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【作品名】バキシリーズ 【ジャンル】漫画 【名前】ビスケット・オリバ 【属性】囚人 【大きさ】180cm強程。体重は不明だが、150kgの筋肉の鎧で覆われている。 【攻撃力】ジェフ(鍛えた人間)を殴って数十m吹っ飛ばし、胸を拳大に陥没させ死亡させる。 そのとき一緒に、ジェフが持ってた日本刀も折る。 ゲバル(かなり鍛えた達人)を手加減した張り手で数十mふっとばし、コンクリートの壁に陥没させた。 バキを張り手で叩くと、コンクリートの壁を突き破って隣の部屋まで吹っ飛んだ。 タックルでコンクリートの壁を4つほど突き破り、一瞬で4つの部屋をつなげた。 空飛ぶヘリと鎖で引っ張り合える。 大型のバイクを片手で50mほどぶん投げられる。 至近距離からの旧式のカノン砲にも耐える楊海王を片手で頭から縦に押しつぶせる。 【防御力】至近距離からショットガンの連射をくらって、多少血を流す程度で全然平気。 心臓をプレートでカバーしていて、日本刀も通さない。 粗塩を肌にスリ込んでいて、プロレスラーの顔や足を簡単に切り裂くシコルスキーの 一本拳でも切れない。 コンクリートの壁をタックルで突き破りまくっても無傷。 熊よりも強い夜叉猿より強い幼年期花山をパワーで圧倒した幼年期バキより圧倒的に強くなった 現在のバキの打撃でもダメージはほぼゼロ。筋肉を固めていると、バキの剛体術でも無傷。 (剛体術は自身の体重そのままを相手にぶつける打撃、拳大の鉄球をぶつけるようなものと作中で説明されている。 バキの体重は71kgなので、71kgの鉄球をぶつけたと同義) ナイフで腹部を刺されても内臓まで届かず平気。 【素早さ】背後から発射された9mm拳銃弾(約380 m/s)を月面宙返りで余裕で回避する刃牙を格闘戦で一方的にぼこれる。 拳銃の描写の間合いは恐らく20~30m。これは1人じゃなくて頭上や四方八方からの発砲。 バキの蹴りも余裕でつかむ。 【特殊能力】ショットガンで撃たれた傷もステーキを食いまくれば 数時間で治る。あまり意味はない。 【長所】意外と速度が速い。 【短所】意外と攻撃力がインフレしていない。 2スレ目 779 :格無しさん:2009/04/18(土) 18 03 50 ビスケット・オリバ考察 ○○○クラーケン~ハウザー 力押しで勝てる ○ギャラクティカ男 まだこっちのほうが速い 勝ち ×愚地克巳 力だけならやや上だが決定打となる技がない 真マッハ突き負け ×あのあれ 顔にとびかかられて一瞬動きが止まったところを連続して殴られ負け ×赤夜萌香 防御されるといくら殴ってもダメージにならない 愚地克巳>ビスケット・オリバ 784 :格無しさん:2009/04/18(土) 19 48 07 779 至近距離からの大砲の一撃に耐えられるやつを一撃で押しつぶせるような奴だから、初手が取れればオリバが勝たないか? 787 :格無しさん:2009/04/18(土) 21 18 46 784 「達人視認不可な速度で10m往復に反応」と「20mからの銃弾反応よりも上」のどっちが上か微妙だったので同じくらいと考えた となるとマッハ突きのほうが先に決まるかなとは思ったが断言できるほどの自信はない
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【作品名】バキシリーズ 【ジャンル】格闘とんち漫画 【名前】ビスケット・オリバ 【属性】アンチェイン 【殺人数】一人 【長所】筋肉の塊でパワーでは誰にも負けない 【短所】というのも過去のはなし 【備考】半殺しにして復讐しにきた元警官一人殺人
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【名前】 : ビスケット・オリバ 【タイプ】 : 【特性】 : 【ステータス】 こうげき: ぼうぎょ: とくこう: とくぼう: すばやさ: 【技x: 】 【ポテンシャル】 【備考】 中山直の『エース』ポケモンとして登場 「パックマン」種の『金冠サイズ』 名前に反して、大好物はクッキー 中山直の父親が彼女にあげたポケモンで、彼女の腕力を鍛えているとか 大きなモンスターボールの中がお気に入り 戻る
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ビスケット・オリバ 商品画像 情報 登場作品:グラップラー刃牙 定価:3,150円 発売日:2012年09月15日(土) 再販日: 商品全高:約175mm Figuarts ZERO バキシリーズ スペシャルページ 付属品 頭部:×1 その他:専用台座 キャラクター概要 商品解説 アーツZEROバキシリーズのひとつ。なおこの商品は"カマキリキャンペーン"対象商品のひとつで この商品以外に範馬刃牙、範馬勇次郎、花山 薫に付属する対象パーツ系4点を集めると蟷螂フィギュアが完成できる。 良い点 悪い点 不具合情報 関連商品 範馬刃牙 範馬勇次郎 花山 薫 愚地独歩 コメント 名前 コメント
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ビスケット・オリバ 商品画像 情報 登場作品:グラップラー刃牙 定価:3,150円 発売日:2012年09月15日(土) 再販日: 商品全高:約175mm Figuarts ZERO バキシリーズ スペシャルページ 付属品 頭部:×1 その他:専用台座 キャラクター概要 商品解説 アーツZEROバキシリーズのひとつ。なおこの商品は"カマキリキャンペーン"対象商品のひとつで この商品以外に範馬刃牙、範馬勇次郎、花山 薫に付属する対象パーツ系4点を集めると蟷螂フィギュアが完成できる。 良い点 悪い点 不具合情報 関連商品 範馬刃牙 範馬勇次郎 花山 薫 愚地独歩 コメント 名前 コメント
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ああ………………いったい何時以来だろう…… 他人( ひと )を全力( ほんき )で叩くのは…………………… 板垣恵介氏の格闘ギャグ漫画『グラップラー刃牙』シリーズの登場人物。原作では第2部『バキ』の最凶死刑囚編から登場。 アニメ版での声優は2001年の『グラップラー刃牙』では 屋良有作 氏(原作では未登場だがオリジナルの回想シーンに登場)、 2018年の『バキ』ではクソアニメでお馴染みのピピ美を演じた 大塚芳忠 氏。 キューバ系アメリカ人。 日本にやってきた5人の最凶死刑囚を捕まえるためにやってきた6人目の囚人*1。 アメリカ・アリゾナ州立刑務所、通称ブラックペンタゴンに収監されている服役囚…… というのが一応の彼の立場だが、実際にはアリゾナ州立刑務所の実質的な支配者。 刑務所内での自由な行動どころか、外との出入りも自由で恋人との同棲まで行い、 食事も最高級ワインを初めとした贅を凝らした代物を食べており、特に戦う前後にはステーキを大量に食べ、 戦いで負った負傷も肉を食べれば塞がる。 その量も圧倒的で、筋肉を人間のサイズに圧縮するためにエネルギーを必要としているとは本人の弁。 (余談になるが、10万キロカロリーにも及ぶその食事はサーロインステーキなら約30kgに匹敵する) 自身の本当の大きさは刑務所の壁を全てぶち壊し天まで登るほどだと豪語していたがこれは嘘である。 トレーニングも完全に常軌を逸しており、フルパワーで上昇するヘリコプターとロープで綱引きをするなどの無茶苦茶なものを実践している。 それ故に地上で最も自由な男「アンチェイン」の二つ名を持ち、あの勇次郎とも友人のように気安く会話するほどの実力の持ち主。 勇次郎同様に人工衛星により24時間監視されてる。 「ミスターアンチェイン」の他に、「アメリカで一番ケンカが強い男」「全米最強」という称号も持っており、 実質アメリカのウラ社会を腕力でねじ伏せてその下においている。こうした事実は彼も自覚しており、 刃牙との戦いの最中には自分の敗北=アメリカの敗北だという認識をしていた。 「アメリカ最強の男」とケンカをするために世界中から男達が集まっているという事実もあり、 それゆえにFBI長官からはこうした現状が「アメリカの恥部」と表現されている。 筋骨隆々という言葉すら生ぬるい、まさに筋肉の塊とでも呼ぶべき肉体を持ち、 更に刑務所内の自室(まるでホテルのロイヤルスイートのような部屋)に図書館規模の書斎を持つなどその頭脳も優秀。 戦闘においては自身の筋肉を生かした圧倒的なパワーで相手をねじ伏せる。 壁をぶち破る事も容易く、アンチェインというのは「権力・規則・法律等に縛られない」という意味ではなく 「閉じ込められる部屋がない」という意味である。 ショットガンの威力ではかすり傷程度しか負わず、刃物に対しても皮膚に粗塩を刷り込んで斬れにくい皮膚を作りあげている。 さらに心臓付近はプレートでカバーされており、刺されても致命傷にならない…と、素手で武装した敵を制圧し得るバケモノである。 着ている服を破き一瞬でパンツ一丁になる事が出来るが、その破かれたタキシードは触れられたりしない限り人の形を保ってしばらく立っている。 性格面では奇人変人揃いの刃牙キャラらしく、勇次郎とはまた別の方向で自己中心的……というか若干情緒不安定。 特に恋人(後述)に関する事や、自分自身が世界で最も自由であるという実感が侵害された時は、あからさまに不機嫌となる。 非常に見栄っ張りでプライドが高いため、普段の紳士的な仮面もそのプライドが傷付けられると剥がれ落ちる事が多く、 自らの「囚人でありながら誰よりも自由」という事に関する価値を傷付けられた場合 (他の「アンチェイン」が誕生したり、その事を指摘されるなど)、普段の紳士的な物腰からは想像も付かない激昂ぶりを見せる。 その為、刃牙からは「誰よりも自由でないと自由を感じられない、可哀想な奴」と評価された。 また、露骨に見せ付けるような豪華な暮らしぶりや囚人を脅して刑務所の壁画に自身の肖像画を描かせる (実際より頭髪を多めに描かせている)など、非常に自己顕示欲も強い事が窺える。 しかし、もっとぶっとんだ登場人物が多い刃牙シリーズにおいては「普段紳士を装えているぶんだけまともである」 という見解も存在しており、上記のような性格を考慮に入れて尚「刃牙シリーズで数少ないまともな人」の側に分類される事も。 ファイトスタイルは上述のように、「思い切りブン殴る」「投げ飛ばす」など、圧倒的なタフネスと筋力を生かしたもの。 