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※超注意!!! 人間は出ません 虐待って言うか自然淘汰って感じです。 お食事中は見ない方が良いと思います。 結構気色悪い描写してます。 これは夏の出来事です。 野原を跳ね回る二匹のゆっくりが居ました。 ありすとぱちゅりー。 二匹は近くに住む仲の良いゆっくり。 よく二匹で遊び回っています。 「都会派ね〜」 「むきゅ〜」 二匹とも気持ちよさそうに昼寝を始めました。 ゆぅゆぅと寝息を立て、昼寝を満喫します。 ぶぶぶ… そこに現れたのは二匹よりもとても小さい一匹の虫でした。 その虫は不快な羽音を立て、ぱちゅりーの頬に止まりました。 しばらく留まり、次はありすの頬に止まります。 しかし、寿命だったのでしょうか、ありすの頬に止まったかと思うと、 ぽとりと落ち、足を丸めてその生涯を閉じました。 −数時間後 「むきゅ! ゆっくり寝過ごしたのよ!!!」 「う〜ん、ちょっとねすぎたわね」 日が傾きかけた頃に二匹は目を覚ましました。 あまりもたもたしていると、周りが真っ暗になってしまい帰れなくなってしまいます。 「ありす! 早く帰るのよ!!!」 「わかったわ、ぱちぇ…ゆっ?」 ありすは自分の下に小さな虫の死骸を見つけました。 「ぱくん!」 見つけるなり虫の死骸を食べるありす。 ぱちゅりーに見つからないようにこっそりと食べたのでした。 ぱちゅりーは自分の頬にわずかな痒みを感じましたが、今はそれどころでないので、 我慢してありすと一緒に自分の巣へ帰っていきました。 二匹がゆっくりの集落の広場にたどり着くと、中央にドスまりさが鎮座していました。 「二匹とも遅いよ!!! 夜は周りが見えなくて危険なんだから早く帰らなきゃだめって言ったでしょ!!!」 「ごめんなさいどすぅ…」 「むきゅ〜、ごめんなさいなの」 このドスまりさが管理する群れは15家族からなっています。 他のゆっくり達はすでに全員巣に帰っているのにこの二匹だけ帰ってきていなかったので、 心配する家族に変わり、二匹の帰りを待っていました。 この群れが住む場所は獣も捕食種も人間も現れないため、比較的安全が確保されています。 そのため、群れのゆっくりが突然居なくなることが滅多にないので心配したのです。 「二匹とも反省したならいいよ!!! ゆ? ぱちゅりーのほっぺになんかついてるよ? ぺーろぺーろ」 「むきゅ、くすぐったいのよ」 ドスまりさはぱちゅりーの頬についた白い粒のような物を舐めとりました。 特に味もなかったので「しあわせ〜」はありません。 二匹は改めて遅くなったことを謝り、それぞれ自分の家族の元に帰りました。 −二日後 さて、今ゆっくりけーねの診察を受けているのはあのありすとぱちゅりー。 何ともこの二日間とても具合が悪いのだと言います。 ぱちゅりーは頬がかゆくなり、段々痒みが痛みと不快感に変わったと言い、 ありすは舌と顎の辺りがぱちゅりー同様痒くなって痛みに変わったそうです。 「ゆ〜ん、とくに悪いところは見あたらないなぁ…」 「でも、いぢゃいよおおおぉぉぉぉおおお!!!」 「むぎゅああああああ!!! いだっ! いだい! いだいよおおおおおお!!!」 二匹とも襲いかかる痛みに悶え苦しんでいます。 今まで見たこともないような症状にけーねも困り果ててしまいました。 ゆっくりかぜとは違うし、怪我をしているようでもありません。 しかし、二匹は確実に痛がっています。 けーねが頭をひねっている間、異変はドスまりさにも起こっていました。 「ゆげええぇぇぇぇえええ!! いだいっ!!! いだいよおおぉぉぉぉぉおぉぉ!!!」 広場から巨大な悲鳴がひびきます。 舌を出して痛みに悶え苦しむドスまりさ。 彼女もまた、痒みから始まり、痛みに変わり苦しんでいたのです。 群れの全員が集まり、ドスまりさの看病をしています。 このドスまりさは他の群れのような「便利な存在」としてではなくではなく、 リーダーとして群れのみんなから絶大な信頼を得ており、 心配で全員が見舞いに来ることからも、その様子がうかがえます。 「むきゅ〜、こんな症状初めてなのだわ…」 「まりさ! しっかりしてね!!! れいむがついているよ!!!」 側近ぱちゅりーは頭をかしげ、副リーダーれいむは苦しむドスまりさに寄り添います。 しかし、三匹を襲うこの症状は一体何事なのでしょう? 答えはドスまりさが群れ全員の前で披露してくれました。 「いぎいぃぃぃぃ!!! ゆびぃぃぃいいいいいい!!! えげっ!!!」 叫ぶドスまりさの舌の表面がうねうねと波打ち、 所々から餡子がうっすらと浮かんできました。 そして… 「「「ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ…」」」 「「「「「「「なにこれーーーーーーーーーーーー!!!」」」」」」」 餡子が浮かんだ場所から舌を食い破り、二日前、ありすとぱちゅりーにくっついた虫、つまり蠅が飛び出してきたのです。 そして、舌の表面には三匹を苦しめていた元凶のウジ虫が這い出て、その上をうねうねと這い回りました。 この光景に群れの全員が驚愕し、悲鳴を上げました。 「えげえぇえええええ!!! えげえぇえええええ!!!」 自分の身に起こったおぞましい出来事にかっと目を見開きドスまりさは咆哮しました。 そして、蠅たちはどこかへ飛び去りました。 側近ぱちゅりーは自身の精神力で持ちこたえましたが、 他のゆっくり達はあまりのショッキング映像に何匹か気絶してしまいました。 「む…むぎゅぅ、、、と、とにかく悪い虫さんがドスを苦しめてたのよ!!!」 「ゆっ!!! そうだよ!! 悪い虫さんがまりさに酷い事したんだよ!!! ゆるせないよ!!!」 れいむはそう叫ぶと、だらりと地面についたドスまりさの舌の上を蹂躙するウジ虫を踏みつぶし始めました。 「…………!!! ぎゃああぁあっぁぁぁぁぁあああ!!!」 激痛に再びドスまりさの咆哮が木霊します。 「むきゅ! れいむ待って!!! そんな事しても駄目よ!!!」 「でも! まりさに酷い事した虫さん許せないよ!!!」 「みんなもよく聞いてね。多分まりさのしたの中にはまだむしさんがいると思うの。 だから一回虫さんに食べられてる舌を切り落とすのよ!!!」 ……… 「がまんしてね! ドスまりさ!!!」 「とかいはなドスのためにやることなの!! 理解してね!!!」 「痛いけど我慢して欲しいんだよー。わかってねー」 ドスまりさの口は木の枝で固定され、中には数匹のゆっくりが口に鋭い木の枝をくわえて待機していました。 ドスまりさは恐怖と激痛で涙をどくどくと流しています。 その痛ましい姿を見たくないと何匹かのゆっくりは目をそらします。 「むきゅ、準備はいい? それじゃ、はじめるのよ!!!」 「「「「ゆーーーーー!!!」」」」 かけ声と共に大がかりな手術が始まりました。 人間と違い、刃物を持たないゆっくりは鋭い枝で何度も突き刺すことでドスまりさの舌を切除しようとしているのです。 「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」 口を固定されたドスまりさは舌を何度も突き刺される痛みに声にならない声で叫びます。 中でドスまりさの舌を突き刺しまくっているゆっくり達は皆涙を流しながら作業を進めます。 全ては大好きなドスまりさに助かって欲しいからです。 地獄の大手術は三時間にも及びました。 何本もの木の枝を犠牲にして、ついにドスまりさの舌はちぎり落とされました。 ドスまりさの舌の切除痕には薬草があてがわれ、応急処置が施されます。 そして、広場の中央には切り取られた舌と、未だに舌の上や中をうねうねと這い回るウジ虫たち。 その場にいる全員の心は一つ。「ゆっくりできない虫さんは死んでね!!!」 次々とドスまりさの舌に飛びかかり、出てきたウジ虫を潰していきます。 何匹かは蠅となって飛び立とうとしたところを潰され、 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」 「うっめ! こいつめっちゃうっめ!!!」 また何匹かはゆっくりの餌になりました。 やがてドスまりさの舌はゆっくり達が掘った穴に埋められ、 ドスまりさに起こった異変は終わりということになりました。 −ドスまりさの手術が終わろうとしていた頃 ありすとぱちゅりーはまだ痛がっていて、けーねは原因が分からなくてずっと頭をひねっていました。 痛み止めの薬草を塗っても駄目。栄養のあるお野菜を食べさせても駄目。 はっきり言ってお手上げ状態。 けーねがさじを投げようとした瞬間。それは起こりました。 「えげっ! えげっ! えげっ! えげっ! えげっ! えげっ!」 「むげっ! むげっ! むげっ! むげっ! むげっ! むげっ!」 二匹が急に痙攣を起こし始めたのです。 けーねはこの症状を見て、中枢餡子と呼ばれる ゆっくりの心臓部のような物が傷つけられていることを悟りました。 しかし、体の内部のことなのでけーねにはどうすることも出来ません。 「「ぽげあっ!!!」」 二匹は最後に大きく痙攣し、苦痛に苦しむ絶叫の表情のまま死に絶えました。 けーねはため息をつき、二匹の死を家族に伝えようと思っていたところ、 なにやら死体が動いたような気がします。 「ゆー?」 生き返ったのだろうか? しかし、生き返ったにしては動きが変だ。 なんか皮が一人で動いているような…… 皮は波打つように蠢き、そして脹らんだと思ったら… 「「「「「「ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ…」」」」」」 中から大量の蠅が皮を突き破り出てきました。 「うわわああああああああああああああああああ!!!」 さすがのけーねも突然のことにまともに思考できずに力の限り叫びました。 「もこたあああああああん!!! たすけでええええええええええ!!!!」 逃げる先は愛するもこたんの住む木の洞。 「ゆ? どーしたのけーね? もこたんびっくりしたお!!!」 「ゆぅぅぅ!!! いりぐちしめてね!!!」 急いで入り口を藁などで閉めます。 「けーね、説明してくれないとインできないお!!!」 「もこたん! むしさんが! むしさんが!」 これでは話にならないと感じたもこたんは一度けーねを落ち着かせてから話しを聞くことにしました。 「それはたいへんだお!!!」 やっと落ち着いたけーねから事情を聞いたもこたんは事情の深刻さを痛感しました。 そのころになって群れのゆっくりから招集がかかりました。 ドスまりさに起こった事とけーねが体験した事が発表され、 群れは騒然としましたが、 「むきゅ、でももう悪い虫さんは逃げたし、残ってた虫さんも死んだから大丈夫よ!!!」 という側近ぱちゅりーの演説で群れ全体は安堵しました。 集会後は死んでしまったぱちゅりーとありすを埋葬することになりました。 二匹の死体は中身がほとんど無く、皮もほとんど食い破られて見る影もありません。 家族はたいそう悲しみ、群れのみんなも悲しみに暮れました。 側近ぱちゅりーと副リーダーれいむはけーねから薬草を貰い、 ドスまりさの世話をするために彼女と一緒に巣に戻っていきました。 −数時間後 けーねは考えていました。 二匹は死んだのにドスまりさはなぜ死なずに済んだのか。 そして答えが浮かびました。 (きっとドスまりさは体が大きいし、虫さんがついたのが舌だったから大丈夫だったんだ) けーねの推理は二匹は体が成体ゆっくり程度の大きさだったので中枢餡子まで食べられてしまい、 死んでしまった。しかしドスまりさは舌に寄生され、 なおかつドスの舌が成体ゆっくり十匹分にも相当する大きさだったから中枢餡子まで食べられずに済んだのだと言う物です。 つまり、普通のゆっくりだと寄生されてしまったらもう助からないと言うことです。 そのことを明日側近ぱちゅりーに伝えようと思ったら、誰かが巣に入ってきました。 「もっこもこになろうね!!!」 もこたんでした。 「もこたん! どうしたのこんな遅くに」 「けーね、ここはとても危険な気がするお!!! 明日早くに他の所に逃げるお!!!」 けーねは驚愕しました。自分たちの所属する群れを捨てて、逃げようと言っているから。 けーねは反論しました。 ドスまりさは自分たちを迎えてくれた偉大なリーダーだ。それを見捨てるなんて出来ない。と しかし、もこたんは一歩も譲りません。 しばらく二匹は口げんかしていましたが、もこたんの一言で決着がつきました。 「けーね! もこたんはけーねが好きなんだお!!! 大好きなけーねとずっと一緒にいたいから危険なことをして欲しくないんだお!!!」 もこたんの精一杯の告白でした。 これにはけーねもうろたえ、つい明日最後にドスまりさを看たら一緒によそに行くことを了承しました。 その夜は二匹は寄り添って寝ました。 −次の日 「ゆ"ぅ"、ゆ"ぅ"、ゆ"ぅ"」 ドスまりさは舌を無くしたためうまく発音できずにうめくだけでしたが、 傷自体は塞がっていたのでけーねは栄養の多い物を沢山食べるようにと伝えました。 そして、この場所を引っ越すことを提案しましたが、一蹴にされました。 「むきゅ、ここにはいっぱい食べ物があるし、 なによりドスがこの調子じゃ移動できないわ!!!」 「まりさが苦しんでるのに移動するなんてばかなの!? しぬの!? ありすとぱちゅりーを助けられなかったヤブが調子に乗らないでね!!!」 けーねは今まで世話になったとだけ伝え、もこたんの元へ向かいました。 「けーね、もこたんインしたお!!!」 「もこたん! いっしょに幸せになろうね!!!」 そして二匹はもてる限りの餌を持って群れを去りました。 −二匹が群れを去って数時間後 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ 群れに昨日生まれた蠅がやってきました。 「ゆああああああああああ!!! やべでええぇぇぇぇ!!! でいむをだべないでええぇえぇぇl!!!」 「ゆぎゃああああああ!!! たべるんだったられいむを…ぎべええぁぁぁぁああああ!!!」 「ちぇえええええん!!! にげでえぇぇぇぇぇええ!!!」 「らんしゃまああああああ!!! ごわいよおおおおっぉぉぉおおお!!!」 蠅たちは群れのゆっくり達を食べ、卵を産み付けていきました。 もちろん昨日母胎の役目を果たしたドスまりさも例外ではありません。 しかし、蠅に食われた者で死者は出ませんでした。 そのため、全員が巣の戸締まりをしっかりと行い、餌を食べて体を癒すことにしました。 しかし、翌日には全員が激しい痒みに襲われました。 あるれいむの一家では… 「かゆいよぉぉぉ、ずーりずーり…(めりぃ)ゆぎゃあああああああ」 れいむの皮が剥がれ、そこからウジ虫が表面を食い荒らす姿が見えました。 「おねええぢゃんんんん!!!」 「でいぶのがわいいごどぼがああああ!!!!」 「おがあちゃん! でいぶもがゆいよおおおぉぉ!!!」 「いぢゃいっ!! じんぢゃう! ぢんじゃうよおおおおぉぉぉぉ!!!」 もちろんこの光景はれいむ一家だけでなく群れ全体で起こっていました。 側近ぱちゅりーも、副リーダーれいむもウジ虫に体を食われています。 「うげええぇぇぇぇ…ばりざ、いだいよ、ばりざあっぁぁぁぁあ!!! 」 「むぎゅううぅぅぅぅ…」 ぱちゅりーは後悔しました。けーねの言うとおり急いでここを離れるべきだったと。 「いだいっ! じぬっ! でいぶじんぢゃうううぅぅ!! ゆぎゃあああああああああっっ!!!」 一際大きな声を上げて副リーダーれいむは死にました。 「むぎゅああああああアベッベベベベベッベベベベベベベベ……」 ぱちゅりーはれいむのように大声を上げることも出来ずに死にました。 自分の側近二匹が目の前で死んでしまい、気が動転してしまいそうになるドスまりさ。 しかし、ドスまりさもまた現在進行形でウジ虫に体を食われているのです。 逃げようとしても全身に激しい痛みが走り、動くことも出来ずに壁に寄りかかる事しかできません。 やがて、ウジ虫は蠅になり、ぱちゅりーとれいむの体を食い破って外に出て行きました。 もちろんドスまりさの体を食べていた奴らも…。 その日の内に群れは全滅してしまいました。 残されたのは中身がわずかに残ったぼろぼろの饅頭ばかりです。 −一週間後 しかしドスまりさだけは死ねないでいました。 体が大きかったため、中枢餡子が尽きないのです。 他のゆっくり達は中枢餡子を食い尽くされて死んでしまいましたが、 ドスまりさは6メートルにも及ぶ巨体、中枢餡子もゆっくり数十匹分あり かつ弱ったウジ虫を数匹ずつ中枢餡子に変換していたため、 中枢餡子を食べられる地獄の痛みを味わい続けました。 しかし、それももうすぐ終わるのかも知れません。 ドスまりさは気付いていませんが、ドスまりさを襲撃する蠅が段々大きくなっていて、 ウジ虫も徐々に巨大化しているのです。 ぶぶぶぶ… 昨日独り立ちした蠅たちがドスまりさの元に帰ってきました。 母なる饅頭大地から栄養を得るため、そして子孫を残すために。 「えげぇっ! えげぇっ! えげぇっ! えげぇっ!」 ドスまりさの目玉の中を這い回るウジ虫はすでに人間の小指ほどの大きさになっています。 きっと彼らは近いうちにドスまりさに死を与えてくれることでしょう。 「もこたん! かわいいあかちゃんだよ! みんなでゆっくりしようね!!!」 「けーねともこたんのかわいいあかちゃんだお!! ゆっくりするお!!!」 さてここで赤ゆっくりの誕生を喜ぶのは群れが全滅する直前に逃げたことで難を逃れたけーねともこたんです。 彼女たちは蠅たちが去った咆哮と逆方向に進み続け、二日前ほどに他の群れに合流できました。 安心した二匹は早速交尾をし、子供を得たのでした。 幸せの絶頂だったからでしょうか、彼女たちは他のゆっくり達が気付いた音に気付くことが出来ませんでした。 しかし、彼女たちは戸締まりをしっかりしていたので侵入者からはきっと逃げられるでしょう。 ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ おわり 言い訳タイム けーねともこたん生き残れるわけ? →またさっさと逃げれば助かりそうですな。でも、今度は子連れだから厳しいでしょうな。 なにこの蠅。やばくね? →饅頭がしゃべるんだからしゃべる饅頭撲滅用の蠅を用意しました。 ちなみに寿命は非常に短く、ゆっくり以外の生物には興味を示さないという設定にしてるので。 何このきしょいSS… →仕様です ○○の設定がおかしいんだが →仕様です まだ途中で終わってないSSあったよねぇ… →放置している訳じゃないんです。書いてます。 ちょっと「ゆっくりいじめ系 怨念」を見たら、レギオンが出たならこいつを…なんて考えただけなんです。 今まで書いたSS ドスまりさとゆうか1〜3 ゆっくり闘技場(性)1 不幸なきめぇ丸 名物餡玉 行列の出来るゆっくり スカウトマンゆかりん前・後 ファイティング親子とゆっくり まりさの商売 ぱちゅりーの失敗1〜3 盲点
