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腐敗電脳ヒドゥンソードβ 水/闇 UC 6 3000 リキッド・ピープル/ゴースト ■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 S このクリーチャーはブロックされない。 S スレイヤー ■サバイバー F ステルスソードが秘める水晶の力でサバイバー軍はヒドゥン作戦を実行可能となった。 作者:匿名 普通に使えば4マナ重い《腐敗電脳メルニア》。 サバイバーデッキで使えば6マナの《流星魚α》+《ギガリングα》。 竜王の神殿
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2010年度「このミステリーがすごい!」 ●第1位・・・『新参者』東野圭吾(著) 立ちはだかるのは、人情という名の謎 日本橋の片隅で発見された四十代女性の絞殺死体。 「なぜ、あんなにいい人が」と周囲は声を重ねる。 着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、未知の土地を歩き回る。 「この町のことを思い浮かべるだけで、忽ち様々な人間が動きだした。そのうちの一人を描こうとすると、そばにいる人々の姿も描かざるをえなくなった。まる でドミノ倒しのように、次々とドラマが繋がっていった。同時に謎も。最後のドミノを倒した時の達成感は、作家として初めて味わうものだった」――東野圭吾 東野圭吾作品の中でも、「加賀恭一郎シリーズ」はかなり好きなので、迷わず購入しました。 この小説の舞台は日本橋。 その一角で起こった絞殺事件を調べるべく、着任したばかりの加賀刑事は日本橋界隈のさまざまな場所に出向いていきます。 ただし、「営業マンの上着」から始まり、加賀刑事の見事な洞察力はそれまでの作品同様に見ることができますが、事件そのものの真相は、それほどビックリするようなものではありません。 しかしそれよりも印象深いのが、日本橋界隈の人々や、加賀刑事自身が見せる「人情」です。 全九章ありますが、第一章~第八章までそれぞれ、加賀が訪れる日本橋の8か所が舞台となっています。 そして事件の調査のために訪れた加賀が、その手掛かりをつかむ様子だけでなく、彼の働きによってそこに隠されていた人々の「大切な人への想い」が前面に出てきたり、通い合っていなかった心と心が再び交流を始める様子などが描かれ、読んでいて非常に心温まりました。 どれも事件の解決に向けての「通過点」の一つに過ぎないのですが、結末が非常によく、それぞれの章がエピソードとして独立して成り立っています。 そして第九章のラストも、「心を通わせていたつもりが実はそうでなかった」という点では非常に考えさせられました。 ↓ 【アマゾン】『新参者』東野圭吾(著) 【楽天】『新参者』東野圭吾(著)
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ここでいう「韓国ミステリ」とは、「韓国の作家が書いたオリジナルミステリ」のことであって、「韓国を舞台にしたミステリ」のことではありません。 1.韓国ミステリ概観 韓国ミステリ界の基本情報 韓国での推理小説の刊行状況(2008年)(2009年11月9日、11月10日) 当サイト開設当初の記事。当時所持していたごく少数の資料をもとに、韓国ミステリ界の基本情報や年間のミステリ刊行数、その内訳(韓国国内作品・翻訳作品)などについて書いている。 韓国ミステリ史 『韓国ミステリ史 第一章』(20世紀初頭~1930年代) 『韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【1】』 『韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【2】』 『韓国ミステリ史 第二章』(1940年代~1960年代) 『韓国ミステリ史 第三章』(1970年代) 『韓国ミステリ史 第四章』(1980年代~20世紀末) 『韓国ミステリ史 第五章』(1990年代末~21世紀初頭) ※未公開 金来成についての記事は2011年6月公開。2011年11月以降、「韓国ミステリ史 第一章」から順次公開予定。 韓国における年度別ミステリランキング 韓国のWebサイト「ハウミステリ」で実施された2011年ミステリランキング (2012年2月2日) 韓国のミステリ情報サイトで実施された年度別ミステリランキング。過去のランキング結果も掲載。 韓国ミステリを知るための日本語文献 韓国ミステリについて知るための資料リスト - 文献リスト+解説。最近は更新していません。 韓国ミステリ史 参考文献 - 韓国推理小説100年の歴史 2.実際に韓国ミステリを読んでみたい方へ 邦訳 韓国ミステリ 読書案内 原書 1930年代の朝鮮京城を舞台にしたシャーロック・ホームズパスティーシュ『京城探偵録』 (2010年12月10日) 韓国の推理小説アンソロジー 韓国で2008年に刊行された韓国オリジナルミステリ27タイトル全紹介 (※内容紹介もするつもりでしたが、現在のところ、ほぼタイトルを羅列しているのみ)(1)アンソロジー編 (2)現代を舞台にした長編ミステリ編 (3)歴史ミステリ編 (4)国際サスペンス編 3.日本ミステリ in 韓国 韓国における日本ミステリの翻訳出版の現状 (2012年9月20日) 出版作品リスト2009年に韓国で刊行された日本の推理小説 (2009年の韓国のミステリ刊行状況 含む) 2010年に韓国で刊行された日本の推理小説 ※途中まで 日本ミステリを対象とする年度別ランキング in 韓国日本のミステリ、海外で人気があるのはどの作品? (2009年 韓国編)(Togetter) 日本のミステリ、海外で人気があるのはどの作品? (2008年 韓国編)(Togetter) 韓国のWebサイト「日本ミステリを楽しむ」で実施された2011年日本ミステリランキング (2012年2月17日/過去のランキング結果も掲載) 韓国語に翻訳された日本の探偵作家の作品一覧 (2011年9月5日) 江戸川乱歩の韓国での受容 (2011年11月13日) 韓国のミステリレーベル《BOOK HOLIC》刊行作品一覧 - 日本ミステリの翻訳レーベル。2008年5月~。 4.その他 金来成の小説 金来成「綺譚・恋文往来」 김내성 기담 연문 왕래 ※金来成が日本語で発表した作品 金来成「霧魔」(1939) 김내성 무마 ※拙訳 【翻案ホームズ】「まだらの紐」の朝鮮版翻案作品「深夜の恐怖」(1939年) ※拙訳 韓国唯一の推理小説専門誌『季刊ミステリ』関連記事 韓国推理作家協会のソン・ソニョン氏が語る「季刊ミステリ新人賞」(2010年3月31日) 季刊ミステリ新人賞受賞者リスト 韓国のミステリ雑誌『季刊ミステリ』 目次日本語訳 韓国のミステリ叢書の出版作品リスト 河西出版社《世界推理文学全集》(全20巻)、《河西推理選書》(全36巻) (1970年代) 《三中堂ミステリ名作》(全40巻) (1970年代末~1980年代初頭) その他 韓国推理文学賞 受賞作家 このアジアミステリを邦訳してほしい! (韓国編) 【Togetter】韓国のミステリ評論家・翻訳家 チョン・テウォン(鄭泰原/정태원)氏逝去 (2011年6月17日) 日本推理作家協会と韓国推理作家協会の交流 (2011年8月2日) 5.リンク 作家・評論家 초이's 미스터리韓国のミステリ雑誌『季刊ミステリ』(韓国推理作家協会編)の編集長パク・クァンギュ(朴光奎)氏と、推理作家チェ・ヒョッコン(1970年生)氏によるサイト。 손선영의 추리 미스터리 세상韓国推理作家協会会員、季刊ミステリ新人賞受賞者のソン・ソニョン(1974年生)氏のサイト DJ's Paradise / Twitter @ekkamuthホームズのパスティーシュ『京城探偵録』で2009年にデビューした本格推理作家ハン・ドンジン(韓東珍、1972年生)氏のブログとツイッター 극한추리 hansang's world-추리소설 1000권읽기 / Twitter @Seolhongjuハン・ドンジン氏の弟、ハン・サンジン氏のブログとツイッター。『京城探偵録』の原案担当。 정석화_추리소설가 / Twitter @mystery_writer_韓国推理作家協会編のアンソロジー『今年の推理小説』などに寄稿している推理作家チョン・ソックヮ氏のブログとツイッター 出版社 vichebooks / Twitter @vichebook『警官の血』、『告白』、『私が殺した少女』、『巷説百物語』などを刊行している出版社 Sigonsa『斜め屋敷の犯罪』、『生ける屍の死』、『サクリファイス』、「亜愛一郎シリーズ」などを刊行している出版社 bookholic サイト1、サイト2 / Twitter @bookholic_1米澤穂信、北山猛邦、道尾秀介らの作品を刊行している出版社 booksfear乾くるみや松本清張の作品を刊行している出版社 sijak 시작의 장르문학 클럽 (Sijakのジャンル文学クラブ)『新世界より』、『隠蔽捜査』、『死の泉』などを刊行している出版社 golden gaji サイト1、밀리언셀러클럽 카페(추리,미스터리,스릴러,SF,호러 소설) (ミリオンセラークラブ カフェ(推理、ミステリー、スリラー、SF、ホラー小説))『天使のナイフ』などを刊行している出版社 ファン交流サイト 日本 MYSTERY 즐기기 HOWMYSTERY.COM ネット書店 アラジン (>推理文学・ミステリ、新しいものから順に一覧) リブロ (>推理・スリラー、売れ行き順一覧) 台湾ミステリ紹介 目次へ 中国ミステリ紹介 目次へ
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2014年8月19日 スペイン語・ポルトガル語のミステリについては「南欧ミステリ邦訳一覧」もご覧ください。 Index アルゼンチン ウルグアイ キューバ コロンビア チリ ニカラグア ペルー ボリビア メキシコ ブラジル 中南米ミステリについての日本語資料 国名50音順。ただし、中南米の国で唯一ポルトガル語を公用語とするブラジルは最後に回した。 アルゼンチン ホルヘ・ルイス・ボルヘス(Jorge Luis Borges, 1899-1986, Wikipedia)「八岐(やまた)の園」(1941) - 米国『EQMM』第3回短編ミステリ・コンテスト入選作 「死とコンパス」(1942)2作品ともボルヘスの短編集『伝奇集』(鼓直訳、岩波文庫、1993年11月)に収録 アドルフォ・ビオイ=カサーレス(Adolfo Bioy Casares, 1914-1999, Wikipedia)『パウリーナの思い出に』(高岡麻衣、野村竜仁訳、国書刊行会《短篇小説の快楽》、2013年5月)「墓穴掘り」、「雪の偽証」などミステリ的な作品を含む短編集。 法月綸太郎氏が『このミステリーがすごい! 2014年版』でこの短編集を海外ミステリの年間第1位に挙げている。 ボルヘス&ビオイ=カサーレス『ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件』(木村榮一訳、岩波書店、2000年9月) - 『2001本格ミステリ・ベスト10』海外部門 第1位「世界を支える十二宮」「ゴリアドキンの夜」「雄牛の王」「サンジャコモの計画」「タデオ・リマルドの犠牲」「タイ・アンの長期にわたる探索」の6編を収録 ボルヘスもビオイ=カサーレスも、邦訳作品中にミステリとして読めるものはほかにもあるようである。 2014年6月にTwitter上で実施された企画「短編ミステリ・オールタイムベストアンケート 海外編」(Togetter)ではボルヘスの「アベリーノ・アレドンド」(篠田一士訳、ホルヘ・ルイス・ボルヘス『砂の本』[改訂新版]、集英社文庫、2011年6月)が71位、「死とコンパス」が24位に入った。 