約 4,947,610 件
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/16201.html
■ギャラクシーバースト:《○○》と《△△》(このクリーチャーが相手のカードの効果でバトルゾーンを離れる時、自分の手札、山札、シールドゾーン、またはマナゾーンから、《○○》と《△△》をそれぞれ1枚まで見せてもよい。そうした場合コストを支払わずにそれらのカードを使う。その後山札をシャッフルする。) 作者:アズライト ギャラクシー・コマンド・ドラゴン専用能力。 自身の能力の元となったカードを墓地以外から踏み倒して使える。 「《○○》と《△△》」と書きましたが、元となったカードが1枚だけだったり3枚以上だった場合、対象を1種でも3種以上にすることもできる。
https://w.atwiki.jp/cfvg/pages/2623.html
ディメンジョンポリス - エイリアン グレード〈3〉 ノーマルユニット (ツインドライブ!!) パワー 11000 / シールド -- / クリティカル 1 自【(V)】LB(5):[CB1]このユニットがヴァンガードにアタックした時、バトル相手のパワーが12000以上なら、コストを払ってよい。払ったら、相手のパワー5000以下のリアガードを1枚選び、退却させ、相手のヴァンガードを1枚選び、そのターン中、パワー-5000。 永【(V)】:あなたのソウルに「銀河超獣 ズィール」があるなら、このユニットのパワー+2000。 永【(V)/(R)】:盟主(共通するクランがないあなたのユニットがいるとアタックできない) フレーバー:奴の前では銀河さえも倒れる。これが、銀河壊滅獣だ。 衝突彗星 ガンロック ディメンジョンポリス - エイリアン グレード〈2〉 ノーマルユニット (インターセプト) パワー 11000 / シールド 5000 / クリティカル 1 自【(R)】:このユニットと同じ縦列のリアガード全てのパワー-3000。 フレーバー:彗星に等しく、彗星に勝る衝突者 ジャスティス・ブルーバード ディメンジョンポリス - ハイビースト グレード〈1〉 ノーマルユニット (ブースト) パワー 7000 / シールド 5000 / クリティカル 1 起:[SB1]あなたの《ディメンジョンポリス》のヴァンガードがいるなら、そのターン中、このユニットのパワー+4000し、相手のヴァンガードを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。そのターン中、この能力は使えなくなる。 フレーバー:幸運を運んであげる。正義は絶対不滅の灯(ともしび)だから。 悪意の卵 ズィール ディメンジョンポリス - エイリアン グレード〈0〉トリガーユニット【醒】 (ブースト) パワー 4000 / シールド 10000 / クリティカル 1 起【(R)】:[このユニットをソウルに置く]あなたの《ディメンジョンポリス》のヴァンガードがいるなら、あなたの《ディメンジョンポリス》を2枚まで選び、そのターン中、パワー+3000し、相手のヴァンガードを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。 フレーバー:その卵は周りの物を取り込み、生まれる前から危険物と認められた。 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 使ってみたいと思う 3 (100%) 2 弱いと思う 0 (0%) 3 強いと思う 0 (0%) 4 面白いと思う 0 (0%) その他 投票総数 3 コメント
https://w.atwiki.jp/dmoc/pages/347.html
プログレス・バースト 火/闇 4マナ 呪文 このターン自分のクリーチャーが2体以上進化していれば唱える事が出来る。 相手の場のパワー4000以下のクリーチャーを全て破壊する。 その後破壊したクリーチャー1体につき山札から1枚ドローしても良い。 但し、最高3枚までとする。
https://w.atwiki.jp/cfvg/pages/5151.html
ケンゾクマジ シュティル・ヴァンピーア“リバース” ダークイレギュラーズ - ヴァンパイア グレード〈3〉 ノーマルユニット (ツインドライブ!!) パワー 11000 / シールド - / クリティカル 1 起【(V)】LB(5):[SB(12)、あなたの《ダークイレギュラーズ》のリアガードを2枚選び、呪縛する]相手のヴァンガードを1枚選び、そのターン中、パワー-5000。そのターン中、相手はグレード1以上のユニットを(G)にノーマルコールできない。そのターン中、この能力は使えなくなる。 永【(V)】:あなたのソウルに「シュティル・ヴァンピーア」があるなら、このユニットのパワー+2000。 永【(V)/(R)】:盟主 フレーバー: 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 使ってみたいと思う 0 (0%) 2 弱いと思う 0 (0%) 3 強いと思う 0 (0%) 4 面白いと思う 0 (0%) その他 投票総数 0 コメント
https://w.atwiki.jp/mgrpgar2e/pages/144.html
