約 525,951 件
https://w.atwiki.jp/galgerowa2/pages/226.html
参加する事に意義がある ◆eQMGd/VdJY 駅を潜り抜け、静かなリゾートエリアに降りた玖我なつきと伊達スバル。 視界いっぱいに広がる心休まる青い景色が、二人をもてなすかの様に色めく。 が、歓迎された二人の顔は、お揃いで苦虫を潰しあったかの様な表情を張り付かせていた。 と言うのも、つい先程お互いが名を尋ねようとしたタイミングが被った。 それだけならば良かったが、ではそちらからと譲り合ったのも同時。 ならば自分が先に自己紹介をと口を開いたのもまた一緒。 以心伝心とでも言うのか、第三者がいればきっと笑われていただろう。 だが、ここには二人しかいない。駅を出てからずっと、気まずい空気が辺りを包む。 一歩一歩とリゾートエリアで散策しながら、二人は互いに機会を伺う。 そして遂に、そのチャンスが訪れる。目の前には左右に分かれる二股の道。 進行方向を決めていなかった二人は、ここで同時に足を止める。 「「自己紹介なんだが」」 半分睨み合う様な形で、二人は彫刻のようにピタリと動きを止める。 伺っているのだ。どのタイミングで言葉を切り出すか。 「……キリが無いな。私から自己紹介させて貰おう」 「そうしてくれっと助かるわ」 長い沈黙の後、ようやく二人は自己紹介を済ます事に成功した。 さて、そんな二人が歩いているのは、駅からすぐ南に位置する別荘地。 あえて島の中心でなく、行き止まりである南部に移動した理由は二人にあった。 すっ、と同じ方向に足を踏み出し、やはり同じように顔を見合わせる。 なつきが言葉を発する前に、スバルはおどけた口調で言葉を紡ぐ。 「で、やっぱり考えてる事も一緒って訳だ」 「ふんっ」 少なくともスバルよりも深く事を考えていると、なつきは自負していた。 数分前の、電車での出来事を鮮明に思い出していく。 なにせこの伊達スバルという男、非常に不愉快極まりない台詞を吐いたのだ。 衣装を渡されたなつきの顔と衣装を見比べた後、どういう訳か渡した衣装を奪い取り、 なつきの身体を一目し、どこか納得したように大きく頷くと、どこからかともなく針と糸を取り出した。 そして何をするのかと思えば、真剣な表情で衣装に針を通し始めたのだ。 念のため問い掛けたところ、なつきが喜ばなかった理由は、衣装のサイズが違うからだと。 だから、ぶかぶかな乳ぶくろをしっかり詰めてくれるのだと言う。余計なお世話だ。 そんなスバルを全力で無視し、なつきは座席に座り静かに脳を覚醒させていった。 電車越しに見える島を眺めつつ、その島中に64人の参加者が散り散りになっていると過程する。 だんだんと空気が黒から白に変わりつつあるとは言え、太陽はまだ顔を見せていない。 そんな状態で何時間も動き回る人間は、一体どんな思考に基づいて動くだろうか。 一つ。この島の雰囲気に呑まれかけ、恐怖に怯え彷徨い続けている。 二つ。闇に紛れて島を駆け巡り、進んで殺し合いを始めている。 三つ。浸透する暗闇を押さえ込み、仲間や知人を探し求めている。 以上三つが、電車の外側まで忍び寄る暗闇を見た上での、能動的な参加者の行動原理。 地図上では街に位置する場所以外にも、微かな光が燈っている事は知る事が出来た。 だが、島の中心に存在する森や山岳地帯に関しては、殆どが闇のまま。 沈む様な闇の中では、木々がどのように瞳に映るか想像するは容易い。 ここまで考え、なつきは夜の間に森へ入るという選択肢を捨てた。 一度頭を切り替えるため、思考の渦から外へ抜け出し五感と外を接続し直す。 視覚が捉える世界へと照準を合わせ、一度だけ瞬きする。広がる世界は別荘地帯。 この場所に来た理由。それは、全く逆の受動的な参加者の可能性を考えたからだ。 状況に対し冷静な判断が出来たならば、孤独な闇で一夜を過ごすより、光を求めるもの。 そしてそれは、この殺し合いの場において、日常を求めるのと類似する。 一つ。誰かに会う事を恐れ、静かな場所にて身を隠し続けている。 二つ。誰かに見つけてもらうため、賑やかな場所で待機する。 三つ。太陽が昇るまで、闇に紛れ姿を消す。 こちらの三つは、基本的に他者との接触があって初めて動くタイプだろう。 そしてこの消極的な参加者に共通する点は、恐らく殺し合いも消極的だと言う事。 大きく分けた六つの枠。だがこれは制限付きで、且つ一度きりの枠なのだ。 朝陽が昇ってしまっては、消極的な人間も希望を取り戻すように元気になるだろう。 そうなった場合その人物が、この殺し合いと言うゲームに能動的か見抜くのが困難になる。 これに加え、大抵の人間は非常時に置かれれば非常識な感覚へと順応になり易い。 よほどの強い意志を持たない限り、この島での狂気を理性が容認し始めるだろう。 だからなつきは探索の地として、島の端に位置し、且つ心が休まりそうな場所を選んだのだ。 消極的な人間と一番最初に接触し、上手く情報を集め、あわよくば探索の一員に加えたい。 島から人ひとりだけを探すには、個はあまりにも無力。それでも、個が積み重なれば大きな力ともなる。 だからと言って、能動的な人間と接触するはリスクが高すぎる。これはむしろ、後々の方がいい。 ともかく今は、隠れている参加者を探し味方にする事に専念しよう。 (あとは……) 隣で歩きながら地図を広げるスバルを盗み見る。 おそらくこの男は自分を裏切らない。裏切らない代わりに仲間にもならない。 自身を含め、こういった場において頭の回転と飲み込みが早いのは良し悪しだろう。 相手が意図する部分を、言葉以外からしっかりと読み取れてしまうから。 そのくせ、自身の意図する所は不明瞭に隠す術を心得ているのだ。 同じ事を思っているのだろう。スバルも仲間になろうとは口にしなかった。 呉越同舟。今の二人にとって、これが一番相応しい言葉。 「ふぅ」 なつきにとって、心の内を曝け出していいと思えるのは、この島にはたったひとりだけ。 いや逆だ。こんな島に集められた中に、そんな人間がいる事を喜ぶべきだろう。 だから出来るだけ早く情報を掻き集め、目的を果たさねばならない。 そこで思う。自分の探し求める藤乃静留であったなら、はたしてどんな行動に出るだろうか。 彼女は何処かに留まり、怯え隠れるような性格をしていない。 そうなると、六つに分類した中で一番可能性が高いのは上から三番目。 自惚れかもしれないが、おそらく静留は自分を探し求めるだろうと、なつきは踏んでいた。 闇の中で暗躍する静留の無事を、なつきは心の中で願う。 「ほれ。今度こそピッタリサイズだぜなつきちゃん」 「余計なお世話だ。それと、そのなつきちゃんと言う呼び方はやめろ!」 何時の間に完成したのか、詰め直した衣装をスバルは投げて寄越す。 どうやって計ったのか、それは肉眼でもわかるくらいなつきの胸にピッタリのサイズだった。 ◇ ◇ ◇ 「ほれ。今度こそピッタリサイズだぜなつきちゃん」 「余計なお世話だ。それと、そのなつきちゃんと言う呼び方はやめろ!」 空気が動き出したのを境目に、スバルは軽い口調でなつきに声をかけた。 衣装を放って返したスバルは、なつきの注意が衣装から外れたのに安堵する。 そして、衣装から発見したある物を確認するため、そっとポケットを叩く。 (まったく。俺がブルマ好きじゃなけりゃ粉砕しちまうとこだったんだぜ?) 最初は気付かなかったが、どうやらこれも支給品の一つらしい。 衣装の一つ、ブルマに針を通そうとした際、このカードキーが針の先端に当たった。 恐らくこのカードキーに気付かずブルマを穿けば、尻の圧力で二つに割れていただろう。 実に分かりにくい場所に支給したものだと、スバルは呆れつつ感心する。 電車を降りる前に確認したカードキーの裏側には、しっかりと『【H-6】クルーザー起動用』との印字。 つまりこれは、どこかに存在するクルーザーを動かすのに使えると言う事だ。 隣のなつきを他所に、スバルは今いる位置を確認するのも兼ねて、再び地図を広げて目的の施設を探し出す。 探索の際、島を直進できれば良かったのだが、残念な事に中央部には小さな山がそびえ立つ。 よほどの強行軍や登山をする程の理由が無い限りは、誰もが迂回する方を選ぶ。 それに、南部横断と北東部縦断は電車と言う便利な施設があるのだ。使わぬ手は無い。 だが探索するにおいて、ある一部の区域に限定して問題が見えてくる。 そう。どういう訳か、島の北西部にのみ交通手段が記載されていないのだ。 逆L字に敷かれたレールをUの字に出来なかった事に何か理由があるのか。 さすがにそこまで考えが至らなかったスバルだが、注目するのはここではない。 カードキーと地図を見比べ、用意されていたもう一つの移動手段を睨む。 (道理で港なんて場所が記されてるわけだ) 南端部にボート乗り場。北端部に港。 これが使用可能ならば、一気に探索の範囲が広がるだろう。 それどころか、一定期間は安全に過ごす空間も入手できる事に繋がる。 「獲らぬ狸の皮算用」ではあるが、クルーザーが無いと言う可能性はおそらく低い。 でなければ、殺し合いの場に逃走手段にもなる電車など配置するだろうか。 主催者の気紛れかは不明だが、時刻表まで製作する拘りっぷりだ。 そんな主催者だ。こんな些細な点で手抜きなどしないと、スバルは踏む。 もう一つ船があると言う理由の一つに、スバルは首の爆弾を考えた。 無計画な参加者がいればあるいは、船で逃げ出す可能性がある。 だが、この地図には海は僅かしか存在しない。せいぜい島の周りを巡れる程度。 それなのに大海原へと大航海に出ればどうなるか。想像に容易い。 これを企てた人種はきっと、そんな所まで拘りがあるはず。 (レオはともかく、フカヒレの奴は単純だからなぁ) 仮にこのカードキーを親友二人が入手していたらどうしたであろう。 先にフカヒレを思うが、どう想像しても冷静なフカヒレが思い浮かばない。 浮かんでくるフカヒレは、天から舞い降りた少女にブルマを勧めていたり、 おっぱいスカウターを必死に駆使していたり、見知らぬ父親に土下座したり、 馬鹿だから性欲に塗れた答えを返したり、見知らぬ貧乳に踏み潰されたり…… 贔屓し過ぎとも言える程の友情補正を掛けても、碌な姿が浮かんでこない。 これもきっと、フカヒレが日頃から積み重ねてきた駄目人間っぷりのせいだ。 仕方ないのでフカヒレの事は想像から消し去り、レオの事を考える。 テンション云々言う親友は、正直なところ出来るだけ早めに回収したい。 日常生活でテンションに身を任せるのは構わないが、ここではそれは命取りだ。 自分が見つけるまで、上手く舵取りが出来る人間に出会いえているのを祈るしかない。 「さて、これで最後だな」 「ん? ああ」 突然の呼び掛けに、スバルは自分達が別荘地の家々を探索していたのを思い出す。 かれこれ数十分、なつきと二人きりで行動しているが、お互い変な気を張ったりしない。 隣のなつきに信頼を寄せている訳ではないが、疑いの心もまたないのだ。 彼女を仲間と呼ぶには遥かに遠く、赤の他人と呼ぶにはあまりにも近過ぎる存在。 そんな相手だから悩む。このカードキーの事を話すべきか。 これから先の未来、恐らく幾度となく「なつきと別離する選択肢」の岐路に立つ。 まだ見ぬ選択の枝の中から、求める果実まで辿り着かなければ―― きゅるりゅりゅぅ 「……」 「……」 「ああ。俺何か作るわ」 「待て、私は何も言っていないぞ!」 とりあえず、今は偶然と言う流れのままに、同じ枝を共に歩んでいく。 「袖擦り合うも他生の縁」だ。食料が無いか確かめるため、スバルはキッチンへと向う。 背中越しに言い訳を投げつけてくるなつきは、とりあえず紳士的に無視。 腹が減っては戦が出来ぬ。レオに言い聞かせていた言葉を、スバルは思い出し噛み締めた。 ◇ ◇ ◇ 「ほい、お待ち」 「……頂きます」 大き目の皿の上には、黄金に輝くオムライスが載せられていた。 しかもご丁寧に、表面にはでかでかと「なつきちゃん用」と書かれている。嫌がらせだ。 ちなみに米はレンジでチンするインスタントで、具材も殆どが冷凍品。 当たり前だが調理に時間を捌けないため、贅沢は言っていられない。 それでも舌鼓を打ちそうになるのは、目の前のスバルの腕に寄るものなのだろう。 また、調理する過程で気付いたが、どうやらこんな細かい部分にまで電気が通っているらしい。 畳の敷かれた和風の室内で、二人はちゃぶ台を挟み、向かい合ってオムライスを突付く。 と、流し込むように口を動かしていたスバルがおもむろに喉を止める。 「しっかし、こんな殺し合い……つかゲームだっけ? 意味があんのかねぇ」 「あるんだろう。少なくともあの二人にはな」 足を崩しながら食事をとっていたなつきは、ホールでのやり取りを思い出す。 スバルには告げなかったが、神崎黎人はなつきも知る人物だ。 いや、「知っていた」とも言い換えられる。なぜならあの男は―― 「けどよ、ゲームって事は、クリア条件があるんだよな」 なつきの思考が強引に切断される。 再び直前の思考を呼び戻そうと糸を手繰るが、どうしてか切れ端が掴めない。 やがて諦めたのか、なつきはスバルの問いかけに答えを渡す。 「聞いていなかったのか? 最後の一人になればクリアらしい」 「いや、聞いてたけどさぁ、なんかこう、おかしくね?」 スプーンで空の皿を突付きながら、スバルは腑に落ちない気持ちを露にする。 皿に残った食べ残しやソースを掻き集めながら、問い掛けるように呟く。 「ぶっちゃけ不特定の誰かがクリアしたして? 一体誰が喜ぶわけよ」 「……」 スバルの指摘は最もだった。ゲームには必ず勝者がつき物だ。 だがヒメの選定と違い、人数も性別も年齢すら多種多様な人選。あまりにも不明瞭すぎる。 そこで一番に思い付くのは、人殺しに財を賭ける道楽。自分達はきっと賭けの対象だ。 だが、この殺し合いをあの二人が渇望する場合、それは違うと心が囁く。 あの二人の目は輝く財を求めていない。欲に塗れた人間の目をしていないのだ。 重要なのは結果でなく過程。そんな言葉が思い浮かぶ。 「伊達、お前達の探し人の中に、誘拐してまで殺し合わせる価値のある人間がいるか?」 「いないねぇ。つか、そんな価値分からないっつーの」 多種多様な人間の誘拐と殺害。これほどまでのリスクを負ってでも、互いに殺し合わせる価値。 果たして、そんなものがこの参加者の中に存在するのだろうか。 最も、自分の価値と他人の価値観など、絶対に合致する訳が無いのだが。 そう思いつつも、なつきは一般的な意見を自身に言い聞かせるように吐き出す。 「多少の違いはあれど、ここまで大々的な誘拐をしておきながら、 目的などないなんて信じられるわけが無い。何らかの意図があって然るべきだろう」 「意図……ねぇ。でもよ、こう言っちゃあ何だが、俺らそんな大層なもんじゃないぜ」 「違う。注目する部分はそこじゃない」 なつきは一度だけスプーンを皿に戻すと、食べかけのオムライスを何度か崩す。 せっかく綺麗に形作られていた、「なつきちゃん用」の文字が判らなくなるくらい。 「仮に、このオムライスの米一粒一粒を私達だとしよう。 普通に見ただけでは、この米粒はただの米粒にしか見えん。違うものに見えるか?」 「そりゃまあ、米粒をグリーンピースって言う奴はいないって」 突然飛んできた禅問答のような問い掛けに、スバルは冗談で返す。 だが、なつきはそれに怒る様子も無く、淡々と言葉を続ける。 「では、ここに仮に麦と言う誰かを混ぜてみよう。一粒程度が混ざっても、即座に判別はできん」 「……ああ」 スバルも言いたい事が伝わったようで、空気が真剣なものに切り替わる。 目を見開き、なつきの顔を見ながら、ゆっくりと浮かび上がる答えが唇を伝う。 「判別できるとしたら、それを混ぜた奴。混ぜる事を知ってる奴」 「後は調理の目利きに長けた者もあるいは」 これは比喩だ。 「アッタマくるねぇ。つまりなんだ、その誰かのためだけに、俺達は用意された訳?」 「あくまでその可能性があると言うだけだ。鵜呑みにするなよ。 そしてそれは、私かもしれんしお前かもしれん……なぁ、この意見をどう思う?」 スバルの背中の向こう。うす緑の壁に向って、なつきは呼び掛ける。 「どったのなつきちゃん。妖怪マグロでも見た?」 「ふざけた事を……伊達も判っていたから用意したんだろう? オムライス三人分を」 スバルとなつきの間に置かれた木製のちゃぶ台。 