罪の意識が僅かでも改まった今ならば、 二十年にも満たない少女の記憶は広大な図書館の書架に納められた一冊の新しい古書にすぎない。 ストレイボウは見るものから見れば異常とも言える自心の剛性を自覚することなく、ルッカという名の古い本を読んでいく。 虫食いもあり、水に濡れて頁が合わさってしまっている場所もある。下手な観測は対象を歪めてしまう。 それでもアナスタシアのように慎重に慎重を重ね、ストレイボウはこの島でのルッカ=アシュティアの記憶までは読み終わっていた。 ルッカ=アシュティアがどのような人物だったかは、カエルに聞いてその触りは掴んでいる。 その際、ストレイボウは彼女の記憶についてカエルに伝えなかった。 聞かれたカエルは多少訝しんでいたが、どうやらアナスタシアとのけじめをつける覚悟を決めたあとだったらしく、深く追求はされなかった。 もっとも、その事実を告げたとしても、ストレイボウはルッカ=アシュティアではない。 魂の欠片があるわけでもない、記憶に付随する生の感情があるわけでもない、 纏う骨と肉の大きさも違うから工具を扱う経験も再現できない。 本当にただの記録。ストレイボウが持っているのはそれだけでしかないのだ。 マリアベルを殺めた罪をアナスタシアが許すことができたとしても、 ルッカを殺めたカエルの罪を赦す資格は己にはないのだ。 (だからこそ、彼女の記憶を無駄にするわけにはいかない) ストレイボウは背を起こし、対面の岩に壁掛けた2つのアイテムをみる。 ゲートホルダーと、ドッペル君。この島に喚ばれる前の彼女の記憶を喚起する触媒として持ってきたものだった。 それを見つめれば、完璧にとは言わないまでも、朧気に彼女の歩んだ冒険の軌跡が浮かぶ。 このゲートホルダーは、きっと彼女の冒険の中心にあったのだろう。 そして、この人間そのものとしか思えない人形に、ストレイボウは思う。 クロノ。彼女の冒険の記憶には、常にこの少年がいた。どの時代にも彼がいた。 きっと、彼は、彼女の中心に限りなく近い場所にあったのだろう。 三人の誰が欠けても始まらなかった。彼と、もう一人の王女と、彼女がこそが……きっと時を越えて星を救う冒険の核だったのだ。 (まるで、俺たちと同じ…………いや、邪推か) 彼女の立ち位置に自分を観るなど、彼女に失礼だ。 不意に生じた妄想を振り払い、クロノとゲートホルダーを符丁として彼女の冒険を読み進める。 海底神殿、死の山、太陽石に虹色の貝殻、そして黒の夢。 冒険の終わり、その果てに――『大いなる火<ラヴォス>』はいた。 (ラヴォス……星を喰らうもの……そんな化け物までも、お前は敗者として喚んだというのか、オルステッド) 国一つを滅ぼしたストレイボウとは言え、星というスケールには流石に面を食らう。 だが、いつまでも惚けている暇はなかった。 マリアベルの警告に拠れば、ラヴォスがこの島の中枢に組み込まれている可能性が高いのだ。 カエルがあの雷の刹那に識った事実も、それを補強している。 (戦力として使う……違うな、そんなモノ使わなきゃいけないほど、お前は弱くない。やっぱり、省みさせる為か) オディオはーー否、オルステッドは完璧だ。力が足りないだとか、 力を欲するという発想から一番遠い場所にいる彼が戦力を喚ぶとは考えられない。 全ては、墓碑に銘を刻むために。 誰もが自分が立つ場所を省みるようにと、祈りを込めて地下墓地を創ったのだ。 (今、それを考えても仕方ない。全てはあいつの前に立ってからだ。だが――) オルステッドの行為の是非について巡り掛けた想いを、ストレイボウは頭を振って押さえ込む。 それ、に関して論じてはならない。その始まりを作ったのは、他ならぬ自分自身なのだから。 だからこそ、ストレイボウは考えるべきことを考える。 オルステッドにラヴォスの力を得ようとする思惑はないだろう。 だが、彼はどうだろうか。 「…………分かっているのか、ジョウイ。お前が何を手にしようとしているのか」 ジョウイ=ブライト。あの混戦の中で、カエルの持つ紅の暴君を奪い去った少年。 彼はカエルと魔王が潜伏していた遺跡にいるのだろう。 あの遺跡に巨大な力が眠っていることは、雨夜の時点でカエルが告げていた。 恐らくは、そこに行くまで含めて彼の絵図だったのだ。そう思わずには居られないほど、あの逃散は鮮やかすぎた。 10人近い戦力を前に敵対し生きて逃亡できるほどの魔剣の力では飽きたらず、遺跡に眠る力を手に入れようとしているのだろう。 だが、恐らくはジョウイはその力が何であるかを知らないはずだ。 ルッカがジョウイにラヴォスの情報を伝えていない以上、彼がラヴォスについて知る手段はほぼないのだから。 星に寄生し、根を張り、あらゆる生命・技術を吸収し、進化する鉱物生命体。 確かにその力は絶大だ。だが、赤い石に魅せられたものがどうなるかを、ストレイボウ<ルッカ>は古代で知っている。 アレは与えるものではない。奪うものだ。一度魅せられれば、何もかもを奪い尽くされ、下僕とされてしまうだろう。 「そんな力で、理想を形にするというのか」 対峙した時、魔剣で変貌したジョウイは己が目的を告げた。 ストレイボウの憎悪で揺るがない理想の国を、憎しみのない楽園を創るため、オディオを継承する。 そこに一切の虚言は無い。本当に、本気で、それを創るために、彼は力を求めている。 そしてその赤い石と紅い剣の力で、俺たちを討つ心算だ。 人の身に過ぎた力を得たジョウイには時間がない。 ピサロの見立てでは、日没まで。必ず、それまでに彼は動かざるを得ないのだ。 (ならば、俺たちがするべきは……) 1.首輪を外し、日没まで耐え切る。 2.首輪を外し、遺跡に向かいジョウイを倒す。 3.首輪を外し、ジョウイを無視してオディオを探す。 ストレイボウは持ち前の論理性で、自分達が取り得る行動を3つにまで絞り込む。 枝葉末節はさらに分派するだろうが、大凡この3つだ。 1は文字通りジョウイの自滅を待つというもの。 現在ストレイボウたちは禁止エリアによって包囲されているが、アナスタシアが首輪を解除出来ればその囲みはなくなる。 いくらジョウイが正体不明な力を持とうが、6人が連動的に動ければ逃げ切りは不可能でもないはずだ。 ジョウイが持て余した力に潰されてから、ゆっくりオディオの居場所を探せばいい。 それに、ジョウイも決して殺人快楽者ではない。殺しきれないと悟れば、無駄を避けて協力する目もあるはずだ。 懸念があるとすれば、ジョウイが復活させる力が自律型――たとえばモンスターのような――であった場合、 ジョウイが死しても動き続ける可能性くらいか。それでも、ジョウイがいなくなれば対処の仕様もあるだろう。 2は先手を取ってジョウイを討つというもの。 ジョウイの懐に飛び込む格好になるが、引き替えにラヴォスの復活を阻止できる可能性がある。 魔王をしてオディオ以上やもと警戒するほどの力、それを復活させることは愉快な状況ではない。 万に一つ――ラヴォスをオルステッドが“終わった後に使う”可能性を考えれば、 ジョウイが罠を張って迎え撃ってくる危険性を差し引いても釣りがくる。 3は、完全な電撃戦。ジョウイもラヴォスも無視してオディオに対面し、この催しそのものを終わらせてしまうこと。 最悪、ジョウイとオディオを二正面で相手にすることになりかねないが――決着は最も早いはずだ。 「尤も、肝心要のアイツの居場所が分からんことには、画餅に過ぎないか」 苦笑を浮かべながらストレイボウは仰向けになった。 詰まるところ、気が急いているのはイスラ達だけではなかったということだろう。 何を話せばいいのかも定まっていない癖に、向かい合いたいという気持ちだけが鞘走っている。 無理もない、と溜息を吐く。 友として、恋敵として、仲間として、宿敵として、罪人として、 生まれ、死に、そして今に至るまでの道の向こうには常にオルステッドがいた。 どれだけ近づいても届かないと思ったその背中。 その背中に、今までにないほど近づいているという確信がある。 俺は、どうすればいいのだろうか。 アイツと向かい合い、その先にあるものをどうしたいのだろうか。 近づく約束の時に向けて、俺は目を閉じ、話したいと思う相手を思い浮かべた。 ――――・――――・――――・――――・――――・―――― [アナスタシア] ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 『カエル』 《グレン》 話し相手を △ 選んでください 「???」 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ▽ [アキラ] 「ピサロ」 [ストレイボウ] ――――・――――・――――・――――・――――・―――― 「――――そうだな。まだ、お前の話を聞いちゃいない」 自分自身を省みるようにして、ストレイボウが思い浮かべたのは、一人の少年だった。 ジョウイ。 何が彼を其処まで駆り立てているのか、ストレイボウには見当がつかない。 ただ、皮肉にもルッカの記憶には、ジョウイを知るものが多くいた。 リオウ、ナナミ、ビッキー、そして最後に魔王との闘いに闖入してきたビクトール。 純粋に出会ったと言うだけならばルカ=ブライトも。 話をする時間などほとんどなく擦れ違いのようなものばかりだったが、ルッカはジョウイに所縁ある全ての人物に出会っていた。 誰一人として、ジョウイを警戒していたものはいなかった。 ルカ=ブライトを警戒こそすれ、ジョウイを敵だと思っていた者はいなかったはずだ。 一体、ジョウイ=ブライトというのは“何”なのか。 ビクトールという男がジョウイとルッカを逃がしたということは、少なくとも信ずるべき何かはあったということか。 (そういえば辛うじてルッカとまともに会話できたビッキーだけは、言葉を濁していたな) ふと、ルッカの記憶を眺めながらストレイボウは思った。 ルッカに自身の知る者を説明するとき、リオウとナナミとビクトールの情報量は多いのに、ルカとジョウイの情報量が極端に少なかった。 知らなかったのか、あるいは“語りたくなかった”のか。 何にせよ、はっきりしていることが1つ。 ルッカの記憶を継承したストレイボウは、この場の誰よりも残る2人の敵対者に縁深い者になっていた。 なにより、あのカエルとの決着の時、怯んだ自分の背中を押しとどめてくれたのは、他でもないジョウイだった。 たとえそれが紅の暴君を手に入れるための演技だったとしても、あの血塗れの叫びが嘘だとはストレイボウには想えない。 「一方的に吐かれた言葉で、何が分かる。一方的に聞いた言葉で、何が伝わる。 俺はまだ、オルステッドとも、お前とも会話しちゃいない」 ストレイボウの望みは、彼らにしたいようにあってほしいということ。 そしてそれは、ジョウイさえも例外ではない。 一方の視点にだけ立って全てを断じてはならない。 真の決断とはそんな安易なものではない。 ジョウイの願い。それを理解せずして、決断も何もない。 だから、願った。距離も、禁止エリアも、己を取り巻く状況全てを省みずただ純粋に想った。 ――――果たして、それは奇跡だったのか。 ヴン、と僅かなノイズが耳を穿ち、ストレイボウは背を起こして目を開く。 其処には、ほんの小さな、本当に小さな『穴』があった。 蒼くどこまでも蒼く渦巻く穴は、次元の底まで届くかと錯覚するほどに深い。 そして、その穴を、ストレイボウ<私>は知っていた。 「ゲート……?」 ゲート、時間と空間を越えて通じる世界の穴。ルッカ達の運命を大きく変えた扉が、そこにあった。 「なんで、いきなりここに……」 目の前の光景に、ストレイボウは驚きを隠せなかった。 ついさっきまで無かったものが、いきなり目の前に現れたのだ。 まるでストレイボウの話を聞いていたかのように。 だが、驚嘆の時間などないとばかりに、ゲートはその形を歪め始めた。 傷口をふさぐようにして、ゲートが収縮していく。 「くっ」 ストレイボウはとっさにゲートホルダーを起動させ、ゲートを励起状態へ引き戻す。 だが、イレギュラーなゲートであるが故か、保持力を越えて収縮をしようとしている。 「くそッ、出力限界解除! おい、皆――――うおぁああああ!!!」 ストレイボウは手慣れた所作でゲートホルダーの力を限界以上に引き出し、ゲートを固定させようとした。 だが、それが逆にゲートを過剰励起……暴走させ、ストレイボウを飲み込もうとする。 「なんで暴走――ん、首輪が3つ光って――4つ……?――ああッ!!」 参考までにと拝領した、アナスタシアが分解し終えた首輪の中の感応石を見て、ストレイボウは気づく。 ゲートを安定させるゲートホルダーではあるが、それには条件がある。 それはゲートに入れるのは『3人』までということ。4人以上で入ればゲートは安定を失いまったく別の場所へ飛ばされてしまう。 感応石、人の意志を伝える石を持っていたストレイボウは、図らずも1人であり4人だった。 「くそ、俺は、こんなところで死ぬわけには……ッ!!」 叫ぶこともままならず、がむしゃらに装備をかき集めながら、ストレイボウはゲートに吸い込まれていく。 行く先は時の最果てか。そうであろうがそうでなかろうが、今はまだ死ねないのだ。 今は、まだ。 長い長い時流に曝されて散り散りになった精神が浮上する。 一瞬とも永遠とも思える時の狭間を抜けたストレイボウの視覚に映ったのは、町だった。 「ここは…………」 整備された石造りの街路、整然と並んだ民家。 「こ、こは…………」 ストレイボウの両脇には、鳥の形をした噴水が水を湛えている。 「こ、こ、は…………ッ!?」 落ち着いたはずの呼吸を再び乱れさせながら、ストレイボウは目を泳がせて正面を向く。 そこに聳えるは、白亜の城。城と呼ぶにふさわしい荘厳な意匠をストレイボウは知っている。 忘れるわけがない。忘れていいはずがない。この手で終わらせた王国の名前を。 「―――――――ルクレチアだとォッ!!」 ルクレチア王国。魂の牢で永劫見続けたあの地獄が、寸分違わぬ姿でそこにあった。 ストレイボウは唾を飲み込み、目を見開く。 錯覚ではない。これは、紛う事なきルクレチアだ。 膝が笑い、歯の鳴る音が止まらない。立つことすらままならず、 ストレイボウは広場の中央で――あの武闘大会の会場だった――尻餅をついてしまう。 無理だった。頭がいくら否定しようとしても、全神経が屈服している。 「な、なんで、あそこに、戻ってきたって」 己の罪そのものを前に、正常な判断など叶うべくはずもなかった。 だが、ほんの僅か、あの島で経たほんの僅かの何かが、ストレイボウに気づかせる。 空がどこまでも黒く、噴水はどこまでも濁り、城壁は骨のように白い。 余韻すらない。ここは、どうしようもなく『死んでいる』のだと。 「いったい、此処は――」 そう言い掛けたストレイボウの口を止めたのは背中を引く妙な感触だった。 マントの裾を引かれたような感触に、ストレイボウが背中を向く。 手だった。小さな、小さな子供の手が、街路から生えていた。 生えた手が、無邪気に、母のスカートを引くようにしてストレイボウを引いている。 「あ、あ――あああああ”あ”ッ!!!」 それにあわてて多々良を踏みながら飛び退き、家の壁にぶつかる。 だが、そこには石の堅さは無かった。抱き留めた腕の柔らかさだけがあった。 「うあ、く、来るな、来るんじゃないッ!!」 理解も納得も超越して、ストレイボウは子供のように腕を振って飛び跳ねる。 鳴り叫ぶ心臓と呼吸にかき乱されながら、ストレイボウは広場の中央に立って周囲を見渡す。 何が家だ、何が町だ、何が城だ。これは肉だ、これは血だ、これは骨だ。 城壁が変化し、身を鎧った兵士になる。町が変生し、人間になる。 ストレイボウは知っていた。覚えてしまっていた。 オルステッドを勇者と讃えた兵士達、オルステッドの出陣を見送った国民達。 オルステッドを捕らえようとした兵士達、ストレイボウに扇動されてオルステッドを魔王と蔑んだ国民達。 彼の憎悪が生み出した全ての結果が此処にあった。 ストレイボウは確信する。 ここはルクレチアですらない。ルクレチアという形に鋳造された死そのものだ。 彼らはストレイボウをじっと見つめ、ゆっくりと歩いてくる。抱き留めるように手を広げながら、何の敵愾心もなく。 当然だ。彼らは真実を知らない。否、真実は死したときに決している。 彼らにとって、彼らを殺したのは魔王オルステッドで、 ストレイボウは魔王に殺された哀れな“同胞”――――共にこの宇宙を構成する細胞なのだ。 だから、何の敵意もなく、何の恨みもなく、ただ同じものであるが故に、ストレイボウを迎え入れる。 あるべき場所へ、我らと同じ場所へ、帰るべき場所へと。 「すまん……すまない……ごめんなさい……ッ!!」 もはや立つこともままならない有様で、ストレイボウは尻餅をついたまま後ずさる。 アレに抱かれたら、取り込まれる。そう分かっていても、ストレイボウは何も出来なかった。 彼らに何が出来る。何も出来はしない。何も出来はしまい。 心をどれだけ改めようが、自分を改めようが、彼らは変わらない。 今ここで全ての真実を暴露しても、彼らに何の意味も付加できない。 自分を変えることはできても、彼らを変えることは出来ない。 自分は今“生きていて”彼らは“死んでいる”からだ。自分は勝者で、彼らは敗者だからだ。 死せるものに、終わってしまったものに、生あるものの手は届かない。故に報いることはできない。 ――――強奪者どもよ。 ――――屍の頂点で命の尊さを謳う滑稽さを自覚せよ ――――なれの果てとなった“想い”を足蹴にして、自身の“想い”を主張するがいい 震え砕けかけた頭で、ストレイボウはオディオの、オルステッドの言葉の真を理解した気がした。 勝者が敗者に出来ることはただ一つ。共に敗者として墓碑に名を刻むこと。 死して共にあることだけだ。 「でも、でも…………た、頼む……」 だが、ストレイボウは震える唇を動かし、辛うじてつぶやく。 「もう少し、待ってくれ…………俺は、俺は…………まだ、まだなんだ……」 死に包囲された中で、このまま墓碑に沈む訳には行かないと、哀願する。 自分はまだ何にも成れていないのだと。このまま其処に戻るわけには行かないのだと。 身の程を知り尽くしてなお、そう懇願した。 死都はその願いなど無視してストレイボウを取り込もうとする。 それはもう本能――否、ただの機構なのだ。生あるものの声で死は変化しない。 それでもストレイボウは叫びながら、死に沈みゆく中で手を伸ばす。 「俺は、まだ、オルステッドに何一つ応えていないんだ……ッ!!」 その時、その手を掴むものがいた。ストレイボウの片手を握る小さな両手の感触を、ストレイボウは感じていた。 「!?」 驚愕と共に、ぐい、と引っ張られ、ストレイボウはルクレチアへと浮上する。 「い、いったい、って、うああ!」 何事かと口にするよりも早く、再び腕を引かれ、ストレイボウの体は南に送られる。 よろよろと足をもつれさせながら、手を引かれたストレイボウは無数の住人が遠くなっていくのを見ていた。 彼らはストレイボウを追おうとはしていない。“してはならないと命令されたように”。 だが、そんなことよりもストレイボウは、手を握った誰かを確認しようと前を向こうとする。 「き、あなたは――」 【サルベージポイント1500mpz――――繋がったッ! 正門から出て下さいッ!!】 そう声をかけようとすると脳裏に直接声が響き、前方の正門が、オルステッドと共に旅立った始まりの門が眩い光を放った。 