約 912,650 件
https://w.atwiki.jp/bamboo-blade/pages/44.html
「しかしまあ、外山もえらく前膨らましてるじゃねーか。 このままだと部員がかわいそうだよな、部長さん」 怯えた目でキリノが背後の男を見上げる。 「お願い……もう許して。こんなところ先生に見られ、やぁ」 外山に髪の毛を引っ張られ、少女の哀願が止まる。 「ま、外山が怒るのもしょうがないよなぁ。 サヤはお前を守るためにヤられながら胸でご奉仕してくれたというのに、 部長のお前は先生先生と他人を頼ってばかり。 俺だって見ていて胸糞悪くなるぜ」 げらげらと嘲り、岩佐が力を失い床にへたっていたサヤの体を引き寄せる。 「さーて第7ラウンドと行こうかね。いや、第8ラウンドだっけな? ……ま、どうでもいいか」 「やめてよ、もうひどいこと止めてあげてよ!」 ふんと鼻を鳴らすと岩佐はキリノに見せ付けるように何も履いていない サヤの下半身をMの字に開く。 「おいおい、ひどい事なんてセリフ、こいつのひくついた穴見ても言えるのか? 早く入れてって涎たらしてる奴に、突っ込んでやらないほうがひどいだろ?」 「キリノ……見ないで……」 「お願い、止めてよ!」 「人の心配より、自分の心配したほうがよくね?」 肩を鷲掴みにしていた外山の手が、少しずつ体の表面をなぞる様に下降する。 「キリノに……手出しっひぁぁっ」 サヤの言葉はクリトリスを摘ままれる鋭い感覚でさえぎられた。 「イったばかりでこんなとこ摘まれるときついだろ? ……そうだな、少し休憩するか。賭けに負けたお前は、 友情より快感を取ったせいでダチが犯される所を、 じっくりと噛み締めるように眺めとくんだな」 「あぁ……ゴメ……ンね、キリノ…………」 目の前で外山に無理矢理立たされペニスバンドを外された親友に、 涙を流しながらサヤは詫びた。 「あたしは大丈夫だよ……大丈夫だから……サヤは泣かないで……」 「キリノ……」 涙にまみれたキリノの笑みに、岩佐は目を丸くする。 「あたしは……こんな奴らになんか屈服しないから…… だってどんな暴力でも……心までは汚せないから……」 しばらく間をおいてからくっくっくっ、と岩佐が喉を鳴らす。 「こんな時まで友人を元気付けてやろうってんだから、 たいしたもんだぜわが部長様は」 外山の腕はキリノの腰を十分にまさぐった後、そのまま彼女の前方へ伸び、 皺だらけになったシャツのボタンを外し始める。 「せっかくだから協力してやろうぜ外山。どんなに汚されても 屈服しない心とやらを、親友に見せる手伝いをな」 肌蹴たシャツの中へ、男の左手が進入する。 右手はスカートをたくし上げつつ細く引き締まった太腿を撫でまわす。 その蠢く指先が少しずつ粘膜に近づくたびに、キリノの体が恐怖に震えた。 「大丈夫……大丈夫……」 どこか遠くを見ながら耐えるキリノは、それでもサヤへと笑いかけていた。 「あたしは……大丈夫だからぁ……」 外山の指が、キリノの胸の頂点に触れた。 「ぁ……」 「お?感じたか」 「何を、馬鹿な……ぁ、ぁっ」 強がっていたキリノの声も、もう上擦るのを隠せない。 岩佐は顔を背けるサヤの顎を掴んで無理矢理キリノのほうを向けさせる。 「目ぇ反らしてんじゃねえよサヤ。かぶりつきで鑑賞しようぜ?」 そしてそんな彼女の眼前で、 ついに外山の指がキリノの下着越しに割れ目へ触れた。 「ふはあぁぁぁ」 「おーおー、下着の上からってのにいい声で鳴くじゃねーか。 淫乱の友達もやっぱり淫乱ってか?淫乱どうし引き合うのかねえ」 「そんな……ところ……触られたら……誰だって…… こえ……でぁ、あ、ああああぁぁっ」 「おいおい、屈服しない心はどうした? ヤり始めてから5分とたってないっツーの。 こりゃすっかり変態教師に仕込まれてるんじゃねーの? あーあ、サヤみたいに調教する楽しみがねーな、こりゃ」 「うるさい……コジ……せん……わるく、ひぃ、や、やああぁぁっ」 「おーおー、コジローの名前出すと外山さんが怖くなるねー。 もしかしてジェラシーって奴か?」 「おい岩佐。サヤつれてこっちへ来い」 「おっ、おう。なんだよ」 キリノの両腰をがっちりと掴んだまま壁際に移動する外山に、 サヤを引きずって付き従う岩佐。 「サヤの顔をこいつの股の下まで持って来い」 「……へ……へへ、お前も結構えぐいこと考えるじゃねーか」 外山がふらつくキリノの両足を開かせて壁に両手をつかせると、 岩佐は髪を掴んだサヤの頭をその下へ潜り込ませて上を向かせる。 「やだ……何するつもりよ!」 「親友が犯される様を特等席で眺めな。じゃ、外山ヤっちまえ」 「え……あ、やっ下着ずらしちゃいやぁっ」 尻たぶの割れ目に猛々しい物体の存在を感じ、 キリノは悲鳴を上げて腰をくねらせ逃れようとするが、 「痛いっ」 「あ、サヤ、ごめ!」 足元で転がされているサヤの顔を踏む危険性があるため激しく動くことができない。 そんな抵抗できないキリノを、外山の肉棒が無残に蹂躙する。 「あ、や、はいっって……」 「おーおー。友達の中に出入りする所を見上げるのはどうよサヤ」 「………………」 「だんまりかい。おお、すげーじゃん。外山が腰振ると上から ぽたぽたおつゆが落ちてくるぜ」 「や……そん…………なのっ……垂れて…………ないっ…… あっ……やだっ…………や………え?……いわっ……くん……なにを……」 携帯のカメラを向けながら、岩佐はニヤーと笑う。 「うん?いや、せっかくだからよお、 てめえのイき顔大好きな先生にも見せてやろうかと」 「いや……、駄目……っ、やめて…………やめてよ……やめておねがいいいぃぃっ」 「お、いいねえその悔しそうな顔。あーあー太腿なんざびしょ濡れじゃねーか。 これじゃコジロー悲しむぜぇ。俺じゃなくても男なら誰でもいいのかってな。 いや、むしろ教え子が変態に成長して喜ぶかもな。早速メールで送ってやろうか?」 「止めて止めて止めてえええええええぇぇぇぇぇぇぇぇっ」 「ははは、どうした。屈服しないとか言ってたのはどうした?」 「う……あ、……やあああぁぁぁっ、……そんなに、うごかな……いでっ」 頬は高潮し、太腿から膝までてらてらと光らせたキリノに、 剣道部部長としての威厳など存在しなかった。 「外山。そろそろ止めを刺してやれ」 「うぁっ……やめ……やめてっ」 岩佐の声に呼応するように外山の腰のスピードが上がる。 「やだ……やぁ……やぁっ……やっ、やだっ、あっ、あああぁぁっ!」 キリノの体がびくびくと痙攣し、その下肢からびゅるっ、びゅるっと体液が迸り、 サヤの顔に降りかかる。 その体液を顔に塗りこませながら岩佐が聞いた。 「……どうだサヤ?友達のジュースの味は?」 二人の少女はもはや声を発する力さえなくし、魂を失ったかのように呆然としていた。 