フリオ・コルタサル(Julio Cortázar, 1914-1984, Wikipedia)「動機」(木村榮一訳、コルタサル『遊戯の終り』国書刊行会 ラテンアメリカ文学叢書5、1977年10月 / 『遊戯の終り』国書刊行会、1990年11月 / 『遊戯の終わり』岩波文庫、2012年6月) El móvil (1956) マヌエル・ペイロウ(Manuel Peyrou, 1902-1974, スペイン語版Wikipedia)「ジュリエットと奇術師」(柳瀬尚紀訳、オットー・ペンズラー編『魔術ミステリ傑作選』創元推理文庫、1979年8月、著者名表記「マニュエル・ペイロウ」) 「わが身にほんとうに起こったこと」(内田吉彦訳、『北村薫の本格ミステリ・ライブラリー』角川文庫、2001年8月 等) マヌエル・プイグ(Manuel Puig, 1932-1990, Wikipedia)『ブエノスアイレス事件』(鼓直訳、白水社、1982年3月 / 白水Uブックス、1984年8月) マルコ・デネービ(Marco Denevi, 1922-1998, スペイン語版Wikipedia)『秘密の儀式』(江上淳訳、西和書林、1985年7月) エンリケ・アンデルソン=インベル(Enrique Anderson Imbert, 1910-2000, Wikipedia)「将軍、見事な死体となる」(鼓直、西川喬訳、アンデルソン=インベル『魔法の書』国書刊行会、1994年11月) ミリアム・ローリーニ(Myriam Laurini [または Miriam Laurini ?], 1947- )「失われた夢」(興津真理子訳、サラ・パレツキー編『ウーマンズ・ケース』下巻、ハヤカワ・ミステリ文庫、1998年2月) ギジェルモ・マルティネス(Guillermo Martínez, 1962- , Wikipedia)『オックスフォード連続殺人』(和泉圭亮訳、扶桑社ミステリー、2006年1月) - 『2007本格ミステリ・ベスト10』海外部門 第4位 『ルシアナ・Bの緩慢なる死』(和泉圭亮訳、扶桑社ミステリー、2009年6月) - 2009年スウェーデン推理作家アカデミー 最優秀翻訳ミステリ賞ノミネート パブロ・デ・サンティス(Pablo De Santis, 1963- , Wikipedia)『世界名探偵倶楽部』(宮崎真紀訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2009年10月) カルロス・バルマセーダ(Carlos Balmaceda, 1954-)『ブエノスアイレス食堂』(柳原孝敦訳、白水社 エクス・リブリス、2011年10月) 2004年にアメリカで刊行されたダレル・B・ロックハート編『ラテンアメリカ・ミステリ作家ガイド』(Darrell B. Lockhart編『Latin American Mystery Writers An A-to-Z Guide』、Greenwood Pub Group)では、エンリケ・アンデルソン=インベルの代表的な探偵小説として「将軍、見事な死体となる」(El general hace un lindo cadáver)が挙げられている。1961年の短編集『魔法の書』(El grimorio)収録の短編である。また、探偵小説に分類できるものとしてもう1編、「Al rompecabezas le falta una pieza」(パズルのピースが一枚足りない / 未邦訳)が挙げられている。こちらは1975年の短編集『La botella de Klein』(クラインの壺 / 未邦訳)に収録されている。 関連記事:『ラテンアメリカ・ミステリ作家ガイド』で扱われている54人の作家の一覧 ◆ミステリ以外の作品が邦訳されている作家 イタリアのクールマイユール・ミステリ祭で毎年授与されるレイモンド・チャンドラー賞を、1993年にアルゼンチンのオスバルド・ソリアーノ(Osvaldo Soriano, 1943-1997, スペイン語版Wikipedia)が受賞している。レイモンド・チャンドラー賞は国内外の優れたミステリ作家に対して贈られる賞。調べてみるとオスバルド・ソリアーノは、フィリップ・マーロウを登場させたパロディ作品『Triste, solitario y final』(1973)などを書いた作家のようだ。邦訳があるのは絵本『ぼくのミラクルねこネグロ』(宇野和美訳、アリス館、2003年7月)のみ。 2013年5月に『孤児』(寺尾隆吉訳、水声社 フィクションのエル・ドラード)が翻訳出版されたフアン・ホセ・サエール(Juan José Saer, 1937-2005, スペイン語版Wikipedia)はフランスのミステリ大事典『Dictionnaire des littératures policières』(初版2003年、通称メスプレード事典)に項目がある(2007年の第2版で確認)。1994年の長編『捜査』(La pesquisa / 未邦訳)がミステリ小説とされているようだ。 ウルグアイ イベア・コンテリース(Hiber Conteris, 1933- , スペイン語版Wikipedia)『マーロウ もう一つの事件』(小林祥子訳、角川文庫、1988年10月) ダニエル・チャヴァリア(Daniel Chavarría, 1933- , Wikipedia)『バイク・ガールと野郎ども』(真崎義博訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2002年11月) - 2002年エドガー賞最優秀ペーパーバック賞受賞ダニエル・チャヴァリアはウルグアイ出身で、キューバで作家活動を続けている キューバ ベゴーニャ・ロペス(Begoña López, 1923-1989, Wikipedia)『死がお待ちかね』(竹野泰文訳、文藝春秋、1989年7月) - 第7回サントリーミステリー大賞・大賞受賞作 ホセ・ラトゥール(José Latour, 1940- , Wikipedia)「ハバナイトメア」(酒井武志訳、『ミステリマガジン』1999年4月号) 『追放者』(酒井武志訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2001年2月) - 2000年エドガー賞最優秀ペーパーバック賞ノミネート、2003年ハメット賞(スペイン語圏最優秀ミステリ賞)受賞 「ゴラム」(横山啓明訳、『ミステリマガジン』2001年8月臨時増刊号『ノワールの時代』) 『ハバナ・ミッドナイト』(山本さやか訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2003年3月) アルナルド・コレア(Arnaldo Correa, 1935- )『キューバ・コネクション』(田口俊樹訳、文春文庫、2007年2月) レオナルド・パドゥーラ(Leonardo Padura, 1955- , Wikipedia)『アディオス、ヘミングウェイ』(宮崎真紀訳、ランダムハウス講談社[文庫]、2007年9月) - 2007年ドイツ・ミステリ大賞第3位 サントリーミステリー大賞は海外からの英語やスペイン語での応募も認めており、スペイン語で執筆された『死がお待ちかね』は第7回の大賞を受賞して日本で出版された。なお、著者は受賞を知る前に亡くなっている。 ホセ・ラトゥール『追放者』は、著者が初めて英語で書いた作品。ラトゥールは1982年にキューバで『Preludio a la Noche』(スペイン語作品)でミステリ作家デビューし、続けて何作かのミステリ小説を発表していた。しかし、キューバで実際に起こった汚職事件を題材にして1994年に書き上げた『The fool』は、出版社に原稿を送付したあと2年間待たされたのち、キューバ内務省により出版不許可の決定が下されてしまう。自分が本当に書きたい作品がキューバでは出版できないことを知ったラトゥールは、この後、英語でのミステリ小説執筆に着手する。そして書き上げたのが『Outcast』(邦題『追放者』)である。この作品は1999年にアメリカで出版され、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)のエドガー賞最優秀ペーパーバック賞にノミネートされた。続いてラトゥールは『The fool』を英訳する。これは日本(『ハバナ・ミッドナイト』)とイタリア(『Embargo』)で翻訳出版されたが、英語圏では出版の機会に恵まれなかった。『The fool』は2010年に電子書籍化され、ようやく英語圏の読者の目にも触れることとなった(著者公式サイト内の電子書籍『The fool』紹介ページ)。『Outcast』以降もラトゥールは英語で小説を発表し続けている。そのうちの1作『The Faraway War』(2009)はEnrique Clioというペンネームで発表された。(以上の情報はホセ・ラトゥールの公式サイトからまとめた) ラトゥールは1999年に発表した英語作品『Outcast』(追放者)を2002年にスペイン語でも発表している。このスペイン語版(『Mundos sucios』)は2003年のハメット賞(スペイン語圏最優秀ミステリ賞)を受賞した。 短編「ハバナイトメア」(Havanightmare)と「ゴラム」(Golam)は、主に国際推理作家協会所属の推理作家たちの短編を集めた2冊の英語アンソロジー『Death Cruise』(ローレンス・ブロック編、1999年)、『Death by Espionage』(マーティン・クルーズ・スミス編、1999年)にそれぞれ収録されている作品だが、元々何語で書かれた作品なのかは分からない。 アルナルド・コレア『キューバ・コネクション』(英題 Spy s Fate)が元々どの言語で書かれたものなのかは不明。著者が初めて英語で書いた作品ともいわれるが、英語版の出版社のサイトには「英語に翻訳された最初の作品」(リンク)との記述がある。英語版『Spy s Fate』には訳者名が明記されていないようなので、過去の作品を本人が英訳したものだろうか。同じ出版社から出ている英語版第2作『Cold Havana Ground』(未邦訳)は英訳者名が明記されており、これが元はスペイン語で書かれた作品だということが分かる。 レオナルド・パドゥーラは2009年にイタリアのミステリ賞、レイモンド・チャンドラー賞を受賞している。これはイタリアのクールマイユール・ミステリ祭で毎年授与されている賞。イタリア国内外の優れたミステリ作家に対して贈られる。レオナルド・パドゥーラの邦訳はほかに短編「狩猟者」(久野量一訳、『すばる』2004年11月号、pp.268-277)があるが、これは非ミステリ。同号にはレオナルド・パドゥーラへのインタビュー記事、「政治的レトリックを超えて」(聞き手・構成 野谷文昭、pp.284-289)も掲載されている。それによればキューバでは、1970年代に文学への締め付けが厳しくなり、活動ができなくなってしまった作家が大勢いた。そんなときに国産の推理小説が出始めたが、これがそれらの作家の穴埋めに使われ、1970年代から1980年代にかけて国産推理小説が盛んに出版されたのだという。またパドゥーラは自分の読書経験についても語っている。1920~40年代のミステリ小説を集めた「エル・ドラゴン叢書」というのがキューバで出版されていて、それでパドゥーラはアガサ・クリスティーやジョン・ディクスン・カー、エラリー・クイーンらの作品を読んだそうだ。その後はダシール・ハメットやレイモンド・チャンドラー、ジェイムズ・M・ケインらに傾倒する。しかし1970年代になると、推理小説に限らず、外国の小説はほとんど翻訳出版されなくなってしまったという。 コロンビア ガブリエル・ガルシア=マルケス(Gabriel García Márquez, 1928-2014, Wikipedia)『予告された殺人の記録』(野谷文昭訳、新潮社、1983年4月 / 新潮文庫、1997年12月) ホルヘ・フランコ(Jorge Franco, 1962- , スペイン語版Wikipedia)の『ロサリオの鋏』(田村さと子訳、河出書房新社、2003年12月)は、スペイン語圏のミステリの年間最優秀作に授与されるハメット賞(Premio Hammett)の受賞作だが、ミステリとは言い難い(クライム・フィクションとも言い難い)。 チリ マリア・ルイサ・ボンバル(María Luisa Bombal, 1910-1980, スペイン語版Wikipedia)『霧の家』(清水光訳、新潮社、1956年、著者名表記「M・L・ボムバル」) La última niebla (1934) ルイス・セプルベダ(Luis Sepúlveda, 1949- , Wikipedia)『センチメンタルな殺し屋』(杉山晃訳、現代企画室、1999年7月) - 「センチメンタルな殺し屋」と「ヤカレー」の2中編を収録 ロベルト・アンプエロ(Roberto Ampuero, 1953- , スペイン語版Wikipedia)『ネルーダ事件』(宮崎真紀訳、ハヤカワ・ミステリ、2014年5月) ロベルト・ボラーニョの『La Pista de Hielo』(英題 The Skating Rink / 未邦訳)は英語圏では「魅力的で独特な探偵小説」(A spellbinding, sui generis detective fiction)という売り文句で出版されている。