掴む誰かの姿は影すら映さず、ストレイボウの意識は門の向こう側へと送還される。 残ったのは、その手に伝わった冷たい柔らかさだけだった。 「ぶはぁ!!」 ストレイボウが泥の中から顔を出す。 息も絶え絶えに周囲を見渡せば、そこはルクレチアなどではなく、無限に広がる碧き泥の海だった。 「い、今のは幻か?」 夢でも見ていたのかと一瞬頭をよぎるが、すぐに首を振って否定する。 あの否応のない死の感覚と、手の感触が残っていた。 「K――QPpZQKKQuuuuqZiziGxuZoooppZqqqxuiii!!!!」 それ以上の思考を遮るように、鳴き声のような流動音と共に泥が戦慄く。 異物を検知した、あるいは同胞を捕捉したのか。 どちらにしてもやるべきことは同じと、本能に従って泥に飲み込もうとする。 「ラ、ラヴォス!?」 その形態の多様性に、ストレイボウは無意識にそう叫んでいた。 ラヴォスはその鈍重な外見に反し、あらゆる進化の方向性に適応できるようになっている。 ならば、この無形の泥は、ラヴォスの肉としてこれほどふさわしいものは他にない。 だが、そんな思考はストレイボウの命を長らえさせるのに少なくとも今は何の役に立たない。 触手と化した泥が、ストレイボウめがけて疾走する。 が、突如ストレイボウの眼前を横切った黒い何かが、その泥を阻害する。 「た、盾ッ!?」 「外套<マント>――輝きませんが」 ストレイボウと泥の間に立つはジョウイ=ブライト。 白貌と片目を覆う銀髪――抜剣の証を携えながら、かの男を守るようにして黒き外套を靡かせている。 「呼ばれて刃を押し取り来てみれば……何をしているんですか」 否、比喩ではない。武器も紋章も携えず困り顔をしてみせるジョウイの代わりとばかりに、 その身を鎧った魔王ジャキの外套が泥を弾いているのだ。 「その魔力――魔剣の力を、徹しているのかッ!?」 「抜剣覚醒の余録です。児戯のようなものですが、生まれてすらない子供にはこれで十分」 ただの布であるはずの外套を満たす異常の魔力を感じ取ったストレイボウに応えるように、 外套がストレイボウとジョウイを中心とした周囲を一気に薙払う。 血染めのような外套が、その白き内側へと踏み入らせぬとするように。 泥が形状を喪った瞬間を見抜き、彼の外套はその裾を泥に突き立てる。 そして、その接触を介してジョウイは泥と共界線を接続した。 「――――ッ! ……餓えているんだろう……僕、モ、同ジだ……ッ…… もう少し、もう少し待ってくれ……もうすぐ、“揃う”かラ……」 喉を裂いた穴から漏れるような声で、ジョウイは泥の想いを汲み取る。 脂汗を流し血管を浮き立たせながら、その飢えを、その渇きを、抱きしめるように共有する。 「必ず、あなたを、連れて行く、から……ッッ!!」 その宣誓と共に、泥は力を失ったように海へと形を変えていく。 泥の意志など、想いなど最初から無かったかのように。 想いの果てに凪いだ海で佇む外套の少年のその有様に、ストレイボウは、言いようもない悪寒を覚えた。 時系列順で読む BACK△156 罪なる其の手に口づけをNext▼ 投下順で読む BACK△156 罪なる其の手に口づけをNext▼ 156 罪なる其の手に口づけを カエル [[]] 152 天空の下で -変わりゆくもの- ストレイボウ 151 世界最寂の開戦 ジョウイ ▲
https://w.atwiki.jp/deathpissarro/pages/15.html
28 名前: コピペ:6章叩きの論破 [sage] 投稿日: 2010/02/07(日) 18 18 47 ID f3K2rLpe0 「ロザリーを生き返らせる」 これは問題なし。ロザリー自身は悪いわけでもなんでもないし、人類の恩人でさえある。 シンシアやら誰やらの所で使ったところで「しかし何も起こらなかった」になるだけ。 彼女にピサロを止めさせる作戦を当時の勇者たちが意識していたかまでは分からないが、 単純にロザリー個人に同情して生き返らせたとも取れる。いずれにせよ破綻ではない。 「ピサロを仲間にする」 これも問題なし。ピサロは自分で同行を決定して馬車にも自分でとっとと乗ったようだが、 基本的には人間を見下してる種族の、しかも王様であればこの程度の強引さはアリだろう。 なお会話システムから、ピサロは人類にとっての「新たな脅威」とやらの存在を教えてくれた らしいことが分かる。その脅威と自分たちとの強弱関係がこの時点では分からない以上、 助太刀してくれるらしいものは受容れておいた方が得ではある。破綻なし。 実際、戦闘システム上はともかく話の上では、ピサロなしではエビプリには勝てなかった。 「勇者の村での『少しも間違ったことをしたとは思っていない』発言」 エスタークを守ることは別に間違ったことではなかったし、そう理解するための情報も 勇者たちは5章までで入手している。ふつうに受容れた。 もともと自分をほぼ監禁状態で戦闘訓練に明け暮れさせた村に対して、それほどの執着を 抱いていなかったので、この発言も対立の源にはならなかった。 気に食わなかったが「新たな脅威」とやらに対する戦力と思ってガマンした。 これらのいずれが勇者の心理だったかは分からないが、いずれにせよ破綻ではない。 「ピサロに魔界装備をわざわざ取ってやる」 魔界装備がピサロにしか装備できないかどうかは、プレイヤーはともかく勇者たちには 手に入れてみないと分からない。装備できる者に渡しただけだろう。 アリーナなんかはエグチキとの戦いを明らかに楽しんでいた(会話より) 29 名前: コピペ:6章叩きの論破2 [sage] 投稿日: 2010/02/07(日) 18 22 41 ID f3K2rLpe0 「ピサロがいないとエビプリと戦わないのは、ピサロの私怨だけで戦ってる証拠だ!」 エビプリはマスドラが消去を望む秘法の、現存唯一の持ち手だし、世界支配も狙っている。 ピサロが「新たな脅威」のことをどこまで説明したかは分からないが、仮に勇者たちが上記のことを 知っていたのなら、当然勇者たちには戦う理由がある。 どのみち知っていようといまいと、目の前で自分達をピサロに殺させようなんて陰謀されれば、 そりゃ現実突きつけて一泡吹かせてやろうという気にもなるだろう。ミネアやクリフトの言う通り。 「ピサロは仇なのに許した。なんで仇でもないエビプリと戦うんだ!」 そりゃ、一泡吹かせてやろうとピサロ連れてきたら、襲ってきたからだ。 デスピサロだって襲ってきたときには戦っている(5章)。ここには破綻はまったくない。 「9人全員ではなく4人だけで挑んでるのに、ピサロなしで勝てなかったというのはおかしい」 いくらなんでもそりゃシステムの問題だろう。 そんなこと言い出したらどこの洞窟だって全員で入ればいいし、各国の軍隊にでも 一緒に来てもらえばいいじゃないか。6章叩きどころかDQ4叩き、いやドラクエ全部叩き、 さらにいえばRPGそのものへの叩きでしかない。 「全滅後再戦時の会話がちぐはぐ」 全滅によってボスの台詞との対応が多少おかしくなるのはDQの恒例 (バラモスの「二度と生き返らぬようにはらわたを食い尽くす」発言繰り返しとか) で、特段6章にだけ目くじらを立てることではない。要するにシステムの問題。 【追記。強引な解釈スレのノリで無理やり構成するなら、人間の脳が記憶を定着させるには ある程度の時間がかかるため、事故で意識を失ったりするとその直前までの記憶がなかったり することはざらにあるらしい。死んだ場合にも同じことが起こるんじゃないだろうか。 エビプリの方は人間の個体識別が苦手なんだろう。】
https://w.atwiki.jp/shinochi/pages/25.html
https://w.atwiki.jp/rpgrowa/pages/265.html
【名前】マリアベル・アーミティッジ 【出展】WILD ARMS 2nd IGNITION 【種族】ノーブルレッド 【性別】女 【年齢】不詳 【外見】金髪赤眼で尖った耳。青い帽子とゴーグル、黒マント、ドレス。 【性格】割と尊大。 【呼称】一人称:「わらわ」、二人称:「おぬし」、または呼び捨て 【口調】時代がかった口調。 【セリフの一例】 「」 【特異能力】 怪獣から特殊能力を吸収し、「レッドパワー」として使用する。精神感応デバイス「アカ&アオ」を用いて戦う。ただし本ロワでは支給されていない。 [フォースアビリティ] キュベレイ: アースガルズ: ルシファア: アースガルズ2: ゴーレムを召喚するが、本ロワでは召喚不可。当然ながら支給も不可。 [レッドパワーの一例] メイルシュトローム:大津波による攻撃。水属性 ライフドレイン:失った体力を他者から吸収して回復 バリバリキャンセラー:ダメージを与え、かつ対象のそのターンの行動をキャンセルさせる パワーシール:対象の特殊能力を封印する スリープ:対象を眠らせる サクリファイス:仲間1人の命を使って攻撃 ロックゲイザー:地面を隆起させて攻撃。地属性 シャドウボルト:闇のエネルギーを巻き付けて攻撃。闇属性 グレートブースター:対象の全てのパラメータを上昇させる 各種属性攻撃や特殊効果が充実。但し純粋に回復専用のものは無い。 【備考】 伝説の不死種族「ノーブルレッド」の末裔。力も魔力も人間とはケタが違うものを持ち、魂が永久に不滅で真の意味で不死である(ただしゲームシステム上、筋力値のパラメーターは低め)。焔の災厄と戦った過去を持ち、アナスタシアとは戦友。日光は苦手で、日中は専用の着ぐるみを着て活動する。ロストテクノロジーに詳しい。 好きなハミガキ粉はイチゴ味。 + 開示する 【現在状況】 登場話 024 仲間を求めて 死亡話 133-1 <ハジマリ>のクロニクル133-2 なまえをよんで133-3 Resistance Line 登場話数 12話 参戦時期 本編終了後 スタンス 対主催 現在状況 126 組曲の行方時点 【本ロワにおける動向】 024 I-9城下町にてシュウと会い、情報交換。着ぐるみを手に入れる。 029 城に入り、カエル、ストレイボウと会う。情報交換をするが、シュウがカエルを疑った事などにより、別行動となる。 049 爆発に気付き、現場に急行する。I-8にてサンダウンら3人に出会う。一触即発となるが、和解。シュウを現場付近に残し、4名で城下町へ戻る。 060 放送を聞き、リルカの死を知り、彼女を悼む。サンダウンを周囲の偵察に送り出す。 066 ロザリー、ニノにリルカについて話す。それぞれの世界の魔法の違いについて知る。城下町にてカエルに襲撃される。聖堂に誘い込み、3名で対峙するが、押され、重傷を負う。サンダウンが戦線に加わり、最終的にシュウとストレイボウが来る事でカエルが退く。ライフドレインとエリクサーでその場の全員を回復。ゲートホルダーを使用し、ロザリー、ニノを連れ、転移する。 084 F-1教会に出現。休息。 088 教会にて、ニノを眠らせる。ロザリーとオディオの目的について考察し、自分たちから見た人間について考える。放送後、シュウとサンダウンの死を知り、城下町に戻ろうとするが果たせず。何度目化の転移の末、地に突き立つアガートラームを発見し、持っていく。 098 ロザリーがメッセージを送るのを見守る。同行者2人に剣の英雄と炎の災厄について話す。C-7神殿付近にて、助けを求めるシンシア(ミネアの姿)と、其れを追うジャファルを発見。助けに向かうが、一歩及ばず。その場にブラッドらがテレポートで出現し、混乱の中でニノが攫われる。アナスタシアと再会。ユーリルとシンシアの会話、惨劇を目撃。カエル、魔王、ピサロが出現し、乱戦となる。 106 襲撃者の攻撃を凌ぎつつ、弱らせてから無力化することを考えるが、失敗。イスラからキルスレスの事を聞き、ブラッドと共に探索、回収に向かう。ストレイボウ、ジョウイと合流し、カエル、魔王と対峙。 109 乱戦第2幕。ジョウイにイスラらの救援を頼み、主に魔王と戦う。カエルの避雷針によりブラッドが瀕死に陥り、彼の願いを受け入れ、サクリファイスで魔王を撃つ。カエルの魔力を封じる。 115 ストレイボウを叱咤し、共にカエルと戦うが、魔鍵ランドルフにて逃げられる。カエルの目的と、その願いについて考える。 125 放送によりロザリーの死を知り、彼女らを悼む。ストレイボウを落ち着かせようとするが、彼が告白を始めたため其れを聞く。 126 ストレイボウの告白を聞き、彼を赦し、道を示す。ニノとストレイボウの決闘に立ち会う。ヘクトルと情報交換し、彼を先にイスラらのもとに向かわせる。 【最終状態表】 【C-7 二日目 深夜】 【マリアベル・アーミティッジ@WILD ARMS 2nd IGNITION】 [状態]:疲労(大)※ただし魔力はソウルセイバー分回復済み、ダメージ(中) [装備]:44マグナム&弾薬(残段数不明)@LIVE A LIVE、アリシアのナイフ@LIVE A LIVE、ソウルセイバー@FFIV [道具]:ゲートホルダー@クロノトリガー、いかりのリング@FFⅥ、 基本支給品一式 、にじ@クロノトリガー、昭和ヒヨコッコ砲@LIVE A LIVE、マタンゴ@LIVE A LIVE、アガートラーム@WA2 [思考] 基本:人間の可能性を信じ、魔王を倒す。 1:イスラたちと合流して、情報交換やこれからの行動方針を練る。 2:キルスレスの事も含め、魔王達を追撃? 3:付近の探索を行い、情報を集めつつ、元ARMSメンバー、シュウ達の仲間達と合流。 4:首輪の解除、ゲートホルダーを調べたり、アカ&アオも探したい。 5:アガートラームが本物だった場合、然るべき人物に渡す。 アナスタシアに渡したいが……? [備考]: ※参戦時期はクリア後。 レッドパワーはすべて習得しています。 ※ゲートの行き先の法則は不明です。 完全ランダムか、ループ型なのかも不明。 原作の通り、四人以上の人間がゲートを通ろうとすると、歪みが発生します。 時の最果ての変わりに、ロザリーの感じた何処かへ飛ばされるかもしれません。 また、ゲートは何度か使いましたが、現状では問題はありません。 ※『何処か』は心のダンジョンを想定しています。 現在までの死者の思念がその場所の存在しています。 (ルクレチアの民がどうなっているかは後続の書き手氏にお任せします) ▲
https://w.atwiki.jp/rpgrowa/pages/335.html
クロスファイア・シークエンス ◆6XQgLQ9rNg お化けカエルの森。 そこにはかつて、たった一人の臆病者が引き籠っていた。 折れた聖剣を言い訳に、勇ましき者にはなれぬと断じ、過去から目を背けていた。 あの時舐めていた酒は酷く不味かった。 そんな臆病者は今、魔剣を携え立っている。 確固たる意志を抱き、癒えることのない傷跡を刻み立っている。 もはや過去は、目を背けるものではなく、直視した上で踏み越えるものとなった。 喪われた王国の過去を取り戻すため、温かな思い出も忌まわしき記憶も足蹴にする。 だからかつての仲間を手に掛けられた。 自身の行いに後悔はない。されど、罪悪ではないと居直っていたわけでもない。 罪を丸呑みにして前へと進んでいくと決めた。 吐き出してはならないのだ。 国を守った上で裁かれる。その瞬間までは。 更なる罪を呑みこむために、カエルは足を止め振り返った。 認識の先、ウォータガを叩きつけた3人が追いついて来る。 敵も愚かではない。 このまま逃げ続けるだけでは誘い込むことは難しいだろう。 故に、争乱を以って敵を禁止エリアへと叩きこむ。 血の色をした魔剣を素振りする。 ふつふつとわき上がる感情を自覚すると、血流がどくりと脈打った。 認識が広がり、世界と同一化するような感覚に捉われ、暗い感情が流れ込んでくる。 その感情の名は、憎しみ。 世界は憎しみでできている。 そんな世界を踏みつけ、敵がやって来る。 目いっぱいの悪意と憎悪を紅に染まった瞳に浮かべ、かつての臆病者は佇む。 たったひとり。 木漏れ日に照らされその身を晒す。 俺はここにいると、そう宣言するように。 ◆◆ カエルの機動力は抜群に高く、その身はあっという間に森の奥へと消えていく。 置き土産のようにばら撒かれた水塊をやり過ごし、イスラ、アキラ、ストレイボウが駆け抜ける。 異形の騎士の行く先へと足を向けながら、イスラは舌打ちを漏らしていた。 「あいつ、このままC-7付近まで突っ走る気かッ!?」 先の放送で告げられた禁止エリア。 利用されれば、数の利を覆される可能性もある。 ならば追うべきではない。 カエルを放置しヘクトルらと合流、戦力を整えて、魔王らを仕留める方が上策だ。 理性はそう言っている。 「いざってときはテレポートで離脱できる! だからッ!」 並走するアキラの叫びが鼓膜と理性を震わせる。 追走は悪手。 そう分かっていながら、イスラの足は止まらなかった。 「だから、俺はアイツをぶん殴りに行くッ!! そうしないと気がすまねぇんだッ!!」 憤怒の乗った叫びに応じるのは、 「俺も同じ気分だ」 一歩前を駆けるストレイボウだった。 「今でもカエルは俺の友であると信じている……! だがマリアベルもまた俺の友なんだッ!」 ストレイボウは振り返らない。 「こうなってしまったのは俺の責任だ。 カエルを野放しにした俺の甘さと弱さのせいだ!!」 呼気が詰まる気配がした。 けれどストレイボウは失速しない。 「だが、罪に怯えて膝を抱えていてはならないッ! もう、過去を繰り返したくはないんだッ! 立ち止まっていてはマリアベルに申し訳が立たないッ!!」 詰まった呼吸を取り戻すかのように、息を吹き返すかのように。 言葉の合間に深い呼吸が挟まる。 「俺は行く。 俺の過去と友の過ちを終わらせに行くッ! そのために――俺の全力を見せつけるッ!!」 ストレイボウが加速する。 魔法を使ったわけではない。 ただの気力で自らを後押しして加速する。 負けじと加速しようとするアキラを横目に、イスラは溜息を吐かずにはいられなかった。 ――ヘクトルといい、全く、こいつらは……。 単純で暑苦しくてやかましい奴らの多さに辟易する。 間違いなく絶対に共感できないタイプだ。 けれどもいつの間にか、そういう奴らと共にいることを心地よさを感じている。 「付き合うよ。紅の暴君、取り戻さなきゃいけないしね」 悪手と知りながら突っ込む愚かさを、イスラは否定しなかった。 カエルに回復の隙を与えるのは避けるべきであるし、それに。 どうせこいつらは、言っても止まりはしない。 ならば紅の暴君に対する知識があり、まともに剣が使え、冷静な判断が下せる自分が追随するのは道理だ。 否、昔の自分ならば彼らを見捨て勝手に行かせただろう。 うつったのはお人よしさか馬鹿さか。 きっと両方だと思い、そんな自分を意外なほどに受け入れられていることに気付く。 ジョウイのこともあるし、さっさと片付けるべきだからと理由付けをして。 イスラも、加速した。 ◆◆ 声がする。 「ぐ、おおぉおぉあぁぁあぁあ――……ッ!!」 苦悶に満ちた声がする。 「俺は、俺は……ッ!!」 名前を呼ぶ声がする。 「……セッツァー……ッ!!」 名を呼ばれた男は、けれど、呼んだ者を顧みずただ背を向ける。 「セッツァーッ!!」 左手で握った剣を地に突き立てボロボロの右手を伸ばしても届かない。 届かせないと言うように。 浮遊する鍵が、伸ばした右手を叩き落とす。 「ぐぅ……ッ、あ、あぁああぁあぁああぁッ!!」 