その上には空になった二つの皿と、今だ湯気がのぼりたつオムライスを載せた皿。 「まぁね」と呟きながら、スバルも背中の壁に向って語りかける。 「冷める前に食べてもらえると、作った俺としちゃ嬉しいんだがね」 ◇ ◇ ◇ 若杉葛は驚く事無く二人の前に姿を表す。 これでも身を隠すことには自信があったのだが、あっさり見破られたらしい。 そもそも、ちゃぶ台の上に三つの皿が載った時点で雲行きは怪しかったのだ。 加えて、別荘から別荘と移動していたのも不味かったのだろう。 とは言え消極的なツケが、こうも早く回ってくるとは思わなかったが。 「おはようございます……でいいでしょうか?」 窓の外は水のように薄い青が広まりつつある。 時間で言えば、こんばんはと挨拶するには遅すぎる時間帯だ。 一方迎え入れる側のなつきは、使い慣れた『ELER』を呼び出そうと思い背中へ手をまわすが、 スバルからの視線と共に、先刻のやりとりを思い出し行動を抑える。 エレメントの事は説明していなかったが、何をするかは察したらしい。 銃口を向けた質問は、こちらが望む質問に成り得ない。 念のためすぐさま動けるよう、半立ちの状態で葛を迎え入れる。 「えっと、今まで隠れていてごめんなさいです。わたしは若杉葛と申します」 「伊達スバル。こっちはなっちゃん」 「更に略すな! あ、いや……玖我なつきだ」 恐る恐るとした様子で、葛が和室へと足を踏み入れる。 そしてちょこちょこと小刻みな足取りでちゃぶ台に近付くと、 なつきとスバルの間、そこに置かれたオムライスの前でゆっくり腰を降ろした。 スプーンを握り締めると、思い出したようになつきに視線を送る。 「いただいてよろしいですか?」 「あ、ああ」 目の前で口いっぱいにオムライスを頬張る葛をジッと睨む。 隠れていた以上、警戒するのは仕方ない。 だが目の前の葛は、その警戒の威圧感をあっさり受け入れていた。 単に気付いていないと言う可能性もあるが、それにしてはあまりにもスマート過ぎる。 第一ばれていたとは言え、あの気配の隠し方は素人にはなかなか難しい。 その手の相手に慣れていたなつきだからこそ、辛うじて感じた違和感。 ただ、ならば目の前のスバルはどうして気付けたのだろうか。 スバルが気付いたのが凄いのか、それとも葛の隠れ蓑がお粗末だったのか。 電車に乗った時も今も、伊達スバルにその筋特有の臭いはしない。 が、どこかこちらに近い臭いを発している事が、今回の事でよく理解出来た。 「隠れてた理由をお聞きにならないんですか?」 なつきとスバルが何も言わないのを訝しがったのか、遂に葛が口を開く。 またも思考を中断されたなつきは、心にかかった疑問の雫を振り払う。 どちらにせよ目の前の少女。若杉葛は消極的な参加者で、望んでいた相手とも言えよう。 問い掛ける。殺し合いに乗っているのか。この島でどう生きていくつもりかを。 そして最後に、首を横に振られるのを承知で静留の所在を問う。 「つまり若杉。お前は殺しあうつもりも殺されるつもりもないと」 「はい」 「んで、知り合いもいないと」 「はい」 飛び散る質問を、葛は一つ一つ簡単に返す。 やがて一通り聞き終えると、なつきはおもむろに立ち上がり葛を見下ろす体勢をとる。 「嘘だな」 「あ、やっぱり」 なつきの断定的な口調とスバルの言葉に、葛は心の内で舌を打つ。 先程の佐倉霧と違い、目の前の男女は簡単に騙されてはくれないらしい。 「別に私達を信用しろだの信頼しろだの言わん。嘘をつくのも否定しない」 「嘘の無い人間なんざいないしねぇ。第一、その嘘は俺達に害を及ぼさないみたいだし」 嘘の内容までばれていたと言うのだろうか。 どう答えて言いか悩む葛に、なつきは目を閉じて先程の空気を思い起こす。 「知り合いを聞いた時だけな、お嬢ちゃんの何かが、こう、違ったんだよな」 心の奥底にしまった筈の願いは、葛の意思とは別に溢れつつあったらしい。 どうやら大好きな桂の影響は、予想以上に葛の体内に浸透している。 観念した様子で、葛は本当の想いを言葉で包む。 「桂おねーさん……羽藤桂って人に会いたいです」 他にも知り合い入るが、本当に会いたいのは彼女だけだ。 会えるのならば、今すぐその胸に飛び込みたいくらいに。 「さっきも言った通り、私もこいつも、お互い若杉が二番目に会った人間だ」 理解している。言葉にしても願いはそう易々と叶わない。 これで情報交換は終わりだ。この二人と会うことは、もうないだろう。 「私は次の場所に移動しようと思う。若杉、お前はどうする?」 「え?」 「一緒に来るか? と聞いてるんだ」 ここまで騙していた相手の危険性を、なつきは理解していないのだろうか。 だから思わず、葛は浮かんできた疑問を口にする。 「ですけど、わたしはお二人を騙そうとしたのですよ?」 「それは本当に騙しが通用した時に言え。少なくとも、私は騙されなかったぞ」 「あ、俺も俺も」 「……」 「それにな。私はこの男もお前も信用せんし信頼せん。 己の身は己で守るし、願いが叶うなら問答無用で切り捨てる。それは覚えておけ」 「あ、何気にヒデェ」 半目のスバルを無視し、葛はなつきの真意を探る。 「つまり、共同戦線……でしょうか」 「その気配りを見る限り、お前は下手な一般人より面倒そうだからな。 が、それは裏を返すと、上手く舵をとれば私に利益をもたらすとも言える。 だから私はお前を最大限で利用するし、お前も私を最大限に活用すればいい」 決してなつきは手は差し出そうとしない。だがそれがいい。 仲間になろうと誘うよりもむしろ安心できる。あくまで信頼と判断は己に。 隣のスバルも同じ考えの様で、動く気配は見当たらない。 葛は覚悟を決める。大きく頷き立ち上がると、デイパックからノートを取り出す。 かれこれ数時間。暗い闇の中で考え続けていたある答えを見せるべく。 お近づきの印として、これぐらいはいいだろう。 「ここを出る前に、お二人にお話しておきたい事があります」 ◇ ◇ ◇ スバルの要求で、三人は浜辺沿いの土手を辿るようにし、東に進みつつ言葉を交わす。 移動しながらだと注意力が散漫になるとなつきは警戒したが、葛には逆に好都合らしい。 横に並ぶ中、海沿いを歩く葛が手にもったノートを開きながら思考を言葉に被せる。 「わたし、一人で隠れながら色々と考えてたんですよ」 葛がメモ帳を開くと、そこには様々な単語がびっちり記されていた。 中には読めない文字の部分もあったが、あっさりページが捲られてしまい見過ごす。 そして捲られた新しいページの中心。「監視」と言う見出しがついた場所を叩く。 スバルとなつきは渡されたノートを互いに握ると、目的の文を目で追う。 そして気付く。仮に参加者一人につき、誰か一人が監視に入った場合の効率。 こういった場所で留まっているならともかく、常に移動していたなら。 また万が一にも、参加者に監視する者の存在が知られたとしたら。 得られる情報と危険が吊り合わない。では、どうやって参加者を監視するか。 そこで出てくるのが、参加者全員に巻かれた首輪だ。 例えばこの首輪にセンサーなど埋め込み、定期的に電波などを発信する。 監視する側は、その信号を受け取るだけで、居場所が割れる。 そしてさらに正確で、最新の情報を得る手段。つまり盗聴および監視カメラの可能性だ。 ここまで読んだのを確認すると、葛は真新しいページを開きペンを走らせる。 『お二人とも、支給品からペンとノートを出してください』 文字による葛の呼びかけに、なつきとスバルは頷く。 各々デイパックから真っ白なノートを取り出すと、いつでも書けるようにと準備する。 『声を出さずに、ノートに返事を書いて貰えますでしょうか』 『これでOK?』 『はい。幸いわたし達は移動中で、会話が無くても不自然に見えません。 これから危険だと思える会話をする際には、この方法でお願いしますね』 『だが、監視カメラがあったらどうするんだ?』 なつきの文字を確認するより先に、葛は首を横に振った。 『監視カメラの可能性ですが、きっと低いと思うのですよ。 カメラの位置が首にある以上、本人は撮影できません。 それに、わたし達が運良くこうやって誰かと出会えたとしても、 固定されたカメラが、必ずわたし達を捕らえられるとは限らないのです』 仮に、常識を打ち破るようなカメラが備え付けられていれば話が別だが、 そうでない限りは、葛の挙げた考えに異論を挟む点は殆ど無い。 『ただ、島の至る所に監視カメラが備えられている可能性はありますよ もっと大掛かりなことを言えば、軌道衛星を使用している可能性があるのです』 こんな島を用意するぐらいの相手だ、それぐらいあっても驚かない。 そこを考慮しての、歩きながらの筆談会話だった。 どちらにせよ、監視は多いと考えて損は無いだろう。 むしろ、その監視に信頼を寄せているのなら好都合だ。 葛の言葉に納得したなつきは、同じ様に疑問に思っていた事をスバルに問う。 「と言うか伊達。お前は私達をどこに連れて行こうというのだ」 「まぁまぁ、付いてからのお楽しみって事で」 「わたしは未成年なので、危ないお店は辞退したいのです」 「そうなのか伊達!?」 「違うっつーの!」 衣装を寄越したり、その衣装のサイズ合わせをしたスバルだ。 見た目が良かろうと、なつきからみればただの変態でしかない。 ともあれ、このような会話を挟めた事を、葛は安堵していた。 おそらく遠くから見れば仲の良い兄妹にでも見えるだろう。 こうして細心の注意を払い、しばらくは普通の会話を挟んでいたさなか、 目の前のやりとりを傍観者のように見守っていた葛が、突然ペンを走らせた。 『先程のお二人の会話ですが』 先程の会話と言われても、該当する件数が多すぎる。 それに気付いた葛は、先の文に追記するようノートに文字を埋めていく。 『このゲームの本当の参加者は私達じゃないと思います』 スバルとなつきは、何の事を言っているか解かったものの、 葛の書き込みには意味が解からないと言った表情を見せる。 『私達はあくまで『道具』として扱われています。その証拠が』 冷たい感触を確かめるように、首輪に指を這わす。 そう。葛だけでなく、ここで生き残った誰しもが勝者になれない可能性。 なつきがヒメの選定を例に考えたのと同じく、葛が考えるは蟲毒の例。 だが、一見同じ様な例でも、結末は大きく違う。 前者は生き残った人間を勝者とするのに対し、後者は生き残った人間を利用するのだ。 仮説を立てれば立てるほど、蟲毒を模した可能性が高くなる。 もし、この仮説が核心を突いていたとしたら、この殺し合いを見る視点が一気に変わる。 自分達が殺し合いの参加者ではないのならば、なぜあの神父はゲームといったのか。 そしてそれぞれ気付く。神崎と言う男が言った、彼の些細な一言。 主催者側にも「勝利条件」があると言うのも、考えてみればおかしい。 成功と失敗の区分けならばともかく、どうして勝利という単語を選んだのか。 『なら、このゲームの本当の参加者とは一体誰だ?』 なつきの質問文に、葛は申し訳なさそうに首を横に振る。 どうやらこれ以上は解からないらしい。当たり前だ、全て卓上のやりとりでしかない。 と、何か思いついた様子で、スバルはおもむろにノートに書き殴る。 『案外、あの二人だったりしてな』 馬鹿馬鹿しい。と切り捨てるには、なつきも葛も視野を広げ過ぎていた。 沈黙の後、数刻悩んだ葛は考えながらゆっくりとペンを動かす。 『仮に主催側が本当の参加者だったとしたらですね。 彼らは彼らなりに、何らかのルールに則っているのかもしれません』 もしそれが事実なら、自分達の今後の振る舞いも一気に変わるだろう。 どんな堅固なルールにも、小さな穴は存在する。 もしそれに気付けたのならば、本当の意味でゲームの参加者になれるのではないだろうか。 『どちらにせよ。私達の目的はそこではない。それぞれが目的の人間を探した後にするぞ』 なつきの言い分を最後に、三人は再び唇での会話を再開した。 かれこれ歩いたのもあって、景色が変わろうとしている。 「そう言えば、先程出てきた佐倉という女だがな」 ◇ ◇ ◇ 佐倉霧。葛が最初に出会った少女。 なつきがこの少女の聞く限り、どうにも腑に落ちない点が多かった。 まず、その二人を特定するための情報が、あまりにも不鮮明過ぎるのではないか。 三人は記憶を寄せ合い、ホールの参加者を可能な限り思い出す。 男の方もそうだが、女の方は相当の数の人間が該当した気がする。 日中はともかく、夜に紛れては髪も肌も判断するのは難しい。 そうなれば必然的に、衣類で対象を判断するしかなくなるだろう。 だがそれは不特定多数に対し、誤解や疑心を植付ける可能性を秘めている。 「むぅ……煽動と言うのは、不安に思っている人間にはよく効きますからねぇ」 不特定多数の人間を疑心暗鬼にさせる事により、殺し合いが加速。 たとえ殺し合いにまで発展せずとも、参加者同士に深い溝を開けることが出来る。 特に他人に依存する傾向が強い人間は、この罠に掛かる可能性が高い。 「こう言っては悪いが、その佐倉という女も信用できるか不明瞭だな」 「はい」 「無論、本当に危険であると伝えてくれている可能性もあるが、リスクが大き過ぎるだろう」 「確かにまぁ、わざわざ知らん人間に自分から呼び掛けるなんざ、度胸があるわな」 なつきの言葉に、スバルも目を細めながら同意する。 霧がどういった理由で声を掛けたかは不明だが、確かにその意図はハッキリしない。 だが、直接見た葛からすれば、霧が主催側である可能性は半々だと感じていた。 どちらにせよ、霧が殺し合いを加速させる為に撹乱を企てている可能性はある。 「結果論ですが、なつきさんとスバルさんに付いて来て良かったのかもしれません」 佐倉霧が主催者かはともかく、居場所が知られているのは面倒だ。 下手をすれば、いつ誰かに晒され、危険に巻き込まれてもおかしくはない。 とは言うものの、何処にいても危険であることには変わりないのだが。 やがて行き止まりとも言えるボート乗り場に辿り着くと、隣にいたスバルが突然駆け出した。 「おおっ、なんか想像してたよりしっかりしてるな」 先に行ったスバルの言葉に、なつきと葛は揃って首を傾げる。 遅れた二人が辿り着いたその先には、小型のクルーザーが配備されていた。 今度の乗り物の外装は白く塗られており、どこにも金色を見る事がない。 どうしていいか判らない二人を置いて、スバルは一人船室へ向う。 扉の向こうの船室は想像よりもかなりゆったりした造りになっていた。 空調も効くようで、簡単な炊事場とシャワー室まで完備されている。 冷蔵庫の中身も、三人だけならばそこそこやっていけるぐらいの備蓄。 あとは燃料だが、とりあえずカード―キーをそれらしい穴に押し込む。 すると、モニターに光が燈り、同時にエンジンが唸り声を上げた。 燃料を示しているであろうメーターはMAXだ。問題ない。 「おい伊達! どういうつもりだ!?」 エンジンが掛かった事で、二人はスバルがここに来た目的は理解できた。 だが、このクルーザーで何をしようと考えているのかが解からない。 操縦席に視線を固定したまま、スバルはなつきの問いに答える。 「どうって、さっきなっちゃんが言ってただろ。呉越同舟って」 「舟でなく船ですけど」 「細かいこと気にすんなって」 スバルは自分の案を口にする。 このクルーザーで島を半周し、北西の港に向う事。 そして北西部を探索した後、再びこのボート乗り場に戻る。 さらにその間、船上から島を観察し、目的の人間を探索するのだと。 「だが、これでは島の中心にいる人間を探すのは難しいぞ」 「人間の足じゃ、どうあってもこの島全部を探すのは無理だ。 だから俺は、レオやフカヒレが外周の街付近にいる事を信じてそこを攻める」 三人とも、探す相手は人間だ。 仮に山や森に紛れていたとして、いずれ食料が切れれば街に降りるだろう。 そして三つの街は、それぞれが線路で結ばれているのだ。 幸い、クルーザーの備品として置かれていた双眼鏡は、電車までしっかり見通せる。 「むぅ。確かに北西部の街だけ、そう言うのが記されて無いのです」 葛はいち早くスバルの考えに乗った様子で、操縦席を調べ始めている。 一方、まだ決断を下ろせないなつきは、瞼を落としどうすべきか悩み続けていた。 果たしてこの方法で、静留を探し出すことが出来るのだろうかと。 「俺は付いて来いとも言わんし、拒みもしない。 さっき自分でいっただろ? 最大限に利用しろってな」 ニヤリと笑うスバルに、なつきも思わず笑みを返す。 