メニュー>メインクラス>ウォーロード>バーストスラッシュ [Pv,-,U,-,-,1/両WpAkHtR’Cr Py・MgDfPnt] ☆☆☆☆ ウォーロードのクリティカル率は低くないとはいえ《マニフィカート》《スティミュラント》くらいは欲しい。一応は魔法ダメージ化の手間を省けるという効果もあるが、むしろ《エンチャントウェポン:光》を頼むことになるかな。 命中ダイスが9dに達するようなら他のクリティカル効果を揃えてみるのも一興だ。 -- 灯 (2012-02-09 18 36 51) 強力。だが安定しない。単純計算で最低でも15以上のダメージ増加が見込めるが、クリティカル率分だけ係数が下がる。どれだけ堅い敵が出てくるのかは卓によるが、とりあえずで持っていても損はしないだろう。とはいえ、ダメージ軽減にはあまり意味を成さないのだが。 リアルラックに自信のある人、もしくはイカサマ師にお勧め。既にダイスを増やしている人は言わずとも取るだろう。ゴーレムの装甲や竜の鱗をバターの如く切り裂くのはなかなかに爽快である。 -- 名無しさん (2015-07-02 15 54 45) 自分の計算が間違いでなければ命中6Dでクリティカル率26%、7Dでは33%にも及ぶ。 つまりこれくらい振れば4分の1ないし3分の1くらいの確率でクリティカルするのだ。 振り直しスキルを自分で取っておくか、アコライト辺りに判定を振り直させるスキルをとっておいてもらえばかなり有用なスキルになると思う。 -- 名無しさん (2016-10-12 18 24 07) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/10823.html
《ガード》 装備魔法 「超時空戦闘機」と名のついたモンスターにのみ装備可能。 装備モンスターは相手のフィールド魔法の効果を受けない。 part20-501 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/virtualrowa/pages/109.html
8◆◆◆◆◆◆◆◆ ―――そうしてシルバー・クロウは、廃墟の街に辿り着いた。 飛行中に不意に見えた光を目指していると、唐突に視界が雲に覆われ、次の瞬間には夕暮の空を飛んでいた。 その唐突に風景の切り替えは、まさにゲームにおけるマップの変化の様だった。 「ここが、ネットスラム……なのか?」 山吹色に輝く空の中、その神秘的な風景に圧倒されつつも、そう口にする。 眼下を見れば、そこには灰色の街が広がっている。人影は、この場所からは見えない。 必殺技ゲージもそろそろ心許ない。一先ず街に降りる事にした。 「風化ステージと黄昏ステージの中間って感じかな。 けど、ちょっとクオリティが物足りないかな?」 灰色に風化した街並みは風化ステージの特徴だが、その灰色の街を夕陽が照らす事で、何とも言えない雰囲気を醸し出している。 ただ惜しむらくは、どうにもクオリティが一昔の物だということか。 雲のエフェクトさえ上手く作れば簡単な空と違い、手短な位置にある建物はその粗さが浮き彫りとなっている。 さすがに加速世界のクオリティと比べるのはアレだが、どうにも自分のデュエルアバターとの落差に違和感を覚える。 「それはそうと、これからどうしようか……」 一緒に来るはずだったバルムンクは、既にいない。 ここは『The World』の違法サーバーらしいが、知らないゲームのサーバーではどうにも勝手が分からない。 なにしろ、本来のネットスラム自体を知らないのだ。判断のしようがない。 こんなないない尽くしでは、どうにも調べようがない。が。 「それなら地道に、調べて回ればいいだけだ」 RPGの基本。街のNPCに話しかけて回る、だ。 そうと決まれば、さっそく。と意気込んだところで、 「コンニチワ」 トントン、と唐突に背中を叩かれ、そう声を掛けられた。 「うひゃあ!? ……って、お、女の子?」 それにビックリして声を上げ、慌てて振り返れば、そこには小さな女の子がいた。 一見すれば、簡素なワンピースを身に付け、その背中には小さな羽根があるだけの、普通の少女だ。 その様子から、敵という訳ではないだろうと予想する。 だがそれなら、一体どういう目的で声を掛けてきたのかと考えていると、 「アナタはオワリを探すヒト?」 「……へ?」 彼女は焦点の合っていない瞳でこっちを見つめ、そう問いかけてきた。 『終わり』? それは一体、何の終わりを意味しているのだろう。 それともこれは、何かしらのクエストのフラグなのだろうか。 「オワリってドコ? ドコにアル? オワリってナニ?」 少女は繰り返し、『終わり』について訊いてくる。 ただその様子におかしなものを覚え、改めて少女の姿を確かめ、そうして気付いた。 少女の身体は、テクスチャがあちこち剥がれ、変色している。 データが、壊れているのだ。 「オワリってドコ? オワリって何?」 少女は繰り返し、『終わり』について訊いてくる。 その様は、いっそ憐れにさえ思える。 このまま放置すれば、恐らく擦り切れて壊れるまで、誰かに同じことを訊き続けるのだろう。 そう思うと、いてもたってもいられず、つい声をかけた。 「…………君」 「? アナタ、オワリをシッテル?」 「えっと……多分、知らない……かな? けど――って、え?」 少女の問いに、精一杯一生懸命に答えようとしていると、少女は笑みを浮かべてこっちの手を取った。 そしてそのまま、どこかへ連れて行こうとするかのように引っ張ってくる。 