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時は未来、所は宇宙。 夜空に光る星々の、宇宙の海に響く声。 「ハッハッハッハー!この宇宙のお宝とええ男はぜーんぶウチのもんやでぇー!!!」 今日も宇宙に狂気に満ちた悪の声が響く。 宇宙海賊キャプテン・ナナコ。彼女は近くを通りかかった船を見つけては襲撃を続けていたのだった。 手下ミサオ「船長!早速カモがこっちに向かってきますぜ」 手下アヤノ「相手はかなり大物ですよ」 ナナコ「…チッ…なんや!男はおらんのかいな…」 世の中そんなに甘くないぞ船長。もう少しまともな方法で相手を探したらどうなんだ。 ナナコ「…じゃっかぁしぃわいっ!!!」 ひゃぁっ!すいませんすいません! ナナコ「…まぁ、男がおらんけどしゃぁない、諦めたる…けどあの船のお宝はキッチリもらうで!」 ミサオ・アヤノ「アイサーッ!!」 ナナコ海賊団はゴージャスな船を目指して一直線に進むのであった。 一方その頃…。 エンジンをふかして勢いよく飛んでいく宇宙連邦警察のパトロール艇「レーバティン」。 その船長を務めるコナタ・イズミ率いる「ハッピーストライク隊」は一路、火星基地を目指していた。 ミナミ「…航行管制システム…現在オールグリーン、オートパイロット異常なし」 ヒヨリ「隊長、あと3日で火星基地ッスね」 パティ「イヤ~、これでやっとユックリできマスネ」 コナタ「ふぅ、…さぁ、録り貯めてたゲキガンガーでも見るかな…」 と、一息つこうとしたそのときである。 ユタカ「お姉ちゃん…いえ、隊長!緊急入電ですっ!!!」 コナタ「どうしたゆーちゃ…ユタカ・コバヤカワ隊員」 一瞬にして緊張に包まれる船内。 ユタカ「…K-4432の座標で宇宙海賊が略奪行為をしていると連絡が…!」 コナタ「な、なんだって!?…ミナミ・イワサキ隊員、180度回頭!」 ミナミ「了解…」 コナタ「ヒヨリ・タムラ隊員はレーダー監視、警戒を怠るな!パトリシア・マーティン隊員は攻撃管制を頼む!」 ヒヨリ「りょ、了解ッス!」 パティ「ラジャー!」 コナタ「ユタカ隊員、被害を受けたシップのデータは?」 ユタカ「…タカラ・インダストリー社の保有する大型貨物船です!」 コナタ「……よし、総員第一種警戒態勢、レーバティン緊急発進!まったく、せっかくゲキガンガー見ようと思ったのに…ブツブツ」 かなりお怒りのコナタ隊長を乗せて、レーバティンは現場へと急行する…! 一方その頃、座標K-4432 ミユキ「な、なんですかあなたたちは!?」 ナナコ「動くな!…動いたらアンタの命はないで!」 ミサオ「おぅ~アンタがこの船の船長さんかい?」 アヤノ「おとなしくこの船に積まれている荷物を渡しなさいな!」 ミユキ「…まさか…ラキスタイトを?」 ミサオ「そうだ!…なんでもこの船は大量のラキスタイトを運んでいるそうじゃねえか…」 アヤノ「早くラキスタイトを渡しなさい!さもなくば…力ずくでももらっていくわよ!」 ミユキ「…のですか」 ミサオ「?」 ミユキ「あなた方のような悪人に渡してたまるものですか!」 ナナコ「ほぅ、上等やないか…いてもうたれ!!」 ミサオ「あの世で後悔しろってヴぁ!!」 ミユキ(…!) ミサオ・クサカベがミユキ・タカラに銃を向けようとしたその時だった。轟音と共に海賊船が一隻沈んだ。 アヤノ「はっ!?」 ミサオ「みゅ!?」 先に到着していた先発隊「ラッキーターン隊」が海賊船に対しての威嚇攻撃を行なっていた。 カガミ「海賊に告ぐ!速やかに武装を解除し投降せよ!」 ミサオ「ちっ…『紫苑の荒鷲』カガミ・ヒイラギか…」 カガミ「繰り返す!速やかに武装を…」 ナナコ「やれやれ、これやから警察は甘いっちゅーねん」 カガミ「!?」 ナナコがボタンを押すとラッキーターン隊の小型艇が沈んだ! ツカサ「おぉねぇちゃぁぁぁぁぁん!」 カガミ「ツカサ!?」 ツカサ・ヒイラギ、たいした台詞ももらえず即退場。 カガミ「よくもツカサをぉぉ!!」 ナナコ「ふっ…目障りなハエやな…やれ!」 手下一同「おー!」 カガミ「……ちょ、多すぎだろそれって…納得いかねえぇぇぇえぇええええ!!!」 カガミ・ヒイラギ、あっさり退場。そりゃ納得いかないよな…。 ユタカ「目標ポイントに到達!味方部隊は戦闘中!…ラッキーターン小隊が全滅しました!」 コナタ「むぅ…カガミのツンデレもこれまでか…安らかに眠れ…」 カガミ「勝 手 に 殺 す な」 ツカサ「どんだけ~」 カガミ「と、とにかくもう頼みの綱はあんたの隊しかいないんだからしっかりしなさいよね!」 コナタ「あぁ、わかった…総員戦闘配置!海賊船を捕らえる!」 ミナミ「了解…レーバティン、戦闘に入ります」 ヒヨリ「敵、当船に向かってロックオンを仕掛けてきたッス!」 パティ「対艦レーザー、いつでもOKデス!」 コナタ「よし、パティ隊員…砲撃開始だ!ただしタカラ社の貨物船には当てるな!」 パティ「合点承知デス!」ミサオ「船長、あいつらやる気ですぜ!」 ナナコ「チィッ…急速離脱!お宝はあとや!たった一隻でウチらに挑んだことを後悔させたる!」 アヤノ(でも私たちも一隻ですよ?) ナナコ(こっちのほうがデカイからええんや!) ユタカ「粒子ビームが来ます!」 パティ「What!?」 ミナミ「…フィールド展開…間に合いません」 コナタ「急速回避!」 ヒヨリ「無理ッス!間に合いません!!」 一同「うわあぁぁぁあああああ!!!」 ナナコ「ちっ…仕留め損ねたか…せやけどなぁ…」 ユタカ「敵、2発目の準備に入りました」 コナタ「ちっ…あと一発喰らったら最後だ!…どうすれば…」 絶望の淵に立たされたコナタに、声が響いた。 「コナタ…コナタ…」 コナタ「その声は…!」 カナタ「どうやら私の出番が来たみたいね」 コナタ「…お母さん…そうだ、私たちにはまだお母さんが…カナタ・イズミが…」 ヒヨリ「そ、そうッスね!最後まで頑張りましょう!」 ミナミ「フォーメーション・KANATA…システムアクセス…」 コナタ「よぉし!レーバティン、変形開始!総員衝撃に備えて!…フォーメーション・KANATAだ!」 一同「フォーメーション・KANATA、起動!!」 コナタのかけ声と隊員のチームワークで変形していくレーバティン。 ナナコ「へっへっへ、どんな手品か知らんけど…こいつ食らわせればオワリや!」 ミサオ「おーっ!」 アヤノ「…なんかやな予感が」 ナナコ「アホ!盛り上がっとるところをストーンと落とす奴があるかい!主砲発射!!」 ナナコの海賊船の艦首に取り付けられた主砲が一気に火を吹く。 ミサオ「やった!」 アヤノ「…あれ?船長!何もいませんよ!?」 ナナコ「…ま、あれだけのビームやったら無事ですむほうがおかしいけどな」 ミサオ「…後ろを取られてるんだぜ!」 ナナコ「な、ぬわぁにぃぃ~~~~!?」 カナタ「銀の星座に幸せ願い!灯せ正義の回転灯(パトランプ)!機動パトロール艇レーバティン!星の彼方から只今参上!」 ナナコ「ちょお待てー!あんなロボット隠してるなんて反則…」 カナタ「悪は、お黙りなさい!!」 海賊団一同「アッー!!」 ミユキ「…助かりました、お礼といっては何ですが、どうぞこれを受け取ってください」 コナタ「…こ、これはぁ!欲しかったんだ!限定版のゲキガンガー!!」 ヒヨリ「うおぉぉ!めちゃ見たいッス!」 パティ「ワタシもお付き合いシマス!」 コナタ「よし、総員貨物船を火星基地まで無事に送り届けろ!」 一同「イェッサー!」 こなた「…というお話だったのさ」 かがみ「……」 つかさ「……」 かがみ・つかさ「二神風雷拳!」 こなた「ぶびばぁ!!」
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http //yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1224852344/1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/24(金) 21 45 44.37 ID rY2SSQeJ0こなた「そうだね。今年も来るね」ゆたか「クリスマスパーティってとっても楽しいよね!」こなた「うん。あ、でもクリスマスは私バイトあるから・・・ごめんね」ゆたか「あ、そうか・・・そうだよね」こなた「・・・」こなた「あ、そうだ。多分ゆい姉さんが来るよ。やっほーとか言って」ゆたか「ゆいお姉ちゃんは、お義兄さんと・・・」こなた「あ、そうか」ゆたか「・・・」こなた「・・・」ゆたか「気にしないで!みなみちゃんと一緒にパーティやるからさ」こなた「そっか。それなら良かったよ」4 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/24(金) 21 48 11.25 ID rY2SSQeJ0みなみ「ごめんゆたか。クリスマスはみゆきさんの家族と出かけることになってるの・・・」ゆたか「ううん、気にしないで。楽しんできてね」みなみ「ありがとう、ゆたかも楽しいクリスマスを」ゆたか「うん。ありがとう。それじゃあ、バイバイ」ゆたか「・・・やっぱりちょっと寂しいな」9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 21 53 17.03 ID rY2SSQeJ0ゆたか「もしもし、田村さん?」 ひより「あ、もしもし。どうしたの?」 ゆたか「クリスマス、暇だったりするかな?一緒にお食事でもと思って」 ひより「クリスマスか・・・できれば私も楽しい時間を過ごしたいんだけど・・・」 ゆたか「うん」 ひより「多分原稿が忙しくて無理かも・・・丁度忙しい時期でさー」 ゆたか「そっか。田村さん、大変だもんね。ありがとう、頑張ってね」 ひより「ごめんね。また別の機会に遊ぼうね、それじゃあ」 ゆたか「うん。バイバイ!」 ゆたか「・・・・・・」 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 22 04 21.38 ID rY2SSQeJ0こなた「元気だしなよゆーちゃん!かがみたちのとこに交ぜてもらいなよ」 ゆたか「う、うん」 こなた「ちょっと電話してみるからさ」 こなた「もしもしかがみー?クリスマスのことなんだけど」 かがみ「どうしたのよ」 こなた「実はゆーちゃんがさ・・・」 かがみ「へぇ。確かにあんたはバイト行っちゃうし、寂しいわよねぇ」 こなた「だからかがみん、ゆーちゃんを柊家のクリスマスパーティに入れてあげてよー」 かがみ「うーん、でもほら、私の家はその頃には初詣の準備してなきゃいけないし、パーティもそんなちゃんとやらないのよ」 こなた「そっか・・・ありがと。」 ゆたか「お姉ちゃん・・・」 こなた「ダメだったよ」 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 22 10 33.96 ID rY2SSQeJ0-学校 こなた「(ゆーちゃん寂しそうだったな・・・何とか楽しませてあげたいけど・・・)」 白石「お、泉。どうしたんだよ暗い顔して・・・」 こなた「うおっセバスチャン!実はさ・・・」 白石「へぇ~泉の妹がね・・・」 こなた「妹って言ってもいとこだけどね」 白石「なあ泉。実は俺、クリスマス予定無くて、暇なんだ」 こなた「うん」 白石「だからさ・・・」 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 22 14 24.56 ID rY2SSQeJ0こなた「(成り行きで変なことになっちゃった・・・)」 こなた「ただいまー」 ゆたか「あ、お帰りお姉ちゃん。今日はいつもより遅かったね」 こなた「ちょっとクラスの友達?と話しててね」 ゆたか「そうなんだ」 こなた「ゆ、ゆーちゃん。