邦訳のある作品のうち、ミステリ要素のあるものとしては『野生の探偵たち』(柳原孝敦、松本健二訳、白水社 エクス・リブリス、2010年4月)、『2666』(野谷文昭、内田兆史、久野量一訳、白水社、2012年10月)、短編の「鼠警察」(久野量一訳、ロベルト・ボラーニョ『鼻持ちならないガウチョ』白水社、2014年4月)がある。 ニカラグア 2013年4月に『ただ影だけ』(寺尾隆吉訳、水声社 フィクションのエル・ドラード)が翻訳出版されたセルヒオ・ラミレス(Sergio Ramírez, 1942- , スペイン語版Wikipedia)は過去に『天罰』(Castigo divino / 未邦訳)でハメット賞(スペイン語圏最優秀ミステリ賞)を受賞している。 ペルー マリオ・バルガス=リョサ(Mario Vargas Llosa, 1936- , Wikipedia)『誰がパロミノ・モレーロを殺したか』(鼓直訳、現代企画室 ラテンアメリカ文学選集6、1992年8月)この作品に引き続き警官リトゥーマが登場する『アンデスのリトゥーマ』(木村榮一訳、岩波書店、2012年11月)も推理小説仕立ての作品だそうだ。リトゥーマはほかに『誰がパロミノ・モレーロを殺したか』以前の作品である『緑の家』、『フリアとシナリオライター』にも登場する。 ペルーでは、グスタボ・ファベロン・パトリアウ(Gustavo Faverón Patriau, 1966- , スペイン語版Wikipedia)の『古書収集家』(El anticuario / 未邦訳)が「迷宮的本格とも呼べるなかなか出色の作品」だそうで気になる(宮崎真紀「各国ミステリ事情 スペイン・中南米篇」『ハヤカワミステリマガジン』2013年12月号)。英訳は2014年6月に『The Antiquarian』というタイトルで刊行された。 ボリビア 2014年8月にテクノスリラー小説『チューリングの妄想』(服部綾乃、石川隆介訳、現代企画室)が翻訳出版されたエドゥムンド・パス・ソルダン(エドムンド・パス=ソルダン などとも表記)(Edmundo Paz Soldán, 1967- , スペイン語版Wikipedia)はハメット賞(スペイン語圏最優秀ミステリ賞)の2012年のノミネート者。邦訳にはほかに掌編「夕暮れの儀式」(『ユリイカ』2008年3月号、特集:新しい世界文学)がある。 ハメット賞にノミネートされたのは2011年の長編『Norte』(未邦訳)。また、『ボリビアを知るための73章【第2版】』(真鍋周三編著、明石書店、2013年2月)の「ペドロ・シモセとパス・ソルダン」(執筆:杉山晃)によれば、代表作の1つである長編『欲望の問題』(La materia del deseo / 未邦訳)はボリビア人青年が父親の暗殺事件の謎を解き明かしていくストーリーで、推理小説としての面白さも加味された作品だとのこと。 メキシコ パコ・イグナシオ・タイボ二世(Paco Ignacio Taibo II, 1949- , Wikipedia)「国境の南」(長野きよみ訳、バイロン・プライス編『フィリップ・マーロウの事件 1 1935-1948』ハヤカワ・ノヴェルズ、1990年2月 / 『フィリップ・マーロウの事件』ハヤカワ・ミステリ文庫、2007年3月) 『三つの迷宮』(佐藤耕士訳、ハヤカワ・ミステリ、1994年7月) - 1994年フランス・813協会賞(翻訳長編部門)受賞 『影のドミノ・ゲーム』(田中一江訳、創元推理文庫、1995年1月) 「伝説の作られ方」(佐藤耕士訳、ジェローム・チャーリン編『ニュー・ミステリ ジャンルを越えた世界の作家42人』早川書房、1995年10月) セルヒオ・ピトル(Sergio Pitol, 1933- , スペイン語版Wikipedia)『愛のパレード』(大西亮訳、現代企画室、2011年4月)「ナンセンスな不条理、知的な諧謔に満ちた多声的(ポリフォニック)な、瞠目すべき〈疑似〉推理小説」(現代企画室 書籍紹介ページ) メキシコの推理小説では、エラリー・クイーンが選出した世界の傑作ミステリ短編集125冊のリスト、いわゆる「クイーンの定員」にも選出されている「メキシコのアルセーヌ・ルパン」ことマキシモ・ロルダン(Máximo Roldán)のシリーズが気になるが、残念ながら邦訳はない。1920~40年代に中短編が7編ほど発表されているようである。作者はアントニオ・エル(Antonio Helú, 1900-1972)。ちなみに「クイーンの定員」には非英語圏からは8冊が選出されており、スペイン語圏から選ばれたのは『ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件』と、マキシモ・ロルダン・シリーズ短編集『La Obligación de Asesinar』の2冊である。 関連記事:シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(6) ラテンアメリカ編 (マキシモ・ロルダンについて) 2004年にアメリカで刊行されたダレル・B・ロックハート編『ラテンアメリカ・ミステリ作家ガイド』(Darrell B. Lockhart編『Latin American Mystery Writers An A-to-Z Guide』、Greenwood Pub Group)では、メキシコの作家ではパコ・イグナシオ・タイボ二世やアントニオ・エル以外に、カルロス・フエンテス(Carlos Fuentes, 1928-2012, Wikipedia)が立項されている。この作家ガイド自体は本文に目を通していないが、調べてみると1978年の作品『ヒドラの首』(La cabeza de la hidra / 未邦訳)が英語圏ではハードボイルド、スパイ・スリラーとして読まれているようである。柳原孝敦氏がブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」に寄稿したエッセイ「黒、ただ一面の黒」の第4回(2013-04-22)によれば、カルロス・フエンテスは『ダシール・ハメットやレイモンド・チャンドラーを、「我々の行く先を示してくれた指針」のひとつに挙げていた』とのこと。 関連記事:『ラテンアメリカ・ミステリ作家ガイド』で扱われている54人の作家の一覧 ブラジル J・ソアレス(Jô Soares, 1938- , ポルトガル語版Wikipedia)『シャーロック・ホームズ リオ連続殺人事件』(武者圭子訳、講談社、1998年12月) ルイス・フェルナンド・ヴェリッシモ(Luis Fernando Verissimo, 1936- , ポルトガル語版Wikipedia)『ボルヘスと不死のオランウータン』(栗原百代訳、扶桑社ミステリー、2008年6月) - 『IN☆POCKET』文庫翻訳ミステリー・ベスト10「翻訳家&評論家が選んだベスト10」第7位 あの伝説的なサッカー選手のペレが執筆した『ワールドカップ殺人事件』(安藤由紀子訳、創元推理文庫、1990年9月)というミステリ小説があるが、実際にはアメリカのミステリ作家のハーバート・レズニコウ(Herbert Resnicow)が書いたものとされる。(英語版の表紙では、著者名が「Pelé」と大きく書いてあり、その下に小さく「with Herbert Resnicow」と書いてある) 中南米ミステリについての日本語資料 中南米全般宮崎真紀「各国ミステリ事情 スペイン・中南米篇」(『ハヤカワミステリマガジン』2013年12月号、pp.52-53) ※目次では「スペイン・南米篇」 アルゼンチン野谷文昭「[国別・地域別/未訳ミステリ紹介]ラテンアメリカ 虚構の上に構築された知的ゲームを楽しむ」(『翻訳の世界』1991年7月号、p.55)当時未訳だった『ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件』の紹介 キューバ野谷文昭「新世代作家とその文学」(後藤政子、樋口聡編著『キューバを知るための52章』明石書店、2002年12月、pp.221-226)レオナルド・パドゥーラらに言及あり レオナルド・パドゥーラ インタビュー記事「政治的レトリックを超えて」(聞き手・構成 野谷文昭、『すばる』2004年11月号、pp.284-289) 野谷文昭「ミッシングリンクとしての七〇年代」(『すばる』2004年11月号、pp.253-256) チリ長谷部史親「マリア・ルイザ・ボンバルの『霧の家』」(長谷部史親『ミステリの辺境を歩く』アーツアンドクラフツ、2002年12月、pp.294-302) メキシコ佐藤勘治「メキシコ・ミステリ事情:タイボ二世成功の理由」(『ミステリマガジン』1999年3月号【特集:世界のミステリ】、pp.42-43) ブラジル国安真奈「懐疑主義の罠 R・フォンセーカのノワール」(『ユリイカ』2000年12月臨時増刊号、pp.166-167、[コラム 世界のノワール ブラジル])邦訳のないブラジルのミステリ作家、R・フォンセーカの紹介 スペイン語文学翻訳家の柳原孝敦氏のブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」への寄稿黒、ただ一面の黒 第1回 なんだかおかしな黒:エドゥアルド・メンドサ (2013-04-01) 黒、ただ一面の黒 第2回 アルゼンチン・ノワール? (2013-04-08) 黒、ただ一面の黒 第3回 存在自体が黒 (2013-04-15) 黒、ただ一面の黒 第4回 黒く塗れ (2013-04-22) G. J. Demko s Landscapes of Crime Mysteries in Foreign Landsこれは英文だが、アルゼンチン、キューバ、メキシコ、ブラジルのミステリおよび「スペイン語圏のミステリ」についての解説がある。 関連ページ スペイン語圏・ポルトガル語圏推理小説略史 シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(6) ラテンアメリカ編 『ラテンアメリカ・ミステリ作家ガイド』で扱われている54人の作家の一覧 非英語圏ミステリ2014年の邦訳出版一覧 北欧ミステリ邦訳一覧 南欧ミステリ邦訳一覧 ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧 オランダ語圏ミステリ邦訳一覧 ロシア・中東欧ミステリ邦訳一覧 東アジアミステリ邦訳一覧 東南・南アジアミステリ邦訳一覧 中東ミステリ邦訳一覧 アフリカミステリ邦訳一覧 フランスのミステリ賞受賞作の邦訳一覧 フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号) フランスミステリベスト100 ポケミス非英語圏作品一覧 創元推理文庫海外ミステリ非英語圏作品一覧 年間ミステリランキング 非英語圏作品一覧 非英語圏ミステリ各種リスト
