約 1,896,646 件
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/742.html
ジ・エルダースクロールズ4 オブリビオン 機種:PC, 360, PS3 作曲者:Jeremy Soule 発売元:2K Games Bethesda Softworks スパイク、ベセスダ・ソフトワークス/ゼニマックス・アジア (日本) 発売年:2006 概要 収録曲(ファイル順) 曲名 作・編曲者 補足 ファイル名 順位 Reign of the Septims Jeremy Soule オープニング tes4title.mp3 Success Jeremy Soule レベルアップ success.mp3 Death Jeremy Soule 死亡時 death.mp3 Glory of Cyrodiil Jeremy Soule 野外BGM1 atmosphere_01.mp3 Through the Valleys Jeremy Soule 野外BGM2 atmosphere_03.mp3 Minstrel's Lament Jeremy Soule 野外BGM3 atmosphere_04.mp3 Auriel's Ascension Jeremy Soule 野外BGM4 atmosphere_06.mp3 Wings of Kynareth Jeremy Soule 野外BGM5 atmosphere_07.mp3 King and Country Jeremy Soule 野外BGM6 atmosphere_08.mp3 Peace of Akatosh Jeremy Soule 野外BGM7 atmosphere_09.mp3 Harvest Dawn Jeremy Soule 町・屋内BGM1 town_01.mp3 All's Well Jeremy Soule 町・屋内BGM2 town_02.mp3 Sunrise of Flutes Jeremy Soule 町・屋内BGM3 town_03.mp3 Watchman's Ease Jeremy Soule 町・屋内BGM4 town_04.mp3 Dusk at the Market Jeremy Soule 町・屋内BGM51 town_05.mp3 Bloodlust Jeremy Soule 戦闘曲1 battle_02.mp3 Daedra in Flight Jeremy Soule 戦闘曲2 battle_03.mp3 Fall of the Hammer Jeremy Soule 戦闘曲3 battle_04.mp3 March of the Marauders Jeremy Soule 戦闘曲4 battle_01.mp3 Bloody Blades Jeremy Soule 戦闘曲5 battle_05.mp3 Defending the Gate Jeremy Soule 戦闘曲6 battle_06.mp3 Death Knell Jeremy Soule 戦闘曲7 battle_07.mp3 Churl's Revenge Jeremy Soule 戦闘曲8 battle_08.mp3 Wind from the Depths Jeremy Soule ダンジョンBGM1 Dungeon_01_v2.mp3 Tension Jeremy Soule ダンジョンBGM2 dungeon_02.mp3 Ancient Sorrow Jeremy Soule ダンジョンBGM3 dungeon_03.mp3 Deep Waters Jeremy Soule ダンジョンBGM4 dungeon_04.mp3 Unmarked Stone Jeremy Soule ダンジョンBGM5 dungeon_05.mp3 サウンドトラック The Elder Scrolls IV Oblivion Original Game Soundtrack ダウンロード配信
https://w.atwiki.jp/oblivionlibrary/pages/116.html
帝都の物乞いのなんとみすぼらしいことか。哀れで貧しい人生の落伍者たちはどの街でも目にすることができる。ほとんどは貧苦にあえぎ、着るものもままならず、捨てられた残飯を糧としている。人々はゴールドを1枚投げ与えることで、彼らの苦境をできるだけ考えないようにしているのだ。 それ故、物乞い王子の話には少なからず驚かされた。そもそも、物乞いの王子とはいかなるものか想像がつかなかった。ここでその話を紹介しよう。ときは第一紀。神が人のように歩き、デイドラが何のおとがめもなく荒野をさまよっていた時代のことだ。オブリビオンに縛られていた以前の物語である。 かつてウィードルという男がいた。あるいは、女であったかもしれない。性別をあえて曖昧にしている節がこの物語にはあるのだ。ウィードルはヴァレンウッドの王の第13子であったため、王位継承権が望めないのはもちろん、相続が許された土地や財産も皆無に等しかった。 ウィードルは自らの財産と栄誉を手にすべく、宮殿をあとにした。何日もの間、終わりなき森の道やこぢんまりとした村を旅していると、3人の男が物乞いを取り囲んでいるところに出くわした。ぼろ布で全身がすっぽりと覆われていたため、物乞いの素顔を外からうかがい知ることはできなかった。だが、男たちに殺されかけているのは明らかだった。 憤怒の雄たけびとともに、ウィードルは剣を抜いて3人に襲いかかった。 彼らとて所詮は街の民。手にした熊手と草刈鎌ではきらめく剣で武装した鎧の男にはとうていかなわないと気づくや、脱兎のごとく逃げていった。 「ありがとう、助かりました」汚いぼろ布の陰から、物乞いがあえぐように言った。耐えがたいほどの悪臭がした。 「あなたの名前は?」と、ウィードルは訊いた。 「ナミラ」 先ほどの男たちとは違い、ウィードルには教養があった。彼らにとっては無意味な名前でも、ウィードルはそこにチャンスを見てとった。 「デイドラの主ではありませんか!」と、ウィードルは叫んだ。「どうして奴らのされるがままになっていたのですか? あなたなら、ささやくだけで殺せたでしょうに」 「よくぞ気づいてくれました」と、ナミラはかすれた声で言った。「街の民にはののしられてばかりです。私の名ではなく人となりで覚えられるのは誠に喜ばしい」 ウィードルにはわかっていた。ナミラはすべての忌み嫌われるものをつかさどるデイドラの主なのだ。ハンセン病や壊疽といった病気はナミラが支配していた。他の者であれば危険を察知したかもしれない。が、ウィードルはそこに希望を見い出した。 「おお、偉大なるナミラ。私を弟子にしていただけませんか。どうか力を授けてください。財を成し、世代を超えて語られる名を挙げるための力を」 「それはできません。私は独りで世界を歩むゆえ、弟子はとらないのです」 ナミラはよろよろと道を歩いていった。ウィードルは引き下がらなかった。さっと身を躍らせるとナミラのかかとにすがりつき、弟子にしてはもらえまいかと乞うた。この懇願は33日間、昼夜を問わず続けられた。ナミラは何も言わなかったが、ウィードルの口が休むことは一時もなかった。そして33日目、ウィードルはついに喉が枯れてしまい、しゃべられなくなったのである。 ナミラは振り返り、いきなり静かになった彼を見た。ウィードルは泥まみれになってひざまずき、哀願するように両手を広げた。 「どうやら、弟子としての務めをまっとうしたようですね」ナミラはそう告げた。 