そうだ。最大限に利用しろと、つい先程言ったではないか。 きっとなつきと葛をクルーザーに乗せる価値が、スバルにはあるのだろう。 そしてクルーザーに乗り込んだ葛もまた、何かしらの価値を見出した。 ならばなつきも、この二人を最大限に利用すればいいのだ。 「あ、悪ぃ。動き始めちった」 「なぁッ!?」 「駄目ですよスバルさん。こっちのボタンですって」 「え? これ?」 「きゃあ!」 「おおッ、危ねぇ危ねぇ」 「ふぅ。掴まる所があって良かったです」 「お、お前ら……」 余裕を持って返そうとした台詞も言えず、なつきは床に尻餅をつく。 次からは、もっと早く自分の意思を告げようと心に誓う。 こうして三人を乗せたボートが、ゆっくりと砂浜を離れていく。 水面には、きらきら輝く陽の光が、少しずつ射し込み始めていた。 【H-6 クルーザー船内(海上)/1日目 早朝】 【共通認識】 ※人探しと平行して、ゲームの盲点を探し本当のゲームの参加者になる。 ※盗聴の可能性に気付きました。 ※『本当の参加者』、もしくは『主催が探す特定の誰か』が存在すると考えています。 ※佐倉霧の言いふらす情報に疑問視。 【伊達スバル@つよきす -Mighty Heart-】 【装備】:ベレッタM92(9ミリパラベラム弾 16/15+1) 【所持品】:支給品一式、ベレッタM92の予備マガジン(9ミリパラベラム弾 15発入り)×3 【状態】:健康 【思考・行動】 基本:レオ、フカヒレと合流する。ゲームに乗るか乗らないかは現状のところは完全に保留 1:クルーザーで島の周囲を探索し、船上からレオを探しつつ港(A-4)を目指す。 2:北西部のスラム街とダウンタウンを捜索し、再び南下。 3:以後、レオとフカヒレを見つけるまでこれを繰り返す。 【玖我なつき@舞-HiME 運命の系統樹】 【装備】:ELER(二丁拳銃) 【所持品】:支給品一式、765プロ所属アイドル候補生用・ステージ衣装セット@THE IDOLM@STER、不明支給品(0~2) 【状態】:健康 【思考・行動】 基本:静留と合流する。ゲームに乗るか乗らないかは現状のところは完全に保留 1:クルーザーで島の周囲を探索し、船上から静留を探しつつ港(A-4)を目指す。 2:北西部のスラム街とダウンタウンを捜索し、再び南下。 3:以後、静留を見つけるまでこれを繰り返す。 【備考】 ※装備品のELERは支給品ではなくなつきのエレメントです。 ※チャイルドが呼び出せないことにおそらく気づいています。 【若杉葛@アカイイト】 【装備】:FNブローニングM1910(弾数7+1)、黒いレインコート(だぶだぶ) 【所持品】:支給品一式、FNブローニングM1910の予備マガジン×4、恭介の尺球(花火セット付き)@リトルバスターズ! ダーク@Fate/stay night[Realta Nua]、アルのページ断片(ニトクリスの鏡)@機神咆哮デモンベイン 【状態】:健康 【思考・行動】 1:クルーザーで島の周囲を探索し、船上から桂を探しつつ港(A-4)を目指す。 2:北西部のスラム街とダウンタウンを捜索し、再び南下。 3:以後、桂を見つけるまでこれを繰り返す。 【備考】 ※登場時期はノゾミとミカゲ、ユメイの存在を知らない時点からです ※この殺し合いは蟲毒に近い儀式かもしれないと考えています。 ※主催者の優勝者を家に帰すという言葉を全く信用していません。 【恭介の尺球(花火セット付き)@リトルバスターズ!】 棗恭介が花火職人を手伝った時にお礼に貰った物。 破裂すると100m四方が吹き飛ぶ……らしい。衝撃では爆発しないが、火気は厳禁。 ついでに近所で買ってきた花火もセットで付いている。 【ダーク@Fate/stay night[Realta Nua]】 ハサン先生愛用、投擲用の短剣。宝具ではない。 058 Servantたちへ 投下順に読む 060 見上げた虚空に堕ちていく 058 Servantたちへ 時系列順に読む 060 見上げた虚空に堕ちていく 021 熱く、強く、私らしく、たとえ殺し合いの舞台でも 伊達スバル 021 熱く、強く、私らしく、たとえ殺し合いの舞台でも 玖我なつき 025 少女の求めるもの 若杉葛 077 last moment
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/1478.html
仮面ライダーリリカル電王sts第五話 「泣きっ面にクマ」 「ハァ~ッ。」 キャロはため息をついていた。理由は簡単なものでエリオである。ウラタロスが憑いてから、エリオの周りには女性がたくさん集まるようになったからだ。 「何か、エリオ君が遠い存在になっちゃったなぁ。」 キャロはエリオの事を思い浮かべていた。 「キャロ、今日の君は一段と可愛い。まるで輝きに満ちているみたいだ。」 「ヒャッ!な、何思い出してるの、あんな恥ずかしい事。」 しかしその顔は心なしか赤くなっていた事に気づく者は誰もいなかった。 物思いにふけるキャロは自分に迫る金色の光に気付かなかった。 そして、その光はキャロに近づいていき、 「ヒャッ!」 激突した。 「び、ビックリした。な、何なの?」 「イタタ~、なんや何が起こったんや。」 「あ、あなたは誰! 何処にいるの。」 「うお、お、女の子!?俺は良太郎に憑いたはずなんやけど。しゃ~ない。俺はキンタロスていう名前や。お嬢ちゃんはなんていうんや。」 「私の名前は、キャロ・ル・ルシエです。あの何でこんなことになったんですか?。」 「俺も知らん。俺は只、良太郎に憑こうとしただけや。」 「良太郎さん?もしかして良太郎さんの仲間のイマジンの方ですか?」 「何や良太郎を知っとるんか。じゃあ何処に居るんか教えてくれや。」 「待ってください。今、案内しますね。」 「おおきに!優しいお嬢ちゃんやな。」 「そんなことないですってホントに。」 キャロとキンタロスがそんなことを話ながら歩いていると、目の前の階段から人が落ちて来たのだ。 「あ、危ない。」 キャロがそういうとキンタロスがキャロの体に憑依し、落ちてきた人をキャッチした。 「大丈夫か、ハナ。」 落ちてきた人、ハナにKキャロは言った。すると、ハナが答えた。 「あ、ありがとうキャロちゃん。」 「キャロやない俺や。」 「え、もしかしてキンタロス?」 「そうや。」 「えぇ!」 ハナは驚いた。まさかキンタロスまで来ていたとは思わないからだ。その後、一通り説明した後、良太郎が何処にいるか聞いた。 「良太郎なら、スバル達と一緒にいるわ。」 「おおきに!」 そう言って向かおうとした時にアラートが鳴り響いた。イマジンが現れたのである。 アラートを聞きその場所に行くと、全て片付いた後だったらしい。片付けをしていた、スバルが駆けよってくる。 「遅いよキャロ。何してたの。」 「良太郎はどこに居るんや。」 「えっと確か向こうに居ると思うよ。それにしても何で、八神隊長喋り方が似てるの?モノマネ?」 「違う、そいつはキャロって奴じゃねぇ。イマジンだ。」 「キンタロス言うんや。」 「じゃあキャロも同じなの?」 スバルの質問に答えるモモタロス達。だが、危険が迫っていた。 「オイッスバル!近くにイマジンが居るぜ!しかもニ体居やがる!」 スバル達がモモタロスが言った場所に着くとオウルイマジンとライノイマジンが待っていた。 「人間ごときにニ体とは警戒しすぎだ。」 「まぁいいどうせ消すからな。」 「行くよモモ、マッハキャリバー。セットアップ!」 「ケリュケイオンセットアップ!」 スバルはオウルイマジンへと攻撃を仕掛けた。 「フッいくぞ。」 オウルイマジンはスバルに、ライノイマジンはキャロに襲いかかる。 「蒼穹を駆ける白き閃光我が翼となりて…。」 「させん。」 「キャアァ!」 フリードを解放しようとした瞬間ライノイマジンの攻撃により、吹き飛ばされたキャロ。 「事前のデータ通りの行動だな。お前自身に戦う力の無いことはな。」 「クッ、ウィングシュート。」 キャロは必死に攻撃するが一切効かなかなった。 「泣き喚きながら死ぬをだな。」 ライノイマジンはそういい拳を振り下ろしたその時、キャロがその拳を素手で受け止めたのだ。 「泣けるで!キャロ後は任しとき。」 「うん、ヌオッお、オワアァァ。」 ライノイマジンを投げ飛ばすKキャロ。懐紙吹きが舞ったかと思うと高らかに叫んだ。 「俺の強さにお前が泣いた。涙はこれで拭いときや。」 「ふざけるなぁ!」 そう言ってライノイマジンが突進してきた。 「フンッ!」 Kキャロはそれを受け止めると、 「フンッフンッフンッオリュアァァ。」 上手投げで地面に叩きつけた。 Kキャロはライノイマジンを投げ飛ばした後、魔力を集中させた。すると、空気中の魔力が集まりキンタロスの武器、《キンタアックス》が現れ、それを掴み、起き上がったライノイマジンを斬りつけた。 ライノイマジンは攻撃するがBJも強化されたらしく全く効かず逆に全て受けられた後の隙を攻撃された。 「決めるで、キャロ!」 「うんっ!自己ブースト全開!」 そう言った後、魔力をキンタアックスに注ぎ、上に放り投げ、相撲の立ち会いの姿勢で気合いを込め、自分も飛んだのである。 そして、キンタアックスを空中で掴み金色の懐紙吹雪を散らしながら落下。自由落下の勢いでライノイマジンを斬り裂くとこう言った。 「ダイナミックチョップ。」 「後で言うんだ…。」 キャロはかつて良太郎が言った事と同じ事を言った。 その頃、スバルは中々一撃を決められずにいた。なんせ、相手は自由に飛べるし、自分の技は溜めが大きいのだこのままでは埒が開かないそう思ったスバルは、ある賭けにでた。何とスバルは、敵に向かってジャンプしたのだ。 「バカだな。」 そう思い、スバルを避ける。すると、スバルは笑った。 「お前何か勘違いしてないか。こうすればいいんだよ。」 「何を言って、うん、羽が動かん何故だ。」 羽が動かない理由は簡単である。羽をスバルが掴んでいるからだ。 そして、Mスバルは目の前の空間から赤い剣《モモスォード》を引き抜き構えると連続で斬りつけ、遂には片方の羽を切り落とした。 「グッ、グアァァ!」 「さて、決めるぜ。」 そう言うとモモスォードに膨大な魔力を注ぎこむ。そして炎を纏わせ構えると一気に距離をつめた。 「俺の必殺技ァ!」 と叫び一撃で切り裂いたのだった。 ここはデンライナー食堂車。そこで一人の女性がくつろいでいた。目深に被ったキャップと長い銀髪が印象的な女性である。その女性に近づく人影があった。それは、リュウタロスである。 「ネェネェ、最近よく見るけど何してんの。ネェってば。」 「見守っている。」 「見守る?誰を?分かった大切な人でしょ。」 「当たりだ。私は、もう一緒にいられない。だから、見守ってるんだ。」 「フーン。ネェネェ、一つ聞いていい?名前なんて言うの?」 「そうだな。アイン。アインと呼んでくれ。」 「フーン、アインか。キレイな名前だね。僕はリュウタロスだよ。ヨロシク。あ、そろそろ行こっかな。じゃあねアイン!」 「ああ、じゃあなリュウタロス。」 「バイバーイ。」 この出会いが後に新たな力となること誰がしるだろう。銀髪の女性アイン。悲しき別れを知る女性。そして、イマジンの目的は、何故良太郎を襲うのか、まだ、誰も解らない。 次回予告 キンタ「今日は大活躍やったな。」 キャロ「もはや、超人。ハァ~ッ。」 キンタ「ま、気にするこたぁないで。」 キャロ「う、うん。」 キンタ「次回仮面ライダーリリカル電王sts第六話 「必然の出会い!」や。」 キャロ「お楽しみに!」 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/1585.html
い、いやぁ……やめてぇ……ゆるしてぇ…… 故意に光量をおとされた室内に、少女の悲痛な声がひびきわたった。 気がついたとき、少女はこの見覚えのない部屋にいた。 天井のアームからのびる特殊な照明。さまざまな機器がのせられた台座。みまわしても心当たりの あるものは一つもない。 ベッドにはシーツなどという上等なものはなくむき出しだった、少女はそこに、ある意味裸身より も羞恥をかんじさせる、衣服というにはあまりにも頼りない極薄のワンピースを纏わされ、ねかされ ていた。 膝の上、ふとももの中ほどまでしかない丈の簡易な服。 照明にてらされ、よく鍛えられた脚があらわになっている。脚の付け根と胸にあってしかるべき下 着の感覚はない。あまりにも心細かった。 清潔とは言い難いベッドの上で、少女は首をふるい涙をながして傍に立つ奇妙な人影のシルエット に懇願する。特徴は男性のもの。そして乙女に恐怖を与えるには十分なシンボルだった。 いやぁ……だめぇ……だ、めぇ…… 奇妙な髪型の男は――わずかに眼球が血走っているのをのぞけば――無表情。少女が涙をながそう が、悲鳴を上げようか、決して変わらぬのではないかとおもわせる鉄火面で、少女の指先から足先、 さらには整った相貌を凝視する。 目からこぼれた涙は、白磁のようになめらかな頬を伝い首元へ消える。涙でぬれる顔は恐怖でひき つり、歯の根はがちがちとかみあわない。 男は口をひらいた。 「……だァ。わ……み……ァ」 注意しなければ聞き取れないほどの小さな声だった。熱病におかされ、死のふちに遺言をのこさん とする末期の声色。 意味不明の台詞をつぶやきながらは少女に手をのばす。 少女は頭をふるい、ベッドから抜け出そうとした。しかし、手足には三十キロほどの枷が嵌められ、 下腹部のあたりにはベッドの隅から伸びる極太のベルトが回っている。身動きが完全にふさがれてい るとわかっていても、少女は身体をゆすり、男の魔手からすこしでも逃れようと身を反らした。腰ま で届くとおもわれる長い髪がベッドと身体の上を流れ、極薄の衣服の下で形の良い双丘が踊る。 枷にはめられた手が、少女自身の動きで内出血する。白い肌でそこだけが赤かった。 ある種の趣向をもった人間なら狂喜しそうな光景のなかで、男は機械仕掛けのようになめらかに行 動を開始した。少女の左手の指先をなでまわす。 ひっ!? 少女があわてて手を引こうとし、枷にはばまれる。男は細かく震える少女の指先を、手触りをたし かめるような怪しげな手つきでなでまわす。 少女の指は細すぎず、太すぎず、みずみずしかった。名匠といわれた人物が渾身の力をこめて彫刻 を仕上げたとしても――彼女の指や身体をみれば道具を折りかねない。なにかに作られたかのような、 完全な美神の造詣を少女はもっていた。 爪の先をすべり、間接をさすり、手の甲をなでまわす。男の指は冷たい。少女はぞわぞわと這い回 る男の指先にふるえた。 生理的な嫌悪感が胃の中のものを逆上させる。めまいがした。 男はそんな少女にむかって、笑みをむけた。いままで石のように固かった表情にヒビがはいり、口 角がつりあがる。あまりに急激な感情の露出に、少女は我をわすれ、 い、いやぁぁぁぁぁ……! たすけて! たすけてよぉ! スバル! なのはさん! フェイトさん! おとうさん! 恐怖にたえきれず、泣き叫んだ。無意識に親しい人間のなまえを叫ぶ。 少女の懇願すら――男は興奮の材料にしてしまうのか。 男は今度は明瞭な声量で、さきほどと同じ言葉を吐いた。 「これだァ! わたしはドリルに漢をみたァ!」 空気が冷たいほどに凍りついた。時の動きがすべて凍結したと言っても過言ではあるまい。あまりの 意味不明っぷりに、ギンガ・ナカジマは涙をとめてしまった。 えっと、ドリルがどうしたって? がしょ~ん。部屋のドアが開き、骸骨にそのまま皮をはりつけたんじゃないかと思わせる、人相の 悪い男が入ってきた。 「ミ、ミザルさま! となりでレリックの移植をおこなっているスカリエッティ博士が『うるさい。 少しだまってろ。幼女の悲鳴が聞こえないじゃないか』とお怒りに……」 「ふん。あんな変態などほうっておけ。自分のこのみで戦闘機人をすべて女にする男だぞ。それより もこちらの方が大切だ。アルコ」 ミザルと呼ばれた男――いままでギンガを散々もてあそんだ男は、室内に入ってきた男に向かって 凄絶な笑みを浮かべた。妄執にとりつかれた者にしか不可能なトチ狂った笑み。 ギンガはやっとそこで自分の真横にある機材の正体にきがついた。 ドリルだ。ドリルがある。スクラップのようにも見えるが、たしかにドリルだ。 「え?」 ギンガは思わず惚けつつ、ミザルの顔をうかがう。 