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2015年4月26日 角川学園小説大賞「ヤングミステリー&ホラー部門」の歴史を振り返りつつ、北乃坂柾雪『匣庭の偶殺魔』(2001年11月1日刊行)が第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞の「受賞作」だと誤って認識されている件について、なぜそのような誤解が起こったのかを探求した記事です。 Index 「ヤングミステリー&ホラー部門」の新設(2000年) 「ヤングミステリー&ホラー部門」創設の意図 意外なところで語られていた〈スニーカー・ミステリ倶楽部〉創設の舞台裏 第5回(2001年) 第6回(2002年) 第7回(2003年) 第8回(2004年) 第9回(2005年) 第10回(2006年) 第11回(2007年)――あるいは「ヤングミステリー&ホラー部門」の消失 『匣庭の偶殺魔』が受賞作だと誤認させる叙述トリック(?) おまけ:「ヤングアダルト小説」「ティーンズノベル」から「ライトノベル」へ 「ヤングミステリー&ホラー部門」の新設(2000年) 角川学園小説大賞は1996年に創設された。第4回までは応募資格を30歳までに限定。第5回からは応募資格をさらに狭めて25歳までとし、新たに「ヤングミステリー&ホラー部門」を設けた。第7回以降、年齢制限はなくなった。最終選考委員を著名な作家らに委任していたスニーカー大賞と異なり、角川学園小説大賞の選考は最終選考まで編集部が行った。 『ザ・スニーカー』2000年8月号、p.115 第5回角川学園小説大賞募集広告より 毎年ますますグレードアップする「角川学園小説大賞」。 今回から新たに“ヤングミステリー部門”を設け、 次世代に読み継がれていくミステリーを広く募集します! キャラクターミステリー、新本格派、 または新ジャンルのミステリーなど、 バラエティーに富んだ作品を待っています。 新世紀を切り拓く貴方の新しい才能を ぜひ作品にぶつけてください!! 同ページより要項の【募集作品】の部分を引用 【募集作品】 ①ヤングミステリー&ホラー部門 新世紀に向けて若く瑞々しい感覚で描くミステリー作品並びにホラー作品を募集します。もちろん本格派も大歓迎です。但し、未発表のものに限ります。 ②自由部門 従来どおりのエンタテインメント作品を募集します。恋愛、ファンタジー、歴史、SFなどジャンルは問いません。現実の自分の言葉で作品を描いてください。但し、未発表のものに限ります。 ※受賞作は原則としてスニーカー文庫及びティーンズルビー文庫で刊行します。 なお、同じ年の11月には「富士見ミステリー文庫」が創刊されている。 「ヤングミステリー&ホラー部門」創設の意図 角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門の創設意図は、創設の4年後、第8回の選評の中で語られている(『ザ・スニーカー』2004年12月号、p.37)。 《自由部門》選評で、「学園小説大賞」の学園、について触れました。つまり本賞は十代、二十代の読者に向けて書かれたエンタテインメント小説――いわゆるライトノベルを募集する小説賞であり、さらにはテーマとして広い意味で学園(=学校)を舞台としたものを求めていると。 そのなかでもあえてSFやファンタジーといった、ライトノベルと相性の良い要素よりも、ミステリーやホラーという、これまでライトノベルではあまり扱われてこなかった要素に果敢に取り組んで書かれた作品を読んでみたい、本にしてみたい。《ヤングミステリー&ホラー部門》はこのような考えのもとに設けられたものです。 なお、このページの末尾で触れるが、角川学園小説大賞の選評で「ライトノベル」という言葉が使われたのはこの第8回(2004年12月号)の選評が最初である。それまでは「ヤングアダルト小説」、「ティーンズノベル」などの言葉が使われていた。「ヤングミステリー&ホラー部門」が創設された2000年当時、すでに「ライトノベル」という言葉が一般に普及していたのであれば、この部門の名称は「ライトミステリー&ホラー部門」等になっていたかもしれない。 意外なところで語られていた〈スニーカー・ミステリ倶楽部〉創設の舞台裏 2015年4月現在、小説『書店ガール』がテレビドラマ化されて話題になっている。その作者である碧野圭氏は元編集者で、『ドラゴンマガジン』編集部に10年、その後、『ザ・スニーカー』編集部に4年いたという。角川学園小説大賞に「ヤングミステリー&ホラー部門」が創設され、またその受賞作を刊行するスニーカー文庫のレーベル内レーベルとして〈スニーカー・ミステリ倶楽部〉が創刊されたのはちょうど碧野氏が『ザ・スニーカー』編集部に配属されたころだった。2015年4月15日に公開されたインタビュー記事でそのころのことが語られている。 WEB本の雑誌 作家の読書道 第159回 碧野圭さん その4「編集者としての日々」 (2015年4月15日公開) 碧野:(略)40代になる頃に、ドラゴンマガジン編集部からザ・スニーカー編集部に移ったら、課長がミステリを立ち上げたいという人だったので、それで読みはじめたんです。岡嶋二人さんの『クラインの壺』を読んで「こんなに面白いミステリが日本にもあるんだ」と思い、その後宮部みゆきさんをほとんど読みました。課長は本社で赤川次郎さんの担当などをやっていた人なので、スニーカーでミステリ文庫を立ち上げようという動きがあって、米澤穂信さんを世に出したりして。 ――え、米澤穂信さんですか。確かに『氷菓』で角川学園小説大賞のヤングミステリ&ホラー部門からデビューされていますけれど、碧野さんも関わっていたんですか。 碧野:編集部選考だったんで、私も選考委員の一人だったんですよ。内緒ですけれど......いえ、書いてもいいですけれど(笑)、米澤さんに嫌な顔されたらどうしよう。まあ、20人くらいで選考したなかの1人でした。そういえば、長谷敏司さんも私が在籍中にスニーカー大賞の金賞でデビューされた方です。こちらは選考委員の先生がいらっしゃるので、私は下読みしかしてませんけど(笑)。ほかにも、乙一さんの『GOTH』や谷川流さんの『涼宮ハルヒの憂鬱」の仕掛けを編集部みんなで考えたり、綾辻行人さんの作家本を作ったり。スニーカーに在籍したのは4年間と短かったけれど、面白いことがたくさんありましたね。 「綾辻行人さんの作家本」というのは、スニーカー・ミステリ倶楽部編『綾辻行人 ミステリ作家徹底解剖』(2002年10月、角川書店)のこと。 第5回(2001年) 第5回(2001年1月31日締切、2001年8月号発表) 応募総数は両部門合わせて152編受賞作奨励賞:北乃坂柾雪『悪夢から悪夢へ』【未刊】 奨励賞:米澤汎信『ありうべきよすが~氷菓~』(米澤穂信『氷菓』、2001年11月刊行) 最終候補作橘悠樹『蒼い月は知っている』(白泉社My文庫で2002年7月刊行) 北越南『六の水無の秘め事』 内川潤一『御茶ノ水少年発明社』 北乃坂柾雪『悪夢から悪夢へ』あらすじ(『ザ・スニーカー』2001年8月号、p.43より) 絶海の孤島、彩蛾島。正親町と奥入瀬の所属する同好会『蝙蝠の会』は、恒例の親睦合宿のため、現在では無人のこの島を訪れる。ところがその初日、夕食を終えて各自部屋に戻った彼らは、枕もとに奇妙な言葉の書かれたカードを発見。その暗号文は連続殺人を予告していた! 第5回の「受賞者のことば」は結果発表と同じ2001年8月号に掲載。受賞作以外の最終候補作については、選評もあらすじも掲載されていない。 北乃坂柾雪の奨励賞受賞作『悪夢から悪夢へ』は未刊行である。北乃坂柾雪『匣庭の偶殺魔』(2001年11月刊行)はネット上のライトノベル賞受賞作品リスト等で奨励賞の「受賞作」だとされており、ネット上の作品評を見てもそう書かれていることが多いが、そうではない。『悪夢から悪夢へ』と『匣庭の偶殺魔』は別の作品である。 北乃坂柾雪『匣庭の偶殺魔』と米澤穂信『氷菓』が刊行されるにあたり、『ザ・スニーカー』2001年12月号(2001年10月末発売)のp.177に両者のコメントが掲載されている。北乃坂柾雪はそこでこう述べている。 さて、今回皆様にお披露目させていただける事と相成りました物語は、受賞作とは別個に書き下ろしているのですが、当然こちらも、いわゆる推理小説と呼ばれる類のものです。誰かが死んで、探偵が出てきて、犯人はお前だ! とやるアレです。 第6回(2002年) 第6回(2002年1月31日締切、2002年10月号発表) 応募総数は両部門合わせて448編受賞作優秀賞:渚辺環生『魔を穿(うが)つレイン』【未刊】 最終候補作野村圭人『天神地祇』 大神緋肝『赤い燈』 渚辺環生『魔を穿つレイン』あらすじ(『ザ・スニーカー』2002年10月号、p.49より) ミステリ研究部のその日の話題は、学校の七不思議についてだった。まさか翌日から、その伝説に見立てられ、次々とメンバーが殺されていくとは……。謎の解明とどんでん返しの連続に目くるめく、ジェットコースターミステリー! 『魔を穿つレイン』は2003年2月1日発売と予告されていたが(『ザ・スニーカー』2002年10月号、p.55)、刊行されなかった。 野村圭人の候補作タイトルは2002年8月号p.184の「選考経過報告」では『天神地祇』、2002年10月号p.48の「結果発表」では『天神地祗』となっている(「氏」の下の「一」があるかないかの違い)。四字熟語として正しいのは前者の天神地祇(てんじんちぎ)である。 第7回(2003年) 第7回(2003年3月30日締切、2003年12月号発表) 応募総数は両部門合わせて528編受賞作なし 最終候補作水口敬文『トリックorとりーと!』 → 2004年11月、『憐(れん) Ren 刻(とき)のナイフと空色のミライ』(第9回スニーカー大賞 奨励賞)でデビュー。 刻永淙『楽園の吊し人』 → 2005年1月、木ノ歌詠(このうた えい)『フォルマント・ブルー カラっぽの僕に、君はうたう。』(第4回富士見ヤングミステリー大賞 佳作)でデビュー。デビューの数年後に瑞智士記(みずち しき)に改名。 内山靖二郎『その手は届かない』 → 2006年7月、『神様のおきにいり』(第2回MF文庫Jライトノベル新人賞 佳作)でデビュー。(それ以前にも共著でTRPG関連の著作あり) 大神ヒキモ『片手の露』 第8回(2004年) 第8回(2004年4月15日締切→5月10日締切、2004年12月号発表) 応募総数は両部門合わせて631編受賞作奨励賞:鈴原まき『キリングドール』【未刊】 最終候補作船曳信人『布人形』 第一次選考通過作南野海『人魚の海』 三矢野晃一『ホット・ドッグ』 高知『殺人の三原色』 鈴原まき『キリングドール』あらすじ(『ザ・スニーカー』2004年12月号、p.35) 「君たちの中に一人僕の玩具が混じっている。さあ誰が偽物でしょー。分かったらナイフで胸を突き刺してね!」――西洋人形があふれる薄気味悪い洋館。集められた面識のない七人に仕掛けられたデスゲーム。七人の中に一人だけ人形と入れ替わっている者がいるという。一体誰が人形なのか!? 見破らなければ誰かが殺される! 閉鎖空間での恐ろしいサバイバルゲームを切り抜け生き残るのは誰か!? 第8回より募集要項で「原則として、いずれの部門でも大賞および優秀賞の作品は小社より刊行されます。」とされており、奨励賞受賞作の刊行は確約されていない。 第9回(2005年) 第9回(2005年5月10日締切、2005年12月号発表) 応募総数は両部門合わせて612編受賞作優秀賞:山田一『青春俳句講座』(水原佐保『青春俳句講座 初桜』、2006年6月刊行) ※文庫ではなく四六版の単行本として刊行 最終候補作古内旭『るりえの帰還』 ℃ク神凶徒『畜殺ユートピアクライシス』 第一次選考通過作子猫昼寝『Sing a Song Suiside』 酒井章成『境界を彷徨う亡霊』 本覚『ヒトキリVS殺人体験』 第10回(2006年) 第10回(2006年5月10日締切、2007年2月号発表) 応募総数は両部門合わせて617編受賞作なし 最終候補作下村敦史『過去からの殺人』 → 2014年8月に『闇に香る嘘』(江戸川乱歩賞)でデビューした「下村敦史」氏と同一人物だと思われる 野上かずや『無血学園のセルシウス No Murder, No War, But Mystery』 第一次選考通過作(?)岸本浩明『探偵遊戯「鱗粉」』 海空風『『俺の』『私の』探偵倶楽部同好会!』 『ザ・スニーカー』2006年12月号の「選考経過報告」(p.39)には、上記の4作がヤングミステリー&ホラー部門の最終候補作として示されているが、2007年2月号(結果発表・選評掲載号)では最終候補作は下村敦史『過去からの殺人』と野上かずや『無血学園のセルシウス No Murder, No War, But Mystery』の2作品とされている(選評もこの2作の分のみ)。 例年では、10月号で「自由部門」と「ヤングミステリー&ホラー部門」の第一次選考通過作が発表されるが、この回は2006年10月号で「自由部門」の第一次選考通過作しか発表されていない。上記4作は2006年12月号で「最終候補作」として示されているが、実際にはヤングミステリー&ホラー部門の「第一次選考通過作」だったのではないかと思われる。 第11回(2007年)――あるいは「ヤングミステリー&ホラー部門」の消失 第11回(2007年5月31日締切)の募集要項を引用する(『ザ・スニーカー』2007年6月号、p.235)。 第11回の角川学園小説大賞は、第10回まで募集していた〈自由部門〉〈ヤングミステリー&ホラー部門〉を統合します。 「学園」をキーワードにした優秀な応募作品であれば、恋愛、ファンタジー、SF、ミステリー、ホラーなどジャンルを問わず、等しく厳正な社内選考を行い、受賞作を決定します。 