ショットガンの連射にも耐えるタフネスで敵の攻撃を意に介さずそのままブン殴って粉砕するという、 身体のスペックをフルに生かした戦法をとる事が多い。 肉体のあまりの頑丈さから、防御姿勢や回避を取る事すら少なく、むしろ敵にわざと打たせる事もある。 + オリバさんの恋人 前述の様に恋人がいるリア充である。 + その恋人というのが… この女性である。 総じて我儘な人物だが、恋人のマリアには献身的で自慢の筋肉も、 病に冒され投薬によりキングサイズのベッドを占領するほどに肥満化した彼女を抱きかかえるためと言うほど。 また、マリアも今でこそ見た目こそ自分で動けないほどの肥満だが、 かつては傲岸ともいえる性格に相応しいほどの美貌をもつ女性だった。 肥満化した後も、自分の性分は決して曲げない強い精神性を持っており、オリバもそこを拠所としている。 肥満化したマリアを他の囚人達も美しさを認めていると言ったが、他の囚人達はえ~?!!としか思えなかった。 ギャグ外伝『バキどもえ』では、その精神に感銘を受けた梢江が彼女に弟子入りした事もある。 ちなみに、烈海王はファンからツンデレ呼ばわりされているが、 マリアもマリアでそのふてぶてしい性格の下に優しさや筋の通った考え方を持つ、典型的なツンデレキャラだったりする。 死刑囚編では何度か相手を逃すが、一度相対した場合には圧倒的な強さを見せている (最凶死刑囚5人それぞれがとんでもない実力の持ち主だというのにである。ただこのオリバや勇次郎、 その他死刑囚をフルボッコにしたメンツのせいで今ひとつ後半になるほど強者感が出なかった部分もあるが……)。 続く大擂台賽編にも精神崩壊し幼児化した死刑囚ドリアン海王の付き添いとして登場、 五体を金剛としカノン砲の直撃をも受け止める拳法を使う楊海王にドリアン海王がやられた後、結果を不服とした楊海王と戦い、 これをあっさりと文字通りペシャンコに潰すと、そのままドリアンを通路に放置し中国対外国の変則ルール団体戦にも引き続き出場。 自分が出場するために戦えないドリアンをダシに使っただけなのは間違いない。汚いなさすがアンチェインきたない ルール変更後の第一試合として、オリバと同じ「Mr.不可拘束(アンチェイン)」の異名を持つ“凶人”龍書文と対戦。 龍書文のハンドポケットによる攻撃にこちらもパンツハンドポケットで付き合い(トップの画像)、 中々の苦戦を強いられたものの自身の筋力で最終的には圧倒している。 スタイルを貫き通した龍書文に対して去り際に心中で「どこまでもスマートな奴」と評価している。 そして第3部『範馬刃牙 -SON OF OGRE-』において、勇次郎との対決を決意した刃牙のスパーリング相手として指名され、 自身の意志でオリバの刑務所へ入所してきた刃牙と対決。範馬の血により成長する刃牙を前に倒されている。 また、刃牙と戦う前にもミスター2ことJ・ゲバルと戦っており、途中趣向を凝らしすぎてグダグダになりかけ、刃牙と共謀したマリアに急かされながらもこれに圧勝している。 余談だが、彼のモデルは伝説のボディビルダーと称された人物、セルジオ・オリバだと思われる。 彼の有名なポーズとして両腕を上に上げた「オリバーポーズ」というのがあるが、 ビスケット・オリバも作中でコレと全く同じポーズを取った事があるため、セルジオ・オリバがモデルである可能性は十分高いだろう。 「愚問だな… 愛以外に人を強くするものなどあるものか」 MUGENにおけるビスケット・オリバ 刃牙キャラに定評のあるtokage氏が製作したものが存在する。 現在は氏のOneDriveに繋がらなくなっているため、茉莉氏によって代理公開されている。 性能としてはパワータイプの投げキャラ。原作で見せた様々な動きが投げとしてよくマッチしている。 ゲージ技はハンドポケットを当身として、刃牙との戦いで見せた パックマン相手を自身の筋肉に閉じ込める技がアーマーからの派生として搭載されている。 また11Pで攻撃力が1.3倍に、12Pはそれに加え一部モーションにアーマー付与・技性能上昇などが施される。 AIもデフォルトで搭載されている。 この他に、史上最強の弟氏による改変版も公開されている。 出場大会 Fist or Twist 野獣先杯 打倒剣帝!無差別級大会 凶上位~狂中位ぐらいまでの35+α作品別チーム大会 打撃vs投げ 交代式タッグ大会 史上最大級 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍 Ellaお嬢ちゃん基準ランダムタッグバトル 新生地獄の果てまで仲良し! 大お神杯凶上位付近タッグバトル 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 ヨハン&ゲーニッツ中心凶タッグバトル 【MUGEN大祭】特盛りシングルトーナメント 出演ストーリー KING OF FIGHTERS X プレイヤー操作 水没&逆流withとっつき娘(mission73) 単発!良キャラ発掘絵巻(part159) *1 「最凶死刑囚編に登場した超強い囚人」という事でしばしば一緒くたにされるが、オリバ自身は別に死刑囚ではないと思われる。 ただ、彼が一体何の罪で投獄されているのか、刑期は何年なのか、その辺りは作中で一切語られていないため断言は出来ないが。 ……まぁ、流石に死刑囚にアンチェインさせておくほどアメリカ政府も甘くはないだろう。多分。保証は出来ないが。 案外、とっくに刑期が終わってるのに刑務所に居座っているだけだったりするのかもしれない。
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登録日:2014/07/29 Tue 19 40 48 更新日:2023/10/16 Mon 15 50 39NEW! 所要時間:約 30 分で読めます ▽タグ一覧 オリバは咬ませ犬なんかじゃないッッ!!!←かませ犬でした Mr.アンチェイン アリゾナ刑務所国王 カワイソーなオッサン コメント欄ログ化項目 バキシリーズ パックマン ビスケット・オリバ ボディービルダー マッスルコントロール マッチョ マンハンター レベルを上げて物理で殴ればいい 全米最強 刃牙 囚人 地上最自由 変態 大塚芳忠 完璧超人 屋良有作 怪力無双 怪物 愛のある項目 愛の戦士 技を超えた純粋な強さ、それがパワーだ! 生え際がピンチ 知的マッチョ 筋肉 筋肉ダルマ 範馬刃牙 繋がれざる者 自由 自由人 鋼の肉体&豆腐のメンタル 愚問だな。愛以外に人を強くするものなどあるものか ビスケット・オリバはバキシリーズの登場人物。初出は第2部『バキ』・最凶死刑囚編。 CV:屋良有作(TVアニメ第一作)/大塚芳忠(TVアニメ第二作) ●目次 ◆概要◆ ◆人物像◆◇Mr.アンチェインの恋人 ◆戦闘スタイル・実力◆ ◆劇中の活躍◆◇最凶死刑囚編 ◇中国大擂台賽編 ◇超絶!!監獄バトル編 ◇刃牙道 ◇バキ道 ◇アニメ『グラップラー刃牙』 ◆余談◆ ◆概要◆ アメリカ人(初登場時はキューバ出身とされているので帰化したと思われる)。 全米の凶悪犯罪者が集う『ブラックペンタゴン』ことアリゾナ州立刑務所に収監された『囚人』でありながら 範馬勇次郎の持つ『地上最強』の称号と対をなす『地上最自由』・『Mr.アンチェイン(繋がれざる者)』の称号を持つ男。 勇次郎とは旧知の間柄でもあり、彼と対等の会話が可能な数少ない人物。 『馬鹿力持ちの喧嘩好き』という点を除けばほぼ正反対の人となりなのだが、不思議と友情は長く続いているようである。 通常の官憲では手におえない凶悪犯を己の腕力で『ハント』することを生業(単なる趣味?)とするスペシャリストで、 その怪力無双の肉体から「アメリカで一番喧嘩が強い男」「全米最強」とも呼ばれている。 オリバ自身にもそこから来る国家を背負って立つという自負はあり、後述する刃牙との闘い終盤では 「自分の敗北=アメリカの敗北」だと本気で考えていた。 また、刑務所の囚人を含めたアメリカ国内外に「オリバとヤリ♂てえ」と思うHENTAI者が大量に存在し、 劇中で戦いに至ったJ・ゲバルや刃牙もこれに該当する。 『毒を以て毒を制す』という言葉があるように自身も犯罪者でありながらその犯人逮捕の実績は圧倒的で 合衆国政府からも「事件解決のための特効薬的効果は見込める」とその手腕自体は高く評価されている。 アリゾナ刑務所の服役囚の大半はオリバがハントしてきたものであり、刑務所自体が彼のコレクションのショーケースであるともいえる。 しかし、その活躍を考慮に入れたとしても刑務所(あるいはアメリカという国家)からは異常と言うほかない数々の特別待遇を受けている。 ☆大公開!これがアンチェインの生活だ!☆ ☆外出が自由 彼の仕事はまず塀の外に出なければ始まらないわけだが、護送どころか監視の人員もつかず (代わりに24時間体制で監視衛星に見張られているので決して合衆国も無策でいるわけでもない) 身体一つで刑務所の出入りが認められている。日本に最凶死刑囚のハントに来たことからも わかるように海外にさえ飛べる。定時連絡など無用、いつ帰るかも自由。 仕事と関係ない道草だろうと旅費はちゃんと落ちる。 足用に個人ガレージにはヘリコプターや大型バイクなども持っているが、ヘリは筋トレに使うこともある。 ☆住む場所が自由 ブラックペンタゴン内には彼専用の特設スイートルームが存在する。 個人的な成金趣味で世界の名画や彫刻を無造作に飾ってあるほか、 高級家具、家電一式も完備。膨大な蔵書を収めた個人図書館もあり、たまに勇次郎が遊びにくる。 ☆私服着用が自由 もっとも、オーダーメイドでないと囚人服のサイズが合わないだけかもしれない。 当然どれも高級品だが、基本的には大きくゆったりとした襟の開いたシャツを好んで着ている他、 恋人にお目通りする時はきちっとタキシードを着る。このタキシード、セミが脱皮するように 筋肉操作で破って脱衣することもあるが、脱いだ後もオリバのマッスルポーズの形でその場に残るという 聖闘士星矢の聖衣みたいな性質が付加されている。やっぱオートクチュールは一味は違うな… ☆喫煙が自由 当然ケチなシケモクではなく1本でン1000円はしそうな葉巻を愛飲。 刃牙に顔面パンチをくらっても平然とスパスパふかしている。ちなみに葉巻は彼の故郷・キューバの名産品でもある。 ☆飲酒が自由 アルコールに関しては大層な酒豪で自室の冷蔵庫にはシャンパンや日本の銘柄のビールも冷えている他、 上等なアペリティフ(食前酒)に最高級ワイン、デザートにはコニャックを注いだマスクメロンテキーラ 食後には極上のシェリー酒…など世界中の美酒を浴びるほど呑んでいる。