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ありす 都会に行く 12KB ※俺設定 ※虐待、ありません ※基本、愛で話 ※虐待を望んでいる方、 申し訳ございませんが、ご遠慮ください。 ※ユ○ルイじゃないです ありす 都会に行く 「とかいはのありすとゆっくりしていってもいいのよ!!!」 山の奥深くまで、ゆっくりありすを探しにやってきた。 そして、今、目の前に純度100%の野生ゆっくりありすを見つけた。 ニコニコと愛くるしい笑顔のありす。 こんな無垢な微笑みを向けられたら、人間だったら、惚れてるかもしれない。 『ああ、ゆっくりさせてもらうよ』 私は挨拶を適当に済ませて、ありすと軽く世間話でもし始めた。 しばらくして、なんとなく、頃合だなぁ~と思い、 長年の疑問をありすに聞いてみた。 こんな山奥だ。 ありすに聞いたら、人間に会ったのは初めてだそうだ。 こんなありすだからこそ、私の質問に答えてくれるかもしれない。 『ありす・・・。とかいはってなに?』 私は、ゆっくりに携わるものなら、誰もが知っていることを投げかけた。 ゆっくりを研究している学者に言わせると、 ゆっくりありすの言う、とかいは、とは、 ゆっくりありすが、他のゆっくり(れいむ、まりさetc・・・)と比べて、 特別であるということを、自己アピールのために使う言葉であり、 特に意味はなく、ゆっくりたちの条件反射で言ってしまう、 ゆっくりしていってね!!!、とほぼ同じ意味であるとか・・・。 ゆっくり基準でいうならば、ゆっくりしていないモノを、 ゆっくりありすの場合、いなかもの、という言葉で表現するケースがある。 ありす種のカスタードには、 自分は、とかいは、である という情報が遺伝子レベルで組み込まれており、生まれた時点では、 もちろん、ゆっくりありすにとって、都会や田舎がどんなモノなのか、 知らないので、その言葉の真意を知らずに使っているのであろうと思う。 「とかいははとかいはよ!!! ゆっくりりかいしなさい!!!」 まあ、思ったとおりの回答だ。 だから、聞いてみた。 『そうか・・・、じゃあ、ありすは都会に行ったことがあるのかい?』 当然、今まで一度も人間にあったことないというありすだ。 山から出たことがないのは、わかっている。 ぶっちゃけ、三度のメシよりゆ虐が好きな虐待鬼意山たちが、 わざわざ遠い街から山狩りに出かけて、野性のゆっくりをゆ虐するこの時世で、 今までのゆん生で、人間に会わなかったということは、 虐待鬼意山ですら、倦厭してしまうほどの、 ここが前に超が付くド田舎であるのは、人間から見れば、明白だ。 「ありすはこのやまからでたことがないわ!!!」 と、自信満々で答えるありす。 『じゃあ、都会を知らないんだね?』 小バカにした感じで聞き直した。 「いえ!!!ありすはとかいはよ!!!」 ありすは、ちょっと怒ったようで、むっとした態度で、頬をぷくりと膨らませている。 『ああ、悪かったよ・・・ありすはとかいはだよ。』 少し機嫌を直してもらうため、謝っておく。 「ゆふふ。そうよ!!!ありすはとかいはなのよ!!!」 気を良くしたみたいだ。 『でも・・・都会に一度も言ったこともないのに・・・とかいはって言えるのかな・・・』 ありすに聞こえるように、わざとボソッと呟いてみた。 「ゆっ!!!おにいさん!!!ありすをいなかものだというの!!!」 再び、怒ったようだ。 『悪かった悪かった・・・ありすはとかいはだよ・・・でも・・・』 少し、もったいぶった言い方をして、ありすの方を見つめる。 「おにいさん・・・たしかに・・・ありすはとかいにいったことがないわ・・・」 視線を逸らし、寂しげな表情になるありす。少しいじめすぎたかな。 『ありすは・・・都会に行ってみたいかい?』 笑顔でありすに問いかけてみた。 「そうね・・・とかいはのえすこーとをしてくれるのなら・・・いってあげてもいいわよ!!!」 体をクネクネとして、顔を赤らめて、嬉しさを隠しているありす。 ホントは行きたくて行きたくて仕方がないって顔に書いてますよと言いたくなる。 これがツンデレってやつか。なかなかいいものだな。 『じゃあ、連れてってあげよう!!!』 「ゆ、ゆふんっ!!ありすをとかいにつれていってもいいのよ!!!」 ということで、ありすを街まで連れて帰ってきた。 まず、街を鳥瞰できる丘から、人間が住んでいる街をありすに見せた。 「す・・・ごい・・・わ・・・」 雲を突き抜けるかのような高さの超高層ビルが森の木々のように立ち並ぶ。 山奥の自然では決して見ることの出来ないアスファルトで埋め尽くされ、 蛇の脱皮した皮のようにクネクネと整備された高速道路。 林のざわめきしか聞いたことのないありすからすれば、未知の音を発する都会の生活音。 無数に連なる車から出てくる少し苦い匂いのする排気ガス。 街の熱気と、肌寒い風で、熱いのか寒いのかも判断ができない空気。 ありすは、五感で街を体感した。 『どうだい?ありす?』 「これが・・・とか・・い・・・」 どうやら言葉を失っているようだ。 それから、ありすの希望もあって、街で一番高いビルに行って見た。 全面ガラス張りのエレベーターに乗り込み、街の景色を見せてみた。 「おそらをとんでるみたいだわ!!!」 ゆっくりの場合、ちょっと高いところに上がっただけで、 そんなことを言ってしまう奴らばかりだが、 地上から200~300m前後くらいの高さだと、 人間でも同じことを言ってしまうだろうな。 まるで子供のように身を乗り出して、街の景色を目に焼き付けるありす。 無邪気に喜んでくれて、こちらとしても嬉しいばかりだ。 最上階のレストランで、食事を取る事にした。 ここのレストランはゆっくりも入店可能な特殊なレストランだ。 ここの景色もまた、最高に眺めが良い。 『さあ、ランチを食べようか。』 予約していた席にありすと座り、窓を眺めながら、食事をし始めた。 私は、普通のランチだが、ありすのランチは、 りんご、オレンジ、マンゴー、ぶどう、さくらんぼと言った、 果物の盛り合わせであった。 「こんなにおいしいくだものははじめてだわ!!!」 それはそうだろう。 この果物は全部、人間が徹底した管理の下、作られたモノばかりだ。 人間とて、おいそれと口に出来る代物ではない。 非常に高価のため、一部の特権階級の人間しかお目にかかることすら、難しいかもな。 自然に生えている果物やそんじょそこらの農家でつくられたモノとは、格別に味が違う。 たまに、ゆっくりが、人間の畑で盗んでいく野菜とかあるけど、 あんなものより、比べ物にならないだろう。 ちょっと豪華なランチを済ませた後、 ありすを繁華街に連れて行った。 「すごい!!!にんげんさんがこんなにたくさんいるなんて!!!」 まるで地平線の彼方まで人で覆い尽くされているかのような道。 田舎から都会に出稼ぎに出た人だったら、同じこというかもな。 それから、ゆっくりグッズがたくさん置いている、ゆっくりショップに出向いた。 そこで、これから向かうところのために、ある買い物をした。 「ど・・・どう・・・?」 ありすがモジモジとしながら、 ヒラヒラとしたレースがついた可愛いドレスを着て、私に見せてきた。 『かわいいよ!!!』 満面の笑みで、微笑んであげた。 「と、とうぜんでしょ!!!ありすは・・・」 『とかいは、なんでしょ!!(笑)』 「ぷくー!!!もう!!!ばかにしないで!!!」 顔を真っ赤にして、恥ずかしがっているありす。 恋人だったら、惚れ直してるなぁ。絶対。 「ゆっくりしていってね!!!」 「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」 飼いゆっくりたちが集まるサークル「ゆっくりなかま」の集会に、 連れて行った。 ありすと同様、可愛らしい服を着ているゆっくりたち。 ありすのことを、ゆっくり出来るゆっくりと、他の飼いゆっくりもベタ褒めして、 仲良くす~りす~りしたり、ピョンピョンと追いかけっことかして遊んでいる。 ホントは、飼いゆっくりしか入れてはいけないんだが、 ここのサークルに集まる飼い主さんは、全員、愛で派であり、 野生のありすに、都会とはどういうところかを教えているということを説明したら、 快く受け入れてくれた。ありがたい人たちだ。 日も暗くなり、ありすを連れて、 本日のメインイベントを行なうことになった。 街のはずれにある丘にある、レストランにやってきた。 ありすのために、予約したものがあった。 高さ3mにもなる特注のウェディングケーキだ。 もちろん、いくらなんでも、私は人間だ。 ありすと結婚したいとか思うわけもない。可愛いと思っても、 まあ、ペットくらいの認識だ。 勘違いしてもらいたくないから、最初に言っておく。 ディナーには何がいいかと考えた結果、ゆっくりの大好きなあまあま、 つまり、スイーツを用意してあげたのだ。 まあ、なんでウェディングケーキだというと、 センスを疑われるが、ゆっくりの体長より数倍大きなスイーツだと、 喜ぶだろうと思っただけだ。 「・・・・」 さすがの大きさに言葉を失うありす。 目が点となり、その場から固まって動こうとはしない。 店員がにこやかに、ケーキを切っていき、 ありすでも食べられるくらいの大きさにして、食べさせて上げた。 「しあわせぇぇぇええ!!!!」 目をうっとりさせながら、俗に言う、ヘブン状態になっているありす。 多分、今日一番の笑顔かもな。 レストランの窓から、街の夜景を眺めるありす。 「よるなのに・・・きらきらと・・・かがやいてるわ・・・きれい・・・」 感慨深い表情で、街を見つめていた。 すっかり、街を堪能してもらった後、ありすを連れて、 私の家に帰ってきた。 「ここがおにいさんのおうちね・・・なかなか・・・とかいはなおうちね!!!」 ただ6畳一間の1Kアパートなんだが、ありすからすれば、 これもまた、とかいは、とからしい。 さすがに、慣れない事をすると疲れた。 クタクタになったので、ありすとともにベッドに横になり、 床に就いた・・・ 「おにいさん!!!おきなさい!!!あさよ!!!ゆっくりおきなさい!!!」 ありすに起こされてしまった。 「おねぼうさんは、とかいはになれないわよ!!!」 結構、寝過ごしたみたいだ。 「おにいさん!!!きのうはとかいはなでーと、たのしめたわ!!! ゆっくりかんしゃしてあげるから・・・ありがたくおもいなさい!!!」 まあ、ツンデレのありすからすれば・・・ これが最上級の感謝の言葉なんだろうなと受け止める。 「じゃあ・・・」 「おにいさん・・・わるいんだけど・・・ありすを・・・」 「もとのおうちにつれていってね!!!」 信じられなかった。 恐らく、ありすのことだ。 山の暮らしよりも、都会の快適な暮らしの方がいいというかと思えば・・・。 あれだけ、贅沢三昧をした後だ、今日も連れて行けとか言うのだろうと、 思っていたが・・・。 「きのうは・・・なかなかたのしめたわ!!! でも・・・ありすはとかいはよ!!! やまでくらすのが、とかいはなのよ!!!」 相変わらず、意味がわからないことをいうありすだが、なんとなく分かった気がした。 とかいは、とは、ホントに深い意味のない言葉であり、 自分自身を表す言葉でしかなかったのだ。 とかいは、という割には、都会を知らないから、 都会のよさを教え込んだつもりだったが、 それでもありすは、山に戻りたいというのだ。 正直、ありすにとって、都会に住んでいようが、田舎に住んでいようが、 ありすはとかいは、なのだ。 私はありすの言うとおり、山へ戻して上げた。 森の入り口まで連れてきて、私はありすに最後の質問をした。 『都会にいれば、毎日ではないけど、あんなゆっくり出来る生活があるのに、 どうして、山に帰りたいんだ?』 「ありすは、とかいはよ!!! ゆっくりりかいしてね!!!おにいさん!!!」 そういい残し、ありすは森の中に消えていった。 今思えば、ありすのいうとかいは、というのは、 趣向の問題ではなく、精神な問題なのであろうと思う。 ありすは、恐らく、今までも、そして、これからも、 ずっと、とかいは、といい続けるのだろう。 終わり あとがき 針供養じゃないけど、 たまには、ゆっくりをゆっくりさせてあげるのもいいかな? と、思い、書きました。 なぜ、ありすで愛で話なのか? れいむ: 作者はコイツのことを考える度に、「ヒャッハアアア!!!」っていう発作があるので、 どう考えても苦しんで苦しんで苦しませなければならないという風に追い込まれて、 最終的にはハードゆ虐に走ってしまうから。 まりさ: 態度が生意気なので、精神的にネチネチといじめてやって、 自分が如何に矮小な生物であるものを身に染みて理解させてやりたいので、 可愛がるなんてもってのほか。 ぱちゅりー: ぶっちゃけ、興味なし。 その他: 基本、モブキャラ。 あと、このありすが、舌に肥えて、 木の実や草、虫を食べられなくなる心配(笑)をしている方、 ご安心ください。 今回、その設定はないと考えていてください。 どうしてもという場合、自分の頭の中で、勝手に想像してください。 ※これでビギッ!!って来た虐待鬼意山に、燃料投下して、 新たなゆ虐をゆっくり考えていってね!!! 他の作品 ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4 ふたば系ゆっくりいじめ 187 頭でなく心に訴える ふたば系ゆっくりいじめ 188 ユグルイ その5 ふたば系ゆっくりいじめ 192 長寿と繁栄を・・・前編 ふたば系ゆっくりいじめ 200 長寿と繁栄を・・・後編 ふたば系ゆっくりいじめ 221 FFR ふたば系ゆっくりいじめ 230 本気で勝てると思ってたのか? ふたば系ゆっくりいじめ 231 長寿と繁栄・・・完結編 ふたば系ゆっくりいじめ 236 ユグルイ その6 ふたば系ゆっくりいじめ 243 死すべき生物 ふたば系ゆっくりいじめ 250 ゆっくりSSをれいむに読ませてみた ふたば系ゆっくりいじめ 263 飾りの価値は 起 ふたば系ゆっくりいじめ 265 飾りの価値は 承 ふたば系ゆっくりいじめ 283 飾りの価値は 転 ふたば系ゆっくりいじめ 286 飾りの価値は 始 ふたば系ゆっくりいじめ 292 時をかけるまりさ 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 299 時をかけるまりさ 中編 ふたば系ゆっくりいじめ 304 時をかけるまりさ 後編 ふたば系ゆっくりいじめ 309 時をかけるまりさ 完結編 ユグルイあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゆ虐を読みすぎて疲れたならこれを読むとリラックスする。 -- 2012-05-19 01 52 38 いい話。 -- 2012-04-02 17 37 41 ありすの「とかいは」は生き様というか有り方なんだろうな… 贅沢を知ってなお、山でゆっくりできるゆっくりは真のゆっくりなんだろう、と思う -- 2010-10-04 20 06 02 虐待SSでこういった変化球も面白いな~ ありすってあんまりゲスにして欲しくないのでこの作品は良かった -- 2010-09-24 22 05 16 虐厨の俺だがこのありすならとかいはとよんでもいい -- 2010-09-19 15 13 42 ありす愛ではゆっくりできるね! やはり自分には山の暮らしの方があっているという 事なんでしょうね こういう優しい話もいいもんですね ただし主人公はまりさ・れいむ以外に限りますがw -- 2010-09-17 16 00 14 深いなあ・・・ なんか「侍」と「サムライ」の関係に似てる気がします。精神も良くないと、いくら都会に居ても「とかいは」には成れないんですね。 -- 2010-07-15 08 07 43 「とかいは」とは、高尚な精神を表す言葉なんだなぁ。 「とかいは」と「都会派」は違うことなんですね。 -- 2010-07-05 01 49 46
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(プロローグ やがて始まる崩壊の序章) ある人里から離れた大きな森。そこに、ありす、まりさ、れいむ、ぱちゅりーの四匹のゆっくりが住んでいた。 同じ年の春に産まれた四匹は、小さい時から大の仲良し。どこへ行くのも一緒。何をするのも一緒。 元々住んでいたゆっくりの群れから飛び出した時も、やはり四匹は一緒だった。 若さゆえの好奇心からか。それとも近くに住む人間に怯え、ゆっくり出来ない毎日に嫌気がさしたのか。 冬を越え体も大きくなった二年目の春。まりさは群れを離れる決意をし、三匹もそれに続いた。 森を出、川を渡り、野を横切り、山を越え。遂に巨大な木々が生い茂る大きな森にたどり着いた。 人里から遠く離れたその森には、ゆっくりを餌とする野生動物は棲んでいない。 近くの草原にはゆっくりが好む草花がたくさん生え、森では木の実をいくらでも採る事ができた。 まさにゆっくりにとっての理想郷。しかし、この森にはゆっくりが住んでいなかった。 その理由をありすは後に知る事になる・・・ 「ゆーーー!ここにしよう!きょうからここがまりさたちのゆっくりぷれいすだよ!!!」 「むきゅー。そうね。ここならにんげんにおそわれるしんぱいもないわ。」 「でもここにはゆっくりがいないわね。とかいはのありすにはすこしさみしいわ。」 「ゆ!だいじょうぶ!れいむたちがあかちゃんをうんでむれをおおきくすればいいよ!」 「「「「みんなでゆっくりしようね!!!」」」」 早速ゆっくり達は自分達が暮らす新しい家を探し始めた。 ほどなく、まりさが手頃な大きさの洞窟を見つけ、ここに皆で住もうと提案する。 しかし、三匹はお互いの顔を見合わせながら返事をしない。しばらくしてれいむがこう切り出す。 「れいむたちもずいぶんおおきくなったよ。そろそろひとりぐらしをするべきだとおもうよ。」 まりさはまだ気づいていなかったが、ありす達はもう生殖が可能なほどに成長していた。 そして、幼かった頃には無かった、四匹で無邪気に遊んでいた頃には無かった感情が芽生えていた。 「まりさがすき!」「まりさのあかちゃんがほしい!!」「ほかのふたりにはわたしたくない!!!」 旅の間、いや、それよりもっと前。まりさと会えない冬籠りの間中ずっと考えていた疑問。 「まりさ!あなたはいったいだれがすきなの!!!」 しかし、そんな事聞けるはずも無い。もし聞いてしまったら・・・まりさの答えを聞いてしまったら・・・ もう、私達の仲は元には戻れない。 まりさは好きだ。でもれいむもぱちゅりーも私にとって大切な友達だ。 ありすの悩み。そしてそれはれいむとぱちゅりーにとっても同じ。 三匹の間には微妙な距離ができ始めていた。とてもとても小さな亀裂。しかしそれはすべてを壊す入口。 結局四匹はそれぞれ別々の住処で暮らすことにした。まりさは自分が見つけた洞窟。ぱちゅりーは巨大な古木の洞。 れいむは川の近くに自分で掘った穴。ありすはまりさと違う小さな洞窟を見つけそこに住むことにした。 (はじまり それは小さな嘘だった) 森での四匹の新しい生活が始まった。朝起きると皆まりさの家に集まり一緒に出かける。 森で木の実を探し、川辺で水浴び。虫を追いかけて遊び、疲れたら日当たりの良い草原でゆっくり昼寝。 草木を揺らす風の音に耳を傾け、何時までも終わらぬ楽しいお喋り。 日が落ちるとそれぞれ自分の家に戻り、とてもゆっくりとした一日が終わる。 ゆっくり達は常に笑っていた。皆と一緒だから。まりさと一緒だから。 そんな幸せな日々に変化が起きる。まりさが怪我をしてしまったのだ。 その日、ゆっくり達はどれだけ高く飛べるか競い合い遊んでいた。 「ゆっふっふ!やっぱりみんなれいむにはかなわないね!」 「むっきゅーーーー!」 「ゆゆっ!べ、べつにくやしくなんかないんだからねっ!」 「おーいれいむ!かちほこるのもそこまでだよ!まりさがここからとんだらまりさがいちばんだよ!!!」 「ゆゆっ!そんなたかいところからとんだらあぶないよ!!!」 「ゆふふ!そんなこといってまりさにかとうとしてもだめだよ!それっ!!!」 「「「ゆーーーーーーーー!!!」」」 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛!!!い゛た゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!」 岩の上から飛び降りたまりさは、運悪く地面に落ちていた尖った小石の上に着地してしまう。 幸い命に別状は無かったが、体の底面に石が刺さり餡子が漏れ出している。 餡子が漏れぬ様、近くにあった葉っぱを傷にあてすぐに家まで運ばれた。 「あああ・・・いだいよおお・・・あしが、まりさのあしがああああ・・・」 「どうしよう。これじゃしばらくうごけないよ。」 「だいじょうぶ!いえでゆっくりしてればなおるわ!」 「そうね!まりさはしんぱいしないで!ありすたちがまいにちごはんもってくるからね!」 「ゆぅぅ・・・みんなありがとう・・・」 三匹はまりさに早く良くなってもらおうと必死になって餌を集める。普段食べられない様な御馳走を。 ぱちゅりーはこの辺りではめずらしいイチゴを、れいむは蜂に刺されながら蜂蜜を集めてきた。 ありすは焦っていた。自分が一番美味しい物を見つけたい。 そしてまりさに「ありすのごはんがいちばんだね」と言って貰いたい。 ありすは普段なら入らない様な森の奥まで足を踏み入れる。しばらくすると目の前に古びた洋館が現れた。 「(ゆ。なんだろう?ここにはにんげんはいないはずなのに・・・)」 ありすは不思議に思い、窓から中の様子を覗こうとする。 「あら、ゆっくりじゃないの。珍しいわね。ゆっくりがこの森に来るなんて。何しに来たの?」 「!!!!!」 突然の後ろからの声にありすはびっくりして振り返る。そこにいたのは金髪の女性。 いつもなら警戒するかすぐに逃げ出すはずなのだが、その女性の美貌にありすは思わず見とれていた。 「(とてもきれいなひと・・・)」 「あら?あなた喋れないのかしら?それとも警戒しているの? 大丈夫よ。私はあなたを虐めたりはしないから。」 「ゆ!ごめんなさい!そうじゃない!そうじゃないのよ!」 ありすは「虐めない」との彼女の言葉に安心して今までの経緯を話し始めた。 最近この森に越してきた事、仲間たちの事、そしてここへ来た理由。 「そう・・・友達が怪我を。ごめんなさいね。私では力になってあげられないわ。 その代わりと言っては何だけど、お菓子を上げるわ。お友達に持って行ってあげなさい。」 「ゆ!ありがとうおねえさん!!!」 「ただし、一つ条件があるのよ。」 「じょうけん?」 「そう。見ての通り私はこの森に一人で住んでいるの。お茶の相手が欲しいのよ。」 「それならおやすいごようだわ。とかいはのありすがおねえさんのおちゃともだちになってあげる!」 「ありがとう。嬉しいわ。じゃあ、ちょっと待っててね。」 一人と一匹の奇妙なティータイムが始まった。 ありすはテーブルの上のお菓子を、むーしゃむーしゃと食べながら話続ける。 お姉さんは紅茶を飲み、ニコニコしながら話を聞いているだけ。 やがて話がまりさの事になった時、お姉さんが静かに話しだした。 「そうなの・・・あなたはまりさの事が好きなのね。」 「うん。でもまりさは・・・まりさのきもちはわからないの。まだ、あいてをきめていないのかもしれない。」 「やさしくておもいやりのあるれいむ。あたまがよくてなんでもしってるぱちゅりー。」 「でも、ありすは・・・ありすにはなにもないの。まりさにはありすだけをみてほしいのに・・・」 「・・・あのねありす。あなたがどれだけまりさの事が好きか解ったわ。 それに、れいむやぱちゅりーの事をどれだけ大事に思っているのかも。 でもね。それじゃ駄目なのよ。誰かを好きになったら周りの事なんか考えてちゃだめよ。 自分の事、自分がその子と幸せになる事だけを考えないと。他の子に取られちゃうわ。」 