なお、第11回の最終候補5作品のなかには、2011年に横溝正史ミステリ大賞を受賞した長沢樹『消失グラデーション』がある(選評は『ザ・スニーカー』2008年2月号に掲載)。もしこのときまだ「ヤングミステリー&ホラー部門」が続いていたら、長沢樹は米澤穂信の「後輩」としてライトノベルレーベルからデビューしていたかもしれない。 また、この回の第一次選考通過作に市井豊『転校生は誰がために泣く』という作品がある(『ザ・スニーカー』2007年10月号、p.121)。2008年に短編「聴き屋の芸術学部祭」がミステリーズ!新人賞の佳作に選ばれてデビューしたミステリ作家、市井豊と同一人物だろうか。 『匣庭の偶殺魔』が受賞作だと誤認させる叙述トリック(?) 北乃坂柾雪『匣庭の偶殺魔』(2001年11月刊行)は角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞の「受賞作」ではない。受賞作である北乃坂柾雪『悪夢から悪夢へ』と、北乃坂柾雪のデビュー作である(そして現在までに唯一の作品である)『匣庭の偶殺魔』は別の作品である。 先にも引用したが、『匣庭の偶殺魔』発売直前に『ザ・スニーカー』2001年12月号(2001年10月末発売)p.177に載った北乃坂柾雪のコメントを再度引用しておく。 さて、今回皆様にお披露目させていただける事と相成りました物語は、受賞作とは別個に書き下ろしているのですが、当然こちらも、いわゆる推理小説と呼ばれる類のものです。誰かが死んで、探偵が出てきて、犯人はお前だ! とやるアレです。 このように早々に真相(?)は明かされていたのだが、その後約十余年にわたって、『匣庭の偶殺魔』が受賞作だという誤認は続くことになる。 2001年11月に角川スニーカー文庫で刊行された『匣庭の偶殺魔』を見ると、この作品が角川学園小説大賞奨励賞の「受賞作」であるとは実はどこにも書かれていない。それは各所で徹底されている。 著者略歴『氷菓』 2001年、第五回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を本作で受賞。 『匣庭の偶殺魔』 1981年生まれ。高校一年生の頃、友人に唆され成り行きで小説を書き始める。現在某理系大学の生物科学科に潜伏中。 Amazonに掲載されている内容紹介『氷菓』 第五回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞受賞作! 何事にも積極的に関わらない奉太郎が、姉の命令で入部させられた古典部で、部員の少女の叔父が関わった三十三年前に起きた事件の真相に迫る。省エネ少年と好奇心少女が繰り広げる青春ミステリー。 『匣庭の偶殺魔』 大学内で連続する奇妙な殺人。己の影に怯える男。孤島を襲う大虐殺。美しき狂博士、奥入瀬が切り裂く謎のヴェールの向こうには……。第五回角川学園小説大賞奨励賞受賞の新鋭による、精緻で残酷な本格ミステリー。 ただし、『匣庭の偶殺魔』の裏表紙には「第五回角川学園小説大賞奨励賞受賞」と書かれている。これは、北乃坂柾雪がこの賞を受賞したということを意味しているのだろう。あくまでも、「受賞」であって「受賞作」とは書かれていないことに注意しなければならない。とはいえこの表記については、フェアかアンフェアか意見は分かれるだろう。 おまけ:「ヤングアダルト小説」「ティーンズノベル」から「ライトノベル」へ 角川学園小説大賞の選評では当初、「ライトノベル」という言葉は使用されていない。『ザ・スニーカー』2004年12月号に掲載された第8回の選評に初めて「ライトノベル」という言葉が出てくる。それまでは、「ヤングアダルト文庫」「ヤングアダルト小説」「ティーンズノベル」などの言葉が使用されていた。 第5回選評(2001年8月号、p.41):ヤングアダルト文庫の読者である中学生、高校生、大学生、あるいはいろんな学校に通う若いみんなに、自分の読みたいストーリーを自分ならではの言葉、自分ならではの感覚で語ってほしい、という意図のもと1996年に設立された角川学園小説大賞。 第6回選評(2002年10月号、p.50):本賞は、十代二十代の読者に向けて書かれたエンタテインメント小説の中でも、広い意味で、学園/学校を舞台にしたものを対象としてきました。 第7回選評(2003年12月号、p.148):角川学園小説大賞は十代、二十代の読者に向けて書かれたエンタテインメント小説――いわゆるティーンズノベルを募集する小説賞です。そしてティーンズノベルというジャンルの中でも本賞は、テーマとして広い意味で学園(=学校)を舞台としたものを求めてきました。 第8回選評(2004年12月号、p.36):角川学園小説大賞は十代、二十代の読者を想定して書かれたエンタテインメント小説――いわゆるライトノベルを募集する小説賞です。そしてライトノベルというジャンルの中でも本賞は、広い意味での学園(=学校)をテーマにしたものを求めてきました。 角川学園小説大賞では今でいう「ライトノベル」からやや外れている、と編集部が考えた作品には「特別賞」が与えられていたが、当時の選評では「ライトノベル」という言葉は使われていない。 第5回自由部門 特別賞、滝本竜彦『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』に対する選評(2001年8月号、p.41)しかし、内省的な表現が多く見られたためヤングアダルト小説としてはどうかとの意見が多く、特別賞の受賞となりました。 第7回自由部門 特別賞、十文字青『純潔ブルースプリング』に対する選評(2003年12月号、p.148)しかし、ティーンズノベルという枠組みから、やや外れていたことから特別賞ということになりました。 ※このページは2012年2月にほぼ書き上げ、「仕上げをしてから公開しよう」と思ったまま3年間放置していたものです。「直木賞のすべて」の子サイト「文学賞の世界」に「ライトノベル」カテゴリが新設されたのを機に、少々見直しをして公開することにいたしました。
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『台湾ミステリ史 前編』(19世紀末~1970年代) 『台湾ミステリ史 中編』(1970年代末~1990年代半ば) 『台湾ミステリ史 後編』(20世紀末~21世紀初頭)(未公開) 『読書案内』 参考文献 台湾ミステリの歴史 【中国語】『文訊』269号(2008年3月号) - 特集:台灣推理文學的天空(上)綜論陳國偉「本土推理・百年孤寂 台灣推理小說發展概論」(台湾ミステリ通史) 金儒農「喧囂以前 台灣推理小說出版概況」 呂淳鈺「新大眾娛樂 台灣日治時期偵探小說淺介」 陳瀅州「推理小說在台灣 傅博與林佛兒的對話」 - 島崎博と林仏児の対談。『推理雑誌』281号(2008年3月)により詳しい文字起こしあり 創作者群像呂淳鈺「白晝殺人 葉步月與偵探小說」 陳栢青「仇亦深,籌義伸 李費蒙小說世界初探」 (以下、推理作家本人によるエッセイ)葉桑「無可救藥的愛上」 余心樂「以「讀」工「睹」犯罪推理文學與我」 藍霄「台灣推理小說與我」 林斯諺「我只想通霄寫推理小說」 【中国語】『文訊』270号(2008年4月号) - 特集:台灣推理文學的天空(下)林佛兒「我的推理小說之路」 陳琡分「因為有謎,所以迷人 資訊推理迷的回眸與告白」 王品涵「謀殺與創造之時 台灣推理文學研究概況」 編輯部「1980年代以後台灣推理小說目錄及提要(1980~2007)」 台湾ミステリ通史玉田誠(2009)「台湾の本格ミステリー事情」(藍霄『アジア本格リーグ1 錯誤配置』講談社、2009年9月、pp.307-315) 松川良宏(2011)「東アジア推理小説の日本における受容史」(『ハヤカワミステリマガジン』2012年2月号、pp.12-19) 20世紀前半の台湾探偵小説中島利郎(2001)「日本統治期台湾の探偵小説」(林熊生『船中の殺人/龍山寺の曹老人 第一輯・第二輯(日本植民地文学精選集38 〔台湾編13〕) 』ゆまに書房、2001年9月、pp.1-7) 中島利郎(2002)「日本統治期台湾探偵小説史稿」(『日本統治期台湾文学集成9 台湾探偵小説集』緑蔭書房、2002年11月、pp.351-399) 中島利郎編(2002)「台湾探偵小説年表」(『日本統治期台湾文学集成9 台湾探偵小説集』緑蔭書房、2002年11月、pp.401-418) 1960年代~1980年代の台湾ミステリ島崎博(1967)『日本推理作家協会会報』1967年3月号(231号)会員消息欄に寄稿(タイトルなし、戦後の台湾で翻訳出版された日本ミステリの単行本のリスト)、p.2 島崎博(1968)「台湾の推理小説」(『推理界』1968年7月号、pp.31-32) 中島河太郎(1974)「台湾の偵探・武俠小説」(『推理文学』第16号、1974年5月、pp.30-31) 中島河太郎(1987)「台湾の推理小説」(『日本推理作家協会会報』1987年10月号、466号) 1980年代以降の台湾ミステリ【中国語】 作成:既晴、監修:杜鵑窩人「台灣推理文學年表」(林斯諺『雨夜莊謀殺案』巻末) 【中国語】 杜鵑窩人「台灣推理創作里程碑」(『台灣推理作家協會傑作選 1』台湾推理作家協会編、2008年3月、pp.5-20) 21世紀の台湾ミステリ事情『本格ミステリー・ワールド』に掲載ミスター・ペッツ(2007)「台湾ミステリー事情2007」(島田荘司監修『本格ミステリー・ワールド 2008』南雲堂、2007年12月、pp.156-157) ミスター・ペッツ(2008)「台湾ミステリー事情2008」(島田荘司監修『本格ミステリー・ワールド 2009』南雲堂、2008年12月、pp.166-167) 寵物先生(ミスター・ペッツ)(2009)「受賞のことばと2009年台湾ミステリーの発展」(島田荘司監修『本格ミステリー・ワールド 2010』南雲堂、2009年12月、pp.22-26) 陳國偉(2010)「台湾ミステリー事情」(島田荘司監修『本格ミステリー・ワールド 2011』南雲堂、2010年12月、pp.159-160) 陳國偉(訳 洪蕙玲)(2011)「台湾ミステリー事情」(島田荘司監修『本格ミステリー・ワールド 2012』南雲堂、2011年12月、pp.191-192) 「黒蜘蛛クラブの挨拶」(島田荘司監修『本格ミステリー・ワールド 2012』南雲堂、2011年12月、pp.226-228) - 台湾推理作家協会会員の張東君が台湾の若手ミステリ作家について寄稿 その他小泉優(2010)「この台湾ミステリーがすごい!」(萌えるアジアNo.8『萌える台湾読本2010』 発行人:小泉優、発行所:萌えるアジア、2010年7月、pp.4-16) 小泉優(2010)『この台湾ミステリーがすごい! 2010』(発行人:小泉優、発行所:萌えるアジア、2010年11月、全36ページ)「こんなにハイレベル! 台湾ミステリー小説」pp.6-19 「たったこれだけ!? 日本語翻訳版」pp.20-23 「台湾ミステリーの歴史」pp.24-25上記の『萌える台湾読本2010』に収録された特集記事「この台湾ミステリーがすごい!」の拡大版。 張筱森(ちょう しょうしん)(2011)「二〇一一年台湾ミステリ事情」(『ハヤカワミステリマガジン』2012年2月号、pp.22-25) 台湾探偵小説の周辺 20世紀前半の台湾通俗文学(探偵小説にも言及あり)中島利郎(2002)「日本統治期台湾の「大衆文学」」(『日本統治期台湾文学集成7 台湾通俗文学集 一』緑蔭書房、2002年11月、pp.347-372)『日本統治期台湾文学集成8 台湾通俗文学集 二』にもまったく同じものが収録されている。 中島利郎編(2002)「日本統治期台湾通俗文学目録」(『日本統治期台湾文学集成7 台湾通俗文学集 一』緑蔭書房、2002年11月、pp.373-390)探偵小説については「台湾探偵小説年表」にまとめられているためこちらのリストからは探偵小説は外されているが、こちらのリストでも探偵小説に近いと思われる作品をいくつか見出すことができる。 黄美娥・黄英哲(翻訳 青木沙弥香)(2007)「〈台湾漢文通俗小説集一〉解説」(『日本統治期台湾文学集成24 台湾漢文通俗小説集 一』緑蔭書房、2007年2月、pp.477-494) 黄美娥・黄英哲(翻訳 青木沙弥香)(2007)「〈台湾漢文通俗小説集二〉解説」(『日本統治期台湾文学集成25 台湾漢文通俗小説集 二』緑蔭書房、2007年2月、pp.403-426)上の2つの解説は前半はまったく同じもので、後半の収録作品解説の部分だけ内容が異なる。 