あのさークリスマスのことなんだけどさ」 ゆたか「うん。なぁに?」 こなた「実は、ゆーちゃんと一緒に過ごしてくれそうな人が1人いたんだけどね・・・。」 ゆたか「わぁ!嬉しいな。その人と話してたの?」 こなた「う、うん」 ゆたか「お姉ちゃんのクラスの人か・・・」 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 22 18 09.08 ID rY2SSQeJ0こなた「(セバスチャン・・・悪い人じゃないし、ゆーちゃんも喜んでるし、まあいいかな)」 ゆたか「どんな人なの?」 こなた「明日、教室来てみれば?休み時間は多分何かしらやってるから」 ゆたか「そうするよ。お姉ちゃん、ありがとうね!」 こなた「・・・・・・」 こなた「(やっぱり、クリスマスだけバイトキャンセルしたほうがいいかな・・・)」 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 22 22 00.46 ID rY2SSQeJ0-学校 ゆたか「お姉ちゃん、遊びに来たよ。あの人、いる?」 こなた「うん」 ゆたか「どこ?」 こなた「あ、あの人」 ゆたか「お、男の人なんだ」 こなた「嫌だった?」 ゆたか「いや、じゃないけどちょっと恥ずかしいかも」 こなた「(そうだよね、それって考えようによってはデートだし・・・)」 白石「お、泉!もしかしてその娘・・・」 こなた「う・・・うん」 ゆたか「い、1年D組の小早川ゆたかです・・・よ、宜しくお願い・・・」 白石「ち、ちっちゃくてかわえええええ!」 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 22 24 18.49 ID rY2SSQeJ0白石「どうも!俺は白石みのる!このクラスのイケメン代表だよ」 ゆたか「は、はぁ・・・」 白石「そうかそうか。君がゆたかちゃんか!楽しいクリスマスにしようね!」 ゆたか「は・・・はい」 こなた「あ、もうすぐ授業始まるよ。教室もどりなゆーちゃん!」 ゆたか「う、うん!それじゃあ」 白石「じゃあ、またね!WAWAWAWAWA~♪」 こなた「(やっぱり心配だよ)」 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 22 27 24.32 ID rY2SSQeJ0-放課後 かがみ「臭くってさ~w」 つかさ「どんだけー」 こなた「あるあるww」 みゆき「困りますよね~w」 ゆたか「お姉ちゃん・・・」 こなた「あ、ゆーちゃん。一緒に帰ろうか」 つかさ「あ、ゆたかちゃん、こんにちは!」 こなた「私、今日はゆーちゃんと一緒に帰るよ。3人とも、先に帰ってて」 かがみ「うん、分かった。じゃあ、また明日ね」 こなた「ばいにー」 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 22 30 48.82 ID rY2SSQeJ0こなた「・・・ゆーちゃん、やっぱやめとく?その、セバスチャンと」 ゆたか「ううん!白石先輩ってとっても面白そう!私、あの人といっぱいお喋りしてみたいな~」 こなた「本当に?」 ゆたか「うん。私、あんまり男の人と話すことってなくて、何だか楽しみなの」 こなた「そっか。ゆーちゃんが良ければいいんだ」 ゆたか「ありがとうお姉ちゃん。あ、電車来た」 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 22 34 46.15 ID rY2SSQeJ0-学校 白石「おい、泉泉!」 こなた「あ、セバスチャンおはよー」 白石「ゆたかちゃん、俺の事何か言ってた?」 こなた「えっと、面白そうとか、お喋りしたいとか言ってたけど・・・」 白石「マジっすか!?」 こなた「マジっす」 白石「・・・」 こなた「・・・」 白石「・・・・・・よっしゃあぁぁ!遂に俺の時代がキタコレ!」 こなた「大袈裟だよセバスチャン、一日だけ食事するだけだよ?」 白石「・・・ああ、そうだったな。でもありがとう、いい娘紹介してくれて」 こなた「うん・・・」 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 22 40 38.18 ID rY2SSQeJ0-12月24日 こなた「(いよいよこの日が来たか・・・セバスチャン、ゆーちゃんに優しくね)」 こなた「じゃあ私、バイト行ってくるよ。帰りは遅くなるから」 そうじろう「はいはい。(やっぱり今年も行っちゃうのか・・・お父さんは悲しいぞ)」 ゆたか「おじさん・・・」 そうじろう「(そうだ、今日はゆーちゃんといっぱい遊ぼう♪)」 ゆたか「おじさん、私も出かけてきます。」 そうじろう「え゛~、ゆーちゃんも行っちゃうの~!?」 ゆたか「晩御飯は食べてきますね。じゃあ行ってきます」 そうじろう「・・・・・・」 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 22 43 06.52 ID rY2SSQeJ0白石「(俺ってば張り切って待ち合わせより2時間も早く来ちまったぜ・・・そろそろゆたかちゃんが来るころだが)」 ゆたか「あの・・・今晩は」 白石「あ、ゆたかちゃん!今日も可愛いね。じゃあ早速レストラン行こうか!?」 ゆたか「はい♪」 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 22 45 46.39 ID rY2SSQeJ0ゆたか「素敵なお店ですね、白石先輩」 白石「・・・・・・」 ゆたか「あれ、どうかしました?」 白石「ゆたかちゃん。俺のことは、『みのるお兄さん』って呼んでくれないかな?」 ゆたか「・・・・・・!?」 ゆたか「み、みのる・・・おにぃ・・・」 白石「ご、ごめんごめん!恥ずかしいよね!」 白石「『みのる先輩』でいいよ」 ゆたか「は、はい。みのる先輩」 白石「(これが青春か・・・)」 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 22 51 08.71 ID rY2SSQeJ0こなた「いらっしゃいませ~♪」 のび太「わ、びっくりした!こなちゃんがツンデレじゃないなんて!」 こなた「今日は優しいサンタさんという設定なのです♪」 のび太「これはこれで萌えるねぇドラえもん」 ドラえもん「うん、癒される。生きててよかった」 こなた「(ゆーちゃん、大丈夫かな?)」 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 22 53 56.35 ID rY2SSQeJ0ゆたか「アハハ!みのる先輩ってとっても面白いですね!」 みのる「はははwまあね。あ、そろそろ行こうか」 ゆたか「はい。あ、伝票伝票・・・」 みのる「俺が払うからいいよ」 ゆたか「いいんですか!?」 みのる「気にしないで。それよりちょっと行きたいところが・・・」 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 22 57 00.74 ID rY2SSQeJ0ゆたか「どこですか?」 白石「うん・・・付いてきて」 ゆたか「(公園だ・・・)」 白石「べ、ベンチに座ろうか。ゆたかちゃん」 ゆたか「え・・・は、はい・・・・・・」 白石「・・・」 ゆたか「・・・」 白石「・・・・・・ゆたかちゃん!」 ゆたか「っ!?は、はい!」 白石「可愛いよ・・・俺、我慢できない・・・」 ゆたか「え、我慢って・・・っ/////」 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 23 00 22.98 ID rY2SSQeJ0ゆたか「(キス・・・されちゃった・・・)」 ゆたか「先輩、私まだそういうの・・・っん・・・(また・・・)」 白石「ごめんゆたかちゃん、俺、ゆたかちゃんに色々したくなっちゃった!」 ゆたか「(恥ずかしいよ・・・それにこんなとこで、だ、だめ・・・!)」 白石「フゥー・・・フゥー・・・フゥーーー」 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 23 02 35.77 ID rY2SSQeJ0こなた「(やっぱり何か嫌な予感がする・・・)」 こなた「私、早退します。ごめんなさい!」 パティ「Oh!こなた!どこ行くんデスカ?私もいきたいデス」 こなた「ぱ、パティ。ゆーちゃんを探して」 パティ「ゆたかがピンチなんデスネ?OK。探しマショウ」 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 23 04 14.37 ID rY2SSQeJ0のび太「ちくしょーーー!こなちゃんが帰っちゃった!」 ドラえもん「責任者呼べ責任者!!」 のび太「まだお触りもしてないのにー!」 長門店員「他のお客様に迷惑なので退出お願いします」 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 23 07 42.11 ID rY2SSQeJ0ゆたか「こ、怖いですよみのる先輩・・・」 白石「こ、怖くないから・・・すぐ終わるから・・・」 ゆたか「やめて・・・洋服脱がすの・・・ダメぇ」 こなた「公園に居たりするかな・・・?」 パティ「見てクダサイこなた!あそこにいるのは、ゆたかデス」 こなた「本当だ!セバスチャンも・・・」 パティ「セバスチャン・・・執事みたいな名前デスネー。でも何か、2人とも怪しい事してるヨーデス」 こなた「・・・ゆーちゃん!パティ、とめて!」 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 23 11 28.50 ID rY2SSQeJ0こなた「セバスチャン!ゆーちゃんから離れて!」 パティ「コブシで教育が必要デスカ?」 白石「わっ、泉!?」 ゆたか「お、お姉ちゃん。みのる先輩が・・・怖いよぉ」 白石「違うんだ!泉。これは、その、プロレスごっこだ!!信じてくれ」 パティ「私はコロサズノチカイを破るでゴザル!」 白石「ひでぶっ!?」 こなた「ゆーちゃん、逃げて!」 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 23 17 58.81 ID rY2SSQeJ0ゆたか「お姉ちゃん、パトリシアさん、ありがとう」 パティ「ああいう下衆は殴り倒さなきゃいけマセン。ゆたか!」 こなた「ゆーちゃん、私がゆーちゃんをセバスチャンに会わせたばっかりに・・・」 ゆたか「ううん。お姉ちゃんのせいじゃないよ」 パティ「しかしせっかくのクリスマスが・・・台無しデスネ・・・」 ゆたか「あう・・・」 こなた「・・・!そうだ。今からでも遅くないよ!家でパーティやればいいじゃん!お父さんも待ってるし」 ゆたか「あ、そうだね!」 パティ「ナイスアイディアですこなた!」 こなた「パティもおいでよ!」 パティ「もちろんデス!こんなこともあろうかとさっきお店のをかすめてキマシタ」 ゆたか「あ、あはは・・・(大丈夫かな)」 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/24(金) 23 23 23.75 ID rY2SSQeJ0こなた「ただいまー!」 そうじろう「グスン・・・」 こなた「あれ、お父さん!?」 そうじろう「ん、こなた、ゆーちゃんも!お帰り!驚いたよ。2人とも遅くまで帰ってこないと思ってたから!」 こなた「いやぁ、ちょっとお父さんの顔が見たくなってね。」 ゆたか「お姉ちゃん!パーティ始めようよ」 こなた「うん。お父さんもケーキ切るの手伝って!」 そうじろう「ああ」 パティ「ろうそくも飾りマショウ!」 ゆたか「(結局・・・こうやって家でのんびりするのが一番楽しいんだな・・・)」 ゆたか「(ありがちう、お姉ちゃん。今年も楽しいクリスマスだよ♪)」 fin