泣き声に似た絶叫が迸る。 膝をついて右腕を垂らすゴゴの頭上に、投げかけられる声がある。 「貴様が閉じ込めた魔物を解放して見せろ」 魔王が手を掲げる。 従うように、導かれるように、ランドルフが舞い上がる。 制御できない感情で濁った双眸が、立ちはだかる魔王を睨みつける。 声がする。 ――貴様などに用はない。 胸の奥から声が来る。 ――俺の邪魔をするな。 心の底から声が沸き上がる。 ――邪魔だ。鬱陶しい。目障りだ。消えろ。 楔の下から声が響きわたる。 ――消えないのなら。 「俺が、この手で」 その声はまるで魔獣のようで。 「この手で、消してやる――ッ!!」 深奥に封じた感情に弾かれて立ち上がる。 痛烈な殺意を身に纏い、杖代わりにしていた剣を逆手に握り魔王へと躍りかかり、 「しっかりしてッ! ゴゴおじさんッ!!」 思わず、息を呑んだ。 制御不能な濃密な感情が薄れ、つんのめるように動作が止まり、そして。 致命的な空隙が、生まれる。 ランドルフが旋回し、次元を超えて穿孔と斬撃と爆発と破砕が収束する。 ゴゴの右手を破壊した一撃が今一度顕現すべく空間を歪めていく。 力が解放される、その直前に。 刃に似た赤黒い輝きが、魔鍵を叩き落とした。 ◆◆ 鋭い輝きが収束する力を切り刻む。 魔王の視線がゴゴを外れ、輝きの主へと辿り着く。 殺意の乗る視線を真っ向から受けても、ジョウイは怯まず睨み返すだけだった。 アナスタシアを一人残してちょこを連れ、ジョウイがこちらへ来た理由は2つある。 1つは、この場に現れたセッツァー達の様子を窺いつつ、自分の立ち位置を決めること。 そしてもう1つは。 決着を、つけるためだった。 「まだ私に歯向うか――ジョウイ・ブライト」 「歯向かうさ。お前は、ぼくの壁なんだ」 ジョウイが目指すものとは、力を以って争いを平定し、平和な国を作り上げることだ。 反逆者を淘汰し侵略者を殲滅した果ての、血塗られた絶対強国の王の座こそ、ジョウイの到達点である。 善人も悪人も無辜の民も罪人も、問答無用でまとめて救うような存在ではなく。 力を力で食い尽くし、命を奪い悲しみを生み憎しみを育て、それすらも力で刈り取って屍を築き上げる、国王。 そんな王のことを人々は、恐怖と畏怖を以って、こう呼称するだろう。 魔王、と。 ――そうだ。ぼくは勇者でも英雄でもなく、魔王になる。 なればこそ、超えなければならない。 一度目の対峙はリルカを踏み台にして生き延びた。 二度目の相対はルッカを犠牲にしビクトールを見捨てることで逃げ延びた。 三度目の遭遇では刃を交えることなく事なきを得た。 そして、四度目の邂逅。 辛酸を舐め続けてきたのだ。 もう、負けられない。 魔王と呼ばれる存在を打ち倒せない限り、その座には至れない。 魔王と呼ばれる存在を超える力がない限り、魔王足りえない。 そう。 ジョウイ・ブライトは、魔王になるために魔王を打倒にきた。 「お前を倒さないと、ぼくは先へ進めないんだ」 手首を回し大鎌を振るう。 湾曲した刃が大気を切り裂き、甲高い鳴き声を上げる。 「いいだろう。地獄への門は開いてやる」 魔王の周囲で魔鍵が旋回する。 音もなく重量を感じさせない滑らかな動きには隙が見当たらない。 「仲間と共に絶望を抱え、黒い風のすすり泣きを聞くがいい」 ――仲間、か。 その単語は随分と空虚に感じられた。 だが、共に魔王へ立ち向かってくれるものは、きっといる。 だとすれば今はまだ、仲間がいると思っていいのだろう。 ただ、それでもジョウイが信じるのは。 右手の刃と。 左手の盾だけで。 けれど、そんな様はおくびにも出さず、ジョウイは絶望の鎌を振り上げる。 「勝負だ――魔王ッ!!」 ◆◆ 喉の奥が粘つくようだった。 胸の底が詰まっているようだった。 呼吸が荒い。胸が苦しい。体が熱い。 汗だくになり意識が朦朧とする。 「ゴゴおじさん、だいじょうぶ?」 心配げなちょこに頷くことさえできず、ゴゴは胸を抑えうずくまる。 胸が痛いほどの疼きを訴え、感情が入り乱れる。 意識が覚束ず思考がまとまらない。 強烈な衝動の残滓は気だるさとなって心身にこびりついていた。 自分が誰なのか、分からなくなる。 「俺は、ゴゴ。物真似師だ……」 ぽつりと、呟く。 これまでずっと、他でもない己の意志で、誇りを持って物真似をして生きてきた。 「ああ、知ってるさ」 応じたのは、紛れもないゴゴ自身だった。 けれど。 その声色は、ゴゴのものではない。 「え……っ?」 ちょこが目を丸くして見上げてくるが、ゴゴは気付かない。 無意識だった。 何も考えず、ゴゴは別人となり、自身の言葉に応じる。 その声は。 「――人様の生き方を己の物とする、薄汚い三下野郎だろう?」 セッツァー・ギャッビアーニのものだった。 不安定な内的宇宙から生み出されたそのセッツァーは、ゴゴと共に空を駆けたセッツァーなのか。 それとも、手を伸ばしても顧みないセッツァーなのか。 あるいは、その区別などできはしないのではないか。 分からない。 自分の存在が分からないのと同様に、分からない。 「盗み見て、盗み聞いて、挙句の果てに他者の人生を己のものとして盗み生きる。 最低の泥棒だな。金品を盗むより性質が悪いぜ」 ただ、始まるのは否定だった。 ゴゴの口から、友の声音で、ゴゴ自身の否定が行われる。 共に高みへと至り、共に風に乗り、共に雲を切り裂き、共に空を駆け抜けた。 天駆ける白銀の翼の船長、セッツァー・ギャッビアーニの声が、ゴゴを詰る。 通じ合う気などさらさらないと断じるように、激昂を叩きつけてくる。 そんなセッツァーの思考さえ、ゴゴは理解できてしまう。 セッツァーにゴゴの気持ちは分からなくとも、ゴゴにはセッツァーの思考が分かってしまう。 今のセッツァーと、ゴゴの知っているセッツァーの間に齟齬があったとしても。 物真似師だから。 それ以上に、親愛なる友だから。 痛々しいほどに、理解できてしまう。 理解できているのに。 それなのに、届かない。 その現実がセッツァーの言葉を為し、ゴゴの心を切り刻んでいく。 「お前が奪ったのは尊厳だ。誇りだ。矜持だ。 悩んで、考えて、傷ついて、選んで、失くして、ようやく手にした生き様を、夢を。 お前ェは嘲笑ってンだよッ! 薄汚い猿真似をすることで掠め盗ってなッ!!」 友の思考の理解によって行われる、痛烈な自己否定。 その果てに、ゴゴの中にいるセッツァーが、唾棄するようにして吐き捨てた。 「“救い”ようがねェよ」 「違うッ! “救われた”! 俺は――僕が“救った”んだッ!!」 血反吐を吐くように絞った声は、いつしか勇者の声となる。 それを待ち侘びたかのように、セッツァーは鼻で笑い斬り捨てる。 「――それも、盗んだ言葉だろうが」 とどめには十分すぎる一撃だった。 苦しみに、痛みに、悲しみに。 そして、矛先の向けられない憎しみに耐えきれず。 ゴゴは、潰されるように意識を手放した。 ◆◆ 「ゴゴおじさんっ! ゴゴおじさんっ!!」 倒れ伏すゴゴを支え、その名を呼ぶちょこを目の当たりにして、アナスタシアは歯噛みする。 ――不味いわね。 アナスタシアがカエル追撃に回らずこの場に来たのは、獣のようなゴゴの咆哮が耳に入ったからだ。 マリアベルの仇を討ちたい気持ちはある。 けれど、今のゴゴを放っておくわけにはいかない。 ゴゴの感情は臨界点を迎えているようだった。 そうであるが故に、アガートラームは抜けようとしている。 ――駄目。それだけは、絶対に駄目ッ!! 無駄にさせるわけにはいかない。 ゴゴを――誰もを“救う”その遺志を、無為なものにさせてはならない。 ユーリルは“生贄”になった。 それは事実だ。 だが。 “英雄”という言葉に騙されてはならないように。 “生贄”という言葉に捉われてはならない。 大切な本質というものは、そんな単語ひとつで語り尽くせるようなちっぽけなものではない。 ユーリルは答えをくれた。 ひたむきなまでの、命を賭した回答を、アナスタシアに残してくれた。 故にそれは、アナスタシアにとって、かけがえのないものとなる。 ユーリルが死してしまった一因が自分にあると自覚している。 ひょっとすると、大切に想うことすら、身勝手な欺瞞が生んでいるものなのかもしれない。 けど。けれども。だけど。 彼が何よりも求めていたものを、壊させたくはない。 守りたいと強く望む。 その望みを叩き割るかのように、ジョウイと切り結ぶ魔王が動きを見せた。 旋回するランドルフの速度が増す。 その様は、ゴゴを、ちょこを、アナスタシアを巻き込むほどの、広域かつ強力な魔力の一撃を予想させた。 ユーリルは全てを“救い”切った。 そんな勇者を尊敬すると同時に、その高みには至れないとアナスタシアは思っている。 それでも。 目に映るものは、護りたいと望むから。 ――止めてやるッ! 絶対にッ!! 胸一杯に広がる欲望をトリガーにして、アナスタシアは叫ぶ。 「ルシエドッ! お願いッ!!」 力が来る。 グローブをつけた両の手にすっぽり収まるほどの、長大な柄が顕現する。 瞬く。 それだけの間で、鍔が形成され刃が柄から伸び上がる。 特徴的な刃だった。 その刃は無骨で分厚いが、先端部で鋭さを形作る。 分厚さと鋭さを併せ持つその先端は、翼を広げ飛翔する竜を連想させた。 アナスタシアの身長ほどの大剣とも呼べるその直刀は。 剣の聖女が振るった聖剣と、天空の勇者が掲げた聖剣を融合させたような、特異的な様相を呈していた。 勇者に敬意を払い、自らの力で生き抜くと決めたアナスタシアに応じ生み出された力。 魔剣――否、聖剣ルシエド。 剣の心得はなくとも使えると確信する。 だってこれは、自分の力なのだ。 その証拠に、これほどのサイズでありながら、一切の重量を感じさせない。 されど遠い。 駆け抜けて斬撃を叩きこむより先に、魔王の詠唱は完了する。 だから。 アナスタシアは思い切り息を吸い、 「行いぃぃいぃ――……ッ」 柄を握り締めた両手を引き絞り、 「――けえぇええぇぇえぇぇえェェェェェッ!!!!」 渾身の力で、聖なる大剣をぶん投げた。 ◆◆ 草を掻き分け茂みを突っ切り突き進む。 疲労は少なくないが泣きごとなど言ってはいられない。 倒れるにはまだ早い。 ――この先にいるアイツに至るまで、倒れるものか……ッ! 靴裏の感触を蹴り飛ばし、ただ前へと突っ走る。 そして不意に、開けた場所に出た。 そこは、やけに穏やかな場所だった。 優しげな朝の陽ざしの下、たった一人で静かに佇む者がいる。 その姿を認め、ようやく、足を止める。 「やはりお前が来たか」 「ああ、来たさ。終わらせに来た」 くくっ、と笑ったのは待ち人の方だ。 「そうか。終わらせるか。だったら」 彼の携える魔剣がやけに紅く見えるのは、それが血を啜ったからか。 ――取り乱すな。 息を呑み唾を呑み、視線を逸らさずに前へ固定する。 「憎めよストレイボウ。約定を無視しマリアベルを殺した俺を憎め。 その感情のまま殺し合えば、それで終わりだ」 こちらの思考を先読みしたようなカエルに、ストレイボウは首を横に振る。 「俺が終わらせに来たのは、そういうことなんだよ。 俺はもう憎しみでは戦わない。お前にも罪を重ねさせない。 だが、説得したところでお前は聞きはしないんだろう」 血のように紅くなったカエルの瞳には、きっとストレイボウは映っていない。 ならば、こちらから飛び込んでやるまでだ。 「お前を、叩き伏せる」 ほう、と感心したようにカエルが吐息する。 「ようやくその気になったようだな。だが、譲ってやる気は毛頭ないぜ」 カエルが後ろに跳んで境界線を踏み越える。 今騎士が立つその位置は、間もなく首輪によって命が潰される場所となる。 知らないはずがない。 それでもそこへ行くのは、自信の表明と挑発に他ならない。 追いつく気配がある。 アキラが、イスラが、ストレイボウの両側に来る。 「卑怯などとは思わん。まとめてかかって来い」 「ああ、そうさせてもらう。俺だけでは、きっとお前には届かない」 弱さを認め言ってやる。 すると。 カエルが、小さく笑ったような気がした。 けどそれは一瞬だった。 笑みの意味を推し図る間など与えないように、カエルは闘志が沸き上がらせる。 「お前たちの命、ここで貰い受けるぞ。それを以って――終わりの始まりとするッ!!」 【C-7とD-7の境界(C-7側)二日目 朝】 【魔王@クロノ・トリガー】 [状態]:ダメージ(中)、疲労(中) [装備]:魔鍵ランドルフ@WILD ARMS 2nd IGNITION 、サラのお守り@クロノ・トリガー [道具]:不明支給品0~1個、基本支給品一式 [思考] 基本:優勝して、姉に会う 1:ジョウイをはじめとした乱入者を倒す。 2:セッツァー、ピサロと連携してゴゴ・ヘクトルを倒す 3:ジャファルについては興味がない 4:ヘクトル・ゴゴを倒した後、カエルの援護に向かう 5:カエルと組んで全参加者の殺害。最後にカエルと決着をつける。 [参戦時期]:クリア後 [備考] ※ラヴォスに吸収された魔力をヘルガイザーやバリアチェンジが使える位には回復しています。 ※ブラックホールがオディオに封じられていること、その理由の時のたまご理論を知りました。 ※遺跡の最深部、危険なのはその更に地中であるということに気付きました。 ※ランドルフの解析が進み、『ゲートオブイゾルデ』と『超次元穿刀爆砕』が使用可能になりました。 【ジョウイ・ブライト@幻想水滸伝Ⅱ】 [状態]:ダメージ(大)、疲労(大)、全身に打撲 [装備]:キラーピアス@DQ4、絶望の鎌@クロノ・トリガー [道具]:賢者の石@DQ4、確認済み支給品×0~1、基本支給品 [思考] 基本:垣間見たオディオの力を得て理想の国を作るため、他者を利用し同士討ちをさせ優勝を狙う。(突出した強者の打倒優先) 1:ここで魔王を倒す。 2:生き残るために利用できそうな者を見定めつつ立ち回る。 3:セッツァーたちの様子を窺いつつ立ち位置を決める。ピサロは潰しておきたいがどうするか。 4:利用できそうな者がいれば共に行動。どんな相手からでも情報は得たい。 5:とりあえず首輪解除の鍵となる人物は倒れたが、首輪解除を確実に阻止したい。 [参戦時期]:獣の紋章戦後、始まりの場所で2主人公を待っているとき [備考]:ルッカ、リルカと参加している同作品メンバーの情報を得ました。WA2側のことは詳しく聞きました。 セッツァー達に尋問されたことを話しました。 ※紋章無しの魔法等自分の常識外のことに警戒しています。 ※ピサロ、魔王を特に警戒。 ※制限の為か、二人が直接戦わなかったからか、輝く盾の紋章と黒き刃の紋章は始まりの紋章に戻っていません。 それぞれの力としては使用可能。また、紋章に命を削られることはなくなりました。 紋章部位 頭:バランス 右:刃 左:盾 【ちょこ@アークザラッドⅡ】 [状態]:ダメージ(中)、疲労(極)、ずぶ濡れ [装備]:なし [道具]:海水浴セット、基本支給品一式、ランダム支給品0~1個(確認済み)、焼け焦げたリルカの首輪 [思考] 基本:みんなみんなおうちに帰れるのが一番なの 1:ゴゴおじさん、しっかりしてッ! 2:カエルさん、ゆるせないの……ッ! 3:おとーさんになるおにーさんのこと、ゴゴおじさんから聞きたい [備考] ※参戦時期は本編終了後 ※殺し合いのルールを理解しました。トカから名簿、死者、禁止エリアを把握しました。 ※アナスタシアに道具を入れ替えられました。生き残るのに適したもの以外です。 ただ、あくまでも、『一般に役立つもの』を取られたわけでは無いので、一概にハズレばかり掴まされたとは限りません。 ※アシュレーのデイパックを回収しました。 【ゴゴ@ファイナルファンタジー6】 [状態]:疲労(大)、ダメージ(中)、首輪解除、アガートラーム 右腕損傷(大)感情半暴走、気絶、 感情半暴走の影響により、物真似の暴走 [装備]:ブライオン@ LIVE A LIVE 、ジャンプシューズ@WA2 [道具]:基本支給品一式×2(ランタンはひとつ) [思考] 基本:物真似師として“救われぬ”者を“救う”というものまねをなす 1:制御できない感情への恐れ。 2:ヘクトル達を助け、セッツァー達を倒す。 3:セッツァー…俺の声は届かないのか……? [参戦時期]:本編クリア後 [備考] ※本編クリア後からしばらく、ファルコン号の副船長をしていました。 ※基本的には、『その場にいない人物』の真似はしません。 ※セッツァーが自分と同じ時間軸から参戦していると思っています。 ※内的宇宙に突き刺さったアガートラームで物真似によるオディオの憎悪を抑えています 尚、ゴゴ単体でアガートラームが抜けるかは不明です ※感情半暴走の影響で、無意識に物真似をしてしまう可能性があります。 【アナスタシア・ルン・ヴァレリア@WILD ARMS 2nd IGNITION】 [状態]:ダメージ(大)、疲労(極)、胸部に重度刺傷(傷口は塞がっている)、中度失血、ずぶ濡れ [装備]:44マグナム&弾薬(残段数不明)@LIVE A LIVE、アリシアのナイフ@LIVE A LIVE、ソウルセイバー@FFIV [道具]:ゲートホルダー@クロノトリガー、いかりのリング@FFⅥ、ルッカのカバン@クロノトリガー、感応石×3@WA2 基本支給品一式×2、にじ@クロノトリガー、昭和ヒヨコッコ砲@LIVE A LIVE、マタンゴ@LIVE A LIVE [思考] 基本:“自分らしく”生き抜く。 1:ゴゴを護り、ゴゴを助ける。 2:魔王を倒す。 3:今までのことをみんなに話す。 [参戦時期]:ED後 [備考]: ※名簿を未確認なまま解読不能までに燃やしました。 ※ルッカのカバンには工具以外にルッカの技用の道具がいくらか入っています ※アナスタシアの身にルシエドが宿り、聖剣ルシエドを習得しました。 他、ルシエドがどのように顕現し力となるかは、後続の書き手氏にお任せします。 【C-7とD-7の境界(D-7側・東)二日目 朝】 【カエル@クロノ・トリガー】 [状態]:『覚悟の証』である刺傷。 ダメージ(小)疲労(小)自動回復中 『書き込まれた』憎悪 [装備]:紅の暴君@サモンナイト3 [道具]:基本支給品一式 [思考] 基本:ガルディア王国の消滅を回避するため、優勝を狙う 1:魔王がC7側を制圧するまで、敵勢力を引き付ける。可能ならばこの場で敵を屠る。 2:魔王と共に全参加者の殺害。特に仲間優先。最後に魔王と決着をつける 3:できればストレイボウには彼の友を救って欲しい。……もう心配は無用か? [参戦時期]:クロノ復活直後(グランドリオン未解放) [備考] ※イミテーションオディオの膨大な憎悪が感応石を経由して『送信』された影響で、キルスレスの能力が更に解放されました。 剣の攻撃力と、真紅の鼓動、暴走召喚に加え、感応石との共界線の力で、自動MP回復と首輪探知能力が付与されました。 感応石の効果範囲が広がり、感応石の周囲でなくとも限定覚醒状態を維持できます。(少なくともC7までの範囲拡大を確認) 【アキラ@LIVE A LIVE】 [状態]:精神力消費(極)、疲労(極)、ダメージ(小)、マリアベルの死に激昂。 [装備]:パワーマフラー@クロノ・トリガー、激怒の腕輪@クロノ・トリガー、デーモンスピア@DQ4 [道具]:清酒・龍殺しの空き瓶@サモンナイト3、ドッペル君@クロノ・トリガー、基本支給品×3 [思考] 基本:オディオを倒して元の世界に帰る。 1:カエルを倒しマリアベルの仇を取り、魔王を倒す。 