約 2,179,588 件
https://w.atwiki.jp/i_omg/pages/20.html
Welcome to "CYBER IMAGINARY SPACE"! Windows版電脳戦機バーチャロン M.S.B.S V3.3w MMXPentium版(OMG,オペレーションムーンゲート) 非公式ビギナーズガイド 第三版 通信対戦対応 (2006/2/1発行) コンテンツ はじめに 表記について ゲームを始めるまで 1.ソフトの稼動条件 2.セットアップ 3.プレイするにあたって 4.ゲームの設定 5.その他のゲームパッドを使う方法 ネット対戦 1.諸注意 2.事前準備 3.IRCクライアントを準備する 4.対戦の準備 操作機器について 使用可能なコントローラ はじめに これは個人によって作成されたページであり、「電脳戦機バーチャロン」の発売元であるSEGAとは一切関係ありません。 このヘルプについての質問や意見は著者であるsurfaceへお寄せください。 本ファイルの内容は製品に含まれるヘルプの補足と通信対戦のガイドマニュアルとなっています。 製品の説明書やヘルプを熟読してからこのガイドを読むこと推奨します。 PCの多少の知識を持っている初心者を対象に書きました。 分からないPC用語は各自で調べてください。 MMX版をもとに書かれたものであり、PowerVR版とは多少異なる内容があります。 表記について ゲーム中に上部に表示されるメニューやWindowsのスタートメニューの表記は{}で項目名をくくって記します。 下層メニューは-を用いて表現します。 例:GameメニューのExit→{Game}-{Exit} キーボードのショートカット操作についてはキーの名前を[]でくくって記します。 2つ以上のキーを同時押しする場合は+を用いて表現します。 例:Altキーを押しながらF4キーを同時押し→[Alt]+[F4]
https://w.atwiki.jp/vo_omg/pages/21.html
2012/08/12(日)OMG大会(旧西スポで大会開催)[12/08/08] OMG(初代バーチャロン)大会 CLUB SEGA 新宿西口店 2012/08/12(日曜) 17 00~開始で希望を出しているそうですが、確定ではないようです。 あと、参加料も必要かもしれません。 (不確定が多くてすみません) アミューズメント施設 | SEGA クラブ セガ 新宿西口 http //tempo.sega.jp/am/nishiguchi/ SEGAlink 12月1日より月額500円の定額制プランスタート[05/11/19] 12月1日より月定額制プラン「リンクバリュー」がスタートする。月額500円でOMGを含むリンクコレクションの9タイトル全てが遊び放題となる。対象タイトルは今後も追加予定。詳細はこちら Keiさん主催 ネット大会開催[05/6/27] IRC #v-on PC版のネット大会。詳細はこちら SEGALink 対戦可能に[05/5/21] 旧西スポで大会開催[05/5/21] 優勝は満点堂氏のアファームド。 ネット大会開催[05/5/5] IRC #v-on PC版のネット大会。 秋葉原GIGOにコクピット筐体が設置[05/4/19] レバーはVSシティーのもの。VS3本、COM2本設定。 旧バージョンOMGのためスタートボタンによる視点切り替えに上視点、横視点などがあって一風変わっています。無敵バグも健在…
https://w.atwiki.jp/tenkai_cr/pages/179.html
PS2 SEGA AGES 2500シリーズ Vol.31 電脳戦機バーチャロン SEGA 発売日 2007年10月25日 価格 2,625円(税込) 真剣スレの住人が天界でまったりゲームの話をするスレ136より 915 名前: 名無しさん必死だな [sage] 投稿日: 2007/10/26(金) 00 02 53 ID +whGBc0T0 チャロンが懐かしくてついついプレイ。 戦闘前にちょっとロードが入るけれど、そんなに鬱陶しくはない。 PS2コンでプレイするのにまだ慣れていないので、もたもたと歩いたり弾撃つつもりで ダッシュしてしまったりするのもまた楽しい。 しばらくチャロンをやっていなかったので、遊びかたを忘れている。 ベルグドルにやられまくるのはかつて通った道で、一応コツを思いだし始めているんだが、 コントローラの操作性に不満が・・・ しかしスピード感のある壮快な戦闘は負けても気持ち良いね。 PS2初のバーチャロンで、2500円と安いし、なんかブックレットが65ページもあって スタッフのコラムが かなり多いし、実は贅沢なんじゃないかな。 さて、今度はバイパーでダイブかけてみようかな。 しかしカレーはともかく時間が・・・ 961 名前: 名無しさん必死だな [sage] 投稿日: 2007/10/26(金) 05 29 46 ID QG1veSb20 フラゲしたゴスカをプレイしていると、 チャロンの高い箱とアルトネリコのとても高い箱が同時に黒猫でいらっしゃいました。 新しく手に入れた貫通弾持ちのハンドガンで人質を誤射しまくっていた私は、 ホイホイとかつて考えたくもない金額を突っ込んだOMGに浮気をした。 おぉ、移植度サイコー違和感なし。スティックないけど。 マズーの時にもつかったクソデカイアナログジョイスティックを取り出して、とりあえず ツインスティック風の操作にする。 セレクトとスタート以外のボタンに何でも操作を設定できる仕様のおかげで、かなりそれっぽく 設定できます。 (↑キーに「左スティック上」とか割り振るのも可) 隠し要素ですが、中ボスラスボス使えたり、設定のみだったオリジナルフェイエン追加されてたり、 ただの移植では済ませない充実振り。テムドルバイパ以外にも特殊技追加て、別ゲーレベルの要素も。 しかし、あくまでアケからの移植ですので、SS版追加要素が一部カットなのは残念。 クソ分厚い説明書には生々しい亙のOMG製作記収録。 完成したところで丸ごとバンダイに売りとばされそうだったってマジですかw
https://w.atwiki.jp/i_omg/pages/23.html
セットアップ(インストール)の方法 ゲームを始めるにはセットアップという諸手続きが必要です。 具体的にはハードディスクにファイルをコピーしているだけなのですが、CD-ROMには 自動でセットアップするプログラムが含まれていますのでそれを使います。 以下の手順でインストールします。 1)CD-ROMを挿入してセットアッププログラムを起動 電脳戦機バーチャロンWindows版(M.S.B.S 3.3W) のCD-ROMをドライブに入れます。 以下のような画面のセットアッププログラムが起動します。 起動しない場合はマイコンピュータからCD-ROMドライブを開いて「SETUP.EXE」を実行してください。 2)条件の選択 説明に従い、「次へ」をクリックして次の画面でインストール先とインストールする容量を選択します。インストール先は通常は変更の必要はありません。 「最小」は一部のデータをCD-ROMから随時読み出すので読み込み速度が遅いです。 「標準」ゲームをプレイする上で必要なファイルはすべてハードディスクにコピーされます。 「最大」標準に加え、デモムービーもコピーされます。 以上から通常は「標準」を選択するのが最良です。 3)完了 以下のようなダイアログがでたら、「OK」をクリック。そしてファイルのコピーが完了したらインストール終了です。 バーチャロンのインストールが完了すると以下のようなダイアログが現れます。 windows95を使用していてDirectX3以上が導入されていない場合のみ「Install DX3」をクリックしてください。 それ以外の環境の方は「Cancel」で構いません。 最後にグラフィック重視かスピード重視の選択が出てきます。 デフォルトの設定を決めるだけですので後でいつでも設定しなおすことが出来ます。どちらでも構いません。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3255.html
電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム 【でんのうせんきばーちゃろん おらとりお・たんぐらむ】 ジャンル アクション 高解像度で見る 裏を見る 対応機種 アーケード(Ver5.2 5.4 MODEL3、Ver5.66 NAOMI) 販売・開発元 セガ・エンタープライゼス 稼働開始日 1998年 判定 良作 電脳戦機バーチャロンシリーズ ※この項目では、M.S.B.S.5.2から最新版の360版5.66まで全てを扱う。 (*1) 概要 ストーリー 特徴・評価点 問題点 総評 後の展開 余談 概要 1996年の発表以降、セガ上層部の思惑とは裏腹に『電脳戦機バーチャロン』は大ヒットを巻き起こし、多くのロボットファンを虜にした。 そしてその大ヒットから約2年。再びバーチャロンは現れる。 1998年2月のAOUショーが初出。その後、新宿西スポなどでロケテストが先行実施された。 2年の歳月を経てチャロナー(バーチャロンを好む人々)の前に帰ってきたそれは、当時最高峰のグラフィックと圧倒的なスピード感を得て、チャロナーたちに新たな熱気を起こさせる。 新たな限定戦争、舞台は地球圏全域。その名はオラトリオ・タングラム。 通称は「OT(*2)」「オラタン」。マイナーな所だと「チャタン」「電戦トリオ」なんてのも。加えて最終バージョンのMSBS5.66は「2000 EDITION(ミレニアムエディション)」という副題もついており、そちらで呼ばれることもある。 2009年にはMSBS5.66のXbox360版がXBLAとして配信(経緯などは後述)。XboxOne以降の後方互換にも対応している。 2023年では、PS4/5用にダウンロード専売ソフト『電脳戦機バーチャロン マスターピース 1995~2001』にMSBS5.66が収録されて発売中。 ストーリー ムーンゲートの覚醒は人為的なものだった。大いなる茶番、O.M.GはDN社をして崩壊の危機にいたらしめ、ほぐれたDNAからは対抗勢力RNAが勃興した。 両者はVRの開発拠点である9つのプラントの所有権を巡って争い、収束の兆しは全く見られなかった。 V.C.a4年、事態はひとつのクライマックスを迎える。時空因果律制御機構「タングラム」を根幹とする第9プラントが突如として実空間より消失したのだ。 ムーンゲートの制御さえも可能とするこのプラントを失うことは、地球圏への絶対的な危機の到来を意味した。 「タングラムを探せ!」 失われた第9プラントを見つけ出し、これを所有する者が膠着した状況のイニシアチブを握れることは確実だった。 DNA、およびRNAの各派に属するVR戦隊はかつて無い規模での総合再編成を経て各地に展開された。 後に「オラトリオ=タングラム」と呼ばれることになる、タングラムの使用権を賭けたこの大規模限定戦争に、あなたはVR戦隊「DNA」又は「RNA」の一員として、身を投じることになる。 ※詳しい設定は、電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム「真実の璧」という本に書かれている。(ISBN-10 4797314907 ISBN-13 978-797314908) 特徴・評価点 機体の増加とリデザイン 機体はOMGから3機追加されて11機に増加。後にアップデートで隠し機体1機と新型機3機が追加され、最終的には15機を選択できるようになった。 前作の意匠や名称を引き継いでいる機体もあるが、それらも含め設定上は大部分が新型機(第2世代)とされている。 カトキハジメ手掛ける全15機のデザイン・ディテールはグラフィックの向上によってさらに緻密になり、機体ごとに細かく書き込まれている。 どの機体も個性豊かな外見をしており、看板機体らしいヒロイックなデザインのテムジン、マッチョで軍人風味のスタイルなアファームド系、果ては「ドリルと万力を携えた歪な人型の超重量機」のドルドレイ、「大鎌と鋭い翼を持った、死神を思わせる細身の軽量級」スペシネフなど、バリエーション豊か。 前作で人気だった女性形VR・フェイ-イェンはグラフィックの向上と大幅なデザイン変更で可憐さを増している。また新たにもう一機の女性形VRとしてローブと法杖を携えた新型機「エンジェラン」が参戦。 ロボットの重装甲をゲーム内で再現する為に、Vアーマーが新規追加実装となった。これにより、リアルなロボットゲームを実現できた。 空中ダッシュが新規追加実装。前作OMGでは出来なかった。これにより、プレイヤーらがロボットを空中で自由自在に操縦する楽しさをゲーム内で体験できるようになった。 + Select your machine. 高汎用性標準機体 MBV-707-G テムジン 剣・ライフル・長距離砲に変形する万能武器『スライプナー』と相手の攻撃をかき消すボムを装備した、初心者から上級者まで広く愛される万能型機体。死に技が少なく、火力・装甲・機動のいずれも良好で、様々な相手に安定した戦闘力を発揮できる。 必殺技は『ブルー・スライダー』『ブリッツ・トーネード』。前者は巨大なサーフ・ボード状に変形したスライプナーに乗って相手を追尾しながら突撃する強力な技で、後者はスライプナーで連続回転斬りを見舞う。『ブルー・スライダー』はハイリスクだがハイリターンで上級者同士の対戦でも見かけることができる性能を持つ。 ヒーロー然とした主人公機的なスタイルも非常に人気が高い。背部スラスターの追加ではったりも十分。 高性能光学兵器装備重攻機体 HBV-502-H8(RVR-75) ライデン バズーカとグランドボム、そして一撃必殺の両肩のレーザー発振器が特徴の重量級バーチャロイド。動きの鈍重さや一癖ある武装から中級者向き。攻めの手札が豊富で、相手を追い込んで必殺の攻撃を叩き込む詰将棋的な戦い方が持ち味。 ジャンプ中にスタートボタンを押すことで「残存体力の9割&全Vアーマー」と引き換えに全VR中最速の機動力を得る「装甲排除(アーマーパージ)」が可能。ロマンあふれる逆転技として人気がある。 こちらもいかにも『重量級』といったスタイルが人気で、コトブキヤのプラモシリーズにも名誉ある一番手として選ばれたほど。 超格闘対応型機体 RVR-39 アファームド・ザ・バトラー マッスルな外見とビームトンファーが特徴の近接特化機。近接可能距離が全機体中最も広く、サブマシンガンとボムも『近接への布石』と考えれば優秀。いかに近接まで持ち込むかが鍵の機体だが、近接攻撃の性能自体はあくまで上の中程度(*3)。ただし、近接の威力とダウンを奪ってからの選択肢は全機体中屈指のものがある。 特殊コマンドでライダーキックのような飛び蹴りや、オーラを纏ってのハイパー化ができるが、実用性は薄い。しかしその「漢」らしさからネタとして愛するプレイヤーも多い。 5.2の時はCWのバリエーションである竜巻(LT竜巻)が壊れ兵装で、延々これを振ってると対処が難しかった。大体10%程度のダメージを与えられる上にゲージが最大の状態からなんと4連射可能。他にも転倒性能の高い「青マシ」や、無限ソニックリングなど異常な削り能力を有していた。 近接特化なのに射撃で削り殺すという意味不明な性能で、お手軽さもありテムジンから初心者向け機体の座を奪い取っていたが、5.4でそれらの武装が軒並み弱体化。しかし、逆に近接を使いこなさないと勝てなくなったため、バトラー、もといアファームドらしさ復活と喜ばれるという謎現象が起こったりも。 超火力強化型機体 RVR-33 アファームド・ザ・ストライカー 実弾武装を多く搭載した、火力に重点をおいた万能機体…のはずだったが、特に秀でた部分がなく、悲しいかな弱機体の位置にある。特にライデンに対してはステージにもよるが「ほぼ詰んでいる」とまで言われる。設置型のミサイルや振りの速いコンバットナイフを使った近接が特徴。 メインダメージソースのCWがネックで、同じ実弾系でもグリス・ボックのように攻撃量でカバーできる性能がなく、長時間の追尾攻撃のような搦め手も持たないため、立ち回りの基礎を押さえた相手には厳しい戦いを強いられる。一方RW、CW、LW全てに相殺能力の高い武器が搭載されており、5.45のネット対戦では延々相殺能力の高い攻撃を撒く嫌がらせに近いプレーが猛威を振るった(*4)。 ライダーパンチのような突進技や、兄弟機のバトラー同様のハイパー化が可能だが、こちらもロマンの域にある。 高機動型可憐機体 RVR-14 フェイ-イェン・ザ・ナイト 可憐な少女の姿を模した軽量型機体。前作では女性型リアルロボット然としたシンプルかつスマートなデザインだったが、本作では頭身が前作よりやや低く小柄になり、丸みを帯びたフォルムとハートを基調としたかわいらしさを前面に押し出したデザイン性により、通り名の通りの「美少女型」と言って差し支えない外観に変貌した。 軽量型のスタンダードというべき性能を持ち、扱いやすく手数に優れる。火力こそ低いものの、後述するターボ攻撃による「ダウンを奪う性能」に優れており、本作のゲームスタイルと相性が良い機体とされている。近接攻撃も優秀で、火力の無さ以外はまとまった性能を持つ。初期の頃はダウンを取れる武器がなさ過ぎて弱キャラ扱いされたが、バージョンアップで正反対になった。 通常の近接攻撃ですら攻撃範囲が広いのに加え、空ガードからのガードキャンセルLW/RWが胡散臭いまでの捕捉性能と攻撃距離と振りの速さを誇り、ダッシュ中の敵すら斬ることができる。近距離でガードした相手をLTLWキャンセルRWでガードを崩した上から斬ることができる、RTを使った特殊近接(特にRTRWのヒップアタックが使いやすい)がディレイ発動かつガードの上からでも転ばせる性能があるなど、近距離での選択肢が非常に豊富で純粋な近接性能は全機体トップと言える。 残りの耐久値が50%を切ると前作同様『ハイパー化』し、体が金色に輝く。この時は火力と機動力が爆発的に強化され、逆転の可能性が大きく広がる。 