「あ、うああぁ、やめてよ、もうやめてよぉ」 「お、外山はまだイってなかったみたいだな。 キリノも部長なら部員に最後までやらせてやれよ」 「やだ、あたし、イ、イったばかりなのに」 「おら、サヤもいつまで呆けてやがる。 てめえがどかないと外山が思いっきり腰触れないだろうが」 岩佐がサヤをキリノと外山の股の下から引きずり出すと、 外山はさっきまでの腰使いが児戯だったかのような激しさで 館内に肉と肉がぶつかり合う音を響かせながら膣壁を抉り回す。 「ひ、や、イく、またイくっ、いやああぁぁぁっっ」 キリノの叫びが終わるのと、外山が彼女の中へ精を放つのはほぼ同時だった。 放心しながら床に座り、股間から精液をだらーと垂らす親友の姿に、 思わずサヤは声を詰まらせる。 「ひどいよ……外山君……これじゃキリノ…………妊娠しちゃうよ……」 と、いきなりサヤの髪の毛を掴む岩佐が彼女の頭をキリノのまたぐらへ突きつける。 「そんなにかわいそうだと思うならよぉ、吸い出してやれよ。 できるよなぁ、友達なんだから」 岩佐の言葉にサヤは愕然とする。 「あたしが……吸い出す……外山君の…………精液を?」 「そうさ。お前の大事な友達が妊娠しかけてるんだぜ。 ならお前が吸い出してやるべきだろ? お前のせいでキリノはこんな目に遭ったんだぜ」 「……そうだ……あたしが……キリノを…………」 ふらふらと吸い寄せられるようにサヤは親友の下半身へ顔を寄せる。 「サヤ……?」 「キリノ……ごめんね……あたしが全部……吸い出してあげるから……」 「駄目、汚いからっ……!」 「大丈夫だよ……あたし慣れてるから……何度も何度も飲まされたからさ…… もう、ジュースを飲むみたいに飲めるんだよ……」 「サヤ…………ぁ」 サヤの顔が太腿の間に沈み、じゅぶじゅぶと なにか粘り気のある液体を吸い上げる音が響き渡る。 「おうおう、さすがザーメン大好きなエロ女だな。 キリノの愛液混じってても啜る啜る。外山、キリノにも舐めさせてやれよ」 外山がキリノのポニーテールを掴むと、その頭をサヤの下半身へと無理矢理引っ張る。 「やめてよ!……キリノにそんなことさせないでよ……」 しかし、サヤの非難を制したのは他でもないキリノだった。 「いいんだよサヤ……これは……あたしの罰だから。 ずっとサヤが大変な目に遭ってっるのに気づけなかったあたしの罰だから」 「やっ……キリノ……そんなとこ、噛んじゃ駄目……」 「サヤのここ……真っ赤に腫れあがってかわいそう…… 何度ひどい事されたの……?大丈夫だよ…… あたしが舐めてひりひりするの治してあげるから……」 二人の少女が69の体形でお互いの股間を啜り合う姿に、 1度精を放った少年達のある一点に再度血液が集まり始める。 「おい……外山、まだまだヤるだろ?」 「ああ」 薄暗い笑みを浮かべながら外山は頷いた。 「じゃ、せっかくいい具合にレズってるとこ悪ーけどよぉ、 も一回こいつ着けてくれない?」 岩佐の手に握られていたのは、 先ほどまでキリノが身に着けていたペニスバンドだった。 またもや力づくでキリノを立ち上がらせ、 ふらついているその腰に禍々しいという形容詞がぴったりな 黒光りする物体を取り付ける。 岩佐も抵抗する気力のないサヤを立ち上がらせると、 向かい合った少女二人は少年達に強制されることもなく そのままお互いが倒れこむようにして抱き合い、唇を重ねた。 しかしサヤの背後から、岩佐が繋がりあう二人を引き離す。 「おーおーやけるねえ。じゃあキリノ、 お前の股につけた黒光りする竹刀を大好きな親友にぶちこんでやってくれよ」 岩佐はくるりとサヤの体を回転させると、 彼女の尻たぶを左右に割ってみせる。 「ほら、手伝ってやれよ、外山」 外山がキリノのディルドと腰に手を回し、その凶器をサヤの体にあてがう。 「え……いやっ、なにそれ?そこ違う違うそこじゃないっ」 「何のことだか分からないな」 「全くだぜ」 「……?なに、どうしたのサヤ?」 「なーに大丈夫だ。今まで散々慣らしてきたからなぁ」 「いや、ぃ……指以外お尻なんてむりだって、……ぁっ……はいっちゃ……」 後ろから肛門を親友に貫かれ、サヤが舌を突き出してぶるりと震える。 「やだ、サヤが嫌がってる!」 「なーに、すぐに涎を垂らして感じるようになるぜっ、と。 ほら、サヤはもっと腰浮かせろ」 「やだっ、2ほんとかっ……入らあぁぁっ」 「入ったじゃねえかこのド変態が」 「やだやだやだやだぁっ、キリノッ、動いちゃ駄目えぇぇ」 「ごめっ……でもあたしも……外山君に…… 入れられて……動きたく…………ないのに……ああぁぁ」 身悶えしながら繋がりあう二人の少女を、さらに両側から男達が挟み込む。 外山は背後からキリノを、岩佐は前からサヤを犯す。 「どうだ、後ろも前も気持ちいいだろう?」 「ああぁぁ……いいよぉ……お尻……いいよぉ…………」 「やぁ……サヤ、動いたら……クリ…………擦れて 中の……外山君のと……挟まれて……潰れちゃうよ…………」 「へへ、何がやだだ、中ヒクヒクさせやがってよぉ」 「やだっ、やだっ、キリノ、キリノ!」 「サヤッ、ごめん、腰が動いて、とまらな、いぁああぁっ」 「いいよ、キリノ、突いて、キリノがしたいように突いてえええぇぇぇぇっ」 「おら、女同士で盛り上がってんじゃねーよ」 「ああぁぁっ、イくのっ?イくのっ!友達に突かれてイくぅっ」 「あたしも、サヤ、サヤっ、挟まれてイっちゃうよぉぉっ」 「「いやあああああああぁぁぁぁぁぁぁっ」」 二人の少女の嬌声と痙攣が重なった時、武道館の扉が開いた。 「お前ら何やってんだっ!!」 「おい、二人とも。自分らが何やったのか分かってるのか?」 床の上で正座させられた二人の前で、腕を組んだコジローがカンカンに怒っていた。 二人がさして顔色も変えずに頷くのを見ると、コジローはさらに声を荒げる。 「だからへらへら笑ってんじゃねーよ。お前らちゃんと反省してんのか!」 「いやー、まあ一応反省するなら4人そろってからじゃないと」 「あ、噂をすれば。岩佐君、シャワー終わった?」 「ああ、外山もじき出てくるぞ。しかしうるさい怒鳴り声だな。 シャワー室の中まで聞こえたぞ」 「反省しろってさ」 「んじゃ外山君は置いといてとりあえず演出の岩佐君からどうぞ」 「最初お前ら私とか言った時点で少し萎えた。緊張しすぎだ」 「いやー、サヤに釣られてつい」 「あたしのせいにしないでよ!」 「ま、ちゃんと俺が途中で気づいて指摘してやったけどな」 胸を張って威張る岩佐に、キリノとサヤは仕方なく褒めているのが見え見えな口調で同意する。 「「はいはい、えらいえらい」」 「しかし、途中のキリノのアドリブ体当たりはやりすぎじゃないか?」 「え?なんかやったっけ?」 