20世紀前半の台湾の文芸誌『台湾鉄道』中島利郎(2007)「雑誌『台湾鉄道』解説」(『日本統治期台湾文学集成21 「台湾鉄道」作品集 一』緑蔭書房、2007年2月、pp.373-392)『日本統治期台湾文学集成22 「台湾鉄道」作品集 二』にも同じものが収録されている。 中島利郎編(2007)「『台湾鉄道』文芸関係目録(伝統文学は除く)」(『日本統治期台湾文学集成21 「台湾鉄道」作品集 一』緑蔭書房、2007年2月、pp.393-408) 作家論 金関丈夫およびその作品について浦谷一弘(2004)「植民地統治期〈台湾〉の探偵小説 ―林熊生『龍山寺の曹老人』―」(花園大学国文学会編『花園大学国文学論究』第32号、2004年12月、pp.57-89) 葉歩月およびその作品について下村作次郎(2003)「葉歩月の文学」(『日本統治期台湾文学集成19 葉歩月作品集一』緑蔭書房、2003年7月、pp.327-337) 下村作次郎(2003)「葉歩月の大河小説『七色の心』」(『日本統治期台湾文学集成20 葉歩月作品集二』緑蔭書房、2003年7月、pp.527-538) 葉思婉・周原七朗編(2003)「葉歩月年譜」および「葉歩月著作年譜(未定稿)」(『日本統治期台湾文学集成19 葉歩月作品集一』緑蔭書房、2003年7月、pp.339-346、pp.347-351) 島崎博氏に関連する文献 島崎博氏へのインタビュー2004年11月22日収録 「「幻影城」編集長 島崎博さんに聞く」(「幻影城の時代」の会編『幻影城の時代』回顧編、エディション・プヒプヒ、2006年12月、pp.10-56/『幻影城の時代 完全版』pp.310-340に再録)インタビュアー 岩堀泰雄、石井春生 インタビュー日不明 「ベテランインタビュー 島崎博」(島田荘司監修『本格ミステリー・ワールド 2008』南雲堂、2007年12月)pp.148-155(インタビュアー つずみ綾) 2008年4月18、19日収録 「"もう一人の島崎博"が欲しかった 島崎博インタビュー PART II」(本多正一編『幻影城の時代 完全版』講談社 講談社BOX、2008年12月)pp.341-353インタビュアー 沢田安史、新保博久、本多正一 2008年4月収録 「Editor×Editor 『幻影城』編集長 島崎博」(講談社『ファウスト』Vol.7、2008年8月)pp.1094-1112/インタビュアー 太田克史 2004年以降の島崎博氏執筆の記事島崎博(2004)「台湾 冬の時代経て、今、第2次ブーム 日本ミステリー小説事情」(『毎日新聞』2004年12月28日夕刊 6面) 【中国語】 傅博(2009)「推理小說縱橫談」(傅博『謎詭‧偵探‧推理』序文) 【中国語】 傅博(2009)「林佛兒的推理文學軌跡」(林佛兒『美人捲珠簾』序文) 【中国語】 傅博(2010)「最具潛力之新世代推理作家──林斯諺」(林斯諺『芭達雅血咒』序文) - taipeimonochromeさんによる翻訳 島崎博氏の講演・対談「島崎博が語る日本ミステリin台湾」(構成 末國善己)(探偵小説研究会編『2009 本格ミステリ・ベスト10』原書房、2008年12月)pp.194-1972008年9月20日、日本推理作家協会事務局で開催された「土曜サロン」での談話をまとめたもの 関連サイト:日本推理作家協会会報2008年11月号、「台湾における日本ミステリー出版事情 土曜サロン・第一六五回 二〇〇八年九月二〇日」 「島崎博・林佛兒対談 「推理小説在台湾 ――解嚴二十年後推理小説發展」 其の一」 「島崎博・林佛兒対談 「推理小説在台湾 ――解嚴二十年後推理小説發展」 其の二」 「島崎博・林佛兒対談 「推理小説在台湾 ――解嚴二十年後推理小説發展」 其の三」 「島崎博・林佛兒対談 「推理小説在台湾 ――解嚴二十年後推理小説發展」 其の四」 「島崎博・林佛兒対談 「推理小説在台湾 ――解嚴二十年後推理小説發展」 其の五」 「島崎博・林佛兒対談 「推理小説在台湾 ――解嚴二十年後推理小説發展」 其の六」 「島崎博・林佛兒対談 「推理小説在台湾 ――解嚴二十年後推理小説發展」 其の七」 島崎博氏に言及した文献等山村正夫(1988)「異色探偵専門誌『幻影城』の創刊」(山村正夫『推理文壇戦後史 4』双葉社、1989年、pp.203-224)※初出は『小説推理』、号数未調査 権田萬治(1993)「台湾に帰った友」(『日本経済新聞』1993年12月10日朝刊、40面) 権田萬治(1994)「泡坂妻夫と雑誌『幻影城』」(泡坂妻夫『亜愛一郎の狼狽』(創元推理文庫、1994年)解説、pp.71-81) 新聞記事「顔 島崎博さん 75」(『読売新聞』2008年9月25日朝刊 2面) 「『幻影城』元編集長の島崎博さん29年ぶり来日 本格ミステリ大賞特別賞贈呈」(『毎日新聞』2008年9月29日夕刊 4面) 島崎博氏の台湾での仕事をまとめたリスト野地嘉文(2006)「島崎博の仕事リスト抄 2.台湾編」(「幻影城の時代」の会編『幻影城の時代』資料編、2006年12月)pp.24-32 島田荘司推理小説賞に関連する文献 第1回島田荘司賞 募集要項「第一回島田荘司推理小説賞募集要項」(日本語訳)島田荘司ウェブサイト「WS刊島田荘司」に掲載の日本語訳。 第1回島田荘司推理小説賞 選評島田荘司(2009)「いま、アジアのミステリーに何が起きているのか」(文藝春秋『オール讀物』2009年11月号(2009年10月)) pp.446-453受賞作の選評部分は寵物先生『虚擬街頭漂流記』(文藝春秋、2010年)巻末に転載されている。 この記事の抜粋は文藝春秋公式サイト内の『虚擬街頭漂流記』特設サイトでも読むことができる(『虚擬街頭漂流記』巻末の抜粋とは違う箇所) 第1回授賞式のレポート執筆者不明「第一回島田荘司推理小説賞レポート in台北」(東京創元社『ミステリーズ!』vol.37 OCTOBER 2009、2009年10月、pp.320-321) 冬陽(2009)「第一回島田荘司推理小説賞受賞(ママ)式レポート」 (島田荘司監修『本格ミステリー・ワールド2010』南雲堂、2009年12月)pp.18-21 第1回受賞者と島田荘司の対談島田荘司、寵物先生(ミスターペッツ)「スペシャル対談 島田荘司×寵物先生(ミスターペッツ) アジアから現れた本格ミステリーの超新星」(構成 澤島優子)(文藝春秋PR誌『本の話』2010年5月号、pp.2-6)同じ対談が文藝春秋の特設サイト「寵物先生(ミスターぺッツ)『虚擬街頭漂流記』|特設サイト|文藝春秋」(2010年4月8日サイトオープン)にも掲載されているが、末尾の5分の1ほどがカットされている。 その他 その他「綾辻的台湾事情 ―日本にいちばん近いミステリ好きの国」(スニーカー・ミステリー倶楽部編『綾辻行人 ミステリ作家徹底解剖』角川書店、2002年10月、pp.138-139) 有栖川有栖(2005)「新本格推理作家的台灣體驗」(講談社『メフィスト』2005年5月増刊号、2005年4月、pp.42-55) 浦谷一弘(2006)「台湾とミステリ」(探偵小説研究会編 『2007 本格ミステリ・ベスト10』原書房、2006年12月)p.144 戸川安宣(2008)「台湾ミステリ紀行」(東京創元社『ミステリーズ!』vol.29 JUNE 2008(2008年6月))pp.282-285 洪蕙玲(2008)「世界のミステリ雑誌 台湾」(早川書房『ハヤカワミステリマガジン』2009年1月号(2008年11月))pp.70-71 シンポジウム「越境する探偵小説――日本と台湾の異文化交流」第二部「柄刀一氏を囲んでの意見交換会」レポート(探偵小説研究会『CRITICA』第5号、2010年8月)pp.106-128、文字起こし・編集:諸岡卓真井上貴翔、大森滋樹(探偵小説研究会)、押野武志、金儒農、高嘉励、朱恵足、張麗嫺(独歩文化)、陳國偉、柄刀一、成田大典、藤井得弘、諸岡卓真(探偵小説研究会)、吉田司雄 未読【中国語】 日治時期台灣偵探敘事的發生與形成
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2010年10月30日ページ作成、随時更新 2011年11月26日 整理、ページ名変更 目次 長編 短編 補足 「ミステリ」はかなり広義に取っている。 長編 莫言『酒国 ―特捜検事丁鈎児の冒険』 (藤井省三訳、岩波書店、1996年10月)(原著刊行19XX年、『』) 張平(ジャンピン)『凶犯』 (荒岡啓子訳、新風舎文庫、2004年8月)(原著刊行1992年)現実の事件に題材をとった小説。 張平(ジャンピン)『十面埋伏(じゅうめんまいふく)』(上下巻)(荒岡啓子訳、新風舎、2005年11月)(原著刊行1999年)ロシア文学者の米原万里が雑誌で書評を書いたこともあり話題になった(書評は現在は米原万里『打ちのめされるようなすごい本』に収録されている)。 『蝶の夢 乱神館記』 水天一色(すいてんいっしき、1981年生、女性) 2009年11月 講談社〈アジア本格リーグ〉 訳:大澤理子原書房『2011 本格ミステリ・ベスト10』 海外本格ミステリ・ランキング 14位! (ランキングの詳細は→ 2011本格ミステリ・ベスト10 海外本格ミステリ・ランキング) 『乱神馆记系列之蝶梦』(2006年)の翻訳 海岩『玉観音(ぎょく かんのん)』 (池澤滋子訳、実業之日本社、2011年10月) 短編 『新青年』掲載の忘れられた四短編呂侠(ろきょう) 「絶命血書」 (チュエ ミン シェー シュ)、 「白玉環」 (はくぎょくくゎん) 張慶霖(ちょう けいりん) 「無名飛盗」 (ウー ミン フェイ タオ)→当サイトで公開中 幸福斎(こうふくさい) 「賭場母女」 (トゥ チャン ムー ヌー) 『探偵実話』柯藍(コーラン) 「鴉の告発」 (1952年第2号) 『サンデー毎日』艾国文(がい こくぶん)、黄偉英(こう いえい) 「人民公社殺人事件」 (1981年6月14日号~7月19日号、全6回) 「謀殺」 畀愚(ビイユ、1970年生、男性) 光文社『ジャーロ』7号(2002年春号)掲載 訳:新吉楽図(シンジルト) 交通事故を起こした夫が妻に言った。 「向こうが悪いんだ。勝手にぶつかって来て、死んだんだ」 しかしその日、夫は四年の実刑判決を受けた―― (小説の冒頭ページにつけられたあおり文句) 光文社のミステリ雑誌『ジャーロ』の企画「世界のミステリーを読む」の第7回。イラストを除いて全9ページの作品。 『上海文学』(上海文学雑誌社)2001年7月号(通巻285号)掲載の「谋杀」の翻訳。もともとミステリ誌に掲載されたものではなく、ミステリっぽい作品でもない。 補足 「陽羨鵝籠」(ようせんがろう) 呉均(ごきん) 早川書房『ミステリマガジン』1991年8月号(幻想と怪奇特集) 訳:井波律子 「少女軽業師の恋」 宣鼎(せんてい) 早川書房『ミステリマガジン』1993年8月号(幻想と怪奇特集) 訳:井波律子 『ミステリマガジン』に掲載された中国の作品。どちらも未見。現代の作品ではない。 呉均(469年~520年)のこの作品は、三省堂の教科書『高等学校古典Ⅰ』にも掲載されている。原題同じ。現在の中国での表記は「阳羡鹅笼」(吴均)。 後者は、宣鼎(1832年~1880年)の短編集『夜雨秋燈続録』(夜雨秋灯续录)(1880)に収録の「秦二官」の翻訳。 翻訳者の井波律子さんは、『中国ミステリー探訪』で第4回(2004年)の本格ミステリ大賞の候補にもなった人。 関連記事 台湾ミステリ 読書案内 韓国ミステリ 読書案内 中国ミステリ紹介 目次へ
