約 1,495,648 件
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/5771.html
おじいちゃん勇者 登場人物 コメント 坂本太郎による日本の4コマ漫画作品。スクウェア・エニックスのウェブコミック配信サイト『ガンガンONLINE』にて2008年10月2日更新分より連載、2010年3月25日の79話をもって最終回を迎えた。 登場人物 フーディン:魔法使い(男) コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/houseofhero/pages/3076.html
第3部 終章-第三幕- 史書に載らぬ未来 第3部終章-第二幕- そしてC・C1248、ジルベルトが18歳になるのを待って、 ジルベルトとソニアはとっとと結婚してしまった。 まあ当然の帰結なので、そこは誰も何も言わない。 で、更にその二年後、C・C1250の時点で二人には子供がいた。 娘である。名前をミリア=ストレンジャーといった。 それから五年の月日が経過。C・C1255の時点では更に ミリアの弟として、ハーディ=メーベルヴァーゲンが産まれており、 ゆっくりとではあるが、ようやく乳幼児を卒業しつつあった。 「あーうー」 ハーディはゆったりとソニアに抱かれ、満足気な笑顔を見せる。 それを見てジルベルトとソニアは二人でほのぼのしていた。 傍で本を読んでいたミリアはすっ、と立ち上がる。 「父上、母上」 と、ミリアが唐突に二人を呼んだ事で、振り向くジルベルト達。 「どしたのー?」 「一緒に抱っこしようか? ミリア」 あくまでのほほんと接する二人に対し、 どこかぼーっとしたような目で二人を見るミリア。 そして、静かに、しかし流暢に口を開き始めた。 「古来、生物の進化というものは 各種交配や遺伝子プールなどにおいて 強く、また環境に厳しく適応出来る者のみが生き残れます。 然るにおいて、植物などがこれに該当すると思われますが、 動物も基本的には例外ではありません。中には赤子の状態でさえ、 それなりの自立が可能な力を有した生物もいるほどとされます。 ですが、人間のように親の力を借りなければ歩く事も、生きる事も、 また知能を高める事さえ出来ない生物は極めて稀だと言えましょう」 五歳児の垂れる高説をじっくりと聞いてやる親二名。 毎度の事だが結構な辛抱強さだと客観的に評価していいはずだ。 「人間の赤子は極めて脆弱でありながら、人間以外の動物にも 時に保護してもらったりと、本来あるべき進化の流れとは 真逆の性質をもった生物だと言ってもいいかもしれません。 それは父性本能と一般に称される保護欲を刺激する性質が 人間の形状に由来するものであると 私は仮説を立てました。つまり――」 「つまり?」 と、そこまで言ってからミリアは、弟ハーディに近寄り、頭を撫でる。 「可愛いですよね、赤ん坊」 つまりはそれに尽きるのであった。 にゃーにゃー鳴いてミリアに撫でてくれるよう催促する猫達。 いつの間にやら、きなこが仔猫も生んでいて少し大所帯になった。 「人間が猫に対する愛情を人類の子供に対する愛情に 例えて表現する説も現在、多く聞かれているといいます。 これは猫が他の動物に比べ、顔に対して大きな目を 持つことが、人間の赤子や他の動物の子供を連想させ、 可愛い、と感じる要因になっているとも思われるそうです。 という事はですね、要するに――」 「要するに?」 ミリアはようやく催促に応じ、猫達の喉を撫でてやる。 「可愛いですよね、猫も」 まあ、やっぱりそれに尽きるのであった。 猫達はしっぽをミリアの指に巻きつけたりして、 親愛の情を示していたりする辺り、 やはりストレンジャー家の子であると言ってよかった。 と、このようにミリアは若年にして、 恐ろしいインテリぶりだが、彼女がさっきまで読んでいた本は かの『相対性理論』を『中高生』向けに 分かりやすく解説する本である。 半ば彼女はこの理論をもマスターしつつあったのである。 要するに勉強疲れの気分転換に弟を撫でたかっただけであろう。 実に、回りくどく育った娘であった。誰のせいかは知らないが。 それを理解すると、またほのぼのし始めるジルベルト達。 