「あなたの願いを聞き入れましょう」 ウィードルは歓喜した。 「あなたに病の力を授けましょう。いかなる病気であれ、症状が目に見えるものであれば、思いのままに患うことができます。ただし、どんなときも最低ひとつの病に耐えなければいけません」 「哀れみの力を授けましょう。誰からも哀れみを受けられるようになります」 「最後に、無関心の力を授けましょう。誰もがあなたの存在に関心を持たなくなります」 ウィードルはあ然とした。どれもこれも財を成せるような恩恵ではなく、むしろ呪いだったからだ。どれひとつとっても、それはひどいものであり、すべてそろったらいったいどうなってしまうのやら。 「かようにいとわしい才能で、どのように財を成し名を挙げろとおっしゃるのですか?」 「33日間の昼と夜の間、私の足元で乞い願ったように、皆の街にて財産を乞い願うのです。物乞い王子ウィードルの物語は、時代を超えて語り継がれていくでしょう」 ナミラの予言どおり、ウィードルは抗いがたい物乞いとなった。そのみすぼらしい哀れな姿を目にすると、誰もが金を施さずにはいられなくなってしまうのだ。だが、ウィードルは無関心の力が秘密を知るのにたいそう役立つことも学んでいた。ウィードルが耳をそばだてているとは夢にも思わず、人々は知らないうちに大切なことを洩らしてしまうのであった。こうして、ウィードルは全市民の行き来を把握することとなった。 わからないことがあれば物乞いに聞け、と今日でも言われている。物乞いの目や耳は街のいたるところに存在する。市民の暮らしにまつわることなら、彼らはどんなちっぽけな秘密にも通じているのである。 デイドラの神像関連 小説・物語 盗賊ギルド関連 茶2
https://w.atwiki.jp/oblivion-maniacs/pages/49.html
概要 皇帝とアミュレットとオブリビオンの関係について記載された書物で、メインクエストの補足になっている。 市販されており、各地の聖堂の地階などによくある。 価値 1 重量 1 見た目 本(中) 本文 全3ページ。 聖アレッシア?の試練 (『聖アレッシア?の試練』より抜粋) はるか昔、アカトシュ?はアレッシア?と契約を交わした。アカトシュ?はオブリビオン?のもつれたかせを集めると、みずからの心臓の血のしたたる腱でもってしっかりと縫い合わせ、アレッシア?に授けながらこう言った。「これをわが誓いの証とするがいい。おまえの血と誓いが誠実さを失わないかぎり、わが血と誓いも誠実でありつづけよう。この王者のアミュレットを象徴として契約を交わすとしようぞ。われは精霊の王として、おまえは人間の女王として。おまえが死にゆくものの証人となるように、われは不死なるものの証人となろう」 さらに、アカトシュ?はみずからの胸から燃えさかる心臓の血をひとにぎりほどえぐり取ると、アレッシア?の手に持たせてこう言った。「これも、われらの血の絆と永遠の約束の証とするがいい。おまえとその子孫が王者のアミュレットを身につけるかぎり、この永遠なる炎、ドラゴンファイア?は燃えつづけるであろう。われらの誠実さをあらゆる人と神に示すために。ドラゴンファイア?が燃えつづけるかぎり、おまえとその子孫に対して、わが心臓の血がオブリビオンの門?をきつく閉ざすと誓おうぞ。 竜族の血が統治者の体に力強く流れるかぎり、帝都?の栄光は連綿と続いていくだろう。しかし、ドラゴンファイア?が消えることがあれば、そして王者のアミュレットを身につける血の絆が途絶えることがあれば、帝都?には暗雲が垂れ込め、混乱の魔王が大地を統べるであろう」 『ドラゴンファイア?の再燃の儀式』より 書物 アイテム autolink
https://w.atwiki.jp/oblivionlibrary/pages/53.html
デイドラの分類 アラネア・ドレサン 著 治療師、および反体制の司祭 我々がデイドラの分類やそれらがどのようにデイドラの主どもやその支配に関わっているのかを知ることはあまり期待できない。我々の世界に現れるデイドラの分類が、その仲間たちや後援者とどう関係しているかなど、把握することはできない。1ヶ所で見られた姿が別の場所ではまったく逆な場合もあり、また違う場所では矛盾して両方であったりもする。 どのデイドラがこの王子に仕えている? どのデイドラが命令を下し、どのデイドラが仕えていて、どのような上下関係がどのような状況下で? どのデイドラがどの団体にいて、どのデイドラが永遠の敵対関係にあるのか、そしてどのデイドラが孤独、または社交的、もしくはその両方を行き来するのか? 観察でき得る行動の種類には限りがなく、1ヶ所ではコレであり、また違う場所ではソレであり、彼らを定義する法則には必ず矛盾があり例外が生じる。 さらに、位階に関して誰から答えを求めればよいのであろうか? ほんの一握りしか知識を持たない人間から? 我々の支配を続けるために、隠し事をし、謎めいた出来事をなぞなぞで話す神から? 決して率直さや正直さの見本とはいえず、嘘や撹乱で有名なデイドラから? もしデイドラが真実を語ったとしても、我々はどのようにして彼ら自身が理解しているのかを確認すればよいのか? 実際に知ることができる真実すらあるのか? デイドラの取り決めは永遠に変わらないとでも言うのか? 単純に言えば、知り得ることは少なく、信じられることは皆無なのである。 これらのことを述べた上で、私が探し出し、インカーネートの予言の条件が満たされ、ダゴス・ウルが倒された上で、障害がヴァンデンフェル島から永遠に消え去ったら彼の療養院にいたコーブラスの犠牲者に安息をもたらすと申し入れた相手、テルヴァンニのウィザードディヴァイス・ファーから私が見聞した、ロード・デイゴンの召使いの話の関連付けを試みる。 ディヴァイス・ファーは、自ら進んで2体のみのデイドラの派閥と交易したと私に言った―― メエルーンズ・デイゴンとアズラ。 アズラはすべてを知り理解していたが、これらについて話すことを断った。話したとしても謎かけだった、と彼は言った。 一方、メエルーンズ・デイゴンは、ごう慢さや、目的の不変性、そして想像し得る繊細な考え方の欠如から何も知らず、何も理解しておらず、包み隠さず遠慮なく話したがった。 デイゴンの召使いの頭、ドレモラはデイゴンのようにごう慢で、目的を変えず、繊細さがなく、さらに追加してデイゴンに対してや自身の階級の中でも奇妙な特徴の敬意と忠誠心を持っていたとディヴァイス・ファーは言った。 ドレモラはクランと階級制度の中に命令されて入り、これらのクランと階級制度は明確に定義されていた。個人としてドレモラの階級は上がったり下がったりするし、クラン間の移動も可能であったが、複雑な誓いなどで統制されており、デイゴンの気分次第であったとディヴァイス・ファーは言った。 ドレモラは彼ら自身を「キン」(人々)と読んでおり、他のデイドラを無思考の動物と考え彼らと差別した。言葉「キナーズ」はドレモラ種族の一員を指す。 キン階級制度の最低はチャールであり、それはドレモラの平凡な大衆であり、彼らの最低階級である。チャールは上位にはこびるが、人間や他のデイドラに対してはとても残酷である。 次の階級はケイテフであり、彼らは何も考えずに熱中し、常に全力な生物である。信頼できないが、積極的で熱心なケイテフは、バーサーカーや突撃隊などの予備部隊としてデイドラの派閥争いに使われる。 ドレモラ部隊の通常階級のなかでも最高級はキンヴァルである。かれらは戦騎士であり、戦闘において際立った活躍をし、慎重性を持った戦闘隊長の候補である。 