「・・・・・」 「あなたは考えた事があるの?まりさがれいむかぱちゅりーと幸せになった時の事。 あなたは諦められるの?まりさの事を諦めて、それでゆっくりできるの?」 「それは・・・」 「あなたはゆっくりなんだから。ゆっくりは自分がゆっくりする事だけを考えるものなのよ。 れいむやぱちゅりーだってそうに違いないわ。 あなた、このままだとれいむかぱちゅりーに出し抜かれるわよ。それでいいの?」 「それはいや!!!」 「そう。それなら私が知恵を貸してあげるわ。だからあなた時々ここへいらっしゃい。いつでも待ってるわ。」 「・・・うん。」 ありすはまりさの家に戻った。貰ったお菓子と、お姉さんに教えてもらった知恵を持って。 まりさにお菓子を渡し巣から出ると、れいむとぱちゅりーが外で待っていた。 「まりさのようすはどうだった?」 「うん。だいじょうぶ。ありすがもってきたたべものをたべたらだいぶげんきになったよ。」 「そう。それはよかったわ。」 「・・・まりさはね、ありすがもってきたごはんがいちばんおいしいっていってくれたよ・・・」 「そ、そうなんだ・・・」 「・・・それでね・・・とてもおいしかったから、げんきになったらふたりきりでまたとりにいこうって!!」 「「!!!!!」」 二匹は一瞬言葉に詰まると「そう・・・そうなんだ・・・」と呟きとぼとぼと家路についた。 「(おねえさん・・・いわれたとおりにやったよ・・・でも・・・でも・・・)」 「(いたいよ・・・とてもいたい・・・)」 「(ごめんねれいむ。ごめんねぱちゅりー。こうしないと・・・こうしないとありすがゆっくりできないの・・・)」 (塗り重ねられる嘘 もう後戻りはできない) こんな日々が何日も続く。三匹は毎日まりさに餌を運ぶ。 れいむとぱちゅりーは森を駆け回って探してきた御馳走を。ありすはお姉さんに貰ったおいしいお菓子を。 何も知らないまりさはありすの持ってきたお菓子を一番美味しそうに食べる。 それを複雑な表情で黙って見つめるれいむとぱちゅりー。 まりさが食べ終わると三匹はそろって外に出る。しかし三匹が一緒に遊ぶ事はもう無かった。 めいめい自分の家で一人で過ごす事が増えていた。 ありすだけが家に戻らず、それぞれの家に遊びに行きお喋りをする。 れいむの家で。ぱちゅりーの家で。まりさの家で。おねえさんに教わった話を。 「まりさがね、おおきないえにひとりですむのはさみしいっていってるの。あかちゃんがほしいんだって。」 「でもぱちゅりーはだめだって。あかちゃんをうんだらからだがたえられなくてしんじゃうから。」 「れいむはどうなのってきいたら、くびをふってだまってしまったわ。」 「ぱちゅりー。まりさはあなたのもってきたいちごがすっぱくておいしくないっていってたわ。」 「まりさは『ぱちゅりーはじぶんだけおいしいものをたべてる』ってごかいしてるわ。」 「れいむもそうおもってる。ぱちゅりーとはゆっくりできないって。」 「まりさ。さいきんあのふたりはここへあそびにこないわね。まいにちごはんをもってくるだけ。」 「まりさはみた?まりさがごはんをたべてるときのふたりのかおを。」 「ふたりはまいにちごはんをもってくるのがめんどうになったのよ。でも、ありすはそんなことないからね!」 「れいむ。まりさがありすといっしょにくらしたいって。」 「そしてげんきになったらありすといっしょにあかちゃんをつくりたいって。」 「あしたからはありすがまりさのせわをするから、れいむはゆっくりしてていいよ。」 「まりさがね・・・れいむがもってきてくれたごはんもおいしくないっていってるの。」 「ありすのごはんじゃないとやだって。それに、あなたがかえったあといちごをはきだしてたわ。」 「あしたからはぱちゅりーもれいむも、もうごはんをもってこなくていいって。」 「れいむとぱちゅりーがね。もうまりさにごはんをもってくのはいやだっていってるの。」 「れいむははちにさされながら、ぱちゅりーはかわをわたってとりにいくんだもの。しかたないわ。」 「でもあんしんして。まりさにはまいにちありすがごはんをもってくるからね。」 「あら、いらっしゃい。どう?教えた通りにちゃんとやってる?」 「うん・・・でも・・・」 「でも?」 「もうれいむやぱちゅりーとはゆっくりできないよ。」 「それでいいのよ。あなたにはまりさだけがいればいいんでしょう?」 「うん・・・」 「れいむやぱちゅりーとも仲良くしたければまりさの事は諦めなければならないわ。 それはいやなんでしょう?大丈夫。あなたは自分がゆっくりする事だけを考えていればいいのよ。 その為にどうすればいいかは私が教えてあげる。」 「ありがとうおねえさん。そうだよね。ありすがゆっくりできればそれでいいんだよね。」 「(それに、もうもどれないよ。もうみんないっしょにはゆっくりできない・・・)」 (発覚 嘘はいずればれる、しかしゆっくりにはそれが解らない) いつの日からか。ゆっくり達の顔から笑みが消えていた。 「ゆっくりー!」と叫ぶ事もなく「しあわせ~♪」と言う事も無い。 ただ森の中で綺麗なお姉さんだけが毎日ニコニコと笑っていた。 そんなある日、ありすはれいむがひとりでまりさの家に入って行くのを見た。 不審に思い入口から中の様子を窺う。 「ゆ!まりさはそんなこといってないよ!」 「じゃああれはありすのうそだったのね!」 「うん。まりさは・・・まりさはだれとくらすかまだきめてないよ。」 「じゃあいまきめて!いまきめてよ!れいむがいいの?それともうそつきありすがいいの?」 「そ、それは・・・」 ありすは走り出した。 ばれた!ばれてしまった!このままではまりさはれいむのものに・・・ 助けて!助けてお姉さん!このままじゃありすは・・・ありすは・・・ 「あら?どうしたの?そんなに慌てて。」 ありすはお姉さんにすべてを話した。 嘘がばれてしまった。れいむがまりさに決断を迫っている。このままではまりさはれいむのものに・・・ 「そう、仕方ないわね。でも大丈夫。一つだけ方法があるわ。」 「どうするの?」 「れいむが居なくなってしまえばいいのよ。まりさには『れいむはうそをついていた』と言えばいいわ。 残っているのはあなたとぱちゅりー。だれもれいむの擁護などしないわ。」 「でも、どうやって・・・」 「そうねぇ・・・そうだ。そういえば今夜大雨が降るのよ。れいむの巣は水没してしまうでしょうね。 その前にれいむは逃げ出すわね。それができるから川のそばに巣を掘ったんでしょう。 でも、今夜はそれができない。ぐっすり眠ってしまうのだから。この睡眠薬入りの餌のせいで。」 「!!!!!」 「大丈夫。何も心配いらないわ。あなたは嘘をついたお詫びだといってこの餌を食べさせたらいいだけ。」 「でも・・・」 「でも?何を言ってるの。しょうがないでしょう?ここまで来たら後戻りはできないのよ。」 れいむの巣。中ではれいむがありすに向かって、怒りをぶつけていた。 「どうしてあんなこといったの!ありすがこんなうそつきだったなんてしらなかったよ!!!」 「ごめんなさい。ごめんなさいれいむ。ありすがどうかしてたわ。」 「ごめんなさいじゃすまないよ!もうありすとはゆっくりできないよ!」 「そうね・・・そのとおりだわ・・・でもね、これだけはわかってほしいの。」 「なに?」 「ありすはね、まりさのことがすきなの。れいむもしってるでしょ・・・」 「まりさはね、れいむのことがすきだっていったの。だから・・・れいむのことが・・・ゆるせなくて・・・」 「もういいよ!そんなこといまさらいわれても!」 「わかってるわ。あしたまりさとぱちゅりーにあやまったらこのもりをでていくわ。」 「・・・・・」 「そのまえにひとつだけおねがいがあるの。」 「なに?」 「このたべもの、たべてみて。とてもおいしいでしょう?まりさはこれがだいすきだったの。」 「あした、これがあるばしょをおしえるわ。まりさにもおしえてあげて。ありすにはもうできないから・・・」 「わかったよ。むーしゃむーしゃむー・・・・すぅすぅ・・・・」 れいむの家を出るありす。そして呟く。 「ごめんね・・・れいむ・・・せめててんごくでゆっくりしていってね・・・」 「あなた!れいむになにをしたの!!!」 「!!!!!」 (おわり 罪を犯した者の末路は・・・) 見られた!見られた!見られた!見られた!ぱちゅりーに見られてしまった!!! 「まりさにきいたのよ!あなたのうそを!それできになってれいむをみにきたら、あなたれいむをころしたの?!」 「ち、ちがう・・・ありすは・・・」 「こっちにこないで!ありすはうそつきのゆっくりごろしだよ!ゆっくりしんでね!!!」 「まって!!!」 ぱちゅりーを追いかけるありす。ぱちゅりーは巣に逃げ込み中から蓋をしてしまう。 どうしよう。このままじゃ。ぱちゅりーをどうにかしないと。 「あらあら、お困りの様ね。」 「おねえさん!!!どうしてここに・・・」 「さぁて。どうしてかしらねぇ?」 ありすの後ろにいつの間にかお姉さんが立っていた。満面の笑みを浮かべて。 その手にはなぜか火の点いた蝋燭を持っていた。 「大丈夫。私はあなたの味方よ。それより、困っているんでしょう?これを使いなさい。 この木は枯れてからもう随分時間が経ってる。火を点けたらすぐ燃えるでしょう。 心配ないわ。雷が落ちた事にすればいい。豪雨の日にはよくある事・・・」 ありすはもう迷わなかった。巣から出られぬ様石で蓋をし、木に火を掛ける。 「ゆぎゃああああ!あじゅい!あじゅいよお!たすげでまりざああああああ!!!」 「おめでとう。これであなたとまりさは二人きり。早く行きなさい。まりさが待ってるわ。」 まりさの巣に入って行くありす。まりさは入って来たのがありすだと解ると表情を曇らせた。 「ありす・・・れいむとぱちゅりーからきいたよ!どうしてあんなうそをついたの!」 「ちがうのよ!ごかいよ!うそをついていたのはれいむとぱちゅりーのほうよ!」 「だまされないよ!」 「れいむはまりさのあかちゃんがほしかったのよ!だかられいむは 『まりさはありすといっしょにあかちゃんをつくりたいの?ありすがそういっていたよ。』 なんていってまりさをだましたのよ!まりさが『ありすはうそつきだ』ってごかいするように!」 「なにをいってるの?れいむは『あかちゃん』なんてひとこともいわなかったよ。 れいむは『まりさはありすといっしょにくらしたがっている、ってきいたけどほんとなの?』 ときいたんだよ!だから『まりさはそんなこといってないよ!』ってこたえたんだよ!」 「!!!!!」 「やっぱりありすがうそをついていたんだね・・・ざんねんだよ・・・」 「まって!ちが・・・」 「ちがわないよ!ありすはうそつきだよ!うそつきのありすはきらいだよ!!!」 嫌い!嫌い!嫌い!嫌われた!まりさに嫌われた! れいむに嘘を吐き、ぱちゅりーに嘘を吐き、友達を失い、それでもまりささえいればいいと思っていた。 自分がゆっくりできれば、まりさとゆっくりできれば、他のすべてを失ってもいいと思っていた。 それなのに!それなのに!これでまりさまで失ったら! 「ところでれいむとぱちゅりーはどうしたの?」 「れいむとぱちゅりーは死んだわ(れいむはまだだけど)。ありすが殺したの。まりさと一緒になる為に。 私が見ていたわ。酷い子よねぇ。友達を殺すだなんて。」 「!!!!!おねえさん!どうしてっ!!!」 「あ゛り゛す゛う゛う゛う゛!!!どうじでふだりをごろじだのおおおおおお!!!!!」 「私が唆したからよ。ありすから聞いたの。ありすはまりさの事が好きだって。 だから助けてあげたのよ。ありすとまりさが二人きりになれる様に。 ゆっくりにとって同族殺しは禁忌なんでしょ。だから追い詰めてあげたのよ。殺さなければならない程に。」 「嘘を吐き、仲間の信用を失い、もうこの森には居られなくなる。 そんな状況になったら、もう殺すしかない。死人に口なし。死んだものにすべての罪を被せる。 殺したのはありすだけど、お膳立てしたのはすべて私。良かったわねありす。まりさと二人きりになれて。」 「おねえさん・・・」 「よ゛く゛もれいむを゛!よ゛く゛もぱちゅりーを゛! よ゛く゛も゛ありすにそ゛ん゛な゛こ゛と゛さ゛せ゛て゛く゛れ゛た゛な゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」 お姉さんに襲いかかるまりさ。しかし彼女はそれを軽く蹴り飛ばす。 壁に叩きつけられたまりさは大量の餡子を吐き出す。 「まりさああああああ!!!!!」 「ゆぅ・・・もう・・・まりさはだめだよ・・・ありす・・・さいごにはなしをきいてね・・・ ありすはみんなにうそをついた・・・そのうえ・・・ともだちをころしたなんて・・・ まりさも、れいむも、ぱちゅりーも、ありすのことをゆるせないよ・・・ ありすは・・・じぶんがゆっくりできればそれでいいと・・・おもっているかもしれないけど・・・ それはちがうよ・・・じぶんがゆっくりするだけじゃ・・・それはほんとうのゆっくりじゃない・・・」 「なかまのことをおもいやって・・・みんなでゆっくりできるようにたすけあう・・・ それがほんとうのゆっくりだよ・・・まりさがけがをして・・・うごけなくなって・・・ みんなたすけてくれたね・・・うれしかったよ・・・ほんとうにうれしかった・・・ それこそほんとうのゆっくりだよ・・・たすけあい・・・ゆっくりはひとりではゆっくりできないの・・・」 「さっきはごめんね・・・あんなひどいこといって・・・でもゆるせなかったんだよ・・・ ありすはそんなゆっくりじゃなかったから・・・まりさがだいすきなありすは・・・ ごめんね・・・もっとはやくいえばよかったね・・・そうすればこんなことには・・・」 「もういくよ・・・れいむと・・・ぱちゅりーがまってる・・・ありすもゆっくりきてね・・・ そしてうまれかわったら・・・こんどこそ・・・みんなでいっしょにゆっくりしようね・・・」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!ま゛り゛さ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」 (エピローグ 大粒の雨がすべてを流す) 「あらあら。泣いているの?そんな処にいたら溶けてしまうわよ。」 「いいの・・・もう・・・」 「あらそう。まぁ私には関係ないわね。私はもう十分楽しんだし。」 「おねえさん・・・」 「ん~?」 「どうして・・・どうしてこんなことしたの・・・」 「どうしてって、そんなの決まってるでしょう。あなた達ゆっくりが嫌いだからよ。 あなた達の言葉を借りて言うとね、ゆっくりできないのよ。あなた達がいると。だから死んでもらうの。 あなたなら解るでしょう?自分がゆっくりする為に、友を裏切ったあなたなら。」 「それにね。私はこの森が好きなの。もう随分長いこと一人でここに住んでる。 それを邪魔されたら、許せないでしょう?あなたなら解るわよね。 誰にも邪魔されず二人きりでゆっくりしたいと願ったあなたなら。」 「私がここに来る前。ここにはたくさんのゆっくりが住んでいたのよ。 暫くは一緒に生活していたわ。でも駄目なの。あなた達は私の幸せを壊してしまう。 私の大好きな森を。あの人との思い出が詰まったこの森を・・・」 「だから消えてもらったのよ。残らず。すべて。 私は私の幸せが一番大事なの。邪魔する者は許さない・・・」 「あら?あなたもう喋れなくなってしまったの?それとも警戒しているの? 大丈夫よ。私はもうあなたを虐めたりはしないから。」 体も半分溶け、薄れゆく意識。ありすはなぜか、その女性の美貌に見とれていた。 「(とてもきれいなひと・・・なのに、どうして・・・)」 end このSSに感想を付ける
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(夢) れいむは夢を見ている。不思議な感覚である。夢の世界に自分がいて「これは夢だ」と認識している。 れいむは電車に乗っている。猿が運転する小さな列車。イベントなどで見る事ができる、俗に言うお猿の電車。 れいむは周りを見渡す。一面白一色の世界。夢にありがちな光景。特に不審に思ったりはしない。 ゆっくりだって夢を見る。夢の中では何だって起こる。だから多少おかしな事が起こっても納得してしまう。 これはこういう物なのだと。特に今回はなぜか「これは夢だ」とはっきり自覚しているのだから。 そういう訳でれいむは電車に乗り続けている。夢ならばいつか覚めるだろう。なにせ夢なのだから。 お猿の電車は5両編成。1両に1匹ゆっくりが乗っている。れいむの車両は一番前。 自分以外の乗客のゆっくりは、皆一様に青ざめた顔をして前方の一点を注視している。身動き一つしない。 れいむも自然と前を見つめる。何も感じない。何も不思議に思わない。夢では良くある事。 真っ直ぐ何処までも続く線路。どれ程進んだ頃だろうか。不意に猿の車掌が声を上げる。 「次はぁー、串刺しー。串刺しー。」 電車は駅に滑り込む。プラットホームが一つだけ。屋根もベンチも何も無い。殺風景な狭い駅。 駅に着いたのに誰も降りようとはしない。れいむもそのまま。電車から降りない。夢とはそういう物。夢とはそういう物。 その時、不意に現れた4匹の猿。駅員の格好をしている。 猿の駅員は最後尾の車両に行くと、乗客のゆっくりを電車から引き摺り下ろす。 乗客を囲む猿。瞬き一つしないゆっくり。そして次の瞬間。 「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 辺り一帯にゆっくりの断末魔が響き渡る。ゆっくりを囲んでいた猿達がふっと煙の様に消え、 後に残ったのは全身を針金で串刺しにされたゆっくり。 白目を剥き、刺された所から餡子を流し、ゆ゛っゆ゛っゆ゛っと唸りながら痙攣している。 普段のれいむならば失神するか恐怖で我を忘れ泣き叫んでいたであろうが、これは夢である。 恐ろしいと思いながらもどこか冷めた目で現状を観察していた。 やがて電車は何事も無かったかの様に走り出す。 またしばらく行くと、猿の車掌が案内をする。 「次はぁー、切り裂きー。切り裂きー。」 電車は駅に止まり、一番後ろの乗客が引き摺り下ろされる。そして響き渡る悲鳴。 「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 駅員が消えた後に残されたのは、全身を無残に切り刻まれたゆっくり。 至る所から餡子を垂れ流し、びくんびくんと痙攣している。 瀕死のゆっくりと目が合う。何かを訴えかける目。彼女の呟きが小さく聞こえてくる。 「はやく・・・はやく・・・はやく・・・」 そして電車は走り出す。2匹のゆっくりが惨殺されるところをみたれいむはすっかり怯えてしまっていた。 しかしれいむは逃げ出さない。なぜならこれは夢だから。ただの怖い夢だから。だたの悪い夢だから。 「次はぁー、焼き鏝ー。焼き鏝ー。」 また1匹乗客を降ろした電車は、次の駅を目指して走り出す。 次?次の駅?次の駅でもまた乗客が一人降ろされるのだろうか? 誰が?今、この電車に乗っているのはれいむとれいむの後ろに乗っているゆっくりだけ。 順番で行けば次は後ろの子の番?ではその次は? 俄かに引き攣るれいむの顔。だが大丈夫これは夢だ。自分に言い聞かせる。 大丈夫。大丈夫。大丈夫。これは夢だ。これは夢だ。これは夢だ。 しかし、震えは止まらない。全身を焼かれ、炭になったゆっくりの呟きが耳から離れない。 「おきないと・・・おきないと・・・おきないと・・・」 お猿の電車は走り続ける。たった2匹になった乗客を乗せて。 終点は?終点はどこだ?この夢の終わりは?悪夢の終了は? 大丈夫。きっともうすぐ目が覚める。目が覚めたらきっとまたゆっくりできる。 だってこれは夢なんだから。だってこれは悪い夢なんだから。 やがて電車は減速し、プラットホームが見えてくる。 れいむの願いを打ち砕く、車掌の非情なアナウンス。 「次はぁー、押し潰しー。押し潰しー。」 れいむは見てしまった。一部始終を。猿の駅員に引き摺り下ろされたゆっくりは、大きな万力にセットされる。 ゆっくりと回るハンドル。締め上げられるゆっくり。歪んだ顔から漏れ出す餡子と悲鳴。 無残に潰されたゆっくりを背に、静かに走り出す電車。風が彼女の最後の言葉を運んでくる。 「ほんとうに・・・ほんとうに・・・ほんとうに・・・」 いよいよ、最後の乗客になってしまったれいむ。早く起きないと。早く起きないと。 死んでいった仲間達。初めて見る家族以外のゆっくり達。 一緒に遊びたかった。一緒にゆっくりしたかった。 また今度会いましょう。違う夢で。また今度会いましょう。楽しい夢で。 だから今は、お願い早く目覚めて。夢から覚めて。夢から覚めて。 彼女達が残した言葉。早く、起きないと、本当に・・・死・・・ 「次はぁー。撲殺ー。撲殺ー。」 車掌の声。駅のホーム。猿の駅員。手には棍棒。 起きないと!起きないと!起きないと!起きないと! 引き摺り下ろす駅員。抗うれいむ。抵抗は空しく、れいむは床に固定される。 早くしないと!早くしないと!早くしないと!本当に! 振り上げられる棍棒。こびり付いた餡子のシミ。どれほどのゆっくり達を屠ってきたのだろう。次はれいむの番。 早く目覚めろっ!悪夢よ去れっ! (現) 「ゆううううううううううううううううううう!!!!!」 絶叫と共に目覚めるれいむ。体中汗びっしょり。はぁはぁはぁ、と全身で息をする。 「どうしたの?こわいゆめをみたの?うなされてたよ。」 母の声。れいむを案じて体を寄せ、ほっぺたにすりすりしてくれる。 母の体温が心地良い。