で、ひとしきりハーディが眠ってしまうと、 割と夜もいい時間なので、ミリアも軽く目を擦った。 「父上」 今度はジルベルト一人を呼ぶ。ソニアはハーディを抱っこしたままだ。 「何ー?」 前よりはいくらか口数も多くなったジルベルトが応じる。 「幼少時の精神形成は、親とのスキンシップやコミュニケーションに 多大な軸を置いていると、私の経験から考えて間違いないです。 そもそも親に庇護されているという信頼感が、 健やかな子供を育てると断言して間違いないと思います。 まず言わせていただければ、人は理解出来ない物を恐れる生物で、 理解している物を恐れる必要はまったく無いと言えるでしょう。 然るに、寝る時にただ暗くて怖いと快適な睡眠環境と 適切な休息、果てには肉体の健全な生育に支障が出ますので……」 ひょい、とミリアはジルベルトにしがみついた。 「一緒に寝ましょう」 要は甘えたいだけであった。 「なのー」 特に意味の無い応対だけして、ジルベルトとミリアは 寝室へ引っ込んでいった。それを追って、ソニアとハーディも 仲良く寝室へと引っ込んで行くのであった。 とろん、と眠りそうなミリア。ハーディはとっくに寝ている。 それを川の字的に挟んで、ジルベルトとミリアは苦笑した。 「なんで、こんな風に育ったのかしらねー」 「分からないのー。たぶんソニアさんのせいなのー」 「私のせいなのー?」 くすり、と笑うソニア。 「そうです……」 「え!?」 やっぱり、とろんとした目で今にも眠りそうなまま 返事するミリアに驚く二人。 「母上は……私に……情の深い人物になれ……と…… そう仰られて……私を育てました…… けど、たまたま私は反抗期だったので…… ついつい、反骨心が先に立ってしまい……」 「って、あんたまだ五歳でしょ!? 何が反抗期よ!」 小声で、しかし叱責するソニア。 下手するとハーディが起きるので、 ジルベルトは慌てて止めた。泣かれるのは勘弁である。 「そして理の方が先に立つ人間に……すぅ……」 どうやらそこで力尽きて眠ってしまったらしい。 「……この子、将来どうなるのかしらねぇ」 軽く頭を抱えてソニアが唸るが、ジルベルトは ハーディのお腹を軽くぽんぽん叩いて気にしてもいない。 「なるようになるのー。だってこの子は、 僕達勇者軍の後を継いでいく子なのー。 本人がどうしようもなくても、周りが支えてくれるのー」 「そうね。私だけが気にしてもしょうがないかもね。 それじゃあ、もう寝ましょう。お休みなさい……」 「お休みなのー」 そして明かりが消されて、夜は静かに更けていく。 こうして、ジルベルトの次代からしばらくの間は、 勇者軍の名前が史書に載ることも無くなる。 だが、人々よ、決して忘れてはならない。 勇者軍がある限り、いや人類がある限り、 世に大乱の種は尽きまじ。 だが、人々よ、決して忘れてはならない。 その度に、何度窮地に立たされようと、 勇者軍は絶対勝利を掴み取るのだ。 それが人類史上最強の自衛互助組織である限り。 そして人々よ、決して忘れてはならない。 この物語さえも、伝説の一端に過ぎない事を―― <勇者の館G 完結>
https://w.atwiki.jp/tpbattleroyale/pages/68.html
今日 - 昨日 - 総合 - 推薦作品:勇者30 媒体:ゲーム 粗筋:5つのルートを全て終わらせることでゲームクリアになる。 勇者30……女神歴100年。ただ足が早いことが取り柄の旅人ユウシャは、とある城に立ち寄った際 『30秒で世界を滅ぼすハメツの呪文』(この世界では半日掛けて行われる大呪文)を唱えようとする 悪の魔王と遭遇する。しかしレベルが足りず打ち倒されてしまい、 気が付くとその日の朝に戻っていた。その時傍らにいたのは時の女神様で、色々お得だというのでうっかり契約したのが 運のつき。お金の工面とレベル上げの時間に追われる毎日が始まったのでした。 「ギブアンドテイクは基本よね!」をスローガンに30秒で世界を救う超速RPG。 魔王30……女神歴200年。マオウの恋人『ミレニア』はモンスター化の呪いを受けていた。一応意志疎通はできるし問題は無かったので 放っておいたのだが、バイオレット城で紫色の毛並みを持つミレニアの淹れてくれたバイオレットティーを飲んでいた ある日の夜。