2:レイ・クウゴ、アイシャ・ベルナデット(カノン)、ミネアの仇を取る。 3:首輪解除の力になる。 [参戦時期]:最終編(心のダンジョン攻略済み、ストレイボウの顔を知っている。魔王山に挑む前、オディオとの面識無し) [備考]:超能力の制限に気付きました。テレポートの使用も最後の手段として考えています。 ※カノンの名をアイシャ・ベルナデット、リンの名をリンディスだと思っています。 ※松のメッセージ未受信です。 【イスラ・レヴィノス@サモンナイト3】 [状態]:ダメージ(小)、疲労(極)。 [装備]:天空の剣(開放)@DQ4、魔界の剣@DQ4、ミラクルシューズ@FF6 [道具]:確認済み支給品×0~1、基本支給品×2、ドーリーショット@アークザラッドⅡ [思考] 基本:誰かの為に“生きられる”ようになりたい。自分と大きく異なる存在であるヘクトルと行動し、自分の感情の正体を探る。 1:カエルを倒し紅の暴君を取り戻し、魔王を倒す。 2:ジョウイへの強い疑念 3:次にセッツァーに出会ったときは警戒。 4:首輪解除の力になる [参戦時期]:16話死亡直後(病魔の呪いから解かれている) [備考]:高原、クロノ、マッシュ、ユーリル、ヘクトル、ブラッドの仲間と要注意人物を把握済み。 【ストレイボウ@LIVE A LIVE】 [状態]:ダメージ(小)、疲労(極)、心労(中)、自己嫌悪や罪悪感はもう終わりにする。 [装備]: [道具]:勇者バッジ@クロノトリガー、記憶石@アークザラッドⅡ、基本支給品一式×2 [思考] 基本:魔王オディオを倒し、友としてカエルとオルステッドを救う。 1:腕ずくでカエルを止め、過去を清算し清算させる。 2:あいもかわらず勇者バッジとブライオンは“重い”が……。 参戦時期:最終編 ※アキラの名前と顔を知っています。 アキラ以外の最終編参加キャラも顔は知っています(名前は知りません) ※記憶石にルッカの知識と技術が刻まれました。目を閉じて願えば願った人に知識と技術が転写されます ※記憶石の説明書の裏側にはまだ何か書かれているかもしれません ※偵察に出たジョウイについては、とりあえず信じようとしています。 [その他備考] ※ゲートの行き先の法則は不明です。 完全ランダムか、ループ型なのかも不明。 原作の通り、四人以上の人間がゲートを通ろうとすると、歪みが発生します。 時の最果ての変わりに、ロザリーの感じた何処かへ飛ばされるかもしれません。 また、ゲートは何度か使いましたが、現状では問題はありません。 ※首輪に使われている封印の魔剣@サモナイ3の中に 源罪の種子@サモサイ3 により集められた 闇黒の支配者@アーク2 の力の残滓が封じられています 闇黒の支配者本体が封じられているわけではないので、精神干渉してきたり、実体化したりはしません 基本、首輪の火力を上げるギミックと思っていただければ大丈夫です ※首輪を構成する魔剣の破片と感応石の間にネットワーク(=共界線)が形成されていることを確認しました。 闇黒の支配者の残滓や原罪によって汚染されたか、そもそも最初から汚染しているかは不明。 憎悪の精神などが感応石に集められ、感応石から遥か地下へ伸びる共界線に送信されているようです。 時系列順で読む BACK△136-2 世界最期の陽(後編)Next▼ [[]] 投下順で読む BACK△136-2 世界最期の陽(後編)Next▼ [[]] 133-3 Resistance Line アナスタシア ]] ジョウイ ちょこ ストレイボウ アキラ イスラ 136-2 世界最期の陽(後編) ゴゴ カエル 魔王 ▲
https://w.atwiki.jp/rpgrowa/pages/336.html
クロスファイア・シークエンス ◆6XQgLQ9rNg お化けカエルの森。 そこにはかつて、たった一人の臆病者が引き籠っていた。 折れた聖剣を言い訳に、勇ましき者にはなれぬと断じ、過去から目を背けていた。 あの時舐めていた酒は酷く不味かった。 そんな臆病者は今、魔剣を携え立っている。 確固たる意志を抱き、癒えることのない傷跡を刻み立っている。 もはや過去は、目を背けるものではなく、直視した上で踏み越えるものとなった。 喪われた王国の過去を取り戻すため、温かな思い出も忌まわしき記憶も足蹴にする。 だからかつての仲間を手に掛けられた。 自身の行いに後悔はない。されど、罪悪ではないと居直っていたわけでもない。 罪を丸呑みにして前へと進んでいくと決めた。 吐き出してはならないのだ。 国を守った上で裁かれる。その瞬間までは。 更なる罪を呑みこむために、カエルは足を止め振り返った。 認識の先、ウォータガを叩きつけた3人が追いついて来る。 敵も愚かではない。 このまま逃げ続けるだけでは誘い込むことは難しいだろう。 故に、争乱を以って敵を禁止エリアへと叩きこむ。 血の色をした魔剣を素振りする。 ふつふつとわき上がる感情を自覚すると、血流がどくりと脈打った。 認識が広がり、世界と同一化するような感覚に捉われ、暗い感情が流れ込んでくる。 その感情の名は、憎しみ。 世界は憎しみでできている。 そんな世界を踏みつけ、敵がやって来る。 目いっぱいの悪意と憎悪を紅に染まった瞳に浮かべ、かつての臆病者は佇む。 たったひとり。 木漏れ日に照らされその身を晒す。 俺はここにいると、そう宣言するように。 ◆◆ カエルの機動力は抜群に高く、その身はあっという間に森の奥へと消えていく。 置き土産のようにばら撒かれた水塊をやり過ごし、イスラ、アキラ、ストレイボウが駆け抜ける。 異形の騎士の行く先へと足を向けながら、イスラは舌打ちを漏らしていた。 「あいつ、このままC-7付近まで突っ走る気かッ!?」 先の放送で告げられた禁止エリア。 利用されれば、数の利を覆される可能性もある。 ならば追うべきではない。 カエルを放置しヘクトルらと合流、戦力を整えて、魔王らを仕留める方が上策だ。 理性はそう言っている。 「いざってときはテレポートで離脱できる! だからッ!」 並走するアキラの叫びが鼓膜と理性を震わせる。 追走は悪手。 そう分かっていながら、イスラの足は止まらなかった。 「だから、俺はアイツをぶん殴りに行くッ!! そうしないと気がすまねぇんだッ!!」 憤怒の乗った叫びに応じるのは、 「俺も同じ気分だ」 一歩前を駆けるストレイボウだった。 「今でもカエルは俺の友であると信じている……! だがマリアベルもまた俺の友なんだッ!」 ストレイボウは振り返らない。 「こうなってしまったのは俺の責任だ。 カエルを野放しにした俺の甘さと弱さのせいだ!!」 呼気が詰まる気配がした。 けれどストレイボウは失速しない。 「だが、罪に怯えて膝を抱えていてはならないッ! もう、過去を繰り返したくはないんだッ! 立ち止まっていてはマリアベルに申し訳が立たないッ!!」 詰まった呼吸を取り戻すかのように、息を吹き返すかのように。 言葉の合間に深い呼吸が挟まる。 「俺は行く。 俺の過去と友の過ちを終わらせに行くッ! そのために――俺の全力を見せつけるッ!!」 ストレイボウが加速する。 魔法を使ったわけではない。 ただの気力で自らを後押しして加速する。 負けじと加速しようとするアキラを横目に、イスラは溜息を吐かずにはいられなかった。 ――ヘクトルといい、全く、こいつらは……。 単純で暑苦しくてやかましい奴らの多さに辟易する。 間違いなく絶対に共感できないタイプだ。 けれどもいつの間にか、そういう奴らと共にいることを心地よさを感じている。 「付き合うよ。紅の暴君、取り戻さなきゃいけないしね」 悪手と知りながら突っ込む愚かさを、イスラは否定しなかった。 カエルに回復の隙を与えるのは避けるべきであるし、それに。 どうせこいつらは、言っても止まりはしない。 ならば紅の暴君に対する知識があり、まともに剣が使え、冷静な判断が下せる自分が追随するのは道理だ。 否、昔の自分ならば彼らを見捨て勝手に行かせただろう。 うつったのはお人よしさか馬鹿さか。 きっと両方だと思い、そんな自分を意外なほどに受け入れられていることに気付く。 ジョウイのこともあるし、さっさと片付けるべきだからと理由付けをして。 イスラも、加速した。 ◆◆ 声がする。 「ぐ、おおぉおぉあぁぁあぁあ――……ッ!!」 苦悶に満ちた声がする。 「俺は、俺は……ッ!!」 名前を呼ぶ声がする。 「……セッツァー……ッ!!」 名を呼ばれた男は、けれど、呼んだ者を顧みずただ背を向ける。 「セッツァーッ!!」 左手で握った剣を地に突き立てボロボロの右手を伸ばしても届かない。 届かせないと言うように。 浮遊する鍵が、伸ばした右手を叩き落とす。 「ぐぅ……ッ、あ、あぁああぁあぁああぁッ!!」 泣き声に似た絶叫が迸る。 膝をついて右腕を垂らすゴゴの頭上に、投げかけられる声がある。 「貴様が閉じ込めた魔物を解放して見せろ」 魔王が手を掲げる。 従うように、導かれるように、ランドルフが舞い上がる。 制御できない感情で濁った双眸が、立ちはだかる魔王を睨みつける。 声がする。 ――貴様などに用はない。 胸の奥から声が来る。 ――俺の邪魔をするな。 心の底から声が沸き上がる。 ――邪魔だ。鬱陶しい。目障りだ。消えろ。 楔の下から声が響きわたる。 ――消えないのなら。 「俺が、この手で」 その声はまるで魔獣のようで。 「この手で、消してやる――ッ!!」 深奥に封じた感情に弾かれて立ち上がる。 痛烈な殺意を身に纏い、杖代わりにしていた剣を逆手に握り魔王へと躍りかかり、 「しっかりしてッ! ゴゴおじさんッ!!」 思わず、息を呑んだ。 制御不能な濃密な感情が薄れ、つんのめるように動作が止まり、そして。 致命的な空隙が、生まれる。 ランドルフが旋回し、次元を超えて穿孔と斬撃と爆発と破砕が収束する。 ゴゴの右手を破壊した一撃が今一度顕現すべく空間を歪めていく。 力が解放される、その直前に。 刃に似た赤黒い輝きが、魔鍵を叩き落とした。 ◆◆ 鋭い輝きが収束する力を切り刻む。 魔王の視線がゴゴを外れ、輝きの主へと辿り着く。 殺意の乗る視線を真っ向から受けても、ジョウイは怯まず睨み返すだけだった。 アナスタシアを一人残してちょこを連れ、ジョウイがこちらへ来た理由は2つある。 1つは、この場に現れたセッツァー達の様子を窺いつつ、自分の立ち位置を決めること。 そしてもう1つは。 決着を、つけるためだった。 「まだ私に歯向うか――ジョウイ・ブライト」 「歯向かうさ。お前は、ぼくの壁なんだ」 ジョウイが目指すものとは、力を以って争いを平定し、平和な国を作り上げることだ。 反逆者を淘汰し侵略者を殲滅した果ての、血塗られた絶対強国の王の座こそ、ジョウイの到達点である。 善人も悪人も無辜の民も罪人も、問答無用でまとめて救うような存在ではなく。 力を力で食い尽くし、命を奪い悲しみを生み憎しみを育て、それすらも力で刈り取って屍を築き上げる、国王。 そんな王のことを人々は、恐怖と畏怖を以って、こう呼称するだろう。 魔王、と。 ――そうだ。ぼくは勇者でも英雄でもなく、魔王になる。 なればこそ、超えなければならない。 一度目の対峙はリルカを踏み台にして生き延びた。 二度目の相対はルッカを犠牲にしビクトールを見捨てることで逃げ延びた。 三度目の遭遇では刃を交えることなく事なきを得た。 そして、四度目の邂逅。 辛酸を舐め続けてきたのだ。 もう、負けられない。 魔王と呼ばれる存在を打ち倒せない限り、その座には至れない。 魔王と呼ばれる存在を超える力がない限り、魔王足りえない。 そう。 ジョウイ・ブライトは、魔王になるために魔王を打倒にきた。 「お前を倒さないと、ぼくは先へ進めないんだ」 手首を回し大鎌を振るう。 湾曲した刃が大気を切り裂き、甲高い鳴き声を上げる。 「いいだろう。地獄への門は開いてやる」 魔王の周囲で魔鍵が旋回する。 音もなく重量を感じさせない滑らかな動きには隙が見当たらない。 「仲間と共に絶望を抱え、黒い風のすすり泣きを聞くがいい」 ――仲間、か。 その単語は随分と空虚に感じられた。 だが、共に魔王へ立ち向かってくれるものは、きっといる。 だとすれば今はまだ、仲間がいると思っていいのだろう。 ただ、それでもジョウイが信じるのは。 右手の刃と。 左手の盾だけで。 けれど、そんな様はおくびにも出さず、ジョウイは絶望の鎌を振り上げる。 「勝負だ――魔王ッ!!」 ◆◆ 喉の奥が粘つくようだった。 胸の底が詰まっているようだった。 呼吸が荒い。胸が苦しい。体が熱い。 汗だくになり意識が朦朧とする。 「ゴゴおじさん、だいじょうぶ?」 心配げなちょこに頷くことさえできず、ゴゴは胸を抑えうずくまる。 胸が痛いほどの疼きを訴え、感情が入り乱れる。 意識が覚束ず思考がまとまらない。 強烈な衝動の残滓は気だるさとなって心身にこびりついていた。 自分が誰なのか、分からなくなる。 「俺は、ゴゴ。物真似師だ……」 ぽつりと、呟く。 これまでずっと、他でもない己の意志で、誇りを持って物真似をして生きてきた。 「ああ、知ってるさ」 応じたのは、紛れもないゴゴ自身だった。 けれど。 その声色は、ゴゴのものではない。 「え……っ?」 ちょこが目を丸くして見上げてくるが、ゴゴは気付かない。 無意識だった。 何も考えず、ゴゴは別人となり、自身の言葉に応じる。 その声は。 「――人様の生き方を己の物とする、薄汚い三下野郎だろう?」 セッツァー・ギャッビアーニのものだった。 不安定な内的宇宙から生み出されたそのセッツァーは、ゴゴと共に空を駆けたセッツァーなのか。 それとも、手を伸ばしても顧みないセッツァーなのか。 あるいは、その区別などできはしないのではないか。 分からない。 自分の存在が分からないのと同様に、分からない。 「盗み見て、盗み聞いて、挙句の果てに他者の人生を己のものとして盗み生きる。 最低の泥棒だな。金品を盗むより性質が悪いぜ」 ただ、始まるのは否定だった。 ゴゴの口から、友の声音で、ゴゴ自身の否定が行われる。 共に高みへと至り、共に風に乗り、共に雲を切り裂き、共に空を駆け抜けた。 天駆ける白銀の翼の船長、セッツァー・ギャッビアーニの声が、ゴゴを詰る。 通じ合う気などさらさらないと断じるように、激昂を叩きつけてくる。 そんなセッツァーの思考さえ、ゴゴは理解できてしまう。 セッツァーにゴゴの気持ちは分からなくとも、ゴゴにはセッツァーの思考が分かってしまう。 今のセッツァーと、ゴゴの知っているセッツァーの間に齟齬があったとしても。 物真似師だから。 それ以上に、親愛なる友だから。 痛々しいほどに、理解できてしまう。 理解できているのに。 それなのに、届かない。 その現実がセッツァーの言葉を為し、ゴゴの心を切り刻んでいく。 「お前が奪ったのは尊厳だ。誇りだ。矜持だ。 悩んで、考えて、傷ついて、選んで、失くして、ようやく手にした生き様を、夢を。 お前ェは嘲笑ってンだよッ! 薄汚い猿真似をすることで掠め盗ってなッ!!」 友の思考の理解によって行われる、痛烈な自己否定。 その果てに、ゴゴの中にいるセッツァーが、唾棄するようにして吐き捨てた。 「“救い”ようがねェよ」 「違うッ! “救われた”! 俺は――僕が“救った”んだッ!!」 血反吐を吐くように絞った声は、いつしか勇者の声となる。 それを待ち侘びたかのように、セッツァーは鼻で笑い斬り捨てる。 「――それも、盗んだ言葉だろうが」 とどめには十分すぎる一撃だった。 苦しみに、痛みに、悲しみに。 そして、矛先の向けられない憎しみに耐えきれず。 ゴゴは、潰されるように意識を手放した。 ◆◆ 「ゴゴおじさんっ! ゴゴおじさんっ!!」 倒れ伏すゴゴを支え、その名を呼ぶちょこを目の当たりにして、アナスタシアは歯噛みする。 ――不味いわね。 アナスタシアがカエル追撃に回らずこの場に来たのは、獣のようなゴゴの咆哮が耳に入ったからだ。 マリアベルの仇を討ちたい気持ちはある。 けれど、今のゴゴを放っておくわけにはいかない。 ゴゴの感情は臨界点を迎えているようだった。 そうであるが故に、アガートラームは抜けようとしている。 ――駄目。それだけは、絶対に駄目ッ!! 無駄にさせるわけにはいかない。 ゴゴを――誰もを“救う”その遺志を、無為なものにさせてはならない。 ユーリルは“生贄”になった。 それは事実だ。 だが。 “英雄”という言葉に騙されてはならないように。 “生贄”という言葉に捉われてはならない。 大切な本質というものは、そんな単語ひとつで語り尽くせるようなちっぽけなものではない。 ユーリルは答えをくれた。 ひたむきなまでの、命を賭した回答を、アナスタシアに残してくれた。 故にそれは、アナスタシアにとって、かけがえのないものとなる。 ユーリルが死してしまった一因が自分にあると自覚している。 ひょっとすると、大切に想うことすら、身勝手な欺瞞が生んでいるものなのかもしれない。 けど。けれども。だけど。 彼が何よりも求めていたものを、壊させたくはない。 守りたいと強く望む。 その望みを叩き割るかのように、ジョウイと切り結ぶ魔王が動きを見せた。 旋回するランドルフの速度が増す。 その様は、ゴゴを、ちょこを、アナスタシアを巻き込むほどの、広域かつ強力な魔力の一撃を予想させた。 ユーリルは全てを“救い”切った。 そんな勇者を尊敬すると同時に、その高みには至れないとアナスタシアは思っている。 それでも。 目に映るものは、護りたいと望むから。 ――止めてやるッ! 絶対にッ!! 胸一杯に広がる欲望をトリガーにして、アナスタシアは叫ぶ。 「ルシエドッ! お願いッ!!」 力が来る。 グローブをつけた両の手にすっぽり収まるほどの、長大な柄が顕現する。 瞬く。 それだけの間で、鍔が形成され刃が柄から伸び上がる。 特徴的な刃だった。 その刃は無骨で分厚いが、先端部で鋭さを形作る。 分厚さと鋭さを併せ持つその先端は、翼を広げ飛翔する竜を連想させた。 アナスタシアの身長ほどの大剣とも呼べるその直刀は。 剣の聖女が振るった聖剣と、天空の勇者が掲げた聖剣を融合させたような、特異的な様相を呈していた。 勇者に敬意を払い、自らの力で生き抜くと決めたアナスタシアに応じ生み出された力。 魔剣――否、聖剣ルシエド。 剣の心得はなくとも使えると確信する。 だってこれは、自分の力なのだ。 その証拠に、これほどのサイズでありながら、一切の重量を感じさせない。 されど遠い。 駆け抜けて斬撃を叩きこむより先に、魔王の詠唱は完了する。 だから。 アナスタシアは思い切り息を吸い、 「行いぃぃいぃ――……ッ」 柄を握り締めた両手を引き絞り、 「――けえぇええぇぇえぇぇえェェェェェッ!!!!」 渾身の力で、聖なる大剣をぶん投げた。 ◆◆ 草を掻き分け茂みを突っ切り突き進む。 疲労は少なくないが泣きごとなど言ってはいられない。 倒れるにはまだ早い。 ――この先にいるアイツに至るまで、倒れるものか……ッ! 靴裏の感触を蹴り飛ばし、ただ前へと突っ走る。 そして不意に、開けた場所に出た。 そこは、やけに穏やかな場所だった。 優しげな朝の陽ざしの下、たった一人で静かに佇む者がいる。 その姿を認め、ようやく、足を止める。 「やはりお前が来たか」 「ああ、来たさ。終わらせに来た」 くくっ、と笑ったのは待ち人の方だ。 「そうか。終わらせるか。だったら」 彼の携える魔剣がやけに紅く見えるのは、それが血を啜ったからか。 ――取り乱すな。 息を呑み唾を呑み、視線を逸らさずに前へ固定する。 