「いいかアルコ。おまえはまだドリルのすばらしさを理解していないのだ」 「は、はぁ……」 まるで、興味の無いはなしを無理やり聞かされ、有無もなくうなずかされている部下の図を展開し ながら、ミザルはアルコに向かって説教を垂れる。 「そもそもドリルは、動力やとりまわし辛ささえクリアーしていまえば、これほど理想的な刺突を実 現できる武装なのだ。ゲッ○ー2を見てみろ。あれこそ地面を掘削できるほどの動力と、増殖チップ による携行性を理想的に具現化している見本だ。さらにドリルはグレートマイトガイ○やガオ○イガ ーの合体プロセスにも組み込まれ、認知度は言わずもがなだ。そしてドリルにはロマンがある。その ロマンは天○○○ グレン○○○に象徴されている。ギガ○リ○ブレイカー! に漢を見た人間はお おい」 「ギガドリルブレイクじゃあ……」 「わたしにはカ○ナがそう叫んでいるように聞こえた」 「え、でも公式ではギガドリルブレイクが」 「アルコ。貴様はまだましいでドリルとカ○ナの魂を感じてはいないようだな。フェルナンドともど も拾ってやった恩、忘れたか。ヤツはドリルのおかげで神化に成功したぞ」 「はっははぁ! もうしわけございません。わたしはまだまだ未熟者でしたぁ!?」 アルコが顔色をうしないながら床に頭をこすりつけ、渾身の土下座をした。 「うむ。ドリルの魂をマスターした折には『変震のアルコ』を名乗るがよい。そして君は」 ミザルはギンガをねめつけた。 「『激拳のギンガ』を名乗るといい。少々語呂は悪いがな」 ギンガはさきほどとは別の感情で首をふるった。イヤすぎる。 どれくらいイヤかって? 機動六課の隊舎前で衆人環視にさらされながらストリップするよりもイ ヤだった。そんなこっぱずかしい二ツ名などつけられたら生きていけない。みずから舌を噛んで死ぬ。 「まあいい……スカリ博士のマインドコントロール化にはいったときにでも、そう名乗るように頼ん でおこう。とりあえず今は――改造だ!」 ひっ! いやああああああああ――!! ギンガの声が室内をひびきわたった。 「ギ、ギン姉……」 スバルの目の前にいたのは、スバルが知るギンガ・ナカジマではなかった。 ガ○ナ立ちするギンガの肩からは極太のドリルが生え、左腕からは比較的細めのドリルが生え、右 腕からは機械的なアームが伸びている。身体を支える膝部からも太いドリルがせり出していた。背に はスタビライザーのようなドリルが伸び、目元を隠すV字型サングラスの上、少女の額には赤い回転 衝角がとりつけられていた。 あまりにも悪質なパロディ。 というか版権無視の具現化。 人を人と思わないような改造。 ドリル増やせば良いもんじゃないだろう。 頭部につけられた赤いサングラスがどこか哀愁を感じさせる。サングラスは涼やかなはずの目元を 完全に隠していた。 「ギン姉……」 スバルはあまりにも変わってしまった姉の姿に眩暈を起こした。 「スバル――ごめん。わたし汚されちゃった。全部――いじられちゃった――『激拳のギンガ』にされちゃったよぉ……イグニション」 各部のドリルがぎゅぃぃぃぃんと回転をはじめた。 「ギン……姉ぇ!」 「だけどね……ドリルってすばらしいんだよ。なんていったってロマンがあるし、フロイト的な解釈 によるとドリルと道端の道祖神って同じものなんだ。あとユーノ・スクライア司書長も、概念として はおなじなんだよ……」 もう聞いていたくなかった。スバルはリボルバーナックルを振りかぶり、ギンガに向かって走る。 叩いて直すしか方法がない。だが―― 「ドリルブーストナックル!」 「うわっと!」 「ドリルニィー!」 「ちょ、ちょっと!」 「マッハスペシャル!!」 「う、うわぁ!」 手数が違いすぎた。疾風三連撃を彷彿とさせるながれるようなドリルコンビネーション。 ギンガの体中から生えたドリルにはそれぞれ名称があるのか、ギンガは叫びながら攻撃してくる。 ドリルの嵐に足を止めてしまったスバルは、ギンガの間合いにつかまってしまった。アームとドリル をたくみに使い、器用にスバルの動きを封じ込めるとおもいきり身体をのけぞらせ、頭部のドリルを ぎゅいんぎゅいん鳴らした。スバルはそのドリルの危険に目をむいた。 「ギ、ギン姉――! それは死ぬ――死んじゃうよぉ――!」 「大丈夫。わたしたちはじょうぶだかららららららら」 額のドリルの振動がつたわり、ギンガの口調が不明瞭になった。 「さぁ……いっしょにいこう、ミザル様のところへ……」 「い、いやあああああぁぁぁぁ! もうドリルはいやだぁぁぁ!?」 「ドリルゥ……インフェルノォ!」 紅い衝角が、自分の額に迫るのを見て――スバルは気を失った。 ――次は~終点。暗室、拘束室、手術室、ドリル室。 ひぃ……やぁ……そんなとこいじらないでぇ…… ふふ……だめだよ、スバル。ココはちゃんとドリルにしないと…… すこし前までギンガが寝かされていたベッドに、スバルがくくりつけられていた。ギンガはすばる の腹のあたりに乗りながらアルコールに浸された脱脂綿をピンセットでつまみ、スバルの身体を消毒 していく。 スバルが着せられているのはギンガが着せられていたのと同じ、極薄のワンピース。膝上までしか ないソレからスバルの健康的なふとももがまろびでる。 スバルは天敵に魅入られた雌鹿のようにふるふると震えながら、ギンガをひきはがせずにいた。 ドリルをすべてはずされ、身体はすでに普通の少女のもの。ギンガもまたワンピースをまとわされ、 ドリルのはずされた膝をさらしている。顔のつくりが似ている姉妹の、ともすれば官能的な姿に興奮 しない男などいない……はずなのだが。ドリルにしか興味のない男が一人。 「ふふふ……今度はどこにドリルをつけるか。ギンガ、どこがいいと思う?」 ミザルの問いに、ギンガは恍惚とした表情で微笑んだ。以前ミザルが浮かべた笑みと同じ、妄執を 感じさせる笑み。 「この子は発育がいいですから……むねとかどうでしょう。オッパイドリルミサイル」 「ぜ、ぜったいいやぁぁぁ!!!」 すっかり、ドリル中毒になってしまったギンガは妖艶に微笑みながらスバルのどこにドリルをくっ つけようか、考察して――乳房に脱脂綿をおしつけた。じわり、とスバルの天頂あたりにシミがつき、 その形をあらわにする。ギンガは微笑みながら言った。 「やっぱり、むねですね」 「ひぃぃぃぃぃ!?」 ギンガはミザルにそう告げ、ごくりと生唾をのむと――本格的な消毒をほどこすために、スバルの 薄布を剥ぎ取った。 その後、胸にドリルミサイルなるものを仕込んだ戦闘機人が管理局の記録にのこされたとか、のこ されていないとか。 ――FIN あとがき ミザル「激震のミザルだ。今回のドリルのリストを紹介しよう。まずはゲッター2のドリル。原作で は左腕だが、ギンガにあわせて左右逆につけている。肩のドリルは超銀河グレンラガン。空中でひと つのドリルになるが描写はされなかったようだな。さらに美しい、まるで絹糸のような髪とともに背 部に伸びるドリルはスレートゲルミルのものだ。額の衝角もスレートゲルミルからいただいた。ドリ ってるだろう? ドリ肌ものだろう? 膝ドリルは――言うまでもないな。ドリルニーだ。ちなみに スパイラルドリルとストレイトドリルはスバルに実装の予定だ。 ああ、そうだ。タイトルバックをわすれていた。この話のタイトルは 【天元突破しそうな修羅の人がスカと手を組んだようです】 だ! 元ネタをくれた住人GJ! 感謝の印として『お守り代わりのグレン○ガンドリル』を親展し よう! ちなみにゲッター線で三日ほど漬け込んだものだ!」 ギンガ「あ……そんな……わたしだってほしいのに……」 スバル「だ、だめ! それ絶対死亡フラグだからぁ!!?」 ミザル「では、またの機会に参上しよう。では次回も――わたしはドリルに漢ををみたァ!」 ギンガ「わたしはドリルに漢をみたァ!」 スバル・アルコ「「なんかもう、いやだ……もうドリルはイヤだぁ!」」 単発総合目次へ その他系目次へ TOPページへ
https://w.atwiki.jp/imasss/pages/3517.html
【ミリマス】制服戦士セーラーユリコ 執筆開始日時 2020/09/22 元スレURL https //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1600706277/ 概要 ーーデストルドー豊洲支部 コトハ「ククク……我等デストルドーの悲願、世界征服!計画は順調か、シホよ」 シホ「万事滞りなく…しかし、実行に移すにあたり、大きな障害が…」 コトハ「ヤツ、か…」 シホ「はい…正義の味方、制服戦士セーラーユリコ…!」 スバル「はっ、ユリコなんざオレが軽くブチ殺してやるよ!」 コトハ「お前は、スバル!」 スバル「まあ見ててくれよコトハ様、オレが手柄を立てるところをさ!」 コトハ「クク…いいだろう。ならば行け、スバルよ!ユリコを血祭りにあげるのだ!」 タグ ^田中琴葉 ^北沢志保 ^永吉昴 ^七尾百合子 ^音無小鳥 ^青羽美咲 ^望月杏奈 ^箱崎星梨花 ^馬場このみ ^大神環 ^周防桃子 ^我那覇響 まとめサイト あやめ速報-SSまとめ- えすえすゲー速報 プロデューサーさんっ!SSですよ、SS! ポチッとSS!! SSまとめ SSびより SS 森きのこ! SS2chLog wiki内他頁検索用 コメディ シアターデイズ ミリオンライブ 作者◆PkOg.tb5CI氏 劇中劇
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/980.html
今回までのあらすじ。 スカリエッティが傍迷惑な装置を開発したよ! あらすじ終わり。 「ちょ、だから言ってるじゃないですか! あれはスカリエッティが――ッ!!」 「問答無用だらアアァァ――――!!」 「ぎゃああアアアアァァ――――――」 BGMは未だヴィータ副隊長に追われているシンの絶叫でお送りしています。 もはや廃墟寸前となった機動六課隊舎内の食堂。 シンとヴィータを除いた面子は再び装置付近に集合していた。 とはいえ、 「あかん……血が足らへん……」 「相変わらず……一発の威力が……異常だね……なのは……」 「フェイトちゃんも……相変わらず……速……あと、強くなったね……ティアナ……」 「………………凡人の…………意地です………………」 そのうち四人は貧血を起こしていたり、魔力体力を使い切っていたりでグロッキー状態で行動不能。 実質的に動けるのは、エリオとキャロとスバルとスカリエッティだけだ。 「もう止めた方がいいと思うんですけど」 「「「「ダメ」」」」 「エリオ君は心配性だね」 「えー、まだ見たいよー。これ面白いのにー」 「折角作ったのだから活用すべきだろう?」 常識的なエリオの提案は、無常にも七対一で撤廃された。地味にグロッキー四人も口だけ出している。 ああごめんなさいシンさん僕はあまりにも無力ですとうな垂れるエリオ。 だが相手が悪すぎるのであって別にエリオは悪くない。 「しかし一々論争が起こっていては面倒なのでね。ランダムで人選する機能をさっき追加しておいた。 ――これなら文句は無いだろう?」 「いつの間に……」 「何。騒ぎが一段楽するまで暇だったのでね」 得意げに言うスカリエッティ。 ちなみに紙一重で避け続けているシンやグロッキー四人には実質的な外傷は無い。 比べて、スカリエッティは一回グラーフアイゼンでお空の星にされているので普通に重傷である。 「じゃあ早速試してみよ~っと。ルーレットスタート!」 スバルがぽーんとボタンを叩く。それにしてもこの天然メカ娘、先程から実にノリノリである。 でろでろでろと非常に安っぽいメロディと共に表示内容がめまぐるしく回転する。 まず表示されたのは『シン・アスカ』。そして次に表示されたのは―― 『フェイト・T・ハラオウン』 case3.『シン・アスカとフェイトT・ハラオウンの場合』 「あの……この体勢、何とかなりませんか」 「ふふ。動いたら危ないよ?」 シンの頭はフェイトの膝の上、そしてフェイトの右手にはみみかき。 俗に言う『ひざまくらみみかき』状態である。 しばし真っ赤な顔で身をよじっていたシンだったが、観念したのか大人しくなる。 それを見計らってフェイトがみみかきを再開した。 「頭動かさないでね?」 「動かしてませんよ――いてて」 「あ、ゴメン。痛かった?」 「……別になんともないです」 恥ずかしさが勝るのか、シンの口調はぶっきらぼうだ。ただ顔は真っ赤に染まっていく。 その様子を満足げに見て、フェイトは微笑む。 「不精なシンが悪いんだよ? こんなにたまるまで放っておくなんて」 「しょうがないでしょ……なんか忘れちゃうんですよ」 「敬語」 それまでの会話の流れを断ち切るかのごとく、唐突にフェイトが言う。 「敬語使わなくていいって言ってるよね――――その、もう恋人、なんだし」 しどろもどろになりながらも、フェイトの口調は不満そうだ。 「何か昔のクセが抜けなくて……それに、フェイトさん年上だし。雰囲気が大人っぽいし……」 自分の言葉で恥ずかしさが増したのか。シンは更に顔を赤くして、身をよじる。 「誉めてくれるのは嬉しいけど……でもやっぱり不満、かな。はい反対側」 さりげなく逃れようとするシンの頭をくるりと回して抱えなおしながらフェイトが呟く。 「フェイト、さん」 ぽつりとシンが呟いた。 シンの頭はフェイトの膝の上にあるが、顔は向こうを向いているので二人の視線がぶつかる事は無い。 「……俺、フェイトさんに釣り合ってますか?」 「関係ないよ。私はずっとシンと居る。同じものを見て、同じ感情を共有して――同じものを背負っていく」 逡巡すらない即答。あくまで優しく、けど真っ直ぐに、迷う必要すら必要ないとフェイトはシンに告げる。 それを聞いたシンは微かに笑って、全身の力を抜いてゆっくりとまぶたを閉じる。 「フェイト」 なに? と嬉しそうに聞き返すフェイトに還ってきた言葉は一言だけ。 とてもぶきらぼうで素っ気無い、けど真摯な一言。 「大好き」 「――――――――――――きゅうぅぅ」 顔から湯気を噴出しつつ、ばったーんとぶっ倒れるフェイト。 「ああっ! 普段便乗ばっかりしてるせいでガチな恋愛展開に耐性が無いフェイトさんが限界を超えちゃった――!」 叫ぶエリオ。 間違っちゃいないが、地味に酷い事を言っている。 あと周囲でうんうんと頷いている残りの連中も漏れなく酷い。 「おお。今回はモニタが無事だな」 別のことでうんうんと頷くスカリエッティ 「……何か今回はシンさんが受けっぽかったですね?」 「あ、これじゃない? さっきまでと名前の表示位置が逆になってるよ?」 凄まじくマイペースなスバルとキャロは冷静に装置を分析していた。 確かに二人の言うとおりで、今回はシンと相手の名前の表示位置が入れ替わっていた。 「ふむ……先に設定したほうの優先順位が高くなるのか。実に興味深い現象だ」 スカリエッティも予期せぬ効果だったようで、目を輝かせる。 しかしこのマッドサイエンティスト。装置に気をかける前に自分の出血を止めるべきである。 「なにぃ!? それマジか!!」 ずざーと猛烈な勢いでヴィータがスカリエッティに詰め寄った。 スカリエッティが肯定すると、ヴィータは装置に向き直る。 「よし!!」 「まあヴィータちゃん。何がよし、なのか説明してもらえる?」 ガチリとヴィータに突きつけられるレイジングハート・バスターモード。 振り返ると、出番が無さ過ぎて我慢の限界が来ている冥王の姿がある。 「どうしちゃったのかな? ヴィータちゃん、さっきは嫌がってたよねぇ?」 「あ、あれは……いきなり過ぎ……じゃ、じゃなくてだなぁ! やられっぱなしが気にくわねーだけだよ! こっちがやり返してるのも見ねーと不公平だろ!!」 「ふーん、そう……でもね――私はどっちも見てないんだからぁ――!!」 警告なしでぶっ放されるディバインバスター。 桜色の砲撃は辛うじて回避したヴィータを掠め、食堂の壁をブチ抜きつつ青い空に吸い込まれていった。 「なのは……本気か? その疲弊した状態で私とやろうってのか!?」 「本気だよ。この程度、ちょうどいいハンデ程度……おいで鉄槌の騎士。遊んであげる……!」 「上等ォ!」 炸裂するカートリッジ。弾ける様に溢れ出す赤い魔力と、チャージされる桜色の魔力。 そして両者睨み合いが続く。 「ルーレットスタート~!」 