戦士階級のチャール、ケイテフ、キンヴァルの階級の上は仕官階級である。 キンリーヴはクラン保安官、またはクラン将校である。キンリーヴは通常、クラン戦闘部隊か戦闘に関する管理任務と関係している。 キンマーチャーはロードであり、デイドラ宮殿や砦や門の上級将校である。キンマーチャーは通常、部隊と「フィエフ」(管理責任を問われる土地か場所)に関連する。 キンマーチャーの上はマルキナズ、またのなを「大デューク」である。マルキナズはロードのロードであり、メエルーンズ・デイゴンのロード評議会、マーキンの一員である。 ドレモラの最高階級はヴァルキナズ、または「王子」である。戦士デュークはメエルーンズ・デイゴンの個人衛兵であるヴァルキンの一員である。タムリエルでヴァルキナズに遭遇するのは極稀である。通常かれらはメエルーンズ・デイゴンの側にいるか、デイゴンが重要視する作戦の指揮を執っている。 ディヴァイス・ファーのコープラスアリアムで仕えていたときに出会った他のデイドラの種類は―― オグリム、ゴールデンセイント、デイドロス、ウイングトワイライト、スキャンプ、クランフィアである。言えることは多々あるが、あまり有用でもなければ信用もできない。 ディヴァイス・ファーがドレモラに似たようなデイドラで、さらに強く、独立の意思を持ち、自立したデイドラを呼ぼうとしたとき、彼はズィヴィライを召喚した。ズィヴィライはドレモラに似た性格と気質を持つが、違うのは、彼らはは絶対的な服従を嫌い、もし敬意をもって接せられてないと感じた場合、裏切りや不忠を働きやすい点だ。 フェラル、クランフィアやデイドロスに似た、獣のようなデイドラはデイドラの派閥のいたるところに現れ、それは一般的な生物の存在を表している―― オブリビオンの荒野の野生動物のように。スキャンプやスパイダー・デイドラのような、他のどう猛で半知的生物もデイドラの主どもの領域で見られる。 一方で、元素の精霊に関してはあまり明確ではない。例をあげると、炎の精霊と氷の精霊は非常に知的に見えるが、元素の精霊のすべてが社会的、または言語能力を持っている訳ではなさそうである。ディヴァイス・ファーはこれらの生物と多少関わったことがあるが、これらの性質にまったく興味がなかったため、召喚を嫌がった。よって、テル・ファーでの滞在中、それらの生物に関してはあまり学べなかった。 メインクエスト関連 生物学 紫1
https://w.atwiki.jp/oblivionlibrary/pages/111.html
タムリエルの秘宝 以下は私が過去数世紀にわたって集めてきた、想像を絶する重要性を持った品々に関する覚え書きである。そのいずれもタムリエルの至る所で繰り返し目撃され、所持され、失われてきた。一部は伝説で、その他はでっち上げかもしれない。しかし、それにも関わらず、多くの人々がこれら誰もが欲しがる品々を追って、または守ろうとして、命を落としてきた。 領主の鎧 この太古のキュイラスは卓越した品質を誇り、時にはモーリアウスの鎧、またはキナレスの贈り物と呼ばれる。この鎧は着用者に、体力吸収(小)と呪文抵抗の特殊能力を与え、使用した際には自分自身を解毒する。キナレスが着用者のことを相応しくないと判断した場合、領主の鎧は取り上げられ、次の選ばれし者のために隠されると伝えられている。 檀の鎧 黒檀の鎧は、歴史以前にダークエルフの女神ボエシアによって作られた胸当てである。黒檀の鎧を誰が、どれくらいの期間所持するかを決めるのは彼女である。値すると判断された場合、着用時に追加火炎耐性とマジカ耐性を付加し、魔法の盾が与えられる。もはや黒檀の鎧を持つには不適格であると判断するのはボエシアのみであり、また、女神はとても気まぐれである。 破呪の盾 一見ドゥーマーのタワーシールドに見える破呪の盾は、タムリエルの秘宝のなかでももっとも古い遺物の1つである。ロールケン・シャリドールの戦いでの歴史的重要性に加え、破呪の盾は呪文を反射するか、呪文を唱えようとしている魔術師を沈黙させ、盾を装備しているものをほぼ完全にウォーロックから保護してくれる。破呪の盾はいまだに初代の所有者を探していると伝えられ、他の者の手中には長く留まらない。常人には、破呪の盾をどれだけの期間であれ所持することは、十分な力なのである。 クライサメル パラディンの剣はそれ自身の防御力のみが上回れる攻撃能力をもっている太古のクレイモアである。装備するものに体力と炎からの保護を与え、装備するものに対して唱えられた呪文を術者へと反射する。1人のチャンピオンをひいきしないため、少しの期間であってもクライサメルが剣士によって帯剣されることは稀であった。 マグナスの杖 タムリエルの秘宝の中でも古いほうであるマグナスの杖は、生みの親であるマグナスにとって、超自然的道具の類であった。使用されると、敵の体力と神秘のエネルギーを吸収する。やがてその杖は、所持する者が強力になりすぎて、杖自らが保護を誓った神秘の均衡を狂わす前に魔術師の下を離れる。 ウォーロックの指輪 アークメイジであるシラベインのウォーロックの指輪は、神話や作り話の遺物のなかでも最も人気があるうちの1つである。タムリエルの古代史の中で、シラベインは指輪の思慮深い利用法によって大陸全土を救った。それ以降、この指輪はシラベイン程の崇高な目標を持たない冒険者たちの手助けを行ってきた。この指輪は、着用者に向けて唱えられた呪文を反射する特殊能力と、速度上昇と、体力回復の特殊能力で最もよく知られている。この指輪はシラベインのみが命令できると言われているため、長期間にわたってウォーロックの指輪を着用できる冒険者はいない。 フィナスターの指輪 フィナスターの指輪は、冒険的な人生を生き抜くために、良質な防具を必要としていた男によって、何百年も前に作られた。指輪のおかげでフィナスターは何百年もの間生き続け、それ以降、指輪は人から人へと持ち主が変わった。その指輪は、着用者の毒、マジカ、雷撃への全体的耐性を高める。しかし、フィナスターは抜け目なくその指輪に、フィナスター以外とはどこにいても不満になり、いずれは仮の所有者の手を離れ、他の居場所へと消えていくよう呪いをかけた。 カジートの指輪 カジートの指輪は、その指輪を有名にした盗賊ラジンより何百年も古い太古の遺物である。指輪の力を使って自分を透明にし、疾風の如く迅速にしたのがラジンであった。彼は、指輪のおかげでエルスウェーア史上、もっとも成功した泥棒になった。ラジンがその後どうなったかは謎だが、伝説によると、指輪はそのような使われ方に反発し、敵の目前で消えて彼を置き去りにしたと伝えられている。 モラグ・バルのメイス 吸血鬼のメイスとしても知られるモラグ・バルのメイスは、相手のマジカを流出させ、装備しているものに与える。そのメイスには敵の腕力を装備者に移し変える特殊能力もある。モラグ・バルは彼の秘宝を惜しみなく使っていたようだ。そのメイスに関する伝説は数多くある。この武器は、ウィザードの克服に好まれるようだ。 クラヴィカスの仮面 うぬぼれの強いクラヴィカス・ヴァイルは、彼自身の人格に相応しいマスクを作った。マスクの所有者は、タムリエルの住人から良い反応を得られやすい。人格が高ければ高いほどボーナスは大きい。一番知られているマスクの話は、多少は名の知れている、貴族婦人アヴァレアの物語である。幼少の頃、彼女は悪質な召使いによって、ひどく醜くされてしまった。アヴァレアはクラヴィカス・ヴァイルと暗黒の取引を交わし、見返りにマスクを受け取った。マスクは彼女の外見を変えることはなかったが、急に万人から敬われ、称賛された。