約 912,651 件
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/29.html
タマちゃんが高校卒業するのと同時にコジローとゴールイン。 流石に元教師と元教え子なので結婚式はささやかに身内と剣道部だけで。 盛り上げ役に徹するキリノ。 そんな二次会の夜、キリノはふらりと外に出た。 サヤ(キリノ……) キリノの気持ちを知ってるサヤ、追いかけたいがミヤミヤの絡み酒に捕まっていた。 キリノ「はぁ~…」 ユージ「どーした、キリノ元気ないぞ!……って、コジロー先生風に言ってみたんですけど、似てませんねやっぱり」 キリノ「ユージくん?」 二人分のジュースを自動販売機で買うユージ ユージ「キリノ先輩の好きな人、知らないのはコジロー先生ぐらいですよ」 キリノ「へ?えっ!…な、なんのことかなぁ~……あはは」 ユージ「タマちゃんも……キリノ先輩がいるのに、先生と付き合っていいのかな私?って俺に相談したぐらいですから」 キリノ「タマちゃんも?……そっか。アハハハハ、馬鹿だね~別に私の片思いなんだから気にする必要ないのに~アハハ」 キリノの笑いには力が無い。困ったように頬を掻くユージ。 サヤ「キリノ!」 ミヤミヤから逃れてきたサヤはキリノを見つける。ユージ、バトンタッチと言わんばかりに入れ違いに戻る。 サヤ「キリノ……」 キリノ「アハハ……サヤにもバレてた?私がコジロー先生のこと好きだってこと……」 キリノ、涙を流す。サヤ、そんなキリノを抱きしめる。 キリノ「ふぇ~~ん……駄目なのに!私、コジロー先生とタマちゃんを祝福しなきゃ駄目なのに!!」 サヤ「そりゃそうだよ。でもアンタがコジロー先生が好きだったって気持ちも閉じこめちゃ駄目なんだから!!」 ユージ「やっぱりサヤ先輩じゃなきゃ……俺じゃキリノ先輩の心にズカズカ入っていく訳にはいかないもんな」 会場に戻ったユージ、祝いの席の中心で舞い上がるコジローと寄り添うタマキを自然と視線で追っている。 ダン「ユージ、男ってのはな~流して格好いい涙と、格好悪い涙があるんだぞ~」 ユージ「え?」 ユージ、自分でも気づかない内に泣いている。慌てて涙を拭うユージ。 ダン「お前は馬鹿だな~」 ユージ「…………うん、そうなのかも知れない」 <三年後> サヤ「キリノ~アンタはいいわよね~最悪実家に就職すればいいんだから~~」 大学四年生になったキリノとサヤ。相変わらず仲がよい。 ユージ「よぉぉし、もう一軒いこーーー!!」 後輩1「ちょっと、勘弁してくだいさいよ部長。もう、本当に剣道以外はダラしない人なんだから!」 後輩2「っていうか後輩にお酒奢らせないでください」 キリノ・サヤ「「ユージくん!?」」 ユージ「はへ?」 住んでいる場所が近い為、半ばユージの後輩達に押しつけられる形でユージを送ることになったキリノ。 キリノ「剣道、続けてるんだユージくん」 ユージ「うぃ~……先輩は続けてないんですかぁ~……」 キリノ「……ウン」 ユージの部屋に入るキリノ。散らかっている部屋。布団は敷いたまま、カップ麺の空が散乱している。 キリノ「……アンタ本当にユージくん?」 ユージ「ユージですよぉ~中田勇次でぇす~」 キリノの肩から崩れ落ち、そのまま寝てしまうユージ。キリノ、溜息をついて腕まくりをする。 キリノ「あ、起きた?かってに掃除させてもらってるよ~たはは!いや~私も一人暮らしの男の家にいって何してるんだろ~ね~」 ユージ「……キリノ先輩?あ…そうか、昨日」 キリノ「ホント、高校時代のユージくんからは想像できないだらしなさだよ~これじゃあまるで…まるで……」 ユージ「コジロー先生みたい…でしょ?」 二人の間に沈黙が流れる。 ユージ「何やってるんでしょうね、俺。今更コジロー先生のマネしたって、タマちゃんは……タマちゃん…は……」 キリノ「ユージくん…」 ユージ「俺、応援してたんですよ、先生とタマちゃんを。だってタマちゃんは俺の幼なじみで、友達で、尊敬できる剣道家で…… 二人が結婚するまで、そう思ってたんです。でも試合で小手打たれた時みたいに、始めは大丈夫なのに、 段々竹刀を握れないくらいになってくるみたいに痛くて、俺……タマちゃんのコト、好きだったんだなぁ……って!!!」 ポロポロと涙を零すユージ。拭いもしない。 ユージ「ずっと後悔してて、応援なんかしなきゃよかった。ううん、してもいい、タマちゃんが先生のこと好きでもいい。でも俺はタマちゃんが好きだって 言えたらよかった!そうずっと胸にしまいながら……でもキリノ先輩に会ったから、思い出しちゃって……格好悪いですね、未練たらたらで」 キリノ「そうやって後悔してるところ、コジロー先生みたい」 ユージ「………」 キリノ「ま、ユージくんは先生と違って剣道打ち込んでるみたいだし、根っこはやっぱりユージくんだよね~」 キリノ、ユージの家の台所と冷蔵庫を漁り、朝食を作り始める。 ユージ「美味しい……」 キリノ「そりゃ総菜屋の娘ですから!駄目だよ、ちゃんと食べないと」 キリノのつくった朝食を囓るユージ。懐かしさを覚える。 ユージ「そうですね」 キリノ「あ、そうだ!近くなんだしさ、私ん家に寄ってくれればお総菜とお弁当サービスするよ」 ユージ「はは……変わってませんね、キリノ先輩」 キリノ「そーかなー?変わったよ?……お弁当、作る相手は」
https://w.atwiki.jp/bamboo-blade/pages/46.html
「センセー、帰ろうよ。」 社会科準備室の扉が開いて、キリノの顔がぴょこんと飛び出す。 「どうした、キリノ。」 「買い物帰りに実家に寄ったら、おみやげをくれたから、センセーに早くよろこんで もらおうと思って。」 「ということは、晩飯はメンチカツだな。ちょっと待ってな、すぐ用意するから。」 2,3分ほどすると、上着を着て、鞄をぶら下げたコジローがキリノのもとへやってきた。 「それじゃ、お先に失礼します。」 「失礼します。」 声を合わせて、二人は社会科準備室を出ていった。 後に残された日本史の先生が、 「いやー、若いっていうのは、いいねぇ…」 としみじみつぶやいた。 校舎を出て、駐車場へ歩いていく。 「ねー、センセー。」 「なんだ?」 「お母さんが、これはセンセーへのおみやげだって。」 キリノが茶封筒を渡す。防犯灯にすかしてみると、何か紙切れが入っている。 「ビール券か何かかな?」 コジローはそのまま、上着の内ポケットに封筒を入れた。 夜の町を車が走る。車内で二人は他愛もない会話をする。信号待ちで止まったときに、 会話がとぎれた。ふと何気なく首を動かすと、角に安売りの酒屋がコジローの目に入った。 「キリノ、ちょっと寄り道をするぞ。」 「え?どこに?」 「ちょっくらビールを買いに。お前も冷蔵庫や冷凍庫にないものを探してくれないか。」 「わかった。」 コジローはハンドルを切って駐車場に車を止める。そしてコジローは酒や飲み物を、 キリノは冷凍食品を探していく。真剣に冷凍食品を見つめている姿を見て、 (若いくせに、所帯じみてきたな…ま、俺のせいか。) と、コジローは苦笑する。支払いの時に、先ほどの「おみやげ」が頭に浮かぶ。 (この店はビール券で支払いできるのかな?) 内ポケットから封筒を取り出し、中から紙切れをとりだしたコジローは、手にしていた 買い物かごを落としそうになる。 なぜならその紙切れは、某ラブホテルチェーンの無料宿泊券だったからだ。 自宅に帰り着き、キリノと一緒に一風呂浴びてから、ビールとメンチカツの晩ご飯が始まる。 「あー、やっぱお前の家のメンチカツはうまいなぁ…」 「そうだね…あたしも頑張っているけど、なかなか再現できなくてゴメンね。」 「いや、そんなわけで言ったんじゃねぇよ。