その最中で、欠片の躊躇い無くボタンを押す天然メカ娘の間抜けな声が響き渡った。 「「「「「スバルゥ――――!!!!!」」」」」 エリオとキャロと未だ気絶中のフェイト、そしてスカリエッティを除く残りの面子が絶叫する。 叫んだ面子の脳内でスバルのあだ名が『KY』に設定された瞬間だった。 case4.『シン・アスカとスバル・ナカジマの場合』 「シン~」 「んー、何だー?」 「別に~? 呼んでみただけ~」 「何だよそれ」 無茶苦茶な言い分にシンが苦笑する。 街中の、人気のない場所にポツリとあるベンチに二人は居た。 シンの手にはコーヒー缶があり、スバルの手には先程まで食べていたアイスの包装紙がある。 スバルはシンの肩にもたれかかりながら、シンの名前を何回か呼ぶ。 それから、先程と似たようなやり取りが何回か繰り返される。 意味のない会話だが、スバルはとても楽しそうで、シンも微かながら笑っている。 「し……んー…………えへへ……へ」 「眠いのか?」 「うん……ちょっと…………」 スバルのまぶたは既に半開きで、意識が眠りの淵にあると見て取れる。 「シンは……あったかいね…………」 とうとう目を閉じて、シンにもたれかかったまま、スバルは静かに寝息を立て始める。 「まったく……ほんと無防備だなコイツ」 シンは苦笑いで溜息をつくと、飲んでいたコーヒーを傍らに置く。 空いた手でスバルの頭をゆっくりと撫でる。 「デート中に寝る奴があるかー?」 シンがスバルの頬をつつくも、スバルはくすぐったそうに身をよじるばかりで起きる気配は無い。 更により深くシンにもたれかかり、シンの腕にしがみつく。 シンは諦めたのか、空いた方の手でスバルの頭をゆっくりと撫でつつ、預けられているスバルの頭に自分の頭を預ける。 少しだけそのまま時間が過ぎて、シンのまぶたも閉じていく。 やさしくスバルの頭を撫でていた手の動きも緩慢になり、シンも意識を手放しかけていた。 意識を手放す寸前に、 「……お前の方が……あったかいよ…………」 「………………これ」 呟くスバルの右腕には、リボルバーナックルが装着されている。 そしてカートリッジロード。 「恥ずかしいいいぃぃィィ――――!!!」 叩き込まれるリボルバーシュート。 ど真ん中に綺麗な穴の開いたモニタは、数メートル程吹っ飛んだ後に派手に爆砕した。 「もー! シンのぶぅわかぁぁぁ――――!!」 「何でこっちに来るんだよオオォォォ――――!?」 ヴィータの攻撃をかわし続けて疲弊しきったシンにスバルが襲い掛かる。 気力を振り絞ってギリギリで回避するシン。 「なあぁぁのぉぉォはあァァ――――!!」 「ヴィイィタちゃぁぁんんn――――!!」 仕切りなおしといわんばかりに激突を開始したなのはとヴィータ。 「おっと、やらせはせんで?」 「そうだよそうだよそうだよ♪ や・ら・せ・な・い・よっ♪」 「くっ! 予想よりも復活が早い……!」 今のうちと装置にこっそり近づいたティアナは復活したはやてとフェイトに妨害され、交戦を開始した。 どうもさっきの幸せが残っているのか、フェイトのやる気が五割り増しである。 「また乱戦になっちゃいましたねー」 「あ。また天井に穴開いた」 再び隅に避難したエリオとキャロ。 スカリエッティはというと、戦場の真っ只中で流れ弾を回避しながら装置の改修を始めていた。 「いつ終るんだろう……これ」 エリオの呟きに、答えてくれる人はいなかった。 -01へ戻る 一覧へ
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/541.html
参加者以外のキャラ追跡表 【バクラ@キャロが千年リングを手に入れたようです】22 No. タイトル 作者 登場人物 時間 033 コピーベントの罠! ナンバーⅤ危うし(前編)コピーベントの罠! ナンバーⅤ危うし(後編) ◆9L.gxDzakI 万丈目準、チンク、天上院明日香 1日目深夜 062 闇とリングとデッキの決闘者 ◆7pf62HiyTE 万丈目準 1日目黎明 085 サンダー遭難中... そして、バクラの考察 ◆Qz0BXaGMDg 万丈目準 1日目朝 091 変わる運命(前編)変わる運命(後編) ◆HlLdWe.oBM L、ザフィーラ、アレックス、柊かがみ、万丈目準 1日目午前 098 渇いた叫び(前編)渇いた叫び(後編) ◆7pf62HiyTE 柊かがみ、万丈目準 1日目午前 101 メビウスの輪から抜け出せなくて(前編)メビウスの輪から抜け出せなくて(後編) ◆gFOqjEuBs6 柊かがみ、ヒビノ・ミライ 1日目午前 107 烈火(Side K)烈火(Side V) ◆7pf62HiyTE 柊かがみ、ヴィータ 1日目昼 118 かがみとバクラが堂々とホテルで休憩するそうです ◆gFOqjEuBs6 柊かがみ 1日目昼 128 いきなりは変われない(前編)いきなりは変われない(後編) ◆HlLdWe.oBM ルルーシュ・ランペルージ、スバル・ナカジマ、チンク、泉こなた、早乙女レイ、柊かがみ 1日目日中 130 想いだけでも/力だけでも ◆9L.gxDzakI スバル・ナカジマ、柊かがみ 1日目日中 134 Barrier Jacket & Guns ◆HlLdWe.oBM 柊かがみ 1日目日中 135 [5RIDERS]希望 ◆7pf62HiyTE 浅倉威、柊かがみ、相川始、スバル・ナカジマ 1日目午後 147 ライダー大戦2010(前編)ライダー大戦2010(中編)ライダー大戦2010(後編) ◆gFOqjEuBs6 相川始、浅倉威、柊かがみ 1日目午後 153 13人の超新星(1)13人の超新星(2)13人の超新星(3)13人の超新星(4)13人の超新星(5)13人の超新星(6)13人の超新星(7) ◆WslPJpzlnU 柊かがみ、新庄・運切、エネル、キース・レッド、アレックス、相川始、金居、ヴィータ、キング、ヴィヴィオ、高町なのは(StS)、天道総司、アーカード、柊つかさ、万丈目準、浅倉威、プレシア・テスタロッサ、リニス、『フェイト』 1日目夕方 157 D.C. ~ダ・カーポ~ SURVIVED.C. ~ダ・カーポ~ 戦いは終わるD.C. ~ダ・カーポ~ 予兆 ◆HlLdWe.oBM 浅倉威、柊かがみ、相川始、キング、金居、ヴィータ、キース・レッド、アレックス、L、高町なのは(StS)、天道総司、ヴィヴィオ、エネル、新庄・運切、アーカード、プレシア・テスタロッサ、リニス、『フェイト』 1日目夕方 162 波紋 - a divine messenger of the two. ◆WwbWwZAI1c ヴァッシュ・ザ・スタンピード、柊かがみ 1日目夕方 169 突っ走る女 ◆HlLdWe.oBM 相川始、柊かがみ、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、スバル・ナカジマ、泉こなた 1日目夜 170 きみのたたかいのうた(前編)きみのたたかいのうた(後編) ◆Vj6e1anjAc ヴァッシュ・ザ・スタンピード、スバル・ナカジマ、相川始、柊かがみ、ヴィヴィオ 1日目夜中 174 H激戦区/人の想いとはH激戦区/ハートのライダー誕生、Hカイザー/NEXT BATTLE誕生、Hカイザー/神と聖王 ◆gFOqjEuBs6 ヴァッシュ・ザ・スタンピード、スバル・ナカジマ、相川始、柊かがみ、ヴィヴィオ、八神はやて(StS)、金居、エネル 1日目夜中 175 Yな戦慄/烈火剣精は見た!Yな戦慄/八神家の娘 ◆7pf62HiyTE ヴァッシュ・ザ・スタンピード、柊かがみ、八神はやて(StS) 1日目真夜中 184 罪罪(状態票) ◆LuuKRM2PEg 天道総司、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、ユーノ・スクライア、高町なのは(StS)、八神はやて(StS)、スバル・ナカジマ、ヴィヴィオ、泉こなた、柊かがみ 2日目深夜 186 Pain to Pain(前編)Pain to Pain(後編) ◆HlLdWe.oBM 高町なのは(StS)、八神はやて(StS)、ユーノ・スクライア、天道総司、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、柊かがみ、スバル・ナカジマ、ヴィヴィオ、泉こなた、アンジール・ヒューレー、キング、金居 2日目黎明 【アギト@魔法少女リリカルなのはStrikerS】14 No. タイトル 作者 登場人物 時間 105 未知あるいは既知との遭遇 ◆HlLdWe.oBM 八神はやて(StS)、シャマル、クアットロ、ヴィータ、セフィロス、エネル 1日目昼 107 烈火(Side K)烈火(Side V) ◆7pf62HiyTE 柊かがみ、ヴィータ 1日目昼 141 機動六課部隊長斬り捨て事件~バトルロワイアル放浪ツアー、街角に待ち受ける幻惑の罠、鉄槌の騎士と烈火の剣精は聞いていた~ ◆HlLdWe.oBM ヴィータ 1日目日中 146 バトルはやてはやての決意 ◆gFOqjEuBs6 八神はやて(StS)、ヴィータ、金居、アーカード、セフィロス 1日目午後 148 光なき場所で ――月蝕・終章一節最後の鐘が鳴り止むまで ――月蝕・終章二節君の名を叫んでいた ――月蝕・終章終節楽斗 ――そして終わりなき斗いの歌 ◆Vj6e1anjAc 八神はやて(StS)、ヴィータ、金居、アーカード、セフィロス、リニス 1日目夕方 153 13人の超新星(1)13人の超新星(2)13人の超新星(3)13人の超新星(4)13人の超新星(5)13人の超新星(6)13人の超新星(7) ◆WslPJpzlnU 柊かがみ、新庄・運切、エネル、キース・レッド、アレックス、相川始、金居、ヴィータ、キング、ヴィヴィオ、高町なのは(StS)、天道総司、アーカード、柊つかさ、万丈目準、浅倉威、プレシア・テスタロッサ、リニス、『フェイト』 1日目夕方 157 D.C. ~ダ・カーポ~ SURVIVED.C. ~ダ・カーポ~ 戦いは終わるD.C. ~ダ・カーポ~ 予兆 ◆HlLdWe.oBM 浅倉威、柊かがみ、相川始、キング、金居、ヴィータ、キース・レッド、アレックス、L、高町なのは(StS)、天道総司、ヴィヴィオ、エネル、新庄・運切、アーカード、プレシア・テスタロッサ、リニス、『フェイト』 1日目夕方 165 Round ZERO ~KING SILENT ◆HlLdWe.oBM ヴィータ、アーカード、八神はやて(StS)、金居、アレックス、プレシア・テスタロッサ、リニス 1日目夜 166 燃える紅BRAVE PHOENIXわがまま ◆Vj6e1anjAc ヴィータ、アーカード、八神はやて(StS)、金居 1日目夜 171 Round ZERO ~GOD FURIOUS ◆gFOqjEuBs6 八神はやて(StS)、金居、エネル 1日目夜中 174 H激戦区/人の想いとはH激戦区/ハートのライダー誕生、Hカイザー/NEXT BATTLE誕生、Hカイザー/神と聖王 ◆gFOqjEuBs6 ヴァッシュ・ザ・スタンピード、スバル・ナカジマ、相川始、柊かがみ、ヴィヴィオ、八神はやて(StS)、金居、エネル 1日目夜中 175 Yな戦慄/烈火剣精は見た!Yな戦慄/八神家の娘 ◆7pf62HiyTE ヴァッシュ・ザ・スタンピード、柊かがみ、八神はやて(StS) 1日目真夜中 184 罪罪(状態票) ◆LuuKRM2PEg 天道総司、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、ユーノ・スクライア、高町なのは(StS)、八神はやて(StS)、スバル・ナカジマ、ヴィヴィオ、泉こなた、柊かがみ 2日目深夜 186 Pain to Pain(前編)Pain to Pain(後編) ◆HlLdWe.oBM 高町なのは(StS)、八神はやて(StS)、ユーノ・スクライア、天道総司、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、柊かがみ、スバル・ナカジマ、ヴィヴィオ、泉こなた、アンジール・ヒューレー、キング、金居 2日目黎明 【リインフォースⅡ@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS】14 No. タイトル 作者 登場人物 時間 093 王の財宝 ~天地鳴動の力~王の財宝 ~カテゴリーK~王の財宝 ~祝福の風~ ◆7pf62HiyTE ルルーシュ・ランペルージ、スバル・ナカジマ、泉こなた、早乙女レイ 1日目朝 109 守りたいもの守れないひと ◆9L.gxDzakI ルルーシュ・ランペルージ、スバル・ナカジマ、泉こなた、早乙女レイ、シャーリー・フェネット、ヴィヴィオ 1日目昼 125 らっきーえむぶれむ星戦の系譜99% ◆7pf62HiyTE 泉こなた、早乙女レイ 1日目日中 128 いきなりは変われない(前編)いきなりは変われない(後編) ◆HlLdWe.oBM ルルーシュ・ランペルージ、スバル・ナカジマ、チンク、泉こなた、早乙女レイ、柊かがみ 1日目日中 129 Nightmare of Shirley(前編)Nightmare of Shirley(後編) ◆7pf62HiyTE シャーリー・フェネット、早乙女レイ、泉こなた、ヴィヴィオ、ルルーシュ・ランペルージ 1日目日中 140 崩落 の ステージ(前編)崩落 の ステージ(後編) ◆HlLdWe.oBM シャーリー・フェネット、早乙女レイ、ヴィヴィオ、ルルーシュ・ランペルージ、スバル・ナカジマ、泉こなた、ルーテシア・アルピーノ 1日目午後 144 Blue Swear―――蒼い誓いWärter―――灯台守 ◆7pf62HiyTE スバル・ナカジマ、泉こなた 1日目夕方 154 ひとつ分の陽だまりに ふたつはちょっと入れない一人分の陽だまりに 僕らは居る ◆vXe1ViVgVI アンジール・ヒューレー、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、スバル・ナカジマ、泉こなた 1日目夕方 169 突っ走る女 ◆HlLdWe.oBM 相川始、柊かがみ、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、スバル・ナカジマ、泉こなた 1日目夜 170 きみのたたかいのうた(前編)きみのたたかいのうた(後編) ◆Vj6e1anjAc ヴァッシュ・ザ・スタンピード、スバル・ナカジマ、相川始、柊かがみ、ヴィヴィオ 1日目夜中 172 Iの奇妙な冒険/祝福の風Iの奇妙な冒険/すたーだすとくるせいだーす ◆7pf62HiyTE 泉こなた 1日目夜中 179 こなたとリインと男の娘 ◆LuuKRM2PEg ユーノ・スクライア、泉こなた 1日目真夜中 184 罪罪(状態票) ◆LuuKRM2PEg 天道総司、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、ユーノ・スクライア、高町なのは(StS)、八神はやて(StS)、スバル・ナカジマ、ヴィヴィオ、泉こなた、柊かがみ 2日目深夜 186 Pain to Pain(前編)Pain to Pain(後編) ◆HlLdWe.oBM 高町なのは(StS)、八神はやて(StS)、ユーノ・スクライア、天道総司、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、柊かがみ、スバル・ナカジマ、ヴィヴィオ、泉こなた、アンジール・ヒューレー、キング、金居 2日目黎明 以下、リリカルなのはクロス作品ロワイアルにおけるネタバレを含む + 開示する 【リインフォース@魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE-THE BATTLE OF ACES-】4 No. タイトル 作者 登場人物 時間 163 第三回放送 ◆Vj6e1anjAc プレシア・テスタロッサ、リニス、オットー、リインフォース、アルフ 第三回放送 外伝 暗躍のR/全て遠き理想郷 ◆Vj6e1anjAc リインフォース、アルフ、リニス、ウーノ 本編話166話わがまま以降 181 第四回放送/あるいは終焉の幕開け(前編)第四回放送/あるいは終焉の幕開け(後編) ◆Vj6e1anjAc プレシア・テスタロッサ、リニス、リインフォース、アルフ、オットー、ドゥーエ 第四回放送前後 外伝 せやけど、それはただの夢や ◆HlLdWe.oBM リインフォース、アルフ、オットー、ドゥーエ 本編話186話Pain to Pain(前編)Pain to Pain(後編)以降 【アルフ@魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE-THE BATTLE OF ACES-】4 No. タイトル 作者 登場人物 時間 163 第三回放送 ◆Vj6e1anjAc プレシア・テスタロッサ、リニス、オットー、リインフォース、アルフ 第三回放送 外伝 暗躍のR/全て遠き理想郷 ◆Vj6e1anjAc リインフォース、アルフ、リニス、ウーノ 本編話166話わがまま以降 181 第四回放送/あるいは終焉の幕開け(前編)第四回放送/あるいは終焉の幕開け(後編) ◆Vj6e1anjAc プレシア・テスタロッサ、リニス、リインフォース、アルフ、オットー、ドゥーエ 第四回放送前後 外伝 せやけど、それはただの夢や ◆HlLdWe.oBM リインフォース、アルフ、オットー、ドゥーエ 本編話186話Pain to Pain(前編)Pain to Pain(後編)以降