「コッチ。コッチだよ」 「あ、ちょっと待って」 少女に手を引かれ、導かれるままに灰色の街を歩く。 そうしてそう時間が掛かる事もなく、ひときわ茜色に染まった場所へと辿り着いた。 ふと気が付けば、先程の少女は姿を消していた。役目を終えた、という事だろうか。 「………………」 それならいいなと思いつつ、周囲に視線を巡らせると、すぐにその姿を見つけた。 積み上がった瓦礫の上に立ち、焦点の合わない瞳を虚空に向ける一人の少女。 彼女は赤いローブを身に纏い、銀に淡く光る髪を風に揺らしている おそらく彼女が、羽根の少女が会わせたかった人物だろう。 「アナタは終わりを探すヒト?」 声を掛けようと近づけば、少女はこちらに視線を向けないままに、やはりそう訊いて来た。 その声は、羽根の少女のものよりも大分しっかりとしていた。おそらく彼女なら、まっとうな答えが返ってくるのだろう。 そしてこの問いに答える事が、このクエストを始める方法なのだろう。 「オワリは、アナタのノゾむカタチではないかもしれない。 ソレデモアナタは、《オワリ》を探す?」 「――――――」 その問いかけに、いつかニコと語り合った時の事を思い出した。 バーストリンカーがレベル10になった時、ブレイン・バーストは《クリア》され、強制アンインストールされる。 それを恐れ、『加速世界の存続のため』という理由で現状維持を謳う王たちと、その中で一人、レベル10を目指す黒の王。 その話の中で口にした、エンディングのないゲームの、あまりにも理不尽な《世界の終り》の話を。 「探すさ」 気が付けば、想いのままにそう答えていた。 ああ、そうだ。それは、あの時だって思った事だ。 たとえ望まないカタチであっても、エンディングがあるのなら、それを目指す事の方がずっと正しいことなんだと。 そして自分の意思でエンディングを目指した以上、 「それがどんな《終わり》でも、僕は受け止めて見せる」 その答えに初めて、少女がこちらへと視線を向けた。 焦点がずれたままの少女の瞳は、こちらの姿を確かに捉えて、ふわりと柔らかくほほ笑んだ。 「そう。それなら、【noitnetni.cyl】を探して」 「え? ………あ」 そう告げると同時に、少女の姿がノイズに揺らぎ、そのまま景色と同化するように薄らいでいく。 クエストが、始まったのだ。 「アナタのオワリが、アナタに優しいものでありますように」 そう言い残して、少女は完全に消え去った。 後には灰色の街には不釣り合いな、赤い彼岸花だけが残されている。 【noitnetni.cyl】――何かの拡張子の様だが、今それは重要ではない。 問題は、残された短い時間で、それを見つけられるかどうかの方だ。けど、 「目的が出来たのなら、あとは目指すだけだ。さあ、頑張るぞ!」 そう口にして気合を入れ、風に揺れる彼岸花に背を向けた。 その、直後。 大地を揺るがすような衝撃音が響き渡った。 「な、なんだ!? ……まさか、誰かが戦っているのか!?」 その事に思い至り、同時にあの死神の事を思い出した。 最初に不意打ちを受けた時の攻撃。あれならこれほどの衝撃音を出せるかもしれない。 だとしたら、今死神と戦っているプレイヤーは―――― 「ッ――――!」 その思考が終わるより速く、音の発生源を目指して駆け出す。 もう誰も殺させないと、目の前で誰も死なせないと誓ったのだ。 だから間に合えと、心の底から強く念じながら。 9◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 命を狩り取る大鎌の一撃を、火剣と魔剣を連続して振り抜き迎撃する。 激突し火花を散す互角の一撃は、お互いに追撃をさせる事なく相殺し合う。 しかし、連撃の交錯はまだ終らない。力任せに翻された大鎌を、二刀を交差して受け止める。 「グッ………!」 そのあまりの威力に、体が一メートルほど弾き飛ばされる。 即座に距離を詰め直し、火剣と魔剣で攻め立てるが、その時には既に大鎌が迫り来る。 フォルテは手数と速度で勝るこちらの攻撃を、力任せの攻撃を迎撃させる事で相殺している。 しかも恐るべきことに、それほどの威力を放つ大鎌は、ヤツの右腕一本で振り回されているのだ。 そして開いた左腕はと言えば、当然――― 「このッ――!」 二刀で防いだ大鎌を受け流し、そのままフォルテの懐へと潜り込むが、ヤツの左腕が変化した光剣がそれ以上の進行を阻む。 その直後には再び大鎌が翻り、その一撃に対処せざるを得なくなる。 そうして距離が開けば、今度はバスターへと形を変え、マシンガンの様に光弾を乱射してくる。 「チィ……ッ!」 放たれた光弾を、フォルテの周囲を回り込むように回避し、再びフォルテへと向けて突進する。 そこに大鎌が薙ぎ払われ、こちらも二刀を振り抜いて迎撃し、お互いの武器は焼き直しの様に激突する。 中距離範囲を薙ぎ払う大鎌と、遠近両方に対応できる左腕。 大鎌の遠心力に振り回されるため、さすがに同時使用される事はないが、それでも容易には突破させてくれない。 「どうした。キサマの力はそんなものか!」 「まだまだ―――ッ!」 フォルテの挑発に、より苛烈に攻め立てる事で応える。 勝算はある。確かにフォルテの攻撃は強烈で、一撃でも直撃すれば一気に追い詰められるだろう。 だがそれはこちらも同じだ。 GGOアバターで《弾道予測線》が見えた様に、このSAOアバターならば、ユニークスキル《二刀流》が発動するはずだ。 