お前はいつもよくやってくれているよ。」 「センセー…」 しばらく沈黙があったが、コジローが話題を変える。 「ところで買い物はどうだった?サヤは元気か?」 「ウン。久々に楽しかったよ。サヤも、大学が楽しいって。」 「二人で、いったい何を買ってきたんだ?」 「水着だよ。思い切って、ビキニにしたよ。後で見せてあげるね?」 コジローの頭脳がフル回転する。 (水着…海…そういえばあの海岸の近くには…) 「いや、キリノ。別にいいぞ。」 「えー、そんなぁ…」 「それより、再来週の土曜日は海に行かないか?それまでのお楽しみということで。」 「再来週?センセー、部活は?」 「テスト前だからお休みだよ。だからどうだ?その時に初めて、俺をドキドキさせてくれよ。」 「うーん…わかった。再来週だね。」 それきり水着の話は出ず、ほかの買い物の話しや、サヤの大学生活に自然と戻っていった。 二週間が経ち、約束の日が来た。 「それじゃ、しゅっぱーつ!」 インテグラの助手席に乗り込んだキリノが、楽しそうに叫ぶ。 「よし、行きますか。」 コジローも、サイドブレーキを戻しながらいう。 朝早く出たせいか、道もすいており、快調なドライブが続く。3時間ほど経っただろうか、 海沿いの小さな町に着く。細い道に車を乗り入れていくと、小さな浜辺に着いた。 駐車場に車を止めて、二人は浜辺をながめる。 「うわ…センセー、静かなところだね。」 「ああ…学生の頃何度か先輩に連れてこられて知ったんだ。ちょっとした穴場だろ?」 「ウン。ステキ。それじゃ、さっそく用意しよう!」 そう叫ぶと、キリノはトランクから着替えの入った袋やビニールシート、シャチの形の 浮き袋など、様々なものを取り出して駆け出していった。 「やっぱ俺は大道具係りかよ…」 そう苦笑しながら、コジローはクーラーボックスや、パラソルなどをかかえた。 「ま、でも、惚れた弱みだしな…」 小さいながらも海の家があるので、キリノはビニールバックをかかえると、更衣室を 借りに行った。コジローは、家を出るときから海パンを着込んでいたので、話は 早かった。パラソルやビニールシートを敷きながら、キリノを待つ。 サクッ…サクッ…サクッ… 砂を踏む音がする。足音を忍ばせるように。 (ははーん…ま、たまにはいいか) コジローは気づかない振りをして、ビニールバッグから日焼け止めなどを取り出す。 と思ったら、視界がくらくなった。 「だーれだっ?」 「俺の愛する奥様だろ?」 コジローは軽口で答える。 「えへへへへ…なんだか恥ずかしいな。」 「いまさら照れるなよ…それじゃ、キリノの水着姿、拝ませてもらおうかな?」 「うん。それじゃ、本邦初公開だよ!とくとごらんあれ!」 急に視界が明るくなった。ようやく周りの明るさになれてきたとき、コジローの 視界に入ってきたのは、見慣れた彼の妻の顔。しかし首から下が普段と違う。 キリノの言っていたとおり、ビキニスタイルであるが、 (紐?) 首、背中、腰のあたりは赤い紐で結ばれて固定されていた。 (これは、ハイビスカス?) パステルグリーンを基調とした色で、赤い大きな花が胸や、お尻、股間にあしらわれている。 「どう?センセー。」 「うん…」 「おりょ?『うん』だけですかー?」 「うん…よく似合っているよ…」 「やったー、えへへへへ。センセーがほめてくれるか、心配だったんだ…」 「いや、ほんとイイ…最高だ、キリノ!」 「えへへへへ…それじゃ、さっそく行こうよ!」 キリノはそう言うと、波打ち際へ駆けていった。 「おいおい、待てよ…」 そう言いながら、コジローはあわてて立ち上がって、妻の後を追った。 波打ち際で水の掛け合いっこをしたり、お互いに日焼け止めを塗りあいっこしたり、 ブイまで泳ぐ競争をしたり、砂に寝転がっている相手を砂で埋めたり、埋めたついでに、 コジローの身動きがとれないのをいいことに、キリノはコジローの足の裏をプニプニしたり、 海の家でカレーライスを食ったり、小振りのスイカを買って、スイカ割りをしたり…と、 まぁ、海に遊びに行ってすることはしつくした。 しかし、昼過ぎから雲行きが怪しくなり始めた。なま暖かい風が吹き、山の方に 黒い雲が沸き立つ。 「どうやら、一雨きそうだな…」 「そうだね。残念だけど…」 「ああ、片づけよう。着替えは後だ。」 そう言うと、手早く荷物をまとめる。しかし駐車場に着く頃には雨が降り出した。 「ああ、もう…せっかくの海が…」 「仕方がないさ、こればっかりは。」 「着替え…どうしよう…海の家への往復でまた濡れちゃうよ…」 「ああ、だから、これを着ろ。」 「何これ?」 「ガウンだ。風邪をひいちゃいけないから、水着の上から羽織って、車に乗れ。」 二人はガウンを羽織って、車に乗り込む。 「あ、雨がやむまで、身体を冷やさないためだね?センセー、頭がいい。」 「ま、それもあるが…」 「あるが?」 「そのうちわかる。」 コジローはそう言うと、エンジンをかけ、インテグラをスタートさせる。 信号待ちで止まったときに、キリノが尋ねる。 「まさか、このまま家まで帰るの?」 「いくら何でも、そこまではしねぇよ。ここで役立つのが、これだ。」 彼はそう言うと、ポーチから茶封筒を取り出して、キリノに渡す。 「何これ。」 「お義母さんのおみやげ。」 信号が変わって、コジローは車をスタートさせる。 「なんだろ…って、これ…お母さん、どこで、こんなものを…」 「そう。お義母さんの期待に応えるべく、今からそこへ行く。」 彼はハンドルを切ると、某ラブホテルの駐車場に車を滑り込ませる。 初めてのラブホテルが珍しいのか、キリノはきょろきょろとあちらこちらをながめる。 「そんなに珍しいか?」 「そりゃ、センセーは何度か来たことがあるかもしれないけど…」 キリノはそう言って頬を膨らませる。 「ま、社会勉強だよ。これからお前にも教えてやる。」 コジローの言葉にキリノは真っ赤になる。 「さて、まずはシャワーから行くか…海の砂も落とせて、一石二鳥だな。」 そう言うとコジローはキリノの手を引き、シャワー室へ向かった。 「俺たちのガウンは、このゴミ袋に入れてっと…」 「どこから出したの、このゴミ袋…」 「こんなこともあろうかと、着替え袋に用意していたんだ。」 「さては、最初から…」 「ま、堅いこと言うなよ…さて、海の続きだ!」 コジローはそう言うと、シャワーを手に取り、キリノに水をかけ始めた。 結局、砂を洗い流した後は、普段家でやっているのと同じようにお互いの身体を 洗いっこする。洗い終わった後、体を拭きながら、キリノが言う。 「砂を洗い流した以外、家と変わらないじゃない。ほら、お風呂にいろんなものが…」 「家と違ったことをしていいのか?」 そう言うと、コジローはキリノをお姫様だっこすると、素早く部屋に戻る。 「ちょ、センセー…」 妻の抗議を簡単にスルーして、ベッドに下ろすと、そのままの勢いでのしかかる。 キリノの豊かな胸をもみしだきながら、荒々しく口をふさぐ。同時に股間に指をのばし、 茂みから切れ目まで指をはい回らせる。 やがて自然と唇が離れる。 「も、もう…いきなり…」 「でも、お前も期待していたんじゃないのか?その証拠に…」 コジローがキリノの股間から指を離すと、ぴちゃりと水気の音がした。 「だ、だって…」 「ここは家じゃないんだから、隣近所を気にしなくていいんだぞ…だから遠慮せずに、 もっとイイ声で鳴け…」 そう言うとコジローはキリノの股間に素早く顔を埋め、びちゃびちゃと卑猥な音を たてながら、湿り気の原因となっている泉を、もっとあふれよとばかりになめ回す。 「あ、ああああん、そん、な、すごい…」 普段とは違う、遠慮を知らないコジローの責めに、キリノはまるで脳の神経を 鷲掴みされているかのように、激しく感じて声をあげさせられる。 