正気を失った麓の村の住民の襲撃事件から進行が速まった。 村人が正気を失った原因であるノワール像をミレニアを元に戻す『ついで』に破壊し、セカイセーフク(マオウはよく意味が解っていない) しようとする30秒で村人殲滅結果的に悪行根絶超速TRPG。 王女30……女神歴300年。世界は、あり得ないほど強い王様のお陰で1つの国となり平和な時が流れていた。 ところが王様はタチの悪い病気で寝込んでしまったため、薬草を取りに世界王の娘オウジョは行く! 30秒間の門限を守りつつボウガンを所構わずブッ放つ超速STG。 騎士30……女神歴500年。時の女神が魔王ノワールに(猿でも引っ掛からないような罠で)倒され、世界は魔物蔓延る暗黒時代 となった。とある城でもあまりの恐怖に責任感の強い1人を除いて兵士が城を置いて逃げ出していた。 当然残った1人、キシは死んでしまったがそこに現れたケンジャによって生き返らせられ、ギブアンドテイク的に ケンジャの身を守りながら戦う事になる。 敵を全滅させる魔法を唱えるまでの30秒間ケンジャを守り抜く超速アクションゲーム ループorTPを起こす要因、状況(複数回答可): 時の女神様と契約した契約者が女神様にお金を払うことで時間を最初まで巻き戻してもらえる。 共通特殊技能 時間の間隔の違い:通常どんな作品においても(時が加速する等々の特殊な環境化でなければ)1日は24時間である。 何を当然のことをと思うだろうが、だが彼ら『勇者30』の登場人物達は早朝から夕方まで30秒、 夕方から朝まで30秒の1日1分という超速度で生活している。 ちなみに現実の時間に換算すると1秒=1440秒(24分)である。 これが本ロワにて何をもたらすのかは未だ不明。 個別特殊技能 女神との契約: 女神像にお金を捧げたり絨毯の上に乗ったり女神様に直接お金を払ったり。ただし時間を巻き戻す度に必要なお金は増える。 お金が払えないと絶対に女神様は時間を巻き戻してくれない。 文無しでも身包み全部と引き換えに一回だけ時間を巻き戻す事が可能だが、以降はお金を持っていても時間を巻き戻してくれなくなる。 時間が巻き戻っても女神様の力で良いことだけは引き継ぐことができ、レベルアップした能力、手に入れた道具やお金、 人間関係等はそのままに倒したボス的な敵も復活しないととてもお得。 女神様は非情なほど守銭奴なので、例え世界が滅亡の危機に瀕してもお金以外の交渉で時間を戻すことはない。 キャラ解説へ メニューへ
https://w.atwiki.jp/mekameka/pages/3528.html
勇者30 SECOND メーカー マーベラスエンターテイメント 発売日 2011年8月4日 対応機種 PSP(UMD.DL) 30秒で世界を救う超速ドラマチックRPG 勇者30の続編 や行 プレイステーションポータプル な行~ 勇者30 続・気になるゲーム PR 勇者30 SECOND - PSP
https://w.atwiki.jp/vip_rpg/pages/634.html
ダウンロード 祭りページ ゲーム紹介 勇者アレックスが事件の謎を解く推理アドベンチャー。 スクリーンショット タイトル画面 事件解決のため情報を集めよう 相手の発言に証拠で反論だ 感想など ちゃんと作ってあって面白かった。 -- 名無しさん (2013-10-29 23 30 57) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yyyigame/pages/1363.html
5年目の勇者部 乃木園子 CV 花澤 香菜 ステータス ※ステータスの数値は初期値になります。 