良かった・・・夢から覚めた・・・これでゆっくりできる・・・ 心配する母に「へいきだよ。もうだいじょうぶだよ。」と返事をし、辺りを見回す。 いつもと変わらぬ景色。四面を囲う茶色の壁。母と幼い妹達。 1分もかからず1周できる狭い世界。小さな小さなれいむの世界。 良かった。戻ってこれた。現実の世界に。夢は終わった。 悪夢の事などすっかり忘れ、家族と一緒にゆっくりする。 跳ねまわり、歌を歌い、昼寝をし、すりすりする。 家族の他に仲間はいないが、そのかわり天敵もいない。餌を探さずとも、ご飯は定時に空から降ってくる。 とてもゆっくりと流れる時間。時間が止まったらいいのに。この時がいつまでも続いたらいいのに。 しかし無情な時の流れは、何時までもれいむをゆっくりとはさせてはくれない。 突然現れた黒く大きな影。長く延びた2本の腕。れいむ達に向かってくる。 「ゆっ!どこにいくの!かえしてね!れいむのかわいいあかちゃんをかえしてね!」 2本の腕はれいむの一番幼い妹を連れ去った。母が半狂乱になりながら叫ぶ。 やがて聞こえてきた赤ゆっくりの悲鳴。その大きな悲鳴が、だんだん力なく小さくなっていく。 「ああああ!あかちゃん!まっててね!おかあさんがいまたすけにいくからね!!!」 壁に体当たりを繰り返す母。そこへ空から何かが降ってくる。 漂う甘い香り。穴から黒い何かを流している。物言わぬ物体。白くモチモチとした小さな死体。 「ゆぎゃあああああああああ!!!れいむのあかちゃんがああああああ!!!!!!」 目に映ったのは、針金に全身を貫かれた幼い妹の変わり果てた姿。れいむは気を失った。 (夢) れいむが目を開ける。そこに広がっているのは白一色の世界。そして猿の電車。 夢・・・また同じ夢の世界に来てしまった。 早く目覚めなければ。早く・・・早く・・・ 必死に「おきろ!おきろ!」と唱え続けるれいむ。 しかし、一向に目が覚める気配はない。そして聞こえてきた車掌の声。 「次はぁー、切り裂きー。切り裂きー。」 繰り返される悪夢。この前と同じ展開。待っているのは、おそらく同じ結末。 れいむの後ろの乗客たちは、切り裂かれ、焼き鏝を当てられ、万力で押し潰される。 あああ・・・次はれいむ・・・れいむの番・・・ 車掌のアナウンスが聞こえ、遠くに駅が見えてくる。 早く起きないと!早く起きないと! 電車が止まり、れいむに寄ってくるのは棍棒を持った死刑執行人。 れいむは目を閉じひたすら念じ続ける。 覚めろっ!覚めろっ!覚めろっ! (現?) 再び目を開けると、そこにあるのは茶色の世界。戻ってきた。現実の世界。 しかし、そこには何時ものゆっくりとした時間は流れていない。 我が子を失い打ちひしがれている母。黒い影に怯える妹達。 黒い影はまたやって来た。2本の長い腕がれいむの妹ににじり寄る。 逃げる赤れいむ。しかし、ここは四辺を茶色の壁で囲われた狭い世界。あっと言うまに追いつめられる。 「やらせないよ!やらせないよ!」 おかあさん!子供達が叫ぶ。伸びてきた手に体当たりをする母。黒い影が一瞬たじろぐ。 既に一人子を失った。この子までもやらせはしない。母は憤怒の表情で長い腕の前に立ち塞がる。 黒い影の標的が子から母へ変わる。その大きな左手が母れいむを床に押さえつける。 「おかあさん!!!」 「だいじょうぶ!おかあさんはへいきだよ!みんなははやくにげてね!」 逃げる?いったい何処へ逃げると言うのだ?壁に囲まれた小さなこの世界で。 母の言葉を真に受けて、壁に向かって体当たりを続ける妹達とは違い、 れいむは床に押さえつけられた母を、静かにじっと見続けていた。まるで夢でも見ているかの様に。 なぜだろう?これが現実であると言う実感が湧かない。どうしてれいむ達がこんな目に遭うの? 自分達はゆっくりだ。ゆっくりする為にうまれ、日々をゆっくりと過ごす。こんな目に遭う為うまれた訳じゃない。 なぜこんな目に遭う?理由は?・・・理由?ひょっとして理由なんて無いんじゃ? 理由が無い・・・理不尽な仕打ち・・・この感覚・・・何処かで・・・ 夢?これはひょっとして夢なんじゃないか? れいむがそんな事を考えている間も、黒い影は休む事無くその腕を動かし続けた。 母を目がけて伸びてゆく右手。握られているのは鈍い光を放つ鋭利なナイフ。 その鋭い切っ先が母の体を切り刻む。流れ出る餡子と悲鳴。 妹達は気も狂い、訳の解らない言葉を発し、泣き叫びながら壁に体当たりを続ける。 れいむは動かない。薄れゆく意識。こんなのゆっくりじゃない。こんなのが現実なはず無い。 (夢?) 目を開ける。見えてきたのは白い世界。夢の世界。怖い怖い悪夢の世界。 聞こえてきた、車掌の声。聞きたくもない、あの言葉。 「次はぁー、焼き鏝ー。焼き鏝ー。」 繰り返される悪夢。耳から離れない悲鳴。こんなの嫌だ!誰か助けて! 再び現実。茶色の世界。次の犠牲者。幼い妹。 伸びる黒影。手には焼き鏝。焼かれる幼子。消えない悲鳴。 いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ 夢?現実?区別がつかない。ここは何処? 目の前にあるのは万力。挟まれているのはれいむの妹。 長い腕がハンドルを回すたび、赤ちゃんの悲鳴が世界に響く。 「たすけて・・・おねえちゃん・・・」 何もできない。どうする事もできない。ただ見てるだけ。黙って見てるだけ。 万力に締め上げられたその小さな体は、裂け目から涙の様に餡子を流す物言わぬ唯の物体に。 こんなのゆっくりじゃない。こんなのゆっくりじゃない。 ゆっくりはゆっくりしているべきもの。ゆっくりしていないのはゆっくりじゃない。 れいむはゆっくりだ。だからゆっくりするべきだ。 ゆっくりする。だかられいむはゆっくりする。でもできない。なぜ?せかいがゆっくりさせてくれない。 どうしてゆっくりできない?ゆっくりはゆっくりするはずなのに。なぜせかいがじゃまをする? せかいはまちがっている?だからゆっくりできない?ここはれいむのいるべきせかいじゃない? そうだこれはゆめなんだ。そうだこれはゆめなんだ。 だかられいむはゆっくりできない。そうだ。わるいゆめだからゆっくりできないんだ。 (夢。これは夢。全部夢。悪い夢。) れいむを見下ろす大きな黒い影。2本の長い腕がれいむに迫ってくる。 持ち上げられたれいむ。わぁ、おそらをとんでるみたい。まるで夢の様だ。 眼下に見えるはれいむの世界。さよならさよなら悪夢の世界。小さな小さな茶色の世界。大きな大きな段ボール。 机の上に下ろされたれいむ。れいむの上に振り下ろされた棍棒。 痛い。痛い。痛い。痛い。 だんだん意識が遠のいていく。痛みがだんだん消えていく。 やっぱりこれはゆめだったんだ。こわいこわいゆめだったんだ。 その証拠に夢の住人の声が聞こえてくる。次の行先。れいむの現実。 「次はぁー。fuku****.txt。fuku****.txt。」 ネタ元:猿夢 end 作者名 ツェ? 今まで書いたもの 「ゆっくりTVショッピング」 「消えたゆっくり」 「飛蝗」 「街」 「童謡」 「ある研究者の日記」 「短編集」 「嘘」 「こんな台詞を聞くと・・・」 「七匹のゆっくり」 「はじめてのひとりぐらし」 「狂気」 「ヤブ」 「ゆ狩りー1」 「ゆ狩りー2」 「母をたずねて三里」 「水夫と学者とゆっくりと」 「泣きゆっくり」 「ふゅーじょんしましょっ♪」 「ゆっくり理髪店」 「ずっと・・・(前)」 「ずっと・・・(後)」 「シャッターチャンス」 「座敷ゆっくり」 「○ぶ」
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主人公のおにーさんがなんかウザイですが、ご勘弁願います。 多分罪の無いゆっくりが凄惨なことになります。 直接的な虐待はほとんど無いです。 起承転結ならびにヤマ、オチは無いです。意味も。 -------------------------------------------------- 「やぁ!僕はゆっくりの巣を破壊するのが好きな巣破壊お兄さんだよ!そうだね!そんまんまだね!今日は皆に 色々な巣の破壊について教えてあげるよ!ゆっくり学んでいってね!!!」 「さて、用意するものだけど、まずは当然、ゆっくりの多くいるところだね!森なんかがいいよ!それから、巣 を壊すための道具だけど、それは皆が使えそうだと思ったものでいいよ!適当だね!だけど、最低限スコップと 多めの水はあった方がいいかな。対象のエリアに水を得られる場所があるならバケツでもいいよ!僕はいつも、 スコップ、水(バケツ)、軍手、ライター、爆竹、発炎筒、エアガン、タオル、ビニール袋、撒き餌、それから 自分で飲食する用のものを持っていっているよ!あ、火はとっても危険なので、細心の注意を払って扱ってね! 油などはやめておいた方がいいよ!」 ~というわけで、森に来ました~ 「はい!予定地に到着しました!今回は森ですが、森ではどのようなタイプの巣があるのか、そこから話してい きたいと思います。」 「一般的なのは、木の洞を利用した巣穴だね。倒木の中に巣を設けるのもいるよ。次によく見かけるのは、段差 のあるところで、窪みに手を入れて利用する巣だよ。ドスがいる群れでは洞窟ともいえるくらいのサイズまで掘 ったりもするよ!最近増えてきたのは、生垣に使われるような低木等を中に少し空間を作って巣として使うもの だね。葉っぱが非常食にもなるけど、気によっては冬場に葉を落としてしまうのが難点らしいよ。どうしても巣 が得られないときは、最後の手段として、1から掘って作ることもあるよ。主に歯を使って作業するんだけど、 その負荷に耐えられなくてぼろぼろになってしまうことが多いね!歯が弱いといえば、せっかく畑から盗って来 た大根とか、硬くて食べられなくてだめにすることが多いらしいね。本当に馬鹿だね!おっと、話がそれたね。 本当に珍しいものとしては、ゆっくりようむ(みょんのことです)のような道具の扱いに長けたゆっくりが多い 群れなどで、本当に建設する巣があるよ。といっても、刳り抜くだけだけどね。ドスの屍骸や柔らかい土の塊な どが元になるね。本当に生意気だね!そのぶん、壊したときの快感と感動は筆舌尽くしがたいよ!」 「それで、次に巣の見つけ方だけど、もちろんあちらさんも見つからないようにカモフラージュしているから、 そうそう簡単ではない。やっぱり、皆も知ってる『ゆっくりしていってね!!!』が一番簡単だね。その他とし ては、餌で誘き寄せた奴か外をうろついている奴をだまくらかすなり、ぼこって逃げ帰るのを尾けるなりでもも ちろんOKだよ!今回は、簡略化のために、あらかじめ目印を付けておきました」 「まずはこの・・・おお、さっき説明し忘れていたよ。中には、他の動物が放棄した巣穴なんかを巣に使ってい るのもいるよ。たまに、まだ使われている巣に入ったりして、帰ってきた持ち主に潰されることもあるんだって 。で、その手の巣なんだけど、一番シンプルな方法で壊すよ!この必需品のスコップで適当に掘る!ただそれだ けさ。ほら、こうやって・・・」 ザクッ 「ゆぅ?なんのおと?ゆっ!やねさんがくずれてる!」 ザクッ 「ゆぅ、そっちはあぶないよ!おちびちゃんこっちにきてね!」 「ゆっくちわかったよ!」 「ゆっくちおかーさんのところにいくね!」 「ゆっくりしちゃだめだよ!ゆっくりしないでいそいでね!」 「ゆぅ、ゆぅ、おねーちゃん、ゆっくりまってねぼぶべぇっ!」 「あ、たまにゆっくりにスコップを突き刺しちゃうこともあるけど、至って問題ないから気にしないでね!」 「あがぢゃんんんん!?どぼぢでぇええええ!?」 「いもうちょがぁあああああああ!?」 ザクッ 「ゆゆ!ここはあぶないからにげるよ!あかちゃんのぶんもゆっくりするんだよ!」 「ゆゆぅ、ばいばザクッ 「ゆーーーー!?あがぢゃんんんんん!!!」 「ゆ゙っぐりじぇでねぇ!?ゆ゙っぐりじでねぇ!?ゆ゙っぐぼばっ!」 「ふう。とまあこんな風にやるだけでいいんだ。ね?簡単でしょう?巣を見つけて、掘り起こす。単純だけど、古く から伝わる由緒正しき破壊法なんだ!」 「はい。今度はこの木の根と地面の間の空間を使った巣を壊します。スコップを使った別の壊し方をします」 ざっくり 「このように、巣とは関係ないところの土を掘って、巣に放り込む!」 どばっ 「ゆぶっ!な、なんなの!?これはつちさん?まりさ!つちさんがはいってきぼべっ!」 「れいむ?どうし・・・れいむ!?だいじょうぶ!?」 「ゆっ・・・ま、まりさ!つちさんがはいってきたよ!お、おそとにでる?」 「ゆ、ゆ、わかったよ!おそとにでよう!」 ざっくり、どばっ ざっくり、どばっ 「スコップのサイズにもよるけど、巣を土でいっぱいにするのはそう大変じゃないんだ!だから、折角なので全 部埋めるね!」 「ゆふう、ゆふう、なんとかいりぐちまできたよ!あとちょっとでゆっくりできるねぶらっ!」 「れ、れいむ、しっかりしてね!あともうちょっとだよぼろっ!」 「い、いりぐちさん!?しまっちゃだめだよ!れいむたちまだおそとにでてないよ!」 「ゆーー!あいてね!あいてね!ゆぐううう!」 「はい!全部埋めたよ!この破壊法では、埋まったあとの巣でも中のゆっくりは潰れてないことが多いから、音 の出る地面を楽しめることもあるよ!・・・ごめん、今回は駄目みたいだね・・・」 「(ゆぐっ・・・つちさんおもいよ、ゆっくりしないでどいてね・・・れいむはおそとにいくんだよ・・・)」 「(いたいよ・・・つぶれちゃうよ・・・もっとゆっくりしたかった・・・)」 「はい。次はこの倒木の中の空洞を利用した巣を壊します。爆竹を使うよ!」 爆竹に火を点けて投下! 爆竹に火を点けて投下! 爆竹に火を点けて投下! 「ここでポイントなんだけど、爆竹を放り込んだら巣の出口を塞ぐといいよ!出てこられても厄介なだけだから ね!」 「ゆゆ?おかーさん、これなーに?」 「むきゅ?わからないわ・・・。まりさはしってる?」 「ゆゆ~ん、知らないんだぜ。でもゆっくりできなさそうなんだぜ!」 はい爆発。 バチバチバチッバチバチバチッバチバチバチッ 「ゆっ!?ばちばちしてるんだぜ!?どうなってるんばちっ!」 「むきゅ!まりさぁ!」 「ゆっ、ゆっ、なんとかだいじょうぶなんだぜ!これはあぶないんだぜ・・・。おそとににげるんだぜ!」 「むきゅきゅ、おちびちゃん、おそとにいくわよ!」 「「「わかっちゃよ!」」」 「「どぼじでい゙りぐぢざんじまってるの゙ぉおおおお!?」」 「「「おかーさん、ばちばちさんこわいよぉお!」」」 「ゆぅぅ、おちびちゃんは、まりさがまもるんだぜ!」 「「「がんばっちぇね!」」」 「ゆっくりできないばちばちさんはゆっくりしねばぼろっ!?」 「ま、まりさぁ!」 「ゆぼぼっ!・・・ぼべべっ!・・・」 「ゆ、ゆ、ばちばちさん!まりさからはなれてね!ゆっくりしないではなれてね!」 「びゅぶばっ!・・・ゆばぶっ!・・・も、も゙っど、ゆ゙っぐじ、じだがっぼろべっ!・・・」 「ばでぃざぁあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」 「爆発は終わったみたいだね!このように、爆竹を使った場合では、ゆっくりが死なない場合もあるよ!今使っ たものは火薬少なめだからまりさしか死ななかったね!でも、死ななかったとしても、」 「むきゅう!まりさのあつめただべものがぁあ゙あ゙あ゙!」 「爆発で巣の中は滅茶苦茶だから、目的を果たせているから問題は無いね!じゃ、次行くよ!」 「ゆっ・・・。しかたがないから、近くの巣に分けて貰いに行くわ・・・。まりさ、ごめんね・・・いりぐちさ んあいてぇえええ!」 「因みに、この似たような倒木の巣に、さっきよりももっと強い爆竹を突っ込むと・・・」 爆竹に(ry 「ゆぅ?このあかいろさんなぁに?まりさしって<パァーーン!>」 「れいむ?どう<パァーーン!>」 「一発で弾け飛んじゃうね!」 「お、あそこに洞窟利用の巣があるよ!どうやら家主は留守のようだね・・・。それならこの巣は、実際に入っ て壊すよ!おじゃましま~す」 「どうやら、ありす種の巣のようだね。意味も無く葉っぱで飾ってあるからわかるよ!とかいはとか言って巣に 何かしらの特色を持たせようとするありす種だと、巣を壊す楽しみも増えるよ!」 「まずは、この飾り付けを千切ったり破り捨てたり!葉っぱだから力が無くても出来るよ!楽勝だね!そして、 ゆっくりのいうたからものらしきこの赤めの石はこうやって叩き割る!割ったらその辺に捨てとけばいいよ」 「別の部屋に来たけど、どうやらここは餌の貯蔵室みたいだね。保存にいい硬い木の実があるよ!しかしゆっく りには噛み砕けないって知らないのかな・・・。まあいいや。ここは、とりあえずスコップで適当に穴掘ったり 土を山に盛っておくね!次の部屋を探すね!」 「貯蔵室と居間しか無かったよ・・・。とかいはが聞いて呆れるよ・・・。てきとーにスコップで崩しておきま した。次!」 「きょうはとってもとかいはないちにちだったわ!あしたももっととかいはをみがくわよ!と、ただいm・・・ どうなってるのぉおおお!?あじずのどがびばなお゙ぶぢがぁああああ!!」 「おお!1から掘った巣だ!珍しいなぁ」 何の脈絡もなく地面にぽっかりと穴が開いている。入り口前にはこれを掘って朽ちたのであろう饅頭の残骸(判 別不能)がある。 「珍しい巣でも勿論壊すよ!古くて新しい、水を使った破壊だよ!バケツに水を汲んできて、」 ざばーーっ!!! 「ゆぼぼぼ!?どぼぢでべべべおびびびずざんがばばばば!?」 「でいぶぶぶぶ!?おぞどぼぼぼぼににげげげげるよぼぼぼ!」 「水はご都合にも近くに川があるのでそこから何度でも汲んでこれるよ!」 ざばーーっ!!! ざばーーっ!!! ざばーーっ!!! 「ぶべべべべ!おびずざばばばば、やべでべべべべ!ゆ゙っぐびびびび!でぎなばばばば!」 「ばでぃざばばば!がんばばばね!ぼうずぐおぞどぼぼぼぼ!」 「ゆぶぶぶ!わがっだよ!がんば・・・どぼぢであんよざんうごがないの゙ぉお゙お゙お゙お゙!?」 「で、でびぶぼうごがないぃい゙い゙い゙い゙!!な゙ん゙でぇえ゙え゙え゙え゙!?」 水吸ってでろでろだからです。 「水は巣の中の大体のもの(葉っぱだとか草だとか)をぐちゃぐちゃにするし、勢いがあれば巣そのものを崩す んだよ!おまけでゆっくり本体も再起不能にするよ!水さえあれば出来るから、人気の手法だよ!」 「またまた木の根と地面の間の巣を見つけたよ!ここでまた一つテクニックだよ!僕はあんま気にしないけど、 ゆっくりが居ない間に巣を壊したい!ってときは、発炎筒の出番だよ!」 発炎筒の火を点け(ry もくもくもく 「もごほごほっ!むきゅきゅ!?けむりざんがはいっでぎでるわ!ゆっくりしないでそとにでるわよ!」 「もくもくはゆっくりできないんだねー、わかるよぼほっぼほっ!」 「むきゅう、けむりさんでまえがよくみえないわ・・・げほげほっ!」 「こっちがおそとなんだよーわかるべふっ!」 「ごほっ!げむりざん、ゆっぐりできなぶほっ!やめえほっ!げほっ!やめてぶほっ!」 「ぱちゅりー?はやくそとにでないとだめなんだよー。ゆっくりできなくなげふっ! ぱじゅじー、ゆっくりじぢゃだめだよー!ゆっぐげほほっ!げほほっ!ごべっ!」 エレエレエレエレエレ・・・ 「ぢぇんん?どぼびばぼっ!ぼべっ!ぐりぃむ゙ざんでていかがなびっ!でべっ!でちゃだぶびっ!べべっ!」 「・・・あれ?でてこないやー?あ、中身出して死んでる・・・。ごめん、実はこれ始めてやるんだ・・・。や っぱり、あまあまをあげるよ!っていってのこのこ出てきた奴を遠くに投げ飛ばしたりした方がいいかな」 「ゆゆ、おにーさんだね!まりさたちのおうちをこわしているのは!」 「あれ、きみはどすまりさかな?」 「そうだよ!」 おおよそ2mの大きさをしている。 「ふーむ、居ないと思っていたのだけどね・・・。ああ、持って来たエアガンは、こういうときの護身用だよ! 別に素手で倒せるって人は別にいらないと思うけど」 「ゆっ、だれにはなしているの?それより、おうちをこわすのはやめてね!ゆっくりできないよ!」 ぱきゅん! 「こういうときは先手必勝だよ!手加減や様子見の必要はないよ!」 「まじじゃのめがぁああああ!」 ぱきゅん! 「めぎゃぎゃぎゃぎゃ!!めぎゃぎゃぎゃぎゃ!」 「まずは目を狙ってね!相手に手を打たせなくするのが重要だよ!これでもう何も出来ないから、ほっといて、 次に行こうね!」 「めが!めがぁああ~あ!ああ~あ、あ~~あ!」 ぱきゅんぱきゅんぱきゅん! 「うわ!ついついうっちゃった!でもまあ問題無いね!」 「あっ、あれは木の洞の巣だね!石とかいっぱいぶち込むよ!」 がらがらがら 「ゆゆゆゆん?いっ、いしさん!かってにれいむのおうちにはいってこないでね!ゆっくりしないででていっ てね!」 がらがらがら 「ゆぅ、もしかして、れいむのおうちでゆっくりしたいの?だったらはやくいってね!ゆっくりしていってね !!!」 がらがらがら 「ゆゆゆ!いしさん、おさないでね!たくさんはいってきたらせまいよ!ゆっくりりかいしてね!」 がらがらがら 「いしさんゆっくりやめてね!やめないならおしおきだよ!ゆぅ~う、ゆっぎゃああ!いじざんがだいぃい! 」 がらがらがら 「ゆぶっ・・・いじざんゆっぐりやべでね!でいぶづぶべぢゃぶ・・・」 がらがらがら 「ゆぼぉお!・・・もっど、ゆっぐびじプチッ 「もう入んないね!よし、次に行こう!」 -------------------------------------------------- 「1掘りの巣だよ!しかも都合よく至近に川があるね!