ジュルッ…ベチャ…チュル…ジュク… コジローも、キリノにわざと聞かせるかのように、激しくいやらしく音を立てながら、 泉の奥からわいてくる愛液を吸い取る。 いつもより激しい動きだから、いつもより興奮する。いつもより興奮するから、 いつもより激しく動く…という相乗効果により、コジローもキリノも高ぶりが 加速することはあっても止まらない。やがて彼の鼻が、キリノのぷっくりと 腫れ上がった突起をノックしたときに、一瞬彼女の腰が浮かんだ。 「ああ、ああああああんっ…」 絶叫が響いたかと思うと、キリノはのけぞる。足が、指先がカーブを描いたかと思うと、 軽く痙攣する。やがて脱力したのか、ドサリと横たわる。 キリノが気がつくと、コジローが心配そうにのぞき込んでいた。 「あ、センセー…」 「大丈夫か?」 「ウン…なんとか…」 「よかった。すまんな、調子に乗って…家じゃ隣近所に気を使って、こんな激しいまねが できないからな。」 「ウン…いつもより凄かったよ…」 「それじゃ、次はやさしくするから」 「え、そんな…」 結局、コジローは妻の抗議をまたもや無視して、いきり立った肉棒をイッたばかりの 泉の中心部にセットして、奥に侵入する。 「も、もう…今日は…強引…」 「でも、お前も興奮しているじゃないか…」 「だ、だって…」 「すげえぞこの締め付け…ピクピク動いて…全部搾り取られそうだ。」 「ば、ばかぁ…うむっ」 コジローの先端が、子宮口をノックした刺激で、キリノがうめく。 「じゃ、いくぞ。」 そう言うと、彼は腰を動かし始めるのであった。 浅く、深く、早く、遅く、様々な変化を付けてコジローは責め立てる。 時には、妻のふくよかな胸をもみしだき、時には腫れ上がった突起をノックする、 時には可愛く自己主張をしている乳首を軽く咬む…打てば響くように、 キリノの膣が締め付けてくる。キリノが叫ぶ。ますます興奮したコジローは、 腰を左右にひねって動きに変化を付けたり、Gスポットをえぐるような動きをくわえたりと、 よりキリノを感じさせようとする。しかし、それは同時にコジローをも興奮させる。 やがて限界が来たコジローが叫ぶ。 「キ、キリノっ!」 「ふああっ、ああああああああああぁっ!」 ドクッドクッと音を立てるかのように、コジローの精液がキリノの子宮に流れ込む。 その満たされる感覚を最後に、キリノの意識はとんだ。 キリノが気づくと、すでに朝であった。嵐は過ぎ去ったようで、分厚いカーテンの 隙間から、ほんのわずかだが光が射し込んでいるようだ。反対側をながめると、 夫の姿があった。 (あ、ひげが伸びてる…こんなところにそり残し…) 引っ張ろうと手を伸ばすと、気配を感じたのか、コジローも目を覚ます。 「お、キリノ…」 「あ、センセー…」 お互い顔を見合わせて沈黙する。先に声をあげたのはキリノの方だった。 「ねーセンセー…昨日は凄かった…」 「お前も凄かったぞ…」 「でもさ…」 「なに?」 「どこでそんな技を身につけたのかな…」 「どこでって、そりゃ…」 「あたし以外の女と…」 「そりゃ、学生時代の話だ!その分お前のためにサービスしただろ…」 「くやしいから、ほかの女が知らないところを開発しよっと!」 「ちょ、おい、いきなり耳を咬むなっ…」 彼らが家に帰ったのは、結局日曜の深夜であった。
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/246.html
―――――お昼休み。 今日もキリノの机には色取り取りのお弁当が並ぶ。 3人分…いや今日はあたしもいるから、4人分。キリノの机一個だけだと狭いくらいだ。 『いただきまーすっ!』 いつも通りに、元気な声で両手を胸の前に合わせお辞儀をするキリノ。 小学校の頃からこの習慣はちっとも変わらないみたい。 ……感心してる場合じゃなくて。 まず今日は、わざわざキリノのクラスにやって来た目的を果たさないといけない。 「ねーねーキリノ、今日ね、あたしお弁当自分でこさえたんだよ~」 「おおっ、そりゃえらいねえ。どれどれ味見してあげようっ!」 今朝は4時起きだ。指も3ヶ所切ったし、お母さんには「…雪でも降るのかしら?」と心配された。 それもこれも昨日友達が貸してくれた小説の食事のシーンがやけに美味しそうだったから。 口の中で旨みを湛えた肉汁が迸り落ちる… 噛み締める毎に滋味深い美味しさがじんわり… …料理だ!これからは料理なのよ!ってコトで、惣菜屋の娘相手に、まずは試し斬り。いざ! 「お願いします、先生っ! …んじゃ、はい、あーん?」 「あーん…ぱくっ」 あたしの作ったスコッチエッグがキリノの口の中に吸い込まれる。 一方、他の友達の方を見やると…何故か、こちらも口をあんぐりさせていた。 やがて他の友達2人のうち、髪の短い方が、ウンザリしたように言葉を発する。 「あんたら…本当仲良いよねー…」 付き合いも長い友達に、いまさら呆気に取られたような表情で そんな事を言われると何だかこっちも変に意識してしまい、恥ずかしくなる。 しかし、そんな事を意にも介さずにキリノは。 「おいしー!サヤ、やるじゃん!これは負けてられないね…」 そう言って闘志を燃やすと、皆のお弁当箱に自分のおかずを一品ずつ押し込む。 「ほいほい、それじゃあ惣菜ちばからも、皆におすそわけだよ~」 というわけで、あたしの弁当箱に放り込まれたベーコン巻きのロールキャベツを一口。 ……お、おいしい。久し振りに食べたけど…流石は本物だ。 一体どうしたらこんなまろやかな塩味が出せるってのよ? 「んー!このカレーコロッケおいしい!」 「メンチカツも…またおいしくなったんじゃない?」 周囲からも、賞賛の声があがる。 「えへへ~ そう言ってもらえると、あたしも嬉しいな!」 無邪気に喜ぶキリノに、軽い羨望の気持ちも交えつつ尋ねる。 「ホント、おいしいよね、キリノん家の惣菜」 「サヤもそう思う?いや~照れるねえ」 「…やっぱり、褒められると嬉しいもんなの?」 「当然だよ!自分の家のことなんだから」 「…でも、昔は嫌がってた時もあったじゃん。普通の家がいいって」 惣菜ちばのロールキャベツを口の中ではむはむしながら、ふとそんな昔のことを思い出した。 「あー……そんなこともあったね」 キリノが、少し困ったように笑う。 あたしら2人の雰囲気に、さっきまでとは違う意味で困惑する友達2人。 「???」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ―――――昔の、まだ小学校の頃の話だ。 運動会があって、クラスの友達の家族もみんな応援に来ていた。 だけど、キリノのお父さんとお母さんは来られなかった。 後で聞いてみると、たっくんや妹ちゃんがまだ手のかかる時期で、お店の方も大忙しで、どうしても来られなかったそうだ。 もともと、日曜日に出かけた事がほとんどないと言って、キリノは、自分の家がお店をやっている事があまり好きではなさそうだった。 いつも元気なキリノは、その日は一人で隅に座って、身の丈ほどもありそうな大きな重箱を広げて、黙々と食べていた。 あの時のキリノは、丁度、そう…この間の大会で、お母さんの具合が悪かった時。あの時のような瞳をしていたかも知れない。 あたしは自分の家族や、クラスの友達の家族と食べていたが、どうしてもキリノの事が気になった。 いつもなら自分から輪を作るキリノが、今日は周りの輪に押し潰されそうになっているのを、見るに耐えなかった。 だけど、クラスの友達の女子が何人か声をかけたものの、キリノはいいから、いいからと言ってその場から動かなかった。 それを見ていたあたしは、居ても立ってもいられず、いきなりキリノににじり寄り、弁当箱からメンチカツを取り上げた。 「おょ? …な、何するのサヤ?」 