「扉に肩から体当たりしただろーが」 「ああ、すごい音したよね。痣とかになってない?」 頭をタオルで拭きながら出てきた外山を見ながらひそひそと話す。 「大丈夫だよ。あれ位しないと外山君乗ってくれそうになかったんだもん。 ……結局あのタックル効果なかったけど。ぶつかり損だよね」 「でも、あの後の俺が指示したアドリブは効果あったろ」 「あ、確かにあれは岩佐君の言ったとおり効果あったね。 コジロー先生の名前出したらようやく外山君」 眉をひくひく動かしながら様子を伺っていたコジローが割ってはいる。 「ちょっとお前らいいか。……何の反省してるんだ?」 「いや、先生が反省しろって言うから、レイプごっこの反省会を」 「そーいーう反省しろって言ってんじゃねー!ていうかレイプごっこなんか学校でするな!」 「なんかその言い方だと学校じゃなきゃしていいみたいなんですけど」 「学校じゃなきゃOK。というか最低武道館でやるなよ、見つかったら俺の責任じゃねーか」 「心配なのは自分のことだけですかい」 やれやれと呆れ顔のキリノに、コジローが突っ込む。 「何だその顔は。大体部長のくせにこんなことすんなよキリノ」 キリノは得意気な顔で人差し指を左右に振る。 「ふふ、分かってないですね……。部長だからこそのレイプごっこですよ」 「ふつーにしろ普通に!てかなんで『部長だからこそ』なんだよ!」 「いいですか先生、高校の部長っていうのは大抵Mって相場が決まってるんですよ」 「……とりあえずお前は全国の高校の部長に詫びろ謝れ土下座しろ。 なんだその滅茶苦茶な説は」 「いいですか?高校の部長なんて心身ともに多大な負担がかかるくせに、 見返りなんてちょっと内申が良くなる程度。 いい大学に入りたいなら勉強してた方がよっぽど手っ取り早いってもんです」 「そりゃ勉強のできるお前の極論だろう」 無視してキリノは続ける。 「そのくせに指導者にやる気がなかったり幽霊部員がいたり 暴力振るう部員がいたりするともう全然リスクとリターンが釣り合わないんですよ」 「サヤや岩佐と外山には耳が痛い話だな」 サヤは唇を尖らせる。 「コジロー先生、他人事みたいに言わない!」 「だからこそ、部長なんてやる人間は大抵Mって決まってるんです」 「百歩譲ってそうだとしても、家とかでひっそりとヤれよ!」 キリノはちょろっと外山を盗み見た。 「イヤーあたしもそう思ってたんですけどねー。 家じゃしてくれないんですよ。 ていうより外山君全然してくれないんですよS的なこと」 コジローは目を丸くした。 「へぇ、意外だな」 「というか色々ひどい事してくれるだろうという M的な計算があって外山君とつきあい始めたんですけど、 これが拍子抜けというか……むしろ後戯とか、優しい位なんですよね。 ベッドの中で髪とか撫でながら背中に手を回して抱いてくれて、安心するんですけど」 それを聞いたサヤと岩佐は眉を寄せる。 「なんか話聞いてると外山君いつもとキャラ違う……」 「正直きもいな」 「お前ら……後で覚えとけよ……」 「のろけじゃねーか」 阿保らしくなったのか、口をあんぐりと開けてコジローが声を出す。 しかしここでキリノは首を振る。 「普通の子からすりゃいい彼氏かもしれませんよ。普通の子からすれば。 でもあたし極度のMなんですよ?こう、求める物が違うというか。 した後とかも、外山君はまるでメス豚を見るような目であたしを見ながら タバコでもふかしてさっさと一人で家に帰っちゃう、 みたいな扱いをしてくれると信じていたのに、がっかりです」 「……いや、それはお前、キリノの方が異常だろ」 他2名もうんうんと頷く。 「そーだよね、キリノがおかしい」 「外山もかわいそうだな……」 「何で同情されなきゃならねーんだよ」 いたたまれなくなったのか外山が表情を歪めた。 しかしキリノがふふふと笑いながら追い討ちをかける。 「あ、でも今日のプレイであたしこつを掴んだからね」 「なんだよこつって」 コジローが聞き返すとキリノはにまーっと笑う。 「せんせーの名前。外山君がこれからちゃんとSなことしてくれなかったら、 またやってる最中に『こじろーせんせー』って言うからね。 言われたくなかったらちゃんとぶったりなじったりひどいことするように」 味を占めたMからの脅迫にコジローはますます外山を哀れむ。 恋人との情事の最中に他の男の名を呼ばれるなど、たまったもんじゃないだろう。 まあ名前を使われるコジローもたまったもんじゃないが。 「……お前らの関係、どっちがSか分かんないぞ。 つーかプレイのために俺の名前ダシにするのはやめれ」 「ま、そーいうわけで、普段優しい外山君に目覚めてもらうため、 サヤと岩佐君に協力して擬似レイプの場を作ってもらったんです。あたしが原案で」 「まあ俺が演出かな。で、外山が主演か?外山は台本見てねーけど」 「あたしはもちろん脚本。いやー、久しぶりにいいのが書けたっすよ」 元気よく手を上げるサヤに思わずコジローはため息を漏らす。 「何目を輝かせてるんだサヤ。『いいのが書けたっすよ』じゃねーだろ。 大体お前はおかしいよ。ミヤミヤの禁煙は注意しといてなんで乱交はゴーサインなんだよ」 「失敬な!乱交なんかしてませんよ。ちゃんとあたしと岩佐君、 キリノと外山君のカップルで別れてヤってましたもん」 「それは胸を張って言うことか?」 「未成年の喫煙は体に悪いけど、恋人同士でするのは普通でしょ?それとも何ですか、 先生は高校生のころそういうことをしたことがない『健全』な学生だったんですか?」 頭をぽりぽりと掻いてコジローは目を反らす。 「……学校ではやってねーよ」 「学生のころは、ですよね先生?」 ふふーんと意味ありげにキリノが笑う。 「……何のことだ?」 「これ、なーんだ」 差し出された携帯の液晶には、コジローに抱きつく小柄な少女の後姿が映し出されていた。 目を丸くする岩佐と青くなったコジローを見比べながらキリノはもう一度ふふーんと笑う。 「おいおい、これなんだよ?」 「コジローせんせーと、タマちゃんの密会、ってところかな」 「馬鹿お前これはバイトしてた時期に疲れてたタマが俺に偶然倒れかかってきた時 あいつが床にぶつかるといけないから俺が人道的というかあたりまえに支えた瞬間の 画像であって俺にやましい気持ちはもう1ミクロンもなくてというかなんか俺 いつもより口数多いというか何でお前がこの画像を撮ったんだっていうか 先生と生徒がありえないし別にこれこの後なにもなかったけど」 「それは知ってますよー。でもこれを見た良識ある大人…… 例えば理事長とかは、どう思うでしょうねー」 コジローはがっくりと肩を下ろした。 「……分かったよ。帰れ」 岩佐はにやりと笑う。 「おいおい、どうしたんだよコジロー?お説教は終わりか?」 「先生をつけろ先生を!