型 属性 レア度 HP ATK 踏ん張り 速度 CRT コスト SP 範囲型 紫 SSR 2160 3780 C+ B- A- 40 35 リーダースキル 人と動物の共生 範囲型勇者のATK+25% 必殺技 鳥獣人槍刃 種別 効果 ゲージ 技再使用時間 CRT昇 仲間回復 29倍ダメージを大円範囲の敵に与え、自ペアを除く仲間全員のHPを25%回復、20秒間自ペアのCRT+500 2 20秒 アビリティ アニマルズ大集合~♪ 発動条件 効果 被弾 被弾時、10秒間仲間全員のATK+2.5%、攻撃ペース+5%、CRT+75 神花・覚醒 神花/覚醒時 獲得精霊 初回神花 二回目回神花 三回目神花 四回目神花 SR鴉天狗(紫) 一定覚醒値報酬 必要覚醒値 5 SSR鴉天狗(紫) 全開突破報酬 SR鴉天狗(紫) 最高級技うどん玉x15 神花解放 段階 必要コイン 必要属性結晶 上限Lv30 8,000 紫の欠片x7 上限Lv50 - - 上限Lv70 - - 上限Lv99 - - 上限Lv150 2,048,000 勇気の結び目・魂x1 勇気の結び目・絆x1 勇気の結び目・花x1 ボイス 1 - 2 - 入手方法 イベント2022年「6月 5年目の勇者部」交換所ラインナップ(5周年記念メダル・金20000個) 5周年イベント10連チケットガチャ 名前
https://w.atwiki.jp/ggplus/pages/21.html
勇者パズル ターゲット 条件 GP RANK C スコアを12000獲得する ? RANK B スコアを14000獲得する ? RANK A スコアを16000獲得する ? 聖騎士 レベル10に登場するボスを撃破する ? 騎士王 レベル20に登場するボスを撃破する ? 龍殺し レベル30に登場するボスを撃破する ? 救世主 レベル40に登場するボスを撃破する ? 伝説の物語 レベル1からスタートし、リトライせずにクリアする ? スライムバスター スライムをダメージを受けずに倒す ? キノコバスター ひとくいダケをダメージを受けずに倒す ? ブレードバスター フライブレードをダメージを受けずに倒す ? ゴーストバスター ゴーストをダメージを受けずに倒す ? ゴーレムバスター(右) ライトゴーレムをダメージを受けずに倒す ? ゴーレムバスター(左) レフトゴーレムをダメージを受けずに倒す ? オーガバスター オーガをダメージを受けずに倒す ? ぎんちゃくバスター ヘルぎんちゃくをダメージを受けずに倒す ? サソリバスター おうごんサソリをダメージを受けずに倒す ? くろきしバスター くろきしをダメージを受けずに倒す ? メイジバスター ダークメイジをダメージを受けずに倒す ? ゾンビバスター ドラゴンゾンビをダメージを受けずに倒す ?
https://w.atwiki.jp/houseofhero/pages/3168.html
第十二章-第一幕- 煽られる不安(前編) 第十一章-第三幕- 第十二章-第二幕- ロバートが拉致されたりと、ゴタゴタしていた頃、 ウォルフ王子はアーム城のソルジャー達や民政部の政治家や、 勇者軍予備役隊員やOB・OG、 果ては市町村長達を出来うる限り集めて、 アーム城で緊急対策会議を始めていたのであった。 「ですから、我々が成り行き上、シドミード王国及び国王と対立し、 その過程で遭遇、殲滅したものがイグジスターと呼ぶ存在なのです」 出来る限りの記録映像や写真を並べて説明するウォルフ王子に、 多くの者が半信半疑で黙って聞いている。 「正式名称、イグジステンスサッカー。存在を吸収するもの。 あまりに長いため、略称としてイグジスターと呼びます。 正体は不明ですが『確かに存在するもの』という意味合いです。 その外観はくす玉大の黒いゲル状の物体としか 言いようがありません。また、当方の気象観測台で ブラック・レインと呼ぶ雨によって飛来しましたが、 どこからやって来たのかは定かではありません。 その目的は全ての生命を食いつくし、 生態系を根底から崩壊させる事。 砕いて言えば世界を滅ぼすこと、 と言っても過言ではありませんね」 「食い尽くす、という事は捕食というのですか? 方法は知っていますか?」 「数多い人類を食い尽くすなど、 そんな馬鹿な事を本気でやるというのか?」 「大体、そんな映画じみた化け物がいるなど、 にわかには信じがたいのだが?」 議員達や市町村長からも質問や疑問の声が飛ぶ。 「証言者もいます。彼の村は…… イグジスターに壊滅させられました」 前に飛び込んできた若者は包帯だらけの姿で人前に姿を出した。 「本当なんです、信じて下さい…… このままでは人類がみな、危ないのです」 そして通る嗚咽の声。 「証言者が王子とこの若者だけ、というのもなぁ……」 それでも懐疑的な声はやまなかった。 どばたん! 騒々しい音を立てて、数人の民間人が中に入り込んでくる。 