ただし、ハイパー化前の機動力は中量級のテムジンよりちょい上程度しかない。本作のゲーム性においては「ハイパー化させずにタイムオーバー勝ち」というのも勝ち筋の一つに成りうる。コレに加え相手が障害物の裏に居ると何も出来ないというレベルで攻撃が直線的。機動力で射線をこじ開けるテクニックが必要となる。 多目的火器装備満載機体 SAV-326-D/9 グリス・ボック 「歩く武器庫」と称される、全身火器の重装型機体。相手の武器をかき消すナパームから主力武器のミサイル、バウンドする爆弾やグレネードランチャーにビームガンと、火器をこれでもかと搭載し、弾幕をこれでもかと展開する姿はまさにアクションシューティング界の大往生。弾幕を押し付ける事により事故を狙いやすい事もあり、最終的には強機体の一つに上げられる。 なんと小型の大陸間弾道弾まで搭載している。自身すら巻き込むその爆風はゲーム中トップクラスの威力を誇る。 武装の塊とも呼べる上半身とそれを支える太短い足、LWのビームガンを支持する2本のサブアームで構成されたフォルムには、そこはかとない愛らしさも漂う。 高機動型可変機体 RVR-42 サイファー 可変機構を採用し、戦闘機形態に変形できる軽量機。多方向に投げ放つエネルギーダガーや連射型のバルカン、特徴的な軌道のホーミングレーザー(通称フォースビーム)など手数に優れる。 可変機能は設定だけの存在ではなく、魅せ技の領域ではあるが戦闘中に戦闘機形態「モータースラッシャー」に変形することも可能。スラッシャー形態では操作系が大きく変化する他、前作のバイパーIIから変形して突っ込む突撃技『S.L.C.ダイブ』も受け継いでいる(*5)。 全機体でも最高の空中機動力を持ち、攻めにも守りにも逃げにも有効なジャンプを基本に立ち回ることになる。 その手数の多さと機動力により、「リードを取ったら後はタイムオーバーまでそのリードを守る」という本作のゲーム性と相性が非常に良い機体。しかし「紙飛行機」と呼ばれるほど装甲が薄いのが最大の弱点。(*6)。 ただし変形はコンセプトとしては面白いが癖が非常に強く、上級者同士のガチ対戦ではまず使われる事は無い。 超重装甲突撃型機体 RVR-68 ドルドレイ 追尾攻撃と高速の突進攻撃を併せ持つ重量型機体。ホッケーやアメフトの選手を思わせる力強いフォルムが特徴。全機体中最も厚いVアーマーを誇り、半端な攻撃は容赦なく弾き返す。 前作の重量型機体ドルカスの系列機であり、ドリルや万力を射出する追尾攻撃、障害物を越える火炎放射などにドルカスのDNAが見られるが、突進攻撃の追加によって戦術が変化しており、正統進化型とは言えない機体になっている。 歩行やダッシュの機動力は全機体でも最低だが、2つの突進技を移動に用いることでそれをカバーする戦術が確立されてからは鈍重とも言い切れなくなった。Vアーマーは厚いが耐久値は標準で、さらに転倒しづらい特性がアダになり連続攻撃を喰らいやすいため、突進による回避と逃げは決しておろそかにできない。 勝利を求めるなら、追尾性能の高い攻撃で相手を動かし、突進攻撃や壁越しの攻撃をぶつけてリードをもぎ取る立ち回りが基本になる。猪突猛進の機体イメージに反して、プレイヤーには着々と相手を追い詰め、突進を回避にも使いこなせるだけの冷静さが求められる。 スタートボタンを押すことで、ネタにしかならない 巨大化 が必殺技。また、背部のペイントがカタカナで「ドル」と読めるデザインになっており、コミカルな要素が散りばめられている。 氷雪魔法系神聖機体 SGV-417-I エンジェラン 錫杖を手にした女性神官を模したフォルムが印象的な、フェイイェンに次ぐ新たな女性型機体。実体装甲は薄いがVアーマーが強力で、遠距離からの攻撃は結構な確率で弾いてくれる。ただ装甲の薄さに比べて機動力が低い、Vアーマーを無視する攻撃を受けると脆いなど、一癖ある性能を持ち、扱いは難しい。 氷の魔術を思わせる攻撃を多数持ち、敵の凍結や巨大なつららの生成、エンジェランと独立して相手を攻撃するドラゴンを召喚するなど一風変わった個性的な攻撃が多い。 体力を減少させる代わりに、背中から天使の翼を生やし機体性能をアップさせる『エクロージョンモード』が使用可能。 サイファー同様に空中機動力が高く、敵を追尾するドラゴンや氷柱攻撃で着地の隙をカバーできるため、近距離からのジャンプで敵のロックを外しつつ空中から攻撃、という立ち回りが基本になる。 怨恨呪詛的暗殺機体 RVR-87 スペシネフ 死神を模した機体で、線の細さや前屈みの姿勢が特徴。見た目通りの軽装甲だが、それを補って余りある地上機動力を持つ。武装はほぼ単発系で、一撃の重みに優れる。 相手を低速で長時間追尾する誘導弾や、縦方向への回避が困難で与ダウン性能も高い衝撃波、翼を変形させて投げ放つ弾消し性能の高いブーメランなど、攻撃には長所が明確で高性能なものが多い。ただしどれも消費が大きく、無駄撃ちしているとすぐに枯渇する。 全距離で戦える強機体ではあるが、高速だが短いダッシュ、優秀だが連発の効かない武装、脆弱な装甲など、プレイヤーの腕を問う要素が多い上級者向け機体でもある。 難解系多機能型試作機体 XBV-819-tr4(tm2)(ts/b) バル・バドス(バロス/ケロス) 初代に登場したバル・バス・バウの後継機で、手足から分離し、独自に敵を攻撃する武装「ERL(イジェクタブル・リモート・ランチャー)」を持つ。 ちなみにバル・バロスは水中戦用、バル・ケロスはC.I.S(電脳虚数空間)戦用の機体だが、ゲーム中での操作に変更はない(ステージに応じて自動的に下半身などが換装される)。 ERLの機能はただ相手を追尾して攻撃するだけだった前作のバル・バス・バウから大きく発展し、CWで従来通り相手を追尾・攻撃させるほか、左ターボ攻撃で両手・両足の計4機のERLをフィールドに設置することが可能になった。設置したERLから様々な攻撃を撃つことができ、他機体と一線を画す多角的なコンビネーション攻撃が可能。 ERLによる追尾攻撃や設置攻撃の種類は豊富で、攻撃の量も多い。設置攻撃とCWの射出を巧みに使い分け、ERLと本体のコンビネーションであらゆる方向から追い立て、敵を押し潰すプレイが身上。 ただしその操作系は二つ名の通り非常に難解で、「特定の条件で特定の攻撃を使うと、何故か引いたトリガーと逆のERLを使って攻撃が出る(*7)」「エネルギーと攻撃モーションは出るが攻撃自体は出ない」など、敵ではなくプレイヤー自身が機体の難解さに振り回されることもしばしば。 コミカルな動作や数々の小技、ネタ的な攻撃も持つことから『芸人機体』と揶揄されることも。 以下、MSBS5.66からの追加機体と隠し機体。 超指導力強化型機体 RVR-12 アファームド・ザ・コマンダー 指揮能力に優れた機体で、テムジンのマイナーチェンジ的な性能を持つ…といえば聞こえはいいが、テムジンに比べて劣る部分が多く、テムジンの下位互換に甘んじている弱機体。 大型のマチェットを近接武器に用いる割に近接能力が低い・火力が低いなど、調整ミスとしか思えない弱さは多くのプレイヤーの涙を誘う。 ただし、耐久力と機動力の総合性能はかなり高く、(勝てるかどうかは別として)とても動かしやすい。キャラパワーに頼らず、しっかりした動かし方を身に着けられるという点では初心者におすすめ。 経済性重視型光学兵器装備機体 SBV-328-B シュタイン・ボック グリス・ボックの兄弟機で、光学系の兵器に身を包んでいる。他の機体の特徴的な光学兵器に似た攻撃を用いる。 しかし元となった機体に比べて様々な面で弱体化しており、弾幕も張れない。器用貧乏という言葉がぴったりの性能である。 旧式改良強化要努力機体 MBV-04-10/80sp 10/80 SP 一世代前の機体を改修・強化したという設定で、所謂「公式ハンデ」(*8)機体。一部の動作に制限がかかっており、性能差を埋めるためには並々ならぬ努力が必要。 ただキレのある操作感や一部の射撃兵装など光る点もあり、弱機体ではあるが愛用するパイロットも多い。 超越系破綻機体 アジム 隠し機体。全身を結晶体で構成した、バーチャロイドとはまた異なる結晶戦闘体。 全機体中最薄の装甲に加えて体力が常に減っていくという冗談ではない性能で、「やられる前にやる」という戦術を必然的に求めてくる。 通常のバーチャロイドと似ても似つかない奇抜な武装を多数有し、「命中した時点での相手の体力の6割を奪う」CW、戦闘中に自機の攻撃力・機動力・Vアーマーの性能を調整できる「レベルアップ」、ステージ上に設置することで瞬間移動を可能にする「ワームホール」、さらに相手のすべての攻撃を弾き返しながら前進する板状の武装「バキュラ」、体力と引き換えに広範囲を攻撃する自爆と超個性的な攻撃手段が揃う。このために他の機体のセオリーはほとんど通用しない。 極め付けに、旋回が人間には制御不可能なレベルで神速。三半規管が弱い人は3D酔いすること間違いなしなので注意。 Vアーマーやターボショットを初めとする数々の新要素の追加 Vアーマーは本体の装甲とは独立したバリアのようなもので、相手の弱い攻撃を弾き返してくれる。が体力と同じでVアーマーは有限であり、攻撃を受け止めると減っていく他、後述する左ターボショットを受けると大幅に減らされてしまう。 ターボショットはツインスティックのターボボタンと攻撃を同時に押す事により出せる強攻撃。右ターボショットと左ターボショットが存在し、右ターボは威力の高い攻撃や派手な攻撃が多く、左ターボは主にVアーマーを削る代わりにダメージの低い省エネルギーな攻撃が多い。 更に近接攻撃可能な状態で右ターボ攻撃を繰り出すと、相手のガードを弾いてダウンさせる特殊攻撃「ターボ近接」を発動可能。 ターボ近接には特徴的なモーションが多く、テムジンの「パンチ」、フェイ・イェンの「ビンタ」「ヒップアタック(しかもハートのエフェクトが飛び散る演出付き)」ドルドレイの「掴み投げ」、ライデンの「フラグメントクロー(両肩のレーザー発振器を展開して零距離でエネルギー波を叩き付ける)」などカッコイイものからコミカルなものまで機体によって様々な動きを見せてくれる。 大量の武装増加 前述したターボショットを筆頭に、各VRの攻撃手段が大量に増加している。立ち・しゃがみ・ジャンプ中の各左手・両手・右手による武器それぞれに左ターボ・右ターボの属性が付き、8方向5種類のダッシュ攻撃にはそれぞれのしゃがみ(スライディング)・空中(空中ダッシュ)。格闘には立ち・しゃがみと右ターボショットの組み合わせや、軸をずらすように相手の側面へ回りこみながら攻撃するクイックステップ近接、前3方向ダッシュ中にそのまま格闘を振る事のできるダッシュ近接など。 前作ではテムジン・バイパーII・ドルカス・フェイ-イェンに搭載されるのみだった必殺技・特殊動作も全機体に実装。各機体の攻め手のバリエーションは爆発的に増加し、同じ機体でも使い手によりバトルスタイルに差が生まれた。 その大半は使い道のない攻撃なため一概に大量に増えた事が利点というわけではないが、少なくとも実戦的な攻撃手段が多く底上げされたのは事実である。また、多数の攻撃種類、すなわち大量のエフェクトが追加された事から、グラフィック向上もあってロボットシューティングとしてのケレン味は稼動当時の他の追随を許さないものを持つ。 動きの自由度が向上 前作の時点で動きの自由度の高いゲームではあったが、今作ではさらに移動に関するコマンドが増加。ジャンプから空中ダッシュ、ダッシュ中に向きを変えられるバーティカルターン、ダッシュ旋回に各種キャンセル、近接攻撃可能範囲(ダブルロックオン)でのみ発動できるクイックステップ…スピード感とあいまって動きの自由度は全シリーズイチであろう。 様々な動作をダッシュやジャンプなどでキャンセルできるので、他のアクションゲームよりも目立った硬直が少なく、慣れるとほぼノンストップで機体を動かせるようになる。 近接戦の熱い駆け引き 前作では近接攻撃は一部の機体を除いてほとんど上級者が用いるロマン技であったのに対し、今作では近接戦闘の自由度も大幅に増加。各機体近接攻撃の発動範囲は前作より長めに設定され、ほとんどの機体が近接を要所要所で狙っていけるようになった。 「ダウン追撃」「クイックステップ近接」「ダッシュ近接」など、近接攻撃のバリエーションも大幅に増加。ダッシュ近接やターボ近接、ダウン追撃… 一瞬で機体が交差し、近接攻撃が炸裂する。上級者の近接戦は一瞬の隙を差し合う凄まじいもので、プレイヤーも観る側も白熱した戦いが楽しめる。 近接攻撃やクイックステップはダッシュなどでキャンセルすることができ、そこから「近接を仕掛けると見せかけて…」といったフェイントも可能。 近接はガード可能だが射撃はガードできない。そのため、斬り合いに付き合うと見せかけて不意にステップで下がり、ガードからの反撃を狙う相手に射撃を叩き込むという選択肢もある。こうした戦術も含めて、至近距離での攻防は本作最高の見せ場であるとも言える。 音楽は相変わらず、プレイヤーの心を突いてくる名曲ぞろい。 特にライデンステージの「into the crimson」、サイファーステージの「zodiac empathy」、テムジンステージ「high on hope」、アファームド・ザ・バトラーステージ「Bloody Sorrow」などが人気。ステージに合わせた名曲は熱い戦いを演出する。 5.66で追加されたOMGステージでは、OMG版BGMのアレンジが流れるというにくいサービスも。 バージョンMSBS5.66からはドリームキャストのビジュアルメモリ(VM)に対応し、家庭用(後述)で機体色をエディットした機体が使用できるようになった。 自分の愛機をゲーセンで使える。腕利きのプレイヤーを示す証にもなった。 前作と同様に本作も、専用コンパネと専用のツインスティックを接続し装着するだけで汎用筐体での稼働が可能(実質これが他の大型筐体の体感ゲームでいう「SD、アップライト筐体」にあたる)。このおかげで稼働の敷居が低く、中小店舗にも広く普及を促した。 なお、前述で記したMSBS5.66から対応したVM用ソケットを搭載した汎用筐体も当時は存在しており(*9)、(店舗により対応非対応は分かれるものの)そちらへの対応も抜かりがないという徹底ぶりである(*10)。 問題点 複雑すぎる操作やシステム 前作の時点で「煩雑」と評されていた操作系統だが、今作ではバーチャロイドの取れる行動が更に増えたため操作の煩雑さはシリーズ一。初見のプレイヤーは確実についていけない。初心者は中ボス・ブラッドスに辿り着く前に倒されてしまうだろう。 そしてシリーズ一の煩雑さの割に今回もアドバタイズデモで流れるアドバイスは最低限で、チュートリアルも非搭載。操作に関しては繰り返し死にながら体で覚えるか、攻略サイトなどを通じて自分で覚えるしかない。(*11) ある程度動かせるようになったとしても、加えてプレイヤーはゲームスピードとシステムに振り回される。文字通り機体を「自由に動かせる」ようになるには相当の修練が必要で、このハードルの高さが新規客の定着を阻み、前作ユーザーを離れさせる原因となった。このゲーム最大の特徴でもあるので一概に否定することは出来ないが…。 また、暴発を招くようなコマンドの被りも多い。顕著なのが「クイックステップとダッシュ」(*12)、「バーティカルターンとダッシュスライド攻撃」(*13)。 対戦になってくると更に覚えるべきセオリーやテクニックは増加する。初心者の壁として立ちふさがるテクニックは数多く、「漕ぎ」や「ユカラ」といったユーザー考案・発見のテクニックを数多く習得する必要がある。どこまでを初心者と呼ぶかはさておき、これらテクニックの習熟の壁は非常に大きく、可と否が対戦すれば勝率は10対0と言っても過言ではない。 全機体共通のテクの他に、機体ごとに重要度が高いor固有のテクニックも多く、「その機体を使う場合そのテクニックが出来ないとお話にならない」と言われるほど重要度が高いものも。サイファーの「バルカンジャンプ」、エンジェランの「漕ぎ」(*14)、ドルドレイの「車庫入れ」、スペシネフの「スーパージャンプ(スーパーキャンセル)」などが有名。 特にバルシリーズは煩雑の極みにあり、その性質上他機体のセオリーが通用しない部分も多く「どこにERLを置くか」「ERLからどのような攻撃が撃てるか」「どこにERLが設置されているか」「B属性とM属性の切り替え(*15)と、変更後の攻撃内容」など様々な事項を把握しなければ機体の真価を引き出すことは難しい。 また前作同様、極めるとスティックもボタンも忙しく・激しく酷使されるゲーム性であるが故に、故意ではなかったとしても必然的に壊れる事例も多かった。 ゲームバランスについて 稼働初期(5.2)はバランスが悪かった。重量級足遅すぎ、「漕ぎ」が有効な機体速すぎ、近接攻撃はリスク大きすぎ(途中でキャンセルできなかった)、Vアーマー弾きすぎ(ライデンのCWも弾けた。極太ビームが跳ね返される様は少し面白い)と、後のバージョンから考えるとかなり大味な仕様。 一般的には最新版の5.66が最高のバランスと言われているが、それでもやはりゲームバランスが練り込まれていない感はある。特に弱機体は強機体に対しては勝ちの目が薄く、プレイヤーの腕だけでは覆せないキャラパワーの差を実感させられる。 特に5.66追加機体の弱さはプレイヤーの涙を誘った。一応「公式ハンデ」である10/80は弱くて当然なのだが…。 プレイヤーの腕前がかなり反映されるゲームであり、明確に腕の差があれば基本的に上手い方が勝てるゲーム。しかし腕前に大きな差がないと、機体相性やステージなどによって有利不利が激しく変動するため、5.66以降でもステージ・対戦カードによるVSレシオはかなり大きく傾く。 前述のようにステージによって機体ごとの有利・不利も決まりやすい。遮蔽物の配置が大味で射線が通りにくく壁を使える機体が有利になりやすい「Space Dock」、一部の機体以外の機動力を大きく減少させる池がステージ内に存在する「Sanctuary」など有利不利が出やすいステージでの戦いは、プレイヤーからも時に愚痴が出る。 