「憎めよストレイボウ。約定を無視しマリアベルを殺した俺を憎め。 その感情のまま殺し合えば、それで終わりだ」 こちらの思考を先読みしたようなカエルに、ストレイボウは首を横に振る。 「俺が終わらせに来たのは、そういうことなんだよ。 俺はもう憎しみでは戦わない。お前にも罪を重ねさせない。 だが、説得したところでお前は聞きはしないんだろう」 血のように紅くなったカエルの瞳には、きっとストレイボウは映っていない。 ならば、こちらから飛び込んでやるまでだ。 「お前を、叩き伏せる」 ほう、と感心したようにカエルが吐息する。 「ようやくその気になったようだな。だが、譲ってやる気は毛頭ないぜ」 カエルが後ろに跳んで境界線を踏み越える。 今騎士が立つその位置は、間もなく首輪によって命が潰される場所となる。 知らないはずがない。 それでもそこへ行くのは、自信の表明と挑発に他ならない。 追いつく気配がある。 アキラが、イスラが、ストレイボウの両側に来る。 「卑怯などとは思わん。まとめてかかって来い」 「ああ、そうさせてもらう。俺だけでは、きっとお前には届かない」 弱さを認め言ってやる。 すると。 カエルが、小さく笑ったような気がした。 けどそれは一瞬だった。 笑みの意味を推し図る間など与えないように、カエルは闘志が沸き上がらせる。 「お前たちの命、ここで貰い受けるぞ。それを以って――終わりの始まりとするッ!!」 【C-7とD-7の境界(C-7側)二日目 朝】 【魔王@クロノ・トリガー】 [状態]:ダメージ(中)、疲労(中) [装備]:魔鍵ランドルフ@WILD ARMS 2nd IGNITION 、サラのお守り@クロノ・トリガー [道具]:不明支給品0~1個、基本支給品一式 [思考] 基本:優勝して、姉に会う 1:ジョウイをはじめとした乱入者を倒す。 2:セッツァー、ピサロと連携してゴゴ・ヘクトルを倒す 3:ジャファルについては興味がない 4:ヘクトル・ゴゴを倒した後、カエルの援護に向かう 5:カエルと組んで全参加者の殺害。最後にカエルと決着をつける。 [参戦時期]:クリア後 [備考] ※ラヴォスに吸収された魔力をヘルガイザーやバリアチェンジが使える位には回復しています。 ※ブラックホールがオディオに封じられていること、その理由の時のたまご理論を知りました。 ※遺跡の最深部、危険なのはその更に地中であるということに気付きました。 ※ランドルフの解析が進み、『ゲートオブイゾルデ』と『超次元穿刀爆砕』が使用可能になりました。 【ジョウイ・ブライト@幻想水滸伝Ⅱ】 [状態]:ダメージ(大)、疲労(大)、全身に打撲 [装備]:キラーピアス@DQ4、絶望の鎌@クロノ・トリガー [道具]:賢者の石@DQ4、確認済み支給品×0~1、基本支給品 [思考] 基本:垣間見たオディオの力を得て理想の国を作るため、他者を利用し同士討ちをさせ優勝を狙う。(突出した強者の打倒優先) 1:ここで魔王を倒す。 2:生き残るために利用できそうな者を見定めつつ立ち回る。 3:セッツァーたちの様子を窺いつつ立ち位置を決める。ピサロは潰しておきたいがどうするか。 4:利用できそうな者がいれば共に行動。どんな相手からでも情報は得たい。 5:とりあえず首輪解除の鍵となる人物は倒れたが、首輪解除を確実に阻止したい。 [参戦時期]:獣の紋章戦後、始まりの場所で2主人公を待っているとき [備考]:ルッカ、リルカと参加している同作品メンバーの情報を得ました。WA2側のことは詳しく聞きました。 セッツァー達に尋問されたことを話しました。 ※紋章無しの魔法等自分の常識外のことに警戒しています。 ※ピサロ、魔王を特に警戒。 ※制限の為か、二人が直接戦わなかったからか、輝く盾の紋章と黒き刃の紋章は始まりの紋章に戻っていません。 それぞれの力としては使用可能。また、紋章に命を削られることはなくなりました。 紋章部位 頭:バランス 右:刃 左:盾 【ちょこ@アークザラッドⅡ】 [状態]:ダメージ(中)、疲労(極)、ずぶ濡れ [装備]:なし [道具]:海水浴セット、基本支給品一式、ランダム支給品0~1個(確認済み)、焼け焦げたリルカの首輪 [思考] 基本:みんなみんなおうちに帰れるのが一番なの 1:ゴゴおじさん、しっかりしてッ! 2:カエルさん、ゆるせないの……ッ! 3:おとーさんになるおにーさんのこと、ゴゴおじさんから聞きたい [備考] ※参戦時期は本編終了後 ※殺し合いのルールを理解しました。トカから名簿、死者、禁止エリアを把握しました。 ※アナスタシアに道具を入れ替えられました。生き残るのに適したもの以外です。 ただ、あくまでも、『一般に役立つもの』を取られたわけでは無いので、一概にハズレばかり掴まされたとは限りません。 ※アシュレーのデイパックを回収しました。 【ゴゴ@ファイナルファンタジー6】 [状態]:疲労(大)、ダメージ(中)、首輪解除、アガートラーム 右腕損傷(大)感情半暴走、気絶、 感情半暴走の影響により、物真似の暴走 [装備]:ブライオン@ LIVE A LIVE 、ジャンプシューズ@WA2 [道具]:基本支給品一式×2(ランタンはひとつ) [思考] 基本:物真似師として“救われぬ”者を“救う”というものまねをなす 1:制御できない感情への恐れ。 2:ヘクトル達を助け、セッツァー達を倒す。 3:セッツァー…俺の声は届かないのか……? [参戦時期]:本編クリア後 [備考] ※本編クリア後からしばらく、ファルコン号の副船長をしていました。 ※基本的には、『その場にいない人物』の真似はしません。 ※セッツァーが自分と同じ時間軸から参戦していると思っています。 ※内的宇宙に突き刺さったアガートラームで物真似によるオディオの憎悪を抑えています 尚、ゴゴ単体でアガートラームが抜けるかは不明です ※感情半暴走の影響で、無意識に物真似をしてしまう可能性があります。 【アナスタシア・ルン・ヴァレリア@WILD ARMS 2nd IGNITION】 [状態]:ダメージ(大)、疲労(極)、胸部に重度刺傷(傷口は塞がっている)、中度失血、ずぶ濡れ [装備]:44マグナム&弾薬(残段数不明)@LIVE A LIVE、アリシアのナイフ@LIVE A LIVE、ソウルセイバー@FFIV [道具]:ゲートホルダー@クロノトリガー、いかりのリング@FFⅥ、ルッカのカバン@クロノトリガー、感応石×3@WA2 基本支給品一式×2、にじ@クロノトリガー、昭和ヒヨコッコ砲@LIVE A LIVE、マタンゴ@LIVE A LIVE [思考] 基本:“自分らしく”生き抜く。 1:ゴゴを護り、ゴゴを助ける。 2:魔王を倒す。 3:今までのことをみんなに話す。 [参戦時期]:ED後 [備考]: ※名簿を未確認なまま解読不能までに燃やしました。 ※ルッカのカバンには工具以外にルッカの技用の道具がいくらか入っています ※アナスタシアの身にルシエドが宿り、聖剣ルシエドを習得しました。 他、ルシエドがどのように顕現し力となるかは、後続の書き手氏にお任せします。 【C-7とD-7の境界(D-7側・東)二日目 朝】 【カエル@クロノ・トリガー】 [状態]:『覚悟の証』である刺傷。 ダメージ(小)疲労(小)自動回復中 『書き込まれた』憎悪 [装備]:紅の暴君@サモンナイト3 [道具]:基本支給品一式 [思考] 基本:ガルディア王国の消滅を回避するため、優勝を狙う 1:魔王がC7側を制圧するまで、敵勢力を引き付ける。可能ならばこの場で敵を屠る。 2:魔王と共に全参加者の殺害。特に仲間優先。最後に魔王と決着をつける 3:できればストレイボウには彼の友を救って欲しい。……もう心配は無用か? [参戦時期]:クロノ復活直後(グランドリオン未解放) [備考] ※イミテーションオディオの膨大な憎悪が感応石を経由して『送信』された影響で、キルスレスの能力が更に解放されました。 剣の攻撃力と、真紅の鼓動、暴走召喚に加え、感応石との共界線の力で、自動MP回復と首輪探知能力が付与されました。 感応石の効果範囲が広がり、感応石の周囲でなくとも限定覚醒状態を維持できます。(少なくともC7までの範囲拡大を確認) 【アキラ@LIVE A LIVE】 [状態]:精神力消費(極)、疲労(極)、ダメージ(小)、マリアベルの死に激昂。 [装備]:パワーマフラー@クロノ・トリガー、激怒の腕輪@クロノ・トリガー、デーモンスピア@DQ4 [道具]:清酒・龍殺しの空き瓶@サモンナイト3、ドッペル君@クロノ・トリガー、基本支給品×3 [思考] 基本:オディオを倒して元の世界に帰る。 1:カエルを倒しマリアベルの仇を取り、魔王を倒す。 2:レイ・クウゴ、アイシャ・ベルナデット(カノン)、ミネアの仇を取る。 3:首輪解除の力になる。 [参戦時期]:最終編(心のダンジョン攻略済み、ストレイボウの顔を知っている。魔王山に挑む前、オディオとの面識無し) [備考]:超能力の制限に気付きました。テレポートの使用も最後の手段として考えています。 ※カノンの名をアイシャ・ベルナデット、リンの名をリンディスだと思っています。 ※松のメッセージ未受信です。 【イスラ・レヴィノス@サモンナイト3】 [状態]:ダメージ(小)、疲労(極)。 [装備]:天空の剣(開放)@DQ4、魔界の剣@DQ4、ミラクルシューズ@FF6 [道具]:確認済み支給品×0~1、基本支給品×2、ドーリーショット@アークザラッドⅡ [思考] 基本:誰かの為に“生きられる”ようになりたい。自分と大きく異なる存在であるヘクトルと行動し、自分の感情の正体を探る。 1:カエルを倒し紅の暴君を取り戻し、魔王を倒す。 2:ジョウイへの強い疑念 3:次にセッツァーに出会ったときは警戒。 4:首輪解除の力になる [参戦時期]:16話死亡直後(病魔の呪いから解かれている) [備考]:高原、クロノ、マッシュ、ユーリル、ヘクトル、ブラッドの仲間と要注意人物を把握済み。 【ストレイボウ@LIVE A LIVE】 [状態]:ダメージ(小)、疲労(極)、心労(中)、自己嫌悪や罪悪感はもう終わりにする。 [装備]: [道具]:勇者バッジ@クロノトリガー、記憶石@アークザラッドⅡ、基本支給品一式×2 [思考] 基本:魔王オディオを倒し、友としてカエルとオルステッドを救う。 1:腕ずくでカエルを止め、過去を清算し清算させる。 2:あいもかわらず勇者バッジとブライオンは“重い”が……。 参戦時期:最終編 ※アキラの名前と顔を知っています。 アキラ以外の最終編参加キャラも顔は知っています(名前は知りません) ※記憶石にルッカの知識と技術が刻まれました。目を閉じて願えば願った人に知識と技術が転写されます ※記憶石の説明書の裏側にはまだ何か書かれているかもしれません ※偵察に出たジョウイについては、とりあえず信じようとしています。 [その他備考] ※ゲートの行き先の法則は不明です。 完全ランダムか、ループ型なのかも不明。 原作の通り、四人以上の人間がゲートを通ろうとすると、歪みが発生します。 時の最果ての変わりに、ロザリーの感じた何処かへ飛ばされるかもしれません。 また、ゲートは何度か使いましたが、現状では問題はありません。 ※首輪に使われている封印の魔剣@サモナイ3の中に 源罪の種子@サモサイ3 により集められた 闇黒の支配者@アーク2 の力の残滓が封じられています 闇黒の支配者本体が封じられているわけではないので、精神干渉してきたり、実体化したりはしません 基本、首輪の火力を上げるギミックと思っていただければ大丈夫です ※首輪を構成する魔剣の破片と感応石の間にネットワーク(=共界線)が形成されていることを確認しました。 闇黒の支配者の残滓や原罪によって汚染されたか、そもそも最初から汚染しているかは不明。 憎悪の精神などが感応石に集められ、感応石から遥か地下へ伸びる共界線に送信されているようです。 時系列順で読む BACK△136-2 世界最期の陽(後編)Next▼139 私がわたしを歩む時-I m not saint-(前編) 投下順で読む BACK△136-2 世界最期の陽(後編)Next▼139 私がわたしを歩む時-I m not saint-(前編) 133-3 Resistance Line アナスタシア 139 私がわたしを歩む時-I m not saint-(前編) ジョウイ ちょこ ストレイボウ アキラ イスラ 136-2 世界最期の陽(後編) ゴゴ カエル 魔王 ▲
https://w.atwiki.jp/f_go/pages/5214.html
「2021年水着イベント」で実装された限定☆4アーチャー。 ステータスはATK寄り。☆4アーチャーとしてはATK・HPともに平均程度。 カード構成はA2Q2B1+A宝具。Hit数はB/A/Q/Ex/宝具が2/3/3/5/3。カード性能は標準的。Artsチェインやクリティカルを使ってNPを貯めたい。 クラススキルは「単独行動withヴィイ EX」「妖精契約 B+」。 属性は混沌・夏・人。 スキル 【スキル1】シュヴィブジック(夏) B+ CT 9-7 自身にArts性能アップ(3T)とNP30-50%獲得する。 宝具とArtsカードを強化しつつ、宝具につなげる重要なスキルなので優先して育成したい。 【スキル2】フリージング・サマータイム A CT 7-5 自身に無敵(1T)と強化解除耐性50-100%(1T)を付与し、スターを獲得する。 Lv10になればCT5でアビゲイル・ウィリアムズ、天草四郎などの強化解除攻撃を受けても耐えられる強力な効果。 スター獲得も最大20個と多め。ダメージやNP稼ぎに繋げられるので敵の攻撃が気にならない場合は攻撃用にも使っていきたい。 【スキル3】加速・精霊眼球 B CT 6-4 自身に3Tの間、必中、Artsカードへの星集中、クリティカル威力アップ、宝具威力アップを付与する。 攻撃面の強化が揃っており、最短CT4で3T持続と取り回しが良い。 宝具「 雪夏、麗しきは霧氷の滴 (スニエクレータ・スネグーラチカ)」 敵単体にArts耐性ダウン(1T)を付与してから、敵単体にダメージを与え、スキル封印(1T)を付与するArts宝具。 Arts耐性ダウン・スキル封印はクラススキル「妖精契約」もあるため弱体耐性で弾かれにくい。 3HitのためNP回収量はそこまで多くない。 総評 ArtsのクリティカルとNP獲得からの宝具を武器としたアタッカー。 無敵&強化解除耐性、必中、スキル封印など高難易度向けの能力もありアタッカーとしては一通り揃っている。 即時NP50%獲得を持つArts単体宝具アーチャーでありクリティカル利用などの点でクロエ・フォン・アインツベルンが比較対象になりがち。 あちらは火力バフが1Tしか保たない、スター集中&スター即時獲得を持たない、イベント配布キャラのため宝具レベル5にしやすい事による火力など、差別化はされている。 相性の良いサーヴァント アルトリア・キャスター、玉藻の前などArtsサポート、マーリン、アンデルセン、ケイローン、織田信勝などクリティカルサポートと相性が良い。 相性の良い概念礼装 フォーマルクラフト、オーシャン・フライヤー、次期当主会議、ダイブ・トゥ・ブルー、ペインティング・サマーなどArts強化が相性が良い。
https://w.atwiki.jp/rpgrowa/pages/194.html
ノーブルディザイア ◆SERENA/7ps さて、いつまでもここに留まっていても意味がない。 ちょこに、イスラは一緒に行けないことを適当な理由をつけて説明した後、アナスタシアは西進することにした。 自分の命を大事にせずに、死地を求めるような男の言った情報に従うのは気が進まないが、元々行ける方向が限られていたから仕方ない。 あの食べ物がもう食べられないことと、イスラも一緒に行けないことは残念がっていたようだが、しばらく歩いているうちに不満も言わなくなり、また無邪気な言動を見せ始めた。 それでいい、その方がアナスタシアには都合がいい。 ちょこには――外見とは裏腹に巨大すぎる魔力を秘めた少女には、まずアナスタシアを第一に考えてもらわねばならない。 仮にイスラと行動していて、イスラが見事ちょこを手なずけた場合には、厄介な事態が発生する。 緊急事態が発生して、イスラとアナスタシアのどちらかしか救えないような事態が発生した場合困るのだ。 そこで、ちょこに迷ってもらってはいけない。 ちょこには何が何でもアナスタシアを第一に考えてもらい、アナスタシアを守ることを至上の目的としてもらわねばならない。 だからこそ、ちょこに自分がいなくなったら悲しいかと、アナスタシアがいなくなったときのことを想像させ、ちょこに恐れを植えつけた。 一人ぼっちを嫌う少女に、何が何でもアナスタシア守ると誓わせた。 しかし、問題もあるといえばある。 どうやらちょこには同郷からの参加者がいたようだ。 オディオによる死者の宣告の時に、ちょこはリーザおねーさんだ!と反応していた。 そのリーザという女とちょこにどれだけの絆の深さがあるかは分からない。 ちょこにどういう関係の人だったか聞くと、リーザに会いたいとリーザのことを第一に考え始める可能性もあるからだ。 聞くに聞けなかった。 こんなことなら、燃やす前に名簿をちゃんと見ておくべきだったが、それはもう今更言ってもしょうがない。 幸い、その少女はもう死んでしまったらしいが、まだちょこの知り合いはいる可能性もある。 他ならぬアナスタシア自身も、ブラッドやリルカと言った顔を知っている人間が参加させられていることを知っているからだ。 そういう意味では、イスラの情報に従って誰もいなかった西方へ脚を伸ばすのは悪くない。 誰かに会って、ちょこがその人物に懐くこともあるのだから。 出会った自分がちょこの知り合いならもう最悪だ。 マッシュやクロノという人物は北へ移動したようだし、会う確率も低そうだ。 また、人のいない方向へいけば、他の参加者が勝手に争って自滅していってくれる。 人間とは本当に愚かなもので、皆が一致団結すべきこんな時にも己の欲を優先させ、殺しあっている。 尤も、そのことについては、アナスタシアも否定はしないが。 何故なら、彼女もまた全ての人間が死に絶え、自分だけが生き残る未来を欲しているからだ。 彼らとの違いは積極的に戦場へ出るか否かの違いでしかない。 そして、誰よりも欲深きが故に、彼女は生き残ることを選択する。 『欲望』について、誰よりも理解が深いが故の獣道。 己の心の醜さを自覚して、なおもその道を進み続ける元・英雄。 彼女は昔と何一つ変わっていない。 生きたいという気持ちが誰よりも強かったために、アガートラームに選ばれて戦ったあの頃と。 姿も形も、服装も、胸に抱く気持ちも何もかも……。 状況が違うだけで、彼女は人類を救う<剣の聖女>にも他の人間全ての死を願う死神にもなれる。 これがファルガイアをかつて救った英雄の本当の姿。 口伝や伝承では伝えられることのなかった、アナスタシア・ルン・ヴァレリアの『欲望』の深さ。 ◆ ◆ ◆ もう駄目だ。 もう我慢の限界だった。 もうこれ以上我慢なんてできない。 もう恥も外聞も知ったことではない。 ちょこの相手を適当にしつつ、海岸線に沿いつつ砂浜を西進していたアナスタシアはもはや己の欲求に耐えられなかった。 体中からあふれ出すこの感情に抗う術を、アナスタシアは持ち合わせてはいなかった。 