いっとくけど、見逃すのは今回だけだからな!」 岩佐は首を振って一同を見渡す。 「はいはい。じゃ、腹でも減ったしファミレスでも寄って帰るか」 「……そうだね、あたしもおなか減ったし」 岩佐について行こうとするサヤの手をキリノが掴む。 「サヤ、いいの?」 「え?」 「あたしの悩みは解決したよ。でもまだ、サヤの悩みは解決してないよ?」 「……それは」 「今日一緒にしてて分かった。ちゃんと言葉にしないと岩佐君は気づかないって」 「え、なんだよ。俺が何かしたのか?」 「はい、こっからはサヤの口から」 サヤはもじもじしながら、言いづらそうにしていたが、 4人の視線が自分に集まるのを感じてついに口を開く。 「今まで岩佐君としててさ、イくとか気持ちいいとか言ってたけど、あれ全部嘘」 「……は?」 「今までしててさ、一度もイったことなかったんだ、あたし」 一瞬岩佐の足元がふらつく。 「……演技だったのかよ」 「……いや、その、完全に気持ちよくなかったわけではないけど」 「下手糞ってことか?」 コジローの一言が完全に止めだった。 「へ……へ……へた……へたく……」 「ちょっとコジロー先生!ほんとのこと言っちゃかわいそうだよ!」 「……でもお前今日具合滅茶苦茶良さそうだったじゃねーか! 潮も噴いてたあれが、あれも演技かよっ!」 「あれはほんとに気持ちよかったよ……」 「ほら、そーじゃねーか!気持ちいいことは気持ちよかったんだろ!? 俺もうまい時はうまくやってんだろ!そうだろ?そうだって言えよ!!」 必死な岩佐に対して、サヤはすまなそうに目を反らす。 「うん……良かったし、イった……あれ、イったんだよね……? 初めてだからよくわかんなかったけど。でも今日のはあれ、全部キリノがしてくれたから、だよ」 武道館の中を、重苦しい沈黙が支配した。 「ごめん、エッチの時必死な岩佐君見てたらほんとの事いままで言えなくて」 「ま、あれだ。高校生だししょうがない。数こなせば何とかなるから落ち込むなよ、な?」 「そのうちうまくなるよ岩佐君!」 「まあ……頑張れ」 外山にすら慰められた岩佐は、泣きながら絶叫した。 「お前ら……覚えてろよーーーーー!」 それから数時間後、とある書店の成人書籍コーナーで『よい子のSM入門』や『サルでもできる四十八手』 などと書かれた書物を眉間に皺を寄せたり半泣きになりながら物色する二人の男子高校生が補導される。 こうして外山と岩佐の悪夢と絶望の日は終わりを告げた。 完
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/504.html
こちらの作品は「Gambling with the Devil!」からの派生作品です。 ダン「おはよ~ございま~す」 キリノ「ダンくん!でかした!」 コジロー「ああ…俺の弁当が…」 ダン「おお、コジロー先生どうしたの。」 キリノ「ああいーのいーの、アレはほっといて稽古だ!」 コジロー「(しくしくしくしくしくしくしく…)」 ▽▽▽ コジロー「なあ…幾つ回るんだ…?」 キリノ「あともうちょっと…あ、あそこも行ってみましょう!」 コジロー「男もんの雑貨屋みたいなとこばっか巡って何がしたいんだか…」 キリノ「だーかーら、父の日のプレゼントっすよ。何の為に先生呼んだんです?」 コジロー「……あ、へぇ~、流石だな?父さん思いでさ」 キリノ「褒めても別に何もないっすよ?…何か珍しい物がいいんだけどなあ~」 コジロー「…ならいっそ、目先を変えてみちゃどうだ?」 キリノ「何かいいものあるんすか?」 コジロー「ほれ、あそこ」 キリノ「…剣道具屋さん?」 ▽▽▽ キリノ「わー、この胴、いい艶出してますねえ~」 コジロー「坂口さんとことは品揃えも違うな、流石に街中だと」 キリノ「そうっすねえ…………じゃなくって!!何で休日に剣道具屋さん巡りなんですか!?」 コジロー「ま、まあまあいいじゃねえか」 キリノ「…折角のデートなのに…」 コジロー「ん?なんだ?」 キリノ「べ、別に何でもないっすよ!それより…なんなんですか?ホントに」 コジロー「いや…まあ聞けよ。そういや俺も、忘れてたんだが…」 キリノ「およ…?」 コジロー「親ってのは、学校とか就職とか結婚とかで…子供が自分の手、離れちゃってもさ」 コジロー「けっこう…何やってるんだ、とか、子供の自分の知らない所を無闇に知りたがるもんなんだよ」 コジロー「だから…こいつさ」 キリノ「…竹刀?」 コジロー「そ。実は俺も、昔親父に贈ったんだけどな…剣道始めて、間もない頃だったけど」 コジロー「俺が一番おもしれーと思った事を、親父にも分かって欲しくてな。…あんま喜ばれなかったけど」 コジロー「でもな、割と…隠れて、振ってたんだと思うんだが…日を追う毎に、柄の部分が黒ずんでくんだよ。わかるだろ?」 コジロー「お前は剣道好きだし、大方家でもよく喋るんだろうから、俺んちみたいな事は無いかもだけど…」 コジロー「親父さん、お前がどんな事に熱中してるのか、気になってると思うぜ。プレゼントとしちゃ…悪かないだろ?」 キリノ「うーん…えっと…でも…」 コジロー「まー無理にとは言わんさ。んじゃ…次のお店、行くか!」 キリノ「あ、待って…やっぱりあたし、竹刀にします」 コジロー「いいのか?」 キリノ「はい!…お会計してくるんで、ちょっと待ってて下さいね」 ▽▽▽ ユージ「…あれ?先生竹刀変わりました?前のササクレてた奴は?」 コジロー「んっ…ああ、ありゃもう流石に危ないからな。物干しにした」 サヤ「貧乏性で物持ちがいいだけが取り柄のコジロー先生にしては思いきったねー」 コジロー「うるせえよ、サヤ。それに俺は貧乏性じゃなくてホントに貧乏なの」 キリノ「自っ信満々で言う事じゃないでしょ… 全くもー…」 コジロー「キーリノお前もうっせ。さて休憩終わり!練習いくぞー」 一同『はーい』 コジロー「……ん?キリノどうした?お前もさっさと…」 キリノ「お父さん、喜んでくれたみたいっす」 コジロー「…そっか。良かったな」 キリノ「……こっちのお父さんは、どうっすか?」 コジロー「ん?……ン…と―――”竹刀に弁当まで貰えて、ありがとう”だってよ」 キリノ「えへへ。じゃあ、面着けてきまーす!」 コジロー「おう」 コジロー「(…ホントに―――ありがとうな、キリノ。)」
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/856.html