しかし、プレイヤー同士の腕の差が同じ場合、レバーの調子(店舗によって違う)やその日の体調、その時のやる気などが勝敗を分ける事が多い。 + 強機体について ライデン 相手の周囲に向けて放たれ、左右移動とジャンプを咎め、しかも当たればしびれ状態を誘発するフラグメントクロー(電磁ネット)や、敵の射撃を相殺するLTRWのバズーカやグランドボムなど、機動力の低さという欠点を引いてもおつりが来る手数の多さを誇る。2発同時発射武器の発射数を1発にする代わりに消費エネルギーを半減するテクニック「ハーフキャンセル」と、レーザーの偏差射撃テク「置きレーザー」を習得したプレイヤーが使うと、攻防ともに強力かつ嫌らしい機体と化す。 ハーフキャンセルを併用しつつ置きレーザー・ネットを相手の進路を塞ぐように置いて敵の動きを封じ、レーザーやネットが当たりダメージ勝ちしたらそのままリードを守る、または殺し切るという戦術が単純にして強力。機動力は低いものの、先に述べたように相殺能力の高いバズーカなど射線を塞ぐ武器も備えているため、リードの奪回は容易なことではない。近接攻撃も「左回りクイックステップ近接」がリーチ以外超優秀な性能を持ち、対策無しで接近してきた相手は簡単にあしらえる。また近接に付き合うと見せかけてからの前ダッシュスライドRWも大概な性能。 ちなみに、5.2時代は機動力が低く、光速レーザー・Vレーザーなどの後のバージョンで有効なテクニックも未実装または普及していなかったため厳しい環境に置かれていた。特に対スペシネフは「そのままハメ殺されるよりは開幕脱衣(残り耐久力9割と引き換えに機動力超アップ)した方がマシ」と囁かれたことも。ただ「グラナパがどの投げ方でもグラナパ」だけは凶悪の一言だったので、5.4で他の性能の強化と引き換えに弱体化しても妥当と言われていた。 グリス・ボック 「弾幕」を作れるほどの火力と中堅クラスの機動力を併せ持ち、爆風が壁を抜ける籠り対策の武器や、ワンチャンスを物に出来る大火力武器も持つ。武器のゲージ効率も良く、ダッシュ後の硬直をしゃがみLTCWやしゃがみLTRWでキャンセル、それを更にジャンプ・ダッシュでキャンセルして間断なく武器を連射する特殊テク(俗に『DOI-2キャンセル』と呼ばれる)を使えば延々と弾幕を生成して相手を寄せ付けない(相手にもよるが)。 上級者のグリス・ボックは本当におぞましい弾幕を展開してくる。公式大会の超上級者のプレイを見た開発スタッフに「他の機体の動きに関してはスタッフも想定できた、だがグリスの動きだけはこちらの想定を超えている」と言わしめたほど。 この機体もライデンと同じく5.2時代はミサイルは簡単にVアーマーに弾かれ、転倒しやすいことから弱機体扱いだったが、5.4へのバージョンアップで一気に上位に食い込んだ機体。 スペシネフ 地上機動力の高さから相手と距離を取りやすく、攻撃も高火力なものが揃う。相手を長時間追尾する誘導弾や、弾速と与ダウン性能の高い衝撃波などでチャンスをものにしやすく、衝撃波が障害物を抜けるので壁をある程度無視できるという強力な特徴も持つ。 事故ヒットを狙いやすいLW・RTLWの誘導弾のおかげでミリ程度のリードでは相手は全く安心できず、さらに相手をローリスクで動かすことも可能。逆にこちらは単発のダメージが大きいためリードを奪いやすく、スペシネフ自身のスピードの速さから逃げも成立しやすい。 スペシネフの代名詞とも言えるRTCW(しゃがみRTCW)の衝撃波の性能は強烈で、「上下に攻撃判定が広く安易なジャンプは撃墜される」「しゃがみで出すと全ての爆風を貫通し、左右への誘導も強くなる(ただし立ちに比べて上下の判定は劣化)」と強力。重量級に対しては、状況次第では回避困難~回避不能の一撃と化す。(強すぎて5.2→5.4時に弱体化された程) フェイ-イェンやBTほどの追い性能はないものの近接戦闘能力も高く、長大な鎌が安易な横方向の回避に引っかかることも多い。 その性質から、重量型機体、特にライデンの天敵とされる。ただグリスと違い単発の攻撃がほとんどでゲージの回復量がやたら遅いため、牽制としての攻撃が非常に難しいという弱点はある。 フェイ-イェン・ザ・ナイト 発生の速い武器が多く、相手をダウンさせやすいcLTLWのカッターを軸に『相手をダウンさせてちまちまリードを奪って逃げる』という寒い戦術が強力。万が一リードを奪われてもハイパー化すれば逆転も十分に狙える上、通常時でも近接の性能はバトラー以上と言われるレベルで高く、特にダブルロックオン距離が長く振りも速いCWを中心に狙っていきやすい。 前作同様ハイパー化後の火力は高く、カッターの与ダウン性能は失うが逆転のチャンスは多い。下手すると一撃で状況がひっくり返るため、半端なピンチはフェイ-イェン側にとってはチャンスになりうる。 しかしハイパー化までは射撃武器に決定打が少ないため、大きくリードを広げにくいという欠点がある。そこを突いた「ハイパー化させずに時間切れを狙う」「ハイパー化するギリギリの体力から一気に殺し切る」という戦術に持ち込まれるとキツい。また他の上位機体と比べると遮蔽物越しに相手を叩ける武装が少なく、相手に徹底して遮蔽物を利用されると苦しい。 なお、5.4ではcLTLWもさほどコケないため弱機体扱いだったのが、5.66で大幅強化された珍しい機体。 ほか、高性能な前ダッシュ攻撃(通称「前ビ」)を軸に全体的に武器性能の高いテムジン、本作のゲーム性と戦術がマッチしているサイファー、ERLの設置場所によっては「ほぼ避けられない攻撃」を撃つことができるバルシリーズなどは腕とステージ次第で上記4機種にも対抗しうると言われる。 + 弱機体について アファームド・ザ・ストライカー(以下ST) 「扱いやすい」という点では優れているが、秀でているとされる射撃性能に穴があり、気軽に振っていける武装もない。ダメ押しとばかりにダウンしやすい。相手を追い詰めても転倒してリードを奪われたが最後、絶望的な鬼ごっこがスタートし、たいていは逃げ切られて終わってしまう。一応前ダッシュは速いのだが、それでもライデンのバックダッシュに追いつけない。 止めのように5.66では5.45までのメインウェポンとされた「気軽に振っていける+プレッシャーをかけやすい」唯一の武装LTCWの射程がほぼ0(*16)になり、しかもAC版は威力まで0になるという致命的な修正を喰らうことに。XBOX360版で一応攻撃力は復活したが、相変わらず相手のところに飛んで行かないので相殺か嘘ミサ用のゲージ調整以外の使い道が薄い。ついでに近接の威力もガタ落ちして(*17)強いところが全くなくなった。5.4全国大会ではまだ乗り手がいたのだが…。 この弱体化は、家庭用ネット対戦で本機が猛威を振るった影響とされる(*18)。当時、あるプレイヤーが「何故STにあのような調整を?」と質問した際の開発者の回答「数値は変えてません」は、プレイヤーの間での流行語になると共に、全国のST使いを失望させた。 解説でも述べたが、特にライデンとの相性は絶望的。その相性差たるや「『STでライデンに勝った』だけで拍手喝采」というレベルで、有名ゲームセンターの攻略ノートに上級プレイヤーが「対ライデンは気合と運」というコメントを残したという噂まで流れた。 なお、オラタンは機体の組み合わせで実際の耐久値が決まるのだが、その平均値がアファ3兄弟の中で最も低い。大量に積んだ弾薬に着火して爆発でもするのだろうか。 エンジェラン こちらから当てられる武装に乏しく、命中を期待できる武器も少ないので「誘導の強いLW系(氷柱)や自機と独立したCW(ドラゴン召喚)で相手を動かして生まれた隙を取る」という各種攻撃の連携が基本戦術となるのだが、連携は嫌らしいものの連携を理解している相手には簡単に対策されるレベルで、バルほど「凶悪」というほどのものではない。使っているこっちはバルより遥かにプレイしやすいが。 加えて全機体屈指の火力の低さがネックで、そのためセーフティリードを奪うことが難しく、逆転性が低い。一度相手のリードを許してしまうと、決して速くはない足で逃げる相手を追いかける極めて不利な展開になってしまう。 「漕ぎ」という特殊テクのおかげで前方以外の機動力はとてつもなく高く、一度リードを奪い漕ぎによる逃走で距離を稼げば、強力なVアーマーで被弾しても助かることが多いし、各種武装での迎撃で有利な展開に持っていける。そのため、避けに意識を集中し「先手必勝」を徹底できれば上位機体相手にもチャンスはあるのだが、その必勝のパターンに持ち込んだとしても1発の事故で奪ったリードが帳消しになることもしばしば。 特にネタにされるのが、相手をしつこく追尾しダメージもそこそこ期待できる、二匹の龍を召喚し相手に突撃させるRTCW、通称「双龍先生」。性質自体は強力なのだが爆風や障害物、一部の弾丸に当たると相殺されてしまう上、空中で出した際に相手の位置がエンジェランの足元に近いと召喚直後に地面に激突して消えることもある。そのため「やる気がない」と揶揄されることもしばしば。 なお5.2時代は、異常なほど「漕ぎ」が速い、相手の攻撃を跳ね返す通称「ミラー」が固い・たくさん出せる、大氷柱の追尾性能が異常、と強機体扱いだったが、5.4でお仕置きされた。 アファームド・ザ・コマンダー(以下C) ほぼテムジンの下位互換。武装は扱いやすいのだが「打撃力を欠く」「ゲージ効率が悪い」「近接性能が低い」と、テムジンに勝っている要素が殆どない。 テムジンと差別化されている部分といえばナパームと、高弾速、かつVアーマーを無視するCWのマチェット投げ程度。マチェット投げ自体は優秀なのだが、マチェット投げ系統の攻撃は「マチェットを手放している間はマチェットを使用するCW系の攻撃、およびマチェットを使う近接攻撃が使えなくなる」というデメリットを抱えている。 近接性能は攻撃範囲以外モーションを共有するSTから劣化している上に、メインで使うCW近接は先述のようにマチェットが手元に無いと攻撃が出ない。唯一残されるRW近接は攻撃範囲が広くないのに加え「偶に相手が転倒せずに反確になる」という微妙っぷり。射撃面でもダッシュ攻撃の回頭性能が低いためテムジンに比べて攻撃を当てにくく、とことん不遇な調整をされている。というか実態はテムジンというよりSTのコンパチ。 また、しゃがみRTCWで「相手にマチェットを投げ、命中するとマチェットが一定時間相手に刺さり持続ダメージを与えつつ機動力を低下させる」という攻撃を撃てるのだが、なぜか命中時はLW系の攻撃がダメージゼロになるという不遇な小ネタまである。ただししゃがみRTCWは性能が低く、加えてマチェットが最大で10秒手元から離れるため「10秒もCW・近接を封印される」というCには痛すぎるデメリットと隣合わせであり、実戦ではまず使われない。一応「ノックバック発生率が減る」のを逆用してしゃがみRTCW→低空前ダッシュRW全弾当てで10割なんてコンボもあるが、そもそも決まらないので大道芸の類。 唯一、機動性などの基本性能ではテムジンに勝っている。紹介の項でも書かれているが、本当にそれだけしか取り柄がないのだ。 格闘ゲームを知るプレイヤーからは「テムジンがリュウならCはダンだ」と揶揄される。しかし本作は、実際にダンに相当する機体として既に公式ハンデの10/80sp(後述の「おまけ」参照)がいるのだが....。 シュタイン・ボック 一言で言うなら「器用貧乏」。前述の通り様々な機体の武器を模倣したようなビーム兵器が使えるのだがそのどれもが原型機から劣化しており、特にダウンを奪える攻め手に欠ける上、有効な攻撃がCW系統に集中しており、連続して出せないのが辛い。 弾数は多いがダウンを奪いにくく、相手の隙にクリーンヒットさせたのにダウンを奪えず逆に相手に反撃される事さえあるテムジンのものに似たビームライフル、4方に広がるため置き武器として高性能だがダメージが安いライデンのCWに似たレーザー、弾速が遅い・威力低い・ダウン取りにくい・ゲージ使うといいとこなしのしゃがみLTCW、残留時間が短く追尾性能も劣化した、スペシネフのRTLWに似た大玉など、どの武器もどこか難を抱えていて扱いにくい。 主力武器がVアーマーに弾かれやすい、という欠点もある。このため「重量級には攻撃が弾かれ、軽量級には弾が当たらずジリジリと追い詰められて詰まされる」と、不利になる組み合わせが多いのも泣き所。 + おまけ 10/80sp 言わずと知れた公式ハンデ機体であり、バーティカルターン、空中ダッシュなど、オラタンで追加された基本操作を封じられた所謂「ひとりだけ擬似前作」な機体。各種キャンセルの隙が短く機動力も高いが、装甲がやや弱めでVアーマーにも頼れない。射撃は光るものはあるが、打撃力を欠く。 そのため必然的に接近戦を仕掛けることになるのだが、当然相手もそれを見越して立ちまわってくるため、勝利するためには高いプレイヤースキルと柔軟な判断能力が要求される。 アジム 前述したように全機体中最薄の装甲に加えて体力が常に減っていくというかなりシビアな性能。機動性の高い機体であれば開幕から逃げ続けるだけでタイムアップ勝ちを狙える。 武装自体は決して弱くはなく、攻撃力レベルアップによるプレッシャーとモビリティレベルアップによる圧倒的スピード、相手の装甲や相手との距離に依存せず、体力100%時に決まれば確実に6割減らせるCWなど独特ながら強力なものも多い。しかしそれよりも「常にタイムアップ負けの危険があり、リードを奪っても僅かな差は時間経過で勝手に取り返され、逆にこちらは何を食らっても致命傷」「確実に勝つならでかい一撃を頑張って当てるか、相手の息の根を止めるしかない」というデメリットが重すぎる、というのが実情。コンセプト的には「極端な強さと弱さが同居する機体」にしたかったのだろうが、いかんせん「削り合い」がセオリーのオラタンではあまりにも受け入れ難いデメリットである。 他にも「旋回性能が高すぎて制御困難」「一部の攻撃手段が相手の体力を回復させてしまう」などプレイヤーを突き放すかのような異端児であり使い手は極端に少なく、研究は進んでいないが「弱機体」という認識が一般的。 余談だが、アジムとの対戦時は全ての機体がかなり特殊な耐久値になる。「ライデンを使っていたのに、50%程度の体力が一瞬で灰になった」という報告例もある。実際には全機体がほとんど同じくらいの耐久値になり、ライデンだろうとサイファーだろうと似たような耐久値になる模様。 ボス出現時には体力減少のデメリットがないどころかライデンのCWを当てても3割しか減らないという超性能であり、この性能のままでは出せなかったというのは理解できる。だからといってこの調整は弱体化しすぎのような気がするが…。 なおここまで言及されていない、つまり強機体でも弱機体でもないVRはドルドレイとアファームドBTのたった2機しかいない。 これらはテムジン・バルシリーズの下が大体の定位置というダイヤグラムでは地味なランク(歯に衣着せぬ言い方をすれば弱機体寸前)にいるが、使い手を引き付ける要素とそれなりの逆転性の要素を持ち合わせているためかそれほど問題視はされていない。 むしろ強弱の差が激しい本作において、ある意味最もバランスの取れた機体と言えるかもしれない。 削り合いの戦闘 前作から受け継いだ欠点だが、やはり賛否両論。プレイヤーの回避技術が高くなればなるほど、冗談抜きで攻撃は滅多なことでは当たらなくなり、ワンチャンスを物に出来るかで勝敗が決まる極端な戦闘は今でも意見が分かれる。わずか5%未満の体力リードであっても守勢に回り、リードを守りきって勝ちを狙うという戦術も珍しくない プレイヤーの腕が上達するに従って、必須テクニックである各種キャンセル行動がめまぐるしく展開される。自由度の高い格ゲーの例に漏れず、初見お断りなんてことも珍しくない。初心者が画面を見ていると誇張なしですぐに酔う。 どの対戦ゲームにも言えることだが、最終的には攻撃への反応速度・相手の行動への「読み」・ステージレイアウトの把握など「プレイする人間の性能の勝負」になっていく。動きに自由度が高く明確な「隙」と呼べる行動が少ないオラタンにおいてはその傾向が顕著で、超上級者のプレイでは「完全な不意を狙って飛んできた突進技を読んでガード」「空中ダッシュを狙って置きレーザー」など異次元の攻防が繰り広げられる。 自由度の高すぎた弊害は、やはり闇をも呼んだ。プレイヤーの腕の段階的な「壁」が存在し、対戦ゲーム界では切っても切れない初心者狩り、捨てゲー等も多く発生している。 ドルカスの後継機がいない ドルドレイは前作のドルカスと全く方向性が違うマシンだったので、ドルカス愛用者は泣く泣く機種転換を迫られる事に…。 なんだかんだでドルドレイに目覚めてしまうプレイヤーも多いが、懐かしの武装に望郷を抱くチャロナーもまた多かった。 その他 「OMGにはあった3D空間の自由度からくる詰将棋感が、高速すぎるオラタンには無い。機体が常に線で繋がれているようだ」と評する初代バーチャロン(OMG)の熟練プレイヤーが存在するように、馴染めずOMGに逆戻りしたプレイヤーも少なからずいる。 評価点で挙げた音楽だが、やはりというか賛否もある。移植版オラタンのファミ通クロスレビュー等では対戦格闘としてマッチしていないBGMがあるという意見があったように、のんびりした曲調が用いられる「sunshine generator」「triplet repeat」や、明るくにぎやかなサンバ風やアイドル曲風のフェイ-イェン系BGM「coral flanger」「movin melodies」等、端的に言ってしまえば宇宙を除くバルバドス、エンジェラン、フェイ・イェン系のBGMのチョイスには疑問符を浮かべたプレイヤーも多いだろう。 総評 3Dアクションシューティングの、1つの頂点に達した作品と言ってもよい。 その暴力的なスピード、ステージや武器を生かした駆け引き、一瞬のチャンスを巡っての攻防…。 オラタンは一種の3Dアクションシューティングの到達点を一部のゲーマーに提示していたと言っても過言ではないだろう。その快感は素晴らしいものであり、他のアクションシューティングではそう味わう事は出来ない。 