「とりかえてよ」 あたしはキリノの口に、無理矢理自分の出し巻き卵を捻じ込んだ。 「ふぐっ」 「…いいよね、キリノは。自分の家のお弁当、毎日食べられて」 「えっ」 そう言って、あたしはキリノの隣に座った。 「だって、おいしいじゃない、キリノの家のお惣菜」 そして、今度は小さな野菜巻きに手を伸ばす。 「だ、ダメだよ!あたしのごはんがなくなっちゃうじゃん!」 「好きなんだってば」 「ひへっ?な、なにが?」 キリノの顔が少し赤くなる。 「…ち、違うわよ!お惣菜だよ、お惣菜?」 「わ、わかってるってば、そんなこと!」 「…こんなところで一人で食べてるから、独り占めしてるのかなって」 「ひとりじめ…?」 キョトンとするキリノに、更にせがむ。 「いじわるしてないで、もっと貰っちゃっていいでしょ?」 「だ、ダメだよ!出し巻き一個とメンチカツに野菜巻きとじゃ、ぜんぜん釣り合わないんだから!」 「ダメ?」 「ダーメッ!」 キリノは、本当に取られると思ったのか、慌ててもう一つのメンチカツを頬張った。 「…………」 「いいなー、おいしそうで」 「……うん。ホントにおいしいもん」 「いいよね、おいしいごはんが食べられて」 「……うん、良かった」 キリノは、食べながら一々うなづいていた。 「よかったね、いいお父さんとお母さんで」 「……うん」 隣で、少し鼻をすする音が聞こえた。 「大好き」 キリノは、本当においしそうにお弁当を食べていた。 その後、キリノはうちの家族がいるところへ来ると、いつも通りにみんなで一緒に盛り上がった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「昔の話だよ」 キリノも、自分のお弁当を食べながら、思い出していたみたいだ。 「でも、ちょっと嬉しかったかな、うん」 「あたしは別に… あの時だって、あんたのメンチカツがあんまり美味しそうだったから」 「ツンデレ?」 「あんた、どこでそんな言葉覚えてきたのさ」 「うふふっ」 キリノはあたしの質問に答えもせずにニコニコしながら、 今度はおいしそうにエビフライを頬張っていた。 うん、キリノは、こうやって美味そうにお弁当を食べてるほうがいい。 あの時に、キリノは笑ってるほうがいいって思ったんだ。 そう、こんな風においしそうに…… って、キリノの表情に見とれていると。 「あっ、ちょっと待ってサヤ、ほっぺにごはん粒ついてるよ?」 「えっ、どこどこ?」 「待って待って… はいとれた。ぱくっ」 それを見ていた友達2人の口は、再びあんぐりと開かれる。 堪りかねた様子で、今度は長い髪の方が口を開き、もう一人もそれに合わせる。 「あんたら…本当仲良いよね…」 「なんか、見てるだけでお腹一杯になりそうだよ…」 懐かしい思い出に浸り、何か吹っ切れたあたしが押し付けがましくキリノにすがり付くと、 キリノも計ったようにそれに応えてくれる。 「でしょでしょ~!?」 「だよね、だよね~?」 /{ィ,. -‐ァ‐ ......-‐―――-..、 __ ,. -‐く}V / /--―‐z- /. . . . . . . . . . . .ィ. ´l. . .´. . . ヽ /⌒' ´ ̄ ̄ ` く⌒ ー- 、 ‐<.. /. . ./ | |./ `\ ̄` ヽ- 、_\ / / /.. . . . . . . /| . . . . ト . .. .. / / ヽ. l .. \ ` '. . / /. . . . . / /_ィ'| . .`|十lー . ../ / __. / .イ ./ _ ∨ l ... ヽ | . . | l . /. . 斗/´ ! | .. リ, lハ ././/ィ . /厂7フ´ ヽ/ . . ヽ l ! .ヽ\ | . . | |∧ . /,ィ==ミjハ /z=ミlィ|イ | |/==ミ、 jイ / |ソト/.__ }.| . l ト |`ヽ Ⅵ ! . .ハz/′ / , xxx }イ /l xx ゙ jノ,__/_j/} .ィ / / ハ . l ハ! \| . . . . .| xxx ァー‐く{ } .l 、__' ´ ̄`ミノ'j / リ/ ..| / , .-‐| . . . . .|. { | /|八 / ヽ._, xxx`7' . /'′ l .| { /z.... | . . . .lミjz . _ ヽ.__ノ..イ . .|| ヽ. { ノ ノ . . / . l || // /! .. . ∨\  ̄/、 l _. || . l` `二 .. z≦ァ´. . / /! | |! //. ィ/ ,. | .. . .l \ {ハヽj /'YヘⅥ | N∧ /ィ. .. イ /、| | | / //′/ Ⅵ ∨ V } .l//「「ll.{| | N// ,}// / /ノ′ \ | | _ノ´ / ´ ̄ ヽ ト、 ト\ / |///|{l Ⅵ |// /_ノァフ'/-‐  ̄` ヽ | | i′ ヽ `ヽトV i′ | ∨{//,イ/´ } | | 『あー…もぉホントに、ごちそうさま』 呆れ返る2人を横目に、あたし達の食事が終わったのは、お昼休みの終了ギリギリの事だった。 [終]
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/272.html
キリノスレ以外に投稿されたSS等を(ほとんど個人的に)まとめています。 【バンブーブレード】石田虎侍スレ 2【コジロー】 虎と侍と紀と梨と乃 虎よ!虎よ! 【サヤ】桑原鞘子4スレ目【BAMBOO BLADE】 大爆走 【タマちゃん】川添珠姫スレ11【バンブーブレード】 タマ×メイ 【マテパ】土塚作品総合 5指目【バンブーブレード】(bbspinkなので18禁です) ダメ男とさせ子 ◆【マテパ】土塚理弘作品総合 6指目【バンブー】◆(bbspinkなので18禁です) 「半年」と「3日」(進行中)
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/578.html
184 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/06/25(水) 23 49 47 ID Dw5/AWwy コ「…ああ、兄ちゃん少し遅くなるけどちゃんといい子にして待ってろよ?じゃな(ガチャッ)…ふー」 キ「今の電話…彼女ですか?ねえ彼女?カノジョデスカー?」 コ「なんなんだお前…ただの俺のイトコだっちゅーに」 キ「伊都子さんですか、へぇ~」 コ「ち、違うっつの!大体まだ中学生…」 キ「…先生、そりゃ犯罪ですぜ」 コ「ちげえええええええ」 すくらん。 185 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/06/25(水) 23 54 00 ID vWrYAQ0O 184 伊都子wwww 186 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/06/25(水) 23 57 57 ID rMt9yBCp どうせならもうちょっと小さい子、てか赤ちゃんを二人であやす話が見たいw 190 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/06/26(木) 00 56 47 ID 32GANIQl ”んぎゃああああ” コ「弱ったな、どうすりゃいいんだ?…おーよしよし」 キ「おはようございまーすっ…げ、どうしたんすかセンセーその子?」 コ「いや、これはな…」 キ「かくしごっ!?」 コ「…ちげえよ!