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「コーホー……コーホー……」 マスクも着けてないのにシスの暗黒卿みたいな呼吸を繰り返しながら、ひよりは自室の机に向かっていた。目の前には完成したばかりの原稿。同人ではなく、アニ研の部誌の方だ。 本来なら脱稿直後の清々しい気分に満たされているはずなのだが、ひよりの表情は冴えなかった。むしろ苦悩を絵に描いたように歪んでいる。 そのうち頭からぶすぶすと煙が上がってきた。やがて卵を電子レンジに掛けた時のように、ボンッと爆発する(イメージ映像)。 「……あ゛~」 呻きを上げて机に突っ伏す。 漫画を描いているうちはいい。ひたすら作業に没頭して、頭の中を真っ白にできる。 だがそれを止めると、どうしても思い浮かべてしまうのだ。クラスメイトで友達で、今まで散々漫画のモデルにしてきて、そして今はひよりの脳内で盛大な悩みの種になっている、小早川ゆたかのことを。 ゆたかの笑顔を思い浮かべると、胸が締め付けられたように苦しく、それでいてどこか切ない幸福感を覚える。 あの小柄な体を抱きしめたい。柔らかそうな髪を撫でてみたい……妄想は広がっていく。あくまでプラトニックな範囲でだが。 「いやだからこういう妄想をしてる時点で重症だってばーっ!!」 ガリガリと頭を掻きむしり絶叫する。 以前は傍観者の立場で、みなみとゆたかの仲睦まじい様を妄想していたのだが、今はそれが自分主観になっている。 ひよりの理性としては許せず、また困った事態であった。 「次だっ! 次の作品に取り掛かろう!」 そんなわけで最近のひよりは、意識が朦朧とするまで徹底的に漫画を描くのに専念するのが夜の日課になっていた。 「最近のひよりんは猛烈というか何というか……」 原稿を渡されたアニ研部長の八坂こうの言葉は、感嘆と呆れが混ざったような調子だ。 「では確かに、部誌の原稿は受け取ったよ」 「はい……」 「……執筆速度と裏腹に元気無いじゃん。どうしたの?」 問われ、ひよりは一瞬躊躇したが、結局何も言わなかった。しかしその態度が明白に「何かある」というのを物語っていた。 「何? 言えないような悩み?」 「えーと……まあ、そんなとこっス」 歯切れの悪いひよりの言葉に、こうはそれでも納得したように頷く。 「なるほど。それで、漫画描くのに逃避してるわけか」 「!」 図星であったからこそ、その言葉に反感を覚えた。 「そっ、そんなことないっス! 私は今、絶好調なんスよ!」 「寝不足と精神疲労丸出しの顔で言われても説得力無いよ。漫画家は体が資本。プロでもアマでもそれは同じ。ひよりんだって分かってるでしょう」 「う……」 「無理して自分をいじめるようなこと続けてたら、近いうちに描けなくなるよ。何にも」 こうの言葉は、忠告というより予言のような響きでひよりの胸を刺した。 「ひよりん」 「は、はい?」 「しばらく漫画描くのやめろ」 「え……」 それは……何だろう。鳥に向かって「飛ぶのをやめろ」と言うものではないのか。 「別に筆を折れって言ってるわけじゃないよ。だけど、しばらく漫画から離れて、しっかり悩み事を解決した方がいい」 「あのっ、でもっ……」 「いいから。ほら、行った行った」 ひよりはまるで邪魔者扱いのように、部室を追い出される。ピシャリと閉め切られた部室のドアが、やけに冷たく見えた。 失意のどん底というのは、まさに今のような状態を言うのだろうか。ひよりはゾンビのような足取りで廊下を歩いていく。 「はぁ~……」 肺腑からひり出すようなため息をつく。 こうの言っていることは分かる。自分が漫画に逃避しているのも分かる。今のままだと体にも心にもよくないのも分かる。 だけど、他にどうしようもないではないか。悩みを解決って、具体的にどうすればいいのか。 まず自分がゆたかを本気で好きなのかも判断できていない。仮に本気だとして、ゆたかに告白するか? 漫画のような展開は漫画でしかあり得ない。良くて普通に断られる。最悪変態扱いだ。よしんばゆたかにそっちの気があったとして、既にみなみという伴侶がいる。 「はぁ~……」 自分の本当の気持ちすら判然とせず、開き直ったとしても横恋慕の片思いに行き着くわけだ。 笑ってしまいたくなるほど、どうしようもない状況ではないか。これをどう解決しろというのだ。 「ハロー! ヒヨリ~!」 急に背後からハイテンションな声を掛けられ、振り返る。 「あ、パティ」 ひよりのクラスメイトで交換留学生のパトリシア=マーティン(愛称:パティ)。アニメ・ゲームなど日本のオタク文化に並々ならぬ関心を抱くアメリカ人だ。 「んん~? ヒヨリ、どうしましタ? なんだかゲンキないでス」 「まあ……色々あってね」 「いけませんッッ!!」 「どわっ!? ……いきなり耳元で怒鳴らないでよ」 「ヒヨリはこの国が誇る『萌え』のショウライをになう一人ではないですカ! そのあなたがそんなブルーなカオをしているなんて、これはコッカテキソンシツでス!」 「いやいや、ただの同人作家に大げさすぎ」 「ノー! 大は小を兼ねるでス!」 「間違ってるからそれ」 ひよりの突っ込みも意に介さず、パティは一切テンションを落とすことなく捲し立てていく。普段のひよりなら付いていけないこともないのだが、今は相手をするのが辛かった。 「……ヒヨリ、ホントにチョウシわるそうですネ」 ひよりの様子に気付き、パティは声のトーンを落とした。暴走しがちだが空気は読めるらしい。 「ひょっとして何かビョーキですカ?」 「そういうわけじゃないけど……気持ちの問題、かな」 「なるほド。メンタルがモンダイなのですネ……」 しばらく顎に手を当ててマンダムしていたパティは、何か思いついたかポンと手を打った。 「そういうときはキブンテンカンがヒツヨウでス!」 「気分転換って……」 「善は急げでス! Let s go!!」 「ど、どこに?」 「決まってまス! 萌えの聖地・アキハバラですヨ!」 「ええっ、今から!?」 「もちのろんでス! ワタシはほぼ毎日通ってますヨ」 そう言ってパティは秋葉原までの定期券を見せてくれた。気合いの入ったオタクぶりには頭が下がる。 スイッチの入ったパティに引っ張られながら廊下を駆け抜け、昇降口に到着。 「さあさあ、聖地に行くですヨ~☆」 「うーん……まあ、それもいいかな」 多少は気晴らしになるかもしれない。せっかくなのでひよりはパティに付き合うことにした。 とその時、 「あれ、田村さん?」 「!?」 聞き慣れた、しかし今は色んな意味で刺激の強すぎる声。 ゆたかとみなみが連れ立ってそこにいた。今から帰る所だろうか。 「今日はもう部活終わったの?」 「う、うん。ちょっと事情があって早引けというか……」 「あ、ひょっとして具合悪くなったとか? 田村さん、最近あんまり顔色よくなったから……」 ゆたかの心配そうな表情を、ひよりは真っ直ぐ見ることができない。見ると顔が熱くなって赤くなって、とても平常心ではいられないだろうから。 客観的に見て、これが恋以外の何なのだろう。 「そういうのじゃないから……えっと、それじゃあ」 ひよりは逃げ出すようにその場から駆け出していた。 いきなり走り去るなんて、きっと変に思われただろう。だがどうしようもなかった。 最近はまともな会話を交わすことすら少ない。このままではいずれ友人関係すら消えるだろう。むしろきっぱり疎遠になってしまえば、今のように思い煩うこともなくなるのだろうか。……いや、余計悪化しそうな気がする。 「ヒヨリ~!」 校門を出てとぼとぼ歩いていたひよりの背後から、呼びかける声が聞こえた。振り向くと、パティが走ってきていた。 「どうしたですカ? ワタシをおいていくなんてひどいでス」 「ああ、ごめん」 「きゅうにはしりだしたりしテ、ユタカもミナミもおかしがってましたヨ」 「……だろうね」 重い気分で頷いた時、携帯電話の呼び出し音が鳴った。ひよりの携帯だ。 「……岩崎さん?」 表示された番号は、さっき昇降口で別れたばかりのみなみのものだった。 「……もしもし」 『今、どこにいますか?』 「校門出て少し歩いた所だけど」 『じゃあすぐに追いつきます。話があるので』 「え、あの、小早川さんは……」 『私一人です。それでは』 一方的にそれだけ告げると、電話は切られた。みなみの口調はいつも通り、抑揚の少ないクールなものだった。しかしどこか、険のようなものを感じた。 「パティ、悪いんだけど、岩崎さんが話があるって……」 「わかりましタ。テキトーにひまをつぶしてるので、おわったらレンラクしてくださイ」 しばらくして、みなみが小走りにやってきた。 「岩崎さん、話って?」 「単刀直入に聞きます。あなたは最近、ゆたかを避けていませんか?」 「!!」 いきなり単刀を直入される身にもなってほしいと、しゃっくりしたような表情になりながらひよりは思った。みなみは話を続ける。 「ゆたかは……気に病んでいる。田村さんに嫌がられるような、怒らせるようなことをしたのではないかと」 「そ、そんな……」 「私から見ても、最近の田村さんはゆたかを避けているように見えます」 確かに、分からないはずがない。気付かないはずがない。こうなるのは必然と言えた。 「答えて下さい。田村さん」 本物の射抜くような眼光というものを、ひよりは初めて見た。それなりに付き合いを経た今なら分かる。ほとんど無表情で、みなみは怒っていた。正確には怒りかけていた。もしも、ひよりがゆたかを傷付けるようなことがあれば、みなみは許さないだろう。絶対に。 「あの、私は……」 ひよりは逡巡する。何と言えばいいのか。ゆたかを避ける意図は無かった。だが結果的にはそれをしていた。言い訳のしようもないほどに。 「私は……小早川さんを…………」 何も言えない。 「…………ごめん」 「……何故そこで謝るんですか?」 「今はまだちょっと待って欲しい。自分でも整理できてないから……」 「わけが分かりません。私はあなたがゆたかを避けているのか、と聞いています。答えて下さい」 「……避けるつもりはなかったけど、結果的にそうなってた、かも」 「それは何故ですか?」 もはや詰問だ。無表情だが、みなみは明らかに苛立っている。だが同時に、友達のひよりにこんなことをしていることを悲しんでもいた。ひよりは俯いたまま、首を横に振る。 「……言えない」 「……」 みなみは目を閉じ、ゆっくりと息を吸い、そして吐いた。 「田村さん、あなたは――」 「岩崎さん」 ひよりがみなみの言葉を遮った。 「私は小早川さんを傷付ける気は絶対に無い。だから何とかする。何とかするから……今は待って」 「……」 二人は真っ直ぐに目を合わせたまま、しばらく沈黙していた。 「……分かりました」 頷いたみなみの目に、猜疑の色は無かった。 「ではまた明日、学校で」 みなみはひよりに背を向け、歩いていく。ひよりはただ黙ってそれを見送った。「また明日」と、今はまだそう言ってくれる。これから事と次第によっては、そんな言葉も掛けてくれなくなるかもしれない。 「……嫌だな」 友達を無くすというのは、辛い。 みなみと別れたひよりは、とぼとぼと俯き加減に一人で歩いていく。 不吉なことに、脳裏では今までのゆたかとみなみとの思い出が走馬燈のようによぎっていた。多分、死にはしないと思うのだが。 (……そもそも、何で私はあの二人と友達になったんだっけ……?) 『蜜にすいよせられる蝶のような』……というフレーズを思い出す。他でもない自分で言っていたことだ。 