「助けて下さい、王子様! ウチの村が……ばっ、化け物に!」 「私の町もなんです……もう既に生き残りはほとんど……ううッ」 「許せない……あの黒い奴等……よくも俺の家族を……!」 いずれも違う市町村から来た者達なのだという。 この緊迫感、証言が一人二人などという生易しいものではない。 もはや、これだけの証拠を見せ付けられて疑う者はいなかった。 それを実感する間を、ウォルフ王子は民間人保護に費やした。 そして場が落ち着いてから、ウォルフ王子は壇上に戻る。 「で……王子、我々はどうすれば良いのだね?」 議員がウォルフ王子に極力、冷静に質問する。 「まずはイグジスターの解析が必要です。ダイギン共和国とも連携し、 科学的にイグジスターの識別装置を開発しなくてはなりません。 奴等は捕食した人間に擬態し、巧みに社会に潜り込みます。 白虹騎士・ホワイトナイトはフルアーマーの中に 黒いゲル状のものが入っていただけだったので、 むしろ前より上手に擬態してきていると断言していいでしょう。 識別装置を全世界規模で開発し、完成次第駆逐に移ってください。 ただしイグジスターは擬態どころか、丸呑みした人間の能力まで ほぼ完璧にコピーするため、駆逐に普通の人間は使えません。 各冒険者ギルドとの密な連携は欠かせないでしょうね」 そこまで言うと、多くの者は嘆息した。 「その識別装置が出来るまで、我々はどうすればいいのだ…… まさか、疑わしき者は罰せよ、の要領で、 少しでも怪しい奴は皆殺し、というわけにもいくまい」 議員は全員の意見を代弁した。 「皆殺し、とはいかないでしょうが、隔離は必要でしょう。 隔離を拒否するなら拘束、それで存在が発覚するなら 抹殺していくしかない、という事になります。 それから単独行動厳禁を全人類に徹底させる必要があります。 奴等は人気の少ないところに移動した者から食い尽くします。 隙を出来るだけ見せない事で、被害を最小限にしましょう。 識別装置が完成したなら、全市民を識別装置にかけて、 事が収まるまで可能な限り、シェルターに収容します」 市町村長のうちの一人が、ウォルフ王子に更に質問する。 「あい分かった。だが肝心なのはそこではないだろう? この作戦に勇者軍の力を期待しても良いのかな?」 「だからあなた方は認識が甘いと言っているのだ!」 ずがん! ウォルフ王子が、とうとう腹に据えかねてテーブルを殴り壊す。 その剣幕と行為に、一同が怯える。 「アレの恐怖を間近で見た事が無いからそんな暢気な事が言える! 必死に逃げ込んできたさっきの民間人を見なかったのですか!? あの顔と態度と傷が全てを物語っているというのに! アレは、イグジスターは人類の敵なんて生易しいものじゃない! 生態系の……いや、生命の存在する意味そのものに対しての敵だ! それが支配者面して、この星の生命を脅かそうとしている! つべこべ言っている暇があったら今すぐ戻って対策を取りなさい! 惑星アースの人間がいなくなってからでは遅いのです!! 勇者軍とかザン国とか、そんな小さい事を言っている場合ですか! 己が分をわきまえ、己が為すべき事を速やかに解し、 為さなければならない事を今すぐ為しなさい! 自らの命が惜しくないのですか、あなた方は!?」 「は、ははぁッ!」 全員、散り散りになって逃げるように自らの居場所へ戻る。 残ったのは勇者軍関係者だけとなった。 外から、また必死に逃げてきた民間人の声が聞こえる。 それをなだめて、必死に保護するソルジャー達の声が聞こえる。 その声が、その態度が、その全てがウォルフ王子の不安を煽る。 ウォルフ王子だけではない。ソルジャーも民間人も、 自分達の態度によってその不安を加速させてしまっている。 非常にまずい。決して良くない兆候である。 「ロバート、あなたならこの事態をどうしたのです……? 私のように叱り飛ばすだけの不器用な男ではないと信じたい……!」 と、独白したウォルフ王子。 だが、気を取り直して、ソルジャーの一人を呼ぶ。 「暗号電文を打ちなさい! 宛先はダイギン共和国です! アンリエッタ姫か、アイゼンカグラさんに直接聞かせなさい! 彼女のメカニックとしての力は絶対に必要なのですから!」 怒号と指示が飛ぶ、惑乱の戦場。 そう、この城もまた戦場の一つと化しつつあるのだ。 五つの村と、三つの町が既に壊滅した以上、 このアーム城と城下街は、ザン共和王国の最大の防衛拠点と化した。 そうせざるを得ないほど情勢は逼迫している。 その上、他国の力まで頼らねばならない。 そこまでしてでもイグジスターの脅威を跳ね除けられるかどうか、 ウォルフ王子にはまったく自信が無かった。 何故なら、イグジスターの正体は未だに不明なのだから。 その出自も、数も、弱点も…… <第十二章-第二幕-へ続く>