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2014年9月3日 ※作成中 Index トルコ イスラエル(1)ヘブライ語作家 (2)ヘブライ語/英語作家 レバノン エジプト アルジェリア トルコ オルハン・パムク『わたしの名は赤』【上下巻】(宮下遼訳、早川書房 ハヤカワepi文庫、2012年1月)旧訳:『わたしの名は紅(あか)』(和久井路子訳、藤原書店、2004年11月) 関連記事 トルコの古典探偵小説と現代ミステリ (Togetter) イスラエル (1)ヘブライ語作家 バチヤ・グール『精神分析ゲーム』(秋津信訳、イースト・プレス、1994年12月) 『教授たちの殺人ゲーム』(堀たほ子訳、イースト・プレス、1996年2月) シュラミット・ラピッド『「地の塩」殺人事件 女記者リジー・バドゥヒ』(母袋夏生訳、マガジンハウス、1997年9月) (2)ヘブライ語/英語作家 マイケル・バー=ゾウハーヘブライ語作品『過去からの狙撃者』 『二度死んだ男』 英語/ヘブライ語作品『エニグマ奇襲指令』 『パンドラ抹殺文書』 『ファントム謀略ルート』 『復讐のダブル・クロス』 『真冬に来たスパイ』 『無名戦士の神話』 『悪魔のスパイ』 『影の兄弟』 『ベルリン・コンスピラシー』 関連記事 A short history of crime fiction in Israel, Part I (Detectives Beyond Borders) A short history of crime fiction in Israel, Part 2 (Detectives Beyond Borders) レバノン エドワード・アタイヤ『細い線』(文村潤訳、ハヤカワ・ミステリ、1954年 / ハヤカワ・ミステリ文庫、1977年5月) ※英語作品 エジプト タウフィーク・アル・ハキーム(1898-1987)『田舎検事の手記』(堀内勝訳、アジア経済研究所《中東総合研究資料 no.2》、1975年) ※アラビア語作品 関連記事 アラビア語圏のミステリー小説! (Togetter) アルジェリア ヤスミナ・カドラ『テロル』(藤本優子訳、早川書房、2007年3月) ※フランス語作品 関連ページ 北欧ミステリ邦訳一覧 南欧ミステリ邦訳一覧 ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧 オランダ語圏ミステリ邦訳一覧 ロシア・中東欧ミステリ邦訳一覧 中南米ミステリ邦訳一覧 東アジアミステリ邦訳一覧 東南・南アジアミステリ邦訳一覧 アフリカミステリ邦訳一覧 非英語圏ミステリ各種リスト
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2010年10月19日作成 最終更新:2010年11月2日 サブジャンル・状況設定別スレッド 冒険小説・ハードボイルド・エスピオナージュ(スパイ小説) ××なミステリ ベストミステリ・名作ミステリ テーマ雑談(探偵) サブジャンル・状況設定別スレッド レス数 スレッドタイトル Part. スレッド開始 最終書き込み 勢い 次スレ 備考 992 【Cozy】コージーミステリー Part2 2 2010/7/4 21 06 1.2398 - 100 【Cozy】コージーミステリー Part3【mystery】 3 2010/9/6 22 40 1.0621 次スレ 51 ユーモア探偵小説を教えてください 2010/9/6 0 46 0.0964 234 【嵐の山荘】 クローズド・サークル 【絶海の孤島】 2010/9/6 18 11 0.3426 次スレ 119 「見立て」殺人のあるミステリ 2010/6/6 22 51 0.036 315 誘拐ものミステリーの傑作 2010/7/11 21 20 0.1093 次スレ 49 ★ 日常の謎 ★ 2010/6/4 21 53 0.0733 51 【探偵は】アームチェアディテクティブ【聞くのみ】 2010/7/20 23 11 0.0729 291 学園系ミステリを語るスレ 2010/9/6 10 43 0.0898 131 警察ミステリー小説を称えよ! 2010/9/7 12 07 0.0944 337 検死官、監察医が探偵役のミステリー 2010/6/14 9 31 0.1012 295 捕物帖スレッドPART1 2010/5/24 0 19 0.0854 309 バカミス総合スレッド 2010/2/19 19 11 0.1153 209 奇妙な味のスレ 2010/8/29 18 15 0.1057 331 デスゲーム小説 2010/8/20 11 55 0.1791 642 ノワールのおすすめは? 2010/8/9 0 51 0.1807 57 【悪漢が主役】ピカレスク小説【でも憎めない】 2010/8/25 9 32 0.1757 35 オカルト探偵小説について語るスレ 2010/2/9 23 27 0.0797 369 ミステリー好きが語るSF・ファンタジー 2010/2/6 21 15 0.1173 164 ミステリー好きがミステリー以外の本を語るスレッド 2010/3/22 23 23 0.0613 冒険小説・ハードボイルド・エスピオナージュ(スパイ小説) レス数 スレッドタイトル Part. スレッド開始 最終書き込み 勢い 次スレ 備考 217 ★冒険小説・ハードボイルド総合スレッド★4 4 2010/9/3 13 48 0.6035 次スレ(冒険小説・スパイ小説総合スレッド) 494 ◎国産冒険小説はお好き?◎ 2010/5/4 19 13 0.2152 179 ハードボイルド・冒険小説の名作を三つ上げるスレ 2010/9/7 18 58 0.1814 285 【CIA】エスピオナージュ総合スレッド【SIS】 2010/9/3 20 58 0.1238 次スレ(冒険小説・スパイ小説総合スレッド) ××なミステリ レス数 スレッドタイトル Part. スレッド開始 最終書き込み 勢い 次スレ 備考 126 歴史上の人物や事件が絡むミステリー 2010/9/4 6 38 0.0578 76 実際の事件をもとにしたミステリー 2010/2/20 1 51 0.0996 459 【百合】同性愛なミステリー【薔薇】 2010/8/5 0 21 0.1472 436 時間の止まってるミステリー 2010/4/28 8 48 0.1826 333 食い物が美味そうなミステリーを語ろう! 2010/7/31 22 57 0.1022 35 酒にまつわるミステリー小説 2010/7/30 11 35 0.0499 82 リノリウムの床が出てくるミステリ 2010/7/14 1 03 0.0881 768 生まれて始めて読んだミステリー 2010/7/15 2 27 0.2176 242 タイトルに惹かれたミステリ 2010/9/5 11 14 0.1697 49 文体や世界観が綺麗なミステリ 2010/1/23 22 50 0.0537 66 ロジックが凄いミステリー教えて 2010/9/5 20 48 0.118 323 お前ら後味が良い作品を教えてください。 2010/8/20 22 16 0.1259 272 鬱になるミステリー 2010/8/14 10 28 0.153 96 他に真相があるんじゃないかと疑っているミステリ 2010/5/26 21 11 0.0919 367 絶対に最後まで犯人がわからない小説 2010/2/13 14 57 0.1248 87 めちゃくちゃ怖い小説 6 6 2010/8/30 22 54 0.2608 162 映画・ドラマ化してほしいミステリー小説を挙げるスレ 2010/8/11 16 49 0.1306 162 アニメ化して欲しい推理小説・作家 2010/8/18 12 21 0.1438 ベストミステリ・名作ミステリ レス数 スレッドタイトル Part. スレッド開始 最終書き込み 勢い 次スレ 備考 224 一番、面白かったミステリーは? 2010/4/2 12 21 0.1559 1001 マジで「やられた!」ミステリ 第十六巻 16 2010/5/7 23 18 3.2544 - 380 マジで「やられた!」ミステリ 第十七巻 17 2010/9/7 18 16 2.5021 次スレ 115 期待外れ、期待以上のミステリー その2 2 2010/9/5 9 12 0.1595 350 ☆☆再読に耐えるミステリ!!☆☆ 2010/9/2 20 46 0.1235 652 邦訳・復刊してほしいミステリー 2010/5/24 16 26 0.2455 577 今読みたいけど手に入らない名作って……5冊目 5 2010/7/24 16 35 0.4606 テーマ雑談(探偵) レス数 スレッドタイトル Part. スレッド開始 最終書き込み 勢い 次スレ 備考 415 一番お気に入りの名探偵を述べよ 2010/3/23 15 18 0.2417 539 日本ミステリー界の名探偵と言えば? 2010/3/24 1 32 0.1687 222 好きな女探偵は? 2010/8/20 17 18 0.0848 392 結局どの探偵が一番頭いいのよ? 2010/6/14 4 29 0.1879 58 【馬鹿】最も駄目な探偵を挙げるスレ【虚弱】 2010/6/7 1 42 0.1484 368 どの探偵に依頼しますか? 2010/6/26 16 38 0.1663 次スレ 418 喧嘩が強い探偵 2010/4/7 16 34 0.1361 48 探偵にふさわしい副業 2010/8/29 18 48 0.0663 111 もし実際に名探偵がいたとして、どんな奴? 2010/3/22 17 26 0.094 593 この探偵はこいつに演らせろ! 2010/3/3 19 49 0.1717 90 名探偵の声優をキャスティングしてみるスレ 2010/7/27 1 08 0.1015 241 名探偵になりたいのですが 2010/6/27 0 34 0.0715 755 【もう嫌】探偵の身勝手をワトソン役が愚痴るスレ 2010/8/17 10 08 0.2522
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2014年8月6日 アンケート企画「フランスミステリベスト100」のために作成した参考リストです。 国会図書館の蔵書データを「キーワード:角川文庫/分類:953*(フランスの小説)」などで検索し、検索結果からミステリを抜き出したものです。ただし、フランス語圏のメジャーなミステリ作家3人(ガストン・ルルー、モーリス・ルブラン、ジョルジュ・シムノン)については省略しています。 読売新聞社の《フランス長編ミステリー傑作集》(全6巻)および草思社の《ロマンノワール》(全5巻)は文庫ではありませんが、このページで合わせてリストを示しておきます。 創元推理文庫およびハヤカワ・ミステリ文庫で刊行されたフランスミステリについては下記のページをご覧ください。 創元推理文庫海外ミステリ非英語圏作品一覧 ハヤカワ・ミステリ文庫非英語圏作品一覧 Index 旺文社文庫 角川文庫 河出文庫 現代教養文庫 講談社文庫 光文社文庫 光文社古典新訳文庫 集英社文庫 小学館文庫 (旧)小学館文庫 新潮文庫 ちくま文庫 中公文庫 徳間文庫 扶桑社ミステリー(文庫) 文春文庫 ランダムハウス講談社(文庫) 読売新聞社《フランス長編ミステリー傑作集》 草思社《ロマンノワール》 旺文社文庫 ガストン・ルルー、モーリス・ルブラン、ジョルジュ・シムノンは省略 E.ガボリオ ルコック探偵 松村喜雄 1979年8月 角川文庫 ガストン・ルルー、モーリス・ルブラン、ジョルジュ・シムノンは省略 S・A・ステーマン マネキン人形殺害事件 松村喜雄 1976年 J・F・コアトムール 真夜中の汽笛 長島良三 1986年5月 1976年フランス推理小説大賞 引き裂かれた夜 長島良三 1987年8月 1981年ミステリ批評家賞 血塗られた夜 長島良三 1989年7月 クリストフェール・ディアブル 雨を逃げる女 長島良三 1988年5月 1977年フランス推理小説大賞 ローランス・オリオール 絞殺魔の森 長島良三 1990年1月 ポケミスでの表記は「ローレンス・オリオール」 フランソワ・ジョリ 鮮血の音符 長島良三 1996年3月 セルジュ・ブリュソロ 真夜中の犬 長島良三 1998年10月 エリエット・アベカシス クムラン 鈴木敏弘 2000年2月 1997年同社刊の単行本の文庫化 フランソワ・ジョリ『鮮血の音符』とセルジュ・ブリュソロ『真夜中の犬』はどちらも訳者あとがきでフランス推理小説大賞の受賞作とされているが、実際は受賞していない。 『クムラン』の続編『クムラン 蘇る神殿』(鈴木敏弘訳、角川書店、2002年10月)は文庫化されていない。この作者はほかにも「神学的スリラー」という売り文句の『黄金と灰』(鈴木敏弘訳、角川書店、1999年10月)がある。 