約 985,565 件
https://w.atwiki.jp/poke_9/pages/14.html
Q.クリア条件は? Q.オリジナル変化球は取得できるの? Q. Q. Q. Q.クリア条件は? 期間以内にワクチンを最低50集めてペラヘブンに届ける 50以上集めると特典があり、 Q.オリジナル変化球は取得できるの? Q. Q. Q.
https://w.atwiki.jp/poke_9/pages/42.html
https://w.atwiki.jp/changerowa/pages/359.html
← 戦いが始まったと分かれば杉元のスイッチが即座に切り替わる。 全方位から常に死が迫る日露戦争を、骨の髄まで味わって来た男だ。 動くべき時に動けない愚行を今更犯す筈も無く、右手を跳ね上げ引き金を引く。 コルト・パイソンが火を吹き、肉の壁と見紛う脚を食い千切った。 更には内部で爆発した弾丸が神経を破壊する。 『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!』 残念ながら巨人への効果的なダメージにはならない。 対未確認生命体用の特殊弾も、規格外のサイズを誇る巨人相手では豆鉄砲に等しい。 的が大きい故、自他共に認める射撃下手の杉元でも当てられるのはほんのちっぽけな慰めか。 大した傷で無くとも攻撃は攻撃、小癪な真似に出た一匹の虫が最初の標的に選ばれた。 地上の蟲に鉄槌を下す神の如く、上空より襲来する足底。 大質量の急接近に空気が悲鳴を上げ、危機感をこれでもかと高めさせた。 道で蠢く目障りな蟻を潰すように、人間一人の命が容易く奪われる。 だが自らの終わりを黙って受け入れるかは別。 纏わり付く死を幾度となく跳ね退けたからこそ、只の人間でありながら不死身の異名を手に入れた男なら尚更だ。 迫る脅威を火薬に、自らを弾丸に変え疾走。 蓬莱人の身体能力でも十分な距離を取らねば無事では済まない。 「うおおおっ!?」 回避成功を喜ぶ暇もなく、振り下ろしたばかりの足が襲って来た。 たっぷり蓄えた猪のような親指が視界いっぱいに映り込む。 骨が折れる程度では済まない、半身が粉砕されるのは確実。 「甜花!」 「う、うん……!」 死を遠ざけ、巨人に立ち向かうのは杉元一人の役目に非ず。 金塊争奪戦でアイヌの少女や脱獄王がそうだったように、此度も彼の仲間が黙っていない。 ビルドと斬月、合図へ頷き二人の戦士が銃撃を開始。 ライドブッカー、ドリルクラッシャー、無双セイバー。 三つの銃口から放たれたエネルギー弾が巨人の足を狙い撃つ。 爪が割れ肉が弾け飛び、病院前の地面を赤く彩る雨が降り注ぐ。 「痛っ!爪!爪が当たった!」 杉元の額へ爪の欠片が突き刺さったが事故である。 ともかく蹴りの勢いが僅かに弱まり、反対に杉元は両脚の筋肉を総動員。 数秒前までの位置を巨人の足が通過、背中へ嫌な風圧を感じながら跳び退いた。 仲間への援護が上手くいった代償として、怒りの矛先が二人のライダーに変更。 同じ銃撃でも威力で言えば彼らの方が上、しかしうなじ以外の攻撃は決定打になり得ない。 再生が始まっている足で地面を踏みしめる姿から、エネルギー弾が堪えた様子は微塵も無し。 殲滅を促す脳からの指令と、絶えず湧き出る憎悪に突き動かされ拳を振り下ろす。 拳一発蹴り一撃が災害級の威力だ、直撃すれば仮面ライダーの装甲があっても無事では済まない。 「ま、やっぱりそう来るよな…!」 敵意が今度は自分達に向けられるのも承知の上だ。 巨人の蹴りを杉元が躱した時点で、ビルドはとっくに次の行動に出ている。 ライズホッパーに跨り、後ろに斬月を乗せ準備完了。 拳が地面に叩きつけられたのは猛発進した直後のこと。 「ひぃん……!は、速い……!」 「キツいだろうけど振り落とされるなよ!」 猛スピードで駆けるライズホッパーに、斬月は目が回りそうだった。 変身せずにいたら確実に地面を転がっていただろう。 とはいえ相手が相手だ、ビルドだけならまだしも斬月が一緒ならばこれくらいの機動力は必須。 巨人が大股で一歩踏み出せば、たったそれだけで呆気なく追い付かれる。 加えて巨人は肉体の密度が薄い、巨体に反して俊敏な動きも可能という厄介さ。 巨人討伐に慣れた調査兵団であっても、基本は『遭遇しない』のを大前提とする理由の一つ。 しかしライズホッパーは、飛電インテリジェンスが開発を行ったスーパーマシンだ。 全速力の巨人であっても簡単には追い付けない。 これが殺し合い開始直後のような暴走だったら、巨人はビルド達から引き離されたままだろう。 されど忘れるなかれ、今の巨人は洗脳と憎悪の影響で対象の殲滅に最適解を弾き出す殺戮マシーン。 速度で勝る相手だろうと決して逃げられない。 『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!』 大地を陥没させん程に踏みしめ跳躍。 ただそれだけで暴風が巻き起こり、装甲越しから容赦なく叩きつける。 上空から眼下の標的へ狙いを定め拳を突き出す。 落下の勢いも上乗せした一撃の急接近は、走行中のビルド達へ更なる警鐘を鳴らす。 ライズホッパーの速度を上げるも猛烈な悪寒は消えてくれない。 ビルドの脳がフル回転し次の行動を決定、走っているだけでは拳を避けるのは不可能。 だが手はある。 「ちょっとだけ無茶やるから耐えてくれ!」 「えっ?ひゃっ、きゃああああああっ……!?」 拳が振り下ろされた先に哀れな死体は無い、潰された地面が見えるだけだ。 直撃の寸前にハンドルを操作し、何とライズホッパーは前方へと大きく飛び跳ねた。 地面を離れ宙へと逃げ込んだ安心は長続きせず、再び脅威が急接近。 どこへ行こうと関係ない、降り立つ前に捕えるべく巨人は反対の手を伸ばす。 巨大な掌に掴まれ、後は握り潰されるか腹の底へ真っ逆様の二択。 尤も、それを予測できないビルドではない。 斬月の手を取り、ライズホッパーを乗り捨てる形で跳ぶ。 落下するバイクには目もくれず、伸びたままの腕へ着地。 じっとしていれば摘ままれるか潰されるかだ。 ラビットフルボトルの成分でハイジャンプを行い、巨人から遠ざかる。 無論、巨人がそのまま見逃すのは有り得ない。 「ピ~カ~!!」 相手の動きに注意を払い続けるのはこちらも同じ、でんこうせっかで追いかけて来た善逸が妨害に動く。 鬼との戦い、特に上弦や無惨との死闘では1秒たりとも集中力を切らせなかった。 僅か一瞬の気の緩みが即座に死へ繋がるのを、嫌と言う程に知っている。 気絶しそうな恐怖の中でも巨人から決して意識を逸らさず、ピカチュウのわざを発動。 天空より降り注ぐ一筋の光。 神が下す裁きの如く、眩い雷光が巨人を――貫かない。 「ピカ?ピカアアアアアアア!?(あれ?ええええええええ!?何で!?今雷落ちたよね!?)」 まさかの大外れに、たちまち頭はパニック状態。 巨人目掛けて雷を落とした、自分の攻撃なんだからそれは間違いない。 なのに当たらなかったのは一体どういう訳か。 幾ら何でもあんな巨大な相手に外す、なんてことはないだろうに。 DIOや姉畑相手には綺麗に命中したのが、何故今に限って外れるのだろうか。 かみなりはでんきタイプのポケモンが使う中でも高火力のわざだ。 しかし10まんボルト等と違い、常に必中する訳ではない。 天候によって命中率が左右され、晴天時には半分の確率でしか当たらない。 現在は日がほとんど沈んだ為、晴天時程低くはないがそれでも確実に命中するかと言えば否。 雨天時に起きたPK学園での戦いの時とは異なり、こういったかみなりが外れる事態も出てくるのである。 そういったポケモントレーナーの常識を善逸が知る訳が無く。 まして対峙中の巨人にはもっと関係無い。 『■■■■■オオ■■■■■■オオオ■■■■■■■!!!!!』 また一人滅ぼすべき者が目の前に現れた。 それだけ分かれば十分であり、それ以外を考えなどしない。 完全に再生を終えた足が地面を蹴り上げる。 拳の餌食に選ばれたのは、人間よりも小さな生物。 なれど巨人が止まる理由には断じてならず、振り下ろす鉄拳はさながら巨岩の投擲。 青褪め甲高い悲鳴が耳を劈こうとも知ったことではない、黄色い体躯が拳の真下に消え失せる。 手をどかせばそこには赤い染みが、見当たらなかった。 「ピ、ピカ~~~~~~!!!!!」 汚い高音の叫びは標的がまだ無事な証拠。 音の発生源を即座に探し当て、我武者羅に駆け回る黄色い体躯を睨み付ける。 但し巨人が見たのは、複数体のピカチュウが逃げる姿だった。 「ピカピ!?ピッピカチュウ!?(ってあれ!?なんか俺増えてる!?)」 自分のことながら善逸も困惑を隠せない。 これもまたピカチュウが使えるわざの一つ、かげぶんしんだ。 名前の通り分身を作り出し、攻撃の回避率を上げる効果を持つ。 今さっき潰されたのは分身の一体であり、本体はこうして逃げ延びた。 増えたなら纏めて潰せば良い。 巨人が足を振るえば、たったそれだけで分身全てが薙ぎ払われて消滅。 あっという間に本体一匹へ逆戻り。 再度かげぶんしんを行う余裕は与えず、掌が善逸の逃走を阻む。 