また、豊富な知識と語彙から 超一流のソムリエとしての顔も持っており、高級車1台分の値打ちはあるというロマネコンティ・マグナムを堪能してグルメ漫画のような評論を展開したこともある。…その後バーストさせちゃってるけど。 ☆食事が自由 オリバの超肉体は文字通り「何食ったらそんなにデカくなれるんだい?」というレベルのシロモノであり、 作るのも大変だが維持にも膨大なカロリーが必要となる。そのため、彼が1日に食事で摂取する熱量は 10万㌔カロリーを下回ることは決してない。これはコンビニとかで売ってるおにぎりに換算すると 実に500個にも相当する。 それに加えて単純なエネルギー補給ではなく贅を凝らした料理として饗しており、 本人も相当のグルメ。勇次郎がグルメだったりテーブルマナーに詳しいのももしかしたらオリバと友達になってからの影響かもしれない。 犯罪者ハンティングで負傷した際の食事は、『ステーキ』と『赤ワイン』に統一したスペシャルメニューとなる。 実際傷の回復が早まるらしく、食べている途中に散弾銃で撃たれた傷に薄皮が張る程。 ちなみに牛サーロイン肉で10万㌔カロリー摂る場合はおよそ30kgほどにもなるそうな。 小学生1人分ペロリと言い換えるとちょっとおぞましい。 ☆動員が自由 まあ、塀の外に出ても素で傍若無人なところはあるのだが、 アリゾナ刑務所内の看守・囚人は総じてオリバの命令に意見したり逆らったりはできない。 所長のマイケル・ホールズをはじめ彼の思いつきで所内が総動員されるのはよくあることであり、 その最たる例が刑務所の壁の一角に描かれたウォールアートであろう。 そこにはオリバの巨大な肖像が描かれており、本人も「囚人たちを脅して描かせた」とぶっちゃけている。 逆にアンチェインへの挑戦があった場合、それを受けて立つことで所内一同が超絶バトルを楽しむ一大イベントを提供することもある。 看守まで出払っているのでセキュリティもクソも無いのだが、 この間は誰一人脱走しようとしないというのだからやはり人望とは別にそれなりのカリスマはあるということか。 ☆恋愛が自由 オリバにはマリアという元モデルの恋人がおり、しかもその女性と所内で同棲している。 彼女の部屋は上述のスイートルームとはまた別に存在しており、オリバはほぼ毎日のように訪れている。 当然ながら囚人たちの中にアンチェインの恋人を目撃した者は誰一人としていなかったが… 以上のように実質アリゾナ刑務所は『彼の国』である。無論彼の滅茶苦茶な待遇に不服な者は多く、 アンチェインの座を狙うゲバルからは「(刑務所の囚人なのに)そんな収容生活で一体何を償い、何を反省しているんだ?」と皮肉を言われ、 彼とオリバの決闘でゲバルが優勢になるとにわかにそれまでの『アンチェインコール』が『ゲバルコール』に変わるなど 囚人達の中で、本心から彼の支配を認めている者など誰もいない。 また看守等が侍従のように媚びへつらう一方でFBI局長バート・アレンは 『日本における死刑囚捕縛のためにオリバを投入せよ』という打診を受けた際、オリバを『合衆国の恥部』と吐き捨てており、 彼の『自由』は決して諸手をあげて賞賛されているわけではない。しかしオリバ自身はそういった反対意見が多いことも充分承知しており、 その上で現在も堂々と君臨している。彼の生き様は「わがままを押し通すこと=強さ」という バキワールドの不文律を体現しているのかもしれない。 ◆人物像◆ うっすらと口髭をたくわえ鷹揚な雰囲気の黒人。 中年だが生え際がやや後退しており、本人もちょっぴり気にしているのか上述の肖像画では実際よりも髪を多めに描かせている。 身長は180cm余りで横幅が広い体格のため、肥満体と錯覚されることもあるが、その実骨格には 150kgを超える驚異的なボリュームの筋肉を搭載しており、なおかつ体脂肪率は常に5%未満に維持している。 毎日取り込んだ10万㌔カロリーの熱量は、常時消費し続けることで ともすれば暴走しようとする筋肉を押さえつけるのに充てている。鍛えて強くなりすぎたゆえに燃費が異常に悪くなり、 なおかつ常に気を抜かずにいなければならないというのは窮屈そうにも思えるが オリバ本人は「それでも熟睡できるのが自分のスゴイところ」と嘯いている。 あらゆる難局を純粋な腕力のみで切り抜ける揺るぎない肉体信仰の持ち主だが、 総身に知恵が廻りかね、ということはなく、個人図書館の膨大な蔵書は全て読破済み。 その優れた知識と教養は捜査上のプロファイリングでも遺憾なく発揮される。 日本語も堪能(ふざけてわざとエセ外人風の片言喋りをしてみせることも多いが)。 「彼に知らない事は無い」とまで言われる程の事情通でもあり、 第3者には非公開の秘密会議の決定で日本から使者の園田が来ることや渋川剛気や龍書文のプロフィール、 地下闘技場で刃牙が見せた『剛体術』まで知っていた。 普段の言動は非常に鷹揚で余裕と貫禄に満ちている。ウィットに富んだ会話やジョークを好み、身勝手なくせにどこか憎めない愛嬌をふりまく。 しかし本質的な性格はまるっきり大きな子供。 良くも悪くもその時の機嫌が全てであり、気分の善し悪しがダイレクトに態度に出るタイプである。 我がままで見栄っ張り、そのくせ些細なことで傷つきやすくすぐムキになり、 自分のプライドを傷つけた相手に対しては埋め合わせを求めるあまりどこまでも冷酷で攻撃的になる(*1)。 刃牙とも最初は人の良い親戚のおじさんといった様子の付き合いだったが、勇次郎への挑戦を控えた刃牙が 自身を鍛える『砥石』としてオリバとのファイトを望むあまり 過度な挑発を繰り返したことで人間関係は随分と険悪になってしまっている。 特にアンチェインという権威を保つために純粋に怒りを爆発させることができずにいるところに囁かれた 「誰よりも自由じゃないと、自由を感じられないなんて、カワイソ」 …という哀れみの言葉は単なる煽りにとどまらず 自由であることに固執することでかえって自由に縛られているオリバの内包する矛盾と本質を痛烈に指摘している。 勇次郎も「過剰に搭載した筋肉―――図書館並みの蔵書―――所有する量はそのまま 不安の裏返しにも見て取れる」と分析しており 蛮性むき出しで地上最強めがけ突っ走る他の闘士たちに比べるとどこか守りに入った繊細さを持っているのかもしれない。 ◇Mr.アンチェインの恋人 刃牙に強くなるための秘訣を訊かれ冒頭の名台詞で答えたこともあるオリバだが、 その愛というのは全て恋人・マリアに注がれている。その有様はまさにデレデレのベタ惚れというべきもので、 作中で展開されるオリバの惚気の数々は作者の表現力をフル稼働させた濃厚なもので愛情の深さを感じ取れると同時にちょっと気色悪い… ♥オリバ・愛の言霊集♥ 「そりゃあモチロン」 「カワイイ彼女のためさ♡」 『誰がために・何のために闘うか?』というゲバルとの問答にて。 ゲバルはげんなり、シカトされた刃牙は逆ギレし、2人の間に割って入ろうとしてしばき倒され気絶した。 なにこの主人公、超かっこ悪い… 「ハァ~… なんて刺激的なんだ」 ポケットから取り出した布きれの臭いを嗅ぎながらウットリ。どう見ても変態です。ちなみにこれはパンツじゃなくてハンカチーフ。 それも彼女からもらったというわけでなく、彼女の住んでいた街で買ったというだけ。な の に こ の 反 応 で あ る。 この後ゲバルに試しに嗅いでみるかいと差し出したハンカチに思いっきり唾を吐かれる。当たり前だ変態。 これにはさしものオリバも大ショックを受け、号泣しながら走り去り、速攻で洗濯している。 (マリア…わたしは悩み続けている…この世には…言葉が少なすぎる あまりにも少なすぎる 愛するという言葉以上の愛する表現が存在しない しかるに…ッッ わたしのこの胸筋の奥深くの この五体に漲る感覚の―――――― これをいったいどんな言葉で表現したら良いと言うのだ!!! 愛するなどという――――――生易しい表現ではとても・・・・・・!!! 今日もこの形容し難い感情を胸にここへ来た 愛以上) マリアのご機嫌を伺いに赴く際8ページにわたって述べたモノローグ。板垣先生!早く我々に続きをッッッ!!! 「マリアッッ君は・・・ッッ 美しいッッ 試合場で見せつけてやるんだ 君の美しさをッッ 思い知らせるんだ 愛以上をッッ」 「マリアッッッ」 ゲバルとの決闘前夜、マリアのベッドにルパンダイブして盛大に軋ませながら。『オリバSAGA』とか殺人級の出版物になりそうである。 もうやめてオリバさん!キングサイズベッドのライフはゼロよッッッ!!! …翌日このベッドごとマリアを決戦の地に運んでくる。 「どこからどう見たって美しい」「誰にも異論ははさませない」 きちんと自分を客観視できているマリアに「自分のどこが美しいんだ」と浮かれぶりをたしなめられて。 当然(え~~~~~~~!?)となる4000人以上の囚人たちを横目に断言。完全に恫喝である。 白雪姫の鏡さんや『馬鹿』という故事成語を思わせるやりとり。 ゲバルは『誰も見たことの無いオリバの恋人』を「自分の自由をアピールするためのガセネタ」と断じ、 読者も「…人間なのか、それ?」「ひょっとして娘さんのことじゃね?」「アメリカという国家そのものが…」 「思い出の場所とか、建物とか?」「脳内彼女乙www」「…死んだ母親の…幻影…」「ペットの犬とか猫だったりして」etc… …と散々な予想を交わしあったが、結論から言うとマリアは実在し、なおかつオリバとはちゃんと相思相愛の関係にある素敵な女性であった(*2)。 身体の大きさがキングサイズベッドを埋め尽くすほどの肥満体ではあるが。 ……昔からそうだったというわけではなく、かつては誰もが振り返る程の美貌を誇っていた。 しかし病に冒されたことで投薬の副作用により肥満化、結果自力では歩くことも困難なほどの巨体となってしまったという。 実はオリバの肉体は『マリアをお姫様抱っこする』ために作ったものであり、愛ゆえに強くなったという言葉もそこから来ている。 性格は非常に気難しく、心の底から気を許せる相手であるオリバに対してすら罵詈雑言は当たり前。 お世辞ではない、オリバの本心からの褒め言葉には完全否定で答え、 そのへんにある物(ウイスキーのビンとか。あぶねえ)を遠慮なくぶつけまくる。 ただマリアに「ダーリン♡」と呼ばれただけでオリバはほぼイキかけているので、 ひょっとするとこのツンな態度はオリバの生命を気遣ってのことなのかもしれない。 また、とても気丈で美しさを失っても卑屈になることなく、かつての傲慢な程の自信や誇りをそのまま持ち続けている。 ここでも「わがままを押し通すこと=強さ」というイズムが垣間見える。マリアもまたオリバ同様に強者なのだ。 そんな普段は居丈高だがその実かなり常識人。