そして怒涛の連続攻撃を誇る二刀流ソードスキルを直撃させれば、さすがのフォルテだって立ってはいられまい。 ならばあとは、その隙を生み出せばいいだけの事――――! 「ハァ―――ッ!」 気勢の声を上げて放つ、電光石火の如き剣の舞 フォルテが大鎌で一手放つ間に、二刀で三か四手を叩き込む。 一撃の威力で敵わないなら、相手に勝る敏捷性でフォルテの守りを攻め崩す。 目まぐるしい足捌きで位置を変え、二刀を間断なく振り抜く。 今でも十分すぎるほど速い。だが相手に届かなければ意味はない。 故に次の一撃。さらに次の一撃と、二本の剣を振る速度を上げていく。 「オオォオ――――!!」 強く。今のが防がれるのならより強く。 多く。今のが捌かれるのならより多く。 速く。もっと速く。今よりも速く。限界を越えて、その先へ――――。 「――――――ッ!!!」 加速する。周囲の景色は次第に遅延し初め、意識が肉体を置き去りに先行する。 両腕にしかと握られた二刀は、既に開始時の倍近い速度で振るわれている。 絶え間ない剣の嵐は更に加速を続け、徐々にフォルテの守りを崩し始め、 「な――――――んで………ッ!?」 まるで小石に躓いたかのように、その速度を鈍らせた。 その姿に気付いたのは、恐らくほぼ同時だった。 その証拠にフォルテの表情は、追い込まれていたとは思えないほど喜悦に歪んでいた。 それによって生じた焦りが、まだ早いと解っていながら、勝負の一手を急がせた。 そしてそれが、この戦いの行方を、決定付けてしまった………。 「ッ、――――ッァ!!」 なぜ彼女がそこに居るのかとか、 どうして隠れていなかったのかとか、 なんで廃ビルの角から出てきたのかとか、 そんな、レンに対する感情を置き去りにして、 脳裏に奔った最悪の予感を防ぐために、二刀流ソードスキル〈ダブルサーキュラー〉を繰り出す。 予想通りに発動した、システムアシストに後押しされた超高速の二刀連撃。 右の火剣が大鎌を弾き、左の魔剣が光剣を弾き、しかし、フォルテの体勢を崩しきるには至らない。ソードスキルの発動が速すぎたのだ。 そして発生した硬直時間の間に、フォルテは後退して体勢を立て直す。 ―――故にその前に、更なる超高速の連続攻撃で以って、ここでフォルテを倒しきる。 「ウオォォオオオ―――!!」 両手の二刀がライトエフェクトに包まれ、銃弾の如き超高速で連続して振り抜かれる。 火剣と魔剣は吹き上がる太陽のコロナのごとく、フォルテへと剣尖が全方位から殺到する。 計27連撃を誇る、二刀流最上位ソードスキル〈ジ・イクリプス〉。 その疾風怒濤の二刀連撃に対し、フォルテは遂に大鎌を両手で握り、刃だけではなく柄も使って二刀を防いでいく。 片腕で持っていては、武器が弾かれると察したのだ。 「ハァァアアア――――――ッッ!!!!」 一撃、二撃、三撃、四撃―――― 二刀の刃が、大鎌の刃に、柄に弾かれ火花を散らし、 六撃、七撃、八撃、九撃―――― 右の一撃を防いだ瞬間に迫る左の一撃に、鉄壁の守りが崩され始め、 十一、十二、十三、十四―――― 続く十五撃目で大鎌が弾かれ、フォルテの体勢が完全に崩れた。 「これで―――ッ!!!」 十六撃目を、無防備となったフォルテの胴体に叩き込む。 今のフォルテには、この一撃を含め、残る十二連撃を防ぐ術はない。 ライトエフェクトに包まれた火剣と魔剣は、ヤツの身体を徹底的に切り刻むだろう。 だというのに――― 「―――惜しかったな。時間切れだ」 余裕の笑みを浮かべて、フォルテはそう告げた。 振り抜かれた二刀は、何かに阻まれ、ヤツの体に届く事なく空を切った。 それが何かしらのバリアだと気付いたところで、もはや剣は止まらず、もうどうする事も出来なかった。 「う、ウオォォオオ………ッ!!」 せめてもの抵抗として、火剣と魔剣を全力で振るう。 フォルテが体勢を立て直す前に、バリアの耐久値を削りきる。 ヤツが力を溜め始める前に、少しでも早くソードスキルを終了させる。 止まる事なく振われる剣の舞。 構想で動く二刀は一層の苛烈さを示し、 ……しかし、一撃たりとも、フォルテへと届く事はなかった。 ―――それこそが、フォルテの纏う最強の守り。 一定値未満のダメージを完全に無効化するバリア――オーラの効果だ。 たとえどれほどの連続攻撃回数を持つ上位スキルであろうと、一撃の威力が届かなければオーラは破れない。 オーラを破るには手数の多さではなく、一撃の強さこそが必要なのだ。 それは剣による攻撃のリアリティを追求したソードスキルには数少ない要素であり、 ―――そしてそれこそが、ソードスキルの最大のデメリットだった。 一度発動したソードスキルは、たとえ途中で攻撃を受けようと、その動作が終了するまで決して止まる事はない。 もし止まるとすればそれは、動作の続行が不可能なほどに体勢が崩れるか、HPがゼロになった時だけである。 そしてさらに、強力な上位スキルであればある程に、スキル終了後の硬直時間は長くなり、結果―――― 「ぁ、………………」 フォルテのオーラを貫く事なく、最後の二十七連撃目がフォルテの眼前で停止する。 そして訪れる硬直時間。フォルテは既に体勢を立て直し、大鎌を見せつける様に大上段で構える。 「終わりだ………!」 その宣告とともに振りおろされる、死を刻む凶刃。 避ける術はない。身を捩る事もできない。もうどうする事も、出来ない。 ああ………あの時も、そうだった。 アインクラッド第七十五層での、ヒースクリフとの二度目にして最後の決闘。 