広い人脈を持った男爵と結婚してから1年と1日後、クラヴィカス・ヴァイルはマスクを取り戻した。アヴァレアは彼の子を身篭っていたが、男爵の一家から追い出された。21年と1日後、アヴァレアの娘が男爵を殺してあだ討ちをなした。 メエルーンズの剃刀 闇の一党はこの黒檀のダガーを何世代にもわたって切望してきた。この伝説上の秘宝はどのような生物であっても、一瞬にして葬ることが可能であるとされている。メエルーンズの剃刀の所持者は歴史上、1人も記録されていない。しかし、闇の一党は一度、内部の酷い権力争いによって壊滅している。それには、このメエルーンズの剃刀が関係していたと疑われている。 生皮のキュイラス ハーシーンのもう1つの秘宝は生皮のキュイラスであった。このキュイラスはマジカに抵抗する特別な特殊能力があった。伝説によると、ハーシーンは彼の狩猟場から逃げ出せた、最初で最後の人間に、彼の皮を褒美として与えたと伝えられている。この無名な人間は、この魔法のキュイラスにその皮を縫いこませた。生皮のキュイラスは、あたかも自分の意思を持っているかのように英雄から英雄へと移り行く傾向がある。 苦い慈悲の槍 苦い慈悲の槍は、他にも増して謎めいている秘宝の1つである。この槍に関して知られていることは皆無か、それに等しい。歴史の記録はないが、多くの人々はデイドラが起源であると信じている。唯一知られている伝説は、バトルスフィア陥落の際に、偉大な英雄がそれを使ったということだ。その英雄はメエルーンズ・デイゴンを倒し、バトルスフィアを奪還する際にその槍の力を借りた。それ以降、苦い慈悲の槍はタムリエルにあまりその姿を現していない。 デイドラの災厄 デイドラの災厄はフィックルダイアーの炎の中で、神聖な黒檀から鍛造された巨大なメイスである。マッカーンの伝説的な武器であり、かつては、暗黒の霊をオブリビオンへと送り返すために使われた凄まじい武器であった。この武器には、オブリビオンから魔物を召喚する特殊能力がある。一度はバトルスフィアにて、デイドラの領主たちに対して使われた武器であるが、今は全土を冒険者たちとともに転々としている。 影の弓 伝説によれば、影の弓はデイドラのノクターナルから鍛造されたものである。伝説的なレンジャーであるラエルラス・ガイルは、極秘任務のためにこの弓を授けられたが、失敗してしまい弓は消えてしまった。ラエルラスは盛んに戦った末に敗れたが、弓に助けられ多くの敵をみち連れにしたと言われている。この弓は所有者に透明化の特殊能力と速度上昇を与えてくれる。度重なる影の弓の目撃が報告されており、第二紀の邪悪なダークエルフの暗殺者、ドラムも一度この弓を手にしたことがあると言われる。 ランダガルフの拳 ベガリンクランのランダガルフはタムリエルの歴史に、スカイリム出身の最強戦士の1人として名を残している。彼はその武勇と戦闘でのどう猛性で知られており、多くの戦いで帰趨を左右した。王者ハラルドがスカイリムを征服したとき、ランダガルフは最後を遂げた。王者ハラルドはこの偉大な英雄を尊敬しており、ランダガルフの篭手を自分のものにした。王者ハラルドの死後、篭手は消えた。王者はランダガルフの拳は所有者の腕力を上昇させたと話していた。 君主の氷剣 君主の氷剣は真にタムリエルでもっとも珍重される秘宝の1つである。伝説によると、邪悪なアークメイジのアルミオン・セルモは、よく目にする氷の精霊の強形である氷の君主の塊で、偉大な戦士のクレイモアに付呪したとされている。戦士スルグナー・アッシは、遥か遠くの国の偉大なる王者暗殺の一端を担い、そこの新しい指導者となるはずであった。しかし、暗殺は失敗してしまい、アークメイジは投獄されてしまった。氷剣は、その刃に触れる者すべてを凍らせる。この剣は、次から次へと所有者を変え、一ヶ所に長く留まることはない。 環境の指輪 この貴重品に関して知られていることは少ないが、この指輪は着用者に、周囲の環境に溶け込む特殊能力を与えてくれると言われている。 使徒のブーツ 使徒のブーツは真の謎である。誰も見たことがないが、噂によると、着用者は浮揚することが可能であるらしい。 指導者の指輪 この指輪は、どのウィザード見習いにも珍重される所持品である。この指輪は、着用者に知力と英知を上昇させる特殊能力を与えてくれるので、魔法利用の効率が向上する。コウトウウィザードのカルニ・アスロンが製作者であると言われている。彼の指導の下で学んでいた、若い見習いのために作った製作品である。アスロンの死後、リングおよび他の所持品のいくつかが消失し、以後それらはタムリエル全土を巡っている。 風の指輪 この指輪に関する事実は何も知られていないが、この指輪の名前といくつかの噂から、着用者に追加速度を与えると考えられる。 吸血の指輪 吸血の指輪は、タムリエルの秘宝のなかでもより危険かつ珍しい秘宝である。この指輪には相手の体力を盗む特殊能力があり、それらを着用者に与えると言われている。指輪の確実な性質とその由来は全く未知である。しかし、多くの年長者たちは、その昔、吸血鬼信奉者の教団による、モロウウィンドでのその指輪の邪悪な製作について語っている。吸血の指輪は極めて珍しい秘宝であり、月の何百周期か毎にしか見られない。 エレイドンの防護 エレイドンはブレトンの歴史に登場する伝説の聖騎士である。彼はその武勇と、すべての不正を正そうとする決意から、人気の高い男であった。ある物語の中で、彼は男爵の娘を邪悪な将軍の手による確実な死から救ったと言われている。報酬として、男爵は財のすべてをなげうって、エレイドンのために魔法の盾を作らせた。その盾は、エレイドンに傷を治癒する機会を与えた。 ヘイズドキの杖 ヘイズドキはとても負けず嫌いなウィザードであったと言われていた。彼は全土を歩き回り、彼より優れたウィザードを捜し求めた。知られている限りでは、彼の挑戦に応えられるウィザードは見つからなかった。多くの人々が彼の力を恐れたため、彼は寂しさと孤独を感じ、自らの生命力を彼自身の杖に結合させ、今なお彼の魂はそこに残っている言われている。タムリエル全土の魔法の使い手がこの魔法の杖を探している。この杖は所有者にマジカからの保護を与え、どの魔法使いにとっても確かな貴重品となる。 血虫の兜 虫たちの王はとっておきの血虫の兜を置き忘れていったと伝えられている。この兜は魔法によって形成された骨でできていると伝えられる。この兜は利用者に、スケルトンの召還とアンデッドの操作を許す。死霊術師にとっては珍重される秘宝となるであろう。 竜骨の鎧 キュイラスは、収集家または英雄が手にできる、最高の秘宝の1つである。本物の竜の骨でつくられており、第三紀初頭、初のインペリアル魔闘士ズーリン・アルクタスによって付呪された。これは真にこの上なく素晴らしい作品であり、多くの人々が捜し求めた。このキュイラスは着用者に、炎耐性と爆炎による敵への攻撃力を与える。ズーリン・アルクタスがどのようにキュイラスの付呪に関わったかについてはあまり知られていないが、昔話は彼が旅をしている戦士に借金があったと語っている。 スカルクラッシャー スカルクラッシャーは非常に大きく強力な武器である。この戦槌はウィザードドラッチ・グサルによって魔法を燃料とする火のなかで作られ、卓越した武器鍛冶職人ヒルボンガード・ローラマスによって鍛造された。鋼鉄は魔法により鍛えられ、武器の重量は驚くほどに軽いため、さらに強力で痛烈な殴打が繰りだせる。この戦槌は祝祭にて飾られる予定であったが、盗賊に先を越されてしまった。スカルクラッシャーは今も製作者を探してタムリエルを旅している。 ゴールド・ブランド この魔法の剣はほぼ完全な謎である。