約 2,183,280 件
https://w.atwiki.jp/doruota/pages/2043.html
僕の考えたトレーナー/(アナスタシア)? _,,..、、、...,_ー-ミ ´ `ヽ)) ⌒ '゙ ´ ̄ ̄ ⌒ヽ // / ー==彡 / // / / / _/ / / ⌒X / イ | | ⌒ア/ . 7勹うく / / | | ,/ / ,ィ{ | 乂ン / / ⌒ト ,′ ⌒7// |从. ⌒¨´ ァうhミ ∨ ⌒7 爪 ' 乂ン 八 \ / / )ヘ { y __彡/ \ |⌒ ⌒7 / |\ _.、</ /⌒ 厶イ,人 .≧=ァ;び〈〉 )/ / ̄/ / 乂 \_ 〈\ _ /__,。ァ% 。o ゚ /\ / /\ ____ハ }\ \ヽ〈\〈ヽ「\ / / ‰_,_u〆-‐/\_/ / //‐/⌒7 ; ; } \\\ \|\ `¨h /ニ,. ゙ ∂. . ‐. . σ. . ./\_/ / | { {--{__ノ / / / \___|\ |∧ /‐/ § ニ β /\__/ ,′ | } 乂 7¬ァァ㌻ {_/\__/ √,{ ゚oooo゚ {\__/ { | ′  ̄ ̄/  ̄{ ̄ \__√ハ ▽. . \ {\_′ . j/ / く⌒\ \ /‐/. |. . . \. . . . . . \{\,| / . / /〉  ̄\\ . /‐/ |. . . . . \. . . . . . ヤミ | / / \\ \ /‐/ . . |. . . . . . . . . . . . . . . . .やi|ヘ \ { / _ -‐……‐- ,_ \\ /⌒\/‐. ,゙. . . . . . . . . . . . . . . . \ \ \ _‐二/ ``~、、\¨⌒>゛// /. . . . . . . . \. . . . . . {\o\ \ / ∠二ア `¨¨¨¨´ /. . /. . . . . . . . . . . . \. . . . . ∨ \ ヽ、 ー'゙ 厶=-/ _,. . /. . . . . . . __,,..二ニ=--===--ミ. . \ `丶、. 厶=‐/ __ --‐=  ̄ . . . . ./¨「「 ̄/ | | 込, . . \ ◯ ヽ、  ̄ ̄ ̄ \ . . . . . {___|_|__弋ニ=-─┴………ー-L_} . . . \ \ . . . √{ ̄ | { }. . 廴___V/ . . . . ..\ ◯ \ . . . .{ {\ | { / / . . V/. . . . \ \ | . . . } } 乂∨_ -─‐-ミ } . . . . \ ◯ \ | . . . {__ -─--√ _ -─-ミ `丶、 } . . . \ \ . . . {__ -─ |/ `丶、 `y . . . } 【名前】アナスタシア(AA出典:『THE IDOLM@STER』より「アナスタシア」) 【PT名】木賊根ポラリス 【トレーナーステータス】 指示:C+= 平均的な指示力。その中でも高い部類。 育成:C = 平均的な育成力。 統率:AA= 極めて高い統率力。 能力:B= 『役割』に連動して「ねがいごと」を行う能力。 【固有ポテンシャル】 『星明かりの願い』 アナスタシア固有ポテンシャル。 味方の『役割』が発動した時、味方を「ねがいごと」状態にすることが出来る。 【サポーター】 ¨ ̄ ̄ ̄¨. / \ / _ ╋ } に二{ \) ━=━/ /\__,,,,,z=======z 、_/_ノ / iヽ ー‐ァ __. に\ .. / / / --/ハ !-ト、 <_ l } // _〕フ'’ | i /{/// } ノ ,ハl 「 / / /). / i,  ̄「 ̄ _| |' /r尽ヾ ´ ネiヾ| | | / /_// // ̄ {{ fi |〈{{x リ { リ Λ! ! /‐‐'フヾ ´ i \ 、 . `¨ ,` ! }| {\ | i ̄{ ). | . +\ 、 ノ+,リ\ 、 __,| j _ア’. リ 〉⌒ \\ ‘ '’ \ |  ̄ ̄ 「 ̄[ __/. { ヽ\`マ¨ /{ ` ーヲ | |╋ [ _> . . ヽ } ヽ}\ r=</⌒ヽ { ├‐┘ `¨¨¨¨フ'’/ V | ノ{ ̄ ̄ ̄ヾ>、 └、]  ̄| ̄  ̄´ Λ , | { }_/ \ } ┴‐ 、 //Λ 〈 \ { }  ̄ト\ノ/ ̄ ̄. ////Λ ,  ̄ ̄{ Λヽ \==、 //// 、 ヾ 、 \_ノ厂 } ヽ 【名前】すばる(AA出典:『放課後のプレアデス』より「すばる」) 統率:A+= 卓越した統率力。追加任命は『エンチャンター』。 【サポート効果】 『星めぐりの歌』… すばるのサポート効果。 味方の「ねがいごと」状態が解除された時、中確率で味方の状態異常を治癒する。 稀に味方が「ねがいごと」状態になる。 【手持ちのポケモン】 _、‐''゙/ / `丶、 ヽ ィ7 r、 _、‐''" // / \\ ', /7 |ニL // /'´ / \ \ヽ‘、 /ニ」 寸ニ/ / / | | \ ‘, '、 /ニニ/ { /_ , ′/ | | ヽ ',|', ‘, /ニニ/〉 寸、 {ニL | / | | | | / ∨ |∨ | /ニニ/ニ/ 寸\ニL| / /{ | ', | 八 / V | ∨} /ニニ/ニ/ 寸ニニ||/ / ‘, |入 | ///ヽ\ V | 乂 /ニニ/ニ/ / 寸ニ|// \ Y`ヽ 、\ // _xzz、 `''ー |人<ィ寸 ニ/ニ/ // 寸L =彡ィ / ィ斧う弌、 \ / ィ斧う灯ア''\__二=─ _/ニ/ニニ/ 寸L 寸」/ _、‐'ハヽ乂ソ \`''ー ヾ-' |i Vニニニ/ニ/ニニ/ 寸/ / | | } `'ー-ゝ 八 |ニニ/ニニニニ/ L|/圦 ト∧ 从 ′ / ∧ |/ニニニ>''~ /^''ー=ニV∧ 公.、 ` ー‐ ' / /-∧ ム斗匕 \ / / rzzzV∧ 、 >.、 ´ イ 」 /‐=≦|/ニニ\ \ / / γ´ V } \ |'´ >< / {ニニニニニニニ\ \ / / / V }i 丿 { マニ>''~ `寸ノ \/ / // 、__/ ト、ノ|/丶、 人 ∨ ヽ 、 /' / ′ 、 `''ー==| L ト、 _ノ 「|\L__\ V ゙, / / | //⌒∨L ト \ イ | | |ニニ〔 ̄`丶、 | } ゙, 【名前】ゾーイ(AA出典:『グランブルーファンタジー』より「ゾーイ」) 【タイプ】ノーマル 【特性】マルチウェポン… 自身のタイプ不一致の技の威力を強化(1.5倍)する。 【もちもの】 【技x5:なぎはらう、らいげき、あおいほのお、コスモパワー、まもる】 こうげき:A+ ぼうぎょ:A+ とくこう:A+ とくぼう:A+ すばやさ:A+ 【ポテンシャル】 『不動のエース』… 「ここぞ!」という時、全能力値が上昇し、技のクリティカル率が上がる。 『調停者の使命』… 自身が「ねがいごと」状態の時、相手の能力の上昇(強化)を無視する。 『調停者の蒼剣』… 自身の「攻(特攻)」が上がった時、自身の「特攻(攻)」が上がる。 『調停者の蒼鎧』… 自身の「防(特防)」が上がった時、自身の「特防(防)」が上がる。 『コスモス』… 場の状態の影響を受けない。 『魂の絆』… 場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク上げる。 低確率でポテンシャルを再度受けられる。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対闘回避』… 敵陣に「闘」ポケモンがいる時、相手の「闘」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対闘耐性』… 敵陣に「闘」ポケモンがいる時、相手の「闘」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対闘反撃』… 敵陣に「闘」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『気合い』… 稀に気合いで相手の攻撃を耐える。 残り体力が多いと発動しにくい。 『カウントアーツ』… 「ここぞ!」という時、自身の「避」を強化(1.33倍)する。 『キラー』がいると発動しない。 『エキスパンション(ノ)』… 「ノ」技のタイプ一致による強化倍率を2倍にする。 『スターライトベール』… 自身が「ねがいごと」状態の時、相手の技が急所に当たらなくなる。 『スターライトエール』… 自身が「ねがいごと」状態になった時、中確率で自身の任意の能力が上がる。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『星は空高く』… ゾーイ専用ポテンシャル。 自身の全種族値を1ランク上げる。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz ∧ __ -=ミ /〉 / / /′ / } /{ \ / }lト、__ // / // /-─/ /、 / 廴 \ / _ノ人 \__ // ,′|」 _ / / \ ∠二⌒¨¨´/⌒}l \ \. / / l{ \ ┌─// { | /} }/ ∧ |\} ノ __/ }l \ \ / / l{ \ \ { \/\∨_ノ / ̄} } !_ <⌒¨´/厂} }| \ \. / / l{ \ { /ニ7 ノ ̄ ___/ | \ / / }/ / }| |\ } / / |{ }l \∨ニ7 {_〉 ∠ノ ∧ /\}< /},/ / / ,/ }l } |\ ∨ \. ∧ {/| l{ノ}ハ八 {ニ7 / ,∠/l {ニ|_ノ/\ ⌒丶 〈/⌒V⌒}/{ }|/\ / | | |{ ,. / ∧ / | /| /|/ \l\}\ {ニ7 / {/⌒{ {/⌒ヽ { \ \ }/ l∨ | | |{ ′ / / {// ! / | /{ /{ _ {ニ}ィア }{ ', ノ } \_  ̄{ /| | } | |\」{ \}. { { | |_| { | / / / ノ| {/ rァ/,八 } }|{ / /-==く\ \ / | | lノ\∧ | \. / | l_ノ | { |/_//> {__} | |‐'{/ /\_」八\___//} \}__ }/ / ,/{ | } | |⌒ /イ | /{ |_∧ { 〈_,イ__ノ } { 〉/}/ \  ̄ ̄ ,ノ}′ {ニフ }/ / ∨ } ノ | | |. │ { | | / \\{ } 廴_ノ ___∨ニ/ } ̄ ̄/} __ { } /二} }/l | | | /}ノ. |/| { | | { {ニ} \ } /{___/´ ̄`丶{`⌒´ /ア´ _/∧/| ,/ニフ / l | | | /| } | | | { {ニ} `¨´ ̄ ̄/ /} } }\_ノV⌒\{/ / } { / |─┐ {二フ / l l l ! |. 〈 /| | | 丶 {ニ} {____廴ノノ ノ _人___ノ | ノ厂⌒}/ / ト、厂 __/ │ l l | | ∨ | | | | \_\_} /\,/\ \ (} ( \厂 ̄\ {__ |/ ,/ / } / } ,/ l l | | ,′ | | | | | / ∧ ', {∧ {⌒ )ノ \__,人__ノ) \/\ / / / / / ,/ | | | | / | | | | l ,/ ∧ , \ \ \___,ノ\ 二} / } ∠ イ //l / ,/ ′ ′| |/. {/ | | | l / ∧ ′ \  ̄ ̄ ̄ ̄ /⌒/)ノ { 八/ ノ j/ ,/ / / | |. }ノ| | | | / ∧ , `¨¨¨¨¨¨´_,/ / / )// / / / / / ! |. | | | | ,/ ∧ ′ / / / { 厂ノ// `¨´ / / / / }/| ′. | | | |\ / / \\ {__{__{__|ノ} { { {/ / / / /ハノ j/. | | | | 丶 \\ {__{__{__ノ ノ | / / } /} ,/ /. レ′, | \(\ \\ { }| |{ } / /_,ノ/ //}/ / ′ | \{\ \\ { |! l!_,} / /  ̄ / // \ 、 ─-\\ {⌒}⌒} } / / /  ̄ ∨ ∨}ノ / 【名前】スターダスト(AA出典:『遊戯王』より「スターダスト・ドラゴン」) 【タイプ】ドラゴン/フェアリー 【特性】ひしょう… 自身のタイプに「ひこう」を追加する。 【もちもの】 【技x5:ドラゴンダイブ、ムーンフォース、マッハひこう、ドラゴンハウル、しんぴのまもり】 こうげき:B ぼうぎょ:C+ とくこう:A とくぼう:B+ すばやさ:AA 【ポテンシャル】 『二枚看板』… 自身の全能力値を強化(1.33倍)し、技が急所に当たりやすくなる。(C+1) 『星屑龍の守護』… 自身が味方と交代して場に出た(離れた)時、T終了時まで自身(味方)の「防/特防」を強化(1.33倍)する。 『星屑龍の飛翔』… 自身の特性が「ひしょう」の時、自身の「速」の種族値を「AA」にする。 『星屑龍の音速』… 自身の「速」が相手より高い時、自身の攻撃技が相手の「まもる」「みがわり」状態を無視する。 『シンクロモンスター』… チューニングされた『デュエルモンスター』の力により、場にいる時トレーナーの「指示」を1ランク上げる。 『先の先』… 相手が優先度+1以上の技を使用した時、低確率で先に行動する。 『対氷回避』… 敵陣に「氷」ポケモンがいる時、相手の「氷」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対氷耐性』… 敵陣に「氷」ポケモンがいる時、相手の「氷」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対氷迫撃』… 敵陣に「氷」ポケモンがいる時、低確率で自身の技のダメージが2倍になる。 