https://w.atwiki.jp/viproheim/pages/36.html
ラグナロクオンライン最強の職業である勇者ことソードマン→ナイト→ロードナイト→ルーンナイトのページ 運営公認
https://w.atwiki.jp/houseofhero/pages/3131.html
第一章-第三幕- 禁忌の領域 第一章-第二幕- 第二章-第一幕- ロバート達は、叩き伏せた誘拐犯から引き出した情報を元に、 セート・タウンから三キロほど離れた位置にあるとされる 林の中の研究施設へと到達した。 「あの……」 「何だ」 遠慮がちに語りかけてくるエナの言葉を軽く受けるロバート。 「作戦とかはあるんですか?」 「無い。強行突破でコントロールルームを叩き潰す」 「そ、そんな無茶な……」 「これぐれぇで怯んでたら話にならねぇ。遅れるな」 「あ、はい!」 勇み足のロバートに必死にエナが追いつこうとする。 衛兵らしき者がいたが、ロバートはお構いなしだ。 「つぇいッ!」 「なっ……ぐわ!」 どごす、ばきっ! 反撃態勢も取らせず、衛兵を叩き伏せる。 一方でエナもそこら辺にあった石ころを念動力で動かし、 更に衛兵三人を叩きのめしていたりする辺り、有能ではあった。 「このまま突破だ」 ばがんッ! 正門を叩き割り、ひたすら直進するロバートとエナ。 やってくる衛兵は根こそぎ叩き伏せて口封じをしつつ、 必要な情報は随時聞き出しながらそこかしこを歩く。 結構な広さではあるが、歩いて回れない事はない程度だ。 広さは小さめのショッピングモールぐらいだろうか。 階段らしき物を見つけたので、地下へ降りてみると、 老若男女、いるわいるわの拉致された人々である。 「ひぃぃぃ!」 よほどひどい拉致され方でもしたのだろうか、 軽くない怪我をしている者も多数いて、 ロバート達を見るなり、怯えだす。 だがロバートは慌てず騒がず、銃を抜いて発砲。 速やかに鍵を破壊して牢をこじ開けた。 「出ろ。命が惜しかったら早く失せることだ」 「た、助けてくれるのか?」 「自分の足で歩け、甘ったれるんじゃない。 そんな迂闊さだから、そういう風に捕まる」 心当たりでもあるのか、誰も特に反論はしない。 「だが出て行く前に答えてもらう。俺達はここをぶっ潰すが、 他に拉致された被害者は誰もいないのか?」 「い、いる! もう人数は集まったからって、 さっき早速誰か女が連れて行かれてた! 阻止するつもりなら早くしないと間に合わないぞ!」 「場所の特定……は無理か。急ぐぞ」 「はい!」 事ここに至ってはエナも躊躇してはいられない。 勝手に逃げていくついでに衛兵や拉致犯などを ボコボコに叩いている民間人を放置して、 ロバートとエナはもう一名の被害者を探索しだした。 ずずん! と、凄まじい振動が施設自体を襲う。爆発音だ。 あちこちで機器が火花を吹いており、施設自体の崩壊が危惧される。 「まずいな。奴等、自爆スイッチでも押したか!?」 「早くもう一人の人を探さないと!」 もう探していないのは研究設備とコントロールルームぐらいのものだ。 押収した地図を頼りに、研究設備を目指すのだった。 すると、槍を両手に暴れ周り、機器を破壊して 警備兵や施設の上役らしき人物やらを追いかけ、小突き回している ロバートよりやや年上の女性らしき人物を確認した。 謎の槍の女性は、ロバート達に会うなり睨みつける。 「よくもやってくれたッスね! あんた達も関係者ッスか!?」 「違います!」 何故か異口同音に返答するロバートとエナ。 するとあっさりと敵意を解く。正直迂闊でもあったが、 一人でこれだけの暴力を振り撒いている辺り、只者ではなかった。 「じゃあこんな犯罪組織に何の用ッスか?」 「俺達ぁ……まあいい。ここの連中のやり口が気に食わないんで、 わざわざぶっ潰しにやって来てやったんだ。