しかし、ゲームの過度な複雑化によって新規客を受け入れる土壌が極めて小さくなり、「速すぎてついていけない」「見ても何をしているのか分からない」「前作とゲームが違いすぎる」といった反発を招く事になってしまうなど、急進的な変化による功罪が大きかったこともまた事実である。とはいえ、その急進的な変化によってもたらされたゲーム性にほれ込んだ人間も決して少なくない。 もしあの戦場を駆けるバーチャロイドに魅せられたのなら、ぜひコントローラーを握って欲しい。 難点で挙げた通り、複雑な操作・必須テクニック・削り合いの戦闘など、上級者への遠い道程に嘆くケースは一度や二度ではないだろうが、このゲームは「初心者の間は楽しめない」といったものでは断じて無い。 空中ダッシュや各種攻撃を撃ち合うだけでもその自由度の高さを体感できるだろう。そして、多くの対戦格闘がそうであるように、同等の腕同士の対戦、そしてワンランク上の対戦で学んだテクニックの駆使、だんだんと身についていく高度なスピードアクションとの一体感は、きっと夢中になれるはず。 貴方がバーチャロイドをモノにした時、タングラムは間違いなく新しい世界への道を開いてくれるはずだ。 後の展開 MSBS5.4稼働中、ドリームキャストに移植された。加えてDC向けのツインスティックも発売された(*19)。 バージョンは5.4を調整した5.45の他、条件を満たすと5.2もプレイ可能である。 ゲーム自体は良移植の部類に属するもので、機体のカラーエディットや当時導入されたばかりのネット対戦が売りだった。ソフト単独ではプレイバリューは若干薄く、対戦ツールとしての側面が強い。しかし今の通信環境とは比べものにならないラグのひどさ、恐ろしく高額の電話料金から、対戦環境は良好とは言いがたかった。 1人プレイでは視認性の低いフォグモード等の「縛りプレイ」モード、5.45クリア後の隠しムービーといった要素がある。 後にゲーム誌の付録として「カスタマイズディスク」が登場。これは5.66の機体をカラーエディットすることが出来るツールで、これにより5.66のエディット機がゲーセンで使えるようになった。が、このディスクはあくまでカラーエディット出来るだけのソフトであり、ドリームキャストで5.66の追加機体を操作することはできず(*20)5.66の家庭用移植がついに叶う事はなかった。 また、使用頻度の高いLRトリガーが、このゲームを原因として故障する例が多発した。 しかし2008年末、チャロナーたちの間に衝撃が走った。オラタン5.66エディションのXboxLIVE ARCADEでの移植が決定したのである。新たな限定戦争の火蓋が切られ、10年前より遥かに快適になったネット対戦の場にチャロナーたちが集った。カスタマイズ機能、リプレイ、ハイデフへの対応…あくまで配信ソフトの域を出ない機能拡張ではあったが、5.66のほぼ完全な移植であるということだけで、チャロナーたちには十分だった。 ただし、5.66の厳密な完全移植でない事が後に有志の手により判明。5.66をベースに微調整を施した「5.66 360仕様」とでも言うべきものらしい。 後日、配信専用ソフトにもかかわらず専用コントローラー(ツインスティック)がホリから3万円で発売された。 このXBLA版は2009年度ダウンロードランキングで堂々の一位を記録する快挙を成し遂げた。ただ、それでも採算面はかなりきわどいものだったらしく、360版フォースはパッケージでの販売となっている。 プレイステーション4のダウンロード専売のオムニバスソフト『電脳戦機バーチャロン マスターピース 1995~2001』にMSBS5.66が収録された。 そしてコレに対応するツインスティックは何故か「株式会社タニタ(*21)」から発売された。合計3度のクラウドファンディングが行われ、1回目こそ「とあるチャロン」専用だったことも影響して失敗したが、2回目はマスピの発売と同時に行われたためか、一瞬で予定数に達した。その後追加分となる3回目のクラファンを経て、2020年4月に最後と言われる受注生産(*22)が行われた。スティックは壊れるものという前提で、パーツの金型を三和電子(*23)に譲渡し、補修パーツの購入も可能になっている。 本作発売の頃から、「OMG」の時点で細々と行われていたメディアミックス展開が目立つようになった。 OMGの時点でドラマCDの発売などメディアミックスは行われていたものの、模型誌への外伝小説の連載、その小説作品に登場する機体のプラモデル化など、後の『アーマード・コア』を連想させるメディアミックスを見せた。 また、フィギュアブランド「リボルテック」で有名な山口勝久氏の手がけるアクションフィギュアも発売されていた。山口氏ならではのダイナミックなアクションが可能で人気が高かったものの、関節の強度から破損が続出する癖のあるフィギュアであった。 現在でもXBLA版をきっかけに新たなプラモデルのシリーズが開始され、OTからはライデン、フェイ・イェン、スペシネフ、10/80がコトブキヤから立体化されている。またボークスでもOT版テムジンが立体化されるなど、オラタン・フォースの復活をきっかけに多くの機体が立体化された。 メディアミックスに伴って世界設定が深く掘り下げられるようになり、雑誌や設定資料で語られる深い設定は、その辺りに拘るファンを深く引き込んでいった。 余談 開発段階では相手のバーチャロイドを投げる「投げ」というシステムも存在した(稼動前の雑誌にて情報・スクリーンショットなどが掲載されていた)が、没になった。一応ドルドレイのRTCW近接(相手の正面・背面にヒットさせれば二種類の投げ技が発生する)に名残を残している。 かつてはセガが運営するアミューズメント施設「ジョイポリス」(新宿駅)で、コックピットが可動する体感型のアトラクションとして本作のスペシャル版が設置されていた。 初代バーチャロンのセガサターン移植に際してのゴタゴタや、当時のセガの不安定な経営状況に影響され、開発陣の中でもずれが生じるなど万全の態勢で開発が進んだとは呼べない状況であったらしい。「偉大な前作」を超えるべくスタッフは奮闘するが、それでもやはり前作の壁は大きく、苦労したという。 ドリームキャストへの移植もやはり見切り発車という部分が大きく、さらにVer.5.66の「あと一歩感」からくるユーザーの批評は厳しかった。この状態は次作フォースの開発に際しても暗い影を落とすことになってしまったと、Xbox360版フォース・限定版付属の冊子内においてプロデューサーの瓦氏は述懐している。 そしてXbox360版に至っては、セガの正式なプロジェクト(事業計画)ではなく、『セガ社員のプログラマの1人が勝手に移植を試み、ある程度動く状態になったところで提出した(*24)』ところからプロジェクトが始まった(*25)。色々な意味で表に出た経緯が型破りなゲームである。 今作で登場した機体のうちシュタイン・ボックのみ同型の後継機が一切出ていない。 そもそも今作からして他機のビーム武器の寄せ集めという、コンセプトが微妙な機体であった。 一応『フォース』にて電磁兵器等を扱うVOXタイプは複数登場している他、通常勝利ポーズが一部のVOXタイプに受け継がれてはいる。 同じく5.66で登場したマイナーチェンジ機であるアファームド・ザ・コマンダーは『フォース』ではアファームドJ-Aとしてリファイン、『とある』でも神裂火織の愛機として登場している。 開発段階のAOUショーバージョンでは、まだテムジンの動作はOMGと似たような動きだった。(OMG版の前、斜め前ダッシュライフルで2連射) 第三次スパロボαにゲスト参戦を果たしている。 正確にはフェイ・イェン・ザ・ナイトのみ登場しており、以後のバーチャロンシリーズのスパロボ参戦はマーズを筆頭にコラボ作重視のため本作名義の参戦は唯一無二と考えられる。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/33705.html
登録日:2016/02/11 Thu 20 25 20 更新日:2024/09/04 Wed 00 41 33NEW! 所要時間:約 15分で読めます ▽タグ一覧 MARZ SRW参戦 VO4 おっぱい アイドル オラタン スパロボ バーチャロイド バーチャロン パンチラ フェイ・イェン ロボ娘 公式が病気 樋口智恵子 電脳戦機バーチャロン 「電脳戦機バーチャロン」に登場する機体で、最初の女性キャラ枠。 デザインはカトキハジメ氏であり、機体自体の提案も彼によるものらしい。曰く「ビギナ・ギナはヒロインが乗る機体としていいのだろうか」という疑問が昇華されたものだという。 スタッフの愛と萌えと執念がつまりに詰まった機体であり、タイトルごとにその時代の最先端を走る萌え要素が織り込まれているのが特徴で、 OMGのセーラー戦士→オラタンの「ジュニアアイドル」→フォースの「アンミラ」と、その軌跡を辿るだけで歴史の流れをなぞることが出来るほど。 世界観設定的にはやはり他のVR同様三世代に分かれるが、いささか経緯が特殊。 SRV-14-A フェイ・イェン -[ 開発経緯 ]- OMG(オペレーション・ムーン・ゲートの略。初代バーチャロンの舞台)を遡ること10年ほど前、0プラントのプラジナー博士は真の意味でのバーチャロイド(以下VR)である『ファイユーヴ』またの名を『フェイ・イェン』を作り出した。 ファイユーヴに関しては非常に説明が長くなるので、ファイユーヴ/オリジナル・フェイ・イェン(電脳戦機バーチャロン)の項を参照してほしい。 ともあれDN社は自社のプラントで誕生したフェイ・イェンをその手から取りこぼすことになったのだが、その後の調査で、0プラントのデータバンクの中にフェイ・イェンの構造データが一部残されていることが判明する。 このデータを可能な限りサルベージして作り出された複製VRが「フェイ・イェン(レプリカ)」である。 その後このVRがたどった経緯については非常に謎が多く、あいまいな部分が多い。 まずこの機体は技術実証機に近い機体であるため、本来は量産はおろか、実用を想定してすらいないはずである。 しかし「その機動性能が高かったため」という不可解な理由で制式採用が決定し、これまた本来想定されたVR戦の戦術モデルには存在しない「Special Reconnaissance Virtuaroid:特別偵察バーチャロイド」という不可解な分類コードが与えられてかなりの数が量産されている。 当時のVR運用はまだ戦術レベルでの手探り状態であり、この時点で「限定戦争における女性型VRのメリット」が理解されていたとも思えないのだが… -[ 機体構造 ]- 通常戦闘用ではないオリジナルVRの複製品ということもあって、戦闘性能にはかなりいびつな点がみられる。特にオリジナルの嫋やかな女性型フォルムをそのままコピーしたためか、装甲防御力の低さがかなり顕著。 兵装面に関しては、オリジナルが一切火器の類を持たず、唯一の対敵装備「エモーショナル・アタック」機構もコピーできなかったため、すべてがレプリカ独自の武装となっている。 主兵装となるのは胸部に搭載されたBL-c04型弾芯内包型指向性ビームランチャー。SRV-14に搭載するための改修で末尾にTypeFがついているが、基本的にはTRV-06バイパー系の胸部主砲と同一のものである。 しかしオリジナル由来の解析しきれなかった「何か」の影響で、放たれるビーム弾は勝手にハートマークになってしまう。大丈夫なのかこの武器。 副兵装としては、まず右腕にSG-4000型ビームランチャーを内蔵している。小型なため破壊力は低いが、速射性は高く命中精度も良好。 左手にはKoffy社製MPAS-14型多目的ビームランチャーを装備。高速ビーム弾を射出する小型軽量の手持ち兵装で、接近戦時にはそのまま実体剣としても機能する。 オリジナルの特徴である「ハイパーモード」機能も疑似的なものだが実現している。ただしオリジナルのような「広域メロメロ化」効果は持たず、単に諸性能が大きく向上するだけとなっている。 またこの機能は能動的に使うことができず、ダメージを受けてVRの自律意思が危機感を覚えることでしか発動できない。 -[ 活躍 ]- 第一世代VRとしては最後発の機体であり、OMGのわずか2年前に完成したばかり。そのため配備数も多くはなく、必然的に活動記録も多くはない。 実際の戦場においても、偵察任務においてはTRV(Tactical Reconnaissance Virtuaroid:戦術偵察バーチャロイド)のバイパーIIが充分にその任を果たしていたため、SRV-14の需要もそれほど大きいものではなかった。 バリエーションモデルや改良タイプもほとんど存在せず、OMG時点においてすら最新モデルは初期型のA型である。 -[ ゲーム内性能 ]- バイパー同様高速軽量タイプだが、空中主体のバイパーに対してどちらかと言えば地上重視。 しかし地上でのダッシュ速度は確かに速いのだが、攻撃性能が少し…いやかなり悪く、イマイチその長所を活かせない。 火力と奪ダウン力が貧弱、装甲が薄く被弾が響く、ダッシュやD攻撃の硬直キャンセルが利きにくいという3点セットのせいで、OMGのメインである中距離以下での射撃戦に非常にもろいのである。 遠距離での打ち合いになると硬直の不利が軽減されてかなり強くなるのだが、その状況に持ち込んで維持するのもなかなか難しい。 体力ゲージが5割を切るとハイパー化し、火力と弾判定、機動性が大きく強化される(バリア機能は忘れよう)。この状態でも射撃戦の根本的な辛さは変わりないが、目に見えて攻撃の脅威度があがるので敵側への心理的効果は大きい。 ガチで使う場合ハイパー化は必須要素といっていいので、何とかして適切なゲージでハイパー化したいフェイ・イェン側と、削りたいがハイパー化はさせたくない敵側の熱い心理戦が繰り広げられることになる。 PS2版では、Unofficialこと「ファイユーヴ」本人が操作キャラに昇格。おまけキャラということもあって、RWは同じビームガンのままだが、LWのボウガンはさすがに廃止され、CWとは性質の違うハートビームになっている。フェイ・イェンにあったハイパー化はない…というか最初からハイパー化状態の攻撃となっている。 RVR-14 フェイ・イェン・ザ・ナイト -[ 開発経緯 ]- OMGの後、VRを生み出したDN社は倒産。DN社を支えた9つのプラントはそれぞれが独立した企業国家となった。 その中でいち早く頭角を現したのが、もっとも強大だった旧第8プラント、FR-08(フレッシュ・リフォー)である。FR-08は旧DN社の系列機構の再統一を行い、その盟主として君臨した。 しかしFR-08の経営姿勢は極めて傲慢、高圧的なもので、その露骨なナショナリズム経済は配下組織の不安を呼び、また反発を育む土壌ともなった。 そんな流れの中、FR-08の支配体制を良しとしないプラントを密かに連携させ、強力なアライアンスを構築しようと試みる集団が現れる。 彼らの行動は反FR-08派の団結を促し、ついには旧第4プラントTSCドランメンが中核となって、FR-08が保有するDNAに対抗し得る強力な部隊を密かに設立した。これが後に全人類圏に勇名を轟かせることになる『RNA』である。 RNAはその戦力の根幹として、実戦的な宇宙戦闘艦ではなく戦闘VRを選んだ。FR-08と反FR-08派では力の差が大人と子供ほどもあり、正面切って殴り合ったところで勝利は望むべくもない。 しかし殴り合いではなく、ゲームでの勝負に持ち込むことができればどうか? RNAはFR-08とDNAの事情を熟知しており、彼らがこの「ゲーム」に乗ってくれることについて確信を持っていた。となればあとはゲームに勝つべく万全の準備を整えるだけだが、それは当然秘密裏に進められなければならない。 故にRNAは小規模であることを強いられており、少数である以上精鋭でなければならず、そのために個々のVRの性能的優位性の追求が最優先課題となった。 当時のRNAの軍備増強は極めて強力な情報統制のもとに進められており、判然としない部分も多いが、RVR-14に関しては以下の要素は確実視されている。 第一世代VRであるSRV-14-Aを技術解析し、それを元に開発されている。 その入手先は、旧第1プラント、DU-01(ダンシング・アンダー)から流出した70基のSRV-14-A用Vコンバータに由来する。 この機体の開発過程で第二世代VRの基礎技術が確立され、その技術は以降、RNA陣営の各プラントで共有された基礎フォーマットとなった。 TRVの概念を発展・先鋭化させた、戦闘情報処理VRとして設計されている。 -[ 機体構造 ]- 基本的な構造はSRV-14のそれを踏襲しているが、技術革新によって機体性能はほとんど別次元に達している。 特に効率化されたVコンバータの出力向上がめざましく、その余剰出力を用いて「Vアーマー」と称される防御フィールドを形成している。これによって第一世代機の装備火器の大半を無効化できる防御力を手に入れた。 さらにVコンバータの出力は機体の実存強度に直結するため、運動性能の上昇も顕著である。第一世代機ではなしえなかった超高速走行中の急激な方向転換(バーティカルターン)すら可能となっている。 Vアーマーからもたらされる圧倒的な防御性能と、高い実存強度による桁違いの高機動性能こそがこの機体の特徴であり、それは同時にこの機体から始まった「第二世代VR」全体の特徴でもある。 兵装に関しては基本的にSRV-14のスタイルを継承しており、胸部にハート型光弾を発射するビームイレディエイター、右前腕部に多目的ビームガンを搭載する。 手持ち式のビームランチャー兼実体剣は基準装備から外されているが、オプション装備である実体剣『愚者の慈愛』がほとんど固定装備として用いられている。 右腕に搭載されているブレスレット状の装備は、火器ではなく制御ユニットの一部である。 『賢者の妄愛』と名付けられたこのVコンバータ制御端末により、SRV-14では自律反応の一部でしかなかった「ハイパーモード」を、RVR-14では任意に発動できるようになっている(ただし相応のリスクはある)。 さらにRVR-14の斬新なところはその性能だけではなく、その想定戦術教義にもある。