あの時も俺は、ヒースクリフの鉄壁の守りに焦り、防がれると解っていながらソードスキルを発動した。 そして当然の様にソードスキルは完璧に防がれ、ヒースクリフは余裕の笑みで硬直時間に動けない俺へと剣を振り下ろし、 それを、麻痺で動けなかった筈のアスナが、俺の身代わりになって剣を受けて―――― 「…………お、おお……!」 ……そうだ。こんなところで死ぬわけにはいかない。 ついさっき、決意したばかりじゃないか。俺の命は、俺一人のものじゃないって。 動け。 アスナとともに生きると誓ったのなら。 動け―――。 ヤツの手から、レンを助けたいと願うのなら。 動け――――――! あの決着を、悲しみを、繰り返したくないのなら。 「動けぇぇえええッッッ………!!!!!」 硬直する体を、全身全霊を以って全力で仰け反らせる。 出来るはずだ。麻痺の呪縛から、アスナが抜けだしたように。 出来るはずだ。既に死んだ体で、ヒースクリフを倒したように。 出来るはずだ。二度起きた奇跡が、三度起きないはずがない……! 「ッ――――――!!!!」 フォルテの大鎌が、その刃を肩口に喰い込ませる。 一秒前に奔る痛み、一秒後に迫る死に、走馬灯の様に意識が加速する。 …………その間延びした一瞬の中で、その感覚を確かに感じた。 大鎌の刃が、俺の体を両断するために更に食い込んでくる。 動く。冷えた鉛の様だった体が、ほんの僅かに後退する感覚。 その感覚を頼りに、全身の力を集め、限界以上に力を込める。 ………いや、必要なのは力ではない。力ではこの硬直は破れない。 あの時、ヒースクリフを倒した時、俺は自分の動きなど考えなかった。 ただ「ヤツを倒す」という一念だけがそこにあり、気が付けば、その体へと剣を突きたてていた。 だから必要なのは、“筋力”ではなく“意思力”。 自分の体は動くという確かな確信。自分自身さえ騙しきる強力なイメージ。 それこそが、ヒースクリフ/茅場晶彦が求めた、システムを超越する“人間の力”――――! 「オ、オオオァアア――――――ッッッ!!!!!」 悲鳴の様な雄叫びをあげる。 ザン、と大鎌が振り下ろされ、鮮血のダメージエフェクトが飛び散る。 身体を抉る激しい痛み。だが痛みがあるという事は、つまりは生きているということであり、生きているという事は、 「そら、次だッ!」 戦いは、まだ終わっていないという事に他ならない! 硬直時間に動けた理由も、全身に襲いかかる強烈な疲労感も、何もかも今はどうでもいい。 今はただ、この次へと繋げるために、この一瞬を生き延びる――――! 「、アア――――ッッ!!」 フォルテは左腕に、眩しい輝きを放つエネルギーを集束させている。 だがその光量は、地面のテクスチャを破壊した時程ではない。つまりは防御で防げる程度の威力。 考えるより先に、二刀を交差してその一撃を受け止める。その威力に両腕が痺れ、数メートル吹き飛ばされる。 ――――関係ない。 体勢を崩すことなく地面に踏み止まり、まっすぐにフォルテへと突進する。 フォルテの左腕が再びバスターへと変化し、無数の光弾が放たれる。 ――――関係ない。 重傷に至る光弾だけを二刀で弾き返し、残りは全て無視して突き進む。 その愚直な突進に光弾は無意味と察し、フォルテは陽炎を纏う大鎌を振りかぶる。 ――――関係ない。 振り抜かれる大鎌は間合いのギリギリ。一足で制止しバックステップで回避する。 同時にソードスキルの体勢へと移行し、バリアを突破する為に単発重攻撃の〈ヴォーパルストライク〉を―――― 「、え――――?」 ソードスキルの発動に今にも飛び出そうとしていた体が、突如強い衝撃を受けて弾き飛ばされた。 理解が及ばない。何が起きたのかは分かっている。大鎌から放たれた衝撃波が、ソードスキルの発動に隙を晒していた俺を吹き飛ばしたのだ。 なのに、理解が及ばない。頭が麻痺して働かない。体が麻痺して動かない。何が起きたのか、全く以って理解できなかった。 そしてそのまま、体勢を立て直す事も出来ずに、俺の体は、地面へと叩きつけられた。 † ――魔力放出/二の太刀。 それが大鎌と同様フォルテに支給されたアイテムの一つであり、キリトを弾き飛ばしたスキルの名だった。 正式名称〈release_mgi(b);〉――その効果は中距離に魔力の弾丸を放ち、命中した相手を二手分スタンさせられるというものだ。 ダメージこそ与えられないが、その効果は十分に強力なものと言えるだろうだ。 そう。あの瞬間フォルテは、キリトを迎撃するためではなく、このスキルを発動するために大鎌を振るったのだ。 結果、その大鎌を振るう動作がフェイントとなり、作られた隙にソードスキルを発動しようとしたキリトは、避ける事も防ぐ事も出来ずに魔力斬撃に直撃したのだ。 その確かな手応えに、フォルテは満足げに笑みを浮かべた。 これでキリトは、少しの間、完全に動く事が出来ない。 それこそ、たとえこちらが、一体何をしようとも。 しかし正直に言って、フォルテにとってこの作戦が成功するかは五分だった。 キリトの予想以上に高い近接戦闘能力。主装備のシューティングバスターに対応する反応速度。 それに押されていたのは、紛れもない事実だったからだ。 あるいは魔力放出を行ったところで、エアバーストを防ぎ切った時と同様に反応され、防がれる可能性があった。 だがその成功率五分の賭けを成功に導いたのは、あろうことかキリトが守ろうとした少女だった。 彼女がいかなる理由で廃ビルの角から出てきたのかは、はっきり言ってどうでもいいことだ。 