「……そうか」 元々はあの二人が、あんまり仲睦まじくて、あんまりネタとして美味しすぎたから、接触することが多くなったのだ。友達になった理由としては、あまり上等でないと思う。 事実、あの二人をモデルにした漫画も何作か描いてきた。 ひょっとすると自分は、あくまで観察者を気取りながら、あの二人を羨ましいと思っていたのだろうか。 「ヒ~ヨ~リ~」 不意に後ろからかけられた恨めしげな声。 「あ……パティ」 「あ……パティ、じゃないですヨ! 今日だけでおいてけぼり二回はひどすぎまース!」 「ごめん……」 謝る言葉にも元気がない。 「あともう一つごめん。アキバ行きだけど、今日はもう気力が続きそうにないや。また今度ってことで」 「そうですカ? それならしかたないですネ……」 「うん。それじゃ……」 「ストップ! 途中までご一緒するでス」 「え、でも……」 「ヒヨリ、さっきよりワをかけてつかれたカオをしてまス。ワタシ、ベリーベリー心配でス」 「……そう」 そんなわけで、ひよりはパティと二人、並んで家路を歩いていく。 「ひょっとしてミナミとケンカしたですカ?」 「ううん。そうじゃないけど……」 いっそ喧嘩でもした方がよかったかもしれない。そんなことを思いながら言葉を濁す。 「ヒヨリ、それはよくないでス」 「え……」 「なにか言いたいことがありそうなのに、なにも言わずにだまってしまいまス。そういうのすっきりしないでス」 「……ごめん」 「あやまられてもしょーがないですヨ」 「……そうだね」 力なく笑う。お節介でも色々と気を遣ってくれているパティに、こんなことしか言えない。自分で自分が情けなくなる。 「ヒヨリ。なにかなやみがあるなら、イッパツぶっちゃけてみたらどうですカ? 案ずるより生むがキヨシ、というコトワザもありまス」 「使い方は間違ってないけど、肝心な諺自体が間違ってるから」 どこでヤスキヨが混同したのかと呆れながら、肩の力はいい感じに抜けた。 イッパツぶっちゃける……確かに、腹に溜め込むよりよほどいいかもしれない。 「……急に変なこと聞くけど、パティには好きな人っている?」 「イエ~ス! たくさんいるですヨ。ヒヨリのことも好きでス」 「いやそうじゃなくて……その……別の意味でさ」 「ステディですカ? ん~……いますヨ」 「いるんだ。どんな人」 「ずばり『萌え』でス!!」 「へ……?」 「『萌え』こそがワタシのステディ! この国でめぐりあった愛しいヒトなのでス!」 「いや、萌えは人じゃないっていうか……」 「こまかいことはきにするなでス!」 まあ、本人が満足ならそれでいいのかもしれない。 「ヒヨリのなやみは恋のなやみなのですカ?」 「……うーん……」 しばらく悩んだ末、ひよりは口を開いた。 「……これから私が話すことはさ、全部、仮のこととして聞いてくれるかな」 「ンー? たとえ話、というやつですカ?」 「そう。例えばの話。出来れば聞いた後、忘れてくれたら嬉しい」 「OKですヨ」 パティは笑いながら頷く。しかし態度は軽くない。ひよりも小さく笑って頷き、そして話し出した。 「自分でもよく分からないけど、多分、好きと思える人がいる」 「What? それは好きでいいんじゃないですカ?」 「まあね。好きな人だよ。でもその人には、もう私以外にとても好きな人がいて……つまり、片思いなわけ」 「ふむふむ……」 「あと、その好きな人っていうのは……何というか、結ばれようが無いっていうか、好きになってもどうしようもなくて……」 「つまりそれは……禁断の恋、というやつですカ?」 「うん、そう。それで」 飲み込みが早いというより、パティは元々そっちの気があるから分かり易いのかもしれない。 「つまり二重に障害のある恋をしているわけ」 「なるほど。萌えるテンカイですネ」 「他人事なら私もそう思うよ。でも、実際こうして悩む身になるとさ……きついよ。色々と。考えてもしょうがないのに考えちゃって、頭の中がぐちゃぐちゃになる」 そのお陰でゆたかともみなみとも疎遠になりかけ、危うく普通の友情すら壊れるかもしれない。 一体どうすればいいのか。考えても考えても―― 「ヒヨリ。だれかを好きになるのは、そんなに苦しいことなのですカ?」 「え……」 パティの問いはごく普通に、常識を聞く調子でしかなかった。 「人でもモノでも、何かを好きになるのはとてもハッピーなことのはずでス。ハートがうきうきして、おどりたくなるようなそんな気持ち、それが好きということではないですカ」 「いや、でも……」 「余計なことはあとでどうとでもすればいいでス」 今まで散々悩んできたのを「余計なこと」の一言で切り捨てられた。呆然とするひよりをよそに、パティは話を続ける。 「まずヒヨリの気持ちでス。ヒヨリはそのヒトが好きなのですネ?」 「う、うん……」 「じゃあまずその気持ちをつたえるですヨ」 「伝えるって言っても……だってその人は――」 「ああもうっ、まどろっこしいことを言うなでス! ラヴ・即・斬!!」 「斬ってどうする。……ってパティ、その台詞、るろ剣じゃなくて漢式の方?」 「萌え系だけではなくタカクテキに日本の文化をまなぶこともタイセツですからね」 それでも漫画・アニメ・ゲームに偏りまくっているが。それはさておき。 「かんがえてどうにもならないなラ、いちかばちかぶつかるしかシュダンは無いのでス」 「……」 確かに、パティの言うことは分かる。恐らくそれだけが現状を動かす唯一の方法。 だが問題が一つある。 その方法を取るには、多大な勇気が必要ということだ。 「ヒヨリ。昔の日本人が、こんなときにふさわしいコトバをのこしているですヨ」 「……どんな?」 「『考えるな。感じるんだ』」 「いやそれ隣の国の人だよ」 「OH! まちがえましタ。えーと……あ、そうそう。『我、事において後悔せず』でス」 「宮本武蔵か……よく知ってるね」 「空手バカ一代のマス・オーヤマも、このコトバにユウキづけられてまス」 「ホントに色んな漫画読んでるなぁ……」 「ワタシもアキバでショッピングをするとき、このコトバになんどもあとおしされましタ。このDVDを買えばあのドラマCDは買えない……どっちを選べばいいのか、まさに究極の選択! そんなときワタシのあたまのなかでみえないだれかがささやくのでス! 『逆に考えるんだ。両方買っちゃえばいいやと考えるんだ』と……ごはん代とかへらせばわりとなんとかなるものですネ」 「それ、宮本武蔵あんま関係ない……っていうか……」 何か、ひよりにとって激しくデジャヴを感じるエピソードだ。しかし深く考えるのはやめておく。 「とにかくワタシが言いたいのは、なやむひまがあったらトッカンするのでス! 奇跡を待つより捨て身の努力! ヒヨリにはきっと萌えの神様の御加護があるでス!」 パティは手の平で勢いよくひよりの背中を叩いた。痛くもあったが、小気味よい感触だった。 「……そうだね。やってみるよ。ありがとうパティ」 「どういたしましてでス。ではワタシはこのへんでシツレイするでス」 「うん。また明日、学校で」 「はい、また明日」 カラリとした笑みとともに手を振って、パティは歩いていった。 ひよりは携帯を取り出し、番号を選び、コールする。呼び出し音がしばらく鳴った後、相手が出た。 『もしもし、田村さん?』 「急にごめん。小早川さん、今どこにいるの?」 『駅のすぐ前だけど……』 「それじゃあ、悪いんだけど少しだけ待って貰える? 話があるの」 『電話じゃダメなの?』 「うん。直接話したいから。それから、岩崎さんはいる?」 『ううん。何か学校で、用事があるって別れたから』 「そう……」 ひよりを問い詰めようとしたのは、ゆたかに黙っていたのだろう。 『みなみちゃんもいた方がいい?』 「いい。話は小早川さんにだから。一人でいて。それじゃ、すぐそっちに行くね」 電話を切るやいなや、ひよりは駆け出した。会って、ゆたかに何と言うのか、ほとんど何も考えてはいない。考えても分からないのだから、当たって砕ける他にない。 生まれて初めて本格的な漫画を描こうとした時に、少しだけ似た気持ちで、ひよりは駅へ向かい走っていった。 ゆたかは律儀に駅前のベンチに座って待っていてくれた。ほとんど全力疾走してきたひよりは、息を荒げながらもまず謝る。 「はぁ……はぁ……ごめん、待たせて」 「ううん。それより話って何なの?」 「ちょっと待って……」 ひよりは体を曲げて膝に手を当て、呼吸を整える。ここまで走ってくるのは、完全文化系・インドア派なひよりにとって、かなりきつかった。 「田村さん、これ」 「え……」 顔を上げると、ゆたかがつめた~い缶ジュースを差し出していた。ひよりがへばっている間に買ってくれたらしい。 「あ、ありがとう……」 おずおずとした手付きでそれを受け取る。 「どういたしまして」 相変わらず、ゆたかの笑顔は見ている側の頬まで緩むようだ。だが今のひよりにはその笑顔があまりに眩しい。思わず目をそらしてしまいそうになる。 ひよりは受け取ったジュースを一気に飲んで人心地つく。もちろんちゃんとジュース代は払った。待たせた上におごって貰うなどさすがに出来ない。 「それで田村さん、話って?」 「うん……あのね……」 唾を飲み、小さく深呼吸。 「最近、私さ……小早川さんを避けてるみたいな所があったでしょ」 「……えっと、それは……」 どう答えるべきか困った様子で、ゆたかは頬をかく。否定しないあたりが正直だった。 「その原因は、小早川さんの側には何も無いの。全く、私の個人的な事情で……理由はとにかく、嫌な気分にさせてたと思う。本当にごめんなさい」 深く頭を下げる。 「…………」 何秒か、何十秒か。お互い何も言わないまま時間が過ぎていく。頭を下げているため、ひよりからゆたかの表情は見えない。 (……こ、この沈黙はきつい……) ひよりの背中に嫌な汗が流れる。ゆたかは怒っているのではないだろうか? ひょっとするとこのまま背を向けて去ってしまうのでは……辛い想像が脳裏をよぎる。 「……良かった」 「え?」 呟いた声に顔を上げると、ゆたかはホッと胸をなで下ろしていた。 「私、ずっと田村さんに何か嫌なことしたんじゃないかと思ってて……」 「そ、そんなことない! ホント、こっちの事情だから」 「それって、どんな事情だったの?」 「うっ……そ、それは……その」 言葉に詰まる。 ここで言ってしまうべきか。自分の気持ちと、今までの葛藤を。そうすればもう引き返せない。 「……くっ」 額に脂汗が流れる。 いちかばちか、賭けるか。勝負に出るか―― 「……いいよ。田村さん」 逡巡していたひよりに、ゆたかがそう言った。 「言いにくいことなんだよね? 無理には聞かないから」 「そ……それは、確かに、そうなんだけど……」 「じゃあ、もういいよ。気にしてないから」 「……そう? 怒ったり、してない?」 「うん。だから田村さん。これからも友達でいてね」 にっこりと無邪気に笑い、ゆたかは手を差し出した。 (…………ああ、そうか――) ひよりの胸中に、何とも言えぬ感慨が浮かぶ。今さら、自分が何を望んでいたのかに気が付いた。 これでよかったのだ。 友達でよかったのだ。 自分が一番怖かったのは、こんな当たり前の関係でなくなること。そしてもうこの笑顔を向けて貰えなくなることだったのだ。 ゆたかのことは好きだ。それはもう疑わない。だけどゆたかが自分のものにならなくても構わない。 今まで通り、ゆたかとみなみが仲睦まじく、自分はそれを眺めている、そんな関係でいい。 たまに羨ましく思うかもしれない。 だけどそれでもいい。 自分には漫画がある。 そんな感情は全て創作の熱に昇華してしまえばいい。 「……うん。これからも、友達でいたい。小早川さんとも、岩崎さんとも」 ひよりはゆたかの手を取り、優しく握り合った。 「……小早川さん」 名前を呟いた途端、ひよりの目から涙が零れた。自分でも全く不意に溢れ出ていた。 「た、田村さん、どうしたの?」 