自分は醜いことも理解している。 さらに相手をいたわる優しさと包容力(物理的にも精神的にも)を持っており、 赤の他人の刃牙にいきなり抱き枕扱いされても驚きこそすれ怒らない。 バキ曰く、彼女は柔らかくって暖かくってスッゲェいい香り…………だったそうな。 刃牙も重度のマザコンなのでマリアの母性には惹かれるものがあったのかもしれない。 この手の女性にしては珍しく漢の喧嘩についても理解があり、「男勝負はシンプルな倒し合い」「他に方法なんてあるの?」と ルールの枝葉を巡る揚げ足の取り合いに陥っていたオリバVSゲバルの決闘を全否定し、 「彼女に見直されたい」という一心にさせることでオリバの闘志に火を点けた。 物質的には一方的にオリバを奉仕させているかのように見えるが、 刃牙の挑発に内心苛立ち深く傷ついているオリバをそっと癒すなど、メンタル面では間違えなく彼の最大の支え。 同時にマリア自身も普段の気丈さを捨てて「いつもギリギリ」という弱気な本音を漏らせる唯一の相手としてオリバを愛している。 オリバと刃牙の戦いの終わりを察した際には、なんと闘いの場へと自ら歩いて向かい、オリバの敗北を目の当たりにした。 その後、オリバに自分を自室まで運ぶよう要求。何のことはない、例え誰に敗北しようと、オリバと彼女の関係は不滅だったわけである。 なお、美しさを失ったと書かれてはいるが、別に顔に傷があるとか、皮膚病にかかったとかいうわけではなく、単にものすごい肥満体になってしまっただけである。 肌も目鼻立ちも整ったままであり、仮に痩せることができれば、再びかつての美貌を取り戻せることは容易に想像がつく。 ◆戦闘スタイル・実力◆ 博識ゆえにあらゆる格闘技の『術理』に関する知識は有し、所見の相手のスタイルを見抜く高い分析能力も持っているものの、 オリバ自身の闘いにそんなものは一切関係ない。とにかく肉。筋肉、筋肉、筋肉である。 攻撃も防御も一切は己の筋肉に委ねる。強さ=筋力。 全ては分厚いMUSCLE お前の身体のその奥 流れているのさ 愛さえ友情さえ! ゲバルに勝利を収めた際の「脱力だ 技術だ 重心(バランス)だ 支えだ…と他の恋人達とイチャイチャやってきた」 という言葉にも表れているように、その強固な肉体信仰ゆえオリバにとって筋肉はマリアと並ぶ最大の恋人であり、 技術・工夫は不純物という論調は勇次郎に非常に近いものがある。 その怪力は線路用の大釘を親指でへし曲げ、柔道着の袖を引きちぎり、 筋トレと称して軍の輸送用ヘリと綱引きを成立させるなど完全に漫画(漫画だよ)の次元。 筋肉の齎すパワーをストレートに開放して殴りつける・投げつける・圧し潰すなどの攻撃を得意とする。 そのどれもが恐るべき威力を持つが、犯罪者ハントでは極力相手を死なせず『逮捕』しなければならないので ゲバルと対戦するまで本気で人を叩いたことは随分なかったようである。 全力で突進すればまさに『肉弾』と化し、刑務所の独房の隔壁を次々と貫通。 それを目撃した囚人には「(アンチェインという名は比喩だと思っていたが)閉じ込めておける場所が無いという意味だった」と述懐されている。 分厚い筋肉は鉄壁の防御壁ともなり、ショットガンの至近射撃にすら耐え、腹筋を固めればナイフも通さない。 さらに全身複数個所の筋肉を同時に硬直させる巧みなマッスルコントロールによって 外部から加えれた衝撃を内側からの筋力で相殺する特技を持っており、刃牙の飛び後ろ廻し蹴りや渾身の剛体術すら無効化した。 この時の形態はアルマジロのように完全な『筋肉の球体』であり、刃牙に同じ『筋肉の要塞』を持つ鎬紅葉と比較しても 筋量にあまりの差があって気付かなかったとすら言われるほどの威容を誇る。 また、この形態は防御一辺倒ではなく、まるで捕食するかのように相手を取り込むことも可能で看守からは『パックマン』と形容されている。 この攻撃は身動きが取れない相手を全方位からオリバの筋肉で包み込んで圧縮するという肉体的にも精神的にも甚大なストレスを齎すもの。 想像するだけできつい… 刃物や銃器で武装した犯罪者とも素手で渡り合っており、その際に心臓部分に日本刀の刺突を受けた事がある。 これは流石に筋肉を貫通して突き刺さっているが、「ガキン」という金属音と共に先端で止まっており、オリバ自身は「(内臓及び急所を)プレートでカバーしてある」と発言している。 日本刀の刺突で貫通しないだけの厚さの金属製のプレートを外科手術で埋め込んでいるらしい。 また、全身の肌は古のボクサーの知恵に則り粗塩を刷り込むことで切れにくく変質しており、 猪狩をズタズタに切り裂いたシコルスキーのカーヴィング・ナックルすらモノともしない。 一方、やろうと思えば高等テクニックも瞬時に習得・使用できる変態、範馬一族と違い オリバには知識や理解力こそあれど、そうした精密さは一切無いので技術的に後れを取ることはたびたびある。 日本で出逢った渋川先生のミステリアス・パワー『合気』のワザマエには成す術なく制圧されてしまったほか、 大擂台賽では龍書文の正確にして迅速な拳で足の甲や眼、鼓膜といった鍛えられない箇所を ピンポイントで攻められ、常人と変わらない脆さをさらけ出した。 瞬発的なスピード自体はあるのだが、軌道が単純なので動作を見切られた上でカウンターを受けやすいという欠点もある。 精神面は肉体的強靭さとは裏腹に、核心を突かれる言葉を吐かれるだけで揺らぐ程に結構繊細で、 その筋力とフリーダムな性格で相手を自分のペースに飲み込みやすい一方、 子供っぽさと自由さ故か、相手のペースに飲まれることもしばしば。 また致し方ないことであるが唯一の取り柄である筋力においても 地上最強の生物・範馬勇次郎には勝てないことが明確に描かれている。 本人も力比べで負けた時は「やっぱりね…;」とらしくもない弱気なコメントを漏らしていた。 とはいえおそらくパワーだけなら勇次郎を凌駕するピクルにも及ばないと思われるが、 刃牙はピクルとの対戦中、オリバならピクル相手でもまるで神話のように真っ向から殴り合うだろうと予想しているあたり、筋力に関しては最高クラスの一人なのは間違いない。なんで最大トーナメントに参加しなかったのだろう ◆劇中の活躍◆ ◇最凶死刑囚編 『敗北を知りたい』という共通の欲望がシンクロニシティを起こし、東京に集った5名の最凶死刑囚。 その猛威は対テロ用の特殊装備に身を固めた精鋭が壊滅し、 末端の巡査から「例外的にという条件付きですが警察官にも機関銃の装備を認めるべきです」と あながち大袈裟でもない意見が挙がるほどに深刻なものだった。 事態を憂慮した警視庁は死刑囚を収監していた米・英・露の警察関連者を招集し、対案を練る。 その結果スペックにひどいめに遭わされた警視正・園田盛男が アメリカまで切り札たるオリバを呼んでくることとなり、オリバ自身も 無法の限りを尽くす死刑囚に「私以上の自由は許さない!!!」と一般的な正義感とはかなりズレた動機で乗り気になっていた。 なお、それと前後しオリバの実力披露イベントとして 彼への恨みからビル立てこもり事件を起こした元悪徳警官、ジェフ・マークソンのハントが描かれた。 ただのかませ犬相手の蹂躙劇と侮るなかれ、オリバのアメイジング・マッスル・パゥワァ♥を堪能できる良イベントである。 散弾銃や日本刀を真っ向から凌ぎ、ビルから落ちて死ぬのではなく、落ちている途中で絶命するほどのハンマーパンチ。 とどめに武装解除の名目でオリバは全裸。しかも状況を楽しんでいるのかイチモツはバッキバキにSTAND UPしている。しかもデカイ。 立てるのはキャラだけでいいから…; 日本についてからもアンチェインゆえやりたい放題で相棒?の園田を振り回す。 この辺の描写は凸凹刑事ムービーのようで非常にコミカル。 来日後は勇次郎と旧交を温めているが、そこに梢枝を攫ってきたシコルスキーまで居合わせていたので とりあえずビルの窓から投げ捨てる。おい、逮捕しろよ! さらにそこへ刃牙まで乱入して大騒ぎ。梢枝に手を出され気が立っていた刃牙からのとばっちりを喰らいながらも 同じく刃牙のフルパワーキックできんたまが全壊したシコルスをラリアットで吹き飛ばし、 めでたく第一のターゲットハントに成功するでもこの後露助はふしゅるふしゅる言いながら脱走する。 その後婦警に女装して警察署内に潜入したドイルと交戦したり、 そうしたら唐突に柔道のブラックベルトが欲しいといいだし、署内の有段者を純粋な筋力だけで投げまくる(どの辺が柔だ) など何のために日本に来たのか忘れてるような斜め上の大暴れを見せるが、 とうとう逮捕術の指導で警察に来ていた渋川先生に「おでぶちゃん」扱いされ、苦も無く子供を扱うように捻られてしまう。 ただ、楽しませてくれたお礼に達人のお墨付きの黒帯をプレゼントされた。よかったね♡ ここまでは順風満帆といっても良かったのだが、ある日 道を歩いていたら隕石に当たり、死んでしまった。 \ITEッ/ …というのはドイルをからかうために独歩ちゃんのついたウソ八百だが、 獲物に対して狩人が多すぎたのか、以降は活躍に恵まれなかったのは事実である。 最終的なスコアは、柳龍光の毒手で失明してしまったドイルを見つけて逮捕することで〆、となっている。 仕事はこれで終わり…のはずなのだが、 オリバは自我崩壊した最凶死刑囚・ドリアンを連れて唐突に中国に向かうのだった。自由すぎる。 ◇中国大擂台賽編 オリバの目的は中国最大の武術大会『大擂台賽』(だいらいたいさい)の大会荒らしだった。 基本は中国武術を極めし『海王』の称号を持つ達人のみが参加できる擂台だが、 死刑囚ドリアンがかつて『白林寺』で拳法を修めた『怒李庵海王』だったことを利用、 彼のセコンドとして同行し、自我崩壊ゆえ戦闘者としては再起不能なのが明白なドリアンをダシに、 対戦相手・楊海王を焚き付け強引に参加する事に成功した。 楊海王は五体の金剛(ダイヤモンド)化を神髄とする金剛拳の使い手であり、 純粋な打撃に対してはおそらく作中でも屈指のタフネスを誇る猛者だったが、オリバはこれに対し、 頭の上に乗せた手に全力をかけることで、力づくで楊の肉体を『折りたたみ』文字通り『圧』勝。 かつて最大トーナメントでジャガッタ・シャーマンに同じ仕打ちをした勇次郎もこれを見て 「笑いが止まらねェ」「ダイヤモンドがヘシ曲がってやがる」と上機嫌だった。 海王の質が下落したのか、今回に限ってオーガやら神の子やらの化け物どもの参戦を許可してしまったからか、 擂台を外国人選手が荒らしまくる事態を重く見た『地上最強の老害』郭海皇が強硬手段を発動した結果、 大会はいつのまにか中国連合軍V.S.日米勝ち残り組という総当たりチーム戦の様相を呈することになる。 マジでどうしてこうなった。 