「どおおっせええええいっ!!!」 なれば巨人を阻む者もまた、当然の如く現れる。 颯爽と駆け付けた不死身の杉元、抜き放つ得物は和泉守兼定。 鬼の副長と恐れられ、英霊にまで至った剣豪の愛刀。 杉元が知る老剣士程使い慣れてはおらずとも、蓬莱人の身体能力と自らの技能で補う。 気合一閃を絵に描いた刃は、巨人の指を数本纏めて斬り落とす。 「ついでにこれもだ!」 善逸を掴む筈の指が無くなり、黄色い獣はすり抜けるように逃げた。 憎悪の矛先は最初と同じく杉元へ変更。 だが杉元は動じない、殺気だなんだを向けられるのは最早日常茶飯事。 刀を納め両手を自由に、翳した掌から火球を連続で発射。 弾幕ごっこと違って見栄えを全く考えない、威力優先の火炎地獄。 たちまち肉が焼ける臭いが立ち込めた。 『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!』 それがどうしたと言わんばかりの咆哮。 体中が焼かれようとも知ったことか、火球諸共薙ぎ払う。 腕を振るう単純な動作が、まるで大木を叩きつけたかの強力無比な一撃と化す。 跳んで避け切れるかは微妙なところ、自ら地面に倒れ込みやり過ごすのを選択。 頭の上を大質量が横切る感覚、思わずヒヤリと寒気が走った。 「杉元!」 自身を呼ぶ声に何だと聞き返さず、意図を察知し急ぎ後退。 入れ替わりに前へ出たビルドがカードを取り出す。 巨人と目が合い、こちら何をする気か察したかは不明だが腕が伸ばされた。 次の手に出る前に叩きのめすつもりか。 『メロンスカッシュ!』 突如横合いより投擲された物体が腕に命中、肉を削ぎ骨を砕く。 ロックシードのエネルギーで強化されたメロンディフェンダーだ。 敵の意識が外れたなら大技をぶつけるチャンス、ゲーム内でのお約束である。 これは画面の向こうの世界では無く現実で、実行に移した斬月は緊張感に襲われているが。 『FAINAL ATTACK RIDE BUI・BUI・BUI BUILD!』 斬月が標的にされる前にビルドも動かねばならない。 ディケイドライバーにカードを装填、解放されたエネルギーがグラフ型の滑走路を作り出す。 スマッシュを撃破した蹴り技はここでも健在、グラフを滑り急加速し巨人へ足底を叩きつけた。 『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!??!』 咄嗟に両腕が伸ばされるも、瞬間的なスピードはビルドに軍配が上がる。 脚部へ当たった足底のキャタピラが高速回転、蹴りの勢いに加えて皮膚を削り取っていく。 時間を置かずに再生こそされるだろうが、巨体を支える箇所の損傷だ。 巨人の体勢が崩れ膝を付く。 痛覚が薄い巨人が痛みへ叫ぶことはない、代わりに悉く小賢しい真似に出た者達への憎悪を一層滾らせる。 そしてこの瞬間に5人目の戦士が動く。 「変身!」 『蒼き野獣の鬣が空になびく!ファンタスティックライオン!流水三冊!紺碧の剣が牙を剥き銀河を制す!』 物語の語り手を思わせる電子音声が剣士の降臨を知らしめる。 青い装甲と胸部のライオンはそのままに、より重厚さを増した姿。 右肩には神獣が、左腕にはおとぎ話の力をそれぞれ纏う。 神楽も一度は見たが、自身が変身を行うのはこれが初めて。 仮面ライダーブレイズ・ファンタスティックライオン。 三冊のワンダーライドブックで変身するブレイズの強化形態。 「おっしゃ!やってやるアル!」 巨人は膝を付き、意識は完全にビルドら4人へ向けられている。 少し離れた位置でブレイズになったブレイズは完全にノーマーク。 康一を助け出すには正に絶好のタイミングだ。 飛行能力を持つブレイズならばうなじへ近付くのも難しくない。 そう考え飛び出そうとした所へ戦兎が待ったを掛け、自分達が隙を作るから待つよう言われた。 反論する前に各々動き出し、悩んだが勝手な行動が大きな過ちを引き起こすのは自分が一番分かっている。 逸る気持ちを抱え続け、とうとうその時は来た。 右肩のペガサスボールドが天を翔ける力をブレイズに与える。 翼を広げ地から足を離した際の機動力は、タケコプターとは比べ物にならない。 (これならいけるネ…!) 自由に空を飛び回る解放感に、こんな状況でなければ喜んだかもしれない。 僅かに浮かんだどうでもいい感想を追いやり、意識全てを巨人へ集中。 自分の罪を知っても責めず、仲間として受け入れてくれた者達が作ったチャンスだ。 つまらないミスでふいにするのは許されない。 村で康一に何が起きたか考えるのも、助け出してから聞けば良い。 銀時を失って錯乱した自分を立ち直らせてくれた康一を、託された聖剣で取り戻す。 決意の固さはそのまま柄を握る力の強さに変わる。 (もう少し…!) うなじまで後もう僅かの距離。 背後からの気配に気付いたのか、巨人の首が揺れ動いた。 それでも速いのは自分の方だと勝利を確信、ブレイズの聖剣が寒風諸共うなじを切り裂く。 「これで…!」 取ったと、その場にいる全員が思った。 康一を閉じ込める肉の檻をこじ開け、無事救出。 そんな都合の良い展開は、キンッという音と共に否定される。 「なっ!?」 流水は巨人のうなじを正確に狙った。 本来の巨人討伐に用いる装備で無くとも、ブレイズの能力と無数のメギドを斬って来た流水があれば、康一本体を引き摺り出すのも不可能ではない。 だが現実の光景は無情だ。 流水はうなじを斬れず皮膚に弾かれた。 皆が作ったチャンスは脆く呆気なく失われ、巨人の瞳がブレイズをハッキリ捉えて離さない。 巨人となったエレン・イェーガーの能力は、単に巨体を利用し暴れ回るだけではない。 ロッド・レイスが所持していた薬により手に入れた硬質化。 正史において、ライナー・ブラウンを始め巨人化能力者との戦闘で幾度も発揮された力だ。 当然精神が別人になっても硬質化能力は健在。 東エリアの街で起きた戦闘時でも使われ、雨宮蓮達を大いに苦戦させた。 硬質化に関しての情報を戦兎達に教えなかった件で、神楽を責めるのは酷だろう。 何せ神楽が覚えている暴走した時の康一は、このような能力を一度も使わなかった。 こんな力が巨人にあったなど、神楽にだって予想外。 といった事情も巨人の知ったことではない。 またもや滅ぼすべき蟲が現れた。 不意を打つつもりだったようだが硬質化を破れず、結果間抜けにも凍り付いたまま。 殺さない理由がどこにあると言う。 「っ!!あっぶね…!!」 小蝿を仕留める気安さで平手打ちがブレイズを襲う。 硬直から咄嗟に動けたのは、やはり万事屋銀ちゃんの従業員として数々の大事件を解決して来た経験からか。 ファンタスティックライオンの固有能力の一つ、肉体のゲル化を使用。 液体を叩いたところで無意味。 しかしこれも制限の対象になっているのか、ブレイズの意思とは無関係に短時間で実体化。 尤も既に地面へ着地を終えており、ビルド達に並ぶ。 「な、何で急にカッチカチになったネ?新八みたいに一人でシコシコやってるアルか?」 「シ……!?あ、あの、それって……あうう……」 「んなハッキリ言ってやるなよ。男ならまぁ…」 「ピカ!?(なななななんで俺を見るの!?)」 「急に下ネタぶち込むんじゃないよ。ってかそんな場合じゃないでしょーが」 ほんのちょっぴり流れたギャグ漫画の住人ならではの空気は、巨人が発するプレッシャーで消し飛ぶ。 おふざけが通用する時間は完全に終わりだ。 二本足でどっしりと大地に立ち、地蟲を睥睨する憎悪の化身。 姿形はこれまでと何ら変わっていない。 しかし纏う存在感が否応なしに理解させる。 ここからが地獄の始まりだと。 『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!』 天地を揺るがす雄叫びが開戦の合図。 体を支える左足はそのままに、右足を大きく振り上げ指先が空を睨む。 踵部分が硬質化、断頭台の如く降ろされた鉄塊に全員の肌が総毛立つ。 避けろと言ったのは誰か、短い言葉を聞き届けるより早く跳び退く。 巨体を利用し、硬質化で威力を高めた踵落とし。 直撃せずとも発生する衝撃波が吹き飛ばす。 己の意思とは無関係に体が宙を舞い、地面への激突は時間の問題。 「俺は…不死身の杉元だ!!」 「ピカ~~~!?」 異名を名乗り上げ己を鼓舞、足場のない状態でありながら踏み止まる。 幻想郷の住人だから可能な飛行能力だ。 偶然傍を横切った黄色い獣を掴み、直後眼前へ迫る拳。 慌てて急降下し回避、頭上を通過する鉄拳を見ないままに善逸を降ろす。 巨人の二撃目を一々待つつもりはない、再度飛び上がり火球を連射。 場所を空中に移しての第二戦だ。 「ホアチャアアアアアアアッ!!!」 杉元とは別方向から飛翔する青い剣士。 ブレイズも飛行能力を駆使して落下を防ぎ、攻撃を再開。 海賊の船長のようなフックを振り回し、ライドブックの力を引き出す。 ブレイズの動きに呼応し空中に水が生み出される。 真下に流れ落ちる筈の水はなんとリング状へ変化。 更には妖精やライオンがリングを通って現れ、巨人に攻撃を仕掛ける。 おとぎ話の住人達を味方に付ける、これこそ変身に使った二冊目のライドブックの力だ。 