それの黄金作りのことや、実際に北の太古の竜によって鍛造されたなどと盗賊が話を広めている。彼らの物語によると、それは竜を守ると誓った偉大な騎士に与えられたとされている。その剣は所有者に、炎ダメージを敵に与える特殊能力を授ける。ゴールドブランドは、最近の歴史では目撃されておらず、値する英雄を待っていると言われている。 ハイネックトゥナメットの牙 ブラック・マーシュはかつて、アルゴニアンがワマサスと呼んでいた生き物が生息していたことで知られている。北方の男達はワマサスを、稲妻を血に持つ知的な竜であると考えていた。そのうちの1匹である巨大な獣、ハイネックトゥナメットは北方の男たちによって殺されたが、大勢の男たちと7日間、連日連夜かかった。生き残った男のうちの1人は、戦利品として牙を家に持ち帰った。牙は刃の形に削られ、小さなダガーに仕立てられた。そのダガーは不思議と獣の魔法の特性のいくつかを保有しており、所有者に敵への雷ダメージを可能とする特殊能力を与える。 ウンブラの剣 ウンブラの剣は太古の魔女ナエンラ・ワエルによって付呪され、その唯一の目的は魂の捕獲である。魂石と同時に使うと、敵の魂を石のなかに封じ込める機会を所有者に与える。ナエンラは邪悪な創作が理由で処刑されたが、その前にこの剣を隠すことができた。ウンブラの剣はその所有者に関してはとても選り好みするので、値する人物が見つかるまでは、隠れたままである。 デンスタッグマーの指輪 このリングに関して知られていることは、利用者に特定の要素からの保護を与えるということだけである。名前、デンスタッグマーでさえ謎である。 オレイン・ベアクローの兜 オレイン・ベアクローはヴァレンウッドの伝説の英雄の1人である。王者ファウムの息子で、クランの狩人として尊敬されており、将来の指導者だった。ウッドエルフの伝説は、オレインがエルフの森の魔女、グレンヒャファンヴァを1人で倒し、永遠に彼のクランに平和をもたらしたと伝えている。オレインはその後、数多くの偉業を成し遂げ、最終的にはナハテン風邪によって命を奪われた。彼の兜は彼の偉大さの記念碑として、未来の世代が忘れぬよう飾られた。クランが分散したため、結果的に兜は失われてしまい、今は冒険者たちの貴重な秘宝となっている。オレイン・ベアクローの兜は着用者の敏捷性と持久力を上昇させると噂されている。 デイドラの三日月刀 おそらく、すべての偉大な貴重品の中でも、最も珍しく、さらに非合法とされた品はデイドラの三日月刀であろう。その刀は、メエルーンズ・デイゴンのデイドラ部隊によって、インペリアルのバトルスフィア攻略時に使われた。これらの非常に独特な刀は、帝都がバトルスフィアを奪還した際に、束ねられ破棄された── 1本以外は。帝都はすべて破棄されたと信じているが、タムリエルのどこかにいまだに1本だけ存在すると噂されている。しかし、その刀を見たものはいない。刀は所有者に、敵に大打撃を与え、麻ひさせる特殊能力を授け、敵の鎧に大きな消耗を与える。もしも存在するのであれば、偉大な戦士にとって素晴らしい宝であろう。 デイドラの神像関連 戦士ギルド関連 神話・宗教 茶1 魔術師ギルド関連
https://w.atwiki.jp/tenkai_cr/pages/89.html
The Elder Scrolls IV:オブリビオン スパイク 開発 Bethesda Game Studio 発売日 2007年7月26日(XBOX360版)/2007年9月27日(PS3版) 価格 各8,190円 908 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2007/06/21(木) 17 03 09 ID EH52tOeR0 家庭機のゲームの話題が主だけど こういったPCゲームって皆どう思うの? http //www.nicovideo.jp/watch/sm488029 http //www.nicovideo.jp/watch/sm488029 916 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2007/06/21(木) 19 14 18 ID eK13Kn/H0 908 オブリは悪行に対しての制裁はあるよ。 悪行を積むと特定クエストが受けられなくなったり、 罰金を払うか服役しない限り、いつまでも国中のガードに追われることになる。 ガードに斬られて死ぬと、セーブポイントからやり直しで罪はそのまま。 逆にガードを倒すと、ガードの殺人罪が上乗せされて、さらに罪が重くなる。 なんでも出来るってのは、何をしてもオッケーってことじゃないからな。 427 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 16 54 40 ID RIrg98vK0 あ…ありのまま 今 オブリビオンで起こった事を話すぜ! 『おれは隠密状態で敵が接近するのを待ち構えていたら 敵はおれの身体にぶつかっても気づかず通り過ぎた』 な… 何を言っているのか わからねーと思うが おれも何をされたのかわからなかった… 頭がどうにかなりそうだった… 催眠術だとか段ボール箱だとか そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ 石ころぼうしを被った気分を味わったぜ…
https://w.atwiki.jp/xenoausdruck/pages/36.html
概要 生い立ち 人物 戦闘 概要 性別 男 年齢:18歳(創始暦9981年誕) 身長:183cm 体重:72kg cv:関智一 通称バルト。砂漠地域で潜砂海賊の頭領をしており、フェイのギアを奪う目的で攻撃を仕掛けるが、地盤が崩れ地下鍾乳洞に転落。 脱出するためにフェイと行動し、以後仲間になる。 生い立ち アヴェ国王エドバルトⅣ世と、王妃マリエルとの間に生まれた、ファティマ王朝の正当な後継者である。 しかし、バルトが6歳の時、シャーカーンのクーデターによって王朝は崩壊、バルトもマルーとともに捕らえられ幽閉される。 このときシャーカーンは、ファティマの碧玉の正体について情報を聞き出すため、鞭による激しい拷問を受けた。 その後、シグルト、メイソンの救出により、王都を脱出。脱出時に奪ったユグドラシルに乗艦し、アヴェを奪還するため海賊行為を行うようになる。 16歳の時スレイブジェネレーターの事故により左目を負傷、眼帯をつけるようになった。 人物 何も考えず思い付きで行動するタイプで、フェイたちが乗るゴリアテを撃ち落とすという失態を犯した。 その反面長期的な戦略には長けているようで、最終的にアヴェの奪還に成功している。 戦闘 武器は鞭 攻撃力、防御力ともに高めだが、片目の影響があるのか命中、回避は低い。 特殊能力のエーテルは、敵の命中、回避を下げるワイルドスマイルの使い勝手がよく、十分主力として使える。 搭乗ギアはブリガンディア →E・アンドヴァリ 味方キャラで1番初めにギア・バーラーで戦闘ができるようになるため、DISK1後半からしばらくは、ギア戦の主力になる。
https://w.atwiki.jp/oblivionlibrary/pages/127.html