じゃあ、この川を巣の入り口前まで引いて、大きい石で 堰き止めて、と・・・あまあまがあるよ!」 「ゆ?あまあま?ゆっくりするのぜ!」 「おお、まりさだね!」 「ゆゆ!?じじいがいるのぜ!あまあまをうばってやるのぜ!」 「やぁまりさ、ゆっくりしているかい?」 「じじい!いのちがおしかったら、まりささまにあまあまをよこすのぜ!ぐずぐずしないでよこすのぜ!」 「いやはや全く命知らずだな。まあゆっくり自体に用はないから別にいいんだけど」 「なにをぶつぶついってるのぜ!はやくするんだぜ!ぐずはきらいなんだぜ!」 「はいはいっと。じゃあさっきの石の上にいつの間にか捕まえておいた子ありすから作った得体の知れないもの を置いて、これをあげるよ!」 「ゆっゆ~ん。かしこいとゆっくりできるのぜ!いいはんだんなのぜ~。ゆっくりいただきま~グラッ」 じゃばばーーーー!! 「Oh!まりさが堰き止めの石の上に飛び乗るから振動で崩れちゃったよ(棒)」 「ゆゆゆ!まりざのおうちがぁあああああ!」 「やっぱり水の破壊は早いなー。おお快速快速」 「じじい!みてないでたすけるのぜ!まりささまのおうちがたいへんなのぜ!」 「これやったの僕だよ?」 「ゆ?じじい!ゆるさないのぜ!まりささまにさからったことをゆっくりこうかいするのぜ!」 「逆らってはないんじゃなぁい?」 「まりさのろーりんぐすーぱーごーじゃすあたっ「を叩き落とす!」ボチャッ!」 「ゆべべべ!おびびびびずががばばばば!」 おうち帰れて良かったじゃない(笑) -------------------------------------------------- 「そしてここにもまた1掘りの巣があるよ!本当に都合のいい話だね!!今回は中に居るようだからとりあえず 呼び出しておくね!・・・ゆっくりしていってね!あまあまがあるよ!!」 「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」 「ゆ?あまあまさん?」 「あまあまさん!たべたいよ!」 「おかーしゃん、まりちゃあまあまさんほしいよ!」 「ゆっゆ~ん、あまあまさん~」 「まりさがとってきてあげるよ!」 「まりさとれいむの番、そして子まりさと子れいむ二つだね!」 「ゆ?さっきのはおにーさん?」 「そうだよ!今日はとってもいい日だね!」 「ゆゆっ!そうだね!・・・そうだ!あまあまさんをちょーだいね!」 「欲しいのかい?」 「そうだよ!おちびちゃんとはにーがまってるんだよ!」 「ほう!他にもいるのか!(知ってるけどね)じゃあ、出てきてくれたら皆にあげるよ!」 「ゆゆっ!?でもにんげんさんはあぶないっておさのぱちゅりーがいっていたよ!」 「じゃあ要らないね!ばいばい!」 「ゆ!?ま、まってね!ゆっくりしていってね!!!」 「別に要らないよ」 「あ、あまあまさんをちょうだいね!・・・おちびちゃんたち、ゆっくりしないででてきてね!」 「ゆ?あまあまさんあるの?」 「ゆっくりわかったよ!」 「まりしゃにあまあまさん!」 「皆出てきたみたいだね!じゃあこれ(さっきの子ありすの残りかす)をあげるよ!」 「「「ゆゆーー!おいししょーだねぇ!」」」 「おちびちゃん!さきにありがとうをいおうね!」 「きのうれんしゅうしたでしょ!」 「「「ゆゆっ、そうだったね!おにーさん、ゆっくりありがとうね!」」」 「「ありがとうね!・・・なにじでるのぉおおおおお!?!?」」 「なにって別にただ巣の上でジャンプしているだけだよ!」 どしーん、どしーん、どしーん 「まあ、そのジャンプの振動で巣が壊れるかもしれないけどね!って言うかそれが目的なんだけどね!」 どしーん、どしーん、どしーん ぐらぐらっぐらぐらっ 「やっ!やめてね!れいむたちのおうちがゆっくりできなくなっちゃうよ!やべでぇえええ!!!」 「それくらいべつにいいじゃん。something sweetあげただろ!」 「さ、さむしn・・・?なんていったの?・・・じゃなくてやめてね!」 「ノンノンノン。発音が違ってるよ!それじゃあやり直しだね!」 どしーん、どしーん、どしーん 「さ、さんぅ、さむぬすぃnっ・・・ちがうでしょぉおおおおおお!!!」 「れ、れいむ!どいてね!ゆっくりできないおにーさんはまりさがやっつけるよ!」 「ひどいなぁ・・・せっかくsomething sweetあげたのに・・・」 「さ、さm」 「れいむはだまってて!おにーさん、もうゆるさないよ!まりさのしゃいにんでりしゃすすぴんしゅー「を叩き 落とす!」ゆげらっ!」 「で、デリシャスってどういうことだよ。まりさも僕の邪魔をしないでね!もうすぐだから」 どしーん、どしーん、どしーん どしーん、どしーん、どしーん ぐらぐらっ、ががが、 どしーん、どしーん、どしーん がらがらがらがらがら! 「ゆぼあああああああああああああああ!!!」 「まりちゃたちのゆっくりちたすがぁあああああああああああああああああ!!!!!!」 「れいみゅのきらきらさんがぁああああ!!きのうみつけたのにぃいいいい!!!」 「きのこさん!きのこさんたべたかったぁあああああ!」 「ゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙・・・どぼじで、ごんあ゙ごどに゙・・・」 「やったね!壊れたよ!!地面の下に掘ってある奴は大概こうすれば崩落するので楽しいよ!それじゃあ次だね !」 「むきゅうう、どすどうしたのかしら?ようすをみにいくっていっちゃったけど・・・」 「「「「「ぱちゅりー?どーしたのー?どすはーーー?」」」」」 「むきゅ、ちょっとおでかけしているのよ。そろそろごはんにしましょう」 「「「「「ゆゆゆん!ごはん!むーしゃむーしゃ、ゆっくり~」」」」」 「これは大きな洞窟だな。さっきのどすの巣かね。ぱちゅりーと親がどうにかなったゆっくりを集めて世話をし ているようだね!」 「むきゅ?おにいさんだれ?」 「僕は巣破壊お兄さんだよ!君は元気無いねぇ!」 「(すはかい?なんのことかしら・・・)むきゅ、どすがどっかにいったままかえってこないのよ・・・おにい さんはどすをみていない?」 「ああ、どすならさっきあっちの方で見たよ!」 「むきゅ!そうなの!?どすはなにをしてたの?」 「僕の邪魔になりそうだったからエアガンで目撃っといたけど?」 「え、えあがん?どすはどうなったの?」 「君達は親は?」 「ありちゅのおかーさんはれみりゃにたべられちゃったわ・・・」 「ありしゅのおかーさんははたけさんでにんげんさんにゆっくりさせられちゃったのぜ・・・」 「おにーさんむししないでぇ!」 「そうか。洞窟の中にはもう居ないのかい?」 「ゆ、まだいっぱいいるよ!みょんとか!」 「へぇ。まあどうでもいいけど。おおそうだ、いいものあげるよ!」 「むししないでぇえええ・・・」 「いいもの!?なに、なに?」 「内緒だよ!目をつぶってたらあげるよ!」 「ゆゆっ!もらうよ!ゆっくりしないでめをつぶるよ!」 「とまぁこんな感じでやって、あとは頭に火をつけて巣のほうに帰って貰えばOKだよ!」 「よーし、じゃあまりさから・・・」 カチッ 「ゆ、ゆ、ゆなんだろうぜ?たのしみなのぜ・・・あづい゙ぃ゙い゙い゙い゙!!どぶびぶごどなのぉお゙お゙お゙!!」 「帽子が大変なことになっているよ!急いで巣に戻るんだ!」 「ゆっくりしないでもどるのぜ!ゆっゆっゆ!」 『なにごれぇえええええ!!あづぐでゆうぐじでぎなびいいいいい!!!』 「ほら、ありすにも!」 カチッ 「ゆゆ?なんのおと?おうちのほうからするねぇ!・・・あじゃじゃじゃじゃ!!じゃじゃじゃじゃ!」 「リボンが大変な(ry」 『どぼじでまだぐるのぉお゙お゙お゙お゙お゙!!!あじゃぁああああああ!!!』 「というかんじで外にいた奴全部やっときました。外に逃げてきた奴は中に放り込んでやったよ!」 「おにいさん・・・どうしてこんなことするの・・・」 「特に意味は無いよ!取り敢えず壊しておこうと思ったからかな?それとどすは目、君達のいうおめめが壊れて 使い物にならなくなって痛くてのた打ち回っているよ!まぁ僕がそうしたんだけどね!今頃死んでるんじゃない ?そして君も巣に戻るんだ、ぱちゅりー!」 ポーイッ・・・ってもうその前に死んでいるや。まあいいか。 「とりあえず屈んで足を突っ込んでみたよ!」 「にゃ゙ぁあああああああ!わがばばいよぉお゙お゙お゙お゙お゙!?」 「藁に火をつけて放り込んでみたよ!」 「あじっあじっ!?どぼじでひさんがいるのぉおおお!!」 「貯め込んである餌を全部埋めといてみたよ!」 「ゆっゆっ!おひるにするよ~・・・どぼじでごはんさんないのぉおおお!!!」 「巣の出入り口を大きい石で塞いでみたよ!」 「おぞどざんでれなびぃいいいい!ゆ゙っぐりでぎなびぃいいいいい!!」 「という感じでこの群れの巣は全部壊したよ!すっごい気持ちが良かったよ!皆も是非やってみてね!あ、そ うだ!最後に一つお願いだよ!火を使うときは本当に気を付けてね!僕も昔、まりさの頭に火をつけて巣に突 っ込ませようとしたんだけど、まりさが予想外の行動をとって森一つ燃やしちゃったことあるんだ!凄い怒ら れたよ・・・」 「と、いうわけで、じゃあね、ばいばーい!」 -------------------------------------------------- とまあ、ほんとにオチが無いです。まあ勘弁してくださいよ。 しかも最後はやっつけでかけあし。でもまぁ勘弁してくださいよ。 あんまり巣の破壊がメインになっていないような気もするし・・・。よりあえずまぁ勘弁してくださいよ。 それじゃ! 書いたもの ゆっくりいじめ系2862 いないってば! ゆっくりいじめ系2933 まりさのドキドキ思考ゲーム ゆっくりいじめ系2934 皆既日食の日 ではこれにて・・・ このSSに感想を付ける 選択肢 投票 しあわせー! 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ユグルイ その6 20KB ※俺設定 ※東方オリジナルの設定をほとんど無視します ※某マンガのパクリ ※基本的には、長編になりそうなので、 数回に分けて、UPします。 ※人間が出ます ※人間がゆっくりに仕えています ※人間が非常に強すぎます 基本的には、原作無視です ※段々、シ○グイと離れてきた ※作者は低学歴なので、日本語がおかしいです ゆとり乙と罵ってください ※出張が長くて、続編書けませんでした。 ※このくそどれい!!!はやくあまあまさんをもってこい!!!! それでもいい人は読んでください。 ユグルイ その6 ゆっくり道は死狂ひなり。一匹の殺害を数十人して仕かぬるもの。 (ゆっくり道は死に狂いである。一匹を殺すのに数十人がかりでかなわないこともある。) ある夜。 「そろーりそろーり」 「そろーりそろーり」 れいむとまりさが、部屋を出ていき、人影がない場所へ二匹で向かった。 丁度、庭にある木の下に着いたれいむとまりさ。 「ゆっくりついたね!!!まりさ」 「ゆっくりついたんだぜ!!!れいむ」 二人は見つめ合い、微笑む。 「ゆぅ・・・。おちびちゃんたち・・・。 しんじゃったよ・・・。 れいむのかわいいおちびちゃんたち・・・。」 どうやら、連日の過酷な稽古で自分たちの子供を失ったようだ。 「しかたがないんだぜ・・・。 でも!!!またおちびちゃんはつくればいいんだぜ!!!」 と、楽観的なまりさ。 「そんなことできるわけないでしょ!!! こんなところでおちびちゃんをつくっちゃったら・・・ またおちびちゃんたちがころされちゃうでしょ!!! どうしてそんなことがわからないの!!! ばかなの!!!!しぬの!!!」 と、意外にゆっくりにしては客観的なれいむ。 「そんなことしらないのぜ!!! まりさはれいむとすっきりしたのぜ!!! おちびちゃんをつくらないようにすっきりすればいいのぜ!!!」 実は、ただ単にすっきりしたかっただけのまりさ。 「ゆぅ・・・。じゃあおくちでしてあげるよ・・・。 それなら、あかちゃんもできないよね・・・。」 色目を使い、まりさを妖しく見つめるれいむ。 「ちゅ~ぱちゅ~ぱ、ちゅ~ぱちゅ~ぱ」 れいむはまりさのぺにぺにを、音を立てながら舐めた。 「ぬふぅ~」 れいむの口淫に気持ちよさを感じ、顔を赤らめながら、 思わず声が漏れるまりさ。 ゆっくり道を学ぶゆっくりたちが時折、 このような逢引にふけるのを、見て見ぬふりをする情けがゆっくり道の高弟たちにも存在した・・・。 と、思われたが、もちろんそんなことはなかった。 何者かがれいむの背後に忍び寄る。 れいむのあにゃるに後ろから何を入れられ・・・。 「ちゅ~ぱちゅ~ぱ、ぢゅっばっ!?」 次の瞬間。 バァアアンン!!! れいむの体はあたり一面に四散した。 惚悦の彼方にいたまりさは、れいむの体が爆発した瞬間、 ありすらしきゆっくりの影を見た。 そこから何か液体のようなモノが向かってきて・・・。 まりさの見た最期の光景だった。 顔面が破裂しているまりさの頭上から、 茎が生え、赤まりさが3匹なっていた。 スヤスヤと眠る赤まりさたちを、高弟のありすは見つめた後、 無表情で舌で刈り取り、満月に向かって・・・。 ブゥゥウゥウ!!! 黒い霧を発射した。 このありすから逃れる術など一切あるはずもなかった・・・・。 次の日・・・。 飾りのないれいむは疲れていた。 ここにいるゆっくり全員が疲れていた。 過酷な修行? ここ数週間は彼らは肉体的には過酷な修行を一切受けてはいない。 ツチモグラを始めてから。 いや、正確には、ツチモグラを受けていないまだゆっくりたちは、疲れ切っていた・・・。 「・・・ゆぅ・・・。」 誰かがため息をついた。 ゆっくり出来ないその状況に耐え切れなくなったのだろうか。 「どぼぢで・・・こんな・・・めに・・・」 いつもなら、ゆっくり視点で物事を見れば、考えられない事態に対して、 「どぼぢで」と濁音混じりで醜い声で絶叫するゆっくりたち。 過酷な修行のせいか、肉体的にも精神的にも擦り減り、叫ぶ体力や気力が完全に削がれているのである。 『さぁ~て、今日もツチモグラ、始めるぞ。』 師範代と言われる人間が、そう言いながら部屋に入ってきた。 いつものことである。 「「「「!?」」」」 あるゆっくりは、体を小刻みに震わせて発情するが、その表情には恐怖の色が見え隠れする。 あるゆっくりは、目尻のしわが幾千にも重なるほど瞼を力の限り閉じる。 あるゆっくりは、ガクガクと歯軋りを繰り返し、歯が擦り減り、ヒビが入る。 あるゆっくりは、力みすぎて、しーしーとうんうんを漏らす。 みな多様な反応だが、心の中ではみな同じことを考えている。 自分以外の誰でもいい。 早く人間は自分以外の誰かを連れて行ってほしい。 そして、人間は早くこの部屋から出て行ってほしい。 おかしな話である。 ゆっくりと言えば・・・。 「ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ!ゆっくりできないにんげんさんはでていってね!」 とか、心に思っていることを何も考えず、空気を読まず、その後に起きるだろう虐待を予期せずに、 感情のままにしゃべる生物(なまもの)である。 そんなゆっくりの本能を明らかに凌駕するモノ。 ツチモグラの存在。 ツチモグラとは何か・・・。 実はここにいるゆっくりたちは何も知らないのである。 何も知らないのだが、絶対にゆっくり出来るものではない。 それだけは確実に知っている。 否っ!!! 知らされているのだ。 『じゃあ、今日はまりさだ。』 と、まりさを両手に抱えた師範代。 選ばれたまりさは無言だった。 いつもなら・・・。 「ゆんやぁぁっぁあああ!!!!ばでぃざじにだぐないぃいい!!! おべばいじばずぅうう!!!!ばでぃざをだずげでぐだざいぃいい!!!」 と無様に涙、涎、汗、しーしーを撒き散らし、 ケツをブリンブリンと震わせて、見栄もプライドも捨てて、 無様に命乞いをするゆっくり。 しかし、このまりさはそれをしなかった。 ただ静かに目を閉じて、一滴の涙が床に落ちた。 「もっと・・・ゆっくり・・・したかった・・・」 師範代とまりさが部屋から出て行った後、 ゆっくりたちは安堵するように思われるだろう。 「ゆっ!きょうはゆっくりできるよ!!!♪ゆゆゆのゆ~」 と、呑気なことをいうゆっくりを想像できるはずだ。 危険は去った。とりあえず、今日はゆっくり出来る。 それがゆっくり特有のポジティブな思考。 だが、ここにいるゆっくりたちは、そんな風には思わない。 むしろ、逆。 明日もゆっくり出来ないこの瞬間が来ることを知っている。 いや・・・。 これからが本当の恐怖。 れいむは、おさげで耳を塞ぐ。 まりさやちぇん、ぱちゅりーは、深々と帽子を被り、耳を隠す。 唯一、ありすは自身で耳を塞げないため、 「ゆぁぁぁぁああ!!!!ゆぁぁぁあ!!!!」 泣き叫び、ケツをプリンプリンと振り続ける。 中には自身のペニペニで右耳、舌で左耳と、両耳を塞ぐ強者のありすもしたが、 その不自然な体勢から、体に無理があったのだろう、 折れ曲がった腹部からカスタードが漏れる者もいた。 しかし、それでもなお、痛みに耐えて、塞ぎ続けようとする。 みなに言えること。 それはみな体が震えている。 自分の意思で体が震えているのではない。 恐怖によって、体が震わされているのだ。 そう・・・。 この声によって・・・。 「ゆディフォアうjckjhんぢhfsんhmsyfんvgmちうsんf!!!!!」 「ゆふいcyにくmんbdvyんcgdhヴぃmfhんmぎvんthmcヴぃふ!!!!!」 「ゆdyるゆいvvbtcsにぃんvcmヴyrんtmvんmtcyんtヴぃmぐc!!!!」 「ゆfyrついおんkjふぇんりrちぃこふぇcvmjふぉちぇcmtymvんt!!!!」 「ゆおい風呂言うvにゅもん7bm9v879んfc78w3pmf89vmtgvjt!!!」 さきほどのまりさが発している声である。 この声から察するに・・・。 相当の痛みを感じているようである。 一体、何を受けたらこんな声が出るのであろう。 この声を聞く度に、ここにいるゆっくりたちは、 餡子に刻みつくのである。 明日、選ばれてしまったら・・・。 この声を発するのは自分・・・。 その恐怖が、ゆっくりの明日のゆっくりより、今日ゆっくりするという本能を凌駕したのである。 その声が聞こえなくなった時・・・。 部屋中にいるゆっくりというゆっくりが、みな一様にして、 うんうんとしーしーを大量に漏らしているのである。 その量は日に日に増して増えるばかり。 そのため、ここにいるゆっくりたちのほとんどが、 痩せこけているのである。 この後、1日1回のゆっくりフーズが部屋にばらまられるが、 手をつけられるゆっくりは数えるくらいしかいなかった。 ほとんどのゆっくりが精神的ショックのあまり、 喉に何も通らないのである。 ゆっくりにあるまじき行為。 浅ましく食を求めるのがゆっくり。 どんな時でもどんな場所でもどんな状態でも食を求める。 その本能というか餡子に染み付いた性質をも超えるストレス。 それほど、このツチモグラへの恐怖は絶大なのである。 その後、師範代ではない人間が、部屋に入り、 餓死しているゆっくりや、ツチモグラを受けているゆっくりの叫び声を聞こえないようにと、 無理な体勢で耳を塞いだ結果、傷ついて今にも死にそうなゆっくり、 「ぱぴぷぺぽぽぽおおおおお!!!!」 と、目が虚ろになり、意味の分からない言葉を発している精神が壊れたゆっくりを、 次々に回収していく。 普段なら、 「くそどれい!!!こんなゆっくりできないところからまりさをだすんだぜ!!!」 「はやくあまあまさんをもってこい!!!」 「このいなかもの!!!とはいはなありすをおうちにかえしなさい!!」 などと言ってくるであろうが、それも言わない。 ただただ、この人間と目が合わないようにするのである。 目が合えば・・・。 もしかしたら、連れられるかもしれない・・・。 連れられる先は・・・。恐らく・・・。 この人間は、 手当てとかしてくれるんだろう。 こんなゆっくり出来ないところから逃がしてくれるんだろう。 そんな風に思うことすら・・・。 ここにいるゆっくりたちは・・・。 バカらしいと思い出したのである。 ここに来て・・・。やっと、というところかもしれないが・・・。 それほどまでに、限界に追い詰められているのである。 飾りのないれいむは・・・。 すでに限界を超えていた。 もう・・・。だめだ・・・。 これならば・・・。いっそのこと・・・。 死んだ方がマシだ・・・。 じゃあ・・・。 そんな悲壮感漂うことを考えるようになってきた。 れいむはつい口ずさむ・・・。 「もう・・・ゆっくり・・・したい・・・ずっと・・・」 その夜。 れいむは部屋を抜け出した。 逃げるために・・・。 はっきり言って、逃げられるなんて考えていなかった。 むしろその逆。 逃げ出して、殺されたかった。 待っていたら確実に来る死。 しかし、それがいつ来るか分からない。 その恐怖に怯えるくらいなら、自分で死ぬ時を選ぶ。 そう思ったのであろう・・・。 逃げ出したゆっくりの末路を知らないわけではない。 「こんなゆっくりできないばしょからにげるよ!!!おちびちゃんたちぃ!!」 「ゆっくちちないではやきゅかえりゅよぉ!!!」 「れいみゅはおうちにかえりゅよぉおお!!!」 そんなことを言っていたれいむ親子が、 逃げ出した次の日、見るも無惨な姿になって帰ってきた。 ゆっくりとはかけ離れた容姿。 恐らく痛いだろう。苦しいだろう。 だけど、少なくても今の状態より確実に死に近づく。 ここにいれば、自身の体が弱るのを待つしかない。 