炎の弾幕と妖精が狙うのは巨人の両腕。 腕を一時的にでも使用不能にさせれば、再びうなじを狙いに行ける。 だが巨人の腕に二人の猛攻はまるで効果が無い。 うなじを守ったのと同じ硬質化を、今度は両腕に使用。 僅かな焦げ目と掠り傷が精一杯の悪足掻きなど、脅威には程遠い。 しゃらくさいとばかりに左右へ拳を突き出した。 「チッ…!」 巨体からは考えられない程に速い。 攻撃を中断し回避へ集中。 掠めるだけでもまず致命傷は免れず、おまけに避けても発生する暴風で体勢を崩される。 死線を何度も潜り抜けて来た杉元と言えど、ここまで巨大な敵との戦闘は未知の領域。 気付かぬ内に緊張の汗を流す。 拳の通過位置を大きく移動し背後を取る。 ブレイズも同じ考えだったのか、反対方向から巨人の背を狙うのが見えた。 腕の破壊が難しいなら、多少無理してでもうなじを攻撃。 名刀と聖剣を抜き、囚われの少年が埋まっている箇所へ急接近。 硬質化はさせぬとばかりに振るわれた二刀はしかし、切っ先すらも届かない。 『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!』 腰を大きく捻り、伸ばした腕が半円を描く。 ストレッチにも似た動きを巨人が行えば、それは災害と変わらない。 全身を叩きつける暴風に揉みくちゃにされ、強制的にうなじから引き離される。 武器を落とさず握り締めれただけでも奇跡に近い。 装甲を纏うブレイズでもノーダメージは恐らく不可能、生身の杉元は言わずもがな。 ロクな受け身も取れないまま、あわや地面の染みと化す。 『KAMEN RIDE GHOST!』 『レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ!ゴースト!』 『メロンアームズ!天・下・御・免!』 『ジンバーメロン!ハハッー!』 待ち受ける末路は二人の仲間の手で変えられた。 仮面ライダーゴーストとジンバーメロンアームズの斬月が、それぞれ杉元とブレイズの元へ急行。 前者は幽霊のように浮遊が可能であり、後者はメロンディフェンダーを使った飛行能力を有する。 杉元達を空中で受け止め事なきを得た。 「助かった!」 礼もそこそこに、またもや放たれた拳を避ける。 善逸以外は空中戦が可能であれど、状況は何も良くなっていない。 さりとて文句を言っても始まらない。 手持ちの武器をガンモードに変形し、ゴーストは二丁の銃からエネルギー弾を発射。 斬月もゴーストに倣い、ソニックアローで矢を射る。 二人が狙うのは巨人の顔面、怯ませ隙を作り出す。 硬質化させた腕で防ぐも、巨人を相手取るのはゴースト達のみではない。 うなじ部分を目指し杉元と神楽が再度接近。 エネルギー弾の掃射に気を取られ、今度は一手反応が遅れる。 しかし、正気を失っても脅威の察知能力までは失くしていない。 刃の到達を待たずに跳躍、後方へ轟音を立てて着地。 巨人が大きく動けばその分空気は揺れ、余波が周囲に被害を齎す。 咄嗟に距離を取ったお陰で巨人に衝突こそされなかったが、吹き飛ばされるのは避けられなかった。 そこを助けたのはゴースト。 パーカーゴーストを複数召喚し杉元達を支える。 『■■■■■オオ■■■■■■オオオ■■■■■■■!!!!!』 巨人はうなじへの攻撃を避ける為だけに跳んだのではない。 降り立った場所は丁度、聖都大学附属病院のすぐ傍。 着地の振動だけでガラスが大量に割れるのもお構いなし、白亜の宮殿をガッチリと掴む。 「おい、まさか……」 嫌な予感は見事に的中。 壁に亀裂が走ったかと思えば、力任せに引き剥がす。 一階部分と既に禁止エリアへ面した病棟こそ無事だが、残りは巨人の得物と化す。 標的は無論、空を飛び回る目障りな連中。 存分に怪力を駆使し投擲、命を救うための施設が無骨な凶器へと変わった瞬間だった。 「っ!神楽!」 「わ、分かったネ!」 名前を呼ばれただけで瞬時に意図を察したのは、命懸けの戦いに慣れているからか。 ゴーストがカードを取り出し、ブレイズは聖剣の柄に手を置く。 一刻の猶予も無い、焦りを隠さず各々迎撃に移る。 『FAINAL ATTACK RIDE GHO・GHO・GHO GHOST!』 『流水抜刀!ペガサス!ライオン!ピーターファン!三冊斬り!ウォ・ウォ・ウォ・ウォーター!』 6体のパーカーゴーストと一体化し、それぞれの紋章エネルギーが右脚に力を宿す。 英雄たちの力を借り技の威力を更に強化した横で、ブレイズも剣を引き抜いた。 流水の力の源である水がエンブレムから湧き出し、渦潮へと変え鉄塊目掛けて射出。 飛来する病院の勢いを一時的に押し留め、流水片手に突撃。 ゴーストもまた蹴りを放ち、高威力の打撃と斬撃が病院を粉砕する。 パラパラと地面へ小雨のように破片が落ちる中、巨人は既に次の手に出ていた。 「おいまたかよ!?」 悲鳴染みた声が出るのも無理はない。 今投げたのは二階から上の箇所、ということは一階部分はまだ使える。 吹き抜けと化したロビーに手を突っ込み、さっきと同じく引き剥がした。 もう一度投げるつもりだろうが、技を放ったばかりのゴーストとブレイズが動くにはほんのちょっぴり遅い。 となれば、残る二人がどうにかするのみだ。 「仕方ねえ!気合入れろ大崎!」 「う、うん……!」 『ロックオン!メロンオーレ!ジンバーメロンオーレ!』 プレッシャーと恐怖で縮こまりそうになるも、ソニックアローを強く握って震えを誤魔化す。 二つのロックシードから流れ込んだエネルギーが、アークリムに充填され緑に輝く。 杉元もまた炎の翼を展開し、両腕に霊力を集中。 具体的なイメージは出来ていない、ただ目の前の障害を叩きのめす殺意を糧に技を形作る。 「今だ!」 巨人が投擲の構えを取ったタイミングでそれぞれ撃ち込む。 病院が目の前まで飛んでくるのを、わざわざ待つ意味はない。 ソニックアローを振るい、アークリムより緑の光刃が巨人を切り裂く。 タイミングを合わせた杉元の掌からはこれまでの火球ではなく、一筋のレーザーが放たれた。 妹紅のスペルカード、『原罪【正直者の死】』を思わせる攻撃だ。 手から離れかけた病院の残骸諸共、斬撃と光線が薙ぎ払う。 巨人が手にした凶器は木っ端微塵に砕け、煙が巨体を覆い隠す。 二撃目も凌いだ、だが終わりはまだやって来ない。 自身を包む煙を払い除け、巨人は地を蹴り跳ぶ。 追い打ちを掛けられ更に破壊された病院には見向きもしない。 一蹴りでこちらを見下ろす羽虫達の元へと辿り着く、否、彼らをも見下ろす位置まで跳んだ。 『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!』 鼓膜を破りかねない咆哮を発し、右手を振り下ろす。 硬質化で一点を強化した拳を食らえば、人間など途端にひき肉だ。 巨人が自分達の頭上を取ったその時点で、全員回避へ動き出している。 されど此度は落下の勢いをも味方に付けた、悪夢の如き一撃。 直撃を避けても、地面を叩いた衝撃波は空にいようと関係なしに襲い掛かった。 「んなくそ…!」 何とか宙で踏み止まろうとしても上手くいかない。 というか飛行能力自体が発動されない。 不死以外で妹紅の肉体に課せられた、もう一つの制限がここで影響し出す。 支給品で飛行可能となったジューダス等と違い、杉元は肉体の能力で最初から空を飛べる。 但し永久的に飛ぶ事は不可能であり、一定時間経過で杉元の意思に関係無く地へ落とされるのだ。 これまで飛ぶ機会は度々あったものの、長時間の飛行は今回が初めて。 制限へ気付くには遅過ぎた。 為す術なく砲丸のように吹き飛んだ挙句、病院とは名ばかりの瓦礫の山へ突っ込む。 「うおおおおおおおおおおおおっ!?」 「きゃあああああああああっ!?」 ライダーに変身し重量が増していようと最早関係無い。 浮遊能力でさえまともに機能しない中、ゴーストの視線が捉えたのは自分同様吹き飛ばされる白武者。 彼女が空を飛ぶ為の盾は、足元を離れ何処かへ姿を晦ましている。 それを見た時、既に自分が受け身を取るなどは二の次となった。 パーカーゴーストをどうにか呼び出し、彼女の元へと向かわせる。 英雄達が彼女を受け止めるのが見えると同時に、全身へ衝撃と痛みが来た。 「がはっ……」 ゴーストが纏う防護スーツとパーカーの恩恵で、これでもダメージは抑えられた方。 とはいえ流石に無傷とはいかず、吹き飛んだ時の勢いも殺せていない。 ドライバーが外れて変身解除、佐藤太郎の肉体を戦場に晒す。 処置を受けた箇所と新たに負った傷へ、冷たい夜風が酷く沁みる。 「戦兎さん……!」 パーカーゴースト達のお陰で斬月は無傷で着地できた。 駆け寄る白武者へ安堵の笑みを浮かべるも、向こうからしたら全然笑えない。 自分を守るために、彼はまた傷付いた。 頑張ろうと、彼の力になろうと決意したのに結局はこうだ。 仮面の下で顔がくしゃりと歪む。 『■■■■■オオ■■■■■■オオオ■■■■■■■!!!!!』 甚大な被害、されど全滅には未だ至らず。 それを、怒れる巨人は断じて認めない。 求めるのは自分以外の死。 