先ほどから、アナスタシアを断続的に襲うある欲求があった。 その欲求ははじめは小さな波のようだったが、徐々に欲求は大きくなり、ついにはうねりを上げるほどの大波のごとくアナスタシアの心を刺激した。 もはや、止めることは誰にもできない。 それが心の堰を切った瞬間、アナスタシアは隣を歩くちょこに向かって満面の笑みを浮かべて、大きな声で言っていた。 「ちょこちゃん、泳ぎましょう!」 だって、これは反則的だ。 同じ砂のはずなのに、砂漠の砂と海岸沿いの砂浜を踏みしめる感触がまるで違う。 寄せては返すさざ波は、まるでアナスタシアを手招きしているかのようだ。 燦々と照らす太陽の光を受けて、透き通る海の色はまさにエメラルドグリーン。 それはまさにこの地上に残った最後の楽園。 無機質な空間で長い時を過ごしていたアナスタシアにとって、自然の息吹が感じられる母なる海はなによりも望んでいたものだ。 ちっぽけな川では決して得られることのないものが海にはある。 敵が来ても、大抵の敵はちょこを使えば迎撃が可能だから、心配はほとんどない。 海に来たからには、素敵な恋人と砂浜で追いかけっこをしたりしてみたかったが、アナスタシアはこの際贅沢はなしだと開き直る。 「泳ぐ? おねーさんもあのしょっぱいお水を飲みたいの? あれ全然おいしくないよー」 あの時の塩辛さを思い出したのか、ちょこが舌を出しながら嫌そうに答える。 「ふっふ~ん、ちょこちゃん。 海の水は飲むものじゃないのよ。 まぁお姉さんに任せなさい」 ちっちっち、と指を振りながらアナスタシアはお姉さんぶって得意げにちょこに語る。 本音を言うと、アナスタシアにも泳いだ経験はないのだが。 アナスタシアも足がつくくらいの浅い川でしか遊んだ経験はない。 下級とはいえ、アナスタシアは一応貴族の生まれだからだ。 貴族の娘だから、やることは川や海での遊びよりもまず、作法や詩の練習をすることが多かった。 それに、貴族でなくとも、アナスタシアの住んでいたファルガイアにおいて、海で泳ぐ人はあまりいない。 人間のテリトリーである街から一歩出れば、そこは怪獣が闊歩する世界だからだ。 一度怪獣の世界に足を踏み入れると、バルーンなどの怪獣が何時でも何処にでも出没する。 そんな世界でのん気に海で泳ぐ人物はそうそういないのだ。 しかし、ここには怪獣がまるで出没しない。 魔王オディオはあくまで人間同士による殺し合いを望んでいるのだろうか、怪獣や魔物の類がまったくいないのだ。 そうとなれば、アナスタシアが海で泳ぐことを躊躇う理由はない。 「ちょこちゃん、そのバッグもう一度貸してくれる?」 「うん、いーよ!」 疑わずに、ちょこはアナスタシアにデイパックを差し出す。 アナスタシアも今回はちょこを騙す気はまるでないから問題ないのだが。 デイパックを受け取ったアナスタシアは、中身を探りあるものを引き出した。 最初にちょこと自分の支給品を入れ替えようとしたとき、真っ先に用なしと判断してちょこのデイパックに突っ込んだものだ。 「ほら、海水浴セット!」 男性用、女性用の水着を始めとして、浮き輪や体を拭くためのバスタオル数枚、日焼け止めのクリームまで入っていた。 さらに、子供用から大人用までサイズは様々、ワンピースタイプからビキニ、スクール水着まで種類は豊富だ。 いったいオディオは何を考えてこんなものを入れたのだろうか。 この支給品を見たとき、相当理解に苦しんだが、こうして活用できたのだからまぁよしとすることにしようと、アナスタシアはそう考えた。 「さぁ着替えましょ」 海の水にはあまりいい印象はないちょこだったが、これも新婚旅行の一環だと説明されると、一も二もなく頷いた。 スポーン!という気持ちいい音が聞こえてきそうなほどあっさりと服を脱ぎ、桃色のワンピースに身を包む。 ちょこが浮き輪に空気を入れようとする一方で、アナスタシアは水着のチョイスに悩んでいた。 「さて、どれを着ようかしらね……」 ハッキリ言って、ものすごく悩む事項だ。 特別見せたい異性がいるという訳ではないが、妙齢の女性にとって水着の選択というのは非常に重要な問題なのだ。 「というか、最近の子は進んでいるわねぇ……」 ヒモのような水着を掴み、アナスタシアは呟く。 アナスタシアの生きていた時代では考えられないほどの面積の少なさだ。 此方と彼方の狭間で、時折ファルガイアを覗いていたから、時代の流れと共に物事の価値観も文化も少しずつ変わっていったのはアナスタシアも知っている。 普段着一つとっても、アナスタシアの生きていた時代と今のファルガイアでは全然違うのだから、水着が違ってもおかしくはない。 だから、こういう水着があってもおかしくはないのだろう。 しかし、流行最先端の水着はなんというか、とても大胆だなとアナスタシアは思う。 こんなに肌を露出してしまっていいのだろうか。 今手に取っている水着なんかまさにそうで、肌を隠すのは胸部と臀部および下腹部とその周辺のわずかな部分のみだ。 一言で言えば、けしからん。 現代の性の乱れを嘆く老人のような考えがアナスタシアの頭に浮かぶが、すぐにそれは捨てる。 アナスタシアは現世にもう一度生を受けたのだ。 古臭い考えのままでは、いつまで経っても世間に馴染むことはできない。 そう、正しいのはこの水着のほうであって、間違っているのは自分の古臭い考えだと、アナスタシアは自分を納得させる。 「そう、これは仕方ないのよ」 ビキニタイプの水着を掴んだままゴクリと、生唾を飲む音がアナスタシアの喉から漏れる。 この水着を着た姿を想像するが、とても恥ずかしい。 顔から火がでそうなほど真っ赤に熱くなるのは、きっと気温のせいではない。 いっそ素っ裸の方がマシではないかとすら思える。 しかし、これはいわば社会復帰の一環だ。 古臭い価値観、偏見を捨てるための荒療治。 これを着ることによって、自分も流行の最先端に追いつくのだ。 見られる男もいないし、心配はない。 今進んでる方向に誰もいないはずだし、あれだけ悪態をついて別れたイスラが今更戻ってくる可能性もないはず。 嫌々、嫌々なのだと、自分に言い聞かせるように物陰に隠れて着替えを始める。 「まぁ、ちょっとくらいはこういう水着もいいな~とか思ったりしないでもないけど」 悶々とした葛藤を繰り広げながらも、アナスタシアは着替えを終了した。 水色のビキニタイプだ。 セパレートのミニとどっちを着るか最後まで迷っていたが、こちらにした。 「うわ、恥ずかしい!」 自分で選んだものだが、やはり恥ずかしい。 女性的な体のラインが惜しげもなく晒されている。 思えば、こんなに肌をお日様の下に晒したのいつ以来だろうか。 そんなことを考えるアナスタシアだったが、やはり恥ずかしさが勝り、走って海に突撃することにした。 髪留めも外し、生まれてから一度も鋏を入れたことがないのでは、と思うような長さのアナスタシアの髪の毛が浮かび上がる。 「わーい! おねーさんムチムチプリンなの!」 浮き輪に空気を入れて待ちかねていたちょこを掴み、再び走り出す。 ちょこが言った言葉は幸か不幸かアナスタシアには届かなかった。 波打ち際に到達しても、アナスタシアは止まらない。 最初はバシャバシャと、次はザブザブと。 膝の辺りまで海水がきて辺りで、アナスタシアは静止。 そして次の瞬間、ちょこを下ろして全力で海へダイブを敢行。 アナスタシアは、海を抱擁する。 全身が海水に包まれ、お昼間際で高まっていた体温を海水が優しく冷ましていく。 「ぶはッ!!」 顔を上げて、思い切り空気を吸い込む。 なんという心地よさであろうか。 それは今まで食べたどんな極上の料理よりも、どんなに感動する物語を聞いたときよりもアナスタシアの心を満たした。 自由というものがこれほど素晴らしいものであったとは、思いもよらなかった。 この生を手放そうとするイスラと自分はやはり分かり合えない存在なのだと、改めて思いもした。 「おねーさん! あれ!」 ちょこが警戒の色を含んだ声をアナスタシアに投げかける。 何だろうと思うが、時すでに遅し。 いつの間にか眼前に迫っていた大きな波がアナスタシアに襲い掛かる。 波の高さは、実にアナスタシアの身長と同じほど。 深さはアナスタシアの膝ほどまでしかないほど浅いが、いきなりの不意打ちにアナスタシアは対処できるはずもない。 「ちょ……!」 ちょっと待ってよ、と言おうとしたが途中で波に飲まれてしまう。 叩きつけられた波は容赦なく足元をすくい、海の中でアナスタシアはどっちが上でどっちが下か分からなくなるほど混乱する。 ようやく自力で起き上がって、膝を突いたまま海面から顔を出したアナスタシアは盛大に咳き込む。 海水が喉の奥まで入り込んだのだ。 だが、それが不思議と気持ちいい。 我知らず、笑みが零れていた。 これは、この苦しみは記憶の遺跡では決して味わうことのできなかった感覚だ。 アナスタシアがちょこの方を見ると、こちらも被害は受けたようだが浮き輪を装着していたのが幸いだったようで、溺れることはなかった。 「ざっぷーん! ってきたあと海の中でぐるぐるーってしたのー!」 小さいちょこは海の中で回転させられたようで、先ほどと同じように海の水を飲んでしまっていた。 だが、咳き込むちょこを見ると、それさえも可笑しくて。 アナスタシアは心の底から笑った。 面積の少ない水着を着ている恥ずかしささえも、もはや忘れるほどに。 「おねーさんなんで笑ってるの? ねぇねぇ、面白いことあったの?」 「ふふっ、そうね……面白いわね」 「なにが面白いのー?」 「分からない? ならこうしてみれば分かるかも」 そう言うと、アナスタシアは両手を大きく広げ、大空に向かって大きく腹の底から声を出して叫ぶ。 「やっほーーーーーーーーーーーーーーー!」 叫びが大空に吸い込まれていく。 無限に広がる蒼穹がまるでアナスタシアの胸の中へ飛び込んできそうだ。 山彦が返ってくるわけでもないのに、アナスタシアは叫ばずにはいられなかった。 この自由を堪能せずにはいられなかった。 再び得た生を誰よりも謳歌したかった。 自分は確かにここにいると、世界中に宣言したかった。 ここには青く広がる空がある。 透き通る海がある。 小川のせせらぎが聞こえる。 アナスタシア以外にも人間がいる。 誰かいるということはとても素晴らしいことだ。 誰かを好きになるにしても嫌うにしても、まずは生きていないといけない。 人は、他者を介してようやく己の存在を認識できる。 誰もいない空間で生きるなんていうのは、死んでいるのと同義だ。 『欲望』を司るガーディアン、ルシエドではアナスタシアの心の寂しさを完全に埋めることは適わなかったのだ。 そう、彼女は今この瞬間、この生に酔っている、浸っている、溺れている……。 「やっほーーーーーーーーーーーーーーー!」 ちょこが真似して叫んでみるが、よく分からないようでアナスタシアに聞いてきた。 「うー、やっぱり分かんないのー」 「ちょこちゃんも大人になれば分かるかもね」 「本当!? 大人になるっていつ? すぐなれる?」 「うん。 すぐよ」 「わーいのー!」 ちょこの頭を撫でるアナスタシア。 その笑みには確かに聖女と呼ばれるだけの温かみがある。 それから、正午の数分前まで、アナスタシアとちょこはひたすら海水浴をして楽しんだ。 水の掛け合いをしたり、遠くまで泳いだり、海中でどっちが長い間息を止めてられるか勝負したり。 願っていた普通の女の子らしい遊びだ。 泳ぎの経験がないアナスタシアはバタ足か犬掻きに近い泳ぎだ。 クロールはもちろん、平泳ぎすらできないが、そんなことを咎めるものは誰一人としていない。 普通の少女らしい遊びをするアナスタシアとちょこ。 その間――わずか数時間の間のだが――のアナスタシアとちょこの気持ちを言い表すのは、残念ながらたった一言で足りてしまうのだった。 つまり――楽しかった、と。 ◆ ◆ ◆ 海から上がり、元の服装に着替えて髪を乾かしている最中、アナスタシアは心の中で思う。 自分は裁かれるのだろうか、と。 ユーリルに対して迷いを投げかける言葉を言った時を抜きにしても、そう思わずにはいられない。 ファルガイアを一度救ったのは、誰よりも『欲望』が強かったアナスタシア自身。 かつてファルガイアを救い<剣の聖女>と呼ばれたアナスタシアも、今ここで自分以外の全ての人の死を望むアナスタシアも、ちょこと無邪気に海水浴を楽しんだアナスタシアもすべて同一人物だ。 誰よりも生きたいがために、かつて焔の災厄と戦った彼女の行為は誰にも咎めることはできない。 たとえ、アナスタシアの行動原理が『欲望』に根差したものであってもだ。 では、今のアナスタシアはどうだろうか? 自分だけが生き残るために幼い少女を騙し、他の全ての人間の死を望む。 そこまで考えて、アナスタシアは自嘲せずにはいられない。 なんという皮肉であろうか、と。 かつて、アナスタシアはアシュレーに言った。 『欲望』とは、生きようとする意志の力ではないかと。 力は行使する人によって、奪うためのものにも守るためのものにもなる。 同じことが『欲望』にも言える。 食欲や睡眠欲を否定することはすなわち、生きることの放棄に他ならない。 性欲でさえも、後の世に子種を残すために必要な欲求だ。 誰かの食料を強引に奪うことや惰眠をむさぼること、異性に乱暴をはたらく行為が駄目なのであって、『欲望』そのものに罪はない。 『欲望』とは、決して忌避すべきものではないのだ、と。 今の自分は真っ黒ではないか。 生きたいという『欲望』に従って他者を滅ぼす。 かつて自分が忌避した生き方を、アナスタシアはなぞっているのだ。 だが、それを自覚してもなお、その生き方を変えられない弱さもアナスタシアは持ち合わせていた。 またこの生を手放すことなど、絶対にしたくなかった。 焔の災厄の時にはいい方に転がった『欲望』が、今回は悪い方向に傾いている。 たぶん、アナスタシア・ルン・ヴァレリアは裁かれるのであろう……。 神様とか天国とか地獄とか、最後の審判とか、そういうものがあったのなら、きっと自分は間違いなく裁かれるだろうとアナスタシアは思う。 願わくば、その審判が近い将来ではないことを願いつつ、アナスタシアは数分後に聞こえるであろうオディオの声を待つのであった。 【I-3 浜辺 一日目 昼】 【アナスタシア・ルン・ヴァレリア@WILD ARMS 2nd IGNITION】 [状態]:健康 [装備]:絶望の鎌@クロノ・トリガー [道具]:不明支給品0~2個(負けない、生き残るのに適したもの)、基本支給品一式 [思考] 基本:生きたい。そのうち殺し合いに乗るつもり。ちょこを『力』として利用する。 1:イスラから聞いた場所の実物を見にいく 2:施設を見て回る。 3:『勇者』ユーリルに再度出会ったら、もう一度「『勇者』とは何か」を尋ねる。 [備考] ※参戦時期はED後です。 ※名簿を未確認なまま解読不能までに燃やしました。 ※ちょこの支給品と自分の支給品から、『負けない、生き残るのに適したもの』を選別しました。 例えば、防具、回復アイテム、逃走手段などです。 ※アシュレーやマリアベルも参加してるのではないかと疑っています。 【ちょこ@アークザラッドⅡ】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:不明支給品0~2個(生き残るのに適したもの以外)、海水浴セット、基本支給品一式 [思考] 基本:おねーさんといっしょなの! おねーさんを守るの! 1:おにーさんからもらったお菓子おいしかったの。また会いたいなー 2:『しんこんりょこー』の途中なのー! 色々なところに行きたいの! [備考] ※参戦時期は不明。 ※殺し合いのルールを理解していません。名簿は見ないままアナスタシアに燃やされました。 ※アナスタシアに道具を入れ替えられました。生き残るのに適したもの以外です。 ただ、あくまでも、『一般に役立つもの』を取られたわけでは無いので、一概にハズレばかり掴まされたとは限りません。 ※放送でリーザの名前を聞きましたが、何の事だか分かっていません。覚えているかどうかも不明。 時系列順で読む BACK△083 どこを向いても奴がいるNext▼086 使い道のない自由 投下順で読む BACK△084 心の行く先Next▼086 使い道のない自由 076 “剣の聖女”と死にたがりの道化 アナスタシア 095 ですろり~イノチ~(前編) ちょこ ▲
https://w.atwiki.jp/doruota/pages/1995.html
僕の考えたトレーナー __ }\_, <ニ===- ` . <¨¨ヽ/ ヘ -=- \ 〉/ /. v ‐=- v / / / } \ -=- ', / . , } . \ {)_〉、 / | | }\ \ \ ∨乂v / { | | 、.}_ ‐\―\ . |乂 ∧ |,' {. |_ ト、 〈 ,ャぅ笊㍉ . . .ト乂x∧ | {. |ャぅ㍉\_ 〉 乂rノ | 八 ハ \乂 | . ハ 乂ソ レ }/ . \〉 \ . | ` 人ノ . \ ,' \八 . イ ∨ . \ / \ ´ ` / |_ ∨ . \ // / . .. レ`ヽ.∨ . -= .// / / >‐< _ _ /},' { .∨ . ニ=- -=/ , ' / ./ ,'∧_〈〉=}{/ \ハ . ニ=- -= . / . / _人{=}{ ニ}{/ 〈〉 \ . `ヽ . ' / ,イ /-=ニ 〉, ‐ニ 〈〉\ . ¨¨¨¨¨⌒\ / / , } ./ 〈〉 /| \ 〈〉 \v \ __ // ,' ./ | }/〈〉 //jY \ 〈〉 〈〉\ ¨¨¨¨ `ヽ / / / .|/ __ニ=----乂ノ―‐―\ 〈〉 \ \ ¨¨¨¨¨⌒\ / . . / / /_乂_乂_乂_乂人\ 〈〉 〈〉 ト、 \ { {. ハ ∠ イ {/ / . , } 人ノ、`-=ニ .}-_\ \ { {. ∨-_-ノ〈〉 . 〈 .. / / { v \} -=ニ __ノ-_-_-v { . | /-_-,' / ∨/ 〉ゝ} } 〈〉 ∨-_-_-_-_-_-_∨ \ { ∨ |./-/ ,ィ . . { . \〉 } ∨-_-_-_-_-_-_∨ \ 、 ∨ |/ 〈〉 /{ . . ', . . 〈_人 ハ 〈〉 ∨-_-_-_-_-_- ∨ . \_v/ / 人 . . \ ', ノ. } \.} .∨-_-_-_-_-_-.∨ . ∨ / 〈〉 / -= > ― - -=ニ> . _v__. イ{_,ヘ_{ 〈〉 ∨-_-_-_-_-_-.∨ . ∨ / ,'ニニニ二_/ }___________ \ ∨〉 ∨-_-_-_-_-_-.∨ . ∨ / / / ム `ヽ、¨ハ} 〈〉 ∨-_-_-_-_-_-.∨ . ∨ 【名前】アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ(AA出典:『Fate/Grand Order』より「アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ」) 【トレーナーステータス】 指示:C- …標準的な指示力。 その中でも低い。 育成:D- …低い育成力。 その中でも低い。 統率:AA …極めて高い統率力。 『獣化』によって上昇している。 能力:A …『王気』と『獣化』の固有に加え、『契約』によって得た『凍気』の固有を保有。 