659 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/20(金) 15 11 44 ID SWfyswFB コジローvsキリノ フリー対戦 「なんかお前とちゃんと稽古するの随分久し振りだな」 「去年前半はけっこう忙しかったし、後半は先生居ませんでしたし」 「う……悪かったよ、でも本気でこいよ!」 「もちろんっす!」 ……… 「本気でこいつってるのに」 「いやーかないませんなあ」 「まあ、一年の頃よりはずっとマシか。強くなったなあ」 「ほんとっすかー、やったあ」 「だけど、試合の途中にニヤニヤすんな、危ないから」 「えーしてないっすよう」 「……いや今もなんだが」 「え///」
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/617.html
鎌崎高校との練習試合から数ヶ月が過ぎたある日──。 「というわけで、今回は鎌崎高校のほうから練習試合を申し込んできたんだが……」 練習試合、という言葉に部員が目を輝かせる部員たち。 だが、なぜかコジローが口ごもったのをキリノは見逃さなかった。 「どーしたんすか、せんせー。なんか、不満そうですけど」 「む、ばれたか……。ああ、じつは俺の先輩、石橋先生がこの間のリベンジに燃えててなあ」 「ああ~」 サヤが生暖かい目をしながら相槌を打つ。 「ぶっちゃけ、めんどいと」 「ああ、というか……」 コジローがおもむろに携帯を開いて部員たちに見せた。 キリノが携帯を覗き込むと、そこには石橋からのメールが大量に。 「って200件!? えっと、題:コジローへ。この間の試合は、あれはそう冗談だって冗談。 マジ、突っ込まないからさー。思わず2刀で……うっわ、長っ!」 「うわー、ひくわー。ものすごい長文メール」 ドン引きしているサヤに、いや、メール長いのはあんたもでしょと 突っ込みたい気持ちを抑えつつ、キリノはコジローに語りかける。 「いいんじゃないですか、せんせ~。返り討ちにしちゃいましょーよ」 「ん、まあ。なんにしろ、練習試合は多いほどいいから受ける気ではいるけどな」 「鎌崎ですか……。たしか、部長は岩堀って人ですよね」 タマの相手をしていたユージが、仲間の輪に加わってきた。 「いい機会じゃないですか。彼とは一回、剣で語り合ってみたかったところですし」 そう語りながら目を輝かせるユージ。 「ね、タマちゃん。きっと、彼はタマちゃんに勝つために特訓とかしたのかもしれないよ」 「え、あ、あたしは。あの人、その……苦手……かな」 いきなり、話を振られてタマが挙動不審気味にあわあわと受け答えた。 「まあ、というわけで今週の日曜日に鎌崎高校と練習試合を行う。 各自、試合に備えて練習、練習」 「はーい!」 パンパン、と手をたたいてコジローは再び部員たちを練習に戻らせた。 「しかし、あれだよね。キリノ~、なんか最近、コジロー先生変わったよね~」 素振りをしながらサヤがキリノに話しかける。 「なんだか、真面目すぎて違う人間に見えない?」 「何言ってるの? コジロー先生は昔からあんな感じだよ?」 何を聞いているのか、といった感じでキリノが答える。 「ふ~~ん。いえいえ~、うん、そ~ね~」 そんなキリノに、サヤはニヤニヤしながらあいまいな返事をかえした。 「ん~、なんか変かな~?」 「いえいえ、オホホホホホ」 ニヤニヤがとまらないのを抑えつつ、これは日曜日が楽しみだとサヤは考えていた。 「おはようございます! 本日はよろしくお願いします」 「あ、ああ。こちらこそ今日はよろしく」 礼儀正しく威勢の良い挨拶をされて、コジローは思わず戸惑った。 これが、この間の岩堀と同じ人間なのか、と挨拶をした少年をじっと観察してみる。 腐っていた目は情熱に燃え輝き、その顔は何かしっかりとした意思を感じるようだ。 どうやら、いい成長をしたようだ、とコジローは我が事のようにうれしくなった。 見ると、ほかの部員たちも真剣な目をしている。いい傾向だ、とコジローは感じた。 つい数ヶ月前までは、近本という副部長くらいしかやる気を感じなかったのに。 あの練習試合は、彼らにとってもいいきっかけになったようだ。 「えっと、石田先生。あたしたちは、どこで着替えればよろしいのでしょうか」 顔を赤らめながら、近本という副部長が申し訳なさそうに聞いてきた。 「お、悪い悪い。女子はこっちの女子部室を使ってくれてかまわないぞ。男子はあっちな」 「あ、はい。みんな、行こう」 近本は、女子部員を先導して部室へと向かった。 「よし、俺たちも行くか」 コジローも、岩堀たち男子部員を男子の更衣室へと案内するべく歩き出した。 「えっと、ここでいいのかな」 近本は女子更衣室を不安げに覗き込む。 そこでは、着替え中のキリノが1人でぼーっと椅子に座っていた。 お互いの視線があって、キリノは近本に気づく。 「あ、ごめん。気づかなくて。えっと鎌崎の近本さんだっけ? ここが更衣室だよ」 「……近本鳴海。ナルミでいいよ」 「ナルミちゃんね。今日はよろしくね~」 ニコニコと笑いながら、キリノは近本に語りかけた。 「ずいぶんとうれしそうね」 浮ついた感じのキリノを見て、近本は何か親近感を感じる。 そういえば、前の練習試合の日。うちの先生とこっちの先生が試合をしてたときも この子すごく嬉しそうだったっけ、と近本は思い返した。 誰も見てなかったけど、なんだかその時だけ妙に嬉しそうだったので覚えていたんだよね。 「……そういえば、あなた。石田先生の試合のときすごくうれしそうにしてたっけ」 言わなくてもいいのについ、近本は口走ってしまった。 その言葉を聞いたとたん、キリノは顔を真っ赤にしてバタバタとあわてふためく。 「え? 何? 見てたの、じゃなくて別になんでもないよー」 あ、この子。石田先生が好きなんだな、とさらに余計な勘繰りをしてしまう近本。 「あなた、先生のこと好きなのね」 思わず、口に出していた。 「ほおっ!」 図星をつかれて変な声をあげるキリノ。 「そ、そういうあなたこそ岩堀君が好きなんじゃないの~」 キリノは思わず、仕返しをしてしまった。彼女が岩堀を好きなことくらい態度を見ていればわかる。 なんというか、倒れた岩堀に向けた笑顔なんかは、 いもーとの持っている漫画本で見たツンデレ? という感じを受けた。 「な! そ、あ、あんなやつ好きなわけないじゃない。 そりゃ、最近は昔みたいにやる気を取り戻したけど……って違うわよ!」 すごい、ツンデレだ。と、キリノは思った。 うう~、とうなる近本。やがてキリノはぷっと吹き出した。 「ごめんね、あたしたち何か似た者どうしだね」 キリノの言葉に、近本も我に返り吹き出す。 「ほんとにね」 「おい! お前ら何やってるんだよ! 早く試合始めるぞ!」 更衣室の外から岩堀が叫んだ。 「もう! 女の子は着替えが長いもんなんだよ。バーカ! 急にやる気出したフリしちゃってさ」 「な、近本。てめえ~!」 そのヤリトリにふたたびキリノは吹き出した。 「あのさ、えーと」 「キリノでいいよ」 「キリノちゃん。