生存者が一人でもいる限り巨人は止まらない、憎悪は掻き消えない。 絶望感と死を予感させる大地の震動。 圧倒的な暴力の化身を前に、ちっぽけな存在が立ち塞がった。 「ピ、ピカアアアアアアアアアアアア!!!!」 巨人を相手取るには余りに小さい体躯。 黄色い体は怯えで蒼白に変色し、放って置けば倒れそうなくらいに震えている。 溢れる涙は両目がふやけんばかりの量。 今すぐにでも逃げ出したい、考え付く限りの名前を口にし助けてくれと叫びたい。 骨の髄まで蝕む恐怖に蝕まれ、己が情けないと自覚しながらも善逸が選んだのは戦闘の続行。 赤丸の頬がバチバチと放電、溜め込んだ電気を解き放つ合図だ。 邪悪なスタンド使いにも絶叫を上げさせた10まんボルト、だが今回ばかりは大きな効果を望める自信が無い。 「一人でカッコ付けてんじゃねーヨ……」 小さな体に抱え込んだ不安を笑い飛ばし、隣へ女が並び立つ。 オレンジ髪の海賊は額から垂れる血を拭い、恐れを微塵も宿らせない視線で巨人を射抜く。 既にブレイズの変身は解除された、再生能力もない生身のまま堂々と現れるのは自殺行為。 だが神楽の目は死んでいない、勝負を投げ出し自暴自棄になったつもりはない。 「男が馬鹿やったら、止めるのは女の役目ってマミーがしょっちゅう言ってたネ。姉御や家賃家賃うるせーババアも同じこと言う筈アル」 得物は聖剣ではなく細い棒。 うなじを斬るのはおろか殴れば逆にへし折れそうな、巨人相手には頼りなさを覚える武器。 だけど神楽には分かった。 理由は上手く言えないけれど、今の自分ならこの棒の力を引き出せる気がする。 「だからお前がこれ以上馬鹿やる前に、二日酔いの銀ちゃんみたく大人しくさせてやるネ」 雲が現れる。 空を覆い隠し星の輝きを遮る無粋な帳に非ず。 神楽の背後へ黒々とした雲が出現し、時折電気を迸らせる。 本来、この技を神楽が使う事は不可能。 魔法の天候棒が手元にあっても、技を使うのに必要な知識が神楽にはない。 気象学を熟知し、天才的なセンスの持ち主であるナミだからこそ使えたのだから。 しかし、PK学園でDIOを吹き飛ばしたように此度もまた、神楽自身にも説明は付かないがやれると分かった。 善逸が幾度も放った電撃が、肉体に宿る記憶を呼び起こしたのか。 『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!』 具体的な理由は分からない。 ただ今は、目の前で望まぬ暴力を強いられる仲間を取り戻す。 「雷光槍(サンダーランス)=テンポ!!!」 「ピ~カ~チュウウウウウウウウウウウウウ!!!」 光が巨人を貫く。 呪いを祓い、憎悪を焼き潰し、閉ざされた魂を照らす輝き。 黒雲から放たれる一筋の光と、ピカチュウが最も得意とするわざ。 重なり合った二つの電撃が雷の槍となり、巨人の進行を押し留めた。 『!!!!!??!!』 巨人にとっても予想外の威力だったのか、猛烈な痺れに動きが止まる。 強靭な生命力を誇る動物系古代種の能力者にも、絶大なダメージを与えた技だ。 そこへ10まんボルトの威力も加算されれば、巨人と言えども無視できない。 堪らず片膝を付く間にも痺れが襲い、鬱陶しくて仕方ない。 『ッ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!』 なれど、巨人は己の沈黙を受け入れない。 少しばかり動きが鈍くなったから何だと言う、この程度で滅びから逃れられるなど有り得ない。 自らの憎悪を燃料に立ち上がる。 握り締めた拳を硬質化、狙うは大技を放った直後の一人と一匹。 「ピカ~~!?(ぎゃああああ!また立った!お姉さん早く逃げないと…!)」 「うぐ…康一…!」 変身解除される程の勢いで地面に叩きつけられ、悲鳴を上げる体に鞭打って巨人を止めたのだ。 技が命中したとはいえ、神楽の方も息切れを起こし座り込む。 隣で善逸が何と言ってるのか不明だが、焦り自分を急かしてるのは間違いない。 言われなくてもじっといしているつもりはない、しかし巨人が黙って逃走を許してはくれない。 怒りの鉄拳がまた一つ罪を重ねる、それを防ぐは手首を射抜く緑の矢。 再生し掛けた箇所がまたもや焼かれ、焦げた臭いが漂う。 ギロリと、擬音が聞こえそうな射殺さんばかりの視線。 睨み付けられた白武者はビクリと震え、心臓が五月蠅いくらいに鳴る。 「うぅ……」 神楽達を助ける為咄嗟に矢を放った。 絞り出した勇気に巨人が返すのは感心の拍手ではなく、絶対的な暴力。 自身を苛む痺れを振り払おうと、大股で一歩進む。 たったそれだけで足底が斬月のカメラアイを覆い隠し、終わりまでの時間を短縮。 怪獣に踏み潰される映画のモブキャラはこういう心境なんだろうか。 一瞬浮かんだ場違いな感想諸共、蟻のように潰される。 『KAMEN RIDE DRIVE!』 守ると約束した少女の死へ異を唱えるは、高らかに名を上げた電子音声。 視界の端に赤い影が映り込み、次いで感じる浮遊感。 体が地面から離れてる、まさか死んであの世に昇る真っ最中なのか。 悪い想像に思わず顔を上げ、見えたのは赤い仮面の戦士。 初めて見るけど自分の知るヒーローだと分かり、そこでようやく彼に抱き上げられていると気付いた。 真っ赤な装甲、胴体部分へ装着されたタイヤ。 まるで車をモチーフにしたかの姿は、仮面ライダードライブ。 相棒のベルトと共に機械生命体との戦いに挑んだ、とある刑事が変身した戦士。 最上との戦いの際には見なかった仮面ライダー、能力は未知数だがこの場においては変身して大正解だ。 ドライブの基本形態であり、高速戦闘に特化したタイプスピード。 一時的に高速移動を可能にし、斬月の救出も間に合った。 視覚センサーが巨人の動きを細かく把握、集約された情報がメット内部に表示。 神楽達が放った電撃は残留しているらしく、一挙一動がこれまでよりも幾らか遅い。 となれば今しかない、戦況を一気に変えるにはここ以外になかった。 勝利への法則が組み立てられ、道筋が完成。 後はその通りに動けるか否か。 「ひゃっ……!せ、戦兎さん……!?」 「甜花。このまま動くからあいつの足を狙えるか?」 「え、そ、それって……抱っこしたまま……わ、分かった……!」 上擦った声で承諾。 巨人への恐怖はある、戦うことへの緊張感だって全然無くなってない。 でも彼が、助けになりたいと思ったヒーローが自分を頼ってくれた。 プレッシャーと、同じくらいの嬉しさと、勇気をくれる。 頷き合い、ドライブの全身を反重加速フィールドが覆う。 用いるのは二本の足だけであるにも関わらず、スーパーカーをも追い越すトップスピードを発揮。 上空より振り落とされる拳に方向転換、ブーツ部分のグリップパーツが急激な移動にも振り回されないようアシスト。 余裕の回避をやってのけた。 『ロックオン!ソイヤッ!メロンスカッシュ!』 生きたモンスターマシンへ乗りながらにも関わらず、斬月の狙いは正確無比。 生身の人間を遥かに上回る視覚センサーと、射撃精度の低下を防ぐソニックアローのレーザーポインダ。 戦極凌馬が開発した高機能システムにアシストされ、エネルギー矢を発射。 足首部分の肉が弾け飛ぶ。 ただでさえ痺れが抜けていないのに加え、ドライブのスピードに翻弄された結果だ。 硬質化が間に合わず被弾を許すこととなった。 『FAINAL ATTACK RIDE D・D・D DRIVE!』 斬月の攻撃は始まりに過ぎない。 矢が放たれたのと同じタイミングでカードを装填、タイヤ型のエネルギー体が複数出現。 本来は敵を包囲し蹴り技に繋げるが、今回は使い方が違う。 エネルギー体はドライブ自身を背後から弾き飛ばし更に加速、地面を削りながら装甲ブーツが巨人の足へ追い打ちを掛ける。 骨をも砕き、皮数枚で繋がった足がどうなるかは言うまでもない。 『!!!!!!??!!』 巨体を支える二本の内、片方損傷の影響は少なくない。 巨人の憎悪を嘲笑うように足首が引き千切れ、途端にバランスを崩す。 踏み潰されるだけのちっぽけな蟲にしてやれた、二度目の屈辱。 再生が完了するまでを敵は待ってくれない。 『KAMEN RIDE SABER!』 『勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時、真紅の剣が悪を貫く!』 斬月を降ろし、新たなライダーの力を解放した 勇ましい名乗りと共に火柱が立ち昇る。 火炎を切り裂き現れたのは、ドライブとはまた違う赤のライダー。 ゼロワン同様令和の時代で物語を紡いだ、とある小説家のもう一つの姿。 仮面ライダーセイバー。 全知全能の書を巡る争いを終わらせ、二つの世界を守った剣士。 そして、もう一つの炎が迸る。 「ぐうるおごあああああああああああああああああああ!!!!!」 瓦礫が四方八方へ弾け飛ぶ。 戦線復帰を妨げる無粋な檻は必要無いとばかりに堂々と参戦。 最早言語としてまともに機能しないナニカを叫ぶそいつへ、誰もが意識を向けざるを得ない。 夥しい量の赤を全身に塗りたくった少女。 老いて色を失ったのとは違う、一種の美しさが宿った白髪すらも赤に染めて。 だというのに生命力へ満ち溢れている。 