重要なのは、彼女のおかげでキリトが焦り、結果、オーラが復活するまでの時間を十分に稼げたという事だ。 もし少女が出てくるのがもう少し遅ければ、加速していくキリトの剣速に押され、最悪大ダメージを受けていただろう。 だが、これでキリトに決定的な敗北を刻みつけるのに、十分な舞台が整ったという訳だ。 「ククク…………」 凶悪な笑みを浮かべ、フォルテはキリトへと背を向ける。 オーラが復活した今、キリトの攻撃のほとんどは無意味となった。 急ぐ必要はない。一つ一つ確実に、その心を砕いてやればいい。 その為にまずは、 ヤツが守ろうとした少女を破壊する。 「ッ――――! や……め、ろ……!」 それを察したキリトが、必死に声を絞り出す。だがそれに応えてやる理由は、どこにもない。 むしろその声に笑みを深めながら、フォルテはふらふらと歩く少女の前に立ち塞がった。 「…………?」 進路上に立ち塞がったフォルテを見て、少女は不思議そうに首を傾げた。 そのあまりにも呆けた顔に、フォルテは気が少し殺がれた。 「レンさん、逃げて……!」 逃げきれなくとも、せめて抵抗してくれ、とキリトが必死に声を荒げる だが少女は、その声が聞こえていないかのように動かない。 あれだけの戦いを見ておきながら、彼女は何も分かっていない。 いや、それどころか。 「あの………ジローさんを知りませんか?」 目の前に立ち塞がる存在が何者であるかすら、この少女は理解していなかった。 そう。浅井レンは、初めから何も解っていなかった。 バトルロワイアルの事も、自分を助けたキリトの事も、今自分を殺そうとするフォルテの事も、何もかも。 解っているのはジローさんに関する事だけ。 自分とジローは恋人である。ジローさんは野球好きである。今ジローさんは傍に居ない。殺されたら二度とジローさんに会えない。それだけだ。 彼女にとって他人とは、ジローさんかそれ以外であり、 彼女にとって大切なのは、ジローさんの傍に居られるかどうかであり、 彼女にとって嫌な事は、ジローさんの傍に居られない事である。 だから、ジローさんに会えるのなら誰にでもついて行くし、ジローさんに会えなくなるから殺される事を恐れる。 故に、ジローさんのところへ連れて行ってくれないキリトの事は忘れるし、ジローさんに会う為ならフォルテにも平気で話しかける。 そう。ジローさん以外の人は、キリトもフォルテもそれ以外も、自分とジローさんを阻む明確な脅威とならない限り、みんな同じ他人でしかないのだから。 「………ッ!? れ、レンさん……?」 信じられない物を見たかのように、キリトは茫然と呟いた。 そんなにも、ジローに会いたかったのか。 それほどまでに、恋焦がれていたのか。 既にそこまで、心が壊れていたのか。 そんな言葉が、形にならずに溶けて消えた。 「あ、ジローさんは私の恋人で、とっても素敵な人なんです。 ジローさんは今、野球場にいると思うんです。だから早く、野球場に行かないと―――」 レンはそう口にして、フォルテの横を通り抜ける。 その向かう先はやはり、野球場への最短ルート。フレイムマンの待ち構えるゲートがある方向だ。 彼女にはもう、フォルテの事は見えていない。ただジローと関わりのある野球場に続く道だけが、その眼に映っている。 だからその背後で、フォルテが彼女を殺そうと左手を振り上げても、決して気付く事はない。 「レンさん……レンさん……ッ! くそぉ………ッッ!!」 少女を呼ぶ声が空しく響く。 キリトはかつてアスナがそうしたように、先程スキルの硬直時間中に動いた様に、再び自分が動く姿をイメージする。 だが湧き上がる焦りがイメージを掻き乱し、再び襲い来る疲労感が動きを妨げる。 それでも本来の二手分よりも僅かに速く麻痺から動き出し、 「レンさ―――、ぁ………………」 フォルテの左腕が、背中から胸へと、レンの体を貫く瞬間を目の当たりにした。 レンの喉からは、僅かな悲鳴さえ零れなかった。 その光景に、懸命に駈け出した足が、一歩、二歩と、たたらを踏んで動きを止める。 「――ゲットアビリティプログラム!」 フォルテがレンを対象として、何かのスキルを発動する。 同時にレンは光に包まれ、次の瞬間には、体のいたる所のデータが崩壊した姿となっていた。 だが何が不満なのか、フォルテは不快気に顔を歪めた後、腕を引き抜くついでの様にレンを投げ捨てる。 放り投げられたレンの体は、まるで人形の様に四肢を宙で躍らせ、そのままガラクタの様に地面に打ち捨てられた。 「あ……ああ、うああぁぁああああぁああ…………ッッッ!!!!!」 湧き上がる感情に、頭が白熱し視界が赤く染まる。 立ち止まっていた脚が動き出し、フォルテへと向けて駆け出す。 力なく垂れ下がっていた腕が動き出し、フォルテへと向けて剣を構える。 今度こそ発動するソードスキル〈ヴォーパルストライク〉は、フォルテの体を確かに捉え、 「ハッ――――」 「…………あ、」 その動きを完全に見切ったフォルテが、突き出された火剣の剣尖へと、いつの間にか左手に集束させたエネルギーを叩き付けた。 火剣の刀身が、ライトエフェクトと諸共に粉砕される。その威力にキリトの体が、直撃を受けていないのに弾き飛ばされる。 宙を舞う体は、麻痺は既に解けているというのにピクリとも動く事なく、キリトは再び地面へと叩きつけられた。 「ク―――ハハハハハハハハ! いや中々に楽しめたぞ人間。まさかこのオレが、人間ごときにここまで追い込まれるとはな。人間の力というヤツも、中々に侮れん。 だが、それもここまでだ。