なんか知らんけど、道場開けようと来たら水場で泣いてたんだが…」 キ「そーなんすかー、よしよしかわいいねえ」 ”………” コ「なんでお前が触ると泣き止むんだよ」 キ「先生の触りかたが良くないんじゃないですか?悪意があるとか…」 コ「ねぇよ!…しかし、どうするかな、置いておくわけにもいかんし…」 キ「ぼやぼやしてたら予鈴鳴っちゃいますしね…センセー、お昼まで授業は?」 コ「今日は…無いけど。まさか…」 キ「立ってるものは親でも使えっすよセンセー」 コ「俺はお前の旦那でもないし、その子の父親でもないぞ…しょうがねえな」 キ「むずがったらミルク飲ませてあげてね」 コ「そんなもんどこにあるんだよ、お前…」 キ「お昼休みまでに調達しときますっ!んじゃっ!」 コ「お、おいっ、お前が行ったら、また泣くんじゃ…」 キ「…安心したみたいだから、大丈夫っすよー…」 コ「やれやれ…ん、しかし本当だな。安心…してくれたのか?」 ▽▽▽ キ「センセーミルク持って来たよー、ってアレ?」 コ「おおご苦労さん、でもちょっと遅かったな」 母「ありがとうございますありがとうございます」 キ「あ、その子のおかーさんですか?」 コ「なんか、ねこが子ねこと間違えて持ってきちゃってたんだと」 キ「そうなんすかー…こぉら、ねこ!つきーだよっ!」 母「ほんとにありがとうございました…この子、よく泣きませんでした?」 コ「いや、俺の時は結構…でも、コイツが触れてからは…あんましでしたよ」 母「あらまあ、うちでもお父さん一人だとダメで私が触れるとお父さんの手も平気になるんですよ」 キ「へ、へー、そうなんですか」 コ「…なんだかな」 母「とにかく本当にありがとうございました、では…」 コ「あ、はい、いえいえどういたしまして」 キ「赤ちゃん、ばいばーい」 コ「行っちゃったな…」 キ「お母さんキレイな人でしたねー、美人になりますよあのコ」 コ「えっ、女の子だったの!?」 キ「気付いてなかったんすか…」 コ「いや、というかだな、う~む……」 キ「……センセーは、子供何人くらい欲しいっすか?」 コ「!?……何の話をしとるんだ…」 キ「冗談っすよ~えへへ」 コ「………さよけ。」 二人きりの頃にこんな感じの事があったとかなかったとか 186 SSにするのめんどくなって丸投げ
https://w.atwiki.jp/bambooserver/pages/33.html
出現モンスター MVP 名前 ドロップ 備考 GM.もきゅ? 黄色のカードキー青色のカードキー赤色のカードキー黒色のカードキー緑色のカードキーバンブースターライト鉱石アスムプティオlv5の箱オリジナルメダル 取り巻き:生体MVPDOP ドラゴン スターライト鉱石オリハルコニウム 取り巻き:ハイドラランサー 名前 ドロップ 備考 サタンリング ケロン星分ミーティアライト 取り巻き:エンジェリン、デビルリング、アークエンジェリン カシミアリング ケロン星分ミーティアライト はぐれメタル ルーンメタルアブソリュートメタル超合金はぐれメタルの鎧 取り巻き:ゴーストリング 兵士A ブルーメタル超合金アブソリュートメタル 取り巻き:生体DOP 兵士B アブソリュートメタルルナチタニウム 取り巻き:生体DOP ※すべてのモンスターに共通 オリハルコン・各カードをドロップ
https://w.atwiki.jp/bamboo-blade/pages/76.html
(背中合わせで稽古してたらぶつかって、入れ替わってしまったコジローとキリノ。一通り騒いだ後) 皆「(呼び方どうしようか…そのままでいっか?)」 キ&コ「「あーいいよいいよ、好きによびなー」」 (教科書を借りに来るサヤ) サ「キリ…じゃなかったコジロー先生!物理の教科書貸してよ!」 コ「おーいいぞ、ってかお前ガッコに置いてないのかよ…」 サ「一応マジメだもんっ、そうだ、ついでだから数学教えてよ、セーンセ?」 コ「数学ニガテだったんだよな…」 サ「もうっ、頼りにならないなぁ~」 (普通に教えるキリノ) 生徒「センセーそこ字ーまちがってますー」 キ「あ、アレ?そうかな?およよ?」 生徒「でも教え方上手になったよねー先生」 キ「そ、そうかなあ…(コジロー先生、どんだけ(笑))」 (生理現象) コ「…う。」 キ「…や。」 コ&キ「「…道場で、しよっかあ?」」 (じょんじょろりん と ちょろちょろりん) キ「あんまし見ちゃだめだよぉー?」 コ「だあっ!お前の方こそあんま見んなよ!」 キ「えへへー」 コ「…お前、口調とかそのまんまなのか?」 キ「えー、やっぱり、変えた方がいいのかなあ…」 コ「まぁ、俺はともかくそっちはな… ちょっとは意識してくれよ。」 キ「じゃあ先生も変えて…変えなさいよ。いや、変えろよ!」 コ「そうだな… いや、そうですね、かぁ?」 キ「ふふふっ、私の声がする~^^」 コ「…お前、楽しんでないか?」 (ミヤミヤ、カラオケに行くところを見つかる) キ「あーミヤミヤ!部活サボっちゃダメだよ…ろうが!」 ミ「あ、せんせ…えっと、キリノ部長。」 キ「足裁き、もうちょっとで完璧なんだから頑張ろうよ…ぜ~」 ミ「…部長。」 キ「んーなになに?」 ミ「なんかその顔で言われると3倍くらいムカつきますね。(ブラック)」 キ「(汗汗汗 そ、そう?」 (焼却場に大量のゴミ出ししてるとこに通りかかるユージ) コ「ふんぐがぎぎぎ。」 ユ「キリノ先輩、大変そーですね、半分持ちましょうか?」 コ「お、ユージか?助かるよ、頼む~」 ユ「あ、そうか。今はコジロー先生なんでしたね。」 コ「おいおい… 俺だったら手伝わないつもりだったのかよ、それは。」 ユ「あはははは、そーかも」 コ「いやーまぁ、助かったよ、はっはっは。」 (見ちゃったタマ とダンくん) ダ「あ~、ぶちょうとユージだぁ~」 タ「………んー。(仲良さそう…)」 タ「(あれ?でも今って、部長が先生で、先生が部長、なんだよね?)」 タ「………(ポリポリ)まぁいいか。」 ダ「【ぽん】(タマの肩を叩く)げーんきだしなよぉ、たぁまちゃん~」 タ「………?? う、うん、ありがと。」 (放課後だよ道場に全員集合) キ&コ「「うーん、やっぱり、元に戻った方がいいのかなあ?」」 サヤユージ「「俺(私)は、どっちでもいいですけど。」」 ミヤタマダン「「「戻って欲しいです(もどりなよぉ~)」」」 コ「じゃあ、多数決だし…しかし、どうやって戻る?」 キ「こうなった時と同じ事をやってみればいいんじゃないですか?」 (…と、言うわけでタマvsキリノ(inコジロー)、コジロー(inキリノ)vsユージで背中合わせに試合開始!) コ「よーっし、これで… タマ、やるぞ!」 タ「キィヤァァァァァァァァァ!!!!!!」 コ「ちょ、ちょっと、タマ!(なんかいつもより気合入ってねーか?)」 キ「ちょっ、コジロー先生ジャマっ!」 (どんばしべしばしびし… ごつんっ☆×2) 4人「…うーん。」 サ「ど、どうなったの?」 コ「お、俺だよな?戻ってるぞ?」 キ「私も戻ってるぅ。やったね!ありがとうタマちゃん、ユージくん!」 ユ「………オメデトウ、ゴザイマス。」 タ「良かったですね、先生、部長!…あれ?」 皆「「「「「!!!」」」」」 続く
https://w.atwiki.jp/dina-tsu/pages/74.html