2920 降霜の月(10巻) 第一紀 最後の年 カルロヴァック・タウンウェイ 著 2920年 降霜の月10日 フィルギアス(ハイ・ロック) 彼女たちの前に立っている生き物はどんよりとした意識のないような目を瞬きさせ、口の働きを再確認するように開け閉めを繰り返していた。ひと筋のネバネバした唾の塊が牙の間からこぼれ落ち、垂れ下がっていた。トゥララは今までにこのような大きく、2本足で立つは虫類のようなものを見たことがなかった。ミニステラは夢中になって拍手をした。 「我が娘よ……」と、彼女は得意げに言った。「短期間でよくここまで成長したのう。このデイドロスを召喚したときに、何を考えておったのじゃ?」 トゥララは何かしらを考えていたか思い出すのに少々時間がかかった。彼女は単に、現実の壁を超えてオブリビオンの領域に手を伸ばし、精神の力だけでこの忌まわしい生き物をこの世に召喚できたことに驚いていた。 「赤色を考えていたわ」と、トゥララは集中しながら言った。「赤の簡素さとその透明度。そして―― 望み、呪文を詠唱したの。これが召喚されてきたものよ」 「望むということは、若い魔女にとっては強力な力じゃ」ミニステラが言った。「そして、この瞬間うまく調和しておる。霊の単純な力でなかったとしたら、このデイドロスはなんでもないからのう。簡単に望めた時と同じように、その望みを捨てられるか?」 トゥララは目を閉じ、退散の祈りを口にした。モンスターは混乱しているように瞬きをしながら、日にあせた絵画のように薄くなっていった。ミニステラは歓喜の笑いとともにダークエルフの愛弟子を抱きしめた。 「信じ難いが、魔女集会とともに暮らし始めて1ヶ月と1日、既にここで暮らす大多数の女性たちよりも遥かに進歩しておる。そなたの中には強力な血が流れておる、トゥララ、そなたは恋人に触れるように霊に触れられる。いつの日か、そなたはこの集会を導くであろう―― 私には見える!」 トゥララは微笑んだ。褒められるのは心地よかった。モルンホールドのデュークは彼女の可愛い顔を、そして、その名誉を汚す前の家族は彼女の礼儀作法を褒めてくれた。キャシールはただの旅仲間だったので、彼の賛辞は何の意味も持たなかった。しかし、ミニステラとともにいると、我が家にいるような気がした。 「まだまだ、この先何年間もあなたがこの魔女集会を導くわ、偉大な姉さん」と、トゥララは言った。 「もちろん、そのつもりじゃよ。だが、霊は素晴らしき友であり、真実の語り手ではあるが、『いつ、どのように』に関しては往々にして不明確じゃ。それに関して彼らを責めることはできんのう。『いつ、どのように』は、彼らにとってあまり意味のないことだからのう」ミニステラはデイドロスの苦い悪臭を消散させるために小屋の窓を開け、秋の風を吹き込ませた。「さて、これから使いでウェイレストへ行って欲しいのじゃ。ドリャサとセレフィナを持ち帰ってきて欲しい。自給自足を実践してはおるが、ここでは育たない薬草があって、莫大な量の貴重品をまったく時をかけずに使ってしまうようじゃ。街の人々がそなたをスケフィントン魔女集会の女性であると認識することも重要じゃ。悪名高きことの不便さよりも、利点のほうが遥かに多いことに気が付くであろう」 トゥララは指示されたとおりにした。彼女と他の姉妹が馬に乗る最中、ミニステラは彼女の子、生後5ヶ月のボズリエルを母親との別れの口づけをさせるために連れてきた。魔女たちは邪悪なデュークを父に持ち、帝都の森の奥深くでアイレイドのエルフたちによってこの世に引き出された、小さなダンマーの子をこよなく愛した。この子守役たちは、命をかけて彼女の子を守るであろうことをトゥララは知っていた。たくさんの口づけと別れの挨拶の後、3人の若い魔女たちは赤色や黄色やオレンジ色が覆う、輝く森の中へと去って行った。 2920年 降霜の月12日 ドワイネン(ハイ・ロック) 水曜日の夜にしては酒場、「愛されないヤマアラシ」はものすごく混んでいた。部屋の中央に掘ってある穴の中では、轟音をあげる炎が常連たちに邪悪そうな輝きを与え、それによって人々の集まりがアラクトゥリアの異教によって触発された懲罰のつづれ織りのような装いを見せていた。キャシールは従兄弟たちと一緒にいつもの席に着き、エールの大瓶を注文した。 「もう男爵には会いに行った?」パリスは聞いた。 「うん、ウルヴァイアスの王宮で仕事をさせて貰えるかもしれない」誇らしげにキャシールは言った。「でも、これ以上は言えない。国の秘密とかの関係でね、分かるよな。何で今夜はこんなに人が多いんだ?」 「船でたくさんのダークエルフたちが港に到着したらしい。戦地からきたみたいだ。戦争体験者として紹介するために君が来るのを待っていたのさ」 キャシールは赤面したが、落ち着きを取り戻し、聞いてみた。「彼らはここで何をしているんだ? また停戦協定でも成立したのか?」 「よくは分からないんだが――」パリスは言った。「でも、皇帝とヴィヴェックはまた交渉しているらしい。この人たちはここでの投資を確認したがっていて、湾の周りの状況も十分落ち着いていると判断したんだろう。でも、実際のところは彼らと話してみないと分からないな」 それを言ったパリスは従兄弟の腕をつかみ、突然彼をすごい勢いで部屋の反対側へと引っ張っていった。ダンマーの旅人たちは4つのテーブルを占領して、街の人々と談笑していた。彼らは主に身なりを整えた商人らしい、感じのよい若い男たちであった。彼らは酒のおかげで身振り手振りが必要以上に大げさになっていた。 「失礼します」と、パリスは会話に入り込みながら言った。「私の照れ屋の従兄弟、キャシールも現人神、ヴィヴェックのために戦争で戦ってきました」 「俺が聞いたことのある唯一のキャシールは――」彼の空いている手を握り、大きく気さくな笑顔を携えたダンマーの1人が酔った口調で言った。「それはヴィヴェックに歴史上最悪の密偵だと言われたキャシール・ホワイトリーだけだ。俺たちはヤツの下手な諜報のおかげでアルドマラクで負けたんだ。友よ、あんたのためにもあんたとヤツが間違われないことを祈るぜ」 キャシールは微笑んだままこの無骨者が彼の失敗談を面白おかしく話し、皆から大きな笑いを誘うのを聞いていた。何人かは彼のほうを見たが、地元の人間は皆、物語の愚かな主人公がここに立っていることを伝えなかった。一番突き刺さったのは、ドワイネンに英雄として戻ったと信じていた彼の従兄弟の視線であった。そのうち、男爵も当然この話を耳にするであろう。何度も語られるうちに、彼の愚かさが数倍にも増した形で。 魂の底から、キャシールは現人神ヴィヴェックを呪った。 2920年 降霜の月21日 帝都(シロディール) ヒゲース・モルハー音楽学校の女祭司の制服である、目が眩むような白さのローブを身にまとったコルダは、今季初の冬の嵐が通り過ぎる中、帝都に到着した。雲間から日が差し、麗しい10代のレッドガードの女性が大きな街路に護衛とともに現れ、王宮へと馬を進めた。彼女の姉は背が高く、細身で骨張り、高飛車であったが、コルダは小さく、丸い顔と大きな茶色の目を持った少女であった。地元の人々はその2人を比較するのが素早かった。 「リッジャ貴婦人の処刑から1ヶ月も経ってないのにね」お手伝いの女性が窓から外をのぞきながら、ブツブツと近所の人に言った。 「それとさ、女子修道院から出て1ヶ月さえも経ってないのにね」破廉恥な事態に喜びをあらわにしながら女性はうなずいた。「この娘は前途多難な道を進むことになるねえ。彼女の姉は無垢じゃあなかったけど、最後にどうなったかは知ってのとおりだしねえ」 2920年 降霜の月24日 ドワイネン(ハイ・ロック) キャシールは港に立ち、季節外れの凍雨が水面に落ちるのを見ていた。生まれつき船酔いする自分の性質を彼は残念がった。もうタムリエルの東も西も、彼が行ける場所はどこにもない。ヴィヴェックから生まれた、彼の密偵としての未熟さの物語は、酒場から酒場へと止めどなく広がっていた。