オリバはチーム先鋒として中国裏社会において無敗を誇る闇の拳士『Mr.不可拘束』こと龍書文(ろん・しょぶん)と対戦。 奇しくも同じ『繋がれざる者』の異名を持つ者同士の闘いとなった。 ハンドポケットの姿勢から拳を『抜拳』することで最速を完成させる龍の『居合い拳法』の鋭さに大苦戦するが、 大将・勇次郎の「競うな 持ち味をイカせッッ」というソウルの籠りまくったアドバイスを受けて起死回生、 わざとハンドポケット(というかパンツに手を突っ込んでる)を真似して龍を苛立たせてからのダブルハンマー、さらに筋肉を信じ相手の攻撃をノーガードで受け続けることで攻撃に転じようとする際に発生する僅かな隙を縫って龍を捕捉、龍の顔面が踏みつけたピンポン玉のごとく変形するほどの顔面頭突きで見事勝利。 尚トドメ以外にもこの頭突きは数度放っており、それを見た勇次郎をして「ケッ、オリバの頭突きかよ。想像したくもねぇな」と言わしめている。 オリバは龍を対戦開始直後はポケットに入れたり出したりスマートじゃねぇな、と評しているが、オリバのダブルハンマーや数度にわたる頭突きを受けて敗北してもなおハンドポケットを止めなかったそのスタンスには逆に「最後の最後まで、スマートな野郎だぜ」と賛辞を送っている。 帰ってきたオリバはチームの仲間から惜しみない祝福を受けるのだった。この作品では珍しい『集団の和気』が描かれた微笑ましいシーン。 オリバ自身も恥も外聞も無く勝利に全てを懸けるも敗北した寂海王に 「自分ノ土俵ニ 引キズリ込ンデノ心理戦 ファンタスティック ダッタゼ」と賛辞を送っている。 ◇超絶!!監獄バトル編 第3部『範馬刃牙』のエピソード。 勇次郎と闘うための準備として強者とのファイトを求める刃牙がオリバと対戦するためにアリゾナ刑務所にやってくる。 同じくアンチェインとの闘いを求める『ミスター2』J・ゲバルも絡め、オリバの国である刑務所の様子が詳細に描かれた。 これまで無邪気かつフリーダムに振舞っていたオリバだが、この編では アンチェインという肩書ゆえの重圧やしがらみを気にしなければならない皮肉な姿も描かれており、 キャラ描写も従来に比べると、君臨する支配者としてのプレッシャーを放ちながら神経質さも感じさせる、良くも悪くも人間臭いものとなっている。 新顔の挑戦は軽々と受けられないと一度は刃牙の申し出を退け、 アンチェインの座を狙うゲバルと闘い、一進一退の攻防を繰り広げる。 闘いにおいて必要なのは『筋肉』か『技術』かを争い最終的には自身の筋肉に対する信仰心(愛)が勝りゲバルを打ち倒した。 しかし、ゲバル脱獄後行動を開始した刃牙は素手による脱獄未遂で自分は権威にすがらずともアンチェインとなり得ることをアピール。 さらに懲罰房に押し込められながらもオリバに自分との対戦を踏み切らせるためだけに執拗な挑発を重ねていく。 醜悪な顔で嘲笑いながら口八丁でオリバを煽る刃牙(主人公です)に、 自身のプライドを満足させるためだけに動けない刃牙に向かって放尿を敢行するオリバ(ちょっと前はお茶目なおじさんでした) …と、このどちらにも共感しようがない陰険かつストレスフルな展開は読者の精神を地獄の釜の底に追いやった。 あんなに一緒だったのに~♪ さらにバキから上述の「自由だという姿を見せつけないと自由だと感じられない(自由という言葉に却って縛られている)」という指摘を喰らう。 哀れなオリバは自分の自由を嗤われたことで精神の安定を加速度的に崩していき、 美貌を失っても確固たる自信を持った性格のまま堂々と生きているマリアと、見え透いた刃牙の挑発に苛立つ自分を比較し、 自身の心の弱さを嘆くあまり恋人の胸で声を上げて泣くなど、あまりにも幼く、繊細すぎる一面を見せている。 例え筋肉の鎧を纏おうと、心の弱さは守れないのだ。 それでもマリアのお蔭で精神を持ち直し、アンチェインの地位とプライドを賭け刃牙と闘う。 懲罰房で闘いを始め、その怪力でコンクリートの壁や鉄製のドアを破壊しながら互いに技や奥義 (人間タオル・剛体術・液体化・背中の鬼・宮本武蔵・ユーザーズイリュージョン・筋肉大移動・アルマジロ・パックマン・舐めたらいかんぜよ…etc)を駆使した戦いを展開。 そして最後には自分より体格の劣る刃牙と正面から殴りあった末、敗れる。 嗚呼、範馬の血(主人公補正)さえなければ…(血涙) その後刑務所の一同の前で刃牙を新たな『Mr.アンチェイン』及び『ここ(刑務所)で1番強い男』とした上で 「それが俺は我慢できない」(ゲス顔)という理由でホールズ所長に刃牙の釈放を認めさせ、 結果として囚人でなくなった刃牙から自由な囚人としての「ここで1番強い男」の座を取り戻した。 これ以降の登場は勇次郎とピクルVS刃牙の結末に関して刃牙の勝利が是か否かを談義したり、 地上最大の親子喧嘩を高層ビルから俯瞰するなどチョイ役に留まっている。 ◇刃牙道 第4部『刃牙道』では闘士たちに蔓延する『退屈』をオリバも感じているらしく、 欠伸をこらえながら筋トレの量を増大させている。 ◇バキ道 相撲が題材となる第5部『バキ道』では、アメリカ人ながら神話の存在である野見宿禰の第二代の存在を認知しており、自身よりも力持ちであるという話を聞いて、憤怒の表情と共に恒例の筋肉操作で脱衣しながら刑務所から飛び立つ。 この頃になると、『バキ』時代でよく見せた鷹揚さが鳴りを潜めて『範馬刃牙』時代でよく見せた気難しい性格が目立つようになる。 そして、日本の徳川邸でサンドバッグを破裂させていた宿禰の前に、廻しを付けた力士の姿の戦闘態勢で現れるが、宿禰からは「なんとも救いがたく――痩躯な力士もいたものだ」と評された。 徳川達も見る中で、いざ相撲の立ち合いに入ったオリバだったが、パワーを使った全力の体当たりも手ごたえがなく、廻しを掴んで引き上げようとしても上げられず、逆に振り回されるなど子供のように扱われてしまう。 この理由について「三角形が重要な角力の相撲で見栄えだけの逆三角形は通用しない(要約)」と、オリバの特徴である逆三角形を完全否定するかのような指摘をされてしまった。 持ち上げられ続けたオリバも逆三角形の指摘は認めるが、それは相撲だけの話だと自然界のカマキリの話を持ち出して反論を行う。 話を聞いてフリーファイトを承諾し、オリバから相撲の合図の話を受けて語りだす宿禰の顔面に、なんとオリバは強襲的にパンチ。 「アレ?今ノハ「待ッタ」カナ…?」などと煽り気味にどや顔したのだった。 オリバは咬ませ犬なんかじゃないッッ!!!(担当コメント) しかし、宿禰はそれも効いても居なければ不意打ちに対する怒りもなく、逆にオリバの呼吸に合わせられなかったと謝罪。 オリバはむしろ謝られたことが、血だらけなのに爽やかさが消えていないと不機嫌になる。 オリバの不機嫌を見て、命乞いでもすればよかったかと宿禰も返して互いに軽口を叩いた後、再度臨戦態勢に。 向かってくる宿禰に対してオリバは金剛力士像の構えで拳を頭に放つが、逆に拳を砕かれた上に身体を掴み捉われてしまう。 しかもただ抱えられただけでなく、世界一の厚い筋肉を超えて肋骨を掴まれての状態だった。 力も入らなくなったオリバに対して、命を実質掴んだ状態だという事から決着とする提案をし出す宿禰。 それを拒否する様に最筋力姿勢を始め出し、宿禰の忠告も無視して一気に力を入れ出したオリバだったが、異様な音と共に肋骨が人体が梯子から落ちた時みたいな勢いで完全粉砕されていく。 骨を一気に失った肉体は、力もなく大回転をして地面に叩き付けられたのだった。 宿禰は地面に投げられたオリバを手当てする様に指示し、叩き付けられたのが板の間でなく地面だったら死んでいただろうと感想を述べる。 オリバも宿禰に対して怒号を投げかけようとするが、人語のような声にもならず、倒れた肉体を僅かに震わせている事しかできないのだった……。 「咬ませ犬なんかじゃないッッ」と言われながらも、結果は咬ませ犬とすら呼べないような完全敗北。 オリバから勝負を仕掛けながらも自慢の力が通用せず、最期は警告を無視しての自爆のような形で肉体を破壊した姿に多くのファンは涙を流すような決着だったと言えるだろう。 ちなみに徳川のじっちゃんとは作中で初めてのコンタクトだったのだが当の両名は宿禰と宿禰vsオリバの戦いにしか興味が無かったのでお互いにスルーしていたのだが、やたらと徳川からの評価が高く〝魔人〟だとか〝怪物〟だとか〝鋼鉄の男〟だと評されていた。(*3) その後オリバ本人は再登場していないが、 ぶちかましでオリバのタックル以上の威力を発揮し、実際に宿禰からも「さすが大関」と実力を認められた路上の現役大関 かつてオリバの剛力をも無力化した事がある合気を、怪力で無理やり打ち破ってみせた大関の巨鯨 オリバと同じく宿禰に肋骨を粉砕させられたのに直後の閉会式に平然と参列し、日を開けずにリベンジも仕掛ける等ピンピンしている横綱の零鵬 新たな武術「噛道」を持ってして宿禰に挑戦し、拳の打ち合いを演じながらも結果的にはノーダメージでの圧勝を果たしたジャック・ハンマー らの存在が追い打ちを掛けている。 インフレによって読者間での評価が落ち続けていたオリバだが、紅葉の元で治療とリハビリを受けたことによって身体が回復。 ジャックとの戦いの負傷から間も空いていない宿禰の前に現れ、駐車場でリハビリと称した戦闘を開始。 前回完敗し助骨掴みに対しては閂による対策を行いスープレックスで投げ、力比べも小指の欠損で宿禰の怪力が劣化したことで優勢に立ち、刃牙戦以来となるパックマンを披露して蹴り攻撃などの打撃を跳ね返す。 パックマンの捕食はサイス差で無効化されてしまうが、最終的にはぶちかましに対してパンチで対抗し、吹き飛ばされるも宿禰にダメージを与えて勝利した。 リベンジには成功したが、宿禰はジャック戦の影響で大きくダメージを負っていることから明らかに前回よりもコンディションは劣っていたため、負けを認める宿禰に対して備えが無かったとフォローするのだった。 ◇アニメ『グラップラー刃牙』 TV放送版は幼年編~最大トーナメント編までの時系列を描いて完結したため、 オリバが登場することはなかったが、DVD化に際し、最終巻特典として特別編・『邂逅』でサプライズ的に登場。 ベトナム戦争後、南米にて単身でグリーンベレー・シールズ・デルタフォースを壊滅させた若き日の勇次郎への カウンターとして送り込まれ、現地の麻薬カルテルを全滅させたついでに勇次郎にちょっかいをかけるも 興味を持たない勇次郎に逃げられるというもの。 これが二人のファーストコンタクトであり、すぐ後に勇次郎に降伏したアメリカが友好条約を調印するところで話は終わっている。 この話は完全にオリジナルエピソードであり、原作には無い。 ◆余談◆ モデルとなったのは1960年代、権威あるボディビル大会『ミスターオリンピア』を3連覇した伝説のボディービルダー、セルジオ・オリバ。作者・板垣自身もボディビルには造詣が深く、第2部あたりを境に登場キャラクター達の筋肉造形も実際の格闘家のそれよりボディビルダーの身体を参考にしている感がある。バキフィギュア販売開始時のインタビューによると、本物のボディビルダーの筋肉はもっと凄いが、あんまりリアルに描きすぎると気持ち悪くなっちゃうのでこれでもまだ自重しているらしい…; 死刑囚編で初登場したうえ彼も囚人なので誤解されることもあるが彼は死刑囚ではない。しかし罪状は未だ不明。ちなみに花山薫が主人公を務めるスピンオフ作品『バキ外伝 -疵面(スカーフェイス)-』によると、同時期にシンクロニシティの一部として電車を脱線させるほどの怪力を誇る痛風持ちの17歳、登倉竜士・通称レックスが脱走し暴れているが、彼も病院の入院患者であって囚人ではない。…いずれにせよ当時の東京は危険すぎる。 アリゾナ刑務所で描かれたオリバの弱さはどことなく板垣版『餓狼伝』のオリジナルキャラクター、クライベイビー・サクラにも似ている。こちらは生きる希望を喪失した母親に喜んで欲しくて己の肉体を極限まで鍛錬した究極のマザコン闘士(そういう意味では刃牙にも通じるものがある)。愛する女性に全てを捧げ尽くすために闘う・芸術に堪能・物質的には豊かな生活を送っているなどオリバとの共通点が多い。 「一体何を編集したらこんな項目になるんだい?」 「愚問だな。愛以外に記事を面白くするものなどあるものか」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ マジでオリバの敗北以降完全に興味を無くしてもうた。好きなキャラだったんだなあ。(刃牙に敗北したのも何かだったが) -- 名無しさん (2019-05-25 08 15 49) 屋良有作ってページ無いの!? -- 名無しさん (2019-07-10 09 28 28) 刃牙がピクルとオリバが殴り合ってるのを想像してるシーンあるけど絶対オリバじゃ相手にならないよな・・・ -- 名無しさん (2019-08-26 00 40 09) ↑寧ろ成長して勝つ様な展開にしてれば今の体たらくは無かったと思う。 -- 名無しさん (2019-08-26 01 33 42) 渋川の合気が大関力士並のウェイトとパワーには通用しないことが発覚したけど、じゃあ合気でいとも簡単にやられたこいつはどうなるんだ -- 名無しさん (2020-04-24 16 20 17) BAKIとバキ道のデータを同一線上で語る事はできないと思う。本部やジャックみたいな戦闘力のあからさまな乱高下がある -- 名無しさん (2020-04-24 17 24 36) 合気ってのは「気を合わせる」だからなあ、単純な筋力とはまた違うのかもしれない -- 名無しさん (2020-04-24 17 37 18) ↑↑本部はBAKI時代から武器ありなら柳にも勝てるからジャックより元から強い感じだったろ -- 名無しさん (2020-05-11 05 43 32) この人を逮捕したのって誰なんだろう?そのうち出てきて欲しいな -- 名無しさん (2020-05-17 06 27 45) ↑↑「バキ」時代だけの描写に則るなら「本部 ジャック」はない。お前は何を読んでいるんだ。ジャックが柳に負けたとでも?………にしても…オリバ…もう板垣にはなーんも期待できねぇな。オリバには板垣なりのアメリカ観が詰まっていて、そういうところも好きだったのにな。自分の功績汚し続けて、何がしたいんだろう。 -- 名無しさん (2020-06-05 01 17 11) インペルダウンだと紅蓮地獄の針山も通用しなさそうだし、スフィンクスやバジリスクも倒せてしまいそう -- 名無しさん (2020-06-10 17 29 12) コメント欄が長くなったので、コメント欄をログ化したいと考えています。 -- 名無しさん (2020-06-22 06 40 27) コメント欄をログ化仕様にしました -- (名無しさん) 2020-07-16 01 04 32 今更なんだけど、この人キューバ出身なのに何でアメリカの象徴みたいに扱いになってるんだろう?キューバだって色んな思想の人がいるだろうし、オリバが社会主義なんかに傾倒するわけもないんだけど、どういう経緯でアメリカに帰化したのかは気になる -- (名無しさん) 2020-08-03 18 23 30 ↑アメリカが「自由の国」である事、本人がその自由を求めすぎるあまり不自由になるレベルな事からアメリカのその立ち位置とマッチしたんじゃないか?憶測でしかないが・・・ -- (名無しさん) 2020-09-15 21 43 19 元ネタであるセルジオ・オリバの経歴そのまま。彼も閉塞した共産主義国よりも自由の国アメリカを愛した。 -- (名無しさん) 2020-09-25 20 49 33 例の宿禰に負ける下り、刃牙のハイキック二回喰らっても流血しなかった宿禰がオリバのパンチで流血してるから超最低限のフォローは入ってるんだよな -- (名無しさん) 2020-11-03 02 29 53 オリバは結構好きだったのに噛ませ以下にされるとは思わなかったわ -- (名無しさん) 2021-04-24 18 31 54 オリバをあの扱いにした辺りで作者の才能が尽きたんだなってのがよくわかった -- (名無しさん) 2021-07-18 21 54 00 彼も勇次郎にとっては乙女だった -- (名無しさん) 2021-07-23 09 53 06 ↑3 後に主人公である刃牙も二代目宿禰の勇次郎を引きずり出すための前菜扱いにされていたが。 -- (名無しさん) 2021-07-23 10 38 30 ポルポみたいな彼女とポルポみたいな生活してるな。性格は似てるようで違うけど。 -- (名無しさん) 2021-10-22 19 20 28 ↑2 続き そして勇次郎が二代目宿禰の鼻っ柱を叩き潰して色々な意味でオチを付ける事となった。 -- (名無しさん) 2021-10-30 01 10 53 パワー系キャラとしては傑作レベルだっただけに心底勿体ない。 -- (名無しさん) 2022-04-21 18 32 59 最近の連載でまた宿禰と戦っているが割と優勢で嬉しい -- (名無しさん) 2023-03-03 15 18 50 マイナスからゼロにはなれたのかな?プラスには・・・ -- (名無しさん) 2023-05-13 22 03 48 オリバの美貌を失っても自分の本質をなくさなかったマリアを美しいと愛しつづけた姿も、私は私だと胸をはるマリアも美して羨ましい -- (名無しさん) 2023-05-26 23 47 07 宿禰が指欠損してたり割とボロボロだからアライJr.編の達人達と同じで復権したとは言い難いのがね… -- (名無しさん) 2023-06-05 04 30 08 パワーファイターとしては十分復権したでしょ何より前回の敗北から学習して同じ手を食らわなかったのは当たり前だが良かった指欠損が明確に不利に働いた描写もないし万全でも結果は変わらんかっただろう -- (名無しさん) 2023-06-11 15 32 55 オリバの罪状って初登場時に最初にハントした元警官ボコした事じゃねぇのかな -- (名無しさん) 2023-09-08 16 26 56 名前 コメント すべてのコメントを見る
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【二日目】 「……では警視総監殿。 今回の殺人事件の調査に、『あの男』の手を借りると?」 「その通りだ、所長。 これだけ大掛かりすぎる事件である以上、解決の為にはやむをえまい」 府中刑務所。 通称『府刑』と呼ばれるその施設は、日本最大の規模を誇る刑務所である。 その所長室では今、二人の重鎮が机を挟み重い顔をして言葉を交わしていた。 片方はこの府中刑務所の所長であり、対面に座るのは東京都警察の本部長……警視総監である。 彼等が話していたのは、先日東京で起きた大量殺人事件の捜査についてであった。 既に警察関係者をも含む多くの犠牲が出ており、このままだと更なる被害が出るのは火を見るより明らかだ。 何としてでも……どんな手を使ってでも、収集をつけねばならない。 そう判断した結果、日本警察庁はある決断を下したのだ。 「警察として、恥ずべき行為なのは承知している。 だが、全ては犯人逮捕の為だ。 Mr.アンチェイン……ビスケット・オリバの力を借してもらいたい」 この東京における最強の犯罪者ハンターであり、最悪の受刑者―――ビスケット・オリバの力を借りることを。 ◇◆◇ 「一夜にして52名もの大量殺人事件。 空前絶後の殺人鬼……か」 本革を使った最高級のソファーに腰掛け、ビスケット・オリバは小さく溜息を吐いた。 壁にかけられた超大型テレビジョンに映し出されているのは、昨夜より話題となっている大量殺人事件についてだ。 たった一夜にしてこれだけの命が、それもたった一人に奪われたというのは、この東京において過去最大級の事態だろう。 今頃警察は慌てふためいているに違いないだろう。 一般都民とて、それなりの不安―――作りものである彼等に、果たしてその感情がどこまであるかは疑問だが―――には駆られているだろう。 しかし……中には自分と同じく、この事件にある可能性を見出す者達もいるだろう。 即ち、この殺人事件は聖杯戦争と密接に関わっていると。 『聖杯戦争に参加しているマスターか、或いはサーヴァントの仕業と見るべきだろうな』 そんなオリバの疑問に対して、彼の脳内へと男―――サーヴァントの声が響いた。 彼もまた、マスターと同様の考えを抱いていたようだ。 たった一夜の間に50もの命を奪えるだろう実力の持ち主というだけならば、両者共に知ってはいる。 しかし、彼等と目撃証言から想像できる容疑者の姿とは、かけ離れている…… 何より彼等がいたとしても、この『東京』の地に住まう偽の住人がその様な凶行に走ることもありえないだろう。 故に、この殺人鬼の正体は聖杯戦争の関係者しかありえないのだ。 「なあ、アサシン。 この聖杯戦争、お前はどう思ってる?」 『ん?』 「勝ち上がった優勝者には、あらゆる願いを叶えられる聖杯を与える。 何とも魅力的で、神秘的な話だが……こうした凶行を見るに、ろくでもない願いを持った主従がいることも確かだ。 普通、自分が主催者だったとして、こんな連中に聖杯を託そうだなんて思うか?」 オリバが抱いた疑問は、ある意味至極当然のものだった。 