無事で何よりだが」 「いや、そうでもないッスよ。薬で眠らされて、 軍事用のジャミングナノマシンを注入されたみたいッス。 あたしの意思で自由に操れるらしいとかってほざいたから、 本当に操ってみたらここの機器が勝手に暴走したッス」 つまりこの施設崩壊は彼女のせいだったりした。 「って無事じゃねぇし! 生きてたのが不思議だなオイ!」 思わずロバートもツッコむ。 「とにかくこっから逃げるッスよ、物好きな人達!」 「お、おう!」 「きゃーッ!!」 彼女の言う撹乱用ナノマシンのせいだろうか、 周囲の機器が爆発し始めたりしている。 もはや脱出に一刻の猶予もならない状況だった。 で、脱出中。 「走れーッッ!!」 「はぁ、はぁ、はぁ!」 必死に走るロバートとエナに平然と並走する槍の女性。 「あ、あたしレオナっていうッス。よろしくッス」 「今ですか!?」 エナも思わずツッコんでしまった。 ずどーん! どうやら自家発電の動力炉が爆発したらしい。 ものの見事に周囲一帯はクレーターと化している。 関係者は我が命こそ大事と、我先に逃げ出したりしていた。 もはやこの研究の再開は不可能だろう。 何はともあれ、決定的な被害者を一人許してしまったものの、 一応一件落着といっていい状態になった。 「で、あんた達は結局誰ッスか?」 「……ロバート=ストレンジャーだ」 「エナ=ギャラガーです」 「ほえー、あんた達があの勇者軍ッスか。 眼福眼福ッスよ。勇者軍には随分やんちゃな子がいるッスねー」 「……お前ほどじゃねぇよ」 幾分かげんなりしながら応じるロバート。 これならこの女性だけは助けなくても大丈夫だっただろうと思うと、 何とも言えない気分になった。が、反逆ぶりは悪くない、とも思った。 「どうせ孤児な上に拉致られて行く当てもないから、 せっかくの機会だし、あたしも勇者軍に置いて欲しいっス。 可愛いし、あたし潤い担当になるッスよー」 ピンク色のボブカットは確かに独特の愛嬌はあるが、 どちらかというとムードメーカーかな、と内心エナは思った。 流石に口に出すほど空気が読めないわけではないが…… 「……まあいいだろう。俺と徒党を組むには いい反逆ぶりだったからな。名前を訊こう」 「レオナっていうッス」 「いや苗字は?」 「あたし、元々戸籍にも載ってない孤児っスもん。 どうしても姓があるのがいいなら、 ここの組織に付けられたコードネームを使ってやるッス」 「コードネーム?」 エナが訊き返してくると、何故かカッコ良さげなものを 披露するかのように、自慢気に宣言するレオナ。 「レオナ=タブーフィールダー。ランスファイターやってるッスよ」 「タブーフィールダー……禁忌の領域の主、というところか」 「ナノマシンを操れるッスからね。イメージ悪いけど」 「上等だ。貴様もエナと共に勇者軍に組み込んでやる。 ただし半ばお尋ね者なのは覚悟しておくんだな」 「こっちこそ上等ッス。名目上助けに来てもらってるし、 あんたのために戦ってやるッスよ」 と、何故か嬉しそうに語るレオナ。 よほど徒党を組む相手が出来たのが嬉しかったららしい。 「で、これからどうするッスか?」 「まずはしばらく、セート・タウンでの滞在を続ける。 ことの顛末が無事に進むか見届けておきたいからな。 しゃしゃり出た以上は、ある程度の責任が生じる。 もっとも……誉められる事はした覚えがあるが、 今回に限っては責められる事をした覚えは無いぞ」 「ええ……まあ。あ、朝日ですよ」 本当に明朝までに決着が着いたようだった。 「もう寒くもなかろう。マントを返せ」 「あんっ」 やや乱暴にマントを毟り取るロバート。 その勢いにエナはよろけるが、 一見乱暴に見えても、しっかり支える辺り、 ロバートの本性が隠れているように、エナには思えた。 「……ウォルフ達に俺を追う動きがまったく無いのも気になる。 どのみちセート・タウンで情報が集められるのなら、 それに越した事は無いはずだ。行くぞ、二人とも」 「はい、行きましょう」 「おうっ!」 三人になったロバートの反逆集団は、 士気も高まり、一旦、ただの農業地帯へと戻った 平和なセート・タウンへ戻っていくのだった。 一方、ウォルフ王子の住むアーム城には 新たなる脅威が接近しつつあるとも知らずに…… <第二章-第一幕-へ続く>