スケジュール ダイナ時間 リアル時間 場所 座標 行動 7時 13:10、17:1021:10、1:10 カルダモン公爵邸玄関入って右の扉奥廊下左端の食堂を通過右手最奥の扉自室机の前 [2146][19][31] 起床 8時 13:20、17:2021:20、1:20 カルダモン公爵邸玄関入って右の扉奥廊下左端の食堂テーブル [2143][20][27] 朝食 9時 13:30、17:3021:30、1:30 カルダモン公爵邸玄関入って右の扉奥廊下左端の食堂を通過右手最奥の扉自室机の前 [2146][19][31] ご自慢のヘアースタイルをセット 10時 13:40、17:4021:40、1:40 カルダモン公爵邸玄関入って右の扉奥廊下左端の食堂を通過右手最奥の扉自室机の前 [2146][19][31] 着こなしの研究 11時 13:50、17:5021:50、1:50 カルダモン公爵邸玄関入って右の扉奥廊下左端の食堂中央 [2143][14][30] 仕立て屋来訪 12時 14:00、18:0022:00、2:00 カルダモン公爵邸玄関入って右の扉奥廊下左端の食堂中央 [2143][14][30] 宝石屋来訪 13時 14:10、18:1022:10、2:10 カルダモン公爵邸玄関入って右の扉奥廊下左端の食堂テーブル [2143][20][27] 昼食 14時 14:20、18:2022:20、2:20 カルダモン公爵邸玄関入って右の扉奥廊下左端の食堂を通過右手最奥の扉自室机の前 [2146][19][31] お色直し 15時 14:30、18:3022:30、2:30 王宮1階大広間手前 [2406][13][62] 人のことを言う前に… 16時 14:40、18:4022:40、2:40 王宮1階大広間手前 [2406][13][62] 人のことを言う前に… 17時 14:50、18:5022:50、2:50 行方不明 確認不可 ※どこにいるんだ! 19時 15:10、19:1023:10、3:10 カルダモン公爵邸玄関入って右の扉奥廊下左端の食堂テーブル [2143][20][27] パパと夕食 20時 15:20、19:2023:20、3:20 カルダモン公爵邸玄関入って右の扉奥廊下左端の食堂を通過右手最奥の扉自室机の前 [2146][19][31] 食後の運動 21時 15:30、19:3023:30、3:30 王宮1階右手の廊下手前から1番目の扉食堂 接触不可 何でこんな場所に…※セリと重なっていて掴めません 22時 15:40、19:4023:40、3:40 カルダモン公爵邸玄関入って右の扉奥廊下左端の食堂を通過右手最奥の扉自室上の角 [2146][17][20] 就寝準備 23時 15:50、19:5023:50、3:50 カルダモン公爵邸玄関入って右の扉奥廊下左端の食堂を通過右手最奥の扉自室ベット 接触不可 真横になって爆睡中! 【スケジュール情報提供者の皆様】 宜しかったらご記名下さいませ! &編集長 試し済みプレゼント一覧 お店で売っているもの 全部 【シャムロック限定品:オレンジ。トマト。小麦粉。ハイビスカス。ミント。】 葉っぱ 全部 果物 フルーツ盛り合わせ。ミックスデザート。梅。グレープフルーツ。みかん。ザクロ。さくらんぼ。パイナップル。青りんご。メロン。レモン。バナナ。ドライフルーツセット。プチベリィ。占い果実。ブルーベリィ。レーズン。 野菜 メラメラ。野菜。ポテト。スイートポテト。米。もち米。きゅうり。大根。スイカ。まめ。くり。かぼちゃ。赤かぼちゃ。あずき。大豆。にんじん。ピーマン。ナス。セロリ。パセリ。キャベツ。ごま。小麦。にんにく。たまねぎ。ほうれんそう。 魚・肉 脂身。ギンカイ。魚いろいろ。シャケ。動物の骨。青魚。川魚。魚肉。えび。イカ。ナタデコ。肉。羊肉。鶏肉。牛肉。するめいか。オキシパス。肉と野菜。たまご。 乳製品 ヨーグルト。生チーズ。バター。ミュレットチーズ。ゲーレンチーズ。アナカマチーズ。フロマージュ・ブラン。 料理系 サラダ。魚の干物。豆腐。納豆。ギョウザの皮。耳ゆで。てんぷら。生パスタ。焼きトマト。焼き芋。焼き鳥。焼き栗。ざるうどん。ざるそば。サラダうどん。ひやしそば。マッシュルームスープ。海鮮スープ。オキシパスープ。肉野菜のスープ。粥。イカの塩辛。ちらし寿司。いなり寿司。飾りいなり寿司。油揚げ。野菜ギョウザ。トマトソース。チキンシチュー。トマトとソーセージのスパゲティ。トマトスパゲティ。肉と野菜のスパゲティ。スープパスタ。バーベキュー。もち。ラビオリ。ロールキャベツ。フィットチーネ。 飲み物 清水。ティー・オランジェン。紅茶。ロサのお茶。ミントティー。泡水。ハイビスカスティー。ハニーティー。ジンジャーティー。ミルクティー。シナモンティー。ティー・キャラメル。ティー・ラプラディ。フレイル酒。オレンジ水。セイ・リューン酒。いちご酒。赤ワイン。ブランデー。ズグロ酒。ざくろリキュール。白ワイン。ローズマリーティー。ロサ酒。さくらんぼ酒。ホットリキュール。ミルク。チリー茶。リクニスのお茶。ロサのお茶。火酒。殿方用宝々茶。瑞華。モカモカのお茶。カフェオレ。ミード。ティー・ラ・イシー。すみれ水。レモン水。ショコラ。ジンジャーエール。ふわふわ水。 調味料系 にんにくとメラメラ。氷の牙。油。ママレード。砂糖。ロサのジャム。クリーム。花の蜜。ハニービーンズシロップ。ふわふわ粉。ムクムク粉。ぶどうジャム。ジンジャー。塩。上新粉。シナモン。シナモンシュガー。ココアパウダー。パンプキンジャム。りんごジャム。味噌。ラクト粉。ゼリーの素。ケーキの素。 パン系 パンの種。サンドイッチ。パン。田舎パン。平パン。クロワッサン。シナモンロール。みつあみパン。クリームパン。マフィン。グレイルブレッド。揚げパン。バターロールパン。レーズンパン。クレームレザン。ふぉーちゅんデニッシュ。ごまパン。セイントジェムスパン。フレイルパン。 お菓子 こんぺいとう。くまくまクッキー。ドロップ。アクアドロップ。バースデーケーキ。クッキー。あわあわフルーツ。アメ。ドーナツ。スイートポテトとチーズの茶巾しぼり。恋人の輪。あんこ。魚のキャラメル。ロールケーキ。ニンジンのケーキ。ケイク・オ・フリュイ。芋ヨウカン。ヨウカン。くりの甘露煮。シュークリーム。金魚まん。 日用雑貨 くまくまぬいぐるみ。ティーコジー。ティーメジャースプーン。蝋。シンプルな額縁。木の小箱。香炉。箸。美容クリーム。芙蓉花精。湯のみ。墨。炭。カップ&ソーサー。石鹸。人形。でかわんこぬいぐるみ。ちびわんこぬいぐるみ。まくら。鉛筆。インク。ロサの香りインク。白粉とパフ。高級白粉とパフ。つり竿。ほうきとちりとり。ほうき。ルリトラノート。糊。陶器のスプーン。陶器の花瓶。植木鉢。木の杖。フレイル紙。カイロ。心の扉の鍵。 洋服系 ロング手袋(緑)。豪華なレース飾り。銀の糸。セーラーブラウス。フリルいっぱいブラウス。木綿の布。白ロング手袋。オレンジのスカーフ。王子様風ブルマー。ザビエル襟。レース飾りの靴下。綿。レースの胸飾り。レースの前飾りB。レースの前飾りE。貴族のブラウス(水色)。皮。ジェムス乙女のワンピ(緑)。ラブリィロングスカート(緑)。絹のストッキング。 装身具 エメラルドブローチ。くまくまリボン。緑の大きなリボン。リボン。シルクハット。男性用革靴。ピンクのヘッドドレス3。ロサ飾りのヘッドドレス。ロサのネックレス(オレンジ)。毛糸の手袋。白いひげ。 植物系 ロサの花。ジェルセミウム。花束。ローズマリー。ひょうたん。牡丹。不思議な花の種。モカモカの実。モカモカの葉。ルリトラノー。竹。元気なつるまめ草。すみれ。パンジー。ラベンダー。ウツホの実。青いロサ。 鉱物系 パールストーン。セイントジェムス土。クォーツローズ。ガラスの素。鉛。軽石。太陽の砂。ブルーダイヤ。 その他 希望の星。陶器の破片。妖精のボール(緑)。ピンクくらげ。妖精の皮膜。 【プレゼント情報提供者の皆様】 フィリシア・ハート様。雨宮けいこ様。ぶたぽん様。雪白ほたる様。夏夜様。リリー・ブルー様。霞月様。甘夏海里様。piyo bossanova様。 &編集長