河出文庫 ジョルジュ・シムノンは省略 ジョゼ・ジョバンニ 生き残った者の掟 岡村孝一 1986年4月 フレデリック・ダール 恐怖工作班 長島良三 1988年4月 マルグリット・デュラス ヴィオルヌの犯罪 田中倫郎 1996年1月 実際にあった事件に取材した作品 ミシェル・ビュトール 時間割 清水徹 2006年12月 文庫以外(主なもの) ジャン・デュシャトー『エリゼ宮の殺人』(榊原晃三訳、1988年4月) ※フランスの政治家を実名で登場させた政治情報小説 ロマン・サルドゥ『我らの罪を許したまえ』(山口羊子訳、2010年5月) ※出版:エンジン・ルーム、発売:河出書房新社 現代教養文庫 S・A・ステーマン ウェンズ氏の切り札 松村喜雄、藤田真利子 1993年5月 ミシェル・ルブラン パリは眠らない 藤田真利子 1994年9月 創元推理文庫での表記は「ミッシェル・ルブラン」 シャルル・エクスブラヤ キャンティとコカコーラ 藤田真利子 1994年5月 ポケミスでの表記は「シャルル・エクスブライヤ」 ハンサムな狙撃兵 藤田真利子 1995年3月 講談社文庫 ジョルジュ・シムノンは省略 カミ エッフェル塔の潜水夫 吉村正一郎 1976年 ドムーゾン マドモアゼル・ムーシュの殺人 長島良三 1983年8月 ぐうたら探偵苦戦中 榊原晃三 1985年5月 P・ボアロー 殺人者なき六つの殺人 松村喜雄 1985年3月 光文社文庫 アラン・フォージャ TGV(フランス新幹線)殺人事件 長島良三 1992年10月 光文社古典新訳文庫 マンシェット 愚者(あほ)が出てくる、城寨(おしろ)が見える 中条省平 2009年1月 ガストン・ルルー オペラ座の怪人 平岡敦 2013年7月 ロブ=グリエ 消しゴム 中条省平 2013年8月 バルバラ 赤い橋の殺人 亀谷乃里 2014年5月 新訳文庫からの刊行だが、これが初訳 集英社文庫 モーリス・ルブラン、ジョルジュ・シムノンは省略 ジャックマール&セネカル 『そして誰もいなくなった』殺人事件 矢野浩三郎 1983年9月 1981年8月刊行の『11人目の小さなインデアン』(Playboy books)の改題文庫化 ユベール・コルバン 屍肉の聖餐 佐宗鈴夫 2001年2月 ベルトラン・ピュアール 夜の音楽 東野純子 2002年10月 2001年コニャック・ミステリ大賞 セルジュ・ジョンクール U.V. 中原毅志 2005年7月 集英社から刊行されたフランスミステリの単行本(主なもの) ギ・デ・カール『けだもの』(横塚光雄訳、1968年) → のちに三輪秀彦訳で『破戒法廷』として創元推理文庫入り ジャックマール&セネカル『「風と共に去りぬ」殺人事件』(矢野浩三郎訳、1983年6月、Playboy books) マリー・ルドネ『ネヴァーモア』(柴田都志子訳、1995年6月) トラン・ニュット『王子の亡霊 マンダリン・タンの冒険と推理』(岡元麻理恵訳、2004年6月) 小学館文庫 エリック・ローラン 消えた小麦 長島良三 2007年1月 同社刊の単行本(2003年11月)の文庫化 深海の大河 長島良三 2007年2月 同社刊の単行本(2004年6月)の文庫化 ドミニク・シルヴァン 欲望通りにすむ女 中原毅志 2007年3月 日本在住のフランス人ミステリ作家 サムライの娘 中原毅志 2007年5月 (旧)小学館文庫 ジュヴナイルミステリ、《名探偵ランジェロ》シリーズ(全15巻) 作:リューテナンX、訳:磯村淳、画:御厨さと美 名探偵ランジェロ1 『みさきの銃声』 1977年8月 名探偵ランジェロ2 『5F.銀貨のひみつ』 1977年8月 名探偵ランジェロ3 『ロンドン爆破計画』 1977年8月 名探偵ランジェロ4 『星から来たスパイ』 1977年8月 名探偵ランジェロ5 『秘密指令をねらえ』 1977年10月 名探偵ランジェロ6 『童話の国の陰謀』 1977年11月 名探偵ランジェロ7 『死の超高層ビル』 1977年12月 名探偵ランジェロ8 『古城に鳴る笛』 1978年3月 名探偵ランジェロ9 『わなのある孤島』 1978年5月 名探偵ランジェロ10 『赤い上着のSOS』 1978年7月 名探偵ランジェロ11 『ハイジャック作戦』 1978年8月 名探偵ランジェロ12 『万国博に白い花を』 1978年10月 名探偵ランジェロ13 『顔のない追跡者』 1978年12月 名探偵ランジェロ14 『海は枯草(かれくさ)のにおい』 1979年1月 名探偵ランジェロ15 『黄色い自転車』 1979年2月 現物未見。まんだらけのブログ記事によると、全ページが「上段に挿絵・下段に小説」という体裁の書籍だとのこと(2012年1月4日「ヴィンテージ入荷情報 リューテナンX・作 御厨さと美・画『名探偵ランジェロ』全15巻セット!!!!」)。 リューテナンX(Lieutenant X)の正体はウラジーミル・ヴォルコフ(Vladimir Volkoff)。 ウラジーミル・ヴォルコフ名義では、早川書房の《Hayakawa novels》で『寝がえり』(長塚隆二訳、1981年9月)、『モンタージュ』(長塚隆二訳、1985年5月)が出ている。ほかに、中央公論社から『大公ウラジーミル』(市川智子訳、1986年11月)が出ている。 新潮文庫 ガストン・ルルー、モーリス・ルブラン、ジョルジュ・シムノンは省略 アルセーヌ・ルパン ウネルヴィル城館の秘密 榊原晃三 1974年 1974年ミステリ批評家賞/正体はボワロー=ナルスジャック バルカンの火薬庫 榊原晃三 1975年 ボワロー=ナルスジャック アルセーヌ・ルパンの第二の顔 榊原晃三 1976年 デラコルタ ディーバ 飯島宏 1983年11月 ジャック・サドゥール 太陽の下、三死体 長島良三 1988年9月 1987年フランス推理小説大賞 ルー・デュラン ダディ 【上下巻】 榊原晃三 1989年5月 パスカル・バセ=シェルコ ベイビー・ブルース 長島良三 1991年3月 1988年パトリシア・ハイスミス賞(フランスの賞) エリック・ローラン メランコリー作戦 西側経済を壊滅せよ 榊原晃三 1991年12月 ジャン=ミッシェル・トリュオン 禁断のクローン人間 長島良三 1993年5月 ダン・フランク&ジャン・ヴォートラン ベルリン強攻突破 佐藤公彦、坂井潤 1996年5月 フランク・ティリエ 死者の部屋 平岡敦 2008年5月 クリスティーヌ・ケルデラン&エリック・メイエール ヴェルサイユの密謀 平岡敦 2010年8月 ちくま文庫 カミ エッフェル塔の潜水夫 吉村正一郎 1990年8月 バルザック 暗黒事件 柏木隆雄 2014年6月 中公文庫 レオ・マレ サンジェルマン殺人狂騒曲 パリ・ミステリーガイド 藤田宜永 1984年5月 ミラボー橋に消えた男 パリ・ミステリーガイド 長島良三 1984年6月 シャンゼリゼは死体がいっぱい パリ・ミステリーガイド 藤田宜永 1984年7月 国会図書館に所蔵なし 殺意の運河サンマルタン パリ・ミステリーガイド 長島良三 1984年8月 P・シニアック ウサギ料理は殺しの味 藤田宜永 1985年5月 のちに創元推理文庫入り レオン・サジイ ジゴマ 久生十蘭 1993年12月 ダニエル・ジュフュレ スイス銀行の陰謀 長島良三 2001年12月 1998年コニャック・ミステリ大賞 文庫以外 アレクシス・ルカーユ『シャーロック・ホームズを訪ねたカール・マルクス』(西永良成訳、1982年11月、C novels) ディディエ・ヴァン・コヴラルト『聖骸布の仔』(竹下節子訳、2006年4月) 徳間文庫 マレク・アルテ エルサレム・ミステリー ユダヤ謎の古文書を追え 広津倫子 2000年12月 扶桑社ミステリー(文庫) フランソワ・リヴィエール KAFKA 迷宮の悪夢 武田満里子 他 1992年7月 パトリス・ルコント タンゴ 武田満里子 1993年9月 3作中、ミステリといえるのは『タンゴ』のみ? 髪結いの亭主 阪田由美子 1993年10月 タンデム 藤丘樹実、坂之上美樹 1993年11月 ジャン=ピエール・ガッテーニョ 悪魔の囁き 高野優 1993年10月 パスカル・フォントノー 災いの天使 吉田良子 1996年7月 ジェラール・ド・ヴィリエ ビンラディンの剣 小林修 2004年2月 SASプリンス・マルコ・シリーズ 中国の秘密を握る男 高橋啓 2004年4月 SASプリンス・マルコ・シリーズ アルカイダの金塊を追え 小林修 2004年6月 SASプリンス・マルコ・シリーズ サルヴァトーレ・ウォーカー 闇のアンティーク 工藤妙子 2005年11月 ※扶桑社からは単行本ではジャン=ピエール・ガッテーニョ『青い夢の女』(松本百合子訳、2001年11月)が出ている 文春文庫 フレデリック・ダール 甦える旋律 長島良三 1980年1月 1957年フランス推理小説大賞 生きていたおまえ... 長島良三 1980年12月 ギイ・テセール 女テロリストを殺せ 長島良三 1983年1月 ジャン=フランソワ・シェニョー 自由への最終列車 喜多迅鷹 1986年2月 ノンフィクション? フレデリック・ルパージュ 七日目の終り 長島良三 1988年11月 リシャール・ケルラン 迎撃のスホーイ 【上下巻】 村松潔 1990年1月 1988年6月の単行本の文庫化 ソフィ・ガロワ 天才狩り 【上下巻】 香川由利子 1998年8月 ダニエル・チエリ 悪しき種子 香川由利子 2000年2月 ジャン・ヴォートラン グルーム 高野優 2002年1月 トニーノ・ブナキスタ 隣りのマフィア 松永りえ 2006年1月 2013年9月に『マラヴィータ』として改題刊行 ヴィルジニ・ブラック 倒錯の罠 女精神科医ヴェラ 中川潤一郎 2006年9月 ランダムハウス講談社(文庫) フランク・ティリエ タルタロスの審問官 吉田恒雄 2007年9月 七匹の蛾が鳴く 吉田恒雄 2008年4月 パトリック・ボーウェン カインの眼 中原毅志 2008年8月 ジャン=フランソワ・パロ ニコラ警視の事件1『ブラン・マントー通りの謎』 吉田恒雄 2008年11月 ニコラ警視の事件2『鉛を呑まされた男』 吉田恒雄 2009年8月 ニコラ警視の事件3『ロワイヤル通りの悪魔憑き』 吉田恒雄 2010年2月 読売新聞社《フランス長編ミステリー傑作集》 ※文庫ではない 《フランス長編ミステリー傑作集》 1 フレデリック・ダール 並木通りの男 長島良三 1986年6月 2 シャルル・エクスブライヤ チューインガムとスパゲッティ 堀内一郎 1986年6月 3 ジョルジュ・シムノン メグレと死体刑事 長島良三 1986年8月 4 フレデリック・ダール 蝮のような女 野口雄司 1986年8月 5 ピエール・ボアロー 死のランデブー 佐々木善郎 1986年10月 6 フランシス・リック パリを見て死ね! 山本岳夫 1986年10月 この叢書については、川出正樹氏が東京創元社『ミステリーズ!』で連載している「ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション 魅惑の翻訳ミステリ叢書探訪記」(50号~、2011年12月~)の第14回(63号、2014年2月)および第15回(64号、2014年4月)で非常に詳しく紹介されている。 読売新聞社から刊行されたその他のフランスミステリ ジョルジュ・シムノン『ベティー』(長島良三訳、1992年10月) 『家の中の見知らぬ者たち』(長島良三訳、1993年12月) 《名探偵エミールの冒険》1『ドーヴィルの花売り娘』(長島良三訳、1998年9月) 2『老婦人クラブ』(長島良三訳、1998年9月) 3『丸裸の男』(長島良三訳、1998年10月) 4『O探偵事務所の恐喝』(長島良三訳、1998年10月) ジャン=フランソワ・ルメール『恐怖病棟』(長島良三訳、1997年5月) ※1996年コニャック・ミステリ大賞 ジャック・バルダン『グリシーヌ病院の惨劇』(長島良三訳、1998年6月) ※1997年コニャック・ミステリ大賞 草思社《ロマンノワール》 ※文庫ではない ディディエ・デナンクス 記憶のための殺人 堀茂樹 1995年8月 1985年フランス推理小説大賞 死は誰も忘れない 高橋啓 1995年8月 未完の巨人人形 神山朋子 1995年10月 1984年813協会賞 ジャン・ヴォートラン パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない 高野優 1995年8月 鏡の中のブラッディ・マリー 高野優 1995年12月 1980年ミステリ批評家賞 関連ページ 創元推理文庫海外ミステリ非英語圏作品一覧 ハヤカワ・ミステリ文庫非英語圏作品一覧 ポケミス非英語圏作品一覧 フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号) フランスのミステリ賞 - 受賞作の邦訳一覧 年間ミステリランキング 非英語圏作品一覧 非英語圏ミステリ2013年の邦訳出版一覧 非英語圏ミステリ2014年の邦訳出版一覧 非英語圏ミステリ各種リスト