「あれ……何で涙……」 眼鏡を外し、何度か袖で拭うが、涙は止まらない。 「あの、これ使って」 ゆたかがハンカチを差し出す。何だか今日は色々な物を差し出されてばかりだ。 「あ、ありがとう……」 ゆたかから受け取ったハンカチを目に当てる。花柄がプリントされた布地に、じわりと涙がにじむ。 「ねえ、小早川さん」 両目にハンカチを当てたまま、ひよりが話をする。 「私、小早川さんのこと好きだよ」 全く自然に、それだけを伝えることが出来た。 「私も田村さんのこと好きだよ」 だからゆたかも自然に、それだけを返してくれた。 その「好き」でいい。今のひよりは素直にそう思えた。 涙は止まっていた。眼鏡を外した視界に映るゆたかの顔は、微妙にぼやけている。だけど、笑ってくれているのは分かった。 「ハンカチありがと。明日、洗って返すね」 「別にいいよ。それぐらいなら」 「いいからいいから」 涙と一緒に、心の中でわだかまっていた色々なものが、流され、消えていったのだろう。 ひよりはようやく、自分に戻れた気がした。 「それじゃあ小早川さん。また明日、学校で」 「うん。また明日」 翌日の放課後。ひよりはアニ研の部室を勢いよく開いた。 「こんちはっス、先輩」 「おっすひよりん。……と」 こうは入ってきたひよりを一瞥するなり、読んでいた雑誌を机に置いた。 「何? 一日でずいぶんいい顔になっちゃって」 「昨日は久々によく眠れたっスから。体調ばっちりっスよ」 グッと親指を立てるひより。その晴れやかな表情を見て、こうはこっそり安堵の息をついた。 「悩み事は意外に早く解決したみたいだね」 「お陰様っス。というわけで、例の命令なんスが……」 「ん? 何?」 「だから漫画禁止令を解いてほしいっス」 「ああ、そういやそんなの出してたね」 「そんなのって……」 ひよりにとって、下手すれば禁断症状を起こしかねない事態だったのに、軽く言われて唖然となる。 「もう全然大丈夫みたいだし、今まで通り好きなだけ描いていいよ。そもそも本気で描きたい人には、誰が何と言っても止めようが無いしね」 「自分は昨日、先輩の言い付けを守って描かなかったスよ……」 「その分のバネを今日活かせばいいじゃん」 「もちっスよ! 今の私は絶好調っス! 描きたいことがいっぱいあるっス!」 「おお、言ったな。じゃあ次の部誌は大増ページでいこうか。もちろんひよりんの負担で」 「い、いや……そのへんは現実的なスケジュールとか気力体力諸々を考慮してもらえればありがたいかなー、と……」 「何言ってんの。脳内麻薬と脳内神が降りればそれくらい余裕でしょうが」 「そう都合よくは降りてこないっスよ!」 出来ると押すこう、無理と引くひより。果たして勝敗はいずこに。 兎にも角にも、頑張れひよりん。 おわり コメントフォーム 名前 コメント
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PD/SE32-07 カード名:鏡音リン“パティシエグレーテル” カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 パワー:4000 ソウル:1 特徴:《音楽》・《お菓子》 【永】 他のあなたの《音楽》のキャラすべてに、パワーを+500。 【自】CXコンボ あなたのクライマックス置場に「Amazing Dolce」が置かれた時、他のあなたの「鏡音レン“パティシエヘンゼル”」がいるなら、あなたは自分の山札を上から4枚まで見て、《音楽》のキャラを1枚まで選んで相手に見せ、手札に加え、残りのカードを控え室に置く。 千枚の葉も一葉から…………一枚ずつ、重ねて? レアリティ:C Artist:ひとしずく×やま△ Module Design:鈴ノ助 初音ミク -Project DIVA- X HD収録 《音楽》に対する500パンプ効果と鏡音レン“パティシエヘンゼル”がいるときに発動するCXコンボを持つ。 CXコンボは相方がいるときに発動するこそばゆい日常効果。 ノーコストでアタック時やリバース時という条件がない代わりに、鏡音レン“パティシエヘンゼル”が必要なデザインになっている。 相方が少々癖のある効果のため、MEIKO“ストロベリーウィッチ”を採用する場合でも、こちらは採用されないことが多々ある。 ただCXコンボが序盤の山削りがあまり得意でないミクのプールで貴重なため、十分採用圏内ではある。 このカードは黄色だがAmazing Dolceが赤のため、色発生には十分注意したい。 全体パンプ効果を持つため基本的に後列向けのキャラだが、パワーは4000と高めなため複数並べれば最低限の前列戦闘ができる。 多面並べてCXコンボを使えればかなり強力なため、状況によっては前列に並べることも検討したい。 ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 鏡音レン“パティシエヘンゼル” 0/0 2000/1/0 黄 CXコンボ条件 ・対応クライマックス カード名 トリガー Amazing Dolce 扉
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ニコニコ動画 http //www.nicovideo.jp/watch/sm8873467 プロパティ using System; class Rectangle{ int tate,yoko; public Rectangle(int t,int y){ //コンストラクタ tate = t; yoko = y; } public int Tate{ //プロパティの名前は大文字から get{ return tate; } set{ if(value 0){ //0以下の値は拒否 tate = value; } } } public void Show(){ Console.WriteLine("tate " + tate.ToString() + " yoko " + yoko.ToString()); } } class MainClass{ //メインクラス開始 static void Main(){ Rectangle ra = new Rectangle(2,7); ra.Tate = 6; //setのほうを呼ぶ。valueには6がセットされます。 Console.WriteLine("tate " + ra.Tate.ToString()); //getのほうを呼ぶ。 } } プロパティの部分はpublic int Tateの部分です。 今までだと RectangleクラスにgetTate(int t);をつくり MainクラスでgetTate(6); みたいにしてセットしてたけど ra.Tate=6;のほうが直感的に操作できるし便利です。 valueが0より多くないとセットされないことに注目してください。 こうすれば ra.Tate=-100 みたいな変な値を拒否できます。安全です。 でもこのまま何も言わず拒否するだけじゃあんまりなので 0以上を入力してください!とか表示しましょう! プロパティが = の左側にあったらsetが呼ばれる そうじゃないときgetが呼ばれる ことに注意しよう。 あと、必ずこうしなきゃダメってことじゃないですが プロパティ名は最初が大文字なのがスタンダード。 public int tate{ get;set; } みたいに最初小文字使うのはやめよう もうちょっと応用(?)してみましょう。 単位が違うけど同じ内容みたいなのをやってみよう (1メートルと1000ミリメートルとか、60秒と1分は同じとか) using System; class Nagasa{ double mm; public double MM{ //ミリメートル get{ return mm; } set{ if(value 0.0){ Console.WriteLine("0以上を入力してください"); }else{ mm=value; } } } public double M{ //メートル get{ return mm/1000.0; //1メートル=1000ミリ } set{ if(value 0.0){ Console.WriteLine("0以上を入力してください"); }else{ mm=value*1000.0; } } } } class MainClass{ static void Main(){ Nagasa na = new Nagasa { M = 2.0 }; //前回やった書き方です。 Console.WriteLine("メートル {0} ミリメートル {1}",na.M, na.MM); na.MM = 2048.0; Console.WriteLine("メートル {0} ミリメートル {1}",na.M, na.MM); na.M=-100.0; //マイナスを入れてみます Console.WriteLine("メートル {0} ミリメートル {1}",na.M, na.MM); } } メートルに2をいれたらミリメートルが2000に ミリメートルに2048を入れたらメートルが2.048になったと思います。 内部はdouble mmだけしかないのに二つの変数を持ってるみたいにできます。 次は読み込みだけってのをやってみましょう。 using System; class Test{ public int Zero{ get{ return 0;} } } class MainClass{ static void Main(){ Test t = new Test(); //t.Zero=100;とやるとエラーが出ます //エラープロパティ(略)は読み取り専用 Console.WriteLine("{0}",t.Zero); } } こんな風にgetだけにすると読み込みだけしかできなくなります。 staticメンバ インスタンス変数とかインスタンスメソッドってのはnewしないと使えない変数です。 これはいいでしょう。 ちなみにメンバってのは変数とかプロパティとかメソッドとか コンストラクタなどのクラスの中に入ってるデータたちです メンバにstaticをつけるとnewしないでも使えます。 以前6_クラスのラストでちょっとだけ書いてたけど Console.WriteLineとかいままでnewしなかったでしょ。 あれはWriteLineがConsoleクラスのstaticメソッドだったから。 Consoleクラスのページを見てみましょう。 ↓をクリック。 MSDNのConsoleメンバページ Consoleメンバっていうページで パブリックプロパティって書いてて 表の左の欄のほとんどに Sって書いてるマークあるでしょ。これがStaticなプロパティや メソッドであるというマークです。 Console.WriteLineにもSがついています。newしなくても使えるってことです。 せっかくだしちょっと一番最初にあるBackgroundColorプロパティ使ってみよう。 間違いやすいかもしれないけどBackGroundColorじゃないよ。groundだよ。 using System; class MainClass { static void Main() { Console.BackgroundColor = ConsoleColor.Blue; //Blueに設定 Console.WriteLine("背景が青いです"); } } こういったの利用してMSDOSやコマンドプロンプトで絵描いてる人もいるらしい・・・ さて動画のプログラム using System; class Rectangle{ public static int tate; //static publicでもいいです。 