そんなにゆっくりは待てない。 れいむは今すぐに死にたい。 死んでゆっくりしたい。 ゆっくりするんじゃなくて、早く死にたい。 本来、ゆっくりに自殺という概念はない。 明日のゆっくりより、今日のゆっくりというその性質上、 今の苦しいことから逃げるため、自ら死を選ぶなんていうことはまずないのだ。 よく見る光景だが、 何らかの虐待に遭い、苦しさのあまり、ゆっくりは・・・ 「もうやだぁぁぁぁああ!!!おうちかえるぅうぅう!!!」 という言葉を発するだろう。 ゆっくりにとって、安心できる場所。 それは自身の巣なのである。 どんなひどい目にあっても、巣に帰ればゆっくり出来る。 そういう前向きな考えというか、現実逃避というか・・・。 とにかく、ゆっくりにとって、苦しいから自殺という発想はない。 生きようとする。この場を逃げてでも生きようとする。 明日のゆっくりより、今日のゆっくり。 だけど、今日ゆっくりできないのなら、ゆっくり出来る明日を探す。 例え、どんな手段を使ってでも・・・。 親を売る、子を売る、仲間を売る・・・。 最悪、自分の体の一部を失ってでも・・・。 生き残ってみせる・・・。 貞操なき信念、矛盾だらけの本能。 しかし、それがゆっくりなのである。 ゆっくりにとって、最優先することは、信念でも本能でもない。 ゆっくりなのである。 中には、苛烈な虐待の末、 「もうころして」 という自らの命を断ってほしいと懇願してくるゆっくりもいる。 それは自殺ではないのか?と思うが、そうではない。 自ら死ぬ方法を知らないから、相手に自身の殺害を頼んでいるのだ。 死にたい気持ちでも死ぬ方法が分からないのである。 実は・・・。 一部の博識なゆっくりを除いて、ほとんどのゆっくりは、知らないのである。 どうすれば、ゆっくりは死ぬのかと言うことを。 ゆっくりが死ぬためには・・・ 中枢餡の破壊、もしくは、致死量の中身の流失。 飢え過ぎた場合、 栄養不足になった中枢餡は水気がなくなり、 ひびが入り、その結果、死に至る。 精神にストレスを感じた場合もそうである。 カビが生えた場合も、中枢餡がカビに侵食されて、 中枢餡の成分が餡からカビに変わるからである。 暑さや寒さで死ぬゆっくりのほとんどは、 みな中枢餡にストレスを感じての死なのである。 大変非常に極々稀に寿命を迎える奇蹟と言える国宝級のゆっくりは、 中枢餡が古くなりすぎた結果、固くなり、ヒビが入ると言ったところだ。 ゆっくり同士の殺し合いの場合、 なんとなく体当たりで、押しつぶしたり、 なんとなく武器で体を傷つけたりして、 上記の二つの条件のいずれかを満たして、 なんとなく、結果的に殺してしまっているのである。 気が短く、敵対する相手に簡単に死ねという割には、 ゆっくりは知らないのである。ゆっくりが死ぬ方法を。 話がそれるが、 ゆっくりが死ぬ方法を知っているゆっくりは水浴びをする。 ゆっくりにとって、水浴びとは死に直結している。 水浴びをしすぎた結果、皮がふやけて、中身が漏れて死ぬからである。 そのメカニズムを理解していないゆっくりは、 水を浴びる=ゆっくりできないとだけしか認識していないのだ。 一見、脆く見えるゆっくりだが、 すべて、中枢餡と中身の流失というそのルールのみ、死に結びつき、 それ以外は、基本的に死に結びつかないという思ったより、 頑丈なのだ。 ストレスによる中枢餡の破壊は、個人差があるため、 このれいむのように、これだけ過酷な環境にいても、 未だ正常な精神状態であるゆっくりも多数いる。 そのため、自ら死を願うが、死ぬ方法を知らないゆっくりからすれば、 自殺とはどうすればいいのかわからないのである。 その死への最短ルートが、れいむにとって、 脱走ということだったのだ。 池や川があれば、 そこに飛び込み、死ぬことができるかもしれない。 しかし、残念ながら、そんなモノはここにはなかった。 だから、れいむは逃げ出した。 死ぬために・・・。 「ちゅ~ぱちゅ~ぱ」 「ぬふぅ~」 庭の木の下で、昨日とは違うまりさとありすのカップルがいた。 ありすはまりさのぺにぺにを音を立てながら舐めていて、 まりさはまさに達しようとしていた。 「なにをしてるの?」 れいむはそのカップルに問う。 「みればわかるんだぜ!!!すっきりなんだぜ!!!」 「そうよ!!!このいなかもの!!!わたしたちのとはいはなすっきりを しているのよ!!!じゃまをしないでね!!!」 と、怒りながられいむに返すまりさとありす。 「それは・・・すっきりじゃないよ・・・」 少々、呆れながら、れいむも答えた。 「そんなのしってるんだぜ!!!あかちゃんができたらゆっくりできないんだぜ!!! だからあかちゃんができないすっきりをしてるんだぜ!!!」 「おかざりさんのないいなかものはだまっていてね!!!」 と、相変わらず怒っているまりさとありす。 「ちゅ~ぱちゅ~ぱ」 「ぬふぅ~」 れいむを無視して、引き続き、まりさのぺにぺにを舐め続けるありす。 「ゆぅ・・・こんなところですっきりしなくても・・・へやですっきりすればいいじゃない・・・ こんなところでやってたら・・・ころされちゃうよ・・・」 自身は殺されるために、逃げ出したはずなのに、このまりさとありすを心配そうに見つめるれいむ。 「「ゆっ!?」」 その発想はなかったと言わんばかり、目が点になるまりさとありす。 バァアァン!!! 次の瞬間、ありすの足元に黄色い何かが大量に漏れていた。 いや・・・。 よく見ると、それはありすではなかった。 高弟のありすだった。 さきほどまでありすがいた場所に、高弟のありすがいた。 そして、高弟のありすの足元には、恐らく、ありすの中身だろうと思われるカスタードがあった。 「あ・・ああ・・・あでぃ!?」 バァッァン!!! まりさがありすの名前を呼ぼうとした途端、 まりさの体は爆発した。 高弟のありすは、れいむの方へ振り向く。 目にも止まらぬ早業に体を震わすれいむ。 しかし、れいむは目を閉じた。 これでゆっくりできる。 痛い目に遭うかも知れないけど・・・。 これでゆっくりできる。 れいむはそう思った。 「目を開けなさい。」 ありすは静かに言った。 れいむは恐る恐る目を開けた。 そこには無表情のありすがいた。 「楽に死ねると思ってるのかしら?」 「いたいのはいやだよ・・・ でも・・・これでやっと・・・」 れいむは心の底から思っていることを口にした。 「れいむ・・・もうくるしみたくない・・・」 れいむは哀しそうな目でありすの目を見た。 「苦しみたくない・・・か。」 ありすは少し笑った。 「あなた、ここに入る時、死にたくないって言ってたわね・・・。 死にたくないからここに入ったんでしょ・・・。 弱いから強くなりたいんでしょ・・・。 一人だったから誰も助けてくれない・・・。 だから、一人で生きていくために強くなりたいんでしょ・・・。 強くなるためには死んだっていいって思ったんでしょ・・・。 死にたくないから・・・ゆっくりしたいから・・・死んだっていいと思ったんでしょ・・・。」 「ゆぅ・・・しにたくないよ・・・ でも・・・くるしいのはいやだよ・・・ いたいのはいやだよ・・・ れいむは・・・もう・・・つらいんだよ・・・ だから・・・ゆっくりどうを・・・まなびにきたんだ・・・ でも・・・ゆっくりどうは・・・つらいよ・・・ しんだほうが・・・ゆっくりできるなら・・・もう・・・ ゆっくりしたいよ・・・」 「甘えね。そんなのは。」 「しってるよ・・・でも・・・もう・・・れいむ・・・」 「限界?そんなもので? 仕方がないわね・・・少しだけ褒めて上げましょうか。 あんな状態でまだまだ正気でいられるのは、 最初に来たゆっくりの1割もいないのよ。 結構、根性だけはあると思うわ。今生き残っている連中は。そこは認めてあげるわ。 それ以外はカス同然だけどね。 多分、同じことをやられたら、人間でもそれだけ生き残っているかどうか・・・。」 「そんなの・・・しらないよ・・・ もう・・・れいむ・・・つかれたよ・・・ それに・・・れいむ・・・にげだしたから・・・ これから・・・ぎゃくたい・・・されるんでしょ・・・ かんけいないよ・・・そんなこと・・・」 はぁ~と溜息をつくありす。 「あなたのゆん生で一番つらかったことって何?」 「それは・・・」 「こんなこと・・・つらいうちにならないんじゃないの?」 「・・・」 「あなたが送ってきたゆん生で一番つらかったことを思い出しなさい。 今のつらさとそのつらさ、天秤にかけて、今のつらさの方がつらいというのなら・・・。 もういいわ。あなたの望むとおりにしてあげる。」 「れいむは・・・」 れいむは考えた。 今までのゆん生を思い出し・・・。 一番つらかったことを・・・。 あの頃の方がつらかった・・・。 お母さんに睨まれた日・・・。 群れから追い出された日・・・。 お爺さんとお別れした日・・・。 お兄さんからいじめられた日・・・。 一人で寂しくて泣いたあの日・・・。 「れいむは・・・まだ・・・つらいおもいをしってるよ・・・」 「そう。それはよかったわ。じゃあ、いいわ。部屋に戻りなさい。」 ありすは何事もなかったような笑顔で笑った。 「ゆっ!?」 れいむは驚いた。ありすは自分を殺すのだとばかり考えていたから。 「どうしたの?さあ、早く。私の気が変わらないうちにね。 本来ならば、脱走したんですから、殺されても仕方ないんだけどね。 やっぱり、そっちの方がやっぱりいいのかしら?」 「ありす・・・どうして・・・」 「勘違いしないでね。 励ましてあげたなんて、思わないことね。 死にたがってるヤツを虐待したって、つまんないものね。 あなたがゆん生で一番苦しいと思うほどの修行に出会うまでは、 なんだかゆっくり道の修行が負けたような気がするし・・・。」 「ありす・・・」 「何をしているの!?早く戻らないと、ホントにやるわよ!?」 と、ありすは自身のぺにぺにを尖らせた。 「ゆぅううぅうううぅううぅうううう!! もうやだぁぁっぁあぁああああ!!!! おうちかえるううぅううううううぅうう!!!!」 れいむは、定番の台詞を泣け叫びながら、 全力でその体を弾ませて、ポヨンポヨンと部屋に戻っていった。 『ご苦労様☆』 師範代が木の陰から笑いながら出てきた。 「覗きが趣味なの?なんだか、この田舎者!!って罵りたくなるわ。 そんな言葉使いすると、頭悪そうに見えるけど、他のやつ等が、 使いたくなる気持ちが分かったような気がするわぁ~。」 『そういうな。これも先生の言いつけだからな・・・。』 「あれのどこに先生は見出したのかしら・・・。」 『さあな、こればかりは、先生の気まぐれだから・・・。』 「ようじはおわったか?」 「ごめんなさい、待たせたようね。」 『まりさ、ゆっくりしていってね!!!』 「ゆっくり?なんだそれは? くだらないね!!!さあ、はじめようか!!!」 まりさとありす・師範代は一斉に飛び掛った。 部屋に戻ったれいむ。 「れいむはもっとつよくなるよ・・・」 そうつぶやくと、ゆぴぃゆぴぃと寝息を立てながら床に就いた。 つづく あとがき 次回で第1部完です。 あと、もう元ネタがシ○グイとか忘れてください。 コメ欄で批判が多いけど、気にしていません。 だってこれ、もうゆっくりじゃないもん(笑) 他の作品 ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4 ふたば系ゆっくりいじめ 187 頭でなく心に訴える ふたば系ゆっくりいじめ 188 ユグルイ その5 ふたば系ゆっくりいじめ 192 長寿と繁栄を・・・前編 ふたば系ゆっくりいじめ 200 長寿と繁栄を・・・後編 ふたば系ゆっくりいじめ 221 FFR ふたば系ゆっくりいじめ 230 本気で勝てると思ってたのか? ふたば系ゆっくりいじめ 231 長寿と繁栄・・・完結編 ユグルイあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 参考文献って程度で良いんじゃない?俺はこれ面白いと思うし、嫌なら読まなければ良いだけ -- 2012-12-15 09 54 59 良いんぢゃない? -- 2012-05-25 01 14 17 ひどいなこれ -- 2010-01-28 11 56 42
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『ゆっくり地に還れ』 四日前、私の所有する農場がドスまりさを有する 大規模なゆっくりの群れに襲撃を受けた。 農場を任せている管理人の報告を受けて慌てて駆けつけると そこには千を超える飢えたゆっくりの大群が 苦悶の声を上げながら農場中でひしめいていた。 たいした下調べもせずに『巨大な人間の畑』という事で襲ったのだろう ゆっくりどもには未知の植物だったのだろうが、この農場では『綿花』しか育てていない。 群れは期待していた餌にありつけず ドスや側近のぱちゅり種を罵倒しながら 共食いを始める寸前まで飢えている様子だった。 だが饅頭の事などどうでもいい、私の目に映ったのは つい先週、視察に訪れた時には広大な農場中に整然と並んでいた綿花が 薄汚い饅頭どもに「ぺっ!たべられないくささんはゆっくりしねっ!」等といわれながら 踏まれ、手折られ、蹂躙され尽くしている光景だった。 今でこそ私は、ほかにもいくつもの農場を所有・経営している。 その中では、この農場は大規模ではあるが大して利益を上げては居ない。 高価な果物を育てている果樹園や、羊毛の取れる牧場に比べれば ほんの微々たる収益しか上げていない。 だが、ここは私にとっての唯一の『原点』だったのだ。 両親を亡くし、いじけて自堕落に生活していた私に 早世した両親や先祖が残してくれた土地を、遊ばせて置くのも勿体無いと 後見人に強引に勧めらて渋々開墾を始めたのがまだ十代の頃 ここは土壌が悪く、乾燥しているので 手間をかけて育てられる植物を探し、いろんな人の知恵を借りて綿花を育て始めた。 莫大な財産を食いつぶしながら、ダラダラと生きていた私が 初めて沢山の人の手を借りながら、初めて成功させたのが…この畑だ。 高齢だった後見人が、幾許も無い余命に焦りながらも 私と共に奔走し、死の床で誇らしげに笑い語った農場だ。 そんな農場が…無残に荒らされている。 怒りの余り、意識が遠のく 憎悪や殺意すら沸かない、私を襲うのは途方も無い疲労感だけ。 速やかに加工場に連絡を取り 加えて近隣のゆっくりハンター、我が家の使用人たち、 そして何処からか現れて無償で手伝ってくれた数十人の自称『虐待お兄さん』という謎の人物とともに ほぼ丸一日がかりで農場を完全包囲し、『一匹も逃がすことなく』群れに壊滅的な打撃を与えたのだ。 長いといえば長く、短いといえば短い戦いが終わり 加工場の職員やハンターたちが謝礼を受け取って帰った後 私は使用人たちにある『作業』を命じた。 私自身も使用人らと共に、鍬を振るい 誰よりも必死に作業に没頭した。 『作業』の後、使用人たちには、この農場を『一年間閉鎖』する事にした旨を伝えた。 皆戸惑いを隠せないようだったが、当面の生活費となるだろう臨時給与と 人里近くの果樹園での再雇用を約束すると、納得して帰っていった。 今農場に残っているのは、(頼んでも居ないのに)何故か嬉々として『作業』を手伝ってくれた 『虐待お兄さん』達だった(心なし人数が増えている気がする) 農場全体を見渡せる場所で佇む、私と『虐待お兄さん』達 口を開くものは誰一人居らず 皆一様に、風に聴き入っている。 虐待お兄さんの中には陶酔した表情で涙を流す者も居るようだ。 私は閉じていた瞼を開き、夕日に染まる農場を一望する 数日前まで幻想卿でも最大規模の綿花畑だった眼前に広がる広大な敷地 今、この大地には 無数のゆっくりが『生きたまま』埋められている。 乾いた大地に隙間無く敷き詰められた苦悶の表情 この地域特有の砂塵混じりの風に乗って 饅頭たちの苦痛・飢餓・憎悪・悔恨・絶望と怨嗟の声が絶えることなく響いている。 ―――嗚呼、コレはまるで 地獄の風景ではないか――― 真っ赤に染まる大地を瞼に焼付けて、私は農場に背を向ける この地は年間を通して雨が降らない 食べるものが無いため、獣は愚か鳥すらも近づく事はない。 この地を埋め尽くす饅頭どもは、雨に打たれて溶け朽ちる事も無く、 外敵に命を奪われる事も無く、ただ風に吹かれて枯れ朽ちていく。 これから一年 ココに訪れるのは、私だけだ。 埋設する際に与えた固形栄養剤は、ゆっくりを飲まず食わずで一月生かすと言う。 私はこの地を後にする 一月後の再訪を誓いながら、真紅の地獄に背を向ける。 「貴様らは…苦しめ 花も咲かせず、実も種子も結ばず――不毛の荒野の地に還れ。」 私の口から漏れた呟きが、風に乗って届いたのだろうか 一際激しい叫びが、背後で大気を振るわせた 「「「「「「「ゆ゛ っ゛ ぐ り゛ ざ ぜ で ぇ゛ ぇ゛ ぇ゛ ぇ ゛ぇ゛ ぇ゛ ぇ ゛!!!!!!! 」」」」」」」 END スレで土からはえるゆっくり、というネタが投下されていたので思わず描いてしまいました。 なんか微妙な出来になったかもですが…というかキモい文になった気がしますが、ご容赦の程を… さておき、みなさん聴いてみたくありません? れいむ・まりさ・ぱちゅり・ありす・ちぇん・みょん・らんしゃま・etc… 無数無尽の膨大な数のゆっくりの悲鳴と絶望の調和…… 多数のゆっくりを時間をかけて虐待するSS…もっと増えるといいなぁ…(邪笑) このSSに感想を付ける
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※胴付きゆっくりがでます 厨ゆっくり注意 あとあんまりいじめてない 「ハッピーバスデイトゥーユー、ぱちゅりー。おめでとう」 「むきゅう!ありがとうおにいさん!」 「満1歳の誕生日だな、ぱちゅりー。何か欲しいプレゼントはあるか?」 「むきゅ・・・・・・」 「どうした?黙ってちゃ解らないぞ?」 「・・・・・・ぱちゅは、あれがほしいわ」 「え?アレって・・・えぇ!?アレ!?アレが欲しいの!?」 「むきゅう・・・・・・だめ?」 「いや、駄目ってわけじゃないけど、その・・・大丈夫なのか、ぱちゅりー?」 「むきゅ!だいじょうぶよ、おにいさん!」 「・・・・・・本当に?」 「ほんとうよ!ほんとうにだいじょうぶだから、おねがい、おにいさん!」 「・・・・・・本当の本当に?」 「だいじょうぶだから!だからおねがい、ぱちゅにあれをください!」 「・・・・・・そこまで頼まれたら断れないんだけどな」 「むきゅっ!?いいの、おにいさん!?」 「嫌だって言ってもどうせ勝手に持ち出すだろう?それくらいならくれてやるさ」 「ありがとう、おにいさん!ぱちゅ、このごおんはいっしょう・・・・・・」 「いやいいから。それより、もし無理だったらちゃんと返すこと。いいな、ぱちゅりー?」 「むきゅ!わかったわ、おにいさん!」 そんなやり取りをしたぱちゅりーの誕生日であった。 ゆっくり○○○りー それから一ヶ月。 俺とぱちゅりーは散歩に出かけていた。 ぱちゅりーの手にはあの日のプレゼントが握られている。 どうやらよっぽど嬉しかったらしく、あれから肌身離さず持ち歩いているというわけだ。 「むきゅー♪おにいさん、かぜがきもちいいわね」 モヤシなはちゅりーの身に余るものではないかと最初は心配していたが、どうやらそれも杞憂だったようだ。 どうせならもっと早くにあげても良かったのかもしれない。 「ゆっへっへ!!じじい、まりささまにおやさいをよこすのぜ!!」 「ゆぅっ!!れいむとまりさのためにじじいはあまあまもってきてね!!」 とか何とか思っていたら、いきなり野良ゆっくり共が飛び出してきた。 下卑た顔で餌を要求する奴ら。口悪いなぁこいつら。 「なにしてるんだぜ!?さっさとまりささまにおやさいもってこいのぜ!!」 「ゆっ!?まりさ、このじじいはきっとばかなんだよ!!だかられいむたちのいってることがわからないんだよ!!」 なんかこっちを無視して勝手に盛り上がっている野良共。 いや解ってるけど反応したくねぇんだよ。 「ゆっ!つかえないじじいなのぜ!そんなやくたたずはまりささまがころしてやるのぜ!」 「ゆぅ~!かっこいいよぉ、まりさ~!」 いまどきの野良ならこんな態度をとればどうなるか知っているだろうに、こいつらはそんなこともお構いなしに悪態をつきまくってくる。 野良になって日が浅いのか、よっぽど幸運だったか、もしくは底抜けのアホなのだろう。 「まりささまのいうことがりかいできないばかはゆっくりしね!」 「ゆ~ん!まりさぁ、そんなばかなんかころしちゃってね!」 ぽよぽよと跳ねながら近付いてくる野良まりさ。 あんまり触りたくないなぁ。そう思って、足を上げたその時・・・ 「そこまでよ!!」 ぱちゅりーが割って入った。 俺を守るようにぱちゅりーは立ちふさがっている。 「ゆっ!?まりさ、ぱちゅりーだよ!!」 「ぱちゅりーがいったいなんのようなのぜ!?じゃまだからさっさとどくのぜ!!」 突然の闖入者に驚く野良2匹。 正直俺もちょっと驚いてる。何してんのお前。 「おにいさんをきずつけようとするものはこのぱちゅがゆるさないわ!」 キッと野良まりさをにらみつけながら宣言するぱちゅりー。 ちょっと感動。あとでナデナデしてやろう。 「ゆひひひひひひ!!ぱちゅりーにゆるされなくってもけっこうだぜ!!」 「よわっちいぱちゅりーがれいむたちにかてるとおもってるの!?ばかなの!?しぬの!?」 ぱちゅりーを口汚く罵る野良2匹。 ゆひひひひって。久しぶりに聞いたぞキメェ。あと殺す。 