【固有ポテンシャル】 『滲み出る王気』… アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ固有ポテンシャル。 味方の『役割』が発動した時、相手の任意の能力を下げる。 『いたずら好きな第四皇女』… アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ固有ポテンシャル。 「アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ」をPTに参加させることが出来る。 『漏出する凍気』 アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ固有ポテンシャル。 相手の能力が下がった時、相手を「凍冷」状態にする。 「凍冷」状態… 状態変化。 次に繰り出す技のタイプが「氷」タイプになる。 【ブリーダー】 、丶```Y´ ``丶、.,,__ .,,__,,.、- ゛ `、 <.,,_,,. ー=彡 、ヽ` ⅰ ` ,′ ノ , ´ ! `、 《, ー=彡 / ,′ ゚, (. / ′ / .} .,,_,,. ``7 ,′ ′ 、゙ ノ ⌒ ”¨ア ノ | __,,.、` / ≪,_彡' .,,___彡' i| ⌒7 / , .i{ , } 「⌒i「ミメ、_ ⌒)i 八 { / ⅱ 、 /,ノノ i 八(⌒ i i 心,、. 八 \ .从 ∧爻叫,ャァ ィヘ ミメ、 i i/,`、 ) ,,. /人 ,゙ ,竓_jI亥' { ∨ i i i i i i i /, ム ⅱii 匁氛 、 ”゚´ j `< i i i i Ⅳニ!`、 从|i ⅱム¨”`h、 ,心 ´'<′-j}ニ)h、 八 圦 公.、L,,、 __ ,ふ ,ィi{=ニアニニニ) 、、 、、 \ ミメ、)h、ー≠'" .‰;; ; . . i . . ..,ィi{ニニアニニニア .寸 \ ( ,‰ i i i 〕h、.,,.ィ(;;; ; . . . !_,.ィ(ニニ/ニニニ/ j `丶、 . ゜ { i i i i i i i i i i i i iうi,、ri{ニニニニニニニ/ ,ィ( `、\ _, ゜ .》‐-==ニ=孑'-=ニニニニニニニニ,′ / ; 、` `、 j {{〕iト<-===ニニニ二二ニニニ= i / ; , ′ ゚, 、`! ヤ ヤⅥ〕h。.,,__,,.、-‐==ニニニニニ{ √ ; /,. ゚, 、` . ; i二Ⅵニニニニニニア7ニ><ニニニ i ; 〉 ゚, 、` i .. i |ニー∨ニニニニニア,,>'"_,,..、+ヘニニニ .! ; / ,. 、 キ . |ニニニニニニニ「 , '´ _,,、ィニニ/, l ; / i 、` `、 |ニニ二二ニニニ} , '´ー--=ニニ∧ ヤ,′ ′ , _,ノ(,,___彡ノ, lニニニニニニ=; ┌=孑'ニニ∧ , ,′ , j从'´ _,,.、ィ `、 '/, キニニニニニニ,′ ,心ニ二二ニニ ∥ ./ ゚,'"゚~~゚' ミメ、( ー=ミメ、/, ヤニニ= -‐…ァ゜ ,こニ二二二ニニ∥ / ,′゚, __,,.、-―--‐====―---‐= T { ,こニニニニニニ∥ , ゙ / , 【名前】カドック・ゼムルプス(AA出典:『TYPE-MOON作品/Fate/Fate Grand Order』より「カドック・ゼムルプス」) 育成:A= 卓越した育成力。 【サポーター】 ∨/ ( ニ- / ∧ / /. 八  ̄ ―――――― "_ イ_∨ / />――./_ィzz┬‐=彡 / / \ ハ 彳沙 |  ̄| ̄ ̄ ', | / ィz | / / j|\ ', |/| 《 リ / / ∥ \ ', | | ` _ | /| ∥ Y \ |八 人 ´ │ / イ/ | \ | >- \ 乂 { / >―< \ \ ___ / 个=≦、ミ`/ /. . . . . . .\ \ \ //| / / | ∧ / // . . . . . . . . . ∨ / \ ̄ ̄\\ // 彡イ | | / //. . . . . . . . . . ∨ / \ \\ | | | >"l/| |-/. . . . . . . . . . .∨ / \ | | \ | // ̄/zz | |八. . .>―‐< . . . .∨ | | //__/ /= ノ 乂| = ∨------ \. . . ノ i | | //ニァ''Y =_= / -_-_-r‐くノ――=ミ\/./ | / / __//_=_{」L| =_= } -_-_-/ ̄ ̄) ∨ハ-| |/ / /. //{_/| // ̄厂\_-_/ ̄ ̄ノ / )ノ-| | / |={-/=_=| l八=_〉 -_/ ̄ ̄ノ /// //) | レヘ|/¨¨¨  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ./  ̄ ̄ / /__/_ / /| / / ``~、、 / // /. / / ``~、、___∧ / ̄| / { / 〈 -_-_-_-_-_-_-_\ -_-_| / 【名前】シンボリルドルフ(AA出典:『ウマ娘 プリティーダービー』より「シンボリルドルフ」) 統率:A+= 卓越した統率力。追加任命は『二枚看板』。 【サポート効果】 《 汝、皇帝の神威を見よ 》… シンボリルドルフのサポート効果。 相手の全能力値を低下(0.9倍)させる。 ◆選手 __,,,,、 _,. . -‐''"´ ヽ ,. ''" ;;;;;; i ──━◯━─ _,. -‐ 7 ヽ /ヽ l / , -i‐'l 7 ,、l/lヽl//l∧l / ;,-、l//l i/ {_,ゞ‐''-",l リ / ,/l∧∧,ゝ''"¨ Yl ,. ''" / Vl∧/l-''" i >'" ,x '/ ,v/`¨´ ,,.. .. l ,,ィ'" /ニ/ / ...... ∧ / /ニニ/ / . `¨ー 、 =二三三三≡-il i∨ / /二ニ/ / . ヽ、 /l;;l ∨ / ,.. ''"二二// .ハ . ゝ、 / iニヽ∨. / _,,.二二二二/ lソ i .. ` ー-‐´ リ,ニヽ∨ / /二二二ニ/ _,.ノ l .. . 二二∨ / /二二ニ>''" i´ ,ヘ/} ... . ∨ニニ'. //二二>'" l ,く ,ソ _ .............................. .∨ニニ'.//ニ>''" i /l γ r 。 /´`) ,_ ,、∨ニニ'i/>" / /X;/ l ソ / 。 / `i , - 、 , -、 { ヽ∨ ニ' / lヽイ `´ \/ / o l l 。 l } oヽ l ∨ニ' 【名前】ザドキエル(AA出典:『デート・ア・ライブ』より「氷結傀儡」) 【タイプ】こおり/フェアリー 【特性】つめたいけがわ… 自身の「防」の種族値を「AA+」にする。技を受けると3割で相手を「凍冷」状態にする。 【もちもの】 【技x6:ふぶき、うさぎとび、しんそく、みやぶる、ふるいたてる、けがわでまもる】 こうげき:A+ ぼうぎょ:AA+(C+) とくこう:A とくぼう:C すばやさ:C 【ポテンシャル】 『不動のエース』… 「ここぞ!」という時、全能力値が上昇し、技のクリティカル率が上がる。 『固有種』… 「ザドキエル」種がこの個体だけのため『オールドタイプ』を無効化する。 『守護精霊』… 「アナスタシア」がトレーナーの時、相手の技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『氷結傀儡の滑走』… 『契約の特権』が付与されている時、自身の優先度+2以上の技に「10割:特攻-1」効果を付与する。 『氷結傀儡の跳返』… 『契約の特権』が付与されている時、自身の「とんぼ」技が相手の防護ポテンシャルを無視する。 『氷結傀儡の魔眼』… 『契約の特権』が付与されている時、自身の技がデータ解析済みの相手に「こうかばつぐん」になる。 『フェアリーコントラクト』… 『契約の特権』が付与されている時、PTに参加している限りトレーナーの「能力」が1ランク上がる。 『魂の絆』… 場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク上げる。 低確率でポテンシャルを再度受けられる。 『先の先』… 相手が優先度+1以上の技を使用した時、低確率で先に行動する。 『対炎回避』… 敵陣に「炎」ポケモンがいる時、相手の「炎」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対炎耐性』… 敵陣に「炎」ポケモンがいる時、相手の「炎」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対炎反撃』… 敵陣に「炎」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『気合い』… 稀に気合いで相手の攻撃を耐える。 残り体力が多いと発動しにくい。 『スラッグアーツ』… 「ここぞ!」という時、自身の「命中」を強化(1.33倍)する。 『キラー』がいると発動しない。 『契約の特権(氷)』… 相手の「氷」技のダメージを半減する。 『インペリアル・エッグ』… 相手によって能力が減少(低下)しない。 『シュヴィブジック』… 相手が「凍冷」状態の時、自身の「変化技」の優先度を+1する。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『疾走・精霊眼球』… ザドキエル専用ポテンシャル。1/試/先行 自身の攻撃技に「とんぼ」効果を付与し、技の優先度を+2する。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz ___ 「\_ -‐…‐- 〕iト r/ '"~~~~~"'\ \ \ / / 寸/, く/ ′ VA /, ′ i| V人 /, l . | [ i| l.} 乂)\_ | . | [ 从‐‐- |.} }| VXハ | 人 {乂( x===ミ |.} }| VXx 人 /, `¨¨¨⌒ Vソ__ノ } ノ .Vx} ⌒ヽ ' )ノ/ ∨ } . 、 / ´ . /∧ } l -_ ィ( {‐‐‐┐ . /∧ } | rv^v/ { . /∧ .ノ | 〔______/ ハ . /∧ 〈∧__ ィ( 〕 / 人 . /∧ ((\〉〉~~~~"' /、 〈〉 \ . /∧ /¨¨¨´ .\\ 〈〉 \ /∧ . / / `、 . \ 〈〉 〈〉 `、./∧ . ./ ‐‐っ、 ∨ /,(_ \ /∧ {//______}\ .∨ .}(_ \ 〈〉 〈〉.| /, ./∧ / ‐‐‐‐__)i i \ .} }(__ V/. \ |_-_ ./∧ / < /i i i i i i\ ハ.ノ⌒ヽ V/ \ |-_-_ ./∧ {{______ノ⌒ /i i i i i i i i ィ( ⌒Y ハ V/ \ |-_-_ /∧ {乂/i i i {__ノ  ̄ ̄〈 / ∨(⌒ V/ \{-_-_∧ /∧ {_ノi i i i人___/⌒Vノ\{ .}V / V/ |-_-_-_-_∧ /∧ (´Yi / ゝ ____\\_.人 .. }∧ノ V/ |-_-_l-_-_.∧ /∧ V (_______ `、`、_______.V/ |-_-_|-_-_-.∧ /∧ 【名前】アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ(AA出典:『TYPE-MOON作品/Fate』より「アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ」) 【タイプ】こおり/ゴースト 【特性】いたずらごころ… 自分の使う変化技の優先度が+1される。 【もちもの】 【技x6:ふぶき、ぜったいれいど、かげうち、こどもだまし、とうみん、いやしのねがい】 こうげき:B ぼうぎょ:C- とくこう:A とくぼう:A すばやさ:D- 【ポテンシャル】 『エースアシストγ』… 場を離れる時、味方『エース』の任意の能力値を上げる。 『ハーフ』… 人間と「雪女」の混血の『変種』 自身と同タイプの技のダメージを半減する。 『凍皇女の悪戯』… 自身がPTのトレーナーの時、低確率で場にいる味方が「変化技」による追加行動を得る。 『凍皇女の投石』… 自身がPTのトレーナーの時、低確率で相手に体力の1/8の「岩」ダメージを与える。「瀕死」状態にはできない。 『凍皇女の魔眼』… 『契約の特権』が付与されている時、トレーナーの指示の前に相手のデータを解析する事が出来る。 『セルフコマンド』… 自身がPTのトレーナーの時、トレーナーの「統率」が1ランク上がる。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対鋼回避』… 敵陣に「鋼」ポケモンがいる時、相手の「鋼」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対鋼耐性』… 敵陣に「鋼」ポケモンがいる時、相手の「鋼」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対鋼反撃』… 敵陣に「鋼」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『ド根性』… 中確率で相手の攻撃以外のダメージを無視する。 『リターンヒール』… 味方と任意交代する時、中確率で味方の体力を1/4回復する。 『契約の特権(氷)』… 相手の「氷」技のダメージを半減する。 『インペリアル・エッグ』… 相手によって能力が減少(低下)しない。 『シュヴィブジック』… 相手が「凍冷」状態の時、自身の「変化技」の優先度を+1する。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『示されし皇帝の勅令』… アナスタシア専用ポテンシャル。1/試/先行 この専用は、自身が場に出ていなくても発動できる。 相手の任意の能力をガクっと下げる。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz /⌒ヽ {. /⌒ ⌒ヽ /. / {⌒ '⌒ 、 「 ̄ \__/ '. { / \ 人 { {_人. / ⌒ヽ \ ヽ -――┐ { (_ r' /Y. . ⌒〈 { \} / i i i i i i i i } i i i\ { ⌒ァ'し }⌒〈 ノ / 人_{ } }- ミ ノ i i i i i i i i i i i人 i i i i i\ } { 人 . .V⌒ヽ' ノ⌒ン i i i i\ / i i i i /⌒>/⌒¨¨¨¨¨¨ ヽ 〈⌒ 「/⌒) . /⌒{ . . 勹⌒Y ⌒ ハ/ } i i i i i i \____ ⌒¨¨7'" } /¨¨⌒ハ ト ノ 〉-(⌒(. ノ¨´⌒/⌒ヽ __ ノ ァ\ i i i i i i i i i i i i i i i i i\ 彡 ( / 、 } { (. ノ/ /⌒7 '⌒7‐┐ '⌒¨¨/. .〈//777777777777〈⌒ Y /⌒ヽ 乂_〉 { 〈ノ / /ノノ| / . . . . . .V///}  ̄ ̄ ̄ 寸〈` `r'" \ 〈〈 ノへ / ̄>――<. . . . . . . . . . .V//{ . . . . ⌒ . .V} 乂_彡 L \、 ∨ { / \ ノ\. . . . . . . . .i//{ . . . . . . . . . . . . . 〈彡 \_ > }ノ / ̄ ̄ ̄\ ヽ . . . . . .|//{ . . . . . . . . . . . . . _{\_ 7彡' ) /^ 〈 \ \ \ V. . . . |'/人 . . . . . . . . . . . L _ 〈 \ \ \ \彡’ { } \ \__「 ̄|. . . . |. . . . . \ . . . . . . . . . . . . . . \ 〈\ ` \ =---`<彡' \〈 \ \/⌒´ {. . . . . . . . . . . . . . `. . ⌒¨´⌒´ ハ 、 =- ¨¨⌒7¨¨¨ ` < _ /( 八 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . /. . . \ \ 二=-/ ト―ーー彡 \. . . . . . . . . . . . . . . . . . . ___/. . . . . . \ ``~、、二ニ=- ´ L. . . } \ . . . . . . . . . . / i i i i i i i i iヽ. . . . . \ 〈. . . } \. . . . . . . /⌒ァ―‐┐ i i i i i .. . . . . . 〈 【名前】ガムート(AA出典:『モンスターハンター』より「ガムート」) 【タイプ】こおり/じめん 【特性】ぶあついしぼう… 「ほのお」「こおり」技が「こうかいまひとつ」になる。 【もちもの】 【技x6:ゆきなだれ、じしん、パワーウィップ、けちらす、れいきゃく、あしばがこおる】 こうげき:B ぼうぎょ:A+ とくこう:C- とくぼう:B すばやさ:E 【ポテンシャル】 『トップバッター』… 先発で場に出た時、自身の任意の能力値をぐーんと上げる。 『雪山のヌシ』… 「氷」技で受けるダメージを半減する。 『巨獣の甲殻』… 自身が「冷却」状態の時、相手の技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『巨獣の鼻棘』… 自身が「冷却」状態の時、技「パワーウィップ」に「氷」タイプを追加する。有利な相性でダメージを計算する。 『巨獣の休息』… 『エリアチェンジ』の発動時、自身の体力を1/4回復する。 『エリアチェンジ』… 相手の攻撃を受けた時、味方と任意交代することが出来る。 『魂の絆』… 場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク上げる。 低確率でポテンシャルを再度受けられる。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対水回避』… 敵陣に「水」ポケモンがいる時、相手の「水」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対水耐性』… 敵陣に「水」ポケモンがいる時、相手の「水」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対水迫撃』… 敵陣に「水」ポケモンがいる時、低確率で自身の技のダメージが2倍になる。 『気合い』… 稀に気合いで相手の攻撃を耐える。 残り体力が多いと発動しにくい。 