ドワイネンの男爵も彼を仕事から放免した。ダガーフォールでも彼のことを笑っているに違いなく、ドーンスター、リルモス、リメン、グリーンハートも同じであろう。それに恐らくアカヴィルも、そしてついでに言えばヨクーダでも彼は笑いものであろう。もしかしたら、このまま水に飛び込んで沈んでしまったほうがいいのかもしれない。しかし、その考えは長くは残らなかった。彼の心を悩ませたのは、失望感ではなく怒りだったからである。それは、果たすことのできない無力な怒りであった。 「失礼します」彼の後ろから声がして、彼を跳びあがらせた。「お邪魔してもうしわけありません。一夜をすごせる、安い酒場を教えていただけないかと思いまして」 それは肩に袋をぶら下げた、若いノルドの男性であった。明らかにたった今どこかの船から降りてきたのであった。ここ何週間かぶりに誰かが彼を、有名なとてつもない間抜け以外の何かとして見ていた。気持ちは晴れなかったが、友好的にならざるを得なかった。 「たった今、スカイリムからきたのかい?」と、キャシールは聞いた。 「いいえ、そこへ行くのです」と、若者は言った。「働きながら家へと向かっているのです。ここの前はセンチネル、その前はストロスメカイ、その前はヴァレンウッドのウッドハース、そしてその前はサマーセットのアルテウム。名前はウェレグです」 キャシールは自己紹介をして、ウェレグと握手を交わした。「アルテウムからきたって言ったかい? シジックなのかい?」 「いいえ、もう違います」若者は肩をすくめた。「除名されました」 「デイドラの召喚に関して何か知っているかい? 現人神と呼ぶ人もいるような、とある強力な人に対して呪いをかけたいのだけれど、なかなか上手くいかなくてね。男爵は私と目も合わせてくれないが、男爵夫人は私に同情してくれて、彼らの召喚の間を使うことを許してくれた」キャシールは唾を吐いた。「すべての儀式を行い、生けにえも捧げたが、何も得られなかった」 「それは私の昔の師匠、ソーサ・シルによる影響ですね」苦々しそうにウェレグは言った。「デイドラの王子たちは、最低でも戦争が終わるまで素人には召喚されないと合意したのです。シジックと、一握りの魔女や、妖術師のみがデイドラと交信できます」 「魔女と言った?」 2920年 降霜の月29日 フィルギアス(ハイ・ロック) トゥララ、ドリャサ、セレフィナが馬を進めていると、薄い日差しが森を洗う霧の向こうでキラキラと輝いている。地面は薄い霜の膜でぬれていて、荷で重くなっているため舗装されていない丘は滑りやすかった。トゥララは魔女集会へ戻れることに対する興奮を抑えようとしていた。ウェイレストは冒険であったし、街の人々が投じた恐怖と尊敬の眼差しは気に入っていた。しかし、ここ数日は姉妹たちと子供の元へ戻ること以外考えられなかった。 寒風が彼女の髪を前へとなびかせたので、正面の道しか見えなかった。騎手が彼女の真横に近寄ってくるのを、彼が手で触れるほど近寄るまで聞こえなかった。振り向いてキャシールを見たとき、旧友と会えたことに驚きと同等の喜びで叫んだ。彼の顔は青ざめやつれていたが、それは単に旅のせいだと思った。 「何の用事でフィルギアスへ戻ったの?」彼女は微笑んだ。「ドワイネンではあまり優遇されなかったの?」 「十分だったよ」と、キャシールは言った。「スケフィントン魔女集会にお願いがあってね」 「一緒にいきましょう」とトゥララは言った。「ミニステラのところへ案内するわ」 四人はそのまま乗り続け、魔女たちはキャシールをウェイレストの話で楽しませた。ドリャサやセレフィナにとっても、古きバービンの農場を離れるのはめったにない楽しみであったことは明白である。彼女たちはあそこで、スケフィントンの魔女たちの娘や孫娘として生まれたのである。平凡なハイ・ロックの都市生活は、彼女たちやトゥララにとっても魅惑的であった。キャシールはあまり話さなかったが、微笑みうなずいていたので、それだけでも十分な励ましになったはずである。幸いにも、彼女たちの話はどれも彼の愚かさにまつわる話ではなかった。少なくとも、彼には言わなかった。 見覚えのある丘を越えたとき、ドリャサは酒場で聞いた、質屋に一晩中閉じこめられた盗賊の話をしていた。突然彼女は話をやめた。納屋が見えるはずであるが、見えなかったのである。他の3人の視線も彼女の見つめる霧の先を追い、次の瞬間、全員出せる限りの速さでスケフィントン魔女集会があった場所へと急いだ。 炎はだいぶ前に燃え尽きていた。灰と骨と壊れた武器が残されているだけであった。キャシールは即座にオーク襲撃の形跡を見分けた。 魔女たちは馬から滑り落ち、亡骸へと走り、泣き叫んだ。セレフィナがミニステラのマントの切れ端と分かる、破れた血まみれの布を見つけた。彼女は灰で汚れた頬にその布を押し当て、すすり泣いた。トゥララはボズリエルの名を叫んだが、戻ってくる答えは灰の上を行く風の笛吹音だけであった。 「誰がこんなことを?」涙が頬を伝いながら、彼女は叫んだ。「オブリビオンの炎を呼び起こしてやる! 私の子に何をしたのよ?」 「誰の仕業かはわかってる」キャシールは馬から降り、彼女に向かって歩きながら静かに言った。「この武器は前に見たことがある。責任がある悪魔のようなやつらにドワイネンで会ったようだが、あなたを見つけるとは思っても見なかった。これは、モルンホールドのデュークによって雇われた暗殺者の仕業だ」 嘘は簡単に出てきた。臨機応変に。その上、彼女がそれを信じたことがすぐに分かった。デュークが見せた残酷さに対する彼女の憤りは、おさまってはいたが決して消えてはいなかった。彼女の燃え上がるような瞳を見た瞬間、それは彼女がデイドラを召喚し、彼と彼女の復しゅうをモロウウィンドに加えるであろうことを彼に告げていた。さらによいことに、デイドラたちは聞き入れると彼は確信していた。 そして、彼らは聞き入れた。望む力より強いのは怒りである。間違った方向に向けられた怒りであったとしても。 物語(歴史小説) 紫1
https://w.atwiki.jp/oblivion-maniacs/pages/48.html
概要 皇帝とアミュレットとオブリビオンの関係について記載された書物で、メインクエストの補足になっている。 市販されており、各地の聖堂の地階などによくある。 価値 1 重量 1 見た目 本(中) 本文 全4ページ。 王者のアミュレット ウェネングラス・モンホナ 著 第一紀初頭、アイレイド?、あるいは「ハートランド?のハイエルフ?」と呼ばれる強力なエルフの一族が、中央タムリエル?で圧政を敷いた。横柄で傲慢なアイレイド?は、危険きわまりないデイドラロード?を頼ってデイドラ?と死霊を呼び出させ、軍隊を編成していた。アイレイド?はこの恐れを知らない魔法の軍隊を使って若い人間に容赦なく襲いかかり、気の向くままに虐殺し、奴隷にした。 苦しみにあえぐ人間の姿を見かねたシロディール家の始祖、聖アレッシア?は、気高きエイドラ?を統べていた「時の竜神」アカトシュ?に助けを求めた。アカトシュ?はもだえ苦しむ人間を哀れみ、みずからの心臓からかけがえのない血をしぼり出すと、その血で聖アレッシア?を祝福した。そして、アレッシア?の家系が竜の血族に誠実でいるかぎり、アカトシュ?はオブリビオンの門?をかたく封じ、彼らの敵であるデイドラ?狂いのアイレイド?の手に、デイドラ?や死霊の軍隊が渡らないようにするという契約を交わした。 この契約の証としてアカトシュ?は、アレッシア?とその子孫に「王者のアミュレット」と「帝都の永遠なるドラゴンファイア?」を授けた。アレッシア?がシロディール家に伝わる王者のアミュレットのひとつめの宝石となるまでには、こういう経緯があったのだ。アミュレットの中央にはめられたレッド・ダイヤモンドがその宝石である。王者のアミュレットは帝都の象徴であり、その後、セプティム家の象徴となった。八個の宝石で縁取りが施されており、それぞれの宝石が神を意味している。 アカトシュ?とその同輩の崇拝が帝都で続けられ、アレッシア?の後継者が王者のアミュレットを身につけるかぎり、アカトシュ?とその神聖なる同輩は、タムリエル?とオブリビオン?を分かつ強力なバリアが破られないよう守っていくことだろう。この世の人々がもう二度と、デイドラロード?の召喚する破壊的な魔の主人を恐れなくてもいいように。 しかし、帝都?が九大神?への献身をおろそかにし、アレッシア?の家系が途絶えるようなことがあれば、タムリエル?とデイドラ?の世界を隔てるバリアは崩壊し、デイドラ?の崇拝者は下級デイドラ?や死霊を召喚して人類に苦難をもたらすであろう。 書物 アイテム autolink