public static int yoko; public Rectangle(int t, int y){ tate = t; yoko = y; } public void Show(){ Console.WriteLine("tate " + tate.ToString() + " yoko " + yoko.ToString()); } } class MainClass{ static void Main(){ //もちろんここにもstatic Rectangle ra1 = new Rectangle(2,7); Rectangle ra2 = new Rectangle(5,9); Rectangle.tate=10; Rectangle.yoko=30; ra1.Show(); ra2.Show(); } } staticなのでnewしないでもtateとyokoが使えます。 普通、staticな変数ってのは数学のπ(円周率) とかe(指数対数でやるネイピア数) みたいな定数を読み取り専用(constなど)にして使ったり ほとんどクラスから独立してnewする意味がなさそうなメソッド (Console.WriteLineとか、sin関数とかlog関数とか) に使います。 最初のうちはstaticはどんな時に使うのかよくわからんと思うけど とりあえずnewしなくても使える とだけ覚えとけばいい。 using System; class Rectangle{ public static int tate; public static int yoko; public Rectangle(int t, int y){ tate = t; yoko = y; } public static void Show(){ Console.WriteLine("tate " + tate + " yoko " + yoko); } } class MainClass{ static void Main(){ Rectangle.tate=10; Rectangle.yoko=30; Rectangle.Show(); } } 今回の内容とは関係ない話 型キャスト 今まで特に型は意識してませんでした。 特にdoubleとかintとか。 あまり意識しないで代入しまくるとどうなるか ちょっと試してみましょう。 using System; class Test{ static void Main(){ int i=1; double d=5.3; d=i; //int型をdouble型に入れてます Console.WriteLine("{0}",d); } } ちゃんと、「1」という表示が出ます。 じゃ逆 using System; class Test{ static void Main(){ int i=1; double d=5.3; i=d; //さっきと逆 Console.WriteLine("{0}",i); } } doubleをintに暗黙的に変換できません とかいわれて実行できないはずです。 こういう風に、型の違うものを何も書かず=でつなぐことを 暗黙変換といいます。 暗黙変換はなるべく避けたほうがいいです。 i=dはできるのにd=iは無理とかわかりづらいしょ。 今はint型とdouble型しかやってないけど 実はもっとたくさん数値の型があっていちいち 暗黙変換がどうとかいわれてエラーになったらうざいから 面倒でもできる限りちゃんとはっきり「int型に変換します」って宣言しましょう。 using System; class Test{ static void Main(){ int i=1; double d=5.3; i=(int)d; //dをはっきりとint型に変換してる Console.WriteLine("{0}",i); } } (int)をつけると、その数字をint型にキャスト(変換)できます。 この際、double型を整数になおすと小数以下切捨てです。負の数も同じ。 四捨五入とか変なこと考えずとりあえず切り捨て! 例 (int)4.9→4、(int)-10.8→-10 今のところは、double→intにする際は(int)をつけなきゃいけないことだけ 覚えててください。 あとは型を変換する機能をもったクラスとして Convertクラスがあります。 もちろんこんなの使う際にnewすると不便なのでstaticです。 MSDNのConvertメンバページ パブリックメソッドのToInt32を見てください int型は正式名称(別名?)がInt32なのでToInt32って書いてます オーバーロードの一覧で、いろいろな型(特に数字に関係しそうなもの) がオーバーロードされてます。 Convertクラスを使うのは(int)ってつけるのとほとんど変わらないですが 四捨五入されたり微妙に違うので覚えておくと役に立つかも。 using System; class Test { static void Main() { int x=5; double y=10.6; x = Convert.ToInt32(y); Console.WriteLine("{0}", x); //(int)と違って10.6→11 } }
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戻る やるき センス にんたい かいふく 合計 必要ハッパー 初段 1.200(C) 1.104(D) 1.104(D) 1.392(B) 4.800 - 二段 1.250(C) 1.150(C) 1.150(D) 1.450(B) 5.000 8,000 三段 1.300(C) 1.196(C) 1.196(C) 1.508(B) 5.200 15,000 四段 1.350(B) 1.242(C) 1.242(C) 1.566(B) 5.400 30,000 免許 1.400(B) 1.288(C) 1.288(C) 1.624(B) 5.600 60,000 コメントはこちらに 名前
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S-521 ジャン・ジ・ソルド 術 中級 MP3 +3000 ダメージ3 バトル攻撃 バトル防御 相手の魔本にダメージ。 アース第3の術 だまれ...そういうセリフは某を倒してから言ってもらおうか? 朱玉の十傑 特殊な効果はないが、MP3で3ダメージは効率がいい。 積極的に使っていきたい術だ。 S-351 ジャン・ジ・ソルドのように、魔物攻撃の選択肢はなくなったが、コストパフォーマンスが向上した。 魔本にダメージを与える攻撃を重視するのであれば、こちらを選ぼう。 追加効果では、「かばえなく」する効果はないので、E-067 ナオミちゃん・パティ《涙のリグレット》といった効果を使うことになる。 パティ《涙のリグレット》であれば、効果がターン中持続できるので、「ジャン・ジ・ソルド」の連打も検討できる。 エリー《スマナイな》・カルディオ(ディオギコル・ギドルク形態)&アース《もっと速く!!!》を使えば、1ターンに使える術の手数を増やせる。 収録パック LEVEL:13 朱玉の十傑 タグ:+3000 MP3 アース ダメージ3 バトル攻撃 バトル防御 中級 術
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「……確かに、小早川さんを殺したのは私っス……」 観念したのか、ガックリと肩を落とすひより そのひよりに向かって、みなみは静かに、しかし怒りに満ちた声を発した 「……どうして……? どうして……ゆたかを殺したの……!?」 瞳にうっすらと涙を浮かべてひよりに詰め寄る だがそのひよりも、涙を流しながら逆ギレに近い感情に声を荒げた 「私のせいじゃないんっス!! 悪いのは……悪いのは小早川さんのせいっス!!」 「っ……!!」 憎い 自分の罪を否定して、その責任すべてをゆたかに押し付ける…… みなみは、誰かに対してこれほどまでの憎しみの感情を抱いたことはなかった 目の前の存在を殴りたい……そんな感情を押さえ込んで、みなみは言った 「……教えて、田村さん……どうして、ゆたかを殺したの……?」 呼吸を整えるように深く息を吸い込み、ひよりは語り始めた ・・・ ――アンタなんか友達じゃない―― 陵桜学園の合格発表の時に言われたこの言葉が、彼女が小早川ゆたかを殺したそもそもの原因だった どこの高校に行くか迷っている時、友達が陵桜を受けるということだったので、ひよりもそこを受けることにした そして合格発表の日……合格者の番号が貼られた掲示板に載っていたのは、ひよりの番号だけだった これは、入学当初から陵桜を目指して頑張ってきた彼女のプライドをズタズタに引き裂いたのだ その際に、ひよりは先ほどの言葉を言われ……彼女との友達関係は終わりを告げることとなる 『自分の行いのせいで友達が友達じゃなくなる』ということの恐怖が、彼女の心に刻まれた瞬間だった それから数ヶ月後、ひよりは高校でも数人の友達ができた もう二度と、友達を失いたくない。そう思ったからこそ、ひよりは友達を怒らせないよう頑張ってきたのだが…… 「話ってなんスか? それも資料室なんかで」 「ちょっと、誰にも聞かれないところがいいかなって……」 そう言ってゆたかに連れられてきた場所は陵桜の一階の端、普段はめったに訪れない場所だ 確かに、誰もこんなところにはこないだろう 人差し指をツンツンさせながら、恥ずかしそうに頬を赤らめた 「あ、あのね? この前、田村さんの家で……読んじゃったんだ。私と岩崎さんが……えっちなことしてる本」 「!!」 ひよりの額からおびただしい量の脂汗がにじみ出る それはひより作の漫画――いわゆる同人誌――であった。二人を見ていて、妄想が抑え切れなくなった産物である 友達を失わないためにも、二人には絶対に見せまいと思っていたのに、まさか見つけられてたなんて…… 「私達を描いてくれたことは嬉しいんだけど、初めてそれを見た時、すっごく恥ずかしかったんだ。だから……」 後半から、ゆたかの声はひよりの耳に届いていなかった ゆたか、そしてみなみとの友達関係は、今日で終わりを迎えようとしている そう思った瞬間、あの時の言葉が頭の中に響いた 『アンタなんか友達じゃない』 「――!!」 ひよりの理性が、完全に失われた瞬間だった 「だから、ね? できれば次からは、もう少し……」 「うぁああああ!!」 「きゃ!?」 棚に置いてあった石膏像で、ゆたかの頭を何度も殴った 「た、田村さ……!?」 「うあああ! うわぁああああ!!」 「が……!」 破片が飛び散り、ひよりの身体に当たる。血しぶきを浴び、身体が赤く染まる。それでも尚、ひよりはゆたかを殴る そして……ひよりが気付いた時には、ゆたかは床にうつ伏せで倒れていた 床はゆたかの血で赤く染められ、その海を石膏像の破片が泳いでいる 「はぁ……はあ……あ、ああああああ!!」 やってしまった 友達を……殺してしまった 「ち、違う……私の……私のせいじゃないっス!!」 叫んで、ひよりは資料室を飛び出した ・・・ 「――…それから私は、更衣室に置いてあった予備の制服に着替えて、学校中を歩き回ってたんス……」 その話を聞いていたみなみは、ひよりの方を向いてはいなかった ひよりの向こうの、どこか遠くを、唇を噛み締めながら 「わっ、私が悪いんじゃないっス! さ、三人が私の描いた同人誌を見付けなければこんなことには――」 突如、ストロボのような強い光が、ひよりの目の前で瞬いた 最初は何が起こったのかわからなかったが、右頬の痛みから推測すると……みなみが、自分の頬を殴ったようだった 「い……岩崎……さん……?」 