これ以上遊んで逃げられても面倒だ。貴様はここで破壊する」 フォルテが、止めを刺そうとキリトへと近づく。 だがキリトは、倒れ伏したままピクリとも動かなかった。 死んだわけではない。気を失ったわけでもない。 ただ、キリトに残されていた感情(モノ)が、絶望と諦念だけだったのだ。 「……………………」 心が刀身諸共に砕かれたかのように、立ち向かう気力が湧き上がらない。 体が重い鎖で拘束されたかのように、立ち上がる体力が残っていない。 なにもない。フォルテと戦うための力が、どこにも残っていない。 ほんの僅かに開いた視界の中で、残された火剣の柄が四散する。 その舞い散るデータの残滓の向こうに、自分と同じように倒れ伏す少女の姿があった。 「あ………………」 まだ息があったのか。少女は壊れたその体を、懸命に身動ぎさせていた。 手を伸ばした。けど届かない。 思ったよりも近いところに彼女はいるが、それでもまだ少し遠い。 地面を掴んで、重い体を引き摺った。 「ん……?」 キリトのその行動に何を思ったのか、フォルテがその歩みを止めた。 その事には意識も向けず、キリトは少しずつレンとの距離を縮める。 元よりそれほど離れておらず、キリトは間もなく、少女の下へと辿りついた。 「レン……さん……」 「……………………」 名前を呼ぶも、応えはない。 急激な疲労に震える体を懸命に動かし、キリトはどうにか体を起き上がらせる。 そして目の前に横たわる少女の体を、慎重に抱き起こした。 近くで見た少女の体は、無惨の一言に尽きた。 胸部には大きな穴が開き、そこを中心としてあちこちのデータが壊れている。 左腕は肩から崩れ落ち、両脚は完全にテクスチャを崩していて、顔の半分を黒いノイズが覆っている。 彼女にまだ息があるのは、HPの設定されたゲームの世界だからに他ならない。 ……だがそれも、あと少しの事。一切の回復手段を持たないキリトには、少女を助ける術はない。 少女はもう間もなく、部位欠損による継続ダメージで、HPを全損――死ぬ定めにある。 「レンさん………、俺……俺は―――……ッ!」 また……守れなかった。君を守る事が、出来なかった。 守ると誓ったのに。必ず君を、ジローさんに会わせると約束したのに。 その約束を、果たす事が……出来なかった………。 その悔恨が、胸を締め付ける。 堪え切れない嗚咽とともに、涙が零れおちる。 その滴を受けたレンが、うっすらと瞼を開ける。 「あれ………? ジローさん……ですか……?」 「ッ…………!」 その言葉に愕然とする。 少女はもう目が見えないのか、目の前の人間が誰なのか、ちゃんと判別できていない。 そんな単純な機能さえ、少女にはもう残されていない。 一体どんなスキルを受けたら、外装だけでなく、内部データまで破壊できるのか。 ………そんな事、今はどうでもいいことだ。 「ッ…………。ああ、そうだよ」 死にゆく少女の為に、たった一つの嘘を吐く。 「えへへ………ジローさんだぁ………」 少女はそう、心の底から嬉しそうに笑った。 もう痛みも感じていないのか、その笑顔には、何の陰りもない。 「あのね、ジローさん……。私、ジローさんに……言いたい事があるんです……」 「……ああ、何を?」 少女の最期の言葉に、一言も聞き逃すまいと耳を傾ける。 この上ない程に幸せそうに笑いながら、少女は最後の言葉を口にした。 「ジローさん………大好きですよ………」 その体が、幾片のデータの残滓となって四散する。 後に残ったのは三つのアイテムと、空を掻き抱く己の腕だけ。 他には何も……彼女が生きた痕跡さえ、残らなかった。 【レン@パワプロクンポケット12 Delete】 「ッ…………! ッァ…………!」 あまりの激情に、悲鳴さえまともに出てこない。 自分の無力感、自分への絶望に、心がより深いところまで沈みこむ。 ……それを、あまりにも無情な一言が押し止めた。 「……ふん。たかがAIに、どうしてそこまで感情的になる」 フォルテはキリトへと向けて、実につまらなそうに尋ねる。 キリトの頭の中で、その言葉が、たった一つの単語が反響する。 「A……I……?」 「何だ、気付いてなかったのか? その女は人間ではなく、ナビですらない。何の能力も持たない、ただの屑データだ」 「人間じゃ……ない………」 言われて不思議と納得した。いや、合点がいったという方が正しいか。 思い返すまでもなく、彼女の行動はたった一つの事に縛られていた。 その様が、決まった反応だけを返すAIと一体どう違うというのか。 ………けれど、その一言だけは、どうしても聞き逃せなかった――――。 「屑データ……だと………?」 「そうだ。キサマ達人間にとってナビ……AIは、便利な道具でしかないだろう? そしてその女は何の機能も持っていない。つまり人間にとって、道具ですらない無価値なデータだ。 加えてその様子から察するに、どうせこのゲームが始まってから出逢っただけの存在だろう? キサマがそこまで感情的になる理由など無いだろう」 「無価値な……道具だと!?」 自分へと向かっていた無力感、絶望が、フォルテに対する怒りへと変換される。 沈み込んでいた眼が、激しい怒りを宿してフォルテへと向けられる。 残った魔剣を支えに、限界近い体を立ち上がらせる。 「………訂正しろ。 たとえAIだったとしても、彼女は……レンさんは、確かにここに生きていたんだ。 たとえ作られた命だったとしても、好きな人に会いたいって、一生懸命だったんだ……! 