最も死へ近い有様でありながら、誰よりも激しく己の死を否定する。 何度死に誘われようと抗い跳ね退け、冥府の遣いすらも戦慄させるその姿やまさしく―― 「俺は……不死身の杉元だ!!!」 不死鳥の如き翼を広げ、両手が放つもまた火炎。 大地を、空気を、人を焼き潰す灼熱の塊。 『不滅【フェニックスの尾】』。 そこに美麗さはない、殺意を収束させた砲弾が憎悪を撒き散らした巨体を焼く。 「相変わらずメチャクチャだな…」 『FAINAL ATTACK RIDE SA・SA・SA SABER!』 杉元に驚かされっぱなしな自分へ、呆れ笑いを浮かべる。 ああしかし、仲間の奮闘をこうも見せられたなら柄にもなく滾ってしまうじゃあないか。 こういうのはアイツのが似合うだろと、どこぞの筋肉馬鹿を思い出しカードを装填。 セイバーへの変身後、手元に現れた剣が炎を纏う。 火炎剣烈火のエンブレムが生み出した炎はやがて、燃え盛る竜へと変化。 不死身の兵士に負けじと剣を振るう。 竜と不死鳥、二体の伝説が同じく伝説上の怪物を喰らう。 『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!』 右腕が消し炭と化し、全身は焼け爛れた。 なれど憎悪と言う名の炎は、自身を苦しめるどんな火よりも激しく燃えている。 立てないからどうした、片腕が使えないから何だという。 腕はまだもう一本残ってる、自分は死んでない。 何より、滅ぼすべき者達が滅んでいない。 憎悪の理由も分からず、何故滅ぼすのかも考えられず。 止まる事の出来ない己への嘆きなど抱く訳もなく。 硬質化させた左拳を振り下ろす。 『流水抜刀!ワンダーライダー!』 『この動物!この動物の力が、剣に宿る!』 だが巨人が止まらないように、彼女は仲間を決して諦めない。 傷の痛み、重しと化して体中へ纏わりつく疲労。 その全てを知ったことかと捻じ伏せ、聖剣を抜き放つ。 泥棒猫の肉体に再度装着される装甲。 水流を断ち切り現れた姿は先程と一変。 百獣の王の意匠はそのままに紫のフードを纏う。 スペクター激昂戦記。 流水の本来の使い手が出会った戦士の力を秘めた、ブレイズの派生形態。 姿形が今更変わろうと巨人が特別な反応を見せはしない。 そうだ、相手が誰でも関係無い。 たとえ打倒主催者の志を共にして、再会を約束した仲間であっても。 葛藤も迷いも一切宿らせない、無慈悲な拳が振り下ろされた。 大地を叩き、周囲一帯を覆い隠す土煙。 仲間であった筈の少年の手で、余りに呆気なく少女の物語が幕を閉じる。 『必殺読破!流水抜刀!この動物一冊斬り!ウォーター!』 なら、今聞こえたこれは何だ。 拳の下に少女はいない。 どこに行ったとの答えは、遥か頭上から電子音声が告げる。 纏う炎は己が身を滅ぼす為に非ず、自由を手にした鳥のように羽ばたく為だ。 見上げる者と見下ろす者、人と巨人の視線が入れ替わればそれは終わりの始まり。 憎悪を断ち切る剣が煌めく。 「康一…今助けるアル!」 宣言を聞いても巨人がブレイズを見る目は同じ。 憎悪以外何もない、忌々しい害虫へ向ける目だ。 今更そんなもので怯みはしない。 自分がしくじり、巨人が猛威を振るい続けた先に待つのはきっとロクなもんじゃあない結末。 康一にとっての悲劇が約束されている。 地球に来て、万事屋銀ちゃんの従業員としてかぶき町に住んで随分経つ。 色んな依頼を受けて、それを解決したのだって一度や二度じゃない。 珍騒動に巻き込まれるのだってすっかり慣れたけど、全部が笑い飛ばせるバカ話で終わった訳じゃない。 時には人が死ぬような事件だってあった。 殺した奴、殺された奴、そいつらと関りの深い人々。 誰もが幸せなんかじゃ無かった、細かい違いはあっても良いことなんて無かったのだ。 友を、そして家族を失う悲しみ。 誰かの命を奪ってしまう絶望。 どちらも知ったからこそ、康一に自分と同じ苦しみを与えるなどあってはならない。 『■■■■■オオ■■■■■■オオオ■■■■■■■!!!!!』 咆える、怒りを籠めて咆える。 それでも間に合わない、残った腕の迎撃も、うなじの硬質化も遅過ぎる。 特大の電撃に始まった総攻撃と、放送前に起こった戦闘での消耗。 疲労が足枷となったのは巨人も同じだった。 まるで、彼をこれ以上進ませまいとするように。 「康一ィイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!!!」 彼女の剣を届かせるように。 阻む全てが遅い、誰にも止められないし止まってやらない。 正しいことに使えるはずと、そう託してくれた流水でやり遂げるのだ。 水と炎、対となる力を纏った聖剣が走る。 切り裂く、彼を閉じ込める檻を。 本当の彼を踏み躙る、憎悪の鎧を。 「―――――――――――――――――――」 それは何と言ったのか。 変わらぬ憎悪か、或いは少女へ向けた感謝の念か。 拾い上げた者は一人もおらず、彼自身にも分からない。 巨人はもうここにいない。 解放された少年を迎える風が吹き、今度こそ幕が下りた。 →
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/2887.html
パワプロクンポケット9 機種:NDS 作曲者:大久保悟、広野智章、弓島隆子、北川保昌、荒木茂、木村雅彦 発売元:コナミ 発売年:2006 概要 「パワポケ」シリーズの第9作目。 サウンドスタッフは『7』と『8』のメンバーに加えて荒木氏と木村氏が加わっている。 楽曲はサウンドテストで聴けるが1曲だけ未使用なので聴けない幻の曲がある。 (前作:パワプロクンポケット8 次作:パワプロクンポケット10) 収録曲(サウンドテスト順) 曲名 作・編曲者 補足 順位 セレクトする子 メインセレクト 良きも悪きも思い出だ おっつー! やるぞ! こんな感じでっせ うちまくるぜい! キャンキャンキャンプ 2006 長い戦いが今始まる・・・ なんとぺなんと楽しい生活 ハイスピードゲーム 母さん、オレやったよ 父さん、オレやったよ オレって、オレって・・・ 俺様の戦い 行くぜ!2006 さすらってージャカジャン♪ レッツ・スタート! どれにしようかな♪ もめ事か!? さすらいのテーマその1 ワクワクなえぶりでい 旅ガラスのうた バーサクわっしょい! ウキウキハッピーフゥー!! しんみり子 エンドレス・ダークネス ホの字です★ 垣間見る裏の世界 悪因悪果 ケラケラケミカル 勝負だ! いざ試合! 試合で勝負! サクセス試合 She I サクセス最終試合 第2回203位第8回609位第9回975位第10回807位KONAMI43位掘り出し17位レース・スポーツ44位NDS64位 勝ちましてん。 どないやねん。 負けましてん。 ほっこり登録♪ 登録します! データみるみるみーる パッパラー! 揺れる想いは万華鏡 さすらいのテーマその2 ヘンテコテコテコ さようならー 終わりどす 楽しいデート しーゆーあげいん! 野球仙人じゃ。 コスモワールド 秩序とカオスと 決意 君の名は 終ル虚空 宇宙港へとーちゃーく コテコテですやん はちゃーきー そぉーっとそぉーっと 光と影 ザ・ウォーター おはなばたけ ペラペラしやがる 悪態をつく いくぜ!ロボット変形!! 戦います。 戦いますけど! バトルン バトルンルン 未使用曲。通常だと聴けない 銀漢決戦 対ガンダーロボ戦 レース・スポーツ256位 ホラ選んで ラッキー ハッピー スエッキー キョー ダイキョー ルンルン ガガーン ダチョウをつかまえろ! ミニゲーム:ダチョウでだだだダンダンダン! うじゃうじゃうじゃー! ミニゲーム:穴蟲 やっちまえ! ミニゲーム:夕日に向かってパンチDEポンチ お祭りだい! ミニゲーム:おみくじコリントゲーム ノミノミノミノミー! ミニゲーム:のみのみ~ん ドゥユゥのみ~ん ホーームリャン! こわひ・・・ あちょー! 名前をいれろ! ぅあちょーーっ!! とりあえず修行ってか?! 闘え! 闘い、そして… 達・成・感★ クリアだよー 終わった・・・バイバイ 俺様の戦いに終わりなし 胡坐かいて飛べます飛べます 広告ど・え~す! サウンドトラック パワプロクンポケット9 オリジナルサウンドトラック
https://w.atwiki.jp/changerowa/pages/360.html