「ゆたかが……そんなことを言う人間だと思う……!?」 そのみなみの目からは……大粒の涙が流れていた 「ゆたかは……あなたを許そうとしていた! それを……それを!!」 「……え……?」 「あの本を見付けて、私とかがみ先輩があなたのところへ怒鳴り込もうとした時、ゆたかが止めた!! 出来心だろうからって、きっと田村さんも後悔してるだろうからって!!」 あの時、ゆたかが何を言おうとしていたのか、ひよりはようやく気が付いた ――できれば次からは、もう少し普通のがいいな。そうすれば、みなみちゃんも怒らないよ―― 「じゃ、じゃあ……私は……か、勘違いで……小早川さんを……殺しちゃったんスか……!?」 みなみは、それには答えなかった だが、声をあげて泣きながらガクリと膝を落とすみなみのその動きが、ひよりの推測が事実だということを物語っていた 「……っ……小早川さ……いや……いやああああ!!」 「ゆたか……えぐ……ゆたかぁ……!!」 深夜の街中に、二人の泣き声だけが響いていた ・・・ (あ……私……死んじゃうだ……) ひよりが資料室を出ていった後。ゆたかはまだ死んではいなかった だが、意識がはっきりしない。身体が動かない 死は、すぐ目の前に迫っていた (田村さん……私が……誤解させるようなことを言っちゃったから……怖くなったんだね……ごめん……でも……) ゆたかは最期の力を振り絞り、左手を動かした 悪いのは自分。だけれど、理由はどうあれ、ちゃんと罪を償う必要がある だからこそ、ゆたかはダイイングメッセージを残そうとしたのだ (田村さん……自首して……そうすれば……罪は、軽くなるはず……) ダイイングメッセージに本名を書かなかったのは、ひよりに対し『少しでも刑が軽くなるように』と猶予を与えようとしたのだ 直接名前を書かないで、警察が捜査している間に自首してもらう。自首をすれば、普通に捕まるより刑期が短くなるはずだった 小早川ゆたか。最期の時でも、友達のことを想っていた……とても優しい女の子である (もう……お別れ……みた……い……みなみちゃん……田村さん……パトリシアさん……さよなら…… こなたお姉ちゃん……今から……そっち……へ……) ・・・ 「……どこに行くの……?」 立ち上がって背中を見せるひよりに、みなみが声を震わせながら尋ねた 「警察に……自首してくるっス。私は……取り返しのつかないことをしてしまったんスから……」 その瞬間、みなみの中で何かが弾けた 「何を……言ってるの……?」 「え……ひっ!!」 みなみは背中に手をやり、服の下に忍ばせていた包丁を取り出した その包丁を見て……否、みなみの恐ろしいほどに殺意剥き出しな顔を見て、ひよりは一歩後退りする 「い、岩崎さん……!?」 「この場合、『殺意はなかった』とみなされて傷害致死罪になる可能性が高いはず……そうなると、三年以上の有期懲役……」 ブツブツと呟きながらひよりに近づいていくみなみ ジリジリと逃げていくひよりだったが……後ろには壁。逃げ場はもうない 「田村さんは未成年だから刑は軽減されるはず……それに法律的には『殺したのは一人』だから懲役三年が妥当……」 『くわっ』と目を見開いて、みなみは包丁を振りかぶった 「そんなの……私からゆたかを奪った罪にしては軽すぎる!!」 「っ……!!」 みなみが振りかぶった包丁は……ひよりの腹部に突き刺さった 痛みは感じない。だが、硬く冷たい異物が身体の中に入ってきたのはわかる そっと手を当てると、どろりとした、生暖かい感触 自らの左手は鮮血に赤く染まり、ひよりは言い知れない恐怖を覚えた その瞬間……そう、本当に一瞬だった 「あああああああああ!!」 途端に痛覚が回復し、想像を絶する痛みに思わず叫びだす その叫びは食道を逆流してくる血液で止まり、地面に赤い水溜まりを作った みなみはひよりの腹部から包丁を引き抜く それと同時に血液が勢いよくあふれだし、また激痛に立っていることすらままならず、ひよりはゆっくりと倒れていった 「げほっ……いや、だ……まだ……死にたく……ないっス……」 瞳から涙を流すひよりに、またも激痛が走る 今度は、左の手のひらに包丁が突き立てられたのである 「死にたくない……? 勝手なこと言わないでよ……。ゆたかだって……死にたくなかったはずなのに……」 「そ……それ、は……」 「まだ殺さない……じっくりと痛み付けてから……それから殺してあげる……」 包丁を引き抜き、今度は右の太もも、右胸、脇腹に包丁を突き刺していく それに合わせて、ひよりは小さく呻き声をあげた 「ぅ……ぁぁ……」 「ふふふ……じゃあね、タムラサン……」 不敵な笑みを浮かべ、虫の息と化したひよりの首筋に包丁を突き立てる それまで発していた呻き声は止まり、ひよりはぴくりとも動かなくなった 「ふ、ふふふ……ゆたか……恨みは晴らしたよ……あはははは……!!」 涙を流しながら、みなみは不気味に笑う 心の中の空虚がそうさせていることを、みなみは知る由もなかった ・・・ 翌朝、かがみとみさおはひよりの家を訪れた 昨日の推理で、小早川ゆたか殺害の犯人である可能性が一番高いだろうひよりに話を聞くためである インターホンを押し、しばらくすると二人が知らない男がドアを開けた 「えっと……どちら様で?」 「あ、あの、ひよりちゃんの友達なんですが……」 「ああ、ひよりならいないよ。起きた時にはいなくなってたし」 「Oh……ヒヨリはいないデスか……」 突然、二人の後ろから声がして振り返ると、青白い顔をしたパティがそこにいた 「ぱ、パトリシア……大丈夫か?」 「Meは大丈夫デス……ただ、嫌な予感がしまス……」 「嫌な予感……?」 「Yes……早くヒヨリを見つけないと……テオクレになるかもしれまセン……」 身体をガタガタと震わせている。これは……気のせいで済むのだろうか? とにかく、早くひよりを見つけて、パティを安心させなければ…… 「パトリシアさん、動ける?」 「Sure……私も、ヒヨリを捜さなくてはいけないデスから……気合いでGoodMorning……!!」 両頬をパチンと叩いて自分に喝を入れる 外国人らしからぬ行動だが、パティが日本人の文化や行動をよく観察してるからなのだろう それから、先ほど扉を開けた男性(ひよりの兄であった)と、手分けして町中を捜しまわる だが、手がかりは一切なし。道行く人達に聞き込みもしたのだが、一向に見つからない かがみとパティの二人にいたっては陵桜学園にまで走っていったが、ひよりの痕跡は見つからなかった 「ダメよ、日下部。そっちは?」 『こっちもダメだ。全っ然見つからねーよ』 「そっか……」 「カガミ! こっちにside road発見デス!」 「わかった、今行く! 日下部、また後で連絡するわ!」 『ああ! 見つけたら連絡しろよ!!』 みさおとの電話を切り、パティがいる方向へと走りだす そこは裏道の更に裏道、車一台がやっとのことで通れる程度。inside roadと言った方が適切なようだが、そんな英熟語は存在しない 「ここら辺で見てないのはここだけね……」 「行きまショウ!!」 パティが走りだし、その後をかがみが追う 突き当たりはT字路になっていて、それ以前には異常はない パティがT字路に着き、左右を確認した瞬間―― 「あいた!!」 突然立ち止まったパティにかがみは激突。しりもちを着いてお尻を強打した 「いたた……パトリシアさん……いきなり止まら――」 お尻を擦りながら、パティが向いている方向に目をやると……そこには、凄惨な光景が広がっていた アスファルトと塀が、ある一点を中心として赤く染まっている その中心にいるのは、今しがた自分たちが捜索していた……田村ひよりその人であった 「う……おぇぇ……」 あまりに凄惨な光景に、かがみは叫ぶよりも早くもどしてしまった 気分を害する方がいるかもしれないので詳しく明記はしないものの……ひよりの様は、一言では言い表わせないほどに凄まじかった 「ヒ……ヒヨリ……」 よろめきながらひよりに歩いていくパティに気付いて、かがみは慌てて彼女を押し倒した 「パトリシアさん! 気持ちはわかるけどダメ!!」 「離してくだサイ! ヒヨリが! ヒヨリがぁ!!」 半狂乱になって、必死にひよりへと手を伸ばす 「パトリシアさん、落ち着いて! 今ここで田村さんに触ったら、犯人の手掛かりが消えちゃうかもしれないのよ!?」 「!!」 かがみの言葉に、パティは抵抗を止める 「……Blast it……!!」 パティは怒りと歯痒さから唇を噛み締め、涙を流した ※「Blast it」=「畜生」
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料理の仕組み 得意と苦手 好き嫌いと効果 レシピの開発 レシピ一覧 好き嫌い、得意と苦手一覧 料理の仕組み 料理は2種類以上の食材を組み合わせて作る回復アイテムのようなもの。 メニュー画面→「料理」から実行するキャラクターとレシピを選んで作る。 成功すればすぐに効果を得られるが、失敗するとHPとTPが1%回復するだけになってしまう。 また、ショートカットに登録しておくと、戦闘勝利時に「方向キー+☐ボタン」の組み合わせで簡単に実行できる。 一度料理を実行すると、次の戦闘終了まで実行はできなくなる。 キャラクターによって得意と苦手、好き嫌いの料理が異なる。 料理を実行するごとに「料理経験値」(ゲーム中では確認できない)が10~30加算され、100になると「熟練度」が1段階上がる 熟練度は「★なし」→「★」→「★★」→「★★★」→「MASTER!」の5段階 得意と苦手 料理の成功率に関わる要素。 成功率の計算式は以下の通り。 料理成功率={基本成功率+(料理を実行するキャラクターの幸運値÷5)+万能包丁補正}×特殊補正 基本成功率は得意と苦手によって以下の値を代入する ★なし ★ ★★ ★★★ MASTER! 得意 75% 90% 100% 100% 100% 普通 50% 60% 70% 80% 90% 苦手 40% 48% 56% 64% 72% 「万能包丁」を持っている場合は5、持っていない場合は0を代入する(万能包丁はサブイベント「看板メニューを作ろう」で入手) 料理を実行するキャラクターがフレンの場合のみ、特殊補正に0.5を代入する 好き嫌いと効果 料理の効果にかかわる要素。 好きな料理の場合は効果が上がり、嫌いだと下がる。 また、同じ料理を連続して作ると効果が下がっていく。ただし、好きな料理の場合は常に一定。 初回 2連続 3連続 4連続~ 好き 1.2倍 普通 1倍 0.9倍 0.8倍 0.7倍 嫌い 0.8倍 0.7倍 0.6倍 0.5倍 ただし、フレンが料理を成功させた場合、上記の倍率に関わらず常にHPとTPが2倍回復する。 レシピの開発 特定のキャラクターと料理の組み合わせで実行した場合、新しいレシピを覚える場合がある(開発)。 この開発率は以下の式で決まる。 レシピ開発率=料理の熟練度×得意・苦手×連続料理回数 料理の熟練度 ★なし:5、★:10、★★:30、★★★:60、MASTER!:80を代入する 得意・苦手 得意:1.2、普通:1、苦手:0.8を代入する 連続料理回数 3回以上なら1.2、2回以下なら0.8を代入する 以上の式と数値から、開発確率は最高80%、最低で3.2%になる。 開発で覚えるレシピも多いため、積極的に料理を実行していきたいところ。 レシピ一覧 ラピードが料理を実行した場合、必ず「いぬごはん」(HP・TP1%回復)になる。 ステータス上昇系の料理は、一律でHP5%回復。 食材の分類は以下の通り。 肉系:ビーフ、チキン、ポーク 魚系:マグロ、サバ、ホタテ、サーモン、イカ、エビ 野菜系:キャベツ、レタス、キュウリ、ニンジン、タマネギ、ダイコン、シイタケ、トマト、ポテト、ハクサイ 果物系:ピーチ、リンゴ、キウイ、イチゴ、バナナ、オレンジ 名称 説明 効果 材料 入手方法 サンドウイッチ パンとパンの間にタマゴをがっちり挟み込み。