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/420.html
487 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/05/01(木) 10 55 20 ID ajLqk6lh 【サヤシリーズ激闘編】 サヤ「ん、剣道場から声が…」 ごそごそ…ぱさっ… キリノ「どうっすか、先生?」 コジロー「ちょ、お前なんて恰好…」 サヤ『なっ…!道場で何を!! …いやいや待て待て。 もう騙されないよ! きっとブレイバーのコスプレとかそういう方向だ!』 がらっ サヤ「おっはよー! 2人でなにしてんのー?」 コジロー「サ、サヤ! ご、誤解だ!」 キリノ「先生に水着を見てもらおうと…」 サヤ「ぜ、前言撤回!騙されました! …って神聖な道場で何やっとんじゃー!!」
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/576.html
風がそよぎ、夕涼みに丁度いい空気が道場に流れ込む。 稽古と掃除が終わり、帰路に就くまでのそんなまどろみの時間。 たっぷりとその心地好さを楽しんだキリノとサヤがそろそろ帰ろうか、とすると、興味深いやり取りが耳に届く。 「ユージくん、じゃあ…」 「うん、行こーか、タマちゃん」 別に普段通りのやり取りには聞こえるのだが、 「帰る」ではなく「行く」と言うのが、何か引っ掛かる。 加えていつもと少しだけ違う(主にタマの方の)その雰囲気。 おせっかいな老婆心だとわかっていながら、念を押してあげずにはいられない。 「おりょ、お二人さんこれからデートかい?」 「…いいねえいいねえ、秘密の下校デートってやつ?青春だねえ」 「いえ、違いますよ。タマちゃんがDVD借りに行くんで、俺も行こうかと」 その質問という形のやっかみであり、後押しに。 ユージがさすが、とも言うべき速さで即答すると、 隣に居るタマには悪いと思いつつも、失笑を漏らすキリノとサヤ。 「あっはっはー、そっかそっかあ」 「いやいや、さすがはユージくんだ」 先輩二人の笑いの意味が分からずただぽかんとする二人に、 不意に息を飲み込んだキリノがんっ、そう言えば、という顔をみせ自分のカバンを漁ると―――ある。 「……ねえ、もしおジャマじゃなければあたしも一緒に行っていいかな?」 「ええ、全然構いませんけど。ねえタマちゃん?」 「うん」 自分にも、先週借りたビデオを返す予定があったのを忘れる所だった。 街中にあるビデオ屋には、家からより学校からの方が近い。そう思って持って来た筈なのに。 キリノがそう言うと、サヤは残念そうに 「んー、あたしも行きたいとこなんだけどねえ…」 と漏らすと、家の用事があるからパス、と言い残して先に帰ってしまった。 かくて未だ道場に残るキリノユージタマの3人に、窓の戸締りを終えたコジローから追い出しの声がかかる。 「おい、お前らまだ居たのかよ?入口締めるからもう出ろよー」 『はーい』 先生の声に追い立てられるように外に出ると、自転車置場へ。 その向かう途中に、ふと胸に沸いた疑問をひとつ。 「…でも、タマちゃんでもレンタル屋さんで借りる事ってあるんだねえ。てっきり買っちゃうのかと」 「普段はそうなんですけど、販売版とレンタル版との違いをチェックしようかと…」 「あはは、あは、そっかあ」 その言葉を聞き、ややもすれば呆れ気味の自分の反応と… ”保護者”ユージのそれを照らし合わせてみると。 彼の目には些かのタマに対する倦厭も侮蔑もなく、 ただにそのような手に負えなさも含めて彼女なのだと、そういう気持ちがありありと表れている。 ……やがて、1年生の置場が近付き、二人と離れると。ぽつり。 ――――ちょっとだけ取り消し…やっぱ、エラいわ。ユージくん。 思う。いや、しかしそれだけでは少し足りないところがある。 ――――それとも…あの子に付き合わされてれば……そりゃ、ああいう子にもなるのかね。 と、キリノがひとまずは結論付け、西陽に十分暖められたサドルに跨ると… 二人が待つ校門までは、ほんの僅かな時間であった。 ▽▽▽ せーの、でぐいっと大きなガラス戸を押すと、チャイムの音が鳴り、 同時に冷房の効いた店内のひんやりした空気が流れ出す―――― レンタルビデオ屋”メテオン”。 あまり大きなお店ではないが、街中にあり便がよいので割といつも繁盛している。 品揃えは、中の上と言ったところ。週末には100円レンタルデーが実施され、その時期はいつも込み合う人気店である。 ……ともかくも。 「んじゃっ、あたしビデオ返して来るから。ごゆっくりねーお二人さん」 と言い、まずキリノがその場を離れると、 楽しげに談笑しながらアニメのコーナーへ向かう二人。 ―――やっぱり、お邪魔だったかな。 その背を遠目に見遣りながら、ふとそう思っていると。 軽くタマの方に熱が入ったらしく、ジェスチャーを加えながら何かを楽しげに解説している。 それをいかにも楽しげに聞いているユージ。いや、おそらく話の内容は殆ど分かっていないのだろうが… 肝心なのは”嬉しそうに何事かを話す女の子を楽しげに見ている男の子”という、その距離感。 ―――…いいなあ。 向こうにも、それはまあ、色々な問題があるには違いない。 サヤと一緒になって笑ってしまった部分にしても、勿論そう。 しかし……いや、むしろ、だからこそ。 精神的な事はともかくとするにせよ、物理的にはいつも近くにいられるあの二人を… 自分の身を置く環境と比べてみればやはり、”羨ましい”と思うのも、キリノには無理ならぬ事ではあった。 「……で、ここに来てしまうと。あちゃー…」 自分も、よほど単純だ。 返却口にビデオを押し込み、軽く自嘲しつつキリノが立つ場所は、先日の… 変なカップルが主演の、変なオムニバスの、変なシリーズもののコーナー。 自己嫌悪にうんざりしながら手近なのをひとつ、手に取ってみると。 相変わらず、箱の裏にはぎっしりと小さい文字でストーリーが網羅されている。 "だらしねー旦那としっかり者の奥さん" それは小さな小さな恋のお話。 まだ片想いだった頃の女の子が、 彼のからかうような言動に振り回されながら 改めて自分の気持ちを確認していくお話。 「ふ~む…あたしも…」 これくらいちゃんと女の子女の子出来れば、何か違うのかな。 恥じらうよりも気安さ、切なさよりも楽しさの方が遥かに勝る今の関係においては… そこに居心地の良さは覚えるものの、やはり普通の、こう――――ドキドキするような感じ。 それについては薄い、と感じざるを得ない。……満足は、しているのだけど。 続けてもう一本、その隣にあるものも。 "おやすみ、先生" 眠りこける割合歳のいった王子様が、 お姫様のキスで目を覚ますお話…ではないけど。 こちらは幾らかサバサバとした性格をしている女の子が そのエキセントリックな行動で周囲に奇妙な誤解を広める、と言うお話らしい。 「確かに、近くには…いられるんだよねぇ」 普段の自分の日常を、他人の目から客観的に見て… 自分と先生もこれくらい近くに居るようにも見えるのだろうな、とは何となく思う。 しかし現実はどうなのだろう。傍に居る時も、そうでない時でも。 ”信頼”はある―――おそらくそれは自分に対してだけの特別な物だと、そう感じてもいい程のものが。 でも、それ以上となると……覚束無いのが現状、という気がする。 ―――なんだか。詰まる所、欲求不満なのかいあたしは? 案外その程度の事が、包み隠さざる本音なのかも知れない。 急になんだか可笑しくなり、くすくすと笑みを零しながら次のを物色する… すると次に手に触れたのは、決着編と脇に銘打たれたタイトル。 どうやら完全な続きものらしいが、構わず裏を覗くと。 "スキル”強運”" それは少し、欲張りなお話。 