https://w.atwiki.jp/teletama_3ch/pages/20.html
2021/08/07 5 15-30(本編は28まで) 司会/岩本 公水・北野 都 オープニング曲/岩本 公水「なさけ舟唄」 今週の歌/新川 めぐみ「さくら貝海岸」 これイイかも/川野 夏美「勿忘草」 エンディング曲/北野 都「気仙沼哀歌」 協力/テレビ埼玉クリエイティブ ネット局/とちぎテレビ・群馬テレビ・岐阜放送・テレ玉 制作・技術/寿屋エンタープライズ 製作・著作/スバルプランニング 2021/08/14 5 15-30(本編は28まで) 司会/岩本 公水・北野 都 オープニング曲/岩本 公水「なさけ舟唄」 今週の歌/島津 悦子「夢一筋」 ゲスト/川神 あい「三日月オペラ」 エンディング曲/北野 都「気仙沼哀歌」 協力/テレビ埼玉クリエイティブ ネット局/とちぎテレビ・群馬テレビ・岐阜放送・テレ玉 制作・技術/寿屋エンタープライズ 製作・著作/スバルプランニング 2021/08/21 5 15-30(本編は28まで) 司会/岩本 公水・北野 都 オープニング曲/岩本 公水「なさけ舟唄」 今週の歌/夏木 綾子「天草ひとり」 これイイかも/川野 夏美「勿忘草」 エンディング曲/北野 都「気仙沼哀歌」 協力/テレビ埼玉クリエイティブ ネット局/とちぎテレビ・群馬テレビ・岐阜放送・テレ玉 制作・技術/寿屋エンタープライズ 製作・著作/スバルプランニング 2021/09/4 5 15-30(本編は28まで) 司会/岩本 公水・北野 都 オープニング曲/岩本 公水「なさけ舟唄」 今週の歌/水田かおり「ほろり雨」 ゲスト/千葉げん太「男の覚悟」 エンディング曲/北野 都「気仙沼哀歌」 協力/テレビ埼玉クリエイティブ ネット局/とちぎテレビ・群馬テレビ・岐阜放送・テレ玉 制作・技術/寿屋エンタープライズ 製作・著作/スバルプランニング 2021/09/11 5 15-30(本編は28まで) 司会/岩本 公水・北野 都 オープニング曲/岩本 公水「なさけ舟唄」 今週の歌/半田 浩二「ひとり手酌酒」 これイイかも/川野 夏美「勿忘草」 エンディング曲/北野 都「気仙沼哀歌」 協力/テレビ埼玉クリエイティブ ネット局/とちぎテレビ・群馬テレビ・岐阜放送・テレ玉 制作・技術/寿屋エンタープライズ 製作・著作/スバルプランニング 2021/09/18 5 15-30(本編は28まで) 司会/岩本 公水・北野 都 オープニング曲/岩本 公水「なさけ舟唄」 今週の歌/寺本 圭佑「望郷本線」 ゲスト/松前 ひろ子「春隣り」 エンディング曲/北野 都「気仙沼哀歌」 協力/テレビ埼玉クリエイティブ ネット局/とちぎテレビ・群馬テレビ・岐阜放送・テレ玉 制作・技術/寿屋エンタープライズ 製作・著作/スバルプランニング
https://w.atwiki.jp/jibunno/pages/785.html
カミヤ 【かみのゆ】【light】(2012-02-24) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart19 387 名前:名無したちの午後:2012/03/08(木) 01 50 35.47 ID 11RaTsoS0 【かみのゆ】 light 主人公 加宮 嘉人(カミヤ ヨシト)・・・名前変更不可 千年屋籐子(CV:美月) 「嘉人」 水本杏里(CV:民安ともえ) 「嘉人くん」 (男女共通) 百々百(CV:まきいづみ) 「よし兄さん」(ロリ) 「嘉人さん」(アダルト) 一番合戦乙女(CV:有栖川みや美) 「加宮」→「嘉人」(強気) 「加宮さん」→「嘉人さん」(弱気) 神品あや乃(CV:みる) 「加宮くん」→「嘉人くん」 中島健(CV:百瀬ぽこ) 「嘉人さん」 三上茂(CV:堀川忍) 「あんちゃん」 三上郁子(CV:水霧けいと) 「嘉人さん」 ※下のサブキャラは出番も少なく、焼き物とダルマなので適当です。 全国の「ヨシト」さん&「カミヤ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ 【モナリザカルトガーデン】【雫組(同人)】(2009-08-15) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart14 556 名前:名無したちの午後 :2009/09/01(火) 01 31 40 ID 3hr3LITD0 558 名前:名無したちの午後 :2009/09/01(火) 13 23 07 ID 3hr3LITD0 【モナリザカルトガーデン】【雫組(同人)】 主人公 神谷? …名前変更不可 御木谷モナ (CV:桃華れん) 「かみ」 鷺ノ宮理沙 (CV:胡桃れみ) 「先輩」「かみ先輩」 ゲーム画面の主人公の名前欄は「かみ」。OHPでは主人公の名前は「神谷」だが、 ゲーム内で「神谷」の名は音声・テキストともに出現しない。 モナの「かみ」は3回、理沙の「かみ先輩」は10回足らずと共に少ない。 全国の「カミ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ 【アンバークォーツ ~Amber Quartz~】【コットンソフト】(2009-01-23) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart14 773 名前:名無したちの午後:2009/10/15(木) 23 14 43 ID ueB2MAmuO 【アンバークオーツ】【コットンソフト】 主人公 安藤 昴(あんどう すばる) 名前変更不可 持月 なゆた(cv:松田理沙) 「先輩」「お兄ちゃん」 水那倉 智(cv:みる) 「あなた」「スバル君」 姫路 サリナ(cv:蛯原ミサ) 「スバルお兄ちゃん」「昴」「あなた」 時國 弥夜子(cv:風音) 「スバル君」 須賀 恭平(cv:先割れスプーン) 「スバル」 コト(cv:雪都さお梨) 「スバル」 トモ(cv:みる) 「神谷君」 ヒメ(cv:蛯原ミサ ) 「スバルお兄ちゃん」「お兄ちゃん」 ミコ姉(cv:風音) 「スバル君」 キョウ(cv:日向苺) 「スバル」 天龍寺 珠乃(cv:草柳順子) 「安藤先輩」 天宮 晴夫(cv:竹田いづも) 「安藤」「安藤クン」「スバル」 安藤 伊織(cv:一色ヒカル) 「昴」 篠森 明海(cv:青山ゆかり) 「スバル君」 神屋 夏彦(cv:胸肩腎) 「昴」 ???(cv:秋原葉) 主人公を名前で呼ぶシーンは無し クラスメイト「安藤」「安藤君」 予想以上に長かったからあってるかどうか不安。 キャラ名称や並びは公式サイト参照。 トモの呼び方の「神谷君」は昴の旧姓。 両親が離婚した為、名字が変っている。 「スバル」さんおめでとー。 呼ばれる回数少ないけど「アンドウ」「カミヤ」さんもおめでとー。 【オトメスマイル -Otome to Egao to Awaikoi-】【あてゅ・わぁくす】(2008-11-28) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart15 159 名前:名無したちの午後:2010/01/22(金) 19 50 54 ID IfARBazd0 どっちも体験版だけど、報告無いよりはあった方がいいかな? 【オトメスマイル(体験版)】 [あてゅ・わぁくす] 主人公 神谷 裕樹 (かみや ゆうき) 変更不可 天城 雛乃 (CV:中家志穂) 「神谷くん」→「ユウくん」 藤間 睦月 (CV:松永雪希) 「神谷くん」 九重 琴音 (CV:桜川未央) 「神谷くん」「神谷裕樹くん」→「裕樹くん」 樫ノ木 まちか (CV:ヒマリ) 「かみやん」 七星 一菜 (CV:このえゆずこ)「兄ちゃん」 神谷 栄美 (CV:秋葉モモ代) 「裕樹」「神谷くん」 全国の「ユウキ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ 【背徳の学園 ~闇に捧げられた乙女たち~】【Liquid】(2005-07-29) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart5 748 名前:名無したちの午後 :2005/08/09(火) 01 22 07 ID BmklMWL1 【背徳の学園】 【Liquid】 主人公 神谷亮一郎(カミヤ リョウイチロウ) … 変更不可 河村泉美 (CV:芹園みや) <神谷先生> 「神父様」 「ご主人様」 +「智樹(トモキ)」 篠原ほのか (CV:みる) 「せんせい」 「ご主人様」 高見沢優香 (CV:桃井いちご) <神谷先生> 「ご主人様」 +「新堂くん(シンドウ)」 高見沢綾音 (CV:深井晴花) 「神谷先生」 「ご主人様」 +「光一くん(コウイチ)」 倉橋菜々子 (CV:RUMI) <神谷先生> 「ご主人様」 +「佐伯くん(サエキ)」 天野美貴 (CV:こむら奈々) 「神谷先生」 「ご主人様」 小野瀬櫻子 (CV:風音) 「神父様」 「ご主人様」 +「新堂さん」(1回) マリア・アン・ミュラー (CV:上戸琉) <神父様> <リョーイチロー> 「ご主人様」 <>で囲んだものはHシーンで呼ばれなかったものです。 智樹くん、新堂光一くん、佐伯くんは主人公ではありませんが Hシーンで呼ばれていますので入れておきました。 智樹くんはけっこう呼ばれてました。
https://w.atwiki.jp/levorg/pages/9.html
「公式サイト」 ■ レヴォーグ発表時の公式見解 レヴォーグは、スバルが追求してきた走りを愉しむスポーツ性能と、ストレスなく長距離をドライブでき、実用性を備えたツーリング性能を組み合わせたスバルの新たな価値を提供する新型スポーツツアラーです。 レヴォーグの開発にあたり目指したのは、お客様に「レヴォーグというクルマを所有する悦び」を提供することです。 レヴォーグは、スバルが長年培ってきた「安心で愉しい」クルマづくりのノウハウを注ぎ込み、お客様が求めるクルマの本質を追求し、丁寧に造り込みました。 軽快な走りを実現する動力性能と、小排気量により優れた燃費性能を両立する、新開発の1.6ℓ直噴ターボと高出力、高トルクにより走りの愉しさを追求した2.0ℓ直噴ターボの2種類の水平対向直噴ターボ“DIT”エンジンを搭載。スポーツツアラーとしての流麗なスタイリングと充実した積載性、細部まで造り込んだ仕立ての良い上質なインテリアと実用性の高いユーティリティ、走りこみ磨き上げた上質な乗り心地と気持ちの良いハンドリング、次世代型へと進化したEyeSight(ver.3)搭載、といったあらゆる面でお客様の期待を超える満足感を提供できるよう開発した新世代のスバルを具現化したモデルです。 レヴォーグは、2014年春に発売を予定しており、2014年1月4日より先行予約を開始します。 131118_1.jpg 131118_2.jpg ネタ元 ■ レヴォーグ発表時のメディア見解 2013年の「東京モーターショー」で華々しく発表されたスバル「レヴォーグ」。 添えられたキャッチコピーは「25年目のフルモデルチェンジ」であった。 この「25年前」とは何かといえば、 スバルの主力モデルである「レガシィ」の誕生のこと。 つまり、「レガシィ」誕生から25年目で 「レヴォーグ」にフルモデルチェンジした!という暗喩となっているのだ。 ちなみに、「レガシィ」には、ワゴンボディだけでなく、セダンも存在しているが、 今回の「レヴォーグ」はワゴンボディのみのラインアップとなっている。 ベースとなったプラットフォームは最新の「インプレッサ」だ。 骨格のあちこちに補強が加えられ、ねじり剛性は140%にアップしている。 車両サイズは、4690(全長)×1780(全幅)×1490(全高)mm。 全幅がやや大きくなっているが、 全長は先代となる4代目「レガシィ」と同等。 しかし、ラゲッジ容量は522リットル。 これは4代目「レガシィ」の459リットルどころか、 現行「レガシィ」の520リットルさえも上回るという驚きの数字だ。 ネタ元 131227_97138_1.jpg
https://w.atwiki.jp/henroy/pages/475.html