『ド根性』… 中確率で相手の攻撃以外のダメージを無視する。 『ツートップ』… 味方の『エース』が「瀕死」状態の時、自身に対し味方の『アシスト』が発動する。 『エキスパンション(龍)』… 「体力」の種族値が少し増加する。 『スターライトベール』… 自身が「ねがいごと」状態の時、相手の技が急所に当たらなくなる。 『スターライトエール』… 自身が「ねがいごと」状態になった時、中確率で自身の任意の能力が上がる。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『集いし願いが紡ぐ道』… スターダスト専用ポテンシャル。 味方(自身)の「ねがいごと」状態が解除された時、味方と交代して場に出る(離れる)ことが出来る。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz ト、 /λ />`ー¬仝、 t-- '"´ / ヽ r―‐'" }i 乂 /∧ 〉 イ'i ,-‐イ , イ Yぃ i.l /ィI莎x ゚。 ', ゝ圦从 ./ ´ `“゙/ ,__ノ ! 十 `ゝ`´ ` ' _ノ / }i ヘ` 。__ ィfζ′ l! 〉 _Ⅵ〔 、人 _/ _>ー-、 乂__ Y^,,,ヘ.。sfI  ̄ ,,ノ⌒` 、 。゚〕(ノ ア-==¬  ̄ 〃、_ ` 、 { ' '^ヾ 丨; ; ; ヾ, ` 、 ` 、 `ー- ゝ、 / _;イ゙ ` 、 ` 、 __..〕 lイ´ ` 、_ ` 、._ .. ≧、 ヽ ` 、  ̄jI斗‐‐ =二=j ,. ' , ニ=- ´ヽ、 ` 、 / 、rt‐= '" _, '" \ ` 、'≧ニ=-、`-、、 .. '" ヽ  ̄ヾ、_,,、 . " i, ソj.l_〔 ' ヽ .`i斗┘/ ヽ .`´ .ト、 .〉 ,/ ! 【名前】ロゼッタ(AA出典:『スーパーマリオ』より「ロゼッタ」) 【タイプ】フェアリー/エスパー 【特性】おひめさま… 自身への「全体技」を無効化する。 毎T自身の体力を1/8回復する。 【もちもの】 【技x10:マジカルシャイン、サイコチェンジ、こどもだまし、でんじは、リフレクター、ひかりのかべ、きりばらい、ねがいごと、ステルスロック、まもる】 こうげき:D ぼうぎょ:C とくこう:C とくぼう:A+ すばやさ:C 【ポテンシャル】 『エースアシストγ』… 場を離れる時、味方『エース』の任意の能力値を上げる。 『固有種』… 「ロゼッタ」種がこの個体だけのため『オールドタイプ』を無効化する。 『星のヌシ』… 「龍」「鋼」技で受けるダメージを半減する。 『銀河姫の星援』… 自身の『アシスト』が『星』の『種族』の味方に対しても発動する。 『銀河姫の捕捉』… 中確率で自身が消費する「持ち物」を消費しない。 『銀河姫の遊星』… 相手の技の「おいうち」効果を受けない。 『ほうき星の天文台』… トレーナーが「統率:A」以上の時、自身に『星のヌシ』を付与し、『ヌシの特権』を得る。 『魂の絆』… 場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク上げる。 低確率でポテンシャルを再度受けられる。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対鋼回避』… 敵陣に「鋼」ポケモンがいる時、相手の「鋼」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対鋼耐性』… 敵陣に「鋼」ポケモンがいる時、相手の「鋼」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対鋼迫撃』… 敵陣に「鋼」ポケモンがいる時、低確率で自身の技のダメージが2倍になる。 『陣地作成』… 自陣に展開する技の継続T数を+1する。 『リターンヒール』… 味方と任意交代する時、中確率で味方の体力を1/4回復する。 『ヌシの特権』… 自身の「体」種族値が少し上がる。 『スターライトベール』… 自身が「ねがいごと」状態の時、相手の技が急所に当たらなくなる。 『スターライトエール』… 自身が「ねがいごと」状態になった時、中確率で自身の任意の能力が上がる。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『宙にきらめく星の子たち』… ロゼッタ専用ポテンシャル。 PTに参加している時、自身を含む味方全員が「技能拡張」により「スピードスター」「りゅうせいぐん」を繰り出すことが出来る。 このポテンシャルの発動時、味方の「特攻」を最も高い種族値と同ランクにする。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz _ / / \ \ / ′ _} _ -── )⌒ヽ ___′ / _ ‐  ̄ ̄ ̄⌒ く _ ノ> / / /', ⌒ 、 / / ', \ ′/ x=ア _ \/ 〃7 / 7 / 〉 ',⌒ 7 il ({/| ′∠___\/∧ / ', / i| 、」 l/', 「⌒`..、 V\ ノ|/',\ 〉′_ 込、 `| | 〉j__ 、 \/斗f=ァ}/ v/⌒=‐ _ ̄ ノ ^` | |/ ⌒ア冖=‐ ィf ノイ | ′ ⌒=‐ _ | | / 」⌒厂7 | /\ ⌒=i| |、 / ー _ / イ { ', 八 「^` 、 ー イ | ,__/____ ', \j ` ___ ィ〔  ̄ ] 厂 |⌒`\', v≧=====≦ニ', | / |ニニニニ=‐ vニニニニニニニ∧ vニニニニニ=‐ vニニニニニニニ∧ ,ニニニニニニ=‐ _ 7゚´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ‐ _ / 【名前】パムーン(AA出典:『金色のガッシュ!!』より「パムーン」) 【タイプ】はがね/フェアリー 【特性】かがやくほし… 相手からの能力減少(低下)を受けない。 【もちもの】 【技x6:ぎんのひかり、はめつのひかり、こうそくスピン、リフレクター、ぼうぎょしれい、ステルスロック】 こうげき:C ぼうぎょ:A とくこう:A+ とくぼう:B- すばやさ:C+ 【ポテンシャル】 『トップバッター』… 先発で場に出た時、自身の任意の能力値をぐーんと上げる。 『星魔物の相棒』… 1/試/先行 自身に『絆』が付与されている時、このポテンシャルを任意の『指令』として扱う。 『星魔物の極光』… 自身の「威力:120」以上の技が相手の防護特性を無視する。 『星魔物の衛星』… 自身の「威力:60」以上の技の命中時、相手に体力の1/8の「妖」ダメージを与える。 『魔物の本(鋼)』… このポテンシャルを『エキスパンション(鋼)』として扱う。 『魂の絆』… 場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク上げる。 低確率でポテンシャルを再度受けられる。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対地回避』… 敵陣に「地」ポケモンがいる時、相手の「地」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対地耐性』… 敵陣に「地」ポケモンがいる時、相手の「地」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対地狙撃』… 敵陣に「地」ポケモンがいる時、低確率で自身の技が「必中」する。 『気合い』… 稀に気合いで相手の攻撃を耐える。 残り体力が多いと発動しにくい。 『スターター』… 『先発』が発動した時、自身の全能力値を強化(1.05倍)する。 『エキスパンション(妖)』… 相手によって「眠り」状態にならない。自身の攻撃技に「1割:眠り」の追加効果を付与する。 『スターライトベール』… 自身が「ねがいごと」状態の時、相手の技が急所に当たらなくなる。 『スターライトエール』… 自身が「ねがいごと」状態になった時、中確率で自身の任意の能力が上がる。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『自在攻囲の遊星軌道』… パムーン専用ポテンシャル。 自身の能力が上がった時、T終了時まで自身を「迎撃」状態にすることが出来る。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz ||. // 〃´ ̄`ヽ \// ,′ / / || ,' / /. |ミx /∧ \\ ,′ /'///// || ! / /. ト、ヾ'' "∨ ヽ \ .,′ /, -==='、 _ , ||. | / | | Ⅵ、 {ゝ∨ ー―― ,′//,ヘ /⌒i_ ,,. - ≦´=' ||. | / /| ト、| /.斗、|\ \ \ .,′,>''"_ヘ、__/ |=''"´>''"´ ||. |/ / | _|__,. ィ''ゞ' Ⅳ ∧ \ー‐ ''"._ ,, / // 从 ,,.. ,ノ||、/l/ィ , |斗''ゝツ`` ∨ | }∧ _ ,,. - ≦´=''/ / ヘ__≧''" / X||. / { | ∧ |Ⅳ `' 〉 _ ,,. - ≦´=''"´⌒ ///∧ ー- イ ''"´ }. ┌i / || _/| | ∧|_∧ _ ,,. - ≦´=''"´ / l| // |l|l|l| \ / _ ∨ ノ V _||/ `ヽ _ ,,. - ≦´=''"´ ,' ,' l| |l| |l|l|l|l ∨ -=ニ |/ l / __<,,-≦´=''"´/ |∧≧s。 _ イ ,' / } |l| Ⅵl∧ ゝ/ _ -' 〈_./// ,,_ `''< / / |ニ乂ゝヽ_,イ ,'/ // , Ⅵゝ\ゞ\八___ -=ニ' 〉 イ^`,,_ `''<ノ //l |ニ==--=ニ| / |_/ニ/. \、\\`ー-{ { _,. ィ ` `''<ノ / .Ⅵ |二ニ=ニニ| /lハ |ニニニl __\、ミ三彡'==`i ̄ ̄__,イゝ、=-==‐ -イ"^>イ ∧ {=ニニ)}ニニニニニニ{'ニニl |ニニ//ニニニニニ\\==‐- (____,. イ__ | | |ニニニニ *,} | ∧ |ニ\/ニニニニニ/ニニニゝ!ニニ |ニ/二込Y⌒ | ``ヽ、 | | |ニニニニ| *,{'、 \ニニヽニニニ/ニニ/ニニ|ニニ |/ニニニニニ∨' |/ \ >'" | \.ニニニ| /*,ヽ/ /\ニ}\ニニニ/ニニ,イニニニ}二/二/ |/ ヽ \ _,,ー‐┬', .\ニト{〈 *, 〈 〈〉 \ゝ \/ニニ/ |ニニ/⌒ニニ/ , / |/ ∧_,,>''"、. |ノ、 { ヽ{ `|/ *,ヽ\// \ニニニイ \ {,/, - ⌒´、 -== ニ 二 _ ∧ ∨∧ \ \| `}〈 *,〉 〈 〈 〉 〉`´〈 ◇ /∧| __,. 、 \_/ ``''<.,_ ∧ ∨∧ \ ! |、∨*,∧.\ // ^ヽ\ .// {/、ゝイ//\__/! ``''<.,_ ∧ ∨∧ `' |\./*, \_ / \./ \ // /ヽ\ / | ``∧ ∨∧ 【名前】ケイローン(AA出典:『TYPE-MOON作品』より「ケイローン」) 【タイプ】じめん/かくとう 【特性】ゆみのたつじん… 「ゆみや」「アロー」等の技の威力を強化(1.5倍)する。 【もちもの】 【技x7:サウザンアロー、インファイト、けちらす、ゆみやでいぬく、ちょうはつ、ふるいたてる、みきり】 こうげき:B ぼうぎょ:B とくこう:B とくぼう:C すばやさ:A- 【ポテンシャル】 『ベテラン』… 1/試 トレーナーに「タイム」を使わせることが出来る。 独自に専用ポテンシャルを保有する。 『天蠍一射』… 敵陣に「毒」ポケモンがいる時、自身の攻撃技に「おいうち」効果を付与する。 『射手座の経験』… 自身が『ベテラン』に任命されている時、自身の『先』『回避』『耐性』『撃』を『極』める。 『射手座の速射』… 自身が場に出て最初に繰り出す「ゆみや」「アロー」等の技の優先度を「+1」に変更する。 『射手座の智慧』… PTに参加している時、相手が「先行入力」したポテンシャルの詳細を確認する事が出来る。 『黒のサーヴァント』… 『黒』の『サーヴァント』として、『赤』『赫』等の相手に対し自身の技の威力を強化(1.5倍)する。 『三種の神技』… 高度な育成により『先の先』『対の先』『後の先』を全て極めている。 『極水回避』… 相手の「水」技を低確率で回避する。 『極水耐性』… 相手の「水」技のダメージを半減する。 『極水迫撃』… 敵陣に「水」ポケモンがいる時、中確率で自身の技のダメージが2倍になる。 『戦闘続行』… 低確率で相手の技のダメージを自身の行動後に持ち越す。 『アドバイス』… 「タイム」使用時、相手のデータを解析することが出来る。 『エキスパンション(闘)』… 「闘」技が相手の防護ポテンシャルを無視する。 『スターライトベール』… 自身が「ねがいごと」状態の時、相手の技が急所に当たらなくなる。 『スターライトエール』… 自身が「ねがいごと」状態になった時、中確率で自身の任意の能力が上がる。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『神知万能の智慧』… ケイローン専用ポテンシャル。 1/試/先行 『必中追尾』『先行とんぼ』『三角効果』のいずれかを選択して発動する。