RNAの登場までは地球圏唯一のVR装備業者であった割に、DNAはそのVR戦術に関しては未成熟そのものだった。 DNAが固執していた「MBVとSAVの二種編成」自体、機械化歩兵や戦車をMBVに、砲兵をSAVに置き換えただけであり、旧兵器との単純な差し替え用法に過ぎない。 対してRNAは最初からVR装備を前提とした軍事組織であり、またFR-08打倒のためには限定戦争の視聴者層の支持が必要不可欠であったため、その運用に関しても非常に実戦的、かつVR戦のダイナミズムに満ちた魅力を発揮できるように努めていた。 RVR-14はRNAが標準化したVR戦隊において、「バック・コア」というポジションを務める。これは主に攻撃型スコードロンで用いられ、突破を担う前衛である「フロントライン」と、打撃・掃討を担う後衛「バック・フォース」の間に位置する。 バックコアの役割は、主に遊撃・偵察を担う両翼「ウィング」から送られる情報を管理、分配することであり、平たく言えば指揮管制機に相当する。 RVR-14はその任務を前提に開発された機体であり、高度な情報処理機能、優越した機動性、場合によっては自らが直接戦闘に参加して打撃力を担いうる火力と、任務に必要な性能をすべて持ち合わせている。 またある意味で最も重要なのは、性能以上にそのキャラクター性だろう。SRV-14が女性型なのはコピー元を忠実に再現した結果にすぎないが、RVR-14の場合は明らかに女性らしさを意識的に目的化している。 頭部は髪飾りにも見える巨大なハートマーク型の突出部を設けることで頭身を下げて幼く見せ、元々細かった四肢はさらに細く滑らかな曲線となり、対照的にアクセント点である肩部装甲、足首構造などは大型化させて四肢の細さと美しさを強調している。 胸部にも巨大なハート型のレリーフが設けられているという有様で、まさしく「アイドル少女」を地で行くデコりっぷり。 -[ 活躍 ]- RNAが開発した最初のVRだが、世間に知られるようになったのは後発の第二世代アファームド系よりも遅れた。 MBVであるアファームド系に対して、部隊の通信/管制を担当するRVR-14は配備数自体が少なかったし、そもそもRNAはこの機体を最初の内は秘匿したがっていた。 RNAがRVR-14を極秘指定していた理由は公言されていないが、おそらくは機体構造からその技術の由来がわかる→原型機の入手ルートが判明する→経路からRNAのバック特定…という流れになるのを避けたかったというのもあるだろう。 またそれ以上に、その疑似的なアイドル性を「希少価値」として重視していたため、なかなか人前に出さずレア度を高めたという線も考えられる。 現にRVR-14の視聴者からの人気はとてつもなく高く、中には企業国家レベルですらその人気に押される形でRNA陣営への加担を決めたというケースすらあったという。 このイメージ戦略はかなり徹底しており、RNAの現場レベルでもそれは考慮されていた。いや、現場要員自身、その魅力にやられてしまったというべきかもしれない。 愛称の『フェイ・イェン・ザ・ナイト』にしろ、本来は9番目の試作機を元に開発されたという意味で『フェイ・イェン・ザ・ナイン』と呼ばれていたところを、「そんな数字つけて呼ぶのは俺らのフェイちゃんに似合ってない!」と現場がつけた愛称がそのまま正式名称に転じたものである(実体剣と甲冑じみた肩装甲からの連想か)。 無論RVR-14の長所にはその魅力だけではなく、RNAの戦術教義に対応した高い戦闘性能も含まれる。 何しろRVR-14を中核に編成された標準的攻撃型スコードロンは、同数の第二世代VRで構成されたDNAの部隊をわずか20秒で壊滅させることすらあったというのだから、戦術レベルでもその有効性の高さは特筆ものだった。 また希少なRVR-14の存在は、配備された部隊の兵員の「我々は作戦において重要な役割を務めるのだ」という自覚に繋がり、また「俺らのフェイちゃんが見てる!」というオタサーの姫のような士気高揚効果も高かった。 一方でRVR-14は高価で数が少なかったため、配備が間に合わないところではアファームド系(主にC型系列)が使用されていた。C型はRVR-14のような専用機体という訳ではなく十全な機能を持ってなかったものの、運動会のフォークダンスで男と組まされた時のように士気が低下した可能性は否定できないがチーフコマンダーのようなRVR-14と同等まで情報処理能力を強化した機体もあったほか、アファームド系列らしい安価で高い信頼性が現場でも歓迎されていた。 ちなみにRNAの看板機体でありながら、直系の第三世代モデルが今のところ作られていない。おそらくはVR全体の第二世代→第三世代の移行期に、タイミング悪く他社製の第三世代フェイ・イェンが限定戦争にデビューしてしまったためだと思われる。 -[ ゲーム内性能 ]- キャンセル周りが改善され、LWがボウガンからテムジンのようなソードに変わったが、使用感覚はほとんど変わっていない。 よって中距離射撃戦でリードをとり、あとは対応しつつ逃げという戦術がそのまま受け継がれている。押し引きが高速化したこともあって近接戦闘もかなり強くなっているが、相変わらず装甲が薄いのでかなりリスキーな立ち回りになる。 特にゲーム自体が高速化したVer5.56では、単純な振りの速さが強みになるため、バトラーを追い抜いて近接最強ユニットとされる。 ハイパー化のバンプアップ効果はさらに上がっているが、オラタン自体1、2発の被弾で逃げ回る削り合い重視バランスとなっているので、発動の機会は多くない。 特に上級者同士の戦いになるとこれが顕著で、「敵が50%以下で、かつフェイの方がHP有利で、しかも時間が迫っている」という状況にならないかぎりまず発動させてもらえない。 自分でハイパー化するコマンドも追加されたが、体力ゲージが3割まで減ってしまうので使いどころはかなり限られる。 基本「あとは火力(と奪ダウン力)さえあれば文句なし」な機体なのだが、その火力がバージョンアップで乱高下しており、それに伴って地位が上下に激しく動いた歴史がある。 Ver5.45のDC版では中堅程度だが、コケカッターとまで呼ばれるLTLWが強いアケ最終および箱◎の5.66では3強(ライデン・グリ坊・スペ)のすぐ下に位置する強機体。 ただし壁を超える攻撃が皆無なため、スペースドックが来たらかなり泣ける。 TF-14A フェイ・イェン with Vivid Heart -[ 開発経緯 ]- 火星圏における新たな限定戦争市場である『火星戦線』が成立したころ、FR-08を放逐された元総帥リリン・プラジナーは、トランスAFG社を設立して自らの力の強化を図っていた。 トランスAFGはその高い基礎技術力を活かして様々な分野に手を出して成功していたが、しかし資金力と影響力だけを伸ばしていても、リリンの真の目的を達成することはできない。 目的のためには確固たる軍事力が必要であり、またある事情からその軍事力は「定位リバース・コンバートによる長距離瞬間移動が可能なVR」である必要があった。 そもそもVRは、Vクリスタル質を塗布したディスクにコンバータが一定の負荷を与えることで、書き込まれたデータを物質として実体化させる現象を利用して作られている。 これをリバース・コンバートと呼ぶが、その発展的技術が定位リバース・コンバートである。これはパイロットやVコンバータを含めたVRをデータに戻し、電脳虚数空間(CIS)を経由して、任意の地点で再び実体化させる技術で、後に第三世代VRには標準搭載されるようになるものだった。 が、これをリリンが自社のVRに採用するのは困難だった。この技術は旧第6プラントSM-06(サッチェル・マウス)によって開発されたのだが、SM-06の首領であるマシュー大佐はリリンにかねてより強い敵意を向けていたのである よってトランスAFGはSM-06のそれとは別系統の定位リバース・コンバートを独力で開発する必要に迫られた。だが同社技術スタッフの中核をなすのが、旧第5プラントDD-05(デッドリー・ダッドリー)の倒産時に流出した技術者達であったのが幸いした。 かつてDD-05が作り出したHBV-502は史上初めて長距離定位リバース・コンバートを使用したVR(といっても当時のそれは非常に不完全なものだったが)であり、それに携わった彼らは技術上の要点をすでに把握していたので、開発は順調に進んだ。 とはいえ、リリンには時間がなかった。一刻も早い定位リバース・コンバート搭載機の実用化を望んだ彼女は、ついにプラジナー博士の娘である彼女だけに許された奥の手を使う。 同じくプラジナー博士に作られた、いわばリリンにとって姉妹ともいえるオリジナルフェイ・イェンことファイユーヴを説得し、そのCIS往還構造を参考にさせてもらったのである。 ファイユーヴの構造を参考にしたため、TF-14/stのコードを与えられた定位リバース・コンバート機構の試作機は、当然従来のフェイ・イェンに近いフォルムのVRとなった。 しかしこの時点ではまだ一般販売を想定されたものではなく、あくまで定位リバース・コンバート実用化のための試験機にすぎなかった。 しかし実地試験が繰り返される頃になると、以前から敵対的だったSM-06の妨害行動はさらに露骨になり、試験中のTF-14/stがVR部隊に襲撃される事件すら起きるようになった。 この為試験機には急遽武装が施されて戦闘用となり、各地でSM-06部隊との武力衝突が頻発するようになっていく。 そしてそんな戦闘の一部が映像として撮影され、電波に乗るようになると、にわかにTF-14/stの人気が爆発する。 TF-14はフェイ・イェン由来の可憐で華奢なフォルムを持つビジュアル機体だったし、またSM-06側の主力VRは100人中99人が「悪役」と看做すビジュアルの『悪七郎兵衛景清』タイプだったのも幸いした。 この流れを敏感に捉えたリリンは、TF-14/st限定戦争用としての調整を施し、(ファイユーヴの抗議を却下して)市販化することを決定したのだった。 -[ 機体構造 ]- ファイユーヴを直接参考にして開発されたため、技術的に言えば第一世代→第二世代とちがって、それら前世代機からの直接的な連続性はない。 とはいえ、戦闘VRとしての改良が施されるにあたっては、戦闘経験の豊富な蓄積があるSRV-14-A、RVR-14をデータを参考にしたのはまず間違いないだろう。 武装も主兵装となる胸部のハート形光弾を発射するビームランチャー、右腕のビームガンという配置であり、明らかに前世代機からの継承と言える。 さらに基本モデルとなったA型では、副兵装として実体剣兵装「愚者の慈愛」を搭載するなど、RVR-14からの影響が顕著である。 そしてある意味で最も特徴的なのは、そのあからさまなほどに狙いまくった外観である。 フリル度が下がったスカート部やローファー風になった足などに顕著だが、 「テレビの中の人気美少女アイドル」路線を狙っていたRVR-14と異なり、 「かわいくて皆の人気者だけど、雲の上じゃなくて手の届きそうなところにいそうな普通の女の子」的なアンナミラーズ風ウェイトレス系の方向性を志向している。 細くなめらかな四肢はRVR-14と共通するものの、アクセントとして目を引く形に配されていた甲冑風の肩部、脛部の装甲ユニットは小型化され、戦闘兵器ということを感じさせない朗らかで嫋やかなイメージを与えている。 さらに徹底しているのは、開発者・視聴者・運用者の妄執が結実したチェスト・シェル(胸部パーツ)「ソーラクス」であろう。 そう、TF-14はフェイ・イェン系の歴史において、少女の胸のふくらみの再現を初めて実現した恐るべきVRなのである。ソーラクスはモジュール化され、状況や搭乗パイロットによって最適なサイズに適宜交換できるようになっている。 用意されたサイズは紆余曲折を経て、最終的に次の5段階に落ち着いた。 Model B65「メゾピアノ」 ファイユーヴの「自己申告」を元に作られた標準サイズ。普乳。 Model D65「フォルテ」 打撃艦隊『フォース』の人気女性パイロット折鶴蘭大尉の再現サイズ。巨乳。 Model G65「フォルテッシモ」 フォースの男性スタッフが「大きさを妥協して」採用した傑作。もっとも人気が高いとされる。爆乳。 Model AA60「ピアニッシモ」 「超高精度3D生体スキャナー」と畏怖されるスタッフがファイユーヴ本人を実際に目測して作られたサイズ。友愛といたわりのきもち。 Model G70「ビッグ・バンX」 折鶴蘭大尉の再現サイズとして最初にスタッフが提案したサイズ。さすがに本人に「ここまでは大きくない」と却下された。超爆乳。 そして忘れてはいけないのは、下半身、というか腰部の構造である。 人間のように重心から斜め方向に関節がのびた構造はフェイ・イェン系の特徴であり、関節の分岐点、すなわち股間も人間らしい逆三角形の形状となっている。 TF-14ではこの股関節部分に「ヒップアタック時の衝撃から構造を保護するため」という理由で一体成型の保護装甲を施している。確かにもっともな理由ではあるが、装甲の色が純白なのはいかなる理由によるものだろうか。 まあ直截的に言うなら、TF-14はおっぱいの上にパンチラも完備しているということである。 ちなみにこの保護装甲は本来もう少し厚い二重装甲だったのだが、「ブルマって野暮ったいからイヤ」とファイユーヴが勝手に仕様を変更して現在の形になっている。 TF-14は最終的に空前のセールスを記録することになるが、これらのフェティッシュ的な機能の売り上げへの貢献は図りしれないほどであったという。 -[ 活躍 ]- ライバル機種がいない絶妙なタイミングで、しかも先行した世間の話題に乗る形という最高のデビューを飾ったためか、その売り上げは新興ブランドのVRとは思えないほどの巨大なものとなった。 さらにこの機体は、木星圏で『攻性結晶構造体アジム』を駆逐するために編成された打撃艦隊『フォース』において、重要な役割を果たしてもいた。 政治的事情による孤立から非常にストレスが蓄積する任務をこなしていたフォース隊員にとって、士気を保つためには女の子に萌えたり、萌えるあまりに兵器に私的な改造を施したりといった「遊び心」の発露は極めて重要だった。 旧世紀の戦争において、戦闘機に奔放なノーズアートを施したり、本国から送られた慰問団の女優に歓呼の声をあげたりしていた兵士たちを思い浮べてもらいたい。彼らの姿はある種滑稽ではあるが、その裏にある悲哀は物悲しい。 とはいえ、「VRのおっぱいのサイズを巡り、艦隊を出奔して地球圏に帰還してひと騒動起こす」隊員などが出てくるあたり、いささか罪深すぎる魅力を持ったVRと言えるかもしれない。 -[ ゲーム内性能 ]- VHは最もオラタンフェイに近いタイプで、系列機に比べてLWの高い相殺力と削り力が魅力となる。機体の特性はあまり変わらないのだが、2on2になったことでガン逃げ戦法が通じにくくなったため、積極的に戦況に絡んでいく必要が出てきた。 この手の「火力が低くガン逃げが主体」だった軽~中量機はフォースで全体的に地位を落としているが、フェイ系はバランスがよい武装を持ち、回転率が悪いとはいえ援護に向いた高誘導ターボショットも持つためまだマシな方。 とはいえ薄い装甲という欠点は変わっておらず、それでいて積極的に攻めていかなければならないので一瞬の油断でダメ負けしてしまう。繊細な女の子を傷つけないようにがんばるべし。 ハイパー化のバンプアップ効果はシリーズ最低というほどに下がったが、その代わりダメージを喰らいやすいゲームバランスと、任意に体力を相方と分け合えるレスキューダッシュのおかげで、能動的にハイパー化を使っていけるという点ではシリーズ最高である。 相方や展開次第ではあるが、試合時間の半分以上をハイパー化状態で戦うことも可能なほど。 2on2を旨とするフォースにおけるフェイ系列の主戦機として申し分ない性能を持ち、上級者は最終的に本機に戻ってくることも珍しく無い。 特筆すべきはテムジン747Aにもプレッシャーをかけられる近接攻撃の速さと機動力。 特にVターンは優秀の一言。 「削って逃げる」を地で行く歴代フェイの特性を色濃く受け継ぐ機体中~上級者向け機体。 -[ 系列機 ]- TF-14B フェイ・イェン with Blue Heart TF-14の系列機は基本的に「話題のあの人の装備を再現!」という形で開発されているため、それぞれの機体には特定のモデル(となるVRに登場していた)女性パイロットが存在する。 TF-14Bの場合は、ムーンゲート内における戦闘でSM-06の首領であるマシュー大佐が駆る景清と戦って生還したトランスAFG社所属の少女パイロット、レミ・ファンソーラ中尉(16)の乗機に因む。 中尉は戦闘のさなかに本来装備していたボウガンタイプの主兵装を失い、現地でSM-06側が開発したと思われる大型実体剣を発見して武器としたため、BHもそれを改良・量産した大型実体剣「強者の妄信」を主兵装としている。 また中尉はマシュー大佐との戦闘の最中、VR頭部のツインテールの片方を引きちぎられていたため、それに因んでBHのツインテールもショートモデル(ただし両方)となっている。 ●ゲーム内性能 重近接型フェイ。装甲値が上がり、LWや近接などの威力が向上しているが、それ以上に機動性の低下が痛い。 特にただでさえよくなかったジャンキャン性能がさらに悪化してエラいことになっているので、他のフェイと同じ感覚で扱うと痛い目を見る。 剣が重すぎるのか、敵の方向に振り向くまでにかなりの時間がかかる。具体的に言うと他の機体はジャンプした瞬間に向き直るのに、フェイBHは ジャンプの頂点でようやく向き直る というレベル。 装甲もそこまで上がっているわけではないので、基本的にVHを一歩進めて二歩退がらせた感じは否めない。とはいえ武装自体は比較的バランスがいい方なので、使えないというほどの機体でもない。 さらに言えばBHを使うプレイヤーはキャラ愛ゆえにあえて使う達人であることが多く、対戦で見かけた時に弱機体と侮ると圧倒的技量差でボコボコにされる羽目になるだろう。 TF-14C フェイ・イェン with Panic Heart ムーンゲート内の戦闘で、一躍時の人となったファンソーラ中尉に因む再現モデルの一つ。 