『スターター』… 『先発』が発動した時、自身の全能力値を強化(1.05倍)する。 『ヌシの特権』… 自身の「体」種族値が少し上がる。 『インペリアル・エッグ』… 相手によって能力が減少(低下)しない。 『シュヴィブジック』… 相手が「凍冷」状態の時、自身の「変化技」の優先度を+1する。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『峨々たる巨獣』… ガムート専用ポテンシャル。 場に出た時、自身を「冷却」状態にし、「特防」を上げる。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz , ィ __ /ニ/=--=ヽ } > ''"  ̄ /ニ/ / / / /ニニ∧ ‐'‐'" , ' /ニニニ/、 ヽ `≧=- 、、 / /ニニニニ/ _` `丶、. / ,、 '/ニニニニ,ィ / ``ヽ `丶 \ 〈 _,、 ‐''´ / ヽニニ/./ 丶 \ ヽ ``~、‐‐‐ ''"´ ,ィニニヽ / / / .| ‘, ヽ 、 ∨ ム≧‐- -‐≦ニニニニィ'ニ/ / ' | ‘, ∨ /二>ニニニニニニィニニニ/ | ' | ', ',. ∨、 /ニニ二ニニニニニニニニニニ/ ,| / | ,| | ', | lゝミh、__,,ィ ,'ニニ二ニニニニニニニニニニ/ | ,'| | l /| ,| l l. | | ',  ̄ lニニニニニニニニニニニニニ/ .ト``~、 l | z'=| ''" ̄∧ .| | ∨ ',.ニニニ二二ニニニニニ∧ l _,l_ヽ ', | / /' / / l | | .∨ ∨x..-‐.、二ニニニ/| l ', 《'旡ミk、 ‘, { ,x=-‐‐‐ミ、 | | ‘, ∨ / /''ヽ 〉ニニニィ| | | |ヽ、'∨ J} \ | ´ r' i j リ 》 _/ , l / 、 ‘,. / /ニヾ 、''' ´ ' ∧ | l l ヽ` '' ヾ 弋^ソ /''"~ /ィ'/ |ヽ `、. Y/ z 〉} | // ‘,‘、. ‘, ' / / / | | \ ヽ | ', ゙'tィゝ // \', . 、 ''ク / / .| l |\ \. } l | ,'ィ | /| \ 'h、 ` ´ /イ ィ'. | l | \ | l リ / .| /,'| ` |.‐=> ,<´ | | \ , |. 7 { | //.|∧. /.ニニ/ } | |ニニ\‘, |. Y=、ー─┐ニフi ///ィ'| |. lニニl ′ ,| /ニ\ニニ\ { |ニニニ=ニニニニl |ヽ, ' ∨ トニニ、 _ ..,ィニ| /ニニニ\ニニ\. .| lニニニニニニニ二 |./ \l ヽニ',/ィ´ニニ//ニ/ `ー'  ̄ヽ } .| 〈ニニニニニニニニニ / / ',./> ,ィニニ" ̄~''┘/ ∨ | / ー‐ ''/´ Y / / }/ /ニ/ | | ∧ / | / / //=/ / / ,' | ∧ / ∧ , ' /=/ l / | .∧. ∧ ト、 / /=/ / | / ‘,. ', l l { /ニィ' / / ∧ ', ト / ', /ニ/ / ,'/ \ ‘, | ヽ 〉、 /ニ/ / // ゝ、、 ∧ /ニ=> 、ニ' / ィ ./ ``. ヽ /ニ/ `~、 / /_ 、 ‐''゛ | ,'. ,ゝ-イニニ/ ` 、 / ''" j l __/ィ´ Vニ( ``~ Y / l ゝ >``~、 j l / ∧ヽ、 lニ/ 、 / / / `ー‐''" 【名前】ガングート(AA出典:『艦隊これくしょん』より「Гангут(ガングート)」) 【タイプ】こおり/はがね 【特性】がんきょう… 相手の技が急所に当たらない。 体力が満タンの時、必ず耐える。 【もちもの】 【技x6:ふぶき、フリーズドライ、てっていこうせん、ハイドロポンプ、きんぞくおん、あらいながす】 こうげき:C ぼうぎょ:A- とくこう:A+ とくぼう:C- すばやさ:D- 【ポテンシャル】 『二枚看板』… 自身の全能力値を強化(1.33倍)し、技が急所に当たりやすくなる。(C+1) 『露戦艦の適砲』… 自身の「氷」技の「命中」を強化(1.33倍)し、命中率の体感値を正常化する。 『露戦艦の甲板』… 自身の「鋼」技の反動のダメージを無視する。 『露戦艦の牽制』… 相手が「死に出し」で場に出た時、相手の「特攻」を下げる。 『フラッグシップ』… PTに参加している「艦娘」が自身だけの時、場にいる時トレーナーの「指示」を1ランク上げる。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対闘回避』… 敵陣に「闘」ポケモンがいる時、相手の「闘」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対闘耐性』… 敵陣に「闘」ポケモンがいる時、相手の「闘」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対闘反撃』… 敵陣に「闘」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『気合い』… 稀に気合いで相手の攻撃を耐える。 残り体力が多いと発動しにくい。 『ツートップ』… 味方の『エース』が「瀕死」状態の時、自身に対し味方の『アシスト』が発動する。 『エキスパンション(鋼)』… 「悪」「霊」技が「こうかいまひとつ」になる。 『インペリアル・エッグ』… 相手によって能力が減少(低下)しない。 『シュヴィブジック』… 相手が「凍冷」状態の時、自身の「変化技」の優先度を+1する。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『ついに来たりし十月革命』… ガングート専用ポテンシャル。 味方の『エース』が「瀕死」状態の時、『二枚看板』の効果を「1.67倍/C+2」に変更する。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz ∧ / | /l | / ′| // | /|. __ /\ .′/ / \\∨l\ \{/ / \〉 〉─‐ \ /_ // /〉 |/ / // イ/ _>< /〈 __/ \_> | ∠〕厂∧ | \  ̄\/ | | \______ / ̄\ | | \/\ } | / / \ V⌒V⌒\ ∧ / }_八___/ | \ ′ | } } 〈 \ __人 { } .′ ′ \八_〉. / { \ Υ ノ ____{ 〈 〈 〈/ 〈\ 〈____>}\ /─< l\ | ∨ ∨ { ′ | / \ { \ \ | \___ 〈 V } \ {〉 \ \ \| 〉 }\ } {\ }. |\|\|\ / | /∨ |_{ l \__}_ \ \ \ | | | ∨\ 〉 ∧∧ 〉 \/∧/\∧ | 〈\{\ ∧| | | 〈 ∧∧ | l 〉  ̄ ̄ ̄| | | |>┘ | | | / ∧ \  ̄ ̄ ̄ | | | l | V⌒  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 【名前】ブリザポス(AA出典:『ポケットモンスター』より「ブリザポス」) 【タイプ】こおり 【特性】しろのいななき… 相手を倒した時、自身の「攻」が上がる。 【もちもの】 【技x4:ブリザードランス、10まんばりき、ボディプレス、しっぽをふる】 こうげき:AA ぼうぎょ:A とくこう:C とくぼう:A- すばやさ:E 【ポテンシャル】 『エースキラーβ』… 『エース』から受けるダメージを半減する。 『エース』の「攻/特攻」の上昇(強化)を無視する。 『オールドタイプ』… 自身が攻撃する時、『オールドタイプ』を持たないポケモンの防護ポテンシャルを無視する。 『氷従馬の勲受』… 自身に『王の絆』が付与されている時、自身に『王者の特権』を付与する。 『氷従馬の統制』… 自身に『王の絆』が付与されている時、場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク上げる。自身の「確率」で発動するポテンシャルが発動しなくなる。 『氷従馬の威嚇』… 相手が「死に出し」で場に出た時、相手の「攻」を下げる。 『キズナのタヅナ』… 自身に『王の絆』を付与する。 『王の絆』… 場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク上げる。 低確率で自身を対象にポテンシャルを再発動する。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対鋼回避』… 敵陣に「鋼」ポケモンがいる時、相手の「鋼」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対鋼耐性』… 敵陣に「鋼」ポケモンがいる時、相手の「鋼」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対鋼反撃』… 敵陣に「鋼」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『軍略』… 自身の「全体技」の威力を強化(1.2倍)し、相手の「全体技」の威力を低下(0.8倍)させる。 『アンブッシュ』… 相手の『エース』が場に出た時、相手が場に出て最初に繰り出す技の優先度を「-1」に変更する。 『王者の特権』… 自身の「体」種族値が少し上がり、相手からの状態異常を受けない。 『インペリアル・エッグ』… 相手によって能力が減少(低下)しない。 『シュヴィブジック』… 相手が「凍冷」状態の時、自身の「変化技」の優先度を+1する。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『白馬嘶きし勝鬨』… ブリザポス専用ポテンシャル。 相手を倒した時、自身の体力を1/2回復する。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz . . . . . . . . . . / `, |. . . .`、 _. . . . . . . / }i _、|. j爻ミ`、´. . . . . . .〕iト ...,,,___,,,...、. . . . . ., \ ノノ /. . |.{ぃx_、ヽ`. . . . . . . . . . .\. . . . . . . . . . ,. . _.{ ´^冖^` ./ . . |. {y゙. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\. . . . . /''"~~~"''+、 . . . . . . ∨. . /. . . . . . . {. . .{. . . .`,`、. .爻``. . . . . . \\ {. . . . . . . . /. . . ./. . . .|. . .|. . . . . }', ',. . .''"~~~"''+、}. `、 .! . . . . . ,′. ./ . . . |. . .|. . . . . | ',} . . . . . . ‘、 `、 .}.}. い. !\. . .,′. .,′. . .八. !. . . |_、Ⅵ. .}八. . . . . .\ Уノノ ノ 人. . . ^''. . ノ. . . . / ‘, !. . ノ,xャノハ トミ. . . . .\彡'. /^''''^ジ. . . . . . .__彡. .,,∠,,_‐- ヽ;/,ィリ.ノ//^jノ. . . . . . . . . . .´^'''''//. . . . . . . .⌒¨´{ 代;ソ`` `` 小. . . . . . . . . . . . . . _彡'. . . . . . . . . . . .ト. .‘、´´ 丶 . _. . . . . ````````. . . . . . . . . . . . }. .ノ-\ ) 。, .ァ .イ - - _. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .}. . . ./イニニニ- _ 〕ニ=-く┐__ノ厶イ_. . . . . . . . . . . . . . . . ./. .八. /ニニニニ八.´-_´''- _. ´^冖冖^` .ノ_ ニ- _ .、. . . . __彡. . . ./ /ニニニニニニ\\"''~ ,,___、‐''~ - _ ニ- _ ``~、、___彡_、-ニニニニニニニニニ-``~彡ニ- _ - _ ニ- _´^'''冖冖冖'''^`ニニニニニニニニニニニニニニへニニ-_ - _ ニ- _ {//'/ニニニニニニニニニニニニ/. .`''く└^し - _ ニ- ____、‐''_、^/. /{-\ニニニニrヘニニニニニ- . . . . . . . ´''<__ - _ /ニ/⌒Y_冖''^` {./. { {ニニ\ニニニ/ }ニニニニ-. . . . . . . . . . . . . .´''ー‐‐┐__ _,,.、、、___, '’ニニ/ヽ_ ⅱ. . { {-ニ/= -ニ/ 八ニニニ-く. -ニ- _. . . . . . . . . . . . . . . }. .乂´. . . . .`ヽニニニ/こr冖x r''八 {. .‘、rへ_/-{ / ´^''冖''^`- _ 〕iト,-ニ- _. . . . . . . . . . . }i . . .`丶、 . . _} ̄ __}ニ ヘ-/^} /',. .',. . . \) _彡/ r'’ 冂 \=_= ̄厂〕iト,-ニ- _. . . . . . .} }. . . . . . . ._ - }ニ- '’ ー''′. / / -ニ’,´''+..__、‐''^ j{ \_ 、```````` 〕iト, -ニ- _ _ -ニ-  ̄ ノ人''^_ニ- . .\l['/ニ/, _- } // }ニ- _ 〕iト,--  ̄_、、 -=ニ ̄  ̄ {``丶、l[.'/ニ/, _- ノ // .八ニニニ- _ 【名前】テキサス(AA出典:『アークナイツ』より「テキサス」) 【タイプ】ノーマル/あく 【特性】おおたちまわり… 自身の「攻」の種族値を1ランク上げる。 2割で相手の攻撃を回避する。 【もちもの】 【技x6:フェイント、つじぎり、からたけわり、スチールソード、ちょうはつ、まきびし】 こうげき:A ぼうぎょ:C とくこう:D とくぼう:D すばやさ:A+ 【ポテンシャル】 『エンチャンター』… 場を離れる時、味方の任意の能力値を上げることが出来る。 『固有種』… 「テキサス」種がこの個体だけのため『オールドタイプ』を無効化する。 『急便狼の抜刀』… 場に出て最初に繰り出す「けん」「つるぎ」等の技の威力を強化(1.5倍)する。 『急便狼の撤収』… 場に出て2T目のT終了時、味方と任意交代する事が出来る。 『急便狼の連携』… 味方と任意交代する時、中確率で味方の体力を1/4回復する。 『ペンギン急便』… 味方と必ず交代する事が出来る。 『魂の絆』… 場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク上げる。 低確率でポテンシャルを再度受けられる。 『先の先』… 相手が優先度+1以上の技を使用した時、低確率で先に行動する。 『対闘回避』… 敵陣に「闘」ポケモンがいる時、相手の「闘」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対闘耐性』… 敵陣に「闘」ポケモンがいる時、相手の「闘」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対闘狙撃』… 敵陣に「闘」ポケモンがいる時、低確率で自身の技が「必中」する。 『ド根性』… 中確率で相手の攻撃以外のダメージを無視する。 『リターンキュア』… 味方と任意交代する時、中確率で味方の状態異常を治癒する。 『エキスパンション(悪)』… 相手の技の「おいうち」効果を受けない。 『インペリアル・エッグ』… 相手によって能力が減少(低下)しない。 『シュヴィブジック』… 相手が「凍冷」状態の時、自身の「変化技」の優先度を+1する。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『出撃、抜刀、剣雨』… テキサス専用ポテンシャル。 「技能拡張:つるぎのあめ」を繰り出す事が出来る。 「つるぎのあめ」… 物/鋼/30/100/全体/-/優先度+3/2回攻撃。相手を怯ませる。 場に出て最初に繰り出さないと失敗する。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz ◆備考 「氷」統一気味のパーティ 耐性が1つしか無くてもそのタイプにすればええねん 原作での獣国の皇女をイメージして組んだパーティ アナスタシア:統率軸のトレーナーかつ、パーティの変則オブザーバー ザドキエル:アナスタシアが契約している精霊「ヴィイ」枠 ガムート:原作イヴァン雷帝枠でマンモス ブリザポス:獣かつ、皇帝に関連する氷タイプのポケモン ガングート:ロシア繋がりから採用 テキサス:狼枠
https://w.atwiki.jp/monmas_x/pages/1903.html
サンタアナスタシア 種族 タイプ 属性 レア コスト HP 攻撃 魔力 防御 素早 パッシブスキル名 パッシブスキル(最大時) 神 攻撃 火・氷 ★5 35 2153 2712 909 911 904 力の祝福【絶】 【全】攻撃力2.5倍 ★6 55 3014 3809 954 1048 1040 主神の剣 【全】攻撃力2.75倍+ダメージ限界値30%アップ+【赤・青・緑】攻撃力1.7倍 詳細 覚醒 70 降誕の神剣 【個】全属性攻撃1.3倍 2016年12月 クリスマスガチャ限定 評価:SS メカドラゴンの物理版です。 メカドラゴン同様最低でも連続化パッシブと合わせて使い、揃えられれば正月ユニバースと組み合わることでさらに威力を発揮します。 長期戦なら大天使ミカエルとの組み合わせも良さそうです。 アビリティ 【個】HPが900アップ 【個】デフォース耐性が40%アップ 【個】攻撃スキル使用時連続化 【個】全種族からのダメージを15%カット 【個】全状態異常耐性が28%アップ 進化素材 虹の超魂×3、神の魂×3、神の超魂×3、1,000,000G 覚醒素材 女轟戦士ヴィエラ×3、四海龍王×3、ヴラド三世×3、四海龍王(アルビノ)×1、1,000,000G ★5・★6スキル クリスマスブレイド 【攻】敵全体に火と氷属性攻撃 覚醒スキル イヴ・シャシュカ 【攻】敵単体に凄まじい火と氷属性攻撃 ダメージ限界値1.6倍 クリスマススレイブ 【攻】敵全体に凄まじい火と氷属性攻撃 超精神集中 MPを35回復 今日 - 昨日 - 合計 -