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz γ´~゛゙>''`、, / r''´ ',``丶,, / ', ', `丶、 / ', ', 丶、 ,! ', ', 丶-────-- ,! ', ', ヽ ,! ', ', ,! ', ,,r''´ ,! ' r''´ ,! / l ,'ー‐-、,, 、 / /, r‐、,、 ヽ, ヽ, / ,,_,,,/ l;;ゝ,,,ノ;;;l ', ゙ / /`ー─‐''''´~ ヽ;;;;;;;;;;;l l / / γ ヽヽ, ゙'''''''' ,'. / ', l ゝノ;;; ;l ,,;' / ', ヽ;;;;;;;;;,' __,r‐''゙~´ .l /ヽ, | ', ` ー' ヽr''''ヽ,l / ヽ __,,,,,,, | ', 丶-' ,,, r'´´ | | l,, ´`''<´゛゛丶、 | | l二ニ>゙゙゙゙~´ ヽ, `丶、, |ー───┤ l,,rー/ ヽ ` | ', ,' , ' ', | ヽ、 / / l ',ヽ,. | , -'" `'''゙゙´, ' / / ', ヽ、, | ,,, -'" / /、 ,/ |ヽ, l´ / `"'-ー''''´~ | `'‐-──ー┘ / / 【名前】ジラーチ(AA出典:『ポケットモンスター』より「ジラーチ」) 【タイプ】はがね/エスパー 【特性】てんのめぐみ… 技の追加効果の発生確率が2倍になる。 【もちもの】 【技x4:ねがいごと、コスモパワー、バトンタッチ、あらいながす】 こうげき:B ぼうぎょ:AA とくこう:B とくぼう:AA すばやさ:B 【ポテンシャル】 『エンチャンター』… 場を離れる時、味方の任意の能力値を上げることが出来る。 『オールドタイプ』… 『オールドタイプ』を持たないポケモンの防護ポテンシャルを無視する。 『七夜星の天恵』… 自身の特性が「てんのめぐみ」の時、相手の技の追加効果を受けない。 『七夜星の加護』… 自身の特性が「てんのめぐみ」の時、相手の技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『七夜星の転移』… 相手の攻撃を受けた(無効化した)時、味方と任意交代することができる。 『眠り繭』… 自身は「攻撃技」を繰り出すことが出来ない。自身の「防/特防」の種族値が「AA」になる。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対炎回避』… 敵陣に「炎」ポケモンがいる時、相手の「炎」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対炎耐性』… 敵陣に「炎」ポケモンがいる時、相手の「炎」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対炎迫撃』… 敵陣に「炎」ポケモンがいる時、低確率で自身の技のダメージが2倍になる。 『ド根性』… 中確率で相手の攻撃以外のダメージを無視する。。 『リターンキュア』… 味方と任意交代する時、中確率で味方の状態異常を治癒する。 『エキスパンション(鋼)』… 「悪」「霊」技が「こうかいまひとつ」になる。 『スターライトベール』… 自身が「ねがいごと」状態の時、相手の技が急所に当たらなくなる。 『スターライトエール』… 自身が「ねがいごと」状態になった時、中確率で自身の任意の能力が上がる。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『開かれる真実の目』… ジラーチ専用ポテンシャル。 自身の『役割』の発動時、相手を「はめつのねがい」状態にすることが出来る。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz
https://w.atwiki.jp/nicorpg/pages/530.html
株式会社エンターブレインから発売されているゲーム開発ツール「~ツクール」シリーズのRPG製作用ソフト。 コンシューマゲーム機用とPC用が主に製作・販売されており、最近では携帯アプリ用も配布されている。 PC用は第一作の「RPGツクール Dante98」から最新作「RPGツクールVX」まで存在し、 昔も今もRPGツクールによって多くの作品が作られ、公開され続けている。 現在PC用で最も多く使われているのはRPGツクール2000(*1)で、ニコニコRPGもこれを使って製作されている。 この後メジャーバージョンアップ版が3つも発売されている(2003、XP、VX)にもかかわらず 今も2000が多く使われるのは、後発のバージョンにバグが多い事(特に2003)、廉価版が発売されている事、 そして2000製のゲームの要求スペックが後発バージョン製に比べ軽い事などが挙げられる。(*2) また2000は一見シンプルなツールであるにもかかわらず自由度は非常に高く、RPGはもちろんの事 上手く工夫を凝らす事でアクションやシミュレーションなどの別ジャンルの作品も作る事が可能。 そのため初心者から上級者まで、製作スキルに関係なく本格RPGからネタ作品まで様々なゲームを制作する事ができる。 ニコニコRPGのミニゲームも、すべてRPGツクール2000の機能を使って作られている。 ちなみに、ニコニコRPGの敵キャラであるゴメス(と、神GOMES)は、 RPGツクール2000で新規プロジェクトを作成するとデフォルトで用意されているキャラクターの一人が元ネタ。 ニコニコRPGに関連している(とされる)RPGツクール作品 グランドソード「魔王」の出典元。 鬱夫の恋 ラブレジェンドニコニコ編での一部ザコキャラの出典元。 囚人へのペル・エム・フルピラミッドエリアのボスの出典元。 コープスパーティーピラミッドエリア行動時の曲の元ネタ。 VIPRPG もしもシリーズ Abyss-Diver #0一部マップや敵グラフィックの使用。 その他関連 RTP RPGのシステム テストプレイモード HOT TOKE(素材サイト) ニコニコ動画検索 タグ検索:RPGツクール なお、ツクールシリーズには他にもシューティングや格闘、恋愛シミュレーションなど 各種ジャンルに特化した製品が存在している。 また音楽やキャラチップなど、ツクール作品でゲームを製作する為のサポートとなるツールも発売されている。
https://w.atwiki.jp/rpgrowa/pages/252.html
【名前】アキラ(本名は田所晃) 【出展】LIVE A LIVE(近未来編) 【種族】人間 【性別】男 【年齢】10代後半 【外見】髪は逆立った茶髪、服は青白いジャケットと長ズボン。両手をポケットに入れてる事が多く、猫背。 【性格】少し冷めており不良ぶってはいるが、元来は正義感が強く熱い性格。 【呼称】一人称:「俺」、二人称:「お前」、「アンタ」。無法松に対しては「松」 【口調】ややひねくれた口調。ぶっきらぼう。 【セリフの一例】 「こ、これは・・・・妙子のパンツじゃねーか!」 「ナンにもナッシング!」 「男 アキラ・・・! 無理を通してみせるッ!!」 「ふざけんなよ・・そんな身体にならなくてもな・・一つにはなれんだよ・・なあ・・そうだろ 松ッ!」 【特異能力】 相手の心を読む「読心術」を持つサイキッカー。他多くの超能力を戦闘に用いるものの、どれも攻撃力には乏しく補助的な物が多い。 主な攻撃手段はローキックやエルボーなど普通の喧嘩殺法である。 不良の癖に力が低く知力が高い。 【アキラが覚える技一覧】 ローキック:連続攻撃の蹴り技。アキラのメイン攻撃手段 エルボー:手技。ローキックの方が使い勝手が良い マザーイメージ:戦意を喪失させる。時々能力低下 スリートイメージ:方向感覚を狂わせ、相手を回転させる セルフヒール:自分を回復 ヘブンイメージ:相手を眠らせる。時々能力低下 ヒールタッチ:味方単体を治療 ヘルイメージ:思念による攻撃。時々相手の能力を低下し、後退させる ホーリーゴースト:反撃技。天使による反撃 フレームイメージ:火の思念による攻撃 ホーリーブロウ:聖の思念を纏った攻撃 フリーズイメージ:氷の思念による攻撃。時々マヒ、後退の効果 シャドウイメージ:負の思念による攻撃。時々相手能力低下 ホーリーイメージ:聖の思念による攻撃。 時々相手能力低下 【備考】 父親は元警察の交通機動隊隊長だったが、当時敵対していた暴走族クルセイダーズとの交渉中無法松に誤殺されてしまう。 孤児となったアキラはちびっ子ハウスに妹のカオリと共に入学。 その頃覚醒した読心術によって人間の裏の感情を見すぎてしまい、次第にひねくれていく様になった。 本編終了後は死んだ無法松が経営していたタイヤキ屋を継いでいる。 + 開示する 現在状況 登場話 008 前途多難のサイキッカー 死亡話 登場話数 11話 参戦時期 最終編(魔王山に向かう前。心のダンジョンは攻略済み) スタンス 対主催 現在状況 119 アキラ、『光』を睨む時点 【本ロワにおける動向】 008 愚痴りながらひとしきりC-7森を彷徨う。 036 湖畔に出たところで山火事に気付き、避難を促すため拡声器を使用して呼びかけて廻るが、よりにもよって火事の元凶たる狂皇子ルカ・ブライトに遭う。 046 能力を駆使してルカの攻撃を凌ぎ続けるが、凌ぎきれず、カノンの乱入により一命を取りとめる。しかしカノンの義体が不調を来たしたためテレポートにより逃走。 067 C-8神殿に移動したが、放送後に神殿に現れたルカと再戦することに。隙をついて一撃を決め、カノンのガトリングに繋げるが、受けきられる。彼女が止めを刺される寸前、それを止めようとマザーイメージを発動。ルカを止め、撤退させる事には成功するが、同時に深く憎まれる。瀕死のカノンを看取り、水葬し弔いの酒を流してから神殿を後にする。 080 再び森(跡地)を彷徨ううちに眠ってしまうが、人を捜していたリンに起こされ、ミネアの治療を試みて彼女の意識を引き戻すが疲労で倒れる。残った力で再度テレポートし、A-6村チビッコハウスへ移動した後気絶する。 093 ミネアのメガザルにより回復、覚醒する。状況を把握しミネアの姿を模したシンシアを追うが、一歩間に合わず、重傷を負ったリンを連れてテレポートで逃走する。 098 転送先でヘクトルらと合流し、回復と情報交換の後、村に戻ろうとするがテレポート事故が続いて再び神殿近くへ移動。マリアベルらと合流するが、ユーリルの暴走や残りのマーダー集合などで大乱戦に。 106 乱戦開始。戦力にならないアナスタシアと気絶中のロザリーを護りつつ、攻撃を凌ぐ。力を使い切らせてから眠らせようと試みるが作戦失敗。途中ジョウイらの乱入によって戦局が動いたため、引き続き2名をかばいつつ主にピサロとユーリルの攻撃に対処する。 109 主にピサロの攪乱を担当。援軍に来たジョウイの助けをうけて攻撃を凌ぎ続ける。黒白の雷を凌ぎきった所でロザリーの不在に気付くが、ユーリルが突進してきたためその対応を優先する。 114 イスラ、ジョウイと共同でユーリルを抑えこみ、気絶させる。 119 ユーリルの心を読み、一喝してくる。ついでにアナスタシアの額に落書きしてから気絶。 【最終状態表】 【C-7橋の近く 一日目 真夜中】 【アキラ@LIVE A LIVE】 [状態]:精神力消費(大)、疲労(大)、ダメージ(中) [装備]:パワーマフラー@クロノ・トリガー、激怒の腕輪@クロノ・トリガー、デーモンスピア@DQ4 [道具]:清酒・龍殺しの空き瓶@サモンナイト3、ドッペル君@クロノ・トリガー、基本支給品×3 [思考] 基本:オディオを倒して元の世界に帰る。 1:気絶中 2:無法松の英雄になる。 3:レイ・クウゴ、アイシャ・ベルナデット(カノン)、ミネアの仇を取る。 4:どうにかして首輪を解除する。 [参戦時期]:最終編(心のダンジョン攻略済み、ストレイボウの顔を知っている。魔王山に挑む前、オディオとの面識無し) [備考]:超能力の制限に気付きました。テレポートの使用も最後の手段として考えています。 ※カノンの名をアイシャ・ベルナデット、リンの名をリンディスだと思っています。 ※名簿の内容に疑問を持っています。 ※無法松死亡よりも前です。 よって松のメッセージが届くとすれば、この後になります。 ▲
https://w.atwiki.jp/sen02/pages/24.html
LWH 期数 試合 G A 黄 赤 評価点 リーグ TITLE 役割 1 10 3 0 0 0 2.50 本C
https://w.atwiki.jp/rpgrowa/pages/351.html