彼女が出撃時に装備していた初期装備であるボウガン型ビームランチャー「亡者の懺悔」装備機を再現したもので、さらに遠くさかのぼればSRV-14-Aが標準装備として搭載していたものに近い伝統のモデルでもある。 ●ゲーム内性能 OMGに先祖返りしたフェイ。機体特徴も似た感じで、火力の微妙な弱さから正面切っての撃ち合いは他のフェイほど強くない。が、2on2という環境が幸いして遠距離火力の強さの価値が急上昇。 高誘導LW援護のあたりっぷりは全機体中屈指といってもいいほどで、LWとCW命中時の状態以上効果を含め、極めて強力な援護機として存在感を放っている。しかも援護機の中ではタイマン性能も決して悪い方ではない。 フェイの中では最も役割がわかりやすい機体で、装甲の薄さだけは痛いが初心者にもかなりおすすめできる性能。 ただしLWは発射SEが死ぬほど目立つため、熟練者が相手の場合音だけであっさり回避されてしまったりするので、敵プレイヤーの技量によってプレッシャー度がかなり変動する。 「逃げながら援護」が最良のスタイルではあるが、そうは運ばなかった時に前に出て戦局に絡んでいく判断力も求められる。 箱版では誘導が強くなった影響で、援護火力がさらに向上。音を聞いてもよけられない場合が多くプレッシャーが跳ね上がったため、放置される可能性はまずなくなった。 ダブルアタックを受けることもしばしばだが、パニハは逃げ回る足を十分にもっているので全然問題ない。 もはや完全なる強キャラと化したのは間違いなく、人によっては厨キャラと看做す場合もあるほど。 被弾した時? 被弾しなければいいんだよ。 勝ちポーズは指鉄砲を作り「ばきゅん☆」とやる。かわいい。 TF-14m フェイ・イェン with Cinderella Heart 打撃艦隊フォースのアイドル的存在である折鶴蘭大尉(21)に因む再現モデル。 元々折鶴大尉はRNAに所属するパイロット(当時は少尉)だったのだが、ある作戦で乗機『VOX Lee』を撃破され、個人装備すら失って一人さ迷い歩くことになってしまった。 しかしそんな彼女の元にウェイトレス服の謎の少女が現れ、持っていたトレイと「魔法の呪文」を与えて消える。 その後折鶴少尉は絶体絶命の危機に陥るのだが、少女からもらったトレイをもって「魔法の呪文」を唱えると、実はVディスクだったトレイが光を放ち、少尉の体はTF-14と同じ姿に、つまりVRそのものになっていた。 彼女はその力を使って危機を乗り切ったが、力尽きて倒れてしまう。 そんな彼女を救助したのは、フォースの総司令官にしてTSCドランメンの総帥でもあるセレブ中のセレブ、アンベルIVであった。彼女はフォース強化の為に優秀なパイロットを集めていたアンベルIVの目にとまったのである。 RNAの下っ端哨戒隊員から、アンベルIVに直接救助され、人類圏有数の精鋭部隊であるフォースに転属した彼女はまさしく「電脳暦のシンデレラ」であり、その逸話は世界的な人気を集めた。 CHはそんな彼女の逸話に因んだものであり、謎の少女からトレイを渡されたという点から着想して、『ペイシェント・トレー』と呼ばれる実体…実体…実体お盆?を主兵装として搭載している。 ちなみにTF-14のソーラクス換装機能は、本来フォースにおいて彼女の搭乗機のためにスタッフが作り上げた機能である。 ●ゲーム内性能 インターミッションに表示されるワイヤーフレームが特徴的で、パーフェクト勝利ポーズがかわい過ぎる。天使。 ただ、射撃攻撃力はCWを除いて系列中でかなり低い点に注意。避けて削る戦法を強いられる。 他にも、TLWでトレーを投擲した後、トレーが戻って来てない状態でもどこからともなくスペアのトレーを取り出すため近接が可能という特徴がある。 シックに決めず、 ファンシーにいくのがアニヲタ流です! さあ、みんなもきらめく戦火を練り歩こう! ハイパー・モードで ゴージャスまとって繰り出すよ! ポストスクリプト・ミー! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 最後ルー語じゃねーか!! -- 名無しさん (2016-02-11 21 31 10) スタッフが最初に提案したビッグ・バンXとはいったい… -- 名無しさん (2016-02-11 21 42 52) ↑2 ルー語じゃないよ! さしずめファイユー文ってとこかな⁉︎ -- 名無しさん (2016-02-11 21 59 59) サルベージして作られたレプリカの後後続機はオリジナルが定期的に手を加えながら進化していってるイメージでいいんかな? -- 名無しさん (2016-02-12 16 04 58) gomen,ビギナ・ギナ -- 名無しさん (2016-02-12 16 58 21) ↑ミス ゴメン、ビギナ・ギナからこれに至るまでの過程が理解できない -- 名無しさん (2016-02-12 16 59 05) ビギナ・ギナも女戦士が乗る機体としては悪くない気がするんだけど・・・ -- 名無しさん (2016-02-12 23 54 33) バーチャロン世界の男はバカばっかwwwwww -- 名無しさん (2016-02-28 18 28 34) ↑バカとか言わないであげて…VRは基本モーショントレース…Gガンで言うモビルトレースシステム搭載イコール中のパイロットはガチでキラッ☆のポーズとかとからアカンのや…フェイ・イェンを自分色に染め上がる位は許してあげて欲しい…。・゜・(ノД`)・゜・。 -- 名無しさん (2016-05-06 22 42 47) 多分、今のブキヤがあるのはだいたいこいつのせい(ザ・ナイトのキット的な意味で) -- 名無しさん (2017-08-26 23 12 13) 正直こいつのbgmは萌えに傾きすぎで闘ってる気がしないから好きじゃない。でも格闘戦での楽しさは全機体トップだと思う。 -- 名無しさん (2018-12-11 20 55 23) みっくみく~~ -- 名無しさん (2019-03-20 11 16 14) 初代での没曲"From the Moon to Me"がかなり凄まじい。今の表現を使うと『にせる』、機会があったら聴いていただきたい -- 名無しさん (2023-05-17 21 35 21) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/33782.html
登録日:2016/02/20 Sat 17 44 00 更新日:2023/07/04 Tue 19 38 30 所要時間:約 15 分で読めます ▽タグ一覧 MARZ VO4 VOX やられ役 オラトリオタングラム バーチャロイド バーチャロン ボック ミサイル ミリタリー 箱 量産機 電脳戦機バーチャロン ボック/VOX(電脳戦機バーチャロン) 『電脳戦機バーチャロン』に登場するみんなの箱。 箱箱しいデザインと緑系統の落ち着いた塗装がいかにもな「リアル兵器!」感を醸し出すからか、昔からコアなファンが多い系統のVR。当時の擬人化イラストは今の目で見ると完全に艦娘である。 ゲーマー的にパッと見すると、「ベルグドル」→「グリスボック」→「VOX DAN」とストレートに進んできたキャラなのかな?と思ってしまうほどデザインと武装面は似通っている。 しかしそれぞれのVRはキャラ性能的にもかなり違うし、設定においてはベルグドルとそれ以降では実はまったく別のVRである。 そのヒーロー成分に欠ける外見のせいか、あるいはジ・Oをはるかに超える体積のせいか、はたまた単純に多種多様で数の多い火器パーツのせいで単純に作り手的に作るのがマンドクセなせいかキット化に全然恵まれない悲運のVR。 ボック(VOK) -[ 開発経緯 ]- OMG(初代バーチャロン)より数年後、突如として出現した軍隊『RNA』と、彼らが保有する圧倒的な高性能VRは全地球圏に衝撃を与えた。 RNAの襲撃を受けた地球圏最大規模の軍事組織『DNA』、そしてその実質的な親会社である『FR-08』は、従来のVRを自由自在に蹂躙するその新型VRを「第二世代型VR」と分類し、慌ててその対抗策を講じることになった。 DNAは当面の対策として、配備されている大量のVRを前線に集めて数によって対抗しようとした。 しかし第一世代VRと第二世代VRの間にはチハたんと10式ばりの隔絶した性能差がある上、当時のDNAの主力機は第一世代の中でもお世辞にも高性能とは言えない(はっきり言えばポンコツな) SAV-07 ベルグドル系列であった。 当然の帰結としてキルレシオは凄まじいことになったが、古来言う通り「弾より多い敵は倒せない」わけであり、とにもかくにもRNAの侵攻を一時的に押しとどめることには成功した。 とは言えこのままで長く持つわけもなく、DNAは早急な第二世代VRの開発と配備をFR-08に求める。 FR-08の第二世代型VR開発要請に応えたのは、FR-08の子飼いと言ってよい『RP-07』、場末の工業プラントである『DD-05』、そして第一世代随一の傑作機とも呼ばれたHBV-10 ドルカスを開発した実績のある『MV-03』である。 FR-08は、各々のプラントにMBV(主力戦闘バーチャロイド。戦闘における前衛を担う)、SAV(支援攻撃バーチャロイド。戦闘における火力支援を担う)、HBV(重戦闘バーチャロイド。SAVの火力を持ちながらMBV的運用も可能なハイブリッド)の開発担当を割り振る。 MV-03に対する開発要請は「SAV」であった。 MV-03は3つの中で最も開発能力が高い(と思われていた)プラントであり、その開発はスムーズに進むと思われた。が、問題は彼らの開発力とは関係のないところから次々とやってくるのである。 まず最初は、MBVの開発を担当するRP-07に端を発する問題だった。 RP-07は元々工業プラントではなかったので技術基盤が弱く、それでいて開発機の要求水準が非常に高かったため、次期MBVの完成には「あと2年以内にできれば奇跡」とまで言われるほどに時間がかかるであろうことが判明したのである。 このためFR-08は、MV-03が担当する次期SAVについて、ある程度MBV的な運用ができるように、と注文を変化させた。 MV-03が開発を進めていた純SAV系の案は放棄され、代わりに傑作機HBV-10を第二世代型へ改良するという案が提出され、承認された。 しかし程なくして第二の問題が発生する。 3つのプラントの中で最も期待されていなかったDD-05が、早くも『HBV-502 ライデン』を完成させてしまったのである。しかも恐ろしく完成度の高い強力な第二世代HBVであった。 この性能に満足したDNAは、特徴が被っている(と判断された)MV-03のドルカス強化計画を差し戻し、再びSAVの開発に戻るように要請した。 渋々ながら再度の路線変更を受け入れたMV-03だったが、すぐにまた問題が起きる。 復権を焦るDD-05が、RNAに対してもHBV-502の大量販売を始めたのである。これを察知したDNAは、HBV-502に頼りすぎるのは危険と判断し、先の要請を取り消した。即ち再びHBV路線への回帰である。 いい加減キレかけてきたMV-03に、今度はFR-08からさらなる追い打ちがかかった。 FR-08はRNAが運用するアファームド系列のVRが、武装変更によってMBVとしてもSAVとしても運用できる高いフレキシビリティを備えていることに感心。 MV-03に対して開発中のVRに同じ機能を搭載することを求めてきたのである。 つまり最終的にMV-03が開発することになったのは、「SAVだけどHBV並の融通性を保ちつつ、しかしMBV的な運用も可能で、それでいてフレキシブルな運用が可能なVR」だったのである。 「バターコーン海苔チャーシューもやしネギ煮玉子メンマにんにくキャベツ味噌トンコツ塩醤油ラーメン下さい。低カロリーなやつ。」的な全部乗せ注文に頭を抱えたMV-03だったが、苦慮した末に一つのアイディアにたどり着いた。 そう、セルフトッピング方式である。 -[ 機体構造 ]- まず第一の特徴として、その極端な小ささが挙げられるだろう。他機種の標準サイズよりも二回りほど小型である。 さらに固定武装が施されてないのも特徴である。いや正確には武装どころか、腕さえない。つまりこのVR、Vコンバータを除けば、脚と短い胴とセンサー類がつまった頭部しか持たないのである。 当然このままでは戦闘VRの名に値しないが、それもそのはず、ボック(Vok)と名付けられたこのVRは、完全な戦闘機能を備えた専用の武装パッケージと組み合わせることで、初めて1体のVRとして完成するのである。 武装パッケージを二人羽織の様に外殻として纏った本機は、肩に大型ランチャーを背負い、武器腕となっている両腕に加え腹部にも副腕を2本備えた、どっしりとした見た目のVRに変貌している。 専用ユニットを換装することで機体の性格を様々に変化させることができるこのフレキシブルシステムは「ユニット・スケルトン・システム(USS)」と名付けられ、以後MV-03のお家芸となった。 またボック系の大きな特徴として、他機種と比較して非常に高い機械的信頼性を確保している事が挙げられる。 元々MV-03は運用データのフィードバックと現場の兵士達の意見を重視する実用主義メーカーだったし、ボックはUSS機故に本体の構造が最低限かつ単純で故障率が低く、もし故障が発生しても換装ユニット部なら即座に取り換えることもできるという構造上の利点もあった。 先行してデビューしたHBV-502は申し分のない戦闘性能を誇っていたが、構造に繊細な部分が多く整備性の悪いVRであり、ボックのこの点は強力なセールスポイントになった。 -[ 活躍 ]- 喉から手が出る思いで第二世代VRを欲していたDNAだったが、MBV(テムジン)は開発が遅れ、HBV(ライデン)はプラントの不祥事で配備が停止してしまうという始末であり、ようやく安定供給を実現できたボックは彼らをして狂喜させた。 ボック系で最初にリリースされたのはSAV的運用を主体とした『SAV-326グリス・ボック』だったが、従来のMBVであった第一世代機の10/80より全面的に高い性能を持っていた上、第二世代MBVもいまだ配備されていなかったため、MBV的な運用もされるようになっていった。 SAV-326自体はあくまで火力支援を第一義としたSAV運用を想定したモデルであったが、「圧倒的な火力」「抜群に高い信頼性」「それでいて安価で大量配備が可能」という兵器としての根本的な利点によって、多少の向き不向きなど押し切ってしまうことができたのである。 またこれは同時に、戦闘VRの運用について旧兵器の固定観念を引きずっていたDNA上層部の蒙を開く結果にもなった。 MBVは戦車や歩兵とは違うし、SAVもまた単なる砲システムにはとどまらない汎用機動兵器なのだ、と。 ボック系は怒涛の勢いで配備数を伸ばし、様々な戦況で多様な役割を担当することになった。 MV-03もその過程で上がってきたDNAからの要望を敏感に受け入れ、偵察/哨戒用の軽量ユニット『ディク・ディク』、武装をエネルギー系に統一して運用コストを下げた『シュタイン』、完全にMBV志向となった『ゲムズ』など、多くのユニットを開発して対応力の向上に努めた。 結果としてDNAの第二世代VRは(MBVを待つまでもなく)ボック系一色に埋め尽くされることになる。 RNAも含めた地球圏全体の第二世代VRの配備数において、ボック系だけで最終的にはその内の7割を占めていたというのだから、商業的には大成功という他ない。 しかしボックには唯一の、しかし極めて重大な欠点があった。「華がない」のである。 兵器に華なんて…という見方は本来ならば当然だが、VRがそもそも限定戦争という「戦闘興業(娯楽)」を盛り上げるために開発されたということを忘れてはならない。 圧倒的な火力と配備数によって圧殺するというボック系の戦法は戦争の常道に沿ったものだが、それゆえに限定戦争の視聴者にとっては「つまらないゴリ押し」と映った。 敵対するRNAの主力機であるアファームドが、主役然としたヒロイックな切込み主体の戦闘スタイルだったのもまずかった。 DNAとRNAの抗争は当時、「悪徳大企業FR-08」VS「義賊RNA」という単純な構図として視聴者に捉えられており、Vok系の戦闘スタイルはこのイメージを強力に後押ししてしまったのである。 -[ 系列機 ]- SAV-326-D/9 グリス・ボック SAVタイプの基幹機種。 武装はミサイルを主体とする実弾系武器で固めている。 詳細は項目参照。 SBV-328-B シュタイン・ボック SAV-326は爆発的な勢いで配備数を伸ばしていったが、その為に大きな問題が発生した。 猛烈な弾幕を駆使するSAV-326が急増したため、兵站への負荷が激増してしまったのだ。特にミサイルは弾そのものにコストがかかる武器なので…。 地球圏最大の軍事組織DNAといえどこの問題はさすがに軽視できなかった。 というかDNA自体、税金で運営される軍隊ではなく営利企業なのでコストに対しては極めて敏感なのである。 このため開発されたのが、兵装から実弾系を廃してエネルギー系兵器に統一した『シュタイン・ユニット』である。弾薬の補給を事実上不要としており、その運用性の高さからDNAでは歓迎された。 しかしミサイルやナパームボムなどの実弾兵装がなくなったとことで、零距離射撃(水平射撃)を主体とするVRに様変わりしており、SAV-326の役割を代替するというよりは、むしろMBVに近づいた形となった。 当時のDNAではいまだ第二世代MBVが配備されていなかっため、この機体が事実上のMBVとして大量運用されることになる。 ●ゲーム内性能 弱い(確信)。何が決定的に弱いというのではなく、満遍なく少しづつ弱い。 武装が設定通りビーム系になっており、スペシネフっぽい追尾ビーム玉(通称メロン)、テムジンに似た立ちRWと前ビ、ライデンぽいレーザーと多様なビーム兵器を搭載するのだが、そのほとんどが性能的にオリジナルより劣化している。 