彼女は絶対に、屑データでも……無価値な道具なんかでもない! 訂正しろ、フォルテ!!」 そうだ。レンさんが人間でなくても、AIであっても関係ない。 彼女は間違いなく、一人の少年に恋焦がれる、一人の普通の女の子だった。 それを否定する事は、絶対に許さない。彼女は決して、ただのデータなんかじゃない! 「チッ………キサマを見ていると、無性に苛立ってくる」 ……苛立つ。キリトの言葉が、どうしようもなく腹立たしい。 胸の傷痕への攻撃といい、今の言葉といい、ヤツの行動は妙に癇に障る。 ………故に、ヤツを完全に破壊する事で、湧き上がるこの不快な感情も消し飛ばす。 「もういい、ここで消えろ」 フォルテはキリトへと向け、左手にエネルギーを集束させる。 どういう理由からか、キリトには見るからに体力が残っていない。 もはやヤツに、この一撃を防ぐことはもちろん、躱す力もない。 キリトが助かる術など、どこにもない。 「ッ――――!」 キリトとて、それは理解している。 全身に重く圧し掛かる倦怠感。これはおそらく、硬直時間や麻痺といった、システム的拘束に背いた代償だ。 だから疲れているのはこのアバター(肉体)ではなく、意思力の源――つまり精神、あるいは魂の方なのだ。 故にこの疲労は、自然治癒でしか回復しない。そしてそんな時間は、残されていない。 ――だからせめて、心だけは負けないと。 どうにか剣を構え、フォルテを真っ直ぐに睨みつけた。 「―――アース……ブレイカー」 フォルテの左手に集束されたエネルギーが、キリトへと向けて解放される。 何も出来ない以上、これで剣士キリトは、跡形もなく消滅する。 「ウオオオオオ――――ッ!!」 その死を前に、キリトは声を上げ、フォルテへと真っ直ぐに突進する。 それが、それこそ無意味な抵抗であろうと、最後まであがき続けた、その証に。 ――だからそれは、一つの奇跡だった。 ここに、二つの物語の主役が、再び巡りあった事は―――― 「させるかァアア――――ッッ!!!」 フォルテの左手からエネルギーが解放される、その直前。 決死の叫び声とともに、銀色の閃光がフォルテの左腕を貫いた。 「グッ………!?」 「なッ………!?」 攻撃を遮断するオーラを突き抜けた一撃に、フォルテの左腕が弾き飛ばされる。 結果、解放されたエネルギーはキリトには当たらず、その真横を破壊して終わった。 二人の間に立ちはだかる様に、十枚の金属フィンを羽ばたかせ、銀色の人影が降り立った。 「………キサマ」 閃光に貫かれた左腕を庇いながら、フォルテがその人影を睨みつける。 キリトも同様に人影へと視線を向け、その眼が驚きに見開かれた。 「シルバー……クロウ……」 その後ろ姿を見つめながら、キリトは茫然とその名を呟いた。 「キリト……なのか……?」 人影はその声に振り返り、驚いたようにその名を口にした。 その銀翼を、覚えている。 あれは確か一ヶ月ほど前の、五月の中頃の事だった。 比嘉タケルに依頼されたアルバイト、第四世代VRマシンのテストプレイの際に、俺はそいつとデュエルしたのだ。 ――――暗い夜空を切り裂いて飛翔する、美しい白銀の鴉と。 Next エアリアルブラスト
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/20532.html
れびてとがーる【登録タグ きっきょん れ 初音ミク 曲】 作詞:きっきょん 作曲:きっきょん 編曲:きっきょん 唄:初音ミク 曲紹介 だからさ、またわたしは目を閉じて宙に浮かぶの 歌詞 (PIAPROより転載) ふわっと君を思い出す午前1 30 部屋の隅で丸くなる チクタク鳴り止まない秒針は行方知れず 寂しくなって そんなわたし今レビテトガール 君を包む夢で出逢えたら… きらりこぼれていくのはこの気持ちが嘘をつくから ずっと浮かんだまま朝の光に消える月みたい ポケットの中にはビスケットがひとつだけ たたくとこなごな砕けた わたしが触れたいものはそこにはなくて 目をつぶった そんなわたし今レビテトガール アイシテルなんて君に言えないんだ… 何度も声に出して泣いたあの日も 壊れそうなほどずっと願ってたのは きっと君に届かない恋 あぁ想い描くよその手の輪郭を 繋げない 触れられないおとぎ話 ねぇ、聞こえてる?その距離は遠くて だからさ、またわたしは目を閉じて宙に浮かぶの そうやって君は消えていくから わたしのココロをまた巻き戻してる ほら、きらりこぼれていくのはこの気持ちが嘘をつくから ずっと浮かんだまま朝の光に消える月みたい コメント これのびてほしいなああああ♪ 追加乙です! -- ゆう (2012-02-21 15 45 43) サビが素晴らしい -- 名無しさん (2012-06-24 10 31 11) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/grandguardbase/pages/92.html
出現場所:ゴブリンキャンプ(第11,12区画) レベル:20,21 体力:656~667 マナ:無 種族:ゴブリン 技:カバー 怒:ラッシュュ 備考 怒り技以外攻撃技がないのでものすごく相手にするのが楽 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/gods/pages/106727.html
ルトガーイッセイ(ルトガー1世) 神聖ローマ帝国の領邦国家クレーフェ公国のクレーフェ伯の一。