「おにいさん、このぷれぜんと、あずかっててほしいの・・・・・・」 「ぱちゅりー、お前・・・・・・」 「だいじょうぶよ!すぐにこのまりさたちをやっつけるから、あんしんして!」 お前それ死亡フラグ立ててるよ。 そう思っても決して声に出さない。あとついでにぱちゅりーのプレゼントを預かる。 「まりさー!そんなぱちゅりーなんかころしちゃってね!」 「むきゅっ!」 「ゆっくりできないぱちゅりーは、まりささまにたおされてゆっくりしね!」 野良れいむのイラつく声援を受けながら、野良まりさはぱちゅりーに襲い掛かった。 「ぼぇ゛っ!!!?」 奇妙な声を出しながら野良まりさは道路に叩きつけられた。 もちろん叩きつけたのはぱちゅりーだ。 俺は見た。 まりさがぱちゅりーにぶつかろうとしたその瞬間、ぱちゅりーはまりさを片手で捕まえ跳躍、ぶんぶんと振り回しながら道路に叩きつけたのだ。 見紛う事なきメキシカンタイフーン。お前一体どこでその技覚えたんだ。 やっぱりアレの影響かもしれない。って言うかアレのせいに決まってる。 一ヶ月前、俺がぱちゅりーに贈ったものの正体。 それは広辞苑だ。 対人間ですら鈍器となるそれを、脆弱極まりないはずのぱちゅりーは一ヶ月肌身離さず持ち続けた。 そりゃあ鍛えられるってものだろう。 ぱちゅりー改めまちょりーが野良まりさに告げる。 「むきゅ。もうけっちゃくはついたわ。さっさとたちさりなさい」 「ゆげっ・・・!?い、いまのはなにかのまちがいなんだぜ!!まりささまはつよいんだぜ!!」 どうやら野良まりさの闘志はまだ折れていないらしい。見上げた根性だが、止めといた方がいいと思う。 「こんどこそ!!ぱちゅりーはまりささまにやられてゆっくりし・・・ぎぇっ!?」 あ、また捕まえられた。 「むきゅ!!」 まちょりーは思いっきり腕を振り回し、野良まりさを叩きつける。片手で。 右に。左に。壁に。道路に。何回も何回も何回も。うわ、すげぇ痛そう。 「ぼぎゅぇ゛っ!!ぶぉ゛っ!!え゛べっ!!ばびぃ゛っ!!」 ようやくまちょりーは野良まりさを開放した。 倒れ伏した野良まりさを見下ろすまちょりー。超強そう。 「ゆ・・・・・・ゆぎ・・・・・・」 「ばりざあああああああああああああああああああ!!!!」 最早息も絶え絶えといったところの野良まりさを見て泣きながら絶叫する野良れいむ。 「ばりざじっがりじでええええええ!!!いまでいぶのおながにはばりざのあがぢゃんがいるんだよおおおおおお!!!!」 「ゆ・・・・・・!?な、なんだってだぜ・・・・・・!?」 ここで非常にどうでもいい事が発覚した。 どうやらこの野良れいむの腹の中には野良まりさの餓鬼がいるらしい。 本当にどうでもいい。 「ばりざあああああああ!!!おながのあがぢゃんのだめにもがっでえええええええええ!!!」 「ゆ・・・・・・ゆゆ・・・・・・!!」 フラフラと立ち上がる野良まりさ。 まるでその目はチンピラから改心して己の信念のために戦う男のように澄んでいた。 え?なにいきなりいい人になったみたいな展開になってるの? 「まりさ・・・・・・ひくきはないのね・・・・・・?」 「ゆへへっ・・・・・・すまないのぜ・・・・・・まりさは・・・たいせつなものをせおっちまったのぜ・・・・・・」 なんかいきなり戦う者だけに通じ合う会話みたいなものをしだすまちょりーと野良まりさ。 いやちょっと待てよ。何なのこれ?何?俺がおかしいの? 「ぱちゅりー・・・・・・よわっちいとか、ゆっくりしてないとかいって・・・すまなかったのぜ・・・」 「いいのよ、まりさ・・・」 「ありがとうなのぜ・・・もうひとつたのみをきいてくれないのぜ・・・?」 「ぱちゅでよければいくらでもきくわ、まりさ・・・」 「まりさと、ほんきで・・・たたかってほしいのぜ・・・そうすれば・・・もしまけても・・・くいなくいけるのぜ・・・」 「!まりさ、あなたってゆっくりは・・・!」 80年代ジャンプ的会話を続けるまちょりーと野良まりさ。 もう突っ込むまい。 「わかったわまりさ!このぱちゅりー、ぜんしんぜんれいのこぶしをもっておあいてするわ!」 「それをきけて・・・あんしんしたんだぜ・・・!」 「いくぜ、ぱちゅりー・・・!ゆあああああああああああ!!!」 そう言って、野良まりさは跳躍した。 疾い。どこにそんな力があったのかというほどの速度。今までとは比べ物にならぬほどの疾さをもって、まちょりーに肉薄する野良まりさ。 思わず真面目になって解説してしまった。 「むきゅう!!」 だが、そんな野良まりさをまちょりーは掴んだ。 自身の最高の攻撃。それを受け止められて野良まりさは満足したのだろう。 まちょりーの指の間から、野良まりさの穏やかな笑みを垣間見た気がした。 まちょりーがキッと眦を上げた。 全力で戦った相手には全力で礼をしようというのだろう。 そうでなければ野良まりさとの約束を違えることになる。 「おわかれよ!!」 別れの言葉と共に、野良まりさの顔面を握りつぶす。 ぱちぇどうこく。 なんとなくだが、旋風が巻き起こっているような気がした。あ、目にゴミが入った。痛い。 野良まりさの・・・否、まりさの遺体がまちょりーの手から落ちる。 まちょりーは咄嗟にまりさを抱え、そっと道路にまりさを下ろした。 ズタズタとなった表情からは何も読み取ることが出来ないが、このまりさはゆん生の最後に何か大切なものを得たような気がする。 いつの間にかこのノリに慣れはじめた俺が言うのだから間違いない。 「さよなら・・・まりさ。あなたもまさしくともだったわ・・・」 そうだ。このまりさは強敵(とも)だった。これからもこのまりさは俺とぱちゅりーの胸の中に生き続けr 「ゆげぇっ!まりさがやられちゃったよぉ!」 空気を読まずに野良れいむが声を上げる。 「ぷんぷん!まったくまりさはつかえないね!れいむのためにじじいたちをころすこともできないなんて!」 ・・・ほぉ。 「せっかくおなかのなかにあかちゃんがいるってうそもついてまりさのやるきをださせたのに!ほんとうにぐずだね!」 あれ嘘だったんかい。この野良れいむ本当にいい根性してやがる。 「ゆっ!でもじじいとぱちゅりーはまりさにきをとられてるね!あのぐずもおとりくらいにはつかえるね!」 俺もまちょりーも思いっきりお前のこと凝視してるけどな。まちょりーに至っては睨んですらいる。 「じじいとばかなぱちゅりーがあのぐずまりさにきをとられているすきにれいむはにげr」 「にがさないわよ」 ガシッとまちょりーが野良改め屑れいむの後頭部を鷲掴みにする。 どうやらまちょりーは強敵(とも)をここまで侮辱されたのではらわたが煮えくり返ってるらしい。 「れっれいむをはなしてね!れいむはまりさがしんでしんぐるまざーになっちゃんたんだよ!」 じたばたと暴れてまちょりーから逃げ出そうとする屑れいむ。 いや嘘だって知ってるから。お前がでかい声で言ってるの聞いちゃったから。 「れいむはかわいそうなしんぐるまざーになんだよ!!かわいそうだとおもうなられいむにあまあまちょうだいね!!」 いきなりでかい態度で食い物を要求し始める屑。 うぜぇ。久々に殺したくなった。 「きいてるの!?ばかなの!?しぬの!?だまってないでれいむにあまあまちょうだいね!!」 「・・・・・・わかったわ、れいむ。ぱちぇがれいむをつれていってあげるわ」 「ゆっ!?つてれく!?どこに!?ゆっ!!もしかしたらゆっくりできるゆっくりぷれいす!?」 「ちがうわ、れいむ。れいむがいくところは、もっとべつのばしょよ」 「ゆっ!?なに!?どこ!?もったいぶらないで、さっさとれいむにおしえてね!!」 「げすゆっくりは、かこうじょにいけ」 本日二度目のぱちゅどうこく。 屑れいむの絶叫が青空に響き渡った。 おわり ――――― 何を書きたいのか自分でもわからない書き溜めです。 最初は ぱちゅりーに広辞苑持たせたら面白そうじゃね? ↓ まちょりー面白くね? ↓ なぜか80年代ジャンプノリ となってしまいました。反省している。 全く関係ない話なんだけどゆうかはギガンテックプレッシャーとジェノサイドカッター使えると思う。 というか使わせたい。 というか書く。いつか書く。書きたい。 このSSに感想をつける
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※登場する人間達に名前があります。嫌な人は注意。 ※あまりいじめてません。 ※世界観・設定の描写がだるいので斜め読み推奨です。 要するに近代の田舎にゆっくりがいる設定です。 ゆっくりと小学校(前) U市郊外に位置するこの町は多くの山と川に囲まれ、自然を色濃く残している。 都市に近く、閑静な住宅街と綺麗な空気に恵まれた土地は人間にとっても、 数年前から現れだした生物風にいえば「ゆっくりできる」場所であった。 だが、町の開発が進んだ為か、環境問題の影響か 近頃では麓でも大型の鳥獣を見かけることは無くなった。 代わりに山に棲み付いたのが、「ゆっくり」と呼ばれる生物(ナマモノ)である。 「ゆ?」 「ゆっくりしていってね!」 何の前触れも無く全国に現れたこの「ゆっくり」の生態は不可解極まる。 「ゆっくりしていってね!」に代表されるように、ある程度の人語を操る。 出来の悪い生首のような体を持ち、不思議な力で跳ねて移動するが運動能力は低い。 そして、驚くべきことにその体は饅頭で出来ている。 「ゆっくり」が現れて以来、様々な議論が飛び交ってはいるが 殆ど皮と餡子で構成された生物がどうして生きているのか、 そもそもナマモノではなくイキモノとして扱うべきかという問題すら解決していない。 「「ゆっくちしていってね!!!」」 が、普通のの人にとってはそんな難しい話はどうでもよかった。 最初こそ大騒ぎになったがゆっくりが珍しい存在ではないと分かり、 それぞれがそれぞれの付き合い方を見つけていった。 畑を荒らされ踏み潰す者、一緒に遊んだりゆっくりする者、 食料として扱う者、ペットとして飼う者、人には言えない趣味に使う者、 ゆっくりと関わる人向けのビジネスに携わる者など、多種多様である。 「うん、ゆっくりしていってね。やっぱりかわいいなぁ。でもそこにいると・・・」 「えっへん! おねえさんはゆっくりできるひとd ゆっくりは主に自然が豊かな土地に棲む。 都市部はゆっくりにとってあまりにもゆっくりできない場所であった。 ゆっくり出来ない人や鉄の獣が飛び交い、潰されずにいるだけでも精一杯。 おいしい食べ物、きれいな水、ゆっくりできるおうち、どれも手に入らない。 全てが手にはいるゆっくりぷれいすを見つけたゆっくりは燃えるゴミと成り果てた。 自然豊かな土地に棲むというより都市で生き残れなかっただけかもしれない。 「ゆびゅっ!?」 そこに何も無かったかのように少女の目の前を車が通り過ぎて行った。 親れいむがいた所に残されているのは、親ゆっくり1匹分の餡子と皮。 ゆっくりが現れてからは珍しくない光景だ。 後に残されたのは子ゆっくり2匹と、登校中の少女が一人。 ソフトボール大の子れいむと子まりさは目の前の状況に頭が追いついていないようだ。 「「・・・ゆ?」」 「・・・」 いくら郊外とはいえ、道路の上に饅頭がおいてあればこうなる。 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! おかあさんがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 「ゆうううう!!? どお゛ぢでえええええええええ゛え゛え゛え゛!!!!?」 「・・・・・・ごめんね、気づいてあげられなくて」 「ゆっぐ、ゆっぐ」 「ゆうぅうぅ・・・」 落ち着いたようなので、話を聞いてみることにした。 「どうして道路でゆっくりしてたの? 危ないよ?」 「どうろなんてしらないんだぜ! ・・・ゆっくりおやについてきただけなんだぜ・・・」 どうやらこの家族は車道についての知識がなかったらしい。 詳しく聞けば、以前は親まりさとたくさんの姉妹がいたが、 今日までに親れいむ1匹に子ゆっくり2匹の3人家族までに減ってしまったらしい。 あ、もう2匹か。 山でゆっくりできなかった家族が、ゆっくりを求めて降りてきたといった所か。 ゆっくりという生物は人間は元より、同サイズの野生動物と比べても脆弱であり、 子ゆっくり2匹がこの先生きのこるのは絶望的といえた。 「まりさ・・・。これからどうしよう?」 「ゆ・・・。ごはんのとりかたもわからないんだぜ・・・」 状況を察した少女が声を掛ける。彼女には当てがあった。 「ねね」 「「ゆ?」」 「良かったら私たちの学校に住まない? クラスで2匹、ゆっくりを飼う予定なの 君たちが来てくれれば、ちょうどいいんだけどな~」 「かうってなんなのぜ?」 「ゆっくりできる?」 少女が通う学校では命の尊さを学ぶため、学級毎に動物を飼うことが推奨されている。 彼女の学級では担任の愛子先生の強い希望で、近々ゆっくりを飼う事になっていた。 「うーん、毎日いっぱいご飯もらえて、みんなにかわいがってもらえると思うよー」 「「ゆゆ!!」」 途端に目を輝かせる子ゆっくり達。 明日からどうやってエサを確保すればいいのかも分からないゆっくりにとって、 これ以上ないほどゆっくり出来る条件に思えた。となれば乗らない手は無い。 「「ゆっくりつれていってね!!」」 「うん、任せて」 この子たちだけはゆっくりさせてあげよう。 そう思って少女は子ゆっくり達を力いっぱい抱きかかえた。 あの車のような理不尽な暴力から守ってあげる、と言わんばかりにきつく・・・。 「・・・!」 「・・・!」 「・・・・・・!!」 「・・・・・・!!」 「愛子先生なんていうかな~?」 「愛で子先生っ!おはようございますー!」 「おはよう。早いわね梨香さん。でも、メデコじゃなくてアイコ先生って呼びなさい」 「えー、でもその方が愛で派っぽくて先生らしいですよ~」 「・・・・・・出目金みたいでかわいくないじゃない(ボソ)」 「? なにかいいました?」 「なんでもないわ。ところで、さっきから抱えてるのって・・・」 「あ、はい! 実は・・・ってわあ!青くなってる!?」 慌ててホールドを解く少女。 「お゛ね゛え゛ざん゛の゛ゆ゛っぐり゛ごろじい゛い゛い゛ぃぃぃ!!!!」 「どぼじでごんなごどじだの゛お゛お゛お゛お゛!!?」 「ゆ゛っぐり゛あ゛や゛ま゛っでね゛ええ゛え゛え゛え゛!!!?」 「ご、ごめん、ごめんね? わざとじゃないの、ごめんなさいっ」 理不尽な暴力から開放されたゆっくりは梨香に罵詈雑言を浴びせ 少女・・・梨香はひたすら謝った。 「なるほど、それで拾ってきたのね」 「はい、ちょうど2匹ですし、他に家族もいないみたいで・・・」 「分かった。そういう事情なら野良ゆっくりを捕まえるより良いわよね」 「ありがとうございます!」 「じゃ、予定通りとりあえずはウサギ小屋に連れて行きましょう」 「あれ? 教室には連れて行かないんですか?」 「教室でおうち宣言されると困るからね。ウサギ小屋じゃ満足出来なくなるわ」 「なるほど。さすが元ブリーダーですね!」 これからのゆっくりライフに思いを馳せる2匹は、 頭上の会話などこれっぽっちも耳に入っていなかった。 「はい、ここが今日からあなたたちのおうちでーす」 「ゆー! ひろいね! ゆっくりできそう!」 「ゆゆ! わらさんがいっぱいあるよ!」 「まだ夜は寒いから寝るときはそれを使ってね。水のみ場はこっち」 「「ゆっくりりかいしたよ!!」」 「気に入ってくれたみたいね」 「ええ、よかったです」 「ゆっ? ごはんがないよ? ごはんがないとゆっくりできないよ!」 「おねえさん! まりさたちにごはんをもってくるんだぜ!!」 「後で係りになった子が持ってきてくれるから、その時にね」 「「ゆぐぐ・・・ゆっくりりかいしたよ!」」 「じゃあ、それまで3人で仲良くね!」 そう言って教師と生徒は去って行った。 「ゆゆ? さん? れいむたちはふたりだよ? おねえさんばかなの?」 「れいむ! おねえさんはいのちのおんじんなんだぜ! ばかなんていうなだぜ!」 「ゆゆっ! れいむがわるかったよ!」 「わかればいいんだぜ! れいむはゆっくりした子なんだぜ! すーりすーり♪」 「ゆゆー♪ おかあさんのぶんまでゆっくりしようねぇ! すりすりー♪」 すりすりする2匹の背後で、藁の山が、音を立てた。 「・・・そういうわけで、今日予定していたゆっくり取りは中止して、・・・」 子ゆっくりが最初に会った人間が梨香だったことは、幸運だった。 この町に限らず、山間の町村では愛で派の人間は少ない。 特に農家の人間には嫌われている。 現在でこそそれなりに対策されているが、 かつては田畑や「おうち宣言」の被害が数多くあった。 もしゆっくりが出会ったのがその被害者であったなら、最悪潰されていたかもしれない。 「梨香も物好きね~。わざわざゆっくりを拾ってくるなんて」 「久美ちゃんはゆっくり嫌いだっけ?」 「別に嫌いじゃないけど・・・。轢かれたのが猫とかじゃなくて良かったわ」 今月のゆっくり飼育係は、先生の話を聞いていなかった2名に決まった。 がさがさっ 「「ゆ!」」 「・・・」 白い体に赤い目を持った生き物が、こちらを見つめていた。 「ゆゆ? どこから入ってきたの!?」 「ここはれいむとまりさのおうちだよ!!」 「ゆっくりでていってね!」 「でていってね!!」 白い生き物-この小屋の先住民であるウサギは、だまってゆっくりを観察していた。 ひくひくひくひく 「きいてるの!! ゆっく・・・ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛!?」 「どうしたのまりさ! ・・・ゆああああああ゛あ゛あ゛!?」 ウサギの鼻は結構高速で動く。 ゆっくりからしてみれば、とてもゆっくりしていない。 直視に耐えられる光景ではなかった。 ひくひくひくひくひくひく... 「ゆっくりしてね! ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくりやめていってね!! もっとゆっくりうごいてね!!」 ヒクヒクヒクヒクヒクヒクヒクヒクヒク... 「「どぼじてゆ゛っぐりじでぐれない゛の゛お゛お゛お゛お゛!?」」 ウサギにゆっくりの言葉が通じるはずもない。 目を逸らせば良さそうなものだが、全く気づいていないようだった。 「ゆっくりー、どうしたの?」 「ゆっくりしてないなー」 心配そうにウサギ小屋を覗き込む少女と、どうでもいいと言わんばかりの態度の少女。 「お゛ね゛え゛ざん゛ん゛ん゛!! どういうごとな゛の゛おおおお!?」 「しろいのがいでゆっくりできないよお゛お゛お゛お゛!!!」 「ここからだして!! おうちかえる!!」 「あれ、言ってなかったっけ。ゆっくりを飼える大きい部屋がここしかないの」 ここから出ても生きていけないことを知っている少女達はゆっくりをなだめる。 「落ち着いて、ウサギさんは怖くないよ」 「ほら、エサ持ってきたよ」 「ゆ! やさいさんだ!!」 嘘泣きをしている子供よりも切り替えが早い。 「すごくゆっくりできるたべものだよー!!」 どうやら野菜の味を知っているらしい。 他の家族が全滅した理由と関係があるのだろうか。 「はい、どうぞ」 金網越しに、小屋の中へ細長く切った野菜を差し入れられる。 「ゆー! ゆっくりたべりゅぶっ!?」 「れいぶう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!?」 野菜の前で待機していたれいむを踏み台に、ウサギが野菜にかじりついた。 「あ、ウサギさんにたべられちゃった」 「どおしでごんなことする゛の゛おおおおお!?」 「いや、もともとウサギのえさだし。喧嘩すんなよ」 「ごめんね、でも大丈夫。いっぱいもってきたから」 「ゆぐぐ・・・。おねえさん! つぎはまりさたちにちょうだいね!!」 「ゆ゛・・・はやくおりてええぇえ゛ぇ!」 「うさぎさんはあっちいってね!!」 「まりさのごはんとらないでね!! とらねいでねえええ!?」 「ゆぎゃ!!」 「いつまでたべてるの゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?」 それから、何度えさを差し入れても、全てウサギが食べてしまうのであった。 「えさ、なくなったね」 「うー、こんなはずじゃなかったんだけどな。ごめんね?」 「ゆっぐりでぎな゛い゛い゛い゛い゛い゛!!」 「たべさせてよ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!」 「次から小屋の中で直接あげよっか」 「そうする・・・」 元ブリーダーの先生がいれば、もっとうまく面倒を見ることが出来る。 しかし、これは生徒達が命の尊さを学ぶ為に与えられた機会。 生徒達が試行錯誤し、自ら成長することこそが重要で 結果的に生き物が死んでしまったとしても、有意義な経験になる。 そのため、愛子先生を含めた職員達は、基本的に手を出さないことになっているのだ。 「じゃあ、また放課後に来るね」 「ゆ゛!? おいでがないでね゛え゛え゛え゛え゛!?」 「ほんとにうるさいなー。あんなののどこが好きなの?」 「まだごはんたべでないよお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!?」 「んーとねー・・・」 「「ゆ゛っぐりざせでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!」」 2匹の叫びを聞くものは同居人のウサギだけだった。 つづく このSSに感想を付ける