壁裏でメロンを出し、飛び出してトリカゴるというのが基本スタイルだが、この戦術自体スペシネフの劣化である。 また多様なビーム兵器を3種…というかCWに詰め込んでいるので、「あのビームとあのビームをコンボ的に使いたいんだけどゲージ共有なので連続して撃てない」といったシチュエーションが多いのも悩みの種で、武装は豊富なのに切れるカードが多くない。 一応グリス同様に高速近接が可能で、しかもビームブレードが出る分グリスより更に強い…という売りはあるが、フェイの速度には流石に勝てない。 「軽量級には鈍重で高誘導攻撃が少ない点を衝かれ翻弄される」「重量級には相殺力と火力の低さを衝かれダメージ負けする」「中量級には不器用さを衝かれてジリ貧になる」と器用貧乏さが露骨にでた形になった。 VOX -[ 開発経緯 ]- オラトリオ・タングラム以降、ボックの商業的大成功で力をつけたMV-03は、FR-08の頸木から解放されうる新たな限定戦争市場の開拓を模索していた。 同様にFR-08の高圧的な支配体制に辟易していた国際戦争公司(*1)もこの動きに同調したため、両者は共同で新プラント「アダックス」を設立。MV-03は開発・生産力のほとんどをそちらに移す。 最終的にアダックスが目を付けたのは、前暦末に人類が入植を開始し、そして見捨てられていた火星圏であった。数度の予備調査を経て、勇躍火星へと向かったアダックスであったが、そこには様々な困難が待ち受けていた。 まず第一には、火星の先住者たる「マージナル」と呼ばれる人々である。彼らはかつての入植者たちの子孫であり、そして地球圏から見捨てられた者たちでもあった。 彼らは地球圏とは隔絶して独自の生活圏を築き上げており、火星を(興業とは言え)戦場にするためにやってきたアダックスに対して好意的であるはずもなかった。 マージナルは新参者を断固拒絶するほど頑なでもなかったが、アダックスが現地での興行を考えた場合、彼らのそれ以上の好意、あるいは協力は欠かせない。 結果として、アダックスが火星圏で得た限定戦争収益の3割をマージナルに分配するということで折り合いがつく。 次に火星圏という地域そのものに内在する問題である。 火星にも月の遺跡と似たVクリスタル施設が存在したのだが、そこに安置されたVクリスタル(マーズ・クリスタル)の攻性侵蝕波が、従来型VRのVコンバータの活性を著しく低下させ、活動を大きく阻害することが確認されたのである。 場合によってはVRの実体化すら保てなくなるほどであり、これはVRによる限定戦争を企図していたアダックスには致命傷になりえた。 しかし実は火星圏には、その環境に耐えて活動しているVRがすでに存在していた。 かつてマージナルと個人的に接触していた『SM-06』の開発主任『アイザーマン博士』は、火星での調査に便宜を図ってくれたマージナルへの返礼として、現地適応したサイファー系列のVR『YZR-3900』を開発・提供していたのである。 アダックスは交渉の末、マージナルとアイザーマン博士の許可を得て、YZR-3900に用いられている火星適応技術を供与してもらうことに成功する。 やがてこの技術の反映には火星でのみ産出される「ブラックベリー」と呼ばれるマーズ・クリスタル由来の結晶質が必須であることが判明。 しかしこれも交渉の末にマージナル側から輸出してもらうことで合意に達し、ようやく火星環境に適応した新型VR、つまりは第三世代型VRの開発が始まることになる。 アダックスがその最初のモデルに選んだのは、当然ながら自社の最有力商品であったボック系である。 これは単に販売実績によるものだけではなく、限定戦争市場を一から構築せねばならない関係上、USS構造によって、様々な役割を担うための多様なバリエーション機を容易に運用し得るボック系が有効と考えられたためでもあるだろう。 やがて完成した第三世代型ボック系は、「VOX」と名付けられた。 それはFR-08やDNAに対する独立の意を示したものか、従来のようなDNA式区分におけるロール分けされた型式番号ではなく、「VOX ○○」という分類コードを与えられ、新時代の基幹機種となるべき矜持を暗に示していた。 -[ 機体構造 ]- 基本的には単純な「ボック系第三世代型仕様」であり、仕様変化に伴う性能の変化こそあるものの、機体コンセプトにも大差はない。 第二世代VRに対し、第三世代VRを特徴づける変化点は大きく二つある。 一つは「マーズ・クリスタルからの攻性侵蝕波に対するフィルタリング機構」である。これは文字通り火星圏でのVRの生命線ともいうべき機能で、マーズクリスタルから発生しているVコンバータの阻害作用を抑え込む機構である。 しかしこの機構の為に、実はスペック自体は第三世代機は第二世代型に比べて低下している(*2)。 とはいえ「両者がそれぞれの理想的な環境下で稼働した場合を比較すれば」という条件つきであり、アイザーマン博士の実験のせいで地球圏にまでマーズクリスタルの影響が出ている現実においては意味のない仮定である。 二つ目は「定位リバース・コンバート機構」の実装である。VRを瞬間的にデータに戻して、電脳虚数空間を通じて遠隔地で再び実体化させるというもので、平たく言えばワープ機構である。 これを実現しているのは、第三世代VRの中核であるハイブリッドVコンバータ。複数種類の異なるVクリスタル質による多層構造のVディスクを用いた新型コンバータで、これもアイザーマン博士の手によって実用化されたものだった。 これら第三世代に共通する仕様への移行を除けば、明白にボック系からの進化と呼べる部分としては、更なるUSS構造の徹底が挙げられるだろうか。 ボック系においては、多様な武装パッケージが用意されていたものの、その中核部分(いわゆる中の人)自体は全機種共通だった。 対してVOX系ではこの中核部分においてもUSS構造を取っており、脚部に装甲/武装ユニットを取り付けたり、脚部自体を別ユニットに変更したりすることが可能になり、対応力をさらに高めている。 -[ 活躍 ]- まさしく火星市場を一から開拓したといってよいVRで、アダックス社の限定戦争部隊によって各戦線で大量使用された。これはUSS構造による多様性によって、VOX系だけでも十分にバラエティ豊かな戦闘団を構成することができたのも大きい。 当初は第二世代機より顕在パフォーマンスが低下していたこともあって、「所詮はローカル戦争の低レベルVR」と評されていた時期もあったのだが、FR-08がアダックスへの制裁として派遣した最精鋭部隊「ブルー・フリート」を退けたことで、評価は一変。 地球圏最強を誇ったMBV-707を圧倒した最新型VRとして視聴者からの注目を浴びた(*3)。 この勝利が地球圏に与えた影響は大きく、その後にアイザーマン博士が強行した実験によって地球圏でも第二世代機が活動不可能になった時、FR-08やDNAはVOX系を火星から輸入して暫定的な主力の一角としている。 -[ モデル ]- VOX D-101 Dan SAV-326の系譜に連なる大火力支援型モデル。主要兵装は右腕を構成するABL-M32ミサイル・ランチャー、左腕を構成するABL-B27ナパーム・ランチャー、両肩部のSBL-M18大型ミサイル・ランチャーである。 第三世代VRの特徴…というか傾向というべきだが、機能インフレが激しかった第二世代VRに比べて機能が選択的に絞られている。DANにおいても、SAV-326に比べ両肩のランチャーがそれぞれ1基減少しており、使用可能な弾種も少なくなっている。 これらの機能縮小傾向はコンバータ出力が低下した第三世代機の実存力に負荷をかけないためでもあるだろうが、インフラが未整備で兵站維持が厳しい火星戦線の事情を考慮した結果でもあるだろう。 とはいえ先に述べた通りこの傾向は第三世代において普遍的にみられる現象であり、DANは依然として相対的に高い火力を維持している高火力モデルではある。一斉投入による猛烈な砲火は、火星の新規参入部隊にとって洗礼ともいうべき脅威となった。 ●ゲーム内性能 グリスボックというよりはベルグドルに近い。しかも漕ぎがなくなったベルグドル。必然的にかなり扱いの難しい(ぶっちゃけていうと弱い)機体になってしまった。 総合的な援護火力はかなり高めで、タイマンをさばく足もなんとかあるのだが、瞬間火力と誘導・弾速が低レベルで、プレッシャーが小さいのが非常に痛い。 高性能ナパームがあるとはいえジャンプ性能の悪さからダブルアタックにもあまり強くないため、相方への依存度も高めというかなりつらい環境。 ただしフォースにおける弱機体とは、基本的に「同じことやるんなら上位互換がいる機体」であり、「戦えないほど弱い機体」ではない。747T「そうだな」アファJX「まったくだ」アファTX「そのとおりだな」 ダンの援護火力は後述のテツオやマリコには及ばないものの十分な脅威となり得るので、使う人が使えば(あと相方を選べば)十分に戦える機体である。 特に箱◎版の稼働初期は「ダン=鈍足な弱機体=放置してもおk」と別ゲーのセオリーをそのまま持ってきてしまった新規層が増えたためか、完全フリーで援護を垂れ流すことが可能になり密かに大暴れしていた時期がある。 VOX D-101 SF Dan Special Force 火星戦線の特徴として、オラトリオ・タングラムのような「DNA対RNA」というような二大対決ではなく、各プラントがそれぞれ自前の部隊を使って参入して戦うというバトルロイヤル形式に近い構図を取っていることがあげられるだろう。 各プラントと実働部隊の(物理的な意味でも組織的な意味でも)距離が近いためか、火星戦線では小規模生産の性能向上モデルがよく見かけられる。 この機体もその一つであり、精鋭部隊用に僅かだが改良を受けたD101である。 ●ゲーム内性能 MARZに登場する一応のアッパーモデル。若干ではあるが装甲や旋回、ダッシュ瞬発力、Vターンのキレといった機動性とミサイルの追尾性能、及び各ゲージ効率が上がりより一歩引いての支援機体になった。 無視するとそこそこ向上したフットワークを駆使されより濃く、しつこくなったミサイルの弾幕に余裕で足を掬われる事も。 逃げ足も良い為やや手間だが、ストーリーで見掛けたら優先的に始末しておいた方が何かと安心出来る。 あと色が何かを思い出させる。その色はライデンに渡すべきじゃないの!? VOX D-102 Danny D101の火力強化モデル。脚部にLBL-M18ミサイルランチャーが増設された……だけである。鳴り物入りでデビューした割に、それだけ?感は否めない。 実はこの機体は地球圏への輸出を前提に生産されたモデルであったため、お得感を出すためにマイナーチェンジして「強化版です!」と銘打ったものと思われる。PK商法かな? ●ゲーム内性能 改良してなんで弱くなるのさ!? とダン使いからは言われているようだが、他の機体のプレイヤーは正直何が違うのかわからないレベルである。明確に違うのはTCWとしゃがみCWぐらいで、他はまあほとんどダンといっしょ。 VOX J-500 Joe かつてアダックスが(正確にはその前身のMV-03が)手掛けたHBV-10 ドルカスのコンセプトを復活させた攻撃型モデル。主要兵装は「ハンマー」ことMALS-H09、「ファイアボール」ことECL-A/N54、「ファランクス」ことSBL-P25。 傑作機の呼び名も高かったHBV-10の後継機だけあり、火力、装甲、機動力が高い次元でまとまった高性能機で、各戦線で主要な攻撃力を担う活躍を示した。 ●ゲーム内性能 見たまんま、ドルカスへの先祖返りであるハンマー男子。ドルカスも高性能なパワー系万能機体だったが、環境の変化で地位がさらに向上。 立ち回りの軸になる攻守一体のファランクス、当ててよし置いてよしの高性能RW、威力の割に誘導性が凄まじいLWと武装が圧倒的に粒ぞろい。 残念ながらご先祖様の必殺技「メガスピンハンマー」は受け継がなかったものの、代わりに特殊技として頭突き突進こと「ダイビングヘッドバッド」を会得している(これはJaneも同様)。 装甲も厚めでそれでいて機動性も悪くない。追ってよし、追われてよし、タイマンしてよし、放置されてよし(されないけど)、放置して援護してよしの万能機体。重量級にしては相方をあまり選ばないのも素晴らしい。 ただしある重大な理由によって、使用率が極めて低い。 VOX J-500 SF Joe Special Force 先述の通りローコストで堅実なVR造りで鳴らすアダックスだが、稀に自社製品を駆って高い戦果を上げたパイロットに対してはPRも兼ね、より高性能化を図った機体を支給する場合がある。 本機もその一つであり、アダックスが手掛けたとは思えない程の贅沢かつ高水準なチューンナップが施され、これが配備される事はパイロット及びその部隊の士気向上に一役買う程であった。 ●ゲーム内性能 MARZに登場するJoeの皮を被ったナニカ。 見た目こそ白黒、所謂パンダカラーのJoeだが中身はBob1号並の耐久力、gfkライデン並の重量級らしからぬ軽やかな足回り、旋回とVターンのキレ、ダッシュ瞬発力と言った機動性、極め付けは大きく向上した全武器ゲージ効率と全ての面で原型機から底上げがされており、特にRWゲージはTRWで放つクローアーム射出が連射可能になる程の凄まじい効率ぶり。 無論一発でも食らえば拘束効果のおかげでゲージが切れるまで、或いは死ぬまで延々とハメられかねない。 こんなのがアーケードに出る事があれば台パンやリアルファイトが頻発するだろう。 唯一ファランクスのみ、爆発の間隔が大きくなっていると言う点があるが上がる爆炎自体は大きくなり視覚効果は抜群とあまりデメリットになってない。 ぶっちゃけDanを除いてMARZに登場するVOXシリーズをほぼ食っているどころか、gfkライデンE1や747Jテムジンに匹敵するMARZの隠れた問題児。 他機種のエース機仕様がやや微妙なのばかりな中、コイツだけ危険度が段違いなのでストーリーでパンダカラーのJoeを見たら要警戒。 VOX J-504 Jane J500のバリエーションモデル。 J500と基礎構造はほぼ一緒だが、両腕の火器の配置が左右逆になっている。またハンマーに代わってチェーンソー型のMALS-C22を搭載している。 ●ゲーム内性能 チェーンソー女子こと、みんなのアイドルジェーンねえさん。強機体である男の子型のジョーが使われないのは主に彼女のせい。 ジョーに比べて装甲がほんの少し劣る(テムAと一緒)が、それ以外の点での性能向上が凄まじい。特に機動性のそれが顕著で、「遅くはない」程度だったジョーから明確に「速い」と呼べるレベルになっている。 武装はハンマーがチェーンソーに変わり、左右の配置が逆転した程度で、おおむねジョーと一緒。しかしこのチェーンソーが強烈無比で、誘導と弾速に優れる上にとっても痛い。この武器と機動性のおかげで、実質的にジョーの上位互換的存在になっている。 フォースにおいては2on2というシステム上、「最強キャラ」という議論はあまり意味がない。相方や敵の編成、ステージによっていくらでも変化するからである。 しかしジェーン×2、あるいはジェーン+テツオペアこそがこのゲームにおける「最強」に最も近いのではないか?とは常々言われているところ。 ただしジェーン(とジョー)の強さは、様々な要素が満遍なくハイレベルという、万能キャラ系の強さなので、一芸特化した機体に得意な土俵で戦わされるとさすがにつらいこともある(テムA、F、景清あたりにタイマンではりつかれて押し負けたり)。 VOX B-240 Bob かつてオラトリオ・タングラムにおいてSAV-326が苦汁をなめさせられたRVR-68 ドルドレイのコンセプトを模倣したと思しき重戦闘モデル。武装もMALS-D21「ドリル」、ECL-A/N54「ペンチ」、SBL-C32「カッター」のドルドレイ三点セット。 しかしあくまでコンセプトに影響を受けただけであり、また第三世代機の常としてVアーマーを展開できるような余剰出力が無くなっているため、実際の性能としてはかなり方向性の異なる機体である。 後に地球圏輸出仕様の『Bob2号』が開発されると、こちらは1号と称されるようになる。 ●ゲーム内性能 見た目は完膚なきまでにドルドレイだが、性能は全くの別物。 稼働当初、オラタンから移行したドルドレイ乗りが「こんなザコ俺たちのドルドレイじゃねえ!」と憤慨したためそのまま弱機体のイメージが定着してしまった感があるが、実際は決して弱いとは言えない。 何より特徴なのはその圧倒的なタフネスさで、装甲値は全VR中単独一位(テンパチの2倍以上)。しかもその割に機動性も悪くない。 手数こそ少ないがRWの火力も高いので、耐久力に物を言わせて前ビ同士の相討ちを狙っていくだけで相手は辟易する。 極めて崩れにくい機体なのだが、それが災いして放置される可能性が全VR中でもトップクラス。追っても旨味がないし、誘導性と威力を兼ね備えた武装が少ないので、援護火力もたかがしれているためである。 なのでボブをうまく使う場合、いかに「置き(ノーロック攻撃)」を使いこなすかがカギ。 RWと必殺の体当たりこと特殊技「ドリル・スラム」を的確に置いていき、相手に「む、このボブは放置するとまずいな」と思わせ追われる展開に持っていくことができれば、ボブのタフさが活きてくる。 VOX B-242 Bob2号 B240の地球圏仕様。細かい点で性能がやや向上しているが、基本的な設計に大差はない。 ●ゲーム内性能 MARZに登場したボブの派生機。外見の変更点は脚部がJane等と同じ重装タイプになっているのみ。 硬さがもはや許されざるレベル(MARZ指折りの強機体gfkライデンE1と同等)になったが、引き換えに地の機動性は低下しMARZ登場機中ワースト1。オマケに同期に狂っている機体が多過ぎた為にイマイチ目立ててない。 しかし小回りやダッシュの瞬発力、武装の面では1号と大差無く、1号に乗り慣れた人なら寧ろより分厚くなった装甲を強みにゴリゴリとプレッシャーを掛けていける渋いボブ。 ちなみにボブ1号、ボブ2号の名で何かを思い出す人は、おっさんもしくはディープな洋楽ファンの可能性が高い。 VOX A-300 Age 軽戦闘モデル。J系同様、DNA式のVR運用体系には存在しないタイプの機体。