万能の願望器たる聖杯は、使うもの次第で核兵器すら及ばない最強最悪の兵器に成り果てる。 そしてそれを実行しかねない主従が、こうして聖杯戦争に参加している。 少しでもまともな考えがあるなら、そんな奴らに聖杯を渡そうなどとは間違っても考えないはずだ。 「かと思えば、お前の様に満足して生を終えたサーヴァントもいる。 私とて、絶対と言う程叶えたい願いは今のところ持ち合わせちゃいない……妙じゃないか?」 『言われてみりゃ確かにな。 そりゃ、こうして甦れた以上は楽しんじゃいるぜ? 酒も女も美味い食い物も、お前のおかげで精一杯楽しめてんのは事実だ』 テーブルに置かれた上質なワインと、それに釣り合うこれまた上質なツマミ。 どちらも、オリバの地位があるからこそ手に入る至極の逸品だ。 そういった贅沢を、アサシンは心の底から楽しんでいた。 流石は生前、『強欲』の異名を持った男というべきか。 『が……まあ、なんだ。 それでも、本当の意味で欲しかったものはあの時にもう手に入れちまってるからな。 俺はあれで満足しちまった……お前の言うとおりだ。 聖杯を絶対手に入れてぇって気持ちはそこまでねぇよ』 しかし。 オリバの言うとおり、アサシンは生前にこの世に一切の未練を残す事無く死を迎えていた。 強欲の身である自身が、もう何もいらないと満足出来るだけのものを手に入れることができていたのだから。 本当の意味で欲していたもの―――『仲間』を手に入れることが出来たのだから。 勿論こうしてサーヴァントとして降り立った今、その生はこうして存分に謳歌するつもりではある。 幸いにも自身のマスターは、『世界一自由な男』という異名を持つとてつもない権力の持ち主だったのだから。 「では、その手に入れた『仲間』達にもう一度再会が出来る……と言ったらどうだ?」 『あ~……ん。 そいつは、ちょいと考えちまうかもしれねぇが……いや、やっぱ乗れねぇな』 「ほう……仲間達に軽蔑されるからか?」 『ま、有り体に言えばそうだ……相棒が言ってやがったよ。 自分の為に他者を切り捨てるやり方は、断じて王の在り方じゃねぇ。 何もかも、全部ひっくるめて自分の懐に入れてこその【強欲】だろうってな』 他の参加者を切り捨て、聖杯を手にする。 そんなやり方は、自身の在り方に反する……それは真の意味での『強欲』ではない。 何一つとして切り捨てることなく全てを受け入れてこそ、真に『強欲』なのだ。 生涯で得られた最大の宝に、アサシンはそう教えられた。 それを反故にする様な真似は断じてできない……してしまえば、それこそ彼等に軽蔑され手放される結果になるだろう。 『強欲』な彼からすれば、手に入れたものを手放すなど考えられないのだ。 「ふ……」 『なんだよ、マスター? 変な事を言ったつもりはないぜ』 「いや、やはりお前は私のサーヴァントなのだと思ってな。 私も似た考えを抱いているよ」 オリバはそんなアサシンの考えを、全て良しとして受け入れていた。 彼とて、世界で一番自由な男―――Mr.アンチェインなのだから。 その怪力と権力で、欲するものを手にするべく散々に我儘を貫き通し続けてきた。 やりたいと思う事を、やりたいままに行ってきた……その有様はまさに『強欲』そのものだろう。 しかし、だ。 そんな彼にも、アサシンと同様に心の底から手放したくない大切なものがある。 それは、他の何者にも変えられぬ『愛』だ。 かつて世界最強を目指す一人のグラップラーに強さの秘訣を尋ねられた時、愛以外に人を強くするものなどあるものかと答えたように。 オリバには、とてつもなく大切な愛しき恋人が居るのだ。 この怪力とて、彼女を抱き上げるために手に入れたもの……だから、アサシンの言うことがよくわかる。 心のままに『強欲』に生きようと思う彼の思いは、オリバにとって共感に値するものであった。 だからだろう……彼が自身のサーヴァントに選ばれたのは。 「話を戻そう、アサシン。 この聖杯戦争に参加する主従は、どういう基準で選ばれているのかが私には気になって仕方がない。 恐ろしい殺人鬼もいれば、確固たる願いを持っていない者とている…… 下手をすれば、聖杯戦争が何たるかすらも理解できていない参加者とているだろう。 主催者は何を持って、こんな真似をしたか……知ってみたいとは思わないかね?」 『……成程ね。 確かにこいつは、何か裏を感じるぜ』 かつてアサシンの『父上』が目論んだ、神の力を手に入れるための大規模な計画。 この聖杯戦争には、それに近い何かがあるのかもしれない。 少なくとも、何かしらの意図があっての開催である事はまず間違いがないだろう。 だとしたら……放っておいてロクな結果にならないであろう事は、容易に予測できる。 「それに、何よりも……はっきり言ってしまうとな。 『自由』を奪われてこの閉じた世界に無理矢理押し込められた事が、私は気に入らないのだ。 だから、主催者達の思うがままに動くというのは我慢できないのでね……彼女の元にも帰りたい。 この聖杯戦争を、ぶち壊してしまいたいと思っているんだよ」 そして。 ビスケット・オリバにとってこの聖杯戦争は、自身の自由を阻むモノとして到底許容できるものではなかった。 この自分を自由にして身動きを封じる所業など、どうして許せようか。 愛しき彼女と引き離した彼等を、どうして許せようか。 そんな首謀者の思惑通りに聖杯戦争に乗るなど、どうしてできようか。 だから……そいつらの計画を、この手で派手にぶち壊してしまいたいのである。 「だからアサシンよ。 お前の協力がそれには必要不可欠になるんだが…… 力を貸してくれるのなら、礼としてお前の願いもついでに叶えてしまおう」 『あん?』 「わからないか? 私は聖杯戦争をぶっ壊して、ついでに『聖杯』も首謀者からひったくってしまおうと言ってるんだよ。 そういうやり方なら、お前だって仲間達に気兼ねすることもあるまい」 『……ハハハハハッ!! そうか、聖杯を主催者達からぶんどっちまうか……! いいぜマスター、その『強欲』なやり方……気に入ったぜ!!』 オリバの提案に、アサシンは心から派手に笑った。 気に入らない主催者達を潰したら、折角だしその戦利品として聖杯を頂いていこうとは。 なんという『自由』な、なんという『強欲』なやり方か。 かつての相棒とは別の意味で、この男は自身の主に相応しい性根の持ち主だ。 いいだろう。 その素晴らしい提案に、喜んで乗らせてもらおうじゃないか。 主催者達に自分達の望む生き方を見せつけ、貫き通させてもらおうじゃないか。 「Mr.アンチェイン、失礼します」 その時だった。 部屋のドアを叩き、何者かが室内に入ってきた。 先程、苦い顔をして警視総監と話していた府中刑務所所長だ。 そう、オリバ達がこうして優雅に過ごしていた空間とは、この府刑の中に特別に作られた彼だけの『牢獄』。 刑務所の中にあるまじき、世界最自由が住まう豪邸なのだ。 この作り物の地においてもなお、ビスケット・オリバはかつてと同じ立場でこの東京の地に降り立っていた。 即ち……刑務所を自由に出入りできる、東京で最も自由な囚人として。 ◇◆◇ 「成る程、例の連続殺人鬼の逮捕に俺の力を使うということか」 「ええ……それだけの事件であると、警察庁は判断されたそうです」 自室を出て、所長より大体の説明を受けながらオリバは刑務所の廊下を悠々と歩いていた。 左右の牢獄からは、そんな彼へと畏怖と切望の入り混じった視線が強く向けられている。 囚人達からすれば、Mr.アンチェインの在り方はこの上なく羨ましいものに違いないのだろう。 「いいだろう、私としてもあの事件は気にかかっていた。 是非、犯人を逮捕させてもらおうではないか」 オリバは、所長からの協力要請―――もっとも、そんなものがなくとも乗り出す気満々だったが―――を快く受け入れた。 聖杯戦争をどうにかするにあたり、ひとまずは危険人物の排除は必須項目だ。 行動中に邪魔をされても堪らないし、不安要素は無いに越したことはない。 まずは刑務所を出て、この殺人鬼をはじめとする参加者達に接触を果たしてみようか。 そう、次のプランを考えていると…… ――――――ガッシャァァァァンッ!!! その時だった。 廊下に、強烈な金属音が響き渡ったのは。 「なっ……!?」 「ほう……こいつ、鉄格子をぶち破ったのか」 咄嗟に二人が音のした方向に振り返ると、そこにはひしゃげて原型をとどめていない鉄格子の扉があった。 そしてその先に立つのは、凄まじい巨躯を持つ筋肉隆々の囚人だ。 恐らくはその怪力をもってして、牢屋をぶち壊したのだろう……しかし。 この作り物の東京において、そんな真似をしでかす囚人など普通はいはしない。 もしいるならば、それは…… 『マスター……この男、サーヴァントだぜ。 だが、奴の右手には令呪もある』 「成る程……サーヴァントと一体化したマスター。 所謂デミ・サーヴァントという奴だな」 聖杯戦争の参加者に他ならない。 しかもこの男は、サーヴァントとマスターとが一体化した存在―――通称でデミ・サーヴァントと呼ばれる者だ。 恐らくは記憶を取り戻し、刑務所からの脱走を図ろうとしているのだろう。 それはなんと……運がないことか。 「ウオオオォォォォォッ!!」 男は床を蹴り跳躍すると、ビスケット・オリバ目掛けて真っ直ぐに飛びかかってきた。 拳を強く握り締め、上空より全力で打ち下ろす。 人間を遥かに超越した存在たるサーヴァントと、生身の人間。 如何にオリバの超人的な身体能力があったとしても、まともに受ければダメージは免れない。 そのまま殴り合いをはじめようものなら、圧倒的大差でオリバは敗北するだろう。 ……ただし。 それはオリバが本当に『生身の人間』だったらの話だ。 ――――――ガキンッ!! 「ッ!?」 男の目が驚愕で見開かれる。 ビスケット・オリバはその太い腕で自身の拳を受け止めていたのだ。 ありえない。 幾らこの男の筋肉でも、そんな真似をして平然と立っていられるわけがない。 そう、驚きを隠しきれなかったのだが……そこで彼は気づいた。 自らが拳を押し付けているその腕が、鈍く黒い光沢を放っていることに。 そしてその手の甲には、赤く輝く文様―――令呪が宿っていることに。 自身のそれとは形状がはっきりと違う……身喰らう『ウロボロス』を模した令呪がある事に。 「ふふ……気づいたかな? そう、私も君と同じマスターであり……同じく、デミ・サーヴァントの様な存在なのさ」 ビスケット・オリバから、サーヴァントの気配がしている事に。 そう……今の彼はその身に『強欲』の化身を宿す、デミ・サーヴァントなのだ。 ――――――ドガッシャアアァァァァァンッッッ!!! オリバの豪腕から繰り出されたその一撃は、男の体を派手に壁三枚分ぶち抜き刑務所の中庭まで吹っ飛ばした。 