為すべきを成すべき時 -Friend's Fist with Brave-(後編) ◆wqJoVoH16Y 死と殺意が激突する光景を見て、ストレイボウは呆然とする。 刃と焔が再生と破壊を繰り返すその様はまるで黒を玄で塗り潰すかのようだ。 「おとーさん……」 その横で同じものを見るちょこがぼそりと呟く。どうやら、ストレイボウと気持ちは同じなのだろう。 これまでは単発でしか放っていなかった黒き刃の形をした力、その高速連続射出。 今まで見たことないこの技こそが、恐らくジョウイの切り札なのだろう。 なるほど、今まで撃たなかっただけあって、その攻撃は確かに強力だ。 一流の魔術師であるストレイボウには、あれが魔力だけでなく命を対価とする禁術であることは容易に想像ついた。 だが、彼らの胸をざわめかせるのは、その技ではなくジョウイ本人だった。 焔の対流で外套を大きくはためかせながら幾本も剣を召喚するジョウイの姿は、 これまで見たこともないほどに苛烈で、背丈も何もかも違うのに、どこか魔王のようにさえ見えるのだ。 だが、それは無理もないことだろう、とストレイボウは思う。 ルッカ=アシュティア。 ストレイボウがジョウイと初めて出会ったとき、ジョウイが腕に抱き、そして掬い切れなかった命。 あの時のジョウイは、全てを喪ってしまったかのように止まっていた。それほどまでに彼女を守りたかったのだろう。 そして、その命を散らしたのは、他でもないカエルなのだ。 これまでジョウイはおくびにも出さなかったが、彼にとってもカエルは復讐を抱くに十分過ぎる存在なのだ。 (俺は、このままでいいのか……) ぎゅう、とストレイボウはかつてルッカが抱いていた記憶石を強く握り締める。 大蝦蟇は刃で傷つけられるたびに、その傷口を燃え上がらせて再生する。 焔を纏い高く聳える紅蓮のその様は、カエルがこの島で積んだ罪を一気に燃え上がらせたキャンプファイヤーのようだ。 カエルの罪、カエルの願い。 誰も彼もが、カエルを責める。他ならぬカエルがそれをよしとする。 それでいいのか。と内なる声が響く。 お前にそういう資格があるのか。と内なる声が囁く。 (俺が出来ることは、俺が為すべきことは……) ストレイボウはちらと後ろを見た。 そこには、膝を突き両腕を組むアナスタシアとゴゴ、そしてその二人の狭間で両者の額に触れるアキラがいた。 考える時間は、残り少ない。それまでに決めなければ。 この策が成功しようが失敗しようが、あと少しの時間の後、紅蓮は敗北するのだから。 違いは、自分達がそのとき死んでいるかどうかだけだ。 深く深く、アナスタシアは沈んでいった。 進みたいと強く思えば進み、少しでも迷えば永久に前にも後ろにも進めない。 そんな底無しの沼に、アナスタシアは自分がかつて棲んでいた世界を思い出す。 此岸と彼岸の狭間、生と死の境にあるアナスタシアのいる世界。 ひょっとしたら、一生出られないのではないかという気分が頭をよぎる。 「近いな……そろそろ、着くぜ」 頭に響くその声に、アナスタシアはうんと頷いた。 アキラの先導がなければ、本当にそうなってしまっていたかもしれない。 闇の中に光が生まれ、そしてその光が一気に拡大する。 一瞬眩んだその目をゆっくり開けると、アナスタシアは少しだけその口を呆然と開いた。 花が、蝶が、闇が、光が、空が、大地が、ここには全てがあった。 輝ける命、救い救われて循環する希望、鼓動に息衝く星。 「なんつう……」 「これが、ゴゴ君の、内的宇宙……」 「ああ、これが俺の現実。俺が歩いてきた証だ」 その美しさに呆然とする2人に、その世界の主は語りかける。 ここはゴゴの世界。かつて一度滅びかけ、そして蘇った世界だ。 「すげえな……あいつ、こんなもんを“救い”やがったのか……」 突き抜けるような赤い夕焼けに、アキラは苦笑いをした。 しかし、その表情には嫌味はない。これほどの綺麗なものを救ったというのなら、なるほど、ヒーローとも言いたくなる。 「ああ、俺はあいつに救われた。そして――――」 ゴゴが向いた方角へ、2人も向き直る。 天蓋の宙心、大地の臍。ゴゴの世界の中心に、それは突き刺さっていた。 「アガートラーム……」 アナスタシアは、息を呑んでそれを見つめる。 未来のガーディアンより分かたれた銀の左腕。 勇者が振るいし英雄の聖剣は、全てを見守るかのように、そこにしっかりと突き刺さっていた。 どくり、とアナスタシアは心臓を震わせる。 それは他でもないアナスタシアを英雄に導いてしまった、運命の剣だった。 この剣を抜いてしまった、抜いてしまえた時より、彼女は英雄となってしまった。 それを、これより抜こうというのだ。今この聖剣が何を封じているのか、それを理解したうえで。 「最初に聞いたときは、正直ありえねえと思ったがな」 「だが、確かにこれしかない。カエルを救い、ヘクトルを救うには」 これを抜けば、再び憎悪が世界を支配するだろう。聖剣なき世界に救いがないように。 故に、誰もそれを考えなかったのだ。その選択はありえない。聖剣を抜くなどとは。 だがありえないからこそ、それは最高のハッピーエンドに至る唯一の道なのだ。 「分の悪い賭けだな、まったく」 「だが、当たれば億万長者だ。俺の世界、全部賭けてもいいくらいにな」 アキラが笑みに応ずるように、ゴゴがローブ越しにも分かるほどにニヤリと笑った。 どちらのセッツァーも、きっとこの状況ならばこうするだろうと思いながら。 2人が見守る中、アナスタシアは眼を瞑って聖剣の柄を握り締める。 久方ぶりに触れたのに、その感触はあまりにも自分の中の記憶に合致していた。 だが、そこには僅かに温かみがある。自分の冷たい手よりも暖かい、勇者の熱がまだ残っている気がした。 「頼みがある。もしも間に合わなかったら――」 「聞かないわよ、そんなの」 ゴゴの言葉を、アナスタシアははっきりとした音調で跳ね除けた。 ここより始まった聖女の悲劇。だが、それは過去だ。 (少しだけ使わせてもらうね、ユーリル君。その代わり、イイもの見せてあげる) 「私達は、今度こそハッピーエンドに行くんだからッ!!」 眼を見開いたアナスタシアが、その聖剣を引き抜く。 剣を抱いた彼女は現在に立った。ならば後は――――未来を切り開くだけだ。 バキリ。 「はじまりやがったかッ!!」 アキラが吼える。聖剣が抜かれた瞬間、世界は一変した。 美しき夕暮れの空は飴のように緩々と歪み、不快な配色へと捩れていく。 それは正に、侵食異世界<カイバーベルト>に覆われたファルガイアの空だった。 偽りのオディオ。何の目的もなくただ憎むだけの概念は、まさしく世界を侵すものだったのだ。 分かりきったことだ。一度聖剣を抜けばこうなることは。 だからこそ――――ヒトは滅びに抗うことが出来る。 「そうだ、ヒトはただ滅びを待つだけの存在ではない! 絶望を知り、それに抗うことが出来る。 物真似師を甘く見るなよ。自分の物真似に2度も喰われるほど、俺の物真似は易くはないッ!!」 そうゴゴが叫んだとき、ゴゴのフードの内側から光が生ずる。 それは銀色の光。ゴゴの内側に今まで突き刺さっていた、アガートラームの光そのものだった。 「聖剣がなければオディオを封じられない……結構ッ! “だったら俺が聖剣になるだけだッ!”」 ゴゴの光に晒された憎悪の空の歪みが鈍る。 “聖剣の模倣によって、イミテーションオディオを仮止めする”。 それこそがジョウイの策の骨子であり、 時として桜となり、時として大地となったゴゴが現実を受け止めた果てに見出した答えだった。 例えそれが神代の概念が作り出したガーディアンブレードだとしても、 この身に内包した剣程度、物真似出来ずして何がプロフェッショナルか。 “現実”と“矜持”。物真似師に必要不可欠なそれを取り戻した今だからこそ、出来る神業だった。 「――ッ――ッ!!」 だが、それでも空の歪みは止まらない。 聖剣のものまねを始めたゴゴの表情は決してそれを表には出さないが、かなりの負担であることは容易に想像できる。 オリジナルの聖剣でようやく封じることの出来た偽りのオディオ。 如何にプロの仕業とはいえ、同じ模倣であるならば、オディオに軍配が上がるのは道理だ。 「ゴゴ――」 「止まるな、アナスタシア! 手前ェの戦場はここじゃねぇだろうが!!」 踵を止めて振り返ろうとしたアナスタシアを、アキラが激する。 そう、目的と手段を混同してはならない。ここまで危険を冒してでも聖剣を抜いたのは何のためか。 その掴んだ聖剣で何を為すかこそが問われているのだ。 「そうね……守りたいものを、守る。それが『ヒーロー』だったわね」 「わかってんじゃねーか。ホント、何があったんだ? まあいいさ……ここは心の世界、だったら、俺がやらずして誰がやるってんだ」 そう、だからこそアキラはここにいる。 「てめぇらも、やられっぱなしじゃムカつくだろ。 いいぜ、来いや。手前ェらの“想い”……全部こいつに届けてやるッ!!」 アキラは胸の辺りで両の手を広げた。 この世界に息衝く者たちの心――ゴゴを救いたいという意思が、アキラを介して聖剣となったゴゴに流れ込んでいく。 ゴゴ一人に無茶を押し付けてなるものか。世界を憎悪から守るという役目を一人に押し付けるものか。 その真っ直ぐな思いに、アキラは少しだけ眼を滲ませた。それは模倣かもしれないけれども、確かに偽らざる心だったのだ。 涙でぼやけた視界に、2つの影が見える。 一人は緑の髪の勇者で、一人は蒼き髪の英雄だった。決して遭うことのなかった二人が、共にゴゴの背中を押している。 ああこれが、勇者で、英雄なのか。 ヒーローと同じくらいには、認めてやってもいいかもしれないと、アキラは少しだけ思う。 「それでも、キツいか……急ぎやがれ、アナスタシア! 支えられて“6分”だッ!!」 だが、それでもなお覆せぬものがある。 侵食され崩壊する世界を偽りの聖剣と偽りのアークインパルスで縫い止めることなど不可能なのだ。 “6分”。それが勝ち取られた奇跡の量であり、何もかもの全滅を賭けて得た好機だ。 アナスタシアはその時間をかみ締めながら、急ぎ内的宇宙より浮上する。 誰にだって、出来ることと出来ないことがある。だから、出来ることをするのだ。 ゴゴも、アキラも、自分の出来ることを――――己が為すべきを成した。 後は、こちらもそれに応ずるだけだ。 黒き刃が破片と散る。そして蝦蟇が再び焔と再生するが、黒き刃がもう一度精製されることはなかった。 じゃり、と絶望の鎌が地面に突かれる。鎌を杖として何とか立つジョウイの肌は、 まるで本当に魔王ジャキのように白く窶れ、その一切の生気を喪っていた。 「『気が済んだか? 人の身でありながら良くぞここまで保ったと褒めてやろう。 しかし、剣で何かを守ろうということ自体が既に不純。殺す力で、この私に勝てるものか』」 対する紅蓮は焔でありながらどこか瑞々しくその力を輝かせていた。 当然だ。誰かを殺そうとする、消そうとする力は、ロードブレイザーにとって極上のエネルギーなのだから。 ジョウイは眼だけは紅蓮を見据えているが、口を僅かにパクパクとさせるだけで、最早喉を鳴らすだけの余力も残っていなかった。 「『怨まれるというのも中々に心地良かったぞ。褒美を取らせる』」 紅蓮の命令に応じ、大蝦蟇が大きく口を開く。 そこに集うは闇の油に高められた巨大な焔弾。ガンブレイズと同質であるが、その大きさはその比ではない。 「『死体すら残さず爆ぜろ。魂ごと焔に焼かれながら、煙となってルッカに逢いに行くがいいッ!!』」 カエルフレアから極大ガマブレイズが放出される。 回避も防御も不可能な一撃を前に、ジョウイは撃つべき手もないのか、抗うそぶりも見せないまま、 ガマブレイズは着弾し、爆炎を立ち上らせた。 「『クハハハ、さぁ、次は――――何ィッ!?』」 紅蓮の灼眼が爛と見開く。 爆炎の晴れた先にいたのは煙と成ったジョウイではなく、蒼い髪を靡かせた一人の女だった。 「――――頑張ったわね、男の子。偉いぞ」 女が突き出した掌の外側にめぐらされた白壁がさらさらと崩れていく。 自分の前に立つ女性の背中を見て安心したのか、ジョウイは糸が切れたように崩れ落ちる。 その身体が地面にたたきつけられる前に、ちょこがその力でジョウイをひょいと持ち上げる。 ジョウイ君をお願い、とちょこの頭を撫ぜて、女性は――アナスタシアは紅蓮と対峙する。 「『ハッ、次は貴様か宿敵! いいぞ、貴様の後方には守るべきものがある。 実に重畳、再びかつてを繰り返せるとは――――』」 「かつて、じゃないわ。これから、始まるのよ」 凛とした音が、紅蓮の嘲笑を一笑する。 アナスタシアは両の手を髪に沿わせ、その地面までつきそうな髪飾りを解く。 ころり、と髪を二つに分けていた紅玉が地面に転がる。別に何百kgもある髪飾りが自分の力を封じていたという訳ではない。 「私も、貴方もずーっと過去ばかり見ていた。でもね、私はもういいの。 聖女であったことも受け入れて、ここから、明日に向かって私は歩いていく」 アナスタシアはくるくると指を回す。その指には、細長い布が絡んでいた。 あ、とそれを見たちょこが自分の頭を確かめる。この島で最初につけていたリボンが、一つなくなっていた。 ちょっと借りるわね、とアナスタシアは笑いながら手を頭の後ろに伸ばし、その長い髪を上に纏めて束ね、リボンで縛る。 「『貴様、何者だ。お前は、私の識る聖女などではないッ!』」 その余りにも堂々とした振る舞いに、さしもの紅蓮も狼狽を見せる。 先ほどまでとはあまりにも違いすぎるのだ。振る舞いだけではない、その裡から湧き上がる、災厄を嫌悪させる感情が。 アナスタシアはその誰何に、少しだけキョトンとした後、ふっと軽い笑みを浮かべた。 両の手を髪から手離す。そこには、涼やかにまとめられたポニーテールの元聖女がいた。 「聖女じゃない。ってことはただのちょっとエッチなお姉さんなんだけど。 でも……そろそろ、新しくなってみるのもいいかなって思うのよ。貴方もそう思うでしょう? ルシエド」 呼び声に応じ、欲望の黒狼ルシエドがアナスタシアの横に侍る。 それが意味するのは、聖剣ルシエドを必要としなくなったということだ。 「『貴様……まさか、あるのか、ここにッ!? それを持つということがどういうことか、分かって……』」 「分かってるに決まってるでしょ、災厄。“ただの聖剣よ、こんなの”」 ずるり、とアナスタシアの背後からそれが伸びる。 紅蓮は、紅蓮の中のロードブレイザーは自身の天敵であるそれを見て心胆を寒からしめた。 それはかつて彼女を聖女たらしめたもの。人類最後の希望――――“だったもの”。 アナスタシアはそれを振るう。一切の重みも無く、あの焔を共に駆け抜けた無二の武器を担う。 「こんなの、ただの武器なのよ。この――――“ちょっとかっこいいお姉さん”にはね」 それが、アナスタシアの目指す明日のわたし。 英雄にはなれなくても、勇者にはなれなくても、ほんの少しくらい背伸びをしてみようかなという程度の気分。 それだけで、未来に歩いていくには十分だ。 侍るはルシエド、どれほど星が枯れようと決してなくなることは無い欲望の守護獣。 担うは聖剣アガートラーム。人類全ての願いで起動するそれを、彼女は一人で起動する。 「さぁて、時間もないから始めましょうか。来なさい、ロードブレイザー。 未だ燻り続ける過去なんて、3分そこらで消し飛ばしてやるわッ!!」 「『お、おのれェェェェェェェェッッッッ!!!!!!』」 大蝦蟇と共に紅蓮が飛翔し、その巨体でアナスタシアに襲い掛かる。 しかし、そこに最早聖女の恐怖など無かった。 「狼と共に、聖剣を携え、この身はすでに戦装束――心しなさいッ、未来に仇名す過去の亡燃ッ! 