主要兵装は右手のガンシステムLG-08、左手の近接戦闘兵装ハイパー・クラブHA-73、胴体に装備されたSBL-C29カッター・ランチャー。 兵装の傾向から見てもわかる通り、J系とB系の中間に位置するような前衛モデルである。安価で信頼性の高い優秀な軽量前衛機で、全戦線で幅広く利用されている。 ●ゲーム内性能 エージ。通称アゲ。いやむしろ通称の方じゃないと通じないかもしれない。シルエットはボブと同じく▽なのだが、こちらは真逆な軽量タイプ。 VOX中最高の機動性、武装タイプからしても明らかに主戦機志向なのだが、ジャンプ性能が悪い上に喰らい判定が大きいので、きつい一撃を持っている主戦タイプとの近距離タイマンはむしろ苦手。 逆に援護性能はかなり高く、遠距離でも壁越しでも平気で闇討ちできる高性能武装を備えている。 状況に合わせて援護とタイマンを的確に切り替えていく必要があり、しかも攻められると脆さが露呈するという明白な欠点もあるので、主戦機タイプの中でも敷居は高め。 しかし使いこなすことができれば、優秀な武装による相応の戦果は約束してくれる。 VOX U-303 U-ta 特殊戦闘モデル。本来ある「特殊な任務」専用に開発されたもので限定戦争用のVRではないのだが、いくらか市場に流出もしている模様。 「特殊な任務」とは、火星圏でDNAとRNAが共同で設立した特殊部隊「ピース・キーパーズ」の任務のことである。 火星の先住者であったマージナルは、先述の通り国際戦争公司を通じて限定戦争から一定のマージンを受け取ることで戦争業者たちを受け入れていた。 しかしマージナルも一枚岩ではなく、やがて公然とその協定を無視する一派が現れる。彼らは国際戦争公司主導の火星戦線とは別に、独自の戦争興業を主催してその力を伸ばしていった。 マージナルは従来の洗練された限定戦争像とは違う、直截的でアングラ気味な「生の闘争」を売り物にしていた。 原始的な暴力性、過激な性的パフォーマンス(ガラヤカの項目にある「幼女型素体による戦闘」というのは彼らの興業である)、ルールに従わないバーバリズムなどである。 この闘争的な姿勢は限定戦争外でも表出し、戦域が隣り合うDNAやRNAの部隊などはしばしば彼らからの無警告襲撃などを受けるようになっていた。これはもはや限定戦争ではなく犯罪(テロ)行為に近い。 これに対し本来仲裁を図るべき国際戦争公司が二の足を踏んだため、敵同士であるDNAとRNAは共同で出資し、対マージナル部隊「ピース・キーパーズ」を設立したのである。 過激なマージナルに対抗すべく、ピースキーパーズの戦いもまた、マージナルの一般市民を襲撃したり、民間も使用する施設などを秘密裏に襲撃したりと過激そのものであった。 これらの非人道的任務は当然大企業として公にするわけにはいかなかったので、ピースキーパーズは各プラントが専用に開発したモデルを用いることが多かった。 U-303もアダックスがピースキーパーズ用に開発したモデルであり、兵装は右腕の特殊火器WGS-32/ut、左腕のナイフ形武器ASS-601、小型ミサイルランチャーSCL-23というラインナップ。 また特殊機構としてステルス機能を持っている。VRのセンサーに移りにくくなる探査妨害システムで、後ろ暗い任務が多いピースキーパーズ機には搭載モデルが多い。 ●ゲーム内性能 ゆうた…う…頭が… ステルス機体の例にもれず、微妙の一言。アゲとジェーンを足して3で割ったような機体。その代わりに足されたのが意味のないステルス機能のみとあっては… とはいえ強烈なしゃがみナタからのちゃんとした攻め手があるため、ステルス機の中ではまだ戦える部類。 VOX M-400 Mariko U-303同様、ピースキーパーズ用に開発された機体。 傾向としてはD系に近い支援型モデルだが、下半身がVRとしては非常に珍しいホバークラフトになっているほか、右腕がガトリング砲AGS-L24に、肩のランチャーがバリエーションモデルのSBL-M16になるなど、武装面でもかなり変化がある。 基本的にU-303の支援を担当するための機体だが、単独行動も十分可能。 白色テロに使われる戦車ロボ……どこかで聞いたような… ●ゲーム内性能 見た目はタンク脚部なACそのものだが、VOX系最上位の機動性能を誇る高速援護型。ダンが弱キャラ扱いされるのは主にこのマリコ嬢のせい。 武装はCWのミサイル、LWのナパームはおおむねダンと共通だが、RWが他に類を見ない独特なガトリングガンになっている。 威力と連射速度を兼ね備えた鬼DPSの武器なのだが、誘導性が皆無で硬直も大きく、当たらない上に下手に使うと自分の方が危険になる諸刃の武器。しかしこの武器のおかげでプレッシャーが極めて強い。 ダンとの決定的な相違点はその足の速さで、特に空中移動性は秀逸の一言。装甲値も高く、高性能ナパームと強力なプレッシャーとして機能するRWも相まって、ダブルアタックすら平然とさばく鉄壁の守備力を誇る。 唯一にして最大の欠点は、タイマンで弱い(というかダメージを取れない)こと。 目の前の敵をいなしつつ援護を送るのは大得意だが、逆に目の前の敵を倒す能力が極めて低く、段差がないステージだと最早ナパームを踏ませるぐらいしか手がなくなる。 VOX T-400 Tetsuo こちらはちゃんとした限定戦争用。拠点強襲用として開発された打撃力特化モデル。 VOXのUSS構造をフルに活かしたつくりであり、打撃力に完全特化したかつて類を見ない独特な機体に仕上がっている。 武装は大口径砲/ランチャーでまとめられており、BGS-A/128を2門、BGS-S/125を1対搭載している。 通常のVRが主兵装として持ち歩くようなものを4本も担ぎ、その大重量に耐えるために下半身が戦車的な無限軌道ブロックになっているのが最大の特徴である。 この為機動性は絶望的になったが、それを代償に得た火力は凄まじい。 ●ゲーム内性能 さんをつけろよデコ助野郎!!! マリコ嬢もだいぶ規格外のVRだったが、こちらはもはやVRと呼んでいいのかも怪しくなってくるぐらいの特異な機体。 何しろこの機体、ダッシュ含め前方3方向+真後ろへの移動しかできない(正確にはできるのだが、歩くより遅い)。つまり横に進みたいときは、戦車のようにまず旋回して横を向いてから前進か後進しなければならない。 また上半身(つまり砲塔)が敵を追ってある程度自動旋回するため置きができず、慣れていないと「なんでそっちから弾が出るの!?」と混乱してしまう。 空中機動性能も劣悪とかいう次元ではなく、ジャンキャンとLJ(*4)以外の使い道は全くない。 この異様な機動特性のせいで他のVRの操作法が全く通じないため、使用のハードルがとてつもなく高い。慣れないうちは攻撃も回避もまともにできないただの棺桶となるだろう。 しかし使いこなすことが出来るようになれば、そのリターンも凄まじい。何といっても火力がバランスブレイカー極まりなく、立ちCWを中心に威力、射程、弾速、誘導、ゲージのすべてが優秀な武器がそろっている。 操作難度が高すぎる上に、相方や敵、ステージによって実力が激しく上下するため、安定した戦果を上げるのは極めて難しい。 しかしハマった時の強さはほとんど反則レベルであり、使いこなせないとザコそのものなのに使いこなすと使用自粛級になるというジレンマを抱えている。 箱版では各武器の誘導性や当たり判定の上昇のせいでかなりしんどい。 でも距離を放してCWとか凶悪すぎる武器もあるので性能差が極端。 VOX L-48 Lee/VOX L-43 Loo Lee(リー)はVOXシリーズのコアとなる小型VR。戦略上さほど重要性の無い場所の警備、或いは哨戒程度等の軽微な任務に於いては運用コストの削減の為に敢えてユニットを未装着のまま稼働させる場合も多かった。 Loo(ルー)はリーをベースに外付け式の試製大型ミサイルポッドを装備した一種の実験機だが、稀に数合わせの為に投入されたりするケースも散見された。 当然ながら双方とも本格的な武装を施したVRが相手では分が悪過ぎる為、前線でその姿を見る事は少ない。 ●ゲーム内性能 MARZにのみ登場。まさかのVOXの「中の人」である。 見た目まんまのネタ機枠。リーはまともな武装が手持ちのライフル一丁に加えて近接攻撃手段がダッシュ近接のみと、ハンデにも程があるだろと言いたくなる程の絶望的な手数の少なさ。(CWしか使用できない) 武装が一通り揃ってる分、同じハンデ機体でも紙で射撃が低火力な10/80の方がよっぽどマシである。 ドラマティックモードの近接縛りのミッションだと苦行と化す。他のミッションも全部苦行だがな! ルーはCWがミサイルのおかげで支援機として立ち回るならそこそこ優秀だが、ダン程の装甲は持ち合わせてないので集中して狙われたらすぐに沈む。しかも何故か今度は装備してるはずのマシンガンが特殊技以外で使えない。姿形と相まってベルグドルと立場が似てると言ってはいけない 総じて白騎士テムジンとはまた別のベクトルで「家庭用版だから出せるVR」と言えるかもしれない。 ドラマティックモードでもやっぱりやられメカならぬやられVRの筆頭。というかむしろプレイヤーに倒される役目で作られた機体なのかもしれない。先述の通り前線での運用数は少ない筈なのにリーは何故か良く出て来ては蹴散らされていく…合掌。 ちなみにルーはリーとは対照的に出てくるミッションが少なく、運が悪いと(?)、一周する間に全く出ないことも。 そしてその支給条件はなんとルーを40機撃破。 防衛ミッションでも見かけたら積極的に倒していかないと最悪、こいつが最後に支給される機体という全く嬉しくない事態に。 VOX A-010 Aniwo-ta LW:TWK-21/k 追記 RW:SYS-E1 修正 CW:COM-E/n10 コメント △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] セガは時代を先取りしてるな… -- 名無しさん (2016-02-20 19 29 19) 華がないというクレームはロボット物で初めて見た。 -- 名無しさん (2016-02-20 20 47 33) マーズにLeeだかLooだかいなかったっけ -- 名無しさん (2016-02-20 21 18 32) U-ta…ふんたーかと思ったら新参者や地雷プレイヤーを爆殺するボンバーマンだったでござる -- 名無しさん (2016-02-20 21 47 29) 「華がない」…。これに限らず、普通のロボットものにはないクレームが出てきますね。ライデンのレーザーとか。 -- 名無しさん (2016-02-20 21 58 00) 戦うためだけ、殺すためだけの兵器としては間違いなく傑作 コスパの良さと換装による汎用性はまさしくピカイチ …だけど本当に「華」がない こういう泥臭い機体に華を感じる人もいると思うんだけどなぁ… -- 名無しさん (2016-02-21 00 49 17) ↑むせる -- 名無しさん (2016-02-21 04 23 00) バーチャロン記事を見るたびに思うんだが、FR-08は馬鹿の集まりなのか? -- 名無しさん (2016-02-21 11 49 34) FR-08に限らずバカばっかだよ -- 名無しさん (2016-02-21 13 20 07) 仮にも戦争が興業として成り立つ時点でもうバカ度は手遅れでは…… -- 名無しさん (2016-02-21 13 54 40) リー&ルー=ボールorオッゴ その他VOX=ジムコマンドorザクⅡ改な感じでおk? -- 名無しさん (2016-02-21 17 20 42) ↑4 売り手も買い手も軒並み思考レベル低くて笑い話にしかなってないのにびっくりしたわ。自動化社会の影響で真に思考するという能力が退化した人類の姿というアイロニーなのか? -- 名無しさん (2016-02-21 19 41 10) PS3アーカイブスで久しぶりにマーズやったらルーが出なさすぎて最後に支給されるハメになった。ある意味白騎士より条件厳しいわ -- 名無しさん (2016-02-22 01 50 24) Joeの項目が色々嘘ついてるな… 「ギガ」じゃなくて正しくは「メガスピンハンマー」で、技としては搭載されてない。JoeとJaneの共通技はドルドレイのCD特攻みたいな「ダイビングヘッドバット」。 -- 名無しさん (2016-02-22 14 55 10) こうして見るとアダックス=TOYOTAに見えてくる(普段は堅実で面白みの無いものばっかりだけど、たまに思い出した様に凄いモデルを造る) -- 名無しさん (2016-02-23 08 18 55) イロモノ増えたのはボックの反省なんじゃないか?エンターテイメント性も軽視しないよっていう -- 名無しさん (2016-02-23 14 30 43) ↑とは言っても一番ド派手に弾散らしてるグリスの時点でアレだからな…フォースのゲームやってるとアクションの端々でローリング入れたりするマイザーや、躍動感溢れるアクションのアファJ、ダッシュするだけで煌びやかなエンジェランとか居るし、浪漫の代名詞はライデンに持ってかれてるし、基本的に突っ立ってたりちょっと前傾した状態から弾を出すアクションが殆どなVOX見てると、「限定戦争の演出的な派手さ」はやっぱ無いんだな…と感じる。特攻も元々はドルドレイのお家芸みたいなもんだしなぁ。この時代の視聴者は要するにプロレスが観たいんだろ。 -- 名無しさん (2016-02-23 16 17 19) ラーメンの例えがうますぎて噴いた -- 名無しさん (2016-03-11 12 07 47) 開発背景がF-15を彷彿とさせる。 -- 名無しさん (2020-04-13 23 54 30) ↑8 そもそもバーチャロンの世界自体が「技術革新こそあるけど、究極的にドンづまった退廃的世界」になったのは、「32bitや3Dが本格化する前の、閉塞感が漂い出したゲーム業界」へのアイロニーが原因。設定調べてみると露骨だぞ。バーチャロイド以前の限定戦争は「残虐度を上げるか、クローン美少女戦隊でも使うかしかない」「そういう即物的な手段しか使えない中、興行は倫理的嫌悪感とのバランスゲームになっている」云々。「人型ロボットとしてのバーチャロイドはその全てを解決したが、次にはそれを当然として要求されるようになった。そんな中での本物の世界滅亡の危機も、最早一部の人間を除いて、脊髄反射的に感覚麻痺を起こしていた」とか、割と風刺がエグい。 -- 名無しさん (2020-06-16 17 11 36) ボブ2号は下半身がどっしりしてて好き。 -- 名無しさん (2021-09-16 16 24 00) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ggmatome/pages/125.html
Wiki統合に伴い、ページがカタログに移転しました。
https://w.atwiki.jp/vo_omg/pages/17.html
ページを作成した後に報告してみたりするページ。 みなさんの声 初かきこテスト。mixi関連ペーじとか作るかなぁ -- いずこ (2005-03-19 17 32 33) ほほー、こんなもんができたのね -- DOI-2 (2005-03-23 09 47 25) ダッシュ関連のテクニックに追加。 -- いずこ (2005-03-29 07 52 47) テクニックにチョロQ追加 -- いずこ (2005-04-03 01 51 46) メニューを整理。内容ないとこに未稿と書いといた -- いずこ (2005-04-03 15 34 32) デザインはこれで決定。 -- いずこ (2005-08-19 01 27 21) 諸事情によりネット大会ページのドメインが「surface.zive.net」から「surface.fsr.jp」に変更になったのでお手数ですが各位ブックマークの書き換えお願いします。(↓うっかりしてました、すいません。 -- surface (2005-09-02 14 05 23) Wikiなんだから・・・と思ったけど言うなら俺がやるべきだと思ったから修正しといた -- 通りすがり (2005-09-02 19 32 33) ゲスト現象について考察を書きました -- いずこ (2005-10-02 06 07 48) 全国でのOMG動画引っ張ってきました。トップに張ってしまいましたがこれでいいのかな。 -- いせのう(voml人で一応オラタンwiki管理人) (2005-10-07 03 08 56) わぁい ㌧クス -- いずこ (2005-11-01 03 27 33) PC-OMG大会のページにリンクしといた -- いずこ (2005-12-01 16 04 42) 全然バーチャロンっぽく無いWikiなんで変更しようと思ったら第三者は出来ないのね。せめて検索したら引っかかるぐらいのタイトル修正をお願致します -- ふわぴく (2009-01-06 01 43 16) IRCで直接いえよw 一生気付かないとこだったぞ -- いずこ (2009-01-07 01 57 56) てすと -- いずこ (2009-01-21 21 28 56) 名前 コメント mixi?
https://w.atwiki.jp/i_omg/pages/6.html
surface主催のインターネット大会の参加要項です。 場所 IRC チャンネル「#v-on」。 早めに集まってください。 参加資格 以下の条件をすべて満たしている方が大会に参加できるものとします。 IRCに参加可能であること。 PC版バーチャロンOMG(またはPS2版)が正常にプレイ可能であること。 OMGのネット対戦が可能であること。(事前に可能か試しておくこと。) 接続時間を気にすることなくプレイできること。 常識的な行動ができる方。 レギュレーションを理解していること。 (PS2はレギュレーション@PS2参照) 申込方法 参加申込フォームより使用するハンドルネーム、使用機体を記入して送信してください。開始時間まで受付けますが、できるだけ前日までにエントリーしてください。