HPが小回復します HP10%回復 パンタマゴ クオイの森:チュートリアル後に入手 おにぎり しょっぱい塩じゃけをアツアツの白米でぎゅぎゅっ。HPとTPが小回復します HP・TP5%回復 ライス海苔サーモン エステル:サンドウイッチから開発 牛丼 牛肉の他、焼き豆腐、糸こんにゃくが美味。生卵をかけるのが味の極み。HPが回復します HP20%回復毒回復 ライスビーフタマネギ ユーリ:おにぎりから開発 オムライス 半熟たまごとケチャップ文字がポイント。HPとTPが回復します HP・TP10%回復石化回復 ライスタマゴタマネギチキン カロル:牛丼から開発 カレー みんなの人気者。スパイスたっぷりの辛口が絶品。HPが中回復します HP30%回復 肉系ライスポテトタマネギニンジン マンタイク:ワンダーシェフオアシス近くのサボテン ミートソース 白シャツの時は注意!スパゲティが踊りソースが飛びます。HPとTPが中回復します HP・TP15%回復状態異常全回復 モチモッチン粉トマトタマネギポーク カロル:オムライスから開発 クリームシチュー ホワイトソースの香りにKO。ジャガイモは必須だ! HPが大回復します HP40%回復 ミルクポテトニンジンタマネギチキン ミョルゾ:ワンダーシェフ少年近くのソフトクリーム みそおでん 色んなグザイにじっとりと味がしみこんだ寒い季節の定番。HPとTPが大回復します HP・TP20%回復戦闘不能回復 ミソダイコンタマゴポテトコンブ パティ:味噌汁から開発 鍋焼きうどん あつあつ。ヤケドも覚悟のうまさ。HPが特大回復します HP50%回復 モチモッチン粉エビイカシイタケハクサイタマゴ ユーリ:豚汁から開発 マーボーカレー 英雄が好んで食べるという伝説の料理。HPとTPが特大回復します HP・TP25%回復戦闘不能回復 ライスタマネギトマトポテトトウフ サブイベント「料理人の証」 ハンバーグ やっぱり手コネが最高。上にかかったソースも重要です。物理攻撃力が小上昇します 10秒間物攻3%上昇 ビーフタマゴタマネギ アスピオ:ワンダーシェフ入って左側の大根、タルカロン浮上で消滅するので注意! 豚の角煮 とろーり軟らかく煮た豚肉は口の中でとろけます。物理攻撃力が上昇します 20秒間物攻5%上昇 ポークダイコンコンブ レイヴン:牛丼から開発 ドネルケバブ パンに肉や野菜を詰めて見事なハーモニー。物理攻撃力が中上昇します 30秒間物攻7%上昇 パンビーフレタストマト ノードポリカ:ワンダーシェフ闘技場受付、手前のトロフィー ステーキ サーロインは血も滴るレアで食べるのが最高。物理攻撃力が大上昇します 40秒間物攻10%上昇 ビーフポテト フレン:ハンバーグから開発 すきやき 甘いとろけるような牛肉の味が口の中に広がります。物理攻撃力が特大上昇します 50秒間物攻15%上昇 ビーフ×2ハクサイシイタケトウフタマゴ ジュディス:大根とイカの煮物から開発 サバみそ みそで煮込んだサバがご飯にとてもよく合う。天の道を行く料理。物理防御力が小上昇します 10秒間物防5%上昇 ライスサバミソ ヘリオード:ワンダーシェフ騎士団本部のてるてる坊主 おさしみ 新鮮さとわさびが命。わさびは醤油にといちゃダメ!物理防御力が上昇します 20秒間物防10%上昇 マグロサバサーモンホタテイカ レイヴン:サラダから開発 海鮮丼 上に乗ったえびが踊りまわるほどの新鮮さ。物理防御力が中上昇します 30秒間物防15%上昇 ライスマグロサーモンホタテエビキュウリ サブイベント「海鮮丼レシピ取得」 ちゃんちゃん焼き サーモンを野菜と一緒にお味噌でグツグツ。ん~香ばしい~。物理防御力が大上昇します 40秒間物防20%上昇 サーモンキャベツタマネギニンジンシイタケミソ パティ:海鮮丼から開発 おすし 高級で手が出せないイメージがとても強い魚と米の組み合せ。物理防御力が特大上昇します 50秒間物防25%上昇 魚系×3ライス海苔コンブ カロル:おさしみから開発 からあげポテト からあげとポテトをセットにしてどうぞ。魔法攻撃力が小上昇します 10秒間魔攻10%上昇 チキンポテト カプワ・トリム:ワンダーシェフ灯台横の魚 スコッチエッグ 茹玉子をフライに包み込む極上の玉子料理。魔法攻撃力が上昇します 20秒間魔攻20%上昇 肉系タマゴポテト エステル:からあげポテトから開発 コロッケ 揚げたてのアツアツ、ホクホクさと懐かしい味。魔法攻撃力が中上昇します 30秒間魔攻30%上昇 肉系ポテトタマネギ ヨームゲン:ワンダーシェフ宿屋、ベッド近くの人形 お好み焼き 食べると潮の薫りがほのかに漂うイカ玉。魔法攻撃力が大上昇します 40秒間魔攻40%上昇 肉系モチモッチン粉タマゴエビイカキャベツ レイヴン:スコッチエッグから開発 天ぷら 極めるには超絶技巧なが必要な伝統の味。魔法攻撃力が特大上昇します 50秒間魔攻50%上昇 野菜系モチモッチン粉エビイカタマゴチキン ジュディス:コロッケから開発 ミネストローネ トマトの酸っぱい味に太陽を感じます。魔法防御力が小上昇します 10秒間魔防20%上昇 タマネギトマト ダングレスト:ワンダーシェフギルドユニオン本部、右奥のたまご 味噌汁 古くから伝わるオリエンタルソウルフード。魔法防御力が上昇します 20秒間魔防40%上昇 トウフダイコンミソ エステル:ミネストローネから開発 クラムチャウダー 魚介の香りに、海の風景を思い浮かべてしまうスープ。魔法防御力が中上昇します 30秒間魔防60%上昇 タマネギホタテポテト エステル:味噌汁から開発 ヴィシソワーズ ジャガイモのつめた~いスープ。芋汁ではありません。魔法防御力が大上昇します 40秒間魔防80%上昇 モチモッチン粉ミルクポテト ナム孤島:ワンダーシェフ体育館、チップ交換受付後ろのオブジェ 豚汁 野菜ぶちこみ、豚肉もイン、たちまち味噌汁が別の料理に。魔法防御力が特大上昇します 50秒間魔防100%上昇 ポークトウフニンジンミソ エステル:ヴィシソワーズから開発 サラダ 健康にイイ! ドレッシングかけないでそのまま召し上がれ。敏捷が上昇します 10秒間敏捷2000上昇 レタストマトキュウリ ガスファロスト:ワンダーシェフ4階の風車(先に歯車を動かす) 大根とイカの煮物 地味だけどなかなかに難しいおふくろの味。敏捷が上昇し、効き目も少しだけ長持ち 20秒間敏捷2000上昇 ダイコンイカコンブ ジュディス:豚の角煮から開発 野菜炒め めんどくさい時にさっと出来て栄養分も取れる奇跡の料理。敏捷が大上昇します 10秒間敏捷2400上昇 肉系キャベツニンジンタマネギ リタ:サラダから開発 ビーフシチュー 牛肉ゴロゴロ、たっぷり味がしみ出たシチュー。敏捷が大上昇し、効き目も少しだけ長持ち 20秒間敏捷2400上昇 ビーフニンジンタマネギポテト フレン:クリームシチューから開発 タンメン ラーメン、プラス野菜炒めでできるこれまた奇跡のコラボレーション。敏捷が特大上昇します 20秒間敏捷2800上昇 モチモッチン粉ポークキャベツタマネギニンジン レイヴン:野菜炒めから開発 シャーベット ひんやりシャクシャク。奥歯にキンとこたえます。TPが小回復します TP10%回復 果物系ミルク カプワ・ノール:ワンダーシェフ宿屋近くのアヒル プリン カスタードとカラメルが奏でるハーモニーにみんな魅了。TPが回復します TP20%回復 ミルクタマゴ ユーリ:シャーベットから開発 ショートケーキ あなたはイチゴは最初に食べる派?最後に食べる派? それとも……TPが中回復します TP30%回復 ミルクタマゴイチゴ ユーリ:プリンから開発 クレープ 生クリームをたっぷり塗って、色々入れると涙が零れるウマさ。TPが大回復します TP40%回復 ミルクタマゴキウイバナナ オルニオン:ワンダーシェフ宿屋右のかかし、発展後は消滅するので注意! フルーツパフェ 豪華フルーツにアイスにプリン……なんでもありのウルトラデザート。TPが特大回復します TP50%回復 果物系×4ミルクタマゴ リタ:クレープから開発 漁師なべ 漁師のみぞが知る鍋。魚のプロが調理する魚料理は最強。OVLゲージが増加します OVLゲージ1増加 魚系×3ハクサイトウフコンブ サブイベント「看板メニューを作ろう」 好き嫌い、得意と苦手一覧 得意と苦手の項からラピードは割愛。 好き嫌いについてはキャラによってある程度傾向がある様子。 名称 好き 嫌い 得意 苦手 サンドウイッチ リタ ユーリカロルリタ おにぎり リタジュディス カロルリタジュディス 牛丼 ラピード オムライス カロル カレー エステルカロル ミートソース ラピードリタ エステル クリームシチュー ラピード みそおでん パティ エステル エステル 鍋焼きうどん エステルジュディス フレンパティ ジュディス マーボーカレー ユーリ ラピード リタ ハンバーグ カロルフレン 豚の角煮 ジュディスフレン ジュディス リタ ドネルケバブ リタフレン パティ レイヴン ステーキ ラピードカロルフレン すきやき カロル エステルパティ ジュディス エステル サバみそ レイヴンパティ カロル リタ おさしみ リタフレン 海鮮丼 パティ リタ ちゃんちゃん焼き ユーリレイヴンジュディスパティ エステルラピードカロル パティ エステル おすし エステルカロルレイヴンパティ リタ からあげポテト カロルリタ リタ スコッチエッグ リタ コロッケ カロルリタ お好み焼き リタフレン 天ぷら エステル フレン ジュディス エステルリタ ミネストローネ ラピード 味噌汁 ジュディス ジュディス クラムチャウダー パティ ラピードカロル ヴィシソワーズ カロル 豚汁 フレン ジュディス サラダ ラピード パティ リタレイヴン 大根とイカの煮物 ラピードジュディスパティ カロルフレン ジュディス 野菜炒め ラピード リタレイヴン ビーフシチュー エステルフレン タンメン レイヴン シャーベット ユーリエステルカロルリタパティ ラピードレイヴン ユーリ レイヴン プリン ユーリリタ ショートケーキ ユーリ クレープ フルーツパフェ 漁師なべ パティ エステルリタフレン エステル
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オーバーヘッド・キッス(おーばーへっど・きっす) + 目次 概要 登場作品レイズ 関連リンク派生技 関連技 ネタ 概要 オーバーヘッド・キッスとは、錨で打ち上げた敵を蹴り下ろして追撃する魔鏡技。 初出はレイズのパティ。 ▲ 登場作品 レイズ 習得者 パティ・フルール 錨で打ち上げた敵を蹴り下ろして追撃する敵に鈍足付与 分類 コラボ魔鏡 属性 地 HIT数 2 消費MG 80 基礎威力 1462 詠唱時間 - 習得条件 魔鏡「天上への船出」を入手 発動条件 MG満タンの状態で発動 追加効果 敵に鈍足付与 強化1 ダメージが10%上昇 強化2 ミラージュレシオが追加で5%加算 強化3 ミラージュレシオが追加で5%加算 強化4 ミラージュレシオが追加で5%加算 強化5 ダメージが10%上昇 錨で打ち上げた敵をオーバーヘッドキックで蹴り落とす。敵に鈍足付与。 「魔鏡技」の部分は「見逃さないよ!」になっている。「~のじゃ」はどこ行った。 カットイン演出はマーベラスファウンテンと同じ。 台詞 そぅれ!オーバーヘッド・キッス!! + 魔鏡イラスト 「そぅれ!オーバーヘッド・キッス!」 ▲ 関連リンク 派生技 ▲ 関連技 ▲ ネタ 元ネタは『ギルティギア』の「メイ」が使う必殺技。 ▲