← 朽ち果てた大樹か、役目を終えた砦か。 これまでの死闘が嘘のように、巨人は身動ぎ一つしない。 本体であるエレンが解放された以上、残ったのは単なる抜け殻。 見上げる杉元の目には依然変わらぬ警戒心が浮かぶが、小指の爪程の敵意も感じられない。 ややあって、これは本当に脅威にならないと判断。 両手に集めた霊力を引っ込める。 「取り敢えず一安心、にはまだ早いか…」 脅威が去って全て解決とはならない。 予期せぬ襲撃への対処に追われたが現在も自分達は禁止エリアに留まったまま。 脱出までの時間はまだ残されている、しかしこれ以上の問題が起きれば流石に危機感を抱かざるを得ない。 捜索予定の人物が向こうからやって来たのは、別行動を取る必要が無くなって良いのだろうが。 「康一!しっかりするヨロシ!」 件の人物は巨人から解放されたのに目を覚まさない。 うなじに埋まっていたのを引き千切ったせいか、本来あるべき四肢は喪失。 だが少しずつ元の形を取り戻してるのがこちらからも見えた。 蓬莱人とは別に、再生能力と思しき力の持ち主らしい。 「康一…!何で起きないネ……」 ブレイズの変身が解除されたのも意に介さず、神楽は何度も仲間の名を呼び掛けた。 元々体力の消耗が激しいライドブック三冊に加え、スペクター激昂戦記を使ったのだ。 頭頂部に設置された剣型の調整装置、ソードクラウンが変身解除を実行。 ナミの姿で康一の肩を揺さぶる。 不安から目尻に涙が溜まる神楽の元へ、仲間の顔色も曇り始める。 あれだけ死力を尽くしたのに結局無駄。 そのような結末を否定するべく、比較的冷静な戦兎と杉元が様子を見る。 一見死体と勘違いしてもおかしくない、瞼が固く閉ざされた顔。 しかし虫の呼吸のように小さくも、確かに発せられる呼吸。 康一がまだ生きていることを知らせる音だ。 「あんだけ暴れ回って気を失ってるだけか?傷も…こりゃ治ってんな」 「これなら動かしても問題無い、よな…?詰めれば車の後ろに乗せて――」 パチリと。 眠た気に擦るでなく、夢と現の狭間を彷徨うでもなく。 何の前触れも無しに瞼が開かれた。 口が止まった戦兎の傍で、神楽が驚きと安堵を表情に出す。 瑞々しい果実と同じ色の髪を揺らして、少年の肩に手が置かれた。 大丈夫カ、平気アルか?もう心配ないネ。 思い付く言葉を矢継ぎ早に発し、仲間の帰還を心から喜ぶ顔が少年の瞳に映る。 「――っ!」 瞬間、杉元の背を獣のように駆け抜ける悪寒。 これは違う、これは仲間に向ける顔じゃない。 信頼し合える者に向けて良い目ではない。 この目には見覚えがあった。 自軍の兵士を殺された露助ども。 片割れを殺した自分を付け狙う第七師団の一人。 それから、そう。 鏡に映った、忌々しい狙撃手への殺意に燃える自分自身。 憎悪を宿らせた目に、神楽を少年から引き離すべく手を伸ばし、 「っ゛あ…!!」 猛烈な熱さに遮られ、指先すら届かずに引き飛ばされた。 杉元以外の4人も被害は避けられない。 目覚めた少年を中心に爆発が発生、高温の爆風が襲う。 ライダーの変身を解かずにいた戦兎と甜花はまだマシ。 善逸も、何より最も距離の近かった神楽はモロに爆発の被害を受けた。 激しい蒸気を伴った爆風が、惜しげも無く晒したナミの素肌を容赦なく焼く。 「あああああああああ!!」 皮膚が焼き潰れ、耐え切れずに上がる悲鳴。 康一に異変が起きたという理解を拒むかのような、猛烈な痛み。 喉が枯れる程に声を張り上げるだけでは到底誤魔化せない。 堪らず瞳を瞑り、さっきまでとは違う理由で涙が流れる。 (急になにアルか……あっ、こ、康一…!) 悶え苦しみながらも仲間の存在で我に返った。 常人ならば、とうに頭から抜け落ちてもおかしくない。 潜り抜けて来た修羅場の数と、これ以上仲間を失う恐怖が神楽を引き戻した。 尤も、既に手遅れだが。 「ごぶっ」 口から何かが吐き出されたと気付くのに数秒。 重たいものを二つぶら下げた胸の、片方が妙に痛いと感じるのに数秒。 目の前に、見たことのない化け物がいると分かり、全てがようやく繋がった。 「え、が……あ…」 黒い化け物だった。 顔も、四肢も、見える範囲のほとんどが黒。 肩と頭部の装飾は鳥の羽のよう。 人と同じ二本の足で立ち、二本の腕を持つ。 人に近い形であっても、人とはかけ離れた異形。 そいつが自分の胸に腕を伸ばし、真っ直ぐ貫いている。 「あ……」 よく見れば手には青いエンブレムの剣。 吹き飛ばされた際に落ちたのを拾い、それで刺した。 仲間が託してくれた武器を凶器に使うなど、本来なら許せない。 けれど怒りは湧かない。 だって、分かってしまったから。 爆発が起きた直後にいきなり現れた化け物が、一体誰なのか。 そんな筈ないと否定したいのに、現実を突き付けるのは化け物の恰好。 黒い肉体を包む茶色の衣服。 確かこれは、彼の体が元々来ていた『調査兵団』とやらの制服で―― 「康一…?」 問い掛けへの返事に化け物の口が開く。 言葉は一つとして出ず、神楽の喉へ噛み付いた。 既存の生物に当て嵌まらない牙に噛み千切られ、噴き出る鮮やかな赤。 顔が血で汚れても構うことなく食事を続ける化け物だが、ふいに神楽を放り捨て跳び退く。 ご馳走を捨てた理由は肩を掠めた光弾。 セイバーに変身したままの戦兎が放った、ドリルクラッシャーの銃撃だ。 「神楽…!」 「んの野郎…!!」 吹き飛ばされこそしたが装甲でダメージを軽減。 横では火傷を負いながらも、肉体の生命力で死を逃れた杉元が歩兵銃を構える。 詳しい事態は把握出来ていない。 分かるのは仲間が襲われた、その一点があれば動く理由には十分過ぎる。 それぞれの武器を片手に化け物へと駆け出す。 「エコーズ!!!」 「なっ!?」 接近の妨害に出たのは新たな異形。 人型をしたソイツの出現に気を取られた戦兎を狙う、小柄ながら鋭い拳。 咄嗟に片腕で防御を行うも、異形の正体を知る者が見れば失敗だと口を揃えるだろう。 前方にいた杉元を巻き込み前のめりに倒れる。 「うおっ!?おい早くどけって!」 「そうしたくても体が…どうなってんだ…!?」 体が異様に重い。 見た目に変化は無いが。明らかに異常だ。 重りを付けられようと軽やかな動きが可能なセイバーの身体能力でさえ、まともに指一本動かせない。 原因はいきなり目の前に出て来た、小柄な異形。 そいつの攻撃を受けたからだと推測したところで、動けなくては意味が無い。 「ピカアアアアアアアアアアアアアア!!!」 故に動ける者がどうにかする。 爆風を完全に避けれはしていないが、非常に高いすばやさを誇るポケモンの体だ。 咄嗟にでんこうせっかで距離を取り、ある程度は負傷を抑えられた。 得意の10まんボルトを放ち、電撃が化け物の全身に流れる。 巨人とは違う等身大の相手なら、十分なダメージとなった筈。 善逸の予想を裏切り化け物は電撃に無反応。 呻き声一つ上げず、鬱陶し気に軽く首を振っただけ。 しかし直後に突き刺さった矢は無視出来なかった。 緑に輝く光に貫かれ、羽に覆われた肩から血が滴り落ちる。 戦兎同様、変身を解かなかった為に重傷を免れた甜花だ。 訳も分からぬ内に吹き飛び、置き上がったら神楽が血まみれで倒れている。 脳内が混乱に支配されながらも攻撃を行えたのは、十数時間の間で殺し合いの空気を散々味わった影響か。 命中を喜ぶ余裕は持てない、慌ててもう一度弦を引いた所を睨まれた。 「ひっ……」 黄色に輝く瞳に射抜かれ、凍り付いたみたいに体が動かない。 相手は巨人よりもずっと小さい、なのに今の方が恐ろしく感じる。 どす黒い憎悪が瞳のずっと奥まで渦巻き、甜花の精神へコールタールのようにへばり付く。 尊大にこちらを見下すDIOや、理解不能の狂気を秘めた姉畑とはまた別種の恐ろしさ。 「っあああああああ!!」 なれど甜花の放った矢は役目を果たした。 痛みに意識が逸れ、戦兎の動きを封じた異形が消滅。 自由を取り戻せたと分かるや否や、杉元と共に化け物へ斬りかかる。 烈火が肉を切り裂き、歩兵銃の殴打が叩き込まれるのは化け物も御免だ。 憎悪に燃える瞳は変わらないまま、踵を返し疾走。 怒声や困惑が背中にぶつかっても僅かな視線すら寄越さない。 「エコーズ!」 ダメ押しとばかりに叫び、先程とは違う姿の異形が出現。 長い尻尾が文字に変化し自分の足に貼り付ける。 「ビュゥーン」との擬音が正に聞こえそうな速度で逃走。 自分が喰った女への罪悪感に、後ろ髪は引かれない。 自分が齎した破壊と惨劇に、残された者がどうなるかを考えやしない。 伸ばし続けた仲間の手を振り払い、見る見る内に戦場から遠ざかった。 ○○○ 体が妙に軽い。 胸と、首と、色んなところが熱かったのに、今では何も感じない。 ぼやけ始める景色に見知った顔が映り込む。 ハッキリ見えはしないけど、良い雰囲気じゃあないとは何となく分かる。 「――!?」 「――、――」 「っ――。――……」 困ったことに声もちゃんと聞こえない。 だけど、何の話をしてるのか分からない程鈍感になった覚えは神楽に無い。 きっと自分を生かそうとしてるんだろう。 どうにか助けられないか必死になってるのを、嫌には思わない。 でも無理なことは、他ならぬ神楽自身が一番理解している。 何度も戦って、何度も傷付いて、最後には三人で生きて万事屋に帰って来れた。 出会った時からずっと変わらない三人だから、きっと最後は何だかんだで上手くいった。 だから多分、もういつもの三人じゃなくなった時。 万事屋銀ちゃんが万事屋銀ちゃんじゃなくなってしまった時点で、こうなると決まっていたのかもしれない。 なんて、最期が近いせいか自分らしからぬ考えを抱く。 そんな自分が何だかおかしくて浮かべたヘタクソな笑みは、果たして仲間達の目にどう映ったのだろうか。 (康一……) 残されたほんのちょっぴりの時間で考える、自分を殺した少年のこと。 康一に何があったのかを神楽は知らない。 