落下して地面に落ちた時には既に、その命はない。 ビスケット・オリバ自身とサーヴァントの力をフルに発揮した全力の一撃は、容易くその囚人をこの聖杯戦争より脱落させたのだった。 「実にいい開戦の合図だ……では私も、はっきりと宣言しよう。 この聖杯戦争を企む首謀者達よ……お前達に私以上の自由を、私は許さない!」 【クラス】 アサシン 【真名】 グリード@鋼の錬金術師 【属性】 中立・中庸 【ステータス】 筋力:- 耐久:- 敏捷:- 魔力:B 幸運:A+ 宝具:A 【クラススキル】 気配遮断:- サーヴァントとしての気配を絶つ。 アサシンはその生前、隠密行動に長けたリン・ヤオを宿主としていた為にこのスキルを持っていたが、 彼という宿主を失い魂のみの存在になった為、現在はこのスキルを失っている。 【保有スキル】 カリスマ:C 軍団を指揮する天性の才能。 団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。 生前のアサシンは自らを慕う仲間達に恵まれており、彼自身もまた『強欲』に仲間達を誰ひとりとして 見捨てようとしなかった事から、長としての優れた素質を持っている。 エンチャント:B 概念付与。 他者や他者の持つ大切な物品に、強力な機能を追加する。 アサシンは自身の賢者の石で、マスターであるオリバの肉体に対してサーヴァントに通用するだけの強化を与えている。 【宝具】 『強欲の化身(グリード)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:100 『強欲』の名を持つアサシンを象徴する宝具にして、そしてアサシンそのものとも言える赤き賢者の石。 賢者の石は無数の魂を凝縮させた生命エネルギーの塊であり、この石にはアサシンの魂を核として大量の命が宿っている。 この賢者の石を体内に注入されたものはその強力なエネルギーに肉体を蹂躙されるも、 それを全て受け入れ共存するか、或いは石に宿る魂を内在戦闘において全て殺し尽くし支配する事で、 強力な力を持った人間ベースのホムンクルスと化す事ができる。 前者の手段で生き残った者は、傷を負っても内在する生命エネルギーによって肉体の再生が可能である。 ただし、命のストックがなくなるまで殺し尽くされた場合は再生力が働かなくなる。 そしてこの宝具の最大の特徴として、体内の炭素の結合度を変化させる『最強の盾』の能力を得ることが出来る。 これにより表皮をダイヤモンド並に硬化させる事ができ、強力な防御力を得ることが出来る。 全身全てを硬化させれば何も通さない装甲を得ることが出来るが、再生と硬化は同時に行うことはできない。 また、硬化には若干の時間がかかるため再生中・効果中を狙っての連続攻撃に対しては不利に陥る事がある。 ビスケット・オリバはその懐の広さで『強欲』にアサシンを受け入れ共存に成功しているため、 その能力をフル活用することができる。 【weapon】 硬化させた肉体そのもの。 オリバの肉体を硬化させ、更にその怪力を乗せることで敵を粉砕する。 【人物背景】 『強欲』の名を持つホムンクルス。 その名が示すとおりに自身の欲望に忠実であり、金・女・命と、この世のありとあらゆるものを欲していた。 「ありえない事はありえない」という持論を持っており、ウソをつかないことを信条としている。 『父』と呼ばれる人物の手で生み出されたが、その下では自らの強欲は満たせないとして離反。 その後、世間のはみ出し者達や軍の実験体である元兵士達を集め、 彼等の兄貴分として自由奔放に生きてきた。 部下は自身の所有物だと公言しているが、それは単なる駒として見ているのではなく、 「自分は誰よりも欲が深い、だからみんな俺のものだ。 俺は俺の所有物を絶対に見捨てない」と豪語しており、『強欲』に彼等のことを思っていた。 しかし、自らの拠点を攻めてきたキング・ブラッドレイとの戦闘に敗北し、全てを失ってしまう。 そして『父』の手によって賢者の石に戻されたのだが、空席となっていた『強欲』を埋めるべく、 『父』の手によってホムンクルスのアジトへ侵入したリン・ヤオに注入される事になった。 結果、彼はリンの肉体をベースとしたホムンクルスとして復活を遂げることになった。 この復活直後には以前の記憶は失われており、キング・ブラッドレイ共々『父』の計画のために動いていたのだが、 自らの部下であり唯一の生き残りでもあったビゴーを自らの手にかけた事を切っ掛けに、過去の記憶がフラッシュバックし錯乱。 記憶の中にあったキング・ブラッドレイを襲撃し、そのままの勢いで『父』から離反した。 そしてその有様を、自らの内に潜んでいたリンに「『強欲』の名が泣く」と叱咤された事で、彼を認め以降は彼と共存する形をとった。 それからは『父』を倒すべくリンやその仲間達と行動を共にしており、 因縁の相手であるキング・ブラッドレイを激戦の末に退け、遂に『父』との最終決戦に臨んだ。 やがて仲間達とともに『父』を追い込むも、満身創痍となった『父』は彼の賢者の石を奪いに来たため、 リンの肉体から引き剥がされてしまう。 この際にグリードを引きとめようとするリンの魂までも『父』に吸収されかけたのだが、 グリードはそんな彼に対して自ら信条を破り、最初で最後の嘘をついて騙し突き放して取り込まれた。 『強欲』な彼が何より求めた本当に望んでいたものは、金でも名誉でも永遠の命でもなく、 リン達の様な仲間だったと共にある内に悟っていたのである。 そして『父』の肉体を逆に自らの能力でボロ炭にして内部より破壊し、命を食い潰された。 その最期には「もう十分だ、なんも要らねぇや」と笑みを浮かべ、 自らの『強欲』が満たされた事を満足してこの世から去っていったのだった。 【サーヴァントとしての願い】 この聖杯戦争を破綻させる。 そして『強欲』に、聖杯を主催者から奪って手に入れる。 【マスター】 ビスケット・オリバ@刃牙シリーズ 【マスターとしての願い】 自分から『自由』を奪った主催者の企みを叩き潰す。 ついでに聖杯を奪い、完全にその目論見を破綻させる。 【weapon】 徹底的に鍛え上げた自らの肉体。 そこにグリードの能力を乗せ、攻撃力と防御力を底上げさせる。 【能力・技能】 輸送用の軍事ヘリを相手に綱引きができるほどの、人間離れした異常なまでの怪力を持つ。 とある囚人曰く「アンチェインという異名は、閉じ込めておける場所がないという意味だった」との事であり、 アメリカ最大である刑務所の独房の隔壁を容易く破壊出来るだけのパワーがある。 またその分厚い筋肉がもたらす防御力耐久力も凄まじく、 ショットガンの至近射撃にすら耐え、腹筋を固めればナイフも通さない。 更には最低限の保険として、外科手術により心臓周りに金属製のプレートを埋め込んでいるため、日本刀の刺突にすら耐えられる。 特技として、全身複数箇所の筋肉を同時に硬直させる巧みなマッスルコントロールを持っている。 これによって、外部から加えられた衝撃を内側からの筋力で相殺・圧殺するという防御が可能である。 またその再生能力も常人離れしており、ショットガンの至近射撃で受けた傷口も、 その数時間後の夕食で大量のステーキを食らった後には、薄く皮膜が張り早くも快復しかかっているというレベルである。 そして、全てを筋肉で解決させようとする姿勢からは想像しづらいが、 他国語を楽々と話せ、専門家も舌を巻くほどの薬物知識があるなど、優れた知識と教養を持っている。 【人物背景】 全米の凶悪犯罪者が集うアリゾナ州立刑務所に君臨する、『Mr.アンチェイン』の異名を持つ世界で最も自由な男。 囚人でありながらも刑務所を自由に出入りでき、所長をも上回り大統領ですら低姿勢になる程の強力な権力を持っている。 刑務所内には贅の限りを尽くした豪華な私室があり、そこで自由奔放に生活をしている。 身長は180cm程度で横幅が広い体格のため、一見肥満体ではないかと錯覚させることもあるが、 その実骨格には150kgを超える驚異的なボリュームの筋肉が搭載されており、体脂肪率は常に5%未満に維持している。 筋肉こそが全てという強固な肉体信仰を持つ怪力無双。 通常の警察では手に負えない凶悪犯を捕まえるスペシャリストのハンターとして、数多くの犯罪者をその怪力無双の肉体で捕獲してきた。 アリゾナ刑務所に収監されている囚人の半分は、オリバ自らの手で捕まえてきた者達である。 その実力は折り紙つきであり、アメリカで最も喧嘩が強い男として恐れられている。 常に余裕と貫禄に満ちており、ウィットに富んだ会話やジョークを好むなど、身勝手ながらもどこか憎めない愛嬌ある性格。 しかしその本質は我儘でもあり、気分の善し悪しがダイレクトに態度に出やすいというわかりやすい問題点もある。 マリアという恋人がおり、彼女に対しては他者の誰にも見せない弱みを見せるなど、誰よりも信頼し心より愛している。 この聖杯戦争において与えられた役割は、府中刑務所に君臨するMr.アンチェイン。 国こそ違えど同じく世界で最も自由な男として振舞っているのである。 【基本方針・戦術】 この聖杯戦争が何を目的としているのか、グリードと共に情報を集め調べてみる。 そして主催者の影を掴めたら、この手で叩き潰して聖杯も奪っていく。 戦闘においては、自らの怪力でただ真正面から叩き伏せる。 取るに足らない相手ならばそれだけで十分だが、強敵相手ならばグリードの硬化能力と再生能力とで 更にその肉体機能を向上させ、全力で粉砕する。 候補作投下順 Back 高遠遙一&セイバー Next 遠野英治&バーサーカー
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/8236.html
このページはこちらに移転しました ビスケット 作詞/カリバネム 作曲/COOL METABOLIC ビスケット 故郷の風と同じ色 心から君に憧れて 出会えたよ 秘密の場所へ連れてって 笑われた僕をくすぐって 君といるのに飽きてもいいや 誰にも邪魔させない気持ち 抱きしめたまま歩いてくのよ いつか分かる 分かるよ 夢見がち ダジャレのような足取りで 間違えたフリの女神様 夜もすがら 月の下では撃たないで 切り札の色で溶けてゆく 君がいるのにあすがくるのだ 今より素敵になれるかな 抱きしめたまま生まれてきたよ いつか分かる 分かるよ 君といるのに飽きてもいいや 誰にも邪魔させない気持ち 君がいるのにあすがくるのだ 今より素敵になれるかな 歩いてくのよ 歩いてくのよ いつか分かる 分かるよ 音源 ビスケット(radio edit ビスケット(フル) ビスケット(調整他/KRICK2)