出遅れた分を取り戻せと、わたしの中の跳ね馬が躍り昂ぶる。いざ駆け出せば、容易く抑えられぬと覚えなさい!」 レジスタンスラインは疾うに越え、過去の未練は宝石箱へ。 ならば、後は明日に向かって駆け出すだけなのだから。 イスラ、ストレイボウ、ちょこ。3人は目の前の光景に唖然とした。 それは“戦闘”というよりも“神話”というべきものだった。 アガートラームを握ったアナスタシアの一閃は、もしここに海があったならば確実に海を割っていただろう清浄さを備えていた。 かたや紅蓮も、アナスタシアのケイデンスに呼応するようにその炎を猛らせていく。 聖剣の一撃が通り過ぎた先を片端から浄化すれば、瞬く間に黒炎が土地を穢す。 闘いというよりも生存競争、生存競争というよりも、世が生まれたときから争うことを定められていた運命に近かった。 「……なんだよ、いつの間にか、吹っ切れたような顔をしちゃってさ」 アナスタシアの戦いぶりを見て、イスラははぁと溜息をつく。 獣のように歯を軋らせ、益荒男のように聖剣を振り回す彼女は、最早彼の知るアナスタシアとは似ても似つかなかった。 どのような経緯があったかなど、イスラは知りたくもなかった。 “命”を滾らせているこの瞬間の光景だけでおなかいっぱいなのに、 これでその経緯まで知ったら、問答無用で認めざるを得なくなるからだった。 「だが……なんて、美しいんだ……」 禍々しい狼と共に駆けるアナスタシアの姿に、ストレイボウは素直にそう評した。 別に、アナスタシアの髪型が変わったからという理由ではない。 業火に立ち向かう乙女が、命の限りに生を燃やし尽くすその魂の輝きが、綺麗だった。 それは、武道大会で優勝した瞬間のオルステッドを思い出させる。 すべてが充実し、何もかもがその心臓の皮の中に納まっている。 ああ、とストレイボウは納得する。これが『剣の聖女』なのだと。 アナスタシアが望むとも望まずとも、その魂の極彩は、彼女を聖女と思わせるに十分だったのだ。 其れほどまでに、欲望を、命を燃やし尽くす彼女は、美しかった。 「だけど、それじゃだめなの。おねーさんばかりにたたかわせちゃ、だめなの」 立ち尽くしてしまいそうな輝きの中で、ジョウイを後ろに置き終えたちょこが靴の踵を整え、一歩前に踏み出す。 それではだめなのだ。いくら聖女に見えたとしても、彼女もまた人なのだ。 アナスタシアの人としての脆さを知っている3人は、眼を合わせて無言で頷いた。 これは神話ではない。れっきとした人と人の戦いなのだ。ならば、人としてできることが、きっとあるはずなのだから。 「『連なり爆ぜろ、ラインボムッ!!』」 「ルシエドッ!!」 大蝦蟇の口から無数の油が飛び散り、それは一直線に連鎖して爆破されていく。 アナスタシアはルシエドの毛並みを掴み、猛烈な加速でそれを回避した。 そして素早く蝦蟇の背後に回り、一撃を見舞おうとする。 「『小賢しいぞ聖女ッ! 見えぬと思ったか!!』」 だが、周囲の全てを認識する紅蓮はアナスタシアの正確に把握し、蝦蟇を飛翔させる。 気づかれたことに気づけど時は既に遅く、聖剣の一撃は大蝦蟇の背中に傷をつけるだけだった。 アナスタシアが苦虫を噛み潰す。分かっていたことだが、大蝦蟇の大きさが厄介に過ぎた。 いかなルシエドとて、この高さを一足飛びで越え上がることは出来ない。 紅蓮本人に太刀が入らなければ、如何な聖剣であってもこの不滅の災厄を滅ぼすことは至難だった。 「『思考などする間があると思うなッ!』」 そして、紅蓮は遥かな高みから焼夷弾撃をアナスタシアに降り注がせる。 中空で身動きの取れないアナスタシアは、聖剣でガードをしようとする。 「させないの!」 しかし、その一撃をちょこがパシャパシャで押し流す。 何事かと驚いた紅蓮だったが、すぐさま自分に向けて氷の粒が霰と降り注いだ。 ストレイボウの氷系魔術が、紅蓮を包む火の力を僅かに翳らせる。 そしてアナスタシアが地面に衝突する寸前、イスラの両腕がアナスタシアを支えた。 「貴方達……」 「皆まで言うなよ。アレは、マーダー。僕たちが倒すべき敵だ」 「おねーさんをひとりにはしないの」 イスラはそっぽを向いて不器用に、ちょこは虚飾無き純粋でアナスタシアを迎え入れる。 アナスタシアはその光景に瞳を潤ませた。 「アナスタシア。アレはお前にとって倒すべき宿敵なのかもしれない。 だが、あいつはそれでもカエルなんだ。頼む、俺に、カエルを助けさせてくれないか」 それでも涙を零さなかったのは、そう自分に聞いてくれたストレイボウのおかげだろう。 アナスタシアは紅蓮に向き直り、3人が見えないような位置取りで瞼を擦った。 「そう、ね。貴方は、まだ間に合うのだから。私と違って」 私と違って。そういう彼女の語尾は震えていた。 その震えこそが、アナスタシアのストレイボウへの謝罪の気持ちだった。 全ての絆を断って独りになろうとしても、それでも名前をよんでくれる人がいるのであれば、その絆は残り続ける。 ならば、たとえ友がストレイボウとの絆を断ち切ろうとしても、 謝ろうとすることには、名前を呼び続けようとすることは、きっと無意味ではないのだ。 紅蓮に今一度立ちふさがったアナスタシアは、その背中に命の鼓動を感じ、嘆息を漏らした。 肌越しにも伝わる命の熱。しかしそれは彼女に阿ろうとする者たちの命ではなかった。 誰一人として、アナスタシアに自分の命運を委ねようとするものはいなかった。 自分の未来を、自分で勝ち取ろうとする者たちの熱だった。 「私を守れなんていわない。私がみんなを守る……ううん、みんなで、一緒に戦いましょう」 ちょこに一つの輪を渡しながら、アナスタシアはそう言った。 ああ、ここには、剣の聖女が護るべきものなどないのだ。あるのは、共に並び立つ戦友たちだけだ。 もう聖女は要らない。 嗚呼――――今、私は、わたしとして、生きているのだ。 「『アアアアアッ!! 賢しい、小賢しいッ、忌まわしいぞその賢しさッ!! 何が絆かッ! 何が仲間かッ!! そんなものなど、この私の前で振りかざすなッ!!』」 眼下に集う4人の戦士たちに、紅蓮はあらん限りの侮蔑を撒き散らした。 人間の意志の集合、アークインパルスに似た絆の力は、災厄たる紅蓮にとって毒であった。 だが、何よりも、その絆そのものが紅蓮には許し難かった。 全てを絶って、何もかもを切り捨てて、燃やし尽くして、グレンは紅蓮となった。 絆を断ち切って得たこの力が、絆を紡いで生まれた力に気圧されるなど、あってはならなかったのだ。 憎しみが、羨望が、嫉妬が、ありとあらゆる負の感情が紅蓮から全てを奪い、蝦蟇へと流し込まれていく。 ついに自分自身さえ切り捨てて、その身をただの災厄へと堕とそうとしていた。 『『最早一切の手加減もなしッ! 業炎爆水ッ!! そのまま腐り落ちろォォッッ!!』』 極限まで燃え上がった蝦蟇が黒き焔を周囲に撒き、紅蓮が天に紅の暴君を掲げ、極大のウォータガを雨と降らせる。 水と火が混ざり合った瞬間、それは膨大な蒸気となって周囲を包んだ。 高温の水蒸気は金属を腐食させる。 それが呪いの炎によって生まれた蒸気ならば、命という命を瞬く間に腐り落とすだろう。 「生憎だけどね、これ以上腐らせるものが残ってないのさ、僕にはッ!!」 だが、その呪いの水蒸気を切り分けてイスラが吶喊する。 天空の剣の加護を盾に、間合いを一気に切り詰めたイスラは、大蝦蟇に一撃を与える。 どこであろうと瞬く間に回復する蝦蟇であったが、この度切り裂かれたのは左の脚だった。 蝦蟇の巨体が災いし、自重によって大蝦蟇が大きくバランスを崩す。 それに耐えようと、左に沈もうとする巨躯を右に持ち上げようとした時だった。 「今なのっ、お空に……とんでけーっ!!」 その刹那、重心が持ち上げられた一瞬を見逃さず、懐に入ったちょこの全力の蹴りが大蝦蟇に炸裂する。 常ならば一ミリとて動かないであろう巨躯は、己が踏ん張る力を逆に利用されて高く高く飛び上がった。 「『小癪がッ! 一体何を……』」 「こうするためよッ! ちょこちゃん!!」 大蝦蟇ごと宙に浮かされた紅蓮の問いに、アナスタシアが実演を以て応じる。 全速力でちょこに向かって走ったアナスタシアが、ちょこの頭上目掛けてジャンプする。 そして、アナスタシアはアガートラームを自分の足元に翳し、 ちょこはその聖剣の刀身の腹を目掛けて、いかりのリングを装備した方の足で渾身の蹴りを叩き込む。 「「いっけぇぇぇぇぇ!!!!」」 そうして、アナスタシアは紅蓮目掛けて――――“蹴り投げられた”。 弾丸のように飛翔するアナスタシアは、斬撃と共に瞬く間に大蝦蟇ごと紅蓮を追い越す。 そして、ちょこはその姿を今一度白翼の魔族へと姿を変え、ヴァニッシュで大蝦蟇を天空へ押しやる。 『『おのれ、おのれアナスタシアァ!! 認めん、認めんぞッ!! 貴様が仲間を得るなど、孤独より開放されるなど、有り得るかァッ!!』』 その呪詛は、大蝦蟇の口から放たれていた。 紅蓮の中の災厄の力を、極限まで集めたその蝦蟇は、限りなくロードブレイザーだった。 消滅の力に押されて空を上るその災厄には、 剣を振りかぶって自分に近づいて――自分が近づいて――くるアナスタシアの姿が、信じられなかった。 世界にひとりぼっちの聖女だからこそ、アナスタシアは聖女であったのに。 「言ったでしょ。私は新しい道を進んでいくんだって。 だから災厄。アシュレー君が消し残したその雑燃は、自分の始末は自分でつけるッ!! そして、私は始めるのよ――――光り輝くセカンドライフをッ!!」 アガートラームが、アナスタシアの魂に輝く。 その光が降り注ぐ眼下の世界には、白き闇にぽつんと残る赤黒い点が一つ。 まるで苺のケーキのようだな、とアナスタシアは場違いに思った。 そして、ああ、とすっかりと忘れていたことを思い出す。 「約束してたものね、ちょこちゃん。じゃあ、一緒にやりましょうか!!」 聖剣が更にその光を強める。それに呼応したか、ちょこのヴァニッシュもまた力を引き上げる。 蝦蟇は幾度となくわめき散らしていたが、最早彼女達には聞こえなかった。 ケーキは大人しく黙っていろ。何せ、今から――夫婦そろっての初の共同作業なのだから。 「「人生初の共同作業ッ!! ケーキ、入刀斬ァァァァァァァンッッッ!!!!」」 白き闇と聖剣の狭間で、災厄の残燃はそれでも怨嗟を叫び続けていた。 しかし、その不死の焔も、無と聖なる力の前では少しずつ削り取られていく。 ちょこに抱えられながら、アナスタシアはその最後を最後まで眼を逸らさず見ていた。 倒せなかった宿敵、そして、自分にとって絶対の壁であった存在。 その崩壊を、アナスタシアは眼を逸らさずに見つめ続けた。 「さよならは言わないわ、ロードブレイザー。貴方のことは、絶対に忘れられないだろうから」 光と共に黒き焔が潰えたとき、アナスタシアの瞳に僅かに雫が流れた。 それは、ある意味で友をも越える絆が生んだ涙だったのかもしれなかった。 「ア、ガ、だ……!!」 だが、まだ何も決着はついていなかった。 白き闇の外側に、染みのようにして飛び跳ねた影が一粒浮かぶ。 大蝦蟇を乗り捨てた紅蓮が、そこにはいた。 どのような執念が身体を動かしたのか、その想像すら出来ぬほどの反応だった。 いくら離脱に成功したとはいえ、ヴァニッシュの余波に晒された紅蓮の肉体は、 最早不滅の看板を外さなければ成らないほど磨耗していた。 それでも、紅蓮は魔法を唱えようとする。戦うための意思を貫こうとする。 何もかも、肉体すらも砕かれようとも、成すべきことの為に全てを為そうとする。 「カエルゥゥゥゥッ!!」 だがそんな哀れな騎士に、一人の魔術師が立ちはだかる。 紅蓮が吹き飛んだ方向を目掛け、欲望の狼に跨ってストレイボウは大地を駆け抜けた。 『アナスタシアが手を貸せというから貸してやるが、全ては貴様の欲望次第だ。一度揺らげば、振り落とすぞ』 言われるまでもないと、ストレイボウは両腿を狼にきつく挟み込む。 急激な律動に下半身の筋肉が悲鳴を上げる。だが、そんな泣き言を言っている暇はなかった。 恐らく、これがカエルに言葉を投げかけられる最後のチャンスなのだから。 ルシエドが跳躍し、紅蓮とストレイボウの間合いが狭まる。 音の通る距離、言葉の伝わる距離。ついにストレイボウはそこまで来た。しかし。 (だが、俺はカエルになんといってやればいい!? 国のことか、友のことか、仲間のことか!? 何を言えば、あいつに響く!?) 最後の最後、喉の奥まで出掛かっているはずの言葉が出てこない。 言う資格を自分に問う。言う意義を自分に問う。言う意味を自分に問う。 たかが言葉なのに、言うことが出来ない。たかが言葉だから、言うことが出来ない。 その隙を見逃すほど、紅蓮は甘くなかった。 紅の暴君の突きが、ストレイボウの胸を目掛けて穿たれる。 ストレイボウに、その鮮やかな一閃を回避する能力などなかった。 故に、それがストレイボウを穿たなかったのであれば、 それは、他の誰かが穿たれたということに他ならなかった。 「ぐ、あ……しま……っ……!!」 「ジョウイッ!?」 ストレイボウと紅蓮の間に割って入ったジョウイの腹には紅の暴君の刀身がずぶりと突き刺さっていた。 鮮血は吹き出ない。吹き出るほどの生命力が、紋章に食い尽くされた彼の身体には残っていなかった。 だが、それでも彼は走っていたのだ。残された命もない身体で、ここまで走り跳んだのだ。 「莫迦野郎ッ! 何で、こんな……!!」 「迷わない……で……ください……」 ジョウイは全てを燃やし尽くすかのような壮絶な瞳で、紅蓮を睨み付ける。 「友ならば……本当の友ならば……本当さえあれば、どんな言葉だって、響くんだ……!!」 震える手で、ジョウイは自分を貫くカエルの手に絶望の鎌を添えた。 「だから、見せてくれ! 絶たれても、それでも繋がれる奇跡をッ!!」 そして、鎌の刃を折ってしまうほどの全力で、ジョウイは紅蓮から手首ごと紅の暴君を切り離した。 精魂使い果たしたとばかりに、紅の暴君を腹に突き刺したままジョウイは地面に落ちていく。 その光景を見たストレイボウは、胸が締め付けられる思いがした。 ああ、俺は何度莫迦を見れば気が済むのだろう。 本当に友であるのならば、どんな言葉だって響く。 