どうして康一が自分を殺したのか、理由だって分かる筈がない。 (ごめんなぁ康一…私馬鹿だから、康一が大変な目に遭ってるの全然知らなくて……本当にごめんなぁ……) 自分が別の選択を取っていれば、こんなことにはならなかったのではという後悔。 グレーテが現れた時、もっと落ち着いていられたら。 康一が一人で村の方へ向かわずに済んだんじゃあないか。 或いは、グレーテの追跡は自分に任せて欲しいともっと強く言ってれば。 巨人になって暴走するような、康一が追い詰められる事態も起きなかったのではないか。 どれだけ後悔を重ねても、過去の選択は覆らない。 カイジとの出会いに始まり、ボンドルドを倒すと意気込んだ自分達の結末はもう決まった。 (康一…私は怒ってないネ…他の奴が何言っても、怨むなんてみみっちい真似しねーヨ……だから、もう終わりにするアル……) 死にたいと考えたんじゃない。 かぶき町に帰れないこと、定春を残してしまうこと、銀時と新八の死を皆にちゃんと伝えられないこと。 全部が叶わないのは当然悔しい。 それでも康一へ怒りを向ける気にはなれなかった。 望まぬ殺しに手を染める絶望がどれ程苦しいか、誰かの大切な人を奪う罪の重さを神楽は知っているから。 康一もきっと心の底、自分を支えてくれた本当の彼は犯した間違いに深く傷付いているから。 そんな彼をこれ以上苦しめたくない。 だからもう、殺すのは自分が最後であってくれと願う。 後悔と、未練と、知ってる顔が次々に浮かんで来る。 どいつもこいつも一度見たら二度と忘れられない、非常に濃い連中ばっかりだ。 ――ババア、家賃は払えねーけど定春を頼むネ。 ――姉御、新八のこと教えられなくて本当にごめんアル。 ――ヅラ、私と銀ちゃんの為にんまい棒はちゃんとお供えしとけヨ。 ――サド野郎、最後だから神楽様がお前のことも少しは考えてやるネ。 そうして最後に出て来たのは、ムカつく笑みを浮かべたアイツ。 ぶん殴ってやりたいスカした顔は、今だけいつもと違って見えた。 全く、よりにもよってこいつが一番最後に顔を出すなんて (女々しいんだヨ……馬鹿兄貴……) ◆ 冷たくなった彼女が何を意味するのか。 分からない者が一人もいないからこそ、余計に現実が重く圧し掛かる。 治療に必要な道具は全て瓦礫に埋まった。 姉畑の支給品にあったポーションを飲ませようにも、もう助かる段階は通り過ぎていた。 結局のところ、戦兎達が神楽にしてやれたことは何も残っていない。 「…桐生、あんまり時間ねえぞ」 「……分かってる」 冷静に移動を促す杉元は正しい。 禁止エリアが機能する前に移動しなければ、それこそ本当に全滅だ。 康一を追いかけたくとも、追跡に時間を掛けたせいで脱出が間に合わなくなるかもしれない。 これ以上留まってはいたずらに自分達の命を死に近付けるだけ。 早急な禁止エリア外への移動は、何も間違ってない。 故に、戦兎の口から反論の言葉が出ることはなかった。 「……っ!」 だからといって、何も感じない筈がない。 仲間がまた目の前で死んだ。 助けられる力が、正義のヒーローの力が自分の手にはあったのに。 無力感を喚き散らしたとて解決にはならない。 一度零れ落ちた命を拾い上げるチャンスは、二度と巡って来ない。 そうやって冷静を装い激情を抑えつけても、痛いくらいに握り締めた拳が戦兎の心情を物語っている。 「神楽、さん……」 「ピカ……」 力無く名前を呼んでも、変な語尾で返事はない。 自分のせいで人が死んだと罪悪感に苦しんだ時、お前のせいじゃないと言い切った彼女はもういない。 一緒にあの人の死へ想いを馳せた彼女はどこにもいない。 過ごした時間は短くても、仲間だった少女の喪失が彼らの胸に痛みを与える。 見上げた空には星々が、地上の死など知らぬとばかりに顔を出す。 いっそ憎たらしいくらいの輝きを、杉元は言葉無く睨み付けた。 ◆◆◆ 走り続けてどれくらい経ったか黒い化け物…カラスアマゾンには分からない。 背後を見ても追って来る気配は無く、自身の疲労もピークに達している。 以上二つにより足を止め、どっと息を吐いた時にはもう異形の姿はなかった。 元々カラスアマゾンはある少女の遺体にアマゾン細胞を移植し生まれた、シグマタイプのアマゾン。 だが康一は溶原性細胞の感染が原因で変化を遂げた。 それ故、実験で生まれたカラスアマゾンとは細部に違いが見られる。 尤も本来のカラスアマゾンである『彼女』を知る精神側の参加者はおらず、気付けるとすれば感染源の肉体の記憶を得た錬金術師くらいだろう。 「っ!!うああああああああああ!!!」 アマゾンから人の姿、エレンに戻った康一は突然叫び出す。 逃走時に持ったままの聖剣、流水を地面に何度も突き刺した。 癇癪を起こした幼子のようだと笑う者は、皆一様に彼の顔を見れば口を噤むこと間違いなし。 地獄の悪鬼すらも裸足で逃げかねない程の、修羅の形相。 「憎い…憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い!」 殺し合いの阻止を誓った正しき心のスタンド使いが、一体どこにいるという。 安全圏を離れる覚悟をカイジに問われた時に切った啖呵は、なんだったのか。 神楽を気遣い聖剣を託した優しさなど、最初から虚構に過ぎなかったのでは。 広瀬康一という少年を形作った軌跡の全てを否定する憎悪が、口から垂れ流される。 確かに、神楽達は康一の巨人化を解除した。 暴走する康一を解放し、巨人の猛威を食い止めた。 だが根本的な解決には至らない。 そもそも康一が巨人になり暴れ回った原因は、両面宿儺がやったケロボールの洗脳電波。 巨人になったのは「滅ぼせ」と繰り返し囁かれ、肉体の記憶に宿る憎悪が急激な覚醒を促された為。 幾ら巨人化が解除されても洗脳は解かれず、ましてエレンの奥深くに眠っていた憎悪と康一自身が向き合わない限り、本当の意味で助けたことにはならない。 洗脳、憎悪、そしてアマゾン化の影響で新たに植え付けられた食人衝動。 康一を支配する三つの感情。 もしここに康一本来の精神も加われば、きっと異なる展開を見せただろう。 欲しい物を出す杖を振った小さな生物達や、数時間前のギニューのように、複数の心へ振り回されたのかもしれない。 しかし康一に宿った心は反発せず、重なり合ってより強固な意志となった。 「憎悪のままに」「喰らって殺して腹を満たし」「全部滅ぼす」 それこそが今の康一にとっての全て、絶対的に正しい一つの道。 この地に巨人は彼以外にいない。 エルディアとマーレの両方とも関係無い。 杜王町を恐怖に陥れた連続殺人鬼は一足先に退場。 本来の憎しみを、怒りを向けるべき者はいない。 康一自身も具体的に何を憎んでいるのか分からない。 だから憎悪の矛先は、生きている残りの参加者全てに向けられるだろう。 「駆逐してやる…一人残らず滅ぼしてやる…!」 一人の少女の物語は終わった。 だが呪いの物語はまだ続く。 少年の憎悪が新たな物語を始めたのを歓迎し、呪いは嗤う。 進撃の魔王が再び君臨する時を楽しみにしながら、ゲラゲラゲラと嗤い続ける。 【神楽@銀魂(身体:ナミ@ONE PIECE) 死亡】 【D-3 聖都大学附属病院跡/夜】 【桐生戦兎@仮面ライダービルド】 [身体]:佐藤太郎@仮面ライダービルド [状態]:疲労(極大)、ダメージ(大・処置済み)、全身打撲(処置済み) [装備]:ネオディケイドライバー@仮面ライダージオウ、ドリルクラッシャー@仮面ライダービルド [道具]:基本支給品、ライズホッパー@仮面ライダーゼロワン、サッポロビールの宣伝販売車@ゴールデンカムイ、しのぶの首輪、工具箱 [思考・状況] 基本方針:殺し合いを打破する。 1:神楽……。 2:フリーザの宇宙船に向かい柊達と合流する。 3:甜花を今度こそ守る。一緒に戦うなら無茶しないようにしとかねぇと。 4:広瀬康一はどうなってる?巨人以外にも何らかの力があったのか? 5:斉木楠雄が柊の中にいたのか?何故だ?何か有用な情報を得られればいいのだが… 6:佐藤太郎の意識は少なくとも俺の中には存在しないということか? 7:他に殺し合いに乗ってない参加者がいるかもしれない。探してみよう。 8:首輪も外さないとな。工具は手に入ったしそろそろ調べたい。 9:エボルトの動向には要警戒。桑山千雪の体でおかしな真似はさせない。 10:柊に僅かな疑念。できれば両親の死についてもう少し詳しいことが聞きたい。 11:柊から目を離すべきでは無いと思うが…今はどうにもできないか。 [備考] ※本来の体ではないためビルドドライバーでは変身することができません。 ※平成ジェネレーションズFINALの記憶があるため、仮面ライダーエグゼイド・ゴースト・鎧武・フォーゼ・オーズを知っています。 ※ライドブッカーには各ライダーの基本フォームのライダーカードとビルドジーニアスフォームのカードが入っています。 ※令和ライダーのカードはゼロワンとセイバーが入っています。 ※参戦時期は少なくとも本編終了後の新世界からです。『仮面ライダークローズ』の出来事は経験しています。 ※参加者が並行世界から集められている可能性を知りました。 ※ジーニアスフォームに変身後は5分経過で強制的に通常のビルドへ戻ります。また2時間経過しなければ再変身不可能となります。 【杉元佐一@ゴールデンカムイ】 [身体]:藤原妹紅@東方project [状態]:疲労(極大)、ダメージ(極大)、全身火傷(中)、霊力消費(大)、再生中、一回死亡 [装備]:神経断裂弾装填済みコルト・パイソン6インチ(5/6)@仮面ライダークウガ、三十年式歩兵銃(3/5)@ゴールデンカムイ、和泉守兼定@Fateシリーズ [道具]:基本支給品×5、神経断裂弾×27@仮面ライダークウガ、ラッコ鍋(調理済み・少量消費)@ゴールデンカムイ、鉄の爪@ドラゴンクエストIV、青いポーション×1@オーバーロード、黄チュチュゼリー×1@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド、ランダム支給品×0~1(確認済) [思考・状況] 基本方針:なんにしろ主催者をシメて帰りたい。身体は……持ち主に悪いが最悪諦める。 1:……。 2:あのカエル(鳥束)、死んだのか…。 3:俺やアシリパさんの身体ないよな? ないと言ってくれ。というか本当にないんじゃねえか? 4:なんで先生いるの!? 死んじまったか……。 5:不死身だとしても死ぬ前提の動きはしない(なお無茶はする模様)。 6:DIOには要警戒。 7:精神と肉体の組み合わせ名簿が欲しい。 8:何で網走監獄があんだよ…。 9:この入れ物は便利だから持って帰ろっかな。 10:本当に生き返ったのかよ!?蓬莱人すげえッ! 11:ラッコ鍋は見なかった事にしよう…。 [備考] ※参戦時期は流氷で尾形が撃たれてから病院へ連れて行く間です。 ※二回までは死亡から復活できますが、三回目の死亡で復活は出来ません。 ※パゼストバイフェニックス、および再生せず魂のみ維持することは制限で使用不可です。 死亡後長くとも五分で強制的に復活されますが、復活の場所は一エリア程度までは移動可能。 ※飛翔は短時間なら可能です ※鳳翼天翔、ウー、フジヤマヴォルケイノ、正直者の死、フェニックスの尾に類似した攻撃を覚えました ※鳥束とギニュー(名前は知らない)の体が入れ替わったと考えています。 ※参加者が並行世界から集められている可能性を知りました。また自分が戦兎達よりも過去の時代から来たと知りました。 【我妻善逸@鬼滅の刃】 [身体]:ピカチュウ@ポケットモンスターシリーズ [状態]:疲労(極大)、ダメージ(大・処置済み)、全身に火傷、精神的疲労(極大) [装備]:なし [道具]:なし [思考・状況] 基本方針:殺し合いは止めたいけど、この体でどうすればいいんだ 1:あの人(神楽)まで…… 2:お姉さん(杉元)達と行動 3:しのぶさんも岩柱のおっさんも、また死んじゃったんだな…… 4:煉獄さんも鳥束も死んじゃったのか…… 5:無惨が死んだのは良かったんだろうけど…… 6:炭治郎の体が…まさか精神まで死んでないよな……? 7:……かみなりの石?何かよく分からない言葉が思い浮かぶ… [備考] ※参戦時期は鬼舞辻無惨を倒した後に、竈門家に向かっている途中の頃です。 ※現在判明している使える技は「かみなり」「でんこうせっか」「10まんボルト」「かげぶんしん」の4つです。 ※他に使える技は後の書き手におまかせします。 ※鳥束とギニュー(名前は知らない)の体が入れ替わったと考えています ※参加者が並行世界から集められている可能性を知りました。また自分が戦兎達よりも過去の、杉元よりも未来の時代から来たと知りました。 ※肉体のピカチュウは、ポケットモンスターピカチュウバージョンのピカチュウでした。 【大崎甜花@アイドルマスターシャイニーカラーズ】 [身体]:大崎甘奈@アイドルマスターシャイニーカラーズ [状態]:疲労(極大)、ダメージ(大・処置済み)、服や体にいくつかの切り傷(処置済み)、戦兎やナナ達への罪悪感、決意 [装備]:戦極ドライバー+メロンロックシード+メロンエナジーロックシード@仮面ライダー鎧武、PK学園の女生徒用制服@斉木楠雄のΨ難 [道具]:基本支給品、デビ太郎のぬいぐるみクッション@アイドルマスターシャイニーカラーズ、甘奈の衣服と下着 [思考・状況] 基本方針:殺し合いには乗らない 1:神楽さん……。 2:戦兎さんの…力になりたい……。 3:皆に酷いことしちゃった……甜花…だめだめ……。 4:ナナちゃんと燃堂さんにも……謝らなきゃ……。 5:なーちゃん達…大丈夫かな……。 6:千雪さんと、真乃ちゃんのこと…戦兎さんならきっと……。 [備考] ※自分のランダム支給品が仮面ライダーに変身するものだと知りました。 ※参戦時期は後続の書き手にお任せします。 ※参加者が並行世界から集められている可能性を知りました。 ※ホレダンの花の花粉@ToLOVEるダークネスによりDIOへの激しい愛情を抱いていましたが、ビルドジーニアスの能力で正気に戻りました。 ※神楽の死体の傍にデイパック(基本支給品)、魔法の天候棒@ONE PIECEが落ちています。 ※仮面ライダーブレイズファンタステックライオン変身セット(水勢剣流水無し)@仮面ライダーセイバーとスペクター激昂戦記ワンダーライドブック@仮面ライダーセイバーは神楽が装備したままです。 【D-3(戦兎達から離れた場所)/夜】 【広瀬康一@ジョジョの奇妙な冒険】 [身体]:エレン・イェーガー@進撃の巨人 [状態]:疲労(絶大)、ケロボールの洗脳電波により洗脳中、謎の憎悪、溶原性細胞感染、食人衝動 [装備]:水勢剣流水@仮面ライダーセイバー [道具]:基本支給品、タケコプター@ドラえもん、精神と身体の組み合わせ名簿@チェンジロワ [思考・状況]基本方針:全て滅ぼす [備考] ※時系列は第4部完結後です。故にスタンドエコーズはAct1、2、3、全て自由に切り替え出来ます。 ※巨人化は現在制御は出来ません。参加者に進撃の巨人に関する人物も身体もない以上制御する方法は分かりません。ただしもし精神力が高まったら…?その代わり制御したら3分しか変化していられません。そう首輪に仕込まれている。 ※戦力の都合で超硬質ブレード@進撃の巨人は開司に譲りました ※仮面ライダーブレイズへの変身資格は神楽に譲りました。 ※放送の内容は後半部分をほとんど聞き逃しています。具体的には組み合わせ名簿の入手条件についての話から先を聞き逃しています。 ※元の身体の精神である関織子が活動をできることを知りましたが、現在はその状態にないことを知りません。 ※アナザーウオッチカブトは宿儺に無理やり奪われました。 ※ケロボールによる洗脳は、時間経過により解ける可能性はあるものとします。具体的に何時解けるかは後続の書き手にお任せします。 ※エレンの肉体の参戦時期は、初めて海にたどり着いた頃のものとします。 ※オリジナル態の体液が傷口から入り込んだ為、溶原性細胞に感染しました。カラスアマゾンに変身が可能です。 140 Aたちのバラッド/何も殺さず生きられない 投下順に読む 142 LOST COLORS -桃源郷エイリアン- 時系列順に読む 147 そういや、魔王(クロノ・トリガー)とピサロって、どっちも場合によっては仲間にできる魔王キャラだよね。……いや、別に…。ちょっと言ってみただけです。 130 残された傷跡は(前編) 桐生戦兎 142 LOST COLORS -桃源郷エイリアン- 杉元佐一 我妻善逸 大崎甜花 神楽 GAME OVER 134 悔いなき選択 -傷痕- 広瀬康一 148 AMAZONZ
https://w.atwiki.jp/onjpawapoke/pages/190.html
新しく作るため削除
https://w.atwiki.jp/poke_9/pages/24.html
少森寺編 FAQ イベント 修行 育成理論
https://w.atwiki.jp/poke_9/pages/40.html
練習名 ケガ率 体力 最大値 筋力 技術 素早さ 十八銅人 15% -20 +2 +5 0 +1 15% -15 0 +8 -1 -1 25% -20 0 +6 +2 0 10% -15 0 0 +2 0 25% -25 0 0 0 +3 5% -5 0 0 0 0
https://w.atwiki.jp/faeria/pages/127.html
Stats 名前 自由の闘士(Freedom Fighter) 色/種族 Human タイプ クリーチャー レアリティ コスト 5 必要属性 攻撃力/ライフ 3 3 効果 速攻 戦略 コンボ メモ コメント name
https://w.atwiki.jp/77703255/pages/147.html
パワポケ7の彼女候補の一人。 骨法という技の達人。 パワプロクンポケットキャラ強さ格付け 134 枯れた名無しの水平思考 2008/12/09(火) 11 03 20 ID K09wgn8j0 ユイ、小春がかなり浮いてるぞ 女学生で一般人なんだから弱いだろ 森盛もたいしたことはない