前作から続く賭けを終えた主人公と女の子が、 実はその賭けに勝ち負けなど、初めから無かった事に気付き… そして最後には、お互いに一番望む物を手に入れる事が出来た、二人のお語。 「……何でも、行動に移さなきゃ始まらない、か…」 それは他にも数多ある「成功例」を見てもつくづく思う。 もちろんそうするにも、問題は山積されているのだけど。 立場の事とか、断られた場合の事とか。……でも。 ―――そんな事、先に考えてるのって、結局、臆病なんだろうなあ… 急になにか少し居た堪れなくなり、箱を置いて去ろうとするが、塞翁が馬。 もう一組の、ややこしい問題を抱えたカップルがそこにいる。 「キリノ先輩?どうしたんすか顔色悪いですけど」 「……ッ!?あ、あれ?お二人さんどーしたの?」 「アニメ、探してたのがすぐ見つかりましたから……あ、剣道」 隣のコーナーからタマが目敏く手にした箱には、 こうタイトルが振られている――――"ヒューマニストとエゴイスト" キリノがまさか、と思いつつタマの手ごしに箱の裏面を覗き込むと……やはり。 夥しい文字を読み下していく二人の雰囲気が見る見る間に変化するのを、表情ではなく空気から感じ取る。 「……なんだか変なお話だね」 「…うん」 タマの手が一旦ケースを翻すと、正面のジャケットが見える。 その俳優の様子はやはり、キリノの目から見ても―――遜色なく、眼前にいる二人そのもの。 後ろにいるキリノのオロオロをよそに、何やらピリピリの雰囲気を残したまま話を続ける二人。 「…でも、俺だったら流石にここまでは気は回らない、と思うんだけど」 「……そんなことないよ」 簡単なやり取りではあるが…そこから察する事ができるには。 どうやら、どちらかと言うとユージよりもタマの方が 作品に自分たちを重ねて見ている傾向は強いらしい。 キリノは、その様子を一通り窺うと。 ―――まあ、そりゃそうだよね。 思う。タマの気持ちは、おそらくは自分の気持ちとおんなじだと。 しかも自分とは違い、対象となる相手と一緒に見ているのだから… これはもう、針の筵だと言ってもいいかも知れない。 そして実際にそんな戸惑いを覗かせつつ、次にタマが手に取ったタイトルは… "初恋アンリミテッド" ライバルの出現により大きく変わっていく人間関係。 そこに戸惑いを覚えながらも、周囲の協力により、 正しい答えを掴み取って行く小さなヒロインの物語。 ―――あ、あたしも出てるんだ。 後ろでキリノが覗き込みながら軽く一人ごちていると、 今度はタマの方が先に感想を述べる。 「……こんなに…」 「ん、どうしたのタマちゃん?」 「…なんでもないよ」 ユージには理解できず、 端で見ているだけのキリノには良く分かる、その言葉の続き。 ―――素直になれない、よね、タマちゃん? やはり、自分と重ねて考えた場合に。 自分もタマも、世間一般にイメージする所の「素直さ」がない、わけではないと思う。 ……では何故、こんなにも「このこと」に対してその素直さは発揮されないのだろうか? それはきっと、そのビデオのタイトルが示す通りの―――”初恋”なのだからではないだろうか。 ―――そういう意味では、もしかすると自分の方がむしろタマちゃんよりも後輩なのかも? 何か、そのギャップに可笑しさを感じたキリノがにへら、とひとつ笑いを浮かべていると、 次にタマが手に取ったビデオは――――"「変わっていくもの」と「変わらないもの」" それは叙情的に、しかし色鮮やかに綴られる、”数年後”の出来事。 大人になった二人が、尊い日々を通じ、満を持して結ばれる…お話。 「…タマちゃん」 「……ひへっ、な、なに?ユージくん」 「大丈夫?ボーっとしてたけど」 「う、うん。平気だよ…」 そのやり取りを後ろで眺めながら、うんうんと頷くキリノ。 おそらくタマは今、先週、「数年後」を見た時の自分と――― 同じような感覚を味わっているに違いない。 宙に浮くような、でもどこかで違うような、不思議な感覚。 ―――ふふっ、そこはあたしは、一週間前に通過しているっ! 何を張り合おうとしているのかは自分でも良く分からないが、 とにかく得意気な顔をぶら下げたキリノがエッヘン、と反り返ると、 背中が後ろを行く人に当たる。 「あっ、すいませ…」 「…おい」 その低い、聞き覚えのある声が、三人をまとめてぎょっとさせる。 「せ、せんせー…?」 「お前らな、下校中に堂々と制服で寄り道すんなよ…」 『……スイマセン』 物色しながら屈み込んでいたのを慌てて立ち上がり、 微妙な緊張感を漂わせるユージとタマ……に、キリノ。 しかしコジローはぬっ、とキリノの方に手を伸ばすと。 身構えるキリノをよそに、後ろの棚からひとつ、ビデオを手にヒョイと持ち上げる。 「おっとと、あったあった」 「そ、それ…借りるんすかセンセー?」 「ん、んん…なんかマジマジ見られると恥ずかしいんだが…借りるよ、どした?」 コジローが手にしたそれは――― やはりキリノが見ていたシリーズと同じ物。 何となく事情を察したユージとタマを含め、 三人が三人、そのタイトルと解説文に注目しようとするが… そのコジローの手は照れ臭いのか、すぐに後ろ手に回してしまう。 「なっ、なんなんだよお前等、その熱視線は…俺が借りちゃマズいのか?」 「い、いえいえっ、センセーがそんなの借りるなんて、変なの、って思っちゃって」 キリノの微妙な疑問に、また照れ臭そうに頬をぽりぽりと掻くと。 「いや、これ…けっこう好きでさ。お話も面白いし。よく見てるんだ」 「……けっこう、好き…そうっすか。いや、ええと、んんん…」 そう言うなり、困惑のキリノがなかなか言葉を紡げずにいると。 少し訝しがりながらも、その様子が可哀想に思えてか、後ろの二人に話をふるコジロー。 「…そういやタマ、ありがとーな。面白かったよ、嵐の山の…何だっけ」 「……鉄巨人、です先生」 「おう、そーだそーだ。それそれ」 「…どこが良かったですか?」 「ん、あぁ、えーっと…」 うっかり発した、それが最後か。 曖昧な見方のコジローに、たちまちその場で開講されるタマの猛・講義。 キリノはとりあえず助かった、と胸を撫で下ろすものの… もちろんその講義は他の2人をも巻き込み、ヒートアップ。 ――――気が付けば、時間は19時を回っている。 それにどうにか気付いたタマがどうにかその勢いを鎮め、 「あ…ごめんなさい、つい…」 『い、いいんだよ……?』 辛うじて受講生三人がそう、ひねり出すと。 時計をちら、と見やり、さしものユージも疲れきった様子で、 「じゃ、じゃあタマちゃん、借りる物も借りられたし、帰ろうか…?」 と持ちかけると、その倍以上も憔悴したコジローとキリノも深くそれに賛同する。 そうしてタマの方も少し渋りながら頷くと、さよなら先生と部長、と言い残し、去っていく二人。 それに対して、気をつけて、という言葉がハモったかと思うと… 復活してきた少しの気まずさを含みつつ、目線を合わせないでそこに立つ、もう二人。 「…で、お前は帰らないの、キリノ?」 「いえ…なんとなく…」 自分が帰るに帰られない理由はもちろん、わかっている。 先生が棚から抜き取ったあのタイトル。 ―――あれは結局、何だったんだろう? 見てみた所で、別にどうなると言うわけでもない。 しかし、直接聞く事は出来ずとも……気にせずにはいられない。 すると―――こつん。キリノの額に軽く当てられる、ビデオケースの角。 「面アリ、ってか?」 「えっ…え?」 そのまま狼狽するキリノの手に、笑顔と共に、渡される箱。 「お前の考えてる事くらい、分かるっての……ほら」 「これ……」 「あいつらの前じゃ、流石に恥ずかしいだろ?……まだこんなに、カッコよくはいかないけどさ」 そこに記された、そのタイトルは――――― "言葉なしでも伝わるモノ"