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シムゆっくり仕様書 ver.0.1.0 ■概説 └―─────────────────────────────────────────────── このゲームは、ゆっくりを育成するゲームです。 ゆっくりは限られたスペースを持つ『箱庭』で生活し、あなたはその『箱庭』の維持管理を行います。 ゆっくり達はあなたが見ていることを知りませんし、あなたがゆっくり達を見ていることを知られてはいけません。 あなたは、昼はただゆっくりの生活を見守り、夜の間に彼らの生活環境を整えることで、ゆっくりの生活を支配します。 このゲームに、特に終わりはありません。あなたがゆっくりを育成する限り、ゲームは続きます。 ただし、あなたが育成するゆっくりが全滅したら、ゲームオーバーです。 あなたなりのやりかたで、ゆっくりを育ててください。 なお、このゲームは18禁です。 ■初期状態 └―─────────────────────────────────────────────── ゲーム開始時、あなたには以下のものが与えられます。 箱庭×1 資金10000円 また箱庭の中には、以下のものが入れられています。 ゆっくり一家族 りんごの木Lv.1 岩(大) 以上の状態からゲームがスタートします。 ■箱庭について └―─────────────────────────────────────────────── ゆっくりが生活する、限られた空間です。およそ15m×15mの広さを持ちます。 あなたはこの空間内で、ゆっくりを育成していかなければなりません。 箱庭には現実世界と同じく、時間や天候の概念があります。ただし、四季はありません。 また1m四方の空間一つにつき、様々なものを設置することができます。 さらに時々、ゆっくりが土や茂みの中から、アイテムを発見することがあります。 発見されるアイテムには、高額売却可能なものや危険物などがあります。 箱庭内では、以下のようなイベントが発生します。 ○外敵襲来 夜になると、時々ゆっくりに害をもたらすゆっくりが襲来する場合があります。 あなたはこれを駆除しなくてはなりません。詳しくは後述します。 ○天変地異 『天気予報装置』を持っている場合、あなたは翌日の天気を予測できます。 しかしこのイベントが発生すると、天候が突然変化し、しかも大きな被害をもたらします。 具体的には、大雪、地震、大嵐などです。これらの突発的な事態への対処も大切です。 なお天変地異は、『インスタント早苗さんの奇跡』などのアイテムで回避可能です。 また同アイテムによって、人為的に引き起こすことも可能です。 ○門扉解放 箱庭の四方の壁の中央には、閉じられた門があります。 この門はときどき開き、隣接する箱庭にすむゆっくりとの交流を可能にします。 しかし、母体サイズのゆっくりには、この門は小さすぎるので通ることができません。 また隣に住むゆっくりが必ずしも善良とは限らないので、警戒が必要です。 門は朝から夕方まで開いています。 ○門扉卍解 全ての箱庭の全ての門扉が解放されます。 この状態になると、ゆっくりは他のゆっくりの箱庭を通って、さらに別のゆっくりの箱庭に行くことができます。 しかし好奇心旺盛なゆっくり達は、そのまま行って帰ってこなかったりすることがあります。 また門が閉じたとき、自分の箱庭の中に見慣れぬゆっくりがいるということも、よくあります。 ある意味、ハイリスクハイリターンのイベントと言えるでしょう。 上記の門扉解放と、このイベントを有効にしたくない場合は、扉の前に岩などの通行不可能なオブジェクトを置きましょう。 なお箱庭は、最大で九個まで持つことが可能です。 ■時間概念 └―─────────────────────────────────────────────── 一日は、大きく昼と夜に分けられます。 昼はさらに朝・昼・夕と分けられますが、あくまで時間的な区切りであり、何かあるというわけではありません。 ○昼パート 昼は、ゆっくりが活動する時間帯です。ゆっくりは朝目覚め、夕方になると就寝します。 また朝には、果物の木が果実を実らせます。 基本的に、日中は管理者であるあなたがゆっくりの環境に手出しをすることはできません。(例外はありますが) もしあなたが育てるゆっくりに何らかの危険が迫ったとしても、何もできないので、やるべきことは次の夜パートできっちりやっておきましょう。 ○夜パート 夜は、あなたが行動する時間帯です。 あなたは夜のうちに、オブジェクトの設置や外敵の駆除といった、様々なアクションを起こせます。 あなたが取れる行動は以下の通りです。 アイテム関連 ‐アイテムの購入 ‐アイテムの使用 ‐アイテムの拾得 オブジェクト関連 ‐オブジェクトの設置 ‐オブジェクトの移動 ‐オブジェクトの撤去 罠関連 ‐罠の設置 ‐罠の撤去 ‐捕獲アイテムの使用 ゆっくり関連 ‐ゆっくりの捕獲 ‐ゆっくりの加工 ‐ゆっくり&ゆっくり加工品の売却 『アイテム』とは、あなたが資金を消費して購入する様々な品物のことです。 多種多様な種類があり、役割や効果も多くあります。 『オブジェクト』や『罠』は、箱庭内に設置可能な『アイテム』の一種です。 以下に、それぞれについての説明を行います。 『アイテム』について オブジェクト、罠を含めた、資金で購入する品物全てをアイテムとも呼称しますが、ここでは管理者であるあなた自身が使うアイテムについての説明を行います。 このアイテムは、あなた自身が使用することで箱庭内に変化をもたらすものです。 アイテムを使用することによって、ゆっくりの生活環境を調整するのが主な目的となります。 また、一部のアイテムを購入することによって、行動の幅が広がります。 具体的には、例えば『ゆっくりの加工』というコマンドは、ゆっくりを加工するための道具がなければ行えません。 また、アイテムには、使いきりタイプのものや、恒久的に使用できるもの、持っているだけで効果を発揮するものなどがあります。 注意して欲しいのは、後述するオブジェクトや罠は撤去すると自動的に売却されますが、アイテムは売却できません。 そのため、持っているだけで効果を発揮するものを購入する場合は、充分考慮した上で購入してください。 なお、時折ゆっくりが箱庭内でアイテムを発見することがあります。 そういったアイテムは、あなたが拾得して使用もしくは売却することが可能です。 ただし、ゆっくりが家に持ち帰ってしまったアイテムを拾得すると、翌朝騒ぎになることがあるので注意しましょう。 また爆発物や可燃物といった危険なアイテムも存在しますので、注意してください。 『オブジェクト』について 箱庭内に設置する様々な物体のことを、オブジェクトと総称します。 オブジェクトを設置することによって、ゆっくりの生活環境を整えることが主な目的となります。 ゆっくりが住むための家や、果物のなる木、河川などもこのオブジェクトに分類されます。 箱庭には、初期状態から既に『りんごの木』と『岩(大)』のオブジェクトが設置されています。 一部のオブジェクトは、アップグレードやサイズアップを行うことが可能です。その際、差額分の資金が必要となります。 逆にダウングレードやサイズダウンも行えます。その際、差額の半分の資金が戻ってきます。 売却も可能です。売却した場合、購入金額の半分の資金が戻ってきます。 またオブジェクトによっては、ゆっくりの干渉を受けるものがあります。場合によっては破壊される可能性があるので注意してください。 また、資金を100円使うことによって、その夜の間は既に設置済みのオブジェクトを自由に移動させることができます。 ただしゆっくりがいる家や木を移動してしまうと、ゆっくりが無防備な場所に晒されてしまうことになるので、注意してください。 『罠』について ゆっくりを捕獲・殺害するために箱庭に設置する物体のことを、罠と総称します。 罠によって外敵ゆっくりを駆除することによって、箱庭内の安全を保つことが主な目的となります。 様々な罠があり、それぞれ違った効果を持ちます。一部はオブジェクトとしての機能を併せ持つものもあります。 罠には、大きく分けて捕獲型・移動型・殺傷型があり、またそれぞれに使い切りタイプと恒久タイプがあります。 また、相手となるゆっくりによっては効果がないものもあります。 アップグレードできるものはありませんが、売却時のルールはオブジェクトと同じです。 注意すべき点として、これらの罠にはあなたが育成するゆっくりもかかる可能性があるということです。 そのため、未使用のままの罠は、できるだけ撤去することが望ましいでしょう。 次に、『ゆっくり関連』コマンドについて説明を行います。 『ゆっくりの捕獲』 眠っているゆっくりを捕獲し、ストックします。 またこのとき、あなたが『虫取り網』などのアイテムを持っているなら、疲れて眠った外敵ゆっくりを捕獲することも可能です。 『ゆっくりの加工』 ストックしているゆっくりを加工します。このコマンドには、『クッキングセット』『日用大工セット』などのアイテムが必要です。 ゆっくりは基本的に、食料品へ加工されます。 食料品に加工されたゆっくりは、そのまま売却するよりも高値で売れることが多いです。 また加工対象には、捕獲した外敵ゆっくりなども含まれます。 なお加工の際には、ゆっくりの音声のオンオフが可能です。 『ゆっくり&ゆっくり加工品の売却』 捕獲したゆっくりや、ゆっくりの加工品を売却するコマンドです。 このコマンドによって、あなたは収入を得ます。無論、良いゆっくりほど高く売れます。 また加工の場合と同じく、ゆっくりの音声のオンオフが可能です。 以上が、あなたが夜に行える行動の概要です。 ■外敵襲来 └―─────────────────────────────────────────────── シムゆっくり夜パートのメインともいえるイベント、それがこの『外敵襲来』です。 昼パート終了時、マップの四隅に『?』マークが表示されることがあります。これが外敵襲来イベント発生のサインです。 夜になると、その『?』マークの位置から外敵ゆっくりが出現します。あなたはこれを駆除しなければなりません。 外敵ゆっくりが出現する夜、あなたには二回の行動権が与えられます。 通常の夜は一度しかオブジェクトの設置や撤去はできませんが、外敵が襲来する場合は、設置→外敵襲来→設置と、二回に分けて行動することが可能なのです。 あなたは一回目の行動ターンで罠を設置し、二回目の行動ターンで罠の撤去を行うことが望ましいでしょう。 以下に、襲来する可能性がある外敵ゆっくりについて説明を行います。 ゲス○○(小型~通常サイズ・地上タイプ) ○○には、各ゆっくりの名前が入ります。性格が極めて悪辣なゆっくり達であり、同じゆっくりであろうと容赦しません。 略奪、強姦、奴隷化、はては殺害や捕食まで、ありとあらゆる悪事を働きます。 3~10匹ほどの集団で襲来し、混成部隊だったり、家族で落ちてくる場合もあります。 特に注意すべきなのは、悪知恵が働くゲスまりさです。また動きの素早いゲスみょん・ゲスちぇんも要注意です。 ただし、ゲスぱちゅりーにだけは特に気を配る必要はありません。 どれだけゲスになろうと耐久力がないので、襲来時に天井から落ちてきたときにほぼ確実に絶命します。 とはいえ所詮ゆっくりな上に、空も飛べないので、あまり苦労することなく駆除できるでしょう。 発情ありす(通常サイズ・地上タイプ) 最初から発情状態にあるありすです。ゆっくりを見つけると見境なく襲い掛かり、すっきりー!しようとします。 厄介と言えば厄介ですが、発情状態で前後不覚になっているため、駆除はゲスゆっくりより簡単でしょう。 あえて見逃し、育成しているゆっくりを増やすということもできます。 また捕獲した場合、夜が明けると普通のありすになっています。 れみりゃ(通常サイズ・飛行タイプ) 首だけのれみりゃです。捕食種であるので、他のゆっくりを捕食します。 非常に活動的で、食欲も旺盛ですが、獲物を見つけられないと木陰などで眠り始めます。 ゆっくりが住む家の防衛が磐石なら、あえて放置し、あとで捕まえるのも良いでしょう。 結構高額で売れます。 ふらん(通常サイズ・飛行タイプ) 上記のれみりゃとほぼ同じですが、こちらのほうがより凶暴性・残虐性が高いです。 また、獲物が見つからないと癇癪を起こし、オブジェクトを破壊する場合もあります。 加えて、眠らずに獲物を探そうとする場合もあるのでより注意が必要です。 れみりゃより高額で売れます。 胴付きれみりゃ(通常サイズ・地上タイプ) ウザいです。兎に角ウザいです。 ゆっくりの敵というより、むしろあなたの敵といったほうがいいかもしれません。 背中に翼がありますが、飛びません。飛べることを忘れています。 ただし捕食種としての戦闘能力は折り紙つきで、狙われたゆっくりはほぼ明日の朝日を見ることはありません。 獲物を見つけられないでいると、踊り始めるか眠ります。 かなり高額で売れますがウザいです。 胴付きふらん(通常サイズ・地上/飛行タイプ) 相当厄介な捕食種です。胴付きれみりゃの良いところ全てを吸い取ったかのように強いです。 こちらは飛行できることを忘れておらず、また地上での活動も当然のように行えます。 警戒心が強いため、並の罠は突破されてしまう可能性もあります。 またゆっくりが家の入り口を塞いでいても、それを突破するだけの技術があり、極めて注意が必要です。 獲物を見つけるまで眠りません。確実に駆除しましょう。 かなり高額で売れます。 ゆっくりレティ(大型サイズ・地上タイプ) 大型の捕食種です。 動きは非常にゆっくりとしており、その大きさゆえ足元があまり見えません。駆除は容易と言えるでしょう。 ただし大型種であるため、通常サイズのゆっくりを対象とした罠は効果が薄いか、ありません。 大型ゆっくり用の罠を使用することをお勧めします。 ゆっくりを見つけると長い舌を伸ばして捕食してしまいます。 一度の食事につき一家族丸ごと平らげてしまいかねないので、油断は禁物です。 食事が終わると眠りにつき、中々起きることはありません。 大きさに反し、引き取り手がいないため、良い値段はつきません。 ゆっくりゆゆこ(大型サイズ・地上タイプ) 最悪の外敵ゆっくりです。 ゆっくりのみならず、オブジェクト、果ては罠まで、その脅威の『吸い込み』によって胃の中に収めてしまいます。 そこら中のものを片っ端から吸い込んでしまうので、即時の対処が求められます。 石の家に住むゆっくりなら大丈夫ですが、食料まで無事かというと…… 希少性ゆえ高額で売れますが、捕獲よりも殺害を推奨します。 ドスまりさ(超大型サイズ・地上タイプ) 特殊なゆっくりです。 非常に大型であり、人間に対して理解を示す、善良なゆっくりです。 外敵というよりは、箱庭に住むゆっくりがゆっくりできているか気にするだけなので、例外的に対話による退去も可能です。 ただし、『ここのゆっくりがゆっくりできているか確かめるよ!』と1~3日居座ろうとすることがあります。 許可するかどうかはあなたの自由ですが、中にはドスまりさを騙る偽ドスまりさなどもいるので、注意が必要です。 滅多に表れない分、非常に高額で売れます。が、かなり知能が高いので、強引な捕獲は困難です。 きめぇ丸(通常~大型サイズ・飛行タイプ) これも特殊なゆっくりです。 ゆっくりに対し特に何かすることはありませんが、兎に角ゆっくりにとってはウザい存在なので、ストレス値がマッハで有頂天です。 これも対話による退去が可能なので、できるだけ早くお帰り願いましょう。 人間に近い知恵があるだけあって、捕獲不可能です。 ■高額アイテム └―─────────────────────────────────────────────── アイテムやオブジェクト、罠には様々な種類が存在しますが、その全てを紹介するのは困難です。 そこでここでは、そのうちの高額で効果の高いアイテムを、いくつか紹介します。 ○箱庭 箱庭追加(15000円) 新たに箱庭を追加することができます。最大で九つまで持つことができます。 箱庭連結(5000円) 箱庭同士をくっつけて、一つの箱庭にすることができます。 箱庭を二つに戻す場合にも同額が必要になります。 ○アイテム インスタント早苗さんの奇跡(使い切りタイプ/10000円) どんな奇跡的な状況も再現できるアイテムです。使い切りとしてはかなり高額ですが、それに見合った働きはします。 例えば天候を変化させたり、地形を変えたり、ゆっくりゆゆこを爆殺したりとやりたい放題です。 ただし制限として、育成中のゆっくりそのものに変化をもたらすことは制限されています。 それ以外の範囲でなら、大抵のことは可能です。 咲夜さんの懐中時計(恒久タイプ/66666円) 咲夜さんの時間を操る能力を封じ込めた、恒久タイプのアイテムです。 日中でも使用でき、これを使用すると時間が停止します。停止中、あなたは夜パートと同じく、様々なアクションを起こすことができます。 これ一つあればもうトラップはいりません。外敵が襲来しても、時間を止めて、全部川に流してやれば済むのですから。 かなり高額ですが、それに見合った働きはしてくれることでしょう。 ミニミニ八卦炉(使用不可/‐) 魔理沙のミニ八卦炉のミニチュア版です。ミニチュアでも相当の威力を持ちます。 これは購入するものではなく、ゆっくりが箱庭内で発見するものです。売却額は10000円です。 ただし、これを見つけたゆっくりは、高確率で家に持ち帰ります。 そこでこのアイテムが暴発などしたら、甚大な被害が出るのは火を見るより明らかです。 確実に接収し、売却しましょう。 使い方さえ分かっていれば、ゆっくりにとって強力な武器になるのですが…… ○オブジェクト ドスまりさの像(4マス消費/30000円) ゆっくりをゆっくりさせる効果を持つオブジェクトです。 これが箱庭の中にあると、ゆっくりのストレスが激減します。また傷の治りは早くなり、飢えにくくなります。 以上のように効果は非常に高いのですが、2×2マスを占有するので、中々場所が取りにくいのが問題です。 虐待鬼意山の像(1マス消費/15000円) ゆっくりをゆっくりさせない効果を持つオブジェクトです。 これが箱庭の中にあると、ゆっくりのストレスが激増します。また傷の治りは遅くなり、飢えやすくなります。 使用するかどうかはあなた次第です。 全自動餡子供給機(1マス消費/40000円) ゆっくりの食料となる餡子を自動的に供給してくれるオブジェクトです。 場所もとらず、栄養価の高い食料を供給してくれるオブジェクトですが、一日使用するたびにゆっくり一体が必要となります。 使用するゆっくりによって、出てくる餡子が変わります。 ○罠 イクサンダー発生装置(恒久タイプ/15000円) サイズや種類に関係なく、大きな効果を上げてくれるトラップです。 この下にゆっくりが入ると、極めて強力な雷を落とし、ゆっくりを丸焦げにします。 丸焦げになったゆっくりは焼き饅頭として売却が可能です。 ただし、天井に設置するという特性上、外敵ゆっくりが出現する箱庭の四隅には設置できません。 箱庭で育成中のゆっくりにゆっくりいくさんがいる場合、設置費用が半額になります。 また、ゆっくりいくさんにのみ、この罠は効果を発揮しません。 ホント戦争は地獄だぜ機関銃(恒久タイプ/50000円) トラップですが、アイテムとしての側面も備えています。 箱庭内に設置するのではなく、あなたが直接使用し、外敵ゆっくりを射殺します。 非常に強力なトラップですが、流れ弾がオブジェクトに当たるとオブジェクトが破損する場合もあるので注意してください。 日中も使用可能です。 ○その他 愛でお兄さん召喚(10000円) ゆっくりを愛でるお兄さんを召喚します。 このお兄さんの手にかかれば、ゆっくりのストレスはなくなり、健康度はうなぎのぼりとなるでしょう。 瀕死のゆっくりの蘇生も可能なので、最後の手段として使いたいものです。 ただしあまり使いすぎると、ゆっくりが贅沢を覚え、傲慢な性格になりかねませんので注意してください。 虐待鬼意山召喚(20000円) ゆっくりを虐待するお兄さんを召喚します。 兎に角、ゆっくりが酷いことをされます。それはもう酷いことをされます。 使用後はゆっくりの数が半分以下にまで減っているでしょうが、代わりにゆっくりは身の程を知ることでしょう。 一種の教育的手段として使いたいものです。 AQN召喚(100円) 事実上の駆除コマンドです。 召喚されたAQNは、箱庭内の全てのゆっくりを虐殺します。虐殺しつくすまで止まりません。 その箱庭のゆっくりが不必要になった場合に利用しましょう。 ……なお、このAQNは、殺害したゆっくりの数が50を越えたあたりから自慰をし始め、100匹で絶頂に達します。 その後も50匹ごとにプレイ内容を過激にしていきます。 九つの箱庭のうち八つを連結し、2000匹前後のゆっくりを用意した場合などそれはもう…… ある意味、そこまでいけばエンディングです。頑張ってください。 あとがき 設定だけ垂れ流してみました。最後とか中学生ですが自分は…… でもこのスレのAQNは思春期真っ盛りのエロ中学生でいいと思うんです。 ……誰か本当に創ってくれないかなぁ。 今までに書いたもの ゆっくり実験室 ゆっくり実験室・十面鬼編 ゆっくり焼き土下座(前) ゆっくり焼き土下座(中) ゆっくり焼き土下座(後) シムゆっくりちゅーとりある このSSに感想を付ける