あとで色々話たいことがあるんだけど、いいかな」 「うん、あたしも。聞いてみたいことがあるんだ~」 「あ、じゃあ。あそこいきたい! 来る途中にあった喫茶店なんだけど……」 まるで、長年の親友のようにじゃれあいながら更衣室から出てくる2人を見て、 岩堀はポカンと口を開けていた。 「あいつら、いつの間に意気投合したんですかね?」 隣にいたコジローに岩堀がたずねた。 「ん、まあ。女の子はすぐ打ち解けられるんじゃないか?」 コジローも、キリノのはしゃぎっぷりに首をかしげていた。 あいつ、なんであんなにはしゃいでるんだろうか、と。 そんな女子2人をじっと見るコジローと岩堀に気づいたキリノたちは、 お互いに顔を見合わせたあと鈍感な男子のほうを向いてクスクスと笑った。 「ほんと、2人ともバカだよね~」 「え? お、俺たち?」 わけがわからない、といった顔でコジローと岩堀が頭をかく。 「お互い苦労するね、こりゃ」 「ふふ、そうね~」 近本とキリノは、そんな2人を見ながらずっとクスクスと笑っていた。 おわり
https://w.atwiki.jp/bamboo-blade/pages/71.html
高いところから落ちる感覚、それでサヤは目が覚めた。 ――この感覚、嫌い 枕元にきちんとたたまれている明日の服の上から時計をとる。 ――なんだ、まだ4時か みんなの規則的な寝息が聞こえる。 再び布団にもぐり込もうとして、隣りのミヤミヤの布団がはだけているのに気付いた。 ――風邪引いちゃうよ 布団をかけ直してやろうとする。 ミヤミヤの顔の近くに手をつき、反対の手を伸ばした。 ――きれい 手が止まる。 何故か突然そう思った。ミヤミヤはきれい。可愛いより、きれいのがしっくりくる。自然と手がミヤミヤの顔に触れていた。 ――何があたしと違うんだろ 可愛い子だと言われてきたし、告白されたことも何度かある。 だけど、ミヤミヤとは何か違う。 なんだろう。 ――大人っぽい格好してる パジャマでも、ジャージでもない。 なんと言うのか知らないけど、大人っぽいものを着てる。 ――この違い? 自分がミヤミヤと同じものを着てる姿・・・激しく似合わない。 ――胸もきれいな形してるし 顔に触れていた手を、今度は胸の位置まで持っていく。 ふにっと、女らしい感触がする。 ――それに比べてあたしは 今度は直に自分の胸に触れてみる。大きいだけで、邪魔だ。 ――ミヤミヤ、起きないよね ミヤミヤの服の下に手を滑り込ませてみた。一瞬ミヤミヤの顔が歪んだ気がしたけど、大丈夫な気がした。 ふにっとした感触。なんでこんなに女らしいのだろう。 なんでこんなに自分と違うのだろう。 ちょっと、いや、かなり羨ましくなった。 手を引き抜くと、布団をかけてもやり、自分も布団を被った。 そのままもう一眠りする・・・はずだった。 手首を掴まれた。びっくりして振り返ると、目をぱっちり開けたミヤミヤがいた。 「サヤ先輩、何してたんですか?」 小声で囁くミヤミヤ。その顔には、少しいじわるな笑みが浮かんでいて。 「別に。布団かけ直してただけ」 ――起きてたのか どうしよう・・・ 思わず背を向けた。掴まれていた手首が解放される。 ほっとして、目をつむった、その時。 「!!!」 ミヤミヤの手が、サヤの胸をわし掴みにした。 そしてそのまま揉まれていく。 ――何すんの、ミヤミヤ 手首を掴むと、引きはがした。 「何すんの」 怒った声、だけど小さな声で、叱り付ける。 いつものこと。 しかし、今日は状況が違っていて。 「何って、さっきサヤ先輩がしてたのと同じことですよ?」 そう言うミヤミヤはやっぱり笑顔で。 ――あんなことするんじゃなかった 後悔。 隙をついて、ミヤミヤが服の下に手を入れてきた。 ひんやりとした手が、胸を揉みしだいていく。 「ちょっやめて」 手で口が塞がれる。少し、苦しい。 「大きな声出したらダメ。みんな起きちゃうじゃないですか」 口が解放され、再び手が動き出す。 ――気持ちいい しばらくすると、そう思えてきた。 慣れた手付きでどんどん事を進めるミヤミヤ。突起を摘んだり、指ではじいたり。 「ねぇ、なんであんなことしたんですか?サヤ先輩がするなんて、思いもしなかったですよ」 耳元で囁かれる。ぞわっとした。 「そんなこと知らないっ」 ミヤミヤの手から逃げようと、必死で身をよじる。しかし、足を絡ませられ、無理だった。 耳をぺろっと舐められた。思わず声をあげそうになる。 ――このままじゃあたし、変になる ミヤミヤの手は止まらない。 「先輩、今まで彼氏いなかったっていうの、本当だったんですね。少しかたいです」 ――かたい? ミヤミヤの言葉に、少し戸惑った。 「かたいって、何?」 「胸はたくさん揉まれると柔らかくなるんです。先輩のは大きいけど、張りがすごくてまだかたいです」 ――だからミヤミヤのは女らしいのか 妙に納得した。一瞬、この状況も忘れて。 「で、なんであんなことしたんですか?」 また耳を舐められて、首筋も舐められて。 ぴくっと体が動いた。 黙っていると、ミヤミヤの手がお腹のあたりを這いだした。 「答えないなら・・・もっとしちゃいますよ?」 「ひっ・・・」 ミヤミヤの指が、下着の上を這う。なんだか水っぽい感触に、頭がおかしくなりそうになる。 「なんだ、感じてくれてるんですか。サヤ先輩、もうちゃんと女ですね」 ――カンジテル? ――あたし、いたずらされて感じてるの・・・? 軽くひっかかれ、身悶えする。 指が、下着の中へ滑りこんできた。 水っぽい音がした気がした。布団の中の音など、聞こえるはずもないのに。 「うん、ちゃんと濡れてます。早く答えないと、指挿れちゃいますよ?」 ――もっと もう、答えたくもなかった。もっとされたかった。いたずら、されたかった。 「あ・・」 にゅるっと、指が入ってきた。 少し、冷たい。 「ほら、挿れちゃったじゃないですか」 ――もっと 初めての感覚に、気が狂いそうになる。 恥ずかしさと何かよくわからない感覚で、顔が真っ赤になる。 ――もっと ミヤミヤの指が動くたび、体は正直に反応する。 心も、おかしくなっていく。 ――あたしはおかしい子なのかな 女に、しかも後輩にこんなことをされて感じてしまっている。 恥ずかしいのに、求めてしまっている。 胸が押し付けられている背中と、絡まりあう足と、指に蹂躙されているそこにミヤミヤを感じながら、愛欲におぼれていった。 気がついたら朝になっていた。知らぬ間に眠ってしまっていたらしい。 「あー、サヤやっと起きたー!」 キリノが言う。 時計を見ると、6時15分。起床時刻より15分寝坊。 ぼーっとしていたら、早く早くと急かされた。 ――あれは夢だったのかな 顔を洗い、歯をみがく。 口をゆすいでいたら、ミヤミヤがお手洗いから出てきた。 