https://w.atwiki.jp/oblivionlibrary/pages/269.html
鍛冶の試練 マイモフォナス 著 300年前、それはダンマーがタムリエル全土を支配した最初で最後のことであったが、カタリアは女帝の地位に就くと、帝都議会の反対意見に直面することとなった。彼女の夫であるペラギウスが精神の治療を受けている間、いかに夫に代わって摂政をきちんと行うと説明したところで、依然議会の攻勢は衰えなかった。特にヴェンゲト公爵や従士ミングルマイアーは喜々として女帝の実践的知識のなさを世間に知らしめようとした。 そのいい例が、カタリアと議会で行ったブラック・マーシュの不安定な情勢やアルマニア近郊での帝都軍の大敗についての協議である。沼地や夏の間のうだるような暑さは従来の武器を身に着けた兵士を危険にさらす恐れがあった。 「腕利きの鍛冶屋を知っています」と、カタリアは言った。「彼の名前はハザジール、アルゴニア人で我が軍が直面している状況を熟知しています。私は彼が鍛冶屋の親方の下で奴隷として働いている時にヴィヴェックで知り合ったのですが、今は自由の身となり、帝都に移り住んでいます。ぜひ彼に今回の作戦に適した武具を作ってもらいましょう」 これを聞いたミングルマイアーは突如大きな笑い声をあげ、「女帝が我が軍に持たせる武具を奴隷に作らせようとは! 帝都で一番優秀な鍛冶屋と言えばシロラス・サッカスです。それはみなが知っています!」と言った。 長い議論の末、2人の鍛冶屋にこの任務をめぐって競わせることになった。議会は力と腕前が同じくらいの2人の戦士、ナンドール・ベライドとラファラス・エールを選び出し、実戦さながらに武装させ2人を戦わせることにした。その勝者が身に着けていた武具を作った鍛冶屋がこの勝負に勝ったものとし、今回の依頼を引き受けさせる。ベレイドはハザジールの武具を、エールはサッカスの武具をそれぞれ身に着けることになった。 勝負は7日後に執り行われることになった。 シロラス・サッカスは早速、作業に取り掛かった。もっと時間が欲しかったが、彼は今回の試験の本質を見抜いていた。アルマニアにおける現状は差し迫ったものである。帝都は早急に鍛冶屋を選び出したいのだ。そして選ばれたあとも、ブラック・マーシュにいる帝都軍のため早く、最上の武具を作らねばならぬ。彼らが求めているのは単に優秀な鍛冶屋ではない。それは明らかなことだ。 サッカスが半インチほどの未加工のオーク材を蒸気で曲げ、鎧の継ぎ目にあてるバンドに差し入れていたその時、彼の弟子ファンディアスがドアをノックし、客人を案内してきた。その客人は背が高い爬虫類系で、光沢のない緑色の縁のついたフードをかぶり、目を黒々と光らせ、つや消しの茶色のマントを着ていた。それは女帝が推薦する鍛冶屋、ハザジールであった。 「お互いに頑張りましょう──おや、これは黒檀ですか?」と、ハザジールは言った。 まさにその通りであった。サッカスはこの話を聞いたあとすぐに帝都で最上質の黒檀を手に入れ、溶錬の行程に入っていた。普通ならばこの精製に6ヶ月はかかるのだが、マジカの白色炎を注入された巨大熟成炉はこの行程を3日に短縮した。サッカスは誇らしげに武器製作に有利な品々を指差した。大剣の刃を驚くほどの鋭さに研ぎ上げる過酸化石灰。アカヴィリの溶鉄炉と黒檀を自由に折り曲げられるペンチ。ハザジールは笑顔を見せた。 「私の鍛冶場へ来られたことはありますか? 煙の充満する部屋も2つしかない小さなところです。前に店を構え、裏にあるのは壊れた武具、金づちがいくつか、それに溶鉄炉がひとつ、それだけです。それがあなたと数百万金貨をかけて帝都の依頼を争う相手です」 「しかし、女帝はあなたに自国の軍の武具を作らせたいと思うほどに信用を寄せているのも確かです」とサッカスは穏やかに言った。彼は依然にハザジールの店を見かけたことがあり、彼が嘘をついていないことは分かっていた。そこはスラム街にたつ哀れなほどの作業場で、ちょっとした冒険用の鉄のダガーを作ったり、銅鎧を修理する程度のものであった。サッカスは相手の不利な点は考えず、自分は最高品質のものを作ろうと決めていた。それが彼のやり方であり、その考え方こそが彼を帝都でもっとも優秀な鍛冶屋たらしめるゆえんであった。 だが一方で親切心から、またいくばくかの自尊心から、サッカスは真のプロの鍛冶屋がどうあるべきかをハザジールに見せた。アルゴニア人はサッカスの弟子であるかのように彼の立派な黒檀の精製を手伝った。黒檀を鍛え、冷めれば曲げた。数日間の共同作業で、2人は蚊のまゆげを整えられるほどに鋭い刃を持つすばらしい大剣を作り出し、帝都の闘士に長さに合った炎の魔法をかけてもらった。さらに木、皮、銀、黒檀を材料に、オブリビオンから吹く風にも負けない武具一式を作りだした。 サッカスとハザジール、そして弟子のファンディアスの3人は武具を磨き上げ、ラファラス・エールへ一式を渡しに行った。それからハザジールはナンドール・ベレイドが武具を身に着けるべく自分の店の前で待っているであろうことに気づいて戻って行った。 2人の戦士が競技場の女帝と議会員の前に姿を現した。競技場はブラック・マーシュに似せて、沼地のような状態になっていた。重い黒檀の鎧に身を包み、赤々と燃える大剣をひっさげたエールは、ハザジールの店そのままのような埃と錆だらけの軽装な武具に身を包んだベレイドの姿を見て、勝利の軍配はどちらに上がるか分かったような気がした。そしてそれは正しかった。 エールの大剣から振り下ろされた一撃は、攻撃をはね返す金属の装飾のついていない、軟らかな盾に食い込んだ。エールが剣を引き抜く前に、ベレイドは炎を上げだした剣が刺さったままの盾を放り投げ、エールの鎧の黒檀でできた継ぎ目の部分を槍で突いた。エールはどうにか壊れた盾から剣を引き抜きベレイドに向かって一振りするも、彼の軽い鎧はうろこ状に曲がって攻撃をかわした。大剣の行く先は水中へと転じその炎は失われた。ベレイドがエールの足を引っ掛けると彼はそのままどろどろの地面に倒れこみ、動きを止めた。女帝は喜びに震え、勝利者の名前を叫んだ。 ハザジールは帝都から依頼を受けた。彼はアルゴニアの戦術や武器について知識を持ち、それに対抗する最上の方法を知っていたので、アルマニアで巻き起こる反乱を鎮圧させるための武器を作ることができた。女帝は議会とミングルマイアーからしぶしぶながらも尊敬を勝ち取った。サッカスはハザジールと同じことを習得するため、モロウウィンドへと旅立ったがその後の消息は不明である。 歴史・伝記 緑3