本当に友であるのならば、どんな言葉だって伝わる。 何かを伝えるのに必要なのは、どんな言葉で伝えるかではない。“伝わると信じられるかどうか”だ。 それを、ストレイボウは信じられなかったのだ。 言いたいことを、言えなかった。 お前が妬ましかったと、勝ちを浚っていくお前が憎らしかったと、 お前は本当に俺を友だと思っているのかと、ただの雑魚としか思ってないのじゃないかと。 言いたいことを、言いたいときに、言えなかった。 伝えることを恐れ、溜め込んで、そして衝動のままに爆発させた。 冗談交じりでもいい、皮肉気味でもいい。 言ったところでストレイボウとオルステッドの間にある絶対的な力の差は変わらないだろう。 それでも、少しでも言えていれば、きっと何かは伝わり、何かは変わったはずなのだ。 ストレイボウが胸に握り拳を当てる。その手には、小さなバッジが握り締められていた。 そのバッジが少しずつ、しかし確かに輝きを強めていく。 『ほう……兄弟だけではなく、まさか貴様もここに在ったか、貴種守護獣…… 面白い。ならばその偉大なる名に免じ、もう一度駆け抜けてやるッ!!』 ルシエドが凶暴な笑みを浮かべ、もう一度ストレイボウを吹き飛ぶカエルまで導く。 心臓の鼓動が姦しい。少しでも緩めれば、爆発しそうだ。 これは、あのときの衝動に似ていた。魔王山の隠し扉を見つけてしまったあのときの、 押さえつけてきた黒い何かが吹き出る瞬間に似ていた。 だが、とストレイボウは紅蓮を見据えて息を吸う。 ブラッドの言いたいことが、今になって理解できた気がした。 伝わると信じろ。伝えても壊れぬと信じろ。伝えて――自分の意思を、相手に打ち立てろ。 言葉が届かなかったのは、俺が咎人だからじゃない。 俺が道を間違えた人間だったとしても、俺が死すべき罪人だったとしても。 友の道を正してはいけない道理など、どこにもない。 俺に何よりも足りなかったのは――――言いたいことを、言う『勇気』だったのだから。 「カエル!! 手前ェ、いつまで寝たフリしてやがる!!」 だから、ストレイボウは『勇気』を振り絞った。 「自分で殺すのに疲れたからって、あんなのに身体を明け渡したってのか? なんだそりゃ、アレだけ偉そうに自分の意思でと言っておきながらそのザマか!! どれだけ情けねえんだよ。俺か? お前は俺か? ああッ!?」 吹き飛ぶ紅蓮に、伝わっているかどうかなど分からない。だから、ストレイボウはただ信じた。 伝わると。立場も資格も関係のない、本気の言葉なら、絶対に伝わると。 「お前は違うだろうが! 高潔に、誇り高くッ! どれだけ紅に塗れても!! お前は、お前の意思で国を救おうとした――――勇者だろうがッ!!」 握った拳が、黄金の輝きを放つ。 そして、紅蓮の残った拳が、僅かにピクリと動く。 ストレイボウと紅蓮の瞳が交錯し、そして、ストレイボウはにやりと笑った。 「お前は、かっこいいよ。国を滅ぼした俺が本当ならばお前みたいになるべきなのに、 俺にはとてもじゃないが、真似できない。でも……でも……一つだけ、一つだけ、頼むぜ……」 ストレイボウの身体が、紅蓮に近接する。 「お前が、本当に勇者だってなら!! 俺を省みろ!! お前が斬り飛ばしてきたものを見ろ!! 後ろを向けよ!! その上で前に進むってんなら、俺にはお前を止められない……」 その拳が、引き絞られる。 全ての想いを乗せた、友に向けた、勇気の拳が。 「だが、もしも! 少しでも、すまないと、思うなら!! マリアベルに! ルッカに! お前が!! その為に、殺した奴らに!! 今ここで、侘びやがれェェェェェェッッ!!!!」 ストレイボウの金色の拳が、紅蓮の鳩尾を直撃する。紅蓮の口が大きく開き、唾液と食物が漏れ出した。 まるで、この騎士が今まで溜め込んできた罪を吐き出させるように。 「ご、ぶ……やり、やがった……カ、エル」 だが、ダメージを負ったのは紅蓮だけではなかった。 紅蓮の拳が、カウンターの要領でストレイボウの頬を穿っていたのだ。 そのまま、2人は落下していく。 結果は相打ち。だが、ストレイボウはそれに満足そうな顔を浮かべた。 その拳には、確かに自分が綺麗だと思った信念が乗っていたことに気づいたからだった。 「無茶するわね」 「お互い様だろう」 ルシエドの毛並みを撫でながら、アナスタシアは頬を腫れ上がらせたストレイボウを呆れた調子で見つめた。 そのそばには、表面の水分の乾ききったカエルが横たわっていた。 災厄を内包していたからだろうか、その身体はあちこちが炭化しており、その生死は非常に危うい。 だが、今生きている。それを勝ち取れただけで、ストレイボウには何よりも誇らしかった。 「……何、うれしそうな顔してるのさ」 「だってだってー、みんながいっしょだから、ぽかぽかなの」 イスラの問いに、ちょこは満面の笑みを浮かべてそう答えた。 その答えに、イスラはやれやれと溜息をつく。 確かに、イスラとてアナスタシアを戦力と認めざるを得ない状況だった。 決して仲間だとは思いたくないが、まあ、それでも、多少は評価してもいい。 「って、のんびりしてる場合か? ゴゴのこと……」 「Oh! ……って冗談やってる場合じゃないわね。もう、5分過ぎちゃってるし」 アナスタシアはそういって、聖剣を肩に担いだ。 アキラが抑えてくれているとはいえ、時間は残されていない。急ぎ本封印をし直さねば。 だが、運命はそれほどに易くはない。 イスラが北側を見つめたとき、そこには2人の人影があった。 「あの人だ……」 その銀の髪を見定めたちょこが、そう吐き棄てる。 この娘がここまで他人行儀に、そして嫌悪感を露にするのは珍しいな、と思った。 だが、それで2人が誰なのかは明瞭になる。 ギャンブラー・セッツァー=ギャッビアーニ。そして魔族の王・ピサロ。 ヘクトルが圧し留めようとしていたマーダー達。 その事実が意味するであろうところに、イスラの心臓が戦慄いた。 「最悪のタイミングね……悪いけど、少しだけ時間稼いでくれる? 直ぐに封印してくるわ」 「ああ、それしかないだろう」 アナスタシアとストレイボウが、同時に頷く。 それが最良だろうと、イスラも思った。3人でも、時間稼ぎくらいは出来るだろう。 だが、イスラの鼓動は収まらなかった。自分の中の警報機関が、けたたましく鳴り響いている。 何か、何か見落としているような気がする。 絶対に見落としてはならない、何かを…… 「おとーさん、どこ?」 ぞくり。イスラの背中に走ったものを音で表せば、正にそれだった。 イスラがそれの落ちた場所に首を向ける。だが、そこには誰もいなかった。 ただ、夥しい血の跡が、ずるずるとずるずると延びていたのだ。 まるで、這い寄る混沌のように、ゆるりゆるりと手を伸ばし、 辿り辿ったその先には――――物真似師の眠る場所。 「魔王が、鍵を穿ったのは、確か、ここだった」 そして、その血は足を登り腿を渡り、股関節を通り、ぐじゅぐじゅと漏れる血液の源泉へたどり着く。 「使わせてもらうよ……『まけん』の、使い方……」 ぼとり、と両生類の右手が地面に落ちる。 ずぶり、と、この青空に似つかわしくない酷く厭な音が響く。 そこには、血よりも紅い魔剣を物真似師に突き刺して立ち尽くす、一人の魔王がいた。 ――――繋がった…… 「何だ、こいつは! 落ちて来るのは聖剣じゃなかったのかッ!!」 その光景をみて、アキラは叫ばずにはいられなかった。 捩れ狂った空を裂いて現れたのは、聖なる銀の腕ではなく、血に染まった紅き刃だった。 その刀身が、降りてくる。世界の中心となって世界を守る偽りの聖剣に堕ちてくる。 「くそッ! やらせねえ、やらせねえぞ……」 アキラが、己が精神の全てを費やしてでもその刃を阻もうとする。 「やめろッ!」 だが、それは皮肉にもその身を案じた一人の物真似師によって阻まれてしまう。 アキラの意識が、ゴゴの内的宇宙から排出されていく。 命を賭そうとするアキラを、放っておけなかったゴゴは、その一瞬、物真似師に戻ってしまった。 仮止めの聖剣すら失われた世界。 しかし、ここには、その代わりがあった。 禍々しいほどに紅く輝く――――封印の剣が、世界の中心に封じられた聖櫃を解く。 ――――ようやく……繋がった……ッ!! 紅の暴君が鳴動する。物真似師の奥にあるものを認識し、それは歓喜をあげた。 その様に、ちょこは何故か、魔王の言葉を思い出していた。 『安心しろ。こいつに巣食う魔物に手を出すつもりは、俺には、もうない』 「うそなの……」 俺には、もうない。俺に“は”。 「うそっていって……おとーさん……」 そのあどけない声が、聞こえていたかどうかは、分からない。 だが、聞こえていたとしてもいなかったとしても……これは、変わらなかっただろう。 ――――ようやく、完全な形で……繋がった……ッ!! その手に握る力に、ジョウイは眼を見開いた。 誰にだって成すべきことがある。だから、きっと、これが今僕が為すべきことなんだ。 時系列順で読む BACK△142-2 為すべきを成すべき時 -Friend s Fist with Brave-(前編)NEXT▼142-3 その罪を識る時 -Fallere825-(前編) 投下順で読む BACK△142-1 為すべきを成すべき時 -Friend s Fist with Brave-(前編)NEXT▼142-3 その罪を識る時 -Fallere825-(前編) 142-1 為すべきを成すべき時 -Friend s Fist with Brave-(前編) アナスタシア 142-3 その罪を識る時 -Fallere825-(前編) ちょこ ゴゴ カエル セッツァー ピサロ ストレイボウ アキラ イスラ ジョウイ ▲
https://w.atwiki.jp/rpgrowa/pages/282.html
いばらのみち――(ne pas céder sur son ―――) ◆MobiusZmZg 【4】 勇者。 導かれし者。 それは、かつてのユーリルを奮い立たせ、彼に誇りと一面性とを与えた称号だった。 同時に、勇者ではないユーリルをことごとく打ち据え、くつがえした概念でもある。 しかしてそれと同じ単語が、ときに彼を癒すものであったと、今の少年には思い当たれない。 事実、勇者という概念以外で癒せはしなかったであろうことを、今のユーリルには気付けない。 勇者であるがゆえに村を焼かれ、帰るべき場所を喪った少年が無理矢理にでも歩いていけたのは、やはり 彼が勇者であったからだ。勇者とされた彼のもとに仲間が導かれ、没頭出来る目的と、あるべき自身の姿とが、 これ以上なくはっきりと示されていたからでもあったというのに――。 気付けない。いまの彼には、気付けない。 己の心や行動基盤に内在していた未熟や単層構造、未成熟な感情。 そうしたものどもと時間をかけて向きあう機会など与えられなかった少年には、気付けない。 未昇華の感情に心を灼かれつづける彼には、見えようはずもなかったのだ。 たとえば「心にうけた傷は、究極的には、その心体に傷をつけた刃でしか癒せ得ない」と。 堆積した過去を自身から分離し追想することなど、現在の奔流に喰われんとしている彼にはなし得ない。 いまの彼に見えるものは、気付けるものは、夜立にたたずむひとりの少女だ。 彼に無力と、無知と、戻りえぬ幸せ。そして制御しようもない量の情動を知らしめ、彼の心から支えどころか 純粋なものの見方さえ奪った者。 螺旋の底にて<剣の聖女>を、《英雄》の真実を語った者。 まるで歴史の亡霊を思わせた、アナスタシア・ルン・ヴァレリア。 三度に渡って対峙した者の、黙してひとり隔轍(かくてつ)に立ち尽くす姿だけだ。 前髪に表情を隠し、武器を抱いた彼女しか見えないというのに、 ユーリルには、なにも分からなかった。 アナスタシアの思いも彼女の抱える背景も、なにもかもが分かれなかった。 この滝落としに似て押し寄せこぼれる情念に心を灼かれる少年には、推量などかなわない。 いまこのとき、彼女がなにを思って絶望の名を冠した鎌を抱いているのかさえ。 「どうしてっ、どうして……なんだよ! アナスタシア……アナスタシアぁあああッ!!」 アナスタシアが自身の薄汚なさを前に塞いでいることなど、彼には想像すら出来ない。 想像するつもりもないからこそ、彼女に揺らされたユーリルは遠慮会釈もなく声を張り上げていた。 大声で支えてもふるえ、かすれひび割れた響きの心許無さより、声帯にのこる確かな振動こそが彼を後押しする。 「僕の……僕の『魔法』は――」 ……おのが根底を揺らした者であろうと、彼女とてれっきとした人間。そのはずだ。 それならば、様々な感慨や言葉を前に揺れないでいるほうがおかしいことなのだ、と――。 そんなことにさえ、自身の基底に大穴が開けられ、心水を抜かれ続ける彼には思い至れない。 黒い髪の剣士が振るった峰に剣の腹をぶつけ、強化された膂力でもって強引に手首を返す。 利き手一本で握った剣の、竜を模した柄頭による殴打は、相手の護拳を押しながらも受け流された。 勇者であった頃には使わなかったような攻撃から重心を戻す、その瞬間。 赤い光がともって方向の感覚が乱され、くるめきとともにユーリルの視界がゆがんだ。 『魔法』から近くも遠い力を前にした次手の一閃は、虚空に円弧を刻むにとどまる。 「……あ。あぁ……、……ッ」 感情をぶつけるべき対象を見失い、詰めていた息を剣戟の動作とともに吐ききり。 先ほど耳を衝いた『魔法』という語を反芻して、どうしようもない忘我の一瞬が訪れた。 忘我のうちに置かれた本人を除いた誰が見ても明らかであった隙に、しかして追撃はない。 それが何故であるのか考えないユーリルは遮二無二のどを鳴らし、唾液を嚥下する。 斜め後ろの光景を振り見て軸を戻したそのとき、視界に割り入ったものは、青く長い髪だった。 勇者であった彼が、抱けていた優しさ。彼の人格、その底流にあったはずの想像力。 思いやりといえるものが奔騰する感情に奪われたいま、ユーリルはなんの手心も加えずに言の葉を綾なす。 「……アナスタシア……!」 すがるようにその名をつむいだ彼の、天穹のごとくに青かったはずの双眸――。 充血し嫌気にゆがみ、熱情にくすぶる輝きの質は、正しく盲いたもののそれであった。 