「やっと起きたんですか」 いつもと変わらない様子のミヤミヤ。 やはりあれは夢だったんだ、そう思うことにした。 「お手洗い、行かないんですか?」 少し、いじわるな笑みが浮かんだ気がした。もう一度ミヤミヤの顔を見てみると、いつもと変わらない。 「ん、行く・・・」 入れ替わりにお手洗いに入った。 下着をおろす。と、染みに気がついた。 おりものではない、薄い薄い染み。 ――これっ 夢じゃなかった。あれは夢じゃなかった。 これは、愛欲におぼれた証。 途端、恥ずかしくなり、顔が真っ赤になった。 お手洗いを出て、着替える。 頭の中を、早朝のことがぐるぐる回る。 「朝ご飯食べに行きますよー!」お腹が空いたのか、サトリが叫ぶ。 「ちょっと待ってー!」 鍵を持つと、みんなと一緒に部屋を出た。 少し離れて後ろを歩く。 まだ頭の中をぐるぐるしている。 「サヤ先輩?」 ――ミヤミヤっ ミヤミヤが隣りを歩いているのに気付かなかった。 ――何を言われるんだろ 冷や汗が出てくる。 「先輩、まだあたし答え聞いてないんですけど」 (どうしてあんなことをしたのか) 自分でも、まだよくわからない。 でもなんとなくなら。そう思う。 ミヤミヤの目を見る。深い目。吸い込まれそう。 自然と言葉が出てきた。 「・・・多分、ミヤミヤみたいになりたかったんだ」 「あたしみたいにですか?」 ミヤミヤが目を見開く。 「そう。ミヤミヤみたいに女らしくなりたかったんだと思う」 それだけ言うと、うつむいて歩いた。 「サヤ先輩!」 その声に顔を上げると、ぱんっと両手で顔を挟まれた。 「何言うんですか。女らしさなんて、先輩なら嫌でも身についていきますよ」 ――本当に? 「それにあたしからしたらサヤ先輩が羨ましいんですよ。もうあたしには先輩みたいな純粋さ残ってないですもん」 溜め息をつくミヤミヤ。 「だからもっと自分に自信持ってください!ねっ!」 笑顔。いじわるじゃない笑顔。 ――ミヤミヤだって、こんな笑顔できるくらい純粋じゃん そう思ったけど、口には出せなかった。 「サヤ!ミヤミヤ!早くー」 遠くでキリノが叫ぶ。 「今行きますー!」 ミヤミヤが駆け出す。途中、立ち止まるとサヤのほうへ振り返った。 「早く!後でキリノ先輩の突きくらっちゃいますよ!!」 ――あたしはあたしのままで 「うんっ」 そう言うと、サヤはミヤミヤと一緒に駆け出した。
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/492.html
「なんか、外が騒がしいな」 コジローが素振りをしながらつぶやいた。 「知らないの?コジロー先生。あのコアミルクのアイドルがウチに撮影に来てるのよ」 サヤがそう返すと、コジローの顔がゆるむ。 「え、あのかわいい子かー、見に行きたいな」 何気なくつぶやいたコジローの一言で、タマキは凍り付いた。 なぜなら、その視線の先にいるキリノが 今まで見たことのない形容しがたい形相でコジローを睨んでいたからだ。 「どうしたの、タマちゃん?なんか、幽霊でも見たの?震えてるよ」 その様子に気づいたユージが、タマを気づかう。 「鬼……いや、デスアーマーです」 「は?」 タマの視線の先にいるキリノは、いつも通りニコニコしている。 表面上は。 「ひえひえ、うまうまー」 のんきに歌うコジローは、まだこのあとに訪れる恐怖を知らなかった。 「お、やってる。やってる」 コジローが人だかりを見ながらつぶやいた。 「じゃあ、あたしとCMに出たい人!」 コアミルクのアイドルが放つ声にあわせ、周りから一斉に手があがる。 「お、はーいはいはい。俺も出たーい」 コジローが無邪気に手を上げると 「ん、そこのお兄さん好みかもー」 なんと、コアミルク本人に指名された。 「じゃあ、あたしと一緒にひえひえ、うまうまーっていってね」 腕をコジローの体にからめながらアイドルが説明する。 「ひえひえ、うまうまー」 「ひえひえ、うまうまー」 部員たちは、その様子を呆れつつ見ている。 タマキはキリノに視線を移した。 「ひ、ひえーっ!」 「ど、どうしたのタマちゃん」 ユージは気づいていない。 タマキは背筋もひえひえになるような、キリノの憤怒の表情を見ていたことを。 せ、せんせいが。こ、ころされちゃう。 多分、後にも先にもこのようなキリノを見ることはないだろうが。 不幸なタマキは、その日、夢でうなされたという。 【翌日】 「お、いただき」 いつものごとく、キリノのエビフライを摘むコジロー。 見慣れた光景に、キリノの友人たちは呆れ顔だったが 「ぶほー!」 コジローがエビフライを吐くような勢いでむせだした。 「な、なんだこの甘いエビフライは」 「コアミルクっすよ」 「は?」 「せんせー、好きですよね。コアミルク」 「え」 「はい、コアミルク入りメンチカツ」 「キ、キリノ?」 友人たちがひそひそささやく 「先生。キリノと喧嘩した?」 「い、いや」 「怒ってるよキリノ」 「な、なぜだ?」 ふ、とキリノを見るコジロー。 「はい、先生。デザートはコアミルクっすよ」 「ひ、ひえーっ!」 そのとき、彼とクラスメイトは、初めて見た。 レアなキリノの憤怒の表情を。 【放課後】 「キリノ、何怒ってるんだ?」 「怒ってないですよ」 キリノが一人になるのを見計らってコジローが尋ねた。 次の瞬間 「怒ってなんて、怒ってなんて!」 キリノがいきなり泣き出した。 「もしかして、嫉妬したのか?アイドルに」 「違います!」 キリノが泣きながら答える。 「別に、先生とつき合ってるわけでもないですし、嫉妬なんてしません!」 ああ、そうか。とコジローは理解した。 彼は、アイドルを可愛いと言ったことに嫉妬したのだと思っていたが 「俺は、どこにもいかないよ、キリノ」 キリノはコジローをとられることが怖かったのだ。 「な、何言ってるんですか!」 「ぷっ!」 コジローは思わず吹き出す。 「お前、かわいいな」 「な、コジロー先生ー」 もう、すっかり機嫌はなおったようだ。 「ごめんなさい」 「ごめんな」 なぜか、二人同時に謝っていた。 「先生、明日はちゃんとしたエビフライ作ってくるね」 ちなみに、キリノの形相を見ていたタマキは学校を休んでいた。 それを聞いたサヤいわく 「あたしなら、二週間は休むね」 というキリノの憤怒の形相が出ることは、もうなかったという。
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/2895.html
ナチュル・バンブーシュート(OCG) 効果モンスター 星5/地属性/植物族/攻2000/守2000 「ナチュル」と名のついたモンスターをリリースして アドバンス召喚に成功したこのカードが フィールド上に表側表示で存在する限り、 相手は魔法・[[罠カード]]を発動する事ができない。 ナチュル ナチュル補助 上級モンスター 地属性 植物族 行動制限