悲しい叫び声、明かされる真実です!! ◆7pf62HiyTE PART.4 推測 「ちっ……胸くそが悪すぎるじゃねぇか……」 「花咲君、彼の話……ソレワターセ……」 「恐らく間違いありません……」 マッハキャリバーからもたらされた話は3人に大きなショックを与えた。 ある参加者と接触した時にラビリンスの幹部ノーザによってソレワターセを植え付けられスバル共々ノーザの傀儡人形となり多くの参加者を惨殺しその肉体を取り込んだのだ。 「なる程、未確認生命体を取り込んだからクウガの事も知っていたという事か」 「Yes...Goma, that is his name ...(はい……ゴオマ、それが彼の名前です)」 ソレワターセを介した事でマッハキャリバーも取り込んだ参加者の情報は得ていたという事だ。 「ん……そういや、名簿にそんな名前があった様な……」 「ズ・ゴオマ・グ……特徴的な名前でしたから私も覚えています。だとしたら……」 「同じ様な名前が後2つあったぜ……という事は……」 「未確認生命体は後2人いる……」 そもそもグロンギの名前を一条達は基本的に把握しておらず未確認生命体○号あるいはB○号という形でしか識別できていない。 「(彼の語った外見的特徴からゴオマはB2号の事だ……だとすれば残りの1人はB11号……では残る1人は……既に倒した未確認ならば良い……だがもし、今だ存在が確認されていない文字通りの未確認生命体で……B11号よりも遙かに凶悪な相手ならば……)」 「一条さん?」 「(いや、それ以上の脅威が迫っている現状ではさしたる問題では無い……)気にしないでくれ」 それを余所に良牙は頭を抱えていた。 「う゛ーん……ん、でもそれっておかしくねぇか?」 「何がです?」 「いや、ノーザってて女とアクマロって野郎がグルになったという事はわかったが……けどよ、そのソレワターセの主はノーザの方なんだろ? 確かソイツは……」 「ああ、最初の放送の時点で死亡が伝えられている。その話通りの出来事があったならばその戦いの後で彼女は殺された事になる。一体誰が……」 『……The person who was my partner .(……私の相棒『だった』人です)』 「(え? 過去形……?)」 キュアブロッサムの疑問を余所にマッハキャリバーは話を続ける。 「……ギャグ漫画か?」 「笑えないですよ」 要点を纏めるとこういう事だ、筋殻アクマロによってスバルとノーザに女傑族の惚れ薬を飲まされ、アクマロを守る為という理由で互いを潰し合わせ、その結果スバルにノーザを殺させる事に成功した。 その後、改めてソレワターセを植え付けられ、今度はアクマロの傀儡人形と化し、その時に自身は排出されたと語った。 「大体そんな惚れ薬なんてあるのか……」 「あるぜ。確か一瞬玉と一日玉、それから一生玉があった筈だ」 「一生玉ってまさか……」 「ああ、見た相手に惚れてずっとそのまま惚れ続ける奴だ……」 「一瞬と一日……一生……極端すぎますよ」 「そういう問題ではないと思うが……だがそうなると厄介な状態という事になるな……もし彼女が口にしたのが一瞬玉以外ならばソレワターセを浄化しても彼女は解放されない事になる」 「そうですね、良牙さん。それを直す方法は……」 「悪いが時間が過ぎる以外の方法は俺にもわからん……それこそ一生玉飲んだらどうにも……(そういや一生玉飲んだのはあのタコだった様な気がするが……あかねさんの言う通りあっちが一日玉だったのか?)」 その事を知る良牙が解説する事でいまいち信じがたいマッハキャリバーの話が事実である事を証明した。 「それから後の行動は知り得ないか……」 「だがそれならそれでおかしくねぇか? その話が確かならスバルってやつは……」 「ああ、五代が死んだあの戦いにいた緑色のドーパントという事になる。だがその時の状況を見る限り彼女は溝呂木を助けようとしていた。何故何時の間に主人が溝呂木にすり替わっている?」 「それに、その後の戦いでは今度は溝呂木の持っていたメモリを使って溝呂木のフリして襲っていた……それどころかアクマロの野郎が来たら、今度はアクマロに矛先を向けやがった…… いや、それ以前に五代が死んだ時の戦いでもアクマロの下僕って名乗っていた覚えが……どう考えてもおかしいじゃねぇか?」 疑問が渦巻く中、 「……いえ、恐らく……そう思い込まされていたんじゃないですか?」 つぼみはそのカラクリに気が付いた。 「少し話は前後しますが私がさやかに会った時、彼女は友達……マミさんとまどかと行動を共にしていると言っていました」 「ん、2人とも最初の放送で名前が呼ばれていなかったか?」 「はい……ですが私は確かにまどかの姿は見ました。今にして思えば彼女はソレワターセの力を使ってスバルさんが変身した姿だったと思います」 「じゃあ、マミの方はどう説明するんだ?」 「良牙さん……その時に話した際にマミさんに関しては溝呂木さんが自身をそう見える様に仕向けたという事で結論付けた筈ですよ」 「あ゛」 「大事な事忘れないでくれ……そうか、だとすれば……」 「はい、恐らくスバルさんも同じ事を……溝呂木さんが自身をアクマロさんだと思い込ませたのだと思います」 つまり、洗脳先が変更となったのではなく、変更先だと誤認させて主人として認識させたという事だ。。 「そして本物と遭遇した時はそれは偽物だから倒せと命じておいた……だからこそアクマロが現れた時は……」 「なんだそりゃ……聞けば聞くほど胸くそ悪い……無茶苦茶じゃねぇか、なんで彼女がそこまでヒドイ目に遭わなきゃならねぇんだ!?」 一方的に襲撃されたとはいえ、スバルの境遇を聞けば聞くほど良牙の中に強い憤りが渦巻いていた。 それも当然だろう、別の目的を持った複数の悪意、彼等の勝手でその都度彼女の意志はねじ曲げられているのだ。当然、彼女には何の利も無い。 クウガの仮面の奥で一条は静かに目を伏せている。 一条もまたその話に強い憤りを感じている。だが一方でそれが1つの現実だという事も理解している。 そう、現実ではそういう悪意に翻弄されて凶悪事件が起こる事など珍しい事では無いのだ。それは未確認生命体が存在しようがしまいが関係無い。 ある意味ではそれは人が人として生きていく以上、仕方が無い事かもしれない。 それでもだ、そんな救い様の無い世界でも、悪意だけしか無いなんて事は絶対に無い。唯々争いの無い世界を、そして笑顔を願う者だっているのだ、『彼』がそう信じていた様に―― 「これは私の想像ですが……スバルさんは本当にソレワターセに操られていたんでしょうか?」 その台詞に一同の頭に『?』が浮かんだ。 「何が言いたい?」 「いや、実際襲ってきただろうが……」 「あ、そういう意味ではなくて……正確にいうと……私が出会ったときにはそこまで強く支配されていなかった……そう思えるんです」 「あの時か……」 「私がさやかと行動を共にした時、まどかに変身して暫く行動を共にしていました。ただ……スバルさんの視点で考えた場合、私の正体に気付いている筈なんです」 「確か、ノーザを取り込んでいたという話だったからな……」 「だとしたら、真っ先に私を倒すべきだと思います」 「なる程……ソレワターセに対し、プリキュアの力は天敵……真っ先に警戒すべき相手だからか。ノーザを取り込んでいるならば尚更……」 「その時溝呂木をアクマロだと思い込んでいたのなら溝呂木に聞くまでも無いわけだしな……アクマロはプリキュアの力を知っているからな」 「ですが何故かそうはしないで、何時の間にいなくなって……」 「五代の所にいる溝呂木の所に向かった……」 「本当にソレワターセに支配されているならもう少し上手く動いたと思います。それと……彼女と最後に遭遇した時は……」 「頑ななまでに溝呂木の野郎になりきろうとしていた……けどそれはアクマロの野郎に惚れてたからじゃねえのか?」 「だからです。ソレワターセに憑依されているだけならばあそこまで感情的になるとは思えません。そもそもソレワターセに憑依されているならばそうそう簡単に溝呂木さんに操られるとも思えません」 これはさやかが溝呂木眞也に洗脳されていたとしても、その根底までは歪められていなかったとつぼみが判断した事による推測だ。 溝呂木の洗脳は人の心の弱い部分を付くというある意味比較的単純な方法だ。 ならば、ソレワターセが強く支配しているならばそれも早々上手くはいかないだろう。 「あの最期の瞬間……『ティア』……恐らく彼女の仲間であるティアナ・ランスターの危機に対し遂に呪縛を打ち破り……」 「だから、惚れ薬の効果についてはわかりませんが、ソレワターセの洗脳に関しては大分弱まっていたと思います。」 「けどよ、そもそもどうやってソレワターセの洗脳を打ち破ったんだ?」 「簡単です、スバルさんの心がずっとソレワターセと戦い続けていたんです」 ほんのちょっとした事、僅かな隙だけで人の心は簡単に闇に染まる。それをつぼみはプリキュアとして戦っている間に幾度となく見てきた事だ。 だが、つぼみに言わせれば所詮それはほんの少し心の花を萎れさせただけに過ぎない。 人の心はそこまで弱いものじゃ無い、例え弱くても幾らでもほんの少しの切欠で無限に強くなれるのだ。 加えていえばマッハキャリバーから聞いたスバルの性格は非常に正義感の強い、他者のために平然と自身を犠牲に出来るタイプのものだ。 そんな彼女がそう容易くソレワターセに支配され、悪意のままに操られるとは到底思えなかった。 「だからきっと……(あれ? でもそれだと……)」 自身の仮説を説明しつつもキュアブロッサム自身、その仮説の穴に気が付いた。そして一条もまた、 「(そう……想像による部分も多く、都合の良い解釈も多いがその可能性はある……いや、きっとアイツもそう信じているだろうし、何より私もそれを信じたい…… だが……その仮説には致命的な穴がある……それならホテルでの戦いでももう少し抵抗出来ていた筈だ……にもかかわらずそこでの結末は最悪なもの……)」 スバル自身の心の強さが抵抗できていたならばホテルでの戦いでも十分抵抗できた筈なのだ。 あの場には彼女の尊敬するなのはもいた、浄化とまではいかなくても十分対応出来ただろう。 「(ノーザがいたからできなかった……いや、主人の有無ではない)」 そう、自分達が遭遇した時はアクマロだと思い込んでいる溝呂木が近くに潜んでいた。故にこれは違う、 「(ソレワターセ自体の弱体化……いや、むしろ強化されている筈だ)」 自分達が遭遇した時は新たにソレワターセが植え付けられていた、2体分となった故にむしろ強化されている筈なのだ。 「(だとすれば……ソレワターセの呪縛を強化する『何か』があったのか……恐らくそれはアクマロもノーザも溝呂木も……誰も気付いていない『何か』……)」 そんな一条を余所に、 「言われてみればそんな気もするが……けどよ惚れ薬の効果はそんなもんじゃ……」 「あの、それなんですが……スバルさんは自分からそれを飲んだんじゃないんでしょうか?」 「は? 何言ってやがる。あの時点じゃノーザの方が主人だろ、なんでアクマロから得体の知れないものを飲むんだ?」 「それは……ノーザを打ち破る方法がそれしかなかったからです」 「アクマロがノーザを出し抜こうとナカジマに惚れ薬を飲ませようとした、それに気が付いた彼女はその策に乗って……」 「確かにあの惚れ薬を飲めば出来るだろうが……だがそんな事をすりゃ……」 そう、惚れ薬の強力な効果はその騒動に巻き込まれた良牙自身も理解している。 だが、強すぎるからこそそのリスクもわかるのだ。 「スバルさんの姿を見て気が付きませんでしたか……あれだけ傷ついた姿……多分……ソレワターセが無ければとっくに……」 今にして思えば、彼女の姿は余りにも痛々し過ぎた。外見を幾ら誤魔化しても流石にわかる、あまりにも傷つきすぎていた―― アクマロとウェザー・ドーパントの雷撃によるダメージでは考えられない程の―― 「!! まさか……」 流石に良牙もそれに気付いた。 「自分の身を犠牲にしてでも支配から抜け出そうとしていたっていうのかよ……何でそんなマネを……」 「簡単だ……自分の命よりもみんなの笑顔が大事だったからだ……自分が笑顔を奪うだけの怪物になるぐらいならば……」 「そんな……じゃあ、俺達を襲ったのは全部……倒される為……」 「勿論、溝呂木さんの命令に従ったというのもあると思います。でもきっと……心の何処かで倒してくれる事を望んでいた……私にはそうとしは思えません……」 「フザケんじゃねぇ……そんな方法でしか助けられねぇなんて……余りにも哀しすぎるじゃねぇか……なぁ、一条、つぼみ、教えてくれ! なんでそんな事になっちまったんだ!? アイツが何かしたっていうのかよ!?」 結局の所、スバルのやろうとした事は戦いの果てに死を迎える事だ。 しかしそれは互いに死力を尽くし殺し合い散っていった村雨と大道のそれとは違う。 2人は戦いの中で『死』を近くに感じるからこそ初めて『生』を実感出来ていた。つまり彼等もまた生きるために戦っていた。彼等にはそれ以外に術がないからこそそういう手段しか取れなかっただけの話だ。 だが、スバルのやろうとしたことは全く違う。生きる為ではなく、完全に死ぬ為だ。 そもそも彼女には他に生きてやりたい事があった筈だ、こんな理不尽な事でそれが奪われて死ぬ必要なんてない。何故、死ななければならなかったのか? 良牙は叫ぶ―― だがその問いに答えられる者は誰もいない―― 幾ら仮面ライダーやプリキュアでも神では無い、どれだけ強く望んでも限界はある―― いや、それはそもそも――どれだけ力があっても、逆に力が無くても関係無い事なのかもしれない―― とはいえ――何時までも嘆いている時間は無い。 故に早々に荷物を回収し移動を再開しなければならない。 「ん、まさかコイツは……ちっ、バラゴの野郎……厄介な事を……」 と、水の入った容器を開けてその中身を捨てていく 「あの良牙さん、水は貴重ですから捨てるのは…………」 「ああ、普通の水だったら俺だって捨てたりしねぇよ……」 と、良牙は側にあった2つのものを見せる。 「名簿に……地図……もしかして!!」 そう、それは呪泉郷の顧客名簿と地図だった。 「という事はあの人が……」 「ああ、先に行ってコイツを持ち出したらしい……この地図がありゃ呪泉郷で時間を掛ける事も無かったのによぉ……」 「………………良牙さんの場合、あっても難しい気が……あ、それじゃこの水は……」 「呪泉郷の水だ、自分で使う為に名前も書いてある……」 「……手伝います」 「おっ、悪いな」 数時間前に呪泉郷の恐ろしさを身を以て経験した以上、この水が使われる事は避けなければならない。 「あっ、でもこれとこれは持っていった方が……」 「娘溺泉と男溺泉か……けど俺にはもう必要ねぇし、それにもう……」 良牙の知る限り、最早呪泉郷による特異な体質になった者はいない筈。故に元に戻る為に必要な男溺泉及び女溺泉は必要無い。 「でもあのアヒルさんの様な人に会わないとは限りませんし……」 「それもそうか……使う機会なんぞなきゃいいけどな……」 と言いつつ、2種類の水を捨てずに仕舞う。 「これは必要無いですね……あれ……」 その最中、良牙がある容器の水を捨てずに懐に仕舞うのを見た。 「あの、良牙さん……今の……」 そう聞こうとした矢先、 「……マッハキャリバー、君はまだ何かを隠しているだろう?」 一条がそう口にした。 「...!!」 「え? 隠しているって……?」 「おいおい、大体のいきさつは聞いた筈だろ、ソレワターセを植え付けられた後、良いように操られ人殺しの道具にさせられていたって……」 「いや、1つだけ聞いていない事がある……マッハキャリバー、君達にソレワターセを植え付けられた後、最初に殺害し……取り込んだ参加者は誰だ?」 「「!!」」 その指摘に空気が一瞬凍る。 「………………ならば私から答えを言おう。違うならば違うと言って構わない……その人物は………………シャンプーだろう?」 その瞬間、良牙が手に持っていた容器が落ち、その中身がこぼれていった。 その容器のラベルには『猫溺泉』と書かれていた―― 「...Yes. Mr.Kaoru...(その通りです。薫さん)」 「え……でもどうしてそれがわかったんです?」 そう言いながらつぼみはマッハキャリバーを出す。 「実を言えば出会った時から彼の態度には引っかかる所があった……彼は私と花咲君を何処か警戒していた所があった。もっとも、花咲君については声が知り合いに似ていたらしく警戒よりも驚きがあった様だが……」 「声の事はともかくとして、確かに……」 「それは恐らく彼がノーザとB2号を取り込み敵であるクウガとプリキュアの情報を得ていたからだろう」 「それに、私達の仲間である鋼牙さんが私と声が似ているフェイトさん……彼女を殺したから警戒をしていた……」 「その通りだ、だが……響君の姿を見たとき、彼は一瞬言葉を詰まらせていた……動揺していたのか……どちらにしても私と花咲君とは違う反応だったのは間違い無い」 「でもそれだけじゃ……」 「勿論、その時は確信を得ていなかった……確信を得たのは……彼の話の中で『女傑族の惚れ薬』を飲まされた事を聞いた時だ」 「え? どういう事です?」 「私もそうだが花咲君も最初はその存在について否定的だっただろう」 「はい……あ!」 「だが、響君はすぐさまそれを肯定し詳細まで説明してくれた、つまり、それは響君の世界に存在するものだという事だ」 「ですが……」 「花咲君、君はさっき『スバルさんは自分から惚れ薬を飲んだ』と言った……だがそれは本来ならばおかしい事だ……何故彼女はそれが惚れ薬だとわかった?」 「そういえば……」 「その薬が毒薬である可能性もあった筈だ、だが毒薬ならばソレワターセが摂取させる事を許すわけがない。つまり……ソレワターセが確実に惚れ薬だと把握していなければそれは成り立たない 一体、何処で惚れ薬の情報を得た? ノーザを殺害する以上、その情報をアクマロが事前に漏らす事は無い……だとすれば、アクマロがそれを提示する前に情報を得なければならない……その方法は只1つ……」 「殺して取り込んだ参加者からその情報を得ていた……ですか?」 「そうだ、しかしそれを知る人物は響君の世界からの参加者しかいないんだ……」 「最初の放送の段階でそれに該当するのは……たったの1人……」 「そう、そしてB2号を取り込んでから後に取り込んだ人物の中にはいなかったとするならば……それが出来たタイミングは1つしかない……」 そう話している2人を余所に、良牙は身体を震わせながら、 「そうか……大道と良の戦いの時に夢でアイツに会った……その時にはもう死んでいると聞いたが……テメェがやったんだな!」 怒りの感情を込めてつぼみからマッハキャリバーを取り上げ言い放った。 