そんな彼の様子は、大人はすべてに耐えられるものだと信じて寄りかかる、子どもの態度を思わせた。 自身の変化にも気付かぬまま、寝床たる止まり木の枝を揺すり続ける、もと小鳥の試験にも似ていた。 真から無明に放り込まれ、芯より何も見えないからこそ。 彼は、金髪の少年がつむいだ言葉に対する反応さえもアナスタシアに収斂させる。 『魔法』。《勇者》の意味を知らなければ、共感や同族意識を抱けていたのかもしれない緑竜の轟き。 泡沫のような回顧から励起された感情を、彼は自分の内に押し留めなどしない。 まったくの盲目であるがゆえに、まったくと筋がとおらない話でもないために、留めようとも思わなかった。 ゆえにこそ、次の一瞬。 呼気を押し出す体の勢いを借りたユーリルは、導かれし者の剣を上段から振り下ろした。 なんの弁別も出来ぬままに受け取ってしまった言葉をこそ、断ち切るように。 内心における揺らぎを裏切るほどに澄んだ風切り音が、湿りを帯びた夜気を引き裂いてゆく。 刃が狙ったものは、アナスタシアに向かう目前に立ちはだかる障害のうちのひとりだ。 先刻までにもぶつかった、護拳と反り身の片刃をもつ剣は、ユーリルの認識をなおもゆがめる。 帰るべき場所を焼き払い、過去をすべて葬った、魔族の王。 闇を支配する魔がいなければ、自分が光として立たされることも、きっとなかった。 そんな位置に立つ者が携えていた魔界の剣を、見紛うことなど出来ようものか。 「どうして……どこまでも、お前は僕の邪魔をするんだよ――ッ!」 雨や雨。 そうした形容が至当な慟哭が、ユーリルの表情にさらなる色を付け加える。 歪みを意識出来ない少年は緑柱石の色にも似た髪を雨に流し、線の細い剣士へ刃をぶつけた。 もはや、幾度目になるのかなどと考えるだけ無駄でしかない激突が、もう一手積み重なる。 盲目であるがゆえに戦う相手も選び取れない彼は、ある意味で思考を放棄しているも同然だった。 黒い髪の剣士が、茶色い髪の少年がぶつかってこようものなら、同じだけぶつけ返した。 金髪の少年が両手に刻まれた紋章の力を使うのなら、無彩色の雷を現出させて相殺した。 その剣に、『魔法』にこもった怒りも、悲しみも、苦痛も悲嘆も、呪詛も。 余人には想像のしづらい、されど誰もが切り捨てられない思いに繋がっている。 悪意の介在しない感情の奔流を支えるものは、 限界を知らずにあふれてくる、彼の理由は、 つきせぬ、ひとつの《問いかけ》である。 彼女が、世界が選んだ者。そして、誰もが選ばなかった者は、『どうして自分だったのか』と。 《勇者》の概念を介在させない別の答えを追い求めた果てに、彼は迷走し暴走し、決壊した。 苦痛と無理解に満ちた現状をつくる一切が、『なにゆえ自分に降りかかってきたのか』と。 そこに覚えた不全感と拘束からの開放を求めた彼は、すべての力を振るいつづけている。 くしくもと、表現すべきだろうか。 あるいはこれも、必然といえるのだろうか。 ユーリルと出会ったアナスタシアの抱いた思いと、彼のそれは質を同じくしている。 少年は少女と同じく、答えに飢えていた。 心の器、その基底にあった《勇者》という概念を疑い、疑念を前に立ち止まってしまい。 感情とともに自身を燃やしながら歩き出してもなお、癒されず。 喪失の道において内奥を枯渇させた少年は傷口を、渇きを埋められるものをこそ欲していた。 底の抜けた《ユーリル》を、刻まれた傷のすべてを埋めてしまえる思いを。 《勇者》に比肩するほど確かに自身を支える理由を。 《英雄》の影を吹き払えるほどに強力で疑いようのない現実を。 思いもよらなかった観点より降りかかった苦痛、その総量に釣り合うだけの答えを――。 アナスタシアが勇者の称号にある輝かしさを否定した裏で、ユーリルの共感を求めたのと同じに。 飢え渇いた少年は、分竜じみた豪雨にふるえ、青ざめ、体力の限界を超えても必死に声をあげる。 必死に問いへと入れあげていなければ、ユーリルそのものが立ちいかぬままに折れてしまうから。 そうと断せられようほどに、反撥をこそ求めたような彼の剣は激しく、双眼には血が入っている。 そこまで、思っていながら。 そこまで、追い込まれていながら。 様々な観点から示された答えを受容出来なかったのも、この少年に他ならない。 ユーリルは、これまでに奪われすぎたのだ。 たとえば日常。たとえば雷魔法。たとえば仲間、トモダチ、家族、なによりも《勇者》。 《勇者》とかけ離れてしまうまでに、彼は、彼であるべき理由を失いすぎている。 企図したにしろしないにしろ、様々な者から否定の言動を受けすぎているのだ。 そんな彼の抱える傷は、言うまでもなく深い。 《勇者》ではなくなった彼が基底から失った精神の血、その総量は多すぎた。 そして、勇者ではない自分を否定され続けたユーリルの自己評価は低い。 加えて仲間、トモダチ、幼馴染に対する評価は高かった。 これほどに全力を挙げて否定してもなお払えないでいる、《勇者》の称号に対してもだ。 もう帰ってこないものたちに対する理想と幻想は強固であった分、制御がきかない。 なによりも、ユーリルにはここに立つ自分の中身を覗きたいと思えない。 『自分でなくとも良い』自分の存在を見つけてしまうことは、耐えがたい苦痛だったのだから。 ゆえに彼は、現実ではなく幻想を求める。 今までの喪失を埋めるほど完璧な同調を、完璧な共感を、完璧な理解を欲する。 ともにいるだけで、なにも口にせずとも想いが伝わるといった、小児的な夢を捨てまいとする。 ……そうして強く思えば思うほどに、ユーリルからは選択肢が消えていくのだ。 自分になにがあるのかと疑った結果、自分にはなにもないと信じてしまったがゆえに。 たとえ、そんな彼を全面的に認め、許容する者ですら、劣等感を覚えた少年には脅威でしかない。 あまりに大きな幻想を抱いていながら、幻想を信じつづけるだけの感情の『遊び』も彼には少ない。 だからこそ、無意識にくみしやすい者を、加害者を狙って、 あやまたず自分のものにした感情、世界に対する呪詛をぶつけていくしか、ないのだが。 己のことさえまったくと見えない状況で、何も認められない状態には、 なんら変化がない。 いばらの道で喪って喪いつづけ、喪ったことを叫び続ける少年は『返答』を求めて新たな一閃を刻んだ。 彼の脳裡に満ちているのは、幾度も彼を裏切り、ときに形式や文脈を無視して行われた数多の答えだ。 新たな答えで埋めるべき喪失の主観的総量に比例して、彼は相手のことを待てない。 隠した思いを汲まれないことで覚えた絶望が強いほど、彼は相手を見過ごせない。 すでに彼は、相対するものに容赦を加えることだけは選べない。 それゆえ誰かを、なにかを許すことも出来ないのだ。 「アナス、タシア」 ある種の正当性を胸にしているがために、少年は止まれず、来た道を引き返せもしない。 といって先にも進めないまま、彼は、戦場で沈黙を保ちつづけていた少女の名をつむいだ。 自分が何者なのか、その一面を示した人間を表す語を、雨香すら沈む闇へと重ねて織り上げる。 世界にある者たちが悪魔にも魔物にも魔王にも見えるほど、彼女との関係性に取り込まれた状態で。 それでいて究極的には、彼に相手が見えるということもないのだ。 被害者意識の裏で絶対性を見出したために、遠慮なく暴れつけている相手――。 なんの枕詞も付けないアナスタシア本人のことを、ユーリルが顧みることはなかった。 少年は、彼女が<剣の聖女>本人であるかどうかも、彼女の戦闘能力も、彼女の好きなものも知らない。 だからこそ、自分の認知を真っ向から歪めた彼女が自分を恐れている可能性を推し量れない。 人ですらないと言われ、殺す価値もないほど空虚な自身を認めた彼には考えられない。 自身に相手に及ぼす影響力など無いと決め込んでしまった彼には、想像出来ない。 「逃がすか。逃がして、たまるか……アナスタシア・ルン・ヴァレリアああぁあ!」 この瞬間のユーリルにつかめたのは、断片的で皮相的な情報のみ。 少女が自分を守ってくれていたはずの三人から、きびすを返して背を向けたという事実だった。 少年の知らなかった《自分》を言い当て、道を示した当事者が『自分を捨てた』との認識でもあった。 眼前では彼の叫びを耳にした剣士が、舌打ちとともに一瞬、意識を背後へと逸らした。 アナスタシア。忌々しげにつむがれた名前は、狭窄したユーリルの感覚にも鮮やかに割り入る。 剣士が携える得物よりも、その名前にこそ引かれて、少年は左の手のひらを天へと伸ばした。 「きたれ、魔戦の雷」 その口の端にのぼらせるは、《勇者》の呪文である。 招雷魔法は層積し、嵩を張った黒雲をたちどころに戦地へ喚ぶ。 激しい火花を散らしている雲は、行き詰まった思考を映して白い雷を招く。 天の海にて生まれた龍を思わせる雷は、うねりつかねて地の潮海を指向する。 ひとときなれども水天の一碧をすらつなぐものが、雨渡りののち大地に落ちる。 「――ギガデイン!!」 白さもきわまって青ざめた光が、星なきみそらを押し開く。 さながら密雨と見えた輝きは糸のごとくに散り、少年の前に立ちはだかる者へと襲いかかる。 遅れることなく追随した碧の、夢を思わせて澄んだ光がなおも夜闇を照らしあげ、 雨竜下った島の一角に、幾筋もの光芒がひらめく。 土をぬるませる水のたまりが夜風を受け、さざれに光耀をはしらせてゆく。 ×◆×◇×◆× 【5】 死神の、絶望を暗喩する鎌よりも。 彼らの放つ言葉は、とても、とてもとても、とてもするどかった。 イスラも、紋章使いのジョウイも、泥にまみれたとて彼らなりの課題を見据えていたから。 結果は死であるとしても、その過程にある光をこそ目指して、 ひたすらに、生きようとしていたがために。 死にたいとわめいたイスラの叫びが、アナスタシアの思考の死角を照らし得た。 汚れ役を引き受けたらしいジョウイの宣誓が、アナスタシアの懊悩を矮小化した。 生きても闘えない自分との差が、ユーリルに対する言葉へ顕れているとも思われた。 勇者は生贄だと断じた己の言葉こそが、何もしない自身を深淵に突き込むようだった。 そして、あの雷で干上がった湖のほとりにあったものの姿が、なおも少女を突き上げる。 獅子奮迅の働きをしたのだろう四肢を砕きもがれ、切り捨ててまでも戦い抜いた者は。 ひび割れた泥濘を元の姿に取り戻すべく溜まる勝り水。そのかたすみに斃れた者は。 猛々しさや張り詰めた雰囲気とは裏腹にあどけない額を、夜天に晒している者は。 カノン。アイシャ・ベルナデット。<剣の聖女>の末裔たる凶祓いの女性――。 アナスタシアの耳にユーリルの声がはっきりと聴こえた原因は、言うまでもなくイスラだ。 ならば、現実感覚を取り戻したアナスタシアの背中に氷を入れ込んだのが彼女の遺骸。 《英雄》のくびきから解き放たれたはずのカノンがみせる、あきらかな勇戦の名残りだ。 イスラの、ジョウイの、ユーリルの言葉から逃れようとした視界の先にいた、自身を目指した者の姿。 水に沈んだと見える義体と、わずかな肉のかたまりは、アナスタシアへ衝撃を与えるに十二分であった。 むろん、彼女がいかにして<剣の聖女>の呪縛を払ったか、その経緯は少女とて知っている。 けれども、ああして散っていける心のもちようを、聖女と謳われた《英雄》は知らない。 いま、ここにひとつの意志や信念を貫くため、文字どおり身を削り――。 それでいて穏やかに逝ける心境など、とてもではないが想像出来ない。 想像の出来ないものなど、実現させることもかなわない。 (べつに、あんなにも綺麗でなんか、いなくたって……) 高鳴る鼓動がうるさかった。 そう。特段、綺麗でなくともいい。 いかな状態であろうとも、この胸さえ打てば、生きてはいける。 それこそカノンの行ったように、生身を捨て去っても生きてはいけると分かっている。 けれど、綺麗でない生の果てになにを残せるかと問われたなら、アナスタシアにはなにも言えなかった。 遠目に義体と分かったように、遺体こそ無惨な状態だったが……彼女は、綺麗に死んでいたのだ。 カノンのように死ねるかと言われれば、それは無理だと答えるしかなかった。 《英雄》にその肉体を縛られ、それでいて精神は《英雄》から自由になれたはずの、 彼女と自分は、なにが違う。 三人の言葉から逃げた先で、痛いほどに分かっていても問わずにいられなかった。 ピサロとの一対一が響いてか、いまだ口を開かないアキラの言葉に、どこかで期待をかけていた。 それでも、白馬の王子様は来なかった。 アナスタシアにとっては長い、長い時のうちに。 戦場に立った二人は納得し、もうひとりは、黙して語らず、 最後のひとりは、確かに自分を求めている。 彼女がもっとも望まないかたちで、求めている。 だから、こうして、駆け出したのだ。 あとがないと分かっていながら、戦場を駆け抜けようとしているのだ。 自身への嫌悪感をあらわにしていながら、こちらへの射線をとおさない、イスラの剣から。 リルカと面識があったのか、『魔法』という言葉を大切につむいだ、ジョウイの紋章から。 なにを話すかも分からないが、魔法の使い手というのに前線を支える、アキラの言葉から。 揺れまどい、燃えさかる感情をぶつけることにだけは迷いをみせない、ユーリルの姿から。 戦場にて、石のひとつも投げようと思えはしなかった、アナスタシアが逃げ延びるために。 踏み足の裏の全体が、ぬるむ大地にぶつかった。 子どものような足取りで逃げて、 逃げるために、 逃げて、 (生きるって、いったい何なの? どういうことを、さしているの……ッ?) いくばくもしないうちに問いが、なにも持たない彼女を追いかけてくる。 安易な道に逃げた。自分のしなければならない戦いを、避けたと。 少女自身の声こそが雷鳴に重なり、低い轟きを喰い殺すほどの苛烈さでもって響く。 そうであるからこそ、全力で足を動かしていた。 全力で足を動かすからこそ、彼女は、三人のことを考えずにいられた。 けれども、なごやかですらある忘我のときなど、長く続きはしない。 風をきり、風をかきまぜる自身の鼓動、緊張に粘った汗を流す、アナスタシアの体――。 どこまでも自分に向かって研ぎ澄まされた頬の肌理が、べつのものの動きを捉えたがゆえに。 