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/670.html
キリノート。 それに記された情報は数多あれども、 ”特記事項”と記されたページだけは、書いた本人である彼女以外、誰も見た事が無いという。 しかして今日も、練習の合間にはそのページを見てふふふ、と微笑を浮かべる彼女の姿があった、のだが――― ―――起床時間は、7時。 ―――好きな揚げ物は、コロッケ。 ―――あと好物はカレーライス。 ―――好みのタイプは… ぱたん。 「…女の子のノートを見たがったりしちゃ、ダメっすよ」 いつのまにか覗き込む視線に気付き、瞬息にてページを閉じる。 視線の主は―――そのままそのページにおける、著述の対象。 「なんでだよ、減るもんじゃないんだろ?」 どれどれ、といういつもと変わらぬ調子で覗き込んだものの。 いつになく露骨な反発に、逆に不快感を顕にする視線の主…すなわちコジロー。 確かに減るもの、ではないのだが――― 「減る…んんん、減る部分もありますなー…」 「何だそりゃ。俺が消しゴムでもかけるってのか?…っと」 「よっ。ダメですってば」 軽妙な会話を重ねながら、掴み取ろうとする手と、ひらひらと逃げるノート。 柔道の組み手争いにも似たそれが熾烈を極めんとしていたとき。 「………あ、沢宮エリナ。もう来たのか」 「お、え、ちょっ、マジですか?………あ。」 「いっただきー!」 古典的な手口でノートを奪取し走り去る…顧問。 しかし向こう見ずなその走り方はすぐさま肉の壁によって跳ね返される。ばいん。 「でえッ!」 「痛ったぁ~~、もう、何慌ててるんすか」 「サヤ、なーいす!」 コジローの顔面を弾いた、巨大な双丘をその身に携える少女――― すなわちサヤは、ぱし、と空に飛んだノートを手に取ると、しかし… キリノの安堵を嘲笑うかのように、ひとつタチの悪い微笑を浮かべると。 「……ごっめーんキリノ、実はアタシもここ、気になってたんだよね」 「え、ちょっ、ダメだってば!サヤぁ!」 「親友に隠し事はナシだよねー♪」 「ダメーっ!」 ページを開こうとするサヤの手にいきおい、掴み掛かろうとするキリノ――― しかしその左足の脛に謎の力がかかり、つんのめって倒れてしまう。 「顧問にも…隠し事はよくないんじゃねえか…?」 「せ、センセー…違うんですってばあ!」 「いいや、お前こないだだって勝手に休んで心配かけたろ… 先生はちゃんと、生徒の管理ができてないとな。サヤ、読み上げろ!」 「こんな時だけ権威をカサに着ないでよー!もぉ!」 そのまま顧問と部長の組んず解れつを横目に見ながら、ニヤニヤとページを開いていくサヤ。 ――――しかし。 「…」 「……」 「…………」 数分後、その表情から完全に余裕が消え失せると、ぽつり。 「…ごめん先生、あたしにゃ読めないわ…」 「なんだぁ?大した事じゃなかったのか?…ぶべっ!」 消沈するサヤを訝しむコジローの鼻に、少し遅れてキリノの踵がめり込む。 そのまま立ち上がり、きっ、とサヤの方を睨むと――― おずおずとノートを差し出すサヤ。 「ごめんよキリノぉ…」 「ううん、分かってくれればいいんだよー」 そのまま、キリノに泣き付くサヤを横目に、蹴られた鼻を抑えつつ立ち上がると。 「痛つつ……大した事じゃないんなら、俺にも読ませ…」 「…コジロー先生は読んだらダメ!」 「そうだよ!センセーはダメ!」 「な、なんだあ?……んじゃまあ、いいよ…」 何故か倍増した抵抗の数に降参の白旗を揚げ、すごすごと立ち去る顧問。 ついぞ、彼が見る事の叶わなかったその内容、とは――― ―――ビールは夕日。 ―――実家はコンビニ。 ―――足の裏はぷにぷに。 ―――起床時間は、7時。 ―――好きな揚げ物は、コロッケ。 ―――あと好物はカレーライス。 ―――好みのタイプは…松本アナウンサー。 ―――でも、いつかはきっと……「千葉 紀梨乃」。 流石にこれは読ませられるわけないわね、とサヤが胸の内で呟くと、同時に湧き出る疑問がひとつ。 「…でもさ、いつから?あたし、全然気付かなかったけど…やっぱり”前から”だったの?」 「………ほへ?なにが?何の話?」 「いや、だからさ…」 「???」 とぼける様子でもなければ、バカにしたような表情でもない。その反応に。 (――――この期に及んで……まだそんなとこなのかいっ!!) サヤのずっこける音が道場中に響き渡ったことは……言うまでもない。
https://w.atwiki.jp/orirowa2nd/pages/39.html
イチカ・キリノ 【性別】男 【年齢】18 【職業】護衛騎士 【身体的特徴】細身、黒服、目つきが悪い 【好きな事・もの】エステル、王家 【苦手な事・もの】貧困 【特技】ナイフ使い 【趣味】鍛錬 【特殊能力】尾行術、暗殺術 【備考】 王女の護衛。 難民出身の身分ではあるのだが、小姓として拾われエステルとは幼いころから一緒の幼馴染のような関係。 エステルを護るためなら手段を選ばず、エステルに気付かれない裏側ではいろいろ汚いこともやっている。
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/92.html
516 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/18(金) 22 44 30 ID 0B7nzsTK 「短髪子と長髪子とキリノ」 長「3年になったら社会の選択どれにしようかなあ?」 キ「あたしはね~」 短「ん、あんたは政経でしょ?」 長「だよねえ」 キ「えーなんでー?」 短「あー二人とも髪長くていいなあ」 長「お手入れめんどくさいし金食い虫だよ~、それでも羨ましい?」 短「はぁ。やっぱりあたしはこの位でいいや…キリノも解くと長そうだねえ」 キ「ん?大した事無いよー(するっ) …どかな?」 『(…長っ!!)』 短「彼氏って…どっかに転がってないもんかねえ?」 長「そんな落ちてる物拾って食べても美味しくないでしょ」 キ「おっおっ、なんか含蓄ありそうな言葉だねえ~」 短「…あんたは完全に拾い食いでしょうが」 長「食中りには気をつけなさいね…」 キ「………ふに?」 キ「そういえばさあ、あたし二人にも剣道部入って欲しかったんだけど…」 短「うんー、悪いけど、あたしはソフトがあるしなあ」 長「結構きつそうだしねえ、それに…」 キ「それに?」 長「(あれを生で何度も見せられるのは…)」 短「(幾ら相手がアレでも、独り身にはちょっとね…)」 キ「………ほぇ?」 『なっ何でもないって!』