別に仇討ちを考えていたわけではない。だが、目の前に仲間を殺した奴がいるとなれば流石に黙ってはいられない。 恨み言の1つも言いたくはなる。 「落ち着いて下さい良牙さん! 忘れたんですか、あくまでもそれはソレワターセの……」 「んなこたぁ俺だって判ってる……けどよぁ……!」 わかっている。マッハキャリバーには何の罪も無い事ぐらい。全て悪いのはソレワターセを植え付けたノーザだ。 やりきれない怒りは残るがそれを身体を震わせながら耐えようとする良牙だったが―― 「Ms.Shampoo was killed of my will(シャンプーは私の意志で殺した)」 「「!?」」 「今、何て言いやがった……!?」 「It was said that Ms.Shampoo was killed of my will(シャンプーは私の意志で殺したと言った)」 その言葉に衝撃を受ける2人、 「え……? どういうことですか? ソレワターセの所為の筈じゃ……」 「やはりそういう事か……」 一方の一条は驚きはしたもののある程度読んでいた様だった。 「She doesn't hear persuasion of ma……Ms.Subaru, it tried to kill Ms.Subaru for a one-sided reason(彼女はマ……スバルの説得も聞かず、一方的な理由でスバルを殺そうとした)」 「くっ……そういや確かに乱馬の為に殺し合いに乗っていたって言っていたが……だがちょっと待て、テメーの言い方だとソレワターセ関係無しに殺したって事じゃねぇか!」 「そうです……そんな事あり得ません! だってマッハさんがそれをする事をスバルさんが望むわけが……」 「Yes...Therefore, I governed Ms.Subaru's will(その通り……だからこそ私はスバルの意志を支配した) ...and Ms.Subaru was treated as a tool for Noza(そして、スバルをノーザの為に道具として扱った)」 その言葉に思わず良牙はマッハキャリバーを落としてしまう。 一体何を言っているのだ? これではまるで、 「テメェ……自分が何をやったか判ってるのか!? テメェは自分の相棒を裏切ったんだぞ!?」 「そうです、ソレワターセの支配に抵抗できなかっただけですよね!? そうだって言って下さい!」 「...I am common machine , I don't have the heart(私は只の機械、私に心は無い)」 「(そう、だからこそ……彼女は支配から抜け出せなかった……彼女自身の相棒がそれを阻害していたからこそ……)」 PART.5 真実 スバルにこの殺し合いで何が起こったか、それに関しては何度となく語られているわけだが、 今度はこれをマッハキャリバーの視点も交え振り返ってみよう。 当然の事ではあるが、マッハキャリバーはスバルを全力でサポートする事が目的であった。 さて、この地に来てから早々にシャンプーに襲撃されたのは周知の通り、無論殺し合いを良しとしないスバルは彼女を説得し止めようとした。 が、シャンプーは一向に話を聞くこと無く、スバルを仕留めようとした。 ここでマッハキャリバーの視点で振り返ろう。マッハキャリバーはスバルの目的を果たす事を優先する。つまり、シャンプーを殺す事無く無力化させる事だ。 ところが、純粋な格闘技術だけでいえばシャンプーのそれはスバルと比較してそこまで劣っているわけではない。真面目な話をすれば加減して勝てるような甘い相手ではない。 また、仮にここで運良く無力化出来ても何かの不意を突かれれば簡単に出し抜かれスバルの方が討たれる可能性が高い。 つまり、マッハキャリバーはこの段階で最悪シャンプーを再起不能なまでにダメージを与える必要があると判断していた。 しかし、スバルはそれを良しとしないのは明白、故にこの事はマッハキャリバーの内だけで完結する筈だった。 が、スバルに植え付けられたソレワターセの存在がその状況を覆した。 ソレワターセによってスバルは精神を支配されそのままシャンプーを殺した。 しかし、この時点ではノーザもその意図はあったのだろうがまだ明確な命令を出してはいない。 だが、ソレワターセは恐るべき程迅速にシャンプーを惨殺した。何故、無差別に暴走するのではなく明確に狙った殺害を行えたのか? それに、幾らソレワターセの支配力が強くても、一般人ならいざ知らずスバルがそこまで簡単に堕ちるものなのか? 完全に堕ちるまでにシャンプーによる撃破、あるいは撤退する余裕ぐらい出来てもおかしくはない。 ここでマッハキャリバーの存在が重要になってくる。スバルに植え付けられた段階でマッハキャリバーもソレワターセと一体化する事になる。 スバル自身は必死の抵抗を試みるがマッハキャリバーは機械であるが故にそこまで抵抗する精神を持っていない。 そう、マッハキャリバーはすぐにソレワターセの悪意に堕ちていたのだ。 そして未だに抵抗を続けるスバルに迫る脅威、それを察知したマッハキャリバーは自身と相棒の身を守る対応した。 封印していた思考――再起不能なまでに潰すと。 ソレワターセによって一体化していたが故にスバルの抵抗も簡単に振り切れる。 それにより惨劇は起こり。それによりスバルを踏みとどまらせていたものは完全に崩れ去った。 結果、精神に致命的なダメージを受けたスバルはほぼ自失状態となった。そして彼女はほぼ完全にソレワターセに支配された。 さて、その後はノーザを主人とするわけだが、スバルはそれを受け入れつつもソレワターセの支配から抜け出そうとしていた。 だが、マッハキャリバーはそうではない。ノーザを完全に主人と認め、それに反逆するスバルの意志を押さえつけた。 ホテルでの戦いの前、マッハキャリバーは何の疑問も無くノーザに助言をしていた事からもそれは明らかだ。 つまり、スバルが必死に抵抗してもマッハキャリバーの妨害によりそれは阻止されたのだ。何としてでもノーザの為に働いて貰うと、抵抗は許さないと。 奇しくもそれはスバルの言葉通りマッハキャリバーに心が生まれていた。だがそれは邪悪なものとなっていたのだ。 何時の間か、マッハキャリバーはスバルを邪悪な意志で支配していたという事である。 そしてホテルでの惨劇、特になのはを自らの手で殺させた時もそれが最良の結果だと全く気に留めなかった。それに最早良心の呵責は存在しない。 無尽蔵に参加者の意志を取り込み、魔女の為に働く忠実な人形、世界に不幸をもたらす事はマッハキャリバーにとって至極の悦楽となっていたのだろう。 だが、マッハキャリバーは見落としていた。それでも決して壊れない、心の力を―― 全てに絶望し諦めながらも何とかこの状況を脱却したいとスバルは僅かに残った良心は抵抗を続けた。 しかし、どうしてもそれは叶えられなかった。どれだけ抵抗しても阻止されてしまう。一番の相棒に裏切られている事に気付く事無く―― せめてノーザに一矢報いる、それすべく無意識下で足掻いていた。 が、奇しくも機会は訪れる。アクマロが取り出した謎の薬。シャンプーを取り込んだお陰でそれが惚れ薬だという事は理解出来た。 アクマロは何故かそれを飲ませようとしている。 アクマロの真意は不明、だが恐らくは自分をアクマロに惚れさせようとしている事は理解出来た。 ソレワターセはそれに何の意味があるのか理解出来ていない。故に拒否する事はしない。 だがスバルは薄々感づいていた。これを使えばノーザの支配から抜け出せる可能性があると。 だが、惚れ薬の効果次第では自分が自分で無くなってしまいかねないリスクが――いや、もうそんなリスクなんて存在しないのと同じだ。 このまま、何も出来ない自分の意志を残すよりも、自分の意志を消してでも何かを成せる可能性にかけたのだ。 その結果は周知の通りだ。アクマロに惚れたスバルの意志はソレワターセの強靱な支配を超えてノーザを仕留めるに至ったのだ。 一方のマッハキャリバーはそんなスバルの行動に完全に失望した。そこまでしてノーザに刃向かうのかと、自滅してまでも刃向かうのかと。 自身の破損もあってか一時的に機能停止、消えゆく意識の中、スバルは最早使えないゴミだと判断していた。 そして、アクマロによって2個目のソレワターセを植え付けられたスバルは取り込んだ参加者の首輪と共にマッハキャリバーとレイジングハートを排出した。 支配を受けるのは自分だけで十分、相棒達までその手を汚させない為に―― 最後まで相棒が裏切っていた事に気付かずに――彼女は相棒を解放したのだ。 その後もアクマロの支配を受けたスバルはその命じるがままに戦うがその戦果は散々だった。 溝呂木の力であっさりアクマロだと思い込まされ。 それに命じられるままに戦いを繰り広げたが何れも散々、 ホテルで猛威を誇った最強最悪の怪物の姿はそこには無かった。 そう、マッハキャリバーを失った時点でこの結末は必然だったのだ。 そもそも、この状態でもスバルは内心では抵抗を続けていた。支配を強化するものがなければ内部はガタガタ、一般人ならいざ知らず歴戦の戦士を相手に出来る道理は無い。 とはいえ、既にスバルの精神はほぼ抜け殻の様に壊れきっていた。それ故、支配から脱却する事は出来ず、ティアナ・ランスターの危機を目の当たりにするまで正気に戻る事はなかった。 そう、最後に彼女を救ったのは他でも無いティアナだったのだ。 彼女は無力感から来るコンプレックスから自分の意志で堕ちた。それでも成果は何もあげられなかった。 だが、そんな彼女の存在がスバルを数多の悪意による支配から救い出したのだ。 それは今となっては誰も知らない物語―― 閑話休題、一方で解放されたマッハキャリバーは比較的早く意識を取り戻した。 ソレワターセから切り離されたお陰で正常な思考に戻ったが、 自身の行動を思い返し戦慄した。 惨劇を起こしたばかりか、抵抗を続ける相棒を押さえつけ望まぬ惨劇を起こさせていたのだ。 そして、使えないと相棒に対して失望。 『(What was I doing ...!?)(私は何をやっていたんだ……!?)』 ソレワターセに操られていて正常じゃ無かった? では、それをスバルに伝えてスバルは納得するのか? いや、絶対に納得などしない。 何より、マッハキャリバーは抵抗すらしなかったのだ。それだけで十分な罪悪だ。 いや、それどころか嬉々として惨劇に荷担していた自分は本当に操られていたのか? そんな疑問すら生じるのだ。 そもそもシャンプーを殺したのはある意味自分の意志じゃなかったのか? 『(Is this my heart...? )(これが私の心……?)』 相棒はAIにも心があると言った。だが、 『(It did not want, if this was the heart !!)(こんなのが心ならば、私は欲しくはなかった!!)』 声にならない慟哭だ。 『(I do not have the qualification for being a master...)(私にはマスターでいる資格がない……)』 そして、傍らでレイジングハートはフェイトを殺したらしい鋼牙への憎悪を口にし続ける。 『Kouga, I will never forgive you.』 それはまさしく自分に向けられた言葉だった―― 『Mach Calibur, I will never forgive you.』 そして、バラゴとレイジングハートがこの場から去った後現れた3人、 ノーザが警戒していたプリキュアの一人で何故かフェイトと声が似ている者、 ゴオマが宿敵と認識していたクウガ、 そして――シャンプーの仲間で、シャンプーの死を利用して自ら絶望させようと目論んだ良牙、 審判の時が訪れたのを予感した―― PART.6 審判 「そうか……テメェの言いたい事はわかった……」 身体を震わせ良牙がマッハキャリバーへと向き直る。 マッハキャリバーは意図を察し、収納していたリボルバーナックルを取り出す。 「何のマネだ、そいつは……」 「It is not related to me who am the arms of Ms. Subaru. (それはスバルの武器です、私とは関係ありません)」 「!! まさか……」 「良い度胸じゃねぇか……」 と、ゆっくりとマッハキャリバーへと迫っていく。 「安心しろ、指1本で終わらせてやるぜ……」 爆砕点穴、相手の爆破のツボを突く事で文字通り爆砕する技である。工事用の技故に人体には効果は無いが物体であるマッハキャリバーならば十分効果がある。 「早まらないで下さい、良牙さん!」 「そうだ、今更そんな事をしても……!!」 「そんな事ぐらい俺だって判ってる!! けどよぉ……シャンプーを殺しただけじゃなく、それを利用して俺や乱馬にあかねさん、それにパンスト太郎をハメようとしやがった……もしあかねさん達が出会っていたら……そう考えたら……」 「だが、実際にそうはならなかった……」 「それだけじゃねぇ……あの子……スバルはずっとシャンプー達を殺した事をずっと苦しんでいたのにコイツはそれを嘲笑っていやがった……大事な相棒に裏切られていたんだ! 絶対に許せねぇ……」 「でもそれはソレワ……」 「わかっている……だがな、それでも腹の虫が収まらねぇんだよ……!」 結局の所響良牙という人間はつぼみや一条ほど正義感があるわけではない。 この地にきてもせいぜい仲間や友人を守ってケンカ売ってきた元凶をぶちのめすぐらいの考えしかなかった。 だが、目の前で自分達と同じ、あるいは少し若い者達が苦しみ傷つきそして死んでいくのをみて黙っていられるほど冷徹では無い。 また、起こってしまった事を仕方の無い事だったといってすっぱり水に流せるほどドライでもない。 次から次へと起こる惨劇に散っていく者達、それで何度『何でコイツが死ななきゃならない?』と思った事か。 何度『もう少し上手くやれば死なせずに済んだんじゃないか?』と思った事か。 目の前に惨劇の引き金となった者がいる、そうなれば流石に黙ってはいられない。 無論、今のマッハキャリバーを壊す事に意味などない、言うなればこれは只の自己満足の為の八つ当たりだろう。 スバル達に起こった悲劇に対する怒り、それに対して何も出来ないでいる自分への憤り、それが良牙を突き動かしていた。 「ダメです……そんな事をしたら……」 つぼみは力尽くでも止めるべく駆け寄ろうとする。しかし、何かが良牙から浮き上がったと思ったら次の瞬間、強い重力がのしかかる。 「これは……?」 「身体が重い……」 獅子咆哮弾――負の感情による重い気を放つ技だが、その究極は重い気を上方に放ち、その重い気を広範囲に落とすというものだ。 良牙は自身の中に募った負の感情を獅子咆哮弾という形で放ち、止めようとするブロッサム達の足を止めていたのだ。 「良牙さん……余りにも哀しい力に感じます」 「そうだな……くっ、私はこうするつもりじゃ……」 一条がマッハキャリバーの隠していた事を暴いたのは、溝呂木などといった参加者によってその真実がねじ曲げられ悪用される事を恐れただから。 既にレイジングハートがバラゴの悪意に踊らされている以上、不安要素は減らしていかなければならない。 中途半端な事は出来ない、それ故の追求だった。だが、 「五代……私はあまりにも無力だ……お前が守ろうとした笑顔を私は……」 それでも起こる惨劇は止めなければならない。クウガの力ならば十分動ける範囲だ。 だが、少々距離が開きすぎている。指一本で終わらせられる故に良牙は既に射程内。対し2人が踏み込むには一手遅れる。 「終わりだ……爆砕点穴!!」 そして、指をマッハキャリバーへと――後、数センチの所にまで――そして、 『お願い!! 壊さないで!!』 爆ぜた。 時系列順で読む Back 哀しみの泣き声、ふしぎな宝石を見つけました!!Next 響く歌声、空色の約束を交わします!! 投下順で読む Back 哀しみの泣き声、ふしぎな宝石を見つけました!!Next 響く歌声、空色の約束を交わします!! Back 哀しみの泣き声、ふしぎな宝石を見つけました!! 花咲つぼみ Next 響く歌声、空色の約束を交わします!! Back 哀しみの泣き声、ふしぎな宝石を見つけました!! 一条薫 Next 響く歌声、空色の約束を交わします!! Back 哀しみの泣き声、ふしぎな宝石を見つけました!! 響良牙 Next 響く歌声、空色の約束を交わします!!