ただの少女は、振り返る。空気に伝わる熱を前にして、振り返ってしまう。 足を止め、振り返って、真っ先に視界へと割り入ったのは引かれ者の。 惹かれ者のような少年の眼と、その手がしかと構えた剣であった。 ――分かっていた。 こうなることは、分かっていたのだ。 分割された戦場においてユーリルが狙うのは、アナスタシアただひとり。 ならば、自分が目立つような行いをすれば、それを知覚した彼は、まずもって動きだす。 即席の陣や連携を突破することなど、心の痛みで体の限界を忘れた彼は、いとわない。 ……それが分かっているからこそ、最後に少女は振り返ることがかなったのだ。 「か、はッ! ……う、くぅ――ッ」 振り返って、彼の剣を真っ向から受けることが。 胸許から背中に抜けた剣で支えられた体の、両腕を、彼に向けて伸ばすことが。 激痛に跳ねんとする腕を押さえて、ユーリルの体を拘束することが。 そしてなによりも、 痛みを超えて五感を支配する、体の痛み。 それでもって、心の痛みを忘れていられる。 体を走る熱感に身を任せていれば、すべてを。 「なにを使ったかは知らないけど、これでひとりは押さえられたね。 もっとも……君が彼にやったことをかんがみれば、問題の先延ばしに他ならないけど」 忘れさせては、くれなかった。 にぶい衝撃とともに、少女を刺した少年の肩が崩れる。 そこから苦くゆがめた視線を見せたのは、黒い髪を雨にしおれさせた剣の使い手だ。 片刃の剣を返したイスラの一撃が、ユーリルの。肩にほど近い、首の側面部を捉えたのだ。 アガートラームが無ければ素人と変わらないアナスタシアにも、この一撃が急所を打ったことが分かる。 そして、土壇場で手首を返して肩を振り抜き、急所を狙って水平にはしった軌道には迷いなど微塵もない。 手刀や貫手のそれと変わらぬ殴打のするどさは、少年の肩越しにイスラが浮かべた表情の硬さに相応だ。 「ぬいぐるみかい? 少女趣味だね、“おねえさん”」 ……目を閉じていても、耳にはイスラの声が届いてしまう。 気付かないふりをしているのか、皮肉のつもりなのか。 前言をたどって判断することも出来ない。 剣という支えを喪った体が、別のものに支えられる。 アキラとおぼしき声が、治癒の能力を使おうとして驚きの声をもらす。 その光景を睥睨していると言っていいイスラの様子から、アナスタシアは、目を逸らした。 失血と傷に力を喪ったふりをして、ひたすらに目を逸らしてしまうしかなかった。 ユーリルを『生贄』にした自分が、どうして、彼の刃を誘うようなことをしたのか。 《英雄》ではないアナスタシアを駆り立てたものは、贖罪の念ではない。勇気でもない。 《勇者》の意味を知った者に向けた同情でもなければ、後先を顧みずに行った蛮勇ですらないのだ。 これは……たんなる、保身であった。 自分が少しでも救われていたいがための、いやしい打算。 自分自身に正当性を得ていたいがための、さもしい計算。 生臭いが生の匂いなど微塵も感じられない目論見にほかならなかった。 真から生き抜く覚悟を決めることも出来ないが、屍を晒すことも出来ない半端者。 ただそれだけの人間が、いま少しの猶予と点数を得る――。 そして、当初の決意に反して、問題の解決を三度までもあと回しにしてしまっただけのことだ。 その場しのぎの行動を、煩悶と後悔と無関心に囲まれて選ぶしかなくなった。 ただ、それだけの話だ。 こんな行いをする程度には、自分が失策を犯したことだけは嫌になるほど理解している。 ここでなにも選ばなければ、先には厳しい道が待ち受けるであろうことも分かっていた。 分かっていながら、アナスタシアはこの道を。自らすすんで刃を受ける道を『選んだ』とは言えない。 自業自得であろうとなんだろうと、この展開を『選ばされた』のだとしか感じられない。 選ばされた事実を受け入れ、このことすら自分の一部であるとは、とてもではないが思えない。 そんな自分の心根が、分かっているからだろうか。 真っ向から剣戟を受け、胸当てや鎧下どころか素肌を切り裂き抉られてなお、アナスタシアの心は晴れない。 流血とともに高揚を覚えるとされる戦士の、生命の本能と今の彼女の距離は遠く。 血が流れ、脱力した体が雨に濯われるほどに、胸中にはすっきりとしないものが堆積する。 めまいがし始めてもなお、気絶には、ほんとうの忘我にはまだ遠い。 考えなくてすんだはずの思いが、水泡のように胸の奥から湧きあがってくる。 もしもいま、自分のふところに《スケープゴート》がなかったなら――。 まずもって、自分にこんなことは出来なかっただろうと。 聖女でもなんでもないアナスタシアには、ほんとうの意味で自身を犠牲にすることなど出来ない。 《生贄》となった自身を否定しても、自分が安全であれば他の誰かを身代わりに立てたように。 礼拝者すべての罪を生きたままあがなう山羊にさえ、逆立ちしても……この自分に、なれはしない。 非現実もきわまりない考えに気をまわす滑稽さが分かっていても、彼女には、たまらなかった。 自身の弱さを自覚することさえ、誰かに対する言い訳でしかないと思えるのがたまらなかった。 (あ……ぁ……) これは、いったい誰の腕か。誰の体なのか。 たしかな鼓動と人肌のぬくもりが、今の彼女にはうとましくてならない。 生きる。生きようとして、ちょこの首を締めることを選びかけた時と、これは同じだ。 マリアベルに告げた言の、冴えない響きが胸を押さえ、鼓動と呼吸を荒く無為なものに変える。 欲望は、ではない。一般化できないアナスタシア自身の欲望は、美しくも輝かしくもない。 けれどもいまは、夜の砂漠で自分自身にある欲望の美醜を見たときと同じようにはいかなかった。 あのときも今でも、『仕方がない』と。 アナスタシアは確かに感じ、考え、思考の結果を行動に移していたがゆえに。 初手に。あらためて踏み出したはずの一歩目における、ただの一語で。 生きたいと思っていた彼女は、自分の考えを限定してしまったと分かってしまったために。 その事実はアナスタシアが幸せな未来を想像しきれなかったことを、彼女自身の心に証だてていた。 ……いまの自分が殺し合いの場にあることや、自分自身の生を犠牲にしなければ、周囲の人間すべての生を 救うことなどかなわなかった自分の境遇など、ことここに至ってしまえば関係などない。 ユーリルもイスラも、ちょこや、他の者たちにも。 抱えているものは、絶対にあるのだから。 彼らの前で、自分が、これ以上身を落としたくないのなら。 こんなものをいまさら、引き合いに出すべきではない。 懊悩や煩悶といった肩身の狭い思いから逃げて生きたいのなら。 ここで無自覚と無神経をさらし、自身の弱さを露呈する以上の悪手もない。 先刻、動かないでいることを選んだ……あるいは、選ばされたからこそ。 気がついたときには、彼女のなかから逃げ道そのものが失せてしまっていたのだ。 まったくもって、自業自得に他ならない。 そして、追い討ちのように彼女は気付いた。気付かなくてもよいことに、思い当たった。 過程はどうでもいいと思っていても、この結果ひとつで過程を思う心さえ変わると。 自身が生きるために、ほかのものを踏み台にしてしまおうと思った時点で。 下手をすれば初手から生贄を立ててしまうことを考えていた時点で。 自分は、自分に、胸を張ることなどかなわないのだと。 (わたしも、同じ。同じ……か――) 諦めていた。 殺し合いを受けて立たず、殺し合いに飲まれた時点で諦めていた。 イスラの言い当てたもうひとつの正解が、疑問符を付けない問いかけが、アナスタシアの胸を締めあげた。 いばらのように棘をそなえた言葉が半日に満たない時を経て、今度は少女を縛りつつある。 けれども、石を投げられつきあげをくらうのは苦痛であることも分かっているのだ。 問題に直面しないでも状況が遷移してしまう実例を見るのもつらかったが、問題の矢面に立つだけの強さを、 強さを支える持論や信念への自信を、いまの彼女は見失ってしまっているのだから。 ならば、いかに白々しい行動をとろうとも、重なりつらなる詰問への不安は潰しておきたかった。 その結果が《英雄》を虚飾する剣にて生まれた、かりそめの致命傷だ。 胸部からの出血に触れた生贄の山羊、やぎのぬいぐるみが音もなく消え去る。 間違いなく、自分は身を張った。そうと分かっていても、すっきりしない。 失血による脱力、剣が離れた刺傷のふさがる痛みとともに、新たな失望が胸に落ちる。 ……言葉で他人を操らんとしていたくせに、逆の立場になれば、自分とてこうだ。 これで、やっと意識を失える。 そんな思いが傷のふさがった胸におちた瞬間、間違えようのない心地良さを覚えたのだから。 イスラと紋章使いの青年の言葉をきっかけに、再会の時よりなお鮮やかに知覚へ割り入ってきた声。 ユーリルの絶え間ない問いから逃れうる正当な理由がもらえると、心の底から感じてしまったのだから。 「アナスタシア……さん」 ユーリルの叫びを、幾度となく耳にしていたからだろうか。 ジョウイと名乗った少年が、ためらいがちに腕の中の自分へと声をかける。 けれども彼に答えることすら億劫で、いやで、アナスタシアは強く、つよくまぶたを閉じる。 傷のふさがるまでに、ずいぶん血を流している。そのせいか、体が先刻にも増して冷たい。 それすらどうでもよくなるほどに、現界から遠くなる意識からは執着が失せていく。 アナスタシアを、彼女として立たせる欲望が、目的が、思いが薄くなっていく。 薄れゆく意識の、自己のなかで、なおもまぶたに焼き付いているのは……。 肉薄した瞬間に焼き付けられた、赤黄色く充血した双眸。青ざめすぎて色のない唇。 あの少年の面影だ。 肩を揺らしてまでも叫ぶのをやめなかった、彼は。 イスラの呼びかけによって直面させられた、ユーリルは。 自分に《勇者》とはなにかと問いかけているのでは、けしてなかった。 どうしてなのかと、《彼》の意味を奪ったアナスタシアにこそ、搾取の理由を求めていた。 どうして、どうして一切を降りかからせた対象が自分なのかと。 アナスタシア・ルン・ヴァレリアが選んだユーリルとは、一体なんなのかと。 納得出来る、自分が満たされるだけの理由を教えてくれと、一歩も引かずに叫んでいた。 それは、分かる。 彼から欠落した現在の重みは、わずかなりと分かる。 茫洋とした時を経て鮮烈に届いた叫びから、否が応にも感じ取っている。 けれども、そんなことを問われたところで、彼女に答えなど返しようもない。 彼と同じように、日常を選んで日常に選ばれなかったアナスタシアが返してやれるわけもない。 ただ、足許にひとつ、投げられる小石は増やせたのだ。 そらぞらしくとも、『自分は、こんな事態を呼び込んだ責任をとろうとした』と。 たしかに、やぎのぬいぐるみは武器ではなかった。 だが、いざというときの保険という意味ではこれ以上ない鬼札と断言できるものでもある。 ――ここで、剣に引きずられるように意識をうしない、次に目覚められたとして。 確かさでは他に類をみない命綱を持っていることを明かさなかった自分が、彼らに囲まれて問い詰められる。 痛くもないふところを探られて、実際に痛みを覚えるような未来を想像することは、難しくない。 それでも。 ……だからこそ、か。 あの瞬間には唯一これが、欲しかったのだ。 『生贄』をここで使い捨てても、いまのアナスタシアにはこれが必要だったのだ。 石と見えたものが、そのじつ軽く頼りない木っ端でしかなくとも。 投げたところで、つかのま視界に煙をたてるだけの砂粒でしかなくとも。 なにも言えないまま疑問と失意にとらわれてしまうよりは、よほどましだと、思えたのだ。 ×◆×◇×◆× 時系列順で読む BACK△114-2 きみがぼくを――(ne pas céder ―――――――)Next▼114-4 いきてしんで――(ne pas céder sur son désir.) 投下順で読む BACK△114-2 きみがぼくを――(ne pas céder ―――――――)Next▼114-4 いきてしんで――(ne pas céder sur son désir.) 114-2 きみがぼくを――(ne pas céder ―――――――) ユーリル 114-4 いきてしんで――(ne pas céder sur son désir.) アナスタシア アキラ イスラ ジョウイ ピサロ ▲
https://w.atwiki.jp/catrpg/pages/18.html
猫RPG2 ストーリー 朝いつもどおり目が覚めると、 またしても家族がいない!? これでは「やっぱりご飯が食べられない!!」 そう思ったバジル一家は、またしても家族を探す旅にでるのであった。
https://w.atwiki.jp/gods/pages/84288.html
アナスタシイ アナスタシオスの別名。
https://w.atwiki.jp/wind_takanashi/pages/98.html
◆ポジション別活躍度 左フォワード D? ◆総合おすすめ度:D? 小鳥遊 「働き場所が限られるT系FW。モデルはイタリアの誇るファンタジスタだが、ゲームではあまりプラス査定に働いていない。なお、モデルはいわゆるイケメン選手で日本でも人気があるのだが、ゲームではあまりプラス査定に働いていない。ちなみにモデルは際立った技量を持つにも関わらず、義理を重視し温厚で慎ましい人格者であるのだが、ゲームではあまりプラス査定に働いていない。ルーマのFWでは試合単位では光ることもあるが、ダメなときはダメ。余談になるが”優勝するためにはトットかロナウディーノの二択”と言われるイタリアOHでは面白い存在。」 <右フォワード> 期数 試合 Goal Assi Yell Red 評価点 リーグ 備考 1 12 4 2 0 0 2.40 本A 1 30 8 4 2 0 2.13 本B
https://w.atwiki.jp/peopleonstamps/pages/741.html
Gonzalo Pizarro (1502/ - 1548/4/10) スペインの探検家、征服者 最初の切手(1942年、エクアドル発行)